5月23日午前、米バイデン大統領は天皇陛下と面会したアメリカのジョー・バイデン大統領が5月22日夕方、専用機エア・フォースワンで来日しました。今回の来日の目的は、海洋進出に野心を見せる中国の脅威をどう防ぐかです。5月23日14時過ぎ、日米首脳による共同記者会見が開かれました。その場で岸田総理は「中国の力による現状変更の試みに強く反対し、防衛費の相当な増額を確保する」と宣言し、バイデン大統領も支持しました。安倍元総理の側近である山田宏・元防衛大臣政務官は「GDP比2%が急務。現状では自衛隊舎も修繕できず、隊員の待遇が大問題だ。部品購入への皺寄せが多大となっている。発射台や戦闘機はあれど、ロケット・ミサイルが買えない。継戦能力に欠け、苦戦を強いられているロシアの二の舞いとなる」と赤裸々に語っています。佐藤啓・前経済産業大臣政務官は「最新鋭の防衛装備は、米国に依存している。自国で賄えない現状は危機的だ。防衛産業の保護と振興に正面から取り組むべきだ」としており、会見の方針が日本の防衛を大きく前進させる事を物語っています。24日には、日米とオーストラリア、インドの枠組み「クアッド」の首脳会談が開かれました。共同声明では、5Gやバイオ技術で官民が連携し「軍民融合」の中国への対抗策が打ち出されました。松川るい防衛大臣政務官は「極めて重要な会談。自由で開かれたインド太平洋と安心安全な技術のサプライチェーンを作ってもらいたい」と、ゲームチェンジャーになり得る会談としています。23日夜には、岸田総理と東京白金の「八芳園」で非公式の夕食会をともにし、親睦を深めたとのことです。実は岸田総理、バイデン大統領が属するアメリカ民主党とはそもそも親密な関係にあります。3月26日総理は、エマニュエル駐日アメリカ大使と連れ立って原爆死没者慰霊碑に献花しています。核兵器の使用が懸念されるロシアのプーチン大統領を念頭に、核廃絶をアピールした訳です。実はこの光景からは2016年、アメリカ大統領として初めて広島を訪れたバラク・オバマ大統領に、外務大臣時代の岸田氏が原爆ドームの説明をした姿が思い起こされます。原爆を落とした側の米国の大統領が、被災地を訪問した事実に世界が驚きました。私はこの出来事はオバマ大統領が、岸田外相に花を持たせ、“ポスト安倍総理”に相応しいと示したと理解しています。これは、オバマ大統領に副大統領として重用されたバイデン大統領、首席補佐官だったエマニュエル大使と、現在に至るまでの強固な関係を物語っています。バイデン政権と岸田政権が“一蓮托生”な理由そのバイデン大統領の支持率ですが、低迷の一途をたどっています。AP通信が今月中旬実施した世論調査によりますと、バイデン大統領を支持すると答えた人は39%と、先月から6ポイント下がり過去最低を記録しました。就任した直後は61%でした。バイデン政権の凋落は岸田総理にとっても他人事ではありません。私がそう考える理由は、日本とアメリカの政権の「カップリング」にあります。端的に言うと、「アメリカで民主党大統領が誕生すると、日本で“リベラル政権”が誕生し、共和党大統領が誕生すると、日本で“保守派政権”が誕生する」という歴史を繰り返してきたからです。簡単にまとめてしまうとこうです。アメリカで民主党大統領が誕生⇒日本では“リベラル政権”へ(宏池会、田中派系、社会党、民主党の首相)アメリカで共和党大統領が誕生⇒日本では“保守派政権”へ(清和会の首相、中曽根康弘氏)アメリカ民主党大統領の低迷、あるいは共和党大統領の誕生は、岸田政権とそれを支える宏池会にとり、好ましい状況とは言えないかも知れません。日本の“保守派政権”を担うのは自民党の派閥・清和政策研究会(清和会)です。創設者は福田赳夫元総理ですが、岸信介、鳩山一郎派の流れを汲んでいます。もちろん個人個人で異なり、全員がそうではありませんが、親米、憲法改正、反共産主義、防衛力強化に積極的、そういった基本思想のある議員が集まる傾向にある派閥です。また“リベラル政権”を担うのは、岸田総理が所属する宏池会、田中(角栄)派(を後継した経世会、平成研究会も)、旧日本社会党、旧民主党です。自民党内の派閥と社会党、民主党を一緒にするのは違和感があるかもしれませんが、宏池会、田中派系は親中国、再分配重視といった基本思想を持つ議員が集まる傾向にあるとされ、党内ではリベラル派と見られています。日中国交正常化を成し遂げたのは田中角栄元総理なのです。また宏池会とその流れを汲む派閥には憲法改正に否定的な議員も少なからずいます。アメリカ民主党大統領の誕生後、自民党野党転落が起きることも具体的に「カップリング」の歴史を紐解いてみましょう。ここで紹介するアメリカの大統領はすべて1月20日に就任しています。1977年、アメリカ民主党のジミー・カーター大統領就任翌年の1978年12月に宏池会の大平正芳総理が誕生、1980年1月には同じ宏池会の鈴木善幸総理に受け継がれます。1981年にアメリカで共和党のロナルド・レーガン大統領が就任すると、日本では1982年11月に中曽根康弘総理が誕生します。中曽根総理は清和会の出身ではありませんが、思想は自主憲法制定、防衛力強化など保守派そのものでした。1989年就任のジョージ・H・W・ブッシュ大統領を1代置いて、1993年に民主党のビル・クリントン大統領が誕生すると、同じ年の8月に自民党は野党に転落し、細川護熙氏が総理に就任します。この政権は非自民7党連立で最大政党は日本社会党、まぎれもないリベラル政権といえるでしょう。細川氏も政権交代の影の立役者である小沢一郎氏も、自民党時代は田中派に属していました。その後、連立政権はやはり田中派出身の羽田孜氏に引き継がれるも社会党が政権を離脱し崩壊、自民党と社会党(と新党さきがけ)が手を組むという驚きの「自社さ連立内閣」が成立し、自民党は復権。しかし総理に担がれたのは社会党の村山富市委員長でした。またその後の総理、橋本龍太郎氏、小渕恵三氏はいずれも田中派の出身です。続く森喜朗政権は、急逝した小渕総理の幹事長として政権の「骨格」であったことで後継に担がれました。政権の中枢機能は、田中派出身青木幹雄官房長官と野中広務幹事長が、田中派出身として継承したため、リベラル政権に擬せられます。2001年、アメリカでは共和党(ジョージ・W・ブッシュ大統領)へと政権交代し、直後に日本でも清和会の小泉純一郎政権が誕生しました。その後も安倍晋三氏、福田康夫氏と清和会政権が続いています。2009年、「Change!」「Yes,We can!」の掛け声とともに民主党バラク・オバマ大統領が登場しましたが、その8か月後に日本ではまたも自民党が下野(野党に転落)、9月16日に民主党鳩山由紀夫政権が誕生しました。その後、清和会安倍晋三政権の期間にすっぽり収まる形で共和党ドナルド・トランプ大統領が在職しています。そして、2021年のジョー・バイデン大統領誕生の約9か月後に宏池会岸田文雄総理が誕生したわけです。こうしてみると、例外はありますがおおむねアメリカ民主党大統領と日本の“リベラル派”政権、共和党大統領と“保守派”政権がカップリングしていることがわかります。因果関係はわかりませんが、歴史の事実としてそうなのです。トランプ前大統領、“粉ミルク”を材料に政権口撃さて、バイデン大統領が支持率を下げている要因はなんといっても記録的な物価の上昇です。アメリカの4月の消費者物価指数は、前の年の同じ月と比べて8.3%の上昇を記録しました。3月の8.5%と比べると、小幅ながら伸びが縮んだものの、8%台というのは記録的な高さです。また、支持率低下のもう一つの要因として「粉ミルク」危機もあるようです。アメリカでは、2月に大手メーカーの粉ミルクを飲んで細菌感染を起こした赤ちゃん2人が死亡した報告があり、食品医薬品局(FDA)が同社製の粉ミルク3種のリコールを発表、また工場が閉鎖したことをきっかけに粉ミルク不足が深刻化しています。欠品率が4月のわずか3週間で40%までにもなり、大手ドラッグストアチェーンは全国で粉ミルクの購入を1回につき3つまでに制限するなど、赤ん坊を持つ親には、深刻な事態になっています。5月12日にはバイデン大統領が、ネスレや小売りのウォルマート幹部と面会し、供給不足の解消を要請、ヨーロッパからの空輸が決まったものの、共和党サイドはこの“失策”を見過ごさず、政権攻撃材料の一つとしています。その中心は前大統領であるトランプ氏で、バイデン大統領がウクライナへの400億ドルの援助を可決させたことについて、「民主党はウクライナにまた400億ドルを送ろうとしているが、アメリカの親たちは子どもたちを養うことすらままならない」との声明を発表しました。とりわけ、粉ミルク不足について「2022年、アメリカの家庭が子どものために粉ミルクを手に入れることができないというのは、考えられないことです。子供が深刻なアレルギーを持ち、『エレメンタルフォーミュラ』(ミルクアレルギー等の赤ちゃんのための母乳代替食品)を必要とする家庭は、さらに絶望的で悲惨な状況にある」と政権を非難しました。この存在感、根強い人気からいって私は2024年の大統領選でバイデン大統領(あるいはカマラ・ハリス現副大統領)の座を脅かすのはやはりトランプ氏なのではと考えています。読者の皆さまにも、分水嶺となる11月8日のアメリカ中間選挙など今後の日米の政権の動きにぜひ注目していただきたいと思います。
2022年05月25日アメリカ、トランプ前大統領(2019年5月の来日時)六本木駅からほど近いロシア大使館は、警察の大型輸送車が物々しく車列を成していました。そこから坂を下ったウクライナ大使館は、都会の喧騒が嘘のように佇んでいます。一方、ウクライナの首都キーウと姉妹都市提携を結ぶ、京都市役所の前の献花台には、花を手向ける人が途絶えることはありません。「まさか全面戦争などありえない」多くの人が半信半疑だったロシアのウクライナ侵攻。しかしそのまさかは2月24日に現実のものとなり、1か月以上が経とうとしています。ロシア軍が撤退した首都キーウ近郊では、一般市民への虐殺が明らかになるなど、まさに悪夢の様相を呈しています。5月9日のロシア「勝利宣言」で一旦小休止かこの悪夢はどんな結末を迎えるのでしょうか。旧ソ連が第二次世界大戦でドイツに勝利したことを祝う5月9日のロシアの「戦勝記念日」というものがあります。小野寺五典元防衛大臣は、この日までに、プーチン大統領は目に見える成果を挙げたと国内向けに喧伝できる状況にし、勝利宣言をするだろうと示唆しています。戦争が始まった当初は、数日のうちにキーウは陥落すると思われていました。ところがウクライナ軍はヴォロディーミル・ゼレンスキー大統領を中心に予想外の善戦を見せ、プーチン氏は、ウクライナ政府の降伏あるいはゼレンスキー政権の交代という当初目標の、下方修正を余儀なくされました。4月6日現在、ロシア軍は首都キーウ周辺を含む北部からほぼ撤退し、東部と南部の制圧に集中すると予想されています。2014年に併合したクリミア半島から親ロシア派武装勢力が根城とする東部ドンバス地方、さらにはロシア国境までを支配下に置き、それを持って「勝利」の根拠とする見方が出ています。ロシアは地上兵力の半数以上を投入したものの、一説には死者は早くもソ連のアフガニスタン侵攻の10年間と同規模の、約1万5000人に達したといわれています。また、将軍クラスの指揮官で戦死者が7人出たと報じられました。兵器などの製造も西側諸国からの部品が途絶えることで困難になるはずです。制裁による経済危機も深刻化しており、国債のデフォルト(債務不履行)はいずれ避けられないとの見方です。各国の輸出規制、輸入規制も今後じわじわとロシアの国内産業を瀕死の状態に追いやるでしょう。つまりロシア自体も追い込まれており、「勝利宣言」をしながらも停戦することで、これらの損害に歯止めをかけるつもりなのかもしれません。しかし一般市民の殺戮など“蛮行”があったと報道され、真偽に関わらず経済制裁が止まることはないでしょう。一時的な停戦はあっても、経済的に追い込まれたプーチンロシアが再度牙をむくことはありえますし、東部と南部を“もぎ取られた”ウクライナがこのまま黙っているとも思えません。