ロシア、アメリカ…数多の才能から見いだされた子役たちと、世界の名匠や鬼才監督がタッグを組んだ映画が、この春、続々公開される。ロシアからは、かねてより子役の演出にも定評のあるアンドレイ・ズビャギンツェフ監督が大人の間に挟まれ、愛の結晶であるはずのわが子の失踪を起因として人間関係を鋭く描き出し、アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた『ラブレス』。また、『キャロル』の名匠トッド・ヘインズ監督は最新作『ワンダーストラック』で時代を越えた2人の子どもの絆を、『ウォールフラワー』のスティーブン・チョボスキー監督は『ワンダー 君は太陽』で生まれ持った個性を受け入れ認め合う姿を温かく見つめた。世界中の映画祭で話題をさらった、この3作品の子役たちの名演に注目した。■マトヴェイ・ノヴィコフ/『ラブレス』4月7日(土)全国公開失踪した息子を追う身勝手な両親が見つけるのは、本当の愛か、空虚な幸せか初長編『父、帰る』(03)でヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を受賞し、センセーショナルなデビューを果たしたズビャギンツェフ監督の最新作にして、最高傑作との呼び声が高い本作は緊張感が緩むことなく進んでいく不穏なサスペンス。それぞれすでに別のパートナーがおり、早く新しい生活を始めたいと苛立ちを募らせる離婚協議中の夫婦の元には、12歳になる息子のアレクセイがいた。自分をどちらが引きとるかについての口論を耳をふさぎながら聞いていたアレクセイは、ある朝、学校に出かけたまま行方不明になってしまう。彼らは自分たちの未来のために息子を探すが…。ある夫婦の物語が軸としてある中で、出演シーンこそ少ないものの圧倒的な存在感を見せているのが、マトヴェイ・ノヴィコフ。大人たちの身勝手に涙するその姿をみた途端に、彼のその瞳に引き込まれ、ラストまで目が離せなくなるはず。そんな息子の行方を追う両親が、あまりにも大切な存在を見失って初めて見つけたものとは…?映画史に残る慟哭のクライマックスは見逃せない。■オークス・フェグリー&ミリセント・シモンズ/『ワンダーストラック』4月6日(金)全国公開居場所をなくした子どもたちが勇気を出して踏み出す、人生という名のワンダーランド『キャロル』『エデンより彼方に』のヘインズ監督の新境地であり、デヴィッド・ボウイの名曲にのせて奏でる物語。ベンはまだ見ぬ父に、ローズは憧れの女優に、それぞれの大切な人に会うためにニューヨークへ旅立つ。新たな一歩を踏み出した2人は謎の絆に引き寄せられながら、大停電の夜、自然博物館に迷い込む――。2つの時代を行き来する壮大な世界観の中、母親を亡くした少年と耳の聞こえない少女という、愛する人も居場所も失くした2人が初めてぶつかる人生の壁を懸命に越えようとする姿を描き出す。『ピートと秘密の友達』で天才子役の称号を手にしたオークス・フェグリーと、役柄と同様に自身も耳がきこえずオーディションでヘインズ監督をひと目ぼれさせたミリセント・シモンズが、それぞれ主人公の少年ベンと少女ローズを見事に演じている。いまなお壁にぶつかる大人たちに、人生のきらめきを取り戻す術を教えてくれる物語が誕生した。■ジェイコブ・トレンブレイ/『ワンダー 君は太陽』6月全国公開10歳で初めて学校に行ったその日から、僕のワンダーな旅がはじまった――全世界で800万部以上を売り上げたR・J・パラシオのベストセラー小説を、チョボスキー監督・脚本で映画化。それぞれの個性を尊重し、お互いを受け入れることをまっすぐに描いた心揺さぶるヒューマンドラマだ。幼い頃からずっと母イザベル(ジュリア・ロバーツ)と自宅学習をしてきたオギー(ジェイコブ)は、小学5年生になって初めて学校へ通うことに。クラスメイトと仲良くなりたいという彼の思いとは裏腹に、その外見から、奇異な目で眺められたり避けられたりするオギーだったが、彼の行動によって同級生たちは少しずつ変わっていく。『ルーム』でアカデミー賞主演女優賞に輝いたブリー・ラーソンと共に極限下の世界で生きた母子を演じ、世界中から注目を集めた天才子役ジェイコブ・トレンブレイが、外見に生まれつきの障がいを抱える少年という難しい役どころを熱演する。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ワンダーストラック 2018年4月、角川シネマ有楽町ほか全国にて公開© 2017 AMAZON CONTENT SERVICES LLCラブレス 2018年4月7日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2017 NON-STOP PRODUCTIONS - WHY NOT PRODUCTIONSワンダー 君は太陽 2018年6月よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開© 2017 Lions Gate Films Inc. and Participant Media, LLC and Walden Media, LLC. All Rights Reserved.
2018年03月30日ビオトープ(BIOTOP)と、アンダーウエアやインナーウエアとして不動の人気を誇るブランド、ヘインズ(Hanes)別注企画より、新作アイテムが発売される。ウィメンズ「SleevelassT-Shirts」(2枚パック 4,800円)ウィメンズは、昨シーズン初別注で発売後、好評を得て完売したスリーブレスTシャツ(2枚パック)の第2弾。昨年同様ヴィンテージのカットソーのかたちをベースに、オリジナルのパターンで制作されたヘインズのカタログラインにはない同アイテムは、肩にかかるシンプルなノースリーブで、ラフなサイズ感と、ヘインズ特有の着ていくうちにくたっとしてくる雰囲気が特徴。2018年春夏シーズンはホワイトに、新色でネイビーが加わる。サイズはMサイズのみ、カラーはホワイト×ホワイトまたはホワイト×ネイビーの2枚セットで展開。メンズ「Crewneck T-Shirts」(2枚パック 4,800円)初別注のメンズラインは、ヘインズのインラインのなかでも上質なプレミアムコットンを使用し、クルーネックTシャツの胸元にポケットを施した。往年のへインズ定番の型を採用し、 脇に縫い目がない「丸胴編み」により、ストレスフリーで心地よい着心地のTシャツは、首元のクタリもなく、1枚でも着られる仕様。サイズはS、M、L、XL、カラーはホワイトのみの展開。デイリーに大人が着られるベーシックアイテムとして特別に作った本商品は、オリジナルパッケージに加え、ビオトープ別注ネームが付く。取り扱いは、3月5日よりビオトープ 白金台・大阪にて先行発売中、3月16日より全国のアダム エ ロペ直営店舗、オンラインストアにて一斉発売となる。なお、ウィメンズ「SleevelassT-Shirts」のホワイト×ネイビーセットはビオトープ2店舗とオンラインストア限定展開となる。
2018年03月08日アカデミー賞主要6部門ノミネートに輝いた『キャロル』のトッド・ヘインズ監督が、『ヒューゴの不思議な発明』の原作者ブライアン・セルズニックのベストセラー小説を映画化した『ワンダーストラック』。この度、本作の予告編が公開され、あわせてヘインズ監督の20年ぶりの来日が決定した。1977年のミネソタに住む母親を亡くした少年ベン(オークス・フェグリー)と、1927年のニュージャージーに住む聴覚障害の少女ローズ(ミリセント・シモンズ)の2人の子どもたちを主人公に、見失ってしまった大切なものを探しに旅に出るという2つの物語が交互に語られていく本作。到着した予告編では、そんな聴覚障害を持つベンとローズ2人の物語がファンタジックに映し出されていく。ニューヨークへ向かう2人を結びつける鍵となるのは、『ナイトミュージアム』でお馴染みのアメリカ自然史博物館とクィーンズ美術館。大自然のジオラマや、数千年前の隕石など、特別に撮影が許可された貴重なシーンが垣間見えるほか、ヘインズ監督と交流のあったデヴィッド・ボウイの名曲「スペース・オディティ」がドラマチック彩っている。さらに中盤には、ボウイ本人が大絶賛したラングレー・スクール・ミュージック・プロジェクト(70年代、カナダの小学生によって録音された音楽プロジェクト)のカバー版も流れている。そして本作の日本公開を記念して、ヘインズ監督が3月来日!1998年公開の『ベルベット・ゴールドマイン』以来の来日となる。