「チャイルドロック」について知りたいことや今話題の「チャイルドロック」についての記事をチェック! (2/8)
私が住んでいる地域の主な交通手段は車です。しかし、1歳半の息子はチャイルドシートが大嫌い。毎回車に乗るときは、お菓子で落ち着かせたり、人形を使ってその気にさせたりしながら、なんとか座らせています。そんな息子の様子を愚痴ったときの夫の反応に、思わずイラっとしてしまい……。車に乗るときは毎回、格闘!?息子は1歳を過ぎたあたりから、チャイルドシートが大嫌いになりました。車に乗るときには、毎回逃げる息子をなんとか捕まえ、あの手この手で着席させます。車を使わないとスーパーにも行けない地域なので、私は日常的に息子のチャイルドシート嫌いに悩まされていました。 可能な限り息子の気持ちに寄り添い、急いでいないときには息子の気持ちが向くまで30分待つことも。ただ、いつもできるわけではなく、急いでいるときは泣く息子をチャイルドシートに押し込む形になることもありました。夫に愚痴ると返ってきたのは正論!息子がチャイルドシートに座るのを嫌がるので、普段の買い物では「あっちのお店も寄りたいけど、もう一回座らせるのはしんどいからやめておこう」と諦めることも。そんな状況が続いたある日、夫との会話の中で息子のチャイルドシート嫌いの話になりました。 私は日々頭を悩まされていることもあって、「正直、たった5分の距離だったら、抱っこひもに入れたまま運転したいくらい!」など、夫にたくさん愚痴をこぼしました。すると夫は「は? 息子の命とその場のラク、どっちが大事だと思ってるの?」と正論で怒ってきたのです。 やったこともないくせに! と思い…私は、実際に抱っこひもで抱っこしたまま車を運転しようと思ったことはありません。そう思うくらい、しんどいのだという話をしたのに、正論で返してきた夫。私は思わず、心の中で「自分でチャイルドシートに乗せたこともないくせに!」と、いつも息子の世話を私に押し付ける夫にイラッとしてしまいました。 後日、家族でおでかけをするとき、夫に「私もうしんどいわ。夫くん、今日は私が運転するから、息子を座らせるの、お願いするね」と言って任せてみることに。 四苦八苦する夫に、私はニヤリ私の愚痴に正論で返した一件があったからか、拒否することなく、夫はこの日のチャイルドシート係に。息子はいつも通り大泣きでチャイルドシートに座るのを嫌がり、夫はいつまでも着席を拒否する息子に四苦八苦していました。 そんな中、夫が「ちょっとそこまで移動するだけだから、抱っこでいいんじゃない?」と言うので、「ね、そう思っちゃうくらい大変だよねぇ。でも義務だからねぇ」と返した私。「うん、これを毎回はキツい……」と再び頑張る夫を見て、内心スカッとした私でした。 夫が自分の言葉を覚えていたかどうかは確認していませんが、大変さを実感してくれたのは確かです。私は、本当に毎回のおでかけが大変で疲れていたので、「そうだよね、大変だよね」と共感してほしかっただけ。それが少しでも夫に伝わっていればいいなと思います。 ※6歳未満の乳幼児を自動車に乗せるときは、チャイルドシートの着用が義務づけられています。 著者:山口花田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。
2024年01月06日2人目、3人目にあたる双子を妊娠中のころのことです。義母と3歳の娘と一緒に、私が運転する車に乗っていたとき、たまたま何かのきっかけでチャイルドシートの話になったのですが……。義母の衝撃的な考え私は義両親と同居をしており、夫婦用と義両親用の車を2台持っています。チャイルドシートは1台を共有することになっているのですが、義両親はチャイルドシートの必要性をあまり感じていない様子。これから双子が産まれるためチャイルドシートの必要性を私から改めて伝えたところ、義母の口から「チャイルドシートなんて付けなくても抱っこしていれば大丈夫!」と、信じられない発言が。 両親が子育てをしていた時代はチャイルドシートは義務化されていなかったとのこと。私や夫もチャイルドシートに乗せられず抱っこなどで移動していたそうで、なかなか必要性を理解してもらえませんでした。 そこで夫から、義理の両親にチャイルドシートを使用してほしいとお願いしてもらうことに。すると、必要性を理解していなかっただけでなく、使用することをかなり面倒に感じていることがわかりました。そこで、もう1台チャイルドシートを購入し、義両親の車用に常時付けておいてもらうことに。チャイルドシートの取りつけの手間がなくなったことで納得してくれた様子。今、娘と義両親だけで出かける際には必ず使用してくれています。お金はかかりましたが安全には代えられないのでホッとしています。 ※チャイルドシートは交通事故の被害から幼児を守ります。幼児を自動車に乗せて運転する時は必ずチャイルドシートを使用しましょう。道路交通法により2000年4月1日から6歳未満の乳幼児にはチャイルドシートを使用することが義務化されています。 著者:クロサキ リカコ/30代女性・主婦。1児の母。現在、双子を妊娠中。フリーランスの専門職として働いている。イラスト:まげよ ※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
2023年11月30日2人目、3人目にあたる双子を妊娠中のころのことです。義母と3歳の娘と一緒に、私が運転する車に乗っていたとき、たまたま何かのきっかけでチャイルドシートの話になったのですが……。義母の衝撃的な考え私は義両親と同居をしており、夫婦用と義両親用の車を2台持っています。チャイルドシートは1台を共有することになっているのですが、義両親はチャイルドシートの必要性をあまり感じていない様子。これから双子が産まれるためチャイルドシートの必要性を私から改めて伝えたところ、義母の口から「チャイルドシートなんて付けなくても抱っこしていれば大丈夫!」と、信じられない発言が。 両親が子育てをしていた時代はチャイルドシートは義務化されていなかったとのこと。私や夫もチャイルドシートに乗せられず抱っこなどで移動していたそうで、なかなか必要性を理解してもらえませんでした。 そこで夫から、義理の両親にチャイルドシートを使用してほしいとお願いしてもらうことに。すると、必要性を理解していなかっただけでなく、使用することをかなり面倒に感じていることがわかりました。そこで、もう1台チャイルドシートを購入し、義両親の車用に常時付けておいてもらうことに。チャイルドシートの取りつけの手間がなくなったことで納得してくれた様子。今、娘と義両親だけで出かける際には必ず使用してくれています。お金はかかりましたが安全には代えられないのでホッとしています。 ※チャイルドシートは交通事故の被害から幼児を守ります。幼児を自動車に乗せて運転する時は必ずチャイルドシートを使用しましょう。道路交通法により2000年4月1日から6歳未満の乳幼児にはチャイルドシートを使用することが義務化されています。 著者:クロサキ リカコ/30代女性・主婦。1児の母。現在、双子を妊娠中。フリーランスの専門職として働いている。イラスト:まげよ ※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
2023年11月30日『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』が、2024年4月19日(金)に公開される。青い監獄を意味する“ブルーロック”に集められた高校生FW(フォワード)300人が、世界一のストライカーを目指して戦う物語を描くコミック「ブルーロック」初の映画化。サッカー生命とゴールをかけて挑むデスゲームのような作風が人気だ。世界を飲み込む<天才>誕生の物語劇中には、高いトラップ技術で知られる凪が、階段から落としたスマホをトラップするシーンも。それをひと目見た玲央は凪の天性の才能を見抜き、「凪!お前の才能を俺にくれ!」と凪をサッカーに誘う。そんな凪と玲央の出会いやサッカーデビュー戦、さらにはなぜ“ブルーロック”プロジェクトに参加することになったのか、どのように“天才”が生まれたのかが判明する。作品詳細映画『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』原作:金城宗幸漫画:三宮宏太キャラクターデザイン:ノ村優介(講談社「別冊少年マガジン」連載)監督:石川俊介演出:川畑 喬シリーズ構成・脚本:岸本 卓声の出演:島﨑信長、内田雄馬、興津和幸、浦和希、海渡翼、小野友樹、斉藤壮馬、諏訪部順一、内山昂輝、木村昂、神谷浩史《ムビチケ発売情報》■第1弾ムビチケカード型前売り券・2023年12月22日(金)より発売・価格:(一般)1,600円 / (小人)900円・特典:メインビジュアルクリアファイル(A5)・販売場所:上映予定劇場(12/22(金)オープン時より発売、※一部劇場を除く)メイジャー通販(12/22(金)00:00(=12/21(木)24:00~)より発売)※数に限りあり。無くなり次第終了。※ムビチケカード1枚につき、クリアファイル1枚が付く。※画像はイメージ。実際の商品と異なる場合あり。※特別興行には利用できない場合あり。
2023年11月29日今回は、<おさがりをねだるセコケチママ友を成敗>を紹介いたします!ある日、保育園のママ友にチャイルドシートを貸すことになりました。時間通りに待ち合わせ場所に来たのですが…?時間になったが帰宅しようとすると連絡がチャイルドシートは喜んでくれたルーズなママ友に振り回されては、困ってしまいますね。チャイルドシートは喜んでくれたようですが…。果たして約束通り返してくれるのか、不安が残ります。(Grapps編集部)
2023年08月25日テレビアニメ『ブルーロック』が初の映画化。『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』が、2024年4月19日(金)に公開される。サッカーアニメ『ブルーロック』映画化へ『ブルーロック』は、講談社『別冊少年マガジン』にて連載され、コミックス累計発行部数2,800万部を突破した人気サッカー漫画を原作とするテレビアニメ。青い監獄を意味する“ブルーロック”に集められた高校生FW(フォワード)300人が、世界一のストライカーを目指して戦う物語を描く。己のサッカー生命とゴールをかけて挑む“デスゲーム”のような作風が、2022年のテレビアニメ放送開始以来人気を呼び、“史上最もアツく、最もイカれたサッカーアニメ”として幅広い年代から注目を集めている。テレビアニメの他、アプリゲームや舞台など多方面に展開されているシリーズだ。劇場版では“天才ストライカー”凪誠士郎が主人公に<天才>誕生の物語そんな『ブルーロック』が満を持して初の映画化。潔世一を主人公とするテレビアニメシリーズに対し、劇場版では『ブルーロック -EPISODE 凪-』を原作として、もう1人の主人公である凪誠士郎の視点からストーリーを紡いでいく。桁外れのサッカーセンスを持つ凪が同級生・御影玲王との出逢いを経て、いかにして“ブルーロック”での戦いに挑んでいくのかに注目だ。口グセは”めんどくさい”。日々、無気力に過ごしていた高校2年生・凪誠士郎(なぎせいしろう)の天性の才能を、W杯優勝を夢見る同級生・御影玲王(みかげれお)が見出す。「凪!お前の才能を俺にくれ!」と玲王に誘われるがままにサッカーを始める凪。圧倒的なセンスを持つ凪のもとに“ブルーロック(青い監獄)”の招待状が届く。「299名を蹴散らして最後に残る一人は、世界一のストライカーになれる」という世界の中で出会うのは、主人公・潔 世一(いさぎよいち)ら集められた選りすぐりのストライカーたち。凪と玲王の2人の高校での出会い、サッカーデビュー戦、ブルーロック1次セレクションでのアツい戦いがどのように描かれるのかに注目が集まる。『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』登場キャラクター/声優キャスト主人公・凪誠士郎…島﨑信長「めんどくさい」が口グセの高校2年生。日々を無気力に生きていたが、玲王に誘われるがままにサッカーを始め、圧倒的なセンスを発揮する天才ストライカー。御影玲王…内田雄馬W杯優勝を夢見る凪の同級生。凪の才能を見つけ出し、サッカーに誘う。剣城斬鉄…興津和幸メガネがトレードマーク。知的に見えるが実は難しいことが苦手で、凪や玲王から「バカ斬鉄」と呼ばれている。潔世一…浦和希日本代表のエースストライカーになり、W杯で優勝する夢を持つ高校生FW。漫画「ブルーロック」全体を通しての主人公。蜂楽廻…海渡翼マイペースな性格。センス抜群のドリブルを武器とした、自由奔放なプレースタイルが特徴。國神錬介…小野友樹誠実な好青年。フィジカルが強く、左足のミドルシュートを武器とする。千切豹馬…斉藤壮馬中世的な顔立ちの美少年で、自分の武器をチームメイトにも秘密にしている。馬狼照英…諏訪部順一チームXを牽引する自称・王様(キング)。強いエゴの持ち主だが、その言動に恥じないフィジカルと正確なシュートテクニックを持つ。糸師凛…内山昂輝高い得点力を持ち、洞察力にも優れるが強気なプレーや言動の目立つエゴイスト。絵心甚八…神谷浩史“ブルーロック”プロジェクトの全権を掌握するコーチ。毒舌。高校生たちに生き残りをかけた訓練を課す。舐岡了(なめおかりょう)…木村昴凪と玲王が“ブルーロック”に入寮する前、高校サッカー部でのデビュー戦で対戦したチームのキャプテン。高校生離れした恵まれた体格をもち、強靭なフィジカルとパワーを駆使したプレーを得意としている。白宝高校のサッカー部員…せいや(霜降り明星)ばぁや…小山茉美玲王の幼いころから世話係として付き添ってきた、大企業・御影コーポレーションの運転手兼使用人。凪と共にサッカーに励む玲王を時に厳しく、時に温かく見守る。主題歌はNissy&SKY-HIの「Stormy」なお主題歌は、それぞれソロ活動、メジャーデビュー10周年を迎えたNissyとSKY-HIの2人が担当。『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』のために、楽曲「Stormy」を書き下ろした。卓越したスキルとパフォーマンスで日本のダンス&ボーカルを牽引し続ける2人のアーティストによって紡がれる楽曲は、まだ見ぬ自身の“エゴ”を覚醒させる主人公・凪の物語にさらなる盛り上がりを見せてくれるだろう。『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』あらすじ日々を無気力に生きていた凪誠士郎は、同級生の御影玲王に誘われるがままにサッカーを始める。圧倒的なサッカーセンスを発揮する凪のもとに、ある日“ブルーロック(青い監獄)”プロジェクトの招待状が届く。そこで待ち受けていたのは、潔世一、蜂楽廻、糸師凛ら、全国から集められた選りすぐりのストライカーたちとの出会いだった。玲王と始めた“世界一”という夢への挑戦が、天才ストライカー・凪をまだ見ぬ世界へと連れて行く。【詳細】『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』公開時期:2024年4月19日(金)〈声優キャスト〉出演:島﨑信長、内田雄馬、興津和幸、浦和希、海渡翼、小野友樹、斉藤壮馬、諏訪部順一、内山昂輝、神谷浩史、木村昴、せいや、小山茉美原作:金城宗幸漫画:三宮宏太キャラクターデザイン:ノ村優介(講談社「別冊少年マガジン」連載)監督:石川俊介構成・脚本:岸本卓演出:川畑 喬ストーリー監修:金城宗幸音楽:村山☆潤アニメーション制作:エイトビット配給:バンダイナムコフィルムワークス
2023年08月20日鍵のかからない部屋のドアにかんたんに取り付けられるチャイルドロック。娘が2歳はじめのころ、わが家にも取り付けていました。が、ちょっとした気のゆるみからとんでもない事件に発展してしまったのです……!やってしまった!! まさかの室内締め出し(閉じ込め?)にあった衝撃エピソードでした。子どもを見ている最中に居眠りしてしまった私が全面的に悪いんですけどね……。2歳児の娘がチャイルドロックをかけられるとは夢にも思いませんでした。子どもはよく見ているものなのですね。完全に油断していました。小さい子どもの育児中、鍵類は室内でも室外でも要注意だと学んだ体験でした。著者:冷え田 やっこ寝落ちばかりの30代めがね主婦。2018年6月生まれの娘と2022年12月生まれの息子。旦那もめがね。Instagram:@hieta_yakkoTwitter:@hieta_yakko
2023年08月18日人気漫画『ブルーロック』初の映画化作品『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』が、2024年春に公開されることが決定した。原作は、コミックス累計発行部数が2800万部を突破し、2022年にはTVアニメが放送され人気を博した『ブルーロック』。ブルーロック(青い監獄)に集められた300人の高校生FW(フォワード)たちが、世界一のストライカーを目指して己のサッカー生命とゴールをかけて挑むデスゲームのような作風は、“史上最もアツく、最もイカれたサッカーアニメ”として幅広い年代から注目を集め、アプリゲーム、舞台化など多方面での展開も話題を呼んでいる。劇場版は『ブルーロック -EPISODE 凪-』を原作として、桁外れのサッカーセンスを持つもう一人の主人公・凪誠士郎の視点から描いた作品となる。併せて、本作の特報映像とティザービジュアルが公開に。ティザービジュアルでは、ブルーロック一次セレクション時のTEAM Vビブスを着用した凪誠士郎と御影玲王のふたりが、瞳にオーラを宿してこちらを真っ直ぐに見つめる姿が。「俺の人生は退屈に満ちていた。アイツに出逢うまでは──」というコピーから、二人の人生が大きく変わる出逢いが描かれることを予感させるアートワークになっている。特報映像では、TVシリーズで描かれたこれまでのブルーロックでの戦いが一気に巻き戻され、ティザービジュアル同様に「俺の人生は退屈に満ちていた。アイツと“ブルーロック”に出逢うまでは──」という凪と玲王のセリフのもと、二人が初めて出逢うブルーロック入寮前の高校時代のシーンへ。玲王が凪を見つけた、二人の世界一(ゆめ)への挑戦の始まりまで遡る、期待高まる映像となっている。『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』特報<作品情報>『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』2024年春 公開『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』ティザービジュアル原作:金城宗幸漫画:三宮宏太キャラクターデザイン:ノ村優介(講談社『別冊少年マガジン』連載)監督:石川俊介構成・脚本:岸本卓ストーリー監修:金城宗幸音楽:村山☆潤アニメーション制作:エイトビット■キャスト凪誠士郎:島﨑信長御影玲王:内田雄馬剣城斬鉄:興津和幸潔世一:浦和希蜂楽廻:海渡翼國神錬介:小野友樹千切豹馬:斉藤壮馬馬狼照英:諏訪部順一糸師凛:内山昂輝絵心甚八:神谷浩史公式サイト:金城宗幸・三宮宏太・ノ村優介・講談社/「劇場版ブルーロック」製作委員会