火中の栗を拾えるのはトランプ前大統領しかいない?もしかしたら、この戦争は停戦と停戦破りを繰り返しながら数年にも及んで行く可能性は多いにあると、私は見ています。どこかで経済制裁で追い込まれたプーチン氏が、一部地域からの兵力撤退などを提示して、トランプ前アメリカ大統領に仲裁を依頼する可能性があります。ロシアとウクライナ、あるいはロシアと西側諸国の仲裁かは状況によります。そもそもプーチン氏には、トランプ氏を有利にすべくアメリカ大統領選に介入した疑惑があり、2者は親密という見方があります。また、トランプ氏は世間の目を物ともせず、ウクライナでのプーチン氏の戦略を「天才的な一手」と述べています。そもそもトランプ氏は2019年に緊張の続く北朝鮮を電撃訪問し、金正恩朝鮮労働党委員長と会談するなど、「独裁者とウマが合う」大統領でした。ここで述べていることは、あくまで予想されるシナリオであり、決してプーチン氏を「許すべき」という意図ではありません。プーチン氏にもメンツがある以上、追い込まれて屈するよりは追い込まれて暴発する恐れがあります。考えたくもありませんが、核兵器のボタンを握っているのです。そんな時に彼の顔を立てて“逃げ道”を作るのに最も適任なのはトランプ氏なのかもしれません。プーチン氏を「権力の座に残しておいてはいけない」と罵倒したバイデン大統領にはもう難しいでしょう。1994年、核開発疑惑により北朝鮮とアメリカとの間で「開戦間近」というほどの緊張関係になった際、ジミー・カーター元アメリカ大統領が政府特使として北朝鮮を訪問し、金日成主席と会談し危機が回避された事があります。アメリカ元大統領の肩書は仲裁にこそ生きてくるといえましょう。プーチン氏にとっては、アメリカ国内で根強い人気を誇り、自らを賞賛するトランプ氏となら手を結べますし、バイデン氏にとってはロシアに(一時的にでも)逃げ道を作るという“汚れ役”をトランプ氏に押し付けることができ、トランプ氏は次回の大統領選に向け存在感を示すという三方良しが成立します。ロシア仲裁でトランプ劇場再びーーとなるのでしょうか。ウクライナ危機、物価上昇、コロナ第7波、さあ岸田政権はーー3月7日、ロシアが公表した非友好国リストで、日本が指定されました。対岸の火事と思いきや、経済制裁に参加する日本は事実上の“交戦状態”に突入したのです。また、3月21日、北方領土問題を含む日露平和条約交渉の中断をロシアに通告されました。国民生活では、物価高騰が心配されています。株式会社辻運輸(川越市)代表取締役の辻晃伸氏は「このままだとガソリン高で運輸業界の倒産が多発するでしょう」と、切迫感を訴えます。不動産投資のリシェスホールディングス株式会社代表取締役の井出博之氏は「建材は無論、内装のあらゆる用品も値上がりしています。これらは物件価格に転嫁せずにはいられず、不動産業界も無傷ではいられません」と警鐘を鳴らしています。日本のLNG(液化天然ガス)の輸入量の8%近くは、大手商社が出資する極東ロシアの天然ガス開発プロジェクト『サハリン2』産です。政策研究所の主任研究員の上郷ほたる氏は「この供給を停止されると、クーラーの使用がピークになる真夏に電力が逼迫し、被害が甚大です」と危機感を募らせています。そこで、岸田総理はどう動くのでしょうか。外務大臣時代から関係の深いアメリカ民主党は国内のインフレやウクライナ問題をめぐり、窮地に立たされています。コロナ第6波がピークアウトした、と胸を撫で下ろす間もなく、一難去ってまた一難です。参院選の投票日が3か月後に迫り、第7波の兆候とあいまって、綱渡りの日々を送ることになりそうです。
2022年04月07日《日本はアジアで初めて援助の手を差し伸べた》このように謝意を表明したのは、ウクライナのゼレンスキー大統領(44)。3月23日、ロシアによる軍事侵攻を受けるウクライナ情勢について、ゼレンスキー氏は国会でオンライン演説を行った。「ゼレンスキー大統領は、ウクライナの被害状況を訴え、引き続きロシアへの制裁を継続するよう日本へ呼びかけました。演説終了後の19時ごろには、Twitterのトレンド1位に『ゼレンスキー大統領』のワードが入るなど、日本での注目度の高さが伺えました」(全国紙記者)そんな日本中で注目された演説を支えていた存在が。同時通訳だ。ウクライナの国家語であるウクライナ語で演説を行ったゼレンスキー氏。各メディアによると、在日ウクライナ大使館員が生中継される大統領の演説を瞬間的に日本語に訳していたとのこと。さらに、今月16日にゼレンスキー氏がアメリカ議会で演説をした際は複数の同時通訳者がいたが、今回は一人で行ったという。見事、一人で大役を務めた大使館員。Twitterのトレンドでも大統領に続いて2位にランクインするほどこちらも注目を集めたようだ。しかし、SNS上ではそんな同時通訳に対して“注文”をつける声も……。《ゼレンスキー大統領の演説通訳の人がカタコト過ぎて何も内容入って来ないの可哀想過ぎ》《ゼレンスキー大統領の演説聞いてるけど同時通訳の人が何言ってるか良くわからない…》《同時通訳下手すぎて内容入ってこねえ 》日本国内でウクライナ語を日本語に同時通訳できる人はかなり限られていると言われており、かなりの技術と集中力が要求される。そんな状況下で同時通訳を務めた大使館員に“注文”をつける人々を諌め、大使館員の“偉業”を賞賛する声が多数上がっている。《同時通訳の方、歴史に残るであろうゼレンスキー閣下の演説を一生懸命伝えようとしている。頑張って。ウクライナ語と日本語を同時通訳できるあなたは貴重な存在です。完璧ではなくとも努力は伝わっています》《ウクライナ語と日本語の同時通訳て相当難しいだろうことに加え、重要でかつこれほどまでに注目されていた上に、祖国が戦禍に巻き込まれてる状況で、緊張と涙こらえてやりきった通訳さんには敬意しかない》《同時通訳をボロクソ言ってる人がいるけど、同時通訳ができるレベルの日ウ通訳者がどれだけいるとお思いか…》《非難してる人には試しに日本語で誰が喋ってる横で同時に同じ内容を日本語で話してみて欲しい。絶対に無理だから。》国会において、オンライン形式で海外要人が演説するのは今回が初めてのこと。多くの日本国民の心に届いた陰には、大使館員の奮闘があったのだーー。
2022年03月24日2022年3月23日、ロシア軍による軍事侵攻が進むウクライナのゼレンスキー大統領の演説が、日本の国会で同時通訳により行われました。ゼレンスキー大統領が日本に向けて何を訴えかけ、そして求めるのか、事前に大きな関心が寄せられていた今回の演説。また、演説がリアルタイムでネット上で配信されたこともあり、『同時通訳』の存在にもこれまでにないほど注目が集まりました。『通訳の種類について』漫画家の黒丸(@kuromaru_)さんは、自身の作品である、警察官と警察通訳人の2人による国際捜査を描いた『東京サラダボウル ー国際捜査事件簿ー』から、同時通訳について説明した同作のワンシーンをTwitterに投稿。同時通訳を聞く側が、あらかじめ認識しておく点や、通訳者に与えられている裁量が詳しく描かれています。クリックすると画像を拡大しますクリックすると画像を拡大します通訳の種類について。今日のゼレンスキー大統領の演説で使われるのは「同時通訳」です。時間内で訳出するために、全体の意味を損なわない範囲の”単語の言い換え”や省略はOKとされています。なので同時通訳では、単語や言葉尻だけをとらえて脊髄反射しないようにしましょう。正確な訳文は後で出ます pic.twitter.com/V6c1ddlmq9 — 黒丸【東京サラダボウル②】 (@kuromaru_) March 23, 2022 ゼレンスキー大統領の演説は約12分間にわたって行われました。ウクライナ語と日本語では、単語の長さも、言葉が持つニュアンスも異なるため、いかに限られた時間の中で、意味を損なわさずに訳すかが、通訳者の腕の見せ所。逆をいえば、それだけのことを一度にこなす同時通訳には、高い技術と集中力が必要となるのです。今回、ゼレンスキー大統領の演説に大きな関心が寄せられていた分、同時通訳の内容にもさまざまな反応が寄せられました。黒丸さんは、漫画を通して「単語や言葉尻だけをとらえて脊髄反射しないようにしましょう」と呼びかけており、読者からは「勉強になります」など、さまざまな声があがっています。・「同時通訳は一種の超能力」と聞いたことがあります。・ほかの国の言語を、ニュアンスまで完璧に反映するっていうのは正直なところ無理がある。・今回、同時通訳を担当した人は、とても立派だと思う。正確な日本語訳は、時間を置けば読むことができるでしょう。しかし、今回のゼレンスキー大統領の演説は、あの日、あの時間、生中継で聞くことに意味があったといえます。それを支えてくれた同時通訳の担当者に、尊敬の念を抱かずにはいられません。著者:黒丸出版社:講談社『漫画アプリパルシイ』『コミックDAYS』で連載中[文・構成/grape編集部]
2022年03月24日2022年3月23日、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領の国会演説が行われました。ゼレンスキー大統領は、演説の冒頭で「日本がすぐに援助の手を差し伸べてくれました。心から感謝しています」と述べ、続けてこのように訴えています。チェルノブイリ原発事故を、みなさまもご存知だと思います。1986年に大きな事故がありました。その周りの30kmゾーンは、未だに危険なものでありまして、その森の中には、事故収束当時から、多くのガレキ、機械、資材などが埋められました。土の中に。2月24日に、その土の上をロシア軍の走行車両が通りました。そして放射性物質のダストを空気に上げました。チェルノブイリ原発が支配されました。事故があった原発を想像してみてください。破壊された原子炉の上にあるコンファインメント、つまり、現役の核物質の処理場をロシアが戦場に変えました。また、30kmの閉鎖された区域をウクライナに対する攻撃の準備のために使っています。ウクライナでの戦争が終わってから、どれだけ大きな環境被害があったかを、調査するのに何年もかかるでしょう。ウクライナには、現役の原子力発電所が4か所、15の原子炉があり、すべて非常に危険な状況にあります。すでに、ザポリージャ原発というヨーロッパ最大の原発が攻撃を受けています。また、工業施設の多くが被害を受け、環境に対するリスクになっています。ガス、石油パイプライン、および炭鉱もそうです。先日スームィ州における化学工場においてアンモニアの漏れが発生しました。また、サリンなどの化学兵器を使った攻撃も、ロシアが準備しているという報告を受けています。シリアと同じように。また、核兵器も使用された場合の世界の反応はどうなるかが、今世界中で話題となっています。将来への自信、確信というのが今、誰にもないはずです。ウクライナ大統領国会演説(オンライン) (29分)ーより引用ゼレンスキー大統領は、ウクライナでは現在、家族が亡くなっても、きちんと埋葬ができない状況であるほか、数千人が亡くなり、そのうち121人の子供が犠牲になっているとも訴えました。また、国際機関が機能せず、ウクライナが攻撃され続けていることも指摘し、改革が必要であるとも訴えています。さらに、これからも侵略行為に対し非常に強い注意や、「平和を壊してはいけない」という強いメッセージが必要とも語りました。ゼレンスキー大統領は、「アジアで初めて、ロシアに圧力をかけ始めたのが日本」と感謝を述べ、引き続き、協力を呼びかけました。ロシア軍のウクライナ侵攻により、誰もが、「今ある平和は、簡単に崩れてしまうのではないか」と感じているでしょう。一人ひとりが、平和を維持するためには何ができるのか、考えなければなりませんね。[文・構成/grape編集部]
