満月、夜空を満たすその輝きは、人々に多くの魅力と神秘をもたらします。しかし、古代から現代まで、満月の日にはやってはいけないとされることが言い伝えられているのです。今回は、その理由や背後にあるスピリチュアルな意味を探り、満月の夜に避けるべきことを紹介します。満月が私たちの日常生活にどのような影響を及ぼすのかや、満月の神秘的な力について、改めて考えていきましょう。■そもそも満月にはどんな効果がある?それではまず、満月が私たちに及ぼすパワーやその効果について解説していきます。◇(1)浄化と解放満月の光には心の「浄化」と「解放」の効果があります。そのため、満月の日には溜まっていたネガティブな感情を手放すことができるのです。これまでの自分をいったんリセットし、新たなエネルギーを受け入れやすくなるでしょう。◇(2)エネルギー・気力の向上また、満月には「エネルギー」と「気力」を高めるパワーもあります。重い腰を上げて行きたいと思っていたところへ行けたり、やりたいことを思う存分やったりできるでしょう。◇(3)達成さらに、満月には「達成」という意味もあります。これまで努力してきたことが、ちょうど実るタイミングです。例えば、仕事で評価をされたり、片思いが実ったりするかもしれません。■満月にやってはいけないことは?満月の夜にやってはいけないこととは何なのでしょうか。スピリチュアルの観点から解説していきます。◇(1)ネガティブなことを言ったり考えたりする満月の夜にネガティブなことを言ったり考えたりすると、そのマイナスのエネルギーが宇宙に届き、自分自身や周囲の環境に悪い影響を与える可能性があります。前述の通り、満月には「達成」という意味があります。満月の夜にネガティブなことを言ったり考えたりすると、そのことが現実になってしまうかもしれません。目標達成など良いことも起こり得るのですが、悪いことも起こりやすくなるのです。◇(2)ケンカや口論をする満月の日にはいつもより心が敏感になりやすいです。ケンカや口論は、ネガティブなエネルギーを発する行動。満月の夜にケンカや口論をすると、負のエネルギーが強くなり、いつも以上に心が不安定になりやすくなるでしょう。きつい言葉を言われたりすると敏感に反応してしまいがちに。ささいな諍い(いさかい)が大事に発展しやすくなる可能性があります。◇(3)ストレスになることをする前述の通り、満月の日はいつもより心が敏感になりやすいです。そのため満月の夜にストレスが溜まることをすると、いつも以上に心身にダメージを受けやすくなります。苦手意識を持っていること、嫌いな人と関わることなどは、できるだけやらない方がいいでしょう。◇(4)夜更かしをする満月は強いエネルギーを発しています。そのため、いくら月がきれいだからといって夜更かしをしていつまでも月を見ていたり、月明かりの下で何かをやり続けていたりすると、心身のエネルギーが奪われ、強い疲労を感じてしまう可能性があります。月の輝きを楽しんだら、早めに就寝した方がいいでしょう。◇(5)大切なことを決断する満月の夜は、月のエネルギーが最も強くなり、感情が高ぶりやすくなります。そのため、冷静な判断力が失われやすくなるかもしれません。大切なことを決める、何かを契約する、大切なことを言うことなどは避けた方がいいでしょう。◇(6)食べすぎや飲みすぎ満月の日は、いつもより食欲が増す人が多いとされています。そのため、つい暴飲暴食に走ってしまうことも。翌日後悔しないよう、ヘルシーなものを食べ、なるべく腹八分におさえるようにしましょう。■満月の時にやるべきことは?一方、満月の日にやった方がいいこともあります。それは、何なのでしょうか。1つずつ見ていきましょう。◇(1)月光浴をする満月の日には、月の光を一身に浴びましょう。強力な光のパワーに包まれれば、満月の「浄化」の力を受け取ることができ、心身を清められます。曇った心を拭い去り、「ポジティブに生きよう!」と前向きな精神を獲得することができるでしょう。Check!:月光浴とは?8つの効果&月光浴をする時間帯・場所・方法◇(2)周囲の人に感謝の気持ちを示す満月の日には「収穫」と「達成」が期待できます。満月の日には、これまでに得たものや成し遂げたことに感謝の気持ちを持つと、さらなる豊かさや幸せを引き寄せることができるでしょう。お世話になった人には、「いつもありがとう」と言葉で伝えるだけでもいいですし、ちょっとした贈り物で感謝の気持ちを表現できればなおいいでしょう。◇(3)不要なものや感情を手放す満月には「解放」する力があります。満月の日には、もう必要がなくなった物を捨てたり、悪い習慣をやめたり、自分の中に渦巻いている憎しみや悲しみを思い切って手放したりするといいでしょう。うまく手放すことができれば、ストレスから解放されて清々しい気持ちになれるはずです。◇(4)何かを学ぶ満月の日は「気力」が高まります。そのため、何かを学ぶのに適しています。窓辺で月を見ながら本を読んだり、資料を作成したりすると満月のパワーが後押ししてくれて、はかどるかもしれません。ただし、前述の通り、満月には強いパワーがあります。そのため集中するあまり夜更かしをしたりすると、心身のエネルギーが奪われ、強い疲労を感じてしまう可能性があるので、作業時間はほどほどに留めておきましょう。◇(5)新月にする願い事を考える願い事をするには新月の日が向いていますので、満月の日には次にめぐってくる新月の日にどんな願い事をするか考えてみるのもいいでしょう。自分の夢や目標に合った願い事を探し、その願いを叶えるにはどう行動をしたら良いのかもじっくり考えてみてください。□満月のエネルギーがもたらすネガティブな影響も知っておこう満月は月のエネルギーが最も強くなる日です。この日は、自分の感情や心の声に耳を傾けたり、自分の目標や願い事について考えたりするのに適しています。しかし、満月のエネルギーはマイナスに働くこともあるので注意が必要です。満月にやってはいけないことは、ネガティブなことを言ったり考えたりすること、ケンカや口論をすること、ストレスを溜め込んだり睡眠不足になったりすることなどです。満月の日には、これらの行動を避け、明るくポジティブな気持ちでいるようにしましょう。(紅たき)※画像はイメージです
2023年10月06日女性のための恋愛解決メディア「恋するうさぎ」は、、全国の女性を対象に「元彼と付き合っていた時に感じた別れた方が良いスピリチュアルなサイン」に関する調査を行い、その結果を発表しました。■3割が「相手のことを考えると疲れる」と別れたほうがいいサインと回答元彼と付き合っていた時に感じた「別れた方が良いスピリチュアルなサイン」について尋ねたところ、最も多い回答は「相手のことを考えると疲れる」(28.6%)、2位は「お揃いのものが壊れる」(17.9%)、3位は「人間関係が大きく変化する」(14.3%)でした。そのほか、「道に迷ったり電車に乗り間違える」「他人の別れ話が聞こえる」「体調不良が続いた」などの回答も多くありました。スピリチュアルな体験をした時に、実際にどのような流れになったか聞いてみると、66.3%が「別れて正解だった」、28.8%が「長続きはしなかった」と答えました。元彼と別れた方が良いスピリチュアルなサインの体験談について聞きました。「相手のことを考えると疲れる」と回答した女性(自営業/30代)からは、「(半同棲していたが)家にいても休まらず、毎日疲れて肌荒れがひどくなりました。タクシーに乗った時、運転手が守護霊が見れる方で、『今の彼とは結婚しないと思う、次の人だね』と言われたことも。結局、相手から別れを告げられましたが、その後は人間関係も良くなり、次に付き合った方と結婚しました」といった体験談が寄せられました。「お揃いのものが壊れる」と回答した女性(会社員/20代)は、「当時付き合っていた彼氏とお揃いで買った鏡が壊れたことがありました。鏡は落としたわけでもなく踏んでもいないのですが、気づいたら割れていました。何か嫌な予感がすると感じてはいましたが、案の定しばらくして彼氏と破局しました。今思うと何かのメッセージだったんじゃないかなと思います」とコメントしています。「人間関係が大きく変化する」と回答した女性(主婦/30代)からは、「ダメ男ばかりと付き合っていた時に「別れた方がいいのかな」と悩み始めると、なぜか好条件のとても優しい素敵な男性が現れてアプローチしてくれました。同様のことが3度起こり、最終的にはダメ男と別れてまともな男性とお付き合い・結婚に至ります」といった体験談が寄せられています。■調査概要調査方法:インターネットアンケート調査期間;2023年7月25・26日調査対象:全国の20代~60代の女性有効回答数:80名調査レポート:(フォルサ)
2023年08月12日ごきげんよう!スピリチュアル・カップルのトシ&リティです♡今回は2023年5月29日〜6月4日の、宇宙からのメッセージを星座別にお届け。みんながナチュラルに開運できるよう、ナビゲートさせていただくわね☆■12星座全体の運氣予報いて座の満月へと向かっていくこの1週間は、ワンランク上のステージに向かうための開運波動が降り注ぐタイミング。未来の可能性を開くアゲアゲなパワーが宇宙から豊かに降り注ぐわよ☆いて座のキーワードは世界観の拡大・高い精神性・古代の叡智・次元上昇など。向上心を持って能動的に生きる人をとことん応援するようなフルムーンになっているのよね♪とりあえずは、いて座満月を迎える6月4日のお昼12時42分から48時間以内に、テンションが上がるようなアファメーションを行うのが吉。これまでの価値観や常識をいったん脇において、最高の未来を自由に思い描くような感覚でアファメると、アゲアゲな運氣といい感じにシンクロできるようになるわよ♡そして、先日おうし座に移った「木星」の霊力も、この1週間でかなり大胆に発揮されていく!というのも6月2日にはドラゴンヘッドに木星がコンジャンクションしていくからよ☆ドラゴンヘッドとは太陽と月の通り道が交わる点のことで、その名のとおり「龍のエネルギー」が秘められた場所。まあ要するに、幸運をもたらす大吉星のジュピターが、大地に宿る龍のパワーを拡大&発展させるような配置になっているのよね♪その恩恵にあやかるには、龍がモチーフになったアイテムをGETしたり、龍神さまが祀られている神社に参拝に出掛けるのがおすすめ♡このタイミングで「ドラゴン的なものとのご縁」をこっそりと深めておけば、見えないパワーが実際に動き出して、あなたの人生がいきなり飛躍していくミラクルへと導かれるかもよ☆この世界は人智を超えた神秘に満ちあふれているってコトをとりあえず知っておいてちょうだいね♪■やぎ座へのメッセージ霊的覚醒の1週間!今週は、スピリチュアルな能力に目覚めるやぎ座さんも、たくさんおられるのではないかしら?いて座の満月は、あなたの奥底に眠る霊的な資質に光を当ててくださるから、新たな自分の才能に驚かずに、大切に育てていってあげてちょうだいね♪ちなみに、この時期に「自分がピンときた神社」にお参りすると、神さまからの御加護が豊かにあなたの人生を照らしてくださると思うわよ♡やぎ座のマジカルカラーインディゴインディゴを身に着けると世界観が広がると思うわよ♪(監修・文:トシ&リティ、イラスト:いいあい)
2023年05月29日ごきげんよう!スピリチュアル・カップルのトシ&リティです♡今回は2023年5月22日〜5月28日の、宇宙からのメッセージを星座別にお届け。みんながナチュラルに開運できるよう、ナビゲートさせていただくわね☆■12星座全体の運氣予報太陽がふたご座の前半の度数を移動していくこの1週間は、人生のワクワク感を高めてくれるようなエネルギーが降り注ぐ時☆知的好奇心が研ぎ澄まされて、自分の波動を高める知識や情報とのご縁が紡がれやすい運氣になっているわよ♪広い視野を手に入れて、隠れていた世界の美しさを発見できるようになってちょうだい……それがふたご座太陽からのメッセージ。自分の中の頑固さを手放して、価値観をアップデートすることに心を開いていくことが、タイムリーな運氣と共鳴する最大のカギになっているわ♡そんなふたご座の太陽に、イケイケなパワーと情熱を注いでくれるのが、今週からしし座に滞在し始めた火星くん。ふたご座の太陽としし座の火星は60度=セクスタイルという仲良しの角度をとっていて、お互いに良い刺激を与え合えるような関係性になっているのよね♪しし座の火星は「自分らしく生きること」をとことんプッシュしてくれるようなエネルギー!まぁそういうわけで、豊かな知識に触れて価値観を広げながらも、独自のスタイルを確立することに情熱を注いでいけば、太陽&火星の恩恵にWであやかれるようになるのではないかしら☆自分軸をしっかり持ちながらも、柔軟な知性で世界と向き合っている人のところに、フレッシュな宇宙の運氣が集まってくるってコトを知っておいてちょうだいね♡■さそり座へのメッセージサイキック体験の1週間!今週は、「潜在意識が活性化される」さそり座さんも多いのではないかしら?人によっては、スピリチュアルな能力が突然開花して、いきなりヒーラーデビューなんていう方もちらほらと現れそう!!ただし、いきなり高次元から才能を与えられたとしても、心の内に秘めておくのが肝心よ☆「能ある鷹は爪を隠す」の精神で、何食わぬ顔して過ごせば、周りに嫉妬されずに、能力を伸ばしていくことができると思うわよ♡さそり座のマジカルスパイスターメリックターメリックの刺激が知性の扉を開いてくれるかも♪(監修・文:トシ&リティ、イラスト:いいあい)
2023年05月22日変化する時代を読み、強く生きるために知っておくべき“3つの眼”をスピリチュアリスト、オペラ歌手の江原啓之さんが教えてくれました。「時代を読むには“心眼”“真眼”“神眼”という“3つの眼”がポイントです」と江原さん。“しんがん”という読み方は同じでも、意味が違う3つの眼。スピリチュアルな解釈では果たしてどういう意味を持つのか、解き明かします。心眼感情や欲、心の偏りがフィルターのように見る眼を曇らせる。心眼を辞書で調べると「ものごとの本質を見抜く心の働き」などと書かれていますが、スピリチュアルな解釈では意味合いが少し違います。なぜなら人の心には偏りがあり、そう簡単には本質を見抜けないからです。つまりスピリチュアルな解釈での心眼は、「自分のなかにある感情や欲といった偏り、言い換えれば心のフィルターを通してものごとを見てしまうこと」と言えるでしょう。こんな例を想像してみて。あなたは会社員で、ここ数年は給料が上がらず、仕事にも行き詰まりを感じています。この現状を、あなたの心眼はどう見るでしょうか?「思い切って転職しようかとも思うけれど、今より良い会社に行ける自信はない。だったら安いお給料もつまらない仕事も、このまま我慢するしかない。転職の苦労をするより現状維持のほうがまだラク」といったものでは?もちろん現状維持を選ぶのが悪いわけではありません。ただその結論を導き出したのが、「安い」「つまらない」といったグチと「あきらめ」の狭間で揺れ動く感情、つまり心の偏りだとしたらベストな選択でしょうか。かといって無計画に「思い切って転職」を選ぶのも衝動的。まるでなんの装備もなくいきなり富士山に登るようなものです。心眼で見るまやかしは、ときに我が身を危険にさらすことも覚えておいて。真眼まやかしを見抜き自らの間違いに気づく真(まこと)の自分を見つめる眼。真眼は真(まこと)の眼、「偏った心のフィルターを外し、広い視野と理性で見ること」です。前述の例も真眼があれば次のような考え方になります。「グチっているより今以上にステップアップする別の道を探してみよう。基本給アップが望めないなら資格を取って、自分に付加価値をつけることで給料アップを狙うのはどうだろう。会社が望む人材はどういう分野だろうか。今の時代に求められるものや将来につながる資格はなんだろうか」。己の現状を冷静に見つめてみると、「つまらない」とか好き嫌いといった主観ではなく、自分の技能を十分に仕事に活かしているだろうかと客観視することになります。また会社のみならず、今の時代や社会にまで視野を広げていけば、資格を取るにしても、専門性を深めるのがいいのか、あるいは仕事の幅を広げるようなものがいいのかなど、選択肢が広がるでしょう。そうはいってもなかなか真眼を持つのは難しいと思ったら、ぜひ富士山の孤高の姿を見習って静寂の時を持ってください。今は情報過多の時代。あえて静寂に身を置かないと真の自分を見つめられません。一方、心眼で見たまやかしの選択によって失敗したと思っても、悔やまないで。自分の心の偏りを見つめ、良き成長の糧にするのです。次はきっと真眼で見ることができるでしょう。神眼俯瞰して得られるのは時代を先読みし生き方すら変わる神の視点。真眼よりもさらに広く高く俯瞰するのが神眼。神眼とは「先見の明を持ち、社会貢献まで見据えた神の視点で見ること」です。社会の役に立っているという実感は「在る」ことを肯定され、自信にもつながります。富士山の頂上から眺めていると想像してみてください。自分の欲得より、社会の一部として役に立つことへと、優先順位も変わるでしょう。真眼によって資格取得を考えるに至った前述の会社員が、神眼を持つとどうなるか。さらに時代を先読みして、将来の転職や独立を見据えた新たな勉強をしてみようと思うかもしれません。そのときに「地域や社会のニーズはどういうものだろうか。どうすれば人の役に立ち、喜んでもらえるだろうか」と考えれば、その勉強は未来への創造にもつながります。もはや感情や勢いで転職を考えていたときとは大きな差です。まやかしの心眼ではなく、真眼を経て、さらに俯瞰した神の視点を持つと、仕事への向き合い方はもちろん、生き方まで変わってくるのです。これからの時代を生き抜くには、自分で道を切り拓く発想力が大事です。神眼を持てればその発想力を磨き、それまで見えていなかった広い世界が見えるようになります。ぜひ神眼を養い、ただの思いつきとは違う、社会に活かせる発想力を身につけましょう。えはら・ひろゆきスピリチュアリスト、オペラ歌手。『江原啓之神紀行』シリーズなどで日本全国の神社を紹介。例年、時代の変化を先取りした提言が的中すると話題に。温かい読者へのアドバイスも支持が集まる。著書多数。※『anan』2023年1月11日号より。写真・小川朋央取材、文・やしまみき(by anan編集部)
