ハウス食品株式会社(以下、ハウス食品)の『バーモントカレー』は、多くの人に愛されているロングセラー商品です。では、商品名の『バーモント』は、一体何かご存じでしょうか。本記事では、ハウス食品の協力のもと、『バーモント』の意味や命名の経緯などを紹介します。『バーモントカレー』は健康法にちなんで付けられたハウス食品によると、『バーモントカレー』は、アメリカのバーモント州に伝わる民間療法『バーモント健康法』にちなんで付けたとのこと。なんと民間療法が由来なのだそうです。では、なぜ『バーモント健康法』にちなんだ商品名を付けることになったのでしょうか。2023年で60周年を迎えた『バーモントカレー』の歴史をひも解きつつ、『バーモントカレー』が生まれた経緯を見ていきましょう。『バーモントカレー』が生まれた理由『バーモントカレー』の開発がスタートしたのは1962年。当時は『カレーは辛くて、大人の食べ物』と認識されていました。しかし、高度成長期では、家庭の食卓は子供が中心となっていることに着目し、「子供も大人も一緒においしく食べられるマイルドなカレーができないか」ということで、開発を始めたとのこと。商品を研究開発する際に参考にしたのが、当時の家庭で作られていたカレーです。辛さを抑えるために、バナナやみかんなどの果物をカレーに加えていた家が多かったのです。そこで、同じようにさまざまな果物や果物エキスを組み合せて新しくカレーを開発。その結果たどり着いたのが、おなじみの『りんごとハチミツ』の組み合せでした。※写真はイメージ開発時は『フルーツカレー』と呼ばれていたハウス食品によると、当初は『バーモントカレー』という名前ではなく、『フルーツカレー』の名前で開発を進めていたそうです。しかし、当時『バーモント健康法』というアメリカのバーモント州に伝わる民間療法が話題になっており、これがりんご酢とはちみつを使ったものでした。そこで、『バーモント健康法』にちなんで、『バーモントカレー』と命名したとのことです。このような経緯で誕生した『バーモントカレー』は、1963年に販売を開始しました。当初は「甘いカレーなんて売れないのでは」と反発する声もあったといいますが、店頭での試食宣伝活動やテレビCMの効果もあり大ヒット。しばらくは品切れ状態が続くほどだったそうです。以降、『バーモントカレー』は『家カレー』の定番となりました。ちなみに、『バーモントカレー』は2022年12月時点で、累計824億皿を突破したそうです。日本人全員が食べても、1人当たりおよそ670回おかわりできる計算だとか。これも豆知識として覚えておくとトリビアとして披露できるかもしれませんね![文/デジタル・コンテンツ・パブリッシング・構成/grape編集部]
2023年10月03日野田秀樹が、舞台芸術分野における世界的な組織であるISPA(International Society for the Performing Arts)において、「Distinguished Artist Award」を日本人として初受賞した。この賞は、各国プロデューサーたちの推薦により選出され、舞台芸術界において、その才能、芸術性、献身をもって傑出した貢献を果たしたアーティストに贈られる。過去には、舞台芸術界からピーター・ブルック、ロベール・ルパージュ、ピナ・バウシュ、ディエゴ・ルナ、マルセル・マルソー、ピーター・セラーズ、スティーブン・ソンドハイム、ミハイル・バリシニコフ、音楽界からは、ベニー・グッドマン、ルービンシュタイン、オスカー・ピーターソン、エリオット・カーターなど錚々たる表現者たちが受賞をしている。今回の受賞は、2022年9月のNODA・MAPロンドン公演『A Night At The Kabuki』(Sadler’s Wells Theatre)の成功、そしてこれまでの長きにわたる海外公演への挑戦、キャサリン・ハンターやウィル・シャープらをはじめとした海外のアーティストとの意欲的な創作活動の功績を評価されての受賞となった。<ISPA(International Society for the Performing Arts)とは>世界中の舞台芸術分野の様々な分野を代表する50以上の地域から500名以上のプロデューサー、制作者、劇場が参加する国境を超えたつながりを構築する70年以上の歴史を持つ世界的な組織。毎年1月にニューヨーク、6月に加盟国のいずれかで総会が開かれ、世界中の舞台芸術界のリーダーが集まり、新たなツアー候補作品のプレゼンやアイデアの共有、関係の強化、交流をする総会を開催している。ISPA公式サイト:・MAP公式ホームページ:
2023年01月21日「『終わらない夜』をこのまま埋もれさせたくなかった。秀樹さんがご自分の意思で録音しておこうと言った曲なので、いつか世に出そうと思っていたはずですから……」’18年5月に63歳で亡くなった西城秀樹さん。その死から4年。今年10月5日に彼の“最後の新曲”が発売される。未発表だったその曲『終わらない夜』は、’06年のコンサートのオープニング曲として書き下ろされ、一度だけ披露された楽曲。作曲者であり、今回プロデュースをした宅見将典さん(43)は、参加アルバムがグラミー賞にノミネートされたこともある音楽家で、秀樹さんの甥でもある。「秀樹さんは、子供のころの僕にとってたまに現れる“レアキャラ”のような存在でした。僕が3〜4歳くらいのころでしょうか。熱を出したときにピンクパンサーのぬいぐるみを持って秀樹さんが来てくれたそうです。僕は当時ビデオで秀樹さんの映像ばかり見ていたらしいんですが、目の前に本人がいるから『テレビの中の人がいる!』と混乱して。お見舞いに来てくれたんだと思います。すごく優しい人でしたよ」秀樹さんの影響で音楽に興味を持っていった宅見さん。’97年に秀樹さんはYOSHIKIのプロデュースでシングル『moment』をリリースしているが、そのレコーディングの場に、当時18歳だった宅見さんは立ち会ったという。「僕がX JAPANが大好きで、秀樹さんが家に来るたびに『すごいから聴いて』と話していたんです。それで、じゃあYOSHIKIさんに頼んでみよう、と思ったみたいです。僕は音大に入学したころで、秀樹さんは『プロデュースワークを学べ』とレコーディングに連れていってくださって。YOSHIKIさんが『もっとこう歌ってほしい』と言うと、秀樹さんも『何回でもやる』と、もうすごい回数を歌うんです。YOSHIKIさんも丁寧に、先輩である秀樹さんを敬いながらプロデュースされるんですが、YOSHIKIさんはボーカルのレコーディングを非常に重要視しますから、やり直す回数がとても多かったんです。でも秀樹さんは、YOSHIKIさんに身をゆだねて『やってみるか』って。僕は見ていて、秀樹さんのあまりに一生懸命な諦めない姿に、涙が出てきて。“ここまでやるんだ、プロは”と勉強させられました」宅見さんは20代前半にバンドでデビューしたが、のちに解散。路頭に迷っていたときに秀樹さんから「うちのバンドで勉強しろよ」と声をかけてもらい、その後、ミュージシャンとしても秀樹さんのそばにいることになった。いわば“愛弟子”として身近で見たその素顔はというとーー。「大スターの自覚がないんです。昔からそうらしいんですが、変装もせず、どこでも行く。あまりに気にしないので、かえって、そっくりさんだと思われるくらいです。たとえば、ツアーの移動の飛行機でも、秀樹さんはファーストクラスですがじっとしていられなくて、エコノミークラスの僕らのところに来て立っていたりするんです。それで周りも『あっ、西城秀樹だ!』って気づいたり。気取らないし、変なプライドもない。誰でも同じように接する。本当のスターって、こうなんだなというのを見せてもらいました」宅見さんいわく「おちゃめで天然、好奇心の塊」だった秀樹さん。「もう、表に出ていない面白い話がいっぱいあるんですよ。たとえば、僕が電話していると、『誰と話してるの?誰?誰?』とずっと聞いてくるんです。『ちょっと待ってください。仕事の電話をしているので』と言ってもずっと聞いてくる(笑)。生まれたての赤ちゃんのように、すべてのことに興味がある人なんですよね。初めて行った現場でも、道がわからないのにいちばん先頭を歩いていくんですって。それで『ああ秀樹さん、そっちじゃないです』と言われる(笑)。これも聞いた話ですが、秀樹さんが車で迷って、当時はナビも携帯もない時代だったので、マネージャーさんに電話をかけてきて。『いま、俺はどこだ?』って言っていた、と(笑)。機材のボタンも、わからないのにためらいもなく全部押していくんです。『これか?じゃあ、これじゃないか?』とかいって(笑)。わからずとも、とにかく進んでいく人です。ですから亡くなった日もリハビリをしていましたし……。過去を振り返ることもしなくて、いつも未来のプロジェクトについて話をしていました。本当に“道なき道”を行く人でした」■最後の未発表曲も、ヒデキは終わらず!’18年の年頭からロサンゼルスに住んでいた宅見さんが同年たまたま帰国した翌日、秀樹さんが倒れたと連絡があったという。その3週間後、帰らぬ人となった。「葬儀のあと、ロサンゼルスに戻ってつらい日々を過ごしていました。’19年のあるとき、車でフリーウェイを走ってたら“あれっ?”って思って。『YOUNG MAN』のジャケット写真に写っているビルは、ロサンゼルスだとは聞いてたんですが、それらしきビルが見えてきて。見に行ったらやっぱりそうだったんです。“ああ、秀樹さんはここで撮ったんだ”と。それでいろんなことを思い出していたんですが、“そういえばあの曲どうなったんだろう”と思い出したのが『終わらない夜』でした。秀樹さんはコンサートの1曲目はファンの方への最初のインパクトということで情熱をかけていらっしゃって、’06年に“オープニングにこういう曲が欲しい”と言われて作ったのがこの曲でした。『かっこいいじゃん、やろうよ!』と言ってくれて翌年録音しました。そのときの歌声のデータが残っていたので、秀樹さんが大好きだった、世界最高峰のミュージシャンの演奏を新たにレコーディングして出せたら、自分にしかできない恩返しになると考えたんです」この曲以外に未発表曲は残っておらず、本当の“最後”。しかしくしくも、曲は「終わらない」という歌詞で締めくくられる。「アーティストは亡くなっても、作品が残り、人々の心の中で生き続ける。僕は、秀樹さんからの『俺は終わってないよ』というメッセージのように受け取りました」最後に宅見さんに、天国の秀樹さんへのメッセージを聞いた。「『終わらない夜』、発売するよ。たくさんの人が秀樹さんの歌を楽しみにしてくださっているよ」「次、何をやろうか?」ーーいつも前を向いていた秀樹さんなら、そう笑顔で応えることだろう。