2022年03月23日今月27日に開催される第94回アカデミー賞授賞式に、ウクライナのゼレンスキー大統領が登場するかもしれない。レジーナ・ホール、ワンダ・サイクスと共に授賞式の共同ホストを務めるコメディアンのエイミー・シューマーが、21日に放送されたドリュー・バリモアのトークショーにリモートでゲスト出演。番組の中でシューマーは、ロシアの侵攻を受けているウクライナのゼレンスキー大統領に、衛星中継もしくは録画でメッセージを伝えてもらうことを考えていると明かしたのだ。「どんな授賞式にするのか、今の時点でどんな風に考えているの?」とバリモアに質問されたシューマーは、言葉を選びながらこう語り始めた。「『これ(授賞式)は息抜きの時間だ、人々に今起こっていることを忘れさせて、ただ普通に夜を過ごしたい』という圧力はたしかにあると思う。でも、このショーは、とても注目されているからこそ、必要なことを伝えられるまたとない機会だと思うの。現状にスポットをあてるジョークはいくつかあるけど、あまりにもひどいことが起こりすぎているから、どれを取り上げるべきなのか、判断が難しいのよ」そう前置きし、シューマーはこう続けた。「だから私、ゼレンスキーに出てもらえないか、って思ってるの。衛星中継か、録画した映像か……だって、本当にめちゃめちゃ見てもらえるから。私、この話をすることに何のためらいもないけれど、ショーをプロデュースするのは私じゃないからね」調整中であることを窺わせる彼女の発言だったが、シューマーの思いを聞いたバリモアは、「もう!そんなあなただから大好きなのよ!」と賛辞を送った。
2022年03月22日《2020年10月に私たちはウクライナのゼレンスキー大統領と夫人に対面し、ウクライナの未来について、彼らの希望と明るい見通しを知ることができました。今、私たちはその未来のために勇敢に戦う大統領とウクライナのすべての人々を支持します》イギリスのウィリアム王子とキャサリン妃だ。2月26日、ツイッターにこう記した。ゼレンスキー大統領は自身のツイッターで《ウクライナがロシアの侵略に勇気を持って立ち向かっているこの重要な時期に、ケンブリッジ公爵夫妻が我が国に寄り添い、勇敢な市民を支えてくれていることに感謝しています》と、ウィリアム王子夫妻に感謝の意を伝えている。欧州王室の“反戦の輪”は広がり続けている。イギリスではチャールズ皇太子が演説でロシアを強く非難。エリザベス女王もウクライナへの人道支援に寄付を行った。オランダのウィレム=アレクサンダー王とマキシマ王妃、スウェーデンのマデレーン王女、ノルウェーのマッタ=ルイーセ王女などが、SNSでウクライナを支持するメッセージを発信している。スペインのレティシア王妃は、ウクライナの民族衣装である「ヴィシヴァンカ」の刺繍入りブラウスを着用し、ウクライナへの連帯を示した。ただ、日本の皇室がウクライナへの連帯を表明するのは難しいという。象徴天皇制に詳しい名古屋大学大学院准教授の河西秀哉さんはこう語る。「皇室の方々がウクライナについて言及することは、政治的な介入と捉えられる可能性があります。日本政府の対応について肯定、あるいは否定していると受け取られてしまいかねないためです」実は天皇皇后両陛下は、ゼレンスキー大統領とオレナ夫人と面会されたこともある。大統領就任からわずか5カ月後の’19年10月、天皇陛下の即位の礼に出席するため来日。両陛下は皇居・宮殿で大統領夫妻をにこやかに迎え、握手されていた。在日ウクライナ大使館によれば、昨年の天皇誕生日にはゼレンスキー大統領が陛下に手紙を送るなど、交流が続いているという。一方で、雅子さま自身にとって、ロシアは幼少期を過ごされた思い出の場所でもある。天皇陛下は今年の誕生日会見で「国と国との間では、様々な緊張関係が今も存在しますが、人と人との交流が、国や地域の境界を越えて、お互いを認め合う、平和な世界につながってほしいと願っております」と述べられていた。「雅子さまは、ロシアとウクライナの情勢には以前から関心を持たれ、天皇陛下ともお話しになっていたと思います。天皇陛下の会見でのご発言にあった“緊張関係”は、ウクライナが置かれた状況を念頭においたものでしょう。一日も早くロシアが侵攻を中止し、ウクライナに平和が戻ることを願われているはずです。欧州各国の王室の“反戦の輪”に加わり、ウクライナの力になりたいという思いを強くお持ちでしょうが、声を上げることができないことに、葛藤されているのではないでしょうか」(皇室担当記者)侵攻から10日間で、ロシア軍の攻撃により死傷した子供は、国連が確認できただけで数十人に上る。また、食料や飲料水の不足も起こっており、国内にとどまっている子供たちの健康状態も不安視されている。ウクライナでは防衛態勢強化のため、18〜60歳の男性の出国は制限されている。そのため、女性や子供たちだけで国外へと避難し、家族が離れ離れになることも少なくない。なかには、12歳の女の子が幼い弟と妹を連れて国境を越えてきたケースもあるという。雅子さまは’18年12月、55歳の誕生日の感想で次のように綴られている。《最近、国内では、子供の虐待や子供の貧困など、困難な状況に置かれている子供たちについてのニュースが増えているように感じており、胸が痛みます。世界に目を向けても、内戦や紛争の影響が、特に子供を始めとする弱い立場の人々に大きく及んでいる現状を深く憂慮しております》雅子さまは、内戦や紛争によって苦しい状況に置かれる子供たちに心を寄せてこられた。「皇室に入られて29年、雅子さまは国際情勢に強い関心を寄せてこられました。地雷除去運動などに尽力した故・ダイアナ元妃のように、雅子さまも国際的な慈善活動や啓発運動をされたいお気持ちはずっと持たれていたようです。ただ、皇族としての制約、そしてご体調の問題もあり、思うように取り組めないことに歯がゆさを感じてこられたのではないでしょうか。ウクライナの戦火にさらされている子供たちのために“沈黙の祈り”を捧げるほかない状況に、忸怩たる思いを抱かれていることでしょう」(宮内庁関係者)
2022年03月10日株式会社アルジャーノンプロダクト(本社:東京都台東区/代表・高山 聡士)は、TVアニメ「東京リベンジャーズ」のキャラクターたちが描かれたプレイングカード(トランプ)を発売いたします。あわせて、2022年2月18日より各種通販サイト他にて予約販売の受付を開始いたします。■『プレイングカード-東京リベンジャーズ-』の特徴TVアニメ「東京リベンジャーズ」数々の名シーンが描かれたトランプが登場!作中のモチーフをイメージしたカードや、美麗なイラストのキャラクターの描かれたカードなどファン必見のカードが目白押し!プレイングカード-東京リベンジャーズ-プレイングカード-東京リベンジャーズ- 単体カード■商品情報商品名 :プレイングカード-東京リベンジャーズ-メーカー希望小売価格:1,320円(税込)発売予定日 :2022年4月中旬予定製品仕様 :トランプ・コンポーネント :トランプ54枚発売元 :株式会社アルジャーノンプロダクト権利表記:(C)和久井健・講談社/アニメ「東京リベンジャーズ」製作委員会■発売元株式会社アルジャーノンプロダクト〒111-0053 東京都台東区浅草橋2-2-10 アーバンアートビル2F公式HP: 【本製品に関するお客様からのお問い合わせ先】株式会社アルジャーノンプロダクトmail: info@algernonproduct.co.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年02月18日東ヨーロッパのバルカン半島に位置する、北マケドニア共和国。同国のステボ・ペンダロフスキー大統領が、いじめを受ける少女のためにとった行動に、称賛の声が上がりました。北マケドニア共和国大統領「共感は私たちの道徳的義務」大統領政治教育センターの発表によると、ペンダロフスキー大統領は、ダウン症の少女であるエンブラ・アデミさんと彼女の家族が日常的に直面している課題について話しあったといいます。学校で、差別を受けているというエンブラさんのため、ペンダロフスキー大統領は、自ら彼女の手を取り、学校を訪問。「子供たちの権利を危険にさらすような人々の行動は、容認できない」とコメントし、エンブラさんと彼女の家族を支援する姿勢を見せました。また、ペンダロフスキー大統領が、エンブラさんとともに学校を訪れた背景には、「多様な人々がお互いの個性を認めあうことが基本原則である」と示すためだったとも、語っています。Stevo Pendarovskiさんの投稿 2022年2月7日月曜日Stevo Pendarovskiさんの投稿 2022年2月7日月曜日Stevo Pendarovskiさんの投稿 2022年2月7日月曜日Stevo Pendarovskiさんの投稿 2022年2月7日月曜日SNSを介して、「共感は私たちの道徳的義務」とも呼びかけたペンダロフスキー大統領。大統領自ら差別問題に向き合う姿勢はネット上で反響を呼び、日本でも「素晴らしい」とペンダロフスキー大統領を称賛する声が寄せられました。・少女を、1人の人間として、差別問題に向き合う姿が素晴らしい。・大統領としての信念を感じます。・「差別はダメ」「いじめはダメ」と語るだけではなく、実際に行動に移すところがかっこいい。エンブラさんや彼女の家族が直面している状況は、残念なことに決して珍しいことではありません。周囲から差別的な態度を取られ、悩んでいる人は世界中にいます。顔も知らない誰かの悩みではなく、自分のこととして問題に向き合う姿勢が、世の中を変える第一歩なのではないでしょうか。ペンダロフスキー大統領自らが起こしたアクションは、世界中の人々に大切なことを気付かせてくれたはずです。[文・構成/grape編集部]
2022年02月12日「ブラジルのトランプ」と称されるジャイル・ボルソナロ大統領による極右政権成立にゆれる高校生たちの“闘い”を、言葉(ラップ)で紡ぐ青春群像ドキュメンタリー『これは君の闘争だ』。本作の公開日が11月6日(土)に決定、新ビジュアルも完成した。映画内では、学校占拠、道路封鎖、学生たちが自ら学校を守るために奮闘するテン年代のリアルな学生運動を描いており、彼らの姿は観る者に高揚感と躍動感をもたらす。新ビジュアルには、その学生運動がうかがえる場面カットが散りばめられ、女性同士のカップルがキスを交わす姿や、手を繋ぐ者、ハグする者なども写し出している。そして、各業界で活躍する方からコメントが到着。「闘争ゆえに失ったものや、訪れてしまったものも生々しく映し出す。自分自身は?間違っていないだろうか?だが、 足は止めない。彼らのように」と語るラッパーのREINO、「学生たちはビートによって社会の外側まで躍り出て、異性も同性も年齢も国籍も関係なく混ざり合い、愛し合う。この感覚をお互いに確かに感じあってから彼らは社会に戻っていく」とラッパーのダースレイダーらがコメント、「われわれ、やるしかなくない?」「いま、ここにも届きました」「パワーをもらい日常を見つめなおすきっかけとなった」など称賛と応援の声が到着している。『これは君の闘争だ』は11月6日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:これは君の闘争だ 2021年11月、シアター・イメージフォーラムほか全国にて公開
