パレスチナ自治区ガザで続くイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘。イスラエル軍は2月8日ごろからガザの最南端にあり、エジプトと国境を接するラファへの攻撃を強化している。イスラエル軍は開戦当初から、ガザの住民に対し南部への避難を求めてきた。そのため、ラファにはガザの他の地域から避難してきた住民が集まっている。その数は人口約230万人の半分以上を占める140万人にのぼるという。ラファ地区の面積は33.2平方キロメートルで、東京23区でいうと板橋区(32.22平方キロメートル、人口57万人)や杉並区(34.06 平方キロメートル、人口57万人)同程度の空間に約3倍の人が押し込められていることになる。14日のCNNの報道によるとイスラエル軍は、いまだ政府にラファからの住民の避難計画を政府に提出していない。しかしすでに行われた激しい空爆により、多くの民間人が犠牲となっている。ガザ地区の保健当局は、2月13日までの死者は2万8473人にのぼると発表した。ラファへの地上侵攻も行う方針であるとしているイスラエルに対し、国際社会では非難の声が高まっている。13日には中国の外務省がラファ空爆を非難し、軍事作戦の中止を求める談話を新たに発表した。国連のマーティン・グリフィス事務次長も同日、《ガザの人口の半分以上(100万人を優に超える人)がラファに詰め込まれ、死を目の前にしている。食べるものもほとんどなく、医療ケアもほとんど受けられず、寝る場所も安全に行く場所もない》《彼らは、ガザの全住民と同様に、その激しさと残忍さとその範囲において類をみない襲撃の犠牲者です》とその惨状を訴え、《ラファでの軍事作戦はガザでの虐殺につながる可能性がある》とイスラエル軍の攻撃を”虐殺”という言葉を用いて強く非難している。■日本でも著名人が相次いで非難ガザの空爆による被害状況は、SNS上で拡散される悲惨な動画や写真によって、日本のユーザーの間でも話題になっている。それらには激しく損傷した子供の遺体の様子なども含まれ、眼をそむけたくなるほど痛ましい。余りの惨状に、日本でも、著名人が相次いでラファ攻撃への批判の声をあげている。フォトジャーナリストの安田菜津紀氏は、13日自身のXに《これまで、連絡を取り合うガザの人たちはそれぞれ違う場所で避難をしていたけれど、今はもう皆、ラファにいる。そこ以外もう、選択肢がない。「命だけ助かりたければ南に行け」と強いられ4ヶ月。最初から「助ける」気などなかったことがこんなにも明白だった4ヶ月。もう殺すな。今すぐやめろ》と投稿。日本文学研究者で東京大学名誉教授のロバート・キャンベル氏も同日、UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)が投稿した現地で給水活動を行う様子を引用し、《ラファの給水ステーションに集まる避難民の姿も、響き合う声も、その割合として子供がいかに多いかを語っています。ガザ全地区の大半を占める150万人は「地球上でもっとも人口密度の高い」場所に追い詰められ、逃げ場もないまま昨晩イスラエルが仕掛けた空爆、迫る地上侵攻の恐怖に晒されています》と犠牲となる子供たちへの想いを露わにしている。批評家の東浩紀氏は14日、Xで《ラファ空爆は残酷すぎる。イスラエルとハマス(パレスチナ)の関係は明らかに非対称だ。イスラエルのこの蛮行は、20世紀の哲学者が懸命に築きあげてきたホロコーストをめぐる言説までも無に帰しかねない。ユダヤの未来も変えてしまう。いますぐ虐殺停止を》とコメント。『ゆかいないきもの超図鑑』(西東社)などの著書があるイラストレーターのぬまがさワタリ氏もXで《エジプト境界にあるラファへの攻撃が「大虐殺」になりうると国連が異例の強い警告。約25万人だった人口が避難民で150万人に膨れ上がり、多くの人が絶望的なテント生活を送っている(通称テントシティ)時点で非人道的だったが…。ここへの攻撃が何をもたらすかは恐ろしく明白》と綴った。一刻も早い停戦が求められている。
2024年02月14日イスラム組織ハマスがイスラエルに対して大規模攻撃を行ってから1ヵ月が経とうとしている。イスラエル軍は報復としてパレスチナ・ガザ地区への空爆を行い、ハマス側も応戦。11月2日時点で、ガザ地区側で8796人、イスラエル側で少なくとも1400人が亡くなっており、死者数はあわせて1万人を超えた。特にガザ地区では住民の約半数が避難を命じられて家を追われた上に、水や食料、医療物資などの供給もままならない状況。民間人に多数の犠牲者が出ている。そんななか、SNS上でパレスチナを嘲笑うような投稿を行う一部のインフルエンサーの存在が問題視されている。「アルジャジーラ」によると、ある男性はカメラ目線で何度も電気をつけたり消したりし、さらに水道水をガブガブと飲んだり無駄遣いする様子をアップ。またある女性は、ダンスしながら電気ポットに水を注ぐものの、そのほとんどをこぼしているという動画を投稿。これらは、ガザで水や電気の供給が絶たれた後に投稿されたものだという。また“新たなトレンド”が生まれていることも同メディアによって報じられている。それは“イスラエル軍に拘留されたパレスチナ人が、何時間にもわたり目隠し状態で童謡を強制的に聴かされている”という映像に影響を受けたものだ。たとえば、ある3人の男性たちはその動画を真似て、首から袋を被った人の横で、ギターを弾きながら童謡を歌唱。また童謡が流れるなか、目隠しされたひとたちを広場で10人ほどが取り囲む動画もアップされているという。そういった動画には大人たちだけでなく、子供たちも参加しているようだ。「動画のなかには、兵士たちのもとを訪れたイスラエル人アーティストが、『水や食料、電気がないのは?』『ガザの奴ら!』『テントに住むのは?』『ガザの奴ら!』などとコール・アンド・レスポンスをする様子を映したものも。また女性のメイクアップアーティストは赤ちゃんを抱いて空腹に怯えるパレスチナ人の母親に扮し、血を真似てケチャップを顔につけたり、歯を黒く塗り“歯抜け”を装ってみたりと不謹慎な投稿を行っています」(全国紙記者)海外メディアによるこれらの報道は日本でも拡散。これらの投稿はあくまで一部のインフルエンサーによるものではあるが、ガザの惨状は日本でも注目を集めているだけあって、多くの人が胸を痛めている。《被害に遭っている人たちを嘲笑う神経は限度を超えたと思います》《表現自体があまりにもひどすぎて言葉が出て来ない》《仮に彼らの中に、戦死した家族やハマスに惨殺された犠牲者がいたとしても下品極まると思う。かえってその人々の死を貶めているのではないか?》
