夏になると、急増する子供の水難事故。警察庁によると、2020年の水難事故発生件数は1350件にのぼり、死者数は700人以上になるといいます。また、子供の水難事故では、『水遊び』によるものが全体の40%以上を占めているそうです。特にコロナ禍では、子供が楽しめてかつ密を避けやすいことから、室内より川や海で遊ぶようになった人もいるでしょう。ダイアン津田、実体験を元に注意喚起2021年7月24日、お笑いコンビ『ダイアン』のツッコミ担当、津田篤宏さんがTwitterを更新。内容に「本当にその通り」「素晴らしい」と反響が上がっています。3人の子供を育てる父親でもある、津田さん。以前、妻が友人と子供たちで川遊びをしにいった時、こんな出来事があったそうです。昔子供がちっさい時嫁さんがお友達家族と川に遊びに行くと聞いたのでライフジャケット着せてくれと頼んだら、子供の膝くらいの深さの川だと言われて笑われたけど、送られてきた写真は子供の膝くらいの深さの川の中をしっかりとライフジャケット着た我が子が写ってた。それくらいでいい。怖いよ海や川は— ダイアン津田 (@daiantsuda) July 24, 2021 妻にもしものために「子供たちにライフジャケットを着せてくれ」とお願いした、津田さん。初めは笑った妻も、最終的には子供にライフジャケットを着せて川遊びをしたそうです。どんなに浅瀬の川でも、溺死や事故につながる可能性はゼロではありません。一連の出来事を振り返り、津田さんは「ライフジャケットを着せるくらいでいい。怖いよ海や川は」と注意喚起の言葉をつづりました。津田さんの投稿は、またたく間に拡散され、称賛の声や共感の声が上がっています。・すごく大切なこと。自分は子供の時、泳ぎが得意だったのですが、海で波に飲まれてパニックになったことがあります…。・どんなに浅くても溺れてしまう可能性はある。子供も大人も必ずライフジャケットを着ようと思います。・素晴らしい。有名なタレントさんが注意喚起をするのは大切ですね。少しでも多くの人へ知ってほしい!楽しいはずのひと時が一瞬で悲しい出来事に変わることもあります。海や川で遊ぶ時は「自分は大丈夫」と過信せず、安全を確保したいですね。子供の水難事故を防ぐために水難事故を防ぐために、水辺で遊ぶ時は、事前に天候を確認し、川や海が荒れると予想される場合は遊ぶのを中止しましょう。また、遊んでいる時に川や海が荒れそうになった場合は、すぐにその場から離れてください。また、たとえ浅瀬でも保護者が付き添い、子供も大人もライフジャケットの着用を心がけたいですね。[文・構成/grape編集部]
2021年07月27日ダイアン・レインとケビン・コスナーが共演する、週末興行収入全米初登場1位を記録したサイコスリラー映画『すべてが変わった日』より、本予告映像と場面写真が到着した。本作は、暴力的な男と再婚した義理の娘と孫を連れ戻すべく、常識が通用しない異様な一家に立ち向かっていく夫婦を描く、1960年代が舞台の西部劇の香りを纏わせたサイコスリラー。今回到着した予告映像では、義理の娘が再婚相手に暴力を振るわれているところを目撃するシーンから始まり、孫と娘を取り戻すために再婚相手の実家に足を踏み入れたものの、一触即発の雰囲気が醸し出されている…。さらに、娘が「きっと殺される」と打ち明ける場面や、ラストは斧を振り下ろす男の背後に聞えるダイアン演じる妻の叫び声で終了するという、夫婦に襲い掛かる恐怖が、先日公開された映像よりも鮮明に映し出されている。『すべてが変わった日』は8月6日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:すべてが変わった日 2021年8月6日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開©2020 Focus Features LLC. All Rights Reserved.
2021年07月11日全米興行収入ランキングで初登場第1位を記録した、ダイアン・レインとケビン・コスナーが出演する映画『すべてが変わった日』(原題:LET HIM GO)が、8月6日(金)より日本公開されることが決定した。1963年、モンタナ州の牧場。元保安官のジョージ・ブラックリッジと妻のマーガレットは、落馬の事故で息子のジェームズを失う。3年後、未亡人として幼い息子のジミーを育てていた義理の娘ローナが、ドニー・ウィボーイと再婚。暴力的なドニーがローナとジミーを連れてノースダコタ州の実家に引っ越したと知ったマーガレットは、義理の娘と孫を取り戻すことを決意。しかし、ジョージとマーガレットを待ち受けていたのは、暴力と支配欲で全てを仕切る異様な女家長、ブランシュ・ウィボーイだった…。これまでも共演経験のあるダイアンとケビン。ハリウッドを代表する2人が共演した本作は、1960年代を舞台に、西部劇の香りを纏わせたサイコスリラー。到着した日本版ティザービジュアルでは、2人の姿と共に、燃え盛る家屋から逃げてきたと思われる人物が写し出され、不穏な雰囲気漂う1枚となっている。そして2人のほかにも、『ファントム・スレッド』で数々の映画賞にノミネート・受賞を果たしたレスリー・マンヴィル、『プライベート・ライフ』のケイリー・カーター、『ボーダーライン』シリーズや「バーン・ノーティス 元スパイの逆襲」のジェフリー・ドノヴァン、『ディセンダン』のジェイ役で注目を集めたブーブー・スチュワートが出演している。『すべてが変わった日』は8月6日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2021年06月10日ベタつき解消でリフレッシュ株式会社ネイチャーラボの展開するヘアケアシリーズ『ダイアン パーフェクトビューティー』の「パーフェクト ドライシャンプー」が、2020年1月~2020年12月の「Ture Data」による調べで、ドライシャンプー国内売上1位を獲得した。「パーフェクト ドライシャンプー」は2019年3月から発売される商品で、暑さの中でマスク着用が日常化した2020年には、リフレッシュアイテムとして多く活用されたことが、好評の理由と見られる。髪も頭皮もサラッとリフレッシュできるドライシャンプーは、これまでスポーツやレジャーの後に使われることが多かったが、自宅で過ごす時間が増えたことで、気分転換にも使われているようだ。ペパーミントですっきりのエクストラフレッシュも汗や皮脂でベタついた頭皮を瞬時にリフレッシュさせ、ふんわりサラサラのスタイリングを復活させるダイアンのドライシャンプーは、国内売上1位を獲得した「パーフェクト ドライシャンプー」とさらに強い爽快感のある「エクストラフレッシュドライシャンプー」の2種類。「パーフェクト ドライシャンプー」はフレッシュシトラスペアの香りで40g、968円(税込)と95g、1,320円(税込)の2サイズ展開。グレープフルーツ&ペパーミントの香りで、爽快感をプラスし、さらにすっきりとした「エクストラフレッシュドライシャンプー」も同じ容量・価格にて販売中だ。(画像はプレスリリースより)【参考】※ダイアン パーフェクトビューティー公式ブランドHP
2021年03月26日【おとな向け映画ガイド】異色の2本をオススメ。息子のゲイバーを相続した『ステージ・マザー』、男性が『MISS ミス・フランスになりたい!』ぴあ編集部 坂口英明21/2/21(日)イラストレーション:高松啓二今週末(2/26・27)に公開する映画は23本(ライブビューイング、映画祭企画を除く)。全国100スクリーン以上で拡大公開されるのは『あのこは貴族』の1本、中規模公開とミニシアター系の作品が22本です。そのなかから2本を厳選し、ご紹介します。『ステージ・マザー』都会で小さな店を経営していた息子の訃報をきいて、田舎から出てきた母が、持ち前の明るい性格と周りの人たちに助けられ、傾きかけていた息子の店を見事に盛り返し、めでたしめでたし、という下町人情物語なんですけど。舞台がサンフランシスコ、息子がドラァグクイーン、店はショーを売り物にするゲイバーとなると、ドラマは急に現代的な様相を呈します。この設定で、もう勝ったも同然と言いましょうか、期待を裏切らない面白さと充実感のある作品です。母メイベリンが住んでいるのは米南部テキサス。今回トランプ元大統領は負けましたが、とても保守的な地区です。息子のリッキーは勘当状態。夫は訃報を聞いても動こうとはしません。彼女は夫の反対を押しきって最愛の息子の葬儀に駆けつけます。サンフランシスコ、カストロ・ストリートといえば、世界有数のLGBTQ+コミュニティがあることで知られています。リッキーはそのなかで、ゲイバーを経営していました。人気者で、パートナーもいます。不慮の死だったため、遺書もなく、なんと店の経営権はメイベリンが継ぐことに。経営はうまくいっておらず、大した価値はない。どうせつぶしてしまうんだろという周りの冷たい視線の中で、息子の想いを繋ごうと、決意するメイベリンですが……。メイベリンを演じるのはジャッキー・ウィーヴァー。最近では『チア・アップ』でダイアン・キートンとチアリーダーにチャレンジするシニア役が印象に残ります。そんなに美形ではないけれど、愛嬌があって、観ているうちにどんどん魅力にハマっていきます。他に『キル・ビル』などでおなじみのアジア系女優ルーシー・リューが、息子の友人で子供を持つ自由奔放な隣人の役。メイベリンを応援するひとりです。監督はトム・フィッツジェラルド。クラシックなハリウッド・コメディに、自立する女性を描く映画の要素を加え、『キャバレー』のように華やかなショーで味付けしたハートウォーミング・コメディに仕立てています。『MISS ミス・フランスになりたい!』男性しか門戸が開かれていない世界に女性が挑戦しパイオニアになる、実話の映画化も含めてそういった作品はいくつもあります。女性オンリーの世界への男性進出も、主夫ものとか、ないわけじゃない。しかし男性がミスコンに、というのは思いつきませんでした。子どもの頃に将来何になりたいかと聞かれ、ボクサーになりたい、サッカー選手になりたいとクラスメートがいいます。アレックスの夢はミス・フランスになることでした。それから幾星霜。