たった一行で読者を熱狂させ、日本のミステリーに金字塔を打ち立てた綾辻行人の『十角館の殺人』。その内容から長らく“映像化不可能”とされてきたが、ついにその禁忌が破られるときが来た。3月22日からHuluにて独占配信開始の「十角館の殺人」は、まさに不可能を可能に変えた挑戦作だ。天才建築家・中村青司が謎の死を遂げた角島。無人島と化したその島に残されたのは、十角形の奇妙な外観を持つ館“十角館”。そこへ合宿に訪れた大学ミステリ研究会の面々に再び死の惨劇が訪れる。この謎に挑む江南孝明役に奥智哉、江南と行動を共にする島田潔役に青木崇高を配し、発表から37年の時を経て、いよいよ傑作ミステリーが甦る。さあ、あなたは真相を見破れるだろうか。今まで味わったことのない衝撃でした――お二人は原作を読んだとき、“あの一行”までに真相を見破れましたか。奥無理でした(笑)。青木もうNOとしか答えようがない。こんなの見破れる人なんて。奥絶対いないですよね。青木綾辻先生と当時の編集者さんくらいじゃないですか(笑)。それくらい緻密だなと思いました。奥初めて読んだときは衝撃を受けました。青木何かの間違いかと思うよね(笑)。奥違うでしょと(笑)。青木読んだ瞬間、「ちょちょちょちょっ」って(笑)。たぶん人生でいちばん瞬きをしたかもしれない(笑)。奥今までふれてきたあらゆるエンタメの中でも味わったことのない衝撃でした。信じられなかったですし、この衝撃はもう今後味わえないんだろうなという気がします。青木これは金字塔と言われるわと納得したというか。小説だからできる表現の極み。逆に言うと、映像化なんて考えちゃいけない(笑)。――その考えちゃいけない映像化が今回実現しました(笑)。奥カット一つひとつが本当に計算されているんです。真相に関わるところはうまくぼやかしていたり、他の登場人物で隠していたり。青木ミステリーというのは情報をちょっとずつ積み上げていって、それを受け手にどう考えさせるかが重要。その流れを、よく計算したつくりになっているなと思いました。途中、とある説が一瞬芽生えることもあるんです。でもすぐ「そんなわけないよな」と潰される。その意識の誘導が見事でした。緻密な構成が、不可能を可能にした――原作を知っている方と、未見の方では、きっと見ているポイントが違いそうです。青木そうですよね。真相を知っている人が観ても楽しめるのが、今回の映像化のすごいところです。奥未見の人は絶対に2回観てほしいですよね。青木自動的に2回観ることになると思う。だから、ドラマ自体は全5話なんですけど、未見の方にとっては10話なんです(笑)。奥確かに!(笑)時系列とか確認したくなりますよね。青木真相がわかるところとか、僕はちょっと泣いちゃいましたね。本作はまさしく映像化における最大の挑戦。針の穴に糸を100本連続で通すような緻密な構成が、不可能を可能にしたんだと思います。――“あの一行”の撮影はいかがでしたか。奥“あの一行”の瞬間、空気が変わった感覚がありました。青木鳥肌が立つ思いがしたというか。真相を知っている僕たちですらそう感じるのは、それだけ今回のスタッフのみなさんのクリエイティブが突き抜けた証でもあると思います。奥江南としてはその時点では真相を知る由もないんです。だけど、奥智哉としてはわかっているわけじゃないですか。だから、お芝居で出してはいけないけど、台詞を聞いただけでこみ上げてくるものがありました。青木またそのカットが正面から行くところがいいんですよね。しかも、ハイスピードカメラで。原作ファンのみなさんからすれば、待ち望んだ瞬間であり、この作品の肝。そこをしっかりと際立てながら、さあ見ろよといういやらしさがないところが素晴らしいなと思いました。奥すごく特別な空気感があって。あの現場に立ち会えたこと自体、光栄でした。青木実は(本作のプロデュース・監督を務める)内片輝監督と以前別の作品でご一緒したときに「映像化不可能ってよく聞きますけど、意外と不可能じゃなかったりする。本当に映像化不可能な作品ってあるんですかね」なんて雑談をしたことがあったんですよ。そのときに内片監督から教えてもらったのが、『十角館の殺人』でした。あのとき、これは不可能だと言っていた張本人が、時を経て、こうして不可能を可能にしたことにも感慨深い気持ちになりましたね。青木さんに初めてお会いしたときは本当に興奮しました――ちなみに、奥さんが芸能界に入るきっかけになった作品が、映画『るろうに剣心』なんですよね。ということは、青木さんと初めて会ったときは、やっぱり「左之助だ!」となりましたか。奥やっぱり最初はそうなりましたね。青木本当に?剣心の方が良かったとか思ってない?奥とんでもないです!僕はもともと芸能界に疎い人間で、芸能人の方をほとんど知らない中、数少ない知っている存在が青木崇高さんでした。自分がこの業界に入る前から知っていた方なので、自分の中でスター感があって。だから、初めてお会いしたときは本当に興奮しました。青木俺の感度が鈍いのか、全然そんな感じがしなかったけどなあ(笑)。奥それはぐっとこらえていたからです(笑)。青木今はどう?そんな様子ないよ?奥撮影をご一緒させていただいたことで、なんとか…。青木そっか。今は俺らバディやもんね。奥はい。1ヶ月くらい一緒に撮影させていただいたので、すっかりリラックスしてお話しができるようになりました。でもそれも青木さんのおかげといいますか。年下の僕にもいろいろ話しかけてくださったり、意見を聞いてくださったりして。青木現場に入ったら年齢は関係ないからね。役にもよるけど、ちゃんとコミュニケーションしてリラックスできる関係を築いたほうがアイデアも出やすい。だから、奥くんはもちろん、監督やスタッフのみなさん、みんなが自分のプランを言いながら、一つひとつのシーンをいいものにしていけたらというのはありました。奥おそらく島田さんというキャラクターもあると思うんですけど、本当に接しやすくて。青木さんと一緒にいるときは気が楽だったんですよね。青木それは俺の精神年齢が低いからかな(笑)。奥いやいや(笑)。でも純粋な子ども心を忘れていない大人という感じがして、そういったところも素敵でした。僕だったら、泳いで島から逃げ出します(笑)確認――もし奥さんと青木さんがミステリ研究会の一員だとしたら、謎の変死事件があった島に合宿に行きますか。奥僕は行きますね。青木俺も行くかなあ。好奇心というか、肝試し的な感じで行くんじゃないかなと。――じゃあ、もしそこで本当に殺人事件が起きたらどうしますか。奥たぶん極限状態までいってしまったら、僕は物語の中で悪い結果を招くような立ち回りをする人間かもしれません。青木どういうこと?奥自分の命を第一に考えて勝手な行動をとるあまり、逆に犯人に有利な状況をつくってしまうんじゃないかなと。青木ああ。一人で部屋にこもって、第二の被害者になるパターンやな(笑)。奥まさしくそれです(笑)。青木俺はどうやろうな。なかなか自分で謎を解こうという感じにはならないかもしれないですね。奥探偵役はできないですよね。青木もう被害者が出てるんですよね。だったら、もう泳いで島から逃げるかも(笑)。奥確かにそのほうが助かる見込みがあるかもしれないですね(笑)。それか、僕だったらさっさと十角館を燃やします。青木燃やしてどうするの?奥燃えたら、もう話が終わるじゃないですか(笑)。で、なんとか助かろうとします(笑)。取材・文:横川良明撮影:友野雄ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼントおふたりのサイン入りポラを1名様に!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<作品情報>Huluオリジナル「十角館の殺人」3月22日(金) AM10時からHuluで一挙独占配信(全5話)Huluオリジナル「十角館の殺人」告知画像配信ページ:綾辻行人/講談社(C)NTV
2024年03月15日スティーブン・スピルバーグ製作の『カラーパープル』より特別映像が解禁された。スティーブン・スピルバーグの名作を38年の時を経て、ミュージカル映画として蘇らせた本作。プロデューサーはスピルバーグをはじめ、オリジナル版で映画初出演にしてアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたオプラ・ウィンフリー、オリジナル版でアカデミー賞作曲賞と歌曲賞にノミネートされたクインシー・ジョーンズらが務め、新鋭ブリッツ・バザウーレ監督が、《希望》と《自己肯定感》を求める女性たちの姿をエモーショナルにとらえ、圧巻の歌声が観る者の心を奮い立たせる力強いミュージカルとなっている。この度到着した映像の冒頭は、監督に大抜擢された俊英ブリッツ・バザウーレの「COLOR PURPLE Let’s GO!!」という言葉で始まる。「監督の打診が来たとき、ハードルが高すぎて自分には無理だと思った。ピューリッツァー賞を受賞し、スピルバーグが映画化し、舞台はトニー賞を受賞」と、原作、オリジナル版、ブロードウェイ版と輝かしい歴史を重ねてきた作品をリスペクトし、新たな作品への挑戦に重責を感じたと明かす。続けて、躍動的でゴージャスな本編のミュージカルシーンや撮影風景の映像に続いて、『イン・ザ・ハイツ』(20)出演の実力派コーリー・ホーキンズが登場、「ブリッツの映画は細部へのこだわりが完璧なんだ」と監督の細心の気配りに感心したと語る。そして、バザウーレ監督の『コジョーの埋葬』(18)、ビヨンセと共同監督でグラミー賞最優秀ミュージック・フィルム部門にノミネートされた『ブラック・イズ・キング』(20)の映像が紹介される。製作のスコット・サンダースは「ビヨンセの映像作品でブリッツに監督を依頼した時、音楽もできると知った」という証言に、ミュージシャンとしても活躍し世界ツアーの経験もあるバザウーレのミュージック・ビデオが重ねられる。アカデミー賞10部門にノミネートされたオリジナル版の監督で、新作のプロデューサーでもあるスティーブン・スピルバーグは、音楽、映像に精通しているバザウーレを「彼以上の適任はいない」とお墨付きのコメントで讃える。第81回ゴールデングローブ賞ノミネートのファンテイジア・バリーノ、ダニエル・ブルックス、そしてベテラン俳優コールマン・ドミンゴら実力派キャストとの撮影を見事な手腕で進めていった。「クレイジーな構想を受け入れてくれた」と、監督のアイディアを受け入れることで新たな『カラーパープル』を生み出そうとした製作陣に感謝を述べている。映像のラストには、オリジナル版でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされ、ブロードウェイで大ヒットしたミュージカルの映画化を進めた立役者であるオプラ・ウィンフリーが登場し「ビジョンに刺激を受け魅了されるはず」と断言。そして、タラジ・P・ヘンソン、ハリー・ベイリー、ダニエル・ブルックスらが力強く歌い踊る本編&メイキング映像に、監督が「これは魔法だ。楽しんでくれ」と締めくくる内容となっている。『カラーパープル』は2月9日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:カラーパープル(2023) 2024年2月9日より全国にて公開© 2023 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.
