チャウ・シンチー監督の最新作となる、ぶっ飛びロマンシング・アドベンチャー『人魚姫』。シンチー監督といえば、見いだした新星女子が軒並み人気女優となっていることから、作品のヒロインはみな“星ガール”と呼ばれている。今回のヒロインに抜擢された新“星ガール”、リン・ユンに注目した。人間の世界と人魚の世界に住む男女の恋を、相変わらずのギャグたっぷりで描く本作。若き実業家リウ(ダン・チャオ)はリゾート開発のため、美しい海を買収し埋め立てるプロジェクトを進めていた。環境破壊のせいで絶滅の危機に瀕していた“人魚族”は幸せな日々を取り戻すため、可憐な人魚シャンシャン(リン・ユン)を人間に変装させ、「リウ暗殺作戦」を計画。しかし、シャンシャンとリウはお互いに惹かれあってしまう。しかも、2人の募る思いとは裏腹に、人魚族と人間たちによる激しいバトルが勃発してしまうのだった――。チャウ・シンチーの作品で、毎回注目される通称“星ガール”。『喜劇王』のセシリア・チャンや『カンフーハッスル』のホアン・シェンイー、本作にも出演している『ミラクル7号』のキティ・チャンなど、無名の新人女優を軒並み人気女優にしてきたシンチー監督のもと、本作でその座を射止めたのは、オーディションで12万人の中から選ばれたリン・ユンだ。黒髪ロングで、華奢で清楚なルックスの彼女は、まさに人々が思い描く“人魚”のイメージにぴったり。しかし、本作ではひどい不細工メイクで登場したり、顔にウニが刺さったりと体当たりの演技を見せる。その一方、ダン・チャオ演じる実業家リウとの禁断のラブロマンスで見せる儚げな表情は、同性から見ても魅力的に映るはず。シンチー監督は、彼女を選んだ理由について「野生動物のようで、未知の可能性を感じたから」と言う。「ヒロイン選びにはたくさんの選択肢がありましたが、リン・ユンのオーディションのときに、彼女だけ他の候補者にはないある種の感覚があり、自分の思い描いたヒロイン像に一致しました。リン・ユンはコメディの才能があり、本作の中でもその演技力が十分に発揮されていると思います」と、その“野性味”ある(?)コメディセンスに太鼓判を押す。本作で華々しいデビューを飾った彼女は、すでに中国「華鼎奨」最優秀新人俳優賞、「ニューヨークアジア映画祭」アジア新人賞を獲得。また1人、新たなスター女優が誕生したといえそうだ。『人魚姫』は2017年1月7日(土)より「2017冬の香港・中国エンターテイメント映画まつり」としてシネマート新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年12月23日ドン・チードルが監督、主演、脚本、製作の4役を務めた『MILES AHEAD/マイルス・デイヴィス 空白の5年間』。このほど、彼が熱演で見せた“マイルス・デイヴィス”のもと、錚々たるミュージシャンが集結したライヴシーンをとらえた、セッション予告映像が解禁となった。本作は、ジャズ・ミュージックの歴史を語るうえで欠かすことのできない巨人、マイルス・デイヴィスを没後25年にして初の映画化。アカデミー賞ノミネート経験を持つ名優ドン・チードルが監督デビューを飾った本作は、クラウド・ファンディングで製作資金を募ってまで実現にこぎつけた、念願のプロジェクトだ。輝かしいマイルスのキャリアの中でも、1970年代後半、5年間の空白期にスポットをあて、愛すべきカリスマの破天荒な人生に迫っていく。しかし、ありがちな伝記映画とは一線を画し、クライムアクションのようなテイストあり、ラブストーリーありとエンターテインメント性に富み、過去と現実が入り交じり、時系列を飛び越えてマイルスの音楽と共に躍動する本作。まさに映画自体で「マイルス・デイヴィスを体現する」ことに重きを置いた作品といえる。その中でも見どころの1つとなるのが、クライマックスのライヴシーン。チードル扮するマイルスを中心に、マイルスの弟子ともいえるハービー・ハンコックやウェイン・ショーターといったベテラン勢から、マイルスの遺伝子を受け継いだロバート・グラスパー、天才女性ベーシストと名高いエスペランサ・スポルティング、『バードマン あるいは無知がもたらす予期せぬ奇跡』のサントラを手掛けたアントニオ・サンチェス、ニュー・ギター・ヒーローといわれるゲイリー・クラーク・Jr.といった次世代を牽引する若きミュージシャンも豪華競演。チードルは、「もしもマイルスがいまも生きていたら、集めただろうなというグループになっているよ。コンサート自体も公開リハーサルのようなすごく自由なスタイルだった。彼の曲は、それぞれが作られた時代を反映していたけれど、時代の先をゆくものも多かった。彼はジャズという言葉も嫌っていて、“ソーシャル・ミュージック”という言葉を好んで使っていたよ」と、熱を込めて語っている。気まぐれで破天荒、ギャングスタ―のようでありながらも、認めた才能を育て、可能性を切り拓くリーダーでもあったマイルス・デイヴィス。常に進化を求め、前に進み続けた彼の魅力のすべてを凝縮した本作を鮮やかに締めくくるライヴを、まずはこちらから確かめてみて。『MILES AHEAD/マイルス・デイヴィス 空白の5年間』は12月23日(金・祝)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年12月08日『少林サッカー』などを手掛けた奇才、チャウ・シンチー監督が手掛ける『人魚姫』。この度、チャウ・シンチー節全開の予告編が到着した。美しい自然が残る香港郊外の海辺・青羅湾。開発計画が進んでいるこの海に住む人魚族は、開発プロジェクトのトップである富豪リウ(ダン・チャオ)の元に、刺客として若く美しい人魚のシャン(リン・ユン)を送り込む。普通の女の子としてリウに近づいていくシャンは、リウの気まぐれでデートに誘われる。最初はそっけない素振りだったリウだが、次第にシャンに魅了されていく。そんな中、人魚族はリウを捕まえることに成功するが、彼らの存在が人間たちにバレてしまう!人魚を研究材料にしようと企む者たちによってボロボロにされる人魚たち…果たして彼らの運命は――?日本で大旋風を巻き起こした『少林サッカー』や、『カンフーハッスル』、『西遊記~はじまりのはじまり~』などを手掛けるシンチー監督が、新作の主人公に選んだのは”若い人魚姫”。罪のない彼女たちの住処を荒らす人間の自分勝手な行動を手厳しく批判しながら、いつものチャウ・シンチー節は健在、随所に大笑いを起こすネタを仕込み、子どもも大人も満足できるファンタジーに仕上げている。本作は、住む世界の違う男女のロマンスを美しく描きながらも、地球環境破壊への警告と未来へのメッセージが込められており、中国のみならず、アジアで歴代興行成績No.1を記録する超特大ヒットとなっている。また人魚姫には、12万人の中からオーディションで選ばれた新人女優リン・ユンが大抜擢されている。このほど到着した予告編では、“ヒロインは必ずブサイク顔で登場させるべし!”というチャウ・シンチーメソッドに則って、新人女優リンが破壊的ルックスで登場!さらにシンチー映画でお馴染みの面々も次々登場し、この映像だけでも面白さが存分に伝わってくる仕上がりとなっている。「人魚vs人間」の戦いは一体どのような結末を迎えるのか…?まずはこちらから、チャウ・シンチー節全開の映像を楽しんでみて。『人魚姫』は1月7日(土)よりシネマート新宿ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)
