1月30日(現地時間)、第22回全米映画俳優組合(SAG)賞が発表になり、映画部門の作品賞にあたるキャスト賞を『スポットライト世紀のスクープ』が受賞した。4月に日本公開予定の『スポットライト世紀のスクープ』は、アメリカの「ボストン・グローブ」紙がカトリック教会で起きていた性的虐待の実態を暴いた実話を映画化した社会派ドラマ。「スポットライト」と題された特集記事を担当する記者たちを演じたブライアン・ダーシー・ジェームズ、マイケル・キートン、レイチェル・マクアダムス、マーク・ラファロ、リーヴ・シュレイバー、ジョン・スラッテリー、弁護士を演じたビリー・クラダップとスタンリー・トゥッチが受賞した。主演男優賞はレオナルド・ディカプリオが『レヴェナント:蘇えりし者』で受賞。主演女優賞に輝いた『ルーム』のブリー・ラーソンとともに2月28日(現地時間)発表の第88回アカデミー賞での主演賞受賞に王手をかけた。SAG賞に投票する映画俳優組合員は、アカデミー賞で投票権を持つアカデミー会員と顔ぶれが重なることが多く、アカデミー賞の俳優賞と授賞結果がしばしば一致する。助演男優賞に輝いたのは『ビースト・オブ・ノー・ネーション』のイドリス・エルバ。アカデミー賞候補にはならなかったものの、今回「刑事ジョン・ルーサー」でTV部門のTV映画・ミニシリーズ男優賞も受賞している。助演女優賞は『リリーのすべて』のアリシア・ヴィキャンデルが受賞、彼女もオスカー受賞にまた一歩近づいた。映画スタント・アンサンブル賞は『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が受賞した。今年はアカデミー賞の俳優部門の候補者が全員白人で、多様性に欠けるという批判が寄せられ、ウィル・スミス夫妻やスパイク・リー監督が授賞式のボイコットを表明しているが、SAG賞ではイドリスのほかに、TV映画・ミニシリーズ女優賞をクイーン・ラティファ(「BESSIE/ブルースの女王」)、TV部門ドラマシリーズ女優賞をヴィオラ・デイヴィス(「How to Get Away with Murder」原題)、同コメディシリーズ女優賞をウゾ・アドゥバ(「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」)、と計4人のアフリカ系俳優が受賞した。(text:Yuki Tominaga)
2016年02月01日来月28日(現地時間)のアカデミー賞授賞式でホストを務めるクリス・ロックが、何カ月もかけて準備してきたオープニングモノローグを、完全に書き換えることがわかった。授賞式のプロデューサー、レジナルド・ハドリン氏が明かしたもの。その他の情報今月14日のノミネーション発表で、昨年に続き演技部門20人が全員白人だったことは大きな批判を呼び、スパイク・リーやウィル・スミス夫妻らがボイコットを宣言。ロックはホストを降板するべきだという声も上がっていたが、ロックはそれについてコメントしないできた。先週金曜、アカデミーがマイノリティと女性の会員を増やすための新しいルールを発表し、バッシングはやや弱まっている。ロックは、バッシングが始まる前に書いたジョークをすべて捨て、これらの問題にも触れる新しいモノローグを書いているという。ハドリン氏は「彼は人々がその後、何週間も話題にし続けるようなことを言ってくれるだろう」と語っている。文:猿渡由紀
2016年01月26日アカデミー賞が、最近非難されている同賞における人種問題を受けて、改革を起こすことを発表した。2016年度アカデミー賞における演技部門でのノミネート者がすべて白人であったことを受けて、ウィルとジェイダ・ピンケット=スミス夫妻、スパイク・リー、マーク・ラファロら数々のスターたちがその結果に異論を唱えており、これに対し22日、アカデミー賞のシェリル・ブーン・アイザックス会長は、2020年までに同団体の女性と非白人の会員数を2倍に増やすことを目標にすると発表した。アイザックス会長は声明文の中で「アカデミーは業界が追いつくのを待つのではなく、業界を率先していくことになります。理事会と投票における新たな手法は即座に影響をもたらし、われわれの会員構成を大きく変化させる過程の始まりとなります」とつづっている。さらに理事会のメンバーに新たに3席を追加し、この3人によって同団体の多様性を促進していくことを目指すという。(C)BANG Media International
2016年01月26日ウィル・スミスが、妻のジェイダ・ピンケット・スミスとともに2月28日(現地時間)開催の第88回アカデミー賞授賞式をボイコットすることを表明した。昨年に続いて今年のアカデミー賞も俳優部門の候補が白人のみだったが、14日のノミネーション発表直後にジェイダはFacebookに動画を投稿、「有色人種の人々は、どれほどのパワーや影響力を培ってきたかに気づくときがきました。私たちはもう、どこに行くにも、招かれるようお願いする必要はないのでは?」と訴えた。ウィルは主演作『コンカッション』(原題)で第73回ゴールデン・グローブ賞男優賞候補だったが、アカデミー賞では主演男優賞にノミネートされなかった。ジェイダはこのこともあって、ボイコットという行動を選んだようだが、ウィル自身もABCのニュースで授賞式に出席するかと聞かれて「ノー。妻が行かないからね」と答えた。夫婦で話し合ったというウィルは「僕たちはこのコミュニティ(映画業界)の一員だ。でも、いまこの時期にあの場に立って『これでOKだ』と気持ちよく言うことはできない」と語った。今年の授賞式には『マルコムX』などのスパイク・リー監督も同様に、授賞式に出席しないと宣言しているが、音楽プロデューサーのクインシー・ジョーンズも出席するなら条件つきだと話している。プレゼンターを務める予定のジョーンズは、ノミネーションが多様性に欠けていることについて5分間スピーチできるならば出席するとアカデミー側に伝える意向だ。『スポットライト世紀のスクープ』で助演男優賞候補になったマーク・ラファロは、同作の宣伝で滞在中のロンドンで、ボイコットという行動を取ることについては「理解できるし、支持する」としながらも、「僕は、彼らとはまた別の被害者たちの代表として出席することになると思う」と語った。『スポットライト世紀のスクープ』は、カトリック教会が組織ぐるみで隠蔽してきた児童への性的虐待を報じた「ボストン・グローブ」紙の報道チームの実話を映画化した作品。同作で記者を演じたマークは「声を上げられずにいる性的虐待の被害者は数知れない」「彼らのために、この作品でオスカーに出席したい」と話している。(text:Yuki Tominaga)
2016年01月22日アカデミー賞の主演男優賞などの演技部門にノミネートされた20人が全て白人。それも2年続けて…ということから「オスカーは白すぎる!」と、いま問題になっている。過去2回オスカーを受賞しているジョージ・クルーニーは、こういった「業界の多様性のなさ」を嘆き、「Variety」誌に次のように語った。「10年前はもう少し状況は良かったのに…どれだけ多くのアフリカ系アメリカ人がノミネートされていたか。2004年頃なんかはドン・チードルやモーガン・フリーマンがノミネートされていた。それが、突然、間違った方向へ進んでしまった感じがするよ」。そして「アフリカ系アメリカ人は『この業界では代表になれない』とリアルでもっともな指摘をしているけど、本当にそうだと思う。それに、彼らが選べる質の高い映画もとても限られている」と述べている。「正直に言って、オスカーを検討するクオリティの映画の本数は20、30、あるいは40本あるべきだし、機会を増やすべきだと思う。ところでアフリカ系アメリカ人について話していたけど、ヒスパニック系はもっとひどい。なんとかしなきゃ。前はもうちょっとうまくいってたんだから」。黒人監督のスパイク・リーや女優のジェイダ・ピンケット・スミスは今年のオスカー授賞式はボイコットすると宣言している。授賞式は2月28日(現地時間)にハリウッドで行われる。(Hiromi Kaku)
2016年01月21日演技部門の候補者20人が2年続けて全員白人であることに批判が高まる中、マイケル・ムーアもオスカーのボイコット運動に参加するつもりであることを表明した。Thewrap.comに対して語ったもの。その他の情報批判は、アメリカ時間先週木曜日のノミネーション発表直後から起こったが、マーティン・ルーサー・キング・Jr.の生誕を祝う祝日である18日、スパイク・リーとジェイダ・ピンケット=スミスが、ボイコットを宣言し、大きなニュースとなった。リーも、声明文で、アカデミーの会長であるシェリル・ブーン・アイザックや、今年のホストに選ばれているクリス・ロック、プロデューサーのレギー・ハドリンに敬意を表しているが、ムーアも「アイザックらは、この状況を直そうと本当に努力している」と認めている。それでも「2年連続で40人の候補者が全員白人というのは狂っている。僕はスパイクやジェイダがやっていることに自分も名前を貸したい」とコメントした。文:猿渡由紀