『ワンダーストラック』は4月6日(金)角川シネマ有楽町、新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2018年01月19日映画『ワンダーストラック』が、2018年4月6日(金)より全国ロードショー。トッド・ヘインズ監督がブライアン・セルズニックの小説を映画化本作は、映画『キャロル』を手がけたトッド・ヘインズ監督が、『ヒューゴの不思議な発明』でも知られる作家・ブライアン・セルズニックの同名ベストセラー小説を映画化したものだ。モノクロ×カラー、NYで交差する2つの世界舞台は、ニューヨーク。主人公は、1977年に生きる少年と1927年に生きる少女だ。それぞれの特別な理由で大事な人を探しにたった1人でニューヨークへと旅立った2人。そして、大停電が起きた夜、ある不思議な奇跡が起こり、50年もの離れた時代に生きる2人は謎の絆によって引き寄せられてゆく。見所は、2つの時代特有の空気が混ざり合うその幻想的な映像世界だ。70年代の少年のパートは”カラーで音あり”、そして20年代の少女のパートは”モノクロでサイレント”で表現。この2つの世界がニューヨークの街で交差する。そんなどこかキュンとするように懐かしく、そして胸が踊るようにファンタジックな演出を是非劇場で体感したい。キャストキャストには、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』のミシェル・ウィリアムズや、『アリスのままで』のジュリアン・ムーアなどが抜擢。豪華な役者陣の演技にも注目だ。トッド・ヘインズ監督来日トッド・ヘインズ監督が2018年3月に来日。1998年12月に日本公開された作品『ベルベット・ゴールドマイン』以来、約20年ぶりの来日となる。ストーリー1977年、ミネソタ。母親を交通事故で失った少年ベン。父親とは一度も会ったことがなく、なぜか母は父のことを語ろうとはしなかった。 ある嵐の夜、母の遺品の中から父の手掛かりを見つけたベンは、落雷にあって耳が聞こえなくなりながらも、父を探すためひとりニューヨークへと向かう。 1927年、ニュージャージー。生まれた時から耳が聞こえない少女ローズは、母親のいない家庭で厳格な父親に育てられる。憧れの女優リリアンの記事を 集めることで寂しさを癒していたローズは、リリアンに会うためひとりニューヨークへと旅立つ。新たな一歩を踏み出したふたりは、謎の絆 に引き寄せられてい く。そして、大停電の夜、何かが起ころうとしていた――。詳細映画『ワンダーストラック』公開日:2018年4月6日(金) 全国ロードショー監督:トッド・ヘインズ脚本・原作:ブライアン・セルズニック出演:オークス・フェグリー、ジュリアン・ムーア、ミシェル・ウィリアムズ、ミリセント・シモンズ配給:KADOKAWA© 2017 AMAZON CONTENT SERVICES LLC
2017年12月30日「ヘインズ(Hanes)」とジャスティン・ビーバーのスタイリストであるカーラ・ウェルチのコラボレーションコレクション「Hanes x Karla」が登場。2017年11月10日(金)より、ドーバー ストリート マーケット ギンザ限定で発売される。定番Tシャツのシルエットが進化ヘインズの代表アイテムであるTシャツは、コットン100%の素材で着心地が良く、頑丈である上、価格もリーズナブル。愛用するファンが多い。そんなヘインズの銘品に、ジャスティン・ビーバーのスタイリストであるカーラ・ウェルチが手を加え、シルエットを変化させた。コンパクトなクロップド丈、ノースリーブなどコレクションからは、メンズ&ウィメンズのTシャツ7型と新しくコレクションに加わったスウェットシャツ2型が展開される。80年代のウェルチ自身のスタイルから着想を得て作られたという「ザ クロップ」は、少しオーバーサイズでお腹の見えるクロップド丈が特徴。ハイウェストデニムと合わせるのが良さそうだ。他にも着丈が長めの「ザ オリジナル」、ジャストサイズの「ザ クルー」「ザ クラシック」、コンパクトサイズのクロップドTシャツ「ザ ベイビー」、そして袖なしで丈が短い「ザ スリーブレス クロップ」などがラインナップ。スウェットもジャストフィットの「ザ クルー スウェットシャツ」と、スウェットでは新鮮なクロップド丈の「ザ クロップ スウェットシャツ」の2種類が展開される。ビジュアルにジャスティン ビーバーが登場ビジュアルには、ジャスティン ビーバーをはじめ、90年代のスーパーモデル シンディ・クロフォードを母親に持つモデルのカイア・ガーバー、モデルのジョーン・スモールズ、『ラビング 愛という名前のふたり』のルース・ネッガが起用されており、シンプルでミニマルなTシャツをクールに着こなしている。カーラ・ウェルチとはカーラ・ウェルチは、ニューヨーク・タイムズなどが選ぶ「ハリウッドで最も影響力のあるスタイリスト」において、2017年度ランキングのトップに輝いたトップスタイスト。スタイリングを担当するセレブリティには、ジャスティン・ビーバーやケイティ・ペリーといったアーティストや、カーリー・クロス、シンディ・クロフォードなどのモデル、そしてズーイ・デシャネル、フェリシティ・ジョーンズといった女優が名を連ねる。【詳細】Hanes x Karla発売日:2017年11月10日(金)価格:■Tシャツ 7型価格:5,800円+税サイズ:S、M、L、XL■スウェットシャツ 2型・ザ クロップ スウェットウィメンズ サイズのみ 12,000円+税サイズ:XS、S、M、L・ザ クルー スウェットシャツユニセックス展開 12,000円+税サイズ:XS、S、M、L<取扱店舗>ドーバー ストリート マーケット ギンザ住所:東京都中央区銀座6-9-5 ギンザコマツ西館営業時間:月〜日 11:00〜20:00TEL:03-6228-5080
2017年11月13日『エデンより彼方に』『キャロル』のトッド・ヘインズ監督の最新作にして、第70回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出された『Wonderstruck』(原題)が、『ワンダーストラック』として2018年4月より全国公開されることが決定した。1977年、ミネソタ。母親を交通事故で亡くし、おばさんに預けられる少年ベン。実父を知らないベンは、母の遺品から父のある手がかりを見つける。その50年前の1927年、ニュージャージー。両親が離婚し、厳格な父に育てられる聴覚障害のある少女ローズは、いつも孤独だった。憧れの女優リリアン・メイヒューの記事をこっそり集めたスクラップブックがローズの宝物。ある日、ベンは会ったことのない父を探して、ローズは憧れの女優に会うため、それぞれニューヨークへと向かう。異なる時代に生きた2人の物語は、やがて謎めいた因縁で結びつけられ、1つになっていく――。本作は、マーティン・スコセッシ監督『ヒューゴの不思議な発明』原作者ブライアン・セルズニックの同名ベストセラー小説の映画化。アメリカでは先週10月20日(現地時間)にニューヨークとロサンゼルスの2都市4スクリーンで限定公開され、館アベレージ2万ドル弱の好スタートを記録した。ヘインズ監督の最新作にして、アカデミー賞6部門にノミネートされた『キャロル』に続いてカンヌコンペティション入りを果たし、第55回ニューヨーク映画祭の目玉となるセンターピース作品として上映されるなど、世界中の映画ファンの熱い注目を集めている本作。「まさに、完璧」(Indie Wire)、「独創的な傑作」(Hollywod Reporter)、「優しくて愛にあふれた感動作」(Playlist)など、海外メディアからも好評で、今後の映画賞レースの大本命との呼び声も高く、アカデミー賞最有力候補のひとつとなっている。これまでも人種差別や、同性愛など社会的マイノリティをテーマにしたドラマを描いてきたヘインズ監督。本作では、1977年・ミネソタの母を亡くした少年ベンと1927年・ニュージャージーの聴覚障がいの少女ローズという疎外された2人の子どもたちを主人公に、それぞれが見失ってしまった大切なものを探しに旅に出るという2つの物語が交互に語られていく。本作で脚本家デビューを果たした原作者のセルズニックは、ローズのパートは「白黒でサイレント」、ベンのパートは「カラーで音あり」で描くなど、独創的にその世界観の違いを表現。ヘインズ監督は、脚本の最初の1ページを読むや、瞬く間にその類まれな映画的アイデアに満ちた内容に惹かれたことを明かし、セルズニックの脚本家としての手腕を絶賛している。少年ベンを演じるのは、『ピートと秘密の友達』で注目を集めた天才子役オークス・フェグリー。少女ローズ役には、自身も聴覚障害を持ち、今回映画初出演となる13歳のミリセント・シモンズが大抜擢。