2018年のトニー賞10部門を制したミュージカル『バンズ・ヴィジット』の日本版初演が2023年2月7日(火) から日生劇場で開幕する。初日を前にした6日(月)、プレスコールと会見が行われた。会見には出演の風間杜夫、濱田めぐみ、新納慎也、こがけんが出席。警察音楽隊の団長・トゥフィークを演じる風間杜夫は「去年12月から2カ月にわたって稽古を重ねてきました。今、大変ワクワクしております。いっときも早くお客様の前で演じたい。緊張感もありますけど、初日の幕が開くことを楽しみにしております」と挨拶。風間杜夫森新太郎による日本版演出について、「エジプトとイスラエルの国の話で、言語がお互い違いますから、ブロードウェイでは共通言語として英語を話した。そのたどたどしい英語が今回は日本語になっている。そこから起きる笑いとか、必死に相手に自分の気持ちを伝えることとか……それらをどう伝えるかがひとつの演出でご苦労なさった点じゃないかな」と話す。そして、「(日本人が演じるという点で)どう見てもイスラエル人やエジプト人には見えないんですけど、文化が違う国が、言葉も超えて、たった一晩触れ合う。そういう情や心のつながりみたいなものは我々日本人にも理解できるし、そこは日本という国で育った僕らの国の感覚で演じてみたいと僕は思っています」と意気込んだ。濱田めぐみ楽隊が訪れる街で食堂を営む女主人・ディナ役の濱田めぐみは「ようやく初日ということで、みんなで一丸となって稽古を進めてまいりました。素敵な作品に仕上がっておりますので、ぜひ劇場で楽しんでいただければと思います」と自信を滲ませ、本作の楽曲の見どころを問われると、「稽古場で初めて楽隊の音色を聞いたとき、みんなから拍手が沸き起こったんですよ。音色もロマンチックでノスタルジックでエモーショナルな感じで」と生バンドの魅力を伝えつつ、「楽曲は素晴らしくてジーンとするんですが、歌い手側はものすごく難易度が高い。今までやった演目の中でトップクラスで稽古を重ねたぐらいメロディが難しかった」と稽古での苦労を語った。新納慎也トランペット奏者のカーレド役を演じるのは新納慎也。「今、世界中でいろいろ戦争が起きたり、コロナ禍であったりするんですけど、この作品には平和を願う気持ちがあって、今まさに上演すべき作品。今までとはちょっと違うミュージカルで、日本のお客さんがどういう風に受け止めてくださるのか、とても楽しみにしております。ぜひ劇場にいらしてくださればと思います」と思いを語った。また、2018年に実際にブロードウェイで『バンズ・ヴィジット』を観た経験がある新納は「あまりミュージカルでは聞いたことない中東の音楽にすっかり心奪われて、すごく癒された」と当時の感動を振り返りつつ、「(日本版の)この真っ赤なセットには驚きました。衝撃的なセットの中で、とてもとても繊細な人々の日常の物語が繰り広げられます。日本人の琴線に触れる演出なのでは」などと話していた。こがけん電話を待ち続ける電話男役のこがけんは「芸人を始めてこんなに同じものを練習するということがなかったので、さすがに飽きるかなと思ったんですけど、めちゃくちゃ面白くて!」と目を輝かす。「通しで衣装を着て稽古した日に感極まって、泣いてしまって。泣いているのを隠しながら稽古をしました。それぐらい作品も面白い。(原作が)『迷子の警察隊』ということで、演技で迷子にならなければいいなと思います」と語り、笑いを誘った。錚々たるミュージシャンが奏でる音楽にもぜひ酔いしれて物語はエジプトのアレクサンドリア警察音楽隊がイスラエルの空港に到着するところから始まる。彼らはペタハ・ティクヴァのアラブ文化センターで演奏するようにと招かれたのだが、いくら待っても迎えが来ない。楽隊長のトゥフィーク(風間杜夫)は自力で目的地に行こうとするが、若い楽隊員のカーレド(新納慎也)が間違えたのか、案内係が聞き間違えたのか、彼らの乗ったバスは、目的地と一字違いのベイト・ハティクヴァという辺境の町に到着してしまう。一行は街の食堂を訪れるが、もうその日はバスがないという。演奏会は翌日の夕方。食堂の女主人・ディナ(濱田めぐみ)は、どこよりも退屈なこの街にはホテルもないので、自分の家と常連客イツィク(矢崎広)の家、従業員パピ(永田崇人)と店に分散して泊まるように勧めるーー。国も宗教も文化も違う、遠い隣の国であるエジプトとイスラエル。たった一晩、ふたつの民族が日常の中で交わり、溶け合っていく。ストーリー上、何も大きな出来事はないし、通常のミュージカルのようにダンスが挟まれているわけでもない。それでも場面場面で感情が動かされるし、旅先で出会った見知らぬ人と通じ合った思い出を懐かしく思ったし、心がじんわり温まった。最大の魅力はやはり音楽だろう。警察音楽隊が芝居をしながら舞台上で生演奏を繰り広げるのだが、いわゆる歌唱曲以外にも、場面転換の際に流れる音楽もしっかり聴かせる演出。民族音楽やジャズ、即興演奏を得意とするヴァイオリニストの太田惠資、サックス・クラリネット奏者としてフリー ジャズを中心に幅広い分野の第一線で活躍する梅津和時、クラシックに留まらずロックからアラブ音楽まで網羅するチェロ奏者の星衛ら、錚々たるミュージシャンが奏でる音楽にぜひ酔いしれてほしい。東京公演は2月23日(木・祝) まで。大阪公演は3月6日(月)〜8日(水)、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて。愛知公演は3月11日(土)・12日(日)、刈谷市総合文化センター大ホールにて上演。取材・撮影・文:五月女菜穂★【ぴあアプリユーザー限定】ぴあ半館貸切公演のS席チケットを割引販売中!2月9日(木)23:59まで。予定枚数に達し次第、販売終了「ぴあ」アプリ限定割引チケットをご購入の場合は、ぴあ(アプリ)を ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=04cf76b8-c048-4818-b85b-794c5b1a3c8c&contentTypeId=2) してご確認ください。(※アプリ限定割引チケット販売は「チケットぴあ」アプリではなく「ぴあ」アプリとなりますのでご注意下さい)
2023年02月07日2018年のトニー賞10部門を制したミュージカル『バンズ・ヴィジット』の日本版初演が2023年2月7日(火)から日生劇場で開幕。初日を前にした6日(月)、プレスコールと会見が行われた。ミュージカルエジプトのアレクサンドリア警察音楽隊がイスラエルの空港に到着するところから物語は始まる。彼らはペタハ・ティクヴァのアラブ文化センターで演奏するようにと招かれたのだが、いくら待っても迎えが来ない。楽隊長のトゥフィーク(風間杜夫)は自力で目的地に行こうとするが、若い楽隊員のカーレド(新納慎也)が間違えたのか、彼らの乗ったバスは、目的地と一字違いのベイト・ハティクヴァという辺境の町に到着してしまう。一行は街の食堂を訪れるが、もうその日はバスがない。演奏会は翌日の夕方。食堂の女主人・ディナ(濱田めぐみ)は、どこよりも退屈なこの街にはホテルもないので、自分の家と常連客イツィク(矢崎広)の家、従業員パピ(永田崇人)と店に分散して泊まるように勧めて──。国も宗教も文化も違う、遠い隣の国であるエジプトとイスラエル。たった一晩、二つの民族が日常の中で交わり、溶け合っていく。ストーリー上、何も大きな出来事はない。それでも場面場面で感情が動かされ、旅先で出会った見知らぬ人と通じ合った日々を懐かしく思ったし、観劇後は長い旅を終えたような高揚感と切なさを感じた。本作の最大の魅力はやはり音楽。警察音楽隊が芝居をしながら舞台上で生演奏を繰り広げるのだが、いわゆる歌唱曲以外にも、場面転換の際に流れる音楽もしっかり聴かせる演出。民族音楽やジャズ、即興演奏を得意とするヴァイオリニストの太田惠資、サックス・クラリネット奏者としてフリー ジャズを中心に幅広い分野の第一線で活躍する梅津和時ら、錚々たるミュージシャンが奏でる音楽にぜひ酔いしれてほしい。トゥフィークを演じる風間杜夫は「いっときも早くお客様の前で演じたい。緊張感もありますけど、初日の幕が開くことを楽しみにしております」と挨拶。ディナ役の濱田めぐみは、本作の楽曲の見どころを問われた際、「稽古場で初めて楽隊の音色を聞いたとき、みんなから拍手が沸き起こった」と生バンドの魅力を伝えつつ、「楽曲は素晴らしいのですが、歌い手側はものすごく難易度が高い。今までやった演目の中でトップクラスで稽古を重ねたぐらいメロディが難しかった」。カーレドを演じる新納慎也。実際にブロードウェイで本作を観た経験がある新納は「あまりミュージカルでは聞いたことない中東の音楽にすっかり心奪われて、すごく癒された」と当時を振り返りつつ、「(日本版の)この真っ赤なセットには驚きました。衝撃的なセットの中で、とても繊細な人々の日常の物語が繰り広げられます。日本人の琴線に触れる演出なのでは」などと話していた。東京公演は2月23日(木・祝)まで。その後、大阪・愛知にて上演。取材・文・撮影:五月女菜穂
