異次元の“アート・パフォーマンス・エンターテインメント” BLUE MAN GROUPが、2019年5月に東京、6月に名古屋と大阪で来日公演『ブルーマングループ ワールドツアー IN JAPAN』を開催する事が決定した。BLUE MAN GROUPは1991年にニューヨークで、親友であるクリス・ウィンク、マット・ゴールドマン、フィル・スタントンによって創立。「ブルーマン」の名の通り、3人の青いパフォーマーがオリジナル楽器を用いたハイクオリティなサウンドにあわせて、パフォーマンスを披露。現在、ニューヨーク、ラスベガス、ボストン、シカゴ、オーランド、ベルリンに常設劇場がある。日本では2007年に「BLUE MAN GROUP IN TOKYO」として、専用劇場でのロングラン公演をスタート。2009年11月に千秋楽を迎えた後、大盛況に応え、翌2010年4月から2012年3月まで再公演を開催。2007年から2012年にかけて、日本で1388公演を行い、動員数80万人を記録した。前回来日時は「日本版特別公演」という位置づけであったが、今回は正真正銘「正規のワールドツアー」の日本初上陸。ニューヨークのオフブロードウェイで28年目を迎えるBLUE MAN GROUPの大人気コンテンツに、新しい音楽、ストーリー、オリジナル楽器、最新鋭テクノロジーを加えた、常に変化し続けるブルーマンのまさに最新、最大のショーとなる。共同創立者であるクリス・ウィンクは今回の日本公演について「ブルーマンと呼ばれる、このイノセントで面白そうなキャラクターを中心としたパフォーマンスを作り始めたころは、彼が私たちをここに連れてこようとは夢にも思わなかった。ワールドツアーを日本の人々にも見てもらえることを心から誇りに思う」とコメントを寄せている。チケットの一般発売は、東京・名古屋公演は11月3日(土)午前10時より、大阪公演は2019年1月26日(土)午前10時より。なお、一般発売に先駆けて、チケットぴあでは東京・大阪公演の最速先行を実施。受付は10月1日(月)昼12時より。『ブルーマングループ ワールドツアー IN JAPAN』―BLUE MAN GROUP WORLD TOUR IN JAPAN―2019年5月~6月EXシアター六本木(東京都)2019年6月愛知県芸術劇場 大ホール(愛知県)2019年6月オリックス劇場(大阪府)
2018年08月07日シルク・ドゥ・ソレイユの創設30周年記念作品として作られた『キュリオス』。今年2月に東京で開幕し、5ヵ月間で53万5千人もの観客を魅了した話題作が大阪に登場。7月26日、中之島ビッグトップ(特設会場)にて開幕し、初日セレモニーが華々しく行われた。「シルク・ドゥ・ソレイユ ダイハツ キュリオス」チケット情報セレモニーでは、『ダイハツ キュリオス』スペシャルサポーターの藤田ニコル、キンタロー。をはじめ、よしもとの末成由美、内場勝則、シルク、そして“よしもと住みます芸人”のネゴシックス、トット、ボールボーイ・佐竹、FM802のDJ・大抜卓人、落合健太郎が登壇し、シルクや『キュリオス』の魅力をアピールした。すでに東京公演で観ているという藤田ニコルは、シルク自体初体験。「まばたきができないとはこういうことなのかと思うくらい、初めての体験でビックリしました!今からご覧になる方は本当に衝撃を受けると思います。命綱がなかったり、人間離れしたパフォーマンスをぜひ目に焼き付けてください。二度、三度と何回観ても楽しめるので、ぜひ観に来てください!」と、魅力をアピール。一方、昔からシルクの作品が大好きだったというキンタロー。は、「『ドラリオン』とか『オーヴォ』とかいろいろ観てきた中で、『キュリオス』は今までの感じとは衣装も音楽もまた全然違って、大興奮でした。歴史を感じさせる世界観も素敵だなと思います。人間離れした動きをしているにも関わらず、安心して観ていられるブレない安定さをすごく見習いたい」とコメントした。また、「自分の子どもが小さいときから家族で観に来ていた」と話す吉本新喜劇の内場は「唯一嫁さんと会話があるきっかけがシルク・ドゥ・ソレイユ(笑)。非現実的な世界で、毎回毎回グレードアップしている」と語れば、シルクも「ラスベガスで初めて観たときからずっと観ているのですが、毎回毎回どうしてこんなにグレードアップできるんだろうと不思議。初めて観てから20年近く経っているのに、どんどん進化していくのがシルク・ドゥ・ソレイユの素晴らしいところだと思います」とコメント。また末成は「私は個性的な格好をしたい人ですから、衣装は本当に興味があります。シルクの衣装を着て街を歩きたいくらい(笑)」と笑いを誘い、“好奇心”を意味する『キュリオス』にかけて「この作品を観ていただき、これからも好奇心を持って、どんどんいろんなことを観たり聴いたり楽しんでいただきたいなと思います」と語った。大阪公演は10月29日(月)まで、中之島ビッグトップ(特設会場)にて。チケットは発売中。取材・文:黒石悦子
2018年07月27日昨年のNHK紅白歌合戦で、三浦大知と「無音ダンス」を披露した4人組と聞けばピンと来る人も少なくないはず。AAA、東方神起、EXOなど国内外の有名アーティストの振付を担い、ダンサーとして様々な舞台で活躍するshoji、kazuki、NOPPO、Oguriの4人からなる男性パフォーマンス・ユニットs**t kingz(シットキングス)、通称シッキン。米最大級ダンスコンテスト「BODY ROCK」で2010年・2011年と2年連続優勝を果たしたのを機に世界進出、これまで訪れた国は20ヵ国以上。国内では2015年のPARCOの広告(CD:箭内道彦)起用を皮切りに、翌年、フランス本社からの指名によりHERMESのパーティーで実演。SONYの公式パートナーとして世界最大級テクノロジーフェス「SXSW」で披露したショーが「カンヌ国際広告祭」で賞を獲得するなど、近年加速度的に人気、知名度が急上昇。いま最も注目しておきたいエンタテイナーだ。「s**t kingz」チケット情報2013年には単独公演をスタート。ダンスとマイムで物語る“無言芝居”を確立し、脚本に漫画家ヤマザキマリを迎えた2016年公演では約2万人を動員。今秋には2年ぶり4回目の単独公演『The Library』を全国7都市で上演する。物語は図書館に集う男たちの友情をコミカルに描くもの。センターステージ、大小のホールと会場ごとに3つの演出を構想する10周年記念公演だ。「常に変化し続けるのがシッキンらしさ」と語るリーダーのshoji。均整のとれたボディ&ダンスで「セリフを使わず物語をどう伝えるのか、演劇好きの方にも観てほしい」と作品の質の高さにも自信を見せる。一方で「もっと気楽に」とは、セクシー担当のkazukiだ。「良い意味での軽さもシッキンの持ち味のひとつ。普段舞台は観ないという方も、僕らの舞台から初観劇を始めてみませんか?」スタッフ陣も強力で、メインビジュアルを「渡辺直美展」などを手掛けるアートディレクター吉田ユニが担当。Webで公開中の公演PVではグラミー賞ノミネートの音楽プロデューサーstarRoが楽曲を提供している。「落としたら終わりという本を手渡しする振付など、息の合ったパフォーマンスは10年続ける中で磨かれたもの。仲の良さや遊び心も見どころ」と話す自然体のNOPPO。流麗なダンスと高身長でも目を惹くシッキンのマスコット的存在だ。最後に頭脳派の熱血漢と呼びたいOguriが、ユーモアたっぷりに締め括る。「リーズナブルにテーマパークのような感動が味わえるのが僕らの舞台。ディズニーランドは遠いしUSJは値上がりして…とお困りの関西の方、ぜひシッキンへ!(笑)」公演は、9月12日(水)のプレビューを経て13日(木)から20日(木)まで横浜赤レンガ倉庫1号館3階ホール、11月9日(金)から11日(日)まで大阪・サンケイホールブリーゼ、11月21日(水)から23日(金・祝)まで東京国際フォーラムホールCにて上演。その他、地方公演あり。チケットは7月7日(土)10:00より発売。小学生から対象の割引チケットあり。取材・文:石橋法子
2018年07月06日京都水族館のイルカパフォーマンスをエイベックスが企画・制作。劇場型イルカパフォーマンス「ラ・ラ・フィン サーカス(La・La・Fin CIRCUS)」が2018年7月21日(土)から9月21日(金)まで開催される。エイベックスが初めて国内水族館のイルカパフォーマンスの演出を担当。劇場型イルカパフォーマンス「ラ・ラ・フィン サーカス」と題し、全4章(予定)のプログラムを手掛ける。スタートとなる第1章は「友情」がテーマ。イルカ3頭とトレーナー3名に加えて、サーカス団を演じるパフォーマー4名が参加。4人組の「スペースサーカス団 スパーク一座」が京都水族館のイルカスタジアムを訪れたら…という設定のストーリーが展開される。イルカやトレーナーと遊び、心を通わせていく他の団員たち。一方で、イルカと一緒にパフォーマンスをする機会を設けたスパークー座の団長だが、なかなかマジックショーが上手くいかず悩んでいる。そんな団長がイルカやトレーナーたちと交流することで変化していく…。約20分の1プログラムの中で、人やいきものと心を通わせることの楽しさや大切さを学んでいく一つの物語が綴られる予定だ。パフォーマンスの前後には、パフォーマーと来場者がハイタッチをしたり、ジョークで笑いあって交流するグリーティングタイムを用意。来場者の反応によって、ショーの内容も変化するため、日々異なるプログラムが展開されるのも「ラ・ラ・フィン サーカス」の魅力だ。【詳細】京都水族館「ラ・ラ・フィン サーカス」期間:2018年7月21日(土)~9月21日(金)時間:平日・土曜日 11:30、13:30、16:00、19:30日曜日 11:00、13:00、14:45、16:30、19:30※1公演あたり約20分※いきものの体調により予告なく内容変更となる場合あり。場所:京都水族館住所:京都市下京区観喜寺町 35-1(梅小路公園内)時間:10:00~18:00 ※延長営業期間中は20:00まで。(最終入場は閉館時間の1時間前まで)料金:大人 2,050円(1,850円)、大学・高校生 1,550円(1,400円)、中・小学生 1,000円(900円)、幼児3歳以上 600円(540円)※()内は20名以上の一般団体料金※中学生、高校生、大学生は、チケット売り場で生徒手帳の提示が必要。※障がい者手帳を提示の人と同伴者(1名)は、一般料金の半額。
