2017年10月、大物プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインが複数の女性から性暴力被害の告発を受け、「#MeToo」運動が本格化するきっかけになった。2019年にはニューヨーク市警に過去の性的虐待容疑などで逮捕され、翌年禁錮23年の実刑判決を受けすでに服役中。ロサンゼルスでも複数の女性に対する性的暴行などの罪に問われ、今年10月から裁判が行われていた。そして19日(現地時間)、2005年から2013年までに起きたとされる強姦罪を含む3件の性的暴行罪で有罪判決を受けた。これにより、ニューヨークでの禁錮刑23年に加え、さらに18年から24年の服役に直面することになった。ワインスタインは代理人を通じて「評決に失望している」とコメント。3件で有罪判決が認められた被害者女性は、「ハーヴェイ・ワインスタインは2013年のあの夜、私の一部を永遠に破壊した。決してそれを取り戻すことはできない。刑事裁判は残酷なものだった。ワインスタインの弁護士は証言台で私を地獄に突き落とした。それでもやり遂げなければならないと思い、そうした。私を信じ、すべての被害者のために尽力し戦ってくれたロサンゼルス郡の検察官たちに感謝したい。ワインスタインには一生、刑務所の独房の外を見ることがないよう願っている」とコメントした。(賀来比呂美)
2022年12月21日昨年のヴェネチア国際映画祭で話題を集めた問題作『異端の鳥』。本作では、ナチスのホロコーストから逃れた主人公の少年が出会う大人たちを、ステラン・スカルスガルド、ハーヴェイ・カイテルをはじめ、“国際派いぶし銀オールスターズ”ともいうべき豪華俳優たちが演じている。ホロコーストから逃れるべく、ひとりで田舎に疎開した少年(ペトル・コトラール)は、預かり先の叔母が病死したことで、「家に帰る」という強い願いを胸に大自然の中をさまよいながら、村から村へと流浪の旅に出る。その行く先々の場所で出会うことになるのが、ステラン・スカルスガルド、ハーヴェイ・カイテル、ジュリアン・サンズ、ウド・キアー、バリー・ペッパーが演じる様々な立場の大人たち。彼ら5人の、それぞれのインタビューを収めた貴重な特別映像が解禁された。『プライベート・ライアン』でもスナイパー役だったバリー・ペッパーが演じるのは、ソ連軍の狙撃兵のミートカ。寡黙でとっつきにくい性格だが、少年に親近感を覚えたのか何かと面倒を見る優しさを見せる。ペッパーは「胸を打たれる物語だ。少年を虐待する者もいれば助ける者もいる」と本作を紹介。さらに「“異端の鳥”としての少年を描いている」と、映画のテーマの“核”にも言及する。タランティーノからウェス・アンダーソンまで、名作映画への出演が数えきれないハーヴェイ・カイテルが演じるのは、命の危険が迫っていた少年を助ける心優しい司祭。しかし彼は病に侵され、その余命は幾ばくもなかった。「これは何度も繰り返し伝えられるべき物語」と力説するカイテルは、本作で使用されている人工言語スラヴィック・エスペラント語に挑戦。監督によるとこの言語を使った出演者の中で最も苦戦したのがカイテルだったといい、自分が口にする言葉について「意味も分からない。そんな経験をする俳優も珍しいだろ」と笑顔を見せる。近年ラース・フォン・トリアー作品への出演や『アイアン・スカイ』などに出演するウド・キアーが演じるのは、少年が身を寄せることになる粉屋のミレル。働き者である一方で嫉妬深く、若い妻と同居する作男の不倫を疑い、日増しにその猜疑心が肥大化していく。キアーは「人は嫉妬心から人を殺すこともある」と演じるミレルが抱く感情の行く末をほのめかす。映像にはミレル最大の“見せ場”ともいえる“ちゃぶ台返し”シーンも収録されている。『眺めのいい部屋』など過去120作品以上もの役柄を演じてきたジュリアン・サンズが演じるのは、司祭(カイテル)に助けられた少年を引き取ることになる農夫ガルボス。表の顔こそ敬虔な信者だが、その裏で弱き者を手にかける異常者だった。演じる役柄について、サンズは「とても気性の荒い性格をしている。無骨な男なんだ。非常な面があり、サディスティックでもある。悪いことをして楽しんでる」とガルボスが隠し持つ一面について触れた。そして、アート系から大作まで幅広く出演し、息子たちも俳優として活躍する北欧の“最強一家”の父でもあるスカルスガルドが演じるのは、ナチスの年老いた兵士ハンス。少年が送られてきたドイツ軍の駐屯地で、ナチスの将校から射殺を命じられる。スカルスガルドは、「どんな人間も善と悪のどちらかに分けるのはよくない。人にはいろんな面があるんだ。環境や生い立ちが影響するものだしね」と、本作に登場する全ての人物にも通じる“人間の心理”について言及。ハンスが軍人としての“任務”を果たしたのかは、映画を観れば分かると笑顔をのぞかせた。『異端の鳥』は10月9日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:異端の鳥 2020年10月9日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開@2019 ALL RIGHTS RESERVED SILVER SCREEN ČESKÁ TELEVIZE EDUARD & MILADA KUCERA DIRECTORY FILMS ROZHLAS A TELEVÍZIA SLOVENSKA CERTICON GROUP INNOGY PUBRES RICHARD KAUCKÝ
2020年09月23日映画『異端の鳥』が、2020年10月9日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ他にて全国ロードショー。“ホロコースト”の本質に迫る異端の問題作映画『異端の鳥』は、第二次大戦中、ナチスのホロコーストから逃れるために疎開した少年が、差別と迫害に抗いながら強く生き抜く姿と、異物である少年を徹底的に攻撃する“普通の人々”を赤裸々に描いた作品。2019年ヴェネツィア国際映画祭においては、少年の置かれた過酷な状況が賛否を巻き起こし、途中退場者が続出。しかし同時に、上映後には10分間にも及ぶスタンディングオベーションを受け、ユニセフ賞を受賞した異端の問題作でもある。原作は、ポーランド“発禁の書”原作となったのは、自身もホロコーストの生き残りである、ポーランドの作家イェジー・コシンスキによる『ペインティッド・バード(初版邦題:異端の鳥)』(1965年)。ポーランドでは発禁書となり、作家自身も後に謎の自殺を遂げた“いわくつきの傑作”を映像化させるため、今回チェコ出身のヴァーツラフ・マルホウル監督が立ち上がった。11年の歳月をかけて映画化映像化に至るまでの彼のこだわりは並々ならず、3年をかけて17のバージョンのシナリオを用意したほか、資金調達に4年、さらに主演のペトル・コラールが成長していく様を描く為、撮影に2年を費やすなど、計11年に及ぶ歳月を重ねた。また撮影監督は、『コーリャ 愛のプラハ』などオスカー受賞作品も手掛けた、チェコ映画界の巨匠ウラジミール・スムットニーが担当し、全編モノクロームの映像でありながら、一コマ一コマがまるで名画のように美しく、見る者に強い余韻を残す作品に仕上げている。映像には、人工言語を使用なお本作は、物語の舞台となる国や場所が特定されないように、人工言語「スラヴィック・エスペラント語」を採用。ホロコーストの源流を辿り、戦争と人間の本性に迫る3時間の映画体験を、是非大スクリーンで堪能してみてはいかがだろう。ストーリー東欧のどこか。ホロコーストを逃れて疎開した少年は、預かり先である一人暮らしの叔母が病死した上に火事で叔母の家が消失したことで、身寄りをなくし一人で旅に出ることになってしまう。行く先々で彼を異物とみなす周囲の人間たちの酷い仕打ちに遭いながらも、彼はなんとか生き延びようと必死でもがき続ける――。詳細映画『異端の鳥』公開日:2020年10月9日(金)※当初は6月12日(金)予定だったが、延期となった。監督・脚本:ヴァーツラフ・マルホウルキャスト:ペトル・コラール、ステラン・スカルスガルド、ハーヴェイ・カイテル、ジュリアン・サンズ、バリー・ペッパー、ウド・キアー配給:トランスフォーマーR15
2020年06月13日5月15日(金)今夜の日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」枠では、番組公式サイトで募集した“みたい映画リクエスト”企画の第1弾として、特に女性から多くリクエストが寄せられたウーピー・ゴールドバーグ主演『天使にラブ・ソングを…』を放送する。スティーヴン・スピルバーグ監督の『カラーパープル』で映画デビュー、ゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞すると、『ゴースト/ニューヨークの幻』でアカデミー賞、ゴールデングローブ賞の両方で助演女優賞に輝く快挙を達成。アニメ版『ライオン・キング』の声優やウィノナ・ライダー、アンジェリーナ・ジョリーらと共演した『17歳のカルテ』など様々な作品で知られるウーピー・ゴールドバーグの代表作にして、いまも多くの人々から愛される傑作コメディでもある本作。物語はネバダ州の小都市リノのクラブシンガー・デロリス(ウーピー・ゴールドバーグ)が、街を仕切っているヴィンス(ハーヴェイ・カイテル)の愛人としての生活に嫌気がさしつつあったある日、ヴィンスが組織の裏切り者を殺害した現場を目撃してしまい、命を狙われることに。サウザー警部(ビル・ナン)の計らいでサンフランシスコの修道院に匿われることになったデロリスは、“シスター・メアリー・クラレンス”として修道院で生活することになり、修道院長と衝突するなかで、ヘタクソな聖歌隊のリーダーを引き継ぐことに。ゴスペルの要素を取り入れ歌唱訓練を行うデロリス。