英Dyson Limited(以下、ダイソン)は10月23日、固体電池のパイオニアであるSakti3(以下、サクティスリー)を完全子会社化したと発表した。今後、新しい電池プラットフォームの研究開発を両社で行っていく。固体電池テクノロジーは、USBメモリやマイクロチップで採用されている。液体の電解質を含むかわりに、固体のリチウム電極から構成されており、多くのエネルギーを電池セル内に保持できるのが特徴だ。ダイソンによれば、サクティスリーのプロトタイプ固体電池は高いエネルギー密度を有している。現在最先端とされる液体リチウムイオン電池に比べて、密度をさらに向上させつつ、より小さく安全で、寿命が長いものになる可能性を秘めているという。ダイソンの電池開発チームはこれまで5年間で、コードレス掃除機やロボット掃除機の電池テクノロジーについて、最適化への取り組みと開発を進めてきた。今後はサクティスリーの開発チームとともに、プロトタイプ固定電池テクノロジーの研究開発を推進し、新規および既存のテクノロジーに取り入れていく予定だ。
2015年10月23日●ダイソンのロボット掃除機、ついに発売ダイソンは10月21日、「ダイソン 360 Eye ロボット掃除機」(以下、360 Eye ロボット掃除機)を正式に発表した。ダイソンの旗艦店「Dyson表参道」では10月23日、量販店では26日に発売する。価格はオープンで、推定市場価格は税別138,000円前後だ。世界に先がけてまず日本で発売する。360 Eye ロボット掃除機は2014年9月に発表されていたロボット掃除機。発表当初は2015年春に発売する予定だったが、日本の住環境に合わせて調整をしていた関係上、10月下旬にずれ込んだ。ロボット掃除機で肝要となるナビゲーションシステムには、カメラを用いた「360°ビジョンシステム」を採用。天面に配置されたカメラで、360度見渡しながら周囲の環境を把握する。カメラは秒間最大30コマの撮影が可能で、その情報をもとに詳細な間取り図を作っていく。シャッタースピードとロボット掃除機の移動速度は連動しており、現在位置やまだ掃除が完了していない部分を正確に把握できるという。赤外線センサーにより障害物を回避する仕組みだ。360°ビジョンシステムで室内を規則正しく、効率良く掃除していく。掃除面については、これまでダイソンが掃除機で培ってきた技術を惜しみなく投入している。毎分最大78,000回転する「ダイソン デジタルモーター V2」は、小型軽量ながらパワフルなモーターで、吸引力と小回りのきくボディを両立。ボディと同じ幅(230mm)のブラシバーは、カーボンファイバーブラシ(黒)と硬いナイロンブラシ(赤)で構成される。カーボンファイバーブラシが静電気の発生を抑えながらフローリングのゴミを除去し、ナイロンブラシがじゅうたんなどに入り込んだゴミをかき出す。吸い取ったゴミは、ダイソン独自の「ラジアルルートサイクロンテクノロジー」によって空気と分離。0.5ミクロンの微細なゴミまでキャッチできる。360 Eye ロボット掃除機は、ダイソンで初めてクラウド連携に対応した製品でもある。無料の専用アプリ「Dyson Link」をインストールしたスマートフォンやタブレットを通じて、外出先からでも360 Eye ロボット掃除機を操作したり、掃除スケジュールを設定したり、実際に掃除したルートを確認したりできる。サイズはW230×D242×H120mm、重量は2.42kg。ダストボックス容量は0.33L。約2.75時間でフル充電され、最大で約45分の連続運転が可能だ。掃除中にバッテリー残量が少なくなった場合は、自動で充電ドックに戻り、充電完了後は再び中断した箇所から掃除を始める。カラーはニッケル/ブルーとニッケル/フューシャの2色。次ページでは、開発に携わった、ダイソンのマイク オールドレッド氏も登場した製品発表会についてレポートする。●規則正しく、効率良く発表会には、ダイソンのマイク オールドレッド氏が登壇。フローリングやカーペット上に重曹をまいて、360 Eye ロボット掃除機の集じん力を見るためのデモンストレーションも行われた。○ロボット掃除機でも掃除性能ありきマイク オールドレッド氏はこれまで、17年間かけてロボット掃除機の開発に携わってきた。会場には、ダイソンが手がけた初代のロボット掃除機「DC06」も展示。DC06はすでに規則正しく掃除できたが、多くのバッテリーやセンサーを積んでおり、主にセンサーのコストがかさんだ結果、製品化にはこぎつけられなかった。そこで考えたのが、ビジュアル(カメラ)でナビゲーションをするシステムを持つロボット掃除機だった。これまでサイクロン掃除機を数々手がけてきたダイソンは、ロボット掃除機を開発する際も「まずは掃除性能ありき」だと考えていたそうだ。マイク オールドレッド氏は「パッと見はごく一般的なロボット掃除機かもしれないが、中身の、特に掃除に関する技術は他のメーカーとはちがう」と強調している。日本では背の高さ10cm以下のロボット掃除機が多いが、360 Eye ロボット掃除機は12cmとわずかに高い。しかし、この高さは「妥協せずに」サイクロン技術を搭載するために必要だったとか。高さはあるものの、幅が小さいため小回りがきき、狭い場所にも入り込めるのが強みだという。○「死角なし」のナビゲーション360 Eye ロボット掃除機のナビゲーションには、一度に360度を見渡せるカメラを用いている。カメラで得た画像情報から「自分が今どこにいるのか?」、赤外線センサーで得た障害物情報から「何があるのか?」を把握し、最適なルートを選ぶ。掃除している途中で出合った障害物に目印を付けていくので、一度掃除した箇所には戻らない。そのため、効率良く掃除できるとする。ランダムにではなく、規則正しく四角を描きながら掃除し、360 Eye ロボット掃除機がたどったルートはスマートフォン向けアプリ「Dyson Link」から確認可能だ。マイク オールドレッド氏は、「360 Eye ロボット掃除機の動きは人間から見ると、ヘンに思えるかもしれない。だから、きちんと掃除していると信じてもらえるよう、どこを掃除したかアプリで確認できるようにした」と説明した。なお、今回実現された360°ビジョンシステムは、今後他のプロダクトにも活用できると考えているそうだ。○ロボット掃除機をもっとメジャーに2015年春発売という予定から遅れた理由について、マイク オールドレッド氏は「英国でテストしたときには問題なかったのだが、日本でテストした際に玄関から落っこちてしまうという問題があった。日本の玄関に合わせるために時間がかかってしまった」と語った。ダイソンが日本市場をいかに重視しているかを物語るエピソードでもある。そのほか、運転音について日本のモニターから不満が寄せられたため、大きなデザイン変更に踏み切ったことも明かした。今後も、ユーザーからの声を反映したアップデートは随時行っていくそうだ。日本の掃除機市場において、ロボット掃除機が占める割合はわずか4%。マイク オールドレッド氏は「ロボット掃除機市場自体をさらに拡大していきたい」と意欲を見せた。
