近年、日本でも人気の北欧諸国。旅行先としてはもちろんのこと、家具メーカー「IKEA(イケア)」、テキスタイルブランド「marimekko(マリメッコ)」、リビングウェアブランド「iittala(イッタラ)」など、インテリアやファッションの分野で特に注目されている。そして今年の冬は、ドキュメンタリー、ヒューマンドラマ、パペットアニメーションと多種多様な北欧映画が12月2日(土)に同日公開される。さまざまな世代が、さまざまな方向から楽しめる北欧映画3作品に注目した。■Fromアイスランドドキュメンタリー『YARN人生を彩る糸』人をつないでいく彩り豊かな“YARN(糸)”のものがたり世界的なクラフト・ブームの中、編み物が生活に根ざしているアイスランドから届いたクラフト・アート・ドキュメンタリー。YARN(糸)を紡ぎ、編み、表現する4組のアーティストが、彩り豊かなYARNで人とつながっていくパワフルな姿を描いていく。アーティストたちと共に世界を旅するYARNは街や自然を彩り、美しい手しごとやパフォーマンスは見るものを楽しませるだけでなく、編み物を手芸から「人とつながる」アートに昇華させる。そんな彼らの情熱をアイスランドの女性監督、ウナ・ローレンツェンがオリジナルのアニメーションを交えて丁寧に紡いだ、これまでにない意欲作。■Fromフィンランドヒューマンドラマ『希望のかなた』名匠アキ・カウリスマキ監督が描く新たな傑作戦禍のシリアを逃れ、生き別れた妹を捜すうちにフィンランドにたどりついたカーリドは難民申請が却下され、強制送還されることに。収容施設を逃げ出し、路上生活を送る中で差別や暴力に晒されるカーリド。ある日、レストランを営むヴィクストロムに助けられ、店員として働くことに…。本作で第67回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(監督賞)を受賞したカウリスマキ監督は、前作『ル・アーブルの靴みがき』で“港町三部作”と名付けたシリーズ名を自ら“難民三部作”へと変えた。監督独特のユーモアと弱者への温かいまなざしで、いまや全世界が直面する難民問題に一石を投じている。■Fromフィンランドパペットアニメ『ムーミン谷とウィンターワンダーランド』「クリスマスさんって誰?」ムーミン谷に訪れる初めてのクリスマストーベ・ヤンソン原作、子どもから大人まで幅広い年齢層に絶大な人気を誇るムーミンの物語がパペットアニメーションとなったシリーズ最新作。知的好奇心いっぱいのムーミントロールは、友だちのスナフキンと共にムーミン谷にまもなく訪れる冬を感じようと出かける。そこで知ったのは、まもなくやってくるという「クリスマス」の存在。「クリスマスさんって誰?どんな人?」さて、どんなクリスマスがやってくるのか?主人公・ムーミントロールの声を女優・宮沢りえが務めている。『YARN人生を彩る糸』は12月2日(土)より渋谷シアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2017年11月30日謎のネーデルランドの画家ボス謎に包まれた生涯をすごしたネーデルランドの画家、ヒエロニムス・ボス。その傑作のひとつがマドリードのプラド美術館に収蔵されている『快楽の園』。見るものを驚かせ、夢中にさせるその作品と画家の真相に迫るドキュメンタリー映画が12月に公開されます。ネーデルランド(現在のオランダ、ベルギー、ルクセンブルク)の画家ヒエロニムス・ボス。没後500年を迎えた2016年、ヨーロッパでは彼の作品を集めた最大規模の展覧会が、ボスが生まれたオランダ南部の街、デンボスの北ブラバント博物館で開催され、世界中からボスのファンが42.5万人も集まりました。そしてこのドキュメンタリー映画も500年を記念して、スペインを代表するドキュメンタリー映画監督のホセ・ルイス・ロペス=リナレスにプラド美術館の依頼で制作されました。ヒエロニムス・ボスには60代とおぼしき自画像が1枚あるだけで、手紙も日記もなく、その生涯は謎に包まれています。分かっているのはヒエロニムス・ファン・アーケンという本名から、出自はドイツのアーケン、代々画家の家系だったことぐらいなのです。描いた作品は30点ほどしか残されていません。幻想的で怪異な作風が特徴で、ブリューゲルをはじめとする後世の画家に大きな影響を与えました。そしてボスの代表作で、もっとも謎めいた作品が、プラド美術館に収蔵されている『快楽の園』なのです。プラド美術館全面協力のもと撮影されたこの映画は、いまだ決定的な解釈のなされていないボスの最も有名で魅力的な作品『快楽の園』が世界中のクリエイターに与えた影響を検証し、謎に満ちたボスという作家のドキュメンタリー作品となっています。The Garden of Earthly Delights, El Bosco. Oil on panel, 220 x 389 cm, 1500 – 1505. Madrid, Museo Nacional del Prado.パネルを閉じた状態の外側には天地創造を模した絵が描かれ、パネルをひらくと、左側にエデンの園を、右側に最後の審判を、中央のパネルには、多数の裸の男女が描かれ、快楽を貪る楽園のように見えることから、教会の祭壇画ではなく、特定のパトロンに依頼された絵画という説が有力です。この映画では、20人ほどの美術史家、歌手、作曲家、作家、画家、指揮者、写真家、アーティスト、歴史家、哲学者、漫画家、音楽学者、プラド美術館学芸員、さらにはボスが所属していたとされる「聖母マリア兄弟会」のメンバーなどが、『快楽の園』の解読を試みて、魅了される姿を描きます。赤外線・X線などで、下絵に描かれていた全く別の絵柄の正体や、祈祷書や写本の欄外に描かれた装飾とボスの絵画との関連、「聖母マリア兄弟会」の入会で得られる免罪府など、ボスの時代と『快楽の園』のリンクが見え隠れしてきます。500年以上前に描かれた「百科事典のような絵画であり、とんでもなく詩的でもある」「美術史において唯一無二だと思う」「これは幻想的なオペラだ」と文化人を魅了するボスの世界に迫る90分です。『謎の天才画家ヒエロニムス・ボス』12月16日 シアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー監督:ホセ・ルイス・ロペス=リナレス出演:ラインデルト・ファルケンブルグ、オルハン・パムク制作:2016年/スペイン・フランス/90分配給:アルバトロス・フィルム© Museo Nacional del Prado © López-Li Filmsホセ・ルイス・ロペス=リナレス監督プロフィール1955年4月11日スペイン、マドリード生まれ。ドキュメンタリー作家、撮影監督、プロデューサー。プラド美術館から6人の作家のドキュメンタリーを依頼されるなど、スペイン随一のドキュメンタリー作家。監督作品としては『ファイティング・シェフ美食オリンピックへの道』(2007)『シェリー&パロ・コルタドの謎』(2015)などがある。
2017年11月29日オンライン動画配信サービス「Hulu」では、今年デビュー25周年を迎える安室奈美恵のオリジナルドキュメンタリー「Documentary of Namie Amuro」を10月1日(日)から独占配信することが決定した。デビュー25周年を記念し、9月16日(土)から故郷・沖縄で野外ライブを行い、大成功を収めた安室さん。シングルでは、ドラマ「母になる」の主題歌「Just You and I」で、1995年のソロデビューから23年連続シングルTOP10入りを記録し、アーティスト歴代1位タイ記録を達成。アルバムでも10代、20代、30代で全てミリオンセールスを記録している日本最高峰のトップアーティスト。また、10月からはTVアニメ「ワンピース」オープニング曲「Hope」を担当することでも話題だ。今回配信が決定したドキュメンタリーでは、今後様々な密着取材を敢行し、あらゆる角度からヴェールに包まれている安室さんの真実に迫っていくという。ここでしか出会えない映像の数々はファン必見となりそう。また現在「Namie Amuro チャンネル」が開設され、予告映像の配信がスタート。10月1日(日)に「Documentary of Namie Amuro」第1話が配信され、第2話は11月初旬に配信予定となっている。「Documentary of Namie Amuro」は10月1日(日)よりHuluにて独占配信。※2018年9月まで毎月1話ずつ配信予定(cinemacafe.net)
