芸人・又吉直樹さん脚本のドラマ『許さないという暴力について考えろ』にて主人公・チエを演じる森川葵さんに、お話を伺いました。又吉直樹さんが脚本に初挑戦!不寛容をテーマにした人間ドラマ。初執筆の長編小説『花火』で芥川賞に輝き、300万部を超える売り上げを記録した芸人・又吉直樹さんが脚本に初挑戦したドラマ『許さないという暴力について考えろ』。森川葵さんは、服飾専門学校に通う物語の主人公・チエを演じている。「この企画を聞いたとき“又吉さん、脚本まで書いちゃうんだ!”って、びっくりしました。本当にこういう人のことを天才っていうんだなぁって。何でもできてすごいですよね。残念ながら撮影中はお会いできるタイミングがなかったんですけど、いつかお会いしてみたいなぁ」物語の舞台となるのは、又吉さんが下積み時代を過ごした“東京の象徴”渋谷。撮影もすべて、実際に渋谷の街で行われたそう。「渋谷でのロケなんて、考えただけで大変だろうなって。監督からも、“人や車をすべて止めて撮影することは無理なので、一発で決めて、さっとはけるスタイルでいこう”と言われていたんです。でも渋谷って、普段からロケバスが停まっていたり、カメラを抱えてる人がいたり、街にいる人も撮影なんて慣れっこな雰囲気。全然気にしてないというか、むしろみなさん空気を察してくれていつ感じで…。それなりの覚悟をして挑んだのに意外とスムーズに進んだんですよね(笑)。もちろん、私が知らないところでスタッフさんはいろいろ大変だったとは思うんですけど…」物語のテーマは、他者や自己に対する不寛容さ。チエは東京に流され、流行の服ばかり追い求める自分自身を許せないまま過ごしている。「チエちゃんの気持ち、わかるんです。私も仲良しの友達のファンションに影響を受けすぎてしまったり、人に流されやすいタイプ。言いたいこともあまり人に言えなくて、そんな自分がイヤになります。でもこの作品に出合って、自分のことが許せないのは誰しもが抱いたことのある感情なんだなぁって。演じ終わったあとは、もう少し自分のことを許してあげてもいいのかなって思いました。自分のことを許してあげられないと、苦しいから。このドラマが、みなさんの肩の力を抜くきっかけのようなものになれたら嬉しいです」もりかわ・あおい1995年6月17日生まれ、愛知県出身。女優。さまざまな映画やドラマに立て続けに出演。2018年には『DRIVE OVER』『嘘八百』『リバーズ・エッジ』の3本の出演映画の公開が控えている。シャツ¥50,000(メゾン キツネ/メゾン キツネ カスタマーセンターTEL:0120・667・588)流行の服を追い求める日々に葛藤するチエは、漫画家の姉や渋谷で出会う人との関わりの中で、自分の色を見つけることの大切さに気づいていく。出演/森川葵、森岡龍ほかNHK総合12月26日(火)22:00~22:49放送。※『anan』2017年12月27日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・Babymixヘア&メイク・成島 亮インタビュー、文・菅野綾子(by anan編集部)
2017年12月26日秋山竜次さんが架空のクリエイターに扮し、動画と文章でインタビューを受ける企画「ロバート秋山のクリエイターズ・ファイル」。その妙にリアルな“なりきり具合”が話題を呼び、今や大人気の企画ですが、なんと今度は“なりきり”のまま、ミステリー・ドラマに挑戦!しかも容疑者10人をすべて1人で演じたそうで…。テレ東の“上”が認めた企画なの?って思いました。「お話をいただいたときは、正直言うと、“マジで言ってんの?上の方がちゃんと認めてくれた企画なの?”というのが最初の感想といいますか。テレ東さんがいいなら、僕は喜んでやらせてもらいますけれど、ホントに大丈夫?って…(笑)」毎月1回撮影している「クリエイターズ・ファイル」では、様々なクリエイターになりきっている秋山さんですが、今回はキャラクターに扮しながら、さらにドラマの役柄を演じるという、二重の“なりきり”にトライした。「普段僕がやっている“なりきり”って、キャラを固めすぎず、その場でフリーに作っていくことで、おもしろさが生まれるのかな、と思っているんですね。なので、今回はドラマではありますが、多少はそのフリーな部分を残していただきました。つまり、僕がアドリブでボケる箇所が結構あるんですが、共演した役者の皆さんは、役柄としてそれを受け止め、リアクションしてくださるんですよ。僕は仲里依紗さんや満島真之介さんと絡むことが多かったんですけれど、お二人は本当に素晴らしかった。僕としては、真面目にやってらっしゃる役者さんが、僕の意味不明な“なりきり”によって<ちょっと変な領域>に連れていかれちゃってる、その妙な空気感がすごくおもしろかったです。完璧な演技の裏に、ほんの少し“うわ、やべぇヤツが来ちゃったよ”っていう戸惑いが見え隠れするというか…。視聴者の皆さんには、そこをぜひ楽しんでほしいですね」撮影は全部で4日間。想像以上に着替えとメイク直しが大変で、スケジュールは押し押しに。最終日は1日で19回着替えをしたという、壮絶な現場だったそう。「例えばシワ1本でも、コントだったら太くわざとらしく描くのが正解ですが、この“なりきり”においては、リアルであることが大事なので、どんなにメイクが薄いキャラでも、最低30分はかかるんです。最後のほうは“撮影込みで1キャラ23分で!”みたいな状況で、もはやF1のピットインみたいになってましたね。1シーン終わるたびに、僕が控室に戻ると、スタイリストさんが服をバッと脱がせて着せて、椅子に座ってメイクを施され、“はい、次のシーン!”ってピットから送り出される、みたいな。俺、車かよって(笑)」トータル・ファッション・アドバイザーのヨウコ・フチガミなど、ファンにはおなじみのキャラに加え、オペラ歌手、美容整形外科医、プロゴルファーなど、多彩な容疑者が登場する1時間。今から放送が待ち遠しい~!!あきやま・りゅうじ1978年生まれ。福岡県出身。お笑いトリオ「ロバート」のメンバーとして活躍する一方、‘15年よりフリーペーパー『honto+』で始めた連載「ロバート秋山のクリエイターズ・ファイル」が話題に。離島のホテルで殺人事件が勃発。容疑者は、停電の間に出入りした10人(すべて秋山竜次)の宿泊客のいずれか…。真犯人は誰?!共演に仲里依紗、満島真之介、滝藤賢一など。12月26日23:30~、テレビ東京系で放送。※『anan』2017年12月27日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)スタイリスト・古沢 愛ヘア&メイク・伊藤有香(by anan編集部)
