お笑い芸人の山田花子(49)が、23日までに自身のYouTubeチャンネルを更新。トランペット奏者の夫・福島正紀氏から、演奏レッスンを受ける様子を紹介した。しばらく練習を怠っていたという山田だが、チャンネル登録者数が5万人を突破したことを記念し、感謝の演奏を届けるために一念発起。DREAMS COME TRUEの名曲「何度でも」を課題曲として、本職の夫から直々にレッスンを受けた。2人は互いのことを「パパ」「ママ」と呼び合い、次のような“夫婦漫才”みたいな仲むつまじいやり取りを連発。福島氏:リップスラー(動かす指を変えずに違う音にタンギングせずに移り変わること)とかできる?山田:リップはよく塗るけど福島氏:それリップクリーム!ほほえましい夫婦動画に、ファンからは「ご夫婦の仲の良さをしみじみ感じました」「パパさん笑いも笑顔も素敵だわ」「イケメンのご主人」「旦那さんいい男だね」「夫婦漫才みたいで面白いです」「旦那様と花ちゃんのやりとり癒やされる」「愛あるなぁ ご主人さん面白いわ」など、さまざまな反応が寄せられている。
2024年04月23日トランペット/ホルン つらくない! ロングトーン練習 -音楽的かつ無理なく吹けるトレーニング・ブック-毎日行うロングトーンを「ただ音を伸ばす」とか「つらいけど長く音を伸ばし続ける」といったイメージで練習に取り組んでいませんか?本来のロングトーン練習は、「音楽的」に「身体に無理なく」楽器を吹くことで、発音の仕方や音質の向上等「より良い音の出し方を見つけていく」ことが目的の練習です。つらいだけのロングトーン練習では、本来の目的から離れてしまうのです。著者にトランペット奏者の高垣智氏を迎え、「より音楽的な演奏」で「より身体にやさしく無理なく音を出す」ことを主なテーマに教則本を制作いたしました。毎日行うからこそ、ロングトーンへの正しい知識と取り組み方を身につけて、充実した練習を行いましょう![目次]■ロングトーン練習のコンセプト(解説)■技術的ポイント(解説)■練習の仕方と注意点(解説)■ロングトーン練習♪「音のセンター」を見つける♪ロングトーン息→音♪ロングトーンブレスアタックと発音♪ロングトーン半音のスラー♪ロングトーン単音♪ロングトーンインターバル♪ロングトーン高音域♪ロングトーン低音域♪ロングトーン広域♪ロングトーンベンディング♪ロングトーンpp(最小の音量でのロングトーン)♪ロングトーンCichowicz+Stamp■ヴォカリーズ(解説)■ヴォカリーズ練習♪ヴォカリーズ ベーシック♪ヴォカリーズインターバル♪ヴォカリーズ アルペジオ♪ヴォカリーズやや長め♪ヴォカリーズ旋律的♪ヴォカリーズ現代的トランペット つらくない! ロングトーン練習 -音楽的かつ無理なく吹けるトレーニング・ブック-【商品詳細】定価:1,980円(10%税込)仕様:菊倍判/44ページ発売日:2021年9月22日ISBN:978-4-636-98161-2商品コード:GTW01098161 amazonにてご予約受付中! : ホルン つらくない! ロングトーン練習 -音楽的かつ無理なく吹けるトレーニング・ブック-※練習番号下の「F」はF管の、「B」ではB♭管の使用を想定しています。※基本的にはF管を使用し、長い管での音質を身に付けましょう。【商品詳細】定価:1,980円(10%税込)仕様:菊倍判/48ページ発売日:2021年9月22日ISBN:978-4-636-98162-9商品コード:GTW01098162 amazonにてご予約受付中! : お求めは、全国ヤマハ特約楽器店・書店または弊社オンラインショップ >まで。【本商品に関するお問い合わせ】(株)ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス ミュージックメディア部問い合わせフォーム: 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年09月15日練馬文化センターは、NHK交響楽団首席トランペット奏者菊本和昭による、都内初の本格リサイタル「厳選!