2016年01月20日米アカデミー賞会長のシェリル・ブーン・アイザックス氏が、波紋を呼んでいる白人だらけの今年のノミネートについて、痛恨の意を明らかにした。来月行われる授賞式で白人の俳優陣しかノミネートされず非難の声が出ていることについて、アイザックス会長は、来年度には大きく変化すると約束した。出された声明文で会長は「今年のノミネート者たちの素晴らしい業績をたたえたいと思います。その一方で、多様性の欠如については心を痛めていると共に憤りを覚えています」「これは困難ながらも重要な議題であり、大きく変化する時がきているのです。アカデミーは会員構成を改めるために劇的な一歩を踏み出します」とコメントした。そして、より多様化をもたらすために会員の選出を見直すとしており、「この先数週間に渡ってわれわれは2016年期とそれ以降に必要不可欠である多様化をもたらすために、会員の選抜面の見直しを実行します」「多くの方がご存じのように、われわれは過去4年間にわたって会員の多様化に向けて変更点を取り入れてきました。しかしながらその変化は希望通りのスピードで実現されていません。われわれはより一層、より良い形で、より早く取り掛かる必要があるのです」と続けた。その一方で、会長は今回の問題点に注意を向けてくれた人々たちへ感謝の意も述べ、「われわれのコミュニティの中で深刻な懸念があがっていることは認識していますし、共に前進していくにあたって私に連絡を取ってくださった全ての皆さまに感謝しています」としている。2年連続白人の俳優陣しかアカデミー賞にノミネートされなかったことを受け、ジェイダ・ピンケット=スミスやスパイク・リー監督などが本年度の式典に出席しない意向を表しており、司会のクリス・ロックは降板こそしないものの、同式典を「白人のBETアワード」としても知られている賞と皮肉交じりに呼んでいた。(C)BANG Media International
2016年01月20日2月に決定する第88回アカデミー賞の俳優部門でノミネートされた20人が全員白人だったことが物議を醸しているが、アメリカ映画芸術科学アカデミー会長が投票に多様性を持たせるために会員を見直すと発表した。14日(現地時間)のノミネーション発表直後から、SNSには「#OscarSoWhite(オスカーは真っ白)」というハッシュタグを付きで今回のノミネーションに批判的な意見が寄せられ、シェリル・ブーン・アイザックス会長自身も映画サイト「Deadline」に感想を聞かれて「がっかりしている」と答えていた。アフリカ系女性として初めて就任したアイザックス会長は「今年候補になった作品の素晴らしさを認めたいと思います」としたうえで「それらの非凡な功績を称えつつも、私は多様性の欠乏について悲しさともどかしさを感じています。困難ですが、重要なことであり、いまこそ大きな変化のときなのです。アカデミーは会員の構成を変えるために劇的な段階を踏んでいきます。今後数日から数週間、2016年以降の会員に必要とされる多様性をもたらすため、新たな会員の見直しを行います」と声明を発表した。昨年に続いて、俳優部門の候補が白人ばかりだったことを受けて、ジェイダ・ピンケット=スミスやスパイク・リーが授賞式のボイコットを表明したばかりか、授賞式で司会を務めるクリス・ロックは「オスカー。BETアワード白人版」とツイートした。BETアワードはエンタメ、スポーツ界で活躍するアフリカ系アメリカ人やマイノリティを表彰する賞だ。現在の会員には年配の白人男性が多く、それが偏った選考になるのではという声は以前からあるが、では具体的に誰が投票しているかというと、アカデミー賞俳優部門で投票資格を持つのはアカデミー会員の俳優たちだ。作家のブレット・イーストン・エリスは「“アカデミー”(という組織)が俳優をノミネートするのではない。俳優たちが俳優たちをノミネートするのだ。このことを覚えておけ」と#OscarSoWhiteのタグを付けてツイートしている。(text:Yuki Tominaga)
2016年01月20日ジョセフ・ゴードン=レヴィットが14日、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(12月18日公開)のワールドプレミアに、ヨーダのコスプレ衣装で登場した。ジョセフは、ジェダイ・マスターであるヨーダに扮するため、顔を緑に塗り、大きなとがった耳と白のバスローブを着て、ロサンゼルスのTLCチャイニーズ・シアターで行われた同イベントのレッドカーペットに姿を現した。『(500)日のサマー』でおなじみのジョセフは『スター・ウォーズ』の大ファンであることを公言しており、もし次回作への出演オファーがあれば絶対に参加したいと話している。シネマブレンドのインタビューで「もちろん! もう毎日製作チームに聞いてるくらいだよ。『僕はまだ作品に出られないのですか? 僕はまだ作品に出られないのですか? お願いだよ! 僕にとってすごく重要なんだ! 映画に出たいんだよ!』ってね」と熱く語った。また、映画監督であり俳優でもあるスパイク・リーやマシュー・マコノヒーも、ジョセフと同じくヨーダのコスプレをして同イベントに参加したという。さらに、ソフィア・ベルガラやモデルのカルーシェ・トランは、レイア姫のトレードマークであるおだんごヘアでレッドカーペットに登場。セレブたちはそれぞれレッドカーペット上でストームトルーパーやC-3PO、R2-D2、BB-8らと一緒にポーズを決めたりして楽しんでいた。同イベントには、『スター・ウォーズ』シリーズではおなじみのハリソン・フォードやマーク・ハミル、キャリー・フィッシャーはもちろん、今回の新作で初めて参加したジョン・ボイエガやデイジー・リドリー、マックス・フォン・シドー、グェンドリン・クリスティーらも出席した。(C)BANG Media International
2015年12月17日14日(現地時間)、アカデミー賞名誉賞の授賞式がロサンゼルスのドルビー・ボールルームで行われ、ハリウッド・セレブたちが勢ぞろいした。この日はスパイク・リー(Spike Lee)監督と女優のジーナ・ローランズ(Gena Rowlands)が名誉賞を、女優のデビー・レイノルズ(Debbie Reynolds)がジーン・ハーショルト友愛賞を受賞、表彰された3人の功績を称えるために豪華な顔ぶれがそろった。出席者で注目の的だったのはアレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)のドレスを着たルーニー・マーラ(Rooney Mara)。赤とゴールドのテーラード・スタイルのトップにスカート部分は透ける素材のティアードというユニークなデザインでひと際目立った。ジーナ・ローランズの賞のプレゼンターを務めたケイト・ブランシェット(Cate Blanchett)はジョルジオ アルマーニ プリヴェ(Giorgio Armani Prive)の黒のトップスとパンツ。衿の部分のドレープがアクセントになっている。今年ママになったばかりのズーイー・デシャネル(Zooey Deschanel)やキャリー・マリガン(Carey Mulligan)もドレスアップして出席。ズーイーはカラーブロックのミニドレス、キャリーはスコットランド発ジョナサン サンダーズ(JONATHAN SAUNDERS)のペール・イエローのドレス。くるぶしの見える丈で、アクアズーラ(Aquazurra)のパンプスが映えた。
