わざわざ私の顔面まで来て、不気味なダンスを見せつけるインコ。そうコメントをつけて1本の動画を投稿した、おかかちゃん(@okakaricho)さん。動画の終盤、ラスト1秒で見せたインコの独特なダンスに「笑った」「求愛されてますね」と多くの人が魅了されています。わざわざ私の顔面まで来て不気味なダンスを見せつけるインコ pic.twitter.com/gI0ESYp8Yc — おかかちゃん@ばんのけ (@okakaricho) March 22, 2022 1秒というわずかな時間で見せた、不気味…というより『笑撃』のダンスを確認できたでしょうか。首をうねうねと動かす様は、飼い主さんがいうように『不気味』という言葉も合いますが、それ以上に笑いがこみあげてきます!【ネットの声】・和みますね。ちょっと笑ってしまいました!・不気味じゃなくて、かわいい!・求愛ダンスだ!飼い主さんのことが大好きだから、顔の目の前でやるのですね。わざわざ飼い主さんに近付いて、このダンスを見せるというのは、何か意味があるのかもしれません。コメントにもあるように、飼い主さんに大好きな思いを伝えたいのか、それともかまってほしいのか…ダンスの意味は、インコのみぞ知る…。しかし、どんな行動であっても、飼い主さんにとってはかわいく思えて仕方がないでしょう![文・構成/grape編集部]
2022年03月23日バレエ・アーティスト 緑間 玲貴は、新作バレエ「御佩劍」の能楽堂特別演出版を、2022年6月25日(土)に国立能楽堂(東京都渋谷区)にて発表いたします。公演タイトルは『トコイリヤ RYOKI to AI vol.9』です。バレエ「御佩劍」国立能楽堂 特別演出版 イメージバレエ「御佩劍(みはかし)」は、緑間 玲貴の舞踊生活35周年記念作品として制作。今夏、国立能楽堂で上演される特別演出版は、ヤマトタケルの剣伝説を、バレエと能楽を融合させる目線から捉え直した長編バレエとなっております。演出には琉球文化や古事記などのエッセンスもふんだんに取り入れた日本版バレエです。倭建命(ヤマトタケル)役 緑間 玲貴(バレエ)と天叢雲剣(アメノムラクモノツルギ)役 渡久地 真理子(バレエ)【緑間 玲貴コメント】トコイリヤ公演プロジェクトが掲げるミッションのひとつは、バレエを基として世界中のあらゆる舞踊ジャンルに共通する「眞・善・美・愛」という「美学」を研究し、総合芸術としての新しい舞踊アイデンティティを創造し、沖縄から日本国内外に向けて発信することです。本作「御佩劍」(みはかし)は、琉球文化「おもろさうし」(秘儀古謡)の音楽性と大和文化「能楽」の舞踊スタイルなど、日本国内の出自の異なる文化の要素を織り混ぜ、「バレエ」という型でまとめ上げています。どちらもバレエと同じように500年から600年の歴史を持ち、我が国が育んだ表現手段です。この度、既発表作品「御佩劍」の特別演出版を能楽の殿堂「国立能楽堂」において上演いたしますが、出演者とスタッフ一丸となり、能楽の深淵な世界に学び、尊敬を込めて作品の別の一面をお届けできることを嬉しく思います。バレエダンサーが国立能楽堂の舞台に立つことも、稀なことでありますが、既に劇場で作品をご覧になった方は、同じ作品の別表現スタイルをご覧になることでしょうし、はじめてご覧いただく方も我が国が持つ表現スタイルの多様性に驚かれると思います。皆様のご来場を、国立能楽堂でお待ちしています。倭比賣命(ヤマトヒメ)役 関 直美(シテ方 宝生流 能楽師)【新作バレエ「御佩劍」について】「御佩劍」(みはかし)は全10章のバレエ作品で、古事記の「ヤマトタケル伝説」をベースに、「分断か、調和か」というテーマを掲げ、現代社会を風刺しつつ、現代に生きる人々の「今」を問う。音楽の一部には沖縄文化の成り立ちを知る上で希少な国内第一級史料であり、琉球最古の文学【おもろさうし】を起用しました。独自研究により、新たな創造物として蘇らせるとともに、現在では全く別の文化であると知覚されている琉球文化と大和文化が一つの大きな共栄圏の中の二つの文化であるとの気づきを想起させ、共同体としての平和と、一方で多様性からの平和も感じさせられるような仕上がりになっています。倭建命(ヤマトタケル)役 緑間 玲貴(バレエ)と弟橘比賣命(オトタチバナヒメ)役 前田 奈美甫(バレエ)【緑間 玲貴 舞踊生活35周年記念公演】本公演は、緑間 玲貴舞踊生活35周年を記念した「沖縄と日本をつなぎ、未来と世界へ翔る「御佩劍」公演ツアー」の一つで、新国立劇場 小劇場(東京)、那覇文化芸術劇場 なはーと(沖縄)、国立能楽堂(東京)、日本橋公会堂(東京)計4ヶ所の公演開催企画の一環。【出演者】倭建命(ヤマトタケル) :緑間 玲貴弟橘比賣命(オトタチバナヒメ) :前田 奈美甫倭比賣命(ヤマトヒメ) :関 直美(シテ方 宝生流 能楽師)自然主(シゼンノヌシ) :柳元 美香山の化身(ヤマノケシン) :上杉 真由天叢雲剣(アメノムラクモノツルギ):渡久地 真理子自然達(シゼンタチ) :吉原 詞子 金城 凪香【公演概要】日時 :2022年6月25日(土) 18:00開演予定公演名 :バレエ・アーティスト 緑間 玲貴 東京公演「トコイリヤ RYOKI to AI vol.9」バレエ「御佩劍」国立能楽堂 特別演出版劇場 :国立能楽堂(東京都渋谷区)演出・振付:緑間 玲貴音楽制作 :YURAI/緑間 玲貴衣裳 :下田 絢子主催 :一般社団法人 トコイリヤ・ソサエティー協力 :伝統の橋がかり/緑間バレエスタジオ/株式会社Artist Support【公演情報ページ】トコイリヤ公式WEBサイト( )■チケット全席指定・税込特別席:30,000円S席 :18,000円A席 :10,000円◎緑間 玲貴ファンクラブ先行予約:2022年3月19日(土)10:00AM◎一般販売:2022年4月24日(日)10:00AM販売窓口:トコイリヤ公式WEBサイト( )プレイガイド:イープラス 他※本公演は、政府および東京都が定める新型コロナウイルス感染症対策の方針に従って、公演の準備を行っております。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月16日「週刊ビッグコミックスピリッツ」にて連載中の男子バレエ漫画をアニメ化した「ダンス・ダンス・ダンスール」。4月からMBS/TBS系全国28局ネットでの放送が発表されていたが、ディズニー公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」の新ブランド「スター」にて4月より見放題独占配信されることが決定した。原作は、コミックスの累計発行部数220万部を突破し、現在「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載中の男子バレエ漫画。昨年末にアニメのTV放送が発表された際には、キャラクターたちの抑えきれないバレエへの情熱、「東京バレエ団」ダンサーによるモーションアクターを起用したバレエシーンがどう映像化されるのか、ファンの間で大きな話題となった。原作を手掛けるのは、数々の人気作品を生み出してきた漫画家・ジョージ朝倉。制作は国内外で数々の賞に輝き、世界中にファンのいる「MAPPA」が手掛ける。ストーリー中学二年の村尾潤平は、幼い頃バレエに魅了されるも父の死をきっかけに「男らしくならねば」とその道を諦めていた。だがある日、彼の前に転校生・五代都が現れる。都にバレエへのあこがれを見抜かれ、誘われた潤平は、都の従兄弟である森流鶯と共に、本格的なバレエダンサーへの道を歩みだし、世界最高峰のダンスール・ノーブルを目指す。全てを犠牲にしたものだけが、立つことを許される、美しくも厳しいクラシックバレエの世界。完全な初心者である潤平の運命は!?なお、ディズニープラスでは、今後も日本の視聴者が楽しめる国内アニメーションの配信に力を入れていくという。「ダンス・ダンス・ダンスール」は4月よりディズニープラス「スター」にて見放題独占配信。MBS/TBS系全国28局ネット「スーパーアニメイズム」枠にて放送。(text:cinemacafe.net)
2022年03月09日新国立劇場で2017年に上演された、小野寺修二カンパニーデラシネラ『ふしぎの国のアリス』が再演される。構成・演出を手がけ、自らも出演する小野寺は、マイムをベースとした身体表現で独特の世界を打ち出し、数々の作品を発表しているアーティスト。再演の舞台を前に、オンラインで話を聞いた。「不条理を形にしたような作品。大好きでした」と、原作、ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』について語る小野寺。言葉を介さずに物語や情感を伝える独自の表現を追求しながら、「当時は言葉を使うことに興味があって、キャロルのテキストを子供たちに聴かせたいと、作中にはかなり言葉を入れました。難しくてよくわからない言葉も、子供たちが受け取ってくれたことが新鮮で、“意味合いだけではない何か”ってあるんだなと感じたものです」と、5年前の初演を振り返る。そこここに驚きや笑いが散りばめられた彼ならではの『アリス』は、幅広い世代の観客を魅了。客席には、この物語に初めて触れるという観客も多くいただろう。「ウサギの穴に落ちて、大きくなったり小さくなったりと、『アリス』の世界はいろんなところに飛んでいきますが、それが世界としてちゃんと成り立つための、言い方、ものの動かし方、皆の配置や歩き方などを丁寧にやることで、お客さんは意外にすんなりと入ってきてくれます。視覚的な面白さのある物語ですから、今回はそこをもっとお伝えしたくて、ほぼ喋らないようにしようと考えているんです」本来、この再演は2020年に実現するはずだったが、新型コロナウイルス感染症の拡大によりリハーサル半ばで中止に。「もう1回やれるなんて思ってもみなかった!」と、喜びを隠せない様子だ。「アリスはどんなことにも臆さず、自分からどんどん向かっていくところが魅力的。今僕たちはまさに不条理の中で生きているけれど、もっと楽しくとか、より能動的に何かを受け取るということを彼女から学ぶべきではないか。この作品はまさに今、やるべきことだと感じていて、何かしらお伝えできるよう頑張りたい。心からそう思います」昔読んだ原作はうろ覚え、ワクワク感も忘れがちという大人も、きっと夢中にさせる舞台になる。小野寺も「自分の中で忘れかけていたものを思い出す時間になってくれれば」と、穏やかな笑顔を見せた。公演は3月18日(金)〜21日(月・祝)、新国立劇場小劇場にて。チケットは発売中。文・加藤智子
2022年03月09日『Mr.インクレディブル』『レミーのおいしいレストラン』のブラッド・バードが、次の映画をスカイダンス・アニメーションで製作することがわかった。タイトルは『Ray Gunn』。ストーリーを考案したのはバードで、脚本はバードとマシュー・ロビンスが共同執筆した。新興のスカイダンス・アニメーションのプレジデントは、「#MeToo」でディズニー/ピクサーを追放されたジョン・ラセター。また、バードが監督した『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』はスカイダンス・メディアが製作しており、プロデューサーのデビッド・エリソンともすでに知り合いだ。ラセターを早々と受け入れたことに対して社内外から批判を受けたこの会社に、ピクサーですばらしい実績を持つバードが新作を持ち込んだことは、大いに注目される。文=猿渡由紀
