第39回日本アカデミー賞において、安藤サクラが『百円の恋』で最優秀主演女優賞を獲得!本作は超低予算で制作され、わずかな館数での公開で始まったが、主演女優賞に加え、最優秀脚本賞(足立紳)にも輝き、今回の授賞式で大旋風を巻き起こした。優秀主演女優賞には『海街diary』での長女役が絶賛された綾瀬はるか、『ビリギャル』の有村架純、『あん』の樹木希林、『母と暮せば』の吉永小百合と若手からベテランまで多彩な顔ぶれが並んだが、予算規模も最小、撮影期間もわずか2週間の『百円の恋』で存在感を見せつけた安藤さんが最優秀賞を受賞した。安藤さんは2013年に「第86回キネマ旬報ベスト・テン」で史上初の、主演女優賞(『かぞくのくに』)、助演女優賞(『愛と誠』『その夜の侍』ほか)のW受賞を達成。昨年は実姉の安藤桃子がメガホンを握った『0.5ミリ』でも優秀主演女優賞を受賞したが、今年ついに最優秀賞主演女優賞受賞となった。安藤さんは本作の撮影を振り返り「2週間での撮影というのが悔しくて、みんな『やってやるぜ!』という気持ちでした」と述懐。映画では、30代になっても自堕落な生活を送っていたが、あるきっかけでボクシングに打ち込んでいく主人公・一子を演じている。オーディションでこの役を勝ち取った安藤さんは「彼女のようになりたかった」と語り、短期間での過酷な肉体改造についても赤裸々に語った。そして、プレゼンターの岡田准一から、最優秀賞受賞者として自身の名が読み上げられると、安藤さんは信じられないという表情を見せ「驚いてます!びっくりして…ジワジワと心臓が出てきちゃいそう!」と驚きを口にした。『百円の恋』は最優秀脚本賞(足立紳)も受賞。小規模公開の低予算作品の主要部門での2冠に会場は、称賛の拍手に包まれた。会場内の同作のテーブルには新井浩文(優秀助演男優賞)、武正晴監督(優秀監督賞)も同席していたが新井さんは脚本、主演女優部門での最優秀受賞について、テーブルで「絶対にない!」と語っていたそうで、最優秀脚本賞で名前を呼ばれた足立さんは「新井さんは『絶対にありませんから』と言ってたんですが、1ミリくらい期待していて…メッチャ嬉しいです」と喜びを口にした。安藤さんも、壇上でトロフィーを受け取ったのち、新井さんの発言に言及し「新井くんが『ないと思うけど、サクラが獲ったら、ウチ泣いちゃうよ』と言ってたのに、全然泣いてない!」と、壇上からツッコミ。改めて「思い出されるのは、数館から始まって口コミで上映館が増えて、みなさんに会いたくていろんなところに行かせていただいたこと。見ていただいた方のエネルギーや熱気を劇場に入った時に感じました。ジワジワとエネルギーが繋がって、こんなところにまで来られるようになった映画に参加できたことを嬉しく思います」と感激の面持ちで語った。(text:cinemacafe.net)■関連作品:百円の恋 2014年12月20日より全国にて公開(C) 2014 東映ビデオ
2016年03月04日歌手のブリトニー・スピアーズが、ニューアルバムが久々の傑作になると自信を見せている。過去7作とかなり違ったサウンドになっているというその新作を誇りに思っているようだ。現在まだ制作中で、ファンに完璧な曲を届けるために少なくとも今年いっぱいはかけるつもりだという。ブリトニーはV誌に、「この作品をすごく誇りに思っているの。すごく今までと違うのよ」と告白。「でも急ぎたくはないの。とにかくファンのみんなが心から喜んでくれるようなちゃんとしたものに仕上げたいのよ。それがあと1年かかろうが2カ月であろうが、自分がまさに望むものにしたいの。どれだけかかるかは今の時点ではわからないけどね」と語った。そして、「正直言って、このアルバムには特別な思い入れがあるの。私の赤ん坊のようなものだから、本当にちゃんと作りたいの」と続け、「私が向かっている方向性が正しいことは分かっているわ。長年やってきたなかでも最高作ね」と自信をのぞかせた。ブリトニーのマネージャーであるラリー・ルドルフは以前、今回の新作がザ・ウィークエンド風だとコメント。「すごく違うよ。折り返し地点さ。過去何作かのアルバムは分かりやすいポップだったけどね。今回はブリトニーとザ・ウィークエンドを織り交ぜた感じみたいなんだ。すごく面白い雰囲気で、たくさんクールな要素が含まれているのさ」と話していた。現在のところリリース日は明らかになっていないものの、ラリーは年内にも発売する可能性をほのめかしていた。(C)BANG Media International
2016年03月03日『ロッキー』シリーズに出演していた俳優のトニー・バートンさん(78)が帰らぬ人となった。オリジナル作品から第6作目にかけてアポロ・クリードのトレイナーであるトニー・デューク・エヴァーズとして出演していたトニーさんが25日に死去したことを、姉妹のロレッタ・ケリーがMLive.comに認めた。トニーさんはここ最近入院を繰り返していたが診断はまだ下されていなかったとロレッタは続けている。ただ体調不良のためにアポロの息子を主役にした『ロッキー』シリーズ最新作『クリードチャンプを継ぐ男』にも出演していなかったようだ。ロレッタは「『クリード』の中ではレストランのシーンでトニーの写真が飾られているシーンがあったわね。私とトニーは『ロッキー』についてあまり話さなかったの。もちろん私たちもワクワクしていたけど、他の人たちの方がもっとワクワクしていたからね」と話す。トニーさんの共演者であったカール・ウェザースはこの悲報に対し、自身のツイッターで「悲しいニュースだよ。ご冥福をお祈りするよ、トニー・バートン。彼の素晴らしい才能は『ロッキー』シリーズを成功に導いたんだ」とつづっている。(C)BANG Media International
2016年02月27日ももいろクローバーZが、「第39回日本アカデミー賞」で話題賞の俳優部門に選ばれた。話題賞は日本アカデミー賞で唯一、一般投票によって選ばれる賞で、総投票数4万7,014通。結果はニッポン放送のラジオ番組『ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン』(毎週木曜25:00~)内で発表された。映画『幕が上がる』で5人そろって主演を務めたももクロ。劇作家・平田オリザ氏の小説デビュー作となる同名作を原作に、本広克行監督がメガホンをとった。地方高校の演劇部の生徒たちをメンバーが演じ、彼女たちが全国大会を目指す青春模様を描いている。また、作品部門には『週刊少年ジャンプ』(集英社)での連載を目指す漫画家を佐藤健、神木隆之介が演じた『バクマン。』が選出された。監督・脚本を『モテキ』の大根仁氏が務め、『オールナイトニッポン』のヤングリスナーから高い支持を得たという。3月4日に行われる日本アカデミー賞授賞式では、『永遠の0』で前回の話題賞・俳優部門を受賞した岡田准一がプレゼンターとなり、受賞者への贈賞を予定。岡田は2002年に大根監督演出のドラマ『TEXAS』(フジテレビ『演技者。』内で放送)にも出演しており、注目を集めている。また、ニッポン放送では同日、授賞式の模様を『オールナイトニッポンGOLD 第39回日本アカデミー賞スペシャル』(22:00~24:00)として放送する。(C)2015平田オリザ・講談社/フジテレビジョン 東映 ROBOT 電通 講談社 パルコ(C)2015映画「バクマン。」製作委員会