2015年11月16日7月4日の日本公開を前に、すでに世界中で大ヒットとなっている『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』。このほど、本作から新しくアベンジャーズに仲間入りしたスカーレット・ウィッチ役のエリザベス・オルセンの初来日が決定!前作『アベンジャーズ』で世界的成功をおさめた監督のジョス・ウェドン、プロデューサーでマーベル・スタジオのプレジデント、ケヴィン・ファイギとそろって、日本で本作をPRすることになった。アイアンマンこと“戦う実業家“トニー・スターク役のロバート・ダウニーJr.を筆頭に、スカーレット・ヨハンソン、クリス・ヘムズワース、マーク・ラファロら豪華キャストによる“最強チーム”が引き続き出演し、人類滅亡の危機を前に愛のための闘いに挑む本作。6月15日時点での全世界興行収入は、※13億5,497万ドル(約1,625億円)に到達し、歴代記録5位にランクイン(前作『アベンジャーズ』は3位)。いまだ勢いの止まらない本作の記録更新に注目が集まっている(※BOX OFFICE MOJO調べ、1ドル=120円換算)。日本公開を目前に控え、4月のワールド・プレミアで米倉涼子との2ショットも披露したエリザベス・オルセンが初来日、ジョス・ウェドン監督とケヴィン・ファイギは約2年10か月ぶりの来日を果たすことになった。エリザベス・オルセンといえば、あのファッション界のリーダー“オルセン姉妹”の末妹。彼女もまた幼少のころから映画やプロモーション・ビデオに出演し、『マーサ、あるいはマーシー・メイ』で鮮烈に本格デビュー、一躍世界から脚光を浴びた。近年では、パク・チャヌクの伝説的韓国映画をスパイク・リー監督がリメイクした『オールド・ボーイ』、アーロン・テイラー=ジョンソンと夫婦役で共演した『GODZILLA ゴジラ』など幅広い役を演じ、今後期待の新鋭女優として注目を集めている。彼女が本作で演じるのは、アーロン演じるクイックシルバーと“特殊能力を持つ謎の双子”という役どころ。心理操作によって相手に封印した過去やおぞましい幻覚を見せ、精神を混乱させる力を持ち、その力でアベンジャーズを窮地に追い込むことになる。また、この双子は過去のある出来事がきっかけで、アイアンマンことトニー・スタークを強く憎んでいるという背景があり、彼女らがアベンジャーズに仲間入りしていく過程も見どころの1つとなっている。アベンジャーズで紅一点だったスカーレット・ヨハンソン演じるブラック・ウィドウに加え、新たな女性キャラクターとして参戦するスカーレット・ウィッチは、アイアンマン、ソー、キャプテン・アメリカなど錚々たる男性キャラクターたちにも負けない強さと覚悟、そして美しさで、活躍を見せてくれるはずだ。エリザベス・オルセンと監督、プロデューサーは日本のファンに本作の魅力を伝えるべく、プレミアイベントに出席する予定という。『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』は7月4日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン 2015年7月4日より全国にて公開(C) Marvel 2015
2015年06月17日ドラキュラ役で知られる俳優クリストファー・リーが亡くなった。93歳だった。その他の情報英国俳優のリーは、270本以上の映画に出演し、最も多くの出演作をもつ俳優としてギネスブックに記載されている。初めてドラキュラとしてスクリーンに登場したのは、1958年の『吸血鬼ドラキュラ』。以後、8度この役を演じた。そのほかの出演作に『フランケンシュタインの逆襲』『シャーロック・ホームズの冒険』『007 黄金銃を持つ男』『三銃士』『1941』『スリーピー・ホロウ』『アリス・イン・ワンダーランド』『ダーク・シャドウ』などがある。『ロード・オブ・ザ・リング』『スター・ウォーズ』『ホビット』シリーズにも複数回出演した。1961年にデンマーク人のモデル、ギッテ・クロエンケと結婚。夫妻には娘がひとりいる。『007』シリーズの原作者イアン・フレミングは従兄弟にあたる。文:猿渡由紀
2015年06月12日俳優として、ラジオナビゲーターとして活躍する別所哲也さんのライフワークのひとつに「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」がある。17年目を迎える今年のテーマは「シネマチック モーメント(映画的な瞬間)」。映画は映像作家たちの人生の“一瞬”を切り取ったもの。映画を観ることは彼らの一瞬を共有すること。だから心が動いていく。長編映画よりもグッと短いショートフィルムはその一瞬がより凝縮され「短い時間のなかにキラッと光るダイヤの原石がある、エスプレッソコーヒーのようにギュッと旨味が詰まっている」と別所さん。彼がショートフィルムに魅了されるきっかけ、またショートフィルムが教えてくれたという人生について、ファッションについて──。──17年目を迎えた「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」。どんなきっかけで主宰することになったのでしょうか。23歳のときにアメリカ映画『クライシス2050』でスクリーンデビューしたのがきっかけで、アメリカと日本を行き来するようになったんです。アメリカにいると「ショートフィルムのスクリーニングがあるからこないか?」って誘われることが多かったんですね。でも、当時の僕は「ショートフィルムは実験的、短くて学生映画のようなもの」という先入観があって、誘われてもずっと断り続けていたんです。それから10年ほど経った頃、アメリカに住む友人が映像作家としてショートフィルムを作って「ハリウッドのメジャースタジオで上映会をやるから観に来てくれ」と言われて。友だちとして渋々、観に行ったんです。10本のショートフィルムが上映されたんですが、どれもものすごく面白くて。コペルニクス的転回といいますか、天動説と地動説ほど自分のなかの映画の概念が変わった瞬間でした。映画って長くなくていいんだ、短くてもこんなに表現できるんだとか、ジョージ・ルーカスやクエンティン・タランティーノなどの監督も、トム・クルーズを始めとする有名俳優たちもショートフィルムからキャリアをスタートしていることを知って、驚くことばかりでした。それが僕にとってのショートフィルムとの出会いです。1997年の出来事ですね。──その2年後の1999年に日本発の国際短篇映画祭「アメリカン・ショートショートフィルムフェスティバル」を主宰することになったというわけですね。その後もいくつかの偶然が重なりまして──友人がサンダンス映画祭に長編映画を出したことを機に映画祭に行ったとき、そこでもショートフィルムの素晴らしさを目の当たりにしたんです。当時はまだ無名だったベン・アフレックや少し有名だったクリスティーナ・リッチ、前線で活躍していたスパイク・リー(監督)らがいて、彼らはごく普通に短編映画について語っていました。そして、1998年の米アカデミー賞では“日本の『シンドラーのリスト』”と言われるショートフィルム、クリス・タシマさんの『ビザと美徳』が賞を取ったんですが、その年は現地からアカデミー賞を伝える番組の司会を担当していたこともあって……そんな3つの出会いが重なったことで「日本でショートフィルム映画祭をやりたい!」と勝手に運命を感じてしまったんです(笑)。──心を動かされたんですね。今ではすっかり定着した映画祭ですが、今年は100の国と地域から集まった5,000作品の中から選ばれた200作品を上映。どんなふうに映画を選んで観たらいいのでしょうか。ショートフィルムの尺は25分までと決まっていますが、短いものだと2、3分の作品もあります。200作品はいろいろなプログラムとして上映されるので、興味のあるプログラムを選んで観るのもいいですし、特に観て欲しいのはオフィシャルコンペティション。米アカデミー賞につながる、今は無名だけれどこれから有名になる映画の原石をみなさんで発見してほしいんです。あとは、ポーランド、ブラジル、スウェーデン、フィリピンなど世界各国の映画を観る機会はそう滅多にないので、こういう国でこういう映画が作られているんだと、映画を通じて旅をしてほしいですね。最新のアカデミー賞受賞作やノミネート作品をまとめて上映するプログラム、ファッションとショートフィルムがコラボしたプログラムなど、たくさんのメニュー(プログラム)があるので、レストランでメニューを選ぶように映画を選ぶことを楽しんでほしいです。──今年からのプログラム「ファッションショートプログラム」も楽しみです。また、多くの中から自分にとっての選りすぐりのものを選ぶことは、洋服選びにも通じると思います。洋服を選ぶとき、別所さんが大切にしていることやこだわりはありますか。今日は“スマート・カジュアル”がテーマということでしたので、ブルーを差し色にコーディネイトしてみました。映画祭のような公式の場はわりとダークでベーシックなものが多くなってしまうので、タイ、チーフ、カフスで変化をつけたり、あとは足もと、靴にもこだわっています。洋服選びは楽しいですね。そう思うきっかけもやはり映画でした。ハリウッド映画に出たときに言われたことなんですが、その人がどんな人かを想像するとき、その時に着ている洋服やファションがその人の人となりを表す情報になると言われたことがあって。それから気にするようになりました。また、洋服を選ぶときは自分の価値観と向きあう時間でもある。デザインだったり、肌触りだったり、着心地だったり……自分が何に惹かれているのかを知ることはとても大事だと思うんです。そうやって惹かれるものがあって選んだ洋服のなかには、何年経っても着続けているものもあります。