やがて彼女たちの歌声は評判を呼び、ローマ法王が修道院を訪れることになるが、聖歌隊のニュースはヴィンスのもとにも届いて…というのが本作のストーリー。今後も「金ロー」では視聴者リクエスト企画を放送予定。第2弾として世界中で愛されるSF映画の金字塔『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ3作を連続放送するほか、7月3日(金)にはスティーヴン・スピルバーグ監督による『レディ・プレイヤー1』が地上波初放送される。金曜ロードSHOW!『天使にラブ・ソングを…』は5月15日(金)今夜21時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2020年05月15日1992年、アメリカで大ヒットを記録した名作『天使にラブ・ソングを…』が5月15日(金)、日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」にて放送されることが決定した。「金曜ロードSHOW!」の番組公式サイトでは、“みたい映画リクエスト”をジャンルを問わず募集中。多くのリクエストが寄せられている中、その声に応える第1弾として、特に女性から多くリクエストが寄せられた『天使にラブ・ソングを…』を放送。本作は、28年前の1992年にアメリカで公開、翌年には日本でも公開され大ヒット。歌あり、笑いあり、涙あり、ゴスペルブームの火付け役となったコメディー映画の名作。しがないクラブ歌手のデロリスは、殺人現場を目撃したためギャングに命を狙われるハメに。修道院へ身を隠したデロリスは、そこで聖歌隊のリーダーに任命され、ヘタクソだったコーラスを一変させる!教会から流れてくるソウルやロックの賛美歌は街中の人気となるが、ニュースに取り上げられたせいでデロリスの存在がギャングに知られてしまう――。主演を務めたのは、『ゴースト/ニューヨークの幻』でアカデミー賞助演女優賞を受賞したウーピー・ゴールドバーグ。ほかにも、『ハリー・ポッター』シリーズのミネルバ・マクゴナガル先生役でお馴染みのマギー・スミス、『ナショナル・トレジャー』シリーズのハーヴェイ・カイテル、『ディセンダント』のキャシー・ナジミー、ウェンディ・マッケナらが出演している。「金曜ロードSHOW!」では今夜、『名探偵コナン 紺青の拳』が本編ノーカットでテレビ初放送。以降も『美女と野獣』、『塔の上のラプンツェル』、『トイ・ストーリー3』と子どもから大人まで家族で楽しめる作品がラインアップされている。金曜ロードSHOW!『天使にラブ・ソングを…』は5月15日(金)21時~日本テレビ系にて放送。(cinemacafe.net)
2020年04月17日「#Me Too」運動が注目されるきっかけとなった、ハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインの女優らに対する性的暴行事件。先月有罪判決が下され、11日(現地時間)にはニューヨークの裁判所で禁錮23年が言い渡された。ワインスタインからセクハラやレイプ被害に遭った過去と向き合い、勇気を振り絞って公にした女優を含む100人以上の女性たちや、「#Me Too」運動の支持者たちは喜びの声を上げた。ミラ・ソルヴィーノは、ワインスタインの禁錮23年の刑に対し、「文字通り泣いた。司法制度がちゃんと機能していることに驚きと感謝」とツイート。アーシア・アルジェントは「ついに正義が下された。23年、刑務所入りか。ロサンゼルスの公判も楽しみにしている。世界を変える手助けをしてくれた、すべての勇敢な女性たちに感謝」と、ワインスタインがニューヨークのみならず、ロサンゼルスでも訴えられていることを思い出させた。映画『スキャンダル』で描かれた通り、FOXニュース設立者の故ロジャー・エイルズのセクハラ被害者であるメーガン・ケリーは「キャリアを守るか、セクハラ加害者を告発するか、思い悩んだすべての女性たちや、必死に声を上げた人たちに感謝。そうしないことを選んだ人も、もちろん愛されているし、支持する」とつづった。(Hiromi Kaku)
2020年03月12日映画『アイリッシュマン』が、2019年11月15日(金)よりアップリンク渋谷、アップリンク吉祥寺ほかにて公開される。アメリカ裏社会、殺し屋がみた無法者の生き様舞台は、第2次大戦後のアメリカ裏社会。数多の名立たる悪人とつながりを持っていた、元軍人の暗殺者フランク・シーランの視点から、労働組合指導者ジミー・ホッファの今なお謎に包まれている失踪事件が物語られる。そこで描きだされるのは、巨大な組織犯罪、そして背後にうごめく権力争いや政権との繋がりだ。戦後アメリカの暗く縺れ合った歴史を、数十年におよぶスケールでひもとく。マーティン・ スコセッシが監督監督を務めるのは、『沈黙-サイレンス-』が日本でも反響を呼んだマーティン・ スコセッシだ。そしてキャストには、一連のスコセッシ作品への出演でも知られるロバート・デ・ニーロや、最近では『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』にも出演したアカデミー賞俳優アル・ パチーノと、豪華な顔ぶれが揃う。さらに、ジョー・ペシやハーヴェイ・カイテルらも出演する。賞レースに参加!Netflixの配信から始まり、劇場公開を実現させた本作は、世界中の数々の賞レースにも参加。第77回ゴールデン・グローブ賞においては、受賞こそのがしたものの5部門にノミネート。また日本時間2月10日(月)に発表される第92回アカデミー賞においては、監督賞(マーティン・スコセッシ)、助演男優賞(アル・パチーノ、 ジョーペシ)、脚色賞、撮影賞など、 9部門にノミネートされている。詳細『アイリッシュマン』公開日:2019年11月15日(金)よりアップリンク渋谷・アップリンク吉祥寺ほかにて公開原題:The Irishman監督:マーティン・スコセッシ出演:ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ジョー・ペシ、ハーヴェイ・カイテル脚本:スティーブン・ザイリアン2019年 / 209分 / アメリカ / PG12
2019年11月10日長年ハリウッドを牛耳ってきた映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン被告が逮捕されてから約1年。数人の原告と4,400万ドル(約48億円)で暫定の和解に達したと複数のメディアが報じている。ワインスタイン被告にセクハラスキャンダルが降って湧いたのは2017年10月。数多くの女優が駆け出しの頃にホテルの部屋へと呼び出され、性的関係を強要された過去を次々と告発し、辣腕プロデューサーの裏の顔がついに暴かれた。ローズ・マッゴーワンはレイプされるも、『プラネット・テラー in グラインドハウス』(2007)への出演と1,000万円ほどの口止め料で涙をのんだことを告白。アンジェリーナ・ジョリーやグウィネス・パルトロウらアカデミー女優らもホテルに誘われていたことを明かした。セクハラ被害に遭った女性は、そのショックと恥ずかしさから口をつぐんでしまう傾向にあるが、有名女優やモデルが勇気を出して過去の被害を告白する流れは、その後の世界的な「#MeToo」運動へと拡大していった。現在ワインスタイン被告は性的暴行で複数の訴訟を起こされている。今回、和解に達したのはそのうちの一件に過ぎない。ウォールストリート・ジャーナルによると、合意文書が締結されれば、4,400万ドルのうち、3,000万ドルは被害者への支払いに、残りの1,400万ドルは訴訟費用にあてられるという。ただし、この和解金はかつてのワインスタイン・カンパニーが入っていた保険から支払われ、彼個人の懐が痛むことはない。9月9日にはレイプと性的暴行で2人の女性から起こされた裁判に出廷する予定だ。
2019年05月24日一昨年、ハリウッドを皮切りに世界中に拡がった「MeToo運動」。その“震源地”とも言える、ハーヴェイ・ワインスタインのオフィスがついに他人の手に渡った。ある家具を除いて。大物映画プロデューサーとして、長年ハリウッドを牛耳ってきたワインスタイン。役をちらつかせ、多くの女優を性的に搾取していたことがわかり、彼の帝国は崩壊した。ロバート・デ・ニーロが経営するレストラン「トライベッカ・グリル」の上階にあったワインスタインの巨大オフィスも1,000万ドルで売りに出された。550平方メートル超、シャワーを備えたバスルーム付きの物件は、余りにもかつての持ち主の悪名が高いためになかなか買い手がつかず、結局600万ドル(約6億6千万円)で不動産開発業者ケイプ・アドバイザーズに売却されることが決定した。そこで気になるのが、オフィスにあったソファの行方だ。ハリウッドでは、昔から「キャスティング・カウチ」という悪習が受け継がれてきた。女優がキャスティングの権限を持つ大物のオフィスにあるカウチ(ソファ)でセックスをすることと引き替えに役をもらっていたことが語源だ。ワインスタインも多分に漏れずカウチを活用していたと、『恋に落ちたシェイクスピア』や『ギャング・オブ・ニューヨーク』に出演した女優が証言している。この悪名高いソファは新しい持ち主により、あっさり廃棄されたようだ。「あれはもうない。捨てたよ」と買い手に近しい情報提供者がニューヨーク・ポストに語ったという。
