圧倒的な存在感を見せ、今年の東京国際映画祭で「観客賞」とともに「最優秀女優賞」を受賞した宮沢りえが、『桐島、部活やめるってよ』の鬼才・吉田大八監督とタッグを組んだ映画『紙の月』。先日の初日舞台挨拶でも、吉田監督からの突然の感謝の手紙には思わず涙を見せていた宮沢さんだが、このほど、本作のクライマックスとなる宮沢さんの“疾走”シーンの裏側をとらえたメイキング映像がシネマカフェに到着。吉田監督の指示のもと、宮沢さんが“本気”の走りを見せていることが分かった。本作は、バブル崩壊直後の1994年、銀行のシステムがオンライン化がされる以前に、銀行の契約社員として働く平凡な主婦・梅澤梨花(宮沢りえ)が年下の大学生(池松壮亮)と出会い、次第に巨額の横領に手を染めていく様を描いた物語。直木賞作家・角田光代のベストセラー同名小説が原作となる。吉田監督はこの原作小説を読んだ際、「イメージとして浮かんだのが、走っているヒロイン。自分を抑えて生きてきた女性が、破滅へと暴走する姿を“爽やかに”描きたくなった」という。「とにかく梨花が走るシーンに向かってどんどん圧力を上げていくために、映画オリジナルの構成ができ上がった」と、このクライマックスにかけた思いをふり返って語る。今回の映像に収められているのは、まさにその映画の終盤、宮沢さん演じる梨花の横領がついに銀行にバレ、それでも逃げようとする彼女を追っていくシーン。吉田監督の指示を受け、夕陽が射すタイミングを狙って、いろいろな場所を何度も、何度も全力疾走で駆け抜ける宮沢さん。肉離れを起こし倒れても「私、大丈夫。もう1回やろう。ほら、まだ夕陽があるうちに、早く!」と、心配顔のスタッフを逆にふり切るように、笑顔で立ち上がったという宮沢さんの、意外に速い本気走りと“女優魂”を目にすることができる。走るシーンが印象的な映画といえば、タイトルそのままの『ラン・ローラ・ラン』、花嫁を奪って逃走するダスティン・ホフマンの『卒業』、トム・ハンクスの本気走りが見られる『フォレスト・ガンプ』、アニメ『時をかける少女』の駆け下りる坂道、最近では『超高速!参勤交代』など、いくつか思い浮かぶ映画があるはず。本作でも、宮沢さん演じる梨花がまるで世界の彼方へ向かおうとするかのような疾走は、吉田監督が目指したヒロインそのままに眩しく、爽快感すら感じさせる印象深いものとなっている。『紙の月』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:紙の月 2014年11月15日より全国にて公開(C) 2014「紙の月」製作委員会
2014年11月18日『アンアンマン』シリーズのジョン・ファヴローが、製作・監督・脚本・主演を務めた最新作『シェフ ~三ツ星フードトラック始めました~』。 インディーズ映画でありながら全米で大ヒットしている本作は、第27回東京国際映画祭で特別招待作品として上映された後、来年2月28日より全国で公開する。このたび公開に先駆け、日本版予告編がお披露目された。ロサンゼルスにある一流レストランの総料理長カール・キャスパー(ジョン・ファヴロー)は、メニューにあれこれと口出しするオーナー(ダスティン・ホフマン)と対立。言われるがままの想像性の乏しい料理を作ることを拒否し、突然店を辞めてしまう。次の就職先が決まらないまま思いがけずに訪れたマイアミで、絶品のキューバサンドイッチと出会うカールは、元妻(ソフィア・ベルガラ)、友人(ジョン・レグイザモ)、息子(エムジェイ・アンソニー)の手を借りて、フードトラックの移動販売を始めることに。マイアミからロサンゼルスまで究極のサンドイッチを売る旅に出たカールは、自分の原点に立ち戻り、料理に対する情熱と人生への熱意を取り戻そうとする――。製作・監督・脚本・主演と1人4役を務めたジョン・ファヴローは、『アイアンマン』シリーズ2作で監督も務めた、いわゆるハリウッドの大物。しかし映画人として原点に戻るため、莫大な予算をかける大作ではなく、インディーズ作品として公私共にイマイチな“欠点のある”男の物語を製作することを決意した。人徳者ファヴローのもとには、次々と名優たちが集結。『アイアンマン』チームのロバート・ダウニー・Jr、スカーレット・ヨハンソン、そして名優ダスティン・ホフマンも出演し、公開された予告編でも存在感を放っている。カラフルでジューシーな料理や、ゴキゲンなラテン音楽、旅行気分も味わえる風景は、ピカイチの爽快感と話題に。今年の5月から全米6館の限定上映でスタートした本作だが、口コミが広がり大ヒット!現在も驚きのロングランを続行中だ。トライベッカ国際映画祭では「観客賞」を受賞し、第27回東京国際映画祭でも特別招待作品として上映される。ひと足先に鑑賞したテレビ東京「男子ごはん」でお馴染みの料理家・栗原心平、“イクメン”としても知られる料理研究家・コウケンテツから胸アツなコメントも寄せられている本作。まずはこちらの予告編で、美味しそうな料理に彩られた、ちょっとダメな男の“美味しい”人生探しの旅を覗いてみて!『シェフ ~三ツ星フードトラック始めました~』は2015年2月28日(土)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月21日2014年2月、46歳の若さで急逝した、オスカー俳優フィリップ・シーモア・ホフマンの最後の主演作『誰よりも狙われた男』が、まもなく10月17日(金)より全国公開となる。当代最高の名優であり、同業の映画人たちからも絶大な尊敬と信頼を得ていた彼が、遺した本作から貴重なインタビュー映像が到着した。9.11から10年以上がたったドイツの港湾都市ハンブルク。かつてテロリストたちが住みつき、悪事を画策していたこの町で、極秘のテロ対策チームを率いるギュンター・バッハマン(フィリップ・シーモア)は、密入国したひとりの若者に目をつける。彼は、チェチェン出身のイッサ。イスラム過激派の容疑をかけられ国際指名手配されている男だ。イッサは人権団体の若手弁護士の女性アナベル・リヒター(レイチェル・マクアダムス)を介して、銀行家のトミー・ブルー(ウィレム・デフォー)と接触。彼の経営する銀行に、イッサの秘密口座があるという。一方、CIAベルリン支局マーサ・サリヴァン(ロビン・ライト)の介入も得たドイツの諜報界は、イッサの逮捕を計画。しかし、バッハマンはイッサをあえて泳がせ、さらなる“ある大物”を狙おうとしていた…。『カポーティ』(’05)でアカデミー賞「主演男優賞」を受賞し、『ザ・マスター』(’12)では、ヴェネツィア国際映画祭「男優賞」をホアキン・フェニックスと共同受賞したフィリップ・シーモア。映画界を代表する演技派として地位を確立していた彼が、期せずして最後に選んだ役柄は、『裏切りのサーカス』(’11)などで知られるスパイ小説の大家ジョン・ル・カレがあぶり出した、9.11以後のリアル諜報戦を生き抜く熟練スパイ、ギュンター・バッハマン。酒とタバコを手離さず、CIAのみならず自国の諜報組織とも闘いながら、己の信念を貫こうとする孤高の男、バッハマンの哀愁や、人間臭さ、秘めた正義をこれ以上ない深みで披露している。「もし、この映画を観て何も感じないのであれば…視野が固まっているね」と語るフィリップ・シーモア。彼の渾身の作品を、まずはこちらの映像から受け止めてみて。『誰よりも狙われた男』は10月17日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:誰よりも狙われた男 2014年10月17日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開(C) A Most Wanted Man Limited / Amusement Park Film GmbH (C)Kerry Brown
