卒園の時期が近づき、年長の子どもたちは小学校入学に向けて、園でも家庭でもいろいろな準備をしている頃ですね。この時期に思い出すのは、私が保育士として勤務していた頃のこと。「下着が見えていても気にせず遊ぶ、身なりや服装の乱れをまったく気にしない」という子どもたちのことが、卒園までの課題となっていました。「シャツをしまうとかっこいいよね」「こんな風に下着が見えていたらどう?」「かっこわるい!」などと、子どもたちとやりとりしながら具体的に確認をしたり、気になる子へ個別に声かけをしたりすることで、だんだんと意識して直していけるように。しかし、中にはなかなか定着しない子もいて、やはり家庭での声かけや関わりも大切だと感じていました。服装の乱れ、子どもは自分で直せていますか?自分自身が子育てをするようになって、身なりや服装を子どもが自分で意識できるようにするには、身だしなみについて繰り返し伝えること以外にも、「体の大切な部分だから隠す」という感覚を育てていくことが必要なのではと思うようになりました。そこで今回は、「体の大切な部分だから隠す」という感覚を育てるために、そしてそこから、「自分の体を大切にしよう」と思うことに繋がるように、私がわが子たちにしてきたことをお伝えします。赤ちゃんの頃からできる声かけ保育士の仕事で学んだことを生かし、私は、わが子の育児でも、まだ言葉の話せない赤ちゃんの頃から言葉かけを大切にしていました。ミルクを飲んだら「お腹いっぱいになったね」、眠たくて泣いている時は「眠いのね」、おむつ替えの時には「さっぱりしたね」など。そうすることで赤ちゃんが、感じている感覚を言葉として身につけていくことができるからです。「体の大切な部分だから隠す」という感覚を育てるのにも、声かけがポイントだと感じていたので、おむつ替えの途中で逃げていってしまう時には、「〇〇ちゃんの大事なおしりを隠さないとね〜」と声をかけたり、大きくなってからは、着替えを嫌がる時に「あ~、裸だと〇〇くんの大切な体が冷えちゃうよ〜」と伝えることも。また、公共の施設で子どもと一緒にトイレに入った時に「絶対に終わるまで鍵をあけないでね。人に見られたら恥ずかしいからね」と伝えるのもひとつです。これらは、叱ったり、強い口調で伝えるのではなく、日常の中で自然にかけている言葉。子どもたちは、すぐには変わりませんが、繰り返し身近な人にからかけてもらった言葉は感覚として身についていくと思います。「おしり」や「おっぱい」といった言葉に大爆笑するのは認識の表れ幼児期には「おしり」や「おっぱい」といった言葉に大爆笑するようになりますよね。大人の嫌がる反応を見てわざと大声でいう子もいます。それは、「おしり」や「おっぱい」が「体の大切な場所なんだ」という認識ができてきている証拠。そんな時は、子どもが期待する通りに大人がイヤな顔をしたり、時には「やめなさい」と叱ったり…そんな経験も、子どもに「体の大切な部分だから隠す」という感覚を育てるのにひと役買うと思います。大切だから隠すと伝える「性教育」その後、話ができるようになってからしてきたことは、「体の大切な部分だから隠す」「自分の体を大切にする」ということを、きちんと伝えること。これはいわゆる「性教育」にあたると思います。そう言うと難しく考えがちですが、わが家では生活の中の会話で自然に伝えてきました。例えば、赤ちゃんと会う機会があり授乳するところを見た日に、「おっぱいは赤ちゃんのご飯なんだよ。あなたたちも飲んで育ったんだよ」と話すこと。子どもたちは「え~!」とちょっと恥ずかしそうにニヤニヤ。そんなときは、「大切なものだから家族以外に見られないように隠してるんだよ」と伝えました。またお風呂に入っている時に、私の帝王切開の傷を見た子どもたちが、「どうしたの?」と心配している時には「ここからあなたが産まれてきたんだよ。ここには赤ちゃんのベッドが入っているんだよ」と話しました。娘には「あなたのお腹にも赤ちゃんのベットが入ってるから大人になるまで大切にしてね」と伝えました。またお風呂で、男女の体の違いについて話すこともあります。それが「違いがあるから、異性に見られないようにしよう」という意識を持つことに繋がります。生活の中で、ゆっくりと育つ感覚こうして育ったわが子たち。息子は年長の時から、下着が出ていたりすると自分で気づいて直すようになりました。夏場の水遊びの時、野外で着替えることをすごく嫌がったのは大変でしたが、「体の大切な部分だから隠さないといけない」という感覚はきちんと育っているように思います。娘は年少ですが、人前で着替えることは嫌がるようになり、身なりも気にしています。助かっているのは、必ず自らスカートの下にはオーバーパンツやレギンスを履くことです。スカートやワンピースが大好きなのですが、それだけで着てしまうと、かわいいけれどパンツが見えてしまうことや寒さが心配です。しかし本人がそれを嫌がり、オーバーパンツやレギンスを履くので、自分で着替えを選ぶ時も安心して任せています。そういえば、ある時、兄妹でとっくみ合いのケンカになり、「お兄ちゃん蹴らないでよ!赤ちゃんのベッドが壊れたらどうするのよ!」と叫んでいて、お兄ちゃんはタジタジ、私は笑ってしまいました。子どもの発達には個人差があり、まわりと比べて心配になってしまうこともあるかと思いますが、言葉だけでは伝わらないことも、どうしてそうするのかという部分を日々の生活の中で、感覚的に伝えていくことで、子どもに深く根づいていくと思います。小さな時からできる「体の大切な部分だから隠す」という感覚を育てる声かけ、そして「自分の体を大切にすること」を伝えていけば、身なりを自分で整えることに繋がり、これから1人で行動することの増える小学生になっても、自分の身を守る行動をしていけると思います。<文・写真:ライターnicoai>
2020年02月25日私自身の仕事や趣味の効率化からこのたび、iPadを導入しました。新しいものに目がない4歳の娘は、早速興味を持ち、触りたがるように。今回は初めてiPadに触れた娘とトライして楽しかったことを紹介します。お絵かきソフトを親子で楽しんだ写真加工用に無料のお絵かきソフトを入れました。もともとお絵かきすることが大好きな娘はこのソフトに大ハマリ。親子で楽しい時間を共有することになりました。紙を使用してのお絵かきもとても楽しいものですが、デジタルでのお絵かきではこんなところが利点です。・色が自在に変えられる!わが家には現在10色ほどの色鉛筆がありますが、デジタルだと使用できる色は無限大。子どもの意外な色の好みが知ることができて面白かったです。こんなに小さいのに、微妙な濃淡の違いにもこだわって色を選ぶ姿に、感心することもしばしばありました。・キャンバスの大きさが変えられる!お絵かきをしていて、この続きをもっと描きたいというとき、デジタルは便利です。設定を少し変えるだけで紙の大きさが変えられます。横にも縦にも広げられるので、自由にお絵かきできるところが、娘にとっても楽しかったようです。・レイヤー機能で親子コラボが楽しい!お絵かきは、親と子どもが一緒になってできるのが楽しいですよね。もちろん、それはデジタルお絵かきでも同じ。特に利点をあげるとすると、「元の絵は残したまま上にお絵かきできる」というレイヤー機能があること。子どもから、自分の絵の上に「ママの絵を描いて」と言われたときに、娘の絵もそのまま置いておけるので、重宝しました。・できあがった作品の使い道が多い!紙でもデジタルでも子どものお絵かきはダイナミック。残しておきたいときにデジタルはその後の保存が便利です。紙のようにかさばることもなく、データとして保存しておけます。さらにはその後の使い道もさまざま。写真のように出力してもいいし、ポスターのように出力してもいいし、スマホの待ち受けにしても面白いですね。専用のサイトに行けばグッズにすることも可能なよう。大作ができたあかつきには、何か形に残したいとひそかに計画中です。まずは、始めやすいものとして、子どもの描いたものを年賀状のデザインに使ったり、祖父母に送る手紙に利用したりするのはいかがでしょう?iPadを使用するときにわが家で注意していることiPadは大変便利なものですが、やはり使い過ぎには注意したいものです。テレビやゲームのように中毒性が高い気もして、わが家でも約束ごとを決めました。・iPadは勝手にさわらない・遊ぶ機能はお絵かきだけ・遊んだあとはしっかり休むわが家の娘は、現時点では、約束を守っていて、グズったことはありません。また、勝手に起動することもできませんし、お絵かき以外にどんなことができるかを知りません。夫婦で話し合って、子どもの前ではゲームなどしないよう気をつけています。これから、いずれは知育アプリを入れたいと思っていますが、その時には使用時間の取り決めなどの約束をプラスしたいと考えています。子ども達は、生まれた時からスマホやiPadのある世代。娘の画面をさわる指使いは教えられてもいないのに、とてもスムーズでした。機会があれば、ぜひ親子でお絵かきを試してみてください。想像以上に面白いものが描けると思いますよ!<文・写真:ライター幸森陽子>
2020年02月20日小学校入学まであと少し。新入学生説明会が行われ、入学までの準備についての説明を受けた人も多いのではないでしょうか。私は元小学校教諭だったので、この時期になるとよく聞かれるのが、「勉強は、先取りしておいた方がいいの?」「ひらがなって全部書けないといけないのかな?」という質問。小学校1年生の担任をした経験から、感じたことをお伝えします。意外とスピーディーな国語・算数の進み方小学1年生はまだなにも学習していないことを前提に、国語はひらがなの読み書きから、算数は数字の読み書きや1.2.3と数を数えるところから勉強がスタートします。なので、家では何も勉強していなくて…というお子さんでも大丈夫。とはいえ、国語は、1学期に50字のひらがなの学習が行われ、2学期はカタカナと漢字が同時進行するという感じで、わりとスピーディーに進みます。文字以外にも助詞の使い方、文章の読み取り、人前で話す練習と話す内容を考える「スピーチ」についてなどを学ぶので、学習内容は盛りだくさん。算数は、数の数え方から始めますが、すぐに足し算・引き算の学習に入り、1学期には繰り上がりの足し算、繰り下がりの引き算に進むなど、こちらも進みは早めです。この進み具合を考えると、できれば入学前に準備しておいた方が、自信をもって学習に取り組めたり、スムーズに進めたりできるのではないかと思います。では、どんなことに取り組んでおくのがいいでしょうか。国語:ひらがなは読んで書けるとベスト文字に興味を持つタイミングは個人差があります。特になにもしていなかったけれど、気づいたらあらかた読めていたということも多いです。読むことになかなか興味を示さなくて…というときには、遊びながら触れていくのがオススメです。わが家の子どもたちは、かるたや音の出るおもちゃで覚えました。書くことに興味を持ったら、ワークを買ったり、無料でダウンロードできるプリントを使うのもいいですね。そのときに注意したいのが書き順です。保護者に話を聞くと「正しく書けていれば、書き順なんて気にしなくていいでしょ」という人もいれば、「正しく書くよう言ってもなかなか素直に聞いてくれなくて」という人もいました。書き順は文字を一番キレイにスムーズに書くための順番です。漢字学習にもつながっていきますので、正しく書く習慣をつけたいところ。ただ、書くたびに「そうじゃない、間違っている」といちいち言われていては子どもたちも楽しくないですね。正しい書き順で書けるようにするにはまずは文字を書くときには書く順番があることを伝えます。「こうやって書くのが小学生の書き方なんだよ」「順番通りに書くときれいに書けるんだよ」などと、声をかけて盛り上げながらできるといいですね。ワークやプリントには数字や色で書き順が示してあったりします。一緒に、「どこが1番かな?どこから書くのかな?」と確認したり、「ここは横に」「これはまっすぐおろすんだよ」など、正しく書けるよう声をかけてあげると、楽しんで書き順を身につけることができます。書き順通りにかけたら◎をつけてあげたり、特別きれいに書けたら花丸を描いてあげたりすると、子どもが喜んで取り組みますよ。正しい書き順である程度書けるようになっておくと、余裕をもってその他の学習にも取り組んでいけると思います。算数:数・形・時計、身近にあるものにたくさん触れあって1年生の算数で大切なのは実体験です。数を数えてみたり、比べてみたり、並べてみたり…がたくさんできるといいのですが、授業の中だけではなかなか時間が取れません。できれば、毎日の生活の中で、実際に手を動かして数えたり、比べたりといった機会が多くもてるといいですね。食卓に並んだミニトマトの数を数える、お兄ちゃんと弟のイチゴの数を比べて同じにしてもらう、など工夫次第でいろいろなことができると思います。時計と図形に触れる機会を多く作る経験の差が出るのが時計と図形です。家にアナログ時計があればいいのですが、最近はスマートフォンが時計代わりの家庭やデジタル時計しかない家庭も多いようです。できれば、アナログの時計を見る機会を増やしてください。最近は100円ショップでアナログ時計を購入することもできますし、自分専用のお気に入りの目覚まし時計や腕時計を準備してあげると、喜んで見る機会も増えると思います。図形で差が出るのが、四角形を三角形に分けていく問題です。何も考えずにすっとできる子もいる一方、何度説明しても頭にハテナがたくさん出ている子もいます。市販のモザイクパズルやタングラムを利用するのもいいですが、おりがみやマグネットで形遊びをするのもオススメです。四角や三角をたくさん作って自由に形遊びをするだけで、図形を身近に感じることができるようになると思います。小学校生活は、それまでの毎日とはガラリと変わって、授業中心、勉強中心の生活です。何にでも前向きに挑戦できる子、慎重になる子、いろいろな子がいますが、「あ、これ知ってる!」「これならできるよ」が多い子の方が余裕をもって学校を楽しんでいるように感じました。入学前に少しずつ知っていることや見たことがあることを増やしておくと、心に余裕ができ、「勉強って楽しい!だから学校が楽しい!」と感じられるのではないかなと思います。ワークやドリルで勉強の先取りを…というよりは、親子で楽しみながら、国語や算数につながる学びの機会をたくさんつくりましょう。何かしておいたほうがいいのかな?と思っているママやパパは参考にしてみてくださいね。<文・写真:ライターHIDE>
