江戸幕府創設からおよそ420年。大都市として発展した江戸・東京の人々は、動物たちとどのように関わってきたのか。大規模改修工事のために長期休館中の江戸東京博物館のコレクションから、このテーマのもとに選りすぐった作品を紹介する展覧会が、4月27日(土)から6月23日(日)まで、東京駅構内の東京ステーションギャラリーで開催される。同展は、2022年にパリ日本文化会館で好評を博した『いきもの:江戸東京 動物たちとの暮らし』展を拡充した凱旋帰国展。61万点に及ぶ収蔵品数を誇る江戸東京博物館のコレクションから、浮世絵、工芸品、染織など約240件の作品をテーマごとに展示し、江戸・東京の人々が動物をどのようにとらえ、表現していたのかを俯瞰する展覧会だ。興味深いのは、海外からの帰国展らしく、展覧会構成に「外国人が見た日本人とどうぶつ」という視点が組み込まれていること。1877(明治10)年に米国の動物学者モースが来日した際に驚いたのは、日本人が動物の名に「さん」づけをして親しみを込めて呼び、人力車の車夫たちも道に居座る犬やネコを避けて走っていたことだったとか。ジョルジュ・ビゴー『あさ』より《人力車に乗る日本の家族》1883(明治16)年、東京都江戸東京博物館 [5/28から展示]「ネコさん、トリさん、お馬さん…」と呼んで動物と親しむ人たちが住んでいた江戸の街では、ネコや犬が可愛がられ、ときにはゾウの見世物が話題となり、ウズラの声を競う会が催され、ウサギの飼育ブームが起きたこともあったそうだ。また人々は街から郊外に出かけ、野生の鳥の姿や虫の音に季節を感じたものだった。動物と人々のそうした関わりを、同展では「飼育されたどうぶつ」「野生のどうぶつ」「見られるどうぶつ」といったテーマを通じて見ることができる。同展ではまた、動物を「デザイン」の視点から見る試みも行われている。動物のイメージは、絵のモチーフとしてだけでなく、デザインの素材ともなり、温かみのある素朴な郷土玩具や、洗練されたデザインの精巧な工芸品にも用いられてきた。人々の生活を彩った多様な動物たちの姿が楽しめるのも興味深いところだ。今回は、東京会場だけの特別展示もある。テーマとなるのは、「東京馬車鉄道」。1882(明治15)年から約20年間、東京の大通りでは、レールの上を馬車が走っていたのだ。3枚続の豪華な錦絵や名所絵、玩具絵などの版画を通じ、往時の雰囲気を楽しみたい。歌川広重(三代)《鉄道馬車往復日本橋之真図》1882(明治15)年、鉄道博物館蔵[5/26まで展示]<開催概要>『どうぶつ百景 江戸東京博物館コレクションより』会期:2024年4月27日(土)〜6月23日(日)※会期中展示替えあり会場:東京ステーションギャラリー時間:10:00~18:00、金曜は20:00まで(入館は閉館30分前まで)休館日:月曜(4月29日、5月6日、6月17日は開館)、5月7日(火)料金:一般1,300円、大高1,100円公式サイト:
2024年04月24日誰にも言えない秘密を抱えている人は多いでしょう。特に恋愛関係では、パートナーだけに隠しておきたい「秘密」が存在するでしょう。今回はそんな男性たちが「絶対に他人には話さないで!」と感じる秘密を紹介します。彼のこっそりとした習慣「彼は30代なのに、寝るときはいつも愛用のタオルを握りしめています。そのタオルを洗おうとするとすごく反発されるんです。あるとき、友人同士の集まりでそのエピソードを話したら、彼に『それを人に話すな!』と怒られてしまいました」(25歳/女性)このような世間話にすぎなさそうなエピソードだって、男性にとっては他人には話されたくない「秘密」かもしれません。誰かに弱点を見つけられたくないという思いは、男性も同じです。「つまらないこと」でも、それは彼にとっては「大切」なことかもしれません。彼が極力他人には知られたくない事柄や、弱点については、勝手に公にしない方がよいでしょう。SNSにあげまくる「もうすぐ彼の誕生日で、彼が私を特別な旅行に誘ってくれたんです。その楽しい時間をインスタにアップしたら、それが共通の友人に見つかってしまいました。彼には『SNSに載せたり、軽々しく話さないで』と注意されてしまいました」(24歳/女性)もちろん、彼との関係について自慢したくなる気持ちは理解できます。ですが、彼がよく思わない可能性もあるため、SNSへの投稿は適度にしましょう。彼の信頼を失わないために付き合いがまだ新しい段階では「彼がこんなにも愛情を表現してくれた」という話を、友人に語りたくなる気持ちはわかります。二人の関係を円滑に保つためには、必要以上に彼について、他人に話すことを控えることも大切です。(Grapps編集部)
2024年04月23日2024年は法然による浄土宗の立教開宗から850年となる節目の年。これを記念し、平安末期の開宗から江戸時代に大きく発展を遂げるまで、浄土宗の歴史をたどる特別展『法然と極楽浄土』が東京国立博物館平成館で4月16日(火)に開幕した。法然と浄土宗にまつわる国宝・重要文化財を多数含む品々が一堂に集結している。内乱、疫病、災害が頻発した平安時代末期。人々は、釈迦の教えが廃れ、だれも救われない「末法」の時代がやってきたと信じ込み、疲弊しきっていた。そんな時代に比叡山で学んだ法然(1133〜1212年)は、阿弥陀仏を信じ「南無阿弥陀仏」と唱えれば、だれもが等しく救われ、極楽浄土に行けるという教え、浄土宗を開き、人々の支持を集めた。同展は、法然が開いた浄土宗の歴史と文化を、鎌倉時代から江戸時代まで通覧していく史上初の展覧会だ。展覧会エントランス展覧会は4章構成。第1章「法然とその時代」では、浄土宗の開祖である法然の業績や思想をたどる。法然は43歳のときに浄土宗を開き、多くの支持を得るものの、既存の仏教会からは疎んじられ、75歳のときには讃岐国に流されることとなる。その後、帰京し80歳で往生を遂げたが、弟子たちはさまざまな方法で彼の教えを記録し、後世に伝えていった。重要文化財《法然上人坐像》鎌倉時代(14世紀) 奈良・當麻寺奥院蔵※展示期間:4月16日〜5月12日伝法絵流通(本朝祖師伝記絵詞) 室町時代(16世紀)福岡・善導寺蔵※会期中巻替えありそのなかでも、国宝《法然上人絵伝》は、法然の生涯を絵画化した全48巻にも及ぶ大作。法然が立教開宗する場面や賢人らと問答する場面などが描かれている。国宝《法然上人絵伝》(部分)鎌倉時代(14世紀)京都・知恩院蔵※会期中巻替えあり阿弥陀如来の名前をひたすらに唱えることを重んじた法然。貴賎による格差が生まれるため、寺や仏の建立などには積極的ではなかったものの、それらを必要とする門弟や帰依者らには認めていた。その結果、《阿弥陀二十五菩薩来迎図(早来迎)》をはじめとする、数々の名品が制作されていく。第2章「阿弥陀仏の世界」では、浄土宗に伝わる阿弥陀仏の造形を見つめていく。国宝《阿弥陀二十五菩薩来迎図(早来迎)》鎌倉時代(14世紀)京都・知恩院蔵※展示期間:4月16日〜5月12日国宝《阿弥陀二十五菩薩来迎図(早来迎)》は、2019年から22年にかけて解体修理が行われ、修理後初公開となる。対角線を使ったダイナミックな構図、修理の後、よりいっそう鮮やかになった山水の表現に注目したい。重要文化財《阿弥陀如来および両脇侍立像(善光寺式)》は阿弥陀如来と両脇の三尊が収まる巨大な光背が特徴的だ。重要文化財《阿弥陀如来および両脇侍立像(善光寺式)》鎌倉時代(13世紀)福島・いわき市蔵※展示期間:4月16日~5月6日第3章「法然の弟子たちと法脈」では、法然没後に精力的に活動していた弟子たちの活動に焦点を当てる。証空を祖とする一派である西山派は、京都を拠点に活動し、「観無量寿経」を図示した「観経曼陀羅(當麻曼陀羅)」の流布に務めた。国宝《綴織當麻曼陀羅》は、蓮糸で織られたという伝説を持つ、縦横4メートルにもおよぶ大曼荼羅。古くから浄土信仰の聖地であった奈良・當麻寺の本尊で、今回が初の奈良県外での展示となる。残念ながら描かれた極楽浄土の世界の鮮やかさは失われているが、その壮麗さを実感することはできるはずだ。国宝《綴織當麻曼陀羅》中国・唐または奈良時代・8世紀 奈良・當麻寺蔵※展示期間:4月16日〜5月6日そして、第4章「江戸時代の浄土宗」では、将軍家や諸大名に支えられ、交流した江戸時代の浄土宗に焦点を当てる。東京会場では、徳川家にゆかりの深い港区の増上寺、目黒区の祐天寺など関東浄土宗寺院の宝物も紹介していく。康如・又兵衛等《八天像(帝釈天像、持国天像、金剛力士像、密迹力士像)》元和7年(1621) 京都・知恩院蔵明誉古磵《贈円光大師号絵詞》(部分)元禄10年(1697)京都・知恩院蔵※場面替えあり竹崎石見《祐天上人坐像》享保4年(1719)東京・祐天寺蔵幕末の絵師、狩野一信による《五百羅漢図》は、一信が晩年の10年をかけて描いた全100幅の超大作。500名の羅漢を力強く描いている。狩野一信《五百羅漢図》江戸時代(19世紀)東京・増上寺蔵※展示替えあり香川県の法然寺に伝わる《仏涅槃群像》は、通常は絵画として表される釈迦入滅の場面を、82体の像で立体的に表している作品。東京では2メートルを超える巨大な寝釈迦像や羅漢、動物など26体を展示する。この作品は撮影も可能だ。《仏涅槃群像》※一部江戸時代(17世紀)香川・法然寺蔵《仏涅槃群像》※一部江戸時代(17世紀)香川・法然寺蔵《仏涅槃群像》※一部江戸時代(17世紀)香川・法然寺蔵末法の世に現れ、人々を絶望から救った法然。彼を礎に続いてきた850年の歴史を知ることができるまたとない機会だ。取材・文・撮影:浦島茂世<開催情報>特別展『法然と極楽浄土』2024年4月16日(火)~6月9日(日)、東京国立博物館 平成館にて開催公式サイト:チケット情報:()
2024年04月23日港区立郷土歴史館は、令和6(2024)年4月27日(土)~6月30日(日)に「江戸の本 ―本からひもとく人びとの営み―」を開催いたします。江戸時代初期は、それまで権力者のもとで行ってきた出版を民間で担い始めたことで、庶民に向けた本が出版されるようになり、庶民も本を読むことができるようになった時代です。港区域でも芝神明町(現在の芝大門一丁目)などに学問的な本を取り扱う書物問屋や娯楽目的の本を取り扱う地本問屋ができました。流通した本は多様で、文字を学ぶ教科書の役割を担った本をはじめ、生活に必要な実用書や専門書、名所の案内書、大衆向けの小説などが刊行されました。展示では当館の収蔵資料の中から、江戸時代に刊行、筆写された本を中心に紹介し、当時の人びとの営みをひもときます。ポスター「江戸の本 ―本からひもとく人びとの営み―」 ■開催概要●開催期間 :令和6(2024)年4月27日(土)~6月30日(日)●会場 :港区立郷土歴史館 特別展示室(港区白金台4-6-2 ゆかしの杜内)●開館時間 :午前9時~午後5時(土曜日のみ午後8時まで)※入館受付は閉館30分前まで●休館日 :5月16日(木)・6月20日(木)●企画展観覧料:大人 200円(160円) 小・中・高校生 100円(80円)※常設展セット券 大人 400円(320円) 小・中・高校生 100円(80円)※( )内は10名以上の団体料金です。※港区在住・在学の小・中・高校生、港区在住の65歳以上の方、港区在住の障害者とその介助者(1名)の観覧料は無料となります。(証明ができるものをご持参ください) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年04月19日恋愛中、交際している男性との関係や恋愛の状況を周囲に秘密にしている女性も少なくありません。不思議なことに、このような秘密の恋愛をしているカップルは長続きすることが多いようです。それでは、秘密の恋愛がどうして長続きしやすいのか、実際に経験者たちのエピソードをもとに紹介しましょう。他人の邪魔が入らない「過去に彼氏を他の女性に取られた経験があるから、今は恋愛の話は信頼できる人だけにしています」(27歳/女性)あまりにも恋愛について周囲に詳しく話すと、予期せぬトラブルやうわさのターゲットになる恐れがあります。そのため、状況を秘密にしておくことで、余計な意見や助言もなくなり、二人だけで問題を客観的に解決することが可能です。特に、職場恋愛や友人関係から発展した恋愛では、関係性を秘密にするとストレスが減ることもあるでしょう。パートナーからの信頼を獲得「彼女が僕たちの口論をSNSに投稿していたら、とても疲れる。そんな女性と付き合うのは苦労する思います」(29歳/男性)恋愛は信頼関係が大事です。パートナーとの関係性をSNSなどに投稿する女性は、信頼を損なう可能性があります。彼とすごす時間を大切にし、秘密にするほうが彼から信頼され、恋愛も長続きするでしょう。自慢が転じて後悔に彼との関係を自慢するよりも、信頼関係を築くことが幸せな恋愛につながります。他の人から邪魔されたり、彼から「信頼できない」と思われたりしたら意味がありません。パートナーとの関係を公開するかどうかは個々の判断ですが、彼との喜びや信頼関係を最優先に考えてみてください。その視点が二人の間の愛情をより深いものにするでしょう。(Grapps編集部)