2023年01月05日時代の転換点に立ち、対峙するのは今、ここにある数々の課題。どうしたら時代の大きな波に翻弄されず自らで舵取りしながら、運を切り拓いて生きていけるのか。その答えは、今回、江原啓之さんが訪れた富士山を望む場所が教えてくれました。混迷の時代をどうすれば生き抜いていけるか。その答えが富士山にあると私は感じています。富士山が、人のあるべき姿を示しているからです。それがどういう姿なのかをお話しする前に、まずお尋ねしましょう。あなたにとって富士山はどのようなお山でしょうか?もしかすると、「日本一高く、登りたい山」と答える方がいるかもしれません。今や富士登山はブームと言えるほど人気です。しかし観光やスポーツとして登山するのは、富士山に対してとても失礼なことだと私は思っています。なぜなら富士山は信仰のお山、富士山そのものがご神体だからです。ご神体と聞けば、不謹慎な気持ちで安易に登ってはいけないと思うでしょう。富士山はユネスコの世界文化遺産に登録されています。注目すべきは、自然環境を対象にした自然遺産ではなく文化遺産であることです。登録名称は「富士山―信仰の対象と芸術の源泉」。つまり富士山が日本人にとって信仰の対象とされてきたことから世界遺産となったのです。古くから日本人は「富士のお山に見守られている」という気持ちを大切にしてきました。だからこそ富士山が見えるところではもちろん、遠く離れたところにいても、お山、ひいては自然への感謝と畏怖の念を持ち、そっと手を合わせていたのです。それが富士山信仰であり、日本人のたましいに受け継がれる思いです。今の私たちはどうでしょうか。畏れ、敬い、感謝を忘れ、傲慢になってはいないかと、自分に問いかけてみてください。その気づきこそが、時代を生き抜く大切な道しるべです。富士山が教えてくれる「孤高」「自律」「俯瞰」。富士山は人のあるべき姿、今の私たちにとって大切なものを教えてくれています。そのことを「孤高」「自律」「俯瞰」という3つのワードでお話ししていきましょう。1つめのワードは孤高です。富士山は日本一のお山。高くそびえる姿には凛とした崇高さがあります。かつては噴火を繰り返し、人を寄せ付けない荒ぶる山でした。今も修行の場として登る修験道の行者がいるように、危険が伴う山です。一方で、遠くから望む富士山は美しい稜線を持ち、そのたたずまいに静けさを感じる人もいる。凛とたたずみ、何ごとにも動じず、静寂のなかで孤高に生きる強さを、富士山はいつも示してくれているのです。2つめは自律。自律とは自分で自分を律することです。「お山に見守られている」とは、「いつだってお山が自分を見ている」ことでもあります。もう「誰も見ていないからいいや」とは思わなくなるでしょう。おのずと自律に導かれます。3つめは俯瞰です。山の頂上から見る眺めを想像してみて。雄大な景色のなかでは、自分自身がちっぽけな存在だと気づくでしょう。思い悩んでいることがささいなことにすぎないと俯瞰し、また歩き出せるはずです。もちろん実際に、富士山へ登らなくてもいいのです。近場の山や、高いビルなど見晴らしのいいところに登ることで俯瞰のトレーニングはできますし、想像力を働かせてみてください。大切なのは視点を変える、俯瞰するという術を持ち、自らで道を切り拓くことです。富士山への畏敬の念は遙拝(ようはい)という形で今も続く。今回、私は富士山をご神体とする河口浅間神社を訪れました。この神社には古くからの富士山信仰を体現する遙拝、修験、登拝という要素が揃っています。なかでも遙拝は富士信仰の原型。富士山遙拝所【天空の鳥居】は、小高い丘に建てられた鳥居の向こうにご神体である富士山を仰ぎ見ながら参拝する場所です。富士山を目の前にしたときに感じる圧倒的なパワー。山間にこだまする柏手の澄んだ音。眼下に広がる湖と街。ここでお参りをすると、畏怖と畏敬、感謝の気持ちがおのずと湧いてきます。ただの観光や現世利益を願うだけのパワースポット巡りといった安易な気持ちでは、この地に足を踏み入れられないことがよくわかります。立ち居振る舞い、心の内まで「お山が見ている」のですから。富士山遙拝所は河口浅間神社の宮司さんの私有地に建てられ、一般の参拝者も受け入れています。宮司さんはじめ、地元の方々のご厚意によって参拝路や周辺の整備がされています。こうして遙拝を守る人たちがこの時代にいることもまた、富士山のお導きによるものなのかもしれません。この時代、とくに2023年は原点回帰が鍵となる年です。そのためにまずは今の己と対峙する静謐な神社へ、ご案内しましょう。河口浅間神社(かわぐちあさまじんじゃ)お山の怒りが現れ日本各地に災害がもたらされると考えられた時代、富士山の噴火を鎮めるために建てられたのが河口浅間神社です。自然災害のみならず、ままならぬ事象の多い現代。私たちは“畏れ”を忘れてはなりません。神社は己と向き合う場。日頃の傲慢さを反省し、すべてをそぎ落とすとき、本当の自分が見えてくるでしょう。あふれてくるのは、今ここにいる感謝。そして私利私欲の願いではなく、世の中の平和や安寧を祈る気持ちではないでしょうか。七本杉(しちほんすぎ)時代を見つめてきた御神木たちに命の営みを感じて。社殿の周囲には鳥の声が響く静かな杜が広がる。なかでも圧巻は杉の巨木群。7本の御神木からなる七本杉はどれも樹齢1200年を超え、圧倒的なパワーを放つ。途中で枝分かれせずにまっすぐ伸びた幹は、いずれも40m超の高さ。2本の杉が根元でほぼ一体化した二柱杉はその形から男女杉とも呼ばれ神秘的だ。母の白滝迫力ある水の流れに神々しさすら感じる禊ぎの場。平安の頃より修験道の行者がこの滝で身を清めてから、富士山へ登ったという。神社から滝まで急な砂利道が続くが「修験の滝ですから険しいのは当たり前。でもこのぐらいはまだラクなほう」(江原さん)。滝のそばには木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)の姑にあたる万幡豊秋津師比売命(よろずはたとよあきつしひめのみこと)が祀られており「母」という名前の由来はそこから。美麗石(ひいらいし)古代から途切れることのない祈りを示す貴重な石。拝殿前にあるのは美麗石。社殿が建てられる前に築かれた石閣(石の建物)の一部。富士山を鎮める美麗な古代祭祀に用いられたと伝わる。苔むした姿に感じられるのは悠久の祈り。今も昔も自然に対する畏れ、そして富士山への信仰が変わらないことの証しだ。河口浅間神社山梨県南都留郡富士河口湖町河口1TEL:0555・76・7186富士山遙拝所(天空の鳥居)は神社から北東へ徒歩で30分ほど山道を上ったところに。母の白滝はさらに10分ほど歩く。なお冬場は路面凍結により神社から先への道が閉鎖される場合があるので要確認。えはら・ひろゆきスピリチュアリスト、オペラ歌手。『江原啓之神紀行』シリーズなどで日本全国の神社を紹介。例年、時代の変化を先取りした提言が的中すると話題に。温かい読者へのアドバイスも支持が集まる。著書多数。※『anan』2023年1月11日号より。写真・小川朋央取材、文・やしまみき撮影協力・河口浅間神社(by anan編集部)
2023年01月05日厚い雲がかかっていても、朝日は必ず昇ってくる。未曾有の事態に翻弄され、道を見失ったように思えても顔を上げて前を見れば、雲間からはひとすじの光が。新時代の羅針盤が示すのは、幸せへ続く道。スピリチュアリスト・江原啓之さんのメッセージとともに、その道を歩きましょう!「破滅」からの「仕切り直し」。「天啓」を受け取った2021年。天啓を受け取ったあなたが歩いている道はどんなもの?2021年を表すワードとして挙げたのは「天啓からの混乱」でした。あなたは一年を振り返ってみて、今、何を思うでしょうか。コロナ禍が続き、疲れ果てていませんか?混乱が続く世の中で、どこか不安を抱えながらも、逆にその不安と向き合わないようにしている人もいるでしょう。新たな年へ進む前に、その不安を解消し、スッキリさせませんか。大事なのは、まず今の立ち位置をハッキリさせることです。私は2020年、「天啓からの混乱」には「破滅」「仕切り直し」「あきらめ」「楽(ラク)」の4つの道があるとも申し上げました。これまでの生き方や心のありようで、道は違うのだと。今のあなたは、どの道を歩いていますか?これまでに「破滅」や「あきらめ」を感じる出来事があったかもしれません。厳しいようですが、それは自分が蒔いた種の結果です。まずそれを受け入れましょう。現実を受け入れることが「仕切り直し」への道への第一歩。明るい未来へ、前向きに進むための転換点だと思ってください。有事だからこそ気づけたうそ偽りのない本当の自分。「破滅」は言葉こそ怖いですが、不要なものを断つ浄化の道でもありました。あなたはこの一年で「なくてもいいな」と感じたものはありませんか?例えば人間関係。コロナ禍がきっかけで疎遠になった人は、仕事でもプライベートでも、いるでしょう。コロナ禍で「わざわざ連絡しなくてもいいな」と思った人は、誤解を恐れずに言えば、元々あなたにとってその程度の関係だったのです。もしかすると「損得勘定で付き合っていただけだ」と、気づいたかもしれません。自分にそんな打算や下心があったことに気づくのは、自分の負の部分を知るようでイヤでしょう。でも、うそ偽りのない本当の自分に気づけてこそ、仕切り直して新たな自分になれます。不要な人間関係を断ち、信頼で結ばれた相手との新たな人間関係を築くこともできるのです。何もないときには、本当の自分に気づきにくいものです。コロナ禍によって人との対面が制限されたからこそ、自分と向き合わざるを得なかったのだし、だからこそ気づけた。まさに浄化の時間を過ごせたのです。仕事、家族、ライフスタイル…天啓を受け入れ未来を作ろう。この一年、いろいろな意味で、自分のなかの再編があったはず。家族と会えなくなって、改めて存在の大切さを実感した人もいれば、逆に距離を置いてホッとした人。あれほど学校をサボることばかり考えていたのが、休校になったり、再開されてもオンライン授業が続いたりしたことで、「早く学校に行って授業を受けたい」と思った人もいるのでは?仕事との向き合い方を見直し、転職した。テレワークで通勤の必要がなくなって、プライベートが充実した。あるいは職場の近くに住む必要がなくなり、自分がのびのびできる場所へ引っ越した人もいるかもしれません。あなたのこの一年には、明るい未来を作るための大事なメッセージが詰まっています。もしあなたのなかにまだモヤモヤと割り切れないものがあるなら、気持ちの整理がついていない証拠。もう見ないふりはやめて。一年を振り返って自分を見つめてください。再編を自主的にした人も、そうせざるを得なかった人も「これが今の自分だ」と認めると、楽になるはず。誰もがリスタートのときです。江原啓之スピリチュアリスト、オペラ歌手。例年、時代を見据えた振り返りと来年への提言は驚くほど的中すると話題に。迷いを抱えた読者へのアドバイスも温かく、著書多数。『お祓い箱 雅』(小社刊)が好評発売中。※『anan』2021年12月29日‐2022年1月5日合併号より。写真・小川朋央文・やしまみき(by anan編集部)
2022年01月11日2022年は新しいご縁を結び、新たな自分に生まれ変われる場所へ行きましょう。亀裂から差し込む光が、あなたを待つご縁と行くべき場所を照らしています。スピリチュアリスト・江原啓之さんが教えてくれました。新しいご縁の結び方。新しい出会い、新しいご縁を結ぶには絶好の年。人、出来事、物など、新しいことが待っています。今までと同じことをしていてはダメ!あえてこれまでの関係を解体し、更地からスタートを。なんのしがらみも気にせず、固定観念すら一掃すると驚くほどフットワークが軽くなります。まったく違う自分になって、新しいご縁を結びましょう。ひとりで出かける。新しい出会いが欲しいなら、誰かとつるんでいてはダメ。ポイントはひとりで出かけること。例えばひとり旅。まったく違う自分を演じて旅をするのは快感だし、楽しいもの。何のカラーもつけられていないまっさらな自分が、まったく知らない人と出会うチャンスも生まれます。身近なところで始めるなら、ひとりでカフェに行き、静かな癒しのときを過ごして。できれば古民家カフェなどひっそりと落ち着く場所がおすすめ。お店を出るころには瞑想したかのように、新しく生まれ変わった自分になれるはず。スマホに新しい連絡先リストを作る。スマホやメールのアドレス帳をアップデートしましょう。整理するという目線ではなく、思い切って新しいリストを作るつもりで。そして新しい友人をリストにどんどん増やしましょう。そのためには行動範囲を広げる必要があります。行ったことのない場所へ行ったり、新しい趣味を始めたり。新しい人やコトとの出会いは素晴らしい刺激を与えてくれるはず。中断していた習い事に再チャレンジするのもOK。懐かしい仲間でも久しぶりに再会すれば、まるで新しい友人のように新鮮。以前は見えなかったその人の良さに気づけるかも。恋愛は脱臭されたと思って始める。過去にトラウマのような恋愛があるというあなた。縁切りのおまじないでもしようと思っているなら、そんな必要はありません。破滅と亀裂で、もうすでにそぎ落としは済んでいます。つまり、あなたの過去は十分に脱臭完了!だから「やっぱり恋愛したい」という気持ちがあるなら、新しい恋をバンバンしちゃってください。過去はもはや無臭化されて、新しいあなたに生まれ変わったのですから、これから出会う人には、バージョンアップした自分をどんどん出していけばいい。さぁ、新しい恋をしましょう。行くべきパワースポット。行くべきは原点回帰し、生まれ変われる場所。自分だけのパーソナル・パワースポットです。立派な木やきれいな花が咲いている、自然豊かな場所。そんな土地自体にパワーがあるパワースポットと、信仰や祈りがあるスピリチュアル・スポットのなかからあなた自身がエナジーを感じ、元気になれる場所をぜひ探し出し、新しい自分に生まれ変わって!産土(うぶすな)神社産土神社とは自分が生まれた土地(厳密には生まれた産院のある場所。産院がわからなければその実家でもOK)の神様を祀る神社のこと。実家近くの産院などなら、いま住んでいる場所とは遠く離れているかもしれません。産土の神様は、あなたがこの世に生まれるご縁をサポートしてくださった神様ですから、お参りはまさしく原点回帰。行くべき究極のパーソナル・スピリチュアル・スポットなのです。湧水公園湧き出るというのは、生まれ出るパワー。水が湧き出る場所は素晴らしいパワースポットです。そんな湧水がある公園は、規模の大小にかかわらず各地にありますので、ぜひ探してみて。自分の街の身近な公園も、そうかもしれません。しかも清らかな水の流れを感じることは、たましいを浄める禊ぎになります。いつの間にかたまった心のモヤモヤを洗い流し、生まれ変わったような気持ちにさせてくれるでしょう。見晴らしの良いところ疲れた心を癒して元気になったり、新しいことを始めたりしたいなら、見晴らしの良いところへ。とくに山はおすすめです。山はご神体といわれ、そのものがパワースポットであり、スピリチュアル・スポット。山の上から見る神々しいまでの景色が、あなたの生まれ変わりをサポートしてくれるはず。もし近場ですぐに、となればビルの展望台など眺めの良い場所でもOK。いつもと違う視点があなたに気づきをくれます。生命と触れ合える場所動物園や水族館、犬猫カフェ、植物園など、生命と触れ合える場所に行きましょう。ひたむきな命の営みを間近で見ることは、生きるパワーをもらうことです。心が疲れていると、人に心を開くことができなくなり、そのまま内にこもってしまうことも。でも生きものたちがあなたの心を、やさしく開いてくれます。きっと元気になれるはず。家で植物を育てたり、花を愛でたりすれば、家がそのままパワースポットになりますよ。江原啓之スピリチュアリスト、オペラ歌手。例年、時代を見据えた振り返りと来年への提言は驚くほど的中すると話題に。迷いを抱えた読者へのアドバイスも温かく、著書多数。『お祓い箱 雅』(小社刊)が好評発売中。※『anan』2021年12月29日‐2022年1月5日合併号より。写真・小川朋央文・やしまみき(by anan編集部)
