みなさんは、人間関係のトラブルに巻き込まれたことはありますか? 今回は実際に募集した人間関係トラブルのエピソード「転職先でのパワハラ」をご紹介します!「転職先でのパワハラ」
2022年02月07日大人になると、同僚や知人との人間関係を良好に保つため、イヤなことをいわれても我慢することがありますよね。反論したり指摘したりすることで、さらに厄介なことに発展してしまうため、空気を読んで黙ることがよいとされる状況も。ただ、空気を読むことが当たり前になると、パワハラが横行してしまうかもしれません。漫画家の、るびー(@rubydaysart)さんが描いた創作漫画『空気を詠むマイケル』をご紹介します。『空気を詠むマイケル』空気を詠むマイケル『働いてる時に出会ったヒーロー』というお題で描きました〜! #スタンバイで仕事が見つかった pic.twitter.com/ttO7JiWX0S — るびー (@rubydaysart) November 30, 2021 パワハラな上司に対し、部下たちは最低限のコミュニケーションで厄介ごとを回避していました。周囲の人々が空気を読んでいることに気が付いたマイケルは、上司に一句。『空気読め』部長が1番読めてないいいにくいことをズバッといってしまう、マイケルの見事な一句にスカッとしますね!この作品は、『「スタンバイで仕事が見つかった」マンガ大賞』へ応募した作品なのだとか。同作品の読者からは、さまざまな声が寄せられています。・この漫画、とっても好きです!・空気は読むものでなく、詠むものか~!今度イヤなこといわれたらやってみようかな。・最後の「マイコー」のオチに笑ってしまった。ナイスコンビになりそう。周囲の人からイヤなことをいわれたら、マイケルのように一句詠みあげてみてはいかがですか。[文・構成/grape編集部]
2021年12月07日職場での悩みの1つである、『パワーハラスメント(以下、パワハラ)』。関係的に優位な労働者が、業務上の必要な範囲を超えた言動で、相手の心身に苦痛を与えて就業を困難にしたら、パワハラに相当します。パワハラが発生しないよう、研修を行う企業も増えましたが、まだ怒鳴り声などで相手をコントロールしようとするような人はいるでしょう。エッセイ漫画をSNSに投稿している、海原こうめ(umihara_koume)さんは、友人の体験談を漫画化。友人は、出向先の会社でパワハラを受けてしまったそうです。『パワハラ男が追ってくる』友人が振り返ると、いつの間にか男性が背後に立っていました。何か様子のおかしさを感じたら…。突然の爆発上司に相談すると、幸いにもプロジェクトの作業を抜けることが決定。すると、男性は友人の腕をつかみ、強引に話し始めます。パワハラ男性の本意コミュニケーションが一方通行の男性に、恐怖を覚えた友人。別の会社に出向となり安心したのも束の間、嫌な予感が…。歓迎できない新人友人の会社に転職してきたのは、あのパワハラ男性でした。接触を極力避け、電話にも出ないでいたのですが、歓迎会は避けられず…。隙を見て、男性は友人に接近してきます!拒絶しても気持ちを押し付けてくるパワハラは、不当な言動を行う者の役職は関係ありません。ですが、パワハラを行っている自覚がない男性は、友人の指摘を否定して、強硬手段に出ようとします。間に入ってくれた人男性の暴走を止めたのは、友人の恋人でした。事前に相談し、パワハラ男性への対応を決めていたからこそ対処できたのです。パワハラ男性をあきらめさせることに成功した2人は、晴れて結婚。やっと平穏な日々を取り戻せましたが、心の傷は簡単に癒えるものではありません。友人を大切に想うからこそ、海原さんはパワハラ男性の言動について「本当に許せん!」とつづっています。投稿には、「本当に逃げられてよかった」というコメントが寄せられています。また、同じくパワハラを受けた人からは、「相手から『特別にしてほしかった』と聞いてゾッとした」との体験談も。コミュニケーションの方法が間違っており、なおかつ気持ちを一方的に押し付けるタイプの人は一定数いることでしょう。そういった人たちがコミュニケーションの仕方を学び、他人を加害することがなくなるといいですね。[文・構成/grape編集部]
2021年11月03日9月1日、河野太郎行政改革相(58)の“パワハラ発言”が「文春オンライン」によって報じられた。記事によると、河野大臣から問題の発言が飛び出したのは8月24日に行われた「エネルギー基本計画」の策定を行うオンライン会議の場。河野大臣は、資源エネルギー庁が提示した素案の“2030年に総発電量のうち再生可能エネルギーの比率を36~38%程度にする”という記述について、36~38%が“上限”ではないとして、「程度」を「以上」に変更するよう求めた。しかし、“以上”という表記を誤ったメッセージ性を持ちかねないと考えた同庁の職員は、河野大臣の要求を固辞。すると河野大臣は、幹部職員に対し「日本語わかる奴出せよ、じゃあ!」などと声を張り上げて激しく叱責。その後も、官僚の発言に対し「はい、次」「はい、ダメ」などと13回にわたって言葉を遮り、時には怒鳴る場面もあったという。職員への威圧的な発言が報じられた河野大臣だが、実は“パワハラ撲滅”の旗振り役だ。防衛大臣時代には、自衛隊のパワーハラスメントの処分の厳罰化を決定。さらに、内閣府のHPによると’20年9月の内閣府特命担当大臣就任記者会見で《この霞が関のブラックな状況を、何とかホワイト化するということを優先順位高くやっていかなければいけないと思っております》と発言し、霞が関のホワイト化にも意気込んでいた。