2014年10月10日先ごろこの世を去った名優フィリップ・シーモア・ホフマンの最後の主演作『誰よりも狙われた男』が17日(金)から公開される。圧倒的な存在感と繊細な演技で観客を魅了してきたホフマンは本作をどう捉えたのだろうか? 生前の彼が作品について語った貴重なインタビュー映像が解禁された。フィリップ・シーモア・ホフマンが語るインタビュー映像本作は、『裏切りのサーカス』の原作にもなった『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』や『寒い国から帰ってきたスパイ』など数々の傑作で知られるジョン・ル・カレの同名小説を映画化したもの。ホフマン演じるギュンター・バッハマンは、ドイツ・ハンブルクにある小さなテロ対策チームに所属しており、密入国したイッサという若者をあえて“泳がせる”ことで、テロリストに資金提供している大物を狙う計画を立てるが、イッサの弁護士やイッサが接触する銀行の経営者、CIAなど様々な勢力が参入し、事態は錯綜していく。「政府やスパイ組織といえば派手に描かれることが多いが、実際はそんなことはない」と語るホフマンは本作で、組織の軋轢と戦いながら己の信念を貫こうとする男バッハマンを演じた。彼は“華麗なスパイ”とはほど遠く、つねに酒とタバコを手放さない中年男だが、ホフマンの重厚で味わい深い演技は役を見事に捉えており、完成した映画はホフマン曰く「とても人間臭い、本当に人間らしさを描いた作品」だという。ホフマンらを導き、リアリティのある諜報戦を描き出したのは『コントロール』『ラスト・ターゲット』のアントン・コービン監督。ミュージック・ビデオなどを手がけ、スタイリッシュな映像で知られる人物だが、ホフマンは「彼はすべてをユニークに捉える。僕たちが納得するまで見守ってくれて、邪魔をせず、好きにやらせてくれるんだ。完成した映画を観たけど彼は素晴らしい仕事をした。大きなハートを持ち、芸術的センスが非常に鋭い」とその手腕を高く評価する。本作は複雑に絡み合う人間関係や、緊迫する諜報戦を描きながら、様々な問題や対立を抱えながら生きる人々の“生々しい姿”を見事に描いており、ホフマンは「この映画は必ず心を揺さぶる。広い視野と心で観れば、素晴らしい議論を巻き起こすだろう」と完成度に自信を見せる。残念ながら彼の主演作はこれで最後だが、本作での彼の演技や、この映画が描き出すメッセージは公開後も多くの人々によって語られ、議論され続けるのではないだろうか。『誰よりも狙われた男』10月17日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
2014年10月10日『アイアンマン』シリーズの監督であり、またロバート・ダウニー・Jr演じるスタークの運転手ハッピー・ホーガン役で出演もしているジョン・ファヴローが、製作・監督・脚本、そして主演の4役を務めた『シェフ~三ツ星フードトラック始めました~』(原題:chef)が、2015年2月28日(土)より日本公開されることが決定。あわせて、賑やかそうなフードトラックをモチーフにしたポスタービジュアルも解禁となった。ロサンゼルスにある一流レストランの総料理長、カール・キャスパー(ジョン・ファヴロー)は、メニューにあれこれと口出しするオーナー(ダスティン・ホフマン)と対立し、突然店を辞めてしまう。ある日、思いがけずに訪れたマイアミで、彼は絶品の“キューバサンドイッチ”と出会い、なんとフードトラックの移動販売を始めることに!マイアミからロサンゼルスを目指し、究極のサンドイッチを売る旅に出る――。1人4役を務めたファヴローのもとに、おなじみの“盟友” ダウニー・Jrや、『アベンジャーズ』の“ブラック・ウィドウ”ことスカーレット・ヨハンソンが友情出演し、さらにダスティン・ホフマン、ジョン・レグイザモら豪華キャストが集結している本作。アメリカでは、今年5月の全米6館の限定上映スタートながら、現在もロングランヒットが続いており、10月23日(木)より開催される第27回東京国際映画祭では特別招待作品として上映されることにもなっている。解禁されたポスタービジュアルでは、ファブロー演じる主人公・カールが、元妻(ソフィア・ベルガラ)、息子(エムジェイ・アンソニー)、友人のマーティン(ジョン・レグイザモ)とキューバサンドを楽しそうに作る姿が印象的。また、本作のキーアイテムとなるTwitterでのやりとりが飛び交い、ポップなフードトラックのイラストの横には、マイアミ→ニューオーリンズ→オースティン→ロサンゼルスというアメリカ横断の地図があしらわれ、新たな人生を模索する、ひとりの男の旅を予感させている。映画に登場するおいしそうなメニューの数々は、舞台となっているロサンゼルスで人気のフードトラックの火付け役となったロイ・チョイ氏が、直接ファヴローに料理指導を行い、伝授。おいしいサンドイッチと、ゴキゲンなラテン音楽、そして、ちょっとした旅行気分をまとめて味わうことができそうだ。『シェフ~三ツ星フードトラック始めました~』は2015年2月28日(土)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月07日映画ファンのみならず、同業者である多くの映画人たちから絶大な尊敬と信頼を得ていた名優、フィリップ・シーモア・ホフマン。『カポーティ』(’05)ではアカデミー賞「主演男優賞」に輝き、近年もポール・トーマス・アンダーソン監督作『ザ・マスター』で鬼気迫る演技を見せた彼が、2月、46歳の若さで急逝したことは、世界中に大きな衝撃が走った。このほど、そのホフマンが最後に遺した主演作『A MOST WANTED MAN』(原題)が、『誰よりも狙われた男』として10月より日本公開されることが決まった。舞台はドイツの港湾都市ハンブルク。諜報機関でテロ対策チームを率いるスパイ、ギュンター・バッハマン(フィリップ・シーモア・ホフマン)は、密入国したひとりの若者に目をつける。彼の名前はイッサ。体中に拷問の傷跡があり、イスラム過激派の容疑をかけられ国際指名手配されている男だ。イッサは人権団体の若手弁護士アナベル・リヒター(レイチェル・マクアダムス)を介し、秘密口座を巡って銀行家のトミー・ブルー(ウィレム・デフォー)と接触するのだが…。原作は、ゲーリー・オールドマン、ベネディクト・カンバーバッチら豪華キャストで映画化された『裏切りのサーカス』で知られるスパイ小説の大家、ジョン・ル・カレの2008年発表の傑作ミステリー。冷戦時代の東西対立といった構図ではなく、“9.11”以降の混沌とした複雑な時代を象徴するスパイものとして、テロ対策を軸にした現代の諜報戦をリアルに描き出している。本作でホフマンが演じたのは、ドイツ・ハンブルクの小さなテロ対策スパイチームを率いる男、バッハマン。酒とタバコを手離さず、組織との軋轢と闘いながらも、己の信念を貫こうとする孤高の男が持つ凄みや哀愁、人間臭さを、ホフマンはこれ以上ない深みで演じ切っている。そして、ハンブルクの国際金融界を代表する、英国人銀行家トミー・ブルーには、アカデミー賞に2度のノミネート経験を持つウィレム・デフォー。また、ホフマンが「女性版バッハマンのようなところがある」と語るCIAエージェント、マーサ・サリヴァンに、『美しい絵の崩壊』のロビン・ライト。さらに人気女優レイチェル・マクアダムスが、理想主義の人権派弁護士アナベル・リヒターを演じるなど、ハリウッドきっての実力派俳優たちが集結。さらに、本作の展開の鍵を握るイッサ・カルポフには、監督が「彼は掘り出し物だった。無名の素晴らしい俳優を見つけ出せたことは幸運だった」と語る、ロシア出身のグレゴリー・ドブリギンが抜擢。そのほか、『東ベルリンから来た女』の名女優ニーナ・ホスが、バッハマンの忠実な右腕イルナ・フライ役、『ラッシュ/プライドと友情』での好演が記憶に新しいドイツのスター俳優ダニエル・ブリュールが、バッハマンのチームに欠くことのできないマキシミリアン役を演じている。監督は『コントロール』『ラスト・ターゲット』のアントン・コービン。スタイリッシュな映像と、伏線に伏線を重ねた繊細なストーリーテリングで、ル・カレの世界観を見事に映像化。ハイクオリティな知的エンターテイメントに仕立てあげた。コービンは、この素晴らしい仕事を一緒に成し遂げた亡きホフマンに、「彼はこの映画を本当に誇りにしていたことを僕は知っている」と明かし、熱烈な賛辞を捧げている。『誰よりも狙われた男』は10月、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年07月14日名優ロバート・レッドフォードの最新主演・監督作『ランナウェイ/逃亡者』が10月5日(土)より公開される。若き日に過激派グループに所属し活動するも、現在は穏やかに暮している男が、ある事件を機に追われることになるサスペンスドラマで、若手実力派のシャイア・ラブーフが主人公を追う新聞記者を演じている。『ランナウェイ/逃亡者』本編映像本作の主人公ジム・グラント(レッドフォード)は妻に先立たれるも愛する娘と穏やかに暮す弁護士だ。しかしある日、かつてベトナム反戦を掲げて過激な活動を繰り返していた組織“ウェザーマン”の元メンバーが30年の時を経て逮捕されたことで、彼の穏やかな日常は終わりを告げる。同じ頃、新聞記者のベン(ラブーフ)は事件について調査を開始し、グラントにたどり着く。映画は名を変え、姿を消し、別の人生を歩んでいた者たちのドラマと、主人公グラントの逃亡劇、そして30年前に起こったウェザーマンの銀行襲撃事件に隠された真相を描き出す。このほど公開されたのは、取材の過程でジムのことを知ったベンが彼のオフィスを訪れる場面。ベンは逮捕された“ウェザーマン”の元メンバー、シャロン・ソラーズの弁護をジムが断ったことを切り出し、事件や“ウェザーマン”に関する情報を聞き出そうとする。しかし、彼の質問をすべて“想定内”と語るジムは彼の執拗な追及をすべてかわしていく。ベンを演じたラブーフは「彼は有名になりたがり屋なんだ。『大統領の陰謀』のレッドフォードとダスティン・ホフマンの要素を少しずつ持ち合わせている…僕はベンをそう捉えていた」と語る。劇中では必死に逃亡しながら、“ある計画”を遂行しようとするジムと、綿密な取材を重ねて30年前に起こった事件に隠された真相にたどりつこうとするベンの姿が平行して描かれる。ある時にはジムの敵対者であり、同時に彼らを見つめる役どころを演じたラブーフは、名優レッドフォードとの共演について「会う前からファンで、一緒に仕事をする間中もずっとファンであり続けた。僕は今回色々なことに挑戦しているよ。敵対者を演じるのは初めてですごく楽しかった。敵対する主人公がロバート・レッドフォードということにも興奮したよ。観た人たちがスクリーン上の出来事に真実を感じてくれるとうれしい」とコメントしている。ちなみに本作にはふたりのほかにも、スーザン・サランドン、ジュリー・クリスティ、ニック・ノルティ、クリス・クーパー、リチャード・ジェンキンス、スタンリー・トゥッチら演技俳優が次々に登場。名監督でもあるレッドフォードが彼らをどう演出するかも楽しみだ。『ランナウェイ/逃亡者』10月5日(土)より新宿武蔵野館ほか全国公開