2022年01月05日今の時代、どうしたら私たちは幸せになれるのでしょうか。この困難多き時代を切り抜けるにはどうしたらよいのでしょう。「どんなに暗くとも、明けない夜はありません」。スピリチュアリスト・江原啓之さんがanan読者に贈る、とっておきのメッセージ。2022年「亀裂」から光が差してくる。2022年を表すワード、それは「亀裂」です。私はその年のワードについて「急に切り替わるのではなく、グラデーションのように変化していきますよ」と言っています。しかしここ最近は、あまりにも時間の進み方が早いと感じています。霊界から届くメッセージが、1年のスパンではなく、半年、いや3か月単位ぐらいでの変化を告げているのです。そのことを心構えとして持ちつつ、「亀裂」がどのように表れるのか、具体的に見ていきましょう。亀裂と聞いて、誰もが思い浮かべるのは人間関係でしょう。恋人同士、夫婦、家族、友人など、人間関係に亀裂が生じやすいと考えられます。例えば、夫婦なら亀裂が大きくなって別れることもあるかもしれません。また、会社などにも亀裂は起こり得ます。組織再編によって分社化するなどはその典型例。土地の亀裂を考えれば、地震や噴火といった災害も気をつけねばなりませんね。でも亀裂は突然、起こるわけじゃありません。友人との間に亀裂が生まれて、距離を置くことになっても、突然の出来事ではなく、それ以前からの原因があっての結果なのです。混乱、破滅、亀裂…と、怖い言葉ばかりが続くと思うかもしれません。でも言葉のイメージだけで受け止めないで。重要なのは視点です。破滅を浄化ととらえて前向きなリスタートができるように、亀裂を良ききっかけにする視点を持ってほしいのです。亀裂を別の視点で見るならば、「一掃」「立て直し」「原点回帰」という側面があります。亀裂が生じた結果、別れることになっても、それが人生を立て直すきっかけになるならば、亀裂は良きことではないでしょうか。そぎ落として見えてくる本当に大切なもの。2021年を振り返ったとき、自分のなかにいろいろな気づきや優先順位の見直しがあったはずです。「外出しないなら新しい服を買うのは、あとにしよう」などと買い物の優先順位だって変わったように。2022年は、そこから一歩進んで、亀裂をいい意味で利用した「そぎ落とし」を意識してみてください。足し算と引き算で言えば、引き算です。例えば「この人とは考え方が違うな」と思うのは、ちょっとした亀裂の始まり。そこで自分の考えを相手にわかってもらおうと思うのは押しつけ。足し算です。逆にそぎ落として考えれば、本当に大事なのは自分の考えを守ること。引き算の結果として出てくるのは、お互いの意志を尊重することです。「その考え方、おかしいよ」と亀裂を広げる方向ではなく、自分の考えを大切に温めるというベクトルに変える。すると「あなたを尊重しますね」という言葉が出てくるはずで、相手との関係性も新しいものになるでしょう。そぎ落とすことによって見えてくるのは、本当の幸せ。「こうやって生きることが幸せだ」と気づくことです。人間関係、仕事、ライフスタイル、いろいろなところでしていた今までの“ムリ”や“無駄”をそぎ落としたときの爽快感を、ぜひ味わってみて。ムリのない本当の自分への「原点回帰」を果たし、そこから新たな自分を「立て直す」のです。さらに視点を変えれば、亀裂はメッキがはがれること。いい意味で、自分も、相手も、本当の姿が見えてくるかもしれません。だからこそムリに今までと同じ人間関係を保とうとしたり、人に迎合したりしなくていいのです。本当の自分に気づくことは、自分自身の歩み方がわかるということ。人生はがぜん、楽しくなります。逆に、気持ちを切り替えられず、整理できない人は、不幸なまま悶々としてしまうでしょう。ただ群れて騒ぐハロウィンパーティをあまり楽しめず、個人主義のソロキャンプのほうが楽しめるのは、ある意味当然です。「亀裂」はインパクトの強い言葉ですから、強いなりのエナジーがあります。まるで壁に入った亀裂とともに、ビルが解体されるようなインパクトの強いことが、2022年に起きるかもしれません。でも亀裂からは光が差してくることも忘れないで。「明けない夜はない」という言葉のように、明るい兆しという希望があります。だからこそ、光が差すそのときまでにやっておくべき2つのことがあるのです。ひとつは、今に感謝すること。自分の幸せは、自分で作るものだというのが、コロナ禍でわかったはずです。もっと踏み込んで言えば、コロナ禍ほどの有事だからわかった、と言ってもいい。そういう意味では、今の時代に生まれたことは不満ではなく、感謝でしかありません。そして、今しかできないことを探して、すぐにトライしましょう。それがもうひとつのやっておくべきことです。私はよくこう言います。「転んでもただでは起きるな。まんじゅうひとつでも探して、握りしめて起き上がれ」と。人生で転ぶことがあっても、ただ起き上がるのではなく、何かしらの学びを得ることが重要だということ。ステイホームひとつとっても、「こういうときだからできることはないだろうか」と前向きにとらえた人は、自分を見つめ直したり、将来について考えたりしたでしょう。きっと明るい兆しとともに、良きスタートダッシュが切れるはずです。でも、コロナ禍をただただ「ストレスだ」と、ネガティブに思って過ごしてしまった人は、残念ながらまだ準備不足かもしれません。気持ちを切り替えて、あなたの“まんじゅう”を探しましょう。部屋を片付けるのでもいい、心機一転して引っ越すのもいい。とにかく今だからできることを始めてください。そういう意味では亀裂による一掃は利点です。リスタートのための準備期間として、物であれ、人間関係であれ、いったん更地化したり、整理したりする絶好のタイミングだからです。せっかく本当の自分になるチャンスが来たのですから、逃さないで。最初に言ったように、時間の進み方が早いので、もたもたしてはいられません。何が一番、自分にとっての幸せか、その優先順位を明確にすれば、今、すべきことが見えてきますよ。亀裂から光が差すといっても、すぐに状況が好転するとは限りませんし、何より油断は禁物です。喉元過ぎれば熱さを忘れるという言葉があるように、気が緩んだり、有頂天になったりすると、あっという間に足をすくわれますから、その点は注意が必要です!江原啓之スピリチュアリスト、オペラ歌手。例年、時代を見据えた振り返りと来年への提言は驚くほど的中すると話題に。迷いを抱えた読者へのアドバイスも温かく、著書多数。『お祓い箱 雅』(小社刊)が好評発売中。※『anan』2021年12月29日‐2022年1月5日合併号より。写真・小川朋央文・やしまみき(by anan編集部)
2021年12月31日■前回のあらすじ騙されて30万円もする「幸運の絵」を購入しながらも、妻が成功している投資については「俺がいい気を運んだおかげ」とまで言い出した夫。ここまでズレた考えの夫に妻は…。 >>1話目を見る 「良い気の流れは俺のおかげ」と言い始めた夫でしたが…。縁起をかつぎ過ぎる夫で一番困っていたことが、マイルールを自分ではなく私に課すこと。このためまず私がしたことは、そのマイルールを夫自身が行うようにすることでした。そして次に行ったのは…。自分に良い気がくるために、せっせと掃除を始めた夫。そして自分自身でも小遣いの範囲で投資をはじめたのですが…。スイッチが入った夫は、驚くべき集中力で知識を吸収して実践。成果も出てきました。さらに勉強をしている間に、縁起をかつぎをし過ぎることも減ってきて…。私が勉強をして成果を出しているのを見て、夫も地道な努力が大切なのを理解してくれたようです。夫が「家族で幸せになりたい」と思っていることは、とてもうれしいです。どんなに縁起が良い行いやモノだったとしても、それだけにすがって家族が幸せになることはありません。夫の縁起をかつぐことが行き過ぎて一時期は離婚も考えましたが、夫が現実能力を上げることにスイッチしてくれて良かったです。そして我が家の玄関はいつでもピカピカで、それも嬉しいです(笑)。※この漫画は実話を元に編集しています脚本・ 日野光里 /イラスト・ まりお
2021年10月04日■前回のあらすじ30万円もする、見るからにあやしい「幸運の絵」を購入してしまった夫。開運へと導かれるどころか…。 >>1話目を見る このままではいけない…そう思った私はまずは自分で稼ぐ方法を模索することに。そこで思いついたのは、投資でした。じつは一時期金融系の会社に勤めていたこともあり、基礎知識はありました。ネットにはあやしいセミナーなどもたくさんありましたが、自分で判断できないものは避け、必死に学び直した結果…。日々情報を収集し、国内海外のいろいろなニュースに興味を持ちながら運用を行い、ようやく軌道に乗せてきたことが、「夫の良い運気のおかげ」と言われてしまい…。「ここまでズレると話にならない…怒ったところで無駄だな」と思った私は、ある手段に出ることにしたのです。次回に続く!(全5話)毎日19時更新!※この漫画は実話を元に編集しています脚本・ 日野光里 /イラスト・ まりお
2021年10月03日■前回のあらすじマイルールの縁起をかつぎ、それを妻に強要する夫。「我が家がやってかれるのは俺が良い運気をもたらしているおかげ」と言い放つ夫に、とうとう妻は「もう付き合いきれない!」と宣言するのですが…。 >>1話目を見る 相談もなしに貯金してきた夫婦のお金を勝手に使い、大金を絵画に注ぎ込んでしまった夫。このまま夫だけの収入に頼って生きることは、かなりリスクが伴うのだとハッキリ悟りました。元々娘がもう少し大きくなったら働きに出ようと考えていた私は、離婚することも考え、自分で稼ぐ方法を考えはじめたのです。次回に続く!(全5話)毎日19時更新!※この漫画は実話を元に編集しています脚本・ 日野光里 /イラスト・ まりお
2021年10月02日■前回のあらすじ縁起をかつぎ過ぎる夫に、踏み出す足の順番などマイルールを強要される日々。すっかり生活のリズムを崩され…。 >>1話目を見る 夕食を作っている最中に呼び出され、わざわざ火を止めて玄関に向かうと…。縁起をかつぐことはけっして悪いことではないと思います。掃除や片付けも気持ちよいし、それで家族幸せになれるなら私だってそこまで目くじらを立てたくはありません。でも夫は、一般的に縁起が良いとされることを超えて「マイルール」を押し付けてばかり。しかもそれを自分でやるならともかく、私に強制することが本当に憂鬱でした。夫が働いて家計を支えてくれているのはとても感謝しています。だからこそこれまで家族仲良くするために我慢し続けてきました。しかし夫はさらなる驚きの行動に出ることに…!次回に続く!(全5話)毎日19時更新!※この漫画は実話を元に編集しています脚本・ 日野光里 /イラスト・ まりお
2021年10月01日私の名前は尚子。幼稚園に通う4歳の娘がいます。夫は日々ノルマと戦う営業職の会社員です。真面目な性格なのですが、仕事のストレスのせいかこの数年ちょっと困った言動が多くなりました。それは…。これまでも何度か反論したけれど、余計意固地になって面倒になる夫。家族の中でモメごとが起こるのは嫌だったので、言うことを聞いていたのですが、ついに限界の日が訪れるのです…!次回に続く!(全5話)毎日19時更新!※この漫画は実話を元に編集しています脚本・ 日野光里 /イラスト・ まりお
2021年09月30日今さら聞けない素朴な疑問からディープな疑問に至るまで、パワースポットに関するQ&Aに江原啓之さんが答えてくれました。Q. たくさんの場所に行ってもよいのでしょうか。A. 何か所行ってもよいですが、一回一回きちんと感謝しましょう。あちこちの神社にお参りして、エナジーがケンカしないかが気になるのかもしれませんね。基本的に、真摯にお参りするのであれば、いくつ行ってもかまいません。ただし、「ご利益が欲しいから」と、その“効能”にだけ目を向け、スタンプラリーのようにご利益あつめをするのはダメ。その神社の由緒を見て、叡智をあなたの中に取り入れ、役立たせることが大事。あやかった叡智ひとつひとつに感謝し、調和させましょう。Q. 行くだけで何もしなくてもよいのでしょうか。A. 学んだこと、受けたことを毎日に活かしましょう。「行くだけで何もしなくてよいか」を尋ねること自体、受け身の姿勢であると気づく必要がありそうです。スピリチュアルスポットであれパワースポットであれ、そこからエナジーをいただいたなら、感謝の気持ちが湧き、毎日の生活に活かそうと思うはずです。たとえば、利他愛の御神威(みいづ)を宿している神社にお参りしたなら、そのエナジーに少しでも近づけるよう、実践していきましょう。身近な人にやさしくするなど、行動を起こして。Q. 海外のパワースポットに行ってもいいのでしょうか。A. 畏敬の念をもってうかがいましょう。今はコロナ禍ですから海外に行くこと自体が難しいときですが、いつか行ける日が来たら、行くこと自体は問題ありません。ただ、ミーハーな気分で出かけないように気をつけて。聖地と呼ばれるところにお邪魔するのですから、失礼がないようにふるまうことを忘れてはいけません。海外では文化風習の違いもありますから、「郷に入れば郷に従え」の言葉の通り、その地のマナーは守ること。畏敬の念をもってうかがいましょう。Q. 相性ってあるのでしょうか。A. 相性よりも自分が今何を必要としているのかを見極めて。相性より気にしてほしいことがあります。それは、あなたが必要としているパワーに合ったところかどうか。たとえばもし、パワーに満ちた状態のときなら、“体力不足を補える御神威”を宿した神社を選ばなくてもいい、ということです。まずはそこに祀られているご祭神がどんなエナジーを宿しているかを由緒などでチェックし、それが自分のあやかりたいエナジーかどうか見極めて。そこが一致すれば、“ご縁のある聖地”といえます。Q. こういうときには行かないほうがよいなどありますか?A. 日が暮れたら、行くのはやめましょう。スピリチュアルスポットにお参りするときは、特に注意が必要です。基本的に、「日が暮れてから」は行かないほうがいいでしょう。私たちが神社にお参りするのと同じように、実は亡くなった人たちにとってもスピリチュアルスポットは心の支え。夜の時間帯は、亡くなった方たちが行く時間なのだと認識し、避けるほうがいいのです。ただし、例外として、夜にお祭りがある場合は、御神威が働き続けているので、お参りしても問題ありません。えはら・ひろゆきスピリチュアリスト、オペラ歌手。ロングセラーの『江原啓之神紀行』シリーズや『今、いくべき聖地』(共に小社刊)などで、長くパワースポットやスピリチュアル・スポットについて説いてきた。※『anan』2021年9月22日号より。写真・小川朋央文・湯川久未(by anan編集部)
2021年09月19日コロナ禍で思うように旅に行けない。リフレッシュしたいけれど、遠出できない。でも、こんなときだからこそ、あなたの近くにあるパワースポットを訪れるチャンス。パワースポットは、日本全国にあるもの。あなた自身で見つける秘訣、お教えします!まずはパワーを得たいと願うなら、本当のパワースポットとは何かを知ることが大事。実は定義があいまいな人が多いのです。ここでは江原啓之さんがパワースポットの条件を教えてくれました。自分だけのパーソナル・パワースポットを探すためにも、パワースポットの定義を知りましょう。よく混同されるのが、「パワースポット」と「スピリチュアルスポット」。「パワースポット」は、その土地自体にエナジーがある場所。そこにプラス、“信仰や祈り”がある場所を「スピリチュアルスポット」と、私は定義しています。巷には、エナジーがまったくないのに「パワースポット」ともてはやされているところも…。正しく見極めて訪れるためにも、まず条件に照らし合わせて、判断を。すべて当てはまらずとも、ひとつでも当てはまったらあなたのパーソナル・パワースポットです。パワースポットの条件1、立派な木やきれいな花が咲いている。パワースポットは、その土地自体に力がみなぎっています。そのエナジーを受けて、その土地に生(な)るものまでみな大きく育つのです。立派な木が生い茂っていたり、花がみずみずしく咲いていたりする場所は、まさにパワースポットです。そのよい例が、ハワイ。ハワイは観光地としても人気ですが、生き物すべてが大きくて元気!「食べ終えた果物の種を落としただけで、そこから実が生る」なんて言われるほど、土地そのものに強いエナジーがあります。もちろん、日本にもそうした場所はたくさんあるので、パワーを感じる場所を見つけて。2、とれる作物がおいしい。パワースポットは、エナジーの宝庫。たとえば海なら、そこでとれる魚も豊富で“漁場”として栄えています。生き物が元気に育つうえ、パワーがある場所でとれるものはどれもおいしい。もちろん、野菜や果物も同じ。実がぎゅっと詰まって大きく、濃い味がするのは、それだけ土地のパワーが強く、太陽や土、水、風など、自然のエナジーをいっぱいに受けて育っている証拠です。山の幸や海の幸など、あなたの地元でとれる作物にも、その土地のエナジーが詰まっているはず!見た目が整っていなくても、パワーはふんだんに。3、自然豊かな場所。私はよく、「海は浄化」「山は癒し」と伝えています。海の浄化力はすさまじい。太古の昔から、海には浄化のパワーが宿っていました。そして、山にはおおらかな癒しの力があります。大自然に身を包まれると元気が出るのは、それだけパワーが豊富な場所だから。渓流など水の流れがあるところも、海ほどではないものの、流すエナジーがあります。いま私が住んでいる熱海は、海、山に加え、温泉もありますが、三種の神器さながら、パワースポットが勢ぞろい。こうした豊かな自然が感じられる場所にはエナジーが満ち、観光地としても人気。4、明るく元気な気持ちになれる。パワースポットと聞くと、誰しも場所を連想するでしょう。でも、実はそれだけには限りません。「そばに行くと、不思議とすごく元気になれる!」と感じる人。そういう「人」もまた、広義のパワースポット。充電スポットのように、会うだけで力を分けてもらえる家族、友達、恋人など、あなたにとってのパワースポットを見つけてください。加えて、あなたの話にやさしく耳を傾け、癒してくれる存在なら、その人は“生きたスピリチュアルスポット”でもあります。あなたを想う「祈り」の気持ちがそこに込められているからです。5、御神威(みいづ)が働いている。ここからは、「スピリチュアルスポット」の条件について、伝授しましょう。パワースポットに加え、そこに「信仰や祈り」があるのがスピリチュアルスポットと伝えましたが、見分けるポイントは、その場所の「由緒」を知ること。神社であればどんな神様が祀られているのか、どんな神話が残されているのかをチェックしてみましょう。そこに語り継がれる歴史があったり、人知を超えた“奇跡”が起きた聖地には、必ず神様の叡智・御神威が宿っています。御神威が働いている場所こそが、スピリチュアルスポット。真摯な気持ちでお参りを。6、集まる人が穏やか。スピリチュアルスポットで「どこかいいところはありませんか?」とおすすめを尋ねられたとき、私はいつも「そこに集まる人を見ればわかりますよ」と答えています。たとえば神社ならば、まず宮司さんを見れば、一目瞭然なのです。スピリチュアルにいうと、類は友を呼ぶという「波長の法則」が働くので、穏やかで素朴なお人柄であれば、そのお社も同じエナジーを宿しているといえるからです。宮司さんの心の姿勢が、そのままお社のエナジーを映し出していますから、よく見極めて。もちろん、参拝客、氏子さんたちも同じ波長で引き寄せます。7、長く愛されてきた。誤解を恐れずに言いますが、人気がある神社が必ずしも「エナジーがある」「御神威を感じられる」とは限りません。立派な本殿を構えていても、話題になった場所でも、「だから素晴らしい」と断言はできないのです。むしろ、その逆で、まったく華美ではなく、ひっそりとしているけれど、すさまじいほどのエナジーに満ちたお社は、各地に存在しています。規模や見た目にとらわれず、地元の人から崇敬されているか、長く愛されているかを見て。当番できれいに掃除するなど、そこに集う人がどんな実践をしているかを見れば、本物かどうかわかります。えはら・ひろゆきスピリチュアリスト、オペラ歌手。ロングセラーの『江原啓之神紀行』シリーズや『今、いくべき聖地』(共に小社刊)などで、長くパワースポットやスピリチュアル・スポットについて説いてきた。※『anan』2021年9月22日号より。写真・小川朋央文・湯川久未(by anan編集部)