「内閣人事室が’19年に行った調査で、30歳未満の若手男性官僚の7人に1人が、数年内に辞めたいと考えていることが判明しました。また、2020年度国家公務員試験の総合職の申込者が前年度から3.3%減少したこともあり、河野大臣は官僚の働き方について危機感を募らせているんです」(全国紙記者)各メディアによると、昨年10月、河野大臣は国家公務員の「在庁時間」の調査を要請。今年1月には、調査により明らかになった公務員のサービス残業の横行を受け、中央官庁に対して残業時間に見合った超過勤務手当を支払うよう指示したという。自らが霞が関の“ホワイト化”を先導する立場でありながら、矛盾するかのような“パワハラ発言”が報じられた河野大臣。それだけにネットでは落胆の声を寄せる人が相次いだ。《つい最近 自衛隊のパワハラを厳罰化したところなのに…》《「他人がパワハラするのは許さん。自分がするのはOK」という思考回路かな。》《ホワイトな職場を目指してる河野さんにパワハラ疑惑出てます》《霞が関のブラック労働環境を是正するとヒーローぶりながら恫喝行為で疲弊させてるのはこいつ》昨年10月に行われたFNNのインタビューに対し、「今の霞が関の働き方を見える化することが必要だ」と語っていた河野大臣。今回の報道で、残業時間には表れない霞が関の働き方も“見える化”したようだ。
2021年09月02日8月20日放送の情報番組『モーニングショー』(テレビ朝日系)で、金曜日コメンテーターを務める長嶋一茂(55)の態度が“パワハラ”だとして物議を醸している。番組では、東京五輪陸上男子110メートル障害で金メダルを獲得したジャマイカのハンスル・パーチメント選手を救った大会スタッフを紹介。「当時、『選手村に戻ってバスに乗り直したら間に合わない』と困っていたパーチメント選手に、女性スタッフがタクシー代を貸したのです。その後、金メダルを獲得したパーチメント選手は、女性の元に戻って感謝の気持ちを伝え、借りたお金を返しました。この出来事は心温まるエピソードとして、注目を集めました」(スポーツ紙記者)このエピソードに、「いい話ですね」「彼女とパーチメント選手が出会わなかったら金、とってなかったと思う」と絶賛した長嶋。続けて、「でも、他のボランティアも同じようなことを、僕は日本人だったらしてたという風に思ってます」と持論を展開した。すると、山本雪乃アナウンサー(30)が被せるように「まさに私、オリンピックの取材に行っているんですけど、びっくりするぐらいのおもてなしなんですよ」などと体験談を語った。ところが長嶋は、感動を共有しようと入ってきた山本アナに向けて「今、山本、俺がしゃべっていたんで入ってきて欲しくなかったんだけど」と不機嫌そうな口調で嗜めたのだ。山本アナはすぐさま、「それはごめんなさい。すみませんでした。ごめんなさい」と平謝り。そこへ司会の羽鳥慎一アナウンサー(50)が「びっくりするほどの割り込みでした」と、合いの手を入れる一幕も。さらに長嶋は自ら注意したにも関わらず、「そのカットインはいいんだけど、でも、ごめん。もうしゃべることないわ。本当に心が満たされているんで。満たされるとしゃべりたくなくなるんでね、人間ってね」と、突き放すように締めくくったのだった。長嶋の女性アナに“マジギレ”したような一連の態度に、視聴者からは「パワハラでは」と批判が相次いだ。《長嶋一茂のさっきの発言ってパワハラやろ。日本中で見られてる状態であの言い方よ。そんなの番組終了後に反省会的なのでやれよ》《あんまタレント批判とかしないけど、たった今喋ってた長嶋一茂のパワハラっぽい発言で一瞬番組の空気凍ってて、進行役のアナウンサー可哀想だった》《長嶋一茂心狭すぎるんだろ 地上波でこんな事言っても許されると思ってるあたり環境や他人見下してるのバレバレ》■玉川氏の“フォロー”に涙を堪える一幕もいっぽう、レギュラーコメンテーターの玉川徹氏(58)は “カットイン”には触れず、「人に親切にすると気分が良くなるのは、経験上わかっているんだけど、なかなかできない」「だけど、雪乃さんだったらできると思うんだよ」とコメント。以前に山本アナが視覚障害者を助けている記事を読み、感激したというエピソードを伝えた。一瞬凍りついた空気のなかで、玉川氏の“フォロー”に涙を堪えるように「とんでもないです」と答えていた山本アナ。そんな彼女を慮る声も広がっている。《今の言い方キツくなりすぎてない?大丈夫?と思ってたら、やっぱり山本アナも泣きそうなの耐えてるように見えた、泣きそうなのによく耐えた、頑張った…》《山本アナかわいそう。長嶋一茂みたいなの本当嫌い。玉川さん優しい》《山本アナ、負けずに頑張ってほしい》
2021年08月21日「本当にいい旦那さんねぇ」優しくて真面目で、仕事にも育児にも一生懸命な夫。周囲にもうらやましがられた、幸せを絵に描いたような家族に、ある日訪れたのは予期していなかった「夫の失踪」。なぜ――? その理由と結末に、編集部には「涙が出た」「他人事じゃない」との感想が多く寄せられました。■いったい何があったの!? 夫の失踪の原因は?中学の同級生だった夫と結婚。子供にも恵まれ、真面目な夫とは夫婦関係も円満。ところが、ある日……。真面目な夫のこと、「浮気」が原因ではないと考えた妻は自分の夫への言動を省みます。そして義母から聞かされた、夫と義父との関係。追い詰められた夫はどこに行くことができるのだろう……? 罪悪感が募ります。夫は会社でも追い詰められていたさらに、会社の同僚から、夫がパワハラに悩んでいたことも知ります……。