昨年6月より上演された舞台「パラサイト」が、4月にWOWOWにて放送・配信されることが決定した。2019年に韓国で公開され、第92回アカデミー賞で非英語作品として史上初の作品賞受賞のほか計4部門受賞という快挙を成し遂げた、ポン・ジュノ監督の映画『パラサイト 半地下の家族』を日本で舞台化した本作。2023年に東京・大阪で上演された話題作だ。日本版の舞台は、1990年代の関西。地上にありながら地下のように日が差さないトタン屋根の集落で暮らす金田家が、高台の豪邸で暮らす永井家に寄生(パラサイト)していく物語。本作で台本と演出を手掛けるのは、映画『愛を乞うひと』、舞台「泣くロミオと怒るジュリエット」などで知られる脚本・演出家の鄭義信。舞台「パラサイト」撮影・細野晋司出演は、半地下に暮らす金田家の夫婦役を古田新太、江口のりこ、その息子と娘役を宮沢氷魚、伊藤沙莉が演じ、一方、裕福な永井家の夫婦役を山内圭哉、真木よう子、その娘役を恒松祐里、家政婦役をキムラ緑子が演じるほか、オリジナルの登場人物としてみのすけが出演。個性と実力を兼ね備えた豪華キャストが顔をそろえた。舞台「パラサイト」は4月、WOWOWにて放送・配信予定。(シネマカフェ編集部)
2024年02月27日ポン・ジュノ監督の映画『パラサイト 半地下の家族』を日本で舞台化し、2023年6月より上演された舞台『パラサイト』が、2024年4月にWOWOWで放送・配信されることが決定した。日本版の舞台は、1990年代の関西。地上にありながら地下のように日が差さないトタン屋根の集落で暮らす金田家が、高台の豪邸で暮らす永井家に寄生(パラサイト)していく物語が描かれる。台本と演出を手がけるのは、映画『愛を乞うひと』、舞台『泣くロミオと怒るジュリエット』などで知られる脚本・演出家の鄭義信。出演は、半地下に暮らす金田家の夫婦役を古田新太と江口のりこ、その息子と娘役を宮沢氷魚と伊藤沙莉が演じ、一方、裕福な永井家の夫婦役を山内圭哉と真木よう子、その娘役を恒松祐里、家政婦役をキムラ緑子が演じるほか、オリジナルの登場人物としてみのすけが登場する。また舞台版ならではのラストも見どころとなっている。<番組情報>舞台『パラサイト』原作:映画『パラサイト 半地下の家族』台本・演出:鄭義信出演:古田新太、宮沢氷魚、伊藤沙莉、江口のりこ/キムラ緑子、みのすけ/山内圭哉、恒松祐里、真木よう子/青山達三、山口森広/田鍋謙一郎、五味良介、丸山英彦、山村涼子、長南洸生、仲城綾、金井美樹放送・配信日:WOWOWで4月放送・配信予定番組公式サイト: CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
2024年02月26日映画『パラサイト 半地下の家族』を日本で舞台化した「パラサイト」。このたび、同舞台を1月 20 日(土)20:00よりHulu ストア独占で擬似ライブ配信することが決定した。ポン・ジュノが監督を務めた映画『パラサイト 半地下の家族』は、第72回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞、第92回米アカデミー賞では非英語作品として史上初の4部門受賞を果たし、世界の映画賞を席巻。昨年6月から7月にかけて上演された舞台は、映画『愛を乞うひと』『焼肉ドラゴン』のチョン・ウィシンが台本・演出を手掛け、原作で描かれたテーマはそのままに、設定を1990年代の日本・関西に置き換え、舞台ならではの演出とともに、もう一つの半地下の家族の物語を創り上げた。家内手工業の靴作りで生計を立て、地上にありながら地下のように一日中陽がささない堤防下のトタン屋根の集落で細々と暮らす金田一家が、高台の豪邸で暮らす永井一家へ次第にパラサイト(寄生)していく物語となっている。パラサイトする側の家族、金田家には古田新太、宮沢氷魚、伊藤沙莉、江口のりこ。金田家にパラサイトされていく永井家に、山内圭哉、真木よう子、恒松祐里。物語のキーパーソンとなる家政婦役でキムラ緑子、舞台版オリジナルの人物としてみのすけが参加した。公演当時、チケットは発売直後から入手困難と言われ完売となった本作の映像を配信で視聴できるのは、今回が初めて。擬似ライブ配信終了後には見逃し配信も実施する。なお、Huluストアで本作の視聴チケットを購入した人限定で観られる特典映像も配信。古田さん、宮沢さん、山内さんによる『舞台「パラサイト」SP裏トーク』と題され、ネタバレありで舞台の見どころやマル秘トークを思う存分に語る。また番組内では、伊藤さん、江口さんからの個性豊かなアンケートも公開する。▼Huluストア ライブ配信概要●舞台「パラサイト」・擬似ライブ配信日時:1月20日(土)20時開演・見逃し配信日時:配信終了後準備が整い次第~2月18日(日)23時59分まで・視聴料金:4,800円(税込)・視聴チケット販売期間:1月6日(土)12時~2月18日(日)20時●購入者限定特典映像『舞台「パラサイト」SP裏トーク』視聴期間:1月20日(土)20時~2月18日(日)23時59分※Huluストアにて舞台「パラサイト」視聴チケットをご購入の方のみ(シネマカフェ編集部)
2024年01月06日ポン・ジュノ監督の傑作映画『パラサイト 半地下の家族』を舞台化。鄭義信が台本・演出を手がけ、話題の新劇場THEATER MILANO-Zaで幕を開ける。6月5日の初日を前に、合同取材会が行われ、鄭を始めキャストの古田新太、宮沢氷魚、伊藤沙莉、江口のりこ、キムラ緑子、みのすけ、山内圭哉、恒松祐里、真木よう子が登壇した。今回の舞台化で鄭は、物語の設定を90年代の関西へと変更。金田家の文平(古田)は、家内手工業の靴作りを生業に、妻の福子(江口)、息子の純平(宮沢)、娘の美姫(伊藤)と細々暮らしている。その一方、高台の豪邸に暮らすのが、永井家の慎太郎(山内)、妻の千代子(真木)、娘の繭子(恒松)。さらに永井家の家政婦・玉子(キムラ)、みのすけ演じる舞台オリジナルキャラクターらが絡み合い、永井家に“寄生=パラサイト”していく金田家の綿密な計画が描かれていく。そんな鄭の脚本について古田は、「日本には韓国のような半地下の文化はないですし、そこいらへんはさすが鄭さん、うまいです」と絶賛。さらに「非常にうまく置き換えて貧富の差も出せていると思いますし、映画とはまた違う結末ですが、映画をご覧になった方も『うまい!』ってなると思います」と自信をのぞかせる。映画版の完成度の高さに「多少のプレッシャーはありました」と語る真木は、「ただやっぱり映画と舞台、フィールドが違いますから。鄭さんが見事舞台版へと変えていますし、ぜひ生の私たちの芝居を感じていただければ」と話す。さらに鄭は、「映画のようなスペクタクルはお見せ出来ないと思いますが、人間同士の濃いスペクタクルなドラマと言うのでしょうか(笑)。そういう話にしたいと思いましたし、実際にそうなっていると思うので、ぜひ多くの方に観ていただきたいです」とアピールする。古田新太鄭義信さらに稽古中のエピソードを訊かれると、「わりと順調でしたよね」と山内。古田も「こう見えてみんな結構、素直な俳優なんで(笑)」と、個性派ぞろいの意外な一面を打ち明ける。また関西弁の台詞について古田は、「(関西出身ではないと)ほぼバレないんじゃないかな。だから観に来た人は、『本物の関西人は誰だ?』クイズをやればいいと思う」と笑う。関東出身の伊藤は、「(古田など)すぐに教えてくださる方々が近くにいたのは、すごく恵まれていたと思います」と語り、同じく関東出身の宮沢も、「『もうちょっとこうしたほうがいいよ』とすぐにアドバイスいただけるので、共演者の皆さんにはすごく助けられました」と振り返る。山内圭哉伊藤沙莉伊藤沙莉ちなみに映画版で古田と同じ役を演じているのが、名優ソン・ガンホ。古田は“日本のソン・ガンホ”と言われることもあるが、実は古田の方が年上。これまでは多少の不満もあったようだが……。「この間うちの関係者がソン・ガンホに会いまして。で、その時ソン・ガンホが、『私が韓国の古田新太です』と言ったそうです(笑)。だからもうオッケーです」とニヤリ顔を見せると、会場はドッと笑いに包まれた。取材・文:野上瑠美子<公演情報>THEATER MILANO-ZaオープニングシリーズCOCOON PRODUCTION 2023『パラサイト』【東京公演】2023年6月5日(月)~2023年7月2日(日)会場:THEATER MILANO-Za(東急歌舞伎町タワー6階)【大阪公演】2023年7月7日(金)~17日(月・祝)会場:大阪・新歌舞伎座公演公式サイト 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
2023年06月06日舞台『パラサイト』の合同取材会が4日、都内で行われ、古田新太、宮沢氷魚、伊藤沙莉、江口のりこ、キムラ緑子、みのすけ、山内圭哉、恒松祐里、真木よう子、台本・演出の鄭義信氏が出席した。第72回カンヌ国際映画祭パルム・ドール、第92回米アカデミー賞4部門受賞という快挙を成し遂げたソン・ガンホ主演の映画『パラサイト 半地下の家族』が日本で舞台化。6月5日~7月2日に東京・THEATER MILANO-Zaにて、7月7日~17日に大阪・新歌舞伎座にて上演される。日本版『パラサイト』の舞台となるのは90年代の関西。家内手工業の靴作りで生計を立て、地上にありながら地下のように一日中陽がささないトタン屋根の集落で細々と暮らす金田一家の主・金田文平を古田新太、文平の息子・純平を宮沢氷魚、純平の妹・美姫を伊藤沙莉、文平の妻・福子を江口のりこが演じる。舞台が関西ということで、千葉県出身の伊藤や東京都出身の宮沢らは、関西弁での演技に挑戦。伊藤は「マスターできているかわからないですけど、すぐに教えてくださる方々が近くにいたというのはすごく恵まれていたと思います」と述べ、関西弁での演技は楽しいか聞かれると「はい!」と笑顔で即答した。宮沢も「シーンが終わったあとに皆さん来てくれて、『ここはこう言ったほうがいいよ』とすぐアドバイスをいただけるのでありがたいですし、すごく皆さんに助けられました」と関西出身の共演者に感謝した。大阪府出身の山内は、伊藤や宮沢らの関西弁について「皆さんすごく上手ですよ。すごくクオリティが高いと思います」と太鼓判。兵庫県出身の古田も「(誰が関西出身じゃないか)ほぼバレないんじゃないかなと。みんなで見に来て『本物の関西人は誰だ』をやればいいと思う」と、関西出身とそうでない人と差がないくらいに仕上がっていると話していた。
2023年06月04日俳優の古田新太が4日、都内で行われた舞台『パラサイト』の合同取材会に、宮沢氷魚、伊藤沙莉、江口のりこ、キムラ緑子、みのすけ、山内圭哉、恒松祐里、真木よう子、台本・演出の鄭義信氏とともに出席した。第72回カンヌ国際映画祭パルム・ドール、第92回米アカデミー賞4部門受賞という快挙を成し遂げたソン・ガンホ主演の映画『パラサイト 半地下の家族』が日本で舞台化。6月5日~7月2日に東京・THEATER MILANO-Zaにて、7月7日~17日に大阪・新歌舞伎座にて上演される。日本版『パラサイト』の舞台となるのは90年代の関西。家内手工業の靴作りで生計を立て、地上にありながら地下のように一日中陽がささないトタン屋根の集落で細々と暮らす金田一家の主・金田文平を古田新太、文平の息子・純平を宮沢氷魚、純平の妹・美姫を伊藤沙莉、文平の妻・福子を江口のりこが演じる。古田は「初日に向けてはセリフを間違えないようにしようと思います」と気を引き締め、「設定が日本になっていますので、韓国のような半地下の文化もないですし、そこらへんはさすが鄭さん、うまいです。非常にうまく置き換えて、貧富の差をきれいに出せているんじゃないかなと思います。映画とはちょっと結末も違いますし、でも映画をご覧になった人たちも『うまい!』ってなると思います」と手応えを口にした。“日本のソン・ガンホ”とも呼ばれている古田。4月に行われた「東急歌舞伎町タワー開業前日セレモニー」に出席した際、「あいつのほうが1個下だからね。あいつが“韓国の古田新太”だから」と言って笑いを誘っていたが、「この間うちの関係者が韓国に行ってソン・ガンホさんに会って、ソン・ガンホさんが『私が韓国の古田新太です』と言いました」とにんまり。「それでOKなんで」とご満悦の様子だった。宮沢は「僕は金田家のブレインというか、いろいろプランを立てて家族を巻き込んでいく役柄で、家族のかじを取る人物を演じています」と説明し、「とにかく楽しむところは楽しんで、気を引き締めるところは引き締めて挑んでいきたいと思います」と意気込み。伊藤は「お兄ちゃんの作戦に乗っかっていろんなことをするんですけど、末っ子感というか、わかりやすい甘えん坊なところもありますし、いろんな一面が見せられたらいいなと思っています。頑張ります!」と笑顔でコメント。江口は「古田さんの奥さん役で頑張ります」と挨拶し、共演者から笑いが起こっていた。
