『テニミュ秋の合同大運動会2023』が14日、16日に東京・有明アリーナで行われ、紅組が勝利した。テニミュ2ndシーズンで初開催され、今回で4年ぶり4回目の開催となった「大運動会」は、ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン・ミュージカル『新テニスの王子様』に出演する総勢90名超のキャストが集結したテニミュ史上最大規模のイベントに。テニスの試合に代わり、学校・国の垣根を越えて紅白に分かれ、二人三脚、騎馬戦、綱引きといった運動会の定番競技や、テニミュデータマン選手権(14日)やプリンセスドッチボール(15日)といった日替わり競技や、三船からのスペシャルミッションといったテニミュならではの競技で白熱の戦いを繰り広げた。同公演は、両日ともに動画配信サービスDMM TVにてアーカイブ配信中。○■オフィシャルレポートMCを担当するU-17(アンダーセブンティーン)日本代表のコーチ・齋藤 至と「月刊プロテニス」の記者・井上 守、応援の青学(せいがく)一年トリオの堀尾聡史、加藤勝郎、水野カツオ、同じく青学(せいがく)二年生の池田雅也、山吹の壇 太一が登場し、「テニミュ秋の合同大運動会2023」が幕を開けました!! 選手入場で、各学校・各国代表チームが登場すると、会場からは大歓声が上がります!テニミュ4thシーズン・新テニミュを代表して、青学(せいがく)の越前リョーマが選手宣誓! その後は、手塚が選手たちのお手本となって、全員で準備体操をしました。大会二日目は、前日に敗北を喫した白組の選手たちが円陣を組み、競技前からボルテージが最高潮に上がっています! その勢いに負けじと、紅組も円陣を組み、士気を高めていました!一つ目の競技「二人三脚」。本公演では見られない意外な組み合わせのキャラクターたちが「二人三脚」に留まらず、「三人四脚」「五人六脚」と難易度が高くなっても、息を合わせて挑む姿が見どころ! 一糸乱れぬ足さばきでペースを乱さずゴールを目指します。二つ目の競技「ダンシング玉入れ」。テニミュや新テニミュの楽曲のイントロが流れると会場から大歓声が!!音楽が鳴ると、選手たちは玉入れの手を止めてダンシング!! 本公演ではありえない組み合わせによる歌唱や会場のあちこちでダンスをする選手たちに目が足りない状態に!!三つ目は日替わり競技。(14日は「テニミュデータマン選手権」、15日は「プリンセスドッチボール」)「テニミュデータマン選手権」は、ある共通点をもつ選手の名前があげられ、そのキャラクターの共通点を当てるという、キャラクターをより理解している人が有利な競技。ただし、答えが分かってもボードに書かれたお題(腹筋、反復横跳び、縄跳び、あっち向いてホイ、など)をクリアしないと回答権が得られないため、体力と運も試されます。「プリンセスドッチボール」は、ドレスに身を包んだ“プリンセス”を守りながらドッチボール対決! (※)紅組プリンセス/1回戦=フランス代表のジョナタン・サン・ジョルジュ、2回戦=氷帝の鳳長太郎白組プリンセス/1回戦=氷帝の向日岳人、2回戦=フランス代表のティモテ・モローそして、中間発表のあとは、テニミュの運動会では定番となっている「応援合戦」。紅組は、応援団長のU-17(アンダーセブンティーン)日本代表の鬼十次郎、不動峰の橘桔平を筆頭に、学ランにハチマキ姿の応援団が登場し、熱気あふれるパフォーマンスを披露。対して白組は、応援団長の聖ルドルフの観月はじめ、アメリカ代表のキコ・バレンティンを筆頭に、キラキラのポンポンを持ってお揃いのユニフォームに身を包んだメンバーが登場し、チアダンスを披露。さらに、紅白それぞれ麗しいオーラを放つキャラクターによるランウェイ対決もあり、最後は紅白それぞれの選手たちが手を取り合ってのダブルダッチやダンスパフォーマンスで、参加選手全員が会場を盛り上げました!四つ目の競技「三船からのスペシャルミッション」。U-17(アンダーセブンティーン)日本代表のコーチ・三船入道からの指令。4人1組となり、三船の好物「酒」に見立てたボールを乗せた布の四隅を持ち、障害物を乗り越えて、より多くのボールをゴールにあるひょうたんに届けられた方が勝ち!五つ目の競技「騎馬戦」。紅白それぞれ5騎が出馬し、騎手の背中にある紙風船を取られたり、割られたりすると失格。最後まで残った騎馬がいるチームの勝利!会場にはミュージカル『新テニスの王子様』The Third Stageに登場したフランス代表のプランス・ルドヴィック・シャルダールの愛馬「ブランシュネージュ」とリョーマが乗った黒馬「スミレ号」も登場!!六つ目の競技「綱引き」。運動会の定番競技でテニミュ・新テニミュのキャラクターたちがパワー勝負!中学生が途中で1名追加になる、中学生と高校生の真剣な戦いが繰り広げられていました。そして、最後の競技は「紅白対抗リレー」。紅白から5人編成の2チームが出場し、全20選手が最後の力を振り絞って全力疾走!!最終結果が発表されると、全力を出し切った選手たちが一喜一憂し、会場に集まったファンの皆様からは選手をたたえる大きな拍手が沸き上がりました!最後は、グランドフィナーレ!20周年を記念したスペシャルメドレーで、選手たちはトラックを飛び出し会場中を駆け回りました。総勢90名超の選手たちと大歓声の観客の皆様、そして配信をご視聴いただいた皆様が一丸となって楽しんだ、大満足の2日間となりました。