2015年10月21日ダイソンは10月6日、キャニスター型掃除機「Dyson Ball Fluffy(ダイソン ボール フラフィ)」シリーズ(以下、Dyson Ball Fluffy)を発表した。発売は10月23日。価格はオープンで、推定市場価格は付属品によって異なり、Dyson Ball Fluffyが84,800円前後、Dyson Ball Fluffy+が94,800円前後(いずれも税別)。Dyson Ball Fluffyは、やわらかいナイロン素材とカーボンファイバーブラシを使用したヘッド「ソフトローラークリーナーヘッド」を採用するキャニスター型掃除機。ナイロン素材で大きなゴミをヘッド内部へ取り込み、カーボンファイバーブラシで微細なゴミを除去する。このため、大きなゴミも微細なゴミも同時に吸い取れるという。毎分最大101,000回転する「ダイソン デジタルモーター V4」によって、パワフルな吸引力を実現。24個のサイクロンが同時に機能する「2 Tier Radial」サイクロンで強力な遠心力を生み出し、取り込んだゴミを空気から分離してダストボックスへ集める。0.3μmの微細な粒子を99.97%以上キャッチできる構造になっており、HEPA基準を満たす排気を実現した。サイズはW379×D203×H253mm、重量は2.72kg。Dyson Ball Fluffyにはコンビネーションノズルのみ、Dyson Ball Fluffy+にはリーチアンダーツール、カーボンファイバーソフトブラシ、タングルフリータービンツール、フトンツールが付属する。カラーはDyson Ball Fluffyがブルー、Dyson Ball Fluffy+がレッド。
2015年10月06日ダイソンは10月6日、空気清浄機とファンヒーター、扇風機の3機能を持った「Dyson Pure Hot + Cool(ダイソン ピュア ホット アンド クール) 空気清浄機能付ファンヒーター」(以下、Pure Hot + Cool)を発表した。発売は11月5日。価格はオープンで、推定市場価格は税別68,800円前後だ。Pure Hot + Coolは、空気清浄機とファンヒーター、扇風機の1台3役を果たしつつ、サイズはW222×D222×H632mmとコンパクトな製品。ダイソンが4月に発売した「Dyson Pure Cool(ダイソン ピュア クール) 空気清浄機能付ファン」と同様、PM2.5だけでなくPM0.1レベルの超微小粒子状物質も99.95%捕らえられる「Dyson 360°グラスHEPAフィルター」を採用した。Dyson 360°グラスHEPAフィルターは0.95平方mのマイクログラスファイバーを333回折った高密度なもの。この高密度なフィルターへ、空気を勢いよく通すのではなく、あえて気流のスピードを抑えることで、微細な物質もキャッチする。フィルターでキレイにした空気は、「Air Multiplier(エアマルチプライアー)テクノロジー」で遠くまで送り出す。「ジェットフォーカステクノロジー」を搭載しており、集中的に送風する「フォーカスモード」と広範囲に送風する「ワイドモード」を備える。夏は扇風機として、冬はファンヒーターとしても使用可能だ。サイズはW222×D222×H632mm、重量は3.79kg。暖房の適用床面積(断熱材あり/なし)は、コンクリート住宅で8畳/4.5畳、木造住宅で6畳/3畳。空気清浄能力の適用床面積は30分で8畳、60分で23畳。1日12時間使用した場合のフィルター交換目安は約1年。消費電力は涼風モードが最小5.4W、最大26W、温風モードが1,200W。カラーはホワイト/シルバーとアイアン/ブルーの2色。
2015年10月06日ダイソンは9月9日、スティック型コードレス掃除機の新製品として「Dyson V6 Animalpro(以下、V6 アニマルプロ)」を発表した。発売は9月18日。価格はオープンで、推定市場価格は税別84,800円前後だ。V6 アニマルプロは、カーペットの掃除に適した新開発の「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」を搭載するスティック型掃除機。ダイレクトドライブクリーナーヘッドのブラシバーは、硬いナイロンブラシとなっており、カーペットのパイル奥深くまで入り込んだゴミもかき出して除去できる。従来モデルのDC62と比較して、ブラシパワーは約75%向上した。2015年5月に発売された「V6 フラフィ」や「V6 マットレス」と同様、毎分最大110,000回転の「ダイソン デジタルモーター V6」を搭載するほか、0.3ミクロンの微粒子を99.97%捕らえる「ポストモーターフィルター」を採用している。サイズはW250×D1,211×H208mm、重量は2.27kg。ミニモーターヘッド、コンビネーションノズル、隙間ノズル、フトンツール、ハードブラシ、延長ホースが付属する。
2015年09月09日ダイソンは5月29日、「Jake Dyson Light」シリーズの新製品として「Ariel(アリエル) ペンダントライト」を発表した。その発表に合わせて、Jake Dyson Lightの開発者でもあり、Dysonの創業者ジェームズ・ダイソンの長男でもあるジェイク・ダイソン氏が来日。ダイソンの旗艦店「Dyson 表参道」にて開催された報道関係者向けの製品発表会に登場し、Jake Dyson Lightの製品に搭載されている技術「ヒートパイプテクノロジー」について説明した。Jake Dyson Lightがダイソンブランドの傘下に組み入れられ、ダイソンからJake Dyson Light製品が発売されることになったのは4月のこと。すでにスタンドライト「CSYS(シーシス) タスクライト」の3製品は発売されている。このたび新しくラインナップに加わるのは、Ariel ペンダントライトだ。天井から吊り下げて使用するペンダントライトで、主にオフィスやレストランなどでの使用が想定されている。販売時期と価格については未定だ。○本当は一生使えるはずのLED照明Jake Dyson Lightのプロダクトにおける大きな特徴は、その冷却技術。ジェイク・ダイソン氏は「なぜ一般的なLED照明の寿命は3万時間や5万時間なのだろうか?」と考えた。LEDの基本原理を考えると、その寿命は「一生」であってもおかしくないからだ。熱がLEDの劣化に影響していると考えたジェイク・ダイソン氏は、長寿命のLEDを実現するには、冷却が重要だという結論に至った。冷却技術として「ヒートパイプテクノロジー」を採用。これは人工衛星にも用いられている技術で、LEDから発生した熱を逃がすためのもの。