2016年11月08日『ホテル・ルワンダ』でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、『オーシャンズ』シリーズ、『アイアンマン』シリーズなどでも活躍するドン・チードルが監督・主演・共同脚本・製作の4役を務めた『MILES AHEAD/マイルス・デイヴィス 空白の5年間』。没後25年、ジャズ界の帝王マイルス・デイヴィスを初めて映画化した本作から、予告編映像が解禁となった。1970年代後半のニューヨーク。長らく音楽活動を休止中のマイルス・デイヴィスの自宅に、彼のカムバック記事を書こうとしている音楽記者デイヴが押しかけてくる。しかし体調不良に苦しみ、ドラッグと酒に溺れるマイルスは、創作上のミューズでもあった元妻フランシスとの苦い思い出にもとらわれ、キャリア終焉の危機に瀕していた。やがて、デイヴと行動を共にするうちに、悪辣な音楽プロデューサーに大切なマスターテープを盗まれたマイルスは、怒りに駆られて危険なチェイスに身を投じていく。その行く手に待ち受けるのは破滅か、それとも再起への希望の光なのか…。ジャズ・ミュージックの歴史を語るうえで欠かすことのできない巨人にして、既存のジャンルやスタイルの枠を軽々と打ち破り、革新的なサウンドを創造したマイルス・デイヴィス。ドン・チードルが満を持して監督デビューを飾った本作は、クラウド・ファンディングで製作資金を募ってまで実現にこぎつけた念願のプロジェクト。70年代後半、5年ものキャリア空白期にスポットをあて、史実とフィクションを織り交ぜながら、まさしく偉大なる“帝王”の音楽と人生の本質に迫っていく。このほど、ジャズトランぺッターの日野皓正、現在ジャズピアニストとして活動する大江千里といったミュージシャンからも絶賛のコメントが寄せられた予告編では、マイルスの名曲「So What」をフィーチャー。トランペットの特訓を積み、マイルスの外見、性格、仕種を完璧なまでに体現したドン・チードル迫真の演技を垣間見ることができる。気まぐれ、かつ傲慢で、ユーモアのセンスや危うい狂気をはらみながら、圧倒的な才能とカリスマ性を放った帝王マイルスは、当時、表舞台から姿を消し、隠遁生活を送っていた。そのマイルスの自宅に、ユアン・マクレガー演じる「ローリング・ストーン誌」の記者デイヴが押しかけてくるところから物語は動き始めるのだが…。常に新たな挑戦を試み、音楽の可能性を切り開いたマイルスの、独創的なジャズ・セッションのような波乱に満ちたその人生の一端を、まずはこちらから覗いてみて。『MILES AHEAD/マイルス・デイヴィス 空白の5年間』は12月23日(金・祝)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年10月26日『少林サッカー』『カンフーハッスル』『西遊記 ~はじまりのはじまり~』など、常に奇想天外な爆笑エンターテインメントを届ける香港の奇才チャウ・シンチー監督。その最新作にして、アジア歴代興行収入No.1の超特大ヒットとなった『人魚姫』が、2017年1月7日(土)より「2017冬の香港・中国エンターテイメント映画まつり」として日本公開されることが決定した。美しい自然が残る香港郊外の海辺・青羅湾。若き実業家リウ(ダン・チャオ)は、リゾート開発のため、この自然保護区域を買収し、埋め立てることを決める。環境破壊のせいで絶滅の危機に瀕していた“人魚族”は、幸せな日々を取り戻すため、可憐な人魚シャンシャン(リン・ユン)を人間に変装させ、“刺客”として送り込む「リウ暗殺作戦」を計画。しかし、リウとシャンシャンはお互いに惹かれ合ってしまう。そして2人の募る思いとは裏腹に、人魚族と欲に駆られた者たちによる激しい武力戦に巻き込まれ…。果たして、彼らの運命や、いかに!日本で大旋風を巻き起こした『少林サッカー』や、日本語ボイスキャストに斎藤工が参加した『西遊記 ~はじまりのはじまり~』などで知られるチャウ・シンチーが、次に選んだ主人公は、なんと人魚姫。12万人の中からオーディションで選ばれた新人女優リン・ユンが大抜擢された。罪のない彼女たちの住処を荒らす人間の自分勝手な行動を手厳しく批判し、地球環境破壊への警告と未来へのメッセージを込めながらも、いつものチャウ・シンチー節は健在。大笑いを起こすネタを随所に仕込み、住む世界の違う男女のロマンスを軸に、子どもも大人も満足できるファンタジーに仕上げている。巨大映画市場・中国の歴代興行成績を塗りかえたメガヒットファンタジーが、お正月から日本を笑わせることになりそうだ。『人魚姫』は2017年1月7日(土)より「2017冬の香港・中国エンターテイメント映画まつり」としてシネマート新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年10月25日世界崩壊の危機に送り込まれる史上最強の悪党たち「スーサイド・スクワッド」(自殺部隊)が活躍する『スーサイド・スクワッド』が9月10日(土)に公開される。ウィル・スミス、ジャレッド・レト、マーゴット・ロビーなど豪華キャストと共演しているモデルのカーラ・デルヴィーニュが、UK版「Esquire」誌に役作りについて明かした。人間と魔女の間で揺れる多重人格者の“エンチャントレス”を演じるカーラ。どうやらエンチャントレスは真夜中に森の中を走るというシーンがあるらしく、カーラも役作りで実際にやってみたとのこと。それを聞いた「Esquire」誌のインタビュワーは「え?夜に森の中を裸で歩いたの?」とびっくり。カーラは「森に着くまでは服を着ていたよ。着いてから脱いだの。夏だったから寒くはなかった」とあっけらかんと語った。裸と言えば、同誌でも手で胸を隠しているだけのフルヌードショットを披露しているカーラだが、「モデル業はただの“仕事”って感じで情熱が持てない」とぼやき、ファッション業界に関しては「表面的なもの」と批判。「外側ばかりが注目されて、自分らしくあるということは重要視されない」と言い切る。「とにかく見た目だけが大事な世界」とモデル業には不満なよう。今年、来年と出演作が目白押しのカーラ。女優としての活躍に期待できそうだ。(Hiromi Kaku)
2016年08月05日『ホテル・ルワンダ』のドン・チードル主演最新作「Miles ahead」(原題)が、『MILES AHEADマイルス・デイヴィス空白の5年間』という邦題で、12月23日(金・祝)より日本公開されることが決定した。帝王マイルス・デイヴィス(ドン・チードル)は、1970年後半の5年間、すべてのミュージックシーンから姿を消した。ひとりきり自宅にこもった彼は、慢性の腰痛に悩まされ、ドラッグや鎮痛剤の影響ですさんだ生活を送っていた。そこへしたたかな音楽レポーター、デイヴ・ブレイデン(ユアン・マクレガー)が強引におしかける。それから2日間、ふたりは盗まれたマイルスの最新曲のテープを取り戻すため思わぬ追跡劇に巻き込まれる。もともと気まぐれなマイルスの言動に拍車をかけるのが、元妻であり彼のミューズでもあったフランシス・テイラー(エマヤツィ・コーリナルディ)との破綻した結婚生活の思い出だ。苦悩と絶望から死をも考えたマイルスだが、音楽から救いを見出し、復活への道を模索していく…。ジャズ界に留まらず、すべてのミュージシャンのカリスマとして、いまでも語り継がれるマイルス・デイヴィス。彼の映画化を熱望し、マイルス本人を描いた初の映画を実現させたのは、『ホテル・ルワンダ』でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた実力演技派俳優のドン・チードル。本作で彼は、初監督を務めるほか、共同脚本、制作、そして自ら主演も務める。『アベンジャーズ』シリーズからスティーヴン・ソダーバーグ、ポール・トーマス・アンダーソンといった名だたる監督の作品に出演し、映画以外のテレビシリーズ、舞台俳優としても多様で奥深い役柄を演じ、幅広く活躍しているドン。彼がマイルスに起きた出来事からインスピレーションを得たストーリーは、マイルスの家族からも「最高だ!」と絶賛されているほどだ。ドンは、トランペットの吹き方も限界まで練習し、マイルスのあらゆる時代、あらゆるスタイルの音楽を映画に組み込み、ラストのライブシーンでは実際にマイルスとの共演経験もある、ハービー・ハンコックやウェイン・ショーターに加え、現在のジャズシーンで活躍中のエスペランサ・スポルディング、ゲイリー・クラークJr、アントニオ・サンチェスらが華を添えてる。音楽担当のロバート・グラスパーもまた、マイルスへの敬意を表するに値するサウンドを作り上げており、マイルスが自分の音楽を表現した言葉“ソーシャル・ミュージック”の精神が映画全般に行きわたり、マイルスに思いを馳せることができる幻想的な一作となっているようだ。『MILES AHEADマイルス・デイヴィス 空白の5年間』は12月23日(金・祝)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年07月31日マカオのザ・ヴェネチアン・マカオ内「ヴェネチアン・シアター」にて3月17日(現地時間)、第10回アジア・フィルム・アワードのセレモニーが開催。