○■最終結果・11月14日 紅組勝利二人三脚:引き分けダンシング玉入れ:引き分けテニミュデータマン選手権:白応援合戦三船からのスペシャルミッション:引き分け騎馬戦:紅綱引き:紅紅白対抗リレー:白・11月15日 紅組勝利二人三脚:白ダンシング玉入れ:引き分けプリンセスドッチボール:引き分け応援合戦三船からのスペシャルミッション:紅騎馬戦:白綱引き:引き分け紅白対抗リレー:紅○■紅組越前リョーマ役:今牧輝琉、大石秀一郎役:原 貴和、乾 貞治役:塩田一期、桃城 武役:寶珠山 駿、海堂 薫役:岩崎悠雅、橘 桔平役:熊沢 学、石田 鉄役:柊太朗、桜井雅也役:深澤悠斗、赤澤吉朗(「吉」は土に口)役:奥村等士、柳沢慎也役:久保侑大、金田一郎役:二宮来夢、亜久津 仁役:益永拓弥、新渡米稲吉役:松原 凛、室町十次役:寺島レオン、跡部景吾役:高橋怜也、宍戸 亮役:広井雄士、滝 萩之介役:中田凌多、樺地崇弘役:栗原 樹、鳳 長太郎役:明石 陸、佐伯虎次郎役:松永有紘、黒羽春風役:桐田伶音、天根ヒカル役:栗原航大、季楽靖幸役:HARUKI、幸村精市役:藤田浩太朗、真田弦一郎役:吉田共朗、切原赤也役:前田隆太朗、木手永四郎役:長塚拓海、千歳千里役:松島博毅、種ヶ島修二役:秋沢健太朗、越前リョーガ役:井澤勇貴、鬼 十次郎役:岡本悠紀、大曲竜次役:畠山 遼、君島育斗役:星野勇太、中河内外道役:チャンへ、都 忍役:鈴木凌平、ミハエル・ビスマルク役:バーンズ勇気、エルマー・ジークフリート役:チャーリー、プランス・ルドヴィック・シャルダール役:DION、エドガー・ドラクロワ役:ロマ・トニオロ、ジョナタン・サン・ジョルジュ役:胡凛ウィリアムズ、ラルフ・ラインハート役:ルーク・ヨウスケ・クロフォード、ドゥドゥ・オバンドゥー役:ジョエル・ショウヘイ○■白組手塚国光役:山田健登、不二周助役:持田悠生、菊丸英二役:富本惣昭、河村 隆役:大友 海、神尾アキラ役:毎熊宏介、伊武深司役:土屋直武、内村京介役:菊池颯人、森 辰徳役:Rayshy、観月はじめ役:三井淳平、木更津 淳役:緑川青真、野村拓也役:八重澤就土、不二裕太役:石原月斗、南 健太郎役:桑原 勝、千石清純役:TAISEI、東方雅美役:灰塚宗史、喜多一馬役:内野楓斗、忍足侑士役:草地稜之、向日岳人役:小辻 庵、芥川慈郎役:横山賀三、日吉 若役:酒寄楓太、葵 剣太郎役:宮脇 優、樹 希彦役:森下紫温、木更津 亮役:岸本舜生、首藤 聡役:中嶋 健、柳 蓮二役:梶田拓希、仁王雅治役:蔵田尚樹、丸井ブン太役:川本光貴、白石蔵ノ介役:武本悠佑、遠山金太郎役:平松來馬、平等院鳳凰役:佐々木 崇、デューク渡邊役:大久保圭介、徳川カズヤ役:小野健斗、入江奏多役:泰江和明、遠野篤京役:輝馬、越知月光役:楚南 慧、毛利寿三郎役:丸山龍星、鈴木 惷役:高橋駿一、鷲尾一茶役:YUKI、ユルゲン・バリーサヴィチ・ボルク役:ザック・コバヤシ、Q・P役:パース・ナクン、A・フランケンシュタイナー役:JAY、トリスタン・バルドー役:鮎川太陽、ティモテ・モロー役:ジェレミー・クロディス、オジュワール・ドロン役:才川コージ、キコ・バレンティン役:乃本セイラ横山賀三(芥川慈郎役)、宮脇 優(葵 剣太郎役)、畠山 遼(大曲竜次役)、輝馬(遠野篤京役)は 14日のみ出演。久保侑大(柳沢慎也役)は 15日のみ出演。泰江和明(入江奏多役)、JAY(A・フランケンシュタイナー役)は両日出演見合わせ。○■MC齋藤 至役、和泉宗兵、井上 守役:北代高士○■応援堀尾聡史役:りょうた、水野カツオ役:市川愛大、加藤勝郎役:戸塚世那、池田雅也役:大野紘幸、壇 太一役:橋本悠希(C)許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会 (C)許斐 剛/集英社・新テニミュ製作委員会
2023年11月17日2.5次元ミュージカルの草分けと言われるミュージカル『テニスの王子様』(通称:テニミュ)が20周年を迎えた。現在はミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン、ミュージカル『新テニスの王子様』という2つのシリーズが上演されており、ますます盛り上がりを見せている。今回は、ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく)vs六角(7月15日〜23日 TACHIKAWA STAGE GARDEN、7月28日〜8月6日 COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール、8月18日〜20日 名古屋文理大学文化フォーラム(稲沢市民会館)大ホール、8月26日〜9月3日 日本青年館ホール)、およびミュージカル『新テニスの王子様』The Third Stage(10月6日〜15日 TOKYO DOME CITY HALL、10月20日〜29日 メルパルクホール大阪、11月3日〜11月12日 TACHIKAWA STAGE GARDEN)に跡部景吾役で出演する高橋怜也にインタビュー。前回出演したミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく)vs氷帝の振り返りや、次回のミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく)vs六角、ミュージカル『新テニスの王子様』The Third Stageへの意気込み、また20周年という節目のタイミングで跡部景吾を演じ、この先の未来で「僕たちが伝説だと言われていたらうれしい」という思いについても話を聞いた。○■「やっと氷帝のメンバーに会えた」――高橋さんは『新テニミュ』で跡部として活躍されて、さらに今年からは『テニミュ』4thシーズン 青学(せいがく)vs氷帝でも跡部として出演されていましたが、どのような感想でしたか?