2023年02月07日2018年のトニー賞で作品賞をはじめとする10部門の受賞に輝いたミュージカル『バンズ・ヴィジット 迷子の警察音楽隊』が日本オリジナル演出で上演される。歴史的に敵対してきたエジプト・イスラエル両国の人間が、心を通い合わせていく一夜の物語。風間杜夫、濱田めぐみという巧みのふたりが、深い癒しをもたらしてくれそうだ。小学生の孫にも観てもらえる作品──おふたりは初共演。ビジュアル撮影時が初対面だったそうですが、お互い、どんな印象を持たれましたか。風間第一印象として感じたのは、「あ、この人は頼れる」でした(笑)。目を見ればわかります。この人は信頼できる!濱田ありがとうございます(笑)。風間何しろ私はミュージカルは2度目。まだ2歳児のようなものですから、まず頼れる人を見つけなきゃいけない。そういう意味でも、濱田さんがそばにいてくださるのは、大変ありがたいと思いました。濱田しっかり頑張ります!でも、私のほうこそ、昔から拝見していた風間さんとお目にかかるのは緊張していたんですけど、気さくに話しかけてくださってありがたかったですし、一緒にお芝居をさせていただくのがすごく不思議で、奇跡に近いまさかの出会いなので、心して取り組まなければと思っています。私にとってどういう冒険になるのか、自分の中のいい部分も引っ張り出していただけるのではないかと、今からすごく楽しみです。──『バンズ・ヴィジット』という作品については、どこに魅力を感じておられますか。風間舞台版はまだ観てないんですが、映画を観てとても惹かれるものがありました。生意気なことを言えば、戦争や感染に緊張を強いられる世界情勢の中で、文化の違う国の人間が触れ合って交流していく姿はきっと何かを伝えてくれるに違いない、その感動を届ける役目を担えたらと思ったわけです。そして、孫が小学生になり、これからいよいよじいじの芝居を観ることになると思うのですが、ほかの僕がやっているものは、例えば去年やった新宿梁山伯のアングラ芝居なんて小学生には観せられないけれども、この作品なら安心して呼べますから。これで初めて僕の芝居を観てもらえるのではないかというのも、大きな決め手でした(笑)。濱田私は舞台版の映像を少し拝見したんですけど、セット転換がほぼないなかで、風間さんがおっしゃったその異文化の人間の交流だけで見せていくお芝居だったんです。しかも、ミュージカルと言っていいのだろうかと思うくらい、歌い上げるというよりも、思っていることが口から出たらたまたまメロディーになったというようなイメージで。そのメロディーがまた、これまでいろいろやらせてもらってきたミュージカルにはなかったアラブ系の曲調であることにも興味を持ちました。そんなふうに、もともとの作品自体にいろんなチャレンジが含まれているうえに、あえて日本オリジナルの演出にされるということなので、日本チームがどういうふうに作っていくのかも含め、興味が尽きないです。魅力的なキャラクターにぴったりのふたり「掘り下げて掘り下げていきたい」──演じられるのは、風間さんはエジプトからイスラエルにやって来た警察音楽隊の隊長トゥフィーク、濱田さんは行き先を間違って迷子になったその音楽隊を迎える地元の食堂の主人ディナ。現段階ではご自身の役にどんなイメージを持っていらっしゃいますか。風間映画で観た隊長は、非常に厳格で規律を重んじる人なのですが、ディナと出会って、心がほぐれていくといいますか、自分の孤独な状況や内面を打ち明けていくんですね。そして、ちょっと妖艶な彼女に女性としても心惹かれるところがある。でも、自制する。踏ん張る。魅力的なキャラクターだと思います。濱田風間さんはこの隊長役にぴったりだなと思います。すごく楽しみです。私のディナという役は、わりと自分に似ているところがあると思ったんですけど。とはいえ、やはり、イスラエルの女性のその民族感覚ってまったくわからないので。砂漠の片田舎に住んでいる土臭い感じというのでしょうか、野性味あふれたポジティブな女性を、ちゃんと研究して作っていけたらなと思っています。風間素晴らしい!濱田やっぱり、舞台に出たときにお客様に日本の女性だと思われてしまうとつまらないじゃないですか。あの土地の豪快さとか、あっけらかんとしたような感じを持って現れたほうが、この世界に入り込んでもらえるのではないかなと思って。風間今のお話ぶりを聞いていても、ディナにぴったりです。絶対大丈夫ですよ!濱田良かったです。掘り下げて掘り下げていきたいです。──ちなみに濱田さんは、これまでのインタビュー記事でも、翻訳ミュージカルに出演されるときは、事前に研究をしてから稽古に臨むとおっしゃっていましたね。風間以前からそうだったんですね。濱田翻訳劇って、最終的な日本語の台本は、かなり意訳されたものになっていることが多いと思うんです。だから、このセリフはもともと何を言っているのかということを確かめたくて、英語をそのまま日本語に訳した第一段階の粗訳を、なるべく見せてもらうようにしています。そうすると、セリフを言うときに、その裏にあるものを理解しながら口にすることができるんですね。──風間さんは新作に臨まれるときには、どんな取り組み方をされるのですか。風間日本の現代演劇の若手や中堅の作り手に呼ばれるときは、必ずと言っていいほど新作ですからね。しかも、稽古初日に台本が全部上がっていることはめったにない(笑)。赤堀雅秋くんもそうでしたけど、稽古をしながら台本を書く。岩松了さんももうベテランですけど同じで、僕らは準備のしようがないんです。新宿梁山泊は唐十郎の過去の作品をやったりしますけど、唐さんの戯曲は難解で僕らにはわからないですから、やはり演出家に聞くしかない。すると演出家は、「誤読でいいじゃないか。どんどん誤読していこう」なんて言う。ですから、濱田さんがおっしゃったような作業は、僕は経験がないんです。そういえば、初めてやったミュージカルでは、大竹しのぶさんが濱田さんと同じようなことをしていた記憶があります。演出家がマリア・フリードマンというイギリスの女優さんだったので、この日本語のセリフはおかしいんじゃないかとおっしゃって、しのぶちゃんと一緒に英語と比較しながら検討していました。でも、僕はそれどころじゃない。僕は歌の問題に直面していましたから、レベルが全然違うんです(笑)。歌で芝居をする──風間さんのその初ミュージカルが『リトル・ナイト・ミュージック』(2018)でした。風間ミュージカル界随一の難曲と言われているスティーブン・ソンドハイムの楽曲で、まぁ歌いづらかったですね。手こずりました。家に帰ってからもひとりで特訓ですよ。お酒を飲みながらやって上手くなったと錯覚しては、また翌日は一から出直し。ですから、こんな命を縮めるようなことは二度とやるまいと思ったんです(笑)。今回も、歌わなくていい、踊らなくていいと言われています。濱田でも、日本版がどうなるかわからないですけど、ブロードウェイでは、隊長さんがしゃべるような感じで歌っているところがありました。風間しゃべるようにですか。だったら頑張ろうかな(笑)。でも本当に、ミュージカルの皆さんのように歌えませんから、お芝居でお役に立つならとお引き受けしたんです。濱田私も実は、もともとはお芝居がやりたかったんです。それが、舞台芸術学院の演劇科がいっぱいで、空いていたミュージカル科に入ったことから方向が変わったので。そういう意味でも、風間さんとお芝居できるのが、楽しみで仕方ないんです。それこそこの作品は、歌で芝居をするようなものですしね。歌については私も、今までと違うアプローチで攻めてみたいと思っているんです。風間『リトル・ナイト・ミュージック』でも、しのぶちゃんと掛け合いのように歌う「妻に会ってほしい」という曲はすごく歌いやすくて楽しかったんです。カラオケで吠えることもやってますしね。だから、掛け合いでいいから、僕もちょこっとはうなってはみたい。やっぱり、一曲も歌わないとなると寂しいですから(笑)。濱田良かったです(笑)!取材・文=大内弓子撮影=源賀津己<公演情報>ミュージカル『バンズ・ヴィジット 迷子の警察音楽隊』2023年2月7日(火)~2月23日(木・祝)会場:東京・日生劇場※3月に大阪・愛知公演あり★【ぴあアプリユーザー限定】ぴあ半館貸切公演のS席チケットを割引販売中!2月9日(木)23:59まで。予定枚数に達し次第、販売終了「ぴあ」アプリ限定割引チケットをご購入の場合は、ぴあ(アプリ)を ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=04cf76b8-c048-4818-b85b-794c5b1a3c8c&contentTypeId=2) してご確認ください。(※アプリ限定割引チケット販売は「チケットぴあ」アプリではなく「ぴあ」アプリとなりますのでご注意下さい)
