「ティルダ・スウィントン」について知りたいことや今話題の「ティルダ・スウィントン」についての記事をチェック! (1/5)
ペドロ・アルモドバル監督の初の長編英語作品『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』より、監督のコメントが解禁された。病に侵され安楽死を望む女性と彼女に寄り添う親友の最期の数日間を描く本作。主演はティルダ・スウィントンとジュリアン・ムーアの2人のオスカー女優が務め、繊細で美しい友情を体現している。ティルダ・スウィントンとペドロ・アルモドバル監督は、ショートフィルム『ヒューマン・ボイス』に続き、本作が2回目のタッグ。「私は本当にティルダが大好き!」と口にするペドロ・アルモドバルは、再びティルダ・スウィントンと仕事をすることについて、「前作で一緒に仕事をしたときに、我々の相性がいいことは瞬時に分かりました。私たちはすぐにお互いを理解できるのです。ティルダの起源が地理的にスペインに近い場所にあるからかもしれません。彼女と一緒にまた何かを作りたいと思ったことが本作のオファーのきっかけでした」と語っている。またティルダ・スウィントンの演技力にも絶大な信頼をおいており、「私の映画では、登場人物たちがよく喋る。舞台作品と同じくらいに言葉は必要不可欠なのです。物語を構成する要素はどれも重要で、私はそのすべてに関わっていますが、真に物語を伝えるのは俳優たちです。本作ではティルダが熟練技で完璧に語る長いセリフと、それに耳を傾けるジュリアン・ムーアのまなざしによってバランスが保たれています。ティルダは何ページにもわたり書かれた長い独白を、大げさでも単調でもない見事な言い回しで披露し、死の苦悶を伝えました。彼女の巧みな演技が全編に渡り光っています」と自身の作品の中枢を担う役を見事に勤め上げたティルダを絶賛している。ペドロ・アルモドバル監督とティルダ・スウィントンまた、ティルダ・スウィントンは第82回ゴールデングローブ賞でドラマ部門の主演女優賞にノミネートされている。ペドロ・アルモドバルが初の英語長編作の主演として満を持して迎えたティルダ・スウィントン。意外にもゴールデングローブ賞はこれまで3度ノミネートを果たしているものの無冠に終わっている。本作で初のゴールデングローブ賞受賞を果たすか、授賞式の結果にも注目が集まる。『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』は2025年1月31日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ザ・ルーム・ネクスト・ドア 2025年1月31日より全国にて公開©2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved. ©El Deseo. Photo by Iglesias Más.
2024年12月11日ペドロ・アルモドバル監督最新作『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』より場面写真が解禁された。病に侵され安楽死を望む女性マーサ(ティルダ・スウィントン)と、彼女に寄り添う親友イングリッド(ジュリアン・ムーア)の最期の数日間を描く本作は、ペドロ・アルモドバル監督とって初の全編英語作品。2人のオスカー女優が繊細で美しい友情を体現し、第81回ヴェネチア国際映画祭で最高賞の金獅子賞を受賞した。この度解禁されたのは、ティルダ・スウィントンとジュリアン・ムーアがそれぞれ演じる、マーサとその親友イングリッドを捉えた場面写真。ペドロ・アルモドバル監督の特徴である色彩豊かな映像美が本作でも存分に発揮されており、ニューヨークを舞台に、都会的な暮らしを営む2人の女性の人生を描くうえで、カラフルなプロダクションデザインが大きな役割を果たしていることがうかがえる。本作のプロダクションデザインを務めたのは、これまでにマーティン・マクドナー監督の『スリー・ビルボード』や、ルカ・グァダニーノ監督の『サスペリア』など著名監督の作品を多く手掛けたインバル・ワインバーグ。衣装は、『オール・アバウト・マイ・マザー』『ボルベール 帰郷』の2作品でアルモドバル作品に携わったビナ・ダイヘレルが担当している。色彩の魔術師と称されるアルモドバル監督の新たな挑戦に、多くの映画ファンが期待を寄せている。『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』は2025年1月31日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ザ・ルーム・ネクスト・ドア 2025年1月31日より全国にて公開©2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved. ©El Deseo. Photo by Iglesias Más.
2024年11月27日ティルダ・スウィントンが、『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』で共演したジュリアン・ムーアと共に、「ELLE」誌のインタビューページに出演。今作での俳優業引退をほのめかした。現在64歳のティルダ・スウィントンは、1986年に『カラヴァッジオ』で映画デビューし、40年近い俳優人生を送ってきた。『フィクサー』でアカデミー助演女優賞を受賞。『ナルニア国物語』シリーズや『ドクター・ストレンジ』など多数の作品に出演した。個性派監督のウェス・アンダーソンにも重用され、『ムーンライズ・キングダム』『グランド・ブダペスト・ホテル』など複数の作品で活躍している。そんなティルダ・スウィントンは、「私はいつも映画に出演するたびに、それが私の最後の作品になると思ってやってきました」と語る。「いつも『退くのにいい作品ができた。うまくいっているうちに辞めよう』と思っていて、今日もそう感じるんです。『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』が、私が出演する最後の映画かなと。まぁ、他に何かが起こるか、様子見というところですね」と引退についての考えを明かした。映画ファンは「ジョークだと言って」「明日には撤回してくれることを願う」とショックを受けた様子のコメントをXに寄せている。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ザ・ルーム・ネクスト・ドア 2025年1月31日より全国にて公開©2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved. ©El Deseo. Photo by Iglesias Más.
2024年11月15日ペドロ・アルモドバルが監督を務めた映画『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』が、2025年1月31日(金)より全国公開される。主演はティルダ・スウィントン、ジュリアン・ムーアが共演。ペドロ・アルモドバルが描く、人生の終わりと生きる喜び映画『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』は、ペドロ・アルモドバルによる初の長編英語作品。アカデミー賞外国語映画賞を受賞した『オール・アバウト・マイ・マザー』や、アカデミー賞脚本賞を受賞した『トーク・トゥ・ハー』など、色鮮やかな映像とユーモアあふれる世界観で数々の名作を世に送り出してきたペドロ・アルモドバルが、『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』では、人生の終わりと生きる喜びを題材に選んだ。映画『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』で描かれるのは、重い病をわずらい安楽死を望む女性と、彼女に寄り添う親友の最期の数日間。人生最期のかけがえのない時間、そして命の輝きを、ペドロ・アルモドバルならではのカラフルな世界観で映し出す。また、物語の舞台はニューヨーク。アルモドバル流に捉えられた賑やかなニューヨークの街並みも見所の1つとなっている。なお、『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』は第81回ベネチア国際映画祭で最高賞の金獅子賞を受賞している。ティルダ・スウィントン&ジュリアン・ムーアが親友役に主演を務めるのは、『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』をはじめとするウェス・アンダーソン監督作品や、『MEMORIA メモリア』、『フィクサー』といった作品でおなじみのティルダ・スウィントン。また、親友役として、『アリスのままで』のジュリアン・ムーアが共演者に名を連ねる。2人が体現する、繊細で美しい友情に注目だ。主人公マーサ…ティルダ・スウィントン戦場ジャーナリストとして長い間活躍し、情熱的な性格で自分に正直な主人公。重病にかかっており、自らの意志で治療を拒否し、安楽死を望んでいる。自らの死を覚悟しつつ人の気配を感じながら最期を迎えたいと願っており、かつての親友イングリッドに自分の最期の時、隣の部屋にいてほしいと頼み「ドアを開けて寝るけれど、もしドアが閉まっていたら私はもうこの世にいない」と告げる。イングリッド…ジュリアン・ムーア小説家として成功したマーサの親友。物静かで思いやりのある性格。マーサから頼まれ、悩みながらも彼女の最期に寄り添うことを決め、毎朝隣の部屋のドアを見つめる。物語のキーパーソン…ジョン・タトゥーロマーサとイングリッドの過去に関わるキーパーソン。映画『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』あらすじ重い病に侵されたマーサは、かつての親友イングリッドと再会し、会っていない時間を埋めるように病室で語らう日々を過ごしていた。安楽死を望むマーサは、最期の“その日”が来る時に隣の部屋にいてほしいとイングリッドに頼む。彼女の最期に寄り添うことを決めたイングリッドは、マーサが借りた森の中の小さな家で暮らし始める。そして、マーサは「ドアを開けて寝るけれど もしドアが閉まっていたら私はもうこの世にはいないー」と言い、最期の時を迎える彼女との短い数日間が始まるのだった。【詳細】映画『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』公開日:2025年1月31日(金)監督・脚本:ペドロ・アルモドバル原作:シーグリッド・ヌーネス「What Are You Going Through」出演:ティルダ・スウィントン、ジュリアン・ムーア、ジョン・タートゥーロ、アレッサンドロ・ニボラ原題:The Room Next Door
2024年11月03日ペドロ・アルモドバル監督初の長編英語作品『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』(原題:The Room Next Door)の日本公開が決定した。重い病に侵されたマーサ(ティルダ・スウィントン)は、かつての親友イングリッド(ジュリアン・ムーア)と再会し、会っていない時間を埋めるように病室で語らう日々を過ごしていた。治療を拒み自らの意志で安楽死を望むマーサは、人の気配を感じながら最期を迎えたいと願い、その日が来るときに隣の部屋にいてほしいとイングリッドに頼む。悩んだ末に彼女の最期に寄り添うことを決めたイングリッドは、マーサが借りた森の中の小さな家で暮らし始める。そして、マーサは「ドアを開けて寝るけれどもしドアが閉まっていたら私はもうこの世にはいないー」と言い、最期の時を迎える彼女との短い数日間が始まる――。「第81回ヴェネチア国際映画祭」金獅子賞を受賞した本作は、病に侵され安楽死を望む女性と、彼女に寄り添う親友のかけがえのない数日間を通して、人生の終わりと生きる喜びを描く最高傑作。色鮮やかな映像とユーモアにあふれた作品で観客を魅了してきたペドロ・アルモドバル監督は、アカデミー賞外国語映画賞に輝いた『オール・アバウト・マイ・マザー』、アカデミー賞脚本賞を受賞した『トーク・トゥ・ハー』をはじめ、映画界に偉大な足跡を残し続ける名匠だ。ティルダ・スウィントン&ペドロ・アルモドバル&ジュリアン・ムーア Photo by Vittorio Zunino Celotto/Getty Imagesヴェネチア国際映画祭でプレミア上映されると、およそ20分間拍手喝采を浴び史上最高の称賛を受け、見事最高賞である金獅子賞の栄冠に輝いた本作。「魂を激しく揺さぶられる」(TIME)、「心の奥に深く刻まれる」(Vanity Fair)、「命の輝きを描く物語」(Deadline)と絶賛され、世界中から熱い注目を集め、本年度映画賞レースをにぎわす作品として期待されている。主演は、『フィクサー』でアカデミー助演女優賞に輝いたティルダ・スウィントン。共演には、『アリスのままで』でのアカデミー主演女優賞に加え、世界三大映画祭全てで女優賞を受賞したジュリアン・ムーア。2人が親友同士を演じ、繊細で美しい友情を体現する。『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』は2025年1月31日(金)より公開。(シネマカフェ編集部)