2023年06月04日韓国ノワールの金字塔、映画『パラサイト 半地下の家族』が舞台となって、新宿の新劇場「THEATER MILANO-Za」に登場する。世界中を震撼させた、格差社会が引き起こした衝撃の人間ドラマを再構築するのは、血と汗と涙と笑いが混在する“愛すべき人間臭さ”を舞台に息づかせる名手、鄭義信。舞台設定を日本に置き換え、「私たちの物語」として提示するその狙いとは!?古田新太、宮沢氷魚、伊藤沙莉、江口のりこ他、豪華キャストとともに話題作に挑む、鄭の思いに迫った。「ポン・ジュノ監督がどう返事して来るのか、ドキドキしながら待っていました」――原作映画『パラサイト 半地下の家族』の日本公開は2020年1月でしたが、いつご覧になりましたか?日本公開よりも前にあった特別試写会で、初めて観ました。ポン・ジュノ監督とは面識があって作品も何作か観ていますが、この作品も、やっぱりな、どんどん切り込んでくるな!という感触でしたね。韓国は日本以上に貧富の差が激しくなっているんだな、ということがヒシヒシと伝わって来る作品だと思いました。――ブラックユーモアを散りばめた思いも寄らない展開、そうしたエンタテインメント性の高さに評価が集まったところもありますが、作品の核となる社会問題に胸を突かれた、と。そうですね。日本の場合、貧困が目に見えない形で進んでいるように思うけれど、韓国はあらわになって来ているなとすごく感じましたね。韓国ドラマなどにもよく出て来るけど、格差の激しさが怨念のように渦巻いているのが分かりました。で、映画を観た後だいぶ経ってから、映画プロデューサーの李鳳宇さんに「舞台化してみないか」と持ちかけられたんです。舞台『パラサイト』メインビジュアル李さんはポン・ジュノ監督と親しい間柄で、「こんなとんでもない話を舞台に出来るのは、義信さんぐらいしかいない」と言われて(笑)。でも、権利元のCJエンターテインメントという韓国最大の制作会社と、ポン・ジュノのゴーサインが出なければダメだと。「まずは上演台本を書いてくれ、設定を日本に変えて構わない」と言われたので、関西を舞台にしたホンを書いて、それを韓国語に訳してもらってCJとポン・ジュノ監督に読んでもらったら、すぐにOKが出た。じゃあ舞台にしよう〜とトントン拍子に話が進んだ感じですね。――ポン・ジュノ監督も「当初は戯曲として構想した作品」とコメントされていましたが、日本で舞台化されるとは意外でした。ポン・ジュノ監督は僕が書いたホンを読んで、「面白かった。もっと好きに、メチャクチャにしてくれてよかったんだけど」って言ってたそうです(笑)。彼は、僕の作・演出の舞台『焼肉ドラゴン』※の韓国公演を観に来てくれていたりして、わりと信頼してくれているんですよね。でもやっぱりね、こちらとしてはCJとポン・ジュノがどう返事して来るのか、ドキドキしながら待っていました。※『焼肉ドラゴン』は’08・’11年に東京・兵庫・北九州・ソウルで上演、’16年にも東京・兵庫で上演。’18年に映画化もされた鄭さんの代表作――設定を日本の関西に置き換えたのは、ご自身が慣れ親しんでいる土地だからでしょうか。いや〜関西弁の舞台が続いているから、そろそろやめたほうがいいかなと思っていたんですけど(笑)、やっぱり自分が一番知っている、書きやすい世界なんですよね。貧富の差で僕が真っ先に思い浮かんだのは、山の手のほうの裕福な地区と、その反対の貧しい地区、ホンの中では場所は特定せずに、もしかしたらあのあたりかな……という具合にぼやかしています。そんなふうに地形的にも東京よりイメージしやすかったので、関西の話にしようと決めました。「自分たちとは遠い話」と思うものにはしたくなかった――映画に出て来るのは“半地下の家”ですが、舞台では“コンクリートの高い堤防がそびえ立つ、川の水位よりも低い土地にある集落”だとか。上演台本作成の際に意識されたことは?まず、お客さんが「これは韓国でのこと、自分たちとは遠い話」と思うものにはしたくなかったんですよね。ここに住んでいる人たちの悲しみ、苦しみというのは自分たちの身近にあって、誰にでも降りかかることかもしれない、そう感じられる話を書きたかった。この『パラサイト』の物語も、ある事件をきっかけにひとつの亀裂を、自分たちの在り様、置かれている状況というものを知らされる、まざまざと見せつけられる、そういった衝撃が描かれています。舞台を見て、弱い人たちがどんどん切り捨てられ、置き去りにされていくのではないか……といった今の状況に思いを寄せてもらえれば、またそこから少しでも希望というものを感じてもらえる作品に出来ればいいかな、と思っています。舞台版『パラサイト』で物語の中心となる金田一家の主・金田文平役の古田新太、息子役・純平役の宮沢氷魚、純平の妹・美姫役の伊藤沙莉、文平の妻・福子役の江口のりこ――キャストは、古田新太さんを始めとする豪華な面々が集まりました。はい。一番最初はやっぱり、映画の主演のソン・ガンホさんの役を誰が出来るのかと言ったら、もう古田さんしかいないでしょ、という話になって(笑)。そこから先はトントンと、この人がいいな、あの人もいいなと、前からご一緒したいと思っていた人たちが集まってくれました。ベストなキャスティングだと思っております。古田さんとの舞台作りも初めてだし、また、舞台はよく観ているんですけどキムラ緑子さんも初めてなんですよ。すごくドキドキしますね、どんなことを仕出かすんだろうって(笑)。緑子さん、「私、とっても不器用で、あんまり体力ないからね〜」とか言って早くも防護線を張ってますから。いえいえ、まだまだ大丈夫でしょ〜って言っておきました(笑)。古田ら演じる金田一家に<寄生>されていく永井家の主人・永井慎太郎役の山内圭哉、その妻・千代子役の真木よう子、娘・繭子役の恒松祐里、永井一家の家政婦・安田玉子役のキムラ緑子、そして舞台版オリジナルの人物を演じるみのすけ――新しい劇場、THEATER MILANO-Zaでの上演になりますが、劇場の印象はいかがですか?出来たばかりでまだ匂いのない劇場だから、未知数ですよね。これから匂いが染み込んでいくんだろうなと。でもね、楽屋からゴジラ(新宿東宝ビルの「ゴジラヘッド」)が見えるんですよ(笑)。そんなところは他にないから、これは素敵だなと思いました。――さきほど「希望」とおっしゃいましたが、映画はまさしくほのかに希望を感じさせるラストですよね。舞台のほうも、舞台ならではの余韻を期待していいでしょうか。はい、余韻をもたらすように出来ればいいなと思っています(笑)。そんなに映画と違う突飛な最後には出来ませんが、人間にとって幸福とは何なのか、じんわりと思いを巡らせていただければ。儚い夢かもしれないけれど、しみじみとした幸福の風景をお見せ出来たらいいなと思っています。取材・文:上野紀子<公演情報>THEATER MILANO-ZaオープニングシリーズCOCOON PRODUCTION 2023『パラサイト』【東京公演】2023年6月5日(月)~2023年7月2日(日)会場:THEATER MILANO-Za(東急歌舞伎町タワー6階)【大阪公演】2023年7月7日(金)~17日(月・祝)会場:大阪・新歌舞伎座チケット情報
2023年05月19日第76回カンヌ国際映画祭に合わせ、洋画専門CS放送ザ・シネマでは『パリ、テキサス』から『パラサイト 半地下の家族』まで過去の受賞作品を9作品、特集放送する。フランス南部の都市カンヌで1946年から開催され、世界三大映画祭の一つに数えられるカンヌ国際映画祭。今年は、5月16日(火)~27日(土)開催予定となっている。ザ・シネマでは、これに合わせて過去の受賞作品を「カンヌ国際映画祭特集2023」として放送。韓国映画史上初の最高賞パルム・ドールを獲得したポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』、ギリシャの奇才ヨルゴス・ランティモス監督が描く息詰まる不条理スリラー『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』など9作品を5月21日(日)~24日(水)にかけて放送する。★第72回(2019年)パルム・ドール『パラサイト 半地下の家族』放送日:5月21日(日)23時15分~ほか[PG12]貧困から抜け出そうともがく、キム一家の運命は?アカデミー賞4部門を制覇した衝撃の韓国サスペンス。★第70回(2017年)脚本賞『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』放送日:5月23日(火)深夜1時~ほか[PG12]眼科医の妻アナと子ども2人と何不自由なく幸せに暮らしていた心臓外科医スティーブン。手術で患者を死なせた彼が“4つの悲劇”に見舞われる、息詰まる不条理スリラー。★第49回(1996年)監督賞『ファーゴ』放送日:5月24日(水)23時15分~[R15+]多額の借金を抱えていた自動車セールスマンの狂言誘拐がいつしか殺人事件に変貌…。コーエン兄弟を一躍有名にしたシュールな犯罪サスペンス。★第44回(1991年)パルム・ドール、監督賞、男優賞『バートン・フィンク』放送日:5月24日(水)深夜1時15分~スランプに陥った劇作家が悪夢の世界へ追いつめられる…。コーエン兄弟の映像センスが光る不条理サスペンス。<あらすじ>1941年。ニューヨークで演劇界の寵児となった新進気鋭の劇作家バートン・フィンクに、ハリウッドから映画の脚本執筆依頼が舞い込む。迷った末にバートンは依頼を受けてハリウッドに向かうが、彼が任されたのはB級レスリング映画の脚本。しかも、仕事場兼宿泊先として用意されたホテルの一室は、蒸し暑く不気味な雰囲気が漂っていた。隣室の保険外交員チャーリーと仲良くなるが、執筆はいっこうに進まずスランプに陥る。★第43回(1990年)パルム・ドール『ワイルド・アット・ハート』放送日:5月24日(水)深夜3時30分~[R-15相当]親に交際を禁じられた男(ニコラス・ケイジ)が恋人(ローラ・ダーン)と逃避行に!デヴィッド・リンチ節が全開のワイルドな純愛ストーリー。<あらすじ>米国南部。ワイルドな青年セイラーにはルーラという恋人がいるが、彼女の母マリエッタに交際を猛反対されていた。そんなある日、セイラーはマリエッタが差し向けた殺し屋を殺害し、逮捕されてしまう。それから2年後、刑務所から仮出所するが、執行猶予を無視してルーラと共にカリフォルニアへ向かう。マリエッタは私立探偵ジョニーに娘を連れ戻すよう依頼するが、なかなか2人の足取りがつかめないため、殺し屋を雇う。★第39回(1986年)パルム・ドール『ミッション』放送日:5月21日(日)深夜1時45分~18世紀の南米を舞台に新大陸とヨーロッパ文明の激突を描いた感動の歴史スペクタクル。<あらすじ>1750年代キリスト教の教えを世界全土に布教するためイエズス会より神父ガブリエルが南米奥地イグアス川上流へとやってくる。警戒する原住民に対して笛を奏でて殺気立った空気を和らげ、彼らに存在を認められるガブリエル。その後、奴隷商人メンドーサと出会い、弟殺しで重い罪を背負っていたメンドーサを共に伝道の修行へ導く。しかし、やがてポルトガル政府がこの地を征服しようとし、伝道師たちとの対立が起こる。★第37回(1984年)パルム・ドール『パリ、テキサス』放送日:5月23日(火)深夜3時15分~ほかその男はなぜ荒野の放浪者になったのか? ヴィム・ヴェンダースの名を世界に知らしめた傑作ロードムービー。<あらすじ>ひとりで荒野をさまよい続けていた男が荒野のガソリンスタンドで気絶した。男の持ち物の名刺を手がかりに連絡を受けたウォルトは、記憶を失っているその男が4年前に失踪した兄トラヴィスだと確認し、ロサンゼルスの自宅に連れ帰る。なぜかトラヴィスは、テキサス州の“パリ”という町を探して放浪していたのだ。やがて少しずつ記憶を取り戻したトラヴィスは、幼い息子ハンターを伴い、家出した妻ジェーンを捜す旅に出るのだが…。★第40回(1987年)監督賞『ベルリン・天使の詩』放送日:5月22日(月)深夜0時45分~ほか天使が舞い降りた古都ベルリン。ヴィム・ヴェンダース監督がめくるめく壮麗な映像美で綴るファンタジー。<あらすじ>ベルリンの街を見下ろす天使ダミエルとカシエルの日課は、人間たちの行動を観察し、その心の声に耳を傾けること。そんなある日、サーカスに立ち寄ったダミエルは、空中ブランコ乗りのマリオンに心引かれていく。また、あるときはベルリン滞在中の俳優ピーター・フォークが、子どもにしか姿が見えないはずのダミエルに話しかけてきた。人間の生活に憧れを抱いたダミエルは、ついに天界から下界に降りることを決意するのだが…。★第46回(1993年)審査員グランプリ『時の翼にのって/ファラウェイ・ソー・クロース!』放送日:5月22日(月)深夜3時15分~ほかヴィム・ヴェンダースが圧倒的な映像美で綴る、もう一人の天使の物語。名作『ベルリン・天使の詩』の続編。<あらすじ>親友の天使ダミエルが地上に降りて人間となり、天上界に1人取り残された天使カシエル。あれから6年、東西が統一されたベルリンの街を見降ろし続けながら、人間の世界を人間の目で見たいという欲求を抱くようになる。そんなある日、彼はベランダから落下した少女ライザを救ったことで思いがけず人間になってしまう。念願の人間界に降り立ったカシエルだが、堕天使エミットに誘惑され、悪事に手を染めるようになる…。(text:cinemacafe.net)■関連作品:聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア 2018年3月3日より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© 2017 EP Sacred Deer Limited, Channel Four Television Corporation, New Sparta Films Limitedパラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
2023年05月16日映画『パラサイト 半地下の家族』のイ・ソンギュンをはじめとする俳優や映画監督4人が東南アジアを旅する「勝手気ままなアジョシ旅」が、6月よりCSのMnetにて初放送される。全員異なる目的を持ったアジョシ(=おじさん)たちが東南アジア旅行に出発。個人主義者の4人が繰り広げる、勝手気ままな旅行バラエティを繰り広げる。旅をするのは、映画『パラサイト 半地下の家族』や『最後まで行く』出演のイ・ソンギュンや、「ストーブリーグ」のキム・ドヒョン、「財閥家の末息子」のキム・ナムヒ、バラエティで大活躍中の映画監督チャン・ハンジュンの4人。大人気バラエティ「テントの外はヨーロッパ」シリーズの演出家が手掛ける、一風変わった旅行バラエティとなっている。「勝手気ままなアジョシ旅」は6月4日(日)10時~CS放送 「Mnet」にて1話先行放送、6月9日(金)20時~「Mnet」にて放送・「Mnet Smart+」にて配信。Mnet Smart+では本放送後すぐにVOD配信開始。(text:cinemacafe.net)