2023年11月04日パレスチナ自治区ガザを実効支配しているイスラム組織ハマスがイスラエルに攻撃を開始して10日が経過。戦闘は激化し、双方の死者数はすでに4200人を超えているという。「ハマスがイスラエルからガザに連行した人質は200人〜250人にも上るといいます。さらにガザでは食料や水、燃料などの生活物資や医療物資が不足するなど人道危機が深刻化。多くの子供たちを含む民間人の犠牲者が増え続けるなか、国連人道問題調整事務所は10月16日にガザの病院で非常用電源の燃料が“あと24時間しか持たない”と警告しました」(全国紙記者)そんななか、故・安倍晋三元首相(67)の妻である安倍昭恵さん(61)が16日にXで共有したガザで避難する友人の“凄惨な現状”が注目を集めている。昭恵さんが紹介したのは、「国境なき医師団」で活動する白根麻衣子さんのメッセージ。昭恵さんは《本当に悲惨な状況です。どうしてこのようになってしまうのか・・・》と吐露した上で、自らに宛てられた友人のメッセージをこう転載したのだった(引用はすべて原文ママ)。《麻衣子です。いつ届くかわらないけど、今、10月15日午前10時です。しばらく出られそうにないけど、ここでがんばります。ガザの現状はきっとどこにも伝わっていないだろうけど、本当に地獄です。避難民で溢れ、水もトイレも寝る場所もありません。私たちは外で寝泊まりをしてます》《現地スタッフが一生懸命探してくれていますが、飲料水を見つけるのも、本当に本当に難しい状態です。何百にんもの人が、ひとつの部屋で寝そべる事もできずに過ごしています。トイレも何千人に一つしかなく、シャワーも浴びれず、衛生状況は最悪で、すぐに感染症が広まるでしょう》《毛布も取り合いになっています。この現状はどこにも伝わっていないので、支援も来ません。私たちも、着の身着のままで逃げてきたので、医療行為もできません。そんな状況でも、空爆は止まらず本当に本当に大変なことになっています。この現実をどうかみんなに伝えてください》最後に昭恵さんは、《分かりづらくて申し訳ありません。私は現地に行っているわけではなく現地からの友人の声です》と補足。昭恵さんを通じて伝えられたあまりにも凄惨な状況に、コメント欄では様々な反響が寄せられている。《現地のご友人からの状況報告を載せてくださって、状況がよくわかります》《昭恵夫人、国民に寄り添った発信に感謝します》《伝わりましたよ。こうやって昭恵さんを通じてだからこそ知ることができました。それだからこそ、受け止められた人もいると思います。お伝えしてくれてありがとうございました。現地で活動される方に最大限の敬意を。そして何よりもご無事でいられることを祈っております》白根さんの無事はもちろん、これ以上の犠牲者が増えないよう一刻も早い停戦を願うばかりだ。
2023年10月17日済州特別自治道は、直行運航航空会社など日本観光業界や関連機関間との協力および広報強化を目的に2023年9月26日、ホテル日航大阪(大阪市中央区西心斎橋1-3-3)にて『2023済州観光の夕べ「今こそチェジュ!」』を開催しました。済州特別自治道 観光交流局長 邊徳承(ビョン・ドクスン)日本旅行業協会(JATA)と直行運航航空会社、日本の大手旅行会社など関連業界と関連機関を招待し、「今こそチェジュ!」というテーマで済州観光説明会や、済州観光公社と済州観光協会をはじめとする済州道内旅行業界12社も参加し、官民共同現地セールスを推進し、関西地域の主要旅行業界と道内業界間ビジネス相談会(B2Bトラベルマート)を開催しました。今回の済州観光セールスに観光広報団長を務めた邊徳承(ビョン・ドクスン)済州特別自治道 観光交流局長は、ティーウェイ航空日本地域本部を訪問し、済州-日本間直航路線活性化のための共同マーケティング方案について多角的に議論し、協力を強化していく方針です。また「今回の大阪済州観光説明会を契機に大阪-済州観光市場が活性化することを期待する」とし「日本で一番近い海外リゾート済州の観光魅力を日本消費者に積極的にアピールしていく」と強調しました。■開催概要開催日時:2023年9月26日(火) 16:00~20:30開催内容:B2B(観光商談会) 16:00~18:00観光説明会・懇親会 18:30~20:30■今後の予定また、冬季の観光需要拡大のため、御堂筋沿道(道頓堀川~千日前通間)の「ほこみち特例区間内」にて開催される予定の消費者向けのイベント『座・御堂筋2023』(主催:ミナミ御堂筋の会、開催:11月4日~11月5日)に参加する予定です。■ティーウェイ航空 大阪-済州(チェジュ)運行スケジュール【大阪→済州】TW246 13:00-14:55 毎日(10月28日まで)、12:00~14:00 毎日(10月29日から)【済州→大阪】TW245 16:15-17:55 毎日(10月28日まで)、16:35~18:15 毎日(10月29日から)※上記スケジュール・機材は予告なく変更される場合がございます。■主催者情報商号: 済州特別自治道URL : (観光情報) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年10月13日パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエルの衝突をめぐり、イスラエル出身のナタリー・ポートマンらがイスラエル支持を表明した。ナタリーは「イスラエルの人々のことを思うと心が打ち砕かれます。子ども、女性、高齢者が殺害され、自宅から拉致されました。このような野蛮な行為に恐怖を感じます。また、被害を受けたご家族への愛と祈りで、心臓が激しく鼓動を打っています」とつづった。マドンナはハマスの攻撃の様子を収めた動画をインスタグラムに上げ、「胸が張り裂けそう」「これがあなたに起こったらと想像してみてください?理解しがたいでしょう?」「この悲劇的な攻撃は、人々にさらなる苦しみをもたらすだけです」と嘆いた。マーク・ハミルはアメリカとイスラエルの国旗の画像をXに投稿し、「アメリカはイスラエルと共にあります #常に」と表明。その他、ガル・ガドット、エイミー・シューマー、ジョシュ・ギャッド、サラ・シルバーマンらもSNSで悲痛の叫びを上げている。(賀来比呂美)