2023年08月17日今回は、人気のマンガをクイズ形式で紹介します!マンガのストーリーがどんな結末になるか考えてみてくださいね。突然の連絡息子のためにチャイルドシートを購入した主人公。するとママ友から「チャイルドシート借りるね!」と連絡がきたのです。出典:Grapps当然使っているものなので主人公は断りますが…。既読スルーをされ、ママ友からの返事はありませんでした。ここでクイズこの後、ママ友がした強引な行動とは?ヒント!主人公は断れなくなってしまいました。強引な言い分出典:Grapps正解は…正解は「直接訪問してきた」でした。チャイルドシートは貸せないと断った主人公。しかし、ママ友は出かける当日に友達の車を呼びつけて…。強引にチャイルドシートを借りていったのです。断り切れず、その日は仕方なく貸したのですが…。その後、何でも借りようとするママ友に呆れて関わるのをやめたのでした。イラスト:zoezoe1※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。[pagelink link= title=次の話>>
2023年08月09日8月19日(⼟) ⽇⽐⾕野外⼤⾳楽堂にて『再現1977〜⽇本のロックの夜明け前〜』が開催される。1977年7月28日、日本武道館で『NEW WAVE CONCERT』が行われた。出演者は紫、Char、BOWWOWの3組で、まだ発展途上のロックアーティストが武道館のステージに立つという日本のロックの夜明けとも言えるイベントだった。本公演では、今や日本の音楽シーンで主役のひとつとなったロックシーンを支えたその3組が46年ぶりに顔を揃える。チケットは現在発売中だ。<イベント情報>『再現1977〜⽇本のロックの夜明け前〜』8⽉19⽇(⼟) ⽇⽐⾕野外⼤⾳楽堂開場 16:00 / 開演 17:00出演:Char / BOWWOW G2 / 紫【チケット料金】プレミアムシート:15,000円(パンフレット付き・税込)指定席:10,000円(税込)⽴ち⾒:9,000円(税込)チケットはこちら:特設サイト︓
2023年07月10日ヘアパック「ロック&リペアヘアマスク PS」株式会社スタイリングライフ・ホールディングス BCLカンパニーが、同社アケアシリーズのセラメディから「ロック&リペアヘアマスク PS」を発売した。「ロック&リペアヘアマスク PS」には、セラミドAPとセラミドNG、セラミドNPといった3種のセラミドが配合されており、キューティクルに密着して髪の潤いとうつくしさをキープする。また、加水分解ケラチン(羊毛)や加水分解ケラチン(カシミヤヤギ)、加水分解ケラチン(羽毛)のトリプルケラチンで、ダメージを抱えた髪を集中補修するヘアパックとなっている。グリオキシル酸やグリコール酸などでしなやかな指通りに「ロック&リペアヘアマスク PS」には上記以外にも、グリオキシル酸やグリコール酸、クロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコールを配合。髪のゆがみを整え、しなやかな指通りを実現する。また、 パルミチン酸レチノールと酢酸トコフェロールによるビタミンカプセルと、メドウフォーム-δ-ラクトンのヒートケア成分もあり、髪の潤いをキープしつつ、ダメージ軽減・補修をかなえる。同商品の1本の容量は200グラム。セラメディ公式ホームページにおいて、税込み価格1,980円で販売中だ。(画像はプレスリリースより)【参考】※セラメディ ロック&リペアヘアマスク PS
2023年07月05日長男を出産する前に、チャイルドシートを準備しておきました。このチャイルドシートに乗せる前の確認が不十分だった私たち夫婦。それにより、かわいい息子を危険な目に遭わせてしまった失敗談と、学んだことを伝えたいと思います。新米のママとパパの不安出産後の移動は、息子を抱っこひもで抱え、徒歩で行動していました。しかし季節が夏に変わるころ、徒歩での移動が難しくなり、車を使うことを考え始めました。そこで必要になるのがチャイルドシート。 私たちは出産前にチャイルドシートを準備をしていましたが、なかなか使えずにいました。というのも、新米のママとパパである私たちは、子育てをする上で、初めての経験すべてにドキドキしがち……。抱っこからおろすとすぐに泣いてしまう息子を、正しくチャイルドシートに乗せられるのか不安だったのです。 乗せたら、息子に異変!?チャイルドシートへの乗せ方を何度も予習し、いよいよ息子を乗せてみることに。布団に寝かせるのとは少し違う体勢で、「苦しくないか、正しくできているか」と何度も確認しながらようやく乗せることができた!と思ったところで息子が泣き始めました。 「どこか痛いのか?」と不安になり、一度ベルトを外して抱っこすると、なんと息子の背中が汗でびっしょり。ハッとしてチャイルドシートの座面を触ってみると、熱くなっています。私たちがまだ座っていない車のシートも触ってみると、座ったときに少し不快に感じる程度ではありますが、熱さがありました。 確認不足だったことを反省…私たちは息子をチャイルドシートに正しく乗せることばかりに気を取られ、車の中の温度やシートの状態を確認できずにいたのです。 車のシートの場合、大人の私たちの肌に触れる面積は一部。それでも少し不快に感じるほどの熱さなのに、赤ちゃんは体の肌の半分以上がチャイルドシートに触れるため、大人よりも熱を感じたはずです。 さらに、体温調節が未発達な乳児なので、「もしこんな状態が長く続いたら、脱水や熱中症を引き起こしたかもしれない……」。そう思うと恐ろしく、今後の対策について夫と話し合うことにしました。 その後、サンシェードやチャイルドシート用の冷感シートを追加したり、シートに触れて熱さを感じたら保冷剤で少し冷やしたりしました。調べてみるとできることはたくさんあったのに、未熟な私たちのせいで息子を危険な目に遭わせてしまったことをとても反省しています。 ※夏場の暑い時期などは、乗車する前にはチャイルドシートに直に触れ、温度を確かめてから赤ちゃんを乗せるようにしましょう。著者:山下亜衣10歳と7歳のサッカー小僧の母。子どもたちを応援するため、アスリートフードマイスターを取得。転勤族で現在は地方での生活を満喫中。趣味はキャンプ。 監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2023年06月19日今年9月に全国3カ所で開催されるスピッツのレギュラーイベント3タイトル『ロックロックこんにちは!』『ロックのほそ道』『豊洲サンセット 2023』の全出演アーティストが発表された。今年25回目を迎える『ロックロックこんにちは!』は、9月16日(土)・17日(日)に大阪城ホールで開催。1日目には、昨年阪神甲子園球場で弾き語りLIVEを大成功に収めたあいみょんが2度目の出演。そして、3月にミニアルバム『ACTA』をリリースし、現在全国ツアー『SPACE ACTA STATION』開催中のズーカラデルが大阪城ホールのステージに初登場。さらに、デビュー32年目で現在弾き語りライヴツアー『真心道中歌栗毛 2023』を開催中の真心ブラザーズが出演する。2日目は、沖縄出身の5人組ロックバンドORANGE RANGEが5度目の出演。また、叙情性豊かなソングライティングと多彩なライヴ活動を続ける秦 基博が2013年以来、2度目の出演。そして、“リョクシャカ”の愛称で若者から大きな支持を集める緑黄色社会が初登場となる。今年で12回目となる『ロックのほそ道』は、昨年に続き宮城県仙台市で9月21日(木)・22日(金)に、スタンディングの会場、仙台GIGSに場所を戻し開催。1日目には、初登場のTHE KEBABS、2018年以来5年ぶり2度目の出演となるgo!go!vanillas。そして、山梨からツアーをスタートさせたばかりのフラワーカンパニーズが8度目の出演。2日目には、こちらも初登場でメンバーのうち2名が宮城出身のサバシスター、先日横浜スタジアム公演を大成功で終えたばかりのsumika、2012年にVo.山口の出身地である福島開催以来の出演となるサンボマスターが11年ぶりに参戦する。サンセットシリーズは昨年はアリーナ開催だったが、今年はスタンディング会場に戻り、初の豊洲PITで9月28日(木)・29日(金) に『豊洲サンセット 2023』を開催する。1日目は、気鋭のソロアーティスト秋山黄色、本イベント10回目で最多出演のThe Collectors、コンポーザー “ニシハラ” のソロプロジェクトpeanut butters、そして1994年結成以降マイペースに活動を続けるヒックスヴィルが出演。2日目は、ミクスチャーな音楽性を提示する5人組バンドKroi、札幌発の3ピースロックバンド・ズーカラデル、福岡発4ピースギターロックバンドMOSHIMO、そして、ピアノスリーピースバンドRyu Matsuyamaが出演する。<イベント情報>『ロックロックこんにちは!25th Anniversary Special 〜5 times Go!〜』『ロックロックこんにちは!』出演者9月16日(土) 大阪城ホール開場 15:00 / 開演 16:00出演:あいみょん / ズーカラデル / スピッツ / 真心ブラザーズ ※五十音順9月17日(日) 大阪城ホール開場 15:00 / 開演 16:00出演:ORANGE RANGE / スピッツ / 秦 基博 / 緑黄色社会※五十音順ナビゲーター:FM802 DJ 加藤真樹子 / FM802 DJ 中島ヒロト【チケット料金】※全席指定SS席:13,000円(税込)※オリジナルバッグ&メモリアルパス付きS席:10,000円(税込)A席:9,000円(税込)『ロックロックこんにちは!』特設HP:『ロックのほそ道』『ロックのほそ道』出演者9月21日(木) 仙台GIGS開場 17:15 / 開演 18:00出演:go!go!vanillas / THE KEBABS / スピッツ / フラワーカンパニーズ ※五十音順9月22日(金) 仙台GIGS開場 17:15 / 開演 18:00出演:サバシスター / サンボマスター / スピッツ / sumika ※五十音順【チケット料金】1階スタンディング ※整理番号付き・ドリンク代別2階指定席 ※ドリンク代別価格:7,150円(税込)『ロックのほそ道』特設HP:×VINTAGE ROCK std. presents『豊洲サンセット2023』『豊洲サンセット 2023』出演者9月28日(木) 豊洲PIT開場 17:00 / 開演 18:00出演:秋山黄色 / The Collectors / スピッツ / peanut butters / ヒックスヴィル ※五十音順9月29日(金) 豊洲PIT開場 17:00 / 開演 18:00出演:Kroi / スピッツ / ズーカラデル / MOSHIMO / Ryu Matsuyama ※五十音順【チケット料金】※オールスタンディング前売:6,000円(税込)※整理番号付き・ドリンク代別『豊洲サンセット』特設HP:関連リンクスピッツ OFFICIAL WEB SITE: mobile(スマートフォン専用):スピッツ ユニバーサルミュージックHP:スピッツ ユニバーサルミュージックスタッフTwitter:スピッツ ユニバーサルミュージックスタッフInstagram:
2023年06月06日アメリカに住む1歳のフォードくんと、ゴールデンレトリバーのパルマーちゃん。同じ年にこの世界に誕生した1人と1匹は生まれた時からいつも一緒で、本物のきょうだいのように育ちました。なぜかチャイルドシートのそばに座りたがる犬フォードくんの母親は、息子さんとパルマーちゃんの仲むつまじい様子をSNSに投稿しています。そんな母親には、ある疑問がありました。それは、車に乗って出かける時に、なぜかいつもパルマーちゃんがフォードくんのチャイルドシートのすぐ隣に座りたがること。彼女はその理由が、この動画を撮影した時に分かったそうです。 この投稿をInstagramで見る Ford & Palmer(@fordandpalmer)がシェアした投稿 後部座席で、チャイルドシートにぴったりと体をくっつけるように座っているパルマーちゃん。すると、横からフォードくんの手が伸びてきて、パルマーちゃんの背中をなで始めます。パルマーちゃんはこうしてフォードくんになでてもらうのが大好きなのでしょう。フォードくんの手が届くように、自分がチャイルドシートのすぐ近くに座っているのですね。この約20秒間の動画は、母親だけでなく多くの人たちの心を温かくしたようです。・ちょっと待って!どちらもかわいすぎるんだけど!・彼らの友情に感動して涙が出そう。・そろって後ろ向きに座っているのもいいね。 この投稿をInstagramで見る Ford & Palmer(@fordandpalmer)がシェアした投稿 なお、パルマーちゃんは安全のために犬用のシートベルトを装着しているそうです。大好きな相手とはいつだって寄り添っていたいもの。車での移動のひと時ですら、フォードくんとパルマーちゃんにとっては友情を深める幸せな時間なのでしょうね…![文・構成/grape編集部]
2023年05月24日ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)の「シルバー・ロックイット」ブレスレットから、新作「シルバー・ロックイット ビーズ」が登場。“南京錠”ブレスレット新作「シルバー・ロックイット ビーズ」LVシグネチャーを配した南京錠モチーフが特徴のブレスレット「シルバー・ロックイット」。そんな「シルバー・ロックイット」が2023年、セミビーズブレスレットとして生まれ変わった。6つのシルバービーズがあしらわれたデザインで、単体はもちろん重ね付けも楽しめる。シルバービーズに合わせるコードカラーは、ブラックに加え、6月14日(水)よりレッドとブルーの2色も展開される。また、ブラックコードにチタンビーズのバージョンも用意する。なお、「シルバー・ロックイット」はユニセフとのパートナーシップによるもの。新作ブレスレットを購入すると、1アイテムにつき150ドルがユニセフに寄付される。【詳細】ルイ・ヴィトン新作ブレスレット「シルバー・ロックイット ビーズ」発売日:2023年5月5日(金)アイテム例:・シルバー・ロックイット ビーズ シルバー ブラック 93,500円 ※レッド・ブルーは6月14日(水)より展開予定。・シルバー・ロックイット ビーズ チタニウム 93,500円【問い合わせ先】ルイ・ヴィトン クライアントサービスTEL:0120-00-1854
2023年05月18日ルイ・ヴィトンの伝統的なトランクのロックから着想を得た、Sロックスタイルのマグネットクロージャーがデザインポイントの「Sロック ヴェルティカル・ウエアラブル ウォレット」を発売しました。日常の必需品をトレンディに持ち運べるバッグは、クロスボディキャリーやショルダーキャリーもお楽しみいただける、取外し & 調節可能なストラップ付き。内側にはスマートフォン専用のコンパートメントを備えています。コンパクトながら必需品をたっぷり持ち運べる収納力も魅力です。©LOUIS VUITTONSロック ヴェルティカル・ウエアラブル ウォレット価格:23万6,500円(税込)素材:モノグラム・エクリプス キャンバスサイズ(以下同様):W 12 x H 19 x D 7 cm©LOUIS VUITTONSロック ヴェルティカル・ウエアラブル ウォレット価格:23万6,500円(税込)素材:モノグラム・マカサー キャンバス、レザー(皮革の種類:牛革)©LOUIS VUITTONSロック ヴェルティカル・ウエアラブル ウォレット価格:26万7,300円(税込)素材:トリヨンレザー(皮革の種類:牛革)ルイ·ヴィトンについて1854年の創業以来、ルイ·ヴィトンは、革新とスタイルを組み合わせた独自のデザインを常に最高級な品質で提供し続けています。現在もトラベルラゲージ、バッグ、アクセサリーなどの製品を通じて、クリエイティブでありながらエレガントで実用的という、創業者ルイ・ヴィトンが生み出した「旅の真髄(こころ)」の精神を忠実に受け継いでいます。ルイ·ヴィトンというストーリーを作り上げたのは「大胆さ」でした。伝統を重んじ、歴史の中で建築家、アーティスト、デザイナーに門戸を開き、プレタポルテ、シューズ、アクセサリー、ウォッチ、ファインジュエリー、フレグランスなどの分野を開拓してきたのです。これらの丁寧に製作された製品は、ルイ·ヴィトンがクラフツマンシップにいかにこだわりを持ってきたかという証となっています。
2023年04月19日「ぴあアプリ」で連載中の漫画「ロックちゃん」の作者である芦沢ムネトがプロデュースするイベント『Live!ロックちゃん2023』が4組のアーティストを集めて開催された。ライブの前に登場した芦沢が今回のイベントを立ち上げる経緯を簡単に説明した。「ぴあさんが50周年ということで、一緒に何かやりませんか?とお声がけいただいて、さらに好きなアーティストを呼んでくださいって夢のようなご提案をいただいて実現しました」芦沢ムネトということで集まったのが、くるり、ハンバート ハンバート、GLIM SPANKY、BREIMEN。なかなか一堂に会してイベントで観ることのできない貴重なラインナップとなった。GLIM SPANKYの1曲目は「ダミーロックとブルース」。インディーズ時代に発表した楽曲で、芦沢はこの頃から彼らに注目し、キャリアの初期から親交を温めてきた。そう言った意味でも、『Live!ロックちゃん』第1回の幕開けを告げるにふさわしいナンバーだ。GLIM SPANKY「ロックにもいろいろあるけど、『ロックちゃん』だからね、めちゃめちゃ熱い曲をやります!」(松尾レミ)と言って演奏したのは、「怒りをくれよ」。オーディエンスの拳が上がる。「この間アルバムを出したんですけど(『Into The Time Hole』)、芦沢さんが『この曲好き!』って言ってくれた曲をたくさんやりたいと思います」(松尾)4曲目「HEY MY GIRL FRIEND!!」、5曲目「レイトショーへと」と最新アルバム収録曲から立て続けに披露。どちらもGLIM SPANKYの毒を残しつつも、新しい魅力の詰まったポップなナンバーだ。「ジャンルに囚われずにロックしていきたいと思って音楽をやっています。だからこういう自分たちの美学に通じるイベントに出られてすごくうれしいです」(松尾)松尾レミ(Vo/Gt)「2020年からコロナが始まって、ようやく少しずつ変わりつつあって、カルチャーも変化していくんじゃないかなと思います。でも今日出ているアーティストたちはどんなに世の中が変わっても変わらずにかっこいいものを作っていける信頼のおける方々だし、そういう人たちと今日は一緒にやれて光栄です」(亀本)亀本寛貴(Gt)アーティスト同士でも楽しめるイベントを、というのが実はこの『Live!ロックちゃん2023』を立ち上げるにあたって芦沢がこだわったところであり、故にレンジの広いブッキングとなったのもうなずける。ラストは「形ないもの」。彼らにしかできないやり方で希望を描き、ライブを締めくくった。ライブ後すぐに芦沢と出番の終わったアーティストが転換中にトークをするのもこのイベントならではだ。芦沢から亀本のプレイ中と普段のトークの姿にギャップがありすぎて面白いというツッコミがあった。次に登場したのは、BREIMEN。サウンドチェックの板付きのまま、「はじめまーす」と高木祥太(Vo/Ba)が声をかけてしれっとスタートすると、ほぼ一音で周りの空気を変えてしまうほどの練られた音が会場中をうねる。高木祥太(Vo/Ba)ライブ本番中にもメンバー同士で思いついたアイデアを入れ込んでいき、予定調和をぶち壊していくスタンスが演奏の自由度と良い緊張感を生み出している。まさに唯一無二のバンドだ。