セルジュ・ルタンス(SERGE LUTENS)の新作フレグランス「エクランドゥフュメ(ÉCRIN DE FUMÉE)」が、2023年11月21日(火)より順次、東京・銀座のセルジュ・ルタンス G7ほかにて発売予定だ。タバコの葉が織りなす“絢爛と退廃”「エクランドゥフュメ」は、タバコの葉の香りを軸とした新作フレグランスだ。官能的で温かみのあるタバコの葉の香りを軸に、カカオやラム酒のニュアンスを効かせることで、贅沢で甘美でありながら、洗練されたフレグランスに仕上げている。詳細エクランドゥフュメ発売予定日:2023年11月21日(火)より順次取扱店舗:セルジュ・ルタンス G7 ほか、全国の取扱店舗、オンラインサイト価格:50mL 17,710円、100mL 26,950円【問い合わせ先】ザ・ギンザお客様窓口TEL:0120-500-824(平日 10:00〜12:00 / 13:00〜17:00)
2023年09月23日セルジュ・ルタンス(SERGE LUTENS)のフレグランス「ラフィーユドゥベルラン(La fille de Berlin)」が、誕生10周年を記念した限定パッケージで登場。2023年3月21日(火)より、セルジュ・ルタンス G7ほかにて発売される。「ラフィーユドゥベルラン」限定パッケージで登場2013年に登場した「ラフィーユドゥベルラン」は、1920〜30年代ベルリンの街を歩く自由な少女をイメージした、壮麗でスパイシーなバラの香りの香水だ。喜びと絶望に満ちたワイマール時代と、厳格なナチス時代を経験したベルリンの少女を着想源に、ローズとペッパーが激しくまた官能的に交わる香りに仕上げている。ナチス占領下のフランスで生まれたというセルジュ・ルタンスの生い立ちにも結びつくこのフレグランスは、いわば自身の分身とでも言うべきもの。誕生10周年を記念した限定バージョンでは、ルタンス自身の手によるイラストを施したパッケージで用意する。詳細ラフィーユドゥベルラン10周年 リミテッドエディション/ベルリンの少女発売日:2023年3月21日(火)取扱店舗:セルジュ・ルタンス G7、オンラインサイト ほか価格: 50mL 17,710円※数量限定【問い合わせ先】ザ・ギンザお客様窓口TEL:0120-500824
2023年02月24日セルジュ・ルタンス(SERGE LUTENS)から、新作フレグランス「ポワーブルノワール」が登場。2022年10月19日(水)より、伊勢丹新宿店 メンズ館での「サロン ド パルファン 2022」にて先行発売されたのち、11月21日(月)からは順次、資生堂 ザ ストアほかにて発売される。ブラックペッパーの刺激的な香りを軸に「ポワーブルノワール」は、鮮やかに、そしてかすかにスパイシーに香りたつ黒胡椒をイメージした香水だ。刺激的なマダガスカル産ブラックペッパーを軸に、ウッディーなシダーウッドとナツメグを組み合わせ、エレガントな香りにまとめている。力強くも安らぎを湛えた香りを、アール・デコを彷彿とさせるシンプルなボトルに詰め込んだ。詳細ポワーブルノワール発売日:2022年11月21日(月)より順次取扱店舗:資生堂 ザ ストア(東京都中央区銀座7-8-10)、セルジュ・ルタンス公式ECサイト※2022年10月19日(水)から伊勢丹新宿店 メンズ館で開催される「サロン ド パルファン 2022」にて先行発売価格:50mL 14.300円、100mL 22,000円【問い合わせ先】ザ・ギンザお客様窓口TEL:0120-500824