2023年10月10日自治医科大学附属さいたま医療センター(センター長:遠藤 俊輔、日本膵臓学会認定指導施設、日本肝胆膵外科学会高度技能修練施設A)では、これまでPETCT検査を用いた総合癌検診を行ってきましたが、利用者のご意見を聞くと「特に膵癌が怖い。」という声が非常に多く寄せられました。そこで利用者の方々のご意見を受けて、早期膵癌やその前癌病変の発見を目的とした【膵癌ドック】を開始することとし、2023年9月11日受診分から検診膵癌ドックをスタートします。自治医科大学附属さいたま医療センター外来アートスペース「J's PLACE」■開設の背景近年、日本でも膵癌に罹る人が急速に増えており、著名人が膵癌でお亡くなりになったことなどを報道で目にする機会が増えたため、一般の方々の膵癌への注目度がアップしています。膵癌は極めて治療成績が悪く、治癒のためには早期発見が何よりも大切ですが、他の癌と違っていわゆる【検診】が通常行われず、早期発見が非常に困難です。膵癌ドックの検査の内容は、血液検査、超音波検査、MRI検査、超音波内視鏡検査で、これらを組み合わせて行うことでPETCT検査では発見できないような早期膵癌やその前癌病変を発見することを目的としています。検査は当院在籍のスペシャリストが担当し、約半日で終了します。膵癌ドックを実施している施設、特に大学病院は全国にも数えるほどしかありません。膵癌を恐れている人だけでなく、膵癌の医学的危険因子(糖尿病、家族歴、慢性膵炎、喫煙など)がある人にも、当院の膵癌ドックの取り組みを知っていただき、是非、多くの方々に利用していただきたいと思っています。■検査概要検査日時:毎週月曜日(定員2名)受付 :8時30分/9時00分検査終了:12時00分/12時30分結果報告:検査から約2~3週間後に医師から検査結果を報告いたします。【検査内容】(1) 血液・腫瘍マーカー検査膵臓疾患および糖尿病が疑われるときのスクリーニング検査と膵癌が存在するときに異常をしめす腫瘍マーカーを検索します。腫瘍マーカーの多くは癌細胞が異常な代謝をしていることで異常に増加する成分です。血液一般検査、アミラーゼ、リパーゼ、トリプシン、エラスターゼ1血糖、HbA1cCEA、CA19-9、DUPAN-2(2) 超音波検査膵癌を疑った場合や膵癌のリスクが高い場合、超音波検査を行うことは有用です。他の画像検査と相補的に活用することで膵癌の早期発見につながることが期待できます。(3) MRCP検査膵癌は膵管に影響を及ぼすことが多いため、膵管の形の異常を検出するMRCP検査は診断に有用です。またCT検査と比較して放射線被爆がないため、膵癌診断において広く用いられることが期待されています。(4) 超音波内視鏡検査超音波内視鏡検査は、他の画像検査と比較すると膵癌を高感度で検出することができるため、特に小膵癌の診断に重要な役割を担っています。ただし、内視鏡検査下に行うため、少し体に負担がかかります。■施設概要施設名 :自治医科大学附属さいたま医療センター所在地 :〒330-8503 埼玉県さいたま市大宮区天沼町1-847電話番号: (代表) 048-647-2111診療科 :内科、循環器内科、小児科、外科、脳神経外科、心臓血管外科、整形外科、泌尿器科、眼科、耳鼻咽喉科、産婦人科、皮膚科、形成外科、リハビリテーション科、麻酔科、放射線科、精神科、歯科口腔外科、病理診断科、救急科■今後の展望自治医科大学附属さいたま医療センターは、これからもPETCT総合癌検診および膵癌ドックの活動を通じて膵癌および様々な種類の癌の早期発見への啓蒙活動を続けて参ります。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年08月28日合同会社フォーティR&C(所在地:東京都中央区)代表、地域活性化・まちづくりコンサルタントの水津 陽子は6月2日(木)新刊書籍「めざせ、担い手不足解消!自治会・町内会 負担軽減&IT活用事例ブック」を実業之日本社より刊行いたします。新刊書影昨年総務省が全国1,741市区町村を対象に行った調査によって、この10年間で自治会・町内会の加入率が平均約7%前後の低下していることが分かりました。原因は役の負担の重さ、令和になっても昭和のままの運営や活動を行っていることにあります。定年延長などにより今後、担い手不足はより深刻化します。若い世代、新たな参加を得ていくには働きながらでも参加できるよう、今の自治会・町内会のあり方を抜本的に見直し、ITも駆使しながら、運営や活動の負担軽減を図っていかなくてはなりません。本書はこうした取組みを自治会・町内会においてどう進めるかを具体的に示すだけでなく、それと両輪にある自治体の役割、求められる施策の両面から示すものであり、これが令和の新常識といえる先駆的な12の先進事例を掲載。また筆者が構成員として参加、今年4月に出た総務省「地域コミュニティに関する研究会」の提言の要点にさらなる深堀を加え、今後あるべき地域コミュニティ施策のあり方を示すものです。【書籍概要】書籍名 : めざせ、担い手不足解消!自治会・町内会 負担軽減&IT活用事例ブック著者 : 水津 陽子定価 : 1,500円(本体価格) 1,650円(税込)仕様 : 四六判232頁出版社 : 実業之日本社詳細URL: 著者:水津 陽子【著者】合同会社フォーティR&C 代表、地域活性化・まちづくりコンサルタント水津 陽子(すいづ ようこ)島根県生まれ、島根県立浜田高校卒業後、石油会社、官公署、税務会計事務所勤務などを経て1998年、行政書士・経営コンサルタントとして独立開業。