「嵐」松本潤と有村架純が共演した映画『ナラタージュ』のBlu-ray&DVDが5月9日(水)にリリース。この度、Blu-ray&DVDの豪華版に収録される松本潤×行定勲監督×プロデューサーによるオーディオコメンタリーの収録が先日行われ、その際のレポートが到着した。オーディオコメンタリーでは、主演の松本さん、行定監督、そしてプロデューサーの3人が作品を観ながら撮影当時の想いや裏話を語り合った。本編スタート早々、10年温めてきた作品の映画化に至った経緯について話し始める行定監督とプロデューサーは、「キャスティングが全て」と述べ、本作で松本さんが演じた高校教師・葉山について、行定監督は「プロデューサーから松本潤はどうか、と言われて、もともと持っていた松本くんのイメージと葉山が違うので、驚いた」と言うも、「松本くんは強い印象があるので、この“弱い”部分のある葉山を松本くんで観てみたい、と思った」と決めた理由を明かす。さらに、プロデューサーも「また来年の3人(松本さん、有村さん、坂口健太郎)だったら、全然違っていたと思う」とタイミングが良かったと語っている。一方、松本さんは今回の撮影では感情を抑えることを心がけたそうで、「泉の記憶の中にいる葉山、というシーンが多かったから、泉の目線というか、泉がどう(葉山を)記憶しておいてほしいか、を意識して演じた。いつもの考え方とは違う演じ方をしていて、面白いアプローチだった」「いつもなら、葉山がどう思ったか、葉山ならどうするか、を考える。例えば、“葉山だったらこんなに大きい声を出して言わない”というところも、今回は泉には声を荒げているように見えた、ということを意識していた」とふり返っている。ヒロインの有村さんについて行定監督は、「自分はこれだけ深い恋愛をしたことがないので不安だ、とはじめは言っていたけど、いろんなことを理解していろんな表情で演じてくれた」と話し、松本さんも「有村さんがすごい思い入れを込めて泉を演じていて、それでぶつかってきてくれたことで、また自分も引き出された部分があった」とコメント。さらに行定監督曰く、「良い恋愛映画ってツッコみたくなるもの」だそうで、葉山が泉に“ごめん”と謝ってしまうシーンや、小野が感情を抑えられず泉を責めてしまうシーンなどでは、「男ってほんとに…」とツッコんだり、泉の発言に対して「これを言われちゃうと…」と葉山や小野に同情する場面も。手料理を披露するシーンでは、普段料理をするかが話題となるなど、プライベートな話も交えたコメンタリーとなっていた。収録を終え行定監督は、これからBlu-ray・DVDで映画を観る方に向けて見どころとして、「自分でもいま見直して、俳優たちの表情がすごくいいと思った。作った自分たちには何処かでわからないところもあって、観客の方々が何かを感じてくれれば良い(と思っている)。有村架純の胸がしめつけられているような辛そうな顔とか、松本潤の“ごめん”って謝った後の、憂いのある目線や表情、坂口健太郎のある種暴力的でありながら、非常に愚かな男の辛さがにじみ出る表情とか、それぞれが心に残る表情、目線を送っているというところが一番の見どころだと思う」とアピールしている。今回発売されるBlu-ray&DVD豪華版には、このオーディオコメンタリーに加え、メイキングや未公開シーン集、特番など、計180分を超える映像特典が収録。こちらもファン必見の内容となっている。『ナラタージュ』Blu-ray&DVDは5月9日(水)リリース&レンタル開始。(cinemacafe.net)■関連作品:ナラタージュ 2017年10月7日より全国にて公開© 2017「ナラタージュ」製作委員会
2018年03月13日教師と生徒として出会った2人の禁断の純愛物語が描かれる映画『ナラタージュ』。主演・松本潤、ヒロイン・有村架純で、作家・島本理生が20歳ときに執筆し「この恋愛小説がすごい!」第1位にも輝いた同名小説を映画化した本作が、Blu-ray&DVDとなって5月9日(水)にリリース&レンタルスタートすることが分かった。高校教師と生徒として出会った2人が、時が経ち再会した後、決して許されはしない、けれど一生に一度しか巡り会えない究極の恋に落ちるラブストーリーを描いた本作。メガホンをとったのは、『世界の中心で、愛をさけぶ』『春の雪』などを手掛ける恋愛映画の名手・行定勲。原作の発表から10年あまり映画化企画を温め続け、ついに満を持しての映画化となった。主人公の高校教師・葉山貴司役には、『陽だまりの彼女』以来4年ぶりの映画主演となる「嵐」の松本さん。そして、葉山を全身全霊で愛する工藤泉役を有村さんが演じるほか、坂口健太郎、市川実日子、瀬戸康史ら演技派キャストが本作を盛り上げる。また主題歌は、本作に共鳴した野田洋次郎が作詞・作曲を手掛けた「ナラタージュ」を起用。「都内高校に通う17歳」、ということ以外そのプロフィールはベールに包まれているadieuが歌唱している。なお、今回Blu-ray・DVDそれぞれ豪華版もリリース決定。この豪華版には、映像特典としてメイキングやイベント映像集、特番などを収録。また、「松本潤×行定勲監督×プロデューサー」のコメンタリーを収録予定と、見応え満載の内容となっている。『ナラタージュ』Blu-ray&DVDは5月9日(水)リリース&レンタル開始。(cinemacafe.net)
2018年02月02日松本潤さん主演の映画『ナラタージュ』が話題になっていますね。ヒロインを務めた有村架純さんは、第22回釜山国際映画祭にてアジアスター賞を受賞!過去にはあの渡辺謙さんやイ・ビョンホンさんも受賞した賞なのだとか。■『ナラタージュ』ってどんな作品?『ナラタージュ』は高校教師と生徒の恋を描いたラブストーリーで、原作は2006年版「この恋愛小説がすごい!」第1位に輝いた島本理生さんの同名小説です。「教師と生徒という立場で出会った男女が時を経て再会し、禁断の恋に落ちていくさまを描いたラブストーリー」という、あらすじを読んだだけでもドキドキしちゃう!?映画のほうも行定勲監督が「こんなことだったら恋愛なんてしなきゃよかった…というもう一面の恋愛を描いて、いい意味で若い人たちに傷をつけたかった」と語った通り、キレイなだけではない生々しい“恋愛”に胸が苦しくなるような作品に仕上がっています。原作を読んでから映画を観るか、それとも映画を観てから小説を読むか…みなさんはどのように楽しみますか?■禁断の恋を描く漫画原作の映画たちこの『ナラタージュ』以外にも、教師と生徒の恋愛を描いた作品はたくさんあります。山下智久さん主演の『近キョリ恋愛』(生徒役は小松菜奈さん)や、永野芽郁さん主演の『ひるなかの流星』(教師役は三浦翔平さん)、そして10月28日公開の『先生!、、、好きになってもいいですか?』(生田斗真さん&広瀬すずさん主演)など、漫画を原作とした実写映画も続々と発表されていますね。先生に恋をした経験がある人はもちろん、そうでない人も、観たらキュンキュンしてしまいそう!それにしても『野ブタ。をプロデュース』『ごくせん』『花ざかりの君たちへ~イケメンパラダイス~』などで高校生を演じていたイケメンたちが、今は教師役かと思うと感慨深いものがあります。『山田太郎ものがたり』でお坊ちゃまを演じた櫻井翔さんなんて、今や『先に生まれただけの僕』の校長先生ですし…。さておき、漫画もいいけれど小説も魅力的!ということで、今回は「教師×生徒」の恋を描いた小説をご紹介します。■14歳…中学生時代の忘れられない恋『ツ、イ、ラ、ク』(角川文庫)近畿地方の架空の町で生まれ育った女性の幼少時代から30代までを描いた作品で、中核となるのは中学生時代。14歳の隼子は若い教師・河村と出会い、ふとした事件をきっかけに禁断の恋へと“墜落”していきます。2人の関係が噂になり、隼子を守るために河村は別離を決意。やがて大人になった隼子は東京で会社勤めをし、淡々とした日々を送っているのですが…ラストは思いもよらぬ結末が?直木賞作家・姫野カオルコさんが、渾身の思いを込めて恋の極みを描ききった長編小説。■不器用でひたむきな大学生の恋の行方『夜明けまで1マイル』(集英社文庫)若い女性に圧倒的な人気を誇る『天使の梯子』の村山由佳さんが描いた、大学生の“僕”と大学講師マリコ先生のラブストーリー。憧れのマリコ先生には海外に研修中の夫がいて…。不器用でひたむきな恋の行方に切なさを覚えます。不倫ものだけれどドロドロ感はなく、若さゆえの甘酸っぱさを感じられる青春恋愛小説です。幼なじみでありバンド仲間のうさぎと“僕”の微妙な関係にも注目。■30代独女と70代のセンセイの恋『センセイの鞄』(文春文庫)芥川賞作家・川上弘美さんによるちょっと不思議な恋愛小説。30代の独身OLツキコさんは、ひとり通いの居酒屋で高校時代の国語の教師と偶然再会し、一緒に飲むことに。それ以来、憎まれ口をたたき合いながらセンセイと酒をたしなみ、露店めぐりやキノコ狩り、お花見、あるいは島へと出かけるように…。30代と70代という年の差を超え、切ない心をお互いに抱えつつ流れていく、ゆったりとした日々が心地良い作品です。■禁断の恋を追体験!?教師と生徒の恋愛は、基本的にはタブー。けれど、禁じられているからこそ、一度恋が始まると燃え上がってしまうのかもしれません。10代の頃のような恋をしたい、全身全霊をかけて恋愛してみたい…そんなふうに感じたら小説を手に取り、禁断の恋を疑似体験してみてはいかがでしょうか。ライタープロフィールプーアルアンティーク着物、古書店、昔の映画など、全般的に古いものに魅力を感じるアラサーのフリーライター。好みの男性は『ツィゴイネルワイゼン』の中の原田芳雄さん。ノーマルだけど、かわいい女子も好き。
2017年10月17日アイドルグループ・嵐の松本潤と、女優の有村架純が16日、映画『ナラタージュ』(10月7日公開)の大ヒット御礼舞台挨拶に、行定勲監督とともに登場した。同作は、作家・島本理生による同名の恋愛小説を実写化。高校の時の演劇部顧問教師・葉山(松本)に想いをよせる泉(有村架純)は、卒業以来1年ぶりの再会に想いをつのらせ、葉山の方もまた泉に複雑な感情を抱える。撮影で学んだことについて、松本は「お芝居をさせてもらう時の表現の幅が広がったんじゃないかな」と振り返る。「演技のやり方もだいぶ削ぎ落とした方向」と語り、「全然違う役をできるようになったらいいなという風に思います」と今後の役柄にも思いを馳せた。また有村は「映画の面白さを改めて感じた」という。「お芝居って作品が終わるまであまり楽しいとは思わないんですけど、いろんな葛藤をしながら作品を作る楽しさを、改めて感じました」と魅力を表し、「いろんな出会いや発見をくれた作品でもあったので、撮影から今日まで、とても充実した時間でした」と語った。一方、行定監督が「首がつながった。これ当たんなかったら、路線変えようと思ってたんだよね」と明かすと、松本は「マジっすか!? 大胆発言ですね」と驚いた様子。行定監督は「人間関係の曖昧さが好きなんです、僕は。映画だからできることだと思っていて。わかりやすくしなくてもいいし、暗闇の中で2時間くらい没頭してもらいたいという気持ちがあるんですよね。物語じゃないものをみんなが感じ取ってる」と映画の良さについて持論を展開した。行定監督が「これが当たらなかったら、超ジェットコースタームービーみたいなものを撮ろうかと……」と実は持っていた構想を披露すると、松本は「真逆ですね」と苦笑。監督は「皆さんが観ていただいたってことで、もうちょっとこういうのをやっていける期間が延びた」と感謝した。さらに監督は「映画がキャストによって救われれる瞬間があるものなんですよ」と2人にも感謝。「このキャストに出会うために10数年間、成立しなかったんだろうな、待ってたんだろうなと思います」と語り、2人のおかげで大規模公開できたため「たくさんの人に映画を観て欲しいという思いがあったので、感謝しています」と改めてお礼の言葉を述べた。
