石丸幹二と柿澤勇人がWキャストを務めるミュージカル『ジキル&ハイド』が、3月28日(火) まで東京国際フォーラム ホールCにて上演中だ。2001年の日本初演から8度目の上演となる今回の公演では、鹿賀丈史の跡を継ぎ4度目のタイトルロールを演じる石丸幹二が有終の美を飾り、そして新生ジキル / ハイドとして柿澤勇人がそのバトンを受け取り、ミュージカル界屈指の難役にWキャストとして挑む。演出は、日本初演より本作を手掛けてきた山田和也が務める。ジキル役:柿澤勇人ジキルとハイドの間で揺れ動きながらも破滅的な運命を辿る娼婦のルーシー役に、『メリー・ポピンズ』のタイトルロールを演じた笹本玲奈と、元宝塚歌劇団雪組トップ娘役で、退団後も抜群の歌唱力を武器に目覚ましい活躍を続ける真彩希帆。そしてジキルの婚約者で彼を一途に信じ、支え続けるエマ役に、本作でグランドミュージカル初出演となるDream Amiと、乃木坂46在籍時からその演技力・歌唱力に定評があり、卒業後も多くのミュージカルで着実なステップアップを見せる桜井玲香が演じる。左から)ルーシー役:真彩希帆エマ役:桜井玲香左から)エマ役:Dream Amiルーシー役:笹本玲奈そのほか、ジキルの親友でストーリーテラーでもある弁護士アターソン役は、『レ・ミゼラブル』でジャン・バルジャン役をはじめ確かな歌唱力で数多くのミュージカルに出演してきた石井一孝と、『リトルマーメイド』エリック役で日本オリジナルキャストを務めた上川一哉。エマに想いを寄せ、ジキルと対立するストライド役に、2011年の石丸版初演より同役を演じるベテラン畠中洋。研究にのめり込んでいくジキルを心配しながらも支える執事プール役を、紀伊国屋演劇賞や読売演劇賞に名を連ねる佐藤誓。そしてエマの父親で病院の理事であるダンヴァース卿を栗原英雄、と日本ミュージカル界屈指の強力な布陣が集結した。左から)ジキル役:石丸幹二アターソン役:石井一孝上演時間は25分の休憩を含む約2時間55分。東京公演は3月28日(火) まで上演。その後、4月8日(土)・9日(日) 愛知・愛知県芸術劇場大ホール、4月15日(土)・16日(日) 山形・やまぎん県民ホール、4月20日(木)から23日(日) にかけて大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演される。<コメント>■山田和也(演出)ブロードウェイで『ジキル&ハイド』を観劇したのは1998年、日本版の初演は2001年でした。それから自分でも驚くような年月が流れたのですが、つい昨日のことのように感じる時もあったりします。気がつけば「私の演出家生活の中でもっとも長くつき合っている作品」になっているのですが、だからと言って今さら気負うということもなく……。いつも通り、平常心です。今回で8度目の上演になるのですが、上演の度に新たな発見や気づきのある作品です。特に今回は「初参加となるキャスト」が多いので、その分「新しい解釈」「新しい表現」が稽古中にも随所に見られて、とてもスリリングな体験でした。物語前半の「ジキルと(その友人の)アターソンの友情」を今まで以上にしっかりと描いてみたくなったのですが、その結果その先のストーリーの見え方が変わったり……。新たな発見のひとつです。初演以来20年を経ても色褪せることのない……どころか一段と輝きを増す『ジキル&ハイド』。その魅力を「ぜひ全身で」浴びにいらしてください。劇場でお待ちしています。■石丸幹二(ヘンリー・ジキル/エドワード・ハイド役)私にとりまして最後の『ジキル&ハイド』、幕が開くのが楽しみです。今回でラストとなる稽古では、過去10年のアルバムを繰るような思いになるのかと思って臨みましたが、実際は、今回はこうしよう、といった新たなチャレンジが噴出。加えて、『ハリー・ポッターと呪いの子』に出演しながらの稽古でしたので、自分への課題をクリアするのに精いっぱい。まだまだ感慨に浸る余裕はないようです。5年前の前回のジキルは色に例えるとグレーからスタートしましたが、今回は冒頭、真っ白でいたいと思います。それが理事会で受けた衝撃やダンヴァース邸での人々とのやりとりによって、自分の中の黒いものが滲み出していく。徐々にグレーが増したところで〈時が来た〉を迎える、そんな作り方になったかな。歳を重ねたことにより、人間のさまざまな側面についてのストックも増えたはず。存分に出し切りたいと思います。この10年、真摯に向き合ってきました。私にとってのラストステージは、新たなキャストを多く迎え、さらに新鮮味が増し、魅力に溢れています。お楽しみください。■柿澤勇人(ヘンリー・ジキル/エドワード・ハイド役)今回が僕にとって初めての挑戦となります。『ジキル&ハイド』は既に繰り返し上演されている作品ではありますが、稽古の中では自分なりの解釈やアイデアを提案させていただいたりと、役者としてとても楽しい時間でした。演出の山田和也さんをはじめ、スタッフの皆さんに感謝しています。この作品はとてつもなくエネルギーを要するフランク・ワイルドホーンさんのミュージカルナンバーがありますので、その素晴らしさも物語と併せてお伝えしなければならないという課題に日々、向き合った稽古の時間でもありました。そして、これほどまでに身体と心、そして喉を酷使するとは、思ってもいませんでした。初演の鹿賀丈史さん、2代目の石丸幹二さんがこの作品をお1人で務められていたことが、今でも信じられません。人間の二面性を体現するということが、それほど果てしない道なんだと感じています。そして、その先に見えるものが何なのか、今はまだ僕もわかっていませんが、それを楽しみに、自身の実験が成功するよう、日々頑張りたいと思います!劇場でお待ちしております。<公演情報>ミュージカル『ジキル&ハイド』『ジキル&ハイド』ビジュアル【東京公演】2023年3月11日(土)~3月28日(火)会場:東京国際フォーラム ホールC【愛知公演】2023年4月8日(土)・9日(日)会場:愛知県芸術劇場 大ホール【山形公演】2023年4月15日(土)・16日(日)会場:やまぎん県民ホール【大阪公演】2023年4月20日(木)~4月23日(日)会場:梅田芸術劇場メインホールチケット情報はこちら:
2023年03月23日ミュージカル『ジキル&ハイド』の公開ゲネプロが11日に東京・東京国際フォーラム ホールCで行われ、石丸幹二、笹本玲奈、Dream Ami、石井一孝らが登場した。同作はR.Lスティーブンソンによる小説のミュージカル化作。19世紀のロンドンを舞台とし、医師・科学者のヘンリー・ジキル(石丸幹二/柿澤勇人)が、「人間の善と悪の両極端の性格を分離する」という研究のもと作り上げた薬を自ら飲むことで、エドワード・ハイドという残忍な人格が生まれ、一つの身体に宿った二つの魂が死闘を繰り広げることとなる。2012、2016、2018年に引き続き、今回の4演目にしてファイナルとなる石丸幹二と、今回の2023年より新たに参加する柿澤勇人を迎え、11日より開幕。さらにジキルとハイド、双方と関わっていくこととなる娼婦ルーシー(笹本玲奈/真彩希帆)、ジキルの婚約者エマ(Dream Ami/桜井玲香)、エマの父親であるダンヴァース卿(栗原英雄)、病院の秘書官のストライド(畠中洋)、ジキルの執事プール(佐藤誓)らが出演する。東京公演は東京国際フォーラム ホールC にて3月11日~3月28日、名古屋公演は愛知県芸術劇場 大ホール にて4月8日〜9日、山形公演はやまぎん県民ホールにて4月15日〜16日、大阪公演は梅田芸術劇場メインホールにて4月20日~23日。○石丸幹二 コメント私にとりまして最後の『ジキル&ハイド』、幕が開くのが楽しみです。今回でラストとなる稽古では、過去10年のアルバムを繰るような思いになるのかと思って臨みましたが、実際は、今回はこうしよう、といった新たなチャレンジが噴出。加えて、『ハリー・ポッターと呪いの子』に出演しながらの稽古でしたので、自分への課題をクリアするのに精いっぱい。まだまだ感慨に浸る余裕はないようです。5年前の前回のジキルは色に例えるとグレーからスタートしましたが、今回は冒頭、真っ白でいたいと思います。それが理事会で受けた衝撃やダンヴァース邸での人々とのやりとりによって、自分の中の黒いものが滲み出していく。徐々にグレーが増したところで「時が来た」を迎える、そんな作り方になったかな。