僕は初めて出演したのが『新テニミュ』だったので、他の『新テニミュ』メンバーも含めて、『テニミュ』のキャストとしては今までにない形だったのかなと思います。『新テニミュ』の中学生は各校からの選抜メンバーで、本役での氷帝メンバーが誰一人いない状態でありながら、跡部としても氷帝としても背負わなければいけないものがあるのが、大変なところでした。だからこそ、氷帝公演でやっと氷帝のメンバーに会えたということがすごくうれしかったです。メンバーがいると全然違う気持ちになるというか。『新テニミュ』の段階でも、跡部は中学生選抜のリーダー的存在になるところもあるけど、全然違う氷帝というチームの部長として立つのは新鮮な気持ちでした。ただやっぱり氷帝公演においては難しいところもいろいろあって、僕が先に跡部としてステージに立っていたので、スタートの違いについて最初は悩んだりもしました。でも結果的に、すごく「いいチームだな」と思ったんです。『テニミュ』にはいろんなチームがあって、いろんな色があると思うんですけど、僕は氷帝の色が好きだなと、実際に氷帝として立って改めて感じました。――それはどういう色でしょうか?青学(せいがく)には全員の絆やチームの思いを感じるんですけど、氷帝メンバーには一人ひとりが持つ氷帝としてのプライドがあるし、200人の部員の中でレギュラーを勝ち取ったという実力に対して信頼をおいているところが、熱い。青学(せいがく)とまた違った熱さがあるなと、公演を通して感じました。――その中でリーダーとして立つには、どういう点を意識されていましたか?これは公演前からずっと言っていたんですけど、僕はあまり人の上に立つのが得意じゃないので、「やって見せるしかない」というところがありました。でも終わってみると、本当に周りに助けられたと思っています。みんな向上心があるし、僕のスタンスも理解した上でついて来てくれたのかなと感じました。だからこそ、自分の中で「もっとやらなきゃいけない」という思いが強くなり、部長として立てるようにしっかり見せようということを考えていました。稽古では一つひとつのラリーを作っていくんですけど、例えば手塚とのS1(シングルス1)は最初に(山田)健登と2人で作って、その後に全員と合わせながらやるんです。全員で合わせる時は、僕と健登が作ったものを改めて稽古場で披露する場でもあるので、「本気で見せないと」という思いがあって。健登と僕はスタートも『新テニミュ』から一緒だったので、「この試合を見せるだけで、他の全員に本気度を理解してもらえるぐらい、しっかりやろう」という気持ちがありました。――手塚対跡部の戦いは、歌対決みたいなところもあったんでしょうか?『テニミュ』1stシーズンで、城田優さんと加藤和樹さんの「一騎打ち」が伝説と言われていて、僕は『テニソニ』(TAKESHI KONOMI Presents『テニプリ☆ソニック2022-おてふぇす in 日本武道館-』)でおふたりのパフォーマンスを拝見して……その時は『テニミュ』4thシーズンに出るかどうかも決まってなかったんですけど、刺激をもらったからこそ、健登とも「もし手塚と跡部のS1をやることがあったら、僕らも伝説になるくらいのパフォーマンスをしなきゃいけない」「超えなきゃいけない」という話はしていたので、1公演1公演、死んでもいいぐらいの熱量でやっていました。――熱いですね。次の六角公演はどうなりそうですか?氷帝の3年生としては、前回の公演で関東大会も終わって、引退するという状態なんですよね。もちろん僕は原作を知っているから、この先の展開は知っているんですが、六角公演の段階で跡部・忍足・向日・ジローという3年生が、テニスに対して、青学(せいがく)に対してどういう思いがあるのか……。難しいところだと思うんですけど、そういった葛藤を特に表現できたらと思っています。○■氷帝メンバーについての印象は?――六角公演で一緒に出演する氷帝のメンバーについてもぜひ教えてください。忍足侑士役の草地稜之さんはいかがですか?稜之は、変わってますね(笑)。ことあるごとに(跡部の)「インサイト」をしたがるんですよ!(笑) やっぱりキャスティングがすごいのか、忍足って心を開かないクールな印象があって、稜之も一見クールでドライというイメージで、「忍足っぽい!」と思っていたんです。それなのに実はすごく熱いし努力家で、イメージと違う一面を持っているところがあって、尊敬しています。――向日岳人役の小辻庵さんは?庵も、すごく面白い(笑)。僕が言うのもおこがましいですけど、いろんなことに対してセンスがある。その場の空気が読めるのは、周りを良く見ているんだなという感じがして、お芝居でも生かされているんだと思います。あと、めちゃくちゃムードメーカーです! 最初静かだったのに、小屋入りしたぐらいから本性を現しはじめて、盛り上げてくれます(笑)。いつも楽しくしてくれる!――最後に、芥川慈郎役の横山賀三さんは?賀三も明るいです。賀三は……なんかもう、ハッピーギャルみたいな(笑)。もしかしたらまだ隠してるところもあるかもしれないと思うんですけど、あの氷帝公演を乗り切った仲なので、みんな素をさらけ出せてるだろうというところでいうと、賀三はけっこう明るめのギャルって感じですね。――そんなに何回も言うほどなんですか?元気な時のジローみたいな感じで、はしゃぐときはすごいはしゃぐので(笑)。ただそれだけではなく、キャリアも感じます。氷帝公演ではジローのソロがわちゃわちゃした明るめの曲だったんですけど、今回の六角公演の氷帝の曲でのジローのソロパートについては、初めて歌稽古で賀三が歌ったときに「すごいな」と思いました。山田健登も「いいね、賀三くんうまいね」と、ニコニコした目で言っていて、「本領発揮してきたな」と思いました。