2022年02月18日クルン トウキョウ(kurun TOKYO)から新作バレエシューズ「ジゼル(Giselle)」が登場。2022年2月23日(水)から3月1日(火)まで、東京・伊勢丹新宿店で開催する期間限定ショップで先行発売され、以降ジェイアール京都伊勢丹、仙台三越、日本橋三越本店の限定ショップほかで発売される。“一日中疲れない”クルン トウキョウのバレエシューズに新作クルン トウキョウは、メイドインジャパンにこだわったバレエシューズブランド。東京・浅草の職人が1点1点ハンドメイドで仕上げており、片足約100gという“究極の軽さ”と「ペタンコなのに一日中履いても疲れない」履き心地のよさで話題に。これまでは、オンラインストアを中心に展開してきたが、ブランド3周年を祝して、全国百貨店で期間限定ショップを開催する。スクエア・トゥのバレエシューズ「ジゼル」会場では、クルン トウキョウ待望の新モデルとなる、スクエア・トゥのバレエシューズ「ジゼル」が発売される。「ジゼル」は、クルン トウキョウ定番シューズのラウンド・トゥバレエシューズ、ポインテッド・トゥバレエシューズを融合させた“いいとこどり”のアイテム。ラウンド・トゥの柔らかな履き心地、ポインテッド・トゥならではのすっきりとしたシルエットを両立しており、都会的な着こなしを楽しめる。カラーは、定番のブラック、軽やかなシャンパンゴールド、きらめくシルバーの3色を用意。フォイル(箔)を使用したこだわりのデザインで、華やかな足元を演出してくれる。サイズは、21.5cm〜26.5cmとバリエーション豊富な展開。高品質でありながら、1つ15,000円~という手ごろなプライスも魅力的で、複数色“大人買い”するのもおすすめだ。【詳細】クルン トウキョウ「ジゼル(Giselle)」15,180円サイズ:21.5cm〜26.5cmカラー:Hシャンパンゴールド、Hシルバー、Hブラック取り扱い店舗:クルン トウキョウ期間限定ショップ(伊勢丹新宿店、ジェイアール京都伊勢丹、仙台三越、日本橋三越本店)、クルン トウキョウ公式オンラインショップ※公式オンラインサイトでは3月23日(水)~発売予定。<クルン トウキョウ期間限定ショップスケジュール>■〈東京〉伊勢丹新宿店 本館 2階婦人靴開催日時:2022年2月23日(水)〜3月1日(火)■〈京都〉ジェイアール京都伊勢丹 3階 ザ・ステージ#3開催日時:2022年3月2日(水)~8日(火)■〈仙台〉仙台三越 定禅寺通り館2階イベントスペース開催日時:2022年3月9日(水)〜3月15日(火)■〈東京〉日本橋三越本店 本館3階婦人靴開催日時:2022年3月16日(水)〜3月22日(火)
2022年02月12日新国立劇場バレエ団の公演「吉田都セレクション」がまもなく開幕する。同団の珠玉のレパートリー、ビントレー振付『アラジン』、プティ振付『こうもり』の名場面とともに、バレエ団のダンサーが振付けた作品も登場、カンパニーの多彩な魅力が楽しめる特別な機会となる。どんな作品が登場するのか、自作を披露する木村優里、木下嘉人に、オンラインで話を聞いた。「まさかもう一度上演できるとは!」と明かすのは、バレエ『コッペリア』に着想した『Coppelia Spiritoso』を振り付けた木村。今回の公演では、昨年11月の公演「DANCE to the Future: 2021 Selection」で発表された作品の中から、ファン投票によって選ばれた3作品が上演される。自作が選ばれたことに、「感謝の気持ちでいっぱいです」と笑顔の木村。作品について、「モチーフは、バレエ『コッペリア』に出てくる人形。砂時計の砂が全て落ちて命が尽きるその時まで、人形は与えられた使命を果たす、というアイデアです。最後には、人形がまた次の人形を作り、同じことが繰り返されることをほのめかす──少し怖い感じもあるんです」。自身と木村優子が踊る、女性二人の愛らしくシュールなデュエットは、随所にドキッとさせられるようなユーモアが光り、人気を得た。いっぽう、2作品が選出された木下は、「異なる世界観をもつ2作品です。よりブラッシュアップしたものを観ていただきたい」と意気込む。ジアッチーノの情感溢れる音楽で紡ぐのは、『人魚姫』。「もともとこの音楽で創りたいという思いがあり、人魚姫の物語がパッと結びついた」という。米沢唯、渡邊峻郁による繊細かつ抒情的なデュエットは、ドラマ性の豊かさが大きな魅力。木下のもう1つの作品、小野絢子、福岡雄大、五月女遥と木下自身が踊る『Passacaglia』は、バロック時代の作曲家、ビーバーによる静謐な弦の音と2組のカップルが美しく響き合う、抽象的な作品だ。欧州のカンパニーに在籍していた時に振付に挑戦するようになったという木下は、「振付は難しいが、出来上がった時の喜びは大きい」と熱く語る。木村も、「その作業と工程の多さに驚きました。一日中そのことばかり考えて眠れないことも。今回も、お客さまにより楽しんでいただけるよう頑張ります」と意欲を見せた。公演は2月19日(土)~23日(水・祝)、新国立劇場オペラパレスにて。チケットは発売中。文:加藤智子
2022年02月07日東京バレエ団が2022年2月、ブルメイステル版『白鳥の湖』を上演する。18日と20日の公演でオデット/オディールを踊るのは、世界にもその名を轟かすバレエ団のトッププリマにして、この役を当たり役のひとつとし続けてきた上野水香。バレエ団で全幕を踊るのは今回が“最後”となる上野に、役の解釈やブルメイステル版の見どころから、2021年秋にミュージカル初挑戦を果たした『ドン・ジュアン』での手応えまで、幅広く聞いた。「ブルメイステル版の黒鳥は、上から目線な感じです(笑)」――『白鳥の湖』は、バレエを観たことがなくても知っている、古典バレエの代名詞のような作品です。水香さんご自身は初めて踊られる前、どんなイメージを持っていましたか?『白鳥の湖』とか『眠れる森の美女』というのはやはり、バレエを習っていたら絶対に踊りたい作品ですよね。私も子どもの頃からずっと憧れていて、あの羽と冠を着けたいけれどお家にはなかったから、白いお花を着けて白鳥気分を味わったりしていました(笑)。だから19歳か20歳の頃だったかな、初めて全幕で踊れた時は本当に嬉しかったです。――白鳥オデットと黒鳥オディールをひとりのダンサーが演じ分けることで知られる作品ですが、それぞれの役をどのように解釈していらっしゃるのでしょう。オデットは、魔法で白鳥に姿を変えられてしまっても希望を忘れない、儚さと強さを併せ持った女性。完全に鳥として見せるやり方もあると思いますが、王子が恋に落ちるわけですから、やっぱり人間のはずなんですよね。鳥にしか見えない瞬間と人間にしか見えない瞬間がミックスされた、奥行きのあるオデットが私の理想です。東京バレエ団『白鳥の湖』より撮影:Kiyonori Hasegawa東京バレエ団『白鳥の湖』より撮影:Kiyonori Hasegawaオディールで大事にしているのは、悪の象徴であるロットバルトの娘だということ。お父さんに言われたから王子を誘惑しているだけで、本人が悪い子かどうかは分からないと思うんです。ただやはり、王子がどんどん自分に惹かれているのを見て楽しくなってはいるはずだから、いかめしい顔ではなく楽しそうに演じるようにしています。若い時は、ただニコニコしてるだけみたいになっちゃってましたけど(笑)、笑顔の中に含みを持たせたりといったことが、だんだんできるようになった気がしますね。――今回上演されるのはブルメイステル版ですが、そうした役の解釈に違いはありますか?解釈自体は変わらないですが、オディールの表現には少し違いがありますね。通常のバージョンでは、オディールはロットバルトとふたりだけで王子を騙さないといけないから、引き寄せておいて突き放してみたり、といった表現が必要になります。でもブルメイステル版では、舞踏会の会場にいる人たちはみんなロットバルトの配下という設定。全員で押し寄せるように王子に迫っていくから、オディールの表現はシンプルでいいんです。みんなの中にスッと立っているだけで、「あなた私に惹かれるでしょ?当たり前よ」みたいな、上から目線な感じです(笑)。――ブルメイステル版でのパートナーは、2016年の初演以来、ずっと柄本弾さんですね。弾くんとは、2015年の『眠れる森の美女』からもう長く組んでいます。一緒に積み上げてきたものが誰よりも多いパートナーで、私の癖も全部分かってくれている、とてもありがたい存在ですね。特につい最近『海賊』で組んだ時は、非常に通い合うものがあって、これが積み上げてきた良さだなって。元々鋭い感性を持っていて呑み込みも速いダンサーですが、30代に入って芸術家として目覚める段階に入った今『白鳥』を踊ることは、彼にとってもエモーショナルな部分を磨くいい機会になると思います。二人でドラマを運ぶ作品ですから、今まで以上に相手を感じながら演じられるよう、リハーサルではディスカッションを重ねたいですね。「違うジャンルに挑戦することで、バレエに貢献していきたい」――そんな『白鳥の湖』に東京バレエ団で主演されるのは、今回が最後になるそうですね。現行のバレエ団の定年制度だと、私が定年を迎えるまでに「白鳥」を上演するのは今回が最後というだけで、最後にすると私が決めたわけではないんですよ。自分の中では、「白鳥」はこれからも深めていきたい作品。ただ先のことは分からないですし、私は今までもずっと、毎回「明日死んでもいい」くらいの気持ちで踊ってきました。その気持ちは今回も変わらないですし、これがもし自分で決めた最後だったとしても、いつもと同じようにすべてを懸けるだけだと思います。――「明日死んでもいい」というほどの強い思いは、一体どこから来るのでしょう?日本のバレエ公演って、本番が1回とか2回きりということが多いじゃないですか。本番に向けて練習して練習して、やっと辿り着いたと思ったら翌日にはもう終わってる(笑)。この間初めてミュージカルに出演して、32回も本番があるというのを体験した時、感覚がだいぶ違うなと改めて思いましたね。32回あるのに、明日死んだらやっぱりまずいですから(笑)。――ミュージカル『ドン・ジュアン』を経験したご感想、ぜひ詳しくお聞かせください!色々な出会いや発見があって、すごく勉強になりました。バレエ団って、普段からの仲間がその流れで舞台をやるものだけど、ミュージカルはその舞台のために集まった人たちが、その時だけ“カンパニー”になって一緒に作っていく。終わったらどうなるか分からない中でその舞台に懸ける気迫と、32回もあっても1回1回を大切にしようとする強い思いに圧倒されました。それと、声の表現ってお客様にこんなにもダイレクトに響くものなんだ!というのも発見でしたね。ミュージカル『ドン・ジュアン』より、アンダルシアの美女を演じる上野水香撮影:平野祥恵バレエは言葉がないから想像力が必要になるけれど、ミュージカルには台詞と歌詞があって、ストーリーに入りやすいからより手軽に楽しめる。私は今回声を出さない役でしたが、共演の皆さんの歌声には私自身、引き込まれるものがありました。特に春野寿美礼さんは、歌声が素晴らしいのはもちろん、佇んでいるだけで魅せることができる、すごいアーティストだと思いましたね。――では今後は、水香さんも台詞や歌のある舞台に挑戦していきたいと…?それは全然、やれる気がしないです(笑)。実はちえちゃん(柚希礼音)に勧められて、歌のレッスンを受けには行ってみたんですよ。すごくいい先生でしたけど、『ドン・ジュアン』で皆さんの歌を聴いたら、いや私なんかが歌っちゃいかんだろうって(笑)。でも、オサさん(春野)とはお互いの舞台を観に行く約束をするくらい仲良くなれましたし、演出の生田(大和)さんは「水香さんにできるものを考えたい」と言ってくれてたり、主演の藤ヶ谷(太輔)くんも「またご一緒したいです」と言ってくれたりと、本当に色々なつながりができたので、それは大事にしていきたいですね。私が違うジャンルに挑戦することで、バレエに興味を持って足を運んでくださる方が増えたらそれも意味のあることだと思うから、私にできる範囲で。歌メインの役は無理ですが(笑)、そういう形でバレエに貢献できるような活動は、今後もしていければなと思っています。取材・文:町田麻子東京バレエ団『白鳥の湖』2022年2月18日(金)~2022年2月20日(日)会場:東京文化会館 大ホール
