昨年1月に他界したファッション界のレジェンドに迫るドキュメンタリー『アンドレ・レオン・タリー 美学の追求者』より本編映像が解禁された。本作は、アフリカ系アメリカ人初のVOGUEクリエイティブ・ディレクター、アンドレ・レオン・タリーの生涯を描くドキュメンタリー。白人の占める割合の多いファッション業界において、黒人モデルや非白人デザイナーたちの進出に積極的に貢献したアンドレ・レオン・タリー。人種差別が色濃く残る時代のアメリカ南部で幼少期を過ごしたアフリカ系アメリカ人の彼が、如何に最も影響力のあるファッション・キュレーターにまでのし上がったのか。その人生と数々の功績を、マーク・ジェイコブス、アナ・ウィンター、トム・フォードなどファッション界を代表する人物たちのインタビューとともにふり返る。解禁された映像で、「ショーで泣いたことがある」と話し始めるアンドレ。2012年に行われた「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の秋冬コレクションのショー映像を背景に「例えば、パリでマーク・ジェイコブスが見事な巨大蒸気機関車を出現させたショー」と続ける。アンドレは「音楽まで覚えている」と語り、いかにそのショーが強烈なインパクトをもたらしたかが分かる。そのほかにも、リッツで開催された「シャネル(CHANEL)」のショーを挙げ、自身の部屋がモデルの昼寝場所になっていたと明かし、ケイト・モスやシャローム・ハーロウ、ナオミ・キャンベルなどスーパーモデルたちがやってきたとふり返る。マーク・ジェイコブスもインタビューの中で「ショーに赴き、直に見て感じるんです。音楽やモデル、彼女たちの動きを」と話すように、ショーに参加するアンドレの表情は真剣そのものだ。その様子から、デザイナーやモデルたちからも熱い信頼を寄せられていた理由が分かる映像となっている。『アンドレ・レオン・タリー 美学の追求者』は3月17日(金)よりBunkamura ル・シネマにて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アンドレ・レオン・タリー 美学の追求者 2023年3月17日よりBunkamuraル・シネマにて公開© Rossvack Productions LLC, 2017. All Rights Reserved.
2023年03月11日映画『アンドレ・レオン・タリー 美学の追求者』が、2023年3月17日(金)より公開される。ファッション界の巨匠 アンドレ・レオン・タリーのドキュメンタリー映画『アンドレ・レオン・タリー 美学の追求者』は、ファッション業界のレジェンドと称されるアンドレ・レオン・タリーの一生を描いたドキュメンタリー作品。白人が多数を占めるファッション界において、アフリカ系アメリカ人初の『VOGUE』クリエイティブ・ディレクターに就任したアンドレの軌跡を追う。人種差別を乗り越え、黒人モデルや非白人デザイナーの進出に貢献したアンドレの功績は必見だ。作中には、アンドレ本人へのインタビューに加え、マーク ジェイコブス、アナ・ウィンター、トム フォードなどファッション界を代表する人物たちがアンドレについて語るインタビューも登場する。<映画『アンドレ・レオン・タリー 美学の追求者』あらすじ>『VOGUE』クリエイティブ・ディレクターのアンドレ・レオン・タリーは、ドレスの生地を入念にチェックしている。そんなアンドレとともに仕事をする、デザイナーのトム・フォードへのインタビューをはじめ、アンディ・ウォーホルとテーブルを囲む様子や、ウーピー・ゴールドバーグなど、著名人たちがアンドレについて語る。一方、華やかで夢のような芸能界から雰囲気が突如一変し、人種差別が色濃く残るアメリカ南部出身のアンドレが涙ながらに心ない言葉を浴びた過去を告白。差別や偏見を乗り越え「誇りを胸に行動すれば、世界は変えられる」と言い切るアンドレが追い求めた“美学”とは…。『VOGUE』誌編集長のアナ・ウィンターも「皆に冒険する勇気を与えた」と語るアンドレの人生に心惹きつけられるドキュメンタリー映像だ。【詳細】映画『アンドレ・レオン・タリー 美学の追求者』公開日:2023年3月17日(金)監督:ケイト・ノヴァク出演:アンドレ・レオン・タリー、アナ・ウィンター、トム・フォード、マーク・ジェイコブス、イヴ・サンローラン、カール・ラガーフェルド、ノーマ・カマリ、ヴァレンティノ・ガラヴァーニ、ウーピー・ゴールドバーグ、イザベラ・ロッセリーニ、ウィル・アイ・アム、ラルフ・ルッチ、サンドラ・バーンハード、マノロ・ブラニク、アンドレ・ウォーカー原題:THE GOSPEL ACCORDING TO ANDRE字幕翻訳:柏野文映