2024年04月13日「これだけは秘密に…」彼が言いたくない【秘密】とは?人はそれぞれ、他人に明かしたくない秘密を抱えていることがあります。その内容は、些細なことから、親しい友達や恋人ですら知ることのない深刻なものまでさまざまです。ここでは、男性が恋人には言いたくないと思っていることを3つピックアップしてお伝えします。恋愛歴を秘密にする理由「彼女に『元カノは何人?』と聞かれ『3人』と虚偽の答えをしてしまいました。実際は、彼女が最初なのです。本当のことを言えば傷つくと思って…」(27歳/男性)「過去に交際した人数は彼女には内緒です。現在は真面目な生活を送っていますが、若いころは20人以上と付き合っていました。その遊び人だった過去は秘密にしたい」(30歳/男性)愛情を持っているからこそ、男性は恋人との過去の恋愛に関する情報を隠すことがあるようです。青春時代の恥ずかしい過去「中学のとき、なぜか包帯をファッションと勘違いして学校に行ってました。彼女には絶対に言いたくないですね…」(29歳/男性)若かりし日の行動や、当時クールだと思っていたことが、今では恥ずかしい秘密になっているようです。控えめな愛情表現「彼女のことをとても愛していて、スマホの待受画面もずっと彼女の写真にしています。3年間変えていませんが、これを話すのは恥ずかしくてできないんです」(26歳/男性)こうした秘密は、多くの女性にとって喜ばしいものかもしれませんね。しかし、男性は恥ずかしさから素直に感情を表現することが難しい時もあるようです。秘密を守る、その大切な理由「素を見せてくれた」と彼女は嬉しいと感じたようですが、彼氏にとっては知られたくない秘密だったようです。男性が恋人に話さない秘密の背景には、驚きや笑いだけでなく、彼女との関係を大切にする思いがあるのではないでしょうか。彼の秘密には、色んな感情が隠されていることでしょう。(Grapps編集部)
2024年04月05日新潟市美術館にて、企画展「もしも猫展」が2024年4月13日(水)から6月2日(日)まで開催される。江戸時代の“擬人化”表現に迫る以前にも名古屋市博物館や京都文化博物館にて開催された「もしも猫展」。本展の主軸となるのは、猫を“擬人化”したり、逆に役者を猫の顔に見立てたりした作品で知られる浮世絵師の歌川国芳だ。そんな歌川国芳による猫を題材とした作品を中心に、江戸時代から明治時代にかけての擬人化表現の魅力に迫る。擬人化表現を読み解くうえでのポイントのひとつは、作品が“パロディの一種”となっていること。擬人化作品は、当時の人々に広く知られた伝承や、世間を騒がせた話題などをもとに制作されることがある。そのような作品と、元のイメージとを見比べることで、擬人化表現の魅力を再発見することができる。また、1841年(天保12)、歌川国芳による《猫の百面相》という団扇絵が流行。実在する歌舞伎役者を、猫に見立てて描くという趣向は、当時の新機軸となった。会場では、「もしも、あの有名人が猫になったら?」などユーモアの溢れるアイデアと、国芳ならではの観察力や的確な表現力によって展開される作品が紹介される。このほか、山東京山と歌川国芳によって制作された合巻『朧月猫の草紙』や、国芳が擬人化猫作品を集中的に描き始めた頃の作例を展示する。【詳細】「もしも猫展」会期:2024年4月13日(土)~6月2日(日)時間:9:30~18:00休館日:月曜日(4月29日(月・祝)、5月6日(月・振)は開館)、5月7日(火)場所:新潟市美術館 企画展示室住所:新潟県新潟市西大畑町5191-9料金:〇前売・一般 1,200円・オリジナルポストカード付前売券 1,300円〇当日・一般 1,400円・大・高校生 1,000円・中学生以下 無料<前売券情報>販売期間:2024年2月22日(木)~4月12日(金)販売場所:セブン-イレブン(セブンチケット、セブンコード103-953)、ローソン(Lコード:35682)、インフォメーションセンターえん(メディアシップ1階)、万代シティビルボードプレイス(2階サービスデスク)、新潟県立万代島美術館ミュージアムショップ、新潟市美術館、新潟市新津美術館※会期中、一部作品の場面替えがある。※観覧券販売は、閉館30分前までとなる。【問い合わせ先】新潟市美術館TEL:025-223-1622
2024年04月02日しながわ水族館は、普段見かける機会は多いが知られていない魅力も多い“貝”に焦点を当てた春の特別展「カイつまんで、ヒモときます。~しな水の貝展~」を2024年3月20日(水・祝)~2024年5月6日(月・振)の期間で開催します。本企画展では、約18種80点の貝を生体展示します。水族館の生き物の中でも地味な存在とされている貝の、実はすごい生態や美味しさなど、パネルを通じて分かりやすく解説します。また、普段食べている貝が本来どんな姿をしているか知ることができる貝(回)転寿司コーナーも設置します。その他、日本の伝統的な遊びの一つでもある「貝合わせ」や貝殻を利用した製品などを紹介するコーナーも登場。さらに館内では、貝の仲間や貝を利用する生き物を知ることができる貝遊スタンプラリーを実施。また、真珠の歴史や真珠ができるまでの解説を聞きながら、真珠を取り出すことができる真珠貝(解)説+取り出し体験(※実施日限定、有料:1,500円)も実施します。レストランドルフィンでは開催期間中、貝を味わうことができるイベントコラボメニューをお楽しみいただけます。この機会に是非、しながわ水族館へお越しください!「カイつまんで、ヒモときます。~しな水の貝展~」開催概要タイトル: カイつまんで、ヒモときます。~しな水の貝展~開催期間: 2024年3月20日(水・祝)~2024年5月6日(月・振)展示場所: 地下1F クマノミルーム、他館内各所料金: 下記水族館への入館料でお楽しみいただけます。大人(高校生以上)1,350円、中学生・小学生600円、幼児(4歳以上)300円、シルバー(65歳以上)1,200円※真珠貝(解)説+取り出し体験は有料【開催内容】■貝の生体展示馴染み深い貝から珍しい貝まで、約18種80点の生体展示をします。また、そんな貝の魅力的な生態や姿をカイつまみながらヒモとけるQ&A方式の解説パネルも設置。貝たちの知られていないすごい特徴や魅力を知ることができる内容となっています。<展示生物一例>ベッコウイモガイ、ナミガイ、スイジガイ、タカラガイのなかま■貝(回)転寿司コーナー貝の回転寿司が登場!?普段食べている好きな貝ネタがどんな姿をしているのかを知ることができる貝(回)転寿司コーナーが登場。是非、自分の好きな貝ネタを見つけて解説をご覧ください!※貝殻と食品サンプルの展示です。食べることはできません。■貝で遊ぼうコーナー平安時代に貴族の間で広まった遊びである貝合わせや貝殻を利用した製品などを紹介します。また、貝合わせは実際に遊べるコーナーも設置。水族館で普段餌として使用しているホンビノスガイの貝殻に飼育スタッフが絵を描きました。■貝アートコーナー壁面を貝殻で装飾した貝アートのフォトスポットを設置。貝殻で作成した“しなフィンアート”などもご覧いただけます。設置場所:地下1Fクマノミルーム 入口付近■貝遊スタンプラリー館内に常設展示している貝の仲間や貝を利用する生き物たちを紹介する貝遊びスタンプラリーを実施。自然界での貝のすごさや貝殻の利用方法など知ることができます。■真珠貝(解)説+取り出し体験真珠の歴史や真珠ができるまでの過程に加え、海の環境などについても交えながらスタッフが詳しく解説。貝や真珠について学びのある内容となっています。さらに、自身で真珠をアコヤガイから取り出す体験もできます。取り出した真珠はお持ち帰りいただけます。その他、真珠養殖の際に使用する器具類も展示します。開催日時:2024年3月30日(土)・31日(日)、4月6日(土)・7日(日)・13日(土)・14日(日)・20日(土)・21日(日)※ゴールデンウィーク期間はホームページをご覧ください。開催時間:各日12:30~13:00体験時間:約30分料金:1,500円開催場所:見晴らしルーム人数:各日10名限定申込方法:Webチケットをお求めください。対象年齢:4才以上※取り出した真珠は別途有料にてアクセサリー等に加工できます。加工は館内常設の真珠取り出し体験コーナーで承ります。※入館には別途入館料がかかります。※その他、限定グッズや限定“貝”フードがあります。◆「しながわ水族館」概要◆所在地:〒140-0012東京都品川区勝島3-2-1 しながわ区民公園内営業時間:10:00~17:00※最終入館は16:30休館日:火曜日(春・夏・冬休み、GW、祝日は営業)、1月1日入館料金:大人(高校生以上) 1,350円小・中学生 600円幼児(4才以上) 300円シルバー(65才以上) 1,200円※画像はすべてイメージです。※状況により内容が変更になる場合がございます。※金額はすべて税込です。(出典元の情報/画像より一部抜粋)(最新情報や詳細は公式サイトをご確認ください)※出典:プレスリリース
2024年03月25日しながわ水族館(東京・品川、館長:鈴木 正勝)は、普段見かける機会は多いが知られていない魅力も多い“貝”に焦点を当てた春の特別展「カイつまんで、ヒモときます。~しな水の貝展~」を2024年3月20日(水・祝)~2024年5月6日(月・振)の期間で開催します。本企画展では、約18種80点の貝を生体展示します。水族館の生き物の中でも地味な存在とされている貝の、実はすごい生態や美味しさなど、パネルを通じて分かりやすく解説します。また、普段食べている貝が本来どんな姿をしているか知ることができる貝(回)転寿司コーナーも設置します。その他、日本の伝統的な遊びの一つでもある「貝合わせ」や貝殻を利用した製品などを紹介するコーナーも登場。さらに館内では、貝の仲間や貝を利用する生き物を知ることができる貝遊スタンプラリーを実施。また、真珠の歴史や真珠ができるまでの解説を聞きながら、真珠を取り出すことができる真珠貝(解)説+取り出し体験(※実施日限定、有料:1,500円)も実施します。レストランドルフィンでは開催期間中、貝を味わうことができるイベントコラボメニューをお楽しみいただけます。この機会に是非、しながわ水族館へお越しください!詳細: 貝展キービジュアル【「カイつまんで、ヒモときます。~しな水の貝展~」開催概要】タイトル: カイつまんで、ヒモときます。~しな水の貝展~開催期間: 2024年3月20日(水・祝)~2024年5月6日(月・振)展示場所: 地下1F クマノミルーム、他館内各所料金 : 下記水族館への入館料でお楽しみいただけます。大人(高校生以上)1,350円、中学生・小学生600円、幼児(4歳以上)300円、シルバー(65歳以上)1,200円※真珠貝(解)説+取り出し体験は有料詳細 : 【開催内容】■貝の生体展示馴染み深い貝から珍しい貝まで、約18種80点の生体展示をします。また、そんな貝の魅力的な生態や姿をカイつまみながらヒモとけるQ&A方式の解説パネルも設置。貝たちの知られていないすごい特徴や魅力を知ることができる内容となっています。ウコンハネガイ浅い海の岩礁に生息しています。外套膜の縁に光を反射する細胞があり、光を浴びると反射してキラキラと光ります。<展示生物一例>ベッコウイモガイ、ナミガイ、スイジガイ、タカラガイのなかま■貝(回)転寿司コーナー貝の回転寿司が登場!?普段食べている好きな貝ネタがどんな姿をしているのかを知ることができる貝(回)転寿司コーナーが登場。是非、自分の好きな貝ネタを見つけて解説をご覧ください!※貝殻と食品サンプルの展示です。食べることはできません。ナミガイ(みる貝)ナミガイ(貝殻)■貝で遊ぼうコーナー平安時代に貴族の間で広まった遊びである貝合わせや貝殻を利用した製品などを紹介します。また、貝合わせは実際に遊べるコーナーも設置。水族館で普段餌として使用しているホンビノスガイの貝殻に飼育スタッフが絵を描きました。■貝アートコーナー壁面を貝殻で装飾した貝アートのフォトスポットを設置。貝殻で作成した“しなフィンアート”などもご覧いただけます。設置場所:地下1Fクマノミルーム 入口付近■貝遊スタンプラリー館内に常設展示している貝の仲間や貝を利用する生き物たちを紹介する貝遊びスタンプラリーを実施。自然界での貝のすごさや貝殻の利用方法など知ることができます。貝遊スタンプラリー■真珠貝(解)説+取り出し体験真珠の歴史や真珠ができるまでの過程に加え、海の環境などについても交えながらスタッフが詳しく解説。貝や真珠について学びのある内容となっています。さらに、自身で真珠をアコヤガイから取り出す体験もできます。取り出した真珠はお持ち帰りいただけます。その他、真珠養殖の際に使用する器具類も展示します。真珠取り出し体験真珠取り出し体験(養殖)開催日時:2024年3月30日(土)・31日(日)、4月6日(土)・7日(日)・13日(土)・14日(日)・20日(土)・21日(日)※ゴールデンウィーク期間はホームページをご覧ください。開催時間:各日12:30~13:00体験時間:約30分料金 :1,500円開催場所:見晴らしルーム人数 :各日10名限定申込方法:Webチケットをお求めください。対象年齢:4才以上※取り出した真珠は別途有料にてアクセサリー等に加工できます。加工は館内常設の真珠取り出し体験コーナーで承ります。※入館には別途入館料がかかります。【限定グッズ情報】■マリンショップ シーガルマリンショップ シーガルでは、かわいい貝グッズを期間限定で販売します。この機会に是非お買い求めください!<ぽちゃまる貝シリーズ>・アコヤガイ(1,045円)パールのビーズがチャームポイント♪ぽちゃまる貝 アコヤガイ・サザエ(1,045円)フタ部分がパカッと開きます♪・ぬいぐるみ 貝パク(2,750円)パペット仕様になっていて、貝をパカパカ開けます。・クッション ホタテクッション ブルー(4,378円)モチモチのクッションでインテリアにピッタリ♪【限定“貝”フード情報】■レストランドルフィンレストランドルフィンにてイベントコラボメニューを展開します。・たっぷりあさりのボンゴレビアンコ(ドリンクバー付) 1,730円旨みが凝縮されたあさりのパスタ!!ボンゴレビアンコ・ホタテフライとハンバーグのコンビ(ドリンクバー付) 2,440円肉厚なホタテとジューシーなハンバーグの相性バツグン!!