2013年09月30日コリン・ファースとキャメロン・ディアスが初共演を果たし、アカデミー賞監督のコーエン兄弟が脚本を手がけたコメディ映画『モネ・ゲーム』。『英国王のスピーチ』や『シングルマン』などで知られるコリンが、本作でこれまでのイメージを覆すような“史上最強のダメ男”に挑戦した理由を大解剖していこう。英国の美術鑑定士ハリー・ディーン(コリン・ファース)は、印象派の巨匠・モネの消えた名画を使って大掛かりな贋作詐欺を企てる。完璧な贋作、美人の相棒・PJ(キャメロン・ディアス)、億万長者(アラン・リックマン)が揃い成功は確実と思われたが、天然キャラのPJのおかげで計画はボロボロ。思わぬ展開にハリーも大暴走を始めるのだった――。『英国王のスピーチ』でアカデミー賞「主演男優賞」に輝き、『裏切りのサーカス』でもシリアスな演技を見せたコリン・ファース。堅物な紳士のイメージが強いコリンだが、本作ではなんとパンツ一丁で歩き回る姿を披露しており、これまでのイメージとはまったく違うちょっとマヌケなダメ男を嬉々として演じている。この由々しき(?)事態の原因は一体何なのだろうか。しかし、アカデミー賞の歴史を追っていくと、その答えがぼんやりと見えてきた。オスカー像を手にした後、俳優たちはこぞってコメディ作品へと出演しているのだ。ジェフ・ブリッジスはコーエン兄弟の『ビッグ・リボウスキ』に、ダスティン・ホフマンは『トッツィー』に出演。トム・ハンクスは、TV番組「サタデー・ナイト・ライブ」の常連であり、そもそもコメディアン出身なのだ。やはりオスカー俳優にとってコメディ映画は一度は通る道のようだ。「コメディはドラマよりも難しい…」と語るコリンだが、今回新たにコメディに挑戦する上で、大切な要素としてこんな分析をしている。「コメディに、優れた脚本は不可欠だ。意外だけど、コメディには神経がおかしくなるほどのシリアスな問題が生じるんだよ。大抵の俳優が同意すると思うんだけど、ヒューマンドラマの方が簡単なんだ。『死ぬのは簡単だが、コメディは難しい』と言った人もいたよ(笑)。コメディは称賛されない。コメディ作品がアカデミー賞を受賞することはめったにないだろ?でも、実は高度な技術が必要なんだ。綱渡りのように危険で1ミリでも踏み外せば落っこちてしまう。ドラマでのミスとは許容範囲がかなり違うよ。ドラマを成功させるには色々な方法があるからね」。本作で新境地を切り開いたコリンの相手役には、“コメディの女王”として名高いキャメロン・ディアス。そして『ハリー・ポッター』シリーズのスナイプ役のアラン・リックマンと『プラダを着た悪魔』のスタンリー・トゥッチが、綱渡りに挑んだコリンの脇をガッチリと支えている。ちょっとお茶目なコリン・ファース…ぜひ観てみたい!『モネ・ゲーム』は5月17日(金)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:モネ・ゲーム 2013年5月17日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開(C) 2012 Gambit Pictures Limited
2013年04月19日なにかと話題を呼んだ2012年のイギリス。映画産業が盛んなこの国で、2012年を彩った作品とは?その他の写真2012年は、女王陛下在位60周年、ロンドン・オリンピック、ジェームズ・ボンド50周年、そしてローリング・ストーンズ50周年と大規模な祝賀イベントが続き、イギリスが世界中の話題をさらった年だった。ハリウッド大作が近年好んでロンドン周辺のスタジオやロケ地を使用して撮影するようになったが、この傾向は強まるばかりで英国映画産業にも明るい兆しが。2012年のヒット作『ダークナイト ライジング』『プロメテウス』などがこの最たる例だ。興行的には2012年最大ヒット作は言うまでもなく『007 スカイフォール』。そして2011年の『英国王のスピーチ』のヒットの後にぴったりはまったのは『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』だった。王室から首相と、英国現代史をテーマにした作品のヒットは堅かった。ダニエル・ラドクリフの“ポスト・ハリー・ポッター”第1弾にあたる『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』も予想どおりのヒットとなったが、これと同規模なヒットを放った英国ならではの異色作と言えば『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』。引退した7人の英国人が、インドの旧宮殿を改造したホテルに住み第二の人生と格闘するドラマ。機知にあふれる台詞に笑いと涙を誘うエピソードも満載で、高齢や死というテーマをポジティブに扱いつつも観客に元気をくれる1本だ。出演しているのは、ジュディ・デンチ、マギー・スミスらベテラン俳優たち。熟年層が昼間の上映に足を運び、全国の映画館で密かなロングランを続け、大ヒットにつながった。これに続くヒットの予感を放つのは来年公開の新作『カルテット!人生のオペラハウス』か。老人ホームを舞台にしたダスティン・ホフマンの初監督作だ。『ぴあ Movie Special 2012-2013』より文:高野裕子『ぴあ Movie Special 2012-2013』発売中
2012年12月26日フィリップ・シーモア・ホフマンが、新作スーパーナチュラル・スリラー『Ezekiel Moss』(原題)の監督を務めることになった。同作の脚本はハリウッド業界人によって選ばれるブラックリスト(映画未製作の優秀脚本リスト)にランクインしたもので、死者と意思疎通を図ることができる流れ者と友人になる少年の姿を描いたスリラー作品だ。本作の製作を担当するマンダレイ・ピクチャーズ社のキャシー・シュルマン氏は、メガホンを握ることとなったフィリップを「現世代で最も素晴らしい才能の持ち主のひとり」と賞賛。「フィリップのような有能な人間の手によって、信仰とスーパーナチュラルがテーマのこのゴシックスリラー作品が手がけられるのを大変嬉しく思っています」と声明を発表している。フィリップは、本年度のヴェネチア国際映画祭に出品された『The Master』(原題)で優秀男優賞を受賞するなど、俳優として世界中から高い評価を受けているが、監督としては2010年製作の日本未公開作品『ジャック、舟に乗る』だけ。果たして、円熟したセンスは監督業でも発揮されるのか?■関連作品:The Master (原題) 2013年春、全国にて公開
2012年09月19日フィリップ・シーモア・ホフマンが、『ハンガー・ゲーム』の続編である『Catching Fire』(原題)への出演のオファーを受けているようだ。フィリップが同作の製作を担当するライオンズゲート社から打診されているのは、ハンガー・ゲームの仕掛け人であり、秘密裏に反乱を企む地下組織「ディストリクト13」のリーダーでもあるという、二面性を持ったプラターチ・ヘヴンズビーという役だという。もしフィリップが出演を承諾すれば、日本でも9月28日(金)公開予定の第1作『ハンガー・ゲーム』にも出演し、今回の続編にも引き続き参加するジェニファー・ローレンス、ジョシュ・ハッチャーソン、リアム・ヘムズワースらと共演することとなる。一方、ライオンズゲートは本作の同名原作で描かれる、第65回ハンガー・ゲームの優勝者フィニック・オダイル役に知名度のあるスターか、または新人を起用するのかいまだ決めかねているという。第1作のゲイリー・ロスに代わって『恋人たちのパレード』のフランシス・ローレンスがメガホンを取る本作は、来年11月の公開を目指して今秋にもクランクイン予定。■関連作品:ハンガー・ゲーム 2012年9月28日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2012 LIONS GATE FILMS INC. ALL RIGHTS RESERVED.