■気づかなかった…つらかったであろう夫を思い涙読者からは“良い旦那さん”が「じつはしんどかった」ことに対して、同情する意見が寄せられました。また、ご自身の経験に重ねた方も多かったようです。泣きました。たった2日でも、すごく長く感じたでしょうね。私も主人に対して一方的にイライラしていたので、反省する部分も…SOSにお互い気付ける関係でいたいと思います。自分のことかとおもったほどむねにささり、涙が出ました。私もパワハラにあっている時毎日辛かったです。なのに上司は今でものうのうとしている。そしてこの記事のように家族も本人も苦しんでいる。すごく痛いほどわかります。夫を追い詰める。 私もそうでした。すごく心が苦しくなりました。■妻の夫に対する態度に感心する声も夫の失踪の理由は自分にあったのではないかと反省する妻を称賛する意見も多く見受けられました。この奥さんは自分の言動を省みることができる素晴らしい奥さんだと思います。 いまの世の中は自分の感情、考えを優先させる人が多いなかで冷静に客観視して、素直に謝ることができ、ご主人に対する感謝も伝えられる素敵な女性だと思います。旦那さまがいつも機嫌が悪い奥様に全てを話す勇気を振り絞ったのと同じくらい、自分の否を認める勇気が奥様にもあったのだと思います。家族や職場のことで悩んで押しつぶされそうになるのは、どんな人にも生きていれば有り得ることだし、人の核心の部分でどんな背景や考えがあるのかは、本人にしかわからない(本人も知らないことあるかも)ので、パートナーのことをちゃんと見るのは大切だと、改めて実感できる興味深い記事でした。他人だからこそ、相手の気持ちに寄り添うことは大切。そんなことを改めて思うきっかけとなる連載はウーマンエキサイトで掲載されています! ▼漫画「ある晴れた土曜日、夫が消えました」
2021年08月06日職場内で、嫌がらせやいじめによって相手の心を傷付ける、パワーハラスメント(以下、パワハラ)。自分の地位が高いことを利用し、部下をいじめるケースも多いといいます。イラストレーターの、なかきはらあきこ(@nakakihara_hibi)さんが描いた作品が「心にしみた」「考えさせられる」と話題です。『なぜパワハラしてはいけないのか?』新卒で、あるデザイン会社へ就職した、なかきはらさん。その会社での、上司の言葉が心に残っているといいます。なぜパワハラしてはいけないのか? #仕事探しはスタンバイ #コルクラボマンガ専科 pic.twitter.com/vgjuL7nwuI — なかきはら あきこ(日々) (@nakakihara_hibi) May 17, 2021 ある日、新人たちに「なぜパワハラをしてはいけないのか」と聞いた、社長。すると同僚は、「人を新たに雇うのはお金がかかるから」という模範的な解答をします。もちろん、それは正しいのですが、社長はこう付け加えたのです。どんなに優秀でも、年をとったら、いつか若い人に追い越される日がくる。だから、人間的に尊敬できないと「その人についていこう」って思えないよね。パワハラをする上司の中には、仕事ができる人もいるでしょう。しかし、どんなに優秀な人でも、いつか若手に追い越される日は訪れます。その時に必要なことは『信頼関係』だと話したのです。パワハラが将来的に引き起こす弊害を、新人へ分かりやすく説明した社長。投稿は反響を呼び、読者からは共感の声が相次ぎました。・なんて素敵な上司。こんな職場が増えていくといいな。・確かにそうですよね。パワハラは絶対によくないし、結局自分の身に返ってくると思います。・本当に大切なこと。社長の言葉が心にしみました…。社長の言葉に救われた人も多くいたようです。パワハラに対して正しく理解し若手を育てようとする上司が、少しでも増えていくといいですね。[文・構成/grape編集部]
2021年05月23日『二郎系ラーメン』というジャンルの本家であり、尋常ではないボリュームが有名なラーメン店『ラーメン二郎』。大量の麵の上には山のように具材が乗せられており、運動部所属の男子生徒や、大食いの成人男性を中心に人気を博しています。『ラーメン二郎』、ラーメンを使ったパワハラに注意喚起2021年4月12日、東京都江東区に店舗を構える『ラーメン二郎』亀戸店のTwitterアカウントが、客に向けた注意喚起を投稿しました。4月は学校や会社などに新人が入る時期。コミュニケーションの一環として、新人を連れて飲食店を利用する人も多いでしょう。『ラーメン二郎』にもそういった人が訪れるそうですが、店の性質上、あまりよろしくないやり取りを目にすることもあるのだとか。お世話になってます。この時期になると先輩社員や先輩学生さんが後輩を連れてきて無理矢理大盛りを注文させて食べるのに苦戦していたり食べ残してるのを見ながらニヤニヤしてるのをよく見かけます。あまり見ていて気持ちの良いものではないのでその様な行為はしないでください。よろしくお願いします。— ラーメン二郎亀戸店 (@jiro_kame) April 12, 2021 先述したように、『ラーメン二郎』はボリューム満点のラーメンを提供している店。ほとんどの利用客は自分の食べられる量を理解した上で、ラーメンを注文しています。しかし4月になると、新人に大盛りのラーメンを無理やり食べさせようとする人が散見されるのだとか。その行為は立場を利用したパワー・ハラスメント(通称:パワハラ)であり、食べ物を粗末にする可能性も生じます。店の従業員も、そのようなやり取りを見せられた挙句、せっかく作った料理を粗末にされるのは気持ちのいいものではないはず。『ラーメン二郎』の投稿は拡散され、多くの人から『お願い』の内容に共感する声が寄せられました。・どう考えてもパワハラ。作り手としても、一番腹が立つ行為だと思う。・昔、似たようなことを上司に強要されました。トラウマになっています。・うわあ、酒の一気飲み強要と同じじゃん。いじめに利用される店側も迷惑でしょ。きっと、この『お願い』は同店舗だけでなく、全国の飲食店からの願いでもあるでしょう。[文・構成/grape編集部]