2024年10月31日BFI(英国映画協会)が開催した資金調達のガラ「LUMINOUS」で、第3回BFI&CHANELフィルムメーカー賞が発表された。同賞は英国の新進監督に贈られる賞。今回はルナ・カームーン、ピニー・グリルス、ナカッシュ・カリッドが選ばれ、審査員の一人を務めたティルダ・スウィントンよりそれぞれ2万ポンド(約390万円)の賞金が贈られた。3人の監督は、下記の作品を評価され受賞した。ルナ・カームーン監督作『Hoard』主人公は、ため込み症の母を持つティーンエイジャーのマリア。現在(舞台は90年代)彼女は里親の家に住んでいるが、そこで出会ったマイケルに触発されたことで幼少期の記憶をたどり、抑圧されていた情熱を取り戻していくという物語。マイケル役を「ストレンジャー・シングス」のジョセフ・クインが演じている。ピニー・グリルス監督作『Grand Theft Hamlet』2021年の新型コロナウイルス感染症のパンデミックに伴うロックダウン中に、2人の舞台俳優がオンラインゲーム「グランド・セフト・オート」の中でシェイクスピアの「ハムレット」を再現する様子を収めたドキュメンタリー。ナカッシュ・カリッド監督作『In Camera』悪夢のようなオーディションを繰り返し受けている俳優エイデンの物語。不合格の通知を受け続けたエイダンは、ついに自身に新たな役割を探すことを決意する。(賀来比呂美)
2024年10月03日コリン・ファレルとティルダ・スウィントンが『The Ballard of A Small Player』に出演することになった。監督は『西部戦線異状なし』のエドワード・ベルガー。借金を抱え込んだギャンブラーが、マカウでひっそり暮らすうちに特別な人に出会うという物語。Netflixが製作、全世界配信する。撮影はこの夏、アジアでスタートの予定。ファレルの次回作は、今年配信開始予定のドラマシリーズ『The Penguin』。スウィントンの最近作は、デビッド・フィンチャー監督、マイケル・ファスベンダー主演の『ザ・キラー』。文=猿渡由紀
2024年05月01日ペドロ・アルモドバル監督の初の長編英語作品『The Room Next Door(原題)』に、ジュリアン・ムーアが出演することが分かった。昨年、本作に出演することが発表されたティルダ・スウィントンに加わるという。『オール・アバウト・マイ・マザー』『トーク・トゥ・ハー』といった代表作を手掛けてきたアルモドバル監督。これらは全て監督の母国語のスペイン語作品であるが、2020年に『ヒューマン・ボイス』、2023年に『ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ』で初めて英語作品に取り組んだ。どちらも短編で、前者にはティルダが主演した。数年前に、アルモドバル監督の長編英語作品デビューと報じられたケイト・ブランシェット主演の『A Manual for Cleaning Women』という作品があったが、監督は2022年に離脱している。ジュリアンはアルモドバル監督、ティルダと3人で打ち合わせをしている写真をインスタグラムに投稿し、「この2人一緒にいられるなんて夢みたい!とてもラッキーだと感じています。『The Room Next Door』の仕事が始まりました。巨匠アルモドバル監督とすばらしいティルダ・スウィントンと共に」と報告。ファンから「私の夢が叶った」「ドリーム・トリオ!」「楽しみにしています」と歓喜の声が上がっている。(賀来比呂美)
2024年01月29日映画配信サービス<JAIHO>から12月の配信作品が発表。12月1日(金)より日本初独占配信される、女性監督に焦点をあてたドキュメンタリー「ウーマン・メイク・フィルム映画史を巡る新たなロードムービーエピソード1」からティルダ・スウィントンがナレーションを担当する本予告映像が解禁された。ドキュメンタリー・シリーズ「ウーマン・メイク・フィルム映画史を巡る新たなロードムービーエピソード1」(2018)は、14エピソード、約840分におよぶ。制作に5年を費やし、130年にわたる映画史を世界の女性監督の視点で見直しながら、約1,000本の映画でつづられる。ナレーションを担当するのは、ティルダ・スウィントン、ジェーン・フォンダ、アッジョア・アンドー、シャルミラ・タゴール、ケリー・フォックス、タンディ・ニュートン、デブラ・ウィンガーら屈指の名女優たち。『ピアノ・レッスン』で知られるジェーン・カンピオンの初期作『スウィーティー』、ソフィア・コッポラの『ヴァージン・スーサイズ』、アンジェリーナ・ジョリーの『白い帽子の女』など、“女性監督の作品を通して女性の視点による映画の学校”を描き出している。監督は2010年から2021年にかけて公開された傑作映画111本にフューチャー、大量の作品群を独自の切り口で次々と紐とく異色のドキュメンタリー映画『ストーリー・オブ・フィルム111の映画旅行』(2022)の監督、マーク・カズンズ。この映画の基にもなったTVシリーズ「ストーリー・オブ・フィルム」(60分×14エピソード)も、現在5エピソードずつ毎月JAIHOで常時独占配信中だ。解禁となった予告は、「世界一小さな映画祭」を共催するなど、カズンズ監督にとって盟友でもあるティルダ・スウィントンのナレーションから始まる。130年の映画史の中で「映画監督の大半は男性です」「いわゆる名作映画の監督もほとんどが男性」と、当たり前のように世間が受け入れている現実に対して疑問を投げかけるスウィントンの聡明な声と、次々と映し出される素晴らしい映画を作り続けてきた女性監督たちの姿とともに、“忘れられてきた”彼女たちの功績を讃えるような映像となっている。「ウーマン・メイク・フィルム 映画史を巡る新たなロードムービー」は12月1日(金)よりJAIHOにて配信開始。<小津安二郎生誕120年>企画ほか、日本初配信の注目作このほか、12月12日(火)からは2023年の第36回東京国際映画祭の目玉企画として上映、好評を博した今年生誕120年を迎える小津安二郎監督『東京物語4Kデジタル修復版』(1951)の配信も決定。なお、本作を皮切りに「小津安二郎生誕120年」と題した小津作品13本がJAIHO独占初配信決定。まず第一弾として12月は『麥秋4Kデジタル修復版』(12月18日)、『非常線の女4Kデジタル修復版』(12月26日)、小津作品唯一の記録映画であり、六代目・尾上菊五郎の舞を撮影、第36回東京国際映画祭でワールドプレミア上映が行われ話題となった『菊五郎の鏡獅子4Kデジタル修復版(12月29日)が控えている。『東京物語 4K デジタル修復版』日本初独占配信★配信開始:12月12日(火)0時4Kスキャニングによるデジタル修復を実施した放送用HDマスター(2012年NHK BSで初放送)を、さらにブラッシュアップした、2013年ベルリン国際映画祭BerlinaleClassics部門で上映された最新のニューデジタルリマスターを使用。スキャニングした1コマ1コマを丁寧に傷消しや色調整を行い、映画館の大画面で上映するデジタルデータから本マスターを作成。本マスター制作にあたり撮影チーフ助手を務めた川又昴氏が監修し、小津監督の狙いを忠実に、1カット1カット丁寧に画調を再現。サウンドも同様に、当時の狙いを忠実に監督助手を3本務めた田中康義氏監修のもと、松竹の修復を全て手掛けている清水和法氏が修復を担当した。『ソルフェリーノの戦い』日本初独占配信★配信開始:12月15日(金)0時2023年の第76回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した『Anatomy of a fall』(原題)のジュスティーヌ・トリエ監督の2013年の長編デビュー作品であり、2014年のセザール賞最優秀長編映画賞にもノミネート、ソルフェリーの通りで繰り広げられるヒューマンドラマを描きだした『ソルフェリーノの戦い』(2013)もラインアップ。2012年に行われた実際のフランス大統領選挙の様子や、当時の候補者だったニコラ・サルコジへ抗議する個人間で起こる争いと、政治的な争いの高揚感が交差する様子が映し出され、まさにに当時のリアルなフランスを感じ取ることができる1本。オランドがサルコジを破りフランス新大統領となった国政選挙の日を舞台に、オランドの所属する社会党本部があるソルフェリーノ通りでゲリラ撮影が行われた。主演は『若い女』『シンプルな情熱』レティシア・ドッシュ、『ラヴ・アフェアズ』(JAIHO で常時配信中)や『女っ気なし』『やさしい人』などのヴァンサン・マケーニュ。2013年カンヌ国際映画祭のACID部門でプレミア上映され、2013年「カイエ・デュ・シネマ」第10位に選出されるなど高い評価を得た。『ザ・スチューデント』日本初独占配信★配信開始:12月22日(金)0時『LETO-レト-』のキリル・セレブレンニコフ監督による『ザ・スチューデント』(2016)は、突然宗教にのめり込んでしまった青年と、周囲との対立を描く。演劇界の巨匠としても知られるセレブレンニコフが、マリウス・フォン・マイエンブルクの戯曲「Martyr(殉教者)」に基づき、宗教的原理主義に傾倒する青年と彼を取り巻く母親や教師、クラスメートたちをスリリングかつコミカルに描いて世界的に評価された。主演のピョートル・スクヴォルツォフは今作で多くの俳優賞に輝き、共演は『ラフマニノフある愛の調べ』のヴィクトリア・トルストガノヴァ、『コンパートメントNo.6』のユリア・アウグ、『LETO -レト-』のアレクサンドル・ゴルチーリン。2016年のカンヌ国際映画祭「ある視点」部門で上映され、フランソワ・シャレ賞を受賞、キノタヴル映画祭監督賞、ヨーロッパ映画賞最優秀作曲家賞など多くの映画賞を受賞した。さらに、タイのGDH作品『女神の継承』の監督バンジョン・ピサンタナクーンによるラブストーリー『一日だけの恋人』が12月6日(水)から、ベトナムのアビ・チャッポンを思わせる『TASTEテイスト』が12月11日(月)から配信される。(シネマカフェ編集部)
2023年11月30日『マッドマックス 怒りのデス・ロード』ジョージ・ミラー監督最新作『アラビアンナイト 三千年の願い』より、豪華絢爛な世界観の裏側が垣間見える、特別映像が解禁された。本作は、A・S・バイアットの短編集「The Djinn in the Nightingale's Eye」を原作に、ジョージ・ミラー監督の壮麗なイマジネーションの世界が繰り広げられる、<願い>を巡る寓話。この度解禁されたのは、ミラー監督や主演のイドリス・エルバとティルダ・スウィントンをはじめ、『ベイブ』(95)や『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』(05)で知られる美術監督のロジャー・フォード、『アクアマン』(18)や『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(21)等を手掛ける衣装デザイン担当のキム・バレットらが、本作の豪華セットや華やかな衣装の魅力を語る特別映像。「物語ごとに独特な世界観を創り出した」とふり返るのは、『ベイブ』シリーズでミラー監督とタッグを組んだ経歴を持つロジャー・フォード。16世紀のオスマン帝国を描いたシーンに登場する宮殿の大広間には色鮮やかな装飾を施し、ハーレムの浴場では細部にまで拘った石造りのアーチを設計したことも語っている。時代の移り変わりについては、照明と色彩に独自の特徴を持たせることで変化を表現したようだ。お気に入りはシバの女王の衣装と話すキム・バレットは、衣装選びのポイントについて「魅惑的な物語にするため、衣装にもストーリー性を持たせた」とコメント。旧約聖書の物語から始まり、オスマン帝国など、魔人の3000年にも及ぶ圧倒的な世界観を演出するにあたり、衣装が重要な役割を担っていることを明かした。「私たちのこだわり抜いた映像を、ぜひ映画館で楽しんでほしい」というジョージ・ミラー監督からのメッセージで締め括られ、壮大なスケールと没入感が存分に味わえる映像となっている。『アラビアンナイト 三千年の願い』は2月23日(木・祝)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アラビアンナイト 三千年の願い 2023年2月23日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 KENNEDY MILLER MITCHELL TTYOL PTY LTD.