ヴィルトゥオーゾシリーズvol.5 菊本和昭トランペット・リサイタル」を2021年10月24日(日)に開催します。詳細URL: チラシデータ(おもて)練馬文化センターからクラシック界のトップランナー達を紹介する、大人気リサイタルシリーズの第5弾。今回はNHK交響楽団首席トランペット奏者、菊本和昭が登場します。京都市交響楽団に7年間在籍したのち、2012年よりNHK交響楽団首席奏者に就任して以来、今回が、菊本にとって都内で初の本格ソロリサイタルとなります。圧倒的なテクニックと、芳醇でふくよかな音色、ハイセンスな表現力を併せ持ち、日本最高峰のプレイヤーとの呼び声高い菊本が、渾身のパフォーマンスを披露します。さらに、ジャズ作曲家、編曲家として国内外で高い評価を受けている挾間美帆のアレンジによる作品も2曲ラインナップ。クラシックだけにとどまらない、ボーダーレスなプログラムにも注目です。■公演概要日時 :2021年10月24日(日)14:00開演(13:15開場)場所 :練馬文化センター小ホール(つつじホール)出演 :菊本和昭(NHK交響楽団首席トランペット)新居由佳梨(ピアノ)真砂陽地(ゲストトランペット)チケット料金:全席指定…3,500円友の会 …3,150円(2枚まで)学生券 …1,750円(ご購入の際はこちらをご確認ください。)※全て税込み価格です■曲目・C. ヘーネ/スラヴ幻想曲・西村 朗/トランペットとピアノのためのヘイロウス(光輪)・J. スティーブンス/秋・D. シュニーダー/トランペットとピアノのためのソナタ・W. A. モーツァルト(編曲:挾間美帆)/きらきら星変奏曲・サン=サーンス(編曲:S.ナカリャコフ)/動物の謝肉祭より「白鳥」・G. ガーシュウィン(編曲:挾間美帆)/「すべてを知っている場所からの便り」~ガーシュウィン・メロディーズほか※曲順不同※曲目は都合により変更となる場合がございます。■練馬文化センタープレイガイド・予約電話:03-3948-9000(10:00~17:00)・WEB :要利用登録【無料】・練馬文化センター/大泉学園ゆめりあホール 窓口(10:00~20:00)■ホームページ 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年09月10日元吹奏楽っ子(担当:Euphonium)の音楽好きharakoが、大人になってから、改めて音楽の楽しみ方を見つける連載です。第10回目は、アメリカのホワイトハウスで演奏をした経歴をもつ、トランペット奏者ニール・ストルネイカーさんに、音色チェックについて教えていただきました!音色作りは、リラックスが一番!【大人の音楽LOVER♪】vol. 10harako元ホワイトハウスで演奏していた経歴を持つ、トランペット奏者ニールさんですが、音色作りに役立つ日々の練習方法はありますか?ニールさんこちらは、私が音色をチェックするために作った楽譜です。トランペット用にB♭で書かれていますが、移調することで他の楽器にも使えるウォーミングアップになりますよ。よかったら、日々の練習で使ってみてください。練習する時のコツは、吹きっぱなしにせずに「演奏→休憩→演奏→休憩」と休みながらゆっくり行うことです。あまりにも多く演奏してしまう方がいますが、すごく疲れて逆効果。ゆっくり、休みながら行うことが大切です。【Neilオリジナル譜】ウォームアップ①〈7 ステップ〉1.ゆっくり!2.演奏したぶんだけ、休む。3.音程を正しくキープ。4.歌うように。5.呼吸を落ち着かせて、音を安定させる。6.さまざまなダイナミクスで。やわらかく始めたり音量を上げたり。または、柔らかく仕上げたりして繰り返す。7.柔らかく始めて、柔らかく仕上げる。【Neilオリジナル譜】ウォームアップ②ニールさん音色のチェックに役立つ楽譜を、もうひとつご紹介します。この練習では、音の移り変わりを意識しながら、深い呼吸を感じることが大切です。〈7 ステップ〉1.ゆっくりと。2.快適に初めの音を鳴らす。3.