セリーヌ(CELINE)の2022年冬ウィメンズコレクションが発表された。テーマは「DANS PARIS」。“パリジャン”をオマージュしたマスキュリンなピース今シーズンのセリーヌは、「パリジャン・グラン・クラシックへの回帰」がキーワード。テーラードジャケットやトレンチコート、デニムなど、パリの男性“パリジャン”のアイコニックなスタイルを、クリエイティブディレクターのエディ・スリマンが再解釈した、マスキュリンかつクラシカルなピースを展開している。コレクションに登場するのは、オーバーサイジングなストライプ柄ジャケットやトレンチコート、ミリタリージャケット、トラウザーなど。メンズのフォーマルウェアやカジュアルウェアをベースにしたボーイッシュなピースが主軸となっており、2021年冬コレクションで確立したブルジョワウーマンの佇まいを、よりミニマルかつメンズライクにアップデートしている印象もある。ストリートスタイルをラグジュアリーに昇華パリっ子たちのストリートスタイルを、ラグジュアリーに昇華しているのも特徴。パリジャンを象徴するレザージャケットには艶やかな光沢のラムスキンを、ビッグシルエットのフーディには柔らかな手触りのカシミアを用いるなど、上質なマテリアルを採用している。タートルネック×ショートネックレスがキーアイテムスタイリングで目を引くのは、ブラックのカシミアタートルネックと「マイヨン・トリオンフ」ショートネックレスの組み合わせ。時には、ベージュのツイードジャケットとライトブルーのダメージデニムが織りなす淡いカラーパレットの引き締め役として。時には、ブラックのレザージャケット&パンツをフラットにつなぐ役割として、繰り返し登場している。フェミニティ香るブーツやバッグマニッシュなルックに、フェミニンなムードをもたらすのが小物類。新作ショートブーツ「セリーヌ・ヴェルヌイユ」は、シャープなシルエットとピンヒールで、センシュアルな足もとを演出。新作バッグ「ショルダーチェーンマトラッセ モノクローム セリーヌ」のショルダーチェーンは、まるでジュエリーのように美しい輝きで、ルックに華やかさを添えている。
2022年06月01日ローラ メルシエ(LAURA MERCIER)の秋コスメが、2019年8月21日(水)より発売される。「パリジャンのファッション」に着想したローラ メルシエ秋コスメローラ メルシエは2019年秋、パリジャンのワードローブに注目。白シャツ、デニム、クロップドパンツなどシンプルなアイテムをさらりと纏って、襟を立てたり、袖をブラウジングしたり…と自分好みのカスタマイズで着こなす。そんな彼女たちのファッションに寄り添う、ワンランク上のベーシックカラーメイクを提案する。すべて限定色の12色アイシャドウ パレット目玉となるのは、12色のニュートラルカラーを詰め込んだ「ローラ メルシエ パリジャン ヌード アイシャドウ パレット」だ。パリジャンのワードローブにインスピレーションを得て、まぶたに馴染みやすいカラーをセレクト。すべて限定色という豪華なラインナップで、マット・シマー2つの質感を揃えた。シマー:パールをたっぷりと含んでいるので、繊細な輝きをまぶたにもたらしてくれる。ネグリジュ(ダスティローズ)、サンシュエル(モーヴブラウン)、ルミヌーズ(ゴールデンブロンズ)、レヴリ(メタリックグリーン)、ノクテュルヌ(ディープネイビー)、アンヴタント(ダークブロンズ)、シャルムーズ(ダーティープラチナムグリーン)マット:きめ細かなシルクのようなテクスチャーが特徴的。デリカット(クリーム)、ニュ(ライトピーチ)、デザビエ(モーヴトープ)、ファム(モーヴブラウン)、シャルネル(ダークブラウン)どちらのカラーもなめらかな質感で、とけるようにまぶたになじむ。重ねたりブレンドしたりと色遊びが楽しめ、シーンや好みに合わせて自在に印象をチェンジしてくれる。キャビアスティック アイカラーに限定色また、誕生以来人気のスティックタイプ アイカラー「ローラ メルシエ キャビアスティック アイカラー」には、限定色が追加。スリムなスティックタイプなので手軽にアイメイクが楽しめ、持ち運びに便利なので化粧直しにもぴったり。