世田谷パブリックシアターの2024年度ラインアップ発表会が2月19日(月)に開催され、芸術監督の白井晃をはじめ、各上演作品の演出を務める橋本ロマンス、野上絹代、ノゾエ征爾、國吉咲貴、桐山知也が出席した。世田谷パブリックシアター2024年度ラインアップポスター2022年から同劇場の芸術監督を務める白井は、2020年からのパンデミックがようやく収束しつつある状況やこの4年による舞台芸術を取り巻く環境の変化、そしていまなお戦争が続く世界情勢などをふまえつつ「『私はこの世界とどう向き合うのか?』ということを根底に流れるテーマとしてプログラムしました」と語る。『メディスン』メインビジュアル(撮影:阪野貴也)5月から6月にかけてシアタートラムにて、エンダ・ウォルシュ作の『Medicine メディスン』を白井の演出で上演。映画『ONCE ダブリンの街角で』の舞台版でトニー賞ミュージカル脚本賞に輝いたウォルシュの作劇で21年にイギリスで初演され絶賛された本作。病院らしき施設を思わせる空間を舞台にした作品で、これまで『バリーターク』、『アーリントン』と2作のウォルシュ作品を演出してきた白井はウォルシュ自身の「我々が弱者をほったらかしにしておいたらどうなってしまうのか? ということを描く」という言葉を紹介。田中圭、奈緒、富山えり子が出演する。7月には気鋭の振付家・橋本ロマンスが演出を務め、古代ギリシャの哲学者プラトンの対話篇「饗宴」をモチーフにしたパフォーマンス公演『饗宴/SYMPOSION』を上演する。プラトンの「饗宴」では、詩人や知識人が“愛(エロス)”について演説を行なうが、橋本は特権性を持った知識階級の男たちが語る愛を「批判的に見ている」と語り「2024年の東京で行われるなら、どんな人がいるべきで、どんな愛が語られるべきなのか?」と問いかける。さらに昨年10月7日以降、パレスチナを巡る情勢に接してアーティストとしての在り方を思案してきたと明かし「周縁化、透明化されている存在を示していくことにアーティストとしてのリソースを使っていきたい」と自らの思いを口にする。『空中ブランコのりのキキ』より、左から)構成・演出の野上絹代、出演が決定した咲妃みゆ、松岡広大子どもと大人の垣根なく芸術に触れる機会を提供する「せたがやアートファーム2024」では落語からノンバーバルのパフォーマンスまで様々な演目が上演されるが、そのひとつとして、劇団「快快」の野上絹代が、別役実作の3編の童話を元に作り上げた音楽劇『空中ブランコのりのキキ』が8月に上演される。10月から11月は、白井の演出でブレヒトの代表作『セツアンの善人』を上演。ほぼ同時期にシアタートラムではノゾエ征爾がチェコの作家カレル・チャペックの代表作を潤色・演出する『ロボット』を上演する。ノゾエは「ロボットが人間社会に侵食していくことがあたかもよくないことのように描かれがちですが、必ずしもそうと言い切れない部分があると思います」と語り「人間の愚かさを描きたいわけではなく、その先――大きな課題を突き付けられている」とアレンジへの意欲を口にした。この他、次代を担う若い才能の発掘と育成を目的としたシアタートラム・ネクストジェネレーション vol.16として、國吉咲貴が率いる「くによし組」による『ケレン・ヘラー』を12月に上演。また白井や野村萬斎、蜷川幸雄、サイモン・マクバーニーなど多くの著名な演出家の下で演出助手を務めてきた桐山知也の演出で、イギリスのサイモン・スティーヴンスの2本の衝撃作を同時上演する『ポルノグラフィ PORNOGRAPHY/レイジ RAGE』 を2025年2月から3月に上演する。ル・グロ・オルテイユ『図書館司書くん』(c)RobertGilbertこの他、カナダのケベック州発のサーカス・カンパニー「マシーン・ドゥ・シルク」や「ル・グロ・オルテイユ」、北欧の現代サーカス・カンパニー「サーカス・シルクール」、ドイツのマインツ州立劇場所属のコンテンポラリーダンスカンパニー「タンツマインツ」などパフォーマンスを中心とした海外のカンパニーの招聘も予定されており、幅広い演目が楽しめそうだ。取材・文:黒豆直樹世田谷パブリックシアター2024年度ラインアップ■『フリーステージ2024』[音楽部門]2024年4月28日(日)会場:シアタートラム[世田谷クラシックバレエ連盟]2024年4月29日(月・祝)会場:世田谷パブリックシアター[ダンス部門]2024年5月4日(土・祝)~5月6日(月・振休)会場:世田谷パブリックシアター■『Medicine メディスン』作:エンダ・ウォルシュ翻訳:小宮山智津子演出:白井晃出演:田中圭、奈緒、富山えり子 / 荒井康太2024年5月6日(月・休)~6月9日(日)会場:シアタートラム■『饗宴 / SYMPOSION』演出・振付:橋本ロマンス音楽:篠田ミル出演:池貝峻、唐沢絵美里、Chikako Takemoto、田中真夏、野坂弘、湯浅永麻、モーリー・ロバートソン ほか2024年7月初旬会場:世田谷パブリックシアター■せたがやアートファーム 2024・『せたがや 夏いちらくご』『せたがや 夏いちらくご』春風亭一之輔(撮影:山添雄彦)プロデュース:春風亭一之輔出演:春風亭一之輔 ほか2024年7月21日(日)会場:世田谷パブリックシアター・マシーン・ドゥ・シルク『ゴースト・ライト』作・演出:マキシム・ロレン、ユーゴ・ダリオ出演:ギヨーム・ラルーシュ、マキシム・ロレン2024年7月下旬会場:世田谷パブリックシアター・音楽劇『空中ブランコのりのキキ』原作:別役実(童話「空中ブランコのりのキキ」「山猫理髪店」「丘の上の人殺しの家」より)構成・演出:野上絹代音楽:オオルタイチ脚本:北川陽子出演:咲妃みゆ、松岡広大 ほか2024年8月会場:世田谷パブリックシアター・ル・グロ・オルテイユ『図書館司書くん』構成・演出:マリー=エレーヌ・ダムール出演:イポリット2024年8月8日(木)~10日(土)会場:シアタートラム◇泥棒対策ライト新作公演〔提携公演〕2024年7月中旬会場:シアタートラム(ワークショップ等)◇『ASA-CHANのタイコで遊ぼう(仮)」2024年8月会場:シアタートラム■世田谷アートタウン2024『三茶 de 大道芸』『三茶de大道芸』(c)加藤春日2024年10月会場:キャロットタワー周辺■『セツアンの善人』作:ベルトルト・ブレヒト音楽:パウル・デッサウ翻訳:酒寄進一(新訳)上演台本・演出:白井晃音楽監督:国広和毅2024年10・11月会場:世田谷パブリックシアター■『ロボット』原作:カレル・チャペック「ロボット」(海山社 / 栗栖茜訳)潤色・演出:ノゾエ征爾2024年11・12月会場:シアタートラム■サーカス・シルクール『ニッティング・ピース』演出・コンセプト:ティルダ・ビョルフォス作曲・サウンドデザイン:サミュエル・“ループトゥーク”・アンデション出演:サーカス・シルクール2024年11月20日(水)~11月22日(金)会場:世田谷パブリックシアター■シアタートラム・ネクストジェネレーション vol.16ー演劇ーくによし組『ケレン・ヘラー』作・演出:國吉咲貴2024年12月20日(金)~12月22日(日)会場:シアタートラム■サイモン・スティーヴンス ダブルビル『ポルノグラフィ PORNOGRAPHY / レイジ RAGE』作:サイモン・スティーヴンス翻訳:小田島創志(「ポルノグラフィ」)、髙田曜子(「レイジ」)演出:桐山知也2025年2・3月会場:シアタートラム■タンツマインツ『PROMISE』振付:シャロン・エイアル出演:タンツマインツ2025年3月会場:世田谷パブリックシアター■『地域の物語 2025』2025年3月シアタートラム◇フィーチャード・シアター時代の変化とともに表現のあり方も変化する中、劇場が新たな才能と出会うために、芸術監督の推薦するアーティストやカンパニーを招聘し、公演をサポートするもの。・スペースノットブランク『光の中のアリス』作:松原俊太郎演出:小野彩加 中澤陽出演:荒木知佳 伊東沙保 小野彩加 古賀友樹 中澤陽 東出昌大2024年11月1日(金)~11月10日(日)会場:シアタートラム・贅沢貧乏 新作公演作・演出:山田由梨2024年12月会場:シアタートラム◇ダンス提携公演・OrganWorks 新作公演 2024年6月・世田谷パブリックシアター・akakilike 新作公演 2024年7月・シアタートラム・ケダゴロ新作公演 2024年8月・シアタートラム・山崎広太新作公演 2024年10月・シアタートラム・大駱駝艦新作公演 2024年11・12月・世田谷パブリックシアター・イデビアン・クルー新作公演 2025年2月・世田谷パブリックシアター・SePT 独舞 vol.24 ながめくらしつ 目黒陽介ソロ公演 2025年3月・シアタートラム◇劇場ツアー一般の方に劇場をより身近な存在として感じていただけるよう、年に複数回、劇場ツアーを開催。白井晃芸術監督、劇場を知り尽くしたスタッフが、世田谷パブリックシアターやシアタートラムをご案内※その他学芸事業や各公演の最新情報は、 劇場公式サイト() にてご確認ください。