2023年02月11日『マッドマックス 怒りのデス・ロード』ジョージ・ミラー監督の8年ぶりの最新作『アラビアンナイト 三千年の願い』が、2月23日(木・祝)より公開。この度、アリシア役を演じたティルダ・スウィントンのインタビュー映像が解禁された。物語の舞台を、灼熱の荒野からイスタンブールのホテルの一室へと一転させたミラー監督は、前作とはまったく異なる題材に挑戦。「アラジンと魔法のランプ」で有名なイスラムの説話集「アラビアンナイト」をモチーフに、圧倒的な造形美と絢爛たる色彩美に溢れた壮大な「おとぎ話」の世界を作り上げた。まずティルダは「1番はジョージ・ミラーが監督を務めること」と、出演の決め手についてふり返る。続けて、「本作はこれまでの作品とはまったく違う。でも空想というものへの意気込みについては、どこか同じ雰囲気も感じる。初めて台本を読んだ時、まさにジョージ・ミラーの映画だと感じた」と、『ベイブ』『ハッピーフィート』から『マッドマックス』シリーズといった様々なテイストの作品を手掛けてきた監督が創り上げる“空想の世界”への一貫性を感じとった様子。そんなミラー監督との仕事について聞かれると、「厳格で熟練度が高いのにとても新鮮で自由に感じた。厳しいルールはないけれど、しっかりとした枠組みがある」と回答。色褪せるほどに使いこまれた絵コンテや撮影リストを使用していく様は、友人でもあるポン・ジュノ監督と「似ている」とも語る。作品のテーマについては、「本作が突き進む道筋には、人類や社会の進化といった要素が含まれている」と話し、その中に女性が置かれている境遇や、女性の充足感や願望も描かれていることを明かした。ティルダといえば、アカデミー賞を手にした『フィクサー』(07)、『コンスタンティン』(14)、『ドクター・ストレンジ』(16)、『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』(20)、『ヒューマン・ボイス』(20)など数多くの話題作で個性的な役柄を見事に演じ分け、ひときわ異彩を放ってきた。今回は、幼いころから孤独を愛し、空想の世界に生きてきた物語論の専門家・アリシア役を演じている。今回の役どころについて、「アリシアは現状を受け入れることに必死。物語が好きで物語で感情を見出している。魔人に出会い、願い事を聞かれた時も『願いなんてない』と答える。それを誇らしく思った」と、キャラクターの魅力を絶賛している。『アラビアンナイト 三千年の願い』は2月23日(木・祝)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アラビアンナイト 三千年の願い 2023年2月23日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 KENNEDY MILLER MITCHELL TTYOL PTY LTD.
2023年02月04日映画『アラビアンナイト 三千年の願い』が、2023年2月23日(木・祝)に公開される。監督はジョージ・ミラー。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のジョージ・ミラー新作映画映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』で世界中でヒットを飛ばしたジョージ・ミラーが監督・脚本を務める新作映画『アラビアンナイト 三千年の願い』が公開へ。映画『アラビアンナイト 三千年の願い』は、3000年もの間、幽閉されていた孤独な魔人と、見果てぬ夢を追い求める女性学者が織りなす、時空を超えた魂の旅の物語。イスラムの説話集「アラビアンナイト」をモチーフに、壮大できらびやかなおとぎ話の世界を構築している。孤独な魔人と学者の時空を超えた魂の旅学者のアリシアは“ナラトロジー”=物語論の専門家。孤独を愛し、空想の世界に生きていた。講演先のイスタンブールで美しいガラスの小瓶をお土産に買ったが、ホテルの部屋でそのフタを開けた途端、中から突然巨大な魔人〈ジン〉が現れる。魔人はアリシアに、瓶から出してくれたお礼に「3つの願い」を叶えようと申し出る。そうすれば魔人も呪いが解け、自由の身になれるのだ。だが「願い事の物語にハッピーエンドは無い」と知っていたアリシアは魔人の申し出を後回しに、3000年の時空を超え、魔人が目にしてきた奇想天外な出来事の数々を追体験。不思議の街イスタンブールで出会った2人が紡ぐ、夢のような世界の中での“愛の神秘”に注目だ。イドリス・エルバが魔人、ティルダ・スウィントンが学者に魔人〈ジン〉役を演じるのは、『パシフィック・リム』『ビースト』『モリーズ・ゲーム』のイドリス・エルバ。学者アリシア役は『少年は残酷な弓を射る』『ヒューマン・ボイス』『サスペリア』のティルダ・スウィントンが演じる。時にユーモラス、時にシリアスな演技で火花を散らす2人のケミストリーが見所となっている。■魔人〈ジン〉…イドリス・エルバ女性とのおしゃべりが大好きな優しい魔人。ガラスの小瓶から出してくれたお礼に、アリシアに「3つの願い」を叶えると申し出る。■アリシア…ティルダ・スウィントン幼い頃から孤独を愛し、空想の世界に生きてきた物語論“ナラトロジー”の専門家。理性の塊のような学者。トルコ・イスタンブールで魔人〈ジン〉と出会う。尚、アリシアを演じるティルダ・スウィントンの『アラビアンナイト 三千年の願い』出演の決め手について、「1番はジョージ・ミラーが監督を務めること」と自らコメント。ジョージ・ミラーとの撮影現場を振り返り、「厳格で熟練度が高いのにとても新鮮で自由に感じた。厳しいルールはないけれど、しっかりとした枠組みがある」とも話している。ジョージ・ミラーの劇場長篇10作目映画『アラビアンナイト 三千年の願い』は、ジョージ・ミラーが監督を務める劇場長篇10作目となる作品。A・S・バイアットの短編集『The Djinn in the Nightingale’s Eye』を原作に、ジョージ・ミラー自身が90年代後半から模索してきた“願い”を巡る寓話を描き出している。共同製作ダグ・ミッチェル、撮影監督ジョン・シール、編集マーガレット・シクセル、音楽トム・ホルケンボルフといった精鋭スタッフが、前作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に続いて再結集。絢爛かつ荘厳な世界観を描き出す。映画『アラビアンナイト 三千年の願い』あらすじ古今東西の物語や神話を研究するナラトロジー=物語論の専門家アリシアは、講演のためトルコのイスタンブールを訪れた。バザールで美しいガラス瓶を買い、ホテルの部屋に戻ると、中から突然巨大な魔人〈ジン〉が現れた。そして瓶から出してくれたお礼に「3つの願い」を叶えようと申し出る。そうすれば呪いが解けて自分も自由の身になれるのだ。だが物語の専門家アリシアは、その誘いに疑念を抱く。願い事の物語はどれも危険でハッピーエンドがないことを知っていたのだ。魔人は彼女の考えを変えさせようと、紀元前からの3000年に及ぶ自身の物語を語り始める。そしてアリシアは、魔人も、さらに自らをも驚かせることになる、ある願い事をするのだった……。【詳細】映画『アラビアンナイト 三千年の願い』公開日:2023年2月23日(木・祝) TOHOシネマズ 日比谷ほか 全国ロードショー監督・脚本:ジョージ・ミラー共同脚本:オーガスタ・ゴア原作:A・S・バイアット『The Djinn in the Nightingale’s Eye』製作:ダグ・ミッチェル、ジョージ・ミラー出演:イドリス・エルバ、ティルダ・スウィントン原題:Three Thousand Years of Longing配給:キノフィルムズ2022年|豪・米合作|英語・トルコ語|カラー|スコープサイズ|5.1ch|108分|字幕翻訳:松浦美奈|PG12
2022年12月26日『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のジョージ・ミラー監督最新作『Three Thousand Years of Longing(原題)』が、邦題『アラビアンナイト 三千年の願い』として、2023年2月23日(木・祝)より公開されることが決定。ポスタービジュアルと場面写真が解禁された。アリシアはナラトロジー=物語論の専門家。孤独を愛し、空想の世界に生きていた。講演先のイスタンブールで美しいガラスの小瓶をお土産に買ったが、ホテルの部屋でそのフタを開けた途端、中から突然巨大な魔人〈ジン〉が現れた。魔人はアリシアに、瓶から出してくれたお礼に「3つの願い」を叶えようと申し出る。そうすれば魔人も呪いが解け、自由の身になれるのだ。だが物語の専門家アリシアは、その誘いに疑念を抱く。願い事の物語はどれも危険でハッピーエンドがないことを知っていたのだ。魔人は彼女の考えを変えさせようと、紀元前からの3000年に及ぶ自身の物語を語り始める。時空を超え、魔人が目にしてきた奇想天外な出来事の数々を追体験していくアリシア。そして、魔人も、さらに自らをも驚かせることになる、ある願い事をするのだった…。ジョージ・ミラー監督の記念すべき劇場長編映画10作目となる本作は、A・S・バイアットの短編集「The Djinn in the Nightingale's Eye」を原作に、ミラー監督自身が90年代後半から映画化を模索してきた<願い>を巡る寓話。前作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に引き続き、共同製作ダグ・ミッチェル、撮影監督ジョン・シール、編集マーガレット・シクセル、音楽トム・ホルケンボルフといった精鋭スタッフが再結集。3000年に及ぶ壮大で煌びやかなおとぎ話の世界を構築している。女性とのおしゃべりが大好きな優しい魔人〈ジン〉役には『パシフィック・リム』『ビースト』のイドリス・エルバ。理性の塊のような学者アリシア役には『少年は残酷な弓を射る』『サスぺリア』のティルダ・スウィントン。時にユーモラス、時にシリアスな演技で火花を散らす名優2人のケミストリーが、本作の大きな見どころだ。今回解禁となったポスターには、魔人とアリシアを中心に、紀元前から3000年に渡り魔人が関わってきた歴史上の人物や事象が点描されている。「3つの願いを叶えてあげよう」というキャッチコピーとともに、アラベスク模様の額縁があしらわれ、荘厳な世界観が垣間見えるビジュアルとなっている。「願い事の物語にハッピーエンドは無い」ことを知るアリシアが思い至った願いとは一体何なのか。そして3つの願いを魔人に託し、彼女はどのような未来を辿るのか…?孤独なアリシアと魔人の魂の旅路の行方が気になるビジュアルとなっている。『アラビアンナイト 三千年の願い』は2023年2月23日(木・祝)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アラビアンナイト 三千年の願い 2023年2月23日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 KENNEDY MILLER MITCHELL TTYOL PTY LTD.