2017年12月23日バラエティ番組『要博士の異常な映画愛~勝手にセリフ変えてみました~』について、MCを務める俳優の要潤さんにお話を伺いました。ボケもいとわず!?初冠番組で見事なMCぶりを披露!豪華絢爛な衣装に身を包み、バラエティ番組のメインMCを務める要潤さん。オファーが来た時は「まさか冠番組のバラエティにキャスティングされるとは」と驚いたそう。引き受けたのは、映画史に残る名画に、新しい台詞をつけて遊ぶという企画が面白かったから。『吉本新喜劇』を観て育ったこともあって、「お笑いにリスペクトがあり、バラエティ対応力も素晴らしい」(番組P)とキャスティングされたものの、やはり役者の現場とは勝手も違うよう。「役者は決められた台詞を言いますが、バラエティで芸人さんたちは、何もないところから面白いことを言っていく。その過程がクリエイティブで新鮮です。それと、スピード感。ドラマではカットを細かく割るけど、バラエティはいったん始まるとノンストップ。舞台に近い感覚かも」お笑い芸人たちが予測不能なトークを繰り広げても、ゆったりと構え、時には要さんからボケるなど、余裕の感じられるMC術が、お見事!「流れに身を任せているだけで、普段の僕を知ってる人からは“素だね”と言われます。ゲストの方がいろんなパターンでくるので対応は大変だけど、芸人さんが生み出す笑いや流れは潰したくないですね。自分がボケて現場が盛り上がるなら、カットされても全然構いません(笑)」現場の流れで生まれるボケ以外に、「ちなみに、この映画は、〇〇〇回観ました」という、要博士の映画愛のすごさを強調する、定番の回数ボケも。では、要さんご自身がリアルに、もっとも多く観ている映画は?「『スター・ウォーズ』ですね。100回以上観てるんじゃないかな。ストーリーは追わなくてもわかってるので、BGMみたいに流してます」番組では名画のワンシーンに、「異常な映画委員会」の会員たちが全く新しい台詞をあてることで、作品の新たな味わいを見出していく。会員は、芸人、落語家、放送作家など多ジャンルで活躍する人たち。「みなさんまったく違う角度から台詞を作られるので、毎回、ワクワクしながら見ています。僕とは脳みその作りが違うんだろうなあ」番組を通じて、古い作品を観ることが勉強になるとも。「映画作りは、あの時代の映画人が作り出したことがすべてのベースにあり、その延長線上で僕らはやってるんだと感じますね。CGもなく、編集技術が限られた中で、生身の人間が演じるさまはすごいですよ。今は役者が守られているところがあるから、あの時代に生きていたら自分にできただろうかとすら思います」名画に独自の切り口で台詞をつけ、新しい味わい方を提案する動画バラエティ。12/4のゲストは、柴田英嗣(アンタッチャブル)、小沢一敬(スピードワゴン)。テレビ東京にて毎週月曜深夜0:12~放送中。かなめ・じゅん1981年、香川県生まれ。’01年、『仮面ライダーアギト』でデビューしてから、昼ドラ『新・愛の嵐』や大河ドラマ『龍馬伝』など数々の作品に出演。現在、映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』が12月9日より公開。※『anan』2017年12月6日号より。写真・内山めぐみインタビュー、文・小泉咲子(by anan編集部)
2017年12月08日昭和の大スター・植木等さんと、その付き人だった松崎雅臣さん(のちの小松政夫さん)の師弟物語を描いたドラマ『植木等とのぼせもん』。植木役演じる山本耕史さん、松崎役演じる志尊淳さんにお話を伺いました。植木等&小松政夫級の熱い師弟関係が誕生!?――昭和を代表する喜劇人を描く本作ですが、見どころは?山本:人情ドラマでありながらも、歌ありコントありで、作り込んだバラエティを見ている感覚になれるところ。今のドラマって良くも悪くも、いいものを作ろうとするあまり、きっちりしすぎる面があるんですが、この作品は違う。子供の頃に胸躍らせて見ていたドラマや戦隊モノにも通じるワクワク感があって。楽しい作品になると、1話で直感しました。志尊:実は、初めて台本を読んで泣きました。植木さんと小松さんは、ふたりとも不器用で武骨なんだけど、まっすぐ向き合っているんですね。計算ずくの人間関係が苦手な僕には、情を重んじるふたりの関係性がすごく素敵に映ります。――山本さんの声が、植木さんにそっくりで驚きました。山本:実在の人物なので、本読みの段階でかなり寄せてはいたけど、スタッフに「もっと」と言われたんです。でも、モノマネになってはいけない。その加減が難しかったです。植木さんは資料があるからまだいいけど、小松さんの場合は、表舞台に出る前の話だから、志尊くんの方がずっと大変ですよ。志尊:なので僕は、似せることよりも、情熱的にまっすぐ生きる“小松さんイズム”を伝えられたらと思って演じてます。――タイトルにもなっている“のぼせもん”は博多弁で、すぐ熱中する人という意味。おふたりは、のぼせもんタイプ?志尊:2か月で18kg痩せたり、肉体改造はハマるとグワ~ッてなりますけど、僕はのぼせる対象が細かいんです。一方、山本さんはギターは弾けるし、筋トレの知識は豊富だし。どの分野もアベレージが高すぎます。山本:僕は、のぼせんもんというより分析型で。そこは、植木さんに似てるかもしれませんね。志尊くんもおそらく分析型で、近頃、稀にみるほどの頭のいい若手。ただ可愛いだけじゃない。志尊:そんな…(照)。山本さんとの会話は本当に楽しいです。たとえば僕が1聞いたら、10で返してくださいますし。山本:それ、かえって鬱陶しくないかな?(笑)志尊:そんなことないです!小松さんにとって植木さんは憧れだったじゃないですか。僕の山本さんに対する感情も同じです。山本:志尊くんは聞いてくれるからこっちも嬉しくなる。思い出したんだけど、武田鉄矢さんはドラマの撮影で、本番の直前まで喋っていろんなことを教えてくれました。おもしろいから僕は大好きなんだけど、武田さんは「最近は若い方々が僕の話をおもしろがって聞いてくれる」と。その意味がわかりかけてる自分が怖いなあ(笑)。『植木等とのぼせもん』昭和を代表する大スターと、その黄金期を付き人として支えた弟子。ふたりの人情物語を、伝説のバラエティ番組や映画の撮影風景などを交えて描く。原案・語りは小松政夫さん。NHK総合にて毎週土曜20:15~放送中。右/やまもと・こうじ1976年10月31日生まれ。ドラマ『トットちゃん!』『風雲児たち』など話題作への出演が続く。「『スーダラ節』など、植木さんの作品や曲は永遠に受け継がれるもの。触れるたびに引き込まれます」左/しそん・じゅん1995年3月5日生まれ。公開待機作に『覆面系ノイズ』『探偵はBARにいる3』など。「植木さんや小松さんは、事務所の大先輩。D-BOYSで楽曲をカバーさせていただいたこともあります」※『anan』2017年9月20日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・小泉咲子(by anan編集部)
2017年09月18日子どもが小さいときは『いないいないばあっ!』や『えいごであそぼ』などでお世話になっていたNHK Eテレ。子どもの成長にともなって視聴の機会も減るかと思いきや、実は子どもが小学生になった今でも、楽しみに見ている番組がいくつかあります。独創的でユーモアがあって、つい目が離せなくなる。今回はそんな遊び心あふれる番組を3つご紹介しましょう。親子で楽しめるものばかりなので、おすすめです!CGは使いません! やってみることに価値がある『大科学実験』科学の楽しさと奥深さを届けるために、けたはずれの実験検証をする『大科学実験』。この番組の特徴は、実験映像にコンピューターグラフィックスを一切使わないところです。あくまでも「実際にやってみる」ことにこだわりをもち「え、そこまでやる…?」とこちらが戸惑うほどの大がかりな実験を目にすることができます。「一体、最後はどうなるの?」「もう科学とかどうでもいいから、とりあえず成功しますように…」とハラハラしたり、息をのんだりして見守らざるをえない、そんな番組です。「自分が見たいがために子どもを誘っている」なんていうパパさんもいるよう。実験監修をしているガリレオ工房は、過去に福山雅治さん主演で放送された超常現象解決ドラマ『ガリレオ』や、映画『容疑者Xの献身』などの実験監修も行ったNPO法人。