2023年02月03日映画『迷子の警察音楽隊』を原作に、米国トニー賞10部門を独占したミュージカル『バンズ・ヴィジット』が2月7日(火)から日生劇場ほかで上演される。ペタ・ティクヴァのアラブ文化センターで演奏会に招かれていた、エジプトのアレクサンドリア警察音楽隊。イスラエルの空港に到着するも迎えが来ない。楽隊長のトゥフィーク(風間杜夫)は自力で目的地に行こうとするが、若い楽隊員のカーレド(新納慎也)が聞き間違えたのか、彼らの乗ったバスは、目的地と一字違いのベト・ハティクヴァという辺境の街に到着してしまう。一行は街の食堂を訪れるが、もうその日はバスがない。食堂の女主人ディナ(濱田めぐみ)は、街にはホテルもないので、自分の家と常連客イツィク(矢崎広)の家、従業員パピ(永田崇人)と店に分散して泊まるよう勧める。迷子になった警察音楽隊は、翌日の夕方に行われる予定の演奏会に間に合うのだろうか......というストーリー。今回、イツィク役を演じる矢崎は、役について「夫婦関係におけるダメな夫をまとめたような人物。女性からすると、イツィクの妻のイリスの気持ちがとても分かるそうなんですが、僕は僕でイツィクの気持ちが分かる。彼は、別に家族のことを思っていないわけではないし、働きたくないわけでもないし、夢があるし、いろいろと考えてはいて......まだ大人になりきれていない自分がいるだけなんですよね」と分析。「後半には素敵なナンバーがある。イツィクも現場には満足していなくて、やるせなさや虚しさを抱えている男なんだなというところに着地できたら」と話していた。稽古は「順調すぎるぐらい早く進んでいる」と話す矢崎は、演出の森新太郎を「陶芸家」と表現する。「森さんは1回作品を作るんですけど、そのあとバーンと壊すんですね。そして練りに練って、また新しく作る。“粘土”である僕ら俳優はもうぐにゃぐにゃなんですけど(笑)、練ることで、どんどんいい粘土になっていくのだろうなと思うんです。そうして出来上がった作品をお客様がどう感じるのか。その反応が楽しみです」という。2023年最初の舞台。「怖がらずに何でも突き進んでみようかなと。僕自身がパワーアップをして、変化を感じる一年にしたいです」と今年の抱負を語りつつ、「素敵な作品でスタートできることが嬉しいです。いろいろある世の中ですが、こんな世の中だからこそ、国が違う人々の交流を描いた『バンズ・ヴィジット』という作品は心に染みると思うし、強いメッセージを感じてもらえるはず。劇場でお待ちしています」。東京公演は2月7日(火)から23日(木・祝)まで。大阪公演は3月6日(月)から8日(水)まで、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ。愛知公演は3月11日(土)・12日(日)、刈谷市総合文化センター大ホール。取材・文:五月女菜穂
2023年01月27日2007年に公開された映画『迷子の警察音楽隊』を原作に、2018年に米国トニー賞10部門を独占したミュージカル『バンズ・ヴィジット』が2月7日(火)から日生劇場ほかで上演される。ペタ・ティクヴァのアラブ文化センターで演奏するようにと招かれていた、エジプトのアレクサンドリア警察音楽隊。イスラエルの空港に到着するも、いくら待っても迎えが来ない。楽隊長のトゥフィーク(風間杜夫)は自力で目的地に行こうとするが、若い楽隊員のカーレド(新納慎也)が聞き間違えたのか、案内係が聞き間違えたのか、彼らの乗ったバスは、目的地と一字違いのベト・ハティクヴァという辺境の街に到着してしまう。一行は街の食堂を訪れるが、もうその日はバスがない。食堂の女主人ディナ(濱田めぐみ)は、街にはホテルもないので、自分の家と常連客イツィク(矢崎広)の家、従業員パピ(永田崇人)と店に分散して泊まるよう勧める。迷子になった警察音楽隊は、翌日の夕方に行われる予定の演奏会に間に合うのだろうか......というストーリー。今回、パピ役を務める永田は「自分が想像していたパピ役のイメージが尽く崩されていくので、僕自身が『迷子の警察音楽隊』になってしまっています」と稽古に苦戦している様子を明かす。演出を務める森新太郎からのオーダーは「いい意味で気まぐれ」という。「『昨日と言っていることが全然違うことじゃん!』と思うこともあるし、見えないゴールを追いかけている感じがするんですが、森さんが『今欲しい』と思うことに嘘はない。森さんに言われたことを骨組みにして、役を作り上げている最中です」と話し、「作っては壊し、作っては壊しの連続。その分、きっと作品の厚みや強度が増すんだと思います」とも。稽古場で、同じ福岡県出身で、絡みも多いディナ役の濱田めぐみとよく話すという永田。「濱田さんが出ている舞台は何度か拝見したことがあるのですが、舞台上では本当にすごいですよね。稽古場でお話すると、濱田さんは威圧感もなくて、優しくて。こんなに声を大にして『本当に素敵な方です』と言える人はなかなかいないです」と印象を語っていた。観客へのメッセージとして、永田は「ミュージカルのような、ストレートプレイのような、今までとは全然違うジャンルの作品に仕上がっている気がします。“ボーダレス”な感じが面白い。誰もキラキラした衣装を着ていないし、カラフルな照明があるわけではないですけど、きっと心に残る作品になると思います」。東京公演は2月23日(木・祝)まで。その後、大阪、愛知公演が予定されている。取材・文:五月女菜穂
2023年01月25日トニー賞10冠のミュージカルの日本版公演となる「バンズ・ヴィジット 迷子の警察音楽隊」の稽古場の模様が報道陣に公開され、濱田めぐみが歌う「オマーシャリフ」をはじめ、合計3曲が披露された。カンヌをはじめ、各国の映画祭で話題を呼んだ映画『迷子の警察音楽隊』を原作にミュージカル化し、2018年のトニー賞では作品賞を含む10部門を受賞。イスラエルへの演奏旅行に招かれるも、別の街に到着してしまったエジプトの警察音楽隊が、街の人々と交流するさまを描いており、森新太郎が演出を担当。風間杜夫、新納慎也、濱田めぐみらが出演する。この日、最初に公開されたのは、第1場から第2場にかけてのシーン。空港からバスで目的地に向かうも、一字違いのベト・ハティクヴァという街に到着する楽団。街の住人たちが歌うのが「待ってる/Waiting」である。舞台中央の円形の舞台装置を回転させて、辺境の街で暮らす人々の姿を映し出し、変わらぬ日常を過ごしつつ、新しい何かが起こるのを待ち続けている人々の心情が歌い上げられる。そこへ、変化をもたらす存在として到着するのが楽隊長・トゥフィーク(風間)率いるアレクサンドリア警察音楽隊である。目的地の“アラブ文化センター”はどこかと尋ねるトゥフィークに対し、食堂の女主人ディナ(濱田)は「ここには文化なんてない」と答え、従業員のパピ(永田崇人)、常連客のイツィク(矢崎広)と共に「何もない町/Welcome to Nowhere」を歌う。歴史的な因縁を抱える異国の地での遭難に困惑する楽団員たち。そんな彼らにディナらは手を差し伸べるが…。続いて、披露されたのは、第7場の「オマーシャリフ」。街で一晩を過ごすことになり、トゥフィークはディナに連れられレストランを訪れる。彼女が好きだったエジプトの映画や音楽を介し、打ち解けていく2人。同曲は映画『アラビアのロレンス』『ドクトル・ジバゴ』などの名作で知られるエジプト出身のハリウッド俳優の名を冠し、ディナの西の隣国(エジプト)の文化への憧憬を歌った楽曲。濱田がどこか切なく異国情緒を感じさせるようなしっとりとした歌声を響かせる。その後、警察音楽隊による「Haj-Butrus」の生演奏が始まるが、バイオリンやチェロといった馴染みの楽器に加え、ウードやダルブッカといったアラブ音楽で使われる楽器による生演奏も本公演の大きな見どころである。また、この日は披露されなかったが、風間が濱田と歌うシーンもあるとのこと。“戦乱”がいまなお現実の世界を覆う中で、エジプトの楽団とイスラエルの辺境の街の人々の一夜の物語は我々にどんな希望を見せてくれるのか?完成を楽しみに待ちたい。「バンズ・ヴィジット 迷子の警察音楽隊」は日生劇場にて2月7日より開幕。取材・文:黒豆 直樹