2022年12月23日ティルダ・スウィントン主演、ペドロ・アルモドバル監督最新作『ヒューマン・ボイス』より新場面写真が解禁された。ジャン・コクトーの名作戯曲「人間の声」をアルモドバル監督が自由に翻案し、監督初の英語劇に挑戦した本作。ティルダ・スウィントンの一人芝居で魅せる30分間の短編作品だ。本作では、監督がこだわりぬいたインテリアとファッションが随所にちりばめられており、ハイセンスな装飾を見ることができる。ファッションにおいては30分の中で6回以上の衣装の変更が行われ、デムナがデザインした「バレンシアガ(BALENCIAGA)」のものが大半を占めている。冒頭のクレジット前の部分、オペラのプロローグを思わせる演出になっているが、監督のお気に入りのトマトレッドの色合いが含まれるドーム型ドレスを着用したティルダが登場する。着用しているのは、「バレンシアガ」のクリノリンドレス(2020春コレクション)。このドレスの着用理由についてティルダは「衣装デザイナーであるソニア・グランデは、私たちの前に、選択できる珍味の並外れた饗宴を広げました。しかし、フィルムに必要なパーツ、色は非常に迅速かつ簡単に明らかになり、それらはペドロの世界でその瞬間を求めていました。監督の世界観は、今ではそれ自体の特定の風景として非常に認識されているため、その詳細は、あたかも磁石によってその確立された空間の言語に引き寄せられるかのように選択されます。彼との撮影の経験を通して、私はその磁石の魅力を見つけました。同時にそれは予想外で新鮮に感じられました」と明かした。そのほか、ハードウェア店で着用された男性的な単色のターコイズ色のスーツ(「バレンシアガ」 2020リゾートコレクション)・劇的な最終シーンの直前に選ぶ、金のラメパンツと黒い革のジャケット(「ドリス・ヴァン・ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」)など、監督独自の色彩感覚で構成された豪華なスタイリングによって、幻想的な世界を作り出した。この背後にある考え方について、本作で衣装を担当したソニア・グランデは「監督は退屈でありふれた服が嫌いです。彼は大変グラフィックでセンスが良いです。キャラクターがファッションで非常に間違った生活を送っている場合でさえも、異常にこだわります」と明かす。本作の主人公のように悲嘆に暮れ、落ち込んでいる女性が服を着替えないことは、実生活の多くの人々が絶望と同一視するものを模倣することになるので、衣装の変更頻度は「キャラクターの考え方と行動の根本的な変化、自尊心の回復、より力強いパンクな女性」を象徴することを意図しているのだ。また、色とインテリアのデザインも監督にとって非常に重要なもので、「監督にとって、色使いは常にもう1つの物語の登場人物であり、本作において必要不可欠でした」と美術監督のアンチョン・ゴメスは話す。今回、映画撮影用のサウンドステージの中に組み立てられている一室が舞台になっているが、この風変わりなセットに命を吹き込むために、思考を凝らしたという。「オープンに構築された空間のおかげで、物語全体を通してキャラクターを追うことができました。コクトーの演劇により忠実になるように、サウンドステージで映画を上映することは監督のこだわりでした」と回顧。この独自の世界観を実現するために、明るいモダンな家具から原色の家具まで、世界中からよりすぐりのコレクションを取り寄せたのだ。「ロサンゼルス、パリ、イタリア、マドリッドから集めました。また、いつものように、監督のプライベートコレクションの作品も多数使用しました。数々のインテリアたちは、主人公が直接関与していなくても、彼女はその一部であり、キャラクターとリンクしています」とコメント。絵画に関しては、寝室にあるアルテミジア・ジェンティレスキの「眠れるヴィーナス(ヴィーナスとキューピッド)」以外は、ほぼ全て監督自身の作品や私物で、その中の一点をティルダにプレゼントしたそう。「背面にメッセージを書いて贈ってくれました。驚くほどの寛大なプレゼントで、現在は私の自宅で誇らしげに飾っています。見るたびに純粋な喜びの衝撃を与えてくれます」と話した。テーブル上には、是枝裕和監督作品『万引き家族』をはじめ、『キル・ビル』『ファントム・スレッド』『ティファニーで朝食を』『風と共に散る』等、たくさんのDVDや書籍が置かれており、映画ファンには溜まらないアイテムも使用されている。ハイセンスなインテリアで彩られたセットは、アルモドバルの世界観を存分に引き出し、映画において欠かせない重要な要素であることが窺える。『ヒューマン・ボイス』は11月3日(木・祝)よりヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamura ル・シネマ、新宿シネマカリテほかにて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ヒューマン・ボイス 2022年11月3日よりヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ、新宿シネマカリテほか全国にて公開© El Deseo D.A.
2022年10月23日短編映画『ヒューマン・ボイス』が、2022年11月3日(木・祝)に公開される。主演はティルダ・スウィントン。ジャン・コクトーの戯曲「人間の声」をペドロ・アルモドバルが翻案『ヒューマン・ボイス』は、ペドロ・アルモドバルが監督を務める短編映画。フランスの芸術家ジャン・コクトーの名作戯曲「人間の声」をペドロ・アルモドバルが翻案し、初めて全編英語劇に挑戦している。コクトーの戯曲に古くからなじみがあったというペドロ・アルモドバルは、これまでも幾度かコクトーからインスピレーションを得てきた。今回は、原作をできるだけ「忠実」に脚色しようと試みたものの性分に合わず、「自由に翻案」と説明を加えて映画化したという。“狂気の愛”を露わにする女性の会話劇『ヒューマン・ボイス』では、元恋人に別れを告げられたばかりの女性を主人公に、電話での会話劇のみでストーリーを展開。女性は最初こそ未練があることを悟られないようにしていたものの、次第に元恋人への感情を露わにしていく……。ペドロ・アルモドバルは主人公の女性を、「スーツケースを取りに来るというだけの電話をするのに何日もかけるような男を、狂気に至るまで愛してはいるが、媚びるほど依存しきってはいない女性」と解釈。ベランダの花にガソリンを撒いたり、スマホの画面を確認し、怒りに苛まれたり、はたまたライターを付けたり、斧を振りかざしたりと、どこか狂気さえも感じさせる女性の様子をアーティスティックに映し出し、30分という短い時間の中に怒涛の展開を凝縮した。ティルダ・スウィントンが主人公の女性に主人公の女性を演じるのは、『MEMORIA メモリア』や『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』などにも出演している実力派俳優のティルダ・スウィントン。本作では一人芝居を見事に演じ、圧倒的な存在感を放っている。ティルダについて監督は、「抽象的で演じるには困難があるこの役には、真実味と感情を持たせる優秀な女優が必要だった。彼女は才能の幅広さを証明した。彼女の知性と意欲、そしてとてつもない才能と、私に対する絶対的な信頼が大きな役割を果たした。全ての映画監督がこういう気持ちになれることを願う。」と、絶賛のコメントを寄せた。バレンシアガ(BALENCIAGA)の真っ赤なクリノリンドレスを身にまとった、ティルダの印象的な姿にも注目だ。独自の世界観を映し出すファッションとインテリアまた、ペドロ・アルモドバルこだわりのハイセンスなファッションも見所となっている。30分の中で6回以上の衣装変更が行われており、トマトレッドのドーム型ドレスや、ハードウェア店で着用されたマスキュリンなターコイズ色のスーツなど、その大半をデムナがデザインしたバレンシアガのウェアが占めている。さらに、ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)の金のラメパンツと黒い革のジャケットなども登場。ペドロ・アルモドバル独自の色彩感覚を反映したファッションが、幻想的な作品の世界観を作り上げるのに一役買っている。世界中からよりすぐりのコレクションを取り寄せたというインテリアも見逃せない。明るいモダンな家具から原色の家具まで、多彩な家具をロサンゼルス、パリ、イタリア、マドリッドから集めたという。絵画に関しては、寝室にあるアルテミジア・ジェンティレスキの《眠れるヴィーナス(ヴィーナスとキューピッド)》以外はほぼ、ペドロ・アルモドバルの私物。また、テーブル上には『万引き家族』『キル・ビル』『ファントム・スレッド』『ティファニーで朝食を』『風と共に散る』等、たくさんのDVDや書籍が置かれているなど、映画ファンの心をくすぐるセットを目にすることができる。ペドロ・アルモドバル『パラレル・マザーズ』と同日公開尚、鑑賞料金は、特別料金として800円均一。同日より公開されるペドロ・アルモドバルの映画『パラレル・マザーズ』とあわせて要チェックだ。〈映画『ヒューマン・ボイス』あらすじ〉1人の女が元恋人のスーツケースの横で、ただ時が過ぎるのを待っている。スーツケースを取りに来るはずが、結局姿を現さない。傍らには、主人に捨てられたことをまだ理解していない落ち着きのない犬がいる。女は待ち続けた3日間のうち、1度しか外出をしていない。その外出先で、斧と缶入りガソリンを買ってくる。女は無力感に苛まれ、絶望を味わい、理性を失う。様々な感情を体験したところで、やっと元恋人からの電話がかかってくるが・・・。【詳細】映画『ヒューマン・ボイス』公開日:2022年11月3日(木・祝)監督・脚本:ペドロ・アルモドバル原作:ジャン・コクトー「人間の声」出演:ティルダ・スウィントン、アグスティン・アルモドバル、ダッシュ(犬)原題:THE HUMAN VOICE2020/スペイン/英語/30分/カラー/5.1ch/ドルビーデジタル/アメリカンビスタ/字幕翻訳:松浦美奈 G
2022年08月14日コクトーの戯曲「人間の声」をペドロ・アルモドバル監督が翻案、監督初の英語劇に挑戦したティルダ・スウィントン主演作『ヒューマン・ボイス』の公開が決定。予告編とポスタービジュアルが解禁された。1人の女が元恋人のスーツケースの横で、ただ時が過ぎるのを待っている。スーツケースを取りに来るはずが、結局姿を現さない。傍らには、主人に捨てられたことをまだ理解していない落ち着きのない犬がいる。女は待ち続けた3日間のうち、1度しか外出をしていない。その外出先で、斧と缶入りガソリンを買ってくる。女は無力感に苛まれ、絶望を味わい、理性を失う。様々な感情を体験したところで、やっと元恋人からの電話がかかってくるが…。日本での公開日が先日決定したペドロ・アルモドバル監督作品『パラレル・マザーズ』と、同日11月3日(木・祝)に公開となる本作は、アルモドバル監督が、フランスの芸術家ジャン・コクトーの名作戯曲「人間の声」を翻案し、初めて全編英語劇に挑戦した30分間の短編作品。監督にとってコクトーの戯曲は古くから馴染みがあり、幾度か作品にインスピレーションを与えてきたという。今回、原作をできるだけ「忠実」に脚色しようと試みたものの、性分に合わず、「自由に翻案」と説明を加えている。元恋人に別れを告げられたばかりの女性が、電話での会話劇だけで展開する物語で、最初こそ未練があることを悟られずにしていたが、次第に元恋人への感情を露わにしていく姿をとらえていく。「スーツケースを取りに来るというだけの電話をするのに何日もかけるような男を、狂気に至るまで愛してはいるが、媚びるほど依存しきってはいない女性」と、監督なりの解釈で主人公を描き出す。そんな主人公は、『MEMORIA メモリア』『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』などのティルダ・スウィントンが見事な一人芝居で演じ切った。ティルダについて監督は、「抽象的で演じるには困難があるこの役には、真実味と感情を持たせる優秀な女優が必要だった。彼女は才能の幅広さを証明した。彼女の知性と意欲、そしてとてつもない才能と、私に対する絶対的な信頼が大きな役割を果たした。全ての映画監督がこういう気持ちになれることを願う」と、大絶賛している。この度解禁となった予告編は、耳にイヤホンをつけた女性がベランダの花にガソリンを撒いている衝撃的なシーンから始まる。何かを探しているのか、スーツやトランクの臭いを嗅ぎ回る犬。そして、スマホの画面を確認し、怒りに苛まれる女性。メイクを施して、ベッドに置いたスーツにそっと手を添えながら眠りにつく。そこから音楽と画面が切り替わり、色鮮やかなブルーのスーツで颯爽と工具店に訪れる姿や、ライターを付けたり斧を振りかざす様子が映し出されている。また併せて解禁となったポスタービジュアルでは、「バレンシアガ(BALENCIAGA)」の真っ赤なドレスを身にまとったティルダが斧を振りかざす姿が目を引く。さらに、ペンチや糸鋸といった様々な工具でタイトルや監督とティルダの名前が形作られ、アーティスティックな雰囲気の中にどこか狂気さえも感じる独特なデザインとなっている。『ヒューマン・ボイス』は11月3日(木・祝)よりヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ、新宿シネマカリテほかにて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ヒューマン・ボイス 2022年11月3日よりヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ、新宿シネマカリテほか全国にて公開© El Deseo D.A.