2016年02月12日シンディ・ローパーが全曲書き下ろし、演劇のアカデミー賞ともいわれるトニー賞を受賞した話題のブロードウェイミュージカル「キンキーブーツ」が、ついに日本人キャストで初上演決定。主人公チャーリー役を小池徹平、そして、三浦春馬が美のカリスマ・ドラァグクイーン役を演じる。イギリスの田舎町ノーサンプトンの老舗の靴工場「プライス&サン」の4代目として産まれたチャーリー・プライス(小池徹平)。彼は父親の意向に反してフィアンセのニコラ(玉置成実)とともにロンドンで生活する道を選ぶが、その矢先父親が急死、工場を継ぐことになってしまう。工場を継いだチャーリーは、実は経営難に陥って倒産寸前であることを知り、幼い頃から知っている従業員たちを解雇しなければならず、途方に暮れる。従業員のひとり、ローレン(ソニン)に倒産を待つだけでなく、新しい市場を開発するべきだとハッパをかけられたチャーリーは、ロンドンで出会ったドラァグクイーンのローラ(三浦春馬)にヒントを得て、危険でセクシーなドラァグ・クイーンのためのブーツ“キンキー・ブーツ”をつくる決意をする。チャーリーはローラを靴工場の専属デザイナーに迎え、ふたりは試作を重ねる。型破りなローラと保守的な田舎の靴工場の従業員たちとの軋轢の中、チャーリーはミラノの見本市にキンキーブーツを出して工場の命運を賭けることを決意するが…。2013年、演劇のアカデミー賞ともいわれるトニー賞で13部門にノミネートされ、作品賞をはじめ、オリジナル楽曲賞、主演男優賞を含む6部門を受賞する快挙を成し遂げたブロードウェイミュージカル「Kinky Boots」。経営不振に陥った老舗の靴工場の跡取り息子チャーリーがドラァグクイーンのローラに出会い、差別や偏見を捨て、ドラァグクイーン専門のブーツ工場として再生する過程が描かれており、2005年公開のイギリス映画をミュージカル化。シンディ・ローパーが全曲作詞作曲を務めたことでも大きな話題を呼び、いまなおブロードウェイで人気を集める大ヒット作だ。今回、満を持して本作が日本人キャストで初上演されることが決定。主人公の優柔不断な靴工場の4代目、チャーリー・プライス役には、高い歌唱力を武器に「デスノート The Musical」のL役で高い評価を獲得し、今年は帝国劇場にて主演ミュージカル「1789-バスティーユの恋人たち-」が控える小池徹平。「ブロードウェイミュージカルの名作に挑戦させていただけること、いまからとてもわくわくしてます」「豪華なキャストの皆さんと共に、また新たなる自分の発見、そして進化できるように、引き締めて頑張りたいと思います!」と意気込みを寄せた。また、美のカリスマ・ドラァグクイーン、ローラ役を演じるのは、主演映画『進撃の巨人』で世界的に注目を浴び、現在ドラマ「わたしを離さないで」に出演中の三浦春馬。本作でブロードウェイミュージカルに初挑戦となる三浦さんは、出演を受けてニューヨークに渡り、シンディのヴォイストレーナーによるヴォーカルレッスンを受け、さらにシンディ・ローパーから直接アドバイスを貰うなど、並々ならぬ準備を行ったそう。「2013年夏、ブロードウェイで観劇し、強く憧れた役を演じることができ、とても嬉しくおもいます。と同時に大きなプレッシャーも感じてきていますが、自分が本国の劇場で包まれたミュージカル・キンキーブーツの感動を少しでもお客様に受け渡せるよう、努力して行きます」と、強い思いを語った。初タッグを組む小池さんと三浦さんが、音楽・演出・振付はそのままに、困難な中でも自分らしく生きることの大切さを教えてくれる、笑いと感動に溢れたブロードウェイミュージカルの最高傑作を舞台で繰り広げる本舞台を期待して待ちたい。ブロードウェイミュージカル「キンキーブーツ」は7月21日(木)より東京・新国立劇場を皮切りに大阪オリックス劇場で上演予定。10月には、東急シアターオーブにてブロードウェイ版「Kinky Boots」の来日公演も決定。(text:cinemacafe.net)
2016年02月09日第43回アニー賞が6日(現地時間)に発表され、最多14部門でノミネートされた『インサイド・ヘッド』が最優秀作品賞、監督賞、脚本賞など10部門で受賞を果たした。日本から『バケモノの子』と『思い出のマーニー』がノミネートされていたインディペンデント長編作品賞はブラジルのアレ・アヴレウ監督の『父を探して』(3月公開)が受賞した。今年は『火垂るの墓』『かぐや姫の物語』の高畑勲監督が功労賞にあたるウィンザー・マッケイ賞を贈られた。実写映画におけるアニメーション映像に対する賞では、最優秀キャラクター・アニメーション賞を『レヴェナント:蘇えりし者』が受賞、最優秀視覚効果賞を『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』が受賞した。映画部門最優秀長編作品賞:『インサイド・ヘッド』最優秀長編作品賞(インディペンデント):『父を探して』監督賞:ピート・ドクター(『インサイド・ヘッド』)脚本賞:ピート・ドクター、メグ・レフォーヴ、ジョシュ・クーリー(『インサイド・ヘッド』)編集賞:『インサイド・ヘッド』視覚効果賞:『アーロと少年』音楽賞:『インサイド・ヘッド』キャラクター・アニメーション賞:『インサイド・ヘッド』美術賞:『インサイドヘッド』キャラクター・デザイン賞:『インサイド・ヘッド』絵コンテ賞:『インサイド・ヘッド』ヴォイス・キャスト賞:フィリス・スミス(『インサイド・ヘッド』)キャラクター・アニメーション賞(実写映画):『レヴェナント:蘇えりし者』視覚効果賞(実写映画):『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』ウィンザー・マッケイ賞:ジョー・ランフト、フィル・ローマン、高畑勲(text:Yuki Tominaga)■関連作品:インサイド・ヘッド 2015年7月18日より全国にて公開(C) 2015 Disney/Pixar. All Rights Reserved.アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン 2015年7月4日より全国にて公開(C) Marvel 2015
2016年02月07日“アニメーション界のアカデミー賞”といわれるアニー賞のセレモニーが現地時間2月6日に行われ、『インサイド・ヘッド』が作品賞に輝いた。監督賞をはじめ3部門へのノミネートを果たしたジブリ作品『思い出のマーニー』は惜しくも受賞を逃す結果となった。2015年5月より、英題『When Marnie Was There』としてニューヨーク、ロサンゼルスを皮切りに全米公開された『思い出のマーニー』。本作では、イギリスの作家ジョーン・ロビンソンによる同名児童文学を原作に、海辺に暮らす親せきに預けられることになった少女・杏奈と、海辺に佇む“湿っ地屋敷”に暮らす金髪の少女・マーニーがひと夏を過ごし、ある秘密を分かち合う姿を描く。本作は第43回アニー賞の最優秀監督賞、最優秀脚本賞、インディペンデント作品賞にノミネートされていた。同じくインディペンデント賞へのノミネートを果たした細田守監督『バケモノの子』(『The Boy and the Beast』/英題)も受賞には至らなかった。『思い出のマーニー』は2月28日(現地時間)に開催される第88回アカデミー賞の長編アニメーション部門にもノミネートされており、同賞での受賞に期待がかかる。(text:cinemacafe.net)■関連作品:思い出のマーニー 2014年7月19日より全国東宝系にて公開(C) 2014 GNDHDDTK
2016年02月07日1月30日(現地時間)、第22回全米映画俳優組合(SAG)賞が発表になり、映画部門の作品賞にあたるキャスト賞を『スポットライト世紀のスクープ』が受賞した。4月に日本公開予定の『スポットライト世紀のスクープ』は、アメリカの「ボストン・グローブ」紙がカトリック教会で起きていた性的虐待の実態を暴いた実話を映画化した社会派ドラマ。「スポットライト」と題された特集記事を担当する記者たちを演じたブライアン・ダーシー・ジェームズ、マイケル・キートン、レイチェル・マクアダムス、マーク・ラファロ、リーヴ・シュレイバー、ジョン・スラッテリー、弁護士を演じたビリー・クラダップとスタンリー・トゥッチが受賞した。主演男優賞はレオナルド・ディカプリオが『レヴェナント:蘇えりし者』で受賞。主演女優賞に輝いた『ルーム』のブリー・ラーソンとともに2月28日(現地時間)発表の第88回アカデミー賞での主演賞受賞に王手をかけた。SAG賞に投票する映画俳優組合員は、アカデミー賞で投票権を持つアカデミー会員と顔ぶれが重なることが多く、アカデミー賞の俳優賞と授賞結果がしばしば一致する。助演男優賞に輝いたのは『ビースト・オブ・ノー・ネーション』のイドリス・エルバ。アカデミー賞候補にはならなかったものの、今回「刑事ジョン・ルーサー」でTV部門のTV映画・ミニシリーズ男優賞も受賞している。助演女優賞は『リリーのすべて』のアリシア・ヴィキャンデルが受賞、彼女もオスカー受賞にまた一歩近づいた。映画スタント・アンサンブル賞は『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が受賞した。今年はアカデミー賞の俳優部門の候補者が全員白人で、多様性に欠けるという批判が寄せられ、ウィル・スミス夫妻やスパイク・リー監督が授賞式のボイコットを表明しているが、SAG賞ではイドリスのほかに、TV映画・ミニシリーズ女優賞をクイーン・ラティファ(「BESSIE/ブルースの女王」)、TV部門ドラマシリーズ女優賞をヴィオラ・デイヴィス(「How to Get Away with Murder」原題)、同コメディシリーズ女優賞をウゾ・アドゥバ(「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」)、と計4人のアフリカ系俳優が受賞した。(text:Yuki Tominaga)