使用しているのは中が真空になった銅製のチューブ。真空空間には1滴の水が入っている。熱が加えられると、中の水が蒸気になってチューブ内に拡散し、アルミニウム製のヒートシンクへ熱を逃がすという仕組みだ。通常のLEDは120~140℃にまで熱くなってしまうが、ヒートパイプテクノロジーのおかげで、CSYS タスクライトは55℃にキープ。冷却することよって、1日に12時間、フルパワーで使用した場合、最低でも37年間使えるとしている。これはもちろん、色や明るさを保ちながら、である。○人工衛星みたいなArielAriel ペンダントライトは、ダイソンが今度BtoB分野に進出していくことを示唆する製品だといえる。ジェイク・ダイソン氏は、Ariel ペンダントライトについて「イギリスが初めて宇宙に出した人工衛星の名前と同じ」だと語る。いわれてみれば、Ariel ペンダントライトの形状は人工衛星によく似ている。Ariel ペンダントライトは、9,000ルーメンを実現するハイパワーなLEDチップを採用しており、特殊なレンズで光を拡散させている。CSYS タスクライトよりも高出力でありながら、使用時の温度はヒートパイプテクノロジーによって47℃にキープしている。ダウンライトとアップライトの2モデルを用意。ダウンライトは長方形の光で、ジェイク・ダイソン氏はオフィスのデスクなどに最適だとする。アップライトは天井を直径1mの光で照らす間接照明だ。○ダイソンにとっても、照明は大きなカテゴリにジェイク・ダイソン氏は、自分が10年開発に携わってきたJake Dyson Light製品をダイソンブランドから発売できるということを誇りに思うと述べた。自分の抱いている照明への意志はダイソンを通じて実現できるとし、また、ダイソン製品の中でもJake Dyson Lightシリーズが強いカテゴリに成長していくだろうと結んだ。
2015年05月29日ダイソンは5月12日、0.3ミクロンもの微細な粒子を99.97%以上外部へもらさず、キレイな排気を実現するコードレス掃除機とハンディ型掃除機「V6シリーズ」を発表した。発売予定日は5月21日。推定市場価格はスティック型掃除機「V6 フラフィ」「V6 モーターヘッド」が59,800円~84,800円、ハンディ型掃除機「V6 マットレス」「V6 トリガー」が39,800円~43,800円。○排気にこだわった新V6シリーズ現在販売されている、「ダイソン デジタルモーター V6」を搭載したコードレス掃除機は、毎分最大110,000回転する強力なモーターにより、高い吸引力を実現している。今回発表された「新しいV6シリーズ」は、吸引力だけでなく、キレイな空気を排出することにこだわって開発されたものだ。ダイソンによると、高性能なフィルターを搭載するだけでは、キレイな空気を排出するには十分でないとのこと。掃除機本体の密閉性を高め、HEPAフィルターを搭載したポストモーターフィルター(モーターの後ろに取り付けるフィルター)を装着することにより、0.3ミクロンの微細な粒子やアレルゲンを99.97%以上、内部に捕らえることに成功した。密閉性の高い本体構造とポストモーターフィルターのおかげで、室内の空気よりもキレイな空気を排出できるという。新しいV6シリーズは、大小どちらのゴミも取り込めるスティック型掃除機「V6 フラフィ」と、布団などに使えるハンディ型掃除機「V6 マットレス」、静電気を抑えて微小なゴミをかき出す「V6 モーターヘッド」の3種類を用意する。○排出された空気はキレイなままV6シリーズを使うと、どの程度空気がキレイになるのだろうか。そこで、排気のキレイさを実証するためにスモークを使った実験が行われた。透明なアクリルケースにスモークを充満させ、V6 フラフィで吸い込む。本体の密閉性が高くなければ、白い煙がもれ出てしまうが、V6 フラフィからは全く煙が出てこなかった。手もとにダストボックスがあるスティック型掃除機は、排気口も手もとにあるため、風が吹き出してくるのが気になるという人も多い。しかし、V6シリーズでは掃除機の中へ吸い込んだ微小粒子やアレルゲンを空気中に排出しないどころか、部屋の空気よりもキレイな空気が掃除機から放出されるというから驚きだ。続いて、V6 フラフィの吸引力を実証するデモも行われた。細かいゴミがまかれた床をV6 フラフィで掃除すると、一度通過しただけで溝に入り込んだゴミもだいたい取り除けていた。○V6 マットレスで布団がキレイになるか新たに加わったハンディ型掃除機「V6 マットレス」は、マットレスの名の通り、布団用クリーナーだ。ダイソン製品としてはめずらしい白い本体カラーを採用している。ダイソンによれば、布団にはおよそ200万匹のダニがおり、さらにその死がいやフンがあるという。人の皮膚は数週間でおよそ28gもはがれ落ち、ダニはそれをエサとして1日に約20回もフンをする。アレルギーは、ダニそのものよりもダニのフンを吸い込んでしまうことで引き起こされるため、布団ケアではダニのフンを取り除くことが重要だ。ダイソンは、現在販売されている布団クリーナーのUVライトや振動パッド、温風機能では、ダニ対策が難しいとする。ダニのエサとなる人の皮膚を除去することで、最終的にダニを死滅させてフンを取り除く方法を提唱。布団に落ちた人の皮膚を除去し、吸い込んだアレルゲンを空気中に排出しないツールとして、V6 マットレスを紹介した。V6 マットレスの実力をチェックするべく、マットレスにまかれたベビーパウダーを吸い取るデモが行われた。デモでは、ベビーパウダーをまいた上にシーツをかぶせ、シーツの上から吸引していく。ゆっくり2往復した後、シーツをめくってみるとV6 マットレスが通った上はベビーパウダーが吸い取られていた。○気になる排気がキレイになって安心感がアップ発表会では、生きたコナヒョウダニとチャタテムシの展示もあった。チャタテムシは肉眼で確認できたが、コナヒョウダニは顕微鏡でしか見られなかった。肉眼で確認できないといえど、アレルゲンとなるダニの死がいやフンを掃除機などで吸引して取り除くことが大事だ。ダイソンのクリーナーは、吸引力の強さが最大の特徴だ。展示してあったV6 マットレスを試用してみたところ、展示に使われていた1mほどの大きな台が持ち上がって浮いてしまうほどの強い吸引力を見せてくれた。スティック型掃除機の使い勝手は前モデルと同様、軽くて扱いやすい印象だ。ポストモーターフィルターを追加したにもかかわらず、ダストカップに4cmほどの出っ張りが現れただけで、見た目はさほど変わらない。手もとにモーターやダストボックスがあると、排気の吹き出し口が顔に近く、気になるという人も多いだろう。新しいV6シリーズは、排気をクリーンにしたことで、ユーザーの不満を解消したといえる。発表会に登壇したダイソンのプロダクト パフォーマンス エンジニアであるマニー ベネット氏は「2011年にスティック型掃除機を発売してから、ダイソンはマーケットリーダーとして市場を牽引してきた。常にチャレンジし続け、改良を重ねている。V6シリーズは確実にゴミをとり、密閉性を高め、汚れた空気を放出しない。掃除のフラストレーションを取り除いた製品だ」と自信を見せた。