よれたり色移りもしにくいので、つけたての美しさを長く楽しめるのもポイントだ。限定色は、ウォームトープとトープブロンズの2色。どちらもどんなメイクやファッションにもなじみやすいニュートラルカラーとなっている。マットスティックリップに秋色同じく、スティックタイプの「ローラ メルシエ ヴェロア エクストリーム マット リップスティック」にも新色・限定色が仲間入りする。ペン先はスリムで丸みがあるので、リップラインも簡単に描け、唇全体にのばせばリップスティックとしても使用可能だ。仕上がりは、モードなマット。ひと塗りで唇にしっかりフィットして、狙い通りのカラーを叶えてくれる。にじみでるような血色感で口元を彩りながらも、じんわり潤う快適なつけ心地で乾燥も防いでくれる。2019年秋には、ヌードカラーや深みのあるプラムなど、個性豊かな6色が追加に。いつものシンプルファッションも、リップカラーを変えるだけでイメージチェンジできるので複数本まとめ買いして、リップメイクを存分に楽しむのがおすすめだ。<2019年秋新色&限定色>新色:25 ダスティヌード、26 プラムベリー、27 ソフトピンク限定色:1909 ゴールデンヌード、1910 ピーチヌード、1911 ディーププラム【詳細】ローラ メルシエ 2019年秋コスメ発売日:2019年8月21日(水)・ローラ メルシエ パリジャン ヌード アイシャドウ パレット 1種 6,100円+税<限定品>・ローラ メルシエ ヴェロア エクストリーム マット リップスティック 限定色3色・追加色3色 各3,100円+税・ローラ メルシエ キャビアスティック アイカラー 限定色2色 各3,000円+税【問い合わせ先】ローラ メルシエ ジャパンTEL:0120-343-432
2019年07月26日トレンド感満載の服も楽しいけれど、大人になると自分の中の“定番”がそろそろ欲しくなります。これを着てれば間違いなく素敵に見えて、そして自分自身も心地いい気分でいられる、そんな頼りになる服が理想的。そうした服は旬の素材やモチーフを使うよりも、オーセンティックなほうがいい。たとえばおしゃれなパリジェンヌやパリジャンが着ているレストランにも公園にも似合う、さりげなく気が利いていて上質さを感じる服のような。モードなフランス人のリアルクローズとしてスタンダードになった『MAISON KITSUNÉ(メゾン キツネ)』で、大人に最適な秋のワードローブを見つけましょう。一枚は手に入れたい、定番のニットセーターニット各¥34,000/ メゾン キツネフランスのブランド『メゾン キツネ』は、シンプルで実用的なスタイルをエレガントに仕上げ、ときにユーモラスなエッセンスを光らせた服作りが魅力。トリコロールのフォックスパッチがワンポイントで施されたクラシカルなセーターは、ブランドのアイコン的存在で女性にも男性にも人気です。上質のヴァージンウールを使用した薄手のニットで、秋口はもちろん、本格的な冬になってコートやジャケットを重ねたときにもすっきりと着られます。レトロフューチャーなムードが楽しげな、秋冬の新作スウェット¥28,000/ メゾン キツネスカート¥40,000・スウェット¥26,000/ メゾン キツネギークなエッセンスが楽しいスウェットは今季のコレクションから。白のスウェットにはピクセルデザインで描かれたウサギとキツネをON。グレーのスウェットは、ブランド名をグラフィックに置き換えてあしらい、メゾン→家、キツネ→狐とユーモアを効かせて。スカートにもレトロフューチャーなムードが反映され、パソコンの罫線からインスパイアを受けたチェック柄がキュート。ノスタルジックなモチーフやフォルムを今らしく昇華し、都会的なデイリースタイルを叶えてくれます。メゾン キツネwww.maisonkitsune.fr0120-667-588(メゾン キツネ カスタマーセンター)photograph:Hiroshi Nakamurastyling:Saori Ikedatext : Momoko Yokomizo