わかりやすくエンターテイメント性の高い実験が得意なガリレオ工房あっての『大科学実験』なのかもしれません。アンティークな世界観がツボな『ムジカ・ピッコリーノ』子ども向け音楽エデュテイメント番組『ムジカ・ピッコリーノ』の魅力は、なんといってもアンティークっぽい映像と音楽がおりなす世界観です。人々から忘れられてしまった「ムジカ」という音楽や楽器が怪獣「モンストロ」となってさまよう…という説明文だけではまったく想像のつかないストーリーですが、キャストが着ているクラシックでレトロ感あふれる衣装や、クオリティの高いライブシーンなど見どころが多い番組です。その独特な世界は、小さなお子さんでは好き嫌いがわかれるところですが、音楽への興味を探る意味でも親子で見てほしい番組です。登場人物の一人、高い歌唱力とギター演奏をみせるヒロイン役の斎藤アリーナちゃんは、連続テレビ小説『あまちゃん』でベロニカとしても出演。シーズン3、4ではメトロン号の乗組員ゴンドリーとしても出演していたゴンドウトモヒコさんが、音楽制作を担当。コンピューターと管楽器による独特なスタイルで、Yellow Magic Orchastraをはじめ、Love Psychedelico、The Beatniksなど多くのミュージシャンの音楽活動に参加している異色の経歴の持ち主です。 耳から離れないメロディと奥深い歌詞に注目『びじゅチューン!』「モナ・リザ」や「ヴィーナスの誕生」、「サグラダ・ファミリア」など世界中の美術作品や建造物をオリジナルソングとアニメにのせてお届けするのが美術エンターテイメント番組『びじゅチューン!』です。作詞・作曲・アニメ・歌すべてを手がけるのは、映像作家の井上涼さん。彼の“目のつけどころ”に子どもも大人も心をわしづかみにされ、テーマとなった作品を「見てみたい!」と思わせる力はすごいの一言。目に入ったその瞬間から「なに、これ」と釘づけになる脱力系ゆるっとアニメと、耳から離れない歌の中毒性はかなり高め。「子どもがどハマりして、いつのまにかわたしも家事の最中に口ずさんでいる」というママもおり、親子そろって虜になる人が続出しているようです。わたしのおすすめは、パーティードレスを美しく着こなすためにトレーニングにはげむ「鳥獣戯画ジム」という作品。何回見てもにやけてしまうし、ノリノリに歌えて楽しいです。ほかにも「見返りすぎてほぼドリル」「プロポーズはラスコーの洞窟で」など、ストーリー性を感じる歌のタイトルから、すでに心ひかれてしまう作品が満載です。教育番組でありつつ、挑戦的なバラエティ要素も感じるEテレの番組ラインアップ。これからも期待が高まります。ぜひ皆さんのお気に入りをみつけてくださいね。<参考>・ 『大科学実験』 ・ 『ムジカ・ピッコリーノ』 ・ 『びじゅチューン!』 ・ ゴンドウトモヒコ『愚音堂』 ・ 『井上涼オフィシャルサイト』
2017年09月05日テレビ東京ほかで、毎週金曜24時52分~放送中の『デッドストック~未知への挑戦~』。この番組のプロデューサーである、テレビ東京の五箇公貴さんにお話を伺いました!テレビに映らないものこそが、一番怖いんです…。2016年、神谷町から六本木一丁目の新社屋に引っ越した、テレビ東京。その“引っ越し”をきっかけに、旧社屋のビデオ倉庫から、おびただしい量の廃棄テープが発見された。そのテープに写っていたのは、なんと怪奇現象!新人ADの常田大陸(村上虹郎)と駆け出しディレクターの二階堂早織(早見あかり)は、引き込まれるままに取材にのめり込んでいき…。どこまでが虚構で、どこまでが現実!?虚実ないまぜの世界に恐怖がひそむ、オリジナルホラードラマだ。「もともとは今回の脚本と監督も務めている三宅隆太さんと、“オリジナルホラー、やりたいね”って言ってたところに、社屋の引っ越しニュースが飛び込んできて。うちの局は、魚の骨まで出汁として使う性質なので(笑)、その設定を組み込むのがうちらしいし、美味しいだろうと。一方で、社屋移転と、神谷町の地下に必要ないビデオがたくさん捨てられていたのは本当。本当の設定の上に、フィクションのドラマが乗る。それがおもしろいと思うんです」と語るのは、この番組のプロデューサーである、テレビ東京の五箇公貴さん。ドラマの中には、過去に撮影された未確認映像が登場するのだが、そのザラついた昭和な質感が、尋常じゃないくらいリアルで怖い。「最近のテレビは“映っているものが全て”というのが主流で、グレーな部分のない番組が多いですが、僕としては、“映っていないけれど、そこにあるかもしれないもの”こそ、テレビのおもしろさだと思う。ホラー的な“よく見えない映像”も同じ。この番組を通じて、そういった“不確定要素”を楽しんでほしいです」実はテレ東、ホラードラマはほぼ初。ホラーのおもしろさとは?「怖い、痛いなど、人の生理に訴えかけるものって、言葉の説明がなくても伝わるんです。また、見えないところから何かが飛び出すっていうことも、国や時代を超えて怖いことだと思う。そのボーダーレスな感じがまずおもしろい。一時期に比べてホラーが下火なのって、テレビ業界のコンプライアンスの問題だと思うんですが、今誰もやっていないなら、そろそろ掘り起こしの時期な気がするし、だからこそ逆にやりたいと思うのも、作り手の性でもあって(笑)。世界的に人気を得たJホラーに、今っぽさをミックスしたドラマになれば、誰も見たことがないホラーが作れるのではないかと思う。夢は、アメリカのテレビ局などでのリメイクです。どこの国の局にも絶対、死蔵テープはありますからね」『デッドストック~未知への挑戦~』テレビ東京ほかで、毎週金曜24時52分~。監督は権野元(『ナイトヒーロー NAOTO』や『楽園』)、三宅隆太(『呪怨 白い老女』)。脚本は、加藤淳也(『クロユリ団地』)と三宅氏らが手がける。なんと、あのドキュメンタリー界の大御所、映画『FAKE』を撮った森達也氏が監督&出演をする回があるそう!!(C)「デッドストック~未知への挑戦~」製作委員会※『anan』2017年8月16・23日号より。(by anan編集部)
2017年08月17日有田哲平さん(くりぃむしちゅー)初主演ドラマ『わにとかげぎす』にて、吉岡華役を演じるコムアイさんに見どころをうかがました。初めて人に振り回されたときの衝撃を、思い出すはず。「くりぃむしちゅー」の有田哲平さんが初めて主演を務める話題のドラマ、『わにとかげぎす』。有田さん扮する警備員の富岡ゆうじが、“友達づくり”を目指したことで、人生が思わぬ方向に転がっていく姿を描く。そのなかで、ヤクザの組長の愛人であり、男を誘惑して利用する魔性の女・吉岡華を演じるコムアイさん。これが連続ドラマ初出演となる。「演技には興味があったし、古谷実さんの原作が面白すぎるのと、出番が少ないわりに、物語の鍵を握る美味しい役だったこともあり(笑)、出演を決めました。ただ、脚本が決まっている中で演じるというのは、私にとっては難しいと痛感したんです。演じるということは、自分の中に存在するキャラクターから、役に合うものを選んでチューニングをしていくものだと思うのですが、うまくいかないまま芝居していくとリアルでないし、自我を置いていってしまう。役者自身が空虚になるんだと思いました。反省しっぱなしで、観るのが怖いです。過去に演技をしたときは全てアドリブで、言葉も間も自分で決められたのでラクでしたが、今回は、全く違いましたね。でも、有田さんや、ラッパーのDOTAMAさん、ACEさんと、アクロバティックなキャスティングが多い現場だったからか、のびのび挑戦させてもらえる空気があって感謝しています」共演シーンが多かったのが、雨川勇を演じる、俳優の吉村界人さん。