2019年02月15日こんにちは。アートディレクターの諸戸佑美です。いよいよクリスマスのイルミネーションも輝いて、忘年会やパーティなど多い季節となりましたね。【シネマの時間】第49回は、そんな季節にぴったりな映画、人生がより一層楽しくなるスパイスの効いた大人のロマンティックコメディ『マダムのおかしな晩餐会』をご紹介します!本作は、エレガントなパリに引っ越してきた裕福なアメリカ人夫婦アン(トニ・コレット)とボブ(ハーヴェイ・カイテル)が、セレブな友人たちを招いてとびきり豪華なディナーを開こうとしますが、手違いで出席者が不吉な13人となるところから大騒動が始まります。慌てたアンがメイドのマリア(ロッシ・デ・パルマ)を友人に仕立てディナーに無理矢理参加させますが、緊張のあまりワインを飲み過ぎたマリアは下品なジョークを連発!しかし、これが大ウケしてダンディーな英国紳士から求愛されるなど、嘘と勘違いが引き起こすユーモラスなシーンが満載。その他、ハイブランドのドレスやジュエリーに絵画、ビュランの円柱をはじめセーヌ川岸やパリで一番の歴史ある映画館シネマ・マクマオンなど、通好みのパリの名所の数々も見所となっており、人生を楽しみたいすべての人に贈る、ごちそう映画です!出演は、晩餐会を開くアンとボブ夫婦にハリウッドきっての演技派俳優として人気のトニ・コレッドやハーヴェイ・カイテル。メイドのマリアには、べトロ・アル・モドバル監督のミューズで世界一美しい鷲鼻を持つロッシ・デ・パルマ。監督・脚本は、フランスの新進気鋭の女流監督アマンダ・ステールが手がけ、上流階級の人たちの豪華な暮らしとスキャンダラスなゴシップを覗きつつ、階級社会や夫婦の問題にサラリと直面させる刺激と毒気が仕込まれた大人のロマンティック・コメディとなっています。是非、秘密の隠し味がいっぱいの『マダムのおかしな晩餐会』をお楽しみください!11月30日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー!■映画『マダムのおかしな晩餐会』あらすじー愛には嘘のソースをかけて、召し上がれ!エレガントなパリの都に越してきた、裕福なアメリカ人夫婦のアンとボブ。ヨーロッパのセレブな友人たちを招いて、とびきり豪華なディナーを開こうとするものの、手違いで出席者が不吉な13人に!アンは急遽、スペイン人メイドのマリアを“ミステリアスなレディ”に仕立て上げ、自分の友人として晩餐会の席に座らせます。華やかなヘアメイクを施され、アンの白いドレスを着て見違えるように美しくなったマリアを見た招待客の英国人美術コンサルタントのデビットは、思わず「誰だい?」とボブと前妻の間の息子で駆け出しの作家のスティーブンに尋ねます。すると、悪ノリをしたスティーブンは、「彼女の正体は、両シチリア王国の末裔で、全スペイン国王の又従妹だ」と耳打ちしてしまったのです。ディナーが始まりますが、マリアは周りの話題にまったくついていけません。頼りのアンは、ボブとの倦怠期を見抜いた美術賞オーナーのアントワーヌから口説かれています。ボブの方も若く美しいフランス語教師と何やら妖しい雰囲気です。緊張のあまりワインをガブ飲みしてしまったマリアは、デビットから「ジョークで盛り上げてくれ」と頼まれて下品な下ネタを披露してしまいます。ところがこれがデビットには大ウケして求愛されてしまうのです。今さら正体を明かせないアンとマリアたちのから騒ぎの行方は……!?■映画『マダムのおかしな晩餐会』作品紹介映画『マダムのおかしな晩餐会』11月30日(金)より TOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー!公式サイト:www. madame-bansankai.jp原題:Madame監督:アマンダ・ステール製作:シリル・コルボー=ジュスタン、ジャン=バティスト・デュポン、アラン・パンクラツィ原作:アマンダ・ステール脚本:アマンダ・ステール、マシュー・ロビンス撮影:レジス・ブロンド編集:ニコラ・ショドールジュ音楽:マチュー・ゴネ製作年:2016年製作国:フランス上映時間:91分映倫区分G配給:キノフィルムズ© 2016 / LGM CINEMA – STUDIOCANAL – PM - Tous Droits Réservés■映画『マダムのおかしな晩餐会』キャストトニ・コレット=アン・フレデリックスハーベイ・カイテル=ボブ・フレデリックスロッシ・デ・パルマ=マリアマイケル・スマイリー=デビット・モーガントム・ヒューズ=スティーブン・フレデリックススタニスラス・メラール=アントワーヌ・ベルナールジョセフィーヌ・ドゥ・ラ・ボーム=ファニーブレンダン・パトリックス【シネマの時間】アートディレクション・編集・絵・文=諸戸佑美©︎YUMIMOROTO
2018年11月30日パリを舞台にした大人のロマンティックコメディ『マダムのおかしな晩餐会』が、11月30日(金)より日本公開。この度、本作の見どころの1つでもある、“パリ観光案内”ともいえるシーンを切り取った場面写真が一挙にシネマカフェに到着。いずれも、知る人ぞ知るひと味違うパリの姿となっている。■トニ・コレットがセレブマダムに!パリを舞台に描く大人のロマコメマダムが開く豪華ディナーに正体を隠したメイドが出席、客の紳士が彼女にひと目惚れしたことからセレブ界は大騒動に。アン役には今年最恐ホラー『へレディタリー/継承』とは180度異なるマダムに大変身したトニ・コレット。ボブ役は『グランド・ブダペスト・ホテル』などで知られるハーヴェイ・カイテル、混乱を呼び込むメイドのマリア役にはペドロ・アルモドバルの作品で知られるロッシ・デ・パルマと、個性派俳優たちが揃った。作家、演出家として活躍する新進気鋭のアマンダ・ステールが監督を務め、上流階級たちの豪華な暮らしとスキャンダラスなゴシップを覗きながら、階級社会や夫婦の問題にさらりと直面させる大人のロマンティック・コメディとなった本作。撮影が行われたのは、パリ屈指の高級エリアで、おしゃれなホテルやカフェが立ち並ぶ“16区”。アメリカからパリに引っ越してきた一行がパリの街を満喫するのに合わせて、一般的な観光スポットではなく、パリジャンたちがデートに使うような、ひと味違う上級者向けのパリの姿を楽しむことができる。パレ・ロワイヤル“ビュランの円柱”まずは、かつてルイ13世の宰相リシュリュー枢機卿が住み、現在は国務院があるパレ・ロワイヤルにある“ビュランの円柱”に佇むアン(トニ・コレット)。高さの異なる260本もの白黒ストライプの円柱がまるで地面に生えているかのように見え、老若男女問わず、地元のパリジャンに人気のスポットとなっている。贋造博物館アンとボブ(ハーヴェイ・カイテル)夫婦が暮らす豪華な大邸宅として、16区の住宅エリアに佇む、偽物ブランドばかりを展示する一風変わった“贋造博物館”も登場。その外観が使用されている。ホテル・プロヴィダンス・パリヤシの木モチーフの壁紙など、部屋ごとに変わるレトロでロマンチックなディテールが話題のデザイナーズホテル「ホテル・プロヴィダンス・パリ」では、マリア(ロッシ・デ・パルマ)が英国紳士と…!?パリっ子の“足”、ヴェリブいまやパリジャンの文化ともいえる、ヴェリブ(パリ市内中に設置されている自由な乗り捨てシステムに採用されているレンタル自転車)に乗るアンの姿も。このほか、地元っ子のみならずヨーロッパ中の旅行者が訪れる人気のフレンチ・ビストロ「ビストロ・オートゥイユ」や、パリ最強のロマンティックエリアと言われるセーヌ川岸で女性を口説くボブ(ハーヴェイ)の姿など、貴重なシーンが盛りだくさん。パリ出身の若手女性監督ならではの充実した現地ロケが、観ているあなたをロマンティックなパリに連れていってくれそう!『マダムのおかしな晩餐会』は11月30日(金)よりTOHO シネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:マダムのおかしな晩餐会 2018年11月30日よりTOHO シネマズ シャンテほか全国にて公開© 2016 / LGM CINEMA – STUDIOCANAL – PM - Tous Droits Réservés
2018年11月23日ハリウッド×ヨーロッパの個性派俳優が豪華共演する『MADAME』(原題)が、『マダムのおかしな晩餐会』の邦題で11月に公開されることが決定。この度、ポスタービジュアルと華やかな場面写真がいち早くシネマカフェに到着した。■ストーリーエレガントなパリの都に越してきた、裕福なアメリカ人夫婦のアン(トニ・コレット)とボブ(ハーヴェイ・カイテル)。セレブな友人たちを招いてとびきり豪華なディナーを開こうとするが、手違いで出席者が不吉な13人に!大慌てでスペイン人メイドのマリア(ロッシ・デ・パルマ)を“ミステリアスなレディ”に仕立て上げ、晩餐会の席に座らせるが、緊張のあまりワインを飲みすぎたマリアはお下品な“ジョーク”を連発!しかし、逆にこれが大ウケしてダンディーな英国紳士から求愛されてしまう。いまさら正体を明かせないアンとマリアたちのから騒ぎの行方は…?■ハリウッドとヨーロッパの豪華キャストが夢の共演!本作は上流階級たちの豪華な暮らしとスキャンダラスなゴシップを覗きながら、階級社会や夫婦の問題に直面させる刺激と毒気がたっぷりと仕込まれた、パリを舞台に繰り広げられる、大人のロマンティック・コメディ。裕福なアメリカ人夫婦を務めるのは、知的演技派の女優トニ・コレットと、伝説的なキャリアを持つハーヴェイ・カイテル。晩餐会をハチャメチャにしてしまうメイドは、『ジュリエッタ』などペドロ・アルモドバル監督作品の常連で、世界一美しい鷲鼻を持つ超個性派ロッシ・デ・パルマが演じる。3人はオファーを受けた理由を揃って「脚本がすばらしかったから」とコメントしており、脚本も担当した新進気鋭のフランス人女流監督アマンダ・ステールの手腕を絶賛。ステール監督は「人生は白黒つけられることばかりではありません。笑っている最中に涙が溢れたり、泣いている時に笑いがこみ上げたり。この映画もコメディにもドラマにもなるでしょう」と語っている。■華やかな場面写真とポスターも大公開併せて公開されたポスター画像では、トニやハーヴェイをはじめとした豪華キャストが、複雑な表情を浮かべて席についており、本作の特徴でもある一筋縄にはいかない人間ドラマを華やかに捉えている。