2018年07月05日言葉を超え、国境を超えて笑いと感動を届けるパントマイムのふたり組、が~まるちょばが、毎年恒例の全国ツアーに向けて動き始めた。赤モヒカンのケッチ!と黄モヒカンのHIRO-PONのふたりに、待望の全編新作でのぞむという「サイレントコメディーJAPAN TOUR 2018」について話を聞いた。【チケット情報はこちら】2018年の活動はロシアでスタートしたというふたり、「年末年始に2泊4日で行ってゲスト出演、それから2月にロシア三大都市で単独ライブでした」とケッチ!。全世界を舞台に活躍している彼らだが、意外にも彼らにとってはこれがロシアでの初の公演だったそうで、「これまで行った35カ国の、どの国にもなかった独特の感覚」(HIRO-PON)、「手強いお客さんだと、かえって燃えます!」(ケッチ!)と新たな手応えを掴む。その後もマレーシア、シンガポールなどをめぐり、現在、全国ツアーにむけて、まずはHIRO-PONによる作品づくりが進行中という。その構成は、前半がエンターテインメントショー「が~まるSHOW」とショートスケッチ、後半が長編のストーリーもので、なかでも彼らの9作目となる長編は、新作としては2014年の『"Yes"』以来4年ぶりの意欲作だ。が、「パントマイムは、お客さんの中で想像を膨らませて観てもらいたい」と、HIRO-PONは中身を明かさない。「先にお伝えできるのは作品のタイトルだけ。なんだけど──それもまだ決まっていなくて(笑)」とも。彼らの長編作品といえば、「これがパントマイム!?」と新鮮な驚きを与えつつ、皆を夢中にさせる独特の魅力をもつ。たとえば一昨年再演して話題となった『街の灯』(2006年初演)に代表されるように、言葉なしにふたりで何役をも演じ分け、ドラマを伝え、笑いだけでなく、感動の涙をもたらす。「ただ、原点回帰も考えているんです。最初のころ、長編は“笑い”だけで創っていて、お客さんの心を大きく動かす作品なんて、僕らにはまだ早い、と思っていた。徐々に手応えを感じ、シリアスな要素を反映させるようになったけれど、いっぽうでコメディ色が弱くなってしまって、という感覚も。いま僕は、“が~まるちょばがやるからこそ面白い” ものを創らなければ、と考えているんです。この人、もっと面白いだろうな、もっとケッチ!の新しいものを引き出したいな」とのHIRO-PONの言葉にケッチ!もニヤリ。絶妙なパートナーシップから繰り出される、笑いにあふれた舞台が期待される。が~まるちょばサイレントJAPAN TOUR 2018は7月12日(木)~15日(日)の東京・新国立劇場を皮切りに、2019年1月まで全国23か所で上演。チケットは発売中。取材・文:加藤智子
2018年04月27日ロンドンでは、ほとんどの美術館・博物館が無料で公開されている…というお話は前回させていただきましたが、ひとくちに美術館と言っても絵画、オブジェ、歴史などジャンルは様々ですよね。今回はわたしの大好きな、ちょっと面白い美術館を紹介します。それが『Tate Modern』という近代美術を扱っている美術館です。ここはなんと以前発電所だった建物を、美術館として公開しています。 わたしはここでパフォーマンス・アートを見るのが大好きです。パフォーマンス・アートとは、アーティスト自身がその場でアートを作り上げる、もしくはアーティスト自身が作品になる芸術を指します。今回私が見たパフォーマンス・アートは’10days 6 night’という作品。これは Joan Jonasというアメリカ出身の映像を使ったパフォーマンス・アートの先駆者を題材にした作品です。残念ながらパフォーマンスの撮影はできなかったのですが、この空間がとても神秘的で、思わず長居しちゃいました。 私もピアニストとして、アーティストの人とコラボレーションすることは多々あります。以前、コンテンポラリーダンサーの方と体と音楽を使って壁に絵を描いていくというちょっと変わったコラボレーションをしたことがあります。 なんだか見ているだけで難しそうですよね(笑) これはパソコンを使って体の動きをトラッキングするというとっても難しい作品でした。でも、ただ普通にクラシック音楽を聞くよりも、目でも感じられるパフォーマンスっていいですよね。 パーフォーマンス・アートの可能性は無限大だと思います。あの有名な日本の芸術家草間彌生さんのように、キャンパスの上で絵画として表現するものも、パフォーマンス・アートのひとつの形です。 パフォーマンス・アートには見る観客を魅了するなにかがあると私は信じています。その瞬間、その場所でしか生まれない芸術。なんか素敵じゃないですか? 京花Instagram::
2018年04月08日元宝塚歌劇団雪組トップスター・壮一帆が、玉野和紀の作・演出・振付によるSHOW HOUSE『GEM CLUBⅡ』に出演する。2014年に宝塚歌劇団を退団し、2016年に女優デビュー。次々とミュージカルなどに出演し、昨年はソロライブを開催するなど、活動の幅を広げてきた。今作について、「最近はお芝居が続いていたので、久しぶりにショーができるのは楽しみ。私自身ディナーショーでは構成も考えるので、玉野さんの考え方が刺激になります」と声を弾ませる。SHOW HOUSE 「GEM CLUBⅡ」チケット情報今作は、10年以上の人気を誇る『CLUB SEVEN』シリーズの新機軸、多彩なジャンルの歌やダンス、コメディ要素の芝居などを盛り込んだショー・ミュージカルだ。壮は若い才能の原石(=GEM)が集まるショーハウスのオーナー役となり、若手キャストたちとも絡む。「私のディナーショーに出演してくれた木戸邑弥くん以外、初共演の方ばかりですが、私は人見知りしないのでなんのストレスもないです(笑) 。1回のステージに女性キャストはふたりしか出ないけど、“男性メンバーにも絶対に負けない!”という思いはあります」と、明るく話す。ショー形式となる2部では、今年公開の洋画のナンバーをソロで披露する予定。「とてもいい曲なので歌いこんでいきたい。今、高いキーの歌も頑張っているところで、シフトチェンジしているこの時期に、歌や踊りに挑戦できるのはありがたいです」。2016年に上演された第1弾の、名前順メドレーのようなメドレー場面もあるそうで、ノンストップのショーになるのは必至。玉野とのタップダンスのデュエットもあるという。タップの名手である玉野から、「そこまでできたら大丈夫」と太鼓判を押されたそうだが、タップは苦手意識があり、男役の時にショー『ON THE 5th』などで踊っていたものの特訓中だ。「玉野さんは本当に凄い!振付もハード! 『今の日本ではショーで公演を打つのは厳しいけど、僕はできる限りずっと続けたい』と仰っていたのが印象的です」と、尊敬の念を込める。宝塚時代もショーが好きだったと話す壮。もともと歌やダンスに定評があり、何より大らかな人柄が滲み出る存在感で魅了してきた。「大澄賢也さんが『踊りで人となりが見える』と仰っていたのですが、私も普通に話す以上に相手のことが見える、と感じます。だから今回も歌や踊りを通して共演させていただくみなさまとの交流を楽しみたいです。ライバルは自分。負けそうになっても打ち勝ち、人間性に磨きをかけたいです」3月16日(金)から18日(日)まで東京・THEATRE1010、3月24日(土)から4月5日(木)東京・シアタークリエ、4月14日(土)・15日(日)大阪・サンケイホールブリーゼ、4月18日(水)愛知・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホールにて上演。チケットは発売中。取材・文:小野寺亜紀
2018年03月09日ケンドリック・ラマー&U2のコラボレーションから幕開けしたグラミー賞授賞式。今年も豪華なアーティストたちがパフォーマンスを行い、会場を大いに盛り上げた。レディー・ガガ、ブルーノ・マーズ、サム・スミスなどのトップアーティストたちがスペシャル感あふれるパフォーマンスを披露。グラミー賞のステージに立つのが初めてというアーティストの中にはあのケシャの姿が。ケシャといえば音楽プロデューサーのドクター・ルークに性的・肉体的・精神的に虐待を受けたと訴訟を起こし、数年間音楽活動を休止せざるを得ない状況に陥ったが、昨年5年ぶりに新作アルバム「Rainbow」をリリース。ステージでは同アルバムからのヒット曲「Praying」をシンディ・ローパー、カミラ・カベロら真っ白の衣装に身を包んだ女性たちと熱唱し、「女性の力強さ」を体現した。ゴールデングローブ賞ではセレブたちが真っ黒な衣装でセクハラへの抗議運動「Time’s Up」に参加したが、グラミー賞では多くのアーティストたちが白いバラを身につけて「Time’s Up」をサポートした。ツアー公演からの引退を宣言したエルトン・ジョンは、パフォーマンス時にピアノの上に一輪の白いバラを置いて「Time’s Up」への支持を表明。マイリー・サイラスと自身のクラシックソング「Tiny Dancer」をデュエットした。(Hiromi Kaku)