2022年01月07日瀧本美織が主演する第33回ヤングシナリオ大賞「踊り場にて」の放送が決定。バレエシーンを切り取った写真も到着した。プロのバレエダンサーを目指し、海外で活動していた美園舞子は、夢を諦めて帰国。やりたいこともなかったが、国語教師として実家近くの高校で働き始める。しかし夢を諦めたばかりの舞子にとって、夢や希望にあふれた高校という場所は皮肉なもので、どこか居心地の悪さを感じていた。おまけに全く経験のないバレーボール部の顧問に任命されたり、担任を任されたクラスも個性的な生徒が多かったりと、不安は募るばかり。しかし、様々な生徒たちと関わる中で、生徒たちもまた、夢と現実の間で悩みを抱えていることを舞子は知る。生徒たちとの交流や舞子をあたたかく見守る母の言葉をきっかけに、舞子はいまの自分から新たな一歩を踏み出そうとする――。「フジテレビヤングシナリオ大賞」第33回となる今年は、昨年から411作品も増えた応募総数1978作品の中から、本作「踊り場にて」(生方美久脚本)が大賞に選出。応募作品のなかでも構成、セリフ共に群を抜いており、登場人物たちの点と線がつながっていくストーリー展開の巧みさ、ユーモアのあるセリフの掛け合いとシリアスな感情のシーンとのバランスの妙により、選考会では圧倒的な支持を集めたという。本作は、プロのバレエダンサーを目指し、海外で活動していた主人公・美園舞子が、夢を諦め、高校教師として復職し、個性的な生徒たちとの交流を通して、人生を見つめ直し、一歩前に踏み出すヒューマンドラマ。今回のドラマ化では、瀧本さんがその主人公・舞子を演じ、台本上29行に及ぶ長セリフで生徒たちに語りかける心に刺さる授業シーンや、初挑戦のバレエシーンなど、多くの見逃せないシーンが盛り込まれている。「生徒達との会話劇に引き込まれ、読んでいて好きな台詞がたくさんありました」と本作の印象を語った瀧本さんは、「私にとって、全シーンが山場でした」と撮影をふり返る。そして「新しい切り口で、夢との向き合い方を教えてくれるドラマだと思います。とにかく生徒の皆さんがユニークで、チャーミングです。青春が詰まっています。舞子としては、人との関わりの中で自分を肯定していく過程が描かれています。夢にまい進している方も、夢に悩んでいる方も、こんな捉え方もあるんだと、自由にみていただけたらうれしいです」と視聴者へメッセージを寄せている。ほかにも、舞子が勤務する学校に通う個性豊かな生徒役に中田青渚、青木柚、富田望生。舞子を温かく見守る母親・美園優子を富田靖子が演じることも決定した。第33回ヤングシナリオ大賞「踊り場にて」は12月30日(木)24時25分~フジテレビにて放送。※関東ローカル(cinemacafe.net)
2021年12月17日モデル「貞松・浜田バレエ団」くるみ割り人形クララ役・宮下萌さんレディースアパレルの株式会社クロシェ(代表取締役:沼部 健、本社:神戸市中央区=以下、クロシェ)は、2021年12月の公演「くるみ割り人形」でクララ役を務める宮本萌さんに、オリジナルブランドのトレコードとファルファーレを着ていただきました。クリスマスに楽しみたいバレエ「くるみ割り人形」の世界観をファルファーレとトレコードで絵本から飛び出してきたようなくるみ割り人形の世界観人気のバレエ団、貞松・浜田バレエ団の「くるみ割り人形」はクリスマスにぴったりのお話。今回クロシェでは特別企画として、クララ役のバレリーナ宮本萌さんに、バレエシューズブランド【farfalle(ファルファーレ)】と、神戸発でスカートのバリエーションが豊富なレディスアパレルの【TRECODE(トレコード)】のお洋服とシューズで、ホリデーシーズンにおすすめのコーディネートを、舞台から飛び出して表現していただきました。萌さんのくるみ割り人形特別コンテンツを見る : バレリーナ宮本萌さんのしなやかな表現力で楽しめる特別なコンテンツ心も踊るようなクリスマスのワンシーン暖炉やクリスマスツリーにくるみ割り人形など、まるで舞台のようなプロップと、バレリーナ宮本萌さんのしなやかな表現力がコラボレーションしたシーンを、クロシェのオリジナルコンテンツでお届けいたします。ちょっと不思議で素敵なビジュアルは、トレコードとファルファーレがクリスマスや冬におすすめするコーディネートで。お伽の国のクララになれそうなファッションを、クロシェの特別なコンテンツでお楽しみただけます。バレエ組曲「くるみ割り人形」とはチャイコフスキーの軽快な音楽が印象的な「くるみ割り人形」は、主人公クララがクリスマスイブに両親からプレゼントされたくるみ割り人形からお話が始まる、ドイツの童話が題材の演目です。貞松・浜田バレエ団でも、毎年神戸の冬の風物詩として神戸文化ホールで上演される楽しい舞台で、今年も団のバレリーナ宮本萌さんがクララ役を務めます。クリスマスのワクワクするような楽しい場面や、夜の怖い夢や群舞、人形や王子様など場面がどんどん展開するお伽の世界のお話を、ぜひ舞台とクロシェオンラインショップでもお楽しみください。貞松・浜田バレエ団公演「くるみ割り人形」について貞松・浜田バレエ団港・神戸のクリスマス風物詩「くるみ割り人形」お伽の国Ver.日時:2021年12月18日(土曜)・19日(日曜)/開演15:30、会場14:45場所:神戸文化ホール大ホール指揮:江原 功管弦楽:びわ湖の風オーケストラ問い合わせ先:一般社団法人貞松・浜田バレエ団TEL:078-861-2609チケットや公演については、バレエ団に直接お問い合わせ下さい。会場では、萌さん着用のコーディネート展示を行っておりますので、ぜひご覧くださいませ。(販売・試着は行っておりません)貞松・浜田バレエ団くるみ割り人形について : このプレスリリースに関するお問い合わせ先株式会社クロシェ メール連絡先: press@cloche.jp 株式会社クロシェHP : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年12月16日クリスマスのバレエ作品と言えば『くるみ割り人形』。毎年12月に多くのバレエ団が上演するが、芸術監督・熊川哲也が率いるKバレエ カンパニーの『くるみ割り人形』は豪華で美しく、2005年の初演以来、子どもも大人もワクワクさせるファンタジー超大作として人気が高い。Daiwa House PRESENTS 熊川哲也 Kバレエ カンパニー 「くるみ割り人形」 Winter Tour 2021チケット情報物語は19世紀初め、ねずみたちとの争いの中で魔法をかけられた人形の国。魔法を解くカギとなる少女クララは、人間界から人形の国へ時空を超えた愛と冒険の旅に出て…。今回の大阪公演は主要キャストを替えて2ステージを上演。魔法でねずみに変えられるマリー姫を、今年Kバレエデビューした注目の日高世菜(※高ははしごだかが正式表記)と飯島望未がダブルキャストで演じる。西宮出身の日高、大阪出身の飯島のふたりが、見どころや意気込みを語った。まずは日高世菜。ワガノワ・バレエ・アカデミーで学び、ルーマニア国立バレエ団とアメリカのタルサ・バレエ団のプリンシパルを経て、1月にKバレエにプリンシパルとして入団。熊川は「踊りに別格の芸術性を感じる、完璧なバレリーナの象徴」と絶賛する。また飯島望未は、アメリカのヒューストン・バレエ団でプリンシパルとして活躍し、シャネルのビューティーアンバサダーも務めている。Kバレエにはゲスト出演を経て8月にプリンシパル・ソリストとして正式入団。「非常にドラマティックなダンサー。優れた演劇性を特に高く評価しています」と熊川の期待を担う。今回は「私は身長が高いので、舞台を大きく使って大きな動きでみせるところをご覧いただければ」(日高)、「お姫様なので凛としていて、でも温かさもあるマリー姫を演じられたら」(飯島)と話す。巨大化するツリー、人形とねずみたちの大バトル、銀世界で舞い踊る粉雪たち…。熊川版『くるみ』の魅力は?「ストーリーがすごくわかりやすくて、子どもから大人までどなたでも作品に入り込んで楽しめます。特に舞台転換の演出や舞台美術、衣装も含め、すべてがとても豪華です」とふたり。久しぶりの地元関西で「フェスティバルホールの公演はよく観ていましたが、自分が舞台に立つのは初めてですごく楽しみ」と、家族や友人を客席に、憧れの舞台に立つ喜びを語る。「温かい気持ちや幸せな気分になれる、夢のある作品だとすごく思うので、ぜひ観に来ていただけたらうれしいです」(日高)。「少しでも芸術やファンタジーの世界に触れて、心を豊かに素敵なクリスマスを迎えていただけるよう頑張ります。お客様を通して私たちも夢を与えていただいているので、それを舞台上で共有できたら。12月、日本で一番熱い場所にします!」(飯島)熊川哲也 Kバレエ カンパニー『くるみ割り人形』は、12月10日(金)、大阪・フェスティバルホールにて。チケット発売中。取材・文:高橋晴代
2021年12月07日世界最高峰のバレエ団パリ・オペラ座の3演目『シンデレラ』『プレイ』『ジェローム・ロビンズ・トリビュート』が全国の映画館にて2021年12月24日(金)より順次公開される。“ハリウッド”が舞台の『シンデレラ』ルドルフ・ヌレエフ振付のバレエ『シンデレラ』は、シャルル・ペローによる有名童話を“ハリウッドが舞台のスター誕生物語”に置き換えた作品。主人公・シンデレラは女優に憧れる少女、王子はスター俳優、仙女はプロデューサーという設定で、劇中には『キングコング』や『ジークフリート・フォリーズ』などハリウッド黄金期に誕生した名作映画へのオマージュも登場する。今回は、カール・パケットの引退公演としても注目を浴びた2018年上演の『シンデレラ』を上映。森英恵が担当した美しい衣装にも注目だ。アレクサンダー・エクマン振付『プレイ』『プレイ』は、スウェーデンの振付家アレクサンダー・エクマンがパリ・オペラ座バレエ団のダンサーたちと初めてコラボレーションした作品。夢のようなイメージの壮大な作品で知られる彼が、ガルニエ宮の舞台を金属製のオブジェや空間に浮遊するダンサーなどで埋め尽くし、モダンでエネルギッシュなバレエ作品を作り上げる。4演目で構成した『ジェローム・ロビンズ・トリビュート』映画『ウエスト・サイド物語』の監督でも知られるジェローム・ロビンスの生誕100周年を記念した『ジェローム・ロビンズ・トリビュート』は、彼が手掛けた4つの演目を集めた作品。一時代を画した著名なバレエ作品「ファンシー・ブリー」をはじめ、「ダンス組曲」「牧神の午後」「グラス・ピーシズ」が披露される。【詳細】パリ・オペラ座バレエ シネマ 2022公開日:・『シンデレラ』全劇場 2021年12月24日(金)~・『プレイ』東劇・札幌シネマフロンティア 2022年2月11日(金)~、その他 2022年2月18日(金)~・『ジェローム・ロビンズ・トリビュート』神戸を除く全劇場 2022年6月24日(金)~(※神戸のみ後日日程決定)公開劇場:東劇/新宿ピカデリー/ミッドランドスクエア シネマ/なんばパークスシネマ/神戸国際松竹/札幌シネマフロンティア/熊本ピカデリー料金:一般 3,300円、学生 2,500円<作品情報>■『シンデレラ』パリ・オペラ座での上演日:2018年12月31日場所:パリ・オペラ座バスティーユ上映時間:2時間30分構成:3幕振付:ルドルフ・ヌレエフ原振付:シャルル・ペロー音楽:セルゲイ・プロコフィエフ指揮者:ヴェロ・パーン舞台美術:パトリカ・イオネスコ衣装:森英恵照明:グィード・レヴィオーケストラ:コンセール・パドルー芸術監督:オーレリ・デュポンキャスト:ヴァランティーヌ・コラサント、カール・パケット、ドロテ・ジルベール、リュドミラ・パリエロ、オーレリアン・ウエット、アレッシオ・カルボーネ、エトワール、プルミエール・ダンスール、パリ・オペラ座バレエ団員■『プレイ』パリ・オペラ座での上演日:2017年12月18日、19日場所:パリ・オペラ座ガルニエ宮上映時間:1時間52分振付:アレクサンダー・エクマン音楽:ミカエル・カールソン舞台美術:アレクサンダー・エクマン衣装:アレクサンダー・エクマン、グザヴィエ・ロンゼ照明:トム・ヴィッサー芸術監督:オーレリ・デュポンキャスト:ステファン・ビュリョン、ミュリエル・ズスペルギー、ヴァンサン・シャイエ、フランソワ・アリュ、パリ・オペラ座バレエ団、カリスタ・“キャリー”・デイ、アデライーデ・ファリエール■『ジェローム・ロビンズ・トリビュート』パリ・オペラ座での上演日:2018年11月8日場所:パリ・オペラ座ガルニエ宮上映時間:1時間54分構成:「ファンシー・ブリー」「ダンス組曲」「牧神の午後」「グラス・ピーシズ」の4演目振付:ジェローム・ロビンズ音楽:ワレリー・オブシャニコフ演奏:パリ・オペラ座管弦楽団芸術監督:オーレリ・デュポン「ファンシー・フリー」音楽:レナード・バーンスタイン振付:ジェローム・ロビンズ!装置:オリヴァー・スミス衣裳:カーミット・ラヴ照明:ジェニファー・ティプトンキャスト:エレオノーラ・アバニャート、アリス・ルナヴァン、ステファン・ビュリオン、カール・パケット、フランソワ・アリュ、オーレリア・ベレ、アレクサンドル・カルニアト「ダンス組曲」音楽:ヨハン・セバスチャン・バッハ振付:ジェローム・ロビンズ衣裳:サント・ロカスト照明:ジェニファー・ティプトンチェロ:ソニア・ヴィーダー=アサートンキャスト:マチアス・エイマン「牧神の午後」音楽:クロード・ドビュッシー振付:ジェローム・ロビンズ装置:ジャン・ローゼンタール衣裳:イレーヌ・シャラフ照明:ジェニファー・ティプトンキャスト:アマンディーヌ・アルビッソンユーゴ・マルシャン「グラス・ピーシズ」音楽:フィリップ・グラス振付:ジェローム・ロビンズ装置:ジェローム・ロビンズ/ロナルド・ベイツ衣裳:ベン・ベンソン照明:ジェニファー・ティプトンキャスト:セウン・パク、フロリアン・マニュネ© Yonathan Kellerman/OnP© Ann Ray / OnP© Sébastien Mathé / OnP