2017年09月19日ファッション・ドキュメンタリー映画『マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年』が、2017年12月23日(土)に公開される。マノロ・ブラニクとはマノロ・ブラニクは、英国のシューズブランド「マノロ ブラニク(Manolo Blahnik)」のデザイナー。1970年代初期にロンドンにショップをオープンさせて以来、その構築的で美しいハイヒールが、多くのセレブやファッショニスタから支持されてきた。彼が生み出したハイヒールは、エレガントでありながら“世界で唯一走れるピンヒール”と言われており、大人気ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」の主人公キャリーが愛してやまない靴として爆発的なブームとなった。さらに、ソフィア・コッポラの映画『マリー・アントワネット』に全面協力し、第79回アカデミー賞にて衣装デザインのミレーナ・カノネロにオスカーをもたらした。また2007年には、これまでの功績を讃えられ、大英帝国勲章名誉コマンダーを受勲している。デザイナーの魅力と華麗な手仕事に迫る『マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年』は、デザイナー マノロ・ブラニクの魅力と、華麗なる手仕事に迫るファッション・ドキュメンタリー。世界中の女性を虜にする“夢の靴”が生みだされるアトリエでは、完璧な靴を作りだすマノロの風変わりな思考プロセスから、スタイリッシュで溜め息がでるほど美しいスケッチ、それを手仕事で形にしてゆくスタッフたちに迫る。クリエイティブな創作過程を見られる貴重な作品となりそうだ。劇中にはマノロ・ブラニクの多くのシューズが世界的なブームを尻目にマノロ自身は「今でもアトリエで過ごす時間が人生の喜びだ」と語り、商業的に拡大せずイタリア・ミラノで職人たちとシューズをハンドメイドで制作。女性の足を美しく見せるシルエットを作り出す華奢なヒール。リボン、ビーズ、スワロフスキーなどを施した数々のシューズが劇中には登場する。さらに、彼が住むイギリス・バースの閑静な自宅や、そこに保存された30,000点に及ぶアイテムのアーカイブのほか、ガーデニングをこよなく愛するお茶目な素顔も写し出す。なお「トカゲに靴を作った少年」という映画タイトルは、マノロの少年時代のエピソードに由来している。彼は、生れ故郷であるスペインのカナリア諸島の庭園を駆け回り、チョコレートの包み紙でトカゲのために靴を作ることに熱中していたそうだ。今でも自然と植物を愛でる眼差しが、デザインの源になっているそう。ブランド愛用者のリアーナやアナ・ウィンターも出演マノロ ブラニクのシューズを愛用するセレブも多数出演。“プラダを着た悪魔”こと米ヴォーグ誌の名物編集長アナ・ウィンターやリアーナ、シューズデザイナーのシャーロット・オリンピア(Charlotte Olympia)、故デヴィッド・ボウイの妻でモデルのイマン、デザイナーのジョン・ガリアーノ(John Galliano)などが登場する。さらに、若かりし頃にマノロがモデルとして参加し、一緒にヴォーグ誌の表紙を飾った女優アンジェリカ・ヒューストンたちからは、彼のプライベートな一面も披露される。“トカゲ”モチーフの限定シューズ「ラガルタ(LAGARTA)」日本上陸映画『マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年』の公開を記念して、本作のためにデザインされた特別シューズ「ラガルタ(LAGARTA)」が日本上陸。映画タイトルにちなみ、“トカゲ”をアッパーからストラップにかけて配し、仕上がりはアートピースのように美しい。シューズは全世界で15足のみ限定制作され、日本ではマノロ ブラニク ギンザシックス店で1点のみの販売となる。マイケル・ロバーツ監督描き下ろしのイラストもマノロと45年以上の友人であり、アーティストでもあるマイケル・ロバーツ監督が書き下ろした、カラフルでポップなイラストを公開。トカゲやピンヒールといった象徴的なモチーフをコミカルに表現している。【詳細】『マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年』公開日:2017年12月23日(土・祝9 新宿ピカデリー、Bunkamuraル・シネマほか全国ロードショー監督・脚本:マイケル・ロバーツ出演:マノロ・ブラニク、アナ・ウィンター、リアーナ、パロマ・ピカソ、シャーロット・オリンピア、イマン、アンジェリカ・ヒューストン、ジョン・ガリアーノ、ソフィア・コッポラ、ルパート・エヴェレット配給:コムストック・グループ原題:Manolo: The Boy Who Made Shoes for Lizards■ラガルタ(LAGARTA) 1110,000円+税※日本入荷は1点のみ。販売は先着1名。※鑑賞用作品のため、着用はオススメしない。取り扱い店舗:マノロ ブラニク ギンザシックス店住所:東京都中央区銀座6-10-1 2FTEL:03-6264-5514(C)HEELS ON FIRE LTD 2017
2017年09月18日世界最高峰の写真家集団「マグナム・フォト」に在籍する写真家で、映画作家のレイモン・ドゥパルドンの人生を辿ったドキュメンタリー映画『旅する写真家 レイモン・ドゥパルドンの愛したフランス』。このほど、ヌーヴェルヴァーグの巨匠エリック・ロメールの映画撮影現場の様子を収めた本編映像が、シネマカフェに到着した。フランス写真界の巨匠にして、ドキュメンタリー映画監督のレイモン・ドゥパルドン。5月に開催された第70回カンヌ国際映画祭でも、最新作『12 jours』(’17)がスペシャル・スクリーニング部門で上映されるなど、現在も第一線で活躍し、多大な尊敬を集めている。本作は、ドゥパルドンが40年以上に渡って世界中を旅して撮りためたフィルムを、妻であり、映像作品の製作・録音を担当してきたクローディ―ヌ・ヌーガレとともに1本の映画として綴った共同監督作品。2012年にはカンヌ国際映画祭の後、東京国際映画祭でも上映された。まるでドゥパルドンの人生のハイライト集であると同時に、「旅」を通じて新しい自分と愛すべきものを発見するという、普遍的な「人生の旅」を描いたドキュメンタリー。アルジェリア戦争やプラハの春などの歴史的事件の映像や、ドゥパルドンの生い立ちからロマンス、またライフワークとして現在も撮り続けるフランスの日常風景は、まるでドゥパルドンによる“ガイドブックには載らない”世界旅行記ともいえる。また、その映像には、アラン・ドロンやジャン=リュック・ゴダール、ネルソン・マンデラの姿なども収められている。このたび到着した本編映像は、共同監督を務めたクローディーヌが、ヌーヴェルヴァーグの巨匠エリック・ロメールの元で働いていたころの貴重映像。クローディーヌは『緑の光線』(‘85)の撮影現場にて、ロメールが主演のマリー・リヴィエールやキャストらと仲良く戯れている姿を8mmカメラ「スーパー8」で撮影。その一方で、「毎晩“緑の光線”の撮影に挑んだ」というナレーションとともに、録音技師として働くクローディーヌの姿も映し出されている。そして映像は、ドゥパルドンが出会ったばかりのクローディーヌの姿へと移り、彼女を撮影し続けるドゥパルドンの姿にクローディーヌの笑みがあふれる様子も伺うことができる。公私にわたる伴侶・クローディーヌとの出会いについて、ドゥパルドンは「クローディーヌに出会うまで私は内向的な性格だった。しかし彼女と出会って性格も変わり、映画を喜びとして撮り続けることができるようになったんだ。彼女がいなければ、いまでもつまらない映画を撮っていたかもしれない」と語っている。言葉がなくても伝わってくる2人の愛に、観る者の心にも暖かい陽が差すような映像となっている。『旅する写真家 レイモン・ドゥパルドンの愛したフランス』はシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開中。(text:cinemacafe.net)
2017年09月10日レディー・ガガの1年間に密着した、Netflixオリジナルドキュメンタリー「レディー・ガガ:Five Foot Two」が、9月22日(金)より「Netflix」にて世界190か国で世界同時配信されることが決定。あわせて、まるで作品の内容を反映したかのような、彼女らしいアーティステックで衝撃的なキービジュアルも公開された。奇抜な衣装や派手なパフォーマンスでファンを魅了している稀代のアーティスト・ガガの、女性としての実像を浮き彫りにしていく本作。今回は1年間にわたり、オフステージやスタジオ、あるいは自宅にいる「素」のレディー・ガガを追い、彼女の想いや感情の高まり、心の浮き沈みを如実に映し出した。また、人間関係の苦悩や健康問題に直面する中、周りの人々に支えられ、自身の不安と向き合う彼女の姿を通して、彼女のスーパースターとしての顔と、1人の女性としての顔の両面を知ることができ、まだ誰も見たことがないガガの本当の姿を見ることができるという。本作の監督を務めたのは、エミー賞ノミネートの経歴を持つ『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』のクリス・モーカーベル。すでに本作は、2017年度のトロント国際映画祭でのプレミア上映が決定している。モーカーベル監督は、「とても広い心を持った1人のアーティストの真の姿をカメラに収める貴重な機会に恵まれました。レディー・ガガが私を信じ、私のビジョンを信頼してくれたことは、非常に幸運なことだと思っています」とコメント。ガガのマネージャーのボビー・キャンベルは、「私が日々一緒に仕事をしている彼女の本当の姿を、多くの人々に知ってもらえるのはとても嬉しいよ。彼女は誰にも負けな いくらい働き者で誠実で、最高に面白い人なんだ」と今回の配信を喜んでいる。さらに、製作を手掛けたライブ・ネーション・プロダクションズの担当プレジデントのヘザー・パリーは、「かなりプライベートな生活にまで踏み込むことをレディー・ガガが許可してくれたおかげで、彼女の大胆な部分や、脆さ、自らの作品に対する真の情熱を、余すところなくお伝えすることができるでしょう」と自信を見せている。Netflixオリジナルドキュメンタリー「レディー・ガガ:Five Foot Two」は9月22日(金)より全世界同時オンラインストリーミング開始。(cinemacafe.net)
