『DUNE/デューン 砂の惑星』ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の前作で、SFファンをうならせた映画『メッセージ』のアート&メイキング本の翻訳版が、今夏、緊急発売されることが決定した。先日開催された第94回アカデミー賞にて、視覚効果賞・美術賞・撮影賞・編集賞・音響賞・作曲賞の最多6部門を獲得した『DUNE/デューン 砂の惑星』。『メッセージ』はそんなヴィルヌーヴ監督が同作にたどり着くまでの前日譚のような位置づけとされている。限定2,000部となるアート&メイキング本の序文は、『メッセージ』原作短編の著者テッド・チャン。あとがきはヴィルヌーヴ監督が自らが寄稿した。知的生命体へプタポッドの造形の秘密から、彼らが使用する表意文字のデザインの秘密までが明らかにされる。「ドゥニ・ヴィルヌーヴの世界アート・アンド・サイエンス・オブ・メッセージ(仮)」は8月19日(金)より発売(限定2,000部)。タニア・ラポイント[著]阿部清美[訳]B4変型・上製・176頁オールカラー発行元:DU BOOKS発売元:株式会社ディスクユニオン(text:cinemacafe.net)■関連作品:メッセージ 2017年5月19日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開
2022年04月02日『DUNE/デューン 砂の惑星』続編(パート2)の撮影を控えるドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が、「エンパイア・マガジン」と対談。パート2について、「新しいキャラクターが何人か登場するでしょう。私がかなり初期の段階で決めていたのは、最初のパートはポール・アトレイデス(ティモシー・シャラメ)とベネ・ゲセリット、それにポールが初めて異なるカルチャーに接する経験について描こうということです。パート2は、もっとハルコンネンに焦点を当てたものになります」と語った。パート2では、ハルコンネン男爵(ステラン・スカルスガルド)やその甥のラッバーン(デイヴ・バウティスタ)の出番が、増えるということだろう。撮影は「今年の夏の終わり」までに行われるとのこと。「(パート1と)同じスタッフと一緒に働いていて、みんな自分が何をすればいいのかわかっているし、それがどんな風になるのかもわかっています。映画はより挑戦的なものになるでしょうが、私たちは方向性を把握している。脚本も仕上がっています。自信を持っています。正直に言うと、私がいま唯一わからないことといえば、パンデミックのことだけです」と自信を見せた。昨年10月に公開された『DUNE/デューン 砂の惑星』は、3月に開催されるアカデミー賞で、10部門の候補に挙がっている。パート2は2023年10月20日全米公開予定。(Hiromi Kaku)■関連作品:DUNE/デューン 砂の惑星 2021年10月15日より全国にて公開©2020 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved
2022年02月16日ティモシー・シャラメ、ジェイソン・モモアなどハリウッド超豪華キャストが集結したドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作『DUNE/デューン 砂の惑星』が、12月22日(水)よりデジタルダウンロード販売、来年3月2日(水)にはブルーレイ・DVDがリリースされることが決定した。10月より、アメリカをはじめイギリス、韓国、中国、ブラジル、メキシコ、カナダなどで公開され、累計34の国と地域で初週興行収入堂々の初登場1位を獲得、全米では、10月公開作品としては IMAX史上最高の数字を記録し、ヨーロッパを皮切りに、北中米、アジアと世界中を席巻、全世界の興行収入は3億5000万ドルを超える爆発的なヒットとなった本作。すでに続編の製作も決定しており、2023年に日本公開が予定されている。本作には、未来を見る能力を持つ青年、ポール・アトレイデス役で注目の若手俳優ティモシー・シャラメが出演しているほか、レベッカ・ファーガソン、ジェイソン・モモア、ゼンデイヤ、オスカー・アイザック、ジョシュ・ブローリンなど豪華キャストの共演も話題。