歳を重ねたことにより、人間のさまざまな側面についてのストックも増えたはず。存分に出し切りたいと思います。この10年、真摯に向き合ってきました。私にとってのラストステージは、新たなキャストを多く迎え、さらに新鮮味が増し、魅力に溢れています。お楽しみください。○柿澤勇人 コメント今回が僕にとって初めての挑戦となります。『ジキル&ハイド』は既に繰り返し上演されている作品ではありますが、稽古の中では自分なりの解釈やアイデアを提案させていただいたりと、役者としてとても楽しい時間でした。演出の山田和也さんをはじめ、スタッフの皆さんに感謝しています。この作品はとてつもなくエネルギーを要するフランク・ワイルドホーンさんのミュージカルナンバーがありますので、その素晴らしさも物語と併せてお伝えしなければならないという課題に日々、向き合った稽古の時間でもありました。そして、これほどまでに身体と心、そして喉を酷使するとは、思ってもいませんでした。初演の鹿賀丈史さん、2代目の石丸幹二さんがこの作品をお1人で務められていたことが、今でも信じられません。人間の二面性を体現するということが、それほど果てしない道なんだと感じています。そして、その先に見えるものが何なのか、今はまだ僕もわかっていませんが、それを楽しみに、自身の実験が成功するよう、日々頑張りたいと思います!劇場でお待ちしております。○演出:山田和也 コメントブロードウェイで『ジキル&ハイド』を観劇したのは1998年、日本版の初演は2001年でした。それから自分でも驚くような年月が流れたのですが、つい昨日のことのように感じる時もあったりします。気がつけば「私の演出家生活の中でもっとも長くつき合っている作品」になっているのですが、だからと言って今さら気負うということもなく……。いつも通り、平常心です。今回で8度目の上演になるのですが、上演の度に新たな発見や気づきのある作品です。特に今回は「初参加となるキャスト」が多いので、その分「新しい解釈」「新しい表現」 が稽古中にも随所に見られて、とてもスリリングな体験でした。物語前半の「ジキルと(その友人の)アターソンの友情」を今まで以上にしっかりと描いてみたくなったのですが、その結果その先のストーリーの見え方が変わったり……。新たな発見のひとつです。初演以来20年を経ても色褪せることのない……どころか一段と輝きを増す『ジキル&ハイド』。その魅力を「ぜひ全身で」浴びにいらしてください。劇場でお待ちしています。
2023年03月14日2023年3月より上演されるミュージカル『ジキル&ハイド』の製作発表記者会見が12月20日、都内で行われ、主演のヘンリー・ジキル/エドワード・ハイド役の石丸幹二と柿澤勇人が出席。共演の笹本玲奈、真彩希帆、Dream Ami、桜井玲香、石井一孝、上川一哉、畠中洋、栗原英雄、演出の山田和也と共に登壇した。前列左から)演出の山田和也、出演のDream Ami、笹本玲奈、石丸幹二、柿澤勇人、真彩希帆、桜井玲香後列左から)上川一哉、石井一孝、栗原英雄、畠中洋ミュージカル『ジキル&ハイド』は、19世紀のロンドンを舞台に「人間の善と悪の両極端の性格を分離できれば、人間のあらゆる悪を制御し、最終的には消し去る事ができる」という仮説を立て、開発した薬で人体実験を試みようとするジキル博士と、彼を取り巻く人々の運命を描いた恐ろしくも美しい物語。2001年に鹿賀丈史主演で日本初演、そのパワフルな楽曲とスリリングな物語が話題を呼び、2003年・2005年・2007年と絶え間なく再演を重ねるほどの人気作に。石丸は2012年よりジキル役を務め、2016年の再演、2018年の再再演を経て今回が4度目の主演。そのバトンを引き継ぐ柿澤を新たに迎え、初演以来初めてジキル役Wキャストとなる2023年版で有終の美を飾る。ミュージカル『ジキル&ハイド』より、「時が来た」を披露する石丸幹二と柿澤勇人会見冒頭では石丸と柿澤が劇中歌「時が来た」を歌唱披露。力強く美しい歌声で歌い上げ、公募によるオーディエンスも参加する会場を一気に“ジキハイ”ムードに。会見では、日本初演以来、四半世紀近くに渡り上演されている本作について、山田が「準備を始めたのは20世紀だったんだなとびっくりしました。長い生命力を持った作品に携われたこと。そのご恩にまず感謝しています」と感慨深く語り、前回(2018年)から5年近く経っているが、「自分の意識のなかではついこないだのように感じています。それくらいインパクトのある作品」と石丸も熱い想いをのぞかせ「この役をやるにあたっては非情に体力が必要背筋をだということを思い出しました。カッキ―(柿澤)に負けないように、私も体力をつけて臨みたいと思います」と背筋を伸ばす。山田和也石丸幹二初演の鹿賀バージョンと石丸バージョンの両方を観ているという柿澤は、「大スターたちがやる役だと思っていたので若造の僕がやるとは思っていなかった」と恐縮しながらも「若輩者なりにがむしゃらに、皆さんの刺激を受けながら、そして石丸さんのいいところ、素敵なところを沢山盗ませてもらって、なんとか新しいジキル&ハイドがつくれたら」と意気込む。柿澤勇人ジキルとハイドの間で揺れ動きながらも破滅的な運命を辿る娼婦のルーシー役は、2012年より石丸と共に出演している笹本と、元宝塚歌劇団雪組トップ娘役で、退団後も数々のミュージカルに出演、本作には今回が初参加となる真彩のWキャスト。2012・16年はエマ役、2018年にルーシー役を務めた笹本は、「ふたつの違う世界からヘンリーとハイドをみて、本当にこの作品にかける想いというのは今までにないくらい大切な作品になってきました。この作品は心も疲れてしまう作品なので、身体と心の健康を保ちながらカンパニーと一緒にまとめていけたら」と語る。笹本玲奈主演の柿澤とは現在上演中のミュージカル『東京ラブストーリー』で永尾完治役と赤名リカ役で共演しており、司会から稽古に向けて楽しみなことを聞かれると「カッキ―が(『東京ラブストーリー』とは全く違う役柄なので、いったいどのように豹変するのか本当に楽しみにしています」と期待を寄せる。真彩希帆本作の大きな魅力のひとつでもあるフランク・ワイルドホーンの楽曲に挑戦するのが楽しみと語る真彩は「チャレンジすることがいっぱいあるので筋力づくり、声帯づくりを稽古場から聞けるんじゃないか」と胸を膨らませた。石丸から「フランクが肉食獣になれって言ってたよ」とアドバイスされると「私野菜が好きなんですけど……」と返し場内を沸かす場面も。ジキルの婚約者で彼を一途に信じ、支え続けるエマ役は共に新キャスト。本作がグランドミュージカル初挑戦となる歌手でダンサーのDream Amiと、元乃木坂46で卒業後も多くのミュージカルで着実なステップアップを見せる桜井玲香がWキャストで務める。「長年愛されるこの作品と超実力者の皆さんに囲まれて、私も今までに感じたことのない新しい自分を発見できるんじゃないかな、といまからすごくワクワクしております」(Dream Ami)、「色々なものを吸収し学びながら、エマと言う力強くそして愛情深い女性をしっかりと信念をもって演じられたら」(桜井)とコメント。Dream Ami桜井玲香歌と芝居と音楽が一体となった一級のエンタテインメントジキルの親友でストーリーテラーでもある弁護士のアターソン役は、『レ・ミゼラブル』のジャン・バルジャン役をはじめ確かな歌唱力で数多くのミュージカルに出演してきた石井と、『リトルマーメイド』エリック役で日本オリジナルキャストを務めるなど実力と人気を兼ね備える上川が、こちらも共に新キャストとして挑む。石井一孝本作への出演を熱望し、「ジキルの実験室のフラスコ役でもいいから出たいと思っていた」という石井は、「日本初演前から(オーストラリアのミュージカル俳優)アンソニー・ワーロウが歌うコンセプト版CDを海外から取り寄せてまで聴いていた。それくらい好きな作品」と愛情たっぷり。ジキルを演じる柿澤とは20歳近く年の差があるため、「おじさんに見えないように、なんとか若々しさを存分に出して、カッキ―(ジキル)の親友にみえるように頑張りたいと思います」と意気込み、上川も「(劇団四季在籍時以来)久しぶりに再会したカッキ―と一緒にできること、本当に嬉しく思っております。初参加なので全力で作品にぶつかっていきたいと思います」と喜びも交えて語る。