高い音を、大きく吹いてみる。4.低い音を、大きく吹いてみる。5.音程を正しく捉えながら、気持ちを落ち着かせて音色を聴く。6.ピアノや他の楽器で音程を確認/イントネーションをチェック。7.安定した呼吸を感じて、音の中心に焦点を当てる。【Neilオリジナル譜】ウォームアップ③ニールさん最後のウォームアップ方法は、これです。音の移り変わりをスムーズになるまで、丁寧にこなしてみてください。〈4 STEP〉1.ゆっくりと。2.音程と音色を、正確に。3.音の移り変わりをスムーズに。4.落ち着かせて、次のフレーズにうつる。太極拳や気功が好きだという、ニールさん。朝起きたら、まず体と呼吸をほぐしながら、楽器のウォームアップに取り組むのが日課だそうです。ぜひ、このデイリー練習譜を使って、音色チェックをしてみてくださいね!今回の音楽LOVERは……♪ニール・ストルネイカーさんトランペット奏者♪音楽を、ひと言で表すと?「Life」独学でトランペットを始め、22歳〜27歳までアメリカ大統領のいるホワイトハウスで音楽隊として演奏する。その後、喉頭癌により4度の手術を繰り返し、生死をさまよう。ドクターストップがかかったり、手術後に音が全く出なくなったりと紆余曲折を乗り越え、なお演奏を続けているトランペッターである。ニールさん人は、「癌になるなんて最悪だ!」と言います。ある程度までは、確かにそうかもしれないです。わたしは、1991年(最初の癌)以来、たくさんのツラいことやイヤなことを経験してきました。今でも毎回、食事の度に難儀します。 でも、そういったことを含め、癌の経験は、私にとって新しい扉を開いてくれました。 人生を違った目で見ることが、できるようになったからです。癌治療で闘病中だった頃を振り返ると(そんなに振り返ったりしませんが)、それ以降に新しく開かれた道のことばかり思い浮かび、あまり痛みの記憶はありません。 わたしは、癌の経験があったから、より深い成功ができると思います。
2017年10月17日元吹奏楽っ子(担当:Euphonium)の音楽好きharakoが、大人になってから、改めて音楽の楽しみ方を見つける連載です。第9回目は、東京ブラススタイルのトランペット奏者、RACHELさんとMIRUさんに、日頃の練習方法からステージ上で気をつけていることを教えていただきました!「吹いて・踊って・笑う」の3拍子!【大人の音楽LOVER♪】vol. 9harako女性プレイヤーが活躍できる音楽シーンを創りたい!という意志のもとスタートした、現在10人からなる、ガールズ・ブラス・ユニット「東京ブラススタイル」さん。技量もさることながら、魅せるパフォーマンスが印象的ですが、普通に演奏するより、かなりエネルギーを使うんじゃないですか?RACHELさん……使いますね(笑)。東京ブラススタイルでは、誰もが知って いるアニメソングを、ジャズやファンク、ラテン、ロックなどさまざまなアレン ジで演奏しているんですよ。座って吹いているだけでもけっこうハードというのが正直なところですが、私たち東京ブラススタイルの魅力は、目でも耳でも楽しんでもらえるステージだと思っているので、あまり大変そうな姿は、見せないように気をつけています。体力的なハプニングでは、ついこの間ライブの終わりに、失神したことがあって……! 熱中症と貧血が重なって、倒れてしまったんです(苦笑)。MIRUさんあとは、メキシコツアーでは標高が2000mを越えた場所でのライブス テージだったので、酸素が薄く、演奏の合間をみて 「酸素ボンベ」で、スースーするということもありましたね。上達テク①練習は常にバージョンアップRACHELさん(左) / MIRUさん(右)。harakoす、すごい……! そんなパワフルな裏側があったんですね。日頃の自主練テクがあったら、ぜひ教えてください。MIRUさんひとりでコツコツ基礎練習、好きですね。そこで気をつけていること は、毎回同じ練習ばかりしないということです。私は「今日はコレを入れてみよう」と新鮮な練習を取り入れることを意識しています。あとは、なるべく楽譜を見ないこと。