2023年01月19日2月から3月に東京・大阪・愛知で上演されるミュージカル『バンズ・ヴィジット 迷子の警察音楽隊』の稽古場レポートが到着した。2007年に公開された映画『迷子の警察音楽隊』(カンヌ国際映画祭ある視点部門・国際批評家連盟賞、ジュネス賞、一目惚れ賞/東京国際映画祭・最優秀作品賞)を原作に、ミュージカル『ペテン師と詐欺師』の作曲家デヴィッド・ヤズベックが作曲と作詞を手がけた本作。歴史的に対峙してきたエジプトとイスラエル二国の国民同士が国境を越えて心を通わせるという、人間の本来あるべき姿を描いたメッセージが時勢に即して人々の心に刺さり、2018年トニー賞の作品賞を含む10部門を独占した。稽古場で最初に披露されたナンバーは、ベイト・ハティクヴァの住人たちによる「♪待ってる/Waiting」。退屈な町で暮らす彼らが、それでも"何か"を待っている様子が歌われる。「待ってる/Waiting」左から)イツィク夫妻:エリアンナ、矢崎広「待ってる/Waiting」左から)電話を待ち続ける電話男:こがけん、サミー夫婦:友部柚里、渡辺大輔「待ってる/Waiting」食堂の女主人ディナ:濱田めぐみそこに警察音楽隊一行が到着し、町の食堂に立ち寄り隊長を務めるトゥフィーク(風間杜夫)が演奏会場への道を尋ねる。しかし食堂の女主人ディナ(濱田めぐみ)が、「この町にそんな場所はない」と返す。エジプトとイスラエルではそれぞれアラビア語とヘブライ語を使用するため、警察音楽隊と住人たちのやり取りは共通言語である英語で行われる。本公演ではカタコトの日本語を使用して表現されており、たどたどしくも必死なやり取りに、思わず笑いがこみ上げる。左から)風間杜夫、矢崎広、永田崇人、濱田めぐみ続いてディナ、食堂の常連客・イツィク(矢崎広)、食堂の店員・パピ(永田崇人)の3人でのナンバー「♪何にもない町 / Welcome to Nowhere」が披露された。それぞれのコミカルな表現も秀逸だ。行先を間違えたことを知ったトゥフィークは激高しカーレド(新納慎也)を責め立てるが、行き場もない彼らはディナの計らいにより、一晩泊めてもらうことになる。左から)トランペット奏者カーレド:新納慎也、風間杜夫セット転換を挟んで、本作の見せ場の一つであるカフェのシーン。幼き日々を懐かしむ、ディナのソロナンバー「♪オマー・シャリフ /Omar Sharif」は、濱田の甘く柔らかみも帯びた歌声と、曲調も相まって稽古場全体が中東の香りに包まれるようであった。この曲は既に濱田の歌唱映像も先行して公開されているが、シーンの中で歌われることで、歌が表す情感が倍増されている。「オマー・シャリフ /Omar Sharif」「オマー・シャリフ /Omar Sharif」「オマー・シャリフ /Omar Sharif」カフェに妻子を連れた、サミー(渡辺大輔)がやって来る。彼とディナはただならぬ関係にあり、先ほどまでの空気が一変し、緊張感漂う中、ヘブライ語での言い争いが行われる。言葉は分からないが、俳優陣の表現によって内容が伝わってくる。左から)渡辺大輔、濱田めぐみ、風間杜夫場面転換の際に警察音楽隊の演奏が挟まれる。太田惠資(バイオリン)、梅津和時(マルチリード)、星衛(チェロ)、常味裕司(ウード)、立岩潤三(ダルブッカ)による演奏は、中東の雰囲気がありながらもどこか聞き馴染みが良く、何よりオンステージによって演奏されることでの迫力は、他作品では味わえない魅力の一つとなっている。中央に設置された回転盆と組み合わせた演奏の演出も非常に効果的であった。おかしみと上質な雰囲気が漂う大人のミュージカル。どこか愛さずにはいられない人々の姿、そのやり取りには笑いどころが随所にあり、森新太郎の細やかな演出が光っていて、本番が待ち遠しくなる披露となった。撮影:渡部孝弘<公演情報>ミュージカル『バンズ・ヴィジット 迷子の警察音楽隊』ミュージカル『バンズ・ヴィジット 迷子の警察音楽隊』メインビジュアル【東京公演】期間:2023年2月7日(火)~23日(木・祝)会場:日生劇場【大阪公演】期間:2023年3月6日(月)~8日(水)会場:梅田芸術劇場シアター・ドラマシティお問い合わせ:梅田芸術劇場TEL:06-6377-3888(10:00~18:00)【愛知公演】期間:2023年3月11日(土)・12日(日)会場:刈谷市総合文化センター大ホールお問い合わせ:メ~テレ事業TEL:052-331-9966(平日10:00~18:00)【出演】風間杜夫:トゥフィーク(指揮者)濱田めぐみ:ディナ新納慎也:カーレド(トランペット)矢崎広:イツィク渡辺大輔:サミー永田崇人:パピエリアンナ:イリス青柳塁斗:ツェルゲル中平良夫:シモン(クラリネット)こがけん:電話男岸祐二:アヴラム辰巳智秋:警備員山崎 薫:ジュリア高田実那:アナ友部柚里:サミーの妻太田惠資:カマール(バイオリン)梅津和時:警察音楽隊(マルチリード)星衛:警察音楽隊(チェロ)常味裕司:警察音楽隊(ウード)立岩潤三:警察音楽隊(ダルブッカ)【スタッフ】原作:エラン・コリリンによる映画脚本音楽・作詞:デヴィッド・ヤズベック台本:イタマール・モーゼス翻訳:常田景子訳詞:高橋亜子演出:森新太郎チケット情報はこちら:<番組情報>NHK『あさイチ』1月27日(金) 8:15~プレミアムトークゲスト:新納慎也番組HP: FMサンデースペシャル『バンズ・ヴィジットRADIO』第1回:1月15日(日) 20:00出演:風間杜夫、濱田めぐみ、新納慎也第2回:1月18日(水)12:00出演:濱田めぐみ、矢崎広、永田崇人第3回:1月25日(水) 12:00出演:新納慎也、こがけん第4回:2月1日(水) 12:00出演:こがけん、警察音楽隊の皆さん第5回:2月8日(水) 12:00出演:新納慎也、翻訳:常田景子TOKYO FM放送版をradikoで聞き逃し配信中上記には入りきらなかったトークがAuDeeにて配信中関連リンク公式HP:公式Twitter:
2023年01月18日自宅で美味しいハンバーガーを作ってみませんか? 肉汁がジュワッとあふれるジューシーなパティ、ふんわりとしたバンズも自宅で作ることができます。そこで今回は、プロが教えるハンバーガーの作り方のほか、変わり種・アレンジレシピ、バンズの作り方、オススメの付け合わせレシピまで一挙にご紹介。子どもも大好きなハンバーガーを作って、家族で充実したひとときを過ごしましょう。■プロ伝授! 絶品ハンバーガーの作り方【材料】(2人分)合いびき肉 160g<味付け> 塩コショウ 少々 ガーリックパウダー 少々 オールスパイス 少々 ナツメグパウダー 少々卵 1/3個麩 4~5個サラダ油 適量<ソース> ケチャップ 大さじ1 ウスターソース 大さじ1 片栗粉 小さじ1/4 水 大さじ1レタス 1枚トマト(横半分) 1/2個スライスチーズ 2枚バンズ(バーガー用) 2個 バター 適量【下準備】・卵はほぐす。麩はすりおろし、粉状にする。麩をつなぎに使うことで肉汁を多く吸ってジューシーなハンバーグになります。・レタスは洗ってからキッチンペーパーで拭いて水気を取り、食べやすくちぎる。トマトは横方向にスライスする。バンズは横半分に切る。【作り方】1、ボウルに合びき肉と<味付け>の材料を入れ、粘りがでるまでよくこねる。2、(1)に溶いた卵と麩を入れ、混ぜ合わせる。バンズの大きさに合わせて、円形に成形する。叩いて空気を抜きながら成形すると焼いたとき崩れません。成形しにくいときは手に油をぬりましょう。3、フライパンにサラダ油を入れ、中火にかける。(2)をフライパンに入れ、両面をこんがりと焼く。4、(3)が焼けたら火を止め、器に取り出す。そのままフライパンに<ソース>の材料を入れ、片栗粉が溶けるまで混ぜる。中火にかけ、トロミがつくまで混ぜながら加熱する。5、バンズの切り口を上にして、オーブントースターで2~3分焼く。切り口にバターをぬる。6、バンズ→スライスチーズ→レタス→トマト→(3)をのせ、(4)の<ソース>をかける。上にバンズをのせる。■ハンバーガーの変わり種・アレンジレシピ6選・カリカリポテトハンバーガーカリッと焼いたポテトとジューシーなハンバーグのコラボが楽しめる一品です。