協働推進や自治会・町内会活性化など、地域活性化・まちづくりに重点を置いた企画コンサルティング、講演、調査研究、執筆活動を行っている。2014年度 地方創生法に関連し、衆議院経済産業委員会に参考人出席2021年度 総務省「地域コミュニティに関する研究会」構成員を務めるこれまでに自治会・町内会に関連した書籍「こうして地域のリスクに備える!令和・アフターコロナの自治会・町内会運営ガイドブック」、「トラブル解消、上手に運営!自治会・町内会お悩み解決実践ブック」(いずれも実業之日本社)などを刊行している。【目次】序章 全国的な実態調査で見えた自治会・町内会の現状と課題1章 こんな自治会・町内会運営、自治体の依頼が加入率低下、担い手不足を招く地域社会の変化、住民のニーズの現状を正しく捉える加入率低下、担い手不足の要因を正しく捉える自治会・町内会の運営の見直しの方向性、自治体の果たす役割を正しく捉える2章 加入率低下、担い手不足を解消する、自治会・町内会の運営の見直し自治会・町内会の常識は社会の非常識?組織やルールを「昭和」から「令和」にアップデート3章 新たな参加、担い手を呼び込む、IT活用&広報術【IT基礎知識編】新たな通信技術「IT」の種類と特徴、活用法と注意点【IT化の進め方編】こうすればできる自治会・町内会のIT活用のステップ4章 これが令和の新常識!自治会・町内会の先進的運営、活動事例集1. 災害情報の共有、実践的な防災訓練に友だち追加不要のLINEのオープンチャットを活用2. 実行委員を公募!市民が企画運営する「自治会交流会」IT活用の事例も多数3. 高齢化・定年延長で担い手不足解消へ、3つの自治会を統合4. 自治会100%出資の株式会社が自治会の機能を補完、地域資源を活かして課題解決5. 管理組合と自治会の相互補完関係が生む、共同の利益、お手本にしたいマンション自治会6. 5つの賃貸マンションが合同で自治会設立!会費なし、役の強制なし、地域の連携協働で推進5章 自治会・町内会の活性化に向け、自治体に求められる役割と今後の施策総務省「地域コミュニティに関する研究会」の提言(要旨と補足)行政からの依頼事項に対する負担軽減策の取組みの現状持続可能な地域コミュニティへ、これからの支援のあり方6章 自治体の先進施策、取組み事例に学ぶ1. 自治会・町内会との加入協議を義務化するマンション条例の制定2. 広告収入をポスティング費用に充て、町広報を全戸配付へ3. 自治会などが所有する集会所を地域避難施設として認定4. 市民の8人に1人が登録する市公式防災アプリ5. 自治会・町内会の負担軽減へ、依頼ガイドラインを策定6. 区長制度を廃止し、持続可能な地域コミュニティ作りへ※総務省「地域コミュニティに関する研究会」提言 自治会等に関する市区町村の取組みについてのアンケート結果も掲載されています第三回 筆者提供の資料「持続可能性の高い自治会~自治体の果たす役割と施策~」 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年06月03日ルシアン ペラフィネ(lucien pellat-finet)の2022年春夏コレクションはデンマーク・コペンハーゲンのフリータウン、クリスチャニア(Christiania)をテーマに構成された。この数シーズン、キューバ、スコットランドとブランドのルーツである色彩の美しさ、エターナルな自然といった原点に回帰した同ブランド。今シーズンはヒッピームーブメント、アナーキストといった社会変革、スピリチュアリティから自治社会を築いたクリスチャニアのダイバーシティな価値を尊重したコミュニティ(=クリスチャニア)に着目。自然と調和したエコロジカルな生活様式を守るスタイルを“ねじれ”“意外性”“不協和音”などが産み出す多様性をオーバーサイズや肉厚の生地感のTシャツなどデザインに表現した。1971 年、住宅問題に苦しむ⼩さな「ヒッピーのグループや失業者の⼈々がミリタリーベースで当時既に使われなくなっていた敷地をスクワットしたことにルーツを持つフリータウン・クリスチャニア。新型コロナ禍で世界的に生活様式の意識変革が問われるなかで、ユートピア、ワンダーランドを感じさせるクリスチャニアのゆったりした調和を、スコットランドカシミア、リネンコットンなど最高級の素材使いで楽しいワードローブが構成された。
2022年01月20日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「パレスチナ自治区(中東和平)」です。長い歴史のなかで残る禍根。日本は中道を保って。5月にイスラエルと、パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム原理主義組織「ハマス」による軍事衝突が起こりました。ハマスはイスラエルのテルアビブに約300発のロケット弾を撃ち込み、イスラエル国軍はAIを使った装備で、ロケット弾を追撃。街なかに車ぐらいの巨大な弾の破片が降ってくるような状態で、多くの市民が巻き込まれました。11日間の戦闘の末、エジプトの仲介により停戦となりました。そんななか、中山泰秀防衛副大臣のツイッターが注目されました。「最初にロケット弾を一般市民に撃ったのは誰だったのか?私達の心はイスラエルと共にあります」。この文言だけを読むと日本がイスラエル支持のようにもとれ、世界で問題になったのです。しかし、僕はガザ地区を以前取材しましたが、パレスチナ自治区の住民全員が必ずしもハマス支持とは限りません。ハマスがガザに居続け声を上げるのは、イスラエルが繰り返し、不法にパレスチナ人の土地に入植しているからです。我慢の限界がきてしまったんですね。イスラエルはアメリカと緊密な関係にあります。日本はアメリカと親和性が高いですが、アラブ諸国ともいい関係を築いています。石油はアラブ諸国から輸入しており、イスラエルと対立するイランからも供給を受けています。なので日本はこれまで、中立の立場で、人道支援という形で関わってきたんですね。