2016年02月01日カンヌ国際映画祭を始めとする世界の映画賞42部門ノミネート13部門受賞の快挙を果たし、本年度アカデミー賞主題歌賞にノミネートとなった映画『YOUTH』(原題)が邦題『グランドフィナーレ』として、4月16日(土)より公開されることが決定。併せて、本作のポスタービジュアルが解禁となった。世界的にその名を知られる、英国人音楽家フレッド(マイケル・ケイン)。今では作曲も指揮も引退し、ハリウッドスターやセレブが宿泊するアルプスの高級ホテルで優雅なバカンスを送っている。長年の親友で映画監督のミック(ハーヴェイ・カイテル)も一緒だが、現役にこだわり続ける彼は、若いスタッフたちと新作の構想に没頭中だ。そんな中、英国女王から出演依頼が舞い込むが、なぜか頑なに断るフレッド。その理由は、娘のレナ(レイチェル・ワイズ)にも隠している、妻とのある秘密にあった──。『グレート・ビューティ/追憶のローマ』でアカデミー賞外国語映画賞に輝いたイタリアの奇才パオロ・ソレンティーノがメガホンを握り、観る者を陶酔へと誘う壮麗な映像美で、引退した音楽家がキャリアの最後に大輪の花を咲かせるべく人生のすべてを賭けて大舞台に挑むまでの愛と葛藤を描く本作。主人公の音楽家・アルフレッドには『ハンナとその姉妹』『インターステラー』など数々の映画に出演する名優マイケル・ケイン。また彼の娘に『ナイロビの蜂』『ボーン・レガシー』のレイチェル・ワイズ、親友の映画監督には『天使にラブ・ソングを…』『スモーク』のハーヴェイ・カイテル、人気俳優役を『ルビー・スパークス』『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』のポール・ダノが好演。さらに圧巻の演技を魅せた大女優ジェーン・フォンダは、本作でゴールデン・グローブ助演女優賞にノミネートされた。本年度アカデミー賞にノミネートされた主題歌「シンプル・ソング」を始め、ストラヴィンスキーやドビュッシーなどの名曲が彩る本作。ゴージャスでエレガントな非日常の世界の先には、どんなフィナーレが待ち受けているのか――公開を楽しみに待ちたい。『グランドフィナーレ』は4月16日(土)より新宿バルト9、シネスイッチ銀座、Bunkamura ル・シネマ、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年01月27日2015年9月に公開されたアニメ映画『心が叫びたがってるんだ。』が、第39回日本アカデミー賞の優秀アニメーション作品賞を受賞した。各部門の最優秀賞は、3月4日に発表される。本作は、長井龍雪監督、脚本の岡田麿里氏、キャラクターデザインの田中将賀氏が『とらドラ!』(08~09年)、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(以下『あの花』)シリーズに続いて、再びタッグを組んで製作されたオリジナルアニメ作品。『あの花』と同じく秩父を舞台に、幼少時のトラウマからうまく言葉が話せなくなった主人公・成瀬順(水瀬いのり)ら高校生を中心として心の傷や葛藤など、自分自身の姿に真正面から向き合いながら、人と人との絆などを描いた。昨年、全国142の劇場で公開されると、累計興行収入11億2,000万円、累計動員82万人を記録。第19回文化庁メディア芸術祭"アニメーション"部門に、審査委員会推薦作品としても選出された。TVシリーズ発ではない、完全オリジナル劇場用アニメ作品が興収10億円を超えるのは、スタジオジブリ作品(『千と千尋の神隠し』や『もののけ姫』など)、大友克洋監督作品の『スチームボーイ』、細田守監督作品(『サマーウォーズ』や『おおかみこどもの雨と雪』など)に次ぐ快挙となった。3月30日には、ブルーレイおよびDVDのリリースも決定。完全生産限定版(BDは8,500円/DVDは7,500円)と本編ディスクのみの通常版(BDは5,500円/DVDは4,500円)で発売され、限定版には、昨年放送された公開記念特番や初日舞台あいさつの模様を収録した特典ディスクや総作画監督修正集など掲載の特製ブックレット、劇場パンフレットの縮小版などが付属する(価格はいずれも、税別)。(C)KOKOSAKE PROJECT
2016年01月19日放送映画批評家協会賞が発表され、『スポットライト世紀のスクープ』が作品賞に選ばれた。その他の画像主演男優賞は『レヴェナント蘇りし者』のレオナルド・ディカプリオ、主演女優賞は『ルーム』のブリー・ラーソンが受賞した。主な受賞結果は、以下のとおり。作品賞:『スポットライト世紀のスクープ』主演男優賞:レオナルド・ディカプリオ(『レヴェナント』)主演女優賞:ブリー・ラーソン(『ルーム』)監督賞:ジョージ・ミラー(『マッドマックス怒りのデス・ロード』)コメディ作品賞:『マネー・ショート華麗なる大逆転』コメディ男優賞:クリスチャン・ベール(『マネー・ショート』)コメディ・女優賞:エイミー・シューマー(『Trainwreck』)助演男優賞:シルベスター・スタローン(『クリード/チャンプを継ぐ男』)助演女優賞:アリシア・ヴィキャンダル(『リリーのすべて』)脚本賞:『スポットライト』脚色賞:『マネー・ショート』アンサンブル演技賞:『スポットライト』アニメ映画賞:『インサイド・ヘッド』
2016年01月19日1月18日(月)、「第39回日本アカデミー賞」優秀賞が発表され、『海街diary』が作品賞をはじめ最多12部門を受賞。主演女優賞に綾瀬はるか、助演女優賞に長澤まさみと夏帆、新人俳優賞に広瀬すずとメインキャスト4人がみな受賞を果たしたことが分かった。そのほか作品賞を『海難1890』、『日本のいちばん長い日』、『母と暮せば』、『百円の恋』が受賞した。同賞は、2014年12月14日~2015年12月15日の間に、東京地区において有料で初公開された優秀な劇場用映画およびアニメーション作品を表彰したもの。授賞式の女性司会者は、前年の最優秀主演女優賞を獲得した女優が務めるのが恒例となっており、今年は昨年、『紙の月』で最優秀主演女優賞を受賞した宮沢りえが、西田敏行とともに司会を務める。今回も作品賞には昨年を代表する邦画5作品が選出。吉田秋生の人気漫画の実写化で、鎌倉に暮らす3姉妹の元に腹違いの妹がやってきて、一緒に暮らし始めての1年を描いた『海街diary』は、作品賞をはじめ12部門を受賞。メインキャストの4人がそれぞれ主演女優賞、助演女優賞、新人俳優賞に輝いており、是枝裕和監督が監督署と脚本賞を受賞。菅野よう子が音楽賞、そのほか撮影賞や照明賞などにも輝いた。役所広司、松坂桃李ら実力派俳優たちが勢揃いした『日本のいちばん長い日』。半藤一利氏のノンフィクションを映画化した歴史超大作で、戦争完遂か降伏かの決断を迫られる阿南惟幾陸軍大臣の苦悩を軸に、日本の未来を案じ、身をていした人々のドラマを通して、「終戦前夜、日本で何が起こったのか」に迫る。本作で役所さんは主演男優賞を受賞。昭和天皇の玉音放送を見事に再現した本木雅弘は助演男優賞を受賞した。また原田眞人監督は監督賞と脚本賞をW受賞している。二宮和也と吉永小百合の初共演で話題をよんだ『母と暮せば』。山田洋次監督通算83作品目にして初めてのファンタジー作品。敗戦から3年、長崎で助産婦をして暮らす伸子の元に原爆で亡くなった息子の浩二が亡霊となって現れ、2人の奇妙な暮らしを通じ、大切な人を失った遺族の悲しみ、戦争の傷から立ち直ろうとする人々の姿が描かれる。本作は作品賞とともに、二宮さん、吉永さんがそれぞれ主演男優・女優賞を受賞。