2021年04月13日自らの地位を利用し、部下に対していやがらせをしたり、暴言や暴力などで苦痛を与えたりする、パワーハラスメント(以下、パワハラ)。コハラモトシ(@kohara_motoshi)さんは、そんなパワハラ行為を『ポジティブに受け取る人』を創作漫画にし、Twitterに投稿しました。『パワハラをポジティブに受け取るヤツ』パワハラをポジティブに受けとるヤツ pic.twitter.com/u9UCStuffx — コハラモトシ@アニワル無料販売中! (@kohara_motoshi) February 26, 2021 書類をばらまいたり、デスクを蹴ったりしながら暴言を吐く上司。しかし、部下はその言葉を、とてもポジティブに解釈したのです!突然態度が大きくなる部下に、クスッとしてしまいますね。作品には、「声を出して笑った」「鋼のメンタル!」「こんな強気に出てみたい」などの声が上がっています。このようなパワハラ上司がいないことが一番ですが、部下のように他人の言葉をポジティブに受け取れば、前向きな考え方ができる…かもしれませんね![文・構成/grape編集部]
2021年02月28日秘書による“影の軍団”が悪を成敗する痛快ドラマ「七人の秘書」の2話が10月29日オンエア。杉田かおる演じる銀行秘書室長の“パワハラ”に視聴者の怒りが沸騰する一方、その演技力にも注目が集まっている。「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズや「ハケンの品格」の中園ミホが脚本を担当。目立たぬことを極意とし、要人に仕える“秘書”たちとその元締めとなる“影の男”が、副業の人助けで金や権力にまみれた非情な支配者たちを一掃していく新時代の痛快ドラマとなる本作。東都銀行で派遣の秘書として働く望月千代に木村文乃、前頭取に寵愛を受けていた秘書の照井七菜に広瀬アリス、空手の有段者で運動神経にも優れ、警視庁で秘書を務める長谷不二子に菜々緒。ハッカーの才能を持ち病院で秘書をしているパク・サランにシム・ウンギョン。ホテルオーナーの令嬢にして都知事秘書でもある風間三和に大島優子。政治家の私設秘書をしていた情報屋の鰐淵五月に室井滋。ラーメン店「萬」店主でメンバーの元締めでもある萬敬太郎に江口洋介といったキャスト。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。2話では東都銀行の秘書室長に昇進した鈴木二葉(杉田かおる)が、照井が新頭取の霧島和夫から目を掛けられていることを知って、嫉妬と憎悪から嫌がらせを開始。巻き込まれた千代とともに仕事を干されてしまう。さらに二葉は裏アカウントを使って照井が新頭取の愛人であるというデマを流し、照井は精神的に追い込まれていく。そんな照井を見かねたサランは彼女をラーメン店「萬」へ連れていく。千代はじめ前頭取が急死した現場に現れたメンバーが揃っているのを見て混乱する照井に、6人は「懲らしめてやりましょう」と“裏仕事”の作戦を開始する…というのが今回のおはなし。気に入らない部下を徹底無視する“無視カゴ”…二葉によって多くの人間が退職に追いやられ、人生を狂わされてきた。これに「平常心で見れなかった。心がザワついた」「例え照井さんが仕事出来ない人だとしてもこのパワハラは許されない」「杉田かおるみたいなパワハラ上司どこぞやの会社にいるから観てて辛い」「無視、仕事取り上げ、人間関係からの隔離も立派なパワハラ」など怒りと共感の声が続々。また「流石に凄い演技力だったね。あんな憎まれ役、そうそう出来るもんじゃない」など二葉役の杉田さんの演技にも賞賛の声が殺到している。(笠緒)
2020年10月29日いくら歳を重ねても逃れることはできない、人間関係のトラブル。学校や会社、家族での関係をこじらせると、ストレスの原因になります。中でも大人の悩みで多いのは、職場の人間関係でしょう。いくら好きな仕事をしていても、人格に問題がある人と一緒だと疲れてしまうものです。横柄な研修医に、指導医がスカッとする対応!病棟で看護師として働いている、ぱれちに(paretiny)さんが描いたのは、ある病院で起こったエピソード。その病院には、やたらと態度が大きい研修医の男性がいたといいます。横暴な言動をする研修医に対し、周囲の人たちはストレスを感じていました。看護師を見下しているのか、研修医は人を不快にさせる発言を連発。これらの暴言はパワーハラスメント(通称:パワハラ)といえます。しかしある日、指導医は彼のミスをズバリと指摘!「態度がデカいわりに」という言葉を聞くに、指導医は彼の看護師に対する横柄な態度をしっかりと見ていたのでしょう。同僚の前で恥をかいたためか、自分の態度の悪さを反省したのか、その日から研修医は態度を改めたそうです。・スカッとした!叱るんじゃなくて、ちゃんと指摘する指導医さん、かっこいい!・どこにでもいるんですね、こういう態度がデカいのに仕事ができない人。・あるあるですね…。頭がよくても人間性が悪いともったいないですよね。悪い部分を指摘してくれる人がいるのは、ある意味幸せなこと。この研修医は、早いうちに気付くことができてよかったのではないでしょうか。彼が今回の出来事を受け、しっかりと改心することを願うばかりです。[文・構成/grape編集部]