2018年01月29日太鼓芸能集団「鼓童(こどう)」の2017年ラストを飾る『打男 DADAN 2017』が12月20日(水)から24日(日)まで東京・文京シビックホール 大ホールにて上演される。鼓童「打男 DADAN 2017」チケット情報本作は、鼓童の芸術監督を勤めた坂東玉三郎が演出を手掛ける作品の中でも、あくまで「叩く」ことにこだわった人気作品。選りすぐりの奏者が太鼓をひたすら叩く“和太鼓の力”を柱としており、2009年の初演以来、フランス公演、香港公演、ブラジル公演、そして今年のアメリカ公演も成功をおさめ、“日本再上陸”して10月から全国27都市を巡っている。初演から出演する坂本雅幸、この作品に挑むのは今回が初となる小松崎正吾に話を聞いた。初めて参加する小松崎が「すごく“打つ”ことに特化した、太鼓打ちとして広い音の表現をする作品で。今回出演させてもらえることになって、やっときたか!という感じです」と意気込む本作。坂本も「鼓童の作品は基本的に笛が入ったり、踊りがあったりするのですが、この作品はとにかくずっと打ちっぱなし。メロディ楽器も入るのですがそれも打楽器なんですよ(笑)」と言うように、休憩込みで2時間とにかく“打つ男”が楽しめる。2時間打ちっぱなしの演奏は「後半は体力的にはかなり辛いのですが、やっぱりそれが魅力でもあるので」(坂本)と“全身全霊で打つ姿”こそが作品そのものだという。「特に雅幸さんはクライマックスの演目でギリギリまで叩くのですが、見ていて『限界なんじゃないか』と思うところからもう一押しするんですよ。そこで生まれる何かがお客様と共鳴していくような空気もあって。僕らも気合いが入ります!」(小松崎)。そんなギリギリの状態でなお“もう一押し”することについて坂本は「経験というより気持ちの部分が大きい。だから稽古でそこまで持っていくのはなかなか難しいんですよ。やっぱり本番のテンション、お客様の存在が大きいので」。演出の玉三郎からは「とにかくニュアンスを大事にと言われます。打楽器だけで見せるぶん、単調になると面白くなくなっちゃいますから。でも奏者はどんどん打ちたくなってしまうような演目なので。そこを指摘され、修正するんですけどまた気付いたらやりたい放題やりだして、怒られるという繰り返しです(笑)」(坂本)。「その“やりたい気持ち”を抑えられてるからこそ出るエネルギーというのも、すごく魅力的なんですよね。自分たちのエネルギーと比例してお客様の熱量が上がるのがどの作品よりわかりやすく感じます」(小松崎)。2006年から鼓童で活躍してきた坂本にとってラストでもある公演は、12月20日(水)から24日(日)まで東京・文京シビックホール 大ホールにて上演。取材・文:中川實穂
2017年12月08日「ザ・ヤングアメリカンズThe Young Americans」とは“若いアメリカ人”という意味。18歳から21歳までの若者が所属するNPOで、世界各地で音楽講演と子どもたちへの教育というふたつの活動を行っています。彼らの起こすミラクルがすごい!と聞いて、さっそく日本でも開催されるワークショップに参加してみました。2017年夏ツアーの最後のアウトリーチは横浜。大きな会場ゆえ参加者300人という大規模で行われ、大きな盛り上がりを見せる。※写真はリハーサル風景。※事務局より許可をいただいて撮影をしていますわずか3日で学生によるショーを完成!「ザ・ヤングアメリカンズ」は1962年にアメリカは南カリフォルニアでミルトン・アンダーソンさんによって結成された音楽グループで、最初はごくふつうのコーラスグループだったのだそう。それが、1990年代にアメリカの公立学校の音楽カリキュラムが削減されることとなったとき、学校側から請われて、わずか3日間ですばらしい音楽ショーを生徒たちとともに作り上げ、その評判が大変よかったことから、彼らの名が全米に知られるようになりました。それをきっかけにあちこちの学校からの要請で「アウトリーチ」と呼ばれるワークショップを開催したのが「ザ・ヤングアメリカンズ(YA)」の始まりです。読んで字のごとくヤングなアメリカンたちで形成される非営利活動団体。しかし国籍はさまざまで、日本人のメンバーもいるリピーター率の高さからその人気を推して知るべし毎年世界を巡り、学校訪問などによる音楽活動を通して主に小中学生に向けアウトリーチを行っているYA。日本での開催は2006年からで、個人での申し込みができ、何度でも参加できるのは日本だけなのだそう。今回(2017年8月22日~24日、横浜会場セッション)では参加者の実に半数以上がリピーター。総勢296人が参加のうち、圧倒的に小学生が多いですが、高学年になると毎年参加しているという子も多く、だいぶ慣れた様子。保護者から離れ大勢の初対面の子たちの中に入った下級生の子たちも、だんだん周りのウキウキした雰囲気につられて緊張した面持ちが和らいでいくのがわかります。スタッフもYAメンバーもかなりのハイテンションですが、演出のオカムラ・チャーリーさんによると、実はあえてそうしているのだそう。そうすることで子どもたちの緊張をほぐす目的があります。入場したとたんいきなり大音量のポップス、そしてステージで踊りまくるメンバーたちが目に飛び込んでくる。ものすごいテンション!ここで一気に引き込まれる子も多いはずリピーターで、メンバーや前回一緒だった友達との再会を喜び合う子、初対面の外国人にとまどいもじもじしちゃう子。メンバーたちも少しずつ日本語を覚え、子どもたちに寄り添おうとするので、英語ができなくても問題なさそう“うまくできる子”でなくても主役のチャンス舞台でYAメンバーによるパフォーマンスを見たのち、実際にそれをやってみます。下級生、上級生、中高生と3つのグループに分けて練習をするのですが、2日後の最終日にはひとつの舞台として完成させるので、すぐにレッスンが始まります。リピーターの子たちはすでに上手。おそらくダンススクールや劇団などに所属しているであろう子たちも多く、前面に出てはりきって見事なダンスを披露しています。こうなると初参加の子が怖気づいてしまうのでは、と親としては少し心配になりますが、逆にそういう姿を見て「自分も」という気持ちになるようメンバーたちがサポートしていくのが、このYAの大きな特長。パフォーマンスの中ではセンターやソロで演技を披露する場面がありますが、必ずしも“うまくできる子”が選ばれるわけではなく、誰にでも選ばれるチャンスがあるのです。YAメンバーたちが子どもの様子からそれぞれの子のキャラクターを見て決めるのだそうで、毎回「どんな舞台になるかわからない」とオカムラさんは言います。「何かが突然起こる。それがYAです」。演出のオカムラ・チャーリーさん。彼自身もYA出身で、今回はゲストディレクターとしてかかわっている。長きにわたってかかわることができるのも、この活動のいいところお互いにサポートすることを学ぶ場でもある午後から始まった初日だけでも舞台の半分のパフォーマンスを習いますが、メンバーたちも一緒に踊るので、子どもたちはなんとかついていっているようです。よく見ると、特別なサポートが必要な子の姿も見られ、スタッフやメンバーに助けられながら楽しそうに踊っています。引っ込み思案な子やじっとしていられない子など、スタッフやメンバーが気づけばそこに配慮するよう心がけてくれるのだそうで、誰でも楽しめる舞台となるよう一丸となって向かっていくベクトルがすでに出来上がりつつあるようです。「お互いにサポートする、ということを学ぶ場でもある」とオカムラさんが言うように、そういう雰囲気をYAメンバーたちが作り上げ、リピーターの子たちも手伝って全員で舞台を完成させる体験をする。ただのステージパフォーマンススキルを磨くだけでなく、ショーを完成させること自体が自信となり「自身の成長と学び」につながるのが、YAの大きな魅力なのかもしれません。2日目は終日、最終日は2時間の練習のあとにリハーサル、そして夕方からはいよいよ本番です。完成度はいかに…?練習はグループごとに別れて。ソロを演じる子はまた別の場所でメンバーの特訓を受けるなど、ホールのあちこちで練習風景が見られる練習も最後のほうになると完成度がぐっと上がる。同じパートでも笑顔でのびのびと踊る子もいれば真剣な表情でひとつひとつ丁寧に踊る子もいて、個性がそれぞれ違うが、どういう子が”いい子”などというジャッジがないのもYAの特長子どものステージ上での位置を事前確認当日は2幕に分けてパフォーマンスが行われます。第1幕はYAメンバーによる迫力の舞台、そして第2幕で、子どもたちが2日間にわたり(実際には1日半?)練習してきたその成果を見ることができます。なにしろYAメンバーと合わせると300数十人が一気にステージの上に登るのですから、わが子を見つけるのがちょっと大変。練習の様子を見ていればだいたいどのあたり、とわかりますが、そうでなければ子どもにあらかじめどのあたりにいるか聞いておくといいでしょう。リピーターが多いということは、保護者もリピーターなわけで、会場内には熱気が立ち込めていました。子どもたちのパフォーマンスもさることながら、YAの舞台を楽しみにしていることが伝わってきます。世界中でワークショップを行うYAのメンバーは、外国での滞在先はホテルではなく一般家庭にホームステイという形をとっていて、そのホストファミリーも熱烈なサポーターとなって会場に足を運んでいるのです。ソロパートを堂々と歌い切った小学校上級生の男の子たち。観客からの大きな拍手を受けて、すっきりした表情。