2021年10月21日大統領選でトランプに大敗した民主党選挙参謀が、起死回生を狙って田舎の町長選挙で大波乱を巻き起こすスティーヴ・カレル主演のドタバタコメディ『スイング・ステート』。この度、大作にも引っ張りだこ、いま注目のマッケンジー・デイヴィスのインタビュー映像と場面写真が到着した。『オデッセイ』(15)、『ブレードランナー 2049』(17)、さらに『ターミネーター:ニュー・フェイト』(19)などの大作への出演が相次ぎ、いま大注目のマッケンジー・デイヴィス。そんな彼女が本作で演じるのは、カレル演じる選挙参謀が支援(利用?)する、名優クリス・クーパー演じる退役海兵隊大佐ジャックの娘で酪農家のダイアナ。本作の魅力について「ごく普通の物語の中に“あるある”が隠されている点です。政治やラブコメあるあるに、アメリカの田舎町あるある」とほほ笑み、「今の世の中に即した内容だと思います」と、政治に関心が高まっているいまこそ観てほしいとメッセージを寄せる。さらに「観客の先入観がカギになる」と話すが、この言葉は本作で観客をアッと驚かせる展開が待ち受けていることを示唆している。また、久々に王道のコメディ作品に主演したカレルについて「世界中で愛されてる俳優。誰もが彼に対して温かい感情を抱いています。真の俳優で見る者を魅了するから。そんな彼が狡猾でひねくれた男を演じ、彼の善良なイメージを覆すから面白いのです」と説明する。物語のカギを握る重要な役を担っている、というマッケンジー演じるダイアナ。その動向からも目が離せなくなりそうだ。『スイング・ステート』は9月17日(金)よりTOHOシネマズ日比谷、渋谷シネクイントほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スイング・ステート 2021年9月17日よりTOHOシネマズ日比谷・渋谷シネクイントほか全国にて公開©2021 Focus Features, LLC. All Rights Reserved
2021年09月01日アイルランドのマイケル・D・ヒギンズ大統領の会見が、ネット上で話題を呼んでいます。この日、2021年5月1日に亡くなった同国の俳優、トム・ヒッキーさんの追悼を官邸の庭で行った、ヒギンズ大統領。生後6か月になるビギンズ大統領の愛犬、ミスニーチが座っていました。ヒギンズ大統領は、神妙な面持ちで、哀悼の意を述べていましたが…。 この投稿をInstagramで見る President Michael D. Higgins(@presidentirl)がシェアした投稿 ミスニーチは遊んでほしい気持ちを抑えられないようで、ずっと飼い主の手を甘噛み…!しかし、ヒギンズ大統領は時折、ミスニーチの頭をなでてあげながらも、態度をくずさずに会見を続けています。普通なら集中が途切れてしまいそうですが、さすが大統領ですね!会見を見ていた人達からは、ほほ笑ましい光景にさまざまなコメントが寄せられました。・なんて優しい光景。心が穏やかになりました。・犬がかわいくて集中できない。ジャケットのポケットに、おやつが入っていたとか?・最高のコンビですね。両者ともかわいらしいです。ヒギンズ大統領は2匹の犬を飼っており、国民の間で愛犬家として知られているとのこと。公務にも愛犬を連れて出ることがよくあるそうです。きっと、天国にいるトム・ヒッキーさんも、会見の様子を温かく見守っていたことでしょう。[文・構成/grape編集部]
2021年05月05日いまや私たちの日常に欠かせないインターネットやSNS。便利であるいっぽうで、危険な側面があるのを誰もが感じているのでは?そこで、ある人気キャラクターがインターネット上でたどった衝撃の出来事を目の当たりにする話題作をご紹介します。『フィールズ・グッド・マン』【映画、ときどき私】 vol. 366ハッピーなキャラクターたちが繰り広げる若者のリアルな日常を描いているマット・フューリーの漫画「ボーイズ・クラブ」。カルト的な人気を博していたが、主人公であるカエルのペペが「feels good man(気持ちいいぜ)」というセリフを放ったことがすべての始まりとなる。いつからかインターネットの掲示板やSNSには、このセリフとともに“ネットミーム”として改変されたペペのイメージ画像が溢れだしてしまう。さらに、2016年のアメリカ大統領選時には、匿名掲示板「4chan」で人種差別的なイメージとともにペペが大拡散され、ADL(名誉毀損防止同盟)からヘイトシンボルとして正式認定される始末。マットの思いとは裏腹にペペの乱用は加速し続けることに……。アメリカの映画批評サイト「ロッテントマト」で96%を叩き出し、「いますぐ必見の痛烈なポリティカル・ドキュメンタリー」と絶賛されている本作。今回は、その裏側について、こちらの方々にお話をうかがってきました。アーサー・ジョーンズ監督&ジョルジオ・アンジェリーニさん本作で監督デビューを飾り、サンダンス映画祭新人賞を受賞するなど高く評価されているアニメーターで脚本家でもあるジョーンズ監督(写真・左)。今回は、マットと同じアーティストとして感じている思いや制作過程で発見したインターネットが抱える問題などについて、本作のプロデューサーであるジョルジオ・アンジェリーニさん(写真・右)と一緒に語っていただきました。―ペペの生みの親であるマット・フューリーさんが経験した一連の騒動を監督は、友人として間近でご覧になっていたそうですが、それを映画にしようと思ったのはなぜですか?監督ペペがニュースに出たり、掲示板でミームとして扱われるようになったりしてから、この騒動ついてはずっと驚かされていたんです。以前からマットとはペペについていろいろと話し合っていたので、この数年間でペペの身に起こったことについて非常に興味深く感じていました。そんななか、2016年にペペがヘイトシンボルに登録されてしまい、それによってマット自身がネオナチやオルタナ右翼なんじゃないかと勘違いしている人も増えていたので、ドキュメンタリーを作ることで「ペペを守って真実を伝えたい」「いまのアメリカの現状を世界に発信したい」と思うようになったのがこの作品を制作しようと考えた理由です。―制作の過程では、それまで知らなかった事実に直面することもありましたか?監督僕は普段あまりSNSを使わないですし、「4chan」を見たのも初めてだったので、新しい発見はたくさんありましたね。作品自体がリサーチプロジェクトでもあるので、SNSがいかに世界やコミュニケーションの方法を変えたのかという経緯や社会の変化をこの映画を通して伝えたかったというのもひとつです。そのために、SNSのコミュニティを理解するように努力したり、現代の哲学やメディア論に関する資料を読んだり、学者の方にお話を聞いたりと、多方面から調べていきました。インターネットには忍耐力を持って接することが大事―ペペが置かれている立場については、どう思われましたか?監督もうひとつ僕が驚いたのは、ペペがいかにファンたちと感情的なつながりがあるかということ。たとえば、「4ちゃんねらー」と呼ばれる4chanの投稿者であるミルズと話しているなかでも、彼らのような人たちにとって、ペペとの絆がどれほど強いのかを感じることもありました。それは、作品を作っていくなかでも、おもしろいと思った点です。―そういった一連の出来事を目撃して、インターネットやSNSとの向き合い方は変わりましたか?ジョルジオさん監督はあまりSNSをしないタイプの人なので、これに関してはこの映画の公式SNSなどを担当している僕が答えたいと思いますが、まずは忍耐力を持つことが大事だと気がつきました。今回のペペのようにインターネット上では、ネガティブな方向に用いられることもありますが、そんなときでも忍耐力を持って接していれば道は必ず開けていくということを学んだからです。―では、利用している人に向けてアドバイスがあればお願いします。監督まず頭に入れておくべきなのは、それぞれのプラットフォームはユーザーを操るためのツールであって、できるだけそこで時間を費やすように作られていたり、不安や恐怖をあおったりするようになっているということ。いま、SNSは空気のような存在とされていますが、もう少し批判的な目を向けていく必要があるのかなとは思っています。特に、この作品を通してみなさんにも考えてほしいのは、メディアリテラシーの大切さやSNSとどう接していくかということです。いかに協力して平和な社会を作れるかを考えてほしい―そのいっぽうで、いい面もあるとは思いますが、どうお感じですか?ジョルジオさんインターネットやSNSというのは、あくまでもみんなが繋がることのできる“偽りのユートピア”のような場所なんじゃないかなと思っているので、正直言って、今回の過程ではあまりポジティブな面を見つけることはできませんでした。というのも、ネットカルチャーにおいては、愛情や共感よりも悪意やヘイトの感情のほうが広がりやすいんだと感じたからです。なので、みなさんにもそういったことを忘れずに、インターネットに参加してほしいなと思っています。そして、SNSにコントロールされるのではなく、する側に立ち、いかに協力して平和な社会を作れるのかも考えてもらえたらいいなと。あとは、自分を偽ることなく、インターネット上でも自分らしさを見せることを恐れないでほしいので、そういったメッセージも受け取ってもらいたいです。―こういう作品なのでインターネット上に投稿される作品に対する感想も気になったのではないでしょうか?監督確かにネガティブなコメントを恐れていましたが、人々は驚くほどいい反応を見せてくれました。そのときに感じたのは、インターネットやSNSが与える影響について対話をする心の準備がみなさんできているんだなということ。そして、ネガティブなイメージがついてしまったものの、いかに人々がペペのことを愛しているのかを実感しました。それによって僕たちは勇気をもらえましたし、ペペが歩んできた長い旅路の一部になれたこともうれしく思えた瞬間だったと思います。ペペはアメリカ社会の鏡になっている―もしも、ペペというキャラクターが存在せず、インターネット・ミームとしてここまで利用されることがなければ、アメリカの歴史も変わっていたと思いますか?ジョルジオさんペペは社会に影響を与えるキャラクターというよりは、社会の鏡だと考えています。なので、愉快でハッピーなペペから悲しいペペになり、怒りを抱えているペペを経て、最後は暴力的になるという変化がありましたが、あれはまさにアメリカの文化を象徴していると言えるでしょう。アニメーションのなかで、ペペが見ている鏡が割れるシーンがありますが、そこでもアメリカの文化を比喩的に表現しているんですよ。ペペがいなければこの作品は生まれませんでしたが、ペペ自身が社会を変えたということはないと思います。監督だからペペがいなくても、トランプは当選していたでしょうね(笑)。―誰もがマットさんの立場になりうる可能性がありますが、同じアーティストとして活動するうえで監督も創作活動や表現の自由の難しさを感じることはありましたか?監督マットは僕よりも才能がある人なので、同じ立場になれるとは思っていませんよ(笑)。ただ、いまの世の中で漫画は消費文化だと思われているところがありますが、社会のなかで重要なアートだと僕は考えています。それまでは受け身なところもありましたが、自分自身が動くことで世の中を変えることができることを知れたので、不安や恐怖を感じるよりもワクワクした気持ちのほうが強かったですね。―これからも、ミームは影響力を増していくのでしょうか?ジョルジオさん「ミーム」というのは新しい言語だと思っているので、今後なくなることはないでしょうね。ただ、ちょっと影響力が大きすぎるという意味では問題だと思っているので、ミームに対して社会がどのように反応していくか、というのが課題なのかなと考えています。2020年の大統領選挙のときに民主党候補者を目指していたマイケル・ブルームバーグ氏もお金を払って自分のミームを作成し、影響力を得ようとしていたほど。彼のような人でもミームを意識しているんだと知り、改めてミームの力の大きさを知りました。普通に見ているだけならミームはいろんなユーモアのセンスが融合されていて面白いので、いい意味で発展してもらいたいなとは感じています。世の中にとって何がベストかを考えていくべき―今後、ミームとはどのように付き合っていけばいいと思いますか?監督これはアメリカだけではなく、世界中で起きていることですが、ミームを使って力の弱い人たちを操ろうと悪用しているケースも見られるので、それに対しては、何かしらの形で戦っていかなければいけないと感じています。―なかなか難しいことではありますが、みなが「フィールズ・グッド」と言えるようになるになる社会に必要なものは何だとお考えですか?監督まずは、オンラインに費やす時間を減らすこと。そして、プラットフォーム自体が社会的責任を負うということが大事だと感じています。そのために、プログラマーや経営者たちと多様な思考を持った人たちが集まって一緒に作り上げていくことが必要なのではないかなと。ユーザーも声を上げるべきですし、会社もグローバルな責任を持って運営をしていかなければいけないですが、とにかく世の中にとって何がベストなのかを議論しながら、プラットフォームを作り上げることが求められると思います。あとは、コミュニティのなかでお互いに力を与え合って、幸せを感じることですね。そんなふうに社会のなかで役に立てているという感情が人々をフィールズ・グッドにさせるのではないかと考えています。―最後に、おふたりが日常生活で「フィールズ・グッド」と感じる瞬間を教えてください。ジョルジオさん一番幸せを感じるのは、家族や友人、ペットと時間を過ごしているとき、それからアーサーのようなクリエイティブな人たちとの仕事をしているときですね。監督僕もジョルジオと同じで、大好きな仲間と一緒にコラボレーションして制作しているときがフィールズ・グッドな瞬間です。あとは、シャワーを浴びてさっぱりして、強いコーヒーを飲んで、好きな音楽を聴きながら犬を散歩させる時間に幸せを感じています。世界中で起きている問題にみんなで向き合う!現代社会が抱える問題や闇の実態について、人気キャラクターを通して見ることができる本作。インターネットという世界では、誰もがいつ被害者や加害者になるかもしれない危険性があるだけに、これからの付き合い方を考える意味でもいま観るべき1本です。取材、文・志村昌美痛烈な予告編はこちら!作品情報『フィールズ・グッド・マン』3月12日(金)ユーロスペース、新宿シネマカリテほかにて全国順次公開!配給:東風+ノーム©2020 Feels Good Man Film LLC