2017年08月25日ひと昔前は、女の子の憧れの習い事だったバレエ。それが今ではグッと身近な習い事となりました。バレエが好きで、娘に習わせているママも多いのでは?そんなバレエ人気を受けてか、今年の夏休みはバレエ映画が目白押し! バレエ公演をみに行くのはとてもお金がかかるけれど、バレエ映画ならお手頃に楽しめる上に、モチベーションアップやバレエへの理解を深めることにもつながりそうです。今年の夏休みは、親子でバレエ映画に出かけませんか? バレエ大好き少年少女なら見ておきたい、バレエ映画3本をピックアップしてみました。■小さな子どもでも楽しめる、フランス発のアニメ『フェリシーと夢のトウシューズ』バレエを始めたばかりの小さな頃は、まだピンクのバレエシューズやキラキラの衣装がお目当てだったりします。しかし、華やかな世界とは裏腹に、バレエは単調で地味。まだまだ集中力もガマンも足りない時期は、先生に厳しくされただけでイヤになってしまうことも。そんな時、施設育ちの不遇の環境から、持ち前の情熱で様々な困難を乗り越え、パリ・オペラ座のバレリーナを目指すフェリシーの姿をみたらモチベーションが上がるかも。バレエの本場、パリが舞台だけあって、バレエシーンの振付は、パリ・オペラ座の芸術監督のオレリー・デュポンとエトワールのジェレミー・べランガールが担当するという徹底ぶり。日本語吹き替え版も、自身もバレエ経験者の女優・土屋太鳳、日本バレエ界を牽引する熊川哲也が声優で参加しています。▼『フェリシーと夢のトウシューズ』 2017年8月12日から新宿ピカデリー他 にて全国公開■海外留学を夢見るバレリーナには『パリ・オペラ座バレエ 夢を継ぐ者たち』そして、こちらはまさに本物のパリ・オペラ座の舞台裏を描いたドキュメンタリー。これだけ日本でバレエ人口が増えた背景には、海外で活躍する日本人ダンサーたちの存在があります。みんなが憧れてやまないパリ・オペラ座ってどんなところ? その舞台裏をのぞかせてくれるこのドキュメンタリーは、海外のバレエ団に憧れる子どもたちの胸をときめかせてくれるでしょう。日本人ハーフのバレリーナ、オニール八菜さんの美しさにもウットリ!▼『パリ・オペラ座バレエ 夢を継ぐ者たち』 Bunkamuraル・シネマ他 公開中■小学生高学年以上&アーティストタイプには『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』もう少し大きくなってバレエに本格的にハマってくると、甘い世界ではないことに気づき、思うように踊れない、コンクールの結果が出ないなど、悩みも大きくなっていきます。「才能がないのでは?」「何のために踊っているの?」とバレエの苦しみもわかり始めたそんなバレリーナの卵たちには、もがき苦しみながらダンサーとしての自分と向き合う元英国ロイヤル・バレエ団プリンシパルのセルゲイ・ポルーニンのドキュメンタリーがオススメ。19歳の時、史上最年少でロイヤル・バレエ団のプリンシパルまで上りつめた天才バレリーナは、キャリアの頂点であっさりとその座を捨てます。一体彼に何があったのか? 彼の壮絶な心の葛藤もさることながら、その美しすぎる踊りと肢体に、子どもよりもママが夢中になりそう!?▼『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』 2017年7月15日よりBunkamuraル・シネマ、新宿武蔵野館他 全国順次公開 ■おまけ:バレエ男子だって負けてはいない──ミュージカル『ビリー・エリオット』の日本版がついに完成!「バレエは女の子のもの」は過去の価値観。今や日本のバレエ男子の活躍にはめざましいものがあります。ついこの間行われたユース・アメリカ・グランプリでも、日本人男子が2人も一位になるという快挙を成し遂げました。バレエ男子の映画といえば、貧困に喘ぐイギリスの炭坑町に住む少年ビリーがバレエに目覚め、ロイヤル・バレエ団を目指す『リトル・ダンサー』が有名ですが、そのミュージカルの日本版がついにこの夏誕生。バレエにタップ、さらに歌までをイキイキとこなす子どもたちのエネルギーは圧巻。バレエ男子のカッコよさに釘付けになります!▼ミュージカル『ビリー・エリオット』 ■親子でバレエ映画を楽しむときの注意事項 堅苦しくない映画といえども、マナーはあります。子ども連れで映画館に行く時は、特に次の点に気をつけましょう。▼字幕:『フェリシーと夢のトウシューズ』のような子供向けのアニメは、吹き替え上映がありますが、ドキュメンタリー映画などは日本語字幕での上映になります。まだ漢字がたくさん読めないお子さんには少し厳しいかも。ダンスシーンも多いし、それでもみに行きたいという場合は、事前にお子さんに内容を少し話しておくといいでしょう。途中でお子さんはいろいろママに聞きたくなるのもわかりますが、終わってから聞くよう事前に伝えておきましょう。また、下のお子さんを連れて行く場合はなるべく端の席に座って、グズったら席を立つようにしましょう。▼服装:特にドレスコードはありませんが、芸術の映画を観に行く上に、東急文化村など大人な雰囲気の映画館での上映が多いので、普段より少しオシャレをしていくと、テンションも上がります。映画のあとは、ヨーロッパの雰囲気をそのままに、クロックムッシュやガレットや食べながら、お子さんとバレエ談義に花を咲かせるのもいいですね。なんでもそうですが、おけいこはいいものをたくさんみなければ始まりません。時間がたくさんある夏休みは、お子さんが成長できるチャンス! バレエ映画が花盛りな今年の夏休みこそ、親子ででかけてバレエへの理解をもっと深めてみては?ライター:まちとこ出版社 狩野綾子
2017年08月07日連日の暑さが体にこたえているという人も多いと思いますが、心はいつでも熱くときめいていたいもの。そこで、女子たちのハートに火をつけるような美しい顔と体を持ち合わせた注目の男子が見られる話題作をご紹介したいと思います。それは……。天才の真実に迫るドキュメンタリー『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』!【映画、ときどき私】 vol. 1022009年に史上最年少となる19歳で、名門である英国ロイヤル・バレエ団のトップに上りつめたセルゲイ・ポルーニン。類まれな才能を持ち、スター街道を順調に歩んでいるかのように見えていた。ところがその2年後、人気実力ともに絶頂のときに電撃退団!突然の退団劇はさまざまな憶測とともに世界中で報道され、ポルーニンはスターから転落していくことに。しかし、そこには天才であるがゆえの知られざる葛藤と苦悩があったのだった……。全身全霊のダンスはまさに鳥肌モノ!ポルーニンは、バレエに興味がある人にとっては有名なダンサーですが、そうではない人でも、グラミー賞にノミネートされた大ヒット曲「Take Me To Church」のMVで彼の姿を見たという人も多いのでは?実際、YouTubeでは現在までに2000万回以上も再生されているほど、注目されているのです。誰の心も捉えて離さない理由は?それほどまでに話題となったのは、彼の卓越したテクニックや人間離れしたジャンプはもちろんのこと、内から溢れ出る表現力が言葉を超えて世界中の人々の琴線に触れているからこそ。映画のなかでもさまざまな演目を演じているポルーニンの姿を見ることができますが、彼の踊る姿は見ているだけで、なぜか涙腺を刺激されてしまうほど。そこには美しさだけでなく、私たちの胸を締めつける何かがあり、その “正体” をこの作品では知ることができるのです。ドラマチックな人生のすべてが明らかに!本作では、ポルーニンのダンスシーンだけでなく、いかにして唯一無二のダンサーが生まれたかを見ることができるのもみどころのひとつ。学費を稼ぐために家族をバラバラにしてしまい、それによって大きな孤独を抱えることになったポルーニンですが、天才として生まれた宿命を背負った苦悩からの挫折、そして再生への道と進む姿は、ひとりの人間ドラマとしても興味深いところなのです。美しすぎる肉体も見逃せない!さらに、王子様のような高貴さがありながら、野獣のような破天荒な一面を持ち合わせているギャップも魅力ですが、もうひとつ注目すべきは、逞しくてしなやかさのある筋肉を持った理想の肉体美。バレエダンサーというのは、一見華やかに見えても、肉体的にも精神的にも本当に過酷な職業。だからこそ、その努力が垣間見える鍛え上げられた肉体は、スクリーンでじっくりと堪能して欲しいところなのです。自分にとっての天職とは何かを問う!才能に溢れ、踊るために生まれてきた天才ダンサー、セルゲイ・ポルーニン。そんな彼でさえも、これだけもがいているのであれば、私たちが悩んだり迷ったりするのも当然のこと。「自分にとっての大切なものとは何か」と考えさせられる本作は、自分のなかに迷いがある人や自分を見失っていると感じている人にとっては、新たな自分を見つけるヒントになるかもしれません。ananweb読者とも同世代であるポルーニンだからこそ、彼の生き様や言葉から感じる思いがあるはずです。心を掻き立てる予告編はこちら!作品情報『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』7月15日(土)よりBunkamuraル・シネマ、新宿武蔵野館ほか全国順次公開配給:アップリンク・パルコ©British Broadcasting Corporation and Polunin Ltd. / 2016