子どもの雄姿に思わず涙ぐむ保護者の姿も(舞台写真はYA事務局提供©株式会社道々楽者)2017年夏ツアー終了、秋ツアーは募集開始YAメンバーのほとんどは英語のネイティブですが、日本人メンバーも複数いることもあり、レッスンは日本語の通訳がつきます。楽しむことが目的であって、英語の勉強ではありませんが、メンバーたちも極力日本語を学んで子どもたちに寄り添ってくれるので、言葉の心配はいりません。確かに英語ができる子のほうがメンバーたちと早く仲良くなることができそうですが、来日してから時間が経つにつれメンバーたちも少しずつ日本語での意思の疎通が可能になってくるので、英語がまったく話せない!という子でもメンバーたちと仲良くなれそうです。彼らはこの横浜でのセッションを最後に帰国し、2017年の夏ツアーは終わりとなります。秋からはまた新しいメンバーが来日し、新しいパフォーマンスをみんなで作り上げていくのです。「同じメンバー、同じ参加者でも毎回違う結果になる」というオカムラさんの言葉を思い出し、次はどんなふうになるのだろう?という期待がむくむく。リピーターになる人の気持ちがよくわかります。終演後、“ハグタイム”というメンバーたちとのお別れの時間が設けられますが、ここはメンバーだけでなく3日間を共にした新しい友達とのお別れの時間でもあり、あちこちで「また来年ね!」「わたしのこと忘れないでね!」という声が聞かれました。ある参加者に何が一番楽しかったかを尋ねると、「友達ができたこと!」と即答。人前で自分を表現したり、いつもと違うトライをしてみたり。短期間で学びと成長を得られる、といった利点を大人はつい考えてしまいますが、子どもたちが「楽しかった~!また来年も来たいな」と言ってくれることが何よりも大きな利点ではないでしょうか。ハグタイムではお互いに「来年またここで会おうな!」と言い合いながら仲良くなった子にもTシャツにサインしてもらう。友情が最大の収穫来年も会えるかなザ・ヤングアメリカンズ2017年秋ツアー詳細※すでに申込みを締め切っている地域もあります。※地域枠は一般枠よりも早めに申込みが開始されます。<文・写真(特記以外):フリーランス記者岩佐 史絵>
2017年08月28日今年、日本での公演が10周年を迎える『ドラムストラック』は、ジェンベというアフリカンドラムを叩きながら、ただ観る、聞くだけではなく、観客自ら参加をして楽しむことができる体感型ドラムエンターテインメントだ。南アメリカで生まれ、NYのオフブロードウェイで大ヒットを飛ばした本公演。夏にぴったりの、熱くて爽快な舞台が今年も天王洲アイル 銀河劇場で開幕した。【チケット情報はこちら】劇場に入ると座席ひとつひとつにジェンベが置かれており、早速叩いてみる人も多く、開演前から劇場のあちこちから楽しそうなドラムの音が。そして開演すると、ドラム、ダンス、歌で構成される圧巻のパフォーマンスに劇場のテンションは上がるばかり!自由に叩くのはもちろんOK、リズムがわからなくてもそれぞれの曲の間にパフォーマーたちがコミカルなジェスチャーで、ジェンベを叩くタイミングを教えてくれるので、初めての人も楽しく参加することができる。カーテンコールで披露された、2010年ワールドカップのテーマソング『Wavin’ Flag』まで、観客の興奮は冷めることなく、最後は観客総立ちの盛り上がりを見せた。囲み取材では、南アフリカ観光親善大使を務める高橋ひとみ、そしてパフォーマーのパトリック、タイニー、サベロの3人が登壇。鑑賞後の高橋は感想を聞かれると「一緒に踊りたくなっちゃいました。その興奮を発散できるのがジェンベ!思いっきり叩いて楽しみました。でも踊りたかった!」と大興奮。劇場にはファミリーが多く来場していたこともあり、「これだけ家族で楽しめる体感型というのは本当に素晴らしいですね。10年続いている理由がわかりました」と話した。パフォーマーの3人は東京公演初日について聞かれると、「毎年東京に来るのを楽しみにしています。オーディエンスのみなさんはとてもエネルギッシュ!今回少し難しいリズムもありますが、みなさん素晴らしかったです」(タイニー)、「観客のみなさんとジェンベでコミュニケーションを取りながら、楽しんでいる姿を見て、ステージにいる間とても幸せでした」(パトリック)、「日本公演への参加は今年で5年目になりますが、故郷を離れてドラムを叩いていること、とてもソウルフルで貴重な体験だと思っています」(サベロ)とコメント。会見中、ジェンベを持っていた高橋が「ジェンベを買えるのもいいですよね。でも家で叩いたらうるさいかな?」と言うと、タイニーが「どれだけ大きな音で叩いてもOKなのが劇場。ぜひ演奏しにきてください!」とアピールした。ドラムを叩いて、歌って、踊れる『ドラムストラック』、家族はもちろん、友達、恋人同士でも盛り上がること間違いなし。カーテンコール後はうれしい写真撮影タイムも。夏の思い出に、ドラムを思いっきり叩きに行ってみて。公演は8月27日(日)まで。チケットは現在発売中。
2017年08月17日魅せる音楽集団“ブラスト!”とディズニー音楽がコラボした「ブラスト!:ミュージック・オブ・ディズニー」の東京公演が、8月15日に開幕。ステージ上では次から次へと興奮と感動のパフォーマンスが展開され、会場を埋め尽くした観客を熱狂させた。ブラスト!:ミュージック・オブ・ディズニー チケット情報昨年、世界初演として「ブラスト!:ミュージック・オブ・ディズニー」を日本で上演。ブラスト!とディズニーの両方のファンを興奮させた同公演がさらにブラッシュアップし、今年は47都道府県をもれなく巡る全国ツアーを開催中。7月9日に山形公演からスタートし、東京公演はちょうど折り返し地点となる。昨年から大きくグレードアップしたのは、楽曲を魅せる演出。ブラスト!の特色であるホーンやドラムをメインにした楽曲アレンジや、フラッグやサーベルなどを華麗に披露するビジュアル・アンサンブルはもちろんだが、そこにディズニーらしいファンタジーやサプライズの要素が満載だった。石川直をはじめとするパーカッショニストたちの高速ドラムや息の合ったパフォーマンスは、観るたびに驚きが増していくが、「リフレクション」(ムーラン)で本庄千穂が披露したバトンは魔法のよう。命を与えられたように彼女の周りをくるくるとバトンが動くと、観客から大きなため息がもれた。さらに、担当楽器のみならず、様々な楽器を演奏するのもブラスト!の見どころのひとつ。今回は個々が実に多岐にわたる楽器にチャレンジ。しかも演奏だけでなく、全身を使ったパフォーマンスも披露し、パフォーマーを超えて個々がエンターテイナーであるようだった。パフォーマーのステージを盛り上げる鮮やかな映像も見どころだ。今回、日本人キャストは過去最多の5名が参加。和田拓也(ビジュアル・アンサンブル)、米所裕夢(トランペット)に加え、藤井麻由(ビジュアル・アンサンブル/バトン)が加入。そして、この日の東京公演の初日のみ、スペシャルゲストとしてもうひとり日本人キャストが出演した。「アンダー・ザ・シー」(リトル・マーメイド)のトロピカルなサウンドから会場が明るくなると、応援サポーターの島崎遥香がアルトサックスを持って登場。ブラスト!のメンバーとともに笑顔で演奏し、観客を沸かせた。「ミッキーマウス・マーチ」でも再び登場し、一夜限りの演奏を披露した。「ブラスト!:ミュージック・オブ・ディズニー」の東京公演は、8月30日(水)まで東急シアターオーブにて上演。その後は、関西・九州など日本の西を回り、9月30日(土)・10月1日(日)沖縄公演で締めくくる。チケット発売中。取材・文:門 宏
2017年08月16日サーカス、マジック、演劇が融合した独創的なパフォーマンスを追求するスイスのユニット〈ズィメルマン エ ド・ペロ〉が、3年ぶりに来日公演を行う。2013年『シュフ・ウシュフ』、2014年『ハンスはハイリ』に続いて3度目となる日本で披露するのは、マルタン・ズィメルマンによる初のソロ作品『Hallo』。初日を控え、コンセプト・演出・デザイン・振付・出演の5役をこなすズィメルマンが、抱負を語った。マルタン・ズィメルマン『Hallo』チケット情報「サーカス学校で学び、約20年にわたって様々なことをやってきた私が、まさに機は熟したという想いで作ったのが、この作品です。様々な人物を演じ分けるのではなく、あくまでひとりの人間を描きます。状況の変化によって、その人物の様々な側面や感情が見えてくる。人間一人ひとりが持つ神秘性、複雑さを表現しようと思ったんです」。人の心の内面へと踏み入るのは、創作者にとって時に困難な作業に違いない。だが、ズィメルマンの場合、自らの得意分野である舞台美術の存在が、発想に飛躍をもたらす。物を対置させることで、人物からリアクションを引き出し、局面が有機的に変化していくのだ。「“フレーム”を使います。ショーウィンドウのように周囲から見られる枠の役割も果たすし、もしかしたら人生という枠なのかもしれない。しかもそのフレームは、もろくて壊れたりもする。枠が壊れたときに、人はどうなるのか。自由になるかもしれないし、愚行に走るかもしれません」。数あるサーカスの要素の中で特に興味を持ったのは、道化だという。「クラウンという存在自体が、リスクをはらんでいます。夢見がちでいながら、どこか悲劇的で、いつもアクシデントに巻き込まれている。まさに悲喜劇がそこにはあるし、シュールレアリスムのような不条理な存在ともいえる。私はクラウンのような化粧をしているわけでもないし、フィジカルなアクターと自称していますが、クラウンの持つユーモアとその裏にある悲しみを表現するのが好きなんです」。今回のクリエーションで発見したこととしてズィメルマンが語った次の言葉が哲学的示唆に富み、興味深い。「人間は、困難な状況に置かれ、もがけばもがくほど、生命に近づく。居心地の良い暮らしや安易な状況は、人間を生命や人生から遠ざけてしまいます」。言葉に頼らないステージだが、多くを物語る。時に他者を意識し、時に自らを持て余し、置かれた状況に対処しながら一喜一憂する登場人物は、まさに人間そのものであり、揺れ動く心を描いていくのがドラマであるなら、ズィメルマンの生み出す世界はドラマの真髄といっていい。マルタン・ズィメルマン『Hallo』は、東京芸術劇場 プレイハウスにて7月29日(土)・30日(日)に上演。