2022年08月11日英国映画協会(以下、BFI)が、ファッションブランドの「シャネル(CHANEL)」と共同で新たなフィルムメーカー賞「BFI&Chanel Filmmaker Awards」を創設したことを明らかにした。対象は「独創的なアイディアを持ち、リスクを取って新しい切り口を見出そうとしているイギリスの新進映画クリエイター」。候補者は最大7人が選ばれ、その後選出された3人にそれぞれ2万ポンドずつが贈られる。3人のうち、少なくとも1人は女性、あるいは自身をノンバイナリーと認識している人物が選ばれる。2020年にBFIから栄誉ある「BFIフェローシップ」を授与され、シャネルのアンバサダーでもあるティルダ・スウィントンが、BFIのCEOベン・ロバーツやイギリス版「VOGUE」誌の編集長らと審査員長を務めるという。ロバーツは「シャネルをBFIの新しいパートナーに迎えることができてとてもうれしいです」「この賞のために時間を作ってくれたティルダたちに感謝します」「この賞は、英国の映画クリエイターにとって重要なプラットフォームです」とコメント。ティルダは9月29日に開催されるBFIのガラ「ルミナス」のステージで受賞者を発表する。「ルミナス」は、BFIの活動資金を集めるために行われる華々しい映画の祭典で、イギリスのスターや業界の著名人が多数参加する。(賀来比呂美)
2022年08月05日映画『MEMORIA メモリア』が、2022年3月4日(金)より公開される。監督・脚本はアピチャッポン・ウィーラセタクン。カンヌ国際映画祭 審査員賞受賞のアピチャッポン最新作アピチャッポン・ウィーラセタクンの最新作『MEMORIA メモリア』は、『ブリスフリー・ユアーズ』『トロピカル・マラディ』『ブンミおじさんの森』に続き、カンヌ国際映画祭4度目の受賞を果たした作品。第74回カンヌ国際映画祭 審査員賞受賞をはじめ、2021年カイエ・デュ・シネマのベスト3入り、全米映画批評家協会賞の撮影賞ノミネート、第94回アカデミー賞国際長編映画賞コロンビア代表に選出など、世界の賞レースで注目を集めている。自身の経験から着想した“記憶の旅路”映画『MEMORIA メモリア』の舞台となるのは、南米コロンビア。アピチャッポン・ウィーラセタクンが初めてタイ国外で制作した作品で、監督自身が経験した「頭内爆発音症候群」から着想を経た記憶の旅路を描く。<映画『MEMORIA メモリア』あらすじ>地球の核が震えるような、不穏な【音】が頭の中で轟く―。とある明け方、その【音】に襲われて以来、ジェシカは不眠症を患うようになる。妹を見舞った病院で知り合った考古学者アグネスを訪ね、人骨の発掘現場を訪れたジェシカは、やがて小さな村に行きつく。川沿いで魚の鱗取りをしているエルナンという男に出会い、彼と記憶について語り合ううちに、ジェシカは今までにない感覚に襲われる。ティルダ・スウィントンを不穏な【音】が襲う・ジェシカ(ティルダ・スウィントン)コロンビアのメデジンで農ラン業を営む。病床の妹を見舞うため首都ボゴタを訪ねた夜、ある【音】に襲われる。主人公を演じるのは、ウェス・アンダーソン監督最新作『フレンチ・ディスパッチ』にも出演しているオスカー女優、ティルダ・スウィントン。・アグネス(ジャンヌ・バリバール)人骨の研究をしている考古学者。『バルバラ セーヌの黒いバラ』でセザール賞主演女優賞を受賞したジャンヌ・バリバールが演じる。・エルナン(エルキン・ディアス)川沿いで魚の鱗取りをしていた男。担当するのは、コロンビアのTVシリーズなどで活躍するエルキン・ディアス。・フアン(ダニエル・ヒメネス・カチョ)ジェシカの義弟。メキシコのアカデミー賞ことアリエル賞を6度受賞しているダニエル・ヒメネス・カチョが務める。【詳細】映画『MEMORIA メモリア』公開日:2022年3月4日(金)監督・脚本:アピチャッポン・ウィーラセタクン出演:ティルダ・スウィントン、エルキン・ディアス、ジャンヌ・バリバール2021/コロンビア、タイ、フランス、ドイツ、メキシコ、カタール/カラー/英語、スペイン語/136分 原題 MEMORIA 映倫:G 配給ファインフィルムズ
2022年01月24日カンヌ国際映画祭4度目の受賞で話題を集めたアピチャッポン・ウィーラセタクン監督最新作『MEMORIA メモリア』が2022年3月4日(金)より全国公開されることが決定した。また本作は、11月1日(月)より東京国際映画祭にてジャパンプレミア上映される。とある明け方、大きな爆発音に驚き目覚めたジェシカは、その日以来自分にしか聞こえない爆発音に悩まされるようになる。姉を訪ねてボゴタを訪れた彼女は、建設中のトンネルから発見された人骨を研究している考古学者のアグネスと親しくなる。アグネスに会いに訪れた発掘現場の近くの町で、ジェシカは魚の鱗取り職人のエルナンと出会い、川のほとりで思い出を語り合う。一日の終わりに、ジェシカは目の醒めるような感覚に襲われる。アピチャッポン監督は『ブリスフリー・ユアーズ』(ある視点部門最優秀作品賞)、『トロピカル・マラディ』(審査員賞)、タイ史上初のパルムドール受賞作『ブンミおじさんの森』に続き、本作でカンヌ国際映画祭4度目の受賞(審査員賞受賞)となった。監督・脚本をつとめた最新作では、南米コロンビアが舞台で、監督が初めてタイ国外で製作した作品となる。ポン・ジュノ、ルカ・グァダニーノ、ウェス・アンダーソンら名監督とのタッグでも知られるティルダ・スウィントン、『バルバラ セーヌの黒いバラ』でセザール賞主演女優賞を受賞したジャンヌ・バリバールら世界的に活躍する俳優陣に加え、コロンビアのTVシリーズなどで活躍するエルキン・ディアス、メキシコのアカデミー賞ことアリエル賞を受賞したダニエル・ヒメネス・カチョらをキャストに迎えた本作は、第94回アカデミー賞国際長編映画賞コロンビア代表に選出された。監督自身の体験が基になっているとされる脚本は、カンヌ国際映画祭での出会いから「彼女と仕事を」という思いを温め続けてきた俳優ティルダ・スウィントンを念頭に当て書きされたもの。彼女が演じる主人公ジェシカを通じて、観客はとある時期からジェシカだけに聞こえる「地球の芯から響くような」爆発音、目の醒めるような感覚など、主人公に起きたことを<体験>することになる。北米では配信やソフトリリースの予定はなく、映画館のみでの上映となることも話題になったが、監督は「この映画は映画館で観ることが非常に重要であり、唯一の方法かもしれないと思っています。観客一人一人に、暗闇を受け入れ、夢を見てもらいたいと思っています」と語っている。監督にとって初めての試みの続いた本作だが、インスピレーションから織りなされる物語や、深遠さ、穏やかさを感じさせる独自の世界観は変わらないようだ。世界の映画人を魅了する監督の最新作。是非その世界観を映画館で体感して欲しい。『MEMORIA メモリア』は2022年3月4日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:MEMORIA メモリア 2022年3月4日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国にて公開©Kick the Machine Films, Burning, Anna Sanders Films, Match Factory Productions, ZDF/Arte and Piano, 2021.
2021年10月22日「サタデー・ナイト・ライヴ」のライターとして知られるコメディアンのフリオ・トレスがA24とタッグを組み、コメディ映画を製作することが明らかになった。「The Hollywood Reporter」などが報じた。フリオは監督、脚本、主演を務め、ティルダ・スウィントンも出演するという。エマ・ストーンと夫のデイヴ・マッカリーが2人の製作会社「Fruit Tree Shingle」を通じて製作に参加する。エルサルバドル出身で現在34歳のフリオは、コメディの仕事を求めて13年ほど前にニューヨークへと渡った。2016年から2019年まで「サタデー・ナイト・ライヴ」のライターとして活躍。その後も同番組でコンスタントに脚本を書いている。2019年にはHBO局のコメディ・ライブ映画『My Favorite Shapes by Julio Torres』(原題)に出演。この作品の製作を行ったのがA24で、デイヴが監督しエマが声優を務めたという“つながり”がある。フリオとデイヴは「サタデー・ナイト・ライヴ」のライターだという共通点も。なお、『My Favorite Shapes by Julio Torres』にはエマのほか、ライアン・ゴズリングとリン=マニュエル・ミランダも声優として出演している。ツイッターでのファンの反応は「フリオとティルダが出演するコメディで、エマが製作!期待しかない」「イカれた映画になること間違いなし。楽しみすぎる」など、期待にあふれる声が多数寄せられている。(Hiromi Kaku)
2021年07月20日カンヌ国際映画祭で最新作『The French Dispatch』(原題)の世界プレミアを控えているウェス・アンダーソン監督が、次回作(タイトル未定)の製作に乗り出した。9月からスペインで撮影を行うという。アンダーソン監督は「Variety」誌に「詳細をシェアする準備は整っていません」とコメントしているが、一つだけ明らかになっているのはティルダ・スウィントンが出演するということ。ティルダがアンダーソン監督とタッグを組むのは今回が5回目で、これまでに『The French Dispatch』『犬ヶ島』『グランド・ブダペスト・ホテル』『ムーンライズ・キングダム』に出演してきた。ティルダは今作について「撮影はスペインで行いますが、スペインについての映画ではないです」と話している。アンダーソン監督はティルダに限らず、ビル・マーレイ、エイドリアン・ブロディ、ジェイソン・シュワルツマン、オーウェン・ウィルソンらお気に入りの俳優を何度も起用してきた。ツイッターでは「またあの人が出るかな?」とキャストを予想するファンのツイートがみられる。最新作の『The French Dispatch』は、昨年のカンヌ国際映画祭でお披露目予定だったが、パンデミックのため今年に延期された。「次回作のニュースもうれしいけれど、早く最新作が観たい!」とファンから切実な声が上がっている。(Hiromi Kaku)
2021年07月01日ジム・ジャームッシュ監督初となる大規模な特集上映「JIM JARMUSCH Retrospective(ジム・ジャームッシュ レトロスペクティブ)2021」に合わせ、豪華ポスター展示イベントが開催決定。画家のヒグチユウコによる描き下ろしイラストも到着した。1986年に日本で劇場公開された初期三部作『パーマネント・バケーション』『ストレンジャー・ザン・パラダイス』『ダウン・バイ・ロー』から35年の時を経て、これら初期作から最新作まで豪華12作品が一挙スクリーンで公開される。7月2日(金)から始まる本特集上映に先駆けて、ポスターの展示イベントが東京・ボリス雑貨店で開催決定。併せて、画家・絵本作家のヒグチユウコによる『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』のイラストが到着。これは、ジム・ジャームッシュを敬愛してやまないヒグチさんが、今回の特集上映のために書き下ろしたもの。ヒグチさんが描き下ろしたイラストには、幻想的に描かれたイヴ(ティルダ・スウィントン)が真っ赤な血の入ったグラスを飲む姿が。ヒグチさんは「ティルダ・スウィントンへの想いが強いので、あえて彼女に似せないように、姿を見ずに描きました」とイラストの秘話を語った。また、ヒグチさんのギャラリーであるボリス雑貨店で開催されるポスター展では、『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』のイラストのほか、大島依提亜のデザインによる今回のレトロスペクティブで上映される全12作品のビジュアルと、12作品のタイトルが入った総合ビジュアル、さらにヒグチさんと大島さんが手掛けた、雑誌「MOE」の連載「映画のはなし」昨年5月号の『ダウン・バイ・ロー』のイラストポスターの展示を予定している。「ジム・ジャームッシュ レトロスペクティブ」ポスター展は6月29日(火)~8月1日(日)11時~19時、ボリス雑貨店(東京都渋谷区神宮前)にて開催(定休日:水曜日)。(text:cinemacafe.net)