2017年10月16日道ならぬ恋の扱いに日本中がデリケートになっているいま、あえての、道ならぬ恋を描いた映画が、ベストセラー恋愛小説を原作にした『ナラタージュ』(行定勲監督)である。高校教師で、しかも既婚者・葉山(松本潤)と、女子高生・泉(有村架純)が、お互いの孤独を埋めるように惹かれ合っていく。一度は別れたものの、大学生になった泉と葉山が再会すると、忘れられない想いが静かに激しく燃え上がってしまう。妻との離婚が成立していない先生に心を痛めた泉は、彼女だけを想ってくれる青年・小野(坂口健太郎)とつきあってみる。だがそれは泉を救うどころか、ますます苛むことに……。有村架純が、撮影中ずっと苦しかったというようなことをインタビューで語っていたが、画面は常に皮膜が一枚かかったような薄曇りのような感じで、雨もしょっちゅう降っている(しっとりキレイではある)、ロケ地の富山は、空も海もどことなくどんよりしている(それがいい雰囲気ではある)。○葉山のろくでなし感が魅力にそれもこれも、葉山先生がはっきりしないからだ。映画を観た人はたいてい葉山先生に責任を求めたくなる。でも、彼の、ふわっと曖昧で手応えない感じこそ魅力ともいえるから、困りもの。松本潤が、葉山の憎みきれないろくでなし感をいい塩梅に演じている。松本潤が、道ならぬ恋を描いた作品に出演するのはこれがはじめてではない。実は、得意ジャンルと言ってもいいくらいだ。映画『東京タワー Tokyo Tower』(05年)では、親子ほど年齢の離れた人妻との恋を、『僕は妹に恋をする』(07年)では、双子の妹との倒錯的な恋、テレビドラマ『きみはペット』(03年)では、年上のお姉様に飼われるような関係、『失恋ショコラティエ』(14年)では、またまた人妻に恋しながら、セフレまで作るという割り切った関係を描いた作品で、どの人物も鮮やかに演じていた。おそらく、少女漫画のキャラクターのような顔立ちが、状況の生々しさを回避させ、罪悪感よりも夢気分を高めることに成功できる稀有な俳優なのだ。よく、ラブストーリーの背景は、夜景やイルミネーションなどでキラキラさせてムードを盛り上げるのだが、松本潤は自家発電でキラキラしていて、背景要らずである(あればあったで一層輝くが)。だが『ナラタージュ』では、そのキラキラを封印し、最大の武器・目ヂカラをメガネでぼかし、髪は中途半端に伸びたカツラを着用し、体重も少々増量することで、腕力も全然ない、冴えない三十代の教師に化けた。キラキラなしでも(なにしろ背景も、前述のごとくいつもどんよりしているのだ)相手に道を踏み外させてしまうという、さらなる難関に松本潤は挑んだ。とりわけ私が驚いたのは、葉山先生の後ろ姿だ。なんの変哲もない、シャツと、ズボンという言葉が似合いそうなパンツを身に着けた先生のお尻は、ダンサーとかアスリートとかスター俳優のものではなく、研究職や作家などに多そうな、あまり意識していない感じに見えた。もちろん、かっこ悪くなりすぎないギリギリの線は死守しているのだが、いかにもふつうの人のお尻に見えたのだ。ここに、私は、地方都市の高校教師(体育の先生じゃない)で、妻とは別居しているためひとり暮らしの三十代を演じる、松本潤の気合いを見たような気がした。○『浮雲』を思わせるアプローチ大事なのは、この、一見なんでもない感じの先生に、なぜ、泉がそんなに惹かれて離れられないのかというところ。劇中、映画が好きな葉山と泉が観る映画のひとつに、成瀬巳喜男監督の『浮雲』(55年)がある。これがまさに、なぜ、そんなにもこの男がいいのか? という映画だ。既婚の男が、ある女と腐れ縁のような関係になって、結局、彼女を破滅させてしまう悲恋もの。こんなふうに描くと身も蓋もないが、何度別れようとしても、離れられないふたりがもどかしいけれどロマンチックで、一度観ると忘れられない。女を演じる高峰秀子も美しいが、なんといっても、妻とはなかなか別れず、さらに別の女とも関係してしまう、女性の敵としか思えない男を演じる森雅之の力だ。知的なその外観をなんとも美しく思わせるのは、全身から堕落の芳香が滲み出ているようだから。その香りは、ゆらゆらと女を取り込んで離さない。松本潤は、キラキラとホタルのように発光するのではなく、稀代の色男・森雅之のようなアプローチで今回は迫ったのだと思う。“なぜ、惹かれてしまうのかわからない”という無言で透明な縄が、泉を、観客を捉えて離さない。松本潤はなんともおそろしい俳優なのだった。■著者プロフィール木俣冬文筆業。『みんなの朝ドラ』(講談社現代新書)が発売中。ドラマ、映画、演劇などエンタメを中心に取材、執筆。著書『挑戦者たちトップアクターズ・ルポルタージュ』『ケイゾク、SPEC、カイドク』、構成した書籍に『庵野秀明のフタリシバイ』『堤っ』『蜷川幸雄の稽古場から』などがある。最近のテーマは朝ドラと京都のエンタメ。
2017年10月14日先週末に公開され、女性の観客から圧倒的な支持を集めている『ナラタージュ』。本作から、有村架純演じる工藤泉が、坂口健太郎演じる小野怜二から告白されるという重要なシーンの劇中映像が到着した。公開直後から、SNSでは不器用に恋をする登場人物たちの姿に心を揺さぶられたという声が続出している本作。許されない恋に悩みながらも思いに抗えない高校教師・葉山役を演じるのは、『陽だまりの彼女』以来4年ぶりに恋愛映画に臨んだ松本潤。葉山を全身全霊で愛する工藤泉役を有村さん、そして、泉と一度は恋人になるも、葉山を忘れられない泉への恋心と嫉妬に揺れる大学生・小野怜二役を坂口さんが務めた。昨日10月12日の第22回釜山国際映画祭オープニングレッドカーペットには、有村さんと行定勲監督が登場、本日13日には「Gala Presentation(ガラ プレゼンテーション)部門」で公式上映されることでも話題を呼んでいる。そんな中、有村さん演じる泉が、坂口さん演じる小野から告白されるシーンの映像が到着。孤独だった高校時代、泉を救った教師・葉山。卒業式の日の、誰にも言えない葉山との思い出を胸にしまっていた泉は、大学生になり、葉山と再会したことで気持ちがまた募っていく。しかし、葉山からは離婚の成立していない妻の存在を告げられる。そこで、葉山を忘れようとした泉は、自身に想いを寄せる小野と付き合うことに…。今回到着した映像は、泉が小野と付き合うことを決めると同時に、葉山を忘れようと決意したシーン。泉は、小野の故郷の京都でともに時間を過ごし、小野からの告白を受け入れる。しかし、付き合うことになったものの、1人になった泉が遠い目をしながら、何とも言えない表情を浮かべるのが印象的。葉山を想いながらも忘れようとする、複雑な泉の心情が伝わってくるシーンになっている。『ナラタージュ』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2017年10月13日「嵐」チームとゲストチームがプラスワンゲストを加えて体感型ゲームで対戦する「VS嵐」の10月12日(木)放送回は、松本潤が自身主演映画『ナラタージュ』キャスト陣とチームを結成。「嵐」の4人に「Sexy Zone」の佐藤勝利と松島聡がプラスワンゲストとして加わり大熱戦が繰り広げられる。今夜ゲストとして登場するのは松本さんが主演を務め、現在全国公開中の映画『ナラタージュ』から有村架純、坂口健太郎、大西礼芳、古舘佑太郎、堀ちえみの5名。今回は松本さんも合流し“『ナラタージュ』チーム”として「嵐」チームと対戦する。『ナラタージュ』チームは有村さん以外、全員が番組初登場!坂口さんは高校までバレーボール経験者だということで、好プレーに期待大。一方の「嵐」チームは身体能力抜群の佐藤さんと松島さんの登場に、櫻井翔は「松本潤に代わる人材だよ」と同じく期待を寄せた。番組では有村さんの激走ぶりをはじめ、坂口さんと「嵐」櫻井翔の「クリフクライム」でのプレーなど今回も見どころがたくさん。さらに松本さんに関するクイズばかりを出す特別企画「クイズ松本潤」を開催!王座のような特別な席に座らされた松本さんは「スタッフのいじりがすごい。こんなに気まずいことないよ」と苦笑。「嵐」チームは、ワクワク学校”でも共演を果たした「SexyZone」、特に松本さんをこよなく尊敬している松島さんを擁し、自信満々。一方の『ナラタージュ』チームは、映画の構成上「一度も共演しなかった」と堀さんが明かし、不利かと思われるも、さすがは映画の撮影で同じ釜の飯を食べていた共演者たち、「嵐」チームに引けを取らない奮闘を見せる。そんな中、松本さん自身も戸惑い苦笑するニッチな問題の出題、そして意外な松本さんの素顔に両チームも爆笑。アトラクション対決の合間には、相葉雅紀が「自信がついた!」と言う有村さんからの意外な告白や、映画『ナラタージュ』の超貴重裏話などトークも花盛り!松本さんが主演し、有村さん、坂口さんらが共演した『ナラタージュ』は現在大ヒット全国公開中。同作は2006年版「この恋愛小説がすごい」1位に輝いた島本理生の恋愛小説が原作。『世界の中心で、愛をさけぶ』『ピンクとグレー』などの行定勲監督がメガホンをとって、高校教師と生徒として出会った2人の決して許されないけれど、一生に一度しか巡り会えない“究極の恋”を描く。大学2年生の春。工藤泉(有村さん)のもとに高校の演劇部の顧問教師・葉山貴司(松本さん)から、後輩のために卒業公演に参加してくれないかと誘いの電話が来る。葉山は高校時代、学校に馴染めずにいた泉を救ってくれた教師だった。卒業式の日の誰にも言えない葉山との思い出を胸にしまっていた泉だったが、再会により気持ちが募っていく。2人の想いが重なりかけたとき、泉は葉山から離婚の成立していない妻の存在を告げられる。葉山の告白を聞き、彼を忘れようとする泉だったが、ある事件が起こる――。今回ゲストで登場したキャスト陣のほか、人気若手俳優の瀬戸康史や、神岡実希、駒木根隆介、金子大地、市川実日子らも出演している。松本さんと「嵐」「Sexy Zone」連合による“ジャニーズ対決”に注目!「VS嵐」は10月12日(木)19時~フジテレビ系で放送。(笠緒)