2024年01月19日ミュージカル映画『カラーパープル』が、2024年2月9日(金)に公開される。スティーヴン・スピルバーグらが製作総指揮を務める。スピルバーグによる“衝撃の名作”がミュージカルでカムバックスティーヴン・スピルバーグによる“衝撃の名作”『カラーパープル』が、ミュージカル映画となってカムバック。1985年に公開されたオリジナル版は、黒人の世界をきちんと描いていないという声、賞狙いで撮影したという声があがり、無冠に終わったものの、作品自体のあまりの素晴らしさにアカデミー賞10部門11ノミネートされた“衝撃の名作”として、映画史に刻み込まれている。そんな『カラーパープル』のリメイクが実現。ミュージカル映画『カラーパープル』では、父に虐待され10代にして望まぬ結婚をさせられた主人公セリーが、最愛の妹と生き別れ不遇な日々を送る中でも、不屈の精神で人生を変えていく姿を描いている。“オリジナル版初主演女優”オプラ・ウィンフリーらが製作総指揮スピルバーグをはじめ、オリジナル版で映画初出演にしてアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたオプラ・ウィンフリー、またマイケル・ジャクソンなどをプロデュースし、オリジナル版でアカデミー賞作曲賞と歌曲賞にノミネートされたクインシー・ジョーンズらが製作総指揮を担当。彼らのもと、スピルバーグが抜擢したブリッツ・バザウレが監督を務め、新作ミュージカルとして現代に蘇る。バザウレは、原作、オリジナル版、ブロードウェイ版と輝かしい歴史を重ねてきた作品をリスペクトし、新たな作品への挑戦に重責を感じたという。そんな彼に対して、スピルバーグは「彼以上の適任はいない」と語る。豪華製作陣が贈る、観る者の心を奮い立たせる力強い物語は必見だ。主人公・セリー…ファンテイジア・バリーノ優しい母を亡くし横暴な父の言いなりに。父の決めた相手と結婚し、自由のない生活を送る。さらに、最愛の妹とっも生き別れてしまう。しかし、自由で型破りな女性たちと出会ったことでしがらみを解き放ち、自ら未来を切り開いていく。ネティ(若き日の姿)…ハリー・ベイリーセリーの心の拠り所である妹。シュグ…タラジ・P・ヘンソンセリーの運命を変える女性。自由奔放で天真爛漫な性格の歌手。劇中にはゴージャスなドレスに羽のヘッドドレスをまとい、酒場で歌を披露する場面も。ソフィア…ダニエル・ブルックスセリーの心を動かすキーパーソン。自らを軽視する男性にも怯むことなく立ち向かう強い女性。高圧的な男に対して、啖呵を切る姿も見ることができる。ミスター…コールマン・ドミンゴセリーの夫。ハーポ…コーリー・ホーキンズミスターの連れ子で、ソフィアの夫となる人物。スクイーク…H.E.R.ハーポの恋人。グラミー賞受賞のファンティジア・バリーノやハリー・ベイリーが出演作品の魅力は、魂を揺さぶるような熱い歌声。グラミー賞受賞のファンティジア・バリーノが主人公のセリーを演じ、『リトル・マーメイド』のハリー・ベイリーがセリーの妹の若き日の姿を演じる。彼女たちの力強い歌声に加えて、未来を信じて何度でも立ち上がる女性たちの姿や華やかなミュージカルシーンなどにも注目だ。第96回アカデミー賞助演女優賞ノミネート第96回アカデミー賞では、ダニエル・ブルックスが助演女優賞にノミネート。ブルックスは、ブロードウェイ版でも今作と同じくソフィア役を演じ、トニー賞にノミネート、グラミー賞を受賞している。なおアカデミー賞の発表は、3月10日(日)を予定している。ミュージカル映画『カラーパープル』あらすじ父に虐待され、10代にして望まぬ結婚を強いられた主人公セリー。最愛の妹と生き別れ、不遇の日々を送るセリーだったが、型破りな生き方の女性たちとの出会いと絆によって、自分の価値に目覚め、自らが輝く場所を見つけていく。【作品詳細】映画『カラーパープル』製作総指揮:オプラ・ウィンフリー、スティーブン・スピルバーグ、スコット・サンダース、クインシー・ジョーンズ監督:ブリッツ・バザウレ原作:アリス・ウォーカー出演:ファンテイジア・バリーノ、タラジ・P・ヘンソン、ダニエル・ブルックス、コールマン・ドミンゴ、コーリー・ホーキンズ、H.E.R.、ハリー・ベイリー配給:ワーナー・ブラザース映画原題:Color Purple
2023年12月04日『フェイブルマンズ』をはじめ、アカデミー賞の常連のスティーヴン・スピルバーグ監督が初めてシリアスな作品に挑戦した『カラーパープル』が、ミュージカルとして映画化。公開日が2024年2月9日(金)に決定し、予告編映像とともに場面写真も解禁となった。製作総指揮に、スピルバーグをはじめ、オリジナル版で映画初出演にしてアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたオプラ・ウィンフリー、オリジナル版でアカデミー賞作曲賞と歌曲賞にノミネートされたクインシー・ジョーンズを迎え、新鋭ブリッツ・バザウレが監督を務めた本作。スティーヴン・スピルバーグ原作はピュリッツァー賞を受賞したアリス・ウォーカーの同名小説で、受賞40周年にリメイクが実現した。オプラ・ウィンフリーこの度解禁された予告編は、姉妹が「離れ離れになっても、姉妹の心はひとつ」と誓い合うシーンから始まる。妹役は、『リトル・マーメイド』でも見事な歌声を披露していたハリー・ベイリー。そして、グラミー賞受賞のファンティジア・バリーノ演じる大人になった姉セリーの魂を振りしぼるような歌声が響く。続く映像では、アカデミー賞とグラミー賞受賞のH.E.R.をはじめ、未来を信じて何度でも立ち上がる女性たちの姿が映し出される。その合間に挿入される力強いミュージカルシーンと、華やかな夢のシーンは、女性たちの不屈の魂とどんな逆境にも負けない強さを感じさせ、魂を揺さぶる映像に仕上がっている。本作は、父から性的虐待を受け10代にして望まぬ結婚をさせられた主人公セリーが、最愛の妹と生き別れ、不遇な日々を送る中でも不屈の精神で人生を変えていく物語。型にははまらない生き方をする女性たちとの出会いと絆によって、女性たちは自分の価値に目覚め、自らが輝く場所を見つけていく。逆境にあっても未来を信じる彼女たちの姿、その絆と歌声が魂を揺さぶるミュージカル映画に注目だ。『カラーパープル』は2024年2月9日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2023年12月01日スティーブン・スピルバーグ監督の名作『カラーパープル』がミュージカル映画としてリメイクされ、2024年2月9日(金)に公開されることが決定。これに併せて、予告編と場面写真が解禁された。本作は、父に虐待され10代にして望まぬ結婚をさせられた主人公セリーが、最愛の妹と生き別れ、不遇な日々を送る中でも不屈の精神で人生を変えていく物語。型破りな生き方の女性たちとの出会いと絆によって、自分の価値に目覚め、自らが輝く場所を見つけていく。オリジナル版はアカデミー賞10部門11ノミネートされるも、黒人の世界をきちんと描いていないという声や、賞狙いで撮影したという声があがり、無冠に終わった。しかし、映画の完成度は前述のアカデミー賞候補にあがったことからもわかるように非常に高い。今回のリメイク版では、スピルバーグのほか、オリジナル版にも出演するオプラ・ウィンフリー、マイケル・ジャクソンなどをプロデュースしオリジナル版でアカデミー賞作曲賞と歌曲賞にノミネートされたクインシー・ジョーンズらが製作総指揮を務め、新鋭ブリッツ・バザウレが監督を務める。この度解禁された予告編は、『リトル・マーメイド』のハリー・ベイリー演じる妹と姉が「離れ離れになっても、姉妹の心はひとつ」と誓い合うシーンから始まる。そして、グラミー賞受賞のファンティジア・バリーノ演じる大人になった姉セリーの魂を振りしぼるような歌声が響く。続く映像では、アカデミー賞とグラミー賞受賞のH.E.R.をはじめ、未来を信じて何度でも立ち上がる女性たちの姿が映し出される。その合間に挿入される力強いミュージカルシーンと、華やかな夢のシーンは、女性たちの不屈の魂と、どんな逆境にも負けない強さを感じさせる予告映像に仕上がっている。『カラーパープル』予告編『カラーパープル』2024年2月9日(金)公開製作総指揮:オプラ・ウィンフリー、スティーブン・スピルバーグ、スコット・サンダース、クインシー・ジョーンズ監督:ブリッツ・バザウレ原作:アリス・ウォーカー出演:ファンテイジア・バリーノ、タラジ・P・ヘンソン、ダニエル・ブルックス、コールマン・ドミンゴ、コーリー・ホーキンズ、H.E.R.、ハリー・ベイリー他(C)2023 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.