2020年09月26日美大受験に失敗した主人公の〈山本さん〉は、突如、神戸でひとり暮らしを始める。いちばんの理由は、〈人生のリセットボタンを押したかったから〉。神戸は、地元の横浜に似た港町。大好きな明石焼きが安く食べられたり、病院の順番待ちにキレた患者に医者が同じ勢いで応戦したりと、初体験の連続に浮かれていた。まさか、ゲームやDVDを扱うお店で始めたアルバイトが、悪夢のような日々への入り口だとは――。『この町ではひとり』は、山本さほさんの実体験をコミック化したもの。自分のせい、と抱え込みすぎないで。自身の体験からの優しいメッセージ。「15年くらい前のことです。大人になればなるほど、当時19歳だった女の子に、周囲の大人はなぜあんなひどいことをしたんだろうと思って」当時のことはブログに詳細にまとめていた。たまに読み返すたびに、怒りや孤独感がぶり返したそう。「ここにも描きましたが、13年経って、あの町に戻ってみたら、自分が苦しんでいたことなど何も残っていないんですね。私のことも誰も覚えていないと思う。でも私にとっては忘れられない1年で、だからこそ、誰かに聞いてもらいたい、話したいという思いが湧いたんですよね」お客さんからの理不尽なクレームや横柄な態度、アルバイト仲間たちからの無視やいじめ…。読んでいてつらくなるが、似たような目に遭ったことがある人もいるかもしれない。「ネットなどでは『そんなにつらいなら辞めたら?』『ブラックな職場なんて行かなければいいのに』という意見も見ます。でも私はあのころの自分を思い出すと、『辞めます』が言えずに追い詰められていく人の気持ちがすごくわかる。意志が強くてスパッと言える人もいるだろうけれど、気が弱くて言えない人もいると知ってもらいたいですね」後半になると、上から目線のパワハラだけでなく、バイク好きな山本さんとバイク談議したいのかと思えばずうずうしく〈ボロバイクならくれへん?〉と言ってくる男や、山本さんを慕ってきたのかと思えば口説きに入る後輩など、トンデモ度はますます広がり…。結末はぜひ本書で。「神戸行きもバイトも自分で決めたことなので、親にも友だちにも言えなかったですね。自分の選択が間違ってたと認める勇気がなくて。いま思えば、もっと早く見切りをつけて地元に帰ればよかったし、甘えてもよかった。いま悩んでいる人には、『早くSOSを』と言いたいです」やまもと・さほマンガ家。神奈川県出身。『週刊ファミ通』で「無慈悲な8bit」連載中。『きょうも厄日です』(文藝春秋)ほか、著書多数。『この町ではひとり』2005年から1年のストーリー。大人になったからこそ過去の自分に寄り添って描けた『青春の蹉跌』的な作品。「あとがき」「描きおろしのおまけマンガ」付き。小学館1100円©山本さほ/小学館※『anan』2020年9月23日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2020年09月20日漫画家を目指し、日々Twitterなどに漫画を投稿している、トケイ(@tokeikamone)さん。トケイさんは、漫画家を目指す活動資金を貯めるため、とある企業で働いていました。その企業で出会った、忘れられない先輩がいるそうです。新社会人の私を支えてくれた、私の先輩へ表面上は優しかった上司ですが、自分の決定に歯向かう人の悪口をいったり、真面目に仕事をこなさなかったり…とても尊敬できる人ではありませんでした。自分の夢のために働いているとはいえ、一生懸命働いていたトケイさんにとって、学ぶ機会を奪われたり、「生意気な女だ」などとののしられたりする日々は耐え難いものだったといいます。上司の態度が豹変…その後、先輩が?新社会人の私を支えてくれた、私の先輩へ(6/6) #コルクラボマンガ専科 #トケイマンガ pic.twitter.com/wHFFQ4f4lq — トケイ (@tokeikamone) August 22, 2020 トケイさんの先輩が妊娠し、退職することに。先輩はきっと、トケイさんが上司に苦しめられていることに気が付いていたのでしょう。自分が退職してしまう前にトケイさんをご飯に連れ出し、「辞めたい」という意思を確かめた先輩は「褒められるほうにいこうよ!」と背中を押してくれたのです。投稿には、「ぼろぼろ泣いてしまった」「こんな風に優しい人になりたい」という声が寄せられています。人の意思を尊重し、誰かの夢を応援できる先輩のような、優しい人になりたいものですね。[文・構成/grape編集部]
2020年08月23日もはや一般名詞となったパワーハラスメント(パワハラ)という言葉。パートだから、厳しい職場じゃないから、自分には無縁と思っているあなた。もしかしたら、被害者や加害者になっているかもーー。「何がパワハラに当たるのかは、これまでガイドラインしかありませんでしたが、今回の法律で、国がパワハラの具体例を示したことは、大きな一歩です」そう語るのは、労働問題に詳しい笹山尚人弁護士。6月1日から「パワハラ防止法」(改正労働施策総合推進法)が施行される。まず、大企業を対象にパワハラ防止措置が義務付けられ、’22年4月には義務化の対象が中小企業にも広がることになる。これで職場でのいじめや嫌がらせはなくなるのだろうか?「違反があれば、国が指導しますが、それでも従わない場合には企業名が公表されます。