現在、HiHi Jetsが全国5都市21公演のアリーナツアー「HiHi Jets Arena Tour 2024 BINGO」を開催中。メンバー全員で構成を考案したツアーは、これまでにないゴージャスな演出で遊び心たっぷりのステージ! ツアーのトップバッターを飾った神奈川・ぴあアリーナMMから3月24日(日)の昼公演をレポートします。多彩なオリジナルソングを30曲持つHiHi Jetsのステージは、遊び心たっぷりなド派手空間!まるでラスベガスのネオン街のようにネオンサインが眩しいステージセット。メンバー紹介の映像から始まり、メンバー5人のトランプカードが揃い、セットのスロットマシーンがツアータイトルの「BINGO」の文字に変わると…そのマシーンからHiHi Jetsが登場。1曲目は、彼らの冠番組「HiHi JetsのHiしか言いません!」の主題歌で、ステージ初披露となる「Hi Hi Let’s go now」から。赤チェックに黒ベストの華やかな衣裳に身を包んだ5人がアップテンポでご機嫌なナンバーに合わせ、華麗にダンス。「楽しんでいこうぜ~」と髙橋優斗さんが叫ぶと会場が湧きまくる。2曲目の「$10」では、大量のオリジナルお札が宙に吹き上げられる演出で景気づけ。「Hey! Hey! 横浜! 今日も最高にたぎっていこうぜ」(髙橋さん)という勢いたっぷりな呼びかけに歓声が起こる。シャツに黒パンツという爽やかな衣裳で歌ったのは、「NEVER STOP -DREAMING-」。ローラースケートで花道を飛び出し、ファンの目の前へ。街頭の機構が天井に上がっていくと、5人が宙にぶらさがり軽やかにフライング。まるでメリーゴーラウンドのようにクルクル回転しながら歌う姿を見上げる1万人の観客。派手な演出にしたいという彼らの狙いの通り、見る者をワクワクさせる演出を次々と畳みかけ、魅力していく。ソロ曲とユニット曲が充実していた今回。井上瑞稀さんと猪狩蒼弥さんが披露した「Lazy」は、猪狩さんが作詞作曲を手掛けたオリジナル曲。一見、近未来のロボット開発の研究室のような雰囲気の中、椅子に座ったふたりが疾走感たっぷりに楽曲を熱唱。猪狩ワールドサクレツの詞の世界観も今後、参戦する人は注目だ。作間龍斗さんは嵐の大野智さんのソロ曲「two」を甘く切ない歌声で披露。指先まで美しいエモーショナルなダンスと繊細なロングトーンボイスに胸が締め付けられる。髙橋さんは華やかなショースタイルの衣裳を着て、ステッキを巧みに操りながら、「Kissからはじまるミステリー」を。しっとりギターの弾き語りで「care」を披露したのは、橋本涼さん。会場のペンライトがブルーに染まる中、スタンドマイクを前にギターをかき鳴らした。井上さんは自ら作詞作曲した「PUPPET」。シュールなパペットの映像が流れる中、「これでも愛してくれますか?」と歌い、紐にがんじがらめになる独創的なパフォーマンスで会場を圧倒させる。猪狩さんも本人の作詞作曲で演出にこだわった「luvitch」でピアノ演奏。昨年は演奏していたピアノが炎上する演出で驚かされたが、今回はドームの中でピアノがグルグルと回転し、桜吹雪の中、幻想的な空間で演奏。この曲で目まぐるしく回転するとは…と、発想力がユニークな猪狩さんならではのソロ曲だった。MCでは、5人でひとつになってローラーを滑る「純情ウォーアイニー」の話に。猪狩さんいわく「連結して滑る時、先頭がダントツで辛いんですよ。誰が先頭か決めてない」と言いながら、これまでの公演では橋本さん3回で髙橋さんが2回で先頭率が高いと振り返るが…。髙橋さんは「あれ? 俺3回やったよ?お前、盛るんじゃねーぞ。2回しかやってないんだから」と橋本さんに突っかかり、橋本さんは「て、てめえ…(笑)」と小さく呟き、男子高校生のような微笑ましいお馴染みの髙橋VS橋本バトルが繰り広げられる。井上さんは、ローラーを滑る時、象を引っ張っているかのような重さを感じているそうで、猪狩さんの体重のかけ方がおかしいのではと疑惑が勃発。猪狩さんが「だって、漕いじゃダメじゃん。電車乗ったことないの? 先頭車両のペースでいかないと…」と言い訳するも「いやいや、ぺース合わせてさ、車輪は合わせろよ。ストッパーになっちゃってるもん、完全」と髙橋さんからクレームが!? さらには先頭にならないように計算してスタンバイしている猪狩さんが、「いちばん、チキってる!」と井上さんたち。そんな楽屋裏まんまのわちゃわちゃトークが彼らの魅力だ。とりとめもない楽屋裏トークが続き、MC中に衣裳チェンジをする順番の話に。猪狩さんと2人残された作間さんは、「毎回みんな先行くんだよな。髙橋はね、着替えが後の3人って決めていて本当は居残りなんですよ。決めてるんだけど、毎回しらんぷりして行っちゃう」と首をひねるヒトコマも。井上さんは、冒頭のお札が吹き上げられる演出に触れ、「マジ、『イカゲーム』じゃない? お札が普通にこうやってぐしゃぐしゃって落ちてるとさ、普通に千円落ちてんじゃないかなって思っちゃう」と1枚1枚にツアータイトルや曲タイトルなど入っている細部にまでこだわったお札を「可愛い」と絶賛。猪狩さんは「ホント絶景なんすよ。アリーナの上から見る景色がホントに気持ちいい」と、お札が振る光景は景気良くていいと満足気。ちなみにお札が振る演出の直前に髙橋さんが「カモン!」と叫ぶが、決めゼリフはいろんなパターンがあるそう。キザな声のトーンで「群がれ!」「受け取れ!」と2パターンの再現をする髙橋さん。このお札の演出は「BINGO」というタイトルにかけて考案されたものだ。ツアータイトル案は、多数あったそうで、「BINGO」は作間さん案だという。「打ち合わせで出た『ブロッコリー』ってタイトル、結構気に入ってた」と橋本さん。猪狩さんは、「1番最初のライブ会議の時に『シェイク』ってタイトルもあった。前回の『BOOOOOST!!』は橋本命名だから。我々、橋本さん頼りで。最初は『シェイク』かなって」と猪狩さん。そこから感嘆詞のタイトル案もあり、髙橋さんが「漢字がかっこいい」と言い出し、「『勇気凛々』に決まりかけた。危ない~。『勇気凛々』がお気に召していたけど、それだとほぼ『アンパンマン』(笑)」(猪狩さん)と髙橋さん案を却下しつつ、「じゃ、分かった。ことわざにしようって髙橋さんが出してくれたのが、『時は金なり』」。他に「タイムイズイエイイエイ」っていう感嘆詞とハイブリッドのタイトル案や野菜の名前がかっこいいと言い出した髙橋さん発信で「ブロッコリー」「カリフラワー」なども飛び出したほか、井上さんが「そこから、優斗が『鯖(サバ)』って言ったんです(笑)」と、紆余曲折あったと話し、タイトル決定まで2時間費やしたそう。気づけばMCタイムも19分経過で、「タイムズイエイイエイしすぎた!」とはしゃぐ5人。一人ひとりたっぷり語ってくれたラストの挨拶は、ダイジェストで凝縮してお届け。まずは、トップバッターの猪狩さん。この日は横浜公演の最終日を迎えたことから「4日間(毎日2公演)ですよ。マジで信じられない。こんな幸せありますか? 着実にビルドアップしている感じが、たまらなく気持ちいいです。皆さんのおかげです」と公演数が増えたことを喜ぶ。「俺らのライブって、話す時間を設けるようにしていて。意外と少ないんですよね。俺たちの生の声を届けられる機会って…。俺はこの空間にいる人たちを相手にして話せている、この時間がすごく好きです」と自分の言葉を届けられるこの場所やファンやスタッフなど愛を注いでくれる人たちに感謝を。「普通に生きているだけだと、俺ってもらってばかりだな、と。俺のために何かしてくれる人はいっぱいいるけど、俺は返せているのかなって思ったりするんですよ。でも、ライブで、ちょっとでも返せていたらいいなって。俺はライブっていう空間が好きだし。俺が発する言葉を受け取って欲しい。俺の想いとか、反対にみんなの言葉をぶつけて欲しい。みんなとの絆を深められたら、こんなに素晴らしいことはないなって思います」。井上さんは、「この時間を一言でまとめると“ありがとう”だけ。本当に皆さん来てくれて嬉しい。たくさん伝えてくれて、“ありがとう”。このライブを通して、あったかさを感じたのは、『Dear WOMAN』を一列になって歌った時。橋もっちゃんのファンの方がいて、後ろに俺のファンの方がいたの。俺が目の前に来たら、橋もっちゃんのファンが“みずっこん後ろいるよ、見てあげて~”みたいな。多分、一緒に来ているんじゃないのに。そういう優しさに、すごくあったかい気持ちになった」と嬉しそうに微笑む。さらには「ソロの時も皆ペンライトを変えてくれて。一緒になって盛り上げてくれる。皆さんの温かさを感じて、嬉しく思いました。そんな自慢のH・A・Fの皆さんに誇れる自分でいられるようにこれからもたくさん頑張りたいと思います」と前を向く。橋本さんは、「HiHi Jetsのライブが始まった瞬間、雨降ってきたって。ヤバくね?(笑)。傘持ってきた? あ、持ってきてない人、分かってないねぇ。初めましてかな? もしかして」とHiHi Jetsの雨男伝説を冒頭で語ってから、グループ結成時、ファンクラブを取り仕切っていたベテランスタッフから言われた言葉を振り返る。「HiHi Jetsができたくらいの時かな、僕も多感な時期で。『自分のファンの人が、他の曲で座っているのが嫌だった』って言ったら、『あんたねぇ、ファンはタレントに似るのよ。だから、あんたのせい』って。『ハァ?』って思ったけど、確かになって。この年になって分かるんだよね。似てくるらしいよ? そうなの? 皆、人に優しくしてる? 俺みたいになりたくないよっていう人(わずかの人が「はーい!」)えっと…手を挙げたやつ、かかって来いよ!冗談です(笑)。自分みたいになるとは思わないし、皆さんキレると怖いしさ(笑)」と、ファンに親しみを込めて愛情たっぷりに話す。「完璧を目指す必要はないけど、人の痛みが分かる人になって欲しい。この言葉がすごく好きで。強制はしないけど、そういう人になってくれたらいいなと思うし、自分も一緒に目指せたらいいなと思います」。作間さんは、髙橋さんと井上さんが番組に出演した際、自分が相模原出身だということをテレビで公開された話に触れ、「僕は神奈川県までしか言ってなかったんですけど、相模原って出ていて(笑)。そこから包み隠さず、『相模原の人間なんですけど』って。アクセス悪いんですよ、相模原。満員電車キツイし、都内まで時間がかかります。でも、まだ電車が走っているだけマシ。今日もきっとね、バスや電車を使ったり。いや、チャリっていう人や徒歩っていう人もいらっしゃらないことはないか。今日、2時間ちょっとの時間のために下手したら、移動時間のほうが長いよって人もいるかもしれない。そういう人のために精一杯この2時間を楽しんでもらいたい。例え、雨が降っていても。場内アナウンスが流れるまでは、楽しんでいただきたい」と、作間節全開で、ライブでファンを楽しませたいという想いを語っていた。天の恵みを司る雨男の髙橋さんは、「…雨って俺のせいなのかな?いや、ちょっと考えもんだよな、マジで。俺じゃないと思うんですけど。ごめんな。髪のキューティクル失われるかも」と、笑わせてから、「HiHi Jetsのコンサート、皆さんめちゃくちゃ声を出してくださるじゃないですか。それって、めちゃめちゃ有難いことだなって改めて思って。『もっと来いよ』って言ってる俺が言うのも何ですけど。他の人のコンサートに行って、声を出した試しがないですね。『イエーイ』って言えないの、恥ずかしくて」と自身を省みる。ここから美 少年の岩﨑大昇さんと玉置浩二さんのコンサートに行った話に。「『田園』で玉置さんがマイクを(会場に)向けた瞬間、皆歌っているのに恥ずかしくてあまり声だせなくって。コンサートで俺は、『もっと来いよ』って言っているのにね」と意外とシャイな一面を明かし、「HiHiのコンサートの一体感は、愛があるから生まれるものだなって。皆さんに改めて感謝したいと思いました。これからも、ガンガンあおっていくので、よろしくお願いします」。この日最高潮の盛り上がりを見せたのは、新曲「TODAY」。HiHi Jetsにとって30曲目の新曲をこのツアーで初披露した。炎が激しく燃え盛る特効の中、ローラーでパフォーマンス。橋本さんと井上さんが背中合わせになって歌うと歓声を上げるファン。今この瞬間を熱く生きる彼らにぴったりなナンバーで会場が一体に。世界を塗り替えていけ…と歌うこの曲で勢いを加速させ、夢を掴みとろうとする5人。ステージにおいても最高のTODAYを更新していこうとアイディアをぶつけあうHiHi Jetsの未来が楽しみだ。写真・くさかべまき 取材、文・福田恵子
2024年03月27日3月16日(土)に京セラドーム大阪で開催されたファンミーティング『Aぇ! group Aッ倒的ファン感謝祭 in 京セラドーム大阪~みんなホンマにありがとう~』。京セラドームに集結した約5万人と配信で見守るファンの前で、自分たちの言葉でCDデビューを発表!その喜びと涙に溢れた感動のイベントをレポートします。Aぇ! group、約5万人のファンに囲まれ感動のデビュー発表!先輩のコメントも、めちゃ熱い!2019年2月に結成し、これまで関西ジュニアを牽引してきたAぇ! group。クールさと熱量の高い野性味あふれるパフォーマンスを武器に関西ジュニアの中でも注目を集めてきた。パフォーマンスの完成度と、見るものを揺さぶり、巻き込んでいく熱量をもったドラマ性を武器に、メジャーデビュー前とは思えない熱狂的な人気をもつグループだ。雑誌『anan』では2度のグループ表紙やソログラビア企画、様々な組み合わせでのバディ企画に挑んできた。トレンドを賑わせる勢いと活躍の中、昨年の「anan AWARD 2023」では、エモーショナル部門を受賞したことも記憶に新しい。そして、3月13日発売の『anan』では、末澤誠也さんがデビュー前のジュニアとして異例のソロ表紙で登場、全国書店をジャックする勢いで席巻した。そのAぇ! groupが、2024年3月16日と17日の2日間で約10万人を動員した京セラドームのイベントで遂にデビュー発表。結成から全員の情熱と才能を駆使し、心を動かすエンターテインメントを届け続けてきたAぇ! groupにとって生涯忘れられない、記念すべき瞬間が訪れた。5周年を迎えた感謝の思いを届けるイベントは、オリジナル曲「Aッ!!!!!!」から始まり、関西ジュニアのおなじみのナンバー「バンバンッ!!」「ロマンティック」「アホ新世界」と畳みかけ、「Firebird」で最高潮の盛り上がりに。MCコーナーで正門良規さんの「プレゼントって言ったら、あれですけども。皆さんにちょっとお知らせことがございます」という声でスクリーンに映し出されたのは、約40万人動員規模、全国8都市34公演でのアリーナツアー開催決定のお知らせ。5月25日からラストの東京・有明アリーナまで次々と会場を紹介していき、喜びに湧く会場のファンたち。そして、ここで「せっかくこれだけの方に見ていただいている環境ですので、僕たちAぇ! group、5人の言葉で皆さんにご報告したいことがございます」と、改まる正門さん。「僕らAぇ! group…」と溜めてから、「CDデビューします!」と声を揃える。この日を待ちわびていたファンの歓喜に溢れる大興奮の渦の中、「ありがとう~!」と叫び、飛び切りの笑顔で、ギュッと力強く肩を抱き合う5人。目がウルウルと涙で輝く正門さんと草間リチャード敬太さん、小島健さん。溢れる涙が止まらない様子の佐野晶哉さん、万歳ポーズをする末澤さんの姿が…。いつまでも鳴りやまぬ拍手が巻き起こる中、デビュー発表のタイミングで上から降ってきた金色の紙吹雪が自分の上に降り注がないことに「俺の所には届かへん…」と嘆いて観客を笑わせる佐野さん。小島さんの元に大量に落ちて来た金色の紙吹雪を見て、「これ、カリスマ(ランキングで1位だった末澤さん)のおこぼれをいただいているわ(笑)」と笑うメンバー。ちなみにCDデビューをどういう形で伝えるかみんなで話し合ったそうで「僕たち発信でCDデビューします、って言うのはなかなかないんで。せっかくやから、自分たちの言葉でみんなに聞いてもらおうかって…」と、末澤さんがいきさつを説明する場面も。この後も続々と発表される嬉しいニュース!ユニバーサルミュージックより5月15日にリリース決定。「僕たちのCDのタイトルも決まっています」と、タイトル「《A》BEGINNING」を大公開し、「“これから”という意味を込めて、このタイトルをつけさせていただきました。どんな曲なのか楽しみにしていて下さい」と報告。「そして、この発表を待ちまして、先ほど皆様にお伝えしました。ライブツアーがこういう形になります!」と「Aぇ! groupDebut Tour ~世界で1番AぇLIVE~」という記念すべきデビューライブとして全国をまわることに。「夢だったことが5月にドドドンと叶う運びになりました」と正門さんが喜びの声を上げ、「皆さん、好きなグループのファンクラブ入りたくないですか。絶対入ってくれよな」と会場のファンに呼びかける5人。公式Xも開設され、情報過多に嬉しい悲鳴を上げるファン。CDデビュー発表を共に喜び、コメントを発表したのは彼らと絆の深い、関西出身のグループたち。最初にVTRに登場したのは、なにわ男子のメンバー。「CDデビューおめでとうございます」とお祝いの言葉を伝え、「嬉しすぎて、声枯れてるんちゃう?」と奇声をあげる藤原丈一郎さん。西畑大吾さんは「ずっと一緒にやってきたメンバーですからね」と感慨深げ。続いて激励したのは、WEST.。「いや~、良かったね、ホントにな」と重岡大毅さんがしみじみと言うと、「(僕らの)ツアーもついてくれてたからね」と、これまで共にした時間を振り返る藤井流星さん。桐山照史さんは「今日この会場に来てくれているファンの皆さんもそうやし。こんだけ周り見たら、仲間がいて。EIGHT兄さんも、なにわ男子も、みんな引っ張っていってくれる、助けてくれる人がおるから。困ったことがあったら言ってきなさい」と頼もしい言葉を。濵田崇裕さんの「お手を拝借」の合図で一本締めをするヒトコマも!2月にグループ名を改名したばかりのSUPER EIGHTも、「おめでとうございます」と祝福。大倉忠義さんさえも彼らのデビューを「全く知らなかった」と驚きの声をあげる。彼らのプロデューサーを務めてきた横山裕さんは感慨深げ。丸山隆平さんは「えぇー、なんてこったジャカジャカ!!」など、謎の一発ギャグを披露したり、「会場のみんな、よく見えてるぜー。サシ飲みしようか」と呼びかけたりして笑わせる。安田章大さんは「いろんな武器をもっているグループなんで、どこへ進むか楽しみにしている」と期待を寄せ、村上信五さんは「東京でこれから仕事をする機会もあると思いますが、へこたれずに、歯を食いしばって、息の長いグループに」と愛のある喝を入れていた。MC明けは、ファン投票で選曲したメドレーコーナーへ。まずはバラード曲部門に選ばれた「名脇役」から。ペンライトの光が彼らを祝福するように照らす中、しっとり歌い上げた。ダンス曲部門「YSSB」では、スモークが立ち込める中、セクシーに格好良くダンス。メンバーが時折寄り添いながら、ロマンティックに歌い上げたのは、王道アイドル曲部門の「White Love」。盛り上がり曲部門の「WHIP THAT」と「V.I.P.」ではフロートに乗ってファンの元で元気を届けた。待望のバンドコーナーでは、これまでサックスを演奏していた草間さんがベースを担当。わずか2か月の練習期間で修得したベースの腕前で演奏を披露。「Oh Yeah!」では末澤さんが小島さんのキーボードに触れ、一緒に演奏するようなしぐさをしたり、草間さんと正門さんが顔を見合わせながら演奏する姿も。「みんな、ありがとうな~。俺たちのこと、これからもよろしくな!」という勢いたっぷりな末澤さんから始まった「君からのYELL」では、目を閉じて心を込めて歌い上げる末澤さん。佐野さんがドラムを力強く叩くパッションも全開だ。ここで会場に訪れたファンと配信を見守るファンへメンバーひとりひとりからメッセージが…。トップバッターであいさつしたのは、佐野さん。「みんなのおかげで、Aぇ! groupはデビューできました。ずっと支えてくれたスタッフさん本当にありがとうございました。メンバーもありがとう。1回あきらめようとしたけど、小島くんと正門くんが怒ってくれて。2人が畳の楽屋で大人の人に土下座してくれて、今があります。5人で良かった。ホントに今めちゃめちゃ幸せです。ラブソングの歌詞みたいやけど、Aぇ! groupでいる時の僕が好きです。1番素でいられているような気がするし、そのありのままの僕をここにいるみんな、5万人配信で観てくれているみんな、全国、全世界のファンのかた、みんなが認めてくれて、支えてくれて、好きでいてくれて…大好きです」。そう応援してくれているファンへの愛の言葉を口にしてから、「この景色、絶対忘れずにまたここから、ゼロからスタートです。なんかしんどい時とか辛いことがあった時、今日のデビュー発表のこと思い出して。横山くんが言っていた通り、息の長いグループに…。この5人で白髪はやして、髪が薄くなって、じいちゃんなってもバンドができるように。僕らのことを愛し続けてください」。小島さんは、「Aぇ! groupができて5年。京セラに立ってるぞ」と右手を高らかに上げてから、「5人で京セラに立つ…ホンマにこれは俺たちだけの力じゃ絶対無理。家族、友達、仲間、先輩後輩、たくさんのスタッフさん、そして何より来てくださってる、配信で観てくださってるファンの皆様のおかげで、俺たち夢の舞台で夢のようなことを発表できました。ありがとう」と、改めて感謝の想いを。「10年前、プールの約束があったのにオーディションに連れて行かれ…。ここまで楽しかったこと、めちゃくちゃ嬉しかったこと、めちゃくちゃ辛かったこと、めちゃくちゃ悔しかったこと、めちゃくちゃしんどかったこと、いっぱいあります。でも、もう今はとにかくその全ての今までの出来事に感謝して、これから未来をこの5人でグループを作っていきたいと思います。ファンの皆さん、最高の景色を見に行きましょう。絶対に連れていきます」。草間さんは「やっと言えた…。言いたくて、言いたくて、でもなんかね、決まったと思って言ったらなくなっちゃうような気がしちゃって。ソワソワしてて。やっとこの舞台上でみんなに向かって自分たちの言葉で伝えることができて、心の底から嬉しいです。みんなが『おめでとう』って言ってくれたから安心できたし、こんだけついてきてくれたんやって、一緒に大きくなれる人たちがいるっていうことが実感できたのは、ホンマによかったなって思います」と涙で大きな目を潤ませる。「事務所入って、15年ですよ。辞めようとした時、それを横山くんや屋良くんが止めてくれて、周りのみんなのおかげです。頑張ってみようやってグループができて、こんだけ絆深めて、こんな舞台立ててるんですよ。ツアーもできるんですよ。デビューできるんすよ。最高やんけ!!」と叫んで、喜びを表現。正門さんは、「お待たせしました。ようやく最高に幸せなご報告をすることができました。ホンマに、メンバーの話を聞いていて、いろいろあるグループやなと実感しています。でも、そんなところも僕は好きです。メンバーとなら、皆さんとならどこまでも行けると思いますし、皆さんとだったら、想像もつかない景色を見ることができるんじゃないかと本当にワクワクしてます」と期待に胸を膨らませる。そして、「色々先輩方がおっしゃっていたように、これからが大変なのかもしれませんけど。何の根拠か分かんないですけど、全部俺たちらしく楽しく乗り切れるような気がしています。これからどういう旅をして、どういうグループになっていくのか、これから先、純粋に皆さんと楽しいことをして過ごしていきたいと思っておりますので、どうぞこれからもAぇ! groupについて来てください」とファンへ呼びかける。あいさつのラストを飾ったのは、末澤さん。「やっとデビューすることができました。(間があって…『頑張れ~!』という声援が会場から起こる)いや、あんまりさ、言ってこなかったかもしないけど、今日だけ…。めっちゃ辛かったわ。たくさん励ましてくれるみんながいて。で、いつも笑かしてくれる、頼れるメンバーがいて。Aぇ! groupで良かったなと 本当に思います。何よりリチャといっしょで 芸歴15年。で、29歳。この今の今まで何一つ僕に文句一つ言わなかった両親に感謝してますね。間違いなく、不安なことやった。家族もそうやし、友達もそうやし。本当にいろんなことがあるたびにスタッフさんが全力で支えてくれて、本当にたくさんの人に愛されているグループやなって感じていますね」。そして、何度もあきらめそうになった末澤さんだからこその言葉を。「みんなに結構、待たしちゃったけど報告することができたのは、辞めんで良かったなと。だから、ここに来てくれているみんな、配信を見てくださっている方、後輩にも言いたいことは、諦めることってすごく簡単。今の仕事を辞めたいと思っている人もいるかもしれないし、頑張る気力がないって思う人もおるかもしれない。でも、俺は間違いなくゆっくり一歩ずつやったかもしれへんけど、自分の仲間、1つの夢を叶えることができたので、諦めずに頑張り続ければ必ず夢が叶うと思います」と力強く前を見る。最後に「これからライブに選びに来てもらって、少しでも元気もらってもらえるように、また明日から頑張ろうって思ってもらえるように。これから俺たち、今まで通り、いや、今まで以上に頑張りたいと思います。こんな京セラドームにデビュー前に立たせてもらえることに本当に感謝です」と、まっすぐな飾らない言葉を伝えてから、「みんなに僕たちからの感謝を伝えたいと思います」とラストソング「ボクブルース」を。アンコールでは小島さんが「関ジュ大好き」と叫ぶと、見学席にいたLilかんさいや大勢の関西ジュニアたちがステージに駆け出した。嶋﨑斗亜さんが号泣して泣き崩れるなど、みんな感動の表情でAぇ! groupと共に「関西アイランド」を熱唱。共に関西を盛り上げてきた固い絆で結ばれた関係性を垣間見ることができた。5月15日にデビューが決定し、さらには約40万人を動員するアリーナ―ツアー「Aぇ! groupDebut Tour ~世界で1番AぇLIVE~」を控える彼ら。北は北海道から南は福岡まで、全国を駆け回る大規模なデビューライブ。見る者の心を突き動かすパワーに溢れた歌声とパフォーマンスで、ますます日本中にAぇ! group旋風を巻き起こし、その圧倒的な勢いにAッ!と驚かされることは間違いないだろう。写真・くさかべまき 取材、文・福田恵子
2024年03月18日2024年4月1日(月)~29日(月・祝)に新橋演舞場で開催されるSnow Manの岩本照さん、深澤辰哉さん、宮舘涼太さんが主演する舞台『祭 GALA』。舞台を目前に控え、3人の気合いが伝わってくる製作発表記者会見をレポートします。この春、Snow Manの3人が新たに新橋演舞場で生み出す新しいエンターテインメントこれまで桜の咲く季節に新橋演舞場で『滝沢歌舞伎』シリーズに挑んできたSnow Manのメンバー。昨年、惜しまれながら集大成を迎えた伝統の舞台に代わって、この春、和と洋が融合したまったく新たなエンターテインメントが誕生。そのタイトルは、『祭 GALA』だ。新橋演舞場を知り尽くした岩本照さん、深澤辰哉さん、宮舘涼太さんが創造する世界から、一体どんな新たなステージが生み出されるのか期待が高まる。大勢の取材陣が待ち構える会場に1人ずつ礼儀正しく一礼をして、着席した岩本照さん、深澤辰哉さん、宮舘涼太さんの3人。岩本さんは首元にメンバーカラーの黄色のスカーフがアクセントのブラックコーデ、宮舘さんは柄シャツに黒のノースリーブジャケットのモノトーンコーデ、深澤さんは光沢あるシルバーグレーのフォーマルなジャケットに身を包み、気合い漲る正装スタイルだ。司会者から「主演・演出のお3方からそれぞれご挨拶をいただきたいと思います」と紹介されると、まずは岩本さんから「本日はお時間を作ってくださり、お集まりいただき本当にありがとうございます。この新しく始まる『GALA』という作品を制作、発表をしっかりさせていただけることを本当に嬉しく思います」と挨拶が。続いて、笑顔を浮かべながら深澤さんが「はい、どうも。深澤辰哉です。今日はですね、俳優モードでいまして、面白いことは何も言えないかもしれないんですけど(笑)。短い時間ですけどね、『GALA』について熱く語っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします」と、会場の緊張感を一気に緩ませる“らしい”挨拶を。最後に姿勢をビシッと正した宮舘さんが「こうして『GALA』という作品で新たなスタートを踏み出します。今日は皆さんに僕らの熱い思いをたくさん受け取っていただいて、もっともっと『GALA』の魅力を皆さんに知ってもらえるチャンスだと思っていますので、いっぱい伝えられたらいいなと思います」と、改まった表情に。早速、質疑応答コーナーに。レポーターから「この3人でこの舞台が決まった時のお気持ちを伺えますか」と質問されると、「岩本さん、言っちゃって!」と岩本さんをみつめる深澤さん。「素直に嬉しかったです。これだけ連続で立たせてもらうことないってくらい、新橋演舞場さんのステージには立たせてもらって、僕たちは育ってきて。で、また新たな形で新橋演舞場のステージに立てるっていうことがわかった時は、また春が来るって思いましたね。それぐらい嬉しかったです」。すかさず、「うまいねぇ、また春が来るなんて…」と突っ込み、しみじみする深澤さん。わちゃわちゃする深澤さんに宮舘さんは「こんな感じ(のノリ)でいいんですか?」と確認しつつ、「僕も嬉しい気持ちでいっぱいなんですけど、新たに3人で演出という部分で未熟な部分もあるかと思いますが、今一生懸命稽古に励んでいる段階なので、稽古を1日1日やっていくごとに楽しみに変わってきましたね。なので、早く見ていただきたい気持ちで今はいっぱいです」と稽古から楽しんで挑んでいる今の心境を明かす。そのコメントに「素晴らしい」と深澤さん。「今ふたりとも全部、言ってくれた。俺が言いたかったこと」とコメント力を絶賛しつつ、「いちばん初めの気持ちとしては、やっぱり嬉しかったですね。新橋演舞場に思い入れがたくさんあるので、そのステージにまた改めて立てるっていうことで、嬉しいです。そして、4月ということで、新生活が始まる新たなスタートのタイミングで、こうやって3人で作品をスタートさせることができて、ワクワクしていますね。早く皆に観ていただきたいな、と。ホントにやりたいことがたくさん。たくさんのかたに観てもらって、何か受け取ってもらえたらいいなっていう風に今は思っております」。ここで日本語の「祭」と外国語で祭を意味する「GALA」という同じ意味をもつ2つの言葉が重なり合うタイトルロゴについて説明が。宮舘さんが「祭と書いていますけれども、これは外国語で“ガーラ”という風に言うんですけど、僕らの場合はこれをちょっと“ガラ”と もじりまして…。日本の文化でもある祭りを象徴した舞台になっていくんじゃないかなと思います。そして、和と洋の融合を空想の中で実現をさせるという僕らの想いでつけさせていただきました」と身振り手振りを交えながら、独特の間で熱く説明。「祭」のタイトルロゴのデザインを指差しながら、「メンバーカラーで僕だったら赤、岩本だったら黄色、深澤だったら紫をロゴに入れさせていただいて。3人で舞台をやらせていただくという決意表明でもありますね」と宮舘さん。岩本さんを現わすカタカナの「ヒ」のロゴを指刺し、「ヒはここです!」と席を立ちあがる、サービス精神たっぷりな深澤さん。振付を担当するのは、もちろん岩本さん。「振り付け、演出、構成、照明、ほぼ僕が入らせてもらっているんですけど。どういう風に踊ったら面白いかなと頭の中で想像しながら振りを作っている最中って感じですね」と現在、絶賛考案中と語る。衣装担当は宮舘さん。「衣装は、岩本が作る振り付けの世界観や後ろに出て下さる大勢の方とのバランスを取りたいですね。あと、オープニングの衣装を世界的なデザイナーでもありますコシノジュンコさんにお願いをしまして。派手な衣装を作っていただくこととなりました!」と衣装にも楽しみになる素敵な報告を。「コシノさんがデザインしてくださった衣装は、『あ、そういうパターンか』っていう僕たちもわっと驚くような和の要素が入った衣装。オープニングから迫力あるんじゃないかなっていう風には思っています」(深澤さん)。ここで深澤さんは自ら差し入れ担当を志願し、「僕たち3人は同じグループで常に一緒にやっていますけど、キャストの皆さんって、初めての方がいる中で絆は大事。僕に何ができんだろうと思った時に差し入れだなって(笑)。ピザパーティーでもやります!」と笑わせる。Snow Manのメンバーもこの舞台を楽しみにしているそうで、「やっぱり舞台とか、いろんなメンバーが経験しているのを見て、すごいなという圧巻することが去年は多かったので。今年3人で舞台に立っている姿をメンバーに見ていただけるのは喜びもある」と宮舘さん。岩本さんは「康二に『俺がめちゃめちゃ見に行くで!』みたいなことを言われましたね。思い入れがある新橋演舞場さんでの作品は、他のメンバーも楽しみにしてくれていると思います」とメンバーの期待を背負って新橋演舞場に立つ。新曲の披露はもちろん、彼らが生み出す演出も楽しみなこの舞台。かなり体を張る場面もあり、相当のエネルギーの消費量になると岩本さん。祭りの出店みたいな感覚の出し物があるかも?…など次々とヒントが飛び出す。岩本さんは「新橋演舞場はすごくパワーがある場所なので、パワースポットみたいな感覚でストーリーを作っていった。皆が同じ気持ちになれるようなストーリーにしたいです。神社やお寺に来る感覚で来てもらえたら」と、ストーリー構成にあたっての独特な世界観を語る場面も。お客さんにどう届けたらいいか試行錯誤している時間が楽しいと語る3人のワクワクは止まらない。目玉のひとつとなりそうなのが宮舘さんによるフライング。「変わったフライングの内容になっていますので、ぜひ乞うご期待!」と宮舘さんが言えば、深澤さんは、「僕は普段からおしゃべりなので、おしゃべりを活かしたシーンがあるんですけど、リハーサルでやったら、僕1人で 9分ぐらい喋っていた(笑)」と、しゃべりっぱなしの演目も…?岩本さんは、「『滝沢歌舞伎』で変面っていう演目をやらせてもらっていたんですけど、それを新たに進化させた形のものには今回挑戦させていただく予定です。僕は個人的には見たことないなってものに挑みます」と、『滝沢歌舞伎』の人気の演目だった変面がまた新しく生まれ変わり、届けることを宣言。最後に舞台を楽しみにしている皆さんへメッセージが。宮舘さんは、「今日会見させていただいて、これで新たなスタートラインにようやく立てたかなと思います。これから稽古を経て、 4月1日の初日を迎えるわけですけれども、より多くの方に楽しんでもらえる、そして心を踊って帰っていただくという夢のような時間を作り上げたいと思いますので、ぜひ皆さん、よろしくお願いいたします」。深澤さんは「僕たち3人で夜中まで打ち合わせして、この作品に対してどれだけ愛情をもって作れるかっていうことを大事にして作りました。まだリハーサルとしてはできてない状態なんですけども、観に来て下さる人たちに少しでも笑顔になってもらって、何か感じ取ってもらえるような作品にしたいなというように一生懸命作っていますので、ぜひ楽しみにして欲しいです」と来場いただく人たちの笑顔を願う。最後に岩本さんが「僕は新しいことにチャレンジしたりするのが好きなんだなって自分自身で感じる期間を今過ごさせてもらっていて。僕の中ではもう初日もあけていて、『ああだったね、こうだったね』って言っているお客さんたちが想像できた段階から、リハーサルがスタートしているので。どんなふうにお客さんに色濃く届けられるか自分の中で考える時間を楽しみながら、今まで味わったことない作品をお客さんに届けたいです」。まだ誰も観たことのない、誰も感じたことのない舞台を目指しているという『祭GALA』。この春、話題独占間違いなしの和と洋が融合した躍動感あるエンターテインメントになりそうだ。その全貌は、4月の新橋演舞場で明らかに…!注目が集まる3人の新たなチャレンジが詰まった祭のような夢のステージは見逃せない。新橋演舞場2024年4月1日(月)~29日(月・祝)S席(1・2階)¥13,500、A席(3階)¥7,000※3月20日(水・祝)10:00よりチケット発売開始写真・小池理恵、取材、文・福田恵子