2015年05月12日ダイソンは5月12日、0.3ミクロンの微細な粒子を99.97%キャッチできるコードレス掃除機「Dyson V6 Fluffy」(以下、V6 フラフィ)と、ハンディ掃除機「Dyson V6 Mattress」(以下、V6 マットレス)を発表した。発売は5月21日。価格はいずれもオープンだ。いずれも、毎分最大110,000回転する「ダイソン デジタル モーター V6」を採用している。○V6 フラフィV6 フラフィは、フィルトレーション(粒子捕集率)に重点を置いて開発されたスティック型コードレス掃除機。モーター後ろの排気部分に取り付ける「ポストモーターフィルター」を改善しただけでなく、掃除機本体の密閉性を高めた。これにより、0.3ミクロン相当(PM2.5の1/8以下のサイズとなる)の微粒子を99.97%除去できるHEPAフィルトレーション性能を実現する。ヘッド部分には、従来モデル「Dyson Fluffy DC74」と同様、やわらかいナイロン素材とカーボンファイバーブラシを組み合わせたローラーを搭載。ナイロンフェルトで大きなゴミを取り込み、カーボンファイバーブラシで微細なゴミを取り除く。取り込んだゴミは「2 Tier Radial」サイクロンによって空気から分離される仕組みだ。サイズはW230×D1,211×H208mm、標準クリーナーヘッドとパイプを含む重量は2.34kg。ミニモーターヘッドとコンビネーションノズル、隙間ノズルが付属するV6 フラフィと、左記に加えてフトンツール、ハードブラシ、延長ホースが付属するV6 フラフィ プラスを用意する。推定市場価格はV6 フラフィが74,800円前後、V6 フラフィ プラスが84,800円前後。○V6 マットレスV6 マットレスは、主に寝具での使用を想定して開発されたハンディ型コードレス掃除機。V6 フラフィと同様、HEPAフィルトレーション性能を持つ。ヘッド部分にモーター駆動のブラシバーを備え、ベッドや布団の奥深くに潜むダニのフンを吸い上げて除去できる。サイズはW144×D399×H208mm、標準クリーナーヘッドとパイプを含む重量は1.63kg。ミニモーターヘッドとコンビネーションノズル、隙間ノズル、フトンツール、延長ホースが付属する。推定市場価格は43,800円前後だ。また、ミニモーターヘッドとコンビネーションノズル、隙間ノズルのみが付属するV6 トリガーも用意する。V6 トリガーの推定市場価格は39,800円前後。○V6 モーターヘッド上記2製品のほか、ダイソンはV6 モーターヘッドも同日に発表した。ポストモーターフィルターと密閉性の高い本体によるHEPAフィルトレーション性能を備える。サイズはW211×D1,184×H208mm、標準クリーナーヘッドとパイプを含む重量は2.1kg。ミニモーターヘッドとコンビネーションノズル、隙間ノズルが付属するV6 モーターヘッドと、左記に加えてフトンツール、ハードブラシ、延長ホースが付属するV6 モーターヘッド プラスを用意する。推定市場価格はV6 モーターヘッドが59,800円前後、V6 モーターヘッド プラスが69,800円前後。
2015年05月12日ダイソンは4月17日の午前11時、世界初となる旗艦店「Dyson 表参道」をオープンした。前日の16日に、メディア向けのオープンイベントが行われたので、その様子をレポートする。○ダイソン製品がズラリ! 実機を見て、触って、試せるDyson 表参道があるのは、東京都・表参道にあるAo(アオ)ビルの1階。青山通りと骨董通りの交差点近くにあり、地下鉄の表参道駅から歩いてすぐの場所だ。営業時間は午前11時から午後8時まで。年末年始などを除き、年中無休となっている。ストアはダイソンの世界観を知り、新しい技術を体験できるスペースとなっており、コードレスクリーナー、キャニスター型掃除機、加湿器、扇風機、ファンヒーター、空気清浄機能付き扇風機などダイソン製品が並ぶ。Dyson創業者のジェームズ・ダイソン氏の長男であるジェイク・ダイソン氏が開発したLEDライトも展示されていた。ヒートパイプを利用してLEDを適切に冷却することで、37年という長寿命を実現している製品だ。カウンターウエイトのおかげで、指で軽く押すだけでスーッと動き、止めたいところでピタッと止まる。初のお披露目だったため、報道陣も興味深く実機を動かしていた。また、ダイソン初のロボット掃除機「ダイソン 360 Eye」の実機も。2015年春の発売予定とされていたが、現時点では発売時期未定とのことだ。店内には、カーペットや畳、フローリングなどの床材があり、自由に掃除機を試せた。棚には大小さまざまなゴミサンプルを多数用意。床にゴミをばらまいて、使い勝手を確認できる。コードレスクリーナーとキャニスター掃除機を比較できるので、自分に合った掃除機を見つけられそうだ。○世界初の直営店を日本でオープンする意味は?2014年にダイソンは、日本だけでなく香港、台湾、シンガポールの掃除機市場において、初めて金額ベースでシェアNo.1を獲得した。そういったアジア市場の急成長を受け、アジア向け製品の開発に力を入れている。日本で世界初の旗艦店「Dyson 表参道」をオープンしたのは、アジア市場にダイソン製品が受け入れられる先駆けだったのが日本市場であったからだという。ダイソン 代表取締役社長の麻野信弘氏は「この店のコンセプトは、ダイソンの最新テクノロジーを見ていただき、実際に触っていただき、さまざまな使い方を試していただくこと。どんどんダイソン製品を試していただきたい」と話す。創業者ジェームズ・ダイソン氏からは「異なる素材のカーペットや床材の上でゴミを吸い取るなど、全製品を試して、ダイソンのテクノロジーを体感してほしい」とのビデオメッセージが届いた。もちろん試して気に入ったものがあれば、ストアで購入することもできる。メディア向けオープンイベントでは製品のみの展示だったが、オープン時には説明と価格が書かれたカードも一緒に置かれるという。購入したその場でユーザー登録をすると、通常2年間のメーカー保証を無料で5年延長するという特典も。ただし、あくまでもストアは販売よりも体験を重視しているとのことだ。スタッフの説明を受けながら気軽に試せるよう、製品はゆったりと配置。どの製品もさまざまな角度から見られるよう、置き方も工夫されていた。○納得いくまで試せるストアDyson 表参道があるのは骨董通りのすぐそばで、周囲にはグルメや買い物などを楽しめるスポットだけでなく、流行りのショップやカフェが立ち並ぶ。Dyson 表参道の外観も、黒を基調とした高級感あるたたずまいだ。ストアスタッフは「ちょっと入りにくいかもしれませんが、気軽に立ち寄ってください」と話す。ダイソン製品は安い買い物ではないので、じっくり試してみたいという声も多い。Dyson 表参道では、満足できるまで実物を触り、試し、製品について納得いくまでスタッフに聞けるストアとなっている。家電量販店に行っても実機を動かせない、スタッフに声を掛けにくいと不満を持っている人でも、ここならじっくりと試すことができそうだ。Dyson 表参道ではオープン初日から100日間、「100のダイソンプレゼント」キャンペーンを開催する。期間中に来店し、参加フォームに記入するとダイソン製品が1日1人、合計100人に当たる。また、来店したうえで、ダイソンジャパンの公式Facebookに「いいね!」、またはTwitterアカウントをフォローすると先着2,500名にオープン記念ギフトがプレゼントされる。