上川一哉「歌と芝居と音楽が一体となった一級のエンタテインメントだと思うので、どうぞ皆さん楽しみにしていてください」と力強く語るのは、エマに想いを寄せ、ジキルと対立するストライド役として、石丸版の初演から本作を支えるベテラン畠中。畠中洋そして石丸・柿澤・上川と同様劇団四季出身で、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』での柿澤との共演も記憶に新しい栗原は、エマの父親で病院の理事であるダンヴァース卿を新キャストとして務める。「善というのが実は悪であり、悪というものが善になる。そういったところを追及して、この物語の時代と現代をうまくリンクさせていきたい」と想像を膨らませる。栗原英雄主演の石丸と柿澤について、山田は「期待以上の事をみせてくださるおふたりなので、体力が続く限り、表現の果てまでいっていただけると嬉しい」と真摯に語りつつも「毎回稽古場で石丸さんのセクシーさ、エロティックさをどうやってお客様に届けるかということでスタッフがすごく頭を悩ませている」と明かし「今までの“ジキハイ”史上、最もエロティックにやっていただけたら」とリクエスト。石丸は「ちょっと透かし絵的なエロティックさを見せていきましょうか」と返し、柿澤も「山田さんに『ちょっと柿澤それ、みんなドン引いちゃうからやめて』と言われるまでやりたいと思います」と応戦。劇団四季では石丸が退団する2007年に柿澤が養成所に入所したため共演の機会はなかったが、「憧れの存在。共演できるとは思っていなかった」(柿澤)、「これからの四季を背負っていく人間が入ってきたんだなという思いで注目していた」(石丸)と当時の印象を語る。時を経て、Wキャストとしてタイトルロールを演じるふたりが率いる2023年版ミュージカル『ジキル&ハイド』に期待が高まる。ミュージカル『ジキル&ハイド』は、2023年3月11日(土)~28日(火) 東京国際フォーラム ホールCにて上演。その後愛知・山形・大阪にて上演を予定している。<公演情報>ミュージカル『ジキル&ハイド』【東京公演】2023年3月11日(土)~3月28日(火)会場:東京国際フォーラム ホールC※追加公演として、3月23日(木)18時公演が決定。1月21日(土)よりチケット前売り開始予定【愛知公演】2023年4月8日(土)・9日(日)会場:愛知県芸術劇場 大ホール【山形公演】2023年4月15日(土)・16日(日)会場:やまぎん県民ホール【大阪公演】2023年4月20日(木)~4月23日(日)会場:梅田芸術劇場メインホールチケット情報はこちら:
2022年12月21日2023年3月から4月に上演されるミュージカル『ジキル&ハイド』のメインビジュアルとツアースケジュールの詳細が公開された。2001年の日本初演から上演を重ねてきた本作。初代の鹿賀丈史からタイトルロールを引き継ぎ、10年以上にわたって主演を務めてきた2代目の石丸幹二は今回で有終の美を飾る。そのバトンを3代目の柿澤勇人に繋ぎ、本公演は両名によるWキャスト体制で上演される。ジキルとハイドの間で揺れ動きながらも破滅的な運命を辿る娼婦のルーシー役は、笹本玲奈と真彩希帆、そしてジキルの婚約者で彼を一途に信じ、支え続けるエマ役はDream Amiと桜井玲香が演じる。またジキルの親友でストーリーテラーでもある弁護士アターソン役で石井一孝と上川一哉、エマに想いを寄せ、ジキルと対立するストライド役で畠中洋、研究にのめり込んでいくジキルを心配しながらも支える執事プール役で佐藤誓、そしてエマの父親で病院の理事であるダンヴァース・カルー卿役で栗原英雄が出演する。公開されたビジュアルは、ジキル/ハイド、ルーシー、エマを演じる6名のキャストが本番同様の衣裳などを身に纏い、19世紀のロンドンを舞台に繰り広げられる戦慄の物語が浮かぶ重厚感のある1枚となっている。さらに、石丸幹二、柿澤勇人、笹本玲奈、真彩希帆、Dream Ami、桜井玲香からのコメント動画が到着した。『ジキル&ハイド』は、2023年3月11日から28日に東京・東京国際フォーラム ホールCで上演後、ツアー公演として4月8日・9日に愛知・愛知県芸術劇場 大ホール、4月15日・16日に山形・やまぎん県民ホール、4月20日から23日に大阪・梅田芸術劇場メインホールで上演される。石丸幹二(ヘンリー・ジキル/エドワード・ハイド Wキャスト) コメント動画柿澤勇人(ヘンリー・ジキル/エドワード・ハイド Wキャスト) コメント動画笹本玲奈(ルーシー・ハリス Wキャスト) コメント動画真彩希帆(ルーシー・ハリス Wキャスト) コメント動画Dream Ami(エマ・カルー Wキャスト) コメント動画桜井玲香(エマ・カルー Wキャスト) コメント動画<公演情報>ミュージカル『ジキル&ハイド』原作:R.L.スティーヴンソン音楽:フランク・ワイルドホーン脚本・詞:レスリー・ブリカッス演出:山田和也上演時間:約3時間(休憩あり)【キャスト】ヘンリー・ジキル/エドワード・ハイド:石丸幹二、柿澤勇人(Wキャスト)ルーシー・ハリス:笹本玲奈、真彩希帆(Wキャスト)エマ・カルー:Dream Ami、桜井玲香(Wキャスト)ジョン・アターソン:石井一孝、上川一哉(Wキャスト)サイモン・ストライド:畠中洋執事 プール:佐藤誓ダンヴァース・カルー卿:栗原英雄宮川浩、川口竜也、伊藤俊彦、松之木天辺、塩田朋子麻田キョウヤ、岡施孜、上條駿、川島大典彩橋みゆ、真記子、町屋美咲、松永トモカ、三木麻衣子、玲実くれあ(五十音順)スウィング:川口大地、舩山智香子【東京公演】期間:2023年3月11日(土)~3月28日(火)会場:東京国際フォーラム ホールC【名古屋公演】期間:2023年4月8日(土)・9日(日)会場:愛知県芸術劇場 大ホールお問い合わせ:キョードー東海TEL:052-972-7466(平日12:00~18:00 / 土 10:00~13:00)※日曜・祝日は休業【山形公演】期間:2023年4月15日(土)・16日(日)時間:13:00会場:やまぎん県民ホールお問い合わせ:キョードー東北TEL:022-217-7788(平日13:00~16:00 / 土曜日10:00~12:00 ※祝日を除く)【大阪公演】期間:2023年4月20日(木) ~23日(日)会場:梅田芸術劇場メインホールお問い合わせ:梅田芸術劇場TEL:06-6377-3800(10:00~18:00)【東京公演チケット販売スケジュール】■ホリプロステージプレミアム会員抽選先行:11月10日(木) 11:00~16日(水) 23:59※ホリプロステージ・東宝ナビザーブ会員限定貸切公演は抽選のお取り扱いがございません。貸切公演先着先行:11月19日(土) 9:00~12月12日(月) 23:59先着先行:11月26日(土) 9:00~12月12日(月) 23:59■ホリプロステージ無料会員貸切公演先着先行:11月19日(土) 11:00~12月12日(月) 23:59先着先行:11月26日(土) 11:00~12月12日(月) 23:59■一般発売:12月14日(水) 11:00■Yシート(20歳以下限定)12月15日(木) 17:00~21日(水) 23:59注意事項はこちら:東京公演キャスト出演スケジュール:東京公演座席表:【東京公演チケット料金】S席:14,000円A席:9,000円B席:5,000円Yシート:2,000円 ※20歳以下対象・当日引換券・要証明書・12月15日(木) より枚数限定販売※未就学児入場不可【東京公演イベント情報】公演終了後、お座席にてお待ちください。準備が整い次第、イベントを開始させていただきます■ホリプロステージ・東宝ナビザーブ会員限定貸切公演※ホリプロステージプレミアム会員(有料)・ホリプロステージ会員(無料)、 東宝ナビザーブ会員(無料)限定の公演となります。対象日:2023年3月18日(土) 17:30特典:・本編終了後、柿澤勇人・真彩希帆・Dream Amiからのご挨拶・来場者全員プレゼント:ステッカー(非売品)■アフタートーク3月16日(木) 13:00 登壇者:柿澤勇人・上川一哉・栗原英雄3月17日(金) 13:00 登壇者:笹本玲奈・桜井玲香・石井一孝■抽選会対象公演にご来場のお客様の中から抽選で、オリジナルグッズ(非売品)をプレゼント。3月18日(土) 12:30 抽選会:笹本玲奈・上川一哉・畠中洋3月23日(木) 13:00 抽選会:真彩希帆・桜井玲香・畠中洋※受け取り方法、当選人数などは当日劇場にてお知らせいたします■舞台デモンストレーションイベント3月24日(金) 13:00(所要時間20分を予定)スペシャルゲスト:石井一孝※舞台の裏側を舞台監督による解説付きで実際に舞台装置を動かしながらご紹介いたします。※対象公演回のチケットをお持ちのすべての皆様にご参加いただけます。関連リンク公式HP:ホリプロステージ 公演公式サイト::