3曲目「ドキュメンタリ」では、後半の演奏が途切れたところで拍手が沸き起こると、メロに合わせて高木が「まだ曲終わってないですー」と歌うと、サトウカツシロ(Gt)が、「不思議な音楽〜(笑)」と合いの手を入れる場面が。曲終わりには爆発的な拍手が会場を包んだ。BREIMEN「こんな素敵なイベントに呼んでくれてありがとうございます。とりわけ若手のBREIMENです」(高木)とオートチューンがかかったままMC。「ODORANAI」に続いてプレイした「あんたがたどこさ」の後半、「アシザワムネト」のアナウンスがかかると無音に。「どこで呼んでるの?」と戸惑い気味の芦沢が登場。「セッションしましょうって言って、無音にするんで好きにやってくださいって言われたんですけど……おい、座るな!休むな!」芦沢が披露したのは、「最近口にしてない言葉」でのコール&レスポンス。「プレパラート」「ピロティ」「デオキシリボ核酸」「Vodafone」「ソックタッチ」、と、ここでベースが入ってくるとオーディエンスがリズムに合わせてクラップを鳴らす。それに乗せて芦沢が「最近口にしていない言葉」を連呼していく。すべてをかなぐり捨てるようなギターソロを弾くサトウカツシロと背中合わせで芦沢がエアギターを弾き「あんたがたどこさ」のパフォーマンスへと戻った。「(ぴあアプリで)インタビューしたときに『やりましょう!』ってなったんですけど、不安になったのか、2日前くらいに『ど、どうする?』って連絡がありました」(高木)と内幕を暴露。おそらく本番まで何も知らされなかったであろう芦沢の不安が想像できるが、「本来ライブって自由なものなので」(高木)と、ここはBREIMENの流儀に従って正解だった。ジョージ林(Sax)「綺麗事」「チャプター」と圧巻の演奏でライブを終えた。So Kanno(Ds)トークパートの最後では、今日の感想を求められたSo Kanno(Ds)が「楽しかったでーす」と、さっきまでのタイトなプレイが嘘のようなふんわりした発声ですべてを持っていってしまった。ハンバート ハンバートはふたりの止まらないトークからスタート。「今年はすごいやる気が出ている」という佐野遊穂は、家の近所の公民館に募集が出ていたワークショップに応募して行った話をした。「ダンスではないんだけど……ダンスのような、ポスター見てもなんだかよくわからないの」(遊穂)「その説明から始めるのか!」(良成)「綺麗な女の先生がやってて、体を使って何かを表現するような――」(遊穂)「ちょっと1曲くらいやってから続きを聞いても良いかな」(良成)ハンバート ハンバート佐藤良成のバイオリンの音が響き、「うちのお母さん」からライブがスタート。ピアノ(良成)とハープ(遊穂)、そしてふたりのボーカルが寄り添いながら紡がれる「おなじ話」のあと、冒頭のワークショップの話の続きに。参加者の風貌から詳細に語られていく。BREIMENのライブがはるか遠い昔の記憶に感じるほど、ハンバート ハンバートの世界に引き込まれていく。彼らの奏でる音楽と日常が切り離せないものとしてあるのが、彼らのライブを観ているとより深く納得できる。ふたりの会話と音楽がシームレスに、まるで合わせてひとつの音楽のように感じられるのがとても幸せなことだと思う。佐野遊穂セットリストで【新曲】となっていた曲は、彼らからほかの出演者やスタッフに対するちょっとしたサプライズ。くるりの「虹」のカバー。2009年にリリースされた『くるり鶏びゅ〜と』に収録されているものだ。今回はそれを特別に披露した。客席から大きな驚きの声が漏れる。佐藤良成「話しても大丈夫?」(遊穂)「もちろん大丈夫だけど」(良成)「この間ね、電車に乗ってたら」(遊穂)「あ、別の話!?」(良成)塾講師のアルバイトをしている男女の大学生の間に起こった微妙な心理の変化を近くで聞いてしまった話。そこから、最新アルバム『丈夫な私たち』に収録されている「ふたつの星」を披露したのは、繰り返しになるが、ふたりの話も込みで聴くと歌が生活と同じ地平にあることを思わされ、心が揺さぶられた。芦沢とのトークで、公民館で行われた謎のワークショップで遊穂がどんなことをしたのかが明かされた。くるりが1曲目にセレクトしたのは「春風」。桜色の照明に染め上げられたステージが幻想的に曲を彩っていく。「愛なき世界」「虹色の天使」とギターロック系の曲を続けてやった後は、新曲を披露。3月1日にリリースした『愛の太陽 EP』より、「愛の太陽」と「八月は僕の名前」。前者はリズムに特徴のある曲で、速いノリでありながら歌詞がすっと入ってくるほどゆったりとしたメロディが心地よい。くるり楽曲に比べてライブで聴くと、よりテンポ感の時間感覚のズレみたいなものが体感できたのは面白かった。そして後者は、あえて王道のロックを感じさせるナンバーだ。どこか懐かしさもあり、同時に新しさもある曲となっている。6曲目は、最近のライブでは欠かせないマスターピースとなっている「琥珀色の街、上海蟹の朝」。くるり流R&Bとも言えるこの曲の演奏が始まった瞬間、オーディエンスの体が揺れ、会場がダンスフロアと化した。さらに「ばらの花」で温度が上昇。ギターリフが鳴るや、歓声が上がる。岸田繁(Vo/Gt)MCでは、一度岸田が芦沢と飲みの席で一緒だったことがあったらしいということで、「僕は全然覚えてないんですけど、すごく嫌な感じやったらしいです(笑)」とカミングアウト。無国籍でありながら和モノという、くるりしかものにすることのできないグルーヴが「Liberty & Gravity」で炸裂。佐藤征史(Ba)「ハンバート ハンバートはいいカバーをしてくれたね。GLIM SPANKYはカッコいいね。BREIMENのギターの人のファンになっちゃいました。以上です」(岸田)と各出演者に触れ、ラストは「Remember me」。なかなかライブで披露することのない名曲がオーディエンス一人ひとりの心に染み渡って行った。鳴り止まない拍手の中、再び登場したくるり。「最後は一番ロックちゃんぽい曲かもしれないですね。いい感じのドライブの歌をやって締めたいと思います。『ハイウェイ』という曲です」(岸田)と曲紹介すると大きな歓声に包まれた。演奏後、芦沢の「どういうイメージでセットリストを組んでくださったんですか?」という質問に、「気分で!」と答えた岸田。そして、芦沢がBREIMENとやったコラボに、「なんでプレパラートやったんですか?」(佐藤)と突っ込んだり、「帰りに買って帰ろか」(岸田)とボケたり、「京都人のめんどくささ」(芦沢)で芦沢を翻弄。最後は芦沢ムネトと本日の出演者、そしてオーディエンスで記念撮影を終了して、『Live!ロックちゃん2023』が終了した。真ん中に、良質な音楽がしっかりと感じられるイベントだった。Text:谷岡正浩Photo:吉田圭子<公演情報>ぴあ 50th Anniversary『Live!ロックちゃん2023』3月4日(土) 豊洲PIT出演:GLIM SPANKY / ハンバート ハンバート / BREIMEN / くるりセットリスト■GLIM SPANKY1. ダミーロックとブルース2. A Black Cat3. 怒りをくれよ4. HEY MY GIRL FRIEND!!5. レイトショーへと6. NEXT ONE7. 不幸アレ8. 形ないもの■BREIMEN1. aaA2. MUSICA3. ドキュメンタリ4. ODORANAI5. あんたがたどこさ6. 綺麗事7. チャプター■ハンバート ハンバート1. うちのお母さん2, おなじ話3. まぶしい人4. 虹(くるりカバー)5. ぼくのお日さま6. ふたつの星7. 虎■くるり1. 春風2. 愛なき世界3. 虹色の天使4. 愛の太陽5. 八月は僕の名前6. 琥珀色の街。上海蟹の朝7. ばらの花8. Liberty & Gravity9. everybody feels the same10. Remember meEN. ハイウェイ関連リンク『Live!ロックちゃん2023』オフィシャルサイト: SPANKY::ハンバート ハンバート:くるり:
2023年03月09日「ぴあアプリ」で好評連載中の漫画『ロックちゃん』。音楽好きで知られる作者の芦沢ムネトがプロデュースする音楽イベント『Live!ロックちゃん2023』が、3月4日(土) 豊洲PITで開催される。出演する4組、くるり、ハンバート ハンバート、GLIM SPANKY、BREIMENを1組ずつ迎えてトークを繰り広げる対談シリーズ、ラストとなる第4弾は、くるりが登場。楽曲制作の裏側やライブという特殊すぎる空間について、貴重なお話だらけの対談となりました。めちゃめちゃ京都弁で「下品な笑い方しはりますねぇ」って(笑)(芦沢)芦沢最初にくるりを聴いたのは「ばらの花」で、大学生の時だったんですよ。そこからめちゃくちゃ好きになって、今もずーっと好きです。まさか自分が芸人になって、お会いするなんて思いもしなかったですね。――どのようなきっかけで会ったんですか?芦沢フェスでご挨拶させていただいたのが最初だったと思います。あと、岸田さんとは一回だけ飲んだというか、Dragon Ashの櫻井(誠)さんがやっているお店があるんですけど、そこで打上げかなんかをされてたんですよ、Dragon Ashとくるりが。でもその時、佐藤さんはいらっしゃらなくて。ファンファンさんと岸田さんで。岸田そんなこともありましたね。芦沢みんなすごい酔っ払ってて、岸田さんがずっと謎のラップをされてました(笑)。岸田すみませんでした(笑)。芦沢で、櫻井さんが気をつかってくれたというか、「おまえがくるり大好きなの知ってるぞ」って、岸田さんの横に座らせてくれたんですよ。そしたら僕、うれしくてテンション上がりすぎちゃって、ゲラゲラ笑ってたみたいなんです。その僕を見た岸田さんの第一声が、めちゃめちゃ京都弁で「下品な笑い方しはりますねぇ」って(笑)。それがズドーンと衝撃で、今も残ってます(笑)。いや、うれしいんですけどね。岸田ぜんぜん記憶にないですね(笑)。サクちゃんのお店ですか?岸田繁(くるり)芦沢そうです。岸田サクちゃん大好きで、最近はお会いしてないんですけど、その時、うっすらある記憶では、ラーメンの話ですごく盛り上がったのは覚えてるんですけどね。サクちゃん、料理も上手なので、こうやって出汁をとるといいよみたいな話をしました。けどその時に芦沢さんがいらっしゃって、そんなことを言ったとは……すみません(笑)。芦沢いえいえ。今日も何回か下品な笑いが出るかもしれないですけど(笑)。岸田私なりのリップサービスだったんだと思います(笑)。あまり業界の人とかと飲みに行ったりしないので。でもそうですね、今お話を聞いて気をつけようと思いました(笑)。芦沢いえいえ、うれしかったんで、はい。――佐藤さんとは?芦沢このあいだ、それこそ何人かと一緒に飲んだなかに佐藤さんもいらっしゃって。佐藤確か初めてお会いしてすぐに、お芝居に誘われて行かせていただいたのを覚えてます。芦沢あ、そうですよね。僕の一人芝居に来ていただきました。佐藤正直僕、お笑いもそうなんですけどお芝居を観るのって苦手で。テレビで見るのはまだあれなんですけど、やっぱり言霊が強いじゃないですか、舞台の人が発する言葉って。それを浴びるのが怖かったんですよ。でもだんだん、そういう場所に行く機会が増えていって、去年ついにルミネ(theよしもと)に行きました。芦沢あ、そうなんですね。楽しめました?芦沢ムネト佐藤楽しめました。おかげさまで。あの時に芦沢さんに誘われてなかったら、たぶん死ぬまで舞台っていうものに行ってなかったかもしれないですね。昔、土日とかになるとおばあちゃんとかが絶対に宝塚とか見てたんですけど、何かを演じてる人がいるっていうのが、ちょっと怖くて。自分と違うものを入れてる人を目の前にするっていうのがどうにも怖かったんですよ。例えば音楽の人だったら、僕の隣で岸田さんがしゃべってても歌ってても、自分の言葉だから一緒の人なんですよ。で、テレビとか映画だったら、まあ大丈夫になったんですけど、生の舞台っていうのが最近までなかなか慣れなくて。岸田トム・クルーズとかでもアカンの?佐藤いや、それは……生で演技してるとこ見ることないやろ?(笑)お笑いに学ぶことって多いなって最近思いますね(笑)(岸田)――芦沢さんは、このイベントを開催するとなって、すぐに出ていただきたい!と思ったのが、くるりだったんですよね?芦沢そりゃあもう。自分でイベントをやるなら、くるりを呼びたいというのは夢でしたから。岸田下品な歌い方しかできないですよ?全員(爆笑)芦沢このイベントをやるにあたって僕がひとつ思い描いたのが、若手のバンドとくるりを同じステージで観てみたいなって思ったんですよね。どうなんですか?最近は若いバンドと一緒にやったりすることはあるんですか?岸田昨年ね、KOTORIとかリーガルリリーとか、割とそういう機会が多かったんですよ。音博(京都音楽博覧会)っていう自分たちで主催しているフェスがあって、そこにSHISHAMOやマカロニえんぴつ、Vaundyとかに出てもらって。同じステージに立てたーやったー!ってなってました。芦沢いやいや、向こうはもっと「やったー!」ですよ。佐藤今回で言うと、BREIMENはこういう機会でもないと一緒にならないだろうなって思ったから楽しみですね。佐藤征史(くるり)岸田なんかめちゃくちゃ上手みたいですね。芦沢いやそれはだってくるりさんも、というか、くるりの曲って一体どうやってできてるのかなっていうのがすごい不思議なんですよね。やっぱ普通じゃないというか。いや、それが普通に聴こえるっていうのがすごいんですけど。まずは岸田さんスタートなんですよね?岸田そうですね、曲に関しては。ネタってどうやって書きますか?芦沢面白いボケが一個浮かんで、それをやりたいがために作る時と、あとは、こういう雰囲気は浮かんでるけど、どうしたらこの雰囲気になるかな?みたいな感じですかね。岸田似てます。曲もそういう感じです。今、3人組ですよね?芦沢そうです。岸田以前は5人でしたよね?芦沢よくご存じで。岸田例えば5人とかだったらどうするんですか?ひとりで考えるんですか?芦沢5人だったら、僕ともうひとりメインで作ってたやつがいたんですけど、5人がどう生きるかっていうのをパズルっぽく考えてましたね。本来なら2人で済むことを5人で分けなきゃいけないので、ぶっちゃけ5人目とかいらない場面もあるので、突発的に出てきて場を壊す役とかっていう感じで全員を使い切ってましたね。あとは団体だからこそ起きる変な空気みたいなものは大事にしてました。岸田バンドとかでも、こんな曲ができましたっていうデモを作って、各々さらってもらって、スタジオで微調整しながら録る。録ったものをさらにいじったりする場合もありますし。あるいは、ノーコンセプトで集まってなんかやってみようって言って、ボヨボヨと始まって、その中で音楽的なモチーフがはっきりしてないものを誰かが出した時に、みんな勘違いするというか、これはこういうことかなって勘違いしたのが面白くて、それが基になってだんだんできてくるっていうこともあるんですよね。こっちは佐藤さんに「レ」の音を弾いてほしいのに、何を勘違いしたかずっと「ラ」を弾いてるみたいなことがあったり。芦沢端から見たら失敗してるように聴こえるんだけど――。岸田いや、端から見てもそれなりに聴こえるっていうところを切り取ったら、予定調和なものでも、もうちょっと面白いものができる時があるんですよね。自分で作るものって飽きません?芦沢飽きますね。岸田だから、バンドで作る時は自分がきっかけを作るんですけど、なんかもう全然こっちが考えたことと違うことやってて腹立つ時もあるんですよ(笑)。全然話が通じないって思う時もあるんですけど、でもそれは角度を変えて見たら、これは社会一般でもこういうことあるよねって捉えると曲が生き物になるっていう感覚があるんです。バンドではそういう作り方なんです。例えば、コマーシャルの曲書いてくださいとか、僕ひとりで劇伴を作ったりとかオーケストラのために作ったりしたりする時は、一人芝居じゃないけど自分の中でそういうこと(バンドの時のような偶然)を起こすっていうことをやっている感じですね。芦沢なるほど。こっち側で言ったら、全然意図と違うボケを相方が返してきた時に、違うんだけどなんか面白いから採用してみようかっていう時はやっぱあるんで、それにちょっと近いのかなっていう気がしました。岸田そうですね。その時に予定していた自分の中でのおもろいツッコミではない、わけわからない反応してしまう時の自分探しとしては上出来じゃないですか(笑)。芦沢そうですね(笑)。お笑いだとそこで、本来伝えたかったことじゃないことになる場合が多いんですよ。まずこういうボケにしてからここに行きたいのに、そいつが変なボケを入れちゃったもんだから、またそれをこっちも面白いと思っちゃったもんだから、もう戻れなくなっちゃったっていうところに落ち入る時があるんですよ。そういう、どうしようもなくなることっていうのはないんですか?岸田ものにもよるんですけど、基本的にはスッとできて、これしかないっていうようなものが好きなんですよ、私は。必然みたいなものが。もし、ポール・マッカートニーが「イエスタデイ」を書く時に、たまたま間違ってププッと笑いながら作ってたら結構ショックを受けるじゃないですか(笑)。もう、あれはあれでしかないっていう感じだと思うんで。一方で、イメージはあるのにうまいことできないとか、あるいは、アイデアとしてしょうもなさすぎるから逆に気になるみたいなものを育てる行為っていうのも、それはそれで好きなんです。でもそれは磨かないままだと間違いとかしょぼいもんに聴こえてしまうっていう場合があって、逆に言えば磨いたらやっぱり輝く可能性を秘めてるんですよね。だから何回もやってこれは面白いですとか、これは正解ですとかきれいですよねって思わせるか、それともすごいパワーでこれはたいして面白くないかもしれないけど輝いているように見せるか、みたいなのはどっかで分かれ目があって、そのどっちかで作ろうみたいな意識はあるんですよ。僕らはどうもこねくり回しすぎるきらいがあるから、何回もやってるうちに作ってる本人がゲシュタルト崩壊を起こしたりとか、変だけど当たり前みたいになってしまってるものも多くて、そういうのってやっぱりすごい難解な作品になっちゃうんですよね。でもちょっと歪(いびつ)かもしれないけど、そこにかなり強い歌詞を入れたりとか、普通はこう行くだろうけど音程的に跳躍させたりとか、和音を工夫したりしたら、大したことなくてもボーンと行く時があるんですよ。そういうのができた時は、おっしゃ!って思うんですよね。芦沢なるほど。岸田「こーんにーちはー!」((C)錦鯉)っていうのって、ただの大きい声での挨拶じゃないですか、言ってしまえば(笑)。でも、あの顔面とか動作とか、相方さんの絶妙なツッコミがあるから必殺のギャグになって盛り上がるじゃないですか。しかもそれをど頭に置くことで。音楽もなんかそういうことに近いというか(笑)。あんなイントロ作ってみたいって思うんですよね。やっぱりくるりって売れた曲以外は、そういうのないから、お笑いに学ぶことって多いなって最近思いますね(笑)。芦沢むっちゃ面白いですね!雑味のあるものだからこそ限定されないものになるんじゃないかなと思うんですよ(佐藤)芦沢「街」とか聴くと、団地が思い浮かぶんですよ。でもそれってみんな違う情景が浮かぶと思うんですけどね。なんか、友達の家に行こうとして同じような公団の建物の中で迷子になった思い出とか、そういうのがバーっと出てくるんですよ。岸田名前のついてない幼児体験みたいなこととか、直感でわかるよね、みたいなことって言語化が難しかったりするじゃないですか。それを正確に言語化できたりストーリーテリングできたりする言論のプロってすごいなって思うんですけど、僕は音楽でそれをやりたいと思っていて。