また吹き替え版には、入野自由をはじめ、内田真礼、森川智之、安元洋貴と、こちらも豪華な声優陣が集結している。『DUNE/デューン 砂の惑星』BD/DVD/デジタル予告編なお本作は、先行ダウンロード販売、デジタルレンタルされたのち、ブルーレイ&DVDリリースに加え、本作ならではのダイナミックな映像美がより楽しめる<4K ULTRA HD版>のリリースも決定。ヴィルヌーヴ監督は「ご自宅で『DUNE/デューン 砂の惑星』をご覧いただくのであれば、フォーマットは断然4Kがおすすめです。この作品は、原作と同じように正確性にこだわることを大事にしました。4Kシステムの持つ正確性があれば、ご自宅でも、より劇場体験に近い形で楽しんでもらえるのではないかと思っています」とコメントを寄せている。【初回仕様】<4K ULTRA HD&ブルーレイセット>は、「キャラクターカード全9種」が付く豪華版。ブルーレイにはホームエンターテイメントならではの、70分を超えるメイキングを含めた映像特典もたっぷり収録されている。(cinemacafe.net)■関連作品:DUNE/デューン 砂の惑星 2021年10月15日より全国にて公開©2020 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved
2021年12月10日DUNE/デューン 砂の惑星のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が、この映画は3本目まで作りたいという夢を語った。この映画は2部構成で、現在公開中の作品は、その第1部。しかし、原作者フランク・ハーバートは、その後にも本を書いており、ヴィルヌーヴは1969年に出版された『デューン 砂漠の救世主』を第3部として作りたいのだという。第1部DUNE/デューン 砂の惑星はアメリカで興行面でも批評面でも成功。第2部は2023年公開に向けて製作が始まる予定だ。文=猿渡由紀『DUNE/デューン 砂の惑星』公開中
2021年10月29日映画『DUNE/デューン 砂の惑星』が現在上映中だ。この度、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の素顔に豪華キャスト陣のインタビューを交えならがら迫る特別映像が解禁された。本作は“未来が視える”能力を持つ青年、ポール・アトレイデスの物語。皇帝の命でその惑星を制する者が全宇宙を制すると言われる、過酷な“砂の惑星デューン”へ移住したことを機にアトレイデス家と宇宙支配を狙う宿敵ハルコンネン家の壮絶な戦いが勃発した。殺された父の復讐と全宇宙の平和のために巨大なサンドワームが襲い来るその星で“命を狙われるひとりの青年”ポールが立ち上がる。IMAX(R)社全面バックアップのもと、クリエイターが意図したクオリティの映像&音響が劇場で変換(=劣化)することなく再現可能にし、ラージフォーマットIMAX(R)を超える“究極の映画体験”が可能な「Filmed For IMAX(R)」に認定された世界初の作品でもある今作。「ヴェネチア国際映画祭」や「トロント国際映画祭」で「映画館でしか味わうことの出来ない“映画の力“を再提示した作品だ」など、大絶賛の声があがり映画の力を証明した勢いそのまま、フランスでの記録的大ヒットを皮切りに、ドイツ、イタリア、スペイン、ロシアなどヨーロッパを中心に29の国と地域で初登場1位を獲得した。日本で公開されるとIMAX(R)での上映では良席を求めてチケット発売開始と共に争奪戦。オープニング3日間のIMAX(R)興収比率が2020年に公開されたクリストファー・ノーラン監督の『TENET テネット』の25.5%を上回り、29.3%という数値を叩き出した。映画批評サイト「Rotten Tomatoes」では驚異の91%を最高値として叩き出し、未だアメリカやイギリス、韓国、中国などでの公開を控えているにも関わらず、1億1千万ドルを超えるヒットを記録中。この数字はコロナ禍において特筆すべき数字で、混沌とした世界へ一筋の光を射したと言えるだろう。メガホンを取ったのは『ブレードランナー 2049』で異次元の天才と称えられたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督。