24歳になった彼は、その夢の実現に向けて動き出します。そう考えてもおかしくないほど彼は美しいのです。パリのごたごたした下町の下宿屋。ごうつくばりだけれど生きる知恵のある家主、少々とうが立った女装の娼夫、起業を目指すIT系の移民青年、インド人のお針子さんたちといったさまざまな住人と友人の助けをかり、男性であることを隠して「ミス・フランス」コンテストに挑戦します。アレックスは偽造パスポートを手に入れ、まず、パリを中心にした「イル・ド・フランス」地区の予選に参加します。ミスコンなんて、美女を選ぶ男性社会が作り出した遺物なんじゃないの、と思っている人がいるとしたら、驚くと思います。コンテストで重視されるのは受け答え。女らしさ、よりも自分らしさ、自己表現です。アレックスは見事な受け答えで優勝。全国大会に進出します。さて、ここからどんな展開になるか。全国から地区代表が一箇所に集められ、共同生活や旅をしながら決勝に進む、その過程のすべてが審査対象です。この年は、ベルギーへエコ旅行という設定。海岸でゴミ拾いをしたり、産業廃棄物処理場で撮影、もちろん、エコに対する姿勢も大きな審査です。ミス・コンテストというイベントそのものも見どころなのです。ジャン=ポール・ゴルチエのレディースコレクションに出演し話題となったフランスのジェンダーレス・モデル、アレクサンドル・ヴェテールの映画初主演作。この存在感なしではあり得ない企画です。そんな彼の魅力に加え、主人公をとりまく人間模様も多様性に富んでいて、奥深い映画になっています。首都圏は、2/26(金)からシネスイッチ銀座他で公開。中部は、2/26(金)からユナイテッドシネマ豊橋18、2/27(土)から名演小劇場で公開。関西は、4/2(金)からテアトル梅田他で公開。
2021年02月21日ダイアン・キートン、ジェーン・フォンダ、キャンディス・バーゲン、メアリー・スティーンバージェンら豪華女優たちが初共演した『また、あなたとブッククラブで』。中でもダイアンといえば、『アニー・ホール』でハイセンスでマニッシュなスタイリングを自身で手掛けて注目を集めて以降、いまもファッション・アイコンとして憧れる人は多々。そこで本作から、劇中のファッションに注目した場面写真を入手した。『アニー・ホール』公開当時、私服だったメンズアイテムでほとんどのスタイリングが構成され、世界中のファッショニスタたちを虜にしてから40年以上たってもなお、その独特のファッションセンスが注目されているダイアン。今回到着したのは、ダイアン自身をイメージして書かれた、40年連れ添った夫を亡くした“ダイアン”という登場人物のイメージを損なわないよう、彼女がほぼ全て「自身でスタイリングを手掛けた」と明かす劇中でのファッション写真5点。ボートネックのボーダーシャツや体型にフィットしたブラックジャケットなど、全てがシンプルなコーディネートアイテムながらもアウトドア目的の恋人とのデート、夜の高級なレストランでの食事などシーンによって首元のスカーフやバンダナの素材や巻き方をひと工夫。首元の印象を変えるだけでTPOに適したファッションを表現するという、ダイアンならではのスマートなファッションセンスを披露している。『また、あなたとブッククラブで』は12月18日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:また、あなたとブッククラブで 2020年12月18日よりヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開©2018 BOOKCLUB FOR CATS, LLC ALL RIGHTS RESERVED
2020年12月14日ダイアン・キートン、ジェーン・フォンダ、キャンディス・バーゲン、メアリー・スティーンバージェンと超豪華女優たちの夢の初共演が実現した『また、あなたとブッククラブで』。この度、4人の中で何十年間も離婚を引きずり続けている“連邦判事”を演じたキャンディスの本編特別映像が到着した。その真面目な性格とプライドゆえに何十年も前の離婚のトラウマを引きずり続けている連邦判事シャロン(キャンディス・バーゲン)。“ブッククラブ”の課題図書としてベストセラー官能小説 「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」が配布されたときにも最後まで反対、しかし、あることをきっかけに“恋愛マッチングサイト”に登録することになってしまう。やがて好奇心には逆らえず、使い慣れないサイトに試行錯誤することになるシャロン。しかし、部下が仕事のアポイントメントを告げに来てしまい「ちょっと今手が離せないの。来週に延期してもらって」ともっともらしく指示を出すが、その瞬間「恋愛を楽しむための助言を…」「恋人を手に入れて変化を...」と次々とPC から音声が漏れ出してしまうことに!部下が気づかないフリをしてその場を取り繕おうとするも「理想の男性がワンクリックで...」と、まるでよくできたコメディのようにどんどんドツボにハマっていき、困った様子の姿が印象的。シャロンを演じるのは、女優としての評価はもちろん、「VOGUE」や「LIFE」などの超有名誌などでも作品を発表するカメラマンとしても高い評価を得ている才女、キャンディス・バーゲン。芸能一家に育ち、少女時代には芸術を学ぶためにスイスに留学、フランスの名監督ルイ・マルの最後の妻としても知られる彼女は、本作 の役柄ともリンクするような知的な輝きを放っている。『また、あなたとブッククラブで』は12月18日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:また、あなたとブッククラブで 2020年12月18日よりヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開©2018 BOOKCLUB FOR CATS, LLC ALL RIGHTS RESERVED
2020年12月06日ノア・シュナップ演じる少年が、手作り料理で家族の絆を繋ぐ映画『エイブのキッチンストーリー』より、少年の運命の出会いを映し出す本編映像が到着した。本作は、ブラジル人監督フェルナンド・グロスタイン・アンドラーデが、自身の半生を基に描く成長ストーリー。イスラエル系の母とパレスチナ系の父を持つ少年エイブは、文化や宗教の違いから対立する家族に悩まされるなか、料理を作ることが唯一の心の拠りどころ。ある日、世界各地の味を掛け合わせたフュージョン料理を作るブラジル人シェフのチコと出会い、自分にしか作れない料理で家族を一つにしようと決意する。今回到着した映像は、エイブが一人でフードフェスに行き、チコとフュージョン料理に出会うシーンだ。家族から逃げるようにフードフェスに出向いたエイブは、チコのお店に目が止まり、「手伝うよ」と声を掛けるが、少年を雇うわけにもいかず、チコに突き放されてしまう。しかし、このまま帰りたくないエイブがベンチに座っていると、チコがレモネードとアカラジェを持ってきてくれた。祖母のファラフェルに似たそのアカラジェは、チコの祖国ブラジルの料理をジャマイカ風味にしたもで、エイブはフュージョン料理だと目を輝かせる。そして、チコにルーツを聞かれたエイブは、複雑な構成を説明して笑い合う…という、2人の運命の出会いを収めた映像だ。そんな本作の舞台、N.Y.ブルックリンは、あらゆる移民が暮らし、多様性に溢れている街。様々な文化が入り混じり、独特のお洒落な街並みが広がり、新しいカルチャーやトレンドを生み出し、映画の作り手も注目する場所。そんな一度は行ってみたい、魅力溢れるブルックリンの街を舞台にした映画も合わせてピックアップ。『ブルックリン』(’15)シアーシャ・ローナンが主演を務め、アイルランドの田舎町からN.Y.のブルックリンに移住し、戸惑いながらも自分の居場所を確立していく姿を描いた成長物語。アカデミー賞で作品賞、主演女優賞、脚色賞の3部門ノミネートを果たした本作は、新天地の慣れない生活とホームシックで涙に暮れる日々を送る彼女の姿に共感必至。新しい出会いもあり、徐々に環境に馴染んでいく彼女。気持ちの変化は、身につけるファッションにも現れている。『ブルックリンの恋人たち』(’14)アン・ハサウェイが主演し、製作も務めた作品。事故で昏睡状態に陥った弟の日記を基に、彼の歩んできた道を辿り、弟が憧れていたミュージシャンと心を通わせていくラブロマンス。弟が好きだったであろう街の雑踏などを録音して聞かせるため、ブルックリンの街を歩き回るシーンがあり、映画では美しい夜景や観光スポットも鑑賞することができる。『アニー・ホール』(’77)鬼才ウディ・アレン監督が放つ本作は、N.Y.を舞台に、都会に生きる男女の恋と別れを独特の皮肉を込めたユーモアと共に綴ったラブコメディ。うだつの上がらないスタンダップコメディアンのアルビーは、ダイアン・キートンが演じる歌手志望のアニーと出会い同棲を始めるが、次第にすれ違い2人の溝は深まっていく――。「ラルフローレン(RALPH LAUREN)」が衣装提供しており、その着こなしは70年代後半のファッション業界に大きな影響を及ぼし、伝説として語り継がれている。ダイアンが魅せるマニッシュなスタイルは必見だ。『ニューヨーク眺めのいい部屋売ります』(’14)モーガン・フリーマン&ダイアン・キートンの初共演作。画家のアレックスと妻ルースは、ブルックリンの絶景が望めるアパートメントの最上階に住んでいるが、近頃、足腰の衰えを感じ、アパートを売りに出してエレベーター付きの住宅に引っ越すことに――。大物俳優2人が夫婦を軽やかに演じるヒューマンドラマだ。ブルックリンの美しい街並みを一望できる部屋は、センスの良い家具が揃っており、唯一無二の部屋は理想の住まい。観ればきっとブルックリンに住みたくなる一本だ。『エイブのキッチンストーリー』は11月20日(金)より新宿シネマカリテほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:エイブのキッチンストーリー 2020年11月20日より新宿シネマカリテほか全国にて公開© 2019 Spray Filmes S.A.