昨年、最優秀主演男優賞に輝いた事務所の先輩・岡田准一のあとに、二宮さんが続くことになるのか注目が集まる。そして、安藤サクラ主演の『百円の恋』。自堕落に暮らしてきた主人公の一子が、勤め先の100円ショップの常連客である中年ボクサーとの出会いに触発され、自らもボクサーになることを決意し奮闘するさまが描き出される。安藤さんは主演女優賞を受賞。共演の新井浩文は助演男優賞に輝いている。日本トルコ合作映画として大きな注目を集めた『海難1890』。125年前に串本町樫野崎沖で遭難したトルコ軍艦の乗組員を現地の人々が救助、治療をし、彼らの命を救った「エルトゥールル号海難事故」と、その95年後に戦禍のテヘランで取り残された日本人たちをトルコ機が救出した「イラン・テヘラン在留邦人救出劇」という二つの史実が題材となっている。主演の内野聖陽は、本作で主演男優賞を受賞した。各賞の最優秀賞の発表、授賞式は3月4日(金)16時よりグランドプリンスホテル新高輪にて開催。【第39回日本アカデミー賞優秀賞/受賞結果一覧】<優秀作品賞>■『海街diary』■『海難1890』■『日本のいちばん長い日』■『母と暮せば』■『百円の恋』<優秀主演男優賞>■内野聖陽:『海難1890』■大泉洋:『駆込み女と駆出し男』■佐藤浩市:『起終点駅ターミナル』■二宮和也:『母と暮せば』■役所広司:『日本のいちばん長い日』<優秀主演女優賞>■綾瀬はるか:『海街diary』■有村架純:『映画ビリギャル』■安藤サクラ:『百円の恋』■樹木希林:『あん』■吉永小百合:『母と暮せば』<優秀助演男優賞>■浅野忠信:『母と暮せば』■新井浩文:『百円の恋』■伊藤淳史:『映画ビリギャル』■染谷将太:『バクマン。』■本木雅弘:『天空の蜂』■本木雅弘:『日本のいちばん長い日』<優秀助演女優賞>■夏帆:『海街daily』■黒木華:『母と暮せば』■長澤まさみ:『海街daily』■満島ひかり:『駆込み女と駆出し男』■吉田羊:『映画ビリギャル』<優秀アニメーション作品賞>■『心が叫びたがってるんだ。』■『百日紅~MISS HOKUSAI~』■『ドラゴンボールZ復活の「F」』■『バケモノの子』■『ラブライブ!The School Idol Movie』<優秀監督賞>■大根仁:『バクマン。』■是枝裕和:『海街diary』■武正晴:『百円の恋』■田中光敏:『海難1890』■原田眞人:『日本のいちばん長い日』<優秀脚本賞>■足立紳:『百円の恋』■小松江里子:『海難1890』■是枝裕和:『海街daily』■原田眞人:『日本のいちばん長い日』■山田洋次/平松恵美子:『母と暮せば』<優秀外国作品賞>■『アメリカン・スナイパー』■『キングスマン』■『セッション』■『マッドマックス 怒りのデス・ロード』■『007スペクター』<新人俳優賞>■有村架純:『映画ビリギャル』■土屋太鳳:『orange-オレンジ-』■広瀬すず:『海街diary』■藤野涼子:『ソロモンの偽証 前篇・事件/後篇・裁判』■藤原篤:『恋人たち』■野田洋次郎:『トイレのピエタ』■山崎賢人:『orange-オレンジ-』『ヒロイン失格』■山田涼介:『映画暗殺教室』<優秀音楽賞>■大島ミチル:『海難1890』■菅野よう子:『海街diary』■サカナクション:『バクマン。』■富貴晴美:『日本のいちばん長い日』■安川午朗:『ソロモンの偽証 前篇・事件/後篇・裁判』(text:cinemacafe.net)
2016年01月18日第73回ゴールデン・グローブ賞で作品賞と主演男優賞を受賞したマット・デイモン主演『オデッセイ』(2月5日公開)の特別映像が13日、公開された。リドリー・スコット監督とマット・デイモンが初めてタッグを組んだ『オデッセイ』は、NASAの全面協力のもと、火星に独りぼっちで取り残された宇宙飛行士の運命を描いたサバイバル・アドベンチャー。全米2週連続1位のロケットスタートを記録し、公開4、5週目にも返り咲き1位を達成、先日発表されたゴールデン・グローブ賞で作品賞(ミュージカル・コメディ部門)、主演男優賞(マット・デイモン/ミュージカル・コメディ部門)に輝いた。このたび公開された特別映像では、火星でひとり奮闘する主人公ワトニーだけでなく、3つのドラマが絡みあって繰り広げられるストーリーが明らかに。ワトニーのサバイバルと並行して、不眠不休であらゆる手段を尽くしてワトニー救出の可能性を探るNASA科学者たち、同僚の生存を知り無謀とも思える作戦に身を投じていく宇宙船ヘリウム号のクルーたちの物語が描かれている。ゴールデン・グローブ賞初受賞(俳優として)のデイモンは「リドリーは観客からもっと大きな感動を呼ぶものであれば、喜んでルールを破る。彼が使うキャンバスは、ほとんどの人たちよりも大きいから、それだけのスケールで演じるのはワクワクする経験だ」と監督の手腕を絶賛しつつ、感動のストーリーであることに言及。自身の演じたワトニーについても、「彼が象徴するのは1人の命以上のものだ。彼は、人間の開拓精神や将来への希望を体現している。この役を演じられて光栄に思うよ」と語った。(C)2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved
2016年01月13日米歌手のブリトニー・スピアーズが2日、ラスベガスで行われた常設公演中、舞台装置の不具合により木のセットの上で立ち往生する事態に襲われた。プラネット・ハリウッド・リゾート&カジノでの「ブリトニー:ピース・オブ・ミー」公演中、ブリトニーはヒット曲「トキシック」の途中で観衆の上を飛び回る予定となっていたものの、安全ベルトに不具合が生じたことで飛ぶことができなくなり、舞台監督によって救出されなければいけない状況に陥ったとTMZは報じている。その後もパフォーマンスを続けたというブリトニーだが、階段で下りてくる際には、まだその安全ベルトが装着されたままだったようだ。今回の一件についてブリトニーは、ソーシャネルメディアでコメントをしてはいないものの、4日の今節最終公演に向けては一風変わったステージをするつもりだとツイッターに投稿しており、ステージの動画と共に「ご存じの通りピース・オブ・ミーの最終公演! ひねりを利かせるのが待ちきれないわ!」とツイートしていた。ブリトニーは2016年の年明けからすでに不運に見舞われており、先日には「2016年、明けましておめでとう! おでこのあざなんて気にしないわ...ポールに突っ込んじゃったの」とツイッターで明かしていた。(C)BANG Media International
2016年01月06日フロリダ映画批評家協会賞が発表された。作品賞に輝いたのは『マッドマックス怒りのデスロード』。同作品は、監督賞、撮影賞、ビジュアルエフェクト賞も獲得している。その他の画像主演男優賞は『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』のポール・ダノ、主演女優賞は『Room』のブリー・ラーソン。助演男優賞は『Ex Machina』のオスカー・アイザック、助演女優賞は『アクトレス~女たちの舞台~』のクリステン・スチュワート。脚本賞には『スポットライト世紀のスクープ』、脚色賞には『マネー・ショート華麗なる大逆転』が選ばれた。また、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のデイジー・リドリーは、ブレイクアウト賞を獲得した。『マッドマックス怒りのデス・ロード』ブルーレイ&DVDセット(2枚組/デジタルコピー付)3D&2Dブルーレイセット(2枚組/デジタルコピー付)ブルーレイ スチールブック仕様(1枚組/デジタルコピー付)マッドマックス アンソロジー ブルーレイセット(5枚組/デジタルコピー付)発売中発売・販売元:ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント文:猿渡由紀
2015年12月25日ヨーロピアン映画アカデミーがヨーロピアン映画賞を発表した。作品賞に輝いたのは、パオロ・ソレンティーノ監督の『Youth』。作品賞のほかソレンティーノは監督賞、マイケル・ケインは男優賞を受賞している。その他の情報女優賞は、『45 Years』のシャーロット・ランプリング。コメディ映画賞は、ロイ・アンダーソンの『さよなら、人類』。ドキュメンタリーには『Amy』、アニメには『Song of the Sea』が選ばれた。ヨーロピアン映画賞を受賞した作品は、オスカーの外国語映画賞を獲得することが多いが、『Youth』は英語であるため、外国語映画部門の資格がない。しかし、作品部門、主演男優部門での候補入りは可能性が十分ある。文:猿渡由紀