ホタテフライとハンバーグ◆「しながわ水族館」概要◆所在地 :〒140-0012 東京都品川区勝島3-2-1 しながわ区民公園内営業時間:10:00~17:00 ※最終入館は16:30休館日 :火曜日(春・夏・冬休み、GW、祝日は営業)、1月1日入館料金:大人(高校生以上) 1,350円小・中学生 600円幼児(4才以上) 300円シルバー(65才以上) 1,200円※画像はすべてイメージです。※状況により内容が変更になる場合がございます。※金額はすべて税込です。■お客様からのお問い合せ先■しながわ水族館TEL : 03-3762-3433公式WEBサイト: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月21日「ダウントン・アビー」クリエイターのジュリアン・フェローズによる同名小説を題材にした「ベルグレービア秘密だらけの邸宅街」の後日譚「ベルグレービア新たなる秘密」から、登場人物がそれぞれに抱える秘密が垣間見える予告映像が初解禁。また、6月からの「BS10スターチャンネル」での独占初放送に先駆け、吹替版第1話を先行無料放送、森なな子と増元拓也が吹替キャストに決定した。「ダウントン・アビー」の製作チームが、前作に引き続き再集結し、英国の華やかな階級社会や貴族と使用人の関係などを鮮やかに描く本作。19世紀のジョージ王朝時代の高級住宅街ベルグレービアの街並みや邸宅の内装、貴族が田舎の領地に所有するカントリーハウスの壮麗さなども圧巻で、歴史ドラマ好きなら見逃せない作品になっている。ストーリーの焦点となるのは、それぞれのキャラクターが密かに抱える秘密やトラウマ。物語が進行するにつれ、それぞれの秘密が次第に明らかになっていくが、その謎解き要素が面白く、秘密の背後にあるキャラクターたちの物語にも引き込まれる。この度解禁された予告映像では、フレデリックとクララの幸せな出会いから始まり、「人生に生きづらさを感じてきた。人を信じるのが怖い」とクララへ胸の内を打ち明けるフレデリックの姿が映し出される。一方、兄フレデリックの結婚報告を新聞記事で知った弟・ジェイムズ牧師には、訳ありな雰囲気を感じずにはいられない。夫の悩みを理解したいために苦しむクララの様子や、「隠されておくべき真実もある」という執事の意味深なセリフなど、幸せな結婚生活に波乱が巻き起こることが予想される本映像。「ダウントン・アビー」のテーマ曲も手掛けたジョン・ランによる楽曲には登場人物の揺れ動く心の動きが表現されている。吹替版キャスト・森なな子&増元拓也よりコメント到着そして今回、吹替キャストに元宝塚男役を務め、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』リタ・レストレンジ役(ゾーイ・クラヴィッツ)の日本語吹替でも知られる森なな子が主人公クララ・トレンチャード役、世界的ヒットとなった英国コスチューム・ドラマ「ブリジャートン家」サイモン・バセット公爵役(レゲ=ジャン・ペイジ)の吹替も大好評の増元拓也がフレデリック・トレンチャード役に決定。森なな子森さんは声を演じるクララについて、「天真爛漫でとても素直。素直すぎるところが彼女の魅力であり、素直すぎるが故に危うい目に合うことが多々あると思います」と意味深にコメント。さらに「全シーンを通して思ったのは、お衣装が素晴らしいということ」と言い、「特に女性が纏うドレスはどれも絢爛豪華で、色や生地などそれぞれのキャラクターが出ていて見ていて楽しいです。クララのドレスの変化にも注目していました」と語る。また、増元さんは「イギリス産業革命の時代、商家であるトレンチャード家を更に大きくすべく、新たに鉄鋼等の分野にも投資をしようと考えている野心家」と演じるフレデリックを紹介。増元拓也「寡黙で、自分にも他人にも厳しい印象を最初に持ちました。でもその裏には幼少期の秘密があり…と、なかなかミステリアスです」と、謎めいた人物であることを明かしている。「ベルグレービア 新たなる秘密」は3月25日(月)より「スターチャンネルEX」にて配信開始(全8話/字幕版・吹替版)。6月よりBS10スターチャンネルにて放送開始予定。※5月26日(日)吹替版第1話を先行無料放送(シネマカフェ編集部)
2024年03月12日2024年3月26日(火)より、東京藝術大学大学美術館では、『大吉原展』を開催する。約10万平方メートルもの広大な敷地に、約250年の長きにわたって続いた江戸の吉原。公界としての伝統と格式を備えた幕府公認のこの遊廓は、常に贅沢な非日常の世界を演出することで多くの人々をひきつけた。遊廓は現在の社会通念からは許されざる制度だが、そうした負の歴史も踏まえて、吉原遊廓における江戸の文化と芸術を、国内外の名品の数々で丁寧に検証する。同展最大の特徴は、展示室全体で吉原の五丁町を演出する展示構成。来館者は吉原見物の客になった気分で、大門、常燈明、見返り柳などのある吉原の街を疑似体験する。独得のしきたりや風習、遊女の生活やファッションなど、吉原の文化や歴史は、菱川師宣、喜多川歌麿、葛飾北斎らの厳選された浮世絵で紹介。明治時代に入って高橋由一が描いた油彩画《花魁》は、修復後初の公開だ。さらに辻村寿三郎の人形たちが妓楼「三浦屋」を舞台に生活を繰り広げる、3メートル四方の巨大ミニチュアワールドも出現。各部屋に置かれた精緻な作りの調度品なども注目だ。また今回は、アメリカ合衆国最古の公立美術館、ワズワース・アテネウム美術館や大英博物館から、数々の名品が里帰りする。とくに前者から出品される喜多川歌麿の《吉原の花》は、箱根、岡田美術館所蔵の《深川の雪》、アメリカ、フリーア美術館所蔵の《品川の月》と合せた三部作のひとつとして知られている。18000円の特典付き夜間特別開館チケット購入者が展示場内で実際に花魁道中を見ることができる「お大尽ナイト」や、江戸東京研究センター特任教授・田中優子による記念講演会など、スペシャルな企画多数。その他のイベントも合わせて、詳細は展覧会公式ホームページで確認を。<開催概要>『大吉原展』会期:2024年3月26日(火)~5月19日(日)※会期中展示替えあり会場:東京藝術大学大学美術館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)休館日:月曜(4月29日、5月6日は開館)、5月7日(火)料金:一般2,000円、大高1,200 円チケット情報: ()公式サイト:
2024年03月12日本日3月1日より旧岩崎邸庭園にて、展覧会『江戸東京リシンク展』が開催される。同展は、江戸東京の伝統に根差した技術や産品などを新しい視点から磨き上げ、世界へと発信していく「江戸東京きらりプロジェクト」の一環として行われるもの。現代アートの分野で国内外問わず幅広く活躍する舘鼻則孝を展覧会ディレクターとして招聘し、「日本文化の過去を見直し現代に表現する」という舘鼻の創出プロセスである「Rethink(リシンク)」を起点として、歴史ある伝統産業の価値や魅力を新たなかたちで提案する企画となっている。本年は、新たに制作されたアート作品や伝統産業事業者が保有する貴重な歴史的資料を、国の重要文化財である旧岩崎邸庭園にて公開。江戸うちわ・江戸扇子 伊場仙や、江戸刷毛・東京手植ブラシ 宇野刷毛ブラシ製作所など、新たな事業者を迎えた新作もお披露目される。■展覧会ディレクター現代美術家 舘鼻則孝 メッセージ江戸東京きらりプロジェクトのコンセプトである “Old meets New”。東京には、江戸、明治、大正、昭和、平成、令和の時代にまで続く、数多くの「老舗」が存在しています。そして、そこにはさまざまな技、文化、伝統が息づいている。そうした東京の魅力を国内外に伝えたいという思いからスタートしたのが本プロジェクトになります。今回、その活動の一環として開催される『江戸東京リシンク展』に、私は、作家としてだけでなく、展覧会ディレクターとしても参画しています。私はこれまで“Rethink”という言葉を冠した展覧会をいくつか開催してきましたが、本プロジェクトのコンセプトである“Old meets New”と“Rethink”という概念は多くの共通点を有していると考えています。“Rethink”が意味するところを簡略化して言うなら、途切れることなく続く日本の伝統、あるいは文化を、現代においてそのまま再現するのではなく、現代的な意味を加えて表現するということです。そのため、私の作品はすべて、日本のこれまでの歴史、文化があってこそ、成立しているとも言えます。その点において、“Old meets New”と“Rethink”は同義であり、だからこそ、これまで数多くの伝統工芸、伝統芸能とコラボレーションする形で、過去と現在をつなぐ活動をしてきたのです。時代は変わっても変わるべきでないもの、時代が変わるからこそ変わるべきものを見極め、伝統を次の100年に残していくために、今、私たちが何をなすべきか。伝統をどう現代的な意味づけをして打ち出していくか。今回の展覧会は、東京の魅力を伝える場であるとともに、私たち自身がリシンクするための機会でもあるのです。■舘鼻則孝(たてはな のりたか)プロフィール1985年、東京都生まれ。東京藝術大学美術学部工芸科染織専攻卒。卒業制作として発表したヒールレスシューズは、花魁の高下駄から着想を得た作品として、レディー・ガガが愛用していることでも知られている。現在は現代美術家として、国内外の展覧会へ参加する他、伝統工芸士との創作活動にも精力的に取り組んでいる。作品は、ニューヨークのメトロポリタン美術館やロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館などに永久収蔵されている。<「江戸東京リシンク展」展示物一覧>■舘鼻則孝 × 江戸うちわ・江戸扇子 伊場仙ひとつの絵の中に一対の要素を内包した《Duality Painting》という、舘鼻則孝氏の絵画シリーズの延長線上の作品として制作された江戸扇子。左右に向いた蛇腹状の面を活かして絵図を表現し、異なったモチーフを1枚の扇子に表している。また、「大満月うちわ」と呼ばれる江戸うちわに描かれた満月の図案は、本作のために描き下ろされた新作。江戸うちわは、1本の竹を裂いて仕立てられており、その緻密な手仕事には扇子同様に工芸的な魅力が詰まっている。■舘鼻則孝 × 江戸刷毛・東京手植ブラシ宇野刷毛ブラシ製作所現代では量産を目的として機械化された工程が多い中、手植えにこだわったブラシや刷毛を作り続ける宇野刷毛ブラシ製作所。舘鼻則孝氏とのコラボレーションでは、古くから職人に愛用されてきた「左官ブラシ」を絵画作品の仕上げに転用することで新たな作品が誕生した。画面上で左官ブラシを引くことによって生じる、縞状の痕跡を意匠として活かすことを意図した技法研究がなされ、絵画の世界では筆致と呼ばれる筆遣いとして画面に刻まれている。本作に用いられた左官ブラシには、弾力性のある馬の毛が使われており、最も長いものでは横幅60センチのものも特別に製作された。■舘鼻則孝 × 江戸組子 建松繊細な組子細工を活かした多様なものづくりを得意とする建松とのコラボレーション作品では、組子細工による伝統的な幾何学文様と舘鼻則孝氏がアクリル絵の具で描く雷雲のモチーフがレイヤーとなって表現されている。「桜亀甲」「二重麻の葉」「桔梗亀甲」「雪型亀甲」──上から順に並ぶ文様が表現しているのは「春夏秋冬」。それらの中でも麻の葉や桔梗というモチーフには、魔除けの意味があり、舘鼻氏が描く「雷雲」も同様の意味を持つことから、それぞれの文様同士がリンクしている。■舘鼻則孝 × 新江戸染 丸久商店注染と呼ばれる伝統的な染色技法で染め上げられた《Heel-less Shoes》のアウトソールには、舘鼻則孝氏のシグネチャーでもある雷雲の意匠が施されている。作品の背の高さを活かした上下に広がる図案には、注染による特徴的な「ぼかし」が施されており、職人による技法的なこだわりと舘鼻氏による意匠化へのこだわりが重なり合うことで成立している作品。1枚の型紙にもかかわらず、多くの鮮やかな色彩で同時に染色することが可能な技法の特性を活かした内容となっている。■舘鼻則孝 × 和太鼓 宮本卯之助商店雷鳴を神仏の来臨に擬えて、雷神の持つ雷鼓を表した作品。玩具太鼓と呼ばれる4.5寸の小さな太鼓を活用して制作された。宮本卯之助商店の職人が制作した太鼓に舘鼻則孝氏のアトリエで彩色を施して完成させた。本作に使用されている太鼓は、皮を張る前、乾燥させる工程で歪んでしまったり、割れてしまったことで、製品にすることが叶わなかった昭和50年代のもの。飾り結びには、龍工房の正絹製の組紐が用いられている。■舘鼻則孝 × 東京くみひも 龍工房本作のために新たに考案された組み方で組まれた正絹製の「角紐」は、表と裏で色が異なる。これは、江戸の粋な美意識とも言える着物の羽裏から着想を得たもので、一見モノトーンに見える作品の差し色として豊かな表情を生んでいる。背面に施された飾り結びは、「吉祥結び」と呼ばれ、良いことが起こる兆しの象徴として古くから扱われてきた。60ミリのピッチで正確に「結び」を入れることで、立体的なテクスチャーを与え、それらが集合することで現れる表情は作品の重要なアクセントとなり、「藤四ツ組」で組まれた丸紐に入った屈曲した差し色のラインが抑揚ある見え方を演出している。■舘鼻則孝 × 金唐革紙 金唐紙研究所[特別協力]本展では、特別協力という形で参画した金唐紙研究所によって制作された金唐革紙を用いて、舘鼻則孝氏が完成させた《Heel-less Shoes》。「金唐革紙」は、江戸時代にヨーロッパから渡ってきた「金唐革」と呼ばれる装飾革を見た日本人が、和紙を使って模したことで生まれた。