2012年06月14日ノルウェーに実在した監獄のような矯正施設から“脱獄”しようとする少年たちの姿を描いたサスペンス映画『孤島の王』。その公開に先駆けて、映画ファン歴 30年以上を自負する50代以上の観客限定試写会が行われ、本作と併せて観たい脱獄映画の名作についてアンケートを実施したところ、『大脱走』が第1位に輝いた。その他の写真『大脱走』は、ジョン・スタージェス監督による1963年の作品で、極上のスリルとユーモア、多彩なキャラクター描写に『大脱走マーチ』の軽快なメロディなど、まさに約3時間の全編が丸ごと見どころといえる名作。とりわけドイツの捕虜収容所から集団脱獄するシーンの圧倒的な緊迫感や、スティーヴ・マックィーンが見せるバイク・アクションの豪快さは特筆ものだ。第2位はスティーヴ・マックィーンとダスティン・ホフマンが共演した『パピヨン』(1974年:フランクリン・J・シャフナー監督)。冒険活劇的な魅力に満ちた『大脱走』とは異なり、こちらのマックィーン主演作は徹底的にシリアス調。南米の劣悪な刑務所の独房に監禁され、ゴキブリを食ってでも生き抜こうとする主人公パピヨンの凄まじい執念や、“自由”というテーマが胸に迫るラスト・シーンの解放感も、映画ファンの人気を集めた理由だろう。第3位は“泣ける映画”ランキングの常連でもある異色の監獄映画『ショーシャンクの空に』。第4位は脱獄のプロセス&トリックを入念に描いた『アルカトラズからの脱出』がランクイン。第5位には、巨匠マーティン・スコセッシによる、物理的かつ精神的な“監獄”を映像化した一級のサイコ・ミステリー『シャッター アイランド』が入った。“映画ファンが選ぶ名作脱獄シネマBest5”1位『大脱走』2位『パピヨン』3位『ショーシャンクの空に』4位『アルカトラズからの脱出』5位『シャッター アイランド』『孤島の王』は、ノルウェーの首都オスロ南方のバストイ島にある少年向けの矯正施設を舞台に、孤立し劣悪な環境に身を置く少年たちが1915年に実際に起こしたとされる反乱事件を描いた作品。『孤島の王』4月28日(土)ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開
2012年04月26日TBSの4月からの番組改編発表会が2月29日(水)に行われ、中居正広(SMAP)や錦戸亮(関ジャニ∞)、竹野内豊主演による各曜日放送の連続ドラマや、櫻井翔(嵐)らを主演に迎えた3夜連続のスペシャルドラマ「ブラックボード~時代と戦った教師たち~」、さらに18年半ぶりとなる映画専門枠の復活などが発表された。ドラマでは「日曜劇場」枠にて、中居さん主演の「ATARU」を放送。中居さんは映画『レインマン』でダスティン・ホフマンが演じたことでも有名なサヴァン症候群(※自閉症や知的障害の症状を抱える人が、特定の分野に関して常人では及びもつかない才能を発揮する症状)の主人公・アタルを演じる。共演陣に名を連ねるのは北村一輝に栗山千明。アタルが特殊な能力を駆使して、警察も気づかなかった犯罪の微細な証拠を発見し、観察、推理することで迷宮入りしかけた事件を解決へと導いていく。中居さんにとっては「砂の器」以来、約8年ぶりのTBS連続ドラマ出演となる。「木曜ドラマ9」では、ドラマや映画でその演技力の高さが絶賛されている錦戸さんを主演に迎えた「パパはアイドル!」(仮題)を放送。錦戸さんは何とドラマの中でも超人気アイドル「関ジャニ∞」の錦戸亮役を演じる。ファンにもメンバーにも黙って年上のシングルマザーと結婚した超人気アイドルの姿を通して芸能界の現実や家族の絆を描くコメディで、優香、川島海荷らも出演する。金曜日22:00から放送される「金曜ドラマ」でスタートするのは、竹野内豊主演の大人のラブストーリー「もう一度君に、プロポーズ」。妻がくも膜下出血で倒れ、手術後に意識を回復するも、夫の波留(竹野内さん)のことや2人で過ごした日々の記憶を全て失ってしまう…。波留はもう一度ゼロから彼女とやり直すことを決意し、再び彼女にアタックする。妻の可南子を始めとする共演陣は近日発表される予定。そして、月曜20時台の「パナソニック ドラマシアター」は、佐々木蔵之介主演の人気シリーズ「ハンチョウ」の第5弾。「ハンチョウ~警視庁安積班~」というタイトルにもあるように、主人公・安積は神南署から警視庁へ異動、エリートたちが集う完全アウェーの中で奮闘する姿が描かれる。共演陣も一新され、小澤征悦に福士誠治、比嘉愛未らが、安積が指揮を執る「警視庁特別捜査一係」のメンバーとして参戦する。また、4月5日(木)からは3夜連続で21:00よりスペシャルドラマ「ブラックボード~時代と戦った教師たち~」を放送。終戦間際から終戦直後、高度成長後、そして震災後の現代の3つの時代を舞台に、3人の“問題教師”の姿を通して日本社会、そして教育のあり方を問い直す。第1夜では櫻井さんが教師役に挑戦しており、宮沢りえ、大島優子(AKB48)、人気子役の鈴木福らも出演。校内暴力の嵐が吹き荒れる1980年を舞台にした第2夜では佐藤浩市が、異色の教師を演じるほか、志田未来に貫地谷しほり、木村多江、林遣都、染谷将太ら実力派の俳優陣が集う。第3夜のキャストについては今後、発表される予定。これまで数々のヒットドラマを手がけてきた井上由美子の脚本とあって期待がかかる。ドラマ以外での4月の改編での注目は、映画専門枠の復活。1993年に「水曜ロードショー」が終了して以来、18年半ぶりとなる。水曜日の21時台はライバル局の人気ドラマの影響などもあって、視聴率が伸び悩んできた。これまでTBSでは『ROOKIES−卒業−』や『麒麟の翼~劇場版・新参者~』など、人気ドラマの続編としてヒット映画を送り出しており、こうした一連の邦画に洋画も加えた豪華ラインナップで視聴者の奪還を図る。そのほか、タイトル未定ながら、火曜日の21:00からの枠で音楽バラエティも新たに放送。TBSのゴールデンタイムの音楽番組は「ザ・ミュージックアワー」以来、2年ぶりとなる。MCを担当するのはドラマ「ATARU」にも主演する中居さんと、女優の江角マキコに「AKB48」の面々。ライヴとニュースを組み合わせた“音楽ライヴ・バラエティ”となる予定だという。■関連作品:麒麟の翼~劇場版・新参者~ 2012年1月28日より全国東宝系にて公開© 2012映画『麒麟の翼』製作委員会■関連記事:スーツ男子1位は藤木直人!向井理、G・クルーニーら色気と知性を備えた俳優たちも向井理「場違い承知」と恐縮しきり 『麒麟の翼』ヒット御礼にサプライズ登壇阿部寛、客席の父への思いを吐露『麒麟の翼』監督、続編に意欲も溝端淳平は降板!?『麒麟の翼』阿部寛インタビュー刑事・加賀を通して見る父への思い、後輩への思い阿部寛、東京・日本橋に凱旋!「第二の故郷」だと感謝しきり
2012年02月29日みなさん、こんにちは!私の大好きな季節、賞レースの季節が到来しましたね!15日(現地時間)に行われたゴールデン・グローブ賞の授賞式には、私も日本のテレビの取材で行くことができたのですが、それはもう興奮の連続でした。何よりも興奮したのはレッドカーペットに登場した大勢のスターたち!約2時間半にわたったレッドカーペットには、大作から小規模な作品まで、本当に多くのセレブたちが訪れていましたが、その中で私は大好きな女優の一人で、『アルバート・ノッブス』で主演女優賞にノミネートしたグレン・クローズにインタビューする機会を得ました。そこで、彼女にどの作品を応援したいか聞いてみたところ、彼女は自身の主演作である『アルバート・ノッブス』が彼女にとっていかに思い入れの強い作品かということを語りつつ「全ての映画とドラマを応援したいわ」と話してくれました。また、本作のプロモーションで来日の可能性は?とたずねたところ、「今はTVドラマ『ダメージ』の撮影が忙しすぎてほかに何もできないの」と話したグレン。「ダメージ」はグレンが主演を務める傑作法廷サスペンスで、現在放送中のドラマの中でも群を抜いて人気を集めているシリーズです。グレンに主演女優賞ノミネートをもたらした『アルバート・ノッブス』は、アイルランド出身の小説家ジョージ・ムーアの短編を原作にした映画で、19世紀、仕事を見つけ自立した生活を送るため男性として生きた女性をグレンが演じています。私はまだ映画は観ていませんが、彼女の演技については多くの絶賛の声が寄せられています。1982年に上演された舞台版にも出演しており、15年をかけて映画化に漕ぎつけたグレンは、本作で主演のみならず共同脚本と共同プロデュースも手がけています。とにかくハリウッドで最も才能にあふれた、素晴らしい女優の一人である彼女の話を聞けたのは、この上ない喜びでした。さらにもう一人、話を聞くことができたのはガールフレンドで元プロレスラーのステイシー・キーブラーをエスコートして現れたジョージ・クルーニーです。ジョージはいつも通りにほぼ全てのメディアの取材に応じ、ユーモアを効かせたトークで返していました。私もセレモニーに入る直前で彼をキャッチしましたが、ジョージは日本をどれだけ愛してるかを語ってくれました。さらに、受賞の自信を聞けば「こんなに“本物”の才能があふれた人が揃ってるんだから、それは起こらないだろうね」と一笑してましたが、みなさんもご存知の通り、彼は見事ドラマ部門で『ファミリー・ツリー』で主演男優賞を獲得しましたね。映画から離れて、この日快挙を果たしていたのが、私の好きなTVドラマの一つである「ダウントン・アビー」。