2015年04月17日ダイソンは4月13日、LEDの研究開発を行うJake Dyson Light(ジェイク ダイソン ライト)をダイソンブランド傘下に組み入れると発表した。4月からJake Dyson Light製品をダイソンの新しいカテゴリーとして販売していく。Jake Dyson Lightは、Dysonの創業者ジェームズ・ダイソンの長男であるジェイク・ダイソンが率いるLEDメーカーだ。今回の統合により、ジェイク・ダイソンおよび、彼の率いるデザインチームはダイソンのメンバーとなる。Jake Dyson Lightが10年間にわたって手掛けてきたコアライティングテクノロジーの開発を継続して行う。ジェイクの開発したLEDスタンドライト「CSYS(シーシス) タスクライト」シリーズは、独自の冷却機構を採用し、37年の長寿命を誇る。すでにダイソンのオンラインストアで取り扱いを開始している。本体サイズW527×D177×H653mmの「CSYS desk」が90,000円、本体サイズW727×D310×H1,409mmの「CSYS floor」が130,000円、本体サイズW870×D68×H864mmの「CSYS clamp」が90,000円となっている(いずれも税抜)。また、均一な光を照射するLEDペンダントの「Ariel」シリーズも取り扱う。販売開始時期は未定だ。
2015年04月13日ダイソンは4月6日、米ミシガン州のベンチャー企業で全固体電池の開発を行っているSakti3に1500万ドル(約18億円)を投資すると発表した。Sakti3は高性能・高安全性・低コストな全個体電池技術の商品化に取り組んでおり、すでに最新の液体リチウムイオン電池のエネルギー密度の2倍に相当するバッテリー密度1100Wh/l以上を実現している。同技術は将来的に電気自動車、再生可能エネルギーの貯蔵などへの利用が期待されており、Sakti3はダイソンのほか、コスラベンチャーズ、ベリンジア、ゼネラルモーターズ、伊藤忠商事から5000万ドル(約60億円)以上の投資を獲得している。
2015年04月06日コードレスで、サッと使えるスティック型クリーナーに注目が集まっている。中でもダイソンのコードレスクリーナーは吸引力が強く、収納せずに見える場所に置いても生活感が出ないスタイリッシュなデザインでファンも多い。今回紹介するのは、2015年3月中旬に発売されたジャパネットたかたのオリジナルモデル「ダイソン DC45 モーターヘッド レッド DC45MORD」(以下、DC45MORD)だ。フトンツールやミニモーターヘッドなど一部セット内容を省いて価格を抑え、43,956円(税込・送料込み※)で販売されている。ちなみに、本体カラーがレッドのモデルは、ジャパネットたかたでしか手に入らない。※価格は2015年3月20日編集部調べ。3月21日のみ「チャレンジデー」として32,184円(税込・送料込み)で販売される。○コードレスクリーナーの弱点である"吸引力"を克服DC45MORDのセット内容は、本体のほか、カーボンファイバーブラシ搭載モーターヘッド、コンビネーションノズル、隙間ノズル、収納用ブラケット、充電器など。一般的に、コードレスクリーナーは「吸引力が弱い」「電池がもたない」といった不満が多いが、これらの弱点を克服しているのがDC45だ。ダイソンの掃除機の特徴である「ルートサイクロンテクノロジー」によって、ゴミ・ホコリと空気を遠心分離するため、吸引力が低下しにくい。また、毎分最大104,000回転するパワフルなデジタルモーターを搭載しているのも心強い。ヘッドにはナイロンブラシに加え、静電気の発生を抑えるカーボンファイバー素材のブラシを搭載している。きめ細かいカーボンファイバーブラシが静電気の発生を抑えることで、微細なホコリまで吸い取っていく。必要であれば、より強力な強モードに切り替えることもできる。○パイプを外せばハンディ型に変身DC45はスティッククリーナーとして床を掃除するだけでなく、ハンディクリーナーとしても使用可能だ。長いパイプを外してハンディクリーナーにすれば、階段もラクに掃除できた。同梱されるコンビネーションノズル(ブラシ一体型のノズル)や隙間ノズルを用いれば、狭い場所の掃除も行える。棚などにはコンビネーションノズルを、家具と家具の間などには隙間ノズルを使うと便利で、DC45一台で部屋中を立体的に掃除できる。本体サイズはW115×D322×H205mmで、重量は2.3kg。重心のバランスも考慮された設計で、スイスイ掃除できる。充電時間は約5時間半で、通常モードで約20分、強モードで約8分の連続使用が可能だ。数値だけ見ると短く感じるかもしれないが、サッと使うというスティック型クリーナーの特徴を考えればこれで十分だろう。コードの取り回しでモタモタしたり、コードの抜き差しをする手間がないので、効率よく掃除を進めることができるのもポイントだ。なお、ダストカップにたまったゴミは、片手でボタンを押すだけで捨てられる。○掃除がしたくなる、パワフルなコードレスクリーナー付属のブラケットを壁などに固定すれば、コンパクトに壁掛け収納ができる。掃除機を部屋の見える場所に置くとどうしても生活感が出てしまうが、ダイソンのコードレスクリーナーは、スタイリッシュなデザインなのでインテリアのアクセントになる。特に筆者が気に入ったのは、ジャパネットたかたでしか買うことができないこのボディカラーだ。深みのある赤で、高級感のある家具はもちろん、ポップなかわいらしいインテリアにもよく合うと感じた。生活感を感じさせないデザインとカラーなので、そのまま出しておきたくなる。わずらわしいコードがなく、プラグの抜き差しも不要。サッと掃除を始められるコードレスクリーナーは、一度使うと手放せない。いつでもすぐに使える場所に置いておけば、掃除をするモチベーションも上がりそうだ。特に吸引力が強く、取り回しがラクなDC45は、なかなか掃除をする時間がとれない、忙しい人の強い味方になってくれるに違いない。