2024年02月21日劇作家の前川知大と世田谷パブリックシアターが4年ぶりにタッグを組んだ新作公演『無駄な抵抗』が、11月から12月にかけて東京・兵庫で上演されることが決定した。古代ギリシャの叙事詩、ホメロスの『オデュッセイア』を原典とした新たなスケールのストーリーに挑戦した2019年の『終わりのない』に続き、今回前川が選んだテーマは、ホメロスの後に登場した古代ギリシャ劇。オイディプス王のように、神々と別れ、世界という巨大な力“運命”に抗おうと、自らの意志を信じて生き始めた人たちを描く。出演者は、イキウメ公演ほか数々の前川作品に出演し独自の存在感を発揮する池谷のぶえ、2018年『ゲゲゲの先生へ』以来5年ぶりの前川作品出演となる松雪泰子、イキウメ公演のほか『終わりのない』から続けての出演となる清水葉月、また今回が前川作品初出演となる渡邊圭祐、穂志もえかが集結。また、劇団「イキウメ」の俳優、安井順平、浜田信也、盛隆二、森下創、大窪人衛が脇を固める。なお公演スケジュールおよびチケット情報は後日発表となる。■作・演出:前川知大 コメント世田谷パブリックシアターとの創作では、劇団でのオリジナル作品とは少し違う地点から作品を立ち上げることができるのが魅力と思っています。今回は前回『終わりのない』から続き、ギリシャがスタート地点にあり、ギリシャ劇の大テーマである「運命」を描きます。舞台は現代で、私たちの日常から始まります。例えばそれは、人生を大きく左右する選択であったり、自分ではどうにもならないことにどう対処するのか、といった誰もが人生で経験することに自由意志と運命が、どう拮抗するのか、そういうところに迫っていけたらと思っています。■池谷のぶえ コメント運命について――私にとって運命は、なるべく身を委ねる方を選択してきた。しかしその解釈も、「運命」という、いったい何に操られているかわからないもののせいにしてしまった方が楽だと感じているからかもしれない。別の運命の可能性のことを考えてしまうことも、既に運命の中に組み込まれてるとしたら、そのことを考えている時間が悔しい…と、考えてしまう時間すら運命だと言われるのでしょうから。信頼できる座組の皆さんと、なんだかとても太刀打ちできない巨大なものに挑もうとしている、静かな唸りを感じます。どんな運命になるのか、してやろうか、それこそが無駄な抵抗なのか……楽しみです。■渡邊圭祐 コメント前川知大さんの作品に参加できるという喜びと世田谷パブリックシアターの舞台に再び立てることを嬉しく思います。運命について、現在と自由、あらゆる可能性、すべてはこうなる、この言葉だけで心が踊らされてしまっています。どのような作品を作り上げていけるのか、私自身今からワクワクしております。観に来ていただいた方と思いを共有できるよう、時間をかけて磨きたいと思います。■松雪泰子 コメント前川さんの元、新たな創作に関われる事に喜びを感じております。これから立ち上がる世界を丁寧に積み上げていきたいと思います。無駄な抵抗 どんな世界になるのか楽しみながら、創作していきたいと思います。<公演情報>『無駄な抵抗』作・演出:前川知大『無駄な抵抗』チラシビジュアル【出演】池谷のぶえ 渡邊圭祐 安井順平 浜田信也穂志もえか 清水葉月 盛隆二 森下創 大窪人衛松雪泰子【公演日程】東京:2023年11月 世田谷パブリックシアター兵庫:2023年12月 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
2023年06月30日公益財団法人日本交通文化協会(東京都千代田区、理事長:滝 久雄)は、日本全国の駅や空港、学校、市庁舎、ホールといった公共空間にパブリックアートを設置して2022年で50年を迎えました。1972年、東京駅に第一号作品「天地創造」(ステンドグラス/原画・監修:福沢 一郎先生)を設置して以来、今日までに設置したパブリックアートの数は551作品に上ります。この50年の節目にあたり、「パブリックアート 50年のあゆみ-文化・芸術に親しむ社会を目指して」を刊行(非売品)いたします。パブリックアート 50年のあゆみ-文化・芸術に親しむ社会を目指して本書は、50年間で全国に550作品以上のパブリックアートを設置した実績を、パブリックアートが公共空間に美しく映える写真と共に紹介します。そして、パブリックアートが私たちの社会にもたらす意義や価値、効果について、パブリックアートの制作・設置にご協力いただいた作家や工房関係者、設置場所ご提供者、ご協賛者、地域の方々へのインタビューを通じて紹介しています。大友 克洋氏、野見山 暁治氏、宮田 亮平氏、日比野 克彦氏などのアーティストには制作に携わったことへの想いを、野依 良治氏、隈 研吾氏、澄川 喜一氏、五十嵐 威暢氏などの有識者やアーティストにはパブリックアートの価値や、パブリックアート普及を加速させるために必要な、公共工事費もしくは公共建築費の1%をアートに充てる“1%フォー・アート”の法制化について語っていただきました。さらに、作品の設置後に、作品がどのように地域の中に溶け込み、親しまれているかをインタビューしました。公共空間に賑わいや潤いをもたらし、行き交う人々の心を和ませ豊かにし、空間創出に大きな役割を果たすパブリックアート。日本交通文化協会は今後も文化・芸術に親しむ社会づくりのために、パブリックアートの普及振興活動を推進してまいります。<書誌概要>【書 名】『パブリックアート 50年のあゆみ-文化・芸術に親しむ社会を目指して』【刊行日】2022年11月30日【仕 様】A4判変型 128ページ【制 作】株式会社日経BP 日本経済新聞出版※本誌は非売品ですが、ご興味のある方は当協会サイトの「お問い合わせ」からメールにてご連絡ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月30日日本人アーティスト吉岡徳仁による新作パブリックアート「STAR」が、2022年3月にグランドオープン予定の東京ミッドタウン八重洲に設置された。高さ約10mの“光の彫刻”吉岡徳仁は、デザイン・建築・現代美術の領域にわたって活躍するアーティストだ。代表作には、東京2020オリンピックトーチはじめ、オルセー美術館に常設展示されているガラスのベンチ「Water Block」、ガラスの茶室「光庵」など。国際的なアワードを多数受賞しており、アメリカNewsweek誌による「世界が尊敬する日本人100人」に選出されるなど高い評価を受けている。そんな吉岡徳仁の新作パブリックアート「STAR」は、大きさが約10mにも及ぶ巨大な彫刻だ。8角形に型どられた2000以上のステンレスミラーのロッドを集結させた姿は、まるで結晶化しているかのよう。太陽光をランダムに反射し環境と一体化しながら、太陽光や夜景などを映し出し、多様な輝きを放つ。“平和への光”をコンセプトに掲げ、世界が一つになるよう、平和への願いが込められた作品。東京駅八重洲中央口すぐの、東京ミッドタウン八重洲 正面エントランス前に設置されるので、じっくりと作品鑑賞をした後ショッピングや食事も楽しめそうだ。時間帯や見る場所によって変化する輝きを実際に見に訪れてみては。【詳細】吉岡徳仁「STAR」展示場所:東京ミッドタウン八重洲 正面エントランス前(東京駅八重洲中央口向かい)住所:東京都中央区八重洲2丁目※作品はメインエントランスの屋外空間に、パーマネントに設置される。※2022年9月17日(土)~東京ミッドタウン八重洲一部施設オープン※2022年3月(予定)東京ミッドタウン八重洲オープン
2022年09月25日パブリック トウキョウ(PUBLIC TOKYO)は、『ドラゴンボール』とコラボレーションしたTシャツを2022年6月10日(金)にパブリック トウキョウ各店舗にて発売する。名画にオマージュ『ドラゴンボール』描き下ろしTシャツ映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』の公開に先駆けて、パブリック トウキョウ限定デザインの『ドラゴンボール』Tシャツ3型がラインナップ。西洋絵画や山水画、浮世絵などの名画にオマージュを捧げた世界観に、ブルマや悟空といったキャラクターを掛け合わせたユニークな描き下ろしグラフィックをプリント。シンプルながらも遊び心の効いた仕上がりとなっている。尚、パブリック トウキョウ 神宮前店では、アイテムの発売に合わせて描き下ろしデザインが展示される。【詳細】パブリック トウキョウ×『ドラゴンボール』発売日:2022年6月10日(金)展開店舗:パブリック トウキョウ各店舗、公式オンラインストア、ZOZOTOWN・耳飾りのブルマ 6,930円・富嶽悟空 6,930円・山水画悟空 6,930円※各アイテム2サイズ展開、ユニセックス【問い合わせ先】パブリック トウキョウ カスタマーサポートTEL:03-6712-6851