2023年02月23日今年1月18日に73歳で他界した、アンドレ・レオン・タリーのドキュメンタリー『THE GOSPEL ACCORDING TO ANDRÉ』(原題)の公開が決定。メイン写真が解禁された。1948年生まれのアンドレ・レオン・タリーは、「ジム・クロウ法(1876年~1964年に存在した人種差別的内容を含むアメリカ合衆国南部諸州の州法)」の影響下にある時代に、アメリカ南部で幼少期を過ごした。1983年より「VOGUE」のニュースディレクターを担当、1988年にはアフリカ系アメリカ人として初めてクリエイティブ・ディレクターに昇格。2013年にエディター・アット・ラージに就任し、アナ・ウィンターの右腕として活躍した。〈格好良い〉とは何か、独自の美学を極めていく。また、名物エディターとしてだけでなく、自伝の出版やセレブのスタイリスト、映画出演など、その活躍は多岐にわたる。人種差別が色濃く残る時代のアメリカ南部で幼少期を過ごしたアフリカ系アメリカ人の彼が、如何に最も影響力のあるファッション・キュレーターにまでのし上がったのか…。彼の人生と彼が残した数々の功績を、本人のインタビューのほか、ファッション界を代表する人物たちのインタビューとともにふり返る。アナ・ウィンター、トム・フォード、マーク・ジェイコブス、イヴ・サン=ローラン、カール・ラガーフェルド、ミシェル・オバマ、ノーマ・カマリ、ヴァレンティノ・ガラヴァーニ、アンディ・ウォーホル、ウーピー・ゴールドバーグ、イザベラ・ロッセリーニ、シンディ・クロフォード、ショーン・コムズ、リアーナほか、ファッション業界のみならず各界の豪華関係者が多数出演している。『THE GOSPEL ACCORDING TO ANDRÉ』(原題)は2023年3月中旬、Bunkamuraル・シネマにて公開。(text:cinemacafe.net)
2022年12月28日シャーリーズ・セロンが18キロもの体重増量を行い、3人目の子の妊娠中から出産後の姿を文字どおり“体を張って”演じた『タリーと私の秘密の時間』が日本公開され、話題となっている。『マッドマックス 怒りのデスロード』のスキンヘッドのフュリオサや、『スノーホワイト』『ワイルド・スピード ICE BREAK』の悪役といった“強い女性”のイメージがある中、今回シャーリーズが演じているのは、仕事で不在がちな夫の助けを求めることなく、生まれたばかりの赤ちゃんと上の子2人の育児を完璧にこなそうとして疲れ切り、夜間のベビーシッターの助けを得ることになる現代に生きるママ。モデル並のスタイルで知られる彼女の今作での激変ぶりには、すでに「見事なおばちゃん体型」「子育てに心身ともに憔悴しきった姿をリアルに演じてる」「体をしっかり作って見せてくれる母の姿」「女優魂がすごい」といったコメントが続々。シャーリーズの“体を張った”演技は、まさに彼女の女優魂そのものだ。壮絶な少女時代、挫折からの女優デビュー1975年、南アフリカ生まれのシャーリーズ・セロン。先日8月7日に、43歳(!)の誕生日を迎えたばかり。15歳のとき、アルコール依存症で日常的に暴力を振るっていた父親を、母親が正当防衛により彼女の目の前で射殺するという、痛ましい少女時代を送る。その後、バレエダンサーになるために母娘でニューヨークへ。モデルの仕事をしながら、「白鳥の湖」や「くるみ割り人形」に出演するも、膝の怪我でバレエを断念する。1つの転機となったのは1994年。女優を目指し、母親に買ってもらった片道切符で何のコネもないままロサンゼルスへ向かったときのこと。