2017年10月12日●有村架純が表現した生々しさ松本潤、有村架純、坂口健太郎という、トップクラスの俳優陣が集まり映画化された『ナラタージュ』(10月7日公開)。島本理生原作のベストセラー恋愛小説が、満を持して実写化された。今回松本が演じるのは、高校教師の葉山。離婚の成立していない妻がいながら、元教え子の泉を翻弄する。有村はそんな葉山に思いをぶつけながらも、じりじりとした関係にとらわれ身動きがとれない。坂口演じる小野は、そんな泉の理解者となりまっすぐに思いを寄せていくが、次第に嫉妬心に蝕まれていく。一筋縄ではいかない人物たちが織りなす恋愛の中で、監督が「奇跡のキャスト」という役者陣の魅力とは。○有村は努力の人――今回お三方がそろったのは奇跡的だったとおっしゃってましたが、有村さん演じる泉は、感情の機微をじっとりとした眼差しに込められていたところがすごかったですね。有村さんは非常に生々しく、表情一つにしても印象的でしたね。この人はすごい人ですよ。努力の中から生み出しているところがあると思います。でも自分の感情を振り絞るのは、技術だけでできるものでもないですから。「泉の感情で、自分に置き換えて理解できるものはほとんどないです」と言っていましたが、この役の息苦しさを理解しようとしていましたし、僕も放置して追い込みました。撮影を地方にしたのも、逃れられない閉塞的な部分をつくるためという理由もあったんです。地方ロケに行くと、逃げも隠れもできません。あとは、湿度の高い感じを出したくて。すごく顔が上気して火照っている、微熱みたいな状態を上手く作れないかなと思いました。――そういう意図は結構、現場でも話されたりしていたんですか?有村さんとは撮影に入る前にすごく話をしました。根性のある子ですよ。見る限り、すごく頑固な部分をすごく持っているし、かわいい顔をしているけど絶対に芯が強い。いくつかの作品を見て、ただかわいいだけじゃなく、どこかで疎外感も持っている気もしたんですよ。お友達がいっぱいいて、ワイワイやっている子ではないな、みたいな。難しいことをやってもらったのですが、「こういう表情されると男ってきついなあ」と思わせられるところを、本当に生々しくリアルに表現してくれました。どちらかというと僕は松本君と共犯者でしたが、松本くんも、有村さんからどんな表情が引き出せるかなって、きっと考えていたとも思いますよ。「期待していたのにがっかりだよ。でも、好き」という表情をしている。●スタッフが削ろうとした、かっこ悪い松潤○男の愚かさが現れた――坂口健太郎さんも、中盤からは特にあまり今まで観られなかった坂口さんの姿でしたね。切ないですよ、彼は。「なんで俺じゃダメなんだよ」「絶対に俺の方が幸せにするのに」という、よくある男の愚かさが彼にもあって。そういう感情を上手く表してくれたなと思います。監督としても、非常に一緒にやりやすいニュートラルな俳優で、これからも注目していきたいです。現場でも、彼自身が「面白い」と言っていました。たくさんやりようがある役だと思っていたみたいです。――松本さんと有村さんのラブシーンもかなり印象的でした。松本くんは『東京タワー Tokyo Tower』で結構激しいシーンをやっていると言ってましたよ。ある程度は指示をして、あとは自由にやってもらいました(笑)。――松本さん演じる葉山先生は、客観的に見ると”ダメ男”でもありましたね。この作品、最初にできたのが3時間半のバージョンだったので、いつも信頼している編集にもう少し短くなるように任せたんですよ。そしたら、葉山がすごくスマートな男になってしまって。でも彼は、良かれと思ってやったわけです。「このままだと松本君がかっこ悪いな」と思って、葉山が謝っているところとか、削っちゃった(笑)。雨に濡れる、スマートなかっこいい松潤の映画になって、「これだったら喜んでくれますよね」と言っていて、職業病なんだけど、「いやいや、違う違う! かっこ悪い方がいいから!」と、最終的にはわかってもらうことができました(笑)。だってかっこいいやつが「俺のこと好きだろ」と言っていても、「なにその自信!」って心の中で思うんですよ(笑)。でも松本君もそういうイメージを持たれているわけで、そんな松本君を封印するからこそ、面白かったです。――どういう風に封印されたんですか?松本君はすごく目が光っているから、今回はメガネをかけてもらって、さらに「眼光を40%にして」とお願いしました。「どういうことですか?」と聞かれたけど、「目にブラインド下ろしてくれれば」というところから始まって(笑)。実際に撮影開始すると、松本くんが「今やってみたけど、40%って、これくらいですか?」と言うので、「自然だったからいいんじゃないかな」と答えて、その感覚を自分の中に置いていってもらいました。ただ、ふだんの眼光は40%だけど、気持ちを追い込むシーンでメガネを取ると、自然と松本潤の目になっていきますから。ダメな奴なんだけど、向き合った時に、観客が自然と「やっぱりこの人は自分にとって代えがたいものだ」と思ってしまうんです。葉山は変わっていないのに、観ている方はだんだん泉の気持ちに乗っかれる。そういう気持ちになれるのは、松本潤だからこそですよね。プロデューサーから「松本君はどうか」と言われなかったら気づかなかったし、もっと大人の色気が溢れている俳優にしてしまったかもしれない。そうすると、ちょっとマッチョな映画、大人すぎる映画になって、着地するところが見えてしまうんです。松本潤だと、着地点が見えないんですよ。それはプロデューサーの手腕ですし、松本君の素晴らしさだと思います。
2017年10月08日「嵐」の松本潤が10月7日(土)、都内で行われた主演作『ナラタージュ』の初日舞台挨拶に登壇した。高校教師と元教え子の許されぬ恋を描いたラブストーリー。4年ぶりの主演を果たし「忘れられない作品になりました」と強い思い入れを示していた。島本理生による禁断の純愛小説を映画化。大学2年生の泉にかかってきた1本の電話は、高校時代の演劇部顧問で、学校に馴染めなかった自分を救った恩師の葉山貴司からだった。数年ぶりの再会をきっかけに、泉は葉山への恋心を募らせるが、葉山には離婚が成立していない妻がいた…。松本さんは「いままでと違う表現の仕方を勉強させていただいた。今後も何かを表現するとき、『こういうやり方があるんだな』と(視野を)広げてもらい、本当に感謝したいです」と感無量の面持ち。ついに映画の封切りを迎えて、「苦い濃密なラブストーリーがたくさんの人に届き、たくさんの人の心に残ればうれしいです。愛される作品になることを願っています」とアピールした。舞台挨拶には葉山役の松本さんをはじめ、ヒロインの泉を演じる有村架純、共演する坂口健太郎、大西礼芳、古舘佑太郎、行定勲監督が出席した。朝ドラ「ひよっこ」も大好評だった有村さんは、「私はいままで正統派の役柄が多く、こういう色の女性を演じるのは初めてでしたが、まずは選んでいただいたことがうれしかった」と回想。「23歳という年齢で、この作品を残せたことを光栄ですし、(本作が)大切なものになるんじゃないかと思います」と松本さん同様、作品への思いを強くしていた。壇上では映画の重要なモチーフである雨水が入った樽で“鏡割り”が行われ、松本さんは「(雨水は)初めてですね。それは…、めでたいですか?まあ、雨が重要な映画ですからね。昨日の雨かな?」と苦笑いを浮かべていた。『ナラタージュ』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2017年10月07日◼︎映画『ナラタージュ』のストーリー高校時代、いじめにあっていた泉(有村架純)は、演劇部の顧問教師・葉山(松本潤)から演劇部にスカウトされます。どこにも自分の居場所を見つけることができずにいた孤独な自分に、居場所を与え、救ってくれた葉山に、泉は次第に惹かれていきます。そして、卒業式の日。誰にも言えないふたりだけの思い出をもらった泉は、その想いを胸にしまったまま、大学に進学するのでした。大学に入り、2回目の春。泉のもとに、葉山から久しぶりの連絡がきます。後輩のために卒業公演に参加してくれないか、と誘われた泉は、葉山と再会し、彼への想いがさらに募っていくことを実感するのでした。そんなある日、泉は葉山から、とある事件をきっかけに別居することとなった妻がいることを知らされます。許されない恋に、葉山を忘れようと決意した泉は、同じく卒業公演に参加した大学生の小野(坂口健太郎)から告白され、彼と付き合うことを決めるのですが……。◼︎「壊れるくらい、あなたが好きでした。」――描かれるのは、切ない恋模様誰もが一度は、生涯忘れられないような、ほろ苦い恋を経験したことがあるのではないでしょうか?『ナラタージュ』では、恋愛の甘い部分だけでなく、欲望や苦しさをも描き出します。本作のメガホンを取った行定勲(ゆきさだ・いさお)監督は「好きになるほど疑惑は生まれ、欲望は先回りし、相手のためを思ってやったこともズレてしまい、グチャグチャになってしまう。それが本当の恋愛だと思っています」と語ります。「キラキラしたボーイミーツガール映画はたくさん作られてきたけど、現実の恋愛はそうじゃない。こんなことだったら恋愛なんてしなきゃよかった……というもう一面の恋愛を描いて、いい意味で若い人たちに傷をつけたかった」と語る行貞監督。『ナラタージュ』では、泉・葉山・小野、だれにとっても「もう恋なんてしたくない」ような現実を突きつけられながらも、「それでも恋せずにはいられない」主人公たちの愛おしさを感じさせてくれます。◼︎まさに体当たり!過激なベッドシーンにも注目連続テレビ小説『ひよっこ』の主人公・谷田部みね子役や、映画『何者』の田名部瑞月役、テレビドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』の杉原音役など、どちらかと言えば清純派のイメージの強い有村架純。映画『3月のライオン』では主人公・零(神木隆之介)の義姉・幸田香子役で妖艶な演技も見せた彼女ですが、本作ではさらに驚くような過激なシーンに挑んでいます。坂口健太郎演じる小野とのベッドシーン。そして松本潤演じる葉山とのベッドシーン。一番に好きではない人に初めて抱かれるシーンも、一番好きな人に最後に抱かれるシーンも、どちらも言い表せない切なさに溢れ、目を離すことができません。また、とくに必見なのは、泉が葉山の家の浴室で、彼の髪を切る場面。恋心を制御できなくなった泉が、葉山に口づけをし、シャワーに濡れながらお互いの感情をぶつけ合うシーンは、ヒリヒリとした恋愛の緊張が溢れています。葉山と小野……泉はどちらを選び、幸せを手にすることができるのか。彼女が最後にした選択とは――?映画『ナラタージュ』は今週末10月7日(土)より公開です。物語の結末は、ぜひスクリーンで見届けてください。◼︎『ナラタージュ』公開情報『ナラタージュ』10月7日(土)全国ロードショー監督:行定勲原作:島本理生(『ナラタージュ』角川文庫刊)出演: 松本潤、有村架純、坂口健太郎配給:東宝=アスミック・エース上映時間:140分公式サイト: (C)2017「ナラタージュ」製作委員会