2023年12月01日スティーブン・スピルバーグの娘デストリー・アリン・スピルバーグが長編監督デビューすることになった。スリラー映画で、タイトルは『Please Don’t Feed the Children』。主演には『ダウントン・アビー』のミシェル・ドッカリーが決まった。ウィルスが街を襲って大人の人口が激減し、南に向かった子供たちが不気味な女性に出会うという心理スリラーらしい。撮影は来月、ニューメキシコ州で始まる。デストリー・アリンは、昨年、シティ・オブ・エンジェルズ・女性映画祭に短編映画を出品し、ベストスリラー賞を受賞している。文=猿渡由紀
2023年03月23日スティーヴン・スピルバーグが“映画監督”になる夢を叶えた自身の原体験を描いた『フェイブルマンズ』。本作で、スピルバーグ監督の母リア・アドラーをモデルにした自由奔放で芸術家気質の主人公の母・ミッツィを好演、計5度目のアカデミー賞ノミネートを果たしたミシェル・ウィリアムズに注目した。本作で映画制作に没頭し、映画監督になる夢を追いかける主人公サミー・フェイブルマン(ガブリエル・ラベル)の母・ミッツィを演じるのは、本年度のノミネーションを含め、計5回もアカデミー賞ノミネートを果たしているミシェル・ウィリアムズ。今回ミシェルが演じるミッツィはスピルバーグの母リア・アドラーがモデルとなり、芸術を愛する洗練された音楽家でありながら、家庭を築くためにコンサートピアニストへの道を諦めた女性。サミーの映画制作をあくまで趣味の一環として捉えている夫・バート(ポール・ダノ)とは対照的に、息子の映画への興味を賞賛し常に応援し続けている。ミッツィはサミーを含む4人の子どもたちとバートのことを心から愛していたが、舞台となった1950年代~60年代に多くの女性がそうであったように、社会の期待や規範に合わせて母や妻として家庭を守るために自身が築き上げてきたピアニストとしてのキャリアを諦め、野心や欲求を何とか昇華させていた。しかし、彼女の生まれ持った大胆な性格と荒ぶる魂は伝統を重んじる当時のアメリカ生活の中では抑圧されていく――。そんな生活を送る中で、もっと生き生きと自分自身であることを存分に感じたいという彼女の切望は、劇中で子どもたちを車に乗せ、ニュージャージーの街を襲う竜巻を追いかける鮮烈で強烈なシーンで表現されている。スピルバーグ監督はこのシーンについて「比喩的にいうと、母は私に、生涯をかけて数え切れないほどの竜巻を追いかけることを許してくれた」と話し、自身の母リアと彼女の世界観に捧げる特別なものだと語っている。また、ミッツィのモデルとなったのはリアだけではない。スピルバーグとともに脚本を手掛けたトニー・クシュナーも自身の母で、プロミュージシャンであるシルビア・クシュナーの姿を重ねていたという。トニーが2歳の時に、一家はニューヨークからクシュナーの父の故郷ルイジアナ州へ移り、それを機に著名なファゴット奏者だったシルビアはトニーと妹を育てるために音楽業界から引退している。彼女たちのように自分の夢を犠牲にし、折り合いをつけようと苦しんだ当時の大勢の女性たちを体現しているのがミッツィだと、クシュナーは言う。「彼女たちは、モダン・フェミニズムとみなされる第一世代ではない女性たちだ。大きな変化が訪れることを知ってはいたが、実際にはそれはまだ起こってもいなかった。彼女たちは、プレ・フェミニズムの期待に、囚われていたようなものだ」とクシュナーは語っている。さらに今回は、フェイブルマン一家のディナーシーンを収めた本編映像があわせて到着。2010年に『ブルーバレンタイン』での演技を観て以来、ずっとミシェルと仕事がしたかったというスピルバーグ監督は「彼女にはとても親しみを感じる何かがあった。それは単に、母がいつもしていたピーターパンカットのヘアースタイルを彼女が好んでいるからではない。彼女にはどこか懐かしさを感じる。それしか言えない。完全な直感だった。“彼女が脚本を気に入ってくれるといいな”と思っていた」と語っており、彼の頭には常にミシェルの存在があったことを明かした。そんなスピルバーグとの仕事についてミシェルは、「私たちは、まるで遊び場にいる子どものような気分だった。何でもできるような気がした。毎日が楽しくて仕方なかった。こんなに早く仕事場に行ったことはこれまで一度もなかった」とまで語り、巨匠との待望のコラボレーションだったことが伺える。『フェイブルマンズ』は3月3日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:フェイブルマンズ 2023年3月3日より全国にて公開© 2022 Universal Pictures. ALL RIGHTS RESERVED.
2023年03月05日スティーヴン・スピルバーグ監督最新作『フェイブルマンズ』が、本日3月3日(金) に全国公開された。『フェイブルマンズ』は、スピルバーグの子ども時代に由来した成長譚であり、映画製作に人生を捧げた彼の原点に迫る物語。「私の作品のほとんどが、成長期に私自身に起こったことを反映したものだ。たとえ他人の脚本であろうと、映画制作者が入れ込むものはすべて、否応なく、自分の人生がフィルム上に零れ落ちてしまう。これはどうしようもない。しかし『フェイブルマンズ』で描いているのは、比喩ではなく、記憶なんだ」とスピルバーグが語るように、今まで彼が手がけてきた映画とは一線を画す、とりわけ特別な思いが詰まった作品となっている。「これこそ自分がずっと考えてきた映画だ」とスピルバーグは言うが、このプロジェクトを真剣に検討し始めたのは、本作で共同脚本兼プロデューサーを務めているトニー・クシュナーと深い関係を築くようになってからのことだったという。ふたりは16年以上にわたる断続的なインタビュー、濃密な会話、スピルバーグが冗談半分で“セラピー”に例えた執筆セッションを経て、スピルバーグの子ども時代の決定的な体験を『フェイブルマンズ』というフィクションに昇華させた。事実を寓話に変えていくにあたり、登場人物である自分をサミー、母をミッツィ、父をバート、3人の妹をレジー、ナタリー、リサと名づけたのだが、“fabelman”という言葉を思いついたのはスピルバーグではなくクシュナーだった。“スピルバーグ”の英訳“play mountain”と、スピルバーグと題材との関係を考慮しつつ、劇作家や演出家が戯曲をよりよく理解してもらうために、その解釈を強調して書いた戯曲の要約を表す“fabel”という演劇用語に行きついたのだという。本作の撮影はスピルバーグにとって予期せぬ感情をもたらすこととなる。「自分と被写体の間に距離をおこうと思った。だがそれは難しかった。物語は絶えず私を現実の記憶に強く引き戻すからね。実際に自分の身に起こったことを再現し、それを目の前で見ることは、耐えがたく奇妙な体験だった。今まで経験したことのないようなことだった」とスピルバーグは50年のキャリアをもってしても初めて味わう貴重な経験を回顧している。さらに、「スティーヴンは、撮影中のシーンにのめり込むあまり、“カット”と叫ぶのを忘れてしまうことがあったわ。彼は自分のために時間を割く必要があった」とプロデューサーのクリスティ・マコスコ・クリーガーが語るように、スピルバーグは撮影に相当没入していたようで、献身的な周囲のスタッフたちはすぐにこの特殊な状況に適応し、巨匠の集大成となる本作に一丸となって向き合った。また、スピルバーグは撮影が終了した際「この作品に別れを告げるのは、これまでで一番辛かった。『ウエスト・サイド・ストーリー』もそうだったし、『E.T.』もそうだった。でもこれは、本当に辛かった。この物語を語らずにキャリアを終えるなんて、想像すらできない。私にとってこの映画は、タイムマシンのようなものだ。このタイムマシンが突然停止したら全ての記憶が所定の位置に固定され、順番が決められ、編集され、それで終わりになる。『フェイブルマンズ』を撮り終えたとき、私は、もう二度と故郷には帰れないと悟った。だが少なくとも、この作品を共有することができたんだ」と後ろ髪を引かれる思いを吐露する反面、作品として表現できたことの意義を振り返っている。併せて、幼少期のサミーが映画監督としての才能の片鱗をみせる本編映像が公開された。妹らと遊び半分ながらもカメラを回し、映画製作に勤しむサミー。抜歯のシーンでの吐血表現をケチャップで代用、家中のトイレットペーパーを使用してミイラを表現するなど、アイデアあふれる表現で映画を撮る楽しさに気が付いていく微笑ましいシーンとなっている。映画『フェイブルマンズ』本編映像<作品情報>映画『フェイブルマンズ』公開中監督・脚本:スティーヴン・スピルバーグ脚本:トニー・クシュナー音楽:ジョン・ウィリアムズ関連リンク公式HP::
2023年03月03日スティーヴン・スピルバーグ監督・脚本で贈る初の自伝的作品『フェイブルマンズ』より特別映像が解禁。長年自身の作品の音楽を担当してきたジョン・ウィリアムズとの思い出をふり返りつつ、その大きな功績について語っている。アカデミー賞でも受賞への期待が大きく寄せられている本作。この度解禁となったのは、本作で28作目のコラボレーションとなった、偉大なる作曲家ジョン・ウィリアムズとの歴史を紐解く特別映像。半世紀にわたって名作を生み出し続ける巨匠2人から、本作の製作秘話も明かされている。「ジョンとまた組めるなんて運命に感謝だ。彼とは50年の仲で“フェイブルマンズ”はそれを記念する作品だ」と開口一番にスピルバーグが語るシーンから始まる本映像。続けて、若かりし頃の2人の貴重な写真も流れる中、先日2月8日にめでたく91歳を迎えたウィリアムズについて「彼はこの地球の宝だよ」と語り、これまでに『シンドラーのリスト』『ジョーズ』『E.T.』など過去27作品ものタッグを組んできた名コンビの絆を覗かせる。そんなウィリアムズがスピルバーグに初めてピアノで聞かせたのは恐怖を煽る特徴的なメロディが特徴の『ジョーズ』の音楽だったそうで、当時を回顧しながら、インタビュー中に実際に弾いてみせる場面も。また、ほかにも『未知との遭遇』や『E.T.』など、いまも名作として語り継がれ、多くの人たちに愛される作品の秘話についても触れており、映画ファンは見逃せない貴重な映像となっている。公私ともに関係の深いウィリアムズが生み出す唯一無二の楽曲についてスピルバーグは「ジョンは私の映画に多大なる貢献をしてくれた。彼の音楽は映像に溶け込む。シーンにぴったり合うんだ。“良作”とされる映画では音楽が映像の邪魔をしてない。逆に映像が音楽より目立つこともない、音楽と映像の調和が絶対条件だ。音楽と脚本それぞれの物語が合致する必要がある。ある意味ジョンは脚本家だ。彼が音楽的な視点からリライトした脚本を私が映像化する」と語る。続けて「『インディ・ジョーンズ』の音楽もいいが『シンドラーのリスト』はジョンの最高傑作だ。彼の音楽は国境を越える。映画音楽という枠を超え生き続ける」と半世紀近い付き合いを持つ親友に対し、最上級の賞賛を送っている。また、本作の楽曲をスピルバーグが初めて聞いたときの話として「“母と子”をテーマにした曲を弾いた時にスティーヴンが無言になった。彼はそこに立って静かに涙を流していたよ。“不意を突かれた”と言っていた。その様子を見ていて私も感動したよ」という感動的なエピソードも披露。お互いに絶大な信頼を寄せあい、半世紀に渡って人々に感動を与え続けるまさに奇跡のような2人が新たに生み出した本作、そして彼が奏でる心の琴線に触れるような豊かなメロディをぜひ堪能してほしい。『フェイブルマンズ』は3月3日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:フェイブルマンズ 2023年3月3日より全国にて公開© 2022 Universal Pictures. ALL RIGHTS RESERVED.