鉄棒の血みたいな味とか、自分の中に残っている生臭い記憶とか、なんでもいいんですけど、そういう名前のついていない情景を――それをもちろん具体的な言葉や誰もが認識できる共通のイメージみたいなものを使ってやる場合もあるんですけど、それよりはこの2小節、あるいは4小節の流れと次の流れをつなげて聴いたら、見たことあるようなパースが広がるっているというようなもの、それをたぶんやりたいんだろうなって思うんですよね。芦沢佐藤さんはこういう岸田さんのイメージみたいなものを事前に聞いたりするんですか?佐藤昔だと、例えば新しいドラマーさんとやる時に、この曲とは何だ、みたいなことを理解するためにそういう話はありましたけど。とは言え、レコーディングしたり曲を作ったりしている段階ではまだそこまで歌詞もなかったりしますし。今はそれこそDTMとかでシンガーソングライターさんなんかは痒いところに手が届くようなクリアなものをひとりで作れると思うんですけど、バンドってどっちかって言ったら、複数人が集まったからこそ出てくる雑味だと思うんですよね。だから、さっき芦沢さんが「街」を聴いたら団地を思い出すっておっしゃいましたけど、聴いた人によって全然違うものが思い浮かんだりするっていうのは、雑味のあるものだからこそ限定されないものになるんじゃないかなと思うんです。それでしかないっていうものにならないのがバンド感なのかなって。そういうバンドの数はたぶん今はすごく少なくなっているんでしょうけどね。岸田見てる景色や肌触りが全然違うってなったら、いやこれはこうでって話はするかもしれないです。でも、それこそ佐藤さんとはもう長く一緒にやってるし、音楽的に参照する年代とかジャンルにズレがあったらそこは徹底的にコミュニケーションを取ってやりますけど、そうじゃなくて雰囲気というか明かりの強さっていうんですかね、そこは今やあんまり誤差はないと思ってるんですよね。たぶん、見てた風景とかも近いだろうし、世代も同じだからっていうのもあるんですけど、ただ、それも別に多少違っても面白いって思う瞬間もあるんですよね。アメリカ人のメンバーと一緒にやってた時期がありましたけど、「なんでおまえこの曲でそんな大リーグ的なリズム叩くねん」みたいなことって正直あったんですよ(笑)。もちろんこっちが思ってたものと違うけど、でもそれはそれで面白いっていうか。芦沢ああ、なるほど。岸田さっきの「街」聴いたら団地っていうので言うと、曲にもよるんですけど、例えば「街」って曲を書いた時にどういうことを考えて作ってたか、あるいは――私はあんまり自分の曲を振り返って聴いたりはしないんですけど――あの曲を聴いた時にどんな感じがするかと言えば、作ってる時に見えたもんしか見えてないというのが事実だったりするんですよ。だからスタジオの壁しか見えてない。スタジオの壁に空いてるプツプツした小さい穴とかを思い出すんですよね(笑)。そこにはリアルな記憶しかないんですよ。よくこういう質問もされるんです、「『ばらの花』を作った時はどんなイメージで?」とかって。でも実際見えてるもんってギターの巻き弦とかなんですよ。それしか見えてこないんです。その代わり、鳴らした音は何かではあるから、そこは「すみません、ここまでは自己責任なんで、ここからは知りません」っていうか、もう自分の曲ではなくなっているという感覚なんです。芦沢へー。ちなみにライブで歌っている時には何かが思い浮かんでるんですか?岸田ないですね。歌っている時は、大抵「次の歌詞なんやったっけ?」とか「次のコードなんやったっけ?」とか、「あ、ちょっとズレてるやん」とか、そういうことしか考えてないですね。芦沢あ、もうその時の演奏に集中しているっていうことなんですね。岸田ライブってしんどいんですよ。苦手で。やっぱり歌を歌うから、あんな大音量でキックとかが鳴ってたら、歌取れないんですよ。それを一生懸命正しい音程で、正しいタイム感で、間違えんように歌うだけで精一杯なんです。僕の技量では。で、何らかの条件が整ったりとかして、自分の気持ち的なムードとかそういうものをたまに――1年に何回かしかないけど――打ち破ってバンと行けた時に、まったく何も考えない、みたいな状態があって、そういう時って自分の中で音と共にいるっていうような、すごくいい感じになってるんです。でもそれで後から同録聴いたら、おまえ半音くらいフラットしとるやんけ!ってなってるんですよね(笑)。――それは結果、いいライブということではないんですか?佐藤まあ、中(ステージ上)と外(フロア)では音の環境も違いますしね、そこは難しいですね。岸田だから、あんまりもうライブのことは考えないようにしてて、全力は尽くすというか、気持ちが冷めてたらそのライブはやっぱり良くないんですよ。演奏に没入して、エンジンはめっちゃ動いてますっていう状態でやるにはやるんです。昨年のツアーだったかな、名古屋かどっかで、あんまりそういうことなかったんですけど、アタマ3、4曲やってる時に、ものすごい便意が来たんですよ。芦沢(笑)。岸田これ、最後までもたないだろうなと思って。ライブの時って邪念が入ると良くないから、間違ったりとか、心のない歌を歌ってしまうんで。これはマズいと思って、(セットリストの)ブロックごとの区切りが一応あるんで、これはもう行っておこうと。このままやったら“伝説のライブ”になってしまうと。芦沢はははは!岸田「ちょっとすんません」って、「トイレ言ってくるんで、佐藤さんちょっとしゃべっといてください」って言って、さーっと捌けて、イヤモニ外して、裏に駆け込んで行ったんですよ。で、ライブ中も裏でお仕事をされている方たちがいるじゃないですか。芦沢はい。岸田ものすごい複雑な気分で、その人たちに「おつかれさまです」って言いながらトイレに行って、まあ無事に用を済ましたわけですよ。そういう緊急事態から解放された時って、ふぅーって安心するじゃないですか。そしたらライブのモードも全部なくなってしまったんですよ。うわ、これどうしようかなと。で、その瞬間思ったのは、「私はさっきまでステージでロックスターをやっていたのだ」と。――着ぐるみ脱いじゃったみたいな状態ですね。岸田そう。「でも今の私は仕事中に排便をしたおじさんにすぎない」みたいな状態になってしまって(笑)。でもとりあえず早く(ステージに)帰らなきゃ、佐藤さんもいい加減困ってるだろうなと。佐藤物販を紹介してました。芦沢素晴らしい(笑)。岸田で、とりあえずステージに戻って、なんてことないMCをしながらなんとか通常運転に持っていって次の曲をバンとやったんですけど、曲に入れないんですよ。もう全然入れなくて。みんなの演奏が、テンポがどうこうじゃなくて速すぎるというか。俺だけヤムチャみたいな感じがして。戦力外みたいな(笑)。芦沢めちゃくちゃ怖いですね。岸田それは恐怖体験でしたね。芦沢佐藤さんはそういう岸田さんの様子の変化っていうのはわかったんですか?佐藤前半おかしいっていうのは(笑)。ライブって、お笑いでもお芝居の舞台でもそうだと思うんですけど、この曲を演奏しますっていう気分でやってないから。芦沢はいはい。岸田アドレナリンだと思うんですけど、それが全部排出されてしまって、もう1回出てくるのって時間かかるじゃないですか。それがお客さんにバレたらどうしようって思ってたのがひとつと。あとは、バンドのメンバーにはすぐに伝わって、庇うような演奏もしてくれるから余計に、「ちゃうねん……ちゃうねん……」って(笑)。芦沢ツライ!佐藤僕はその時思ってたのは、マジで発熱とかだったらどうしようっていうことでした。だから「トイレ行って来る」っていうのは、体調がヤバくて下がるためにとりあえず言ったことなのかなって。岸田ただの便意(笑)。いや、すみません、こんな話になってしまって(笑)。芦沢いえいえ、めちゃくちゃ貴重なお話ですよ(笑)。――ライブっていうのがそれくらい特殊な場であるっていうことですよね。芦沢そうですよね。自分がロックスターだったんだってふと思えてしまうっていうそのギャップがすごいですよね。佐藤大きいフェスとかだったらまた話は違ってくるんですけどね。緊張もそこまでしないんですよ。でもそこを上回っている精神状態にはなっているわけですからね、ライブっていうのは。岸田だって普通、あんなにこっち向いている人たちがいっぱいいる状況で歌ったりしないじゃないですか、よくよく考えたら(笑)。そうやってお客さんにパワーをもらって演奏したり歌ったりしている状態が当たり前の中で、でもコロナでライブができなくなって、ミュージシャンたちが悲しい気持ちになっていると。もちろん我々もそういう気持ちではいたんですけど、でもその排便事件があるまで、ステージに上がることの意味というか大切さをちゃんとわかってなかったなと思いました(笑)。芦沢はははは!岸田だから普通のおじさんミュージシャンとして、「あー、こんばんは、くるりです」って通常運転のままライブをやってたと思ってたんですけど、全然違ったっていうのを自分で知ることができましたね。だから芦沢さんのイベントの時は、しっかりやりたいと思います(笑)。芦沢万が一またピンチの時は、我々にだけわかる隠語を決めておきましょう(笑)。そうしたら、あ、岸田さん、そういうことかとお客さん以外みんなに伝わるので(笑)。Text:谷岡正浩Photo:山本佳代子<ライブ情報>『ぴあ 50th Anniversary「Live!ロックちゃん 2023」』3月4日(土) 豊洲PITOPEN 16:00 / START 17:00出演:GLIM SPANKY/くるり/ハンバート ハンバート/BREIMEN【チケット料金】スタンディング:6,000円(税込)スタンディング ファミリーチケット(大人1名+小学生1名):8,000円(税込)※入場時ドリンク代必要※未就学児童入場不可※スタンディング ファミリーチケットは、公演当日時点で小学生のお子様1名と同伴限定のチケットとなります。チケット一般発売中:オフィシャルサイト:<ツアー情報>くるり『愛の太陽EP』発売記念ライブツアー20235月12日(金) 広島・広島CLUB QUATTRO5月14日(日) 香川・高松 festhalle5月15日(月) 熊本・熊本 B.9 V15月18日(木) 長野・CLUB JUNK BOX5月19日(金) 石川・金沢 EIGHT HALL5月24日(水) 神奈川・横浜 BAYHALL6月1日(木) 京都・磔磔6月2日(金) 京都・磔磔くるり『愛の太陽EP』発売記念ホールツアー20236月30日(金) 宮城・仙台GIGS7月2日(日) 北海道・札幌道新ホール7月7日(金) 埼玉・三郷市文化会館7月17日(月・祝) 福岡・福岡国際会議場メインホール7月19日(水) 大阪・オリックス劇場7月29日(土) 愛知・名古屋市公会堂8月2日(水) 東京・昭和女子大学 人見記念講堂8月3日(木) 東京・昭和女子大学 人見記念講堂詳細はこちら:<リリース情報>くるり『愛の太陽 EP』3月1日(水) リリース●初回限定盤A(CD+Blu-ray+特典CD):6,160円(税込)予約リンク:●初回限定盤B(CD+DVD+特典CD):6,160円(税込)予約リンク:くるり『愛の太陽 EP』初回限定盤ジャケット●通常盤(CD):1,980円(税込)予約リンク:くるり『愛の太陽 EP』通常盤ジャケット【CD収録内容】※全形態共通1. 愛の太陽2. Smile3. 八月は僕の名前4. ポケットの中5. 宝探し6. 真夏日【Blu-ray / DVD収録内容】※初回限定盤のみ■くるりライブツアー2022 at Zepp Haneda, 2022.08.041. Bus To Finsbury2. bumblebee3. 青い空4. 風は野を越え5. Time6. GIANT FISH7. かごの中のジョニー8. Tokyo OP9. ロックンロール■京都音楽博覧会2022 at 京都梅小路公園, 2022.10.09・朗読 - 又吉直樹1. 真夏日2. 東京3. ハイウェイ4. 潮風のアリア5. 琥珀色の街、上海蟹の朝6. ばらの花7. everybody feels the same8. 太陽のブルース9. ブレーメン10. 奇跡11. 宿はなし【初回限定盤付属特典CD収録内容】■岸田繁 / 映画『ちひろさん』オリジナル・サウンドトラック1. ちひろさん2. オカジとちひろ3. おじさん4. 白昼の狂気5. マコトのお弁当6. オカジとちひろ Ⅱ7. 夏の日の出来事8. ちひろの回想9. 宝の地図10. 多恵と綾11. ちひろとちひろ12. 金魚13. 綾の正体14. 多恵と綾 Ⅱ15. お月見16. その後の日々17. 愛の太陽 -Alternative mix-詳細はこちら:<作品情報>Netflix映画『ちひろさん』2月23日(木・祝) Netflixで独占配信&全国の劇場で公開Netflix映画『ちひろさん』キービジュアル (C)2023 Asmik Ace, Inc.(C)安田弘之(秋田書店)2014原作:安田弘之『ちひろさん』(秋田書店「秋田レディース・コミックス・デラックス」刊)監督:今泉力哉脚本:澤井香織 今泉力哉音楽:岸田繁主題歌:くるり「愛の太陽」(VICTOR ENTERTAINMENT / SPEEDSTAR RECORDS)【出演】有村架純豊嶋花嶋田鉄太van若葉竜也佐久間由衣長澤樹市川実和子鈴木慶一根岸季衣平田満リリー・フランキー風吹ジュン公式サイト:プロフィール芦沢ムネトコントグループ「パップコーン」のリーダー。癒し系キャラクター「フテネコ」の生みの親であり、様々なアーティストから支持を受け、数多くのMVやコラボグッズを手掛けるほか、ライブやフェス等のイベントではMCを務めるなど、幅広く活躍する。くるり1996年9月頃、立命館大学(京都市北区)の音楽サークル「ロック・コミューン」にて結成。古今東西さまざまな音楽に影響されながら、旅を続けるロックバンド。ロックちゃんロックちゃんは、自分のことをなぜかオトナだと思っている4才の女の子(次女)。この連載はちょっと背伸びをした、キュートでやんちゃなロックちゃんの日常のお話です。関連リンク芦沢ムネト Twitter:くるり オフィシャルサイト:漫画連載『ロックちゃん』:
2023年02月24日「ぴあアプリ」で好評連載中の漫画『ロックちゃん』。音楽好きで知られる作者の芦沢ムネトがプロデュースする音楽イベント『Live!ロックちゃん2023』が、3月4日(土) 豊洲PITで開催される。出演する4組、くるり、ハンバート ハンバート、GLIM SPANKY、BREIMENを1組ずつ迎えてトークを繰り広げる対談シリーズ第3弾は、BREIMENが登場。とにかく止まらないトークはまさにセッション。対談中にいろんなマジックが起こってます。トラブルを楽しむというか。変だけど、むしろトラブル起きてほしいみたいなところがあって(高木)芦沢いやー、ほんとに出演していただけるとは。高木祥太(Ba&Vo)だってそのメンツに入れることってあんまりないですもん。しかも(芦沢さんからの)インスタのメッセージもよかったですよ。芦沢DMのね(笑)。高木「もらってうれしいDMランキング」のかなり上位っすよ(笑)。くるり!ってなりましたもん。――芦沢さんからラブコールを送って今回の出演が実現したわけですね。芦沢そうなんですよ。でも僕がBREIMENを知ったのは、実はめっちゃ最近なんです。高木でも、『VIVA LA ROCK 2022』のときは?芦沢その時はまだちゃんと知らなくて。配信のMCを担当していたんですけど、ちゃんとライブを観れなかったんです。サトウカツシロ(Gt)だからおまえ今日髭伸ばしてんの?高木よくわかったな。いや、その逆というか、俺普段髭ないじゃん、それで稼働がないときにどこまで髭が伸びるのか挑戦するっていうのをたまにやってて、なぜかその結果発表みたいなタイミングで芦沢さんに会うんだよ。ビバラのときもそうだし。で、今日も偶然そうだったんだよ。高木祥太(Ba&Vo)芦沢なぜか見届け人になっているんだ(笑)。高木今回の4組の中では僕らが一番若手ですよね。いけだゆうた(Key)そうだね。GLIM SPANKYは年齢がちょい上でって感じだもんね。芦沢どうしても若手というか、知ってる人は知ってるけどっていう、そういう人たちをどうしても入れたくて。知らしめたいって思ったんですよね。それで、アーティスト同士が袖で見たくなる感じがいいなと思って。いけだいいですね。芦沢その方がテンション上がるじゃないですか、やる側も。それで、BREIMENさんどうだろう、いけるかなと思ってお誘いしました。高木全然いけますよ。いけるっていうか、俺らのLINEグループにライブの出演関係のメッセージが来ても、結構みんな返信遅いんですよ。なんだかんだ一週間くらいかかるんですけど。でもこれは30分くらいで。芦沢うわ、うれしい。ライブをちゃんと観たのが去年の『SWEET LOVE SHOWER』で。えらいカッコよくて。なんていうか、みんなで一生懸命練習して演奏してるって感じじゃないんですよBREIMENって。みんなわりと気合い入れたりしてるじゃない、ステージに出る前って。でもなんか散歩みたいな感じで入ってくるよね。散歩してたらたまたまステージがあった、みたいな感じで。高木特にフェスはそういう感じかもしれないですね。ワンマンとかは演出なんかもあったりするし、最初に幕があったりすると……あ、でも幕の後ろでも俺らふらふらしてるか。いけだふざけたりしてるね。芦沢みんなしてそういう感じなんですか?Kanno so(Ds)俺、気合い入れてますよ。サトウ入っててあれだったらヤバイぞ(笑)。いけだ別に全員で円陣組むようなことはないよね。Kanno俺はやってみたいけどね。面白そうだし。芦沢面白そうっていう時点でもう方向性が間違ってるから(笑)。高木やっぱり根底にセッションがあるし、俺らってめちゃくちゃ飽き性だからライブごとにめちゃくちゃアレンジ変えるんです。ツアーなんかで飽きてきちゃったりすると、あんまり周りの音を聴かなくなると思うんですよ。芦沢ああ、もうだいたいわかってるから、自分のことだけに集中しちゃっていいやと。芦沢ムネト高木そうそう。これは俺の師匠の受け売りなんですけど、セッションって「しゃべくり007」で、いわゆるキメキメのライブって「M-1」とか「キングオブコント」なんじゃないかって。どっちがいいとか悪いとかじゃないんですけど、それで言うと俺らはワンマンのライブでも「しゃべくり」と「M-1」のあいだを狙っているというか。ジャムセッションは完全に「しゃべくり」なんですよ。決まってなくて、大きい流れだけわかってる状態で周りの音を聴いて反応していくっていう。サトウ「ダウンタウンDX」ってことだね。高木別にどっちでもいいだろ(笑)。だから俺らのライブってあいだを狙ってやってるから、始まる前に「よし!」ってやってもちょっと具合が違うっていうか。ジョージ林(Sax)わかる。空回りするよね。高木そうそう。変に気合入れると逆によくないみたいなところはあるんですよね。芦沢芸人さんにもタイプがあるもん。めっちゃネタ合わせするタイプと、あんまりネタ合わせすると飽きちゃうってタイプが。本番でボケるのが恥ずかしくなる。あのボケ全力でやってるわーって相方に思われるのが恥ずかしいっていう(笑)。BREIMENは、例えばロバートさんがネタなのかアドリブなのかゾーンに入っててわかんないっていう時の感じに似ているのかもね。高木それめっちゃわかります。そういう時ありますからね。芦沢どういうきっかけで始まるんですか?その、決まってない感じのことっていうのは。高木誰からでも始まるというか、そこにも決まりはないですね。最近面白かったのが、林さんがiPadでサンプラーを操作するんですけど、ワンマンの時にiPad(のアプリ)が落ちちゃって。「チャプター」っていう曲の中にフリーズするセクションがあるんですけど。いけだノイズの音が鳴ってるところが。