2023年04月16日カンヌ国際映画祭パルム・ドール賞、米アカデミー賞作品賞を受賞するなど、世界的に高い評価を受けた映画『パラサイト 半地下の家族』が舞台化される。裕福な家庭に寄生してゆく親子を演じる古田新太さんと宮沢氷魚さんが、作品への期待を語る。――世界中で大ヒットした映画の舞台化となりますね。古田新太:映画は面白かったですけど、なんてせせこましい話なんだ、と(笑)。じつはその時から、狭い世界で展開される話だから舞台に向いてるなって思ってたんです。そしたら鄭(義信)さん演出で舞台化の話があって、「古田さん、ソン・ガンホの役やらないかな」と言ってると。鄭さんの舞台『焼肉ドラゴン』が大好きで、以前から一緒にやりたいと思いながらタイミングが合わずにいたんで、今回こそは何としても合わせようと。宮沢氷魚:映画が公開された当時、僕が世間的に盛り上がっているものに乗っかりたくないっていう時期で…(笑)。あえて観なかったんですよ、映画館で。でもちょっと時間が経ってから観たら面白かったです。衝撃的だし韓国の話ではあるけれど、なんかすごく近いものを感じて共感したんです。それはなぜなんだろうって考えたら、僕が生まれたアメリカ西海岸が似たような環境だったんですよね。サンフランシスコはシリコンバレーで儲けた裕福な方々が住んでいる地域なのに、そこから橋を渡ってすぐのオークランドは貧しい地域だったんです。たぶん映画が世界的にヒットしたのは、国は違えど、誰もが見てきた世界が、作品の中に描かれていたからだと思うんですよね。古田:韓国ではそれが半地下という場所に象徴されているんだけど、今回、物語の舞台を関西に移すにあたって、日本でこの半地下をどう表現するんだろうと思ったら、鄭さんがいい作戦を考えていて…。宮沢:あれは面白いですよね。古田:あと悲惨な話ではあるんだけど、ユーモアもある。鄭さんが笑いを大事にする演出家だし、キャストも、よくぞ集めたってくらい“オモシロ小劇場”が集まってるんで期待してる。宮沢:僕も楽しみで仕方がないです。僕はこれまで稽古前にしっかり準備して稽古初日に臨んでいたんですが、それが若干苦しくなってきていたところで…。今回のキャストのみなさんは、たぶんすごく自由に演じられるだろうから、そこに僕もうまくのっかって自由にやれたらと思っているんです。古田:今回、鄭さんが演出だし、(山内)圭哉とかみのすけみたいな意地の悪い(笑)先輩たちがいっぱいいるから面白いと思うよ。宮沢:(笑)。楽しみです。周りから「古田さんとの共演は楽しい」っていう話を聞いてましたから。古田:みんなオイラをピッチャータイプだと思ってるけど、じつはポジション的にはキャッチャーなんだよ。どんな球も全部拾うし、その作業が好き。だから安心して投げてください、と。宮沢:すごく心強いです。みなさん、どんな球でも応えてくださる方だろうから、僕はその時の感情に則った言葉を伝えられればと思うし、その逆もあるだろうから、そこを純粋に楽しみたいです。――演出の鄭さんは、映画化もされた『焼肉ドラゴン』を筆頭に、在日コリアン3世という出自をルーツにした作品を多く手がけています。おふたりは鄭作品の魅力をどこに感じていますか?古田:人間くさいんですよね。偏った人間のどうしようもなさをちゃんと見せてくれるっていうか。そこの作り方がうまいし、かっこいいなと思っています。宮沢:作品の中に、貧困問題のような社会的なテーマを織り交ぜながらも、鄭さんは重たくせずに、それすら笑いに変えていく。敢えて真逆な演出で見せることで、その問題なりテーマと真正面から向き合えるし、観劇後、「悲しい」じゃなく「面白かった」って、前向きに考えられる。今回の『パラサイト』もそうなると思います。古田:あと、鄭さんって“オモシロ”に対してしつこい演出家だって聞いていて。自分が信用している演出家たちは、幕が開いてからもつねにもっと面白くすることを考えていて、毎日のようにダメ出ししてくるような人たちばっかりだから、そこは信用できるな、と。宮沢:本番をやっていくうちにわかってくるものもありますしね。千秋楽に向けて、どんどん面白くしていけるのも楽しみです。――おふたりは堤防の下にある集落に住む貧困家庭の父親と長男という役柄。裕福な家族の娘の家庭教師になった長男が、家人の信頼を巧みに利用して、自分の家族をその家の使用人に送り込み、徐々に寄生してゆく物語です。ご自身の役はどう思われていますか?古田:うちの家族は、お兄ちゃんにしろ妹くん(伊藤沙莉)にしろお母さん(江口のりこ)にしろ、全員が我が強いというか、前に前にってタイプ。お父さん的には、みんなに振り回されて、ついていったらとんでもないことになっちゃったみたいな感じ。基本的にオイラは、周りの芝居に合わせるし、演出家の言うことにも素直に従うタイプなんで、そのスタンスでやります。周りに振り回されて流されて、悲惨な目に遭えば面白いんじゃないかと。宮沢:僕が演じる役は、とにかく戦略的で頭が良くて先が読めてる青年です。ただ、そこを意識しすぎると、僕自身も真面目に考えすぎてしまう可能性もあるんで、稽古場ではフラットでいたいです。THEATER MIRANO-Zaオープニングシリーズ COCOON PRODUCTION 2023『パラサイト』さまざまな映画賞を受賞し、世界を席巻した映画『パラサイト 半地下の家族』を、’90年代の関西に置き換えて舞台化。裕福な一家に入り込み、いつしか寄生していく家族の物語。6月5日(月)~7月2日(日)新宿・THEATER MILANO-Za(東急歌舞伎町タワー6F)原作/映画『パラサイト 半地下の家族』台本・演出/鄭義信出演/古田新太、宮沢氷魚、伊藤沙莉、江口のりこ、キムラ緑子、みのすけ、山内圭哉、恒松祐里、真木よう子ほかS席1万2000円A席9500円Bunkamuraチケットセンター TEL:03・3477・9999(10:00~17:00)大阪公演あり。ふるた・あらた1965年12月3日生まれ、兵庫県出身。所属する劇団新感線のほか、野田秀樹などさまざまな演出家の舞台や映像作品で活躍。ドラマ『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』(テレビ朝日系)に出演。シャツ¥16,280(VANSON LEATHERS)キャップ¥5,170(BETTY BOOP) 共にネバーマインド TEL:03・3829・2130Tシャツ¥4,400(ハードコアチョコレート TEL:03・3360・2020)その他はスタイリスト私物みやざわ・ひお1994年4月24日生まれ、アメリカ出身。モデルとして活動をスタートし2017年俳優デビュー。ドラマ『ドラフトキング』(WOWOW)に出演中。主演映画『はざまに生きる、春』は5月26日公開。シャツ¥35,200(ウィーウィル TEL:03・6264・4445)Tシャツ(2枚入り)¥19,800(A.P.C./A.P.C. CUSTOMER SERVICE TEL:0120・500・990)パンツはスタイリスト私物台本、演出・鄭 義信さんチョン・ウィシン兵庫県出身。舞台『ザ・寺山』の脚本で岸田國士戯曲賞、映画『愛を乞うひと』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。近作に舞台『てなもんや三文オペラ』などがある。※『anan』2023年4月19日号より。写真・森山将人(TRIVAL)スタイリスト・渡邉圭祐(古田さん)庄 将司(宮沢さん)ヘア&メイク・NATSUKI TANAKA(古田さん)Taro Yoshida(W/宮沢さん)インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2023年04月13日古田新太、宮沢氷魚、伊藤沙莉らが出演する舞台「パラサイト」よりスポット映像が解禁された。本作は、アカデミー賞作品賞を受賞した『パラサイト 半地下の家族』を90年代の関西を舞台に描く日本版「パラサイト」。物語の中心となる一家の父親を古田新太。身分を偽り、高台の豪邸で家庭教師としてアルバイトを始める息子を宮沢氷魚、その妹を伊藤沙莉、家政婦として雇われる妻を、江口のりこが務める。今回解禁されたスポット映像では、ビジュアル撮影時の様子もとらえ、メインキャストそれぞれのソロカットにクローズアップ。どこかノワール感も漂う雰囲気たっぷりの映像に仕上がっている。本スポット映像はBunkamura、レプロエンタテインメント公式Youtubeチャンネルなどで展開される予定だ。COCOON PRODUCTION 2023「パラサイト」は6月5日(月)~7月2日(日)THEATER MILANO-Za、7月7日(金)~17日(月・祝)大阪・新歌舞伎座にて上演。(text:cinemacafe.net)
2023年04月11日6月から7月にかけて東京・大阪で上演されるCOCOON PRODUCTION 2023『パラサイト』より、スポット映像が公開された。本作は、社会問題化している「格差社会」というテーマを描きながらも、所々に散りばめられた緻密な「伏線」や「テーマ性」が話題を呼び、サスペンス、ブラックコメディ、ヒューマンドラマなどの“ジャンルを超えた傑作”として世界の映画賞を席巻した韓国映画『パラサイト 半地下の家族』の舞台版。台本・演出は、舞台・映画と幅広く活躍する脚本・演出家の鄭義信が務める。日本版『パラサイト』の舞台となるのは90年代の関西——。家内手工業の靴作りで生計を立て、地上にありながら地下のように一日中陽がささないトタン屋根の集落で細々と暮らす金田一家。物語の中心となるそんな金田一家の主・金田文平を演じるのは古田新太、身分を偽造し高台の豪邸に住む永井家の家庭教師としてアルバイトを始める文平の息子・純平に宮沢氷魚、同じく永井家にアートセラピー教師として取り入る純平の妹・美姫には伊藤沙莉、美姫に続いて家政婦として雇われる文平の妻・福子を江口のりこが務める。また、金田一家とは対照的に高台の豪邸で暮らし、次第に金田家に寄生〈パラサイト〉されていく永井家の主人で、実業家として成功しつつも中身はまるで“土建屋の親父”・永井慎太郎に山内圭哉、美しく品もあるが天然な側面も持ち合わせる“奥様”・千代子を真木よう子、その娘・繭子を恒松祐里が演じる。さらに、永井一家の家政婦を務める安田玉子にはキムラ緑子、舞台『パラサイト』オリジナルの登場人物にみのすけと、個性と実力を兼ね備えたキャストが集結した。公開されたスポット映像ではビジュアル撮影時の様子も垣間見え、メインキャストそれぞれのソロカットにもクローズアップ。どこかノワール感も漂う雰囲気たっぷりの映像となっている。本映像はBunkamura、レプロエンタテインメント公式Youtubeチャンネルほかでも展開が予定されている。COCOON PRODUCTION 2023『パラサイト』スポット映像<公演情報>COCOON PRODUCTION 2023『パラサイト』原作:映画『パラサイト 半地下の家族』台本・演出:鄭義信【出演】古田新太、宮沢氷魚、伊藤沙莉、江口のりこキムラ緑子、みのすけ/山内圭哉、恒松祐里、真木よう子青山達三、山口森広/田鍋謙一郎、五味良介、丸山英彦、山村涼子、長南洸生、仲城綾、金井美樹【東京公演】公演期間:6月5日(月)~7月2日(日)会場:THEATER MILANO-Za(東急歌舞伎町タワー6階)■チケット料金(税込・全席指定・未就学児童入場不可)S席:12,000円A席:9,500円一般発売:5月7日(日) 10:00※発売初日のみ1回の受付につき4枚までの枚数制限がございます。チケットはこちら:※5月8日(月) 以降は残席がある場合のみ取り扱い。チケットに関する問合せ:Bunkamuraチケットセンター03-3477-9999(10:00~17:00)公演に関する問合せ:Bunkamura03-3477-3244(10:00~18:00)【大阪公演】公演期間:7月7日(金)~17日(月・祝)会場:新歌舞伎座■チケット料金(税込・全席指定・未就学児童入場不可)S席:12,500円A席:9,500円問合せ:新歌舞伎座テレホン予約センター06-7730-2222(10:00~16:00)公式WEBサイト:公式Twitter:
2023年04月11日第27回釜山国際映画祭で、『パラサイト 半地下の家族』に次ぐ大傑作といわれた『高速道路家族』が4月21日(金)より日本上陸。『パラサイト 半地下の家族』の世界的大ヒットで、映画好きのみならず一般の人々までその存在を印象づけた韓国映画。その後も、国際的な注目作品が目白押しで発表され、音楽やグルメなど、そのほかのKカルチャーと共に世界を席巻している韓国映画の特徴の1つが、オリジナリティー溢れる設定で、思わず唸ってしまうような予想外の展開が待ち受けていること。そんな韓国映画を3作品ピックアップした。『高速道路家族』4月21日(金)公開高速道路で暮らすホームレス一家と家具屋を経営する裕福な訳あり夫婦2つの家族の出逢いが、予測不可能な展開を巻き起こす!テントで寝て、夜空の月を照明として暮らすギウ(チョン・イル)と3人の家族。彼らは、高速道路のサービスエリアを転々とし、再び遭遇することのない訪問者に2万ウォンを借りながら食いつないでいる。ある日、すでにお金を借りたことのあるヨンソン(ラ・ミラン)と別のサービスエリアで再び遭遇してしまう。不審に思ったヨンソンはギウを警察に届け出る。ヨンソンは残されたギウの妻ジスク(キム・スルギ)と子ども2人を放っておけず、家へ連れて帰り一緒に暮らすことになるが…。悲劇か喜劇か?本国では賛否両論の嵐を巻き起こしている、想像もつかない衝撃の結末に期待が高まる。『パラサイト半地下の家族』2020年全員失業中の一家が目指す、高台の豪邸。最高の就職先には、誰も知らない秘密があった…半地下住宅に住むキム一家は家族全員が失業中で、その日暮らしの貧しい生活を送っていた。ある日、たまたま長男のギウ(チェ・ウシク)が家庭教師の面接のため、IT企業のCEOを務めるパク氏(イ・ソンギュン)の豪邸を訪ねることに。そして、妹のギジョン(パク・ソダム)も兄に続いてその豪邸に足を踏み入れる。“半地下住宅”で暮らすキム一家と、“高台の豪邸”で暮らすパク一家。この相反する2つの家族が交差した先に、想像を遥かに超える衝撃の光景が広がっていくーー。『ビューティー・インサイド』2016年目覚めるたび、年齢も性別も違う外見になってしまう青年が、1人の女性に恋した、その先は…ウジンは18歳を境に、眠りから覚めると年齢や性別や国籍を問わず、それまでとは全然違う外見に変化する奇妙な運命を背負うことに。目が覚めるたびに外見が変わるため、人に会う仕事ができないウジンは、インターネットを駆使して家具デザイナーとして働いていた。ある日、ウジンは家具店で働くイス(ハン・ヒョジュ)に一目で恋に落ちてしまう。毎日、一見客のフリをしてその店に通い詰め、イスをデートに誘ったウジンは同じ顔でいるため3日連続で眠らずに過ごし、2人はロマンティックな3日間を過ごすが、うっかり電車で眠ってしまったウジンは全く別の顔に変わってしまう…。パク・ソジュンから上野樹里まで、ウジン役を演じた豪華俳優陣にも注目。『高速道路家族』は4月21日(金)はシネマート新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:パラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED高速道路家族 2023年4月21日よりシネマート新宿ほか全国にて公開ⓒ2022 Seollem film, kt alpha Co., Ltd. All Rights Reserved.