自身が10代の頃から原作のファンで「原作と大スクリーンへのラブレター」と本作を評している。特別映像ではティモシー・シャラメやジェイソン・モモア、レベッカ・ファーガソン、オスカー・アイザック、ハビエル・バルデム、ジョシュ・ブローリン、ゼンデイヤ、名立たる名優たちもその手腕と人柄を称える。主人公のポール・アトレイデスを演じたティモシー・シャラメは監督について「ドゥニ・ヴィルヌーヴはすばらしい監督だ。まず何よりも、題材に対する情熱がある」、「彼の情熱でボロボロになるほど読み込まれた原作本を持っていたほどだよ」と原作に対する並々ならぬ情熱と愛についてコメント。アトレイデス家の腹心ダンカン・アイダホを演じたジェイソン・モモアも「彼は14歳の頃から原作本の大ファンなんだ。ずっと映画化することを夢見てきた」と本作を多くの観客に届けることが監督にとって悲願であったことを明かす。主人公ポールの母親レディ・ジェシカを演じたレベッカ・ファーガソンは監督の作風について「ドゥニの映画や登場人物には、繊細さとすばらしさが共存している」と芸術性の高さを語ると、ポールが尊敬する父であるレト・アトレイデス公爵を演じたオスカー・アイザックも「次々と移り変わる、幻のような夢を見ているみたいだった」とドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が“映像の魔術師”と呼ばれる根拠となるような経験を口にした。砂の惑星“デューン”の自由民フレメンの長スティルガーを演じたハビエル・バルデムは「監督はやさしく思いやりがあり、知的で面白い人だ」と人柄を称える同時に、「存在しないものを想像し、つくり出すことの楽しさをよくわかっている人だ」と創造力の高さも合わせ持つことを明かす。アトレイデス家の腹心ガーニイ・ハレックを演じたジョシュ・ブローリンも同じく創造力の高さについて「創造性に満ちたセット環境の作り方をよくわかっている監督だ」と俳優にとって最大限のパフォーマンスを発揮出来る環境を作る気遣いを称賛。ヒロインのチャニを演じたゼンデイヤも「ドゥニはすべてのことに思慮深い人、彼が考えていないことはひとつもないくらいに、1万回くらい考えていたはず」と徹底的に考え抜いた結果、明確なビジョンが生まれキャスト、スタッフ共に同じ認識で撮影に臨めていることを語った。監督自らも原作本との出会いについても話し、最後に「私にとって映画は芸術だ。観客を圧倒したいし、興奮してほしい。でも、そこから何を得るかは観客次第だ」と本作への自信を笑顔と共にメッセージを送った。『DUNE/デューン 砂の惑星』公開中
2021年10月22日カナダのアカデミー賞にあたるカナダ・スクリーン・アワードで5部門にノミネート、助演男優賞を受賞したヒューマン・ドラマ『And the Birds Rained Down』(英題)の邦題が『やすらぎの森』に決定、5月下旬より全国にて順次公開されることになった。カナダ・ケベック州、人里離れた深い森。湖のほとりにたたずむ小屋で、年老いた世捨て人たちが密かに暮らしていた。ある日、彼らのもとに思いがけない来訪者が現れる。その80歳の女性ジェルトルードは、少女時代に不当な措置によって精神科療養所に入れられ、60年以上も外界と隔絶した生活を強いられていた。ジェルトルードは、マリー・デネージュという新たな名前で新たな人生を踏み出すが…。舞台となるのは、カナダ10州の中で最も広大な面積を誇り、フランス語を公用語とするケベック。国際的な多文化都市モントリオールを擁し、映画製作も盛んに行われ、ドゥニ・アルカンからドゥニ・ヴィルヌーヴ、グザヴィエ・ドランまで世界的なフィルムメーカーを輩出してきた。そのケベックから新たに届いた本作は、新たな出逢いと湖畔での穏やかな共同生活を送る80代の男女を主人公に迎え、人生の晩年をいかに生きるかというテーマを詩情豊かに綴る、愛と再生の物語。ジェルトルード/マリー・デネージュを演じるのは、“ケベックのカトリーヌ・ドヌーヴ”とも呼ばれたアンドレ・ラシャペル。カナダの演劇、映画、テレビ界で約70年のキャリアを築いたこの名女優は、惜しくも2019年11月に他界し、本作が遺作となった。