日本からは『岸辺の旅』の浅野忠信が最優秀助演男優賞、樹木希林が特別功労賞の受賞を果たした。アジア・フィルム・アワードは、アジア映画を対象とした映画賞として2007年よりスタート。2014年より、東京国際映画祭が香港国際映画祭、釜山国際映画祭と共にアジア・フィルム・アワード・アカデミーを創設し、アジアの映画業界と連携し、その年のアジアの映画人を表彰しスポットライトを当てることで、アジア映画ファンの創出や世界へのアジア映画の振興、文化交流を図っている。今年日本からは、最優秀作品賞に『恋人たち』、最優秀監督賞に『海街diary』の是枝裕和、最優秀男優賞に『あん』の永瀬正敏、最優秀女優賞に『海街diary』の綾瀬はるか、最優秀助演女優賞には『GONIN サーガ』の土屋アンナ、『ビューティー・インサイド』の上野樹里、優秀新人賞に『ソロモンの偽証』の藤野涼子などがノミネートされていた。最優秀助演男優賞を受賞した浅野さんは、ジャ・ジャンクー監督のミューズであり『山河ノスタルジア』でも主演を務めるチャオ・タオよりトロフィーを渡され、「この会場にいらっしゃる(アジア各国・地域の)素晴らしい映画人のみなさんと仕事をしたい!その準備はできています!でも撮影現場には日本食を必ず用意してくださいね」と、国際的な仕事への強い意欲を英語でアピールしていた。黒地に深紅模様の着物姿でステージに登壇した樹木さんは、『歩いても歩いても』(第3回AFA最優秀監督賞受賞)、『海街diary』、最新作の『海よりもまだ深く』と数々の作品を共にする是枝監督よりトロフィーを渡され、「今夜の授賞式を素晴らしいものにするために、沢山の人たちが駆けずり回り、心を砕いていました。私がいただいた功労賞はそっくりそのままその方たちに差し上げます。ですが、トロフィーは1個しかないので持って帰ります(笑)」と笑顔でスピーチし、会場にいるアジア各国の映画人より大きな拍手が沸き起こった。ホウ・シャオシェン監督の『黒衣の刺客』が最優秀作品賞含め8部門を受賞したほか、主演男優賞を『インサイダーズ/内部者たち』よりイ・ビョンホンが受賞。10回の節目を迎えるセレモニーにはアジア各国・地域から多くのスターが集まり、盛況のうちに終了した。<第10回アジア・フィルム・アワード受賞結果一覧>最優秀作品賞:『黒衣の刺客』最優秀監督賞:ホウ・シャオシェン『黒衣の刺客』最優秀男優賞:イ・ビョンホン『インサイダーズ/内部者たち』最優秀女優賞:スー・チー『黒衣の刺客』最優秀助演男優賞:浅野忠信『岸辺の旅』最優秀助演女優賞:チョウ・ユン『黒衣の刺客』最優秀新人賞:Jessi LI『Port Of Call』(原題)最優秀脚本賞:ジャ・ジャンクー『山河ノスタルジア』最優秀編集賞:ウィリアム・チョン、CHU Ka Yat、ホイ・ウォン、フィリップ・ユン『Port Of Call』(原題)最優秀撮影賞:リー・ピンビン『黒衣の刺客』最優秀作曲賞:リン・チャン『黒衣の刺客』最優秀衣装デザイン賞:LEE Ji-yeon、シム・ヒョンソップ最優秀美術賞:ホァン・ウェンイン『黒衣の刺客』最優秀視覚効果賞:Prasad SUTAR『Bajirao Mastani』(原題)最優秀音響賞:チュ・シーイ、ドゥー・ドゥージ、ウー・シューヤオ『黒衣の刺客』特別功労賞:樹木希林、ユエン・ウーピンNext Generation Award:ユ・アインHighest-Grossing Asian Film 2015:『モンスター・ハント』(text:cinemacafe.net)
2016年03月18日『レッドクリフ』2部作で世の男性のみならず、女性たちをも魅了したリン・チーリンが主演を務める、“幻になりかけた” 恋愛映画『スイートハート・チョコレート』。3月26日(土)より待望の日本公開が決定した本作から、いまの季節にぴったりな雰囲気のポスタービジュアルと場面写真が一挙に解禁となった。一面の銀世界が広がる北海道・夕張。上海から来た留学生のリンユエはレスキュー隊員の守と出会い、恋に落ちる。それから10年、上海に戻ったリンユエは亡くなった守の遺志を継ぎ、チョコレート店を開く。彼女が一粒一粒心を込めて作るチョコレートは、食べた人をしあわせにすると大人気に。だが、彼女自身は、守が作ってくれた“特別な味”を忘れられず、人生を前に進めることができないでいた。また、守の兄貴分であり、リンユエに想いを寄せていた総一郎も上海に渡り、一番の友人として彼女を見守り続けていた。狂おしいほどにせつない、この大人の恋の行方は…?本作は、2012年の第25回東京国際映画祭「アジアの風」部門にて上映されたものの劇場公開が叶わず、2014年「お蔵出し映画祭」にてグランプリを獲得したことを機に待望の公開が実現した、“幻になりかけた”作品。美しい雪の夕張と上海の街並みを舞台に、10年に渡る一途な想いを優しく描いた日中合作のラブストーリーだ。1人の男性を10年間思い続けるピュアな主人公・リンユエには、『レッドクリフ』や日本のドラマ「月の恋人~Moon Lovers~」などで注目を集めた台湾の人気女優リン・チーリン。守と総一郎という2人の男性の間で揺れ動くヒロインを好演する。また、リンユエが10年越で愛する男・星野守を演じるのは、シンガポール・台湾・中国とアジアで活躍する新星・福地祐介。さらに、リンユエを10年間見守る男・木場総一郎には、ブルース・リーの師匠を描いた香港映画『イップ・マン 序章』などへの出演で海外の評価も高い池内博之が扮している。夕張の町に魅了された上海の気鋭プロデューサー、ミッシェル・ミーが本作を企画、監督は長編デビュー作『月とキャベツ』から最新作『起終点駅 ターミナル』まで、男女の機微とヒューマンドラマに定評がある篠原哲雄。さらに、日本映画音楽の第一人者、久石譲が音楽を担当し、チョコレートのように甘くせつない情感をいっそう盛り上げている。解禁となったポスタービジュアルでは、リン・チーリン演じるリンユエと、彼女を巡る2人の男性との楽しく過ごした青春の一コマが切り取られ、3人の微妙な関係性が表現されている。場面写真からも、透明感あふれるリン・チーリンのせつない感情が伝わってくる。10年の歳月をかけて描かれる、チョコレートのような、ほろ苦くてピュアな大人の純愛物語を楽しみにしていて。『スイートハート・チョコレート』は3月26日(土)よりシネ・リーブル池袋ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月03日ファミリーマートはこのほど、「プレミアムとろっとチーズケーキバウム」を発売した。一部地域は12月1日発売となる。○そのままでも温めても食べられる同商品は、冷やしても温めても食べられる、チルドタイプのバウムクーヘン。そのまま食べれば、しっとりとした食感と、トロっとしたチーズが味わえ、電子レンジで温めると、バウムはジューシーに、チーズはさらにふわっとトロっとした食感になるという。チーズはニュージーランド産のクリームチーズを使用。しっとりと焼き上げたバウムクーヘンをカットして、表面にトロっとしたチーズ生地をのせて焼き色がつかないよう低温で焼き上げた。価格は190円(税込)。東北・関東地方は24日発売。東海・北陸・関西・中国・四国・九州地方・沖縄県では12月1日発売。北海道地区での発売はない。