2023年04月02日舞台「パラサイト」の原作となる映画『パラサイト 半地下の家族』より、ポン・ジュノ監督、ソン・ガンホからコメントが到着した。『愛を乞うひと』『焼肉ドラゴン』の鄭義信が台本・演出を務め、90年代の関西に舞台を移した本作は、堤防の下にあるトタン屋根の集落に暮らす、家内手工業の靴作りで生計を立てる金田一家と、高台にある豪邸に住む永井一家の物語。古田新太、宮沢氷魚、伊藤沙莉、江口のりこ、キムラ緑子、みのすけ、山内圭哉、恒松祐里、真木よう子らが出演する。今回の舞台化にあたり、『パラサイト 半地下の家族』で第92回アカデミー賞監督賞・脚本賞を受賞したポン・ジュノ監督は「とても嬉しく、楽しみです」とコメント。「当初は戯曲として構想した作品です。俳優の生き生きとした眼差し、息遣い、そして汗を直に感じてもらえる舞台版『パラサイト』で、再び観客に出会えることは至極の喜びです。演出の鄭義信先生の長年のファンとして、傑作『焼肉ドラゴン』を観劇した際に、スタンディングオベーションで拍手を送った記憶が今も蘇ります。加えて、日本を代表する最高の製作陣と俳優たちが集結してくれたことに、私の期待は更に膨らんでいます」と語る。ポン・ジュノ監督また、裕福な家庭に次第に寄生していくキム一家の父親、キム・ギテクを演じたソン・ガンホは、「映画とは違う立体感や臨場感、そして舞台の圧倒的なエネルギーが期待されます。多くの観客の熱気に包まれる素晴らしい公演になることを切に願っています」とメッセージを寄せている。ソン・ガンホなお、3月19日(日)12時よりMY Bunkamura、26日(日)11時よりレプロエンタテインメント先行チケット販売特設サイトにて主催者先行チケット販売がスタートする。THEATER MILANO-Zaオープニングシリーズ/COCOON PRODUCTION 2023「パラサイト」は6月5日(月)~7月2日(日)THEATER MILANO-Za、7月7日(金)~17日(月・祝)大阪・新歌舞伎座にて上演。(cinemacafe.net)■関連作品:パラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
2023年03月18日韓国映画『パラサイト 半地下の家族』の舞台化で、90年代の関西を舞台にしたCOCOON PRODUCTION 2023「パラサイト」。この度、本作メインビジュアルと、公演情報の詳細が発表された。堤防の下にあるトタン屋根の集落。川の水位より低く一日中陽がささず、地上にありながら地下のような土地で金田文平(古田新太)の家族は家内手工業の靴作りで生計を立てて暮らしている。一方対照的な高台にある豪邸では、永井慎太郎(山内圭哉)、妻の千代子(真木よう子)、娘の繭子(恒松祐里)、引きこもりの息子健太郎がベテラン家政婦の安田玉子(キムラ緑子)とともに暮らしている。文平の息子の純平(宮沢氷魚)は妹の美姫(伊藤沙莉)が偽造した大学の在籍証明を利用し、繭子の家庭教師としてアルバイトを始める。息子の健太郎のアートセラピーの教師として、美姫が、慎太郎の運転手や玉子がクビになるように仕向け、その後釜に、文平と妻の福子(江口のりこ)が、と一家は永井家に寄生していく――。今回公開されたのは、原作映画を彷彿とさせる、家族写真風のメインビジュアル。陽がささないトタン屋根の集落で細々と暮らす、古田新太ら金田家と、高台の豪邸で暮らす、山内圭哉ら永井家、そしてその家政婦らが微笑む、嵐の前の静けさとでも言うべきか、どこか不穏な雰囲気を纏う一枚となっている。日本版「パラサイト」の台本・演出は、映画『愛を乞う人』『焼肉ドラゴン』、舞台「泣くロミオと怒るジュリエット」などを手掛け、舞台・映画と幅広く活躍しそのパワーを遺憾なく発揮する脚本・演出家の鄭義信が務める。本公演のチケット一般発売は、5月7日(日)10時から行われる。COCOON PRODUCTION 2023「パラサイト」は6月5日(月)~7月2日(日)THEATER MILANO-Za、7月7日(金)~17日(月・祝)大阪・新歌舞伎座にて上演。(cinemacafe.net)
2023年02月22日6月から7月にかけて東京・大阪で上演されるCOCOON PRODUCTION 2023『パラサイト』の第2弾キャストが発表され、併せてコメントが到着した。本作は、社会問題化している「格差社会」というテーマを描きながらも、所々に散りばめられた緻密な「伏線」や「テーマ性」が話題を呼び、サスペンス、ブラックコメディ、ヒューマンドラマなどの“ジャンルを超えた傑作”として世界の映画賞を席巻した韓国映画『パラサイト 半地下の家族』の舞台版。台本・演出は、舞台・映画と幅広く活躍する脚本・演出家の鄭義信が務め、物語の中心となる金田一家のキャストとして古田新太、宮沢氷魚、伊藤沙莉、江口のりこの出演が決定している。発表されたのは、地上にありながら地下のように一日中陽がささないトタン屋根の集落で細々と暮らす金田一家とは対照的に、高台の豪邸で暮らす永井一家。次第に金田家にパラサイトされていく永井家の主人・永井慎太郎には、舞台やドラマ、映画で独特の存在感を放つ山内圭哉。美しく品もあるが天然な側面も持ち合わせる永井家の“奥様”・千代子には、幅広い層からの支持を得る真木よう子。その娘・繭子を次々と話題作に出演する恒松祐里が演じる。また一家の家政婦を務め、物語のキーパーソンとなる安田玉子として“カメレオン俳優”・キムラ緑子が参加。さらに、舞台『パラサイト』オリジナルの登場人物として、ナイロン 100°Cの作品をはじめ、鄭の作品に多数出演するみのすけの出演も決定した。<キャスト コメント>■キムラ緑子「あの衝撃作を舞台化するなんて、ウソでしょう!?」という驚きと共に、「どう立ち上げていくのか知りたい」という好奇心がムクムクと込み上げ、私自身が心から「観たい!」と思う舞台に参加させていただきます。富める者と貧しい者が二極化し、お金があるところにさまざまな人間が呼び寄せられ、パラサイトしていく――今の日本にも響くテーマを内包した作品をライブ空間で見せるために、どうしたらいいか想像つきません。道のりの遠さを思うと「観る側に回ればよかったなあ」と弱気になります(笑)。やると決めたからには、思いきりぶつかっていこうと思っております!■みのすけ同世代である古田新太さんとの共演は、僕が所属する劇団「ナイロン 100°C」にゲスト出演してもらった『下北ビートニクス』(1996) 以来、なんと27年ぶり!そして映像で共演してきた方も多い座組みで、この豪華メンバーに加えていただき、まずは嬉しい気持ちでいっぱいです。そして初期作品から拝見し、これまで何作もご一緒している大好きな鄭さんの舞台に出られることにも、大きな喜びがあります。今回演じる役は、精神的にも体力的にもギリギリですが(笑)、鄭さんが「みのすけならできる」と思ってくださったからには、その期待に大いに応え、面白い作品になるよう頑張ります。どうぞご期待ください。■山内圭哉実は初めて『パラサイト』を観た時、「これを戯曲化したら面白いだろうな」と思いながら観たんです。でもまさか日本で上演するなんて、そして自分が参加できる日が来るなんて、想像だにしていませんでした。信頼する方ばかりが並ぶ座組みで、しかも、長年仲良くさせてもらっている古田さんとは、30年ぶりの共演。お互いなかなかに老いてから再びご一緒できることに、月日の流れを感じます(笑)。常に弱者からの視点を描いてきた鄭さんの手によって、必ずや、普遍的な物語であることを確認していただけるでしょう。「映画の方が絶対面白いちゃうん?」と思う方にこそ、観ていただければと思います。■恒松祐里すごい原作映画の舞台化、そして大先輩が並ぶビッグな作品で、嬉しくワクワクする気持ちと緊張する気持ち、両方がこみ上げています。人間の根っこにある感情を情熱的に描き、見るものの心を揺さぶり、燃え上がらせる、鄭義信さんの作品に初めて参加させていただくことにも、とにかくドキドキしています。私が演じる裕福な家庭の女の子は、物質的な豊かさはあっても、世間を知らない普通の女子高生。若さゆえに胸に秘めた「誰かに認めてほしい」と思う気持ち、彼女のピュアな部分を大切に、まずは戯曲として心新たに、真剣に向き合っていきたいと思っております。■真木よう子まずは映画『パラサイト』を日本で舞台化する企画自体にびっくりし、自分が参加させていただけることにダブルでびっくりしています。素晴らしい原作を前にプレッシャーはありますが、古田さんを筆頭に“愉快な仲間たち”が揃い、今から稽古場が楽しみで仕方ありません。鄭さんとは映画『焼肉ドラゴン』以来。撮影現場では優しい監督でしたが、風のウワサで聞くと舞台の稽古場では厳しく、 “鬼の演出家”だとか(笑)。こうして舞台でもご一緒できることに喜びを感じています。原作の良さを生かしながら“日本版”に置き換えられた、オリジナリティあふれる舞台。素晴らしい作品となるよう、私も尽力したいと思っております。<公演情報>COCOON PRODUCTION 2023『パラサイト』COCOON PRODUCTION 2023『パラサイト』ロゴ原作:映画『パラサイト 半地下の家族』台本・演出:鄭義信出演:古田新太、宮沢氷魚、伊藤沙莉、江口のりこ、キムラ緑子、みのすけ / 山内圭哉、恒松祐里、真木よう子 ほか【東京公演】公演期間:6月5日(月)~7月2日(日)会場:THEATER MILANO-Za(東急歌舞伎町タワー6階)【大阪公演】公演期間:7月7日(金)~17日(月・祝)会場:新歌舞伎座公式Twitter:
2023年02月11日今夏、THEATER MILANO-Zaと新歌舞伎座にて上演予定の90年代の関西を舞台としたCOCOON PRODUCTION 2023「パラサイト」に、キムラ緑子、みのすけ、山内圭哉、恒松祐里、真木よう子の出演が決定した。堤防の下にあるトタン屋根の集落。川の水位より低く一日中陽がささず、地上にありながら地下のような土地で金田文平の家族は、家内手工業の靴作りで生計を立てて暮らしている。一方、対称的な高台にある豪邸では、永井慎太郎、妻の千代子、娘の繭子、引きこもりの息子健太郎がベテラン家政婦の安田玉子と共に暮らしている。文平の息子の純平は妹の美姫が偽造した大学の在籍証明を利用し、繭子の家庭教師としてアルバイトを始める。息子の健太郎のアートセラピーの教師として、美姫が慎太郎の運転手や玉子がクビになるように仕向け、その後釜に文平と妻の福子が、と一家は永井家に寄生していく…。本作は、格差社会を描き世界各国で称賛の嵐を巻き起こした映画『パラサイト 半地下の家族』の舞台化。台本・演出は、『愛を乞うひと』『焼肉ドラゴン』などを手掛けた鄭義信が担当する。物語の中心となる、裕福な家庭に次第に寄生していく金田一家として、古田新太、宮沢氷魚、伊藤沙莉、江口のりこが決定。そして今回、金田一家とは対照的に、高台の豪邸で暮らす永井一家のキャストが発表。次第に金田家に寄生されていく永井家の主人で、実業家として成功しつつも中身はまるで土建屋の親父・慎太郎を山内さん、天然な側面も持ち合わせる奥様・千代子を真木さん、その娘・繭子を「リバーサルオーケストラ」に出演中の恒松さん。一家の家政婦で物語のキーパーソン・安田玉子をキムラさん。舞台オリジナル登場人物として、鄭作品に多数出演し信頼の厚いみのすけさんも出演する。<キャストコメント>・キムラ緑子「あの衝撃作を舞台化するなんて、ウソでしょう!?」という驚きと共に、「どう立ち上げていくのか知りたい」という好奇心がムクムクと込み上げ、私自身が心から「観たい!」と思う舞台に参加させていただきます。富める者と貧しい者が二極化し、お金があるところにさまざまな人間が呼び寄せられ、パラサイトしていく――今の日本にも響くテーマを内包した作品をライブ空間で見せるために、どうしたらいいか想像つきません。道のりの遠さを思うと「観る側に回ればよかったなあ」と弱気になります(笑)。やると決めたからには、思いきりぶつかっていこうと思っております!・みのすけ同世代である古田新太さんとの共演は、僕が所属する劇団「ナイロン100℃」にゲスト出演してもらった『下北ビートニクス』(1996)以来、なんと27年ぶり!そして映像で共演してきた方も多い座組みで、この豪華メンバーに加えていただき、まずは嬉しい気持ちでいっぱいです。そして初期作品から拝見し、これまで何作もご一緒している大好きな鄭さんの舞台に出られることにも、大きな喜びがあります。今回演じる役は、精神的にも体力的にもギリギリですが(笑)、鄭さんが「みのすけならできる」と思ってくださったからには、その期待に大いに応え、面白い作品になるよう頑張ります。どうぞご期待ください。・山内圭哉実は初めて『パラサイト』を観た時、「これを戯曲化したら面白いだろうな」と思いながら観たんです。でもまさか日本で上演するなんて、そして自分が参加できる日が来るなんて、想像だにしていませんでした。信頼する方ばかりが並ぶ座組みで、しかも、長年仲良くさせてもらっている古田さんとは、30年ぶりの共演。お互いなかなかに老いてから再びご一緒できることに、月日の流れを感じます(笑)。常に弱者からの視点を描いてきた鄭さんの手によって、必ずや、普遍的な物語であることを確認していただけるでしょう。「映画の方が絶対面白いちゃうん?」と思う方にこそ、観ていただければと思います。・恒松祐里すごい原作映画の舞台化、そして大先輩が並ぶビッグな作品で、嬉しくワクワクする気持ちと緊張する気持ち、両方がこみ上げています。人間の根っこにある感情を情熱的に描き、見るものの心を揺さぶり、燃え上がらせる、鄭 義信さんの作品に初めて参加させていただくことにも、とにかくドキドキしています。私が演じる裕福な家庭の女の子は、物質的な豊かさはあっても、世間を知らない普通の女子高生。若さゆえに胸に秘めた「誰かに認めてほしい」と思う気持ち、彼女のピュアな部分を大切に、まずは戯曲として心新たに、真剣に向き合っていきたいと思っております。・真木よう子まずは映画『パラサイト』を日本で舞台化する企画自体にびっくりし、自分が参加させていただけることにダブルでびっくりしています。素晴らしい原作を前にプレッシャーはありますが、古田さんを筆頭に“愉快な仲間たち”が揃い、今から稽古場が楽しみで仕方ありません。鄭さんとは映画『焼肉ドラゴン』以来。撮影現場では優しい監督でしたが、風のウワサで聞くと舞台の稽古場では厳しく、“鬼の演出家”だとか(笑)。こうして舞台でもご一緒できることに喜びを感じています。原作の良さを生かしながら“日本版”に置き換えられた、オリジナリティあふれる舞台。素晴らしい作品となるよう、私も尽力したいと思っております。COCOON PRODUCTION 2023「パラサイト」は6月5日(月)~7月2日(日)THEATER MILANO-Za、7月7日(金)~17日(月・祝)大阪・新歌舞伎座にて上演。(cinemacafe.net)