2015年12月14日14日(現地時間)、アカデミー賞名誉賞の授賞式がロサンゼルスのドルビー・ボールルームで行われ、ハリウッド・セレブたちが勢ぞろいした。この日はスパイク・リー(Spike Lee)監督と女優のジーナ・ローランズ(Gena Rowlands)が名誉賞を、女優のデビー・レイノルズ(Debbie Reynolds)がジーン・ハーショルト友愛賞を受賞、表彰された3人の功績を称えるために豪華な顔ぶれがそろった。出席者で注目の的だったのはアレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)のドレスを着たルーニー・マーラ(Rooney Mara)。赤とゴールドのテーラード・スタイルのトップにスカート部分は透ける素材のティアードというユニークなデザインでひと際目立った。ジーナ・ローランズの賞のプレゼンターを務めたケイト・ブランシェット(Cate Blanchett)はジョルジオ アルマーニ プリヴェ(Giorgio Armani Prive)の黒のトップスとパンツ。衿の部分のドレープがアクセントになっている。今年ママになったばかりのズーイー・デシャネル(Zooey Deschanel)やキャリー・マリガン(Carey Mulligan)もドレスアップして出席。ズーイーはカラーブロックのミニドレス、キャリーはスコットランド発ジョナサン サンダーズ(JONATHAN SAUNDERS)のペール・イエローのドレス。くるぶしの見える丈で、アクアズーラ(Aquazurra)のパンプスが映えた。
2015年11月16日テレビ界のアカデミー賞とも言われ、全世界の放送業界において最も権威と歴史あるアワードであるエミー賞。9月20日(現地時間)、アメリカ ロサンゼルスにて「第67回エミー賞」受賞結果が発表された。1948年に設立され、1949年の第1回授賞式以来、世界の放送業界において顕著な実績のあった番組や俳優、プロデューサー、制作技術者に贈られているエミー賞。67回目を迎える今年は、ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」が最多24ノミネートされ注目を集めていた。今回、ドラマシリーズ部門作品賞を受賞したのは、「ゲーム・オブ・スローンズ」。本作はほかにも脚本賞、監督賞、助演男優賞と、合計4部門を獲得。また、「Veep」(原題)がコメディシリーズ部門作品賞、主演女優賞、助演男優賞、脚本賞を受賞。「Olive Kitteridge」(原題)がリミテッドシリーズ作品賞ほか、計6部門を受賞し、結果、ケーブル局HBOの作品が最多14部門を受賞し主要部門を総なめにした。そして、「MAD MEN マッドメン」のジョン・ハムが、8度目のノミネートにして、初のドラマシリーズ部門主演男優賞を受賞。授賞式では、念願の受賞を果たしたジョン・ハムが、会場中が彼を祝福しスタンディングオベーションが起きる中、階段を使わずにステージによじ登り、受賞の喜びをスピーチで語る一幕も。ドラマシリーズ部門の主演女優賞は、「殺人を無罪にする方法」のヴィオラ・デイヴィスが獲得し、エミー賞史上初めてアフリカ系アメリカ人女優の受賞者となった。同じくアフリカ系アメリカ人女優で、「Empire 成功の代償」のタラジ・P・ヘンソンもノミネートされていたが、ヴィオラ・デイヴィスが賞を勝ち取る形となった。「第67回エミー賞 授賞式」の模様は海外ドラマ専門チャンネル AXNにて9月27日(日)18時より字幕版が放送予定。(text:cinemacafe.net)
2015年09月22日インペリアル・エンタープライズは14日、尾田栄一郎氏作品「ワンピース」のキャラクター「トニートニー・チョッパー」がアニメ登場15周年を記念し、セイコーウオッチとのコラボウオッチを発売した。「PREMICO(プレミコ)」ブランドのWebサイトにて、限定5,000本を販売する。価格は44,800円(税別)で、発送手数料が600円(税別)。月々5,800円(税別)×8回の分割払いも選べる。ラインナップとして、メタルバンドモデルと革ベルトモデルを用意。ユニセックス仕様で、時計の本体部分とフェイス部分は共通だ。メタルバンドモデルは、注文時にサイズ(S/N/L)を指定する。手首回りのサイズは、メタルバンドのSサイズが約15.5cm、Mサイズが約16.5cm、Lサイズが約18.5cm、革バンドが約14~19cmだ。今回の「セイコー×ワンピースチョッパー15周年記念 スペシャルコラボウオッチ」は、特別記念のクロノグラフ。メタリックホワイトを基調とした文字盤に、雪の結晶やヒルルクの海賊旗といったチョッパーにちなんだ様々なモチーフをデザインした。裏ぶたには、チョッパーの帽子と、エディションナンバーを刻印している。ケース素材はステンレススチール、ケースサイズは約縦46×横38mm、風防はハードレックス(クリスタルガラスを加工して傷に強くしたセイコーの独自技術)、防水性能は10気圧。(C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメ―ション
2015年09月14日ミュージカル『シカゴ』や映画『キャバレー』のボブ・フォッシーによる演出・振付の名作をリバイバルした話題のブロードウェイミュージカル『ピピン』が日本初上陸し、9月4日に開幕。エキサイティングな新演出でよみがえった舞台に、観客は熱狂した。ミュージカル『ピピン』チケット情報1972年初演のオリジナル版『ピピン』は、1972年度のトニー賞5冠を獲得しブロードウェイを席巻した人気作。今作でも2013年度トニー賞のミュージカル部門・最優秀リバイバル作品賞ほか4部門を始め、主要演劇賞を独占するという快挙を成し遂げ、新たな名作としてみごとに生まれ変わった。新演出を務めたのは、2008年にロックミュージカル『ヘアー』リバイバル版でトニー賞最優秀リバイバル作品賞を受賞した女性演出家のダイアン・パウルス。ボブ・フォッシーの刺激的なダンス・スタイルにシルク・ドゥ・ソレイユ出身アーティストが手掛けるサーカス・アクロバットを融合し、目くるめく幻想的な世界を創り出している。若き王子ピピンが、リーディングプレイヤーと呼ばれる狂言回しに導かれ、戦争、革命など奇想天外な経験をしながら、人生にとって大切なものを見出していく物語。転がるように展開していくストーリーは痛快で、観る者の感情を刺激していく。新演出によりサーカステントが舞台。カラフルで派手なコスチュームに身を包んだキャストたちが次から次へとアクロバティックなテクニックやマジックを繰り出し、観客は驚きの連続。主要キャストたちがソロで魅せる歌とダンスも見どころで、義理の母親ファストラーダ(サブリナ・ハーパー)のセクシーで力強い歌とダンスや、ピピンの祖母バーサ(プリシラ・ロペス)の想像を絶するエネルギッシュなパフォーマンスに、会場は拍手喝采となった。また、オリジナル版を知るキャストも出演。ピピンの父親チャールズ役のジョン・ルービン・スタインはオリジナル版初演のピピン、プリシラ・ロペスは義理の母親ファストラーダの2代目を演じていて、今作では脇を固めている。ブロードウェイミュージカル『ピピン』は、9月20日(日)まで東急シアターオーブにて上演。チケット発売中。取材・文:門 宏