2023年02月24日3月3日(金) に全国公開されるスティーヴン・スピルバーグ監督最新作『フェイブルマンズ』より、主人公サミーを演じるガブリエル・ラベルのオーディション秘話などが公開された。スピルバーグによる初の自伝的作品ということで、世界中から注目が集まる本作で主人公のサミー・フェイブルマンを演じるのは、オーディションで大抜擢されたバンクーバー出身の期待の新星ガブリエル・ラベル。ガブリエルは最初のオーディションを受けるにあたり、この役やスピルバーグとの関連についてほとんど何も聞かされておらず、知らされていたのは“賢くて自分のことをよくわかっているキャラクター”ということだけだったという。そんな状況の中受けた2度目のオーディションは、まさかのスピルバーグとのZoomミーティング。緊張を監督にほぐされてから、ラベルはモノローグを演じてみせた。「スティーヴンは、自分に好印象を残してほしいわけじゃない、と言ったんだ。彼が望んでいたのは、賢くて、自分をよく知り、周囲の環境にフラストレーションを感じているリアルな子どもだった。彼の姿勢や笑顔といった、取り入れたいものがいくつかあったけど、彼もぼくも、特に彼を真似しようとは決して思っていなかった」とオーディション当時の出来事を回顧するガブリエル。サミー役を演じることが決まった後、もっと役やスピルバーグが育ってきた環境について研究するため、スピルバーグの方から定期的に電話で話をしないかと提案があったとのこと。電話についてスピルバーグは「基本的にはガブリエルが、私の母や父、一緒に育った人たちについて、私をインタビューすることになったんだ。彼は自分でリサーチを行ったので、私からビデオやフィルムを渡すことはなかった。彼は、自分が立てた課題から引き出せるもので、何ができるか見つけたいと思っていたんだ。全ての通話を彼がコントロールしていたことが、とても興味深かった。私もコントロールするタイプだからね。だから彼もそうだと分かったとき、“彼はこの役をうまくやるだろう。ひょっとしたら、私よりも私のことを多少なりとも理解するようになるかもしれない”と思ったよ」と話し、ガブリエルが役作りを懸命に行う姿を見る中で、自身との共通点を感じていたと明かした。電話でのインタビュー以外にも、スピルバーグが10代の頃に実際に使っていた様々なスーパー8カメラの使い方、編集機へのフィルムの装着方法や編集方法、オープンリール式映写機の使い方などの習得に努めたガブリエルは今まで経験したことのない専門的な技術の習得に苦戦するものの、サミーに照準を合わせるにはその難しさを認め、うまくいったときの誇りを感じることが不可欠だったという。また、自身のブラウンの瞳をスピルバーグの瞳の色に合わせてカラーコンタクトでブルーグリーンに変えるなど、熱い情熱と飽くなき探求心のもと監督の期待に応えてサミーを体現した。そんなガブリエルの演技にスピルバーグはこれ以上ないほど満足していたようで、制作の最後にスタッフとキャストに向けて行われる恒例の乾杯で、「この映画のキャスティングで一番大変だったのは、私のような男をキャスティングすることだった。だがホームランを打てたと思っているよ。この子が次々とホームランを打ち始めてくれたからね」と話し、ガブリエルに大きな敬意を表した。なお、スピルバーグの期待に応えたガブリエルは、数々の映画賞にノミネートされ、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞、ブレイクスルー演技賞などを受賞している。<作品情報>『フェイブルマンズ』3月3日(金) 全国公開監督・脚本:スティーヴン・スピルバーグ脚本:トニー・クシュナー音楽:ジョン・ウィリアムズ撮影:ヤヌス・カミンスキー関連リンク公式HP::
2023年02月17日3月3日(金) に全国公開されるスティーヴン・スピルバーグ監督最新作『フェイブルマンズ』より、スピルバーグほかキャスト陣のインタビューを収めた特別映像が公開された。本作は、初めて映画館を訪れて以来、映画に夢中になった少年が、両親との葛藤や絆、そして様々な人との出会いによって成長していきながら、人生の一瞬一瞬を探求し、夢を追い求める物語。第80回ゴールデングローブ賞で作品賞(ドラマ部門)、監督賞のダブル受賞を果たし、第95回アカデミー賞では、作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞、脚本賞、作曲賞、美術賞の主要含む7部門でノミネーションされるなど、オスカー最有力候補として注目を集めている。特別映像では、監督を務めたスピルバーグを始め、主人公・サミー・フェイブルマン役のガブリエル・ラベル、サミーの母・ミッツィを演じたミシェル・ウィリアムズ、父・バートを演じたポール・ダノ、バートの親友でフェイブルマンズ家とも親交が深いベニーおじさん役のセス・ローゲン、ミッツィのミステリアスな叔父・ボリスおじさん役のジャド・ハーシュなど豪華俳優陣と監督がキャスティング秘話や、撮影時のエピソードについて語っている。開口一番に自身の母親、リア・アドラーをモデルとした芸術を愛する才能豊かな音楽家ミッツィのキャスティングについて、スピルバーグは「母親役を決める際、数人の顔が浮かんだ。その一人がミシェル・ウィリアムズだ。彼女の雰囲気に懐かしさを覚えた」と自身の直感について語る。先日の第95回アカデミー賞で主演女優賞にノミネートされ、今回スピルバーグ組へ念願の初参加となったミシェルは自身が演じた役どころについて「センスがよくて自分をよく分かってる。ミッツィの持つエネルギーや勇気に感化された」と話し、家族や子供たちを守るためにピアニストの夢を諦めるものの、その奔放な性格や自由な感性でサミーの映画作りに強い影響を与えたミッツィについて分析。また、コンピューターデザイナーの先駆者である父親アーノルド・スピルバーグをモデルとしたバートを演じた、ハリウッドきってのカメレオン俳優ポール・ダノについてスピルバーグは「ポールはすばらしい俳優だ。役に入り込み、私の父になりきれると思った」とその演技力を絶賛。ほかにも、サミー役にオーディションで大抜擢された期待の新星ガブリエル・ラベルや、本作のキーパーソンとも言えるベニーおじさん役のセス・ローゲン、ミシェルと同じく第95回アカデミー賞で助演男優賞にノミネートされたボリスおじさん役のジャド・ハーシュも登場。ミシェルが「監督の指導のおかげで俳優として成長できた。常に寄り添ってくれる最高の監督よ」と語る通り、それぞれがスピルバーグへのリスペクトとともに本作への参加に喜びを溢れさせている。映画『フェイブルマンズ』特別映像<The Cast><作品情報>『フェイブルマンズ』3月3日(金) 全国公開監督・脚本:スティーヴン・スピルバーグ脚本:トニー・クシュナー音楽:ジョン・ウィリアムズ撮影:ヤヌス・カミンスキー関連リンク公式HP::
2023年02月15日スティーヴン・スピルバーグ監督最新作『フェイブルマンズ』が3月3日(金) に全国公開される。このたび、スピルバーグ監督の最新インタビューを含む予告映像が公開となった。本作は、初めて映画館を訪れて以来、映画に夢中になったサミー・フェイブルマン少年(ガブリエル・ラベル)が、両親との葛藤や絆、そして様々な人との出会いによって成長していきながら、人生の一瞬一瞬を探求し、夢を追い求める物語。第80回ゴールデングローブ賞で作品賞(ドラマ部門)、監督賞のダブル受賞を果たし、第95回アカデミー賞では、作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞、脚本賞、作曲賞、美術賞の主要含む7部門でノミネーションされるなど、オスカー最有力候補として注目を集めている。公開された映像では、本作の象徴的なシーンとともに「私の映画は主に自分の体験を映し出しています」と自身のフィルモグラフィを振り返るスピルバーグ監督の姿が。さらに「この映画はたとえ話ではなく、私の記憶なのです」と自らの原体験が最も色濃く反映された作品だと続け、「この物語を語らずに、キャリアを終えることは想像すら出来ません」と思いを明かしている。映画『フェイブルマンズ』予告編<作品情報>映画『フェイブルマンズ』3月3日(金) 全国公開監督・脚本:スティーヴン・スピルバーグ脚本:トニー・クシュナー音楽:ジョン・ウィリアムズ関連リンク公式HP::
2023年02月08日アカデミー賞作品賞ノミネートで話題のスティーヴン・スピルバーグ監督自伝的作品『フェイブルマンズ』より最新インタビュー映像を含む本予告編が解禁された。本作は、『シンドラーのリスト』でアカデミー賞作品賞・監督賞を受賞し、『プライベート・ライアン』で同賞監督賞を受賞するなど、映画史に残る名作で知られるキャリア50年の巨匠、スティーヴン・スピルバーグ監督の最新作。第80回ゴールデングローブ賞では作品賞(ドラマ部門)、監督賞のダブル受賞を果たし、第95回アカデミー賞では、作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞、脚本賞、作曲賞、美術賞の主要含む7部門にノミネート。オスカー最有力候補として注目が集まっている。この度解禁となった最新予告編では、スピルバーグ監督自身が本作への思いを語ったインタビュー映像が含まれる。映像では本作の象徴的なシーンとともに「私の映画は主に自分の体験を映し出しています」と監督自身のフィルモグラフィをふり返るスピルバーグ監督の姿が。さらに「この映画はたとえ話ではなく、私の記憶なのです」と本作が自らの原体験を最も色濃く反映した作品だと続け「この物語を語らずに、キャリアを終えることは想像すら出来ません」と思いを明かす。本作は初めて映画館を訪れて以来、映画に夢中になったサミー・フェイブルマン少年(ガブリエル・ラベル)が両親との葛藤や絆、そして様々な人々との出会いによって成長していきながら、人生の一瞬一瞬を探求し、夢を追い求める物語。監督自身の映画への熱い想いが込められた渾身の作品となっている。3月12日(アメリカ・ロサンゼルス※現地時間)にはアカデミー賞受賞式も控えており、公開に向けてますます期待が高まる。『フェイブルマンズ』は3月3日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:フェイブルマンズ 2023年3月3日より全国にて公開© 2022 Universal Pictures. ALL RIGHTS RESERVED.