2023年02月08日古田新太、宮沢氷魚、伊藤沙莉、江口のりこが、韓国映画『パラサイト 半地下の家族』を日本で舞台化するCOCOON PRODUCTION 2023「パラサイト」にて高台の豪邸に“寄生する”一家を演じることが発表された。社会問題化している「格差社会」というテーマを描きながらも、所々に散りばめられた緻密な「伏線」や「テーマ性」が話題を呼び、サスペンス、ブラックコメディ、ヒューマンドラマなどの“ジャンルを超えた傑作”として世界各国で称賛の嵐を巻き起こした『パラサイト 半地下の家族』。日本版舞台化の台本・演出は映画『愛を乞うひと』『焼肉ドラゴン』、舞台「泣くロミオと怒るジュリエット」などを手掛け、舞台・映画と幅広く活躍しそのパワーを遺憾なく発揮する脚本・演出家である鄭義信が務める。90年代の関西――。家内手工業の靴作りで生計を立て、地上にありながら地下のように1日中陽がささないトタン屋根の集落で細々と暮らす金田一家。物語の中心となるそんな金田一家の主・金田文平には、ドラマ・映画・舞台・ラジオなど様々なジャンルで活躍する個性派俳優、古田新太が決定。古田新太身分を偽造し、高台の豪邸に住む永井家の家庭教師としてアルバイトを始める文平の息子・順平を、数々の話題作に出演し俳優として着実にキャリアを積む宮沢氷魚。宮沢氷魚同じく永井家にアートセラピー教師として取り入る順平の妹・美妃には、子役時代から安定感のある演技力に定評がありシリアスからコメディまでこなす伊藤沙莉。伊藤沙莉美妃に続いて、永井家に家政婦として雇われる文平の妻・福子には、多くの作品で唯一無二の存在感を放つ江口のりこと、個性と実力を兼ね備えた魅力的なキャストの共演が実現した。江口のりこ金田家キャスト陣からコメント到着古田新太“日本のソン・ガンホ”と呼ばれることも多いオイラが、ついに彼と同じ役を演じる日が来ました。とはいえガンホさんが一個下ですから、本来“韓国の古田新太”と言われてしかるべきじゃないかと! でも彼のファンでもあるので、稽古前に映画を見直して完コピしようかな? と目論んでいます(笑)。そして、これまでもオファーをいただきながら、スケジュールが合わずなかなかご一緒できなかった鄭義信さんの作品に、やっと出演が叶います。鄭さんらしい、分厚い人間ドラマになるんじゃないでしょうか。同時代を生きてきたインディーズ出身の演劇人たち、そして才能豊かな若手が揃う座組みを、鄭さんが料理する舞台、どうぞ期待値マックスで足をお運びください。宮沢氷魚今回、世界的ヒットを果たした『パラサイト』の舞台に出演させて頂けることをとても光栄に思います。個人的に大好きな映画であり、新劇場でどのように舞台化をするのか楽しみで仕方がありません。鄭さんの作品は映画『焼肉ドラゴン』、舞台「僕は歌う、青空とコーラと君のために」をはじめいくつか拝見しましたがどれも傑作で、鄭さんに演出して頂けることを楽しみにしています。世界情勢が不安定で、格差がどんどん開いていく今だからこそ、この作品を届ける意義があると信じています。一人でも多くの方にこの作品を観て頂きたいです。伊藤沙莉映画館でもテレビでもサブスクでも、何度も見た大好きな映画、そしてファンの方も多い作品の舞台化に参加できる喜びと緊張で震えています。たくましく懸命に生きる人間を、アツく優しく描く鄭さんの舞台に初めて出演したのは、私がまだ20歳そこそこの時でした。この挑戦的な舞台で再びご一緒できることにも運命を感じています。さらに素晴らしい共演者揃いですから、これは面白いものになる予感しかしません!あの世界をどう生のステージで表現するのか、まだ全く想像できていませんが、皆様の期待を裏切らない、そしていい意味で裏切る作品になれば……と思います。ぜひ劇場に確かめにいらしてください。江口のりこ自分が若手時代に出演した、ドラマ「すみれの花咲く頃」(2007)や映画『信さん・炭坑町のセレナーデ』(2010)といった、映像作品の脚本を手掛けていた鄭さんと初めて舞台でご一緒できることが、まずはとても嬉しいです。座組みには古田さんという頼れるアニキがいますし、何があっても大丈夫という大いなる安心感!キャスティングを眺めていると、ふと「(夫役を演じる)古田さんと私から、果たして宮沢氷魚さんが生まれるのか?」と疑問もわきますが(笑)、映像で共演経験もある宮沢さんが、この役をどう演じられるのかも楽しみの一つです。とにかく頑張りますので、ぜひ観にいらしてください。COCOON PRODUCTION 2023「パラサイト」【東京公演】は6月5日(月)~7月2日(日)THEATER MILANO-Za(東急歌舞伎町タワー6階)にて、【大阪公演】7月7日(金)~17日(月・祝)大阪・新歌舞伎座にて上演。(text:cinemacafe.net)
2023年01月20日6月から7月にかけて東京・大阪で上演されるCOCOON PRODUCTION 2023『パラサイト』の第1弾キャストが発表された。本作は、社会問題化している「格差社会」というテーマを描きながらも、所々に散りばめられた緻密な「伏線」や「テーマ性」が話題を呼び、サスペンス、ブラックコメディ、ヒューマンドラマなどの“ジャンルを超えた傑作”として世界の映画賞を席巻した韓国映画『パラサイト 半地下の家族』の舞台版。台本・演出は映画『愛を乞う人』『焼肉ドラゴン』、舞台『泣くロミオと怒るジュリエット』などを手がけ、舞台・映画と幅広く活躍する脚本・演出家の鄭義信が務める。日本版『パラサイト』の舞台となるのは90年代の関西。家内手工業の靴作りで生計を立て、地上にありながら地下のように1日中陽がささないトタン屋根の集落で細々と暮らす金田一家。物語の中心となるそんな金田一家の主・金田文平役は古田新太、身分を偽造し、高台の豪邸に住む永井家の家庭教師としてアルバイトを始める文平の息子・順平役は宮沢氷魚、同じく永井家にアートセラピー教師として取り入る順平の妹・美妃役は伊藤沙莉、そして美妃に続いて家政婦として雇われる文平の妻・福子役は江口のりこが演じる。チケットの詳細および第2弾キャスト情報は追ってアナウンスされる。■古田新太 コメント“日本のソン・ガンホ”と呼ばれることも多いオイラが、ついに彼と同じ役を演じる日が来ました。とはいえガンホさんが一個下ですから、本来“韓国の古田新太”と言われてしかるべきじゃないかと!でも彼のファンでもあるので、稽古前に映画を見直して完コピしようかな?と目論んでいます(笑)。そして、これまでもオファーをいただきながら、スケジュールが合わずなかなかご一緒できなかった鄭義信さんの作品に、やっと出演が叶います。鄭さんらしい、分厚い人間ドラマになるんじゃないでしょうか。同時代を生きてきたインディーズ出身の演劇人たち、そして才能豊かな若手が揃う座組みを、鄭さんが料理する舞台、どうぞ期待値マックスで足をお運びください。■宮沢氷魚 コメント今回、世界的ヒットを果たした『パラサイト』の舞台に出演させて頂けることをとても光栄に思います。個人的に大好きな映画であり、新劇場でどのように舞台化をするのか楽しみで仕方がありません。鄭さんの作品は映画『焼肉ドラゴン』、舞台『僕は歌う、青空とコーラと君のために』をはじめいくつか拝見しましたがどれも傑作で、鄭さんに演出して頂けることを楽しみにしています。世界情勢が不安定で、格差がどんどん開いていく今だからこそ、この作品を届ける意義があると信じています。一人でも多くの方にこの作品を観て頂きたいです。■伊藤沙莉 コメント映画館でもテレビでもサブスクでも、何度も見た大好きな映画、そしてファンの方も多い作品の舞台化に参加できる喜びと緊張で震えています。たくましく懸命に生きる人間を、アツく優しく描く鄭さんの舞台に初めて出演したのは、私がまだ20歳そこそこの時でした。この挑戦的な舞台で再びご一緒できることにも運命を感じています。さらに素晴らしい共演者揃いですから、これは面白いものになる予感しかしません!あの世界をどう生のステージで表現するのか、まだ全く想像できていませんが、皆様の期待を裏切らない、そしていい意味で裏切る作品になれば……と思います。ぜひ劇場に確かめにいらしてください。■江口のりこ コメント自分が若手時代に出演した、ドラマ『すみれの花咲く頃』(2007)や映画『信さん・炭坑町のセレナーデ』(2010)といった、映像作品の脚本を手掛けていた鄭さんと初めて舞台でご一緒できることが、まずはとても嬉しいです。座組みには古田さんという頼れるアニキがいますし、何があっても大丈夫という大いなる安心感!キャスティングを眺めていると、ふと「(夫役を演じる)古田さんと私から、果たして宮沢氷魚さんが生まれるのか?」と疑問もわきますが(笑)、映像で共演経験もある宮沢さんが、この役をどう演じられるのかも楽しみの一つです。とにかく頑張りますので、ぜひ観にいらしてください。<公演情報>COCOON PRODUCTION 2023『パラサイト』COCOON PRODUCTION 2023『パラサイト』ロゴ原作:映画『パラサイト 半地下の家族』台本・演出:鄭義信出演:古田新太、宮沢氷魚、伊藤沙莉、江口のりこ ほか【東京公演】公演期間:6月5日(月)~7月2日(日)会場:THEATER MILANO-Za(東急歌舞伎町タワー6階)【大阪公演】公演期間:7月7日(金)~17日(月・祝)会場:新歌舞伎座公式Twitter:
2023年01月20日『パラサイト 半地下の家族』や「私たちのブルース」のイ・ジョンウンが単独初主演、2022年アジア太平洋映画賞にて最優秀演技賞に輝いた韓国映画『オマージュ』が2023年3月10日(金)より日本公開決定。ポスタービジュアルが解禁された。ヒット作に恵まれず、新作を撮る目処が立たない映画監督のジワン。彼女が引き受けたのは、60年代に活動した韓国初の女性監督、ホン・ジェウォンが残した映画『女判事』の欠落した音声を吹き込むという仕事だった。作業を進めながらフィルムの一部が失われていることに気づいたジワンは、ホン監督の家族や関係者のもとを訪ねながら真相を探る。映画を撮り続けたいという思いを抱きながらも、ジワンにも日常生活がある。キャリアの曲がり角で立ち往生しそうになっている彼女がはじめた、失われたフィルムをめぐる旅。そこでジワンは女性が映画業界で活躍することが、いまよりもずっと困難だった時代の真実を知る。夢と現実、現在と過去。その狭間を行きつ戻りつしながらも、ジワンはフィルムの修復とともに自分自身を回復させるようかのように人生を見つめ直し、新しい一歩を踏み出していく――。主人公ジワンを演じるのは、『パラサイト 半地下の家族』『ひかり探して』「私たちのブルース」など韓国を代表するバイプレイヤーのイ・ジョンウン。年齢を重ねて感じる心と体のゆらぎを、きめ細やかな芝居で表現し、単独初主演にしてアジア太平洋映画賞最優秀演技賞を受賞した。その夫役を演じるのは、『あなたの顔の前に』(2021)をはじめホン・サンス監督作品の常連や「気象庁の人々:社内恋愛は予測不能?!」などへの出演で知られるクォン・ヘヒョ。息子役に「愛の不時着」「ラケット少年団」のタン・ジュンサンと、韓国映画、ドラマファンにお馴染みの幅広い年代の実力派俳優が集結した。監督は、『マドンナ』(2014)、『ガラスの庭園』(2017)のシン・スウォン。悩みながらも映画を撮ることを諦めないジワンに自身を投影させ、女性たちが時を超えて手をつなぎ、連帯していく物語に昇華させている。今回解禁となった本ポスタービジュアルは、クラシカルな洋装の女性が8mmカメラを構える姿とともに、「あなたがいてくれてありがとう」というキャッチコピーが重なり、映画の題名が示すとおり、これまで生み出されてきた全ての映画、それに携わってきた人びとへの“オマージュ”が感じられるデザインとなった。『オマージュ』は2023年3月10日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:オマージュ 2023年3月10日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開©2021 JUNE FILM All Rights Reserved.