この2人をつなぐ重要な役どころとなる人物を演じるのは、映画『SAFE』『エデンより彼方に』『アイム・ノット・ゼア』に続き、ヘインズ監督と4度目のタッグとなるオスカー女優のジュリアン・ムーア。また、少年ベンの母親役には、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』でアカデミー賞助演女優賞ノミネートの実力派ミシェル・ウィリアムズ。製作には、『6才のボクが、大人になるまで。』のジョン・スロスと、『キャロル』『アリスのままで』のクリスティーン・ヴェイコンとパメラ・コフラーが名を連ね、アマゾン・スタジオとロードサイド・アトラクションズにより全米配給される。『ワンダーストラック』は2018年4月、角川シネマ有楽町ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年10月24日ソフィア・コッポラが“ガーリー”を卒業し、自身の集大成として手がけた最新作『The Beguiled』(原題)が、第70回カンヌ国際映画祭にて見事、監督賞を受賞。さらに第70回記念名誉賞を、本作はじめ2作品がコンペ部門に出品されたニコール・キッドマンが受賞した。本作は、1966年にトーマス・P・カリナンが発表した同名小説を基に映像化。1971年に一度、クリント・イーストウッド主演、ドン・シーゲル監督で邦題『白い肌の異常な夜』として映画化されている。舞台は南北戦争期、ヴァージニアの男子禁制の女子学園。負傷した北軍兵士が治療をすべく学園に匿われたことから、女性たちは性に過敏になり、競争心が生まれ、驚くべき事態へと展開していく、という極上のミステリー。ニコールに、キルスティン・ダンスト、エル・ファニング、さらに兵士役に『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』『ロブスター』のコリン・ファレルという豪華キャストが、ソフィア・コッポラ監督のもとに集結。『ヴァージン・スーサイズ』(’99)で監督デビューし、『SOMEWHERE』や『ブリングリング』など注目作を発表し続けてきた彼女の新作が、『マリー・アントワネット』(’06)以来11年ぶりにカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、公式上映には豪華キャスト陣も華やかに集結した。そして、現地時間5月28日(日)午後7時15分から「LUMIERE」で行われた授賞式。コンペティション部門には、アメリカからトッド・ヘインズ、ノア・バームバック、アジアからは『光』の河瀬直美ほかホン・サンスとポン・ジュノ、フランス勢としてミシェル・アザナビシウスに加えジャック・ドワイヨン、フランソワ・オゾン、ロバン・カンピロの4名、さらにミヒャエル・ハネケ、ヨルゴス・ランティモス、ファティ・アキンら、18人の監督の作品が出品されていた。この強豪たちを見事に制し、ソフィア・コッポラが監督賞を受賞!『マリー・アントワネット』でコンペに出品し、無冠で敗れて以来、11年の時を経て屈辱を晴らした形となった。また、第70回記念名誉賞には、本作で女子学園の校長を演じたニコールが選ばれた。これまでのソフィア・コッポラ作品といえば、『マリー・アントワネット』などに見られる“女性の可愛さ”が象徴的に描かれていたが、本作では一転して“女性のダークな部分”を見ることができる作風に。特に女性キャスト陣は、ニコールやキルスティン、エルと過去にソフィアの監督作に出演してきた“ファミリー”ともいえる面々が揃い、集大成的な作品ともいえそう。カンヌ映画祭会期中のインタビューでソフィアは、「本作はシーゲル監督の作品と同じ物語を下敷きにしているけど、新たな解釈であって、リメイクではないの。女性の登場人物の視点から描いた作品よ」と、本作のオリジナリティを説いていた。また、ニコールは「本作を監督するのは女性でなければならないと思うわ。女性の本質から作り出される物語なの」と、象徴的な言葉で語っている。『The Beguiled』(原題)は今冬、公開予定。(text:cinemacafe.net)
2017年05月29日可愛い1匹のダックスフンドが4組の飼い主を転々とする中で巻き起こるドラマを、ブラックユーモアたっぷりに描き出すオムニバス・ムービー『トッド・ソロンズの子犬物語』。本作に出演するのは、『フランシス・ハ』の主演女優としてブレイクしたグレタ・ガーウィグ。またもや、ダメンズに惹かれる非モテ女子を演じている。本作は、『ハピネス』『ストーリーテリング』など、さまざまなタブーに触れながら人生のバカバカしさ、人間の愚かさをブラックユーモアたっぷりに描き、観る者に爆笑と気まずい気分を提供してきたインディペンデント映画界の鬼才トッド・ソロンズ監督の最新作。アメリカをさまよう1匹の可愛いダックスフントと、その飼い主となる冴えない人々の姿を描く。グレタが演じているのは、ダックスフントの2番目の飼い主で、あわや安楽死をさせられそうだったところを救う心優しい獣医の助手ドーン・ウィーナー。その子犬がきっかけで学生時代の憧れの男子(キーラン・カルキン)と再会し、小旅行に出ることになるが、彼はどうやらヤバいドラッグにはまっている様子。子犬が見守る中、ダメンズと非モテ女子のドラッグを求めた旅行の行く末は…?このドーン・ウィーナーという名は、トッド・ソロンズ監督の1995年のデビュー作『ウェルカム・ドールハウス』に登場するキャラクターと同一人物で、映画好きをニヤリとさせること間違いなし。グレタは、「『ウェルカム・ドールハウス』は、子どものころに見て、強く印象に残っている作品の1つよ。10歳か11歳ころに観た、数少ないインディペンデント映画の1本だった」と語っており、本作への出演に並々ならぬ情熱を語っている。もちろん、グレタ自身も、2000年代以降のアメリカのインディー映画の1つの大きなトレンドとなった、「マンブルコア・ムーヴメント」の中で頭角を現したアメリカ・インディペンデント映画界のミューズ。『フランシス・ハ』(’12)では、ブルックリンでステージに立つことを夢見て暮らすモダンダンサーのフランシスをチャーミングに演じ、アダム・ドライバーらと共演したことも記憶に新しい。同作は、北米でたった4館から始まった上映が口コミから233館まで拡大し、“奇跡の映画”ともいわれた傑作。思い通りに人生を謳歌できない、どこか屈折した非モテ女子の姿に多くの観客が共感したが、本作『トッド・ソロンズの子犬物語』でも、学生時代の憧れの彼とうまく話せない非モテ女子を熱演する。「マンブルコア・ムーヴメント」といえば、ジョー・スワンバーグやマーク・デュプラスら、アメリカ新世代の映画作家たちが仲間同士で互いにキャストやスタッフを交代しながら、低予算で撮影した一連の自主制作映画のこと。彼女が2007年に出演した『ハンナだけど、生きていく!』は、スワンバーグ監督をはじめ、若き映画作家たちがアパートの小さな部屋に集結し、サマーキャンプのような共同生活を続けながら、伝統的な脚本作りはせず、即興演技によって製作された作品。主演と製作両方を兼ねたグレタは、『フランシス・ハ』でも共同脚本をつとめており、マルチな才能を発揮している。2017年は、イーサン・ホーク、ジュリアン・ムーアといった実力派俳優とニューヨークで暮らす男女の奇妙な三角関係を、軽やかに描いたハートフルコメディ『マギーズ・プラン幸せのあとしまつ』にも出演。ダメ夫を前妻に返すという突拍子もない計画を思いつくマギーを、愛すべきキャラとして軽妙に演じている。ますます快進撃が続くグレタ・ガーウィグのこれからにも、注目していて。『トッド・ソロンズの子犬物語』は2017年1月14日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年12月04日老舗アイウエアブランドのモスコット(MOSCOT)が6月17日、ニューヨーク発のメンズファッションブランド・トッド・スナイダー(TODD SNYDER)とのコラボレーションコレクションをモスコット東京、トッド・スナイダー渋谷、梅田、京都、横浜の直営4店舗限定で発売した。このコラボレーションでは、トッド・スナイダーが得意とするテーラード・ミリタリーのテイストを象徴するカモフラージュを、マットとグロスというふたつの異なる質感で表現。それをトッド・スナイダーが個人的にも愛用する、モスコットの「LEMTOSH」「MILTZEN」「YUKEL」の定番3モデルに纏わせることで、実用的かつ今までのモスコットにはない独創的なデザインに仕上げている。なお、3モデルともオプティカルフレームとブラウンレンズ入りサングラスの2タイプで展開。オプティカルフレームのみ、7月下旬より主要モスコット取り扱い店でも発売される予定だ。