2015年03月21日ジャパネットたかたは3月21日、「ジャパネットチャレンジデー」を開始した。3月21日0時ちょうどから23時59分までの24時間限定で、ダイソンのスティック型掃除機「ダイソン DC45 モーターヘッド」を特別価格の税別29,800円で販売する。ジャパネットチャレンジデーとは、ジャパネットたかたが不定期で開催する24時間限定の特別セール。毎回異なる1製品を取り扱うが、今回のチャレンジデーではダイソンのスティック型掃除機「ダイソン DC45 モーターヘッド」を、通常価格の39,800円から10,000円値引きした29,800円(税別)で販売する。さらに、通常は送料として別途972円(税込)かかるが、チャレンジデー限定で送料が無料となる。そのほか、分割15回まで金利手数料をジャパネットたかたが負担する特典も用意(通常は12回まで)。なお、価格はいずれも掲載当時のものとなる。ジャパネットオリジナルモデルのDC45には、コンビネーションノズルと隙間ノズル、充電ケーブル、収納用ブラケットが付属する。カラーはシルバー(DC45MOSV)と、ジャパネットたかたオリジナルのレッド(DC45MORD)。
2015年03月21日ダイソンは3月17日、同社初となる空気清浄機能付きファン「Dyson Pure Cool」を発表した。2009年に発売された"羽根のない扇風機"に搭載される「Air Multiplier(エアマルチプライアー)テクノロジー」を応用した製品の第3弾となる。本稿では、同日に開催された新製品発表会の様子をレポートする。新製品発表会には、微生物学者であり、ダイソンのシニアパフォーマンスエンジニアであるトビー・サヴィル氏と、ダイソンのシニア デザインエンジニアでエアマルチプライアーテクノロジーを用いた製品開発に携わっているオラ・パピエルコゥスカ氏の2名が登壇した。○毎日吸い込んでいる空気の中には……冒頭、サヴィル氏は新製品開発の背景を説明。「私たちは毎日1万リットルの空気を鼻や口、そして肺を通じて体内に取り入れている。その中には超微小粒子状物質、いわゆる"PM"が含まれている。PMは固体と液体が複雑に混ざり合ったもので、ディーゼルの排気ガスやタバコの煙、有害な有機化学合成物などもPMの一種だ。これらを体内に取り込むことで健康に大きな害をもたらす危険性がある」と述べた。PM10より大きな物質は鼻の粘膜や繊毛がとらえ、くしゃみや咳を通じて体外に排出されるが、PM10より小さい物質は肺に取り込まれた後、気嚢(きのう)に蓄積され、そこから血流に入っていくという。物質が小さければ小さいほど体に取り込まれやすいわけだが、ダイソンでは一般的に知られているPM2.5よりさらに小さいPM0.1に着目し、このたびの新製品を開発したと説明する。PM0.1レベルの物質は肺を通じて血流に入り込み、体全体に循環して気管支炎や喘息を引き起こすおそれがある。「もっとも影響を受けてしまうのは、免疫や呼吸器の機能が衰えている老人や、それらが未発達の子どもたちだ」とサヴィル氏は指摘する。日本人の多くを悩ませている花粉は比較的大きな粒子となるが、「ダイソンは常に既存の技術に疑問を投げかけている」と、既存製品の性能は完璧ではないとサヴィル氏は説明。「既存の空気清浄機は勢いよく空気をフィルターに送り込んでいるため、PM物質がフィルターを通過して部屋の中へ再放出されている。つまり、既存の空気清浄機は"ただそこに置かれている"だけだ」とした。○PM0.1を99.95%除去できるフィルターを開発せよサヴィル氏の説明を受けて、パピエルコゥスカ氏は「こうした既存の空気清浄機の性能にフラストレーションを覚えたジェームズ(ダイソンの創業者)は、より高性能なフィルターの開発をダイソンのエンジニアたちに命じた。そうして生まれたのがPM0.1レベルの物質を99.95%除去できる空気清浄機であるDyson Pure Coolだ」と新製品をアピールした。PM0.1レベルの物質を99.95%除去するために開発したのが、円筒状の「360°グラスHEPAフィルター」である。1.1平方mのマイクログラスファイバーを254層のプリーツ状に加工したものを、Dyson Pure Cool本体の台座に搭載し、全方向から空気を取り込めるようにした。「ダイソンのフィルターは密度が非常に高いのが特徴。だからこそPM0.1という超微小な物質をとらえることができる。日本国内におけるベストセラー空気清浄機TOP10のモデルと、Dyson Pure CoolのPM0.1放出率を比較した結果、Dyson Pure Coolは放出率が非常に低かった。しかし、多いものでは24%以上も放出されてしまっている」とパピエルコゥスカ氏は胸を張る。高密度なフィルターの性能に加えて、取り込む気流をあえて制御することで、PM0.1をフィルター通過させないことに成功した。フィルターはプラスティック製のカバーと一体になっており、使い捨てタイプだ。パピエルコゥスカ氏は「フィルター交換は60秒どころか、30秒以内で行える」とアピールしていた。フィルターの交換目安は1日12時間の使用で約1年間だ。交換用フィルターの価格は税別6,000円。なお、フィルター内部には脱臭のために顆粒状活性炭層も設けている。
2015年03月18日ダイソンは3月17日、PM0.1レベルの超微小粒子状物質を99.95%除去できる「Dyson Pure Cool(ダイソン ピュア クール) 空気清浄機能付ファン」を発表した。発売は4月28日。価格はオープンで、推定市場価格は税別64,800円前後だ。Dyson Pure Coolは、独自の高性能な360°グラスHEPAフィルターを搭載した空気清浄機能付きのファン。フィルターは1.1平方m(全長は6.45m)のマイクロファイバー素材を使用したものだ。254層折りのプリーツ状になっており、花粉やバクテリアだけでなくPM0.1レベルの超微小粒子状物質を99.95%除去できるほど高密度だという。一般的な空気清浄機では勢いよくフィルターに空気を通過させるが、Dyson Pure Coolでは気流のスピードを抑制して集じんする。フィルターでろ過した空気は、「Air Multiplier(エアマルチプライアー)テクノロジー」で均一に送り出す。夏は扇風機として、冬はサーキュレーターとして、年間を通して使用可能だ。静音化を実現し、「Quiet Mark」を取得している。サイズはW196×D196×H1,018mmで、重量は3.58kg。首ふり機能をオフにした時の消費電力は6Wから56W。空気をきれいにするのにかかる時間は8畳で25分、10畳で30分、26畳で60分だ。スリープタイマーは最大9時間まで設定できる。カラーはホワイト/シルバーとアイアン/サテンブルーの2色。リモコンが付属する。フィルターの交換目安は、1日12時間使用した場合で約1年。交換用フィルターの価格は税別6,000円だ。