20歳のときに買った「Schott(ショット)」のライダーズの革ジャンはいまだに着ています。かれこれもう30年も着ていますね(笑)。時代時代の流行りを取り込むのも楽しいですけど、繕いながら経年変化を楽しむ、洋服に想い出を刻んでいくのもいいですよね。──そう思います。洋服に想い出が刻まれるように、映画館で観た映画の“一瞬”も誰とどんな状況で観たのかなど想い出として刻まれますよね。そうですね。今はインターネットでも映画を観ることのできる時代で、それはそれでアリだし、そうやってショートフィルムをどんどん観てほしいんです。ただ、映画祭にはそれとは違う感動がある。映画って、暗闇の中で大きなスクリーンに光の絵の具で作られたものが映し出される魔法みたいなもの、映像作家のその時の想いが真空パックされたようなもので、昔はフィルム、今はデータなのでハードディスクですが、それらに光があたることで物語が動き出す。すごくロマンチックな時間なんです。そんな不思議な魔法を映画祭で体験してほしいんです。──最後に、映画祭の主宰者であり、俳優としての活動もあり、ラジオナビゲーターとしても毎日活躍している別所さんのその活力は一体どこから湧いてくるのでしょうか。僕は、人間は生きている間はずっと「オン」の状態で「オフ」になる感覚はないと思っているんです。というのは、旅をしたり家族と過ごしたりする時間は仕事を基準にすると確かに「オフ」ですが、プライベートな時間としては「オン」なんです。そして、ずっと「オン」でいることによって泣いたり笑ったり驚いたり……いろんな感情が動く。本当に素晴らしいことです。それを日々感じることが活力に繋がっているのかもしれないですね。
2015年06月08日『トゥルー・グリッド』で映画初出演を果たし、弱冠14歳にして見事アカデミー賞助演女優賞ノミネートを果たしたヘンリー・スタインフェルド主演『ベアリー・リーサル』より、本編映像の一部がこのほど解禁となった。幼い頃から暗殺者養成学校で鬼教官ハードマン(サミュエル・L・ジャクソン)に訓練されてきた少女メーガン(ヘイリー・スタインフェルド)は普通の生活を送ることに憧れていた。学校でトップの成績の彼女は、ある日、スゴ腕美人暗殺者ヴィクトリア(ジェシカ・アルバ)の捕獲指令を受ける。生け捕りには成功するが、その過程でメーガンは仲間とはぐれてしまう。これを機に彼女は自分の死を偽装。カナダの交換留学生としてまんまとアメリカの一般家庭に潜り込み、高校生活を満喫しようとする。しかし、そんな中ヴィクトリアが脱走。彼女の魔の手がメーガンに迫る。第83回アカデミー賞で10部門にノミネートされたコーエン兄弟監督作『トゥルー・グリット』で映画初出演を果たし、その後も『はじまりのうた』、『ラストミッション』、『エンダーのゲーム』など大作、注目作に立て続けに出演している、18歳の若手女優ヘンリー・スタインフェルド。彼女が主演を果たした『ベアリー・リーガル』が、5月16日(土)~6月26日(金)に新宿シネマカリテにて開催される「カリコレ2015」にて上映される。共演は、『シン・シティ 復讐の女神』などで日本でも絶大な人気を誇るジェシカ・アルバ。本作では、主人公と敵対するゴージャスなブロンドヘアの武器商人を演じる。さらに、子どもを暗殺者に育て上げる鬼教官を『アベンジャーズ』シリーズのサミュエル・L・ジャクソンが演じる。監督は、『スター・ウォーズ』ファンの若者が繰り広げるおバカ珍道中を描き、日本でもファンの熱い署名活動の末、ようやく劇場公開に辿り着いた伝説の作品『ファンボーイズ』のカイル・ニューマン。音楽は、名優ロビン・ウィリアムズの最後の主演作『余命90分の男』、『ヤング≒アダルト』『JUNO/ジュノ』のマテオ・メッシーナが担当し、サンダンス、カンヌ、トロントなど主要な映画祭にも採用される実力派の彼が各場面を盛り上げる魅力的な楽曲を提供している。今回解禁された映像では、ジェシカ・アルバ演じる武器商人ヴィクトリアを捕えるために、単身敵地に乗り込んだヘイリー・スタインフェルド演じる少女アサシン・メーガンが、ヴィクトリアと激しい殴り合いを展開。二人の美女が敵意剥き出しで繰り広げる迫力満点のアクションには圧巻の一言だ。ブロンドの殺し屋を演じるジェシカ・アルバの挑発的な演技にも目が離せない。『モンスター上司』『白雪姫と鏡の女王』などを手掛けた本作のプロデューサーであるジョン・チェンは、ジェシのキャスティングに関して「私は『ダーク・エンジェル』の頃から彼女の大ファンだ。この役は『ダーク・エンジェル』に出演してた時の彼女のイメージに近い。アクションシーンが満載で、彼女はそれをスマートにやってのける。過剰に意地悪な演技をするわけではないけれど、彼女はこの映画では悪役だ。観客はそんな彼女の姿を楽しめるだろう」と語っている。少女アサシンと普通の女子高生の間で揺れるメーガンを演じるヘイリー・スタインフェルドと、ゴージャスなブロンドの殺し屋を演じるジャシカ・アルバ。彼女たちの新たな魅力を感じることができそうな本作を、ぜひチェックしてみて。『ベアリー・リーサル』は、5月16日(土)~6月26日(金)新宿シネマカリテ「カリコレ2015」にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年05月26日若き日のオバマ大統領夫妻の恋が、映画になることになった。タイトルは『Southside With You(原題)』。舞台は1989年のシカゴ。ハーバード大学・ロースクールの1年生だったバラク・オバマは、夏休み中、シカゴの弁護士事務所でアルバイトをし、年下の女性弁護士ミシェル・ロビンソンに出会う。映画は、ふたりの初めてのデートを『恋人までの距離〈ディスタンス〉』のような雰囲気で描くものだそうだ。その午後、ふたりは美術館を訪れ、長い散歩をし、スパイク・リー監督の映画『ドゥ・ザ・ライト・シング』を観る。ふたりは1992年に結婚した。ミシェル役には、チカ・サンプターが決まっている。バラク役は現在キャスティング中。監督、脚本はリチャード・タン。撮影は、来年7月にシカゴでスタートする予定。文:猿渡由紀
2014年12月08日鬼才スパイク・リーが、韓国映画の傑作に新たな解釈を加えたハリウッド版『オールド・ボーイ』。6月28日(土)からの公開を目前に、エリザベス・オルセンが濃厚キスシーンを披露する、ドキッとする本編映像が解禁となった。ハリウッド版『オールド・ボーイ』は、土屋ガロンと嶺岸信明により日本のコミックをベースに置き、パク・チャヌク版『オールド・ボーイ』のテーマとドラマの骨格を受け継ぎつぎつつ、さまざまなディテールを大胆に塗り替え、さらには原作とも韓国版とも異なる結末を新たに創出した作品となっている。韓国版でチェ・ミンシクが強烈に演じた主人公“オ・デス”を、本作ハリウッド版で演じるのは『ノーカントリー』のジョシュ・ブローリン(役名は“ジョー”)。そしてヒロインには、『GODZILLAゴジラ』のエリザベス・オルセン、謎の男には、『第9地区』のシャールト・コプリーという、ハリウッドの個性派俳優が顔を揃えた。今回公開となったのは、主人公ジョー(ジョシュ・ブローリン)と、マリー(エリザベス・オルセン)の超濃厚なラブシーンの一部。自分を20年間監禁した犯人を捜すジョーと、彼に協力するマリーは、事件の真相に近づくにつれ心身ともに傷ついていく。しかしそれと同時に、孤独な魂を共鳴させ、かけがえのないパートナーとして愛し合うようになる。そしてついに一線を越え…というシーンだ。エリザベスは、ヌードも辞さない体当たりの演技を披露している。エリザベスといえば、「フルハウス」のミシェル役を演じた双子のオルセン姉妹のさらに妹。本格的なスクリーンデビュー作『マーサ、あるいはマーシー・メイ』で、数多くの主演女優賞や新人賞に輝き、一躍世界から脚光を浴びた。その後もダニエル・ラドクリフとデイン・デハーンのキスシーンが話題となった『キル・ユア・ダーリン』を始め、現在、世界中で大ヒットしている『GODZILLAゴジラ』(7月25日公開)、『アベンジャーズ』シリーズの最新作など、超大作にも立て続けに出演している大注目の若手女優だ。共演したジョシュも、「リジーが発する言葉はすべて信じられるし、天性の才能を持っている」と絶賛している。ハリウッドの新星が文字どおり体当たりで挑んだ演技を、まずはこちらからご覧あれ。『オールド・ボーイ』は、6月28日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:オールド・ボーイ 2014年6月28日より新宿バルト9ほか全国にて公開(C) 2013 OB PRODUCTIONS,INC.ALL RIGHTS RESERVED.