2022年10月16日セルジュ・ルタンス(SERGE LUTENS)の2022年秋コスメ「ハンドアンドボディクレンジングジェル」が、2022年8月3日(水)よりセルジュ・ルタンス G7、ザ・ギンザ 帝国ホテル店ほかで発売予定だ。「水」イメージのハンド&ボディクレンジングジェルセルジュ・ルタンスは、国内では東京・銀座のフラグシップサロン「セルジュ・ルタンス G7」など、限られた店舗でしかゲットできないレアなビューティブランド。そんなセルジュ・ルタンスから「水」をテーマにした「ハンドアンドボディクレンジングジェル」が新登場。2022年6月発売の新作オードパルファムと連動した、3種類の香りがラインナップする。■ローセルジュルタンス/ルタンスの水冷たい水のすがすがしさや、丁寧にアイロンがけされた清潔なリネンなど、日常のシーンを想起させる清らかな香りが特徴。リュクスな仕上がりで、纏うだけで気分を高めてくれそう。■パロルドー/水の言葉「パロルドー/水の言葉」は、香りをもたない水にイマジネーションを膨らませた香り。ミネラル感を感じさせる力強さも持ち合わせながら、ピュアで植物的な印象をもたらしてくれる。■ダンルブルーキぺティーユ/青のきらめき夏の午後の海をイメージし、広大な海へのダイブするような開放感あふれるアロマを叶えている。「ハンドアンドボディクレンジングジェル」は、ハンドウォッシュとしてはもちろん、ボディウォッシュとして全身ケアできる万能アイテム。水を含ませると、ジェル状からふんわりとした泡に変わり、優しく洗い上げてくれる。バスルームいっぱいに広がるリュクスな香りはもちろん、お風呂上りには、肌に優しく残る極上のアロマを楽しむことができる。【詳細】セルジュ・ルタンス「ハンドアンドボディクレンジングジェル」全3種 各240mL 各5,500円発売日:2022年8月3日(水)※予定取扱店舗:・セルジュ・ルタンス G7住所:東京都中央区銀座7-8-10 資生堂 ザ ストア内2階TEL:03-3571-7735(店舗代表)・ザ・ギンザ 帝国ホテル店住所:東京都千代田区内幸町1-1-1 帝国ホテル本館地下アーケード内TEL:03-3503-7971・セルジュ・ルタンス公式オンラインサイト【問い合わせ先】ザ・ギンザお客様窓口TEL:0120-500824
2022年05月21日セルジュ・ルタンス(SERGE LUTENS)の2022年夏フレグランス「ロー(L’EAU)」シリーズのオードパルファムが、2022年6月1日(水)よりセルジュ・ルタンス G7、ザ・ギンザ 帝国ホテル店ほかで発売される。セルジュ・ルタンス「水」がテーマの新フレグランスセルジュ・ルタンスは、資生堂ブランドのクリエイションを担当したアーティスト、セルジュ・ルタンスが手掛けるビューティブランドだ。“化粧品を芸術品にする”をコンセプトにしたフレグランスをはじめ、バリエーション豊富なメイクアップ製品を展開している。国内では東京・銀座のフラグシップサロン「セルジュ・ルタンス G7」など、限られた店舗でしかゲットできないレアアイテムだ。そんなセルジュ・ルタンスから「水」をテーマにした、新しいフレグランスが登場。清らかでミニマムな香りのオードパルファムが3種類ラインナップする。ローセルジュルタンス/ルタンスの水セルジュ・ルタンスの原点ともいえる「ロー(L’EAU)」シリーズを代表する香り。モロッコのアトラス山脈で感じた爽やかな空気や水からインスピレーションを受けたという香りは、約10年もの歳月をかけて作られたもの。冷たい水のすがすがしさや、丁寧にアイロンがけされた清潔なリネンなど、日常のシーンを想起させる清らかな香りが特徴。リュクスな仕上がりで、纏うだけで気分を高めてくれそうだ。パロルドー/水の言葉「パロルドー/水の言葉」は、香りをもたない水にイマジネーションを膨らませたフレグランス。ミネラル感を感じさせる力強さも持ち合わせながら、ピュアで植物的な印象。ダンルブルーキぺティーユ/青のきらめき一方、「ダンルブルーキぺティーユ/青のきらめき」は、夏の午後の海をイメージした香り。広大な海へのダイブするような開放感あふれるアロマを楽しむことができる。【詳細】セルジュ・ルタンス「ロー(L’EAU)」オードパルファム 各100mL 各14,300円発売日:2022年6月1日(水)取扱店舗:・セルジュ・ルタンス G7住所:東京都中央区銀座7-8-10 資生堂 ザ ストア内2階TEL:03-3571-7735(店舗代表)・ザ・ギンザ 帝国ホテル店住所:東京都千代田区内幸町1-1-1 帝国ホテル本館地下アーケード内TEL:03-3503-7971・セルジュ・ルタンス公式オンラインサイト【問い合わせ先】ザ・ギンザお客様窓口TEL:0120-500824