世捨て人のひとり、チャーリー役にはカナダ・アカデミー賞主演男優賞にノミネートされたジルベール・スィコット、親友のトム役にドゥニ・アルカン監督作品『みなさん、さようなら』(03)の主演俳優であるレミー・ジラールと、ケベックの俳優たちが集結した。監督は、本作が3本目の長編劇映画となったケベック出身のルイーズ・アルシャンボー。本作の舞台でもあるケベック州アビティビ在住の作家、ジョスリーヌ・ソシエがフランコフォニー5大陸賞を受賞した原作小説に感銘を受け、登場人物の息づかいや自然の鼓動までも伝わる繊細な世界観を見事に作りあげた。この度解禁された日本版ポスタービジュアルは、世捨て人のチャーリーとトムが、60年間、精神科療養所に入れられていたマリー・デネージュを挟んで座り、3人が目の前に広がる穏やかな湖を見つめている後ろ姿がどこか寂しげで印象的。ポスター下部には、愛犬やギターを弾き語るシーン、ひっそりと佇む小屋が登場し、森の中での彼らの暮らしぶりが垣間見える。『やすらぎの森』は5月下旬よりシネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2021年02月17日ドゥニ・ヴィルヌーヴ、ヤン・ドマンジュ、デヴィッド・マッケンジーらが「007」シリーズ最新作の監督候補に挙がっているようだ。24日に2019年11月公開が発表されたシリーズ第25弾の詳細についてはいまだに多くがベールに包まれているが、この3監督が最有力候補になっているとみられている。デッドラインによれば、ヴィルヌーヴ、ドマンジュ、マッケンジーは製作会社とすでにミーティングの機会をもうけたという。その一方で『ダンケルク』が海外で公開が始まったクリストファー・ノーランや、『ベイビー・ドライバー』の日本公開を8月19日に控えるエドガー・ライトも同様に有力視されているようだ。ヴィルヌーヴはアカデミー賞作品賞の候補にも挙がった『メッセージ』をはじめ、海外で10月から公開が始まる『ブレードランナー 2049』など話題作に事欠かず、ドマンジュはジャック・オコンネル主演作『71』やマシュー・マコノヒー主演作『ホワイト・ボーイ・リック』の監督としても知られている。マッケンジーは『最後の追跡』で今年度のアカデミー賞で作品賞にノミネートされたことも記憶に新しく、今後にはスコットランド王ロバート1世をテーマにした『アウトロー・キング』も控えている。なお、『007 スカイフォール』『007 スペクター』で監督を務めたサム・メンデスはその座を離れることが決定している。シリーズ最新作の主役には、前4作でジェームズ・ボンドを演じたダニエル・クレイグの続投が見込まれている。(C)BANG Media International
2017年07月28日『ブレードランナー』(82)の続編でメガホンを取ることが決まったドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の最新作『Arrival』が、『メッセージ』の邦題で2017年に日本公開となることが8日、明らかになった。ヴィルヌーヴは、『プリズナーズ』(13)、『ボーダーライン』(15)などで映像美と世界観が高く評価されてきたカナダ人監督。本作は、優れたSF作品に贈られるネビュラ賞を受け、映像化不可能と言われていたアメリカ人作家テッド・チャンによる短編小説『あなたの人生の物語』を原作にした、新たなSFドラマだ。突如地上に降り立った、巨大な球体型宇宙船。『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(16)などのエイミー・アダムス演じる言語学者・ルイーズは、知的生命体と意思の疎通をはかるために、"彼ら"が人類に何を伝えようとしているか探っていく。SFでありながら切なさも込められた本作は、『デイリー・テレグラフ』紙から「美しく挑発的な寓話(ぐうわ)」、『デイリー・メール』紙からは「すばらしく巧妙な演出」と評されており、7日の時点で映画批評サイトのロッテン・トマトでも100%の好評を獲得。10日までの期間でイタリアにて開催されている第73回ヴェネツィア国際映画祭の"コンペティション部門"にも出品され、最終日に発表される同映画祭金獅子賞にも期待が高まっている。
2016年09月09日