2022年06月11日世田谷パブリックシアターの芸術監督を20年にわたって務めてきた野村萬斎が3月いっぱいで退任となり、白井晃が4月より新たに芸術監督に就任することに伴い、3月14日に両者が出席しての記者会見が行われた。世田谷パブリックシアターは1997年に開場し、初代芸術監督を佐藤信が務めた。萬斎は2002年に佐藤の後を継いで、30代半ばで2代目の芸術監督に就任し、その後20年にわたって同職を務めあげてきた。萬斎は90年代半ばに約1年にわたり、文化庁芸術家在外研修制度を利用してイギリスに滞在しており、そのとき「芸術監督の仕事が確立されているイギリスの姿を見て、憧れを抱いていた」と明かし「日本から世界に向けた演劇の発信という大志」を抱いて芸術監督の就任を決意したという。芸術監督の就任にあたって、狂言の第一声で使われる「このあたりのものでござる」という言葉を根幹に「世田谷というコミュニティの地域性」「同時代性」「普遍性」を3原則とし、これらを同心円状に広げていくという方針を固めたという。目指したのは「私の出自である伝統芸能と、それまで世田谷にあった現代芸術が融合したトータルシアター。世田谷区から発信し、それが区民のためだけでなく東京都民、日本国民、アジアの人々…とグローバルな無形文化財となること」であり「それは、いま思うに狂言・能という出自を持つ自分が新たな場を得て、ユネスコ無形文化遺産である能楽に対抗したいという、狂言師というくくりではない“アーティスト・野村萬斎”の野心だった」とふり返る。改めてこの20年について「ラッキーな20年間でありました」と述懐。ジョナサン・ケント、三谷幸喜、蜷川幸雄、ケラリーノ・サンドロヴィッチら国内外の錚々たるクリエイターたちとのコラボレーションを果たしたが「大きな財産になりました」と語り、プロデュース企画として自ら創始した「MANSAI 解体新書」「現代能楽集」といったシリーズは「今までに見たことのない舞台表象の在り方を模索できたし、日本の文化の根幹を学ぶことができた」と手応えを口にする。そして「芸術監督になったことで、狂言師が演出家になりました。そう仕立ててくれたのはパブリックシアター」とこれまで苦楽を共にしてきた劇場スタッフ、関係者への感謝を述べた。今回の芸術監督交代について、萬斎は「急に辞めることになったわけではなく、ある程度前から、20年という節目を含めてそういう話をしていました。私の意思というか、全体の意向が働いたと理解しております」と説明。後任の白井に関しては、コロナ禍ということを踏まえ「大変な時期に受けていただいて感謝しております。公共劇場での経験、さまざまなキャリアがおありで、いまこの時期に交代となると『この方しかいない』という、みなの総意でした」と語る。白井は昨年3月までKAAT神奈川芸術劇場にて芸術監督を務めており「若い世代に芸術監督を担ってもらいたいと(KAATの芸術監督を)長塚圭史さんにバトンタッチしたのに、萬斎さんよりも年上の私が受けていいものか……?」と当初は逡巡があったと告白。それでも、熱心な誘いを受けて就任を決意し「私の役目は若い、未来の世代に向けての橋渡し。5年後、10年後にどうなっているかを思い浮かべてシアターについて考えていきたい」と意気込みを語る。芸術監督としての指針について「どういう方向に表現をする場であろうとするのか? どういったものを文化として発信していけるか? 旗頭にならないといけない。KAATと世田谷で、同じ公共劇場でも枠組みが違うということをいま、実感しています。区の劇場としての役割をもう一度見つめ直し、区民との対話であったり、区からの発信、区に劇場があるということを考えられるようなことをしていきたい」と決意を口にした。取材・文:黒豆直樹撮影:大野洋介
2022年03月14日パブリック トウキョウ(PUBLIC TOKYO)とアーティスト・とんだ林蘭によるコラボレーションコレクションが、2021年10月8日(金)よりパブリック トウキョウ全店などで発売される。とんだ林蘭のコラージュアートを配したウェア&小物コレクションは、ウェアや小物など全4型がラインナップ。各アイテムには、とんだ林蘭による色彩豊かなアートプリントがあしらわれている。アルパカニットは、粗く編まれたニットから、とんだ林蘭が日常で撮影した写真をコラージュしたというアートプリントが覗く1着。セットとなるインナーはプリントの総柄となっており、それぞれ単体でも着用できる。ホワイトのボディを使用したスウェットは、フロントの中央からずれた位置にプリントをあしらった。型のラインがストンと落ちる、ゆったりとしたシルエットも魅力だ。また、隙間なくプリントを施したトートバッグも用意。持ち手はシンプルなワンショルダー仕様となっている。【詳細】とんだ林蘭×パブリック トウキョウ発売日:2021年10月8日(金)販売店舗:パブリック トウキョウ全店、オンラインストア価格:・ニット 18,700円・スウェット 15,400円・マスク 2,750円・バッグ 8,800円
2021年10月09日6月18日(金)より東京・世田谷パブリックシアターにて上演される「狂言劇場 その九」の公演詳細が決定。合わせてビジュアルが公開となった。芸術監督・野村萬斎により、古典芸能という枠にとどまらず「“舞台芸術=パフォーミングアーツ”としての狂言」というコンセプトに基づき、2004年にスタートしたシリーズ「狂言劇場」。その第9弾となる今回は、初登場となる古典狂言『武悪』『舟渡聟』に加え、『法螺侍』と『鮎』という現代狂言2作品が、あらたな配役、あらたな演出で披露する。『法螺侍』では、これまで野村万作が演じてきた洞田助右衛門に野村萬斎が、野村萬斎が演じてきた太郎冠者に野村裕基が、それぞれ初めて挑戦。また、文学と狂言の出会いとも言える、作家・池澤夏樹が初めて書き下ろした狂言『鮎』の上演にも期待してほしい。「狂言劇場 その九」は6月18日(金)~6月27日(日)に世田谷パブリックシアターで開催。チケットの一般発売は5月16日(日)より開始となる。■野村萬斎(総合演出・出演)狂言劇場は、650年ほどの歴史がある伝統芸術の一つである狂言を、舞台芸術(パフォーミングアーツ)として捉え直し、みなさんに楽しんでいただくという企画です。今回は二つの新作の狂言『法螺侍』と『鮎』が軸となります。それぞれ土台となる原作がありますが、それを狂言というやり方で料理するとどういうことになるのか。狂言ならではの楽しさでお届けしますので、「やっぱり狂言って普通の演劇よりぶっ飛んでるなあ」と思っていただけると思います。そして狂言がいかに一つの演劇であり舞台芸術であるか認識していただけると思います。日本で長らく受け継がれてきた舞台芸術たる狂言にはいろんな知恵があり、常にアップデートを繰り返し、他の舞台芸術と同じところもあれば違うところもある。たくさんの刺激を受け取っていただければ幸いに存じます。【公演詳細】「狂言劇場 その九『武悪』『法螺侍』 / 『舟渡聟』『鮎』」総合演出:野村萬斎出演:野村万作 野村萬斎 野村裕基石田幸雄深田博治 高野和憲 月崎晴夫 野村太一郎岡聡史 中村修一 内藤連 飯田豪 石田淡朗日程:6月18日(金)~6月27日(日)会場:世田谷パブリックシアターチケット一般発売開始:5月16日(日)チケット料金:一般 S席 8,500円(1・2階) / A席 6,500円(3階)U24・高校生以下 S席 4,250円 / A席 3,250円 ほか各種割引あり<チケット取扱い>・世田谷パブリックシアターチケットセンター 03-5432-1515(10:00〜19:00)・世田谷パブリックシアターオンラインチケット: お問合せ」世田谷パブリックシアターチケットセンター 03-5432-1515(10:00〜19:00)主催:公益財団法人せたがや文化財団 / 企画制作:世田谷パブリックシアター後援:世田谷区 / 制作協力:万作の会 国立能楽堂
2021年04月15日3月15日(月)から31日(水)まで、渋谷駅東口のB7出入り口付近に期間限定でジュリアン・オピーのパブリックアートが展示されている。これは、開催中の「SHIBUYA FASHION WEEK」のスペシャルアートプロジェクトとして展示されている作品。ロンドンを拠点に国際的に活躍している現代美術家ジュリアン・オピーの新作で、漆黒の背景にカラフルな色彩をまとった人々の姿をシンプルに表現。パンデミックが暗い影を落とす時代にあっても、人々の生命エネルギーが輝き、生き生きと街を彩るさまが描かれている。劇的な変化を遂げつつある渋谷駅周辺の景観と現代アートとのコラボレーションをぜひ体感してみてほしい。ジュリアン・オピー 《Night City》2021年展示期間:3月15日(月)~3月31日(水)展示場所:東急電鉄田園都市線東横線・東京メトロ半蔵門線副都心線渋谷駅B7出入口付近21番エレベーターSHIBUYA FASHION WEEK