2021年09月19日江原啓之さんがご縁に導かれた土地、沼津。そこには土地のエナジーに満ちた聖地がたくさんありました。今回、江原さんが出合った“特別な場所”をご紹介。祈りの聖地・スピリチュアルスポットへ、いざ!諸口神社(もろくちじんじゃ)導かれるようにして出合ったのは、今こそ必要な“御神威”を宿す神社。利他愛にあふれ、力強く輝くエナジー。去年の夏、初めて戸田(へだ)を訪れたとき、引き寄せられるようにお参りしたのが、諸口神社でした。“諸々の幸せの入り口”という名を持つお社の佇まいは、実に素朴。けれども、地元の皆さんの信仰も厚く、私は計り知れないエナジーを感じました。その後、ご祭神の橘姫命(たちばなひめのみこと)が、日本武尊(やまとたけるのみこと)の妻である弟橘姫命(おとたちばなひめのみこと)と同一と知り、すべては導きと悟ったのです。実は私は熱海にて日本武尊と弟橘姫命を夫婦でお祀りしています。“利他愛”にあふれた女神は、女性が力強く生きるためのヒントをくださるでしょう。よく晴れ渡った日には海の向こうに富士山が。「日本の中心、日本の心である富士山。自然遺産ではなく、世界“文化”遺産なのは、信仰のお山だから」と江原さん。冒険気分で登る山ではなく、本来、禊潔斎(みそぎけっさい)をして詣でるべき聖地だと警鐘を鳴らす。「この国を育む祈りと御神威がある」とも…。透明度が高い戸田の海に朱色の鳥居が美しく映えて。漁師さんたちが航海の安全を祈り、大切にしている諸口神社。鳥居の向こうに美しい海が広がる。海の恵みによって栄えた土地柄だけに、「港の入り口が幸せを運ぶ」と考えられていたそう。「海には浄化のエナジーがあり、これぞパワースポット」(江原さん)“夫婦和合”や“縁結び”に加え海上の安全を守る神様。『今、いくべき聖地』(小社刊)で訪れた走水神社のご祭神も弟橘姫命。夫である日本武尊を救うため、荒れ狂う海に身を投じた神話がある。夫婦愛にあやかるだけでなく、海神(わたつみ)の怒りを鎮めたことから、「航海の安全を守る神様」としても崇敬を集めている。宮司さんがひとつひとつ心を込めたご朱印。霊峰富士のお姿を手元に置き、いつでも富士山に想いを馳せることができる。諸口神社静岡県沼津市戸田2710沼津駅からは、東海バスおよび予約制乗合タクシー(戸田・江梨線)などで、「御浜口」下車約120分。伊豆箱根鉄道修善寺駅から東海バス50分。車では、東名沼津ICから国道414号経由43km80分。新東名長泉沼津ICからも同程度。TEL:0558・94・3115(戸田観光協会)部田神社(へだじんじゃ)大国主命(おおくにぬしのみこと)をお祀りし、こぶ付き大楠が有名。子孫繁栄への祈りとエナジーがこもった神社。地域の人たちに崇敬されている部田神社。諸口神社の宮司さんの“本務社”です。規模は決して大きくないものの、清潔に整えられた様子に、地元の人々がこのお社をいかに大切にしているかが伝わってきます。そして、見どころは何といっても、こぶ付きの大楠。大きなこぶに宿る生命力は、子孫繁栄を願う人にパワーを授けてくれるでしょう。また、女性特有の病気に悩む人もこの生命力にあやかり、写真からエナジーを受け取って。どんなご神木にも居住まいを正して向き合うことを忘れてはいけません。地元の皆できれいに整えて大切にしていく。戸田港から少し離れ、周りには緑も多い部田神社。住民の皆さんが氏子ということもあり、地域でお世話をしているそう。宮司さんは常にはいらっしゃらないけれど、いつも美しく整えられているのも、住民の皆さんの努力のたまもの。地元に愛されていることがひしと伝わってくる。さりげない彫り物にも意味が隠されている。参拝させていただいた本殿で見つけた「大根とねずみの彫り物」。子だくさんなねずみにあやかりたい、子孫繁栄を願う人々の心がそこにこもっているよう。神社に出かけたときは、あなたもぜひ細部にいたるまで目をこらしてみて。こんなふうに、特別な意味合いを持つ意匠を見つけることも。ご神木に向き合う敬いの心を忘れずに。「こぶ付き大楠のエナジーは本当に見事」と、生命力のすさまじさに驚く江原さん。パワーを分けてほしいと願う人に伝えたいことがあるそう。「以前紹介したとある神社のご神木に抱きつく人が続出した結果、ご神木を守るための柵ができたと知り、心を痛めました。敬う心は絶対に忘れずに」こぶ付き大楠で有名な部田神社のご朱印。宮司さんがいないときは、自ら初穂料を所定の場所にお納めして、ご朱印をいただいて。部田神社静岡県沼津市戸田1585伊豆箱根鉄道修善寺駅から東海バス「宮の前」下車45分。車では、東名沼津ICから国道414号経由38km75分。新東名長泉沼津ICからも同程度。TEL:0558・94・3115(戸田観光協会)えはら・ひろゆきスピリチュアリスト、オペラ歌手。ロングセラーの『江原啓之神紀行』シリーズや『今、いくべき聖地』(共に小社刊)などで、長くパワースポットやスピリチュアル・スポットについて説いてきた。※『anan』2021年9月22日号より。写真・小川朋央文・湯川久未(by anan編集部)
2021年09月18日今年の夏は地元にも帰省できなければ、彼や友だちとも会いづらくストレスを感じている人もいるでしょう。さらに、自宅にこもって普段通りの生活をしているはずなのに、思いもよらないトラブルに巻き込まれた人もいるのでは……?実はそれ、あなたの日常生活に現れる不吉な予兆を見逃したことが原因かもしれません!そこでananwebの人気シリーズ、「月風うさぎさんが暗示する不吉な予兆」の記事をまとめてご紹介します。こんな予兆が起きていたら、今すぐ対処法を実践して!文・月風うさぎ/イラスト・犬養ヒロ /編・anan編集部左肩が突然重くなったら…仕事柄パソコン作業が多い、重たいバッグを持ち歩く習慣があるなどの理由で、肩こりに悩まされる人は結構いるはず。とはいえ、単なる肩こりだと思って片づけてしまうと、危険な目にあう懸念も……。とりわけ心配なのは、左肩だけが突然重たくなる症状。古代インドでは、食事のときは右手、トイレの後には左手を使う習慣がありました。そのため、左側は不浄なゾーンとされ、霊や悪魔が近づきやすいと考えられています。つまり、左肩が突然重たくなるのは、霊があなたの肩に乗っているからかもしれないのです。そんな状態で、仮に後ろから誰かに呼びかけられたとしても、決して左側から振り向いてはいけません。もしそんなことをすれば、肩にいる霊に乗り移られてしまう危険も……。偶然花火を見たら…夏の風物詩と言えば、花火大会。今年は日本各地の花火大会が延期や中止となっていますが、テーマパークへの入場規制も緩和され、レジャー施設で花火を見る予定の人もいるでしょう。夜空を彩る美しい花火はロマンティックですが、油断は禁物。実は彼氏と花火を見た2~3カ月後に、突然別れを告げられたという女性の話もあるのです。彼氏が居酒屋で出会った女性とワンナイトを繰り返したり、信頼していた女友達と密かにデキていたり……と、男がスリルを求め恋の火遊びを楽しんでいたことが主な別れの原因でした。彼氏といるときに偶然花火を見かけたら、すぐに胸の中央あたりを2~3回優しくさすりましょう。ここはハートチャクラのあるあたり。マッサージすることで、不思議とドロドロした恋愛沙汰を防ぐ効果があるのです。胸をさすって落ち着いた状態で花火を見れば、あなたの彼の火遊びを回避できるはず。ピアスをなくしたら…ショップやネットで見かける可愛いピアス。お気に入りのピアスを毎日つけている人も多いでしょう。そのピアスが外した記憶もないのになくなったら、あなたが周りから嫌われ始めているというサインかも。海外では、ピアスをつけている赤ちゃんを見かけることがありますが、それは悪いものが入り込まないようにするための魔除け。逆に言えば、ピアスをしていない状態というのは、魔除けがなく、悪霊や悪魔が体に入り込んだ危険な状態であることを示しているのです。悪いもの達に操られたあなたは、無意識のうちに自己チューな振舞いをして、周囲から嫌われたり、上司を怒らせるようなことをしたりして、リストラ勧告を受ける危険さえ。なくしたことに気づいたら、できるだけ早く別のピアスをして、穴を防いでください。それと同時に、体に入り込んだ悪魔や悪霊を払うため、白湯を飲みましょう。少なくとも3日間朝晩と飲み続ければ浄化され、また元通りのあなたに戻れるはずですよ。知らない間に新しいホクロができていたら…朝、顔を洗ったり、お風呂に入ったとき、洗面所でマジマジと自分の顔を見たら、見慣れないホクロができていた……なんてことはありませんか?セクシーさを表す口元のホクロや強運を示す目の間のホクロなど、幸運のしるしとされることも多いホクロ。しかしながら、知らない間に、顔の左側にできたホクロには不吉な意味が。顔は、社会と関りの深いパーツ。左側は影のゾーンとされ、そこにできたホクロはネガティブな気を発し、仕事絡みのトラブルを引き寄せやすいのです。特にオフィスでは、低俗な霊と同調した上司やお局タイプの人から、キツくあたられたり、残業を押し付けられたり、いきなり給料を下げられたり……なんて、理不尽な仕打ちを受ける恐れも。今はホクロを取り除く手術もありますが、手軽にできるのは、コンシーラーで目立たなくして浄化する方法。休日でフルメイクをしないときでも、ホクロだけはコンシーラーで消しておくと安心です。古く汚れたお金を拾ったら…生きて行くためにはお金が必要不可欠! 今の生活を維持するために、少しぐらい嫌な仕事でも続けているという人も多いでしょう。お金と仕事はあなたの人生を大きく左右するものですよね?そんななか偶然お金を拾ったら、警戒が必要です。特に明らかに古くて汚れたお金には、危険が……!そもそもお金は、いろいろな人の手を渡り歩いてくるものですから、全く汚れていないものはありません。とはいえ、普通に使っているレベルでは考えられないほどの汚れやサビがついていて、見るからに古いお金には、これまでの持ち主たちの仕事に対するネガティブな感情や情念が染みついている恐れがとても多いのです。お金を拾ったことで、理不尽ないじめ、理由なき突然の減給、パワハラなどが、突然あなたの身に降りかかってくる心配も……。お金を拾ったら自分の財布に入れるのではなく、すぐに交番に届けてください。その足で近くの神社に行ってお参りを。もし夕方や夜だったり、忙しくて神社に行けなかったりするときは、その場でご先祖様に「守ってください」と伝えるだけでもOKです。できるだけ早く浄化することで、災いから身を守ることができるはずです。日々の生活で、思い当たる予兆はありませんでしたか? 対処法を間違えるとさらなる不幸があなたを襲うかも……。不吉なサインをスルーせず、正しい対処をしてくださいね。月風うさぎ占術&神秘研究家。月在住の3羽のうさぎが心の友犬養ヒロ/漫画家・イラストレーター
2020年08月15日新型コロナウイルスの流行も、いまだ終息のめどが立っていません。このウイルスと共存しつつ、日々を豊かに生きるために何ができるのか?何をすべきなのか?スピリチュアリストの江原啓之さんにうかがいました。3回シリーズの最終回です。写真・小川朋央(江原さん)【江原啓之からの緊急メッセージ「今を生きる、みなさんへ」】vol. 3緊急メッセージ 第3回お悩み先が見えない今、私たちが大切にすべきことって何ですか?新型コロナウイルスの流行を止めるべく、みなでステイホームをしていた期間、あなたはどう過ごしていましたか?私自身は、熱海に構えた庵で、「規則正しい生活」を送っていました。みなさんにはよく、「睡眠はスピリチュアルな世界への里帰り。ですからなるべく0時前には眠るようにして」とアドバイスしてきましたが、忙しすぎて、これまでは私自身がなかなかそれを実践できずにいました。しかし、今回のことがあっていくつかの公演が延期や中止になり、仕事があってもリモートで行うことができて、ライフスタイルに大きな変化が生まれたのです。朝は6時に起き、食事の支度をして、7時には犬の散歩。戻ってきてからは掃除をし、日中に仕事をして、23時には床に就くというリズムができました。とても人間らしい生活を送ってみると、これまでいかに自分の体を酷使していたかを思い知らされました。食事も三食すべて自炊ですし、犬の散歩でかなりの距離を歩くので運動にもなり、気づいたら以前よりずっと健康になったと実感もしています。必要なのは4つのこと。衣・食・住と医療です。そういう暮らしを実践して、これから大切なのは、衣・食・住、そして、医療の4つだとしみじみ感じました。これらに気を配ることで、コロナと共存しながら生きていけると確信しています。「衣」…量について考え直すこれに関しては、みなさん、すでに持て余してしまうくらいの数を持っているのではないでしょうか。仕事で人前に立つ機会が多いなど、数が必要な場合を除けば、手持ちで十分やりくりできるはず。むしろ、あるものをどうコーディネイトするか、そのスキルが問われます。「マスク」もそうです。医療用として用いるわけではないのなら、他のもので代用してもいいのでは? と思います。一時期のマスク不足のとき、みな必死になってマスクを探し求め、ドラッグストアなどには行列ができていたそうですね。でも、「それしかダメ」と思い込むのも、工夫が足りないのです。これからの季節であれば、冷房や日焼け対策で持ち歩くストールを、口もとに当ててマスク代わりにしてもいい。衛生面には気を配りつつ、手持ちのものでアレンジして乗り切ることもできるでしょう。「食」…「食べることは生きること、生きることは食べること」自粛期間中は外食を避けていたので、採れたてのタケノコで“たき込みごはん”を作ったりして、自炊生活を楽しんでいました。畑で無農薬野菜を収穫したり、近所の方から山菜をいただいたりもして、口にするのは健康的なものばかり。東京では、スーパーマーケットで食材を買うことや外食が“日常”でしたから、これも大きな変化でした。日本の伝統的な考え方に“ハレ”と“ケ”というものがあるのを知っていますか? 祝い事など特別なときを“ハレ”、日常を“ケ”と言っていました。昔はそれこそレストランに行くためにわざわざ「よそ行きの服」に着がえて出かけていました。そのくらい外食は“ハレ”の食事だったのに、いつからか“ケ”に変わっていたのです。しかし、今回のことがあって、家で食事を作ったという人も多かったのではないでしょうか? 素朴ながらも、安心できる食材でごはんを作る。そんな暮らしが“ケ”(日常)になっていけば、健康にもなり、体だけではなく、心も満たされると思います。また、食料自給率が低いこの国では、これからは「自分が食べるものは自分で育てる」くらいの心意気と実践が必要。小さなことからでもいいのです。プランターでミニトマトを育てるのでもいいし、買ってきた豆苗を何度も再収穫するくらいから始めてもOK。自分や家族が口にするものについて、もっと関心を向けることが急務です。このままでは、いずれそう遠くないうちに“食糧難”がやってきても不思議ではありません。日本の食事情に無関心にならないためにも、「種苗法」などについても自分で調べ、深く考えてほしいと思っています。「住」…どこで生きていくべきか。私は、「狭くてもいいからマンション購入を考えて」と以前から言ってきました。それは年をとると賃貸物件が借りづらくなるといった“先”を見据えてのアドバイスでした。また、たとえば「離婚したいのに経済事情からできない」といったことにならないよう、自立の助けにもなるから…と勧めてきたのです。ただ、今は「そんな余裕はない」と感じる人が多いかもしれませんね。これから、経済は悪化の一途をたどる可能性があります。リストラや企業の倒産などによって苦しい状況に陥ると、「家賃が払えない」と困る人も当然増えるでしょう。そういうときのために提案したいのは、築年数が経った団地に住むこと。高度成長期に建った“ニュータウン”は全国各地にあるはずです。そういった場所には、今は多くのお年寄りが暮らしていますが、これからはそこに若い人たちも住めばよいと思うのです。“あるもの”を有効活用するという工夫が活きてくる時代です。職を失って住むところもないなら、思いきって地方での「就農」を選択肢に入れてもいいかもしれません。フランスでは失業者に、人手が足りなくなった農家で働くよう呼びかけたところ、20万人を超える応募があったそう。「自然とともに暮らす生き方」を選ぶことは、日本の未来にとっても、意義あることだと感じます。「医療」…守るべきこと。これは今まさに最前線で闘っておられる方のためにも、守らないといけない領域です。ただ、コロナ流行の余波で、受け入れ態勢も限られ、「持病での通院ができない」といった声もよく耳にします。オンライン診療を取り入れるなど、診療形式を選べるところもありますが、それでも健康不安を抱えている人からすると、心配は尽きないでしょう。今後、第2波、第3波の流行に備え、専門病院を設置する計画などもあるそうですが、まずは、医療の現場を守らなければなりません。言うまでもなく、医療従事者やその家族への「差別」など、あってはならないこと。もってのほかです。“自粛警察”なども同様ですが、人を批判したり、差別したりする人は、その人自身が幸せではありません。幸せな人は、そんな意地悪を絶対にしないからです。やっている本人は軽いストレス発散のつもりかもしれませんが、「悪しき種を蒔いたら、必ず自分に返ってくる」ということだけは、忘れないでいただけたらと思います。医療崩壊させないためにも、私たちはまだまだ気を緩めてはいけませんし、「自分さえ良ければいい」というような“愛のない人”になってはいけません。どう運命と向き合っていくのか。これからは、価値観も暮らし方も真っ二つに分かれるでしょう。物質的な豊かさを求め続ける人と、たましい(心)の幸せを重視して生きる人。ライフスタイルを変えず現代社会にしがみついて生きる人と、自らを“自然”のほうに寄せて暮らす人。この2つに分かれるのです。そのどちらを選びたいか。今、まさに問われているところです。ステイホーム期間中に感じたこと、違和感なども含めてまずはしっかりと自分の「本当の気持ち」と向き合ってみてください。何に一番重きを置いて過ごしたいかを考えることは、これからの人生を生き抜くうえでも欠かせません。治療法が確立しない限り、共存していくしかないのです。仮にワクチンができても、今度はそれが本当に安全なのか…など、先々で考えなければならない問題は、次々と出てくるでしょう。まだまだ、気は抜けません。でも、どうか忘れないで。雨露をしのげる家があり、素朴でも安心できるごはんを口にできていたら、何も怖くはありません。みなが笑顔で暮らせたら、それで十分幸せではないでしょうか。私たちの「運命」は決まってはいません。今日という一日をどう生き、何を選択するのか。その積み重ねと創意工夫・努力次第で、「運命」を、「未来」を自分たちの手で創っていくのです。江原さんからのメッセージあなたの選択と行動が「未来」を左右することを忘れずに。江原啓之スピリチュアリスト、オペラ歌手。6月25日に最新刊『スピリチュアルお祓いごはん 成就ごはん』(マガジンハウス)が発売に。不安なときこそ、食べてお祓い! 食べて開運!©Omar Shamsuddin/Gettyimages© eleonora galli/Gettyimages©John P Kelly/Gettyimages©Westend61/Gettyimages