――聞くところによると、「横山賀三ゲーム」というものが流行ったとか。前回の氷帝公演のどこらへんで始まったか覚えてないんですが、 急に流行り始めて。僕はあんまりやってないんですけど、意味がわからないゲームをやってますね(笑)。何公演か、声出し代わりにやってました。○■『新テニミュ』にも続けて出演――10月からはミュージカル『新テニスの王子様』The Third Stageにも出演されるとのことで、現時点での率直な感想もぜひお聞かせください。次は世界へ……どうなるんでしょうね? ドイツのエキシビションマッチで跡部と入江がダブルスを組むんですが……原作での描写は一瞬なんですよね。どこをどう描かれるかわからないですけど、「The First Stage」での試合を経て、跡部と入江でダブルスを組めたらいいなと思っています。それから、今回新たに柳、幸村が出てくるのも新鮮です。――馬上テニスで話題のフランス代表プランス・ルドヴィック・シャルダールも…。馬上テニス、どうやるんです!? しかも、かなりグローバルな稽古場になりそうですね。あと熱いのは、もっちー(持田悠生)が不二周助として出演することです。ミュージカル『新テニスの王子様』The First Stageでテニミュボーイズをやっていたもっちーが、不二として新テニミュに帰ってくるのが、熱いなあ。――演じる上では『新テニミュ』『新テニミュ』『テニミュ』『テニミュ』『新テニミュ』といった流れになると思いますが、どういう感覚ですか?時空が歪んでいて、やばいです(笑)。両方に出ている青学(せいがく)メンバーも大変だと思います。『新テニミュ』で先を演じている上で、『テニミュ』4thシーズンにも出演することが本当に難しいのですが、そこも楽しいところというか。逆に、氷帝公演で実際に健登が演じる手塚とのS1の試合をやったからこそ、もう1回、『新テニミュ』The First Stageで入江とのS1をやりたいと、改めて思います。もちろん当時も死ぬ気でやったし、原作も読んで挑んだんですが、実際に氷帝公演で試合を体験したら、その後の時間軸で演じる時の気持ちも絶対変わってくると思うんです。他にも、山田健登が六角までを演じた手塚として、大和とのシングルスを演じるところも観たいなと思って。『テニミュ』を演じた上で、もう1回『新テニミュ』を演じたいというのは、一生言い続けます。○■20周年を迎え、先輩の思いも受け止める――『テニミュ』は2023年で20周年ということで、そのタイミングで跡部を演じていることについてはいかがでしょうか?歴史的なアニバーサリーイヤーで、氷帝公演をできたのが……いや待ってください、記念日が4月30日? ギリ氷帝が波に乗れてない!? 悔しいです!(笑)でも20周年なんて、それだけ続くことはなかなかないと思うと……まず原作のすごさと偉大さがあるのでしょうし、最初の2003年からいろいろなキャスト、スタッフの方々が紡いでつなげてきた思いや情熱があったからこそだと思います。今でこそ2.5次元文化が浸透していますけど、きっと当時は挑戦的なことだったと思うんです。伝説になる公演を皆さんが続けてくださったからこそなので、そういう思いは1番忘れてはいけないのだと受け止めています。僕も昨年参加した『テニソニ』で加藤和樹さんとお会いして、「和樹さんが伝説を作ってくれたからこそ、今、僕たちが公演をできているのだと思います」と言ったら、「そんなつもりはまったくなくて、その時を全力で生きてたのが、たまたまそうなっただけ」とおっしゃっていたので、「かっこいい!」と思ったんです。だからみなさんの情熱とか愛とか、いろんな全力が根本にあって、20周年という記念すべき年に公演できることを、忘れずにつないでいきたいし、この先『テニミュ』40周年の頃には、僕たちが伝説だと言われていたらうれしいです。――『テニミュ』出身の方にもインタビューすると、他の現場で会っても卒業生感覚で盛り上がるとか。それはそうかもしれないです。僕もこの前まで参加していた舞台で『テニミュ』出身者が5人いて、ちょうど20周年の日に稽古に参加していたのは4人だったんですけど、その4人で「おめでとうございます」と写真を撮りました。いろいろな現場で出身者に会えるのは、『テニミュ』が続いているからこそだし、そういう場で“跡部いじり”をされることもあります。例えば眼鏡をあげる仕草があったりしようものなら「おいおいおい!」「インサイトだ!」と言われるので、「いや、そういうつもりないから!」というやり取りがあったりします(笑)――ちなみにオーディションを受けたいと思ったのはいつからだったんですか?もともと原作の『テニスの王子様』が好きだったので、20歳くらいの時に音楽活動をしながら「『テニミュ』を受けたい」という話はしていました。その時は音楽事務所だったので、結局オーディションも受けずに終わったんですが、もし当時受けていたら、絶対に跡部にはなっていなかったと思います。誰になってたのかな? そもそも受かっていたのかもわからないです。――それは縁とタイミングを感じますね。原作の許斐剛先生に対しての思いもぜひお聞かせください。もう神様です。メールで「お誕生日おめでとうございます」と送らせてもらったりして、やり取りさせてもらっていること自体が、正直「おかしくない?」「僕、いいんですか?」と思うんですけど、それも受け止めてくださる愛の深さ……。愛してくれるからこそ愛されるというのか、いろいろな方が許斐先生を好きな理由も感じています。本当にすごい方です。■高橋怜也アーティストとして芸能活動を始め、2020年にミュージカル『新テニスの王子様』The First Stageで初舞台。主な出演作にLive Musical「SHOW BY ROCK!!」-DO根性北学園編-夜と黒のReflection (21年)、RICE on STAGE「ラブ米」~Rice will come~(21年)、『Oh My Diner ~踊るぶんぶん狂想曲~』(22年)、MANKAI STAGE『A3!』シリーズ(22年~)など。