「ほかの作品でのお芝居を観たときに、生き物としてのエネルギーのようなものが画面から伝わってきて、“面白い人だな”と思っていたんです。今回、私が演じる吉岡が雨川を誘惑するのに対し、彼が落とされないように頑張るという駆け引きのシーンがあるんですが、やりがいがありました。演技のはずなのに、雨川の純粋さをすごく感じて、あおられて…。だから私も、“ここにアゴを乗っけてみようかな”とか、いろいろ悪い知恵が働きましたね。界人さんが相手役で本当によかったです」今作は、38歳で独身&童貞の男が主人公。人と関わりを持とうとしてもがく姿に、「誰しもが共感するところがあるはず」とコムアイさん。「他者と関わると、自分の思いどおりにならないことが絶対に出てくるじゃないですか。子どもの頃、喜んでもらおうと好きな女の子に花をあげたら握りつぶされる、みたいな。主人公の富岡は、そんな、人に振り回されるという苦しくも楽しい経験を、38歳になって初めてするわけです。彼が、人に対して“何かをしてあげたい”と思って行動し、一喜一憂する姿を見て、小さい頃に経験した衝撃を思い出し、ドキッとする人は多いはず。感情を揺さぶられながら、楽しんでほしいですね」コムアイ1992年7月22日生まれ。「水曜日のカンパネラ」にて主演と歌唱を担当。今年3月に行われた武道館公演「八角宇宙」を収めたBlu-rayが7月26日に発売。ラジオ番組『SPARK』(J-WAVE)にレギュラー出演中。TBS系列にて、7月19日よりスタート。毎週水曜23:56~放送。共演者は、本田翼さん、賀来賢人さん、光石研さんなど個性豊か。※『anan』2017年7月26日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・秋鹿裕子インタビュー、文・重信 綾(by anan編集部)
2017年07月23日現代のロンドンを舞台に、天才探偵シャーロック・ホームズが、相棒のジョン・ワトソンと共に難事件を解決するミステリードラマシリーズ『SHERLOCK』。’10年に、良質なドラマ作りで知られるイギリスBBCで放送が始まるやいなや、世界中で熱狂的なファンを生み、そしてシャーロックを演じるベネディクト・カンバーバッチを大スターに押し上げました。その最新シリーズがついにスタート!待っていました!世界的大ヒットドラマの新シーズン。コナン・ドイルの原作インスパイアが満載なのは、シーズン4でも変わらず。第1話の「六つのサッチャー」は、『シャーロック・ホームズの帰還』に収録されている短編「六つのナポレオン」がモチーフになっているとのこと。こうした細かい隠れネタが満載なのも、人気の秘密!シャーロックの兄・マイクロフト役を演じ、作品の共同クリエイターでもあるマーク・ゲイティスは昨年、シーズン4について、「悲劇の物語になる」と発言してファンは驚かされました。どんな悲しい出来事がシャーロックとジョンを待ち受けているのか…。号泣必至の展開は、絶対に見逃せません!シャーロックのミラクルな推理力は健在です!ドラマの要は、シャーロックを天才探偵たらしめる、驚くべき推理力。鋭い観察眼を持ち、服装を見ただけでその人の職業や住まい、既婚か未婚かなど、すべてを見抜く。また日頃からタバコの灰や砂質など、推理に役立ちそうなことに関する研究も行っています。ちなみにシャーロックが推理している間、周囲の人々は、考えることさえも「気が散る!」とNG に。今シーズンでも、視聴者の裏をかく、まさかの推理が炸裂!7月8日、15日、22日の土曜22:00~NHK BSプレミアムにて放送。90分1話の全3話。第1回放送日には、視聴者参加型推理番組、謎解きLIVE『CATSと蘇ったモリアーティ』などの関連番組も放送予定。(C)Hartswood Films 2016※『anan』2017年7月12日号より。文・小泉咲子(by anan編集部)
2017年07月10日ママたちのあいだでも話題沸騰の連続ドラマ『カルテット』もいよいよ最終回を迎えました。毎週楽しみにしていた作品が終わってしまうと、心にぽっかり穴があいてしまいそう…なんて、心配してしまうかも!?そんなときは、同作の脚本を手掛けた坂元裕二さんの作品をチェック! テンポのよいかけあいなど、カルテットにハマった人なら共感できるツボが満載です。■『Mother』(2010年春・日本テレビ系)キャスト:松雪泰子、山本耕史、倉科カナ、芦田愛菜、尾野真千子、綾野剛、田中裕子 ほか芦田愛菜ちゃんを天才子役として世に知らしめた作品。虐待を受けている教え子を守るためとはいえ、誘拐という手荒な手段をとるという、衝撃の展開が話題となりました。どんな手を使ってもこの子の母になると決意した主人公、自分を捨てた実母との出会い、虐待児の実母の思いなど、さまざまな立場の「母」たちの葛藤が描かれています。人間の本質をえぐるようかのような鋭い表現は、坂元作品の醍醐味のひとつです。放送当時も話題になっていたので、見たことがある人は多いかもしれません。しかし、ママになった今、改めて見返すと、主人公以外のママたちにも感情移入してしまうかも?■『最高の離婚』(2013年冬・フジテレビ系)キャスト:瑛太、尾野真千子、真木よう子、綾野剛、八千草薫 ほか「離婚」という重いテーマを、コメディタッチで描いた作品。結婚とは何か? 家族とは? という問いを改めて考えさせられます。このドラマのポイントは、登場人物たちのテンポのよい掛け合い。これは『カルテット』でも見られた、坂元作品の特徴のひとつでもあります。コミカルな描写が多くて気楽にみられる作品ですが、心にぐさりと刺さる名言も豊富。「二人でするのは食事、ひとりでするのはエサ」、「妻って結局、鬼嫁になるか泣き嫁になるかの二択」など、深いセリフの数々にうなずくばかりです。 ■『問題のあるレストラン』(2015年冬・フジテレビ系)キャスト:真木ようこ、東出昌大、二階堂ふみ、高畑充希、菅田将暉、杉本哲太、吹越満 ほか『最高の離婚』と同じスタッフが手掛けた作品。男に悩まされた女性たちが集まり、ビルの屋上でレストランをオープンし、人生を変えるべく奮闘する姿が描かれています。専業主婦や腰掛OL、さらにゲイまで、さまざまな立場の女性が登場。それぞれが抱える悩みに共感しつつ、問題を解決していく姿に「女って強い!」と勇気をもらえるはず。この作品も坂元ワールド全開で、随所に名言が散りばめられています。セリフにもユニークな表現が多く、「(セクハラを)笑ってごまかせる教習所も出ました」「タッチパネルの反応、一生鈍くなれ」など、思わず使いたくなるフレーズの宝庫です。■『東京ラブストーリー』(1991年冬・フジテレビ系)キャスト:鈴木保奈美、織田裕二、有森也実、江口洋介 ほか柴門ふみさん原作の漫画をドラマ化し、社会現象にまでなったこの名作も、坂元さんが脚本を手掛けました。坂元節は控えめですが、原作よりも主人公の女性・リカを生き生きと描いているように感じます。原作は完治の視点で進んでいくので、違いがあるのは当然ですが…。バブル期につくられた作品なので、「ありえない」と思うシーンも登場するでしょう。しかし、一途な思いや自分の意見をしっかりいえるリカの姿は、いつの時代もあこがれの対象になりそうです。坂元作品では、深いテーマがテンポよく進んでいくので、作品の世界観に入り込んでしまいます。セリフの掛け合いもいいですが、「女性」の姿をじっくりと描いているので共感ポイントも多数。カルテットロスに陥ったら、新作を楽しみに待ちつつ、過去の作品を再度チェックしてみては?