音だけに集中する、というか……。基礎練習の中だと、特に「リップスラー」を大切にしています。唇のコンディションチェックをするのに、良いですよね。教本コリンのリップスラー練習が、最近のオススメです。あと、ストレスなく気持ち良く演奏に集中する秘訣は、自分に合った楽器を使うことと楽器をキレイに保つこと。二人とも楽器はヤマハのトランペットなんですが、楽器に合ったクロスやオイルなどを使用して、日々メンテナンスを心がけていますよ。上達テク②ソロパートで意識を高めるharakoひとりひとりの個性が際立っている演奏を感じますが、何か意識しているところはありますか?RACHELさんありますね! 東京ブラススタイルは「この楽器だから脇役」とかはなくて、全員が主役なんです。それぞれにソロやメロディー の割り振りがあって、個性を活かすようなパフォーマンスを意識していま す。私は、本番前にするのが「ひとりゲネプロ」。ひと通り鏡の前で動きをチェックしながら、プログラムを全て通して演奏しています。本番に臨む気持ちも、同時に整理できますね。上達テク③録画映像を後から見返すことharakoライブ後に、反省することや、もっと頑張ろう! と思えるモチベーション作りの秘訣はありますか?RACHELさん「また会いたい!聴きたい!」というお声をいただくと、本当にモチベーションが上がります。特に、学生と一緒に演奏する "放課後プロジェク ト" という活動もしているので、学生の方と会う機会も多いのですが、「レイチェルさんみたいに吹けるようになりたい!」とか、「将来東京ブラススタイル に入りたい!」とか言われるのもとっても嬉しいです。日本だけでなく海外公演もしているので、いろいろな土地に行くたびに、"よし、またここに来れるように頑張ろう!" と気合いが入ります。MIRUさん反省という点では、後から冷静に映像を見ると、大きく動いたつもりなのに “借りてきた猫” みたいになっている時が……(苦笑)。ちょっぴり大げさかな?と思うくらい、ステージ上では大きめに動くようにしています。「会場の盛り上がり具合」を肌で感じて、日々の練習を改善していくというお二人。かわいらしいルックスとは裏腹に、かなりストイックなお話を聞けました! そして、東京ブラススタイルと一緒に音楽を楽しむ仲間、チーム・ブラスタの輪を世界に拡げるべく、さまざまな場所で演奏活動をされているそうです。貴重なお話、ありがとうございました〜!今回の音楽LOVERは……♪RACHELさん(左) / MIRUさん(右)東京ブラススタイル トランペット担当♪音楽を、ひと言で表すと?RACHELさん「コミュニケーションツール」MIRUさん「ハマれるもの」現在10名から構成される、ガールズ・ブラス・ユニット「東京ブラススタイル」。ファンク、スカ、スウィング、ラテンなど、幅広い演奏ジャンルから作り出されるパフォーマンスが特徴で、アルバム『ブラスタ天国』でメジャーデビューを果たした後、16枚のCDをリリース。“音楽に親しみを持って欲しい” という想いから、多数の国民的アニメソングをカバーし、日本各地から海外までライブ活動中!(C)Gargolas/Gettyimages(C)genkur/Gettyimages
2017年09月22日元吹奏楽っ子(担当:Euphonium)の音楽好きharakoが、大人になってから、改めて音楽の楽しみ方を見つける連載です。第5回目は、トランペット演奏を生かしながら、俳優活動をされている澤田 和宏さんに、仕事と音楽が共に成長していく秘訣を教えていただきました!トランペットを、憧れの日野皓正さんに師事。【大人の音楽LOVER♪】vol. 5harakoトランペットを始めた経緯と、プロへのレッスン経験について教えてください。澤田さん初めて触ったのは、学生時代の部活動。高校で、音大に進もうかとまで考えたんですが、入試のピアノ実技の壁にぶち当たり、その道は一回諦めたものの、“自分を表現すること” にどうしてもこだわりがあったので、俳優を目指しエキストラ事務所に入るために、上京を決意したんです。