2017年10月07日大好きな人がいて相手はその気持ちを知っている。時として応えてくれるけれど、決して手には入らない…そんな恋をしたことってありませんか?優しくて、気を持たせるのが上手くて、でも白黒つけてはくれない。そういうズルい男にハマってしまう女性は少なくないでしょう。■松本潤=葉山先生はズルい男?松本潤さん演じる『ナラタージュ』の主人公の教師・葉山もある意味、その手の男。思わせぶりな態度でヒロインの泉(有村架純さん)を翻弄し続けます。泉は孤独にさいなまれていた高校時代、居場所を与え、救ってくれた葉山を慕っていました。そして、彼がいる社会科準備室に入り浸っては映画の話をしたり、一緒に手作りクッキーを食べたり。彼女の想いはいつしか恋へと昇華していきますが、気持ちを伝えられないまま卒業式を迎えます。普通の先生と生徒の関係で終わるはずだったその日、葉山はなぜか泉にキスをし…。大学生になり、彼と再会した泉は、忘れようとしていた想いがあふれ出して苦しむのですが、それをわかっていながらも決して向き合おうとはしない葉山。彼女を心配し、受け止め、優しく接するのに、大事なところでいつもスッと引いてしまいます。そのくせ深夜に突然、電話をかけてくることも。そのあたり含め、いろいろ、いろいろ、ズルい男なんです。■小野は一途な男だけれど…一方、泉に恋をする大学生の小野(坂口健太郎さん)は、彼女の葉山への想いを知りつつ、真っ直ぐに気持ちを伝えます。よく「女性は追うより追われるほうが幸せ」と言いますが、小野との関係はまさにこのパターン。爽やかで理知的なイケメンにあそこまで想ってもらえるなんて!とうらやましくなること、しばし。でも、穏やかな時間はそう長くは続きません。“付き合ってるのに片思い”状態の小野は葉山に激しく嫉妬し、泉を束縛するように。その豹変っぷりは一見の価値あり!特筆すべきは、泉が夜道で見知らぬ男性に後をつけられて小野に電話で助けを求めるシーン。恋人が怖い目に遭っているというのに、彼はこんな言葉を投げかけます。「もしも俺が迎えに行くって言ったら、もっと俺のことを好きになってくれる?」嫉妬に狂った男の余裕のなさが伝わってくる一言。でも、これもまたズルいですよね。普段は優位に立てないから、彼女が困っているときに、わざと傷つく言葉を吐くという…。もちろん彼自身も、本当は言いたくなんてなかったでしょうけれど。他にも小野は、独占欲ゆえに泉を傷つけ、苦しめる行為をたくさんしでかします。完璧なイケメンの皮をかぶった束縛男…普段の爽やかなイメージを覆すキャラクターにびっくりしちゃう。というか、坂口さんの顔面じゃなかったら、ちょっと許せないレベルのクズ男かもしれません。■トラウマになる恋愛映画『ナラタージュ』は、今をときめく松本潤さん、坂口健太郎さんのそんなダメ男っぷりを堪能できる…と言ったらアレですが、とにかく、キレイなだけではない、生々しい“恋愛”が描かれた作品です。原作は、2006年版「この恋愛小説がすごい!」第1位に輝いた島本理生さんの同名小説。ここ最近、続々と公開されているティーン向け恋愛映画とは一味違った大人向けのラブストーリーに仕上がっています。10代の頃にはきっと理解も共感もできなかった感情が詰め込まれていて、なんだか胸が苦しくなるほど。行定勲監督はこの作品について「こんなことだったら恋愛なんてしなきゃよかった…というもう一面の恋愛を描いて、いい意味で若い人たちに傷をつけたかった」と語っていました。確かに、キラキラした恋愛しか知らない世代にとっては、かなりのトラウマになりそうな濃密なラブストーリー。観る人の年齢や性別、恋愛経験によって、捉え方も感じ方もずいぶん変わってきそうな気がします。とりあえず、誰かを本気で愛したことのある女性には全力でオススメしたいなと。そして2回目に観るときは、ズルさと弱さを隠し持っている男性と一緒に行くといいかも。ぜひ映画館の暗闇の中、“決して許されはしない、けれど、一生に一度しか巡り会えない究極の恋”を目撃してください。【STORY】大学2年生の春。泉のもとに高校の演劇部の顧問教師・葉山から、後輩の為に卒業公演に参加してくれないかと、誘いの電話がくる。葉山は、高校時代、学校に馴染めずにいた泉を救ってくれた教師だった。卒業式の日の誰にも言えない葉山との思い出を胸にしまっていた泉だったが、再会により気持ちが募っていく。二人の想いが重なりかけたとき、泉は葉山から離婚の成立していない妻の存在を告げられる。葉山の告白を聞き、彼を忘れようとする泉だったが、ある事件が起こる――。10月7日(土)全国ロードショー監督:行定勲原作:島本理生(「ナラタージュ」角川文庫刊)出演:松本 潤有村架純坂口健太郎大西礼芳古舘佑太郎神岡実希駒木根隆介金子大地/市川実日子瀬戸康史配給:東宝=アスミック・エース(C)2017「ナラタージュ」製作委員会
2017年10月07日一生に一度の忘れられない恋。あなたはしたことがありますか? 生涯の恋をしたことがある人も、憧れているという人も……。すべての人に観てほしい映画『ナラタージュ』がいよいよ公開となります。2006年版「この恋愛小説がすごい!」第1位に輝いた島本理生さんの人気小説を、恋愛映画の名手である行定勲さんが映像化。行定監督に、主演の松本潤さんや有村架純さんとの初タッグについて、また恋愛映画を撮り続ける理由などをお聞きしました。松本潤は、状況を客観的に見て、 感じて、クリエイトできる俳優。――2005年に発売された島本理生さんの小説『ナラタージュ』に惚れ込み、映画化を決めたそうですね。どんなところに惹かれたのですか?行定監督当時、20歳の女性作家が書いたというところが興味深かったですね。もう少し年齢を重ねた人なら、こういう男女のどうしようもない関係性を描けるでしょうけれど。高校教師の葉山を慕う、元教え子の泉が無意識のうちに欲望を露呈していく物語です。そこに淫美さ、エロさ、ウェット感があると感じました。原作にも雨のシーンが描かれていて、きっと島本さんも「濡れる」というイメージを持って書かれたんじゃないかと思います。――映画でも全編通して、雨をはじめ「水」が効果的に使われていますね。葉山(松本潤)と泉(有村架純)がドライブするときも雨が降っているし、葉山が秘密を打ち明ける際もさざ波が立つ海辺を歩いています。行定監督恋愛映画には名場面が必要だと思っています。雨が降る場面はこの映画のキービジュアルになると思っていました。じつは海辺のシーンの撮影中、心に残る出来事があったんですよ。その砂浜は川と海がぶつかる河口で、海から漂着したゴミだらけでした。しかし、僕はあえてそのままにしました。テストの時、歩いていた松本くんがゴミに足を取られ、つまずいたんです。助監督と美術スタッフがゴミを片づけようとしたんだけど、松本くんが僕のところに来て、「ここは歩きづらくてもいいんですよね?」と。行定監督僕自身、葉山と泉は、世間が流したゴミをよけながら歩いているのが似合うふたりだし、普通の映画では描かないゴミのなかを歩くところにリアルさがあると感じていました。だから「ああ、松本くんは理解してくれているんだな」と嬉しかったですね。僕は基本的に俳優に対して多くを語ることはありません。疑問に思ったことがあったら、ちょっと聞くくらい。俳優の想像力を信じているので説明はしません。説明したらそのままの芝居になってしまうじゃないですか。松本くんは状況を客観的に見て、考えて、感じて、一緒にクリエイトしてくれました。彼の理解度の高さに驚かされましたね。何より、すごくいい男なのに「俺ってかっこいい」って気取ってないところがいい。いつも丸腰で、ストレートで、少し不器用なところもあって……。そこが彼の魅力だと思います。蔑んだ目、恋焦がれる目、子犬のような目 『ナラタージュ』は目線の映画――松本さんに「目力を40%くらいにして!」という演出をなさったそうですね。行定監督松本くんの目力って100じゃなく120くらいあるでしょ?(笑)。だから彼には「1/3落として40%にしてくれる?」と伝えたんです。以来、目力を抑えつつ、ところどころでいい表情をしてくれましたね。たとえば、メガネを取ったときの顔とか、病院から去って行く架純ちゃんを切なく見つめるところとか。無言だけど言葉を叫んでいるくらいの目をしていたと思います。彼が「ごめん」って謝るシーンも何度かあるんだけど、少し上目遣いで捨てられた子犬みたいな目をするんですよ。とくに僕はその表情が好きでした。同じ男として共感できる。男は謝っちゃうんだよ(笑)。『ナラタージュ』は “目線の映画”。葉山と泉がどこにどんな目線を向けるかが、見どころのひとつです。架純ちゃんも、あるときは蔑んだ目、あるときは恋焦がれる目、またあるときは「距離が遠い」と感じながら葉山から目をそむけている……といった具合に、さまざまな目をしてくれました。――完成した作品を観て、ドキッとしたシーンはありますか?行定監督病気になった泉の家を訪れた葉山が、リンゴをすりおろして食べさせるところですね。幸せな空気に包まれていたのに、自分への気持ちを曖昧にしながらも優しくする葉山に泉は苛立ちを感じて空気が一変する。まあ、修羅場になるわけです(笑)。ふたりの関係はつねに複雑で、優しい言葉をかけられれば反発する。そのこじれ方や不可解さこそ、恋愛の実態だと思うので観ていて興味深かったですね。――大胆なラブシーンもあり、話題になっていますね。バスルームでふたりが洋服を着たままシャワーのお湯を浴びるシーンはドキドキしました。行定監督撮る直前、ふたりの気持ちがグッと高まっていて、僕らにもいい緊張感がありました。リアルな生っぽさがあっていいシーンになったと思います。ラブシーンに関しては、スタッフの間でもいろいろ意見をぶつけ合いました。最終的には、きれいな話のまま終わらせるより、観ている人に何か「違和感」のようなものを植え付けたいということになったんです。――私も一緒に観た人と「どう思う?」と語り合いました。みごとに、意見がまっぷたつに分かれたのが興味深かったです。行定監督観終えた後、感想を語り合うのは映画の醍醐味だよね。この作品も「どう思った」「感情移入できた・できなかった」、「ふたりの関係性が理解できた・できなかった」など、さまざまな視点で感想をぶつけ合える映画になったと思っています。原作は12年前に書かれたものだけど、いま読み返したとしても、まったく古くない。恋愛における感傷や、喜びといった感情は普遍的なものだからでしょうね。ただし、10代の子がこの映画を観たら理解できないかもしれないね。「なんでこの男のことが好きなんだろう?」「くっついたり離れたりしているのはなぜ?」とか。でも、いまこの映画を目撃しておくと、恋愛の壁にぶつかったときに役立つと思う。この映画には恋愛のヒントが詰まっているんです。恋愛映画を撮り続けること、 それが生涯のテーマ――行定監督は「恋愛映画の名手」と呼ばれています。恋愛映画を撮る醍醐味とは?行定監督昨今の恋愛映画は形式化されていて、その作りも明快になりすぎだと思います。ボーイミーツガールものばかり。そういう作品だと坂口健太郎が演じた小野は、主役とヒロインがうまくいくきっかけを作る「アテ馬」になっているはず。でも『ナラタージュ』は違う。彼の存在が、ふたりの曖昧な関係をより強く浮かび上がらせていきます。「愛」と呼べるかさえわからないその関係に、小野が巻き込まれていくおもしろさがあるんです。恋愛映画は親近感があるぶん、軽視されてしまう傾向にあります。「どうせ男と女が乳繰り合う話でしょ」と。確かに一組の男女の話なので、サスペンスとか、世界を揺るがす大きなテーマであることはありません。でも日常に近い題材だからこそ、演じる上で俳優本人の経験や色気や憂いが表れる。架純ちゃんの切ない表情とか、松本くんの苦悩に満ちた目とか、嫉妬に駆られ豹変してしまう坂口くんとか……それぞれ素晴らしかった。僕はラブストーリーほど、俳優に豊かな演技を求めるジャンルはないと思う。だからやりがいを感じるし、生涯、挑戦し続けたいと思っています。ストーリー大学生の泉(有村架純)のもとに高校時代、演劇部の顧問だった葉山(松本潤)から電話がかかる。後輩たちのために卒業公演に参加してほしいという依頼だった。秘めた想いを胸にしまっていた泉だったが、再会によって気持ちが募っていく。が、葉山には離婚が成立していない妻がいた。ショックを受けた泉は好意を寄せてくれている友人の小野(坂口健太郎)と付き合うことになるが……。作品情報『ナラタージュ』10月7日(土)全国ロードショー配給:東宝=アスミック・エース©2017「ナラタージュ」製作委員会写真・水野昭子