高木そのフリーズセクション行く前ぐらいから林さんがちょっとキョドってて(笑)。で、いざそのフリーズのところにきた瞬間、音が何も鳴ってないんですよ。でもそれが本当に気持ち良くて。サトウ林さん〇〇してたもんね(笑)。サトウカツシロ(Gt)芦沢その音だけ聞こえたんだ(笑)。いけだなんで下にマイク立ててるんだよ(笑)。高木30秒くらいあったよね?林いやいや、体感は30秒くらいだけど、実際は10秒ちょっとだと思うよ。高木いやもっとあったよ!林さんのiPadの復帰を待つ時間を考えたら結構あったよ。芦沢それって、バーンと無音になって、みんな棒立ちなの?高木そういうトラブルがあった時って俺らはなんか入れたりとかするんですけど、その曲は世界観があったから、そこで誰も何もしなかったんですよ。誰かなんかやるかなとは思ったけど、本当に仁王立ちで、その瞬間、そういう何もないっていうゾーンに入ったんですよね。芦沢なるほど。無音という音を出してたんだね。いけだジョン・ケージだね。「4分33秒」だ。いけだゆうた(Key)サトウ宮本武蔵だね。芦沢もう例え終わってるから。ジョンで例えた後に宮本が出ちゃうとほら、ややこしいから。ジョンが困っちゃうから。高木いいっすね。いけますね、これ。芦沢え!?何が?高木ライブ出れますよ。芦沢無音の時に俺出されても困るからやめて(笑)。全員ははははは!林さっきの話に戻ると、ブーっていうブザーを鳴らして、で、次のボタンを押すと新しいセクションに行く効果音が出るんですよ。だから俺ひとりで次に繋ぐっていうセクションで、まったく音が出なくなっちゃったっていうことなんです。それで次のセクションに行くために誰かがきっかけになるのか、それとも誰も何もしないのかっていう読み合いが始まって。ジョージ林(Sax)Kannoその読み合いがめちゃくちゃ楽しかった。芦沢みんな刀の柄を握って抜くのか抜かないのかってやってる状態だ。宮本で例えちゃったよ(笑)。Kanno頭の中で全員と会話してたよね。いけだ照明は暗かったんですけど、キョロキョロするとバレちゃうので誰も見れなかったですね。芦沢最終的にどうしたの?サトウ林さんのiPadが復旧するのを待ちました。芦沢あ、復旧した。林そうですね。15、16秒くらいだと思うんですけど。芦沢さっきより増えましたね。全員わははは。林で、次のセクションに行く効果音を鳴らして、そしたらすぐにだーいけがベースラインを弾くわけですけど。いけだ僕がね。林拍で言ったら、効果音の拍が2拍くらいしかなくて。いけだ「せーの」くらいしかないんですよ。芦沢反応したんだ。すごいな。Kanno俺が一番全員を見れるポジションにいるんで、見てたんですよ。あ、みんな待ってるなって。でも祥太は、行こうか行くまいかすごく迷っているのが立ち姿でわかって。Kanno so(Ds)高木だーいけが本当は入るところを俺が行っちゃおうかなって一瞬思って。その時点で林さんのiPadが落ちたまでは想像ついてなくて、押しそびれたかなんかなのかなって。で、林さんの方を見たらアウトだなって思ったからとにかく前を向いたまま、俺から行っちゃおうかなって考えつつ、でもまあ待とうと決めて待ってたらだんだん気持ち良くなっちゃって。サトウ俺普通に林さんの方向いて笑っちゃったよ。芦沢ダメじゃん(笑)。話と違くなってきたじゃん一気に。高木今言ったのはまあ極端な例ですけど、トラブルを楽しむというか。変だけど、むしろトラブル起きてほしいみたいなところがあって。くるりと対バンしたいっていうのは目標とかとは違うけどあったよね(サトウ)芦沢じゃあ曲もセッションで作っていくってこと?高木曲はいろんなパターンで作ってて。セッションでできるパターンもあるし、この間出したアルバム『FICTION』ってやつは、俺がもうデモを作らないことにして、俺の中でメロディとかがあってもそれをあえてデモ化しないで伝えて、セッションとはまた違うんですけどね、なんだろうね、あの作り方っていうのは。芦沢事前にデモを渡してたらそれぞれ練習とかしちゃうから。高木そう、先入観が俺のデモから入っちゃうけど、それをなるべくなくした状態でやってみたいなって。そうすると、俺がイメージしてたものとみんなの解釈とのギャップができるじゃないですか、それの方がおもしろいなと思って、バンドだし。芦沢ものすごいそもそものことを聞いちゃうんだけど、なんでこのバンドって組んだんだっけ?高木その前の旧体制「無礼メン」っていうのがあって、それは俺も歌ってないし、そう(Kanno)ちゃんもいないし。その時は俺がバンドを組みたいと思ってセッションの面々を呼んで、結構コンセプチュアルな感じではあったんですよ。岡村ちゃん(岡村靖幸)のバンドバージョンみたいな感じでやってたんですけど。Y.M.O.みたいなちょっとふざけてる感じというか。とにかく俺がアマノジャクで、最初のMVは誰も楽器弾いてなくてなぜか俺がギター弾いてるみたいな。なんかMVの常識というかセオリーみたいなものってあるじゃないですか、とにかくそういうのがやりたくなくて。それを3年くらいやって、ボーカルとドラムが抜けるってなって、で、そうちゃんはもともと旧体制「無礼メン」のファンで、友達になってて、それで入ってもらって、じゃあ俺歌うかってなって、今に至るって感じですね。新体制になってからコンセプトみたいなのを全部やめて、一回思うがままみんなやってみるっていう感じでしたね。芦沢でもそれってなかなかまとまらなさそうじゃん。高木そうですね。でもまとまらない方が面白そうだって思ったんですよ。芦沢じゃあ曲作りにおいても、こういうものを作ろうっていうのはバンドとしてはないわけだ。高木細かいドラムの音とかでリファレンスを出したり、本当にざっくりなジャンル感くらいは共有したりはしますけど、例えばそれがテクノだったら、テクノに寄せていくというよりも自分たちなりに再構築していくというか。芦沢なるほどー。高木音に引っ張られるバンドと人に引っ張られるバンドがあったとしたら、俺らは人に音がついてくるというか。それぞれのパーソナリティとかを全部活かすというか。それがあったうえで、どうするっていうことかなと思っていて。芦沢最終的にこのバンドでどうなりたいとかってあるの?目指すところとか。サトウ俺はリボ払いの完済ですね。芦沢それは大事だよね。あれって魔法じゃないからね(笑)ってそういうことを聞きたいわけじゃないんだよ!高木逆にそういうことって他のバンドとかはなんて答えるんですか?目標とかって。芦沢GLIM SPANKYに昔聞いた時は「カルチャーを作りたい」って言ってて、すごいなって思いましたけどね。いけだすごい。サトウでも、くるりと対バンしたいっていうのは目標とかとは違うけどあったよね。高木あったかも。サトウだから今回お話をいただいて、俺たちくるりと対バンするんだ!ってなりましたよ。高木そういうざっくりしたものはありつつ、でもいわゆる武道館目指しましょうっていうようなものを立てちゃうと、目標に道が左右されちゃうというか、自分たちの道のりを塞がれちゃうというか。芦沢曲作りと同じだね。高木一貫してるかもしれないですね。芦沢ストレスなさそうだもんね。高木それをまったくなくすのって難しいじゃないですか。でも極力ストレスがない状態で楽しくやりたいっていうのが根底にあるので、それが目標と言えば目標なのかもしれないですね。別にそれを言葉にして話したりしたことはないですけど。みんなそう思ってるような気がする。芦沢じゃあ喧嘩もないでしょ。高木ないですね。タイミングでちゃんと話したりしますね、意外と。芦沢ちなみにどういう話し合いをするの?高木最近なんか思ってることある?みたいなことですね。やっぱ忙しくなってくるとなかなかそういう時間って取れないけど、でもそれはなんか都度都度やってるよね。その都度都度の間隔が空いて久々になると、ひとつの議題当たり4時間くらい喋りっぱなしだったりするよね。芦沢結構じゃああるんだ、モヤッとしたものが。高木いや、なんていうんだろ、いろんなトピックが出るっていうよりは、ちゃんと話し合うって感じかな。その結果4時間っていう。林人と付き合っていくと、「ん?」って思う時ってあるじゃないですか。別になんかそれをことさら追求したりせず「まあまあそうだよね」って受け流すというか。でもそういうのってちょっとずつ蓄積してて、アレルギーと一緒で許容範囲を超えたときにキレちゃうんだと思うんですよ。で、キレた時にはもうなんでそうなったかを覚えてないというか。爆発した瞬間にあったものが原因だと思ってるけど、実は原因はそこにあるんじゃなくて、もっと底の方にあるものだと俺は思っていて。だから、たまにチームで話し合う時も、「ん?」って思ったことを共有するというか。「なんであの時髭剃ってたん?」みたいなことをちゃんと表に出す、まあ膿を出しておくって感じですね。芦沢それは大事ですね。高木でもみんながみんなそうじゃないというか。それぞれ違う人間だから、林さんとかは結構溜め込む方で。林ま、そうだね。高木ほんとバラバラなんですよ。バラバラだからこそ話し合いの時間をたまに持つのが大事だなっていうことになっていった。だからルールというか、バンドをやっていく中でそうなっていったというか。いけだあの時のあれ良くなかったよね、みたいな、そういう不満をぶちまけるような会ではないよね。だから何を話したかあんまり内容も覚えてないんだけど、でもひとしきり話して、「じゃがんばろう」って言って終わるっていう感じ。芦沢最近こいつはこんなこと考えてるんだっていう様子を聞いておくっていう感じなのかな。高木そういう感じっすね。とは言え、足並みを揃えるためにやっているわけではないというか。そうしちゃうとしんどくなってくると思うし、自分がそういうタームじゃなかったらそれを強要されても無理だし。俺らが大事にしてるところはどちらかと言うと、その人の音がちゃんと出てるかどうか(高木)高木他に質問あります?芦沢やめてよ!質問なくなっちゃったインタビュアーみたいな感じにするの。この人弾切れか?みたいになってるじゃん。全員あはははは!高木いつもそうちゃんがあんまりしゃべんなくなっちゃうんですよ。バランス見て。芦沢バランス見てるんですか?Kannoあんま、しゃべりたくない。いけだそもそもじゃねーか!(笑)全員あはははは!芦沢そうちゃん、次から言っちゃダメよ、それは。苦手?しゃべるの。Kannoあ、苦手です。苦手なんですけど、上手になりたいなって気持ちはあります。芦沢どのへんが苦手なんだろう?Kanno頭の中が真っ白になるというか。緊張とかそういうのじゃなくて、何もなくなっちゃうんですよ。芦沢え、怖い話?どういうこと?高木たぶん、このバンドの会話のテンポが速すぎるんだと思うんですよ。俺も速いし、おまえ(サトウ)も速いし、だーいけも速いし、で、林さんでようやく。サトウ腰据える感じで。Kannoトルクがもう全然違うから。芦沢ゆっくりでも全然いいんですよ。ちなみに今朝は何を食べたんですか?Kannoえーっと……。芦沢それは記憶力の問題です。全員わははは。Kannoなんも食べてないです。え、食べました?芦沢パンを食べたよ。Kannoクリームパン好きです。芦沢それは全体的に?Kanno全体的にってどういう意味ですか?全員(爆笑)高木だからあるじゃん、セブンとかファミマとかコンビニ系なのかパン屋さんなのかとかさ。いけだあとは材質がね。クリームがこういうのがいいとか、外の皮の感じがとか。サトウストップ!もうついていけてない(笑)。芦沢クリームパンでこんなに速いラリーが行われるとは(笑)。高木いいっすね。めっちゃいいっすよ。番組やりたいな。いけだどこの立場なんだよ(笑)。ディレクターかよ。高木どちらかというと、いつも俺はツッコミに回るんですよ、このバンドでは。でも結構疲れてて。芦沢それはたまにある話し合いの時に言わないと。高木不満じゃないですから(笑)。でも今この感じだと芦沢さんがツッコミやってくれるから、俺も違う側にまわれて楽しいなって思って。芦沢やっぱりこの話してる感じがそのままセッション感あるよね。高木そう。だから人をそのまま音にしたいというか。それはバンドとしてというわけじゃなくてプレーヤーとしてみんな大切にしてると思うんですよ。うまい下手とかあって、俺らはよくうまいって言われますけど、でも俺らが大事にしてるところはどちらかと言うと、その人の音がちゃんと出てるかどうかって言うことの方が大事というか。芦沢そうするとやっぱ、そうくんみたいな人がいた方がいいね。いけだ確かに。高木だから人のバランスいいんですよね。Kannoじゃあここでがんばります。サトウははは。高木どうします?今回のイベントで何か一緒にやります?しゃべりでもいいですよって、これ面白いね。いけだうん。面白い。高木セッションやりましょうよ。芦田ちょっと待って、「セッション」を「セッ(⤴︎)ション(⤵︎)」ってイントネーションで言ったことないし。俺、何やったらいいの?サトウなんか小話でもしてもらう?俺らが演奏中にいきなり入って来てもらって。高木あります?すべらない話的な。いけだなんで終始上からなんだろう(笑)。芦沢大丈夫?(と言ってKannoに振る)Kannoめちゃめちゃイメージしています。芦沢ほんとに?(と言って林に振る)林バッチリイメージできてますよもう。高木入ればわかります。芦沢なんか今俺、宗教の勧誘にあってません?全員あはははは!サトウ絶対セッションした方がいいですよ。芦沢ほらその言い方がもう勧誘じゃない!いやあ、入ったらよかったわ。おまえもやった方がいいよって。高木あながち間違ってないかもですね(笑)。Text:谷岡正浩Photo:吉田圭子<ライブ情報>『ぴあ 50th Anniversary「Live!ロックちゃん 2023」』3月4日(土) 豊洲PITOPEN 16:00 / START 17:00出演:GLIM SPANKY/くるり/ハンバート ハンバート/BREIMEN【チケット料金】スタンディング:6,000円(税込)スタンディング ファミリーチケット(大人1名+小学生1名):8,000円(税込)※入場時ドリンク代必要※未就学児童入場不可※スタンディング ファミリーチケットは、公演当日時点で小学生のお子様1名と同伴限定のチケットとなります。チケット一般発売中:オフィシャルサイト:プロフィール芦沢ムネトコントグループ「パップコーン」のリーダー。癒し系キャラクター「フテネコ」の生みの親であり、様々なアーティストから支持を受け、数多くのMVやコラボグッズを手掛けるほか、ライブやフェス等のイベントではMCを務めるなど、幅広く活躍する。BREIMEN高木祥太(Vo&Ba) サトウカツシロ(Gt) いけだゆうた(Key) ジョージ林(Sax/flute) So Kanno(Ds)の5人からなる、常軌を逸した演奏とジャンルにとらわれないスタイルで注目を浴びるオルタナティブファンクバンド。2022年5月にリリースされたポルノグラフィティ・岡野昭仁とKing Gnu・井口理のコラボナンバー「MELODY(prod. by BREIMEN)」では高木祥太(Vo&Ba)が作詞作曲を手掛け、メンバー全員が演奏・編曲を担当。同年7月に3rdアルバム『FICTION』をリリース。ロックちゃんロックちゃんは、自分のことをなぜかオトナだと思っている4才の女の子(次女)。この連載はちょっと背伸びをした、キュートでやんちゃなロックちゃんの日常のお話です。関連リンク芦沢ムネト Twitter: オフィシャルサイト:漫画連載『ロックちゃん』:
2023年02月14日「ぴあアプリ」で好評連載中の漫画『ロックちゃん』。音楽好きで知られる作者の芦沢ムネトがプロデュースする音楽イベント『Live!ロックちゃん2023』が、3月4日(土) 豊洲PITで開催される。出演する4組、くるり、ハンバート ハンバート、GLIM SPANKY、BREIMENを1組ずつ迎えてトークを繰り広げる対談シリーズ第2弾は、ハンバート ハンバートが登場。ふたりでの制作風景や歌詞のテーマについてなど、芦沢ムネトの興味の赴くままにいろいろと伺いました。聴く人、観る人の想像の余地は絶対に残したい(遊穂)――まずは、芦沢さんがハンバート ハンバートにお声がけした理由からお聞かせください。芦沢僕が今、ぴあアプリで連載している『ロックちゃん』という漫画がありまして、それがきっかけでぴあさんにお声がけいただき、音楽イベントをやりましょうということになりました。で、『Live!ロックちゃん2023』ということでタイトルに「ロック」とついてはいるんですけど、決してロックイベントということではないんです。ちっちゃいお子さんも大人もみんなが一緒に楽しめて、「なんか音楽っていいよね」っていう気持ちになってもらいたくて。そういう気持ちにさせてくれる4組に今回はお声がけさせていただきました。ハンバートさんにはかなり早い段階でアプローチして、OKもいただいて、本当にありがとうございます。良成&遊穂こちらこそありがとうございます。――お会いされたことはなかったんですか?芦沢一度だけあるんですよ。野音のライブに行かせていただいた時にご挨拶をして。良成そうですよね。覚えています。芦沢でも本当に一瞬だったので。当時確か、ソニーのヘッドフォンのweb CMに出演されてて、なんか知らないけどその感想を言った記憶があります。「あれ、見ました」みたいな。そこまで知ってるぞアピールだったのか何なのか、今振り返るとめっちゃ恥ずかしいですね(笑)。良成ご挨拶したことは覚えているんですけど、内容までは覚えてなかったです(笑)。芦沢忘れていただいて良かったです。芦沢ムネト――出演依頼を受けた時はどう思われましたか?良成単純にうれしかったですね。芦沢僕のところには、「ロックじゃないけどいいですか?」って届いてて、それがすごくハンバートっぽいなって思って。――芦沢さんがハンバート ハンバートを知ったきっかけは何だったんですか?芦沢いつ頃だったかちょっと忘れてしまったんですけど、新宿に演劇を観に行ったんですよ。二人芝居で、恋人同士の男女が一緒に暮らしていてっていうところから話がどんどん進んでいくんですけど、実は女性は死んでいたっていう話で。その劇中にかかっていたのがハンバート ハンバートの「君と暮せば」だったんです。その曲の歌詞が本当にそういう内容で、その時に「めっちゃいいな」って思ったんですよね。で、家に帰ってハンバート ハンバートのCDなかったかなって探したら、くるりのトリビュート盤『くるり鶏びゅ〜と』の中にハンバートさんがカバーした「虹」があって。「あ、そうだ!この人たちだ!」ってそこで再認識したんです。そこから改めてアルバムを買ったりしました。あの、ちょっと曲のことになっちゃうんですけど、良成さんの書く歌詞って、なんか死ぬ話が多くて。怖いっていうのではないんですけど、どこか絵本ぽいというか。あれは、どこから来てるんですか?その、死のテーマというのは。良成何なんでしょうね。なんでだと思います?遊穂好きなんだよね。良成好きって言うとまた語弊があるんだけど(笑)。遊穂でも、自分の読んできたものとか、幼少期から好んできたものが影響してるのは間違いないよね。そういう匂いというか。なんで好きなのかがわかったら新事実だよね。ハンバート ハンバート・佐野遊穂良成そうだね。たぶんそういうのが自分の琴線に触れて来るんでしょうね。芦沢そのへんはご自身で掘り下げたりはしないんですか?良成掘り下げたりはしないですね。遊穂だから大体いつも新譜のインタビューなんかで、「この曲はどういう感じで作ったんですか?」って聞かれると、口籠る(笑)。わかんないって。芦沢そうなんですね。でも良成さんが書いたものをまずは遊穂さんに見せるわけですよね?その時に遊穂さんは何を気にされたり、どんなことをチェックされたりしているんですか?遊穂ハンバート ハンバートはこうでなくちゃいけない、みたいなフレームの中に入れるためにジャッジをするわけではないんですけど、私が最初に良成の曲を聞かされた時は、映画を観ているみたいな感じで見るんですよ。