2022年09月08日発表する作品が常に“演劇的事件”となる、野田秀樹さんによるNODA・MAPの舞台。2019年に上演した話題作『Q』:A Night At The Kabukiがこの夏、奇跡の再演を果たす。初演と同じ豪華出演陣、しかもロンドン&台北公演も実現。主要キャストの広瀬すずさんにインタビューしました。頭では理解できていなくても、やっていてすごく心地よかった。本作『Q』:A Night At The Kabukiで初舞台を踏んだ広瀬すずさん。セリフに言葉遊びを用いた重層的で一筋縄ではいかない戯曲に、舞台を駆け回り俳優の肉体を駆使する演出。さぞや苦労を…と思ったら、「野田(秀樹)さんがおっしゃることに違和感が全然なくて、初舞台がここでよかったです」と笑顔で前回を振り返った。「野田さんのホンは読むだけじゃわからない部分がいっぱいあって、これを簡単に理解しようなんて無理だと思い、最初から頭で考えることを諦めていました(笑)。稽古場で動きながら…共演の方々の顔を見て、声を聞いて、お芝居を見て、どさくさに紛れて動いていると、なんとなくですが自分の居方が見えてくる。野田さんは動きや声のことくらいで、細かいことはあまりおっしゃらないんですが、稽古を重ねながら間を丁寧に埋めていく感じもあって。全部を理解できたわけじゃないのに、やっていてとても心地よかったです」ロミオとジュリエットが生きていたら…を綴った物語の中で、若き日の“源の愁里愛(じゅりえ)”を演じた広瀬さん。同役の“それからの愁里愛”を松たか子さんが演じたが、「終始ずっと松さんという存在に圧倒されていた」とか。「松さんの愁里愛は、強くて揺るがないものを持ちながらも、ふとした瞬間フニャッてなる…それは弱さじゃなく、過去と接して一瞬迷ったりする。その姿がすごく好きでした。全部が全部すごいのにご本人はとてもフラットで、そこもかっこいいんですよね」愁里愛の強さと憂い、舞台に立つ際の淡々とした大胆さは、広瀬さんにも通じるもの。「仲良くさせていただいている大原櫻子ちゃんの舞台を観に行ったとき、感情をパンパンになるまで溜め込んで、なにかの瞬間、蓋が開いて心が開放されていく感じにやられたんです。やる側は大変だけど観ていてすごく気持ちよくて。この作品での愁里愛の感情の出し方に、すごく参考にさせてもらいました」今回の再演では、なんと海外ツアーも。「さすがNODA・MAP(笑)。私はもはや“これが初舞台”くらいの顔で、野田さんと松さんについていけばいいやという心持ちです。ただ前回、『めちゃくちゃ早口だったよ』と言われたので、滑舌だけはよくしようと」舞台でも映像でも、その場その瞬間に生まれてくる感情や感覚が好きだと言う。「無条件に楽しいんですよね。私たちがやっているのは作りものの世界だけれど、ふとしたときに、ものすごく意味があるように思えたり、本当だと信じられたりする瞬間があるんです。それがすごく面白いんですよね」NODA・MAP 第25回公演『Q』:A Night At The Kabuki初演時には第27回読売演劇大賞最優秀作品賞を受賞。今回オリジナルキャスト10名全員が再結集。7月29日(金)~9月11日(日)東京芸術劇場プレイハウス、10月7日(金)~16日(日)大阪・新歌舞伎座にて上演。NODA・MAP TEL:03・6802・6681撮影・篠山紀信(写真は2019年初演の舞台から)ひろせ・すず1998年6月19日生まれ、静岡県出身。2012年にデビューし、数々のドラマや映画で活躍。初演『Q』で初舞台ながら紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞。近作にドラマ『津田梅子』、映画『流浪の月』など。衣装協力・JOTARO SAITO(ジョウタロウ サイトウ/JOTARO SAITO GINZA SIX店 TEL:03・6263・9909)※『anan』2022年7月13日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)着付け・大竹恵理子ヘア&メイク・奥平正芳取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2022年07月10日毎回、驚きを交えた美しく斬新な演出、重層的で深淵なセリフや物語で、観客の想像力を強烈に刺激してくる野田秀樹さんによるNODA・MAPの舞台。2019年に発表した『Q』:A Night At The Kabukiは、QUEENの傑作との呼び声の高いアルバム『オペラ座の夜』の楽曲を使い、『ロミオとジュリエット』のふたつの家の対立を源氏と平家の戦いに置き換え、恋人たちのその後を描いた作品。今作について野田さんに話を聞いた。QUEENの楽曲を聴いたら、ロミジュリと結びついたんです。「ロミオとジュリエットって、出会って5日間で死ぬところまでいく。その時間の濃密さに若い頃から注目していて、もし自分がやるならば、ふたりが生き延びていたらという後日談はどうだろう、そんな構想が以前からあったんです。その“後日談”というキーワードから頭に浮かんだのが、戦争の“後日談”、シベリア抑留でした。戦後も語られることが非常に少なく、徐々に記憶から消されつつある歴史をロミジュリに繋げられたらなと」そんな野田さんの元に、ある日、予期せぬオファーが。それは、QUEENの関係者から、アルバム『オペラ座の夜』の楽曲で日本を舞台にした演劇ができないかというもの。「とにかく驚いた。いったん預からせてくださいと引き取って、アルバムを聴いて歌詞を読み込んだら、ロミオとジュリエットと結びついたんですよね。〈Love Of My Life〉はまさにですし、〈ボヘミアン・ラプソディ〉は思いもよらず人を殺してしまった少年の歌で、ロミオに近い世界が描けるなと。最終的に決め手になったのは、ふたりの家の対立を源氏と平家に重ねるという思いつきでした。これはひとつの作品にまとめられると思い、ワークショップを始めたんです」このワークショップとは、新作に向けてさまざまな俳優とアイデアを出し合い試していく実験的な場。ここに参加していたのが、若き日のロミオとジュリエットならぬ瑯壬生(ろうみお)と愁里愛(じゅりえ)を演じた志尊淳さんと広瀬すずさん。「以前から、声が舞台向きだと思っていてワークショップに来てもらったんですけれど、ふたりとも素晴らしい役者さんですよね。まっすぐで、ひたむきで若い。若いってこんなにいいことなんだって、ふたりを見て気付かされたくらい若さに説得力がありました。しかもひたすら美しい。この世のものではないくらい。ワークショップ中も、美しいふたりに自然と他の役者の視線も吸い寄せられていたから、お客さんもこうなるだろうなと」また、生き残ったその後の瑯壬生と愁里愛を演じたのが上川隆也さんと松たか子さん。「上川さんとは以前からいつか一緒に仕事をしようねと言っていて、ようやくタイミングが合ったんです。そして3人がNODA・MAP初参加ということもあり、何度も一緒にやって全幅の信頼を寄せている松さんにもお願いしました。僕のためのキャスティングです。松さんにセリフを渡すと、しっかりしゃべってくれる。だから彼女にいつも長いセリフを書いちゃう。あと、声にならない叫びみたいなものを出せる俳優さんなので、つい彼女には、このセリフで高い音をちょうだいなんて注文しちゃう。他の人には言わないのに」その豪華キャストが見事にハマり、3年前の初演は大きな話題を呼んだ。そして今回、初演のキャストが全員集結しての再演。さらにロンドンと台北での海外公演も決定した。「ウクライナで戦争が起きて、劇中の“戦争”という言葉の受け止められ方が、3年前とは大きく変わってくるでしょう。初演より遥かに戦争の場面が身近なものとして感じられる今、リアリティというか…ただの嘘に見えないように。観客に届く演出をしないとダメだろうなと思います。シェイクスピアの国である英国で、ロミオとジュリエットが頭を殴られて気絶する場面もどう受け入れられるか不安半分、ちょっとにやにやしています」NODA・MAP 第25回公演『Q』:A Night At The Kabuki初演時には第27回読売演劇大賞最優秀作品賞を受賞。今回オリジナルキャスト10名全員が再結集。7月29日(金)~9月11日(日)東京芸術劇場プレイハウス、10月7日(金)~16日(日)大阪・新歌舞伎座にて上演。NODA・MAP TEL:03・6802・6681撮影・篠山紀信(写真は2019年初演の舞台から)のだ・ひでき1955年生まれ、長崎県出身。大学在学中に立ち上げた劇団 夢の遊眠社で注目され、解散後、英国留学を経てNODA・MAPを設立。2008年より東京芸術劇場の芸術監督に就任。’11年には紫綬褒章を受章した。※『anan』2022年7月13日号より。取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2022年07月10日輸入化粧品・アウトドア商品の卸売を行うカタセ株式会社(所在地:大阪府大阪市、代表取締役社長:片瀬 聡)は、米国バーモント州の『Vermont Lanterns』社の日本総代理店となり、同社が製造する真鍮製オイルランタン『Vermont Lanterns バーモントランタン』を2022年5月に大阪・万博記念公園にて行われたOUTDOOR PARK 2022にてお披露目し、全国のアウトドア専門店、及び自社ECサイトにて販売を開始致しました。logo正面一覧Vermont Lanterns JAPAN 公式Instagram Yahoo!ショッピング 公式オンラインショップ『Nature Swag Outdoors(ネイチャースワッグアウトドアーズ)』 楽天市場 公式オンラインショップ『COSME SHOP HADACOCO(コスメショップ ハダココ)』 【バーモントランタン社】バーモントランタン社は米国北東部のバーモント州に拠点を置く、家族で営むランタンメーカーです。ユニークな真鍮製オイルランプ&ランタン製品を求める人々の為にと、1998年に自宅のガレージから始まりましたが、今では250を超えるモデルを販売しております。20年以上にわたり世界中で愛用されているバーモントランタンは、各国の素敵なレストランの装飾や多くの映画、TVのセットとしても使用されています。【small is beautiful(小さいことは美しい)】バーモント州には『small is beautiful(小さいことは美しい)』ということわざがあります。バーモントランタン社でもこの言葉を胸に小さいながらもユニークかつデザイン性に優れたオイルランプ&ランタンの企画製造、販売を行っています。【バーモントランタン製品の特徴】◆真鍮製バーモントランタン社の製品は真鍮メッキの錫を使用せず、すべて真鍮で製造されています。製品の大半を製造しているインドの生産者とは、直接現地に赴き、独自のモデル設計について入念に調整、打ち合わせを行っています。◆ハンドメイドそれぞれの製品の背景には個性と人が存在するという考えから、機械による大量生産ではなく、1点1点職人による手仕事により生み出されています。◆環境に配慮したものづくり地球の生態系と天然資源を守り、次の世代すべての生活の質を保つため、二酸化炭素排出量の削減や無意味な廃棄物の削減に取り組んでいます。梱包材にはリサイクルされた生分解性原料からの梱包材を使用しています。バーモントランタン ブランドイメージ 米国【Vermont Lanternsバーモントランタン 商品概要】◆ミニランタン シリーズ 5.7インチ(全3種)、6.5インチタイプ(全3種)バーモント州のことわざ「小さいことは美しい」そのものを感じさせるバーモントランタン社代表の商品です。75mlの小さなタンク容量で10時間も燃焼させる低燃費ランタンであり、このミニシリーズはウエディング、レストラン、バーやアウトドアイベントで使われるランタンとして最高のクラシックシリーズです。希望小売価格:5,478円(税込)カラー :ブラス色/アンティークブロンズ色/シルバー色サイズ :5.7インチ(7cm×7cm×15cm)、6.5インチ(7cm×7cm×17cm)タンク容量 :75ml燃焼時間 :約10時間ミニランタン5.7 6.5◆ミニランタン シリーズ アンバーグラスタイプ 5.7インチ(全2種)、6.5インチタイプ(全2種)伝統的なクラシックなミニランタンシリーズにロマンチックさを際立たせるコハク色のガラスホヤを使用したタイプ希望小売価格:6,578円(税込)カラー :ブラス色/アンティークブロンズ色サイズ :5.7インチ(7cm×7cm×15cm)、6.5インチ(7cm×7cm×17cm)タンク容量 :75ml燃焼時間 :約10時間ミニランタン アンバーグラス5.7 6.5◆ドーセットランタン シリーズ 10インチ(全3種)、12インチタイプ(全3種)エレガントな形をしたドーセットタイプはご家庭の食卓やレストラン、カフェ、各イベント、アウトドアシーンで明るい灯りを放ちます。