2017年03月21日ドウシシャから、木目調キャビネットを採用した32型3波液晶テレビ2機種が12月中旬に発売されます。木の温もりと優しさを感じるデザインインテリアにこだわる人にとって、“黒いテレビ”がその景観を崩す要因となっている場合がありますが、本製品であればその景観を崩すことなく部屋のトータルコーディネートが可能です。本製品は本体キャビネットに木目加工が施され、木の温かみを感じることができるデザインに仕上がっています。色はナチュラルとダークの2色がラインナップし、部屋の雰囲気に合わせて選択できます。ナチュラルカラーモデルは明るいリビングルームや和室、ホテルや旅館の和洋室等にマッチしています。一方のダークカラーモデルは、その落ち着いた雰囲気から、書斎やプライベートルームなどに最適です。テレビ機能としては地上/BS・110度CSに対応し外付けUSBハードディスクによる番組録画が可能です。国内メーカー製LSIを採用し、SD(標準画質)信号を精細に表現する超解像技術“美・彩・細エンジン”を搭載。また独自開発した和紙素材を使用したW-RPMスピーカーを搭載し、画質・音質にもこだわった製品となっています。商品概要名称 : 32型3波液晶テレビ型番 : WOD32-31LB(ナチュラル)/WOD32-31DB(ダーク)販売開始日 : 2016年12月中旬希望小売価格 : オープンサイズ(約) : 幅730 高さ488奥行210(mm) ※スタンド含む重量(約) : 4.7kg ※スタンド含む入出力端子 : HDMIx2系統、アナログAVx1系統、デジタル音声出力端子、LAN端子、ヘッドホン端子、USB端子(HDD接続用)付属品 : リモコン(電池付き)、miniB-CASカード、miniB-CASカードカバー(ネジ付き)、スタンド(ネジ付き)、取扱説明書、保証書URL主な仕様・地上/BS・110度CSデジタル放送(CATVパススルー対応)・LEDバックライト ハイビジョンパネル・外付けUSBハードディスク録画(USBハードディスクは付属していません)・ブルーライトガード/HDMIリンク機能・データ放送/EPG(電子番組表)対応問い合わせ先株式会社ドウシシャお客様相談室電話:0120-104-481
2016年12月13日ドウシシャから、ブラウン管テレビをモチーフにデザインしたヴィンテージテイストな20型液晶テレビが11月中旬に発売されます♫この製品は1970年代のブラウン管テレビをデザインモチーフとしていて、本体には木素材を採用しています。チャンネル切換や音量調整はダイヤル方式にすることで、リアルな操作感や懐かしさを再現。ご年配の人には懐かしく、若い世代には新しいデザイン感覚の製品ですね。自宅だけでなく、商業施設のインテリア家電としても利用価値が高そうです。収納スペースもある!見た目はブラウン管テレビですが、もちろんこの製品は最新の液晶テレビ。液晶パネルを使用することによって本体内に生まれるスペースを活用し、収納としても利用できるようになっています。機能面も充実テレビ機能としては地デジ/BS・110度CSに対応し、外付けUSBハードディスクによる番組録画が可能です。国内メーカー製LSIを採用していて、SD(標準画質)信号を精細に表現する超解像技術“美・彩・細エンジン”を搭載。また独自開発した和紙素材を使用したW-RPMスピーカーを搭載し、画質・音質にもこだわった製品となっています。【商品概要】名称: 20型3波液晶テレビ型番: VT203-BR販売開始日: 2016年11月中旬希望小売価格: オープン価格サイズ(約): 幅520 高さ789奥行350(mm) ※長脚含む重量(約): 12.1kg ※長脚含む入出力端子: HDMIx2系統、アナログAVx1系統、デジタル音声出力端子、LAN端子、ヘッドホン端子、USB端子(HDD接続用)付属品: リモコン(電池付き)、miniB-CASカード、長脚、短脚(ネジ付き)、取扱説明書、保証書、ACアダプター、電源コード、DCケーブル【主な仕様】・地上/BS・110度CSデジタル放送(CATVパススルー対応)・LEDバックライト ハイビジョンパネル・外付けUSBハードディスク録画(USBハードディスクは付属していません)・ブルーライトガード/HDMIリンク機能・データ放送/EPG(電子番組表)対応公式HP
2016年11月02日『フジテレビはなぜ凋落したのか』(吉野嘉高著、新潮社)とは辛辣なタイトルですが、それもそのはず。現在は筑紫女学園大学現代社会学部教授であるものの、著者は1986年にフジテレビに入社し、情報番組、ニュース番組のディレクターやプロデューサーのほか、社会部記者などを務めてきた人物なのです。つまり、いい時代もそうでない時代も見てきたわけであり、だからこそ、ここに書かれている内容にはとてもリアリティがあります。しかも共感できるのは、内部にいた人間だからと主観に偏ることなく、可能な限り中立な立場をとることを意識している点。フジテレビの歴史を1970年代までさかのぼり、以後の番組改革や組織の変化を確認しつつ、その軌跡を再確認しているのです。つまり“ファクト”を主軸として据えることにより、内部からの視点を維持しつつも、客観性を失っていないというわけです。そうすることによって、タイトルにもなっている「フジテレビがダメになった理由」を明らかにしようと試みているわけですが、なかでも特に注目すべきは、著者が最終章で「企業の寿命」に焦点を当てている点です。■フジテレビは本当に寿命なのか?「フジテレビは終わった」「もうだめだ」と、その凋落がメディアを賑わせるようになったのは、2011年あたりから。ご存知のようにフジテレビは、結果として多くの大ヒット番組を生むことになった「80年改革」によって“テレビの王者”としての立場を獲得したわけですが、はからずもそこから30年ほどを経たことになるわけです。ここで著者が指摘しているのは、企業経営者にとって「30年」という数字が不吉なものであるということ。1983年に『日経ビジネス』が打ち出した「会社の寿命30年」説によれば、企業が「繁栄を謳歌できる期間」は平均で30年だというのです。また、それから30年後の2013年に、改めて時価総額をベースに「日本の企業が輝いていられる時間」を算出したところ、わずか18.07%とかなり短くなっていたとか。つまり日本企業の短命化が、急速に進んでいるというわけです。だとすればそれは、80年改革から30年以上を経ているフジテレビは、もはや寿命が尽きたということなのでしょうか?その点について、著者は次のように記しています。「フジテレビの現状を振り返れば、フジ・メディア・ホールディングスが誕生して、事業の数が増え、組織運営が複雑化した。次第に個性的な“テレビバカ”は絶滅危惧種となり、社員が事務作業をそつなくこなすような優等生タイプに均質化されてきた。まさに“会社の老化現象”にぴったりとあてはまるのだ。(208ページより)」■起死回生のチャンスはきっとあるそれはともかく、そうなのだとすればここでひとつの疑問が持ち上がります。現在のフジテレビを覆っている沈滞ムードは、企業のバイオリズムにおける“波”にすぎないのかということです。つまり、業績が再び上向いてくれば消えてなくなるものなのか、それとも人間の老化現象のように、不可逆的なものなのかということ。このことについて著者は、前者だと考えていると記しています。つまり、フジテレビにも起死回生のチャンスはきっとあるはずだということ。■再生に必要なのは「社風の一新」そして、そのために必要なのは「社風の一新」。社風が変われば、社員の表情が変わり、行動が変わるもの。つまり社風を一新することで、それが再生の力になるということです。しかし、だからといって、イケイケだった80年代の社風に戻るわけにもいかないはず。それは、自殺行為ともいえるかもしれません。では、どうすればいいのでしょうか?その結論として著者が提示しているのは、“場”をつくること。立場の違いを超えて、異質な人とも腹を割って話し合う“場”を設けるという手法は、これまで多くの日本企業の労働慣習として行われてきたこと。そんな、価値観や目標を共有する“場”を再生させ、“ものづくり共同体”を復活させることができるかどうか。そこにフジテレビの未来がかかっているというのです。*フジテレビを肯定するか否かは別としても、“フジテレビ論”としては非常に優れた内容であると感じます。しかし、ここに書かれていることの多くはフジテレビだけでなく、伝統を持つ多くの大企業に同じことがいえるのではないでしょうか?そういう意味でいうと本書は、企業社会への警鐘だとも表現できそうです。(文/作家、書評家・印南敦史) 【参考】※吉野嘉高(2016)『フジテレビはなぜ凋落したのか』新潮社