2021年11月20日幼少のころから自身の“性別の違和感”を訴えてきたサシャを追ったドキュメンタリー映画『リトル・ガール』が公開。今回は、女の子として生きたいサシャが憧れのバレエ教室に参加、 少しずつ夢を叶えていく本編映像がシネマカフェに到着した。本編映像は、サシャが通うことになったバレエ教室の1シーンから始まる。ようやく念願かなってレッスンに参加することができたサシャだったが、まだ女の子用のレッスンウエアを着ることはできない。しかし「もっと軽やかに踊って」という先生の指示を聞きながら、おぼつかないながらも見よう見まねで懸命に踊ってみる。全ての願いはまだ叶わなくても、“自分のなりたい自分”に1歩ずつ進むサシャの姿が印象的なシーン。本作の監督を務めたのは、これまでも社会の周縁で生きる人々に光をあてた作品を撮り続け、カンヌやベルリンを始め、世界中の映画祭で高く評価されているセバスチャン・リフシッツ。トランスジェンダーの人々のアイデンティティーは身体が成長する思春期に芽生えるのではなく、幼少期で自覚されることについて取材を始めていた過程で、サシャの母親カリーヌに出会い、この作品が生まれた。『リトル・ガール』は新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:リトル・ガール 2021年11月19日より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開
2021年11月20日現代パフォーミングアーツ、バレエ、コンテンポラリー・ダンス界の最重要アーティストたちによる新作ダンス2作品の来日公演が、2022年に開催されることが決定した。今なおバレエ、コンテンポラリー・ダンス界の最先端を行く舞踊家である巨匠ウィリアム・フォーサイス振付の『THREE QUIET DUETS』が2月に開催。フォーサイスは、45年以上にわたり振付家として活躍し、その作品は、バレエを21世紀のダイナミックなアートフォームへと方向転換させたことで知られている。1984年にフランクフルト・バレエ団のディレクターに就任し、わずか3年で世界トップレベルのカンパニーに成長させ、その鋭い現代的感覚と芸術性で“バレエ界のウルトラ・モダン”と称されている。92年と99年にはローレンス・オリビエ賞、02年にはニジンスキー賞を受賞。05年にはフォーサイス・カンパニーを設立し、翌06年の来日公演でも、「安定に抗う極限の技能」「舞踊界において突出している」(朝日新聞/石井達朗氏)と高く評価された。今なお舞台芸術の最先端を行く巨匠フォーサイスが、今最も信頼を置く最高のダンサーたち5名と究極の静謐なダンスを繰り広げる。近年最も評価の高い傑作群の初来日公演が、東京、京都、福岡の3都市で上演される5月には、舞踊家ピナ・バウシュの『春の祭典』を上演。バウシュは、2009年に逝去した後の日本でも、コンテンポラリー・ダンス、バレエ、演劇など幅広い分野で、今なお大きな影響力を誇る不世出の舞踊家。数ある作品の中でも最も激しいダンスと、舞台に敷き詰められた2トン以上の土の上で踊り続けるダンサーたちの迫力のパフォーマンスで知られる代表作が『春の祭典』だ。この楽曲は、“音楽の天才”ストラヴィンスキーによる近代バレエ音楽の最高傑作と言われ、バレエ、クラシック界のみならず、広く一般に知られており、世界中のカンパニーによる上演が後を絶たず、特にピナ・バウシュ振付版(75年初演)は、パリ・オペラ座・バレエ団など世界最高峰のカンパニーによっても上演されるなど、その評価を確固たるものにしている。ダンスと演劇を融合した傑作を、今回は、アフリカ13カ国から結集した精鋭ダンサー32名が踊る、全舞台ファン必見の最重要作となる。さらに元ピナ・バウシュ・ヴッパタール舞踊団で、同団の主要パートを歴任したマル-・アイラド、アフリカ現代舞踊の母ジャメイン・アコニーによる新たな作品『common ground[s]』も同時上演される。【以下、作家・ヤサぐれ舞踊評論家 乗越たかおによる本公演に向けての特別寄稿】ピナ・バウシュ & ウィリアム・フォーサイス数あるコンテンポラリー・ダンスの振付家の中でも、巨人と呼ぶにふさわしい二人、ピナ・バウシュとウィリアム・フォーサイスの作品が上演される。この二人は、いったい何がスゴイのだろうか?ピナ・バウシュはタンツテアター(演劇的ダンス)という手法で、演劇とダンスの垣根を超えた振付家だ。舞台上で踊る人々の感情の機微が、観客の胸にスッと入って突き刺さる。しかもダンスなので、どのシーンも美しい。ダンスには、こんなことまでできるのか……と世界中のダンス関係者を驚愕させたのである。とくに今回の『春の祭典』は初期の傑作で、約2トンの本物の土を舞台に敷き詰めて踊る。元はロシアの大地の神へ生け贄を捧げる作品だが、ピナは「生け贄を集団が選び出す」という現代的なテーマとして描いた。さらに今回は生前のピナが率いたヴッパタール舞踊団の指導のもと35名のアフリカ人ダンサーが踊る。画期的な挑戦で、ネットの有料配信は世界中で話題になった。一方のフォーサイスは「バレエを脱構築させた」と言われる振付家である。バレエではセンターにあるべきとされる体軸や重心を自在に変化させ、バレエの新しい領域を切り開いていった。さらに作品も知的でソリッドな興奮に満ちている。今回の『THREE QUIET DUETS』はそんな彼の新境地ともいえる作品である。ストリートダンスのダンサーも加わり、かつタイトルの通り不思議な「静寂(QUIET)」と詩情が漂う。フォーサイス作品をよく知る人も、きっと刮目するだろう。二人に共通するのは、様々なアートの領域横断的な刺激に満ちた作品という点である。コロナ禍で海外からの招聘公演が困難な昨今、巨匠達の新しい作品・新しい試みを観られる希有な公演だ。見逃すな!■公演概要PARCO presents ウィリアム・フォーサイス『THREE QUIET DUETS』 来日公演東京公演:2022年2月4日(金)~6日(日)会場:Bunkamuraオーチャードホール京都公演:2022年2月9日(水) 会場:ロームシアター京都(メインホール)福岡公演:2022年2月12日(土)会場:北九州芸術劇場(大ホール)振付:ウィリアム・フォーサイス出演:Brigel Gjoka、Riley Watts、Jill Johnson、島地保武、Rauf "RubberLegZ" YasitPARCO presents ピナ・バウシュ 『春の祭典』 / ジャメイン・アコニー&マル―・アイラド 『common ground[s]』来日公演日程:2022年5月(※日程詳細は順次発表予定。)会場:東京Bunkamuraオーチャードホール公式サイト:
2021年11月02日金森穣振付『かぐや姫』第1幕の世界初演を約1週間後に控えた東京バレエ団が、スタジオでの通し稽古を公開した。日本人振付家による新作上演に積極的に取り組む東京バレエ団。2019年の勅使川原三郎への委嘱に続く第二弾は、新潟を拠点に活動する舞踊団Noismの芸術監督で振付家の金森による“日本発のグランド・バレエ”だ。今回はその第1幕を世界初演、2年後に全幕作品として上演するという一大事業だ。プロローグ、観る者を物語の世界へ引き込むのは、トウシューズの女性たち=緑の精の群舞。音楽はドビュッシーの「海」だ。躍動感あふれる海のイメージは、陸上の竹やぶへと変化を遂げ、飯田宗孝演じる翁がかぐや姫を発見する場面へと連なる。この日ヒロインを演じたのは、公演2日目に登場する足立真里亜。翁の愛情をたっぷり受け、みるみるうちに成長した彼女は、村の童たちの兄貴分・道児(この日は秋元康臣が演じた)と惹かれ合う。しかし、竹やぶで金銀財宝を得た翁は、かぐや姫を連れて都へと向かい──。全編、ドビュッシーの彩り豊かな音楽で紡がれる本作には、冒頭の群舞に主役カップルのパ・ド・ドゥ、個性豊かなキャラクターと、物語バレエならではの要素が随所に散りばめられる。リハーサル後に囲み取材に応じた金森は、この日主役を務めた足立と秋元の演技を大いに評価するとともに、初日の主役、秋山瑛、柄本弾についても触れ、「彼らは全然違うはず。それは物語バレエの醍醐味。舞踊家の力によって、作品に新しい感情が加わったり、新しい視座が加わったりすることに期待する」と語った。日本最古の物語を題材としながら、環境破壊や格差の問題など、現代的な要素も盛り込まれた。竹やぶで金銀財宝を見つける翁の姿を見た村人たちが、自分も富を得ようと竹やぶを荒らすシーンに胸が痛むが、金森は「この作品がもし未来に残った時、そういう問題が提起されていた時代もあったねと言われるようになったら本望」という。同時上演はベジャール振付『中国の不思議な役人』、キリアン振付『ドリーム・タイム』。金森が欧州で師事した二人の巨匠の作品だ。「『この感じを金森は受け継いだのか』、と観ていただけることが嬉しい──そう思える年齢になった(笑)。二十代の頃は背を向けた時期もありましたが、得たものの大切さ、ありがたみを感じます」と、笑顔を見せた。公演は11月6日(土)、7日(日)、東京文化会館にて。文:加藤智子
2021年10月29日ボールルーム(社交)ダンス×演劇で見せる舞台FOCUS『イッツショータイム!!』の大阪公演が間もなく開催される。振付・監修を手掛ける大竹辰郎と、今作が初舞台となる土屋炎伽に話を聞いた。舞台FOCUS『イッツショータイム!!』チケット情報舞台FOCUSは元宝塚歌劇団スターと日本のトップレベルの社交ダンサーが共演する作品で、2017年にスタートし、人気を集めている。今作は、小さなダンスホールを営む操(鳳翔大)、希(伶美うらら)、栞(岡田サリオ)の三姉妹を中心にダンスホールの存続をかけた物語が展開する。操のダンスのライバルである雅役の土屋をはじめ、千葉涼平(w-inds.)、鈴木福らも出演する。土屋は「社交ダンスは昔から憧れていて、体験教室で習ったことがあるのですが、あまりにも難しくて諦めたんです。今回、演技も初めてなので、最初はご迷惑をおかけするんじゃないかと戸惑いましたが、挑戦してみようと。東京公演を終えて、挑戦してよかったと心の底から思っていますし、すっかり社交ダンスの虜になっています」と話す。キャストは1か月半の間、社交ダンスを猛特訓。夜の9時から明け方4時まで練習した日もあったという。大竹は「最初のレッスンの段階で、炎伽ちゃんはいけるなと。体幹が強いし、とにかく勘がいい。ほかの出演者も習得するのが早かったんですが、彼女は群を抜いていましたね」と絶賛する。千葉や鈴木も社交ダンスは初心者だ。「みんなで励まし合い、切磋琢磨しながら練習しました」と土屋。初めての演技について土屋は「『自分の演技が浮いて見えるし、棒読み。一体どうしたら』と演出家やキャストにアドバイスをもらい、ギリギリまで試行錯誤した」と話す。「雅は元気がよくて気が強い。その性格を反映するような振りも大竹先生が考えてくださいました。大阪公演では演技、ダンス共、表現力を出来る限りレベルアップしたいです」と意気込む。大竹は「炎伽ちゃんが役者として初舞台だというのを、そばにいながら報道で知ったんです(笑)。とてもそうとは思えない」とこちらも太鼓判を押す。東京公演と大阪公演ではダンサーが替わる。「ダンサー全員が大阪出身なので、踊りやしぐさに吉本新喜劇的なノリがちょこちょこ入るんですよ(笑)。入れるなと言っても自然に入ってくる(笑)。大阪らしさがふんだんに出た舞台になります。また、喧嘩のシーンを全部ダンスで表現したりと、セリフとダンスがほぼリンクしているので、ダンスだけでストーリーも分かる。楽しみにしてほしいですね」と大竹。「私は新喜劇になじみは少ないですが、憧れはあるので、乗っていきたいですね(笑)。ぜひ皆さんに足を運んでいただき、社交ダンスのエネルギーを全身にあびて、元気になっていただきたいです」と土屋も呼びかけた。公演は10月30日(土)・31日(日)、大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて。チケット発売中。取材・文:米満ゆう子