2021年06月28日『パターソン』や『デッド・ドント・ダイ』で話題を呼んだジム・ジャームッシュ監督初となる大規模な特集上映が、7月2日(金)から22日(木)の3週間限定で都内4館のミニシアターで開催することが決定した。インディペンデント・シーンを牽引し、長年にわたり世界中の映画人たちから愛されリスペクトされてきたジム・ジャームッシュ監督。日本でも80年代後半から90年代のミニシアターブームを支え、そして日本の映画人たちにも大きな影響を与え、映画ファンから熱烈な人気を誇っている。2017年に公開された『パターソン』ではアダム・ドライバーを主演に迎え、クチコミが広がり国内で大ヒットを記録。若者からシネフィルまで多くの観客を魅了してきた。今回は、1986年に日本で劇場公開された初期三部作『パーマネント・バケーション』『ストレンジャー・ザン・パラダイス』『ダウン・バイ・ロー』から35年の時を経て、ジャームッシュ監督の初期作から最新作まで豪華12作品が一挙スクリーンで公開。1980・90年代のミニシアターブームの中心地、新宿、有楽町、渋谷、吉祥寺の映画館をジャック。さらに、都内4館以外にも全国順次公開予定となっている。この度上映されるのは、ジャームッシュ監督の大学卒業制作にして、これまで観たことのないオフビートなスタイルで世界中の映画ファンを虜にした長編デビュー作『パーマネント・バケーション』(80)。カンヌ国際映画祭カメラ・ドールを受賞し、その名を一躍世界中に知らしめた『ストレンジャー・ザン・パラダイス』(84)。“酔いどれ詩人”の異名を持つカリスマシンガーのトム・ウェイツ映画初主演『ダウン・バイ・ロー』(86)。工藤夕貴と永瀬正敏が出演し話題を呼んだ『ミステリー・トレイン』(89)など、日本の映画ファンが大きな影響を受けた名作が並ぶ。さらに、ウィノナ・ライダーら豪華キャストが、5つの都市を舞台にタクシーの車内で起こる出来事を描いた『ナイト・オン・ザ・プラネット』(91)。ジョニー・デップ主演、ニール・ヤングの即興演奏に魂を揺さぶられる西部劇『デッドマン』(95)。武士道とヒップホップが融合、フォレスト・ウィテカーがサムライの殺し屋を演じた『ゴースト・ドッグ』(99)など実験的なスタイルに挑んだ90年代の人気作もラインアップ。個性豊かな俳優やミュージシャン、コメディアンが次々に登場する短編集『コーヒー&シガレッツ』(03)。ティルダ・スウィントンとトム・ヒドルストンが“吸血鬼”に扮する異色のラブ・ストーリー『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』(13)。アダム・ドライバーがバスの運転手を演じ、何気なくもかけがえのない日常を綴った『パターソン』。イギー・ポップ率いる伝説のバンド「ザ・ストゥージズ」に迫るドキュメンタリー『ギミー・デンジャー』(16)。そして、映画ファンの記憶にも新しいアダムやビル・マーレイら常連組からセレーナ・ゴメスらジャームッシュ組のオールキャストが集結したゾンビ映画『デッド・ドント・ダイ』(19)の12作品。鮮烈なデビュー作からミニシアターブームを牽引し、常に映画ファンの心を掴んできたジャームッシュ監督。新型コロナウイルスの影響によりミニシアターが苦境に立たされるいま、ジャームッシュ監督作品が再びスクリーンで味わえる二度とない貴重な機会となっている。(text:cinemacafe.net)■関連作品:オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ 2013年12月20日よりTOHO シネマズ シャンテ、新宿武蔵野館、大阪ステーションシティシネマほか全国にて公開© 2013 Wrongway Inc., Recorded Picture Company Ltd., Pandora Film, Le Pacte &Faliro House Productions Ltd. All Rights Reserved.パターソン 2017年8月26日よりヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開ⓒ 2016 Inkjet Inc. All Rights Reserved.デッド・ドント・ダイ 2020年6月5日より全国にて公開Abbot Genser / Focus Features © 2019 Image Eleven Productions, Inc.
2021年06月03日マーベルの社長ケヴィン・ファイギが、5年前に物議を醸した『ドクター・ストレンジ』の配役についてふり返った。原作ではアジア人男性であったエンシェント・ワン役に、白人女性のティルダ・スウィントンを起用した。非白人系の役を白人俳優が演じる「ホワイトウォッシング」で批判を受けた作品は、『ドクター・ストレンジ』のほかにも存在する。草薙素子役をスカーレット・ヨハンソンが演じた『ゴースト・イン・ザ・シェル』、孫悟空役をジャスティン・チャットウィンが演じた『DRAGONBALL EVOLUTION』など。『ドクター・ストレンジ』の製作前後は、アカデミー賞の演技部門にノミネートされた俳優が「白人ばかりだ」として、「白すぎるオスカー問題」が取りざたされたころでもあった。水曜日、ファイギは『シャン・チー/テン・リングス』に主演するシム・リウに関する記事の中で「私たちはすごくスマートで、最先端を行っていると思っていました。(ワン役を)お約束の、しなびていて老いぼれた思慮深いアジア人男性にはしたくなかったんです。そんなときに思いつきました。『待てよ。ほかに方法があるんじゃないか。“お約束”に陥ることなく、アジア人男性の俳優を起用する以外の方法があるのでは』と。もちろん答えは『イエス』でした」と「Men’s Health」誌に説明した。「ホワイトウォッシング」したことを認め、「後悔している」と語った。(Hiromi Kaku)■関連作品:ドクター・ストレンジ 2017年1月27日より全国にて公開© 2016MARVEL
2021年05月21日若かりし日のダニエル・クレイグが出演する、映画『愛の悪魔フランシス・ベイコンの歪んだ肖像』が、2021年5月20日(木)に閉館を迎えるアップリンク渋谷にて同日1日限定上映される。閉館するアップリンク渋谷、最終日に1日限定特別上映2021年5月20日(木)をもって26年の歴史に幕を下ろすこととなったアップリンク渋谷。その最終日を飾る特別上映作品として、1998年公開の映画『愛の悪魔フランシス・ベイコンの歪んだ肖像』が選ばれた。映画『愛の悪魔フランシス・ベイコンの歪んだ肖像』では、20世紀を代表する画家の1人であるフランシス・ベイコンの生涯が、男性の恋人ジョージ・ダイアーとの関係を中心に描かれる。デレク・ジャコビとダニエル・クレイグが恋人に同作は、『007』シリーズのジェームス・ボンド役でも知られるダニエル・クレイグがデレク・ジャコビ演じるベイコンの恋人、ジョージ・ダイアー役として出演していることでも知られる作品。また、『フィクサー』のティルダ・スウィントンも出演している。監督は、デレク・ジャーマンに見出され、シニード・オコナー「Nothing Compares 2 U」のPVやエイドリアン・ブロディ主演の映画『ジャケット』を手掛けてきたジョン・メイブリィが務めている。坂本龍一が担当する音楽にも注目したい。<ストーリー>1971年、パリのグラン・パレでベイコンの大回願展が開催。そこには“現在生存する最も偉大な画家”と褒め称えられ、喝采を浴びるフランシス・ベイコン本人の姿があった。そんな折、ベイコンのモデルで恋人のジョージが、ホテルの部屋で大量のドラッグとアルコールを服用する。【詳細】『愛の悪魔フランシス・ベイコンの歪んだ肖像 』上映日時:2021年5月20日(木) 12:35~会場:アップリンク渋谷(渋谷区宇田川町37-18 トツネビル)監督+脚本:ジョン・メイブリィ/製作:キアラ・メナージュ/撮影:ジョン・マティエソン/美術:アラン・マクドナルド/衣装:アニー・シモンズ/音楽:坂本龍一出演:デレク・ジャコビ/ダニエル・クレイグ/ティルダ・スウィントン(1998年/イギリス/90分/ヴィスタ)配給:アップリンク
2021年05月20日作曲家ヨハン・ヨハンソンの初長編監督作品であり、遺作となった映画『最後にして最初の人類』(原題:Last and First Men)の日本公開が決定。ティザービジュアルと予告編も到着した。ヨハンソン監督は、クラシックと電子音を融合させた音楽スタイルで知られ、映画をはじめ舞台・コンテンポラリーダンスなど幅広いジャンルで活躍した作曲家。アカデミー賞(主演男優賞)に輝いた『博士と彼女のセオリー』でゴールデングローブ賞作曲賞を受賞、『メッセージ』でも同賞にノミネートされたことも。しかし、キャリア絶頂期にあった2018年2月9日、48歳でこの世を去ってしまった。今回公開されることが決定した本作は、シネマ・コンサートの形式で生上演されていたものがベース。ヨハンソンが監督した16mmフィルムの映像をスクリーンに投影し、『ナルニア国物語』シリーズや『フィクサー』のティルダ・スウィントンが朗読を加え、ヨハンソンによるスコアをオーケストラが生演奏するというスタイルで、亡くなった後、これを16mmフィルムの撮影監督を務めたシュトゥルラ・ブラント・グロヴレンを中心としたスタッフが、1本の映画として構成。英国の哲学者で作家のオラフ・ステープルドンの同名小説(1930/邦訳は絶版)を原作とした本作は、昨年2月のベルリン国際映画祭でワールドプレミア上映もされている。そして、公開決定と同時に到着したビジュアルは、旧ユーゴスラビアに点在する「スポメニック」と呼ばれる巨大な戦争記念碑が目を引く。映像にもそんなモニュメントが登場し、“最後の人類”から人類滅亡の危機が迫っていることを知らせるナレーションが収録されている。『最後にして最初の人類』は7月23日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほかにて順次公開。(cinemacafe.net)■関連作品:最後にして最初の人類 2021年7月23日よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほか全国にて公開©2020 Zik Zak Filmworks / Johann Johannsson
2021年03月25日2021年がスタートした。昨年のいまごろは、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』や『ブラック・ウィドウ』についてアレコレ想像を膨らませながら、公開日を指折り数えて待っていたのに、映画以上に思いも寄らない現実が待っているとは…。今回挙げた作品はあくまでも公開予定であり、この通りにはいかない可能性は十分にあるが、それでも映画ファンが楽しみにしている作品と、スクリーンで新しく出会うかもしれない注目俳優たちをピックアップ。力強い女性たちやアジア系などの活躍がひと際目を引く。●『キングスマン:ファースト・エージェント』3月12日公開“キングスマン”誕生の秘話が明かされるという本作では、英国貴族のオックスフォード公とその息子コンラッドが中心人物となるが、コンラッドを演じるのがハリス・ディキンソン。サンダンス映画祭審査員特別賞、ベルリン国際映画祭銀熊賞の注目作『Never Rarely Sometimes Always』(原題)、エリザ・ヒットマン監督の2作目『ブルックリンの片隅で』の好演を見せ、グザヴィエ・ドランの目にとまり『マティアス&マキシム』にも出演している。また、『キャプテン・マーベル』などで知られる実力派ジャイモン・フンスー、『ヘンゼル&グレーテル』『ビザンチウム』のジェマ・アータートンの活躍にも密かに期待している。●『モービウス』全米3月19日/日本は2021年公開(以下、同)12月の東京コミコンに寄せたVTR映像で、主演のジャレッド・レトが「ここから繫がっていくユニバースでモービウスの存在は特別」と語っていた。ソニー独自のマーベル・ユニバース作品で、トム・ホランドの『スパイダーマン』シリーズと世界観が繋がっているらしい。血液の病気を患うモービウスの恋人で、生化学者のマーティン・バンクロフト役を演じるのが、『6アンダーグラウンド』『パシフィック・リム:アップライジング』などのアドリア・アルホナ。