バンズの間にハンバーグ、ケチャップ、マスタード、レタス、新玉ネギ、マヨネーズ、カリカリポテトをサンド! 食べ応えがあり、育ち盛りの子どもからも喜ばれそうです。・キノコたっぷり、ヘルシーハンバーガー全粒粉入りの香り高いバンズにたっぷりのキノコをはさんだ、ヘルシーなバーガーです。サンチュとトマトもプラスするため、彩り鮮やか。バンズは外はカリッ、中はフワッとした食感です。健康志向の人にもオススメ。・ソイバーガー少し手間はかかりますが、おうちで大豆が入ったバーガーを作ってみまませんか? 水煮大豆入りのパティのほか、卵、玉ネギ、ベーコン、レタス、トマト、ピクルスもサンドして豪華に。休日に子どもと一緒に作るのも良さそうですね。ぜひお試しを。・米ナスバーガー新感覚の米ナスをバンズにしたバーガーです。ソースは市販のミートソースで手軽に作れます。ピザとナスの肉詰めの中間のような味わいです。米ナスを使って、いつもと違う料理が作りたくなったら、トライしてみるのもいいかもしれません。・スライダーバーガー人気急上昇のプチサイズのハンバーガーがこちら。バンズは電子レンジで30秒で発酵、こねずに混ぜて焼くだけ! パパッと簡単に作れるので、初心者にもオススメです。ホームパーティーやピクニックなどでも大活躍してくれますよ。・ポテトと煮豆のサンドイッチ野菜をたっぷりと味わえるベジ風バーガーです。ポテトサラダをサンドするので、ボリューム満点。煮豆の甘さがアクセントに。残ったポテトサラダや市販のポテトサラダを使って作るのもいいでしょう。新しい美味しさを堪能できますよ。■どんな具材とも相性が良い、バンズの作り方【材料】(5人分)強力粉 100g薄力粉 100gスキムミルク 大さじ2砂糖 小さじ2塩 小さじ1/2ドライ酵母(白神こだま) 5g お湯(酵母を溶かす用) 10ml(30~35℃)水 110ml牛乳 25mlバター 10gショートニング(ボウルにぬる用) 適量白ゴマ 適量【下準備】・白神こだまドライ酵母は10mlのお湯を加え少しそのまま置いて、使うときによく混ぜ合わせる。・ボウルに薄くショートニングをぬる。【作り方】1、<パン生地>を作る。フードプロセッサーの各パーツをセットして強力粉、薄力粉、スキムミルク、砂糖、塩を入れ7~8回、攪拌させる(粉類を混ぜ合わせます)。2、カバーを外して、よく混ぜ合わせた酵母を加え連続スイッチを入れ、投入口から水と牛乳を合わせたものを少しずつ加え、さらにバターを加えて、30秒くらい攪拌する。ひとかたまりになったらそのまま3分置く。3、<パン生地>がしっとりしてきたら、さらに20秒~30秒攪拌する。<パン生地>のキメが細かくしっとりしたら平らな台にひっくり返し、<パン生地>を下に巻き込む感じで丸く形を整え、ショートニングをぬったボウルに入れてラップをし、生地が2倍に膨れるまで温かいところで一次発酵させる(約60分)。指に粉をつけて生地の中央に差し込み、<パン生地>が戻ってこなければ一次発酵終了。4、容器を逆さにして<パン生地>を台に取り出す。重量を量り、カードで5等分にして<パン生地>を手の平で軽く押しガスを抜く。切り口を包むようにまとめて、閉じ目を下にして置き、固く絞ったキッチンペーパーをかけて、さらにラップをかけ休ませる(ベンチタイム、約10~15分)。丸めている間に乾燥しないように、ほかの<パン生地>には布巾をかけておいてください。5、手のひらで軽く押してガスを抜き、きれいに形を丸く整えて、少し平たくつぶし、表面に刷毛で水を薄くぬり白ゴマをつける。オーブンシートを敷いた天板に、間隔を空けて並べて布巾をかけ、発泡スチロールの箱または大きめの透明なビニール袋に、乾燥しないよう熱湯を入れたコップと一緒に入れて温かい場所に置き、二次発酵させる。もしくはレンジの発酵機能を使って二次発酵させる(約40分)。6、180℃に温めておいたオーブンに入れて15~20分焼き、粗熱を取る。冷めたら横半分に切ってお好みの具をはさみます。ここではガスオーブンを使用しています。オーブンにより、温度差や焼き時間には違いがあるので、普段から自宅のオーブンの癖を知っておくことをオススメします。目安として小型の電気オーブンの場合、レシピより10~20℃高い設定にしてください。■オススメのハンバーガーの付け合わせレシピ5選・フライドポテトガーリック風味ガーリック風味のホクホクなフライドポテトは、ハンバーガーとの相性抜群です。ジャガイモを常温のサラダ油から揚げるのがコツ。熱いうちにガーリックパウダー、塩、粗びき黒コショウを振ってくださいね。ビールのおつまみにも◎。・フライドチキンみんな大好きなカリッとしたフライドチキン。ハンバーガーと一緒に食べるのもオススメです。しっかりと味をつけるため、何もつけずに食べられます。お好みで、揚げたジャガイモ、シシトウを盛り合わせましょう。一度味わうとくせになる一品です。・簡単コーンスープ缶のコーンクリームで作るお手軽レシピです。みじん切りにした玉ネギ、ハムも入れて具だくさんに。最後にお好みで、ドライパセリを振りましょう。ハンバーガーとコーンスープは好相性。ぜひ美味しいコラボレーションを味わってみてくださいね。・具だくさんミネストローネハンバーガーにサンドした野菜だけでは「足りない」と思ったときに、作りたいのがこちらのレシピです。野菜がゴロッと入ったミネストローネで、ハンバーガーとの相性もGOOD。カロリー控えめなのもうれしいところです。・野菜サラダフレンチドレッシングをかけて食べるシンプルな野菜サラダです。カットした野菜は食べる直前まで冷蔵庫で冷やしておきましょう。このサラダをハンバーガーの副菜にすれば、野菜不足を防げそうですね。適度な酸味があり食べやすいのも魅力。専門店やチェーン店、レストランなどで食べることが多いハンバーガーですが、おうちで作って食べるのも楽しいです。サンドする具を簡単にアレンジできるのもメリット。気になるハンバーガーがあったら、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
2022年11月24日2023年2月7日(火) から23日(木・祝) に東京・日生劇場で上演されるミュージカル『バンズ・ヴィジット 迷子の警察音楽隊』の製作発表が行われ、風間杜夫、濱田めぐみ、新納慎也と演出を手がける森新太郎が登壇。本作の楽曲計3曲が初披露された。本作は、コンサート出演のためにイスラエルに来たエジプトの警察音楽隊が空港から間違った行き先へのバスに乗ってしまい、小さな街に迷い込む。そこで繰り広げられる音楽隊メンバーたちと村人たちとの心の交流が描かれる。1曲目に披露されたのは「Overture(オーバーチュア)」。本編でも1曲目に演奏されるエキゾチックなインストゥルメンタルで、観客を一気に物語の舞台へ引き込む。「さほど遠くない昔、エジプトからやってきた警察音楽隊が、イスラエルの空港に到着した。」「彼らは文化交流のために、ペタ・ティクヴァのアラブ文化センターで演奏するよう招かれたのだった。」スクリーンには場面説明が投影され、警察音楽隊の指揮者・トウフィーク役の風間とトランペット奏者・カーレド役の新納が登場。「しかしいくら待っても迎えが来ないので、自力で目的地に行くことにした。」「そして目的地とよく似た名前の、ベト・ハティクヴァの街に行ってしまった。」そうしてその一夜を“何もない街・ベト・ハティクヴァ”で過ごすことになった一行。続いて披露されたのは、カーレドが街の若者に恋愛を指南する場面で歌われる「Haled‘s Song About Love」だ。3曲目は、街の食堂の女主人であるディナがトゥフィークに語り掛ける「Omar Sharif」。相容れることのないと思われたふたりだったが、ウム・クルズームやオマー・シャリフなど、イスラエル人のディナが幼い頃触れたエジプトのスターたちを思い返して歌うナンバーとなっている。製作発表の後半は、オーディエンスと記者からの質問に答えるトークセッションが行われた。作品の魅力に関して演出家の森新太郎は「この物語はびっくりするくらい大したことが起きないんです。でも登場人物たちにとってお互いの心がほんの一瞬だけ通じあうような、音楽を媒介にしてお互いの心の傷を分かち合うような奇跡的な瞬間が訪れるんです。それ自体はとても小さなささやかなことなんですが、それこそが我々が日常生活で本当に待ち望んでいる、求めていることなんじゃないかなと思います」と語った。