なんと、500ドルの小切手を換金できず銀行員と口論していたところを、エージェントがスカウト。アメリカ英語を習得するよう言われた彼女は、テレビのソープオペラを見て覚えたとか。最初に出演したホラー映画は出演時間わずか3秒、セリフもなかった。そして1997年、殺人事件をきっかけに交錯する人間模様を描いた群像劇『トゥー・デイズ』で妖艶な愛人役を演じて本格デビューを果たす。生来のブロンドに抜群の美貌とプロポーションは瞬く間に業界で注目され、トム・ハンクス主演『すべてをあなたに』、キアヌ・リーブス主演『ディアボロス悪魔の扉』などに抜擢、レオナルド・ディカプリオが自身のような若手スター俳優を演じたウディ・アレン監督『セレブリティ』にはスーパーモデル役で登場。賞レースを席巻したラッセ・ハルストレム監督の『サイダーハウス・ルール』ではトビー・マグワイアが恋に落ちるヒロインを演じ、ジョニー・デップ共演『ノイズ』、マット・デイモン&ウィル・スミス共演『バガー・ヴァンスの伝説』などで着実に知名度を上げていく。『マイティ・ジョー』ではCGの心優しきゴリラとも共演していた。2001年の『スウィート・ノベンバー』で期間限定の恋人同士で再共演したキアヌとは、交際報道が出たこともあったが、後に『アトミック・ブロンド』のデヴィッド・リーチ監督のジムで再会、『ジョン・ウィック:チャプター2』が控える彼と一緒に激しいトレーニングに勤しんでいたという。13キロ増の肉体改造!『モンスター』でオスカーを手にそして、“ハリウッドに好まれる”セクシーなブロンド美女のイメージを払拭するかのように挑んだ『モンスター』(’03)で、ついにアカデミー賞主演女優賞を獲得し、ゴールデン・グローブ賞やベルリン映画祭銀熊賞など様々な女優賞を受賞。その実力が広く認められることになる。同作の監督は、この14年後に『ワンダーウーマン』で女性監督史上最高の興行収入を記録したパティ・ジェンキンス。監督から『ワンダーウーマン』にも出演の打診を受けていたそうだが、スケジュールの都合で参加できなかったことを後に明かしている。2005年にはハリウッドのウォーク・オブ・フェイム入り。ほかにも、当時の実生活での恋人スチュアート・タウンゼントを相手役に『モンスター』とは打って変わったミステリアスな女性を演じた『トリコロールに燃えて』(’04)、来日してPRを行った『ハンコック』(’08)、ヴィゴ・モーテンセン主演『ザ・ロード』(’09)、グリム童話「白雪姫」を大胆にアレンジし、邪悪な女王を喜々として演じた『スノーホワイト』2作(’12/’16)、鍛えあげたボディでプロジェクト責任者を演じたリドリー・スコット監督の『プロメテウス』(’12)などに出演。手塚治虫の原作をハリウッドでアニメ化した『ATOM』(’09)や、日本をモチーフにし、映画賞レースで絶賛された『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』(’16)では声の仕事も務めた。ケイト・ブランシェットが演じたマーベル『マイティ・ソー バトルロイヤル』のヴィラン、ヘラ役にはシャーリーズも候補に挙がっていたという。2016年にはタイム誌の「最も影響力を持つ100人」にも選ばれている。プライベートでは、スチュワートと9年間交際し、誰もが結婚するかと思われたが破局。その後は、アカデミー賞俳優ショーン・ペンとの交際、婚約でも知られた。アフリカの内戦地を舞台にしたシャーリーズ主演、ショーン監督による『ラスト・フェイス』は2016年・第69回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品されたが、その前年のラブラブぶりとは一転、このころには破局しており、レッドカーペットや記者会見でも微妙な距離を保っていた姿が話題となった。2012年には自身の故郷である南アフリカから男の子を、2015年にはアメリカ生まれのアフリカ系の女の子を養子として迎えており、現在は2児の母。『スノーホワイト/氷の王国』で愛憎の“女王姉妹”を演じたエミリー・ブラントとは映画の後も交流を深め、エミリーの第2子の“ベビーシャワー”をシャーリーズがハリウッドの自宅で盛大に開いたと伝えられている。