2015年11月28日ヴェネチア映画祭金獅子賞(グランプリ)に輝いた『悲情城市』などで知られ、世界的な名声を得ている台湾の巨匠、ホウ・シャオシェン監督。2007年に発表した『ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン』から待つこと実に8年、同監督から久々の新作映画が届けられた。その他の画像まず、前作から随分と間があいたことについて聞くと、苦笑まじりにシャオシェン監督はこう明かした。「私自身も8年も新作を撮らないことになるとは思っていませんでした(笑)。映画祭のディレクターや映画賞の審査員など断れない仕事が続き、なかなか作品作りに集中する時間がとれなくて。気づいたらこんなに時間が経っていたというのが間の空いた理由です」今回の『黒衣の刺客』は自身初となる時代劇アクション。この挑戦は以前から考えていたという。「小さいころから武侠映画が好きでよく観ていました。また、藤沢周平など日本の時代小説も好き。そういうこともあって、ずっと思っていたんです。“いつか自分も武任映画というアクションに挑戦できたら”と」物語は8世紀後半の唐の時代が舞台。ある過酷な任務を命じられた暗殺者・インニャンの孤独な戦いと苦悩と葛藤が静謐なタッチで描かれる。注目のアクションもまたしかり。静寂の中で刀の振る音だけが響くような研ぎ澄まされたアクション演出に仕上げられている「派手なワイヤーアクションを使ったりするのはちょっと僕の好みではない。それで今回の映画では日本の時代劇の斬り合うリアルさを取り入れています」その手腕はまたも世界で高く評価されカンヌ映画祭では最優秀監督賞に輝いた。「私の新たな挑戦がどう受け止められるのかわかりませんでした。ですから、この受賞は素直にうれしかったです」主演を務めたのはスー・チー。彼女を主演に迎えるのは3度目になる。「私は映画において何よりも役者が大事だと思っている。スー・チーは何度でも組んでみたいと思わせる女優。今回もインニャンの役そのものになってくれました」また、日本の妻夫木聡と忽那汐里も出演している。「ふたりとも大きな可能性を秘めた役者です。特に忽那はまだ若いのに今回の映画でもすばらしい演技を見せてくれました。今後の成長をすごく期待しています」近年はプロデュースを手掛けるなど、若手育成にも力を入れているホウ監督。60代後半を迎え、今後についてこう語る。「できれば自分の作品作りに専念したいというのが本音。でも、映画界の発展させるためにも自分が次の世代にできることはしないといけない年齢だから、そこは避けられない。その中で極力、自作に力を注ぎたいと思っています」『黒衣の刺客』9月12日(土)より全国ロードショー取材・文・写真:水上賢治
2015年09月10日妻夫木聡、怱那汐里が出演する台湾の巨匠ホウ・シャオシェン(侯孝賢)監督の最新作『黒衣の刺客』の予告編が、このほど公開となった。唐代の中国。13年前に誘拐されたインニャン(スー・チー)が両親の下に戻ってくる。しかし、彼女は道姑(女性の道士)によって完全な暗殺者に育て上げられていた。標的は、暴君のテェン・ジアン(チャン・チェン)だが、彼はかつての許婚であった。インニャンは、任務中に窮地に追い込まれるが、難破した遣唐使船の日本青年(妻夫木聡)に助けられる…。『悲情城市』『フラワーズ・オブ・シャンハイ』『珈琲時光』『百年恋歌』などを手がけた巨匠ホウ・シャオシェン監督が、台湾、中国、日本で5年の歳月をかけて撮影した本作。日本のキャストとして妻夫木聡と怱那汐里が出演を果たし、数奇な運命に翻弄される女刺客を美しく描く本作は、5月に開催された第68回カンヌ国際映画祭にて見事「監督賞」を受賞している。このほど解禁となった予告編では、スー・チー演じる美しい女刺客・インニャンの華麗な姿を始め、「静」と「動」が織り交ぜられた美しいアクションシーンが映し出されている。さらに、美しい景観と静謐な映像美が全編に渡って展開される中、妻夫木さんと忽那さんが出演するシーンも。「かつての許婚が私を殺しにきた」というチャン・チェンのセリフから、孤独な女刺客インニャンの美しくも残酷な運命と本作の世界観を垣間見ることができる。カンヌで「宝石箱のような作品」と称賛を浴びた本作。まずはこの映像から、濃厚で圧倒的な映像美を覗いてみて。『黒衣の刺客』は9月12日(土)より新宿シネマカリテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年08月11日ホウ・シャオシェン監督が、8年ぶりの最新作『黒衣の刺客』を引っさげて来日。3日(月)、都内で記者会見が行われた。『好男好女』、『フラワーズ・オブ・シャンハイ』、『百年恋歌』などに続き、本作で7度目のカンヌ国際映画祭コンペティション部門への出品という偉業を成し遂げているホウ監督。今年行われた第68回カンヌ国際映画祭ではコンペティション部門監督賞を受賞した。この日、本作に出演をしている女優の忽那汐里が、監督へお祝いの花束を持って会場に駆けつけた。5年前ぶりに忽那さんと会った監督は「すっかり綺麗な大人になっていて驚きました。オードリー・ヘップバーンのようになったね!」と再会を喜んでいた。監督は、今回の受賞について「武侠映画なので、みなさんがどのような反応をされるか分かりませんでした。そんな中での受賞だったので、嬉しかったです」と笑顔で話した。唐代の中国。13年前に女道士の下に預けられた隠娘が両親の下に戻ってくる。しかし、彼女は完全な暗殺者に育て上げられていた。標的は、暴君の田李安。彼と隠娘は、かつての許婚であった。運命に翻弄されながらも力強く生きてゆく“女刺客・隠娘”を演じたのは、ホウ監督の“ミューズ”スー・チー。標的となる暴君には、『レッド・クリフ』シリーズのチャン・チェン。窮地に追い込まれた隠娘を助ける日本青年役に妻夫木聡さん、そして忽那さんは、妻夫木さんの妻を演じた。「一番のこだわりは、役者さん」という監督。妻夫木さんを抜擢した理由について「この役は、彼以外考えられなかったです。人を簡単には信じないヒロインの感情を動かすことができるのは、単なる明るさだけではなく、感情の深さも持った人でなければいけなかったんです。スタッフもみんな妻夫木さんを好きになりましたよ!」と妻夫木さんへ熱い信頼を寄せていた。忽那さんも「初めて外国の監督と、お仕事をさせて頂いたのですが、台本のない流動的な現場で妻夫木さんが引っ張っていってくれたことがとても大きかった」と話した。撮影期間5年、総製作費が約13億円という本作。なんと44万フィート分ものフィルムを回したそうだ。その中から必要なところだけ切りとったという監督は、「観る人によって繋がっていないように感じることもあるかもしれませんが、しっかりと向き合って映画を創ったつもりです。急がずにゆっくりと映画を味わって欲しい」と想いを語った。忽那さんも「新しい感覚を味わえ、とても静かで研ぎ澄まされた芯の強いメッセージがある作品です。今の時代を生きる多くの日本の方に理解して頂けたら嬉しいなと思います。」と強い眼差しでアピールした。『黒衣の刺客』は9月12日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年08月03日ジャパンフリトレーは8月10日、「チートス バナナあじ」(税別105円)を全国で期間限定発売する。販売期間は、11月までを予定。「チートス」は、コーン生地のスナック。アニメ映画『ミニオンズ』とコラボレーションし、映画に登場する謎の生物「ミニオン」の大好物であるバナナフレーバーになっている。バナナパウダーとシナモン、やや粗めの塩で味付けした。
2015年07月29日台湾が生んだ巨匠ホウ・シャオシェン(侯孝賢)監督8年ぶりの最新作にして、第68回カンヌ国際映画祭にて「監督賞」を受賞した妻夫木聡の出演作『黒衣の刺客』。その特報映像が、ついに解禁となった。唐代の中国。13年前に誘拐されたインニャン(スー・チー)が、両親の下に戻ってくる。しかし、彼女は道姑(女性の道士)によって完全な暗殺者に育て上げられていた。標的は、暴君のテェン・ジアン(チャン・チェン)。彼はかつての許婚だった。インニャンは任務中に窮地に追い込まれるが、難破した遣唐使船の日本青年(妻夫木聡)に助けられ…。『悲情城市』『フラワーズ・オブ・シャンハイ』『珈琲時光』『百年恋歌』などを手がけたホウ監督が、台湾、中国、さらに日本で5年をかけて撮影した、“女刺客”を描く新感覚の武侠映画。5月に開催された第68回カンヌ国際映画祭では、審査員長のコーエン兄弟を始め、ギレルモ・デル・トロ、グザヴィエ・ドランといった次世代映画界の雄から絶賛され、見事、「監督賞」を受賞した。ついに解禁となった特報では、カンヌ国際映画祭でのホウ監督や主演のスー・チー、チャン・チェン、そして日本から参加した妻夫木さんも揃ったレッドカーペットの輝かしい様子や、2,300人を超える会場でのスタンディングオベーションに感激の面持ちの妻夫木さんらキャストや監督の姿、そして映画の場面写真が組み合わされ、緊張感あふれつつも華やかな仕上がりに。運命に翻弄されながらも力強く生きてゆく女刺客・インニャンには、『百年恋歌』などホウ監督の“ミューズ”であり、『トランスポーター』『西遊記~はじまりのはじまり~』のスー・チーが、アクションに挑戦。標的となる暴君には、『レッド・クリフ』シリーズで知られ、『百年恋歌』に続きホウ監督とタッグを組んだチャン・チェン。