2018年09月05日メゾン キツネ(MAISON KITSUNÉ)人気の「パリジャン(Parisien) コレクション」は、ブランドのアイデンティティをユニセックスで楽しめるコレクション。ポロシャツ、パーカー、カーディガン、Tシャツ、ローカットスニーカーなど、ベーシックなピースを基調にしたコレクションでは、現代的なパリジャンのシルエットを再定義している。ブランドのアイコンである、ブルー・ホワイト・レッドで彩られたトリコロールフォックスパッチは、胸元にセット。コレクション名である「パリジャン」または「パリジェンヌ」のスローガンは、Tシャツやスウェットの胸元に堂々と配している。なお、このアイコニックな「パリジャンコレクション」初のアンバサダーが2018年5月初めて就任。女優、監督、脚本家、プロデューサーとして幅広く活躍しているラシダ・ジョーンズが抜擢された。公開されたビジュアルでは、トリコロールフォックス付きのオックスフォードシャツを纏った彼女の姿が捉えられている。【詳細】メゾン キツネ「パリジャン コレクション」※現在発売中取り扱い店舗:メゾン キツネ直営店、公式オンラインストアほか【問い合わせ先】メゾン キツネ カスタマーセンターTEL:0120-667-588
2018年05月17日今パリで一番パリジェンヌが集まる場所、それが「アパルトマン・セザンヌ」です。誰かのおうちに遊びに来たような空間がこのブティックのコンセプト。 いつも何かしらのストアイベントをして盛り上がっているセザンヌですが、訪れたこの日はドライフラワーのコラボイベントを開催していました。エントランスからお花が目に飛び込んできます。ラブリー!! いい香りに包まれて入店。店内はドライフラワー一色。パリジェンヌが大好きなピンクやベージュで可愛くコーディネートされています。パリジェンヌのツボをバッチリ押さえたイベントで、パリジェンヌたちは自分のアパルトマンにもドライフラワーをデコレーションしたくなってしまうのですね。こんなに花盛りなイベントは見たことがないかもしれません。うまくトレンドを作り上げていくセザンヌのコンセプトはさすがです。 セザンヌでは、服だけでなく、シューズやバッグもオリジナルで作られています。全体のスタイルが統一されているからこそ、全身ルックで買ってしまうのです。 パリジェンヌが大好きなフラワープリントはセザンヌルックのアイコン。ママンのワードローブから引っ張ってきたようなノスタルジー溢れる素材感は、セザンヌらしい魅力の一つです。 チェーンの巾着ポシェットは人気アイテム。スエードのパッチワークを使った新作を発見!ベージュのところだけキラキラ素材になっていて、絶妙のカラー合わせですね。シックなのに使いやすそう! キャメル色にブルーを合わせるフォークロアテイストもセザンヌらしいルックのひとつです。水玉模様のカシュクールブラウスやブルーのフリルブラウスは、どちらもシルキータッチで大人っぽくて素敵。 バックもキャメル色で大人っぽくクラッシックに。カッチリなりすぎずに、ソフトな印象に仕上がるのがセザンヌの特徴です。60年代後半からヒッピースタイルに入るフレンチカジュアルは、こんなテイストでしたね。懐かしい。 こんなユニークな柄物をジャケットの下に着て、遊び心を忘れないのがパリジェンヌスタイル。パリジェンヌは子供の頃バレエを習ったことがある人が多いのです。何か自分にスライドさせてノスタルジーに想いを馳せるのでしょうか。 フランス人は困っている人を見逃さない、意識が非常に高い民族です。セザンヌも売り上げの一部を団体に送る活動に協力をしています。この”DEMAIN(あした)”プロジェクトのアイコンは、可愛いマルチカラーのTシャツ。大人気です。ジャケットの下に着たい! このエコバックは最低価格5ユーロからで、寄付したい価格を自分で決めてお支払いするシステム。進んでいますね! ハイウエストデニムはセザンヌのオリジナルシルエットが人気です。クローゼットの中にいるようなディスプレーも魅力。あれもこれも欲しくなっちゃいます。 デニムの足元はもちろんフェミニンに。赤のプチポシェットと合わせてパリジェンヌスタイルの完成です! セザンヌが扱う雑貨やステーショナリーも見逃せません。