2023年07月14日ミュージカル『新テニスの王子様』Revolution Live 2022が10月6日(木)から幕張メッセ 幕張イベントホールで開催される。“新テニミュ”として初のライブイベントで、総勢37名のキャストたちがThe First StageとThe Second Stageで披露された楽曲を会場中に響き渡らせる。今回のライブの見どころについて、越前リョーマ役の今牧輝琉(いままき・ひかる)は「キャラクターも曲もライブ仕様になっていて、舞台とはまた違った演出なんです。僕ら自身も予想していなかった演出がいっぱいあったので、お客さんから見てもいろいろと発見があると思います」と語る。「本編では見られないような組み合わせで歌う曲もあるので、結構驚くんじゃないかな。僕自身も驚きましたし、『こんなことするんだ!』と胸が熱くなりました」。越前リョーガ役の井澤勇貴(いざわ・ゆうき)は「見どころは、岸(祐二)さん。歌がハンパないです。多分、当日は幕張近くの海が荒れるんじゃないかな」と笑う。自身がライブで楽しみにしていることについては「リョーガの『遊んでやるぜ』という曲があるんですけど、初めて音源を聞いたときから、ミュージカルの楽曲というよりライブのパフォーマンスとして披露するような曲調だなと思っていたんです。だから今回のライブでどういう風になるのか。僕も楽しみですし、皆さんにも楽しみにしていてほしいです」。改めてお互いの印象を尋ねると、井澤は「普段の彼のSNS投稿を見ていると、かわいい要素が多いじゃないですか。でも、ステージに立つと頼もしい。安心感があるんですよね」と話し、一方の今牧は「直接的な言葉で教えてもらったことよりも、見せて教えてくれることが多いです。The Second Stageの本編の稽古中もダンスがすごいなと思ったんですけど、今回のライブの稽古はもっとすごい!『僕はこの後にパフォーマンスをしなくてはいけないのか』とある意味、こちらのやる気がなくなるぐらいです(笑)」などと仲睦まじく語っていた。公演は10月10日(月・祝)まで。取材・文・撮影:五月女菜穂
2022年10月07日「舞台で演じている時は気にしたことのなかった細かな表情の変化や瞬きひとつで、読み取られる感情が変わってしまうのが映像の難しさ。最近は、いろんなドラマを勉強する気持ちで観るようになりました」初のドラマ出演作『俺のスカート、どこ行った?』を終えたばかり阿久津仁愛さん。次に控えるのは、’16年より主人公・越前リョーマを演じ続け「ホームに戻ってきた安心感がある」と話すミュージカル『テニスの王子様』(通称・テニミュ)。「今回の全国大会 立海公演は前後編で描かれることになります。前編のキャストは、全員が一度舞台に立っているメンバーなので、いままでよりいいものになるのではと期待しているんです。進化していなきゃというプレッシャーもありますが、いまは楽しみの方が大きいですね」リョーマを擁する青春学園を軸に、公演ごとにさまざまなライバル校との対戦を描いてきたテニミュ。これから始まる全国大会決勝は、3rdシーズンのクライマックス。これまででとくに印象的だったシーンを振り返ってもらうと、全国大会の氷帝公演(’18年)を挙げてくれた。「関東大会の氷帝公演は、まだ僕は観客として観ていたんですよね。だから全国大会で、あの氷帝学園と戦えていることに感動したし、リョーマとして負けたくない気持ちが強かった気がします。とくに三浦宏規くん演じる跡部との試合シーンでは、動線も動きも全部決まっているはずなのに、体が勝手に動いているような、本当にボールを追っているような感覚になったのが印象的でした」リョーマは確かなテニスの実力と自信の持ち主。「共通点は、朝が弱いところくらい」と笑うが、舞台に現れた途端、その気迫や熱量で劇場を制する力は、役にも匹敵する。「センターに立つ自分が頑張らないと作品が崩れてしまうので、つねに100%以上の力を出すことは意識しています。その時間を本気で楽しんで、がむしゃらにやっている姿が目に見えていたら嬉しいです」ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 全国大会青学vs立海 前編7月11日(木)~7月21日(日)TOKYO DOME CITY HALL原作/許斐剛『テニスの王子様』(集英社ジャンプ コミックス刊)全席指定6000円(税込み)大阪、愛知、福岡、宮城、東京凱旋公演ありネルケプランニングTEL 03・3715・5624(月~金曜11:00~18:00)©許斐 剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト ©許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会あくつ・にちか12月23日生まれ。栃木県出身。ドラマ『俺のスカート、どこ行った?』に光岡役で出演。8月26・27日にC.I.A. presents「MISSION IN SUMMER 2019」出演予定。