2022年05月21日セルジュ・ルタンス(SERGE LUTENS)の新ファンデーション「スペクトラルランパルパーブル」が、2021年9月21日(火)より資生堂 ザ ストア内フラッグシップストア、ザ・ギンザ 帝国ホテル店にて発売される。セルジュ・ルタンスの新ファンデーションセルジュ・ルタンスは、これまで様々な資生堂ブランドのクリエイションを担当した、フランス生まれのアーティスト、セルジュ・ルタンス自身の名を冠したブランド。“化粧品を芸術品にする”をコンセプトに、ラグジュアリーなフレグランス、メイクアップラインを展開している。今回は、セルジュ・ルタンスの中でも「美のための必需品=ネセセールドゥボーテ」と呼ばれる、“ラグジュアリー・メーキャップの最高傑作”ラインから、新しいファンデーションを提案。ファンデーションは、単に肌を色づけするためではなく、くっきりとした顔立ちをつくるために使うもの。そして、ファンデーションブラシは、陰影と光を生み出すために使いこなすものだと考える、セルジュ・ルタンスの“肌の本当の美しさ”という美学が反映された、特別なリキッドファンデーションとなっている。テクスチャーは、クリーム状でみずみずしく、肌になめらかに溶け込んでくれる。仕上がりはマットなスタイルで、洗練された顔立ちに。カラーは選べる全4色での展開だ。【詳細】セルジュ・ルタンス「スペクトラルランパルパーブル」全4色 各30mL 各14,850円、レフィル 8,250円発売日:2021年9月21日(火)取り扱い店舗:・フラッグシップストア住所:東京都中央区銀座7-8-10 資生堂 ザ ストア2FTEL:03-3571-7735・ザ・ギンザ 帝国ホテル店住所:東京都千代田区内幸町1-1-1帝国ホテル本館地下アーケード内TEL:03-3503-7971
2021年09月24日スキンケアブランド「ザ・ギンザ(THE GINZA)」の日本初の旗艦店、そしてフレグランスとメイクアップのブランド「セルジュ・ルタンス(SERGE LUTENS)」日本初の旗艦店が、2018年11月21日(水)東京・銀座のギンザ清月堂ビルにオープンする。「ザ・ギンザ」とは?「ザ・ギンザ」は、資生堂の子会社で化粧品の開発・企画・販売等を行う株式会社ザ・ギンザによるブランド。スキンケアに特化した「ザ・ギンザ」は、ブティック発のスーパープレステージブランドとして2002年に誕生し、シンプルなステップ、選び抜かれた上質な素材、ストレスフリーのテクスチャーと香りなどにこだわった、化粧水、乳液、洗顔料、美容液などのスキンケアを展開している。これまでSHISEIDO THE STORE や空港免税店など限られた店で展開してきた。「セルジュ・ルタンス」とは?「セルジュ・ルタンス」は、これまで様々な資生堂ブランドのクリエイションを担当した、フランス生まれのアーティスト、セルジュ・ルタンス自身の名を冠したブランド。“化粧品を芸術品にする”をコンセプトにしたフレグランス、メイクアップラインを展開している。これまでは資生堂のSHISEIDO THE STOREや三越伊勢丹系列、空港免税店などを中心に展開してきた。ザ・ギンザ&セルジュ・ルタンス 日本初旗艦店新オープンする店舗は、1Fと2Fが「ザ・ギンザ コスメティックス 銀座」に、地下1Fが「セルジュ・ルタンス 銀座」に、そして地下2Fは「ザ・ギンザ」の価値観を発信する多目的ホール「ザ・ギンザ スペースTHE GINZA SPACE)」となる。「ザ・ギンザ コスメティックス 銀座」エントランスを抜けると、1Fには「ザ・ギンザ」の世界観を体感できる「ザ・ギンザ コスメティックス 銀座」のフロアが広がっている。ブランドロゴを空間デザインとして取り入れ、ランウェイをイメージした通路が長く伸びている。5層レイヤーの什器には、「ザ・ギンザ」のスキンケアアイテムをセット。光に満たされた明るい空間で、商品を試したりすることができる。