2017年07月28日歌手のケイティ・ペリーが25日のロンドン公演中に、英マンチェスターの爆破テロ事件被害者に捧げるパフォーマンスを行った。会場となったロンドンのザ・ウォーター・ラッツのステージでケイティは、22日にマンチェスター・アリーナで行われたアリアナ・グランデのコンサート直後に起こった爆発の被害者、死者22人、負傷者59人に向けてメッセージを送り、「ピース・オブ・ミー」のパフォーマンスを捧げた。パフォーマンス前にケイティはこう語った。「今週は本当に辛い。最悪。私たちはみんな音楽を愛しているから、みんなにとって本当に辛かったわよね。私も辛かった。みんなこの同じ曲を聴くのよ。そして、そのことを考え、友人のことを考え、姉妹のこと、いとこのこと、兄弟のことを考えるの」「何かあなたに手助けできることがあるのなら、するべき。そして、何もできないのであれば、それも大丈夫。でも、あなたがやるべきことは彼らに勝利の座を譲らないこと。次の曲を彼らのために歌うわ。こういうことを私たちから奪うことは絶対にできない。絶対」ケイティのほかにもマイリー・サイラスがテロ被害者に歌を捧げており、米版『ザ・ボイス』で「この曲を仲よしのアリアナ・グランデとあの酷い攻撃を受けた人々に捧げます。私の心はあなたとともにあります」と述べてパフォーマンスを行っていた。(C)BANG Media International
2017年05月27日アルゼンチンで誕生し、世界を席巻してきたショー「フエルサ ブルータ」の最新作「WA !」が、この夏、世界に先駆けて日本で開幕。チーフ・アンバサダーに就任した岸谷五朗をはじめ、アンバサダーの大谷亮平、松井愛莉、吉沢亮が制作発表記者会見に登場し、最新作についてPRした。フエルサ ブルータ チケット情報フエルサ ブルータは、30の国と地域の60都市以上で上演し、累計500万人以上の観客を魅了した体感型エンターテインメントショー。2014年に日本初上陸し、約6万人を熱狂させた。前作を観劇したという松井と吉沢は、観客の頭上近くまで降りてくるプールのパフォーマンスに大興奮だったそう。世界初演となる最新作は、アルゼンチンと日本による共同制作。“和風・調和・平和・輪”などのイメージから「WA !」と名付けられた。今回も、頭上に出現する巨大プールは見どころのひとつだが、岸谷は「今回は2階席があるので、世界で初めてプールを上から観ることもできる。世界にひとつしかないショー」と説明。これまでに誰も観たことのない光景が広がることになる。他にも、鎧をまとったパフォーマーがランニングマシーンを高速で掛けながらおこなうアクションや、壁を走り回るニンジャのワイヤーアクションなど、見どころ満載。無重力をモチーフにした芸者のパフォーマンスは、水面に映り込んだ逆さ富士のように芸者が上下に出現。その後ろには幾筋もの雲が横に流れ、幻想的な世界を作り出す。岸谷は、「圧倒されるパフォーマンスばかりですが、これは一部。ぜひ体感しにきてください」とアピールした。また、会場には、ブエノスアイレスで2か月間にわたり、厳しい稽古をおこなった日本人パフォーマーも登場。強風と紙吹雪に煽られながら、一糸乱れぬエネルギッシュなダンスパフォーマンスを披露し、会場を盛り上げた。アンバサダーたちは、「一緒に踊りたくなるような臨場感と一体感」(大谷)、「この作品にかける熱をひしひしと感じた」(吉沢)、「ダンスの迫力がすごい!」(松井)と大絶賛。ブエノスアイレスまで稽古を見学に行った岸谷は、「あの土地にしかない熱みたいなものが、この作品を生み出しているんだなと感じました」と振り返った。フエルサ ブルータ「Panasonic presents WA!-Wonder Japan Experience 」は、8月1日(火)から9月30日(土)まで東京・品川ステラボールにて開催。チケットは5月24日(水)まで先行受付中。シャンパン(モエ・エ・シャンドン)付きのVIPシートチケットも発売中。
2017年05月19日爆発的な笑いが魅力のストリートショーと、ドラマ性の強い舞台作品でパントマイムの魅力を提示しながら、常に新たなものに挑戦し続けるサイレントコメディー・デュオ、が~まるちょばが、今、全国51か所(現時点)を巡る未曾有の全国公演に取り組んでいる。赤いモヒカンのケッチ!と黄色のモヒカンHIRO-PONに、意気込みをきいた。が~まるちょば全国公演 チケット情報「今年はちょっと違う」という今回の全国公演。「2013年から2015年にかけて、東京JACKというツアーで東京の全62市区町村に出向いて行ったのですが、これが好評で、今度のツアーはその全国版となります」と話すケッチ!。HIRO-PONも「東京JACKでは普段足を運んでくれないお客さんもたくさん観に来てくださった。こんな嬉しいことはない。50か所もできるという喜びは大きいですね」と明かす。上演するのは、1999年の結成当初から世界中の観客を魅了し続けている『That’sが~まるちょばSHOW』。身体を張って皆を笑いに引き込むネタそのものは当初からまったく変わっていないというが、「つい最近、2000年にやった時の映像が見つかったのだけど、これが全然違う!今はもっと洗練され、無駄な動きがなくなってきています」(ケッチ!)、「毎回毎回、段取りは同じだけれど、いつも初めて出会ったようにびっくりしながら演じている。飽きそうになったとしても、常に違う面白みを見出します」(HIRO-PON)と、果てなき進化をうかがわせる。同時上演は、『ロッケンロールペンギン』。「ロッケンロールペンギンさんという別のグループが出演すると思われた方がいましたが、そうじゃないです(笑)。が~まるちょばを結成する前からふたりでやっていたものが原型の、日本ではあまり上演する機会がなかったパフォーマンスですね」(HIRO-PON)。「ペンギンの姿でやる“クラウニング”──つまり、道化です。ニュージーランドでやったことがあるんですが、ペンギンが身近な土地だけに、ペンギンの動きを表現した思わぬ場面で受けたこともありました(笑)」(ケッチ!)。子供から年配の人まで、全国のあらゆる人たちの心を掴みたい、という思いは強い。「僕らのほうから近くまで出向きますから、湯上りにサンダルつっかけて観に来てください!」とふたりは意気盛ん。HIRO-PONの「人生折り返さず、往きっぱなしでもいいんじゃないかと思う」という言葉どおり、ぐんぐん先を目指して行くが~まるちょばの挑戦は、限りなく続く。全国公演は現在開催中、5月27日(土)千葉県・船橋市民文化ホール、5月28日(日)埼玉県・草加市文化会館、7月1日(土)神奈川県・相模女子大学グリーンホールほか、全51都市(現時点)を巡演。チケットは順次発売。取材・文:加藤智子
2017年05月11日アカデミー賞で披露されたパフォーマンスをご紹介!まずはジャスティン・ティンバーレイクが『Trolls』(原題)の「Can’t Stop the Feeling」を歌いながら会場入り。実はその直前に弟を同伴したエマ・ストーンがレッドカーペットでインタビューを受けているところに“フォトボム”を仕掛ける余裕っぷりを見せていたジャスティン。歌って踊るノリノリなジャスティンに合わせ、会場の招待客も総立ちではしゃぎ、盛大な幕開けとなった。リン=マヌエル・ミランダは、『モアナと伝説の海』の「How Far I’ll Go 」の前奏でアカデミー賞仕様のラップを披露。その後、モアナを演じたアウリイ・クラヴァーリョが16歳とは思えない堂々とした歌声で会場を沸かせた。途中、波に見立てた大きな布が彼女の頭にぶつかってしまうというハプニングもあったが、アウリイは気にせず笑顔で歌い切った。スティングは、ISISに殺害されたジャーナリストのジェームズ・フォーリーを描いたドキュメンタリー『Jim: The James Foley Story』(原題)から「The Empty Chair」を1人で歌った。本来はピアノ伴奏のバラードだが、今回はアコースティックギターでしっとりと歌い上げ、ジェームズを偲んだ。『ラ・ラ・ランド』から「City of Stars」と「Audition」の2曲がノミネートされ、同映画のエマ・ストーンとライアン・ゴズリングから紹介を受けて登場したジョン・レジェンドは、2曲をピアノで弾き語り。映画の世界がそのまま表現されたセットでジョンの歌声は会場に心地よく響き、コンサート並みのクオリティで圧倒。見事、「City of Stars」が歌曲賞を受賞した。まさにどの曲が歌曲賞を受賞してもおかしくない、大物アーティストたちが圧巻のパフォーマンスを見せた。(Hiromi Kaku)■関連作品:ラ・ラ・ランド 2017年2月24日よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開(C) 2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.モアナと伝説の海 2017年3月10日より全国にて公開(C) 2016 Disney. All Rights Reserved.