本国イギリスで大人気の本作は「2011年、最も高い評価を受けたTVドラマ」としてもギネス世界記録に認証されています。物語は、架空上の貴族・クローリー家と彼らに仕える召使たちの生活を描いており、第1エピソードはタイタニック号沈没のニュースから幕を開け、彼らが第二次世界大戦前と戦中を乗り越えていく姿が描かれます。マギー・スミス(『ハリー・ポッター』シリーズ)やエリザベス・マクガヴァーン(『タイタンの戦い』)ら素晴らしい女優たちも出演しているほか、今後注目の若手俳優もちらほら。昨年のエミー賞では6部門を獲得し、今回のゴールデン・グローブ賞ミニシリーズ・TVムービー部門で見事、作品賞に輝きました。さて、レッドカーペットの話に戻ると、ほかの顔ぶれでいうとメラニー・グリフィンにダスティン・ホフマン、マドンナ、ジェラルド・バトラー、ジェレミー・アイアンズ、クレア・デインズと少しだけ話ができ、そして授賞式のテーマ曲を手がけた「X-JAPAN」のYOSHIKIとも素敵なインタビューを行うことができました。全体を通して、とても素晴らしい一夜になりましたが、迫る本番、アカデミー賞に向けてこれからどんなドラマが繰り広げられるのか、楽しみですね!(text:Lisle Wilkerson)<原文>Hi readers!! It is THAT time again...one of Hollywood’s favorite time of the year...award season!!!This past Sunday I had the opportunity to work with a Japanese tv station, doing the red carpet for the Golden Globes and I must say that it was a lot of fun!First of all, the stars were DEFINITELY out!During the 2 1/2 hour red carpet, I got to see SO many amazing celebrities, both from the big and the small screen.I got a great interview with Glenn Close, one of my favorite actresses, who was nominated for a Best Actress Golden Globe for her role in the film "Albert Nobbs".When I asked her what film she was rooting for at the Golden Globes, she said that even though She talked about how close the film "Albert Nobbs" was very close to her heart, and so of course she was supporting all the other fine films/tv shows and actors/actresses that were nominated. I then asked her if she would be heading to Japan sometime soon to promote her latest film, and she said that right now she is too busy with filming her television show, "Damages" to do anything else. Damages, by the way, is an excellent legal thriller/drama that Glenn Close stars in, and it is definitely one of the most exciting and well-done shows on television right now. (and one of my favorites!!)Just a little info for all you readers..."Albert Nobbs" is based on a short novel by Irish novelist George Moore, and in the film Glenn Close plays a woman who is pretending to be a man in order to find work and survive in the 19th century.I haven’t seen the movie yet, but I have heard only brilliant things about her performance in the film.She was originally in the "Albert Nobbs" stage production in 1982, and since then has spent 15 years trying to turn it into a film.Glenn Close is not only the lead character in the film, but she also co-wrote the script as well as being a co-producer.It was such a wonderful pleasure interviewing her because I find her to be one of the most talented and most gracious actresses in Hollywood.I also had the opportunity to speak a bit with the very gracious George Clooney, who was with his latest girlfriend, former WWE wrestler, Stacy Keibler. As in usual George Clooney fashion, he stopped at almost every media outlet and answered their questions, adding his unique sense of humor to the interviews.I managed to get ahold of him right before he had to go inside for the ceremony and he talked about how much he loved Japan and when I asked him if he thought he would "get lucky and win a Golden Globe", he laughed it off and said "I don’t see that happening with all the REAL talent in the room". But as we all know, he DID win for Best Actor in Drama for the film "The Descendants".Another big winner at the Golden Globes on Sunday was one of my current favorite tv shows, "Downton Abbey", which is a British period drama, which was recently named by the Guiness Book of World Records as the "most critically acclaimed English-language television show" for the year. The show follows the lives of the fictional aristocratic family, the Crawleys and their servants, and the first episode starts with the news of the sinking of the Titanic (the family knew people on the ship) and goes on to cover life before and during World War II. Such wonderful actresses as Maggie Smith and Elizabeth McGovern are in the tv show, as well as some new talent that I am sure we will be seeing much more of!The show won SIX Emmys last year, and then this past weekend it picked up a Golden Globe for Best Miniseries or Television Film.Some other celebrities that I got a chance to talk with very briefly include Melanie Griffin, Dustin Hoffman, Madonna, Gerald Butler, Jeremy Irons, Claire Danes, and we also had a wonderful interview with Yoshiki (from X Japan) who composed the theme song for the Golden Globes this year.All in all, it was a wonderful night and I don’t know about you, but I am VERY excited to see how things progress as we get closer to the Academy Awards!!!