2021年10月27日10月23日、新国立劇場バレエ団2021/2022シーズンが、ピーター・ライト版『白鳥の湖』(新制作)の上演をもって開幕した。その前日、賛助会員や報道陣に公開された舞台稽古の模様をレポートする。冒頭、客席に向けて挨拶した新国立劇場舞踊部門芸術監督の吉田都は、「やっとここまで辿り着けた」と本音をのぞかせた。この『白鳥の湖』は、昨年、彼女の芸術監督就任1年目のシーズン開幕を飾る作品として予定されるも、コロナ禍で海外の指導者、スタッフの招聘がかなわず、1年の延期を経てようやく実現した。「サー・ピーターに喜んでいただける仕上がりになったと自負している」と吉田はいう。1981年に初演されたこの『白鳥の湖』は、演劇の国・英国らしいドラマティックで説得力ある舞台で、世界中の観客を魅了する。第1幕の幕開きから、振付家の手腕が色濃く反映された独特の場面が展開する。薄暗い舞台の下手から上手へとゆっくりと進むのは、王の葬列。多くのヴァージョンでは王の不在は説明されないが、ライト版のこの場面は、息子ジークフリード王子が置かれた状況を明らかにし、その先の重々しいドラマを予感させる。客席をぐいぐいと物語の世界へと引きこむのは、作品の力のみならず、ダンサーたちのきめ細やかな演技、確かな技術に基づいた踊りだ。米沢が演じ分けた、儚いながらも凛とした美しさが魅力のオデットと、品の良さと大胆さを併せ持つ誘惑者オディール。一方の福岡は、悩み多き王子を清々しく演じた。その後も日替わりで登場する主役カップルそれぞれが、各々の個性を存分に生かした演技で客席を魅了するだろう。もちろん、第2幕、ガリーナ・サムソワによる、ロシアの伝統を受け継ぐ幻想的な群舞の美しさは格別だし、英国のオリジナルを再現したという衣裳も圧巻。バレエの美しさ、楽しさとはこうであったかと、あらためて実感させられる舞台だ。冒頭、吉田は10月20日に他界した牧阿佐美への弔意を表し、翌23日の開幕公演を彼女の追悼公演としたいと述べたことにも触れておきたい。翌日の舞台は、熱気あふれるカーテンコールで成功を印象付けたが、1999年から2010年の長期にわたりこの劇場の舞踊部門芸術監督を務めた故人の、その大きな功績をしのぶひとときともなった。公演は11月3日(水・祝)まで新国立劇場オペラパレスにて開催。好評につきチケットは残り僅か。文:加藤智子
2021年10月25日沖縄県選挙管理委員会は、第49回衆議院議員総選挙啓発キャンペーンに際して、沖縄の高校生が対象のダンス動画投稿キャンペーン「自分で決める!未来を決める!・ダンス動画コンテスト」を開催、2021年10月27日(水)まで応募者を募集することをお知らせいたします。期間中、県内在住者を対象に、言葉では表現しきれない自分の「未来への想い」を、SNSへ投稿していただきます。今回、制作されたオリジナル楽曲をダウンロードし15秒のダンスにして、SNSの視聴回数が多い投稿者に携帯電話通信容量を進呈いたします。沖縄県選挙管理委員会がダンス動画コンテスト開催!特設WEBサイト: ■「自分で決める!未来を決める!・ダンス動画コンテスト」沖縄県選挙管理委員会では、近年の選挙に対する若年層の意識離れにより、低下する投票率を改善しようと、新たな試みとしてSNS投稿によるダンスコンテストを企画しました。景品もデータ通信量というデジタルに特化したのも今の時勢にのっとった新しい試みです。全国でもあまり例をみないこの試みに是非ご注目いただきたいと思います。■キャンペーン概要【募集動画】キャンペーンオリジナルソングを使用したダンス動画(15秒)【資格】沖縄県内に在住の方、チーム応募の場合は3人まで *プロアマ問わず【応募点数】1人又は1チーム(3人まで)につきSNSごとに1作品まで【動画形式】投稿するSNSに準拠します【募集期間】10月27日(水)午前10時まで【結果発表】令和3年10月29日に沖縄県選挙管理委員会の公式Facebookページにて発表【備考】応募サイトは特設WEBサイト: <注意点>※応募注意事項は特設ページの注意事項をご参照ください。【表彰等】投稿数の多い上位3つのSNSから、それぞれ視聴回数の多い2作品ずつを表彰【賞品】1位:応募者1人につき携帯電話通信容量…2GB進呈2位:応募者1人につき携帯電話通信容量…1GB進呈沖縄県選挙管理委員会沖縄県那覇市泉崎一丁目2-2 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年10月22日スターダンサーズ・バレエ団によるバレエ「ドラゴンクエスト」全2幕が、2021年12月17日(金)・18日(土)、神奈川県テアトロ・ジーリオ・ショウワにて上演される。その後、2022年1月8日(土)・1月9日(日)に埼玉、1月16日(日)に鳥取、1月30日(日)に滋賀を巡回。人気ゲームを題材にしたバレエ「ドラゴンクエスト」人気ゲームをモチーフにしたエンターテインメント・バレエ「ドラゴンクエスト」は、1995年に誕生。2019年には、フランス・パリで開催される世界最大規模の日本文化の祭典「ジャパンエキスポ」に初登場したことでも、話題を集めた。バレエオリジナルのストーリーや、臨場感溢れるバトルシーン、感動のラストシーンに注目だ。<バレエ「ドラゴンクエスト」ストーリー>魔王と黒の勇者に連れ去られた王女を救い出すために城を出発した白の勇者。モンスターの襲撃により傷を負いながらも、不思議な老人に導かれ3人の仲間たちと出会い、彼らと共に決戦の地・魔宮へ向かう…。果たして、白の勇者は王女を救うことができるのか。そして、白の勇者と黒の勇者の間に隠された秘密とは…。衣裳や音楽にも注目イギリスで製作された舞台装置や衣裳も見逃せないポイント。映画『スター・ウォーズ』シリーズの特殊衣装を手掛けたスタッフも参加している。楽曲は、「ドラゴンクエスト」ⅠからⅥの音楽に、バレエのオリジナル曲を加えた全41曲。すぎやまこういち作曲のおなじみのメロディを、オーケストラによる生演奏で楽しむことができる。【詳細】バレエ「ドラゴンクエスト」全2幕公演日:2021年12月17日(金)19:00開演(18:15開場)12月18日(土)14:00開演(13:15開場)場所:テアトロ・ジーリオ・ショウワ住所:神奈川県川崎市麻生区上麻生1-11-1 昭和音楽大学内チケット:SS席10,000円、S席9,000円(子ども6,000円)A席6,000円(子ども4,000円)、B席3,000円(子ども2,000円)C席1,000円※子どもは4歳〜中学生対象音楽:すぎやまこういち演出・振付:鈴木稔舞台美術・衣裳:ディック・バード台本:河内連太(堀井雄二原作による)指揮:田中良和管弦楽:テアトロ・ジーリオ・ショウワ・オーケストラ<巡回情報>・2022年1月8日(土)・1月9日(日) 彩の国さいたま芸術劇場・1月16日(日) 鳥取県立倉吉未来中心・1月30日(日) 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール
2021年10月14日まもなく2021/2022シーズンが幕開けとなる新国立劇場。バレエの開幕公演では、吉田都舞踊芸術監督の陣頭指揮による新制作、ピーター・ライト版『白鳥の湖』の上演が、1年の延期を経てついに実現する。9月28日に催された制作発表で、芸術監督2期目を迎える吉田が、作品の魅力、意気込みを語った。「本当にいろいろなことがありましたが、とてもいい、実りあるシーズンでした」と初年度を振り返る吉田。新型コロナウイルス感染拡大による影響で、公演中止をはじめ様々な事態に直面した。『白鳥の湖』の新制作も海外からの指導者の招聘ができず準備半ばで断念、演目変更を余儀なくされただけに、再挑戦への思いは強い。「ダンサーたちには踊る喜び、演じる楽しさを味わってもらいたい」と吉田は言う。英国の振付家、ピーター・ライトによる『白鳥の湖』は、吉田自身が現役時代、初めて主役を踊った作品だ。「とてもロジカルで、ダンサーたちも演じやすいはず。舞台上の全員が、自分がどういう役柄で、なぜここにいるかということが明確になっています」と、英国ならではのドラマティックな作品であることを強調した。オリジナルを忠実に再現した衣裳も大きな魅力だ。「生地選びが大変でした。独特のゴシック調で、シェイクスピア劇を見るようなイメージ」と吉田。昨年2月には衣裳の打ち合わせのために渡英するも、その直後に感染状況が悪化、上演延期が決定的に。「ですが、逆によかった。ゆっくりと時間をかけてダンサーたちのことを知り、彼らに私が何を求めているか理解してもらえた。今回の上演は完璧なタイミングだと思います」。日替わりで主役を演じるダンサーたちも登場。オデット/オディール役の米沢唯、小野絢子、柴山紗帆、木村優里、ジークフリード王子役の福岡雄大、奥村康祐、井澤駿、渡邊峻郁、長野公演で同役を演じる速水渉悟が、舞台への意欲を言葉にした。その後、本作の魅力について改めて問われた吉田。「『白鳥の湖』にはいろいろな演出がありますが、初演から40年、ライト版『白鳥の湖』が上演され続けているのには理由がある。これは、『白鳥』本来の魅力を残しつつ、彼自身の解釈を入れて成功している作品。改めて、素敵な演出だなと感じています」と確信に満ちた笑顔を見せた。公演は10月23日(土)から11月3日(水・祝)、新国立劇場オペラパレスにて。チケットは発売中。