中東は、私たちの生活を支える、エネルギー資源を供給してくれている地域です。それにもかかわらず、日本人が中東状況をよく知らないというのは問題なんじゃないかと思います。イスラエルでは汚職にまみれたネタニヤフ政権が倒れ、大連立政権が立ち上がりました。しかし、新たに首相になったベネット氏はネタニヤフ前首相よりもさらに極右といわれているので、対パレスチナ、中東政策はこれまで以上に厳しくなるかもしれません。イランやシリアは中国やロシアが支援をしているので、イスラエルやアメリカとの対立が鮮明になる可能性があります。中東和平が世界の平和の大きな鍵を握ります。また、エネルギー供給を介し、私たちの暮らしを下支えしていることもどうか忘れないでいてください。堀潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2021年7月28日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年07月24日自治会は地域ごとの住民によって組織される団体で、町内会や町会とも呼ばれます。会費を支払っているものの活動内容をよく知らないという人や、転居先に自治会があって入会すべきか悩んでいる人もいるでしょう。筆者は子どもが1歳のときに自治会の役員に就任しました。その後の経験を通じて分かった、自治会と子育て世帯との関係やメリットについて紹介します。自治会の活動内容について自治会は入会が任意の団体で、役割や活動内容は地域によって異なります。筆者が入会している自治会では一年ごとに役員が代わり、会長・副会長・会計・会計監査・書記の役に分かれ、月に1度集会を行う決まりになっています。主な役割は、交通防犯活動や自治会が管理している集会場・公園の美化活動。さらに、日本赤十字社などの寄付金の徴収や、市・警察署からの知らせを地域住民に広報する活動を行っています。子育て世帯との関係は?自治会の役割の中でも子育て世帯に大きく関わるのが、交通防犯活動。筆者の地域の自治会では、小学生が登下校する時間帯に見守りをしたり、不審者や空き巣情報などを地域住民に共有しています。また、自治会が声を上げたことがきっかけで、子どもの交通事故が起こりやすい危険な道路に信号機が設置されたケースもありました。もう一つ、子育て世帯にとって重要なのが、自治会の衛生美化活動。子どもたちが遊ぶ公園を定期的に掃除し、管理している自治会も少なくありません。筆者の地域の自治会でも月に1度、公園の清掃活動を行っており、タバコの吸殻やゴミのポイ捨てが多いと問題になったときには、市役所にお願いして、注意喚起の看板を立ててもらったこともありました。これらのトラブル対応だけでなく、自治会によっては子ども会やイベント、行事を行っているところもあります。筆者の地域の自治会では、お盆と年末の時期に子どもたちが夜回りをすることになっており、時期がやってくると「戸締まり用心、火の用心!」と子どもたちの元気な声掛けが聞こえてきます。こういった行事は近所の子どもたちが地域とのつながりを持てるきっかけにもなっており、まだ1歳のわが子も私と一緒に夜回りに参加して楽しそうにしていました。近所の困りごとを相談できる例えば、近所の安全や犬・猫の糞尿問題、騒音問題などで悩むこともあるかもしれません。特に筆者のように未就学児しかいない家庭ではPTAなどの横のつながりがないため、そういった問題が起きると、どこに相談すればいいのか分からなくて困ってしまいます。自分ひとりで行動して近所に角を立てたくないときや、個人で解決できない場合には、市や警察署の相談窓口だけでなく、自治会に相談する方法もあるでしょう。先述したとおり、自治会は地域によって差があります。総会などがあれば出席するようにし、自分の地域の自治会がどのような活動をしているのか、調べておくといいですね。
2019年02月04日昨年10月半ば、パレスチナ自治区にあるアイダ難民キャンプ。長年イスラエルの軍事占領下にあり、その象徴が、町のあちこちに築かれた8メートルもの「分離壁」だ。約100人の難民の子どもを前にギターを弾くのは、LUNA SEAとX JAPANのギタリスト、SUGIZOさん(49)。ギターが鳴り響き、弾むビートに現地の子どもたちは、笑顔で歌い、跳ねまくる。日本を代表する2つの人気ロックバンドやソロでの音楽活動に加え、多くの社会問題に取り組んでいるSUGIZOさん。彼が、難民キャンプや被災地に赴く理由とは――。「3歳でバイオリンを始め、オーケストラの演奏家だった両親から音楽の英才教育を受けました。特に父の稽古は強制的で、間違えたら怒られ、何度かミスが続くとぶたれるんです。ボロボロ泣きながら弾いていましたね」’69年7月8日、神奈川県に生まれたSUGIZOさん。「母も、同居する父方の祖母との折り合いが悪く常にギスギスしていて、僕にとって、家庭は安らげる場所ではありませんでした」小学校のときに沢田研二にハマり、中学ではジャパンやデヴィッド・ボウイを入口にして、パンクにも夢中になる。「当然、親とは大喧嘩です。だって、父にしたら、クラシックこそが由緒正しくて、ロックなんて亜流という考えでしたから。ただ、高校入学直後に出会った仲間は、初めてできた親友であり、一生の付き合いとなるんです。その1人が、のちに共にLUNA SEAを結成する真矢です」やがて先輩のバンドに迎えられ、どんどん音楽にのめり込む。「高1の終わりには、音楽を本気でやりたいと思っていました。父の反対は自然消滅するんです。というのも、高3のときに両親が離婚して、父が家を出ましたから」髪の毛をツンツンに逆立てて、メークもして登校。音楽漬けの高校生活を終えると、両親が望んでいた音大進学ではなく、迷わずにバンド活動を本格化させた。前出のとおり、LUNA SEA(当時の名称はLUNACY)に真矢さん(49)らと参加したのが19歳。3年でメジャーデビューを果たし、さらに3年後には初の東京ドーム公演を成功させるなど、名実ともにトップバンドに。意外だったのは、このサクセスストーリーの陰で、幼いころから抱えていた孤独感をより強めていたという。