大人気のポーチはパリの人気ショップやアーティストとコラボしています。今回は18世紀からのフランス式ハンドプリントを復元しているおしゃれトリオ、アントワネット・ポワソン。私も一緒にお仕事していますが、とってもパリジャンらしいハイセンスな感覚のメーカーです。 特別にセザンヌのためのオリジナルデザインをしています。ノートも綺麗ですね。 セザンヌでは、石鹸、クッション、筆記用具などオフィスでも使えるものも陳列されています。 イニシャル好きのパリジェンヌ。自分の名前に関係なく好きなアルファベットを見つけたいですね。 インテリアをワンランクアップ! 今パリで人気の押し花アーティストの作品もドライフラワーに合わせて販売していました。 こんなおしゃれな商品をたくさん揃えているセザンヌには、「セザンヌアディクト」と呼ばれている大ファンが全国各地にいます。フランスの遠い地域に住んでいても、ネット通販でセザンヌルックを楽しめる、それがセザンヌの支持が厚いポイントなのです。いつかパリに行った時にはセザンヌに寄りたいな、と思う女性がたくさんいるのです。 お買い物に夢中のパートナー連れや、ご家族連れのために、セザンヌではシネマを放映しています。なんて優しい心遣い! しかもだいぶオシャレシネマです。私も少しここで休憩を取りましょうかね……。 【SHOP INFORMATION】 アパルトマン・セザンヌL’APPARTEMENT SÉZANE1 rue saint Fiacre, 75002, Parisセザンヌのボーイフレンドショップ(メンズショップ)・アトリエ オクトーブルL’ATELIER OCTOBRE12 rue d’Uzès, 75002 Parisセザンヌ・コンシェルジュLA CONCIERGERIE32 rue des jeuneurs, 75002, paris 文・福島 明子(パリ在住コーディネーター)インスタグラム
2018年04月04日(画像はプレスリリースより)ユニクロ、イネスとコラボ今年の秋冬は、パリジャン・シックで!8月14日、ユニクロが発表したところによると、春夏に引き続きイネス・ド・ラ・フレサンジュとの秋冬コラボレーション・コレクションを9月4日より発売すると発表しました。イネスは貴族の家に生まれ、その高貴な容姿から、ファッションモデルとしてシャネルのスターモデルを務めるなど一世を風靡しました。現在はファッションデザイナーやジャーナリストなどマルチに活躍をしており、今やフランスのファッションアイコンとして世界中が注目しています。パリジャン・シックエレガントでシックなデザインが得意のイネス。自身の著書「パリジャン・シック」は世界で100万部以上を売り上げるベスト・セラーになっています。そんなイネスがこの秋冬の素材として選んだのがツイード。ヨーロッパの伝統が感じられるツイード素材のコートやジャケットは、パリジャン・シックの名にふさわしいエスプリ溢れる仕上がりです。服は量より質。同リリースでイネスは「“良い服”を持つことが大事です」とコメントしています。ファッションに詳しくなくても、同コレクションの服を手に取れば、美しい着こなしが見つけられそうです。【参考】・ユニクロ ニューストピックス・ユニクロ プレスリリース(共同通信PRワイヤー)
2014年08月17日パリの街を歩いていると、はやりの服を着こなしてさっそうと歩くパリジェンヌにも目を向けず、日本人女性と仲むつまじく歩いているパリジャンを見かけます。パリジャンにとって、日本人女性は魅力的なのでしょうか?職場に日本人女性がいるというアシル(36歳/旅行会社勤務)とヤン(33歳/商社勤務)、親友が日本人女性というイヴァン(28歳/システムエンジニア)、彼女が日本人というニコラ(32歳/飲食店勤務)、そして周りにあまり日本人がいないというジョルジュ(28歳/公務員)の5人に話を聞きました。■気配りで家庭的なニッポン女子まずはアシルが同僚の日本人女性エミさんについて語ります。「新型インフルエンザがはやっていたとき、エミが会社にマスクをしてきたんだ。