さらに劇中では、ハイブランドのドレスやジュエリーに絵画、ビュランの円柱をはじめ通好みのパリの名所など、目にも美味しい演出が光る。まさに人生を楽しみたい全ての人に贈る、最高のごちそう映画となっている。『マダムのおかしな晩餐会』は11月30日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年08月29日女優のケイト・ブランシェット(48)が、映画プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインからのセクハラ被害を明かした。ケイト・ブランシェット(C)BANG Media International数々の作品でワインスタインと仕事を経験したケイトは、ワインスタインからは常に「嫌な雰囲気」を感じていたそうで、それは彼の要求を断ったせいで嫌われたからだと考えているようだ。ケイトはヴァラエティ誌に「セクハラはいろいろあるわ。もちろん、ずっと悩まされていたし、悩んでいる人はたくさんいると思う」と語り、ワインスタインからセクハラされたり、不適切な行動を取られたことがあるかと尋ねられると「私の場合、イエスね。彼は本当に、多くの捕食者がやるように弱者を主に餌食にしていたと思うの。彼には嫌な予感がしたの。よく『友達なんかじゃない』って言われてた」「それに、彼に要求されても従わなかったしね」と明かした。詳細は明かそうとしないケイトだが、ワインスタインが起訴されることで先例となり、今後権力を持たない人が同じような状況になった時に自分を守りやすくなるだろうとして、「ハーヴェイのように、タガが外れて罪を犯す人に本当に興味があるし、同じような男性は多くの業界にいるわ」「彼は残念なことにある種の典型的な男性だから、例として挙げられている。他に起訴された人にも興味があるし、判例を作る必要がある」「タイムズ・アップ運動の使命の一部は、自分を守るのに必要なお金を持たない人たちを助け、平等で公平かつ安全な職場を目指すことにあるの」「実際に有罪となった判例があれば、他の人もそれを利用する恩恵を得られるわ」と語った。ワインスタインは数々の訴えを否定し、性行為は全て合意の上だったとしているが、ケイトは実刑が下ることを望んでいるようで、懲役刑が下されると思うかと尋ねられると「そう願うわ。私が調べた限りでは、法定強姦は犯罪だもの」「司法制度を通し訴えることが本当に大切だと思う。様々な脅威があるから、司法制度という民主主義の方法を支持することが本当に重要なの」と話した。(C)BANG Media International
2018年05月04日全世界で大ヒットし、アカデミー賞最多9部門ノミネート、最多4部門受賞の『グランド・ブダペスト・ホテル』の製作陣が再結集する映画『犬ヶ島』が5月より全国公開となる。映画『犬ヶ島』ポスタービジュアル全編にわたり日本を舞台とし、“犬インフルエンザ”の大流行によって犬ヶ島に隔離されてしまった愛犬を探す、少年と犬たちの壮大な旅と冒険をストップモーション・アニメーションで描く本作。声優陣として、ビル・マーレイ、ジェフ・ゴールドブラム、エドワード・ノートン、ハーヴェイ・カイテル、ティルダ・スィントン、F・マーレイ・エイブラハム、ボブ・バラバン、フランシス・マクドーマンド、野村訓市などウェス・アンダーソン監督作品常連の豪華俳優陣が並ぶほか、新たにスカーレット・ヨハンソン、グレタ・ガーウィグ、ブライアン・クランストン、リーブ・シュライバー、コーユー・ランキン、ヨーコ・オノら多彩な才能を持ったキャストが集結。また、日本人ボイスキャストとしてRADWIMPS・野田洋次郎、夏木マリ、村上虹郎、渡辺謙といった日本を代表する異色なキャスト陣も参加。第68回ベルリン国際映画祭では、オープニング作品として上映&コンペティション部門への正式出品も決定しており、映画ファンを中心に日本のみならず世界中が公開を待ちわびている。さらに、主人公の少年とアンダーソン監督が手がけるユニークで風変わりな犬たちがぎっしりと集合した、独特のこだわりとセンスが詰まったモーションポスタービジュアルを日本&アメリカ独占先行にて解禁。一匹の犬が突然クシャミをしたことをきっかけに、周りの犬から犬へと徐々に謎のクシャミが感染していく様子は、まるで”犬インフルエンザ”が大流行したことによって犬ヶ島へと犬が隔離されてしまう本作のストーリーの発端を物語っているかのよう。果たして、少年と犬たちはどんな冒険を繰り広げるのか。アンダーソン監督が描く日本はどんなものとなるのか。公開に期待が膨らむビジュアルとなっている。
2018年02月08日アカデミー賞最多9部門ノミネート、最多4部門受賞の『グランド・ブダペスト・ホテル』の製作陣が再結集するウェス・アンダーソン監督最新作『犬ヶ島』。このたび、本作が2018年2月15日(現地時間)より開催される第68回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に正式出品、オープニング作品として上映されることが決定した。本作は、全編にわたり日本を舞台に、失踪した愛犬を探す少年と犬たちの壮大な旅と冒険をストップモーション・アニメーションで描き出す。声優陣には、ビル・マーレイ、ジェフ・ゴールドブラム、エドワード・ノートン、ハーヴェイ・カイテル、ティルダ・スウィントン、F・マーレイ・エイブラハム、ボブ・バラバン、フランシス・マクドーマンド、野村訓市といった、アンダーソン監督作品常連の豪華俳優陣に加え、新たにスカーレット・ヨハンソン、グレタ・ガーウィグ、ブライアン・クランストン、リーブ・シュレイバー、ランキン・こうゆう、ヨーコ・オノら多彩な才能が集結。さらには、日本人ボイスキャストとして「RADWIMPS」野田洋次郎、夏木マリ、村上虹郎、渡辺謙ら、日本を代表する異色キャスト陣の参加も決定している。独特な世界観で数多くの映画ファンを魅了してきたアンダーソン監督は、これまで第52回(2002年)『ザ・ロイヤルテネンバウムズ』、第55回(2005年)『ライフ・アクアティック』がコンペティション部門に出品されており、今回で4度目。オープニング作品としては審査員グランプリ(銀熊賞)を受賞した『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014)以来、約4年ぶり、2度目の選出となっている。現在、映画祭での上映日に合わせキャスト、スタッフの渡航は調整中。単に日本を舞台としているだけでなく、天才監督ウェス・アンダーソンの視点を通じた日本のカルチャーを世界へ発信する一大プロジェクトとなっており、世界の観客がどのように受けとめるのか、早くも注目を浴びている。『犬ヶ島』は2018年春、日本を含む全世界にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年12月05日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介します。■『You An Orchestra You A Bomb』シグ・ハーヴェイ(Cig Harvey)人生の中でのスピリチュアルな体験を写真イメージで表現する作品でコアなファンを持つイギリス出身の写真家シグ・ハーヴェイの第3作目のモノグラフ。活気に満ち、大胆で、恐らくこれまでのなかでもとりわけ美しい本書は、写真家と人生そのものの関係を探索し、壊れやすい贈り物に注意を向け、感謝することを語る。畏怖の瞬間をとらえ、日常の遺恨を作り、魔法と災いの間の狭間で人生を見る作品群には、写真家の人生の儚さに対する意識の高まりを感じることができる。【書籍情報】『You An Orchestra You A Bomb』写真:Cig Harvey出版社:Schilt Publishing言語:英語ハードカバー/144ページ230x230mm発刊:2017年価格:7,790円■Shelfオフィシャルサイト『You An Orchestra You A Bomb』購入ページ
2017年12月02日ハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインが、2013年に起きたとされる婦女暴行容疑の捜査対象となっている。30年以上に及んで行われてきたとされるセクハラ騒動の渦中にあるワインスタインだが、匿名のイタリア人モデルが4年前にレイプされたと被害報告を出したことで、ロサンゼルス警察によって捜査を受けている。TMZによれば、2013年2月に行われたイタリア映画・ファッション・芸術フェスティバルの際にワインスタインから接触されたという女性の被害報告について、ロサンゼルス警察はワインスタインに対する犯罪捜査を開始したという。当時34歳だったというその女性は、ワインスタインから「話をしたいだけ」とホテルへ誘われたとロサンゼルス・タイムズ紙に説明している。そしてワインスタインから裸を見たいと言われ、髪の毛をつかまれてバスルームへと引きずり込まれた挙げ句にレイプされたという。止めるように頼み込んだもの、45分間に渡って行為はおよび、その女性を部屋に残して去ったとしている。セクハラ疑惑が浮上した当初は、夫を支えるとしていた10年来の妻ジョージナ・チャップマンが離婚の意向を表した際には、その決断を支持するとコメントを出しているワインスタインだが、2児をもうけたジョージナと将来的にやり直せることを願っていると明かしていた。(C)BANG Media International