2021年03月11日バラク・オバマ元米国大統領とブルース・スプリングスティーンによるポッドキャスト番組「Renegades: Born in the USA」がスタート。2月23日より、スポティファイ(Spotify)にて配信されている。オバマ元米国大統領とスプリングスティーンが初めて顔を合わせたのは2008年のこと。以来、2人はまったく異なる背景や経歴を持ちながらも、深い交友関係を気築いてきた。この度スタートしたポッドキャスト番組「Renegades: Born in the USA」では、気の置けない2人の個人的な会話を楽しもう。「Renegades: Born in the USA」は、オバマ元大統領とミシェル・オバマ夫人が設立したプロダクション「Higher Ground」との提携でスポティファイが配信する2作目のポッドキャスト番組。同番組では、シーズンを通じて、オバマ元大統領とスプリングスティーンが、人種、父親の役割、結婚、アメリカの未来といったトピックについて語り合う。故郷やロールモデルについて意見を交わし、新しい時代に求められる男性の役割を模索。痛ましいまでに分断された今日の米国の状況に向き合い、皆で手を取り合って前進するためのビジョンを提案していく。気になる初回のエピソードどうしてこうなってしまったんだ? どうすれば一致団結したアメリカに戻れるだろう?番組の最初のエピソードで、オバマ元大統領がこのように尋ねる。その後、こう続けた「去年の私の会話は、ほとんどがこのトピックだった。ミシェルとも、娘たちとも、友達ともね。そしてその友達の1人が、たまたまブルース・スプリングスティーンだったというわけだ。表面的にはブルースと私にはあまり共通点はないよね。でも年月を重ねるにつれ、私たちには共有する感性があることが分かったんだ。仕事について、家族について、アメリカについて感じること。やり方は違っていても、ブルースも私も、自分たちにたくさんのものを与えてくれたこの国についてもっと理解しようとしてきた。そこに住む人たちの物語を記録しようとしてきた。そして、己の意義や真実、コミュニティを探すなかで、それをもっと大きなアメリカのストーリーに結び付けられないかと模索してきたんだ–––––––––––」続きは、スポティファイで聴いてみよう。現在、2つのエピソードを全ユーザーに向けて配信中。
2021年02月25日2017年に、「いつか大統領選に出馬することを真剣に考えている」と語っていたドウェイン・ジョンソンが、いまもその気持ちがあることを明らかにした。ドウェインは現在、自身の半生をドラマ化した「Young Rock」(原題)に出演中。「自分の過去を振り返り、笑い、製作した作品で、視聴者を笑顔にしたり笑いを届けられるのがうれしい」と自信を見せている。同作の中で起きるできごとは実話または、実話をドラマ向けにアレンジしているというのだが、先日放送された記念すべき第1話では、2032年にドウェインが大統領選に立候補し、テレビ番組でインタビューを受けているというシーンがあった。このシーンについて、「USA Today」がまだ起こっていない未来の“真相”をドウェインに尋ねると、「もし人々がそう望むのなら、将来的に大統領選に出馬することを考えたい。本当だ。ふざけて答えているわけではない。本当に、みなさん次第なんだ…だから私は待つし、(意見を)聞く。現状をしっかりと把握して、世論に耳を傾けたい」と語った。ツイッターでは、「2032年まで待たなくちゃダメ?」「2024年に出馬して!あなたには大統領になる器がある!」「2016年の大統領選からあなたに出てほしいと思っていたよ」「絶対投票する」などの声が上がっている。(Hiromi Kaku)
2021年02月16日米国の俳優や芸能人の労働組合「SAG-AFTRA」から自ら脱退すると発表し、耳目を集めていたトランプ元大統領。SAG-AFTRAは7日、氏を永久追放することを決議し、再加入の道を完全に閉ざした。約16万人が加入しているSAG-AFTRAは、トランプ支持者による連邦議会襲撃事件を重く受け止め、懲戒委員会を開いて氏の追放を協議するとしていた。これに気分を害したトランプ氏は自らSAG-AFTRAのガブリエル・カーテリス会長宛に「もうこれ以上あなたの組合と関わりたくない」という内容の書簡を送付。SAG-AFTRAは「ありがとう(Thank you)」とだけコメントしていた。SAG-AFTRAはその後、理事会でトランプ氏の永久追放を決議。プレスリリースでは、氏が議事堂の襲撃を煽動したことで、組合員であるジャーナリストが負傷したことを理由に挙げ、会員資格を剥奪したと発表した。さらに「入会が組合の最前の利益に繋がらないと判断した場合は、いかなる申請者に対しても加入を拒否する権利を有する」とする組合の定款に基づき、「ドナルド・J・トランプ氏のSAG-AFTRAへの入会申請を拒否する」と断言している。
2021年02月08日《天皇陛下は、アメリカ合衆国大統領ジョセフ・ロビネット・バイデン閣下の大統領就任につき、1月20日御祝電を発せられた》(1月22日の官報)バイデン大統領が就任した当日、天皇陛下はさっそく祝電を打たれたという。実は、陛下は皇太子時代の’13年、副大統領だったバイデン氏が来日した際に、お住まいの東宮御所に招き、懇談されていたのだ。「’11年の東日本大震災後には、米政府首脳のバイデン氏が自ら被災地を訪れたことが話題になりました。在日米軍による『トモダチ作戦』、米民間団体からの義援金など、物心両面にわたってアメリカからの支援は多大なものがありました。陛下はそれらに対する感謝の気持ちを伝えられたのです。政治的な外交とは違う、皇室との親善はバイデン大統領にも特別な記憶となって残っているのではないでしょうか」(社会部記者)また、’19年5月、陛下の即位後最初の国賓としてトランプ前大統領が来日したときは、トランプ夫妻の接遇で、皇后となられたばかりの雅子さまが大活躍された。「特に宮中晩餐会の雅子さまの存在感は特筆すべきものでした。クリーム色のロングドレスをお召しになった美しさもさることながら、通訳を介さずに、笑顔で大統領夫妻と会話されるお姿には、多くの国民が感銘を受けました」(皇室ジャーナリスト)そのお姿は米メディアにも新鮮だったようで、『ニューヨーク・タイムズ』は「トランプ訪問で、雅子皇后はスター」との見出しで報じた。さらに、その年の6月には、両陛下が「G20大阪サミット」のために来日したフランスのマクロン大統領夫妻を皇居に招かれて昼食会を催されたのだが、そこでも雅子さまの“おもてなし”が脚光を浴びる場面があった。「雅子さまはブリジット夫人と英語とフランス語を交えて話されていました。実は、ブリジット夫人はあまり英語が流暢ではないのです。それをご存じだった雅子さまは、お相手が話しやすいように、言語を使い分けされていたのです」(皇室担当記者)’20年5月ごろには天皇皇后両陛下として初の海外ご訪問となるイギリス訪問が予定されるなど、両陛下は国際親善の場でさらなる活躍をされることが期待されていた。しかし、昨年当初からの世界的な新型コロナウイルス感染拡大で”皇室外交”はストップしてしまった。ただ、コロナ禍を背景に社会には一気にZoomなどのオンライン会議システムが普及した。そんななか陛下と雅子さまは、今年元旦、国民に向けてお揃いで新年のビデオメッセージを発信されるという、皇室史上初の試みに挑戦された。「今後、皇室外交にもオンラインが利用される可能性はあると思います。オンラインを利用することで、これまで以上に、両陛下と各国要人との会見が盛んに行われることになるかもしれません。例えば通訳なしで外国の首脳と会談される両陛下の姿が、字幕スーパー付きで配信されるようなことがあれば、新しい皇室外交の様式“令和流”として定着するのではないでしょうか」(前出・皇室担当記者)1月28日には、就任後初となるバイデン大統領と菅義偉首相の電話協議が行われた。コロナ禍に加えて、大統領選後の混乱する米国情勢もあり、菅首相の訪米、バイデン大統領の来日とも日程は不透明だ。トランプ前大統領の来日時には、見事な接遇ぶりで鮮烈な印象を残した両陛下。バイデン大統領への政権交代後も、両陛下が日米の架け橋になることだろう。
2021年02月03日「私は女性としての最初の副大統領かもしれませんが、最後ではありません。なぜなら、今夜、この様子を見ているすべての小さな女の子たちが、この国が可能性の国であることを知るからです」これは、昨年11月7日、アメリカ大統領選挙の結果を受け、ジョー・バイデン氏(78)の勝利が伝えられた直後のカマラ・ハリス氏(56・以下敬称略)のスピーチだ。温かいまなざしで誇らしげに語りかけるカマラに、デラウェア州の会場に集まった聴衆は割れんばかりの拍手喝采を送った。女性初の“次期アメリカ副大統領”誕生の瞬間だった。1月20日、バイデン氏がアメリカの第46代大統領に就任。カマラもこの日から正式に副大統領として、政権を担う。インド系アメリカ人の母と、ジャマイカ系の父との間に生まれた彼女は、いくつもの“初”の冠がつく副大統領だ。「そもそもハリスさんの経歴には“初”がつくことが非常に多い。サンフランシスコ地方検事も、カリフォルニア州司法長官も、黒人、女性、アジア系で初。上院議員も、インド系では初でした」と、話すのは、アメリカ情勢に詳しいジャーナリスト・堤未果さんだ。「今回の副大統領就任で、もっとも顕著なことは、ハリスさんがアジア系であることを堂々と、前面に押し出していることです。アジア系の彼女がアメリカの歴史に初めて台頭したことは、非常に大きな意味があると思っています」カマラと同じルーツを持つタミル人で、ニューヨーク在住のカルバナ・カンサンさんも興奮ぎみにこう言った。「民主党大会で、彼女がタミル語で自分のおばたちのことを『チッティ(おばさん)』と呼んだときは、思わず涙がこぼれました。私自身、母として、2人の子どもたちに『副大統領にはあなたと同じタミルの血が流れているのよ。彼女にできることは、あなたたちもできるのよ』と話しているのです」コンバースのスニーカーを愛用することでも有名なカマラは、これまでにいなかった新しいタイプの女性政治家だ。「周囲のライバルをなぎ倒し、数々の“初”を獲得する強さを持っている一方で、彼女には包み込むような母性も感じられます。