*10インチ希望小売価格:9,680円(税込)カラー :ブラス色/アンティークブロンズ色/シルバー色サイズ :10cm×10cm×25cmタンク容量 :300ml燃焼時間 :約30時間*12インチ希望小売価格:10,780円(税込)カラー :ブラス色/アンティークブロンズ色/シルバー色サイズ :10cm×10cm×30cmタンク容量 :300ml燃焼時間 :約30時間ドーセットランタン10.12◆ハンギングオイルランタン ワイドシェイド シリーズ(全3種)この美しい形状は固い真鍮により作られ、ブラケットは錬鉄により作られております。用途が広くインドアにもアウトドアにも使用出来、外枠を取り外してテーブルランプとしても使用可能です。希望小売価格:19,580円(税込)カラー :ブラス色/アンティークブロンズ色/シルバー色サイズ :23cm×23cm×36cmタンク容量 :300ml燃焼時間 :約30時間ハンギングオイルランタン◆パティオミニハリケーンランタン シリーズ(全2種)バーモントランタン社のパティオミニハリケーンランタンは伝統的でクラシックなハリケーンランタンを念頭に置いてデザインされた柔軟性がある商品です。希望小売価格:16,280円(税込)カラー :ブラス色/アンティークブロンズ色サイズ :10cm×10cm×23cmタンク容量 :120ml燃焼時間 :約12時間パティオミニハリケーンランタン2◆ハリケーンランタンシリーズ(全2種)バーモントランタン社のハリケーンランタンは伝統的で強く固い真鍮により作られており、2重壁構造のタンクは燃料漏れを防ぎ、明るく長く光を保ち、風や雨が強い悪天候時にいつでも対応できる品質です。希望小売価格:32,780円(税込)カラー :ブラス色/アンティークブロンズ色サイズ :15cm×15cm×32cmタンク容量 :300ml燃焼時間 :約15時間ハリケーンランタン5ハリケーンランタンハリケーンランタン2◆シップアンカーランタン シリーズ(全2種)バーモントランタン社のシップアンカーランタンは規格の高い真鍮によって手作りされたクラシックランプです。航海に置いて風雨を妨げるデザインとして作られており、嵐の最中でも灯りを保ちます。伝統的で機能的で実用性も高く、非常用としても使われ、ご家庭やテラスやバー、キャンプで活躍するランタンです。希望小売価格:29,480円(税込)カラー :ブラス色/アンティークブロンズ色サイズ :14cm×14cm×25cmタンク容量 :120ml燃焼時間 :約12時間シップアンカーランタンシップアンカーランタン2◆シップチーフランタン シリーズ(全2種)バーモントランタン社のシップチーフランタンは19世紀に航海中の一等航海士が夜中に見張り台に行くまでのデッキが暗いのでその為に作られた歴史のあるランタンを再現したシリーズです。未だに海上でも嵐の最中でも使用できるランタンで、部屋のインテリアとしてもキャンプシーンでも最高の演出を期待出来ます。希望小売価格:32,780円(税込)カラー :ブラス色/アンティークブロンズ色サイズ :14cm×14cm×25cmタンク容量 :90ml燃焼時間 :約9時間シップチーフランタンシップチーフランタン2◆リンカーン シリーズ(全3種)バーモントランタン社のリンカーンシリーズは1860年代にスウェーデンで製造された伝統的な歴史のあるデザインを再現したランタンです。ドーム型のしっかりとしたボデイに使いやすいハンドルが取り付けられているのが特徴です。固い真鍮にてクラフトされ、コスモスタイルの中心のバーナーには約1cm幅の平芯が取り付けられ明るい光を放ちます。希望小売価格:21,780円(税込)カラー :ブラス色/アンティークブロンズ色/シルバー色サイズ :13cm×11cm×28cmタンク容量 :300ml燃焼時間 :約12時間リンカーンランタンリンカーンランタン2【会社概要】社名 :カタセ株式会社所在地 :〒542-0081 大阪府大阪市中央区南船場2-4-23代表者 :代表取締役社長 片瀬 聡設立 :2000年6月事業内容:化粧品・香水・ヘアケア・ヘルス&ビューティグッズ・アウトドア・ライフスタイルグッズの卸売販売 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年07月08日「他人に会ったら挨拶をする」といった初歩的なものから、ビジネス上の決まりまで、世の中にはいろいろなマナーが存在しています。しかし、中にはあまりにも細かすぎるものや、真偽が疑わしいマナーも。ネット上では、たびたびマナーについて議論になります。マナーも行きすぎれば、人々を苦しめる制約になってしまうのです。マナー講師の指摘に、東儀秀樹がズバリ2022年5月21日に放送されたバラエティ番組『チコちゃんに叱られる!』(NHK)での内容が、ネットで物議をかもしています。この日、番組では食事をとろうとするスタッフに対し、マナー講師が横から指導を行うコーナーを放送していました。「いただきます」と手を合わせながら発したスタッフに、「人と一緒の時は『頂戴いたします』っていうねん!」というなど、ズバズバと厳しい指導を行ったマナー講師。その結果、視聴者からは「あまりにも厳しすぎるし、指導が理不尽だ」といった批判の声が続出したのです。東儀秀樹のひと言に「説得力がすごい」の声同月29日放送の情報番組『ワイドナショー』(フジテレビ系)では、今回の批判について特集。マナー講師の「人と一緒の時は『頂戴いたします』が正しい」という指導に対し、コメンテーターとして出演する、雅楽演奏家の東儀秀樹さんはこういいました。皇室の方と関りがあって、よく交流があったりするんだけど、一緒に食べる時に「いただきます」ってみんないってるんですよ。「頂戴いたします」ってのは、あんまり聞いたことがないですね。ワイドナショーーより引用マナー講師がそういったキャラクターで出演していることをフォローした上で、意見を述べた東儀さんら出演者。皇室の方々はマナーをしっかりと身に着けているため、仮に「人と一緒の時は『頂戴いたします』が正しい」のであれば、「頂戴いたします」を使うことでしょう。マナー講師の態度そのものは問題がなかったとしても、「頂戴いたします」についての真偽は疑わしいようです。番組を見た人からは、東儀さんのひと言に反響が上がりました。・あまりにも説得力が強すぎる…。これは反論できない。・ぐうの音も出ないやつだ…。東儀さんが申し訳なさそうな表情で否定されていて、ありがたかった。・皇族に限らず、どんなに品のある人でも食前に「頂戴いたします」をいうのは見たことがないな。マナーが存在するのは、他人の気分を害さないようにするためでもあるでしょう。しかし、度が過ぎればマナーによって人を苦しめたり、トラブルの元になったりしてしまうかもしれません。最低限の礼儀や相手を尊重する気持ちを大切にしつつ、多くの人が過ごしやすい社会を保っていけるといいですね。[文・構成/grape編集部]
2022年05月29日今年でデビュー30周年を迎える歌手 瀬戸つよし(所属:株式会社オフィスユアスマイル)は、「西城秀樹 降臨動画」でヒデキファンをはじめ多くの人の注目を集め、TikTokでは数時間で8万回再生されるなど話題となっております。TikTok 瀬戸つよし「西城秀樹 降臨動画」【西城秀樹 デビュー50周年 終わらないヒデキロス】歌手 西城秀樹さんが、2018年5月、脳梗塞が原因で、63歳でこの世を去ったニュースにファンのみならず、日本中が衝撃を受けました。3年以上の時が過ぎてもなお、ヒデキロス~西城秀樹さんを忘れられない熱烈なファンは減ることを知りません。3月25日で西城秀樹さんはデビュー50周年を迎えましたが、デビュー50周年企画として今年開設されたばかりの西城秀樹LINE公式の登録者はすでに1万人に届く勢いです。また、訃報のニュースをきっかけに西城秀樹さんの歌への需要が増え、訃報直後からひと月で、西城秀樹さんのCD『ゴールデン☆ベスト西城秀樹 シングルコレクション』は、売上2万枚を超えました。今、西城秀樹さん関連の動画・楽曲などに触れたい方々の声に応えるように、雑誌での特集記事掲載、CSチャンネルでの特集番組など、各メディアでも「ヒデキフィーバー」が起こっています。【TikTok「西城秀樹 降臨動画」が8万回越え】歌手 瀬戸つよし(株式会社オフィスユアスマイル所属)が、「西城秀樹さんの一万光年の愛」をモノマネではなく、ご本人になってしまう降臨動画をTikTokにUPしたところ、数時間で8万回再生をたたき出しました。コメント欄には、「これほどそっくりの歌を聞いたことがない」「目をつぶって聴くともはや本人」など、驚きの声が数多く寄せられています。瀬戸はデビュー当時から西城秀樹さんに声が似ていると言われてきており、西城秀樹 降臨歌唱にもより一層磨きがかかっています。西城秀樹さんの楽曲を歌う際、以前から西城秀樹さんをシンガーとしてリスペクトしている瀬戸に、まるでご本人が憑依しているかのようです。【本格派歌手の瀬戸つよし】瀬戸つよしは、1992年にテレビ朝日系新春大型時代劇スペシャル~戦国最後の勝利者~「徳川家康」主題歌にてデビューし、今年30周年を迎えます。その後も京本政樹さんプロデュースのもと「必殺仕事人V・激闘編」主題歌「女は海」をカバーしリリースするなど、本格派歌手として活動しています。幼少期を西城秀樹さんと同郷(広島市)で過ごした経験もある瀬戸は、持ち歌を聞いてもらえるのはもちろん嬉しいが、西城秀樹さんの降臨歌唱でヒデキロスの方々へ愛を届けたいと意欲に燃えています。■数時間で8万回再生以上を記録した動画TikTok 瀬戸つよし リスペクト降臨 西城秀樹「一万光年の愛」 ■瀬戸つよしYouTube ■会社概要会社名: 株式会社オフィスユアスマイル代表 : 瀬藤正則本社 : 〒556-0011 大阪市浪速区難波中3丁目12-3-1003URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月28日西城秀樹のデビュー50周年を記念したスペシャルコンサート『HIDEKI SAIJO CONCERT 2022 THE 50』が、4月3日に神奈川・神奈川県民ホール、4月14日に大阪・オリックス劇場で開催されることが決定した。2018年に旅立ってしまって以降、日本の音楽界に与えたインパクトや功績が改めて注目され、2019年にシングル集『HIDEKI UNFORGETTABLE~HIDEKI SAIJO ALL TIME SINGLES SINCE1972』、2020年にDVD BOX『西城秀樹in夜のヒットスタジオ』が発売。2021年6月からは西城が残したオリジナルアルバムやライブアルバムの復刻発売も開始され、1972年のデビュー以降いまも輝きを放ち続けている。実に5年ぶりのコンサートとなる本公演は、往年の西城の映像に2017年に行われたコンサート『THE 45+1』のバンドメンバーと全スタッフが集結し実現する。チケットはオフィシャルファンクラブ「PLANETS OF EARTH」会員を対象としたFC限定受付が1月14日より行われる。また、デビュー50周年を迎える3月25日に発売される、TBSの『ザ・ベストテン』『8時だョ!全員集合』などに西城が出演した際の映像をまとめたDVD BOX『THE 50 HIDEKI SAIJO song of memories』の新たなダイジェスト映像が公開された。『THE 50 HIDEKI SAIJO song of memories』ダイジェスト<公演情報>HIDEKI SAIJO CONCERT 2022 THE 504月3日(日) 神奈川・神奈川県民ホール開場 16:00 / 開演 17:004月14日(木) 大阪・オリックス劇場開場 17:00 / 開演 18:00【チケット料金】全席指定:7,000円(税込)『HIDEKI SAIJO CONCERT 2022 THE 50』特設サイト:<リリース情報>西城秀樹 DVD BOX『THE 50 HIDEKI SAIJO song of memories』2022年3月25日(金) リリース価格:33,000円(税込)西城秀樹『THE 50 HIDEKI SAIJO song of memories』ジャケット西城秀樹『THE 50 HIDEKI SAIJO song of memories』展開画像※DVD7枚組※収録分数:450分※写真集ブックレット付属、豪華三方背BOX付Sony Music Direct 『otonano』特設サイト:
2022年01月07日「東儀秀樹×N響メンバーによる弦楽アンサンブル」が、12月3日(金)に愛知・三井住友海上しらかわホール、12月6日(月)に東京・紀尾井ホールで開催されることが決定した。本公演は雅楽師・東儀秀樹のデビュー25周年記念の一環となる。東儀と共に出演するのは、N響メンバーによる弦楽アンサンブル(コンサートマスター降旗貴雄)、Keiko(ピアノ)、スペシャルゲストにはヴァイオリニスト・川井郁子(東京公演)、和楽器バンド・神永大輔(名古屋公演)を迎える。東儀家は、奈良時代から1300年間、雅楽を世襲してきた楽家。幼少期から海外で暮らしていた東儀秀樹は19歳の時に雅楽を始め、天賦の音楽的才能を発揮。宮内庁楽部で活躍していた、あふれる個性で楽団外での活動も活発化させ、独立することになる。古典だけでなく現代音楽も奏で、雅楽を身近なものにしたことや、篳篥(ひちりき)や笙の存在を知らしめ、天上から降りてくるような神々しい音色を教えた東儀は今年デビュー25周年を迎えた。12月6日(月)に行われる、N響メンバーによる弦楽アンサンブルと、ヴァイオリニストの川井郁子との共演は、東儀にとって初の組み合わせ。東儀は川井のヴァイオリンを「スカッとする力強さと優美さを兼ね備えていて、とても表現の幅が広い」と評する。クラシックの枠を超えて、ラテンやタンゴも得意とする川井。演奏曲に「リベルタンゴ」も予定されていることから、情熱的なヴァイオリンが聴けそうだ。さらに今回のセットリストは多岐に渡り、『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』の主題歌「炎」(LiSA)をはじめ、幅広い世代が耳にしている楽曲も披露される予定だ。■名古屋公演日時:2021年12月3日(金) 開場18:00/開演18:45会場:三井住友海上しらかわホール (愛知)出演:東儀秀樹(雅楽師) / N響メンバーによる弦楽アンサンブル/Keiko(ピアノ)[ゲスト]神永大輔(尺八奏者/和楽器バンド)■東京公演日時:2021年12月6日(月) 開場12:30/開演13:30会場:紀尾井ホール (東京)出演:東儀秀樹(雅楽師) / N響メンバーによる弦楽アンサンブル/Keiko(ピアノ)[ゲスト]川井郁子(ヴァイオリン)
2021年11月17日野田秀樹が2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件に触発され、書き下ろした英語戯曲「THE BEE」が2021年秋、阿部サダヲ、長澤まさみ、河内大和、川平慈英という新キャストを迎えて新たに上演されることになった。家路を急ぐ平凡なサラリーマン[井戸]が我が家の前で遭遇したのは警察とマスコミの喧騒だった。脱獄囚[小古呂]が井戸の妻子を人質にとり、井戸宅に立てこもっていたのだ。[井戸]は妻子を救出しようと、どこか頼りない警察と共に行動を起こすが、事態は思わぬ展開へ…。野田氏が筒井康隆の小説「毟りあい」を題材に、ロンドンで現地演劇人とワークショップを積み重ねた今作。初演は2006年のロンドン。2007年には東京で日本語版が初演され、本作はこれまでにニューヨーク、香港、エルサレム、パリなど10か国14都市で上演、各地で称賛されてきた、野田氏の代表作にして最大の衝撃作。新キャストに名を連ねるのは、阿部サダヲ、長澤まさみ、河内大和、川平慈英といういずれ劣らぬ実力派4人が集結。そして、これまで「THE BEE」全公演に出演してきた野田氏は、今回初めて演出に専念する。9.11に象徴される“報復=暴力の連鎖”は、いつの時代、いかなる国や地域でも絶えず蔓延り、繰り返され、今日も止む気配はない。そこに「THE BEE」が世界の観客から支持された理由がある。この秋に登場する新生「THE BEE」に注目だ。NODA・MAP番外公演「THE BEE」【東京公演】11月1日(月)~12月12日(日)東京芸術劇場シアターイーストにて、【大阪公演】12月16日(木)~12月26日(日)ナレッジシアター(グランフロント大阪北館4階)にて上演。(text:cinemacafe.net)
2021年09月07日東京芸術劇場芸術監督・野田秀樹の戯曲に、国内外の演出家が挑むシリーズ企画。その第5弾は、2000年にNODA・MAPで初演された『カノン』を野上絹代の演出で上演。新型コロナウイルスの影響で昨年は公演中止、そして今年も初日延期となったが、いよいよ8月25日(水)にシアターイーストにて開幕する。野上絹代は、社会性とポップなユーモアを併せ持つ作品をアップデートする劇団「快快(ファイファイ)」のメンバーで、2015年に「演劇系大学共同制作Vol.3」で『カノン』を演出。これを目にした野田が「冴え渡った演出に吃驚し、再演をすれば、更に磨きがかかるのではないか」と、その才能を見込み再演を希望。そこから企画が動き出し、今回、野上演出での『カノン』再演が実現することに。物語は、牢番の太郎が囚われの身の沙金に心奪われ、牢から逃してしまうことから始まる。その罪の放免の為に、太郎は権力者・天麩羅判官に沙金率いる盗賊団のアジトで“ある事”を探る密偵を命じられる。窃盗に対して弱腰の太郎だったが、思想犯で捕らえられた弟・次郎を助けるために人を殺め、罪を重ね、更に沙金への想いを募らせていき……。太郎を演じるのは、舞台出演は今回が2度目となる中島広稀。「1年以上前に一度稽古を終えた『カノン』ですが、お披露目をせずに今回もう一度稽古から始まる事に少し戸惑いがあるのは事実です。しかし、キャストの皆様のお顔、稽古風景を思い浮かべると戸惑いよりも期待感を強く抱いています」と明かしていたが、新たな稽古を経てどんな太郎を体現してくれるのかに注目。そして沙金役のさとうほなみは「“前へ行くよ、前へ”。わたしが演じさせて頂く沙金の作中での台詞です。このひとことにわたしはすごく心を動かされました。ただ前向きなだけの言葉でもなく、後ろ向きな言葉でもない。すごく強い意志を感じました。また前に進める機会を頂けたこと、心より感謝しております」とコメント。「ゲスの極み乙女。」のドラマ―としての活躍ほか、演技でも注目される彼女の新たな魅力にも期待だ。また、天麩羅判官役は野田作品にも多く出演してきた渡辺いっけいが務める。役者たちが縦横無尽に舞台上を走りまわり、その疾走感がスペクタクルに昇華する名作『カノン』。野上絹代の演出と新たなキャスト陣でどのように再構築されるのか注目を。文:伊藤由紀子『カノン』作:野田秀樹演出:野上絹代出演:中島広稀 / さとうほなみ名児耶ゆり / 永島敬三 / 大村わたる / 山本栄司 / 長南洸生 / 緒形敦 / 川原田樹手代木花野 / 佐々木美奈 / 前原麻希 / 本多遼 / 湯川拓哉 / 小田龍哉 / 村田天翔 / 竹内蓮 / 田坂歩木津誠之 / 家納ジュンコ / 佐藤正宏渡辺いっけい2021年8月25日(水)~2021年9月5日(日)会場:東京芸術劇場 シアターイースト※公演関係者の新型コロナウイルス感染により、8月25日(水)~8月28日(土)公演が中止となりました。最新の公演情報は公演公式サイトよりご確認ください。
2021年08月25日作・野田秀樹、演出・野上絹代の舞台『カノン』が、8月19日(木)〜9月5日(日)に東京芸術劇場シアターイーストにて上演される。2009年、野田の芸術監督就任以来、次世代の演劇界を牽引する若い才能を紹介する「芸劇eyes」シリーズを上演している東京芸術劇場。今回の『カノン』は、野田の戯曲に国内外の演出家が挑むシリーズ企画。きっかけとなったのは2015年、演劇系大学共同制作Vol.3で上演された本作『カノン』に遡る。野上演出の舞台を目にした野田が「再演をすれば、さらに磨きがかかるのではないか」と言葉を残し、さらなる進化を遂げた『カノン』の熱気をシアターイーストに蘇らせる本企画へと至った。しかし、新型コロナウィルスの影響で本番直前に中止が決定。この度、1年半を経て、野上演出版2021年『カノン』がシアターイーストの舞台に戻ってくる。『カノン』の物語は、牢番の太郎(中島広稀)が、囚われの身の沙金(さとうほなみ)に心奪われ牢から逃すことから始まる。その罪から放免されるため、太郎は沙金率いる盗賊団のアジトに潜り込んで探ることを、都の権力者・天麩羅判官(渡辺いっけい)に命じられる。太郎役の中島広稀は、「時を経てご覧になっていただけること、才能溢れるキャストとまた時間をともにできることを嬉しく思っています。1年以上前に一度稽古を終えた『カノン』ですが、お披露目をせずに、もう一度稽古から始まることに少し戸惑いがあるのは事実です。しかし、キャストの顔、稽古風景を思い浮かべると戸惑いよりも期待感を強く抱いています」とコメント。また、沙金役のさとうほなみは、「“前へ行くよ、前へ”。私が演じさせて頂く"沙金"の作中での台詞です。このひとことに私はすごく心を動かされました。ただ前向きなだけの言葉でもなく、後ろ向きな言葉でもない。すごく強い意志を感じました。また前に進める機会をいただけたこと、心より感謝しております」と語った。チケットは7⽉17⽇(⼟)10:00から発売。『カノン』2021年8月19日(木)~9月5日(日)東京芸術劇場シアターイースト作・野田秀樹、演出・野上絹代出演:中島広稀、さとうほなみ、名児耶ゆり、永島敬三、大村わたる、山本栄司、長南洸生、緒形敦、川原田樹、手代木花野、佐々木美奈、前原麻希、本多遼、湯川拓哉、小田龍哉、村田天翔、木津誠之、家納ジュンコ、佐藤正宏、渡辺いっけい
2021年07月13日2015年、「人と人が交わるところに新しい文化が生まれる」をコンセプトに旅する文化ムーブメントとして、東京・駒沢公園でその幕を開けた「東京キャラバン」。野田秀樹総監修のもと、言語や国境、表現ジャンルを超えた多種多様なアーティストたちが集い、これまで、東京、リオデジャネイロ、東北、京都、熊本など、国内外16カ所を巡り、その土地の歴史や文化を学びながら、伝統芸能や文化の担い手らと唯一無二のパフォーマンスを創出する旅を続けてきた。そんな「東京キャラバン」が、2021年8月21日(土)、22日(日)に、旅の始まりの地である駒沢オリンピック公園にて、17カ所目の開催となる『東京キャラバン in 駒沢 2021』を開催する。全国を旅し続けて出会った、日本各地の伝統文化を担う表現者たちや、コンセプトに共鳴し創作に参加した彩り豊かなアーティストが、この夏、ふたたび駒沢に結集。「東京キャラバン」ならではの豪華メンバーによる、ここでしか見ることのできない貴重なパフォーマンスを、是非体験してみてほしい。参加アーティスト:松たか子/東京スカパラダイスオーケストラ/木村カエラ/津村禮次郎/沢則行/青柳美扇/宇治野宗輝/Daisy Balloon/和太鼓 Atoa. /“東京キャラバン” アンサンブル/琉球舞踊(立方:嘉数道彦、大浜暢明、玉城匠、上原崇弘 地謡:玉城和樹、和田信一)/秋田市竿燈会/村田製作所 チアリーディング部 /公益社団法人 北海道アイヌ協会/ライリー大仁/小山豊・小山会青年部/真船勝博/徳澤青弦 ほか参加クリエイター:服部基/名和晃平/原摩利彦/ひびのこづえ/赤松絵利/篠山紀信/奥秀太郎/青木兼治総監修:野田秀樹東京キャラバン in 六本木(2016年)撮影:篠山紀信東京キャラバン in 京都・二条城(2017年)撮影:井上嘉和東京キャラバン in 秋田(2019年) 撮影:コンドウダイスケ東京キャラバン in 北海道(2020年) 撮影:篠山紀信【開催概要】日時:2021年8月21日(土)13:00〜/18:00〜2021年8月22日(日)13:00〜/18:00〜会場:駒沢オリンピック公園総合運動場・体育館 (東京都世田谷区駒沢公園1-1)※事前申込制(7月12日締切)・応募者多数の場合は抽選※申込についてはこちら( )公式サイト( )