今でこそ、主演映画の役をいただくようになりましたが、当時は、本当に脇役で……。ある映画の撮影で、同じシーンではなかったものの、ジャズクラブのマスター役で、昔からファンだった日野皓正さんが来る!という情報を小耳に挟み、なんとか理由をつけて現場へ行ったんです。「トランペットをやっているんですが、どうしたら日野さんに習えますか?」と聞いてみたら、「俺は、弟子をとってないんだ。たまに、スタジオで若いミュージシャン達とセッションしているから、遊びに来てみる?」と言われたのですが、聴くだけじゃなくてレッスンをしてもらいたかったので、結構しつこく何度も何度も他の選択肢があるか聞いたんですよね。そしたら、奇跡が起こって「紙とペンあるか?」って……!住所と連絡先をもらって、日野さんのご自宅へ伺い、ジャズの基本となる音楽理論から教えていただきました。あのとき、弟子を取らないという言葉を聞いて、すぐに引き下がっていたら、今の私はないですね。そこで学んだ、日野さんの “音楽観” は、私の人生にすごく影響を与えてくれたと、日々実感しています。表面と中身がリンクするから生まれる、“質”。harako弟子を取らないと公言する日野さんにレッスンをしていただいたのは、本当に貴重な体験ですね。どんな内容だったんですか?また、俳優業と楽器の関係性は、どこにあるのでしょうか?澤田さん楽器のテクニックや基礎も大切ですが、日野さんから教わったことで一番印象にあるのは、楽器のテクニックではありません。よく練習終わりのドライブをしていたんですが、車内でこんな話をしてくれたんです。「良い音を出したいなら、人間的なものを大切にしなさい。喜怒哀楽や、感情がお前の一音を作るんだ。人を包むことができる器が大きいほど、自分の中から出るものが大きい。そして、人間的に本当に大きくなったとき、人を感動させる演奏をすることができるだろう」って。俳優の仕事もそうだなって、今になって感じていますよ。結局、演じることや誰かに何かを本気で伝えたいと思った時、表面的なことは二の次なんです。人の痛みがわかるから、人に優しくできるし、辛い経験をしたことがあるから労わることができる。テクニックより、中身のが何倍も大事なんですよね。楽器だけでなく、俳優業に置き換えてみましょうか。例えば、この前だと警察官の役で、制服を着てもやっぱり中身は自分のままで違和感があるんですよ。これって、表面的なことですよね。次に、その人の生活スタイルや性格、人間関係のポジションなどを想像して、「この人だったら、こんなことを感じるかな?」と深く役に入り込むんです。テクニックから、人間性を深く考察していくというか……。楽器も俳優も “テクニックや基礎力で埋められない技量” は、人間性だと思います。そんな「本物の質」を、日野さんから肌で感じることができたと思います。定期的に行う「男磨き」とは?harako「本物の質=人間性」なんて、カッコイイですねっ……! 澤田さんは、具体的に自分を高めるために、何か取り入れていることはありますか?澤田さんこの前も、北海道にホタテを捕りに漁師をしばらくしていました(笑)。仕事じゃなくて、男磨きのために。漁師って、荒い波の中で、船から落ちたら本当に命を落としかねない職業なんです。そんな状況に自ら身を置くことで、日頃の生活では体験できないようなことを、頭と心に叩き込むことができましたね。ほかに、滝に打たれて、精神統一したこともあります(笑)。「人は、人の中身で感動する」と学んだ、あの日。それ以来、私はこれからも自分をアップデートしていくことを忘れないでしょう。harako私が感じた澤田さんの印象は、「ガラスのような心」。まっすぐでクリアなのに、強烈な芯の硬さを感じる不思議な感覚に胸を打たれました。そして、そのアップデートを通して、現在では、主演映画がすばらしい賞をいただいたということで、有言実行を感じますね。これからも、男気パワーでご活躍を願っております!今回の音楽LOVERは……♪澤田 和宏さん俳優・トランペット奏者♪音楽を、ひと言で表すと?「今までの、生きざま」富山県南砺市出身。