2017年10月22日30年間にわたる多数の女性へのセクハラ疑惑が告発されたプロデューサーのハーヴェイ・ワインスタイン(65)が、映画芸術科学アカデミー(AMPAS)から追放された。アカデミー賞を主催する同団体が、ワインスタインを除名することを声明で発表した。「理事会は早急にワインスタインをアカデミーから除名することに決定しました。単に彼のような、同僚からの尊敬に値しない人物を追放しただけでなく、我々の業界での性的暴力や職場でのハラスメントに対し、見て見ぬふりをしたり、恥ずべき加担行為を働いたりする時代は終わったというメッセージでもあります」「ここで問題となっているのは、我々の社会において許されることのない深い問題です。理事会は今後も、全てのアカデミー会員が例示することが期待される、倫理的な行動規範を確立するため努力を続けていきます」スティーブン・スピルバーグやトム・ハンクス、ウーピー・ゴールドバーグらを含む理事会の幹部らが今回の追放を決定したと報じられている。同団体においては、理事会は3分の2の投票によって会員を正当な理由として除名できる決まりとなっており、今回の件に関しては「3分の2を優に超える」投票を得たという。アカデミー追放に先立っては、ワインスタインの弟ボブが、ワインスタイン・カンパニーの株主持ち分をワインスタインが失う可能性があると明かしていた。また、ワインスタインはフランスの名誉であるレジオンドヌール勲章をはく奪されることが発表された。エマニュエル・マクロン仏大統領は、2012年にニコラ・サルコジ元大統領によってワインスタインに授与されていたその栄誉をはく奪することに向けて動き出したことを、広報担当を通じて発表していた。(C)BANG Media International
2017年10月16日今年のアカデミー賞には夫婦連れ立って出席していた。(写真:ロイター/アフロ) 多くのタランティーノ作品をはじめ、『英国王のスピーチ』などのアカデミー受賞作を数多く手がけてきたハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン(65)がセクハラで自社を追われてからおよそ1週間。これまでワインスタインに性的嫌がらせを受けながらも、口を閉ざし続けてきた女優たちが次々と声を上げている。若かりしグウィネス・パルトロウやアンジェリーナ・ジョリー、ヘザー・グラハムらも、役と引き替えにホテルの部屋へと誘われた過去を明かしている。 すべての女性の敵となったワインスタインは、最も近しい女性からも見放されたようだ。妻で、高級ブランド「マルケッサ」の共同設立者兼デザイナーのジョルジーナ・チャップマン(41)が、離婚を決意したことをPEOPLE誌に向けた声明で発表した。 「許しがたい行為によって多大な苦しみを背負わされた女性たちを思うと心が張り裂けそうです。私は夫との別れを選択しました。小さな子どもたちの心をケアすることが、今の私にとっての最優先事項です。どうかプライバシーを尊重してくださるよう、お願いします」 2人は10年前に結婚し、現在は7歳と4歳の子どもがいる。今月5日にNew York Times紙にセクハラによる解雇を報じられて以降、ワインスタインは疑惑を否定し、妻チャップマンは自分の味方だ、と言い続けてきた。「私とジョルジーナは今回の件でじっくりと話し合い、よりよい人間になれるよう手助けする、と言ってくれている」と、New York Postの取材でも話していたが、騒ぎがあまりにも大きくなりすぎたが故だろうか。チャップマンは夫を切り捨てた。レッドカーペットでマルケッサのドレスを着る女優が増えたり、ワインスタイン・カンパニーのテレビ部門が制作する『プロジェクト・ランウェイオールスターズ』では審査員に抜擢されたりと、これまで夫の恩恵に浴してきただけに、ソーシャルメディアでは同情よりも「保身に走った」と眉をひそめる意見が多く見られる。 TMZによると、四面楚歌のワインスタインは米国時間10日夜、ひっそりとプライベートジェットに乗り、ヨーロッパにあるセックス依存症のリハビリ施設へ向かったという。
2017年10月11日イオンシネマでは、“知らなかった良作をスクリーンで”をテーマに企画した特別上映イベント「シネフィルセレクション」を開催。そのスペシャルサポーターに、『光』『パターソン』の俳優・永瀬正敏が就任することが決定し、あわせて永瀬さんがナレーションに参加したPR映像が解禁された。全国で最大のスクリーン数を誇るシネマコンプレックス・イオンシネマで、大作映画やファミリー映画ではなく、国や年代を問わず名作・良作といわれるジャンルの作品を39劇場で公開する「シネフィルセレクション」。本企画を担当した編成部・小川氏は、「普段はなかなかシネコンで上映される機会が少ない作品を選定し、映画館の大きなスクリーンで映画を鑑賞するという体験をより多くの方に味わっていただく新たな機会を創出できればと考え、趣旨をご理解いただいた配給各社のご協力のもと、本企画を実施する運びとなりました」と今回の企画意図についてコメント。上映が予定されている作品は、1995年公開当時、ロングラン記録を打ち立てたハーヴェイ・カイテル主演の名作『SMOKE』や、20世紀ベスト10に入る傑作と呼ばれる『アンダーグラウンド』、ジョン・ファヴロー監督&主演の“お腹がすく”映画『シェフ三ツ星フードトラックはじめました』、妻夫木聡と池松壮亮が兄弟を演じた『ぼくたちの家族』など、年代を問わず良質な作品が上映され、2018年2月までさまざま作品をお届けする。永瀬さんからは、「微力ですが、素晴らしい作品を少しでも多くの皆さんにご覧いただく機会に、何かしらの形で立ち会えることは幸せなことです」とのコメントも到着。永瀬さんは今後もPRイベント等で「シネフィルセレクション」をサポートしていくという。「シネフィルセレクション」は全国39のイオンシネマで9月30日(土)から2018年2月まで開催予定。全10作品を上映予定。<上映作品>■『シェフ三ツ星フードトラック始めました』■『ぼくの伯父さん』■『ショート・ターム』■『アンダーグラウンド』■『ぼくたちの家族』■『SMOKE』※追加作品は追って決定(text:cinemacafe.net)
2017年09月07日全世界で大ヒットし、アカデミー賞最多9部門ノミネート、最多4部門受賞の『グランド・ブダペスト・ホテル』の製作陣が再結集する、映画『Isle of Dogs』(原題)が、『犬ヶ島』の邦題で来春公開されることがこのほど決定(2018年4月20日全米公開)。また、本作の第1弾日本人ボイスキャストとして、「RADWIMPS」の野田洋次郎、女優・夏木マリの出演が明らかになった。本作は、全編にわたり日本が舞台のウェス・アンダーソン監督最新作。失踪した愛犬を探す少年と犬たちの壮大な旅と冒険を、ストップモーション・アニメーション描いた作品だ。声優陣には、ビル・マーレイ、ジェフ・ゴールドブラム、エドワード・ノートン、ハーヴェイ・カイテル、ティルダ・スィントン、F・マーレイ・エイブラハム、ボブ・バラバン、フランシス・マクドーマンド、野村訓市といった、アンダーソン監督作品常連の豪華俳優陣に加え、新たにスカーレット・ヨハンソン、グレタ・ガーウィグ、ブライアン・クランストン、リーブ・シュライバー、コーユー・ランキン、ヨーコ・オノら多彩な才能が集結したことでも話題となっている。そして今回、本作の第1弾日本人ボイスキャストとして、野田さんと夏木さんの出演が決定!大ヒット映画『君の名は。』の音楽を担当し、幅広い世代から支持を得る「RADWIMPS」のボーカル&ギタリストである野田さんは、『トイレのピエタ』で主演を務め俳優デビューを果たし、第39回日本アカデミー賞・新人賞を受賞。また、現在放送中の連続ドラマ「100万円の女たち」でも主演を務めるなど、役者としても才能を発揮。一方夏木さんは、映画やドラマ、舞台などで女優として活躍しているのはもちろん、『千と千尋の神隠し』の湯婆婆・銭婆役や、現在公開中の『モアナと伝説の海』では日本語吹き替え版でタラおばあちゃん役を演じるなど、声の演技にも定評がある。野田さんは、「ニュースキャスター役で参加させてもらいました。iPhoneのボイスメモ機能を使っての台詞のやり取りから始まりました。そのデータを送って、返ってきて、修正して。初めての経験で面白かったです」と役柄を明かし、「僕自身ストーリーの全容をまったく見ずに断片的に関わらせて頂いたので完成を観るのがいまから楽しみです。とても幅広いキャストに象徴されるように、きっとボーダーレスでどこまでも自由なウェス・アンダーソン監督の作品になるのかなと期待しています」とコメント。さらに、オンラインポスタービジュアルが全世界同時解禁!ビジュアルには、“犬ヶ島”らしき場所についさっき降り立ったような、パラシュートを携えた飛行服を来た少年とその周りを囲む5匹の犬が描かれており、少年と犬たちはどんな冒険を繰り広げるのか?と映画への期待膨らむ一枚となっている。『犬ヶ島』は2018年春、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2017年04月26日ウェス・アンダーソン監督の最新作・映画『犬ヶ島』が、2018年5月25日(金)より全国公開される。ベルリン国際映画祭では、銀熊賞(監督賞)を受賞した作品だ。最新作は、日本が舞台のアニメーション『犬ヶ島』の舞台は日本。”犬インフルエンザ”の大流行によって犬ヶ島に隔離されてしまった愛犬スポッツを探す少年アタリとほかの犬たちの壮大な旅と冒険の物語。愛犬を探す中でアタリたちは、メガ崎の未来を左右する大人たちの陰謀へと近づいていく…。そんなストーリーはストップモーション・アニメーションで描かれている。ストップモーション・アニメとは、人形など少しずつ動かして1コマごとに撮影。多くの画像を繋ぎ合わせることで、まるで動いているかのように見せる手法。アンダーソン監督作では、『ファンタスティック Mr.FOX』でも用いられ、ユニークな世界を作り上げた。声優陣はスカーレット・ヨハンソンやRADWIMPS・野田など豪華メンバー声優陣は、アンダーソン作品常連の俳優陣であるビル・マーレイ、ジェフ・ゴールドブラム、エドワード・ノートン、ハーヴェイ・カイテル、ティルダ・スウィントン、F・マーレイ・エイブラハム、ボブ・バラバンに加え、スカーレット・ヨハンソン、グレタ・ガーウィグ、ブライアン・クランストン、リーブ・シュライバー、コーユー・ランキン、ヨーコ・オノら多彩な才能が集結する。