2021年06月15日「ワーイ、エム、シーエー!」今も全世代で歌われる『YOUNG MAN』に限らず、ファンとの掛け合いを日本に定着させた西城秀樹さん(享年63)。没後3年でも声援の大きさは変わらない。そこで本誌読者1,000人にアンケートを実施。最も多く寄せられたのは、熱いライブのヒデキが見たい!という思いだった。そこで、本誌秘蔵写真で熱いヒデキを振り返る−−題して「ファンの声で作る西城秀樹アルバム」♪【’75年】ドラマ『寺内貫太郎一家2』の名物だったけんかの場面で、全治1カ月の負傷を負った秀樹さん。【’77年】武道館でデビュー5周年記念コンサートを。ワイルドでsexyな情熱の嵐を見せた。【’78年】日比谷野音コンサート。「秀樹!」の掛け声をスタンドマイクで拾うパフォーマンスを。【’78年】後楽園球場ライブ。ド派手な演出と目の前まで近づいてのファンサービスに大興奮。【’79年】『YOUNG MAN』が大流行。子どもから大人までみな「YMCA」ポーズを踊っていた。【ヌードを披露】身長181センチ、股下81センチという長くてきれいな脚も魅力のひとつ。■ヒデキの思い出ランキング(西城秀樹さんで思い出されるもの、作品やキーワードの中で好きなものは?※複数回答可)第1位:『傷だらけのローラ』=788票第2位:バーモントカレー=779票第3位:『寺内貫太郎一家』=741票第4位:スタジアム・コンサート=719票第5位:『YOUNG MAN』=656票第6位:洋楽カバー=646票第7位:『ザ・ベストテン』=637票第8位:日本武道館=608票第9位:『愛と誠』=570票第10位:「青年(成年、盛年)の3部作」(『君よ抱かれて熱くなれ』『ジャガー』『若き獅子たち』)=542票■あなたが特に好きな西城秀樹さんは?《紅白初出場であの素敵な快傑ゾロの『傷だらけのローラ』が素晴らしいです。オーガンジーの仮面をあのきれいな手でとり、帽子で顔を隠してそこから一気に帽子を投げて顔出し!あのフィギュアのような抜群のスタイルで、熱唱し、日本初のスモークが流れる、私が小学校のときに恋に落ちた瞬間の秀樹です》《主催者側のミスでコンサート会場に人が集まらなかったとき、バラバラに座っている観客に“みんな前に集まって!”と声をかけて歌われた秀樹さんが素敵です》■あなたの西城秀樹さんエピソードを教えて!《うちの母は、西城秀樹ファンでしたが、母の姉は、郷ひろみファンでした。どっちがすごいか言い合いになり、どっちも譲らず、1年姉妹げんかで口をきかなかったエピソードが好きです》《子どものころハウスのバーモントカレーをいくつか買ったらコンサートチケットが当たる!のうたい文句で、嫌な顔をする母にたくさん買ってもらいました(笑)。応募しましたが見事にハズレでした(笑)》西城秀樹さんとの別れから3年……参加型ライブの元祖に、いまも熱い声援がやまず!「女性自身」2021年5月4日号 掲載
2021年04月25日現在放送中のドラマ「天国と地獄~サイコな2人~」も話題の高橋一生が、野田秀樹1年半ぶりの最新作、NODA・MAP第24回「フェイクスピア」に主演することが分かった。“偽物”、“でたらめな”、“ごまかし”を指すフェイク。いまやSNSから現実世界にまで蔓延る“フェイク”な「コトバ」。50年近く劇作という仕事に携わり、その「コトバ」を生業にしてきた野田さんが、世界中を“フェイク”が跋扈する時代に、「コトバ」というものに正面から向き合ってみようという思いで新作に挑む。NODA・MAP初参加の高橋さんをはじめ、本作には川平慈英、大倉孝二、前田敦子、村岡希美、白石加代子、橋爪功、そして野田さんらが出演決定。東京と大阪で公演が予定されており、東京公演は4月、大阪公演は6月にチケットが発売される。NODA・MAP第24回「フェイクスピア」東京公演は5月24日(月)~7月11日(日)東京芸術劇場プレイハウス、大阪公演は7月15日(木)~7月25日(日)新歌舞伎座にて上演。(cinemacafe.net)
2021年03月04日「5年前より良くなっていると、はっきり書いてくれていい」そう手応えを語るのは指揮者の井上道義。総監督を務める、野田秀樹演出のモーツァルト《フィガロの結婚》の再演ツアーが始まっている(東京公演は10月30日&11月1日・東京芸術劇場)。2015年の初演時に大きな話題を呼んだ衝撃的な《フィガロ》だ。理屈抜きに、とにかく楽しい。「前回は僕も病み上がりだったけど(編注:2014年に咽頭がんの治療のため半年間休養した)、今度は元気。それに野田さんが真にオペラを愛するようになった。斜に構えたところがなくなったから、僕も楽になって、お互いの良いところが出ていると思う」物語の舞台を幕末の長崎に設定しているのがこの野田版の一番のポイント。伯爵夫妻とケルビーノは海を渡ってやってきた外国人で、その使用人たちが日本人の「フィガ郎」や「スザ女」たちなのだ。庶民と貴族の対立構造を、幕末の日本人と外国人の関係に落とし込んでいてわかりやすいし、設定に合わせて原語のイタリア語と日本語混在で演じられるのも特色だ。その演出プランをリアルなものにするために、外国人役には外国人歌手を配役することが前提だった。しかしコロナ禍により海外からの入国が不能に。一時は舞台裏で歌う歌手に外国人俳優が口パクで当てぶりする方法も真剣に検討されたというが、最終的には伯爵にヴィタリ・ユシュマノフ、伯爵夫人にドルニオク綾乃という、日本在住の外国人とハーフの歌手を起用した。とくにドルニオクは、抜擢と言っていい。「新しいスターが出てきたことを喜んでほしい。初演からのメンバーは前回みっちり稽古を重ねたので自由自在。新しく入ったメンバーもそれに合わせることができる。とくに大山大輔君(フィガ郎)と小林沙羅さん(スザ女)が中心にいることで、野田さんも安心していた。この二人がいなかったらできなかった」もう一つ、野田の「言葉」へのこだわりも大きなポイント。歌詞や台詞はもちろん、字幕まですべての日本語訳が野田の書き下ろし。単純な直訳ではないから面白い。しかも表面的なウケ狙いでなく、そこにはダ・ポンテの台本を深く読み込んだ結果が反映されているのだという。その野田=ダ・ポンテの世界にモーツァルトの音楽を吹き込むのが指揮者・井上道義の役割。話題が演出に集中しがちなことをどう感じているのだろうか。「構わない。とくに記事にするときにはそれが勝つと思うけど、野田さん自身も『オペラの中心は音楽でしょ』と言っている。オペラの感動は演出ではなく音楽で起きる。それは良い歌手たちとの、その場その場のほんの一瞬の積み重ねでしかできないこと。演出が良いぶん、こっちも頑張らなきゃ」手直しが重ねられ、どんどんパワーアップしているという再演の舞台。初見の人はもちろん、リピーターの人にも思わぬ驚きが待っているはずだ。マエストロも「見ないと取り残されるよ(笑)」と誘う。必見。(取材・文:宮本明)
2020年10月21日ユニークな言葉遊びを散りばめた独創的な世界観で、国内のみならず海外の観客も魅了している野田秀樹。その劇作は、オリジナル戯曲から翻案作品、歌舞伎作品と、ジャンルにとらわれない多彩なものだが、10月15日(木)に東京芸術劇場 プレイハウスにて開幕する『真夏の夜の夢』は、野田がシェイクスピアの名作を大胆に翻案した作品だ。1992年に野田の潤色・演出で『野田秀樹の真夏の夜の夢』と題して初演されると、瞬く間に大きな話題となった本作。シェイクスピアの原作では、アテネの森を舞台に貴族たちの恋の物語が展開するが、野田版では日本の割烹料理屋「ハナキン」の人々が、富士のふもとの「知られざる森」を舞台に展開。その冒頭を少し紹介すると、創業130年の割烹料理屋「ハナキン」の娘・ときたまご(原作ではハーミア。以下同)には、板前のデミ(デミトリアス)という許婚がいたが、彼女は恋心を寄せる板前のライ(ライサンダー)と富士のふもとの「知られざる森」(アーデンの森)へ駆け落ちする。デミは、彼に恋している娘・そぼろ(ヘレナ)と共にふたりを追いかけ……というもの。さらに、その後の物語には、別作品『ファウスト』のキャラクターである悪魔・メフィストフェレスが乱入し、本来重要な役回りの妖精・パックの役目を盗み取り、原作ではあまり表現されていない嫉妬や憎悪といった負の感情表現も盛り込んだ破天荒な翻案に仕上げられている。今回、この舞台を演出するのは、ルーマニア演劇界を代表する演出家のひとりシルヴィウ・プルカレーテ。彼の演出は、水張りのプールや炎の吹き荒れる野外劇、150人超の出演者が観客を導いて移動しながらパフォーマンスするなど、観る者を圧倒する大胆なパワーに溢れていることで知られている。野田とプルカレーテは、お互いの国で上演を行う度に親交を深めており、今回、ついに初タッグが実現するのも注目だ。野田の真骨頂である言葉遊びと重層的な物語に浸っているうちに、切なく美しい喜劇へと集束していく本作。キャストには、鈴木杏、北乃きい、加治将樹、矢崎広、今井朋彦、加藤諒、手塚とおる、壤晴彦らが集結。日本とルーマニアが誇る鬼才の融合、そしてその世界観を体現するにふさわしい実力派たちによる刺激的な舞台を堪能してほしい。東京芸術祭2020 芸劇オータムセレクション東京芸術劇場30周年記念公演『真夏の夜の夢』原作:ウィリアム・シェイクスピア小田島雄志訳「夏の夜の夢」より潤色:野田秀樹演出:シルヴィウ・プルカレーテ10月15日(木)~11月1日(日)会場:東京芸術劇場 プレイハウス11月7日(土)・8日(日)新潟・りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 劇場11月15日(日)長野・まつもと市民芸術館 主ホール11月20日(金)~22日(日)兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール に巡回文:伊藤由紀子
2020年10月15日東京芸術劇場の芸術監督・野田秀樹によって、1996年に初演された代表作『赤鬼』が7月24日(金・祝)に開幕する。1700人以上にのぼる応募者の中から野田によって選び抜かれ、錚々たるアーティストたちとワークショップを重ねてきた「東京演劇道場」の道場生たちによる初舞台だ。新型コロナウイルスの感染防止を期して臨時休館していた東京芸術劇場。満を持して上演される自主事業公演第一弾がこの作品だ。言葉が通じず得体の知れない男が、小さな漁村に現れるところから物語は始まる。その男とのコミュニケーションを模索する者があり、それを遠巻きに覗き見る者があり、徹底的な駆逐や排除を望む者もある。人が、突然「異物」に出くわしてしまった場合の、あらゆる反応が描きこまれた問題作である。日本の人気俳優陣をはじめ、海外でもイギリス・タイ・韓国で上演を重ねてきた本作に、今回挑戦するのは「東京演劇道場」の面々だ。野田秀樹の指揮のもと、2019年より始動。国内外から野田が招いた講師によるワークショップを行い、芝居の自由な交流の場を目指して訓練を重ねてきた彼らが、4つのチームを形成し、物語世界を縦横無尽に行き交う。折しも現在、世界中が、目に見えない脅威を恐れている。その様を、野田はこの物語に重ねる。「ひとたび、見えないものを怖がり出すと、見えないだけに、その“恐怖心”はなかなか拭い去れない。(中略)その“見えないもの”に耐えきれず、時に“精神”は暴発する。向かう先は、“他者”である」と野田はコメント。責めるべきものを見つけるやいなや、寄ってたかって大炎上する昨今の風潮は、まさにその縮図である。「この時節だからこそ、やる価値も見る価値もある作品に仕上がってしまった。そう信じて疑わない。“表現”は、恐怖心とはまた別の、人間が誇るべき“精神の暴発”だからである」と野田。SNSにあふれる不健全なエネルギーにお疲れの向きは、じかに触れて、目に焼き付けるべき舞台だ。公演は8月16日(日)まで東京芸術劇場シアターイーストにて。文:小川志津子