2016年06月18日東京・表参道のパスザバトン(PASS THE BATON)にて2月5日から28日まで、2月11日より全国ロードショーの映画『キャロル』とのコラボレーション企画が実施される。『キャロル』は同性ながらに惹かれ合うふたりの女性の姿を描いた、本年度アカデミー賞最有力とも言われる話題の映画。『太陽がいっぱい』などで知られる作家のパトリシア・ハイスミスが別名義で発表した原作をもとに、鬼才と謳われる監督のトッド・ヘインズが映画化した。ふたりの女性は、若手女優最大注目株とも言えるルーニー・マーラと、オスカー受賞女優のケイト・ブランシェットが演じている。舞台は1950年代のニューヨーク。高級百貨店でアルバイトをするテレーズは、クリスマスで賑わう売り場にて、鮮やかな金髪に艶めいた赤い唇が印象的な女性、キャロルと出会う。このうえなく美しいその女性に憧れを抱くテレーズだったが、その美しさに隠された本当の姿を知るうちに、憧れは思いもよらない感情へと変わっていく。今回パスザバトンでは、『キャロル』にインスピレーションを受け、「もっとも強く美しい色 私にとっての赤」と題したイベントを開催する。映画の中で主人公たちの思いを代弁するかのような役割を果たす映画のキーカラーとも言える「赤」にフィーチャー。様々な赤色の出品物を展示・販売し、ファッションやインテリアの中で赤色をより魅力的に見せるコーディネートを提案する。なお、期間中に同企画のアイテムを購入した人には、先着で『キャロル』の鑑賞券をプレゼントする。【イベント情報】「もっとも強く美しい色 私にとっての赤」会場:パスザバトン住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10会期:2月5日~28日
2016年01月25日アカデミー賞6部門ノミネートの『キャロル』主演のケイト・ブランシェットが来日し、1月22日に開催されたジャパンプレミアに出席した。その他の写真『アビエイター』での助演女優賞、『ブルージャスミン』での主演女優賞に続き、ブランシェットに3つ目のオスカー(主演女優賞)をもたらすのではと期待がかかる本作。トッド・ヘインズ監督がメガホンを握り、1950年代のニューヨークを舞台に、カメラマン志望の女性と魅力あふれる婦人・キャロルの愛を描き出す。ケイトは黒のドレスでレッドカーペットに登場し、観客の声援に応えつつ壇上へ。共にアカデミー賞(助演女優賞)にノミネートされた共演のルーニー・マーラ、トッド・ヘインズ監督抜きでひとりでの来日に「寂しいです」と語りつつも「この映画はふたりの女性とその間にある“愛”を描いた作品で、ルーニーとふたり揃ってのノミネートが何よりうれしいです」と満面の笑みを浮かべた。ルーニーとの同性愛のシーンに関しては「(男女で)細かいところが違うじゃないですか(笑)。これこそ映画の力だなと感じますし、ヘインズ監督だからこそのシーンだと思います。ジェンダーの垣根を越えた『ロミオとジュリエット』のような壮大な物語が紡がれており、何よりも愛は愛なんです!」と語った。この日は、ゲストとしてベルリン映画祭の主演女優賞を受賞したこともあり、ブランシェットの大ファンだという寺島しのぶが来場。大きな花束をブランシェットに手渡した。作品について寺島は「これぞ映画!理屈なしで自然に入り込めました。おふたりの見る人の心をつかんで離さないお芝居もすごかったです」と絶賛。ブランシェットは寺島の言葉に「ルーニーにも伝えます!」と嬉しそうに笑みを浮かべた。また、寺島から「これまでいろんな女性を演じられてきて、男性の役(『アイム・ノット・ゼア』でのボブ・ディラン役)もやられていて、今度は何の役をやったら新しい自分を見つけられると思いますか?」と質問されると、ブランシェットは「スモウレスラー(力士)の人生ものはどうでしょう」とユーモアたっぷりに語り、会場は笑いに包まれた。『キャロル』2月11日(木・祝)全国公開
2016年01月22日ロンドン映画批評家協会賞のノミネーションが発表された。7部門の最多ノミネーションを受けたのは、トッド・ヘインズ監督の『キャロル』。その他の情報トム・ハーディは、主演男優賞(『Legend』)、助演男優賞(『レヴェナント:蘇えりし者』)、英国男優賞(『レヴェナント~』『Legend』『マッドマックス怒りのデス・ロード』『London Roa』)の3部門でノミネートされている。また、『かぐや姫の物語』が外国語映画部門にノミネートされた。作品部門に候補入りした10本は、以下のとおり。『45 Years』『Amy』『キャロル』『インサイド・ヘッド』『ルック・オブ・サイレンス』『マッドマックス怒りのデス・ロード』『オデッセイ』『レヴェナント:蘇えりし者』『ルーム(原題)』『スポットライト(原題)』『キャロル』2016年2月11日(木・祝)全国公開文:猿渡由紀(C)NUMBER 9 FILMS (CAROL) LIMITED / CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2014 ALL RIGHTS RESERVED
2015年12月16日NY映画批評家サークル賞が発表された。作品賞に輝いたのは、トッド・ヘインズ監督の『キャロル』。ニューヨークを舞台にした、女性ふたりの恋愛ドラマだ。同作品は、監督賞、脚本賞、撮影賞も受賞している。その他の写真主演男優賞は『スポットライト』のマイケル・キートン。アンサンブル物で、とくにキートンは助演に近い役であるため、この受賞はやや驚きだ。主演女優賞は『ブルックリン(原題)』のシアーシャ・ローナン、助演男優賞は『ブリッジ・オブ・スパイ』のマーク・ライランス、助演女優賞は『アクトレス~女たちの舞台~』のクリステン・スチュワート、アニメ作品賞は『インサイド・ヘッド』が受賞した。すでに発表されているゴッサム・アワードやナショナル・ボード・オブ・レビューは、それぞれにまったく違う結果を出しており、フロントランナーがいない今年の混戦ぶりが、より顕著になってきた感じだ。L.A.の映画批評家たちは、現地時間6日(日)に受賞結果を発表する。『キャロル』2016年2月11日(木・祝)全国公開文:猿渡由紀(C)NUMBER 9 FILMS (CAROL) LIMITED / CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2014 ALL RIGHTS RESERVED
2015年12月03日ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラという世代を代表する2大女優が美の競演を果たす『キャロル』。すでにアメリカではニューヨークとロサンゼルスの4館の先行公開で大ヒットスタートを切り、絶賛を受けている本作から、美しくも切なく心揺さぶる最新予告編と、ポスタービジュアルが解禁となった。本作でカンヌ国際映画祭「主演女優賞」を獲得したルーニー・マーラと、オスカー女優のケイト・ブランシェットの美の競演で日本でも話題の本作。監督は、『エデンより彼方に』の鬼才トッド・ヘインズ。原作は、「見知らぬ乗客」「太陽がいっぱい」の大人気作家パトリシア・ハイスミスが別名義で発表しながらも大ベストセラーとなった幻の小説だ。4館での先行スタートながら、オープニング3日間の1館あたりの興行収入平均は63,378ドルで、『ハンガー・ゲーム FINAL: レボリューション』『ジュラシック・ワールド』『007 スペクター』といった大作を上回る数字を記録。有力紙・批評サイトからも、「ケイトとルーニーのアカデミー賞確実!」「素晴らしきラブストーリーの殿堂に、新たな傑作が仲間入りした!」と、今年最大級の賛辞を受けている。予告編の始まりは、1952年のニューヨークの高級百貨店。クリスマスシーズンにアルバイトをするテレーズ(ルーニー)は、鮮やかな金髪、艶めいた赤い唇、真っ白な肌にゆったりとした毛皮のコートのそのひとに、一瞬で目を奪われる。そのひともすぐにテレーズを見て、二人の視線が交わった。彼女の名前はキャロル(ケイト)。50年代を見事に再現した魅惑的な衣装、名曲の数々、そしてスーパー16ミリフィルムで撮影された流麗な映像が、映画史に残る運命の“出会い”の瞬間に観る者を一気に引き込んでいく。続く映像では、キャロルに憧れるテレーズが「女に憧れるなんてガキだな」と恋人に揶揄される姿や、キャロルが夫と離婚訴訟中で大切な娘を夫に奪われようとしていることが分かる。そして、夫に娘を連れて行かれ孤独なキャロルは、車での小旅行にテレーズを誘う。