18歳で俳優を志し上京したのち、学生時代から吹いていたトランペットで、世界的ジャズトランペッター・日野皓正氏に弟子入り。特技を生かして、トランペットも吹ける俳優としてマルチに活動中。近日では、網走オールロケーションの主演映画『冬が燃えたら』にて、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2017短編コンペティション部門、最優秀作品賞を受賞する。『冬が燃えたら』オフィシャルサイト charliemarcos/Gettyimages(C) peshkov/Gettyimages
2017年08月28日元吹奏楽っ子(担当:Euphonium)の音楽好きharakoが、大人になってから、改めて音楽の楽しみ方を見つける連載です。第3回目は、ドイツで2年間の留学経験を持つトランペット奏者の瀧本雅文さんに、留学前と後で変わった音楽に対する価値観の変化を教えていただきました。変化①演奏を聴きにきてくれた人への想い【大人の音楽LOVER♪】vol. 3harako音楽に対する理解の違いは、地域や国によってあるものですか?瀧本さんかなりあると思いますよ。日本とヨーロッパで大きく違うと感じたのは、音楽や芸術がいかに生活の中にあるかどうかですね。ヨーロッパでは、ストリートミュージシャンが本当にたくさんいて、技量がある、ないに関係なく、チップを入れて “まずは聴いてみよう!” と言う、トライ精神が強いです。いっぽうで、日本は興味がある人や、名が知れた人の演奏を聴きに行く習慣がベターな気がします。だからこそ、日本に帰国後、演奏を聴きに来てくれた人に対しては、何か気持ちの変化を持ち帰って欲しい!と、心から感じるようになりましたね。日本にヨーロッパの習慣をいきなり取り入れる、と言うのは非現実的かもしれませんが、演奏者側が意識を変えることはできると思うんです。変化②環境や人を変えるより、自分が変わることharako留学する目的って、環境を変えてみたい!という動機だったのでしょうか?瀧本さん私も最初はそういう考えでしたが、現地で生活していくうちに、考えが変わって行きました。「日本ではなく外に出てみたい! 環境や関わる人を変えてみたい! 」と言う気持ちが先行していたのですが、徐々にむしろ逆なんじゃないか?って、思うようになったんです。始めは、新しい環境や周りの人たちにワクワクしていたのですが、やっぱり自分は日本人にかわりはない。そんな気持ちになってからは、結局は自分が変わらないと、いくら留学しても、自分は自分のままだと思うんですよ。確かに初めての土地や環境、言語も不安が全くなかったか?と聞かれたら、内心はいろいろ葛藤がありましたよ。でも、自分の殻をどんどん破ることが、ひと皮向けて日本に帰ることができた要因だと思います。変なところで勇気がある性格だから、自分から積極的に行動したり、現地ではアクティブにアンテナを常に張っていたのは確かですね。でも、日本に帰ってきたら、留学前に比べて謙虚さが減ったよなー!なんて先輩に言われることもしばしば……(苦笑)。でも、僕は良い傾向だと思っていて、ベルリンで自己開示をすることが、培われたと思ってポジティブに捉えていますよ。変化③複数の先生につくことで見える、本当の方向性harakoレッスンは、どんなスタイルだったんですか? 日本だと、ひとりの先生につくという風習があると思うのですが……。瀧本さん確かに。日本では、複数の先生につくのがNGという、暗黙のルールがありますよね。門下から抜けてはいけない! みたいな……。でも、留学中ついた先生は、ベルリンで二人、ハンブルク一人、アウクスブルク一人。決して、ひとりだけにレッスンをしてもらったわけではないんです。確かに、アンブシュアや息の入れ方など、ひとりひとりのレッスン内容に多少の違いがあり、少し戸惑いました。しかし、多方面からの意見が聞けて、先生方が助言してくださったことを総合して取り組むことによって、自分の足りない部分を成長させてもらえましたね。それは、経験や知識として今も活かせていて本当に良い勉強になりました。