企業は“ブラック企業”というイメージがつくのを避けるための対策に本腰をいれるでしょう。また労働者も法律を把握して被害者にならないことも重要ですが、気づかないうちに加害者にならないように注意が必要です」そこで笹山先生が、ケースごとにパワハラの“境界線”を解説。【ケース1】“不妊治療中”とバラされる現在、不妊治療中です。病院に行くために、どうしても休みたい日ができたので、上司に打ち明けたところ、快く休みをもらえました。そこまではよかったのですが、翌日に出社したら、職場の人が、私が不妊治療中だということを知っていたのです。私が休んだ理由を聞かれて、上司は普通に答えてしまったそう。これって、どうなの?(E美さん・38歳、家電メーカー・事務)「私的なことに過度に立ち入ることはパワハラに該当します。とくに不妊治療は今回の法律でも具体例としても取り上げられている“機微な個人情報”。交際相手や家族のこと、性的指向や性自認など、他人に明かしたくないことは存在します。そんな個人のプライバシーを本人の同意なく、公にするのは、人格権の侵害になります」(笹山先生・以下同)【ケース2】叱責の言葉が共有される上司のA部長は、部下を叱責するときは部署のメンバー全員が参加している社内のSNSを使います。「業務成績が悪いのはなにも考えていないからだ」「契約が解除されたのはお前の態度に問題がある」などと、SNS上では毎日のようにA部長が誰かを叱るコメントが飛び交います。部長は「みんなで問題点を共有するためだ」と主張していますが、これってパワハラじゃないでしょうか。(B子さん・35歳、金属加工メーカー・営業)「特定の部下を、多くの同僚が見ている前で激しく叱責することは、相手の人格を侵害するパワハラになる可能性が高い。これはメールやSNSのメッセージも例外ではありません。相手を罵倒するような内容のメールやメッセージを、その相手以外の複数の社員に宛てて送信することもパワハラに当たるのです。叱責の内容にも問題があります。「業務成績が悪い」「契約解除はお前の態度が悪いから」となっていますが、すべて社員に責任転嫁できるかどうか疑問です。反論できないような状態で、一方的に大勢の面前で叱りつけるのは、ただの見せしめ。このような行為は、社員の人格を否定するものです。このケースと同じように、多くの人に、特定の部下を叱るメールを送った上司がパワハラで訴えられた判例があります。加害者である上司は『会社を辞めろ』という退職勧告もあったことで、最終的に損害賠償責任が認められました。人の気持ちを逆なでする表現があることや職場の部員に送信することで、叱られた人の名誉や感情を毀損します。もし、このようなSNSのメッセージやメールでパワハラされたときは、証拠として残しておくことが重要です。SNSを通じたパワハラ行為が増えています。上司が部下のプライベートのSNSを監視して、内容を批判することなどもパワハラになる可能性があるので、注意が必要です」【ケース3】上司をみんなで無視曖昧で、チーム内を混乱させてばかり。チームのメンバーで課長を無視したり、聞こえるように悪口を言ったりするようになりました。A課長は困り果てているけど、パートより高い給料をもらっている上司だから、そのくらいは我慢してもらわないとね。(F絵さん・53歳、総菜製造業・パート)パワハラ防止法で定められた「優越的な関係を背景とした」パワハラは“上司から部下”だけではないと解されています。つまり“同僚から”“部下から”のパワハラもありえるのです。とくに集団の行為は違法性が強くなります。このケースのように、チーム全員で上司を無視したり、悪口を言ったりするのは、あきらかに一線を越えています。実際に、雇用関係では立場が弱いはずの非正規の人が、束になって、非正規出身の正社員をいじめてパワハラとみなされた例もありました。雇用の種類に関係なく、人格を否定するような行為をすれば、パワハラに該当します」しっかり学んでパワハラのない社会を作ろう。「女性自身」2020年6月9日号 掲載
2020年06月03日もはや一般名詞となったパワーハラスメント(パワハラ)という言葉。パートだから、厳しい職場じゃないから、自分には無縁と思っているあなた。もしかしたら、被害者や加害者になっているかもーー。「何がパワハラに当たるのかは、これまでガイドラインしかありませんでしたが、今回の法律で、国がパワハラの具体例を示したことは、大きな一歩です」そう語るのは、労働問題に詳しい笹山尚人弁護士。6月1日から「パワハラ防止法」(改正労働施策総合推進法)が施行される。まず、大企業を対象にパワハラ防止措置が義務付けられ、’22年4月には義務化の対象が中小企業にも広がることになる。これで職場でのいじめや嫌がらせはなくなるのだろうか?「違反があれば、国が指導しますが、それでも従わない場合には企業名が公表されます。企業は“ブラック企業”というイメージがつくのを避けるための対策に本腰をいれるでしょう。また労働者も法律を把握して被害者にならないことも重要ですが、気づかないうちに加害者にならないように注意が必要です」そこで笹山先生が、ケースごとにパワハラの“境界線”を解説。【ケース1】パートの同僚に嫌がらせをされるパート先には、勤続10年のお局さん的なパートの先輩がいます、仕事の後、彼女は自分を中心としたお茶会をよく開くのですが、公私の混同を嫌った私が誘いを断ったことをきっかけに、パート全員から無視されたり、陰口を言われたり、仕事のやり方を教えてもらえないなどの嫌がらせを受けるように。社員に相談しても「パート同士のことだからね」とあしらわれて……。