2020年02月19日私の仕事は管理栄養士。娘の離乳食に関しては、「食についてある程度知識もあるし、育児本でばっちり勉強しているから大丈夫」と思っていました。しかし、これが失敗の連続で…。今回は知識があるからこそ「頭でっかち」だった私の離乳食体験談を書きたいと思います。準備万端!意気込んで離乳食をスタート娘が生後5か月と1週間のときに、離乳食を開始しました。事前に足を運んだ保健所の離乳食講座では、保健師や管理栄養士の先生方のアドバイスを大量にメモし、離乳食のレシピ本や育児雑誌の付録の冊子、ネット情報やインスタグラムもチェック。私自身は乳幼児向けの栄養指導経験はありませんでしたが、「食についてある程度知識もあるし、育児本でばっちり勉強しているから大丈夫」と楽観的に考えていました。つまり、これ以上にないくらいの準備万端な状態で、「いざスタート!」と意気込んでいたのです。離乳食に関するレシピ本や付録の冊子。何度も何度も読み込んで、ボロボロになっているものも…始めた途端、下痢を繰り返す毎日ところが、離乳食を始めた途端、娘の下痢が始まりました。小児科の先生からは「離乳食が始まると、消化器官が未発達の赤ちゃんにはよくあること」と言われ、大人でも飲みづらいような砂状のお薬を処方されました。それをどうにか飲ませるのですがなかなかよくならず、離乳食を食べると下痢するという状態を繰り返します。また、下痢でおしりがすぐ赤くなってしまうので、うんちをする度に娘のおしりをお湯で軽く洗い流すという作業を一日に何度もしなければなりませんでした。離乳食カレンダーと違うことに悩み、動揺…離乳食はスタートしたら、基本的には止めずに赤ちゃんの様子を診ながら続けていくことになっています。娘は4か月の間、離乳食初期から中期の食形態をゆっくりと進めていましたが、月齢の近い子ども達は、どんどん食べられるようになっていきます。私は、離乳食カレンダーをチェックしながら、書いてあるようなステップアップが図れないことに悩んでいました。「お友達はもう3回食に進んでいるんだ」と他の親子と比べて悩んだり、「離乳食の本に書いてある食材の形状は、今の娘にはまだ早すぎるのかな」と1人で抱えこみ…。悩みながら作った離乳食も、娘からそっぽを向けられることもしょっちゅうで、気持ちが落ち込むことが多くなっていきました。私自身が、もともと真面目でマニュアル人間な性格であることも災いし、育児本通りに進まないことにいっぱいいっぱいになっていたのだと思います。悩んでいた私に向けて、小児科の先生が言ったひとこと今思うと大げさな気もするのですが、当時の私は、「このまま娘がご飯を食べられなくなったらどうしよう」と、真剣に悩んでいました。そんなとき、いつものように娘のおなかの調子を診てもらうために小児科へ。そこで先生に離乳食について話をしたところ、「1歳で3食食べられるようになればいいよ!」とあっけらかんと言われたのです。当時は、重苦しい気持ちはすぐにはなくならず、この言葉に大いに励まされたというわけではなかったのですが、「もしかして私は1人で悩み過ぎていたのかな?」と、ようやく自身を客観的に見つめることができ、少しだけ気持ちがラクになったことを覚えています。頭でっかちな自分に気づき、娘の身体と向き合うことにその後、小児科の受診と服薬を続けながらも離乳食を続けました。娘が1歳に近づいた頃、私は「娘の消化器官は未発達で成長過程にいる、だから焦っても仕方がないんだ」と気づきました。知識があったために、「こうあるべき」ということが先行し、その「べき」に自分自身ががんじがらめになっていたのだということも。離乳食をスタートして、半年以上悩んできました。しかし改めて、大切なのは、マニュアル通りに進むことやほかの子どもの進み具合との差を見ることではなく、目の前の娘や身体の状態と向き合うことだと感じたのです。このことに自分自身がしっかりと納得できたのは、1歳の誕生日を過ぎた頃だったように思います。この間、離乳食の形状を無理に早めるようなことはしなかったものの、ひとりであたふたしてしまったこと、悩みすぎて食事の時間に笑顔がなくなっていたことを、娘に申し訳なく思っています。少しずつ、目の前の娘の身体の状態にきちんと向き合えるようになっていきましたひとりで悩まないことも重要です!結果的に、娘のおなかがゆるい体質は1歳過ぎまで続きましたが、その頃には3食食べるリズムを作れるようになりました。現在2歳9か月になり、「ほうれん草ヤダー」などとワガママも言いますが、基本的にはよく食べる子に成長しています。離乳食が進まない、食べない、食べながら遊んでしまうなど、離乳食初期から完了までの約1年半の間、悩みは尽きないですね。今回の経験で、離乳食奮闘中のママやパパに私が言えるのは、一人で抱えこまないでほしいということ。振り返ると、もっと早い段階で小児科の先生や保健所、支援センターの専門家に相談すれば良かったなと思います。そして、何より、マニュアルにとらわれ過ぎないでください。離乳食は基本的な指針はありますが、完全な形がありません。正直なところ、専門家も先輩ママも、人によってアドバイスの内容が異なります。つまり、親子それぞれのスタイルがあるということです。いろいろな人のいろいろなやり方を聞いて、試してみて、親子でやりやすい方法を見つけていってくださいね。<文・写真:ライターくりきともこ>
2020年02月14日4月からドキドキわくわくの幼稚園生活。入園後しばらくの間は慣らし保育のため午前保育で降園しますが、4月後半頃からお弁当や給食がスタートします。クラスのお友だちや先生と一緒に食べる楽しいひとときですが、初めてのお弁当には失敗も多いです。私が幼稚園で年少クラスを受けもっていたとき、楽しいお弁当タイムのはずなのに、泣いてしまう子やお弁当が食べられない子がいました。お母さんお父さんからの愛情たっぷり詰まったお弁当が食べられなかったなんて、そんな悲しい思いはさせたくありません。そこで、入園前に自宅でできるお弁当の練習方法を2つお伝えします。お弁当を食べる前に、落下させてしまう子が多い「先生、お弁当が落ちちゃった…」と、泣きながら教えてくれる子が、実は結構います。どうして落ちてしまうかというと、お弁当箱のフタを開け慣れていないからです。「お母さんお父さんが作ってくれたお弁当を食べるんだ!」と、子どもたちはとてもうれしそうな表情で準備します。そして、いざお弁当箱のフタを開けるとき、力加減が分からず思いっきりフタを開けてしまい、床に落下…。テーブルの上で逆さまになってしまうことも。床に落ちてもフタが閉まっていればいいのですが、落下の衝撃でフタが開いてしまい、ごはんやおかずが散乱して、食べられないこともあるんです。とても悲しいですよね。その1お弁当のフタを開ける練習をしてみましょう子どもたちがそんな悲しい思いをしないためにも、自宅でお弁当のフタを開ける練習をしてみましょう。方法は簡単です!昼食の時間にいつもお皿に盛りつけている料理を、実際に幼稚園で使用するお弁当箱に詰めるだけ。デザートケースにもフルーツやゼリーを入れてみましょう。フタを開ける練習のときに、プレッシャーをかけないように自宅で、完成したお弁当を子どもに渡すときにも、大切なポイントがあります。「フタが開けられないと、幼稚園には行けないよ」や「幼稚園ではお友だちと一緒に、みんなでお弁当を食べるんだよ」とは伝えません。伝えてしまうと、それがプレッシャーになることがあるからです。目的は、お弁当のフタを一人で開けられようにすることです。まずは、お子さんがどうやって開けるのかこっそり観察しましょう。そして、うまく開けられないときは、一緒に開ける練習をしましょう。少しずつ、フタが上手に開けられるようになってきたら、たくさん褒めてあげてくださいね。その2完食できるまでの時間と量を把握しよう幼稚園の昼食時間は、だいたい20~30分で考えている先生が多いと思います。年少さんのお弁当開始当初は30分~40分前後を想定していますが、中には完食するまでに1時間かかってしまう子もいます。幼稚園では「残さずきれいに食べよう」と目標を決めていることが多いので、先生もなるべくなら完食させてあげたいと思い見守ります。でも、計画時間を大幅に超えてしまうと、ほかの子どもたちが走りまわり、衛生上良くなかったり、次のカリキュラムに移れなかったりしてしまいます。先生も仕方なく「もうお弁当おしまいにして、遊びに行こうね」と声をかける場合もありますが、子どもとしては「全部食べれなかった」「残しちゃった」と残念な気持ちになってしまい、午後の活動で元気がなかったり、暗い表情をしてしまう子も。「お弁当を残しちゃって、ママに怒られる」と泣いてしまう子もいます。子どもたちには元気いっぱい遊んだり楽しく過ごしながら、「幼稚園って楽しいね」と思ってもらいたい!そこで、お母さんお父さんの協力が必要となります。大切なのは、完食できた!という達成感幼稚園のお弁当タイムになれるまでは、お弁当の量はいつもよりも少なめにして、20分前後で食べ終わる量を把握してみてください。全部食べられた!と達成感と喜びを体感させ、自信に繋げることがとても大切です。今日は多いかな?これじゃ少ないかな?とぜひ幼稚園生活がスタートするまでに、いろいろ試してみてくださいね!また幼稚園から案内があると思いますが、お弁当タイムが楽しい時間だなと感じられるようになるまで、わが子の苦手な物や嫌いな物はお弁当に入れないであげてくださいね。残すより完食を目指しましょう!いかがでしょうか?お弁当グッズをこれからそろえる場合は、好きなキャラクターや色だけでなく、ぜひフタの開閉のしやすさもチェックしてみてください。また、楽しいお弁当タイムとなるように、幼稚園生活がスタートするまで、お弁当の量の調節や完食までの時間の把握をしながら、大好きなおかずやデザートなど見つけてあげてくださいね!<文・写真:ライター結城あき>
2020年02月13日幼稚園や保育園には保護者が送り迎えをしますが、小学校からは基本的に子どもひとりで登下校。わが家でも第一子である娘が小学校に入学するまでは、常に親子一緒に行動していたので、「ひとりで学校に行けるのだろうか」と不安で仕方ありませんでした。今回の記事では、そんな不安を解消するために入学前の2月頃から娘と開始した登下校の練習方法について紹介します。小学生はひとりで通学!?わが子にできるのだろうか?わが家が住んでいるのは、首都圏の田舎地域。娘が通う予定の小学校で2月に行われた入学説明会で、集団登校は年度初めの数週間と始業式の日のみ実施という話を聞きました。「学校まで子どもの足で10分かからない距離とはいえ、娘ひとりで歩いて行けるのだろうか?」と私は不安を覚えました。それまでは親が保育園に送り迎えしていましたし、友達と遊ぶときも親が常に付き添っていたので、ひとりでいる姿を想像できなかったのです。入学まで残り1か月ちょっと。娘自身は「小学校に通えるうれしさ」が先行して、登下校は不安ではなかったようでした。しかし、念のため一緒に登下校の練習を開始することに。娘は放課後に学童にも通う予定だったので、自宅と学校の往復、自宅⇒学校⇒学童のルートを確認しました。目印や危険な個所を確認しながら通学路をまわる娘の通学路は住宅街を横切るため、ほとんど歩道がありません。また、碁盤の目のように住宅が並んでいるため、視覚の悪い脇からの車の飛び出しも心配でした。娘には、・歩道があれば、歩道を歩く。歩道のないところでは、道路の真ん中を歩かずに端を歩く・車が飛び出してくることがあるので、「止まれ」の標識がなくても、左右の安全確認をしてから道路を横切る・車から子どもは見えづらいので、道路を渡るときは手を上げる・知らない人から声をかけられて「怖い」と感じたら、防犯ブザーを鳴らして、交番、自宅、学校、学童、こども110番の家やお店などに助けを求めるというルールをしっかり守るように伝えました。平日は保育園に通っていたので、練習は週末に行いました。1回目は、実際に歩く中で、「ここのカーブは車が見づらいね」「車が多そうだね」「この公園が見えたら、もうすぐ学童だね」など、1つ1つ時間をかけて確認。2回目は、1回目に歩いた道を思い出しながら娘に簡単な地図を書いてもらい、それを元に一緒に歩きました。足りない情報なども追加しながら、再チェック。3回目以降は、娘に私の少し前を歩いてもらうことで、最終確認を兼ねました。トータルで約1か月程度ののんびりペースで、道のりや交通ルールを覚えてもらいました。その他に登下校で親ができること登下校の確認を終えたとはいえ、ひとりで登下校させるのはやっぱり不安…。そんな場合は、親の時間が許すのであれば、朝だけつき添ってみたり、近所に同じ小学校に通うお兄さん・お姉さんがいれば、しばらくの間だけ一緒に登校してもらえるか相談する方法も。わが家の場合、同じ町内会で集団登校も同じグループだった3つ年上のお姉さんがいたので、親御さんに事情を話し、最初の2週間だけ一緒に登校してもらいました。娘の保育園から同じ小学校に通う予定の友達も少なかったからです。とはいえ、こういうことで、ご近所さんに頼っていいものなのかも悩みましたが、相談を持ちかけたところ、「不安な気持ち、わかるよ!」と快く受け入れてくれてありがたかったです。入学前に通学路を見慣れたものにしておこう小学校への登下校は、親からの自立の大きな一歩でもあるため、親もドキドキ。私も最初はとても不安でした。しかし、娘と登下校の練習をすることで、通学路上に何があるか、どんな危険が起こりうるのかを事前に共有できましたし、ご近所さんの助けも得ることができたので、入学時には安心して娘を見送れました。娘自身も、「これからは1人で学校に行くんだ!」と身が引き締まったようで、登下校の練習中、「この場合はどうするの?」など、気になったことを自ら質問してくれるようになりました。子どもの小学校入学前、私と同じように不安を抱えているママがいたら、子どもとの散歩がてら登下校の練習をしてみるこををおすすめします。集団登校がある場合は、そのルートに沿った道で覚えるのもよいですね。1か月程度かけて、ルートや交通ルールをゆっくりと覚えられるようにすると、子どもにも負担が少ないでしょう。登下校の道が入学前には見慣れたものになっているよう、親子で楽しみながら練習してみてください。<文・写真:ライターnanahi>