2022年11月04日2023年3月に東京国際フォーラム ホールCにて上演されるミュージカル『ジキル&ハイド』の東京公演スケジュールとキャスト出演スケジュールが決定し、Wキャストで主演を務める石丸幹二と柿澤勇人の先行イメージビジュアルが公開された。2001年の初演より繰り返し再演を重ね、今回で8度目の上演となるミュージカル『ジキル&ハイド』。本公演では、初代の鹿賀丈史からタイトルロールを引き継ぎ、10年以上にわたって主演を務めてきた2代目の石丸幹二が有終の美を飾る。また、そのバトンを引き継ぐ3代目の柿澤勇人も出演するWキャスト体制で上演される。柿澤勇人 先行イメージビジュアル東京公演は、2023年3月11日(土) から3月28日(火) にわたって有楽町・東京国際フォーラム ホールCにて上演。その後、4月に愛知、山形、大阪公演が予定されている。チケットに関する詳細は後日発表される。<公演情報>ミュージカル『ジキル&ハイド』『ジキル&ハイド』ビジュアル【東京公演】期間:2023年3月11日(土)~3月28日(火)会場:東京国際フォーラム ホールC上演時間:約3時間(休憩あり)※4月ツアー公演あり(愛知、 山形、 大阪公演 ほか)■キャスト出演スケジュール【スタッフ】音楽:フランク・ワイルドホーン脚本・詞:レスリー・ブリカッス演出:山田和也上演台本・詞:高平哲郎【キャスト】ヘンリー・ジキル / エドワード・ハイド:石丸幹二 / 柿澤勇人(Wキャスト)ルーシー・ハリス:笹本玲奈 / 真彩希帆(Wキャスト)エマ・カルー:Dream Ami / 桜井玲香(Wキャスト)ジョン・アターソン:石井一孝 / 上川一哉(Wキャスト)サイモン・ストライド:畠中 洋執事プール:佐藤 誓ダンヴァース・カルー卿:栗原英雄宮川 浩 / 川口竜也 / 伊藤俊彦 / 松之木天辺 / 塩田朋子麻田キョウヤ / 岡 施孜 / 上條 駿 / 川島大典彩橋みゆ / 真記子 / 町屋美咲 / 松永トモカ / 三木麻衣子 / 玲実くれあ(五十音順)スウィング:川口大地 / 舩山智香子公式HP:公式Twitter:
2022年10月07日23年3月に東京国際フォーラム ホールCにて上演されるミュージカル『ジキル&ハイド』の主要キャストが発表された。本公演では、初代の鹿賀丈史からタイトルロールを引き継ぎ、10年以上にわたって主演を務めてきた2代目の石丸幹二が有終の美を飾る。そのバトンを3代目の柿澤勇人に繋ぎ、今回は両名によるWキャスト体制で上演される。左から)石丸幹二、 柿澤勇人ジキルとハイドの間で揺れ動きながらも破滅的な運命を辿る娼婦のルーシー役に、『メリー・ポピンズ』タイトルロールなどミュージカル界で活躍する笹本玲奈と、元宝塚歌劇団雪組トップ娘役で、退団後も抜群の歌唱力を武器に目覚ましい活躍を続ける真彩希帆。ジキルの婚約者で彼を一途に信じ支え続けるエマ役に、音楽活動だけでなく舞台にも活動の幅を広げ、本作でグランドミュージカル初出演となるDream Amiと、乃木坂46在籍時からその演技力・歌唱力に定評があり、卒業後も多くのミュージカルで着実なステップアップを見せる桜井玲香が決定した。また、ジキルの親友でストーリーテラーでもある弁護士アターソン役は、『レ・ミゼラブル』ジャン・バルジャン役をはじめ確かな歌唱力で数多くのミュージカルに出演してきた石井一孝と、『リトルマーメイド』エリック役で日本オリジナルキャストを務めるなど確かな実力と人気を兼ね備える上川一哉。エマに想いを寄せ、ジキルと対立するストライド役に、2011年の石丸版初演より同役を演じるベテラン畠中 洋。研究にのめり込んでいくジキルを心配しながらも支える執事プール役を、紀伊国屋演劇賞や読売演劇賞に名を連ねる名優佐藤 誓。そして、エマの父親で病院の理事であるダンヴァース卿を、映像作品からストレートプレイ、ミュージカルまで硬軟自在に演じ分け、三谷幸喜作品の常連としても知られる実力派栗原英雄が演じる。ミュージカル『ジキル&ハイド』は東京公演後、4月に愛知、山形、大阪公演ほかツアー公演を行う予定となっている。<公演情報>ミュージカル『ジキル&ハイド』ミュージカル『ジキル&ハイド』公演ビジュアル【東京公演】期間:2023年3月会場:東京国際フォーラム ホールC※4月ツアー公演(愛知、 山形、 大阪公演 ほか)【スタッフ】音楽:フランク・ワイルドホーン脚本・詞:レスリー・ブリカッス演出:山田和也上演台本・詞:高平哲郎【キャスト】ヘンリー・ジキル / エドワード・ハイド:石丸幹二 / 柿澤勇人(Wキャスト)ルーシー・ハリス:笹本玲奈 / 真彩希帆(Wキャスト)エマ・カルー:Dream Ami / 桜井玲香(Wキャスト)ジョン・アターソン:石井一孝 / 上川一哉(Wキャスト)サイモン・ストライド:畠中 洋執事プール:佐藤 誓ダンヴァース・カルー卿:栗原英雄ほか公式HP:公式Twitter:
2022年08月01日石丸幹二と柿澤勇人がWキャストで主演を務めるミュージカル『ジキル&ハイド』が、2023年3月に再演されることが決定した。2001年の日本初演から2007年まで4回にわたって主演を担当した初代・鹿賀丈史の跡を継ぎ、2代目の主演を務めた石丸。その後2016年と2018年の再演を経て、唯一無二のジキル/ハイド像を構築し、高い評価を得ている。そんな彼にとっては今回が最後の『ジキル&ハイド』となり、新たに3代目として出演する柿澤とともにWキャストで主演を務める。なお公演に関する詳細は後日発表となる。<公演情報>ミュージカル『ジキル&ハイド』2023年3月上演予定ミュージカル『ジキル&ハイド』公演ビジュアル【スタッフ】音楽:フランク・ワイルドホーン脚本・詞:レスリー・ブリカッス演出:山田和也上演台本・詞:高平哲郎【キャスト】ヘンリー・ジキル / エドワード・ハイド:石丸幹二 柿澤勇人(Wキャスト)公式HP:公式Twitter:
2022年07月27日リアル謎解きゲーム「“暁”ハイド・アンド・シーク『忍里に潜む“暁”を見つけ出せ!』」入場特典がリニューアル!2021 年9 月4 日より開催しているリアル謎解きゲーム「NARUTO 疾風伝×忍里探索ゲーム “暁”ハイド・アンド・シーク 『忍里に潜む”暁”を見つけ出せ!』」は、エリア内に隠れた人気キャラクター“暁”のパネルを探索し、パネルに書いている情報を集め謎を解いてまわる周遊ゲームです。体験時間は約90 分で、初心者の方でも解ける難易度になっており、気軽に本格的な謎解きを楽しむことができます。今回、2 月1 日(火)より、チケット購入者への特典第2 弾として、数量限定で、デイダラ・ペイン・コナンの3 人のキャラクターイラストが描かれたオリジナル缶バッチを1 つプレゼントいたします。人気キャラクターのグッズを手に入れるとともに、「NARUTO&BORUTO 忍里」をお楽しみください。【アトラクション概要】開 始:2022 年2 月1 日(火)営業時間:10:00~22:00(最終受付20:00)※新型コロナウイルスの影響により、営業時間を変更する可能性がございます料 金:1,500 円(税込)※別途入場チケットが必要になります対 象:「NARUTO 疾風伝×忍里探索ゲーム“暁”ハイド・アンド・シーク『忍里に潜む”暁”を見つけ出せ!』」のチケットをご購入された方▲広大なフィールドで謎解きを楽しもう!▲チケット購入者限定 描き下ろしイラストの缶バッチ(3 種) (数量限定、なくなり次第終了)※画像はイメージニジゲンノモリ内のアトラクション「クレヨンしんちゃんアドベンチャーパーク」「NARUTO&BORUTO 忍里」「ゴジラ迎撃作戦」「ナイトウォーク火の鳥」は、現在メンテナンス休業となっております。2 月1 日(火)より再開いたします。