2020年11月08日ダイアン・キートン、ジェーン・フォンダら名女優たちが夢の初共演を果たした映画『また、あなたとブッククラブで』。この度、読書会で取り上げた1冊の本をきっかけに色づきはじめる、4人の女性たちの恋愛模様をとらえた本予告が解禁された。本予告は、立場は違っても長年の友人である4人が、40年以上続けている読書会をいつものように開催するシーンから始まる。今回のテーマは、映画化もされたベストセラー官能小説「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」(著:E.L.ジェームズ)。いつもとは違う雰囲気の“課題図書”に最初は戸惑っていた彼女たちだったが、読み進めるうちにたちまち感化されていく。夫に先立たれた真面目な専業主婦ダイアン(ダイアン・キートン)は、飛行機で出会った小粋な男性(アンディ・ガルシア)の食事の誘いに乗り、複数の男性たちとの関係を楽しんでいたハイクラスな経営者ビビアン(ジェーン・フォンダ)は昔の彼と偶然の再会、離婚のトラウマに苦しんでいた連邦判事シャロン(キャンディス・バーゲン)はなんと出会い系アプリに挑戦、そして、熟年夫婦の危機に直面していたシェフのキャロル(メアリー・スティーンバージェン)も夫との仲を取り戻すための秘策に打って出る…!「私の人生はまだ終わってない」「新しいことを知りたいし、挑戦したい」。それぞれに自立した人生を謳歌してきた女性たちの“恋と悩みと友情”、そしてこれから始まっていく“人生の新章”を痛快なテンポで映し出した映像となっている。ハリウッドを彩った名女優たち4人の共演でも話題を呼んでいる本作。撮影当時、彼女たちの実年齢平均は74歳。うち、主人公の一人ダイアンの名前は、彼女を演じる“ダイアン・キートン”その人から取られたもの。執筆時に彼女を念頭において作られたという脚本を読んだダイアンは、「登場人物たちは、とっても絆が強くて、それを維持している。誰でも間違いなく“歳を重ねる”ことに向き合わなくてはいけないのですが、私たちには頼れる人たちがいて、そのことが、この映画ではとても重要な役割を果たしています」と語り、「よくできた脚本。今までで一番楽しいものでした」と絶賛し、参加を決意した理由を語っている。そして、ハイソな経営者ビビアンを演じるのは、『コールガール』『帰郷』で2度のアカデミー賞を受賞し、近年ではNetflixシリーズ「グレイス&フランキー」で知られるジェーン・フォンダ。連邦判事のシャロンには、『パリのめぐり逢い』『ガンジー』などのほか、「ボストン・リーガル」にレギュラー出演していたキャンディス・バーゲン。さらにシェフのキャロルには、『メルビンとハワード』でアカデミー賞助演女優賞を獲得、『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』への出演で知られるメアリー・スティーンバージェン。この確かな演技力とカリスマ性はもとより、溢れんばかりのバイタリティやナチュラルな美しさが魅力となった大人の女性たちが、とびきりの華やかさをもたらしている本作。そのほか、アンディ・ガルシア、ドン・ジョンソン、リチャード・ドレイファス、クレイグ・T・ネルソンらベテラン俳優陣がそれぞれの相手役を演じる。『また、あなたとブッククラブで』は12月18日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:また、あなたとブッククラブで 2020年12月18日よりヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開©2018 BOOKCLUB FOR CATS, LLC ALL RIGHTS RESERVED
2020年10月20日おとな向け映画ガイド今週の公開作品から、役者に注目!の3本をご紹介します。ぴあ編集部 坂口英明20/9/20(日)イラストレーション:高松啓二今週のロードショー公開は23本(ライブビューイング、映画祭企画を除く)。多くなってきました。全国100スクリーン規模以上で拡大公開される作品は『映像研には手を出すな!』『アダムス・ファミリー』『ミッドナイトスワン』の3本。中規模公開とミニシアター系の作品が20本です。その中からオトナが愉しめる3本を厳選して、ご紹介します。『鵞鳥湖の夜』現代中国の暗部をえぐりとったフィルム・ノワールの傑作です。2019年のカンヌ映画祭で、『パラサイト 半地下の家族』にコンペの評価が肉薄し、中国国内でも大ヒットした、ディアオ・イーナン監督の注目作です。前作『薄氷の殺人』では、雪の舞い散る中国北部の風景が印象的でしたが、この作品は、繁栄に取り残された南部の地方都市が舞台。雨、そして夜が背景です。ひとけのない駅、終電間際、高架を走る鉄道、降り止まぬ雨を避けるように柱の影に身を潜める男……。この冒頭シーンからぐいぐい中国的暗黒映画の世界に引き込まれます。前科を終えて、大掛かりなバイク窃盗団に戻った主人公が、縄張り争いに巻き込まれ、逃走中に誤って警官を殺してしまい、ヤクザ仲間と警察から追われることになります。彼の首にかけられた多額の報奨金と、彼にすりよるファム・ファタール的な謎の女が、事件を複雑なものにしていき……。江湖とよばれる中国裏社会と警察の対立。ジャ・ジャンクーの『帰れない二人』でも描かれていますが、同じ中国でも、大陸は、香港のギャング映画で描かれる義理と任侠の世界よりドライ。金がすべてといった感じです。映画での描かれ方もリアルです。警察のスタイルは制服ではなく普段着、一見どっちがどっちかわかりません。銃撃戦もギクシャクしていたり、と嘘っぽくありません。イケメンスターのフー・ゴーが陰りのある主人公チョウ・ザーノンを演じています。彼を惑わす女にグイ・ルンメイ。台湾を代表する女優で、イーナン監督作品には前作に続いての出演です。チョウの訳アリの妻役にも人気スター、レジーナ・ワンを起用。一見マイナーな映画にみえますが、この顔ぶれは超一級です。『ミッドナイトスワン』トランスジェンダーの主人公に芽生えた”母性”、という難しいテーマに草なぎ剛が体当たりした野心作です。新宿のニューハーフ・ショークラブで働く凪沙(なぎさ)の元に、広島の実家から親戚の娘を預かってほしいと連絡が入ります。娘の名は一果。育児放棄した母親から引き離すためです。凪沙は実家にはカミングアウトしておらず、一果は「叔父さん」の写真を持って、新宿のバスターミナルにやってきます。女装の叔父さんと少女の、不思議な共同生活が始まります。映画の導入で、凪沙たちホステスが、『白鳥の湖』を踊るシーンがでてきます。トロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団でもおなじみ。コミカルにみえるショーです。凪沙のアパートで、一果は、その時に着るチュチュ(というんですか)を目にし、身につけてみます。広島での絶望的な暮らしのなかで、一果が密かに夢見ていたのは、バレリーナになることだったのです。内田英治監督のオリジナル脚本。実は一果にはとても秀でたバレエの才能があり、最初は冷淡だった凪沙が、次第にバレエを通し、母のような愛にめざめていく……。美の象徴ともいえるバレエを凪沙と一果の接点にしたことがポイントです。まるで『ベニスに死す』を思わせる草なぎクンの名シーンも見もの。さらに、一果を演じる服部樹咲のすばらしさが特筆ものです。バレエができるという条件でのオーディションに合格した新人。無理解な世界にひとり対置する少女、きりっとした佇まいが魅力です。将来の大女優がまたひとり生まれた、そう感じました。『甘いお酒でうがい』40代独身女性、いわゆる「おひとりさま」の日々、を描いた日本映画です。主人公「川嶋佳子」は、お笑い芸人シソンヌじろうが、コントのなかで演じてきたキャラクターです。その川嶋佳子が日記を書いていたら、そんな想定でシソンヌ自身が小説化。それを、大九明子監督が映画にしました。大九は、『勝手にふるえてろ』など、ナイーブな現代女性を撮らせたらこの人という監督です。主演松雪泰子、は意外でしたが、こんな人いるかも、と思わせる地味な、それでいて独特の世界を持つヒロインを見事に演じています。川嶋佳子は、出版社で校正の仕事をする、たぶん派遣社員。趣味はお酒、というだけあって、家での酒量は多そうです。バーでひとり、ちょっとだけおめかしして飲むこともあります。社員の若林ちゃん(黒木華=いるいる感満載!こんな子いてくれたら最高です)がなぜか気にかけてくれて、お昼はいつも一緒。彼女が後輩の岡本くん(清水尋也)を紹介してくれたことから、この二回りも年下の男の子とのいい雰囲気がはじまり……。ダイアン・キートンの『ミスター・グッドバーを探して』という映画がありました。あの主人公は、よなよなバーでセフレを探していましたが、この佳子さんは何を探しているのでしょう。なかなか、読めないこの世代の女性の日常、考え方。同世代はきっとたくさん共感できて、おじさんにはちょいと覗き見できる、そんな映画です。古舘寛治、前野朋哉など、大九監督の『勝手にふるえてろ』でちょい役ながら強烈な印象を与えてくれた個性派俳優たちが、今回もサイコーの演技を見せてくれています。
2020年09月20日ユニクロ(UNIQLO)とイネス・ド・ラ・フレサンジュ(INES DE LA FRESSANGE)がコラボレーションした「ユニクロ / イネス・ド・ラ・フレサンジュ」の2020年秋冬コレクションが登場。2020年8月28日(金)より31店舗のユニクトとオンラインストアにて発売予定だ。70年代の自立した女性たちに捧げるオマージュ2020年秋冬シーズンでは、イネスが憧れを抱いた1970年代の自由で自立した女性たちにオマージュを捧げるコレクションを展開。1970年代を象徴する時代のファッションリーダーの、ジェーン・バーキン、アリ・マッグロウ、ダイアン・キートンといった自立した女性たちからインスパイアされている。カラーパレットは、マスタードイエローや、ハニーホワイトといった穏やかな色彩がメイン。上品で華やかなウェアが揃う。3つのキーワードから見る、ユニクロ / イネス・ド・ラ・フレサンジュの新作今季は、ボヘミアン、ネオブルジョワジー、マニッシュの3つがキーとなっている。ボヘミアン:「3Dニット」がユニクロ / イネス・ド・ラ・フレサンジュから初登場ひとつめのキーワードとして、今季はボヘミアンをピックアップ。特に注目したいのが、シームレスな3Dならではの立体感や着心地の良さが魅力の「3Dニット」だ。ほっこりするようなテクスチャーのクルーネックタイプに、フェアアイル柄をあしらった。なお、「3Dニット」は本コレクション初登場となる。また、70年代を象徴するボヘミアンカルチャーをイメージした、ペイズリー柄のワンピースやブラウス、スカートも登場。ツイストプリーツをあしらうことで、しなやかな質感に仕上げた。ペイズリー柄の他、ぼかした模様やドット柄などのバリエーションも用意する。ネオブルジョワジー:シルク100%のブラウスやラップドレスで洗練された着こなし2つめのキーワードとして掲げるネオブルジョワジーを表すのは、シルク100%のブラウスやラップドレス。洗練された可憐な着こなしへと導いてくれる。秋冬に欠かせないアウターで注目したいムートン風ジャケットも登場。その他、使いまわしのきくロングカーディガンや、キュロットパンツもおすすめだ。マニッシュ:ツイード素材のジャケットなどメンズライクなコーデを楽しむマニッシュなコーディネートも70年代女性のスタイルを表現するに欠かせないトピック。かっちりとしたシルエットのコートは、ワイドパンツと合わせて思い切りメンズライクで合わせるもよし、フリルブラウスなどと合わせてフェミニン×マニッシュなミックスコーデも楽しむのもよし。懐かしいムード漂うコーデュロイはカジュアルながらも洗練された出で立ちで。イネス・ド・ラ・フレサンジュらしいフレンチシックなスタイルを完成させるにも欠かせないアイテムとなりそう。【詳細】ユニクロ / イネス・ド・ラ・フレサンジュ 2020年秋冬コレクション発売日:2020年8月28日(金)取り扱い:ユニクロ31店舗とオンラインストア(予定)※一部商品は国内全店舗で展開。■価格アウター 5,990~14,990円パンツ/スカート 2,990~5,990円シャツ 2,990~5,990円ニット 3,990~8,990円ワンピース 4,990~12,900円グッズ 1,990~4,990円※上記は現時点での価格で、変更の可能性あり。