2024年03月08日初夏にニューアルバムを引っ提げ3大ドームツアーの開催決定を発表したKis-My-Ft2。新体制になって初の全国ツアー「Kis-My-Ft2 -For dear life-」のラストを飾ったのは、デビュー発表を行った聖地・代々木国立競技場第一体育館。最終日である2月15日の昼公演の模様と夜公演でメンバーが涙したダブルアンコールの瞬間をレポートします。Kis-My-Ft2が新体制で全国ツアーを完走!次は6人で初の3大ドームツアーに挑むKis-My-Ft2がデビュー発表をした思い出の地・国立代々木競技場第一体育館に帰ってきた。スクリーンに“当たり前のことなんてない”というメッセージが映し出されると、この日の公演では、2024年初夏にニューアルバム発売決定、そして、東京、名古屋、大阪の3都市で3大ドームツアーという嬉しいお知らせが発表される。会場が歓喜の声に包まれると同時に6人が軽快なイントロと共に登場!1曲目は、“奇跡は奪うもの”と歌う激しいヒップホップナンバー「Rebirth Stage」。“新しく生まれ変わる”という意味の“Rebirth”と“逆転”という意味の“Reverse”が掛け合わされたタイトルの曲で、勢いを加速していく新生Kis-My-Ft2。炎が上がる中、エッジの効いたパフォーマンスで魅せ、「HANDS UP」「Edge of Days」「Smokin’ Hot」と、ハードなダンス曲を4曲連続で畳みかけ、会場の熱気もさらに上昇していく。「Mr.FRESH」では、藤ヶ谷太輔さんが「楽しんでますか?最後までキスマイについて来れますか?」とファンとコール&レスポンス。宮田俊哉さんは「お帰りなさいませ、お姫様」と呼びかけると、“お帰りなさいませ、王子様”とファン。「王子様、大満足!」とニッコリ笑顔に。二階堂高嗣さんは、「Kis-My-Ft2の二階堂です。舞祭組の二階堂です。せーの、ニッカニッカニッカニッカ」とお馴染みのあいさつを。千賀健永さんは「“順調”と言ったら、“超順調”って言ってください。順調?」と呼びかけ、ファンの「超順調~!」の声に満足気な表情に。横尾渉さんは、「皆さ~ん、腹の底から声出せますか?もっと!」。玉森裕太さんは、「代々木、盛り上がってますか? じゃあ、いつもの。せ~の!」で“玉ちゃん”コールが巻き起こる。今回のライブの演出やセットリストは、二階堂さんが中心となって構成。メンバーの上下が逆さになる映像インターの後、「CHUDOKU」では、椅子に座ったままフライング。高所恐怖症なのに“自分が見たいキスマイ”を考えた結果、この演出を考案したという二階堂さんも華麗に堂々と空中で逆さまに。LEDスクリーンに映し出された逆さまの世界と交じり合うように、それぞれが自分のタイミングで歌いながら、クルリと軽やかに回転して、観客を驚かせた。ファンキーなセットでカラフルな照明の中、歌ったのは「Tequila! -テキーラ-」。二階堂さんと宮田さんが軽快なタップダンスを披露すると、ミラーボールのような小道具を太鼓のように叩く横尾さん。その隣でリズムをとる藤ヶ谷さんの姿も。ご機嫌なナンバーでハイテンションに!どこからか会場に漂うあま~い香り…。キスマイライブでは初の試みという香りの演出が取り入れられたのは、「Lemon Pie」。甘酸っぱい恋心を爽やかに歌い上げるポップな楽曲で、甘いレモンの香りを漂わせながら、パフォーマンス。藤ヶ谷さんがめいっぱい吸い込んで至福の笑顔を輝かせていた。二階堂さんが何年も前からやりたかったという香りの演出は、他にももう1曲。「(コンサートを)見て楽しむだけでなく、香りでキスマイのことを日常的に思い出してくれたら」という素敵な想いが込められている。「想花」では会場に金木犀の香りがフワフワ漂う。切ないミディアムバラードをしっとりしたボーカルで聴かせる中、LEDには、アニメーションと手書き風の歌詞が映し出され、優しい世界観に包まれる。これまで7人で歌ってきた楽曲の歌割りはもちろん、ポジションやフォーメーションも変わってくる。演出担当の二階堂さんは、昼公演前に行われた会見で「作り直すというより、今まであった曲をまた新しく生み出す感覚に近い。今まで歌っていなかったメンバーの歌声を聴いて、『あ、そんな優しい声してたんだ…』」という発見もあったという。今回、新たな歌割りで届けた「SHE! HER! HER!」もそうで、「歌割りが代わって、最初は北山(宏光)さんが歌っていたところを僕が歌うんですけど。何度か歌い忘れてしまって、それから玉が隣で毎回チェックしてくれる」と、宮田さんも新鮮な歌割りに、まだ慣れないと語っていた。2月半ばにも関わらず、東京は気温が20度近くあったこの日。「暑いね~。今回のツアーで最高気温!」と盛り上がるメンバーたち。「急に気温が上がりましたから、体調に気を付けながら楽しんでください。『For dear life』ツアー、今日が最終日です!」とMCを仕切る宮田さん。「去年の10月にツアーがスタートしましてね。今は2月ということは約5か月間にわたるツアーをやってきて…なんか寂しいな。(中略)13年前の2月12日に、この代々木の会場で僕たち茶封筒をいただいてCDデビュー発表をしました。その発表があってから、今回のツアーまで、代々木での公演っていうのは僕たちやってなくって。…13年ぶりに帰ってきたぞ~!!」(宮田さん)と、ファンに飛び切りの笑顔を向ける。横尾さんは、「すごいよね。だってここ、重要文化財の場所でもありますからね」と、改めて国立代々木競技場第一体育館でコンサートをできることに、感慨深げ。宮田さんが「いや~、ホントにライブって楽しいなと思いつつ…ニカ、今日どうしたの? 『Tequila-テキーラ-』の時、ゼェーゼェーしてなかった?」と心配そうに確認してから、声高になり、「高嗣、ダメだぞ、あれ(笑)。お前はアイドルだから。普通のおっちゃんになったら」と愛のあるダメ出しを。二階堂さんは、照れ笑いしながら、「多分、気温もあると思う。あと、ここ(花道)が長いのよ」と、会場の本ステから地下に入ってダッシュする通路移動が大変だったことをその時の姿勢をリアル再現しながら説明。床に手をつきながら移動する姿に「スパイダーマンだ!」と、ふざけるメンバーたち。千賀さんが「裏では俺たちの移動の部分も結構ね、大変だったりするところもあったりする」とフォローを入れると、再現で疲れ果てた二階堂さんに「またセイゼイ言ってるぞ。ファンの皆さんの前でそういう姿を見せたらダメだって(笑)」と宮田さんが突っ込み。すると、横尾さんが「俊くんはどうだったの? 今日は」と尋ねたことから、二階堂さんも「やってみろよ!」という流れに。「いやいや、だって俺はパーフェクトアイドル宮田俊哉だから」と今度は宮田さんで「Tequila-テキーラ-」登場までの流れを再現して見せた。「行くぞ、行くぞ。GO!」とダッシュして、歌い出しのポジションに到着して「俺はパーフェクトアイドル宮田俊哉。…いや~、疲れたわ。心臓バクバクだよっ」と叫ぶ宮田さんをニコニコ見守る玉森さん。懸命にキメ顔を作る宮田さんに「さすがですよ」と言いつつ、爆笑するメンバー一同に会場も笑顔に包まれっぱなし。そして、宮田さんが「『For dear life』をやって、6人の形っていうのを作っていこうっていうツアーだったので、このツアーから、次に繋がれば」と仕切り直し、10枚目のニューアルバムリリースと、アルバムを引っさげて、東名阪3大ドームツアーを開催することを改めて発表。喜びの大きな声が巻き起こる会場。「アルバムを出すっていうのは、2020年の『To-y2』以来ということで、その間にベストアルバムは出したんだけど。オリジナルアルバムを出すのはちょっと時間が空いてしまいました。アルバムを引っさげて、またドームに立つことができます。アリーナツアー、完走しようぜっていうモチベーションでやっていくなか、『やっぱり俺たちドーム立ちたいよな』って思いになって」と宮田さんがドームライブへの熱い想いを語った。“日常を飛び越えてここへおいで。本物のSHOWを見せてあげるよ”という新たなキスマイの世界に飛び込んで来てほしいという想いを込めた楽曲が「C’monova」。Come on over=ここへおいでとnova=新生を内包しているタイトルだ。この曲では振付けのないラフなスタイルでゆるっとダンス。歌いながらメンバー同士が顔を見つめ合う姿が印象的。玉森さんはラストで腕を組んでキメポーズを。後半のダンスナンバーパートでは、これぞKis-My-Ft2という演出が。ダンスインターから繋がる形でファイヤーボールが上がると共にメンバーがポップアップで登場し、炎が眩しく会場を照らすなか「PSYCHO」を熱唱。そして、モノクロ映像をバックにした「Black & White」では、勢いたっぷりのダンスナンバーでハードに魅せていく。感動的だったのは、ラストソング「ともに」。この曲は、メンバー全員で作詞を担当。ファンの皆への想いを込めて制作した1曲であり、やりたいことに向かって希望を持って歩もうとする仲間を鼓舞する曲とも捉えられる曲。ここでは、北山さんのメンバーカラーである赤色に会場のペンライトが灯され、愛の色、一色に染まる。ひとりひとりに感謝の想いを届けるように、リフトアップステージの上で会場のファンをみつめながら歌う6人。それぞれがいろんな想いでこの大切な曲と向き合っているのが伝わってくる。彼らがマイクを会場に向けると、キスマイと共に歩んできたファンの優しいハミングで会場とステージがひとつに――。スクリーンにアップになった玉森さんの瞳がキラキラと輝き、潤んでいた。この日の夜公演では、ダブルアンコールでメンバーがツアーの最終日を締めようとするタイミングでサプライズ企画を実施。全国のライブ会場のブースでファンの皆さんがメンバーへのメッセージを書いている映像が流れると同時に、そのメッセージが印刷された金テープがメンバーに降り注がれた。6人が目を潤ませながら、サプライズへの驚きと感謝の気持ちをファンへ伝える場面も。宮田さんは、「このツアーをやるってことが勇気のいる決断でした。すぐにツアーを始めようっていう決断をしたけど、それも6人からしたら、すごく勇気がいることだったし、ちゃんと完走しないとなっていうプレッシャーとか責任とかもすごくあったツアーだった…」と言葉を詰まらせ、横尾さんは「うちのメンバー、ふだん泣かないんですよ。皆さんの愛が届いたから、泣いてるんですよ。ありがとうございます」。涙が止まらない様子の玉森さんは、照れ隠しで冗談っぽく、「よし、帰ろうぜ!」と言いつつ、改めて「たくさんの愛を受け取りました」と、胸がいっぱいの様子。普段から涙もろい千賀さんも「こうやってファンのみんなの思いを言葉で受け取ることってなかなかないから嬉しいな」と愛のこもったファンからのメッセージに感動しきりだ。藤ヶ谷さんは「ホント、(グループを)閉じなくて良かったな。続けてよかったよ。続けていたら、人生いいことあるな」と、しみじみ。二階堂さんは、「色々、思い出しちゃった、ライブを作る過程とか」と、6人でのライブを作るにあたって、メンバーとの話し合いを重ねたことを回顧。「皆さんの愛とたくさんのスタッフさんに支えられて、僕たちは本当に活動できてるなと思っています」(横尾さん)と、皆、スタッフや会場に来てくれたファンへの感謝の想いで胸がいっぱいになって、全国ツアーのラストステージを終えた。ツアーのタイトル「-For dear life-」には全力を尽くすという意味が込められている。6人の新体制になって、全力を出し切って走り抜いた初めてのツアー。玉森さんが「楽しんでいただけましたか。これからも僕たちは皆様と一緒に楽しい思い出、未来を作っていけるよう、これからも全力で進んでいきますので、皆さんあたたかく応援してくださったら嬉しいなと思っております」と、6人のKis-My-Ft2で歩みを止めないことを宣言。そして、再びスクリーンに映し出されたのは、“当たり前のことなんてない”という言葉――。7人でパフォーマンスを届けてくれることが当たり前だと思い、想像してなかった6人の未来。不安を乗り越え、6人で歩む決意を胸に、新たなキスマイの形をみせてくれたのが国立代々木競技場第一体育館という思い出の地だ。2011年2月12日、この同じ会場で茶封筒を受け取り、CDデビューが告げられたあの日。ステージを駆け回り、メンバー同士が抱き合って喜び合った感動の瞬間から13年経った――。これまでも数々の出来事を乗り越え、ともに歩んできた彼らだからこそ、またここから、素敵な足跡をたくさん残してくれるだろう。写真・くさかべまき 取材、文・福田恵子
2024年02月19日約14年ぶりにソロコンサートを開催したKAT-TUNの上田竜也。「MOUSE PEACE 2024~我龍転生~」と題して、1月から北海道、愛知、大阪、福岡、東京と全国5都市のZeppにて公演。最終日、Zepp DiverCity TOKYOで行われた2月6日(火)の昼公演・セミファイナルステージの模様をお届けします。上田竜也14年ぶりのソロコンは、ファンとバンドメンバーへの愛情が伝わるピースフルな空間東京に大雪が降った翌日――。Zepp DiverCity TOKYOの会場内は、寒さはどこ吹く風。積もった雪も一瞬で解けそうなほど、始まる前から熱気に満ち溢れていた。館内の電源トラブルが発生し、定刻の14時を20分過ぎた頃にようやくスタート。開始の案内が告げられると、手拍子で「竜也」コールが巻き起こる。雷の音が鳴り響くと、客席の頭上には、全長6.5mもある巨大なドラゴンが登場。世界初の演出というドラゴンバルーンが縦横無尽に舞い踊る姿は、大迫力で圧巻な景色だ。一匹のドラゴンの化身が会場に降り立ったように上田さんが勢いよくポップアップで現れ、「お待たせしました~!最高に盛り上がって行こうぜ」と叫ぶ。1曲目は、上田さんが作詞を手掛けたハイテンションナンバー「ヤンキー片思い中」だ。ケンカでは負けないヤンキーの恋心を綴る楽曲では、サングラスを装着し、腕にはドラゴンのタトゥーペイント、衣装の背中にもゴールドのドラゴンが施されたワイルドなビジュアルを披露。ステージ中を動き回り、「お前が好きだよ」というフレーズを歌う場面で、バンドメンバーとグータッチ。最後は、サングラスを勢いよく外して、キメ顔を覗かせる。続いては、雪の日の切ない恋の別れを歌う「~again」。雪が降るこの季節にぴったりな楽曲をしっとりと歌い上げた後、スタンドマイクを前に色っぽく歌ったのは、2006年に上田さんが赤西仁さんと共作で作詞を手掛けた「BUTTERFLY」。情熱的なナンバーをバンドメンバーと顔を見合わせながらシャウトしていく。4曲駆け抜けたところで、「皆さん、お待たせいたしました。20分ほどですか。ちょっと電源が落ちましたね。すみません…!僕のジラしプレイではありません(笑)」と会場を笑わせる。続けて、「きっと神様が『MOUSE PEACE』を止めたくないと言っているのでしょう。…と言っても、このまま押すと2回目公演に支障が出てしまいます。まあ、そのことは一旦置いといて、昼公演をしっかりと楽しんで素晴らしい時間にできればいいなと思っていますので、皆さんよろしくお願いいたします」と、ユーモアたっぷりに挨拶。そこから「ちょっと声出してみますか。もう散々声出しやったからな。1階、行けるかい? 2階、行けるかい? 真ん中、行けるかい?」と、男らしく呼びかけ、「そこ行けるか!」とピンポイントで1階の1部の席を指さすと、大きな声が会場に響き渡り、「素晴らしい。1人でも声を出せる勇気、素晴らしいでございます(笑)。今日の声も期待ができますね」とご機嫌だ。そこから一緒にずっと走り続けてきたバンドメンバーを紹介。ドラムのメンバーなら「皆さんの感情のコントロールはドラムによってコントロールされていると言ってもおかしくありません。やっぱりドラムってすごく上がるからね、感情が。俺はよく1曲目の『ヤンキー片思い中』で(ドラマーと)目を合わせているんですけど、ドラムが乗れば乗るほど、こっちのテンションも上がっていく。感情をコントロールするのが、ドラムだと思っているんで、皆さんうちのコントローラーをよろしくお願いします」など、1人1人丁寧に愛情たっぷりにからんでいく様子から、仲間を大切にする上田さんの想いが溢れまくり。自分の紹介では、「MOUSE PEACEの大魔王、上田竜也でございます」と名乗り、「もう今日で終わりですけどもね、このメンバーでやってまいりました。わかる、わかる。君たちよりも俺たちの方がさみしい気持ちなんで」と観客と会話しながら、「楽しい時間を過ごして、皆さんを夢の世界へご案内したいと思います」と「Lollipop」へ。噴き出し花火のスパークラーが熱く燃え上がる中、ダンサーを従えて激しくダンス。今回のステージは、“上田竜也の歴史全てを詰め込む”という内容になっており、ロックからバラード、幅広いジャンルで多彩な表情を魅せつけた。上田さんがこれまで手掛けた作詞曲の披露も盛りだくさん。2007年に作詞した「Lost」は、愛の喪失感を歌うディープな曲で、色っぽく衣装をはだけさせながら、鍛え上げられた肉体美をアピール。“モンスターメイク”と上田さんが呼んでいた真っ赤なルージュをオーバーリップに仕上げたメイクが目を引く姿で歌ったのは、「MONSTER NIGHT」。ロングのヘアウィッグにファーが付いたモンスター衣装でうさぎのダンサーやフランケンシュタインのダンサーたちと歌い踊り、ポップでファンタジックな世界へ突入。どこからともなく甘いお菓子の香りがすると思いきや、「皆さん、『MONSTER NIGHT』という曲でチョコレートの匂い、感じました?この機材、すごくお金がかかっているので、皆さんに感じていただいて何よりでございます(笑)」と上田発信で仕掛けられた煙が香り付きだった種明かしをしていた。MCでは、1月6日からスタートしたZeppツアーを「こんなに濃厚な1か月ももう終わり」と振り返り、「濃厚で楽しい思い出をたくさん作らせていただいて。そして、この東京へ戻ってきたというわけでございます。あっという間だったなぁ」と名残惜しそう。そこから、初期の上田さんソロツアー「MOUSE PEACE」からギターを担当するまさみさんの話に。劇場アニメ『耳をすませば』でヒロインの雫が「カントリー・ロード」を歌う場面で、最初は「私、絶対に無理、無理…!」と遠慮していたのに歌い出したら、堂々と声を張り上げる可愛らしさを説明するまさみさん。上田さんは、この話が大好きで何回も聞いているそうで、「俺、この話聞いてから、もう1回、観直したのよ。雫の野郎、歌うまでは無理、無理って言っていたのに手まで叩き始めちゃって(笑)。皆さん、ちょっと観直してみてください」と、力説するひとコマも。上田さんがモンスターメイクを落とす間、まさみさんが上田さんに代わってトークを繰り広げる場面も。前日の公演では、堂本光一さん、越岡裕貴さんが見学に訪れ、MCでトークに参加。その後に上田さんから「じゃあ、まさみ頼むね」って1人でトークを頼まれたそうで「ヤバない?阪神対巨人観た後、草野球を観るみたいな感じやん(笑)」と焦った話を披露しつつ、“上田竜也の理解度チェック”と題した小テストを出題。「とある夏の日、私とターボーさん(上田さん)とバーベキューしておりました。私は、ウインナーが焼けたなと思って食べようとしました。そしたらターボーさんが、『あ、まさみ。ちょっと待って!』と、この後なんと言ったでしょうか」というお題。正解は「まさみ、あと、8秒待って」だったそうで、食べたら、「8秒前より美味しいよな」と。ここで上田さんがステージに戻ってきて、「はちきれそうではちきれないくらいが旨い!」と、独自の見解を語っていた。「目の前にピアノがあるので、ぜひちょっと弾いていきたいんですけど、弾く曲名は、『カンタービレ』でございます。皆さんは歌詞が出るので、カラオケとして歌ってください。意外と難しいです。最後にラップも待ち構えています。きっとSNS等で知って、練習してきているでしょう?」と、会場を見渡す。「音楽室でピアノを弾いている男を、ちょっと盗み見るみたいな感じにしていただければ、気にせずに俺も弾けるんで」と前置きがあった後でピアノ演奏タイム。ファンの歌声に「綺麗な歌声でございます!」と気持ち良さそうに歌うファンに特大の花丸をつけていた。MC明けに「いいタイミングで雪が降ってくれました。つまり、何を歌うかわかりますね? 僕が初めて作詞作曲した曲ですね。あれは、もう20何年前の話かな」と、前フリをしてから歌ったのは、「Love in snow」。ピアノの美しい調べから始まったこの曲は、雪景色の情景が思い浮かぶような繊細なラブバラードだ。ライブ後半のKAT-TUNブロックでは、中丸雄一さんのソロ曲「WHITE WORLD」や亀梨和也さんのソロ曲「1582」もメンバーへのリスペクトを込めて熱唱。殺陣パフォーマンスを織り交ぜた華麗なダンスで舞い、ラストは、人差し指を唇にあてるポーズで会場を湧かせた。他にもKAT-TUNの大ヒット曲「Keep the faith」と「RESCUE」を歌う場面も。「RESCUE」ではラップパートで中丸雄一さんがステージ上に飛び入り参加のサプライズ。ふたりで背中合わせになって歌う場面もあり、この日最大の割れんばかりの大歓声が…!歌い終わると中丸さんが「『MOUSE PEACE』最終日、おめでとうございま~す! 素晴らしい。いや、ずっともちろん拝見させてもらってましたけど…エモい!! 自分の学生時代とかもひっくるめて振り返って来れて良かった。いや~、よく頑張ってるよ」と大絶賛。「中丸くんがMCに来たら、もう中丸くんに全部任せるっていうのが定例なんで…」と話を振る上田さんに「わかりました。でも、あれですよね、色々諸事情でトラブルがあって、ちょっと押しているから、ここは早く切り上げないと(笑)」と中丸さん。「そしたら、ごめんなさい。夜公演、押させていただきます」と、他愛もない、微笑ましいやりとりが続く。そして、「(単独)いつぶりっすか? 結構、空きましたよね」と中丸さんが聞くと「14年ぶりぐらいかな」と上田さん。バンドメンバーとの連帯感を見た中丸さんは、「14年ぶりっていう感じじゃないからね。なぜかね、上田くんの14年前のライブの時、バンドメンバーオーディションに立ち会って…」と14年前を振り返る。「俺がこうやってサングラスかけて、偉そうに入って来たら、中丸がマネージャーみたいに『すいません』って(笑)」と、当時の思い出話に花が咲くふたりに会場は爆笑。中丸さんは個人のYouTubeを開設した宣伝でステージに登場することになり、「だったら、ボイパやってくれよ」ということになったという本日の流れを説明しつつ、「2階のほうで、ちょっと拝見させてもらいましたけど。めちゃくちゃ声が出てますよね」と褒めると、上田さんは満足気に「とにかくファンの子の熱量がすごい!」と嬉しそう。中丸さんは、トレーナーにスウェットパンツというカジュアルな私服で登場したため、「あれだな~。一応、ゲストで出させてもらっているから、なんか衣装着させてくれよ(笑)」と冗談交じりにボヤく姿からもふたりの仲の良さが伝わってくる。今回のツアーでは、櫻井翔さんと共同制作した新曲「ギリスト!」と「光射す方へ」も披露。「ギリスト!」は櫻井さんとの絆や仲間の大切さが込められた曲で、「光射す方へ」は、ファンの皆さんとの関係をテーマに作った曲だという。ライブでのファンとのコール&レスポンスを意識した曲ということで、事前にこの2曲について上田さんからレクチャーが。「コール&レスポンスの後にぶん回せと言いますので、皆さん永遠にぶん回して下さい。ある意味、耐久勝負でございます(笑)」とお願いがあった通り、会場が一体になってタオルを回し、クラップでひとつに。ラスト曲は、美しく甘いボーカルが印象的だった「愛の華」。ピンクと白の照明が照らされる中、スモークの煙が幻想的な雰囲気を生み出す。アンコール後の挨拶では、「皆さん、ありがとうございました。このライブというものはいいものですね。この環境で皆さんと一緒に、声を出して、同じ熱量で、同じ一体感で、時を過ごすというのは、何事にも変えられなものだと毎日、毎日思いながら過ごしています。この公演は1月頭から始まって1か月ほどでしたが、本当に全公演を皆さんと、共に同じ景色、そして同じ熱量を感じることができて、本当に幸せでした」と感慨深げな表情に。最後に上田さんが「マウス」と叫ぶと、全員で「ピース!」と叫んで、幕を閉じたコンサート。バンドを軸に視覚、聴覚を刺激するこだわりの演出が施されたステージは、14年ぶりのブランクを感じさせないアットホームな空間で愛が溢れていた。写真・小池理恵、取材、文・福田恵子
2024年02月09日1stアルバム『Road to A』で念願のCDデビューを果たしたTravis Japanが全国7カ所26公演を周るアリーナツアー『Travis Japan Concert Tour 2024 Road to Authenticity』を開催中。3月末まで続くステージから、初日を迎えた1月4日(木)の昼公演の模様を、MC中心にレポートします。デビュー1周年を経て、Travis Japanの真骨頂のシンクロダンスを繰り広げたアリーナツアーが開幕!ツアータイトルにある“Authenticity”(本物・真実)というワードは、エンタテインメントの神髄を追い求めていくというTravis Japanの決意が込められたもの。そんなコンサートは、踊りっぱなしで一瞬たりともメンバー不在の瞬間を生まないように計算されたステージ。1月4日、初日を迎えた横浜アリーナは、デビュー1周年、グループとしてひと回り大きく成長した7人の姿を待ちわびる観客の熱気で満ち溢れていた。「横アリ、騒げるか~!」と、地上6m50cmの高さのゴンドラに乗って登場したのは、カラフルな衣装を身に纏い、サングラスをかけた7人。幕開けは、疾走感たっぷりなナンバー「DRIVI’N ME CRAZY」から。松倉海斗さんが「横アリ、明けましておめでとうございます! みなさん、一緒に声を出しますよ。こ・と・よ・ろ~!」と新年のあいさつをすると、「ことよろ」と声を揃えるファン。代表曲である「夢のHollywood」の英語バージョンでは、一糸乱れぬパーフェクトダンスを披露。デビュー曲「JUST DANCE!」では、サビの“ピロブンダンス”をファンと一緒に息ぴったりに踊ったり、空も飛べそうな勢いで大きくジャンプ。アリーナ後方まで動くムービングステージでぐるり360度ファンに見守られながらパフォーマンスする姿は、どこから見てもダイナミックで、パワフルで、パッションが溢れまくり!「盛り上がる準備はオッケー?改めまして、我々がJust dance together.We are Travis Japan!!」と叫んだのは、宮近海斗さん。ここからメンバー紹介が始まり、松田元太さんが「元太でーす! 元太でーす! みなさん、しんがきんねん~(謹賀新年)、しんがきんね~ん!」と天然ぶりサクレツなあいさつを。「どうも松倉海斗です。アイムまちゅ!マチュピチュ!みなさん、2024年明けました。しんがきんねん!(謹賀新年) 今年もどうぞよろしくお願いします。しんがきんねん!」と、松田さんに習って、謹賀新年を“しんがきんねん”と繰り返すお茶目な松倉さん。七五三掛龍也さんは、「どうも、しめです。Hey! 横アリ。声を出す準備はできていますか?今日は俺らよりも声を出す準備はできていますか? 俺らに会いたかった?」とコール&レスポンスでファンとのやりとりを楽しむ。吉澤閑也さんは「どうも閑也です。みんな元気?今年も元気にやっていく?今年もみんなとTravis Japanで、幸せな思い出をたくさん作りましょう!」とニッコリ微笑む。川島如恵留さんは、「今日はここにいるみんなとTravis Japan で今年いちばんを作ろうね。今年一発目だから、みんなで気持ち高めて、最高の思い出を作りましょう」と呼びかける。「せーのって言ったら、“うみ”って言ってね。ありがとう」とファンの大きな“うみ”コールにご機嫌だった中村海人さんは、「みんな盛り上げる準備はできてる?僕たちがこれから目指す道を示したり、僕たちが本当の一番になれるように作ったコンサートです。みんな、俺らについて来れる?」と、にっこり。ラストは、リーダーの宮近さん。「どうも、ちゃかです。みんな調子はどうだい?コンサート楽しみだったかい?俺も楽しみだった!じゃあ、ピロブンダンスしていくよ。ピロピロブンブン!ピロピロブンブン!ほら、恥ずかしがらないで。…お見事!」と、おなじみ“ピロブンダンス”でファンとひとつに。英語バージョンに続いて日本語版の「夢のHollywood」では、ゴールドのスーツを華麗に着こなし、巨大スロープLEDから登場。「トラ年で頑張りまーす!」と宮近さん。ステッキを持って、7人がタップダンスを踏む音が会場に軽快に鳴り響く。2ndブロックでは、昨年のツアーでも登場した虎のトロッコ・トラッコに乗って、アリーナを駆け巡り、ファンの手が届きそうなほど、目の前へ。MCは、「イェイ~、歌ってますか?Travis Japanのことは好きですか? 会えて嬉しいですか? 僕たちもです」というコール&レスポンスから始まり、「お正月に摂取したカロリーをね、全部ぶちまけていきましょうね」と川島さん。それに宮近さんが「ただいま僕もぶちまけております」とのっかり、カロリー消費中と笑う。まずは川島さんが率先して「今日初めてTravis Japan のライブに来たよって人いますか。Travis Japan、いつもこんな感じです。よろしくお願いします。あったかい雰囲気でやっています。Travis Japanと久々に会ったよって人!」とファンと交流タイム。宮近さんが「ご無沙汰、ご無沙汰。初めての人は、はじめま、はじめま~!」と明るく呼びかけながら、「ここにいる皆さんはさ、2024年初ライブでしょ。そうだよね?」とファンに尋ねる姿も。七五三掛さんが「ファンのみんなに伝えたいことがあって…。俺らCDデビューしたよ~!」と改めて報告すると盛大な拍手に包まれる会場。ここで川島さんが「皆様にね、温かく迎えていただきましたTravis Japanですけども、皆様に新年のご挨拶ということで、用意してきたプレゼントがあります。我々の今年の抱負を、元太が書いてくれました。今年の漢字でございます。元太さん、オープンお願いします」と切り出す。「行きます!せーの!!」という松田さんの掛け声と共に現れたのは、“周”の一字。「上手だね。達筆だね~。さすが!」と、松田さんの美文字を絶賛するメンバーたち。松田さんは、「みんなでこのツアーもそうだし、ちゃんと走り切りたい思いもあるし。今後ね、いろんな国だったり、いろんな場所で自分たちが夢を叶えられたらいいなという思いを込めて、この周という漢字を書きました」と誇らしげな表情に。「素晴らしい。いっぱい周っていこうね」(川島さん)とメンバーも松田さんの漢字一字に大賛同。この日は、ツアー初日ということで、MC中に公開記者会見を開催。ゴンドラで登場した気持ちを尋ねられた吉澤さんが「鳥肌立った…」と感動したことを独特な言葉で説明し始めると、「毎回毎回、ライブをやるたびに鳥肌立つ瞬間が、塗り替えられるんだよね?」と宮近さん。吉澤さんのコメントにフォローを入れる宮近さんに川島さんは「すごいな。海外生活が長すぎて、自分たちで通訳するようになっちゃって…」と感慨深げな表情に。松田さんは、「オープニングもそうだけど、今回、如恵留が総合演出で、こだわって作ってくれて。いろんな景色を見てもらえるのは、すごく気持ちいい。コンサート始まるなってワクワク感がありました」とニッコリ。そんな言葉を受けて演出を担当した川島さんが「最初の登場も去年は、車での登場だったんですけど、今年はゴンドラでマジック登場みたいな…。我々がね、今まで培ってきた技術を活かせました」と言うと、「2年連続、空中から…!去年は、うさぎ年だから車がジャンプしているんですけど、今回は辰年なんで、昇り龍のように。ゴンドラゴン!!」と宮近さんもオープニングのゴンドラの意図を自分らしく説明。そんなTravis Japanの今年の抱負はというと…。宮近さんは、「仕事始めがコンサートというのは、なかなか経験できることじゃないので。そのありがたみを感じながら、今年はいろんな場所でコンサート回っていきたい。仕事始めも仕事終わりもコンサートができるように頑張りたいです」。吉澤さんは、「俺は、振り付けをいっぱいしたいです。ジュニアの子たちに振り付けもしてみたい」。七五三掛さんは、「今年は辰年。辰って龍じゃないですか。僕も龍也っていう名前なので、グループや自分のやりたいことが叶う年になったらいいなと思います」。松田さんは、「いろんなことを去年経験させていただいたので。今年もいろんな経験をさせていただきたい。何かに絞るとこもなく、視野を広く見て、色々経験できたらいいなと。楽しくね、ファンのみんなと行けたらいいなって思います」と、自分の想いを飾らずに語る。中村さんは、「健康に過ごせればいいなと思います。ホントに体が基本だから、体調を崩さないように」と言うと、「体が資本?」と突っ込む川島さん。これには、「体が基本なので…。あっ、バカキャラはこっちだから(笑)」と松田さんのほうを見る中村さん。すかさず、「いや、たぶん、みんなわかっていると思うけど、ここ6人は、バカキャラだと思うよ(笑)」と愛情たっぷりに川島さんがメンバーをいじると、「おい、如恵留!!ふざけんなよ!」と、大騒ぎする6人。宮近さんは「夢のHollywood」の振付で怒りを全身で表現。そんなわちゃわちゃ、微笑ましいやりとりに会場は、ほっこり笑顔に。松倉さんは、「僕は、グループとして、ファンの皆さんにたくさん会える機会を増やしたい。個人の目標は、個展をやること。趣味で、写真を撮ったり、去年アクリルアートを描いたりしたので、松倉海斗の個展をやって、みなさんに来ていただける機会を作りたい」と普段も吉澤さんに似顔絵で腕前を発揮していることを明かしていた。続いて、「今回Travis Japanのツアーの演出をして楽しかったので、いろんなコンサートをやりたいんですよね。また違うタイトルでもみんなで演出したい。個人の目標は、今年も資格を頑張って取りたい」と川島さんが話すと、「…また増やすの?」と、ざわつくメンバー。「去年は、国内旅行業務取り扱い管理者という資格を取得して。今年は、総合旅行業務取扱管理者の資格を。それに合格したら、ワールドツアーが組めるんですよ。チケット、ホテル、航空券を諸々セットで、安全なパッケージを作れる」と、アイドルの域を超えた計画にメンバー一同、ただただ感心。念願のCDデビューを叶えたことについては、七五三掛さんが「ファンの皆さんと僕たちで誓った夢だった。それが遂に叶えることができたのは、ファンの皆さんがずっと一生懸命応援してきてくれたからだと思うので、皆さんに感謝だなと思います」と、ありがとうの想いを伝える。2019年にオースティン・マホーンのステージに前座で出演して以来の横浜アリーナでのパフォーマンスということで、「あの頃は英語ができなかった」と振り返るなど、思い出話に花が咲く7人。そして、「こうしてデビューして、2年目で横浜アリーナのステージで立てているのは、本当に皆さんのおかげですね。まだまだ(上へ)行きたいんでね。引き続きよろしくお願いいたします」と宮近さんがキリリと真剣な表情を覗かせた。注目は、ユニット曲。松田さんと松倉さんの“松松コンビ”が作詞作曲に挑み、ギターの弾き語りで歌ったのは、「Bro:)」。松倉さんが「“松松”になったのは、2012年からだから、もう12年ですかね。その想いがのっている楽曲となっておりますので、“松松”を感じながら、しんみり聴いていただけたら嬉しいです」と曲紹介。ギター演奏をするのは、初めてという松田さんは「ファンのみんなにね、僕たちの気持ちを熱く込めた歌詞をじっくり味わっていただけたら。もし知ってる人いたら、歌って欲しい」と、ちょっぴり緊張した表情で呼びかける。運命の出会いを歌うふたり。ときおり、顔を見合わせながらギター演奏する姿からは、強い絆が感じられ、見守る会場の空気もホットに。宮近さんと川島さんのユニット曲は、作詞作曲を川島さん、作詞と振付を宮近さんが手掛けた「Day Off」。LEDに手書きの歌詞が映し出される中、ムービングステージでダンス。肩を組んで歌う場面もあった。中村さん、七五三掛さん、吉澤さんのユニット曲「Paranoia」は、シャツをはだけさせながら色っぽさ全開でダンス。3組それぞれの魅力が光るパフォーマンスにファンは大興奮。思わぬサプライズが待ち受けていたのは、アンコール。この日の思い出をお土産として持ち帰って欲しいというTravis Japanの粋な計らいで、「JUST DANCE!」のパフォーマンスではスマホで撮影タイムが設けられた。「今日の公演を忘れないために、皆さん大事に、大事にして欲しい。Travis Japanに会いたいなって時は、振り返ってもらえるお土産です」と宮近さんの言葉を聞いて、ペンライトからスマホに持ち帰るファン。海外の活動が多い彼らだからこその日本での新たな試みに驚かされる。最後に語ったのは、宮近さん。「楽しい時間は終わってしまいますが、引き続きTravis Japanは、皆さんと共に突き進んでいきたいと思います。Just dance togetherです。よろしくお願いします」という締めのあいさつでメンバー全員、円陣を組む。宮近さんの「この調子でまだまだ楽しんで、エンタメを広げて日本中、世界中を元気にしちゃってもいいですか?」という言葉に「賛成!!」とこの日一番の声をそろえて叫ぶメンバーとファン。序盤から最後までダンスで魅せ、その海外でも認められたパフォーマンスの高さを証明したステージは、初日を迎えたばかり。夢だったCDデビューを果たしたTravis Japanの挑戦は、果てしなく続いていく。写真・くさかべまき 取材、文・福田恵子