2Fフロアには、招待制の特別なフロアを設けた。「セルジュ・ルタンス 銀座」「セルジュ・ルタンス」の美意識が色濃く反映した地下1Fフロアは、照明を落とした落ち着きのある雰囲気が広がっている。ショップでは、4つのフレグランスラインとラグジュアリーメイクアップライン「ネセセールドゥボーテ」を取り揃える。多目的ホール「ザ・ギンザ スペース」B2F多目的ホール「ザ・ギンザ スペース」では、アーティストとのコラボレーションによる展示やトークライブ、セミナーなどを企画し、ここにしかないユニーク体験を参加者に提供する予定だ。【詳細】ザ・ギンザ&セルジュ・ルタンス 日本初旗艦店オープン日:2018年11月21日(水)住所:東京都中央区銀座 5-9-15 銀座清月堂ビル営業時間:11:00〜19:00定休日:不定休<フロア構成>地下2F:多目的ホール「ザ・ギンザ スペース地下1F:セルジュ・ルタンス 銀座1F:ザ・ギンザ コスメティックス 銀座2F:ザ・ギンザ コスメティックス 銀座■ザ・ギンザアイテム例・エナジャイジング ローション(化粧水) 200ml 18,000円+税・モイスチャーライジング エマルジョン(乳液) 150g 20,000円+税・ハイブリッド デープロテクター(日中用美容液) 30g 30,000円+税ほか【問い合わせ先】ザ・ギンザお客さま窓口TEL:0120-500824
2018年11月18日東京国立近代美術館フィルムセンターでは、新年最初の上映企画「ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント コレクション」を、2018年1月5日(金)から25日(木)まで開催する。1989年に傘下に収めた映画スタジオのコロンビア・ピクチャーズ エンタテインメントを事業の中心に、現在もなお発展を続けるソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(以下SPE)。本企画は、コロンビア・ピクチャーズとSPEがこれまでに製作あるいは配給した作品のうち、2016年に東京国立近代美術館フィルムセンターに寄贈された作品を上映するものだ。上映作品は全部で17本。デヴィッド・リーン監督『戦場にかける橋』(57)、『アラビアのロレンス 完全版』(62)、マーティン・スコセッシ監督『タクシードライバー』(76)、ロブ・ライナー監督『スタンド・バイ・ミー』(86)、デヴィッド・フィンチャー監督『ドラゴン・タトゥーの女』(11)、レン・ワイズマン監督『トータル・リコール』(12)、ポール・グリーングラス監督『キャプテン・フィリップス』(13)など、50年代の不朽の名作から00年代のヒット作まで、バリエーション豊かなラインナップが上映される。【開催概要】「ソニー・ピ クチャーズ エンタテインメント コレクション」開催期間:2018年1月5日(金)〜1月25日(木)会場:東京国立近代美術館フィルムセンター 大ホール(2階)当日料金:一般 520円/高校・大学生・シニア 310円/小・中学生 100円/障害者(付添者は原則1名まで)、キャンパスメンバーズは無料前売り券:2017年12月13日(水) 10:00より、チケットぴあ(Pコード:557938)にて全上映回の前売券(全席自由席・各100席分)を販売。※販売は各上映の前日23:59まで。※詳しい上映スケジュールは施設公式ウェブサイト(より<上映作品リスト>1.戦場にかける橋(161分、1957年、監:デヴィッド・リーン)2.ナバロンの要塞(156分、1961年、監:J・リー・トンプソン)3.シベールの日曜日(111分、1962年、監・脚:セルジュ・ブールギニョン)4.アラビアのロレンス完全版(227分、1962年、監:デヴィッド・リーン)5.追憶(118分、1973年、監:シドニー・ポラック)6.タクシードライバー(114分、1976年、監:マーティン・スコセッシ)7.クレイマー、クレイマー(105分、1979年、監・脚:ロバート・ベントン)8.