彼女は「マンダロリアン」に続く「スター・ウォーズ」実写ドラマシリーズで、ディエゴ・ルナ演じる『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のキャシアン・アンドーを主人公にした「Andor」(原題)にも参加!●『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』全米4月2日/2021年公開ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンド役を卒業する本作。脚本にフィービー・ウォーラー=ブリッジを迎え入れただけあり、レア・セドゥ、ナオミ・ハリスら女性たちの活躍が期待できるが、気になるのは新キャストの2人。ボンドと同じコードネーム“00(ダブルオー)”を持つというエージェント、ノーミ役には『キャプテン・マーベル』のラシャーナ・リンチ、ボンドをサポートする(?)パロマ役に『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』のアナ・デ・アルマス。彼女たちのアクションやドラマもまたカギとなる、はず!?●『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』全米4月23日/2021年公開エミリー・ブラント&ジョン・クラシンスキーが演じた夫婦の子どもたち、前作でブレイクしたミリセント・シモンズと『フォードvsフェラーリ』『ハニーボーイ』で注目のノア・ジュプの存在感がますます増していきそう。赤ん坊を抱えた一家が出会う相手には、キリアン・マーフィやジャイモン・フンスー(ここにも!)という信頼の顔ぶれだ。●『ブラック・ウィドウ』4月29日公開『アベンジャーズ/エンドゲーム』から2年ぶりに公開されるマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の劇場公開最新作。時系列的には『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』と『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の間に当たる。何と言っても、スカーレット・ヨハンソン演じるナターシャ・ロマノフの“妹”エレーナを演じるフローレンス・ピューの活躍が楽しみ。『ミッドサマー』や『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』で知られるフローレンスは、「Disney+(ディズニープラス)」で2021年配信予定のジェレミー・レナー主演「ホークアイ」(原題)にもエレーナ役で登場する。もしかして2代目ブラック・ウィドウになる!?劇場映画とディズニープラス オリジナルシリーズの融合は今年の楽しみの1つとなりそう。●『フリー・ガイ』5月21日公開当初の2020年8月から公開がずれ込んだが、ついに公開日が決定。注目はガイ役ライアン・レイノルズが出会う女性で、ビデオゲームの中ではモロトフ・ガール、現実世界ではミリーを演じているジョディ・カマー。海外ドラマ「キリング・イヴ/Killing Eve」で知られるジョディは、同作のヤバい暗殺者ヴィラネル並にタフ。「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のスティーブことジョー・キーリーとの共演も見られる。ちなみに、ジョー主演のジェットコースタースリラー『スプリー』が4月23日に公開。●『ゴジラ VS. コング/GODZILLA VS. KONG』(原題)全米5月21日/2021年公開『ゴジラ』シリーズと『キングコング:髑髏島の巨神』がクロスオーバー。ミリー・ボビー・ブラウンらとともに、ゴジラが生まれた日本からは小栗旬が参加。『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』などに出演し、ティモシーの交際相手とされるメキシコ出身のエイザ・ゴンザレス、「アトランタ」『ビール・ストリートの恋人たち』のブライアン・タイリー・ヘンリー、さらにアレクサンダー・スカルスガルドも出演する。●『クルエラ/Cruella』(原題)5月28日公開『ラ・ラ・ランド』のエマ・ストーンが、ディズニーの人気アニメーション映画『101匹わんちゃん』に登場するクルエラ・ド・ヴィルを演じる実写映画。彼女の手下に『リチャード・ジュエル』のポール・ウォルター・ハウザー、『イエスタデイ』のジョエル・フライ。さらに新感覚スリラー『リトル・ジョー』でカンヌ国際映画祭女優賞に輝いたエミリー・ビーチャム、Netflixオリジナルシリーズ「Giri/Haji」にも出演したロンドンを拠点にする日本俳優安部春香(アベ・ハルカ)も出演。ただし、配信公開となる可能性も報じられている。●『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』全米5月28日/2021年公開お馴染みのシリーズ9作目。本国のポスターにはヴィン・ディーゼルやミシェル・ロドリゲス、タイリース・ギブソンらとともにハン役のサン・カン、そしてナタリー・エマニュエルの姿も。「ゲーム・オブ・スローンズ」第3章~最終章まで出演していた彼女は、天才ハッカーのラムジー役で『SKY MISSION』『ICE BREAK』と出演。本作ではシャーリーズ・セロン演じるサイファーとハッキングで再バトルするかも?また、「Giri/Haji」に出演し、日本のガールズグループ「FAKY」のメンバーとして活動経験もあるニュージーランド出身の澤井杏奈(アンナ・サワイ)も出演している。●『ゴーストバスターズ/アフターライフ』全米6月11日/2021年公開『アントマン』シリーズのポール・ラッドに、クリス・エヴァンス主演『gifted/ギフテッド』やブリー・ラーソンの『キャプテン・マーベル』などのマッケナ・グレイスがダークな髪色と眼鏡姿でまるで別人のよう。その兄を演じるのは「ストレンジャー・シングス未知の世界」『IT/イット』シリーズのフィン・ヴォルフハルトとあって期待値が高い人も多いのでは?●『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ/Venom:Let There Be Carnage』全米6月25日/2021年公開前作にちらっと登場した最凶ヴィラン、カーネイジこと殺人鬼キャサディを『ゾンビランド』『スリー・ビルボード』のウディ・ハレルソンが演じる。さらに彼と関わりのある女性のヴィラン、シュリーク役を『ムーンライト』や『007』マネーペニー役のナオミ・ハリスが演じるとか…。『ヴェノム』の女性脚本家ケリー・マーセルが引き続き手がける。トム・ホランドのスパイダーマンがカメオ出演するうわさもあるが、『スパイダーマン』シリーズ第3弾は全米公開は12月17日を予定。●『トップガン マーヴェリック』全米7月2日/2021年公開およそ35年ぶりに、“マーヴェリック”として大空を飛ぶトム・クルーズ。若き世代のパイロットには『セッション』マイルズ・テラーや『ドリーム』グレン・パウエル、「グッド・プレイス」ジェイソン役のマニー・ハシントほか、唯一の女性パイロット、フェニックス役として「グッド・コップ」「シカゴ・ジャスティス」のモニカ・バルバロも!トムが起用する女優は軒並みブレイクしており、モニカはアーノルド・シュワルツェネッガーが出演するスパイ・アドベンチャーTVシリーズにも娘役で出演すると伝えられている。●『シャンチー・アンド・レジェンド・オブ・テンリングス/Shang-Chi and the Legend of the Ten Rings』(原題)7月9日公開MCU初のアジア系ヒーローを描く本作には、主人公の“マスター・オブ・カンフー”シャンチー役にTVで活躍してきたシム・リウが大抜擢。オークワフィナ、ミシェル・ヨーらも勢ぞろいする中、「テンリングス」のボス・マンダリンを演じる『レッドクリフ』や『グランド・マスター』『インファナル・アフェア』シリーズのトニー・レオンの存在感に期待。●『キャンディマン/Candyman』(原題)全米8月27日『ゲット・アウト』『アス』のジョーダン・ピールがプロデュース、『ヘヴィ・ドライヴ』と本作に続いて『キャプテン・マーベル2』(原題)監督にも起用されたニア・ダコスタがメガホン。『アクアマン』や「ウォッチメン」、『シカゴ7裁判』も記憶に新しいヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世が主演、「ワンダヴィジョン」でモニカ・ランボーを演じるテヨナ・パリスらが出演する。●『ナイル殺人事件』全米9月17日/2021年公開スター俳優が集結する中、ガル・ガドット演じる大富豪リネットの親友にして、アーミー・ハマー演じるサイモンの元恋人というジャクリーン役を演じるのはNetflixシリーズ「セックス・エデュケーション」のエマ・マッキー。また、『ブラックパンサー』シュリ役で知られるレティーシャ・ライトや、「ゲーム・オブ・スローンズ」のローズ・レスリーらも出演する。●『DUNE/デューン 砂の惑星』全米10月1日ティモシー・シャラメにゼンデイヤ、レベッカ・ファーガソン、オスカー・アイザック、ジョシュ・ブローリン、ステラン・スカルスガルド、ジェイソン・モモア、ハビエル・バルデム、シャーロット・ランプリング…とにかく主役級キャストが大渋滞。その中に『クー嶺街少年殺人事件』『レッドクリフ』『Mr.Long ミスター・ロン』などで知られ、富司純子×シム・ウンギョン『椿の庭』にも出演する台湾出身チャン・チェンがいるのも嬉しい。●『エターナルズ/Eternals』(原題)10月29日公開監督は『ノマドランド』のクロエ・ジャオ。アンジェリーナ・ジョリーに、「シリコンバレー」から肉体改造を行ったパキスタン出身クメイル・ナンジアニや、メキシコ出身のサルマ・ハエックほか、韓国から『新感染 ファイナル・エクスプレス』『悪人伝』のマ・ドンソクも参加するという多様性が話題の本作。「ゲーム・オブ・スローンズ」からリチャード・マッデンとキット・ハリントンが参加する点でもファンダムは湧いている。若きクセ者俳優として知られる『ダンケルク』『聖なる鹿殺し』『The Batman』(原題)のバリー・コーガンにも注目。●『ミッション:インポッシブル7/Mission: Impossible 7』(原題)全米11月19日トムが、コロナ禍の撮影基準を守らなかったスタッフを叱責した様子が伝えられた本作。この状況下で世界的アクション大作を製作する難しさを思わずにはいられない。キャストには本シリーズを機にブレイクしたイルサ役のレベッカ・ファーガソン、前作から続投するホワイト・ウィドウことヴァネッサ・カービーに加え、MCUのキャプテン・アメリカの“想い人”ペギー・カーター役で知られるヘイリー・アトウェル、同じく『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』のマンティス役ポム・クレメンティエフと身震いするほどの豪華女性陣が集結している。●『ウエスト・サイド・ストーリー/West Side Story』(原題)12月10日公開公開を約1年後ろ倒しにしたスティーヴン・スピルバーグ監督によるリメイク・ミュージカル。トニー役にはアンセル・エルゴート。マリア役には3万人の中から選ばれた映画初出演の新星、コロンビア系アメリカ人レイチェル・ゼグラー。彼女のYouTubeチャンネルではその伸びやかな歌声を聴くことができる。さらに、トニー賞ノミネート経験もあるNetflix映画『ザ・プロム』のアリアナ・デボーズ、SiaのMV「シャンデリア」などのダンサーで女優のマディー・ジーグラーなど実力者が揃う。●『ザ・フレンチ・ディスパッチ/The French Dispatch』(原題)2021年公開ウェス・アンダーソン監督ファミリーともいうべき、ビル・マーレイやティルダ・スウィントン、フランシス・マクドーマンド、シアーシャ・ローナン、トニー・レヴォロリらとともに、ティモシー・シャラメやベニチオ・デル・トロが初参加。『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』「このサイテーな世界の終わり」アレックス・ロウザーや『パピチャ 未来へのランウェイ』のリナ・クードリといった新鋭たちにも期待したい。