2024年01月11日最新アルバム『PULL UP!』を引っ提げ、Hey! Say! JUMPが『Hey! Say! JUMP LIVE TOUR 20232024 PULL UP!』を開催。次のステップへの飛躍を目指す彼らのステージより、1月1日(月)東京ドームで行われた公演の模様をお届けします。アイドルとしてPULL UPして変わらず走り続けることを約束したHey!Say!JUMP東京ドームの会場に入ると飛び込んできた光景は、マイナスイオンが漂ってきそうな全長16mの巨大な木のセット。大木の両脇のスクリーンには滝が流れ、小鳥のさえずりが聴こえてくるピースフルな演出が。今回のツアーは、アルバム『PULL UP!』のコンセプトである“17年目も勢いを加速させるPULL UP!”。大木の枝が、上へ、上へと伸びて行くセットにHey! Say! JUMPをさらに引き上げていく、躍進していくという願いが込められている。彼らの成長と進化を称えるような巨大な大木から8人が登場すると、1曲目は、ファンからの支持が高い「サンダーソニア」から。中島裕翔さんが「東京ドーム!!2024年一発目、行くぞ~!声出せるか?」と叫ぶと、凄まじい大歓声で応えるファン。木のセットから降りてくると、薮宏太さんが「東京ドーム、新年一発目、騒げるかーい!?」、八乙女光さんが「2024年もよろしくお願いします。Hey! Say! JUMPと一緒に今日は最高の思い出を作りましょう」と会場を見渡し、呼びかける。メンバーの提案で、事前にファンクラブ会員向けにコール動画を公開していたという今回のコンサート。ペンライトもメンバーカラーだけでなく、楽曲に合せて異なる光り方を楽しむことができるというメンバーこだわりの演出が随処に。観客がHey! Say! JUMPの一員となって、作り上げる演出があるのが楽しいところだ。「ネガティブファイター」では、メンバーの名前を呼ぶコールで一体感満点。曲の途中で山田涼介さんが、「今年一発目!! 声出せんのかー!?」と男らしさ全開の声で叫んだり、ウインクをキメたり、さまざまな表情で観客を魅了し、熱狂の渦に巻き込んでいく。今回は、アルバムコンセプトからコンサートの演出まで、有岡大貴さんが中心となって考案。リアルとファンタジーが入り混じる世界観がみどころだ。ファンタジー映画に出てくるような教会風のセットでは、メンバーがまるでドラキュラか魔法使いのような赤の衣装に身を包む。シャンデリアが煌めく中、椅子に座ってパフォーマンスをするなど、幻想的な世界観を生み出す楽曲も盛りだくさん。どんなシチュエーションでもハマってしまうのは、8人のパフォーマンスの凄み。好きな人へのあふれる想いを歌うラブソング「あの日の夢を見させてよ」では、伊野尾慧さん発案の、ランタンをイメージした大きなバルーンがドームに浮かぶ。切ない恋心に胸を焦がす曲とリンクするかのように無数のランタンの明かりが灯り、美しい光景を生み出す。いつしかペンライトも一色に染まり、会場は、夕陽のようなオレンジカラーに包まれる。「ときめくあなた」では、5000枚のフライングハートが空に飛びかう演出も。ファンタジックな世界からノスタルジックな光景まで、いろんな世界に一瞬にして楽曲ごとに連れて行ってくれるのがHey! Say! JUMPワールド!これからもまだ見ぬ景色をたくさん見せてくれそうだ。元日のこの日は、令和6年能登半島地震があったことから、MCでは薮さんが「みなさん大丈夫ですか。結構、大きい地震がありましたけど」と心配する言葉から始まる。そこから、仕切り直して「1月1日から東京ドームでコンサートができてありがたいよね」と薮さんが言うと、髙木雄也さんが「一緒にカウントダウンしてくれた?」と、Hey! Say! JUMPの公式インスタグラムで公開されたカウントダウン映像の話に。中島さんは、「カウントダウンで身が引き締まった」と、いい年越しをすることができたことを報告。突然、有岡さんが「誰だ!?俺のコップ(ステージドリンクの水が入ったボトル)に何か知らないやつ入れたのは?色がおかしいぞ」と叫んだことから、有岡探偵による犯人探しが勃発。薮さんが、「冷麺の汁みたいな色」と笑う中、「匂いが…。りんごジュースかと思ったけど全然違う。山田だろ?」と、山田さんを疑う有岡さん。すると「そんな決めつけよくないよ」と伊野尾さんがなだめる。「推理しよう。犯人はこの中にいる!!」と、探偵ドラマの主人公のキメ台詞のように有岡さんが声を張り上げるも、「あんま盛り上がんねえなぁ」と、観客の反応がいまいちで残念がる。「知念(侑李)は、加担しているかもしんないけど、手は下してない。伊野尾ちゃんは、楽屋にいる時間が短かったから違う。髙木は、今、首をかゆそうにしているから違うし、薮くんはスタンバイがギリギリすぎて、そんな仕込む余裕はない。裕翔も違う。楽屋でストレッチ入念にしているから、そんな時間ないよな」と、名探偵ぶりを発揮した推理力で、山田さんに「カメラにむかって無実を証明して!」と、じりじり詰め寄る。それでも山田さんは、「やってるなら、やってるって言う。隠さないタイプじゃん(笑)」と涼しい顔。消去法で残ったもうひとりの犯人候補の八乙女さんは、「アリバイあります。僕もメイクに時間かかっていたし、マッサージを受けたり。インスタ投稿をしてました」と弁明。その結果、「犯人は、あなただ、山田!!最初の感覚を信じることした」と、ファイナルアンサー。名乗り出た犯人は、やっぱり山田さんで「犯人は俺。ツアーが始まる日からワクワクしたね」と、いたずらっ子の顔に。爆笑するメンバーに有岡さんは「なんだ、みんな知ってたのかよ」と、無事、一件落着!?また忘れた頃に有岡さんにイタズラを仕掛けようと企むメンバーたち。とことんイジラれキャラの有岡さんに会場は笑顔に。そして、髙木さんが主演する舞台「東京輪舞」の話や伊野尾さんがチャレンジするブロードウェイミュージカル「ハネムーン・イン・ベガス」の話に。伊野尾さんは、「ミュージカルやります。皆さん忙しいと思いますけど、休みとって見に来てください」とアピールしつつ、未知の世界でドキドキしていると胸の内を明かす。「初めてだから、やっぱ不安な気持ちがあったわけよ。だけど、マネージャーさんが『曲数もそんなに多くないよ』って。じゃあ、いけるかーと思って髙木に見せたら、『伊野尾くんこれ、めちゃくちゃ曲数多いよ』って(笑)」と初ミュージカルのプレッシャーを語る場面も。何年たっても変わらず、わちゃわちゃトークを繰り広げる姿から仲良しぶりが伝わってくる。CDデビューから17年目のHey! Say! JUMP。「White Love」のようなロマンティックな珠玉のラブバラードでは、王道アイドルの煌めきをしっかり見せつける彼ら。一方で「Ready to Jump」や「Tiki Don」のような疾走感たっぷりなダンスナンバーでは、クールな表情で激しく踊り、ガラリと雰囲気を変えて、観客を魅了していく。8人が息ぴったりに踊る中、レーザー光線が飛びかい、スモークや炎の特効が盛大に次々と吹き上がる。Hey! Say! JUMPをPULL UPさせたダンスブロックなど、ドームだから可能なド派手演出を詰め込み、圧巻のパフォーマンス。強烈な光を放つスケルトンのムービングステージでアリーナの頭上を通過しながら踊る姿に、見る者もPULL UP!やさしく穏やかな時間が流れたのは、終盤。有岡さんが「これから歌わせていただく曲は、みなさんが僕たちにとっていかに心強い存在であるか、そして、どれだけ背中を押していただけているのかを、再確認できる曲となっております。聞いてください」と、曲紹介をして「キミノミカタ」へ。ピンスポットライトに照らされながら歌ったのは、人生は楽しんだもの勝ちと背中を押す応援歌。ファンがHey! Say! JUMPの心強い味方であるように、Hey! Say! JUMPもファンの最強のパワーの源であり、味方だ。そんな愛に溢れた空間で八乙女さんが「JUMPと一緒に叫びたいですか?2024年一発目、叫べますか?」とファンとコール&レスポンスをしてから、「俺たちがHey! Say! JUMP」と叫んでひとつに。ラスト曲の前に山田さんがあいさつ。「みなさん楽しかったですか?僕たちもすごく楽しかったです。2024年、今日から始まりました。 最高のスタートが切れたんじゃないかなという風に思っています」と前をまっすぐみつめ、胸を張る。「こうやって一年一発目にみんなと会えて、みんなのその笑顔を見て、みんな感想を聞けて。僕たちはみんなに支えられながら、どんなことがあっても輝き続けることができるんだなと、今日改めて再確認することができました。この調子で僕たちは2024年、そしてその先以降も走り続けていきたいと思っていますので、どうかこれからも僕たちHey! Say! JUMPにマジでついてきてください」と、これからもHey! Say! JUMPは、変わらずに8人揃って前進していくことを山田さんが約束した。アンコールラストでは、薮さんが「いろんな活動でみんなが笑顔になれるように頑張っていきたいと思います。またこうやってコンサートがある時は、ぜひ会場に足を運んで、一緒に 盛り上がって楽しんでいただければ嬉しいです。また会いましょう」と、ファンと再会を誓う。16年間、ファンのテンションをPULL UPし続けてきたHey! Say! JUMP。17年目からのHey! Say! JUMPは、最強で無敵のアイドルとして、エンタテインメントを追求し続け、次のステップへ写真・くさかべまき 取材、文・福田恵子
2024年01月09日この冬、初の3大ドームツアーを行ったSexy Zone。アーティスト名の変更を発表した彼らにとって今回のツアーは、Sexy Zoneとして最後のツアー。東京ドームで開催された『SEXY ZONE LIVE TOUR 2023 ChapterⅡ in DOME』から12月25日のステージの模様をレポートします。デビュー12周年で実現した初の3大ドームツアーがSexy Zone名義では最後のステージに暖冬の2023年の冬。街がクリスマスのイルミネーションで華やかに色付くクリスマス当日、どこよりも熱気に溢れていたのが東京ドームだ。今回のドームツアーは、『SEXY ZONE LIVE TOUR 2023 ChapterⅡ』をパワーアップしたステージ。アリーナツアーで使用した“音楽のある夜の街に繰り出すSexy Zone”というコンセプトが踏襲され、ネオン看板が賑やかに輝く都会の街のセット。その街並みが夕焼けのような眩しいオレンジの照明が照らされると、センターステージにチェッカーフラッグ柄の衣装を身に纏った4人が登場!オープニングは、疾走感満点の新曲「人生遊戯」から。菊池風磨さんが主演を務めたドラマ『ゼイチョー~「払えない」にはワケがある~』の主題歌で軽快なテンポ感のラップが注目の楽曲だ。ラップパートは、菊池さんが作詞を担当し、綴られたリリックは、自身とリンクしたもの。時代のせいにせず、自分で答えを選べと力強く叫ぶメッセージソングをパワフルに歌い踊る4人。それは、デビュー13年目にして、グループ名を変更するという逆境にも負けない強さを感じさせるパフォーマンスだった。ドームならではのド派手な特効が光った「BUMP」では、炎が勢いよく次々と燃え上がり、花火も吹き上がり、盛大だ。ソロ曲のトップバッターは、菊池さん。黒のタンクトップにゴールドのチェーンネックレスをして、ワイルドな雰囲気で歌ったのは、奮い立つ魂を歌うラップ曲「My World」。レーザー光線の華やかなビームや炎の特効が飛び交う中、挑発的なラップで男気と色気を全開に解放しながら、攻めて行く。中島さんは、ダンサーをバックにつけてセクシーに「ROSSO」を。ダークネイビーのスーツを恰好良く着こなし、唇に手をあてたり、グローブを口で咥えて脱ぎ捨てたり、アイドル力に溢れた魅せ方でケンティーワールドを炸裂させた。佐藤さんのソロ曲は、「雨に唄えば」。自身が作詞を手掛けており、いつかヒーローになれると信じていた子供の頃の想いを振り返る歌詞だ。パンダ、うさぎ、トラ、ペンギンなど、キュートな着ぐるみが登場して、ときおり動物たちとハイタッチしながら、ピースフルでほのぼのした世界観を繰り広げる。続いて、クールなEDMで攻めたのは、松島さんのソロ曲「Turbulence」。照明が落とされ、ペンライトの光りをオフにした暗闇から始まり、スモークが立ち込める中で、ダンス。ダンサーと共に花道を歩きながら歌う姿は、鋭い眼差しと力強い歌声で楽曲の世界観を表現しており、普段の笑顔の松島さんとはギャップが満載だ。MCでは、「改めまして、僕たちがSexy Zoneです!」とグループ名を、いつになく丁寧に声を揃えて叫ぶ4人。「今日は12月25日でしょ。聖なる日のクリスマスライブなのに、めちゃくちゃアツくない? テンション上がっちゃって、雪も溶けちゃってんのかな」とハイテンションな中島さんに「熱々で行きたいっす!」と笑う菊池さん。佐藤さんは「ケンティー、調子がいいね~。クリスマスはとくに(笑)」と、ニコニコ顔。12月オタクだと断言する中島さんに「12月オタクとはなんぞや?」と松島さんが突っ込み、「説明しよう。ただクリスマスシーズン、ホリデーシーズンが大好きっていうだけだよ」と解説するなど、わちゃわちゃトークが止まらない。東京ドームは24日、25日、26日の3DAYS開催ということで、「昨日がイブで、今日はクリスマス、明日のアフタークリスマス、全部俺ら、セクゾが東京ドーム牛耳っています。アーティストが世界中、日本国内にいっぱいいる中で、クリスマスの東京ドームに選ばれたのは、Sexy Zoneです!そして、それを観に来ているのは、セクシーラバーズです!」(中島さん)と、胸を張る4人。そして、クリスマス気分を盛り上げるため、じゃんけんで勝った順番でクリスマスコスプレを選ぶ場面も。菊池さんは赤のサンタ帽、松島さんはトナカイ、佐藤さんは黒の小さなサンタ帽、中島さんは黒のサンタ帽とクリスマスツリーのめがねをかけ、「メリークリスマス!」と4人揃って記念撮影。コスプレ姿のまま、Sexy Zoneのライブで初の演出となるAIカラオケ採点チャレンジに全員で挑戦。これまでの公演での最高記録92.919を超えるべく、「せめて夢の中だけは君を抱きしめて眠りたい」を歌うも、91.885という結果に残念がる4人。ラストスパートで展開されたのは、懐かしいシングル曲やカップリング曲を詰め込んだSZメドレー。昨年のドームツアーから導入された18mの高さまで上がるスーパークレーンで観客のすぐ目の前へ。「Lady ダイヤモンド」「男 never give up」など、デビュー初期の曲をハイテンションに畳みかけ、「Cream」発売記念オンラインファンミーティングでファンと相談して作り上げた「ワィワィHaワィ」をライブで初お披露目も。クライマックスは、デビュー曲「Sexy Zone」。グループ名が変更になる彼らにとって、この曲をSexy Zoneとして披露できるのは、このツアーがラストだ。スクリーンには、初の単独ライブを国際フォーラムで開催してデビュー曲を歌った時の初々しく、フレッシュな5人が映し出される。当時、歴代最年少デビュー首位を飾ったこの曲を歌う姿も大人になった今では、また違った輝きを放つ曲に。佐藤さんのキメ台詞「セクシーローズ」も同様だ。今の想いを込めたあいさつでは、Sexy Zoneというグループ名への想いを語る場面も。まずは、中島さん。「Sexy Zoneという名のもとでこのステージに立つのも限られてきている、そんな中で、今こうして東京ドームという最高のステージで僕らとセクシーラバーズが結ばれていることに心から感謝しています。この12年間の中でSexy Zoneが結成されて、元々1人1人が違うジュニアのグループに入っていた中で、デビューが決まって、どうしてこのメンバーなんだろうって10代の時は、葛藤があったんですけど。お互いの友情がだんだん固まっていくうち、Sexy Zoneというグループでこの東京ドームに辿り着きました。中島健人自身、人生の中で良いことだったり、悪いことだったり、あって。(アイドルとして)完璧で究極に見えるようにしてくれているのは、みなさんがいるから。いろんなことがある中で、全部セクシーラバーズが、嫌なことを忘れさせてくれる。だから、もしかしたら俺らよりもみんなの方が完璧なアイドルかもしれないです(笑)」。そう笑わせてから、「今度はこのマイク使ってみる? この衣装を着てみる?そして、俺と一緒に歌ってみる?」と会場に尋ね、そのたびに「フー!」と盛り上げるセクシーラバーズたち。「こういう自分の言葉ひとつひとつを愛情として受け取ってくれるセクシーラバーズが、俺は大好きです。俺の20代最後のツアー、20代最後のクリスマスをみんなに受け取ってもらいました。同時に、この20代最後の季節をこのメンバーと過ごせて、本当に嬉しかったです。Sexy Zoneという名前も次なるフェーズに向かいますけれども、その次なるフェーズでも、輝かしい未来、熱い絆、そして、セクシーラバーズと結ばれた愛情。それを未来にも1つ1つ紡いでいこうと思っています。アイドルの神様がいるなら、今日は1つ言わせてください。まず1つ、メリークリスマス。そして、セクシーサンキューフォーエバー!」。続いて佐藤さん。「去年は初めてドームをやらせていただいて、今年は3大ドームでステップアップすることができました。最初はホールから始まって、全国ツアーができるようになって、1歩1歩ステップアップしていって。なかなかドームにね、辿り着けないなって思いながらやっていた活動の日々もありました。でも、やっと去年立てたから、掴んだチャンスは絶対に離さないぞと心に決めて、全力で挑みました。それは今日も一緒です。全力で魂をぶつけました。思いは届いているでしょうか?」。そうセクシーラバーズに問いかける言葉に歓声で応える会場。その声に耳をしっかり傾けながら、「僕たちにとって、当たり前じゃない。この景色は、本当にすごいものを見せていただいているなと思うし、その拍手や歓声の1つ1つに本当に感謝しています。最近は色々な不安がある中で、こうやってライブに来てくれたり、応援してくれたり、本当に感謝しています。時にはね、泣きたくなる時もあると思います。それをこらえて応援してくれていると思います。でも、泣きたい時は我慢しなくていいし、その泣き顔を僕たちが、僕たちSexy Zoneが笑顔に変えていくので、また東京ドームで会えたらなと思います。…約束です!今日はクリスマスです。メリークリスマス!」。松島さんは、「どうも、Sexy Zoneの松島聡です」と自己紹介から言葉を紡ぐ。 「Sexy Zoneの松島聡です…って言うのもね、あとわずかとなってしまったので、改めて言いました。今日はクリスマスという素敵な日にみなさんに会えて本当に嬉しかったです。この景色は、何回見ても飽きない。ここから見ている景色をみんなに共有したいなって思うぐらい、とてもすごく綺麗な光景です」。そう会場を見渡してから、「このライブの挨拶の時に何をみんなに伝えたらいいのか、何を自分が1番伝えた方がいいのか、色々考えました。今日は、僕がいつも大事にしている言葉、自分らしさを大事にして欲しいということをみなさんに伝えたいなと思いました。この公演を通して、12年で本当にいろんな方が会いに来てくれているんだなっていう愛情を間近で感じています。昔から応援してくれているファンのみなさんは、新しく応援しに来てくれたファンの方を大切に、仲良くして欲しいです。そして、この会場だけじゃなくて、普段の日常生活でも、自分の隣にいる人だったり、家族だったり、そばにいて当たり前になってきてしまって、感謝を忘れがちな人にも、今日みたいなクリスマスの日とかに『いつもありがとう』とか言えるとすごく素敵ですよね」と、優しい提案を。さらには「今日はちゃんとみんなにありがとう、そして、自分を大事にしてねっていうことを伝えたかったので、こういうメッセージを届けました。本当にみんないつも応援してくれてありがとう。そして素敵なクリスマスをありがとう。大好きです。これからも応援してください」とファンを思いやる言葉を投げかける。ラストは、菊池さん。「メンバーからもあったように、Sexy Zoneとしては最後のライブツアーになります。Sexy Zoneと初めて聞かされた時のあの日の衝撃は、いまだに忘れることなくあるし。それはきっとみなさんも同じだったかもしれません。その時は僕らに興味がなかったかもしれない。その時から応援してくれていたかもしれない。(中略)Sexy Zoneがこうして、みんなに支えられて、いつの日にか、5万5000人を一堂に会する今日、ここに来られなかった人たちもみんな僕たちに声援を向けてくれて、その僕たちとみんなを繋いでいるのが“Sexy Zone”その名前だとするなら、僕は本当に今、誇りを持ってここに立つことができています」。そして、感慨深い表情で「ああ、Sexy Zoneとしての自分たちは後どれだけ、どれほどの時間が残されているのかな、なんて。そんな風に思いながらここ数ヶ月を過ごしております。こうやってみなさんの前に立つと、そんなネガティブな気持ちは、一度忘れて、本当に夢のようなひと時を過ごさせてもらっています。ありがとうございます」と、感謝の言葉を。さらにしみじみとしながら、「永遠なんて、きっとないんですけど、でも、永遠を信じられる、そんな僕たちでいたいなと心から思っています。時間に縛られず、僕たちの思い出、この12年間はみんなの胸の中にあります」と語って、菊池さんの曲紹介でラスト曲「timeless」へ。ライブの最後でファンと「Sexy Zone」とグループ名を叫ぶ場面では、「最上級の声、出せますか?」「東京ドーム、最後にひとつになれますか?」と、あおり、「Sexy Zone」とこの日いちばんの大音量でグループ名を叫ぶ5万5千人。このツアーが終わればもう二度と聞けないかもしれない。その切なさを感じながらも、大迫力のセクシーラバーズたちの声に爽快感たっぷり、最高の笑顔を覗かせた4人。去り際、「クリスマスのプレゼントは、俺たちとの未来だよ」と甘い言葉を放った中島さん。より最強のスーパーアイドルを目指して、次のフェーズに向かうSexy ZoneのChapterⅡは、極上の輝きに満ち溢れていた。写真・くさかべまき、取材、文・福田恵子
2023年12月28日結成20周年を迎えたNEWSが12月20日(水)に東京ドームで「NEWS 20th Anniversary LIVE 2023 in TOKYO DOME BEST HIT PARADE!!!~シングル全部やっちゃいます~」を開催。3人体制では初の東京ドーム公演となったスペシャルステージを振り返ります。結成20周年のNEWSが5年ぶりの東京ドーム公演で届けた感動のステージ2023年9月15日で結成20周年を迎えたNEWS。記念すべきアニバーサリーライブは、タイトルに「シングル全部やっちゃいます」と銘打つ通り、NEWSが20年間で発表した全30枚のシングル楽曲を詰め込んだ内容に。近年のライブやテレビで披露していない楽曲も加わり、全部で47曲楽しめるという豪華絢爛、夢のステージだ。“NEWS TIMES”という英字のニュースペーパーをイメージさせるセットの静止画が映像に切り替わると、懐かしいデビュー当初の3人の姿が映し出される。その映像がファン投票1位の楽曲『U R not alone』の歌詞にいつの間にか切り替わると、NEWSの登場を今かと待ちわびるファンが歌い出す。その優しい歌声は、20年という長き月日を走り続けてきたNEWSを称えるかのように愛情たっぷりなのが伝わってくる。そんな温かなムードの中、3本のピンスポットライトに照らされて登場したNEWSの3人。東京ドームでライブを行うのは、5年ぶり。3人体制では初めてのドーム公演だ。『U R not alone』を歌う増田貴久さんの歌声が感動で震えているように聴こえる。小山慶一郎さんは、イヤホンを外すと、ファンに「もっと聴かせて!」と、せがむようにファンの歌声に耳を傾ける。加藤シゲアキさんは、力強い表情でステージに立ち、まるで胸の鼓動を抑えるように前をじっと見据えながら歌う。集結した5万5千人を前にしたその3人の感慨深そうな表情と佇まいから、東京ドームに再び立てた喜びと感動が伝わってくる。2曲目は、『未来へ』。2022年のツアーからNEWSの音楽を支えてきた生バンドの演奏が本公演でも参加。この20年間で一層深みを増す表現力を培った3人のボーカルをバンドが引き立てる。『BURN』では、炎の特効が燃え盛る中で情熱的に歌い踊り、会場の熱を一気に上げ、NEWSワールドへ没入していく。イントロが流れた瞬間、「この曲が聴けるのか」という歓喜のどよめきが巻き起こったのは、『紅く燃ゆる太陽』。この曲は、2004年リリースとデビュー2年目に歌った懐かしい曲。間奏の台詞は、小山さんが担当。さらには『サヤエンドウ』(2006年)『TEPPEN』(2005年)とデビュー初期の楽曲が続き、当時の3人の映像も映し出される。フォーメーションも、歌うパートも今に更新され、紡ぐNEWSの楽曲の歴史。何度もあきらめそうになりながらも、NEWSを続けてきた3人。こうして20周年に東京ドームを超満員で観客を埋め尽くす今という瞬間を寄り添ってきたファンと共に幸せを噛みしめる時間となった。20曲駆け抜けた所でMCへ。小山さんが「もう20年です!20年やってきました。ありがとうございます」と改めて言うと会場から拍手が。加藤さんが「20年って、もっと落ち着いたライブをするもんじゃないの?(笑)」と言うほど、序盤から踊りっぱなしのセットリスト。「いや~、結構動き回っているよ。これからまだまだヤバいぜ」と小山さんが喜びの悲鳴をあげると、「だから、シングル全部やるなんて無謀だよって俺言ったじゃん」という増田さん。「いや、君がシングル全部やろって言ったんでしょ?(笑)」と小山さんがツッコミを入れ、加藤さんは「まだ半分もやってないよ。できるの? 君たち」と、ふたりに冗談交じりに尋ねる。すると、顔を見合わせて、思わず無言になる小山さんと増田さん。タイトルが“シングル全部やっちゃいます”にも関わらず、「シングル半分しかできませんでした…ってなったら……(笑)」と、シングル全曲披露という前代未聞の公演内容について、ワチャワチャする3人の仲良しぶりに会場が笑いに包まれた。ここで小山さんが「3人で、この景色をもう1回見られたっていうのは、本当に皆さんのおかげです。ありがとうございます」と仕切り直す。増田さんが「我々は20年間経ってもドーム慣れしないというかね」と言い出すと、加藤さんは「今日なんかデビューみたいな感じ」、小山さんは「20年目にしてデビューの気持ちってすごいよな。うちらって何でいつもデビューみたいな気持ちなんだろう?」と、不思議がる。すると、「一回、休んだりしたからじゃない?」とぶっちゃける増田さんに「絶対に他のグループとは違うメンタリティでやって来てるよね」と小山さん。東京ドームに3人でまた辿り着けたことに感謝の思いを馳せながら、「これからもこの景色を見続けられるように頑張りたい」と目標を掲げた。後半戦に入る前に小山さんの呼びかけで、全員で手足を伸ばす。「こうやって、ライブやって行こう。健康的に(笑)」と、皆でストレッチを。『LOSER』ではうちわを置いて、全員が手拍子で力強いクラップを鳴り響かせ、『KAGUYA』では、真っ赤な和傘のダンサーが華麗に舞う中で熱唱。途中からヒラヒラと桜が舞い散り、美しい情景が生まれる。ミステリアスなイントロとダイナミックなストリングスが印象的な『ギフテッド』では、高く吹き上がる噴水と炎の演出が。20周年を祝福するかのような壮大な演出がステージを華やかに彩っていく。31曲駆け抜けても、まだまだ続くお祭り。映像でこの曲について、「テーマは魂!」と語っていた『ROOOTS』が披露される。タイトル通り、この曲はNEWSのルーツを歌ったもの。20周年のタイミングでメンバーが作詞作曲に挑んでおり、その歌詞には、“TEPPEN”“星をめざして”など、これまでの楽曲のタイトルやNEWSにまつわるワードがふんだんに盛り込まれているロックナンバー。ここからファンと共に自分たちの頂上を目指そうとする決意表明で、ファンと一緒に歌うパートも。花火が盛大に打ち上がる中、挑戦的なラップで激しく煽る姿がいつになく勇ましい。3人のエネルギッシュで迫力ある歌声は、まるで魂の叫びのようだ。2010年以降、NEWSのライブ衣装の多くを手掛けてきたのが増田さん。「20周年ということで、面白い企画考えました!」と、バックヤードの衣装を大公開する場面も。衣装部屋には、所狭しと増田さんデザインの衣装がズラリ勢ぞろい。そこから、メンバーそれぞれ好きな衣装を選んで、楽曲を披露することに。しかし、増田さんが着ていたのは、通販で購入したという緑の怪獣の着ぐるみ。これは、大晦日の「カウントダウンライブ」で恒例だった干支のコスプレを楽しんで欲しいと用意したそうで、恐竜ではなく辰年の辰コスプレだという。一足お先に「明けましておめでとうございます」とお正月気分を届けるヒトコマも。ラストスパートはNEWSの代表曲『weeeek』。辰のコスプレから顔の部分だけ出した増田さんに「飛べる?脱皮してんじゃねーよ(笑)」と、爆笑する加藤さん。辰の増田さんも、ファンも、皆で思いきり高く、高くジャンプ。「かっこいい大人になれてるの?」と増田さんが問いかけるように歌うと、「俺たちがNEWSだ~!」と爽快な表情で雄叫びをあげる加藤さん。それに応えるように大きな歓声をあげるファン。会場がひとつになった瞬間だ。ラスト1曲を迎えた所で、スクリーンに映し出されたのは、メンバーへのメッセージ映像。トップバッターは、加藤さん。「まず、まっすー。あなたの力やエネルギー、本当に尊敬しています。言葉足らずで滑りがちでも、まわりから愛されているところをみると、この人はアイドルが天職だったんだなと思います。まっすーの笑顔を見られること、それは僕の幸せのひとつです。いつも素敵な衣装ありがとう。ただひとつ、来年は、もう少しだけ遅刻の回数を減らしてもらえると嬉しいです。お互い、もういい大人なので(笑)」と照れ隠しなのか、笑いでオチをつける。加藤さんから小山さんへのメッセージは、「出会って長い年月が経ちましたね。幼馴染みたいな関係で本当にいろんなことがあったけど、今も変わらずお腹が痛くなるくらい笑い合える。そういうメンバーと20年いられたことは、奇跡だと思っています。影で努力しているのを知っているし、常に周りを気遣っていることも感じています。僕の苦手な部分を助けてくれて本当に感謝しています。またいつか見たいに2人だけで飲みに行きましょう」と、ふたりの絆を感じられる内容に。そして、「一緒にいることをあきらめないでくれて、ありがとう」という手書きメッセージがスクリーンに映し出され、ファンから温かい歓声と拍手が巻き起こる。続いては、小山さんのメンバーへのメッセージ。「まず、まっすー。出会ってくれて本当にありがとう。NEWSの歌や番組、衣装を作ってくれるなど、たくさんの人にNEWSを届けてくれていることを本当に感謝しています。まっすーがNEWSを楽しんでくれている表情を見ることが僕は大好きです。デビューした時は、立ち位置で行ったら、端っこの方にいたかもしれないけど、今のまっすーは、NEWSのセンター。これからもNEWSのセンターを守っていってください。お願いします」。小山さんは、加藤さんの存在が心の支えだと伝わるメッセージを。「シゲとは23年間シンメで、シゲとの出会いは僕にとって宝物です。彼がいたから頑張れたこと、乗り越えられたこと、たくさんあります。だから、ただただ、隣にいてくれてありがとう。昔はね、ライバル関係でもあったけど。今は本当に尊敬しているし、シゲの楽しそうな表情を見るのが大好きです。だから、おじさんになるまで一緒に過ごしていきましょう」。そして、今のNEWSへの想いを語った小山さん。「僕はこの人生の選択を後悔していません。NEWSで良かった。この3人で良かった。今までのNEWSも大好きだし、否定もしません。だから、NEWSの3人でその歴史を塗り替えていくんじゃなくて、アップデートしていきたいなと思います。なので、そんなこれからのNEWSに皆さんどうかついて来てください。今日は来てくれてありがとうございました」。増田さんは、20年間ふたりと共に走り続けてこられたことを、自分らしい言葉で語る姿が印象的。「拝啓、あの日のNEWSへ。今僕はここに立っています。……いや~、ドーム、来たね。小山、シゲ、連れて来てくれて、ありがとう!NEWSが3人になるよっていう時に俺と小山は『やってやるわ』ってなっていたけど、シゲは、初めはすごく悩んでたのかと思って。今回の『シングル全部歌っちゃおうぜ』ってなった時も、小山は目をキラキラさせて、『面白いね』って言っていたけど、シゲは『シングル、全部で何曲あると思ってるんだよ!』って。皆、考え方も性格も違うのに20年一緒にやって来られたのは、本当に奇跡だなと思っています」。最後に増田さんは、「NEWSが生まれたこと、出会えたこと、今そばにいられること、ありがとう。NEWSもシゲも小山も大好きだよ。チームNEWSの皆が自分の人生の主人公であるように、僕たちも今日この場所で今、主人公だね。これからもずっと一緒に歌っていこうね。ありがとう」と、『Happy Birthday』の歌詞で感謝の想いを届けながら、これからもNEWSとして歌っていくことを宣言。ラスト曲は、最新のNEWSの今を届けるにふさわしい、GReeeeN楽曲提供曲の『劇伴』だ。この楽曲の物語の主人公は、聴く人すべてであり、NEWSの3人でもある。彼らが痛みを抱えながらもNEWSという仲間たちとの物語を紡いできた道程とこれからを歌っているように捉えられるこの曲では、痛みは次の章のプロローグと歌っている。誰かの何かになるため、歩みを止めずに旅を続ける生き様が刻まれた楽曲をありったけのエネルギーを注いで歌い上げる3人。そのたくましい姿と力強い歌声から、歩みを止めず、前へと進むことの決意を感じられた。20周年のNEWSのスペシャルな名シーンとなった記念公演。まだ見ぬ未来、NEWSがどんな素敵な名シーンを生み出してくれるのか、期待が膨らむばかりだ。写真・くさかべまき 取材、文・福田恵子
2023年12月22日KinKi Kidsが年末年始に行う恒例コンサートツアーをドームで開催。ツアータイトルは、最新アルバム『P album』の“P”がキーワードになる『KinKi Kids Concert 2023-2024 Promise Place』。“約束の場所”に集まった5万5千人に愛が溢れる感動のメッセージを届けた12月17日(日)東京ドーム公演の模様をレポートします。ふたりでステージに立っている光景がすべて――。KinKi Kidsが東京ドームで語った25年目からの未来『KinKi Kids Concert 2023-2024 Promise Place』は、KinKi Kids25周年を彩る、ジャンルレスなpiece=音楽が散りばめられたアルバム『P album』を引っ提げたツアー。毎年、年末年始にKinKi Kidsとファンが集う“約束の場所”がドームだ。ふたりの登場を待ちわびた会場に始まりの合図を知らせたのは、軽快に鳴り響く車のクラクション。オープニング曲は、12月27日リリースの最新曲『シュレーディンガー』から。クラシックなオープンカーが次々とステージに現れると、メタリックなグリーンのアメ車に堂本剛さん、眩しく眩いホワイトのアメ車に堂本光一さんが乗って登場する姿は、華々しくゴージャスだ。最初に口を開いた光一さんが、「ブチ上がって参りましょう!」と叫ぶと、声を出して湧き上がる2万5千人。ノスタルジックなサビのフレーズが印象的なシティーポップスで会場の熱気を一気に高めると、オープンカーでアリーナの客席を走行して、ファンの目の前へ。コロナ禍のルールがない久々のステージとあって、「こういう雰囲気が久しぶりなので、ちょっと戸惑っていますけど。でも、ブチ上がってくれていますね、オープニングから」(光一さん)とファンの大歓声に笑顔がこぼれる。ここでオープニングから3曲を共に駆け抜けたオープンカーの話題に。「剛くんさ、これ買っちゃいなよ!?」と、冗談交じりに煽る光一さんに「いや、アメ車が好きやからって、『ああ、いいなぁ』って白菜みたいに買わないですよ?(笑)」とテンポの良い軽快な掛け合いトークを繰り広げるふたり。光一さんの乗ったアメ車は5千万円、ステージに登場したアメ車は全部合わせて3億円すると知らされると、会場から驚きの声が上がる。ちなみに剛さんの車のナンバーは、“244”(つよし)、光一さんは、“51”(こういち)と細かい所まで遊び心たっぷり。ワクワク感が高まるオープンカーの演出が、ショーの始まりをインパクト満点に彩った。続いては、『P album』収録曲から、堂島考平作詞作曲の『X-Day』『BANANA』『アン/ペア』など、アグレッシブな最新ナンバーが続くブロック。20年以上KinKi Kidsの楽曲を生み出し続けている堂島のナンバーには、“らしさ”がありながらも、新しい表情を届けるような視線な驚きもある楽曲たち。26年目からのKinKi Kids最新の姿をふたりが更新していく。最新アルバムの曲を披露した後は、「私まだ、(最新アルバムを)買ってないっていう人?」と光一さんが尋ねると、チラホラ挙手をする会場。「正直、引っかかります(笑)」と剛さん。「ビックリするくらい『はーい!!』って(堂々と返事をする)声が…。いいんです、買うタイミングはそれぞれなんでね」と光一さんのお馴染みのファンイジリが炸裂する場面も。光一さんが会場入りする時、警備員に何年経っても呼び止められる話や光一さんの衣装の“股ゴム”の話など、爆笑のトークショータイムが続く中、前日に気になって眠る前にも思い出したという話を止まらない勢いで語り出した剛さん。「マネージャーと会場を出る時、『ゆっくり休んでください』ってスタッフさんに声をかけられたんで、『ありがとう』と言おうとしたんですよ。なのにマネージャーが僕より早く『ありがとうございます』って言ったから、言いそびれてしまって…。いや、『俺ちゃう?』と思って。(中略)めっちゃ気になったから、『昨日さ、僕がもらった言葉を横取りしたよね?あの言葉は、絶対僕にやったよね?』って(笑)」と、マネージャーに確認をしたそう。光一さんが「いやいや、おふたりへの言葉ですよ」と笑うと、「いや、おふたりでも良かってんけど、そのマネージャーは、僕だけへの言葉みたいな感じの『ありがとうございます』やったんですよ。で、言ってくれたご本人に聞いたら、俺は剛に言ったよっていう話だったんですよ。それの検証ね、30分くらいやってました(笑)」と、些細なことが気になる剛さんの面白近況トークに笑いっぱなしのMCに。「去年はドームで健康診断の話をここでした記憶が…。続いてはバラードを聴いていただきます。バラードの途中で、股ゴムの話や健康診断の話を思い出さないように(笑)」と仕切り直しつつ、笑わせる光一さん。そんな和やかな空気の中、『もう君以外愛せない』へ。美しいピアノの音色が流れると、一瞬でキリリとした雰囲気に豹変するふたり。ピアノアレンジのロマンティックなバラードをまっすぐに歌う姿に引きこまれる。幻想的な世界観を生み出すブルーのレーザー光線が光る中、歌った『銀色 暗号』など、ドラマティックな世界観を紡ぐふたりのハーモニーは言うまでもなく、プレシャスで極上だ。KinKi Kidsの『A album』に収録されていた『kissからはじまるミステリー』(1997年リリース)で懐かしい空気に包まれた会場。「KinKi Kids、一番最初に東京ドームでライブをやったのはいつか覚えてます?」と光一さんが聞くと「覚えてないです!」とキッパリ即答する剛さん。「覚えててくださいよ」と言いつつも、「我々が一番最初にやったのは、デビュー前の日本武道館。あの時、最後の挨拶で『僕はこの瞬間を一生、忘れません』みたいなことを言ってたんですけど、全然覚えてない(笑)」と光一さんも覚えてない様子。そして、初めての東京ドームは、デビュー翌年の1998年だったという話に。コロナ禍を除いて、98年から毎年ずーっとやってきて今日が66回目の公演、1千万人が来場と判明し、拍手に包まれる一幕も。この後、2020年に行ったクリスマス限定配信ライブの際に『フラワー』で共演した花咲徳栄高等学校の吹奏楽部のOB、OG&現役生と『シンデレラ・クリスマス』を披露することに。3年ぶりに顔を合わせる吹奏楽部のメンバーたちがステージに登場すると、「配信の時もそうやったんですけど、昨日もそう。皆さんを見てると、泣けてくるんですよ」と、しみじみ語る光一さんに「純粋な愛、キラキラが体から出まくってるから」と同意する剛さん。すると、「俺にはそれがないって言うこと!?」と突っ込みを入れつつ、キラキラの衣装の生地と照明でみずからのキラキラを補っていると言い放ち、笑わせる光一さん。さらには、吹奏楽部のメンバーの顔ぶれをみつめて、ホルンの青年の肩をポンと叩き、「高校生だったのに…もう21歳? 大人になったねぇ」と声をかける姿もあり、ほっこりした空気に。そして、「素晴らしいご縁の中で、また一緒にやらせていただきます」と曲紹介をして、感動的な『シンデレラ・クリスマス』を。続いてのトークの話題は、KinKi Kids楽曲は、全部で何曲あるか。360曲くらいと判明し、次に冬の活動が多いKinKi Kidsは夏の曲か冬の曲、どちらが多いかという話に。剛さんは、「クイズに出るということは、意外と夏なんじゃないの?」とニヤリ。結果、「これね、冬のほうが多い」(光一さん)と判明。膨大の曲の歌詞をチェックして、夏か冬の曲なのか選定して大変だったという裏話も明かされた。今回のツアーでは、前日のライブでスタッフが味をしめたという日替わり曲コーナーも。この日歌うことになったのは、2011年リリースのアルバム収録曲『さよならのエトランゼ』。リリースした楽曲が多いだけに全部の詞とメロディーを覚えているのは至難の業。突然、曲が流れて歌えるか、ドームでいきなりチャレンジするという罰ゲームのような遊び心たっぷりな企画だ。タイトルが発表されると、「エトランゼって何?(笑)」という光一さん、剛さんは、「健康ランドみたいなこと?」。「この曲知っている人」と会場のファンに挙手を求めると、知らない人が大多数だったため、「じゃあ、自信もってやろう」と気を取り直すふたり。しかし、途中でリズムと音程をとれず、笑ってしまう。歌唱後、「うわ、大事故や!」と、思わずしゃがみこむ光一さん。「これは難しかったなぁ」とお手上げ状態という展開に。後半は、KinKi Kidsの愛されてきた名曲ブロックが『愛のかたまり』からスタート。眩しいほど真っ白な照明が照らされるとリフトアップステージにブルーの衣装を着たふたりが登場。会場のペンライトも待ち構えていたかのように激しく揺れる。どんどん会場の温度が加速していく中、『スワンソング』では、久しぶりにふたりで踊る姿が…!ヘッドフォンをしながら踊る剛さんのパフォーマンスに感動に包まれる会場。『愛されるより 愛したい』では、切れ味たっぷりな光一さんのダンスとゆるさと強さが共存する剛さんのダンスが一緒に見られる光景にドームはこの日最高潮の盛り上がりに。今に辿り着くまでの歩みに思いを馳せながら見つめるファンの熱気と大きな喜びの感情が会場中に溢れるのが伝わってきた瞬間だ。ラストソングは『フラワー』。皆で一体となってハミングをして、花のような笑顔が会場に咲き誇る。愛という名の花を今年もドームで咲かせてくれたKinKi Kids。「どうもありがとう」と手を振るふたりに割れんばかりの拍手が贈られる。アンコールで登場した光一さんは、日替わり曲をアンコールしてきたファンの勢いを振り返り、「さっきの方が、息が合っていたから、もう一回、オープニングからやり直す?料金2倍で!(笑)」とドSな表情でジョークを飛ばす、絶好調ぶり。「オープニングではダンスでは見せなかったですが、『シュレーディンガー』は、振付もありますので、皆様に完全体でお見せしようと思います」(光一さん)と、アンコールへ。切なくヒリヒリする運命の関係を歌うパフォーマンスは胸が高鳴る色っぽさ。完全体の新曲披露に酔いしれる。そして、アンコールを3曲披露した後、今の想いをファンに向けて愛情たっぷりに語ったふたり。「我々としましては、こうしてまた今年もこのドームのステージに立てることを本当に嬉しく思っております。 今、ちょっと不安に思うこともある時期かと思いますが、こうやってふたりでステージに立っていること、今、この光景がもうすべてだと思ってください。これからも、皆さんとの時間っていうのを、1ページ、1ページを、また刻めたらいいなという風に思っております」と胸張る光一さん。剛さんは、「本当に皆さんとこうして一緒にいる時間をどうすれば繋ぐことができるのか…。本当に毎日、一生懸命頑張ります」と声を震わせながら宣言。「そして、強い気持ちの中で…」と言葉を紡ごうとした途中で後ろを向き、込み上げてくる強い感情を落ち着かせようとする。そして、目を潤ませ、言葉を詰まらせながら続けたのは、「皆さんと一緒に美しい未来へ行けたら」という熱い想い――。25年から先の未来もファンと共に歩む未来を思い描いているふたり。“Promise place”というタイトルにふさわしい、愛たっぷりに未来を約束した感動のステージとなった。写真・くさかべまき、取材、文・福田恵子