2015年09月07日女優の米倉涼子が3日(木)、都内でブロードウェイミュージカル「ピピン」の公開リハーサル会見にスペシャルサポーターとして出席した。「CHICAGO」「キャバレー」で知られる振り付け師で演出家のボブ・フォッシーによる名作を、ブロードウェイで約40年ぶりに新演出で復活させたミュージカル。2013年のトニー賞でミュージカル部門・最優秀リバイバル作品賞を含む4部門を受賞した。サーカス小屋を舞台に、一座を支配する妖しいリーディングプレイヤーが悶々とした想いを抱えるピピン王子をそそのかし、観客を煽りながら、華やかなアクロバット・ショーを展開する。現地で観劇したという米倉さんは「舞台いっぱいに広がったエンターテインメント。一人が踊っているのではなく、あちこちで素晴らしい踊りをしている人がいるので、冒頭だけでも見ているだけで500キロカロリーは消費する」と大興奮。今回の来日公演キャストにはトニー賞受賞俳優もいるだけに「どうやったらトニー賞ってとれるんでしょうか?」と身を乗り出して質問した。受賞歴のあるジョン・ルービンスタインが「それに秘訣はありません。ノミネートされる役に配役されるか、その公演が人々を魅了するかどうか。クジを引いたり、サイコロを転がすのと一緒」、同じくプリシラ・ロペスが「才能も大事ですが、全身全霊を捧げてやっているかどうかが大切です」と答えると、米倉さんは「まだまだ遠い、というか全然見えないところにありますねぇ」と深く頷いていた。米倉さんといえば、2012年7月に「CHICAGO」でブロードウェイミュージカル主演を飾った事もある。ボブ・フォッシーから直に手ほどきを受けた事のあるルービンスタインから「彼は知的で、客を喜ばせる事に長けた人物だった。どうすれば観客に作品のメッセージを伝えられるか常に考えていた人で、チャレンジャーでもあった。でもプライベートではとても謙虚だったよ」と、その人となりを教えられた米倉さんは「これテレビに流れますか?録画します」と貴重な証言に鳥肌を立てていた。ブロードウェイミュージカル「ピピン」は、東急シアターオーブで9月4日(金)よりスタート。(text:cinemacafe.net)
2015年09月03日アメリカ出身のギタリスト、Tony MacAlpine(トニー・マカパイン)が9月29日(火)に大阪・心斎橋JANUS、30日(水)神奈川・CLUB CITTA’で初の単独来日公演を開催する。トニー・マカパインは1986年にアルバム『Edge of Insanity』でデビュー。ハード・ロック・メタルにジャズの要素を加えた超速弾きのギターで人気を博す。今回の来日公演では、名盤と言われている1st『Edge of Insanity』、2ndアルバム『Maximum Security』の収録曲を再現する。来日公演決定に際し、マカパインは「アルバム『Edge Of Insanity』 と『Maximum Security』の完全再現をしようと思っているよ。今年発売の新譜『Concrete Gardens』からもやるし、サプライズも用意してるからね。クールな公演になること間違いないね。ドラマーはトーマス・ラング、ベース・プレイヤーは、良き友人のビヨルン・エングレン。会えることを楽しみにしています!」とコメントを寄せている。チケットの一般発売は大阪公演が7月26日(日)午前10時より、神奈川公演は7月25日(土)午前10時より。なお、一般発売に先がけて、神奈川公演の先行抽選プレリザーブを実施中。受付は7月23日(木)午前11時まで。■Tony MacAlpineCONCRETE GARDENS Japan Tour 20159月29日(火)心斎橋JANUS(大阪府)開場 18:30 / 開演 19:30料金:【自由席】前売8,000円(税込)※入場は整理番号順に行います。※入場の際ドリンク代600円必要。9月30日(水)CLUB CITTA’(神奈川県)開場 18:30 / 開演 19:30料金:【全席指定】前売8,000円(税込)※入場の際ドリンク代500円必要。【来日予定メンバー】Tony MacAlpine (Guitar,Keyboards)BJORN ENGLEN (ビヨルン・エングレン)(Bass)THOMAS LANG (トーマス・ラング)(Drums)
2015年07月22日東京都・新橋のアド・ミュージアム東京は、日本最高峰の広告コピー賞「TCC賞」の2015年度受賞作品を紹介する広告賞展「おいしいコピーが焼けました。TCC 広告賞展 2015」を開催している。会期は8月2日まで(日・月曜休館、ただし月曜日が祝日・振替休日の場合は翌平日休館、8月2日は開館)。開館時間は平日11:00~18:30、土・祝日11:00~16:30。入場無料。同展は、コピーで選ぶ広告賞、「TCC賞」の2015年度受賞作の中から、一般部門はTCCグランプリ1点・TCC賞11点・審査委員長賞2点、新人部門は最高新人 賞1名・新人賞21名の受賞作を紹介するもの。2015年度のTCCグランプリに選ばれたコピーは、サントリーホールディングス「ペプシネックス ゼロ」のTVCMから「自分より強いヤツを倒せ。」(多田琢氏/TUGBOAT)。また、TCC最高新人賞はダイハツ「WAKE」のTVCM「あんちゃん!WAKE だよ!ドデカクつかおう。WAKE だよ!」などで山本友和氏(電通)が受賞した。また、関連企画として、同ミュージアム内に併設の広告図書館(日・月・祝日・振替休日は休館)で、一倉宏(2015年度TCC賞審査委員長)をはじめ、多田琢(グランプリ受賞)、山本友和(最高新人賞)、仲畑貴志(2015年度HALL OF FAME - コピーの殿堂)ら4人のコピーライターが日頃読んでいる本、若い世代にすすめたい本を、メッセージとともに紹介する展示「コピーライターの本棚」が開催されている。また、展示会場には生のコピーライターが登場し、コピーはどんな人から生まれたのか、普段どんな発想で仕事をしているのかを、本人の生の声で届ける「コピーライター行動展示」が行われる。なお、コピーライター登場スケジュールや、会期中のTCC賞受賞者によるトークイベントの詳細などが同ミュージアムWebページに掲載されている。そのほか、広告コピーに焦点をあてた資料をピックアップし、江戸時代から現代に至る日本の広告歴史の紹介も、同ミュージアムの常設展示として行われているということだ。
2015年07月01日ロバート・ダウニー・Jr.が“闘う実業家”トニー・スタークで主演し、大ヒットとなった『アイアンマン』(’08)から早7年。その後、クリス・ヘムズワース主演の『マイティ・ソー』やクリス・エヴァンス主演の『キャプテン・アメリカ/ファースト・アベンジャー』を経て、2012年、最強チームが1つに結集した『アベンジャーズ』は、『アバター』『タイタニック』に次ぐ全世界興行収入ランキング歴代3位を記録、映画史に残る一大ムーブメントを巻き起こした。そして2015年、一連のマーベル作品の“第2の区切り”となる形で、続編に当たる『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』が現在、世界各国で公開されている。すでに全世界で13億4,910万ドル(約1.660億円)を突破、歴代ランキング5位に食い込んだ本作は、満を持して7月4日(金)より日本に上陸。前作に引き続き、監督・脚本を務めたジョス・ウェドンに、本作についてたっぷりと語ってもらった。まず、いずれも大人気シリーズとなったアイアンマンや、ソー、キャプテン・アメリカらスーパーヒーローたちが、再び結集する本作。前作と比べ、彼らにはどんな変化が見られていただろうか?「それぞれがより演じる役柄に入り込んでいる、といった感はありましたね。とりわけソーとキャプテン・アメリカは、前作を撮っている段階で、まだそれぞれシリーズの1作目が公開されていなかったので、観客の反応も含め、キャラクターに対してやや手探りの部分があったんです」と、ウェドン監督はふり返る。「その点、今回は、両シリーズと『アベンジャーズ』の大成功により、観客の間でキャラクターがすっかり定着した後ですから、キャストらも皆、前作の時以上に打ち解けた雰囲気で、まさしく“あ・うんの呼吸”といった感じでしたよ」と語る。キャストたちも、監督も「それぞれのキャラクターを完璧なまでに知り尽くしている」いまとなっては、セリフや演じ方について細かい説明や議論は不要だったらしい。「今回はみんな最初から何の迷いもないといった感じで、ありったけの熱意とエネルギーを注ぎ込み、それぞれ役になりきって見事な演技を見せてくれました。本当に素晴らしいですよ」と、監督は豪華キャスト陣を称え、ねぎらった。冒頭から怒涛のごとく展開する数分間のアクション・シーンだけでも、彼らの結束力が前作よりはるかに強まっていることを確認できる。そして、その一方で、戦いの場以外では“宅飲み”するなど、すっかり家族のように打ち解けている様子も伺える。