2017年07月15日2008年1月に亡くなったヒース・レジャーをテーマとしたドキュメンタリー映画「I Am Heath Ledger」(原題)が完成した。ヒースの一番上の姉ケイトさんが、オーストラリアのテレビ番組「The Project」から取材を受け、この映画に対する心境を語っている。映画には、主にヒースが撮った自分の映像が使われており、「ヒースはものすごくプライベート主義な子だったから、ほとんどの映像が見たことのないものばかりで、とても感情が揺さぶられました」とのこと。「初めて見たときは、ずっと叫んだり泣いたり…。精神が浄化されるような経験でしたね。特に、私たち家族にとっては」。ケイトさんを含むヒースの家族は、ヒースをよく知るナオミ・ワッツ、エミール・ハーシュ、アン・リー監督らと共に映画の中でもインタビューを受けているそうだ。映画の仕上がりには「満足している」とし、監督のエイドリアン・ブイテンホイスとデリク・マレーに感謝の意を伝えた。先月トライベッカ映画祭で初上映された「I Am Heath Ledger」は、今月17日(現地時間)にアメリカの「Spike TV」局で放送予定。(Hiromi Kaku)
2017年05月12日出演作『ダークナイト』の公開を前に、28歳で亡くなったヒース・レジャー。テレビ局「Spike」が、5月にヒースをテーマとしたドキュメンタリー「I Am: Heath Ledger」(原題)を放送するという。「People」誌などが報じている。「Spike」はこれまでにもスティーブ・マックイーンやクリス・ファーレイ、ブルース・リーなどの有名人のドキュメンタリーを製作してきた。ヒースは2008年1月22日に複数の薬物を併用して摂取したことが原因となり、この世を去った。故人となってしまったものの、その後、ジョーカーを演じた『ダークナイト』でアカデミー助演男優賞を獲得。2006年にも『ブロークバック・マウンテン』でアカデミー主演男優賞にノミネートされるなど、今後が期待された俳優だっただけに多くの人が嘆き悲しんだ。ヒースと娘のマチルダちゃん(当時2歳)をもうけたミシェル・ウィリアムズは、ヒースの死から9年経ったいまも、恋人を作ることはあってもシングルマザーを貫いている。ヒースがドキュメンタリーのテーマに取り上げられるのはこれで2回目。2012年にドイツのテレビ番組「Too Young Too Die」が、ヒースの父キムへのインタビューやヒースが『ダークナイト』の撮影中に記録していた日記を引用するなどしてヒースの人生を描いたことがあった。(Hiromi Kaku)
2017年03月16日2016年のサンダンス映画祭で喝采を浴び、本年度アカデミー賞ノミネートも有力視されている注目のドキュメンタリー『Life, Animated』の邦題が、『ぼくと魔法の言葉たち』に決定。4月上旬の公開が決まり、ポスタービジュアルも解禁となった。サスカインド家の次男オーウェンは、2歳半で突然言葉を失い、7歳になるころには誰ともコミュニケーションを取れなくなっていた。彼は自閉症スペクトラムと診断される。ある日、父のロンはオーウェンが発する意味をなさないモゴモゴとした言葉が、オーウェンが毎日擦り切れるほど観ていたディズニーのアニメ映画『リトル・マーメイド』に登場するセリフだと気づく。意を決した父は、彼が大好きなキャラクターである『アラジン』に登場するオウムのイアーゴのパペットを使い、身を隠して息子に語りかける。「どんな気分?」するとオーウェンは「僕はハッピーじゃない。僕には友達がいないから」と、まるで魔法のように言葉を返した!5年ぶりの息子の言葉にこみ上げる涙をこらえながら、イアーゴとしての会話を続ける父。こうして、父と母、そして兄による、ディズニー・アニメーションを通じた“オーウェンを取り戻す”ための作戦が始まった――。家族の愛情とサポートのもと、自閉症の少年が大好きなディズニー・アニメーションを通じて少しずつ言葉を取り戻していった様子と、底抜けに明るく前向きに社会と向き合いながら自立を勝ち取っていった現在の彼の姿を、ユーモアたっぷりに描いた本作。オーウェンの父でピュリツァー賞受賞作家ロン・サスカインドが記した「ディズニー・セラピー 自閉症のわが子が教えてくれたこと」を基にメガホンを取ったのは、黒人監督として始めてオスカーを受賞した(『Music by Prudence』で短編ドキュメンタリー賞)経歴を持つロジャー・ロス・ウィリアムズ。各国の映画祭で感動の嵐とスタンディング・オベーションを巻き起こし、サンダンス映画祭では見事、監督賞を獲得している。一般社団法人日本自閉症協会では、本作について、「2歳でなくした言葉を家族の支えで取り戻す。ディズニー映画で現実を理解し、不安と希望、失恋のなかで成長し、独り立ちしていく。親も兄も将来に不安を抱えながらも寄り添い、尊厳を守り自立を応援する姿がとても参考になる。家族や支援者にぜひ観て欲しい」とコメントを寄せている。『ぼくと魔法の言葉たち』は4月上旬、シネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2017年01月19日俳優の大谷亮平が、15日(13:55~15:20)に放送されるテレビ朝日系『あなたは今幸せですか?』で、ドキュメンタリー番組のナビゲーターに初挑戦する。この番組は、街で出会った「幸せです」と回答した人に、その幸せの中身を円グラフで書いてもらい、その理由を可視化するほか、密着も行い、その人の暮らしぶりや仕事・趣味・人生観などを探っていくというもの。昨年4月から半年間深夜番組としてレギュラー放送されていたが、スペシャルとして復活することになった。そこで今回、番組ナビゲーターを大谷が担当。「番組のトーンにマッチするようにコメントを言わなければいけないので、その点で難しさとかプレッシャーを感じました」と言うが、「すごく身近にあるテーマだったところは楽しかったです」とも話す。大谷は、自身も幸せの円グラフを描いてみたが、「仕事」「家族・親族」「友人」に加え、小学生から続けている「バレーボール」の4等分に。「自分で頑張ってきたという思いと、家族に支えられて続けてこられたという思いもあるので。バレーボールはこの先も出来るところまで続けたい、という思いがあります」と、思い入れを語った。番組では、東日本大震災の被災地・宮城で牡蠣の養殖を行う男性や、神奈川・小田原で400年続く祭りを執り行う山伏の男性、けん玉世界大会の優勝経験者、渋谷を歩く大正生まれの老婦人などに出会う。
2017年01月13日人気ロックバンド「RADWIMPS」の10周年を追った奇跡のドキュメンタリー映画『RADWIMPSのHESONOO Documentary Film』のBlu-ray&DVDが、来年1月18日(水)より発売される。今回その発売を前に、Web限定の特別動画が解禁された。ボーカル・野田洋次郎の創り出す独特の歌詞と音楽性で、多くのファンを魅了し続ける人気ロックバンド「RADWIMPS」。2005年11月「25コ目の染色体」でメジャーデビューした彼らは、その直後絶大的な支持を集め、瞬く間に日本の音楽シーンを席巻。昨年デビュー10周年でアジア・ヨーロッパツアーを成功させ、大ヒット映画『君の名は。』では主題歌「前前前世」を始め、流れるすべての音楽を担当。最新アルバム「人間開花」もオリコン初登場1位を獲得して紅白歌合戦にも出場が決定するなどいま最も目が離せないアーティストだ。今年3月に期間限定で公開された本作は、そんな彼らの昨年行われたのライブツアーを追った奇跡のドキュメンタリー映画。デビューから10周年という節目に果敢に挑んだアジア・ヨーロッパ・ツアーと胎盤ツアー、そして、集大成とも言える幕張のワンマンライブ(「RADWIMPS のはじまりはじまり」)にカメラが密着。彼らが何を感じ、何を想い、この先どんな姿へと生まれ変わるのか――。ファン必見の映画となっている。そしてこのほど到着したのは、映画のオープニングでも流れる「トレモロ」をバックに、いままで「RADWIMPS」が歩んできた軌跡と、本編のダイジェストで構成された約1分間の特別映像。今回のBlu-ray&DVD発売を待ちわびているファンに、さらに火をつけるスペシャルな映像となっている。なお、Blu-ray&DVDには映画本編映像のほかにも、劇場予告や『「RADWIMPSのHESONOO」のはみ出し』と題した映画本編に残念ながら入らなかった(はみ出してしまった)未公開シーン集なども収録。さらに、28ページものフォトブックレットも封入特典としてついてくるという。「RADWIMPSのHESONOO Documentary Film」Blu-ray&DVDは2017年1月18日(水)より発売。(cinemacafe.net)
2016年12月22日オスカー女優ナタリー・ポートマンの夫で振付師のバンジャマン・ミルピエの“挑戦”に密着した『ミルピエ ~パリ・オペラ座に挑んだ男~』と、音楽史に輝く偉人たちに愛された世界最高峰のオペラハウスに迫る『ミラノ・スカラ座 魅惑の神殿』という、世界二大劇場を描くドキュメンタリーが共に12月23日(金・祝)より公開される。年の瀬は、目にも耳にも美しい優雅な映画を見て、気持ちよく新しい1年を迎えたいもの。そんな気分にピッタリな、厳かで豪華絢爛の世界二大歌劇場のドキュメンタリーには、オペラやクラシック・バレエ好きはもちろんのこと、ふだん「ちょっと敷居が高いな」と感じている人にもオススメの貴重映像が満載となっている。まず、『ミルピエ ~パリ・オペラ座に挑んだ男~』は、『ブラック・スワン』でも知られるバンジャマン・ミルピエが、バレエの殿堂パリ・オペラ座において新作を完成させるまでの40日間に密着する。ミルピエはニューヨーク・シティ・バレエ団でキャリアを積んだ後、2013年、錚々たる有力候補を押しのけ、史上最年少でオペラ座の芸術監督に大抜擢された。団内の階級制度を否定し、初めて黒人ハーフダンサーを主演に起用するなど、伝統ある名門に大胆な変化をもたらしていくが、ダンサーの怪我やストライキ、衣装の不具合など次々にトラブルが襲い掛かる。果たして、公演は無事に初日を迎えられるのか――?