プロデューサーとしての手腕シャーリーズが20代のころとはまた違った形で、いやむしろ、現在のほうが生き生きと仕事を続けているのは、彼女自身がプロデューサーであることも大きい。2008年、主演と製作総指揮を務めた『あの日、欲望の大地で』においては、まさに原石だったジェニファー・ローレンスにヴェネチア映画祭の新人俳優賞マルチェロ・マストロヤンニ賞をもたらしている。シャーリーズが設立した製作会社「デンヴァー&デリラ・プロダクション」では、美しいボディと超絶アクションを披露した『アトミック・ブロンド』など彼女自身の主演作だけでなく、様々なテーマの作品に果敢に挑んでいる。Netflixシリーズのデヴィッド・フィンチャー監督による「マインドハンター」や『ピッチ・パーフェクト』シリーズのケイ・キャノンと手掛けた「ガールボス」、クロエ・グレース・モレッツを主演に迎えた『彼女が目覚めるその日まで』のほか、セス・ローゲンと共演するコメディ映画『Flarsky』(原題)も待機。公開最新作の『タリーと私の秘密の時間』も、もちろんその1つだ。最新作『タリーと私の秘密の時間』って?シャーリーズが演じた主人公のマーロは、家事や育児、なんでも1人でこなしてきたが、3人目の子どもが生まれたことで、ついに夜間だけベビーシッターを雇うことに。やってきたのは、気さくだが年上にもタメグチ、へそ出しルックのタリー(マッケンジー・ディヴィス)。人は見かけによらず?朝になるとそっと姿を消している彼女は、実は完璧に仕事をこなすスーパーベビーシッターだった!しかも、夫とのセックスレスや、長男に発達障がいの可能性があることなども1人で抱え込むマーロの話を、タリーは親身になって聞いてくれる。2人の間には不思議な絆が生まれ、マーロは輝きを取り戻していくが…。「朝はファーストフード、ミルクシェークを2杯」といった具合にジャンクフードを食べまくり、体重を増量させ、どってりとした産後体形を見事に作ったシャーリーズ。しまいには、うつ気味にもなるほど壮絶な体験だったという。そこまでして彼女が描きたかったのは、出産直後のオムツ姿や、搾乳しないと母乳でパンパンに張る胸など、これまであまり描かれることのなかった産後のリアルさ、日本でも問題となっている“ワンオペ育児”だけではない。人生のうちで何度か訪れる、“もう、あの頃とは違う”と実感する瞬間をどう受け入れていくかというメッセージもはらみ、結婚していてもいなくても、男性であっても、誰もが共感できるポイントとなっている。脚本を手掛けた、自らも3児の母であるディアブロ・コディと、メガホンをとったジェイソン・ライトマン監督とは『ヤング≒アダルト』(’12)以来のタッグ。この脚本&監督コンビは『JUNO/ジュノ』から続いて3作目となり、奇しくも“応援せずにはいられない女性”を描く3部作となっている。では、思わず応援したくなる、シャーリーズの女優魂あふれる作品を見てみよう。お飾り女優ではないことを実証『モンスター』約13キロも体重を増やし、眉も全て抜いて特殊メイクで二重アゴになるなど、衝撃の肉体改造で挑み、アカデミー賞女優となった『モンスター』。製作も担当して演じたのは、アメリカ史上初の女性の連続殺人犯アイリーン。彼女は幼少期より虐待され、何度もレイプされ、虐げられてきた女性であり、愛する少女(クリスティーナ・リッチ)のために犯した罪の数々は、いわば彼女にとっての“反逆”だった。シャーリーズは、アカデミー賞授賞式のころにはすっかり元の体形を取り戻して華やかなドレス姿を披露、そのギャップにも感嘆の声が上がった。まるでオーシャンズのノリ!?『ミニミニ大作戦』強盗団のリーダーである父(ドナルド・サザーランド)を殺め、金塊を横取りした裏切り者(エドワード・ノートン)に復讐を誓う、金庫破りのプロを演じた『ミニミニ大作戦』(’03)。その男に口説かれるも、毅然とした態度をとり、真っ赤なミニクーパーで街を駆け巡る姿がカッコいい!マーク・ウォールバーグやジェイソン・ステイサムなど、キャストも豪華な小気味よいクライムアクション。初のセクハラ集団訴訟を描く!