『バンズ・ヴィジット 迷子の警察音楽隊』は東京公演を上演後、2023年3月6日(月)~8日(水) に大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ、3月11日(土)・12日(日) に愛知・刈谷市総合文化センター大ホールと巡演する。東京公演のチケットは現在一般発売中。撮影:渡部孝弘<公演情報>ミュージカル『バンズ・ヴィジット 迷子の警察音楽隊』ミュージカル『バンズ・ヴィジット 迷子の警察音楽隊』公演ビジュアル【東京公演】期間:2023年2月7日(火)~23日(木・祝)会場:日生劇場【大阪公演】期間:2023年3月6日(月)~8日(水)会場:梅田芸術劇場シアター・ドラマシティお問い合わせ:梅田芸術劇場TEL:06-6377-3888(10:00~18:00)【愛知公演】期間:2023年3月11日(土)・12日(日)会場:刈谷市総合文化センター大ホールお問い合わせ:メ~テレ事業TEL:052-331-9966(平日10:00~18:00)【出演】風間杜夫:トゥフィーク(指揮者)濱田めぐみ:ディナ新納慎也:カーレド(トランペット)矢崎 広:イツィク渡辺大輔:サミー永田崇人:パピエリアンナ:イリス青柳塁斗:ツェルゲル中平良夫:シモン(クラリネット)こがけん:電話男岸祐二:アヴラム辰巳智秋:警備員山崎 薫:ジュリア高田実那:アナ友部柚里:サミーの妻太田惠資:カマール(バイオリン)梅津和時:警察音楽隊(マルチリード)星衛:警察音楽隊(チェロ)常味裕司:警察音楽隊(ウード)立岩潤三:警察音楽隊(ダルブッカ)【スタッフ】原作:エラン・コリリンによる映画脚本音楽・作詞:デヴィッド・ヤズベック台本:イタマール・モーゼス翻訳:常田景子訳詞:高橋亜子演出:森新太郎チケット情報はこちら:関連リンク公式HP:公式Twitter:
2022年11月17日ミュージカル『バンズ・ヴィジット』が来年2月7日から日生劇場ほかで上演される。15日、都内で製作発表会見が行われ、「Haled’s Song About Love」や「Omar Sharif」といった楽曲が披露されたほか、出演者らが意気込みを語った。本作は映画『迷子の警察音楽隊』を原作に、ミュージカル『ペテン師と詐欺師』の作曲家デヴィッド・ヤズベクが作曲と作詞を手掛けた作品で、18年に米国トニー賞10部門を独占した話題作。日本初演となる今回、森新太郎が演出を務め、風間杜夫、濱田めぐみ、新納慎也らが出演する。風間は、自身がミュージカルに初挑戦した『リトル・ナイト・ミュージック』(2018)での苦労から「2度とミュージカルはやらない」と心に決めたが、「歌わなくていい、踊らなくていい」というオファーで出演を決めたという。「(演じるトゥフィーク役は)確かに踊らなくていいんです。ただ、濱田さんとのデュエットみたいな曲があって。その1曲に魂を込めよう、力の限りを尽くそうと決意しました」。本作の魅力について、演出の森は「この物語はびっくりするくらい、大したことが起きない」としつつ、「でも、第三者からしたら大したことではないけれど、登場人物の一人ひとりにとっては、もうこれ以上ないぐらい大したことが起きている」と話す。「それはほんの一瞬、心と心が通い合う瞬間があったということ。音楽の力を媒介にして、お互いがお互いの心の傷を分かち合えるような、素敵な瞬間が訪れるんです。それ自体もささやかな出来事だと思うんですけど、実はこのささやかな出来事こそが、我々が日常生活で一番待ち望んでいること、求めていることなのではないかという気がする」。ディナ役の濱田は、森のコメントを受けて、「何でもないことが、実はすごく大切で、素敵なこと。それは他の人には何も気がつかないし、何事もなかったかのようだけれども、本人たちの経験や人生の中では大切な1ページで、人生の宝物なんですよね」とコメント。その上で「自然に、素朴に、素直に、情熱的に。ニュアンス的にはエモいと言うのでしょうか。そういう素敵な中東のオリエンタルの風が吹かせられれば。これからお稽古が楽しみです」と意気込んでいた。カーレド役の新納は、2018年にブロードウェイで本作を観劇したことがあるというが「この作品の良さをなかなか言葉にするのは難しいんです。繊細で、何も起こらない。でもじわーっと心が温かく、すごく素敵な気持ちになる。......こんな平たい言葉でしか言えないんです。だからもう、つべこべ言わずに観に来て!と書いておいてください」などと語っていた。東京公演は2月7日~2月23日、日生劇場。大阪公演は3月6日~8日、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ。愛知公演は3月11日、12日、刈谷市総合文化センター大ホール。取材・文・:五月女菜穂
2022年11月16日2018年のトニー賞で、『アナと雪の女王』や『ミーン・ガールズ』を抑えて10冠に輝いたミュージカル、『バンズ・ヴィジット迷子の警察音楽隊』が日本で上演される。製作するのは、出資者の一員としてトニー賞のトロフィーを日本に持ち帰ってきたホリプロだ。エジプトの警察音楽隊が、対峙してきた歴史を持つイスラエルのとある辺境の町に、“間違って”到着してしまったことから巻き起こる大人のヒューマンコメディ。森新太郎が演出を手がけ、風間杜夫や濱田めぐみら豪華キャストが集うことも話題の舞台について、ホリプロの堀義貴会長と梶山裕三制作部長に聞いた。幅広い作品を手がけるホリプロステージの出資第2弾――まずは、本作に出資を決められた経緯を教えてください。堀元々の動機は、そんなに純粋なものではなくて(笑)。ホリプロとして初めて出資した『ディア・エヴァン・ハンセン』(2016年ブロードウェイ初演)が当たってくれたので、いずれ利益が出るだろうという話になったんですね。儲けるためじゃなく、いつか日本でやりたいと思って出資した作品で利益が出るなら、それは“あぶく銭”のようなもの。日本に持ち帰っても仕方ないから、また別のブロードウェイ作品に出資して使い切ってしまえ!と思っていた時に(笑)、仲介してくれている会社から何作か紹介されたうちのひとつがこの『バンズ・ヴィジット』でした。その時点ではA4用紙2枚ほどの資料しかなく、僕は原作映画も観ていなかったんですが、とにかく話が面白そうだと。イスラム国の話題が世界を席巻していた時に、エジプトの警察音楽隊がイスラエルで迷子になる話をミュージカルにするなんて、アメリカ人はすごいなと思いましたよ。――出資される作品は、会長おひとりでお決めになるのですか?梶山候補を絞る段階では僕らが吟味をしますが、決められるのは会長です。多分、僕らに責任を取らせるのはかわいそうだと思ってくださってのことではないかと(笑)。堀いや、僕のところに持ってくるのは、現場で決め兼ねてるからだろうと思うんですよ。出資に限らず、オリジナル作品をやるかやらないかの判断もそう。『フィスト・オブ・ノーススター』の時もそうだったけれども、聞かれたから「やるでしょ」と言っただけなのに、僕の言葉を錦の御旗のように持って帰ろうとするところがある(笑)。梶山“ホリプロ作品”として上演する以上、会長のところにも「なぜこれをホリプロで?」というお話が行くでしょうから、決める前に一応聞いておこうと(笑)。堀でもたまに、僕が反対したのにやることもあるでしょう?梶山あ、そんなことありましたか?(笑)僕は知らなかったです。すごい会社ですね(笑)。――自由な社風と会長の決断力が、ホリプロ作品の幅広さにつながっているのですね(笑)。話を出資に戻すと、その後ホリプロは、ダイアナ元妃を描くミュージカル『Diana』(2021年11~12月ブロードウェイ)にも出資されています。堀ビギナーズ・ラックと言うんでしょうか、『ディア・エヴァン・ハンセン』と『バンズ・ヴィジット』が連続して当たったことで、また次の話がいくつか来たんです。あまり興味を惹かれるものがなかったなかで、ロイヤル・ファミリーが題材なら日本でやれる可能性があると思って選んだんですが、幕が開いたら痛快なほど酷評でね(笑)。収録されてNetflixでも公開されたから僕も観たけれども、日本でやれるような作品ではなかった。でもあんまり次々と当たっても不安になりますから、“厄落とし”ができたようで、悪い気持ちではなかったですよ(笑)。同じ時期にもう1本、『Sing Street』というミュージカルにも出資したんですが、あれはもう開いたんだっけ?梶山ブロードウェイを目指して、つい先日までボストンでトライアウト中でした。堀映画『シング・ストリート 未来へのうた』が原作の、『バンズ・ヴィジット』とはまた全然違う若者の話。