2020年06月18日新型コロナウイルスの流行後、これまで経験したことがない事態に直面し、将来が見えなくて不安という人も多いのでは?今回もスピリチュアリストの江原啓之さんが「学びの機会」や「仕事」について答えてくださいました。3回シリーズの2回目です。写真・小川朋央(江原さん)【江原啓之からの緊急メッセージ「今を生きる、みなさんへ」】vol. 2緊急メッセージ 第2回お悩み学校の授業開始がずれ込み、勉強が遅れてしまいました。将来に影響しないか心配です。小さな子どもから大学生にいたるまで、自粛期間中は学校もお休み。オンラインでの授業を開くところもあったようですが、開始がずれ込み、「学習の遅れ」を気にする人は多いと聞きます。勉強は学校じゃないとできないのでしょうか?私は、「人生を充実させるための勉強」という意味で言うなら、なにも学校だけでしか受けられないものではないと思っています。「学ぶ機会」はいくらでも見つけることができるのではないでしょうか。勉強の遅れを気にして、親に塾通いを勧められる人もいるかもしれません。でも、自主性が何より大事。いくら周りが「勉強しなさい」と環境を整えても、本人にやる気がなければ、身になりません。それこそ、自主的に学び、研究に励んでノーベル賞を取った人だっています。結局のところ、学ぶ意欲がどれだけあるかが重要なのです。今回はコロナの影響で学校に行けない状況になりましたが、人生は、いつ何が起こるかわかりません。もしかしたらこの先、病気にかかって治療のために入院し、1学年下に編入するとか、受験に失敗して浪人することもありえます。そのたびに将来を悲観していたら、とてもやっていけないでしょう。数か月、いえ、もっと遅れたとしても、本人に意欲さえあれば、いくらでも巻き返せます。それに今回は横並びでみな遅れている状態。だから、周りと比べて焦ることもありません。焦るその気持ち自体が、苦しみのモトになってしまいます。休校中も、たくさん本を読むなど、家でできることはあったはず。自分を見つめ直し、将来どんな方向に進みたいのかを考える時間にあてることもできたと思います。遊んでばかりいたわけではないのなら、今から動き出せば大丈夫です。江原さんからのメッセージ焦る心は苦しみのモト。意欲次第で巻き返せます。お悩みアルバイトができず、学費を払えません。やめるしかないのでしょうか?「アルバイトに入れなくて、休学を考えている」とか「親が失業して、学費を支払えない。退学も視野に入れている」といった声も聞こえてきます。この場合も、いったん休学し、その間に働いてお金を貯め、復学するという選択肢もあるでしょう。また、公的な経済支援を受けられないかなども、詳しく調べてみて。知恵を絞って、情報を収集しましょう。「勉強がしたい!」という強い気持ちがあるならば、即あきらめるのではなく、続けるための方法を模索してください。長い人生において、1年や2年のブランクは大きな問題ではありません。確かに人生は有限ですから、無駄に時間をロスするのはもったいないこと。でも、やむをえず休むなら、そこで経験したことはすべて、たましいを向上させる糧になるでしょう。江原さんからのメッセージお金を貯めてから復学という選択肢も…。知恵を絞ってお悩み正直、満員電車で通勤する日常に戻りたくありません。地方移住も視野に?この気持ち、実はよくわかります(笑)。今、私は熱海で暮らしているのですが、ステイホーム期間中はレギュラーのラジオ番組などもすべてリモート収録で参加し、その便利さを実感したところでした。確かに今後は、地方都市への移住を視野に入れて、働き方を見直す人も増えるでしょう。今の日本は、都会に一極集中していて、地方は過疎、高齢化し、若い人がどんどん外に出ていきます。そういった流れが、もうずっと続いていたと思います。ですが、今回の出来事を通して「都会でなくても仕事ができる」と感じた人も多かったはず。在宅勤務をする環境さえ整っていれば、都市部にいる同僚とリモート会議をすることもできるでしょうから、不便はさほど感じないでしょう。混雑する電車に揺られて通勤することがなくなるぶん、体も疲れないかもしれません。「都会で頑張らなきゃ」と自分を追い込んでいたけれど、実はそこまで都会志向じゃなかったと気づく人もいるでしょう。反対に、地方移住に憧れはあっても「向かない人」もいます。この機会に自分の適性を考え、本心にも向き合ってみて。くれぐれも、自分のたましいには、嘘をつかないでください。田舎暮らしを理想化しすぎていないか。立ち止まって考えることも必要です。ただ、田舎暮らしには“ならでは”の苦労も…。人口密度が低く「3密」は避けやすいかもしれませんが、人づき合いの濃さは都会よりも“密”。ですから、人とコミュニケーションをとることが好きでないと、移住後に人間関係に悩む可能性も出てきます。いずれにしても、今は自分の気持ちを確かめ、未来について考える内観のとき。いわば、たましいの“作戦タイム中”です。「これからどうしたいか」をしっかり考えて。“作戦”を立てているときは、なぜだか無性に眠くなることも…。「夢を見る回数が増えた」と感じたら、実はそれも大切なメッセージ。睡眠中は誰でもスピリチュアルな世界に一時里帰りして、そこでいろんなヒントを得て帰ってきています。気になった夢があれば記録して、“内観”の参考にしましょう。江原さんからのメッセージ今は作戦タイム中。自分のたましいに嘘をつかないで。江原啓之スピリチュアリスト、オペラ歌手。6月25日に最新刊『スピリチュアルお祓いごはん 成就ごはん』(マガジンハウス)が発売に。不安なときこそ、食べてお祓い! 食べて開運!©Image Source/Gettyimages©Jan-Stefan Knick / EyeEm/Gettyimages
2020年06月17日緊急事態宣言も解除され、少しずつ日常を取り戻しつつある今。この先、私たちの暮らしはどうなるのか?スピリチュアリストの江原啓之さんからのメッセージを3回にわたってお届けします。写真・小川朋央(江原さん)【江原啓之からの緊急メッセージ「今を生きる、みなさんへ」】vol. 1緊急メッセージ 第1回2020年について、私は「破綻と崩壊」というメッセージを受け取っていました。年末に発売されたananでもお話ししましたから覚えておられる方も多いでしょう。そして今、新型コロナウイルスの流行を受けて、「医療崩壊」や「経営破綻」といった単語が飛びかっています。「江原さんの予言が当たった!」と話題になっているそうですが、そんなことは二の次。それよりも、私たちにはもっと考えなければならないことがあります。自粛期間中は緊張感を持って過ごしていた人も、今はどこか肩の力が抜けているのではないでしょうか。それどころか、緊急事態宣言が全国で解除された途端、まるで終息したかのようなムードも漂っています。正直に言ってこのままでは今後が心配…。気持ちが緩み、元通りの生活をしてしまうと、第二波、第三波がやってくる可能性が高まります。もちろん、経済活動をしないわけにも、外出しないわけにもいかないのでしょうが、それでももう少し気をつけなければ、またすぐ、同じことの繰り返しになりかねません。まだ特効薬もなければワクチンもないウイルス。ですから、長期戦の覚悟で、「共存する道」を模索することが必要です。ウィズコロナ、そして、アフターコロナの日常をどう生きれば安心して暮らせるのか。みなさんが悩んだことについて、3回に分けてお話しします。お悩み自粛期間中も平気で外出していた家族。どう注意したらよかったのでしょうか?自粛期間中にもかかわらず、とりたてて急ぎではない外出をする。そんな家族に悩まされたという声をたくさん聞きました。彼が友達と遊びほうけている、自分は消毒などに気を配っているのに、家族はまったく気にせず出かけて困ったといった声です。「長引く自粛でストレスがたまっていたんだろう」と擁護する人もなかにはいるかもしれませんが、自粛を求められているのにできないのは、“愛がない人”ということ。「自分さえかからなければいい」と思っているのは、自己愛(小我)以外の何ものでもありません。自分が感染源になって家族や周りの人たちにうつすかもしれないということには、まったく想像が及ばないのですから…。ただ、この手のタイプは、“元から”そういう人です。コロナの問題が起こる以前から、愛のない人だったということ。「見ないふりをしていた本質」が今回、あぶり出されただけなのです。自粛生活は誰にとっても辛抱の期間だったと思います。でも、周りと協力し合って乗り切ることができた人が大半。他者に対する愛があれば、たいへんなときだからこそ、協力することはできるものなのです。それができなかったのだとしたら、この場合の選択肢は2つ。「本質」に気づけたことを幸いと思い、距離を置くか。あるいは、また目をつむって日常に戻るかです。ちまたでは“コロナ離婚”も増えたそうですが、相手の本質が見えた結果、別々の道を歩む決断に至った人がそれだけ多かったのでは?もちろん、いきなり別れを選ばずとも、いったん相手との距離を置いてクールダウンすることも可能です。ただその場合も、「コロナが終息したら、改心する」とは思わないこと。人の中身はそう簡単には変わりません。ですから、あぶり出された本質をどう受け止めるかをしっかり考えましょう。「目をつむって見なかったことにする」という選択をした場合、結局その因果は自らに返ってきます。厳しいことを言うようですが、そういう人と結びついたのも、似た者同士だから。「類は友を呼ぶ」なのです。ですから、相手だけを一方的に責めず、自分自身に対しても厳しい目を向けることが大切です。自粛期間中にあぶり出された問題は、元からあった気質。そう考えれば、他のトラブルも読み解けます。たとえば、「共働きで双方がテレワークになり、家事の負担が増えた。それなのに、まったく手伝ってくれなくてイライラする」という悩み。これも、解決の糸口は同じ。元から非協力的なところがあったはずです。ある意味“リトマス試験紙”のように、さまざまな問題点が浮かび上がってきただけです。言うまでもなく、DV(家庭内暴力)などの深刻なトラブルが起きている人は、我慢しないでSOSを発してください。新型コロナウイルスによって亡くなられた方もいますし、経済的に多くの苦労を背負っている人も大勢います。ですから、伝え方がとても難しいのですが、誤解を恐れずに申し上げます。今回のことを通して、人の本質や人間性があぶり出されること自体は悪いことではないと私は考えています。何事も、「正があれば負がある」のです。問題が浮かび上がった人は、それを不幸だと思わないで。マイナスをプラスに変えるチャンスととらえ、惰性でつき合ってきた人間関係を整理していきましょう。そう、今はまさに“さら地”にかえすタイミングなのです。江原さんからのメッセージ惰性のつき合いを見直し、整理するチャンスととらえて。江原啓之スピリチュアリスト、オペラ歌手。6月25日に最新刊『スピリチュアルお祓いごはん 成就ごはん』(マガジンハウス)が発売に。不安なときこそ、食べてお祓い! 食べて開運!© Marco Bottigelli/Gettyimages©d3sign/Gettyimages
2020年06月16日スピリチュアル特集や開運特集、連載と、いつもanan読者に、厳しくも温かい激励を送ってくださっている江原啓之さん。2002年から連載陣に加わり、13シリーズを担当されています。最近は“ブラック江原”も登場し、本音で語る“ananの父”!?18年間のラインナップを眺めるだけでも壮観ですね。連載を複数抱え、テレビ出演や講演会などで飛び回っていた時期なんて、まさに全自動洗濯機に放りこまれたような忙しさで…。特にananは毎週のことですから本当に大変で、今思うと、どうやって乗り切っていたんでしょう(笑)。でも、こうして振り返ると、連載テーマも“時代の先”を読んだ内容にこだわってきた気がします。たとえば、2009年の春に始まった「江原啓之の脱・不運期宣言!」。同じ年に政権が交代し、先行きが見えない不安な空気が漂いました。そういう時流もあって「不運期の乗り越え方」という切り口が、みなさんの心に響いたのだと思います。連載だけでも18年も続けさせていただいていることを考えれば「私の青春はずっと“スピリチュアル”と共にあった」という読者もいるのでは?と思います。あるときは、“夢診断”や“オーラ”に興味を持ったり、あるときは不幸な女にならない方法を読んで実践したり…と、連載とともに年を重ねてこられたかもしれませんね。本当に長く続けさせていただいていますから、もう古株!?と思わなくもないのです。でも、インスタ映えする今どきのご馳走より“きゅうりの漬物”のほうがホッと落ち着くように、私もそういう存在なのかも(笑)。「実の親に言われたらムカつくけど、江原さんの言うことは素直に聞ける」と言われることもよくあります。確かにどこか“ananのお父さん”的立ち位置なのかもしれませんね。でも、スピリチュアルなことを、“心霊”といったジメジメしたイメージではなく、より身近で明るい印象に塗り替えられたのは、間違いなくananのおかげだと私は思っています。そうそう、この18年の変化といえば、近年は“ブラック江原”がよく顔を出すようになりました。若い頃は、スピリチュアルがまだ世の中に浸透していなかったこともあり、生真面目なイメージを持たれたことも…。でも、本来の私は、下町生まれの明るいオヤジ(笑)。爆弾発言だって珍しくありません。講演会などに来られたことがある方は、生・江原をご存じだと思うのですが、その片鱗を最近は連載でも出せている気がします。そういう意味でも、第12弾の連載「江原啓之が弱い心を撃退!仏の目、鬼の目」は印象に残っています。ひとつのテーマを、仏と鬼の両方の側から分析した連載で、本音をビシバシ言う「鬼の江原」をいかんなく出せたので、爽快でした。毒舌に驚かれたかもしれませんが、あれは“通常営業”(笑)。厳しいことも言ったぶん、少しずつみなさんの目が覚め、地に足がついたのでは?私はどんなときも、読者のみなさんが“今”何を知りたいのか、求めているのか感じ取ることを最も大事にしています。ですから、ひらめいたことは忘れないよう、メモに残すことも。実は先日も、ある“とっておきのアイデア”が思い浮かんだのですが、それはまたいずれ…。“とき”が満ちるまで、じっくり温めておきたいと思います。えはら・ひろゆきスピリチュアリスト、オペラ歌手。新時代の必需品『極・お祓い箱』(マガジンハウス)が好評発売中。近著に『江原啓之が行く!ペットとスピリチュアルに暮らす』(中央公論新社)など。※『anan』2020年3月11日号より。写真・小川朋央ヘア&メイク、着付け・渡辺和代(HairMake W’s)取材、文・湯川久未(by anan編集部)
2020年03月10日anan50年の歴史で半分以上を見守ってきた江原啓之さん。2002年から連載陣に加わり、13シリーズを担当されています。時の空気を感じ、読者を勇気づけ励まし続けてくださっている江原さんが、歩みを振り返りつつ、今を生きる私たちに大切なことをお話しくださいました。江原啓之さんからのスペシャルメッセージ。ananと読者が歩んできた心の旅路。スピリチュアル特集や開運特集、連載と、いつもanan読者に、厳しくも温かい激励を送ってくださっている江原啓之さん。“巷で噂の霊能者”として注目されていた江原さんが林真理子さんと初顔合わせをしたのが1994年。懐かしい思い出話とともに、これからを生きる女性たちへ熱いメッセージを届けてくださいました。***創刊50周年、おめでとうございます。ananとのお付き合いは長いですが、林真理子さんとの対談は思い出深いですね。かれこれ26年も前のこと。実は、今日の着物と袴は、その日と同じものにしました。ananには“おしゃれな女性誌”のイメージがあったので、少しハードルが高く感じたのをよく覚えています。現場には当時の編集長や編集者さんたちが顔を揃え、その迫力も圧巻でしたね(笑)。ananに出させていただいた後は、(当時行っていた)個人カウンセリングの予約の電話が鳴りやまず…、影響力の大きさをひしひしと感じました。でも、今改めて対談のタイトルを見ると、不思議な感覚に。「女性たちはなぜ、霊能者のもとへ通うのか。」――ちょっと堅い印象です。このとき、私の肩書はスピリチュアル・カウンセラーでしたから、そう名乗ったのですが、編集サイドから「“霊能者”にしましょう」と(笑)。今でこそ“スピリチュアル”という言葉も浸透していますが、当時はまだ「霊能者」のほうがしっくりきたのでしょう。口幅ったいことを言うようですが、私のほうが“時代の先”を読んでいたのかもしれません。スピリチュアルな世界への関心が高まったと私が感じたのは、2000年。ひとつの境目で、その頃、占い師の中森じゅあんさんとも対談させていただきました。当時の記事を読むと、「暗い世の中」といったフレーズが出てきます。バブル崩壊後、出口の見えない不況が長く続き、まさに希望が見えない時代でした。でも、だからこそ、この頃からようやく、“生き方の価値観”が変化していったように思います。好景気に沸いていた頃は、物への執着、私がよく言うところの「物質的価値観」が強かった。「寄らば大樹の陰」という風潮もありました。しかし、そうした神話も見事に崩れ、「物」ではもはや幸せになれないと誰もが気づき始めたのです。そんな流れのなかで、人々の関心が心やたましい、つまり「霊的価値観」へと向かっていったのだと思います。後になって林さんが私のことを“時代の寵児”と評してくださいましたが、ちょうどそういう変化の狭間にあって、“時代”に求められたのかもしれません。ananとのご縁がこれほど長く続いているのは、お二人の存在あってこそ。そして、これほど私が世に出ることになったのは、ananのおかげだと思っています。