2023年02月08日スティーヴン・スピルバーグが贈る初の自伝的作品『フェイブルマンズ』で衣装デザインを担当したのは、『アーティスト』と『ファントム・スレッド』でアカデミー賞を2度受賞した衣装デザイナー、マーク・ブリッジス。本作を手掛けるにあたり、スピルバーグ監督の家族アルバムに目を通し、一家の古いホームムービーを見ることから仕事に着手したと明かした。これまで『ファントム・スレッド』をはじめポール・トーマス・アンダーソンの全作品ほか、コーエン兄弟やデヴィッド・O・ラッセル、ポール・グリーングラスなど様々な名監督とタッグを組んできたマーク・ブリッジス。スピルバーグ監督とは初のコラボとなった本作の衣装デザインについて、「アイデアとしてあったのは、家族のライフストーリーを描くために独自に調査を行って、過去の出来事や個人的な情報を全て手に入れ、その断片を使うことだ。そして筋書やキャラクターに忠実になるよう、脚本上必要な場合には、芸術的な意味で自由になることだった」と語り、衣装をデザインするうえでその人自身の情報を反映させることがキーポイントとなったという。また、撮影の当初、スピルバーグ監督から伝えられた“西へ向かうフェイブルマン一家の歩みとムードの変化に合わせてカラーパレットを変えたい”という要望にも応じるよう工夫を凝らした。「50年代初頭のニュージャージーでは、マルーン(くり色)、ネイビー、フォレストグリーン、ディープブラウンといった、よりクールなトーンに決めた。それから、アリゾナではもっと明るくした。はっきりとはわからないかもしれないが、そう感じるだろう。そして一家が北カリフォルニアに移り、サミーが混乱する時期がやってくる頃には、トーンはより暗く淡い色合いになる」と緻密な表現で監督の期待に見事に応え、ベテランデザイナーとしての手腕を発揮した。主要人物以外のキャラクターの衣装デザインにも携わったブリッジスだが、やはりスクリーン上の“スピルバーグ一家”の衣装が最も重要だったとふり返る。中でも、生まれながらに勇敢で個性的なキャラクターを持つスピルバーグの母、リア・アドラーをモデルにしたミッツィ・フェイブルマン(ミシェル・ウィリアムズ)の衣装をデザインすることは、ブリッジスにとって恵まれたチャンスであると同時に大きな挑戦でもあった。「最初のミーティングでスティーヴンが述べたように、リアは驚くほど個性的で独特なセンスの持ち主だった」とブリッジスも語るように、リアのスタイルは赤い口紅、ピーターパンカラーの襟、オーバーオールといった特徴的なものだった。そんな彼女の衣装は演じるミシェルと共に輪郭を作り上げ、色彩や全体の雰囲気をさらに洗練させるなど微調整が行われた。そして、実際のリア自身はあまりジュエリーを身に着けなかったのに対し、ミッツィのアクセサリーにはスピルバーグの実妹アンから貸与されたリア本人のジュエリーが使われている。本エピソードについてブリッジスは「ミシェルにポジティブなエネルギーを与えてくれるし、演出をするスティーヴンにとってもいいアクセントになればと思った」と説明、演者や監督を思う彼の優しさと作品へのこだわりがうかがえる。さらに、スピルバーグの分身となる主人公サミーの衣装について、特に楽しかったのは幼い頃の衣装のデザインと、随所にさり気なくイースター・エッグを取り入れようと試みたことだという。「スティーヴンの家族アルバムで見つけた、彼の幼少期のルックスを再現するのは面白かったね。母親は彼にとても面白い格好をさせていて、時にはサスペンダーを付けたりしていた。それからオーバーサイズのジーンズにツートーンカラーの靴。ハワイアンシャツについては、今でも彼のお気に入りのようだね」と、当時のスピルバーグ家のルックスを本作へとうまく落とし込んだブリッジス。登場人物たちの演技はもちろん、こうしたクオリティの高い衣装の数々も本作の完成度の高さにひと役買っているのは間違いない。『フェイブルマンズ』は3月3日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:フェイブルマンズ 2023年3月3日より全国にて公開© 2022 Universal Pictures. ALL RIGHTS RESERVED.
2023年01月30日50年にわたるキャリアの中で『ジョーズ』『E.T.』『ジュラシック・パーク』など、変幻自在なフィルモグラフィを誇るスティーヴン・スピルバーグが“映画監督”になる夢を叶えた自身の原体験を描いた最新作『フェイブルマンズ』。この度、予告編とポスタービジュアルが解禁された。本作は、初めて映画館を訪れて以来、映画に夢中になったサミー・フェイブルマン少年が両親との葛藤や絆、そして様々な人々との出会いによって成長していきながら、人生の一瞬一瞬を探求し、夢を追い求める物語。スピルバーグが「この物語を語らずに自分のキャリアを終えるなんて、想像すらできない」とコメントする、渾身の作品となっている。この度解禁された予告編は、暗がりの中、映写機から伸びた眩い光を両手で包み込む少年が、母(ミシェル・ウィリアムズ)から「映画は夢、決して忘れることのない」と、8ミリカメラを手渡される象徴的な映像で始まる。成長したサミー・フェイブルマン少年(ガブリエル・ラベル)が、家族や仲間たちとの日々を過ごす傍ら、サミーの夢を支える母と、その夢を“趣味”としか見なさない父(ポール・ダノ)との葛藤をも描き出す。その幾つかのシーンは、スピルバーグ監督自身のフィルモグラフィを思い起こさせるものだ。ラストは「何が一番面白かった?」と尋ねる母と、初めて映画を観たサミーの夢見るような表情で終わり、まさに映画監督になる夢の“原体験”となる予告編映像に仕上がった。併せて解禁となったポスタービジュアルは、暗がりの映画スタジオに向かって1人の青年が歩く後ろ姿と、その先に浮かび上がる、サミーの子ども時代からの大切な思い出が映し出され、「人生の出来事、そのひとつひとつが映画になった」というスピルバーグ監督の人生を彷彿とさせるキャッチコピーが添えられた。第47回トロント国際映画祭で観客賞を受賞し、本年度アカデミー賞の最有力候補として注目が集まる中、さらに期待が高まる予告映像とビジュアルとなっている。『フェイブルマンズ』は2023年3月3日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:フェイブルマンズ 2023年3月3日より全国にて公開© 2022 Universal Pictures. ALL RIGHTS RESERVED.
2022年12月09日巨匠スティーヴン・スピルバーグ監督・脚本で贈る初の自伝的映画『The Fabelmans』(原題)が邦題『フェイブルマンズ』として2023年3月3日(金)より全国公開されることが決定し、併せて場面写真が解禁された。『ジョーズ』『E.T.』『ジュラシック・パーク』など、50年にわたるキャリアの中で変幻自在なフィルモグラフィを世界に送り出してきた巨匠スティーヴン・スピルバーグが、“映画監督”になる夢を叶えた自身の原体験を描いた最新作。初めて映画館を訪れて以来、映画に夢中になったサミー・フェイブルマン少年が両親との葛藤や絆、そして様々な人々との出会いによって成長していきながら、人生の一瞬一瞬を探求し、夢を追い求める物語。先日行われたアカデミー賞の前哨戦といわれる第47回トロント国際映画祭では最高賞である観客賞を見事受賞。同映画祭にて観客賞を受賞した作品はアカデミー賞を獲得することが多く、過去10年の受賞作品はもれなくアカデミー賞作品賞にノミネートされているなど、本年度の最有力候補として大きな注目を集めている。本作でサミー・フェイブルマン少年を演じるのは、『ザ・プレデター』「アメリカン・ジゴロ」シリーズのガブリエル・ラベル。サミーの母親役には『マンチェスター・バイ・ザ・シー』などでアカデミー賞に4度ノミネートされたミシェル・ウィリアムズ。父親役は『THE BATMAN -ザ・バットマン-』のポール・ダノと豪華実力派俳優が集結した。そしてこの度、場面写真4点が解禁。まさに“夢”の始まりとも言える両親と一緒に映画館へ遊びに行きサミーが映画の魅力に心奪われるシーンや、6人全員が別の方向を向き、どこか浮かない表情ですれ違いを感じさせる家族写真、青年期のサミーが夢中でカメラを覗き込む印象的なシーンなどが切り取られている。スピルバーグ監督自身が「この物語を語らずに自分のキャリアを終えるなんて、想像すらできない」とまでコメントするなど、熱い想いが込められた渾身の最新作に期待が高まる。『フェイブルマンズ』は2023年3月3日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:The Fabelmans(原題) 2023年、全国にて公開フェイブルマンズ 2023年3月3日より全国にて公開© 2022 Universal Pictures. ALL RIGHTS RESERVED.
2022年11月30日スティーヴン・スピルバーグ監督の最新作『The Fabelmans』(原題)が、『フェイブルマンズ』として2023年3月3日(金) より全国公開されることが決定した。本作は、50年にわたるキャリアの中で『E.T.』『ジュラシック・パーク』などを世界に送り出してきた巨匠スピルバーグが、“映画監督”になる夢を叶えた自身の原体験を描いた作品。スピルバーグは、本作について「この物語を語らずに自分のキャリアを終えるなんて、想像すらできない」とコメントするなど熱い想いが込められた映画となっている。先日行われたアカデミー賞の前哨戦といわれる第47回トロント国際映画祭で、『フェイブルマンズ』は最高賞である観客賞を受賞。同映画祭にて観客賞を受賞した作品はアカデミー賞を獲得することが多く、過去10年の受賞作品はもれなくアカデミー賞作品賞にノミネートされるなど、本年度の最有力候補として期待が高まっている。初めて映画館を訪れて以来、映画に夢中になったサミー・フェイブルマン少年(ガブリエル・ラベル『ザ・プレデター』『アメリカン・ジゴロ』シリーズ)は、両親との葛藤や絆、そして様々な人々との出会いによって成長していきながら、人生の一瞬一瞬を探求し夢を追い求める。母を演じるのは『マンチェスター・バイ・ザ・シー』などでアカデミー賞に4度ノミネートされたミシェル・ウィリアムズ、父は『THE BATMAN -ザ・バットマン-』のポール・ダノが演じる。併せて、場面写真も公開。まさに“夢”の始まりとも言える両親と一緒に映画館へ遊びに行き、サミーが映画の魅力に心奪われるシーンや6人全員が別の方向を向き、どこか浮かない表情ですれ違いを感じさせる家族写真、青年期のサミーが夢中でカメラを覗き込む印象的なシーンなどが切り取られている。<作品情報>『フェイブルマンズ』2023年3月3日(金) 全国公開監督・脚本:スティーヴン・スピルバーグ脚本:トニー・クシュナー音楽:ジョン・ウィリアムズ撮影:ヤヌス・カミンスキー公式HP:公式Twitter:
2022年11月30日2023年2月16日から26日まで開催される第73回ベルリン国際映画祭で、スティーヴン・スピルバーグ監督が金熊名誉賞を受賞することが決定した。「素晴らしいキャリアを持つスティーヴン・スピルバーグ監督は、世界中の何世代もの観客を魅了してきただけでなく、夢の工場としての『シネマ』に新しい意味を与えました。ティーンエイジャーのいつまでも変わらぬ魔法の世界の中でも、歴史が永遠に刻んだ現実の中でも、彼の映画は私たちの感情を満たしてくれる面となり、別の次元へと連れ出します」と同映画祭のディレクターコンビが公式HPで声明を発表した。また、プレスリリース内でスピルバーグ監督について「キャリアを通じて計19回アカデミー賞にノミネートされ、現在までに3度オスカー像を手にしている。史上最も成功した映画監督」と説明。金熊名誉賞は1982年に創設されたベルリン国際映画祭の名誉賞で、映画界に大きな貢献をした業界人に贈られる。これまでの受賞者にはジェームズ・スチュワート、アレック・ギネス、オリヴァー・ストーン、ウィレム・デフォー、ヘレン・ミレン、イザベル・ユペールらがいる。授賞式にてスピルバーグ監督の最新作『The Fabelmans』(原題)が上映されるという。(賀来比呂美)
2022年11月24日スティーヴン・スピルバーグが監督を務める映画『フェイブルマンズ』が、2023年3月3日(金)に公開される。ミシェル・ウィリアムズが出演。20世紀アメリカの子ども時代をパーソナルな視点で描く映画『フェイブルマンズ』は、スティーヴン・スピルバーグが、20世紀のアメリカの子ども時代をパーソナルな視点から深く掘り下げていく作品だ。ストーリーを通して観客自身や互いの真実を改めて見つめることができ、観るものに影響を与える“映画の力”を追求した作品になっているともいえる。ストーリーは、スピルバーグ自身の子ども時代にインスパイアされており、初めて映画館を訪れて以来、映画に夢中になったサミー・フェイブルマン少年を主人公に、両親との葛藤や絆、そして様々な人々との出会いによって成長していきながら、人生の一瞬一瞬を探求し、夢を追い求める青春物語が紡がれる。フェイブルマン一家の葛藤や絆■サミー・フェイブルマン...ガブリエル・ラベル初めて映画館を訪れて以来、映画に夢中になった少年。8ミリカメラを手にすると、旅行にいけば映像記録、そして友人をキャストに映画を撮り始める。映画作りははサミーにとって”夢”となった。一家で西部へと引っ越したことで転機が訪れていく。この『フェイブルマンズ』の主人公には、『ザ・プレデター』のガブリエル・ラベルを抜擢。■ミッツィ・フェイブルマン...ミシェル・ウィリアムズサミーの母。芸術家。サミーの夢に理解を示し応援する。母親役はアカデミー賞に4度ノミネートされているミシェル・ウィリアムズが担当。■バート・フェイブルマン....ポール・ダノサミーの父。科学者。サミーの映画作りに対しては理解を示さない。映画作りを夢に持つサミーに対して、映画を”趣味”と厳しい言葉をかける。父親役は『THE BATMAN-ザ・バットマン-』のポール・ダノが務める。その他にも、『スティーブ・ジョブズ』のセス・ローゲンらが集結する。■ベニーおじさん…セス・ローゲンバートの親友。フェイブルマンズ家とも親交が深い。■ボリスおじさん…ジャド・ハーシュミッツィのミステリアスな叔父。トニー・クシュナーが共同脚本脚本は、『エンジェルス・イン・アメリカ』、ミュージカル「Caroline, or Change」などを手がけた劇作家トニー・クシュナーとスティーヴン・スピルバーグの共同脚本となる。尚、クシュナーは、スピルバーグ監督作『リンカーン』と『ミュンヘン』でオスカーにノミネートされた経歴を持つ。さらに、製作にはスピルバーグとクシュナーに加え、『ウエスト・サイド・ストーリー』『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』のクリスティ・マコスコ・クリーガーも参加する。第95回アカデミー賞で主要含む7部門にノミネート『フェイブルマンズ』は、第47回トロント国際映画祭にて最高賞である観客賞を受賞。同映画祭の観客賞は、過去10年の受賞作品がもれなくアカデミー賞作品賞にノミネートされており、『フェイブルマンズ』もアカデミー賞の最有力候補に。作品賞をはじめ、スティーヴン・スピルバーグに監督賞、ミシェル・ウィリアムズに主演女優賞、ジャド・ハーシュに助演男優賞、そして脚本賞、作曲賞、美術賞の主要含む7部門に堂々のノミネートを果たした。さらに、第80回ゴールデングローブ賞にて作品賞(ドラマ部門)、監督賞を受賞。スティーヴン・スピルバーグにとっては『プライベート・ライアン』以来24年ぶりの受賞となる。尚、過去にトロント国際映画祭にて観客賞を受賞した『ノマドランド』『グリーンブック』『それでも夜は明ける』はアカデミー賞作品賞の受賞まで見事に果たしている。今後の『フェイブルマンズ』の賞レースでの躍進にも注目だ。なお、全国公開に先駆け、監督を務めたスピルバーグをはじめ、ガブリエル・ラベル、ミシェル・ウィリアムズ、ポール・ダノ、セス・ローゲン、ジャド・ハーシュなど豪華俳優陣と監督がキャスティング秘話や、撮影時のエピソードについて語るインタビューが収められた特別映像が公開された。作品詳細映画『フェイブルマンズ』公開日:2023年3月3日(金)原題:THE FABELMANS監督:スティーヴン・スピルバーグ脚本:スティーヴン・スピルバーグ、トニー・クシュナー音楽:ジョン・ウィリアムズ衣装:マーク・ブリッジス美術:リック・カーター出演:ミシェル・ウィリアムズ、ポール・ダノ、セス・ローゲン、ガブリエル・ラベル
2022年09月29日トロント映画祭の受賞結果が発表された。観客賞に輝いたのは、スティーブン・スピルバーグの『The Fablemans』。彼自身の伝記的映画で、ポール・ダノ、ミシェル・ウィリアムズ、セス・ローゲンが出演する。昨年の観客賞も、ケネス・ブラナーの伝記的映画『ベルファスト』だった。次点はサラ・ポーリーの『Women Talking』。ドキュメンタリーの観客賞は、黒人のホッケー選手についての『Black Ice』だった。トロント映画祭の観客賞を受賞した作品は、これまでオスカーでも大健闘してきている。アワード狙いの作品はこれからまだまだ出てくるが、『The Fablemans』は重要なプレイヤーになりそうだ。文=猿渡由紀
2022年09月20日スティーヴン・スピルバーグ監督の幼少から青年期のエピソードを基に描いた『The Fabelmans』(原題)が、トロント国際映画祭で初上映を迎えた。続いて、予告編も解禁された。今作はスピルバーグ監督がメガホンを取り、同監督の『ウエスト・サイド・ストーリー』の脚本を手掛けたトニー・クシュナーと共同で脚本を執筆。主人公のサミー・フェイベルマンの幼少期を新人のマテオ・ゾリオン・フランシス=デフォード、青年期をガブリエル・ラベル(『ザ・プレデター』)が演じ、サミーの母ミッツィをミシェル・ウィリアムズ、父バートをポール・ダノが演じる。予告編は、サミーが「映画は、決して忘れることのできない夢だ」と説くミッツィからカメラを渡されるシーンからスタート。サミーは小さな頃から映画作りに没頭するようになる。ピアニストのミッツィ、コンピューターエンジニアのバートを親に持つサミー。ミッツィは「うちは科学者対芸術家の家。サミーは私のチーム。私にそっくりだ」と誇らしげだ。一方、バートは…?ミッツィはバートに、「サミーの創造性をサポートしていない。サミーがやっていることを、ただの遊びで想像にふけっているだけのことだと思っている。もう少し余裕を持って励ましてあげたら?」と批判する。それでもサミーの映画製作への愛を「趣味」とみているバートは、サミーに「趣味って言うのをやめて」と言われてしまう。どうやらフェイベルマン家には溝がありそうだ。それでもサミーはカメラを回し続ける。映画ファンの予告編への感想は、「ついにミシェルがオスカーを手にする時が来た!」「スピルバーグ監督の2本目のオスカー作品賞に!」とオスカーを期待する声や、「予告編から泣けた」と感動の声が寄せられている。(賀来比呂美)
2022年09月12日『横溝正史シリーズ』(毎日放送)や『名探偵・金田一耕助シリーズ』、『金曜日の妻たちへ』(ともにTBS系)などで人気を博した古谷一行さんが、8月23日に亡くなった。78歳だった。古谷さんの所属事務所フロム・ファーストプロダクションは9月2日、公式サイト上で《弊社の誇るべき俳優として、数多の作品に出演し、かけがえのない財産を残してくれましたこと、心より感謝の気持ちを持ってお見送りさせていただく所存でございます》とコメントを発表。続けて、《病克服後、次なる挑戦に向けて、家族の見守りと共にトレーニングに通う日々を送っておりました矢先、この度の訃報となる予期せぬ出来事に見舞われてしまいました。余りにも突然な事に、ご遺族のご心痛は、計り知れないものでございます》と記している。「古谷さんは’11年10月に肺がんが発覚し、同年11月に腫瘍の摘出手術を受けました。’14年には脳への転移が見つかりましたが、放射線治療によって克服。肺がんが見つかって以降は、禁煙や運動を心がけるなど健康に気を使っていたといいます。病気後も出演作は絶えませんでしたが、’20年9月に急性胃潰瘍で救急搬送されて以後は公に姿を見せていませんでした。’21年1月に公開された映画『おもいで写眞』が遺作となってしまいました」(芸能プロ関係者)晩年は病と闘ってきた古谷さん。スポニチアネックスによると、古谷さんの長男でロックバンド「Dragon Ash」のボーカル・降谷建志(43)は、古谷さんが生前に「胃がんで胃を全部取っていて、抗がん剤も止めていた」と明かしていたという。そんな降谷は2日にInstagramを更新し、息子で古谷さんの孫にあたる凪くんと親子3代での袴姿の写真を公開。そして、天国へと旅立った父親に、追悼のメッセージをこう綴った。《親父お疲れ様最後まで本当に勇敢に闘い抜いたねバチくそ格好良かったよ俺にはまだやりたい事も観たい景色も山程ある。だからそっち行くのはちょと先になると思うんよな役者仲間達と楽しくやって待っててよ親父の息子にしてくれてありがとう生まれ変わってもイカした俳優とイカしたバンドマンの親子になろぜ愛してるよじゃね》■「僕と違うところで仕事してるというのは、すっごくありがたい!」“生まれ変わっても親子でいよう”と結んだ降谷。息子からも愛されていた古谷さんは、’00年2月に本誌に登場した際、こんなエピソードを語ってくれていた。「子供が生まれた時に考えたのは、子供が生まれたからって、自分の生活態度が変わるわけじゃない。この子のために、俺の人生、あるわけじゃないってことかな。やっぱり俺は俺。俺の人生を満喫するって思いましたよ。それで、子供が物心つくころから、俺は本名が一行(かずゆき)だから建志にも“カズユキ”って呼ばせてた。“お父さん”とか“パパ”じゃなく。親子でも人間同士というのかな、個と個みたいな意味合いでそうしようと思ったね。でも、学校に行くようになってから、彼は自分でやめちゃったんだけど。恥ずかしいらしいんだ」時には、厳しくしつけたこともあったというが、「基本的には個として認めよう」と息子と向き合ってきた古谷さん。伸び伸びと育ち、ミュージシャンとしての道を切り拓いた降谷について、こう話していた。「彼が、僕と違うところで仕事してるというのは、すっごくありがたい!役者だったらちょっと気になったり、接点もあれば『息子がお世話になっています』とかさ、ついつい、言わなきゃいけないだろうし。でも、全然、違うところでやってるからね。それはいいですよね」また、古谷さんは仕事以外ではスーツを着なかったそうで、息子からもらったジーンズを大切にはいていることも教えてくれた。「ブラックジーンズは、『これ、カッコいいからはけ』って言って、くれたのが2本ばかりある。はいてますよ、ちゃんと」当時、ドラマ撮影の合間の休憩時間にお願いしたインタビューだったが、約束の時間を30分も延ばして答えてくれた古谷さん。息子の話をする際には、目尻を下げて優しく微笑む姿が印象的で、家庭の温かさが伝わってきた。これからも天国から、優しく家族を見守り続けてくれることだろう。