2020年07月24日3月1日、劇作家で演出家の野田秀樹(64)が新型コロナウイルス感染症による劇場公演中止に警鐘を鳴らした。野田は「公演中止で本当に良いのか」と題し、ウェブサイト「NODAMAP」上で意見書を発表。「感染症の専門家と協議して考えられる対策を十全に施し、観客の理解を得ることを前提とした上で、予定される公演は実施されるべき」と意見を述べた。さらに野田は、劇場の閉鎖により再開が困難になることを「演劇の死」という言葉で表現。“演劇は観客の存在により成立するもので、劇場が閉鎖されるという前例を作るべきではない“と主張した。実際に流行する新型コロナウイルス感染症の影響で、多くの公演が中止を余儀なくされている。倉科カナ(32)主演の舞台『お勢、断行』は2月28日に初日を迎える予定だったが、地方公演を含め全公演が中止となった。野田の意見書を受け、ネットでは様々な意見が上がっている。劇作家で演出家の平田オリザ(57)はツイッターで意見書に対し、《私も連帯を表明します。》と支持。同じく劇作家で演出家のケラリーノ・サンドロヴィッチ(57)も、ツイッター上で《俺だって連帯を表明します。》とした。脳科学者の茂木健一郎(57)も意見書に賛同。《さまざまな手段、工夫は尽くした上で、公演中止は最後の選択肢であるべきでしょう》と述べた。しかしSNS上では、感染症予防という点に重きを置いた批判の声も多い。《もし公演をして感染が広がったら、そのせいで劇場の評判が落ちるかもしれない》《命を守ることの方が大事だと思う》《感染が広がって観客がいなくなれば、それこそ「演劇の死」では?》公演を行うべきか、中止すべきか。難しい問題に議論は続きそうだ。
2020年03月02日野田秀樹の最新作、NODA・MAP第23回公演『Q:A Night At The Kabuki』の初日を控え、10月6日にゲネプロが行われ、報道陣に公開された。映画『ボヘミアン・ラプソディ』のヒットによるリバイバルが記憶に新しい英国のロックバンドQUEENのアルバム『オペラ座の夜(A Night At The Opera)』を舞台化できないか? というオファーを受け、約2年前に始動したという本作。以前から野田が構想していた『ロミオとジュリエット』の“その後”の物語を組み合わせ、ワークショップを重ねて完成した。12世紀の日本の源平合戦に設定を置き換え、広瀬すず演じる「源の愁里愛(じゅりえ)」と志尊淳による「平の瑯壬生(ろうみお)」に加えて、松たか子&上川隆也による“それからの”愁里愛と瑯壬生という、現在と未来の2組のロミジュリが登場。未来を生きる2人は、自分たちの身に降りかかった悲劇的な運命の先回りをし、なんとか食い止めようとするのだが……。やはり注目は、朝ドラ『なつぞら』を終え、本作で舞台初出演を果たす広瀬。初日を前に「足を引っ張らないように努力します!」というコメントを寄せたが、色とりどりの着物から、死装束ともウェディングドレスともとれる純白のドレスまで、様々な衣裳に身を包み、縦横無尽に舞台を駆け回り、足を引っ張るどころか、強烈な輝きを放ち、物語をグイグイと引っ張っていく。志尊演じる瑯壬生とのラブシーンを含め、時に可憐に、時に力強く、恋する乙女の顔を見せたかと思えば、松や野田(源の乳母役)といった百戦錬磨の先輩俳優陣を相手にも全く臆することなくコミカルな掛け合いを披露するなど、堂々たる演技を見せている。広瀬と志尊のロミジュリが、若さと勢いゆえの盲目の恋の“輝ける日々”とその悲劇の結末を軽やかに刹那的に表現する一方で、松と上川による「それからの」ロミジュリは、その背中に長く、重くのしかかる過酷な運命を見事なまでの存在感、圧倒的な演技力で重厚に表現している。さらに、20年ぶりのNODA・MAP出演となる羽野晶紀、NODA・MAP初出演の竹中直人をはじめ、個性あふれる濃すぎる面々がガッチリと脇を固め、源氏と平家の両陣で演技合戦を繰り広げる。そしてやはり、本作のもうひとつの主役と言えるのがQUEENの音楽。『ボヘミアン・ラプソディ』、『Love Of My Life』など、アルバム『オペラ座の夜』に収められている全12曲が原盤で惜しみなく使用されているが、「ここで『Love Of My Life』?」「このシーンにあえてこの曲を?」という驚きも感じさせつつ、フレディ・マーキュリー(とブライアン・メイ&ロジャー・テイラー)の歌声と野田の多彩な演出、瑯壬生と愁里愛の運命の“掛け算”が観る者に高揚と快感をもたらしてくれる。特に、秘密の婚礼を挙げた瑯壬生と愁里愛が愛をかわすシーンの美しさは圧巻!「この世から戦(いくさ)が消える日に」再び結ばれることを約束したはずの2人の運命はなぜ引き裂かれたのか……?NODA・MAP第23回公演『Q:A Night At The Kabuki』は10月8日から15日まで東京芸術劇場 プレイハウス、10月19日から27日まで大阪・新歌舞伎座、10月31日から11月4日まで北九州芸術劇場 大ホールで上演され、11月9日から12月11日までふたたび東京芸術劇場 プレイハウスにて上演される。取材・文:黒豆直樹
2019年10月07日「ひとたびスイッチが入ると、“西城秀樹”になりますが、オフのときはとても優しくて、人間味のある人でした」昨年亡くなった西城秀樹さん(享年63)に、35年間マネージャーとして付き添った片方秀幸さんは、その人柄を振り返りこう語った。逝去から1年4カ月。西城さんの若かりしころの写真を集めた写真集『HIDEKI FOREVER blue』(集英社インターナショナル)が9月26日に発売された。「写真を眺めていると、男の悲しみとか内に秘めた感情を、目だけで表現できる人だったんだなと改めて思います。西城さんはどんな現場でも、カメラマンさんが求めていることを瞬時に理解して表現できるんです。当時、フィルムを使い切らずにOKがかかるのは西城くらいだったという話もよく聞きました」(片方さん・以下同)まさに生まれついてのスターだった西城さん。その片鱗は亡くなった今でも垣間見えるのだという。「一周忌のフィルムコンサートのとき、昔からのファンのみなさんが、学生時代に戻ったかのように楽しんでくれているのが印象的でした。そして実は、10代や20代のファンの方々も増えているんですよ。多くの人たちに西城の魅力を再発見してもらえたら、こんなにうれしいことはありません」写真集には、超レアな未公開カットも多数収録。10月1~14日には、池袋西武にてパネル展も開催される。
2019年09月27日西城秀樹さん(享年63)の一周忌のタイミングで5月19日に放送されたアニメ「ちびまる子ちゃん」(フジテレビ系)が話題を呼んでいる。同回では西城さんが過去に担当したエンディング曲「走れ正直者」が流れ、さらに映像も当時のものが使用されたのだ。告知もなく「走れ正直者」が流れてきたため、多くの視聴者はビックリ。さらにTwitterでは《西城秀樹さんの一周忌だったからなのね。思わず旦那と口ずさんでしまいました》《走れ正直者や!!!しかも昔の映像。うわ、ウルっときてもうた。懐かしいな》《西城秀樹の歌声にまつわる思い出は楽しいものばかりだが、彼の一周忌にまた1つ思い出が出来るとは》といった声が上がっている。昨年5月16日、急性心不全のために亡くなった西城さん。一周忌当日は、各地でファンが追悼していた。東京では「HIDEKI SAIJO FILM CONCERT 2019 THE 48」と銘打ったフィルムコンサートが豊洲PITで開催。会場ロビーには音楽賞で獲得したトロフィーや衣装が展示されていたこともあり、多くのファンが参加した。さらに愛媛県西条市は「さいじょう」つながりで、「傷だらけのローラ」などのヒット曲を商店街で終日流すという独自の追悼イベントが開催された。ファン同士の交流の場となったようで、Twitterではそういった市の対応について《西条市には感謝するとともに素直に喜んでいます》《商店街で色んな名曲が聴けましたよ。皆んなでYMCAも!!》《市民が幸せに暮らせる為のイベントって素敵》とカンゲキの嵐が巻き起こっていた。また大阪・なんばパークスでは同日、設置されている西城さんの手形の前に集まるファンの姿も多く見られたという。そんな西城さんが、一周忌にちなんでさらなる偉業を成し遂げた。7日付けのデイリースポーツによると、創業98周年を迎えた老舗プロマイドショップ「マルベル堂」の4月の月間売り上げで西城さんが見事1位を獲得したというのだ。亡くなった昨年5月から12カ月連続トップを記録しており、これは同店にとっても初となる異例の事態だという。1年経っても止みそうにない“秀樹ロス”。Twitterでも改めてその偉大さを讃える声が上がっている。《自分で思ってたよりもヒデキロスだったと思うのです。歌手という側面だけでなく、小さい頃見ていたコント番組でのおもしろくてカッコいいお兄さん。カレーのお兄さん。全部ひっくるめての魅力》《もう一周忌なんですね。あのパワフルなハスキーボイス。今でもたくさんの人の心をわしづかみにしてますね。歌い始めると、その場の空気が一瞬にして変わる。そんなイメージの歌手です》《あれから一年、改めてヤングマンやブルースカイブルー、走れ正直者などの楽曲を聴き、元気を貰っています。秀樹さんよ、永遠に》
2019年05月21日お笑いコンビ・オードリーが2日、東京・日本武道館で『オードリーのオールナイトニッポン 10周年ツアー in 日本武道館』を開催した。昨年6月に青森公演、9月に愛知公演、12月に福岡公演を行っており、今回のライブが全国ツアーのファイナルとなる。武道館には1万2千人、そして全国41カ所で行われたライブビューイングには1万人が集まった。若林正恭と春日俊彰が、プロレスラーのような演出で登場すると、会場は大歓声。若林は「全員リトルトゥース(リスナーの呼称)なんですか?」と尋ね、「お弁当に?」「グー!」、「土曜の夜?」「カスミン!」などと、番組お決まりのフレーズでコール&レスポンスも。また、「新潟の人、ウケてますか~?」など、ライブビューイングで見ているファンにも問いかけしていた。イベントでは、ラジオの放送と同じように、2人によるオープニングトークの後、若林と春日それぞれによるフリートークゾーンが。若林は父親を降ろしてもらうため、青森へイタコを訪ねたエピソードを披露。そして春日は写真週刊誌『FRIDAY』(3月1日号)で「お泊まり愛」が報じられた後、"狙ってる女"にお詫びの意味を込めて旅行し、1泊11万円の宿に宿泊したエピソードを語った。トークゾーンの合間には、実際の放送のように"CM"も。前番組ディレクターの宗岡芳樹が現在担当するTBSラジオの番組を告知したりと、番組ゆかりの人物が多数登場した。そして春日が体を張るコーナー「ひろしのコーナー」を挟み、オードリーがかつて出演していたものまねショーパブ『そっくり館キサラ』の先輩・バーモント秀樹とビトタケシが登場し、ネタを披露。さらには松本明子に加えて、シークレットゲストとして梅沢富美男が登場し、「夢芝居」を歌った。曲の途中には若林が乱入し、梅沢へのdisラップを披露したかと思えば、曲のラストにはケツバットをお見舞いした。ラストには、オードリーが漫才を披露した。カーテンコールであいさつした若林は「武道館なんて埋まる訳ないと思っていた」と漏らすと、春日も「ボケだと思ったもんね」と同調。若林は「皆さんのおかげで全部埋まることができました。ありがとうございます」と感謝した。さらに若林が「"トゥース"ですね。1言で言うと。"トゥース"しか言いようがないですね。"トゥース"だなって思うときあるじゃん」とボケると、春日は「そんなに"トゥース"は万能じゃないからね」とツッコむ場面も。そして、「リトルトゥースの皆さん、おやすミッフィーちゃん」(若林)、「この後、1時にお会いしましょう。アディオス」(春日)と締めくくっていた。