2020年02月11日わが家で、少し前に始めた習慣があります。夜寝る前に、ベッドの中で長女と「今日楽しかったこと」を話すということ。ほんの数分の習慣だけど、これが思いがけず、親子関係にいい影響を及ぼしているのです。これって赤ちゃん返り!?長女が爆発的に泣くように4歳の長女はしっかり者のお姉さん。5月生まれのため、クラスの中で月齢が高く、保育園でも先生たちから頼られています。家でもお手伝いや妹のお世話をよくしてくれていました。そんな長女が、次女が生まれて数か月が経った3歳1か月ころから、1か月に1回くらい、爆発したように泣くようになりました。原因は本当に些細なこと。・ピンクのお皿がよかった・おにぎりじゃなくてパンが良かった・自分でチャックを閉めたかったいつもならすんなり切り替えられることが、自分でも感情を抑えられなくなるみたいです。寝転がって大きな声で泣き叫び、手足をジタバタさせて、まわりの声をまったく聞き入れない状態に。これが、長ければ1時間くらい続きます。当時、3歳になっていた娘はそれなりに体も大きく、私ひとりでは抑えきれないほどの暴れっぷり。これはいわゆる赤ちゃん返りなんだろうか…。次女が生まれたのは、長女が2歳10か月の時。その後、普段は大きな変化もなく、次女のこともとてもかわいがっていたので、少しずつたまっていく不満や我慢に、私も長女自身も気づけなかったのだと思います。思い返せば、今まではなんでも一番にやってもらっていたことが、妹が生まれてからは、「ちょっと待ってね」と待たせてしまうことが増えていました。いつも妹ばかり…。そんな不満の現れだったのかもしれません。仕事で取り入れていた「GOOD&NEW」に家族でトライ「娘の中に現れたネガティブな感情を、少しでもポジティブな感情に変えたい」そんな思いから、仕事で行っていた「GOOD&NEW」というアクティビティを家庭に取り入れてみることにしました。「GOOD&NEW」は、24時間以内にあった「よかったことや新しいこと」を一人ひとり話すことで、それぞれがポジティブな思考になり、場の雰囲気がよくなったり、会議を円滑に進められるようになると言われています。私の会社では、会議の前に取り入れていて、このアクティビティをすることで場の雰囲気が和み、参加者が前向きな意見を言いやすくなります。わが家で行う場合のポイントは、娘が楽しかったことを話すだけでなく、私(パパがいるときはパパも)も必ず話をするということ。正直、今日は家と会社の往復で、特別楽しいことはなかったなーなんて日もあります。でも、どんなに小さいことでもいいので、楽しかったことを探して、話すようにしています。これが意外と難しいのですが、取り入れてから1か月半。少しずつ変化が見られてきました。少しずつ見えてきた変化変化1:保育園の話題が増えたまずは、保育園の話をたくさんしてくれるようになりました。ママ同士の会話でもよく聞くのですが、子どもってあまり園のことを話さないのです。娘も同じ。楽しかったよー!くらいは言うものの、自ら保育園のことをたくさん話すということはありませんでした。でも1日の大半を保育園で過ごす娘が話す「楽しかったこと」は、保育園での出来事がほとんどです。この習慣を通して、娘が保育園でどんなことをしていて、何を感じているのか、どんなお友達と仲良くしているのかが、今までよりわかるようになりました。変化2:寝つきがよくなった娘の中で、寝るまでの時間が楽しいひとときに変化しました。もともと寝つきは良い方ですが、それでも「もっと遊びたい」となかなか寝ないことも。でもこの習慣を始めて、娘の方から「今日楽しかったこと話そう!」とベッドに誘ってくれるようになりました。その日の最後に楽しかったこと、ポジティブなことを話すことで安心するのか、話した後は本当にすぐ眠りにつきます。変化3:爆発的な泣きかたが減ってきた問題の爆発的な泣きの時間が、完全になくなったわけではありませんが、少しずつ減ってきています。次女が生まれてから圧倒的に減ってしまった長女と正面から向き合う時間。毎晩、この二人きりでのコミュニケーションがあることが、お互いにとってよい時間になり、効果が出てきていると感じています。変化4:ポジティブに変換する力がついたネガティブをポジティブに変換する力が身についてきていると感じます。例えば、「公園に行こうと思ったら雨だった」とします。今までなら「公園に行きたい!行きたい!」と泣いていたかもしれません。でも最近は、「今日は大好きなお絵描きや塗り絵がたくさんできるね!」「あったかいお家の中で遊ぶのもいいよね!」と娘が自ら言うことも!もちろん毎回すんなり納得するわけではありませんが(笑)、こういう発言が出るようになったことが大きな変化だと思います。楽しかった記憶は力になるまだまだ小さな娘たち。これからたくさんの荒波や壁にぶち当たり、数々の挫折を味わうこともあると思います。そんな時、楽しかった記憶はきっと大変なことを乗り越える力になると思うのです。日々のささやかだけど楽しい思い出を、毎晩親子で語り合う時間をとても愛おしく感じます。赤ちゃん返り対策に始めたこの習慣ですが、これからも長女が嫌がらないうちは続けたいと思います。あと少しで次女が2歳に。今後は、次女も加わって、毎晩3人で、寝る前に話をするのが今から楽しみです。<文・写真:ライターtocotocoharu>
2020年02月09日4月に入園を控えているママやパパは胸を躍らせていると同時に、さまざまな不安も抱えている時期ではないかと思います。わが家では、次女が今年4月に幼稚園に入園します。私はとても心配性で、「もしかしたらこうなるかも」と先々のことまで考えて必要ないことまで準備をするような性格なので、2年前に長女が入園の時には、『初めて』がたくさん待ち構えているという不安に押しつぶされて、吐きそうになっていました。その不安のひとつが、「幼稚園に遅刻しないかな?」ということでした。今までは何時に起きても、何時に外出しても、すべてわが家のペースでよかったわけですが、入園後はそうはいきません。同じ時間に起き、同じ時間に朝ごはんを食べ、同じ時間に家を出発し、幼稚園へ向かわねばならないのです。今までとは違う生活パターンで行動しなければならないいうのは、とても不安ですよね。私は、長女の入園後は、「自分がとんでもなく朝早く起きること」にして、ムリヤリ解決したのですが、体力的にも精神的にもキツくなってしまい…。最近やっとスケジュールを見える化することで解決できました。そこで、私の解決法「どのようにスケジュールを立てたのか」を紹介します。まずは仮スケジュールを立てましょう幼稚園入園前の今は、どの時間で動くべきかわからないと思うので、まずは仮のスケジュールを立てましょう!手順を説明します。1.朝起きてから出発までの行動をすべて書き出す『起床』から『家を出る』まで、どのように動くかを考えて細かく書き出します。このように、『お湯を沸かす』、『乾いた食器をしまう』など、具体的な行動を書くと自分の動きがイメージしやすいです。2.左側に時間を書き加える続いて、書き出した行動の左側に、それぞれの時刻を書き出します。この時重要なのは、『家を出る時間』から決めて書き出し、逆算して時間を書くことです。すると、起きる時間がおのずと決まってくるのです。これで仮スケジュールが立てられました!仮スケジュール通りに動いてみます!仮スケジュールが立てられたら、実際にそのスケジュールに沿って動いてみます。自分だけではなく、子どもも巻き込んで一緒にやってみることが重要です。考えていたよりも時間がかからないものもいくつか出てきますが、その逆で、時間がかなりかかるものもあります。なぜかというと、子どもは予想外の動きをするからです。例えば、朝ごはんを15分くらいで食べられるかなと考えていたとします。ですが実際、わが家では30分経っても食べ終わらず、食べる手を止めボーっとしていたり、子どもたちで歌を歌い始めたりして、1時間かかったりすることもあります。また、「お着替えしておいてね」と洋服を渡していたとしても、途中でお着替えを忘れて、おもちゃに目が行き、遊び始めてしまうこともしばしば…。このように、子どもはたびたび予想外の動きをするため、まずは『子どもと一緒にやってみる』ことが大切なのです。そして、その結果を踏まえて、再度スケジュールを立て直しましょう。これを何度も繰り返すうちに、より効率的なスケジュールが立てられ、バタバタすることなく登園することができます。そうすると不安な気持ちもなくなりますよね。入園前で時間がある今、スケジュールの立て時です子どもは同じ動きはしません。毎日違う動きをするため、パターン化することは難しいです。ですから、何度も繰り返し動いてみることで、「うちの子はこんなことするのか」、「今日はこんなことができたぞ」など、ママは子どもの動きを把握でき、子どもも学習していくことができます。このスケジュールの見直しを繰り返し行うことも、入園前の今だからこそできること。今はまだ2月。入園する4月までは1か月以上あります。ぜひこの期間に朝のスケジュールを立て、子どもと一緒に動いてみて、不安をひとつ解消してみてください!<文・写真:ライターyukari>
2020年02月08日長男が入園してもうすぐ1年、もうすぐ進級の時期がやってきます。入園前、いろいろと調べ吟味して購入した入園グッズも、だいぶ年季が入ってきました。今回は1年近く使ってみて、「買ってよかったもの」と「買い替えが必要になったもの」のリアルな感想を紹介します。買って大正解!【丈夫な巾着袋3枚セット】持ち物を小分けにしてリュックに入れるので、必要になるのが巾着袋。息子の園では、サイズの細かな指定はなかったので、「こども ビームス」で購入。大中小の3枚セットで3080円(税込み)でした。これが、大正解!とても丈夫で、毎週洗濯機で洗濯し、乾燥までかけても、シワにもならず新品同様!卒園まで買い換える必要がなさそうです。さらに3つとも色が違うのもいい!子どもは、同じ柄や同じ色だと、一度バックから全部出さないと、目的の巾着袋がどれなのかわかりませんよね。でも、この3枚は色が違うため、リュックからのモノの出し入れがとってもスムーズにできています。また、色は違えどテイストは同じなので、先生や字の読めないお友達でも、息子のものだと把握しやすいようです。買ってよかった!【肌なじみ抜群のループ付きタオル】園生活の必需品、ループ付きタオルは「エイデンアンドアネイ」のものを購入。柄によって多少前後しますが、3枚セットで約2000円(税込み)でした。素材はモスリンコットン100%で、30×30cmの使いやすいサイズ。3層になっている生地は、ふわふわ柔らかな肌触りで吸収性も抜群です。もちろん洗濯機OKで、使えば使うほど肌なじみがよくなる、お気に入りのアイテムです。わが家では、0歳の次男と兼用で使えたのも良かったです。ちなみに、わが家では洗濯機で乾燥まで行うので、約1年使用して少し縮みが生じていますが、私には気にならない程度です。リピ買決定!【子どもの足の健康を考えた上履き】息子の園では特に上履きの指定はなかったので、「アシックス」の「スクスク 上履きCP BABY」を購入。3300円(税込み)でした。子どもの骨は柔らかく、靴からの影響を受けやすい状態なので、クッション性や通気性など細部にまでこだわったものがよいと思い選びました。一般的な上履きと比べると高めですが、教室で履いている上履きは、外遊びで履く靴よりも長時間身に着けているもの。子どもの足のことを考え、成長に合わせてリピート買いしています。なお、アシックス銀座店では、毎回購入の際に専用の機械で足の状態を見てもらえます。足長はもちろん、重心のかかり方や母趾の変形度合いなどもわかるので、気になる人はチェックしてみてくださいね。失敗の連続、買い替え3回…【子どもが使いやすい水筒】水筒選びは失敗の連続でした。息子の通う園では、毎日水筒を持参します。息子と相談して保冷保温機能があること、軽いこと、外遊びが多い園なので350mlは入ることを条件に探しました。そんな中、息子が最初に選んだ水筒は「モッシュ!」の木目ブラウン柄の水筒、2750円(税込み)でした。なかなか渋いセンスをしているなと思いつつ、シンプルなデザインで、長く使えそうと即購入。しかし数日後、「ストラップ付きの水筒がよかった」と言われてしまいました。そこで100円ショップの合皮ベルトをアレンジして、ストラップをハンドメイドしました。息子は飛び上がって喜んでくれ、一件落着…と思いきや、また数日後には、「フタが本体から取れない水筒がほしい」と。幼稚園で飲むときに、フタが転がってなくなってしまい、みんなに探してもらったのだとか。そこで2代目の水筒は、最初の条件に、「ストラップがついていること」「飲む時にフタが本体から取れないこと」をプラスして探しました。普段の息子の買い物はキャラクターものの取り扱いがない店舗に足を運び、息子の目で確認させながら選ぶのですが、今回は急だったこともあり、息子と一緒にネットで検索。その際、息子が大好きなキャラクターの水筒を見つけてしまい(笑)、その水筒を購入することに。「サーモス」のもので4000円ほどでした。息子は、とても気に入って、毎日大事に使っていましたが、キャラクターの絵はプリントなので、外での使用、毎日の洗いでだんだん薄れてしまい、半年ほどで手放すことになりました。3代目にして、長く使えそうな水筒に出合えた!最後に行き着いた3代目の水筒は、今までの条件にプラスして、水筒自体に傷がつきにくいように、「全面覆えるカバーの付属品があること」を条件に探しました。そこでたどり着いたのが、「ハイドロフラスク」のタンブラー。ハワイで購入したのですが、カバーが14ドル、水筒が25ドル、オリジナルで作成したステッカーが7ドルだったと記憶しています。値段の差異はありますが、日本でも購入できます。オリジナルステッカーはハワイのみでの取り扱いのようですが、旅行した際やお土産にリクエストするのもオススメです。この水筒を使い始めて、約2か月。水筒本体はとても綺麗な状態、またカバー自体も黒なので汚れが目立たず、息子も私も満足しています。これから、入園グッズを準備する際や買い替えのときの参考になるとうれしいです。■商品取り扱い情報こどもビームス/ナイロン袋3セット:エイデンアンドアネイ/ウォッシュクロスセット:アシックス/スクスク 上履きCP BABY:ハイドロフラスク/タンブラー:<文・写真:ライターかつき>
2020年02月07日年少の夏休み明けごろから、娘の通っている幼稚園では、同じクラスの仲の良い子同士でのお手紙交換が始まりました。時を同じくして、娘から、絵本が読めるようになっている友達がいるということを聞くように。それがきっかけで、私もそろそろ娘が「ひらがな」を覚えられるようにしてみようと考えはじめました。友達の影響で「ひらがな」に興味が出てきた!?娘が年少の9月中旬ごろ、仲の良い友達の影響で、娘本人もひらがなに興味が出てきました。よく「何て書いてあるの?」と聞かれるようなってきたこともあり、「ひらがなを教えるタイミングは今だ!」と準備をスタートしました。まず用意したのは、50音表です。お風呂に貼るタイプを用意して、毎日のお風呂タイムで一緒に読む練習を始めました。最初は「あ・い・う・え・お」「か・き・く・け・こ」と、上から順番に指を指しながら読む練習から始めました。途中でつまづいたり、飛ばしたりすることがありましたが、最初だからと思い、注意はせず、ゆるい感じで読ませていました。1か月で飽きた様子の娘にモヤモヤ…ところが、娘はやる気満々とはほど遠く、「ちょっと興味がある」という程度のモチベーション。私の覚えさせようとする熱量とのギャップもあり、1か月も経たないうちに娘は「ひらがな」を読もうとするそぶりを見せなくなり、少し飽きた様子になってきました。私が「これは?」と聞いても、聞こえてないふりをして返事もしないようになっていたので、「今無理に進めては、もっと嫌いになってしまうな」と感じました。初めてやることだから、すぐには覚えられないのが当たり前だとわかっているのに、私は、「なぜ娘は何度教えても覚えてくれないのか」と、とてもモヤモヤした気持ちになっていたから、娘はプレッシャーを感じてしまったのかもしれません。娘の仲のよい友達には、すでにひらがなを読めて書ける子もいると聞いていたので、私は焦る気持ちもあったのだと思います。時には、一生懸命にやっている娘に対して、「さっきもやったやつだよ」、「昨日は読めていたじゃん」と言ってしまい…。今思うとかわいそうななことをしていました。ママの気持ちを一度落ち着かせたら、状況が変わった!ひらがなの読みの練習は年少の9月中旬頃から始めたものの、1か月も続かない状況に私の気持ちばかりが焦ってしまって、娘との温度差は広がるばかり。とうとう娘は、ひらがなに興味を示さなくなってしまいました。