やがて、この旅がきっかけで、二人の運命が大きく動きだすことになるのだが…。ジョー・スタッフォードが切なく歌うショパンの「別れの曲」とともに、映像には、離婚訴訟でますます傷ついていくキャロルや、「会いたい」と大粒の涙を流すテレーズの姿が。やがて、見つめ合う2人が選んだ最後の決断とは…?「このうえなく美しく、このうえなく不幸なひと。キャロル、あなたが私を変えた」というポスタービジュアルのコピーも意味深な、映画史に記憶される愛の物語を、まずはこちらの映像から確かめてみて。『キャロル』は2016年2月11日(木・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年12月02日名女優ケイト・ブランシェットと『ドラゴン・タトゥーの女』のルーニー・マーラが共演する映画『キャロル』の予告編映像が公開になった。本作はその完成度の高さからすでに多くの映画賞の候補になっているが、90秒の予告編でも、その映像の奥深さ、俳優たちの繊細な演技、心に深く刺さるストーリーの一端を垣間見ることができる。予告編映像本作の主人公は1950年代のニューヨークで暮す女性キャロル(ブランシェット)とテレーズ(マーラ)だ。裕福に暮らし、愛する娘に恵まれるも、夫との関係は冷え切っているキャロルにはどこか影があり、謎めいた雰囲気をまとっている。一方のテレーズはジャーナリストになりたいという夢を抱いているが志半ばで、不機嫌そうな表情を浮かべては高級百貨店の玩具売り場でアルバイトをしている。映画はそんなふたりが偶然に出会い、語り合い、お互いを知り、それぞれが予想もしなかった状況に巻き込まれていく様を繊細なタッチで描いている。公開された予告編は百貨店でのキャロルとテレーズの出会いに始まって、ふたりが距離を縮め、共に旅に出る過程が描かれる。興味深いのは、ふたりは近づくたびに“自分自身と向き合う”シーンが登場していることだ。キャロルは映像の中盤で「自分がわかってる?」と質問されるが「わかっていない」と即答する。しかし、映像の後半では「心に従って生きなければ人生は無意味」だと宣言する。本作は、キャロルとテレーズが出会い、それぞれが変化し、自身にとって本当に必要なものを見出していく過程を描いていくようだ。また、1950年代のニューヨークを描いた映像にも注目だ。本作を手がけたトッド・ヘインズ監督はかつて『エデンより彼方に』で、ダグラス・サーク作品のような美しい1950年代を描いたが、本作では16ミリフィルムを駆使して、陰影のある生々しい映像を追求。予告編でも少し粒子が粗く、淡い色とにじみが印象的な映像を堪能できる。本作はゴールデン・グローブ賞や米アカデミー賞の有力候補という声も多く、今後、本作の名前を目にする機会はさらに増えそうだ。『キャロル』2016年2月11日(木・祝)全国公開(C)NUMBER 9 FILMS (CAROL) LIMITED / CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2014 ALL RIGHTS RESERVED
2015年12月02日インディペンデント・スピリット賞のノミネーションが発表になった。最多ノミネーションは、トッド・ヘインズの『キャロル』。作品、監督、脚本、撮影部門のほか、主演女優部門でケイト・ブランシェットとルーニー・マーラのふたりが候補入りした。その他の画像次は、トム・マッカーシーの『スポットライト』とキャリー・ジョージ・フクナガの『ビースト・オブ・ノー・ネーション』で、それぞれ5部門。作品部門には、これら3作品に加え、チャーリー・カウフマンとデューク・ジョンソンのアニメ『Anomalisa』と、ショーン・ベイカーの『タンジェリン(原題)』が候補入りしている。監督部門の候補は、作品部門に候補入りした5作品の監督と、『イット・フォローズ』のデヴィッド・ロバート・ミッチェル。主演男優部門は、クリストファー・アボット(『James White』)、エイブラハム・アッター(『ビースト・オブ・ノー・ネーション』)、ベン・メンデルソーン(『Mississippi Grind』)、ジェイソン・シーゲル(『The End of Tour』)、クドゥス・シーホン(『Mediterranea』)。主演女優部門は、ブランシェットとマーラのほかに、ブリー・ラーソン(『Room』)、ベル・ポウリー(『The Diary of a Teenage Girl』)、キタナ・キキ・ロドリゲス(『タンジェリン』)がノミネートされた。授賞式はオスカー前日の2月27日。『キャロル』2016年2月11日(木・祝)全国公開文:猿渡由紀(C)NUMBER 9 FILMS (CAROL) LIMITED / CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2014 ALL RIGHTS RESERVED
2015年11月25日『ブルージャスミン』でアカデミー主演女優賞受賞したケイト・ブランシェットと『ドラゴン・タトゥーの女』でアカデミー主演女優賞ノミネートのルーニー・マーラが競演する『キャロル』のプレミアが11月16日(現地時間)、ニューヨーク近代美術館にて行われた。『エデンより彼方へ』『アイム・ノット・ゼア』のトッド・ヘインズがメガホンを取り、『見知らぬ乗客』『太陽がいっぱい』などの映画原作を手がけるパトリシア・ハイスミスが別名義で発表したベストセラーを映画化。ワールドプレミアとなったカンヌ国際映画祭では女優賞をルーニーが受賞し、早くも本年度アカデミー賞最有力との声が上がる注目ぶりを見せている。11月16日(現地時間)のプレミアは、映画会社主催による映画館で行われる通常のプレミアとは異なり、アカデミー賞の開催団体である映画芸術科学アカデミー(AMPAS)が主催を務め、20世紀以降の現代美術の殿堂と呼ばれるニューヨーク近代美術館(MoMA)で上映されるという異例の実施となった。ウエストから背中までの大胆なカッティングと美しいドレープが印象的な芥子色ドレス姿のケイトと、首元から袖がレースで切り替えられたブラックレザーのドレスに身を包んだルーニーが会場に登場すると、会場からは大きな歓声と共に、感嘆のため息が漏れていた。2人は手をとりあい和やかに談笑しながら、フォトコールやファンの声に応えていた。主演を務めたケイトは本作について「生まれて初めて本当に人を好きになる、狂うほどに人を愛するという、普遍的なラブストーリーであることに、性別も何もかも超えて共感できる」と本作の魅力を語った。ルーニーはケイトとの共演について尋ねられると「ケイトと共演することが決まったとき、最初は本当に怖かった。だって、彼女は本当に私のアイドルだったから。彼女の出演する全ての映画を映画館に観に行き、ただ彼女に憧れて女優の道を選んだのだから」と感慨を述べた。プレミアには、共演のカイル・チャンドラー、ジェイク・レイシー、サラ・ポールソン、脚本のフィリス・ナジーらも登場。米国の限定公開を今週末に控え盛り上がりを見せる中、本作の舞台でもあるニューヨークでのプレミアは熱狂のうちに終了した。『キャロル』は2016年2月11日(木・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年11月18日本年度カンヌ国際映画祭が熱狂に包まれ、ルーニー・マーラが見事「女優賞」の栄冠を手にした『キャロル』(原題:Carol)の日本公開が、2月11日(木・祝)に決定。ルーニー、そしてケイト・ブランシェットという2大女優の美しき競演には、早くも「アカデミー賞最有力!」との声が上がっていることが分かった。舞台は、1952年のニューヨーク。高級百貨店でアルバイトをするテレーズは、クリスマスで賑わう売り場で、そのひとを見かけた。鮮やかな金髪。艶めいた赤い唇。真っ白な肌。ゆったりした毛皮のコート。そのひともすぐにテレーズを見た。彼女の名は、キャロル。このうえなく美しく、どこかミステリアスな雰囲気を醸すそのひとにテレーズは憧れた。しかし、その美しさに隠されたキャロルの本当の姿は、不幸な結婚と偽りの人生、何より大切な娘を夫に奪われようとしていた。そのことを知ったとき、テレーズの憧れは思いもよらなかった感情へと変わってゆく…。原作は「太陽がいっぱい」「見知らぬ乗客」の大人気作家パトリシア・ハイスミス。別名義で発表しながらも大ベストセラーとなり、“幻の小説”と呼ばれている1冊だ。恋人はいるものの結婚に踏み切れなかったテレーズが、荘厳な美しさを放つキャロルと出会い、生まれて初めて本物の「恋」をしていると実感するが、その後、2人の運命は思いがけない方向へと向かっていくことになる。