あと、日本の学生は、同じジャンルの奏者でも、異なる音色が濃く出ることがあります。いっぽうで、ドイツでは、どのジャンルであっても、互いに調和の取れる同じ音色になっていくんですよ。日本のレッスンではこの曲を完成させよう!と、奮起する傾向が強いですが、ドイツのレッスンは、個々の奏者のトランペットをピアノのような完成されたものにすること。自由自在に楽器を操ることに力を入れ、音楽表現を柔軟に取り組めるようにする指導法が、印象的ですね。harakoピアノのように音が揃う段階まで技量が上がれば、あとは個々の感性で勝負なんですねー!実際に現地でしか味わえない、音の感覚の感想が聞けて大変貴重です……。「音楽=内面」で作られるharako留学に行って一番良かったな、と感じるポイントはどこですか?瀧本さんベルリン留学での収穫は、楽器のテクニックや演奏の向上より “内面を磨く” と言う部分が、大半を占めていると思います。完成された音楽を聴いていると、それに近づきたい! と思う気持ちが先行して、表面的なテクニックを磨こうとしがちだけど、根本的な解決策はそこではないことを深く学びました。教養や考え方、心の中が音になって現れるような感覚。僕は、普段から映画や絵画鑑賞をよくするんですが、ベルリン留学は、自分にとってまさに映画の世界に浸っているようでした。自分の内面に入り込んで、将来を考える良い時間になったと思います。ディズニーやジブリなど、音楽と映画が合わさった世界が大好き!という瀧本さん。留学先の経験が、さらに内面を磨く要素になったと、キラキラした眼差しでお話されていました……!今回の音楽LOVERは……♪瀧本 雅文さんトランペット奏者♪音楽を、ひと言で表すと?「もう一人の自分」千葉県船橋市出身、武蔵野音楽大学卒業。4歳からリトミック、7歳からピアノを始め、10歳からトランペットを始める。14歳の時に吹奏楽連盟個人コンクールで金賞受賞。中学時代より指揮、高校生から編曲、作曲を独学で始める。大学入学時、福井直秋特別奨学金を得る。在学中より、多岐に渡り活動を始めるのと同時に、学校指導、個人レッスン等後進の指導にも精力的にあたっている。卒業後、単身でドイツに渡り研鑽を積み、クラシック音楽を中心にジャズ、ロック、ポップス等の演奏活動も行う。今までに、井上雄二、Tamás Velenczei、Prof.Konradin Groth、Miroslav Kejmar、Prof.Uwe Kleindienst に師事。また、Miroslav Kejmar、Prof.Konradin Groth、Andre Schochのマスタークラスに参加。(C) marrio31/Gettyimages(C) Mercedes Rancaño Otero/Gettyimages(C) Teraphim/Gettyimages
2017年08月18日元吹奏楽っ子(担当:Euphonium)の音楽好きharakoが、大人になってから、改めて音楽の楽しみ方を見つける連載です。第2回目は、マーチングの世界大会(DCI)で優勝経験のあるトランペット奏者・指導者の梅澤伸之さんに、マーチングの魅力と上達のポイントを教えていただきました!魅力①洗練された統一感【大人の音楽LOVER♪】vol. 2harakoマーチングならではの動きって、すごいですよね! 私は今まで、座奏経験しかないのですが、どんな感覚なんでしょうか?梅澤さんおそらく吹奏楽やオーケストラのように、座って演奏するスタイルで味わえないのが “究極の一体感” だと思います。テーマに合わせて動きをつけていくんですが、その統一感と団結感は、まさに芸術的な要素が強いですよね。見て楽しむパフォーマンスと演奏が重なり合うのが魅力的。その代わり、同じ曲でも座って演奏するより、何倍も体力的に大変ですけどね……(笑)あとは、日本の吹奏楽の大会の多くは “人数制限”があるので、 どうしてもメンバーを決めるために、オーディションをすることがありますよね。しかし、日本のマーチング大会の多くは人数制限はないので、例えば200人部員がいても、全員参加することが可能。