芦沢へー。聴くというよりも見るんですね。遊穂そうなんです。歌詞で描かれている物語がカメラワークみたいな感じで見えてきて、ここはもうちょっと細かな絵がいるんじゃない?とか、逆にここは細かすぎるんじゃない?みたいな感じでその時に感じたことを言っていくんです。もしかしたらそれは、私の好みを押し付けているだけかもしれないんですけど。良成でも、そういう感じでうまくいくよね。芦沢へー。遊穂これはこういうことが言いたいんですっていうふうにされても嫌だし、やっぱり聴く人、観る人の想像の余地は絶対に残したいんですよね。だけど、これはあまりにもカメラの見ている範囲が狭すぎて、ここがどうなっているかもうちょっと知りたいんだけど、ずっと同じとこ撮ってますよ、みたいなのは言います。伝わってないかもよって。芦沢そうやって言われることに対して良成さんはどうなんですか?良成あんまりじっくり考えて言う感じじゃないんで、渡したものを聴いてからすぐに答えてくれるんですよ。それこそ、映画を観に行って、劇場を出てからあーだこーだ言うじゃないですか。ここが良かったよねとか、でもここはあんまりだったよね、みたいに。そのノリと一緒で、思ったことをパッと言うので、それはやっぱり一番素直な感想なのかなと。あと、僕自身も薄々ここはぼんやりしてるなと思いつつ一回聴いてもらってっていうこともありますから。ハンバート ハンバート・佐藤良成芦沢曲を通じて見えてきた人となりっていうのもありそうですね。遊穂ありますね。それで言ったら、最初にもらったデモテープの中にも死んじゃったみたいな曲はありましたから。良成ああ、そうだね。確かに入ってた。遊穂だからそこはずっと変わらないんですよね。ふたりだからなんとかなってるのかなと思います(良成)芦沢ライブの時のおふたりのMCがすっごい不思議で。おふたりが掛け合いするじゃないですか。自分がお笑いやってるからか、なんか不思議な漫才を見ているみたいな気分になるんですよね(笑)。それぞれお互いの方を見ないで前を向いたまま、「そうだね」「うんうん」みたいな感じがすごく面白いんですよ。あれはふたりで編み出した何かなんですか?良成いや、全然そんな編み出したとかはないです(笑)。お客さんが前に居るから前を向いて喋ろうかなとかそれくらいのことで。芦沢その時に初めて聞く話でも、そうなるんですね。良成そうですね。実はMCの内容を決めてやってみたことがあったんですよ。どうしても大きめのホールやフェスの会場だとお客さんとの距離も遠いですし、温度感が伝わらない時が結構あったんですよね。だから大きなところでやる時は難しいなと思って、事前にある程度ネタというか話の内容を脚本みたいにして書いてやってみたんです。でもこれが全然面白くないんですよ。書いたものを覚えて読んでも。遊穂そういうことはできないってわかりました。良成だから自然のままやった方がいいねっていうことになりました。芦沢不思議ですね。一方で音楽も言ってしまえば同じことを繰り返しやっていて、そこに違いはないんですけどね。良成そうですね。遊穂音楽を通しての方が私たちの場合はダイレクトに相手の気持ちが伝わってきますね。緊張が伝わってきたら、(相手に対して)落ち着けって気持ちになる時と、一緒になって緊張しちゃう時とかはあります。芦沢その時はどうやってコントロールするんですか?良成でもやれることは何もないんですよ。芦沢そんなバカな!(笑)。遊穂自分の心をなるべく落ち着かせるとかね。良成ちょっと歌いやすいように弾かなきゃってやってみたりするんですけど、特にその効果は現れないですね(笑)。遊穂ちゃんと伝わる時もあるんですけど。フェスとかで持ち時間が結構シビアで時間がもうないっていうような時は。良成何回もオーバーして失敗してるから、それでそろそろちゃんとしなきゃっていう気持ちが強いからね。短すぎてもお客さんの不満足感になっちゃいますし。それはお笑いでもそうですよね。芦沢そうですね。遊穂最後の曲のアウトロが妙に長いから、(全体が)短かったんだなっていうのがわかるんですよ。ずいぶんジャカジャカやってるなって。良成前に出て挨拶したりしてね。芦沢ははは。じゃあカーテンコールみたいなのが出たら、今日はちょっと想定より短くなっちゃったんだっていうことですね(笑)。遊穂あと、予定になかった曲を始めた時もあった。良成ほんとに短くて、あと1分はなんとかしたいっていう時に。芦沢もちろん打ち合わせもなしってことですよね?遊穂そうです。しかも、イントロもほとんどなくて、すぐに歌に入らなきゃいけない曲で、最初のフレーズが本当だったら2回繰り返すんですけど、それを繰り返すのか、繰り返さないのか、どっちだ?でもたぶん2回繰り返してやるほど短くはなっていないはずだから、一回やっていきなりBに行くはず、そうだよね?っていうオーラを出しながら目で知らせるっていう。芦沢結構賭けですね。遊穂でもそれがわかって、実際に合ってると、やったー!ってなる。――ふたりだからその緊張感って増すんですかね?良成そうかも。例えばドラムがいたら……でもそうか、ドラムがいたら逆にそっちに合わせなきゃいけないってなっちゃうから逆にどうにもならないかもしれないですね。そういう意味ではふたりだからなんとかなってるのかなと思います。遊穂ふたりじゃなかったら最初からそんなに冒険はしないのかもね。良成4人とかだったらね。もともとそういう前提でやっているバンドだったらいいんですけどね。グレイトフルデッドってバンドあるじゃないですか。芦沢はい。アメリカのジャムバンドの草分け的な。良成そこにいたフィル・レッシュっていうベースの人が今やっているバンドのライブ映像を見たんですけど、ヘッドセットマイクをして演奏しながら次のコードをメンバーに言っていくんですよ、その時々の思いつきで。もちろんコード進行が決まっている曲もあるんだろうけど、そんなふうなことをやっている場面があって、面白いなと思いましたね。遊穂私たちはふたりだから、さすがにそのシステムは導入しないけど(笑)。良成急な変更もふたりだからギリ対応できるしね。遊穂3人以上になるとちょっと難しいなってなっちゃうかも。良成コントにもアドリブを入れたりすることってあるんですか?芦沢入れるとしても、入れるかもしれないっていうのを事前に言います。もしくはネタを作った時点で、ここは思ったより(お客さんに)受けたら自由に言ってもいいかもっていうスペースとして共通認識をもっておくっていうふうにしますね。でもそういうことを言うと、ボケのやつがどうしても何かを言いたくなっちゃうんですよ。遊穂(笑)。良成ああ。逆にそこが縛りになっちゃうんですね。芦沢そうなんですよ。変な空気の時に言っちゃったり。そうすると笑いが内向きになるというか、なんで受けないってわかってるのに言うんだよっていう、こっち側しかわからない笑いになってあんまり良くないんですよね。遊穂最近、M-1を見るようになって思ったのは、本当に音楽でよかったねって。芦沢(笑)。こんなこと聞いていいかどうかわからないんですけど、ライブ中ってどれくらい余裕があるものなんですか?遊穂余裕なんて全然ないです。芦沢あ、そうなんですか。音楽のイメージから勝手にすごく余裕な感じでやってらっしゃるものだと思ってました。その、余裕がないっていうのは何に対して余裕がないんですか?遊穂もうやること全部に対してです。ただただ必死に取り組んでますって感じですよ、毎回。良成あなたは歌うので精一杯だし、こっちはこっちで楽器を弾いて歌って、そこにプラス、時々ニコッとしたりとかしないと、顔が怖いってあとで言われたり書かれたりするから(笑)。遊穂なんか嫌なことでもあったんですか?って(笑)芦沢おふたりはお家で練習できるんですよね?良成そうですね。そこは強みとしてあるかもしれないですね。でもやっぱり子供ができてからは案外時間がなかったりするよね。遊穂うん、そうだね。芦沢僕ももうすぐ3歳になる子供がいるのでその感じはすごくわかります。全然自分の時間がなくなりますよね。もう向こうは全力でくるんで(笑)。良成もうすぐ3歳になるお子さんがいらっしゃるんですね。『ロックちゃん』の連載がどれくらい続いているんですか?芦沢5年くらいですかね?連載をやっている途中で子供が生まれたんですけど、そうすると途中からやっぱり自分の子供の話にだんだんなるというか、影響を受けるんですよね。音楽にもそういうところってありますか?良成ありますあります。芦沢そうですよね。去年リリースされた最新アルバム『丈夫な私たち』に収録されている「君の味方」なんかはまさにそうだなって思って聴いていました。良成&遊穂ありがとうございます。芦沢そうやって考えると、わかる曲が増えてきたというか。前までは恋人のことを歌っている曲だと思っていたのが、今は子供のことを歌っているんだなって思うようになったり。感受性が変わりますね。大きいフェスとは違って出演者同士の距離感が近いイベントになると思うので楽しみにしています(良成)――くるりの『鶏びゅ〜と』で「虹」をやろうと思ったのはどうしてですか?良成あの時は、自分たちが好きな曲を選んでよかったんですよ。それで好きな曲を何曲か自分たちで試してみて、自分たち的にいい感じになりそうだなって思ったのが「虹」だったんです。遊穂うんうん。良成その前に、くるりが主催している『京都音楽博覧会』に出させていただいてたんですよね。その年(2008年)の音博でくるりバンドのサポートメンバーとして参加していて、ハンバート ハンバートとしても出演したり、そういう一夏を一緒に過ごしたっていう交流があったので、カバーするにあたっても自分たちなりに変えてもいいかなっていう感じで「虹」はやりましたね。遊穂たぶん岸田さんと好きなものとか似ている部分があると思うんですよ。芦沢良成さんと。遊穂はい。歌詞を見てたら絶対にこのふたりは共通の好きなものがあるんだなってわかる。芦沢遊穂さんの歌い方っていうのは最初から確立されていたんですか?遊穂全然確立されてませんよ。芦沢そうですか?めちゃくちゃ確立されたものがありますよ。良成おれらは全然そんなことないんですよ。芦沢もちろん僕らは完成されたものを聴いているから余計にそう思うのかもしれないんですけど、おふたりのバランスもそうですし、よくぞ出会ってくれたと思っています。最初に良成さんがハンバート ハンバートを始めた時はボーカルが遊穂さんではなかったんですよね?良成おれがメインで歌おうと思ってたんです。それで、コーラスで遊穂を誘ったんです。まだ学生の頃ですけどね。で、当時は6人でやってたんですけど、みんなでリハスタに行って合わせてみたら、遊穂の方が歌がうまいと。みんな遊穂がメインで歌う方がいいって言うので、それでじゃあ、うんわかったいいよって(笑)。遊穂そこで、「いいよ」ってなるのがね(笑)。自分でやりたくて始めたことなのに。芦沢そうですよね(笑)。普通だったらいやいやメインはおれだ、だっておれが始めたバンドなんだもんってなりますよね。良成そうか。そうですねぇ。芦沢あははは。最初の方にお聞きした、良成さんが書いた歌詞を渡して、それに対して遊穂さんが素直な感想を言っていくっていうこともそうですけど、おふたりの関係性はもうその初めてスタジオに入った時に確立されていたのかもしれませんね。良成そうかもしれません。遊穂うん、そうかな。良成まあでも、ハンバート ハンバートというもの自体は、いろんな失敗を重ねてここまで来たなっていう感じですけどね。遊穂いろんなダイエット法みたいな感じで。芦沢ははは。ロングブレスやってみたりブートキャンプやってみたりで(笑)。遊穂でもだんだんそういうのもなくなってきた、はず。自分がこういうのが好きっていう基準みたいなものがはっきりとあるから、でもそればかりになると狭くなっちゃって。自分の好きなものをどうやって形にするかっていうことを考えたら、こうかもしれない、こうかもしれないっていうふうに行くのが一番の近道なんですよね、結局は。だから、この道しかないっていうふうに思って、そうしてしまうことが遠回りというか。いろんなトライ&エラーがあって、だんだんだんだん歩いている道がはっきりしてきたっていう実感はあるんですけど、でもそれも10年後にはどうなっているかわからないし。――先にメロディがあって、その後に歌詞を書くというプロセス自体はずっと変わらないんですか?良成そこは変わらないですね。ただ、それはこうしなきゃいけないとかっていうことではなくて、詞が先に出てくる気配がまったくないんです。芦沢あ、そうなんですね。意外と言えば意外かも。――ということは、先ほどおっしゃっていた“死の匂い”みたいなものはメロディにすでに含まれているんでしょうね。遊穂そういうことなんでしょうね。良成そうですね。――では、最後にイベントについてお聞きします。くるりとは久しぶりになるんですかね?良成&遊穂そうですね。遊穂すごく楽しみです。GLIM SPANKYのふたりもね。良成この間ライブに来てくれたもんね。遊穂現場で会って会話とかできる人が私たちは数少ないので(笑)、今回は2組も知っている人たちがいるからすごくうれしいです。良成ほんとそうだよね。そもそもおれらはワンマンが多いしね。大きいフェスとは違って出演者同士の距離感が近いイベントになると思うので楽しみにしています。Text:谷岡正浩Photo:山本佳代子<ライブ情報>『ぴあ 50th Anniversary「Live!ロックちゃん 2023」』3月4日(土) 豊洲PITOPEN 16:00 / START 17:00出演:GLIM SPANKY/くるり/ハンバート ハンバート/BREIMEN【チケット料金】スタンディング:6,000円(税込)スタンディング ファミリーチケット(大人1名+小学生1名):8,000円(税込)※入場時ドリンク代必要※未就学児童入場不可※スタンディング ファミリーチケットは、公演当日時点で小学生のお子様1名と同伴限定のチケットとなります。チケット一般発売中:オフィシャルサイト:プロフィール芦沢ムネトコントグループ「パップコーン」のリーダー。癒し系キャラクター「フテネコ」の生みの親であり、様々なアーティストから支持を受け、数多くのMVやコラボグッズを手掛けるほか、ライブやフェス等のイベントではMCを務めるなど、幅広く活躍する。ハンバート ハンバート1998年結成、佐藤良成と佐野遊穂によるデュオ。ふたりともがメインボーカルを担当し、フォーク、カントリーなどをルーツにした楽曲と、別れやコンプレックスをテーマにした独自の詞の世界は幅広い年齢層から支持を集める。ロックちゃんロックちゃんは、自分のことをなぜかオトナだと思っている4才の女の子(次女)。この連載はちょっと背伸びをした、キュートでやんちゃなロックちゃんの日常のお話です。関連リンク芦沢ムネト Twitter:ハンバート ハンバート オフィシャルサイト:漫画連載『ロックちゃん』:
2023年02月07日「ぴあアプリ」で好評連載中の漫画『ロックちゃん』。音楽好きで知られる作者の芦沢ムネトがプロデュースする音楽イベント『Live!ロックちゃん2023』が、3月4日(土) 豊洲PITで開催される。くるり、ハンバート ハンバート、GLIM SPANKY、BREIMENの強力な4組によってどんな化学反応が起こるのか!? このイベントを前に、出演する4組のアーティストと芦沢ムネトとの対談シリーズがスタート!第1回目のゲストは、GLIM SPANKY。彼らのデビュー時から交流を続ける芦沢ムネトとの止まらないトークセッションをどうぞ!ロックって激しいだけの音楽じゃなくて、僕は心意気だと思っている(芦沢)――まずは、このイベントがどのようなきっかけで生まれたのかというところから芦沢さんに伺いたいと思います。芦沢最初、ぴあさんからお声がけいただいたんです。ぴあさんの会社創立50周年の記念イヤーに芦沢さんがプロデュースするイベントをやりませんか?って。え!僕でいいんですか!?ってめちゃくちゃびっくりしました(笑)。それで、じゃあどういうイベントにしようかなというところで考えたのは、ぴあアプリで連載している漫画『ロックちゃん』は3歳の女の子が主人公なので、大人も子供も楽しめるものにしたいなということでした。若い人たちだけが盛り上がるんじゃなくて、幅広い世代の人たちが楽しめて、そこで初めての音楽体験を得られたりする場所にできたらいいなと思ったんです。芦沢ムネト――そういう想いやコンセプトに基づいて出演オファーを始めて集結したのが、すでにアナウンスされている4組というわけですね。確かに世代もジャンルもバラバラで、普通のイベントであれば揃わない4組だなという感じがします。芦沢そうですよね。ロックって激しいだけの音楽じゃなくて、僕は心意気だと思っているので、いろんな感情が感じられるようなラインナップにしたかったんですよね。だからロックではなく『ロックちゃん』っていうのがちょうどいいかなって。で、GLIM SPANKYはもう最初から絶対に出てもらうつもりで僕の中では勝手に決めていました(笑)。松尾うれしい。亀本ありがとうございます。芦沢GLIMのアルバム(『Into The Time Hole』)が出て、よく聴いてたんですよ。中でも9曲目の「形ないもの」っていう曲がすごい好きで、聴いた瞬間にメールしました。ちゃんとまだ歌詞も聴き込んでいないのに、いい!って思って。勢いに任せて送っちゃったからなんか失礼なこと書いてなかったかなって心配になっちゃったりして(笑)。松尾いえいえまったく。芦沢そのタイミングとこのイベントの話を具体的にしていくタイミングがちょうどかぶって、もうこれはGLIM SPANKYには出ていただくしかない!ってなったんです。亀本芦沢さんはいつも僕らが新曲を出すとチェックしてくれるんですよね。松尾ありがたすぎる。――最初に芦沢さんがGLIM SPANKYのおふたりに会ったのはどのようなシチュエーションだったんですか?芦沢えっとね……まず初めてGLIM SPANKYの曲を聴いたのは、当時僕が『RADIO DRAGON』(TOKYO FM)という番組をやっていて、ディレクターさんが「焦燥」(Sg/2014年)をかけたんですよ。それがめっちゃくちゃカッコ良くて、びっくりしたんです。声と音が最高で、ゆっくりかと思ったら速い!って(笑)。すごい小学生みたいな感想ですけど。それでライブを最初に観たのは、たぶんレコードメーカーさんが主催している新人のショーケースみたいなイベントだったと思うんですよね。松尾うわー、めっちゃ前だ。赤い公園、ボールズ、テスラは泣かない。と一緒に出たイベントですね(『EMI ROCKS neo』/2014年)。松尾レミ(GLIM SPANKY)芦沢それだ!亀本ゴリゴリのコンベンションライブでしたね。赤い公園はその1年前にデビューをしていたんですけど、僕らを含めた他の3組は同時にデビューしたんですよ。芦沢関係者に品定めされてるようなライブだったよね。亀本でも当時僕らは何もわからなかったから、こんなもんなのかなって思いながらやってましたね(笑)。芦沢で、その後くらいに僕が『SCHOOL OF LOCK!』(TOKYO FM)という番組で“教頭先生”になるんですけど、GLIM SPANKYはもともと『SCHOOL OF LOCK!』が主催していた『閃光ライオット』(10代を対象にしたティーンエイジャー参加型ロックイベント)出身という縁もあったんですよね。『閃光ライオット』に出た時って何歳だったっけ?松尾高校3年生と大学1年生(亀本)でした。芦沢すごいですよね。で、僕が『SCHOOL OF LOCK!』をやっているときにゲストで来ていただいたりっていう感じで交流が始まりましたね。亀本デビューしてからしばらくツイキャスをやってて、僕らだけだとあまりにもグダグダになるからっていうので、芦沢さんが司会をやってくれたこともありましたよね。