『スタンドアップ』いまの時代にこそ、改めて見てほしい社会派ドラマ。『スタンドアップ』(’05)は「セクシャル・ハラスメント」という言葉が初めて生まれた90年代はじめ、アメリカ北部の鉱山を舞台に、筆舌尽くしがたいほどの“性的迫害”を受ける女性労働者による世界初のセクハラ集団訴訟を描いた。今作でも、同僚役を演じたフランシス・マクドーマンドとそろってアカデミー賞にノミネート。同僚役でミシェル・モナハンや、まだ垢抜けていないジェレミー・レナーらが出演、シャーリーズの高校時代をアンバー・ハードが演じた。ディズニー実写版『ムーラン』のニキ・カーロ監督作。黒髪でアサシンに変身!『イーオン・フラッグス』2415年の近未来を舞台にしたSFアクション『イーオン・フラッグス』(’08)でも肉体改良を行い、マーシャルアーツなどを徹底トレーニング、バレエで鍛えた柔軟さも生かしたアクションを披露している。ブロンドを黒髪に染め演じたのは、独裁者を狙う女性暗殺者。作品ごとにまったく新しい顔を見せてくれるのも、彼女の魅力の1つだ。『ガールファイト』などを手掛けている日系女性監督カリン・クサマがメガホンをとった。イタいけど愛おしい『ヤング≒アダルト』ヤングアダルト小説のゴーストライターで人気は落ち目、バツイチ・恋人ナシ、アルコールと愛犬のポメラニアン(その名もドルチェ)だけが友達…というアラサー女性を描いた『ヤング≒アダルト』。高校時代の人気者がオトナになれないまま、帰郷。赤ちゃんが産まれたばかりの元カレ(パトリック・ウィルソン)はいま「絶対に幸せじゃない」と勝手に思い込む、とにかくイタい彼女を熱演。だが、彼女の孤独さと痛みを誰も見放すことなどできない。変なコメディがつらいよ!?『荒野はつらいよ~アリゾナより愛を込めて~』『テッド』のセス・マクファーレンが手掛けたパロディ満載のウェスタン・コメディ『荒野はつらいよ』(’14)は、自ら「ラブ・コールを送った」という。ダメ男の羊飼い(セス)を巡ってアマンダ・セイフライド、ニール・パトリック・ハリスと四角関係になるミステリアスな美女のガンマン、しかも大悪党(リーアム・ニーソン)から逃げる妻というかつてない役どころ。「ずっと前からコメディには興味を持ってたんだけど、観客が私に対してそうじゃないイメージを根強く持ってるでしょ。私が興味あるのは、変なコメディなの」とコメントしていただけに(?)、その年、ゴールデン・ラズベリー(ラジー)賞にノミネートされた。自身の過去と向き合う…『ダーク・プレイス』1985年、田舎町で起こった一家惨殺事件の生き残りの少女が大人になった姿を熱演した『ダーク・プレイス』(’15)。プロデュースも務めている。有名事件の真相を追う“殺人クラブ”の主催者ライル(ニコラス・ホルト)から、事件について語れば謝礼が出ると聞き、生活に困っていた彼女は忘れ去りたい忌まわしき過去に向き合っていく。作品の評価はけっして高くはないが、自身のトラウマと対峙しようとするヒロインはシャーリーズ自身とも重なり、彼女を知る上でもぜひ見ておきたい1本。ハマリ役になった女スパイ『アトミック・ブロンド』全米でシャーリーズ単独主演作史上最高のオープニングを記録した『アトミック・ブロンド』(’17)。構想5年、『ジョン・ウィック』『デッドプール2』のリーチ監督のもと、8人ものパーソナル・トレーナーを雇い、2か月半、1日5~6時間のハードなトレーニングを受けたという。本人が実際に、必死に演じていることが伝わってくる壮絶な格闘シーンの連続で、撮影中に歯を3本折っていたことも伝えられた。『マッドマックス』のフュリオサ、そして今作のスパイ・ロレーンと来て、「姐さん、一生ついていきます」と心を捧げたファンは数知れず?さらに今作の直後に、今度は『タリー』のための増量を始めたというから恐れ入る。「Total Film」誌に語ったインタビューによれば「世界中の人々は、女性がほかのスーパーヒーローやアクションスター同様にぶちのめす姿がみたいのよ。私は自分の子どもたちにそれを見て欲しいもの」と語っていたシャーリーズ。現在、準備中だという『アトミック・ブロンド2』(原題)はもちろんのこと、これからも“体を張り続ける”彼女から目を離すことなどできない。