てっきり自分が感染することを恐れて予防しているのかと思ったら、『自分が風邪をひいた』って言うじゃないか!人に病気をうつさないように気を遣うなんて、パリジェンヌは絶対にしないよ。みけんにしわを寄せながらせきしている彼女を見て、こんなに色っぽい姿はないと思ったね。おれはフランス人の彼女がいるから気持ちを抑えたけど、本気でほれそうになった。危ない危ない……」日本人なら当然の気遣いですが、パリジャンにとっては珍しい行動のようで、イヴァンもこれに共感します。「フランス人は自分は予防するけれど、人にうつしたら悪いというところまで考えない。だからちょっと風邪をひいていても、友達にあいさつのキスもするし、ろくに手も洗わないし。だからこそ、日本人女性の細かい気配りと清潔感にグっとくるよな」とベタぼめです。職場に複数の日本人女性がいるヤンは、彼女たちの勤務態度を称賛します。「日本人女性は、具合が悪くてもちゃんと出勤するし、早退もしない。同僚のパリジェンヌなんて、ちょっと頭が痛ければすぐに帰ると言い出して、そのあとにカフェで見かけたりするからね。日本人女性は本当に信用できるよ。」自慢の彼女が日本人であるニコラは、パリジェンヌよりも日本人のほうが優れている点として、やはり「気配りのしかた」をあげます。「日本人女性は自分の周りにいる人に気を配って、その人たちの感情をとても大切にするよね。家族のことも、友達たちのことも。だからもちろん僕のことも大切にしてくれる。パリジェンヌは人のことよりも常に『自分』のことを考えているから、一緒にいて衝突しやすいんだ」またニコラは日本人女性が料理をきちんと作ることを「どこの家に招かれても、料理の品数が多く、色合いもきれい」と言い、自分の彼女についても「会社に行くのに弁当を作ってくれるんだ。そしたら周りの男たちがものすごくうらやましがって、『その弁当を買わせてくれ』って言い出すんだよ。だから彼女は僕の同僚4人の分まで毎日弁当を作っているんだ。それに日本料理はフランスでは高級料理だから、友達を招くときに彼女が日本食を作ってくれると本当に鼻が高い」と自慢します。しかし、「彼女の家庭的な面をほめると、パリジェンヌからは『亭主関白だ』と嫌みを言われちゃうんだよな」と苦笑い。平等を求めるパリジェンヌたちにとって、家庭的なイメージを女性に押し付けられるのは耐えられないことなのでしょう。だからこそ日本人女性の古風さが好まれるわけです。■フランス人はみなKY?では、日本人とあまりかかわりがないジョルジュの目には、日本人女性がどのように映るのでしょうか。「日本人はあまりにもおとなしすぎて、何を考えているのか全く分からないんだよね。何か意見を求めても、首をかしげて『う~ん』と言うだけで、結局何の答えもないまま会話が終わっている。せめて『分からない』とでもいいからはっきりと言ってほしいよ。そうでないと、会話が終わっているのかすら分からずに、ずっと答えを待ってしまう」と、日本人同士ならば分かりそうな「空気」を読めずにいつも困惑してしまうそう。この意見にニコラも同意します。「自分が相手の気持ちを察しなくてはいけないことがよくある。パリジェンヌだったら彼女でも友達でも、問題が起きたときにすぐに文句を言ってくるから、その時点で話し合うことができるけれど、日本人女性は我慢するから、限度まで達してから怒られたり泣かれたりすることがある。そのときに初めて気が付くことが多いな」■日本人女性のここが残念ほかの、「日本人女性のここが残念」という部分はどこでしょうか?「髪の毛を茶色に染めている子。黒髪の方が絶対に似合う」(ジョルジュ)「ファンデーションで白く塗りすぎな人。茶色っぽい肌の方が断然ステキ」(ヤン)「ダイエットしすぎでやせすぎの子」(ニコラ)「日本人の女の子がよく口の前に手を当てて笑うけれど、これは残念!笑顔って一番大切なものだから、もっと堂々と笑ってほしい」(アシル)日本女性が良いと思って行っていることでも、パリジャンには自然な姿に映らないこともあるようです。また、こんな意見もありました。「パリジェンヌはホームパーティーでもダンスパーティーでも、いたるところで堂々としているんだ。