2021年10月05日横浜アンパンマンこどもミュージアム(所在地:神奈川県横浜市西区)では、2021年9月4日(土)より、新ステージ『ばいきんまんのダンス!ダンス!!ダンス!!!』を開演します。イベントビジュアルいたずら好きなばいきんまんが変装して、ノリの良いダンス曲に合わせてハチャメチャなダンスショーを繰り広げます。ダンスの振付は“バブリーダンス”の生みの親であるakaneさんが担当し、親子で盛り上がるショーになっています。公式Instagramでは、新ステージと連動したオリジナルTシャツが当たるキャンペーンを実施。当選者はお気に入りのデザインやキャラクターを選んで自分だけのオリジナルTシャツを作る体験をしていただけます。(詳細は別紙参照)この秋は、横浜アンパンマンこどもミュージアムでアンパンマンたちと楽しい時間をお過ごしください。★新ステージ『ばいきんまんのダンス!ダンス!!ダンス!!!』アフロヘアのダンサーに変装したばいきんまんとドキンちゃんが、ハチャメチャに踊って大活躍!ノリの良い曲とダンスで、お子さまも大人の方も、一緒に盛り上がって楽しめるダンスショー。ばいきんまんたちの変装やバイキンメカの登場など、見所も満載です。≪イベント概要≫期間 :2021年9月4日(土)~10月31日(日) ※イベント終了日は変更になる場合がございます時間 :1日4~5回程度上演予定場所 :3Fミュージアム ひろば参加費:無料(要ミュージアム入館)出演 :アンパンマン、しょくぱんまん、カレーパンマン、ばいきんまん、ドキンちゃん、コキンちゃん振付 :akane各社CM振付や映像監修などマルチに活動する、日本を代表する振付師。ダンスカンパニー「アカネキカク」主宰。2017年にYouTubeにて「バブリーダンス」を配信し、1億回以上の再生回数を更新中。★Instagramキャンペーン『#ばいきんまんのダンスダンスダンス』『ばいきんまんのダンス!ダンス!!ダンス!!!』のダンスを踊っている動画または写真をInstagramに投稿すると、自分だけのオリジナルTシャツが当たるキャンペーンを実施します。公式ホームページでは、akaneさんの振付による、ダンスのおてほん動画を公開。オリジナルのダンス曲もダウンロードできます。横浜アンパンマンこどもミュージアムやご自宅でダンスを楽しむ姿を、ぜひ、シェアしてください。当選者は、お気に入りのキャラクターやデザインを組み合わせて自分だけのオリジナルTシャツが作れるサービス「アンパンマン ユア デザインファクトリー」をご体験いただける他、体験当日は、2・3Fミュージアム(有料フロア)にもご招待します。≪投稿受付期間≫2021年9月4日(土)~10月31日(日)※受付終了日は変更になる場合がございます。※当選発表は、当選者へのInstagram内ダイレクトメールの連絡をもって代えさせていただきます。≪参加方法≫STEP1:ダンスを踊っている動画または写真を撮影STEP2:Instagramで横浜アンパンマンこどもミュージアム公式アカウント「@yokohama_anpanman」をフォローSTEP3:「#横浜アンパンマン」と「#ばいきんまんのダンスダンスダンス」を付けてInstagramに投稿≪当選人数/賞品≫10名様/アンパンマン ユア デザインファクトリー体験(カスタムTシャツ)2・3Fミュージアム(有料フロア)ご招待※賞品の受け渡しに際しては、横浜アンパンマンこどもミュージアムへのご来場が必要です。※2021年11月20日(土)~12月25日(土)の間で1日お選びいただきます。※アンパンマン ユア デザインファクトリー体験と、有料フロアへのご招待は同日に限ります。≪アンパンマン ユア デザインファクトリー≫“アンパンマンキッズコレクション”(株式会社バンダイが展開する子ども服ブランド)の新サービス。大型タッチパネルで、アンパンマンや仲間たちのイラストを自由に選んで配置したり、名前や日付を入れたりして、自分だけのオリジナルTシャツを作ることができます。ベースとなるデザインレイアウトは8種類、キャラクターは50種類以上の中から選んでデザインする楽しさも体験できます。サイズ展開はこども90~120cm、おとなS~LLと豊富に取り揃えており、親子でお揃いのコーディネートも可能です。横浜アンパンマンこどもミュージアムでしか体験できないサービス、限定デザインなので、来場記念におすすめです。サイズ/価格:こども(90、100、110、120cm)/4,950円(税込)おとな(S、M、L、LL)/5,390円(税込)※1日のサービス提供枠には限りがありますユアデザインファクトリーTシャツデザイン★ダンス動画ばいきんまんが登場する、ダンスのおてほん動画を公式ホームページにて公開します。キャンペーン応募時だけでなく、ぜひ来場前にもチェックしてイベントにご参加ください。また、公式Instagramでは、ばいきんまんとドキンちゃんのダンス動画も投稿予定。2人の息の合ったダンスをお楽しみください。横浜アンパンマンこどもミュージアム公式ホームページ: 公式Instagram: @yokohama_anpanman ( )★工作教室『アフロばいきんまんのお面』アフロヘアのダンサーに変装した、ばいきんまんのお面が作れる工作教室を開催します。お面を付けて『ばいきんまんのダンス!ダンス!!ダンス!!!』に参加すれば、より一層、イベントをお楽しみ頂けます。※アンパンマンのお面も選べます。≪概要≫期間 :2021年9月4日(土)~10月31日(日)※イベント終了日は変更になる場合がございます。時間 :終日(詳細は当日ご確認ください)場所 :3Fミュージアム わいわいパーク参加費:無料(要ミュージアム入館)おめん工作★フォトスポット1Fひろばには、『ばいきんまんのダンス!ダンス!!ダンス!!!』をイメージしたフォトスポットが登場。ダンスのポーズを決めて、是非撮影をお楽しみください。≪概要≫期間 :2021年9月中旬~10月31日(日)※イベント終了日は変更になる場合がございます。時間 :終日場所 :1Fショップ&フード・レストラン ひろば参加費:無料フォトスポットデザイン=== 感染症予防の取り組みについて(お客様へのお願い) ===■2・3F ミュージアム(有料フロア)のご入館には、日時指定WEBチケットの事前購入が必要です。なお、2021年7月1日(木)より日別変動価格制を導入しております。詳細は公式ホームページをご確認ください。■1F ショップ&フード・レストラン(入場無料フロア)は、混雑状況によってご入場を一時的にお待ちいただく場合がございます。■すべてのお客様に入口にて検温を実施し、体温が37.5度以上のお客様とそのお連れ様のご入場をお断りさせていただきます。■飲食時以外は、必ずマスクの着用をお願いします(お子様は任意)。■施設内各所に消毒液を設置しています。また、入場前の手指消毒にご協力をお願いします。■入退場時や場内での密集・密接を防ぐため、お客様のグループごとに、可能な限り間隔を空けて(1~2m程度)ご利用ください。■体調のすぐれない方や、発熱・咳などの症状がある方はご来場をお控えください。※施設内で体調を崩された場合は速やかにスタッフへお申し出ください。【施設概要】所在地 : 〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい6-2-9TEL : 045-227-8855FAX : 045-227-8860交通アクセス: みなとみらい線新高島駅「3番出口」より徒歩約3分JR横浜駅「東口」より徒歩約10分首都高横羽線「みなとみらい」出口より約10分営業時間 : 2・3Fミュージアム 10:00~17:00(最終入館16:00)1Fショップ&フード・レストラン 10:00~18:00※営業時間は変更になる場合がございます入館料 : 2,200円~2,600円(税込)※1歳以上※当面の間、日時指定WEBチケットの事前購入が必要※1F ショップ&フード・レストランは入場無料休日 : 元日/他に館内改装・保守点検等による臨時休業ありURL : ※画像はイメージです※デザインは変更になる場合がございます(C)やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年09月01日ローザンヌを拠点に活動するモーリス・ベジャール・バレエ団(BBL)が、10月に日本公演を行う。4年ぶりの日本ツアーを前に開催された記者会見で、ジル・ロマン芸術監督が公演への熱い思いを語った。開口一番、「今回、世界バレエフェスティバルで観客と素晴らしい時間を分かち合えたことに感謝したい」とロマン。彼自身が会見前日まで出演していた舞台のことだが、3年に一度、世界各国のトップダンサーを招いて開かれる大規模公演ゆえに、コロナ禍での開催は危ぶまれた。今回のBBL日本公演も、本来であれば昨年5月の予定が、来日叶わず9月に延期、それもその後再延期に。「今度こそはと、準備を進めています」とロマンは前を見据える。予定されるプログラムは2つ。前半では、彼の近作『人はいつでも夢想する』が登場する。「ジョン・ゾーンの音楽が好きで、ニューヨークの彼を訪ねました。その時ちょっとしたソロを踊って見せたのですが、彼はそれを気に入ってくれた。そこで信頼関係が生まれ、2年かけて作品を完成させました」。レパートリーの柱である巨匠ベジャール(1927〜2007)による2作──人気作『ブレルとバルバラ』と不朽の名作『ボレロ』の上演も注目される。後半の日程の演目は、日本でもたびたび上演され話題となったベジャール振付『バレエ・フォー・ライフ』。クイーンの音楽でダンサーたちがパワー漲るパフォーマンスを展開するこの傑作を、ロマンは「この困難な時代だからこそ、強く訴えかけるものがある」と紹介。「ベジャールがテーマに据えたのは、若くして亡くなった人たちへの思いです。45歳で没した(BBL伝説的ダンサーの)ジョルジュ・ドン、クイーンのフレディ・マーキュリー、そしてモーツァルトも早逝した。作品のテーマはとても重い。それは人生に対する戦いでもある。この非常に困難な状況下で、その意味はさらに大きくなる」。本公演は、文化庁子供文化芸術活動支援事業として全日程で18歳以下を対象とした無招待席(合計3253席)が設けられるが、「子供たちの想像力を掻き立てる舞台になれば」とロマン。「彼らは私たちの未来。世界を築いていくのは彼らだから」と笑顔を見せた。『ボレロ』『人はいつでも夢想する』『ブレルとバルバラ』は10月9日(土)〜11日(月)、『バレエ・フォー・ライフ』は10月14日(木)〜17日(日)の上演。会場は東京文化会館、チケットは発売中。文:加藤智子
2021年08月25日バレエ公演「バレエ ザ・ニュークラシック(BALLET TheNewClassic)」が、2021年8月7日(土)から8月10日(火)まで東京・恵比寿 ザ・ガーデンホールで開催される。伝統芸術「バレエ」を世界的ダンサー&クリエイターが現代的に再解釈16世紀イタリアで誕生した「バレエ」は、500余年の歳月の中でフランスとロシアを経て世界中に広がっていった。現在広く認識されている「バレエ」の多くは、ストーリー性を重視した厳格なスタイルと様式的な踊りを指す。「バレエ ザ・ニュークラシック」では、そんなクラシックで高貴なイメージの古典芸術「バレエ」を、世界的なダンサーやファッション界で活躍するクリエイターが再解釈し、新しいバレエの世界観を提案。「瀕死の白鳥」や「シェヘラザード」、「ジゼル」、「ライモンダ」など古典の名作を中心に、本来の芸術性を生かしながら、斬新な演出や衣装・ヘアメイクによって新たなバレエの魅力を引き出す。中村祥子や堀内將平が出演キャストとして名を連ねるのは、日本を代表するプリマ・中村祥子やKバレエカンパニーのプリンシパル・堀内將平、ヒューストンバレエ団プリンシパルの吉山 シャールルイなど。国内外で活躍する個性豊かなダンサーが集結する。総合演出に梅田亜希子、アートディレクションに石井勇一また、総合演出を担当するのは、演出家集団、KuRoKo inc.に所属し、ファッションショーをはじめ、アパレルブランドのイベントなどを手掛ける梅田亜希子。アートディレクションは、アカデミー受賞映画『ムーンライト』や『君の名前で僕を呼んで』『mid90s』など話題作の日本版ヴィジュアルを手掛けてきた石井勇一が務める。衣装デザインは「レキサミ」「チカ キサダ」の幾左田千佳また、衣装デザインは元バレエダンサーで、レキサミ(REKISAMI)やチカ キサダ(Chika Kisada)を手掛けるファッションデザイナー・幾左田千佳が担当。さらに、メイクアップデザインには、歌舞伎の化粧に斬新に切り込んだプロジェクト『Kesho』で注目を集めたメイクアップアーティスト・鷲巣裕香が、ヘアデザインと香りのデザインには、世界各国のファッション誌や広告などで活躍するKENSHINが名を連ねる。【詳細】「バレエ ザ・ニュークラシック」日程:・2021年8月7日(土)18:30※開演予定・2021年8月8日(日)13:30/18:30※開演予定・2021年8月9日(月・祝)13:30/18:30※開演予定・2021年8月10日(火)13:30/18:30※開演予定場所:恵比寿 ザ・ガーデンホール住所:東京都目黒区三田1-13-2チケット:・フロントロウ 20,000円・S席 16,000円・A席 11,000円・B席 6,000円・ステージサイド 16,000円・スタンディングバルコニー 10,000円※ローソンチケットにて発売中プログラム:<第一部>・『眠れる森の美女』より『ローズアダージョ』・タイトル未定(新作)・モーメント イン タイム(新作)・シェヘラザード・Yours truly by Charles-Louis Yoshiyama(新作)・『ジゼル』2幕より抜粋・瀕死の白鳥<第二部>・ライモンダ