2023年12月22日現在開催中の「東京コミックコンベンション2023」では、参加セレブが登壇するセレブ・ステージも随時実施されている。今回はその中でドラマ「SHERLOCK(シャーロック)」や映画『ドクター・ストレンジ』で知られるベネディクト・カンバーバッチのステージの様子をお届け。屋内の熱気冷めやらぬ夕刻すぎ、ギターのカッティングが印象的なBGMに合わせて踊りながら登場したカンバーバッチ。「ハーイ!」と陽気に挨拶すると、MC大井田曰く「会場のファンたちの目が一瞬でハートマークに」。回転椅子を活用し、右から左へと小刻みに手を振るサービスで観客から手のウェーブを引き出したり、途中で運ばれてきたお茶を美味しそうにいただいたり、終始マイペースかつお茶目な仕草で会場を魅了していた。今回は事前にファンから募った質問をMCが投げかけていくスタイルでステージが進行。以下、その時のQ&Aを写真と一緒にお届けしよう。ー東京コミコンに参加しての気持ちをお願いします。素晴らしいです。こちらに来ることができて本当に光栄です。規模も非常に大きいですし、速度も速い。色々な物事がスピーディーに進んでいますが、こちらにいらっしゃる方は非常に平和的で、それでもって情熱的で。ありがとうございます。ー役者を目指している者で、あなたのようになりたいのですが、あなたが役者としての素晴らしいキャリアを叶えるためにした努力や何か心がけていることなどはありますか。非常に良い質問ですね。他の誰かになろうとしない、真似をしないということ。私は生計を立てるために(俳優業を)始めたのですが、とはいえ自分が情熱をもって好きなことをやれるというのが幸せだったということです。その後は一生懸命努力をし、学ぶこともありました。機会や運などに恵まれたこともありましたけれど、それらの先にあるものは、努力をしてここまでやってきたと思います。(通訳さんが長文を訳したことに対して)短い回答にしておくべきでした。失敗を恐れないこと、失敗は学びでしかないので。そして、自分であれ。自分しか、自分になれないから。あとは、挑戦をし続けてください。ー(『SHERLOCK(シャーロック)』と『ドクター・ストレンジ』で演じたキャラクターにちなんで)名探偵と魔法使い、なれるとしたらどっちになりますか?あ~……次の質問お願いします。(会場で笑いが起きる)ごめんなさい、そしてこのような瞬間をくださって感謝はしているのですが、これらのキャラクターでどちらが良いという風に思うことはないのですね。共通する点はキャラクターによってあるかもしれませんが、それぞれ個性があるので、どちらが良いということはないのです。ー『ドクター・ストレンジ』の最新作の最後で、目が一つ増えましたね。自分の身体の中で、もっと増えてもいいなと思う箇所はありますか?(爆笑が起きる)お子さまたちも聞いているのでね……(また会場が笑いに包まれる)。何か一つ余計に、となると結構大変なのでいらないかなと思います。でももしもと言うのならば、脳みそですかね。私は今、時差ボケではない脳が欲しいと思っています。ー初来日が『スタートレック』のカーンを演じた時のPRの時ですね。その時の浴衣姿がとても印象的だったので、着物姿の役をやっていただきたいです。例えば『ラスト サムライ』のように着物を着る役を演じる、というアイディアはいかがですか?イギリス人の侍でなくてはいけないですよね?異なる文化の作品については、非常に繊細な問題なので簡単にやる・やらないと言えないと思ってはいるのですが、過去にどんな作品があるのかなと思うと(『ラスト サムライ』の)、トム・クルーズさんがやられていましたよね。着物は装いとしても心地良く、様々なプリントがあって美しいですし、そういう点ですごく素晴らしいと思っています。もしもそういう脚本がどなたかが書いてくださったら、読んでみても良いかもしれません。私自身、日本の文化を愛していますし、2013年の来日時は光栄でした。実はその時はカーンではなく、ジョン・ハリソンですよ。嘘をつかないでお話しした方がいいなと思ったので。今回は短いですが、長い期間、日本でお仕事させていただく機会があるといいなあと思っています。ーリクエストです。シャーロックの考えるポーズをぜひやっていただけないでしょうか。ー『ハムレット』や『フランケンシュタイン』などあなたの演劇がすごく好きです。次の舞台の予定があれば絶対に観劇しに行くので、もしあれば教えてください。ありますけれど教えられません。私自身、舞台をやりたいとずっと思っていますので、“今準備中のものがある”ということまでは教えられます。(観劇ツアーを組めるように)十分な時間をもってお知らせしたいと思います。ー最後に、日本のファンに一言ご挨拶いただけますか。ヒュージ(huge)ありがとうございます(日本語で)。心の底から感謝しています。日本の方は皆優しくて時として忍耐強くいてくださる。私は日本に来ることが本当に楽しみで、私の作品を届けられるだけでなく、私自身がこちらにきて、直接皆さんと会うことができるというのは私にとってとても意味のあることです。確かにイギリスから遠いのでなかなかしょっちゅう来ることはできませんが、日本の文化を愛していますし、そういった私のメッセージを直接みなさまにこうして届けられることを本当に嬉しく思っています。ありがとうございます。(text:山根由佳/photo:タンスタ未央)
2023年12月08日King & Princeが約1年ぶりの全国ツアー『King & Prince LIVE TOUR 2023 ~ピース~』を全国7都市24公演で開催。2023年8月末に宮城セキスイハイムスーパーアリーナからスタートした本公演から、10月22日(日)神奈川・Kアリーナ横浜で行った昼公演のピースフルなステージの模様をたっぷりレポートします。King & Princeの“今までとこれから”が繋がる瞬間――ふたりだけの初の全国アリーナツアー万華鏡のように美しい幾何学模様が丸いスクリーンに映し出されたステージ――。幕開けをドラマティックに盛り上げる鐘の音色が大きく鳴り響くと、永瀬廉さんと髙橋海人さんが登場。白いロングジャケットを翻しながら、ふたりが並んで歌ったのは、飾らない愛の言葉を伝えようとするロマンティックな「My Love Song」だ。会場の温度をホットに温める甘いラブソングに、会場のペンライトがやさしく揺れる。ふたりが創り上げた初めての全国アリーナツアー。King & Princeにとって5枚目となる最新アルバム「ピース」を引っ提げたツアーは、“平和”や“楽しさ”、“ふたり”など、アルバムタイトル同様にさまざまな意味が込められている。コンセプトは、肩肘張らず、気負わず、自分たちが先ずは楽しむこと――。彼らの笑顔につられて、会場のティアラ(ファンの総称)たちにも笑顔の花が咲く。2曲目の「Magic of Love」の冒頭で永瀬さんが「『King & Prince Live TOUR 2023ピース』へようこそ!楽しんで行くぜ!」と叫んで、花道へ駆け出すふたり。永瀬さんが歌うパートでは客席に手を振っていた髙橋さんは、待ちわびていたかのように「横浜の皆さん、どうも海人でーす!皆、俺たちに会いたかったですか?」と会場に呼びかけ、ファンの歓声に耳を傾ける。「OK! その調子で最後まで一緒に盛り上がっていきましょう、よろしく~!」とニコリと微笑む。新生King & Princeとして今回のライブは、新たな出発点。その船出の瞬間を大事に、大事に、作り上げてきたという。新たな旅路を踏み出す覚悟を持ったふたりだからこそ、ライブの幕開けは、ファンの反応を確かめるように会場に集まった2万人を見渡す姿が印象的だ。そして、今回は今までのKing & Princeの歴史や楽曲を大事にしながら、ふたりでの新しい見せ方にもこだわったステージにしたいという想いも込められているという。今までのヒット曲も盛りだくさんで、ライブで幾度も披露してきた「koi-wazurai」「恋降る月夜に君想ふ」も、もちろん新たな立ち位置と歌割りだ。過去と現在が重なり合う瞬間は、ちょっぴり切なくも、ふたりが奏でるハーモニーの化学反応のマジックが新たな楽曲のスタイルを生み出していく。まるで不思議の国のアリスのお茶会のような世界観がスクリーン映像に映し出されたのは、「静寂のパレード」。軽快なメロディーが鳴り響くと、カラフルな電飾のツリーのネイチャーなトロッコに乗ったふたりがアリーナの観客のすぐ目の前へ。このツアーのバックについて盛り上げる7 MEN 侍がフラッグを持って、キュートに行進。今回は、ダンサーや7 MEN 侍のメンバーと共に織り成すダンスパフォーマンスも目玉のひとつ。ハートフルな前半戦は、永瀬さんと髙橋さんの持ち味でもある“ゆるさ”を最大限に発揮できる楽曲が詰まっていた。ふたりの息がぴったりと改めて判明したのは、MC。永瀬さんの「我々ふたりが~、せーの!」というフリで声を揃えて「King & Princeで~す!」と、自己紹介からスタート。今年の9月から開業したばかりのKアリーナ横浜でライブをするのはもちろん初めてのこと。髙橋さんが「このKアリーナは、ブロックごとに分かれているから…いちばん上、7階の皆、元気ですか?おぉー、昼なのに声出てらっしゃいますね」「5階の皆、元気ですか?お~、デカイ。負けてられない(笑)」「3階の皆、元気ですか?」といった具合にブロックごとにふってコール&レスポンスを。音楽のために造られた最大級のアリーナは、観客の声援もしっかり届くため、髙橋さんは「気持ちいい~」と大声援に嬉しそうな表情だ。永瀬さんは「初めてKing & Princeに会ったよっていう人は、どれくらいいらっしゃいますか?」と会場を見上げて質問。「結構多くない? ありがとう、来てくれて」とティアラとのコミュニケーションを楽しむふたり。髙橋さんが「キッズの皆さん、元気ですか?」と会場に尋ねた「イエーイ!」という声を聞いた永瀬さんが「めちゃめちゃ20代くらいのキッズが何人かおったけど(笑)」と、思わず噴き出す一コマも。この日、話題に上ったのは、前日のライブ公演を観に来た髙橋さんの父親の話。永瀬さんが「海人パパの横に俺の友達4人いて。隣の席になった海人パパが俺の友達に『お前らジュニア?』って聞いてきて。俺の友達は毎回、パパとライブで一緒になるたび、『ジュニア?』って聞かれるらしい。次くらい友達になっているかも!?(笑)」と髙橋さんに報告。友達は銀テープをキャッチできなかったけど、海人パパは、3、4本取っていたらしいとの情報で、「いくらでも俺に会えるんだから、そこはファンに譲って欲しいよね(笑)」と髙橋さんは苦笑い。続いて、永瀬さんが「ようやく涼しくなってきたな。10月も暑かった~!10月といえばハロウィンの季節。何かする予定あるの?」と、ハロウィントークへ。「子どもの頃、知らない人のうちにピンポンを押して、お菓子をもらいに行ってたの。『トリックオアトリート』って」と、北海道にいた時代のハロウィンの思い出を語る永瀬さんに「えっ、アメリカ!?え、北海道もその文化、やってんの?」とビックリする髙橋さん。そして、「俺はよくお姉ちゃんの友達にトイレットペーパーでグルグル巻きにされて、ミイラみたいになって泣いてた」(髙橋さん)と可愛らしい話を披露するも、「そのトイレットペーパーはシングル?」と独特の視点でくいつく永瀬さん。軽快なテンポで続く他愛もない仲良しトークに会場は、ほっこりした空気に包み込まれる。後半戦のセットリストに盛り込まれていたソロコーナーでは、それぞれの音楽の趣向の違いが楽しめるものに。髙橋さんは最新アルバムから『ワレワレハコイビトドウシダ』を7 MEN 侍のバンド演奏で披露。クリープハイプの尾崎世界観さんが楽曲提供した曲で、切ない恋の別れをユニークな感性で綴られているのが特徴。白Tシャツにクラッシュデニムというシンプルな衣装でスタンドマイクの前に立ち、スポットライトを浴びながら歌う髙橋さん。永瀬さんのソロ曲は、「きみいろ」。こちらも最新アルバム収録曲で、初めての作詞(作曲を手掛けたYUUKI SANOさんとの共作)に挑んだラブソングをバンド演奏で歌い上げる。コンビニデートや何気ない日常を歌ったこの曲は、一見ふつうの恋のワンシーンに思えるが、永瀬さんにとっては、理想の恋を歌う曲。“きみいろ”に染まりたいというピュアな男心を、甘い歌声でときおり目を閉じて歌う姿に酔いしれるティアラたち。最後は、サイレントで“ありがとう”と、つぶやく。メインステージ、バックステージ、花道やトロッコなど、会場をめいっぱい使用したステージには、会場に遊びに来たティアラに楽しんで欲しい、ティアラの近くへ行きたいという想いが溢れている。7階席の目線まで高く上がるゴンドラでは、歌いながら一生懸命に手を振る姿も。そして、日本国内ツアーでの使用は初という最先端の電子花火を発生させながら180度波打つスパーク効果の特効を導入されたのは、「CHASE IT DOWN」。たちこめるスモークに華やかなレーザーや炎の特効が飛び交う中、ハードにダンス。火花が縦横無尽に動きながら吹き出すスパークラーにあおられながらのパフォーマンスは、迫力満点だ。終盤では、一部ティアラの「海ちゃん」コールが起こった後にまずは高橋さんから、今の心境を語るあいさつを。「自分がこのライブに対して込めたメッセージは、皆が見終わった後にただ純粋に楽しかったねって笑顔でピースな気持ちで帰れるように頑張って作りました。ライブやっていて思うんですけど、皆が笑顔でいてくれるのは、全然当たり前じゃない。きっと俺たちの前では皆、笑顔を見せてくれているけど、自分たちが与えてしまった不安だったり、心配だったり、苦しさと、いっぱい戦ってくれたと思います。そんな気持ちを抱えながら、今日はキンプリのライブに、『楽しむぞ!』って思って来てくれたと思うんです。そんな皆さんを包容力がある女性たちだなと思います(笑)。皆に甘えてばかりな自分ですけど、ここにいる覚悟とこれからも皆といろんな景色を見たいっていう気持ちがあって。廉とふたりでもっともっとキンプリっていうエンターテインメントを楽しんでもらいたいっていう気持ちです」と、まっすぐに自分の言葉で語る姿は、誠実で一生懸命。途中で、「あれ? 言葉がちゃんと紡げているか分からないんですけど、頭の中で上手く編集してください」と笑ったり、噛んだりする微笑ましい場面がありながら、「とにかく言いたいことは、人生の中のすごく大事な時間を僕と廉、King & Princeに使ってくれたことを本当に感謝しています。これからも皆の幸せの思い出の中に自分たちがいられるように、皆の心に残るように、頑張っていきたいと思います」と“ありがとう”の想いを伝える。永瀬さんは「今日は皆様、改めまして、本当にありがとうございました」から始まり、この1年間、本当にたくさんのことがありましたね」と、しみじみ。そして、続けたのは今抱えている想い――。「皆さんを悲しませたり、不安だったり、これからどうなっていくんだろうっていう心配を含め、いろんな気持ちを抱え込ませてしまったなと思っていて。どういかに皆さんの不安をとってあげられるか、その気持ちを埋めてあげられるには、何ができるんだろうって考えています。このライブもやっぱり皆さんが安心して楽しんでもらえるという目標を持って、海人とスタッフさんとしっかり作って。いざこうやって皆の前に立つと僕らが思っていた心配の気持ちは、一瞬で吹き飛んでいく。それだけ皆さんの楽しんでいる表情とか、顔とかのパワーってホンマに自分たちが思っている以上の力を持っているなって、毎公演やるたび思いますね」。ファンから放たれる愛のパワーに助けられながらステージに立っているという永瀬さんは、自分自身もファンの力になりたい、恩返しをしたいと願っている。「5月から僕たちKing & Princeは、新しい形として再出発しましたけど、今までの5年の歴史もしっかり背負いつつ、僕たち2人はKing & Princeとして活動していくという決断をしたので、皆さんが道に迷うじゃないけど、どうしていいか分かんなくなってしまったときに、その道の先を照らす光になりたい。道しるべとして皆さんを引っ張っていけたらなと思います。俺には海人がおるし、海人には俺がいるし、そして僕たちには皆さんがいるので。これ以上に心強いことはないと思っています。これからも安心して、僕たち2人とKing & Princeの歴史を一緒に作り上げていきましょう」。ふたりがラストソングに選んだのは、すべてはここから始まった「シンデレラガール」。そして、アンコール1曲目ではふたりで再出発を切った「なにもの」だ。そんな新生King & Princeのふたりを彩ったのは、スクリーンに映し出される美しい大輪の花たち。いろんな思いを背負いながら歌う「シンデレラガール」は、あの頃の「シンデレラガール」と不思議とまた違った切ない輝きを放つ楽曲に。歌い終わり、「ありがとう」と、ささやく髙橋さん、大きく目を見開き、前をみつめる永瀬さん。アンコールの「なにもの」は、ゴチャゴチャだった絵も、いつか壮大な風景に変わっていくと歌う曲で、彼らの等身大ソング。歌詞の通り、ふたりが歩んだ道のりを振り返れば、いつか、きっと爽快なストーリーに変わっていくはず。この2曲がセットリストの前後に繋がることで“今までとこれから”が繋がり、前向きな想いになって欲しいという想いが込められている。新生King & Princeが生み出すピースな空間は、ティアラという大切なピースが揃ってこそ、完成すると改めて気づかされたステージだった。写真・くさかべまき 取材、文・福田恵子
2023年10月24日好評発売中のセカンドアルバム「POPMALL」を引っ提げた全国アリーナツアー「なにわ男子 LIVE TOUR 2023 ‘POPMALL’」を10月末まで開催中のなにわ男子。昨年のデビューツアーを上回る全9会場44公演のステージに立つライブから8月13日(日)横浜アリーナで行われた灼熱のステージの模様をお届けします。なにわ男子のPOPMALLはサプライズが盛りだくさんなハッピー空間!なにわ男子が作り上げる架空のショッピングモール「POPMALL」をテーマに繰り広げられたコンサートが開幕。オープニングは、ピンクを基調としたPOPでカラフルなセットで、メンバーが「POPMALL」で新発売されるアクリルスタンドとなって登場!ポッピン・クルーのダンサーたちと共にアルバムリード曲「Poppin’ Hoppin’ Lovin’」を披露した7人がキュートな手振りダンスと、こぼれるキラキラ笑顔で盛り上げる。夢の世界を再現したような「POPMALL」の開店に会場のボルテージが一気に加速!「Let’s go!!」の叫び声で始まった「Super Drivers!!」では巨大なチェッカーフラッグがステージ中央に登場。ミニバギーに乗り込み、会場のファンの目の前を走り抜けながら歌う7人。ワクワク感を最高潮に高めた後は西畑大吾さんが「どうもなにわ男子の西畑大吾です。POPMALL、開店したぞ~! 声を出していいんだぜ。声を出していいんだぜ。オッケー、その調子で最後までついて来て下さい。天最高!!」と挨拶を。続いて大西流星さんが「どうも大西流星です。僕はめちゃくちゃ元気です。みなさん元気ですか?もっと!! 生のなにわ男子、可愛いですか? カッコいいですか? ぜひご堪能あれ、よろしく」。天高く指差しして叫んだのは道枝駿佑さん。「どうも道枝駿佑です。横浜アリーナ、イエーイ、ラストだぜ~!センター、アリーナ、スタンド!!」。高橋恭平さんは、「どうも~、みなさんいらっしゃいませ!!高橋恭平です。みなさん盛り上がっていますか? 盛り上がる準備はできていますか? 俺たちと愛し合う準備はできていますか? 今日は高橋恭平が。みなさんをメロメロにして帰ります!」と自信たっぷりに宣言。長尾謙杜さんは「どうもなにわ男子長尾謙杜です。みなさん僕たちに会いたかったですか?もっと!!みなさん、手をピースしてください。みんな、可愛い」とピースで会場が一つに。“こんにちなにわ”というフレーズで挨拶していたのは藤原さん。「こんにちは。なにわ男子の藤原丈一郎です。こんにちは。こんにちなにわ!!こんにちなにわ。オッケー。横浜ラスト、なにわ男子に絶対、負けんなよ!」。大橋和也さんはおなじみの「どうも~、プリン食べすぎてお尻プリンプリン!!」から始まり、「なにわ男子のリーダー、大橋和也です。みんなの声が聞きたいから俺のマネしてよ。Say、Ho~? めちゃくちゃ声出てるやん。なにわ男子、POPMALLスタートです!」とリーダーらしくライブの舵を切る。MCは「ちゅきちゅきハリケーン」でバランスボールを使用したキュートなパフォーマンスを披露した流れで、そのままバランスボールに座ったスタイルで進行。横浜アリーナラスト公演ということから、連日の猛暑で水分補給は大切という話に。藤原さんが「ホンマにね、『水分補給大事だよ』って言っても、『いや、私大丈夫ですから』って思う人いるじゃないですか。そんな時に水分補給を促してくれる、あの方が来てくれています。水分補給マスター、高橋恭平!」と高橋さんにパスを振る。高橋さんは、「じゃあ、みなさん。飲み物を持っている手を上に挙げてもろて。挙げました?もう1つの手も挙げちゃってください。せーのっ、万歳!!」と、会場一丸となって乾杯するかと思いきや、万歳をさせるというおちゃめなボケを。これには道枝さんと長尾さんが「めっちゃおもろい」とツボに入りまくり!?さらにはこの日、ケータリングの朝食を食べる時の道枝さんのチャーミングなエピソードを藤原さんが暴露。「朝ご飯食べようと思って、『あ、いっぱい今日も美味しいご飯あるわ』って並んでいたんですよ。そしたら、みっちーが来て、『うわ、めっちゃ美味しそうな餅や』って言うてたけど、それ、揚げ豆腐やねんか。その後も『うわー、味噌汁食べて~』って言うてて、それは味噌汁じゃなくて、えのきと白菜のお吸い物やねんか。味噌1個も入ってないのに寝ボケてんのにもほどがあるわ(笑)」。鋭いツッコミに道枝さんは「違うね。寝ボケてるわけじゃないよ。でも、お吸い物は味噌入ってないなと思ったから全然ちゃうなと。揚げ豆腐は、小豆がかかったお餅やと思って。甘いやつきたなあと思ったけど、全然違かった(笑)」と、全ては見間違いだったことが判明!?MC中、バランスボールに座りながら足を上げて、絶妙にバランスをとっていた高橋さんが「バランスボール、楽しい」と笑顔を見せると「マジですごい」と口を揃えるメンバー。そこから全員でバランスボール大会を開催し、長尾さんが絶妙なバランス感覚を発揮。「ライブ帰り、みんなバランスボール欲しくなるよね。“バランスボールでちょっと『ちゅきちゅきハリケーン』踊ってみた”ってやりたくなるかも」という話で盛り上がる一幕も。今回のツアーで初お披露目となったのが9月13日(水)にリリースする新曲「Make Up Day」と「Missing」の2曲。大西さんの主演ドラマ『紅さすライフ』の主題歌でもおなじみ「Make Up Day」ではスタイリッシュなダンスでカッコいいなにわ男子を見せつける。西畑さん主演ドラマ『ノッキンオン・ロックドドア』の主題歌「Missing」は、切ないナンバーでちょっぴり大人の雰囲気を醸し出す7人。色っぽい表情にも注目だ。氷が吹雪いたブリザードな世界に一変したのは、「ちゅきちゅきブリザード」。なにわ男子の定番ポーズとなった“ちゅきちゅきポーズ”が盛り込まれた楽曲「ちゅきちゅきハリケーン」の続編ソングとなっているこの曲は、西畑さんが作詞、大西さんが振付を考案。笑顔を封印してクールな表情でポーズをとる7人が新鮮。手にしていたブリザードフラワーをメンバーが投げつける場面もあり、「ちゅきちゅきハリケーン」が陽なら「ちゅきちゅきブリザード」は真逆の陰の世界で、ちょっぴりクールななにわ男子をお届け。メンバーがありのままの今の気持ちをファンに語ったのは、ラストの挨拶。トップバッターで語ったのは長尾さん。「みなさん、今日1日楽しかったですか?最高!俺もめちゃくちゃ楽しかったです。こんな時間が作れているのは、みなさんのおかげだと思っていますし、僕にとって最高の思い出であり、宝物です。こんな時間をみなさんとこれからもずっとずっと過ごせるようになにわ男子7人、なにふぁむのみんなと頑張っていこうと思います。これからも応援よろしくお願いします」。「本日はご来店頂き、本当にありがとうございました。楽しかった? なにわ男子に会えて嬉しかったですか?」と、マイクを会場に向けたのは道枝さん。「その声が励みになっています。本当にあっと言う間でした。それほど横浜アリーナが充実していたと思っています。またね、これから次、いつ会えるか分からないですけど、僕たちのYouTubeだったり、曲を聴いて、僕たちのことを思い浮かべてもらいたいです。僕たちもみなさんに会えるように日々お仕事を頑張りますので、なにわ男子をよろしくお願いします」と、まっすぐ前をみつめる。会場を見渡しながらキュートな笑顔で挨拶したのは大西さん。「みなさん、POPMALL堪能できましたか? なにわ男子堪能できましたか? ありがとうございます。本当にみなさんの声がすごく大きくて。パワーも愛も伝わってきて、めちゃくちゃ元気が出るライブでした。みなさんは優しくて素敵な人たちだらけで、本当にそんな大好きなみなさんと、コンサートやいろんな所で会えたらと思います。そのために僕たち頑張りますし、みなさんの毎日がハッピーでポップになるように、僕たちも応援していきますので、これからも一緒に頑張りましょう」。高橋さんもこの場に来てくれた感謝の言葉を口にしてから、「みなさん楽しかったですか?幸せでしたか?俺たちカッコ良かったですか?僕からも恩返しで、ラスト叫ばせて頂きたいと思います。マジでマジで大好き~!!はい、ありがとうございます。みなさんの声を聞けるのは嬉しいですし、活力になっています。僕たちはみなさんのことを超がつくくらい、超超超がなんぼあっても足りんくらい大好きです。みなさんも僕たちのことが大好きでここに集まってくれていると思います。この両想いの感じを忘れずにですね、ずーっといろんな場所でいろんな形で遊んでいけたらいいなと思いますので、僕たちの応援これからもよろしくお願いします」とファンへの愛を語る。「フゥー!! めちゃくちゃいい声出すやん。もうちょっと声聞きたいから、俺のマネをしていい?」と会場にコール&レスポンスを求める声から始まったのは、大橋さん。「和くん、大好き~!! なにわ男子、大好き~!! もう宇宙の人、みんな大好き~!!ありがとうございます。ホンマに。宇宙の人っていうのは、一人一人みなさんのことですし。自分も入っていますから。みんな、自分を好きでいて、みんなを好きでいて下さい。そして、今の公演でもうちわを一生懸命手作りしてくれてありがとうございます。その想いがひしひしと伝わって、ステージに立ってるだけでめちゃくちゃ楽しいです。この楽しさをみなさんにお送りして、みなさんの笑顔や幸せが増えるように僕たち頑張りますので、みなさん応援のほどよろしくお願いします。イエーイ!!」。最後は両手を広げて、一礼を。大橋さんの「イエーイ!!」を受けて、西畑さんの挨拶も「イエーイ!!」からスタート。「みなさん楽しかったですか?その声だったり、元気だったり、 笑顔だったりが、なにわ男子を強くしてくれているなとすごく感じます。これからもみなさんにいただいたものを恩返しできるようになにわ男子精一杯頑張っていきますので、ぜひなにわ男子、これからもよろしくお願いします。本日はみなさん天才でしたね。最高でしたね。天最高!」と、自らが生み出した“天最高”という特別な言葉で締めくくる。時折胸に手をあてながら、終始熱く観客に語り掛けくれたのは、藤原さん。「なにふぁむ、改めて聞かせてください。俺たちのこと大好きですか?大好きですか? 俺たちも大好きだぜ~!今日はたくさんのなにふぁむたちが横浜アリーナに来てくれました。センター席、アリーナ席、立ち見のみんな、スタンドのみんなも本当にありがとうございました。僕たちはこれからも見たことのない景色をなにふぁむとずっと見ていきたいので、僕たちのそばを離れず、ずっとずっとついて来て下さい。よろしくお願いします。改めてになりますけども、このライブは9会場全44公演、約4か月のライブです。夏です、暑いです。疲れる時があるんです。ただその時に、なにふぁむの一人一人の応援が僕たちの元気になります。なかなか会えない時あるよね?けど、その時は絶対、心と心がつながっているから、みんな寂しい思いをせんで、大丈夫だから。俺たちと一緒にこの夏、これからもずっとずっと幸せな景色を見ていきましょう」。ファンへの心温まるメッセージを愛情たっぷりに放った後は、「それでは最後の曲です。なにふぁむに特別な1日を。聴いてください。『ハッピーサプライズ』」と、遂にラストソングへ。傘のステッキを持ってキュートにダンス。すると、天井からカラフルなカラーボールの雨が降り注ぐ。その数はなんと約10万個というからビックリ。「幸せの雨や~!!」と叫ぶ大橋さん。ステージがレインボーカラーのPOPな雨でいっぱいになるというサプライズに、観客は感激の嵐。「絶対、また会おう」と、なにふぁむと再会を約束する7人。なにわ男子のPOPな世界は、一瞬も止まらない恋を歌う「ハッピーサプライズ」のようにサプライズと疾走感満点のステージ。大団円を迎えたライブから一体、次はどんな驚きとドキドキを届けてくれるのか、好奇心の世界へと誘われる。写真・くさかべまき 取材、文・福田恵子
2023年08月21日関西ジャニーズJr.がTOKYO DOME CITY HALLで8月10日(木)~30日(水)まで「Summer Paradise 2023 ~関西だし魂味~」を開催中。本番直前の9日(水)に行われたフレッシュなパワーに溢れたゲネプロの様子をレポートします。関西ジャニーズJr.のライブは旨味たっぷりな関西だし魂味(そうるあじ)!!大勢いる関西ジャニーズJr.の中でも日々進化を続ける注目のメンバーが集結した「Summer Paradise 2023 ~関西だし魂味~」。Lil かんさいから嶋﨑斗亜さん、當間琉巧さん、AmBitiousから真弓孟之さん、永岡蓮王さん、Boys beから伊藤篤志さん、池川侑希弥さん、角紳太郎さんの7名が参戦。BSフジで放送中の「まいど! ジャーニィ~」のメンバーが揃っての晴れ舞台だ。「ホンマに~、やったるで~!!」と7人が横一列になって元気いっぱいに登場。1曲目は、関西弁のフレーズが耳に残る関西ジャニーズJr.おなじみのナンバー「浪速一等賞!」から。歌の途中、嶋﨑さんが勢いたっぷりに「どうも~、関西ジャニーズJr.です。僕たちが作る関西だし魂味、楽しんでいってください」と叫ぶも、途中で噛んでしまい、ちょっと照れた表情を浮かべるのが可愛らしい。ラストで一等賞と人差し指を天高く掲げる7人。勢いたっぷりにジャニーズWESTの「Big Shot!!」を歌った後は、嶋﨑さんが「どうも嶋﨑斗亜です。関西ジャニーズJr.、東京に来たぞ!」と挨拶。真弓さんは「前髪切りすぎて~、オン真弓!」など、ちょっとユーモア溢れた自己紹介を。伊藤さんはマスコミに向けて、「今日は僕のビジュのいい写真をいっぱい撮ってください」とキュートにはにかみ、池川さんは「本日は最後まで盛り上がっていただけるように頑張りますので、応援のほどよろしくお願いします」と丁寧な挨拶を。永岡さんは「どうも、オレ!レオ!永岡蓮王です。僕たちの可愛い姿をいっぱい撮ってくれたら僕たちめちゃくちゃ喜びます」、角さんは「仕事のこと忘れちゃって、盛り上げてください」、當間さんは「シャッターチャンスやります」と決めポーズするなど、七人七様の個性を猛アピール!グループに分かれての歌唱もあり、Boys beの伊藤さん、池川さん、角さんは、関西ジャニーズJr.の「Dial up」で切ない表情でいつもよりちょっぴり大人の表情を覗かせ、真弓さんと永岡さんは、AmBitiousのオリジナル曲「Reach for the sky」で疾走感溢れるダンスパフォーマンスを軽やかに披露。嶋﨑さんと當間さんはLil かんさいのオリジナル曲「碧空」で本領発揮のキラキラオーラを振りまきながらジャンプしたり、パフォーマンスをカッコよく決め、ラストにVサイン!これから関西ジャニーズJr.の夏の鉄板ソングになること間違いなしの新曲「KANSAIサマー」を歌うと、ステージ上でお祭りを開催!嶋﨑さんが「いや~、夏祭り楽しいなぁ」とハイテンションで言うと「楽しい~!!」と息ぴったりに声を揃える6人。「俺たち浴衣、似合いすぎ」「いっぱい女の子が行列になっちゃったりして」「こんなに格好良く着こなしちゃったら」と大ハシャギ。最高の夏の思い出を作るために夏祭りの屋台を楽しむ彼らの様子が、新喜劇のコントのように堪能できる。どっちが多く風船を割れるか勝負する、ダーツまとあてゲームでは、當間さんが屋台の店主となって仕切り、“ひょろひょろのお兄ちゃん”の永岡さんと“顔が濃いお兄ちゃん”の角さんが対決。角さんのダーツが耳に刺さると「鋭利な~鋭利な耳かき~イテッ」と歌うおふざけギャグでおどける嶋﨑さん。面白い輪投げ屋さん屋台では、當間さん的屋役、真弓さんが店員役で伊藤さんと池川さんが輪投げにキュートに奮闘して、皆で祭りを謳歌しまくり。「いや~、この祭り、広すぎちゃって皆とはぐれちゃったな~」という嶋﨑さんがみつけたのは、パリピに扮して、ある先輩の名曲を歌った真弓さん。オリジナルのギャグも炸裂するのでこれから参戦する人はお楽しみに。角さんはカレーを手に持ち、オリエンタルな衣装のインド人に扮装し、NEWSの「チュムチュム」を踊る姿が激ハマり(ちなみに當間さんと永岡さんが福神漬け役で登場)。これにはこれには「本場感ありますねぇ」と皆、大絶賛!?関西ジャニーズJr.らしい笑いの世界を生み出す。DJメークの盆踊りコーナーでは、浴衣を着て関ジャニ∞の「浪速いろは節」をはじめとした夏ソングメドレーが展開。太鼓を叩く當間さん、他のメンバーは“祭”と書かれた内輪を持って歌い踊る。祭りが盛り上がると同時に當間さんが「もっと盛り上がろうぜ」とDJに変身。内輪に電飾が灯るとあつ~いサマーパーティの始まりだ。記者がいるMCということで、「どうしても自分たちの言った言葉を見出しにしてほしい」(嶋﨑さん)と、どれだけキャッチーなことを言えるか「見出し選手権」を繰り広げることに。トップバッターは當間さんで「関西ジャニーズJr.東京進出味濃すぎ」。「こういうこと、こういうこと!!」と喜ぶ嶋﨑さん。続いて角さんが「産毛濃いねーん」と絶叫。「脱毛かなんかのチラシ?」と笑う一同。嶋﨑さんは「関西ジャニーズJr.東京でお祭り大騒ぎ」とシンプルな見出しを。永岡さんは「まさかの東京で関西だし魂味」とタイトルにかけた見出しに。真弓さんは本日の公演の嶋﨑さんの最初の一言にかけて「嶋﨑斗亜、出だし甘噛み」。伊藤さんは「関西ジャニーズJr.浴衣でダンスパキバキ」。池川さんが「関西ジャニーズJr.東京に火種を巻きに来た」と言うと當間さんが「2年前にさ、“狼煙”をあげたけど、今回は火種なんや」突っ込む一幕も。続いては7人個人戦で獲得ポイントを競うジャニーズソングでイントロドン。V6の「MUSIC FOR THE PEOPLE」で真弓さん、嵐の「Truth」で當間さんが正解するなど、好成績をゲット。罰ゲームのセンブリ茶を回避するための勝負もあり、わちゃわちゃが止まらない。そんなゲームコーナーの後は、公演ごとのシャッフルコーナーも。関西盛り上がりメドレーは、観客のすぐ目の前でのパフォーマンスがみどころ。そのセットリストには長年歌い継がれてきた「バンバンッ!!」の他、関ジャニ∞の「ズッコケ男道」やムービングステージで披露したジャニーズWESTの「ええじゃないか」、可愛らしいちゅきちゅきポーズを見せつけた、なにわ男子の「ちゅきちゅきハリケーン」など関西の先輩の楽曲がズラリと並ぶ。ラストスパートはもちろん関西ジャニーズJr.のオリジナル曲で畳みかける。ラスト曲前に嶋﨑さんが「この7人でポーズで以心伝心をやりたいと思います」と提案。「テーマはジャニーズ! ジャニーズっぽいポーズをして下さい。せーの」で思い思いのジャニーズポーズを。毎公演どんなテーマで以心伝心のポーズをとるのか注目だ。関西ジャニーズJr.の一等賞を目指す彼らのステージは、タイトルの関西だし魂味の通り、パンチの効いた出汁がクセになる関西魂味。関西の看板を掲げた「Summer Paradise」公演は、お祭り騒ぎが似合う7人のフレッシュな姿が眩く、最高の夏の思い出に。癖になる魂味(そうるあじ)は忘れられない味わい。彼らの関西だしは、さらに色濃く旨味たっぷりに進化していく予感!写真・小池理恵 取材、文・福田恵子