そんな本作は、カンヌでの熱狂に続き、ニューヨーク映画祭やロンドン映画祭でも称賛の声が続出。ハリウッド・レポーター紙、ヴァラエティ紙、ヴァニティフェア、フォックスニュース、IMDb、Yahoo、カミングスーン、エンタテインメントウィークリー、ローリングストーン、USAトゥデイなど、名だたる批評サイトでは、早くも本年度アカデミー賞の「主演&助演女優賞」「作品賞」において最有力候補との声が寄せられている。キャロルを演じるのは、アカデミー賞の常連で『ブルー・ジャスミン』でついにアカデミー主演女優賞を射止め、『ミケランジェロ・プロジェクト』の日本公開も控える大女優ケイト・ブランシェット。一方、テレーズを演じるのは、『ドラゴン・タトゥーの女』でいきなりアカデミー主演女優賞に輝いた若手実力女優ルーニー・マーラ。メガホンをとるのは、『エデンより彼方に』『アイム・ノット・ゼア』などで知られる鬼才トッド・ヘインズ監督。2人を彩る50年代ニューヨークを美しく再現した魅惑的な衣装と名曲の数々、流麗な撮影技法…、どこをとっても、夢のような世界をつくり出し、忘れられない愛の名作を誕生させている。<海外メディアの声>「ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラが、トッド・ヘインズの『キャロル』をオスカー最有力にした」―ショービズ411「素晴らしすぎて、見終わった今でもトランス状態から抜け出せない」―ガーディアン紙「水のしずくが次第に水かさを増していくように、物語が進むにつれて感情がこみ上げ、最後には溢れ出す、そんなラブストーリーだ。どこを切り取っても美しく、完璧に作り込まれており、2人の美しい女優たちが輝きを放っている」ーThe Playlist「これまでで最高の演技を見せるケイト・ブランシェット。今年一番の、心をゆさぶられるロマンス。ゴージャスで、独創的で、今までで見たことないくらいに哀愁的。完璧以上に完成されたシネマというだけではなく、絶妙すぎる作品」-テレグラフ「どんなに高い期待にも、この映画が与える衝撃的なインパクトが上回る。精巧に描かれ、深い感情に包まれたラブストーリーは、これ以上ないほどに洗練され、息をのむほどに優美だ」―ヴァラエティ「巧妙で、美しく精巧に作られたストーリー、それはまるでキャロルの高級腕時計が、静かに控えめなハーモニーを奏でるように語られる。」-タイムアウト・ロンドン「今、キャロルに出会ったばかりで興奮しすぎてまともな映評なんて書けない。ワクワクする最初のデートは、その後交際が実らないというけど、長く引きずる(セルロイドの)ロマンスになりそうだ」―ザ・フィルム・エクスペリエンス「ケイト・ブランシェットに完璧に属する映画。信じられないほどスタイリッシュ。ニューヨーク映画祭がロマンスの絶頂を迎えた」―フィルム・ジャーナル『キャロル』は2016年2月11日(木・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年10月28日メルセデス・ベンツ ファッションウィーク東京(MBFWT)16SSのオープニングは、トッド・スナイダー(TODD SNYDER)の日本で初めてとなるコレクションが飾った。12日に行われたショーでお披露目された16SSコレクションは、同ブランドらしいリラックスしたメンズウェアをリヴィエラ、アマルフィ、カプリ島などのイタリアのリゾート地、建築からインスピレーションを得たというインディゴ、アクアブルーを中心としたアイテムで展開。多くのスタイルがショートパンツとのスタイリングながら、足元は黒のプレーントゥと、今のニューヨークスタイルをトッドらしいスポーツとクラシックのミックスで表現した。今回の東京でのショー開催にあたり、「20年前から50回以上日本を訪れている」というトッドは、スタイリストでカメラマンの熊谷隆志を起用。コレクションにヴィンテージアイテムを織り交ぜるなど、東京的なリアリティをステージで表現した。プロのモデルに混じって俳優の真木蔵人、水上剣星、サーファーの木下デイヴィッド、ジャンティークの内田斉、Bedwinデザイナー渡辺真史、ツリーハウス・ビルダーの小林崇、建築デザイナーのアストリッド・クラインなど東京をベースに活躍する、「(トッド・スナイダーと)審美眼が共通し、確固たるスタイルを持つ」アーティストやクリエイターなどをモデルとして起用。ベーシックなアイテムのランウェイに華を添えた。text:野田達哉
2015年10月20日コール ハーン(COLE HAAN)が、メンズウェアデザイナーのトッド・スナイダーとのコラボレーション第2弾となるカプセルコレクションを発売した。アメリカンスタイルとクラフトマンシップを融合させた同カプセルコレクション。今回のコラボレーションでは、カジュアルなスタイルのポストマンシューズやモックチャッカ、レースブーツなどをエレガントなデザインに仕上げた。程良いカジュアル感を演出するクレープソールが、天然ゴムならではの弾力のある履き心地を実現している。アイテムのラインアップは、カジュアルながら上品さも持ち合わせたモックブーツ「オルムステッド ブーツ」(6万2,000円)や、モックチャッカ「オルムステッド モック チャッカ」(4万8,000円)、本来カジュアル向きのシンプルなポストマンシューズをエレガントに仕上げた「オルムステッド ポストマン」(4万8,000円)など。その他、ソフトバックを使用した「ウィレット チャッカ」(4万9,000円)、プレーントゥブーツ「ブライリング レース ブーツ」(6万7,000円)、モックトゥブーツ「ブライリング モックトウ ブーツ」(6万7,000円)などのシューズが展開される。
2015年09月30日17日(現地時間)、カンヌ国際映画祭コンペティション部門でトッド・ヘインズ監督の『CAROL』(原題)が上映され、同性の恋人役を演じたケイト・ブランシェットとルーニー・マーラが会場を大いに沸かせた。映画は1952年のニューヨークを舞台に、夫と娘がいる裕福な主婦キャロル(ケイト・ブランシェット)が、若いデパート店員のテレーズ(ルーニー・マーラ)と恋に落ちるというラブストーリー。原作は『太陽がいっぱい』で知られる作家パトリシア・ハイスミスの小説「Price of Salt」。60年前の発表当時は女性同士の恋がセンセーショナルに受け止められたが、公式会見でケイトは今も状況はさほど変わっていないと語った。「先週、私がバイセクシュアルだと報じられたけれど、私は『女性との関係は?』と聞かれたから、『女性とはいい関係をたくさん築いてきたわ。セクシュアルな面以外ではね』と答えたのに、たくさん関係を持った、と書かれてしまった。でも、今は2015年よ。もしそうだとしても、だからどうしたの、と思うわ。ただセクシュアリティはプライベートな問題のはずなのに、同性愛者はそれを話題にしないといけないような風潮がある。今はとても保守的な時代なんだと思うわ」とケイトは語気を強めた。「1950年代は同性愛を題材にした小説がとても多く書かれていたけれど、私が調べた限りハッピーエンドはこの原作だけ。当時、同性愛者たちが、お互いをサポートするグループなど存在しなかった。孤独の極みにあったということが重要だわ。でも同性愛が今も違法な国がいくつもある。だからそのことには声を上げないといけない」とも語った。現地映画専門誌の星取り表では、現在ダントツでトップを走っている『CAROL』。パルムドール予想だけではなく、ケイトが再びオスカーを獲るのでは、とまで騒がれている。レッドカーペットでのケイトはジャイルズ・ディーコンの手書きのドレスで周囲を圧倒したが、演技の上でも圧倒的だった。第68回カンヌ国際映画祭は24日(現地時間)まで開催。(photo / text:Ayako Ishizu)
2015年05月20日ヒュー・ジャックマンとルーニー・マーラが、『Collateral Beauty(原題)』への出演に同意した。ニューヨークの広告会社に勤める男性が、ある悲劇をきっかけに、鬱に陥っていくというドラマらしい。監督は、今年1月のサンダンス映画祭でグランプリと観客賞を両方獲得した『Me and Earl and the Dying Girl(原題)』のアルフォンソ・ゴメス=レジョン。その他の情報資金もまだ集まっておらず、配給も決まっていないが、ジャックマン、マーラというふたりのスターに、今最もホットな新人監督という組み合わせが、スタジオの注目を集めることは間違いない。ジャックマンとマーラは、この秋北米公開予定のジョー・ライト監督作『PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~』でも共演しており、今作は2度目のコラボレーションとなる。ジャックマンは最近、スポーツコメディ『Eddie the Eagle(原題)』を撮り終えたばかり。マーラは、カンヌ映画祭のコンペ部門で上映されるトッド・ヘインズの『Carol(原題)』のため、まもなくカンヌ入りする。文:猿渡由紀