※『anan』2019年7月17日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・山崎初生インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2019年07月13日演劇界に2.5次元ブームをもたらしたミュージカル『テニスの王子様』の魅力とは。過去にも人気漫画の舞台化はあったけど、テニミュが社会現象とまでいわれるほどのブームになったのはなぜなのか。演劇に精通する中井美穂さんにその魅力を聞きました。スタッフ×キャスト×観客三位一体の熱写真は初演より。初日の客入りは1/3程度だったが、1幕終了後の幕間の観客の熱狂がすごかったそう。「スタッフの情熱とキャストの必死さとで生まれる熱が、観客にアイドルライブにも似た高揚感をもたらしてくれます」漫画そのままと見紛うビジュアルクオリティ「過去の漫画原作ものの多くは、キャストにキャラを寄せていっていたのですが、テニミュは徹底してキャラに寄せていった。だからこそ原作ファンも心置きなく応援できるんです」。いまでは当たり前になっているけれど、その先鞭をつけたウィッグ製作、ヘアメイクのスタッフの技術力の高さに脱帽する。代替わりで受け継がれる伝統と刹那と過去には斎藤工さんや加藤和樹さん、城田優さんなども出演。「どんな人気メンバーも必ず卒業するから、いま必死に応援するんです。2ndシーズンでリョーマ役の小越勇輝さんを残して青学メンバーが入れ替わった時は、こちらも特別な思いが湧き上がりました」。ライブなど、卒業キャストを観客が見送れる場が用意されているのも心憎い。「初めて観た時、他の舞台作品にはない、お客さんの熱量の高さにまず驚きました。幕が開いてからはステージに釘付け。セットも簡素だし、キャストの歌もダンスもけっして上手いとは言えなかったけれど、それを補って余りある圧倒的な情熱とパワーがそこにあったんです」(フリーアナウンサー・中井美穂さん)とくに惹きつけたのは、「俺様の美技にブギウギ」などの「思わず口ずさんでしまう」キャッチーな歌と、試合シーンの臨場感だ。「ボールをピンスポットの明かりと音で表現する演出は発明と言ってもいいレベル。そして若い俳優たちが必死の形相でラケットを振る姿は、舞台で激しい殺陣を見た時のカタルシスに近いものがあるのではないかと思います」後追いする形で原作漫画を読み、「ビジュアルの再現度の高さに驚いた」そう。「テニミュの一番の魅力は、制作側のスタッフ、キャストが誰ひとり原作を疎かにしていないこと。それが舞台の細部から伝わってくる」。ともすれば原作ファンに批判されがちな世界だが、最大限に原作を尊重する姿勢が受け入れられたのではないかと分析。そして、キャストが入れ替わるシステムが、テニミュがここまで長く続いた理由だろうと語る。「まだ未熟なキャストが、ここでチームワークを学び、成長して、卒業していく。それはまさに学生時代の部活動そのもの。限られた時間にしかないからこそ尊いし、キャストが入れ替わることで、伝統が受け継がれて、観客はマネージャーや保護者(笑)のような目線で彼らを応援する。そのすべてがとてつもなく純度が高いからこそ、感動を呼ぶんだと思います」なかい・みほフジテレビアナウンサーとして活躍した後、フリーに転身。宝塚をはじめ演劇全般に造詣が深いことから、舞台のアフタートークの司会や演劇コラムも執筆。’13年からは読売演劇大賞の選考委員も務めている。ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学 vs 比嘉12月21日(木)~24日(日)TOKYO DOME CITY HALLほか、大阪、福岡、愛知、宮城公演あり。2018年2月8日(木)~18日(日)には東京凱旋公演も。原作/許斐剛オリジナル演出・脚色/上島雪夫演出補佐/三浦香音楽/佐橋俊彦・坂部剛作詞/三ツ矢雄二脚本/三井秀樹振付/本山新之助・上島雪夫ネルケプランニングTEL:03・3715・5624(月~金曜11:00~18:00)※『anan』2017年12月6日号より。写真・五十嵐瑛仁(TRON)取材、文・望月リサ(C)許斐 剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト(C)許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会(by anan編集部)
2017年12月04日1年生ながら圧倒的テニスセンスを持つ主人公・越前リョーマを中心に、青春学園中等部が、東京そして全国の強豪校と熱い試合を繰り広げる『テニスの王子様』。その人気漫画が初めて舞台化されたのは2003年のこと。初演から14年を経てなおミュージカル『テニスの王子様』(通称:テニミュ)が支持され続ける理由は、ビジュアルの再現性に加え、“演劇として魅せる”ことへの強いこだわりと、3rdシーズンに突入した、いまもブラッシュアップし続ける、そのクリエイティビティだ。3rdシーズンで“神の子”の異名を持つ実力者・幸村精市が率いる神奈川代表の常勝校、立海大附属中学校の主要キャストに今作への意気込みを聞いた。幸村精市(立石俊樹/たていし・としき)幸村の優しさ、強さ、厳しさ、責任感、カリスマ性…すべてに憧れます。強者揃いの立海で先頭に立つ者の意識を、表情や立ち居振る舞いから感じさせたいですね。次はゲスト校ですから、試合はなくとも王者の強さや品格を表せるよう、歌とダンスも強化するつもりです。前回の敗戦から、手術、リハビリを経て、幸村の心情の変化も楽しみにしてください。真田弦一郎(田鶴翔吾/たづる・しょうご)実直で責任感が強い真田を演じるうえで、強面ながらもチームメイトとの絆の強さを表現することを大事にしています。次回に向けての課題は、真田の強さを表現できる体づくり。