2021年03月16日世田谷パブリックシアターが2021年度ラインナップを発表した。国内演劇創作では、ワジディ・ムワワド×上村聡史「約束の血の4部作」、待望の第3弾となる『森 フォレ』を皮切りに、『チック』に続き小山ゆうながドイツ発の同時代戯曲に挑む『愛するとき 死するとき』、栗山民也と瀬戸山美咲による初の強力タッグで送る『彼女を笑う人がいても』(仮題)、フィリップ・リドリー×白井晃の衝撃作『マーキュリー・ファー Mercury Fur』の再演を届ける。さらに恒例企画では、芸術監督・野村萬斎の総合演出で斬新な狂言2作を上演する『狂言劇場 その九「法螺侍」「鮎」』をはじめ、夏の「せたがやこどもプロジェクト」では、サーカス、落語、ジャズコンサートを、秋の「世田谷アートタウン」では、おなじみの『三茶 de 大道芸』に加え、「フランス フェスティバル 2021-2022」公式プロジェクトとして国際共同制作によるサーカスやダンスを上演するなど、バラエティー豊かな内容となった。このほか、従来の公演形態に捉われない新たな若手演劇人育成プログラムも始動するなど、普及啓発・人材養成事業にもさらに力を入れていくとのことだ。【世田谷パブリックシアター 2021年度主催事業】ホームページ: <国内演劇創作事業・海外招聘>●4月〜5月『フリーステージ 2021』4月29日(木・祝)~5月5日(水・祝)会場:ダンス部門 世田谷パブリックシアター音楽部門:シアタートラム / 出演:世田谷区民団体約50組●6月『狂言劇場 その九「法螺侍」「鮎」』会場:世田谷パブリックシアター総合演出:野村萬斎 / 出演:野村万作 野村萬斎 野村裕基 石田幸雄 ほか万作の会●7月『森 フォレ』会場:世田谷パブリックシアター作:ワジディ・ムワワド / 翻訳:藤井慎太郎 / 演出:上村聡史『せたがやこどもプロジェクト 2021』《ステージ編》フォルモサ・サーカス・アート(FOCA)『悟空~冒険の幕開け~』7月28日(水)・7月29日(木)会場:世田谷パブリックシアター出演:フォルモサ・サーカス・アート(FOCA)●8月『せたがや 夏いちらくご』8月8日(日・祝)会場:世田谷パブリックシアター出演:春風亭一之輔 ほか『日野皓正 presents “Jazz for Kids”』8月15日(日)会場:世田谷パブリックシアター出演:日野皓正 ほか『せたがやこどもプロジェクト 2021』《ワークショップ編》●9月世田谷アートタウン2021『三茶 de 大道芸』10月16日(土)・10月17日(日)会場:キャロットタワー周辺出演:国内外のパフォーマー約50組世田谷アートタウン2021関連企画「フランス フェスティバル 2021-2022」公式プロジェクトFrench Circus Focus 2021 / フランス×日本 現代サーカス交流プロジェクト『フィアース5』10月9日(土)~10月11日(月)会場:世田谷パブリックシアター演出・振付:ラファエル・ボワテル / 出演:日本のサーカスアーティスト5名世田谷アートタウン2021関連企画「フランス フェスティバル 2021-2022」公式プロジェクトFrench Circus Focus 2021『ぶくぶくマリンパレード』10月16日(土)・10月17日(日)会場:キャロットタワー周辺アーティスティックディレクター:ギヨミット出演:プラスティシアン・ヴォランほか世田谷アートタウン2021関連企画「フランス フェスティバル 2021-2022」公式プロジェクト日仏国際共同制作ダンス公演『ゴールドシャワー』10月15日(金)~10月17日(日)会場:世田谷パブリックシアター構想・出演:フランソワ・シェニョー、麿赤兒『MANSAI◉解体新書 その参拾弐』10月27日(水)会場:世田谷パブリックシアター出演:野村萬斎 ほか●11月〜12月『愛するとき 死するとき』会場:シアタートラム作:フリッツ・カーター / 翻訳・演出:小山ゆうな出演:浦井健治ほか『彼女を笑う人がいても』(仮題)会場:世田谷パブリックシアター作:瀬戸山美咲 / 演出:栗山民也出演:瀬戸康史、木下晴香、渡邊圭祐、近藤公園ほか世田谷パブリックシアター 若手演劇人育成プログラムHatch Out Theatre ハッチアウトシアター2021『子どものためのリーディング公演+ワークショップ』会場:シアタートラム●2020年1月〜3月『マーキュリー・ファー Mercury Fur』会場:世田谷パブリックシアター作:フィリップ・リドリー / 演出:白井晃翻訳:小宮山智津子 / 出演:吉沢亮 北村匠海ほか『地域の物語 2022』会場:シアタートラム
2021年03月01日アート集団チームラボのパブリックアート「Continuous Life and Death at the Now of Eternity II, Grand Central Terminal」が、この度ニューヨーク市で公開された。本作は、マンハッタンの中心グランド・セントラル駅直結の新・高層ビル「ワン・バンダービルト」に常設展示される。誕生と死滅を永遠に繰り返し続ける花々が描かれた作品世界は、マンハッタンの日の出とともに明るくなり、日の入りとともに暗くなっていく。そして、1年を通して咲いていく花々は移り変わっていく。 Life and Death at the Now of Eternity II, Grand Central Terminal会期: 2020年9月14日(月)~常設場所: One Vanderbilt1 Vanderbilt Ave, New York, NY※ワン・バンダービルトはまだ一般公開されていません。作品はビルの外からご覧頂けます。One Vanderbilt:
2020年10月30日2020 年7月28日、ダイバーシティの街東京・渋谷の新しいランドマーク、新宮下公園内に、新たなパブリックアート「渋谷の方位磁針|ハチの宇宙」が誕生します。パブリックアートの普及を推進する DESIGNARTは、一般財団法人 渋谷区観光協会、一般社団法人 渋谷未来デザインと協業し、アーティスト鈴木康広の恒久的なパブリックアート「渋谷の方位磁針|ハチの宇宙」のプロデュースを手掛けました。この作品は渋谷の新しいスポットとなり、長い年月にわたりたくさんの人と人とのつながりを生むことでしょう。「渋谷の方位磁針|ハチの宇宙」 作品説明空が見渡せるミヤシタパークに、渋谷区の方位を身体で感じられるベンチをデザインしました。そこにいち早くやってきたのは忠犬ハチ公像。星になった上野教授を見上げています。今やハチは世界中の人々に語り継がれる果てしない「宇宙」のような存在。動物と人間との間に芽生えた他者への想像力が、国境を越えて人々の心に何かを呼びかけているのではないでしょうか。明治通りに沿って南北に広がるミヤシタパークは、道行く人たちにさりげなく方角を知らせるコンパスの「針」のような場所。近所から地球まで、さまざまな場所からやってきた人たちとの出会いによって、ミヤシタパークが未来に向かう「渋谷の方位磁針」となることを願っています。 鈴木康広鈴木康広(すずきやすひろ) アーティスト1979 年静岡県生まれ。身近なものに新鮮な切り口を与える作品によって、ものの見方や世界のとらえ方を問いかける活動を続けている。代表作に《ファスナーの船》、《空気の人》など。2014 年に水戸芸術館、2017 年、箱根 彫刻の森美術館にて個展を開催。第4 回モスクワビエンナーレ出展。第1 回ロンドン・デザイン・ビエンナーレ2016 日本代表。オフィシャルウェブサイト (デザイナート)とは「DESIGNART」は、さまざまなジャンルの垣根を超えて、デザインとアートを横断するモノやコトの素晴らしさを発信、共有してゆく活動です。そのきっかけや新しい気づきを伝えるプ ラットホームでもあり、活動の発表の場として世界屈指のミックスカルチャー都市・東京を舞台に、世界中からアート、建築、インテリア、プロダクト、ファッション、フード、スポーツ、テクノロジーなどのモノとコトが結集し、都内各所で多彩なプレゼンテーションを行うデザイン& アートフェスティバル「DESIGNART TOKYO」を毎年秋に企画・運営しています。また、イベント開催にとどまらず、生活を豊かにするデザイン・アートのある暮らしを浸透させるべく、年間を通して様々な活動を行なっています。公益性の高い事業活動の推進■毎年秋に開催する日本最大級のデザイン&アートの祭典「DESIGNART TOKYO」の企画・運営(2017 年より毎年開催)■上記以外のイベントにおけるデザイン、アートイベントに特化したプロデュース業2020 年3 月開催の「SHIBUYA FASHION WEEK(渋谷ファッションウイーク)」において、様々なクリエイティブ及びファッションとアートが融合した新境地のアート回遊、“FASHIONART”(ファッショナート)をプロデュース。■パブリックアートの普及推進活動公共建築の建設費の1% を芸術やアートのための費用に充てるという制度「1% for Art」の普及推進活動。(協力:日本交通文化協会)「1% for Art」の普及推進活動について、署名活動を行っております。右記のQR コードから詳細をご覧いただけます。*この度の「渋谷の方位磁針|ハチの宇宙」は「1% for Art」の制度によって制作されたものではございません。DESIGNART TOKYO 2020 開催概要エリア:表参道・外苑前/原宿・明治神宮前/渋谷・恵比寿/代官山・中目黒/六本木/新宿/銀座主催:DESIGNART 実行委員会発起人:青木昭夫(MIRU DESIGN)、川上シュン(artless)、 小池博史(NON-GRID・IMG SRC)、永田宙郷(TIMELESS)、アストリッド・クライン(Klein Dytham architecture)、マーク・ダイサム(Klein Dytham architecture)名称: DESIGNART TOKYO 2020 ( デザイナート・トーキョー2020)会期: 2020 年10 月23 日(金)~11 月3 日(火・祝)オフィシャルWEB サイト:プレスデー: 2020年10 月22 日(木) *同日にプレスツアーを行います。