本作では、そんな最強“ファミリー”に、特殊能力を持つ双子役でエリザベス・オルセンとアーロン・テイラー=ジョンソン、そしてウルトロン役としてジェイムス・スペイダーが加わった。「やはり最初は、3人ともかなりビクビクした様子でしたが(笑)、実力と存在感では他のキャストにまったく引けを取らないのはもちろん、俳優としても人間的にも、実際の年齢よりはるかに成熟していることに感心させられました。まぁジェームズに関しては、年相応と言うべきでしょうけどね(笑)」と監督。「アーロンとエリザベスは、先輩の大スターらを相手に演じるというだけでも、相当ナーバスになっていたようですが、その上、演じるキャラクターのパワーが“目に見える類のものではない”がゆえに、CG処理を加えて完成した映画を見るまで、自分たちのやっていることがどんな形で映像になるのか頭でイメージ出来ないので、大変だったと思います」。「でも、2人ともキャラクターの本質を完璧に捉え、見事に演じ切ってくれましたし、前作からのキャスト陣も、アベンジャーズの新たな仲間として加わるだけの実力を備えた若き2人を温かく迎え入れ、お互いへの敬意あふれる、とてもいい雰囲気の現場になりました」と明かした。とはいえ、本作では、とりわけスカーレット・ヨハンソン演じるナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウや、ジェイミー・レナー演じるクリント・バートン/ホークアイなど、これまで描かれてこなかったキャラクターの過去や背景について、より深く掘り下げられ、見応えある群像ドラマとしての一面も注目されている。特に、監督が「他にはない特別な絆で結ばれている」と明かすのは、ヨハンソンのブラック・ウィドウとマーク・ラファロ演じるブルース・バナー/ハルクの関係だ。「とにかく相性が抜群。2人の最初のシーンを見た瞬間、思わず『サイコー!』って声を上げてしまったくらいだからね(笑)」と、2人の化学反応には自信を覗かせる。なぜ彼女とハルク?と意外に感じるファンもいるかもしれない。だが、「ナターシャがある種社会の“はぐれ者”として常に疎外感を抱えていること、また逆にブルースにとっては、世慣れているがゆえに、戸惑うことなくありのままの自分を受け入れてくれる、かつて愛した人とは正反対のタイプの女性だということを考えると、この2人が惹かれ合うのはごく自然なことだと思えたんです」と監督は力説する。また、予告編映像でも示されたように「実は家族持ちだった」というホークアイの“秘密”に関しては、「本作のテーマの1つを描く上で、核となる重要な展開として最初から考えていました」とも明かす。「ヒーローから1人の男へと立ち返った彼の姿を見たアベンジャーズの面々は、自分たちがいかに“普通の生活”からかけ離れてしまったかを悟ります。それによって、それぞれの孤独がいっそう引き立つ、というわけです」と、本作の根底にあるテーマに触れた。実は劇中では、ナターシャ・ロマノフの過去が壮絶なものであったことが、明らかにされている。ブラック・ウィドウも、ハルクも、そして演じるヨハンソンとラファロも人気者だけに、それぞれをメインに据えたスピンオフ作品のうわさも絶えないが…。ウェドン監督は、「スピンオフを作るかどうか私が決めるわけではないので、何とも言えませんが、ブラック・ウィドウやハルクが主役のスピンオフが誕生したあかつきには、真っ先に観に行くことだけは確かですね(笑)」と茶目っ気たっぷりに煙に巻く。茶目っ気といえば、時に切なくドラマチックな展開が続く本作においては、ソーの武器「ムジョルニア」を“最強チーム”の誰が持ち上げられるかという、彼ららしい“お遊び”シーンなど、ソーの言動が一服の清涼剤のように思える場面がある。「ソーはキャラクターがキャラクターだけに、軽い口調でセリフを言わせるわけにはいかないという点も含めて、実は誰よりも書き辛いのですが、幸いクリス・ヘムズワースがいまやすっかり役に溶け込んでいるおかげで、『悪いんだけど、ここは思いきりバカっぽく演じてくれないかな?』なんてお願いしても、『よっしゃ、任せろ!』って喜んでやってくれる(笑)」。「どれだけマヌケでおバカなことをやってみせたとしても、外見からにじみ出る、神に相応しいあの威厳と風格が損なわれることはないと分かっているからこそ、彼本人も私も、思いきってユーモラスな側面を追求することができるんです」と、監督も太鼓判を押すほどに、ヘムズワース自身も“笑い”担当(?)であることを楽しんでいたようだ。さまざまな苦悩や葛藤を抱えながらも、仲間への思いをそれぞれ新たにする彼らにとって、今回脅威となるのは、アイアンマンが愛する彼らを失う“恐怖”ゆえに生み出した平和維持システム<ウルトロン計画>だ。もはや当初のころの“協調性のない”“独善的な”トニーではないだけに、彼の心情や行動には共感できるものがあるが…。「そもそもトニー・スタークという男は、何事においても中途半端が嫌いで、パーティーでバカ騒ぎをするにしても、愛する人たちと世界を救うにしても、とことんやらなきゃ気が済まない(笑)」と監督は言う。「私が思うに、彼の独善的なところはまだまだ健在で、ウルトロンはそんな彼に、“独りよがりの落とし穴”に気づくきっかけを与えることになるわけです。『自分ひとりでどうにかしようと躍起になる前に、自分こそが解決すべき問題の根源なのではないか、よく考えてみろ』ってね」。自らを責めながらも、闘いに身を投じていくトニー/アイアンマンを始めとするアベンジャーズたちに、日本版ポスターでは「愛を知る、全ての人類に捧ぐ」というコピーが添えられている。これには、「いいキャッチコピーですね!すごく気に入りました」と監督も納得の様子。「『アベンジャーズ』同様、今回も最大のテーマはズバリ“愛”ですし、私自身がウルトロンまで含め、本作に登場するすべてのキャラクターを心から愛するように、観客の皆さんにもそれぞれのキャラクターに共感しながら、この映画を通して“愛”について考えてもらえたら嬉しいですね」と、作品愛&キャラクター愛たっぷりのメッセージを贈る。あなたにとっての“愛”を、本作から見つめ直してみてほしい。(text:cinemacafe.net)
2015年06月18日アメリカ演劇界で最高の栄誉、第69回「トニー賞」授賞式が6月7日(現地時間)、ニューヨークのラジオシティ・ミュージックホールで行われ、渡辺謙が主演を務めた『王様と私』がミュージカル部門リバイバル作品賞、ミュージカル部門主演女優賞を受賞した。ブロードウェイ初舞台で主演、さらに主演男優賞候補にもなった渡辺謙は残念ながら受賞こそ逃したが、主演女優賞に輝いたケリー・オハラ(Kelli O’Hara)は受賞スピーチで「私の王様」と彼を讃えた。こうした晴れの舞台で楽しみなのは、レッド・カーペットを彩る出席者たちのドレス。アカデミー賞やMETガラなどと較べると、トニー賞では少し抑えめの装いが基本だが、女優たちはシックな着こなしを競った。『Skylight』(原題)で演劇主演女優賞候補のキャリー・マリガン(Carey Mulligan)は「バレンシアガ(Balenciaga)」のストラップレスのドレス。マルーン・カラーでミニマルなデザインとダウンスタイルの髪で、ミニマルな美しさが光った。『星ノ数ホド』で演劇主演女優賞候補のルース・ウィルソン(Ruth Wilson)は「ラルフ・ローレン(Ralph Lauren)」のロングドレス。トップはフィットサイズのTシャツのようなシンプルなデザインでスカート部分はシルク。フューシャピンクが鮮やかだ。現在、ブロードウェイでミュージカル『ジジ』に出演中のヴァネッサ・ハジェンズ(Vanessa Hudgens)は「ナイーム カーン(Naeem Khan)」のホルター・ドレス。花柄のプリントと背中の大きく開いたデザインが華やかだ。「オスカー・デ・ラレンタ(Oscar De La Renta)」の花柄を織り込んだジャカード・ミニドレスで出席したのはアマンダ・セイフライド(Amanda Seyfried)。実は彼女もオフ・ブロードウェイで舞台『The Way We Get By』(原題)に出演中。首のラインがキレイに出るデザインのオフショルダーが印象的だった。ミニドレスは、なぜか授賞式に来ていたケンダル・ジェンナー(Kendall Jenner)も着用。「カルヴァン・クライン(Calvin Klein)」のサーモンピンクで前面はシンプルだが、背中が開いたデザインだった。ジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)は「ヴァレンティノ(Valentino)」のミッドナイトブルーのドレス。レッド・カーペットではヌードカラーのセクシーなドレス姿の多い彼女には珍しい、王道の女優スタイルが新鮮。そして、大胆なプランジネックで目を引いたのは演劇部門主演女優賞に輝いたヘレン・ミレン(Helen Mirren)、「バッジリー・ミシュカ(Badgley Mischka)」の白のロングドレスは大きく開いた胸元にレースのスリーブ。主演映画『クィーン』に続き、舞台『The Audience』(原題)でもイギリス女王・エリザベス二世を演じて米演劇界最高の栄誉に輝いたヘレン。セクシーなドレスを69歳の気品で着こなした。