伝統と革新のせめぎ合いに挑んだミルピエが見出した、次世代スターダンサーたちの躍動的な演技は息をのむほどに美しい。また、ともに公演を創り上げる気鋭のクリエイターやスタッフたちの仕事ぶりも丹念に描かれ、開幕に向けた興奮と喜びを鼓舞していく1作となっている。さらに、『ミラノ・スカラ座 魅惑の神殿』は、母国イタリアはもとより、世界中から称賛と羨望を集めるオペラハウスの歴史と、現在の活動の両方を同時に体感することができるアート・ドキュメンタリー。「シーズン初日」に向けて働く劇場スタッフ、アーティスト、劇場幹部などが臨場感たっぷりに紹介され、実際にオペラ公演を訪れたとしても知ることのできない貴重な“舞台裏”が満載。合間には、スカラ座の歴史的なエピソードが、俳優による再現ドラマと、実際のアーティストによる舞台映像、インタビューを使って語られ、240年に及び偉人たちと共に創り上げられてきた「伝説」が生まれる瞬間に、時空を超えて立ち会うことができる。劇場に縁のある芸術家たちには、ジュゼッペ・ヴェルディ、ジャコモ・プッチーニ、アルトゥーロ・トスカニーニ、マリア・カラス、ルキノ・ヴィスコンティ…と枚挙にいとまがないほどの豪華な顔ぶれ。なぜ、スカラ座はこれほどまでに人々を魅了し、世界最高峰のオペラハウスになりえたのか、本ドキュメンタリーはその秘密にも迫っていく。『ミルピエ ~パリ・オペラ座に挑んだ男~』『ミラノ・スカラ座 魅惑の神殿』は12月23日(金・祝)よりBunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年12月18日今年4月に57歳で逝去した歌手・プリンスの新作ドキュメンタリー映画が来年公開されることになった。『プリンス:アー・ユー・リスニング?』と題された本作は、プリンスの下積み時代やそこから世界で最もビッグで実験的なミュージシャンの1人に駆け上がるまでの軌跡を描くという。長年のコラボレーターであったシーラ・Eへのインタビューを始め、ミック・ジャガー、ビリー・アイドル、ボノ、レニー・クラヴィッツといったミュージシャン仲間、そして80年代にザ・レヴォリューションの一員としてプリンスと一緒に回ったデズ・ディッカーソンや、10代のプリンスのバンド「グランド・セントラル」でベースをしていたアンドレ・シモンらプリンスの元バンド仲間たちとの思い出も登場するという。監督は、ドキュメンタリーシリーズの『フロントライン』で脚本、プロデュース、監督を務めたことで最も知られるマイケル・カークが務める。ドイツの配給会社がドイツ語圏の国々への権利を得たと発表し、同作品のプロジェクトが本格始動していることが明らかになった。(C)BANG Media International
2016年12月02日「ダウンタウン」の松本人志が手がける、Amazon日本オリジナル・バラエティの新作「HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル」が11月30日(水)よりAmazonプライム・ビデオにて独占配信されることが決定。10人の芸人たちが、“密室笑わせ合いサバイバル”を繰り広げるという。「ドキュメンタル」とは、松本さんが“ドキュメンタリー”と“メンタル”を合わせて生み出した造語。本シリーズは、個性豊かな10人の芸人たちが、自ら参加費を用意し、プライドを賭け、賞金1,000万を競う“密室笑わせ合いサバイバル”。参加者10名、参加費1人100万円、制限時間6時間。同じ部屋に集まった者同士が、あの手この手で“笑わせ合う”のが基本ルールで、笑ってしまい、レッドカードが出たら即退場となる。ライバルに笑いを仕掛け、笑いに耐え、見事この激しい攻防をくぐり抜け、最後まで残った1人だけが賞金1,000万円を獲得できる。“彼らなら必ず笑いを生み出す”と選ばれた注目の参加者は、宮川大輔、藤本敏史(FUJIWARA)、くっきー(野性爆弾)、ハチミツ二郎(東京ダイナマイト)、久保田和靖(とろサーモン)、斎藤司(トレンディエンジェル)、アントニー(マテンロウ)、川原克己(天竺鼠)、ジミー大西、大地洋輔(ダイノジ)という面々。松本さんはこの10人に、個性のぶつかりあい、「ツッコミ」の存在しないお笑い、キャラクターだけで笑いを作ることができるか、を期待しているそうで、「今回のメンバーは一般のなかでは機能していない、ちょっと問題のあるギリギリな人たちを集めたかな(笑)」とコメント。今回、配信番組となったことについては、「地上波をやっていると、老若男女みなさんに楽しんでいただける内容にするために、色々な要素を取り入れなきゃいけなく、本当に面白いことだけをできる機会はないかとずっと場所を探していたところだった。今回のAmazonプライムでの『ドキュメンタル』はそれがバシッとハマるところだと思った」と語る。さらに、「地上波では、ケチャップつけたり、マヨネーズつけたり、甘口にしてみたりと調味料が必要だけど、この番組に関しては“お刺身”のような“素材のうまさ”だけで勝負した」と語り、「『放送禁止』って悪いことじゃない気がする。何でもかんでも良いよって言われると逆に難しいし、ルールがあるから、そのギリギリを通ろうとするから面白くなる。その意味では、配信は難しい」と、その自由度があるからこその難しさにも触れた。そんな松本さんが、もしプレイヤーとして自身が参加した場合「やっかいだなー」と思うメンバーは、「ジミーちゃん」。「いわゆる計算をしてこない“笑い”がすごいいや。こういう人がこわい。いわゆる笑いのテクニックは持ってないけど…一種の出てきたころのボブサップ的な(笑)」と語っている。また、Amazonプライム・ビデオ・コンテンツ事業本部長のジェームズ・ファレル氏は、「松本人志さんと一緒に、この革命的なバラエティ・シリーズの製作を実現できて、大変嬉しく思います。日本で芸人として大活躍されている松本さんは、海外では『大日本人』や『R100』などの映画監督としても有名です。この新しいバラエティ・シリーズへのAmazonプライム会員の皆様からの反響を楽しみにしています。本シリーズは芸人のみなさんによる本気のお笑いバトルと言えるでしょう」とコメント。1つの場所に集められた芸人が、極限まで追い詰められることで生まれるリアルな笑いとその時のメンタルにスポットを当てた“究極の笑わせ合い”に、期待していて。「HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル」は11月30日(水)よりAmazonプライム・ビデオにて独占配信スタート。全4話、毎週水曜日に1話更新。(text:cinemacafe.net)
2016年11月28日エイミー・ワインハウスを追ったドキュメンタリー『AMY エイミー』で第88回アカデミー長編ドキュメンタリー賞を受賞したスタッフと、リアム&ノエル・ギャラガー兄弟が自ら製作総指揮を担当するドキュメンタリー『オアシス:スーパーソニック』。その待望の予告編が解禁となり、リアム&ノエルの“仲良し”キスシーンもお披露目されていることが分かった。1994年のデビューからわずか3年でロック界の頂点に到達し、2009年に解散したイギリスの世界的ロックバンド「オアシス」。アルバム7作品すべてがUKチャート1位に輝き、全世界でCDトータルセールス5,000万枚以上を記録。60年代が「ビートルズ」なら、90年代を牽引したのは間違いなく「オアシス」だった。本作では、バンド結成から2日間で25万人を動員した96年の英・ネブワースでの公演までの軌跡を追う。解禁された日本版ポスターには、「ロック精神とクレイジーさが溢れている」「とてつもなくセンセーショナル!」「音楽映画至上最高のエンターテインメント!」と、いち早く公開されたUKメディアから絶賛のレビューが並ぶ。また、日本版予告編では、ネブワース・ライブにヘリコプターで向かうメンバーと、会場にあふれる観客たちの映像が映し出され、「“あの”3年の間に何が?」という問いに対して放たれる、「ひと言では答えられない。“ビッグ”な問いには“ビッグ”に答えてやるよ」というリアムの発言が痛快だ。さらに、マンチェスター時代の幼いころのギャラガー兄弟のスナップや、いまでは見ることのできない仲良くカメラに収まる姿、リアムがノエルにキスをするシーンまで披露されている。そして、1994年、史上最高傑作のデビューアルバムと評価された「オアシス」の大ヒットにより、バンドの人気はもはやコントロールできないほどに加速。「オアシスはフェラーリと同じ。ルックスも音も最高だが、飛ばしすぎて制御不能」とリアムがコメントしているのが、実に的を射ている。「ザ・マスタープラン」が流れると、ノエルの「バンドは最高だった リアムとの絆も」、リアムの「最高の時間を過ごした」という新たに収録されたインタビューが重なり、2人のバンドに対する熱い思いが伝わる映像に。さらに、一部アニメーションによって再現された初公開となる貴重な映像も続々と登場する。予告編のBGMにはそのほか、「コロンビア」「シガレッツ&アルコール」がフィーチャーされているが、本編では「ロックンロール・スター」「リヴ・フォーエヴァー」「ワンダーウォール」「モーニング・グローリー」など、彼らの軌跡を語る上で欠かすことのできない名曲が20曲以上も使用されている。『オアシス:スーパーソニック』は12月24日(土)より角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年11月04日『レヴェナント:蘇えりし者』でアカデミー賞を受賞し、環境活動家、国連ピース・メッセンジャーとしても知られるレオナルド・ディカプリオが手がけるドキュメンタリー番組「地球が壊れる前に」が、「ナショナル ジオグラフィック チャンネル」にて日本初放送されることが決定。