2022年09月04日2022年9月2日、俳優の古谷一行(ふるや・いっこう)さんが亡くなっていたことが分かりました。78歳でした。古谷さんの所属事務所『フロム・ファーストプロダクション』のウェブサイトによると、同年8月23日に亡くなったそうです。弊社所属俳優 古谷一行が 2022 年 8 月 23 日 火 永眠いたしました。ここに皆様からの生前のご厚誼に深謝し、心から哀悼の意を表しますとともに、謹んでご報告申し上げます。弊社の誇るべき俳優として、数多の作品に出演し、かけがえのない財産を残してくれましたこと、心より感謝の気持ちを持ってお見送りさせていただく所存でございます。病克服後、次なる挑戦に向けて、家族の見守りと共にトレーニングに通う日々を送っておりました矢先、この度の訃報となる予期せぬ出来事に見舞われてしまいました。余りにも突然な事に、ご遺族のご心痛は、計り知れないものでございます。マスコミ各社様には、どうぞそのお気持ちに寄り添って頂き、ご取材、ご弔問はご遠慮くださいますよう、切にお願い申し上げます。なお、葬儀はご遺族の意向により、御家族のみで既に執り行われ、供花、お香典に関しましても、固くご辞退申し上げます。少し先にはなりますが、ご親族と相談の上「お別れ会」を執り行う予定です。決定いたしましたら詳細を改めてお知らせしたく存じます。 どうぞ宜しくお願い申し上げます。株式会社フロム・ファースト プロダクション代表取締役 小口 文子FROM FIRST PRODUCTIONーより引用テレビドラマ『金田一耕助シリーズ』の名探偵・金田一耕助役や、テレビドラマ『失楽園』(日本テレビ系)などで活躍した古谷さん。2011年に肺がんが発見され、腫瘍の切除手術を行っていました。突然の訃報に、ネット上では「残念です」「悲しい…」「ショック」など、悲しみの声が広がっています。古谷さんのご冥福をお祈りします。[文・構成/grape編集部]
2022年09月02日大阪・万博記念公園で4月29日~5月1日の3日間、「Warai Mirai Fes 2022~Road to EXPO 2025~」が開催。お笑い芸人・佐久間一行が最終日の1日、報道陣の取材に応じた。この日は、古紙のリサイクルとSDGs(持続可能な開発目標)について学ぶワークショップ「コアレックスpresentsワークショップ」に参加した佐久間。「R-1ぐらんぷり2011」で優勝してから継続していることを聞かれると、「ずっと単独ライブをやってネタはずっと継続して作っています。持続力はすごくあると思います」と答えた。また、「ブログも18年間1回も休んだことがなくて、もうすぐ1万回更新くらいなんですけど、それも持続しているなと。どうしても更新できないときは『今日ブログ休みます』って更新しているので、結果休んでない。もう少しで1万回になるので、1万回になったときはニュースにしてほしいなと」と笑顔で話し、「とにかく持続能力はあると思っています」と持続力をアピールした。「Warai Mirai Fes 2022 ~Road to EXPO 2025~」(4月29日~5月1日)は、大阪・関西を国際的な文化芸術・エンターテインメント・スポーツ都市として発展させることを目指し立ち上げた14社による協議会「チーム関西」の第1弾イベント。2025年の大阪・関西万博の開催に向けて、SDGsの目標達成を旗印に、大阪のエネルギーの源たる笑い、食、音楽の力でムーブメントを関西から日本中へ、そして世界へと拡げる。
2022年05月01日スティーブン・スピルバーグ監督が伝説のミュージカル「ウエスト・サイド物語」を映画化した『ウエスト・サイド・ストーリー』。監督の念願叶った本作から、物語の一大場面である決闘シーンの裏側や撮影の様子、さらにインタビューも交えた映像がシネマカフェに到着した。舞台は多くの移民たちが暮らす1957年のニューヨーク、ウエスト・サイド。繰り広げられる移民同士の凄まじい抗争の中で、恋に落ち惹かれ合ってしまったマリアとトニーは多くの人々の運命を変えていく。物語上は敵対し合うグループの「シャークス」と「ジェッツ」。届いた映像からは、撮影を重ねるうちに仲が深まり、カメラの外では親友同士のような関係になっていることが見てとれる。カメラに映るシリアスなシーンからは想像できないほど和気あいあいとした撮影現場で、撮影後にメンバーの胴上げをしたり、みんなで肩を組み「ウエスト・サイドと言えば?」「ウエスト・サイド・ストーリー!!」と叫んだりと、役者たちの素の姿や撮影現場の楽しい雰囲気が見られる映像となっている。スピルバーグ監督は、「1957年の舞台版で(演出家)ジェローム・ロビンスはシャークとジェッツを舞台上以外では接触させなかったでも私はリハーサルや撮影現場で両者を一緒にして多様性を楽しんでもらいたかった。彼らは親友になった」と明かしている。『ウエスト・サイド・ストーリー』はデジタル配信中(購入/レンタル)、5月18日(水)ブルーレイ&DVDセット発売。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ウエスト・サイド・ストーリー 2022年2月11日より全国にて公開© 2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2022年04月23日スティーブン・スピルバーグ監督が念願のミュージカルを映画化した『ウエスト・サイド・ストーリー』が2022年2月11日(祝・金)に公開。この度、スピルバーグ監督の貴重なコメント映像が解禁となった。スピルバーグ監督が夢中になった1957年のブロードウェイ・ミュージカル「ウエスト・サイド物語」は、圧倒的なダンスと名曲「Tonight(トゥナイト)」や「Somewhere(サムウェア)」など感動的なナンバーと共に物語が紡がれ、1961年に公開した映画ではアカデミー賞で作品賞を含む10部門を受賞するなど、ミュージカル映画史に名を残した伝説の作品としていまもなお愛され続けている。今回解禁となったのは、スピルバーグ監督のコメント映像と、主人公のトニーとマリアによる華やかな“ダンスVer.”、深い愛を確かめ合う“禁断の愛Ver.”の日本版本ポスター。コメント映像では、華やかな衣装を纏ったダンサーたちの壮大で迫力あるダンスシーンや、物語の舞台であり象徴の“アメリカ”を歌い上げた楽曲「America(アメリカ)」のキャッチーなメロディに乗せた本編映像と共に、若手キャストへ演出をするスピルバーグ監督の貴重な撮影の裏側を見ることができる。スピルバーグ監督は、作品の完成を祝い俳優たちや撮影スタッフへ、「もう何か月もこの映画の制作に携わってきたが、ついにすべての要素がアンサンブルを奏でひとつになった」と完成に向け手ごたえを語る。また、念願だった作品の映画化がかなった監督は、「(本作は)私のキャリアの集大成」と自身の映画監督人生において、いかに本作が重要な作品であるかに言及した。解禁となった日本版本ポスターは、最もロマンチックなシーンの1つになる、トニーとマリアが初めて出会う“ダンスパーティー”のシーンと、2人がバルコニーで会話するシーンをとらえている。物語の舞台は、1950年代のニューヨーク。マンハッタンのウエスト・サイドには、夢や成功を求める多くの移民たちがいた。差別や偏見に満ちた社会の中で、若者たちは同胞の仲間と結束し<ジェッツ>と<シャークス>のグループは敵対し合い一触即発の状態に。“ダンスVer.”で熱い視線を送り合っているトニーは<ジェッツ>の元リーダーで、マリアは敵対する<シャークス>のリーダー、ベルナルドの妹。2人は“ダンスパーティー”で運命的に出会う。また、もう1つのVer.で描かれているのは、パーティーで衝撃的な出会いをした後に偶然再会し、お互いの愛情を確かめ合う2人のシーンをとらえている。『ウエスト・サイド・ストーリー』は2022年2月11日(祝・金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ウエスト・サイド・ストーリー 2022年2月11日より全国にて公開© 2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2021年12月03日スティーヴン・スピルバーグ監督による映画『ウエスト・サイド・ストーリー』。この度、スピルバーグ監督のコメント映像と、日本版本ポスター2種が一挙解禁となった。世代を超えて人々を魅了し続ける伝説のミュージカルを、巨匠スティーブン・スピルバーグが念願の映画化。物語の舞台は1950年代のニューヨーク・マンハッタンのウエストサイドには夢や成功を求める多くの移民たちがいた。差別や偏見に満ちた社会の中で、若者たちは同胞の仲間と結束し、各グループは敵対し合っていく。特にポーランド系移民「ジェッツ」とプエルトリコ系移民「シャークス」は激しく対立し、一触即発の状態に。ある夜のダンスパーティで「ジェッツ」の元リーダーのトニーは「シャークス」のリーダーの妹マリアに出会い、一瞬で惹かれあう。このふたりの禁断の恋が、多くの人々の運命を変えていくことも知らずに。コメント映像では、華やかな衣装を纏ったダンサーたちの壮大で迫力あるダンスシーンや、物語の舞台であり象徴の“アメリカ”を歌い上げた楽曲「America(アメリカ)」のキャッチーなメロディに乗せた本編映像と共に、若手キャストへ演出をするスピルバーグ監督の貴重な撮影の裏側を見ることが出来る。スピルバーグ監督は、作品の完成を祝い俳優たちや撮影スタッフへ「もう何カ月もこの映画の制作に携わってきたが、ついにすべての要素がアンサンブルを奏で、ひとつになった」と完成に向け手ごたえを語る。また念願だった作品の映画化について「私のキャリアの集大成」と自身の映画監督人生において、いかに本作が重要な作品であるかにも言及した。そして最も情熱的でロマンティックな描写と言っても過言ではない、トニー(アンセル・エルゴート)とマリア(レイチェル・ゼグラ)が初めて出会うダンスパーティのシーンと、ふたりが禁断の愛を育むバルコニーの2シーンの日本版本ポスターも到着。「ダンス Ver」で熱い視線を送り合っているトニーはジェッツの元リーダーで、マリアは敵対するシャークスのリーダー・ベルナルドの妹。ふたりはダンスパーティで運命的に出会い、一瞬で惹かれ合うが、「ひとつになれない世界に愛し合える場所はあるのか?」という切実な想いが綴られ、異なる立場にいる者同士の切ない恋模様が描かれている。また「禁断の愛 Ver」で描かれているのは、パーティで衝撃的な出会いをした後に偶然再会し、お互いの愛情を確かめ合うふたり。トニーがマリアに街から一緒に逃げようと告白しているように、お互いが愛し合える場所を必死に探し出そうとする様子が伝わってくるだろう。『ウエスト・サイド・ストーリー』2022年2月11日(祝・金)公開