今度は当たってくれたらいいなと思っています。洒落た物語と力のある音楽、そして“笑い”も魅力のシュールな作品――では、本題の『バンズ・ヴィジット』について伺います。いま目の前にトロフィーがあり、個人的にも大変興奮しているのですが、トニー賞授賞式にはおふたり揃って参加されたそうですね。梶山参加したといっても、僕はただのアテンドです(笑)。もし作品賞を受賞したら会長が舞台に上がるわけですから、その歴史的瞬間を写真に収めて会社に報告するのが僕の役目。それでも会場に入る以上はタキシード着用が必須ということで、お付き合いのある舞台衣裳屋さんから借りて行きました(笑)。会長は、ご自身のタキシードを持ってらしたと思うんですけど。堀いや、昔のタキシードは入らなかったから慌てて買いましたよ(笑)。梶山そうだったんですね。僕はニューヨークに着いてから、持ってきたカメラでは望遠が足りないかもしれないと不安になって、慌ててレンズを買いました(笑)。堀何かとお金はかかったよね。このトロフィーも、メインのプロデューサーはもっと大きいのを無料でもらえるけど、僕たちにはあとから請求書が来る(笑)。あとから請求書が届いたというトニー賞のトロフィーを持つ堀会長梶山会場に入るチケットも高かったですよね。堀打ち上げの参加費まで有料(笑)。まあでも、それだけ名誉なことですから。梶山そうですよね。これは余談ですが、この年のトニー賞は、ミュージカル部門で『バンズ・ヴィジット』が、プレイ部門では『ハリー・ポッターと呪いの子』が作品賞を獲ってるんですよ。どちらもホリプロでやることになるとは、運命的なものを感じます。――今の時点で、『バンズ・ヴィジット』という作品にどんな魅力を感じていますか?堀ほんっとに洒落た話ですよね。対立している国同士の間で、こんなことが実際にあったらいいなと思わせてくれる。登場人物それぞれにストーリーがあって、一つひとつは実に些細なんだけども、お互いに親近感を持つようになるきっかけが全部に詰まってるんです。なんとも言えないヒューマニズムがあって、静かだけどエモーショナルで、よくできた作品だなと思いますよ。梶山一切の無駄がないんですよね。そんな話に、一瞬で入り込ませてくれるのがあの音楽。ホリプロでは、同じデヴィッド・ヤズベック作曲の『ペテン師と詐欺師』も上演していますが、同じ人とは思えないくらい作風が違う。ねっとりとした、本当に力のある音楽です。堀だから僕は日本公演が決まった時から、役者よりもバンドのキャスティングばっかり気になっちゃってね(笑)。何なら中東から連れてきてもいいと思ったくらい、あのグルーヴ感をバンドが出せるかどうかがカギになると思った。梶山国内にいるその道の第一人者を揃えたので、そこは安心してください(笑)。そんな物語と音楽に加えて、“笑い”も魅力のひとつだと思います。元々シュールな面白さのある作品で、ブロードウェイ公演も笑いにあふれていましたが、日本版は森新太郎さんの演出。難解な戯曲をかみ砕いて届ける力はもちろんのこと、笑いもまた森さんの真骨頂ですから、きっとすごくいいコメディに仕上げてくださると思います。濱田めぐみ、風間杜夫、新納慎也ら魅力的なキャストが集結――キャストに期待することは?梶山濱田めぐみさんはもう、どハマリすると思いますね! 灼熱の太陽を浴びて、けだるく振舞ってる姿がもう見える(笑)。僕は普段の濱田さんも存じ上げてますが、公演中はその役になり切る方なんですよ。『カルメン』の時なんて、ずっと殺気立っていて1か月間しゃべりかけられませんでした(笑)。今回も、魅力的なイスラエル人になり切ってくれると思います。堀濱田はどんな役でもできるからね。僕としては、『リトル・ナイト・ミュージック』でご一緒した風間杜夫さんが、またミュージカルに出てくださることが嬉しい。それと、新納慎也さんが優男のトランぺッター役と聞いた時は、なるほどと思わされるものがありました。梶山僕、新納さんがブロードウェイに行かれた時に、この作品のチケットを取って差し上げたんですよ。「ありがとう最高だった。トランぺッター役は僕で決まりね!」というLINEが来て、僕も「もちろんです!」と無責任に返してたみたいなんですけど、実はすっかり忘れていて(笑)。有言実行したつもりはなかったんですが(笑)、結果的にそうなったので良かったです。堀役者さんにとって、出てみたい作品なんだろうね。派手ではないけど、ウィットに富んでてお洒落に終わっていく。だからこれだけの皆さんが集まってくださったのだと思いますよ。――とはいえやはり派手ではない分、ミュージカルファンになかなか魅力が伝わりにくい側面もあるのかなと思います。少し下世話な質問になりますが、本作が当たる“勝算”は……?梶山ホリプロステージは今までも、どこもやらないような作品を手がけてきました。そういう意味で、これはまさに“ホリプロらしい”作品だし、クオリティはもう間違いない。いきなり売り切れましたってことじゃなくていいので、開幕してから口コミで広がって最後には一杯になる、そんな作品にしたいですね。この作品を当てたいというより、こういうものが当たる演劇界を僕らが作っていきたい、という気持ちが大きいです。堀怪人も動物も出てこない、誰も死なない、じわじわと感動して力が湧いてくるような作品を当てるのは、確かにすごく難しい。『パレード』も『ビリー・エリオット』も、序盤は全然売れなかったですからね。でもどちらもだんだんとお客様の支持を得て、再演される作品までになりました。これもそうなってくれたらありがたいなあと思っています。梶山僕もそれが理想です。『ビリー』ばりのセンセーションを巻き起こしてほしいですね!取材・文:町田麻子撮影:石阪大輔ミュージカル『バンズ・ヴィジット迷子の警察音楽隊』チケット情報はこちら:
2022年10月20日2023年2月に日生劇場で上演されるミュージカル『バンズ・ヴィジット』の全出演者が発表された。2007年のイスラエル映画『迷子の警察音楽隊』が原作となる本作は、2018年米国トニー賞でノミネートされた11部門のうち『アナと雪の女王』などを抑え、作品賞を含む10部門を独占したミュージカルで、日本で上演されるのは今回が初となる。コンサート出演のためにイスラエルに来たエジプトの警察音楽隊が空港から間違った行き先へのバスに乗ってしまい、小さな街に迷い込む。そこで繰り広げられる音楽隊メンバーたちと村人たちとの心の交流が描かれる。演出は、第21回読売演劇大賞・最優秀演出家賞、第47回菊田一夫演劇賞を受賞した森新太郎が務める。警察音楽隊の楽隊長・トゥフィークは、昨年第四十六回菊田一夫演劇賞大賞を受賞した風間杜夫、楽隊が訪れる街で食堂を営む女主人・ディナは、数々のミュージカルで観客を魅了してきた濱田めぐみが演じる。そのほか新納慎也、矢崎広、渡辺大輔、中平良夫、こがけん、岸祐二、永田崇人、エリアンナ、青柳塁斗、辰巳智秋、山崎薫、高田実那、友部柚里が名を連ねた。また警察音楽隊の一員として、ヴァイオリニストの太田惠資、サックス・クラリネット奏者の梅津和時、チェロ奏者の星衛、中東音楽に不可欠なウードの演奏家の常味裕司、アラブ音楽をはじめシルクロードにまつわる様々なハンド・パーカッションを操る立岩潤三といったミュージシャンも出演する。ミュージカル『バンズ・ヴィジット』は東京公演を上演後、大阪と愛知でも公演が予定されている。チケットは今秋発売される予定だ。■新納慎也 コメント2018年にブロードウェイでこの作品を観ました。今まで観てきたミュージカルとは全く違う大人のミュージカルな印象で、華やかさや派手さこそ無いものの、心に優しく暖かい陽がさす様な感覚でした。聴き馴染みの少ない中東の音楽がとても心地よく、静かに口ずさむ様な物語に心が洗われたのを覚えています。英語圏独特の面白さもあったので、日本での上演は難しいと思っていましたが、森新太郎さんの演出できっと素晴らしく美しい舞台になると信じています!異質なものを異質とせず受け入れる姿は、今の世界が目指す人間本来の姿だと思います。世界的に大変な状況の今こそ、劇場で味わって欲しい作品です!最後に、2018年の観劇後に「もし僕が演じさせてもらえるのなら…」とプロデューサーに立候補した役は、まさにトランペットの“Haled(カーレド)”役なんですっ!この事を覚えていてくださったのかは分かりませんが、願ったり叶ったりのこの役、心を込めて演じさせて頂きます!<公演情報>ミュージカル『バンズ・ヴィジット』【東京公演】期間:2023年2月会場:日生劇場※ほか大阪、 愛知公演ありミュージカル『バンズ・ヴィジット』公演ビジュアル【スタッフ】原作:エラン・コリリンによる映画脚本音楽・作詞:デヴィッド・ヤズベック台本:イタマール・モーゼス演出:森新太郎【出演】風間杜夫:トゥフィーク(指揮者)濱田めぐみ:ディナ新納慎也:カーレド(トランペット)矢崎 広:イツィク渡辺大輔:サミー永田崇人:パピエリアンナ:イリス青柳塁斗:ツェルゲル中平良夫:シモン(クラリネット)こがけん:電話男岸祐二:アヴラム辰巳智秋:警備員山崎 薫:ジュリア高田実那:アナ友部柚里:サミーの妻太田惠資:カマール(バイオリン)梅津和時:警察音楽隊(マルチリード)星衛:警察音楽隊(チェロ)常味裕司:警察音楽隊(ウード)立岩潤三:警察音楽隊(ダルブッカ)関連リンク公式HP:公式Twitter:
2022年07月29日今やその人気は全国区となった東京都台東区寿のパン店〔ペリカン〕。創業以来、ロールパンと食パン、バンズのみを作りつづけ、お店の前には開店する8時になると焼きあがったパンを求め続々とお客さんが集まり始めます。確実に手に入れるには予約が必須ですが、近所の人たちは別の方法でペリカンのパンを買っているのです。そんな手に入れにくい人気のパンの知っておきたい、裏ワザをご紹介しましょう。一度は本店でズラリと並ぶパンの棚をチェックしてみよう〔ペリカン〕の創業は1949(昭和17)年。もともと喫茶店やミルクホールを経営していた初代店主が、本当においしいと思えるパンを提供したい、とパン作りをスタートさせたことから〔ペリカン〕の歴史は始まります。ぎゅっと詰まった中身に、もっちりさっくり、ふわふわ……でとってもおいしい〔ペリカン〕のパン。お店の棚には予約のパンが毎日ぎっしりと並んでいます。ズラリと並ぶパン棚は圧巻の一言。一度はぜひパン棚を見がてら本店へ足を運んでみてください。もちろん予約をした上で、ですよ。二度目からは裏ワザで〔ペリカン〕をゲット!精肉店〔さがみ屋〕〔ペリカン〕のパンのおいしさにすっかり虜になってしまったら、二度目はこんな方法で購入してみてはいかがでしょうか。実は〔ペリカン〕のパンは台東区内のいろいろなお店で販売されています。近所の人たちは、〔ペリカン〕の本店へ行かず、代理販売しているお店へ足を運び、〔ペリカン〕のパンを入手していたりします。たとえば、合羽橋通りにある精肉店〔さがみ屋〕です。朝の9時30ころパンの配達があり、お店に入って右手に〔ペリカン〕のパンが並んでいます。合羽橋道具街に遊びに来たついでに〔ペリカン〕のパンを買っていくというのもいいですね。「みんなにまわるように」と、1人2つまでです。ちなみにこちらの〔さがみ屋〕では、牛肉の赤身とバラ肉をくるっと巻いた《カッパステーキ》が人気です。それとご主人お手製のリエット。近所に住むフランス人が「マンマが作るのと同じ味がする」と絶賛したそうです。〔ペリカン〕のパンを軽くトーストして、リエットをのせて食べるのがオススメです。パンと合わせて買ってみてください。●さがみ屋東京都台東区台東松が谷2-31-10なぜか印鑑と一緒にパンが!? 〔立忠製作所〕続いてこちら緑のテントが目印の〔立忠製印所〕でも購入することができます。こちらは印鑑屋さんです。「前日の夕方までにご連絡いただければ、取り置いておきます」とのこと。電話またはFAXで予約をすることができます。もともとお隣のケーキ屋さんで〔ペリカン〕のパンを販売していました。ところがケーキ屋さんのご主人がお亡くなりになり、近所の方々の熱烈オファーで〔立忠製印所〕が販売を引き受け、印鑑のショーケースの上でこうして〔ペリカン〕のパンを販売しています。●立忠製印所東京都台東区根岸3-13-6電話:03-3874-3309、FAX:03-3874-3958まだまだある!〔ペリカン〕のパンが買えるお店近所には「エビグラパン」(食パンをくりぬいて中にグラタンを入れて焼いたもの)で有名な喫茶店〔デン〕があります。土日は行列ができているので平日の来訪がおすすめです。〔立忠製印所〕も土・日・祝日はお休みです。洋食〔香味屋〕や鰻店〔のだや〕などの有名店も近所です。そのほか、上野駅構内の〔のもの〕でも販売しています。こちらは平日は15〜16時、土曜は16時頃に〔ペリカン〕のパンが入荷されます。15時頃には、店内には〔ペリカン〕のパンを待つお客さんが集まり始めます。〔のもの〕は入荷数は多いですが、駅構内ということもあり、土曜日は外まで行列ができています。こちらで確実に手に入れるには、平日の15時少し前からお店に行ってスタンバイすると良いでしょう。待っているとそのうち木箱にどっさりのったパンが運ばれてきます。こちらもひとり2つまでです。〔上野マルイ〕の地下1階〔北野エース〕でも購入することができます。こちらは食パンのみですが、比較的、本数多めに入荷します。仕事帰りに買って帰る方が多いようなので、確実に手に入れるには入荷直後の16時頃が狙い目です。一度はぜひ本店へ。二度目からはお散歩がてら〔ペリカン〕のパンを代理販売しているお店へ足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。●ライター忍章子
2017年11月19日ハワイアンバーガーを展開する「テディーズビガーバーガー(TEDDY’S Bigger Burgers)」から、スイーツバーガー「バンズDEチョコケーキ」が登場。“スイーツバーガー”はデザート感覚のバーガー。これまで、マロンホイップとゴロっとした栗の実を合わせた「モンブランバーガー」や餅と白玉を合わせた「桜バーガー」、そしてイチゴ・バナナ・キウイなどフルーツたっぷりのフレーバーが展開されてきた。今回新たに登場する「バンズDEチョコケーキ」は、特製バンズに旬のいちごとチョコレート味のホイップクリームをあしらったもの。ふんわり小麦が香るバンズはあっさりとした甘さが特徴だ。食後のデザートにぴったりの“スイーツバーガー”で、本場ハワイの美味しさを満喫してみては。【詳細】バンズDEチョコケーキ価格:780円+税販売店舗:・原宿表参道店住所:東京都渋谷区神宮前6-28-5 宮崎ビル2階営業時間:11:00〜23:00 ※年中無休TEL:03-5774-2288・横浜港北ノースポートモール店住所:神奈川県横浜市都筑区中川中央1-25-1 ノースポートモール1F営業時間:10:00〜22:00(L.O.21:30)※年中無休TEL:045-532-4001※テラス席ペット可・横浜みなとみらいワールドポーターズ店住所:神奈川県横浜市中区新港2-2-1 横浜ワールドポーターズ 1階TEL:045-232-4226営業時間:10:30〜21:00 (L.O フード&ドリンク 20:30)
2017年06月17日低糖質バンズを開発した初のチェーン店!株式会社フレッシュネスが運営するハンバーガーチェーン店「フレッシュネスバーガー」は、平成27年7月18日(土)より、独自開発した低糖質バンズをメニューに追加した。今回の低糖質バンズは、従来のバンズに比べ糖質を50%カットし食物繊維が5倍、カリウム、マグネシウム、カルシウム、鉄分などミネラルが豊富に含まれるバンズとなっている。ヘルシーシリーズとして、低糖質バンズを従来メニューのアボカドバーガーやクラシックWWに組み合わせることで、糖質摂取を制限しながら食物繊維やたんぱく質などニーズに合わせたコンビネーションで欲しい栄養素を効果的に摂取できる。全粒粉で肥満の原因となる糖質を50%カット使用した全粒粉は、小麦粉の一種で小麦の表皮、胚芽、胚乳のすべてを粉にしたものだ。胚乳だけを用いる通常の小麦粉と比べ栄養価が高いことが特長である。小麦の表皮には、ナイアシン、リボフラビン、チアミン、葉酸、鉄などが多く含まれており、全粒粉を小麦粉と比較すると食物繊維や鉄分、ビタミンB1の含有量も高く、なかでも豊富な食物繊維は、腸の働きを促し、心臓病、大腸がんのリスクを下げると言われている。フレッシュネスで低糖質(ローカーボ)生活ローカーボ生活は、アンチエイジングや、ダイエット、糖尿病の予防や改善などに有効と言われている。美容や健康に意識の高い女性をはじめ、糖質を制限するシニア層までサポートする。今後は、更にバンズや具材、ソースなどを追加開発し、組み合わせをアレンジできるハンバーガーコンビネーションシステムを採用し、より幅広い年代から支持されるスタイルを確立していくとアナウンスしている。(画像はプレスリリースより)【参考】・株式会社フレッシュネスプレスリリース・株式会社フレッシュネスプレスリリース/日経プレスリリース
2015年07月19日