2017年02月27日2月26日(現地時間)に開催されるアカデミー賞授賞式では、受賞者の発表はもちろん、アーティストたちによるパフォーマンスも期待されていることの1つだ。オスカー公式サイトの発表によると、授賞式当日はジャスティン・ティンバーレイク、スティング、リン=マヌエル・ミランダ、ジョン・レジェンドがそれぞれノミネートされている映画の主題歌を披露する。オスカーのプロデューサー・マイケル・デ・ルカとジェニファー・トッドが「世界レベルで活躍するこのようなアーティストたちをオスカーに迎えられ、とてもワクワクしています」というコメントを発表しているように、今年の主題歌賞に関わっているアーティストの顔触れは非常に豪華。ジャスティンは『Trolls』(原題)の「Can’t Stop the Feeling」を、スティングは『Jim: The James Foley Story 』(原題)より「The Empty Chair」を、ジョンは『ラ・ラ・ランド』からノミネートされている2曲「Audition(The Fools Who Dream)」と「City of Stars」を歌う。リンは、『モアナと伝説の海』の「How Far I’ll Go」を、同映画で主役のモアナを演じているアウリイ・クラヴァーリョとともに歌うとのことだ。(Hiromi Kaku)
2017年02月24日マーチングバンドをベースに、ディズニー音楽で構成されたアメリカ発のパフォーマンスショー『ブラスト!:ミュージック・オブ・ディズニー』が7月より全国47都道府県ツアーを開催。同公演の日本人キャストが発表された。【チケット情報はこちら】出演が決定したのは、2000年に日本人初の「ブラスト!」出演を果たし、ブロードウェイの舞台も経験した石川直(パーカッション)。抜群の身体能力と表現力で魅せる和田拓也(ビジュアル・アンサンブル)。ソリストとしても活躍し、叙情的な音色で魅了する米所裕夢(トランペット)。世界大会でも数々のメダルを勝ち取った本庄千穂(バトン)の4名。石川は出演決定に際し「昨年新たに生まれた「ブラスト!:ミュージック・オブ・ディズニー」が、今年更なる進化を遂げて全国47都道府県を廻ります!世界最高峰のエンターテイメント、Disney、その音楽の持つ素晴らしいエネルギーと、blastパフォーマーたちが生み出す力強くそしてハッピーなエネルギーが交じり合い凄い化学反応を起こします。ほかでは体験することのできない空間を皆さんのもとへお届けできることを楽しみにしています」とコメントを寄せている。「ブラスト!」は60種類以上の楽器を動き回りながら演奏するパフォーマーたちと、バトンやフラッグなど大小様々な道具を操るダンサーたちが、息つく暇もないほどのスピードでひとつになり表現するのが特徴。「金管楽器」「打楽器」「ビジュアル・アンサンブル(ダンサー)」という3つのパートから構成され、それぞれが驚異的な演奏・技術・演技を披露。また、巨大なセットや、各シーンにテーマ・カラーがあり、鮮やかな照明演出なども加わり、唯一無二の壮大なパフォーマンスショーとして観客を魅了する2003年に初来日し、これまで10回の日本公演で111万人を超える観客を動員。2012年、2014年には全国47都道府県ツアーを敢行。昨年夏には、『美女と野獣』メドレーや『ライオンキング』メドレー、『アンダー・ザ・シー』(『リトル・マーメード』)などディズニー音楽で構成された最新作を、全世界に先がけて日本で初演した。チケットの一般発売に先がけて、現在、神奈川・埼玉・広島・東京公演の先行を実施中。受付は2月28日(火)午後11時59分まで。
2017年02月23日アメリカで人気のクリスマスショー『ブロードウェイクリスマス・ワンダーランド』の日本初公演が12月16日(金)、開幕した。『ブロードウェイクリスマス・ワンダーランド』チケット情報アメリカでは伝統的なクリスマスの風物詩となっている“クリスマスショー”。1933年の初演以来、80年以上の間ニューヨークの冬の名物となっている『ラジオシティ・クリスマス・スペクタキュラー』をはじめ、各地でさまざまなショーが上演され、幅広い年代に楽しまれている。そんなクリスマスショーのなかでも人気の『ブロードウェイクリスマス・ワンダーランド』が、このたび日本に初上陸した。ブロードウェイのプロデューサーが、会場となる東急シアターオーブにふさわしいアレンジを加えたという本公演は、まさにクリスマスに必要なものすべてが詰まっている。舞台には巨大なツリーやクリスマスカード、プレゼントやラッピングのリボンが登場し、「White Christmas/ホワイト・クリスマス」、「Let it Snow/レット・イット・スノー」、「Joy to the World/ジョイ・トゥ・ザ・ワールド(諸人こぞりて)」、「Santa Claus is Coming to Town/サンタが街にやってくる」など、お馴染みのクリスマスソングの数々を、ミュージカル界で活躍するシンガーたちが歌う。スタイル抜群のダンサーたちがラインダンスやタップダンスを軽快に踊るなか、貫禄たっぷりのサンタクロースが登場し、会場のクリスマス気分も最高潮に。さらに、舞台の上にはスケートリンクまで出現。「When a Child is Born/ウェン・ア・チャイルド・イズ・ボーン」や「Carol of the Bells/キャロル・オブ・ザ・ベル」といった、力強くも繊細に響く歌声にあわせて、アレクサンドラ・シャウマンとルーカス・ルジツキのペアが優雅に紡ぐアイスダンスに魅了される。また、初日に続いて24日(土)には、フィギュアスケーターで女優の本田望結がスペシャル出演し、ソロスケーティングを披露する。「Deck the Halls/ひいらぎかざろう」にあわせて自ら振り付けを手がけ、クリスマスを意識した真っ赤な衣装についてもリクエストしたとのこと。公演に先駆けて行われたプレスコールでは、「ブロードウェイクリスマス・ワンダーランドの日本初公演に参加させていただくことがとても嬉しいという気持ちと、物語を壊さないようにきれいに滑れたらいいなと思います」と意気込みを語った。ひらひらと可憐に舞うその姿は、ショーをさらに盛り上げることだろう。ほかにも、心躍る“クリスマスプレゼント”が随所に散りばめられた『ブロードウェイクリスマス・ワンダーランド』。会場を出るときには、心にポッと明かりが灯されたような温かい気持ちになり、そこまで気に留めていなかったクリスマスが急に待ち遠しくなった。公演は12月25日(日)まで、東急シアターオーブにて。本田望結は12月24日(土)の16:30公演に出演。取材・文:とみたまい
2016年12月16日日本初開催となる「THE CLASSIC ROCK AWARDS 2016 + LIVE PERFORMANCE/クラシックロックアワード2016 + ライヴパフォーマンス」に、ジョニー・デップの参加が決定。アーティストして日本初のライブパフォーマンスを行うことが分かった。「CLASSIC ROCK AWARDS 2016」は、1年間活躍したロック・レジェンドを表彰するアワードを前半として、後半はアーティストによるジャムセッションが予定されている。今回発表されたジョニーを始め、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジら、ロック・レジェンドが一堂に会し、未だかつて日本では実現したことのない、一夜限りの奇跡の共演が繰り広げられる。『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズや『チャーリーとチョコレート工場』、『アリス・イン・ワンダーランド』シリーズなど、数々の代表作を持つジョニー。昨年は、ロック界のレジェンド、アリス・クーパー、ジョー・ペリーらと共にロックグループ「ハリウッド・ヴァンパイアーズ」を結成し、同年アルバム「ハリウッド・ヴァンパイアーズ」をリリース。 今年は5月から約2か月間に渡る全米ツアーをも行い、俳優業だけでなく音楽活動にも勢力的に活動している。なお、ジョニーからは「ハジメマシテ!ジョニー・デップです。もうすぐCLASSIC ROCK AWARDSに出演するために東京に行くよ。今回はびっくりするようなレジェンドがいっぱいいるね。会場で会いましょう!」というメッセージも寄せられている。「THE CLASSIC ROCK AWARDS 2016 + LIVE PERFORMANCE / クラシックロックアワード2016 + ライヴパフォーマンス」は11月11日(金)東京・両国国技館にて開催。(cinemacafe.net)
2016年11月07日東京豊島区池袋にあるサンシャイン水族館で、リニューアルオープン5周年を記念した水中パフォーマンスの新演目「ラグーン・ファンタジー ~海は光に満ちている~」が開催中です。期間は2016年9月30日(金)まで。ダイバーが人魚をイメージしたウェットスーツを着て、水中の世界を魚たちとともに泳ぎます。華麗で幻想的なパフォーマンスは必見ですよ。サンシャイン水族館で、水中パフォーマンスの新演目が開催中!サンシャイン水族館は池袋のランドマークタワー・サンシャインシティの中にある都市型高層水族館です。「天空のオアシス」をテーマに2011年8月4日、全面リニューアルを敢行しました。屋外の“アシカが空を飛ぶ水槽”やエイたちが泳ぐ屋内の大水槽など、ほかの水族館とは一線を画す斬新な展示が人気のスポットです。そんなサンシャイン水族館で、リニューアルオープン5周年を記念して水中パフォーマンスの新演目が行われています。演目名は「ラグーン・ファンタジー ~海は光に満ちている~」。大水槽「サンシャインラグーン」で、11時30分~、14時30分~、16時30分~と1日3回上演されます。「ラグーン・ファンタジー ~海は光に満ちている~」の魅力新水中パフォーマンス「ラグーン・ファンタジー~海は光に満ちている~」は、ダイバーが人魚をイメージしたウェットスーツを着て魚たちとともに泳ぎまわるパフォーマンスです。水槽内に新たに導入されたRGBのLED照明で幻想的な空間を演出。さらに立体的な臨場感溢れる音響を連動させた、神秘的でロマンチックな公演です。なお通常の水中パフォーマンスも10時30分~、13時~、15時30分~、17時30分、18時15分~に実施されています。ふたつのパフォーマンスを見比べてみてください。家族そろって楽しめる!新アシカ・パフォーマンスも開催中また、アシカ・パフォーマンスの新作も期間限定で開催中です。サンシャイン水族館初となる参加型のミュージカルテイストのパフォーマンスは必見。観客とスタッフとアシカが一体となって歌い、踊り、会場全体が盛り上がります。小さなお子様から大人まで楽しめますよ。こちらも併せて鑑賞してみてください。新水中パフォーマンスタイム詳細名称:新水中パフォーマンス「ラグーン・ファンタジー ~海は光に満ちている~」場所:サンシャイン水族館 大水槽「サンシャインラグーン」開催期間:2016年8月4日(木)~9月30日(金)開催時間:11:30~/14:30~/16:30~※10:30~/13:00~/15:30~/17:30~/18:15~は、通常の水中パフォーマンススポット詳細名称:サンシャイン水族館所在地:東京都豊島区東池袋3-1サンシャインシティ ワールドインポートマートビル・屋上アクセス:池袋駅から徒歩約12分営業時間:10:00~20:00(4月~10月)、10:00~18:00(11月~3月)※最終入場は終了1時間前※夏休み期間など、営業時間が変更になる場合があります入場料金:大人(高校生以上)2,000円、こども(小・中学生)1,000円、幼児(4才以上)700円、シニア(65才以上)1,700円公式サイト:
2016年08月26日今年で誕生30周年を迎えた人気ゲームシリーズを初めてステージ化する大型ライブエンターテインメントショー「ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー」が7月22日、さいたまスーパーアリーナで開幕した。ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー チケット情報会場に入った観客が最初に目にするのは、巨大な舞台装置。商人トルネコが登場し静かに前口上を述べた後、おなじみの楽曲とともに天井から吊るされたスクリーンに映像が映し出される。まず音楽がいい。耳慣れた楽曲を大勢の観客とともに聞いていると不思議な高揚感に包まれる。映像にはゲームの初期画面が現れ「あなたのなまえをいれてくだい」という文字が。粋な演出でファン心をくすぐるが、これには重要な意味が込められていることが、後でわかってくる。物語のベースは「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」。第1作につながる勇者ロトの誕生を描いた作品だ。この「III」の世界へ迷い込んだ、孤高の剣士テリー(「ドラゴンクエストVI」に登場)、武術に長けたおてんば姫のアリーナ(「IV」)、旅芸人パノン(「IV」)、元山賊のヤンガス(「VIII」)らとともに、勇者は魔王バラモスを倒す旅に出る。迫力の映像とシンクロするパフォーマンス。ワイヤーアクションを駆使した大立ち回り。ダイナミックな演出で表現される「ドラゴンクエスト」の世界。初日公演直前に行われた会見で、アリーナ役の中川翔子は「大ヒットタイトルがこの夏だけのショーとなって目の前に広がります。実際に目の前にモンスターがいて、あの呪文が出てきて、すぎやまこういち先生の音楽が鳴り響くんです」とアピール。テリー役の風間俊介も「ゲームソフトを買って家へ帰る途中のわくわく感がある。電源を入れて冒険をスタートさせる、そんな時がやってきた感じ。原作タイトルと同じく伝説をスタートさせることができたら」と力強くコメントしていた。■ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー7月22日(金)~31日(日) さいたまスーパーアリーナ (埼玉県)8月5日(金)~7日(日) マリンメッセ福岡 (福岡県)8月12日(金)~14日(日) 名古屋 日本ガイシホール (愛知県)8月18日(木)~22日(月) 大阪城ホール (大阪府)8月26日(金)~31日(水) 横浜アリーナ (神奈川県)
2016年07月27日ロシア出身のクラウン(=道化師)、スラバ・ポルニンが創作・演出する体感型ファンタジーショー『スラバのスノーショー』が7月15日、大阪・森ノ宮ピロティホールで開幕した。1993年の初演以降30か国以上で500万人を動員してきた本作、日本には2014年の初来日以来2度目の上陸となる。SLAVA’S SNOWSHOW スラバのスノーショー チケット情報雪が積もり、月あかりがぼんやりと灯る薄暗い闇夜に、汽車の音が鳴り響く。どこか遠くの国へ迷い込んだかのような空間を作り込み、劇場へ足を踏み入れたときから観客をその世界へと引き込む。登場するクラウンたちは、セリフを一切発することなく、動きと表情だけで人間の喜怒哀楽を表現していく。哀しげに見せたと思えばコミカルに、ゾクッとさせたかと思えば愛嬌たっぷりに、場面ごとに緩急をつけながら観る者の感情を揺さぶり、楽しませてくれる。また、舞台と客席の垣根を越えたパフォーマンスも、このショーの魅力のひとつ。いたずら大好きなクラウンたちが席の間を縫いながら、雪を投げたりバッグを盗んだり、時には雨を降らしたり…。客席からは驚きの悲鳴と共に笑い声が響きわたる。さらには、客席を蜘蛛の巣が覆いつくし、クライマックスでは、最後列まで届くほどの猛吹雪を巻き起こすなど、これまでに体験したことのないようなダイナミックな演出に圧倒される。大小のバルーンが客席に投入されるエンディングは、子どもはもちろん大人も大喜び。アトラクションのように体感して楽しめるエンタテインメント・ショーだ。本公演を創作・演出しクラウンとしても出演するスラバ・ポルニンは「日本のお客さんは注意力があり、一つひとつ集中して私たちの演技を観てくださっているのが伝わってきます。バルーンが飛び交うシーンでは、誰が大人か子どもか分からないくらい喜んでくださって、感無量です」と、コメント。また、本公演のオフィシャル・サポーターの野沢直子は「絵本のような世界観で、すごくキレイで楽しかった。個人的には、ナナメの世界に生きる人たちがツボでした」と語り、家族で観劇していた月亭八光は「非現実的な空間を楽しませていただきました。休憩時間も楽しめる空間になっていて、後半になればなるほどすごい勢いで盛り上がりが加速する。日本の舞台鑑賞は座ったまま最後まで終わるのが、動きまわっても怒られへん(笑)。日本では考えられないショーやなと思いました」と、興奮していた。大阪・森ノ宮ピロティーホールで7月26日(火)まで公演。東京公演はシアター1010(せんじゅ)にて、7月30日(土)から8月14日(日)まで上演される。取材・文/黒石悦子
2016年07月19日2010年に初演、世界中で400万人以上を動員するシルク・ドゥ・ソレイユ『ダイハツ トーテム』大阪公演が、中之島ビッグトップで開幕した。「ボナセーラ、大阪!」と語りかける陽気なキャラクター・バレンティーノに観客も拍手で応えるなど、街中に出現したテントの中は大空間を感じさせない一体感に包まれた。シルク・ドゥ・ソレイユ「ダイハツ トーテム」チケット情報“人類の進化”をテーマに魚や両性類、類人猿などが登場し、驚異のアクロバットを繰り広げる本作。映像の魔術師と称されるロベール・ルパージュの演出により、プロジェクションマッピングを使って海や湖、火山島などをリアルに表現。可動式ブリッジの変化も圧巻、“生命の起源”の象徴である亀の甲羅のセットほか、大掛かりな舞台装置が生み出す幻想的な世界観にまず心奪われる。さらにプリミティブな響きがどこか懐かしい生演奏や歌、750着もの独創的な衣装、それを着こなすパフォーマーの豊かな表情。カエルはペロペロと舌を出し、カップルはすごい技を見せながらも恍惚とした表情を浮かべる。どこをとっても目が離せないシルク・ドゥ・ソレイユ(以下、シルク)ならではの芸術的な世界が、演劇的にも緻密に進化していた。カエルたちが鉄棒から鉄棒へ宙を舞う「カラペース」から客席の目は釘付け。男女3人が愛の駆け引きを見せる「リングス・トリオ」。吊り輪を大きく揺らし、客席の頭上まで飛ぶパフォーマンスに歓声が。この女性といい美男美女揃いなのも観ていてワクワクする。携帯片手のビジネスマンは猿人たちに服をはぎとられ、肉体美を見せながら棒の上で驚異のバランス。猿人は彼を挑発、これは覇権をかけた戦いなのだ。高いブランコの上でカップルが淡い恋模様を演じる「フィックスト・トラピス・デュオ」は、空中バランスをする女性の頭を男性が腕一本で支えるといった難技を次々と披露。少女たちが高さ2mの一輪車に乗りながら、金属製カップを足で蹴って互いの頭上へと乗せてゆく「ユニサイクル・ウィズ・ボウル」も目を見張る。“人類の進化”は科学や文明にまで及び、サイエンティストが七色に光るボールでジャグリング。色彩的にも美しく子どもの脳裏に焼き付くはず。直径1.8mの台座の上で、男女が超高速回転&旋回を見せる「ローラー・スケート」は人間技とは思えない域。愛の無限さをこの力強い旋回で表現。ふたりの絆が表情からも伝わりウットリする。宇宙飛行士たちが幅たった11cmの長いバーからバーへと宙返りしながら跳び移る「ロシアン・バー」。究極の精神統一が必要な瞬間を観客は息をのんで見守り、成功すると拍手喝采! このライブ感は祝祭的なフィナーレで頂点を迎える。人類の起源から未来まで数億年を旅する、“愛”と“調和”に溢れたドラマティックなシルク。夢のような2時間だ。公演は、10月12日(水)まで中之島ビッグトップにて開催中。その後、11月10日(木)から2017年1月15日(日)まで名古屋ビッグトップ、2月より福岡ビッグトップ、4月より仙台ビッグトップにて開催予定。大阪、名古屋公演のチケットは発売中。取材・文:小野寺亜紀
2016年07月15日2014年に日本初上陸し、全24公演で2万人を動員したクラウン(道化師)が繰り広げるファンタジーショー「SLAVA’S SNOWSHOW スラバのスノーショー」がこの夏、東京、大阪で再演。上演まで1か月を切った6月20日、クラウン来日記者会見が開かれ、クラウンのヴァーニャ・ポルニンとともに、応援副隊長のおかずクラブ、ゆりやんレトリィバァ、平成ノブシコブシの徳井健太が登場した。SLAVA’S SNOWSHOW チケット情報“道化師界の巨匠”と称されるロシア出身のスラバ・ポルニンが主宰するクラウンたちによる体感型パントマイムショー「スラバのスノーショー」は、1993年の初演以来、世界30か国以上で500万人を動員している世界で人気の舞台。客席を覆う巨大なクモの巣や大量の紙ふぶき、クラウンたちによる客いじりなど、観客を巻き込んだ一体感のある演出で観る者を圧倒し続けている。今回の日本公演には、おかずクラブのゆいPとゆりやんの出演が決定し、ふたりはクラウンの姿で登場。会見直前に出演することを告げられたゆいPは、「何をすればいいかもわからないですし、まずうまくやっていけるかもわからないので、ちょっと不安はあります」と戸惑い気味。一方、挨拶中に執拗にクラウンに絡まれていたゆりやんは、「私が言うのもなんなんですけど、絡みにくいなぁと思いました」と発言し、会場を爆笑させた。海外公演に出演した経験のある徳井は、「イメージは友近さんとロバート秋山さんに近いと思う。もういいって言っても、ずっとキャラをやってるでしょ。あの感じ。それからみんな寿司がめっちゃ好きだから、差し入れに持っていったら喜ぶよ」と先輩らしくアドバイス。「タラ(魚へんに雪)とか差し入れしたら喜びそうですね」とゆりやんが切り返すと、「頭のいいボケだな、お前」と徳井がツッコミを入れ、笑いを誘った。ヴァーニャ・ポルニンは、「この舞台で大切にしているのは空気。お客さんと一緒に空気を作って、その中でお客さんがだんだんと心を開いていけるようなものを目指しています。お客さんがおとぎの国に入ったかのような、そういう劇を目指しています」と意気込みを語った。「今回は客席から楽しむ」というおかずクラブのオカリナは、「ゆいPが戸惑っている姿を見つけたりしながら楽しんでもらえたら」とPRした。「SLAVA’S SNOWSHOW スラバのスノーショー」は、7月15日(金)~26日(火)に大阪・森ノ宮ピロティホール、7月30日(土)~8月14日(日)に東京・シアター1010(センジュ)にて上演。チケット発売中。取材・文:門 宏