2023年08月13日HiHi Jetsがこの夏、宮城、東京、大阪をまわる初の全国3都市アリーナツアー『HiHi Jets Arena Tour 2023 BOOOOOST!!』を開催中。11公演で13万5千人を動員予定のライブから7月23日(日)13時開演の東京有明アリーナのステージの模様をお届けします。ダイナミックなローラーパフォーマンスで唯一無二のHiHi Jetsワールドを構築!全員がジャニーズ入所から8年以上というキャリアを持ち、ジャニーズJr.の先頭に立つ存在だ。この夏は、東西Jr.200名が集結する「ALL Johnny’s Jr. 2023 わっしょいCAMP! In Dome」でドームのステージに立ったり、レギュラー番組TX「もう1クールでハイ上がれ!」の第二弾に出演したり、勢力的に活躍中。彼らの止まらない勢いを目の当たりにできるのが、アリーナツアー『HiHi Jets Arena Tour 2023 BOOOOOST!!』。定刻の13時を迎えるとローラーバンクがHiHi Jetsらしいメインステージに、威風堂々登場した5人。赤色のナポレオンジャケットの衣装のその足元は、もちろんローラースケート!クレイジーすぎる止められない衝動を歌うオリジナル曲「JET」で激しくステップダンスを踏むと会場は熱狂の渦に包まれる。勢いよくバンクを滑り出したのは、2曲目。疾走感溢れるダイナミックなローラーパフォーマンスがHiHi Jest最強の武器だ。髙橋優斗さんの「有明、楽しんでるかい?盛り上がってんのかい?OK!今回のライブは声出し解禁です、皆さん。声出せんのかい?楽しめるのかい?俺たちHiHi Jetsの名前を大きな声で呼んで下さい」の声でコール&レスポンスがスタート。HiHiコールでひとつになった後は、HiHi Jetsのファン=H・A・F(ハフ)のH・A・Fコールで盛り上がる。猪狩蒼弥さんがラップでメンバー紹介する「だぁ~くねすどらごん」では、ひとりひとりのキメ台詞が炸裂。井上瑞稀さんは「瑞稀、ピーナッツが好き~」と愛くるしい表情に。猪狩さんは「よくできました」、髙橋さんはキリッとした顔で「今日も皆、可愛いね」と照れ笑い。橋本涼さんはかけていたサングラスをずらして、「愛しとーよ!」とキメ顔。作間龍斗さんは「好きだ、バ~カ」とツンデレな愛の告白をして、会場のボルテージはもはやヒートアップ状態に!?ここで改めてメンバーそれぞれが挨拶。まずは作間さんが「Hey!有明~!元気かーい?元気かーい。OK、その元気、最後までそのままでよろしく」。井上さんが「どうも、リーダーの井上瑞稀です。有明会いたかったか~?俺たちと最後まで愛し合おうぜ、よろしく」と男らしく叫ぶ。爽やかに「どうも~髙橋優斗で~す」と挨拶をした髙橋さんは、真ん中から半分を髙橋チーム、もう半分を猪狩チームに分けて、「盛り上がっていけんのかーい?」と声出し対決を。もう半分のチームを仕切る猪狩さんは「Hey!皆盛り上がってるかい?楽しんでるかい?今日は仕事休みかい?俺らめっちゃ仕事~。仕事だと思ってないですけどね(笑)。こっちチームも負けらんないよね。調子はどうだい?」と声出しで盛り上げる。橋本さんは「HiHiのライブ最高だよなぁ?上のほう、さみしい思いすんなよ。楽しめるよな?下に負けないよな。声出せるよな?下も上に負けねぇよな?楽しめるよな?」とスタンド席から目の前の席まであおって最高のライブをファンと共に作り上げていく。今回は髙橋さんなら、優斗コーナーと題して、メンバーそれぞれのコーナーも。優斗コーナーでは、ソロ曲披露の他、ジャニーズの名作夏ソングが詰まった楽曲メドレーを披露。SMAPの「BANG! BANG! バカンス!」では、ステージ上でスイカ割りに挑戦。目隠しをした作間さんが勢いよくスイカにアタックすると見事に一発でヒット。そのスイカを「美味いなぁ」とワンパクスマイルで食べる猪狩さんと髙橋さん。他にも夏祭りソングがてんこ盛りで夏気分を大満喫!MCではそれぞれの個人仕事について報告もあり、井上さんが主演するTXドラマチューズ! 「なれの果ての僕ら」の話に。「こちらの主題歌『ロベリア』を我々担当させて頂いておりまして。ぜひチェックをお願いします。この曲はバンドやっている方たちからすごく評判良くて。Aぇ! groupのこじけん(小島健)とか、(7 MEN 侍の中村)嶺亜とかバンドグループに音楽的に刺さっているみたい」と喜ぶ井上さん。井上さんのドラマを観た髙橋さんは「結構、エグい。地上派のギリを攻めてるよね」と驚きつつ、2話でLilかんさいの西村拓哉さんのシーンについて「西拓が廊下に呼ばれんじゃん。あのシーンの真相は?」と興味津々の様子!?これには井上さんは「えー、真相は聞いてないよ。お前、そういうとこあるよね。『DIVE!!』の俺のキスシーンの時にさ、『あれキスした?』って聞いてきたし(笑)」と、わちゃわちゃトークを繰り広げる場面も。HiHi Jetsのオリジナル楽曲は、明るく元気な「Pika Pika」のような曲からインパクト大なカッコいい系の「CEO」などバラエティに富んでいてふり幅が広い。新境地開拓な1曲でドラマティックなHiHi Jetsが堪能できるのが、「なれの果ての僕ら」の主題歌でもある新曲「ロベリア」だ。ダークなドラマの世界観にリンクした楽曲で胸を締め付けるようなエモーショナルな5人の歌声が魅力。切ない表情で歌い上げる彼らに引き込まれる。ピアノ演奏が得意な作間さんが演奏を始めるとグランドピアノの周りをローラーで滑る猪狩さん。しっとり優しい時間が流れる。猪狩さんも作間さんの隣に並んで連弾で演奏。するとそのピアノから立ち上がる炎。そんな予想できない驚きの演出の中、新曲「BOOOOOST UP!!!!!」を。HiHi Jetsの止まらない勢いを表現しているかのような激しく花火が吹きあがる華やかなステージは圧巻だ。ラストソングの前にメンバーそれぞれが近況を交えつつ、今の気持ちをたっぷり語る場面も。まずは猪狩さんのコメントからご紹介。「昨日、美 少年が夜公演を観に来てくれて、公演終わりに岩崎大昇と2人でご飯行ったんです。メイクだけ落としてすぐに出て、ちょっとよさげのお店に入って。そしたらお店の方が僕の(ツアーグッズの)ボディシールを見て、ヤバい人かと驚いてたんで、ちゃんとシールだと伝えました。皆さん、この後に高級レストランで予約がある方は気をつけてください。首元に“東京極楽”のシールはやばすぎるので(笑)。今回、そのボディシールは僕らがそれぞれデザインしました。そうやって年々、僕らのやりたいことができて、皆さんに純度高く楽しんで頂ける環境になってきて嬉しいです。やっぱり僕は自分至上主義で今至上主義、ハッピーエンド至上主義なので、皆さんもね、幸せな方に流れていけばと心から思ってます。で、僕らがそのサポートをします。僕ら全力でございます。報われるかどうか別として、僕らを好きになって頂いて大丈夫です。だから皆さん、楽しく生きていきましょう」。猪狩さんの話の流れで井上さんも前日の公演後の話に。「昨日の夜のライブが終わって、 5人でダメ出し終わった後、トレーナーさんにちょっと足をストレッチしてもらおうと思って行ったら、もう誰か寝ていて。マッサージって、下向きに顔が出るじゃないですか。誰かなと見たら岩﨑大昇でした(笑)。ま、それはさておき。楽しかったですか?皆さん以上に、僕自身もすごく楽しんでいます。やっぱりホームなんで。僕、極度の人見知りなんですよね。『わっしょいCAMP!』もありましたけど、『うわあ、大阪の方々や~』なんてね、人見知りしてしまうんですけど。今HiHiを観に来てくれている方たちなら、思い切って手を振れます。指ハートだってしちゃいます(笑)。それくらい皆さんと関係性ができているし、それくらい皆さんのことを大事に思っています。今回は、宮城、東京、大阪ですが、これからももっともっといろんな場所を増やしていきたいです」。ファンと大好きな先輩への愛を語ったのは橋本さん。「自分のソロで『愛を歌います』って言ってましたけど、本当にいろんな愛の形がありますよね。メンバーだったり、家族だったり、友達だったり。こうやってファンの皆さんとライブやっているこの時間も愛の形だと僕は思っています。個人的にね、好きな愛の形は男同士の友情みたいな愛の形。自分の大好きなね、先輩がいて、その先輩への思いも愛。10個以上離れてるけど、なんでこんな遊んでくれんのかなとか、こんな楽しい時間くれるなんて嬉しいなって思う時があるんですよ。ま、今日来てるんですけど…北山宏光です。名前出すとツンデレだから怒られちゃう(笑)。ま、ずっといろんな愛の形が続いていけばいいなと本気で思っております」。独特な例えでファンへの思いを伝えたのは作間さん。「昨日のライブ終わりに、横浜家系ラーメンに1人で食べに行きました。結構混んでいて、4人くらい並んでる状況でしたね。食券を買って通されたのが1番端っこの、店員さんが『あ、後ろ失礼しますね』って言わなきゃ通れないところに座ったんですけど。その後に来た、ふたり組の仕事終わりの方がいらっしゃって、『仕事頑張ってからのラーメンは最高だわ』って言ってて。いやね、なんかもう、僕も分かるっすね。こうやって皆さんの前で力をふり絞って、皆さんに楽しんでいただいてから食べるラーメンって最高なんですよね。僕はね、今この会場にいる皆さんに、僕がラーメンだと思ってもらえるように頑張ってます。日頃の仕事やら学校やら頑張って、チケット取って、ここにやっと来れた。…うわーっ、仕事と学校の後のラーメン最高っていうのと似てません?(笑)。今日もね、最後まで全力で楽しんで帰っていただければ」。ラストは髙橋さん。昨晩のエピソードを話すもメンバーから「無理に昨日の話をしなくていい」と突っ込みが入るヒトコマも。「昨日終わった後は『27時間テレビ』観ました。面白かったです。なんか、ローションボーリングみたいなのをやってたんですけど、今度やりたいなと思いました(笑)。こうやって僕たちのファンの皆さんが集まって下さるのってすごく嬉しいこと。事務所に入る前に全く想像もできなかった人数の人たちに囲まれて、パフォーマンスを披露して、アホなトークをして、ベイスターズの話をして。一緒に楽しんでくださる皆さんがいるっていうことが、当たり前じゃないなっていうのは、俺もライブを行うごとに感じています。ひとり一人ね、上の方もね、しっかりと見えてますから。本当に端から端まで感謝しています。これからも、僕たちを応援して下されば嬉しいです。また来て下さい」。アンコール後、ラストに猪狩さんが「有明、楽しかったかい。最後みんなの声を聞いて終わりたいなと思います。俺がなんか言ったら、「HiHi(ハイハイ)」って返事してください。分かりましたか?」。「HiHi」と返すファン。「今日は楽しかったですか?」(HiHi)、「赤ちゃんが歩く?」(HiHi)、「今日この日のことずっと覚えててくれますか」(HiHi)に続いて、「俺たちも絶対この日のこと忘れないから。皆のこと、愛してるよ」(HiHi)、「これからも俺たちのこと、ずっと愛してくれますか」(HiHi)で最後、今日イチの声の大きさで「HiHi」の声が会場に響き渡る。そんなHiHi Jetsとファンの絆を改めて再確認するような感動的なやりとりは胸アツ!構成は猪狩さんを中心に考案するというHiHi Jetsのライブは、タイトル通り勢いの感じられる唯一無二のHiHi Jetsワールド。ツアーは8月16日(水)、17日(木)の大阪城ホールとまだまだ続き、今年はライブ三昧の夏を送ってるHiHi Jets。ラストソングの「Eyes of the future」で歌う彼らの瞳に映る未来とは一体…!?夢のままもう終われないと、前を向く5人の未来は希望に満ち溢れている。写真・小池理恵、取材、文・福田恵子
2023年07月27日Summer Paradise 2023『Make 侍 Noise』でグループとして有観客では初めてのサマパラ公演が実現した7 MEN 侍。7月23日(日)~8月8日(火)までTOKYO DOME CITY HALLでの本公演に先駆け、7月22日(土)に行われたゲネプロの模様を囲み取材のコメントを交えながらレポートします。7 MEN 侍が目指すのは変幻自在に進化していくグループ!真夏のこの時期、TOKYO DOME CITY HALLで行われるジャニーズの恒例ライブイベントとしてすっかりおなじみの『Summer Paradise』(通称サマパラ)。2020年に配信公演で初めてグループで出演した7 MEN 侍が今年、有観客でステージを開催。昨年秋には単独ツアーをZeppで行うなど、バンド演奏ができるグループとして活躍中の彼ら。今年のサマパラのタイトルは、『Make 侍 Noise』。6人がどんな歌声を届けてくれるのか期待が高まる。今回のセットリストの大枠や全体の構成は、佐々木大光さんが主に担当。7 MEN侍と観客の皆の声で世界にひとつしかない楽譜を作り上げるステージだ。それにはファンの歓声が必要不可欠。始まる前からスクリーンには、サムライコールでひとつになる仕掛けが用意される中、ライブがスタート。1曲目は彼らのオリジナル曲「サイレン」。ゴールドを基調とした煌びやかな衣装に身を包んだ6人がムービングステージに乗って登場。絵を描くことが得意で知られる中村嶺亜さんがデザインを手掛けた拡声器を持って歌う場面も。ステージの端に中村さんが腰かけるなど、それぞれが思い思いの見せ方をしながら、胸の高鳴りを歌声で伝える。続いて菅田琳寧さんが振付を担当したSnow Manの「Grandeur」を。6人がズラリ横一列にステージに並んでオリジナルのアグレッシブなダンスを披露。菅田さんは夏のライブで1曲振付の構成を考案するのは定番なのだそう。通常は1か月かけてじっくり作る振付を1週間もないスパンで考えたとは思えないほどの仕上がり。指先のしなやかなダンスまで息ぴったりだ。グループ初のクランプスタイルの振付に挑戦したのは、SixTONESの「Outrageous」。この曲は佐々木さんが中心となってダンスをリードしていく。佐々木さんが「この曲を踊った動画を井ノ原快彦さんに送ったら、7 MEN侍の新しい色が出て来たね」と褒められたというエピソードを明かしていた通り、下半身のウェーブが特徴でダンスが新鮮。もともとクランプを習っていた佐々木さんがリードしてたった2日の特訓でメンバーが振りを修得したのだとか。体力には自信ある菅田さんでさえ「筋トレしているような感じで大変」、本髙克樹さんが「今までやった楽曲の中でも、1番運動量が多い曲」と断言していたので、ハードなダンスもみどころ。この日集まったマスコミに向けてのトークが繰り広げられたMC。中村さんが「きっとこれから来てくれるファンの皆さんも、久々の声出しなので、なかなか慣れない方もいると思うんですけど。それをぶち壊していけるように僕たちを盛り上げていきたいなと思っています。こんぴーはどう?」と今野大輝さんにライブへの想いを尋ねると「TDCっていう昔から先輩のバックでつかせてもらっていた俺らがさ、メインでやれるっていう…感慨深いよね」と、しみじみ。『Summer Paradise』というイベントタイトルになる以前の『SUMMARY』のHey! Say! JUMPの他、Sexy Zone、A.B.C-Zの『Summer Paradise』のバック時代から、夏のこの時期、TDCのステージに立ってきて、単独でライブができることは感慨深いというメンバーたち。中村さんは「過去のステージと比較されても負けないように、頑張りたい」と意気込みつつ、「この後、このステージで何やると思っていますか?何を期待されていますか?もしかして、水着Jr.を期待されていますか(笑)」とマスコミ勢を見渡し、笑わせる。佐々木さんは「こんなにゲネプロで皆さんが笑ってくれたことって今までなかったよね?」と喜び、7 MEN 侍のトークの腕が上がったと湧く6人。これからライブ参戦する方にとって見逃せないのが6人6様の個性が光るソロ曲。随処に彼らが会場を所狭しと縦横無尽に駆け抜け、ファンのすぐ目の前に登場する場面もいっぱい。矢花黎さんはコミカルな楽曲を選曲。歌唱の途中、「2番もやると思ってました?」など、絶妙なアドリブで会場に呼びかける場面が多々あり、コメディセンスが光りまくり!恋人にしたいJr.ランキングで1位に輝く中村さんは、甘いラブソングでのパフォーマンスもさすが。ハートマークを指で描くなど、可愛らしさ全開だ。キーボード担当の本髙さんは、得意のピアノソロ演奏でしっとり聴かせるコーナーとまたそれとはギャップを感じられるエレクトリックな曲の2曲の見せ場がある。今野さんはスタンドマイクを前にセクシーにギターをかき鳴らす楽曲、菅田さんはコール&レスポンスが楽しい可愛らしい曲をチョイス。まるで最終兵器のようにラストスパートでようやく披露するのがバンド演奏だ。やはり7 MEN侍のライブで外せないのはバンド。佐々木さんは今回のライブを作るにあたって、井ノ原さんに「僕ら7 MEN 侍らしさってどんなところですかね?」と電話で相談したという。井ノ原さんからは「自分たちらしさは10年、20年かけて見えてくるもの。ジャニーズJr.の今はそれをずっと探す道のりだ」という有難い言葉を頂いたそう。「それで今回、ラストスパートまでバンドをやらないというちょっと新しいことをしてみました。井ノ原くんの言葉あって、こういうライブが作れました」とゲネプロ後、佐々木さんがセトリ作りの裏側を語っていた。目玉のひとつは、終盤に披露した7 MEN 侍の新曲「Hot Night」。この曲をプロデュースしたのがSexy Zoneの菊池風磨さん。スポーティなユニフォーム風の赤色のセットアップ新衣装も菊池さんのアイディアで新しい彼らの魅力を引き出している。どこか挑発するようなダンスにセクシーさが感じられる楽曲で菊池さん案ならではの新曲に。ゲネプロ後にステージ上で行われた囲み取材では、ライブへの意気込みを語ってくれた6人。トップバッターで語った中村さんは「先輩たちのバックで育ってきたこのステージ。久々に声出しができるライブということで、本当に心から楽しみにしてますし、 皆さんの声が聞けるのも楽しみ。僕たちのオリジナル曲に掛け声のパートがあって、実際に皆さんの声で、ということはやったことがないですからね。今回は、僕だったらデザイン、大光は構成と振り付けなど、それぞれ責任を持って作った作品。皆さんと最高の夏の思い出を作りたいです」と、最年長らしく頼もしいコメントを。「Grandeur」の振付を担当した菅田さんは「TDCホールで、有観客でやらせてもらうっていうのは初めて。3年、4年ぶりの声出しライブなので、皆様の温かい歓声、皆さんの声がないとライブが完成しないっていうくらい(笑)。やっぱり久しぶりにね、声を出して、コール&レスポンスやコミュニケーションが取れるのは本当に楽しみ。公演数はとても長いですけど、1人1人、楽しんで帰ってもらえるようなライブにできるように頑張りたいです」。今野さんは「僕ら、昨年Zeppツアーをやらせて頂いたんですが、それぶりの単独ライブということで、僕らも、お客さんもかなり気持ちの上がったライブになるかなと思いますので、熱を上げてやっていきたいです。今回、グッズでジャンボうちわを初めて出させていただくので、その辺もぜひチェックして頂ければと思います」とグッズにも注目してほしいと柔らかな笑顔でアピール。構成を担当した佐々木さんは「今回、『Make 侍 Noise』というタイトルがついていますので、 その通りお客さんに叫んでもらいたいっていう気持ちと……声を出して、僕たちがライブを作り上げて、1枚の空白の楽譜を作っていくというコンセプトになっているので、本当に一体感のあるライブを作れたらなと思っています」と最年少とは思えないほどグループとライブを引っ張る存在と判明。今回の『Make 侍 Noise』というタイトルを考案した本髙さん。「おそらくここにいるほとんどのメンバーが、『SUMMARY』などでJr.マンションの一室で踊っていて。こうしてメインでやらせて頂けるっていうことが、何よりも感慨深いです。今回のライブタイトルだけ聞くと、いっぱいバンドやるのかなと思いきや、蓋を開けてみたら、1番今まででバンドが少ないんじゃないかっていう位にね、結構最後の最後まで溜めています。とはいえ、タイトルにある通り、皆さんに声を出して頂きたいという思いで、ライブ全体を作っていますので、 やっぱり皆さんの声をね、僕らは1番聞きたい。この声がより大きくなっていって、いつかはこの隣にある、東京ドームに7 MEN侍でも立てるようになれたら嬉しいです」。矢花さんは「僕が自信を持って言えることが1つ。間違いなく、ジャニーズJr.で1番『Summer Paradise』に出ている自信があります。『SUMMARY』から『Summer Paradise』になった2015年、2016年もほぼ全部出ていましたし、17年、18年も…。1番出てきた人間として、遂にメインを張れるのは非常に感慨深いです。僕らの1番最初のオリジナル曲が『サムダマ』という曲で、コール&レスポンスが入っている曲。それを初披露したのもこのTDCホールでの配信ライブ。やっと声を出して、皆さんとオリジナル曲を楽しむことができるっていうことも非常に感慨深いです」と、これまでのTDCのステージを振り返る口調が熱い。本公演にて初披露曲もあり、参戦したファンにとって特別な夏の思い出になりそうな7 MEN侍のサマパラ公演。今回はゲネプロだったが、このステージはファンがいてこそ完成するもの。全体的に一緒にクラップしたり、コール&レスポンスが求められる曲もふんだんに盛り込まれ、一体感と彼らとのコミュニケーションを存分に味わえる魅力的なライブになっている。この日、中村さんが語っていたのは、グループの展望。「僕たちってバンドのイメージがありますけど、バンドもやるし、ダンスもやるし、変幻自在に動ける柔軟さを武器にしたい。バンドだけで攻めなきゃと考えず、『7 MEN侍ってすごい変化があって面白いよね』って言って頂けるようにその時その時の変化を恐れずに変わってくのが強みにしていきたい。そういう意味では、今回のライブは勝負できたかな」と、笑顔を覗かせていた。今後も変幻自在に魅せる7 MEN侍ワールドに期待大!写真・くさかべまき 取材、文・福田恵子
2023年07月25日Sexy Zoneがニューアルバム『Chapter Ⅱ』を引っ提げたサマーツアー「SEXY ZONE LIVE TOUR 2023 ChapterⅡ」を開催。梅雨明けの真夏の太陽が照り付ける7月21日(金)、横浜アリーナで行われた日本でいちばん熱いステージの模様をレポートします。3大ドームが決定したSexy Zone第二章の幕開けは攻めのダンスからスタート!今年11月16日にデビュー12周年を迎えるSexy Zone。メンバーそれぞれがドラマや映画、バラエティ番組で勢いたっぷりの活躍ぶりを見せる中、行ったサマーツアーは今の彼らを表明するようなステージ。若者の流行の発信地である東京・渋谷の街並みをイメージしたセットの前に4人が登場すると今までの彼らのライブでは想像もつかない激しい攻めのダンスナンバーからスタート!ほとばしる情熱をまき散らしながらパフォーマンスする4人の姿から、前へ前へと突き進もうとするSexy Zoneの新章が幕開けしたことが1曲目からビシバシ感じられる。今回のツアーは、最新オリジナルアルバム『Chapter Ⅱ』を引っ提げたステージ。前作『ザ・ハイライト』の懐かしい空気感もありながら、サウンドの幅が広がって新たな彼らの表現が堪能できる楽曲ばかり。メンバー全員で話し合って決めたというタイトルには、“Sexy Zone第二章”という想いが込められたもの。ライブでは、等身大の大人な楽曲を鋭い感性でエネルギッシュに歌い、とにかく踊りまる“攻めのSexy Zone”に圧倒されっぱなしだ。イントロと共にファンの「ワーッ!!」という凄まじい期待の声が巻き起こったのは、9月20日発売のニューシングル「本音と建前」。現在放送中の菊池さん主演ドラマ「ウソ婚」の主題歌で椎名林檎さんが作詞作曲を手掛けた曲だ。ドラマのテーマである“ウソから始まる甘酸っぱくて大人のラブストーリー”を彷彿とさせる世界観で新鮮なSexy Zoneの魅力を開示。彼らのいつになく色気たっぷりな声色と耳に残るメロディで心を掻き立てられるような大人なナンバーを表情豊かなパフォーマンスで届ける。そして、新曲のカップリングであり、中島さんが主演吹き替え声優を務める映画『トランスフォーマー/ビースト覚醒』の日本語吹き替え主題歌「Try This One More Time」も披露。映画の舞台が90年代ということでその時代のちょっと懐かしいヒップホップの曲調とラップがアクセントに。男らしくワイルドなラップで新たなSexy Zoneに触れられる一曲で会場が同じタテノリのリズムを刻み、一体になる。「極東ダンス」のステージの立ち位置のミスを中島さんが「Sexy Sorry!」と謝罪したMC。「熱気がすごいですね、皆さん」と声出しが解禁してファンの歓声のすごさにしみじみしていた松島さん。じつは、声援が全部“聡ちゃん”に聴こえて反応してしまうそうでメンバーから「アイドルの鏡じゃん」と褒められる場面も。「ていうか、勝利くん、髪いいっすね」と菊池さんが佐藤さんの髪型について切り出したことから盛り上がったのは、メンバーの最新髪型事情。ウルフヘアからサイドを少し切って、男っぷりが増したニューヘアに「結構好き」「大好き」と盛り上がるメンバー。照れた佐藤さんは「聡くんもね、今日の髪型は結構、飛ばしていて。クールに見えるし、なんかよく見るとキラキラしてる?ラメ?」と松島さんの編み込みヘアを絶賛。前髪アップヘアは、心境の変化なのか問われると「北海道公演で(前髪を上げた髪型に)歓声を頂いて。また歓声が欲しくなっちゃって(笑)」と理由を明かす松島さん。この日、サラサラストレートヘアだった中島さんは「ライブで結構、楽なんだよね。皆、自然な俺が好きでしょ?ほどほどにしとけよ、お前ら!!」と煽ると会場のファンは絶叫。これには「危険な男だ」とメンバーも認めるデンジャーぶり!?中島さんは「ポイズンよ、俺」とドヤ顔をして、菊池さんのドラマの役作りヘアに触れると、そこからそれぞれの出演ドラマやバラエティ番組の話で約15分のトークタイムが終了!それぞれ自分の言葉で、ありったけの今の想いを感動的に語ってくれたのは、ライブ終盤のあいさつ。まずは中島さんが「喉、乾いた~。皆は大丈夫そう。乾いてる?まあ、俺の存在…、俺らの存在で、少しでも潤すことができたらなって」とトップバッターで語り始める。「皆さんの声援、黄色い声援をいつもエネルギーにステージに立っています。 そして、ライブに立つごとにこう思います。日々、生きていく中で、すごく人生の緩急みたいなものがあるんだけど、なんかその緩急があって、上がり下がりしている中で皆に会えると、どんなに落ち込んでいても、1人の人間としても、アイドルとしても、強くなれる気がしていて。本当はエネルギーを与えなきゃいけない立場なのに、いつも皆さんから、ライブやメディア、SNSを通じて、エネルギーをもらっています。ありがとう。音楽、パフォーマンスに今の自分の全力、今のSZの全力を注いで、これからもステージに立って、皆さんと一緒に前に進みたい。その先にあるバラのつぼみを一緒に探しに行きましょう」。ポエムのような美しい言葉を放った後、ラストは指をクルクル回しながら、「セクシーサンキュー!!」の言葉で締めるのが言葉の魔術師・中島さんらしい。続いて、深々と頭を下げてからひとつひとつの言葉を噛みしめるように丁寧に語ったのは、佐藤さん。「『Chapterz Ⅱ』、“第二章”と題してツアーをまわっています。今回は“攻める”ってことをテーマにしてずっとやっているんですけど、ずっと攻めていたい。『これからずっと攻める』って言ってきたと思うんですけど、まぁ、何をしたいかって言ったら、逆に聞こえるかもしれないけど、守りたくて。攻めることで今のSexy Zoneが守られると思うし、攻めることで前向いているように見せられると思うし。それで Sexy Zoneがずっと前向いて前に進んでいけると思う。だから、攻める、攻めるって言っているけど、僕はやっぱSexyZoneを守るためにそうしたい」と、まっすぐに前をみつめる。攻めることでSexy Zoneを守り続けたいと力強く宣言してから、頼もしい表情でこう語る。「そして、皆のこと守らせてください。どんどん、どんどん上を目指して攻めていきます!ずっとずっとついてきて欲しいなと思います」。マイクを会場のファンに向けながら、「声を出せますか? やってみる?行くよ!」とコール&レスポンスでコミュニケーションを楽しむことから始まった松島さんのあいさつ。「ケンティー」「風磨」「勝利」「聡ちゃん」「マリ」「Sexy Zone」とメンバーの名前を客席に投げかけ、ファンとひとつに。「お母さんみたいな眼差しで見てくる(笑)」と自分をみつめる眼差しの優しさが“お母さん”みたいと笑う。「こうやって声を出すことができて、皆さんのエネルギーを直接もらうことができて、ホントに嬉しかったです。ずっと笑っていたいですよね。楽しいことを、みんなといろいろ共有できたらいいなっていうのは、いちばん伝えたいことです。人の心に寄り添う方法って、たくさんあると思うんですけど、僕たちの場合は、音楽とか、こういったパフォーマンスとか、文章など、いろんな表現方法があると思うんですけど、その1つ1つを今日この会場に来て下さっている皆さんもそうですし、今日来られなかった、今回のツアーに来られないよっていう全てのファンの皆さんに、 愛をいろんな形で届けていきたいなって改めて思いました。きっと皆さん、自分自身で乗り越えなきゃいけないこともきっとたくさんあると思うし、 仲間と共に乗り越えなきゃいけないこともたくさんあると思うんですけど、決して自分1人だけだと思わず、僕らもいますし。セクシーファミリーとして、お互い支いあえたらいいなって思いました。今日はホントに素敵な時間をありがとうございました」。最後は菊池さん。「皆さん、本日は本当にありがとうございました。『ChapterⅡ』と題したにはワケがありまして。まずは、皆さんのおかげでドーム公演を昨年完成することができました。長い時間、待たせてしまいましたが、皆さんと一緒に5人でドームに立てたことは僕たちの宝物だと思っています。ただ、それでまた燃え尽きることはなくて、ここからもう1回帯を締め直して、また新章開幕、幕上げと行きたいなという意味を込めて、『ChapterⅡ』というツアーとアルバムにしました」。そうタイトルに込められた想いを説明してから、語ったのは、大切な仲間のひとりマリウス葉さんについて。「5人から4人になって、マリウスさんが卒業して今、インスタグラマーとして頑張っていますし。(インスタを)覗いてみてほしいですけどね。ちょっとね、彼はパリピっぽいですけど(笑)。それぞれの道を、それぞれが歩いていく中で、僕たちも皆さん1人1人の新たな背中を押せる存在になれればいいなと日々、尽力して参りたいと思います。また、大きい夢を見るため、今はまだ夜明け前かもしれませんが、夜明けのきれいなオレンジを見に行くべく、この曲で皆さんと1つになりたいと思っております」と、グループの輝かしい未来に思いをはせ、次の曲紹介へ。この日いちばんの大歓喜に包まれたのは、アンコール。まずは菊池さんが「俺らのライブってアンコールで撮影、ダメなんだっけ?」と切り出す。中島さんが「えっと、イノッチ社長に聞いてください(笑)」とやんわりNGを出しつつ、「セクシーラバーズの皆さん、今日、俺らと会えて嬉しかったですか?横アリ初日最高の時間になりました。楽しかったか?叫び切ったの?まだまだ叫べる?最後に俺らの名前叫べる?」と、繰り返しファンをあおりまくる。ラスト、「We are Sexy Zone」とグループ名をみんなで叫ぶ場面で、「俺たちの名前、全力で叫んでください。行きますよ。せーの!!」と意気込んだ途中で、いきなり中断!?すると、ステージのスクリーンにSexy Zone初の3大ドームツアーの日程が発表され、ファンの嬉しい悲鳴と大きな拍手が巻き起こる。菊池さんは「Sexy Zone、3大ドーム、ぶっかまし~!!」と叫び、最高の笑顔に。鳥肌が立った松島さんを見て、中島さんは「鳥肌がすごすぎて羽根が生えそうなレベル(笑)」は大騒ぎ。そして、昨年のドームライブ発表では、佐藤さんが体調不良でステージに立てなかったため、ファンと一緒に感動の瞬間を味わえなかったことが話題に。画面越しでその瞬間を見守っていたそうで、「去年のドーム発表を画面越しで観ていて、すごいなと思ったけど、やばいね、興奮が。俺、去年は(ステージ上でこの感動を味わうことを)叶えられなかったから、これだけ盛り上がってくれてありがとう」と特上の笑顔でお礼を言う佐藤さん。2大ドームから3大ドームと会場をひとつ増やせたことに「1個、レベルアップしたぜ~!」と、嬉しさを噛みしめる4人。そして、東京ドームの日程はクリスマスシーズンということで、「えー、ちょっと。また一緒に過ごせちゃうのね」と松島さんは大興奮。中島さんは「すごいよね。どのアーティストも、アイドルもさ、クリスマスにドームで絶対ライブやりたいじゃん? …俺らがクリスマスに雪降らします!!(笑)」、みんな、「サンタコスプレしたい!」などプランを語り、ハイテンション。サプライズ成功の記念に松島さんが「写真を撮っておく?」と提案。「いや~、写真はダメなんですって。ちょっとSNSがダメで」と言いながら、自分のスマートフォンをステージ上にスタンバイさせていたのは菊池さん。そこからは、「撮っちゃえ!!」と4人だけの撮影タイムに突入。松島さんは帽子をかぶりながらも前髪を必死で整える姿が可愛らしい。「じゃあ、自撮りは面倒臭いから、撮ってくんない?」と、オフィシャルカメラマンをステージに上げて撮影。カメラマンに「マリウスじゃないよね?」と確認する松島さん。「あんな襟足、長くないだろ。今のマリウスの新しい髪型かっこよくね?」と盛り上がる一同。そのはしゃぎぶりが微笑ましい。「テンションが上がっていて、今、いろいろトラフィックジャムですけど(笑)」とパニックになりつつ、インスタ用の写真を撮影し、最後に「3大ドーム、決まりました!!絶対来てくれよな」。会場のファンを入れて、メンバーの記念用の写真もパチリ。そんなわちゃわちゃ写真タイムの後は、「Sexy Zone、3大ドームも決まったってことで、さらなる愛で俺たちの名前を叫んじゃってください」と今度は全員揃って「We are Sexy Zone!!」とパワー全開で叫ぶ。思わぬサプライズに会場の興奮が冷めやらぬまま終わったこの日のステージ。佐藤さんがSexy Zoneを守るためには、攻めて突き進まなくてはいけないと語っていた通り、攻めのパフォーマンスからは、歩みを止めない力強い覚悟が感じられた。菊池さんの言葉を借りて言うなら、夜明けの美しく感動的な光景のようにまだまだ彼らは見たこともない景色をたくさん見せられる可能性に満ち溢れている。Sexy Zoneは、今からがさらに面白い。写真・くさかべまき 取材、文・福田恵子
2023年07月24日King & Princeの永瀬廉さんと髙橋海人さんが初めてのファンミーティング『King & Princeとうちあわせ』を開催。2023年7月2日(日)、有明アリーナに集まった1万5千人に全国アリーナツアー決定のお知らせをサプライズ報告して、会場が笑顔に包まれた昼公演の“うちあわせ”の様子をご報告します。ファンと触れ合ったKing & Prince初のファンミーティング2人体制になったKing & Princeの最新シングル『なにもの』が初週売り上げ54.3万枚を売り上げ、オリコン週間シングルランキングで1位を獲得。2人になって初めてファンと触れ合う機会となったファンミーティング『King & Princeとうちあわせ』。定刻の13時を迎えると、「King & Princeとうちあわせ、始まるよ~!!」というふたりの声が有明アリーナの会場いっぱいに響いて、永瀬廉さんと髙橋海人さんがポップアップで登場!まずは、“気負わずに今を楽しむこと”を歌う「なにもの」を会場に集まった1万5千人を前に歌うふたり。この日を待ちわびたファンが白色と黄色の2色のペンライトを揺らす。時に手を振ったり、背中合わせになったりして歌い、ラストに一礼。そして、「僕たちがKing & Princeです。よろしくお願いいたします」と、挨拶。永瀬さんが「こんにちは~!」と叫ぶと「僕たちが~…」とまた声を揃えて挨拶を繰り返そうとする髙橋さん。すると食い気味で「ちゃうちゃうちゃう。自己紹介したくないのよ?(コール&レスポンスでファンの皆さんに)返して欲しいのよ。もう声を出していいもんね」と永瀬さんが突っ込むというのっけから漫才コンビのようなやりとりを繰り広げ、笑顔に包まれる。久しぶりのファンとの再会に「元気でした?」と喜びの表情を覗かせると「皆、体調良さそうな顔してるなぁ。ここ、駅から遠いんでしょ?若干。歩かせてしまったけど、暑さを吹き飛ばしましょ、今日は」(永瀬さん)「もし暑かったら、(うちわで)自分あおいじゃって!」(髙橋さん)と会場を見渡し、呼びかける優しさに、ほっこり。そして、前日に出演した音楽特番でのファンの声援を思い出したという髙橋さんが「やっぱりファンが目の前にいるのは、本当に素晴らしいこと」と、しみじみ語ると、「お客さん入っているのって何か久しぶりな感覚あったよね。ちょっとグッときたね」と、永瀬さん。「今出て来た時みたいに皆が“キャー”って言ってくれるのが本当に幸せ。夢みたいな…」と目をキラキラと潤ませ、言葉を詰まらせる髙橋さん。続いて昨日見た夢について話し始める。「今日の夢を見て。(天気は)土砂降りで会話もダダ滑り…っていう夢を見て、泣きそうになりながら起きたの。でも、外見たら“真っ天気”じゃん?」。夢とは裏腹に快晴の天気だったうえ、登場時にファンが温かく皆が出迎えてくれたことに「もう今日、勝ったなって思ったね(笑)」と独特な言葉で喜びを炸裂させる。初めてのファンミーティングでファンに喜んでもらおうとふたりが試行錯誤して用意したのは、3つのゲーム。ひとつめは、台車に乗って、100ポイント超を目指す「花道チキンレース」。まずは髙橋さんが「自分のパワーを信じて…。よし、行きます!!」と自力で100ポイント獲得宣言するも、ラインオーバー。「ちょっと皆の応援、浴びすぎたわ。追い風が強すぎた(笑)」という結果になり、永瀬さんをお姫様だっこしてスクワット5回の罰ゲームをやることに。この日のために気合いを入れてジムに行ったため、筋肉痛と前置きしてから、永瀬さんを抱きかかえるも「廉がいくら細いとはいえ男の子…いや~、無理!!」と髙橋さんは額に汗ビッショリに浮かべる。続いての永瀬さんの「花道チキンレース」チャレンジは、髙橋さんのチャレンジを踏まえて「力はあんまそこまでいらん系の感じや」と参考にしながらもオーバーライン。その結果に「めちゃくちゃ俺より強かった。どういうこと?何が起きたの?」と突っ込みを入れる髙橋さん。罰ゲームで、永ちゃん用おしゃぶりをくわえるハメになった永瀬さんは「めっちゃ落ち着くぞ、これ」と意外にもおしゃぶりが気に入った様子。3回目はふたりで台車に乗って100点獲得を狙うが、またもや0点…。ということで、罰ゲームで大きなバルーンが大爆発。緊張感からの冷や汗を流しながら、「テッカテカ、ビショビショやん!!」と、仲良く汗だくになるふたり。ふたつめのゲームは、「ウソをついているのはどっち?」。ビリビリマシーン装置をつけて習字を書いているのはどっちなのか、お客さんがペンライトで判定するというもの。ビリビリマシーンは経験者というふたりだが、「何回やっても痛い!!」(髙橋さん)とのこと。好きな漢字を書くことになり、永瀬さんは筆がなかなか進まないなか、“永瀬”と書き上げ、髙橋さんは“幻”という一文字を。“幻”の仕上がりを「ちょっとビリビリの揺れの味が出ていていいと思います」と褒める永瀬さん。ファンのペンライト判定ではビリビリ装置をつけていないと予想したのは、永瀬さんが多かったが、なんとビリビリをつけていたのは永瀬さん。2問目は、「激クサドリアンのにおいをかいでいるのはどっち?」。こちらもドリアンのにおいを実際にかいでいたのは永瀬さんにも関わらず、ファンがお芝居をしているのは永瀬さんとペンライトで判定。2度の不正解に「当ててよ~。ちょ、待って!普段の俺の行動、ほぼウソっぽいと思われている可能性あるよね?」(永瀬さん)と複雑な表情に!?会場がウソを見抜けたらふたりの“ガチLINEトーク画面”をスクリーンで大公開するはずだったものの、不正解の連続。しかし、1つだけオマケで公開されたのは、髙橋さん出演のドラマ『だが、情熱はある』の9話を見たという永瀬さんの報告LINE。そこから永瀬さん出演の『ラストマン-全盲の捜査官-』のワンシーンを見たという髙橋さんの話で盛り上がり、続いてのゲームへ。ラストゲームは、なんと有明アリーナを使用しての壮大な借り物競争。永瀬さんがバナナ、髙橋さんが納豆巻きを客席から制限時間の8分間でより多く集めるというもの。「今からキンプリのファンミ行くから、バナナ買おうってならないでしょ(笑)」と不安を抱きつつスタートしたふたり。しかし、開始早々、会場のあちこちで持っているとペンライトで合図するファンの姿が。バナナを持っているファンがいるブロックは協力してペンライトを振るというチームワークを見せた。アリーナはもちろん、スタンドの上のほうまで有明アリーナを駆け回る永瀬さんと髙橋さんを見守るファン。結果、バナナ1本、バナナ柄のポーチにバナナキーホルダーを拝借した永瀬さん。本物は1個という結果に。髙橋さんは、なぜか食パン&クロワッサンと制限時間ギリギリで見つかった納豆巻きで2個のカウントで髙橋さんの勝利に。ここでMCタイム。永瀬さんが着替えのために髙橋さんが一人でスタートさせたMCでは、「聞きたいことある?」と、ファンの質問に回答することに。大きな声で「好きな食べ物!!」と質問を叫ぶファンに、「カレー。さっき食べたカレーが美味しかったから」。「好きな星座は?」という質問には「ペテルギウス!!」など、アットホームなやりとりが繰り広げられ、「いいよ、この距離感。ありがとうね、皆。じゃあ、俺が着替えてくるわ」と永瀬さんとバトンタッチ。永瀬さんは、「メッシュかっこいい!」とメッシュヘアを褒められたファンに「乳歯かっこいいって聞こえた。ごめんな」と聞き取りづらかったことを謝ると「1人ずつ行こうや。じゃあ、あなた、どうぞ」と、ご指名して質問に答える姿も。そして、「皆さんお待ちかねだと思うので。歌わせていただきましょうか」と「Magic of Love」を。この曲は、醒めない魔法が解けぬまま、愛おしい人への想いを歌うラブソング。会場をみつめるふたりの眼差しは、もちろんファンが彼らに向ける眼差しも優しく、温かい。会場が一気に柔らかな空気に包まれる。スタンドトロッコで会場をぐるり一周しながら歌ったのは、「名もなきエキストラ」。目の前のファンひとりひとりの声援に応えるように笑顔で手を振るふたり。会場のテンションがますます加速し、梅雨明けを前に真夏本番のアツさ全開に!ラスト曲はこれまで幾度と歌ってきたKing & Princeの大切な楽曲「Lovin’ you」。センターステージでふたりのバージョンでダンスパフォーマンスは、覚悟を持って次の一歩踏み出したということを改めて実感させられるほど、眩い輝きを放つものに――。何年先も愛している、君のそばにいよう…と、まっすぐに誓うラブソングを自分たちに愛を注ぐファンに向けて、ありったけの想いを込めて歌うふたり。永瀬廉と髙橋海人だからこそ生み出せる柔らかな空気感を見せつけた。そして、ラストに嬉しいビッグニュースを発表!5枚目のアルバム『ピース』が8月16日に発売決定。2人が気負わず、今歌いたい曲にこだわった1枚がリリースされるという。さらにはKing & Princeとして5度めとなる全国アリーナツアーの開催決定を発表。思わぬサプライズに歓喜に湧く会場。髙橋さんは皆の喜びぶりから「ありがとう」と言ってくれているのが伝わってくると話し、「本当にこちらこそありがとうね」と感慨深い表情に。永瀬さんが「本当にありがとうございます。来て下さいね、皆さん。頑張りますので。ふたりになって初めての全国ツアーですから、僕らも不安も多いんですけど、今日ちょっとね、皆さんの顔を見たら安心しちゃって…。いい意味でちゃんと俺ららしいことができそうな気がしたよね」と語ると、髙橋さんも「皆で作っていけるんだろうなって安心した。ありがとう」とホッとした笑顔を見せる。このファンミーティングでファンのパワーを借りながら自分たちのスタイルをみつけていけるという兆しを受け取ったふたり。有意義なうちあわせとなった『King & Princeとうちあわせ』は大成功を収め、最高にハッピーな時間に!写真・小池理恵 取材、文・福田恵子