そのほか「hulu」や「dTV」などでも配信されることが決まった。125年以上の歴史を誇る、世界最大級のNPO団体「ナショナル ジオグラフィック」が贈るドキュメンタリー専門チャンネル「ナショナル ジオグラフィック チャンネル」にて放送される本番組。『レヴェナント』撮影中にも気候変動が及ぼす地球への影響や危機を改めて目の当たりにしていたレオナルドが、マーティン・スコセッシを製作総指揮に迎え、2年間に渡り世界各地を巡ったドキュメンタリー。絶滅の危機にある野生動物の実態や、北極で氷山が崩壊する瞬間など、地球が直面している環境破壊の現実をリアルに届けると共に、レオナルド自らがオバマ大統領やローマ教皇フランシスコ、ビル・クリントン元大統領らと環境問題について対話する様子も収められている。なお、より多くの視聴者に見てもらえるよう、放送翌日から番組公式ホームページでの配信に加え、ナショジオワイルド、FOXスポーツ&エンターテインメントなど各放送や各配信サービスなどでもお届けする予定。ドキュメンタリー番組「地球が壊れる前に」はナショナル ジオグラフィック チャンネルにて10月30日(日)22時~放送。公式番組ページにて10月31日(月)正午12時~11月8日(火)午後2時まで配信。<放送>■ナショジオワイルド■FOXスポーツ&エンターテイメント■ひかりTVテレビサービス「ひかりTVチャンネル1」■ケイ・オプティコム「eo光チャンネル」■近鉄ケーブルネットワーク「KCNスポーツ&カルチャー(12ch)」<配信>■J:COMオンデマンド■ひかりTV ビデオサービス■hulu■dTV■UULA■ゲオチャンネル■avex Movie Gift※順不同。放送、配信のサービスやスケジュールは都合により変更になる場合があります。(text:cinemacafe.net)
2016年10月24日2009年に解散したオアシスのドキュメンタリー映画『オアシス:スーパーソニック』が12月に日本公開されることが決定した。リアムとノエルのギャラガー兄弟が映画の製作総指揮に名を連ねた作品で、バンド結成から、25万人を動員した1996年のネブワースでの公演までの軌跡を描く。その他の情報映画は、1991年のバンドの結成から描かれるそうで、伝説的なファーストアルバム『Definitely Maybe』のリリースと大ヒット、続いてリリースされた名盤『(What’s the Story) Morning Glory?』の驚異的な売り上げ記録とファンの熱狂を追いながら、25万人を集めたネブワース公演の成功、そして後にバンド崩壊を引き起こした“回復不可能な兄弟間のヒビ”を描き出す。『アイルトン・セナ~音速の彼方へ』『AMY エイミー』のアシフ・カパディアが兄弟と共に製作総指揮を務め、『グアンタナモ、僕達が見た真実』のマット・ホワイトクロスが監督を務める。ホワイトクロス監督は「本作で私が意図することは、バンドの核心を掴むこと、そしてリアム&ノエル・ギャラガーの強烈な関係性を前面に押し出すことです。なぜならその切迫した衝突関係こそが、このバンドを魅力的にしている要素だからです」と説明。「本作は彼らの音楽に関する映画です。壮大で快楽的、肯定的でメランコリック、そして時代を超越した彼らの楽曲に関する映画です。ワンダーウォール、シャンペン・スーパーノヴァ、ロックンロール・スター、ドント・ルック・バック・イン・アンガー。これらすべての忘れがたい名曲が勢ぞろいします。今こそ、世界中の人々が失ったものを思い出す時です。オアシスは永遠です」と力強く宣言している。映画は、ライヴ映像だけでなく、バンドメンバーの新たなインタビューや貴重な記録映像、写真、証言から作成したアニメーションなどで構成されるそうで、これまでの映像や雑誌記事では明かされなかったドラマや物語が描かれるようだ。『オアシス:スーパーソニック』12月24日(土) 角川シネマ有楽町ほか全国公開
2016年09月27日草間彌生と山口小夜子のドキュメンタリー映画を同時上映するイベント「世界が魅せられたふたりの異才 草間彌生×山口小夜子 ~松本貴子監督ドキュメンタリー特集~」が、9月4日から9月9日まで、東京・恵比寿の東京都写真美術館で開催されることが決定した。同イベントは、9月3日にリニューアルオープンするトップミュージアムこと東京都写真美術館の開館20周年を記念して行われるもの。上映作品は、1960年代に日本を飛び出し、ニューヨークで名を馳せた前衛芸術家の草間彌生を1年半にわたって追い続け、草間芸術の真髄に迫った『≒草間彌生 わたし大好き』と、1970年代にアジア人初のトップモデルとしてパリで活躍した山口小夜子と交友のあった松本貴子監督が、親交のあった人々の証言を集め、残された貴重な映像に触れながら彼女のミステリアスな正体に迫る『氷の花火 山口小夜子』のドキュメンタリー映画2作品。『≒草間彌生 わたし大好き』 (c) YAYOI KUSAMA『氷の花火 山口小夜子』(c) 2015「氷の花火 山口小夜子」製作委員会今回上映される2作品のメガホンをとった松本貴子監督は、現在BSジャパンで放送されている日本初のファッション情報番組「ファッション通信」の立ち上げに参加し、山口小夜子とは1987年に同番組の「山口小夜子特集」で知り合い、その後は、NHK「世界わが心の旅 ベルベルの少女の瞳」やNHK「アントワープ王立アカデミー 一流ファッションデザイナーはこう作られる」の制作で親交を深め、亡くなるまで交流を持ってきた。草間彌生とも20年来の親交を結び、「NHKBSプレミアム 世界が私を待っている 前衛芸術家草間彌生の疾走」、「NHKスペシャル 水玉の女王 草間彌生の全力疾走」など数々の映像作品を制作してきた。また、今回の2作品の同時上映に際して松本貴子監督は、「世界を舞台に闘った二人の日本人女性との出会いは、強烈でした。奇しくも同じおかっぱ髪。私は、映像という分野で関わることが、運命だと感じました。加えて言えば、二人とも“本物”。ドキュメンタリー映画の制作過程には、辛いことも沢山ありましたが、それを上回る掛け替えのない幸せな時間を、味わい尽くすことが出来ました。今回、トップミュージアムで2作品を同時上映出来ることは、この上ない喜びです。異彩を放つ二人の表現者の生き方が、多くの方々の記憶に残ることを願って!天才と美しい女(ひと)は、見飽きない!」とコメントしている。なお、『氷の花火 山口小夜子』が、カナダ・モントリオールで現地時間8月25日から9月5日に開催される「第40回モントリオール世界映画祭」のドキュメンタリー部門正式招待作品に決定したことも今回あわせて発表された。「世界が魅せられたふたりの異才 草間彌生×山口小夜子 ~松本貴子監督ドキュメンタリー特集~」の上映時間や詳細については、東京都写真美術館のオフィシャルサイトで確認出来る。【イベント情報】「世界が魅せられたふたりの異才 草間彌生×山口小夜子 ~松本貴子監督ドキュメンタリー特集~」会場:東京都写真美術館住所:東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内会期:2016年9月4日~9月9日上映作品:『氷の花火 山口小夜子』『≒草間彌生 わたし大好き』休映日:9月5日料金:一般・学生1,500円、シニア・高校生以下・障がい者手帳1,200円
2016年08月28日『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』に登場するキャラクターたちの、マスクの下、またはヘルメットの中に隠された人物たちに焦点を当てたドキュメンタリー映画『エルストリー1976 - 新たなる希望が生まれた街 -』の劇場公開が、12月に決定。いち早く、現在開催中の「カリテ・ファンタスティック!シネマ・コレクション2016」の“シークレット作品”として、日本初上陸することが分かった。1976年夏、イギリスのエルストリースタジオではある映画が制作されていた。多くのアメリカ人とイギリス人俳優たちが、クレイジーなコスチュームとヘッドギアを着込み、映画の内容も知らず、今後この作品が映画史に燦然と輝き、世界中のカルチャーに多大なる影響を及ぼすことなど、誰も想像もしていなかった。ジョン・スピラ監督は、当時、“宇宙の中心にいた”彼らを探し当て、彼らが作り上げた不思議なコミュニティーに辿り着き、これほどまでの社会現象の影に生きる彼らを調査した…。賞金稼ぎのボバ・フェットやグリード、反乱軍のパイロットに、ストーム・トルーパー、そして、あのダース・ベイダー…。こうしたキャラクターたちをマスクの下やヘルメットの中で演じた、知られざる“中の人”たちを追い、21世紀を迎えてもエンタメシーンを牽引し続ける『スター・ウォーズ』を別の側面から見せる本作。今回、新宿シネマカリテが贈る映画祭「カリテ・ファンタスティック!シネマ・コレクション2016」、略して「カリコレ2016」にて、例年注目を集める“シークレット作品”として初お披露目されることが決定。すでに今年の「カリコレ」は、7月16日(土)~7月31日(日)までの前半16日間の累計で動員数7,158名、興行収入9,643,800円と、昨年の「カリコレ2015」との興収対比145%という盛り上がりぶり。この後もイベント上映企画が予定されている中、本作からも目が離せない。『エルストリー1976 - 新たなる希望が生まれた街 -』は8月11日(木・祝)21時~新宿シネマカリテ「カリコレ2016」にて初上映。