■関連作品:第69回ゴールデン・グローブ賞 [アワード] 2011年12月15日(現地時間)にノミネート発表、2012年1月17日に授賞式開催。アルバート・ノッブス© Morrison Films / Chrysalis Films 2011 ファミリー・ツリー 2012年4月GW、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2011 Twentieth Century Fox第84回アカデミー賞 [アワード] 2012年2月26日(現地時間)、ハリウッド・コダックシアターにて授賞式が開催■関連記事:アンジー、ブラピとの間に待望の第4子誕生?妊娠3か月との報道も英国アカデミー賞『アーティスト』最多候補。D・ラドクリフはG・オールドマンを応援ゴールデン・グローブ賞受賞のG・クルーニー盟友ブラピの杖を手に登壇、功績を称賛ジョージ・クルーニー、G・グローブ賞主演男優賞獲得!『アーティスト』は最多3冠A・ジョリー、ファンとのチャットでG・グローブ賞候補作撮影時の心境を語る
2012年01月21日ドリームワークスアニメーションの新作『カンフー・パンダ2』が19日(金)から日本公開される前に、日本語吹替え版で主人公ポーの師匠シーフーを演じた笹野高史がインタビューに応じた。その他の写真『カンフー・パンダ2』は、前作でカンフーを取得し“龍の戦士”となったパンダのポーと仲間たち“マスター5”が、中国を制圧するべく現われた孔雀のシェン大老たちと壮大なカンフーバトルを展開。さらにガチョウのお父さんに育てられたパンダのポーの出生に隠された謎が描かれる。前作では食いしん坊でぐうたらなポーをイチから…どころかマイナスの段階から鍛えてきた厳しくも心優しい師匠シーフー。声を演じた笹野も前作からの続投となる。「声だけで演じるのは本当にハードルが高いんです。でも、オリジナルの(シーフーの)声をダスティン・ホフマンがやっているのは力になりますし、彼の声を聞くと勇気づけられますよね。彼の演じている声を聞くと気持ちの流れや感情が読み取れますから、手本にしながら『ここは日本語で言うのだから違ったものを』というものがあれば、演出家と相談しながら演じていきました」。ちなみに、笹野は表に出ない役のデティールまでしっかり作りこむ細やかさで、多くの映画監督、映画ファンから厚い信頼を得ているだけあり「この映画で感心したのは、動物の生態を毛並みから動きまでしっかり調べていること。研究し尽くした細やかさがさすがなんです」と語る。本作でシーフーは、ポーにカンフーの真髄である“心の平和”を見出すことを命ずる。それは本作の最大のテーマである“ポーの出生の秘密”と大きく関連しながら物語の根幹を成していく。笹野は「時代が変わっても子に対する親の感情は同じなんですよね。心配するし、情もあるしね。男と女、そして親と子の話はシェイクスピアや鶴屋南北の時代から描かれているわけだから、永遠のテーマなんでしょうね」と分析しながらも「この映画はデフォルメはされていますけど、親子の感情が繊細に描けているから、泣けちゃうんですよね」と照れ笑いする。実生活では4人の子の父でもある笹野は、親子で映画館に行くことも多いそうだ。「子どもたちが小さいころはドラえもんとか、クレヨンしんちゃんとか観に行きましたけど、やっぱ泣いちゃいますよね。“子ども向け”というけど、よく出来ているし、子どもって大人より空想が好きでしょ? 誰もが一度は『僕はどこから来たんだろう?この家の子じゃないんじゃないか?』って空想するわけだから、この映画も小さな子どもでも絶対楽しめると思います」。『カンフー・パンダ2』8月19日(金) 新宿ピカデリーほか全国3Dロードショー
2011年08月19日まもなく公開を迎える3Dアニメーション『カンフー・パンダ2』で主人公のパンダのポーの前に新たに立ちはだかるのが、クジャクのシェン大老。この悪役に命を吹き込んだのが、名優ゲイリー・オールドマン。彼が作品の見どころ、そして自身が声を担当したシェン大老のヒールっぷりについて言及する特別インタビュー映像が到着!ハリウッドを代表する個性派俳優が映画の魅力をユーモアたっぷりに語ってくれた。あのブラッド・ピットも尊敬していると公言する名優ゲイリー・オールドマン。『レオン』に『フィフス・エレメント』、『ザ・ウォーカー』と長年にわたって個性的な悪役を演じてきたが今回、アニメの声優としても悪役に挑戦した。今回のシェン大老は、古今東西あらゆる悪役を体現してきたゲイリーをして「かなり邪悪なクジャクで危険なヤツだ。いままで演じてきた悪役に見劣りしない」と言わしめる。ポーの声を務めるジャック・ブラックは「今度の敵を演じるのは僕が昔から大好きなゲイリー・オールドマン!『シド・アンド・ナンシー』の頃から、彼の演技から色んなインスピレーションをもらってきたんだ。彼の演じる色んな悪役を見てきたけど、僕のイチ押しは『ドラキュラ』。白い狼とドラキュラのシーンで、ドラキュラが女の子に『狼は君が好き』と言う。邪悪な存在が言うには繊細なセリフで、あれにはビックりしたよ。彼がシェン大老を演じると聞いて、本当に興奮したね。実際に観れば“オールドマン悪役ギャラリー”のラインナップに入ることが分かるよ」と共演に大喜び。一方のゲイリーも前作『カンフー・パンダ』について「見事な出来栄えだった」と称賛を惜しまない。だが「そういう作品にありがちなのが1作目のプレッシャーだ。前作を超えなきゃいけない」と危機感も?だが、完成した作品について、自身が演じたシェン大老を含め、そのアクションの華麗さを絶賛すると共に「ユーモアも満載でコメディ映画でありアクション映画なんだ。そして感動的な物語が作品の核になっている」と前作超えに自信をのぞかせる。稀代の名悪役を迎え、作品にさらなる興奮と深みが。そして、ポーの出生に絡む秘密も明らかに…。ジャックやアンジー、ダスティン・ホフマンらとゲイリーの夢の競演、掛け合いにも注目!『カンフー・パンダ2』は8月19日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。※こちらのインタビュー映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:カンフー・パンダ2 2011年8月19日より新宿ピカデリーほか全国にて公開KUNG FU PANDA 2™ & © 2010 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.■関連記事:アンジー、子供たちの反応にも大満足!『カンフー・パンダ』の魅力語る夏休みの思い出に!参加型『カンフー・パンダ2』親子試写会に20組40名様ご招待パンダ伝説再び!『カンフー・パンダ2』試写会に20組40名様ご招待『カンフー・パンダ2』キービジュアル解禁!赤ちゃん時代はモフモフの鍋入り息子?『ハングオーバー』続編が“海賊”&“パンダ”をおさえ全米で記録ずくめの大ヒット
2011年08月09日5月22日(現地時間)、人気アニメーション映画の続編『カンフー・パンダ2』のL.A.プレミアが開催され、ボイスキャストを務めるジャック・ブラックに、アンジェリーナ・ジョリー、ダスティン・ホフマンらが来場。同日はフランスのカンヌにてカンヌ国際映画祭の授賞式が開催され、ブラッド・ピットが出演する『ツリー・オブ・ライフ』が最高賞にあたる「パルムドール」を受賞したが、ブラピはカンヌの授賞式ではなく、アンジーと共に本作のプレミアに出席し、家族の絆の強さを見せつけた。ハリウッドのチャイニーズ・シアターの前には、30メートルを超えるレッドカーペットが敷かれ、およそ1,000人のファンが集結し熱い歓声を送った。ご機嫌な様子で登場したジャックは、映画について「自分自身に正直でいること。そして、いまを大切にすること。過去や未来にとらわれずに、いまを大切にすることが、心の平和を得るための秘訣だよ。それが、主なテーマで、持って帰ってもらえるメッセージなんだ」と熱く語った。カンフーの達人、マスター・ワニを演じるジャン=クロード・ヴァン・ダムは、娘と息子を伴って来場。日本の報道陣を見つけると、我が子を指さして「彼らは東京が大好きなんだ。なぜなら僕と一緒に日本へ行ったからだよ。彼はビデオゲームが好きなんだ。こっちは僕の娘だよ。彼女はファッションとアクティングが大好きなんだ。日本にはそういうインテリジェンスがあるんだよ!!」