中身は強面のヒラリー・クリントン、外側は、母親のような優しさをもったミシェル・オバマという感じです」(堤さん)「カマラ」は、サンスクリット語で「蓮」を意味する。泥の中からきれいな花を咲かせる蓮。水をはじく性質から、どんな動乱のなかにあっても、動じず中心に佇むという意味もあるという。そんな彼女を’20年8月、バイデン氏は副大統領候補に指名した。同年5月、ミネソタ州の黒人男性が白人警官に殺され、ブラック・ライブズ・マター(BLM)運動が一気に高まったことが、カマラの副大統領候補指名につながったともいわれている。カマラはまた、バイデン氏とは古くからのつながりもあった。かつてカマラが豪腕を発揮した住宅危機問題のとき、彼女に協力したのが、当時デラウェア州の司法長官だったバイデン氏の息子、ボー・バイデン氏(’15年に脳腫瘍により死去)だったのだ。「カマラさんはインドの名門の出自ということから、もともとのネットワークが強いうえ、彼女自身、キーパーソンとなる人たちとのつながりを作る政治力がすごくある。女性を前面に出すだけでは支持は限られるし、コネも使いすぎると敬遠されてしまいます。でも、彼女はそのバランスが絶妙なんです」(前出・堤さん)妹のマヤさんは、ヒラリー陣営の選挙参謀を務めたことがあり、ヒラリー・クリントンとも家族ぐるみで近い関係があるようだ。バイデン氏は78歳と高齢で、体調を不安視する声も少なくない。仮に、バイデンが体調を崩し、職務を遂行できないとなれば、大統領権限はカマラに移る。「カマラさんは、間違ったと思ったら柔軟に方向性を変えることができる人。彼女らしい、そのバランス感覚で、弱者の声を吸い上げて、貧困層の視点での政策を推し進めていってほしいです」(堤さん)初の女性アメリカ大統領誕生も夢ではない。とはいえ、女性初という冠は、カマラにとって、もはや何の意味も持たないだろう。「政治家は、出身や肌の色がどうだからこうあらねばならないという『箱』に押し込まれるべきではありません。自分は自分。私はそれで満足です」多様性に富んだ新しいスタイルの副大統領の登場に、アメリカのみならず、世界が注目している。「女性自身」2021年2月2日号 掲載
2021年01月25日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「カマラ・ハリス米副大統領」です。初の有色人種、女性副大統領の誕生。今後の活躍に期待。1月20日より、アメリカでは新大統領、ジョー・バイデン政権がスタート。副大統領に就任したのはカマラ・ハリスさんです。昨年11月の大統領選で、バイデンさんの勝利宣言にて「私が最初の女性の副大統領になるかもしれませんが、最後ではありません」とスピーチし、多くの女性たちを勇気づけました。副大統領の最大の職務は、任期中に大統領が死亡や辞任、免職した場合に昇格し、すべての大統領権限を担うこと。つまり、次期大統領になる可能性もあり、アメリカでは副大統領候補同士の討論会がテレビ放送されるほど、大事なポストなんです。ハリスさんは黒人女性としては史上2人目の、南アジア系のアメリカ人としては初の上院議員。アフリカ系、南アジア系のアメリカ人としても、女性としても初めての副大統領になりました。父はジャマイカ人で経済学の研究者、母はインド人でガンの研究者です。二人は大学在学中に公民権運動に関する卒業研究を通じて知り合ったそうです。ハリスさんは小さいころから、妹とともに人種差別の抗議デモに参加しており、筋金入りのダイバーシティ論者なんですね。7歳のときに両親は離婚しますが、母は黒人女性であることに誇りを持つよう徹底的に伝えました。カリフォルニア大学卒業後は検事として活躍。サンフランシスコの地方検事を2期務めました。任期中、有罪判決率が52%から67%に上がるという功績を残しています。主に性犯罪を中心に取り組んだそうです。前回の大統領選で、ヒラリー・クリントンさんは“ガラスの天井”を破ることができませんでした。ヒラリーさんは白人で裕福なので、批判も受けやすかった。でも、ハリスさんは移民二世です。勝利宣言のスピーチでも19歳でインドからアメリカに渡った母のこと、また、これまであらゆる人種の公平と自由と正義のために戦い、犠牲を捧げてきた女性たちについて語りました。アメリカの分断を修復できるかどうかは、多様性の象徴のようなハリスさんが活躍できるかどうかにかかっています。自由主義を支えるのは多様性なのだということが証明できれば、アメリカの再生も見込めることでしょう。堀潤ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。監督2作目となる映画『わたしは分断を許さない』が昨年公開された。※『anan』2020年1月27日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年01月21日第46代アメリカ合衆国大統領就任式が20日、厳戒態勢下のワシントンD.C.で行われ、ジョー・バイデン大統領とカマラ・ハリス副大統領が誕生した。前任のトランプ大統領夫妻は欠席、トランプ支持者による襲撃に備えて要人が防弾チョッキを着用するなど厳重な警戒態勢が敷かれるという異例尽くしの就任式となった。その数時間前にアンドリューズ空軍基地で離任式を行ったトランプ元大統領一家が誰一人マスクを着用していなかったことに対し、就任式では全員がマスクを着けて臨席。あまりにも対照的な二つの景色は、前政権からの劇的な変化を予感させるものだった。国民は分断され、新型コロナウイルスの災禍まっただ中という困難な時期に就任するバイデン大統領のスピーチに世界中が注目したが、ソーシャルメディアではある人物に熱視線が注がれていた。ハリス副大統領の継娘、エラ・エムホフさん(21)だ。エラさんはハリス副大統領の夫で史上初の“セカンド・ジェントルマン”となったダグラス・エムホフ氏の連れ子。パーソンズ美術大学に通いながら新進のニットウェアデザイナーとしても活動している。この日、彼女は肩の装飾と白い大きな襟が印象的なMiu Miuのチェックのコート、Batshevaのバーガンディのドレスを着て、カールしたブルネットの髪にカチューシャを合わせ、黒いマスクを着けてメタルフレームの眼鏡をかけていた。この個性的な出でたちにTwitterでは「エラ・エムホフのコートに釘付けなんだけど」「これからの4年間、彼女のファッションを見るのが楽しみ!」「就任式のファッションショーの勝者はエラだ」と、彼女に関するツイートが激増。ハリス副大統領がエムホフ氏と結婚したのは2014年。エラさんと兄のコールさんは継母であるハリス副大統領を、ファーストネームの「カマラ」と「ママ」をかけて「ママラ」と呼び、良好な関係を築いているという。今後、エラさんにがメディアに取り上げられることも増えていくだろう。
2021年01月21日20日(現地時間)、アメリカ・ワシントンで大統領就任式が行われ、ジョー・バイデン氏が第46代大統領に就任した。パワフルな歌声で国歌独唱を行ったレディー・ガガは、アメリカ国民のみならず、世界中の視聴者に感動を与えた。「あなたの歌を聴き、私と妻は涙を流しました。これほどまでに感動させ、心に沁みる国歌の演奏は、今後ないでしょう」「あなたの国歌独唱は大変感動的なもので、私は今も泣いています。歴史上、最も大事な日に素晴らしい歌声をありがとう」「最初はファンではなかったことを認めます。でも、あなたがことあるごとに感銘を与えてきたことも認めます。今日の歌を聴いて泣きました。永遠にあなたのファンです」など、式が終わった後も「いいね」や絶賛コメントが相次いでいる。ガガは就任式前に「アメリカの人々に国歌を歌うことを名誉だと思っています。私は大統領が第45代から46代に代わるセレモニー、移行、変化の節目に歌うのです。私にとって、これは大きなことを意味します」と感慨深げにツイート。式には、胸元に“平和の象徴”であるオリーヴの枝をくわえた鳩のブローチをつけて登場した。のちにツイッターにこの金色のブローチの画像をアップし、「私たちみんなが、お互いに平和を築きましょう」と呼びかけた。(Hiromi Kaku)
2021年01月21日バイデン次期大統領の当選を確定させる両院合同会議が行われていた米連邦議会議事堂に6日、トランプ大統領支持者が乱入し、一時占拠した。きっかけは敗北を認めようとしないトランプ大統領が、議事堂に集まるよう支持者に呼びかけたことだった。「Make America Great Again」のスローガンが書かれたプラカードや、南部連合の旗を手にした過激な支持者たちが議事堂の入り口を力づくで突破し、当選関連の手続きを中断させた。騒然となった議事堂内では警官が発砲、女性1人を含む4人が死亡した。最初に命を落としたのは、アシュリ・バビットさんという女性だった。ワシントンD.CのFOX5によると、バビットさんは14年間空軍に在籍した退役軍人で、熱心なトランプ支持者だったという。サンディエゴで夫と商売をしており、今回の議事堂デモには単身で参加していた。夫の母親は「なぜ彼女があんなことをすると決めたのか、本当にわかりません」と困惑した様子で取材に応えた。夜になって会議は再開されたが、議事堂周辺ではパイプやワイヤーなどが入った不審な荷物が複数発見されており、予断を許さぬ状況が続いている。
2021年01月07日2020年11月3日に実施されたアメリカ大統領選挙で、次期大統領に選出された民主党のジョー・バイデン前副大統領。今、アメリカではそのバイデン氏の2匹の愛犬に注目が集まっています。バイデン氏は『チャンプ』と『メイジャー』というジャーマンシェパードを飼っていて、2021年1月に大統領に就任すれば愛犬たちもホワイトハウスに引っ越すことになります。トランプ大統領はペットを飼っていませんので、ホワイトハウスに4年ぶりにペットが戻ってくることになるのです。 この投稿をInstagramで見る Dr. Jill Biden(@drbiden)がシェアした投稿 早くも『次期ファーストドッグ』たちが大人気にチャンプとメイジャーはこれまでも妻のジルさんのInstagramなどに時々登場していましたが、今では2匹の公式Twitterアカウントもできました。まだ投稿は多くありませんが、フォロワーも着実に増えているようです。チャンプは2008年、バイデン氏が副大統領に就任後まもなく、家族に迎えられました。一方、メイジャーがバイデン氏の家族の一員になったのは割と最近で、2018年にデラウェア州の動物保護施設から引き取った犬なのです。 , pictures from the day Major Biden was adopted from Delaware Humane Association. pic.twitter.com/3o1UEwSRl2 — FIRST DOGS CHAMP & MAJOR BIDEN (@firstdogsusa) November 13, 2020 バイデン氏が次期大統領に選ばれたことで、チャンプとメイジャーの人気も急上昇。ジルさんのInstagramには新しい『ファーストドッグ』たちの誕生を祝う声が続々と寄せられています。・なんてハンサムなファーストドッグたち!・こんなにかわいいファーストドッグがホワイトハウス入りする日が待ちきれない!・初めての元保護犬のファーストドッグだなんてワクワクするよ。 この投稿をInstagramで見る Dr. Jill Biden(@drbiden)がシェアした投稿 2匹の公式Twitterによると、メイジャーは動物保護施設から引き取られた最初の『ファーストドッグ』になるのだそう。バイデン氏はそんな愛犬たちとの楽しい生活を見てもらうことで、人々に「保護動物たちの里親になってほしい」というメッセージも発信しています。CHAMP and MAJOR will be the 1st shelter dog to live at 1600 Pennsylvania Ave. We hope that his journey will inspire others to rescue pups in their own lives! #AdoptDontShop pic.twitter.com/yh2Xda5wCU — FIRST DOGS CHAMP & MAJOR BIDEN (@firstdogsusa) November 15, 2020 家族がいなかった保護犬のメジャーが、3年後にはアメリカ大統領の愛犬としてホワイトハウスで暮らすことになるなんて、まさに犬版シンデレラストーリーのようですね。もうすぐ『ファーストドッグ』となるチャンプとメイジャー。彼らはきっとアメリカの新リーダーとなるバイデン氏にとって大きな癒しを与えてくれる存在となることでしょう![文・構成/grape編集部]