しかし、明治期以降、海外に輸出されるほどの人気を博したが、次第に需要は減少し、昭和中頃には、製造技術も途絶えてしまったという。本展の会場となった旧岩崎邸庭園の洋館内装にも用いられており、それらの復元に尽力したのが、1985年に金唐紙研究所を設立した、国選定保存技術保持者の上田尚氏です。<「江戸東京リシンク展」に出展する伝統産業事業者一覧>■江戸うちわ・江戸扇子 伊場仙(えどうちわ / えどせんす・いばせん)天正18年(1590年) 創業。400年以上の歴史を誇る団扇と扇子の製作販売を行う老舗。江戸後期には、初代歌川豊国、歌川国芳、歌川広重といった著名な浮世絵師を起用した団扇が人気を博した。江戸団扇は一本の竹を割いて仕立てるのが特徴であり、江戸扇子は太めの骨で骨数が少なく折り幅が広いことが特徴である。■江戸刷毛・東京手植ブラシ 宇野刷毛ブラシ製作所(えどはけ / とうきょうてうえぶらし・うのはけぶらしせいさくしょ)大正6年(1917年) 創業。刷毛づくりで培われた技術をもとに刷毛・ブラシの製作をてがけている。中でも天然毛は毛質を見極めることから始まり、動物や植物など特性を踏まえ様々な用途に対応している。特に職人の手植えによる耐久性の高い洋服ブラシなどは好評である。■江戸組子 建松(えどくみこ・たてまつ)1982年、江戸川区にて創業。「組子細工」の端緒は、平安時代に生まれた日本建築の建具であり、釘を一切使うことなく、小さな木片を手作業で組み合わせてさまざまな模様を編み出すことができる。伝統的な組子細工の模様は、桜や麻の葉、雪など日本の自然をモチーフにしたものが多く、豊作や長寿など人々の願いが込められている。■新江戸染 丸久商店(しんえどぞめ・まるきゅうしょうてん)明治32年、日本橋堀留町にて創業した注染製品の問屋。注染は主に浴衣や手拭に使用されてきた染色技法であり、創業以来、さまざまな柄や図案を産み出し、日本の芸事、季節のお祭りに彩りを添えている。■和太鼓 宮本卯之助商店(わだいこ・みやもとうのすけしょうてん)文久元年(1861年)、太鼓店として創業。太鼓・神輿の製造・販売を中心に事業を拡大。創業以来、宮本卯之助商店は祭と伝統芸能の保存と発展を使命とし、祭の持つ人々を繋げる力、世界に誇れる伝統芸能という日本の佳き伝統の継承に貢献している。■東京くみひも 龍工房(とうきょうくみひも・りゅうこうぼう)1963 年に創業以来、組紐にあった糸づくり、染色・デザイン・組みまでを一貫して行う都内で唯一の工房。伝統的な組紐だけでなく、先代から受け継がれてきた技術とノウハウから組紐を進化させ、2019年に日本で開催されたラグビーワールドカップでは、メダルリボン・参加記念敷布を、耐久性と伸縮性を重視した純国産シルクの組布で製作した。■金唐革紙 金唐紙研究所[特別協力](きんからかわし・きんからかみけんきゅうじょ)江戸時代にヨーロッパから渡ってきた、金唐革と呼ばれる装飾革を和紙を用いて日本国内で模索することから始まった金唐紙の復元に従事する研究所。重要文化財「旧岩崎家住宅洋館」や、重要文化財「旧日本郵船小樽支店」などの修復工事に携わっている。<開催概要>『江戸東京リシンク展 -旧岩崎邸庭園でみる匠の技と現代アートの融合-』3月1日(金)~10日(日)9:00~17:00(入園は16:30まで)会場:重要文化財 旧岩崎邸庭園入園料:一般 400円/65歳以上 200円※小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料『江戸東京リシンク展』リンク:「江戸東京きらりプロジェクト」オフィシャルサイト:
2024年03月01日旧岩崎邸庭園では、3月1日(金)から「江戸東京リシンク展-旧岩崎邸庭園でみる匠の技と現代アートの融合-」を開催します。江戸東京の伝統に根差した技術や産品などを新しい視点から磨き上げ、世界へと発信していく「江戸東京きらりプロジェクト」では、「現代アート×江戸東京きらりプロジェクト」により、江戸東京の伝統ある技や老舗の産品といった「東京の宝物」の新たな価値を伝える展覧会イベントを令和2年度から実施しています。今年度は、旧岩崎邸庭園を会場として、アーティスト舘鼻則孝(たてはなのりたか)氏のディレクションによる「江戸東京リシンク展」を開催し、本プロジェクトのモデル事業者の技と現代アートを融合させた舘鼻氏による新作の発表・展示を行います。また、展覧会開催期間には、江戸東京の伝統を今に受け継ぐ職人を講師としてお迎えし、その工芸の歴史等について説明を受けた後、実際に体験するワークショップも実施します。旧岩崎邸庭園オリジナルエコバッグ(非売品)のお土産付き!皆様のご参加をお待ちしております。「江戸東京リシンク展」開催概要開催期間2024年3月1日(金)~3月10日(日)9時00分~17時00分(最終入園16時30分)会場旧岩崎邸庭園(台東区池之端1-3-45)入園料旧岩崎邸庭園への入園にあたり以下の入園料が必要となります。一般:400円65歳以上:200円※小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料参加事業者伊場仙(江戸団扇・江戸扇子)宇野刷毛ブラシ製作所(江戸刷毛・東京手植ブラシ)宮本卯之助商店(和太鼓)龍工房(江戸東京組紐)建松(江戸組子)丸久商店(注染製品)ホームページ【江戸東京リシンク展】伝統産業×現代アートのコラボレーション作品を重要文化財・旧岩崎邸庭園で一般公開 | 江戸東京きらりプロジェクト : ワークショップ開催概要(1)ゆび組紐ワークショップ日本に古くから伝わる伝統工芸品「組紐」の製作体験では、組み台で生産するようになった以前から用いられてきた技法の指で組む、組紐体験を行います。 出来上がったものはブレスレットとしてその場でお持ち帰りいただけます。 当日にレクチャーする組み方を覚えていただければ専用の道具は使わずにお客様のご自宅でも簡単に制作が可能ですので、是非ご参加ください。実施日程2024年3月2日(土) 各回定員8名※中学生以上の方が対象です。1回目:9:30~10:302回目:10:45~11:453回目:13:00~14:004回目:14:30~15:30参加費3,000円(入園料別途)参加事業者龍工房(江戸東京組紐)会場旧岩崎邸庭園サービスセンター2F・レクチャールーム(2)組子コースター作りワークショップ書院造りを基調とする旧岩崎邸庭園内の和館には、菱の意匠が随所に見られます。 床の間の書院欄間に見られる松川菱もそのひとつ。 欄間や障子などの建具の装飾に使われてきた組子細工のコースターの製作体験ができます。 デザインは、伝統的な麻の葉模様で、パーツを糊付けして組んで頂きます。 組子職人による組子のお話を聞き、伝統の技に触れ意味を知りながら、一緒に楽しく製作していきます。実施日程2024年3月3日(日) 各回定員18名※中学生以上の方が対象です。1回目:10:00~11:302回目:13:00~14:30参加費3,000円(入園料別途)参加事業者建松(江戸組子)会場旧岩崎邸庭園サービスセンター2F・レクチャールーム(3)和菓子・日本酒・酒器のトリプリングワークショップ※お申込みは2月21日まで!旧岩崎邸では、かつて岩崎家の人々によってひな人形を飾った節句のお祝いが催されていました。 お雛祭りと春をテーマとした、和菓子と日本酒、日本酒に合う酒器を合わせてお楽しみいただく「トリプリング」体験会を行います。 江戸時代、日本橋魚河岸の屋台で金鍔が評判を呼んだ榮太樓總本鋪のお菓子、慶長元年創業、東京最古の酒舗の豊島屋本店の日本酒、グラスとお酒の新しい楽しみ方を提案する木本硝子のグラス。 各社のこだわりや歴史を聞き、お菓子、お酒、グラスの合わせ方を楽しみながら、春を感じませんか。実施日程2024年3月9日(土) 各回定員25名※20歳以上の方が対象です。酒気帯び運転、飲酒運転は法律で禁止されています。車、バイク、自転車でのご来園は固くお断りします。1回目:13:00~14:002回目:15:00~16:00参加費3,000円(入園料別途)参加事業者榮太樓總本鋪(江戸菓子)木本硝子(江戸硝子・江戸切子)豊島屋本店(日本酒)会場旧岩崎邸庭園サービスセンター2F・レクチャールームお申込みワークショップへのご参加には、お申込みが必要です。お申込みボタンからご希望のプランを選択し、必要事項をご入力の上、お申込みください。※予約サイト「アソビュー!」が開きます。お申込み : 参加特典ご参加の方には、旧岩崎邸庭園オリジナルエコバッグ(非売品)をプレゼントします。旧岩崎邸庭園について国指定重要文化財。三菱財閥創設者岩崎彌太郎の長男で、第3代社長の岩崎久彌の邸宅として、明治29(1896)年に竣工しました。往時は15,000坪の敷地に、20棟以上の建物が立ち並んでいましたが、現在は3分の1の敷地面積となり、ジョサイア・コンドル設計の洋館と撞球室、名棟梁大河喜十郎が手がけた和館大広間の3棟が残っています。所在地東京都台東区池之端1-3-45開園時間9時~17時(最終入園は16時30分)入園料一般:400円65歳以上:200円※小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料アクセス地図 : ・東京メトロ千代田線 湯島駅下車(1番出口)徒歩 約3分・東京メトロ銀座線 上野広小路駅下車(3番出口)徒歩 約10分・都営大江戸線 上野御徒町駅下車(3番出口)徒歩 約10分・JR 御徒町駅下車(北口)徒歩 約15分・京成電鉄 京成上野駅(池之端口)徒歩 約10分※駐車場はございません。問い合わせ先旧岩崎邸庭園サービスセンター電話:03-3823-8340旧岩崎邸庭園公式HP : 旧岩崎邸庭園公式X(旧Twitter) : 都立9庭園公式Instagram : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年02月20日「鈴木敏夫とジブリ展」神奈川展のチケット発売が、2月20日(火)本日スタートした。スタジオジブリ・プロデューサー、鈴木敏夫を通してスタジオジブリの秘密を知ることができる本展覧会。これまで、京都・東京・岩手・福岡・愛媛などを巡回してきた。神奈川展は3月20日(水・祝)~6月18日(火)の期間、横須賀美術館で開催される。本日よりスタートしたチケット販売は、ローソンチケットで独占販売中。本展覧会は事前予約制(日時指定)となっており、各日、空きがある場合のみ、美術館受付で当日券を販売予定だ。「鈴木敏夫とジブリ展」神奈川展は3月20日(水・祝)~6月18日(火)横須賀美術館にて開催。(シネマカフェ編集部)
2024年02月20日ASATEC株式会社(所在地:東京都港区、代表取締役:朝日 恵太)は、屋形船東京都協同組合が開発した『イマーシブお江戸川遊び』の企画・制作を担当し、Appleストア、Googleストアにアプリケーションをリリースしました。2024年3月までは、6社の屋形船で実証運航中。4月以降は隅田川すべての屋形船で楽しめるよう展開していきます。イマーシブお江戸川遊び1イマーシブお江戸川遊びは、隅田川の屋形船に乗船しながら6つのイマーシブ体験を楽しめます。海外の方も体験できるように英語対応しており、観光客に隅田川の江戸時代の文化や歴史を体感いただけます。イマーシブお江戸川遊び2■イマーシブ体験詳細イマーシブ体験(1) 屋形船乗船江戸時代から引き継がれている隅田川の屋形船の乗船が1つ目のイマーシブな体験です。隅田川の屋形船は江戸時代に繁盛しました。当時も今と同じようにお酒や食事をしながら、花火やお花見を楽しんでいたそうです。江戸時代から変わらぬ体験をお楽しみください。イマーシブ体験(2) 江戸っ子 観光ガイド屋形船の移動中は江戸っ子による「観光ガイド」で江戸時代の話し方を楽しむことができ、観光地について知ることができます。案内する場所につくとGPSで乗船中の船の位置情報を取得し、自動的に音声ガイドがながれます。イマーシブ体験(3) 江戸変化江戸変化は、江戸時代に活躍した歴史上の人物や忍者、歌舞伎、侍にARで変身できる体験を楽しめます。歴史上の人物になりながら江戸時代の活躍した人物を学べます。イマーシブお江戸川遊び3イマーシブ体験(4) 江戸タイムスリップ江戸タイムスリップは、江戸時代の隅田川にタイムスリップするイマーシブ体験がまっています。3DCGで復元された約200隻の屋形船とともに当時も楽しまれていた花火やお花見を楽しめます。景色の中には「ハート」が3つ隠されています。全部見つけると恋が叶うかもしれません。イマーシブお江戸川遊び4イマーシブ体験(5) お江戸ショーお江戸ショーは、お台場の360度空一面を活用し、江戸時代の歴史や文化に触れるイマーシブ映像作品です。江戸時代に活躍した浮世絵師の浮世絵がお台場の空一面で動き出し、3DCGで復元された黒船や江戸城がお台場の空間に当時あった場所に出現するところが見どころです。大迫力の音と360度空間映像をお楽しみください。イマーシブお江戸川遊び5イマーシブ体験(6) AirMappingShow EDOAirMappingShow EDO(エアーマッピングショーEDO)は、夜のお台場の空間に、江戸時代を連想させる音と光で奏でる美しい空間演出作品上映します。空間を活用しているので2D映像をみるだけではなく、観覧者との距離感も感じとれる奥行きがある3D作品映像を楽しめます。イマーシブお江戸川遊び6イマーシブお江戸川遊び7 3月までは6社の屋形船で実証運航中です。ご予約はこちらにご連絡ください。イマーシブお江戸川遊びHP: 予約 : ■屋形船東京都協同組合について屋形船東京都協同組合は、平成3年に隅田川沿いの屋形船事業者が集まり結成され、屋形船事業者の組合として、唯一、国土交通省関東運輸局の認可を受けている団体です。