さらに、窮地に追い込まれたインニャンを助ける日本人青年役に妻夫木さん、その妻に忽那汐里と、日本人キャストの活躍も見逃せない作品となっている。『黒衣の刺客』は9月12日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月17日きょうご紹介したいのは、お茶の開発・製造販売を行なっているロイヤルブルーティージャパン株式会社・代表取締役社長による『わが社のお茶が1本30万円でも売れる理由――ロイヤルブルーティー成功の秘密』(吉本桂子著、祥伝社)。しかしお茶の会社といっても、同社はちょっと違います。なにしろ、2014年2月に発売開始した『MASA Super premium』というお茶は、本体価格が30万円もするというのですから。それでも、天皇皇后両陛下ご臨席の植樹祭、APEC(アジア太平洋経済協力)横浜、アウン・サン・スー・チー氏来日時の晩餐会などの振る舞い茶に採用され、多くの顧客から支持されているのだとか。ならばそこには、ビジネスに関する重要ななにかが隠されていそうです。第4章「ロイヤルブルーティー式『真善美』ビジネス」にヒントを探してみましょう。■心得1:「採算度外視」もときには必要高級ブランドが利益を度外視して第一級品のオートクチュール(一点ものの高級品)をつくるのは、ブランドビジネスの商品戦略の基本。つまり利益が出ないオートクチュールをあえてつくるのは、それが結果的にブランドの価値を高めるから。ロイヤルブルーティーが1本30万円の高額フラッグシップボトルである『MASA Super premium』をつくったのも、高級ブランドとして認知されるため。飛ぶように売れる商品ではないとわかっていたものの、ブランドイメージを決定づけてくれるからこそ、採算度外視でつくる意味があったというわけです。■心得2:正しい商品を正しく売る先日ご紹介した『カリスマ添乗員が教える 人を虜(とりこ)にする極意』の著者と同じく、本書の著者も、目指すのは「三方よし」だと主張しています。近江商人に根づく、「売り手よし」「買い手よし」「世間よし」という考え方。生産者に正しくお金が行きわたり、製造者も利益を得られる。そして消費者も適正価格で買えて、お茶業界も復活する。それこそが企業理念であり、「まさに真善美(認識上の真、倫理上の善、審美上の美。人間の理想としての普遍妥当な価値の意)の世界」だとしています。■心得3:社長の仕事は「人・もの・金を取捨選択」著者によれば、理想的な社長は、人・もの・金を取捨選択するタイプ。成功している企業経営者にも、このタイプが多いといいます。つまり、集めた人・もの・金から有用なもの、必要なものを取捨選択し、会社の品質管理をするのが社長の仕事だということ。■心得4:期待を裏切らないロイヤルブルーティーのサイトはシンプルなのですが、それもブランド戦略のひとつなのだと著者。どんなにサイトがかっこよくても、中身が伴っていないとお客様を裏切ることになる。それを避けるため、等身大のサイトしかつくらないようにしているということです。ブランドビジネスは、顧客の期待に応えなければならないからこそ、そこは譲れないといいます。重要なのは、これらの考え方が決して特別ではないということ。つまり業種に関わらない基本であり、だからこそさまざまなビジネスに応用できるというわけです。(文/印南敦史)【参考】※吉本桂子(2015)『わが社のお茶が1本30万円でも売れる理由――ロイヤルブルーティー成功の秘密』祥伝社
2015年06月20日24日夜(現地時間)、第68回カンヌ国際映画祭の授賞式が行われ、コンペティション部門の最高賞パルムドールはジャック・オディアール(仏)監督の『ディーパン』(原題)に贈られた。また、日本から妻夫木聡が参加した『黒衣の刺客』の侯孝賢(ホウ・シャオシェン/台湾)監督が、監督賞に輝いた。侯孝賢監督は壇上で、「監督賞をいただけて感激です。作家映画を作るのは決して簡単なことではありませんし、資金を獲得するのも難しいことです。スタッフに感謝します。また主演のスー・チー、チャン・チェン、そして全ての人に感謝いたします」と喜びを語り、会場にいたスー・チーとチャン・チェンも感激の面持ちだった。すでに帰国していた妻夫木さんは「侯孝賢監督の作品に参加できたこと、このような素晴らしい賞を受賞したこと、こんな奇跡的な瞬間に立ち会えたことに幸せを感じています。一期一会の心を忘れず、これからも人や作品に出会えていけたらと思います」とコメントした。日本の是枝裕和監督の『海街diary』は無冠に終わったが、「ある視点」部門では黒沢清監督が『岸辺の旅』で監督賞を受賞した。パルムドール受賞作『ディーパン』(原題)は、スリランカ内戦で全てを失ったタミール族の兵士ディーパンが、偽装家族とフランスで難民として暮らす姿を描く。オディアール監督は『預言者』で2009年にグランプリを受賞しているが、パルムは初となった。下馬評の高かったポール・ソレンティーノ(伊)の『YOUTH』(英題)、ナンニ・モレッティの『MY MOTHER』(私の母)などイタリア勢を破っての受賞に、記者席の一部からはブーイングもあがったが、力強いラブストーリーとなっている。一方、誰もが納得したのが、男優賞の『MEASURE OF A MAN』(英題)で、失業とモラルの狭間で苦悩する男を演じたフランスの人気俳優ヴァンサン・ランドン。ハンガリーの新鋭ラズロ・ネメスがユダヤ人強制収容所を舞台にした『SON OF SAUL』(英題)のグランプリ受賞も、期待通りの結果となった。審査員の1人である女優シエナ・ミラーは「私は観たときに、圧倒されてしまった。映画祭が始まってすぐに観たのに、最後までその強烈さは忘れられなかった」と明かした。女優賞は『CAROL』(英・原題)のルーニー・マーラ(米)、『MON ROI』(原題)のエマニュエル・ベスコ(仏)の同時受賞。メキシコの若手監督ミシェル・フランコがティム・ロス主演で終末医療専門の看護師を描いた『CHRONIC』(原題)が脚本賞に、ヨルゴス・ランティモス(ギリシャ)が独身者が禁じられた近未来をコリン・ファレル主演で描く『THE LOBSTER』(原題)が審査員賞に輝いた。2人は前作がいずれも「ある視点」部門のグランプリを受賞しており、まさにカンヌの申し子となった。全体にフランス勢が圧勝という印象であり、現地のテレビではヴァンサン・ランドンの栄冠が大きく報じられている。(photo / text:Ayako Ishizu)
2015年05月26日第68回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督の『黒衣の刺客』が上映され、妻夫木聡が、主演のスー・チー、チャン・チェンらとカンヌのレッドカーペットに登場した。妻夫木さんにとっては初めてのカンヌで、大勢の記者に囲まれて、少しはにかんだような笑顔を見せていた。映画は唐の時代、高貴な生まれでありながら誘拐され女刺客として育てられたインニャン(スー・チー)が、かつての婚約者である暴君(チャン・チェン)の暗殺を命じられる、というストーリーで、妻夫木さんは彼女を助ける遣唐使船の青年を演じる。記者会見で妻夫木さんは「カンヌに初めて来ましたが、刺激を受けています。カンヌに出品される作品にかかわれて光栄です」と語った。『黒衣の刺客』は『非情城市』などで知られる侯孝賢監督が初めて挑戦した、武侠映画といわれる中国の時代劇アクション。セリフは最小限で、日本の奈良などでロケされたという美しい風景の中で、女刺客の悲しい運命が描かれていく。侯孝賢監督は日本のチャンバラ映画の影響を強く受けており「日本映画の刀の戦いはリアリティがある。そこを取り入れたつもりです」と語った。侯孝賢監督は「妻夫木さんとはずいぶん前に釜山映画祭で知り合い、いつか一緒に仕事をしたいと思っていたので、彼を念頭にこの役は考えていた。次は日本映画を一緒に撮りたい。この映画があたったら、その続編でもいいね」と笑った。妻夫木さんは「僕は一期一会という言葉が好きなんですが、カンヌではそれを痛感しました。映画の力と、そして映画を超えた何かがあるなと実感しています」と笑顔を見せた。(photo / text:Ayako Ishizu)