2020年07月30日「最近見つけたお気に入りのゴーヤスムージーを取り寄せています。ゴーヤの苦味を残しながら、パイナップル、レモン、ミントでおいしくて」美容や体にいいものの話を始めると、声のトーンも上がって無邪気な様子に。藤原紀香(49)は美に一家言ある女優として、これまでも数々の美容法を広めてきた。「ふだんは旬の野菜でスムージーを作りますが、忙しいときにはこれ。天然ゴーヤスムージーは、苦いものが苦手な男性やお子さんにもおすすめ。夫も“これクセになる”と気に入っています」6月28日には、40代最後の1年が始まった彼女。年齢を感じさせない美しさだが、本人は年齢についてどう考えているのだろうか。「ステイホーム中に“おうちダイエット”(断捨離)をして写真を整理したんです。大学3回生のときが、なぜだかいちばんメークが濃くて笑ってしまいました。逆にいまは物欲もあまりなくなりましたし、身も心もだんだん必要なものだけをまとうようになってきました。年齢を重ねることは素敵なことと感じていますし、前向きに付き合っていきたいです。顔の筋肉を動かす“顔ヨガ”や運動をしたり、ナチュラルなアンチエイジングの方法はいくらでもあります。少しの時間でも日々継続できることをして、口角を上げて話して、たくさん笑う。70代の素敵なお姉様から“49歳なんて、まだまだひよっこよ”と言われました(笑)。映画『恋愛適齢期』のダイアン・キートンや『恋愛小説家』のヘレン・ハントのように、年齢を重ねてもしわの一つ一つが魅力的な女性でありたいです」年齢を受け入れた“美”の追求の一方で、今までもこれからも紀香的内面キーワードは“人間力”。「人間力が高い人でいられるように努力したいと思っています。人への優しさ、思いやり、誠実さ、愛情深さ、癒し力、そして生きるモチベーションの大きな人が、私にとって人間力が高い人。“あなたといるとなんだか楽しくなるわ”と言われる女性を目指して、まだまだ“人生修行中”です」まもなく公開される映画『癒しのこころみ〜自分を好きになる方法〜』(7月3日(金)シネ・リーブル池袋ほか全国公開)では、カリスマセラピストを演じている。仕事で疲弊して心が折れてしまった主人公を癒し、彼女が一人前のセラピストになるのを見守っていく、まさに“人間力”の高い役だ。「わたしが演じたカレンが『痛みを知った人間は人を癒すことができるのよ』と主人公に伝えるセリフがありますが、それはセラピストだけでなく、俳優もそうですし、どの職業の方にも通じること。“人に寄り添う気持ち”の大切さが映画の1つのテーマになっています。こんな大変な社会の今だからこそ、皆さんに響くのではないかと思っています」自身も、コロナ禍を経験して、改めて感じたことがあるという。「大震災のときもそうですが、いつどうなるか誰もわからないと再度感じました。生きていること自体が幸せなこと。いまは“昨日より少しでも成長している自分でありたい”と思います。この先、まだまだ大変な時代に突入するかもしれないですから」外見も内面もーー。紀香流“美のレシピ”は、50代、60代になっても進化し続けることだろう。「女性自身」2020年7月14日号 掲載
2020年07月03日オスカー女優にしてファッション・アイコンとしても世界中で大人気のダイアン・キートンが、平均年齢72歳のチームでチアリーディングに挑戦する『チア・アップ!』。本作で彼女たちのチアのコーチを演じたのは、Netflixオリジナルシリーズ「13の理由」ジェシカ役でも知られるアリーシャ・ボーだ。6月5日よりシーズン4の配信が開始された「13の理由」は、現代のアメリカに生きる10代の若者が直面する様々な問題を扱い、その描き方も議論を呼び、社会現象となった人気ドラマシリーズ。シリーズを通して重要なキャラクターのひとり、主人公ハンナの友人役ジェシカでブレイクを果たした、注目女優アリーシャ・ボーの日本公開最新作が本作『チア・アップ!』。現在23歳のアリーシャだが、本作でもフレッシュな魅力はそのままに高校生のチアリーダー、クロエ役として出演している。ひょんなことから主人公マーサ(ダイアン・キートン)率いる平均年齢72歳のチアリーディング・チームのコーチとして“全米チアリーディング大会”を目指すことになったクロエ。はじめはイヤイヤ引き受けたコーチの仕事だったが、世間に笑われようとも、まっすぐ“いま”を全力で楽しむマーサやチームの皆と過ごすうちに、同世代の仲間とは違った友情で繋がっていく。「(クロエは)はじめは意地悪な子ですよね。マーサたちのチア練習を動画で撮影したり、周りに流されやすい性格で。でもそこから少しずつ大人の女性に変わっていく。マーサ達と過ごすことで人生に大切なことを色々学んだからです。それは、感謝すること、夢を追うこと、自分を愛してあげること」とアリーシャ。ダイアンを筆頭にジャッキー・ウィーバーら大女優たちとの共演については「彼女たちの仕事ぶりを目の当たりにできて嬉しかった。ダイアンとジャッキーは自然体で、あの二人のシーンを見ることができるなんて…まさにコメディーの真髄ですよね。たまにアドリブを入れたかと思うと、ウィットに富んだイジリ合いがずっと続いたりする。そばで見ていて最高に楽しかった!」と明かしている。『チア・アップ!』は7月3日(金)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:チア・アップ! 2020年7月3日より新宿ピカデリー・シネスイッチ銀座ほか全国にて公開予定© 2019 POMS PICTURES LLC All Rights Reserved
2020年06月29日おとな向け映画ガイド今週は、かなりオトナな人が主役の3作品をおすすめ。ぴあ編集部 坂口英明20/6/28(日)イラストレーション:高松啓二今週末に公開の新作は13本(ライブビューイング、映画祭企画を除く)。うち全国100スクリーン以上で拡大公開される作品が『MOTHER マザー』の1本、ミニシアター系の作品が12本です。名作『アニー・ホール』のダイアン・キートンとウディ・アレン、それぞれの新作が偶然にも同日公開です。その2作品と石橋蓮司18年ぶりの主演作、という「かなりオトナな」顔ぶれによる3作品を、ご紹介します。『チア・アップ!』ダイアン・キートンは、本当にステキな歳の重ねかたをしているなあ、と思います。容姿やファッショニスタとしてのセンスはもちろんですが、出演している作品も、シリアスな方向に流れず、例えば『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』『ロンドン、人生はじめます』など、おとなのライト・コメディを楽しそうに演じてくれていて、とても憧れます。今回の作品は、製作総指揮も担当しているそうで、彼女のポジティブなパーソナリティが前面にでた、どんな世代にもパワーをくれそうな人生讃歌になっています。ある事情で、誰の世話にもならずにひっそりと暮らそうと、都会からシニアタウンに引越したマーサ(ダイアン・キートン)。でも、人が集まるところ、面倒はついてまわります。たくさんのルールがあって、年寄りらしい生活の強要に、ちょっぴり反骨精神のあるマーサはカチンときます。そんな時、お隣りに住むおせっかいでパワフルなシェリル(ジャッキー・ウィーヴァー)に後押しされ、子どものころ実現できなかったチア・ガールのクラブを作ろうと思い立ちます。集まったメンバーは超個性的。でも平均年齢は、72歳! そしてめざすは、全米チア・リーディング大会!……と、単純にストーリーを書くと、よくありがちな展開ですが、さにあらず。その行間が、面白いのです。心に刻まれるシーンもふんだんにあります。ベテラン俳優たちのウィットに富む演技で、若者との粋なつき合い方、仲間の大切さ、人生の愛おしさを教えてくれます。ぜひご覧になってみて下さい。『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』原題そのまま、何ともロマンティックなタイトル。おしゃれな看板に偽りなし。ダイアン・キートン主演で撮った『アニー・ホール』から43年。この作品も、魅惑のニューヨークがいっぱいでてくる、いかにもウディ・アレンのラブ・コメディです。アレンもことし84歳。出演はしていませんが、その瑞々しい感性はさすがです。主演は、売れっ子ティモシー・シャラメ。役名はギャツビーと、華麗です。その恋人アシュレーを演じるのはエル・ファニング。やはり今旬の女優です。ふたりはニューヨークから少し離れた大学の同級生。大学新聞の記者として、ニューヨークで高名な映画監督のインタビューをすることになったアシュレーにギャツビーが同行するのですが。実は彼の実家は超セレブなニューヨーカーで……。映画監督や、映画スター、撮影所など、映画界の裏話的な世界が次々と登場します。が、描かれ方はリアルというよりは、まるで黄金期のハリウッド映画のようで。大スターをカメラマンがとり囲み、恋の噂がマスコミの注目を集める。ラブ・コメディの舞台としてはぴったりです。#MeTooスキャンダルで追いまくられたご自身の最近の事件をカリカチュアライズしているのかも知れません。昨年ドキュメンタリーにもなった、NYセレブ御用達のカーライルホテルや、メトロポリタン美術館、もちろんセントラルパークなど、アレン映画ではおなじみのニューヨーク名所もふんだんに登場します。主役は実はこの街、といっていいかもしれません。『一度も撃ってません』いまの日本映画には珍しい、余裕すら感じられる洒落たコメディです。70年代の、例えば松田優作が出演したアクション映画や探偵ドラマのテイストもある、日本製ハードボイルドへのオマージュ。「ハードボイルドだど」とあえて茶化して作った、おとなの映画人たちの遊び心に嬉しくなりました。売れない小説家・市川進。夜な夜な渋いバーに、トレンチコート、黒ハット、薄めのサングラスで現れる、彼の裏の顔は、伝説のヒットマン、殺し屋だった……。よくある通俗的な設定ですが、さらにひねって、でも彼は「一度も撃ってません」てどういうこと?リアルなハードボイルド小説をめざす彼は、殺しの依頼を受けると、プロに下請けしてもらい、その仕事ぶりを詳細に取材して執筆する。これがリアルすぎて、かえってうそっぽい→だから売れない→だから元教師の妻の年金が頼り。夜のハードな取材で帰っても、朝のゴミ出しの仕事が待っているのです。この企画は、阪本順治監督の『大鹿村騒動記』で主演した原田芳雄(2011年7月逝去)にゆかりの飲み会が原田邸であり、そこに参加した桃井かおりが、「次は(石橋)蓮司の映画を作ってよ。だったら手弁当ででる」という発言からはじまったそうです。その場にいた岸部一徳、大楠道代、佐藤浩市、江口洋介も賛同。そして、暴力団役で柄本明、渋川清彦。他に、豊川悦司(怪演!)、妻夫木聡、柄本佑などがなるほどの役どころで出演。よくこれだけの顔ぶれが集まったなと感動します。優作映画の脚本家丸山昇一のアイデアをもとに映画化されました。日本映画ファン必見! です。