2014年06月26日2011年『マーサ、あるいはマーシー・メイ』で、カルト集団から脱走後、現実と幻想の区別がつかずにもがき苦しむという難役を熱演し、世界から脚光を浴びたエリザベス・オルセン。新人のはずだが、どこか“見覚えがある”と感じた映画ファンは多かったはず。そう、彼女は「フルハウス」のミシェル役を、姉妹で交互に演じていた超有名セレブ、オルセン姉妹(アシュレイ&メアリー=ケイト・オルセン)の妹なのだ。鮮烈な映画デビューを果たしたエリザベスは、多くの主演女優賞や新人賞に輝いた。彼女は言ってみれば“超セレブ”だが、“全身ブランドものに身を包んだ、かわいいお金持ちの女の子”にはなりたくなかった。幼い頃に姉たちのドラマにゲスト出演をしたこともあるが、本格的な女優を志し、名門ニューヨーク大学のティッシュ芸術学校で演技を学んだ。舞台の世界に魅せられてロシアに留学するなど、自身の向上心と努力の結果、いまの“女優エリザベス・オルセン”がある。新人とは思えない落ち着きと、憂いを秘めた瞳が印象的だ。デビューからたった2年で9本の映画に出演。中でも注目すべきは、鬼才スパイク・リーが大ヒット韓国映画(パク・チャヌク監督)に新解釈を加えた『オールド・ボーイ』だ。本作の出演オファーがくるまで、韓国版『オールド・ボーイ』は観たことがなかったと言う。「まずこの映画の脚本を読んだの。すごく衝撃的だったし、ゾッとした。胸が張り裂ける思いだったわ。それから韓国版の映画を観た。兄は完璧な映画だと言っていたけど、本当にそうだったわ。物語が素晴らしい。今回の映画は“リメイク”ではないわ。ギリシャの悲劇やシェイクスピアの作品と同じよ。名作は何度も繰り返されるべきなの」。理由も分からず20年間監禁された男ジョー役のジョシュ・ブローリンの怪演(!)も強烈だが、エリザベス演じるソーシャルワーカー、マリーの存在感も負けていない。突然外の世界に放り出され、路上でトラブルを起こしたジョーに、救いの手を差し伸べるのがマリーだ。マリーは、素性も分からない謎の男ジョーに、なぜか最初から魅かれていく。ジョーのせいでひどい目に遭っても、そばを離れることができない。エリザベスは、その理由をすぐに理解できたと語る。「マリーは本能的に人の世話をしたがる女性なの。それに彼は一体誰なのか、なぜ心を閉ざしているのかと、彼の謎めいた部分に引きつけられてしまうのよ」。行動を共にするうちに、お互いへの愛情を抱き始める2人。エリザベスは、若手女優としては“リスク”とも言える大胆なラブシーンにも挑戦。「観客は映画の中で登場人物が体験することを目撃するのだから、リアルでなければ意味がない」と、文字どおり体当たりの演技を見せた。エリザベスは、21歳年上のジョシュを「本当の兄みたい」と慕っている。ジョシュも「リジーは素晴らしい。彼女が発する言葉はすべて信じられる。天性の才能を持ってるよ。彼女を見ていると面白いんだ」と彼女の女優としての才能に一目置いているようだ。しかし、ジョシュが子役時代に出演した『グーニーズ』では、ショーン・アスティンのファンだったらしい。これはジョシュには内緒にしておこう(笑)。『アベンジャーズ』シリーズ最新作『The Avengers: Age of Ultron』(原題)や『GODZILLAゴジラ』など、話題の超大作にも出演。ハリウッドが認めた超実力派の新星エリザベス・オルセン。『オールド・ボーイ』での心震える演技は、絶対に見逃せない。『オールド・ボーイ』は6月28日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:オールド・ボーイ 2014年6月28日より新宿バルト9ほか全国にて公開(C) 2013 OB PRODUCTIONS,INC.ALL RIGHTS RESERVED.