2015年05月24日紀文食品は3月1日、「チーちく」シリーズの新商品として「ピザ味チーちく」を、東北地区~九州地区で発売する。○人気のピザ「マルゲリータ」をイメージ「チーちく」は、ひと口サイズのちくわの中に、独自の技術でチーズをリング状に巻き込んだロングセラー商品。「ピザ味チーちく」は、チーズとの相性と鮮やかな彩りを生かした「チーちく」シリーズの新商品。人気のピザ「マルゲリータ」をイメージしたシーズニングを練り込んだちくわと濃厚でクリーミーな3種のチーズの組み合わせは、子供から大人まで幅広く楽しめる味わいになっているという。内容量85g(5個入り)で、希望小売価格は240円(税別)。
2015年02月12日三蔵法師、孫悟空、沙悟浄、猪八戒はいかにして出会ったのか!? 『西遊記』の前日譚を描いたアクションエンターテインメント大作『西遊記~はじまりのはじまり~』。中国では公開15日で148億円というスピード記録を打ち立て、2013年の興行成績第1位に輝いた大ヒット作だ。監督を務めた『少林サッカー』『カンフーハッスル』のチャウ・シンチーに直撃!その他の写真1995年に『チャイニーズ・オデッセイ』で孫悟空を演じたこともあるチャウ・シンチー。『西遊記』には並々ならぬ熱意を持っているようだ。「子供の頃から大人になった今もとにかく大好きなんです。ドラマ、映画、小説を読み続けています。作者がどうしてこんなにいろんなアイディアを思いつくのか、不思議でどうしようもなかったです。エピソードゼロ的な話にしたのは、僕がそれを観たかったからですね」。誰もが知る『西遊記』をモチーフにしながらも、猪八戒が美男子だったり、孫悟空がハゲた老人だったり、キャラクター設定から意表をついてくる。「猪八戒は猪なんだけど、人間の姿の時は美男子。孫悟空は身軽で力が強い猿だけど、人間の姿の時は老人。落差を作って驚かせようと思ったんです」と説明。なるほど、凄腕の妖怪ハンターなのに虚弱体質な“空虚王子”など、他のキャラクターも落差たっぷり。奇々怪々なキャラクターたちに注目してほしい。いつもは監督&主演を務めるチャウ・シンチーだが、今回は監督・脚本・製作と裏方に専念。キャスティングは自らの“勘”にまかせたという。「玄奘(後の三蔵法師)役のウェン・ジャンはなんとなく三蔵法師っぽいなと思いました。勘ですね(笑)。玄奘に恋をする段役は、好き嫌いがはっきりしていてストレートなところがスー・チーっぽいなと思いました。彼女の映画はたくさん観てきたので、演技力も美人であることもわかってましたから」。ただし、孫悟空役だけは難航したのだとか。「ホワン・ボーに最初断られたんですよ。“あなたが孫悟空役をやった時の演技を超える自信がない”と。僕は、“たしかに僕を超えることはできないだろうけど、ホアン・ボーらしい孫悟空を演じてくれればいいんだよ”と説得したんです(笑)」。『西遊記~はじまりのはじまり~』11月21日(金)TOHOシネマズ有楽座ほか全国ロードショー文:岡大
2014年11月19日『少林サッカー』『カンフーハッスル』のチャウ・シンチー監督6年ぶりの最新作『西遊記~はじまりのはじまり~』の合同キャンペーンが6つのサイトでスタートし、劇中に登場する妖怪ハンター“虚弱王子”の映像が公開になった。『西遊記~はじまりのはじまり~』特別映像映画は『西遊記』を題材に、三蔵法師、孫悟空、沙悟浄、猪八戒の4人が出会う前のストーリーを描くもの。シンチー監督が製作と脚本も手がけ、後に三蔵法師と名乗ることになる妖怪ハンターの玄奘(げんじょう)を主人公に、“妖怪”として登場する孫悟空、猪八戒、沙悟浄を退治しようと奮闘する姿を描いている。本作には個性豊かなキャラクターが次々に登場するが、“虚弱王子”もそのひとりだ。彼は恐ろしい妖怪に立ち向かうハンターだが、その名の通りに“虚弱”体質で、おばさんがかつぐ神輿に乗って移動し、「むなしい」が口グセだ。しかし、いざ戦いになると意外(!?)にも強いようで、このほど公開された映像では虚弱王子のバトルシーンも見ることができる。『西遊記~はじまりのはじまり~』11月21日(金)TOHOシネマズ有楽座ほか全国ロードショー
2014年11月10日『少林サッカー』『カンフーハッスル』のチャウ・シンチー監督6年ぶりの最新作『西遊記~はじまりのはじまり~』で、山寺宏一(孫悟空役)、ハリセンボン近藤春菜(猪八戒役)と、箕輪はるか(沙悟浄役)が日本語吹替キャストを務めることが発表された。その他の画像本作は『西遊記』を題材に、三蔵法師、孫悟空、沙悟浄、猪八戒の4人が出会う前のストーリーを描くもの。シンチー監督が製作と脚本も手がけ、後に三蔵法師と名乗ることになる妖怪ハンターの玄奘(げんじょう)を主人公に、“妖怪”として登場する孫悟空、猪八戒、沙悟浄を退治しようと奮闘する姿を描いた妖怪娯楽バトルエンターテインメント。日本語吹替キャストには山寺、ハリセンボンのほか、斎藤工(玄奘役)、貫地谷しほり(女妖怪ハンター段役)、茶風林(玄奘の師匠役)、神谷浩史(妖怪ハンター空虚王子役)、羽佐間道夫(妖怪ハンター足じぃ役)、田中真弓(チビ助役)、桜 稲垣早希(スーメイ役)、野沢雅子(花おばさん役)が出演する。本作の孫悟空は、妖怪の中の王だが、500年間幽閉されていたために外見は青白く、禿げた老人となって登場する。山寺は「大好きなチャウ・シンチー作品にまたまた出演させていただき、ありえね~ぐらいうれしい!!」とコメント。巨大なイノシシに変身する豚の妖怪・猪八戒と、半漁半獣と化した水の妖怪・沙悟浄を演じるハリセンボンの近藤と箕輪は、「今流行の妖怪役のお仕事をいただき、とてもうれしいです。頑張ります!」とコメントを寄せている。『西遊記~はじまりのはじまり~』11月21日(金)TOHOシネマズ有楽座ほか全国ロードショー
2014年10月08日22年前に大ヒットしたフジテレビの人気ドラマを中国でリメイクした『101回目のプロポーズ~SAY YES~』主演のリン・チーリンが来日。ウェディングドレス姿で、オリジナル版のドラマに主演し本作にも出演を果たしている武田鉄矢と共に9日、都内で行われた会見に出席した。その他の写真オリジナルドラマは最高視聴率36.7%を記録し、武田が演じる主人公が言う「僕は死にません!」は流行語にもなった。99回お見合いに失敗したサエない男と、かつて結婚直前に婚約者が行方不明になった心の傷を持つ美女のアンバランスな恋が展開する。この日、チーリンが身に着けたウェディングドレスは桂由美のデザインによるもので手刺繍に約6か月を費やして完成したもの。一方の武田は袴姿で、チーリンをエスコートする姿はまるで花嫁の父! 「無念だよ、20年前だったらな…(苦笑)」と絶世の美女を前に年齢差への悔しさをのぞかせる。日本への留学経験を持ち、流暢な日本語を操るチーリンは、会見を通じて全てほぼ完璧な日本語で対応。「ウェディングドレスは着るたびに幸せな気持ちになります。(会場に)入ってきたときは本当の結婚式かと思いました」と満面の笑みを浮かべた。チーリンはオリジナルドラマを「高校生の頃に観た」とのことで、武田の存在は「私のアイドル!」。武田は22年前と同じ星野達郎役で出演しているが「まさか本人が隣に…と信じられませんでした!」と共演の喜びを語った。武田はこの日、チーリンの前で“生”「僕は死にません!」を披露したが、チーリンのあまりの美しさに「申し訳ないけど(22年前の相手役の浅野温子より)こっちの方がいい(苦笑)!」「浅野さん、中国行ったらもっとキレイになっちゃったよ(笑)」と問題発言を連発し、会場は笑いに包まれた。チーリン自身は理想の男性像について「品格があって、一緒に笑ったり泣いたりしてくれる人。大事なのはフィーリング。どんな顔でもピュアな心で優しく来られたらうれしい」と語り、プロポーズに関しても「特にセレモニーは望んでいないです。その後、ふたりで一生歩んでいけることが大事」とシチュエーションや言葉よりも“愛”を熱望。武田は「日本の男は頑張って(チーリンと)ラブロマンスを飛ばしてほしい! タダで帰すには惜しい」と日本男性の奮起に期待していた。『101回目のプロポーズ~SAY YES~』10月19日(土)より公開