その後、屋形船の増加に伴い、江戸川、荒川、深川、港、品川、羽田など多方面にわたり、事業者が拡大してゆきました。屋形船事業者として、東京湾内、河川での安全な航行、利用船客へのサービスの向上、事業者の技術の向上をめざしています。ホームページ: ■ASATEC株式会社についてASATECは、AR・VR・MR技術を活用した様々なソリューションを提供するテクノロジー会社です。管理画面から画像データをアップロードするだけで簡単にwebでARフォトフレームが作れる『webARフォトフレーム』の提供や、現実の世界の空間を活用したリアルメタバースのプラットフォームアプリ『MetaTown』の提供、VRで消火器の使い方が学べる『VR消火訓練PRO』など、AR・VR・MRを活用したあらゆる課題解決のためにプロジェクトの企画から開発・導入、プロモーションまでをワンストップで提供しています。商号 : ASATEC株式会社代表者: 代表取締役 朝日 恵太所在地: 東京都港区東新橋2-7-3 昭和アステック1号館URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年02月15日3月26日から東京藝術大学大学美術館で開催予定の展覧会「大吉原展 江戸アメイヂング」。その公式サイトの内容が、SNSで物議を醸している。「大吉原展」は、江戸幕府公認の遊郭だった吉原をテーマとした展覧会。公式サイトには「江戸のメディア王も、新進気鋭のクリエーターも、最新のエンタメもここから生まれた!」とのキャッチコピーとともに、展示について「美術館が吉原になる!」「桜満開の上野に江戸吉原の美が集結!」と紹介している。さらに吉原について、こういった説明も。《武士であっても刀を預けるしきたりを持ち、洗練された教養や鍛え抜かれた芸事で客をもてなし、夜桜や俄など季節ごとに町をあげて催事を行いました》《約250年続いた江戸吉原は、常に文化発信の中心でもあったのです。3月にだけ桜を植えるなど贅沢に非日常が演出され仕掛けられた虚構の世界だったからこそ、多くの江戸庶民に親しまれ、地方から江戸見物に来た人たちが吉原を訪れました》このように、「大吉原展」ではその様子や、その空間ゆえに発展した文化を知ることができるようだ。江戸文化に触れる、貴重な機会になることは間違いない。一方で、そもそも吉原は女性たちが性的に搾取されていたと指摘されている場所でもある。この展示で講演会を行う、法政大学名誉教授の田中優子氏は、著書の『遊廓と日本人』(講談社現代新書)の冒頭で、《遊廓は二度とこの世に出現すべきではなく、造ることができない場所であり制度である》と述べており、遊女として働く女性が「借金のかた」として自由を奪われていた事実を”人権侵害”と厳しく批判している。しかし、「大吉原展」の公式サイト上では、そのような点に触れている様子はない。また、吉原の風物詩を伝えるコーナーを紹介する際には「エンタメ大好き!」「お江戸吉原は年中イベント三昧」との文言が。また、吉原は「ファッションの最先端」で「イケてる人は吉原にいた」など、華やかな面を強調するコピーライティングが随所になされている。吉原が江戸文化の発祥地であることは確かであるものの、負の側面に一切触れず美しい面のみをフォーカスしている今回のWEBサイトの表現に対しては、“軽薄”だとして批判する声がSNS上で相次いだ。《人身売買や性的搾取という厳然たる側面に一言も触れずに、アートや芸術を標榜する軽薄さが痛々しい》《東京藝術大学美術館の大吉原展”イケてる人は吉原にいた!”という表現に違和感”生れては苦界 死しては浄閑寺“の句の如く人身売買された挙句に捨てられた吉原遊女がどれだけいたことか…だけど見どころにはそんな女性哀史には全く触れず…》《大吉原展のホームページ見たけど、暗い部分綺麗に排除されてて不自然さがすごかった》《「大吉原展」と銘打つなら負の部分も同程度にきっちり紹介すべきでは?「美の集結」だの「エンタメ」だの、軽すぎる。言葉も思想も軽すぎる。何を示そうとしているのか、全く分からん。あかんよ、ほんまに》そこでキャッチコピーに込めた意図や批判への見解などについて「大吉原展」の広報事務局に問い合わせると2月8日20時、担当者から次の回答があった。《本展の開催について、さまざまなご意見をいただいていることから、展覧会の主催者よりご説明申し上げます。本展のテーマである「吉原」という場所は、江戸時代に幕府公認のもとで作られました。この空間はそもそも芸能の空間でしたが、売買春が行われていたことは事実です。同時に、徹底した非日常の空間演出をはじめ、廓言葉の創造、書や和歌俳諧、着物や諸道具の工芸、書籍の出版、日本舞踊、音曲、生け花や茶の湯など、文化の集積地でもありました。その結果、多くの文化人が集い、膨大な絵画や浮世絵、書籍などを生み出す場となりました。本展は、今まで「日本文化」として位置づけられてこなかった「吉原」が生み出した文化を、美術作品を通じて再検証し、江戸文化の記憶として改めて紹介する趣旨で開催を決定いたしました。しかしながら一方で、上述しましたように、本展がテーマとする、花魁を中心とした遊郭「吉原」は、前借金の返済にしばられ、自由意志でやめることのできない遊女たちが支えたものであり、これは人権侵害・女性虐待にほかならず、許されない制度です。本展では、決して繰り返してはならない女性差別の負の歴史をふまえて展示してまいります。》そして、その30分後、同様の声明文が「大吉原展」の公式サイトにアップされた。
2024年02月09日男性が実は秘密にしておきたいこと3選人は誰しも、秘密を持っているものです。彼にも秘密があるかもしれません。今回は、男性が彼女には内緒にしておきたいことについて紹介します。過去の浮気経験浮気をした過去は、自慢のできる話ではありませんよね。浮気した理由があるかもしれませんが、彼女にとっては関係ありませんし、許せることでもないでしょう。浮気にはさまざまなパターンがありますが、バレてしまうと元の信頼関係を取り戻すのは難しいですし、秘密にしておきたい話題のトップです。過去の交際人数交際人数が多いことを彼が隠したいと思っている男性は案外多いのではないでしょうか。彼と付き合う前に、彼女の交際人数よりも多いと思われると、軽い男と見られてしまいます。これでは、付き合うことも難しいかもしれません。お金のこと彼が隠したいことの一つに、貯金や給料などのお金のことがあります。自分の貯金額や給料を彼女に知られたくないと思うのは当然です。自分の給料が彼女よりも低い場合、ショックを受けられるかもしれません。話し合うことも大切秘密の内容によっては、結婚を考える段階で話し合うことが必要です。無理に聞き出すのはNGですが、2人の将来のために必要な話し合いは行いましょう。(Grapps編集部)
2024年01月21日昭和女子大学 (東京都世田谷区:学長 金尾朗) 光葉博物館では、2月2日まで、新春展「源氏物語と江戸の教養」を開催しています。1月31日にはトークイベントを開催し、德川家広客員教授(德川宗家第19代当主)が基調講演を行います。本展では、江戸時代における教養としての源氏物語を見ていきます。展示するのは、日本の古典文学の代表的な作品である源氏物語を描いた絵画や「見立て」として制作された作品のほか、源氏物語の教養化が窺える美術工芸品をはじめ、『庭訓往来』や『女大学』といった江戸時代の教養書、『湖月抄』に代表される源氏物語の注釈書、武家の女性と源氏物語との関係性が見られる『井関隆子日紀』などの資料です。紫式部の代名詞とも言える源氏物語を、「教養」というキーワードから読み解くことで、江戸時代だけでなく現代の「教養」との共通点や相違点に注目してください。■ 新春展「源氏物語と江戸の教養」【期間】2024年1月9日(火)~ 2月2日(金)※土日除く【開館時間】10:00 ~ 17:00【場所】昭和女子大学光葉博物館(東京都世田谷区太子堂1-7-57)【入 館 料】 無料【展 示 物】 源氏物語絵巻(複製)、源氏物語貼交屏風、源氏雲浮世画合 歌川国芳画、源氏物語「末摘花」(伝後京極良経筆、慶應義塾図書館蔵)、源氏双六(東京都立中央図書館特別文庫蔵) など*所蔵の記載が特にないものは、本学所蔵資料です。■ 「源氏物語と江戸の教養」トークイベントⅠ. 学生によるギャラリートーク【日時】1月31日(水)15:15 ~ 15:45【場所】光葉博物館展示室Ⅱ. 特別トークセッション「江戸時代における武家の教養と現代の教養」【基調講演】德川家広・昭和女子大学歴史文化学科客員教授(德川宗家第19代当主)【日時】1月31日(水)16:00 ~ 18:00【場所】8号館6階オーロラホールⅠ、Ⅱともに申込不要、参加費無料。直接会場にお越しください。【共催】昭和女子大学歴史文化学科【問合せ先】昭和女子大学光葉博物館TEL:03-3411 - 5099Mail: koyohaku@swu.ac.jp 詳細は、昭和女子大学光葉博物館ウェブサイトでご確認ください。 本件に関する取材のお申し込み先昭和女子大学広報部03-3411-6597 / kouhou@swu.ac.jp 昭和女子大学ホームページ 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年01月15日「俺の秘密だから…」男が“実は明かしたくない”ことって?誰しも、ほかの人には話したくない秘密があるものです。それは小さな事であったり、親しい友人やパートナーにさえも話せない大きな秘密であることもあります。今回は男性が彼女に対して「実は明かしたくない」3つのことを紹介します。過去の交際経験「『元カノは何人だったの?』と彼女に聞かれて『3人』と嘘をついてしまいました。実際は今の彼女が初めてなんです。彼女にそれを知られたら、きっとショックを受けるだと思い、嘘を言ってしまいました」(27歳/男性)「過去に付き合った人数は彼女に秘密しています。今は落ち着いて堅実な生活を送っていますが、実際は20人以上。若い頃の『遊び人』の一面は知られたくないですね」(30歳/男性)彼女への配慮から、男性はパートナーとの交際履歴を伏せることが多いようです。学生時代の黒歴史エピソード「中学時代、なぜか包帯を身に着けるのがハイファッションアイテムと思っていて、左手に包帯を巻いて学校に行っていた。今考えると…彼女には知られたくないです!」(29歳/男性)思春期の頃の行動や、当時かっこいいと思っていたこと。そんな過去のエピソードを彼女に明かすのは抵抗があるようです。彼女への強い愛情「彼女を思うあまり、スマホの待ち受けは彼女の写真にしていて。3年間もしてるけど、それを彼女に言ったら驚かれるし、言えないです」(26歳/男性)この秘密は、嬉しいと思う女性も多いのではないでしょうか?恥ずかしさからかと思いますが、男性には、どんなときも素直に気持ちを伝えてほしいものですね。大切だからこそ、秘密にしたい男性が彼女に話さない秘密は、驚くべき事実から、笑い話までさまざまです。彼女との関係が大事であるからこそ、秘密を伝えられないのかもしれませんね。(愛カツ編集部)
2024年01月09日すみだ北斎美術館(東京・墨田区)は2024年3月19日(火)から5月26日(日)まで企画展「歌舞音曲鑑 北斎と楽しむ江戸の芸能」を開催いたします。(歌舞音曲鑑 よみ:かぶおんぎょくかがみ)企画展「歌舞音曲鑑」WEBバナー北斎が描いた江戸の芸能をモチーフとした作品を紹介する展覧会です。代表作「冨嶽三十六景」シリーズを発表する約50年前、19歳の葛飾北斎は、勝川春章に入門し、浮世絵師としての活動を始めました。デビュー当時に発表した歌舞伎の役者を描いた錦絵は、残っている数が少なく貴重な作品群です。また、北斎は様々な芸能のお披露目会の招待状として作られたという摺物も多く手がけていますが、絵と文字情報がともに完全な形で残されている作品は多くありません。このほか、芸能にまつわる画題としては、さまざまな踊りを描いた作品もあります。雀踊りや悪玉踊りといったユニークな踊りを描いた作品からは、人間の身体の動きを捉える北斎の確かな筆致がうかがえます。当館初展示の作品も多く展観されます。北斎の多様な画業をお楽しみください。■開催概要展覧会名 : 歌舞音曲鑑(かぶおんぎょくかがみ) 北斎と楽しむ江戸の芸能会期 : 2024年3月19日(火)~5月26日(日) ※前後期で一部展示替えを実施前期 3月19日(火)~4月21日(日)後期 4月23日(火)~5月26日(日)休館日 : 毎週月曜日※開館:4月29日(月・祝)、5月6日(月・振休)休館:4月30日(火)、5月7日(火)会場 : すみだ北斎美術館 3階企画展示室開館時間 : 9:30~17:30 (入館は17:00まで)主催 : 墨田区・すみだ北斎美術館観覧料 : 一般1,000円、高校生・大学生700円、65歳以上700円、中学生300円、障がい者300円、小学生以下無料※全て税込料金ですホームページ: ●観覧日当日に限り、AURORA(常設展示室)、常設展プラスもご覧になれます。●一般以外の料金対象者は年齢等の確認できるものをお持ちください。●障害者手帳をご提示の方は、付添の方1名まで障がい者料金でご覧いただけます。●前売券及び当日観覧券の発売日・販売方法や、各種割引の詳細、団体でのご来館、最新のイベント情報は、すみだ北斎美術館公式ホームページをご覧ください。■主な出品作品葛飾北斎「浮絵元祖東都歌舞岐大芝居之図」すみだ北斎美術館蔵(前期)・初公開の役者絵葛飾北斎「三代目瀬川菊之丞 白拍子」すみだ北斎美術館蔵(後期)・お披露目会の招待状葛飾北斎「座敷舞踊」すみだ北斎美術館蔵(後期)葛飾北斎『踊独稽古』すみだ北斎美術館蔵(通期)葛飾北斎「新板浮絵三芝居顔見世大入之図」すみだ北斎美術館蔵(後期)葛飾北斎『東都勝景一覧』下 境町 すみだ北斎美術館蔵(通期)※1※1 半期で同タイトルの作品に展示替えをします。