2022年12月27日パク・ソダム&チョン・ヒョンジュン出演『パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女』と、ソン・ガンホ出演『非常宣言』の公開を記念し、『パラサイト 半地下の家族』が12月29日(木)深夜にテレビ東京にて放送されることが決定した。凄腕の運び屋に託された「返品不可」の荷物、それは泣き虫の男の子。『パラサイト 半地下の家族』の“家庭教師”パク・ソダムと“教え子”チョン・ヒョンジュンがバディとなった『パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女』は、韓国公開時には『ウエスト・サイド・ストーリー』『ハウス・オブ・グッチ』を抑えて初登場1位を獲得(※初日KOFIC調べ)。一方、『非常宣言』は、飛行機内のウイルステロから妻を救うため地上から解決しようとするベテラン刑事と、飛行機に乗り合わせた乗客が奔走する姿をソン・ガンホ、イ・ビョンホンなど、韓国を代表する豪華キャスト陣で描いた。ソン・ガンホとパク・ソダムが共演!『パラサイト 半地下の家族』『パラサイト 半地下の家族』で、ソン・ガンホとパク・ソダムは“貧しい家族”キム家の父と娘役で共演。裕福なパク社長一家の息子役でチョン・ヒョンジュンが出演している。カンヌ国際映画祭では、審査員満場一致で最高賞となるパルム・ドールに輝き、韓国映画として初の同賞受賞という歴史的快挙を成し遂げた。その後も各国の映画祭を席巻。第92回アカデミー賞では作品賞ほか最多4部門を受賞。世界に『パラサイト』旋風を巻き起こした。メガホンを取ったのは『殺人の追憶』『グエムル-漢江の怪物-』など、世界がその才能を絶賛するポン・ジュノ。本作では、あらゆるジャンルを完璧に融合させながら、いま世界が直面している貧富格差への痛烈な批判をも内包した、超一級のエンターテインメントとして描き切った。『パラサイト 半地下の家族』は12月29日(木)深夜0時50分~テレビ東京にて放送。『パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女』は2023年1月20日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。『非常宣言』は2023年1月6日(金)全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:パラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED非常宣言 2023年1月6日より全国にて公開© 2022 showbox and MAGNUM9 ALL RIGHTS RESERVED.パーフェクト・ドライバー 成功確率100%の女 2023年1月20日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & M PICTURES. All Rights Reserved.
2022年12月16日第72回カンヌ映画祭で韓国映画初となるパルム・ドールを受賞した映画『パラサイト 半地下の家族』が、日本で舞台化されることが8日、わかった。映画『パラサイト 半地下の家族』は、2019年に韓国で公開され、観客動員数は1,000万人を突破。日本でも瞬く間に大ヒットとなり、2020年に公開された外国映画の中では最高の興行収入を記録した。第72回カンヌ映画祭で韓国映画初となるパルム・ドールを受賞したほか、第92回米アカデミー賞では非英語作品として史上初の作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の計4部門での受賞という快挙を成し遂げた。舞台 COCOON PRODUCTION 2023『パラサイト』の台本と演出を手掛けるのは、映画『愛を乞う人』、『焼肉ドラゴン』、舞台『泣くロミオと怒るジュリエット』などで知られる脚本・演出家の鄭義信氏。映画を手掛けたポン・ジュノ監督、鄭氏の両名と親交が深い李鳳宇プロデューサーの企画のもと、日本を舞台にした『パラサイト』が誕生する。90年代の関西、一日中陽が射さない地上にありながら地下のような土地に暮らす金田文平一家。文平の息子・順平は、妹の美妃が偽造した大学の在籍証明を利用し、高台の豪邸に暮らす永井家の娘・繭子の家庭教師として、アルバイト始める。このことをきっかけに、金田一家は永井家に寄生していく。同作は、2023年春にオープンするTHEATER MILANO-Zaで2023年6月5日から上演される東京公演を皮切りに、7月7日からは大阪・新歌舞伎座でも上演される。チケットの詳細、出演キャストは順次公開される予定だ。■鄭義信コメント全世界で爆発的ヒットとなった映画『パラサイト』の舞台化ということで、緊張と不安と興奮を覚えています。思い切って、舞台をソウルの下町から日本の関西の下町に置き換えることにしました。原作を損なうことなく、いかにリアルな物語として、日本の観客の皆様にごらんいただけるか……そして、新たな舞台版『パラサイト』をつくりあげることができるのか……劇場に足をお運びくだされば、幸いです。これ以上はないだろうという素晴らしいキャストを迎え、スタッフ一同、意気込んでおります。どうぞご期待ください。
2022年12月08日『パラサイト半地下の家族』のパク・ソダム主演最新作『Special Delivery(英題)』が邦題『パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女』として、2023年1月20日(金)より全国公開することが決定。併せて、本ビジュアルが解禁された。“ワケあり”荷物を届ける特殊配送会社「特送とくそう」。天才的なドライビング・テクニックを持つウナがある日引き受けた依頼は、海外ヘの逃亡を図る賭博ブローカーと、その息子ソウォンを港まで運ぶ(逃す)こと。しかし、ウナは思わぬアクシデントにより依頼人不在のまま、ソウォンと300億ウォンが入った貸金庫の鍵を抱えて追われる羽目になる。貸金庫の鍵を狙う悪徳警官ヤクザ、冷酷非情サイコパスな殺し屋、さらには「脱北」の過去を持つウナを秘密裏に調査する国家情報院をも巻き込んだ、命がけの追走劇カーチェイスが始まる。本作は、凄腕の女運び屋が魅せる型破りでスタイリッシュなカー・アクション。韓国公開時には『ウエスト・サイド・ストーリー』、『ハウス・オブ・グッチ』を抑えて初登場1位を獲得した話題作だ。パク・ソダム Photo by Pascal Le Segretain/Getty Imagesウナを演じるのは、『パラサイト半地下の家族』で美術家庭教師役を演じ、国際的なブレイクを果たしたパク・ソダム。彼女が命がけで守り逃がそうとする少年・ソウォン役には、『パラサイト半地下の家族』でパク社長一家の息子役を演じたチョン・ヒョンジュンが抜擢されており、“元”教師と教え子がバディになる、映画ファンにはたまらない再タッグとなった。この度解禁されたビジュアルは、「私は絶対失敗しない」というコピーとともに、自信と余裕に満ちた表情が光る女運び屋・ウナの全身カット。どんな依頼も完璧にこなすクールなウナだが、思わぬアクシデントによって泣き虫の男の子が託される。また、特殊配送会社「特送」の頼れるボス・ペク(キム・ウィソン)、貸金庫の鍵を狙う悪徳警官ヤクザ・ギョンピル(ソン・セビョク)、ウナを秘密裏に調査する国家情報院職員・ミヨン(ヨム・ヘラン)、賭博ブローカーでソウォンの父・ウジン(キム・ドゥシク)らのカットも印象的に置かれており、ソウォンと貸金庫の鍵を巡り、それぞれの思惑が交差するスリリングな展開にも期待が高まるビジュアルとなっている。『パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女』は2023年1月20日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:パーフェクト・ドライバー 成功確率100%の女 2023年1月20日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & M PICTURES. All Rights Reserved.