2023年07月05日Snow Manの夢だった4大ドーム公演が遂に実現した「Snow Man 1st DOME tour 2023 i DO ME」。7月頭の愛知バンテリンドームまでまだまだツアーが続く激熱ステージから6月10日(土)、東京ドームに集結した5万5千人を完全魅了した公演の模様を特大ボリュームでお届けします。Snow Manらしさを追求して挑むグループ初の全国ドームツアー!5月26日の京セラドーム大阪を皮切りに初の4大ドームツアー「Snow Man 1st DOME tour 2023 i DO ME」を現在開催中のSnow Man。5月17日に発売されたニューアルバム「i DO ME」は、初週売り上げミリオン達成。1Stアルバムから3作連続累積ミリオンは、男性アーティストでは史上初という偉大な快挙を成し遂げたばかり。そんな大ヒットアルバムを引っ提げたツアーの演出は、深澤辰哉さん、阿部亮平さんを中心にメンバー全員でアイディアを出し合い、作り上げた史上最強最高のステージ!この日は、デビューが発表された東京ドームでの初の単独ライブということで、9人を出迎えるファンの熱気が充満する会場。レーザー光線が眩しく飛び交う中、「What’s up東京~! 騒げるかい?楽しめるかい?かかってこい、ドーム!!」という声と共に豪華絢爛のゴールドゴンドラで登場したSnow Man。すべてはここから始まった、デビュー曲「D.D」から幕開け。「最後まで楽しんで行きましょう!よろしく」という岩本照さんの叫び声に歓声が渦巻く。アルバムタイトルであり、ツアータイトルにもなっている「iDO ME」 は“自分らしく”という意味とローマ字読みで“挑め”と読めることから、Snow Manらしさを追求することに挑むという思いが込められている。バイタリティ溢れるチャレンジ精神を武器にエンターテインメントの最前線を突っ走ってきた彼らの“らしさ”を詰め込んだパワフルなステージ。セットリストには、東京ドームという夢の大舞台までの軌跡をたどるように、シングル曲も満載だ。阿部さんが作詞作曲を手掛けた「Nine Snow Flash」は、メンバーの最新キャラがまるわかりのラップソング。今回のセットリスト35曲中、振付を手掛けた楽曲は10曲にもなる岩本さんは、“Mr.振付ヒットメーカー”。最年長の深澤さんは、MCを回すスターと歌う、ユーモア溢れるメンバー紹介曲だ。それぞれ自分のパート後の決めポーズも個性的でラウールさんは、マイクを両手で握り「大好きだよ」と末っ子らしい笑顔を覗かせ、美容キャラの渡辺翔太さんは投げチュー、関西出身の向井康二さんは「好きやで」。院卒アイドル・阿部さんは、あざとく「好きだっちゃ」、俳優としても目覚ましい活躍を見せる目黒蓮さんは、「野球したい!!」と、バットを振るしぐさを。独特な舘様ワールドがお茶の間に人気の宮舘涼太さんは、「抱いてやるよ」とセクシーな表情を見せ、佐久間大介さんは「お前ら幸せにしてやるよ」と美声を轟かせた後、全力ヲタ芸を披露。個性が爆発する彼らのマインドを阿部さんは「1人じゃないって最強」「なんとかなるっしょ、そんな9人」とリリックで分析。こんな9人だからこそ、どんな逆境にも負けず、前へ前へと突き進めると判明!それぞれの魅力が炸裂するユニット曲も今回のライブの目玉に。向井さんと阿部さんのふたりは、遊び心たっぷりなディスコファンクを息ぴったりに披露。向井さんが「上のほうも盛り上がっていますか?」とスタンドを見上げれば、阿部さんも「声出せますか?」と会場に呼びかけ、コール&レスポンス。「ドームがひとつになりました!」と笑顔になる場面も。岩本さん、深澤さん、宮舘さんは、グルーピーなヒップホップソングを。カラフルな衣装にグローブをはめて手振りが特徴的なダンスをする姿はまるでDJのよう!?渡辺さんと目黒さんのコンビは、切なくドラマティックなラブバラードで2人ならではの甘く美しい世界に誘う。そして、ラウールさんと佐久間さんは、テクニカルなダンスパフォーマンスとアーティスティックな世界観で見る者をひき込む。鋭いセンスを持つ異次元感のあるふたりだから、作り上げられる摩訶不思議なワールドだ。その組み合わせでしか生まれないユニット曲たちから、まだ見ぬ無限の可能性にワクワク感が高まる。MCは、観客のヒートアップぶりに「マジ盛り上がってるね~」と佐久間さんが言えば、「すごいよ、熱気が」と向井さんも圧倒されるほど。念願の東京ドーム公演がスペシャルなのは、ファンも同じだ。「改めて皆の声が聞きたい」と言う深澤さんの声で、佐久間さんが「今日、東京以外から来たよっていう人~」「大阪から来たよっていう人~」など、ファンに呼びかけていく。そして、「初めて東京ドームに来たよっていう人~。いいね。皆の初めてが俺らじゃん。最高じゃん!!」とビッグスマイル。阿部さんは「皆さんの推しが東京ドームでライブしてま~す」と叫ぶと、向井さんは「俺たちのファンが東京ドームに座ってるぞ~!!ありがとう」とハイテンション。そこから、深澤さんが「ホントそうよ。デビュー発表させて頂いたのもここ東京ドームでね」と切り出し、デビュー発表の瞬間を振り返ることに…。目黒さんは「ここら辺に立ってたもん」と懐かしんだ後、「Jr.時代は天井(にいた)」と上のほうを指差す。デビュー発表された瞬間の顔を「いい顔してたなぁ…」と思い返していた佐久間さんは、「ちょっとさー、感情を醸し出したい気持ちと隠したい気持ちがあって…」と当時の表情を再現。喜びと緊張が入り混じった、何とも言えない表情に笑いが起こる。向井さんも「だいたい皆、こんな感じやったで」と、しみじみ。「あとさー、誰か1人カメラ目線バチバチの人がいた」と阿部さんが言い出すも、「俺はしてない」と深澤さん。バチバチ目線アリは「だてさんの気もする」という向井さんの予想に「いや、今はカメラ目線は得意ですけど。当時はどうでしたかねぇ」と首をかしげる。そんなデビュー発表の瞬間もスクリーンに流れる場面もどこかにあるので、これから参戦予定の方はチェックをお忘れなく。思い描いた夢の地図の現在地を確認しながら、明日も手探りでもいいから生きていこうと歌うバラードソングでは、9人が1人1人横並びで立ってしっとり歌い上げる。ときおり目をとじながら歌っていた目黒さんとラウールさん。頬をトントンと叩きながら歌っていたのは宮舘さん。岩本さんはただ前をまっすぐみつめながら歌う、など9人それぞれがありったけの想いを込めて歌う姿が印象的。Snow Manが思い描く未来に希望を抱く、観客の眼差しが熱い!しっとり大人っぽく歌い上げるパートもあれば、「今から皆の近くに行っていいですか?」(ラウールさん)とフロートに乗って、明るく笑顔満載なハッピーナンバーを客席のすぐ目の前で聴かせる。「Snow World」では、フロートから伸びるリフターに乗って、メンバーもペンライトを持ってダンス。タワーのようなリフターはかなりの高所のため、渡辺さんは振付を一時停止して、「怖いから降ろしてください!」と冗談っぽく叫ぶヒトコマも!?ラストスパートは、ハードに踊りまくるSnow Manで攻めていく。ダンスナンバーでは色気たっぷりにグルーブ感あるダンスを。最高潮に盛り上がったのは、2019年にジャニーズJr.時代に舞台『少年たち To be!』のショータイムで初お披露目されて以来、愛されてきた「Cry out」。ファンから人気が高かったダンスチューンがニューアルバムで初音源化し、ドームツアーのクライマックス曲に!攻撃的な激しいサウンドにのせて、渡辺さんが力強いボーカルで煽ると、宮舘さんものっかり、4000発の炎の演出に負けない大迫力の圧巻パフォーマンスを繰り広げた9人。初のドーム公演に奮闘中の彼らの思いを知ることができたのは、最後の挨拶。まずは深澤さんが「本当に最高に楽しかったです。東京ドームという思い出の地で、こうやって9人でステージに立って。皆さんと共に楽しめたことが本当に嬉しいです。こんな時間をまた共有できたら嬉しいです」と感慨深い表情に。阿部さんは「楽しかった?」と会場に何度も尋ね、最高の笑顔に。「皆さんのことが大好きでたまらなくて、今日まで準備を進めてきました。でも、ここに連れて来てくれたのは、皆さんです。皆さん、ここに連れて来てくれて本当にありがとう」とお礼の言葉を伝える。直前のパフォーマンスで透け感ある衣装を身に着けていた宮舘さんは、「安心してください、着ていますよ(笑)」と、おどけて爆笑をかっさらう。そして、キリッとした表情になり、「こうやってありのままの自分をさらけ出せるのは、ここにいるファンの皆様のおかげだと思っています。ここには幸せな空間が広がっていました。また愛し合いましょう」。舘様ワールド全開の挨拶に会場は湧きっぱなしだ。目黒さんは、「僕たちのパフォーマンス、どうでしたか?良かったですか?」と、いつになく元気よく会場に尋ねて、その反応に「よしっ!!」とガッツポーズ。「今みたいに皆さんの声を生で聞けて、初のドームツアーという楽しみを一緒に共有できていることが本当に嬉しいです。皆さん、本当にありがとうございます」。ラウールさんは可愛らしくニコニコ笑顔で「どうもラウールです。皆さん、今日はどうでしたか?」と話し始めた。「僕もめちゃくちゃ楽しかったです。本当に東京ドームという大きな会場で皆さんが一同に集まって。で、スタッフさんたちと自分たちと準備を重ねて立てるこの場所が人生にあることがすごく幸せだなと実感しています。僕も皆さんに幸せを届けられる存在になれるように頑張ります」。渡辺さんは、「先ほど阿部ちゃんが言っていましたけど、僕たちが実現したドームツアーではなくて、本当に皆さんが僕たちをドームに連れて来てくれたんだなと思います。僕、視力が約2.0あるんですけど、皆本当に笑顔で、楽しそうに声を出してくれて、僕たちは幸せをもらいました」と飾らない言葉で感謝の想いを。会場のペンライトをみつめていた佐久間さんは、「こうやってメンバーカラー、一色に皆がしてくれるのがすごく嬉しくて。メンバーそれぞれも絶対嬉しい気持ちもあると思うし、皆で本当にひとつになれたなって思えるこの空間が大好きです。皆、心から騒げましたか?」とレスポンスを求め、熱い気持ちを会場にぶつける。「皆のこういう声が聞きたくて俺たちはステージに立っているし、皆がいないと俺たちはステージに立てません。これからもSnow Manのことを全力で応援してください。また遊ぼうね!」。向井さんは「東京~!」とマイクなしで叫んだ後、「キャーって言って!!キャーって言って!!」とコール&レスポンスを繰り返し、自らも「キャー!!」と悲鳴を上げ、会場を笑いの渦に包む。「これからもよろしく。ありがとう」と満足気な顔に。最後に挨拶したのは岩本さん。「皆さん本当にありがとうございました。楽しかったですか?僕たちもね、楽しかったです。ここでデビュー発表させていただいて。こんなにも自分たちのファンで埋め尽くすことができる日が遂に来たのかと思うといろいろ有難いなという風に思います。時代がね、すごいスピードで動いてる中、いつこうやって、次に直接『ありがとう』って言える日が来るか分からないから。その瞬間を、これからもこれだけSnow Manには大切な人たちがいるんだって思って大事に皆で一歩一歩進んで行きたいなと思います。本日は素敵な思い出をありがとうございました」。たくさんの「ありがとう」の言葉を口にしていた彼らが初ドーム公演のラストソングに選んだのは、ファンの皆へ伝えたいメッセージを詰め込んだ「あいことば」。マイクを高くあげ、「歌って下さい」と叫ぶ渡辺さん。その声をきっかけに目いっぱいの愛しさに包まれながら、心をひとつに、声をひとつに合せて、皆で大合唱。愛をメロディにのせて、寄り添いながら仲良く歌う9人の姿にハッピーオーラに包まれる東京ドーム。幸せの余韻がいつまでもいつまでも会場には、満ち溢れていた。Snow Manが「i DO ME=挑め」精神で挑んだドームツアーのステージは、大成功でまた次の公演へ――。彼らのチャレンジングな物語は、これからも続いていく。写真・くさかべまき 取材、文・福田恵子
2023年06月13日今最も勢いのある関西発のジャニーズJr.の6人組・Aぇ! group。初の全国ツアー「Aぇ! groupAッ!!!!!!と驚き全国ツアー2023」を12都市で開催。全国のどこかでライブが開催されるたびにそのパフォーマンスがトレンドを賑わすほどの大反響を巻き起こした中、本日6月4日に、無事ツアー完走!そんな彼らの熱狂ライブルポ、5月14日(日)12時から東京ガーデンシアターで行われたステージの模様を5000字のボリュームでたっぷりご報告します。日本一のアツい場所に。6人の全力のパフォーマンスが生み出した、熱狂の渦。「Aぇ! groupAッ!!!!!!と驚き全国ツアー2023」は、Aぇ! groupにとって初めての全国ツアー。“A”のアルファベットの電飾が輝くカラフルなステージを前に、8000人の観客が彼らの登場を待ちわび、熱気に溢れていた。そんな中、ステージ上ではなく客席通路に突然、姿を見せた6人。タイトル通り、予期せぬ登場に驚かされる。「会いたかったぜ、東京! 最高な思い出を作っていこうぜ!!」と叫んで、無我夢中で騒げ、と呼びかけるハイテンションナンバー「Aッ!!!!!!」を歌いながら観客の目の前へ。この曲は、関西弁も盛り込まれており、Aぇ! groupらしさ満点の人生の応援歌。歌いながら小島健さんが福本大晴さんと握手したり、草間リチャード敬太さんが「みんなで一緒に!!」と煽ったり。佐野晶哉さんの誘導でコール&レスポンスで盛り上がり、声を出せるライブを楽しむ一同。そして、2曲目の「僕らAぇ! groupって言いますねん」へ。こちらは作詞をAぇ! group、作曲を佐野さんが手掛けたメンバー紹介ソング。正門良規さんが会場に投げキスをすれば、末澤誠也さんは高音のサイレントボイスを炸裂させ、福本さんがお得意のギャグ「ワイパー!」で盛り上げるなど、メンバーそれぞれの持ち味で会場を沸かせまくり!「いくぞ、東京~!!」と末澤さんの本気の叫びが会場に響きわたる中、オリジナル曲「Firebird」を歌って挨拶タイム。正門さんは「ヘイ! 東京! 会いたかったか。俺らも会いたかったよ」とこの日を待ちわびていた思いを語り、末澤さんは「今日は最後まで愛し合っていこうね。よろしく」と爽やかに。草間さんは「今日は全部出し切ろうな」、福本さんは「Aぇ! group、東京に来たぞ。関西から東京に来たぞ。会いに来たぜ。今まで声を出せなかったから、声出していいぞ。OK。俺たちの名前を呼んでください」と会場中を「Aぇ」コールでひとつにして、「俺たち期待に応えていくアイドルやから、最後まで楽しんで!」とキメ台詞を。佐野さんは「最高の景色やなぁ。長かったよな。ずっと我慢したよな。今日は好きに声出していいぞ。今まで我慢した分、今日、全部使い切ろう。『東京』って言ったら、『タワー』って返して!」と、熱いコール&レスポンスを。ヒートアップしすぎた観客の喉を心配したのは、小島さん。「シー!!マジで声が出るのは分かったから、ちょっとだけ喉、休めよか。声出しすぎやわ、最初から。最後には声、出えへんくなるで。一発に込めてアンサーしてくれ。東京、騒げんのか!」と叫ぶ小島さんに「イエーイ!!」と思いきり大きな声で応える会場。「その調子で最後まで俺たちについてきてください」。盛り上がる準備はもちろんOKだ。続いてのユニットコーナーでは、正門さん、末澤さん、草間さんがSexy Zoneの「King & Queen & Joker」、小島さん、福本さん、佐野さんがSnow Manの「君の彼氏になりたい。」を披露。キラキラのアイドルソングや胸キュンソングも、楽曲の世界観に入り込めるのがAぇ! マジック!そして、遊び心が光ったのは、「ガチネバゲームコーナー」。彼らのコントでおなじみの佐野さん扮するヨシ子がスクリーンに登場して、「ヨシ子でございまーす!みんな、楽しんでるの? 最近、何か足りてないんじゃないの?Aぇ! groupに何が足りてないのか、ヨシ子気づいちゃいました。それは絆よ~!みんなの絆を深めるために、ガチでネバーエンディングなゲームコーナーを開催しまーす!」と解説。このコーナーでは、福本さんが「君の心に背負い投げ!!」と柔道着で登場した他、草間さんがサッカー、佐野さんが野球、小島さんがバスケットボール、末澤さんがチアガール、正門さんがめがねの女子高生のコスプレで参戦。「Aぇ! groupで一番〇〇なのは俺だ」というお題が自分に当てはまればボックスから出てくるというルールで、3回連続出てくるのが1人ならばゲームは成功。「一番天使なのは俺だ」というお題では、草間さん以外全員が自分は天使!!とボックスから出てきてしまい、遅れて出てきた草間さんは「こんなん終わるわけないやん!!」とネバーエンディングなゲームにご立腹!?「一番Aぇ! groupが好きなのは俺だ」では、福本さんと末澤さん、「一番男気があるのは俺だ」では小島さんと末澤さんが自分に当てはまると名乗り出る。「ちょっと待って!?俺、一番お金払ってるで」と一番男気あると主張する末澤さん。なかなかゲームクリアしないため、救済措置で出てくるのが2名でもOKとなるも、最終チャレンジ「一番大人っぽいのは俺だ」では小島さん、正門さん、佐野さんが名乗り出て、ゲームはクリアならず。これにヨシ子は「ちょっと何してんのあなたたちー!!」と一瞬、顔を曇らせたものの、「ヨシ子、これだけで十分よ。特別にコンサートに戻してあげる」と、佐野さんが作詞作曲した「ストーリぃ!」へ。ゲームコーナーのコスプレ姿のまま始まったMCコーナーでは、おでこが広くなったという正門さんの話題に。正門さんの女子高校生のコスプレ姿は、「水木しげる先生の漫画に出てくる妖怪みたい」と佐野さんからも言われる始末。そんな佐野さんに対しても「いろんな恰好してきたから、慣れてきて。何とも思わんくなった(笑)」と涼しい顔の正門さん。しかし、女子の姿に扮した正門さんと末澤さんの2人が着替えに行こうとすると「えー!!」と観客からブーイングが巻き起こるほど、コスプレは好評の様子。正門さんはそんなファンを見渡し、「皆さん信じられますか?これ、ジャニーズのコンサートですよ?いろいろあるよねぇ?こんなんで笑ってくれる皆さんの懐に感謝!!」とニッコリ。他には福本さんから小島さんへのこんなクレーム(!?)も。「昨日さ、新しいハリー・ポッターのTシャツを着てきたの。本番前に寝てたら、またがってくる人がおって、目を開いたら案の定、こじけん。こじけんがさ、“びわシロップ”っていう粘着質のあるシロップを口からトゥルッてたらしてきて。せっかくのハリー・ポッターTシャツやねん」と落ち込む福本さんに小島さんは「ホントはもうしわけないと思って………ませんっ!!(笑)」とイタズラっ子の笑顔に。また、今回のコンサートは、ユニークなコーナーが盛りだくさんで、47都道府県の地図が登場し、歌う曲をダーツで決める「日本列島ダーツの曲」のコーナーも。福本さんが「東京行こうかな。行くよー!!」と狙いを定めて投げたダーツは千葉にヒット。Hey! Say! JUMPの「恋をするんだ」など、バラエティに富んだ歴代のジャニーズの楽曲を披露するセットリストで、後半を盛り上げていく。ラストスパートでは、福本さんが「イエーイ!!」と叫び、会場一人一人の観客の声を確認するようにコール&レスポンス。ファンだけでなく、「たくさんの人に愛されています。でも、まだ聞いてない人たちがいますよね? スタッフさん。ついてこいよ!」と、スタッフさんにも大声援を求める。想像以上の力強い「イエーイ!!」という声に「これがチームAぇ! group」と笑顔に。「俺たち完全にスイッチ入りました。今から楽器1つでゼロから音楽を作っていきます。最後までよろしくどうぞ」という福本さん、そして末澤さんの「みんなひとつになろうぜ」という言葉を合図に、彼らの魅力が炸裂するパワフルなバンドパートがスタート。彼らの真骨頂と言えるバンド演奏のスタイルで、Snow Manの「ブラザービート」やHey! Say! JUMPの「BANGER NIGHT」を披露。熱気を帯びたステージの上で、メンバーたちが力強く楽器をかき鳴らす中、ステージを縦横無尽に踊り回るのは末澤さん。バンド形式の中にもダンスを組み込むという新しいパフォーマンスの発明は、とにかく圧巻で、どんな時もAぇ! groupらしさを忘れない、という強い思いが伝わってくる。その後、“純情が未だ原動力”と歌うオリジナル曲「PRIDE」では、魂を込めた力強い歌声でシャウト。ロックナンバーにありったけのエネルギーをぶつけ、ファンの心を鷲づかみ。観客を巻き込んでいくそのパッションには、とにかく圧倒される。ラストの挨拶では、草間さんが「楽しかったですか?ありがとう。俺もめちゃくちゃ楽しかった」と笑顔を覗かせる。続けて、「こうやって生でみんなと会って、ライブができることホンマに、ホンマに感謝してます。みんながいるからこそ僕たちは輝けます。だから、輝いている僕たちを見て、みんなも常に輝いていてください。ずっと一緒にいてください。老若男女、全ての方に愛されるグループを目指していますので、これからもずっと応援してください」と語り、真剣な表情に。福本さんは「Aぇ! groupの全国ツアー、最高でしたか?みんなが来てくれるだけで俺たちのやっていることは間違ってなかったなと思えます。これからもいろいろな壁にぶつかるかもしれないけど、それを乗り越え、ぶち壊す自信がつきました。皆さん本当にありがとう」と感謝の想いを語る。そして、コール&レスポンスを振り返り、「さっき女性、男性、スタッフさんと分けて声を聞いて。男性の方の声も聞きました。そうなんです。Aぇ! groupは男性の方も応援してくれるようになってきました。リチャくんも言っていた老若男女の方が応援してくれる理想のアイドルグループに近づきつつあります。皆さんのおかげです。ありがとう。俺たちこれからたくさんの人を巻き込んで、もっともっとでかくなっていきたいと思います。たくさんの人に元気や生きる活力を与えていくので、皆さんこれからも応援よろしくお願いします」「東京、楽しかったか?」とファンに尋ねた佐野さんは「燃え尽きました。最高でした。もう今回、なんかすごかったですね。正直、今回ツアーやってきた中でも一番めちゃくちゃやったかもしれない。演奏もすっげー激しかったから。テクニックじゃない熱量を受け取ってくれましたか?楽器下手くそやし、歌下手くそやし、もちろんプロの方にはまだまだ敵わへんところがいっぱいあると思います。でも、Aぇ! groupにしかもってへんところはいっぱいあるし。俺らしかもってへん、磨けば輝く宝石みたいなもんいっぱいある。Aぇ! groupは無敵やと思ってるんで。今日のライブを見てくれたら分かると思うけど、熱量だけはマジで誰にも負けへんから。このまま進化し続けるんで、これからもついてきてください」と、まっすぐな言葉を投げかけ、どこまでも熱い。小島さんは愛おしそうに会場をみつめ、「マジでやばいな。女子も男子もスタッフもやべえなぁ。Aぇ! groupの周りやべえなってなって、Aぇ! group、さらに相乗効果が高まって。日本で一番熱い場所になったんじゃないでしょうか。めちゃくちゃ熱かったな。すげー楽しかった!!でもまぁ、今日はここらへんでお開きやけど、また会えるから。またみんな会いに来るし、みんなも俺らに会いに来ます。これ、強制!!(笑)また会えるから。その時はもっともっと大暴れしましょう」と微笑む。「今日は幸せでしたか?」という言葉を投げかけたのは末澤さん。「最高に幸せでした。ホンマにこういう一体感を作るライブは俺らにしかできへんと思ってるし。真似できへんと思っているから。一体感を作ってくれるみんながホンマに俺たちの誇りです。だから、これからも楽しい時間を一緒に作っていきましょう。俺たちまだまだ全力で、全身全霊で、頑張っていくので、今後ともよろしくお願いいたします」と、全力宣言!最後は正門さん。「ホントにAぇ! groupを詰め込んで、カッコいいところからわちゃわちゃからコスプレで変な恰好から、バンドまでやって。マジで今のAぇ! groupだかせこそ見せられるものを詰め込んだライブになりました。皆さんの反応を見て、やってきたことや今頑張っていることの方向は間違ってないんだということを日々感じています。どうぞ皆様、どんな集団になっていくか、楽しみにしていてください。本日はありがとうございました」ラストソングは、小島さんが作詞、佐野さんが作曲したオリジナル曲「ボクブルース」。応援してくれるファンに向けたラブソングを「君のために歌うよ」とまっすぐな眼差しで歌いあげる。何があっても信じあえたらとファンとの絆を歌う感動的なメッセージソングで幕を閉じた。そして、アンコールはオープニングでも歌った「Aッ!!!!!!」。正門さんの「楽しかったか? 最高の思い出、作れたか?俺たちの宝物が増えました。皆さん、これからもどうぞAぇ! groupについてきてください」という声にこの日一番の拍手が…。Aぇ! groupの熱さを証明したステージ。彼らはこれからも、予想もしないAッ!!!!!!と驚く激熱な感動エンターテインメントを届けてくれるに違いない。Aぇ! group の画像特設ページはコチラ写真・小池理恵、取材、文・福田恵子
2023年06月04日最新アルバム「Fantasia」を引っ提げ、231,000人を動員する全国6都市・20公演のアリーナツアー「KAT-TUN LIVE TOUR 2023 Fantasia」を開催中のKAT-TUN。ゴールデンウィーク後半、2023年5月6日(土)13時から横浜アリーナで行われた公演の模様を【ネタバレありで】レポートします。ジャニーズ初、ステージ上に砂のカーテンの演出が登場したKAT-TUNライブ今回のコンサートでは、“ジャンルレス”を掲げて多彩な楽曲を収録した最新アルバム「Fantasia」から16曲を披露。様々な曲に挑み、音楽的なキャリアを積み重ねてきた“KAT-TUN”の今を届けるステージだ。レーザー光線が飛び交う楽園のようなセットのトライアングルから堂々と登場した3人がまず歌ったのは、「DIRTY LUV」。止められない鼓動の高まりを歌う情熱的な曲にシンクロするように炎の特殊効果が眩く、激しく、飛び交う。ステージが炎に包まれるこれぞザ・KAT-TUNな幕開けに会場のペンライトが激しく揺れる。「いらっしゃいませ~」と挨拶をして、上田竜也さんが雄叫びを上げると、「Hey! 横浜~!」と中丸雄一さんも負けじと叫び、亀梨和也さんは「俺のことを興奮させろよ!」とオラオラモード全開に。花道で移動する際には上田さんは腕をブンブン回しながら煽ったり、ダンサーさんを担いでグルグル回す場面もあったり、エネルギッシュに大暴走する姿も発見。昨年のツアー「KAT-TUN LIVE TOUR 2022 Honey」は、大人っぽくおしゃれな楽曲中心だったが、今回のツアーではワイルドでロッキンなKAT-TUNの魅力を見せつける楽曲が盛りだくさんだ。懐かしの楽曲が随所に盛り込まれたセットリスト。2006年3月22日にリリースされたデビュー曲からラップ詞が新たに書き下ろされ生まれ変わった「Real Face#2」も披露。中丸さんは巧みなボイスパーカッションで本領発揮。上田さんはラップパートをワイルドに歌いながらサングラスを外してウインクする姿も。セクシーな歌声とサビ前の舌打ちで会場を沸かせたのは亀梨さん。代表曲も進化を遂げ、今年でデビュー17周年を迎えたKAT-TUN。3人のハーモニーは最強にパワフル。これまで激しい炎や美しく壮大な水の演出など、様々な圧巻の演出で会場を魅了してきたKAT-TUNのコンサート。今回は、ジャニーズで初となる砂の演出がお目見え。「DON’T U EVER STOP」の終盤では、ステージ上へ縦6m、横12mという巨大な砂のカーテンが登場。300kgもの砂を使用した新しい試みが目玉に。サラサラと流れる砂のカーテンは、壮大な砂漠のよう。そんな幻想的な空間を生み出す中で歌ったのは、失うものなど何もないというワードがあの頃を彷彿とさせる2008年の楽曲。“生きろロック道”など、歌うワードから、初期のKAT-TUNがワイルド路線一直線だったことを改めて実感する。まるで中丸さん演出の舞台のような世界観が味わえたのは「KAT-TUNのきっとカトゥーン」という架空番組のラジオコーナー。トークは横浜アリーナで公開収録を行う「特別編」ということでスタート。前の日の5月5日公演では、横浜=中華料理ということで、中華料理では何が好きか大盛り上がりしたという。「亀梨くんの1位はザーサイっていう話でね、引くほど、会場が割れんじゃないかっていうくらい盛り上がりましたけども」と言う中丸さんに「いや、ザーサイで盛り上がってくれるほど…。皆そんな感じじゃなかったですけど」と苦笑いする亀梨さん。しかし、中丸さんはめげずに「2番目に好きな中華は一体何だい!?…って話ですよ!」と軽快にザーサイトークを続ける。続いての「KAT-TUNのアポなし生電話」のコーナーでは、会場のファンのお悩み相談に生電話で解決。職場の同期とコンサートに来たという男性と女性にお話を聞くことに。男性同僚を誘った理由を「(亀梨さんを)昔、好きだったらしいので」という言葉を聞いて「昔好きだった」とショックを受ける亀梨さんに「ザーサイあげるから…」と、なだめる中丸さん。気を取り直して、「今日もう1回、好きにさせないとな」とキメ台詞のようにつぶやく亀梨さんに会場は「フゥー!!」と盛り上がる場面もあった。ソロ曲はアルバム「Fantasia」に収録されている最新ソロ曲をそれぞれの世界観で披露。亀梨さんは大貫亜美さんが作詞、UTAさんが作曲を手掛けた「未完成な」をスタイリッシュに踊りながら歌った。もどかしい恋の曲を時には切なく、時には悩ましい表情を浮かべながら甘い声で歌う姿は観客の目を集める磁力に溢れている。中丸雄一さんは自身が作詞した「New sight」を。常識に縛られず思考を巡らせて新たな扉を開こうと歌う謎かけのようなメッセージソングで中丸ワールドへ誘う。リリックにラップを織り交ぜるところも中丸さんらしさ満点。上田さんは、自ら作詞を手掛けた「ユダ」で映像演出を交えながらパフォーマンス。仮面をつけたダンサーと共に踊り、ダーティーで狂気的な世界観を表現。最後にはあっと驚かされる結末に息をのむ。まったく違うテイストの楽曲を歌った三者三様のソロ曲は見応えたっぷりだ。ハッピーな空気に包まれたのは、「KAT-TUNの現場」。この曲は皆大好き、KAT-TUNライブの時間をユーモアたっぷりに歌う“KAT-TUNライブあるある”ソング。火花スパークラーや水の演出、火薬の量に驚かされるなど、演出についても描かれるこの詞は中丸さんが手掛けたもの。KAT-TUNライブ未体験の人にもぜひ聴いて欲しい1曲。きっとライブに参戦したくなるはずだ。「ちょっとMCの時間に入りたいんで…」とファンに着席を呼びかけようとした中丸さんが目を丸くして「皆すでに座ってるっ!?」と驚きつつ始まったMC。今回のツアーは公演数が多いことから、「感覚的にはどうですか?」とメンバーに尋ねる上田さん。亀梨さんは「ちゃんと体にはキテるけど…」、中丸さんは「いつも以上にケアしました」とメンテナンスをしながらコンサートに挑んでいるという。「毎公演、毎公演できているのは、本当に皆の存在のおかげですよ」としみじみする亀梨さん。すると上田さんが「俺は男子校で体育祭をやったからわかるの。男の声じゃ、やる気が出ない!!」と女性の声のパワーは絶大だとキッパリ。亀梨さんが男性の歓声や男性のファンが自分のファッションを真似してくれていることが嬉しいと話すとそこから男性限定ライブだったら演出やパフォーマンス、セットリストも変わるのでは…という話に。「マインドが変わるかもってことですよね。確かに男性の前でこう(舌なめずりするしぐさ)しない」と笑う中丸さん。結局、女性ファンが大半なので男性限定ライブはやらないが、「性別関係なく、こうやって集まれるのが幸せってことですよ」と亀梨さんがまとめる。そして、ニューアルバムがランキング1位を獲得した話から、中丸さんは「支えてもらってますよ。僕らもデビューして17年経ちました。18年目に入りました。まぁ、いろいろあったグループかもしれません。楽しくね、こうやってやれているってことは…ありがたいな、と」と感謝の想いを話すと、上田さんは中丸さんを見て、「そのウロウロして話すのは何なの?」、亀梨さんは「(綾小路)きみまろさんスタイルじゃない?」と突っ込み。「マジできみまろさん、リスペクトしてるから!10年後、20年後、ああいう風に(お客さんいじりを)やりたい」と中丸さんが実演する一コマも。絶妙なテンポ感で楽しい掛け合いトークを繰り広げる3人に会場は笑顔に包まれっぱなしだ。ラストはバラード曲「夢で逢いたい」をしっとり歌い上げる3人。高さ14mから吊られた円形ゴンドラに乗ってアリーナ上空を移動する姿は、まるで夢か幻か――。そして、最後の挨拶では、上田さんがトップバッターで口を開いた。「皆さん、今日は本当にありがとうございました。3年ぶりに声が出せるということで、皆さんの声をたくさん聞けて、とても幸せに思っております。横浜もね、もう終わりで残りは静岡だけとなりますがこの場でもらったパワーを引き継いで静岡に持っていきたいと思いますので、皆さんも引き続き笑顔でいてくれたらと思います」。続いて中丸さんが会場をみつめながら、「皆さん今日はありがとうございました。いや、めちゃくちゃ声が出ていましたね。ホントにハッスルしていたし、ホントにKAT-TUNのファンって元気だなと思いましたね。皆さんのおかげで17年経ちまして、これからも頑張りたいなと思いましたけど、どうやら皆さんも頑張っている感じがしましたね(笑)。僕らは負けませんから。また来年に向けて頑張りましょう。…また会いましょう!」。最後は亀梨さん。「本当にありがとうございました。…興奮したわ(笑)。ホントにこうやって声を出してね、騒げる時間っていうのは、自分にとって幸せなことですし。限りある時間の中でこの景色を共有できていることをしっかりと忘れないでいたいと思います。皆さんもしっかり大切に胸にしまって、これからも共に素敵な景色を見て歩んでいけたら嬉しいです。幸せでした、ありがとう」。アンコールが終わっても、いつまでもいつまでも鳴りやまないKAT-TUNコール。彼らへの長年の愛情が伝わってくるハイフンの声援は、最高にパワフル。ラストソングで歌った「夢で逢いたい」で描かれるのは、等身大のKAT-TUNの姿。あの日の未来が今日ならば、僕はどう映るだろう…と問いかける。すべてを受け入れて、今輝きを放つKAT-TUNの3人が歌うのは、まだまだ君が描く想像を超えたいという願い――。どんな時も寄り添ってきたファンと夢を見るなら、果てしない希望も一緒に叶えられるはずだ。KAT-TUN の画像特設ページはコチラ写真・くさかべまき 取材、文・福田恵子