2021年12月03日スティーヴン・スピルバーグによる映画『ウエスト・サイド・ストーリー』が2022年2月11日(祝・金)に公開となる。この度、アメリカでの公開を目前に控えた現地時間 11月29日(日本時間:11月30日)、ニューヨーク・ウエストサイドにてワールドプレミアが開催された。本プレミアには、これまでハリウッドで歴史を作り続けてきたスティーヴン・スピルバーグ監督をはじめ、主人公トニーを演じた『ベイビー・ドライバー』のアンセル・エルゴートや、約3万人が参加したオーディションで見事マリアに抜擢されたレイチェル・ゼグラーが参加。さらに61年版『ウエスト・サイド・物語』でアニータを演じ、アカデミー賞助演女優賞に輝いたリタ・モレノなど、超豪華キャストとスタッフ陣が集結する貴重な場に。さらに11月26日に逝去したミュージカル界の巨匠スティーブン・ソンドハイムに哀悼の意を表する会ともなった。ソンドハイムは1957 年に初演を迎えたミュージカル「ウエスト・サイド物語」で作詞を務め、60 年以上経た本作の音楽面でも欠かせない存在であった。ソンドハイムは完成した『ウエスト・サイド・ストーリー』を既に鑑賞しており、「素晴らしい作品でした。本当に幸せな時間を過ごせますので是非皆様劇場に足を運んでください。全体に輝きとエネルギーがあり、新鮮に感じられます。スティーブン・スピルバーグ監督と脚本を担当したトニー・クシュナーは本当に作品を完璧に仕上げてくれました」と本作への言葉を残している。スピルバーグ監督は、この訃報に対し「ソンドハイムは、アメリカで最も偉大なソングライターのひとりであり、天才的な作詞家・作曲家であり、これまでも最も輝かしいミュージカルドラマをいくつも生み出した、アメリカ文化における偉大な人物です。彼がいなくなるのはとても寂しいですが、彼は私たちに、愛することがどれほど偉大で必要なことなのかを教えてくれる作品群を残してくれましたし、これからも教えてくれるでしょう」とコメント。劇中で夢や成功を求め若者たちが縄張り争いを繰り広げた、まさに『ウエスト・サイド・ストーリー』の聖地で開催されたワールドプレミア。ウエスト・サイドの街並みをイメージしたレンガ調の壁と、劇中でトニーとマリアが名曲「Tonight」を披露する非常階段が設置され、本作の世界観が演出された会場に豪華キャスト&スタッフが続々とレッドカーペットに集結する。本作を自身の手で映画化することを願ってきたスピルバーグ監督は「これは僕が生涯ずっとやりたいことだったんだ。何十年間にも渡って、人々が愛し続けてきたこの楽曲を、僕たちの映画でも気に入ってくれるといいなと願っているよ」と熱い想いを語った。トニー役のアンセルは本作の見どころについて「『Tonight』を歌うところさ。あのシーンが僕は大好きなんだ。レイチェルの歌声は本当に信じられないほど素晴らしい」と語り、レイチェルを絶賛。さらに日本が大好きだということで「アンセル・エルゴートです。トニー役です。『ウエスト・サイド・ストーリー』間もなく公開されます。ぜひ観てください!」と滑らかな日本語でファンに呼びかける。そしてマリア役のレイチェルはゴージャスなベージュのドレス姿で登場し、「ミュージカルは私にとって重要なの。スティーブン・ソンドハイムがミュージカルの素晴らしさを教えてくれました」と、ソンドハイムとの思い出を語った。また61年版『ウエスト・サイド物語』にも出演し、本作ではバレンティーナ役で舞い戻ってきたリタ・モレノ、プエルトリコ系移民の「シャークス」のリーダーを演じたベルナルド役のデヴィット・アルヴァレス、ベルナルドの恋人アニータ役のアリアナ・デボーズ、ポーランド系移民の「ジェッツ」のリーダーとなるリフ役のマイク・ファイストなど豪華キャスト陣が登場し、聖地ニューヨークで「伝説のミュージカル」にふさわしい大盛況のプレミアイベントとなった。<ジャスティン・ペック(振付師)・スティーブン・ソンドハイム追悼コメント>この作品はソンドハイム氏の初期の大きな作品のひとつで、その当時まだお若かった彼がその才能を注ぎ込んだ作品です。彼はこの「ウエスト・サイド・ストーリー」の制作過程にも非常に献身的で、しばしばセットを訪れたり、リハーサルを見に来たりしていました。この作品の元々の創作活動の過程や内容そのものに関して、私たちに多くのことを語ってくれました。ソンドハイム氏は、物語の語り方や演出の方向性、そしてトニー・クシュナーが書いた素晴らしい脚本も指示してくれていました。そして彼から私が受け取った最後のメッセージは、私が受け取った数か月前の彼からの電子メールなのですが、そこには彼がどれほどこの映画に対して胸を躍らせているかが書かれていました。この作品をすごく誇りに思っているとも。そしてオリジナルの時にともにこの物語で仕事をした作曲家の方々を代表して、彼らも同じ思いでいるにちがいない、と仰ってくれて。そのメールを受け取ったこと自体が、私にとっては感動的な出来事でした。聞きたかったのは、まさにこの言葉だったんだって、このことが聞けて本当に良かった、と私は感じました。あのスティーブン・ソンドハイム氏ですよ。でも、その彼が亡くなったタイミングということが、とても深く、重大で、深く喪に服すことも大事なのですが、同時に私たちに、芸術の力を示してくれていることを思い出させてくれました。芸術というものが、ある個人の人生を超えて、大きく鳴り響くものなのだということを思い出させてくれていると思います。スティーブン・ソンドハイム氏の作品が、これからも長く、長く生き続けるのだ、ということ。これから来る年月をどこまでも、どこまでも生き続ける。そういう作品を彼がこの世に残したことがとても美しいことで、皆のインスピレーションとなり、興味を掻き立ててくれることであり、私たちに人間性を理解することを促してくれて、前に進むことを促してくれていると思います。『ウエスト・サイド・ストーリー』2022年2月11日(祝・金)公開
2021年11月30日『E.T.』や『ジュラシック・パーク』シリーズ、『インディ・ジョーンズ』シリーズなど、数々の不朽の名作を手掛けてきたスティーヴン・スピルバーグ監督の念願の映画化となった『ウエスト・サイド・ストーリー』が、12月10日(金)より公開。「子どもの頃に観て完全に夢中になった」と感銘を受けたミュージカルを、数十年の時を経ていま映画化を実現させたスピルバーグ監督が作品に込めた思いを語った。“異なる立場の者は、手を取り合うことができるのか?”をテーマに、「Tonight(トゥナイト)」や「Somewhere(サムウェア)」など数々の名曲と共に紡がれた本作。スピルバーグ監督は「子どもだった私はウエスト・サイド・ストーリーを観て完全に夢中になりました。“映画化したい”という思いをずっと抱いてきて、やっと取り組むことができたんです」と、ついに夢を叶えたことを明かす。幼いころからの夢を映画化するまで、50年におよぶ監督経験を経てきたスピルバーグだが、いま、本作を映画化する理由について「映画館では、人生の大切な人と一緒に映画を見るだけでなく、見知らぬ人と一緒に映画を見ますよね。映画は私たちを笑わせたり、泣かせたり、応援したり、熟考させたりと様々な気持ちを引き出しますが、見終わった後は同じ空間の中で思い出を共有した人たちと団結した気分なるんです。それは、私たちが映画や演劇、コンサートで演技を見に行くときに経験する魔法ですよ」と、ここ数年の間で気持ちが落ちてしまったからこそ、ミュージカル映画の魔法にかかり、周りの人と思い出を共有してほしいと話した。スピルバーグ監督を夢中にさせた本作では、“決して愛し合ってはいけない男女の切ないラブストーリー”が描かれている。ある日の夜、ダンスホールで運命的な出会いを果たし惹かれ合ったトニーとマリアがいつか結ばれることを夢見ながらもお互いの立場争いは激しくなるばかり。劇中で響き渡る楽曲に2人の溢れ出す想いが綴られていくが…。『ウエスト・サイド・ストーリー』は12月10日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ウエスト・サイド・ストーリー 2021年12月10日より全国にて公開© 2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2021年10月31日スティーブン・スピルバーグ監督による映画『ウエスト・サイド・ストーリー』が12月10日(金)に公開される。この度、本作より新映像が解禁となった。世代を超えて人々を魅了し続ける伝説のミュージカルを、巨匠スティーブン・スピルバーグが念願の映画化。物語の舞台は1950年代のニューヨーク・マンハッタンのウエストサイドには夢や成功を求める多くの移民たちがいた。差別や偏見に満ちた社会の中で、若者たちは同胞の仲間と結束し、各グループは敵対し合っていく。特にポーランド系移民「ジェッツ」とプエルトリコ系移民「シャークス」は激しく対立し、一触即発の状態に。ある夜のダンスパーティで「ジェッツ」の元リーダーのトニーは「シャークス」のリーダーの妹マリアに出会い、一瞬で惹かれあう。このふたりの禁断の恋が、多くの人々の運命を変えていくことも知らずに。今回解禁された新映像は、華やかなダンスシーンが中心となっている。始まりは、ダンスホールでの情熱的な場面。プエルトリコ系移民「シャークス」のリーダー・ベルナルドの恋人であるアニータの掛け声を合図に、ラテン系の陽気な音楽が軽快に流れ出し、ダンスホールは熱狂に包まれる。そんな中、運命的な出会いを果たしたトニーとマリア。周囲の反対をよそに惹かれ合っていくふたりが、非常階段で手を取り合う様子も描かれている。特に印象的なのは、終盤でアニータやベルナルドを中心とした「シャークス」のメンバーたちがウエスト・サイドの街へと飛び出し、エネルギッシュにダンスを踊るミュージカルシーンだ。これまで数々の名作で人々を魅了してきた巨匠スピルバーグ監督の手腕が光る、圧巻の映像となっている。美しい映像とともに紡がれる新たな『ウエスト・サイド・ストーリー』への期待が止まらない。物語の舞台であり象徴「アメリカ」を歌い上げた楽曲『America(アメリカ)』や『ウエスト・サイド・ストーリー』と言えば、レナード・バーンスタイン(作曲)とスティーブン・ソンドハイム(作詞)の最強タッグが手掛けた、作品を彩る名曲の数々。これまで解禁されてきた映像では『Somewhere(サムウェア)』や『Tonight(トゥナイト)』の一部を聴くことができたが、雰囲気ががらりと変わった新映像では、アップテンポなダンスナンバー『Mambo(マンボ)』と『America(アメリカ)』が初解禁されている。躍動感たっぷりのダンスシーンとともに流れる新生『America』は、プエルトリコ系移民の「シャークス」のメンバーが、異なる場所で育った人々が集う地“アメリカ”を褒めたたえる楽曲だ。“異なる立場の者は、手を取り合うことができるのか?”というテーマを持つ本作の、華やかな一面を歌い上げている印象的なナンバーと言えるだろう。幼い頃から本作の映画化を夢見ていたスピルバーグ監督が「私はクラシック音楽に囲まれて育ち『ウエスト・サイド・ストーリー』は、うちのファミリーが初めて許したポピュラー音楽だった。私は虜になったよ」と明かすように、巨匠監督をも虜にした楽曲のひとつとして長年愛され続けてきた『America』。思わず口ずさみたくなるようなキャッチーなメロディーがより、まだお披露目されていない名曲への期待感を高めてくれるはずだ。映画『ウエスト・サイド・ストーリー』12月10日(金)公開
2021年09月29日