2020年06月28日エズラ・ミラー主演のDC映画『The Flash』(原題)に、かつてティム・バートン版でバットマンを演じたマイケル・キートンが出演交渉中と、米「The Wrap」や「The Hollywood Reporter」などが報じている。同作は、エズラが『ジャスティス・リーグ』に続いてフラッシュ/バリー・アレンを演じる単独映画。いくつもの並行世界が存在する“マルチバース”が描かれる、と言われている。マイケル・キートンといえば、ティム・バートン監督の『バットマン』(1989)と続編『バットマン リターンズ』(1992)のバットマン/ブルース・ウェインを演じ、アカデミー賞にノミネートされた『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』でもフィーチャーされていたが、もし実現すれば、約30年ぶりに同役を再演することになる。しかも、MCUでサミュエル・L・ジャクソンが演じたニック・フューリーのように、複数のDC映画をまたいでバットマンを演じる可能性もあるとか!ちなみにキートンはMCU『スパイダーマン:ホームカミング』では敵役を好演していた。『The Flash』の監督を務めるのは、『IT/イット』シリーズを大ヒットさせたアンディ・ムスキエティ監督。今作はマット・リーヴス監督によるロバート・パティンソン主演『The Batman』(原題)への影響はないとされている。なお、米CWの「THE FLASH/フラッシュ」と「ARROW/アロー」「SUPERGIRL/スーパーガール」「レジェンド・オブ・トゥモロー」「ブラック・ライトニング」のいわゆる“アローバース”のクロスオーバーエピソード「Crisis on Infinite Earths」では、ドラマ版フラッシュのグラント・ガスティンと映画版のエズラが対面するという“奇跡”が起こっていた。『The Flash』は2022年6月3日に全米公開を予定、2021年春、ロンドンで撮影開始される見通し。(text:Reiko Uehara)
2020年06月23日オスカー女優のダイアン・キートンが主演する映画『チア・アップ!』(原題:POMS)の公開延期が決定。配給元であるクロックワークスが発表した。4月10日(金)に公開が予定されていた本作だが、今回「新型コロナウイルスの感染状況ならびに外出の自粛要請に対応すべく」と、公開を延期することに。本作は、余生をゆっくりと過ごすためシニアタウンに引っ越してきたマーサ(ダイアン・キートン)だったが、ひょんなことからチアリーディング・クラブを結成することに。周囲にバカにされながらも練習に打ち込み、全米チアリーディング大会に出場を決めるが…というストーリー。主演のダイアンのほかにも、ジャッキー・ウィーヴァー、パム・グリア、セリア・ウェストン、リー・パールマンら往年の大女優が夢の共演を果たしている。なお、新たな公開日については、現在未定。決まり次第、公式サイトにて発表されるようだ。さらに、すでに購入済みのムビチケカード・ムビチケオンライン券については、延期公開時にも使用できるという。(cinemacafe.net)■関連作品:チア・アップ! 2020年、新宿ピカデリー・シネスイッチ銀座ほか全国にて公開予定© 2019 POMS PICTURES LLC All Rights Reserved
2020年03月31日コスメキッチンとコラボ自然派ヘアケアブランド「ダイアンボヌールオーガニック」が、オーガニックコスメのセレクトショップ「コスメキッチン」とコラボ。2020年4月8日(水)、共同開発のヘアブラシ「ダイアンボヌールオーガニック クッションブラシ byウェットブラシ」(税抜2,400円)が、「コスメキッチン」および「ビープル バイ コスメキッチン」各店にて発売されます。頭皮もケアするクッションブラシCOSMOSオーガニック認証を取得している「ダイアンボヌールオーガニック」より、ワンランク上の仕上がりを叶えるヘアブラシが誕生しました。“インテリフレックス”という柔らか素材のピンが、頭皮に負担をかけずに絡まった髪を1本1本ほどいて整えます。地肌をいたわりながらヘアケアと頭皮ケアを同時に叶え、ツヤに満ちたサラサラ髪へと導くクッションブラシです。また木製で温かみのあるデザインと、手にしっくり馴染む質感にもこだわっています。(画像はプレスリリースより)【参考】※株式会社ネイチャーラボのプレスリリース
2020年03月31日オスカー女優でファッション・アイコンとしても大人気のダイアン・キートンが主演する『チア・アップ!』(原題:POMS)が、今春公開。この度、楽しげなポスタービジュアルと、チアシーンに期待高まる予告編が到着した。余生をゆっくりと過ごすため、シニアタウンに引っ越してきたマーサだったが、隣人シェリルに「昔、チアリーダーになりたかったの」とこぼしたところ、「夢を叶えるのは今からでも遅くない」と焚き付けられ、チアリーディング・クラブを結成することに!しかし、オーディションに集まったのは、チア未経験どころか腕が上がらない、膝が痛い、坐骨神経痛持ちの8人!?本作は、そんな平均年齢72歳のチアリーディング・チームがキセキを起こす、笑いと涙のハートフル・エンターテインメントだ。『ゴッドファーザー』シリーズや『アニー・ホール』、『恋愛適齢期』などに出演するダイアンが演じるのは、積年の夢であったチアリーディングに挑戦するチャーミングなヒロイン・マーサ。そして、ジャッキー・ウィーヴァー(『アニマル・キングダム』)、パム・グリア(『コフィー』「Lの世界」)、セリア・ウェストン(『デッドマン・ウォーキング』)、リー・パールマン(『素敵な人生のはじめ方』)など往年の大女優が夢の共演を果たしており、最高の仲間と共に夢に向かってチャレンジする姿は、観る者の心を熱くする。到着した予告編では、個性豊かなチア未経験の素人たちのオーディション、特訓の模様が描かれ、そして大会へのエントリーと進んでいく。また楽しげな特訓の様子や、「世間の笑いものになるぞ」という反対通り、若い子からは「お呼びじゃないわ」と言われてしまう場面も…。本作では、キャスト全員が実際に特訓を経て、スタント無しでチアシーンに挑戦しており、そんなシーンにも期待高まる仕上がりになっている。人生で最高の“今”を生きるためのヒントが詰まった、笑って泣ける感動のハートフルストーリー『チア・アップ!』。頼もしく前向きな女性たちの一歩を踏み出す姿に、きっと元気と勇気をもらえるはず。『チア・アップ!』は4月10日(金)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:チア・アップ! 2020年4月10日より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開© 2019 POMS PICTURES LLC All Rights Reserved
2020年01月09日ダスティン・ホフマンとキャンディス・バーゲンが、『As Sick as They Made Us』に出演することになった。『ビッグバン★セオリー/ギークな僕らの恋愛法則』にレギュラー出演したメイム・ビアリクが書き下ろしたコメディで、監督もビアリクが担当する。ほかに、やはり『ビッグバン〜』で知られるサイモン・ヘルバーグも出演。インディーズ映画で、公開予定日などは分かっていない。2年前に起こった“#MeToo”運動で過去のセクハラが暴露されて以来、姿を隠していたホフマンにとっては、久々のスクリーン復帰。バーゲンは昨年、ダイアン・キートンらと出演した熟女たちのラブコメ『Book Club』が成功している。文=猿渡由紀
2019年11月08日「ダイアン パーフェクトビューティー」の限定アイテム自然と化学を融合させたヘアケアシリーズ「ダイアン パーフェクトビューティー」より、特に傷んだ髪を集中補修する「エクストラナイトリペア」が誕生。2019年11月10日より、シャンプー&トリートメントが数量限定で発売されます。秋・冬の乾燥ダメージをケア乾燥により髪がダメージを受けやすくなるこれからの季節。そんなダメージヘアにアプローチする「エクストラナイトリペア」が、昨年発売時の好評に応え、パワーアップして帰ってきました。美髪成分を届けるカプセル注目すべきは、トリートメントに配合されたコラーゲン内包カプセル。ビタミンEやオーガニックアルガンオイルといった美髪成分をコラーゲンカプセルに閉じ込めて配合。これは世界で初めての試みです。このカプセルが髪の奥深くまで浸透し、傷んだ髪を内側から補修。潤いをしっかり届けて乾燥を防ぎます。またベリー系の優しい香りで、バスルームを癒やしの空間へ変えてくれるでしょう。(画像はプレスリリースより)【参考】※株式会社ネイチャーラボのプレスリリース
2019年10月28日ダイアンのアンテナショップが期間限定でオープン2019年8月23日(金)から9月1日(日)の10日間、株式会社ネイチャーラボが手がけるヘアケアブランド「ダイアン」を試すことが出来るアンテナショップが「大阪心斎橋TSUTAYA EBISUBASHI」に期間限定でオープンする。開催時間は13:00から19:00までとなっている。展示紹介されているのはヘアケアブランドである「ダイアン パーフェクトビューティー」「ダイアンボヌール(Diane Bonheur)」の他、ヘア&ボディケアブランドの「ダイアンボタニカル」「サーファーズダイアン(SURFER‘S Diane)」の合計4ブランド。2019年8月5日に新発売となった、ダイアンパーフェクトビューティー「ミラクルユー」シリーズも紹介される。ダイアンシリーズが試せる10日間アンテナショップには3階にパウダールームが設置され、商品を体感することが可能だ。また、8月24日(土)、8月25日(日)、8月31日(土)、9月1日(日)の4日間はガラポン抽選会が開催され、ガラポンはハズレなしとなっている。お気に入りのヘアケアアイテムが見つかるかもしれない10日間。ショッピングのついでに立ち寄ってみてはいかがだろうか。(画像はプレスリリースより)【参考】※株式会社ネイチャーラボのニュースリリース
2019年08月17日本年度アカデミー賞にて作品賞・主演男優賞ほか4部門にノミネートされた注目作『君の名前で僕を呼んで』が4月27日より公開。17歳と24歳の青年の恋の痛みと喜びを描き、世界中の人々を魅了した本作の魅力をおさらい!あらすじ1983年夏、北イタリアの避暑地で家族と夏を過ごす17歳のエリオは、大学教授の父が招いた24歳の大学院生オリヴァーと出会う。一緒に自転車で街を散策したり、泳いだり、午後を読書や音楽を聴いたりして過ごすうちに、エリオのオリヴァーへの気持ちは、やがて初めて知る恋へと変わっていく。眩しすぎる太陽の中で、激しく恋に落ちるふたり、しかし夏の終わりとともにオリヴァーが去る日が近づいてくる――。原作小説を巨匠ジェームズ・アイボリーが見事に脚色今作の原作は、エジプトで生まれたアンドレ・アシマンが、少年時代を過ごしたイタリアでの思い出を元に描いた同名小説。『胸騒ぎのシチリア』で高い評価を得たルカ・グァダニーノが監督を、『日の名残り』『モーリス』など数多くの作品を手がけたジェームズ・アイボリーが脚本を担当するなど、豪華製作陣で作り上げられた。アイボリーは見事、本年度アカデミー賞脚色賞を史上最高年齢(89歳)で獲得。今作はすでに続編の構想も存在し、監督は原作者のアシマンとアイデアを出し合っているんだとか。続編は今作とは年代、作風も変わってくるとコメントしており、本作公開前から続編の期待値も高まりつつある。なお、劇中にはアシマン自身もカメオ出演。今作の印象的なラストシーンについて「原作の本当の真意を、到底私には想像もつかないし全く予期せぬやり方で、見事に捕らえていた」と大絶賛を贈っている。アカデミー賞にノミネートされたキャスト陣今作の主演を務めたのは文字通り、ため息が漏れてしまうほどの美男子アーミー・ハマーと、今作で華々しい主演デビューを果たしたティモシー・シャラメ。特にティモシーは今作でなんと、初主演にしてアカデミー賞主演男優賞にノミネートされるなど、キャストの演技にも注目したい作品だ。