2017年10月06日●映画化できたのは、松本潤の存在のおかげ島本理生による恋愛小説『ナラタージュ』が、松本潤×有村架純によって映画化され、公開を10月7日に控えている。松本演じる葉山と、有村演じる泉が、教師と元生徒という関係を越えて恋に……というあらすじからはロマンティックな展開を予想させるが、実際は非常に曖昧とした関係の中のもどかしさ、恋愛の勝手さがじっとりとにじみ出る大人の恋愛物語だ。メガホンをとった行定監督は、同作を映画化するのに10年間待ったという。少女漫画原作映画が人気を得る中で、あえて「恋愛の息苦しさを表現したい」という行定監督が、同作に込めた思いを聞いた。○奇跡的なキャストがそろった――『ナラタージュ』について、ずっと映像化したいとのことですが、そう思っていたのはどうしてですか?10年以上前に企画をいただいたのですが、その頃『世界の中心で、愛をさけぶ』が僕の代表作で、純愛映画を望まれている時期に、むしろ恋愛の息苦しさを表せる作品だと思ったんです。恋愛の曖昧さを題材にするのは、僕の好きな日本映画の真骨頂だし、ぜひと思ったんですが、キャストが上手く定まらず……。なかなかキャストが決められない中で、日本映画も少女漫画原作映画全盛の時代になり、更に作りづらくなってきました。ただ、映画って、作られてない時にこそ必要だと思える作品があると思うんですよ。『世界の中心で、愛をさけぶ』のときも、純愛なんで求められてなかったし、見向きもされていなかった。世紀末を迎えて、陰惨な物語やモラトリアムな物語が多い中、純愛を信じてみようというところからできた作品だったんですが、そうすると「純愛ブーム」と言われて(笑)。そこに乗っかったほうが経済的には潤うんでしょうけど、天邪鬼な人間なので。――いろいろ映画を撮られつつも、この企画は並行して進められていたんですね。ことあるごとに周囲にシナリオを見せて、好評ではあるんですけど「いまの時代、こういう作品はあたらないかもしれない」という判断がありました。シチュエーションとしては王道の教師と生徒という面もあるから、少女漫画原作映画全盛の時代ならいけるんじゃ、と思いましたが、やっぱり内情は全然違ったってことかもしれませんね。逆に言えば、これは映画的な作品になるんじゃないかと、手応えはありました。プロデューサーはやっぱり、映画どっぷりのものになっていると、回避しようとしますから。特に大きく構えるときは、なるべくわかりやすく盛り上げて、みんながついてこれるような作品にする。もしくは、非常に仲間内で「俺たちのセンスはこれだ!」と言えるような作品ですよね。――ちょっと皮肉が(笑)。ポップな作品をよく観るなかで、久しぶりにずっしりとした恋愛映画を観たなと思いました。昔、僕が少女漫画原作の企画を持っていった時は、見向きもされてなかったんですよ! なのに今、あのころぜひやりたかった漫画家さんの作品もガンガン映画化されていて!(笑) 不思議なもので、観客が実は映画を生み出しているんですよね。だけど観客も麻痺していくから、何を観たらいいのかわからなくなっていく。だから僕らはあえて、昔はあったけど今にないものを出したいんです。ただ、商業的に成功するかどうか見極められないから、実現するまでに10年もかかってしまいました。今回実現できたのは、奇跡的にも松本潤くんが「やる」と言ってくれたことが大きいです。それから、まだ10年前に存在していなかった有村架純さんが今輝いていて、彼女もやりたいと言ってくれたこと。そして坂口健太郎くんがいたこと。今作られるべきだから、10年間作れなかったんでしょうね。これまで企画にあがっていたキャストをイメージしても、圧倒的に今の形が良いと思います。必然というものが、あるんだと思います。●「松本潤に傷つけてほしい」という望みも○葉山はダメなやつ――松本さんの壮絶な美しさも印象的でした。葉山は、ダメなやつですけどね(笑)。でも、男ってこうだから、僕は1番葉山に感情移入するんです。昨今の世の中では不倫とか、言い訳が効かないような恋愛感情に喜んで飛びついているけど、人って、みんな言い訳のできないものを持っているわけで。恋愛も楽しい部分だけ取るといいんですが、苦しい部分も積み重なっているのが『ナラタージュ』なんです。人を狂わせてしまう要因にもなるし、そんなこと望んでもないのに、好きだった相手に息苦しい思いをさせてしまうとか。葉山が「ごめん」と謝りはするけど、何も変わろうとしないところも、すごく現実的ですよね。それでも忘れられない人だと言えるのが、割り切れなくて、生々しくて、純愛なんだな。――かなり閉塞感にあふれていますよね。2人で歩くシーンも曇天で、打ち上げられたゴミが散乱している海岸で。現場についたら真っ先にスタッフが「ゴミ回収するの大変だなー」と言っていたけど、「これはまんまでいい。ゴミが気に入ってるんだよ」と言って、そのまま撮影しました。そういうところを歩いているのが、ロマンティックではない現実ですよね。2人が自分の感情に気づいて必死で、寄り添いたいと思うからこそ軋轢が生まれたりして、ぶつかり合いが恋愛なんでしょうね。僕自体が、シナリオを作っていくときに、「決定的にしたくない」といつも思っているんです。人生に決定的なことなんてちっともないから。そんなに確固たる何かを残せていける人生なんてつまんないですよね。曖昧さが好きなんです。――そんな葉山先生の曖昧さに、くそ~と思わされたり。恋愛の偏差値が試される映画だなって話していたんですけど、どれくらい深く恋愛の場面とぶつかって、自分が翻弄されているかが現れますよね。恋愛には翻弄されるべきだと思うんですよ。全然好みじゃなくても、いいところを見つけると一瞬で好きになっちゃったりとか。そういう経験ってみんなあるだろうに、映画になるとどうしても美男美女の物語になってしまうから、ダメな部分を突出させています。松本君も「これ、俺、大丈夫?」って言ってましたから(笑)。○高校生に傷ついてほしい――松本さんは完成作を観た後に、演じている最中に感じていた葉山のダメな部分について何かおっしゃってましたか?そこについては言わなかったけど、「思った以上に大人の映画だから、自分のファンは大丈夫かなあ」とは言っていましたね。でも大学生くらいから上なら、全然大丈夫だと思います。きっと高校生も観ると思うけど、高校生には、傷ついてほしいな。僕がずっと企画書に書いていたのは「こんなのだったら、恋なんてするんじゃなかった」というコピーだったんです。そういう経験がある人間の方が、男と女の関わり合いにおいて、長年男と女でいられると思います。――「高校生に傷ついてほしい」というのも素敵なコピーですね。傷つくと免疫になりますからね。僕も子供の時にいっぱい観た映画、全然わかっていなかったんですよ。大人になっていくと、アート映画に見えていた作品が全然違って見えて、あの頃は感情が追いついてなかったんだと思います。ミケランジェロ・アントニオーニもさっぱりわからなかったけど、大人になって観ると、人間が持つ業が描かれていて全てが素晴らしい。――松本さんのファンもそうやって傷つけられてしまうような作品に。でも逆に、望んでいるかもしれないですよね。「松本潤に傷つけてほしい」って。それがエンタテイメントだと思うんですよ。最近は不倫にしても、人のことを叩いて「酷い」と非難ばかりしているけど、自分も正しいことばかりやっているわけではないですからね。せめて映画くらいはと、僕は思っているんですよ。映画の主人公たちは不貞を働いても、息苦しさに生きることが説明されていますから。※次回、『ナラタージュ』キャスト陣についてのお話を10月8日に掲載します。
2017年10月06日正直、全編をとおして“情熱的な松潤”には出会うことができません…。映画『ナラタージュ』で松本潤が見せたのは“繊細な男”という新境地。ヒロイン・有村架純を惑わす彼からは、女性を惹きつける30代のリアルな男の哀愁と色気が漂っていました。島本理生の人気小説を行定勲監督で映画化した本作。タイトルの「ナラタージュ」とは、ナレーションとモンタージュからなる造語で、人物の語りや回想によって過去を再現する手法のこと。映画はタイトルどおり、社会人になった泉(有村)が過去を回想する形で進みます。■松本潤イメージを封印!? 本心を秘めた影のある男性教師『花より男子ファイナル』や『陽だまりの彼女』などで、ひとりの女性に対してまっすぐな恋愛をする好青年を演じてきた松本がどのように恋に苦しむ姿を演じるのか。松本が演じる葉山は、高校教師で演劇部の顧問。有村架純演じる泉が高校生だったとき、学校になじめない泉を演劇部に誘う。しかし彼はある過去の出来事を十字架のように背負っていた…。前髪をおろし、松本のチャームポイントともいえる力強い眉毛と目力を封印。メガネをかけ、地味な装い…どういったキャラクターなのか、どういった気持ちなのか最後までつかみきることが難しい! 撮影前、行定監督が松本に伝えたのは「目にブラインドをかけてほしい」というリクエスト。その狙いはみごと的中。目力を普段の40%に抑えることで、30歳を超えた男の悲哀をにじませることに成功。もともと目力が強く、芯のとおったイメージのある松本が演じるからこそ、煮え切らない湿っぽさが、より一層際立っているではありませんか。松本の葉山像について、原作者の島本も「良い意味で普段の松本さんとギャップがあった」と絶賛。MJ独自の王子様キャラどころか、自分の感情すら定まらない教師役…にもかかわらず、哀愁とともにあふれ出る大人の色気。そんな松本潤の新たな魅力が堪能できます。■目力、過去、愛…すべてを封印! ズルい男を松潤が体現あえて“カッコイイ”すら封印した松本ですが、葉山にとっても「封印」はキーワードのひとつ。眉&目力という見た目の封印はもとより、葉山は離婚の成立していない妻との過去を封じ込み、泉へのどうしようもなく湧き出る愛をも抑え込みます。教師と生徒という関係でなくなった今なお、2人が恋愛することが許されない理由はどこにあるのか? なぜ、妻とは離婚できないのか? 許されない恋の再熱とともに、その答えは少しずつ明かされていきます。過去に縛られ、自分を「封印」から解放できない葉山には「お願いだから、自分の気持ちにすなおになって!」と伝えたくなりますが、同時につい手を差し伸べたくなってしまう女の弱さを痛感…。行定監督は「言葉にしたいけど言葉にできない感情」を役者の表情の移り変わりでじっくり見せることにこだわったと話しています。そして、松本は本音を口にせず、すがるような瞳で語りかける男のズルさをみごとに表現。目力を封じることで生まれた松本の物憂げな表情には感服です。■嫉妬心むき出し坂口健太郎×感情を表に出さない松本潤泉に恋をする大学生・小野怜二を演じるのは坂口健太郎。演劇部のOBである黒川と同じ大学に通っており、彼に誘われ卒業公演に参加することになります。練習を重ねるうちに、徐々に泉に惹かれていく小野。泉に対してまっすぐに自分の気持ちを伝える一方で、葉山への嫉妬心を募らせていきます。