そんな状況になってしまい、私もさすがに「焦って教えても仕方ない」と思うように。そこで、しばらくは娘の様子を見ながら、またタイミングがきたら再開しようと一時休戦にしました。すると、2週間弱くらい経ったころ、娘から「これは何て書いてあるの?」とまた聞いてくることが増えました。しかも、注意して見ていると、最初に読む練習をしていた文字は、いつの間にか読めるようになっていたのです!音の出るひらがな絵本が大ハマり!もしかしたら、「やる気が出てきたのかも」と思った私は、ママ友に娘の状況を相談。すると、「音の出るひらがな絵本が効果的だよ」とのこと。早速購入してみたら、見事に娘が食いついてくれました。自分のわかる文字を押して言葉を作って遊んでみたり、わからないところも何度も押して、自ら覚えるようになりました。そこからは、ビックリするほどの吸収力で、読めなかったひらがなも、どんどん読めるようになっていきました。お風呂に貼ってある50音表も、進んで自分から読むようになって、ひとりでスラスラと言えるように。また、難しくて読めないところは、進んで私に聞いてきて、覚えようという姿勢が見えるようになったのです。最初に覚え始めたころは、「あ・い・う・え・お」「か・き・く・け・こ」を呪文のように唱えるだけで、指と言っている文字がずれていたのですが、音の出る絵本を導入してからは、きちんと指を指している文字と合うようになりました。年少の9月中旬から取り組み始めて、途中中断しましたが、わずか3か月ほどで「ひらがな」の読みをマスターしました。これが早いのか遅いのかはわかりませんが、子どもがやる気になったときの吸収力にびっくりしました。読めるようになったら次のステップへひらがなが読めるようになると、得意気にいろいろなところに書いてある文字を読むようになり、それをまわりの大人たちがものすごく褒める…この好循環のおかげで、娘はますます字を読むことに意欲的になっていきました。今は「カタカナ」を読む練習を少しずつ始めています。そして、今、娘が楽しいのは友達にお手紙を書くことです。「ひらがな」が読めるようになるのと同時に、書きたい意欲も強くなって、書き方を聞いてくるようになりました。ノートに見本を書いて教えたり、100円ショップに売っているドリルを買って練習したり…。書く練習は、読む練習と一緒に進めたので、スムーズに感じます。もちろん、まだ完璧には覚えておらず、書くのが難しい文字もあります。そんな時は音の出る絵本を見本に書くように教えています。そうすることで、自分から学ぶというサイクルが身につくかなと考えているからです。というとかっこよく聞こえますが、4歳の娘の下には、もうすぐ2歳になる次女、間もなく産まれてくる三女がいるので、私の負担を少しでも減らしながら、学習に対して積極的な子になってほしいという私の策略です(笑)。子どもの吸収力は「本人のタイミングが大切」を実感今回のできごとを通して、子どもの吸収力は、本人の興味が出てきたタイミングと合わせることが大事だと実感しました。親が無理に教えようとしても難しいんですね。また、時には焦らずに一時休戦し、本人のやる気が起こるのを待つのもポイント。これからは、子ども達の興味を引き出しやすい環境を整えて準備をすることに力を入れていきたいと思います。<文・写真:ライターyuikitiiii>
2020年02月06日もともと英語に苦手意識があり、学生時代以降は英語と無縁の生活をしていた私が、いきなり夫の仕事の都合で、子どもたちと一緒に海外で暮らすことになりました。今回は、ほぼ英語力のないままに初めての海外生活を過ごしてわかったことをお伝えします。言っていることがまったく分からない!英会話レッスンと日常会話の違い今回、住むことになったのは、オーストラリアのニューサウスウェールズ州。私は、海外に住むのは初めてで、そもそも英語に触れるのなんて学生時代以来で約20年ぶり。そこで、渡航準備の一環として英会話のレッスンを受けました。それは自宅で行う、ウェブを使ったマンツーマンレッスンで、テキストも用いますが、フリーのトークもあるもの。そこでは先生と何とか会話ができてきている気がしていました。ところが、現地でいざ会話をしようと思うと、まず聞き取れません。とにかく言っていることが早い。区切りがどこかさえわかりません。レッスンでは会話を交わしながら、発音も指摘してもらったりしていたのですが、それは所詮、素人に合わせてゆっくり話してくれていただけだったと実感しました。当然、日常生活で会う人たちは、私が英語をわからないという前提で話してはくれません。いろいろ国からの移民の多いオーストラリアではなまりのある人もいるし、同じことでも表現が違うことも多いのです。情けない話ですが、メルボルンという単語でさえ、聞き取るのに5回聞き返してやっと聞き取れるレベルでした。聞き取れても、言いたいことがパッと出てこないありがたいことに、子どもたちが通う学校のお母さんたちは、私が英語を話せないことをわかってくれるので、ゆっくり丁寧に話してくれます。同じ年頃の子どもを持つ母親同士なので、共通の話題が多く、聞き取れる単語や状況から推測して、なんとなくこんなことを言っているんだろうなと、話したいことは理解できます。しかし、日本で使うようなちょっとした返答ができません。「うちもだよ~」は「Me too」、「それはいいね~」は「That’s nice」「It’s good」、「高すぎだよね~」は「Too expensive!」のレベルの相槌がせいぜいです。「値引き商品が、値引きになっていない」ということを言いたいときも、そんな高度な言い回しができず、レシートと商品を手に持って「This one…This price is different!」だけで、差額返金までこぎつけました。それでもなんでも話続けるということ聞き取りはおろか、普通の会話さえ難しい状態ですが、それでも会話しているところに首を突っ込み、相槌レベルでも無言にならないこと、話すことをあきらめないでいることに努めています。まず、会った時には「Hello!」か「Hi!」。「How are you?」と言われたら「How are you?」と返す。これは、知り合いに会ったときだけでなく、お店のレジでや通りすがりの人と会った時などはいつも繰り返される会話でもあります。それから会話をしようとするときには、日本でもメジャーなお天気の話。It’s raining today. It’s cloudy today. It’s hot today. もしくはThe sun is strong today. The wind is strong today.…などです。お天気の話を振れば、子どもを持つお母さんや年配の女性であれば、洗濯ができないとか、明日の行事が心配だとか、相手が話を膨らませてくれることが多いです。言っていることすべてがわかってなくても、合っていなくても、にこやかにジェスチャーを交えて会話の輪に入っていれば、これは重要だということは翻訳アプリやテキストで提示してくれたり、片言の日本語で意味を言い添えてくれたりすることもありました。話したいことがある場合は、あらかじめ英文を準備して会話に臨みますが、普段のお迎えで顔を合わせる時のママたちとの会話は、挨拶とお天気の話、そしてそこから広がる学校や習い事、日常の話に終始しています。気をつけているのは、「I want to~」ではなく、「I’d like to ~」、してほしい時には「Could you~」を使うようにしていることくらいでしょうか。よくよく考えてみれば、日本でのママ友との会話だって、店員さんとのやり取りだって、正しい日本語や文法できっちり話しているわけではありません。文字に起こしてみたらめちゃくちゃなことも。つまり、単語の羅列だっておおよその意味が通じるのです。開き直りになりますが、会話というのは、スキルは関係なく、大事なのは話そうとする姿勢や勇気だけなのかも…。それが海外で暮らして初めにわかった私の英語でのコミュニケーションのコツです。これからも、積極的に会話に参加することだけはいつも意識して、海外生活を乗りきっていきたいと思っています。<文・写真:ライター結生>
2020年02月04日あっという間に過ぎてしまうわが子のかわいい時期。みなさんはどのように記録を残していますか?動画や画像、SNSへの投稿など便利で手軽な方法が多くありますが、私はそれに加えて、あえて手書きでイラストメモや日記を残しています。その理由は…。今回は私が子育て日記を手書きで残すワケをお伝えします。手書き子育て日記のメリットは2つ子育て日記をあえて手書きにするメリットの1つ目は、誰の目も気にせず子育てのグチや弱音を書けるのでストレス発散になること。なぐり書きだったり、丁寧に書いていたり、字体からもその時の感情が丸ごと感じられるような貴重な瞬間を残すことができます。2つ目はノートを見返して、子どもの成長を実感し、一緒に笑いあえること。また、大変な時期を乗り越えてきたことを実感し、私自身の自己肯定感もアップします。きっかけは子育てストレスがMAXだったこと!私は、子どもが産まれる以前からSNSを利用していました。そのため、第一子を出産した報告をSNSにアップし、それから子どもが成長した時、お出かけしたことなど、育児の中で楽しかった瞬間の記録を時々アップするようになりました。それはそれでよかったのですが…。育児は楽しいことばかりではなく、子どもが動き回るころには、やることなすこと邪魔されて自分の思うように行動できず、フラストレーションがたまることも。行動範囲も狭まり、楽しかったことやお出かけしたという投稿をすることは少なくなっていきました。そんな時、レシピを書きためていたノートに、ふと描いたのがこのイラストでした。当時息子は、ことあるごとに寝そべって激しく泣き、少しでも放っておくとずり上がるように進んで行き、壁に頭をぶつけてしまい、毎回急いでなだめることがとても大変でした。こんなことが1日に何度もあるため、すでにつかまり立ちをしているのに、後頭部は毛がすれてツルツルでした(笑)。日々対応に追われてストレスMAXでしたが、このイラストを描いて客観的に見てみると、くすっと笑っている自分がいました。みんなが見るものではないからグチや弱音も書けるそれから思い立った時に、大変なことを感情のままに絵や文章で残すように。SNSは他人とのコミュニケーションの場、自分をよく見せようという意識があるため、いい部分しか書けずにいましたが、自分しか読まないものには、悩みというほどのことでもない、育児のグチや弱音を書いていくことができます。絵や文章に残すことでストレス発散になり、その場はすごくイライラしたことも客観的に見てみると、大したことじゃないと思うことができました。写真や動画も子どもの機嫌のいい時はたくさん撮影していますが、大変な瞬間は写すことができないので、貴重な記録になっています。子どもと一緒に振り返るとほっこりこの子育ての苦労がつまった日記には、こんな利用方法があります。例えば、息子が「ボクより妹の方がママから手をかけてもらっている」といじけ気味の時。先ほどの反り返って泣くイラストを見せたり、日記に書かれている息子と一緒に過ごしたエピソードをいくつか話しました。イラストには大笑いですが、エピソードを聞いているうちに、恥ずかしそうにしながらも、これまでたくさん手をかけてもらったことが分かったようで、「ママ~ありがとう」と満足そうに言ってくれました。また、娘はイヤイヤ期から抜けたばかりなのですが、イヤイヤ期真っ盛りのころのこのイラストを見せると、「本当にこんな顔してたの?!もうできないよ~」と、顔マネをして照れ笑いしていました。今でも育児の中で大変なことは多々ありますが、こんなにグズることはすっかりなくなったので、子どもの成長を実感し、私自身もこの時期を乗り越えてきたことを誇らしく感じることができました。気軽に適当に書きためればOK1冊のお気に入りの日記帳があれば、日記をつけるモチベーションが保てると思います。100円ショップに1ページに2日分書き込める日記帳が売っていたので、私はそれを購入しました。しかし、もともとおおざっぱな性格のため、毎日コツコツ書くのは苦手。「家族が順番に熱を出した」「夏休み中、ずっと子どもと一緒でイライラネタ満載」など、長い文章を書きたい時には日記帳を使いますが、ちょっとしたことはスケジュール帳のスミに書き込んだり、レシピノートに落書きのように描いてみたり。息子が保育園に通っていたころは、毎日の先生とのやりとりをする連絡帳に、息子の行動で困ったこと、笑ったことなど、逃さないように書いていました。そのためその間の日記は一切ありません。このように、気軽に適当に、ゆる~く続けてきている手書きの子育て日記ですが、読み返すと意外と忘れてしまっていたことが多く、日記を読まなければ思い出すことができないことも。書きためてきて本当によかったと思っています。今は大変なことも、後になってみればかけがえのない思い出になります。これからも日記を続けて、子どもたちが思春期を迎えた時、大人になった時、親になった時など、小さなころの話ができたらいいなと思います。手書きの子育て日記はとってもおススメです!ぜひ気軽に書いてみてくださいね。<文・写真:ライターnicoai>