と映画の話そっちのけで日本への熱い思いを語ってくれた。もちろんこの日、最も大きな歓声がわき上がったのは、ブランジェリーナが姿を現したとき。“家族の絆”がテーマとして描かれるだけあって、ブラピの来場は当然?自身の出演作は見事にカンヌの最高賞を受賞したが、その受賞の発表の直前にブラピは壇上に登場。記念撮影やサインを求めるファンの声に気軽に応じ、仲睦まじい様子でアンジーに寄り添っていた。『カンフー・パンダ2』は8月19日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:ツリー・オブ・ライフ 2011年8月12日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2010 Cottonwood Pictures, LLC. All Rights Reserved第64回カンヌ国際映画祭 [映画祭]カンフー・パンダ2 2011年8月19日より新宿ピカデリーほか全国にて公開KUNG FU PANDA 2™ & © 2010 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.■関連記事:【カンヌレポート9】パルムドールはブラピ主演作!日本作品は受賞を逃す結果に【カンヌレポート8】テーマが明確な作品が勝利の鍵?気になるパルム・ドールの行方【カンヌレポート番外編】カンヌに華をそえる!スターたちのファッションチェック【カンヌレポート7】瑛太、初カンヌに緊張監督は時代劇に3D起用理由を説明【カンヌレポート6】ブラピ、子供たちに対し「すごい俳優だと思ってくれれば(笑)」
2011年05月24日世界的ヒットとなった人気アニメーションの第2弾『カンフー・パンダ2』が前作に続いてカンヌ国際映画祭に上陸!ボイスキャストを務めたジャック・ブラックにアンジェリーナ・ジョリー、ダスティン・ホフマンが記者会見を行い、一家でフランス入りをしているアンジーの口からは幾度となく家族への愛情あふれる言葉が飛び出した。“伝説の龍の戦士”の称号を得た食いしん坊のパンダのポーが、仲間たちと共に今度は中国制覇とカンフーの抹殺を狙うシェン大老の野望に立ち向かう。3人とも前回に続いての参加となったが、ポー役のジャックが「履き心地の良い靴をまた履くみたいな気分だったね。エキサイティングだったよ」と言えば、仲間のマスター・タイガーを演じるアンジーも「2回目の方がもっと楽しかった気がするわ。マスター・タイガーは私がいままでに演じた中でも最高のキャラクターのひとつよ。彼女を演じるのは大好き」とふり返った。ポーの師匠であるシーフー老師役のダスティンは「僕の年になるとすぐ忘れちゃうものでね。今回、まるで初めて演じる気がしたよ」と役柄さながらのとぼけた口調で会場を笑いに包んだ。前作のカンヌでのイベントの際は、双子を妊娠中だったアンジー。今回も出演作『ツリー・オブ・ライフ』がカンヌに出品されているパートナーのブラッド・ピット、そして子供たちと共にフランス入りしていることを明かし「子供の健康が何よりも大事。自分が愛する人たちが安全で健康だと分かっていることが、最高の幸せだと思う。だから私たちはとてもハッピーなの。子供たちはいまもホテルで走り回ったりゲームをして、めちゃくちゃにしているわ(笑)」と満面の笑みを浮かべた。本作ではポーの出生、血の繋がらない父子の親子愛も描かれるが、この点についてもアンジーは「今回のテーマは家族。家族こそ愛がある場所。私はこの映画をぜひ子供たちに観せたかったし、子供たちはこれをすごく気に入ったわ。観ている間、子供たちは笑いっぱなしだったわ。観終わった後、そのこと(ポーと父親の関係)について私に何か質問をしてくるかしらと思っていたけれど、我が家では養子縁組とか、生みの親とか、孤児とか、それらの言葉は明るい響きを持つ言葉なの。私の子供たちはそれらの事柄について話すことに慣れている。自分たちはポーみたいなんだと分かって、より誇りを持つようになったと思うわ。それはとても素敵なことよ」と、自分たちの家族と重ね合せながら思いを明かした。前回のカンヌではメタボリックなジャックに妊娠中のアンジーが揃って、飛び出たお腹を披露してくれたが、今回は全編3Dということで、別の意味で飛び出す『カンフー・パンダ2』。日本での公開は8月19日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて。特集「カンヌ国際映画祭現地から最新ニュースお届け」■関連作品:第64回カンヌ国際映画祭 [映画祭]カンフー・パンダ2 2011年8月19日より新宿ピカデリーほか全国にて公開KUNG FU PANDA 2™ & © 2010 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.■関連記事:【カンヌレポート4】オダジョー、芝居を通しチャン・ドンゴンと言葉の壁を乗り越えるレオナルド・ディカプリオ、映画祭開催中のカンヌにジェイミー・フォックスと傷心旅行【カンヌレポート2】J・デップ、カンヌ来場に熱狂!役作りにあのアニメキャラが影響?『ハリー・ポッター』新画像が到着夏の3D戦争をノンストップのアクションで制す?【カンヌレポート1】ウディ作品で開幕!ビーチではガガ様からサプライズライヴも
2011年05月16日ドリームワークスによる3Dアニメーション『カンフー・パンダ2』のワールド・キャンペーンが4月14日(現地時間)、カリフォルニアのドリームワークスアニメーションのスタジオで開催され、ボイスキャストを務めるジャック・ブラック、アンジェリーナ・ジョリーらが出席。日本からは吹き替え版の声優を務める「TOKIO」の山口達也が出席したが、ジャック&アンジーからは山口さんを通して、東日本大震災の被災者に向けたエールが送られた。世界的ヒットとなった『カンフー・パンダ』の続編で、食いしん坊のパンダのポーと仲間たちが、カンフーを抹殺しようと企む孔雀のシェン大老の野望を打ち砕くべく立ち上がる。本作では、ポーの出生の秘密も明らかに!この日、会場には世界18か国から総勢100名以上の報道陣が集結した。前作に引き続き、ポーの声を担当するジャックは、物語について「これは成長に関する物語。過去にこだわらず、いまを生きることが大事。心の平和を見つけよう、というのがメッセージだ」と語った。日本語吹き替え版のポー役の山口さんとは、カンヌ国際映画祭の場で顔を合わせて以来約3年ぶりの再会となったが「あのとき、僕らは世界各国のメディアの前で戦ったんだ(笑)。久しぶりに会ったけど、変わらずフレンドリーでいい男だったよ」と笑顔で再会を喜んでいた。マスター・タイガー役のアンジーも山口さんについて「人を笑顔にしてくれる魅力を持っている人。この『カンフー・パンダ2』も彼の声が加わることで、きっと日本のみなさんの心を癒す作品になると思います」と語ったが、一方の山口さんはアンジーについて「次元が違う艶のある美しさがありましたね。アンジーって言うと、アクションのイメージが強いんだけど、実際に会うと落ち着いた母親としての一面を持ってる女性」とメロメロの様子。また再会の際に、アンジーからは「山口さんの周りの方々は大丈夫ですか?」、「大災害の中で日本人の姿勢は素晴らしい。何か協力をしたい」など震災の被災者を気遣う言葉をかけられたという。会見でも、震災に関する質問にアンジーが思わず涙を流す一幕も。アンジーは「映像を見たり、記事を読んで、とても心を痛めてます。日本の被災は想像を超えています。家族をはじめ、被災した方々が失ったものの大きさを考えると、涙が止まりません。またそんな状況下での日本人の姿勢は素晴らしいと思います。私たちもできる限りのサポートを惜しみません」と日本人への称賛の言葉と共に支援を約束。ドリームワークスのCEOであるジェフリー・カッツェンバーグは、被災した子供たちを支援する基金を創設し、すでに40万ドルを超える金額が集まっていることを明らかにした。この日、カッツェンバーグ氏からアフレコに向けた激励の言葉も送られた山口さん。「今回の作品の重要なテーマは、“家族の絆”です。いまの日本にとって大事なことで、ぜひ、この作品をご覧いただいて、笑ったり、時には思いっきり泣いていただくのもいいと思います。誰でも何かしら、人の手助けをすることができるというメッセージがこの作品には強くあります」と訴えた。今回の続編では、ジャック&アンジーに加え、ダスティン・ホフマン、ジャッキー・チェンも前作から続投。さらに、ゲイリー・オールドマン、ジャン=クロード・ヴァン・ダム、ミシェル・ヨーといった超豪華メンバーが新キャラクターのボイスキャストとして新たに参戦している。日本では4月より、上野動物園のパンダ、リーリーとシンシンが一般の来場者にお披露目となり、1週間足らずで10万人が足を運ぶ盛況ぶりを見せており、“パンダイヤー”にあやかって、本作のヒットに期待がかかる。『カンフー・パンダ2』は8月19日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:カンフー・パンダ2 2011年8月19日より新宿ピカデリーほか全国にて公開KUNG FU PANDA 2™ & © 2010 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.■関連記事:ジャック・ブラックがパンダの命名式に出席授けた名前は役柄と同じ“ポー”!