12月17日(土)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年08月03日『カサブランカ』『秋のソナタ』などで知られる伝説の女優イングリッド・バーグマンの素顔に迫ったドキュメンタリー『イングリッド・バーグマン~愛に生きた女優~』の予告映像が公開された。予告映像1915年にスウェーデンで生まれたイングリッドは、1939年にアメリカ映画『別離』に出演し、一躍脚光を浴びる。同時期に、オードリー・ヘプバーンやマリリン・モンローといった名女優が活躍する中で、アカデミー賞に7度ノミネート、そのうち3度主演女優賞に輝くなど、知性溢れる美貌と演技力で人々を魅了してきた。一方プライベートでは、不倫騒動や3度の結婚といったスキャンダルも多く波乱万丈だった。本作はイングリッドの生誕100周年を記念して製作されたドキュメンタリーで、イングリッド自身が持ち歩いていたカメラに収められた貴重なスチール写真、彼女自身の日記や手紙、プライベート映像とともに、彼女の人生が語られていく。予告映像には、カメラの前や授賞式での女優としての堂々とした表情や、子供や夫と過ごす愛に溢れた素顔のイングリッドが捉えられる。しかしイングリッドは、そんな日常を幸せとしながらも「もう半分の自分は窒息寸前」と語る。そして後半、イングリッドの不倫が発覚し、世の中に衝撃を与える。それでも再び世間から受け入れられ「後悔は何もない」と話す彼女の表情には、“自分らしく”生きてきた強さがうかがえる。本作でナレーションを務めたのは『リリーのすべて』でアカデミー賞助演女優賞に輝いたアリシア・ヴィキャンデル。また音楽は『髪結いの亭主』『ピアノ・レッスン』などの映画音楽を手掛けてきた巨匠マイケル・ナイマンが担当しており、今をときめく女優のナレーションと、イングリッドの人生に寄り添うような楽曲とともに、彼女の凛とした“強さ”に魅了される作品になっているようだ。『イングリッド・バーグマン~愛に生きた女優~』8月27日(土)より全国ロードショー
2016年06月06日セレブタレントのパリス・ヒルトン(35)のドキュメンタリーが製作されるようだ。監督を務めるドン・アーゴットとシーナ・M・ジョイスはパリスが世間に「勘違いされている」として、9.14ピクチャーズとXYZフィルムズが贈るこの同作について「パリス・ヒルトンは現代のマリリン・モンロー的存在です。美しく、アイコンとされ、世界的に有名でありながら、マスコミによってイメージが作られ勘違いされているのです。我々はパリスと共にその世間との複雑な関係や、現代のセレブの見方を作り上げる報道や政治を探求することをとても楽しみにしています」とザ・ハリウッド・レポーターに説明している。タイトル未定の同作は夏中にもイビザ島で撮影が開始される予定になっており、今週のカンヌ国際映画祭で配給元を探しているところだ。一方でパリスは先日、およそ1年間にわたって交際していたスイスの実業家のトーマス・グロスとの破局が報じられていた。「ソウルメイト」と称するトーマスと一緒にいるためにヨーロッパに移住するほどで、将来的に子供を持ちたいという願望まで語っていたところであったため、その破局のニュースは驚きを持って捉えられていた。(C)BANG Media International
2016年05月13日アメリカとメキシコの“麻薬カルテル”の実態を描き出す衝撃的なドキュメンタリー『カルテル・ランド』の本編映像の一部が公開になった。悪化する街を守るために自分たちで銃を手にとり、カルテルと戦う自警団の姿が、極めて近い場所から記録されている。『カルテル・ランド』本編映像本作の舞台は、メキシコのミチョアカン州と、米国の国境地帯で、このほど公開された映像に登場するのは、ミチョアカン州で暮らす市民だ。彼らは地域の人々を苦しめ、従わなければ見せしめに命を奪う麻薬カルテルに立ち向かうために、自警団を結成。映像には市民が武装し、カルテルの隠れ家や拠点を急襲する場面が描かれる。この地域に警察がいないわけではないが、人々は自ら武装して街を守る自警団を支持。彼らのまとめ役を務める医師のホセ・ミレレスは英雄として扱われる。カメラは自警団に密着し、彼らの命がけの行動の一部始終を極めて近い場所で撮影。その生々しい映像に圧倒されるはずだ。また、映画ではミレレスと自警団が規模を拡大していく中で、彼らと麻薬組織の間に癒着や賄賂が横行していく場面や、意見の対立による内部分裂の顛末を記録。正義と悪の境界線が揺らいでいく過程を、鋭いまなざしで描き出していく。『カルテル・ランド』5月7日(土)シアター・イメージフォーラムほかで公開
2016年04月28日2014年11月に亡くなった映画俳優・高倉健に迫る長編ドキュメンタリー映画『健さん』の製作が発表になった。写真家・映画監督の日比遊一がメガホンを執り、マイケル・ダグラスやジョン・ウーらのインタビューを通し、日本が生んだ稀代の映画俳優の知られざる姿を浮き彫りにする。その他の写真『健さん』は、外国映画にも積極的に出演し続けた高倉健の俳優としての在り方に焦点を当てた記録映画で、ダグラスは『ブラック・レイン』で共演した当時の思い出や撮影秘話を初めて明かし、大の高倉健ファンを公言し、『君よ憤怒の河を渉れ』の西村寿行による同名原作を再映画化する『追捕 MANHUNT』(香港=中国合作・邦題未定)を監督するジョン・ウーは、健さんへの思いを存分に語っているという。そのほか、『ブラック・レイン』の撮影監督を務めたヤン・デ・ボンや、高倉健が出演したハリウッド映画『ザ・ヤクザ』で脚本を担当したポール・シュレイダー、そして40年来の付き人である西村泰治氏が、高倉健の貴重なプライベートのエピソードの数々を紹介する。日比監督は「高倉健さんという一人の人間の在り方は、どんなに時代が変わっても日本人として忘れてはならない矜持そのものだと思います。健さんファンに観ていただきたいのはもちろん、“健さん”を知らない若い世代の人たちにとっても“映画俳優、高倉健”との忘れられない出会いになることを、心から願っております」とコメントを寄せており、インターナショナルな視点から、映画の美学、日本人の美学、ひいてはアジアの美学を紐解いていくドキュメンタリー映画になるという。『健さん』2016年全国公開
2016年04月12日三代目J Soul BrothersのNAOTO、小林直己、ELLY、山下健二郎、岩田剛典、今市隆二、登坂広臣が5日に開催されたドキュメンタリー映画『Born in the EXILE ~三代目J Soul Brothersの奇跡~』の完成披露試写会にそろって出席した。その他の画像彼らにとって初となるドームツアーの模様を舞台裏も含めてカメラでとらえた本作。メンバーのインタビューを交えつつ、メンバーたちのここまでの道のりを描き出していく。冬の寒空の下、多くのファンがレッドカーペット脇に陣取る中、メンバーはスーツ姿で登場しファンの歓声に応える。リーダーのNAOTOは「いま、僕らがあるのは応援してくださるみなさんのおかげ。これまでの僕らの軌跡をみなさんと共有し、これからも一緒に歩いて行きたいという思いで作った映画です」と呼びかける。今市と登坂は主題歌『Born in the EXILE』の歌詞を共作。この試みについて今市は「どうなるんだろう?思いや表現はどう合うのかな?と心配でしたが、いざ(それぞれが書いた)歌詞を出したら、伝えたい思いは同じで『いい作品になる』と実感しました」と手応えを口にする。登坂も「最初にHIROさんから『してみたら?』と言われたときは絶対無理だと思ったけど、打ち合わせもほとんどなしでスタジオで書いたものを照らし合わせたとき、ドキドキしたけどビビっと来ました!」とふたりのフィーリングが見事に重なり合ったと振り返る。小林は、この楽曲そして映画のタイトルに言及し「本当に僕らの内側が映ってます。恥ずかしいところや見せたことのないところを楽しんでいただくと共にタイトルの意味が映し出されるので感じていただけたら」と語り、岩田はここで映し出される昨年を振り返り「グループとして単独ドームツアーやアルバムのミリオンを達成し、たくさんの夢を叶えさせてもらっら1年でした」と充実の表情。山下は「僕らの巣や仕事しているところなどいろんな顔が見られます」と語り、なんと、自宅での様子まで映し出されているというELLYも「普段の7人が見られます!」と映画をアピールした。『Born in the EXILE~三代目J Soul Brothersの奇跡~』2月12日(金) 全国ロードショー