2020年02月03日2020年度から小学生の新学習指導要綱が実施され、英語教育がどんどん前倒しされます。そんなニュースを聞くと、なんとなく焦るものの、何から始めたらよいか分からないというママも多いはず。「自分は英語が得意じゃないし…」「かけられるお金に限度がある」といった悩みも耳にします。私は2歳半まで英語圏で育ち、その後も小学6年生まで海外を行き来する生活を送りました。現在は、練馬区・杉並区を中心に、8年前からスタートした英語育児の講師として、0歳から始められる【ママと一緒に英語で手遊び】という講座を開催しています。そんな私が今日から気軽に始められる英語育児のポイントを紹介したいと思います。幼児期のポイントは聞き流し!とにかく英語を身近に幼児期で一番大事なことは、「英語耳」を育てることです。よく英語は一番周波数が高い言語、対して日本語は一番周波数が低い言語と言われるように、日本人が英語の聞き取りができないのは、英語を聴く耳が育ってないからだという説があります。私自身の経験からも、幼少期にどれだけ英語を聴いたかどうかが、将来英語を聴きとれるかどうかに大きく関係していると考えています。そのため、小さい頃から「聞き流し」でよいので、毎日たくさん英語を流してあげることが大切です。NHKの副音声はかなり使える!とはいえ、英語のCDも英語の絵本も持っていないというママは、とりあえずNHKを副音声で見てみましょう。すべての番組ではありませんが、まずはニュースを英語で聞いてみるのはいかがでしょう。身近に起こった事柄を丁寧な英語で話してくれるので、ママもリスニングの勉強になりますし、天気予報などは知っている単語もたくさん出てきて面白いですよ。作業をしながらでも、子どもが興味を持たなくても、とにかくニュースは英語で見ると決めて、「聞き流し」をします。子どもは耳で聞いて、すぐにマネができるので、「知らぬ間に単語を話せていた」なんてことも!子どもの好きなアニメも副音声で子どもが好きなアニメも副音声で見ることができます。「おさるのジョージ」や「ミッフィーのぼうけん」、電車好きな男の子だったら「チャギントン」も興味を持って見てくれると思います。好きな番組がある場合は、何度も見てストーリーが分かっているものを英語で流してみてください。意外とストーリーに引き込まれて、英語に変わっていても自然と見てくれると思います。民放で放送する映画ももちろん副音声が使えます。私はディズニー映画やハリーポッターなどを副音声にして録画し、子どもはそれを何度も見ています。DVDを借りる手間もお金も省けておススメです。よく知っている歌などは英語と日本語の歌詞を比べても面白いですし、子どもと「ここが違うね!」と話すと、より英語の理解が深まります。お風呂には、100円ショップの英単語表を英語が苦手なママからは、「英語での話しかけはかなりハードルが高い」という相談をよく受けます。そんな時は、限られた時間、閉鎖された空間で、英語の時間を作ってみることをおススメしています。私のイチオシは「お風呂の時間」です。子どもと自分だけのプライベートな空間なので、ママも英語の単語を話しやすいのではないかと思います。私は、お風呂に100円ショップで売っている単語表を貼って、子どもに質問されたら、答える遊びをよくしていました。慣れてきたら、逆に子どもに質問してみます。それだけで、コミュニケーションを取りながら、英語を話す時間が作れました。また、お風呂で使う単語は比較的なじみがあるのではないでしょうか。身体を洗いながら、各パーツの単語を覚えていくのも楽しいですね。お風呂の時間だけは必ず英語と決めると、子どもも受け入れやすいようでした。車の中もおススメです。ユーチューブなどで、マザーグースの歌や、ディズニーメドレーを流して、ママが大声で歌います。誰も聞いていないから間違えても大丈夫!そのうち子どももいっしょに歌い始めて、目的地に着くまで、ちょっとしたコンサートに!とっても楽しいですよ。英語の絵本を買うならまずは〇〇付きを!英語の絵本を買ってみたいなと思ったら、まずはCD付きの絵本がいいでしょう。読み聞かせができなくても、子どもと一緒に絵本をめくるだけで英語の時間が作れるからです。例えば、アプリコット出版が出しているキッズ英語絵本のシリーズでは、効果音付きで音読してくれるCDがついています。英語が苦手なママでも簡単に読み聞かせをすることができます。海外の有名な歌を絵本にしたシリーズも販売されています。こちらのCDに入っているのは歌のみですが、ノリノリの曲が多いので子どももすぐ覚えてしまい、絵本と連動して楽しむことができます。購入する際は必ず、【CD included】の文字を確認してくださいね。小さな子どもにとって、英語は勉強ではありません。日本語を覚えていくのと同じように、一つ一つ習得していく【言語】です。小学生や中学生になって英語を教科として認識し、ただ単語や文法を覚えるだけの時間になってしまわないように、日常に英語の音をたくさん流してあげたいですね。■ アプリコット出版■ Barefoot Books(ベアフットブックス)※英語のサイトにとびます<文・写真:ライターよこも>
2020年02月01日今年の春から、いよいよ小学生になる6歳の長男。これから学習する中で、文字を書くことが増えていきます。ひらがなやカタカナを書くことはすでにマスターしているのですが、鉛筆の持ち方や書くときの姿勢が気になる…。そこで、正しい鉛筆の持ち方を教えてみたところ、3つのうれしい変化が見られました。教えるのが難しかったポイントは「鉛筆の角度」私の場合、息子に教える前に意識しておかなくてはならないことがありました。それはまず、“自分が正しい鉛筆の持ち方をする”ことです。私は幼少期から10年以上習字を習っており、筆の持ち方に慣れてしまっているため、鉛筆を持つときも、筆を持つようにまっすぐ立ててしまうクセがついています。息子の前では意識してきちんとした持ち方をしていますが、それ以外のときはいまだに立てて書いてしまいます。そのクセを直したいのですが、なかなか厳しく…。クセを直すには時間がかかることを身をもって経験済みなので、息子には今のうちから、正しい鉛筆の持ち方をマスターしてもらいたい!と思い、練習を始めました。正しい持ち方を教える前は、鉛筆をギュッと握るような持ち方をしていて、背中が丸まった姿勢になり、手元に顔を近づけている状態でした。一生懸命に集中するあまり、手と身体に力が入りすぎていたのだと思います。正しい鉛筆の持ち方って?鉛筆の正しい持ち方を練習する方法は、いくつかありますが、わが家で一番効果的だった方法をご紹介します。【鉛筆の正しい持ち方の練習方法】1. 指でOKサインをつくります2.OKサインの親指を少しずらし、中指、薬指、小指を立て、クジャクの頭のような形にします3.そこへ、ヘビ(鉛筆)がやってきて、クジャクがパクッ!4.食べられたヘビ(鉛筆)がくるんと180度回転し、中指、薬指、小指をそっと添えると、正しい鉛筆の持ち方になりますこれは、一般的に「クジャク法」と呼ばれる教え方で、幼稚園でも実践されている方法です。ストーリー性があり、子どもが覚えやすいことや、OKサインから始めることから、“OKな鉛筆の持ち方”と連想しやすところがポイント。正しい鉛筆の持ち方を練習するのにぴったりだと思います。さらに、手は紙につけて書くこと、人差し指に力を入れすぎないようにすることを気をつけると、より書きやすい持ち方になります。正しく鉛筆を持てるようになり、あらわれた3つのうれしい変化「クジャク法」でくり返し練習するうちに、自分で正しく鉛筆を持てるようになった息子。正しい持ち方をすることで、3つのうれしい変化が見られました。1.ていねいに書こうとする意識が生まれ、文字がきれいに書けるようになった2.力の入れ方が上手になり、手が疲れにくくなったようで、長時間書けるようになった3.書くときの姿勢がよくなったきれいな文字が書けるようになり、書くことへの自信にもつながった様子。その自信が姿勢にもあらわれたようです。鉛筆の持ち方ひとつで、ここまで変化が見られるとは思っていなかったので、クセがつかないうちに練習を始めてよかったと思います。鉛筆の持ち方で学習の進み方にも影響があるかもしれません。今のうちに、正しい持ち方を習得できるよう、練習してみてくださいね。<文・写真:ライター郡司佳奈>
2020年01月29日先日、3歳の長男と7か月の次男を連れて、家族で結婚式に参列。パパとママ、子ども達も楽しく参加できるように、わが家が工夫して助かったことを紹介します。ママの参列コーデはセパレート&パンツスタイルがベスト!今回は授乳中の0歳児と、動きまわる可能性のある活発な3歳児を連れての参列だったため、普段だったらチョイスしているドレスワンピースは諦めました。代わりに、シワになりにくい素材のブラウスにパンツを合わせ、授乳しやすく動きやすいセパレート&パンツスタイルで参列。セパレートにしたことで授乳をパッと済ますことができ、0歳児連れでありながら、ずっと着座して披露宴を楽しむことができました。しかしながら、結婚式では様々なゲストがいて、公の場で授乳することをよしとしないゲストもいる可能性があります。そのため、結婚式の会場に授乳室があれば授乳室で授乳するようにしたり、あらかじめ後ろの方の席をリクエストするなどの気遣いは必要かもしれません。披露宴ではベビーベッドがとっても便利!次男のために、私の席の隣にベビーベッドをリクエストしておきました。これが思いのほか便利!ベビーベッド内を自由に動きまわれ、終始ご機嫌に過ごしているかと思ったら、動きまわって疲れたのかスヤスヤ…。子連れでありながら、ゆとりのひとときがあり、式の途中で感動して涙する余裕もありました。また、今回の結婚式は子連れが多かったのですが、ベッドのおかげで動きまわる他の子どもから、0歳児を守ることができたのもよかったです。子どもに役割を持たせるとお利口に?今回、次男はリングボーイ、長男はフラッグボーイをお願いされました。「途中で泣いてしまって式を台無しにしてしまったらどうしよう」「気分屋の3歳児は直前でやらないと言い出したらどうしよう」などなど不安はつきませんでしたが、事前の練習もあるとのことだったので引き受けました。結果、二人とも完璧に勤め上げ、本人たちはとても満足そうでした。やらせてみて思ったのは、ある程度責任が伴うことを任せてみると、程よい緊張感を保つことができ、いつも以上に式中の話をよく、聞いていたということ。配役を頼まれなくても、御祝儀袋を渡してもらう、おめでとうと言ってみようねなど何か役割を持たせておくとよいかもしれません。結婚式場の近くに前泊すると安心!結婚式場まで日帰りで行ける距離でしたが、念のため近くのホテルに前泊の予約をしました。結婚式前日の移動日、予想した通り、渋滞に巻き込まれ、子ども達は車内でグズグズに。結婚式当日ではなかったので急ぐ必要はなく、高速を降りてリフレッシュ!子ども達もパパママもストレスなく移動できました。これが結婚式当日の移動だったと考えると、グズグズしたまま式場に行くことに…考えただけでゾッとします。持っていって良かったアイテム基本的には、普段持ち歩いているマザーズバックと同じで不便はしないと思います。それに加え、今回は長男専用の子ども用の箸を持っていきました。結婚式場に子ども用のスプーンやフォークの用意はありましたが、いつもと違って使いにくい場合もあるので、普段使っているお箸やスプーン、フォークがあると便利だと思います。結婚式は新郎新婦にとっての一生に一度の晴れ舞台!台無しにしないように、事前に準備できることはしっかりとして、子どもも大人も楽しめるとよいですね。<文・写真:ライターかつき>
2020年01月27日部屋の空気が乾燥するこの時期は、加湿対策が必要。そう思って、いろいろな対策をしていたら、窓には結露がびっしり、カーテンやぬいぐるみにもカビが…。もしかして、これは加湿オーバー!?今回は、わが家の加湿にまつわる失敗談や、ちょうどいい湿度を保つ対策などを紹介します。加湿オーバーの失敗談【寝室の加湿器で、部屋が真っ白】この季節は、就寝中ののどの乾燥を防ぐため、寝室では強弱のコントロールが3段階で選べる加湿器を使用していました。普段、一番弱い設定で使用しているですが、日によっては、朝起きると部屋が水蒸気で真っ白になっていることも。それもそのはず、天候によって部屋の湿度に変動があるにも関わらず、いつも同じ設定で加湿を続けていたのです。また、家族がいつも過ごすリビングではこまめに加湿器を使うようにしていたわが家。気がつけば、窓には結露がびっしりとつき、カーテンやおもちゃボックスに入れていたぬいぐるみにカビが生えてしまいました…。つまりこれは、加湿オーバーな状態だったということ。これでは、家にも身体にもよくないと思い、対策を考えることにしました。加湿オーバーにならないための対策部屋の適正湿度は、40~60パーセントといわれています。乾燥しているかな?と思っても、湿度計を見てみると、適正湿度であることがよくあります。【各部屋に湿度計を設置】わが家では、リビングに湿度計を置いていたのですが、3つ買い足して、寝室とダイニング、子ども部屋にも置くことにしました。庭に面している部屋は湿度が高めで、玄関に近い子ども部屋は湿度が低くなっていました。家の環境にもよると思いますが、各部屋によって湿度が約5~10パーセントくらい差があり驚きました。【加湿器は必要なときだけ使う】あたりまえのことなのですが、湿度計をチェックして、加湿器は必要なときだけ使うことにしました。実は、これが意外とできていなかったのです。エアコンをつけているリビングは適正湿度を下回ることが多いのですが、食卓で鍋料理を食べていたりすると適正湿度になったりと、同じ部屋でも状況により変動します。湿度計を確認しながら、加湿器を使うことが大切だと改めて実感しました。わが家の「ほどよい」加湿対策は長時間、加湿器を使うと加湿オーバーになってしまうこともあるので、「ちょっと乾燥しているかな」という時には、洗濯物を室内に干すようにしています。ただ、以前に室内干しした際に、生乾きのニオイが気になり、洗濯しなおしたことがあったので、スタンドやワイヤーを使って、風が通るスペースを作り、洗濯物が密着しないように気をつけています。その他にも、部屋に観葉植物を置いたり、鍋料理やおでん、湯豆腐などはガスコンロを使って食卓の上で調理すると、ほどよく加湿されるのでおすすめですよ。乾燥対策を意識しすぎて、加湿オーバーになっている家は多いかも!?まずは家の湿度が適正な状態になっているのか、確認してみてはいかがでしょうか。<文・写真:ライターやまさきけいこ>
2020年01月27日毎日寒い日が続いています。家から外にも出たくない、こんな時期にプール!?と思われるかもしれませんが、冬の時期は新しくスイミングを習い始めるのに意外とオススメな時期なんです!元スイミングコーチの経験から、その理由3つを紹介します。コーチが手厚く、新しい子のフォローがしやすいスイミングスクールで入会者が多いのは、夏の短期教室と春の短期教室の後。短期教室は豪華な特典があることが多く、入会者がどっと増える時期です。それに比べ、寒い冬はプールに行く機会が少なく、習い始める人も少ない時期です。だからこそ、空いているこの時期にスタートすると、コーチが目をかけて手厚く指導してもらえる可能性が高いのです。小さな子であれば、まずは環境に慣れずに泣いてしまう子もたくさんいます。中には母子分離が初めてという子もいます。そのような子がクラスに1人ならば、コーチもゆっくりと目をかけてあげられます。一方、春夏の短期教室の後は、半分以上がはじめてなんてことも。泣いていない子までつられ泣きしてしまうこともあるのです。また、春や夏に始めた子たちは進級していることが多く、最初の水なれクラス自体が空いている可能性も高いです。ほかのレベルのクラスの場合でも、新規入会者が多い時期に比べ、クラスが落ち着いているので、コーチは新しい子をしっかりとみることができるのです。コーチのスキルが安定している春は新入社員や、新しくアルバイトを始めたコーチが多い時期になります。もちろんそのコーチたちがいきなり1人で指導を担当することはないのですが、冬の方がコーチたちの経験が増えていてスキルが安定している時期と言えます。それぞれのコーチのスキルにもよるのですが、3か月程で1人でクラスを受け持つことが多く、春に入ったコーチたちは夏ごろひとり立ちをします。そこから半年ほど経ているので、新人コーチも冬にはだいぶ成長していることが多いのです。短期教室に遜色ないキャンペーンがあることもなかなかプールに足が向かない時期だからこそ、スクール側は何とかして入会者が欲しい時期でもあります。特に、何店舗も展開しているような大手のスイミングスクールは、3月末が年度末なことが多く、1年の締めに向かう時期です。『あと少しで今年度の目標在籍者数に行きそう』『何とでも予算達成しなければ!』というスクール側は、背に腹は代えられずこの冬の時期にキャンペーンをうつ可能性があります。無料体験キャンペーンや紹介キャンペーンなどといった内容が、実は短期教室の特典とあまり変わらないこともあるので、ぜひチェックしてみてください。『みんなが始める時期にみんな一緒に』というのもメリットはありますが、逆の思考で、空いている時期を狙ってみると意外とよいことがあるのかもしれません。<文・写真:ライターさつき>