2021年07月08日ボールルームダンス(=社交ダンス)と演劇を融合させ、新たなエンターテインメントの形を提案する「舞台FOCUS」。その第4弾『イッツショータイム!!』が、8月21日(土)・22日(日)に東京・日経ホールで、10月30日(土)・31日(日)に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールで上演される。その開幕を前にオンライン記者発表が行われ、振付・監修の大竹辰郎、脚本・構成・演出の大西大輔、そしてキャストの鈴木福、土屋炎伽、千葉涼平が登壇した。「舞台FOCUS『イッツショータイム!!』」チケット情報会見の冒頭に登場したのは、フォーマルなボールルームダンスの衣裳に身を包んだ3人のキャスト。それぞれの相手役も現れ、華麗なるステップを披露した。3人はこの前日に初めてレッスンを受けたとのことだが、ストリートダンスやチアリーダーなどの素養があるためか、初心者とは思えないステップさばきで、公演に対する期待度をグッと高めてくれた。作品の舞台となるのは、寂れた商店街にある小さなダンスホール。そのホールを営む神保原家の三姉妹と、彼女たちを取り巻く会社の同僚やライバル、さらに商店街の再開発とホールの買収計画などが絡み、物語は展開していく。それぞれの役どころについて鈴木は、「不良です」とニヤリ。続けて、「稽古がこれからなので、少しずつ台本や役と向き合っていきたいです」と抱負を語る。土屋は「私は三姉妹の長女・操のかつてのライバルで、彼女も全国大会で優勝をしてきたようなパフォーマー。なのでそういった部分でも、しっかり見せ切れるようなお芝居が出来たらと思います」と目を輝かせる。千葉は「僕は三姉妹の次女・希の会社の後輩で、彼女をすごく敬愛している男。彼女のために力を尽くす一方、八方美人なところもある役どころです」と分析する。千葉といえばw-inds.のメンバーで、ストリートダンスの卓越した腕前の持ち主。そんな千葉は初のボールルームダンス挑戦に向け、「真逆のジャンルにチャレンジさせていただくことで、なにか今後のパフォーマンスのプラスになれば」と期待を寄せる。また土屋は、妹の太鳳と弟の神葉に今回のオファーについて話した際、「『私が出たい!』『僕が出たい!』って(笑)。『こういう作品に挑戦出来るなんて素晴らしいと思うよ』と言われました」と明かし、妹弟の存在が、出演の後押しになったと語る。同じく4人の兄弟全員が芸能活動をしている鈴木は、「やっと妹(=夢)を上回れるジャンルが出来そうです」と、嬉しそうに笑った。東京公演のチケットは、7月17日(土)一般発売。チケットぴあでは7月8日(木)11:00まで最速先行受付中。取材・文:野上瑠美子
2021年07月07日近頃、NiziU(ニジュ―)やK-POP効果もあって「ダンス」の習い事が人気のよう。ということで今回は、バレエやヒップホップといった「ダンス」にまつわる教室に通っている5組の親子に、実際に習ってみての感想や成長したポイントなど気になることを徹底調査! わが子の習い事にお悩み中のママはぜひ参考に。<目次>#01バレエ#02ヒップホップ#03チアリーディング#04ミュージカル#05日本舞踊ダンス教室 #01バレエname:木湖ちゃん・4歳1歳の頃から週1ペースで、バレエ教室『SHOW BALLET JAPAN』に通っている木湖ちゃん。ここではクラシックバレエレッスンのほか、バレエをテーマにしたアートや工作など、踊る以外のアプローチでバレエを探究する「バレエ×探究型学習」というプログラムを受けられる。バレエを通してたくさんの可能性を広げられるところが魅力的。\ 先輩ママに聞いてみた / Q1 ママから見てどのような成長を感じますか?「親から離れて1人で何かを達成する力、保育園とはまた違う緊張感のある場所にも慣れ、自立心が身につきました。ほかの学年の子も一緒のクラスなのでお姉さんたちと仲良くなることも覚えました」Q2 実際に通ってみて“こんなところがよかった!”ことを教えてください!「可愛い衣装が着られる、何かに打ち込める、体幹を鍛えられるところです。あとは、スタイルがよくなるらしい!(お姉さんたちがみんなきれいなんです)」Q3 『SHOW BALLET JAPAN』を選んだ理由は?「お友達のママの紹介です。娘は毎週楽しみにしていて、家でも踊ってみせてくれます」SHOW BALLET JAPAN(ショーバレエジャパン)住所:横浜市西区みなとみらい対象:2歳〜URL:SHOW BALLET JAPAN公式HPダンス教室 #02ヒップホップname:冨田埜花ちゃん・9歳小さい頃はダンスの基礎を学べる教室へ通っていた埜花ちゃん。スキルアップのため新たに通い始めたのが、ヒップホップ・R&B・ジャズダンスなどのレッスンを、アーティストの振付や現役のバックダンサーを務める講師から習うことができる『FIVE O DANCE STUDIO』。ダンスに必要なアクロバットまで習うことができ、教室には体づくりや筋力アップのためのボルダリングやうんてい、マットがある。本格的にダンスを学びたい子どもにぴったりの教室。\ 先輩ママに聞いてみた / Q1 ママから見てどのような成長を感じますか?「難しいステップや動きにチャレンジしていますが、何度も練習することで、少しずつですができるようになってきています。その時に味わえる達成感や、みんなに褒めてもらえることが嬉しいようで、自己肯定感、向上心が上がりました」Q2 実際に通ってみて“こんなところがよかった!”ことを教えてください!「娘は小さい頃から引っ込み思案な性格でしたが、ダンスを始めてから本当に変わりました。また、お友達みんなで流行りの音楽で踊ると楽しくないわけがなく、レッスン後はいつもテンションが高いです。『今日も楽しかった! 』とダンスを披露してくれる娘の笑顔が見れるのが一番嬉しいですね」Q3 『FIVE O DANCE STUDIO』を選んだ理由は?「地域密着型のスタジオで、先生との距離が近く感じました。コーチはアーティストのバックで現役で踊っているダンサーなので、子どもたちの憧れになっています。私たち親もレッスンでコーチのダンスを見るのが楽しみです! こんなに身近でプロからダンスを学べて、娘が羨ましい!」FIVE O DANCE STUDIO(ファイブオーダンススタジオ)住所:東京都世田谷区鎌田2-25-9対象:3歳~(上限なし)URL:FIVE O DANCE STUDIO公式HPダンス教室 #03チアリーディングname:未波ちゃん・9歳5歳の頃から週1ペースで『南大阪チアリーディングクラブ』に通う未波ちゃん。海外ドラマでチアリーディングをしているシーンを観て「これやりたい! 」とママにお願いしたことがきっかけなんだとか。ケガをしない体づくりのため、トレーニングを欠かさず行うチアリーディング教室は、ダンス技術があがるのはもちろん、運動神経向上まで叶う。さらにチアには欠かせない、元気や笑顔、挨拶、チームワークを学べるところも魅力のひとつ。\ 先輩ママに聞いてみた / Q1 ママから見てどのような成長を感じますか?「身体が硬かった娘がいつの間にかいろいろなストレッチをこなせるようになっていました。大会で悔しいことがあった時は、私が想像した以上に悔しがっていて、目標に向けて一生懸命取り組むことの楽しさ覚えたように感じます。さらに“本番”を一番楽しみにしている姿を見て、度胸がついたなとも思いました」Q2 実際に通ってみて“こんなところがよかった!”ことを教えてください!「『習い事はチアが一番好き!』と娘が言っているので、本人がやりたかった習い事をさせてあげてよかったと思っています。また、リズム感、体幹、大きな声を出すこと、人前に出ること、チーム一丸となって取り組むことなど、大切なことをたくさん学べる習い事なので、親としても嬉しいことがたくさんです」Q3 『南大阪チアリーディングクラブ』を選んだ理由は?「体験レッスンを通して加入を決めてもいいとおっしゃってくれたので、体験レッスンに行ったところ、コーチやすでに習ってらっしゃるお子さんたち、保護者の方たちの雰囲気がよく、レッスン内容も楽しそうだったのでここに決めました」南大阪チアリーディングクラブ住所:大阪府堺市南区鴨谷台2-4-1 鴨谷体育館で主に活動※別の場所で練習することもあります。対象:4歳〜お母さん(自分でおトイレが言える・行けるなどの条件付きですが、3歳半から受付ています)URL:南大阪チアリーディングクラブ公式インスタグラムダンス教室 #04ミュージカルname:駿成くん・7歳小さい頃からミュージカルを観るのが大好きだった駿成くんは、ある時自ら「宝塚を受けたい! 」と言い出したのだそう。男の子は宝塚を受けることができないのですが、その発言がきっかけとなり、英語・歌・ダンス・ミュージカルなど、さまざまなパフォーマンスを学べる『Youth Theatre Japan』に通うことに。こちらの教室では定期的に公演やイベントで練習の成果を発表する機会があり、英語や歌の技術はもちろん、大勢の前で自信を持って自己表現する力も身につけられる。\ 先輩ママに聞いてみた / Q1 ママから見てどのような成長を感じますか?「挨拶が大きな声でできるようになり、先生や初めて会う子どもとのコミュニケーションが上手くなったように思います。うちはバレエとジャズダンスを習っているのですが、バレエの基本的な動きを学ぶことでジャズクラスと相互でいい影響を与えてると感じています。ジャズを踊る際に指先を意識したり、とてもやわらかい表現をしていて、これはバレエから得られたものだと感じています」Q2 実際に通ってみて“こんなところがよかった!”ことを教えてください!「ジャンルを限定して習っていないため、子どもはダンス全般に興味を持っています。まだ好きなものが決まっていない子どもの可能性を狭めることなく、習わせ続けられるところがYTJの魅力だと思います」Q3 『Youth Theatre Japan』を選んだ理由は?「息子は宝塚を受けたいといっていたので、総合的にバレエもジャズダンスも学べる今のスクールを選びました。通ってみると、先生が魅力的なうえに、ダンスや歌に幅広く触れられるので、どんどん好きになっているようです。また、劇団やミュージカルスクールの中では手頃な料金なのも魅力的」Youth Theatre Japan(ユースシアタージャパン)住所:全国45スタジオを展開対象:年中〜中学2年生までURL:Youth Theatre Japan 応募ページ※現在9月入会の新メンバーを募集しています。応募締切:8月1日(日)23時59分59秒まで応募対象:現在、年中~中学2年生にあたる方締切前であっても募集を停止するケースがあるため、早めのご応募を推奨しております。応募詳細はこちらよりご確認ください。ダンス教室 #05日本舞踊name:ミィちゃん・9歳小さいころから日本の文化に興味を示していたミィちゃんは、6歳の時から月2回のペースで『日本のおどり文化協会』へ通っているのだそう。日本の伝統的な踊りや民謡、民俗舞踊が学べるのはもちろん、浴衣の着付や礼儀なども身につけられるところが魅力的。\ 先輩ママに聞いてみた / Q1 ママから見てどのような成長を感じますか?「所作が美しくなり、丁寧な挨拶ができるようになりました。また、発表会に向けて仲間と一生懸命に練習を頑張っています」Q2 実際に通ってみて“こんなところがよかった!”ことを教えてください!「着物を着て踊れるという貴重な体験ができるところです。『ダンスを習っている友達はたくさんいるけど、日本舞踊を習っている子はなかなかいないから自慢できるし、着物を着れて嬉しい! 先生みたいに踊れるようになりたい』と、娘が嬉しそうに話してくれます」Q3 『日本のおどり文化協会』を選んだ理由は?「日本の伝統を家の近くで学べるいい機会だと思ったからです。先生が日本の伝統を継承し、子どもたちに伝えていく姿を見て尊敬の気持ちを持つようになりました」日本のおどり文化協会住所:東京都新宿区西新宿3-7-1 新宿パークタワーN30F対象:6歳〜URL:日本のおどり文化協会公式HP文化庁伝統文化親子教室事業の日本のおどり子ども体験教室を只今19ヶ所で募集中。2021年7月から1月まで無料で体験できます。詳しくはホームページをご覧下さいませ。