他を圧倒する覇気を生み出せるよう、自分の心のキャパを広げたいですね。関東決勝での敗戦を経て、幸村が復活した三強、そして立海としての“勝利への執着”をお見せします。柳 蓮二(井澤巧麻/いさわ・たくま)テニミュはライバル校まで全員が輝ける舞台。しかも試合がなくても、日々ベンチワークを試行錯誤する楽しさがあります。ただ、蓮二は常に冷静沈着な役ですから、心がけているのは演技が単調にならないようにということ。さらに表現を磨いていきたいです。今回はゲスト校ですが、強豪・立海の存在感を示し、蓮二らしさをより追求していきます。仁王雅治(後藤 大/ごとう・だい)飄々としているけれど、テニスや仲間に対する思いは人一倍強く、とても人間味のあるところが仁王の魅力。次回公演に向けての課題は、さらに役の深い部分を追求し、素の自分も仁王に近づくこと。いま日常生活でも左手を使うようにして、両利きを目指しています。テニスを知らなくても楽しめる舞台ですので、ぜひ劇場にお越しください。ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学 vs 比嘉12月21日(木)~24日(日)TOKYO DOME CITY HALLほか、大阪、福岡、愛知、宮城公演あり。2018年2月8日(木)~18日(日)には東京凱旋公演も。原作/許斐剛オリジナル演出・脚色/上島雪夫演出補佐/三浦香音楽/佐橋俊彦・坂部剛作詞/三ツ矢雄二脚本/三井秀樹振付/本山新之助・上島雪夫ネルケプランニングTEL:03・3715・5624(月~金曜11:00~18:00)※『anan』2017年12月6日号より。写真・五十嵐瑛仁(TRON)取材、文・望月リサ(C)許斐 剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト(C)許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会(by anan編集部)
2017年12月04日漫画やアニメ、ゲームなどの2次元作品を忠実に再現した2.5次元舞台。いまや単なるブームを超え、演劇の新ジャンルとして定着してきています。そんなブームの火付け役とも言える『テニスの王子様』3rdシーズンの青春学園中等部、通称青学(せいがく)の主要キャストの方々が意気込みを語ってくれました!越前リョーマ (阿久津仁愛/あくつ・にちか)大好きな作品で、大好きな役を演じられるのが嬉しいし楽しいです。リョーマは負けず嫌いで努力家で、生意気だけど可愛いキャラクター。その魅力をより見せていくのと同時に、体の動かし方やラケットさばきなども強化して、もっともっと強くなっていけたらと思います。僕たち青学は、日々上を目指して頑張っていますので、応援よろしくお願いします。手塚国光(宇野結也/うの・ゆうや)テニミュの魅力は原作を忠実に再現し、まさにそこで試合が行われているような臨場感が味わえるところ。次の全国大会では、手塚もケガの治療を終えて万全の状態で戻ってきます。しなやかさを兼ね備えた手塚の圧倒的な強さが、見ただけで伝わるよう、いまあらためてフォームを見直しているところ。青学全員で挑む試合、絶対に熱いものにします!海堂 薫(牧島 輝/まきしま・ひかる)海堂は口数が少ない役ですが、“目は口ほどにものを言う”の言葉のように、気持ちを目で伝えられる芝居を目指しています。テニミュはエアですが全力で走ってボールを追っていて、皆が本気。歌って踊って試合して、どの舞台にも負けない熱量と運動量で、本当の部活のような青春している感じが楽しいです。チーム一丸となって頑張ります。不二周助(定本楓馬/さだもと・ふうま)この作品ほど汗が飛び散るくらい動くミュージカルってあんまりないんじゃないかと思うんです。熱量もすごく、常に進化し続ける。自分も一緒に成長できている気がしてやっていて面白いです。不二は天才プレーヤー。普段、天才なんて言われないので、演じるのは気持ちいいです。さらにキレイなテニスを極め、もっと役に近づいていきたいと思います。大石秀一郎(松村 優/まつむら・ゆう)いろんな学校にいろんな人がいて、それを演じる人がいる。同じ役でも演じる人によって演技も違うのがテニミュの良さ。優しくて真っすぐで、心には熱い思いを持ちながらも他人の意見を尊重できるのが大石という人。その魅力を僕なりの方法で伝えたいです。次回公演に向け強化したいのは歌。皆様の心に届くものがあればいいなと思っています。ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学 vs 比嘉12月21日(木)~24日(日)TOKYO DOME CITY HALLほか、大阪、福岡、愛知、宮城公演あり。2018年2月8日(木)~18日(日)には東京凱旋公演も。原作/許斐剛オリジナル演出・脚色/上島雪夫演出補佐/三浦香音楽/佐橋俊彦・坂部剛作詞/三ツ矢雄二脚本/三井秀樹振付/本山新之助・上島雪夫ネルケプランニングTEL:03・3715・5624(月~金曜11:00~18:00)※『anan』2017年12月6日号より。写真・五十嵐瑛仁(TRON)取材、文・望月リサ(C)許斐 剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト(C)許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会(by anan編集部)