2015年05月14日ケイト・ブランシェットが、過去に何度も女性とつき合ったことがあると語った。ケイトは13日(現地時間)から始まった第68回カンヌ国際映画祭のコンペティションに出品された主演作『Carol』(原題)で、ルーニー・マーラと同性愛の役柄を演じている。「Variety」誌のインタビューでケイトは、今回演じた役が初めてのレズビアン体験だったかと聞かれて、「映画で?それとも実生活で?」と聞き返してみせた。詳細を明かそうとはしなかったケイトだが、女性とデートしたことは何度もあるとだけ語った。そして「セクシャリティについてレッテルを貼ろうと思ったことは一度もないわ」と付け加えた。『Carol』は1952年に、推理作家のパトリシア・ハイスミスがクレア・モーガン名義で出版した「The Price of Salt」を『エデンより彼方に』のトッド・ヘインズ監督が映画化したもの。ニューヨークのデパートで働く若い女性が、キャロルと名乗るエレガントな女性と出会い、やがて2人で逃避行を図るというストーリーだ。(text:Yuki Tominaga)
2015年05月14日トッド・スナイダー(TODD SNYDER)が、渋谷の旗艦店「トッド スナイダー・タウンハウス」の1周年記念Tシャツ(1万1,000円)を発売した。このTシャツはトッドの親交の深いリチャード・ヘインズが手掛けたイラストをプリントしたもの。彼のトレードマークとなっているメガネに加え、テイクアウト用のコーヒーカップ、絵筆と絵具、ヘッドフォンといった、リチャードの日常を彩るアイテムの数々が描かれている。これにブランドの15SSコレクションにおけるランウエイの1ルックを加え、全部で7型のTシャツを展開。取り扱いは「トッド スナイダー・タウンハウス」、及びオンラインストアで行われる。リチャード・ヘインズはUSA版『GQ』や『NY TIMES』など、様々な媒体で作品を発表しているニューヨーク在住のイラストレーター。過去には「ドリス・ヴァン・ノッテン(Dries Van Noten)」や「シャネル(CHANEL)」「プラダ(PRADA)」などとのコラボも経験している。なお、「トッド スナイダー・タウンハウス」のオープン初日には、トッドとともに来日。招待状のイラストを描き下ろした他、パーティーではゲストのポートレートを即興で描いている。
2015年04月08日コール ハーン(Cole Haan)は、デザイナーのトッド・スナイダー(TODD SNYDER)とのコラボレーションを数シーズンに渡って展開していく。そのファーストコレクションが発売された。この「コール ハーン&トッド スナイダー」コレクションの第1弾では、ドレスシューズを中心に、コール ハーンのアイテムをトッドがセレクト。それをミルクセーキ、ブレザーブルー、ブリティッシュタン、アイボリー、パパイアなどのニュートラルカラーで彩った。両者のコラボはトッド スナイダーの14-15AWコレクションショーで、モデルがコール ハーンのカスタムメイドによるチェルシーブーツを履いたことから始まった。コレクションの発表にあたり、トッドとコール ハーンのデザインチームは共同でデザインを制作。コール ハーンのクラフトマンシップに、トッドならではのモダンな視点を組み合わせたシューズが誕生した。更に、コール ハーンではこのコラボを記念し、20年代後半に使用されたものをベースとした新ロゴを制作。ブランドの歴史とアメリカのモノ作り精神を感じさせるデザインに、荒削りな書体でトッドらしい美的センスを表している。トッドは「私が持っている 30 足以上のコール ハーンの靴は20 年かけて収集し、私のインスピレーションの源となっている。私がコール ハーンとのコラボレーションで表現したかった事は過去のものを再度見直し、現代の男性に合わせてアップデートすること」とコメントしている。また、コール ハーンでチーフ マーケティング オフィサーを務めるデイビッド・マドックスは、「トッドは伝統を大事にしつつも、独自の解釈を取り入れてモダンにアップデートする事が出来る数少ないデザイナーの1人。私達の最初のコレクションは、新鮮さと親しみやすさ、伝統と現代の融合をもたらした」と話している。アイテムラインアップはルイス チャッカ、ルイス ウーブンローファー、ハモンド ウィングオックスフォード、ウィレットペニーローファー、ウィレット キャンプモックなど。コール ハーン銀座店と渋谷のトッド スナイダー・タウンハイスで取り扱い、18日から24日にかけては、伊勢丹新宿店メンズ館の1階でも限定販売される予定だ。
2015年03月15日南青山のライフスタイルセレクトショップ「ザ・テイストメイカーズ・アンド・コー(The Tastemakers & Co.)」が12月5日から、「トッド・スナイダー(TODD SNYDER)」のポップアップショップをオープンする。25日まで。トッド・スナイダーのコレクションの他、数々のブランドがコラボレーションしたアイテムが扱われる。「ロッキーマウンテンフェザーベッド(Rocky Mountain Featherbed)」のキルティングダウンジャケット(4万8,600円・テイストメイカーズ別注カラーあり)、「ピーエフ フライヤーズ(PF FLYERS)」のスニーカー(1万5,120円から)、「ブリーフィング(BRIEFING)」のスウェットバッグ(3万8,880円)、「グローブ・トロッター(GLOBE-TROTTER)」のトラベルケース(12万9,600円から)などを販売する。
2014年12月02日「ポール・スミス スペース ギャラリー」は11月22日、写真家トッド・マクレランによるエキシビション「THINGS COME APART」を開催する。1月4日まで。エキシビションではトッドの作品の中から「Disassembly(分解)」シリーズが展示される。これは、時計やタイプライター、コンピューターなどを分解し、そのパーツのすべてを1枚の写真に収めたもの。ビス1本までの細かい部品が精緻に並んだ姿と、ガジェットが内包する複雑機構を目の当たりに出来る。また、「ポール・スミス ウォッチ」の中から、今回3種類の時計が特別に分解され、その姿が被写体とされた。ブランドを象徴する「ファイナルアイズ クロノグラフ」、人気モデルの最新作「マスターピース 2014」、そしてサイクリングへの情熱を形にした「サイクルクロノグラフ」。これらが、一体どのような精緻なメカニズムから生み出されているのか?ポール・スミスだけでなく、時計ファンにも必見の内容となるだろう。なお、展示作品はすべて販売される。【イベント情報】THINGS COME APART会場:ポール・スミス スペース ギャラリー住所:東京都渋谷区神宮前5-46-14-3階会期:11月22日から1月4日時間:11:00から20:00休廊日:12月30日から1月2日入場無料
2014年11月13日アメリカンカジュアル・アンダーウェアのリーディングブランド「へインズ」は8月下旬、”究極のヘインズ”を表現した「ヘインズプレミアムライン」から、秋冬シーズン向けアンダーウェアの新商品を発売する。アメリカ生まれの同社らしく、米綿(Cotton U.S.A.マーク認定)100%にこだわり、特殊な紡績と加工により、ソフトな肌触りを追求したTシャツおよびボクサーブリーフや、同社らしいカジュアルな柄でありながら、「Made in Japan」のていねいな仕立てにこだわった布帛(ふはく)トランクスがそろった。肌触りの良さ・やわらかさ・伸縮性が格別の「天竺半袖Tシャツ」は、クルーネックとVネックの2タイプを用意。カラーはブラック / ベージュ / ホワイトの3色を展開。「Made in Japan」のていねいな仕立ての「先染めトランクス」は、タータンチェック(オレンジ / パープル)、オンブレチェック(ブルー / ブラック)の4色柄を展開。フライス編みのフィット感が快適な「フライスボクサーブリーフ」はベージュ / ブラック / ホワイトの3色を展開する。ヘインズの歴史と伝統を受け継ぎながら、現代に求められる機能性やデザインにも目を向けた「ヘインズプレミアム」の数々。全国の百貨店、ネットショップなどで販売される。