2013年10月09日武田鉄矢、浅野温子の出演で人気を博したドラマ『101回目のプロポーズ』を台湾の人気女優リン・チーリンの主演でリメイクした『101回目のプロポーズ ~SAY YES~』が10月19日(土)に日本公開されることが決定した。その他の写真『101回目のプロポーズ』は1991年に放映されたドラマで、主人公・星野達郎がチェロ奏者・矢吹薫に不器用ながらひたむきに愛を伝えるべく奔走する姿を描き、最高視聴率36.7パーセントを記録する大ヒット作品になった。2003年にはチェ・ジウ主演でリメイクされたが、本作は『レッドクリフ』やドラマ『月の恋人~MoonLovers~』でも活躍するリン・チーリンを主演に迎え、フジテレビと中国の制作会社 新麗伝媒(しんれいでんばい)が共同でリメイクしたもの。今年2月に中国で公開され、最終興収30億円を突破、660万人を動員した。本作についてチーリンは「日本のみなさんに深く愛されているドラマということもあり、受け入れて頂けるかどうか不安ではありますが、私なりに一生懸命に『矢吹薫』を演じましたので、是非多くの方に観て頂ければと思っています。公開時には私も日本にお伺いします。みなさんにお会いできるのを楽しみにしています!」とコメント。リメイク版に特別出演している武田は「美しい娘と一途にその娘を恋する男の物語はアジアの人々を結ぶ心の奥の夢の糸かもしれません。このストーリーがアジアの恋人たちのささやかな伝説になることを祈っています。あの叫びの通り、達郎よ、あなたは死なない」とメッセージを寄せている。『101回目のプロポーズ ~SAY YES~』10月19日(土)より全国ロードショー
2013年05月29日前回は、ミャンマー最大の都市「ヤンゴン」について書いた。今回、首都「ネピドー」の話に入る前に、ミャンマーの経済状況について少し触れたい。日本の企業が今、ミャンマーに大挙して押し寄せているのはなぜか? それは、生産地・市場の両面で魅力的だからだ。バングラデシュと並びアジア最安の賃金であると同時に、6,000万人という現在の人口は、経済発展が進めば軽く1億人は超すと言われている。現在、日本政府と大手商社が、ミャンマー近郊のティラワという場所に工業団地の整備を進めている。「日本の企業は、お膳立てが全てそろわないとなかなか動かない」、「日本企業はNATO(Not Action Talk Only)だ」という話を現地で何度も聞いた。実際ティラワに行ってみると、道路整備や水・電気などもまさにこれからという状況だった。ところが、ここに果敢に打って出ているのが中国企業だ。ティラワのすぐ近くに中国の民間企業が自前で縫製工場を建設しているという。韓国企業にしても、「彼らは全財産を処分して、退路を断ってこっちに来ている。だから現地従業員にも強く出るみたいで、評判がよくない。生ぬるい日本企業と全く違う」と、ミャンマーにいる日本人が話していた。ミャンマーは2015年に選挙を控えていて、軍人出身のテイン・セイン大統領は、少しでも経済的成果を出したいという思惑がある。そうでなければ、アウン・サン・スー・チー氏率いる国民民主同盟(NLD)に政権を奪取されるという危惧があるからだ。といっても、日本で思うほど、スーチー氏への支持が高いという印象も受けなかった。なぜだろうか。その答えとして、「スーチー氏の口からは、民主化と自由しか出てこない」とある人が言っていた事が挙げられる。政権を担うことになったとき具体的にどのような政策を打ち出してくるのかが「見えない」、つまり政権運営能力が不明ということだ。だからといって、これまでの軍事政権時代が良かったかといえば、もちろんそうではない。ただ、軍の後ろ盾があるとはいえ、西側諸国との雪解けを進め、経済を前進させた、現テイン・セイン政権のほうが政治的には安定しているという見方もできるのだ。ヤンゴン市内では、現政権が進めた実績ともいえる経済発展の様子も目の当たりにすることもできる。例えば、ヤンゴン市内に数軒あるショッピングセンターの一つに行ってみた。すると、日本では100円均一ショップでお馴染みの「ダイソー」の店舗もあり、また、資生堂などの化粧品、サムスンの大型冷蔵庫、最新のスマートフォンなどが売られている。つまり、一部には、こうした商品を買うことができる富裕層がいるということだ。富裕層の代表ともいえる存在がいわゆる「政商」。軍事政権時代から、政府と癒着して事業を拡大してきた勢力だ。例えば、少し前まで「錬金術」とでも呼びたくなるような実態があったと聞いた。昨年まで、外国から中古車を輸入するには政府の許可が必要で、政府は輸入車の台数を限定して、意図的に高値で取引されるように誘導。200万円で輸入した中古の高級日本車が、2000万円で取引されていたという。台所事情が厳しいミャンマー政府は、政商に輸入権利を与える代わりに、莫大な利益の一部をバックさせて公共事業費に当てていたというわけだ。ただ、国が発展していく中で、国家と資本家の癒着というのは、ミャンマーに限った話ではない。明治政府から国有財産の払い下げを受け、巨万の富を築いた某財閥とも重なる。そうした相手と日本企業が、どのようにビジネスを進めていくのかが大きな課題といえるだろう。さて、ネピドーである。ヤンゴンからは飛行機か自動車で行くことになるが、飛行機は便数が少ないので、自動車で行く人がほとんどだ。ヤンゴンからは、ほぼ直線の高速道路を約6時間すっ飛ばすと到着する。2006年に新首都となったが、遷都の理由は、「占いの結果」、「沿岸部のヤンゴンではアメリカからの軍事攻撃から守れきれないから」などという話を聞いた。一般の旅行者は立ち入りを禁じられていると、某有名旅行ガイドに書いてあったので、入市するときに検問でもあるのだろうかと思ったが、検問所の建物はあったが普通にスルーできた。ネピドー市内に入って驚くのは道の大きさだ。場所によっては片側が5車線くらいある。そして、ポツンポツンと、大型のホテルやショッピングセンターが立っている。何となくアメリカ風な感じがしなくもない。ヤンゴンのシュエダゴンパゴダを模したウッパタサンティパゴダという巨大パゴダが建っている。シュエダゴンパゴダと違い、中に入ることができる。国会議事堂の前の道路は特に車線が広くなって片側10車線もある。この広い道路にはほとんど車が通っておらず、それがまた不気味な印象を与える。噂では非常時にジェット機が離着陸できるようにしたらしい。ミャンマーの役所がネピドーに移転したため、公務員のための宿舎なども用意されていたが、週末だけヤンゴンに帰るという人も少なくないとも聞いた。広い道の両側には、ホテルやショッピング施設の建設が行われていたが、なぜこの街に遷都されたのかは、実際に行ってみてもやはり分からなかった。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年03月12日リン・チーリン、美容整形疑惑に怒り心頭!台湾の人気女優、リン・チーリン(37)が幾度となく報じられる自身の整形疑惑に対し、医師の証明書を公開し整形疑惑を完全否定する行動を起こしたと聯合報が報じている。写真はAmazonよりリン・チーリンの整形疑惑台湾一の美女と称されるチーリン。ここ数年は整形疑惑が幾度も浮上し、メディアの前で否定を繰り返してきた。またもや整形疑惑が浮上した今回は、怒り心頭に達したのか中国版のツイッターに「頬を膨らませ怒った表情の写真」や「整形無しとの医師の診断書」、「弁護士の声明」の3点セットを投稿して抗議した。チーリンは「本当に怒っています。本当の私、本当の鼻、本当の目、本当の胸、本当の心。整形はやっていないし、する必要も無い。」と久々のツイッターに怒りのコメントを掲載している。弁護士の声明文では同様の報道が続きチーリンの名誉を傷つけたら法的手段に訴えるとしている。元の記事を読む
2012年09月30日最新CM発表で台湾のモデル兼女優で、世界的に活躍するリン・チーリン。アジアナンバーワンの美女との声も高く、日本でもさまざまな活動を行っている。そんな彼女だが、突出した美しさゆえか、たびたび美容整形を行っているのでは?という疑惑も浮上してきた。そうした度重なる疑惑報道に、みずからの過去の写真を公開して対抗、疑いの封印を図っているもようだとYes娯楽が伝え、話題となっている。この写真公開は、台湾におけるP&Gの「パンテーン」シャンプー、コンディショナーの最新CM発表でなされたそうで、彼女の小学生時代から現在に至る写真を、過去の回顧フィルムのよううに見せているという。地元台湾では食事が美味しくて一気に太る?チーリンは、この台湾「パンテーン」イメージキャラクターに就任し、今年で8年目となるそうで、今回のCMでは、ナチュラルな美しさを全面に出し、すっぴんのようなごく薄いメイクと純白のドレスという、清楚で可憐なスタイルで臨んでいる。CM発表では、普段グローバルに活動し、各地を飛び回っているため、地元台湾へ帰ると、食べなれた味わいの食事の美味しさに、ついつい食べ過ぎて一気に太ってしまうとも明かしたそうだ。この写真公開で完全に疑惑が払しょくされるかどうかはわからないが、これまでの歩みを見れば納得する向きも増えるかも?元の記事を読む