2019年03月02日この連載では、番組に携わる構成作家のチェ・ひろし氏、奥田泰氏、藤井青銅氏、ディレクターの石井玄氏、そしてパーソナリティのオードリーにインタビューをする他、番組密着やイベントレポートも行う。第6回は、1月19日深夜の放送回に密着した。24時50分にはすでにブース入りしていた若林に対して、春日がスタジオに現れたのは24時55分頃。放送直前の24時59分、AD・舟崎彩乃が春日に「ケツバット」をして気合注入するという"恒例行事"の後、春日も放送直前にブース入りし、生放送が始まった。この日のオープニングトークでは若林が、春日が番組収録で泣き出した女性タレントに優しく声を掛けたり、頭をなでてあげたりするという"嘘エピソード"を披露。春日が「夢みたいなこと言うんじゃないよ!」「なんだソイツ! 気持ちわりぃな!」とツッコむたびに、若林はのけぞるように笑っていた。また、放送前に実施したインタビューで若林は「スタッフが『長くしゃべるんだろうな』とイスに深く座っているのを見ると、すぐオープニングを切り上げてやろうかなと思うときがありますね(笑)」と話していたが、その言葉通り、12分すぎで早々にオープニングトークを切り上げようとする場面もあった。その後、春日の日本語と英語が混じる独特な数字の数え方に関する話題から、若林が春日に"復ビン"(往復ビンタの復だけのビンタ)をする流れに。若林から"復ビン"されるたび、春日は「バランスが悪りぃよ」などと嘆いていた。春日に"復ビン"しようとする若林この日のオープニングトークもいつも通り40分を超える長さに。若林は放送前のインタビューで、「今は内容がないですからね」と苦笑いを浮かべていたが、若林と春日の掛け合いにスタジオのスタッフからも大きな笑いが起きていた。またオープニングトークでは、3月2日に行われる「オードリーのオールナイトニッポン 10周年全国ツアー in 日本武道館」にて、ライブ・ビューイングが実施され、第1弾ゲストとしてオードリーともゆかりが深いバーモント秀樹とビトタケシの出演が発表された。若林のトークゾーンは、所属事務所の新年会に行き、新年会では恒例になっている「島崎チャレンジ」の話題。「島崎チャレンジ」とは、事務所の大先輩である島崎俊郎に対して、若林が気付かれずにどのくらい失礼なことができるかというチャレンジのことだ。そして自身のトークゾーンが終わり、CM中にスタジオの外に出た若林は、春日のトークゾーンのスタートに間に合わず。春日がしゃべり始めた後、若林は堂々と遅れてブースへと戻った。春日のトークゾーンに遅れる若林春日のトークゾーンは、フジテレビ系の新番組『でんじろうのTHE実験』(2月3日スタート)の話題。でんじろう先生の気合が入りすぎ、実験の爆発がとんでもない規模だった様子を、春日は時にイスから立ち上がり、身振り手振りで伝えていた。爆発の様子を伝える春日その後、『チン!』のコーナーを挟み、番組エンディングへ。ADの舟崎が編集したハイライトが流れる中、早くも帰り支度を始めるオードリーだったが、時折ハイライトに笑顔を浮かべる場面も。放送終了後、27時2分にはスタジオを後にした。かつてチェ・ひろしにインタビューした際、「ブースの外にも、石井さんとか青銅さん、ADの舟崎(彩乃)さん、ミキサーの大坪(秀嗣)さんがいて、その人たちもめちゃくちゃ笑うんですよね。こんなみんな楽しそうに笑いながらやるんだなと思いました。みんなでラジオを聴いてるような感覚で、ビックリしましたね」と語っていた。その言葉通り、スタジオのスタッフは皆笑いつつも、もちろん集中しそれぞれの仕事に臨んでいた。パーソナリティであるオードリーとスタッフとの信頼関係も、『オードリーのオールナイトニッポン』がここまで長く続いている要因なのだろう。■オードリーのオールナイトニッポン 10周年全国ツアー in 日本武道館 ライブ・ビューイング 2019年3月2日(土)16:30開演会場:全国各地の映画館(※開場時間は映画館によって異なる)料金:3,000円(全席指定/税込)2月17日からチケットぴあで一般発売(先着)■オードリーツッコミ・若林正恭、ボケ・春日俊彰によるコンビ。2000年にナイスミドルを結成し、後にオードリーに改名。2008年「M-1グランプリ」2位。コンビとして『スクール革命!』(日本テレビ系)、『ひらがな推し』『超かわいい映像連発!どうぶつピース!!』(テレビ東京)などに出演中。
2019年02月09日昨年5月に63歳という若さで亡くなった歌手の西城秀樹さんは、精力的な芸能活動の陰で、17年間も脳梗塞と闘っていたことは記憶に新しい。その西城さんが「脳梗塞」と報じられたのは、’03年と’11年だったが、じつは17歳年下の妻・美紀さんの手記『蒼い空へ夫・西城秀樹との18年』(小学館)によると、結婚直後の’01年秋から脳梗塞を発症し、8回も入退院を繰り返していたという。「脳梗塞は脳内の血管が詰まり、脳細胞が壊死する病気で、『ある日突然、意識を失って倒れる』という印象を持たれがちですが、ごく微小な梗塞“隠れ脳梗塞”が少しずつ増えて脳梗塞に発展するケースのほうが多いのです。西城さんの場合、水分を取らずにサウナに入り続けて脳梗塞になったといわれてきましたが、隠れ脳梗塞を何度も起こしていたのが特徴です」そう解説するのは、くどうちあき脳神経外科クリニックの工藤千秋院長。隠れ脳梗塞は医学的には「ラクナ梗塞」と呼び、脳内の細い動脈にできる直径15ミリ未満の梗塞のこと。自覚症状がないのでCT検査やMRI検査で見つかることが多いという。「隠れ脳梗塞を起こしても、気がつかないほど軽い症状なので、血液をさらさらにする薬を1週間ほど飲んでもらうと、一時的に症状が解消されます。完治したわけではなく、繰り返し梗塞を起こして、大きな発作を招きます。症状が軽いからといって楽観してはいけません」(工藤院長・以下同)隠れ脳梗塞を放っておくと、重大な脳梗塞を起こすリスクは高くなり、脳梗塞や脳出血などの発症リスクは10倍以上にもなるという。では、予防するためにはどうしたらいいのか。「いつもと違う『頭が重い』といった症状があったら、病院で脳の検査を受け、隠れ脳梗塞を早期発見すること。糖尿病や高血圧など生活習慣病は動脈硬化が進みやすく、隠れ脳梗塞を起こすリスクが高くなります。喫煙をやめて食生活を見直すことが大切です」気になる症状があったら放って置かないで、病院で検査してもらい、健康をキープしよう。
2019年02月07日2009年10月に放送が開始されたニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』。放送開始10周年を迎えることを記念してイベント『オードリーのオールナイトニッポン 10周年全国ツアー』が開催されており、3月2日には東京・日本武道館で最終公演が行われる。武道館公演のチケットは19日に一般発売されたが、即日完売となった。また、同日深夜に放送された『オードリーのオールナイトニッポン』では第一弾ゲストも発表。オードリーの"ショーパブ"キサラ時代からの先輩であるバーモント秀樹とビトタケシの出演が決定した。そして放送では、ライブ・ビューイングが実施されることも発表された。全国30館の劇場で当日の模様が生中継される。
2019年01月20日●AD時代の思い出はお笑いコンビ・オードリーの若林正恭と春日俊彰がパーソナリティを務めるニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』(毎週土曜 25:00~)が、10月で放送10年目に突入。この連載では、番組に携わる構成作家のチェ・ひろし氏、奥田泰氏、藤井青銅氏、ディレクターの石井玄氏、そしてパーソナリティのオードリーにインタビューをする他、番組密着やイベントレポートも行う。第4回は、石井玄氏にインタビューを実施した。○「オードリーだったら絶対やりたいです」――いつから『オードリーのオールナイトニッポン』に携わっているのですか。最初はADとして2011年の10月からつきました。「戦慄の腰掛け」というラジオコント企画のときが引き継ぎ期間だったんです。いきなりラジオコントだったので大変で、すごく覚えてます(笑)。――オードリーの番組に携わりたいという希望を出したのですか。「深夜ラジオ」をやりたくてこの業界に入ったので、最初から「オールナイトニッポンをやりたい」と希望は出していました。当時『オードリーのオールナイトニッポン』のADをしていたビーチさん(鈴木賢一)に「オードリーはどうなの?」て聞かれたとき、僕はお笑いのラジオをやりたかったので、「オードリーだったら絶対やりたいです」と言いました。その後、他の仕事が増えたビーチさんが番組を離れなければいなくなった時に「石井やりなよ」と言ってくれて、引き継ぐ形となりました。――ADとしてついたときの、オードリーさんとの初対面はどんな感じだったか、覚えていますか。「よろしくお願いします」とあいさつだけですね。若林さんは「あーお願いします」という感じだったし、春日さんは「勉強したまえ」という感じで。春日さんは見習いのADが見学に来ると絶対に言うんですよ。その後、僕の後輩が研修で来ても、同じこと言ってましたから(笑)。全員に言ってるんだろうなと。○前任・宗岡芳樹Dに「1回だけ褒められた」出来事――当時は宗岡(芳樹)さんがディレクターでしたね。僕は1年目で、しかも初めての『オールナイトニッポン』だったので、実力もないのに、やる気があふれすぎていました。なので、宗岡さんにとっては、うっとうしかったと思いますよ。――AD時代には、どんなお仕事をされていましたか。番組最後にくっついている放送の"ハイライト"は、僕がAD時代に始めたことです。僕が入ったときは、盛り上がった印象的な一言を流していて、特になかった場合はなしという感じでした。でも、ある回で宗岡さんに「今日はないかなあ」と言われたときに、僕が「ここがいいんじゃないか」と勝手につくったんです。「流していいですか?」と聞いたら、OKが出たので流しました。その後、宗岡さんに「石井に任せる」と言っていただき、僕が勝手に面白いところをつなぎ合わせてハイライトぽく出していたら、すごいスタジオでウケたしSNSでも反応が良かったのを覚えています。それくらいしか番組上でADとしてできることがなかったですし、番組に関わりたい気持ちが強くて、ハイライトの長さをどんどん伸ばしていきました(笑)。――ハイライト編集のなかでも、特に思い出深いものはありますか。宗岡さんに1回だけ褒められたことがあるんですよ。それはRGさんが次週にゲスト出演する回で、RGさんのコメントが流れたんです。その中の「あるあるだ!」というコメントだけを切り取って、放送中にオードリーの2人が言ったあるあるっぽい話とくっつけて、4つくらいのパッケージにして出したら、宗岡さんに初めて褒められました。認められたと思った瞬間ですね。――宗岡さんがディレクターで石井さんがADと、ある意味で師弟関係だったと思います。宗岡さんからはどんなことを学びましたか。具体的に教えてもらったことはほとんどないです。どうやってパーソナリティと接しているのか、どうインカムやジングルを入れているのかなど、宗岡さんを見ながら「こうするといいんだ」と学んでいった感じです。