2017年12月03日テニミュ史上初キャストの聖ルドルフ副部長・ノムタクこと野村拓也(佐川大樹)が舞台上でペコリと客席に挨拶し、司令塔の観月はじめ(宮城紘大)は「んふっ」と笑い分析する──そこには原作世界が現実へとあふれだし、さらなる楽しさを目指す舞台があった。ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学vs聖ルドルフ チケット情報物語の軸はタイトル通り、青学(せいがく)こと青春学園と聖ルドルフ学院の試合。しかし、これは全国中学生テニストーナメント東京都大会・準々決勝戦であり、原作では不動峰中学校と氷帝学園中等部の試合も行われている。今回の公演はそれらの場面も折り込まれたことが新しい!初ダブルスを組む桃城 武(眞嶋秀斗)と海堂 薫(佐奈宏紀)が新曲を披露、そこに不動峰の伊武深司(健人)と神尾アキラ(伊崎龍次郎)が登場し、彼らも今、試合に臨んでいるのだと観客に伝える。あるいはステージを立体に使い、ダブルス1とダブルス2の試合に挑む8人の選手がクロスして対峙、同時進行するふたつの戦いを表現する。攻めた演出のなか、もちろんドラマも描かれる。ゴールデン・ペアと呼ばれる大石秀一郎(石田隼)と菊丸英二(本田礼生)の弱点と絆。不二裕太(大原海輝)の兄への意地、その弟を思う天才・不二周助(神里優希)の怒り、初試合となる越前リョーマ(古田一紀)の圧倒的な強さと輝き……そして、なんと!不動峰の橘 桔平(青木空夢)の過去と氷帝の宍戸亮との試合までも盛り込まれ先へと続く物語を期待させる。新曲7曲を含めた全21曲を熱唱し、初日ゲネは終了。囲み取材にはキャストを代表して5人が登壇した。神里「兄弟ふたりのシーンに特別な思いを持っています」、宮城「(聖ルドルフの)チームとしての新曲に注目してほしいです」、大原「裕太の思いが込められた楽曲も聴いてほしいです」、青木「かっこいい演出が多くて勝手にプレッシャーを感じています!」とそれぞれに思いを語り、最後に「ひとりのテニミュファンとして純粋におもしろいと思う演出が詰まっています。毎公演、全力でやりますので、いつでも観に来てください!」と主演の古田。その言葉通り、新たな試みと驚きに満ちた舞台は東京から宮城、愛知、大阪、福岡をまわり、11月3日(火・祝)の東京凱旋公演大千秋楽まで全44公演が上演される。取材・文:おーちようこ
2015年09月10日大人気ミュージカル「テニスの王子様」で主人公・越前リョーマ役を演じた小越勇輝が、「テニミュ」卒業後初の主演舞台に挑戦するロック☆オペラ「サイケデリック・ペイン」。桜田通、佐藤永典、慎之助、汐崎アイルら人気急上昇中の若手俳優たちが勢ぞろいし、4月4日(土)より天王洲銀河劇場にて開幕した。どこか懐かしい近未来。人気急上昇中のロックバンド“サイケデリック・ペイン”のヴォーカル・詩音の前に現れた謎の美女ソフィは、自らを天使だと名乗り詩音に「世界を救えるのはあなただけ。あなたが救世主です。」と訴える。いつしかソフィの存在は、人知れず“孤独”を抱えていた詩音の心に、特別な感情を芽生えさせた――。2012年、福士誠治、綾野剛、北乃きいら豪華キャストが揃い、ミュージカルとも音楽劇とも一味違う、ロック☆オペラとして話題を集めた「サイケデリック・ペイン」。このたび、フレッシュな面々を揃えての再演が決定。脚本は、本作が長年の野望を実現させ書き下ろしたという日本を代表する作詞家・森雪之丞。そして、森さんとは 25年来の盟友だという布袋寅泰が本作で舞台音楽に初挑戦。約20曲もの楽曲を提供している。さらにミュージカル「AKB49~恋愛禁止条例~」「パッチギ!」の茅野イサムが演出で初参加し、新たな世界観を構築した。主演を務める小越さんは、大人気ミュージカル「テニスの王子様」2ndシーズンで4年間主人公・越前リョーマ役を演じ、舞台「東京喰種トーキョーグール」でも主演を演じることが発表された実力派。普段は明るいけれど、人知れず孤独を抱える詩音役を演じるにあたり、ロックの楽曲に合わせた発声や声色を目指してボイストレーニングに励み、ステージで人々を熱狂させる詩音のカリスマ性を見事に体現し、新境地を見せている。そして、クールながらも熱い想いを胸に秘めているバンドのギター・魁人役を演じるのは、ドラマ「弱くても勝てます~青志先生とへっぽこ高校球児の野望」の桜田さん。趣味でバンドを結成し作曲するほどの音楽好きを公言する桜田さんは、激しいヘッドバンギングなど布袋さんを彷彿とさせるプレイスタイル楽曲を演奏。ソロの弾き語りでは色気のある音色を響かせ観客を魅了する。そのほかのメンバーには、DJ&キーボード・麗次役を舞台「ライチ光クラブ」を始め多彩な演技の幅をもつ佐藤永典、ベース・準役を自身もバンド活動している慎之助、そしてドラム・翔太役は人気アニメの舞台「青の祓魔師」の汐崎アイルら個性的な魅力ある若手俳優が大集結!実在するロックバンドかと思うほどの演技を超越したライブパフォーマンスを披露するとのこと。さらに、詩音と恋する天使・ソフィ役を七木奏音、大天使ミカエルの復活をめぐり争う悪魔レディー・パンドラ役を玉置成実、キザーラ伯爵役の冨森ジャスティン、クラッシュ役を林野健志、魁人の恋人・リナ役を佃井皆美、“サイケデリック・ペイン”のマネージャー緑川玲子役を麻生かほ里、リナの祖父・Dr.鏡役を藤木 孝、Dr.鏡の助手・天野役を山岸門人らがそれぞれ演じ、実力派キャスト陣が脇を固める。開幕にあわせ、スペシャルライブや各地でイベントも開催される予定とのこと。座席から各パートのビートが伝わるほどの臨場感と、圧巻の歌唱パフォーマンスとアクションを劇場で体感してみて。ロック☆オペラ「サイケデリック・ペイン」は、4月4日(土)~4月12 日(日)天王洲 銀河劇場ほか順次全国にて開演。(text:cinemacafe.net)
2015年04月10日