「チャート1位を取るとか、ドームや武道館でライブをやるとか、世間でいう成功では心のすき間を埋められなかったんですね」年上の元モデル女性との結婚が25歳。しかし、これも安定した生活にはつながらなかった。「僕は相手に気を使ってしまうタイプで、それは当時の妻にも同じでした。つまり、子どものころの実家での生活の繰り返しになっていて、家庭で一緒にいて安心感とか自由な気持ちを持てなかった」またしても孤独感を深めていくSUGIZOさんだったが、ただ一つ、結婚後に「救い」を得た。それが’96年春に生まれた長女の存在だ。「娘の誕生とともに、まず食に、続いて環境問題について真剣に考えるようになりました。それまでは典型的なすさんだロッカーの生活でしたから、自分でも不思議なほどの劇的な変化でした」長女が2歳のときにコソボ紛争が起きて、子どもを含む難民の悲惨な姿が連日、報道された。「僕の娘と同年代の子どもたちが被弾して命を落としたり。北朝鮮の飢えた子どもたちの映像が報道されたのも同じころでした。それを見て、わが子だけじゃなく、世界中の子どもたちが、ちゃんと祝福されて生きていかなきゃいけないと強く思い始めたんです」このころから、アフリカなどの子どもたちの支援を始めている。’99年の離婚に続き、3年後には別れた妻子がロサンゼルスへ移住。より孤独感を深めていったが、そこに追い打ちをかける出来事が。「スタッフの起こした金銭トラブルに巻き込まれました。知らないうちに巨額な借金の連帯保証人にさせされていたんです。自己破産寸前まで追い込まれてしまいました。お金や仕事や友人だけでなく、プライドまで多くを失いました。でも今ふり返ると、人生の断捨離をできて、本当に大切なものだけが残ったのはよかったのかもしれない。そう思えたのは、娘の存在が大きかった。離れてはいても、心と心でつながっていられた。ここで死んじゃったらラクかもなぁと考えたこともありましたが、娘が、自分がこの世から去ることへのストッパーでしたね」’11年3月11日、東日本大震災が起きたときには、バンド単位ではなく、一個人として地震発生から3週間後には現地入りした。「もちろん、ミュージシャンとして何ができるかと考えました。でも、なんにもないと思ったんですよね。凍えて、明日どうやって食べようかと考えている被災地の人たちに歌を届ける前に、まずは現地に行って、泥かきや炊き出しをするマンパワーが今は求められているのだろうと。だから、石巻でのボランティアにはプライベートで参加しました」被災地にいたのべ9日の間、泥まみれになりながらシャワーも浴びずにテントで寝て、口にしたのはカロリーメイトなどのみ。「いちばん貴重な体験は、僕は被災者の方の助けになればと思って行ったんだけど、現地に行って気付かされたのは、逆に救われている自分がいたこと」倒壊した自宅の前で、「よく来てくれた」と迎えてくれる笑顔といくつも出会った。「『絶対に負けない』とおっしゃる。故郷を本当に愛し、復興させたいと強く願っている。その姿に僕らボランティアのほうが、エネルギーや勇気をもらうんですね。変な話、オレ、孤独じゃないと思うわけです」そこで得たぬくもりを糧に、やがてSUGIZOさんの足は世界へと向かう。「難民支援をしたいとずっと思っていて、’10年ごろからUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の方々とも知り合い、イベントに呼んでもらったり、シンポジウムで勉強させてもらっていました」’16年春のヨルダンのシリア難民キャンプ行きは、UNHCR側からの誘いだった。このときは個人としての訪問だったが、SUGIZOさんがミュージシャンと知った現地の人から「演奏してほしい」と依頼が届いた。「バイオリンを現地の仲間に調達してもらって実現しました。ふだんは異性の前ではなかなか感情を出せない女性や子どもたちも喜んでくれて、僕自身、改めて音楽の力を実感し、また必ずやりたいと考えていました」国際文化交流事業を行うICEJ代表の山本真希さん(40)がSUGIZOさんに初めて会ったのは、昨年末のLUNA SEAのライブだった。「私たちのパレスチナ難民支援の記事を新聞で読んだSUGIZOさんが、日本で暮らす難民の青年たちをライブに招待してくれました。その後、『パレスチナの現地の難民キャンプで演奏してもらえたら、うれしいです』と話すと、その場で『僕、やりますよ!』と即答してくれたんです」10カ月の準備期間を経て、冒頭のとおり、昨秋には難民キャンプなど3カ所でのライブが実現した。最後のライブはナブルスという町。「『The Voyage Home』というラストに演奏した曲は、シリア難民キャンプを訪れたことをきっかけに生まれた曲。初めはシリアの戦火から逃れる人々を思って演奏していました。それがライブを続けるうちに、あらゆる国の難民や故郷を追われて暮らす人々が、いつか帰郷できて元の生活を取り戻せますようにという祈りの曲になっていた。さらに、その祈りの思いは、福島第一原発の事故で故郷を追われた人や、いまだに仮設住宅で暮らす人にとっても同じだし、また、昨年も各地で豪雨や震災などの災害がありましたが、そうした日本の被災者の方たちも近い境遇を強いられていると気付いたんです」切なくも美しいメロディの底には、SUGIZOさん自身の望郷もある。「僕自身、たしかに生まれ故郷の地元はあっても、いまだに心の故郷を探しているんですね。実家でも、結婚しても、家庭というものが、癒されたり、帰りたい場所じゃなかった。ですから、心が安住できる自分の居場所を探し続ける思いが、知らず知らずに込められていたのかもしれません」孤独を感じ続けていたSUGIZOさんが、音楽を通じて、世界の人たちと心を一つにしていこうと、旅を続ける。「音楽があれば、言葉は通じなくても、国も信仰も文化も違っていても、すごく一つになれる。魂を込めて演奏に没頭すれば、どこの国の誰とも友達になれるという確信が、僕を難民キャンプや紛争地帯、被災地へと向かわせているのだと思います」