芦沢あったあった(笑)。ま、司会というか、楽しくおしゃべりしてただけなんだけどね。松尾『SCHOOL OF LOCK!』をやられてたっていうのもあったし、私たちも『フテネコ』好きだったし(笑)。芦沢その頃に1回だけプライベートで飲みに行ったよね?松尾行きましたね。亀本3人で?芦沢シモキタの。松尾中華料理屋。亀本あっ、中華行った!確かラジオ終わりでしたよね。松尾そうかも。芦沢全然何を話したか覚えてないけど。バンドでデビューするっていうことが決して雲を掴むようなことではないんだって思えた(松尾)――どういうイベントになりそうですか?芦沢どうしましょうかね。一応僕の役割としてはMCなんですけど、ぶっちゃけいらないんじゃないかなって思ってるんですよね。だって、ライブの合間に出てこられてもいらなくない?松尾&亀本はははは。亀本でも確かに難しいですよね。芦沢もう素敵な4組がライブをやってくれるわけじゃないですか。そこに説明なんていらないじゃないですか。それなのに出てくるわけですよ。「さてさて……」じゃないよ!って自分で自分にツッコミそうになる(笑)。松尾でも全然嫌じゃないですよ。その方が楽しい。亀本そうそう。僕らは全然いいんですけど、ただ僕がお客さんとして観ていて、くるりのライブが終わった後に、「はいどうも〜!」っていうテンションについて行けるかどうかは心配(笑)。芦沢いや、そうなのよ。松尾でも、ライブ終わった後にミュージシャンの話を聞けるっていうのはレアだからお客さんもうれしいんじゃないですかね。芦沢だからそうか、そういうふうにちょっとトークができればいいかもね。終わった後に俺だけステージに出て行って、お客さんに向かって「どうでしたか?」も何にもないよね(笑)。よかったに決まってるじゃん!ってなるもん。松尾それにしてもすごいメンツですよね。くるりもハンバート ハンバートもずっと好きだし、BREIMENもやったことがなかったのですごい楽しみですね。なんか、普通にいい音楽が聴けるイベントだなっていう感じがすごくいいですよね。芦沢そう。それをずっとやりたかった。亀本くるりもハンバート ハンバートも今までやったことありそうでなかったんですよ。芦沢あ、そうだったんだ!松尾そう。関わりはあるんですけど。芦沢だって、佐藤さん(くるり)がベースやったりしてるよね?亀本佐藤さんにめっちゃ弾いてもらってるのに、対バンはしたことなかったんです。亀本寛貴(GLIM SPANKY)芦沢えー!松尾大きなフェスで出演日が同じ、とかはありましたけどね。亀本だから僕らからしたら、今回すごくいい機会をいただいたなっていう感じでうれしいんですよ。くるりだけじゃなくて、ハンバート ハンバートもBREIMENも初めてなんで。芦沢そうだったんだ。松尾本当に私たちにとってもいいメンツだなって思うし、何よりデビュー当時から応援してくれてる芦沢さんにお声がけいただいたっていうことで個人的にはすごく特別なイベントですね。――今からGLIM SPANKYのセットリストが楽しみです。芦沢そうなんですよ。亀本「形ないもの」はやろう。この話の流れでやらないのも変だし(笑)。松尾そうだね。――出順も芦沢さんが決めるんですよね?芦沢そうなんですよね。いやぁ、楽しみ(笑)。亀本でもこの4組の感じだと、キャリアの若い順からっていう感じが普通じゃないですか。芦沢まあね。亀本そしたら最初はBREIMENになるんですけど、そうするとそこでもうわかっちゃうので、だとしたら僕らがトップでやるんじゃないかなって勝手に想像してました。先輩2組を最初に持ってくるわけにも行かないし、まあ僕らの音楽って瞬発力もあるタイプじゃない?松尾そうなの?亀本そうじゃない?松尾うん、まあいいや。亀本そう。だからそんな感じ。芦沢ふたりのこの感じがね、音楽を聴いていたらわからないんだけど、絶妙にいいんだよね(笑)。インスタライブをこのふたりでやってるとハラハラするもん(笑)。そこがすごい好き。亀本でも、バランスが崩壊することはないんですよ。松尾ギリギリね。芦沢そう。だからそれがすごい不思議なんだよね。今、組んで何年?亀本14、15年?松尾私が15歳の時に組んだので。亀本じゃあ15年か。松尾うん。人生の半分やってるわ。芦沢音楽性の部分以外で、何が居心地よかったりっていうことなんですか?亀本初めて組んだバンドがGLIM SPANKYで、学生コンテストも経験して、大学時代にライブハウスの出演を経験してメジャーデビューしてっていう感じでずっとやってきているので、それ以外を知らないんですよね。松尾そうなんだよね。亀本だから、バンドってこういうものっていうことになっちゃってるんですよね。芦沢なるほど。亀本この活動によって自分たちの音楽人生が形成されてきているんで。松尾これしかやったことないから、これが常識になっちゃってるっていう感じですね。芦沢結果、それがふたりのいいバランスになっていくんですね。亀本いいのかどうなのかはわからないんですけど成立してるっていう(笑)。――最初からふたりだったわけではないんですよね?松尾もともとは4人組でした。うちの高校は軽音部がなかったので、有志が集まったバンドだったんですよ。亀本僕は途中で入ったんですけどね。松尾私が高校1年生で、亀が2年生だった。で、亀よりもう1コ上の先輩と私と同級生の子がいてっていう4人組だったんですよ。軽音部の活動じゃなかったからこそ終わりがなかったというか。部活だったら、高校が終わったら解散っていう感じになるじゃないですか。でもそうじゃなかったから、目標も長いスパンで持てましたし、そもそもバンドをやりたくて集まってたからみんな気合いが入ってるんですよね。芦沢自分の目標を紙に書いてて、それがその通りになっていったっていう話をしてたよね?松尾そうなんですよ。その目標はメジャーデビューまでで終わってるんですけど。中学生くらいの頃に作って、とにかく、この時にこれをする、この時にはこれをするっていうのを予め書いておいて、全部実現させていこうって思ったんですよ。芦沢それができるってすごいよね。デビューより先を書かなかったのはどうして?松尾書いたことを実現していくっていうのはもちろん目標にはなるんですけど、でもそれ以上は行かないんじゃないかっていう気もして。どこか自分の限界を決めちゃうような気がして。芦沢うわ、すごいな!亀本想像できる範囲をクリアしていくっていうこともすごいことだよ?松尾そう、今考えたらね。でも努力したというよりも、好きでやってただけだから。だって、『閃光ライオット』の出場を『SCHOOL OF LOCK!』に応募して、まさかラジオから自分のバンド名が呼ばれるなんて思いもしなかったもん。亀本僕は選ばれると思ってたよ。松尾え!亀本その時大学に行ってたんですけど、たぶん呼ばれるからラジオつけとこうって友達の家で聴いてたから。松尾マジ!?私、腹筋してたら呼ばれてビビった。芦沢なんで腹筋してたの?松尾歌唱力つくかなと思って(笑)。そしたら呼ばれたからいつもの倍やったよね。芦沢やっぱこういう時に腹筋してる人が上にあがるんだな。松尾いやでもラジオで呼ばれるってあり得ないことだと思ってましたよ。私の住んでたところなんて人口が6,000人くらいしかいない村だったから。駅もないし。芦沢そんな感じのところだったんですね。松尾そうなんです。私は美術系の大学にずっと行きたいって思ってたんですけど、例えば町の人とかにそれを言うと、笑われる感じですよ。そんな人いないので。結局、高校創立以来最初の美術系大学入学者なんですよ、私(笑)。で、『閃光ライオット』に出て、『SCHOOL OF LOCK!』の校長や教頭がいて、コメントくださいとか言われるっていうことが現実に起こって、それまではそんなこと想像すらできない出来事だったんですけど、バンドでデビューするっていうことが決して雲を掴むようなことではないんだって思えたんですよね。それでGLIM SPANKYで東京に行こうって決めて、亀はその時名古屋の大学にいたんですけど辞めてもらって。芦沢辞めたんだ!それ、すごいね。さらっと「辞めてもらって」って言ったけど(笑)。親になんて言ったの?亀本最初、バンドやるために東京行くから大学辞めるわって言ったんですよ。そしたら、一応大学は出なさいって言われて。でもバイトしながら東京で音楽やるわって。それでも大学は出とけ、お金は出すからって言ってくれたんで、東京で活動ができるように大学を受け直したんですよ。それで結局そこも辞めちゃうことになったんですけどね。松尾私も中退しちゃうんですけど。ちゃんと考えた結果、大胆に速く決断するっていうのは、僕はいつもそうですね(亀本)――自分の思い描いた未来って決して夢物語じゃないんだなっていう感覚を10代のときに持てたというのが大きいですよね。松尾そうなんですよ。それが自分の人生を決定づけましたね。周りの大人たちはいろいろ言ってくるけど関係ねえって思って作ったのが、最初に出した「焦燥」って曲で、『閃光ライオット』に出たのもその曲だし、デビュー曲もそれなんです。その時の気持ちがいまだに私の中で大きいものを占めていますね。芦沢確かに、周りがどんなことを言っても関係ねえよっていう感じは、他の曲の歌詞にも出てくるよね。松尾そこが根っこになって結構たくさん書いてますね。芦沢なるほど。そこが大きなテーマになってるんですね。松尾そうです。その怒りはまだずっとありますね。芦沢だからか。GLIM SPANKYの曲って、言葉の覚悟がすごいんですよね。「お前何まわりの言うことに惑わされてんだよ」って、ストレートに言ってくれる人は今の時代にいないなって。「そうっすよね、先輩!」みたいな(笑)。ムカついてる部分をちゃんと持ってるっていうのが何よりロックですよね。松尾なんか私昔から、子供の頃の記憶もそうですし、過去の記憶がすごいこびりついてるんですよ。で、歌いながらでもそうなんですけど、そのことを思い出したり考えたりしたら、精神がその頃にタイムスリップするんですよ。その時の感情をめちゃくちゃリアルに感じることができるので、そこが力になっているんですよね。芦沢じゃあ歌いながら思い出してムカついたりするんだ?松尾しますね。今も話しててだんだんムカついてきてますもん。芦沢はははは!具体的な顔が浮かんでるでしょ。松尾浮かんでますね(笑)。でも、ムカつく奴はいたけど、先生とか友達とかがめちゃくちゃ応援してくれたんで、がんばれたんですよね。私たち生徒会もやってて、(亀本が)生徒会長で私が副会長だったんですよ。芦沢えー!嘘だぁ。いや、嘘ってことはないけど。マジで?亀本僕が卒業した後の代の副会長なんですよ。一緒にやってたわけじゃないんです。松尾カルチャーを変えたくて。それで生徒会をやってたんですよ。芦沢よく「カルチャーを変えたい」って言ってたもんね。その頃からそうだったんだ。松尾「ネオフラワーチルドレン」っていうのを始めたんですよ。町が「花いっぱい運動」っていうのをやってて。芦沢あ、ヒッピー的な感じのやつじゃなくてね。松尾そうですそうです。亀本普通にパンジー植えてました。芦沢はははは。松尾それが長年続いていて、花を植えるってことはフラワーチルドレンになればいいじゃないかっていうことでヒッピーカルチャーの危険な部分は伏せて企画書を書いたんです。そしたら好きなロックをかけられるわ、ポスターとか文化祭も全部私が作れるわ、もう最高じゃねえかって思って副会長になってやりました。芦沢その当時から始まってたんですね。GLIM SPANKYのいろいろが。松尾そうですね。今でもグッズのデザインを自分でしたりとかっていうのは、その時のことがきっかけになって続いているのかもしれないです。芦沢さっきレミちゃんが言ってた「怒りの感覚」を亀ちゃんは共有するの?隣でギターを弾きながら。亀本なんだろうな、書く言葉とか歌声とかもそうなんですけど、すべてを含めて誰とも比べられない個性を最初から持ってますし、そこは自分も含めて他にはないものなんですよね。まあだから、大学辞めてもいいかなって思えたんですよね。松尾他のボーカルを探したんですって。亀本いや、それはバンドメンバー募集みたいなことではなくて、常に生きてる中でいいボーカリストいないかなって当たり前に思うっていうことだよ。松尾だからもしかしたら名古屋にすごいボーカリストがいたら、一緒に東京には来なかったかもしれないよね。亀本それはそうだったかも。松尾だよね。芦沢亀ちゃんはさ、自分の決めたことに躊躇なくパッと行ける人だよね。亀本そうですね。芦沢普通だったら、そこでそうしようかな?とか、親のこととかいろいろ考えるわけじゃない。でも、わかったって瞬間的に言える、その感じが決して空返事じゃないのがすごい。亀本ちゃんと考えた結果、大胆に速く決断するっていうのは、僕はいつもそうですね。その代わり松尾さん全然決断できないんだよね。松尾ごめん。芦沢そうなの?松尾あーいやもう。芦沢バキッと行けないんだ。亀本ファミレスですら決められませんから。だからこっちがもうボタンを押すしかないっていう(笑)。松尾だってさっきもこの取材が始まる時、水かお茶にするか悩んだもん(笑)。芦沢曲作りの進みも遅いんですか?松尾それもそうですね。亀本制作の進み方は速くないよね。時間がかかる。松尾でもデビュー前に比べたら50倍くらいの速さでやってるんですけど、デビュー前はモナリザみたいな感じで描いても描いても完成しなくて(笑)。完成したかなと思ったら剥がれて前描いた絵が出てきてやっぱりこっちの方がいいんじゃないかなとか思ったり。芦沢あははは。松尾だからデビュー前は1年に3曲できるかどうかって感じだったんですよ。亀本うん。そんなもんだった。松尾だからこれでも今はギアを上げてる方です(笑)。芦沢じゃあテーマがあったら作りやすかったりするんだ。松尾そうですね。でも例えばタイアップでも、決められたテーマに沿いつつ、自分で表現しなければいけないこともきちんと盛り込んで、こだわりを持っていながらもちゃんと点を取りに行きたい。亀本すごいね。こんなじゃん(と言って両腕を広げてテーブルの上のものをかき集める仕草をする)。芦沢全部盛りでしたね(笑)。松尾全部盛りです。でもそんぐらい目指さんと何なん?って感じじゃん。な?亀本そうだそうだ。松尾こだわりは負けちゃいかんでしょ。亀本常に自分の価値観を疑い続けるっていうのは大事だよね。松尾それは大事。だからそこを目指してやってるんですけどね。芦沢全部盛りをね。松尾そうです。音楽的にもなんでも取り込んでいきたいと思ってるし。芦沢あ、そうそう。新しいアルバムを聴いていると、そういういろいろな要素を感じるというか。こなくそ!以外のものもある(笑)。アルバムの中に「HEY MY GIRL FRIEND!!」って曲があるじゃないですか、あれすごい好きなんですよ。あ、レミさんこういう歌うたうんだ!って。松尾あれはそうですね、チャレンジしてみました。ティーンの恋愛映画みたいなイメージで書いたんですけど、もともと野宮真貴さんに提供する楽曲の候補としてあったものなんですよ(野宮真貴の40周年記念アルバム『New Beautiful』に「CANDY MOON」を提供)。芦沢あ、そうだったんだ!松尾最初、亀がフレーズをくれたんですけど、もうそのときには野宮さんに提供する曲を作っていたので、このネタは自分たちのためにとっておこうということでアルバムの時に歌詞を書いたんですよ。だからちょっと自分とは違うテイストを盛り込んでみた、という感じですね。あえて野宮さんに提供するようなイメージでやってみたら面白いんじゃないかなと思って。芦沢なんか曲を聴きながら、ベッドの上で飛び跳ねているレミさんを勝手に想像してた(笑)。そういう怒りだけじゃない部分を感じられました。松尾いやあ、うれしいです。芦沢これはぜひ、イベントでも。亀本お!松尾やろうやろう。芦沢すみません、勝手にセットリストを決めているみたいで。亀本いえいえ。いつも悩んじゃうんで、イベントのセットリストは。ワンマンは決めやすいんですけどね。芦沢やっぱり、いろんなフェスやイベントがある中で、当然どことも似ていないものをやりたいじゃないですか。そしたら、こっち側の――やる側の熱量というか、好きな気持ちを伝えるというのは大事な要素としてあるのかなって思うんですよね。だからこそ、組み合わさらない人たちが組み合わさることができるのかなって。松尾私たちも今回は芦沢さんがやるっていうことだから、出たいって思いましたし、誰がいるとかって関係なく芦沢さんがやるので手を挙げました。亀本最初からそうだったよね。芦沢本当にうれしいです。松尾そしたらね、集まった人たちがすごくて、もう最高です。芦沢もうみんな最高なので、楽しみ。勝手な希望ですけど、誰かがライブをやってる時はみんな袖でライブを観ていてほしいですもん。松尾そういう雰囲気って最高ですよね。亀本僕はね袖では絶対観ないパターン。松尾あ、ちゃんとフロアで観たいんだ。亀本そう。芦沢場所はどこでもいいよ!袖限定で言ってないから。亀本袖で観るの苦手なんですよ。芦沢わかったから、そういう話じゃないよ(笑)。Text:谷岡正浩Photo:山本佳代子<ライブ情報>『ぴあ 50th Anniversary「Live!ロックちゃん 2023」』3月4日(土) 豊洲PITOPEN 16:00 / START 17:00出演:GLIM SPANKY/くるり/ハンバート ハンバート/BREIMEN【チケット料金】スタンディング:6,000円(税込)スタンディング ファミリーチケット(大人1名+小学生1名):8,000円(税込)※入場時ドリンク代必要※未就学児童入場不可※スタンディング ファミリーチケットは、公演当日時点で小学生のお子様1名と同伴限定のチケットとなります。チケット一般発売中:オフィシャルサイト:プロフィール芦沢ムネトコントグループ「パップコーン」のリーダー。癒し系キャラクター「フテネコ」の生みの親であり、様々なアーティストから支持を受け、数多くのMVやコラボグッズを手掛けるほか、ライブやフェス等のイベントではMCを務めるなど、幅広く活躍する。GLIM SPANKY男女二人組ロックユニット。 ハスキーでオンリーワンな松尾の歌声と、ブルージーで情感深く鳴らす亀本のギターが特徴。ロックちゃんロックちゃんは、自分のことをなぜかオトナだと思っている4才の女の子(次女)。この連載はちょっと背伸びをした、キュートでやんちゃなロックちゃんの日常のお話です。関連リンク芦沢ムネト Twitter: SPANKY オフィシャルサイト:漫画連載『ロックちゃん』:
2023年02月02日2023年3月、声優・浪川大輔のソロライブが決定!タイトルは「SPECIAL LIVE 激アツ超絶ロックナイト!!」。ロックに特化した新しい形でのライブが開催される。これまで浪川大輔のライブでは、まるでお祭りのように、様々な楽しみ方を味わって、明日からの活力に感じられるような内容だったのに対し、今回は、タイトルそのままに、ロックに突き抜けたライブを予定。お馴染みのバンド、ノンストレスとともに、アーティストと観客が一体となって、熱く、アツく、盛り上がることができるライブとなる。日時は3月5日(日)、奇しくも1stライブを行った品川・ステラボールでの開催となり、同日昼には、トークと、アコースティックライブによる毛色の異なる[フォークアフタヌーン]も行われる。浪川大輔の新しい一面と、変わらない魅力が交差する激アツな夜、「SPECIAL LIVE 激アツ超絶ロックナイト!!」にご期待ください。StayLuck presents浪川大輔 SPECIAL LIVE 激アツ超絶ロックナイト!!公演概要■出演:ノンストレス(Vo:浪川大輔/Gt:大内慶/Gt:YOUSAY/Ba:高橋寛知/Key:パスタ/Drums:春木淳一)■会場:品川プリンス ステラボール■日時:2023年3月5日(日)[フォークアフタヌーン]13:15開場/14:00開演[激アツ超絶ロックナイト!!]17:15開場/18:00開演■HP: ■チケット:[フォークアフタヌーン]指定席4,800円[激アツ超絶ロックナイト!!]指定席7,800円※未就学児入場不可☆オフィシャル先行:2/2(木)12:00ー2/7(火)23:59>受付URL ★一般発売: 2月18日(土)10:00より主催:ステイラック/ベリーグー協力:Kiramune Project制作運営:ディスクガレージ問い合わせ:ディスクガレージ050-5533-0888(平日12:00~15:00)<浪川大輔コメント>まさかの!ソロライブを開催しちゃいます!急なご報告で申し訳ありません。そして今回はいつもと何かが違う…そうなんです。ステイラックpresents!Kiramune Project協力のもと行います!なぜ?どうして?と思う方もいらっしゃると思います。わかります。Kiramune presentsのライブはとにかくお祭りのように様々な楽しみ方を味わって頂きたいとセトリもブロック分けして、笑い、しっとり、時に激しく、踊って、そしておどけて明日からの活力になるよう元気になってもらうライブ。今回のはなんぞやと言いますと、ロックの部分に特化しちゃいます!その名も、「激アツ超絶ロックナイト‼︎」もうアホっぽいです、だがしかし盛り上がること間違いなし!今やありがたいことに全ての曲をお届けすることが難しくなりました。思いきったことをやりたいという考えをここ数年レーベルにも相談してました。快く受け入れてくれたレーベルに感謝です。さらに協力までしてくれる。この優しさを胸におもいっきり暴れてやろうかと思います。品川ステラボール。1stライブと同じ場所というのも運命的!そしてもうひとつ。普段のライブで気になっていたことがあるんです。それは、MCが下手。ソロライブでは、感謝の気持ち、声優について、あまり表に出さないような気持ちを話すようにしてきました。ただ、ヘタ。何年やってんねんと思うほどに…なので、昼の部でトークします。調子に乗っちゃってアコースティックライブもしちゃいます。決して上手ではないですが丁寧に気持ちを込めて歌わせて頂きます。ということは、2部構成。メンバーは、もちろんノンストレス!安心、安定?のメンバーなので楽しくないはずがない。あ、ノンストレスってバンドの名前です。初参戦してくれる方も一瞬でお友達になれると思います^ ^さらにもうひとつ。ライブ後、生配信なんかも画策中。やってみないとわからないこともあります。ただ、みんなで激アツで超絶で最高な1日を作り上げていきたいのでまた力を貸してくれるとありがたいです!こんな風に新たな挑戦ができるのも全てが応援してくれてる賜物。いつもありがとう。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年01月26日ティファニーは、「ティファニー ロック」コレクションの全世界での発売を記念し、ブランド アンバサダーであるBLACKPINK(ブラックピンク)のROSÉ(ロゼ)を起用した 最新キャンペーンを発表いたしました。2022年9月にアメリカでデビューを飾ったバングルに加え、リングやピアス、ペンダントが揃い、今後も様々なカラーバリエーションが展開する予定です。デザインやクラフトマンシップの新たな表現となる「ティファニー ロック」コレクションは、ティファニーの輝かしいヘリテージにオマージュを捧げています。最新のイノベーションをバングルに融合させ、エレガントで革新的な旋回式デザインを採用しています。「ティファニー ロック」の最新キャンペーンには、K-POPのスーパースターでガールズグループのBLACKPINKのROSÉを起用しています。ROSÉは光り輝くダイヤモンドを贅沢にあしらったバングルを身に纏い、デザインの汎用性や、 それぞれのデザインが放つパワフルなスタイル ステートメントを際立たせています。ティファニーのブランドアンバサダーとしてモダンな女性像を体現し続けるROSÉは、「ティファニー ロック」と呼応するエネルギーをもたらし続ける存在です。最新キャンペーンでは、ブランド史上初のジェンダーレスなジュエリーコレクションに宿る包括的なスピリットを表現しています。「ティファニー ロック」コレクションは、2023年1月より全国のティファニー ブティック、 および公式オンラインストアで順次発売されます。
2023年01月04日私が住んでいる地域の主な交通手段は車です。しかし、1歳半の息子はチャイルドシートが大嫌い。毎回車に乗るときは、お菓子で落ち着かせたり、人形を使ってその気にさせたりしながら、なんとか座らせています。そんな息子の様子を愚痴ったときの夫の反応に、思わずイラっとしてしまい……。車に乗るときは毎回、格闘!?息子は1歳を過ぎたあたりから、チャイルドシートが大嫌いになりました。車に乗るときには、毎回逃げる息子をなんとか捕まえ、あの手この手で着席させます。車を使わないとスーパーにも行けない地域なので、私は日常的に息子のチャイルドシート嫌いに悩まされていました。 可能な限り息子の気持ちに寄り添い、急いでいないときには息子の気持ちが向くまで30分待つことも。ただ、いつもできるわけではなく、急いでいるときは泣く息子をチャイルドシートに押し込む形になることもありました。夫に愚痴ると返ってきたのは正論!息子がチャイルドシートに座るのを嫌がるので、普段の買い物では「あっちのお店も寄りたいけど、もう一回座らせるのはしんどいからやめておこう」と諦めることも。そんな状況が続いたある日、夫との会話の中で息子のチャイルドシート嫌いの話になりました。 私は日々頭を悩まされていることもあって、「正直、たった5分の距離だったら、抱っこひもに入れたまま運転したいくらい!」など、夫にたくさん愚痴をこぼしました。すると夫は「は? 息子の命とその場のラク、どっちが大事だと思ってるの?」と正論で怒ってきたのです。 やったこともないくせに! と思い…私は、実際に抱っこひもで抱っこしたまま車を運転しようと思ったことはありません。そう思うくらい、しんどいのだという話をしたのに、正論で返してきた夫。私は思わず、心の中で「自分でチャイルドシートに乗せたこともないくせに!」と、いつも息子の世話を私に押し付ける夫にイラッとしてしまいました。 後日、家族でおでかけをするとき、夫に「私もうしんどいわ。夫くん、今日は私が運転するから、息子を座らせるの、お願いするね」と言って任せてみることに。 四苦八苦する夫に、私はニヤリ私の愚痴に正論で返した一件があったからか、拒否することなく、夫はこの日のチャイルドシート係に。息子はいつも通り大泣きでチャイルドシートに座るのを嫌がり、夫はいつまでも着席を拒否する息子に四苦八苦していました。 そんな中、夫が「ちょっとそこまで移動するだけだから、抱っこでいいんじゃない?」と言うので、「ね、そう思っちゃうくらい大変だよねぇ。でも義務だからねぇ」と返した私。「うん、これを毎回はキツい……」と再び頑張る夫を見て、内心スカッとした私でした。 夫が自分の言葉を覚えていたかどうかは確認していませんが、大変さを実感してくれたのは確かです。私は、本当に毎回のおでかけが大変で疲れていたので、「そうだよね、大変だよね」と共感してほしかっただけ。それが少しでも夫に伝わっていればいいなと思います。 ※6歳未満の乳幼児を自動車に乗せるときは、チャイルドシートの着用が義務づけられています。 著者:山口花田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。
2023年01月02日芦沢ムネトの漫画『ロックちゃん』をテーマにしたライブイベント「Live!ロックちゃん 2023」が、2023年3月4日(土)、東京・豊洲PITにて行われる。漫画『ロックちゃん』着想のライブイベントが開催「Live!ロックちゃん 2023」は漫画『ロックちゃん』の作者・芦沢ムネトが主催するライブイベント。音楽好きで、自身も2歳の子供がいる芦沢ムネトが、漫画の主人公である4歳の女の子“ロックちゃん”のように、自分たちにパワーを与えてくれる子供のエネルギー同様、「参加したみんなが無茶苦茶かっこいい音楽で、自由に元気になれる様なフェスになれば」と企画したものだ。出演アーティスト出演するのは、芦沢ムネトがリスペクトするアーティスト、GLIM SPANKY(グリムスパンキー)、くるり、ハンバート ハンバート、BREIMEN(ブレイメン)の4組。開催概要ぴあ 50th Annivarsary「Live!ロックちゃん2023」開催日:2023年3月4日(土)会場:東京・豊洲PIT住所:東京都江東区豊洲6-1-23チケット詳細価格:・スタンディング 6000円・スタンディングファミリーチケット(大人1名+小学生1名) 8000円※入場時ドリンク代必要。※未就学児童入場不可。※スタンディング ファミリーチケットは、公演当日時点で小学生の子供1名と同伴限定のチケット。ご入場時に証明書の提示が必要な場合がある。子供の年齢が確認できる健康保険証・住民票などが必要。■一般発売期間:2023年2月4日(土)10:00~■ぴあアプリ先行期間:2022年12月20日(火) 20:00〜2023年1月5日(木)23:59※ぴあアプリよくばり ぴあニスト(有料会員)は1,000 円引き※チケット詳細は公式サイト(
2022年12月26日鍵のかからない部屋のドアにかんたんに取り付けられるチャイルドロック。娘が2歳はじめのころ、わが家にも取り付けていました。が、ちょっとした気のゆるみからとんでもない事件に発展してしまったのです……!やってしまった!! まさかの室内締め出し(閉じ込め?)にあった衝撃エピソードでした。子どもを見ている最中に居眠りしてしまった私が全面的に悪いんですけどね……。2歳児の娘がチャイルドロックをかけられるとは夢にも思いませんでした。子どもはよく見ているものなのですね。完全に油断していました。小さい子どもの育児中、鍵類は室内でも室外でも要注意だと学んだ体験でした。著者:冷え田 やっこ寝落ちばかりの30代めがね主婦。2018年6月生まれの娘と2022年12月生まれの息子。旦那もめがね。Instagram:@hieta_yakkoTwitter:@hieta_yakko
2022年08月27日ティファニー(Tiffany & Co.)から、新作ジュエリーコレクション「ティファニー ロック(Tiffany Lock)」が登場。ユニセックスのバングルが発売される。“パドロック”着想のユニセックスバングル新作ジュエリー「ティファニー ロック」は、ティファニーが1950年代以前から重要なモチーフとして使用してきた“パドロック”を、モダンなデザインに昇華したバングル。バングルの留め具に、南京錠からインスピレーションを得た旋回式デザインを採用している。イエローゴールドやローズゴールドに輝くダイヤモンドバリエーションは、18Kイエローゴールドや18Kローズゴールド、18Kホワイトゴールドなど。ミニマルなシルエットを堪能できるメタル素材のみのモデルに加え、眩いばかりに輝くダイヤモンドをセットした煌びやかなスタイルも揃う。リングやピアス、ペンダントも「ティファニー ロック」コレクションでは、2023年1月以降、バングルの他にも、リングやピアス、ペンダントを順次展開。さまざまなカラーバリエーションを取り揃える予定だ。六本木に期間限定ストア2月1日(水)から2月14日(火)までの期間は、「ティファニー ロック」をフィーチャーした期間限定ストアが、六本木ヒルズ 大屋根プラザにオープン。コレクションの世界観を反映したバーを併設するほか、ダニエル・アーシャムとコラボレーションした限定バングル「ティファニー × アーシャム スタジオ ロック バングル」も展示する。ビジュアルにBLACKPINKのROSÉを起用なお、「ティファニー ロック」の最新キャンペーンビジュアルには、BLACKPINK(ブラックピンク)のROSÉ(ロゼ)が起用されている。【詳細】「ティファニー ロック」発売時期:2023年1月全国発売アイテム例:・フルパヴェダイヤモンド 4,895,000円・ハーフダイヤモンド 2,035,000円・ポイントダイヤモンド 1,430,000円・18Kローズゴールド・18K イエローゴールド 各990,000円・18K ホワイトゴールド 1,045,000円■「ティファニー ロック」期間限定ストア営業期間 :2月1日(水)~2月14日(火)住所:東京都港区六本木 6-10-1 大屋根プラザ イベントスペース営業時間 :日~木 11:00-20:00、金・土・祝前日 11:00-21:00休業日 :不定休【問い合わせ先】ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インクTEL:0120-488-712
2022年08月18日ティファニーは、新作ジュエリーコレクション「Tiffany Lock(ティファニー ロック)」を8月に全世界で発表いたします。その個性的でモダンなデザインは、人との絆や、その絆が自分をどのように伝えるのかを大胆に表現しています。「ティファニー ロックは、過去の機能的なデザインをエレガントにアレンジしたものです。モダンでクリーンなラインと、画期的な留め金のメカニズムが特徴で、ティファニーのダイヤモンドとゴールドジュエリーの新しい柱となるでしょう。最新のアイコンを発表できることを嬉しく思います。」とティファニーのプロダクト&コミュニケーション部門のエグゼクティブ ヴァイス プレジデントであるアレクサンドル・アルノーは語ります。“ルールはない。すべての人へ”の精神で作られたバングルは、ユニセックスなデザインです。ティファニーのアーカイブから重要なモチーフであるパドロック(南京錠)のアイデアを昇華し、一体感やインクルーシビティの新しいシンボルとして変貌を遂げました。ダイヤモンドをあしらったスタイルやメタル素材だけのスタイルを展開。バングルのクラスプ(留め具)は、パドロックの機能性を想起させる革新的な旋回式デザインを採用しています。1950年代以前、ティファニーは機能的なパドロックを提供してきました。20世紀半ばには、美しさを追求し、キーリングやマネークリップ、ブローチ、ネックレスなどのあらゆるアイテムにそのモチーフを連想させるデザイン要素を取り入れるようになりました。そしてこの20年あまりの間、「リターン トゥ ティファニー」や「ティファニー ハードウェア」などのコレクションで進化を続けてきました。@tiffanyandco
2022年08月15日9月22日・23日に大阪・Zepp Namba(OSAKA)で行われるスピッツ主催のライブイベント『ロックロックこんにちは!Ver.24 〜なにわ24ぎ発見!?〜』の出演アーティストが発表された。今回アナウンスされたのはいずれも初登場となる4組。初日には結成20周年を迎えた“日本一泣けるコミックバンド”四星球と、結成10周年イヤーとして日本武道館や大阪城ホールを含む全国ツアーを成功させたマカロニえんぴつ、2日目にはともに大阪出身となるピアノロックバンドSHE’Sと、3ピースロックバンドのHump Backが出演する。なおスピッツは両日ともに登場する。チケットは、オフィシャル先行を7月31日まで受付中。<ライブ情報>ロックロックこんにちは!Ver.24 〜なにわ24ぎ発見!?〜大阪・Zepp Namba(OSAKA)9月22日(木) 開場17:00 / 開演18:00 / 終演予定21:009月23日(金・祝) 開場16:00 / 開演17:00 / 終演予定20:00『ロックロックこんにちは!Ver.24 〜なにわ24ぎ発見!?〜』ロゴ【出演アーティスト】※五十音順9月22日(木):四星球 / スピッツ / マカロニえんぴつ9月23日(金・祝):SHE’S / スピッツ / Hump Backこんにちは!ハンター:FM802 DJ 加藤真樹子 / FM802 DJ 中島ヒロト【チケット料金】1Fスタンディング:8,800円(税込・ドリンク代別・整理番号付)2F指定席:8,800円(税込・ドリンク代別)※会場が定める収容人数の緩和を受け、1Fスタンディングエリアは通常の80%以下の収容人数になります。(立ち位置指定はございません)お問い合わせ:プラムチャウダーTEL:06-6357-6969(平日12:00〜18:00)イベント特設サイト:関連リンクスピッツ OFFICIAL WEB SITE: mobile(スマートフォン専用):スピッツ 公式YouTubeチャンネル“spitzclips”:スピッツ ユニバーサルミュージックHP:スピッツ 2022年夏のLIVE情報:
2022年07月25日私と夫、息子の3人で、車でおでかけしたときのお話です。夫が息子を初めてチャイルドシートに乗せてくれたのですが、肩ベルトや腰ベルトがゆるゆる……。その後も何度注意しても直らず、私は困っていました。しかしある日、夫が改心せざるを得ない出来事が起こったのです。 車でおでかけ息子が1歳ごろのこと。夫、私、息子の3人で、車で出かけることになりました。普段は私が息子をチャイルドシートに乗せているのですが、その日は私が外出の準備でバタバタしており、夫が息子を抱いて、先に車へ向かいました。 その数分後、私も出かける準備ができたため、夫と息子が乗っている車へ向かうことに。夫はすでに運転席に座っていたため、私は後部座席の、息子の隣へ座りました。 ベルトがゆるゆるそして何気なく息子のほうへ目をやると、なんとチャイルドシートの肩ベルトや腰ベルトがゆるゆるの状態……。幸いまだ出発前だったので、私は「なんでこんなにベルトゆるゆるなの!? ちゃんと締めなきゃ危ないでしょ!」と夫に言いながら、ベルトをしっかり締めました。 すると夫は「すぐそこのスーパーまで行くだけだし、大丈夫でしょ」と、あまり気にしていない様子。夫は普段からあまり細かいことを気にしない性格ではありますが、あまりの危機感のなさに、私は怒りの気持ちでいっぱいになりました。 危機感のない夫私は車が動き出したあとも、「いくら短距離でも事故に遭わないっていう保証はないんだから、これからは絶対ちゃんと締めてよ!」と夫に伝えました。夫も納得してくれたようだったので、私はひとまず安心していました。 しかし、その後も何度か夫が息子をチャイルドシートに乗せる機会があったのですが、毎回ベルトはゆるゆるの状態。もちろん私が必ずベルトの状態をチェックしていましたが、夫に注意しても、「え? ちゃんと締めたよ〜」とあまり深刻に考えていない様子でした。 まさかの出来事しかしある日、いつものように3人で車に乗っていたときのこと。信号待ちをしている私たちの車に、後ろの車が追突してきたのです。追突といっても、相手は徐行でぶつかってきたので、少し車が接触しただけで済みました。 とはいえ、ある程度の衝撃を受けたので、夫は「〇〇(私の名前)がチャイルドシートのベルト締めてくれててよかったー!」と、ベルトの重要さにやっと気づいてくれたのです。 事故があってから夫は改心したようで、チャイルドシートのベルトをきっちり締めるようになりました。とはいえ私は心配なので、今でもこっそりベルトのチェックをしています。人の考え方や価値観は、自身が体験してみないと変わらないんだろうなと実感した出来事でした。 著者:森井さやか小学生と幼稚園児の男児2人を子育て中。育児の経験やアパレル販売員をしていた経験を生かして、子育て体験談やファッション記事を執筆している。イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター こちょれーと
2022年07月22日