スタンド・バイ・ミー(89分、1986年、監:ロブ・ライナー)9.おとなのけんか(80分、2011年、監・脚:ロマン・ポランスキー)10.ドラゴン・タトゥーの女(158分、2011年、監:デヴィッド・フィンチャー)11.トータル・リコール(118分、2012年、監:レン・ワイズマン)12.アフター・アース(100分、2013年、監・脚:M・ナイト・シャマラン)13.ホワイトハウス・ダウン(132分、2013年、監:ローランド・エメリッヒ)14.キャプテン・フィリップス(134分、2013年、監:ポール・グリーングラス)15.ロボコップ(117分、2014年、監:ジョゼ・パジーリャ)16.NY心霊捜査官(118分、2014年、監・脚:スコット・デリクソン)17.イコライザー(132分、2014、監:アントワン・フークア)【問い合わせ先】TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2017年12月10日アーティスト、哲学者、詩人。その肩書きは多く、日本ではとりわけフレグランス ブランドの名前で広く知られるイメージ クリエーター、セルジュ・ルタンス(Serge Lutens)。彼がメイクアップ界でキャリアをスタートさせたのは、1968年に発表された、ディオールのメイクアップライン。革新的なクリエーションで多くの人を圧倒した伝説のコレクションでルタンスはアーティスティック・ディレクターとして開発に従事する。その重責を経て、1980年より資生堂との深い関係はスタート。両者の関係性が深まり行くなか、今から遡ること10年前の2005年。この年、東京は銀座の「HOUSE OF SHISEIDO(ハウス オブ シセイドウ)」では「セルジュ・ルタンス…夢幻の旅の記録」展を開催。それに合わせて、来日したセルジュ・ルタンスと福原義春(資生堂名誉会長)の対談が実現された。企業資料館が発刊する『研究紀要おいでるみん Vol.19』に掲載されている対談の中から、その時の言葉を少しご紹介したい。ふたりは出会った時の感動をこのように述べている。「本当にふたりの人間がお互いに知り合いたいという意思で、非常に心の波が通った一瞬だったのを覚えています」(ルタンス)「僕の方は興味津々じゃなくて、どこに行っても「色彩の神さまルタンス」「マキアージュの神さまルタンスさま」みたいな話。その人が目の前にいるなんて信じられなかったわけです」(福原名誉会長)また、「(対談当時)実際にクリエーションを始めてから二十年ぐらいになるわけだけど、まずビジュアルの世界から始まって、それからすばらしい香水をつくって、そして今度はリュクスの極致みたいなメーキャップをつくって、僕たちの間の関係にはいろいろあってルタンスさんを苦しめたこともたくさんあったと思うんだけど、結局僕たちの関係というのは、世界に新しい一つの美の世界をつくれたのではないかしらと思うんですけどね」との福原会長の言葉からは、同社とセルジュ・ルタンスの関係がいかに深いものであったのかを推すことができるだろう。そんなふたりを繋いだのは、ミューズとして資生堂の広告を数多く支え、今もなお色褪せることのない存在で在り続けるモデルの山口小夜子だ。彼女はセルジュ・ルタンスが手がけた資生堂の広告ビジュアルにも度々登場する。現在、セルジュ・ルタンスは自身の名を冠したブランドで2000年よりフレグランスを、2005年からはメイクアップラインも加えて手がける。それ以前には今はなき「インウイ」のイメージクリエーションも。35年に渡る資生堂における彼との軌跡は、静岡県掛川市の資生堂企業資料館でなぞることができる。セルジュ・ルタンスには色々な顔がある。その希有な存在と独特の世界観で生み出される色もに魅力的なのはもちろんであるが、多くの人が今真っ先に想うルタンスは、少なくとも私にとってはやはり魔術師とも思えるほどの香りのクリエーターであろう。そんな彼を象徴的する六角形でデザインされた「ノンブルノワール」は、生産を中止している現在もなお問い合わせがあるという伝説の香りだ。