2016年02月05日ロックバンド「RADWIMPS」のドキュメンタリー映画『RADWIMPSのHESONOO Documentary Film』が3月の公開に先駆け、キーアートが解禁された。野田洋次郎、桑原彰、武田祐介、山口智史の4人からなるロックバンド「RADWIMPS」。ボーカルの野田さんの創り出す独特の歌詞と音楽性で多くのファンを魅了し続け、昨年10周年を迎えた。本作は、昨年10月から行われたフランスや台湾など5か国6公演のアジア・ヨーロッパツアーと、「ゲスの極み乙女。」「いきものがかり」「Mr.Children」など彼らがリスペクトする豪華アーティストを招いて行われた国内の胎盤(対バン)ツアー、そして10周年の集大成とも言える幕張メッセでのワンマンライブを追ったドキュメンタリー作品。ツアー直前にメンバーの一人山口さんが突然の活動休止を発表し、サポートドラマーらを迎え、果敢にライブに挑んでいく舞台裏の姿などが、インタビューを交えながら綴られている。監督は、今年公開予定の『ドクムシ』なども手がける今最も注目を集める新進気鋭の女性監督・朝倉加葉子が務めている。今回解禁されたキーアートは、新体制で挑んだライブの1シーンが描かれた一枚。「つながりを断ち切って、人は生まれてくるんだよ。」というキャッチコピーが、映画タイトルの「HESONOO」と連動し、10周年を迎え次の10年へ向けて“新たに生まれ変わろうとするRADWIMPS”を表現したキーアートとなっている。『RADWIMPSのHESONOO Documentary Film』は3月11日(金)~24日(木)全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年01月22日「世紀を超えて愛され続ける服には、とてつもないパワーがある」と常々思っていました。天才デザイナーたちの映画を観ていると、なぜかすごく元気になれるのです。服を着るということは、何気ない習慣でありながら、肉体を守ることであり、自己表現であり、それをまとわないと外へ出られないという、社会生活を送るための装置でもあります。つまり着ることは生きること。いつだって違う自分になりたい! そんなチャレンジングな気持ちを鼓舞してくれる映画を観て、自分をリフレッシュしませんか? お薦めの3本をご紹介します。その結果、あなたももれなくファッショニスタ(お洒落上級者)に…。媚びない女らしさに開眼「ココ・アヴァン・シャネル」1883年生まれのガブリエル・ボヌール・シャネル(本名。ココは愛称)が、1909年、帽子のアトリエを開いて創業したシャネル。100年以上経った今も大人気なのはご存じの通り。「アメリ」で人気を得たオドレイ・トトゥ演じる本作は、1971年に87歳で亡くなったシャネルが孤児院で育った子供時代から、男性遍歴を経て、起業して成功するまでの若い時期を描いています。だからこそ、生きる息吹とピュアなエネルギーが素晴らしい。将校エティエンヌ・バルサン(ブノワ・ポールブールド)は、上流生活を体験させてくれたけれど、彼女の出自を恥じて周囲に隠し、実業家ボーイ・カペル(アレッサンドロ・ニボラ)が彼女に夢中になると、嫉妬してプロポーズ。「誰とも結婚しない」と彼女は宣言しますが、愛するボーイは事故死してしまい…。男の庇護なしに女性が生きられなかった時代、媚びない彼女がかっこいい! でも、愛する男から尊敬され愛されるのですよ。衣装がシャネル全面協力なのも魅力的。女性は羽飾りの付いた帽子にロングドレスが全盛の時代、海辺で見かけた漁師のボーダーTシャツに、男物を半端丈にカットした黒いパンツ、ツイードのジャケットというスタイルは、今すぐ真似したいほど。彼女のシーンだけ現代に見えるのが、さすがシャネルです。初めて老舗メゾンのアトリエが公開された「ディオールと私」1947年、クリスチャン・ディオールがメゾンを設立以来、輝かしい歴史と伝統を誇るディオール。2012年、ジル・サンダーでメンズ担当だったラフ・シモンズがクリエイティブ・ディレクターに就任し、パリ・コレまでの8週間を描いたのがこの映画です。フェミニンでエレガントなディオールに、シンプルでミニマリストといわれる彼が抜擢されたのはかなりの驚きでした。しかし、ラディカルなアプローチを貫いて、果敢に挑むラフ。衝撃的なのは、ディオール全面協力のもと、グラン・メゾンの中枢であるアトリエに初めてカメラが入ったこと。ディオールと刺繍された白衣のスタッフたちの動きが、ドキュメンタリーとは思えないほど見事です。現在もオートクチュールの伝統を守り続けるのは、シャネルとディオールだけですから、彼らの誇りも当然なのですが…。オートクチュール・ディレクターのカトリーヌが大事なフィッティングに欠席し、「穏やかな僕も限界」と嘆くラフに、「シーズンごとに5000万円注文する顧客の要請で出張していたの。お金がないとコレクションどころかメゾンも存続できない」と主張する彼女の言葉が印象的でした。全身全霊を傾けてドレスを作り上げる人々の緊張感に満ちた日々に密着した、感動のファッション・ドキュメンタリー。必ずやパワーをもらえるはずです。「イヴ・サンローラン」ピエール・ニネの緻密な演技がスゴい!1957年、ディオールの死後、21歳で後継者となったイヴ・サンローラン。彼を描いたこの映画も、イヴ・サンローラン財団率いるピエール・ベルジェによる初公認作品です。つまり、本物の衣装がふんだんに登場し、しかも当時のモデルは小柄で服が小さいため、そのサイズに合うモデルを選んで登場させ、それどころか、サンローランの住居や仕事場が提供され撮影が行われたという、奇跡のような映画なのです。何よりも感動するのは、イブ・サンローランを演じるピエール・ニネの役作り。伝記やドキュメンタリーで学び、デッサンやモード全般、素材の触り方まで特訓を受けたほか、毎日、3、4時間はサンローランの肉声を聞いて5か月、話し方を徹底的に叩き込んだそう。50年にわたって繊細な彼を公私ともに支え続け、実際の恋人でもあったベルジェが「似てるというより彼そのもの。仕草や声に至るまで…」とインタビューで語っているのですから驚きます。同性愛が非常に違和感なく描かれているのも特徴的で、新しいと思いました。「男同士でラブシーンを演じるのはどんな気分? とよく聞かれるけど、この物語に感動したからこそ、自然に演じられたと思う。ただのラブストーリーといえるほどね」とニネ。サンローランの革命的なデザイン、波乱の人生、知られざる私生活に息を飲む貴重な作品です。また、2015年12月からベルトラン・ボネロ監督の映画「サン ローラン」(主演/ギャスパー・ウリエル)も公開されました。見比べてみるのも楽しいかもしれません。いかがでしたでしょうか? ブランド品なんて興味ない…という方もおられるかもしれませんが、この3本を観ると、デザイナーへのリスペクトを感じてしまうから不思議です。着る喜び、生きる楽しさを謳歌して、明日の美しさへと紡いでいけたらと思います。
2016年01月06日11日(金)公開される『わたしはマララ』は、昨年、史上最年少でノーベル平和賞を受賞したパキスタンの少女マララ・ユフスザイの素顔に迫るドキュメンタリー映画で、監督は『不都合な真実』でオスカーを受賞したデイヴィス・グッゲンハイムだ。その他の画像女子は教育を受けてはいけないというタリバン勢力の命令に反して学校に通い続け、頭を撃たれたマララは、奇跡の回復の後、家族とイギリスで暮らしている。グッゲンハイムは、一家に18か月密着し、撮影取材をした。「映画化権を取得したプロデューサーが、デイヴィスという男が監督するからと伝えていたので、僕が彼女の家のベルを押すと、みんな大歓迎してくれたよ。一家は僕を信頼してくれた。僕は彼らのような人を知らなかったし、彼らも僕のような人を知らない。でも、すごくオープンになってくれたんだ」と、グッゲンハイムは初対面の日を振り返る。自宅や学校はもちろん、グッゲンハイムは、マララがケニヤの難民キャンプを訪れる時にも同行した。「ケニヤの子たちはキリスト教徒。パキスタン人はムスリムだ。あの子たちは、マララが誰かなんて知らない。ムスリムの難民ですら、彼女を知らなかった。でも、彼女が話し始めると、すぐにみんなと心がつながったんだ。そういう時、彼女は最高の幸せを感じる。彼女は、18歳の誕生日にまたケニヤに行ってあの子たちと会いたいといったよ。マララは、そういう子なんだ」スクールバスで銃撃され、死の境をさまよった上、パキスタンに戻ってきたら殺すと宣告を受けているマララ。そんな彼女が「銃は私の意志を変えない」という堂々のスピーチをするシーンは感動的だ。彼女の苦悩があまり描かれていないという批判も、北米公開時には一部から出たが、グッゲンハイムによると、彼女がどうしても語りたがらなかったらしい。「マララは、学校に行きたいのに行けないほかの少女や難民の少女たちのことを思っているんじゃないかな。今、辛い思いをしている子がたくさんいるのに、不満を言うことはしたくないんだろう。彼女が文句を言う姿を、僕は一度たりとも見なかった。僕らは、くだらないことで文句を言うよね。スープがぬるすぎる、とかね(笑。)僕はそこに美しさを見た。死を間近に体験すると、何が一番大事なのかがわかるのかもしれないね」『わたしはマララ』12月11日(金)TOHOシネマズ みゆき座ほか全国ロードショー取材・文:猿渡由紀
2015年12月07日『オーシャンズ』のジャック・ペラン監督とジャック・クルーゾ監督が手がける新たなネイチャードキュメンタリー映画『シーズンズ2万年の地球旅行』が来年1月に公開されることが決定し、特報映像が公開になった。これまで世界各国で生きる動植物たちの姿を捉えた作品は数多く存在したが、本作はタイトル通り、2万年もの“時”も扱う新しいネイチャードキュメンタリーになるという。特報映像名優にして映画製作者としても信頼を集めるペラン監督とクルーゾ監督は『WATARIDORI』や『オーシャンズ』など全世界を舞台にした壮大な作品を発表してきたが『シーズンズ…』では4年の構想期間と、約40億円もの製作費を投じて、氷河期が終わってから現在までの2万年もの時を動物の目線から捉えるという。このほど公開された特報映像では過酷な大自然で生きる動物たちのいきいきとした姿が次々に登場。スタッフは臨場感のある映像を獲得するために世界初の無音小型バギーを開発するなど、撮影手法についても徹底的に改良を重ねたようで、特報映像も目の前に動物がいるような迫力を味わうことができる。本作は、第28回東京国際映画祭の特別招待作品での上映が決定しており、クルーゾ監督が6年ぶりに来日する予定だ。『シーズンズ2万年の地球旅行』2016年1月、TOHOシネマズ 日劇ほか全国拡大ロードショー(C)2015 Galatee Films - Pathe Production - France 2 Cinema - Pandora Film - Invest Image 3 - Rhone-Alpes Cinema - Winds - Pierre et Vacances
2015年10月07日