私がananに出させていただくようになってまだ日も浅い頃、女優さんたちと誌上で話す機会がありました。そのときのことも強く印象に残っています。その場では一番控えめだったひとりの女優さんに私は、「あなただけが長く続けられますよ」と励ましたのです。実際、その言葉通りになり、今も彼女は、いろんなドラマなどに出て活躍されています。こういうふうにひとつの仕事を“地道に続けること”は、決して簡単なことではありません。ananの50年の道のりもまたしかりでしょう。ananは、ずっと“女性の生き方”に光を当ててきた雑誌だと思います。女だから…という束縛に向き合い、一生懸命頑張る姿を見守り続けてきたのではないでしょうか。そんなananだからこそ、これからは「女性の自立」を応援してほしいですね。医学部入試の合格格差問題ひとつとってみても、女性がまだどこか軽んじられているのが現状です。景気が上向いて豊かになったと言う人もいますが、それだって“嘘”。共働きの家庭が増えたから、一見豊かに思えるだけ。言い換えれば、二人で働いてどうにか食べていける状態なのです。少子高齢化だから、「もっと子どもを産んで」なんて平気で言うわりに、保育園はどこも満員。こういった“社会の矛盾”にもきちんと目を向けていますか?無関心ではいけません。今こそ女性たちが立ち上がらないといけないときに来ているんです。ミレニアムがそうであったように、今もひとつの過渡期。女性が「本当の意味で自立する時代」を迎える前の“狭間”なのだと思います。だからこそ私はさまざまな機会を通して、騙されないで!目を覚まして!現実を見て!と伝え続けてきました。ananは“本当の自立”を目指す女性たちの心に響く雑誌だと思います。たとえばセックス特集なども、男性視点ではなく、女性側から主張することの大切さを伝えていて、一歩も二歩も“先”を見据えています。ただ、残念ながら、まだ時代がそこに追いついていない。だからこそ、ananの役目はまだまだこれから!です。おしゃれが好き、楽しいことも好き。仕事だって頑張りたい。そう願う女性にとって、林さんはまさに象徴的存在。“the anan”として、みんなの目標なのだと思います。でも、その憧れに近づこうと頑張っていても、時には疲れてしまうことだってあるはず。そんなときに、“スピリチュアルな視点”が生きるヒントとなり、立ち上がれていたら嬉しく思います。人生に失敗はありません。どんなに傷ついたと感じることがあっても、その傷は、たましいが磨かれた証。原石を研磨して宝石になるように、人も喜怒哀楽を経験しながら磨かれて、輝くのです。これまでも言ってきたように、自己憐憫・責任転嫁・依存心は不幸のモト。「私ってかわいそう」と悲劇のヒロインになったり、誰かに責任転嫁したり、依存心を捨てきれないままでいると、幸せは遠ざかる一方です。厳しい言い方かもしれませんが、その段階にとどまっていてはダメなのです。自立しましょう!もういい加減オトコに泣かされないで!振り回されてはいけません。また、今、「お金」をテーマに連載中ですが、“経済の破綻”も心配な時代。これからを生き抜くためにも、お金にも泣かされず、振り回されない女性を目指していきましょう。私がananで伝えてきたのは、自立するためのスピリチュアル。魔法のように依存するためのものではありません。この先50年、もっと幸せになるために、自分のなかに軸を持って歩んでください。えはら・ひろゆきスピリチュアリスト、オペラ歌手。新時代の必需品『極・お祓い箱』(マガジンハウス)が好評発売中。近著に『江原啓之が行く!ペットとスピリチュアルに暮らす』(中央公論新社)など。※『anan』2020年3月11日号より。写真・小川朋央ヘア&メイク、着付け・渡辺和代(HairMake W’s)取材、文・湯川久未(by anan編集部)
2020年03月09日神秘のパワーが宿るご当地コスメ(前編)へ 海と山に抱かれる海で浄化し、山で癒される。自然のなかに飛び込んだつもりでゆっくりと目を閉じれば、さざ波や鳥のさえずりが聴こえてきそう。大いなる恵みに畏敬の念を。左から/フィル エプソムソルト kiyora 3袋入り ¥2,800(フィル)、yuica 黒文字 アイクリーム 20g ¥9,000(正プラス)、月桃バランスローション 120ml ¥3,666 (沖縄オーガニックコスメ 琉白)、リュウミネシルクソルト 125g ¥2,000(ぬちまーす)、海藻と花と果実の美容液マスク in 琉球美肌 3枚入り ¥1,200(アイメイカーズ) 1. フィル エプソムソルト kiyora(熊本)さわやかななかにも甘さを感じる小国杉の香り阿蘇の豊かな水と土と、寒暖差が激しい環境で育った丈夫な小国杉。伐採時に不要となる枝葉を活用し、エッセンシャルオイルを抽出。さらさらとした雪のような手触りが心地よく、高い温浴効果で発汗を促す。 2. yuica 黒文字 アイクリーム(岐阜)飛騨高山の森の力でストレスから解放飛騨高山に生育するクロモジの木の香りで安らぎを。国産コメヌカオイル、佐渡産ツバキ種子オイルを配合したアイクリームで、乾燥した目元がふっくら。スマートフォンやコンピューターなどによる目疲れも癒す。 3. 月桃バランスローション(沖縄)沖縄の自然のみずみずしい生命力が肌に届く沖縄の植物や海のエネルギーは、心や身体を元気にする「ぬちぐすい(命の薬)」。パワースポット浜比嘉島で採れた月桃のハーブ水と、肌に浸透しやすい沖縄海洋深層水でゆらぎ肌が安定。 4. リュウミネシルクソルト(沖縄)宮城島の海のミネラルをまるごと凝縮沖縄県中部の小さな離島、宮城島の海水をそのまま結晶化したマッサージソルト。高濃度の海洋ミネラルが肌に直接浸透し、透明感のある肌に導く。フェイスパックや、毛穴の黒ずみが気になる部分、オーラルケアにも。 5. 海藻と花と果実の美容液マスク with 琉球美肌(沖縄)美の恵み、オキナワモズクで肌トラブルを回避神の島と呼ばれる浜比嘉島近く、石垣島海域でしか育たないオキナワモズクから抽出したフコイダンを贅沢に配合。1枚に約1本分の美容液をたっぷり染み込ませたシートでぷるぷる肌に。 風土のもとに育つ植物その土地の気候や地質だからこそ育つ、植物の力をたっぷりと。人々の暮らしを彩り景観をつくる草木のパワーを借りて、さらにしなやかに美しくなる。左から/umaji yuzu クレンジングオイル 200ml ¥1,723(馬路村農業)、フレッシュハーバルマッサージオイル 100g ¥3,680(ネイチャープランツスキンケア)、カレンデュラ手づみローション 153ml ¥2,700(ナチュラルアイランド)、TUBAKI SAVON 75g ¥3,800(バーズ・プランニング) 1. umaji yuzu クレンジングオイル(高知)寒暖差の厳しい山間地で授かるゆずの恵み高知県馬路村の女性たちの手肌を守る、ゆずの種をしぼった「ユズ種子油」。ゆずの果実の香り、村の清らかな水、豊かな大地、馬路村の自然の恵みから生まれたスキンケアで肌に元気を。メイクをしていない日の洗顔や、乾燥する朝の洗顔にも。 2. フレッシュハーバルマッサージオイル(沖縄)沖縄のエネルギッシュな植物に寄り添う自然のエネルギーに満ちた満月の朝、太陽の日差しをたっぷり浴びた月桃と長草命の生葉を手摘み。これに新鮮なゴマ油を配合した、大地の豊かさを思わせるブレンドオイルは全身の保湿ケアからヘアスタイリングにも。 3. カレンデュラ手づみローション(北海道)カレンデュラの花びらがもたらす肌への癒し美肌効果が高く、「皮膚のガードマン」とも呼ばれるカレンデュラを農家や授産施設とともに北海道で有機栽培。花びらは手作業で1枚1枚丁寧に摘み取ることで、不純物が入らないピュアなエキスに。シワやたるみの予防や改善にも役立つ。 4. TUBAKI SAVON(佐賀)加唐島の自然の力にまかせて育ったヤブツバキ2月になると赤い花が島全体に咲き乱れ、秋には実をつける加唐島の天然ヤブツバキ。収穫量が天候に左右されるため、希少価値が高いこの椿を島民が丁寧に採取。搾油、ろ過まですべて手作業で行い、生搾り製法、コールドプレスで搾油。 癒しの聖地、ハワイ神秘の島ハワイでは、「マナ」と呼ばれる神のような力が万物に宿ると信じられている。大自然と広大な海から発せられる、マナの癒しのエナジーを体感。左から/オラ ポノ ロミキッド 118ml ¥7,900(アイシス)、アロハアイナ ソープ 141g ¥1,500(ベネレ)、右下段左/アバサタヌマオイル 60ml ¥1,500(ベネレ)、右下段右/ティアレアーラ フレグランス シャイニーノート 14.5ml ¥2,600(コスメキッチン)、右上/ハワイアン レインフォレスト ナチュラルズ フラワーエッセンス ワイルドアザレア 30ml ¥4,300(ホクラニ・インターナショナル) 1. オラ ポノ ロミキッド(ハワイ)古代ハワイアンの癒しの技術をセルフでハワイの癒しのマッサージ法、ロミスティックを使用するロミロミマッサージを手軽に取り入れられるキット。皮膚と親和性が高いククイナッツオイル、マカデミアナッツオイルをベースに植物のアロマテラピーを注入。 2. アロハアイナ ソープ(ハワイ)トロピカルな香りでリッチなバスタイムをトロピカルオイルとエッセンシャルオイルでつくられた純粋なハンドメイドのハワイアンアロマセラピー石けん。 3. アバサタヌマオイル(ハワイ)活力ある肌に整うハワイアンヒーリングオイル太平洋諸島の島々で「神の木」と呼ばれるタヌマから搾油されたオイル。これひとつで全身のうるおいを補給でき、日焼け後ケア、エイジングケアとしても。スッと浸透しベタつかず、季節問わずに使いやすいテクスチャー。 4. ティアレアーラ フレグランス シャイニーノート(ハワイ)大地・風・空気の癒しの力と花の香りをそばに4つの香り各々にハワイの満月の光を浴びた天然石をチョイス。ローズ&サンダルウッドの香りに天然石のカーネリアンは、幸運と仕事のお守り。重ねづけして自分だけの香りを楽しんで。 5. ハワイアン レインフォレスト ナチュラルズ フラワーエッセンス ワイルドアザレア(ハワイ)地球の純粋なエネルギーを宿したハワイの花ハワイ島の火山活動が活発な大地の上の、人が足を踏み入れない熱帯雨林に咲く花からつくられたエッセンス。自分にご褒美をあげたいときに。 世界の泥と塩とハーブ世界屈指のパワースポットから届けられた塩と泥で再生。不足しているエネルギーを、香りでチャージする森のハーブの力で身体のすみずみまでリラックス。左から/ラグジュアリーソープ 死海の泥&ホホバ 175g ¥2,982(トリネティ)、ヒマラヤンルビー ソルト 150g ¥1,296(SHOP ROSEBAY 表参道店)、ナリン ハーブオイル 33+7 15ml ¥2,900(スターティス)、フランシラ ピートトリートメント 500ml ¥9,800(フランシラ&フランツ)1. ラグジュアリーソープ 死海の泥&ホホバ(ヨルダン)死海の湖底からすくい上げた泥を配合ヨルダンの自然資源、死海の泥を配合。一般的な海水よりも30倍も多く含まれる塩化マグネシウムのミネラルは肌の水分バランスを整え、肌本来の力を引き出す。死海沿岸リゾートの5つ星ホテルのアメニティとしてもおなじみ。 2. ヒマラヤンルビー ソルト(ネパール)ヒマラヤ4000m付近で結晶化した岩塩水道水に含まれる多量の残留塩もやさしいお湯に変化させ、老化現象の一因ともいわれる素肌の酸化を酸化還元力で癒す。たった15分の入浴でも血行促進し、身体を芯から温め湯冷めもしにくく、冷え性やダイエットにも効果的。 3. ナリン ハーブオイル 33+7(スイス)スイスの修道院の伝統レシピがベース中世の時代、修道院には薬草学の研究施設という一面があった。ヨーロッパ最古の歴史を持つザンクトガレン修道院の植物レシピを軸に、ハーブの異なる個性を生かしながらブレンド。絶妙な香りは“奇跡のしずく”と称され、スイスで長年愛されている。 4. フランシラ ピートトリートメント(フィンランド)太古のエネルギーが凝縮した泥「ピート」百夜の太陽と神秘的なオーロラに守られるフランシラの森。ここに時勢するハーブやコケ、ミネラル等の栄養素が詰まった天然泥が古い角質を除去し、ハリを与える。古来の泥が持つマイナスイオン効果で、心身ともに新しく。 SHOP LISTフィルinfo@fillingllife.co正プラスtel : 03-3423-7156沖縄オーガニックコスメ琉白tel : 0120-936-892ぬちまーすtel : 0120-70-1275アイメイカーズtel : 03-6862-9850馬路村農業協同組合tel : 0120-559-659ネイチャープランツスキンケアnatureplantsskincare@gmail.comナチュラルアイランドtel : 0120-9292-81バーズ・プランニングtel : 0955-82-1600アイシスtel : 045-594-7233ベネレtel : 03-5797-8730コスメキッチンtel : 03-5774-5565ホクラニ・インターナショナルtel : 03-3379-2098トリネティtel : 092-231-8875SHOP ROSEBAY 表参道店tel : 03-6455-5414スターティスtel : 03-6721-1604フランシラ&フランツtel : 03-5843-0960 kiitos. vol.13「神秘のパワーが宿るご当地コスメ」よりphotograph : Yumiko Yokota [STUDIO BANBAN]edit&text : Ai Watanabere-edit : Midori Seki
2020年03月05日2020年を表すキーワードは“破綻”だという江原啓之さん。仕事や恋愛、人間関係において、“破綻”に負けないためにはどうすれば良いのか教えてくれました。仕事も恋愛も衝動的にならないで。先々を想像して行動できるかが鍵。2020年、仕事とどう向き合うかについて申し上げましょう。働き方が多様化し、離職や転職も気軽にできる時代ですが、目先のことで判断するのではなくやはり慎重に行動したほうがいいでしょう。景気が傾けば倒産やリストラが起きることは容易に想像できますね。今、上り調子の会社だから、あるいは景気の良い業界だからといっても、先のことはわかりません。また、「あれがイヤだ、これがイヤだ」と文句ばかり言っているうちに、突然リストラ対象になるといったケースもありがち。職場や上司への不満は誰もが持ちますが、だからといって衝動的に辞めてしまうのも考えもの。例えばお局社員が口うるさい、古くさい考え方の頑固上司が昔のやり方を押しつけるなど、イラつくこともあるでしょう。そんなときは「人の振り見て我が振り直せ」と、冷静に分析を。「臨機応変とか柔軟さって、年を取ると持てなくなるのね。自分はそうならないように気をつけよう」などと先輩社員を反面教師にすれば、今の職場でまだ学べることはあるのでは?そもそも今、給料をもらって働く場があるということすら、感謝すべきことなのですから。恋愛や友人などの人間関係も一度こじれるとなかなか修復が難しいもの。昨今の恋愛について、恋愛ゲーム止まりの人が増えていると感じます。恋愛ゲームで重要視されるのはドラマティックな出会いや、カップルが成立するかという恋愛成就の部分だけ。そこからお互いの関係を深めて結婚へとつなげることや共に生きることまでは考えていないのです。そんな気持ちで付き合いだしたら、すぐ関心が薄れたり、我が強く出るのも当然。ですから恋愛の終わり方も理不尽で、突然です。カップルになれば恋愛ゲームはクリア。そしてすぐに次の恋愛ゲームに目が移りがちです。三角関係で揉めてトラブルになったり、面倒くさいことから逃れるように急に連絡をとらなくなって、別れの言葉もなく終わったり、いわば突然の破綻が起こる。上手な別れ方ができないのは、恋愛をする以前に人としての大事な感性が失われているからでは?友人関係では、そんな人としての感性の欠如があれば、いっそう露呈します。例えば、自分の都合のいいときだけ友だちに甘えていたら、「あなたってズルいよね」「いつもそういうときだけ私に頼ってくるのね」とハッキリ言われてしまうというように。自分は、上手に立ち回っているつもりでも相手にはバレバレ。友人関係は破綻へ……。もちろん友だちに定義はありませんし、いざというときに助けてくれるのが友だちでもありません。そういう意味では友だちという関係そのものがまぼろしのようなもので、信頼があって成り立つもの。「友だちだからしてもらって当たり前」という甘えは捨てて、ギブアンドテイクの部分はあると気を引き締めましょう。そうでないと、人間関係が破綻するうえに、「最低の人」というレッテルまで貼られてしまうことになりかねません。未来図を描き堅実に生きる。あなたならきっとできます!ぜひ女性たちにしてほしいことは「自分の未来図を描く」こと。結婚したい、子どもが欲しい、年齢を重ねたらこんなふうになりたいなど、具体的に思い描いて。女性はホルモンバランスによって体調や感情が大きく変化します。「将来、更年期をなるべく穏やかに乗り切りたい」と思うなら、健やかな体を保つために食事だって今から気をつけなければなりません。「今が楽しければいい」という気持ちでいると、無理なダイエットに走ったり、農薬や添加物に気をつけるよりも、時短できて安い加工食品ばかり食べるような生活になったりしてしまいます。「アリとキリギリス」という童話があります。食料がなくなる冬に備えて夏から準備をしていたアリと、準備をせずにいたキリギリスを描いたおなじみのお話。先々のことを考えて地道に準備をすることの大切さは、2020年にこそふさわしい教訓といえそうです。そして文明の利器や便利さに溺れることなく、アナログの安心感を忘れないこと。「お金を持って歩くなんてもう時代遅れ」とキャッシュレス生活を送っていたら、システムダウンや停電で買い物ひとつもできないなんてことも起こり得ます。たしかに現金を持たない生活は便利でしょう。ふだんならうっかりお財布を忘れても、カード1枚あればなんとかなります。でもそれが当たり前になれば、忘れ物に無頓着になるなど油断も生まれます。また、今はスマートフォンひとつで通信も支払いも、電車に乗ることもできますが、通信障害やシステム異常で使えなくなれば、身動きがとれなくなってしまうでしょう。いざというときの備えとして、逆に文明の利器に頼りすぎないことは重要だといえます。もちろん破綻を回避できればいいですが、もし巻き込まれたとしても希望を失わないで。再起のチャンスは必ずあります。いちばんいけないのは「どうして自分がこんな目にあうの」という自己憐憫、「あの人のせい。社会が悪い」という責任転嫁、「誰か助けてくれるはず」という依存心の3大不幸要素にハマること。それさえなくせば希望の道は広がりますし、努力を忘れなければ前進できます。その経験が自分をもっと強くしてくれるはずです。どんなときも自分を救えるのは自分です。「破綻」に負けないキーワードは「堅実」。「自分にはできっこない」などと思わないで。あなたにもちゃんとできます。その力があるからこの世に生まれてきたのです。「国破れて山河あり」という言葉があります。国が失われても自然の山河はそのまま残っているという意味ですが、失うものもあれば、残るもの、得るものもある。2020年は華やかなパーティにのまれず、幸せの種を自分で地道にまきましょう。パーティの後、その種から新たな希望がきっと芽吹きます。あなたの人生にも幸せの花は必ず咲きます。えはら・ひろゆきスピリチュアリスト、オペラ歌手。常に時代を見据え、時に厳しくも愛に満ちた言葉でメッセージを伝える。『極・お祓い箱』(小社刊)が好評発売中。※『anan』2020年1月1日‐8日合併号より。写真・小川朋央ヘア&メイク・渡辺和代(HairMake W ’s)イラスト・いわがみ綾子文・やしまみき(by anan編集部)