2016年04月13日『半熟アナ』(狩野恵里著、KADOKAWA)の著者は、テレビ東京の人気女性アナウンサー。前任の大江麻理子アナに代わり、2013年4月からバラエティ番組『モヤモヤさまぁ~ず2』(モヤさま)に出演していることで知られています。そればかりではなく、他にも『ネオスポ』『SUPER GT+』『競輪中継』などにも出演し、さまざまな分野で活躍中。本書は、そんな人気女子アナによる初のエッセイ。生い立ちから、『モヤさま』に初めて出演した時のエピソードや失敗談、さらには将来に対する思いなどを、素直につづった内容です。■1:「振られたら全力で」著者は『モーニングサテライト』や『ワールドビジネスサテライト』の現場で約3年を過ごしたのち、2013年の春から『モヤさま』に携わることになったのだそうです。もちろん、初のバラエティ番組。見たことのある方ならおわかりかと思いますが、出演者がしばらくしゃべらない場面など、独特の“間”があるのがこの番組の特徴。しかし著者は「しゃべりたいときにしゃべり、“間”を埋めて20数年を生きてきた」タイプなので、そこに戸惑いを感じたのだとか。具体的にいえば、“間”を埋めすぎてしまったり、さまぁ~ずのふたりの言葉で場が盛り上がったところに言葉をかぶせてしまい、おもしろさを半減させてしまったりするようなことが何度もあったということ。しかしそんなときにも、さまぁ~ずのふたりは、「振られたら全力でいけよ!トライ精神をなくしたら人生終わりだぞ」と励ましてくれたのだとか。その言葉に助けられ、「番組をよくするためにはどうしたらいいのか」について、より深く考えるようになったのだといいます。■2:「三歩進んで、二歩下がる」そこで著者は、さまぁ~ずやスタッフからの助言を受け、「我慢」をしてみることにしたのだそうです。話し出すタイミングを3秒ほど「我慢」して待ち、そして、思いついたことをすぐに口に出すことを「我慢」する。“間”が開くと必要以上に焦り、なんとかそこを埋めようと話をしまくる人がいます。著者がまさにそのタイプだったわけですが、そこを改善しようとしたわけです。“間”があっても慌てず焦らず、さまぁ~ずのふたりの呼吸をよくチェックして、間合いをはかってみるようにしたということ。とはいえ当然のことながら、一流芸人の呼吸に合わせて場の空気を読むということは、そうそう簡単ではないでしょう。実際ふたりからは、「最初の半年ぐらいは本気でヒヤヒヤしたよ(笑)」といわれたといいますが、実際そのとおりだと自分でも認めています。オンエアを見て、自分でも自分にヒヤヒヤすることがあるということ。しかし、だからこそ、大切なことがあるのだと著者はいいます。三歩進んで、二歩下がる。いけるかなと試してみて、行きすぎたと感じて、戻る。それが重要で、毎回、その繰り返しだというのです。そしてその根底には、なにも攻めないで縮こまるより、「攻めすぎて戻る」やり方でいくしかないという思いがあるようです。■3:「3人で、ひとつ」そんな調子で、周囲からいろいろなアドバイスを受けながら、あっという間に3年が経過。それでもいまだに、「モヤさまメンバーの一員」だとはなかなか胸を張っていえない状態。しかしそんなある日、「きょうは朝からテンションが高いな」とふたりにいわれたことがあったのだとか。また出すぎてしまったと思って「すみません! 静かにします」と誤ったところ、三村さんから「いいんだよ。俺ら3人でバランスとれば。その方が楽だし」といわれたのだといいます。このとき、「3人で、ひとつ」という考え方に感動し、そして救われた思いがしたのだそうです。「新参者として入ってきた人間がどんな気持ちでいるか、きっと考えてくださったに違いない!」と思ったといいますが、そのとおりだったとしても、勘違いだったとしても、そう捉えることはとても大切。そういう意味で著者は、「ポジティブ思考」の意義を無意識のうちに活用しているといえるかもしれません。*柔らかな文章からは、誠実に書こうとする姿勢がはっきりと感じられます。だからこそ読みやすく、苦悩しながらもあきらめない前向きさに共感できるはず。特に働く女性には、ぜひ手にとっていただきたい一冊です。(文/書評家・印南敦史) 【参考】※狩野恵里(2016)『半熟アナ』KADOKAWA
2016年03月18日テレビは有害? それとも無害? の続きです。「テレビは情報を伝える媒体だが、同時にテレビを放送することで収益が出ないとテレビ局としては成立しない。そのため、都合がいい情報を流すという側面があり、テレビの内容を鵜呑みにせず、吟味する力も必要」ということを前回お話ししました。今回は、テレビの戦略の事例を見て、テレビに振り回されないようにするための知識をつけましょう。テレビの情報操作(戦略)の一例を見てみよう派手な富裕層を指して「セレブ」などともてはやすことがあります。テレビでもセレブの豪邸を紹介したり、派手な暮らしぶりを放送したりといったことがよく行われています。そして、そんなセレブになることこそが人生の一番の目的であるかのような情報を流したりします。テレビがこういった番組を作って情報を発信するのにはきちんとした狙いがあります。たとえば、そうした「『セレブ』が使っている商品を売りたいスポンサー」の意向を汲んだ番組構成をしている場合です。これは、テレビの特性を活かしてセレブへのあこがれをあおり、その人が使っている商品を買わせようとする試みです。単なる販売促進活動に過ぎず何ら違法性はありませんが、それでもテレビの番組がそういったことをある程度狙っているのではないかと意識しておくことは大切です。こういう場合、実際に最初から「セレブ」と言われている層があり、その事実をテレビなどが取材して情報発信しているというよりも、テレビがそうやってそこに焦点を当てて「セレブ」をリピートしたことによって「セレブ」という層が生まれてきた、というような側面もあります。そうしたカラクリに気づかずにテレビから発信される情報を鵜呑みにしてしまうと、現在そういった派手で裕福な暮らしをしていない自分や家族、あるいは両親が、みずからをいわゆる「負け組」なんだと思い込むことが起きてくるかもしれません。あるいは、自分もそうしたセレブたちに近づこうとして高価な品物を買い集めたり、裕福な暮らしをするためお金を儲けようとして借金までして株に手を出したりといったことをするようになるかもしれません。テレビをはじめとした情報媒体が出す情報を鵜呑みにし、それに基づいて行動してしまうと、見事に操られてしまうことになります。メディアから発信されている情報には、送り手の意図が必ず潜んでいます。ですからテレビの画面でなんらかの情報が紹介された時には、見たままを信じこむのではなく、実際とはどこか何かが違っているかもしれない、という意識を常に持っておくことが必要と言えるでしょう。こうした意識を持ってメディアに接するのは、大人でも案外難しいものです。これが子どもであれば、さらに難しくなります。華やかな芸能界などにあこがれを持ちやすい傾向のある子どもは、特に注意したほうがいいでしょう。最近では「庶民派」などと称して、さほど特別そうにも見えない若い女の子が芸能界でスポットライトを浴びたりする場合があります。そういう例を見せられれば、自分だって機会さえあれば、と子どもたちが思い込んでしまったとしても責められないのではないでしょうか。このようなかたちで、子どもたちを含め発信される情報に、必要以上に振り回されることがないよう、子どもを見守る親としては気をつける必要があるのです。ところで、そのようにテレビの情報を鵜呑みにせず、テレビと現実との違いを冷静に判断できる力を持つために大切なこととは、一体何なのでしょう。それについては、次回ご紹介します。(子育ての達人)