坂口が魅せたのは、自分に気持ちがない泉に「それでもいい」と言いながら、その言葉に気持ちがついて行けない人間のむなしさと、抑えきれない嫉み。“頼りなくもかわいらしい”はたまた“クール”といった印象の強い坂口が、嫉妬心を爆発させる姿はかなり新鮮!さらに、思い切り感情をぶつける若さあふれる坂口に対して、感情を表に出さない松本から感じられる大人の余裕。正反対の魅力を持つ2人の男性が放つコントラストもまた絶妙です。■松本潤と有村架純のラブシーンは? 映画『ナラタージュ』は、公開前から濃厚なラブシーンがあることが話題になっていました。国民的アイドル・嵐の松本潤と、NHK連続テレビ小説『ひよっこ』でヒロインを務めた有村架純のラブシーンとなれば、注目されるのも当然のこと。実際、今までの松本、そして有村の清純なイメージを打破する刺激的なシーンであることには間違いなし。けれども、許されない愛であることを互いに受け入れながら、気持ちをぶつけ合うその様は、切なく、儚く、美しいものでした。印象深い雨のシーンをはじめとする映像美が、せわしない日常からフッと別世界へと引込んでくれる本作。徹底的にオーラを封印した松本潤に母性本能をくすぐられる新感覚とともに、心の奥底に秘めた「一生に一度の忘れられない恋」に、思いをはせてみてはいかがでしょうか?『ナラタージュ』10月7日(土)全国ロードショー出演:松本 潤、有村架純、坂口健太郎監督:行定勲 原作:島本理生(「ナラタージュ」角川文庫刊) 配給:東宝=アスミック・エース大学2年の春、泉は高校時代の演劇部の顧問教師・葉山(松本)から、後輩のために卒業公演に参加してほしいと誘われます。葉山はかつて、学校で孤立していた泉を救い出した教師でした。泉は、葉山との誰にも言えない秘密を抱いたまま卒業。しかし、一年ぶりの再会により彼への気持ちが募っていきます。そんな二人の想いが重なりかけたとき、泉は葉山から離婚の成立していない妻の存在を告げられるのです…。
2017年10月05日アイドルグループ・嵐の松本潤が、都内で行われた主演映画『ナラタージュ』(10月7日公開)の一生に一度の恋をした人限定!スペシャル試写会に、有村架純、坂口健太郎、行定勲監督とともに登場した。同作は、作家・島本理生による同名の恋愛小説を実写化。高校の時の演劇部顧問教師・葉山(松本)に想いをよせる泉(有村架純)は、卒業以来1年ぶりの再会に想いをつのらせ、葉山の方もまた泉に複雑な感情を抱える。大人のラブストーリーを「どう受け取っていただけるのか」と心配していた松本。登場時の観客からの悲鳴を聞いて、有村が「すごい」、坂口が「歓声に加わりたくなった」と言うほどの盛り上がりだったが、「(上映後は)声を出したくなくなるんじゃないですかね。自分の中で芽生えた感情を大事に取っておきたくなるような、そんな2時間40分後になるんじゃ」と予想した。一方坂口は「松本さんが、松本さんじゃないんですよ」と作中の印象を語る。「柔らかい雰囲気を持ってふんわりして、”松本潤”じゃなかったんですよね。ご一緒するまでテレビで見てる松本さんしか知らなかったので、葉山先生としてそこに立っているのが見え隠れして、驚きでしたね」と今回の松本の役作りの驚きを表した。またこの日は観客から集まった「一生に一度の恋」エピソードをもとに、出演者陣がそれぞれ好きなエピソードを選んだ。松本は「10歳以上離れた人に恋をしている」という20代女性のエピソードを出し、「こういう方にぜひこの映画を見ていただきたいなと思って」とアピール。「自分の中でも相反する気持ちがあるんじゃないかなと想像して。好きという気持ちだけじゃなく不安だったりネガティブな感情もありながらも、ポジティブな気持ちを信じたいという思いが伝わってきた」と評した。
2017年09月27日久しくこういう恋愛映画と出会っていなかった──『ナラタージュ』は、原作・島本理生、監督・行定勲、主演・松本潤、ヒロイン・有村架純によって描かれる大人の恋愛、見た後に自分の一番好きな人や大切な人を思い浮かべるラブストーリーだ。高校教師と生徒として出会った葉山(松本潤)と泉(有村架純)は数年後に再会、一生に一度の恋に落ちる。葉山を演じた松本さんは「彼らのように、果たして自分はあんなに人の心に残る存在になることが今後あるだろうか…」と、男女の恋愛だけでなく「もっと広い括りの愛の物語に感じた」という。映画『ナラタージュ』の世界観を松本潤が語る。「原作小説も映画も泉目線で語られているので、葉山が何を考えているのかが見えない部分もあります。でも、この作品は泉の回想なので、たとえ葉山の人物像を納得できないシーンであっても、これは泉の目線、泉の記憶のなかにある葉山だからこうなっているのだと考え、バランスを取っていきました」。観る人によっては、葉山のことを自分勝手な男と捉える人もいるだろう。松本さんはどうやって葉山を魅力的に作っていったのだろう。「切り取られているところだけを見るとそういう男に見えますが、そうじゃない。何か(志が)あって教師になっていると思うし。でも、奥さんとのことがあって、彼は責任感があるがゆえに抱えきれなくて、自分が(選んで歩いていた)道を逸れてしまう。そして、逃げるように富山に行く。僕のなかで葉山は、良い人でもないし悪い人でもない、正当化も否定もせずに葉山を演じていました」。葉山を演じるうえで大きな鍵となったのは、行定監督の言葉──「目にブラインドを下ろす」ことだった。「普段の僕が100%だとしたら、40%ぐらいまで抑えてほしい、40%ぐらいになるまで目にブラインドを下ろしてほしいと言うんです。40って何だ?そもそも俺の100って何だ?というところから始まって、単に目を細めるとか、目に力を入れないとかではなく、葉山という人間のテンションや喋り方のトーン、居方…そういうものがいつもの自分の40%にすればいいのかなと思いました」。どうすれば40%になるのか考えること、想像することが役づくりに繋がっていった。撮影前にひとりでロケーション地の富山を訪れたことも、40%に近づく一歩となった。「僕が生活している東京と富山とは明らかに環境が違うので、街の景色や空気感を一度、感じておきたかったんです。撮影準備で先に現地入りしていたスタッフの方たちと合流して、ロケ地を見にいきました。撮影中は富山と東京を行き来することになるので、葉山のスイッチを見つけておきたかったというのもあります。撮影が始まると、有村さんは期間中ずっと富山に滞在だったので、『また東京に帰るんですね』『すみません、ちょっと歌ってきます』そんな会話を毎回していましたね(笑)」。その距離感は、ときどきしか会えない葉山と泉と重なり、役としては「通じすぎないほうがいいと思った」と、現場では敢えて距離を保ち必要以上に「喋らなかった」という。『ナラタージュ』はどんなラブストーリーなのか、どんなラブストーリーにしたいのかを行定監督と話すなかで出てきた言葉は“湿っぽさ”だった。「昔の香港映画のような、たとえばウォン・カーウァイの世界観のような、湿っぽくて、いつの時代かはっきりさせない感じにしたいということでした。ラブストーリーではあるけれど、明るくて楽しいシーンは全然ないんです。お互いに悩んでいて、しかも言いたいことがうまく言えないシーンが多かったですね…」。印象深い撮影として挙げたのは、雨の車中の会話のシーンだ。「お酒を飲んだ葉山が、泉に来てもらって車で送ってもらうシーンですが、その車中の会話は、わりと撮影序盤に撮影をしました。そのときに感じたのは、なんかこう…すごく重たい作品だなぁっということ。でも、重たさを感じたことはとてもいいことで、その重たさを指標に葉山を演じていました。それから社会科準備室で2人が話すシーンはクランクインすぐに撮影でしたが、社会科準備室のシーンは一番時間をかけたと思います。行定監督が丁寧に時間をかけてくれたことで、葉山はこういうテンションで喋るんだなとか徐々に彼を感じ取ることができた。その感覚も指標として大事にしました」。また、予告映像にもある浴室のシャワーシーンは意外にも「1回(テイク)でOKでした」と明かす。「シャワーヘッドがこんなふうに動いたらいいよね、水がこんなふうに飛んだらいいよねって、何度もどういう動きをするのかリハーサルをしてやってみたら、1回でOKでした」。泉のナレーションで物語が進んでいくこともあり、葉山の台詞は決して多くない。台本には「……」も多く、行間を、空気感を、どう表現するのか「アプローチとして面白かった」と松本さん。「セリフがそれほど多くないからこそ、ひとつひとつの言葉が立つ構造なんですよね。それは行定監督の創り出す世界観でもあって、本当に美しい世界で。行定監督は、役者の細かい機微を見てくださる監督です。カメラの前にある情報やキャラクターの感情を画のなかに収めて、美しいものを創り出す。そしてそれが観客に届くことを信じている。完成した映画を観て感じたのは、葉山が泉のどこに惹かれたとかそういうこと以上に、この2人は、お互いに救いの手が欲しくて、たまたま導かれるように出会った。孤独だった者同士がどうにも変われなくて強く惹かれ合ってしまった。そういうことなんだなと思いました」。『ナラタージュ』は、理解するのではなく何かを感じる恋愛映画であり、「泉のなかでずっと葉山が薫っていてほしかった」という松本さんの言葉とおり、登場していないシーンにも葉山の存在はたしかに息づいている。その薫りに包まれながら、映画を観た人は愛について語りたくなるだろう。(text:Rie Shintani)
2017年09月27日主演・松本潤、ヒロイン・有村架純で、作家・島本理生が20歳ときに執筆し「この恋愛小説がすごい!」第1位にも輝いた恋愛小説を映画化する『ナラタージュ』。松本さん演じる教師を全身全霊で愛する、ヒロイン・工藤泉を演じた有村さんの涙も話題を呼ぶ中、彼女が劇中でみせる“すね顔”ショットが到着した。許されない恋に悩みながらも、思いに抗えない高校教師・葉山貴司に扮する松本さんが、「嵐」としてのアイドルオーラを封印し、新境地を見せる本作。有村さんも、そんな葉山に身も心もさらけだし、すべてを捧げてもいいと思える、一生に一度の恋に落ちる女子大生・泉役に体当たりの演技で挑んでいる。今回公開されたのは、風邪をひいた泉が冷却シートをおでこに貼り、ベットですねた表情を見せている劇中写真。その目線の先にいるのが、泉を心配してかけつけた葉山だ。熱を出し寝込んでいた泉のためにお粥を作り、すりおろしリンゴを与える…。愛する人に看病され、女性からすれば喜ぶべき瞬間のはずだが…泉は「どうしてこんなに優しいことするんですか?」と、自分の気持ちを知りながらもはっきりとしない態度をとる葉山にイラ立ちを覚えてしまう。実は、このシーンの中で、リンゴをむいた後、葉山は一瞬だけニコリと笑顔を見せるのだが、これが泉の癇に障るきっかけとなった。この“一笑”を挟んだのは、行定監督の演出によるもの。松本さんだけがニヤけて笑う姿を見た有村さんは、役を超えて心から腹が立ったようで、「何、笑ってんの!?」と感情が露わになった瞬間だった。こうした細かな演出が功をなし、有村さんの感情を見事引き出した行定監督の手腕が光る1シーンとなっている。