2020年11月30日女性参政権の獲得から100年となる記念すべき年に、カマラ・ハリス上院議員(56)がアメリカ史上初の女性副大統領となることが確実となった。黒人初、アジア系初と初ずくめでもあり、勝利演説の内容は多くの人たちに夢と希望を与えた。そんな注目の的のカマラ氏だが、大統領選キャンペーン中のファッションも話題に。海外セレブウオッチャーのさかいもゆるさんは「フォーマルなときもカジュアルな時も、全体的に女性らしさを演出するのが上手だと思います」とカマラスタイルについて説明する。「スーツのときは、インナーにボウタイのブラウスや少しデコルテが見えるもの。それにピンヒールを合わせたり、ヘアスタイルも毛先だけ巻いたりと、フェミニンさを意識し、キリッと凛としている中にも、少し優しさがあるようなバランスのよさを感じました」遊説先ではスキニージーンズとコンバースのカジュアルファッションが基本スタイル。カマラ氏のコンバース“チャックテイラー愛”は知られるところだ。パンツスーツにもチャックテイラーを合わせるときがあり、女性政治家のドレスコードに新風を吹き込んだ。「パンツスーツにチャックテイラーを履いていることが画期的というか、それがかっこいいとSNSでもとても反響がありました。ハイヒールではなくスニーカーで戦うことに意味があると」そして夫の弁護士であるダグラス・エムホフ氏は、所属法律事務所を退職し、今後はカマラ氏をサポートする予定だ。「副大統領夫人はセカンド・レディーと呼ばれますが、ダグラス氏はアメリカ史上初のセカンド・ジェントルマンになります。カマラ副大統領の誕生はこうした新しい価値観を生みだしていき、世の中の流れを変えていくような気がします」この時代に生まれるべくして生まれたカマラ次期副大統領。カマラスタイルからますます目が離せない。「女性自身」2020年12月1日・8日合併号 掲載
2020年11月27日混迷を極めた大統領選。負けを認めたくないトランプ大統領(74)が“ゴネる”のには理由があった。その資産どころか、支え続けた家族も失うことになりかねずーー。「『選挙は不正に行われた!』と、トランプ大統領は今回の結果に“徹底抗戦”の姿勢を見せ、大統領の座にしがみつこうとしています。なぜそこまで必死なのかーー。それは、“アメリカ大統領”という肩書を失ってしまえば、トランプ帝国は崩壊し、一家の分断が避けられないからなのです」そう語るのは『コロナ後の世界』(文春新書)の編著もある、在米国際ジャーナリストの大野和基さんだ。トランプ大統領には数々の疑惑が浮上しているが、“大統領という特権”に守られてきたという。大野さんが続ける。「とくに問題視されたのは、’16年の『ロシアゲート』。前回の大統領選において、選挙活動に干渉するようロシアに働きかけたのではという疑惑がかけられた事件です。昨年5月、捜査を指揮したミュラー元特別検察官は『現職の大統領を起訴することはできない』という司法省の公式見解を引用。“現時点”では、刑事告発をしていません」多くのトランプ報道を目にしてきた在米邦人も、こう語る。「大統領選の大詰めで注目を集めたのは、9月27日付の『ニューヨークタイムズ』の報道でした。これまで明かされなかったトランプ大統領や関連企業の納税記録を同紙が入手したところ、就任前15年間のうち10年間も所得税を支払っておらず、’16年、’17年に納めた連邦所得税は、わずか750ドル(約8万円)ということが判明。さらに、4億2,100万ドル(約440億円)のローンや負債があり、4年以内に支払い期限を迎えると報じられました。返済できないままなら、トランプ大統領が所有するゴルフ場、ホテルなどの不動産が売却される可能性もある。まさに“破産危機”に直面しているんです」刑事訴追、そして破産……。大統領の座を失えば、トランプ帝国はガラガラと音を立てて崩れてしまうかもしれないのだ。トランプ大統領が抱える問題はそればかりではない。ファーストレディのメラニアさん(50)との“離婚危機”もささやかれている。「メラニアさんが大統領に敗北を受け入れるように説得している、という報道もありました。夫婦間には、すでに深い亀裂が生じているといわれています」(大野さん)「女性自身」2020年12月1日・8日合併号 掲載
2020年11月25日「『選挙は不正に行われた!』と、トランプ大統領(74)は今回の結果に“徹底抗戦”の姿勢を見せ、大統領の座にしがみつこうとしています。なぜそこまで必死なのかーー。それは、“アメリカ大統領”という肩書を失ってしまえば、トランプ帝国は崩壊し、一家の分断が避けられないからなのです」そう語るのは『コロナ後の世界』(文春新書)の編著もある、在米国際ジャーナリストの大野和基さんだ。「メラニアさんが大統領に敗北を受け入れるように説得している、という報道もありました。夫婦間には、すでに深い亀裂が生じているといわれています」’70年、旧ユーゴスラビアに生まれたメラニアさん(50)。密輸されたコーラがごちそうだったというほど、貧しかったそう。モデルとして活躍し、当時億万長者の実業家として名声を得ていたトランプ大統領に見初められ、’05年に結婚。そんな夫婦の間に暗雲がたれこめたのは、前回の大統領選にまでさかのぼる。トランプ大統領は選挙戦当時、数々の女性スキャンダルを報じられていた。「’16年の選挙で勝利したとき、メラニアさんはホワイトハウスに転居せず、ニューヨークの自宅にとどまろうとしました。いまでも2人はホワイトハウスでも外遊先でも別室。トランプ大統領はバロック調の装飾を施した部屋を好み、メラニアさんは白一色で統一したシンプルな部屋で、それぞれ過ごしているといわれています」(大野さん)4年前、自宅にとどまろうとしたのには、2人の息子であるバロンくん(14)の存在が起因しているという。「表向きの理由はバロンくんが通学に不自由しないように、ということでした。しかし、実際は、トランプ大統領とあらかじめ交わしていた“婚前契約”について、再交渉を迫っていた最中であったといわれています。元側近によると、離婚した場合、トランプ大統領が持つ資産の“半分”が、バロンくんに渡るという交渉を、現在もメラニアさんがしているようです」友人も少なく、その愛情をバロンくんに注ぎ続けたメラニアさん。離婚となれば、バロンくんはメラニアさんが引き取るという見方も強い。つまりトランプ大統領は、自身の妻だけでなく、築いてきた資産や愛息とも“決別”しなければならないのだ。「大統領在任中の離婚は、現実的には困難。だからこそメラニアさんは、トランプ大統領がホワイトハウスを離れ一般人になるのを、カウントダウンして待っていると、別の元側近も暴露しています。メラニアさんは、夫に敗北を認めさせ、新旧大統領夫妻がそろう来年1月の就任式を、“夫婦最後の日”としたいと考えているのではないでしょうか」(大野さん)妻と息子から“絶縁状”をたたきつけられそうなトランプ大統領。彼を補佐官として支え続けた長女・イヴァンカさん(39)についても、“意外な転向”が報じられているという……。「トランプ大統領敗北を見越したテレビ局からは、イヴァンカさんのもとに出演オファーが舞い込んでいるといいます。とくに、『ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ』という、著名人がダンスの特訓をしてダンスバトルを勝ち抜くというリアリティ番組が関心を寄せているというニュースも……」(在米邦人)自身も実業家として活躍するイヴァンカさん。中国政府は、イヴァンカさんの関連企業に41の商標を認めている。「’16年にトランプ大統領が選挙戦で勝利したことで、就任以前よりも約40%も早く商標が承認されるようになったと報じられています。イヴァンカさんはこうした“特権”を手放したくはないはずでしょう」(前出・在米邦人)しかし、“大統領の娘”でなくなれば、そのような恩恵を受けることもできなくなる。「トランプ大統領が敗北し、汚名を着せられ、資産すら失うということになれば、愛想を尽かしてもおかしくないのです」(大野さん)“大統領”という肩書がつなぎとめていたトランプ一家。トランプ大統領に孤独が訪れる日も、そう遠くはなさそうだ。「女性自身」2020年12月1日・8日合併号 掲載
2020年11月25日ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)から、“カードゲーム”の世界観に着想した「ゲーム・オン コレクション」が登場。“トランプカード”着想の楽し気なグラフィック「ゲーム・オン」は、2020年リゾートコレクションとして、ウィメンズ アーティスティック・ディレクターの二コラ・ジェスキエールが手掛けた。“トランプカード”をイメージソースに、メゾンの伝統的なモノグラム・モチーフを大胆に再解釈したグラフィック「ゲーム・オン キャンバス」が、象徴的に起用されている。“トランプカード”型ポケット付きバッグなど印象的なのは、鮮やかなブルーやレッドを使用したポップな色使いと、新たに加わったハートのモチーフ。人気のバッグシリーズには、ゴールドのチェーンストラップ付き「ドーフィーヌ」や、マチをたっぷり配したヴァニティバッグ「ヴァニティ」などが登場。さらに、“トランプカード型”の外ポケットをあしらった、より特別なデザインのトートバッグ「ネヴァ―フル」やボストンバッグ「スピーディ」などもラインナップする。財布やスカーフもカラーはクリーンなアイボリー系をベースにした「ブロン」と、ダーク系カラー「ノワール」の全2色。三つ折りミニ財布「ポルトフォイユ・ゾエ」やスカーフといった、バッグと合わせて楽しめるアクセサリー類も充実している。“ハート”にフィーチャーしたバッグカラフルなハートプリントが主役本コレクションのシンボリックな“ハート”モチーフに焦点をあてた、アクセサリーにも注目したい。ホワイトのレザーで仕立てたチェーンバッグ「ツイスト PM」やハンドバッグ「カプシーヌ BB」に浮かぶのは、ハートを重ね合わせたようなカラフルなプリント。ハート型バッグまたフォルムそのものを、“ハート”型にデフォルメした、モノグラム・モチーフのハンドバッグ「サック クール」も登場。ボディの左上にも、真っ赤なハートをあしらった、本コレクションならではのデザインとなっている。ギフトにぴったりなジュエリーもそのほか「ゲーム・オン コレクション」には、ジュエリーもお目見え。中でも、トランプカードのシンボルに着想した、ディスク型ペンダント付きブレスレット「ブラスレ・クレイジー イン ラブ」は、鮮やかなレッドと、煌くゴールドのコントラストが美しい、ギフトにもぴったりなアイテムとなっている。【詳細】ルイ・ヴィトン「ゲーム・オン コレクション」発売時期:2020年11月【問い合わせ先】ルイ・ヴィトン クライアントサービスTEL:0120-00-1854