2014年06月18日いよいよ開幕する2014 FIFAワールドカップブラジル大会。今回は機能的かつオシャレに進化したスパイクが発表されている。ブランドごとに着用プレーヤーを織り交ぜつつ紹介する。「ナイキ(NIKE)」は、パフォーマンスフットウエア4種を発表している。ナイキフットボールのデザインディレクターであるデニス・デコビッチは、「ロナウドがマーキュリアルR9を着用した1998年と同様に、今年はナイキがスパイクを一変させた年として記憶に残るだろう。色使いだけでなく大胆なアイデアやイノベーションを盛り込んだ」とコメント。2013年5月にリオデジャネイロで発表された「ハイパーヴェノム」は、アタッカーのために開発。ブラジルのネイマール(Neymar)、イングランドのウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)やダニエル・スターリッジ(Daniel Sturridge)などが支持し、大久保嘉人、大迫勇也、柿谷曜一朗が「ハイパーヴェノム ファントム」を着用する。「ティエンポV」は、クラシックなデザインに21世紀の最新技術を搭載。伊野波雅彦、森重真人が「ティエンポ レジェンドV」を着用予定。「マジスタ」はフィット、ボールタッチ、トラクションの進化にフォーカスしたデザインで、ハイカットのシルエット。山口蛍が「マジスタ オブラ」を着用する。独自の製造技術であるナイキ フライニットによりスピードを追求した「マーキュリアル スーパーフライ」は、5月にクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)がマドリードで発表。長友佑都が着用予定。ハイパーヴェノムとマーキュリアルは鮮やかなレッドとゴールド、ティエンポとマジスタはネオンイエローとゴールドの2カラー。マジスタは現在販売中で、マーキュリアル、ハイパーヴェノム、ティエンポは6月13日発売。
2014年06月12日2014 FIFAワールドカップブラジル大会開幕まであと1日。機能的かつオシャレに進化したスパイクが発表されている今回。ブランドごとに着用プレーヤーを織り交ぜつつ紹介する。「プーマ(PUMA)」は、ワールドカップブラジル大会に向けたスパイク「プーマ トリックス」をローンチした。右はピンク、左はブルーの特徴的なカラーリングで、着用する選手の信念とサポーターの祈りを表現。プーマの今夏フットボールキャンペーン「ザ ネーチャー オブ ビリービング(The Nature of Believing)」の中核となるプロダクトで、スポーツが持つ力「ビリーフ メークス ザ ディファレンス(Belief Makes The Difference)」を象徴。パワーと正確性を追求した「エヴォ パワー」(1万6,500円)は、素足の動きに合わせて伸縮。日本代表の長谷部誠、川島永嗣、イタリアのマリオ・バロテッリ(Mario Balotelli)、ジャンルイジ・ブッフォン(Gianluigi Buffon)とジョルジョ・キエッリーニ(Giorgio Chiellini)、スペインのセスク・ファブレガス(Francesc Fabregas)、コートジボワールのヤヤ・トゥーレ(Yaya Toure)が着用。スピード追求型の「エヴォ スピード」(1万5,800円)は軽量、柔軟性、フィット感を重視。日本の酒井宏樹、西川周作、アルゼンチンのセルヒオ・アグエロ(Sergio Aguero)、フランスのオリヴィエ・ジルー(Olivier Giroud)、フランスのガエル・クリシー(Gael Clichy)、イタリアのマルコ・ヴェッラッティ(Marco Verratti)が着用する。
2014年06月11日スパイク・ジョーンズ監督4年ぶりの長編最新作『her/世界でひとつの彼女』(6月28日公開)に、多くの著名人がコメントを寄せていることが22日、明らかになり、スタジオ・ジブリの鈴木敏夫プロデューサーの直筆メッセージも公開された。『her/世界でひとつの彼女』は人口知能型AIとの恋を描いた作品。第86回アカデミー賞で脚本賞を受賞し、作品賞を含む5部門にノミネートされたほか、ナショナル・ボード・オブ・レビュー最優秀作品賞・監督賞を受賞するなど、数々の映画賞を受賞している。主人公セオドアをホアキン・フェニックスが演じ、主人公を魅了し翻弄する人工知能型OSシステム"サマンサ"の声をスカーレット・ヨハンソンが演じる。一足早く本作を鑑賞した鈴木プロデューサーは「人間だって愛を知った日がある。AI(人工知能)だって愛を知る日がある。」と直筆のメッセージを寄せ、『ゆれる』の西川美和監督は「ほんとうに新しく、ほんとうに今を生きる私たちの虚空と共に在ろうとする、素晴らしい映画だ」と絶賛。女優の鈴木杏は「光、風、温度のすべてを無意識に人は声に込めているいきものなのかもしれないと、サマンサが教えてくれました」と作品に込められた思いを受け取ったようだ。また、実業家の堀江貴文も「VR技術が発達すると本当に人工知能と愛し合える時代が来るのかもしれない。しかしその後の展開はさらにそれを上回るくらいのインパクト。なるほどなあ。。。と唸らされる」と共鳴。お笑いコンビ・ダイノジの大谷ノブ彦は「見えないギターが見えるっていうように、恋も本当は実体のない何かを求め続けることなのかもしれない。沢山嬉しかったし、沢山傷ついた。心底思う。恋をしてきたよかった、と」と、相方・大地洋輔のエアギターと恋を重ねながら、恋の素晴らしさを感じたとコメントを寄せた。
2014年05月23日ハリウッドの第一線で活躍するスターの中には、子役やティーン時代から映画・ドラマに出演しキャリアを積んできた俳優たちは数多い。『レオン』で2,000人以上の候補者から選ばれ、マチルダで鮮烈なデビューを果たしたナタリー・ポートマン。芸能一家に生まれ、7歳のときに出演した『E.T.』で一躍有名になったドリュー・バリモア。また青春映画の傑作『スタンド・バイ・ミー』で注目され、世界を熱狂させながら23歳の若さでこの世を去ったリヴァー・フェニックスなど、挙げれば切りがない。中でも意外なデビュー作を持つ俳優たちが、いま話題作に続々と主演し、注目を集めている。そのひとりは、スパイク・リーが韓国の鬼才パク・チャヌクによって映画化された日本原作のコミックのハリウッド版に挑む『オールド・ボーイ』に主演する、ジョシュ・ブローリンだろう。本作の直前には『マイレージ、マイライフ』のジェイソン・ライトマン監督が描く、ケイト・ウィンスレット共演の切ないラブストーリー『とらわれて夏』(5月1日)の公開も控えている。彼のデビュー作は、1985年に公開され全世界で大ヒットを記録した『グーニーズ』。最近、続編の計画が進行中と明かされたばかりの、カルト的人気を誇る青春アドベンチャーだ。伝説の海賊が隠した財宝を探す少年たちの冒険と成長を描き、ジョシュは主人公・マイキーの兄・ブランド役でスクリーンデビューを果たした。計画の続編では、監督がオリジナルキャストについて「できれば全員」の出演を希望しているとあって、新旧ファンの期待値は急上昇中。そんなジョシュは、近年、『メン・イン・ブラック3』『L.A.ギャング ストーリー』と大ヒット作への出演が続き、いずれも強い印象を残した。スパイク・リー監督が大胆にアレンジを加えた最新作『オールド・ボーイ』では、20年間理由も分からず監禁されるも、やがて解放され、ハンマーを片手に復讐の鬼と化していく男を熱演する。共演者も『GODZILLA』、『アベンジャーズ』続編『The Avengers: Age of Ultron』(原題)のエリザベス・オルセン、『第9地区』のシャールト・コプリー、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』のサミュエル・L・ジャクソンと個性派俳優揃いだ。また、自身初の長編監督作で、自ら主演・脚本も手がけた『ドン・ジョン』が公開中のジョセフ・ゴードン=レヴィットも、子役からキャリアをスタートさせており、その芸歴は長い。1992年に公開されたロバート・レッドフォード監督、ブラッド・ピット主演の『リバー・ランズ・スルー・イット』ではブラピの子ども時代を演じ、映画デビュー。テレビの人気コメディ番組でも活躍していたが、一時、学業を優先させて一線から退くも、その後復帰。以来、順調にキャリアを重ねてきており、『(500)日のサマー』ではゴールデン・グローブ賞主演男優賞を受賞、『インセプション』『ダークナイト ライジング』『LOOPER/ルーパー』など超大作にも出演するほか、最近ではインターネットを通じたプロデュース業にも進出するなど、幅広く活躍している。さらに、『ロード・オブ・ザ・リング』、『ホビット』シリーズのフロド役で世界的な人気俳優となったイライジャ・ウッドの映画デビュー作は、なんとマイケル・J・フォックス主演の『バック・トゥー・ザ・フューチャー PART2』。マイケル演じるマーティが立ち寄る “カフェ80’s”にて、ビデオゲームで遊ぶ少年を演じているのだ。その後、1990年公開の『わが心のボルチモア』ではメインキャラクターとして本格的に出演し、『危険な遊び』では当時大人気だったマコーレー・カルキンとW主演を務めるなど、子役スターとして成長。最近では、連続殺人犯を演じた『マニアック』、命を狙われる天才ピアニストを熱演した『グランドピアノ~狙われた黒鍵~』など、これまでのイメージを脱却するべくチャレンジを見せており、今後の活躍も目が離せない。子役時代から現在もなお第一線にいるスターは、まさしく“芸達者”な実力派俳優ばかりと言えそうだ。『オールド・ボーイ』は6月28日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(上原礼子(cinema名義))
2014年04月17日キャスティングが進められている、ジョス・ウェドン監督作『アベンジャーズ2』こと『The Avengers: Age of Ultron』。新登場となる女性キャラクター、スカーレット・ウィッチ/ワンダ・マキシモフ役の候補として、『マーサ、あるいはマーシー・メイ』(’11)、『レッド・ライト』(’12)のエリザベス・オルセンが挙がっていることが、米エンタメ情報サイト「Bleeding Cool」によって明らかになった。同サイトによると、スカーレット・ウィッチ役は当初、『ハンナ』(’11)のシアーシャ・ローナンが候補に挙がっていたようだが、彼女が出演をパスした模様で、現在はエリザベス・オルセンがこの役を演じる可能性が高いという。スカーレット・ウィッチは、『X-Men』に登場するマグニートーの娘で、光速で動くことのできるクイックシルバーの双子の姉。最初は悪役として登場するが、後にアベンジャーズに加わるというドラマチックなキャラクターだ。ヘックス・パワーという、物事が起こる確率を操作するパワーを持つミュータントである。エリザベス・オルセンの待機作には、ダニエル・ラドクリフと共演した『Kill Your Darlings』(原題)、スパイク・リー監督の『Old Boy』(原題)、SF超大作『GODZILLA』(原題)などが目白押しだ。(text:Mieko Nakaarai)■関連作品:アベンジャーズ 2012年8月14日より全国にて公開TM&(C) 2012 Marvel & Subs.
