日本が誇る繊細な美意識と、確かな技術によって作られる「美しい服・受け継がれる服」を根ざしている『Phlannèl(フランネル)』。ブランド名の「PHENOMENAL」は非凡、並外れたという意味を持ち、伝統的な織物の「FLANNEL」を掛け合わせた造語です。今の空気を纏いながら、時が経ても魅力が失われない、着る人と共に育める装いを目指しています。 マテリアルの良さを実感しながら、日常に取り入れるシェットランドウールクルーネックセーター¥21,000/Phlannel(ブルーム&ブランチ青山) 普遍的なデザインこそ、汎用性が高くて長く愛せるものが魅力だと思います。それに加えてこだわりたいのは素材の良さ。『Phlannèl(フランネル)』のシェットランドウールは、オーストラリアのジロン地方で産出されるエクストラファインラムウールを混紡したもの。ラムウールの繊細で軽く柔らかな素材感と、シェットランドウールの保温と保湿性を合わせ持った、まさにいいとこ取りの糸によって作られた、クルーネックセーター。今季は気分も真っさらに白で決めたいとこですが、カラーバリエーションは7色あるので、クローゼットと睨めっこして選ぶのもひとつの手です。 肌触りが違う、他とは別格のコーデュロイ コットンコーデュロイトラウザーズ¥28,000/Phlannel(ブルーム&ブランチ青山) 共布のベルト仕様で、ふっくらとしたシルエットがメンズライクなグルカパンツ。美しい畝をもつコーデュロイは他とは別格の仕上がりです。高密度に織り上げて畝を丸くカットすることで、見た目の良さだけでなく、なめらかな肌触りの生地に。この繊細な作業は日本の職人だからこそ出来る技ですが、継承者も希少であるため、素材自体も貴重なものになっています。程よいワイドシルエットはマニッシュに着ても良いですし、ジャケットと合わせて、少し力の抜けた大人カジュアルを演出しても。また穿くことで身体に馴染むため、デニムと同様に育てる楽しさもあります。 毎日を彩るからこそ、身に纏う洋服はデザインと品質にもこだわりたいと思う。しかし扱いにくい素材のものや、着る時に身構えてしまうものは結局、箪笥の肥しとなって活躍してくれません。本当に欲しいと思えるのは、作りが良いというのはもちろんであり、『Phlannèl(フランネル)』が提案する、着る人と共に育める洋服だと思います。 ブルーム&ブランチ青山03-6892-2014:kimyongduckstyling:Mari Nagasakatext : Shizuka Takehara
2018年11月26日日本メイドのデニムブランドとして、MHL(エムエイチエル)と長年コラボレートを続けるCANTON OVERALLS。それを語る上で欠かせない日本と米国の2つのメーカーがあります。 『CANTON OVERALLS』が辿ってきた道ニット¥36,000/MHLトラウザーズ¥27,000/MHL×CANTON(アングローバル) ひとつは1899年にアメリカで綿織物の紡績工場として始まった、CANTON COTTON MILLS社。米国内で指折りのデニムメーカーとして成長し、高い品質を誇っていました。その後、1963年に日本で初めて同会社のデニム地を輸入した国産のジーンズブランド「CANTON」が誕生。これが二つ目の「CANTON OVERALLS」の前進です。デニム地以外にも、ヴィンテージマニアならお馴染みのTALONジップや、SCOVILLリベットを当時から輸入。縫製は頑丈なデニムを縫うのに長けていたUNION SPECIAL社のミシンで行うという徹底したもの作りで人気を博していました。しかし70年代以降、時代の変化とともに勢いを徐々に失い休止に。アメリカの工場も閉鎖となり、表舞台から姿を消していました。2008年に「CANTON OVERALLS」と改名し、以前と同様に日本メイドのブランドとして始動。当時の高い品質は継承しつつ、ワークウェアの機能性を追求し続けています。 必然的な出逢いによって生まれたデニムニット¥36,000/MHLトラウザーズ¥27,000/MHL×CANTON(アングローバル) 『MHL(エムエイチエル)』にとって、ミリタリーウェアやユニフォーム、ワークウェアは機能性と実用性を兼ね備えたものであり、デザインする上で着想源となります。それに値するタフで本格派なCANTON OVERALLSのデニムはまさに理想の存在。英国ブランドらしく、あえてヨーロッパのワークウェアのディテールを用いて、2013年春夏から毎シーズン改良を重ねてコラボレートを続けています。今季の新作がこのデニムトラウザーズ。トラウザーズとは、イギリスで言うズボンのこと。CANTON OVERALLがオリジナルで開発した13,75 oz(オンス)のデニム地で作られました。旧式の力織機を使うことで、穿き込むうちに現れる混じり気のないインディゴブルーの縦落ちが実感でき、オーガニックコットンをブレンドしたことでナチュラルな着心地に。デニムが持つタイムレスな機能性と、MHLらしいモダンで実用的なデザインが昇華したコラボレートデニムは新たなヘビーユース品として活躍します。 ヴィンテージニットをデザインのベースに ニット¥36,000/MHL トラウザーズに合わせたいのは、ヴィンテージをベースにしたニット。ショールカラーがポイントのアイテムは、デニムとも相性が良いです。そして程よいフィット感と肌触りの良さもあり、クローゼットの新たな即戦力に。ショールカラーが女性らしく、モダンな仕上がりがMHL(エムエイチエル)らしいエッセンスが効いています。 出逢うべくしてコラボレートが始まった、MHLとCANTON。互いがもつ魅力を最大限に活かしたデニムトラウザーズは、新たな名品になりそうです。 アングローバル03-5467-7874:kimyongduckstyling:Mari Nagasakahair&make:Daisuke Yamada(Cake)model:Rio Kajiyamatext : Shizuka Takehara
2018年11月25日