エリオ役/ティモシー・シャラメ本作の主人公である17歳のエリオを演じるティモシー・シャラメは、今作が主演デビューではあるが、幼少期から様々なコマーシャルに出演するなど、キャリアは豊富。海外ドラマ「ロー&オーダー」や「ロイヤル・ペインズ~救命医ハンク~」、「HOMELAND/ホームランド」などに出演してきた。映画では『インターステラー』にて、ケイシー・アフレックが演じた役の少年期を演じており、まだどこか幼い彼の表情を見ることができる。今作に向けたキャスト復習作『クーパー家の晩餐会』皆が秘密を持つ一族が集まるクリスマスパーティーでの顛末を、感動とユーモアを交えた群像劇。ダイアン・キートン演じるシャーロットの孫・チャーリーを演じており、『君の名前で僕を呼んで』では見ることのできない、がさつで反抗期真っ盛りだしの少年を演じている。脇役ではあるものの、彼の違う一面を見たい方にはぜひ見てほしい作品。オリヴァー役/アーミー・ハマーエリオの父、パールマン教授のアシスタントとして、別荘にやってきた博士課程の学生・オリヴァーを演じるアーミー・ハマー。日本では『ローン・レンジャー』や『コードネーム U.N.C.L.E.』での出演によって広く知られるようになった。劇中では24歳の学生を演じているが、実際は2児の父親でもあると同時に、その美貌とは裏腹にハードな役を演じることも。今作に向けたキャスト復習作『フリー・ファイヤー』2組のギャングが銃取引のために倉庫に集まるも、ひょんなことから交渉が決裂。泥沼の銃撃戦が繰り広げられるという、アクション・コメディ。アーミーは今作で、顔の半分ほどもある髭をたくわえたナルシストを演じており、正直アーミーと言われてもピンと来ないほどの変貌っぷりを見ることができる。今作ではアーミー(に限らず)は、作中の3分の2をのたうち回って過ごす始末なので、ファンは心の準備をしてから見たほうがオススメ。アート系には異例の吹き替え上映も!今作では、いわゆるアート系作品には珍しい、吹き替え上映も決定している。基本的に吹き替え上映がある作品は、アニメかシネコンで上映されるような大きな作品がほとんどだけに、今回のようなケースは異例といえる。気になる吹き替えを担当するのは、エリオを「おそ松さん」で松野トド松役や「ハイキュー!!」菅原孝支役を担当している入野自由。オリヴァー役を『スター・ウォーズ』シリーズのカイロ・レンや「ゴールデンカムイ」尾形百之助役などのほか、俳優としても活動をしている津田健次郎が担当。ちなみに予告編のナレーションを行うのは、『PSYCHO-PASS サイコパス』槙島聖護役や、『曇天に笑う』金城白子役など、数多くのアニメ作に引っ張りだこの櫻井孝宏が担当しており、吹き替え版の予告編も公開されている。海外版の予告から吹き替え版まで…ファンの期待にこたえる予告編公開前から多くのファンからの期待が集まる今作は、まずはじめに海外オリジナル予告に字幕をつけた予告編が公開され、その後、日本版の予告が公開されるという手順が踏まれた。これは昨年度アカデミー賞作品賞を受賞した『ムーンライト』にも見られた宣伝戦略だ。日本版予告編には北イタリアの避暑地を訪れていたエリオと、彼の父親で教授のアシスタントとしてやってきたオリヴァーの出会いから始まる。エリオの母親の「オリヴァーのことが好きでしょ」という言葉や、まばゆい光の下の恋の喜びだけでなく、夜のとばりの中でやがて感じる恋の痛みの予感が、美しい風景や登場人物の鮮やかな表情と合わせて描かれていく。そして映像のラストには、ベッドに横たわり、愛おしげに見つめ合う2人に「君の名前で僕を呼んで。僕の名前で君を呼ぶ」とささやくオリヴァー。この邦題に込められた切なさが炸裂するシーンだ。世代も、性別も関係なく、誰もが経験したことのある恋の痛みと喜びを思い出させてくれる映像に仕上がっている。主題歌を務めるスフィアン・スティーヴンスがアカデミー賞ノミネート!今作の主題歌を担当したスフィアン・スティーヴンスは、アメリカ・ミシガン州出身のソングライター。レコーディングでいくつもの楽器演奏を一人でこなすほか、ユニークなアイデアを元にアルバムを作るという、話題に事欠かないアーティストである。予告編でも使用されている、書き下ろしの「ミステリー・オブ・ラブ」はアカデミー賞歌曲賞にノミネートされるほど、美しくも切なく、儚い2人の恋を彩る名曲。サウンドトラックにはこの主題歌を含め、3つの楽曲が収められている。750枚の写真が収録された豪華版パンフレットが販売される!今作では通常のパンフレットとは別に、公開初日から一部の劇場にて2,000部限定で豪華版バンフレットの販売が決まっている。豪華版にはティモシーとアーミーのオフショット、撮影したものの本編には収録されなかった未公開シーンのカットなど計750枚以上に及ぶ写真を収めた、ファンにはたまらない1冊となっている。賞レースを席巻し、批評家からも絶賛される今作。最近LGBTの作品が評価されることが増える中、今作では誰しもが体験する初恋を、非常に丁寧に、かつ美しく描いている。それだけに、偏見を持たずに多くの人に見てもらいたい作品といえるだろう。『君の名前で僕を呼んで』は4月27日(金)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ムーンライト 2017年3月31日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2016 A24 Distribution, LLC君の名前で僕を呼んで 2018年4月27日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© Frenesy, La Cinefacture
2018年04月27日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介します。■『A Box of Ten Photographs』ダイアン・アーバス(Diane Arbus)この4月からワシントンD.C.のスミソニアン・アメリカ美術館(Smithsonian American Art Museum、SAAM)で開催されているダイアン・アーバス展(〜2019年1月21日)の豪華カタログ。映画『シャイニング』の双子の幻影でスタンリー・キューブリック(Stanley Kubrick)がオマージュを捧げたことでも知られる女性写真家ダイアン・アーバスの代表作を収録している。『A Box of Ten Photographs』は、アーバスが自殺によりその短い生涯を終える1~2年前に制作したポートフォリオで、オリジナルは繊細なガラスケースに10点のプリントを収め、一点一点に手書きの作品タイトルを添えた厚手のトレーシングペーパーを添えた美しいものであった。このポートフォリオは結局アーバスの生前には5セットしか売れなかった。本書は、雑誌『ハーパーズ バザー(Harper’s BAZAAR)』のアートディレクター、ベア・フェトラー(Bea Feitler)が購入した5セット目を再現した前半部分と、展覧会のキュレーターによる解説を収めた後半部分から構成されており、まるで印画紙そのものを綴じ込んだかのような写真ページはとても美しい。本来10点のプリントからなるポートフォリオであったが、アーバスはベア・フェトラーのために1点余分にプリントをプレゼントし、表紙題字を“Ten”から“Eleven”に手書きで訂正しており、そんなところも忠実に再現されている。【書籍情報】『A Box of Ten Photographs』写真:Diane Arbus出版社:Aperture言語:英語ハードカバー/110ページ/360×280mm発刊:2018年価格:1万1,630円(為替により変動)■Shelfオフィシャルサイト『A Box of Ten Photographs』購入ページ
2018年04月21日◼︎舞台はロンドン、ハムステッド・ヒースDRESS読者のみなさん、こんにちは!今回ご紹介するのは、『ロンドン、人生はじめます』という映画です。こちらは『新しい人生のはじめかた』で中高年の恋愛をしっとりと描いたジョエル・ホプキンス監督が、再びロンドンを舞台に大人の恋を描いた心温まる作品。『ロンドン、人生はじめます』の原題は「Hampstead(ハムステッド)」。舞台となるハムステッドは、ロンドン中心部カムデン・ロンドン特別区にある地区で、広大な公園ハムステッド・ヒースとハムステッド・ハイ・ストリートを中心にした緑の多い場所です。古くから多くの文人が住み、現在も高級住宅地として知られるこのハムステッドの高級マンションに住む主人公エミリーと、ハムステッド・ヒース(公園)内に手作りの小屋を建てて暮らしているドナルド。正反対のふたりがひょんなきっかけに出会い、心を通わせていきます。◼︎『ロンドン、人生はじめます』のストーリーロンドン郊外の高級マンションで暮らす未亡人のエミリー(ダイアン・キートン)は、夫の亡きあとに発覚した彼の浮気や借金、老朽化したマンションの修繕費用や、上辺ばかりのご近所づきあいに消耗する日々を送っていた。同じマンションに住むフィオナから、会計士のジェームズを紹介されたエミリー。ジェームズから高級レストランのランチに誘われ、アプローチを受けるが、どこか気乗りしない。そんなある日、屋根裏部屋から双眼鏡で目の前のヒース(公園)を眺めていたエミリーは、髭もじゃの男性が、小屋で暴漢に襲われるのを目撃する。慌てて警察を呼んだエミリーは、翌日ヒースを訪れ、昨日暴漢に襲われていた男性が、手作りの小屋で17年間暮らしているドナルド(ブレンダン・グリーソン)だと知る。自然に囲まれた小屋で自給自足の生活を送るドナルドと、庭でのディナー、気ままな読書、森でのピクニック、池での釣りなどをして一緒に時間を過ごすうちに、彼の頑固だが温かい人柄に惹かれていくエミリーだった。だが、そんなドナルドの家が不動産の開発業者の標的となり、彼は立ち退きを迫られてしまう。ホームレスのように暮らすドナルドを追い出すべく、開発業者を支持する地域住民グループたちも動きはじめ……。◼︎実話に基づく、大人たちの”幸せ探し”を描いた物語本作の主人公・エミリーは、・先立たれた夫には浮気されていたことが発覚・増え続ける借金で生活は火の車・上辺だけのご近所づきあいに消耗・一人息子からも海外転勤を考えていることを打ち明けられるなど、さまざまな悩みを抱えています。ドナルドもまたとある悲しい過去を抱え、他者を寄り付けないような自給自足の暮らしを送っているのでした。表向きは正反対のふたりですが、力を合わせて世間と闘っていくうちに、互いを深く愛していることに気付いていきます。実は、本作のドナルドには、モデルとなったハリー・ローズ氏という実在の人物がいます。演じたブレンダン・グリーソン(息子はドーナル・グリーソン!)は、こんな極端な人生を選んだ男が、観客の共感を得るにはどうしたらよいか苦心したそう。アカデミー賞受賞女優のダイアン・キートンと、エミー賞受賞俳優ブレンダン・グリーソンの名演が光る『ロンドン、人生はじめます』。お金も、暮らしも、恋も、自分らしく生きたい女性必見の、爽やかな感動作です。◼︎『ロンドン、人生はじめます』公開情報『ロンドン、人生はじめます』4 月 21 日(土)、シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、 YEBISU GARDEN CINEMA ほか全国順次ロードショー監督:ジョエル・ホプキンス『新しい人生のはじめかた』出演:ダイアン・キートン『ニューヨーク眺めのいい部屋売ります』『恋愛適齢期』、ブレンダン・グリーソン『A.I』『ハリー・ポッター』シリーズ配給:シンカ/STAR CHANNEL MOVIES上映時間:102分公式サイト:© 2016 RELIANCE ENTERTAINMENT PRODUCTIONS 6 LIMITED. ALL RIGHTS RESERVED.