日本人ボイスキャストとしては、ラッドウィンプス(RADWIMPS)の野田洋次郎、夏木マリ、村上虹郎、渡辺謙の出演が決定。野田は、ドラマ「100万円の女たち」でも主演を務めるなど、役者としても活躍。『犬ヶ島』ではニュースキャスター役で登場する。グランド・ブダペスト・ホテルに続き、野村訓市も参加。大友克洋作"日本版"イラストもまた『犬ヶ島』の公開を記念して、漫画「AKIRA」の作者で知られる大友克洋とコラボレーションしたイラストが誕生。大友克洋の大ファンだというウェス・アンダーソンの熱望によって実現した作品には、傷を負いながら鋭い眼差しでこちらを見つめる一匹の日本犬が描かれた。そして本作のキャラクターたちを乗せた犬の背中は、物語の舞台である1つの島を表現したという。大友克洋は自身のイラストについて、「“犬ヶ島”を伝統的な日本犬に、伝統的な日本の木の床を海に見立てて描いています。僕の絵がこの映画が世界に広がるのに、少しでも役に立てば嬉しいです。」とコメントを寄せている。ウェス・アンダーソンのこだわりとセンスが詰まったモーションポスターモーションポスターには、ユニークで風変りな犬たちがぎっしりと集合。一匹の犬が突然クシャミをしたことをきっかけに、周りの犬から犬へと徐々に謎のクシャミが感染していく様子が見て取れる。たった20秒ほどの動画ではあるが、まるで”犬インフルエンザ”が大流行したことによって犬ヶ島へと犬が隔離されてしまう『犬ヶ島』のストーリーを物語っているかのようだ。制作陣は『グランド・ブダペスト・ホテル』のメンバーが再集結制作陣は全世界で大ヒットし、アカデミー賞最多9部門ノミネート、最多4部門受賞のウェス・アンダーソン監督作『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014)のメンバー。『犬ヶ島』のために再結集する。ウェス・アンダーソンとは…グランド・ブダペスト・ホテルのほか、天才マックスの世界、ザ・ロイヤル・テネンバウムズ、ファンタスティック Mr.FOXなど、実写からアニメまで抜群の映像センスで表現してきたウェス・アンダーソン。過去の作品では、ファッションも注目ポイントだった。プラダ(PRADA)、フェンディ(FENDI)などブランドからの協力を受け、出演する俳優たちはキュートに、時にスタイリッシュに着こなす。ブランドからの支持も強く、過去、プラダやH&Mのキャンペーン映像も手掛けてきた。アンダーソンは『犬ヶ島』に関して、以下のようにコメント。「物語はどこが舞台でも起こり得るものですが、私たちは今回、とてもシンプルな理由で最新作の舞台として日本を選びました。それは私が狂おしいほど、日本の映画、アート、食べ物、そして文化が大好きだからです!私たちは黒澤明監督、宮崎駿監督作品に対して深い敬意を持っているのと同様に、北斎や広重の絵画、そして今作に協力いただいている、現在活躍中の数多くの日本人俳優、アーティスト、ミュージシャンに敬意を感じています。願わくば、この作品を通して、外国人である私から日本のストーリーテリングに対する熱烈な関心、尊敬の念、そして賞賛を伝えられれば幸いです。」アンダーソンの見る日本とは一体どんなものなのか。彼の独創的なイマジネーションが生み出す、“誰も見たことがない日本”に期待したい。公開記念セット展示『犬ヶ島』公開記念セット展示が、5月19日(土)から27日(日)まで、TOHOシネマズ 六本木ヒルズ ロビースペースにて開催される。ストップモーション・アニメ―ションの技術と日本へのこだわりを詰め込んだ、パペットや劇中セットを無料で見ることができる。また、アンダーカバー(UNDERCOVER)とコラボレーションしたTシャツも展示。デザイナーの高橋盾が『犬ヶ島』の吹き替えに参加したことから実現したコラボレーションTシャツは、アンダーカバー 六本木ヒルズ店限定で、5月25日(金)以降に50,000円以上購入した人に先着でプレゼントされる。『犬ヶ島』あらすじ舞台は近未来の日本。ドッグ病が大流行するメガ崎市では、人間への感染を恐れた小林市長が、すべての犬を“犬ヶ島”に追放してしまう。そんなある時、12歳の少年がたった一人で小型飛行機に乗り込み、その島に降り立った。それは愛犬で親友のスポッツを救うためにやって来た、市長の養子で孤児のアタリだ。島で出会った勇敢で心優しい5匹の犬たちを新たな相棒とし、スポッツの探索を始めたアタリは、メガ崎の未来を左右する大人たちの陰謀へと近づいていく…。詳細『犬ヶ島』原題:Isle of Dogs公開日:2018年5月25日(金)声の出演:ビル・マーレイ、ジェフ・ゴールドブラム、エドワード・ノートン、ハーヴェイ・カイテル、ティルダ・スィントン、F・マーレイ・エイブラハム、ボブ・バラバン、フランシス・マクドーマンド、野村訓市、スカーレット・ヨハンソン、グレタ・ガーウィグ、ブライアン・クランストン、リーブ・シュライバー、コーユー・ランキン、ヨーコ・オノ、野田洋次郎、夏木マリ、村上虹郎、渡辺謙■公開記念セット展示期間:5月19日(土)~27日(日)場所:TOHOシネマズ 六本木ヒルズ ロビースペース住所:東京都港区六本木6-10-2 六本木ヒルズけやき坂コンプレックス内■アンダーカバー コラボレーションTシャツ5月25日(金)以降にアンダーカバー 六本木ヒルズ店で50,000円以上購入すると先着でプレゼント(白か黒、Mサイズのみ)。 ※Tシャツは無くなり次第終了。©2018 Twentieth Century Fox Film Corporation
2017年02月27日第87回アカデミー賞にて最多となる9部門ノミネート&4部門を受賞した『グランド・ブダペスト・ホテル』をはじめ、日本でも絶大な人気を誇るウェス・アンダーソン監督。このほど、その製作陣が再結集し、日本を舞台に贈るストップモーション・アニメ『Isle of Dogs』(原題)の製作開始が発表され、アンダーソン監督より日本のファンに向けた特別メッセージも到着した。本作『Isle of Dogs』は、全編にわたり日本を舞台とし、失踪した愛犬を探す少年と犬たちの壮大な旅と冒険を、『ファンタスティック Mr. Fox』(’09)と同様、ストップモーション・アニメで描き出す。声優陣には、ビル・マーレイ、ジェフ・ゴールドブラム、エドワード・ノートン、ハーヴェイ・カイテル、ティルダ・スウィントン、F・マーレイ・エイブラハム、ボブ・バラバン、野村訓市といった、アンダーソン作品常連の豪華俳優陣がずらり。さらに新たに、スカーレット・ヨハンソン、グレタ・ガーウィグ、ブライアン・クランストン、リーヴ・シュレイバー、コーユー・ランキン、オノ・ヨーコといった多彩な才能が集結する。知的で型破りな脚本と、それを独特の手法で映像化する才能、そしてユニークな映画作家としてだけでなく、アート映画をビッグヒットに導くことのできる唯一無二の存在であり、全世代において最も才能あるフィルムメーカーの1人であるアンダーソン監督。配給元・FOXサーチライトの共同社長であるナンシー・アトレー氏、スティーヴ・ギルラ氏は「私たちは、ウェス・アンダーソン監督の独創的な創造力から生み出される最新作で、行動を共にすることに興奮を覚えます」とコメント。また今回、アンダーソン監督より日本のファンに向けた特別メッセージも到着している。「物語はどこが舞台でも起こり得るものですが、私たちは今回、とてもシンプルな理由で最新作の舞台として日本を選びました。それは、私が狂おしいほど、日本の映画、アート、食べ物、そして文化が大好きだからです!私たちは黒澤明監督、宮崎駿監督作品に対して深い敬意を持っているのと同様に、北斎や広重の絵画、そして今作に協力いただいている、現在活躍中の数多くの日本人俳優、アーティスト、ミュージシャンに敬意を感じています。願わくば、この作品を通して、外国人である私から日本のストーリーテリングに対する熱烈な関心、尊敬の念、そして賞賛を伝えられれば幸いです」。アンダーソン監督からみた日本とは、いったいどんなものなのか?彼の独創的なイマジネーションが生み出す“誰も見たことがない日本”は、“アニメーション”というカルチャーが台頭する日本において新たな扉を開けることになりそうだ。『Isle of Dogs』(原題)は2018年、公開予定。(text:cinemacafe.net)
2017年02月24日ラグ&ボーン(rag & bone)が元来のファッションキャンペーンを超越した新しいメンズプロジェクトをスタートする。同プロジェクトでは、様々な芸術分野のバックグラウンドを持った多岐にわたる男性キャストを起用し、そのキャストにまつわる場所で写真とビデオを撮影。撮影ではそれぞれのアーティストが各々のテイストに合った衣装を着用し、店頭にイメージで着用したコレクションが並ぶタイミングと同時に、年間を通して新しいイメージがリリースされるという仕組みになっている。フォトグラファーにはアンドレアス・ラズロ・コンラートを起用している。今回起用された9人キャストのうち、トップバッターを務めるのは、俳優兼映画監督のジョン・タトゥーロ(John Turturro)。撮影はタトゥーロの地元であるブルックリンで行われた。その他、ミュージシャンのマウロ・レフォスコ(Mauro Refosco)、ホーナー・タイタス(Honor Titus)、ウィズ・カリファ(Wiz Khalifa)、ジョーイ・ワロンカー(Joey Waronker)、フォトグラファーのデヴィッド・フリン(David Flinn)、俳優兼映画監督のハーヴェイ・カイテル(Harvey Keitel)、ダンサー兼コレオグラファーのミハイル・バリシニコフ(Mikhail Baryshnikov)、俳優のマーク・ハミル(Mark Hamill)が同プロジェクトに参加している。