(text:Reiko Uehara)■関連作品:ゴジラVSコング(仮題) 北米:2021年5月21日公開予定Bond 25(仮題) 2020年2月14日世界公開007/ノー・タイム・トゥ・ダイ 2021年、全国にて公開© Danjaq, LLC and Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc.All Rights Reserved.トップガン マーヴェリック 2021年、公開©2019 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.The French Dispatch(原題) 2021年公開予定ナイル殺人事件 2021年劇場公開予定©2020 20th Century Studios. All rights reservedブラック・ウィドウ 2021年4月29日より全国にて公開© Marvel Studios 2020ゴーストバスターズ/アフターライフ 2021年全国にて公開クワイエット・プレイス 破られた沈黙 2021年 全国にて公開©2020 Paramount Pictures. All rights reserved.モービウス 近日公開© & TM 2020 MARVELワイルド・スピード/ジェットブレイク 2021年、全国にて公開© 2020 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.フリー・ガイ 2021年5月21日(金)より全国にて公開©2020 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.エターナルズ(原題) 2021年10月29日より全国にて公開ウエスト・サイド・ストーリー(原題) 2021年12月10日より全国にて公開
2021年01月05日イギリスの文豪チャールズ・ディケンズの自伝的小説「デイヴィッド・コパフィールド」を映画化した『どん底作家の人生に幸あれ!』。この度、主演デヴ・パテルやティルダ・スウィントン、ベン・ウィショーら豪華俳優陣たちによる、ヴィクトリア朝時代の衣装に身を包んだ個性際立つキャラクターカットなど新場面写真が一挙12点解禁となった。ディケンズ自ら「著作の中で一番好きだ」と公言し、これまで6度も映像化されているイギリスの国民的作品を原作の持つユーモラスな魅力に新たな光を当て、絶品のエンターテイメントに生まれ変わらせたのは、『スターリンの葬送狂騒曲』のアーマンド・イアヌッチ監督。監督が、本作で最もこだわったのがキャスティング。「なるべく多彩なキャストにしたかった」と、あらゆる人種を混ぜ合わせたキャスティングにこだわり、まず主役のデイヴィッドに『LION/ライオン~25年目のただいま~』『ホテル・ムンバイ』のデヴ・パテルにオファー。インド系の両親のもとロンドンに生まれ、アカデミー賞ノミネート経験のあるパテルを最初から念頭に置いていた監督は「デヴ以外考えられなかった。彼には真っ先にこの映画の話をしたんだ。役を受け入れてくれて、本当に安心したよ。他の選択肢などなかったからね!」。さらに、監督は『スターリンの葬送狂騒曲』のキャスティング・ディレクターとともに主人公を取り巻く個性的な登場人物にぴったりな俳優たちを見つけ出していった。裕福で気性が激しいが、路頭に迷ったデイヴィッドを支えていく伯母役に、今年9月のヴェネチア国際映画祭で栄誉金獅子賞を受賞した名女優ティルダ・スウィントン。「007」シリーズのQ役で人気を博し、最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の公開も待たれるベン・ウィショーは、デイヴィッドに爬虫類のように付きまとう奇妙な世話係ユライア・ヒープを怪演!伯母の同居人ミスター・ディック役に「Dr.HOUSE」「ナイト・マネジャー」のヒュー・ローリー、下宿先の主人ミスター・ミコーバー役に「ドクター・フー」『パディントン』のピーター・キャパルディ。そして『ダンケルク』のアナイリン・バーナード、マーベル映画『ドクター・ストレンジ』『アベンジャーズ』シリーズでウォン役を演じたベネディクト・ウォンらの姿も。この顔ぶれにはパテルも「ピーター・キャパルディ、ヒュー・ローリー、ティルダ・スウィントン、ベン・ウィショーが醸し出す空気感を、僕、つまりデイヴィッドが観察しているって感じ。見事なキャストに支えられてます。最高ですよ!」と大絶賛。解禁となったキャラクターカットからも伝わる、強烈だけど憎めない魅力的なキャラクターを、英国を代表する俳優たちが嬉々として演じているのが本作の大きな魅力のひとつとなっている。『どん底作家の人生に幸あれ!』は2021年1月22日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、シネマカリテほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:どん底作家の人生に幸あれ! 2021年1月22日よりTOHOシネマズ シャンテ、シネマカリテほか全国にて公開©2019 Dickensian Pictures, LLC and Channel Four Television Corporation
2020年12月21日『スターリンの葬送狂騒曲』で世界中をブラックの笑いに包みこんだアーマンド・イアヌッチ監督の最新作『The Personal History of David Copperfield』(原題)。この度、邦題を『どん底作家の人生に幸あれ!』として日本公開されることが決定、そのポスタービジュアルと場面写真が届いた。あらすじデイヴィッドは少年の頃、周囲の“変わり者”たちのことを書き留めては、空想して遊んでいた。優しい母と家政婦の3人で幸せに暮らしていたが、暴力的な継父の登場によって人生が一変。都会の工場へ売り飛ばされ、強制労働のハメに!しかも里親は、借金まみれの老紳士だった…。歳月が過ぎ、ドン底の中で逞しく成長した彼は、母の死をきっかけに工場から脱走。たった一人の肉親である裕福な伯母の助けで、上流階級の名門校に通い始めたデイヴィッドは、いままで体験した“作り話”を同級生に披露して人気者になる。さらに、令嬢ドーラと恋に落ち、卒業後に法律事務所で働き始めた彼は、順風満帆な人生を手に入れたかに見えた。だが、彼の過去を知る者たちによって、再びドン底に!?全てを失っても綴り続けた、愛すべき変人たちとの《物語》が完成した時、彼の人生に“奇跡”が巻き起こる――。チャールズ・ディケンズの代表作を豪華キャストで映画化原作はイギリスの国民的作家であるチャールズ・ディケンズの代表作「デイヴィッド・コパフィールド」。ディケンズの自伝的要素が強いことでも有名で「著作の中で一番好きだ」と自ら公言しており、世代を問わず世界中から愛されている。本作のメガホンをとったイアヌッチ監督はディケンズの長年のファンであり、「現代に通じる物語だと感じた」として映画化を決意した。主人公デイヴィッドを演じるのは『LION/ライオン ~25年目のただいま~』『ホテル・ムンバイ』のデヴ・パテル。さらに、デイヴィッドを助ける裕福だが気性が激しい叔母役に『デッド・ドント・ダイ』『アベンジャーズ/エンドゲーム』のティルダ・スウィントン、デイヴィッドに付きまとう奇妙な世話係に『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のベン・ウィショー、『トゥモローランド』のヒュー・ローリー、『パディントン』シリーズのピーター・キャパルディなどが脇を固め、世界中の演劇界や映画界から色とりどりの豪華キャストを迎えた。今回届いた日本版ポスタービジュアルは、「ありがとう 愛しの変人たち」という言葉とともに、デヴ・パテル演じるデイヴィッドを“愛すべき変人たち”が取り囲んでおり、彼の波乱万丈な人生に期待が高まる。また同時に公開された場面写真から垣間見えるビクトリア時代のイングランドを見事に再現した世界観にも注目だ。『どん底作家の人生に幸あれ!』は2021年1月22日(金)よりTOHOシネマズシャンテ、シネマカリテほか全国にて公開。(伊藤ももこ(cinemacafe名義))
2020年11月09日年齢、国籍を問わず、様々な人々が行き交うホテル。だからこそ巻き起こるハプニング、出会いと別れ、垣間見える様々な人間模様…。実は舞台となるホテルこそが、物語の隠れた主役でもある。今回は登場人物だけでなく、ホテルにも魅力を感じる傑作映画5作をピックアップした。『ホテルローヤル』北国の湿原を望むラブホテルだけが知っている…北海道、釧路湿原を望む高台のラブホテル「ホテルローヤル」。美大受験に失敗した雅代は居心地の悪さを感じながらも、家業のホテルを手伝うことに。アダルトグッズ会社の宮川(松山ケンイチ)への恋心を秘めつつ、甲斐性のない父(安田顕)に代わり継いだホテルで黙々と仕事をこなす日々。そこには“非日常”を求めて様々な人が訪れるが、ある日、ホテルの一室で心中事件が起きてしまう。桜木紫乃の自伝的小説が原作で、彼女の実家でもある「ホテルローヤル」の世界観は実際に桜木氏によって描き起こされた見取り図がもととなっている。『THE 有頂天ホテル』偶然とハプニングが連続する2時間新年のカウントダウンパーティーの時間が迫る都内の高級ホテル「ホテルアバンティ」。ホテルの威信に関わるパーティーを成功させることが副支配人の新堂(役所広司)に課せられた責務だった。しかし、思いもよらぬトラブルが発生し、従業員と訳あり宿泊者たちを数々のハプニングが襲う。ドタバタ劇が繰り広げられるホテル1階部分は日本最大を誇るステージ(1,325平方m)にまるごと作り上げられた。三谷幸喜監督が松たか子、佐藤浩市、香取慎吾、篠原涼子らオールスターで作り上げた。『グランド・ブダペスト・ホテル』究極のおもてなしとミステリー!時は1932年、品格が漂うグランド・ブダペスト・ホテルを仕切る伝説のコンシェルジュのグスタヴ・H(レイフ・ファインズ)は、究極のおもてなしを信条に大勢の顧客たちをもてなしていた。しかし、常連客のマダムD(ティルダ・スウィントン)が殺されたことで莫大な遺産争いに巻き込まれてしまう。グスタヴは信頼するベルボーイ(トニー・レヴォロリ)と一緒にホテルの威信を維持すべく、ヨーロッパ中を飛び回ることに。ウェス・アンダーソン独特のポップな世界観とクラシックな雰囲気は、ドイツにあった古い百貨店をホテルに改造したセットで表現している。『はじまりは5つ星ホテルから』“覆面調査員”が世界中を巡る世界中の高級ホテルに宿泊し、サービスをチェックする覆面調査員のイレーネ(マルゲリータ・ブイ)。仕事で豪華なホテルへ旅しては、たまったマイレージでバカンスへ行く生活を送っていた。誰もがうらやむような仕事をこなす充実した日々だが、プライベートではシングルで、時折虚しさや寂しさを感じることも。そんなイレーネはある旅先での出会いをきっかけに、自分の人生を見つめ直しはじめる。世界80か国、430軒以上の一流ホテルが加盟するホテル協会「ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド」の全面協力で、実在の5つ星ホテルで撮影が行われた。『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』セカンドライフを前向きに快適な老後を送るために、豪華リゾートホテルを銘打つ「マリーゴールド・ホテル」を目指しイギリスからインドに移住してきたシニア世代の男女7人。夫を亡くしたイヴリン(ジュディ・デンチ)をはじめ、それぞれに事情を抱える彼らを待ち受けていたのは、ソニー(デヴ・パテル)が支配人のぼろホテルと異文化の洗礼だった!?インドで撮影された本作は、小村ケンプールに実在する「ラウラ・ケンプール」という王宮を改装した歴史あるホテルが使用されている。『ホテルローヤル』は11月13日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ホテルローヤル 2020年11月13日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©桜木紫乃/集英社 ©2020映画「ホテルローヤル」製作委員会
2020年09月14日