2020年01月25日子どもは「こちらの声が聞こえてないの?」と思うぐらい、親の言うことを聞いてくれないときがあります。思う通りにいかないことは百も承知、イライラしてもしょうがないと思うものの、もう少しストレスを減らすことはできないかと私は考えました。そして、ある言葉を意識的に変えてみるという作戦を実行してみました。その内容と成果を紹介します。「ちょっと待って」から「今行くよ!」3歳の娘に、「ママ、来てー!」と呼ばれたとき、私の返事は「ちょっと待ってね」がほとんどでした。何か作業をしているとき、多くの親がつい言ってしまう言葉だと思います。ですが、娘は「早く来て!」とか「まだー?」とぐずり始めてしまいます。本当は私もすぐに行ってあげたいという気持ちなのだから、もっといい返事はないかと思ったのです。そこで、この「ちょっと待って」を、「今行くよ!」に意識して変えてみました。返事のみの変更です。しかしこれが意外にも効果が絶大だったのです。待たせている時間が変わったわけではありません。ですが、娘にとって、期待通りの返事である「今行くよ!」は、「聞きたかった言葉」だったようで、素直に待っていてくれるように。ママの気持ちが自分に向かっているということが実感できるからか、待たせている間に不機嫌になることがとても少なくなりました。しかもこの言葉の変化は、私にとってもプラスでした。つい言ってしまう「ちょっと待って」から、すでに要求に対してアクションを起こしているのが分かる「今行くよ」に変えたことで、ずいぶんと心が軽くなりました。「おまたせ」と笑顔で娘のところに向かえます。「早くして」から「素早く行動できるかやってみない?」保育園からの帰り道。何かにつけてすぐに立ち止まってしまう娘。時間に余裕があるときはいつまででもつきあってあげたいのですが、そんなときばかりではありません。つい出てくる言葉は、イライラのこもった「早くしなさい」。こんなトゲトゲした声をかけたいわけではなく、ただ急ぎたいだけ。もう少し楽しくできないものかと考えなおし、ポジティブな言葉に変えてみたのです。「今日はおうちに早く帰りたいんだけど、昨日よりちょっと素早く行動できるかやってみない?」と言ってみたところ、目の色が変わりました。子どもは何でもチャレンジしてみたいもの。どうしたら素早く動けるのかを自分なりに考えて、タイムアタックに挑戦してくれるようになりました。早く帰れたあかつきには、親子2人で大喜び!達成感もあって、笑顔のひとときになりました。いきなりよりも、少し前から始める「準備をしてね」食事の用意ができて、娘にかける言葉は「ごはんができたよ」。ごはんの準備をしている間、娘は遊んでいたり、テレビを見たりしています。できてから声をかけても、返ってくるのは「今遊んでるの!」という言葉。すぐに食事をしてくれることはめったにありませんでした。これもよく考えてみれば、突然こちらの都合を押しつけているのですから、その反応は当然のこと。大人でも突然やれと言われたら困ります。では、どうしたら困らないか、自分ならどう言われたらすぐに行動できるかを考えて、こんなふうに声をかけました。「もうすぐごはんだから、準備をしてね」。少し前の段階から声をかけるように変えてみたのです。さすがに、これだけで毎回成功!とはいきませんでしたが、反応は変わりました。何度か声をかけて、最後の仕上げで「ごはんができたよ」と言うことで、食べ始めるまでの時間が、これまでよりぐっと短くなったのです。「子どもが自分なりの準備をするための時間をあげる」ということの大事さを実感しました。考え方を変えたら、言葉が変わった!普段何気なく使っている言葉を変えるだけで、これだけ効果があるとは驚きでした。きっと大事なのは、子どもを変えることに必死になるのではなく、親の方が考え方を変えて働きかけること。ぜひ一度お試しください。<文・写真:ライター幸森陽子>
2020年01月24日小学校の授業は、1コマ45分。児童はイスに座り、机越しに先生の説明を聞くというスタイルが一般的です。その日の授業内容を受けて、毎日宿題も出されます。小学校入学が迫ってくると、「うちの子は、ちゃんと授業に集中できるの?宿題も大丈夫?」と不安になるママもいるでしょう。今回の記事では、小学校入学前に同じように悩んだ経験のある私が、息子が幼稚園年長の冬頃から始めた、わが家の「家庭学習の環境づくり」についてお伝えします。わが息子、小学校で授業に集中できるかな…息子は、とにかく「元気印」が取り柄の男の子。じっとしていることがあまり得意ではなく、幼稚園でも、イスに座って先生の話を静かに聞くことを苦手としていました。先生からは「工作など何か作業をしているときには、すごく集中していますよ!」と褒めてもらうことも多かったのですが、授業参観などでの様子を見るかぎり、先生の説明を聞かずにどこか遠くを見てボーっとしていたり、お友達と話していたり…。「あれ、小学校って、こんな授業の受け方でいいの?」息子の4つ上の長女の入学時を思い出してみても、そんな悩みをもった記憶がないため、今回は胸騒ぎが止まりませんでした。「ちょっとこのままでは不安すぎる!」と、小学校入学前の冬、意を決して家庭学習の習慣づけから始めてみることにしました。家庭学習は「学年×10分+10分」が目安娘の小学校の先生から聞いた家庭学習時間の目安は、「学年×10分+10分」。この中に学校から出た宿題をする時間は含まないそうです。自治体や学校によって目安は異なりますし、この時間にピッタリ合わせて学習する必要もありません。ひとつの基準として参考にしてみてください。1年生⇒20分2年生⇒30分3年生⇒40分4年生⇒50分5年生⇒60分6年生⇒70分上記の目安に則ると、1年生になる息子の目標は「20分」。案外短いと感じませんか?テレビアニメなどは30分ですし、「何かに集中すれば20分はあっという間にこなせるだろう」と、軽く考えていました。しかし、いざ「勉強」となると、話はまったく別。息子はひらがななどの文字そのものに興味を示さなかったため、学習ドリルを見てもつまらなそう。そこで、ひらがなよりも簡単に取り組めそうな学習ドリル(数字、知育、迷路、工作)を数冊用意しました。それにも関わらず、開始数分で「わからない」「飽きた」「遊びたい」と言い出す始末…。20分の長いこと!ここは親として彼の不満を根気強く解消していくしかありません。やりたくない息子をその気にさせる方法とは?彼の思いを受け止め、とにかく「なんだか楽しいかも!」と思ってもらえるような対処法を考えることにしました。・「わからない」⇒「一緒に解こう!」と誘う。正解したら盛大に褒める・「飽きた」⇒数種類の学習ドリルを交換しながら進める(1冊をやり終えることにこだわらない)・「遊びたい」⇒学習系のカードゲームなど、遊びながら学べる教材も用意して、一緒にやる家庭学習に慣れるまでは、ひとりでは机に向かってくれなさそうな予感…。「それならば!」と、子どもと学習しながら、「話している人のほうを向く⇒話を聞く⇒やり方を確認する⇒わからなければ質問する」という授業の流れと、学校が終わったら家で宿題をするという、生活リズムを覚えさせることを意識しました。また、まだ時計が読めなかったので、学習時間はスマートフォンのストップウォッチ機能などを使って、一緒に確認しながら進めました。「学校では何をするのか?帰宅後はどうするのか?」を本人がある程度わかるようになれば、息子の学校生活に対する私の不安も、少しは解消されるだろうと考えました。息子との家庭学習は、うまくいくときもあれば、不発の日もありました。子どもの集中力は「年齢×1分」と聞いたことがあったので、20分の目標時間を5分×4回に短く分けてみたり、親子とも無理をせず、家庭学習をお休みする日を定期的に作ったりもしました。その他の取り組みとして、息子に家庭学習を自分ごととして捉えてもらいたかったので、本屋さんに連れて行き、本人に教材を選ばせたりもしました。すると、息子自身で選んだ教材は案外すんなり学習するということに気づきました。「自分で選ぶ」という使命感が、学習にも良い効果があったように感じます。それ以来、学習教材や文房具などは、予算が許す限りはなるべく本人に選ばせるようにしました。このような親子の奮闘を経て約3か月。小学校入学時には、息子も「家で机に向かう」ことにはだいぶ慣れてきました。入学以降は、自発的とは言わないまでも、私が「宿題した?」と声掛けすると、「あ!」という感じで宿題を始めます。1年生がもうすぐ終わりを迎えますが、宿題をやり忘れたことは今のところ一度もないので、親としても少し安心です。「勉強って楽しい!」と思える方向に子どもを導こう子どもが小学生になるとき、「勉強中心の学校生活に適応できるだろうか」と心配になるのは、親として当然のことです。子どもにとっても、幼稚園から小学校に入学して、いきなり毎日「勉強!宿題!」と言われても、困惑してしまうことでしょう。幼稚園年長は、さまざまなルールを守りながら集団生活を過ごすことにも慣れてきた頃。年長の後半は、そこに学習要素を少し加えつつ、親子で小学校入学に向けて準備を開始するのに最適な時期です。子どもが「楽しくて、もっと学びたくなる!」と思える環境づくりを、子どもと相談しながら進めてみてはいかがでしょうか。<文・写真:ライターnanahi>
2020年01月23日今年の春から、いよいよ幼稚園生になる3歳の次男。集団生活が始まる前に、そろそろひとりで登園の準備ができるよう、マスターしておきたいところです。3歳になると、ひとりでできるようになったこともたくさんありますが、わが家の場合、なかなか自分でやろうとしないのが“着替え”でした。着替え嫌いな次男に、私が実践して効果的だった工夫や対策を紹介します。着替えの苦手ポイントを発見することが、第一歩!3歳になり、自分の意志がはっきりしてきた次男。自分のやりたいことや、できることは積極的に取り組むようになりましたが、着替えに関しては、自分でやろうとしませんでした。長男の登園時間というタイムリミットに迫られるため、いつまでも待っているわけにもいかず、結局上から下まですべて私が着替えさせてしまう毎日。あと数か月後に入園を控え、そろそろひとりで着替えられるようにしておかなくてはと焦りを感じました。そこで、次男の着替えを観察してみると、苦手意識からやる気や自信をなくしている様子。苦手なポイントを2つ把握できたため、克服に挑戦してみました。苦手ポイント①前後左右が逆になる現象2~3歳の子どもの着替えで、あるあるなのが、シャツやズボンの前後ろや、靴の左右が逆になること。逆になってしまうと、せっかく着たものを脱がなくてはいけなくなり、子どものやる気がなくなってしまう可能性があります。そうならないためには、事前に逆にならないような対策をとっておくことが大切。まずは、「ひとりでも着られるんだ!」という自信をつけてあげるのが、第一歩としておすすめな方法です。【対策】・トップスは、前にデザインがあるものを選ぶようにします。デザインがないものは、ワッペンなどの目印をつけるとよいです・ズボンは、前にボタンつきのものを、または、後ろにポケットがあるものを選ぶようにします・靴は中敷きに絵合わせシールなど、左右がわかる目印をつけます。100均で販売されている「シールネームテープ」(※アイロン不要のタイプ)にイラストを描き、手作りすることも可能です苦手ポイント②ボタンのかけ外し多くの子どもが苦戦する「ボタンをかける・外す」ことは、次男にとって、1番の苦戦ポイントでした。ボタンつきの洋服のときは、はじめは挑戦するのですが、できないのがイヤになり、途中で放棄してしまうことも…。【対策】・子どもの小さな指でもつまみやすい大きなボタンから練習すること。大きめのボタンはパジャマに多いです。大きなボタンがひとりでできるようになって自信がついてきたら、小さなボタンの練習をします・ボタンをかける説明は「ボタン電車がトンネルの下から上にくぐるよ~!」が、わが家の場合は電車好きなため、効果的でした。ほかにも、「穴からボタンさんが、こんにちはってしてるから、お顔を出してあげてね」などの声かけが、小さな子どもは理解しやすいと思います・首元に近い上のボタンは自分から見えにくく、かけ違いやすいため、下のボタンから順番にかけていくほうが失敗しにくいと思います着替えはワンセットにまとめると、よりスムーズに!長男が3歳のときは、その日に着替える洋服や制服、下着、靴下をそのまま手渡していたのですが、着替えの途中で「ママ~!靴下どこ~?」の声が聞こえてくることが多々ありました。さっき渡したばっかりなのに…と思いつつ、バタバタ忙しい朝に探す羽目に。子どもはうろちょろと動きながら着替えることもあり、バラバラになってしまいがちだということは経験済み。そこで、次男には、用意した着替えはワンセットにまとめて、トレイやボックスなどに入れて渡す方法を試してみました。まとめておくことで、あとどれを着替えたらいいのか、数が明確になり、着替えのゴールが目に見えてわかりやすくなったようです。わが家では、この方法で着替え嫌いを克服しつつあります。子どもがひとりでできることを増やしていくサポートをしているママさんたち、一緒に頑張りましょう!<文・写真:ライター郡司佳奈>