※一刻も早い収束を願っておりますが、新型コロナウィルスの影響により、一部内容に変更が発生する可能性がございます。DESIGNART TOKYO 2019 レポート: 昨年実績_来場者数: 約227,400 人( 延べ) / 会場数・出展者数: 104 会場・147 / 参加クリエイター&ブランド数: 390 / マッチング数: 39 組主催:DESIGNART TOKYO 実行委員会〒107– 0062 東京都港区南青山 2 –15 –19 フジハイツ402TEL 03–6804–3819 / info@designart.jp facebook.com/designart.jpINSTAGRAM instagram.com/DESIGNART_TOKYOTWITTER twitter.com/DESIGNART_TOKYO企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年07月23日エミリオ・エステベス監督最新作『パブリック 図書館の奇跡』(原題:The Public)の公開日が7月17日(金)に決定。本予告編とポスタービジュアルが到着した。ある記録的な大寒波の到来により緊急シェルターは満員、行き場のないホームレスの集団が、図書館のワンフロアを占拠してしまう…。そんな大騒動に巻き込まれたひとりの図書館員の奮闘を軸に物語が展開していく本作は、エステベス監督がある新聞記事に着想を得て、11年の歳月を費やし完成させた“あっと驚く”ヒューマンドラマ。エステベス監督は、公共図書館で働くスチュアート・グッドソン役で主演も兼任。公開された映像では、様々な利用者が調べ物相談する様子や、何故か服を脱いだ利用者の姿など、静かで穏やかという図書館のイメージとは真逆のスチュアートの日常が垣間見える。そして到来した大寒波。ホームレスの集団が図書館のワンフロアを占拠、彼らの苦境を察したスチュアートは、行動を共にすることを決意し、バリケードで出入り口を封鎖。そこへ警察官のラムステッド(アレック・ボールドウィン)が介入、政治的なイメージアップをもくろむ検察官(クリスチャン・スレイター)の偏った主張やメディアのセンセーショナルな報道によって、最初は緊急時の避難所を求める平和的なデモだったが、いつしか大ごとになっていってしまう。また、ホームレスたちと共に決意の表情を見せるスチュアートをはじめ、警察官のラムステッドら様々な立場のキャストたちの姿が切り取られたビジュアルも解禁された。『パブリック 図書館の奇跡』は7月17日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)■関連作品:パブリック図書館の奇跡 2020年7月 ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国公開© EL CAMINO LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2020年06月11日パブリック トウキョウ(PUBLIC TOKYO)は渋谷エリア初となる旗艦店を、2019年11月1日(金)、渋谷スクランブルスクエアにオープンする。ユナイテッド トウキョウ(UNITED TOKYO)などを展開するトウキョウ ベースによるパブリック トウキョウの渋谷エリア初店舗は、渋谷の新たなランドマークに誕生することとなった。店内では、メンズとウィメンズの豊富なラインナップを揃える。オープンに際しては、メンズ・ウィメンズのシーズンコレクションとともに、ニューヨークスタイルのピザ専門店「ピザ スライス(PIZZA SLICE)」とコラボレーションしたユニセックスアイテムを限定販売。“手ぶらでピザを買いにいけるように”と多数のポケットを設けたスウェットフーディーとスウェットパンツを展開する。これらアイテムには、ノベルティとしてシールが2枚付属し、そのうち1枚にはシール台紙の上にチケットがついている。このチケットは、ピザ スライス代官山にてチーズピザ1枚と交換できる。また、ウィメンズのみ玉城ティナとのコラボレーションアイテムの先行販売も行う。コラボレーションアイテムでは、フェザーをあしらったニット、ラッププリーツスカート、ハイネックのミニワンピース、リーフ柄のサテンベルベットパンツの4型を揃える。なお、同コラボレーションは11月8日(金)よりパブリック トウキョウ全店でも取り扱う。【詳細】パブリック トウキョウ シブヤ発売日:2019年11月1日(金)住所:東京都渋谷区渋谷2-24-12 渋谷スクランブルスクエア 7FTEL:03-5962-7899■ピザ スライス コラボレーションアイテムPIZZA SLICE スウェットフ-ディー15,400円(税込)PIZZA SLICE スウェットパンツ 15,400円(税込)■玉城ティナ コラボレーションアイテムスイッチフェザーニット 14,300円(税込)リーフサテンベルベットパンツ 20,900円(税込)ハイネックミニワンピース 13,200円(税込)モヘヤラッププリーツスカート 20,900円(税込)
2019年11月03日「街の中の岡本太郎パブリックアートの世界」展が、2018年7月14日(土)から9月24日(月)まで神奈川・川崎市岡本太郎美術館にて開催される。《太陽の塔》で知られる芸術家・岡本太郎。彼は作品が個人の所有物になることを、アーティスト人生を通して拒みつづけていたといわれる。そんな岡本太郎が好んだのが、公園や学校など公共の空間で創作した作品。大阪・千里の《太陽の塔》、東京・渋谷の《明日の神話》をはじめ、140点以上の岡本作品が全国70ヶ所に設けられている。「街の中の岡本太郎パブリックアートの世界」展では、岡本が手掛けたパブリックアートにフォーカス。原型、原画、スケッチ、写真、彫刻、図面などあらゆる観点から焦点を当て、作品に込められた想いと社会に打ち出したメッセージを紐解く。会場には《太陽の塔》《明日の神話》だけでなく、初期のモザイクタイルを使った作品、制作に励む岡本太郎の動画などが集結する。「芸術のための芸術」ではなく、芸術が日常空間にあって社会とつなげる不可欠な存在であることを追い求めた岡本太郎の姿を体感することができる展覧会となるはずだ。【詳細】街の中の岡本太郎パブリックアートの世界会期:2018年7月14日(土)~9月24日(月)休館日:月曜日(7月16日、9月17日、9月24日を除く)、7月17日、9月18日時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)会場:川崎市岡本太郎美術館企画展示室住所:神奈川県川崎市多摩区枡形7丁目1-5観覧料:一般900(720)円、高・大学生・65歳以上700(560)円、中学生以下は無料※()内は20名以上の団体料金※常設展もあわせて鑑賞可能。
2018年06月02日突然ですが、あなたの隣に今日からダイエットをしたいと考えている友人がいるとします。その友人があなたに向かって「わたし、今日からダイエットするね!」と宣言すると、友人は実際にダイエットに成功する確率が高くなるという話を聞いたことはありませんか?これは心理学者のクルト・レヴィン氏が提唱した「パブリック・コミットメント」と呼ばれる行為で、「周囲の人に向かって目標を宣言すると、達成率が高くなる」というものです。自分の目標を達成するために他人の目を使うというのは、心理学では常套手段です。今回はパブリック・コミットメントについて解説します。■ 実は危ない?使い方によっては逆効果になる、諸刃の剣xiangtao / PIXTA(ピクスタ)この「パブリック・コミットメント」は、もちろん片付けの習慣化にも応用できます。周囲の友人や同僚に「最近は部屋の片付けを頑張っている」「1日10分は部屋を片付けるようにしている」と公言するだけで、習慣化できる可能性が高くなります。しかし実は、このテクニックには大きな落とし穴があります。■ 人間の思考回路は、想像するだけで満足してしまう!?A_Team / PIXTA(ピクスタ)片付けの習慣化を公言すると、「頑張ってね!」「私も見習わなきゃ」などと言われることもあるでしょう。片付け習慣を身につけようと思っても挫折する人が少なくないので、おそらく前向きな言葉を投げかけられるのではないでしょうか。すると、意外なことが起こります。なんと「片付けが得意な自分」というイメージが先行してしまい、実際に片付け自体をしなくても満足してしまうケースが出てくるのです。■ 一人暮らしで、部屋に他人を招く機会がない人は要注意polkadot / PIXTA(ピクスタ)「片付け」というのは、自分以外に成果を検証しにくい目標です。一人暮らしで、かつ部屋にあまり人が来ない方の場合は、誰からも「嘘じゃん!」と突っ込まれずに済んでしまう可能性もあります。このような場合は、本当に自己満足で何もせずに終わってしまうことも考えられます。おもしろいことに、これも「パブリック・コミットメント」を提唱したのと同じクルト・レヴィン氏によって「代償行為」という名称で証明されています。