2015年03月17日ダイソンは、加湿器「Dyson Hygienic Mist 加湿器 AM10」(以下、AM10)の貯水タンクを一部無償交換すると発表した。貯水タンクに亀裂が発生し、水漏れに至るおそれがあるため。貯水タンク無償交換の対象となるのはAM10の製造初期ロット。使用方法によっては、貯水タンクに小さな亀裂が発生し、水漏れに至ることがある。なお、ダイソンはこの不具合について、安全上のリスクになるものではないと説明している。対象製品かどうかを確認するためには、製品底面か説明書、梱包箱に記載されたシリアルナンバーを同社のWebページで入力する必要がある。対象製品のユーザーには、最新製造ロットの貯水タンクを無償で送付する。AM10は超音波式を採用したダイソン初の加湿器。「Ultraviolet Cleanse(ウルトラバイオレットクレンズ)」テクノロジーを用いて、強力なUV-Cライトで水を除菌してからミストを拡散する。オンラインストアでの直販価格は税込63,504円だ。
2015年03月05日●従来の加湿器の常識を打ち破る掃除機、扇風機、ヒーターと、独自の技術と発想、デザイン性で常識を覆す製品を市場に届け続けているダイソン。そんなダイソンが、同社初となる加湿器「Dyson Hygienic Mist AM10」を発売した。見た目はセンセーショナルに市場デビューを飾った"羽根のない扇風機"と極めて類似している。しかし、似ているのはこのデザインに固執しているというわけではなく、ファン(扇風機)で培った技術を加湿にも最大限活かすためである。今回はそんな注目の新製品の試用レポートと使ってみた実感をまとめてみたい。○どのタイプにも属さないダイソンの加湿器メーカーが謳っている本製品の独自性は除菌機能だ。本体に水を注入することで湿度を上げる加湿器では、従来から衛生面に弱点があった。というのも、フィルターなどの内部や水自体にカビや細菌が発生しやすいのだ。加湿器の中でも主流となっている"超音波式"や"気化式"と呼ばれる製品の場合、加湿時にカビや細菌をそのまま空気中に放出してしまうという懸念がある。"ヒーター式"と呼ばれるタイプであれば、水を加熱して除菌できる。しかし、ヒーターを使うぶん、消費電力が高くランニングコストの面でデメリットがある。こうしたジレンマに対して、最近では"ハイブリッド式"と呼ばれる製品も登場している。ハイブリッド式は、いったん加熱した水を消費電力の少ない超音波や気化式の仕組みで拡散するというもの。今回のダイソンの新製品は、従来のどのタイプとも一線を画している。タイプ的には微細なミストを超音波で振動させて拡散させる超音波型に属するが、衛生面での問題を「Ultraviolet Cleanse(ウルトラバイオレットクレンズ)」テクノロジーという独自の技術でクリアしている。本体内のすべての水にUV-Cライトを直接照射することで99.9%の除菌を行うという仕組み。また、バクテリアの温床となりやすいスポンジやフィルターもすべて排除した。スポンジやフィルターがないぶん、手入れも比較的簡単。分解できる部品の構造も単純で、カルキ対策として月1回の頻度で給水タンクを中心にクエン酸洗浄を行えばよい。残念ながら、除菌の効果を各家庭で調べることは難しいため、あくまでメーカーの謳い文句をそのまま信じるしかない。しかし、目に見える形で消費電力や手入れの面でメリットがあるのはありがたいポイントだ。●ミストを遠くに届けるためにもう1つの特徴は、ミストを送り届ける能力。ここで「Air Multiplier(エアマルチプライヤー)」テクノロジーと呼ばれる、ダイソンがファンで長年培ってきた技術が用いられているのだ。"ループ"と呼ばれる上部の円形パーツからミストが飛び出る様子は肉眼でもはっきり確認できる。本体と2mから2.5m離れた場所でもはっきりと風を感じるが、難点は温風ではなく冷たい空気が吹き出てくること。気温の低い冬場に使う家電製品としてはやや考えものであると筆者は思う。しかし、置き場所を変えるなど試行錯誤した結果、壁に向けても部屋を均一に加湿してくれることが確認できたので、人がいない方向に向けて使えば問題ない。○実際に湿度を計測してみたちなみに本製品の適用畳数は8畳程度となっている(木造住宅、鉄筋コンクリート建て、部屋の向きなどで異なる)。鉄筋コンクリート建てで気密性の高いマンションである筆者宅の北側に位置する7畳程度の寝室で、晴れて空気が乾燥している室温22.7度・湿度33%の日中、「湿度60%・最大風量」に設定して加湿運転を行った。すると15分ほどで湿度40%まで上がり、30分後に50%、1時間後には58%まで上昇した。一方、南向きで13畳ほどのLDKで、日中の室温23.3度・湿度28%という状態で同条件の加湿運転も行ってみた。適用畳数を超えているのと極度の乾燥状態にはさすがに太刀打ちできず、1時間経っても33%までしか上昇しなかった。しかし、日没後の夕方に、室温20度・湿度33%の状態から加湿運転を行ったところ、1時間後には40%まで、最高で48%まで加湿できた。○寝ている間も安心な機能室温と湿度を感知するインテリジェントサーモスタット機能を搭載。設定された湿度を超えると自動で運転を停止する。加湿しすぎは結露の原因にもなるので、特に就寝中には助かる機能だ。筆者宅の寝室は夜間、45%前後の湿度が保たれているため、あっという間に加湿しすぎになってしまう。しかしサーモスタット機能により自動で運転を停止してくれるので、加湿のしすぎと無駄な電力消費を防いでくれるので大変ありがたかった。もちろん、スリープタイマー機能もあり、設定した時間で運転を停止することも可能だ。運転音については、最大57db、最少36dbとなっている(加湿モードの場合)。これは扇風機の場合とほぼ同等で、最大風量だとかなりうるさい。現実的には10段階の風量設定のうち「4」あたりが許容範囲といったところ。適用畳数を満たしているならば、急いで加湿したい場合を除いてその程度で大丈夫だろう。最小風量であれば、ファンのモーター音よりもむしろポコポコと立てる水の音が聞こえるぐらい静かなので、就寝時も気にならない程度だ。消費電力については、スペック表にある最小35W、最大55Wとワット計での実測値もほぼ相違がなかった。スイッチを入れて最初の3分間で行われる除菌運転の際は35W前後、風量設定が1~5まではおよそ32~35Wの範囲内に収まり、サーモスタット機能で運転を待機している際は9W前後だった。●ズバリ"買い"なのか?他のダイソン製品同様、本製品も洗練されたデザイン性やシンプルなインタフェースが魅力の一つとなっている。インジケーターはLEDで光る電源ボタンとその上のデジタル表示灯のみ。設定湿度と風量を表す数字、アルファベット表示のほか、色の違いや点灯パターンで状態を区別をする仕様なのだが、洗練されすぎていて給水タンクが空になったサインに気付きにくい印象を受けた。