2022年10月19日『パラサイト』の衝撃からの反動など多種多様。世界的ヒットや新しい才能の台頭など、ますます目が離せない“韓国映画”の世界とは?現時点で韓国の最もエポックメイキングな映画といえば、昨年アジア映画史上初のアカデミー作品賞受賞など数々の金字塔を打ち立てた『パラサイト 半地下の家族』。「そのポン・ジュノ監督が、『パラサイト』に多大な影響をもたらしたと公言しているのが、’60年公開の『下女』。今年『ミナリ』でアカデミー助演女優賞を受賞したユン・ヨジョンが受賞スピーチの際、故キム・ギヨン監督へメッセージを送ったことからも、今日の韓国映画の礎となる重要な作品といえるでしょう」(日本映画大学学部長・石坂健治さん)そして、韓国映画が爆発的な飛躍を遂げるのは’90年代終盤から。「国策として映画産業支援が始まったことが大きい。以降、多くの名作が生まれていますが、韓国映画の特徴といえば、ロマンスにしても暴力描写にしてもとにかく過剰なところ。ただ、最近は淡々とした映画を撮る監督にも秀作が豊富など多士済々です」(石坂さん)そんななか才能豊かな女性監督の存在も目立ってきているという。「自身の実感を登場人物に重ねて繊細に描く監督が増えています。『はちどり』や『チャンシルさんには福が多いね』がまさにそんな作品」(ライター・西森路代さん)一方、『パラサイト』のような社会派の反動からか、コミカルなアクションにもヒット作が続々と。「『エクストリーム・ジョブ』が歴代興収1位を記録するなどユルい空気も楽しいエンタメが人気に。この傾向が続きましたが、『ガール・コップス』はフェミニズムの視点も入った進化系」(西森さん)また、韓国はコミック原作のドラマが多いが、そのムーブメントは映画にも及んでいるという。「実写はもちろん、『整形水』のようにコミックがアニメ化されるケースもあります。いずれにしてもクオリティが高い」(映画評論家・くれい響さん)韓国映画の新潮流1:女性監督の目覚ましい活躍『はちどり』(2018年)監督のキム・ボラは、今作で長編デビュー。’94年のソウルを舞台に、14歳の少女の、自分が女性であるがゆえの生きづらさや、それを覆したいという思いなど、揺れ動く気持ちを静かな映像の中に映し出す。「’94年の聖水大橋の崩落事故なども描いていることで、経済的な成長が急がれていた時代を振り返り、その時に主人公の少女がどう感じていたのかが伝わってきます」(西森さん)©2018 EPIPHANY FILMS. ALL RIGHTS RESERVED.Blu‐ray&DVD発売中発売元:アニモプロデュース販売元:TCエンタテインメント提供:アニモプロデュース、朝日新聞社デジタル配信中『チャンシルさんには福が多いね』(2019年)長年、ホン・サンス監督のもとでプロデューサーとして働いていたキム・チョヒの初監督作。主人公は映画プロデューサーのチャンシルで、長年、仕事をしてきた監督が急逝し、失業してしまい…とキム・チョヒ自身の投影も感じさせる物語。「飄々とした空気の作品ですが、主人公の状況は他人事ではない。大きなことは起こらないけれど何もないわけではない、そんな作品です」(西森さん)2019 Copyright ©KIM Cho-hee All RIGHTS RESERVED / ReallyLikeFilmsBlu‐ray&DVD発売中発売元:リアリーライクフィルムズ販売元:オデッサ・エンタテインメントデジタル配信中韓国映画の新潮流2:漫画と併せて楽しめる作品も続々『整形水』(2020年)韓国の「WEBTOON」発、日本では「LINEマンガ」で独占配信中のオムニバス作品『奇々怪々』の中の「整形水」をアニメ映画化。顔を浸すと思い通りの容姿になれる“整形水”を手にした女性の末路とは。「韓国に根強いルッキズムを、おどろおどろしく描いた作品。美しくなりたい気持ちは誰しもあって不思議はないので、興味がある人は多いと思います」(くれいさん)©2020 SS Animent Inc. & Studio Animal &SBA. All rights reserved.全国順次公開中配給:トムス・エンタテインメント/エスピーオー韓国映画の新潮流3:コミカルな爽快アクションがヒット!『エクストリーム・ジョブ』(2019年)麻薬捜査班のいわば落ちこぼれ組が、犯罪組織のアジトを監視するために、向かいのフライドチキン店を買い取り、フェイクで商売をスタート。それがうっかり大繁盛してしまい…。「これまでのアクションは力強いヒーローが巨悪に立ち向かうというものが多かったのですが、この映画は、登場人物全員が脱力系で、派手じゃないけどクセになる。その後、同じ系譜の作品がブームに」(西森さん)©2019 CJ ENM CORPORATION, HAEGRIMM PICTURES. CO., Ltd ALL RIGHTS RESERVEDBlu‐ray&DVD発売中発売元:クロックワークス販売元:TCエンタテインメントデジタル配信中『ガール・コップス』(2019年)警察署の同じ課で働くことになった義理の姉妹で刑事のミヨンとジヘ。ソリが合わない二人は家でも職場でも衝突するが、ある女性のネットでの性的被害を捜査することになり…。「嫁と小姑の落ちこぼれ刑事が喧嘩しながらも敵に立ち向かうコミカルなバディもの。同時に、韓国で実際に起こった事件を彷彿とさせるフェミニズム映画でもあります。セリフにグッときました」(西森さん)©2019 CJ ENM CORPORATION, FILM MOMENTUM ALL RIGHTS RESERVEDBlu‐ray&DVD発売中発売・販売元:ギャガデジタル配信中石坂健治さん日本映画大学学部長。東京国際映画祭「アジアの未来」部門シニア・プログラマー。専門はアジア映画史、日本ドキュメンタリー映画史。西森路代さんライター。韓国などアジア作品について執筆。ハン・トンヒョンさんとの共著『韓国映画・ドラマ―わたしたちのおしゃべりの記録2014~2020』(駒草出版)。くれい響さん映画評論家、ライター。映画誌、情報誌などさまざまな媒体での執筆や、『少年の君』『唐人街探偵 東京MISSION』といったアジア映画のパンフへの寄稿も多数。※『anan』2021年10月20日号より。取材、文・保手濱奈美(by anan編集部)
2021年10月17日●すべてを計算したポン・ジュノ監督ソウルの“半地下”住宅に住む無職のキム一家が、高台の高級住宅に住むパク家に徐々に寄生(パラサイト)し始め、思わぬ事態に突入していくポン・ジュノ監督作品『パラサイト 半地下の家族』。第72回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞し、第92回アカデミー賞では作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞(旧外国語映画賞)に輝き、ちょうど1年前の昨年1月には日本でも劇場公開され、大ヒットを記録した。この話題作が、動画配信プラットフォーム「TELASA(テラサ)」で見放題配信を開始。同時スタートの音声解説バージョンを担当し、「これは全方向映画です!」と高く評価する映画評論家・町山智浩氏に、改めて魅力を聞いた。※編集部注:本記事はストーリー展開を解説する内容も一部含んでいます。知らない状態で映画をご覧になりたい方はご注意下さい。○■韓国には“半地下”の住宅が実在する物語の中心となるのは、タイトルにもある“半地下”に住む家族。名優ソン・ガンボ演じる父を中心に、母、息子、娘の4人家族のキム一家が暮らす、“半地下”住宅の描写で幕を開ける。「おそらく映画のためのフィクションだと感じる人が多いと思います。でも韓国の事情を知っている人には分かりますが、あのような“半地下”の住宅は実在するんです。もともとは北朝鮮が攻めてきた時のための防空壕として作られました。そのあと、ソウルの地価がどんどん上がっていって住みづらくなったので、アパートとして貸し出されました。だから実際、すごい数の人が住んでいる。自分たちの座っている位置よりも高くにトイレ(下水)があるというのも、誇張でもなんでもなくて、現実。その一方で、IT系を始めとしたものすごい億万長者がたくさん出た。韓国に急激な格差社会が起きたんです」リアルな社会事情を基盤に、ポン・ジュノ監督は徹底的なコントロールのもとで作品を構築していった。「とにかく細かいところまで徹底的に作られていて、計算されている。突っ込みどころのほとんどない映画です。まず序盤。“半地下”というすごく狭いところから始まって、なかなか空を見せない。さらに、すごくうるさい雑踏音がずっと入り続けています。そこから、彼らが潜入していくことになる、お金持ちのパクさんの家に近づくにつれて、画がだんだん広がっていきます。そしてパクさん家に着いた途端に、周りの音がすっと消える。実はキム家もパク家もロケではなく、セットで作られています。監督自ら図面を描いて作ったセットです。全部作り物。舞台も音も、全てが計算されているんです」ため息が出るほどに美しく、憧れを抱かせるパク家だが、建築基準に合っておらず、実際には住みづらい造りなのだとか。しかし一見したところは、素晴らしいロケーションにしか思えない。実際、カンヌ国際映画祭で、コンペティション部門の審査員長を務めたアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督(『バベル』『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』)は、「ロケーションがとてもいい」とポン・ジュノ監督に伝え、すべてがセットだと知って驚いたという。さらに町山氏の音声解説バージョンによると、パク家の広いリビングから見える開けた美しい庭も、グリーンバックではめ込まれた映像なのだとか。●名優ソン・ガンホの存在感※編集部注:本記事はストーリー展開を解説する内容も一部含んでいます。知らない状態で映画をご覧になりたい方はご注意下さい。○■前半は『オーシャンズ11』や『ミッション:インポッシブル』のよう!?そんな“半地下”と高台を舞台に、ジャンルレスな物語が展開していく。「監督自身も言っていたのですが、前半はいわゆるケイパーもの、ミッションものの形式を取っています。ケイパーものというと、たとえば『オーシャンズ11』のような、ターゲットの組織のなかに入り込んでいって内部を操作してみたいな強奪ものですね。同時に、変装してミッションに挑むような『ミッション:インポッシブル』みたいな感じもある。しかもそれがコメディになっているんです。ものすごく笑うシーンがいっぱいあります」そんな、つい「笑ってしまう」感じも、ポン・ジュノ作品の特徴だという。「笑っちゃうんだけど、やっていることはすごくエグイ。長編デビュー作の『ほえる犬は噛まない』からしてそうです。『殺人の追憶』もそうですね。ものすごく残酷な殺人事件、しかも実話を描いたものにも関わらず、あっちこっちにコメディシーンがあって、笑わせるようにできている。その辺のいじわるな、居心地の悪さみたいなものを感じさせるところがポン・ジュノ監督の特殊なところです」『殺人の追憶』といえば、本作で主演を務めたソン・ガンホとの初タッグ作でもある。その後、ポン・ジュノ監督とソン・ガンホは、『グエムル-漢江の怪物-』『スノーピアサー』で組んできており、本作が4度目のタッグとなった。「監督が、ソン・ガンホは、どんなに悪いことをしても観客が全然憎めない非常に稀有なキャラクターだと言っています。もしも今回のキム一家のお父さんを、ほかの人が演じていたら、『なんて奴だ』と観る人の心が離れていくと思うのですが、ソン・ガンホが演じると、観客は共感をもって観てしまう。すごく貴重な才能を持った俳優です」本作では、特に彼の“表情”に注目だ。「後半、キムお父さんはほとんどしゃべらなくなるんですけど、パク家の奥さんの買い物に同行するあたりから、どんどん表情が暗くなっていきます。そしてある事件が起きますが、あれは突然起きたのではないことが、ソン・ガンホの表情からよく分かります。セリフではなく、顔の演技で見せていく。その辺はやっぱり彼の凄さです」○■『パラサイト』は、ジャンルものを超えた映画そして町山氏は『パラサイト』は「全方向映画」だと評した。「後半、物語は全く違う色合いを帯びていきます。詳しいことは言えませんが、『パラサイト』はキム家とパク家の二層構造だけには終わりません。前半はドタバタで大いに笑わされますが、一転してどんどん背筋が寒くなってくる。後半はホラーですからね。ビックリしますよ。社会派的なメッセージや現実を描く側面のある映画ながら、前半はケイパーもの、ミッションものとしてのサスペンスをコメディとして撮り、後半はホラーになる。しかも最後はすごくしっとりと深く終わる。『パラサイト』は、ジャンルものを超えた映画になりました。まさに全方向映画です!」音声解説バージョンでは『パラサイト』が強く影響を受けた作品について、前半と後半を転換するスイッチといえる演出、撮影カメラにまつわる話、綿密な絵コンテ、他のキャストについてなど、町山氏によるさらなる解説が、2時間を超える本編と共に語られる。望月ふみ 70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビュー取材が中心で月に20本ほど担当。もちろんコラム系も書きます。愛猫との時間が癒しで、家全体の猫部屋化が加速中。 この著者の記事一覧はこちら(C)2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
2021年01月08日今年のアカデミー賞作品賞を受賞した映画『パラサイト 半地下の家族』が、劇場公開1周年を迎える2021年1月1日より、動画配信プラットフォーム「TELASA(テラサ)」で日本初の見放題最速配信を開始する。同作は、全員失業中で“半地下”住宅で暮らす貧しい一家と、“高台の豪邸”で暮らす裕福な社長一家という、相反する2つの家族の出会いから想像を遥かに超える展開へと向かっていく物語。ポン・ジュノ監督がメガホンを取り、今年のアカデミー賞で作品賞を始め4部門を受賞(作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞)。アジア映画では史上初めての作品賞受賞となった。さらに、第72回カンヌ国際映画祭最高賞のパルムドール受賞をはじめ、世界各国の映画祭を席巻し、日本でも47億円を超える興行収入を記録した。TELASAでは本編の見放題最速配信に加え、スペシャルコンテンツを合わせて配信。映画評論家の町山智浩氏がTELASAのために、伏線やストーリーの秘密、韓国の事情から映画撮影の技法をシーンごとに語り尽くした「リアルタイム音声解説バージョン」や、字幕・吹替両バージョンの本編4K版、名優ソン・ガンホ主演作品特集配信、アカデミー賞作品賞受賞作品特集配信も展開。本作に登場するジャージャー・ラーメンのレシピ動画は、加入の有無に関わらず誰でも視聴できる。ポン・ジュノ監督は「本作は家族が主人公のストーリーですが、家族みんなで集まって見るよりも、ひとりひとり順番に、今日はお母さん、明日はお父さん、子どもたちもみんな曜日別に、それぞれこっそりと見てもらえたら、より面白く衝撃的だと思います(笑)」とオススメの視聴方法を提案し、「ホーム・エンタテインメントでは、既にストーリーを知った上で繰り返し本編を観ることができます。後半の展開につながるとても細やかな伏線が実は前半に少しずつ隠れているので、結末を知りながら伏線を探すのも楽しんでください」と呼びかけた。ソン・ガンホは「貧しいキム家と大富豪パク家同士の、熾烈な演技合戦、そういったものを楽しんで頂けたら」と作品の見どころを語り、「劇場で初めて映画をご覧になった時は、映画自体に集中しきりで余裕がなかったかもしれません。ホーム・エンタテインメントでは、俳優たちのアンサンブルや演技合戦をじっくりと堪能できると思います」と自宅で見ることの魅力をアピール。一方の町山氏は「『パラサイト』は、マンガ家志望だったポン・ジュノ監督自身が絵コンテを描いて画面の隅々まで完璧に設計した映画です」と監督の制作事情を明かし、「一見ギャグに見えるシーンにも実はリアルな韓国の現実が反映されています。掘れば掘るほど奥深い『パラサイト』、自分は音声でそのガイドをさせていただきます」とのコメントで、音声ガイドの挨拶に変えた。