では、どうすれば他人の目を上手に使いながら実際に片付けを習慣化することができるのでしょうか。■ SNSでリアルタイムで見せることも有効!zak / PIXTA(ピクスタ)想像するだけで満足してしまうという現象を避けるためには、「リアルタイムで、具体的に伝える」というのが有効です。この条件が揃ってこそ、「パブリック・コミットメント」が本来の効果を発揮します。しかし、部屋の片付けは一人ですることが多い作業。なかなか他人にリアルタイムで見ていてもらうことはできません。SNSで片付けの進捗状況を発信するのも一つの手段ですが、「片付けはしたいけど、部屋を見られるのは嫌だ」という方もいらっしゃるでしょう。そこで、筆者が一番オススメする方法をご紹介します。■ 電話に出られない理由と一緒に、片付け習慣を公言する!Graphs / PIXTA(ピクスタ)以前に「20秒の我慢がポイント!? 心理学を応用した片付け習慣・その1」でお伝えした、スマホの位置を工夫する方法と組み合わせてみてください。スマホを離れた場所に置いておくと、当然その間は電話に出たりLINEに返事を返すことはできません。そこで、友人などに「最近は片付けを習慣化するためにスマホをその時間は遠ざけているから、○時〜○時は電話に出られない」とあえて公言しておくといいでしょう。■ LINEの機能を上手に使うのも、手軽でオススメ!shimi / PIXTA(ピクスタ)もしくは、LINEのひとこと機能や自己紹介にその旨を書いておくのも手軽なのでオススメです。さらに余裕があれば、「今日はキッチンの掃除をしている」「いま、リビングの掃除をしています」と書いてもいいでしょう。具体的であればあるほど効果的です。こうすることで、「友人や同僚は、今の時間帯は私が片付けをしていると思っている」という意識を持つことができます。すると、実際に片付けをしなければならないという感覚が強まるのです。これが、「パブリック・コミットメント」の正しい使い方です。他人の目を上手に使うのも、片付け習慣を身につけるには大切です。使い方によって、良くも悪くも片付け習慣に効果を与えてしまう「パブリック・コミットメント」というテクニック。ぜひ、良い効果を得られるように使ってみてください。【参考】※ロバート・チャルディーニ『影響力の武器』※Derek Sivers『Keep your goals to yourself.』これまでの記事をよむ「心理学を応用した片付け習慣」・その1「20秒の我慢がポイント!?」・その2「片付けた場所を写真に撮ると効果的って本当?」
2018年05月25日4月6日、東京・世田谷区の公共劇場、世田谷パブリックシアターの開場20周年記念発表会が行われ、公益財団法人せたがや文化財団理事長で同館長の永井多惠子と、芸術監督の野村萬斎が会見を行なった。永井館長は「野村さんは、狂言師という伝統芸能を継ぐ方でありながらイギリスに留学されたご経験もあり、現代演劇にも精通している」とコメント。萬斎は「われわれ伝統芸能に携わる者が、現代演劇を刷新する力になれると思っております」と語り、20周年記念プログラムを紹介した。6月には、1998年に同劇場のオープニング・シリーズとして上演された勅使川原三郎のダンス作品『ABSOLUTE ZERO 絶対零度2017』が待望の再演を迎える。野村は「世田谷で生まれた作品が世界各国を周り、18年ぶりに帰ってくることを誇らしく思っております」と期待を寄せる。7月には、平家物語に題材を取った木下順二の不朽の名作『子午線の祀り』が野村萬斎自身の演出・主演で上演される。1979年に初演され、自身も1999年、2004年に出演を重ねてきた本作について「新キャストと演出で、戯曲を解体し、再構築した新たなものをお見せしたい」と意気込みを見せた。12月には、兵庫県立芸術文化センターとの共同制作で、日韓文化交流企画となる『ペール・ギュント』が控える。演出のヤン・ジョンウンは、平昌冬季オリンピック開・閉会式の演出も担当する気鋭の韓国人演出家だ。「浦井健治さん他、オーディションで選ばれた日韓の俳優たちによる新たな作品の誕生を、楽しみにしています」。世田谷パブリックシアターの存在意義について、萬斎は3つの特徴を挙げた。「ひとつ目は地域性です。世田谷区を中心とした同心円上に、東京があり日本がありアジアがある。時代をかいくぐる本質的な芸術は多くの観客に響いていくでしょう。ふたつ目は伝統芸能と現代演劇の切磋琢磨。数百年かけて洗練されてきた伝統芸能のあり方は、新しい才能を持った作家たちにも刺激を与えてくれるはずです。3つ目は、レパートリーの創造。公共劇場として、国内だけでなく海外でも共有される作品をつくる使命を感じています」。また、当劇場は世田谷区民を中心とする地域の人々に開かれたワークショッププログラムが充実していることでも知られる。「開場当初から、演劇を使った表現の仕方を区民にお伝えするワークショップを意欲的におこなってきました。地域の人々が集う場としての劇場でありたい」。会見の後に萬斎は「世田谷区には野球チームもサッカーチームもないが、世田谷パブリックシアターがある。そのことを地域の方が誇りに思ってくださっていることが大変嬉しい」と茶目っ気を交えて語ってくれた。開場20周年記念プログラムは4月から2018年3月まで開催。取材・文:落 雅季子
2017年04月07日IDC Japanは2月25日、国内パブリッククラウドサービス市場予測を発表した。これによると2015年の国内パブリッククラウドサービス市場規模は前年比32.3%増の2614億円。また、同市場における2015年~2020年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は19.5%で推移し、2020年の市場規模は2015年比2.4倍の6370億円を予測している。国内パブリッククラウドサービス市場は普及期を迎え、システム導入(新規/刷新/更新)時にクラウドを検討するユーザー企業が増加し、特に大企業ではクラウドの検討は一般化しつつあり、パブリッククラウドサービスは重要な検討項目となっている。また、クラウドと伝統的なITを同等に比較検討するクラウドオルソー(Cloud Also)から、クラウドを優先的に検討するクラウドファースト(Cloud First)への変化も見られるという。2015年の国内パブリッククラウドサービス市場ではIT資産の継承を目的とし、既存の業務アプリケーションをIaaS(Infrastructure as a Service)/PaaS(Platform as a Service)環境上で稼働させる「クラウドイネーブルド」の動向が顕著に見られたほか、一般消費者向けWeb/Mobileアプリケーションの開発、稼働環境としてIaaS/PaaSを利用することは一般化しているという。国内パブリッククラウドSaaS(Software as a Service)市場では、モバイル対応に優れた汎用的なアプリケーション(コラボレーティブやCRM)はクラウドファーストが浸透したという。また、Human Capital Management(HCM)や「マイナンバー管理ソリューション」といった新しいアプリケーションは、SaaSモデルでのみ提供されることが増加し、ユーザー企業の意識に関係なく、ベンダーのクラウドファーストが進んでいる。国内パブリッククラウドサービス市場は成長市場であることは言うまでもなく、汎用性の高いサービス(IaaSやコラボレーティブアプリケーション)はコモディティ化が進んでおり、ベンダーの寡占化が見られるという。一方、ユーザー企業の裾野は広がっており、産業特化型アプリケーションなどはサービスの多様化/細分化が進むと同社では想定している。同社のITサービス リサーチディレクターの松本聡氏は「国内パブリッククラウドサービス市場では、汎用性の高いサービスは寡占化が進むため、生き残るベンダーは数社にとどまる。したがって、アプリケーション領域での差別化が多くのベンダーにとって重要な事業戦略となる」と分析している。
2016年02月25日マネーツリーは2月5日、Androidパブリックβの提供開始を発表した。同社はiOS向けアプリを2013年にリリースし、同年の「App Store Best」を受賞。2015年12月にリリースしたWeb版に続く製品投入となる。アプリでは、家計簿に関する多くの機能を提供しており、銀行口座やクレジットカード、電子マネー、ポイントカードなどの管理が容易になる。また、AndroidプラットフォームでもiOSと同様の独自ユーザーインタフェースを踏襲しており、異なるプラットフォームであってもユーザーが違和感なく利用できる。パブリックβ版であるため、利用にあたっては同社が公開するWebサイトで登録が必要となる。