詳細は公式HP をご確認ください。ニジゲンノモリでは、新型コロナウイルス対策の実施を徹底しております。ご協力ご理解の程よろしくお願いいたします。アトラクション入り口での体温測定、アルコール消毒/スタッフのマスク着用、必要に応じて手袋の着用、衛生チェック/座席の間隔確保・定期的な換気【公式】ニジゲンノモリ – 兵庫県立淡路島公園アニメパーク : 【公式】NARUTO×BORUTO | 忍里 : © 岸本斉史 スコット/集英社・テレビ東京・ぴえろ 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年01月28日占いを学んでいると、たびたびユングの名前を目にしますよね。精神分析研究の第一人者であると同時に、占星術やタロット・易占にも精通していたユング。でも、ユングと占星術の関わりについて、詳しく知っている人はそう多くはないのではないでしょうか。「占術家のためにユング心理学入門」を開講2021年3月、英国の占星術家であり、ユング心理学に造詣が深いマギー・ハイドさんの『ユングと占星術』の刊行を記念し、オンライン占いスクール「URANAI ACADEMY(占いアカデミー)」にて特別講座「占術家のためのユング心理学入門」が開講されました。著者のマギー・ハイドさんと、翻訳を手がけた鏡リュウジさんを講師に迎えた2日間の講座の内容は、「ユングとはどういう人物なのか」「ユングはなぜ占いにとって重要なのか」「ユング心理学がどのように私たちの占いの理解を深めてくれるのか」といったこと。マギーさんいわく、ユングは「近代の思想家の中では、ほとんど唯一、占いに真剣に向き合った人物」なのだそうです。「占い師がユングから学ぶことは多い」という前提のもと、マギーさんは、ユングから学べることを噛み砕いて語ってくれました。講座は「マクロコスモス」と「ミクロコスモス」の2部構成2日間の講座は、「マクロコスモス」と「ミクロコスモス」(AsAbove So Below)という2部構成になっていました。これは古来の神秘思想や占星術、占いに共通する「大宇宙と小宇宙(人間)は相似形」だという教義にかけた、ちょっと粋な構成と言えるでしょう。「ユングは“心理学者”なので、個人の心の中だけの問題を扱っているように思われがちですが、実はそうではなかった」とマギーさん。ユングは「人類、特に西洋の精神史、集合的な意識(と無意識)の進歩、変容のプロセスにおける問題(つまり大きなスケール、マクロコスモス)を念頭に置きつつ、個人の心について深く思考を巡らせていた」と言います。ユングの歴史観と占星術「魚座の時代」1日目の講座は、時代の枠組みをマクロな視点で捉えることに主眼が置かれました。こちらは「今、なぜ私たちが占いを信じることは難しいか」という問題と深く関わっています。ユングは自身の内面においても、“近代的で合理的なNo.1の自分”と“前近代的で非合理的なNo.2の自分”という矛盾と葛藤を抱えていたとのこと。この葛藤はユングに強烈なインパクトをもたらした(ユングの幻視体験を記録した『赤の書』に著されている)そうなのですが、ユングにとって、これは彼個人の問題であると同時に人類史の問題でもあったようです。マギーさんはこんなふうに続けます。「近代に入ってから、人類の精神は主観と客観を分離し、客観的で合理的な意識を手に入れました。この状況は、占いの“主体と客体が溶け合うような神話的な世界観”と対立しています。ユングにとってそのような歴史的な変化は、占星術で予測可能なほど、星の動きとシンクロしているとされていました。春分点がゆっくりと黄道の星座たちを逆向きに通過していくのに応じて、時代精神は変化していくというのです。春分点が一つの星座を通過するのに、およそ2000年強かかるため、この2000年単位が“一つの時代精神”となります」ユングは特に「魚座」を重視していたそうです。なぜなら、天球(観測者を中心とし、天体がそこに貼りついているかのように見える仮想的な球面のこと)上における春分点が、魚座に入った頃にキリストが生まれたから。「魚は初期キリスト教にとって重要なシンボルでした。魚座は2匹の魚からなる星座で、1匹目は上方に、2匹目は水平に泳いでいます。春分点が上向きの魚を通過したとき、人々の意識は“上向き=神の方向”を向いていましたが、2匹目の魚に春分点が入った頃から近代へと行こうし、人々の心は水平方向、要するに物質主義的になったというのです」マギーさんはユングの言う、魚座をはじめとする星座と春分点の対応について、東洋の精神にも触れつつ、細かく解説してくれました。“心理学者”のユングが、このような壮大な占星術的歴史観を持っていたということ自体、大きな驚きです。私たちは、2匹目の魚、つまり近代的な時代(「深みの精神」に対する「この時代の精神」)を生きながら、占いという目に見えない次元を考えるといった、難しい問題に突き当たっていると考えられます。個人の心「心のマップ」ではなく開かれた心へ2日目の講座では、マギーさんは「ミクロコスモス」として、個人の内面についてのユングの考え方を解説しました。ユングによる「個人の心の構造(無意識と意識)」のモデルをわかりやすく説いたのです。「自我、シャドウ、アニマやアニムス、セルフ、元型、さらに心の4つの機能と性格タイプ」など、ユング心理学の基本的な概念も登場しました。さらに、現代の占星術の中でそうしたユング心理学の概念、即ち「心のマップ」と占星術の惑星や星座などの要素を対応させる試みがなされ、いわゆる「心理占星術」を作ろうとされてきた、というお話も。しかし、驚くのはここから。マギーさんは『ユングと占星術』の著者でもあるので、「心理占星術」の提唱者かと思いきや、それを否定するようなことを語ったのです。「ユングにとって本来、心とはそんなにわかりやすいものではなく、また型にはまったものではないのではないでしょうか。狐に象徴されるように、もっとトリッキーで自由で予測不能なものであって、簡単に地図は描けません。心は世界の外側に広がっていて、自然や偶然との出会い、シンクロニシティが起こる中で、私たちの心は大きく揺り動かされるのではないでしょうか。占いとは、そのような機会をつくるものだと思います」占いでは、予想外の方法で起こるシンボルの動きに付き従うことが重要なのですね。それは、今の時代の合理的な考え方だけでは説明できない、人の心の深い部分とつながっているのかもしれません。豊富な事例で楽しみながら学んだ2日間ここまで読んで、ずいぶん難しそうだと思ったことでしょう。でも、2日間のセミナーではシンクロニシティや占いを巡り、長年に渡ってマギーさんが経験してきた出来事の中から、たくさんのエピソードや事例が語られ、その一つ一つが本当に興味深かったのです。共に太陽星座が魚座だという、マギーさんと鏡さんが醸し出すまろやかな空気感や、聞き手に寄り添うように語りかける言葉も魅力の一つに。2人の親密さや、まるで以心伝心しているかのようなスムーズな同時通訳も印象的でした。これまでは「占いと心理学」と言うと、占いで心理分析をする、心の中を探る、といったことのみをイメージしていた人も多いはず。でも、今回の講座を通して、本来はもっと大きな事柄がテーマとなっているのだと受け止めることができました。自分と世界との関係がどのようになっているのか、そして自分の心がもっと大きな何かとつながっているのではないか。そんな不思議な感覚を得た2日間。この学びを深めるためにも、マギーさんの本をきちんと読むことが重要だと言えるでしょう。(文=ココロニプロロ編集部)