資生堂企業資料館に隣接する資生堂アートハウスで開催中の「香水瓶の世紀」展(後期)では、「ノンブル ノワール」をはじめ、セルジュ・ルタンスが手がけたフレグランスボトルが並ぶ。展示の中でも目を引くのは、1990年代半ばにフランスで発表された、通称「グラベ」シリーズ。ガラス彫刻の施された美しいコレクションだ。年に一度、30個限定で作られる幻の作品がガラスケースに納められた28種の作品群は古き良き時代の香水瓶を見るかのような優美な佇まいだ。その芸術品のような作品の中の一つ「ラヴィエルジュドゥフェール / 鉄の百合」(50ml、1万3,000円・11月21日より数量限定にて発売)の香りが角ボトルで発売中。ゆりや西洋ナシ、白檀の香りが溶けあう日本未発売のミステリアスな香り「ラヴィエルジュドゥフェール / 鉄の百合」にルタンスの美のクリエーションとスピリットを存分に感じ取ることができるだろう。「鉄の教義は処女を、処女はユリを必要としていました。この苦しみから掩蔽壕のような小瓶へ格納します。そこには作者が入っているのです」(セルジュ・ルタンス)かつて、ルタンスは香りについてこんな話を言っている。「例えば宝石をつくるとき、まずはきれいに見えそうな原石を拾ってきて、それをカットしてさまざまなアセットをつくることによって最大限に輝きを出せる。これと同じようなことが私の香水のつくり方で、何のことはない」(セルジュ・ルタンス)と。そして、「ラヴィエルジュドゥフェール / 鉄の百合」にどのような輝きを与えたのか--香りという五感を揺さぶるクリエーションから感じる歓びに触れたい。<問い合わせ>ザ・ギンザTEL:0120-500824<information>■資生堂企業資料館静岡県掛川市下俣751-1TEL:0537-23-6122入場料:無料開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)休館日:月曜日(ただし祝日・振替休日の場合は翌日)、夏季(8月中旬)、年末年始(12月末~1月初旬)、展示替えのための臨時休館(開館スケジュールはホームページまたはお問い合わせ下さい)資生堂企業資料館について創業120周年を迎えた1992年に開設。館内には、長い歴史の中で生み出された商品や宣伝制作物をはじめとする様々な企業資料を一元的に収集・保存するアーカイブ施設と、収蔵品の一部を一般に展示公開しているミュージアムとがある。創業から今日までの企業の歩みや商品パッケージ、ポスター、新聞・雑誌広告、テレビCMなどの広告関連資料、資生堂と日本の化粧文化の関わりなどについて紹介している。■資生堂アートハウスTEL:0537-23-6122入場料:無料休館日:月曜日(月曜日が祝祭日の場合は翌日休館)開館時間:10:00~17:00(入場は16:30まで)
2015年12月10日「タッシェン(TASCHEN)」は12月、ジェーン・バーキン(Jane Birkin)とセルジュ・ゲンスブール(Serge Gainsbourg)一家を撮影した写真集『ジェーン&セルジュ、ア・ファミリー・アルバム(Jane&Serge. A Family Album)』(参考価格8,295円、英語版のみ)を発売する。フランスのミュージシャン・セルジュと、イギリスの女優・ジェーンの恋愛、デュエットなどの共演、2人の間に産まれた娘のシャルロット(Charlotte Gainsbourg)と過ごした12年間を、ジェーンの兄であるアンドリュー・バーキン(Andrew Birkin)が構成。ジェーンの16歳の誕生日から始まり、1979年のシャルロットとセルジュのスナップまで、プライベートな写真が満載の一冊となる。エディトリアルデザインを手掛けたのは、パリを拠点に活動するデザイナーユニット「M/M Paris」。ジェーンとアンドリュー兄妹によるセルジュの思い出、掲載写真の解説、バーキン家の家族写真、コンタクトシートブックレット、折り畳みポスター写真5枚、ステッカーシート、ワッペンなど、特典も付属する。ドイツの出版社より、今月発売。
2013年12月02日