2020年01月20日入学までに、子どもにどこまで知識をつけさせておいたらよいか、悩むママは多いですよね。算数の基本、「たし算・ひき算」はそのひとつではないでしょうか。学校により指導方針は違い、「就学前までにたし算ひき算ができた方がよい」とは一概には言えません。どちらかといえばできなくても、まったく問題ありません。とはいえ、子どもが「自分から」数字や算数に興味をもったら、その時は教えるチャンス。未就学児でも、ステップを踏んで理解を深めていけば、簡単なたし算・ひき算はマスターできます。わが家の年長の長女が実際に算数に興味をもち、たし算ひき算ができるようになるまでにしたことを紹介します。きっかけは、生活のいろいろなところに!長女は年中になった頃、わが家で使っていた食事のトレーに手書き風にデザインされていた「1+2=3」「10-5=5」などの式に興味をもち、尋ねてきました。入園前に数字が読めるようになり、年少で数が数えられるようになっていたところへ、見慣れた「数字」と、当時知らなかった「+」「-」「=」の組み合わせが暗号のようで、不思議に思ったようでした。・買い物中、値段やレジに興味をもつ・おやつやおもちゃの数が気になる・お友達が転園し、クラスの人数が変わる・点数が入るタイプのスポーツをしている・増える、減るの感覚がついてくるなど、きっかけはさまざま。子どもが数字自体や数の変化に興味をもち、尋ねてきたり、考えている様子があったら教えるチャンスかもしれません。興味をもった子どもの伸びしろはすごいので、ぐんぐん成長する可能性を秘めています。まずは「増える」「減る」を視覚的にとらえるたし算・ひき算の導入として、「増える」「減る」を視覚的にとらえることから始めました。わが家は家にあったビー玉を使いましたが、おはじきやブロック、お菓子でも◎。できれば均一なサイズで、子どもの手に掴めるものが扱いやすいと思います。長女が興味をもった「1+2=3」や「10-5=5」を、ビー玉を使って、一緒に声に出して数えながら右へ左へと移動させていきました。足したり引いたりを続けるうちに、「+」「-」の意味が理解できていきます。慣れたら、私が問題を出し、長女にやってもらうことを繰り返しやりました。この時注意して見てあげてほしいのが、"1〜10まで口に出して言うことができていても、それが「ひとつひとつ」のものを指しているかどうか"です。この年齢ぐらいの子どもは、「数」がきちんと理解できていないことも多く、「1」が「ひとつ」と結びついていないことも。そのため、口では数字を唱えていますが、同じものを2回指していたり、とばしていたりと、正しく数えられていないことがあります。口に出している数字とその数が合っているかを見てあげてください。たし算ひき算を日常生活とからめてイメージする視覚的にとらえられたら、言葉でも説明して「イメージ」してもらいましょう。・ラムネが2個ありました。友達に1個もらい(あげ)ました。何個になるでしょう。・教室に友達が3人います。2人入ってきたら(出て行ったら)何人になるでしょう。・今あなたのチームは4点です。あなたが1点ゴールを決めました!何点になるでしょう。など、子どもの日常にありそうな出来事に絡めてイメージする問題を出すと、「1+2=3」などの式を、ただの記号としてではなく、「たす」「ひく」の概念が理解しやすくなります。最初は手を使ってOK。10以内からスタート、10を分けることもやってみる視覚とイメージの両方でとらえられるようになっても、たし算、ひき算がすぐできるわけではありません。最初は5以内の「片手」を使ってできるところから始め、慣れてきたら次に「両手」を使ってできる10以内へとステップアップしていきましょう。「10」を分けることが理解できると、たし算ひき算が得意になります。ビー玉などを使って、10のかたまりを2つにわけて「1と9」「2と8」「3と7」「4と6」「5と5」になることを見せます。すると、同じ10でも、さまざまな組み合わせで分けられることが分かり、より数への理解が深まるでしょう。繰り返すことで、確実に身になる!喜びにつながる声がけをたし算ひき算を気に入り、勉強としてやりたい!といった興味がでた場合は、紙に問題をたくさん書いてあげると喜んで取り組む子もいるでしょう。逆に、興味があるけどそこまでは…といった場合には、前述した「イメージ」を遊びや普段の会話にさりげなく混ぜると自然に慣れていくと思います。「今日の夕飯にトマトを3個使いたいんだけど、今1個しかなくて。あと何個買えばいいかな?」など、日常会話に盛り込むチャンスは、たくさんあります。楽しくなってくると、そのうち自分でマネして問題を出してきます。できた時は一緒に喜び、丸つけは派手に!「わかった!」「できた!」の喜びは確実にモチベーションUPにつながります。間違えても、まずは取り組んだことを褒めてあげて、一緒に見直すといいですよ。現在年長の長女は、繰り上がりのたし算、繰り下がりの引き算、3つの数の計算(5+8-6など)にチャレンジしています。得意不得意がありますし、最初に記した通り、就学前の習得は必須ではないため、無理強いは不要です。学校で学ぶ前に嫌いになっては本末転倒。「必須ではないからこそ」あくまでポジティブに、親子で一緒になって楽しくやってみてください。<文・写真:ライターちゃおこ>
2020年01月10日先日友人が2人目の子どもを出産しました。ママの入院中の1週間、上の子は日中、保育園の一時保育に通っていたのですが、おばあちゃんがお迎えにいくと、「なんでぼくだけママが来ないの!」と激怒し、ままごとのテーブルをひっくり返したそうです…。そんな話を聞いて、うちの長男も下の子出産時に、狂暴化したこと思いだし懐かしくなりました。そんな息子もしばらくすると落着き、赤ちゃん返りもなく、4年たった今でも優しいお兄ちゃん。今回は下の子の出産後、わが家で徹底して行った上の子のケア法についてお伝えします。ママと離れた1週間でまるで別人のように狂暴化!当時3歳で、妹の誕生を楽しみにしていた息子。帝王切開のため私の入院は1週間。その間息子は私の実家に泊まることになっていました。普段から実家には慣れていたのですが、1番の心配は寝る時間。息子は産まれた時から私の抱っこでしか眠れず、3歳当時は一緒に横になって「ママ~大好きだよ~」と20回くらいささやいてから眠るという、スーパーマザコンだったのです(笑)。いよいよ私の入院初日。日中は、実家の大人たちにたくさん遊んでもらい大興奮で、夜はいつもより1時間以上遅くなってしまったものの、なんとか眠ったという連絡が来てひと安心でした。しかし翌日に娘を出産した日には、夜「眠ったよ」という連絡がなく、翌朝聞いてみると、「夜中じゅう泣いて、朝方眠ったのに、もう起きてる」との連絡が!実家にパパが駆けつけても「ママがいい~ママに会いたい~」と泣き続けたそうです。実母は入院中の私を気遣って、「日中は楽しく過ごしてるから大丈夫!」と言ってくれていました。また息子は面会で私に会うと普段通りで、窓越しに妹を見て「かわいい」と言っていました。病院は実家からすぐ近くなので、毎日のように私や妹に会いに来ると思っていたのですが、実際には数回しか面会に来なかったので不思議に思っていました。あとから聞いた話では、息子が大人の言うことを素直に聞かなくなり、少しの外出も大変だったのだそうです。退院してみると、息子の変化がはっきりわかりました。大人に、わけもなく突進したり、物を投げたり、遊びがうまくいかないとイライラして暴れたり…。以前はない行動が見られ、目が腫れてつり上り、顔つきまで違いました。その後も里帰りの生活でしたが、私が寝かしつけをすると、夜はしっかり眠れるようになりました。睡眠不足が解消され少しずつ暴れることはなくなりましたが、わがままは続きました。1番困ったのは、ご飯を食べないこと。元々少食で、妹が産まれる前までは、ほめたりおだてたりの声かけでご飯を完食していたのですが、産後は数口食べると遊びだすようになってしまいました。食事は、実母が息子のために工夫して作ってくれているにも関わらず、ほとんど食べない。それどころか「早く遊ぼう!」と大人の食事の時間をジャマするのです。常に「かまって」状態で、大人みんなが息子に振りまわされ、ヘトヘトに。実母に至っては数週間で3キロ痩せるほど!これではまずいと思い、早めに実家から自宅に戻り、息子のケアを徹底して行うことにしました。ケア方法1まずはわがままを全部受け止める息子はもともと、いいこと・悪いことといった「生活のルール」はわかっている子でした。今はそれを守る心の余裕がないだけ。そう考えた私は、息子が満足するまでわがままをさせることにしました。テーブルからジャンプしても、布団をぐちゃぐちゃにして遊んでも、ケガしなければOK!ご飯は残されてもイラっとしないよう、あえて頑張って作らず簡単なものを。そして少ししか食べなくてもいいように、おやつに栄養がとれる物を用意しておきました。遊ぼうと言われればできる限り対応しました。…といっても、私は時々相槌をうつだけ。赤ちゃんの世話をしながらでも、横になりながらでもできるのでラクにできます。この時期、息子にとっては「無理」「ダメ」と拒否されないことがなにより大事と思って対応していました。「赤ちゃんが産まれても、あなたが大切で優先にしたいと思っている」と伝えるために、赤ちゃんの世話で息子の要求を断る時は、「今オムツを替えてくるけどいい?」「ミルク飲ませる間だけ待ってくれないかな」と何をするのか具体的に伝えたり、「待っていてくれてありがとう」「優しいお兄ちゃんでよかった」と大げさなほどほめました。ケア方法2ヒマな時間を与えないもうつとつ心がけたのは、遊びを充実させて、モヤモヤした気持ちを発散させること。当時ハマっていたブロックを買い足したり、空き箱でキャラクターになりきる剣を作ったり、新しい物で気を引きました。真夏でしたが比較的涼しい朝や夕方には、息子のお気に入りの公園へ。夫が休みの日はパパと息子2人で午前も午後も公園で虫とりを。また散らかった家でも呼べる親しい友人や親戚にはどんどん来てもらい、息子と思いっきり遊んでもらいました。近所のお友達の家に息子だけ遊びに行かせてもらうこともありました。それでも時間が余ってしまう時は、夫にDVDを借りてきてもらい見せていました。産後の大変な時期でしたが、いろいろなものを駆使して、いろいろな人に頼って、息子にとって楽しい時間を増やすようにしました。受け止めてもらう経験を経て、優しいお兄ちゃんに成長!毎日こうしたケアを必死に続けていくと、1か月過ぎる頃には以前のような息子に戻り、自分が「悪い」とわかっていることはしなくなりました。ある日、息子がテーブルからジャンプして遊ぶのをやめ、「テーブルってご飯を食べるところだよね、ジャンプは公園でするんだよね」と自分から言ってきました。私は「この子はもう乗り越えたんだな」と感じ、涙がでそうになるほど嬉しかったことを覚えています。その後も、少し不安定になったり、戻ったりを繰り返しながらも、妹のことはとてもかわいがり、お世話を手伝ってくれる頼もしいお兄ちゃんになっていきました。今まで一緒だったママと離れて過ごし、急にママのそばに小さなかわいいライバルがやってくる。下の子の出産は上の子にとって試練でもあります。簡単には受け入れられず、心がぐちゃぐちゃになってしまい、今までできていたことができなくなったり、わがままになってしまうことがあります。そうなった時は1度じっくり受け止めてあげて、心がもとに戻ったらまた約束を確認していけばいいのだと思います。「小さい子には優しくしなさい」と言葉で教えても子どもには届きません。まわりから優しくしてもらうことで満たされ、自分も人に優しくすることができます。産後はママも自分や赤ちゃんのことで精いっぱいになってしまいがちですが、上の子にも気を配ってこの時期を乗り越えると、下の子に優しくできる子になり、その後はぐっとラクになると思います。<文・写真:ライターnicoai>
2020年01月09日良質な睡眠は、子どもの健やかな成長に欠かせない要素です。それだけに、子どもの睡眠に悩む親は少なくありません。特に、保育園・幼稚園から小学校に進学するタイミングは、園でのお昼寝がなくなるために、夕食直前に寝てしまったり、新しい環境で気疲れして、なかなか寝つけなかったり。さらに、宿題や次の日の準備で、ベッドに入る時間が遅くなるなど、睡眠リズムが狂いがちです。ところが、この過渡期でさえスムーズに乗り越えることができる「科学的に証明されたコツ」があるのです。ニューヨーク在住で、日本人で初めて米国IPHI(International Parenting & Health Institute)公認資格を取得し、乳幼児の睡眠コンサルタントとして活動している愛波文(あいばあや)さんに話を聞きました。子どもの睡眠不足が引き起こす問題とは?「寝る子は育つ」という言葉があるように、睡眠の大切さは広く認識されています。では、子どもの睡眠が不足すると、具体的にどのような悪影響があるのでしょうか。愛波さんによると、免疫力が低下して風邪をひきやすい、運動能力が低下してケガをしやすいなどの体への影響に加え、イライラして暴力的になるなど、心への影響も大きいそうです。実際に、いじめや不登校も、睡眠習慣を整えることで改善する場合も多いとか。睡眠習慣が乱れたまま小学校生活をスタートしてしまうと、朝起きられず遅刻する、授業中に集中力が続かない、居眠りしてしまうなどの問題が起こり、学力低下にもつながってしまいます。子どもの睡眠は「コツと練習」で改善される!?愛波さんのもとには、「夜泣きをする」、「睡眠が不規則」、「夜遅くまで寝てくれない」、など、乳児から小学生まで、子どもの睡眠に関する悩みが寄せられます。二人の男の子をもつ愛波さん自身、長男出産後は、寝かしつけに苦労したそう。ところが、乳幼児の睡眠に関する本や論文を読み漁り、対処法を実践したところ、夜7時にはひとりでスッと眠ってくれるようになったとか。その感動が現在の活動につながっているそうです。「『子どもは疲れたら自然に寝てくれるはず』と思っていましたが、大きな誤解でした。脳が疲れると、ストレスホルモンのコルチゾールが過剰分泌され、さらにハイテンションになり、眠れなくなることがあります。科学的な知識とコツを知り、練習すれば、子どもの睡眠問題の大半は改善されます」とのこと。就学前後の子どもの理想的な睡眠習慣とは?各年齢における必要な睡眠時間を確認してみましょう(グラフ:National Sleep Foundation提供・愛波さん訳)。就学前の3〜5歳児は、1日に計10〜13時間の睡眠が必要です。昼寝を含めて、1日の合計睡眠量をきちんと取ること、朝自然に目が覚めるように生活習慣を整えることが大切です。昼寝をして、22時や23時と就寝が遅くなってしまう場合は、昼寝を卒業する時期だと考えてよいでしょう。とはいえ、保育園に通っていると、4-5歳でも2時間前後の昼寝時間が設けられていることがほとんどです。「体力的に昼寝が必要なくなったと感じる場合は、休日だけでも昼寝をやめて、平日よりも早く寝かせてあげましょう」と愛波さん。「合計の睡眠時間だけでなく、早寝早起きも大事です。朝自然に起きることが理想なので、遅寝の場合は15分ずつ就寝時刻を早くしてみることから試してみてください。そして、朝、きちんと太陽を浴び、セロトニンの分泌を促すことが大切です。そのセロトニンが夕方ぐらいから睡眠ホルモンのメラトニンに変わっていき、夜眠くなってきます。睡眠ホルモンのメラトニンがうまく分泌されるためにも、生活リズムを整えることがとても大切です」スムーズな睡眠を促すための3つのコツ幼児期の子どもが理想的な睡眠習慣を身につけるためのコツを、3つ教えていただきました。1. 寝る前のルーティン(生活リズム)を作る寝る前の準備を、毎日同じルーティンで行います。たとえば、「お風呂→パジャマに着替える→歯を磨く→絵本を読む→電気を消す」などですね。毎日同じ時間帯に同じ順番で繰り返すことで、スムーズに眠りにつくことができます。2. 睡眠環境を整える室温は、大人が少し肌寒いと感じる温度(20〜22度)に設定し、下着、パジャマ、スリーパー(または布団)を身につけます。部屋は暗くします。ただし、2歳頃からは想像力が発達し、暗い部屋を怖がることがあるので、その場合は、赤やオレンジなど暖色系のフットライトなどで、少しだけ明かりを取り入れます。3.安心感・幸福感を与える大人でも心配事があると眠れませんが、子どもも、幼稚園で嫌なことがあったりすると、睡眠に影響します。ママやパパと一対一で話をする時間を作り、心のケアをしてあげましょう。ブランケットやぬいぐるみなど、安心できるグッズがあるとよいですね。おもちゃは刺激になってしまうので、寝室には置かないように。添い寝は、自分たちが何も問題を感じていない場合は、そのまま続けても大丈夫。「一人寝は何歳からすべき」ということはありませんし、もしも一人寝を教えたい場合は、いつでも教えることは可能です。いかがでしょうか。やみくもに早く寝かせようとするのではなく、コツと練習が必要なのですね。愛波さんのアドバイスを参考に、親子ともに穏やかで安定した生活習慣を身につけられますように。取材協力:乳幼児睡眠コンサルタント、APSCアジア代表・IPHI日本代表、Sleeping Smart Consulting LLC代表愛波文さんHP:Instagram:Twitter:<文・写真:ライター鯰美紀>