2019年01月18日ロックバンド「LUNA SEA」「X JAPAN」のギタリストとして知られるSUGIZO(49)が10月13日、中東のパレスチナ自治区で初のライブを開催した。SUGIZOが「20年前からパレスチナを訪れたいと思っていた。夢がかなった」と英語で語ると、大きな拍手がわいた。自身の曲のほか、バイオリンでアラブの民族音楽も演奏し、鑑賞した数百人のパレスチナ人からは大きな歓声が上がった。環境保護、脱原発、被災地ボランティアと、20年にわたり数々の社会問題に取り組んできたSUGIZO。「立場や境遇で人の価値は決まらない」という信念のもとパレスチナ問題にも関心を持ったという。翌日には難民キャンプを訪問し、パレスチナ難民の子どもたちに演奏を披露した。「いまや国際社会では、パレスチナ問題の根源が何だったのか、完全に忘却してしまったかのような不正義がまかり通っています。そのような状況で、SUGIZOさんの行動は大きな意味を持つと思います」京都大学教授で、長年にわたりパレスチナ問題に関わってきた現代アラブ文学研究者、岡真理さんはそう語る。「そもそもパレスチナ難民が生まれた原因は、パレスチナの土地を分割し、そこにヨーロッパのユダヤ人のための国家を建国するという1947年の国連決議にあります。その結果、集団虐殺と暴力的な追放によってイスラエルが建国され、多数の難民が生まれました。アメリカをはじめとする分割決議に賛同した国々は、パレスチナ問題に多大な責任を負っています。しかしトランプ政権は8月31日、パレスチナ難民への援助を完全停止すると表明しました。その責任を忘却したかのような振る舞いです」トランプ政権はすでに1月、パレスチナ難民を支援するUNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)への拠出を凍結している。その結果UNRWAは深刻な資金不足に陥っていると岡教授は言う。「学校運営や医療さえも成り立たず、生活は危機的状況です。パレスチナ“自治区”とは名ばかりで、ヨルダン川西岸地区はいまだに実質的にイスラエルの軍事占領下にあり、人々の移動もままなりません。パレスチナ人は単なる貧困だけではなく、アパルトヘイト時代の南アフリカ以上の抑圧下に置かれているのです。いまだに日本では“イスラームとユダヤの宗教対立”と語られがちですが、宗教は関係ありません。パレスチナ問題の本質は、イスラエルという国家によって、パレスチナ人の生命、人権、そして人間の尊厳が踏みにじられ続けていることなのです」SUGIZOは’16年3月、シリア人が生活するヨルダンの難民キャンプを訪問。その際にバイオリンの演奏を披露したところ、人々は抑えていた感情を解放し、輝いた表情で踊り騒いだ。この体験を機に、音楽を通じた難民支援の重要性を認識したという。「音楽をはじめとする芸術は人間の尊厳にかかわるものであり、その根幹に訴えかけるものではないでしょうか。パレスチナ人はまさに、尊厳を踏みにじるイスラエルという国家と闘っている。SUGIZOさんの試みは“チャリティー”だとか“希望を与えた”といった単純な言葉で表せるものではないと思います。人間として、パレスチナ人の置かれている状況に共感する強い思いがあったからこそ行動されたのだと感じました」(岡教授)パレスチナは、今回SUGIZOが訪れた「ヨルダン川西岸」と、地中海に面した「ガザ」という2つの地区に分断されている。種子島とほぼ同じ面積に約200万人が居住するガザはいま「世界最大の野外監獄」と呼ぶべき状況だと岡教授は語る。「イスラエルが’07年にガザを封鎖して以来、物資や人間の出入りが禁じられた状態です。燃料不足で工場がまともに稼働せず、若者の失業率は60%。乳幼児の過半数は栄養失調で、ほとんどの家庭に安全な飲み水さえ供給されていません。そのような状況下で、イスラーム教では禁じられている自殺が急増しています。ガザで生きることがもはや地獄といっていい状況なのです」ガザでは今年の3月30日からずっと『帰還の大行進』と呼ばれる抗議行動が続いている。しかし、日本の報道で取り上げられたのは5月14日、アメリカ大使館のエルサレム移転のタイミングだけ。ガザの「完全封鎖」という事態はほとんど伝わっていない。「現在、外国人がガザに入るのは極めて困難です。それでもSUGIZOさん、そしてパレスチナに共感するすべてのアーティストの方々に、ガザのために演奏し、歌ってほしい……。切実にそう願います」
2018年10月17日あなたの住む地域のも自治会や町内会はありますか? これらはその地域に住む住民による住民のための団体で、あくまで参加は任意。それでも強制的に入らなければいけない雰囲気もあるところも多いようです。自治会によっては信じられないような慣習があるところも。パパやママたちに自治会での体験談を聞いてみました。Q.町内会や自治会は必要?1.必要 22.7%2.どちらかと言えば必要 41.2%3.どちらかと言えば不要 18.8%4.不要 7.9%5.わからない・どちらとも言えない 9.4%どちらかと言えば必要と答えた人が41.2%、必要と答えた人も22.7%と過半数以上の人が必要だと思っているようです。あってよかったと思うこと反面、こんな町内会や自治会ならいらないと思うことも多いよう。そこで、自治会反対派や自治会に入ってはいるけどおかしいと思うことを聞いてみました。■夜の宴会にコンパニオン!? こんな自治会もうイヤ田舎ではおじさんたちのいいように自治会が運営されている実態も…。地域のみんなのためのはずの自治会費がこんなことに使われているなんて! 「男尊女卑が根強い。旅行ではバスに乗ったら宴会。夜の宴会ではコンパニオンを必ず呼んで、無駄金を使っている。女性には宴会のお膳のみ。自治会費払いたくないし、こんな自治会はいらない」(茨城県 30代女性)「町内会費、共益費を毎月支払っていますが、年度末に費用が余って、町内会の上の人たちの宴会で使用して、調整しているとの噂も聞いたことがあります。そういうのを聞くと毎月の集金はどうなのかなと思います」(愛知県 30代女性)「無駄に集めて蓄えず、そのづどお酒とコンパニオンにお金が消えて行く…。女の集まりはお茶菓子だけで終わるのに、この差はなんだろう? 無駄しかない!」(千葉県 30代女性)■今のままの自治体なら正直いらない!