2021年05月24日伝説のシンガー、ダイアナ・ロスを母に持つ女優トレイシー・エリス・ロスがキャリアの岐路に立たされる歌姫を演じ、ダコタ・ジョンソンがそのアシスタントを演じる『ネクスト・ドリーム/ふたりで叶える夢』。本作から、グレースの圧倒的パフォーマンスやレコーディング風景も収めた貴重な特別映像が到着した。本映像は、岐路に立つ歌姫グレースと同じ音楽界の伝説“ダイアナ・ロス”を母に持つトレイシーが、本作で初めて歌声を披露したことに「グレースを演じることは夢であり、恐怖でもあった。怪物と対面する気分でレコーディングを迎えた」と打ち明ける特別映像。そんなトレイシーを音楽面で支えたのは、ビヨンセ、ジェニファー・ロペス、レディー・ガガといった世界的カリスマアーティストたちの楽曲を手掛けた伝説的プロデューサー、ロドニー・ジャーキンス。映像では、ロドニーからの的確なアドバイスやバックアップのなか真剣な眼差しでレコーディングに挑むトレイシーの姿が映し出され、信頼できるプロフェッショナルによるサポートやトレイシー自身の類まれなる表現力が融合し、歌唱デビューとは思えない圧巻の歌声を披露する。そんなトレイシーについて、プロのミュージシャンであり、本作で共演を果たしたアイス・キューブも「本物の歌手みたいな見事な歌声だ。すごく存在感がある」と大絶賛、合間に登場するライブシーンでも堂々としたパフォーマンスで伝説の歌姫グレースの存在感を際立たせている。さらにトレイシーは自身の役について「グレースのアイデンティティの支えは黒人女性であること。彼女はこれまで歩んできた道を捨て、秘密を力に変えて心を解き放つ決心をする」とも明かしているように、いまを生きる黒人女性のロールモデルともなっているトレイシーが演じるからこそ胸を打つメッセージの説得力も大きな見どころ。前向きな気持ちになれる数々のオリジナル楽曲を見事に歌いあげるトレイシー。その美しい歌声に酔いしれながら、勇敢に自分の道を突き進むグレースの挑戦する見届けてみて。『ネクスト・ドリーム/ふたりで叶える夢』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ネクスト・ドリーム ふたりで叶える夢 2020年12月11日より全国にて公開©2020 UNIVERSAL STUDIOS
2020年12月14日トレイシー・エリス・ロスとダコタ・ジョンソンが主演し、ハリウッドの音楽業界を舞台に贈るサクセスムービー『ネクスト・ドリーム/ふたりで叶える夢』(原題:THE HIGH NOTE)が12月11日(金)より全国公開が決定。日本版予告編映像とポスタービジュアルが解禁された。20世紀のポップ・ミュージック・シーンの代表格ダイアナ・ロスの娘であり、ドラマ「Black-ish」(原題)で黒人女性として35年ぶりにゴールデン・グローブ賞TV部門女優賞(ミュージカル・コメディ)を受賞したトレイシー・エリス・ロス。そして女優メラニー・グリフィス&俳優ドン・ジョンソンの娘であり、自身をスターダムに押し上げた『フィフティ・シェイズ』シリーズ主演の座をオーディションで勝ち取ったダコタ・ジョンソンが共演。これまで『ブリジット・ジョーンズ』シリーズや『ラブ・アクチュアリー』、『ノッティングヒルの恋人』『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』『イエスタデイ』などの数々の感動ドラマを放った「ワーキングタイトル」が製作。煌びやかだが厳しい音楽業界を舞台に、「世の中へ素敵な音楽を届けたい」という共通の夢のもと、頂点を極め、現状から脱却したいと悩む歌姫と、そのアシスタントが周囲の人々を巻き込んで大奮闘、紆余曲折を描く。ハリウッドの音楽業界に君臨するも、現状の評価を失うリスクを背負ってでも新曲制作にチャレンジしたい伝説の歌姫、グレースをトレイシーが微笑ましく華やかに演じる一方、ダコタが伝説の歌姫の下っ端アシスタントで、業界での成功を夢みるマギー役に。そのほか『WAVES/ウェイブス』のケルヴィン・ハリソン・Jrがプロのミュージシャンを目指すデヴィッドを、ミュージシャンで俳優のアイス・キューブがグレースのマネージャー、ジャック役で出演。信念が強くポジティブだが、独りよがりなマギーと業界で大御所ゆえに孤独なグレース。一人で考えるだけでは叶わない夢も、二人なら、もっと多くの人となら、その夢は実現できる。互いの誤解から生まれる確執を乗り越え、“人との絆”が奇跡を起こす。本作は、「『プラダを着た悪魔』を彷彿とさせる」(エスター・ザッカーマンThrillist)と評され「ダコタ史上最高にキュート!」との呼び声高く、さらに“歌唱デビュー”となるトレイシーが圧巻の歌声を披露。アメリカでは新型コロナウイルス感染症の拡大により、劇場の再開を待たずに、少しでも観客の気持ちを前向きにと応援すべく、いち早く配信となった。今回解禁されたポスターは、パワフルに歌うグレースと夢へ期待を膨らませるマギーの姿が。希望に満ちた未来を連想させるようなビジュアルに。予告編では人々を熱狂させる歌姫グレースの華やかなステージから始まり、アシスタントのマギーが振り回されながらも前向きに働く様子が映し出される。日々雑用をこなしながらも、密かに音楽プロデューサーになるという夢を抱くマギー。一方、グレースは新境地となる新曲を制作したいと願うが、周囲の同意を得られず思い悩む。そんな二人が夢を叶えるために、周囲を巻き込みながら動き出す姿がエモーショナルに描かれている。『ネクスト・ドリーム/ふたりで叶える夢』は12月11日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2020年10月16日音楽朗読劇『ジキルvsハイド』が2019年11月4日(月・祝)によみうりホールで上演される。原作は、19世紀末のロンドンを舞台としたロバート・ルイス・スティーヴンソンの小説『ジキル博士とハイド氏』。これまで多くの舞台化や映画化がなされてきたが、今回の音楽朗読劇は、登場人物を3人に絞り、地の文で状況を説明しながらセリフを発するスタイルだという。出演する、中島ヨシキ(ジキル博士とハイド氏役)、高橋広樹(アタソン役)、南早紀(マリー役)の3人に話を聞いた。【チケット情報はこちら】2018年の初演にはアタソン役を演じた中島。当時ジキル博士とハイド氏役だった江口拓也の演技を見ていたこともあり「自分の役のイメージは何となくできていた」というが、高橋のアタソン役は「自分が初演時にやったものとは全く違うもの」で、「再演ならではの楽しさがある。のびのびとやらせてもらっている」。その上で、「朗読劇は基本的には声と音楽だけ。それができる声優の真骨頂をお客様に見せられる機会になればいいなと思う」と話した。すでに10月に2公演を終えた高橋は「キャストが違えば、空気も違う。役も話も同じだが、伝わってくるキャッチボールの速度や球筋に違いがあった。稽古ではその違いを味わいつつ、楽しい時間を過ごした」。そして、朗読劇については「お客様と共有できるイメージを作れるか。それが朗読の一番の醍醐味。個人的には、普通の演劇よりも朗読劇の方が、客席との一体感が生まれやすいと思う。一期一会その公演に来てくださるお客様との『ジキルvsハイド』が作れれば」と語った。マリー役の南は、本作品に初参加だが、「先輩たちや演出家からのディレクションで、自分の中でマリー役の方針が出来つつある。本番までに完成させるように頑張ろうと思う」と意気込む。「原作を知っている人も知らない人も、この朗読劇を見て、いいなと思ってもらえるようなお芝居にしたい。また、朗読劇自体初めてのお客様にも、朗読劇の魅力が伝わるようなパフォーマンスができたら。劇場で一緒にこの『ジキルvsハイド』の世界を楽しみましょう」と述べた。上演時間は約90分(途中休憩なし)予定。また、11月30日(土)には神奈川県立青少年センター紅葉坂ホールで、13時半公演(伊東健人、神尾晋一郎、田中美海)、19時公演(石川界人、中島ヨシキ、吉岡茉祐)も行われる。取材・文:五月女菜穂