2012年09月07日リュック・ベッソン監督がビルマ(現ミャンマー)民主化のリーダー、アウン・サン・スー・チー女史の半生を映画化した『The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛』のジャパン・プレミアが6月26日(火)に開催され、ベッソン監督と主演のミシェル・ヨーが舞台挨拶に登壇した。軍幹部に危険視されていることから国民が気軽にその名を呼ぶことができず“The Lady”と呼ばれたスーチー女史。15年にわたって自宅軟禁を強いられた彼女の戦い、家族との絆や悲しい別れ、深い愛を描き出す。ミシェルの来日は『ハムナプトラ3/呪われた皇帝の秘宝』以来4年ぶり。「これは“愛”だけで作った映画です」と語り、「苦労はありましたが、ビルマのみなさんが味わった苦境とは比べものになりません。この映画に参加し、周囲の人々に優しく接すること、良い人間であろうとすることを学ぶことができました。10キロ体重を落とすことは大変でしたが、監督との仕事は喜びであり、最高の自分を引き出していただけたと思います」と笑顔を浮かべた。ミシェルが話し終えると、監督は覚えたての日本語で「ソウデスカー?」と応答し、会場は笑いに包まれた。本作のメガホンを握ることになった経緯について、監督が「ミシェルが脚本を持って僕に“プロポーズ”してくれたんだ」と語ると、すかさずミシェルは監督に求婚のポーズをとって会場を沸かす。当初、ベッソン監督はプロデューサーを務める予定だったそうだが「脚本にあまりに心を揺さぶられて『監督がしたい』と言ったら、心優しいミシェルが『いいですよ』と言ってくれたんだ」とユーモアたっぷりに明かした。バンコクで撮影が行われている最中にスーチー女史の解放が報じられ、ミシェルはスーチー女史の元を訪れた。「飛行機で45分ほどの距離だったので、みんなで行こうということになったんですが、ビザが下りたのが私だけだったんです。自分が4か月間にわたって(映画の中で)生きてきた人物に会えるということで興奮し、ナーバスになっていました。彼女の家は監督が作ったセットと全く同じで、彼女を支えるNLD(国民民主連盟)の人々も映画と同じで、勝手知ったる家に入るようでシュールな気持ちでした。『ハロー』と声を掛けられ、ふり向くと彼女がいたんです。どうしていいか分からない私を彼女は手を広げてギュッと抱きしめてくださいました」と謁見の様子を明かした。その数週間後に監督もスーチー女史と顔を合わせたが、「家も映画と同じで“The Lady”も映画と同じ(笑)。現実と夢を同時に体験してるような気分でした。人生のことや子供たちのこと、あの国の未来について話しましたが、肝心の映画のことで聞きたかったことを聞き忘れてしまいました」と本物のスーチー女史を目の前にした興奮をふり返った。会場には多くの報道陣が訪れており、そのうちのひとりで、ビルマから政治亡命し現在は都内の大学院で学んでいるというジャーナリストが、スーチー女史とビルマの人々へのメッセージを求めると、監督は「私のメッセージは2時間あり、いまから始まります」とこの映画自体がビルマの人々へのメッセージであることを強調。ミシェルも「私たちが伝えたい思いは全て、この映画に込められています」とうなずき、「みなさんのことを決して忘れず、常に関心を持ち続けていきたいと思います。多大な努力が必要ですが、外側からみなさんにスポットライトを当て続けていきたい」と心の内の思いを語り、会場は温かい拍手に包まれた。『The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛』は7月21日(土)より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開。■関連作品:The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛 2012年7月21日より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開© 2011 EuropaCorp - Left Bank Pictures - France 2 Cinema
2012年06月26日アミノコラーゲンの魅力をアピール女優として、トップモデルとして活躍する、アジアNo.1美女の呼び声も高いリン-チーリン。彼女が明治「アミノコラーゲン」の新CMで、なんと自らアカペラの歌声を披露している。この新CMは4月1日から全国オンエアされるもの。CMは、商品テーマソングの「アミコラ、アミコラ、ナンバーワン」というフレーズを歌い、視聴者にアミノコラーゲンを強く印象づける仕上がりとなっている。公式サイトでは、すでに新CMが公開されているほか、メイキング映像も視ることができる。新CM発表会にも可憐に登場新CMのオンエアに先駆け、29日には東京都内でCM発表会が行われ、リン-チーリンも出席。ミロのヴィーナスをイメージしたという、シャーリングも美しいワンショルダーのセクシーな純白ドレスを纏って登場した。アカペラの挑戦はとても緊張したという彼女。いつもと違う私が出ていると思うと、新しいCMにぜひ期待してほしいと語ったそうだ。手軽に摂取できて美容にうれしい「アミノコラーゲン」。その魅力をさらにアピールする彼女の新CMを、商品とともにぜひチェックしよう。元の記事を読む
2012年03月31日デンゼル・ワシントンにアカデミー賞をもたらした『トレーニング デイ』のアントワン・フークア監督が、リチャード・ギア、イーサン・ホーク、ドン・チードルら実力派キャストを迎えて贈る『BROOKLYN’S FINEST(ブルックリンズ・ファイネスト)』(原題)がこの秋公開されることが決定した。物語の舞台となるのは、ブルックリンの犯罪多発地区。自身の内に抱える問題と刑事としての正義の狭間で苦しむ3人の刑事の心の闇を描いたクライム・サスペンスで、北米公開時には初登場2位を飾り、スマッシュヒットを記録した。『正義のゆくえI.C.E.特別捜査官』で正義感の強い捜査官を演じたリチャード・ギアが今回演じるのは、退職目前のベテラン警官・エディ。野望や野心を抱くことなくひたすら無難に過ごしてきた彼が最後の仕事として、最も苦手とする新人教育を任される。熱い思いを持つ若者と自分の警官人生を照らし合わせ、苛立ちと、そしてなぜか焦りを感じている。信仰深く家族想いの麻薬捜査官・サルを演じるのは、『トレーニング デイ』にも出演しているイーサン・ホーク。病弱な妻と子供たちに約束した新居の購入の為、金の工面に奔走していたサルは、麻薬捜査のたびに目にする大金を前に自らの正義に疑問を抱き始める。そして、出世と引き換えに危険な潜入捜査官の任に就くタンゴを演じるのは『ホテル・ルワンダ』、『アイアンマン2』のドン・チードル。なかなか出世を約束しない上司、腐敗が進む警察組織に不満が募る一方で、潜入しているギャングのボスの人間味に魅かれ始める捜査官を熱演する。決して交わるはずのなかった3人の刑事たちだが、ある日起こった、警官による強盗殺人事件をきっかけに、それぞれの“正義”が思わぬ形で交錯することに――。ダンディでクール、そして渋さをにじませる、映画ファンの人気の高い3人の共演とあって、日本でも話題を呼びそう。三者三様の不揃いな正義がぶつかった先に待ち受けていた、衝撃の結末とは――!?『BROOKLYN’S FINEST』(原題)は2010年秋、TOHOシネマズシャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。■関連作品:BROOKLYN’S FINEST (原題) 2010年秋、TOHOシネマズシャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2008 BROOKLYN’S FINEST PRODUCTIONS, INC.
2010年07月21日