(text:Reiko Uehara)■関連作品:ヤング≒アダルト 2012年2月25日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2011 Paramount Pictures and Mercury Productions, LLC. All Rights Reserved.モンスター 2013年4月27日より丸の内 TOEI ほか全国にて公開© 2013「モンスター」製作委員会マッドマックス 怒りのデス・ロード 2015年6月20日より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2015 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED荒野はつらいよ〜アリゾナより愛をこめて〜 2014年10月10日TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© Universal Picturesアトミック・ブロンド 2017年10月20日より全国にて公開© 2017 COLDEST CITY, LLC.ALL RIGHTS RESERVED.タリーと私の秘密の時間 2018年8⽉17⽇よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2017 TULLY PRODUCTIONS.LLC.ALL RIGHTS RESERVED.
2018年08月23日シャーリーズ・セロンが18キロも増量して母親役に挑んだ『タリーと私の秘密の時間』。この度、本作でベビーシッターのタリーを演じた、期待の若手女優マッケンジー・デイヴィスのウェイトレスコスプレ姿を捉えた場面写真が公開された。本作でシャーリーズと同時に注目を集めているのは、期待の女優と呼び声高い、マッケンジー・デイヴィスだ。『ブレードランナー 2049』に娼婦のマリエッタ役で出演し、『ターミネーター』シリーズ最新作ではヒロインに選ばれ、いま最も勢いのある女優のひとり。本作ではシャーリーズ演じるワンオペ育児に追われるマーロの前に、まさに救世主のような存在として夜だけに訪れるベビーシッター、タリーを演じている。「心を開いて、役に立ちたいの」というタリーの優しさにマーロは徐々に心を開いていき、いつしか不思議な絆が芽生えた2人は毎晩プライベートなことまで話し合うように。そしてある晩、マーロは旦那のドリュー(ロン・リヴィングストン)との関係について、良い父親だが夫婦関係は冷えてきていると打ち明け、「昼間は赤ちゃんを抱いてて、あの子が1番なの。夜になってもギアを変えられない」と語る。そんなマーロにタリーは、昔ドリューが好きだったウェイトレスのコスプレをしてドリューが眠る寝室に向かおうと、驚きの提案を持ちかける…。この度解禁されたのは、そのシーンを捉えたもの。洗面所でマーロが昔ドリューのために買った黄色いウェイトレスの制服を着用し悪戯な笑みを浮かべるタリーの姿とそれを呆然と見つめるマーロの姿、そしてコスプレ姿のタリーとマーロがドリューが寝ている寝室に忍び込む姿、ベッドの上に座った2人が寝ている夫・ドリューを見つめる姿の3枚の場面写真だ。本作でシャーリーズと共演したマッケンジーは「シャーリーズとの共演は楽しかった。有名スターだからどんな人かと思っていたら、素顔は本当に気さくで、仕事熱心な人で、いつも役に合った演技を研究しているすばらしい人だと思うわ!」と興奮気味にコメントをしており、マッケンジーの活躍に期待のもてる作品となっている。『タリーと私の秘密の時間』は8月17日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:タリーと私の秘密の時間 2018年8⽉17⽇よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2017 TULLY PRODUCTIONS.LLC.ALL RIGHTS RESERVED.