またパーティーの楽しみ方を知っていて、服にしても踊り方にしても、自分を一番美しく見せる方法をよく知っている。でも日本人の女性は、大勢人がいるパーティーに行くと遠慮してしまうというか、恥ずかしがってしまうんだよね。だから色っぽい踊り方をする子も少ない。謙虚なところがかわいらしさでもあるんだけど、おれたちにとってパーティーは彼女を自慢できる場だし、正直いって、一緒に盛り上がりたいという気持ちがあるかな」一緒に出掛けることが大切なパリジャン&パリジェンヌの間では、パートナーとしての役割も重要なポイントのようです。これらの意見をまとめてみると、パリジャンにとって魅力的な日本人女性像は「気配りができておしとやかだけれど、社交性も教養もある」ということになります。そこで、そんな女性になるためのアドバイスを請うと「日本の女の子は化粧やファッションに対してものすごく時間を割いて勉強しているようだけど、その時間をダンス教室などの習いごとに当ててみたらどうかな」とのこと。たしかにダンスを習い人前で自分を見せる機会に慣れれば、パーティーでおじけづくこともなくなるでしょう。さらに日本人の持つ謙虚で気配りのある態度を持ち続ければ、世界に通用する魅力を備えたレディーになれるかもしれません。(蘭景/ユンブル)【関連リンク】【コラム】外国人に真っ先に見せたい日本の名所はどこ?【コラム】外国人のビジネス上のやりとりの難しさを実感した瞬間【コラム】やっぱり英語かそれとも……これから覚えると得な外国語って?
2011年08月01日幼いころからレディファーストを重視するパパを見て育ったパリジャンは、自然なスタイルでエスコートが上手。そんな彼らに守られているからこそ、パリジェンヌの美しさが一層引き立てられている気がします。パリジャンが心がける、モテるエスコートとはどんなものなのでしょうか?友人の間でもエスコート上手と評判なジョン (31歳・会計士)、少し照れ屋だけれど二枚目のゴーチェ(28歳・ギャラリー勤務)、そして周囲に気配りを絶やさない癒やし系のヤン(30歳・銀行員)に話を聞きました。■TPOによって変えるべきエスコートまずはエスコートの定義です。3人の意見を総合すると、「エスコートと言っても、大きく分けて2種類ある」とのこと。一つ目は伝統的に受け継がれてきたマナーとしてのエスコート。例えば高級レストランを訪れるときやオペラ鑑賞など、「伝統的にエスコートの方法が決まっている、マナーのようなもの」を指します。二つ目は重い荷物を持ってあげる、車が横を通るときに内側へ導くなど、「日常生活の中で相手を大切にする気持ちから生まれる動作のこと」といいます。ジョンの場合は、相手によっては、二つ目のエスコートをしないことがあると言います。「一つ目の伝統的なエスコートは、どんな女性に対しても必要なんだ。これはオペラや音楽鑑賞などのために正装で出かけたときに、長いスカートが引っかからないように導いたり、車に乗るときは女性の手を持ってバランスを崩さないようにしたり、エスコートマニュアルの本に書いてあるような基本的なこと。いわゆるマナーなんだから、こういうことができないと女性がげんなりしてしまっても仕方がないんだよね。一方、二つ目のエスコートは女性を守ろうという思いやりによるもの。たとえば工事現場の横を通るときには上から物が落ちてくる危険がないかなどを確認して安全な道へ誘導するとかね。だけど、フェミニストの女性には二つ目のエスコートはしない。女性を特別視するレディファーストを嫌い、必ずしも好意的に取られないことがあるからね。重い荷物を持ってあげようとすると『バカにしないでよ!自分で持てるわよ』とキレた子もいたくらい。これは、ちょっとさびしくもある。男の願望として、高いハイヒールを履きながらヨタヨタと重いバッグを持たれるよりも、横にいる男がそのバッグを持ち、姿勢よく歩いてくれた方が美しいだろう?隣にいる女性をいかに美しくみせるのかが男の力の見せどころだと思うし、エスコートの基本なんだ」■特別な日のエスコートでポイントアップ女性にはやはり、プリンセス願望があるもの。この願望をジョンはうまく利用し、男力(おとこりょく)を見せつけます。