2016年06月21日赤と黄色のモヒカン頭がトレードマークのサイレントコメディー・デュオ「が~まるちょば」。もはや恒例となっている彼らの全国ツアー『が~まるちょば サイレントコメディー JAPAN TOUR 2016』が、6月16日に東京・銀河劇場にて開幕した。が~まるちょば サイレントコメディー JAPAN TOUR 2016 チケット情報彼らのパフォーマンスは、サイレントコメディーと銘打っているものの無声ではない。幕が上がるとともにふたりが登場すると、会場からは待ってましたとばかりに大きな拍手。その勢いのまま始まったのは、彼らが世界中を沸かすエンターテインメントショー『が~まるSHOW』だ。ふたりは具体的な言葉は発さず、「イエー!」等の叫び声と動きと表情だけで客席にメッセージを送り、ときに媚を売ったり、ときに客をからかったりしながら巧みにコミュニケーションをとって、観客席全体を巻き込んだ大盛り上がりのコール&レスポンスを生みだしていく。言葉で説明しないほうが実は伝わるのでは? と感じてしまうほど舞台上と客席が一体になれるのは、ノンバーバル(非言語)のパフォーマーとして世界各国で活躍してきた彼らだからこそだろう。ひとしきり『が~まるSHOW』で盛り上がった後は、短編『ショートスケッチ』と呼ばれるストーリーのある短い作品群。そして後半はファンからのリクエストが多い人気の長編ストーリー『街の灯』へと続いていく。パントマイムというと、きれいな動きのテクニックを見るものというふうに思いがちだが、彼らにとってテクニックは当たり前。その見事なテクニックに支えられた演技によって、言葉のない劇中から、観客は想像して自ら言葉を受け取り、大いに笑い、ときに涙するのだ。開幕にあたってふたりは「『街の灯』を再演するのは、『もう一度観たい!』とお声が多かったから。新しく僕たちを知っていただいた方からもご希望が多く、満を持して7年ぶりの公演となりました。短編も、特に人気の高かった演目となっていて、もちろん新作もありますので皆さんに観ていただけるのが楽しみです。今回のツアーはベスト版といっても過言ではないくらいの出来栄え。ぜひ地方の方にも観ていただきたいです。」(ケッチ!)、「今回の公演を見逃す手はないと思います!これを見逃したら、もう二度と見られない作品となると思います。体力的にも限界を目指してがんばりますので、ぜひ劇場にお越しください。」(HIRO-PON)とコメントを寄せた。公演は6月19日(日)まで天王洲 銀河劇場での東京公演ののち、全国18会場をめぐる。チケットは発売中。
2016年06月17日5月30日、都内某所で、「ドラゴンクエストライブスペクタクルツアー」の説明会&公開稽古が行われた。このショーは日本初の大型ライブエンターテインメントショーで、7月22日(金)の埼玉を皮切りに、全国5都市で計40公演を行う。説明会では、演出家の金谷かほりが模型やイメージ写真を用いて概要を語った。ステージの構成は、「アリーナのセンターステージを囲むように大小8つのステージを設けました」。また、ステージセットについて、「ステージ間を繋ぐブリッジはリフトによって可動。デザインは、北京&ロンドン五輪で開会式を手がけたレイ・ウィンクラーが率いるチームによるものです。また、可動式のロールスクリーンを使い、演者のアクションとシンクロさせながら物語を進める予定です。このスクリーンは中にいる人が透けて見えるようになっており、そこに映像を投映して呪文などを表現します」とのこと。他にも観客も一緒に参加する演出として、物語の展開などにあわせて光るリストバンドを配布していたり、演者が客席に話しかけたりするなど、会場が一体となって楽しめる演出の構想も明かされた。続いて行われた公開稽古には、勇者役の松浦司、剣士テリー役の風間俊介らが参加。「ドラゴンクエスト」歴代シリーズの主人公10人の中から「Ⅲ」の勇者が選ばれ、仲間たちと旅立つシーンで幕を開けた。その後、モンスターに襲われた街での戦闘など、計6つのシーンを公開。殺陣を交えたアクロバティックなアクションが連続し、実に迫力満点だった。その後、松浦、風間、金谷の3人は、報道陣への取材にも対応。松浦は、「観客の皆さんは、勇者の僕に"名前"を託してくださいます。一緒に冒険していると実感していただけるような勇者になりたいです」と力強く意気込んだ。一方、大の「ドラゴンクエスト」好きという風間は、「誰も知らないものを、誰もが知る『ドラクエ』という物語で作るコントラストが毎日刺激的で楽しいです」と満面の笑顔。報道陣から初めて遊んだ「ドラクエ」を質問されると、「一番最初に触れたのは『Ⅲ』と『Ⅳ』でしたが、当時は小さかったので、本当の意味で全部自力でクリアしたのは『V』が初めて。だから、ストーリーは『Ⅴ』、音楽は『Ⅶ』、システムは『Ⅲ』が、それぞれ一番好きなんです。『III』の職業システムは、RPGの歴史において本当に革命的だったんですよ。どなたか取材を申し込んでくだされば、1時間くらい語るんですけれど(笑)」と、「ドラゴンクエスト」愛を炸裂させていた。このように座長的な存在感を発揮する風間は、最後に今回のアリーナショーを「この夏だけの一発花火」と形容。「最高の夏の思い出を作りに来てください!!」と広く来場を呼びかけていた。取材・文:渡辺謙太郎(音楽ジャーナリスト)
2016年06月09日70~80年代にスウェーデン出身の男女4人組グループ・ABBA(アバ)が5日夜、30年ぶりに4人そろってパフォーマンスを行った。アグネッタ・フォルツコグ、ビョルン・ウルヴァース、ベニー・アンダーソン、アンニ=フリッド・リングスタッドの4人は、50周年記念パーティーの席で1986年以来初となるパフォーマンスを行った。この50周年は、1972年に4人でABBAとして活動する前にビョルンとベニーが初めて出会った日を記念するものだ。地元紙エクスプレッセンによれば、ストックホルムのバーンズ・サロンガー・ホテルで開いたプライベートパーティーで控えめにその節目を祝ったグループは、1980年のアルバム『スーパー・トゥルーパー』の収録曲「ミー・アンド・アイ」を披露し、ステージには地元の芸能人やヨーロッパで活躍する俳優たちも登場したという。このパーティーの映像は公になっていないが、4人がステージ上に立つ2枚の画像が公開されている。1982年に解散したABBAは2010年にロックの殿堂入りを果たした際にもパフォーマンスすることはなかった。4人は今年1月20日、同市のレストラン「マンマ・ミーア!ザ・パーティー」のオープニングの際にも勢ぞろいしていたが、パフォーマンスは行っていなかった。ABBAは以前、1億ドル(約1,100億円)の再結成ツアーの話をもちかけられたが、断ったと報じられていた。アンニ=フリッドは「私たちの心はどんなにお金を積まれようとも変わることはないわ。時々一緒に曲を一緒にやってみるのはいいかもね。レコーディングだけでそれ以上はしないの。でも、そうなるかかわからないけど。だから、そうするつもり、とは言わないわ」と話していた。今回のABBAのパフォーマンスにより、カムバックの噂が渦巻いているが、その件についてはまだ何もきまっていないようだ。ABBAは1974年にユーロヴィジョン・ソング・コンテストで優勝した後、3億8000万枚のレコードセールスを記録し、楽曲『恋のウォータールー』は10カ国でチャートナンバー1を獲得した。(C)BANG Media International
2016年06月08日2003年に日本に初来日し、これまで9回の来日公演で100万人を動員。2012年、2014年には全国47都道府県ツアーを敢行した、アメリカ発のマーチングバンドをベースにしたパフォーマンスショー「ブラスト!」。2016年夏、ディズニー音楽で構成された「ブラスト!」の最新作が、日本で世界初演を行うことが決定した。blast the music of Disney チケット情報「ブラスト!」は60種類以上の楽器を動き回りながら演奏するパフォーマーと、バトンやフラッグなど大小様々な道具を操るダンサーたちが、息を呑むほどのスピードでひとつになり、音楽を体現するのが特徴。「金管楽器」「打楽器」「ビジュアル・アンサンブル(ダンサー)」という3つのパートから構成され、それぞれが驚異的な演奏・技術・演技を披露する。また、巨大なセットや、各シーンにテーマ・カラーがあり、鮮やかな照明演出なども加わり、唯一無二の壮大なパフォーマンスショーとして観客を魅了してきた。本編だけでなく、「ブラスト!」名物となっている休憩時間のパフォーマンスなど他の公演とは違う、常に新しい感動を与えてくれる作品だ。そんな「ブラスト!」が2016年夏、誰もが知っている永遠のディズニー音楽と融合した最新作を日本で世界初演を行うことが決定。『美女と野獣』メドレーや『ライオンキング』メドレー、『アンダー・ザ・シー』(『リトル・マーメード』)『ラプソディー・イン・ブルー』(『ファンタジア2000』)などのディズニーの名曲の数々は「ブラスト!」の超絶技巧とステージングでどのように彩られるのか、期待が高まる。チケットぴあでは、最速先着先行を4月28日(木)23:59まで受付中。この夏、究極のエンターテインメント「ブラスト!:ミュージック・オブ・ディズニー」を体験してみては。■blast the music of Disney8月21日(日)福生市民会館(東京)※プレビュー公演8月23日(火)~9月6日(火)東京国際フォーラムホールC(東京)9月8日(木)・9日(金)オリックス劇場(大阪)9月12日(月) 日本特殊陶業市民会館 フォレストホール(愛知)
2016年04月19日