2018年04月21日カンヌ国際映画祭で主演女優賞のダイアン・クルーガー!【映画、ときどき私】 vol. 155ドイツ出身でありながら、『ナショナル・トレジャー』や『イングロリアス・バスターズ』など、ハリウッドやヨーロッパを中心に活躍していたこともあり、今回が自身初となるドイツ映画への出演。各国の賞レースでも高く評価された本作へかけた思いやいまの心境について語ってもらいました。最愛の家族を失う女性という難しい役どころでしたが、このテーマについてはどのように感じましたか?ダイアンまずは主人公のカティヤには共感したわ。今回私がこの物語で素晴らしいと思ったのは、テロを描いているだけでなく、被害者の女性の悲痛な旅をきちんと描いているところ。私はドイツを離れて25年経っているので、実際の事件については知らなかったんだけれど、これはアメリカでもフランスでもどこでも広く通じるものになるだろうと感じたわ。役作りのために、実際の被害者家族にもたくさん会われたそうですが、この役を演じる際に意識したことは?ダイアン被害者家族のみなさんからいろいろな話や体験談を聞いたこともあり、彼らの思いを一番大事にして役に臨むようにしたわ。ただ、私には子どもがいないから、正直言って自分にこの役が務められるのだろうかという不安もあった。だからこそ、演じるうえで意識したことのひとつに、「女優がよくやりがちな “美しい涙” を流している芝居だけはしないようにしよう」と思ったの。そのために、準備にはかなり時間をかけたし、彼らの痛みをしっかりと心を開いて受け止めるようにしたの。ただ、その責任は私に重くのしかかってきて、撮影中も「この瞬間の真実はどこにあるんだろう」ということを常に考えることになったわ。そんなふうに、何が正しいかどうかもわからない状況ではあったけれど、つねにそういうことを意識しながら芝居をしていたわ。衝撃的なラストには賛否もあったと思いますが、ラストシーンに関してはどのように感じましたか?ダイアン最初は私も観客のみなさんと同じように、結末を読んでびっくりしたわ。そして、どうやって最後までこのキャラクターを運んでいこうか、どのようにして信ぴょう性を持って演じようかと思ったときに、「なぜ彼女がそういう決断にいたったのか」ということを考えなければならないと感じたの。この作品は、決して彼女を断罪するような映画ではなくて、観客に「自分だったらどうするだろう」と一緒に考えさせるそういう映画だと思うわ。なかでも注目して欲しいシーンはありますか?ダイアン私が一番好きなのはやっぱり最後のシーンね。実はあのラストシーンはもともと脚本上では違う終わり方をしていたの。でも、現場でなんかしっくりこない、省略しすぎなんじゃないかということになって、監督と考え直して変更したの。半日がかりで撮ったのよ。それから、あのシーンでは焦点の合わせ方もなかなか難しくて、技術的にも大変だったの。この作品の英題は、「In The Fade(イン・ザ・フェイド)」というタイトルで、フェイドというのは焦点がぼやけるということなんだけど、そんなタイトルを想起させるようなワンシーンにもなっているので、すごく気にいっているわ。もともとファティ・アキン監督(写真・左)の大ファンだったダイアンさんは、2012年にカンヌで出会った際に自ら「あなたの映画に出たい」と監督に直接思いを伝え、本作でようやく夢を実現。ダイアンさんから見て、監督の魅力はどのようなところだと思いますか?ダイアンファティ・アキン監督は、ドイツ人監督のなかで誰よりも国際的に影響力を及ぼしている監督だけど、彼の素晴らしさはいまの時代を描いているということ。つまり、ドイツにおけるいまの社会の現状を彼は見ているということね。そして、それを真実味を持って、正直に、まっすぐ描いているところが魅力だと思うわ。彼の両親はトルコからの移民ということもあって、トルコ系ドイツ人として感じるいろんな苦しみや葛藤をもちろん抱えているわけだけど、この映画でも描かれているように金髪のドイツ人女性が移民と結婚することがいまだにタブーでもあるのよ。それがいまのドイツの社会でもあるんだけれど、それを彼の視点でまっすぐ描いているところがファティ・アキンならではの映画作りだと感じているの。ドイツ作品というといまだにテレビでも映画でも第二次世界大戦を舞台にしたものばかりだけど、正直もううんざりぎみであって、私はいまのドイツが見たいからそういう意味でも彼の視点は素晴らしいと思うわ。本作では世界的な映画祭で初めて主演女優賞を獲得するだけでなく、初めてドイツ映画に出演した作品という意味でも、ダイアンさんのキャリアにおいて大きな分岐点となっているはず。最後に、今後女優としてどのように進んでいきたいかを教えてください。ダイアンこういう素晴らしい作品にはしょっちゅう出会えるわけではなくて、同じようなことを再現することはなかなかできないものよ。でも、女優としていつも意識していることで、これからも持ち続けていきたいと思っているのは、新しい機会や視点で物語っているものを大事にしたいということ。この後、またファティ・アキン監督とマレーネ・ディートリッヒを描いたミニシリーズを撮る予定なんだけれど、そういうふうに何かほかと違うなと感じるものにはワクワクするものよ。それは、必ずしもこの作品みたいにヘビーなドラマである必要はなくて、コメディでもいいし、もう少し軽いものでいいんだけど、「これは新しいチャレンジになりそうだな」みたいなものに心が動かされるというような感覚といえるわね。インタビューを終えてみて……。相変わらずの美しさはもちろん、女性としての強さと凛々しさをあわせ持つダイアンさん。あまりのかっこよさとまっすぐな瞳に、思わずくぎ付けになってしまいました。そんなダイアンさんがこの作品へどれほどの思いを込めて挑んだかは、見事な演技を見れば一目瞭然。その姿はぜひスクリーンで目に焼き付けてください。この決断はあなたの心を打ち砕く!ショッキングな展開に激しく心が揺さぶられ、誰もが打ちひしがれてしまう衝撃作。ドイツが抱える問題を描きながらも、家族を失う悲しみやテロへの恐怖は、もはや他人事ではないと感じるはず。こんな時代だからこそ、いま観るべき1本です。ストーリードイツのハンブルクに暮らすカティヤ。トルコ移民の夫と息子とともに幸せな生活を送っていた。ところがある日、夫の事務所の前で爆弾が爆発し、夫と息子が犠牲となってしまう。その後、ドイツ人による人種差別のテロであることが判明するも、証拠不十分やアリバイなどが立ちはだかり、カティヤにとってはつらい裁判を強いられることに。そして、心の傷が深まるカティヤが最後に下した決断とは……。激しさに満ちた予告編はこちら!作品情報『女は二度決断する』4月14日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国ロードショー!配給:ビターズ・エンド© 2017 bombero international GmbH & Co. KG, Macassar Productions, Pathe Production,corazon international GmbH & Co. KG,Warner Bros. Entertainment GmbHこれまでに事実から着想を得た映画は数多く存在していますが、まもなく公開される話題作『女は二度決断する』もそのひとつ。本作では、ドイツで起きた連続テロ事件を被害者家族の目線から核心に迫っており、驚愕のラストに世界中が衝撃を受けていると注目を集めています。そこで今回は、主演を務めたこちらの方にお話を聞いてきました。それは……。
2018年04月13日『アニー・ホール』『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』のオスカー女優ダイアン・キートンが主演を務める最新作、大人のためのロマンティックコメディ『Hampstead』(原題)が、『ロンドン、人生はじめます』の邦題で来年GWに日本公開されることが決定。あわせてポスタービジュアルが解禁された。あらすじ夫亡きあとに発覚した浮気や借金、徐々に減っていく貯蓄、うわべばかりの近所付き合い…様々な問題から現実逃避している未亡人エミリー(ダイアン・キートン)。ある日、自宅の屋根裏部屋から双眼鏡で外を眺めていると自然に囲まれてはいるが小さな家で暮らすドナルド(ブレンダン・グリーソン)を見つける。庭でのディナー、気ままな読書、森のピクニック…余計なものを持たずDIY暮らしで幸福なドナルドと知り合い、エミリーは頑固だけど温かい人柄に惹かれていく。そんな中、世間を巻き込む事件がドナルドに降りかかり、2人の恋の行方は予測不可能な展開に――。本作は、ロンドンの高級住宅地“ハムステッド”の森で手作りの家で生活していたホームレスの男性が、計らずもその土地の所有権を手にし、一夜にして資産家となった実話を基に、『新しい人生のはじめかた』のジョエル・ホプキンス監督が映画化。キャストは?主人公の女性、現実逃避している未亡人エミリーを演じるのは、『ゴッドファーザー』シリーズや、『アニー・ホール』『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』のダイアン。このストーリーに惚れこんだというダイアンが、第二の人生を悩みながらも謳歌しようと奮闘する、キュートなヒロインを自然体で演じている。そして、彼女が見つけるドナルド役には、『ハリー・ポッター』シリーズや『トロイ』『ヒトラーへの285枚の葉書』のブレンダン・グリーソンが演じる。ウィットに富んだ、熟練の2人のやりとりに注目だ。また、『ラッシュ/プライドと友情』のジェームス・ノートンもクレジットされている。『ロンドン、人生はじめます』は2018年GW、シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)