■関連イベント○スライドトーク「歌舞音曲鑑 北斎と楽しむ江戸の芸能」展の見どころ講師 本展担当学芸員日時 2024年4月6日(土)、5月11日(土) 14:00~14:30(開場13:30)会場 MARUGEN100(講座室)定員 40名(13:30から整理券配布)料金 無料(ただし、企画展観覧券か前売券、または年間パスポートが必要です)○江戸文化体験も予定しています。詳細はHPでお知らせいたします。※本プレスリリースの画像は全図でご掲載ください(部分図のみの使用は不可となります)。※本プレスリリースの画像は記事などで本展をご紹介いただける場合に限りご利用いただけます。本展の広報に関わらない出版物や映像への使用・転載、商業利用はできません。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年12月20日千葉市美術館では、2024年1月6日(土)より、『サムライ、浮世絵師になる!鳥文斎栄之展』が開催される。旗本出身ながら美人画で人気を博した浮世絵師・鳥文斎栄之の画業を、ボストン美術館や大英博物館をはじめとする国内外から集めた錦絵・肉筆画約160点で総覧する、世界初の展覧会だ。長身で楚々とした美人画や豪華な続絵を数多く手掛けた鳥文斎栄之(ちょうぶんさい・えいし/1756~1829)は、もとは第十代将軍徳川家治の御小納戸役として、絵を嗜んだ家治の「絵具方」として仕えた人物。御用絵師狩野栄川院典信に師事した彼は、天明6年(1786)の家治逝去後、本格的に浮世絵師として活動するようになり、やがて武士の身分を離れた。活躍期は浮世絵の黄金期と称される天明~寛政期(1781-1801)で、ライバルは美人画の巨匠・喜多川歌麿。吉原の遊女を艶麗に描いた歌麿に対して、栄之は遊里の女性はもとより、武家や貴族など上流階級の女性風俗を気品高く描いた。また自身も上流階級出身のためか、錦絵、肉筆画ともに純度の高い絵具を使った上質な作品を残している。歌麿に拮抗した人気があったにもかかわらず、栄之が日本であまり知られていない理由のひとつとして、明治時代に多くの作品が海外に流出したために、国内で彼の全貌を知る機会がなくなってしまったことがあげられる。そこで同展では、世界に1点しかない錦絵など貴重な29点が、ボストン美術館や大英博物館から里帰りする。また展覧会の準備段階で発見され新たに屏風に仕立てられた肉筆作品が初公開。その他、3枚続きや5枚続きの豪華な大判錦絵や、上流階級を描いた作品など、他の浮世絵には見られない、栄之ならではの作品を、思う存分楽しむことができる貴重な機会となっている。異色の浮世絵師・鳥文斎栄之の存在は、北斎、歌麿、広重だけではない、バラエティに富んだ浮世絵界の層の厚さを、改めて教えてくれるに違いない。<開催概要>『サムライ、浮世絵師になる!鳥文斎栄之展』会期:2024年1月6日(土)〜3月3日(日)※会期中展示替えあり会場:千葉市美術館時間:10:00~18:00、金土は20:00まで(入場は閉館30分前まで)休室日:2024年1月9日(火)、15日(月)、2月5日(月)、13日(火)※2月5日(月)は休館料金:一般1,500円、大学800円公式サイト:
2023年12月12日特別展「北斎サムライ画伝」が、2023年12月14日(木)から2024年2月25日(日)まで東京のすみだ北斎美術館にて開催される。北斎の“サムライ画”が集結する特別展平安時代末期の平清盛の政権から江戸幕府が倒れるまで、約700年にわたって日本の政権を握っていた“サムライ”。特別展「北斎サムライ画伝」では、浮世絵師の葛飾北斎とその門人による浮世絵作品から、江戸時代の人々が抱いていた侍のイメージにふれることができる。戦乱の世から日常まで展覧会には、戦乱の世の武力の担い手として活躍する姿から、江戸市中を歩く日常の様子まで、さまざまな角度からサムライを捉えた浮世絵が登場。北斎の手による源頼朝の浮世絵や、すみだ北斎美術館で初公開の《美人と弁慶の耳かき》、江戸時代に起こった事件を伝える《仮名手本忠臣蔵 十一段目》といった作品が紹介される。浮世絵と“刀剣そのもの”の見比べもまた会場では、重要文化財《太刀 銘 信房作》をはじめとする刀剣や鑓も展示。描かれたものと実物を見比べて、イメージを膨らませながら北斎の描写力を感じることができる。さらに、北斎が波を描いた代表作《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》と、同じく波の文様を配した《刀 銘 津田越前守助広/延宝九年八月日》など、共通の主題を持つ品々も見どころのひとつだ。【展覧会概要】特別展「北斎サムライ画伝」会期:2023年12月14日(木)~2024年2月25日(日) ※前後期で一部展示替え予定。[前期 12月14日(木)~1月21日(日) / 後期 1月23日(火)~2月25日(日)]会場:すみだ北斎美術館 3階企画展示室、4階企画展示室住所:東京都墨田区亀沢2-7-2開館時間:9:30〜17:30(入館は17:00まで)休館日:月曜日※開館:1月2日(火)・1月3日(水)・1月8日(月・祝)・2月12日(月)※休館:12月29日(金)~1月1日(月・祝)、1月4日(木)、1月9日(火)、2月13日(火)観覧料:一般 1,200円、高校・大学生 900円、65歳以上 900円、中学生 400円、障がい者 400円、小学生以下無料※観覧日当日に限り、「AURORA(常設展示室)」も観覧可能。※前売券及び当日観覧券の発売日・販売方法や、各種割引の詳細、団体での来館、最新のイベント情報は、すみだ北斎美術館公式ホームページを要確認。【問い合わせ先】すみだ北斎美術館TEL:03-6658-8936 (9:30〜17:30 / 休館日のぞく)
2023年11月24日たばこと塩の博物館では、2023年12月2日(土)から2024年1月28日(日)まで、「見て楽し 遊んで楽し 江戸のおもちゃ絵 Part2」展を開催します。江戸から明治にかけて、おもちゃ絵と呼ばれる主に子ども向けの浮世絵が作られていました。おもちゃ絵には、“虫尽くし”や“道具尽くし”といった同じカテゴリーのものを一枚に集めて描いた「物尽くし」、昔話など話の起承転結を一枚の絵にまとめた「物語」、切り抜いたり組み立てたりする現在のペーパークラフトのような「細工物」、絵双六や十六むさしといった「ゲーム」と、大きく4つのジャンルがあります。当館では浮世絵の多彩さ、江戸時代の出版文化の豊かさを伝えるものとしておもちゃ絵に注目しており、2020年度には「見て楽し 遊んで楽し 江戸のおもちゃ絵 Part1」を開催しました。その第二弾となる本展では、会期を二部に分け、合わせて約300点のおもちゃ絵を展示し、その魅力的な世界をご覧いただきます。第一部では、天神様、祭礼、相撲、役者、忠臣蔵などをテーマにしたさまざまなジャンルのおもちゃ絵を展示します。第二部では、児童文学研究者で法政大学名誉教授であったアン・ヘリング氏のコレクションから、ヘリング氏が特に大切にしていた桃太郎関係のおもちゃ絵、猫の絵、組上げ灯籠などを展示します。展示を通して、おもちゃ絵そのものの魅力とともに、早くからおもちゃ絵に注目し、収集してきたヘリング氏についてもご紹介します。Photo.01 見立てうちんぐら 九段目 歌川国芳画 個人蔵手前に切り抜かれたおもちゃ絵が描かれており、当時の人々の日常に溶け込んでいたことが窺えます。■開催概要名称 : 「見て楽し 遊んで楽し 江戸のおもちゃ絵 Part2 」ヨミ : ミテタノシアソンデタノシエドノオモチャエパート2会期 : 2023年12月2日(土)~2024年1月28日(日)第一部:12月2日(土)~12月27日(水)第二部:1月4日(木)~1月28日(日)主催 : たばこと塩の博物館会場 : たばこと塩の博物館 2階特別展示室所在地 : 東京都墨田区横川1-16-3(とうきょうスカイツリー駅から徒歩10分)電話 : 03-3622-8801FAX : 03-3622-8807URL : 入館料 : 大人・大学生:100円/65歳以上の方:50円/小・中・高校生:50円開館時間: 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)休館日 : 月曜日(ただし、1月8日は開館)、12月28日(木)~1月3日(水)、1月9日(火)※やむをえず開館時間や休館日を変更する場合があります。最新の開館情報は、公式X(旧Twitter「@tabashio_museum」)かお電話でご確認ください。■展示作品紹介<第一部〔12月2日(土)~12月27日(水)〕の展示作品>第一部では、天神様、祭礼、相撲、役者、忠臣蔵などをテーマにしたものや、おもちゃ絵を多数出版した版元にスポットを当て、物尽くしや細工物、物語、ゲームなど、さまざまなジャンルのおもちゃ絵約170点を紹介します。【廻り灯籠(細工物)】Photo.02 座敷の廻り灯籠 歌川貞重(国輝)画 たばこと塩の博物館蔵廻り灯籠は、ペーパークラフトのように組み立てた後、内側にロウソクを灯すと、その熱の上昇気流を上部に付けた風車が受けて内側の影絵がゆっくりと動く仕掛けです。この廻り灯籠は、2階が影絵で、1階では踊り騒ぐ宴会が繰り広げられる楽しいもの。2階の芸者の手も動くようになっています。【役者のおもちゃ絵(細工物/衣装つけ)】Photo.03 一世一代中村歌右衛門 歌川豊国画 個人蔵人気役者・三代目中村歌右衛門の衣装つけ。さまざまな演目の衣装に着せ替えることができます。【おもちゃ絵を多数出版した版元の作品(細工物/写し絵)】Photo.04 風流うつしゑ 勝蝶画 個人蔵Photo.05 手遊うつしゑ 勝蝶画 個人蔵おもちゃ絵の出版が特に盛んになるのは、19世紀半ば以降と思われますが、それ以前におもちゃ絵の版元として目立つのは「江崎屋辰蔵(江辰)」です。文政から天保にかけて、写し絵のおもちゃ絵が流行しました。黒い背景に丸枠で小さな絵が描かれているのは、幻灯機のレンズの形に由来しているようです。おもちゃ絵の画面に、覗き台が一緒に描かれているものは、そこに描かれた丸をくり抜いて絵をのぞかせて遊んだのでしょう。対のようにも見えるこの2点は、江崎屋辰蔵が出版したものです。【天神様のおもちゃ絵(物尽くし)】Photo.06 天神尽くし 不明 個人蔵三十六面に区切られた天神尽くし。幼少の頃から晩年の荒ぶる様子まで、さまざまな菅原道真像が描かれています。この作品も江崎屋辰蔵版です。【お面のおもちゃ絵(物尽くし)】Photo.07 新板面つくし 歌川貞房画 アン・ヘリングコレクション能面、七福神、天狗、昔話の主人公、おかめひょっとこなどのお面が並びます。面尽くしもおなじみのおもちゃ絵で、画面を細かく仕切って多数のお面を並べた作品が多いなか、本作では一つ一つのお面が大きく描かれています。この作品も江崎屋辰蔵版です。【仕掛け絵】Photo.08 吹矢の当物 歌川芳藤画 たばこと塩の博物館蔵Photo.08 吹矢の当物 歌川芳藤画 たばこと塩の博物館蔵吹矢で的を射るとお化けが出るという仕掛けのおもちゃ絵です。折変わりや引き抜きで、場面を変えることができるよう工夫されています。この作品は自分で組み立てる細工物ではなく、この状態で売られていたと思われます。【凧屋の仕掛け絵】Photo.09 凧屋の仕掛け絵 歌川芳藤画 個人蔵Photo.09 凧屋の仕掛け絵 歌川芳藤画 個人蔵葦簀張(よしずばり)の凧屋と獅子舞が表裏で描かれているおもちゃ絵です。写真は組み上げた状態ですが、畳むこともできます。後世まで残ることが少ないおもちゃ絵の中で、一部欠けはあるものの、当時のままの形で残った珍しい例です。この作品は自分で組み立てる細工物ではなく、この状態で売られていたと思われます。<第二部〔1月4日(木)~1月28日(日)〕の展示作品>第二部でご紹介する作品は、全て、長年おもちゃ絵を収集されてきたアン・ヘリング氏(法政大学名誉教授/1938-2021)のコレクションから選びました。へリング氏が特に大切にしていた桃太郎に関係する作品をはじめ、猫の絵、組上げ灯籠、双六といったおもちゃ絵約110点を取り上げます。作品と合わせて、早くからおもちゃ絵に着目し、収集してきたヘリング氏についても紹介します。【桃太郎のおもちゃ絵(物語)】Photo.10 昔咄桃太郎 歌川芳幾画 アン・ヘリングコレクションおばあさんが川で洗濯していると桃が流れてくるところ、成長して鬼退治に行くところ、そして帰還まで、桃太郎の物語が一枚の絵に描かれています。【猫のおもちゃ絵】Photo. 11 行水猫のたわむれ 歌川芳藤画 アン・ヘリングコレクション擬人化した猫の絵ですが、着物を脱いだ猫がより猫らしく見える楽しい作品。猫がお湯に入っている絵はほかにも数多く出版されています。Photo. 12 新板ねこの世の中 不明 アン・ヘリングコレクション着物を着た擬人化された猫と、猫らしい猫が混在していて楽しい作品。【金太郎のおもちゃ絵(細工物/衣装つけ)】Photo.13 金太郎 歌川芳艶画 アン・ヘリングコレクション金太郎の衣装つけ。衣装つけは、“姉様尽くし”や役者のものが多く見られますが、幼い子ども向けに、昔話の主人公のものも作られていたことがわかります。【化け物のおもちゃ絵(物尽くし)】Photo.14 新板化物づくし 歌川芳幾画 アン・ヘリングコレクションお化けはおもちゃ絵の題材によく取り上げられます。上から二段目には「悪」の顔をした生き物が二体描かれています。