2015年06月08日6月8日(現地時間)、アメリカ演劇界で最も権威のある「トニー賞授賞式」が開催された。「王様と私」で主演を務めた渡辺謙は、ミュージカル主演男優賞でノミネートを果たしたが、惜しくも受賞を逃す結果となった。舞台「王様と私」は3月12日からプレビュー公演がスタート。4月16日に正式な初日を迎え、リンカーン・センター、ヴィヴィアン・ボーモント劇場にて上演。共演のケリー・オハラは、今回のアンナ役を含めてトニー賞ノミネート6回目に実力の持ち主でもある。トニー賞主演男優賞に日本人がノミネートされたのは今回が初。俳優部門で日本人がノミネートされたのは39年ぶりとなる。過去には1959年に「フラワー・ドラム・ソング」でミヨシ梅木がミュージカル主演女優賞にノミネート、1976年に「太平洋序曲」で佐藤功がミュージカル助演男優賞にノミネートしている。しかし、両名とも受賞は逃している。今回行われた授賞式で渡辺さんとケリーは「王様と私」より、「Getting to Know You」、「Something Wonderful」、「Shall We Dance?」のパフォーマンスを披露し、会場を沸かせた。惜しくも主演男優賞は逃したが、「王様と私」は「ミュージカル・リバイバル作品賞」「ミュージカル主演女優賞」「ミュージカル助演女優賞」「ミュージカル衣装デザイン賞」の4部門受賞という快挙を達成。渡辺さんは、7月中旬までの公演に出演する予定だ。今回最多受賞を果たしたのはミュージカル部門「ファンホーム」、演劇部門「夜中に犬に起こった奇妙な事件」で同数、5部門受賞となる。<そのほか主な受賞結果一覧>演劇作品賞:「夜中に犬に起こった奇妙な事件」ミュージカル作品賞:「ファン・ホーム」演劇リバイバル作品賞:「スカイライト」ミュージカル・リバイバル作品賞:「王様と私」演劇主演男優賞:アレックス・シャープ「夜中に犬に起こった奇妙な事件」演劇主演女優賞:ヘレン・ミレン「ザ・オーディエンス」ミュージカル主演男優賞:マイケル・セルヴェリス「ファン・ホーム」ミュージカル主演女優賞:ケリー・オハラ「王様と私」(text:cinemacafe.net)
2015年06月08日宝塚歌劇団を先月に退団した柚希礼音が、6月8日(8:00~)にWOWOWが中継する米演劇賞「トニー賞」授賞式の中継特番に、退団後初のテレビ出演を果たすことが5日、分かった。柚希は、トニー賞最多受賞の演出家、ハロルド・プリンスの新作『プリンス・オブ・ブロードウェイ』に、唯一の日本人キャストとして出演することが決まっており、そうした中で、同番組への出演が決定した。柚希は、ラミン・カリムルーなど、ブロードウェイで活躍するキャストの中で、10月23日~11月22日の東京公演(東急シアターオーブ)、11月28日~12月10日の大阪公演(梅田芸術劇場メインホール)での公演に挑む。今年のトニー賞授賞式は『王様と私』に主演した渡辺謙が、日本人で初めてミュージカル主演男優賞にノミネートされていることでも注目。WOWOWのスタジオでは、案内役に宮本亜門と八嶋智人、スペシャルサポーターに井上芳雄、そしてゲストに柚希と黒柳徹子を迎え、生中継で授賞式の模様を届ける。
2015年06月05日『エクスペンダブルズ』シリーズのドルフ・ラングレンと、『マッハ!』シリーズのトニー・ジャーが共演する映画『SKIN TRADE(原題)』が、『バトルヒート』として7月25日(土)より公開されることが決定した。本作でラングレンとジャーが演じるのは、ニュージャージーとバンコクで、互いの存在を知らぬまま、共通のマフィア組織を追うふたりの刑事ニックとトニー。しかしニックは、組織に恨みを買ったことで家族を惨殺され、正義心を捨て復讐の鬼と化す。私刑を実行するためひとり、マフィアのボスを追ってタイへと飛ぶニック。現地には凄腕刑事トニーが待ち構えていた。巨大なマフィア・シンジケートを巡り、FBIも参戦する仁義なきバトルが始まる。このほど披露されたポスタービジュアルには「交わるのは、最強の拳。」とあり、ふたりは同じ組織を追う刑事でありながらも、それぞれの信念のため“対決”せざるを得ない展開が待ち受けていることを想像させるものになっている。本作にはふたりのほか、ロン・パールマン(『ヘルボーイ』『パシフィック・リム』)、マイケル・J・ホワイト(『キル・ビル』『ダークナイト』)、ピーター・ウェラー(『ロボコップ』)ら個性派キャストも出演する。『バトルヒート』7月25日(土)より丸の内TOEIほか全国順次公開
2015年05月26日トニー賞とエミー賞にノミネートされたアン・メアラが、先週土曜日に亡くなった。85歳だった。死因は明らかになっていない。メアラは、コメディアンのジェリー・スティラーと61年間、仲睦まじい結婚生活を続けてきた。息子は『ナイトミュージアム』などで知られる大人気コメディアン、ベン・スティラー。その他の情報メアラとジェリー・スティラーは、人気番組『エド・サリヴァン・ショー』で30回以上も共演したほか、コメディグループ“The Compass Players”のメンバーでもあった。同グループは後に、多くのコメディアンを排出する“The Second City”へと発展している。メアラは1929年、ニューヨークのブルックリン生まれ。ジェリー・スティラーとは、1953年に共に仕事を探そうとしていて出会っている。文:猿渡由紀
2015年05月25日タレントで女優の黒柳徹子が、6月8日(8:00~)にWOWOWで放送される米演劇賞「トニー賞」授賞式の生中継番組にゲスト出演することが22日、明らかになった。黒柳は、今年のトニー賞について「ぜひ渡辺謙さんに受賞してほしい」と期待。渡辺は『王様と私』でノミネートされているが、黒柳の友人であったユル・ブリンナーが出演していた作品でもあり、「毎日、舞台袖で『王様と私』を見ていたので懐かしい」と当時を振り返った。『王様と私』以外のノミネート作品については『オン・ザ・タウン』なども楽しみだと話す黒柳。トニー賞の楽しみ方について「ブロードウェイに行けなくとも、あのブロードウェイで今どんな作品が、どんな人が人気あるか」「新しい才能が出てきていると、わかるのも面白い」と解説した。黒柳は、かつて70年代初頭に、ニューヨークへ留学していた経験があり、その頃のブロードウェイは「ダンサーの90%が失業していた。ロングランのものも多く、そこに入れなかった人は、同級生でも、毎日、オーディションに出かけていった」と、大変厳しい世界だったという。それでも、「歌って踊って芝居して、俳優なら、絶対憧れる」と理解していたようだ。「知ってる曲が出てくるとうれしくなる。血が騒ぐ」「初めて、ブロードウェイで見たミュージカルが、オリジナルの『マイ・フェア・レディ』だった。夢かと思った。芝居も歌も衣装も装置も、これ以上のものはない」と、ブロードウェイの魅力を語りだすと止まらない黒柳。授賞式の生中継番組でも、彼女ならではのエピソードがたっぷり聞けそうだ。東京のWOWOWのスタジオには、黒柳のほか、案内役に演出家の宮本亜門、俳優の八嶋智人を迎え、スペシャル・サポーターの俳優・井上芳雄とともに、授賞式の見どころを伝えていく。6月8日8時よりWOWOWプライムで、同時通訳により生中継。8月13日20時からは、WOWOWライブで、字幕版を放送する。
2015年05月22日