2015年12月29日現代はテレビがあるのがほぼ当たり前の時代であり、多くの人が毎日の生活に必要な情報をテレビを通じて受け取っています。テレビが子どもにどんな影響を与える可能性があるのかについて、少し考えてみましょう。テレビは場合によっては有害にもなり得る?最近はテレビがない家や、あってもほとんど見ないといった家もありますが、そうした家庭はまだまだごく少数にとどまっているのではないでしょうか。今のところ、テレビは情報を受け取るためのメインデバイスであり、いわば生活に必要なものと位置づけられているかと思います。テレビに対する考え方も最近はいろいろで、テレビなんて害ばかりで見る価値がない、といったことを言う人も中にはいます。テレビを見なくても、何らかのかたちで現在の世界情勢や流行などを追いかけることができていればいいのですが、それがない状態で情報媒体としてのテレビを生活から遠ざけてしまうのは、社会情勢に適応できなくなるという意味で現実的ではないと思います。特に、子どもが友だち同士うまくやっていくためには、テレビはほぼ必需品となっているところがあります。世の中で今流行っていることをキャッチし、それによって友人間でのコミュニケーションをスムースにするのに欠くことができないものとなっているからです。子どもたちの間でうまくやっていくには、最近話題のテレビドラマや流行曲、タレントの情報やバラエティ番組の内容などを知っていないと、なかなかに難しいものがあります。一方、テレビに害があるという意識を持った人も増えてきているのも、また事実です。この、「テレビは使い方によって有害にもなり得る」という考え方は、ある点では当たっています。テレビが生活の中で必要であると位置づけられている今だからこそ、そうした危険性をきちんと意識しておくことは必要でしょう。こういった危険性をきちんと分かっていれば、テレビが発信している情報を何も考えず鵜呑みにしたり、テレビ中毒のような状態に陥ってしまったりせずにすみます。テレビは情報を伝える媒体でもありますが、同時に経済性を追求する企業が行っている活動でもあります。つまり、テレビを放送することで収益が出ないとテレビ局としては成立しないわけです。言い方は悪いかもしれませんが、テレビはその情報を発信する主体にとって都合がいい情報を流しますし、所有側が好きな情報を流すのは当然の権利とも考えられます。テレビというものの本質の中にそうした側面があることを理解し、ある程度批判的にその内容を吟味する力も必要なのです。次回は、テレビの内容を吟味する力をつけるための一例をご紹介します。(子育ての達人)
2015年12月27日LGエレクトロニクス・ジャパンは2日、同社の有機ELテレビと液晶テレビが、定額制映像配信サービス「Netflix」に対応したことを発表した。Netflixは、世界50カ国以上で6,500万人以上の会員を抱える、定額制の映像配信サービス。日本国内では9月2日からサービスを開始し、「デアデビル」などのNetflixオリジナルコンテンツのほか、ドキュメンタリー、長編映画などをストリーミング配信する。月額料金は、標準画質(SD)のベーシックプランが650円、高画質(HD)のスタンダードプランが950円、超高画質(UHD 4K)のプレミアムプランが1,450円(すべて税別)。LGエレクトロニクス・ジャパンのNetflix対応テレビは、2014年および2015年に発売されたwebOS搭載モデル。対象テレビは配布済みのソフトウェアにより、ホーム画面のランチャー上にあるアイコンからNetflixを利用できるようになっている。対象テレビの詳細は以下のとおり。なお、下記以外の機種も、2015年度中のアップデートでNetflixに対応する予定だ。○有機ELテレビ - 2015年モデルEG9600シリーズ(65EG9600/55EG9600)EC9310シリーズ(55EC9310)○液晶テレビ - 2015年モデルUF9500シリーズ(65UF9500/55UF9500)UF8500シリーズ(60UF8500/55UF8500/49UF8500)UF7710シリーズ(55UF7710/49UF7710/43UF7710)UF6900シリーズ(49UF6900/43UF6900)LF6300シリーズ(55LF6300/49LF6300/43LF6300/32LF6300)○液晶テレビ - 2015年モデルUF9500シリーズ(65UF9500/55UF9500)UF8500シリーズ(60UF8500/55UF8500/49UF8500)UF7710シリーズ(55UF7710/49UF7710/43UF7710)UF6900シリーズ(49UF6900/43UF6900)LF6300シリーズ(55LF6300/49LF6300/43LF6300/32LF6300)
2015年09月02日「視聴者のテレビ離れ」と言われるようになって随分たちます。視聴者が見ない理由として「今のテレビ番組はつまらない」ことが挙げられたりしますが、では「テレビ番組は昔の方が面白かった」とみんな思っているのでしょうか。調べてみました。調査期間:2012/8/28~2012/8/30アンケート対象:マイナビニュース会員有効回答数 1,000件(ウェブログイン式)■テレビ番組は昔の方が面白かったと思いますか?昔のテレビ番組の方が面白かった279人27.9%どちかというと昔のテレビ番組の方が面白かった303人30.3%どちらでもない390人39.0%どちらかというと今のテレビ番組の方が面白い19人1.9%今のテレビ番組の方が面白い9人0.9%「昔の方が面白かった」と「どちらかというと昔の方が面白かった」を足した「昔のテレビ番組支持する派」はなんと58.2%。約6割の人が「昔のテレビ番組の方が面白かった」という意見です。対して、「今の方が面白い」と「どちらかというと今の方が面白い」を足した「今のテレビ番組を支持する派」はわずかに2.8%。圧倒的に「昔のテレビ番組の方が面白いと思う」という結果になりました。「今のテレビ番組の方が面白い派」、「昔のテレビ番組の方が面白い派」、それぞれに理由を聞きましたのでご紹介します。■昔のテレビ番組の方が面白かった!●昔はハチャメチャだった!昔の番組のがはちゃめちゃだった!若手の芸人の番組より、中堅芸人の若手のときの番組のほうが面白い。『ワンナイ』とか『笑う犬の生活』とか『ココリコミラクルタイプ』とか……。(大阪府/女性/25歳)若手を中心に挑戦的なお笑い番組を作る。一部ではやってるんですけどね……。●最近は予算がシブい!昔の方が予算がかかっている。規制も緩い。(徳島県/男性/36歳)最近のテレビ局の予算がシブくなってるのは確かです。出入りの放送作家諸氏に伺いましたが本当のことです。規制に関してはこの人以外にも多くの人から指摘がありました。「規制するから面白くなくなる」といったご意見です。●昔の方が見応えがあった内容がマンネリ化しているし、制作費の関係なのか、昔の方が規模の大きな番組が多くて見応えがあったように思う。(滋賀県/女性/28歳)予算も影響しているでしょうね。昔は昔で決して余裕があったということではないのでしょうが……。●番組に代わり映えがしない番組に出ている人が今よりも昔の方がさまざまな人が出演していた様な気がするから。今はAKBと面白くないお笑い芸人ばっかり出演しているような気がするから、変わり映えがなくて飽きる。(東京都/女性/24歳)最近は「この人だ!」ということになったら、その人ばっかりに出演が集中しますから。視聴率が低下傾向になって、そのトレンドはますます顕著になっています。●今の番組は印象に残らない昔のテレビ番組についてはすぐに思い出せるのに、最近のテレビ番組について思い出そうとすると、ほとんど思い出せるものがないから。似たような番組が多くて、印象に残らないのかも。(東京都/女性/23歳)思い出だから強く心に残っているという側面があるかもしれませんね。●昔の番組は内容が濃かったのでは!?昔のテレビ番組は、少ない出演者で、内容の濃いものをやっていた気がする。今はたくさんの出演者で適当にしゃべって、視聴者がその中から面白い部分を「拾い見」「拾い聞き」させられている気がする。(神奈川県/女性/27歳)出演者をやたら並べたがるのはプロデューサーの志向なんですよね。視聴率で数字を取らなくちゃならないので、少ない出演者で行くのが怖いんですよ。もちろんそうではないプロデューサーもいるんですが……。少なくなっています。●プロの節度があった出演する芸人たちにプロの節度があったから。それは態度もしゃべりもすべてにおいて。(栃木県/男性/56歳)これは芸人さんに聞いてみないとわかりません。ただ古き良き縦関係、先輩後輩関係というのが昔より希薄になっているのは確かだそうです(大手お笑い会社の舞台関係者から聞きました)。●ドラマもつまらない!今はドラマがつまらない。いい脚本家がいない。お笑いタレントは芸がない。出演者だけ大騒ぎをして盛り上がっているのを流しているだけ。一般参加の番組が少ないなど。(神奈川県/男性/58歳)ドラマの視聴率も下落を続けています。最近では2クールもたないで打ち切りになるドラマもありますね。■今のテレビ番組の方が面白い!●昔のテレビ番組は面白いですか?昔の番組を見ると、どうしてあんなのが面白いんだろう? と冷めた目で見てしまう。(東京都/女性/24歳)お笑い番組などで、今と比べて「間が長い」などと感じることはあるでしょうね。これは番組のジャンルなどにもよるでしょう。●生意気な司会者がいなくなったし生意気な司会者とその取り巻きが出演してる番組が減ったから。(埼玉県/女性/32歳)えーっと、これはあの人のことなのでしょうか(笑)。●視聴率重視=視聴者の求める者今の昔では流れが違うため一概に比較はできないが、今の番組は視聴率を気にしているため、視聴者の求めるものを放送していると思う。(愛知県/男性/29歳)これが難しいところなんです。視聴率ばっかり気にしていると冒険できない、マンネリ化、視聴率の低下、みたいなサイクルにはまることがありますので。●昔の番組はうるさい!?芸人のトークだけでも面白いから。昔の番組はうるさいだけだった気がする。(福岡県/女性/35歳)逆に、「今の番組はうるさいだけ」という意見も頂いております。●お笑いは面白い!お笑いが格段に面白くなった。(埼玉県/女性/26歳)テレビ番組の自主規制という問題とも関連して、お笑い番組の制作現場は苦心惨憺(さんたん)だそうですが……。昔のテレビ番組を面白いと思っている人が圧倒的に多いという結果になりました。みなさんは今のテレビ番組と昔のテレビ番組、どちらが面白いと思いますか?(高橋モータース@dcp)