「たとえ荷物を持たせてくれない女性と付き合っていても、月に一度くらいエスコートさせてもらえる場を作るようにしているよ。たとえば高級レストランやコンサートなど気品のある場所では、自分もその一員になれないとみじめな思いをするだろう。だから女性はたいてい、上手にエスコートしてくれる男性を必要としていると思う。あと、高級な場所へ行くときの待ち合わせ場所を選ぶときは、絶対に現地集合にしない方がいい。こないだ彼女との待ち合わせ時間に遅れてしまったとき、高級レストランの前で一人ポツンと居場所がなさそうに待っている彼女を見て、自分のエスコート力のなさに落ちこんだよ。近くのカフェなどを待ち合わせ場所に指定しておけばよかった。一緒にいない時間もきちんとエスコートできるように、最初から準備しておかなくちゃダメだね」ここで照れ屋のゴーチェが口を開きます。「エスコートがうまいやつはいいけど、僕はもともとそういうのが苦手。でも日常生活でエスコートができない分、コンサートや会社のパーティに出かけるとか、ここぞというときにはビシッと決めるように努力はしているよ。たとえば彼女がエレガントな洋服を着ていたら、階段を下りるときに必ず自分が彼女の二段ほど下を歩き、彼女が転ばないように手を差し出すとかね。彼女は日々のエスコートを求めない子だけど、それでも普段と違うおれを見てグッとくるみたい。だから、付き合いが長くなってマンネリ化してきたら、こういうイベントに出かけると互いに気持ちが引き締まるということもあるね」気配りやのヤンも普段の生活ではエスコートしませんが、彼女の小さなしぐさは見落としません。「ある程度年配の方は、どんな場所でエスコートしてもそれなりに映(は)える。でも、20代の若者が同じことをしても、キザに見えるだけ。いつでもどこでも彼女にコートを羽織らせたり、安いレストランでも座るときにいすを引いてあげたりすると、『大丈夫よ。自分でできるから』って言われるよ。ただ、彼女が『特別な洋服を着てきた』というときや、誕生日などの祝いごとの場では別。そういうときは肩を組んだり、ドアを率先して開けて彼女を通してあげる。彼女もうれしいみたいで、『次もおしゃれしようかな』なんて言ってくれるから、お互いにいい刺激になるんだ」■同じリズムで食べることも重要なエスコート「あとは、レストランに行ったとき、相手に食事をゆっくりと楽しんでもらうために相手のペースに合わせて食事をすることもエスコート術に入るかな。特に高級レストランの場合には、自分が先にどんどん食べてしまうと、相手もあせってゆっくり楽しめないからね」とゴーチェが言うと、すかさずヤンが横から口をはさみます。「そう!それは大切なことだね。僕は自分が早く食べてしまっていると気が付いたときには、何か面白い話題を提供して時間かせぎをするよ。でも質問型の会話や意見を求める話題はNG。あくまでも彼女が食べる時間を増やすための会話だからね。店の人に食事の素材について質問して、話を聞いてもらうというのも悪くない」■二人の関係を美しく見せるしかし、男性がエスコートすることによって、荷物を全く持たなくなる、ドアを開けないと怒るなど、女性がどんどんワガママになっていくようではダメだとか。ジャンによると「エスコートするのは、お互いに気持ちよく過ごすためだし、二人が美しい関係でいられるためのもの。『男性がエスコートする、それを女性が快く受ける』という行為が自然にできているカップルは見ていて気持ちがいいし、周囲からの評価もアップするんだ。だから、彼女がお礼を言わなかったり、傲慢(ごうまん)な態度に出たりするときは必ず話し合いをするよ。見返りを期待しているわけではなく、男が常にへりくだって女性を立てているような関係では、彼女をただのワガママ女にしてしまうだけだからね。自分も、『彼女をそんな女にした情けない男』と判断されてしまうよ」みんなの理想は、「ドアを開けたらニコッとほほ笑んで『ありがとう』と言いながらスッと中に入る」というように、互いの気持ちが通じ合って一連の動作がスムーズにいくこと。これで二人のエレガントさが決まるから、そんな関係を築けるように努力をしているのだと言います。普段の生活ではエスコートができなくても、何かのイベント時にはパリジャンのエスコート術を見習ってみてはいかがでしょうか。(蘭景×ユンブル)【関連リンク】【コラム】みんなが思う「女性にモテる部活動」って?【コラム】日本男子が天使!?外国人女子にモテるも、やがて……【コラム】モテる楽器を始めるぞ