若い世代の人にも加入することで得られるメリットなどがない限り、自治会の存続は厳しそう。共働きやサービス業などで土日も仕事の人が増えるなか、自治会や町内会も新しい形へとシフトする時期なのかもしれません。「今年組長です。伝統的な祭りなどは残して欲しいですが、高齢化で力仕事などは任されます。若い世代が入りたくなるような仕組みを考えないと存続は難しいかなと」(広島県 30代女性)「新興住宅街に住んでいますが、以前からある自治体に加入している世帯ゼロです。『自治体がなくなるとお祭りとか地域の行事が無くなりますので』とか『入ってみると楽しいよ』などと言われましたが、実態は老人が仕切るくだらない集まり」(東京都県 40代男性)■自治会あるある! 実際にあった嫌がらせ体験自治会に入っていないことでゴミ出しをしてはいけないと言われたり、回覧板が回ってこなかったりなど、新参者が自治会で嫌がらせを受けることはよくあるようです。今後のお付き合いも考えて、自治会に入るべきかどうかは改めて検討してもいいのかもしれません。「入ってないんですけど、近所の人に『自治会に入ってない人はゴミ出していいのかしら?』と言われてしまって、市役所に問い合わせたら、それは関係ないですよと言われました」(神奈川県 40代女性)「子供会費も自治会費も払っているのに、アパートだからという理由で自治会の回覧板が回らず、参加できない行事もありました。おかしいので脱退したら、影で文句を言われていました」(栃木県 40代女性)Q.町内会や自治体は必要? アンケート回答数:5674件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2017年07月26日自治医科大学(自治医科大)は11月11日、小児神経難病の1つである芳香族Lアミノ酸脱炭酸酵素(AADC)欠損症患者2名に対し、遺伝子治療を行い、症状の改善が確認されたと発表した。同成果は同大学小児科学の山形崇倫 教授の研究グループによるもの。AADCは、重要な神経伝達物質であるドパミンやセロトニンの合成に必須な酵素。ドパミンは運動機能を調節し、欠乏すると体をうまく動かすことができなくなる。また、セロトニンは睡眠、食欲、体温などの体のリズムや感情などの調節に関わっているとされる。AADC欠損症は、生まれつきAADC遺伝子の変異により、AADCが働かなくなる疾患で、世界中で100例程度、国内では6例しか診断されていない希少疾病だ。典型例では生後1カ月以内に発症し、眼球が上転する発作や前進を硬直させる発作がみられる。また、自発的な運動は少なく、首もすわらず、ほとんどの患者は生涯寝たきりの生活を送る。今回の治療が行われたのは15歳男子と12歳女子の兄妹で、治療前は手指をわずかに動かせる程度だった。また、眼球を上転させる発作からはじまる全身の強直発作がほぼ毎日、数時間みられていた。治療は脳にヒトAADC遺伝子を組み込んだベクターを注入するというもので、兄へは6月26日に、妹へは7月27日に実施された。その結果、2名とも全身の発作がなくなったほか、治療1カ月後に兄は腕を挙げ、脚の曲げ伸ばしができるようにった。一方、妹は首がすわり、寝返りなどが可能となるなどの効果がみられ、現在では手を伸ばしてものをつかもうとするようになった。また、歩行器を用いながら足を使って前に進もうとする動きもみられるという。今回の成果について研究グループは、AADC欠損症の治療が可能になっただけでなく、多くの難治性小児神経疾患に対する遺伝子治療法開発への第一歩を踏み出すものであるとしている。
2015年11月12日自治医科大学は1月15日、マウスを用いた実験によって、末梢投与したオキシトシンが「求心性迷走神経」を活性化して脳へ情報を伝達し、摂食を抑制する新しい経路を発見したと発表した。同成果は、同大学統合生理学部門の岩﨑有作 助教、矢田俊彦 教授らによるもので、2月1日付の米学術誌「American Journal of Physiology - Regulatory, Integrative and Comparative Physiology」に掲載される予定。下垂体後葉ホルモンとして知られるオキシトシンは末梢(腹腔内)投与すると、摂食を抑制し肥満を改善することが報告されているほか、最近では肥満および自閉スペクトラム症患者に対する経鼻投与の臨床試験が行われている。しかし、血中のオキシトシンは脳内に移行しにくいとの報告があり、どのような経路で脳に情報を送っているかは不明だった。実験では、オキシトシンはマウスから単離した求心性迷走神経細胞を活性化した。さらに、オキシトシンをマウスの腹腔内へ投与すると、求心性迷走神経の投射先である延髄孤束核を活性化し、摂食を抑制したという。これらの作用は求心性迷走神経を遮断すると消失した。同研究グループはこの成果について「オキシトシン末梢投与による求心性迷走神経の活性化が摂食を抑制し、肥満・過食に対する有効な治療経路となることを示している」とコメントしている。
2015年01月15日郵便業務などを行っている日本郵便は、ふるさと切手「地方自治法施行 60周年記念シリーズ」と連動した「記念貨幣入りハードカバー切手帳(地方自治法施行 60周年記念シリーズ)」を、2013年1月16日に発売する。今回発売するのは、沖縄県、神奈川県および宮崎県を題材とした切手帳。それぞれの県を題材とした「ふるさと切手1シート(5枚)」のほか、「地方自治法施行 60周年記念5百円バイカラー・クラッド貨幣 単体セット」が含まれている。同貨幣は、地方自治法施行60周年を記念して政府が発行する記念貨幣で、2種類の異なる金属を組み合わせる「バイカラー」技術と、金属板を異なる種類の金属板で挟みこむ「クラッド」技術を組み合わせて作られているという。価格は2,000円で、発売部数は各県版ともに10,000部となる。郵便局の窓口で販売されるほか、通信販売も行う。いずれの場合も在庫がなくなり次第終了とのこと。詳細は、公式ホームページで確認できる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月03日