2023年05月09日全国8か所31公演のライブツアー「ジャニーズWEST LIVE TOUR 2023 POWER」を開催中のジャニーズWEST。7人が一丸となって見せた7つの〝POWER″をキーワードに、横浜アリーナで行われた3月27日昼公演をレポートします。ジャニーズWEST7人の7つのパワーとは?1.声のPOWER一人ひとり個性的な声をもつジャニーズWESTの7人。その7色の声が合わさるユニゾンでは、とてつもなく力強いPOWERが放たれる。声の表現で特筆したいのは、桐山照史さんと神山智洋さんのユニット曲。女性目線で綴られた失恋ソングを、切なく美しい声でしっとり歌い上げ、短編映画のようにドラマティックな世界観を作り上げる。歌い終えると、互いを讃えるように、目を見てうなずき合う二人だった。そして、メンバーの声と並んで欠かせなかったのが、ファンの声だ。ここ数年、コロナ禍により声出しができない状態が続いたライブシーン。今回のツアーで、不織布マスクをつけての声出しが解禁された。オープニングでメンバー一人ひとりの映像が映し出されるたび、この瞬間を待ちわびていた観客たちが、湧き出た感情をストレートに出す感覚を取り戻していくかのように、歓声がどんどん大きくなっていく。終盤、桐山さんが「みなさんの声が僕らのPOWERになる」とコメントした通り、ファンの声がメンバーを勢いづけ、さらにファンのボルテージが上がっていく光景が何度も繰り広げられた。2.笑いのPOWERテンポのいいトークで、笑いに溢れた幸せな空間を作り出すMCタイム。楽屋での過ごし方の話題になり、ゲーム好きの神山さんが『Pokémon UNITE』をやっているという話から、中間淳太さんを、チャームポイントであるくちびるから〝野生のルージュ″と名づけるテッパンの流れにほっこり。次の曲振りを漫談で行うという独自の芸(!?)を確立したのは、小瀧望さん。内容は回ごとに異なり、この回は英語で「Stand up!」と叫び、座って聞いていた観客を立たせると即「Sit down」と座らせる遊びに興じる。しびれを切らしたメンバーは「いい加減にしろ!」と総クレーム!それでも動じることなく「How old are you?」と絶対に答えが揃わない質問を畳みかけると案の定、バラバラの答えが会場のあちらこちらから飛んできて、してやったりの小瀧さん。「死ぬほど笑った!!」と涙を流しながら笑う濵田崇裕さんは、その後に続く曲の歌い出しを担当。曲が始まった瞬間にすっとスイッチを切り替え、完璧に歌いこなすプロフェッショナルな姿を見せた。藤井流星さんの〝らしさ″炸裂で爆笑を呼んだのが、重岡大毅さんとのユニット曲前。ギターにマイクを当ててしまい「あっ、ジャカジャーンって鳴った…」とポツリ。袖にはける途中だったメンバーも、このド天然発言はスルーできず、ステージに引き返し「そりゃ鳴るよ!」「ギター初めて持ったん!?ギターは鳴るで」とツッコみの嵐!「一生、言われ続けるで」と重岡さんに言われようとも「大丈夫、言われることは他にいっぱいあるから」と当人はノーダメージだった。3.色気のPOWER少年のような自由奔放な掛け合いとは対照的に、大人のムードを漂わせる場面も。効果的にスポットライトを使いながら、黒のハット&黒ジャケット姿の7人がスタンドマイクを操るセクシーなダンスで酔わせた。中間さん、小瀧さん、濵田さんはユニット曲でも、身勝手な愛にからめとられた主人公を悩ましく表現。仮面をつけて登場し、最後は天井から降りてきた布を弄び、恍惚とした表情を浮かべると、悲鳴のような歓声が上がった。4.ロックのPOWER疾走感あるロックナンバーが、ジャニーズWESTの武器となった今、このツアーでも、7人の熱さが伝わってくるナンバーが散りばめられていた。オープニングから、ヘドバンで煽りまくり!彼らの代表曲となった人生賛歌では、メンバーと共に観客がロックポーズを突き上げ、思い切り振るのが、ライブではすっかりおなじみのスタイルに。その曲終わり、重岡さんは「今日もその笑顔に救われる。ありがとう!!」と、熱い想いを隠すことなく絶叫!5.定番のPOWER必ずといっていいほどセトリに入っているお祭りソングやメンバー紹介ソングなどの定番曲で、コール&レスポンスで盛り上がりまくれるのが、ジャニーズWESTのライブの醍醐味!パラパラをメンバーとファンが踊る曲のコール&レスポンスは毎回アドリブで、早速、藤井さんの「ジャカジャーンって鳴った」発言がネタに。「このギター、鳴る~」「あっ、俺、藤井流星か」「手動いたぁ~!」とイジられ倒して、ようやく「俺ってあんなんか」と、自分が何気なく発した一言の爆発力に気づく藤井さんだった。6.楽器演奏のPOWER楽器プレイヤーが多い芸達者なジャニーズWEST。重岡さん&藤井さんのユニット曲では、重岡さんが哀愁漂うブルースハープを響かせ、藤井さんがアコースティックギターを奏でた。藤井さんは、別の曲ではアルトサックスにも挑戦!「楽屋でずっと練習している」そう。その曲では、中間さんも趣味のバリトンサックスを演奏。そのクールな姿と、アイドル曲で人一倍キュートにステップを踏む姿とのギャップに目がくらみそう!楽器をこよなく愛し、コレクターでもある神山さんは、自作曲を含む2曲でギターをプレイ。その内の1曲は、重岡さんがキーボード、桐山さんがカホン、中間さんがグロッケンシュピール(鉄琴)、藤井さんがタンバリン、小瀧さんがシェイカー、濵田さんがギターと、全員が楽器を担当し、息の合った演奏で魅せた。7.絆のPOWER関西ジャニーズJr.時代から、ゆっくり歩みを進めてきた7人の絆は、ステージを重ねるごとに深まるばかり。初披露された新曲では、7人から自然と笑みがこぼれるピースフルで温かい時間が流れた。「幸せよ、この指とまれ」という歌詞に合わせて、メンバーの指に集まった時の澄み切った笑顔は、喜怒哀楽を共にしてきた仲間への信頼と愛なしに、出せるものではないだろう。演出担当の藤井さんは、最後にファンとの絆に触れた挨拶でライブを締めくくり。「しげ(重岡)が作ってくれた曲じゃないけど、俺たちむちゃくちゃフォームで、俺たちの声を、POWERを届けていこうと思う。来年、ジャニーズWESTは10周年。それ以降も、みなさんと共に歩んでいきたい。僕らはみなさんと運命共同体だと思っています」という激アツな言葉も聞かれた。4月23日にデビュー9周年を迎えたジャニーズWEST。ツアーを経てさらなるPOWERを蓄えた7人が、どんな10周年を迎えるのか。グループ史上最強の姿を観られる日が今から楽しみ!写真・くさかべまき 取材、文・小泉咲子
2023年05月08日ジュエリーブランド・レポシ(REPOSSI)のアイコンコレクション「セルティ・シュール・ヴィド(Serti Sur Vide)」から、新作ペンダントが登場。2023年4月27日(木)から5月2日(火)まで、レポシ 日本橋三越本店にて先行発売される。“ストーンが宙に浮く”ペンダント「セルティ・シュール・ヴィド」は、ダイヤモンドが ”肌の上に浮いている”ようなデザインが特徴のアイコンコレクション。今回の新作は、ストーンが宙に浮かぶような構造はそのままに、エメラルドやルビーのカラーストーンでアップデートした。ソリティアリングのようなジュエリーには、繊細なダイヤモンドをセット。よりラグジュアリーな印象に仕上げている。【詳細】「セルティ・シュール・ヴィド」新作ペンダント先行発売期間:2023年4月27日(木)~5月2日(火)販売場所:レポシ 日本橋三越本店アイテム:・セルティ・シュール・ヴィド ペンダント エメラルド 2,629,000円・セルティ・シュール・ヴィド ペンダント ルビー 4,048,000円
2023年04月16日美 少年が初の全国3都市アリーナツアーを開催。桜が満開に咲き誇る春爛漫な時期に行われた「美 少年 ARENA TOUR 2023 We are 美 少年~Let’s sing it~」の横浜アリーナ公演。桜に負けない美しさでステージを彩った2023年3月30日(木)昼公演をレポートします。美 少年が初の単独アリーナライブで魅せた眩しい煌めきの世界美 少年は2016年12月3日に結成された6人組グループ。今や単独アリーナライブで会場をフルに埋め尽くすほどのジャニーズJr.の人気グループに急成長し、バラエティ、ドラマ、CMなど、活躍ぶりが目覚ましい今日この頃だ。ツアータイトルに“We are 美 少年”と掲げたコンサートは、ジャニーズの王道を突っ走る彼らの魅力が詰まった、まさにキラキラのステージ!セットリストはもちろん、舞台装置など細部まで自分たちでこだわって作り上げた夢の空間だ。幕開けは、「It’s Show Time!」という叫び声で鍵盤のゴンドラに乗って華々しく登場した6人。1曲目に選んだのは、美 少年のオリジナル曲「Sing it」。“一緒に歌おう”というツアータイトル通り、コンサートで美 少年とファンのハートフルな歌声が一体感を生み出す。未来は愛と、夢に満ち溢れていると歌うこの曲は、眩しい輝きを放つ彼らにぴったりな1曲。金指一世さんが「はっきり言って、今日のショー…ヤバすぎる!! 我ら美 少年とあなたで作る最高のライブ。まさにYOU&ME。ココロゆくまで~」とDJ風に軽快な挨拶で盛り上げた後、コミカルで軽快なナンバーが続いていく。トップバッターで挨拶をしたのは、『VS魂グラデーション』(フジテレビ系)にレギュラー出演中の浮所飛貴さん。「皆、声を出す準備はできているか?もっと行けるよねぇ?元気ですか?」と明るく元気いっぱいに会場を煽る。続いて、那須雄登さんが「『We are 美 少年~Let’s sing it~』始まったぜぃ!!俺たちのこと、生で見てどう? イケメンでしょ?俺たちがこの世でいちばん美少年でしょ!!」と堂々と胸を張って“イケメンでしょ”を繰り返す、すっかりおなじみとなった挨拶で会場を笑顔に。癒し系スマイルを覗かせ、「元気、勇気、直樹~!!」と叫んだのは、美 少年の振り付け担当であり、メンバーカラーグリーンの優しき最年長・藤井直樹さん。「横浜アリーナ、来ちゃったぞー!! 今日はラストのラストまでファンの皆さんを幸せにします!」とノリノリで宣言したのは、藤井さんと共にラップ担当を務め、最近メンバーカラーを紫にチェンジした最年少の金指さんだ。美 少年の楽曲の歌声をリードする美声の持ち主である岩﨑大昇さんは、「イエーイ!!あんたが?」「大昇!!(大将)」「私が?」「大昇!!(大将)」とコール&レスポンス。美 少年イチのおしゃれ好き・衣装担当の佐藤龍我さんも「玄関開けたら~!!」と叫び「佐藤龍我!!」とコール&レスポンスでごはんのCMをイメージしたギャグ風の挨拶で盛り上げる。そこからキリッとした表情で「僕たち美 少年は皆さんを幸せにします」(佐藤さん)と堂々宣言!トロッコで客席を目の前にすると、手を振ったり、指ハートを作ったり、「この瞬間を待っていた」と言わんばかりの心底楽しそうな表情でファンと交流する6人。情熱的な愛を歌うオリジナルのラブソング「ねぇ もっと」では、浮所さんが「I miss you」と吐息のようにささやき、佐藤さんはラストに「ねぇ、もっと…」と甘いキメ台詞を。パフォーマンスやしぐさからは、華やかさとファンを熱狂させるパワーに溢れている。那須さんの「踊ってくれるよな?」という声で始まった新曲「Big Wave!!!!!!」は、底抜けに明るいハイテンションナンバー。今回のコンサートで初お披露目となった曲にも変わらず、サビではメンバーと一緒に手振りダンス&ジャンプで一体に。ビッグウェーブに乗った美 少年の勢いは猛スピードで加速をし続け、もはや誰にも止められないと期待が高まるナンバーだ。ことし帝国劇場で上演された『JOHNNY’S World Next Stage』でお披露目された「吉吉Bang! Bang!」に続いて、アガるハッピーナンバーがオリジナル曲に仲間入り。そして、新曲「Big Wave!!!!!!」の話から始まったMC。岩﨑さんが「皆さん、どうでしたか? 楽しい、皆で騒げるような曲が欲しいと相談してできた曲です」と説明。那須さんは「皆がさっそく覚えてくれているから嬉しい」浮所さんは「さすがです!!」とニコニコ。「皆でジャンプできたら楽しいけど、(飛ぶ場合)スニーカー履いて来てね」と岩﨑さん。初めて単独で横浜アリーナに立った初日を振り返り、「いやぁ、どうだった?」とメンバーに尋ねる那須さん。「昨日は見学でHiHi Jetsの皆が来てくれて。アンコールで出るっていう…ビックリしたね」。岩﨑さんは「そう。ちょうどMCで『昔、横浜アリーナといえば、SixTONESさんのライブやKing & Princeさんのライブを見学した時に飛び入りさせてもらったよね』って話をしていて。そこにサプライズで出てくれたっていう。伏線回収できた(笑)」と嬉しそう。横浜初日はSexy Zoneの中島健人さんがライブを観に来てくれた話になると、金指さんが「(中島さんの)インスタグラムを見たんですよ。“久しぶりに彼を見たら、ラップをやっていたのに驚き”って。それがめちゃくちゃ嬉しかった!!ちゃんと1人1人のことを見てくれる」と声を弾ませる。那須さんいわく本番終了後、楽屋で中島さんから30分ほどアドバイスをもらったそう。岩﨑さんが「那須くん、何て言われたんだっけ?」とニヤニヤすると「健人くん、5回くらい『那須くんは爽やかだね』って(笑)」。「話と話のブリッジに入ってたね」(岩﨑さん)と、爆笑するメンバーたち。浮所さんは「『ホントに来てほしいです』っていう熱烈なラブコールメッセージを送ったの。『そのラブメッセージがあったから、今日来たんだ』って…。ずーっとケンティだった。ホントにかっこいい!!大好きマジで」と中島さんにメロメロな様子。「健人くんからアドバイスいただいている時の浮所の顔はマジ、乙女なのね(笑)」(那須さん)と目がハートだったことも判明!盛り上がったのは、岩﨑さん、那須さん、藤井さん、金指さんの4人が現在撮影中のドラマ『春は短し恋せよ男子。』(日本テレビ系)の現場でのエピソード。最近、金指さんと那須さんが仲良しという話から藤井さんが「ドラマの撮影中もずっと話しているよね、ふたりで」と話を振ると、食べ物の名前をセクシーに言うという遊びをして盛り上がっていると発覚。さっそく、実践することに。「セクシーな言葉を言います…!!出汁巻きたまご」とささやく金指さん。那須さんも負けじと余韻のある言い方で「紅しょうが…」とセクシーに言い放つ。ちなみに佐藤さんは「もぐら」、岩﨑さんは「ビビン…バッ」、藤井さんは「だいがーくいも」、浮所さんは「ぱ・ぱ・い・あ」、佐藤さんは「エスカルゴのオーブン焼き」をセクシーっぽく言い合い。ジャニーズJr.らしい、わちゃわちゃトークが止まらない。ユニット曲も満載で、その組み合わせならではの化学反応が爆発。ジャケットを翻し、長い手足で美しいパフォーマンスを披露した佐藤さんのソロ曲、那須さんがヴァンパイアとなって浮所さんと重なり合う姿に悲鳴が巻き起こった話題のあの曲、岩﨑さんが伸びやかな声で歌った外国曲、藤井さんの猫耳姿が見られる曲など、それぞれの見せ場も盛りだくさん。金指さんのヤンチャな持ち味が光る新曲「GET A CHANCE」も5月の大阪城ホール参戦予定のファンは見逃せないポイントだ。ラストスパートはもちろん美 少年オリジナル曲が満載。1年前のぴあアリーナMMで大好評だった、自転車に乗って花道を疾走する彼らが見られる「ザ・ハイスクールヒーローズ」も。瞬きをするくらい一瞬だったと言っていいほど、怒涛の1年を駆け抜けた美 少年の成長と進化は止まらない。ラストスパートで「最高の景色をありがとう」と笑顔全開だった浮所さん。「やっぱりこうやって皆と直接会えるのは嬉しいです。昔、Jr.祭りでJr.大勢でこのステージに立ったじゃない? その何年後かに美 少年だけでこの会場に立てていることがどれだけ嬉しいことなのか痛感しました。皆のおかげです。ありがとうございます」と感謝の想いを語りながらファンをみつめると会場に温かい空気が生まれる。最後は「皆にとっても、僕たちにとっても大切なこの曲でお別れしましょう」(那須さん)と、「Beautiful Love」を。この曲は美 少年が愛するファンに永遠の愛を誓うようなロマンチックな世界観のラブソング。美 少年というグループ名を背負うにふさわしいメンバーが勢ぞろいした彼らは、ますます美しいパフォーマンスに磨きをかけ、自分たちの神髄を追求し、ジャニーズイズムを届けてくれるだろう。世界中が笑顔になれ…というメッセージソングをまっすぐな眼差しで歌う、この6人が生み出すハッピーな世界の具現化を共に夢見たい。写真・渡辺美知子 取材、文・福田恵子
2023年04月05日本来2020年に開催される予定だった、現メンバーでの10周年を記念したアリーナツアー。新型コロナウイルスの影響でやむなく中止となった公演が、3年越しでようやく開催された。幕張メッセ国際展示場と大阪城ホール、各2日間行われたアリーナツアー、その2公演目、幕張メッセ2日目の模様をレポート!アーティストとファン、ひねくれている者同士のケミによる幸せなグルーブ!徐々に音量が大きくなったSEがとまり、拍手と歓声が上がる中、尾崎世界観さん(Vo・Gt)、小川幸慈さん(Gt)、長谷川カオナシさん(Ba)、小泉拓さん(Dr)の4人が登場。ヘビーなギターリフが轟き、「身も蓋もない水槽」からライブがスタート。尾崎さんは冒頭の歌詞を「緊急事態宣言から約3年幕張メッセには張りつめた空気が漂っていてせっかくだから今日はあんたたちと3密よりも親密になりたい」と変えて歌い、この3年間を踏まえた開幕宣言にオーディエンスの熱量が一気に上がる。尾崎さんが間奏で「忘れてねえよ3年前を」と呟いた後、この3年間のうっ憤をぶつけるかのように歌う。まさに、張りつめた空気が充満するが、一転してまろやかなイントロが鳴り、ふわーっと音像が広がる「しょうもな」へ。ひりひりするような文系ロックの新鋭として音楽シーンに現れたクリープハイプだが、今やその楽曲はどんな曲線も自在に描ける自由度の高さがあり、どんどん多彩になっている。2021年に放送されたテレビ東京系水ドラ25『八月は夜のバッティングセンターで。』のオープニングテーマとして書き下ろした「しょうもな」も、焦燥感と甘酸っぱさが立体感を伴って押し寄せるクリープハイプの進化形だった。尾崎さんが「クリープハイプのお客さんは常に何かを探ってる。クリープハイプはそうじゃないと見つからないバンドだと思う。ちゃんと世の中を見て、探っている人に届いて、見つけてもらったからこそ、こうやって大きな会場が埋まっていると思っています。(制限無しの声出しは)今までさんざんダメだって言われてたから迷いもあると思うけど、その迷いこそが今日このバンドを観に来ている本質なんじゃないかと思います」と口にし、ストレートに感謝を伝えた。ライブ中盤で尾崎さんは、「最近自分の歌真似をメディアで見る機会が増えた」と話した後、「歌い方は特徴があるかもしれないけど、クリープハイプの本質は曲の良さ。この声とこの歌い方で曲が良くないと届かない。ハードルを上げてますが、軽々と超えてみせます」と言って、「ボーイズENDガールズ」へ。そう、何せ曲が良いから、一過性のインパクトではなく、今ここで1万2千人キャパのワンマンを成功させているのだ。メジャーデビュー当初、周囲の喧騒に対し、楽曲の中でも外でものたうち回っていたクリープハイプだが、自らの本質を対象化し、だからこそ何が起きても大丈夫だと言わんばかりの佇まいで名曲群をまっすぐに解き放つ。そして、ダイレクトにオーディエンスの心をつかんでいく様はとても多幸感に満ちていた。この曲にインスパイアされ、クリープハイプのMVをずっと手掛けていたことでも知られる松居大悟監督が映画『ちょっと思い出しただけ』を制作したことも記憶に新しい「ナイトオンザプラネット」。まずは尾崎さんがアカペラで歌い、長谷川さんが鍵盤を担当したバンドアンサンブルに突入。夜という親密で艶やかで謎めいた時間にまつわる物語を、現行のインディーR&Bのビート感を感じさせるトラックに乗せるのもまた新しいアプローチだった。最後に尾崎さんは、〈それでちょっと思い出しただけ〉と歌ったが、“ちょっと”といいながらも、多大なる感傷を秘めたそのフレーズはとてもマジカルで、まるで映画『ちょっと思い出しただけ』が凝縮されたように聴こえるのがすごい。「ひねくれてる人間がこんなこと言うのは気持ち悪いけど、ひねくれた人間が言うからこそ意味があるんじゃないかと思って言います。今日は来てくれた人を心から幸せにしたいです」と尾崎さんが言うと、大きな拍手が起こった。それを聞きながら尾崎さんは「したいっていうか、する」と照れ気味に口にした。そんな約10年かけてたどり着いたストレートな告白から始まった後半戦。まずは、3月29日にリリースするEP『だからそれは真実』に収録されている「本当なんてぶっ飛ばしてよ」を披露。ファニーなビートがとても新鮮で、オーディエンスの手が自然と上がる。代表曲「愛の標識」は〈死ぬまで一生愛されてると思ってたよ〉という一節が何度も繰り返される別れの歌だが、尾崎さんは最後、「死ぬまで一生愛されてると」と歌った後、素に戻ったような声で「思っててもいいですか?」とオーディエンスに問いかけた。大歓声が上がり、万感の表情で「思ってるよ」と想いを込めて歌った。その後の「栞」では、サビで桜を模したピンクと白の紙吹雪が舞い、エモーションが極まった。長谷川さんがボーカルを担い、ビジョンに燃え盛る炎が映った「火まつり」、「週刊誌」、「社会の窓と同じ構成」と次々と曲が披露され、フロアのあちこちから「最高!」という声が上がる。そして、あのベース音が聴こえ、オーディエンスが絶叫。「HE IS MINE」だ。間奏で尾崎さんが、「昨日はめちゃくちゃ盛り上がったけど、今日はどうする?」と挑発すると、割れんばかりの大歓声が上がる。「昨日と比べるのは、昨日を越えるためでしょ。3年ぶりのあれは格別で感動したんだけど、あっさりとたった1日でそれを越えてくれませんか?」とさらに挑発。1万2千人の「セックスしよう!」という声が轟き、銀テープが舞う。尾崎さんが「1億回再生突破した曲もないし、ドラマの主題歌にもならない。そういう曲ばかりでもこんなに大きな会場を埋めてもらえているのは本当に幸せなことだと思います。ちゃんと見つけてもらってるっていう喜びがあるから裏切れない」と話し、長谷川さんの方を見る。それを受けて長谷川さんは、「皆さんもひねくれてらっしゃるから見つけてくれたんだと思う」と口にした。この日、クリープハイプのメンバーは幾度となく感謝の気持ちをオーディエンスに伝えた。そのムードは最後まで貫かれた。「こちらはいつでもどの場面でも、そこに歌を置いておきます。でもせっかくここにいてもらってるから、あと1曲一生懸命歌います。ひねくれたバンドだから、少し背中を押しただけでメッセージソングだと思われるのは恥ずかしいんだけど」と言った後、少し間を空けて笑顔を浮かべながら「実際めちゃくちゃメッセージソングです」と言った尾崎さん。ラストの曲は、「二十九、三十」。渋谷のスクランブル交差点、がら空きの新幹線、道頓堀、京都タワー、黄色のテープを巻かれ使用が禁止されたブランコのある公園、「休業宣言」の張り紙…コロナ禍における、日本の様々な景色がビジョンに映し出される。メジャーデビュー10周年を迎えた感謝だけではなく、この3年間の苦難の季節を経て、ここに聴き手がいてくれることへの感謝も込められた「二十九、三十」を演奏し、尾崎さんはメロディに乗せて「ありがとう」と歌った後、再び「ありがとう」と口にした。Information尾崎世界観(Vo/Gt)、小川幸慈(Gt )、長谷川カオナシ(Ba)、小泉拓(Dr)からなる 4人組ロックバンド。2012年、アルバム『死ぬまで一生愛されてると思ってたよ』で メジャーデビュー。2014年には日本武道館2days 公演を行うなど、シーンを牽引する存在に。 2018年の5月11日には約4年ぶりとなる2度目の日本武道館公演「クリープハイプのすべて」を開催。2021年12月には6thアルバム『夜にしがみついて、朝で溶かして』をリリース。『だからそれは真実』メジャーデビュー10周年を締めくくる新作EPが3/29に発売!TOHO animation10周年企画「TOHO animation ミュージックフィルムズ」への書き下ろし曲「凛と」をはじめ、PARCOで開催された展覧会「クリープハイプの声をシャワーのように浴びる展」のテーマソング「本当なんてぶっ飛ばしてよ」、長谷川カオナシが作詞作曲した「朝にキス」、配信リリースされた「愛のネタバレ」、さらに尾崎世界観による弾き語り曲「真実」まで、クリープハイプならではの個性が炸裂した5曲を収録。次ページ>>クリープハイプ の画像特設ページはコチラ文・小松香里
2023年03月28日Nissyが現在、6大ドームツアー『Nissy Entertainment 4th LIVE ~DOME TOUR~』を開催中。ソロアーティストによる6大ドームツアー公演は、史上2人目。2023年2月16日(木)、17日(金)に行われた東京ドーム公演ももちろん超満員。3時間半にわたる“Nissy Entertainment”から17日の模様をレポートします。コロナ禍を乗り越え、Nissy Entertainmentのパワーで6大ドームツアーを開催中!Nissy Entertainment 4th LIVE 〜DOME TOUR〜at TOKYO DOME 2023.2.172023年8月6日でソロアーティスト活動を始動してから10周年を迎えるNissyさん。今回の全国ツアー『Nissy Entertainment 4th LIVE ~DOME TOUR~』は、昨年10月21日の埼玉・ベルナールドームでスタート。当初は5大ドームツアーの予定が、Nissyさんの地元北海道の札幌ドームでの追加公演が発表され、6大ドームツアーに。これはソロアーティスト史上なんと2人目の快挙とのこと。昨年5月にリリースした最新アルバム『HOCUS POCUS3』を引っ提げたステージ。演出、衣装、映像、ライブの総合演出をすべてセルフプロデュースしたNissy Entertainmentだ。現実からNissy Entertainmentの世界へ――。ライブの世界に誘導してくれたのは、AIの「THREE」。来客者をスキャニングして、さまざまな角度で会場に集まったオーディエンスを遊び心たっぷりに分析。LIVE開始前の会場の期待値がグングン上昇していく。1曲目は「Do Do」から。この曲は、リリース発表直前、「いつになったら君の前で歌っていい?」というメッセージを掲げたティザー映像やコロナ禍のエンタメ業界への想いを込めたミュージックビデオが話題になった曲。ミュージックビデオ内とのシンクロはNissyお得意の!?伏線を回収だ。2曲目からはダンサーと共にムービングステージで踊りながらオーディエンスの目の前へ。疾走感溢れるナンバーを、目まぐるしく飛び交う炎の特効が盛り上げる。ジャケットを脱いでベスト姿になったNissyさんが「東京の皆さん、元気ですか?」と呼びかけると「元気!!」とありったけの声で叫ぶオーディエンス。「東京は2日目でございますが、皆さんと今日会えたここは1回目。初めまして皆さん!」「もっともっと行けますよね?男の声、聴こえないなぁ。男、声を聞かせろ!女の子も負けてられないよね?女の子、声を聴かせて!」とコール&レスポンス。東京ドームに久しぶりに歓声が戻ってきたのを実感するひとときだ。まるで虹色のカーテンかのような水の演出が煌めく中、その美しい歌声に会場のあちこちからため息が漏れたのは、ラブバラード「君に触れた時から」。“年齢はただの記号”という言葉は、彼のためにあると思うほどに36歳という年齢を感じさせない。まるで永遠のピーターパンのような奇跡のビジュアル。そんなNissyさんが届ける透明感溢れる研ぎ澄まされた歌声に、うっとり聴き入るオーディエンスたち。歌うために生まれてきた選ばれしシンガーが奏でる圧巻のメロディに、誰もが陶酔していく。ラストは涙を浮かべているように見えるほど、目を潤ませて歌う姿が印象的だった。オーディエンスの「Nissy~!!」と叫ぶ声に反応して、何度も「ありがとう」を繰り返すことから始まったMC。「すごいっすね。むっちゃ元気やね。有り余ってるね、元気が」と嬉しそうに顔をほころばせる。「自分たちの声、いろんな人たちの声を聴いたのは、何年ぶりですか?」と問いかけると、会場にはそれに応える声が溢れる。親しみを込めてオーディエンスとやりとりを繰り広げた後、熱く語り出したのは、徐々に緩和されてきたコンサートのガイドラインによって声出しが可能になった現状と、それまでの道のりについて。「2月4日の京セラドームから、100%皆さんの声を聴ける環境になったんですね。そして、昨日の東京ドームで2日目。去年の西武ドーム(ベルーナドーム)は、(声出しが)許されてなかったんですよ。その時、こんな環境のツアーは、2度と無ければいいなって思って…」と、歓声を失ったコンサートの空間にたった心境を話す。拍手でやりとりしてきた西武ドーム、ナゴヤドームを経て、12月の福岡ドームから僅かながらに歓声を発せられるようになり、2月4日の京セラドームから100%の声出しが可能になった、とツアーの中でも変化がたくさんあったという。「僕がこのアルバム『HOCUS POCUS 3』を作った2020年の3月末くらいは、生活するのもままならない環境で心が何回も折れて。洋服を買いに行くことも、大切な人と会話すらできない。そんな中でも、エンタメって絶対必要だからやらなきゃと思った」と、アルバムを制作し、ドームツアーを決断した心の内を明かす。自分の生活もずっと1人で孤独との戦いだった中、歌詞が思い浮かばないという辛い経験もあったというNissyさん。そんな時、自分を救ってくれたのもやはりエンタメだったという。「偶然YouTubeでチョコレートプラネットさんのコントを見たんです。それは『静かにしろ』っていうコントで。僕ら、静かにしなくてはならない環境だったときに『静かにしろ』がこんな風に笑いになるなんて、こんなエンタメがあるんだって本当に、素直に救われて。今回のアルバムには、うまくいってないことをベースにして、それをエンタメにして、どうやったら、皆さんに楽しんでもらえるか考えました」。試行錯誤の中、世に生み出されたのが、2017年から約4年半ぶりとなるアルバムだった。「コロナ禍で起きた出来事に関しては今後、教科書に載るけど、エンタメは教科書にほぼ載らない。だったら、自分のアルバムを手にとってくれた人が10年後になぜこんな展開のストーリーだったんだろうと思った時にああ、そういえば10年前に(コロナ禍が)あったなって知る教科書になってくれたらいいなと」と、2022年に発表されたアルバムの楽曲がこのご時世を感じ取ってもらう教科書を作り上げる気持ちで作り上げたのだと説明した。「ツアーの発表も、『えっ、このタイミングでドームツアーやるの?』って頃。でも、何かしら前に進まないと…。一歩前進するためにドームツアーを決めました」。それだけでなく、全国でコンサートをやることでその地域の経済をまわせたらという願いもあったそう。さまざまな想いを語ったNissyさんは、スッキリした表情に。そして、「毎回言っているけど、この会場にきてくれたことを感謝しています」。ライブの幕間では、チョコレートプラネットとNissyさんが共演を果たし、「静かにしろ」のコントを繰り広げるコント映像や、コロナ禍であるミッション遂行するためにタイムトリップしてきた主人公を演じるドラマ映像も。他にも「Nissy EntertainmentオールナイトNissy」というラジオ番組映像など、盛りだくさん。俳優のNissyさん、ラジオパーソナリティのNissyさん、お笑いを届けるNissyさんなど、ファンが見たいエンタメがこのコンサートで全部見られてしまう贅沢さ。こだわりが細部まで詰まった見応え十分な映像もNissy Entertainmentの魅力のひとつだ。アンコールでは、最後に皆で一緒に記念撮影をしたり、ストーリーズを撮ったり。とにかく最初から最後まで楽しむ心意気が詰まったステージ。なんと、即興で他のアーティストの楽曲を歌うサービスまで。オーディエンスと過ごす時間が愛おしくてならないということが伝わってくる3時間半。最後のトークでは「MCで長くしゃべりすぎて、しゃべることがない(笑)。思いは伝えられました。皆、メシでも食いに行く?(笑)」と東京ドームのオーディエンス全員と食事できる場所を探そうと冗談を言うおちゃめなひとコマも。ラストに「今年10周年を迎えるので、また何かできたらいいなと思っていますが、絶賛考えている最中。またぜひお付き合いいただけたらと思っています。(中略)時間は止まってくれないけど、また今同じ時代を生きている同士として、この続く時間を一緒に過ごしていきましょう。今日の思い出が皆様のパワーになってくれたらと思っています」と挨拶を。ドームを埋め尽くすファンをトリコにしてしまう愛情溢れるサービス精神で10周年からのNissy Entertainmentも見る者を熱狂させていく。© TM & © 2023 Sesame Workshop、© 2023 Peanuts Worldwide LLC、© TM & © Universal Studios. All rights reserved写真・田中聖太郎写真事務所 取材、文・福田恵子
2023年03月26日SHINeeのリーダー、ONEWのソロコンサート「ONEW CONCERT "O-NEW-NOTE" in JAPAN」が2023年3月14、15日の2日間に渡って東京・国立代々木競技場第一体育場で開催された。SHINeeのカムバック予告もあった、3月15日のライブレポ!ONEWも身震いした、歓声に包まれたステージ!今回のコンサートは韓国で行われた同名コンサートの日本公演。昨年、日本で開催されたソロツアー「ONEW Japan 1st Concert Tour 2022 〜Life goes on〜」の追加公演以来、およそ半年ぶりの来日となった。「Sunshine」のイントロが始まると、花をあしらったイエローグリーンのカーディガンを着たONEWが花をバックに登場。サムホールになっている袖もかわいらしく、登場から笑顔を見せる。2階席のファンにも手を振ったり、前回のツアーで得た手応えが自信につながっているのか、序盤から余裕を感じさせた。新曲「Anywhere」に続いて、「Sign」ではまるでミュージカルの登場人物のように指ハートをしたり、ステップを踏んだり、表情豊かに歌い上げる。曲の合間にはかごから一輪の花を取り出し、客席に豪快に投げるサービスも。一転、「On the way」ではセンターステージにてスタンドマイクで歌い踊る。アコースティックギターのサウンドから始まる新曲「Paradise」はアップテンポのリズムに合わせてジャンプしたり、軽やかなダンスでONEWらしさ満点のステージでオープニングを終えた。「みなさん、こんばんはーーーーーーーー!」と超ロングトーンで挨拶すると、「これだけみなさんの前でライブするのが本当にうれしいですね」と半年ぶりのファンとの再会がうれしくてたまらない様子。しかも今回は日本のコンサートでは久しぶりに歓声が許された公演。「みなさんの歓声を聞きながら公演するから、本当にドキドキします」というと、客席からは大きな歓声があがり、それを聞いてONEWは大きく手を広げて歓声を思う存分味わいながら、「感動です!ありがとうございます」と思わず身震いしていた。コンサートのタイトルに”O-NEW-NOTE”、 “香調を意味するノート”と名付けられているように、今回のコンサートは香りがテーマ。コンサートの合間で流れる映像でもONEWが香調師のように花や草木など自然のものから香りを抽出する映像が流れ、さまざまな香りをイメージした演出がなされていたが、ONEW自らタイトルの意味を解説してくれた。「香水の香りには3つの種類があって、ベースノート、ミドルノートそしてトップノートがあります。その3つがあわさって1つの香りの香水ができます。今日は香水のように僕のいろいろな魅力をお見せしたいです。楽しみにしてください」。そして今回のコンサートは韓国で3月6日にリリースされた初の韓国フルアルバム『Circle』を引っさげ開催されたもの。「新曲が多いから、みなさんちゃんと意味がわかるか心配でしたけど、(前回のツアーとは)違う魅力だから、楽しんでくださいね」とあらためて公演への想いを伝えた。そして始まった「DICE」では、客席からコールが飛ぶ盛り上がり。続く「Yewoobi」は、天気雨を意味するタイトルにふさわしく、雨降る森をバックに、ブラウンに統一した衣装をまとったONEWはまるで森の中の大樹のよう。しっとりと、淡々としたONEWの歌声がまるで降りしきる雨音のように心地よい波動となって会場を満たしていく。「Love Phobia」では一転して、ピンクの照明の中で大人なムードに。「Cough」、「Always」ではファルセットの美しさが際立ち、途中、何かを思うようにステージの上を見上げていたのが印象的だった。曲が終わって「さっきの曲を歌ってからずっと心が(手をゆらゆら動かして)します。揺れる。『泣いたらダメ』と考えながら歌いましたけど、どうでしたか?」と問いかけると、客席からは大歓声がわきあがり、その反応に思わず「よかった!」とホッとした表情を見せた。続いて、ステージにはピアニストとギタリストが登場。ONEWも気心が知れているのか、2人を紹介する声がうれしそう。そして華やかなピアノの旋律が唐突に始まると、ピアノにもたれたONEWが慌ててそれに付き合い、SHINeeの「An Encore」のサビパートを歌い出す。「実はこのパートは僕が休むための時間だけど、歌っちゃいました。それで歌詞を間違えてしまいました。でも演奏が素晴らしかったから(よかった)」と言うと、客席からはあたたかい拍手がわきあがる。一方のギタリストも即興で「Replay」を弾きはじめ、またしてもONEWがそれに合わせて歌い出し、「韓国でも日本でもデビューした曲ですよね。メンバーに会いたいなあ!」としみじみ。「ここは SHINeeがデビュー前にライブしたところですよね。初めて日本で公演した場所だから、いろいろ意味がある、思い出がたくさんある場所ですよね。こんな大きなアリーナで、みなさんとまた会えたからうれしいです。みなさんのおかげです、ありがとうございます」とあらためて感謝の気持ちを表現した。韓国のコンサートでは「夜と星の歌」という曲がセットリストに入っていたのだけど、意味と発音が難しいかなと思い、今回は他の曲を準備したそう。でも、「それがさみしい人のために、ここでちょっとだけでも一緒に歌ったらどうかと思って」ということで、ピアノとギター伴奏で少しだけ観客も一緒に歌うことに。客席から聞こえる歌声に、ONEWは「みなさんと一緒に作る公演ですね。うれしいなあ!」と満面の笑み&拍手で讃えた。ここからはピアノとアコースティックギター伴奏によるバラードパート。「Under The Starlight」にはじまり「Timepiece」、「Mind Warning」をメドレーで歌いつないでいく。シンプルな構成なだけにONEWの素晴らしい歌声が際立って、拍手と歓声がなかなかやまないほどだった。続く「Illusion」ではたっぷりの声量で感情豊かに歌い上げ、会場をONEW色に染めた。海をイメージした映像を挟んだ後には、まるで海の中のような雰囲気で歌われた「In the whale」に続き、真っ赤な照明の中でセクシーなダンスが映える新曲「Expectations」、そして艶っぽい表情で「Beauty」と一気に駆け抜ける。トークでは「日本のオリジナル新曲、そしてプラスワン、もう一曲あります。準備しました!」とネタバレしたり、「もしかしたらアンコールとか、したらいいじゃないですかね」とアンコールを予告して、本編最後の曲「No Parachute」がスタート。曲間に銀テープが飛び出すとともに、会場が一気に香りに包まれ、まさに「ONEW NOTE」の名前にふさわしいラスト・ソングとなった。香りにまつわる想いを語った映像が終わると、いよいよアンコールがスタート。繰り返されるメロディと淡々としたリズムながら力強さと独自の世界観に引き込まれる「O (Circle)」ではONEWが今いる到達点を感じさせるパフォーマンスで場内を圧倒し、「さっき言ったプレゼントです!」という声で始まった「INSPIRATION」ではステージから大きく手を降り、客席も一緒に踊らせる。大きな笑顔で楽しそうに歌いながらジャンプすると、最後はダブルピースからの「わーー!」っと絶叫&ダンサーたちとハイタッチするほど、感情を爆発させた。「INSPIRATION」は3月22日にデジタル配信スタートしている日本オリジナルの新曲で、「ファンのみなさんと盛り上がりたくて作った曲です。みなさんも盛り上がって楽しんでくださいね」とアピール。そしてもう1曲、「Knock On My Door」も同時配信されるので、「これも聴いていただきたいんですけど、自分の携帯が(手元に)ないから、無理かな」と残念がっていた。「でも、みなさんと、この意味がある場所で一緒にいられたから、胸がいっぱいです。いつまでかわからないけど、いつまでもみなさんの笑顔とか、みなさんの幸せとか、安心とかのためにがんばりますね、僕は!」と力強く語った。そして、本編最後に会場を満たした香りについて、「今、香りを感じてますか?いいにおい?私が作ったNOTEです。この香りはみなさんにどんなにおいを感じてもらいたいか考えて、癒やされたらいいなと思って作りました。この香りのように、みなさんの隣で、かすかに、いつもみなさんの隣にいたいです。記憶の奥とかでも大丈夫だから、ちょっとだけでもいいですから」と、いつまでもファンとともに一緒にいたいと語った。最後には「みなさんの心があたたかくなる曲だと思います」と、会場の香りによく合う曲として「Shine On You」をしっとりと歌い上げる。ペンライトを掲げながら、左右にゆっくりと振りながら、最後には「愛してるよ」というメッセージも。「久しぶりに日本に来て、みなさんと会って、本当に本当に心の深いところから全体的に幸せです」と語り、幸せを噛み締めた。そして「SHINeeのみんなも、みなさんを待ってるから。ちょっと後にはSHINeeのアルバムが出るから、それも待ってくださいね」と、いよいよSHINeeのカムバックが間近であることを感じさせた。「みなさんの記憶の奥でも大丈夫だから、どこでも一緒に存在するだけでもいいから、幸せになるから、僕は。ちょっとだけでもいいから、記憶してくださいね」と語り、「Your Scent」でONEWのソロコンサートは幕を閉じた。次ページ>>SHINeeのリーダー、ONEW の画像特設ページはコチラ文・尹 秀姫 写真・田中聖太郎