2018年07月27日この夏公開の映画『タリーと私の秘密の時間』から、この度、シャーリーズ・セロン演じる3人の子どもをもつママと、マッケンジー・デイヴィス演じるベビーシッターとの運命の出会いの瞬間を捉えた場面写真が到着した。名匠ジェイソン・ライトマン監督が、『ヤング≒アダルト』で主演に迎えたシャーリーズと再びタッグを組んだ本作は、仕事に家事に育児にと、何ごとも完璧にこなしてきた“人に頼れない”3人の子どもの母親マーロ(シャーリーズ・セロン)と、タメ口のイマドキ女子なのに仕事は完璧な彼女の元に現れた夜だけのベビーシッター、タリー(マッケンジー・デイヴィス)の不思議な絆を描く物語。今回到着した場面写真は、そんな2人の“運命の出会い”の瞬間を写しだしたもの。タリーのヘソ出しショートタンク姿を見て戸惑うマーロの姿をはじめ、手際よく子守道具を確認するタリーや、タリーがマーロに「私を頼って。あなたも同じよ」と子守だけでなく、マーロにも自分に頼って欲しいと優しい言葉をかける姿。そして、「2階で休んで、おやすみ」とタリーがマーロに語りかけるシーンが収められている。シャーリーズは『モンスター』では約13kg増量したが、今度は18kg増やしてマーロ役に挑戦していることでも話題の本作。映画のアイディアが生まれたのは、プロデューサーで脚本家のディアブロ・コディが、3人目の子どもを出産してすぐあとのことだったそう。すでに2人の幼い子どもに時間とエネルギーを費やしていた彼女は、自分に赤ちゃんのために必要な体力がないことをはっきりと自覚していたため、夜間ベビーシッターを雇ったのだ。そんなベビーシッターを彼女は「救世主のように思えたわ」と語っており、その経験から生まれた本作は、彼女が脚本家として守っている「いままで一度も見たことがない女性の役を書く」という基準に合致した。『JUNO/ジュノ』では10代の妊娠を、『ヤング≒アダルト』では大人になりきれないダメヒロインと、現実には多くいるのに、誰も描いてこなかった女性像を描いてきた彼女が、本作では自身の経験からいままで描かれることがなかった、育児に疲れたママのリアルな現実を描いたことにより、“誰もが共感できる内容”となっている。『タリーと私の秘密の時間』は8月17日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:タリーと私の秘密の時間 2018年8⽉17⽇よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2017 TULLY PRODUCTIONS.LLC.ALL RIGHTS RESERVED.