これは、人の心のありようを表す魂で、悪魂(悪玉)に取り憑かれると人は悪行を重ねるという考えによるもの。悪魂もお化けとして取り上げられています。【双六】Photo.15 昔咄赤本寿語禄 歌川芳幾画 アン・ヘリングコレクション花咲爺、分福茶釜、桃太郎、猿蟹合戦、狐の嫁入りなど、昔話のさまざまな場面がマスになっている双六です。【組上げ灯籠】Photo.16 新板一ノ谷合戦坂落之とうろふ組上 歌川豊久画 アン・ヘリングコレクション二枚で鵯越の坂落しで有名な一ノ谷合戦の様子を作り上げるため、人物などは小さく、坂落しの場面も小さすぎてよくわからないのが残念ですが、完成すると楽しいものです。Photo.17 カラープリントによる組上げ見本 制作:トニー・コール 撮影:エス・アンド・ティ フォト■アン・ヘリング氏について■1938年オレゴン州ポートランド生まれ。文楽のアメリカ公演を見て衝撃を受け、ワシントン大学にて日本語を学びます。その後来日し、法政大学で教鞭をとりつつ、日本のおもちゃ絵や児童文学に関する一大コレクションを築きました。ヘリング氏と当館との関わりは、1985年に始まります。「企画展 江戸の遊び絵」(1986年1月4日~2月16日)で、ヘリング氏所蔵のおもちゃ絵を多数展示し、以後、おもちゃ絵に関わる展覧会を開催するたびにヘリング氏の協力を受けてきました。また、当館の1988年度版常設展示室ガイドブック英語版はヘリング氏による翻訳ですし、1999年には、ヘリング氏の紹介がきっかけとなってセップ・リンハルト氏(ウィーン大学教授)とともに特別展「拳の文化史」を開催するなど、長年にわたって当館の協力者でした。今回の「江戸のおもちゃ絵 Part2」展においても、展示に向けての事前調査をヘリング氏と重ねていましたが、2021年、氏は急逝されました。そのため、関係者と相談の上、ヘリング氏のコレクションを一時的にお預かりして、当館で整理することとなりました。本展は、当初、ヘリング氏のコレクションを一部借用展示するという構想でしたが、ヘリング氏のおもちゃ絵コレクションをほぼ全点お預かりしたことにより、第二部(1月4日~1月28日)は、氏のコレクションのみで構成することとしました。第一部・第二部と合わせ、計166点の氏のコレクションを紹介していますが、ヘリング氏が収集したおもちゃ絵は文字通り膨大で多岐にわたるため、本展で紹介できたのはコレクションのごく一部です。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年11月22日東京・原宿にある浮世絵専門の美術館・太田記念美術館で、浮世絵を鑑賞する際の注目ポイントを紹介する展覧会が12月1日(金)から12月24日(日)まで開催される。浮世絵の始まりから終焉まで、その両輪となる版画と肉筆画の優品を有する同館は、様々なテーマで浮世絵をめぐる企画展を開催しているが、今回は浮世絵の見方や鑑賞の仕方を、初歩的な視点からマニアックでディープな視点まで、深掘りして伝授するという試みだ。多くは木版画としてつくられる浮世絵では、浮世絵師の筆遣いももちろん重要だが、さらに板を彫る彫師や、紙に絵具をする摺師たちの卓越したテクニックを知ると、作品をより深く堪能できるという。たとえば、世界で最も有名な浮世絵である葛飾北斎の《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》は、ダイナミックな波の動きをとらえた北斎の観察眼のすごさとともに、それを緻密な線で版におこした彫師の技、舶来の鮮やかな青い絵具、幾枚もの版木を使って紙に摺る摺師のテクニックなど、見どころがいっぱい詰まっている。同展では、この作品を筆頭に、他の北斎作品や広重や歌麿たちの名品を生み出した「ワザ」が詳しく紹介されている。1点1点を深掘りする一方で、複数作を比べて見る深掘りもある。木版画は同じ作品がたくさん存在するが、摺りの早いものと遅いものとを比べてみると、色や形や線など、細かいところに様々な違いがある。摺りによる違いを深掘りすれば、どちらの摺りのほうがより早いものなのか、あるいはより手のこんだものなのかなど、鑑識眼も養われることだろう。マニアックな知識としては、例えば絵の隅にある小さな余白が実は「見当」と呼ばれる摺りの目印だということや、絵の中に記された謎の記号が同じ流派の絵師に受け継がれるマークであるといった気づきもある。ただ見ているだけでは気づかないようなわずかな場所に、浮世絵制作の背景がわかるような手がかりが隠されているのだ。こうした数々の鑑賞の「ツボ」を押さえていくと、浮世絵をもっと深く楽しめるに違いない。そしてこの「ツボ」は、今回展示されていない作品にも応用がきく優れものであることもうれしいところだ。<開催情報>『深堀り!浮世絵の見方』会期:2023年12月1日(金)~12月24日(日)会場:太田記念美術館時間:10:30~17:30(入館は17:00まで)休館日:月曜料金:一般1,000円、大高700円公式サイト:
2023年11月16日KOTORIが、新曲「秘密」のライブ映像を公開した。公開されたのは、10月6日に「秘密」のリリースを記念して行われたスタジオライブの映像で、先週の「トーキョーナイトダイブ」のライブ映像に引き続いての公開となる。「秘密」は、TVアニメ『アンダーニンジャ』(講談社「ヤングマガジン」連載中)のエンディングテーマに起用されており、アニメはTBSにて毎週木曜日、BS11では毎週金曜日の深夜に放送されている。KOTORI「秘密」Studio LiveKOTORI「トーキョーナイトダイブ」Studio LiveSound Mix:Keigo TeramuraDirector & Camera:Kazma Kobayashi(Bearwear, UUWorks)<ライブ情報>KOTORI『会場限定盤Release Tour“Good Luck” Extra』2024年1月22日(月) 東京・Spotify O-WEST開場18:00 / 開演19:00KOTORI『会場限定盤Release Tour“Good Luck” Extra』告知画像■オフィシャル先行受付:11月19日(日) 23:59までチケットはこちら:<ツアー情報>KOTORI 会場限定盤Release Tour“Good Luck”※終了分は割愛11月11日(土) 旭川CASINO DRIVE11月12日(日) 苫小牧ELLCUBE11月22日(水) 郡山#912月1日(金) 高松TOONICE12月2日(土) 高知X-pt.12月4日(月) 心斎橋BRONZE12月14日(木) 静岡UMBER2024年1月9日(火) 神戸太陽と虎2024年1月11日(木) 周南rise2024年1月13日(土) 鹿児島SR HALL2024年1月14日(日) 宮崎LAZARUS2024年1月22日(月) 渋谷Spotify O-WEST ※追加公演/ワンマン2024年1月30日(火) 恵比寿LIQUIDROOM ※ワンマン<配信情報>ニューシングル「秘密」配信リンク:「秘密」MV関連リンク公式サイト:::
2023年11月10日浮世絵以降、最も愛された版画家「世界のムナカタ」の大回顧展。「生誕120年 棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ」をご紹介します。ドキュメンタリー映像に残る、板に額をすりつけるように一心不乱に彫る姿は一度見たら忘れられない。現代を代表する版画家・棟方志功の大回顧展が始まる。故郷・青森、疎開先の富山、芸術活動の中心地・東京と、各地域との関わりを軸に、1956年のヴェネチア・ビエンナーレの大賞受賞作をはじめ、ゴッホに憧れた若き日の油彩画、生涯取り組んだ「倭画(やまとが)」(自作肉筆画の呼称)、名デザイナーの一面が覗く装丁まで「世界のムナカタ」の全容を紹介。子どもの頃から強度の近視で後に左目を失明。わずかに見える右目を頼りに創作を続けた棟方は、「板の声を聞き、板の生命を彫り起こす」という信念から自作の版画を「板画(はんが)」と称した。版木に残る鋸目(のこぎりめ)を生かした墨色の面、丸刀で彫った白い線というスタイルを確立。公共建築の壁画を手がけたことで浮世絵以来、本のように眺めて楽しむものだった版画の可能性を拡大した立役者とも。ドラマや戯曲の主人公として繰り返し演じられ、愛用の眼鏡や彫刻刀が「ムナカタ・モデル」として販売されるなど本人への注目度も高かったよう。幸福な作家人生の秘密はどこに?本物の熱量から感じて。棟方志功《飛神の柵》(とびがみのさく)1968年棟方志功記念館棟方志功《ホイットマン詩集抜粋の柵》「Perfections」》1959年(1961年摺)棟方志功記念館棟方志功《華厳松》1944年躅飛山光徳寺むなかた・しこう1903年、青森県に生まれる。1928年、油画《雑園》で帝展初入選。1932年以降、版画に道を定め、文士や民藝運動のメンバーと交流を深める。1956年、第28回ヴェネチア・ビエンナーレ国際版画大賞受賞。1970年、文化勲章受章。1975年没。撮影:原田忠茂生誕120年 棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー東京都千代田区北の丸公園3‐1開催中~12月3日(日)10時~17時(金・土曜は~20時。入館は閉館の30分前まで)月曜休一般1800円ほかTEL:050・5541・8600(ハローダイヤル)※『anan』2023年10月25日号より。文・松本あかね(by anan編集部)
2023年10月24日幕末から明治末にかけて活躍した浮世絵師・楊洲周延(ようしゅう ちかのぶ/1838-1912)の全体像に迫る展覧会が、10月7日(土)から12月10日(日)まで、東京の町田市立国際版画美術館で開催される。天保9年、高田藩(現・新潟県上越市)江戸詰の藩士の嫡男として誕生した楊洲周延は、若き日より歌川国芳ら歌川派の絵師に師事して画技を身につけた。だが、幕末の戊辰戦争では、江戸の高田藩士が結成した神木隊(しんぼくたい)の隊員として上野戦争に参戦し、さらに旧幕府軍に加わって、土方歳三らとともに函館戦争を戦う動乱の時代を過ごす。本格的に絵師としての活動を開始したのは40歳となる明治10年頃という、異色の経歴をもつ浮世絵師だ。刀を絵筆に持ち替えた周延は、写真や石版画といった新たな印刷技術が台頭するなか、多彩な画題に取り組み、大正元年(1912)に亡くなるまでに描いた浮世絵は約2000点にも及ぶという。明治という激動の時代を浮世絵師として生き抜き、描き尽くしたと言えるのだろう。今回は、明治10年に起こった西南戦争の戦況を伝える「戦争錦絵」の臨場感あふれる描写で絵師としての地盤を固めた初期作品から、東京の名所絵や役者絵、天皇皇后と女官たちを描いた御所絵(ごしょえ)や時事画、そして美人画まで、周延の錦絵、版本、肉筆画が約300点並ぶ大規模な展観となる。なかでも、周延が特に得意とした華やかな美人画が充実しているのが同展の魅力のひとつだ。美人画の大規模な揃物(そろいもの)をはじめ、文明開化による西洋化の流れのなかで描かれた洋装の美人画や、刊行数の減少により衰退しつつあった浮世絵界にあって、敢えて取り組んだ鑑賞性の高い美人画、英字が記された輸出向けと思しき錦絵、さらに江戸回顧の気運のなかで描かれた江戸城大奥の女性像や、江戸時代のファッションを時系列に描いた揃物、その一方で明治という現代を生きる女性像をとらえた揃物など、多彩な切り口の美人画が並ぶ。個々の作品を楽しむとともに、文明開化と江戸懐古のはざまで変化する明治という時代の空気や、当時の人々の息づかいも感じることができる興味深い展覧会となるだろう。<開催情報>『楊洲周延明治を描き尽くした浮世絵師』会期:2023年10月7日(土)〜12月10日(日)※会期中展示替えあり)会場:町田市立国際版画美術館企画展示室1、2)時間: 10:00~17:00、土日祝は17:30まで(入場は閉館30分前まで))休館日:月曜(10月9日は開館)、10月10日(火))料金:一般900円、大高450円)※10月7日(土)、11月3日(金・祝)は入場無料、10月25日(水)、11月22日(水)は65歳以上の方入場無料)公式サイト:
2023年09月20日たばこと塩の博物館では、2023年9月16日(土)から11月12日(日)まで、「芥川龍之介がみた江戸・東京」展を開催します。日本を代表する文豪のひとりである芥川龍之介は、明治25年(1892)に東京市京橋区に生まれ、少年期を東京下町(本所周辺)で過ごしました。大正5年(1916)、東京帝国大学在学中に発表した「鼻」が夏目漱石に評価され文壇に登場、その後数多くの作品を残しました。龍之介が生きた明治20年代から昭和初期にかけては、東京の風景、人々の文化・風習が大きく変わった時代でした。本展では、浮世絵や絵葉書などを多数展示、芥川龍之介の作品と彼の言葉も紹介しながら、“江戸”から“東京”に大きく変わっていく街の様子を伝えます。あわせて、龍之介が愛喫したゴールデンバットをはじめ、龍之介とたばこのエピソード、江戸時代から続いてきた「細刻みたばこをきせるで吸う」形態から紙巻たばこへと大きく変化していった当時のたばこ事情に関しても紹介します。さまざまな資料を通し、芥川龍之介がみたであろう変化していく江戸・東京の姿をご覧いただきます。Photo.01 『芥川龍之介集』より■開催概要名称 : 「芥川龍之介がみた江戸・東京」ヨミ : アクタガワリュウノスケガミタエド・トウキョウ会期 : 2023年9月16日(土)~11月12日(日)主催 : たばこと塩の博物館会場 : たばこと塩の博物館 2階特別展示室所在地 : 東京都墨田区横川 1-16-3(とうきょうスカイツリー駅から徒歩10分)電話 : 03-3622-8801FAX : 03-3622-8807URL : 入館料 : 大人・大学生:100円満65歳以上の方:50円小・中・高校生:50円開館時間: 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)休館日 : 月曜日(ただし、9月18日、10月9日は開館)、9月19日(火)、10月10日(火)※やむをえず開館時間や休館日を変更する場合があります。最新の開館情報は、公式X(旧Twitter 「@tabashio_museum」)かお電話でご確認ください。【展覧会の構成と作品紹介】01 龍之介の生い立ち ~明治期の本所・両国~龍之介は、明治25年(1892)3月1日に東京市京橋区入船町8丁目(現・東京都中央区明石町)に生まれました。生後7ヶ月ごろ、母親が病気になり、母の実家である芥川家に引き取られ、母の兄とその妻、母の姉である伯母に育てられることになりました。芥川家は当時、本所区小泉町15番地にあり、龍之介は18歳になるまで本所・両国周辺で過ごしました。芥川家は代々、江戸城内の茶室を管理し、将軍や大名たちを茶の湯で接待した奥坊主の家柄でした。江戸幕府に仕える家柄、さらに本所・両国という土地柄もあって、龍之介は身近に“江戸的なるもの”を感じながら育ちました。また、養母は通人として知られる細木香以の姪でした。細木香以は幕末から活躍する俳人、商人であり、ここにも“江戸的なるもの”がありました。Photo.02 『本所絵図』 嘉永5年(1852) たばこと塩の博物館蔵龍之介の育った芥川家は、江戸時代から隅田川や回向院の近くにあった。Photo.03 「(東京名所)両国回向院」絵葉書 個人蔵後ろに国技館が見えることから明治42年(1909)以降に撮影されたもの。Photo.04 龍之介の養母の叔父である細木香以の銘が彫られたきせる たばこと塩の博物館蔵【芥川龍之介が愛した「東京」の色 大川(隅田川)】龍之介は大正3年(1914)に発表した「大川の水」という作品で大川=隅田川について述べています。「大川」そしてふるさとの「本所・両国」に対して“江戸的なるもの”を感じつつも、近代化によって変化していった“開化的なるもの”を合わせて感じていたとされています。Photo.05 「東京真画名所図解 向島桜」 井上安治画 たばこと塩の博物館蔵井上安治(1864-1889)が東京の名所を描いた「東京真画名所図解」。本シリーズは、「江戸」から「東京」へと変わりつつある風景を写実的に描いた作品として人気を博した。Photo.06 「東京真画名所図解 待乳山夕景」 井上安治画 たばこと塩の博物館蔵Photo.07 「東京真画名所図解 吾妻橋」 井上安治画 たばこと塩の博物館蔵Photo.08 「東京両国橋開橋の光景」絵葉書 個人蔵明治37年(1904)に鉄橋として架けられた両国橋は、関東大震災でも大きな損傷なく生き残ったが、震災後、他の隅田川橋梁群の復旧工事に合わせて、現在の橋に架け替えられた。Photo.09 「東京名所 隅田川之遊泳」絵葉書 個人蔵大正6年(1917)に水質悪化を理由に禁止されるまで、隅田川は各学校の水練所として知られていた。龍之介もここで水泳を習った。02 学生時代・作家への道 ~龍之介と学校制度~龍之介は、明治30年(1897)に回向院にあった江東小学校附属幼稚園に入園、その後、江東小学校(現・両国小学校)、東京府立第三中学校(現・両国高校)へと進学しました。幼い頃から成績優秀だった龍之介は、帝国大学の予科として位置付けられた第一高等学校に無試験検定(推薦)で入学を許可され、大正2年(1913)、東京帝国大学文科大学英文学科へ進学しました。龍之介が学校教育を受けた明治30年代から大正初期は、江戸時代とは全く異なる戦前の日本の学校制度が整備された時期にあたり、龍之介は近代教育の申し子と言えるような履歴を辿った人物でもあります。龍之介は、大学入学の翌年には菊池寛、久米正雄らと共に同人誌『新思潮』(第3次)を刊行、大正4年(1915)年には代表作の一つとなる「羅生門」を『帝国文学』に発表しました。さらに大正5年(1916)に発表した「鼻」は漱石に絶賛され、芥川龍之介の名が文壇に広まるきっかけとなりました。Photo.10 「東京府立第三中学校」絵葉書 個人蔵Photo.11 「東京帝国大学」絵葉書 個人蔵03 龍之介と大正・昭和という時代芥川龍之介が作家としての名声を得たのは大正時代で、昭和2年(1927)に亡くなるまで、多くの作品を残しました。大正時代は、「大正デモクラシー」という言葉に代表されるように、政治、社会、文化とあらゆる面で変化が起こった時代でもあります。文学界でも、作家たちが複数の派閥に分かれてそれぞれ雑誌を発行するなど、非常に華やかな時代でした。近代化が進む中で、新時代への期待を語る作品もあれば、不安定な時代に退廃的な思想を語る作品、耽美的な作品なども登場しました。そうした中で、龍之介は「江戸」(江戸情緒)と「東京」(近代化)を内包し、その狭間でさまざまな葛藤をした作家といわれています。Photo.12 『煙草と悪魔」』昭和10年(1935) 荻原星文館版 たばこと塩の博物館蔵「煙草と悪魔」は、大正5年(1916)11月に『新思潮』誌上に発表された。Photo.13 「河童」が掲載された『改造』(1927年3月号) たばこと塩の博物館蔵「河童」は晩年の代表作として有名で、龍之介の命日7月24日が「河童忌」と呼ばれるのはこのため。【関東大震災と芥川龍之介】大正12年(1923)9月1日に発生した関東大震災は、東京・神奈川をはじめとする関東一円や伊豆諸島に大きな被害をもたらしました。特に江戸時代以来の中心地である銀座、日本橋、そして現在の台東区、墨田区などの被害は大きく、龍之介が育った東京市本所区(現・墨田区南部)は、火災などの影響で、最大の被害者が出た地域でした。政府は、震災直後から帝都復興院(のちに復興局)を立ち上げ、大規模な復興事業を行い、新たな「帝都・東京」がつくられていきました。大正3年(1914)から田端に住んでいた龍之介のもとには、震災直後から震災に関連した執筆依頼が多くありました。龍之介はその中で、震災と人々の姿を克明に記録するとともに、急激に変化していく東京に感じる違和感を著しました。Photo.14 「吾妻橋の惨状」絵葉書 個人蔵Photo.15 「本所被服廠跡写真」絵葉書 個人蔵Photo.16 『改造 大震災号』(1923年10月)に掲載された 芥川龍之介「地震に際せる感想」 個人蔵震災直後に依頼され、寄稿したもの。04 龍之介とたばこ ~近代たばこ小史~たばこは、日本には16世紀末に伝来し、広がっていきました。江戸時代から明治にかけては「細刻みたばこをきせるで吸う」という独自の喫煙風俗が主流でしたが、幕末から明治にかけて紙巻たばこがもたらされると、喫煙風俗も変化していきました。明治期においては都市部を中心に浸透していった紙巻たばこですが、大正時代末ごろになると、全国的に細刻みたばこの製造量を超え、主役になっていきました。龍之介も愛煙家として知られ、両切の紙巻たばこ「ゴールデンバット」を好んでいたようです。龍之介の作品にはさまざまなたばこが登場し、龍之介とたばこに関するエピソードも数多く残されています。ここでは、当館ならではの切り口として、龍之介とたばこ、たばこ文化の変化について紹介します。Photo.17 ビゴー 『おはよ』 明治16年(1883) たばこと塩の博物館蔵フランス人・ビゴー(1860-1927)による銅版画集。明治初期の日本の職人や風景など、そして喫煙風俗も描かれている。Photo.18 龍之介が愛喫した「ゴールデンバット」(両切紙巻たばこ)と「敷島」(口付紙巻たばこ) たばこと塩の博物館蔵Photo.19 龍之介の作品に登場する「三笠」と「朝日」 たばこと塩の博物館蔵小説「あばばばば」には、たばこ屋で「朝日」を注文したところ、旭日旗の描かれた「三笠」が出されるくだりがある。【芥川龍之介の思い出】昭和2年(1927)7月24日、龍之介は、田端の自室で「ぼんやりとした不安」を動機として服毒自殺し、社会に衝撃を与えました。さまざまな雑誌に、多くの作家が龍之介を追悼する文章を寄せましたが、その中には、龍之介とたばこについて語られるものも多くありました。同じ夏目漱石門弟として交流を重ねた内田百けん〈もんがまえに月〉(1889-1971)も、「湖南の扇」(『鶴』【1935年】に所収)で龍之介がマッチでたばこに火をつけるときの癖に触れた追悼文を寄せており、龍之介とたばこのエピソードが多く残されていることが窺えます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年09月15日昨年行われた京都公演において大きな話題を呼んだ、“チェロの名手”古川展生率いる精鋭チェリスト軍団が横浜にやって来る。「イタリア音楽へ思いを馳せて」と題された今回は、日本を代表する名歌手、市原愛(ソプラノ)&中鉢聡(テノール)をゲストに迎え、ヴェルディ&プッチーニからモリコーネに至るイタリア音楽の名曲をたっぷり披露してくれるというから楽しみだ。チェロの魅力はといえば、その幅広い音域によって、旋律から伴奏までのすべてをカバーするオールマイティな能力だ。その威力を発揮する筆頭が、モリコーネの映画『ニュー・シネマ・パラダイス』からの音楽だろう。チェロアンサンブルのやわらかな響きで楽しむモリコーネの名旋律に期待したい。そしてふたりの歌手をフィーチャーしたオペラ・アリアも要チェックだ。ヴェルディの『椿姫』から「乾杯の歌」&「友よ、さあ飲み明かそう」に、プッチーニの『ジャンニ・スキッキ』から「私のお父さん」。さらには『トゥーランドット』の「誰も寝てはならぬ」などなど、オペラ史上屈指の名曲がチェロアンサンブルをバックに楽しめるのだからたまらない。司会を務める「松本志のぶ」の軽妙なトークとともに楽しむ、とっておきの時間がここにある。クラシック・キャラバン2023 クラシック音楽が世界をつなぐ~輝く未来に向けて~煌めくガラ・コンサート古川展生 produce スーパー・チェロ・アンサンブル~イタリア音楽へ想いを馳せて~9月14日(木)19:00開演横浜みなとみらいホール 小ホール■チケット情報出演古川展生、江口心一、大宮理人、小林幸太郎、佐山裕樹、森山涼介(チェロ)スペシャル・ゲスト市原愛(ソプラノ)、中鉢聡(テノール)、松本志のぶ(司会)曲目(予定)ロッシーニ:歌劇「ウィリアム・テル」序曲ニーノ・ロータ:映画「ゴットファーザー」より“愛のテーマ”久石譲:「おくりびと」メドレーモンティ:チャールダーシュヴェルディ:歌劇「椿姫」より“乾杯の歌”「友よ、さあ飲み明かそう」プッチーニ/歌劇「トゥーランドット」より“誰も寝てはならぬ”バーンスタイン/「ウェスト・サイド・ストーリー」より“トゥナイト” ほか
2023年08月31日展覧会「もしも猫展」が、京都文化博物館にて、2023年9月23日(土・祝)から11月12日(日)まで開催される。名古屋市博物館でも開催された巡回展だ。江戸時代の擬人化表現の面白さに着目人間以外の何かを人間になぞらえることを擬人化と呼ぶ。無類の猫好きとして知られる浮世絵師の歌川国芳は、1841年(天保12)頃より猫を擬人化したり、逆に役者を猫にした作品を次々と発表した。「もしも猫展」では、猫の擬人化作品とそれらを描いた歌川国芳を主軸に、江戸時代の擬人化表現の面白さを紹介する。擬人化表現の魅力を再発見人々を魅了してやまない猫は、江戸時代においても浮世絵をはじめとする作品の題材として好まれていた。また擬人化の対象として、猫だけでなく、人ならぬものである異類や動物たちも、しばしば風刺画や戯画の中に描かれてきた。本展では、そうした擬人化して描いた作品と、擬人化の元となったもののイメージを比較することで、擬人化表現の魅力を再発見。さらに、江戸期から明治期にかけての擬人化作品を紹介し、擬人化することでどのような効能が引き出されるのか探ってゆく。機智に富んだ国芳による猫の擬人化作品1841年(天保12)、歌川国芳による「猫の百面相」という団扇絵が流行。猫を人のように描くのではなく、実在する歌舞伎役者を猫に見立てて描くという趣向は、これまでにない国芳ならではの新機軸となった。会場では、わざわざ団扇の骨から外し今日にまで大事に保管されてきたのであろう《猫の百面相 忠臣蔵》の展示をはじめ、国芳の観察力や機智に富んだ表現力が詰め込まれた「猫の百面相」流行の様相と展開にも光を当てる。このほか、1841年(天保12)より国芳が擬人化猫作品を集中的に描き始めた頃の作例や、山東京山作・歌川国芳画の合巻『朧月猫の草紙』刊行による「おこまものがたり」の継承と後世への影響などについて紹介する。展覧会概要「もしも猫展」会期:2023年9月23日(土・祝)~11月12日(日)会場:京都文化博物館 3階・4階展示室住所:京都府京都市中京区三条高倉開室時間:10:00~18:00(金曜日は19:30まで)※入室はそれぞれ30分前まで休館日:月曜日(ただし10月9日(月・祝)は開館)、10月10日(火)料金:一般 1,600円(1,400円)、大高生 1,000円(800円)、中小生 500円(300円)※( )内は前売券および20名以上の団体料金※未就学児は無料(ただし、要保護者同伴)※学生料金で入場の際は学生証を提示※障がい者手帳などの提示者および付添者1名まで無料※上記料金で2階総合展示と3階フィルムシアターも観覧可(ただし催事により有料の場合あり)※前売券は、 7月23日(日)~9月22日(金)の期間で販売【問い合わせ先】京都文化博物館TEL:075-222-0888
2023年08月03日