2023年03月22日Travis Japanが世界デビュー後、初となるアリーナツアー「Travis Japan Debut Concert Tour 2023 THE SHOW~ただいま、おかえり~」を開催。アメリカ留学からの帰国後、初めてファンと「ただいま」「おかえり」の言葉を交わしたコンサートから2023年3月12日(日)神奈川・ぴあアリーナMM昼公演の模様をお届けします。堂々と花道を歩いてTravis Japanが帰ってきた!2022年10月、配信シングル「JUST DANCE!」で世界デビューを果たしたTravis Japan。アメリカ・ロサンゼルスでの留学生活から帰国後、初めてのツアーのタイトルには“THE SHOW”の文字が。世界で勝負してきたダンスパフォーマンスを繰り広げるステージには、SHOWの幕開けを待ちわびるかのように赤い緞帳が艶めき輝いている。心の高鳴りを煽るカウントダウンと共にTravis Japanが登場したのは、ステージ上空。真っ白なオープンリムジンに乗って、華々しく幕開け!宮近海斗さんの「ただいま」の声で会場が大歓声に包まれるなか、1曲目の「The Show」がスタート。巨大LEDには、彼らが葛藤や苦悩を抱えながら戦ったアメリカでの日々をイメージさせるハリウッドの街並みが映し出されている。「覚悟はいいかい」「一緒に行こうぜ」と、これから始まるショータイムに誘うように歌う7人。曲のラストでは東京タワーの前に到着。颯爽とオープンカーから降りると、黒タキシードで「PARTY UP LIKE CRAZY」を。この曲は、野外音楽フェス「ライジング・ジャパン・ミュージックフェス」でも披露した曲。レッドカーペットの花道を堂々と歩く姿が頼もしい。ステージに大階段が登場し、まるで本場のHollywoodのようなSHOWを繰り広げたのは、彼らの代表曲のひとつである「夢のHollywood」。赤のベロアスーツを身にまとい、ステッキとタップダンスで一糸乱れぬパフォーマンスを。このバージョンは、2018年3月26日に横浜アリーナで行われた「ジャニーズJr.祭り 2018」単独ライブを思い起こさせる演出だ。川島如恵留さんのピアノ伴奏で歌った「Happy Groovy」のジャズバージョンでは、川島さんと松田元太さんが見つめ合いながらアカペラでサビを歌う姿に会場から歓声が。そして、赤いハットを被って歌った新曲「Swing My Way」では、留学で鍛えられた英語力を発揮しながらインパクトあるダンスを披露。この曲の演出は、ブロードウェイ・ミュージカルの振付師、ボブ・フォッシーを彷彿とさせるものに。ユニット曲では、宮近さんと中村海人さんがKis-My-Ft2の北山宏光さんと藤ヶ谷太輔さんの「FIRE!!!」を。球体LEDが会場を巨大ダンスフロアのミラーボールのように眩しく照らす中、挑発するような誘惑の艶めきダンスで会場を魅了。V6の「PINEAPPLE」では吉澤閑也さんのソロから始まり、椅子に座ってしなやかなダンスパフォーマンスで大人な雰囲気を醸し出す。川島さんと松田さんは、少年隊の名曲「君だけに」をしっとりカバー。ラブバラードに合せて、切ない表情を見せ、時にはふたりで指をからめながらコンテンポラリーダンスを披露。大量の白い羽根の中で舞い踊り、曲の最後には愛し合う恋人同士を演じるかのように松田さんが川島さんを後ろからそっと抱きしめる姿も。Sexy Zoneの「LET’S MUSIC」をカバーしたのは、七五三掛龍也さんと松倉海斗さん。スタジャンの衣装で片手にラジカセを持って登場し、グルーヴィーなストリートダンスを。手拍子をしたり、ジャンプしたりしながら、会場をひとつにしていく。虎のトロッコ=通称・トラッコで会場のファンの元へ駆け回ったのは、ニックネームが盛り込まれたメンバー紹介ソング「Unique Tigers」。笑いのセンスが抜群のリーダー・ちゃかちゃん、ゆるふわ天然な小悪魔・しめちゃん、気分屋マイペースなうみんちゅ、最年少愛されおバカのげんげん、優しきコレオグラファーのしーくん、ピュアにギターをかき鳴らすまつく、顔立ちが彫刻みたいにエレガントな頭脳派アイドル・のえさんと歌詞から7人のキャラがまるわかりの遊び心たっぷりなナンバーに笑顔がはじける。MCでは、「横浜最終日ですよ。このデビューツアーも最終日となってしまいましたねぇ」と、名残惜しそうな川島さん。七五三掛さんは「終わって欲しくないよねぇ?」と会場に呼びかけ、松倉さんは「早すぎない? 始まったのは、1月末でしょ」と、振り返る。この公演で22公演目だそうで、宮近さんが「22といえばね、皆さん知っての通りゆかりのある日ですよね?」と、ボケると「そうですね。我々Travis Japan、全員22歳になったことがあります。ありがとうございます」と懇切丁寧にボケを拾う川島さん。そんなやりとりに大爆笑する会場。たくさんのCMに出演していることや新CMの出演が決まったことを報告して、「昔、(報告することが)何もなかったから。『何か宣伝したいので、よろしくお願いします』って言っていたからね」と懐かしむ宮近さん。こうしてたくさんの活動を「宣伝できる今は幸せだ」(七五三掛さん)と感謝の言葉を伝える姿も。ラストの挨拶は、1人1人、デビューツアーを実現できた思いをファンに伝えた7人。自分の言葉で心を込めて言葉を投げかける姿に会場も大感動。トップバッターは松田さん。「こうやって僕たちがステージに立ってパフォーマンスをして、それを受け取ってくれる皆がいて。コンサートを一緒にできて、一緒の時間を過ごせるのは、何より幸せなことだと思います。僕はコンサートが一番好きです。いろんなお仕事をさせていただく機会がありますけど、その中でもコンサートが好きです。ファンのかた会えるし、自分たちの本業でもあるし。その時しかできないこと、その時しか出せないエネルギーだったり。“その時”を感じている感じ?(笑)」。うまく伝えられず、もどかしそうな松田さんの“らしい言葉”に会場は笑顔に。続けて、「ホントに何より皆に感謝しています。今日来るにもたくさん準備してくれたと思うし。エネルギーや愛情、パワーを感じて。こっちももっともっとお返しをしなきゃって毎度毎度思います。ツアーは終わっちゃうけど、これからもTravis Japanと一緒にでっかいでっかい大きな夢を掴みに行きましょう」。松倉さんは会場に「楽しかったですか?」と聞いてから、「デビューコンサート、こうやってステージに立っていて、改めてジャニーズにいて良かったなと。ジャニーズで良かったなと。Travis Japanでよかったなと。Travis Japanでデビューできて本当に良かったなと感じながら、このステージに立っていました。ただただ、幸せです、今。入所してから13年経つんですけど、本当に長い道のりだったなと。そして、いろんなことがあって、くやしい思いもあったし、乗り越えた壁もあったけど。何より楽しくアイドルとしてステージに立ち続けていたら、ありがたいことにファンの皆さんが僕たちを好きになってくれて…。気づいたら、デビューコンサートのステージに立っていました。改めてこれからもファンの皆と大きい夢を1歩1歩、手をつなぎながら、掴んでいけたらと思います」。自分のジャニーズ人生を感慨深げに振り返ったのは川島さん。「僕はジャニーズ事務所でデビューした人間の中でいちばん最年長でデビューしました。27才と11か月…。いろんな人生の選択肢が他にももしかしたら、あったかもしれません。あの時、もしかしてあきらめていたら、あの時、くじけていたら、あの時、一度白に戻したらとか、いろいろ考えたことがあります。でも、この道を選んで良かったなと心から思っています。いろんな数多く分岐する世界線の中で、この道を、この一色を、選んで良かったなって思います。僕の好きな言葉のひとつにこんなものがあります。白って200色あんねんて(笑)。黒も300色くらいあるらしいですよ。200色ある中で僕はこの白を選んだんだな。今みんながつけているこの白。ありがとう。メンバーカラーの白、Travis Japanの川島如恵留としての白。この色を数多くの中から、たったひとつのこの色を選んで、この道を選んで生きてきて良かったなと思います。皆がTravis Japanをデビューコンサートに連れてきてくれました。本当にありがとう。今度はTravis Japanが皆をいろんなところに連れて行くから。また次のコンサートで今日よりもっと輝いている笑顔を見せてください。本当にTravis Japanは幸せをもらっています。僕たちはそれに全身全霊で応えていけるように皆の日常に届けてあげられるように頑張るから…。引き続き応援をよろしくお願いします」。博識な川島さんの豆知識を聞いて「いや~、黒って300色あるんですね。初めて知りました」という言葉から始めたのは、中村さん。「ふと思ったことなんですけど、俺たちは、ここにいる皆に出会えてとっても幸せです。もちろん今日来られなかったファンの皆もそうです。だって、皆のおかけで俺らは今ここに立てているし。いろんな困難も一緒に乗り越えてきたのかなと思います。たまには辛い時もあるし、あったけど、一緒に乗り越えられたことが幸せだし。これからもいろんな大変なことがあると思うけど、俺らならできるよねぇ? 俺らなら越えられるよねぇ?世界とれるよねぇ?マジで皆のことを大好きだし、これからも幸せにしたいと思っています。だから、俺たちはずっと努力します。自分たちの夢、皆との夢、叶えるためにずっと努力するので、大変なときはお互い支え合っていきましょう」。「皆の声聞かせてください。楽しかったですか?」と会場のファンを笑顔で見渡したのは、七五三掛さん。 「Travis Japan、これだけ言いたいなっていうことがあって、言ってもいい? Travis Japan、デビューして帰ってきました。(「お帰り~」というファンの声) ありがとう。本当に良かったなと思います。この7人でデビューできて。一緒に夢をつかみとることができて本当に良かったなと思います。本当にありがとうございます。皆さんのおかげです。このコンサートで新しくイヤモニを作ってもらったんですけど、“Shime of Travis Japan” って刻みました。“Travis Japan”のしめっていう意味で作りました。メンバーがいるから俺はこうやって楽しく踊ることができて、歌うことができて。ファンの皆さんがいるから俺は素の俺でいられるし。皆の前に立つことができるし、コンサートをすることができています。その意味を込めて、イヤモニに文字を刻みました。ずっとTravis Japanでいたい。ここまで来るのに本当にいろんなことがあって。悔しいこともたくさんありましたし、もちろん楽しいこともたくさんあって。皆と一緒にデビューという夢を掴めたのは幸せなことです。これからも俺らTravis Japanについてきてください」。吉澤さんは「今日は幸せな時間をありがとうございました。めちゃくちゃ幸せでした。皆は幸せでしたか?」と、何度も“幸せ”という言葉を繰り返す。「俺は周りの人、メンバーの人、家族、いろんな人が笑顔で、幸せでいられるのが夢であり、目標。辛い時もたくさんあるけど、ライブに来て楽しんでくれることで幸せと笑顔を増やすことが、こうやってアイドルをしている理由です。昔話を言うと僕には親友がいて、小、中学の時にケンカばかりしていて、俺は『やめろ、バカだな。もっと楽しく笑顔でいればいいじゃん』っていつも言ってたんです。周りを楽しませるためにアイドルをしています。Travis Japanのファン、皆さんを愛しています。自分のファン、担当の人だけじゃなくて、本当に一人ひとりが愛おしくてしょうがないです。一人ひとりにファンサービスできてないかもしれないですけど、やってるつもりです。皆、気づいています。僕たちのパフォーマンスを見たり、動画を見たりして、笑顔になっていただけたら、満足です。そして、これからもTravis Japanの笑顔を守り続けます」。挨拶のラストはリーダーの宮近さん。「僕たちの、皆様の、念願でもあったデビューを叶え、デビューツアーとしてこのステージに立たせていただいています。ありがとうございます。振り返ると大勢の前でこうやって話していることが有り得ないことだなと思います。宮近海斗はあまり強い人間ではなく、トラブルがあったら、できるだけ避けて、いなせるものならいなしたいタイプです。真っ向勝負という言葉が苦手かもしれません。…そうなんです、ちょっと避けてきたんですけど、でも、いま俺が知ってる中で最強のグループのリーダーをやってます。この世にひとつしかないこの肩書きを、この上ないものにするべく、そして、誰もが認める、うらやむ肩書きにするべく、強く生きたいと思っています。なので皆さん、俺たちの…そして、俺の強さでいてください」。ファン1人1人に伝えるように、感動的な熱いメッセージを送った7人に贈られたのは、鳴り止まない盛大な拍手。そして、「改めて、我々Travis Japanから伝えさせてください。せーの、ただいまー!!」と、声を揃える7人に「お帰りー!!」と、ありったけの声で叫ぶファン。そんな家族のような愛情たっぷりのやりとりの後、「いくぞー!!Travis Japan」と叫んで、この日何度目かのデビュー曲「JUST DANCE!」を。会場全員で“ピロピロブンブンダンス”で一体になり、高らかにジャンプする姿がハッピー感満点だ。ファンとTravis Japanが「ただいま」と「おかえり」の言葉を幾度と繰り返したこのツアー。待ってくれていたファンの皆に直接「ただいま」と言いたいという彼らの想いが実現したステージは、これまでコンサートの最後に歌われてきたファンとの絆曲「Together Now」でラストを飾った。“君とまた時間を重ねたい”と願うバラードソングを歌いながら、再びオープンリムジンに乗って、旅立つ7人。次の夢のSHOW TIMEに向かって出陣だ。日本のトップアイドルとして世界に羽ばたこうとする彼らの夢はたった今、始まったばかり。どんな時も彼らを支えてきたファンと一緒に、ここからまた大きなグループへ進化していくことを誓う選手宣誓のような輝かしいステージだった。information写真・邑田卓也 取材、文・福田恵子
2023年03月16日「関ジャニ∞ ドームLIVE 18祭」を福岡、愛知、東京、大阪の4都市で開催し、無事完走した関ジャニ∞。冬の祭りで暴れまくった東京ドームのラスト、2023年1月9日(月)17時公演のステージをレポート。関ジャニ∞の妹分、会えそうで会えないアイドル・キャンジャニ∞の活躍も見逃せない!?2023年幕開けを飾るのにふさわしい、笑い満載、ハッピーな祭りに!左から安田章大、村上信五、大倉忠義、横山裕、丸山隆平。2019年の「十五祭」以来、3年ぶりに開催したドームライブ。昨年の夏は、関ジャニ∞にとって初となった日産スタジアム公演、長居スタジアム公演に続き、今回は同じ「18祭」を掲げたステージだ。デビューして18年間走り続けてくることができた喜びの想いを込め、1曲目に歌ったのは、待ちわびた今日を歌う「歓喜の舞台」。幕開けを飾るのにぴったりな壮大なナンバーで祭りが始まる。「声を出せるライブへようこそ、騒ごうぜ!」と安田章大さんが叫ぶと喜びの声をあげるエイターたち。「ど~も!安田章大です。教えてくれる?好き~? 」と会場に聞くと響き渡る「好きー!」。大倉忠義さんは「みんなをメロメロにしてやっぜ」。村上信五さんは「調子はどうだ?東京ラスト。今日はここに集まった5万5千人、全員でみんな一緒にばかになろうぜ~!」。エイターのテンションをあおり、「無責任ヒーロー」「前向きスクリーム」と畳みかけるように歌う明るいお祭りソングを披露して、関ジャニ∞ワールド全開に!「アラフェス」をオマージュしたおなじみ「ハチフェス」では、横山裕さんのこだわりの演出が光るジャニーズメドレーをお届け。「みんな、人は“一番”に憧れる。この中で誰が一番か決めてもらおう」という丸山さんのセリフから始まったKing & Prince「ichiban」では、「俺が一番!」「俺の方が一番!」と歌い合い、誰が1番か争いが勃発…!?KinKi Kidsの「たよりにしてまっせ」では、間奏で「俺を頼りにしちゃってる?」「金は天下のまわりもの」など、絶妙に可笑しい合いの手が。ジャニーズソングに愛とリスペクトが感じられながらも笑いに特化した演出が連続する中、嵐の「Monster」ではかっこいい関ジャニ∞を見せつける圧巻の忠実再現パフォーマンスを披露した。この日のMCでは、横山さんのプライベートトークからスタート。「ライブ前にジムに行ってるで。2時間半くらい。ずっとベンチプレス!バイクを漕ぐので1時間半くらい。好きな動画を見たり、台詞を覚えたりしながら」という話から、「1時間半でどこまで行けるか」という話に。「20kmくらいやから飯田橋?」と、おとぼけ発言をする安田さんに「どこからや? やすって変やなぁ(笑)」と爆笑する大倉さん。村上さんがコンサート当日「午前0時の森」(日本テレビ系)で生放送があるため、「誰か来る?」と言い出したことから、「こんな公開オファーないから行っといで!!」と、この日の深夜に仕事がないメンバーに猛プッシュする横山さん。安田さんは「番組に相談もなく、そんなポップに出られるの?」と驚き、丸山隆平さんは「ライブを見に来てる友達のけんちゃんと約束がある…」と困りつつも、大倉さん、安田さん、丸山さんの3人が生放送出演をかけて、じゃんけんをする。しかし、急に村上さんが「やっぱ年明けて一発目やからごめんな!!」と断ったことから、横山さんは「お前なんやねん? 俺、そういう女子めっちゃ嫌い。好きにさせといて、結局ふるやつ。俺も仕事やなかったら行こうと思ったのに。くやしいわ~。(丸山さんの親友の)けんちゃんの気持ちもお前考えろ。けんちゃんに謝れ!!」と、すねまくる姿に会場が笑いに包まれる。関ジャニ∞ライブでおなじみのヒーロー・エイトレンジャーも久々に降臨。今回は「エイトレンジャー・センターは俺だ!俺だ!の巻」。「センター顔って言ったら俺やろ!貴族顔やろ!」と、堂々胸を張る大倉さんに横山さんは「センターはリーダー性」とキッパリ。丸山さんは「新しい時代のヒーロー欲しくない?面白いのがセンターにふさわしい」と、ふざけ倒す。安田さんは、「じゃん俺、先代と同じサイズ感!」、村上さんは「俺が立ってるところがセンターやって言ってるやろ」と、おのおのがセンターにふさわしいと内輪もめをしていると新・悪の組織アンビ団が登場。「BAD団(ジャニーズWESTの中間淳太さん&桐山照史さん)に代わって俺らが相手だ!」と、新たな宿敵が登場して、爆笑コントを大展開。続いてのコーナーは、関ジャニ∞の妹分“会えそうで会えないアイドル”キャンジャニ∞。昨年の12月、約7年ぶりに秋元康さん作詞の新曲「ないわぁ~フォーリンラブ」を発表した彼女たちが夏のスタジアムライブに続いて参戦し、楽曲を披露した。関ジャニ∞のメンバーの女性アイドルぶりは、チャーミングで完璧な身のこなし。しかし、自己紹介がぶっ飛びまくり。「好きな言葉は、やさしさと思いやりと還付金。村子です!」と個性的なキャラクターが勢ぞろいだ。横子が「昨日ちょっとお知らせさせていただいたんですけど…。私たち、anan出ます!!」と突然、告知をする場面も。すると、「表紙があの子よね、キンプリの永瀬くんよね、確か。彼、まぁまぁねっ(笑)」とメンバー一同、女子トークで大盛り上がり。「関係者の皆さんが来ていらっしゃるから、ここで言っておきます。私たち次から表紙しか出ません!!」と横子。村子も「さぁ、写真を出すのはどこの出版社かしら?楽しみ」とノリノリだ。テンポ感も絶妙なやりとりは、無限に見ていたいほど面白い。ラストスパートは「ズッコケ男道」をバンド曲で届け、「勝手に仕上がれ」ではコール&レスポンスで盛り上がる。会場が一体になった最後の挨拶では、ペンライトの色が青一色に染まると、最初に安田さんが口を開いた。「『KANJANI’Re:LIVE 8BEAT』で“関ジャニ∞で良かった”って言葉がふと降りてきて、伝えたときに自分の想いがひとつ見つかった気がしました。あのときは、関ジャニ∞で音楽を届けられることが幸せで“関ジャニ∞で良かったな”って思ったけど、それはみんなが僕たちのことを大切にしてくれているから、“関ジャニ∞で良かった”って言葉が出たんやなって。ありがとう。これからも仲良くしてな」と優しい笑顔で微笑む。そして、マイクを使わず、地声で「最高~!!」。横山さんは「ライブをやっている時がいちばんいいなって改めて思います。それは皆さんのおかげです。ライブをやると楽しいし、すげー幸せです。東京ドームで2023年、関ジャニ∞すげーいいスタートを切れたと思っています。今年もなんか楽しいことをいっぱいしたいと思いますので、皆さん、俺たちについて来てください」と、生き生きした表情に。前日の東京ドームを振り返りながら語り始めた丸山さんは「昨日ちょっと同じ場面のときに泣きそうになってしまいまして…昨日の僕は、全部受け止めきれるほどの器がなかった。でも、今日は皆の声を聴いても、全身全霊で受け止めて返しますから。試していいですか? えー、皆さんの思いを口に出して、ひとこと叫んでもらっていいですか? 行くよ。3、2、1」とカウントすると、それぞれの熱い想いをありったけの声で叫ぶ会場。「全部聞こえました。全部受け止めました!今日ここでもらった皆の言葉、ここから先、絶対に返していきます。変わらず、関ジャニ∞を包み込んで愛してやってください」。いつになく真剣な表情の村上さんは、「長くやってきますとね。こうやってステージに立っている人にしか分からない、といえば語弊があるかもしれないですけど。言葉にできない思いというのが、すごく膨らんできまして。グループにいないと分からない、このグループだけの思いや気持ちというのは、もう18年やらしてもらってきて、改めて噛みしめさせてもらっています。十分に幸せな人生を歩ませてもらっている中で、これから皆さんの豊かな人生のひとつにぜひ関ジャニ∞を使っていただければ、幸いです。最後にひとこと…けんちゃんごめんなさい! 」。最後に丸山さんの友達に謝罪をするというオチで落とし、会場はドッカン大爆笑。しんみり語ったかと思いきや、最後に笑わせるトーク力に脱帽だ。笑いに包まれる中、大倉さんが話し始めると、また会場は静かに耳を傾ける。「ステージに立てていること、そして、グループが当たり前じゃなく続いていっていることに本当に感謝。奇跡のようだなと思っています。こんだけやっていると、その当時には分かってなかった曲の歌詞が染みてくるんですよねぇ。その時はね、皆に向けて、“気張ってこーぜ!”って言ってたのが、自分たちに言ってるように聞こえるようになったし。いろんな曲が、いろんな思いで愛せるようになったと思います」と、関ジャニ∞の楽曲への愛情も深まったことを語る。最後は15周年のコンサートでも歌った「ひとつのうた」を。愛しき言葉とメロディーを感謝の想いを込めて歌う曲で、「lalalalala…」というフレーズでは、会場が優しさに溢れたハミングで心ひとつに。いつまでも愛するファンと泣いて、笑って、共に歩んでいきたい――。まるで関ジャニ∞からのファンの皆へのありがとうのメッセージの曲に聴こえてくる。歌い終わると「みんなありがとう」と、横山さんが幸せそうな表情でお礼を伝える。18歳を迎えた関ジャニ∞は、東京ドームがよく似合う。大きな会場で歌い続けてきても、1人1人に思いを届けるように丁寧に、最後に感謝の想いを届けるのが恒例儀式。バックについてくれたLilかんさいやAmBitiousらはもちろん「皆さんの見えるところ見えないところにいる俺たちの大事なスタッフに拍手を」「今日もちっちゃいカラダで大きな声を出してくれた子どもエイターに」「そのお子さんを連れて来てくれたお父さんお母さんエイターに」「そして、今日、“そんな言うならついてくわ~”って連れて来られた人!」「初めて見たけど、“まあまぁこいつらやるな”っていう人!」と、村上さんの呼びかけでさまざまな世代や観客に贈られる拍手。この日いちばんの大歓声を聞かせてくれたのは、男エイター。会場が割れんばかりの雄叫びに「かっこいいぞ~!また来いよー!」と満面の笑みを覗かせる村上さん。そして、「元気なおじさんに拍手を」「陽気なおじさんに拍手を」と続く光景に、ジャニーズのコンサートでいちばん男性ファンが多いグループであることを改めて再確認。「素晴らしい5万5千人を集めてくださった東京ドームにも」と会場にも拍手を贈る手厚さ。「そして、いちばん大きな拍手を!俺たち関ジャニ∞の大事な、大事な、大事な、大事な、エイターのみんなに大きな拍手を」で皆に改めて拍手。鳴りやまない手拍子の音には、愛が溢れていた。さらに横山さんが「東京ラストです。本気で僕たちに声をください。そして愛をください。そして、俺たちが最高で、最強の~!!」のフリの後、全員で叫ぶ「関ジャニ∞!」は最強にパワフル。メンバーそれぞれが「幸せ」「感謝」という言葉を口にしていたが、そんな想いを感じながら歩めているデビュー18周年。関ジャニ∞が変わらず笑いとハッピーを届け、素晴らしいエンターテイナーであり続けてくれる奇跡に感謝したい。写真・くさかべまき 取材、文・福田恵子
2023年01月19日INIがデビュー後初のアリーナツアー「2022 INI 1ST ARENA LIVE TOUR [BREAK THE CODE]」を無事完走。東京、愛知、大阪、福岡をめぐる全4都市、追加公演も含めて全13公演を、誰ひとり欠けることなく駆け抜けた。ライブ序盤から盛り上がりは最高潮!左から、池崎理人、許豊凡、西洸人、松田迅、藤牧京介、木村柾哉、佐野雄大、尾崎匠海、後藤威尊、高塚大夢、田島将吾2022年12月17日、愛知・AICHI SKY EXPO ホールAにてスタートしたアリーナツアー最終日は、急遽追加された日本武道館での公演。ロケットが飛び立つがごとく、スクリーンが火花を散らしながら上にあがると、そこには全身黒い衣装をまとった11人の姿が。デビュー曲「Rocketeer」がスタートすると、激しい振り付けの合間に、思わず笑みがこぼれてしまうメンバーの表情を見つけることができた。この場に立てたうれしさと喜びが、ダンスする全身から、顔の表情から伺い知れて、見ているこちらも思わずグッと引き込まれていく。「Put your hands up (手を上げて)武道館!」という田島将吾のシャウトで始まった「Cardio」、燃え盛る炎をバッグに熱気ムンムンで見せた「BOMBARDA」まで一気に加速し、会場のボルテージを上げていく。「武道館―!盛り上がってますか!?」と木村柾哉が大きな声で問いかけると、武道館の客席からは大きな拍手が沸き起こる。「最終日の最終公演、みなさん盛り上がる準備はできてますか?最高に盛り上がっていきましょう!」と池崎理人が客席を煽ると、尾崎匠海は「これで本当に最後なんですけど、みなさんと一緒に僕たちもライブを作り上げていきたいと思っています。みなさん一つになって、今日はとことん楽しんでいきましょう!」と全員の気持ちをひとつにする。高塚大夢は「あらかじめ言っておきますけど、この2時間半、泣く時間じゃないですからね」と会場のMINI(INIのファン)とメンバーにも念押し。「楽しんで笑って帰れる2時間半にしましょう!」と気合を入れた。ラストは田島将吾が会場の全員に手を挙げるよう声かけ。「3階、手を挙げてください!」と呼びかけるも、武道館には3階席がないため、客席には“3回”手を上げ下げする人が続出。メンバーのツッコミを受けつつも、最後には会場全員の手を挙げることに成功した。気持ちをあらたにメンバー一同、「あけましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします!」と新年の挨拶をすると、メンバー唯一うさぎ年生まれの藤牧京介がINIの今年の抱負を語ることに。その合間に高塚大夢がタオルでうさ耳を作り、あまりのかわいさに会場は大盛りあがり。松田迅もうさ耳を作って藤牧の頭に載せようとしたが、「おれはいいよ」と断った藤牧の後ろでひそかに木村が手でうさ耳を作っていた。ちなみに抱負は「もっとたくさんのMINIのみんなに会うこと」だった。「僕たちにとっても思い出深い曲」と佐野雄大が告げて始まったのは、オーディション課題曲だった「RUNWAY」と「ONE」。今、この曲をINIがパフォーマンスすることで、あらためて彼らの成長を感じることができた。そんな2曲に続いて、VCRを挟んでの「Do What You Like」「KILLING PART」「AMAZE ME」はゴリゴリに踊れるだけではない、INIのかわいさを惜しみなく打ち出していく。「KILLING PART」は曲の合間に木村と佐野が手をつないだり、ステージを自由に行き交いながら、ファンとのコミュニケーションも楽しんだ。「AMAZE ME」では松田からねだって佐野にお姫さま抱っこをしてもらっていたが、曲の終わり頃には「すごい角度!」とメンバーも驚愕する抱っこの仕方になっていたのはご愛嬌。曲の合間に佐野と許豊凡の振りをメンバーが真似るパートがあったのだが、佐野は「うさぎ年なのでうさぎジャンプを」、許は「飛んでデカイハートを作りました」。先のVCRで木村が見せた「ぶりっ子」(藤牧談)、「おたがいの気持ちを確かめ合おう」というセリフをいかにかわいく言うか選手権が突如開催されることになり、まずはお手本として木村が披露。続いて池崎は大きな目をさらに見開いて、藤牧から「最下位です」の烙印を押されていた。そんな藤牧もやってみせ、「期待していたのとちょっと違う」と木村からツッコミが。最後は“キラキラアイドル”尾崎がザ・王道のかわいさを発揮し、文句なしに優勝した。「いつも僕たちを照らしてくれてありがとう」という言葉で始まった「Brighter」と「STRIDE」に続いてはユニットステージに。木村、後藤威尊、松田の3人がシャープなダンスで魅せた「DANCE #1」、オーディションから見てきた人にはおなじみ池崎、田島、西洸人のトリオによる「How are you」はメロディアスラップが耳に心地よく、尾崎、佐野、許、高塚、藤牧は5人5様の異なる歌声が重なり合って美しいハーモニーを織りなす「Mirror」を披露。全員が一定以上のレベルに達しているINIだが、中でも得意な分野に特化したユニットステージでは彼らの個々人の魅力と才能がより際立って感じられた。「またツアーをやることがあったら、また違うユニットでステージができたら」と尾崎も言っていたように、早くも別のユニットが楽しみにもなった。「つらいことがあった時、立ち向かうことも大切だけど、逃げるという選択肢も僕は間違いじゃないと思う。みなさんの逃げる先、癒やしの場所に僕たちがなれるように願っています」という池崎の言葉で始まった「Runaway」は、追加公演のためだけに準備されたステージ。11人が歌う後ろには、公式サイトで募ったMINIからの「INIに愛を伝える“11文字”」が映し出されていた。この曲の作詞にはメンバーの田島が参加。「ラップパートを作詞しました。意識したのは、僕たちの等身大の想いを歌詞にできればと思って作詞しました」と、リリックに込めた想いを明かした。タイトルツアーでもある作戦名「BREAK THE CODE」に挑み、パスワードを探す映画のように壮大なVCRの後には、「Password」、「CALL119」、「Shooting Star」と激しい楽曲を続けざまにパフォーマンス。ライブも終盤にさしかかったにも関わらず、まるで今ライブが始まったかのようなキレのあるダンスは、彼らのパフォーマンスにかけるはかりしれない情熱の表れ。どの瞬間も手を抜いてたまるかという意地すら感じさせた。ライブもいよいよ終盤へ。「Dramatic」、「BAD BOYZ」に続き、西の「今までやった曲、もうこのツアーで踊らないんだぜ。だから1つひとつ大事に、出し切って!」という言葉で気合をあらたにして、本編最後の「SPECTRA」へ。「声は出せないけど、持ってるもの全部振って!」という言葉通り、メンバーの気迫あふれるダンスに負けないくらい、会場のペンライトを振る腕にも気合がこもっていた。感謝の気持ちと涙があふれたアンコールアンコール1曲目はオーディションのテーマ曲「Let Me Fly〜その未来へ〜」。彼らにとってはじまりの曲を踊りながら、楽しそうにメンバーで目を合わせていたのが印象的。曲の終わりには木村が目をぎゅっとつぶったいい笑顔を見せて、エンディング妖精を飾った。この日の最後の1曲を残して、メンバーがツアーの感想と今の想いを語る時間が設けられた。冒頭のMCで高塚が「泣く時間じゃないですからね」と言っていたにも関わらず、ここではこらえきれず涙をこぼすメンバーが続出。佐野は「Let Me Fly〜その未来へ〜」を初めて踊った2年前を思い出しながら、この2年で出会ったMINIとメンバーについて言及。「メンバーがいいやつすぎて、ほんまに毎日めちゃくちゃ幸せ!」と泣きながら感謝の言葉を伝えると、両隣にいた後藤と池崎の手を握り、それを見た他のメンバーも全員隣のメンバーの手を取りあって、気づけば全員が手をつないでいた。松田はツアーを振り返って「本当にあっという間だったなって」と語りだし、あらためて武道館に立った喜びを表現。そして今日まで支えてくれた両親に「自慢の息子やろ!」と叫び、涙をこぼしながら笑顔を見せた。木村は長い長いお辞儀の後で、MINIをはじめスタッフへの感謝の言葉を口にしつつ、「INIは老若男女関係なく愛されるグループになると信じて、またMINIのみなさんに会える日を楽しみにまたがんばります」と涙をこらえながら宣言した。「みんな覚悟してINIやってます」と力強く言い放った西は、最初の頃はINIと引き換えにかつての仲間を失ってしまったという喪失感があったことを告白。「でも全然そうじゃなかった。みんな今でも応援してくれて、ツアーにも来てくれて、めっちゃ楽しかったってみかん食いながらずっと言ってて」と、自分の周りにたくさんの人がいることをあらためて感じたそう。「それだけ覚悟を決めてやってるし、本気だし、おれらグローバル・ボーイズグループって言ってるけど、まだまだこれからだって思ってるし。それくらい本気で世界に行きたいです」と、目線はずっとその先にあることを伺わせた。そして最後は「We Are」で、年をまたいで行われたINIの初アリーナツアーは閉幕。ステージの右端から左端までくまなく歩き回り、会場にいる1人ひとりと目を合わせるかのように手を振り続けた。客席を見ながら再び号泣する佐野を左右から支えるように尾崎と後藤が寄り添い、「ありがとう」「MINI大好きだよ」と惜しみなく気持ちを言葉にするINIの姿が印象的だった。そして早くもこの『2022 INI 1ST ARENA LIVE TOUR [BREAK THE CODE]』のBlu-ray &DVDの発売が決定!アリーナツアーに参加した人はもちろん、参加できなかった人も、次のツアーまで感動のステージを目に焼き付けよう。©LAPONE EntertainmentInformation「2022 INI 1ST ARENA LIVE TOUR [BRAKE THE CODE]」2023年4月19日発売初回生産限定盤(数量限定)Blu-ray ¥6050 /DVD¥5500通常盤 Blu-ray¥4950/DVD¥4400FC限定盤 Blu-ray¥7150/DVD¥66002022年12月25日(日) 東京・有明アリーナ公演を収録。 1ST ALBUM『Awakening』収録曲を中心に、初披露曲やユニットによるパフォーマンスなど、全22曲が楽しめる!※予約受付開始については後日発表予定。取材、文・尹秀姫
2023年01月11日