2020年01月08日わが子に苦手な食材を食べてほしいとママたちが工夫を重ねた「パクパクレシピ&ワザ」が大集合!野菜や魚が子ども好きする味に大変身するコツを紹介します。[toc]【ピーマン】苦味をまったく感じさせない!子どもがキライな野菜ナンバー1の印象のあるピーマン。苦味を感じさせない調理法で、ピーマン嫌いを克服できる3つのレシピとは。【ニンジン・ピーマン】うま味がギュッと詰まってる細かく刻んでも、味を濃くして煮ても、野菜を嫌がるわが子が野菜好きになったきっかけは「干し野菜」。うま味がギュッと凝縮すること、食感が変わることがポイントだったとか。【ナス】子どもが食べたがるクセのない味に保育園の給食でイマイチ人気のなかったナスが、一躍人気食材になった秘密は、なんと丁寧に「アク抜き」することにありました。その方法とは?【白身魚・イワシ・サンマ】最初のひと手間で子どもの食べる勢いが身体や頭にも良いと言われる魚。たくさん食べさせたいけれど、魚の独特の“生臭さ”と“骨”がクセモノ。この2つをクリアする方法を教えてもらいました。【サバ】洋風アレンジで見た目に変化を
2020年01月03日ノウハウ(NOWHAW)と、スタイリストの山本康一郎が手掛けるレーベル「スタイリスト私物」がコラボレーションしたパジャマパンツが登場。2019年7月20日(土)よりソウ ナカメグロ、ノウハウオンラインショップにて発売される。「スタイリスト私物」は、スタイリストの山本康一郎が手掛けるレーベルだ。これまでも、愛用ブランドや親しくしているブランド、アーティストとともに別注アイテムを作り出してきた。今回のコラボレーションで山本は、日本のパジャマブランド「ノウハウ」をピックアップ。通常上下セットで販売しているノウハウのパジャマから、パンツのみをセレクトし、別注アイテムを作り出した。カラーはブラックとベージュの2種類、どちらもチェック柄で展開する。生地には、コットン100%の薄手のツイル素材を使用。毛羽が少ない滑らかな肌触りは、これから迎える夏でも気持ちの良い快適な履き心地を実現してくれる。シルエットは、リラックス感のあるゆったりとした形を採用している。紐で調整するウエスト部分には、鍵やチェーンを付けるベルトループを右前に配し、普段使いしやすいよう機能面も考慮されている。【詳細】“only” pajama pants発売日:2019年7月20日(土)13:00~販売店舗:ソウ ナカメグロ、ノウハウオンラインショップ住所:東京都目黒区青葉台1-6-52TEL:03-6416-5549価格:18,000円+税カラー:ブラックチェック、ベージュチェックサイズ:0、1、2■ソウ ナカメグロ 購入整理券発売日当日の11:00より順番に購入整理券を配布。注意事項:・購入整理券は購入可能な順番を決めるものであり、購入を約束するものではない。・並びは本人のみ、その場にいない場合は購入整理券の配布しない。・規定の枚数に達し次第、配布を終了。購入について:・商品入荷数に限りがあるので購入整理券を持参していても希望商品を購入できない場合あり。・1人、色・サイズ問わず1点のみの購入。・購入後の返品、交換の受け付け不可。■ノウハウオンライン 抽選販売方法応募受付期間:2019年7月20日(土)22:00~7月22日(月)22:00メール当選連絡:2019年7月23日(火)20:00頃まで商品発送日時:2019年7月24日(水)~7月26日(土)までに発送注意事項:・1人1点の応募まで。(ブラックチェック、ベージュチェックのどちらか1点)複数応募の場合は無効となる。・予約商品の為、交換、返品は不可。当選後のキャンセルは不可。・抽選結果は当選者にのみ、2019年7月23日(火)20:00頃までに応募済みメールアドレスへ連絡。※その他詳細、注意事項については公式ホームページを確認。
2019年07月20日2012年よりスタートした『NOWHAW(ノウハウ)』。そのデビュー以来、岡山県産のベビーデニムと呼ばれる柔らかいデニム生地をベースに、天然素材にこだわったパジャマを発表しています。 パジャマは、“アートを着て眠る”をテーマにした“Art of pajama”シリーズや 架空の戦争をテーマにしたミリタリーパジャマなどを提案。 国内外の宿泊施設で、アメニティパジャマとして採用されるなど、 スタイルや年齢を問わず使える1着で、ギフトにもぴったり。使い心地を追及したパジャマが、日常を豊かにしてくれます。 生活に身近なリゾート=健康ランドに着て出かけることをイメージ 今回ピックアップする“health land(ヘルスランド)”は、毎日の暮らしに寄り添うようにデザインされたパジャマです。リラックスあるゆったりとしたシルエットの開襟シャツを採用し、サイドから裾にかけてラウンドするようにしたのは、湯上り気分=抜け感を表現するため。胸ポケットは、ちょうど小銭を入れるのに適したサイズで、お風呂上がりの牛乳やソフトクリームを購入する時にどうぞ。 上着はは首周りに肩幅、身幅、アームホールを広くとることで、体型を選ばすゆったりと着られるように考慮されているそう。また、パンツはワイドなシルエットのハーフ丈で、ベルトループひとつだけ右前に搭載されています。これに、深めのポケットを両サイドと右ヒップに作られているところも嬉しいポイントです。 上下に暗闇で光る蓄光タグ!これで夜道も安心 夜の散歩でも安心の蓄光タグは、部屋の明かりを点けることなくパジャマの場所を探せることも可能にしてくれます。さらに、襟の後ろには、コンドームが入るほどの大きさのシークレットポケット付き!! ラブモードにスイッチを入れてくれる、斬新で遊び心溢れる1着です。 洗い晒しコットンだけでつくられた独特の風合いも魅力 甘めに織られた、滑らかな肌触りの綿100%の平織の生地は『ノウハウ』のオリジナル。オリジナルであることを大切にする考えは糸も含めたテキスタイル全てに通わせ、ボイル糸を使用することで、独特なシボ感と生地のタッチ感がプラスされています。また、後染めの工程で通常よりも高い温度で加工することで、生地を柔らかく仕上げられているのも特長。 柔らかくサラッとした肌触りの生地ですので、これからの暑い季節にぴったり!寝心地と寛ぎやすさを考慮した設計で、帰宅後や休日などのオフタイムがまるでスーパー銭湯にでもいるかのように寛がせてくれるパジャマです。 "health land" pajama 各¥18,000NOWHAW(ノウハウ):Hiroshi Nakamurastyling:Saori Ikedatext : Akira Watanabe
2018年07月04日ナナミカ(nanamica)より、パジャマブランド「ノウハウ(NOWHAW)」とのコラボレーションパジャマが登場。2018年6月2日(土)より、ナナミカ 代官山などで発売される。2012年に誕生した「ノウハウ」は、岡山県産の柔らかいデニム生地“ベビーデニム”などの天然素材を使用するパジャマブランド。架空の戦争をテーマにしたミリタリーパジャマや、「アートを着て眠る」をテーマにした“Art of pajama”シリーズなど、素材やデザインにこだわったアイテムを展開している。今回発売されるアイテムは、「ノウハウ」定番の長袖開襟シャツとイージーパンツのセットアップ“day”をベースに、ナナミカが生地を別注。旅にもって行きたくなるパジャマという企画コンセプトに基づき、上品ながら急汗速乾性に優れたコットン×COOLMAXオックスフォードの機能素材を使用した、爽快な着心地の一着だ。【詳細】“day”pajama exclusive for nanamica発売日:2018年6月2日(土)販売店舗:ナナミカ(代官山、神戸、福岡)、オンラインストア価格:22,000円+税カラー:ホワイト、サックス
2018年06月04日パジャマメーカーのノウハウ(NOWHAW)が10月12日から25日まで、伊勢丹新宿店本館5階 ベッドバスデコールにポップアップストアをオープンする。カルチャーやアートを“寝床地最優先”という信念のもとパジャマに落とし込むパジャマメーカーのノウハウ。今回伊勢丹新宿店にオープンするポップアップストアでは、ブランドを代表する定番アイテムの「デニムパジャマ」や「yes no 枕」などのアイテムを展開する。さらに、“泊まれる本屋”がコンセプトの宿泊施設・BOOK AND BED TOKYOとのコラボレーションパジャマを数量限定販売。同パジャマは今年6月に数量限定で受注販売を行い即日完売となった人気商品で、今回は伊勢丹バイヤーの熱烈なリクエストにより再販売が決定した。また、ノウハウが不定期にリリースしている、“アートを着て眠る”がテーマのパジャマシリーズ「Art of pajama」の第4弾を先行販売。今回は髪型とポートレートや文字を表現手法としているアーティストのYuki MIKAMIとのコラボレーションによるもので、このパジャマを購入すると同ポップアップストア向けに製作されたYuki MIKAMIのZINEも手に入れることができる。さらに、10月15日にはYuki MIKAMI本人を迎え、「Art of pajama」シリーズの購入者にサイン、及び髪型をドローイングするサービスも開催される。
2016年10月12日日立製作所と日立コンサルティングは11月30日、日立グループの構造改革「Hitachi Smart Transformation Project」で培ったノウハウを活用し、グローバルにビジネス展開する日本企業の抜本的な構造改革を支援する「Transformation支援サービス」を12月1日より販売開始すると発表した。同サービスは、構造改革を実行する製造企業に対し、プロジェクト体制や改革の進め方に関する上流コンサルティングから、SCM(Supply Chain Management)ソリューション、グローバル調達ロジスティクスサービスなどのバリューチェーンに関わる各種ソリューション・サービスを提供する。発表会では初めに、日立製作所 Smart Transformation Project強化本部 プロジェクト・マネジメント推進室 室長の村山昌史氏が、「Hitachi Smart Transformation Project」について説明した。同社はリーマンショック後、過去最大の赤字を計上したことから、事業構造の改革を着手。改善活動を進めてきたが、もっと革新的な変革が必要だとして、同プロジェクトに着手したという。同プロジェクトの基本コンセプトは「グループ全体での最適化を実現する」「しごとのやり方を見直し、コスト構造などを変革することで、『最適な品質を低コストで実現する』を体現できる体質に作り変える」だ。村山氏は、同プロジェクトの位置づけについて、「社会イノベーションの事業強化に向けた成長投資の資金を創出するため、コスト構造を抜本的に見直し、キャッシュの創出力を強化するもの」と説明した。実際、同プロジェクトはコスト削減の目標額である4200億円を達成する見込みだという。また、Cash Conversation Cycleに新たなKPIを設定し、キャッシュフローの改善を推進している。同サービスについては、日立製作所 社会イノベーション事業推進本部 ソリューション・ビジネス推進本部 インダストリープロジェクト本部 本部長の権守直彦氏が説明を行った。権守氏は、「Transformation支援サービスでは、当社がHitachi Smart Transformation Projectにおいて試行錯誤を続ける中で培ったノウハウや効果を創出したソリューションを提供する。すでに実績を出している試作は80種類以上に及ぶ」と、同サービスの特徴を語った。同サービスを利用すれば、Hitachi Smart Transformation Projectで活用した各種テンプレートやアプローチを活用できるので、プロジェクトを短期間で推進できるという。同サービスは、「全体改革計画策定フェーズ」「改革構想具体化フェーズ」「改革実行フェーズ」の3つのフェーズに基づいて具体的なサービスが提供される。「全体改革計画策定フェーズ」は日立コンサルが中心になって進め、「改革構想具体化フェーズ」はテーマによって2社で分担し、「改革実行フェーズ」は日立のカンパニーまで広げて連携して進めていく。全体改革計画策定フェーズで提供される「全体改革計画策定支援コンサルティングサービス」については、日立コンサルティング 取締役の久保年弘氏が説明を行った。久保氏は、「全体改革計画策定支援コンサルティングサービス」のポイントについて、「製造業のお客さまは他社のことを尋ねることが多く、日立を例に紹介することも多い。そうしたことから、効果が実証された80以上の施策群を提供できる点は有意義」とした。これまでのコンサルティングサービスとの違いについては、「ノウハウの活用により、インプットとリファレンスが増えるため、プロジェクトのスピードが上がること」と述べた。改革実行フェーズでは、ソリューション・サービスとして、「Hitachi Total Supply Chain Management Solution/IoT」「グローバル調達ロジスティクスサービス」「グローバル会計ソリューション」などが提供される。Hitachi Smart Transformation Projectでは、グループ全体で物流を最適化する輸送サービスが構築されたが、このサービスにより、製品の量がまとまることで輸送の頻度が上がり、在庫を減らすことができたという。Transformation支援サービスでは、このサービスもノウハウとして、も提供することができる。計画策定に関するサービスは大規模企業が想定されているが、テーマを絞った形で日立が提供するソリューションやプラットフォームを活用することで、中規模企業でも効果を得ることが可能だという。同社としては、売上1000億円を目安としているとのことだ。
2015年12月01日カゴヤジャパンは10月15日、東京・渋谷で「初心者大歓迎!webノウハウ一挙公開セミナー」と題したセミナーを開催する。このセミナーでは、「webを自社でもっと活用したい!」という人向けに、webの概要、サイクル、Googleに好まれるSEO対策、リスティング広告・ディスプレイ広告、webサイトから売上をあげる黄金式、クラウドサービスを活用したコンバージョンアップ施策などを紹介する。参加料は無料。○セミナー概要■日時 :2015年10月15日(木)13時00分~15時00分 ※受付開始時間:12時50分■会場 :渋谷クロスタワー32Fカンファレンスルーム(渋谷区渋谷2-15-1)■参加料:無料■定員 :50名■詳細・申込 : こちら
2015年10月08日