2011年04月16日日本で8月に公開される3Dアニメーション『カンフー・パンダ2』で、主人公のパンダの声を担当しているジャック・ブラックがアトランタ動物園のジャイアントパンダの赤ちゃんの命名式に出席。自身の役柄と同じ“ポー”という名前を授け、ノリノリでお得意のカンフーポーズを披露した。2008年に公開されて世界的な大ヒットを記録した『カンフー・パンダ』の続編で、カンフーを習得し“龍の戦士”となった小心者で食いしん坊のパンダ、ポーと“マスター5”と呼ばれる仲間たちが、新たな敵、孔雀のシェン大老らに立ち向かう姿を描く。パンダの帽子をかぶった子供たちの歓声に迎えられて登場したジャックが、生後3か月のジャイアントパンダの赤ちゃんの名前として発表したのは、シリーズの主人公と同じポー。このポーとの対面を果たしたが「前々からパンダに会うのを楽しみにしていたんだ、面白い奴だったらいいなぁと思いながらね。でも、僕がポーに触ろうとする直前に『(ポーは)触られるのが好きじゃないの、力が強くて爪が鋭いから注意して!』って言われたんだ(笑)。だから緊張しながら頭をなでたよ(苦笑)。でも本当に会えて良かった!」と安堵の表情を浮かべながら緊張の瞬間について明かした。ドリームワークスアニメーションは、絶滅危惧種でもあるジャイアントパンダ保護のため、アトランタ動物園への寄付を行っており、動物園の担当者は、今後もパートナーシップを組み、パンダ保護プログラムへ協力をしていくと語った。今回の続編には、ジャックだけでなく、アンジェリーナ・ジョリー、ダスティン・ホフマン、ジャッキー・チェンら前作の主要ボイスキャスト陣が続投。新たにゲイリー・オールドマンにミシェル・ヨー、ジャン=クロード・ヴァン・ダムらの参戦も明らかになっている。日本語吹替え版でも、前作に引き続きハリウッドのご指名で、ポーの声を「TOKIO」の山口達也が担当!初めて明かされるポーの出生の秘密に、デジタル3Dによる大迫力のカンフーシーンなど見どころ満載で、夏休み映画として話題を呼びそうだ。『カンフー・パンダ2』は8月19日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:カンフー・パンダ2 2011年8月19日より新宿ピカデリーほか全国にて公開KUNG FU PANDA 2™ & © 2010 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.
2011年02月18日みなさん、こんにちは!そろそろ年末の映画シーズンが近づいてきましたね。今年は私の80年代映画のお気に入りのひとつ、『ミスター・アーサー』(’81)のリメイク作がクリスマスシーズンに全米公開されます!オリジナルではご存知の通り、往年の名俳優にして名コメディアンのダドリー・ムーアが主役を演じていますが、今回のリメイク版では近年人気沸騰中で、人気歌手ケイティ・ペリーの婚約者としても知られるイギリス出身の俳優、ラッセル・ブランドが主役に抜擢されています!そして、クリスマスシーズンに私が楽しみにしているもうひとつの作品は、『ミート・ザ・ペアレンツ』シリーズ最新作、『Little Fockers』(原題)です。本作は12月22日に全米公開され、ベン・スティラー、ロバート・デ・ニーロ、バーブラ・ストライサンド、ブライス・ダナー、オーウェン・ウィルソンらオリジナルキャストが引き続き出演し、今回から新たにローラ・ダーン、ハーヴェイ・カイテル、ジェシカ・アルバらが加わります。先ごろ、ジェシカ・アルバは本作で自身が演じる役柄について、ベン・スティラー演じるグレッグ・フォッカーを追いかける、“ちょっとおかしな”製薬販売のセールスウーマンだと報道陣に語りました。ジェシカ曰く、彼女が登場するシーンのほとんどがベンとの共演だったため、撮影中にまじめな顔をしていることが一番大きな課題だったそう。しかし、撮影については「私の演じたキャラクターはとてもオープンで自由な性格、そして完全にクレイジーだったので楽しく、とても自由に演じることができた」と続けました。今回の『Little Fockers』の脚本には当初、本シリーズでおなじみのダスティン・ホフマン(実は本シリーズで私のいちばんのお気に入り!)は一切登場していませんでした。しかし、いざクランクアップしてみると予定より低コストで撮影を終えることができたため、まだお金の余裕があると判断したプロデューサー陣はこのオスカー俳優の起用を決意したわけです。たった数シーンのダスティンの出演料はなんと1,000万ドルだそう!さて、ここでラッセル・ブランドと婚約者の人気歌手ケイティ・ペリーの話題に戻りましょう。最新のゴシップによると、2人は今週末にインドで結婚式を挙げる予定だそう!結婚パーティは6日間にわたって開催され、結婚披露宴はアーシュラム(ヒンドゥー教の修行所)で行われる予定です。75〜100人のゲストがプライベート・ジェットで招待されており、ケイティの親友であるリアーナ(彼女はラスベガスでケイティの独身最後のパーティも主催します)も結婚式に出席するみたい。そしてゲストは全員、インドで有数のリゾートに宿泊するそうですよ。うわさが事実ならラッセルとケイティは10月19日の夜にインドに向けてヒースロー空港を発つところを目撃されているとのこと。そして公式なウェディング・セレモニーが土曜日にジャイプールにあるランバー・パレスで行われる予定で…。実はこの場所、新年にラッセルがケイティにプロポーズしたのと同じ場所。なんてロマンティックなんでしょう!(text:Lisle Wilkerson)© Fame Pictures/AFLO■関連作品:マチェーテ 2010年11月6日より新宿バルト9ほか全国にて公開■関連記事:リンジー・ローハン、保釈直後に10代のホームレスたちの施設を訪問
2010年10月22日29日(木)、9月1日(水)から11日(土)まで開催の第67回ヴェネチア国際映画祭のラインナップが発表になり、日本から村上春樹原作、トラン・アン・ユン監督の『ノルウェイの森』と三池崇史監督の『十三人の刺客』がコンペティション部門に、『愛のむきだし』の園子温監督の『冷たい熱帯魚』がオリゾンティ部門に選出された。今年のコンペティション部門の特徴は、エントリー作品を撮った監督の平均年齢が若いこと。平均年齢47歳というのは同映画祭史上最年少だという。その中にはオープニング上映作である『Black Swan』(原題)のダレン・アロノフスキー(41歳)、『Somewhere』(原題)のソフィア・コッポラ(39歳)が含まれる。ほかにはポール・ジアマッティ、ダスティン・ホフマン主演の『Barney’s Version』(原題)、ドイツのトム・ティクヴァ監督の新作『Drei』(原題)が上映される。ベン・アフレックの監督第2作『The Town』(原題)はコンペティション外で上映、弟のケイシーが俳優引退後のホアキン・フェニックスに密着したドキュメンタリー『I Am Still Here: The Lost Year of Joaquin Phoenix』(原題)も上映される。今年のコンペティション部門の審査員長は、日本映画、加えて三池ファンとしても知られるクエンティン・タランティーノ。最高賞・金獅子賞の行方が早くも気になる。ちなみに金獅子功労賞は、これもタランティーノが大好きなジョン・ウー監督に贈られることが決定している。(text:Yuki Tominaga)■関連作品:ノルウェイの森 2010年12月11日より全国東宝系にて公開© 2010「ノルウェイの森」村上春樹/アスミック・エース、フジテレビジョン十三人の刺客 2010年9月25日より全国東宝系にて公開© 2010「十三人の刺客」製作委員会■関連記事:ヴェネチア出品決定で松山ケンイチ、役所広司らの喜びのコメント到着!異例!『ノルウェイの森』主題歌にザ・ビートルズ原盤の「ノルウェーの森」が決定高良健吾初のフォトブックが発売撮影現場&箱根プライベート旅行の様子も!あのシーンも原作の種田そのまま!『ソラニン』高良健吾の落書き顔公開2010年、最も活躍すると思う俳優は?1位は不動のジョニー・デップ!
2010年07月30日クリント・イーストウッドがニューヨークのアメリカ映像博物館から、これまでの功績を表彰され、1日にパリス・シアターで最新監督作『インビクタス/負けざる者たち』の特別上映とガラ・ディナーが開催された。今年で25回目となる映像博物館の表彰は、過去にアル・パチーノ、ダスティン・ホフマン、ロバート・デ・ニーロ、トム・ハンクス、マーティン・スコセッシ、スティーヴン・スピルバーグといった人々が受賞している。監督30作目となる『インビクタス/負けざる者たち』は90年代の南アフリカ共和国を舞台に、ネルソン・マンデラ大統領と自国開催のワールドカップ制覇を目指すラグビーの同国代表チームの白人キャプテンの実話を映画化したもので、マンデラをモーガン・フリーマン、キャプテンのフランソワ・ピナールをマット・デイモンが演じる。パリス・シアターにはイーストウッドと主演2人が出席。ほかに『ミリオン・ダラー・ベイビー』のヒラリー・スワンク、『ミスティック・リバー』のケヴィン・ベーコンとマーシャ・ゲイ・ハーデンら、過去作のキャストたちが招待され、イーストウッドを祝福した。(text:Yuki Tominaga)© AFLO■関連作品:インビクタス/負けざる者たち 2010年2月5日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開■関連記事:クリント・イーストウッド、フランスの勲章を2度目の受勲
2009年12月03日