2020年01月02日オリンピックという大きなイベントを控える2020年。江原啓之さんがそんな2020年を迎えるにあたっての、経済面での心構えを教えてくれました。キーワードは“破綻”。0からの再出発。今こそ始まりの年へ。2020年を表すキーワードは、ずばり“破綻”です。修復しようのない状況になることを指す言葉ですから、何か恐ろしいことが起こるのではないかと不安になるかもしれませんが、最初に2つのことを申し上げましょう。まず1つ目。これは予言ではありません。こうなると決まっている未来などないからです。私はいつも「運命は決まっていません。運命を切り拓くのは自分。そしてどんな未来にするかも自分次第です」と言っています。破綻というキーワードを聞いて怖いと思うなら、破綻しないようにすればいいだけなのです。大事なのは謙虚に、聞く耳を持つこと。人は聞き心地のいいことだけに耳を傾け、それ以外は右から左へと聞き流してしまいがち。とくに「自分だけは大丈夫」と根拠もなく言い聞かせたり、「何かあっても誰かがなんとかしてくれる」と依存したりして、不安な気持ちから逃れようとします。それこそがまさしく破綻の始まりと戒めましょう。そして2つ目。何事も備えをしなければ、足をすくわれます。逆を言えば、現実を受け止め、冷静に足元を固めれば怖くはありません。破綻を防ぐことだってできますし、周囲の破綻に巻き込まれることもないのです。時代を少し振り返れば、日本や世界には大きな転換期がいくつもありました。荒波を乗り越え、新しく時代を築いてきた先人たちが持っていたのは柔軟な想像力や対応力。そしてたとえ痛い目にあっても、失敗を失敗で終わらせず肥やしにする姿勢です。私たちには歴史に学ぶ知恵があります。破綻を招く原因を分析し、防ぐ準備を淡々と進めるだけです。これからひとつずつ、あなたに必要な備えについてお話ししていきます。幸せな未来へと変える始まりの年にしていきましょう。パーティのさなかに冷静になれるかどうかが分かれ目。破綻というキーワードを聞いて、真っ先に思い浮かべるのは過去のバブル崩壊やリーマンショックなど経済的なことでしょう。過去の事例に学び「右肩上がりの時代でもあるまいし、浮かれてなんかいない」と気を引き締めている人もいるかもしれません。でも、どこかでオリンピック景気や外国人観光客増加のニュースを聞いて「まだ大丈夫でしょ?」「パーティ中は楽しめばいい。気分が盛り下がるようなことを言わないで」と思っている人もいるのでは?まるでハロウィンで仮装し、街に繰り出し楽しむ気分で……。たしかに景気がいい業界もあるでしょう。でも景気が良くて金銭感覚がいつのまにか狂ってしまうことで、破綻する例もあります。それは企業も個人も同じ。また、昨今は仮想通貨(暗号資産)の登場や、さらに政府によるキャッシュレスの推奨で、お金というものが何か、その実体さえわからなくなっています。「自分は景気の良い業界で働いているわけじゃないし、金銭感覚は狂っていないから大丈夫」と言う人も、カードで買い物をしているうちに、いくら使ったかわからなくなった経験はありませんか?景気の良しあしにかかわらず、現実が見えなくなり、歯止めがきかなくなるようなことは誰にでも起こりうるのです。ブームに乗って、お祭り騒ぎをしているときは楽しいでしょう。でもハロウィンが終わった後は、街に散らかったゴミを片付けなければなりません。その後のことも考えなければならないのです。「パーティ イズ オーバー(パーティは終わった)」というときは必ずきます。大きなイベントがあるなど華やかさが目立つときほど、冷静に、理性的になることがとても重要です。「ちょっと待てよ」「こんなに流行っているけど乗っちゃっていいのかな?」と、ほんの少しでも違和感を抱いたなら、その感覚を大事にして。それができる人は自分を見失いません。ブームのさなかにあっても、割り切って楽しむことができるでしょう。例えば絶対に手の届かない存在だとわかっていて、疑似恋愛を楽しむようにアイドルを応援する。テーマパークに行っている間だけ、夢の国を楽しむ。そうしたことはひとつの割り切りであり、日常と非日常のメリハリをつけるための一種のコントロール術です。冷静な自分を保っていれば、周りに流されることなく、自分にとっての本当の幸せを見つけられます。自分が本当に望むことが何かも。きっと賢明なあなたは、地道に生きている人にとっては恐れることのない年だということに、もう気づいているのでは?えはら・ひろゆきスピリチュアリスト、オペラ歌手。常に時代を見据え、時に厳しくも愛に満ちた言葉でメッセージを伝える。『極・お祓い箱』(小社刊)が好評発売中。※『anan』2020年1月1日‐8日合併号より。写真・小川朋央ヘア&メイク・渡辺和代(HairMake W ’s)イラスト・いわがみ綾子文・やしまみき(by anan編集部)
2020年01月01日平成から令和へと時代が移った2019年。そんな2019年を“だまし”というキーワードのもと、江原啓之さんが総括してくださいました。“だまし”の年を実感し、身の引き締まる思いをしませんでしたか?華やかに見えて“だまし”がいっぱい。まずは自分の一年を振り返って。2019年、日本は平成から令和へと元号が変わりました。御代替わりに伴うさまざまな行事があるなど、一見すると華やかな年に思えたかもしれません。しかし、事件や事故、そして地震や水害といった天災も多く、けっして手放しで喜べるような年ではなかったはずです。それまで当たり前だと思っていた日常が、ガラリと変わってしまう現実を目の当たりにし、身の引き締まる思いをした年だったのではないでしょうか。私は2019年を表す言葉として“だまし”を挙げました。そして「ぼんやり何も考えずに生きていると、世の中の浮かれ気分に迂闊に乗ってしまいがち」「表と裏のギャップに気づかず簡単にだまされる」と注意を促しました。さらに生き抜くために大切な資本となる自分の体を健やかに整えることや、食に対する意識を高める重要性についてもお話ししました。さて、あなたは地に足をつけて堅実に暮らしていましたか?目の前の出来事を冷静に分析し、その本質について考えていたでしょうか?うわべだけの情報にとらわれていませんでしたか?まずは自分が2019年をどう過ごしたのかを振り返ってみてください。そして謙虚に反省し、これからの糧にしましょう。オリンピックの開催地変更や環境問題も、実は自分事です。2019年が“だまし”の年だったことは一目瞭然です。印象深いのは2020年開催の東京オリンピックにおける、マラソン・競歩の開催地が札幌に変更されたことでしょう。このことを聞いて、“だまし”の気配を感じ取った人も多かったのではないでしょうか?事の良しあしはさておき、“だまされた”という感情が世に充満しました。また、消費税が8%から10%に上げられ、それに伴ってキャッシュレス決済によるポイント還元制度が導入されました。しかし想定よりも利用額が増えて財源不足となり追加予算が組まれるというドタバタぶり。しかもポイント還元は2020年6月までの期間限定。結局、ポイント還元って何?増税はなんのために行われたの?そうした疑問はぼんやり残ったままともいえます。とはいえ、そこで国民が“だまされた”と思うのは自己憐憫。また、オリンピックや増税をただのニュースとしてスルーするのはもったいないこと。スピリチュアルな視点では、見聞きすることすべては、自分にとって意味のあるメッセージ。公になって知ることができたこれらの問題も、自分に関わることとして考えるきっかけにしましょう。“だまし”の年に学んだことを2020年に活かしていこう。多くの人はテレビや新聞などでの報道が減ったり、別のニュースが話題になると、問題が解決する前にその話題を忘れてしまいます。これもひとつの“だまし”といえるかもしれません。残念ながら2019年は、何度も災害に見舞われた地域もありました。日本は地震の多い国ですし、温暖化の影響によって大雨や台風の被害が増えている昨今の状況を考えると、大事なのは常に備えること以外にありません。「まさか自分が」と思うのは、厳しいようですが傲慢さの表れです。これまでに起こった災害を見ても「うちには災害はこない」と言い切れる人などいないでしょう。ノートルダム大聖堂や首里城の火災は、防火対策の重要性を教えてくれました。誰もがいざというときのことを考える必要があるのだと。自宅や職場の防災や安全管理は大丈夫だろうか。避難訓練を怠ってはいないだろうか。そうやって自分事としてつなげれば、日常に潜む気の緩みをなくせます。2019年が終わっても、“だまし”の年が急に切り替わるわけではありません。グラデーションのようになだらかに続く“だまし”は、まだ私たちのまわりにあります。でも、もうだまされないよう備える心を育んでいけるはずです。えはら・ひろゆきスピリチュアリスト、オペラ歌手。常に時代を見据え、時に厳しくも愛に満ちた言葉でメッセージを伝える。『極・お祓い箱』(小社刊)が好評発売中。※『anan』2020年1月1日‐8日合併号より。写真・小川朋央ヘア&メイク・渡辺和代(HairMake W ’s)イラスト・いわがみ綾子文・やしまみき(by anan編集部)
2019年12月31日ブランド小物と最新ファッションで武装していたアンアン編集者時代のキラキラ人生から一転。瞑想の奥深さに魅了されて魂の先生探しの旅へと繰り出し、会社を辞めて渡米した筆者・土居彩。アメリカ禅センターでの典座生活、認知症の恩人や先住民との暮らしに始まり、2年間ホームレスの経験もしたとか。そして4年半を経て帰国した彼女が、瞑想、スピリチュアリティ、心理学、新しい生き方をする人々から学ぶ本連載をスタートしました。第1話では、現在NYで人気のネイルサロン瞑想サービスを紐解きながら、試行錯誤しながら歩む彼女の等身大の瞑想の先生探しの旅についてお話します。取材、文・土居彩 看板写真・Yumiko Sushitani【マック・マインドフルネス時代の瞑想探し。「魂ナビ」が欲しい!】vol. 1NYのロハスなサロンでは、ネイルで瞑想。ニューヨークに3店舗あるヒップなネイルサロン サンデーズ。そのサックス・フィフス・アヴェニュー・ミッドタウン店では、各ネイルサービスに5ドルを追加すると、ヘッドフォンで誘導瞑想を聞くことが出来ます。6種類の瞑想は、サンデーズの創設者エイミー・リンと、NYにある瞑想スタジオの先駆けMNDFL(マインドフル)の瞑想教師ヴァレリー・オウラ(クンダリーニ・ヨガ瞑想教師)が特別デザインしたもの。6タイプのセッションは10-16分で、サロンがモットーとする、明晰さ、集中、感謝、グラウンディング(地に足つけて現実を生きる)、手放し、リラックスを目的としたもの。例えばグラウンディング瞑想では、「右の足の親指の先、かかと…。あなたは常に大地とつながり、サポートされています。ただ行うべきは、両足の下にしっかりとした基盤があることを思い出し、そこにつながることです」といった言葉が流れます。アメリカで物議を醸す、マック・マインドフルネスって?こうした手の届きやすく資本主義化された瞑想サービスのことを、McMindfulness(マック・マインドフルネス)と言って、サンフランシスコ州立大学のロナルド・パーサー教授が本を書きましたが、スピリチュアリティの商品化だと批判されることも少なくありません。私はアメリカの禅センターで典座と料理をしながら暮らしていましたが、そこでも間口が広くなるのは良いことだとか、倫理実践無しに瞑想だけを行うのはプラクティスの形骸化だ、とか。はたまた良い瞑想、悪い瞑想という区別性を超えた先に真の実践があるのでは、とか。賛否両論、あるいは賛否を超えた意見が活発に交わされていました。瞑想を毎日行うには、強い意志が必要です。忙しい生活のなかで、一見なんの生産性も無いような、ただ坐るということを何十分もやっていると、途方もない時間の無駄遣いをしているのではないかとバカらしくなるからです。私自身も禅センターを出た後は1日三度の坐禅が二度になりました。代わりに料理中に野菜を切る指の感覚に集中してみたり、レジ待ちに呼吸に意識を向けて見たりと、日常生活の細部をできるだけ大切にすることで瞑想的に過ごせないかと試行錯誤しています。そこで個人的には瞑想を行える場が広がることは良いことだと思っています。サンデーズの瞑想サービスも、顧客たちから「ネイル中だけが自分の時間なの」と繰り返し打ち明けられ、「では瞑想も同時に出来て、より平穏な気持ちになってもらえたら」とスタートしたのだそうです。私が瞑想を始めた理由は、眠れなかったから。さて、こちら連載第1話ではまず、私が瞑想を始めたきっかけからお話したいと思います。初めて瞑想と出合った当時の私は、出版社で女性誌の編集者をしていました。入稿明けで体はぐったりしているのに頭が興奮状態で眠れず、週末は逆にこんこんと眠り続けて寝溜め状態。慢性的な偏頭痛も抱えていました。食周りのページを担当していたこともあって、入社前に比べて体重が12キロも増えてしまいました。そこで「これではダメだ。運動でもしよう」とヨガを始め、ポーズと瞑想を就寝前の日課にしたことが始まりでした。その後、ヨガの教本『ヨーガ・スートラ』に出合い、インド哲学の奥深さにはまってインドを旅し、週末にはヨガのインストラクター養成講座にまで通い出したものだから、同僚にも「土居さんは一体どこへ向かっているの?」と訝しがられたっけ。さて私のように疲労回復のためだったり、またはストレス軽減やレジリエンスの向上、コンパッション(思いやりの心)を育んだり、無我の境地やワンネスの体験、世界平和など、瞑想を始める理由は人それぞれだと思います。けれどもその先に求めることは共通していて、それは「なぜ瞑想するのか」という点が一致する魂の先生との出会いだと思います。それは実際に会える人でもいいし、本や経典、インターネット動画などでも構わないと思います。私の場合は欧米にマインドフルネス瞑想を広めた、平和活動家で詩人でもあるお坊さんのティク・ナット・ハン師(愛称:タイ)でした。“DSC_1221a4r” by ghknsg548 is licensed under CC BY-NC-SA 2.0その出会いを辿る糸の先端は、一見関係ないような場所にありました。台湾茶藝館取材から、ティクナットハン師との出会い。それはanan編集者としての台湾出張で、茶藝館を取材したときのこと。オーナーの寡黙で品の良い老紳士にお茶の親しみ方を習うことになりました。記事を書くために聞きたいことが山ほどあるのに、「シーッ」と人差し指を唇の上にかざして沈黙を求められ、彼は優雅にお湯をあっちこっちの器に移し替えています。やっとこさお茶がはいったと手にしても、湯飲みの蓋の香りを嗅ぐことに始まり、なかなか飲ませてはもらえません。そんな様子で細部にわたって意識を目の前のお茶との体験に向けることになった結果、5分程度の時間が拡張したように感じたのです。「意識の向け方で、時間の観念は変わるんだ」、「言葉を重ねるよりも、体験することでわかる世界があるのか」と大変驚きました。当時離婚したばかりだった私にとって、それは革命的で強い癒しの発見でした。そして帰国後に次の特集のリサーチをしていたとき、彼の教えを参考図書の中で偶然目にします。それは「お茶を飲みながら過去の出来事を思い煩ったり未来のことを心配して意識が今ここに存在しないと、一杯のお茶を楽しむ機会を失いますよ」というタイの言葉の引用でした。そしてその翌年に彼が韓国で瞑想合宿をすることを知り、いてもたってもいられず、参加するに至ったのです。瞑想中に涙が止まらない。不眠を解消するためだったはずの瞑想が、タイとの初めてのマインドフルネス合宿で、なぜだか涙が止まらない。「いま、この瞬間」に集中するために坐禅したり、歩いたり、食事をしたりしながら自分の深部と根気よく対話し続けた結果、思考の流れがスローダウンし始めました。そして、ワークホリックやショッピング中毒という形をとって本音と向き合うことを避けてきたこと。隠れた悲しみや怒りが自分の中に在ることに気付かされました。あるときタイは「マインドフルネス瞑想を企業や軍人にも教えるべきですか?」とマック・マインドフルネスに疑問を感じる人に尋ねられました。それに対してタイは「マインドフルネスは道具ではありません。それは道です」と答えました。マインドフルネスは手段ではなく在り方。例えばナイフは野菜や果物を切って調理するために使うことも出来るし、殺人を犯すために利用することも出来ます。道具が持つアイデンティティは一見同じ結果を導くように見えても、用途によって変化します。つまり瞑想体験もその効果も、意図次第で異なるということ。そこで瞑想の道が深まるにつれて、それは『なぜ坐るのか』という冒険になっていきます。私は15年ほど瞑想を中心とした内省の旅を続けていますが、特にアメリカで生活していた4年半は、スピリチュアル・ショッピングだと揶揄されてしまいそうなほど、心惹かれた場所や先生のもとに手当たり次第に飛び込んでいきました。