2013年08月22日今秋、日本公開され大ヒットを記録した映画『デンジャラス・ラン』のブルーレイ&DVDの発売を記念して、主演のデンゼル・ワシントンが、米の名門ユニバーサル・スタジオの名作について語ったインタビュー映像が公開された。これまで俳優として数々の名演を披露し、自身も監督として活動するワシントンは映画史に残る名作をどのように見ているのだろうか?特別動画このほど公開された動画は、ワシントンがアルフレッド・ヒッチコック監督の『鳥』、マーティン・スコセッシ監督の『カジノ』などの作品について、ざっくばらんに語っている模様を収録したもの。ワシントンは、ブライアン・デ・パルマ監督の『スカーフェイス』について「自分の演技はあの映画に影響されている。この前もアル・パチーノのセリフを拝借したよ」と、新作『フライト』での自身の演技との共通点について解説し、後に『モ’・ベター・ブルース』でタッグを組むスパイク・リー監督の『ドゥ・ザ・ライト・シング』を初めて見た時のエピソードを披露する。また、スティーヴン・スピルバーグ監督の名作『E.T.』の好きなシーンをマネをして見せ、幼少期に観た『大アマゾンの半魚人』について語るひと幕も収められている。印象的なのは、ワシントンが終始、本当に楽しそうに映画について語っていることで、彼が生粋の映画人でありながら、同時に現在も大の“映画ファン”であることが伝わってくる。その一方で彼は「昔に見たな」と言いつつも作品の細部や俳優のちょっとした仕草まで記憶しており、入念な準備を重ねて細部まで役作りをするというワシントンの“演技の原点”を垣間見ることができる。そんな彼がユニバーサル100周年の記念すべき年に主演を務めたのが『デンジャラス・ラン』だ。本作でワシントンは、国家を裏切り指名手配を受けた元CIAの男(ワシントン)を演じ、彼の護衛についた新米エージェント(ライアン・レイノルズ)との32時間にわたる逃避行を繰り広げている。『デンジャラス・ラン』発売中ブルーレイ+DVDセット4190円(税込)DVD3360円(税込)発売・販売元:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント
2012年12月27日シャーリーズ・セロンが、パク・チャヌク監督の「復讐3部作」の最終章となったイ・ヨンエ主演作『親切なクムジャさん』のハリウッド・リメイク版に主演することが決定した。オリジナル版の『親切なクムジャさん』は、ドラマ「宮廷女官 チャングムの誓い」などで清新なイメージを見せてきたヨンエが無実の罪で服役したため残忍な復讐劇を繰り広げる女性を熱演し、公開当時話題となった作品だ。シャーリーズが同新作に出演することが今月28日(現地時間)に発表され、香港映画『インファナル・アフェア』をマーティン・スコセッシ監督がリメイクした『ディパーテッド』でアカデミー脚色賞を受賞したウィリアム・モナハンが、本作では監督として再度アジア映画のハリウッド・リメイクに挑戦することになり、シャーリーズが所有するデンヴァー&デリア・フィルムズ社がほか2社と提携して本作の製作を担当する。メガホンを取るモナハン監督は「リメイク版はアメリカ的な要素がふんだんに盛り込まれた作品になるね。それに想定外のプロットにもなるよ。かなり熱を入れて作るつもりさ」と本作への抱負を語っている。そんなチャヌク監督が手がけた「復讐3部作」の1つ『オールド・ボーイ』はすでに、スパイク・リーがメガホンを取り、ジョシュ・ブローリンを主演に迎えて製作されている。■関連作品:スノーホワイト 2012年6月15日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2011 Universal Studios. All Rights Reserved.
2012年11月30日没後3年、再評価の機運衰えぬ不世出のスター、マイケル・ジャクソン。名作『BAD』発売25周年に当たり、スパイク・リー監督によるドキュメンタリー等トリビュート企画が相次ぐなか、彼の代表曲とダンスで綴るステージ“THRILLER Live”が今秋、日本に上陸する。ファン雑誌の編集長としてマイケルと親交を深め、いまや24か国で200万人を動員するライブショウの主宰者となったエイドリアン・グラントにその魅力を訊いた。『THRILLER Live/スリラーライブ』チケット情報「最初のイベントは1991年。雑誌づくりの延長といった感じで、毎年、マイケルの誕生日を音楽や映像とともに祝っていたんです。ビデオメッセージを送ってくれたり、サイン入りの帽子をプレゼントしてくれたり、彼も気に入ってくれました」。10回目にはマイケル本人も来場し、ファンのお祭りの域を超える規模と内容へと成長した同イベントは、2006年、“THRILLER Live”プレビュー公演としてステップアップする。マイケルの私生活を巡る裁判が注目を集める逆風下であったものの、2009年に英国ショウビスの聖地、ウエストエンドに辿り着く。「ジャクソン5時代に始まり、ポップ・ミュージック史上に燦然と輝く彼の作品をそれぞれの見せ場を伴ってテンポよく編成するのには苦労します。とりわけ象徴的なビデオがある『ビート・イット』とか『スムース・クリミナル』は。『ビート・イット』にはストリートでのダンス対決、『スリラー』にはゾンビが不可欠ですしね」。『帰ってほしいの』『BAD』『ビリージーン』……約2時間、息もつかせぬ珠玉のヒットパレードは、5歳にしてエンタテインメントの一線に立ち、生涯、君臨し続けたマイケルの心の旅に同行するかのような高揚感をもたらす。「このショウを始めた頃からずっと、ある種の責任を感じていました。最初は誹謗中傷のさなかにあった彼の真実を音楽でどう伝えるか。亡くなってからはYou Tubeなどを通じて彼の魅力を発見する新しい世代にどう語り継いでいくか。マイケル・ジャクソンという巨星の放つ一筋の光として、このショウはそんな役割を担っているのではないかと思っています」。『THRILLER Live/スリラーライブ』は、9月29日(土)から12月9日(日)まで東京・六本木ブルーシアター、12月18日(火)から12月27日(木)まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて開催。チケットは発売中。
2012年09月04日ナイキはこのほど、夏に着用される新しいフットボールスパイクを発表した。同ブランドがこれまで生産した中で最軽量かつプレイヤーのスピードを最大限生み出すスパイクで、同時にこれまで以上に環境に優しいスパイクに仕上がっている。ゲームにおいて、軽さと機能性を備え、ハイスピードでのコントロールを可能にする、本当に必要なパーツだけでできた新しいフットボールスパイクの制作をめざした結果、リサイクル可能素材やリサイクル素材を利用し、ピッチでは爆発的な機能性を発揮しつつも地球に与えるインパクトを抑えたスパイク「ナイキGS」が誕生した。使われたすべてのコンポーネントは重さとごみを減らすために最適化され、サイズ9(27cm)で160gと、同ブランドでも最軽量のフットボールスパイクに仕上がった。同スパイクの完成にあたり、ナイキフットボール・グローバルデザインディレクターのアンディ・ケイン氏は、「高機能と環境負荷の低減を両立させたスパイクは、プレイヤーにとっても地球にとっても勝利をもたらすものであると言えるでしょう」と述べている。「ナイキGS」は、26 / 27 / 28 / 29cmの4サイズで展開、Nike.comおよび厳選されたオンラインリテイラーで8月15日から販売される。価格は3万1,500円。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月13日ナイキは2012年夏に着用される新しいフットボールスパイク、「ナイキGS」を発表した。リサイクル可能素材やリサイクル素材を利用した環境に優しいスパイクで、ナイキがこれまで生産した中で最軽量のものに仕上がっている。