2018年07月23日映画『タリーと私の秘密の時間』が、2018年8月17日(金)にTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショーにて公開される。人に頼れない母親とベビーシッターの不思議な絆『タリーと私の秘密の時間』は、仕事に家事に育児と、何事も完璧にこなしてきた“人に頼れない”3人の子供の母親マーロと、彼女の元に現れた夜だけのベビーシッター・タリーの不思議な絆を描く物語。マーロは、仕事を完璧にこなし、悩みも聞いてくれるタリーとの絆を深めていくうちに輝きを取り戻していくが、タリーは決して自分の素性を語らず、夜明け前には姿を消してしまう。タリーの謎が解け、隠れていたもうひとつの物語が立ち上がると、そこには目の覚めるようなサプライズが。多忙な日々を過ごしながら、かつて夢見た未来とは違う“今”にため息をつく大人たちに贈る、ミステリアスなヒューマンドラマに仕上がっている。シャーリーズ・セロンが母親役を熱演多忙な日々に追われる3人の子供の母親・マーロ役を演じるのは、『アトミック・ブロンド』『スノーホワイト/氷の王国』にも出演したシャーリーズ・セロン。2003年の映画『モンスター』で約13キロ増量し話題となったが、本作『タリーと私の秘密の時間』ではその美貌を再び封印。体重を18キロ増やし、日々奮闘する女性を熱演している。また、自由奔放な若きスーパーベビーシッター・タリー役は、『ブレードランナー 2049』のマッケンジー・デイヴィスが演じる。監督はジェイソン・ライトマン。シャーリーズ・セロンとは、『マイレージ、マイライフ』以来の再タッグとなる。ストーリー「わたし、ひとに頼れないの」――仕事に家事に育児と、何ごとも完璧にこなしてきたマーロは、3人目の子供が生まれて、ついに心が折れてしまう。そんな彼女のもとに夜だけのベビーシッターとしてタリーがやってくる。彼女はタメグチのイマドキ女子なのに仕事は完璧。マーロの悩みも聞き、見事に解決してくれる。自由奔放なタリーと不思議な絆を深めていくうちに、マーロも本来の輝きを取り戻していくのだが、タリーは何があっても夜開け前に姿を消し、自分の身の上は決して語らないのだった――。詳細映画『タリーと私の秘密の時間』公開日:2018年8月17日(金)監督:ジェイソン・ライトマン脚本:ディアブロ・コディ出演:シャーリーズ・セロン、マッケンジー・デイヴィス 他日本語字幕:中沢志乃原題:Tullyレイティング:G
2018年06月03日『アトミック・ブロンド』で抜群のスタイル&超絶アクションを披露したシャーリーズ・セロンが、18キロも体重を増やし、主演を演じたことで話題の映画『タリーと私の秘密の時間』(原題:Tully)の日本公開が今夏に決定、日本版ポスタービジュアルも解禁となった。あらすじ「わたし、人に頼れないの」仕事に家事に育児と、なんでも1人で完璧にこなしてきたマーロは、3人目の子が生まれたことで、ついに夜だけのベビーシッターを雇うことにする。そこへやってきたのは、初対面の相手にも平気でタメグチをきくイマドキ女子・タリー。しかし、彼女は完璧に仕事をこなすスーパーベビーシッターだった!やがてマーロとタリーの間には不思議な絆が芽生え、マーロは本来の輝きを取り戻していく。2人の絆が深まる一方で、タリーは何があっても夜明け前には必ず姿を消し、自分の話は一切せず、謎はさらに深まるのだった――。オスカー女優シャーリーズ・セロンが再び増量に挑む!シャーリーズが挑むのは、3人の子を持つ“人に頼れない”母親・マーロ。なんでも1人でこなそうとする“頑張りすぎる女性”を熱演している。過去にアカデミー賞を獲得した『モンスター』で役作りのために13キロの増量に成功している彼女だが、今回マーロを演じるにあたって3か月半もの期間を費やし、18キロも体重を増やしたという。監督は『JUNO/ジュノ』『マイレージ、マイライフ』でアカデミー賞にノミネートされた経験を持つジェイソン・ライトマン。シャーリーズとは『ヤング≒アダルト』以来の再タッグとなる。また、謎のスーパーベビーシッター・タリーは『ブレードランナー2049』『オデッセイ』のマッケンジー・デイヴィスが演じる。思わず目を惹くポスタービジュアルこの度公開されたポスタービジュアルでは、「がんばりすぎる昼間の私が、夜にみつけたホントの私。」という意味深なキャッチ・コピーとともに、顔中シールだらけのシャーリーズ演じるマーロの姿が確認できる。どこかミステリアスでありながら、観る者の心もケアしてくれる、コミカルで温かいストーリーに期待していて。『タリーと私の秘密の時間』は今夏、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年05月21日