僕が初めて「オールナイトニッポン」のディレクターになったのが2013年の『アルコ&ピースのオールナイトニッポン0 (ZERO)』からなんですが、そこで改めて「宗岡さんってすごいんだな」と感じました。宗岡さんは雰囲気作りが上手い方で、スタッフやパーソナリティとよくコミュニケーションをとっていたのをそばで見ていました。みんなが笑いやすい環境になって、それがリスナーにもやっぱり伝わるんだと思います。「なんか楽しそうだな、この人たち」という空気感は、特に「オードリーオールナイトニッポン」はでているし、宗岡さんが積極的に作り出しているのを見てましたから、それは参考にしていますし、引き継いでいると思います。――チェ・ひろしさんにインタビューさせていただいたときも、「こんなみんな楽しそうに笑いながらやるんだなと驚いた」と話されてました。そもそもオードリーのトークが面白いですからね。ただ、ディレクターとしてよく笑うのは大事だと思います。「楽しい番組にしたいんだから、楽しい空気でやりましょう」というのはあります。●若林正恭の“変化”○『オードリーのANN』を襲ったピンチ――その後、2016年の途中から宗岡さんに代わり、石井さんがディレクターとなりました。宗岡さんが急に番組を外れることになり、僕が引き継ぐ形になりました。――急にディレクターになることになり、やはり不安はありましたか。急に言われたので、やるしかないですよね。あの時期、僕はニッポン放送で『星野源のオールナイトニッポン』『back numberのオールナイトニッポン』『三四郎のオールナイトニッポン0(ZERO)』TBSラジオで『アルコ&ピース D.C.GARAGE』のディレクターもやっていたので、いっぱいいっぱいで訳が分かってなかったと思います。実はあの当時の記憶があまりないんですよ(笑)。それまでオードリーさんとはもちろん顔を合わせていますが、番組についてなど面と向かってしっかり話をしたことがなかったんです。今までやってきたことを引き続きやろうと思いましたが、それでも不安の方が大きかったです。ただ、急なことだったので、僕もそうですし、他のスタッフもそうですし、オードリーさんもピンチだと思っていたのではないでしょうか。――それではオードリーさんの方から、歩み寄ってくれたという感じだったのですか。そうですね。そういう意味ではすごく優しかったですし、「一緒に頑張ろう」という感じで巻き込んでやろうとしてくれていました。例えば、若林さんにスペシャルウィークのゲストを相談しに行ったら、一緒に考えていただいたりもしました。――どなたがゲストの回ですか。梅沢富美男さんです。「来ていただけるのかな」とも思ったのですが、快く引き受けていただけました。それまでのゲストは、ビトたけしさんや、バーモント秀樹さんなど、あえて『オードリーのオールナイトニッポン』らしいゲストを呼んでいました。ただ、僕は聴いたことがない組み合わせを聴きたいと思っていたところに、梅沢さんのお名前が挙がりました。円滑に動くように若林さんから提案してくれたというか、コミュニケーションをとろうとしてくれていたように思います。○AD時代のイメージとは違った若林正恭――そうだったんですね。若林さん本人もおっしゃっていましたが、その時期は人見知りが治った時期だったこともありますね。僕がADになった前半なんて、変な話、しゃべってくれないし正直、怖かったので(笑)。たまたま、いろいろとスタッフとコミュニケーションをとるようになった時期に、僕はディレクターになったので、楽屋でもよくしゃべるし、僕がADのときに思っていたイメージとは全然違いました。ビビッていたんですけど、「あ、普通にしゃべるんだ」と(笑)。――確かに近年、若林さんはテレビでMCの仕事をするようになり、それが人見知り克服につながったと話されていました。後で知りましたが、『しくじり先生 俺みたいになるな!!』や『人生のパイセンTV』、『激レアさんを連れてきた。』といった番組の演出の方々が僕とほとんど同世代なんですよ。そういう若林さんから見ると1世代下のスタッフと接するようになっていたから、年下のディレクターと円滑にコミュニケーションをとる方法をなんとなく理解してくれていたのかもしれません。――その一方で、春日さんとはそういったやり取りはあったのですか。春日さんはディレクターになった当初も今も、なんもないですね(笑)。春日さんだけ楽屋が別ですし、僕から「こういうのに決まったのでお願いします」と説明しにいくやり方なので。ディレクターが変わったことに対して、思うところはあったと思いますが、それを表に出すということはなかったです。――石井さんはディレクターとして番組を統括する立場になったわけですが、他の「チーム付け焼き刃」のみなさんの反応はいかがでしたか。ひろしをのぞいて、全員先輩だったんです。一番下だった人間がディレクターになったので、それはやりづらいですよね(笑)。でも、僕をディレクターとしてちゃんと立ててくれるメンバーなので、僕がやりづらいだろうというのも分かったうえで、仕事をしていただいています。「年下なのに」という空気感はないスタッフでしたから、本当に良かったと思います。だからといって、プライベートで遊んだりは絶対にしないので、仲が良いわけではないんですが(笑)。○印象的だった『ラジオ・チャリティ・ミュージックソン』――そうなんですね(笑)。これまでの放送の中で、印象的な回はありますか。2017年の『ラジオ・チャリティ・ミュージックソン』ですね。『ラジオ・チャリティ・ミュージックソン』のパーソナリティにオードリーが決定して、さらに若林さんと打ち合わせするようになったので、大変でしたが思い出深いです。――24時間の放送ですから、かなり大変ですよね。『ラジオ・チャリティ・ミュージックソン』を進めている最中に、『オードリーのオールナイトニッポン10周年ツアー』が決まったので、接する時間は明らかに長くなりました。若林さんから深夜にLINEがきたりしてやりとりすることも多いです。若林さんは忙しい中で常に思考しているタイプなので、「ああしたら面白そう」と思いついたら、メモ的に「これ覚えといて」という意味でも僕に送っているのではないでしょうか。――『ラジオ・チャリティ・ミュージックソン』のお話ですと、若林さんがLINEで「キャリアハイかもしれない」と石井さんに送ったところ、否定することなく「僕もそう思います」と返信したエピソードが放送で語られていました(笑)。完全に僕のキャリアハイです(笑)。ニッポン放送でディレクターをやっていて、『ラジオ・チャリティ・ミュージックソン』以上に大変な番組は存在しないのではと思っていますし。幸いなことに皆さんが面白かったと言ってくれたし、ラジオ番組としてはもうこれ以上はないなという気持ちにはなりました(笑)。――たしかに梅沢さんをはじめ、ショーパブ芸人の方々や吉田(尚記)アナなど、番組とゆかりのある方が数多く登場し、オールスター感がありました。ちょっとした集大成にはなりましたね。ただ、来年3月の(『オードリーのオールナイトニッポン10周年ツアー』)武道館では、ラジオ番組とはまた違った良いものをやりたいなと思っています。――楽しみにしています! それでは最後に、オードリーさんについて、「すごいな」と感じる点があればお聞かせください。ラジオをやることがとにかく楽しそうですよね。普通、モチベーションが下がってくるものなんですが、どんどんラジオが楽しいと思う度合いが増していると感じます。ラジオを「まだやりたい」「もっとやりたい」という欲があそこまである人はそうそういないと思います。テレビのMCなどもやるようになったら、「ラジオよりもっと大きい仕事で」となりそうなところを、よりラジオが楽しくなっているというのは、珍しいコンビですよね(笑)。でもこちらとしては本当にありがたいです。「もっとラジオを面白くしたい」という気持ちを毎週更新していくところがすごさだと思います。
2018年12月14日東京芸術劇場プレイハウスでの上演(今年9月1日から12日まで)を終え、さらに進化をとげた野田秀樹の代表作、『贋作桜の森の満開の下』。フランス・パリで開催されているジャポニスム2018公式企画として、パリ・国立シャイヨー劇場(ジャン・ヴィラール)にて、現地時間9月28日20時30分に開幕した。【チケット情報はこちら】パリ・国立シャイヨー劇場の芸術監督ディディエ・デジャン氏が「シャイヨー劇場でジャポニスム2018を開催するならば、ぜひ、野田秀樹の作品を正式招待したい」と熱望。そして、その想いにこたえるべく、野田秀樹が望みうる、日本を代表する最高のキャスト・スタッフとともにパリ公演に挑んだ。野田が信頼する翻訳家コリーヌ・アトラン氏が、野田作品特有の台詞をパリならではの要素を盛り込みフランス語に翻訳し、字幕で上演。坂口安吾の小説をベースに野田が創り上げた壮大な世界観は、みごとにパリの観客に受け入れられた。まるで網の目のように複雑に絡まりあうストーリー展開にも関わらず、成熟したパリの観客たちは、作品を深く読み込み、俳優たちの一挙手一投足に食い入るように見入り、満員御礼の劇場の客席は大きな熱気と「ブラボー!」の喝采の拍手につつまれた。主演の「耳男」を演じる妻夫木聡は初日の公演後、「日本でも、フランスでも演じる上では関係ないと思っていたけれど、始まった途端に、客席から感じた情熱的な匂いは、まさにフランスならではの感覚でした。観客からは、期待感と同時に、いったいどんなものを日本人が見せてくれるんだ。という、挑発的なまなざしも感じました。言葉のテンポも速いので、フランスの観客に、この作品に込めた野田さんの考えがうまく伝わっているだろうかと気になりましたが、1幕が終わったところで、客席から大きな拍手が沸き起こったのは、日本ではなかったことでした。やはり、野田さんの創る作品はパリでも愛されているんだな。と、確かな手応えを感じました。この作品は、視覚的な日本らしさもさることながら、手作り感や泥臭さという日本人ならではの良さが大いに詰まっているので、本当に伝えたい日本人らしさを、パリの観客に感じてもらえたらと思います」とコメントした。『贋作桜の森の満開の下』パリ公演は、10月3日まで計5回の公演を行ったあと、10月13日(土)から21日(日)まで大阪・新歌舞伎座、25日(木)から29日(月)まで、福岡・北九州芸術劇場大ホールを経て、ふたたび11月3日(土・祝)から25日(日)まで、東京・東京芸術劇場プレイハウスにて上演。
2018年10月01日NODA・MAP第22回公演『贋作 桜の森の満開の下』が9月1日(土)、東京芸術劇場 プレイハウスにて開幕する。今作は坂口安吾をこよなく愛する野田秀樹が、安吾の『桜の森の満開の下』と『夜長姫と耳男』を中心に、いくつもの安吾作品を混ぜ合わせて新たにつくり出した作品。1989年、劇団 夢の遊眠社での初演以降、2度の上演を重ね、昨年には『野田版 桜の森の満開の下』として歌舞伎にもなった。野田作品の中でもとりわけファンが多く、上演が待ち望まれてきた今作に集ったのは、妻夫木聡、深津絵里、天海祐希、古田新太といった豪華な面々。いずれも野田作品への出演経験をもつキャストばかりだ。なかでも注目すべきは、天海祐希の役どころ。胸に大きな策略を秘めたオオアマという役で、宝塚退団後初の男役を演じることとなる。平成元年に生まれたこの作品を、野田は「もはや古典」と呼び、現代劇としてはじつに17年ぶりの上演に挑む。平成最後の年に野田が再び新たに立ち上げる「桜の森」は、どんな世界になるだろうか。9月12日(水)まで行う東京公演の後、9月28日(金)からはフランスで行われる『ジャポニスム2018』の公式プログラムとしてパリ国立シャイヨー劇場で上演し、10月は大阪、北九州、11月にはふたたび東京と、のべ3か月にわたるロングランに挑む。文:釣木文恵
2018年09月01日