同製品が目指したものは、軽さと機能性を備えハイスピードでのコントロールを可能にする、本当に必要なパーツだけでできた新しいフットボールスパイク。すべてのコンポーネントは重さとごみを減らすために最適化され、サイズ9(27cm)で160gとナイキでも最軽量のフットボールスパイクとなっている。同製品のトラクションプレートには、強い反発性としなやかさをもったフォームに高機能な枠組みを組み合わせた。最適な屈曲性と敏しょう性を発揮させるためのダイアモンド・シルエット・スパインが特長。ソールプレートはPebaxRenu(材料の97%にトウゴマの実を使用した植物由来の素材)50%と、TPU50%、また、32%がリサイクル可能素材から作られ、従来の組成のプレートよりも15%軽量化を実現した。アッパー部分には溶剤を使用せず、優れたボールタッチとコントロールを実現するため必要な部分のみに補強を施している。また、中足部とアーチの部分は、しっかりとスパイクに足をホールドするデザイン。軽量で化学物質を使わないソックライナーは100%トウゴマの実からできており、素材の重なりをなくして足にしっくりとなじむフィット性と優れたボールのタッチを実現している。また、足をしっかりスパイクにフィットさせる左右非対称のヒールカウンターとヒールバケットにより、安定性とサポート性も向上。ヒールカウンターはトウゴマの油(ヒマシ油)由来のPebaxRenuで作られている。ナイキGSは3万1,500円(税込み)で、サイズは26.0、27.0、28.0、29.0cmの4展開となっている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月11日フットボール最大の決戦、UEFA EURO 2012(6月9日~7月1日の期間、ウクライナとポーランドで開催)への準備が整う中、ナイキはフットボールスパイク「ナイキ クラッシュ コレクション」を発表する。同コレクションは、「マーキュリアル ヴェイパー VIII」「CTR360 マエストリ II」「T90 レーザー IV」「ティエンポ レジェンド IV」のスパイクに、ホワイトと大胆な2色目のカラーがクラッシュするデザイン。これについてナイキ フットボール フットウエア グローバルデザインディレクター、アンドリュー・ケイン氏は、「高い革新的なテクノロジーを備えたスパイクにシャープな対比をなすカラーを使い、まさにこの夏の大会でライバルたちがぶつかり、しのぎを削り合う様子を表現しています。一際鮮やかで目を引くカラーが、この大会をさらに盛り上げることでしょう」と述べている。同スパイクは今月19日に初披露され、クリスティアーノ・ロナウド選手、アンドレス・イニエスタ選手、ウェイン・ルーニー選手、ジェラール・ピケ選手といった世界的なプレイヤーたちが履くことに。同スパイクの印象に残るスタイルとパフォーマンスで、人々を魅了することとなるだろう。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月16日ナイキジャパンは29日、「ナイキ マーキュリアル」シリーズから、圧倒的な加速力を生み出すために作られたフットボールスパイク「マーキュリアル ヴェイパー 8」を発売する。過去10年にわたりフットボールスパイクの最先端イノベーションを示してきた「ナイキ マーキュリアル」シリーズ。このほど発売される「マーキュリアル ヴェイパー 8」は、イノベーションとスタイルに加え、なめらかなフィット、タッチ、グリップ性の両方を提供する。全体的に薄い素材ながらも、強い構造にすることで重さを185gに留め、スピード、耐久性のレベルを高次元で実現。また、後部の2組のツインスタッドと左右非対称のスタッドの配置で、圧倒的な加速を引き出すことに成功した。レアル・マドリード(スペイン)所属のクリスティアーノ・ロナウド選手は、プロになって以来、「マーキュリアル」を愛用し、新作についても、「私のゲームでのパフォーマンスをひときわ高めてくれるものになります。スピードとグリップ力を私に与えてくれるので、ディフェンダーへ鋭く向かっていくことができます」と話している。「マーキュリアル ヴェイパー 8」は24日にピッチ上に登場し、29日から販売を開始する。サイズ展開は24~30cm、価格は1万8,900円。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月23日オスカー受賞作『ディパーテッド』を始め、数々の栄誉を手にしてきた巨匠マーティン・スコセッシ監督が初の3D作品として作り上げた最新作『ヒューゴの不思議な発明』が全米公開を前に、11月21日(現地時間)、N.Y.プレミアイベントを開催。スコセッシ監督を始め、主演を務める注目若手俳優のエイサ・バターフィルドとクロエ・グレース・モレッツらが出席し会場を沸かせた。物語の舞台は1930年代のフランス・パリ。火事で父親をなくし駅の時計台にひとりで暮らす少年・ヒューゴが、父の形見で壊れたままの“機械人形”の修復に必要な“ハート型の鍵”を持った少女・イザベルと出会い、世界をめぐる壮大な冒険に出る姿を描いた珠玉ファンタジー。ニューヨークのジグ・フィールド・シアターの前に敷かれたレッドカーペットに最初に現れたのは、主人公・ヒューゴを演じたエイサ(『縞模様のパジャマの少年』)。本作が『アバター』のジェームズ・キャメロン監督から賛辞を贈られたことを伝えると、「ジェームズ・キャメロンがこの作品を絶賛してくれたのは知らなかった。それは素晴らしい!いま、とてもワクワクしているよ」と胸の内を明かした。続いて、ドルチェ&ガッバーナの可憐なドレスで登場したのは、『キック・アス』、『モールス』などでの好演が高く評価され、人気急上昇中の若手女優、クロエ・グレース・モレッツ。「私は『アバター』は絶品だと思う。だから彼がスコセッシ監督の『ヒューゴの不思議な発明』を絶品だと思ってくれたなんて素晴らしいわ。マーティン・スコセッシは“最高の監督”と言われている人ですもの」と喜びと共に作品への自信をのぞかせる。そんな2人の若手俳優を見守るのがイギリス映画界きっての名優、サー・ベン・キングスレー。本作について「とても重要な映画だと思う。そして、この映画は人々をハッピーにするから重要なんだ。人生がどんなにビューティフルかを人々に思い起こさせる映画だから大切なんだ」と語った。そして、本作で初めて3D作品に挑んだスコセッシ監督は、「ジェームズ・キャメロンはこの作品を褒めてくれるなんて寛容な人だ」と前置きした後で、「僕は3Dが大好きなんだ。実は、僕は3Dに心を奪われ、虜になっているんだ。僕自身は決して3Dを作ることはないだろうと思っていたからね。ところが、『アバター』などの映画が出回るようになり、いま(それが)可能になった」と今後も3D作品を撮っていく可能性をうかがわせた。さらにこの日、スタッフ・キャストのほかにゲストとしてスパイク・リー監督が急遽来場するなど、大盛り上がりを見せた。今回出席したキャストに加えて、ジュード・ロウやサーシャ・バロン・コーエンが出演、ジョニー・デップが製作に参加するなど人気実力を兼ね備えた豪華な面々が名を連ねている本作。この日も国内外から80社ものメディアがレッドカーペットに詰めかけた。いよいよ来年のアカデミー賞に向けて各賞レースが始動しているが、本作の可能性はいかに?まずは、このほど到着した『ヒューゴの不思議な発明』の予告編で、不思議な世界観を覗いてみて。『ヒューゴの不思議な発明』は、2012年3月9日(金)よりTOHOシネマズ 有楽座ほか全国にて公開。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:ヒューゴの不思議な発明 2012年3月9日よりTOHOシネマズ 有楽座ほか全国にて公開© 2011 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.
2011年11月30日