2019年11月01日2001年に日本初演の幕が開き、今回で7度目の上演を数える大ヒットミュージカル『ジキル&ハイド』。その製作発表が1月25日、都内某所で開かれ、主演の石丸幹二ほか計22名のキャストと、演出の山田和也が登壇した。ミュージカル『ジキル&ハイド』チケット情報約200名の一般オーディエンスも見守る中、まずはカンパニーキャスト18名が登場。ミュージカルナンバー「嘘の仮面」が披露されると、会場は一気にダイナミズム溢れる『ジキル&ハイド』の世界に。続いて演出の山田、石丸のほか、メインキャストの笹本玲奈、宮澤エマ、田代万里生、畠中洋、花王おさむ、福井貴一が壇上に現れ、それぞれ舞台にかける抱負を語った。初演から演出を手がける山田は、本作について「やっぱり面白い」と切り出し、「人間のネガティブな部分がとてもドラマティックに描かれた作品です。しかもフランク・ワイルドホーンさんの実に見事で、魅力的な音楽が、作品全体を妖しく、セクシーなものにしている」とその魅力を分析する。今回で3度目のジキルとハイド役に挑む石丸は、「個人的にハイドを演じることが快感になってきました」と笑い、「まだまだいろんなところで工夫出来ると思っていて。ぺろっと剥がれた時にハイドが出てくるような、そんなジキルを今回はつくっていきたいです」と、新たな試みに意欲を燃やした。2012年、2016年とエマを演じてきた笹本は、今回娼婦のルーシー役に初挑戦するということで、「いつかやりたいとずっと思っていた役なので、今回お話をいただいた時は舞い上がってしまって、エマをやっていた自分のことはすっかり忘れました!」ときっぱり。出産を経ての約1年ぶりのミュージカル復帰作で、いかなるルーシーを見せてくれるのか。期待は高まる。またこてこての関西弁とそのマイペースぶりで笑いを誘ったのは、宮澤演じるエマの父、ダンヴァース・カルー卿役の福井貴一。劇中の好きなナンバーを聞かれた福井は、「まだ聞いたことないんやけど、これはええ歌詞やなと。あれなんて曲?」と石丸に質問。「『知りたい』。これから歌うから聞いてください」と石丸が返すと、「あっ、このあと歌うの?結構いい振りになったんちゃう?」と笑い、ドッと会場を沸かせた。その流れでまずはルーシーのソロナンバー「あんなひとが」を笹本が熱唱。さらに福井イチ押しの「知りたい」を石丸が圧巻の歌声で披露すると、会場は大きな拍手に包まれ、オーディエンスの中には目頭をおさえる者までいた。ミュージカル『ジキル&ハイド』は3月3日(土)から18日(日)まで東京・東京国際フォーラム ホールCにて上演。また3月24日(土)・25日(日)愛知・愛知県芸術劇場 大ホール、3月30日(金)から4月1日(日)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演。チケットは現在発売中。取材・文:野上瑠美子
2018年01月31日ミュージカル『ジキル&ハイド』が、3月5日に東京で開幕した。本作は2012年の公演以来、4年ぶりの再演。12年版では、初演から鹿賀丈史が演じてきた主役・ジキルとハイドを石丸幹二が継承し、新バージョンとしてスタート。ハイドに翻弄される娼婦ルーシーの濱田めぐみ、ジキルの婚約者エマの笹本玲奈も引き続き出演する。ミュージカル『ジキル&ハイド』チケット情報物語は、医師であるジキル博士(石丸)が長年研究してきた「人間の善と悪を分離する薬」の完成まであと一歩というところで、最高理事会から人体実験を否決され、研究の中止を余儀なくされることから始まる。エマ(笹本)との婚約パーティーの晩に、失意に沈むジキルを友人のアターソン(石川禅)がパブに連れ出し、そこで出会った娼婦ルーシー(濱田)との会話から“自分の身体で試す”という方法を思いつく。その日を境に理事会のメンバーが惨殺される事件が次々と起きる――。初日の囲み取材で、石丸は「4年、あっという間に経ったなと思っています。稽古場でメンバーがお互いの4年間の変化を味わえて、そこから生まれた化学反応を今回新たに生み出せるんじゃないかと思っています」。濱田は「お客様もこの4年間、それぞれの生活をなさってまた劇場に戻ってきたときに、どういう気持ちでこのスリリングで情熱的な舞台を観ていただけるのかなってワクワクしています」。笹本は「再演なんですけど、なにか新作を作っているような、すごく新鮮な気持ちで今回取り組むことができたので、初日の幕が開くのをすごく楽しみにしています」と期待を語った。また、ひとりの人間の光と影を演じる石丸は「今回、ジキルとハイドのキャラクターの出し方、わけ方のようなものを前回と少し変えてみたいなと思いまして、より人間臭い、そして観る方が自分の中にもハイドがいるかもと思ってくれるようなそんなキャラクターづくりをしました」と話した。具体的な変化を「ハイドになって皆さんを痛めつけるときは喜びの中でやってます(笑)」と話すと、痛めつけられる側の濱田は「けっこうな塩梅で。今回のハイドさんはさくさくと痛めつける…」と笑い、コンビネーションのよさを感じさせた。また、今作ではオーケストラピットが登場。ダイレクトで迫力のある音が楽しめる舞台となっている。ミュージカル『ジキル&ハイド』は3月20日(日)まで東京国際フォーラムにて。その後、3月25日(金)から27日(日)まで大阪、4月8日(金)~10日(日)愛知を巡演。取材・文:中川實穗
2016年03月09日ミュージカル『ジキル&ハイド』が、3月5日に東京で開幕した。本作は2012年の公演以来、4年ぶりの再演。12年版では、初演から鹿賀丈史が演じてきた主役・ジキルとハイドを石丸幹二が継承し、新バージョンとしてスタート。ハイドに翻弄される娼婦ルーシーの濱田めぐみ、ジキルの婚約者エマの笹本玲奈も引き続き出演する。ミュージカル『ジキル&ハイド』チケット情報物語は、医師であるジキル博士(石丸)が長年研究してきた「人間の善と悪を分離する薬」の完成まであと一歩というところで、最高理事会から人体実験を否決され、研究の中止を余儀なくされることから始まる。エマ(笹本)との婚約パーティーの晩に、失意に沈むジキルを友人のアターソン(石川禅)がパブに連れ出し、そこで出会った娼婦ルーシー(濱田)との会話から“自分の身体で試す”という方法を思いつく。その日を境に理事会のメンバーが惨殺される事件が次々と起きる――。初日の囲み取材で、石丸は「4年、あっという間に経ったなと思っています。稽古場でメンバーがお互いの4年間の変化を味わえて、そこから生まれた化学反応を今回新たに生み出せるんじゃないかと思っています」。濱田は「お客様もこの4年間、それぞれの生活をなさってまた劇場に戻ってきたときに、どういう気持ちでこのスリリングで情熱的な舞台を観ていただけるのかなってワクワクしています」。笹本は「再演なんですけど、なにか新作を作っているような、すごく新鮮な気持ちで今回取り組むことができたので、初日の幕が開くのをすごく楽しみにしています」と期待を語った。また、ひとりの人間の光と影を演じる石丸は「今回、ジキルとハイドのキャラクターの出し方、わけ方のようなものを前回と少し変えてみたいなと思いまして、より人間臭い、そして観る方が自分の中にもハイドがいるかもと思ってくれるようなそんなキャラクターづくりをしました」と話した。具体的な変化を「ハイドになって皆さんを痛めつけるときは喜びの中でやってます(笑)」と話すと、痛めつけられる側の濱田は「けっこうな塩梅で。今回のハイドさんはさくさくと痛めつける…」と笑い、コンビネーションのよさを感じさせた。また、今作ではオーケストラピットが登場。ダイレクトで迫力のある音が楽しめる舞台となっている。ミュージカル『ジキル&ハイド』は3月20日(日)まで東京国際フォーラムにて。その後、3月25日(金)から27日(日)まで大阪、4月8日(金)~10日(日)愛知を巡演。取材・文:中川實穗
2016年03月09日3月に公演をひかえた『ジキル&ハイド』。その公開稽古が都内で開かれ、応募総数2000名という倍率をくぐりぬけた50名のミュージカルファンが招かれた。ミュージカル『ジキル&ハイド』チケット情報世界的大ヒット作品である本作は、日本でも2001年の初演以来、定期的に上演されているミュージカル。前回の2012年公演では、鹿賀丈史が演じてきた主役・ジキル博士&ハイド氏を石丸幹二が継承。ハイドに翻弄される妖艶な娼婦ルーシー役に濱田めぐみ、ジキルの婚約者で彼を一途に愛するエマ役に笹本玲奈が抜擢され、新たな一歩を踏み出した。今作でも同じ3人が役を務める。公開稽古では、まず演出の山田和也が登場。稽古場には4年前の本番用セットがそのまま組まれており、山田は「実寸で稽古できるのは贅沢なこと」と紹介しながら、実際にセットを動かして見せるなどして観客を驚かせた。さらに、『ジキル&ハイド』という作品について「多面的な要素を持った作品だなと思っています。ラブストーリーでもあり、ゴシックホラーでもあり、人間ドラマでもあり、友情ものでもある。華やかなエンターテインメントでもあるし、哲学的なストーリーでもあるし、文明批評でもある。そういうさまざまな要素がひとつの作品の中にバラバラになって入っているのが魅力だと感じるんですね。それをミュージカルでやっているのがすごく特徴的で、この作品ならではだなって思うんです。キャストのみなさんにはパワー、エネルギー、テクニックが要求される作品です。1曲やるとみんなヘロヘロになりますから、そこを見て、どれだけみんなが命を削ってやってるか観ていただければ」と話した。曲は『嘘の仮面』、『その目に』、『時が来た』の3曲を披露。『嘘の仮面』は、多くのキャストが参加するダイナミックなナンバー。『その目に』はルーシー役の濱田とエマ役の笹本のデュエットナンバー。3曲目『時が来た』は本作を代表する楽曲であり、石丸のソロ曲。抜群の歌声やダンスに観客は大興奮だった。最後にキャストたちから挨拶があり、石丸は「その都度、新しいものをやろうとスタッフ、俳優みんなが思いを持っている稽古です。以前にご覧になったことがある方もきっとそれとは違う2016年版が出てくると思いますので、楽しみにしていてください」と話した。『ジキル&ハイド』は3月5日(土)から20日(日)まで東京国際フォーラム、3月25日(金)から27日(日)まで大阪、4月8日(金)から10日(日)まで愛知にて上演。取材・文:中川實穗