パート同士だとパワハラにはならないの?(C子さん・47歳、スーパー・パート)「パワハラ防止法は、正社員だけでなく、パートや契約社員、派遣社員にも適用されます。このケースは、パート同士であっても、人間関係の職場内の優位性を背景にしたパワハラ行為に当たります。お局さんという「力関係で優位性がある人」と上手に付き合えなかったからといって、無視されたり陰口をたたかれたりするのは不当なこと。非正規雇用であることに関係なくパワハラ行為です」(笹山先生・以下同)【ケース2】だらしない部下を説教したら……いつも遅刻を繰り返す部下のAくん。ある日、「なんでいつも遅れてくるの?社会人として自覚がないんじゃない?」と、誰もいない会議室でつい声をあらげて説教してしまいました。Aくんは「これってパワハラですよね?」と騒ぎ始めたんですが……。(A美さん・40歳、家電メーカー・総務)「加害者側に『被害者が傷ついても構わない』『害悪を与えてやろう』という意思があったかどうかは問題ではありません。ハラスメントの成否は、客観的な事実関係をもとに決まります。発言それ自体のほか、それ以前の人間関係や発言の反復性などの周辺的な事実関係も含めてです。『社会人としての自覚』といった言い方には問題があります。一方で、遅刻を改善させたいという業務に必要な指導なので、多少強く注意したとしても、パワハラにならないと考えるのが一般的でしょう。もちろん、部下に手を上げたり、モノを投げたりするような〈身体的な攻撃〉は完全にアウト。長時間にわたる説教、感情に任せて『人としてなっていない』『迷惑だから辞めろ』など人格を否定するような発言も〈精神的な攻撃〉となりパワハラになる可能性が高いのです。これまでのパワハラ裁判でも『口答えする人は会社にいらない』『一度でも楯突いたら懲戒免職にしてやる』『みんなおまえのことを必要ないと思っている』といった発言はパワハラと認定されています。指導するときは、相手の人間的な能力をよくみることが必要。どう言えば相手に伝わるかわからないときは丁寧に対応するべきです。愛情を持って具体的な内容で叱っているかで、パワハラかどうかわかれるのです」【ケース3】同僚のモーニングコールをやらされるわが社では月に2回、7時からの早朝会議があります。ずぼらなメンバーが多い部署にいる私は「しっかり者」と思われ、会議がある朝に、部員1人ひとりにモーニングコールをさせられています。「これも業務の一環だ」として譲らない上司ですが、こんなことは自分でやることじゃないの?(D乃さん・27歳、住宅メーカー・事務)「早朝という業務時間外に、業務に関する指示を出すことはできません。自ら進んでやっているのではなく、強制されてやっているのは、パワハラになる可能性が高い。また、上司の家の引越し作業の手伝いや車での送迎など、業務時間外に業務に関わらない命令をすることも、悪質なパワハラです。業務外で、上司の言うことを聞く必要はありません」しっかり学んでパワハラのない社会を作ろう。「女性自身」2020年6月9日号 掲載
2020年06月03日「何がパワハラに当たるのかは、これまでガイドラインしかありませんでしたが、今回の法律で、国がパワハラの具体例を示したことは、大きな一歩です」そう語るのは、労働問題に詳しい笹山尚人弁護士。6月1日から「パワハラ防止法」(改正労働施策総合推進法)が施行される。まず、大企業を対象にパワハラ防止措置が義務付けられ、’22年4月には義務化の対象が中小企業にも広がることになる。これで職場でのいじめや嫌がらせはなくなるのだろうか?「違反があれば、国が指導しますが、それでも従わない場合には企業名が公表されます。企業は“ブラック企業”というイメージがつくのを避けるための対策に本腰をいれるでしょう。また労働者も法律を把握して被害者にならないことも重要ですが、気づかないうちに加害者にならないように注意が必要です」では、パワハラ被害にあったときにはどうしたらよいのか。「パワハラ被害にあったときは、日付や時間、被害状況などをメモとして残しておくこと。ICレコーダーなどを使った音声記録、動画を残すのも有効です。裁判になった場合、事実確認が重要になるため信頼できる人に被害を伝えておくことも大事です。職場の同僚に相談してもいいですが、裁判など肝心なときに裏切られることもあるので要注意です」社内の相談窓口に駆け込んでも軽くあしらわれることも。その際には、弁護士事務所や労働基準監督署にある相談コーナーなどに訴えることも必要と語る笹山先生。「パワハラは我慢していても解決しません。それどころかエスカレートします。パワハラは精神疾患や自殺などにつながる例も多く、生命に関わる問題。1人で抱え込まないでください」「女性自身」2020年6月9日号 掲載