スピリチュアル・フリーランスでも、まぁいいじゃないか。それは、5箇所の曹洞宗の禅センター、テラヴァーダ仏教のタイ・フォレスト仏教寺院、心理学者で仏教実践者が設立した瞑想センター スピリット・ロック、ゴエンカ式のヴィパッサナー瞑想合宿センター、クンダリーニ・ヨガセンター、パラマハンサ・ヨガナンダのSPF、利他主義と幸福の関係を研究するバークレー大心理学部の研究室、人間性回復の震源地 エサレン研究所、フランスのプラム・ヴィレッジ、洞窟にも行きました。コミュニティとの相性も確かめたかったので、ボランティアをしたり働いたりしながら住み込みで学ぶことも多かったです。その結果、どこでもいつでも寝られるようになった今の私が瞑想する理由は、頭の中の小姑が「良い、ダメ」「好き、嫌い」とすぐに騒ぎ出すところがあるので、それと自分を同一視することから少し自由になり、なるべく愛、尊敬、関心を原動力にして、自分にも他の人にも優しくありたいからです。とても難しくて毎日が勉強ですが。現在の私の瞑想における先生は、先のティク・ナット・ハン師、レジデントとして暮らしたウパヤ禅センターのハリファックス老師、ヴィパッサナー瞑想のS.N.ゴエンカ師を始めとする、社会に関わる仏教(Engaged Buddhism)を提唱する人々を中心としています。でも「先生は彼らだけだ」とか「絶対に彼らは永遠に私の先生だ」と決めつけず、常にオープンでありたいと思っています。瞑想は、自分との出会いの旅。このように瞑想から始まる旅路やそれに紐づいた出会いには目を見張るものがあります。その最たるものは、自分の色々な側面との出会いだと思います。例えば東京の女性誌編集者時代はブランド品で武装していた私ですが、渡米して2年ほどホームレス状態になったこともあります。自分の本音に耳を傾けるプロセスは良いばかりではなく、思わず自分の醜さに触れるときもあります。瞑想で内観が深まると平穏な気持ちになるばかりではなく、落ち込んだり、がっかりするような経験もします。でもその冒険を通じて、一見矛盾するようですが少し自由に、自然な笑顔になれます。そこでこの連載では、「魂ナビ」が欲しい!と題して、私が実践していたり興味を持った瞑想法や、私の魂の先生たち、内観のためのエクササイズ、スピリチュアル実践の場、新しい生き方をする人たちなどについてお届けします。等身大の私が辿る道しるべに過ぎませんが、あなたのスピリチュアリティ探究のためのささやかなガイドの一つになれば幸いです。土居彩編集者。株式会社マガジンハウスに14年間勤め、anan編集部、Hanako編集部にて編集者として、広告部ではファッション誌Ginzaのマーケティング&広告営業を勤める。’15年8月〜’17年5月、カリフォルニア大学バークレー校心理学部にて、畏怖の念について研究するダチャー・ケトナー博士の研究室で学ぶ。’18年9月〜’19年1月、7月、ニュー・メキシコ州サンタフェにあるウパヤ禅センターに暮らしながら、ジョアン・ハリファックス師に師事。現在は、書道家・平和活動家、13世紀の道元禅師を初めて英訳し欧米に伝えた禅研究家の棚橋一晃氏の著書『Painting Peace(平和を描く)』(シャンバラ社)を翻訳中。
2019年09月23日そうだ京都、行こう…。そうふと思ったのは、もはや昨年10月のこと。以前、裏ホロスコープの流光七奈先生に運勢を見ていただいた際、当時元カレへの想いを断ち切れずに未練タラタラだった私。「相性はいいけど復縁はやめておきなさい」と、七奈先生にもお参りに行った弁財天様にも釘を刺されたにも関わらず、なんだかんだでズルズルと連絡を取り続けておりました…(先生、神様、ごめんなさい…)◎当時の記事はこちらから(裏ホロスコープ体験記事vol.1裏ホロスコープ体験記事vol.2 )時折思い出したように「そういえば、元カレとはその後どうなったの?」と方々から聞かれることもあったのですが、その素朴な質問に対していつも煮え切らない返事しかできない関係に、結局私もモヤモヤはしていました。元カレも元カレで、別れてなお曖昧な態度をとり続けるという魚座男の「優柔不断は優しさ故」の性格が遺憾なく発揮されていて、このままだと「本当にどうしようもない!」と私もさすがに気が付きました。そこで、この際ならと彼を誘って復縁旅にでも行ってみようか、と思い立ったというワケです。(じゃあどこに行こうかな…。そうだ、京都行こう…。)これまで、旅先で立ち寄った神様に新しい出会いを望んでみたり、「もうすぐアラフォー」という年齢的な不安から来る将来のことを尋ねてみたりと、毎度毎度八百万の神様にどうしようもない相談を重ねて来ましたが、この核心にだけはあえて触れずにやり過ごしてきました。そしてとうとう、やりたくない宿題をやらないといけない時がやってきてしまったのです…。ああ。今回は京都、清水寺。旅の始まりです。定番寺院・清水寺は世界遺産&パワースポット京都観光の代名詞とも言える清水寺は、世界遺産にもなっている名寺。そしてたくさんの寺社が目と鼻の先に点在する京都のパワースポットでもあります。山号を「音羽山」とし、現在は北法相宗の大本山である清水寺は、奈良時代に延鎮上人(えんちんしょうにん)という僧侶によって開かれました。その後、延鎮上人と音羽山で出会った坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)が滝の近くにお堂を建てたことが発端となり、清水寺は現代に至るまで、幾度も再建される歴史の長い寺院となったのです。清水寺の魅力|風情溢れる景観と歴史的建造物清水寺の広大な敷地にはいくつもの見所があります。まずは、別名「赤門」とも呼ばれる清水寺の正門「仁王門」。標高約14mの桜門は、訪れる人を圧倒し、そして鮮やかな朱色で目を楽しませてくれます。絢爛な建築美が特徴的な「三重塔」は、清水寺のシンボルとしても有名。日本にある三重塔の中では最大級の高さを誇り、京都らしさを存分に味わえる景観をつくりあげています。「清水の舞台」と称される広い舞台で知られる「本堂」を抜けると、「音羽の滝」が見えてきます。この滝は清水寺「奥の院」の崖下に位置し、湧き出る水の清らかさから清水寺の名前がついたと言われています。3つの細い滝が流れていて、それぞれ学問成就・恋愛成就・延命長寿とご利益が異なるそう。清水寺一番のパワースポットと言っても良いかもしれません。この他にも、仏堂である「経堂」や重要文化財の「西門」、季節ごとの特別拝観などもあり、清水寺は何度足を運んでもその度に魅力が異なる日本を誇る世界遺産です。随求堂の胎内めぐりで「生まれ変わり」体験これだけ見所の多い清水寺ですが、私がこの場所を旅行先に選んだ理由には「随求堂(ずいぐどう)」と「地主神社」に来たかったからです。随求堂は「慈心院」の本堂で1718年に再建されたお堂。こちらのご本尊である大随求菩薩(だいずいぐぼさつ)は、「人々の求願を叶え」そして「あらゆる罪を滅罪させて」くれるというすごいご利益をもっています。また、大随求菩薩は秘仏で通常は一般公開していないのですが、この年は222年ぶりに坐像を公開している有難い年!随求堂ではお堂の下を大随求菩薩の胎内に見立てて「胎内めぐり」を体験することができます。胎内めぐりは心の生まれ変わりを体感できるものなので、今回の旅行にぴったりではありませんか!真っ暗なお腹の中で一つだけする願いごと仁王門から入ると、清水寺より先に随求堂が見えてきます。公開中の有難い秘仏・大随求菩薩様をお参りして、胎内めぐりをするためにお堂の脇にある階段をおりていきます。この胎内めぐり、行かれたことがある方はご存知かと思いますが、道中驚くほど真っ暗です。暗闇の中で頼りになるのは左手側にある手すりのみですが、この手すりは大きな数珠が繋がっているかのようにつくられているので、しっかりと掴むことが難しい…!しかも数珠を触っているのは利き手ではない左手…。目の前は闇…。人の気配は感じるものの、今進んでいるのが前なのか後ろなのか、方向感覚がなくなりそうで少し怖かったです。灯りの下で石を回して願い事をするしばらく進んでいくと、ぼんやりと光が灯された場所に出ます。そこに置かれた大きな石をぐるっと回して願い事を一つだけすると、その願いが叶うとされています。中にはちゃんと「ここで願い事をしてください」という内容の張り紙がありますが、後ろから人がどんどんやってくるのであまりじっくり考えている時間はありません。流れるように石を回して、素早くお願いします。「このまま復縁してもいいでしょうか?一緒に居てもいいのでしょうか?」******胎内めぐりをしていたのは実質10分程度の出来事でしたが、まるで圧縮された時間の中で、道なき道をさまよっていたような気分です。神様の言葉を代弁するためのお便り「おみくじ」随求堂を出た後は、道なりに清水寺へ向かいます。本堂の中におみくじを引く場所があるので、そこで先ほどの願い事に対する神様の回答をうかがいましょう!おお、緊張しますね…!はい…出ました!凶です。ここに来て、凶。京都まで来て、凶。”このみくじにある人は、諸事不幸福にしてまた災難あり。”つまり…どういうことでしょうか…?縁結びの地主神社から重要な忠告実はワタクシ、過去3回清水寺を訪れて毎回凶を引いているので、もう清水寺で引くおみくじは凶を引くのがデフォルトなんです。ということで、地主神社でも尋ねてみることにしました。清水寺では「京都地主神社」も縁結びで有名ですね!復縁旅で縁結び神社を参らない理由はないので、修学旅行生や女子大生の可愛いらしい姿の間に混ざっていそいそとお参りします。神様、縁結びの神様!「縁結びの神様、先ほど元カレとの復縁についてお尋ねしましたがその結果、凶がでました。これはやめておけということでしょうか?復縁すべきなのか、私はこれからどうしたらいいでしょうか?」向こうの石からこっちの石までを、目をつぶって真っ直ぐ来ることができれば恋愛が成就するという「恋占いの石」。修学旅行生や大学生の女の子がチャレンジしているのを見かけると、陰ながら応援したくなりますね。さすがに往生際が悪いかな、と思いながらもおみくじを引いて地主神社の縁結びの神様にもおうかがいします。さて、神様のお返事は…。出ました!末吉!ですが…恋愛”仲は悪くないが、口げんかが多い。口論の原因は、相手への交友関係への不信感であることが多い。お互いにもっと信頼を深めることが大切。”なにこれ、怖い。完全に見透かされていますね。まさに元カレへの不満と不安は「相手への交友関係への不信感」です。これが解決できなかったので、結局は別れることになったので。つまり、彼に対して信頼感が持てたら良いということですね!(これまでの行いを考えるとすごくハードルが高い課題です。)残念ながら、口ゲンカ勃発結果的には「相手を信頼できないなら復縁すべきでない」というニュアンス。これでもか!とダメ押しされて、なんとも複雑な気持ちで清水寺を後にした私たち。(元カレは私が復縁を占っていることはもちろん知りません。)実はこの日、風邪気味だった私の体調が清水寺を出る頃にだんだんと悪化し、とうとう「発熱したな」とわかりました。関節が熱で痛み出し意識が朦朧としてきて、歩くのもしんどい状況。とりあえず人混みを離れたいと申し出た後のこと…。「体調が悪いからリードしてほしい」と思う私と、「知らない場所では人任せ」という元カレの良くないところが炸裂して話が全く噛み合わなくなり、些細なことから口ゲンカに。思い返すと虚しくなるので詳しい内容は割愛しますが、場所を移動しながらかなり長い時間ケンカしておりました。「ああそうだ、彼こういう人だったわ…」と、いつもの良くないケンカに若干ウンザリしつつ、体調の悪さも相まって優しい言い方をする余裕はなく、「しんどい、無理…帰りたい。」とぼそっと呟くと、「そうだね。本当はやり直したかったし、また一緒に住もうって言おうと思ってたけど、無理だね。」えっ?おい!今言うことかーーーーーーー!!!!!!わかりました、神様。もう本当にわかりました。元カレよ、さよならだ!!!!!結論、神様のアドバイスは素直に聞くこと。時系列で言うと、昨年末詣った東京タワー神社で手相を見てもらった時には、すでに元カレとの関係を終わらせた後のことでした。(◎東京タワー神社の記事はこちらから) 手相を見てもらった際、「今年、大きな変化が来ています」と言われたのは、実はタイミングとしては「ズバリ!」だったのです。 結婚線が出ていたのも、恐らく元カレとの復縁の流れのことでしょう。ああ〜!!!終わらせてしまった〜!!!と思わず叫び出したい気持ちもなくはないですが、一緒にいても「幸せじゃない」と気がついてしまったのに、年齢を理由にしてまで一緒にいる気もなかったので、まぁ仕方ありません。以前、七奈先生には「結婚しますし子供の姿もみえます」と言ってもらえて、だけど「元カレはやめておきない」というサインが出ていたのであれば、それは「彼は相手ではなかった」ということ。それなのに、私が未練がましくいつまでも気持ちを切り替えられなかったから、良い流れをキャッチできなかったのでしょう。曖昧な態度を取っていたのは、彼よりもむしろ私の方だったのかもしれません。結果的に彼にも嫌な思いをさせてしまったかと思うと、今もまだ苦い気持ちになります。復縁は「もうない」と気が付いて、ようやく前を向けました。同じ時間を過ごした約7年の年月を思うと腰が重かったのですが、やっぱり書くことで終わらせたいと私の復縁にまつわるエピソードを紹介させていただきました。弁天様に「やめておきなさい」と言われたにも関わらず、性懲りもなくズルズルと曖昧な関係を続けた結果、ケンカ別れとなった京都。 神様のサインにはちゃんと意味があることを身を持って体感!さて気を取り直して、今年は変化の年ということ。いいこと(いい出会い)があるように行動していきたいと思います!想定していた内容とは違いますが、最終的に胎内めぐりをして生まれ変わったってことになりますね。そう。要は”気は持ちよう”です!京都清水寺京都地主神社
2019年09月07日スピリチュアルにハマる女性は多いですが、ハマりすぎには注意して! 単に現実逃避するだけなら、痛い人になってしまいます。「そろそろ恋人ができてもいいはず」と思い込む31歳スピ系女子に、占い師兼恋愛メンタルアドバイザーがお答えします。文・沙木貴咲お悩み9:スピリチュアルにハマリ中。恋人ができるはずなのに、なぜか出会えません。数年前からスピリチュアルな生き方を目指しています。瞑想や粗塩・お香での浄化は欠かせない日課になっていますし、日々の気づきと学びを書き綴った日記も書いています。新月と満月には、月光浴をしてお願いワークもしており、結婚を前提の恋人が欲しいことは何度も書きました。日々のいろいろな気づきから、そろそろ恋人ができるはずだと直感しているのですが、なかなかお相手が現れません。私はすでに恋をする準備が整っているので、お相手のタイミングが整っていないのでしょうか?三十路を越えてしまったので、早くめぐり会いたいと思っています。いつ出会えるのでしょうか?(あつ子/31歳)スピリチュアルは目的ではなく手がかりスピリチュアルは今、すっかり市民権を得た文化として、女性を中心に浸透しています。信じる信じないは別にして、私も「人生を生きやすくする知恵」のひとつだと感じることが多々あります。ただ、スピリチュアルは人生をよりよく生きるための手がかりであって、目的ではないと思うんですね。ほとんどの人にとって、人生の目的は「幸せになる」でしょうから、それを実現するためにスピリチュアルを活用する、というスタンスが適当ではないでしょうか。あつ子さんも例外ではないと思います。というのも、あつ子さんはプロのスピリチュアリストになるお考えはないとお見受けするためです。普通に結婚の幸せを望んでいるはずなのに、日常生活がスピリチュアルに偏りすぎているでしょう。スピリチュアルに凝りすぎると、現実的な思考や行動が欠落しがちになるのは、決して珍しい話ではありません。あつ子さんにもその傾向があらわれていて、「新月のお願いワークをしたから出会いがあるはず」と思い込み、自分の念に縛られているように感じます。「お願い」と「直感」だけで願いは叶わない新月のお願いを紙に書くという行為は、自分の望みが明確になるので、とても良いと思います。ただ、それだけで男性との出会いを叶えるのは難しいでしょう。同様に、直感だけで結婚相手を見つけるというのは、さすがに現実逃避しているはず。いつ出会えるかわからない偶然を待つより、確実に男性と出会える場に足を運んだほうが、新しい恋を早く手に入れられます。合コンや婚活パーティ、友達の紹介、結婚相談所など、方法はたくさんありますから、それらを試すことで出会いの数をまずは増やしてみては?「もうそろそろ出会ってもいいのに」と感じるなら、なおさら効率良く、スピーディに恋のきっかけを探すのが良いと思います。スピリチュアルは棚ボタじゃないスピリチュアルは精神性を高めるために効果的で、恋や結婚を求めるうえでプラスになることも多いでしょう。独特の神秘的なムードを味わうだけで気持ちが和む、スッキリするという方もいらっしゃるかもしれません。けれど、精神性や神秘性ばかりを重視すれば、『現実逃避した痛い人』と見られかねないことも覚えておいてください。そもそもスピリチュアルは、神頼みや棚ボタを狙うようなものではないはずです。日常をより良く過ごすためのスパイスとして、スピリチュアルを活用しながら、地に足をつけた婚活をすることが大事です。そうすれば、未来の結婚相手とも出会えるのではないでしょうか?結論・婚活パーティや合コンなど、確実に男性と出会える場に行く・スピリチュアルに頼りすぎない最近は、スピリチュアルを好む男性も少なくありません。そうしたセミナーや講演会で知り合う男性、すでに顔見知りの男友達が、恋のお相手になる可能性もあるのでは?ご相談お待ちしています!恋愛や結婚のご相談を募集しています!沙木貴咲のツイッターにダイレクトメールを送るか、あるいは、以下アドレスまでメールで送ってください。アドレス:oka.saki.oka@gmail.com生年月日やお名前を教えてくださる場合、占い鑑定もいたします。お気軽にご相談ください!©eldinhoid/Gettyimages©Favor_of_God/Gettyimages©alexey_ds/Gettyimages©Capuski/Gettyimages
2018年12月04日