メンバーになれずに、残念!ということが少なく、仲間の絆が生まれたり、自分が与えられたポジションをこなしたりしながら、承認欲求や存在意義を深く感じることができると思います。魅力②圧倒的な音圧harakoなるほどー! あとは、マーチングの基本編成って吹奏楽やオーケストラとは異なりますよね。梅澤さんそうですね、吹奏楽に比べて大きく違うのは、音圧かもしれません。マーチングは木管楽器もあるけど、主に金管楽器が花形。僕が世界大会で演奏したチームは、全てフロントベルの金管楽器だったんですが、正面から聴くと、ものすごい音の重圧感でしたよ。正直、実際に演奏している側からは感じにくいけれど、マーチングのショーを聴く側だったら、何重にも重なるハーモニーを、ぜひ感じて欲しいですね。打楽器の演奏スタイルも、吹奏楽とは大きく違います。パーカッションたちの粒の揃った演奏は、ため息が出るほど爽快感があると思いますよ。魅力③進化する動きharakoマーチングの動き方って、どうやって考えていくんですか?隠された意味が、あるのでしょうか?梅澤さん実は、毎回テーマがあるんです。例えば、“空” と言うテーマがあったら、そこからイメージできる動きをどんどん加えていく。“空” って言ったら、何を思い浮かべますか?そう、雲や風、青、太陽などが出てくると思います。ショーでの動きは、決して初めから全て完成されているわけではなく、少しずつ加えたり削ったりとブラッシュアップしていくもの。最後まで、どんな動きになるのかわからないのが、おもしろいところでもありますね。harakoてっきり初めから形が決まっていて、その通りに練習していくのかと思っていたんですが、実際はどんどん変化させていくのが醍醐味なんですね。一番初めに決めた動きは、最後には全く違うものになっているということは、どのタイミングでショーを見るかで別世界に見えそうですね!上達ポイントは「急がば回れ」harakoマーチング指導をする時に意識していることや、よく失敗しがちなバンドの練習方法を発見することはありますか?梅澤さんマーチングは、通常の演奏に加えて、動きや自分のポジションが常に変動するため、複数同時にいろんな作業をしないといけないんです。だから、かなり頭を使うと思います。マーチングの指導に行くと、全て一気に完成させたい!と言う気持ちが先行してしまって、同時にアレコレと練習するグループをよく見かけるんですが、それは逆効果……。“急がば回れ” なんて表現することもありますが、とにかくひとつひとつを丁寧に分解して、クリアにさせてから積み重ねて行くことが必要。時間がかかるけど、最終的には一番近道になるのは、どれだけ個々の作業を分解しているかが重要なんです。よく音楽指導をする時に、感覚で表現する場合がありますが、梅澤さんのお話を聞いていると、とにかく理系脳を感じました。音楽は感覚ではなく、ちゃんとプロセスを踏むことで、ちゃんと機能していくということです。マーチングの裏側を知ることで、楽しみ方が何倍にも変化しそうですね!“魅せる演奏、マーチング” で、座奏にはない魅力を感じることができました……♡今回の音楽LOVERは……♪梅澤 伸之さんトランペット奏者・指導者、マーチング指導者♪音楽を、ひと言で表すと?「唯一やめなかったこと」小学生でトランペットを始め、高校に入学後はマーチングの世界に出会う。そして、部室で見つけたマーチング世界大会(DCI)のビデオを観たことをきっかけに、単身でアメリカへ渡り、憧れの団体「Blue Devils」所属。その年の優勝を飾ると同時に、Blue Devilsのメンバーと共に、全米各地でショーをやりながらアメリカを横断し、ディズニーワールドにて演奏するなど、貴重な経験をする。日本に帰国後は、本場のマーチングを学んだ知識や経験を生かして、指導や演奏活動をしている。(C) sshepard/Gettyimages(C) froydiga/Gettyimages(C) hanibaram/Gettyimages
2017年08月16日