『ナラタージュ』は10月7日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年09月26日2006年版「この恋愛小説がすごい」1位に輝いた島本理生の恋愛小説を原作に、「嵐」松本潤・主演、有村架純がヒロインを務める『ナラタージュ』。この度、10月より公開となる本作をいち早く鑑賞したスタジオジブリの鈴木敏夫、女優・石田ゆり子、映画監督・岩井俊二ほか著名人からコメントが到着した。高校教師と生徒として出会った葉山貴司(松本さん)と工藤泉(有村さん)が、時が経ち再会した後、決して許されはしない、けれど、一生に一度しか巡り会えない究極の恋に落ちていく物語を描いた本作。女優・石田ゆり子は「この映画の中に流れる粒子は、しっとりと重たくて、まるで紫陽花の花のよう。静かな映像の中に、美しい狂気を感じる。ただひたすらにまっすぐ愛するヒロインのすべての表情に、わたしは圧倒された」とコメントし、タレントの篠原ともえも「はじめての感情に何度も触れることが出来た、あまりに美しい純文学的な愛の作品。シーンの一瞬を思い出すだけで、心がぎゅぅぅってなるんです」と感想を語る。また普段映画を撮る側の監督たちからも絶賛のコメントが。『GANTZ』『図書館戦争』シリーズの佐藤信介監督は、「台詞の生々しい音は、まるで初めて台詞の音声というものに出会ったかのような瑞々しさがあり、顔の寄り画の表情の力には、まるで初めて映像で顔というものを見つめたような新鮮さがあった。フォーカスアウトした映像の奥や、フレームの外に、想像を掻き立てられ、これが映画が本来もたらすべき力だなと思った」と監督らしい視点で語り、犬童一心監督(『ゼロの焦点』)は「久しぶりに胸を押しつぶされるヘビー級の恋愛映画。出会えてとても幸せでした」、岩井俊二監督(『リップヴァンウィンクルの花嫁』)は「曖昧でいて透明な、この世のようなあの世のような、幽霊のような化石のような、でも確かに見事に21世紀の若者たちのラブストーリーなのです」とコメント。そのほか、「ナラタージュ、それは回想。若い男は私を束縛したし、年上の男は優し過ぎた。大人のための恋愛映画、楽しませて貰いました」(スタジオジブリ鈴木敏夫)、「腑に落ちた。恋愛とは何か、なぜ恋愛でこんなに苦しまなければならないのか、ずっと謎に思いながら生きてきて、この映画を観て、決して答えは出ないのだけれど、『人間なのだから、こういう状態に陥ることは誰にでもあるんだ』ということが、腹にストーンと落ちてきた。恋を、納得してしまう。原作も大好きで、映画も大好きになった」(エッセイスト・小説家山崎ナオコーラ)などなど、恋愛の痛みとそれに勝る幸せを余すことなく描いた本作に、感嘆の声が続々とあがっている。また、コメントの一部を掲載したコメントフライヤーが、全国の『ナラタージュ』上映劇場にて明日9月23日(土)より設置される。『ナラタージュ』は10月7日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年09月22日島本理生の恋愛小説を原作に、松本潤主演、ヒロイン・有村架純で贈る映画『ナラタージュ』。高校教師と生徒として出会った2人が、決して許されはしないけれど、そんな究極の恋に落ちる禁断の純愛物語を描いた本作から、この度、一生に一度の恋に落ちる有村さんの姿が切なすぎる、WEB限定の予告編が公開された。今回公開されたのは、高校時代、ずぶ濡れ制服姿の有村さん演じる泉が、松本さん演じる教師・葉山に出会った瞬間のシーンから始まる予告動画。孤独から救ってくれた葉山に卒業後再会し、想いを募らせていくも、それは決して許されない恋…。葉山を忘れようとした泉は、小野(坂口健太郎)との幸せに傾きかけるが、葉山への想いが抑えられなくなる。許されない恋と知りながらも、不器用に恋を貫こうとするそんな泉の姿が映し出されていく。葉山を全身全霊で愛する工藤泉役を熱演した有村さんは、「撮影が進むにつれて、泉でいることは苦しかった」と吐露。また「葉山先生を好きでいながら、小野くんにもちょっといいなと思っている微妙な気持ちが難しかった」と苦労した点をふり返る。今回の予告映像のラスト、路面電車の中で声を殺して泣きじゃくるシーンについては、「哀しいシーンだったんですが、泣き芝居だから泣かなきゃという気持ち以上に、こみ上げてくるものがあって本当に涙が止まらなかった」と明かし、3、4テイク行ったが、カットがかかってもずっと涙がこみあげてくるようだったと話している。そして、本作は「感じる映画」だと語る行定勲監督は、「キラキラしたボーイミーツガール映画はたくさん作られてきたけれど、現実の恋愛はそうじゃない。こんなことだったら恋愛なんてしなきゃよかった…というもう一面の恋愛を描いて、いい意味で若い人たちに傷をつけたかった」と思いを明かしている。『ナラタージュ』は10月7日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年09月15日2006年版「この恋愛小説がすごい」第1位に輝いた作家・島本理生による恋愛小説を、「嵐」の松本潤主演で映画化した『ナラタージュ』。10月12日~10月21日に韓国にて開催される第22回釜山国際映画祭の「Gala Presentation(ガラ プレゼンテーション)部門」への正式招待が決定した。今回で22回目を迎える釜山国際映画祭は、世界各国から集まった映画作品が多数上映されるほか、マーケットも開催されるアジア最大級の国際映画祭。本作が正式招待された「Gala Presentation(ガラ プレゼンテーション)部門」は、その年の話題作や新作を上映する部門であり、2016年は『怒り』(監督:李相日)、『君の名は。』(監督:新海誠)、そして『ダゲレオタイプの女』(監督:黒沢清)が上映されたことでも知られる。そして今回、10月12日に行われるレッドカーペットと13日に行われる公式上映に、本作でヒロインを務めた有村架純と行定勲監督が参加。主演作『ビリギャル』がアジア圏でも大ヒットしたことが記憶に新しい有村さんだが、国際映画祭への参加は今回が初めてとなる。「この度、釜山映画祭に参加させていただくことになりました。海外の映画祭自体は初めてで、いつか行けたらいいなと、ずっと思っていたので、とてもとても光栄に思います」と有村さん。「海外の方にも、映画『ナラタージュ』が、どのように届いて下さるか、不安もありながら、でも、少しでも何か残って下さることを期待して。当日を、楽しみにしております」と喜びのコメントが届いている。また、今回でなんと11回目の参加となる行定監督は、「私の映画にとって釜山国際映画祭は世界への扉を開いてくれる場所です。そこで『ナラタージュ』を上映できることを嬉しく思います。かつて『GO』『春の雪』『クローズド・ノート』という恋愛映画を熱狂的に受け入れてくれた釜山の観客が、私の恋愛映画の集大成である『ナラタージュ』をどんな風に観てくれるかがいまから楽しみです」と、過去の上映作品に言及しながら意気込みを語っている。『ナラタージュ』は10月7日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年09月11日2006年版「この恋愛小説がすごい」で1位に輝いた、島本理生の同名恋愛小説を原作に、「嵐」松本潤主演、ヒロインに有村架純で映画化した『ナラタージュ』。この度、「RADWIMPS」野田洋次郎が作詞・作曲を手掛けた、アーティストadieu(アデュー)による本作の主題歌「ナラタージュ」が、予告編にて初解禁された。今回公開された主題歌入り予告編は、「雨が降る度に、いまも私はあなたを想い出す」という、有村さん演じる泉のナレーションにあわせ、泉とうつろな目をした葉山(松本さん)の視線がクロスするシーンからスタート。孤独な泉を教師である葉山が救った出会いの高校生時代から、不器用に恋を貫こうとする姿なども映し出され、そして切なくも希望にあふれた楽曲が、2人の恋路を包み込んでいる。楽曲は、本作に共鳴した野田さんが映画の映像を実際に観た上で制作。まるで泉の気持ちを表すような詞、ふたりの一生に一度の恋を包み込むようなメロディを紡ぎあげた。そして本主題歌を歌唱するのは、都内高校に通う17歳の女子高校生adieu。行定勲監督が製作陣とともに、“時を止める歌声”をコンセプトに探し求め辿り着いたという。また、音楽・映画業界が注目する新進気鋭のプロデュースチーム「Tokyo Recordings」が野田さんとのCo-Arrangerとして参加。究極の恋愛映画を締めくくる主題歌にふさわしい、珠玉の恋愛ソングが誕生した。adieu「ナラタージュ」(single)は10月4日(水)よりリリース、8月24日(木)より各音楽配信サイトにて先行配信リリース。『ナラタージュ』は10月7日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年08月23日2006年版「この恋愛小説がすごい」で第1位に輝いた、島本理生の恋愛小説を映画化する『ナラタージュ』。この度、主演・松本潤、ヒロイン・有村架純が写る、切なくも激しい恋心が溢れ出す本ビジュアルが完成。映画公式Webサイトがリニューアルし、本ポスターが公開されている。大学2年生の春。泉のもとに高校の演劇部の顧問教師・葉山から、後輩のために卒業公演に参加してくれないかと誘いの電話が来る。葉山は高校時代、学校に馴染めずにいた泉を救ってくれた教師だった。卒業式の日の誰にも言えない葉山との思い出を胸にしまっていた泉だったが、再会により気持ちが募っていく。2人の想いが重なりかけたとき、泉は葉山から離婚の成立していない妻の存在を告げられる。葉山の告白を聞き、彼を忘れようとする泉だったが、ある事件が起こる――。高校教師と生徒として出会った2人が、時が経ち再会した後、決して許されはしない、けれど一生に一度しか巡り会えない究極の恋に落ちるラブストーリーを描く本作。許されない恋に悩みながらも、思いに抗えない主人公の高校教師・葉山役を松本さん、葉山を全身全霊で愛する女子大生・工藤泉役を有村さんが熱演。また、坂口健太郎、瀬戸康史、市川実日子らが出演している。そしてこのほど公開されたのは、葉山と泉が風呂場でびしょ濡れになりながら抱き合ったビジュアル。許されない、けれど止められない想いが溢れ出し、「壊れるくらい、あなたが好きでした。」というキャッチコピーと共に、切なく激しい恋模様が切り取られている。またビジュアル下部には、憂いの表情を見せる葉山、切なげな表情を浮かべる泉、そして坂口さんが扮する、泉に想いを寄せ一度は恋人になるも、葉山を忘れられない泉への恋心と嫉妬に揺れる大学生・小野玲二の凛とした表情が写し出されている。『ナラタージュ』は10月7日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年07月03日アイドルグループ・嵐の松本潤と、女優の有村架純による映画『ナラタージュ』(10月7日公開)の予告編が20日、公開された。同作は、作家・島本理生による同名の恋愛小説を実写化。高校の時の演劇部顧問教師・葉山(松本)に想いをよせる泉(有村架純)は、卒業以来1年ぶりの再会に想いをつのらせ、葉山の方もまた泉に複雑な感情を抱える。今回公開された予告編では、孤独な女子高生・泉を、高校教師の葉山が救った過去、さらに卒業後再会した2人の様子が映し出される。風呂場で激情をぶつけ合う2人や、ベッドから見える葉山の背中など、大人なラブシーンも垣間見せた。さらに、泉を想う小野(坂口健太郎)、大人になった泉の同僚となる宮沢役の瀬戸康史、葉山の妻美雪役の市川実日子の映像も初公開となり、禁断の恋に悩む2人の姿がよりリアルに迫ってくる予告編となっている。