2012年11月25日5月26日(土)に日テレタワー1F テレビバにて、「ママモコモ」主催の親子でダンスを楽しめるイベントが開催され、おうちスタイル編集部もお邪魔してきました♪「ママモコモ」とは、日テレ&日テレグループの有志からなる組織。全国の視聴者ママや子どもたちに愛される局になることを目指して活動をスタート!可愛らしいこのプロジェクト名称には「ママも子も(ままもこも)HAPPYになりますように!」という願いが込められているのだそうです。また毎週月曜日~金曜日11時25分~11時30分、毎週土曜日午前9時25分~30分に放送されている新番組「ママモコモてれび」は、子どもの無限の可能性を「生活力」「人間力」「社会力」という3つの方向からサポートできるようにプログラム。「ママモコモてれび」は、 パパママ・親戚、ご近所さん……社会のみんなに、子どもとのステキな関わり方、遊び方を提案する「社会の子育て」番組なんです。その番組から誕生した「ママモコモくらぶセミナー」は、今回が2回目。関東近県さまざまなところから、ママと子はもちろん、パパやじいじ、ばぁばがたっくさん参加していました。小さな参加者さんには、受け付けで参加証と迷子札を兼ねたココモちゃんやモコたろうのシールをお洋服にぺたり。「シューイチ」(毎週日曜日/8:00~9:55)や「ヒルナンデス!!」(金曜/11:55~13:55)などで活躍する、新婚ほやほやのアナウンサー辻岡義堂さんが今日の司会。ダンスの先生をしてくれるのは、「ママモコモテレビ」のオープニング曲「ママモコモたいそう〜ほめてほめてのうた」の振り付けを担当したパパイヤ鈴木さん。「子どもの才能はホメて伸ばしたい! そして毎日を頑張っている大人にもホメ言葉が必要!」との思いが込められた、おなじみのこの曲でウォーミングアップ♪続いて、幼稚園や保育園などでも子ども達に人気の「アブラハムの子」をみんなで踊りました。踊れるイクメンのパパイヤ鈴木さんは、プライベートの子育ての実体験が活かされているのか、身体の動かし方を子どもたちに説明するのが上手。レクチャーに対して、子ども達は楽しそうに、大人達は真剣に(笑)、身体を動かしていました。最後は、アップビートな「OVER THE RAINBOW」の曲に合わせてダンス。ママと一緒にダンスをして、とびっきりの笑顔を見せてくれた子も♪最初は、恥ずかしがってモジモジしていた子も、明るい音楽と周りの子ども達の楽しい様子を見てるうちに、自然と身体が動き始めました。さすが双子ちゃん! ダンスも息がぴったり!?イベントが進むうちに、参加者みんなの顔が明るくなっていくのを見て、音楽とダンスが持つパワーを感じました。最後は、全員集合して記念撮影をパチリ。お土産に、協賛企業のアクアクララからは学習帳、mizkanからはだしむすびふりかけ、そしてママモコモてれびオリジナルのリストバンドをいただきました。子どもも、そして大人も。楽しく身体を動かすこと、親子一緒に動かすこと。「ママモコモくらぶセミナー」は、ママも子もHAPPY SMILEになれちゃうイベントでした♪★次回の「ママモコモ」イベント★世界中で話題となっている子ども向けフィットネス「My Gym」のイベントが6月30日(土)に開催されます。会場は、日テレタワー2階 ホールABC。身体を動かしながら英語も身に付くフィットネスをぜひ、親子で体験してみませんか?【期日】:6月30日(土)【時間】:11:00~ (開場 10:30)【会場】:東京都港区東新橋1-6-1日テレタワー2階 ホールABC【対象】:親子100名人気ママブロガーも参加します【講師】:My Gym【備考】:運動が出来る服装でお越しください。※申し込みの締め切りは、6月23日(土)です! 「ママモコモ」公式ホームページ 「ママモコモ」Facebookページ 取材/おうちスタイル編集部
2012年05月27日「若者のテレビ離れ」と最初に言ったのは誰でしょうか。確かにこのフレーズに耳が慣れたころから、筆者の周りでは「テレビのない生活」を送る人が増えています。いわゆるネット社会の影響かと思いきや、理由は多岐に亘るようで……。テレビを家に持たない人々は、なぜテレビを捨てたのか。その真相に迫ってみたいと思います。(Photo by cjc4454,Some rights reserved)■テレビがないことが、カレの家に遊びに行くきっかけになる(25歳/女性)「テレビがないのは友人や彼に会いたいときの口実になる。『テレビを見たいから今から行っていい?』のひとことで、誰かの家にあがることができます。一人で見るのは寂しいけれど、一緒に見るのは楽しいな、なんて思ったり……へへ。テレビなくてよかったっていつも思いますよ」寂しがりやのカワイコちゃんめ。テレビがないのを逆手に取る、なんとも小悪魔な発想です。■会社でテレビの話題をするのって、ダサくないですか?(26歳/女性)「家にいてダラダラとテレビを見るくらいなら、外に出て遊ぶ。もともと、いつも飲んでいるか、習い事をしているか、友人と会うなど外出をしているので、テレビを見ている時間なんてない。会社で、前の夜に見たお笑い番組やドラマの話をしている人を見かけるが、『暇なんだろうな』と思ってしまう」えっ!ダサいですか!?ちょっと言いすぎじゃないですか?そんな暇な時間があってこそ潤う生活もあるんですよ!と思わず筆者はこぶしを握り締めたご意見。■必要な情報はネットニュース、ニコニコ動画、YouTubeで十分(21歳/男性)「ニコ動やようつべ(訳:『ニコニコ動画』や『YouTube』)をよく見ます。何より、テレビは作るものが似ていて、パターンが同じであまり面白くないです」ホケー。今の時代、ずっと何年も同じことを繰り返す番組だって必要だと思うのですが……。恐るべしニューエイジ。■だって壊れたんだもん(25歳/男性)「半年前に、いきなり自宅のテレビが『ぷす~』って壊れて、そのまま。もともとあまり見ないから、新しいテレビを買おうとも思いませんでした。たまに、飲み会でタレントや芸能人の名前がでてくると話に入っていけなかったり、はやりに疎くなったりしますが、困るほどではないし……。ニュースは新聞で押さえているから詳しいですよ。そうそう、僕、新聞のほうが好きだわ」テレビって壊れるとき「ぷす~」っていうのですか!寿命だったのかな。■見たがりません、勝つまでは(28歳/女性)「お金に困ってないけど、時間がなくて困っている。夢をかなえるために時間を使う優先順位をつけていったら、一番いらない時間が『テレビを見る時間』だった。なくなってしまえば特に見たいと思うこともない。けれど、もともとはテレビが好きなので、今より余裕ができたらまた買うつもり。本来、テレビをだらだら見る余裕は、人に必要だと思うから」テレビを捨てても、テレビに肯定的なご意見。まるで、自分の将来のために恋人と別れるような切なさが漂います。テレビを見るよりも、優先したいことがある。平たくいえばそれが唯一の共通点だったようです。なかにはテレビへの批判をとなえる人もいましたが、それよりも自分のライフスタイルに合わなくなっただけ、というシンプルな意見が目立ちました。ちなみに、筆者はいつかテレビ番組『情熱大陸』に出るのが夢なので、少なくともあの番組が終わるまではテレビを捨てるつもりはありません。たとえ時間がなかったとしても、見たい番組があるかぎり、テレビを捨てる日はこないな、と思いました。(栗林弥恵/プレスラボ)今度はパソコンを持っていない人、インターネットを契約してない人の意見も聞きたいですね。(編集部:梅田)【関連リンク】【コラム】最もイライラするテレビ番組の演出ランキング【Q&A】高画質を観るには、テレビを買い替えなければダメですか?【コラム】テレビがつまらなくなった、その理由とは?
2010年07月11日