2016年02月09日マネーツリーは、iOS向けに提供していた資産管理アプリ「Moneytree」のAndroid版のパブリックβを公開した。「Moneytree」はこれまで、iOS向けに提供されていた資産管理アプリ。昨秋、Web版を公開し、MacやWindows PCなどでもサービスを利用可能であったが、この度、Androidユーザー向けにパブリックβを公開する運びとなった。アプリでは、iOS版と同様、銀行口座、クレジットカード、電子マネー、ポイントカードの管理などが行える。他社のサービスでは有料で提供されている機能の多くが、無料で利用できるのが特徴だ。同社は、起業時からセキュリティとプライバシーを最大限に重んじたため、信頼できるプラットフォームとしてiOS上でサービスを展開してきた。今回のリリースは、そこで培った高いセキュリティレベルを最適な形で搭載し、アプリ自体の暗号化、通信時の認証ピンニングなどの対策を講じての提供となる。また、iOSアプリでのノウハウをベースに、シンプルで見やすく使いやすいユーザーインターフェースを採用したことも特徴となっている。利用は同社のWebサイトからメールアドレス、使用しているデバイスの機種を登録することで可能となる。対応OSはAndroid 4.3以上。パブリックβでは、経費精算サービス「Moneytree PLUS」、法人口座アグリゲーションサービス「Moneytree PRO」は非対応。今後の正式版リリースおよびアップデートで実装される見込み。なお、同社は前述の通り、利用者の安全とプライバシーを確保することを重要視していることから、下記のことを行わないというステートメントを発している。無料だからといって、バナー広告を表示しない他社からメールが届くこともない利用者のデータを覗き見することもない第三者にデータが渡ることもない登録時の不必要な個人情報の要求をしない意図的に有料プランに誘導することをしないMoneytreeはiOS版のローンチ当初から、個人情報を閲覧できるのはユーザー自身のみで、運営サイドはユーザーの情報やパスワードを見ることはできない仕様となっている。
2016年02月04日ヴイエムウェアは10月14日、同社のパブリッククラウド「VMware vCloud Air」の拡張を発表した。新たな機能や製品としては、Google Cloud PlatformでDNSサービスを提供する「Google Cloud DNS」、サービスプロバイダー向けのクラウド管理ソフトウェアの最新版「VMware vCloud Director 8」などがある。VMware vCloud Director 8では、VMware vSphere 6とVMware NSX 6.1.4向けのサポート、Virtual Data Center(vDC)のテンプレートが追加された。また、サービスプロバイダー向けのツールとして、「VMware vCloud Air Monitoring Insight」と「Enhanced Identity Access Management」の提供も始まった。VMware vCloud Air Monitoring Insightは、インタラクティブな指標やイベントログ、ユーザーが定義できるアラームなど、クラウドサービスの運用に関する分析機能を提供し、Enhanced Identity Access Managementは、VMware vCloud Airの顧客にシングル・サインオンを提供する。同社はサービスプロバイダー向けの機能を拡張することで、エコシステムを拡大していきたいとしている。また、VMware vCloud Air向けのVMware vSphere Integrated Containersのサポートが追加された。これにより、VMware vCloud Air上で、コンテナ化されたアプリケーションを稼働することが可能になる。そのほか、テクノロジ プレビューとして発表された「Project Michigan」により、Advanced Networking ServicesとHybrid Cloud Managerの機能がVMware vCloud Airで利用できるようになる。同社は8月末に米国で年次カンファレンス「VMworld 2015」の開催に伴い、VMware,vCloud Airに関する大きな発表を行ったが、それから2カ月もたたないうちに多くの機能拡張を発表しており、同社がVMware vCloud Airに対する力を入れていることの表れとしている。
2015年10月15日GMOクラウドは8月31日、パブリッククラウド「ALTUS Isolateシリーズ」を利用する企業向けのオプションとして、同一のネットワーク環境から、複数のアカウントで同時にセキュアな通信を行える「リモートアクセスVPN -Plus-」の提供を開始した。本オプションを利用することで、自宅や外出先、支店など、インターネット環境があれば、どこからでもセキュアに通信することが可能となる。同社のパブリッククラウドでは、標準機能として「リモートアクセスVPN」を提供しているが、本オプションを利用することで、同じ環境から複数アカウントでのVPN通信が可能となり、業務の効率化をより高めることが可能で、社内の業務システムやファイルサーバー上のデータをクラウド環境で利用したい場合や、同じネットワークから複数アカウントでセキュアに通信を行いたいといった企業は是非活用したい機能だ。価格は、構築費と10クライアントまでで、初期費用13,000円(税別)、月額1,450円(税別)。
2015年08月31日ブラックマジックデザインは27日、編集/カラーコレクション用ソフト「DaVinci Resolve 12」のパブリックベータ版を公開した。現在、同社のWebサイトから無償でダウンロードできる。「DaVinci Resolve」は、カラーコレクターとノンリニアビデオ編集が融合したソリューション。SD、HD、Ultra HDのプロジェクトを作成する個人ユーザー向けの無償版「DaVinci Resolve 12」と、マルチGPU、4K出力、モーションブラーエフェクト、時間的/空間的ノイズ除去、3Dツール、リモート/マルチユーザー・コラボレーションツールを搭載したプロのスタジオや共同で作業を行うワークグループ向けの有償版「DaVinci Resolve 12 Studio」(995ドル)が用意される。新バージョンでは、インターフェースがモダンなデザインに一新され、目への負担が軽減されたほか、複数のソースからプログラムをリアルタイムで編集できるマルチカメラ編集機能を搭載。また、トリムモード、マルチスリップ、スライド、リップル、ロールといった編集機能が向上したほか、高サンプリングレートに対応し新しいオーディオエンジンを搭載。さらに、編集ワークフローに適応できるようにメディア管理機能が再設計されたのに加えて、Intel Iris GPU および Intel Iris Pro GPU に対応したことでパフォーマンスが飛躍的に向上するなど、多くの新機能の追加や改良がなされている。なお、今回からこれまでの無償版「DaVinci Resolve Lite」が「DaVinci Resolve」に、有償版の「DaVinci Resolve」が「DaVinci Resolve Studio」へ、それぞれの特徴がより強く反映されたネーミングに変更されている。ちなみに「DaVinci Resolve 12」の最終版は、ベータ版でのテストが完了し次第、8月下旬頃に同社のWebサイトにてダウンロード提供が開始される予定となっている。現在ダウンロードページでは、「DaVinci Resolve 12 Beta」(Mac版/ Windows版)と「DaVinci Resolve 12 Studio Beta」(Mac版/ Windows版/ Linux版)が配布されている。
2015年07月28日米Appleは7月9日(現地時間)、iOSの次期メジャーアップグレードiOS 9のパブリックベータ版「iOS 9 Public Beta」の提供を開始した。「Apple Beta Software Program」に登録することで無料で試用できる。Apple Beta Software Programはリリースする前のソフトウエアのフィードバック収集を目的としたプログラムだ。Apple ID所有者でプログラム契約に同意すれば、誰でも参加できる。パブリックベータ版をインストールするデバイスを登録すると、iOSソフトウエア・アップデートからiOS 9のパブリックベータ版および今後のアップデートを入手できるようになる。パブリックベータ版にはAppleに直接フィードバックを送信する「フィードバックアシスタント」が付属する。なおパブリックベータ版に関する情報は、Appleが公開した技術情報を除いて同社の機密情報になる。たとえば、パブリックベータソフトの情報やスクリーンショットを公開したり、プログラム参加者以外に画面を見せるのは契約違反になる。詳細はApple Beta Software Program契約で確認できる。Appleが開発者カンファレンスWWDC 2015(6月8日~12日)で発表したiOS 9は、バッテリー動作の効率性、セキュリティといったiOSの基盤をさらに強固にし、プロアクティブなデジタルアシスタント、iPadでの2アプリ分割表示、新アプリ「News」など様々な新機能を加える。正式版のリリースは今秋を予定している。