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月06日アメリカンカジュアル・アンダーウェアブランド「ヘインズ」の製造販売元、ヘインズブランズ ジャパンは30日より、同ブランドで展開するネオテコの消費者参加型キャンペーンを、月刊誌「Lightning(ライトニング)」と連携して展開する。ネオテコは、ヘインズが2011年春夏シーズンに発表した独自のステテコアイテム。「ステテコを、もっと楽しく、もっと多彩なシーンでオープンにファッショナブルに」というコンセプトの下、「新しいステテコ」という意味を込めてネーミングした商品だ。2度目のシーズンとなる今年の春夏、ネオテコをさらにPRすべく、アメリカンカジュアルファッションを提案する雑誌「ライトニング」協力のもと、ネオテコをアンダーウェアやルームウェアにとどまらないファッションアイテムとして提案する2つのキャンペーンを開催する。その1つ目となる「ベストオブ番長は誰だ?」では、抽選で30名にネオテコ素材の布扇子と巾着をプレゼント。2つ目の「オレこそ番長 選手権!」では、ネオテコのコーディネート写真を応募した人の中から3名に、ヘインズ商品3万円相当をプレゼントする。期間は3月30日~6月24日。詳細はネオテコ番長キャンペーンサイトにて今月30日より公開される。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月28日ソファの上にちょこんと、けれども背筋をピンと伸ばしてたたずむ姿は天使か女神か。キュートでいてエレガント、朗らかでいて静謐なミシェル・ウィリアムズが放つ何層もの魅力に触れ、グラマラスなセレブの顔と繊細な少女の心を併せ持つ存在、マリリン・モンローに、彼女が驚くほどナチュラルに寄り添えた理由が分かった気がした。世紀のスターを演じ、アカデミー賞主演女優賞にもノミネートされたミシェル自身、「マリリン・モンローを演じる上では外見的な変身に苦労させられるのと同時に、彼女の魂に近づくことが大事だった」と語る。「喋り方から指の動かし方まで、外見的な役作りをここまで徹底させたのは初めてよ!」と思わず苦笑するミシェル。セックス・シンボルとしてハリウッドを賑わせたマリリン・モンローと化すにあたっては、「目一杯お化粧すること!(笑)」の次に「自分自身を研究し尽くすこと」が重要だったという。「そもそも私は自分の顔を見るのがすごく嫌い。家の鏡を大きな地図で覆ってしまっているくらいなの。でも、今回は覚悟を決め、自分の顔を隅から隅までじっくり研究したわ。どうすれば彼女のように魅力的に見えるか?どうやって完璧なマリリンになればいいのか?を考えるためにね。その甲斐あって、いまは自分の顔と向き合うのに以前ほどの抵抗はなくなった。あとは…そうね。『エンジェルズ・メイクアップ』のコラーゲン・アイパッチを使えば、もっと抵抗がなくなるわ。12時間寝て目覚めた後みたいにスッキリした目元になるから、ものすごくオススメよ(笑)」。透き通る美肌の秘密をこっそり教えてくれるさまもチャーミング。ただし、「私自身が真の美を感じるのは、風がそよぐ草原を見たり、友人の笑顔に触れているとき。“人生”を感じられる瞬間にこそ、自分自身を美しいと思えるの」とも明かし、「マリリンの光り輝く魅力も内面から来るものだったんじゃないかしら」と続ける。「彼女の出演作や写真を見ると、守ってあげたい気持ちになる人が多いと思う。彼女は様々な方法で内面の脆さを隠そうとしたけれど、少女の頃に負った痛みや傷が消えることはなかった。隠そうとしても見え隠れしてしまう部分が、謎めいたものとして大勢を惹きつけたのね。いままでの役もそうだけど、やっぱり重要なのは役の精神を理解すること。その点、マリリンという存在に共感できる部分は多かったわ。彼女ほどではないにせよ、自分自身を信じられなかったり、力不足を嘆いたりする葛藤は女優業に付き物だもの。とは言え、役を演じるときは自分と似ている部分よりも異なる部分を見つけようとするものよ。似ている部分は何もしなくても似てくるし、意識することで誇張されてしまったりもするから」。『マリリン7日間の恋』で語られるのは、マリリンが『王子と踊り子』の撮影でイギリスを訪れた7日間。ストーリー自体、実体験に重なるところがあったという。「撮影が始まる前は少し近い気持ちだったわね。というのも、映画の中のマリリンも撮影当時の私も30歳で、アメリカ人なのも、イギリスで撮影するのも同じ。伝統的な演技法に長けたイギリスの名優たちと共演する状況も一緒だったわ。私はそういった演技のレッスンを受けたこともなければ、シェイクスピア劇に出たこともないから、力不足じゃないかとひるむ気持ちすらあった。でも、映画の中のマリリンとは違い、私の場合は信頼し合える共演者たちに恵まれたの。彼らは私を温かく迎え入れてくれたわ」。歩んできた道はイギリスの名優たちと異なれど、いまやミシェルがトップ女優の1人であるのは紛れもない事実。演技の道に足を踏み入れた少女時代をふり返り、「12~3歳の頃はメソッド演技の俳優たちに興味津々だったわ」と明かす。“メソッド演技”とは役の感情を追体験する演技法で、マリリン・モンローも取り入れた手法だ。「同世代の子たちが興味を持つスターには関心がない子供だったの。どうしてかしらね…(笑)。ジェームズ・ディーン、マーロン・ブランド、モンゴメリー・クリフト、もちろんマリリン・モンローと、いろいろなメソッド俳優たちの伝記を読み漁ったわ。たくさんの俳優に憧れ、影響を受けているのはいまも昔も同じね。日本に来る飛行機の中で『ハンナとその姉妹』(’86)を観たのだけど、ダイアン・ウィーストが本当に素晴らしかった。ケイト・ウィンスレットやホリー・ハンター、ティルダ・スウィントンも大好きな女優よ。尊敬する仲間の名前を挙げればきりがないわ」。ヴィム・ヴェンダース、アン・リー、トッド・ヘインズら、共に作品を作り上げてきた名匠も多数。「作品に取り組むたびに、監督たちから多くのことを学ぶの」と、女優業に対する尽きない想いを口にする。「演技を始めて20年経ったいまもお芝居への愛を持ち続けていられるのは、どの作品でも学ぶことが大きいから。まだまだ知らないことがたくさんあるし、求められるものも作品ごとに違う。好奇心が満たされ、決して飽きることがないの。私の仕事は監督が望むものを提供すること、そして彼らが思い描くフレームを埋めていくこと。それぞれの作品が誇らしいし、いままで仕事をした全ての人たちが私にとっては特別な存在だわ」。演技に対し、映画に対し、惜しみない愛情を注ぐミシェルにこんな質問も。アカデミー賞に輝いた『アーティスト』や過去に組んだこともあるマーティン・スコセッシ監督の最新作『ヒューゴの不思議な発明』など、映画愛を謳った作品をどう思う?「私は元々ノスタルジックなタイプで、朝食を食べていても何だかじんわりしてしまうことがあるくらい(笑)。それに、ハイテクは苦手だから、手紙を書くときもいまだに手書きなの。古き良き時代に対する思い入れは強いし、昔を伝える映画が作られるのは個人的にも嬉しいことよ」。ところで、『王子と踊り子』はマリリンが主演のみならずプロデュースにも乗り出して意欲を注いだ1作。ミシェル自身は『ブルーバレンタイン』で製作総指揮にクレジットされていたが、今後の興味はプロデュース業にも向けられているのだろうか。「正直に言って、いまのところは“ノー”よ。『ブルーバレンタイン』は8年もかかったプロジェクトだから、企画の立ち上げからずっと関わってきた私とライアン(・ゴズリング)へのご褒美として製作陣がクレジットしてくれたの。そもそも私にはプロデュースまでこなすほどの脳ミソはないし(笑)、どちらかと言えば一つのことにじっくり取り組むのが好き。ビジネスには向いていないと思うの。いつか自分のエネルギーがあり余っているのを感じ始めたら挑戦するのもいいかもしれないけど…、いまは母親業と女優業にエネルギーを使い果たしている感じね!」(photo:Toru Hiraiwa/text:Hikaru Watanabe)特集:7stepで学ぶ、マリリンstyle■関連作品:マリリン 7日間の恋 2012年3月24日より全国にて公開© 2011 The Weinstein Company LLC. All Rights Reserved.■関連記事:椿鬼奴、マリリン・モンローになりきって「今年は結婚したい」と婚活宣言!ミシェルのキュートな3変化に胸きゅん!春先取り、来日ファッションをチェックミシェル・ウィリアムズ、一番好きなモンロー映画は『お熱いのがお好き』ミシェル・ウィリアムズ、娘のマチルダちゃんと貯めた義援金を福島に寄付ミシェル・ウィリアムズが初来日!純白ドレスで“現代のマリリン”を見事に体現
2012年03月21日