個人的には給水タンクの状態を知らせるサインは今後改善されてほしいポイントだ。もちろん空になると運転は自動停止し、消費電力も1.5W程度に抑えられるので安心ではあるのだが。給水タンク容量は3L。1日1回満タンに補水しておけば十分な容量だ。給水の仕組みは一般的な加湿器と変わらないが、注水する穴が小さいので水量をうまく調節してピンポイントで入れるテクニックが必要。反面、タンク自体は底が広く鉢状のものなので、変に縦長だったり、底が広すぎたりするようなタンクに比べると使い勝手もよく、安定する。シンクの大きさや水道栓の位置に左右されにくい形状だと感じた。○あの"羽根のない扇風機"としても使えるファンモードで扇風機としても使用可能であるというのも魅力の一つ。ダイソンのテーブルファンとの差額は20,000円ほどなので、「両方欲しい」という人にとってはお得度の高い製品だ。設置・収納面を考えてもメリットの高い製品といえる。ただし、リビング用としての需要を考えると、8畳というのは力不足を感じるので、より広い部屋に適合した製品の登場などラインナップの展開を待ちたいところだ。
2014年12月24日ダイソンは20日、同社初となる加湿器「Dyson Hygienic Mist 加湿器 AM10」を発表した。バクテリアを99.9%取り除いた水をミストにして室内をうるおす衛生的な加湿器だ。本体カラーはホワイト/シルバー、アイアン/サテンブルーの2色をラインアップ。発売は11月6日。価格はオープンで、推定市場価格は税別58,800円だ。従来の加湿器では、加湿器内部のスポンジやフィルター、タンク内の水がバクテリアの温床になっていた。バクテリアの繁殖した水で作られたミストが空気中に放出されると、肺にバクテリアを取り込んでしまう危険性がある。AM10ではこれを問題ととらえ、水中のバクテリアを除菌してから室内を加湿する。加湿に際してバクテリアが繁殖しやすいスポンジやフィルターといった部品は使わず、同社の独自技術である「Ultraviolet Cleanse(ウルトラバイオレットクレンズ)」テクノロジーを用いた超音波式を採用。水の一滴一滴に、強力なUV-Cライトを2度にわたって直接照射して除菌する。加湿は加湿器のベースにある圧電変換器が、1秒間に最高170万回振動し、除菌された水を微粒子に分解してミスト状にする。ミストは、ループを通過する際、Air Multiplier(エアマルチプライヤー)テクノロジーによって、周辺の空気を巻き込みながら、送り出される。増幅された空気とともに最大毎時300mlで均一に室内へ放出される仕組みだ。本体サイズはW240×D222×H579mm。重量は3.4kg。適用床面積は5畳から8畳。消費電力は加湿時で最大55W。リモコンは10段階の風量調整に対応。リモコンからは温度設定、スリープタイマーの設定も行える。スリープタイマーは15分~9時間で設定可能だ。また、タンクの容量は3Lで、最長18時間の連続運転が行える。
2014年10月20日ダイソンは21日、「快適、夏のしごと場! with Dyson Coolファン」キャンペーンを開始した。モニターとして使用感などを報告することを条件に、全国100カ所の「しごと場」にDyson Coolファンを無料で提供する。募集期間は5月21日から5月末まで。最大100カ所の「しごと場」を対象に、Dyson Coolファン「AM06 テーブルファン」または「AM07 タワーファン」のいずれか1モデルを提供する。返却の必要はない。応募は、まず「DysonPR.Japan@dyson.com」にメールを送る。送信したメールアドレス宛に応募用紙が送られてくるので、応募理由などの必要事項を記入し提出する。事例としてダイソンのFacebookページに製品使用中の写真、製品の使用感などのコメントを掲載できることが応募の条件となっている。職場の規模や業種は問わず、働く環境であれば応募可能だ。
2014年05月23日ダイソンはこの冬も、全国の家電量販店を中心とした小売店・約1,600店舗にて、温風と冷風の両方が出るファンヒーター「Dyson Hot + Cool(ダイソン ホット アンド クール) AM04 ファンヒーター」の販売を開始した。従来のファンヒーターは、暖気が上方に上がりやすく、部屋全体が均一に暖まりにくい傾向があったという。同商品は、同社の特許技術「AirMultiplier(エアマルチプライアー)テクノロジー」により、周囲の空気を巻き込み、吸い込んだ空気の6倍の風量を生み出す。さらに正確な温度コントロールで、遠くまで暖気を届け、部屋全体をより早く、均一に暖めるとのこと。また、ガスファンヒーターや石油ストーブのように可燃性の燃料を使用しないため、排気ガスやヒーター特有の臭いを発生せず、空気も汚さないという。重量は2.42kgと軽量。回転する羽根や露出した発熱体がなく、手入れも簡単。転倒時自動停止機能を搭載し、安全への配慮もなされている、などの特徴を備えている。涼風モードでも使用できるため、冬場はファンヒーターとして、夏場は扇風機として一年中使用可能だ。カラーはアイアン/サテンブルーとホワイト/シルバー。価格は5万7,000円。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月02日吸引力の変わらないサイクロンクリーナーとして、日本でも高い人気を誇るダイソンが、最新機種「ダイソン ボールDC36」を発売。「ダイソン ボール DC36」のポイントは本体の形状。モーターやフィルター、電源コードなどクリーナーの主要部品をボール型の本体に内蔵。この「Ballテクノロジー」を採用したことで、重心が低くなり、本体がスムーズに動かせることができるという。クリーナーで掃除をするとき、テーブルや家具にクリーナーの本体がぶつかって「あ!家具が傷ついちゃう!」思うことがあるはず。『ダイソン ボールDC36』は、直線だけでなく360°の方向転換ができるので、家具にぶつかることなくスイスイと動かせる。また、家具にぶつかるたびに本体を持ち上げて方向を変える必要もないので、お掃除がスムーズに進むのが魅力だ。もちろん、ダイソン独自のサイクロンテクノロジーを採用しているので、吸引力は変わらない。そして、ブラシには静電気を抑えるカーボンファイバーを採用。床に付着した細かなホコリもキレイに吸い取れるので、床に寝転んだり、ハイハイを覚えた赤ちゃんがいるファミリーにはうれしい。「ダイソン ボールDC36 カーボンファイバー タービンヘッド」オープン価格(実勢価格約8万4800円)本体サイズ:幅223×高さ290×奥行き438㎜、4.0kgお問い合わせ先/話そうダイソンTEL:0120-295-731 www.dyson.co.jp/ 取材/西川由美子
2011年09月23日