2020年12月24日日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」では、ポン・ジュノ監督のアカデミー賞受賞作『パラサイト 半地下の家族』を地上波初放送することが決定。2021年最初となる1月8日に本編ノーカット、オリジナル吹き替え版で放送する。本作は、今年のアカデミー賞で作品賞始め4部門を受賞(作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞)し、アジア映画では史上初めての作品賞受賞となった。さらに、第72回カンヌ国際映画祭では、最高賞のパルムドールを受賞、世界各国の映画祭を席巻した。また、日本でも公開直後から話題となり、47億円を超える興行収入を記録。今回の放送では、「金曜ロードSHOW!」でしか観られない新吹き替え版で放送。“半地下住宅”で暮らすキム一家の父親、ソン・ガンホ演じるギテクを、他作品でもソン・ガンホの声を担当する山路和弘。家庭教師になりすました青年・ギウを、俳優で数々のアニメ作品で声の出演もする神木隆之介。家庭教師の生徒・ダへを、「賭ケグルイ」蛇喰夢子役や「鬼滅の刃」の胡蝶しのぶ役などを担当する早見沙織が吹き替える。ほかにも、津田真澄(チュンスク役)、近藤唯(ギジョン役)、恒松あゆみ(ヨンギョ役)、東地宏樹(ドンイク役)、小林由美子(ダソン役)らが参加する。キム一家の長男・ギウの声を担当した神木さんは「今まで声で参加させてもらった作品では、僕の出す声の色がついていましたが、今回はそれをあえて抑えて、今までにない声の出し方に挑戦させて頂きました。やった事がないチャレンジだったので不安もありつつ、どんな出来上がりになるかとても期待しています」とコメント。気に入っているセリフは、父の「計画通りいかないのが人生だ。だから人間計画すべきじゃない。計画がなければ失敗することもない…」というセリフだそうで、「世の中、自分の思い通りいかないのが当たり前で、失敗しないための逆転の発想がすごいなと思いました」と話し、「映画自体、素敵な映画で、何度見ても『伏線の回収の仕方が見事だなあ!』という思いは色あせません。是非、字幕以外の形でみなさんに見て楽しんで頂けたらうれしいなと思います!」と視聴者へ呼びかけている。金曜ロードSHOW!『パラサイト 半地下の家族』は2021年1月8日(金)21時~日本テレビにて放送。(cinemacafe.net)■関連作品:パラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
2020年12月18日WOWOWでは、話題作『パラサイト 半地下の家族』をはじめ計8本のポン・ジュノ監督作品を放送することが決定した。第92回アカデミー賞で非英語映画初となる作品賞など4部門に輝き、第72回カンヌ国際映画祭ではパルムドールを制した韓国映画『パラサイト 半地下の家族』。半地下にある家で暮らす貧しい4人家族は、高台で暮らす裕福な家族の豪邸に出入りするようになるが、そこには想像できない秘密が…。また今回は、監督が公開前に完成させた“モノクロ版”も放送される。この2本に加え、長編第1作目となった『ほえる犬は噛まない』。ソン・ガンホ主演の実際の未解決の連続殺人事件を基にしたミステリー『殺人の追憶』。殺人事件の容疑者となった息子を救うため、真犯人を追う母親を描く『母なる証明』。ソン・ガンホ、ペ・ドゥナらが出演するパニック・ムービー『グエムル 漢江の怪物』。新たなる氷河期を迎えた地球をひた走る列車内で繰り広げられる、生き残った人類の壮絶な闘いを描く『スノーピアサー』。そして、3本で構成されるオムニバスのうち監督が1本を手掛けた、日本=韓国=フランス合作『TOKYO!』も放送が決定した。『パラサイト 半地下の家族』は11月7日(土)21時~WOWOWシネマにて独占初放送。(cinemacafe.net)■関連作品:TOKYO! 2008年8月16日より渋谷シネマライズ、シネ・リーブル池袋ほか全国にて順次公開母なる証明 2009年10月31日よりシネマライズ、シネスイッチ銀座、新宿バルト9ほか全国にて公開©2009 CJ ENTERTAINMENT INC. & BARUNSON CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVEDスノーピアサー 2014年2月7日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開© 2013 SNOWPIERCER LTD.CO. ALL RIGHTS RESERVEDパラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
2020年10月16日日中は子どもの相手や家事に追われて、おひとり様時間ができるのは子どもの寝かしつけ後の夜だけ。小さな子どもがいると、映画館にも気軽に足を運べないですよね。子ども向けの映画ならともかく、大人向けの映画を観たのは、もう数年前…と諦めているママも多いのでは?たまには自分好みの流行りの映画が観たい! 自分時間をゆったり映画タイムに使いたい! そんなママにオススメしたいのが、Amazon Prime Videoのデジタルレンタルサービスです。Amazon Prime Videoがあると、どんな暮らしができるのでしょうか? さっそく、その魅力を紹介しましょう。1. 話題作をいち早く楽しめるからひとり時間や夫婦時間が充実!子どもが産まれる前は、テレビやSNSで話題になった映画をいち早く観にいっていたという夫婦も多いのでは? テレビやSNSで盛り上がっている話題作を観たいのは、パパも一緒かもしれません。Amazon Prime Videoは話題作を豊富に取り揃えているのが魅力。子どもが眠ったら、電気を消しておやつを用意。映画館のような雰囲気を演出して、久々の映画デート気分を満喫するのもおすすめです。おうち時間が増えている今だからこそ、夫婦の時間も大切に…!なかでも注目したいのは第92回アカデミー賞最多4部門に輝いた今年一番の話題作映画『パラサイト 半地下の家族』! 6月19日より独占先行レンタルで配信しています。 『パラサイト 半地下の家族』は、韓国の若き巨匠ポン・ジュノがメガホンを取り、100%予測不能な展開に、いま世界が直面している貧富格差への痛烈な批判を内包した超一級のエンターテインメント作品。日本国内でも興行収入46億円突破、累計動員330万人超えなど、一大ブームを巻き起こした名作が、早くもおうちで楽しめるんです。ほかにも新海誠監督の『天気の子』や、世界中を席巻した『ジョーカー』、ジョーカーの恋人としても知られる『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』、待望の映画化となった田中圭主演『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』、さらには小栗旬の『人間失格 太宰治と3人の女たち』、高橋一生の『ロマンスドール』など、観たいと思っていた、あの作品たちが勢揃い。大人気の韓国作品は、映画レビューサイトで高評価が並ぶ『タクシー運転手 ~約束は海を越えて~』をはじめ、ラブストーリーからサスペンスまで、幅広いタイトルが並びます。もちろん、子ども向け作品も豊富なラインナップ。『アンパンマン』『LEGO』『ハローキティ』といったおなじみのシリーズコンテンツも充実しているから、思うように外出できない時でも、家族でリフレッシュできちゃいます。すでにプライム会員のママも、同じく1本からレンタル可能。気になる映画があればさっそく覗いてみて。実は、デジタルレンタルがスタートしているかも!?2. 子どもが早く寝てくれた夜に…1クリックでひとり映画!めずらしく子どもが早く寝て、急に自分時間ができた…なんて時に、サッと借りて、すぐに映画を楽しむことができるのが、Amazon Prime Videoの特長。貴重な自分時間を最大限に有効活用できるのは、ママにとって本当にありがたいことですよね。Amazon Prime Videoで、レンタルをするだけなら、プライム会員登録が不要だから、「観たい」と思ったタイミングでレンタルOK! プライム会員でない方でも、1クリックで好きな映画が借りられます。字幕をつければ小さな音でも楽しめるので、一度寝た子どもが起きてしまう「なんてこった!!」な状況も回避。1日の終わりにパジャマ姿で、のんびりと映画を楽しむ最高の贅沢をぜひ。ちなみに、視聴開始をすると48時間後(※)に自動でレンタル期間が終了するため、おっちょこちょいのママでも延滞料金がかかってしまう心配はなし。“在庫切れ”がなく、観たい作品を観たいタイミングで観ることができるのも助かります。3.テレビ以外でも、いつでもどこでも視聴可能!テレビに限らずスマホやタブレットでも視聴可能なのも魅力。映画をまるまる1本通して観る時間がなくても、通勤時間にお気に入りの作品をちょこちょこ楽しめます。とはいえ外出先で動画を観る際に、どうしても気になるのがデータ通信量。そんな中でも、あらかじめ作品をダウンロードすることで、ネットに接続せずとも動画が観られるという優秀さ。おでかけ前に子どもが大好きな作品をダウンロードしておけば、長時間の車や電車移動の際にも、活躍してくれること間違いなし。子どもが移動時間を楽しく過ごせるだけでなく、「グズッた時には“あの映画”がある!」と思えることで、ママにも心の余裕が生まれるはずですよ!■ひとりで!家族で!気軽に話題作を堪能Amazon Prime Video は月額料金がかからず、ほとんどの作品が1本あたり399円~500円程度でレンタル可能(※)。思い立った瞬間に、手軽な料金で外出せずとも映画が楽しめるのは、ママにとって願ったり叶ったりのサービスです。ひとりで“恋愛映画”に胸キュンするもよし、夫婦で“話題作”にハラハラドキドキするもよし、親子で“アニメ”を楽しむもよし。大注目の『パラサイト 半地下の家族』をいち早く観られるAmazon Prime Videoのデジタルレンタルサービスで、さらに充実したおうち時間を過ごしてみませんか?※レンタル期間、料金は、作品によって異なります。※「パラサイト 半地下の家族」以外は先行配信ではありませんAmazon Prime Videoとは?Amazon Prime Videoでは、プライム会員なら追加料金なしの見放題対象作品だけでなく、プライム会員登録なしで、最新の映画などを1クリックでレンタルすることも可能です。レンタル期間は、レンタルをスタートしたその日から30日の間であればいつでも視聴開始が可能なため、お好きなタイミングでお楽しみいただけます。30日間で一度視聴開始をすると、48時間後に自動でレンタル期間が終了するため、延滞料金は発生しません。Prime Videoのアプリをご利用いただければ、対応するテレビ、PlayStation、Wii、モバイルデバイス、Amazon Fire TV、Fire TV Stick、Fireタブレット、Apple TV、Chromecast、オンラインなどで、どこでも視聴いただけます。ご利用いただけるデバイスのリストは、 こちら をご参照ください。 Amazon Prime Video「パラサイト 半地下の家族」の詳細はこちら! PR:アマゾンジャパン合同会社
2020年06月25日日本国内で興行収入46億円突破、累計動員330万人を超える記録を更新、モノクロVer.とIMAX版も劇場公開される『パラサイト 半地下の家族』。そのBlu-ray&DVD/配信版のリリースが決定、ポン・ジュノ監督と主演ソン・ガンホからスペシャルインタビュー動画が到着した。第92回アカデミー賞最多4部門(作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞)に輝き、第72回カンヌ国際映画祭<最高賞>パルムドールを受賞し、全世界を熱狂させた本作。6月19日(金)よりAmazon Prime Video にて2週間独占先行レンタル・購入配信のほか、7月22日(金)発売のセル版には、本編には収録されなかった衝撃の未公開シーン集や、ポン・ジュノ監督が新たに創り上げた「モノクロVer.」本編など特典満載となっている。セルBlu-ray版には豪華特典の数々を大ボリュームで収録「未公開シーン集」には半地下で暮らすキム一家の日常が垣間見えるシーンや、キム一家が“パラサイト”した高台の豪邸で遭遇する衝撃シーンなど、本編には収録されなかった貴重な映像の数々や、劇場での公開も決定している「モノクロVer.」の本編映像を収録。モノクロVer.は、ポン・ジュノ監督とホン・ギョンピョ撮影監督が1シーンずつ調整して仕上げ、白黒ならではの美しさを生み出し、一度本編を見た方にも新たなインパクトを残す強烈な映像となっている。さらに、昨年12月に来日したポン・ジュノ監督&主演ソン・ガンホのイベント映像集や、ポン・ジュノ監督の手描きイラストを使用したスペシャル三方背BOX、貴重な監督インタビューを収録したオールカラーブックレットなど、豪華特典。また、バップ通販特典には、本編に登場し、SNSでも話題となった韓国料理“チャパグリ”を味わうためのオリジナル韓国箸や、Amazon特典にはメイキング映像を収録したスペシャルDVDも。日本語吹替版の声の出演は、山路和弘(ソン・ガンホ)、堀川仁(イ・ソンギュン)、折笠富美子(チョ・ヨジョン)、柳田淳一(チェ・ウシク)、味里(パク・ソダム)、斉藤こず恵(イ・ジョンウン)、今泉葉子(チャン・ヘジン)らが揃った。パッケージ版リリースに寄せ、ポン・ジュノ&ソン・ガンホが語る!スペシャルインタビュー動画では、2人が自宅で『パラサイト』を見る際のポイントを語っている。ポン・ジュノ監督最初に劇場でご覧になった時は、後半の予想できない展開に何度も衝撃を受けたはずです。しかしBlu-rayやDVDでは、既にストーリーを知った上で映画を繰り返し観ることができます。後半の衝撃的展開につながるとても細やかな伏線が、実は前半に少しずつ見え隠れしていますので、結末に繋がる伏線探しを楽しみながら観てください。主演ソン・ガンホ(キム・ギテク役)貧しいキム家と大富豪パク家同士の、し烈な演技対決を楽しんでいただけたらと思います。劇場で初めて映画をご覧になった時は、映画自体に集中して余裕がなかったかもしれません。Blu-rayやDVDでは俳優たちのアンサンブルや演技対決をじっくりと堪能してください。『パラサイト 半地下の家族』は6月19日(金)よりAmazon Prime Videoにて2週間独占先行レンタル・購入配信、7月3日(金)よりBlu-ray&DVDレンタル/配信開始、7月22日(金)よりセルBlu-ray&DVD発売。(text:cinemacafe.net)■関連作品:パラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
2020年05月29日