2020年11月19日「日本ではトランプ大統領の“過激な発言”が頻繁に報道されたため、バイデン氏の圧勝を予想した人は多かったと思います。『人種差別の解消』『環境問題の是正』や『国際協調』を謳い、『トランプ大統領よりは聞く耳を持っている』と言われていたバイデン氏ですが、“政策に具体性がない”という指摘も受けていました」こう語るのは『コロナ後の世界』(文春新書)の編著もある在米ジャーナリストの大野和基さん。それでもバイデン氏に軍配が上がったのは「新型コロナ感染拡大という背景があったからでしょう」と分析する。アメリカ大統領選ウオッチャーで、明治大学政治経済学部教授の海野素央さんも、“コロナ禍でなければトランプ大統領の圧勝だった”と見ている。「しかし選挙戦の大詰めで、トランプ大統領は新型コロナに感染。退院したあとはマスクもせずに大規模集会を行い、“強いリーダー像”を見せようとしました。ただ、そんな感染対策を無視した選挙運動に、嫌悪感を抱いた有権者が多かったのです」反対にバイデン氏の選挙運動といえば、マスクをしてソーシャルディスタンスを保つ姿が多く報じられていた。海野さんが続ける。「バイデン氏は、人々の目に“強いリーダー”ではなく“共感できるリーダー”に映った。それが支持を集めたのだと考えます」自らの政策を強く打ち出すより、トランプ大統領の政策に反対することで選挙を戦い抜いたバイデン氏。彼の政権は、日本にどのような影響を与えるだろうか。大野さん、海野さん、そして国際政治ジャーナリストの小西克哉さんに聞いた。【経済】日本企業のチャンス広がるも、都市封鎖で“大打撃”の危機トランプ大統領は、日本が輸入する米国の牛肉や穀物の関税を引き下げる交渉をしてきた。「日本に対し『日本産自動車の関税を25%に引き上げる』という“脅し”を交渉材料にしていたトランプ大統領。そのため日本企業は、自動車産業にしてもアメリカ国内と国外どちらで作ればいいのか、長期的な設備投資が困難でした」(小西さん)「国際協調」「自由貿易」を標榜するバイデン政権下であれば、そのような“強気な交渉”はなくなり、日本企業がのびのびビジネスを展開できるだろう、と小西さん。「さらに、バイデン氏は『二酸化炭素排出削減』という環境問題にも力を入れています。日本がクリーンエンジンや、クリーンエネルギーの分野に投資すれば、アメリカ市場でビジネスチャンスが生まれます」しかし、コロナ感染拡大が悪化するようなことがあれば、このような懸念も……。「経済優先のトランプ大統領とは違い、感染防止を徹底するバイデン氏は都市を“ロックダウン” するという選択に踏み切るはず。経済停止によって米国の株価が暴落すれば、日本経済も大打撃を受けるというデメリットもあります」(大野さん)【平和問題】“強気な取引”なくとも自衛隊の負担は増加か日本が負担する在日米軍の費用(思いやり予算)の’21年度予算について、現状の約4倍超にあたる8,500億円を要求してきたトランプ大統領。「安倍政権下でイージス・アショアを買うよう要求したように、トランプ大統領は同盟国を取引相手と見ていました。バイデン氏は、こうした露骨で、強引な取引はしないと見ています」(海野さん)だが、バイデン氏が日本に対して軍事的な負担を“全く強いない”ということは考えにくい。「たしかに『金をよこせ』と露骨な要求はしないでしょう。しかし、『日米の安全保障のために自衛隊の活動範囲を広げてほしい』といったふうに、“言い方が変わるだけ”で負担が増えることも考えられます」(小西さん)政治的姿勢に“穏健すぎる”という指摘を受けるバイデン氏だが、トランプ大統領が日本に強いてきた負担が、少しでも軽減されるように手腕を振るってほしい。「女性自身」2020年11月24日号 掲載
2020年11月13日「トランプ大統領が落選した場合、退任後に“悠々自適の生活”を送るというわけにはいかないでしょう。反対派の多くは、大統領の地位を失ったトランプ氏が起こした違反行為について厳しく裁かれるべきだと考えているからです」そう語るのは、米国ニュージャージー州在住の作家でジャーナリストの冷泉彰彦氏だ。接戦に次ぐ接戦で結果が遅れに遅れた米次期大統領選。冷泉氏はトランプ大統領(74)の落選確定で、抱えている問題が一気に噴出すると力説する。「大統領の地位を利用したホテル事業などへの利益誘導、さまざまなセクハラ疑惑、選挙資金における公私混同、長年にわたる脱税行為、極右集団への暴力行為の扇動など、トランプ氏の疑惑は数限りなくあります。退任後、いずれかで起訴されて有罪となる可能性は十分にあるでしょう。個人と会社あわせ、今の借金は約400億円はあるといわれ、大統領の座を退くことになれば、訴追され破産という自業自得の道をたどることにもなりかねません」10月16日、トランプ大統領はジョージア州の選挙集会で、こんな放言をしている。《バイデンに負けたら俺は気分が悪いね。まぁそうなったら国を出るしかないかもだね、わからないけどね》前出・冷泉氏は続ける。「彼の発言はあくまで“訴追されるから”ではなく、“バイデンの世の中は嫌だから国外へ”という意味でしたが、やはり亡命の可能性を考えていたことがポロッと出てしまったのかもしれません。常識外れのことを口にするだけでなく、本当にやってしまうのが彼の行動パターンだと考えると、冗談では済まないかもしれません。“現職大統領の亡命”となれば国家機密漏洩の危険性も含め、前代未聞のスキャンダルでしょう」トランプ大統領の亡命説について、テレビプロデューサーのデーブ・スペクター氏はこう語る。「確かに世界中にトランプタワーがあるから、どこにでも泊まりやすいんじゃないですか?(笑)禁錮刑がなければ国内にとどまって闘うとは思いますが、最悪の場合、亡命するかもしれません。その場合、引き渡し(条約)のない国。トランプはイスラエルびいきしているから、ロシアかイスラエルがベストですね。あと自分に恩赦を与えるって説もあります。来年1月の任期が終わる前に辞職して、ペンス副大統領に大統領代行になってもらって恩赦してもらう可能性もいわれています。これが究極のプランです」たとえ亡命したとしても、敵とみなした人物にはツイッターで罵り続けるなど、彼の“悪あがき”は終わらないだろう、とデーブ氏。トランプ大統領は選挙に不正があるとし、泥沼の訴訟合戦を展開する構え。国外逃亡が彼の最後の“切り札”となるのだろうか――。「女性自身」2020年11月24日号 掲載
2020年11月10日ジョー・バイデン氏(写真/共同通信社)アメリカ大統領選で史上最多票数を獲得したジョー・バイデン氏。このままいけば新たなリーダー誕生の見通しだが、トランプ氏の「倍返し」「暴動」が待ち受けるおそれも……。日本や世界はどうなっちゃうの!?パックンこと、パトリック・ハーラン氏に聞いてみた。■バイデンはクセがなく、いたって普通“トランプ旋風”から4年、今月3日に行われたアメリカ大統領選挙は民主党のジョー・バイデン氏が過去最高の7400万票超を獲得、現職で共和党のドナルド・トランプ氏を激戦の末に破った。バイデン氏は7日夜、初の女性副大統領となるカマラ・ハリス氏とともに演説し「分断するのではなく、団結させる大統領になると誓います」と、勝利を宣言。アメリカ史上最高齢の大統領の誕生だ。バイデン氏を選んだ民意を、ハーバード大学卒のアメリカ人タレント、パックンはこう解説する。「今回の選挙はトランプの信任を問うもの。バイデンに投票した人たちは、どうしても彼じゃなきゃダメというわけではなく、とにかくトランプを辞めさせたい。ザ・トランプショーの幕を下ろして、普通の状態に戻りたいんです」トランプ氏の4年間で、アメリカはどのように変わったのだろうか?「さまざまな問題が悪化の一途をたどっていきました。なかでも国民の分断は大きい。トランプは1日平均20以上の嘘をつき、それをトランプ支持のメディアはそのまま伝え、批判的に報じるメディアに対してはフェイクニュースだとバッシングする。白人至上主義者をかばい黒人への怒りや不安をあおったり、移民や難民を侵略者と呼んだりして対立を深めさせています」アメリカ第一主義を掲げるトランプ氏は、地球温暖化対策の国際的な枠組み『パリ協定』や世界保健機関(WHO)から離脱。日本や韓国など、いわゆる同盟国にも、自国から米軍が撤退してほしくなければ駐留費用を大幅に増やすよう容赦なく迫った。「国際社会でのアメリカの信用を下げ、同盟国を突き放した。コロナに対しても、科学者や専門家の声に耳を傾けず“マスクをつけるからコロナになる”などと大統領みずから誤報を広め感染が広がっていく……。こうした事態に嫌気がさしているんです」バイデン氏をパックンは「食パンのような政治家」と言い表す。そのココロは?「クセがなくて、嫌う人も少なくて、身近な存在。実際、バイデンは一般家庭に育って、しゃべり方も一般的でエリートではない。ものすごく弁が立つわけでも、人を熱狂させる存在でもない。いたってノーマル、普通です。政治姿勢もザ・中道。公共サービスの強化、温暖化対策、教育政策に力を入れるはず。共和党の上院議員の抵抗も半端ないでしょうけど」私生活ではジル夫人(69)と結婚44年目。新たなファーストレディーは教育学者の顔を持つ。「ジルは日本でいう短大で教えている現役の先生。バイデンが食パンなら、彼女はジャム。お似合いの夫婦です。バイデンにとっては再婚で、彼は1972年に上院に当選した直後、最初の妻と1歳だった子どもを交通事故で亡くしているんです。ジルは、残された2人の息子を男手ひとつで頑張って育てているバイデンに惹かれたとか。おそらくファーストレディーになっても教師を続けると思いますよ。アメリカでは共稼ぎが大半ですから、その意味でも国民に身近な大統領夫婦と言えそうです」■バイデン政権になると日本はソン?トク?バイデン氏が大統領になると、日本にはどんな影響が出てくるのだろうか?「アメリカが対日政策を大きく変えることはないでしょうね。ただし、トランプが言い出した米軍撤退はありえない。むしろ日米関係をより強化していくと思います」トランプ政権下では、拉致問題解決に向けて北朝鮮に働きかけてもらえるよう日本が協力を仰いだこともあった。「バイデンも協力してくれるとは思います。国連で言及したり、北朝鮮との交渉内容にあいまいな表現で盛り込むこともあるでしょう。しかし北朝鮮の非核化と拉致問題を天秤にかけたとき、アメリカにとっては非核化のほうが優先順位は高い。そのため、あまり変化はないと思います」沖縄の米軍基地についても負担軽減を求める声は絶えないが、「基地を置く場所は日本が決めていいのだから、アメリカ政府は基本的に日本国内の問題と認識している」とあってこちらも期待薄。それでもパックンは、トランプのいる共和党より、バイデンのいる民主党から大統領が誕生したときのほうが歴史的に見て「日本のためになっている」と言う。「例えば、民主党のクリントンは大統領時代、京都議定書の成立に力を貸したし、北朝鮮の核開発凍結の一歩手前までいった。オバマはTPP(太平洋を囲む国々が貿易自由化を目指す経済的枠組み)を結び、平和演説を広島で行い、尖閣諸島も日米安保条約の対象内と明言しました。反対に、共和党の大統領だったブッシュはイラク戦争を起こして日本を巻き込んだし、トランプはTPPを離脱するわ、貿易交渉で圧力をかけてくるわ、安倍さんをゴルフには連れて行ってもアメリカ議会で演説はさせなかった。“ドナルド”“シンゾー”と呼び合い首脳同士は仲がよさそうに見えたけど、それが本当に日本のためになったのかというと、僕は違うと思う」日本政府は「結果にかかわらず、引き続きアメリカと緊密に連携していく考えに変わりはない」と述べているが、なんと選挙結果がひっくり返る可能性もあるという。トランプ氏は投票や集計などで不正があったと主張、訴訟を連発し、選挙結果を法廷で争おうと試みているからだ。「トランプが大統領に再選する可能性もあります。というのも最高裁まで争った場合、トランプと同じ共和党の大統領が最高裁判事に指名した人物が9人中6人もいるから。’00年の大統領選も法廷闘争にもつれ込みましたが、共和党のブッシュを大統領にするよう協力した最高裁判事も全員そうでした。また、選挙不正を訴えるトランプに煽られた支持者が暴動を起こすかもしれません。州政府や市役所を襲ったり、バイデンの選挙本部が襲われたりする可能性もあります」ただでさえコロナで世界経済の視界は不良。選挙が長引けば、日本にとっても大きなソンとなる問題。行方を注視しなければならない。
2020年11月10日