2017年06月20日「嵐」松本潤が主演、ヒロインに有村架純を迎えた行定勲監督作『ナラタージュ』。このほど、2人の激しい思いを映し出した特報映像とビジュアルが解禁となった。本作は、第25回野間文芸新人賞を最年少で受賞した島本理生が20歳のときに執筆した、狂おしいほど純粋に恋に落ちる2人を描いた恋愛小説を映画化。原作発売から12年、恋愛映画の名手・行定監督は長年にわたり映画化を熱望し、企画・構想を温めてきた。高校教師と生徒として出会った2人が、ときが経ち再会した後も、決して許されはしないが、一生に一度しか巡り会えない究極の恋に落ちる――。まばゆいばかりの2人の想いが放つ光と、思いあうほどに濃くなる純愛の陰影を、本作では同時に紡ぎ出す。主人公・葉山貴司を演じる松本さんは、『花より男子 ファイナル』や『陽だまりの彼女』など、これまでの恋愛映画で見せてきたまっすぐな青年役とは違う、許されない恋に悩みながらも思いに抗えない高校教師を熱演。そして、葉山を全身全霊で愛する20歳の工藤泉役を務めるのは、映画『ビリギャル』で第39回日本アカデミー賞優秀主演女優賞および新人俳優賞を受賞し、現在放送中のNHK朝の連続テレビ小説「ひよっこ」の主演を務める有村さん。全てを捧げてもいいと思える恋に身も心もさらけ出し、突き進む女子大生役に体当たりで挑んでいる。このたび公式サイトにて解禁となったティザービジュアルには、「一生に一度の恋。わたしには、あなたでした」のコピーとともに、メガネ姿の松本さん演じる葉山と、その背中に切なげな表情で寄り添う有村さん演じる泉の姿が。さらに、風呂場でびしょ濡れになりながら抱き合う葉山と泉の本編場面写真が映し出されている。一方、特報映像では、高校時代にひそかな思いを寄せていた葉山と再会し、押さえていた彼への想いを蘇らせる泉と、卒業式の日の誰にも言えない切ない思い出、切なげに泉を見つめる葉山の表情、車の中でそっと触れる手など、抑えきれない恋心と複雑な感情が繰り返される、美しくも胸に迫る場面が続いていく。さらに、ティザービジュアルでも写真で切り出されている、風呂場でのシーン。出しっ放しのシャワーの中、泉から葉山の顔を引き寄せ唇を重ねる衝撃のシーンも組み入れられ、タイトル後には、思わず強引に泉を抱き寄せてしまう葉山の姿も…。“一生に一度の忘れられない恋”の激しさと切なさを映し出している。また、泉に想いを寄せる小野玲二役として発表されている坂口健太郎に続き、新たなキャストとして瀬戸康史、市川実日子、大西礼芳、古舘佑太郎、神岡実希、駒木根隆介、金子大地らの出演が決定。この実力派たちはどんな役柄となるのか、続報にも期待していて。『ナラタージュ』は10月7日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年04月27日松本潤主演の映画『ナラタージュ』(10月7日公開)のティザービジュアルと特報映像が27日、公開された。同作は、作家・島本理生による同名の恋愛小説を実写化。高校の時の演劇部顧問教師・葉山(松本)に想いをよせる泉(有村架純)は、卒業以来1年ぶりの再会に想いをつのらせ、葉山の方もまた泉に複雑な感情を抱える。公式サイトにて公開されたティザービジュアルでは、「一生に一度の恋。わたしには、あなたでした。」というコピーと共に、メガネ姿の葉山と、その背中に寄り添う泉の姿が。また、風呂場でびしょ濡れになりながら抱き合う2人の場面写真も掲載されている。特報映像には、葉山と再会して想いを蘇らせる泉の姿、卒業式の日の思い出、葉山の切なげな泉を見つめる表情など、2人のシーンが散りばめられる。最後にはティザービジュアルにも掲載された、風呂場でびしょ濡れになりながら泉が葉山と唇を合わせる衝撃のシーンも組み入れられている。また、すでに発表されている坂口健太郎に続き、瀬戸康史、市川実日子、大西礼芳、古舘佑太郎、神岡実希、駒木根隆介、金子大地の出演が明らかになった。
2017年04月27日主演・松本潤×ヒロイン・有村架純で贈る禁断の純愛物語『ナラタージュ』。この度、本作の新たなキャストとして坂口健太郎の出演が決定した。大学2年生の春。泉のもとに高校の演劇部の顧問教師・葉山から電話がかかってくる。葉山は泉に、演劇部の後輩のために、卒業公演に参加してくれないかと誘う。葉山は高校時代、学校に馴染めずにいた泉を助けてくれた教師だった。卒業式の日の葉山との誰にも言えない思い出を胸にしまい、彼を忘れようとしていた泉だったが、1年ぶりに再会し、押さえていた気持ちが募っていく。叶わないとわかっていながらも、それでも抑えきれない葉山への恋心。葉山もまた泉への複雑な感情を抱えていた。やがて、大きな事件が起こり、ふたりの想いがぶつかりあったとき、それは痛みすらも愛おしい逃れることができない恋となっていた――。原作は、島本理生が20歳のときに書き下ろし、発表されるや否や、瞬く間に話題となった同名恋愛小説。「本の雑誌」が選ぶ2005年上半期第1位、2006年「本屋大賞」第6位、2006年版「この恋愛小説がすごい」第1位に輝き、第18回山本周五郎賞候補にも選ばれ、発売から12年たったいまも、新たなファンを増やし続けている人気作だ。キャストには、「嵐」の松本さんが許されない恋に悩みながらも思いに抗えない高校教師・葉山貴司役、そんな葉山を全身全霊で愛する20歳の工藤泉役を有村さんが演じる。そして今回、泉に想いを寄せ一度は恋人になるも、葉山を忘れられない泉への恋心と嫉妬に揺れる大学生・小野玲二役を坂口さんが演じることが決定。坂口さんといえば、『ヒロイン失格』で注目を浴び、昨年の連続テレビ小説「とと姉ちゃん」やフジテレビ月9ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」など話題作への出演が続き、また先日より放送スタートした新ドラマ「東京タラレバ娘」にも出演、さらに2月には、シンガー・ソングライターのmiwaとW主演を務めた映画『君と100回目の恋』の公開が控えるなどいま大人気の俳優だ。脚本に強く惹かれて出演を決めたと言う坂口さんは、「初めて本を読ませていただいたとき、小野君は繊細な男の子で、どこか壊れてしまいそうな、少しづつ歪んでいく感情を表現することが難しそうな役だと感じました」と本作への思いを語る。また監督の行定勲は坂口さんについて、「普段はポーカーフェイスの彼が突然、笑み破顔する顔は誰もが心を奪われ小野の役にぴったりだと思った」と話し、「ある意味、敵役のような存在ながら恋に苦悩する彼の表情に切なさが何度もこみ上げる瞬間がありました。未来が楽しみな俳優に出会えました」とコメントしている。『ナラタージュ』は10月、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2017年01月20日俳優の坂口健太郎が、松本潤主演の映画『ナラタージュ』(10月公開)に出演することが20日、わかった。同作は、作家・島本理生による同名の恋愛小説を実写化。高校の時の演劇部顧問教師・葉山(松本)に想いをよせる泉(有村架純)は、卒業以来1年ぶりの再会に想いをつのらせ、葉山の方もまた泉に複雑な感情を抱える。坂口は泉に想いを寄せ、一度は恋人になる大学生・小野玲二を演じる。葉山を忘れられない泉の姿に苦悩し、嫉妬する役どころとなる。坂口は「初めて本を読ませていただいた時、小野君は繊細な男の子で、どこか壊れてしまいそうな、少しづつ歪んでいく感情を表現する事が難しそうな役だと感じました」と役の印象について語った。さらに坂口は「切なく、悲しい気持ちに感情移入してみてくださる方もいるかと思います」と観客の心境を慮り、「楽しみにしていてください」とメッセージを贈った。メガホンをとった行定勲監督は、長年にわたり同作の映画化を熱望してきた。坂口について「普段はポーカーフェイスの彼が突然、笑み破顔する顔は誰もが心を奪われ小野の役にぴったりだと思った」と、キャスティングの経緯を説明。「ある意味、敵役のような存在ながら恋に苦悩する彼の表情に切なさが何度もこみ上げる瞬間がありました」と撮影時の様子を振り返り、「未来が楽しみな俳優に出会えました」と称賛した。
2017年01月20日嵐・松本潤が、『世界の中心で、愛をさけぶ』(04年)や『ピンクとグレー』(16年)の行定勲監督の最新作『ナラタージュ』(2017年秋公開)で主演を務めることが12日、明らかになった。松本と映画初共演となる女優・有村架純が、ヒロインを務める。原作は、島本理生氏が20歳の若さで、狂おしいほど純粋に禁断の恋に落ちる2人の関係について執筆した同名の恋愛小説。映画や演劇において人物の語りや回想によって過去を再現する手法・"ナラタージュ"をタイトルに冠している通り、ヒロインの回想によって構築された同作は、スキャンダラスな内容ながらその文芸的評価も高く、第18回山本周五郎賞候補となり、宝島社が選ぶ2006年版「この恋愛小説がすごい!」で首位を獲得した。そんな原作発売から11年。原作に出会ってから長年にわたり映画化を熱望し、企画と構想を温めてきた、行定監督がメガホンを取って映画化が実現する。高校教師と生徒として出会った2人が、時がたち再会した後、決して許されない、しかし、一生に1度しか巡り会えない究極の恋に落ちる。その2人の思いが放つ光と、思いあうほどに濃くなる純愛の陰影を描き出す。松本が演じるのは、許されない恋に悩みながらも思いにあらがえない高校教師・葉山貴司。一方、有村は葉山に身も心もさらけ出しながら全てをささげても良いと思える恋に落ちる20歳の女子大生・工藤泉役を務める。なお2人が行定監督とタッグを組むのは、今回が初となる。「行定監督がこの映画で描きたいとおっしゃったテーマに強く共鳴」したという松本。「恋愛というのは、感じ方や受け取り方が人それぞれ違うモノ」とした上で、「でも人の心が人の心を動かす瞬間は誰もが共感してもらえるモノだと信じています」と力強く口にし「有村さんと一緒に、清らかであるのと同じ程、苦しい心模様を表現していきたい」と意気込みを述べる。有村は「新しい環境での撮影に『刺激的な夏になる』と感じております」とフレッシュな表情を見せ、本作を「普遍的な愛を描いていきます」と説明。「大人とか子供とか関係なく1人の女性として1人の男性に愛を注いでいくのですがそのとても繊細な恋愛模様を大切に大切に演じていきたい」と補足しつつ、演技のポイントを明かしている。また、行定監督は「恋することがこんなにつらいのならしなければよかったと思えるような、恋愛映画の金字塔を目指してスタッフ・キャスト一丸となって挑みたい」とアピール。島本氏は、原作について「思春期の恋愛の全てを書いた」と述懐し、「青春は決して明るいものではなく、むしろ孤独な季節だからこそ、主人公たちは恋をせずにはいられなかったのだと思います。刊行から十数年たった今、行定監督の手によって、最高のメンバーで映画化するとの知らせを受けて、大変興奮しています」と歓喜の声をあげた。
2016年07月14日