2011年07月11日パリでは引っ越し祝いや誕生日など、何かの節目のたびに気軽にホームパーティが開催されています。パリジャン・パリジェンヌたちは、一体どのように盛り上がっているのでしょうか?彼らの家飲み会をのぞいてみましょう。■決め手は「テーマ」まず大切なのは、「その日のテーマを設定する」ことです。例えば、誕生日会に友人を呼ぶ場合、参加条件として「私の名前マリーにちなんで、Mに関係するものを身につけてくること」などと指定します。「Mに関するもの」についての解釈は自由。そのため、集まった人たちは、初対面でも相手が考えた「Mに関するもの」について質問したり、評価したりと、会話のきっかけとなるのです。ここでは、自分の奇抜な発想やアイデアを披露することが大切です。どこかにMと書かれたTシャツやアクセサリーなどを身につけることは簡単ですが、それでは芸がなさすぎて受けはよくありません。少なくとも、「M&Mのチョコレートの袋を帽子に安全ピンで複数個取りつけて、ジャラジャラいわせながら登場!」くらいのことはします。また、表現方法によっては「M」とどこかに表記されていなくてもいいわけですから、たとえばマクドナルドの店員さんの格好をまねた服装で登場するなど、ユーモアを織りまぜて参加することが人気者になる秘訣(ひけつ)です。■パリジェンヌの集まりはドレスコード指定おしゃれ好きなパリジェンヌは、機会さえあれば、気合を入れてめかし込みます。そのため、女の子がメインの集まりの場合によく使われるのが「ドレスコード」。「赤を効果的に取り入れた服装で」などセンスを求められる集まりから「60年代風のファッションで」という時代指定の会などさまざまですが、基本的には「会の趣旨に関連したテーマを設定する」、または、「普段はあまり機会がないような、とびっきりおしゃれができる環境を提供してあげる」ことを意識すると盛り上がるといいます。■ひげのパリジャンがエスコート役にまた、男性軍が「ピエロ」になって女性を楽しませようというときは、たとえば、「付けひげパーティ」が行われます。まずは形が違う安い付けひげを複数、買い集めます。ポイントはダリ、チャップリン、スターリンなど、著名人のひげに似た形を探すこと。欲しいひげが見当たらない、もしくは高すぎる場合には、黒のフェルトを好きな形に切り取り、裏に両面テープを張るなどという工夫もアイデアのひとつです。そして、招待客がやって来たら順番にその人の性格や顔立ちに合わせてひげを付けてもらいます。そうすると、次に「ピンポーン」とインターホンが鳴ってお客が入ってきたときに、「何でみんな変なひげをしているの?」となり、到着した瞬間から新しいお客をパーティの雰囲気に巻き込むことができます。会場はなごみ、女性たちはそんな男性陣を見て笑い転げ、ひげを生やしたちょっと変わった「紳士」にエスコートされながら楽しい一晩を過ごすことができるというわけです。ホームパーティの達人と呼ばれているアリーヌ(Webデザイナー・31歳)は、「その場が沸くためには、集まる人たちがほかのお客を楽しませようというサービス精神が大事だけど、それ以前にまずは自分が楽しまなきゃ!」と言います。飲み会やコンパもいいけれど、たまにはこんなユニークで一芸ある家飲み会を催してみると、思わぬ出会いに恵まれたり、人気者になるチャンスが訪れたりするかもしれません。コミュニケーションのコツは、「何よりも自分が楽しむこと」というパリジャン・パリジェンヌの基本姿勢をまねること。今度の週末はオモシロ家飲みと行きましょう!(蘭景×ユンブル)【関連リンク】【コラム】恋の達人。パリジェンヌに教わる甘い恋が長続きする方法とは?【コラム】男性から好かれる女性の会話術【コラム】徹底調査!「浮気」と「風俗」どっちが悪い!?
2011年06月25日