2017年01月09日ヘイデン・クリステンセンが、スリラー『Numb, at the Edge of the End』に主演することになった。その他の情報アルゼンチンの監督ロドリゴ・ヴィラが書き下ろしたオリジナル脚本で、クリステンセンはPTSDに苦しむ元軍人を演じる。怪しげな救世主と出会い、世の終わりが近づいていると信じた彼は、普通の生活を捨てて、地下の避難所を作り始める。周囲は当然彼を狂っていると思い、彼自身も自分のやっていることを疑い始めた時、思いもかけないことが起こるのだった。救世主役は、ハーヴェイ・カイテルが演じる。『スター・ウォーズ』エピソード2と3でアナキン・スカイウォーカーを演じたクリステンセンは、ここしばらくスポットライトから遠ざかっていた。だが最近、ブルース・ウィリスと共演するアクションスリラー『First Kill』を撮り終えている。文:猿渡由紀
2016年11月16日ロバート・デ・ニーロが、『The War With Granpa』への出演を交渉しているようだ。その他の情報原作は、1984年に出版された、ロバート・キンメル・スミスの小説。主人公の少年は、おじいちゃんが大好き。だが、おじいちゃんの妻が亡くなった時、おじいちゃんは少年の家に引っ越してきて、少年の部屋を自分の部屋にしてしまう。少年は、なんとかしておじいちゃんを追い出そうといろいろな策を練る。デ・ニーロは最近、HBOで放映される『The War With Granpa』を撮り終えたところ。エクゼクティブ・プロデューサーも兼任するこのテレビ用映画で、デ・ニーロは、バーニー・マードフを演じる。監督はバリー・レヴィンソン。また、テイラー・ハックフォード監督のコメディ『The Comedian』も、公開を控えている。共演はダニー・デヴィート、ハーヴェイ・カイテル、レスリー・マン。文:猿渡由紀
2016年06月14日<a href="">『ダークナイト』</a>シリーズのマイケル・ケインや『スモーク』のハーヴェイ・カイテル、さらに<a href="">『大統領の執事の涙』</a>のジェーン・フォンダら豪華キャストが集う<a href="">『グランドフィナーレ』</a>。このほど、“21世紀の映像の魔術師”とも称されるイタリアの奇才パオロ・ソレンティーノが放つ、時を忘れさせるほど甘美な本編映像の一部が解禁となった。本作は、ハリウッドスターやセレブが宿泊するアルプスの高級ホテルを舞台に、世界的にその名を知られる英国人音楽家フレッド(マイケル・ケイン)、彼の親友で映画監督のミック(ハーヴェイ・カイテル)、フレッドのひとり娘レナ(レイチェル・ワイズ)、かつて出演したロボット映画のイメージから逃れられない人気俳優(ポール・ダノ)らが、改めて自分の人生と向き合う物語。監督は、『グレート・ビューティー/追憶のローマ』でアカデミー賞「外国語映画賞」に輝き、新作を発表するたびにカンヌ国際映画祭コンペティション部門への正式出品を勝ち取ってきた、パオロ・ソレンティーノ。今回解禁となったのは、「フェリーニに継ぐ、21世紀の“映像の魔術師”」と称されるソレンティーノ監督が放つ、風光明媚なアルプスのもとで映し出された圧倒的な世界観の本編映像だ。映像では、USインディー界の重鎮的フォーク/ロック・ミュージシャンのマーク・コゼレックによる、「イエス」のカバー楽曲「ONWARD」の優しいメロディに乗せ、まるで”絵画“のような美しいシーンが次々に映し出される。広大なアルプス山脈で静かに浮かぶ(?)僧侶の後ろ姿に、山脈のふもとにある高級リゾートホテルに集う、セレブたちのどこか“異質な”バカンス姿。はたまた周囲の目も気にせず、1人黙々と食事を続ける“ヒトラー風“の男性…。本編でこれらのシーンがどのような意味を持つのかに期待が高まりつつ、映像の最後には、引退したはずの音楽家フレッドが指揮をとる場面も収められている。名優マイケル・ケインをして「(本作への出演は)これまでのどの作品よりもこの作品を誇りに思っている」と言わしめるソレンティーノ監督の手腕には、ほかのキャスト陣も魅了されたようで、「非常に才能ある、非凡な監督。神秘的で美しくかつ悲哀に満ちていて、畏敬の念を抱いたよ」と語るのはポール・ダノ。また、レイチェル・ワイズは「彼はとても感情のこもった人だから、彼の作品も感情にあふれている。そして、皆大きな疑問について考えていると思うの。自分はなぜここにいるのか、人生の意味とは何か、ということを。とても詩的に、豊かに、面白く、心地いい方法でね」とコメント。さらに、本作でまるで自身さながらのベテラン女優を演じ、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされたジェーン・フォンダも、「パオロ・ソレンティーノには“マエストロ”という言葉がぴったりだと思うわ。映像にも音楽にも造詣が深い監督はそんなに多くない。彼の音楽の使い方は、天才的だと思う」と、監督の“名指揮者”ぶりに大絶賛を寄せている。人生の機微をエレガントで甘美に、ときに辛辣に映し出す映像と、それを彩るメロディを、スクリーンでも確かめてみて。『グランドフィナーレ』は4月16日(土)より新宿バルト9、シネスイッチ銀座、Bunkamuraル・シネマ、シネ・リーブル池袋ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年04月06日いまさらですが、世はフランスブームなのでしょうか?書店に行くと昨年の大ベストセラー「フランス人は10着しか服を持たない」とその続編が平積みになっており、最近、リニューアルの方向性が物議を醸した某雑誌も新生第1号の特集は「フランス女性の生活の知恵」でした。待機児童問題に関しても、海外の例として、福祉先進国の北欧諸国と一緒にフランスの実情を紹介するニュースや記事も目立ちました。やはり、日本人にとって、フランスは永遠の憧れの地なのでしょうか?そんなフランス礼賛にケチをつける気は毛頭ありませんが、憧れの国を見つめる視線をやや右下(地図で見て南東)に下げて、ぜひ見つめていただきたいのがイタリアです!イタリアもフランスと並んで日本で人気の国ですが、その人気の対象は生き方や国民性ではなく、あくまで食べ物や文化(サッカー、ブランド、遺跡etc.…)といった部分であり、人気の旅行先というポジションであるということは否めません。国民性に関しては「陽気ですぐに女の子に声をかけてくる」「約束や時間にルーズ」といったイメージが強く(というか単にイメージではなく事実である側面も多々ありますが…)、日本人とはかけ離れているという印象が強いかもしれません。ですが、あえて言わせてもらいます(大声ではなく声のトーンを落として周囲の目を気にしつつ…)。「実は日本とイタリア似た者同士!」と。即、返ってきそうな「どこが!?」という疑問、ツッコミに答え、あろうことか人生の歩み方への示唆まで与えてくれる興味深いイタリア映画がこの春、立て続けに日本で公開されていますので順に紹介いたします!■主人公を取り巻く環境に共感まず1本目は、先日より公開中の『これが私の人生設計』。ヒロインのセレーナは決して“ピチピチ”とは言えない年齢の建築家で、世界各国で活躍し、新たなステップとして故郷のイタリアに戻ってきます。でもイタリアの経済状況は最悪。おまけに建築業界はいまだ男社会で、コンペに出品しても、女性という理由でロクに評価すらしてもらえず…。セレーナは名を偽り、自分は男性建築家のアシスタントという体裁でコンペに臨み、ローマの公営住宅のリフォーム事業のデザインを勝ち取ります。セレーナはゲイの友人に身代わりを頼み、プロジェクトを進めていくが…。先進国の中でもイタリアは伝統的なカトリックの影響もあって保守的で、男尊女卑の風潮が色濃く残っています。さらに晩婚&少子化の傾向も日本と同様!故郷の母親や大叔母と話すたびに「いつになったらいい人が?」と聞かれて、セレーナはうんざり。日本の女性の観客の中にも、大なり小なりセレーナらが受けるような理不尽な差別や偏見、ハラスメントにさらされた経験があるという人もいるのでは…?ちなみに、オープンで思ったことを遠慮なく口に出し、自己主張の強いイメージの強いイタリア人ですが、実は(日本人と同様に!)相手をガッカリさせまいと空気を読む気遣い屋さんが多いのも事実!映画ではセレーナや性的マイノリティのフランチェスコ然り、いろいろな事情を抱え、言いたいことを呑み込んで生きる人々が登場しますが、その姿に「あぁ、分かる、分かる!」と思わず頷いてしまう人も多いはず。セレーナが視察に訪れる公営住宅にたむろしている若者たちに名前を尋ねると「エルトン」「ジェニファー」など伝統的なイタリア人の名前ではなく英語名ばかり。登場人物の一人が「ここはニューヨークかよ」とボソッと漏らすが、これってイタリア版“キラキラネーム”問題…?原題の「Scusate Se Esisto!」は直訳すると「私が存在してすみません」。そこにいないもののように扱われる女性の「ちょっと、ここに私がいますけど!」という怒りを皮肉交じりに表しています。イタリアと日本の思わぬ共通点に新鮮な驚きを感じつつ、セレーナの奮闘に溜飲を下げていただければ!■誰もが経験する“親との別れ”続いて2本目に紹介するのはイタリアを代表する名監督ナンニ・モレッティが、自身の母を失った経験を基に描いた家族の物語『母よ、』。日本でも絶賛された『息子の部屋』では、突然、息子が事故死してしまい、その喪失に対峙する家族の姿を描いたモレッティですが、本作は多くの人が、やがては向き合わなくてはいけない親との別れを切り取ります。親の死を見送ることを“人生経験”などと言うのは不謹慎ですが、親が亡くなってから初めて知ること、気づかされることのなんと多いことか!40代で3大国際映画祭を制覇した名匠が主人公の女性映画監督に自らを重ね合わせながら、いつも目の前にいてくれた母親が消えてしまうかもしれない恐怖や己の無力感、そんな状況でも消えることなく当たり前に目の前にある仕事や日常、逆に自分が親という立場になっての娘との関係の難しさ、もどかしさなどが丁寧に綴られます。