2017年12月15日第70回カンヌ国際映画祭で、『In the Fade』(英題)に主演したダイアン・クルーガーが女優賞に輝いた。ダイアンは同作で家族をネオナチ集団に殺害され、復讐を誓う妻を演じている。これを受け、過去10年に渡って交際していたジョシュア・ジャクソンが、オバマ元大統領の有名なフレーズ「イエス・ウィー・キャン」にかけて「イエス・シー・カンヌ」と祝福コメントをインスタグラムに投稿。「僕は彼女のすべての仕事に対する誠実さと献身ぶりを目の当たりにしてきた。彼女が認められて、僕は飛び上がるほどうれしいよ。一つ疑問なのは、なんで(彼女が認められるのに)そんなに時間がかかったのかってことだけど。おめでとう、ジョシュより」とダイアンを称え、ダイアンからも「ありがとう」の返信を受けている。一方、ダイアンの現在の交際相手であるノーマン・リーダスは、受賞した際のダイアンの写真と共に「イエース」のキャプションでシンプルに祝福。それに対してダイアンは「Omg(オーマイガッド)!!!!!!!!!!!! ベイブ!!!!!!!!!」と喜びとノーマンへの愛情を炸裂させた。(Hiromi Kaku)
2017年05月29日第70回カンヌ国際映画祭にて、ドイツの名匠ファティ・アキン監督の最新作『In the Fade』(英題)に主演したダイアン・クルーガーが、見事、女優賞を受賞した。トルコ系ドイツ人であるファティ・アキン監督は、自らの体験を基に描いた『愛より強く』(’04)でベルリン国際映画祭金熊賞を受賞。『そして、私たちは愛に帰る』でカンヌ国際映画祭脚本賞、『ソウル・キッチン』でヴェネチア国際映画祭審査員特別賞を獲得しており、世界三大国際映画祭のすべてで主要賞受賞経験を持つ名匠。日本では、ドイツの国民的小説の映画化『50年後のボクたちは』の公開も9月に控えている。本作も、ドイツ・ハンブルクのあるトルコ人コミュニティーが舞台。爆弾によって愛する家族を奪われた1人の女性が、やがて犯人への激しい憎悪を抱くようになり、ついに自らの手で復讐を果たそうと決意する物語だ。本作で女優賞を受賞したダイアンは、バレエダンサーからモデル、そして女優へと転身し、タランティーノの『イングロリアス・バスターズ』でブレイク。『ナショナル・トレジャー』シリーズや『マリー・アントワネットに別れを告げて』などハリウッドやヨーロッパを中心に活躍しており、現在は麻薬潜入捜査官を演じた『潜入者』が日本公開中。本作『In the Fade』では、母国語であるドイツ語を使った映画に初挑戦した。『In the Fade』はアキン監督にとって、脚本賞を受賞した『そして、私たちは愛に帰る』に続き10年ぶり、2作目のコンペ部門出品作。現地時間5月26日夜の公式上映は大盛況となり、審査員のジェシカ・チャステイン、パク・チャヌクほか、『グランドフィナーレ』のパオロ・ソレンティーノ監督、『光』の河瀬直美監督など、錚々たる面子が集まり、熱気いっぱいの会場となった。上映ではエンドクレジットが始まるや、拍手が鳴り止まず、10分間におよぶスタンディングオベーションが贈られた。アキン監督は、満面の笑みで熱狂する観客に応え、ダイアンもあまりの大歓声に感激し、涙を浮かべていた。すでに各誌では、「ダイアン・クルーガー史上最高!エモーショナルで観るものの記憶に刻み込まれる演技は、本年度の女優賞にふさわしい!」「手に汗握る展開! そして力強い!」(The Hollywood Reporter)など、絶賛の声が相次いでいるダイアン。受賞スピーチも、映画祭期間中に英マンチェスターで起きた悲劇を思い起こさせる人々の胸に響くものとなった。「この作品に関わるすべての人々、そして、私の兄のような存在であるファティ・アキン監督。私を信じてくれてありがとう。監督はこの作品を与えてくれ、私に力をくれました。私はこの賞を、テロの犠牲になった人々のことを考えずには受け取ることができません。すべてを失った後でも、生き続け、何かを作り続けることの大切さを感じています。本当にありがとうございます」。『In the Fade』(英題)は2018年、全国にて公開。『50年後のボクたちは』は9月16日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2017年05月29日劇場で最新作を楽しむのも良いけど、外に出るのはどこも混んでて嫌だな…という人に、今回は「おうちで楽しめる」オススメ恋愛映画をご紹介。恋人と「おうちデート」で観るもよし、お一人様でもこれから恋愛がしたくなるような作品をピックアップ。お酒を片手に、様々な恋愛事情をゆったりと楽しんでみてはいかが?■『アニー・ホール』(1977、アメリカ)N.Y.でコメディアンとして活躍する主人公・アルビーの、映画のタイトルでもあるヒロイン“アニー・ホール”との出会いから別れ、それまでとそれからを描いた、ウディ・アレン監督&主演のヒューマンドラマ。自分の物差しでしか物事を量れず、“私を会員にするようなクラブには入りたくない”という考えが、恋愛において「来るものを拒み、去るものを追う」スタンスになってしまう、なんともパセティックな主人公(或いはアレン自身?)。2度目の離婚後に出会ったのは、主人公とはまるで正反対の性格を持つダイアン・キートン演じるアニー。楽観的で、快活で、やや危なっかしい彼女は、考えを行動に移すのが凄まじく早い。“自分のスペース”が欲しいアルビーは時に困惑を隠しきれず、さらに人間的に成長し、だんだん自分の手から離れていくアニーがなぜだか気に食わない。アニーもそんな関係に窮屈感を覚えずにはいられなくなり、やがて2人の関係には溝が…。複雑で、時には痛みを伴うけれども、なぜ人を愛さずにはいられないのか?そんなテーマが描かれた本作。脱構築されたストーリー(アレンが直接‘こちら側’に語りかけたり、バラバラになった時間軸を使って都合の良いように説明したり、関係の無い街の人に突然話しかけ、インタビューを取るなど)が、主人公のシニカルな人生観や性格などが、幸せな記憶や細かく散りばめられたジョークと程よく混ざり合い、ふくらむことで、本来ニューヨークチーズケーキのように胸焼けしそうなへヴィーなテーマも、サンドウィッチをつまむような感覚で観ることができる。また、ファッションや音楽も楽しめる本作。60年代N.Y.のトラディショナルなアイビールックからテニスファッション、さらには西海岸のヒッピーファッションまで登場するD・キートンの着こなしは要チェック!中でもべストやタイ、ツイードのブレザーなどメンズの服をさらりと着こなしたアニーのファッションは、当時「アニー・ホール・ルック」と呼ばれるほどアイコニック的な人気を誇り、独立したジェンダーを感じさせるアニーのリベラルさが体現された“シティガール”なスタイルは、いまでもマネしたい着こなし。そして、ビリー・ホリディの名曲をD・キートンがカバーするシーンなど、長年映画でN.Y.とジャズを根付かせ続けたアレン監督作品ならではの音楽づかいにもぜひ注目してみて。■『ONCEダブリンの街角で』(2006、アイルランド)掃除機修理屋(ストリート・ミュージシャン)の男と、街で花を売り歩くチェコ移民の若い女がアイルランド・ダブリンの街角で出会い、楽器屋での彼女のピアノに心動かされた男は、一緒にセッションしてみないかと持ちかける。やがて一緒に演奏することで喜びを実感し、音楽を通して心を通わせていくも、徐々にそれぞれの抱える問題が明らかになり…。本作で監督を務めたジョン・カーニーと言えば、最新作『シング・ストリート未来へのうた』や『はじまりのうた』等、非常に優れた音楽映画を世に送り出している監督の1人だが、音楽映画といっても、単にサントラが良いとか、「音楽ファン」のみに向けた専門的で囲われたそれではない。登場人物のストーリーやドラマとともに、日常に寄り添った音楽が映画に、そして私たちにまであたたかい希望を与え、普段音楽をあまり聴かない人に対しても、「音楽の持つ素晴らしさ」をシンプルに、かつダイレクトに届けてくれる非常に豊かな音楽性を持っている。中でも本作は、上の2作に比べると、かなりシンプルでオーガニックな作品であり、その分自然な形で挿入される歌はメッセージ性が濃く、父親のバイクを借りて出かけるドライブデートのシーンや、ダブリンの街角を散歩するなどの、2人のささやかな「幸せ」もあたたかく響いてくる。カーニー監督の作品の背景には、自身の生い立ちや、アラン・パーカー監督作『ザ・コミットメンツ』に深く影響を受けていることもあり、ダブリンを舞台した労働階級の人々や、移民などの社会的マイノリティの人々を描いたものが多い。しかし、恵まれた社会環境では決してないものの、あえてその背景を美化したり、またはよりデフォルメして描いているわけではなく、それぞれの置かれた状況や抱える問題を“ありのまま”に受け止めた上で、そこで奏でられる音楽がそれぞれの人物を「癒し」ていく。よって、作品内の楽曲たちには悲しみも喜びもそこに含まれており、そしてそれらはあまりにも清々しく、素晴らしいものとなっている。本作で登場する2人はカップルではない。現実的に言うと、2人はカップルにはなれないのだ。なぜなら、女は祖国・チェコに夫がおり、現在はダブリンのアパートで1人の幼い娘と自身の母親を暮らしているから。男は、愛していた女に裏切られ、別の男と暮らすその女がいまも忘れられずにいる。ここで描かれるのは、音楽によって紡がれていく“一度限りの恋”。絶妙な距離感のある2人の恋、そしてそれぞれが選んだ「結末」を見逃さないで。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ONCEダブリンの街角で 2007年11月3日より渋谷シネ・アミューズほか全国にて順次公開
2017年05月05日「もしかして、付き合っているのでは?」と騒がれ始めてから15か月。ついにダイアン・クルーガーとノーマン・リーダスがその関係を公にすることに決めたようだ。2人は2015年に『Sky』(原題)で共演し、2015年12月にニューヨークのバーで仲良く飲んでいる姿を目撃されて交際疑惑がささやかれるもダイアンの関係者がはっきりと否定。その場には『Sky』の監督ファビエンヌ・ベルトーも同席していたことが明らかになっていた。しかし、それから8か月後の夏、ダイアンが10年に渡って交際していたジョシュア・ジャクソンと破局宣言。そして火曜日の夜(現地時間)、ダイアンとノーマンの交際が確実視される出来事が起きた。「Mail Onlne」によると、2人はニューヨークのイースト・ヴィレッジのバーで4時間を過ごした後、手をつないで歩き始めた。そして道の角で30分にも及ぶ情熱的なキスを続けたという。人目にさらされる場所で30分もキス…これは2人からの交際宣言とも取れるのでは?2人はこれまでにも一緒に時間を過ごす姿が目撃されており、昨年12月にはパリで開かれたノーマンの写真展にダイアンが駆け付け、先月は数日間旅行に行っていたことも報じられている。(Hiromi Kaku)
2017年03月24日