2021年07月01日横浜を舞台に3年に一度、開催されるダンスの祭典「Dance Dance Dance @ YOKOHAMA」。今年は8月28日(土)から10月17日(日)の日程で、横浜市内全域を会場に行われる。6月24日(木)、今年の同イベントのディレクターを務めるフランス在住のダンサー、振付家の小林十市、ディレクター補佐を務める山本康介がオンライン記者会見に臨んだ。過去の開催では世界レベルの海外カンパニーやアーティストの招聘が大きな目玉となっていたが、今回はコロナ禍を受け、大きな方向転換を余儀なくされた。そんな中で、注目を集めるのが、モーリス・ベジャールをはじめとする世界的な振付家の代表作を国内で活躍する日本のダンサーが踊る「International Choreography × Japanese Dancers ~舞踊の情熱~」。小林ディレクターは「海外からアーティストを呼べないということで、今回はオールジャパニーズでやってみようという結論に行き着きました。世界の振付家の素晴らしい作品の数々を日本人ダンサーで上演できるのではないか」と日本のダンサーの現在地を知る公演になるとの考えを示した。ディレクターである小林自身がパフォーマンスを披露するというのも今年の「Dance Dance Dance」の大きな見どころ。クロージングの「Noism Company Niigata ×小林十市」(演出振付:金森穣)に加え、「エリア50代」と銘打った企画では、小林と近藤良平というスタイルの全く異なる50代の2人に、安藤洋子、伊藤キム、平山素子、SAMという豪華ゲストも参戦。小林はアブー・ラグラの振付で、6年半ぶりとなる日本でのパフォーマンスを披露することになるが「自信を持っておすすめできる企画になっています」と力強く語った。また、ダンスという身体表現と落語という言語表現のコラボレーションとして、小林の実弟である柳家花緑を迎え、ロマンチック・バレエの「ジゼル」を江戸時代に置き換えた「おさよ(落語版ジゼル)」柳家花緑×東京シティ・バレエ団も上演される。別の日には花緑の独演会も行われるが、こちらには小林も参加して対談が行われる予定。この日の会見には花緑も出席し「(小林と花緑の)祖父である柳家小さんについても身内として語りたい」と構想を明かした。開催に向けて、いまだ予断を許さない状況が続くが、小林は、フランスで経験した厳しいロックダウンや、それに疲弊した人々による暴力行為などの社会問題にも触れつつ、コロナ禍における今回の「Dance Dance Dance」について「見ていただくお客さまはもちろん、アーティストを救う場になるのではないかと思っている」とその意義を訴えた。「Dance Dance Dance @ YOKOHAMA 2021」は8月28日(土)から10月17日(日)まで開催。取材・文:黒豆直樹
2021年06月28日3年に一度、横浜で開催される日本最大級のダンスフェスティバル「Dance Dance Dance @ YOKOHAMA 2021」が8月28日(土)から10月17日(日)まで開催されることが決定した。「ダンス」「音楽」「現代アート」の3つの芸術フェイスティバルを3年周期で開催することで、文化芸術創造都市・横浜の名を内外に広め、まちの賑わいを創出している横浜市。日本最大級のダンスフェスティバル「Dance Dance Dance @ YOKOHAMA」は2012年に第1回を開催し、今回で4回目となる。横浜港を背景に繰り広げられる幻想的な野外ステージや、国内外で活躍するトップアーティストによるオリジナル公演、子供たちがプロのダンサーに学ぶワークショップ、週末ごとに街なかで様々なダンスが楽しめる参加型ステージなど、この夏横浜にオールジャンルのダンスが集結。オープニングを飾るのは、東京バレエ団による「横浜ベイサイドバレエ」。横浜ならではの風景を背に、日本を代表する東京バレエ団が、『ボレロ』をはじめ選りすぐりの3演目を披露する。また、関内ホールではこれまで20カ国以上に招かれた、世界が認めるダンスパフォーマンスグループs**t kingzのショーを開催。 2018の本イベントに引き続き、市内の中学・高校でワークショップを実施する「ダンス部応援プロジェクト!」への参加、そして新作公演で、フェスティバルを盛り上げる。さらに、7月下旬から「Dance Dance Dance @ YOKOHAMA 2021」が閉幕する10月中旬までの約3カ月間の毎週末に、年齢、性別、国籍、障害の有無やアマチュア・プロなどの違いを越えて、みんなで盛り上がる観覧無料のダンスステージ「横浜ダンスパラダイス」を実施。最終日には、近藤良平振付によるオリジナルダンス「レッド・シューズ」をみんなで一緒に踊るフィナーレスペシャルプログラムも。それまでのステージに出演したダンサーや観覧者みんなを巻き込んで、横浜ダンスパラダイスを盛大に締め括る。「Dance Dance Dance @ YOKOHAMA」8月28日(土)~10月17日(日)
2021年06月21日欧米の結婚披露宴の演出の1つである『ファーストダンス』。ファーストダンスは文字通り、新郎新婦が初めて一緒に踊るダンスのことです。結婚式を終えて晴れて正式な夫婦となった2人が手を取り合って踊る姿は、見守るゲストたちに感動を与えてくれます。ファーストダンスにかわいい『乱入者』が!アメリカのテキサス州にある結婚式場『テキサス・ロック・ハウス』で、あるカップルの結婚披露宴が行われました。和やかな雰囲気の中でファーストダンスを踊る新郎新婦。するとそんな2人の姿を熱い視線で見つめていた1匹の犬が…何が起きたのかはこちらをご覧ください。 この投稿をInstagramで見る Texas Rock House(@texasrockhouse)がシェアした投稿 僕も一緒に踊りたい!まるでそういうかのように、犬が新郎新婦の間に入っていくと、2人も満面の笑顔で犬を迎え入れました。この動画にはたくさんのコメントが寄せられています。・なんて美しい瞬間!・これを見て笑顔にならない人なんている?・この犬も祝福しているんだね。結婚おめでとう!犬は踊っている新郎新婦を大人しく座って見つめていましたが、途中で2人が犬に気付いて目が合うと、嬉しそうに近付いていきました。犬は2人に明らかに懐いていて、投稿には『#dogsarefamily(犬は家族)』というハッシュタグがついていますので、この犬は新郎新婦の愛犬と思われます。ペットはかけがえのない家族の一員だけに、結婚式や披露宴にペットを参加させたいという飼い主さんは多いものです。晴れて正式な家族となった2人と1匹の微笑ましいファーストダンスは、多くの人を笑顔にしてくれました。[文・構成/grape編集部]
2021年06月20日新国立劇場は7月、こどものためのバレエ劇場2021『竜宮~亀の姫と季(とき)の庭~』を上演する。日替わりで登場するヒロイン役ダンサーの一人、プリンシパルの米沢唯と、同じく新国立劇場で開催される演劇公演『キネマの天地』(小劇場にて6月10日(木)~27日(日)※5日(土)、6日はプレビュー公演)に出演する若手実力派俳優・趣里が、稽古場での日々、作品の魅力を語り合った。この日が初対面の二人かと思いきや、稽古の合間にコーヒーを買う際、電子マネーの支払いがうまくできずにいた趣里を米沢が手助けしたことがあったそう。「ずっとファンでした!」と興奮気味の趣里に、笑顔の米沢。バレエを志し、留学も経験したという趣里にとって米沢は憧れの存在。自分が言うのもおこがましいと恐縮しつつ「テクニックも素晴らしいのですが、表現の面ですごく勉強になる」という。自身のバレエ経験については、「表現の道を演劇で目指したいと思ったのは、バレエをしていたからこそ」とも明かす。いっぽうの米沢は「父が演出家だったので、演劇を観る機会は多かった。バレエには言葉がないが、芝居は言葉の洪水で、言葉の海に投げ出されるよう。そういう体験は私にはとても必要なことで、どうしても観ずにはいられない」という。趣里が出演する『キネマの天地』も観劇を楽しみにしている。『キネマの天地』は映画出演のために集められた4人の女優達が巻き込まれる、殺人事件をめぐる井上ひさしによる推理喜劇。趣里は、1番の若手で人気急上昇の女優を演じる。「演出の小川絵梨子さんが目指しているのは、表面的な面白さを超えた人間の心のやりとり。今の人の心にアプローチできるよう頑張っています」と意欲的だ。翌月に上演されるバレエ『竜宮』は、昨年7月に新国立劇場が初演したオリジナル作品で、演出・振付の森山開次によるユニークなアイデアと独特の身体表現が、多くの観客の心を捉えた。「浦島太郎の物語です。ポップな衣裳に美しいプロジェクションマッピングは、バレエを初めて観る方も小さなお子さまも楽しんでいただけます。子どもがマネしたくなるような振付や、“鶴の舞”というカッコいい踊りも!」と米沢が紹介すると、すかさず「絶対行きます」と趣里。こどものためのバレエ劇場2021『竜宮~亀の姫と季(とき)の庭~』は、7月24日(土)~27日(火)、新国立劇場オペラパレスにて。チケット一般発売は7月4日(日)。文:加藤智子
2021年05月31日熊川哲也Kバレエ カンパニーSpirng2021『ドン・キホーテ』が19日(水)に開幕。前日のゲネプロを鑑賞した。観客をハッピーな気持ちで満たしてくれる古典の名作『ドン・キホーテ』。数ある版の中でも、Kバレエのそれは格別だ。当代髄一のバジル・熊川哲也その人が、自身の経験と理想のすべてを注ぎ込み、生まれたのがこの熊川版。舞台美術と衣裳デザインも自ら手掛けるほどこだわり抜いた本作は、2004年の初演以来、カンパニーの看板作品の一つとして磨かれてきた。舞台は、老騎士ドン・キホーテが憧れの姫ドルシネアを追って旅に出るプロローグで始まる。幕が開くと、この恋物語の主人公、キトリとバジルが住むバルセロナの町。石造りの重厚な建物がそびえ立つ。若者たちの衣裳をモノトーンで統一するなど、全体の色調は意外なほどシック。だが、そこで暮らしを営む住人たちが、談笑し、戯れ、踊ることで、たちどころに鮮やかな色彩が放たれる。そう、町の“色”は人々によって作られるのだ。しかも、あらゆる登場人物たちが個性を持ち、ドラマを繰り広げているので、隅から隅まで見飽きることがない。熊川ならではの緻密でダイナミズムあふれる振付、それを踊りこなす技量の高いダンサーたちが畳みかけるように展開する舞踊の見応えは圧倒的。ドラマとしての面白さの追求も、熊川版は抜かりがない。例えば、キトリをドルシネア姫と思い込むドン・キホーテが、二人を別人と悟る第2幕・夢の場は、底抜けに明るいこの物語に、切なさというスパイスを効かせてくれるし、続く酒場は熊川のユーモアセンスの真骨頂。おなじみの名場面・バジルの狂言自殺はもとより、貴族ガマーシュとドン・キホーテのヘンテコな決闘、新たに加わった闘牛士エスパーダとバジルのコミカルなダンス・バトルも、一層この場面を盛り上げる。そして終幕、キトリと結ばれたバジルが舅ロレンツォの髭をそる光景の、なんという幸福感!彼らの日常をいつまでも見ていたくなるような、心に刻まれる名シーンだ。この日のキトリ役は、ヒューストン・バレエ団でトップに上り詰め、8月にKバレエ入団が決まっている飯島望未。登場の瞬間から観客の心を掴む華やかな存在感はさすがで、愛らしくも粋なキトリが実に魅力的。バジル役の山本雅也はプリンシパル昇格から1年、その進化は留まるところを知らない。正確無比なテクニックを自在に操りながら魅せる彼のバジルは心憎いほどカッコよく、ふと熊川を彷彿とさせるほど。また、絵に描いたような気障な男っぷりで場を盛り立てる杉野慧扮するエスパーダも秀逸で、芸達者な彼の踊るバジル(22日夜)も楽しみになる。公演は23日(日)まで、Bunkamuraオーチャードホールにて。取材・文:遠藤清子撮影:Hidemi Seto
2021年05月21日