主人公だけでなく、脇の登場人物たちも魅力的!母の介護のため、実は仕事を辞めていた兄(モレッティ監督自身が演じています!)、トラブルメーカーだが憎めず、何も事情を知らないままに時折、誰より優しく主人公に寄り添うアメリカ人スター俳優、そして、元教師の凛とした厳しさと深い愛情を併せ持った母親。全ての人物が問題や悩みを抱えつつ、それぞれの日常を生きている――そう気づかされるだけで、ほんの少しだけかもしれませんが、心がフッと軽くなります。■それぞれが辿り着く、“人生の真理”そして最後に紹介するのは『グランドフィナーレ』。こちらは、『グレート・ビューティ/追憶のローマ』がアカデミー賞外国語作品賞に輝いた、イタリアの40代の監督パオロ・ソレンティーノがメガホンを握っていますが、伊・仏・スイス・英合作です。主な舞台となっているのは、スイスにある、セレブや老後を過ごす金持ちが集う高級リゾートホテルです。老境に差し掛かった引退を表明している世界的指揮者の主人公を演じるのは『ダークナイト』シリーズの“名執事”アルフレッドでおなじみのマイケル・ケイン。その友人であり、彼と毎日のように尿の出の悪さを嘆き合い、不健康自慢をする仲である老映画監督をハーヴェイ・カイテルが演じています。前の2作よりも、さらに人生の時計の針を進めて、主人公が老境に達し、己の死に向き合う年齢になっていますが、その歳になってもなお、生きることの意味を問い、人生を懸けて愛情を捧げてきたものの存在に悶え、葛藤します。一方で、考えさせられるのは、「年を重ねること=人間としての成熟」とは限らないんだなぁ…ということ。いや、だからこそ年を取るのも面白いのかも…?ここでも少女からミスユニバース、主人公の娘で夫に捨てられた女性、その夫の不倫相手だが、明らかに正妻よりもサエない女など、多彩な人物が登場し、それぞれの人生の“真理”を口にします。人生最後のステージに立つことを決意した主人公は、どんな“グランドフィナーレ”をそのタクトで表現するのか?3本とも、年齢や性別、立場によって感想や共感を感じる人物などが異なるのは当然ですが、たとえ登場人物たちと境遇や立場が全く異なっていたとしても、必ず人生について(と言うと大げさですが)ポジティブな何かを考えさせてくれることは請け合い!フランス人とはまた一味違う人生の教訓(?)をイタリア人から受け取ってみては?(text:cinemacafe.net)
2016年03月22日『キングスマン』や『インターステラー』『ダークナイト』3部作などで知られるイギリスの名優マイケル・ケインを主演に迎え、引退した音楽家の愛と葛藤を描く『グランドフィナーレ』。アルプスのふもとにある“セレブ御用達の高級ホテル”が舞台となった本作では、見ているだけでも贅沢な旅行気分が味わえるポイントが随所に盛り込まれていることが分かった。クライマックスで演奏される「シンプル・ソング」がアカデミー賞「主題歌賞」に、そして大女優役を演じたジェーン・フォンダが圧巻の演技でゴールデン・グローブ賞にノミネートされるなど、本年度の賞レースを賑わせた本作。主人公の引退した音楽家フレッド(マイケル・ケイン)は、マッサージを受けてのんびり過ごす日もあれば、アルプスの絶景が堪能できる道を散歩したり、夜にホテルで行われる催しを堪能したり…などなど、その高級ホテルで贅沢な生活を満喫している。そんな中、英国女王から彼の代表曲「シンプル・ソング」の指揮を依頼されるが、なぜかフレッドは頑なに断り続けるのだった――。■ポイント1監督こだわりの高級ホテルがすごい!舞台となる“アルプスの高級ホテル”は、瀟洒で歴史を感じさせる建物ながら、サービスは至れり尽くせり、いわばセレブも御用達の “若返りホテル”だ。本作を手がけたパオロ・ソレンティーノ監督は、並々ならぬこだわりを持っていたようで、「映画のロケーションについては、山間の場所を探していたのだが、それというのも、私がスパのあるホテルにこだわっていたからで、以前はサナトリウム(療養所)だったのを改築したホテルを私が見つけ出した」と語る。「偶然にも、そこは(ドイツのノーベル文学賞作家)トーマス・マンが『魔の山』に書いた場所だったが、映画は全くその本と関係なく、全くの偶然なんだ。見つけにくいような古いホテルを探していたんだけど、撮影に使ったホテルはスイスにある。トーマス・マンと所縁のあるホテルなので、所有者たちが改築などには慎重で、当時のままを留めるようにしていた。だから美しさという点でもとても良くて、登場人物たちの年代にも非常に合っていた」。映画全体を包むどこか“幻想的”な雰囲気は、もしかしたら、監督が必死で見つけ出したこのホテルが作り出しているのかもしれない。フレッドのホテル暮らしを目のあたりにすれば、優雅なセレブのバカンス気分を疑似体験できそうだ。■ポイント2スイス、ヴェネチア…世界の絶景が贅沢すぎる!スイスの緑あふれる山道を散歩するシーンも多い本作。広大な大自然は、観ているだけで時間がゆったり流れていくような感覚が味わえるそう。さらに、“世界の最も美しい広場”との呼び声が高いヴェネチアのサンマルコ広場は、本作の中でも、印象的な形で登場する。CGを施し、フレッドが湖に浮かぶ一本道を歩くシーンは、撮影時が夜ということもあって見事にライトアップされ、より幻想的なシーンに仕上がっている。常に観光客で賑わうサンマルコ広場を、まるで独り占めしているかのような気分を味わえる、なんとも贅沢なシーンだ。■ポイント3ポップスからオペラまで…極上な音楽も旅のお供!アカデミー賞ノミネートの主題歌『シンプル・ソング』を始め、ストラヴィンスキーやドビュッシーといったクラシックから、ファレル・ウィリアムズまで、さまざまなジャンルの名曲が彩る本作。劇中では、ホテルの夜の催しでアルプホルンが演奏されたり、ライブが行われたり…と、一日の終わりにさまざまな音楽が華を添えてくれるのも、セレブたちが集う高級ホテルならでは。そして旅行といえば、旅先での出会いもその醍醐味の一つ。本作では、フレッドが親友の映画監督ミック(ハーヴェイ・カイテル)や、娘のレナ(レイチェル・ワイズ)、そしてホテルで出会う人気俳優のジミー(ポール・ダノ)たちと関わっていく中で、心にある変化が生じていく。彼がホテルで共に過ごす人々の人間模様も必見なのだ。高級ホテルに絶景、そして極上の音楽、個性豊かな人々との出会い…。本作でセレブな旅行気分を味わってみては?『グランドフィナーレ』は4月16日(土)より新宿バルト9、シネスイッチ銀座、Bunkamura ル・シネマ、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年03月15日映画『グランドフィナーレ』が4月に公開になる。本作は、オスカー受賞作『グレート・ビューティ/追憶のローマ』のパオロ・ソレンティーノ監督の最新作で、俳優たちは彼が監督ということで出演を熱望したという。ソレンティーノ監督はイタリアの映画作家で、『イル・ディーヴォ 魔王と呼ばれた男』がカンヌ映画祭の審査員賞を受賞。続く『きっと ここが帰る場所』が同映画祭のエキュメニカル審査員賞に輝き、2013年に発表した『グレート・ビューティ…』はアカデミー外国語映画賞に輝いた。脚本家でもあり、人物を重層的に描写していく能力と、こだわり抜いた映像美が高く評価されている。その他の画像そんな監督の能力を高く評価している俳優のひとりが、英国の至宝マイケル・ケインだ。アカデミー協会の会員でもあるケインは、『グレート・ビューティ…』に1票を投じたそうだが、その後に1本の電話がかかってきたという。「ある日『彼が、あなたのために脚本を書いたよ』って電話がきた。私は『誰が?』と聞いたらパオロ・ソレンティーノだと言うじゃないか。彼はイタリア人の監督だし、私は82才の英国人役者だ。信じられなくて思わず質問したんだ」ケインが受け取った脚本に描かれていたのは、引退を表明し、アルプスの高級ホテルで優雅に暮らす世界的な音楽家フレッドの物語だった。フレッドは自身の道を歩み、大きな成功をおさめてきたが、娘に家族を顧みなかったと責められ、これまでの自分の人生に果たして意味があったのかと自問する。老境に差し掛かった男が“これまで”を振り返り、“これから”を高らかに告げるグランドフィナーレを鳴らすまでの物語は、ケインを魅了し、彼は出演を快諾。本作をひっさげて49年ぶりにカンヌ映画祭に出席し「何ももらえなければここまで来ないが、この映画とても気に入っていて、賞がとれなくても関係ないと思った」とスピーチした。主人公の娘を演じたレイチェル・ワイズ、主人公の親友を演じたハーヴェイ・カイテル、ホテルに投宿中の俳優を演じたポール・ダノも、“ソレンティーノが監督を務めるから”という理由で出演を決めたそうで、伝説的な名女優ジェーン・フォンダは「ソレンティーノには“マエストロ”という言葉がぴったりだと思うわ。映像にも音楽にも造詣が深い監督はそんなに多くない。彼と仕事ができるのは光栄なことよ。そして彼の作品にすっかり魅了されるの」と語る。名優たちから絶大な信頼を集めるソレンティーノ監督の新作『グランドフィナーレ』は、日本の観客からどのような評価を集めるのか? 公開が楽しみだ。『グランドフィナーレ』4月16日(土) 新宿バルト9、シネスイッチ銀座、Bunkamuraル・シネマ、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー(C)2015 INDIGO FILM. BARBARY FILMS. PATHE PRODUCTION. FRANCE 2 CINEMA. NUMBER 9 FILMS. C -FILMS. FILM4
2016年03月11日