2016年02月17日石丸幹二が主演するミュージカル『ジキル&ハイド』が3月6日に東京・日生劇場にて開幕した。初日に先駆け同日、最終舞台稽古がマスコミに公開。また石丸ら出演者が取材にも応じ、意気込みを話した。ミュージカル『ジキル&ハイド』チケット情報はこちら物語は二重人格を扱った有名小説『ジキル博士とハイド氏』が原作。医師・ジキル博士が“人間の善と悪を分離する薬”を開発、人体実験の許可を得られず自らその薬をためしたところ、エドワード・ハイドという別人格が生み出されてしまい……という物語。日本では鹿賀丈史主演で過去4度にわたり上演されてきたが、今回はキャストを一新、ニュープロダクションとしての上演だ。ジキルとハイドを演じ分けるのは石丸幹二。端正な役どころが似合う俳優だが、苛烈な“悪”の人格・ハイドも魅力的。2役を声色や表情で演じ分ける様は舞台ならではの面白さだ。ジキルの優しさ、ハイドの凶暴さに惹かれる娼婦ルーシーを演じるのは濱田めぐみ。初の娼婦役とのことだが、妖艶さに加え純粋さも残し、物語の切ない部分を体現しているようなルーシーだった。ジキルの婚約者エマに扮する笹本玲奈も気品と知性があり良い。とにかくこのメインキャスト3人が抜群の歌唱力で、ミュージカルとして極上の作品になっている。また演出面も大幅に変更され、物語をさらにドラマチックに盛り上げるセットや照明などが印象的だ。公開稽古前のインタビューでは「(鹿賀たちの)前回のカンパニーは素晴らしい極みまで行っていたので、僕たちは違う形で、と思ったらそんなに気負いもなくなりました。稽古は1回1回、自分たちが完全に納得しながら進みました。いい感じで初日の幕が開きそう」と石丸。笹本も「キャストも入れ替わって、一から作り上げたからカンパニーの結束力がすごく強い。それが反映されているんじゃないかな」と自信を見せる。またどちらが演じやすいかと問われた石丸が「ジキルの方がやりやすい…」と話せば、濱田が「ハイドの方が楽しそう!」とツッコミを入れるなど仲の良さも披露。その濱田は「今までにない役柄なので、どういう風に見えるか自分でもわからない。いまだに余裕がないです」と話すと、今度は石丸から「いやいや、色気ムンムンですよ!」とお返しされていた。公演は3月28日(水)まで同所にて。また4月6日(金)から8日(日)に大阪・梅田芸術劇場 メインホール、4月14日(土)・15日(日)に愛知県芸術劇場 大ホールでも上演される。チケットは発売中。
2012年03月07日石丸幹二が主演するブロードウェイミュージカル『ジキル&ハイド』。3月の開幕まで1か月を切ったこの公演の稽古場を、2月某日、取材した。ミュージカル『ジキル&ハイド』チケット情報はこちら作品はR・L・スティーブンソンによる有名小説『ジキル博士とハイド氏』を原作にしたミュージカル。精神のコントロールを失った父を救うため、“人間の善と悪を分離する薬”の開発をする医師ヘンリー・ジキル。この薬の人体実験をすることを理事会で却下された彼は、自分自身で試すことにする。実験は成功するも、彼は次第に分裂する人格・ハイド氏を制御できなくなり……。スリリングな展開に、原作にはない男女の愛情を深く絡ませる内容だ。これに、フランク・ワイルドホーンによるドラマチックな楽曲が溶け合っていく。日本ではこれまで鹿賀丈史主演で上演されてきたが、今回はジキル&ハイドに石丸幹二、ハイドに惹かれる娼婦ルーシーに濱田めぐみ、ジキルの婚約者エマに笹本玲奈とキャストを一新して贈る。1幕冒頭からスタートしたこの日の稽古。まずは精神の安定を失った父親を前にしたジキルの、短いながらもインパクトのあるシーンだ。石丸はその父の姿を目前にする悔しさ、そしてどこか切なさをも滲ませる。続けて、早くも日本版初登場のナンバーだ。なぜ人は善悪にゆれ悪に引き寄せられるのかを知りたいと歌うジキル。石丸の圧巻の歌唱は激しく、知りたいという欲望の強さに、すでにジキルの中のハイドが見えるようで面白い。そのシーンまでを通すと一度ストップ。演出家の山田和也をはじめ、振付、歌唱指導、指揮者といったスタッフ陣が代わる代わる細かくチェックを入れていく。中でも指揮、歌唱指導の音楽チームはリズムの確認や、どの音からクレッシェンドしていくのかなど、微に入り細に入りのこだわり。取材陣が思わず聞き惚れるほどのナンバーだったが、カンパニーはさらに高みを目指していくようだ。その後、アンサンブルたちが歌うビッグナンバー『嘘の仮面』のシーン、理事会のシーンと、物語に沿って稽古は続いていく。これらのシーンでも、ナンバーの強弱やブレスによって激しさから一転して冷めた感情を表現するなど、音楽の上での感情の肉付けを細かく繰り返していくカンパニー。見ごたえ、聴きごたえのある新しい『ジキル&ハイド』が誕生しそうで楽しみだ。公演は3月6日(火)から28日(水)に東京・日生劇場、4月6日(金)から8日(日)に大阪・梅田芸術劇場 メインホール、4月14日(土)・15日(日)に愛知県芸術劇場 大ホールにて上演される。チケットは発売中。
2012年02月20日3月の東京・日生劇場公演を皮切りに、この春、東名阪で上演されるブロードウェイミュージカル『ジキル&ハイド』。この作品でジキル&ハイド役を演じる石丸幹二を迎えたミニライブイベントが2月8日、東京・山野楽器で行われた。『ジキル&ハイド』チケット情報はこちら『ジキル&ハイド』は、とある目的から人格の善悪を分離する薬を開発した男が、分裂する人格を制御しきれず、愛と欲望の狭間で深く苛まれていくというR・L・スティーブンソンによる有名小説を原作にしたミュージカル。日本でも人気の高い作曲家フランク・ワイルドホーンの壮大な楽曲に彩られた世界的ヒット作だ。日本では2001年に鹿賀丈史主演で初演され、その後も上演を繰り返していたが、今回新たに石丸幹二を主役に据え、ニュー・プロダクションとして上演される。この日も『ジキル&ハイド』の稽古場から駆けつけたという石丸は、黒のタートルネックに茶色のチェック柄のジャケットというラフな格好で登場。公演チケット購入者の中から抽選で選ばれた100名の観客が見つめる中、まずは自身のCDにも収録されている『スマイル』(映画「モダン・タイムス」より)を温もりある声で披露した。その後のトークでは、鹿賀版をはじめNYや韓国など色々なバージョンでこの作品を観たという石丸が「(鹿賀版とは)全然違う、セットも違います」と語り、さらに自分の場合は「良い人格=ジキルで、悪い人格=ハイド、ではなく、僕は良い人格の中にも隙や悪い部分があったと思う。だから僕のジキルはそんなに良い人じゃないですよ(笑)」とアピール。他にも稽古場の現在の雰囲気や共演者の素顔などを楽しげに話した。さらには「今までの日本版にはなかったナンバーが追加になります」という情報を明かし、「かなりのビッグナンバーですよ。歌唱指導の先生に“石丸君、ここで燃え尽きてしまわないようにね”と言われました」と話し期待感を煽っていた。イベントの最後には劇中の代表的ナンバー『時が来た』を熱唱。集まったファンたちも熱心に見入っていた。公演は3月6日(火)から28日(水)に東京・日生劇場、4月6日(金)から8日(日)に大阪・梅田芸術劇場 メインホール、4月14日(土)・15日(日)に愛知県芸術劇場 大ホールにて上演される。チケットは発売中。
2012年02月10日