2015年07月10日米Appleは7月9日(現地時間)、今秋リリース予定のOS Xの次期メジャーアップグレード「OS X El Capitan」のパブリックベータ版の提供を開始した。「Apple Beta Software Program」に登録することで無料で試用できる。Apple Beta Software Programはリリースする前のソフトウエアのフィードバック収集を目的としたプログラムだ。Apple ID所有者でプログラム契約に同意すれば、誰でも参加できる。パブリックベータ版をインストールするデバイスを登録すると、Mac App StoreからOS X El Capitanのパブリックベータ版および今後のアップデートを入手できるようになる。パブリックベータ版にはAppleに直接フィードバックを送信する「フィードバックアシスタント」が付属する。なおパブリックベータ版に関する情報は、Appleが公開した技術情報を除いて同社の機密情報になる。たとえば、パブリックベータソフトの情報やスクリーンショットを公開したり、プログラム参加者以外に画面を見せるのは契約違反になる。詳細はApple Beta Software Program契約で確認できる。Appleが開発者カンファレンスWWDC 2015(6月8日~12日)で発表したOS X El Capitanは、体験とパフォーマンスの向上に重点を置いたアップデートになる。フルスクリーンで2つのウインドウを並べる「Split View」という新機能を搭載。Mission Control、Safari、メール、メモ、マップ、Spotlightなどが強化・改善されている。
2015年07月10日ニフティは、クララオンラインが中国にて提供しているパブリッククラウドサービス「鴻図雲(ホンツーユン)」に共同提供社として参画し、4月16日(木)からサービス提供開始したと発表した。これは、同社が海外で提供する初のクラウドサービスとなる。同サービスは、ニフティクラウドの安定したインフラ基盤とクララオンラインの中国におけるビジネスノウハウを組み合わせることで、中国でもニフティクラウドと同じパブリッククラウドを利用できるサービス。中国の5つの通信キャリアとのBGP接続による中国全土へのインターネット接続性と、環境の違いに対する技術面およびビジネス面でのサポートを提供する。これらのサービスは、既に本田技研工業(中国)、タニタ上海といった企業がサービスを利用している。現在、中国で、ITビジネス市場の成長に伴ってクラウドサービスが急速に普及しており、これまで、「鴻図雲」をインフラ構築・運用の面で支援。今回、中国で安定稼動し、導入実績のある「鴻図雲」に共同提供社として加わることで、サービス促進を図るという。今後は、クララオンラインとの協業をより強化し「鴻図雲」のソリューション拡大を図り、中国でのビジネスを強力に支援するとしている。
2015年04月23日米AppleがiOS 8.3のパブリックベータ版を「Apple Beta Software Program」の一部の登録者に対して配布したと、9to5macなど米メディアが現地12日に報じた。これまで同社ではOS Xのパブリックベータ版の提供を行ったことはあるものの、iOSでは初となる。「Apple Beta Software Program」は一部のユーザーに対して、プレリリース版のソフト、アプリ、サービスを試用してもらい、正式リリース版の品質向上を目指してフィードバックを収集する取り組みのこと。同プログラムへの参加者に配布されるのはプレリリース版となるため、不具合が発生する可能性がある。また、プレリリース版は機密情報に該当し、スクリーンショットの公開やプレリリース版の情報をSNS等での公開、同プログラム参加者以外にプレリリース版の画面を見せたり、内容を話したりすることは禁止される。禁止事項が多い一方で、同プログラムへの参加者は、先行して無料で新サービスに触れられるのがメリットだ。ただし、今回配布されたiOS 8.3では、新しい絵文字キーボードの追加、Siriの対応国の拡大、安定性やパフォーマンスの向上、バグフィックスとされ、新機能を目当てにするユーザーにとってはメリットは大きくはなさそうだ。なお、同プログラムに参加するには、「Apple Beta Software Program」でApple IDを登録する必要がある。
2015年03月13日米Appleが新しい写真管理・編集ソフト「写真」を含む「OS X Yosemite v10.10.3」のパブリックベータを開始した。「写真」はiCloudフォトライブラリ(ベータ)をサポートし、iOSの写真アプリとの連係に優れているのが特徴。昨年6月にWWDC 2014で開発発表を行い、今年前半のリリースを予告していた。AppleはすでにiPhotoとApertureの開発を終了させる計画を明かしており、「写真」はOS Xの新しい標準写真ソフトとして、事実上iPhotoとApertureを引き継ぐソフトになる。パブリックベータ版の試用を希望するMacユーザーは、OS X Beta Programのサイトでベータプログラムに登録するか、登録済みの場合はApple IDを使ってサインインする。OS X Yosemite Public Beta Guideの説明に従って、バックアップを作成し、次に「Beta Access Utility」をダウンロードして、YosemiteBetaAccessUtility.dmgをダブルクリックして実行する。Macがベータプログラムに登録され、自動的にMac App Storeが起動し、アプリケーションのチェックが完了すると利用できるアップデートに「Pre-release: OS X Yosemite 10.10.3 Public Beta (14D87p)」が表示される。パブリックベータ版をインストールしたら、通常版へのバージョンダウンはできない。「写真」はiPhotoのフォトライブラリを取り込んで使用する(複数ある場合は、その内の1つ)。引き続きiPhotoも使えるが、「写真」で行った変更や編集はiPhotoには反映されず、逆も同様だ。Apertureライブラリも「写真」に取り込めるが、プロジェクトがアルバムに、スターレート/カラーラベル/フラグなどがキーワードに変換され、その他のIPTCメタデータは「写真」で表示されず、カスタム・メタデータ・フィールドは「写真」に移行しないので注意が必要。Apertureも引き続き使用できるものの、変更や編集は「写真」に反映されず、「写真」での変更や編集もApertureには表示されない。
2015年03月03日米Appleが「iOS 8.3」の一般向け正式版のリリースを前に、パブリックベータ版が提供されるかもしれない。9to5macが本件に詳しい関係者の話として、現地20日に報じた。iOSのパブリックベータ版がリリースされれば、iOS史上初となる。パブリックベータ版の配布は、正式版のリリース前に、多くの人が利用することで、事前に不具合を発見し、正式版での動作の安定化に役立てる試みのこと。9to5macによると、3月中旬にパブリックベータ版が提供されるという。パブリックベータ版は、iOSの最新版を先んじて利用できるのがメリットとなるが、あくまでプレリリース版であり、動作が不安定な場合があることを認識しておきたい。iOS 8.3では、CarPlayのワイヤレス接続への対応、中国でのApple Pay対応、新しい絵文字キーボードの追加、Googleの二段階認証などとされる。一連の新機能が日本のユーザーにとって、iOSの大幅な機能向上につながるとは考えにくく、パブリックベータ版が提供されても、メリットとデメリットを考慮したうえで利用するか否かを決めたほうがいいだろう。
2015年02月23日東京都・渋谷のBunkamura Galleryは、パークホテル東京をはじめとし、多数のパブリックスペースで取り上げられている作家、室麻衣子の個展「March in March 3月の行進」を開催する。会期は3月11日~18日。開館時間は10:00~19:30。入場無料。同展は、メキシコでアートを学び、国や言語、手法においてボーダレスに活動し、ギャラリーやパブリックスペース等で精力的に展開している室氏による個展。これまでの主要な作品と新作が一堂に集い、立体や平面などのジャンルにとらわれることなく、日常で感じたことをストレートに表現された作品が展示される。また、陶やフェルト、鉄などで構成された動物の立体作品や平面を飾る陶コラージュに加え、貴重なアニメーション作品も公開されるとのこと。また、同展に際して室氏は、「何かに気づき、こだわりが生まれ、自分自身を覆っていた殻に気づく。思い切って殻を破って外に出ても、新たな扉を見つけ、足を踏み入れたことのない外を経験していく。どこへたどり着くかわからなくても進み、『今』という瞬間を常に行進している」と語る。会場では、メキシコで生まれたアマテ紙の画面を奔放に飛び交うカラフルな鳥たちやフラミンゴなどの動物たちの作品が行進するように並び、愛らしく、それでいて刺激的でユニークな陶の動物たちなど、エキゾチックかつエネルギッシュに彩られた立体物や陶コラージュが展示されるなど、メキシコで学んだ彼女ならではの開放的で生命力に満ちた世界が広がるということだ。
2015年02月23日