2020年06月03日サッカーが上手い下手でマウンティングする言動がチームの中に広がっている。コーチもだけど、子どもたちの中にも。親としてはサッカーが上手くなるのもだけど、小学生に大事なのは技術だけでなく態度や思いやり、協力的な部分だと思っている。ボランティアコーチだから教育的な指導を求めすぎるのも難しいのか......、とモヤモヤする気持ちを抱えるお母さんからご相談をいただきました。皆さんならどうしますか。今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、取材で得た知見をもとに3つのアドバイスを送ります。(文:島沢優子)(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<息子は人見知り?試合に出ても練習に参加しません問題<サッカーママからのご相談>小学生サッカーチームで兄弟ともにお世話になっていました。兄は卒団し、弟(11歳)はまた違う指導者にメインで指導してもらっています。元々、指導者によって考え方が違うため、なんとなくまとまりがないチームであることは分かっていましたが、最近特に上手い下手でマウンティングする言動がコーチ、子どものなかにまで広がっているように感じます。とてもあからさまです。もちろんサッカーが上手くなって勝ちを取りに行くのも大切だけど、それは一部ではなくみんなでそうするべきだと思うし、小学生のサッカーに一番重要なのは、態度とか、相手をおもいやるとか、みんなで協力するとかそういうソフトな部分なのではないかと思い、モヤモヤし続ける日々です。子どもはこのチームで卒団までやりたいようですし、そうなると、親から言えることはなにもなく。ボランティアコーチでまとめてもらっていますので、教育的な部分を求めすぎるのも難しいのかと思いながらもそれでも指導する立場なのに......とモヤモヤがとまりません。<島沢さんのアドバイス>ご相談ありがとうございます。「上手い下手でマウンティングする言動」が具体的にどういったものなのかがわからないので、はっきりしたことは言えませんが、お母さんの感覚でそう思えてしまう。しかも「あからさまに」と書かれているので、看過できない問題であることは確かだと感じます。■サッカーの力の差で仲間を従わせるのはスポーツマンではない私の知っている少年団でも、似たようなことがありました。「一番足を引っ張っているヤツをみんなで指さしてみて。イチ、ニッ、サン!」そのように音頭を取って、子どもたちに指をささせる。そんなコーチがいました。その方の夢は「Jリーグ選手を少年団から輩出すること」で、長く"高学年だけを"見てきた自分にはそのくらいの指導力があると言うのです。すると何が起こったか。小学校の掃除の時間に、レギュラークラスの子が自分の掃除当番をベンチスタートの仲間にやらせたり、下校時にランドセルを持たせるといったマウンティング行動が目立つようになりました。しまいには、そういったことに交わっていない子どものお母さんが、担任教師からこういわれたそうです。「サッカー少年団の子どもたちのなかで、主従関係ができてしまっている。力の強い子が弱い子を家来のように扱っているというか。度を超すといじめにならないか心配です。サッカーのコーチはちゃんとした人が教えているのでしょうか?」そのお母さんは「ちゃんとした人かと言われれば、全く違います。すぐに怒るし、何試合やってもずっと同じレギュラーメンバーを出し続けて、2点差以上開かないと絶対交代させません」とありのままを担任に伝えました。担任は家来のように仲間を扱っていた子たちに「サッカーの力の差で仲間を従わせるのはスポーツマンではない」と叱ってくれました。以来、そういったことはなくなりましたが、ほかにもそういった話はよく聞かれます。■モヤモヤする現状を改善するための3つの方法結論から言うと、お母さんの「モヤモヤ」は、正当な感覚です。三つアドバイスしますね。まず、できればマウンティングをやめていただく努力をしてほしいです。ほかの保護者に意見を聞いてみましょう。同意見であれば、コーチに対してやめてほしい言動を伝えましょう。その際は、いつもお世話になっていて感謝している旨をまず伝えてから話します。それでも伝わらなければ、クラブの代表の方に話します。ふたつめ。他の保護者から後方支援を受けられなさそうであれば、息子さんが傷ついていないかだけでも話を聞きましょう。また、どう感じているのかを聞いても良いでしょう。お母さんはよくないことだと思っていると伝えたほうがいいと思います。よく、コーチのことは悪く言うななどとおっしゃる方がいますが、あくまで主体は子どもです。少年スポーツは大人のメンツや名誉のために存在していません。三つめ。よろしくないコーチだとしても、最終学年まで同じチームで続けてきたお子さんの気持ちは汲んであげましょう。決して、他のチームへ移籍しようといったことは言わずに最後までプレーさせてあげましょう。■子どもの「見本」になる大人か「反面教師」になる大人かの区別をする力も必要「ボランティアコーチでまとめてもらっていますので、教育的な部分を求めすぎるのも難しいのか」と書かれていますが、まったくそんなことはありません。社会の一員として子どもを教えている以上、責任はあります。ぜひ視点を変えてください。「教育的かどうか」というよりも、「大人として正しい言動かどうか」で判断してください。子どものスキルが未熟か成熟しているかによって態度を変えたり、未熟な子に対して強い態度に出るのは大人として失格です。私がそういったことを言ったり書いたりすると、「コーチをしたこともないくせに」とおっしゃる方がいますが、その言葉も意味が分かりません。コーチとしたら、子どもは個々で能力差もあって大変ですね。イライラして子どもに当たりたくなる気持ちはよくわかりますと言ってほしいのかもしれません。大人には、子どもたちが生きていくうえで「こんな大人になりたい」と思える見本になる人と、その逆である「反面教師」になる方がいらっしゃいます。その区別をする力もこれからは必要です。■パワハラ、セクハラがなくならないのは親たちの考えも原因(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)以前、私の子どもが在籍した少年団にも、モヤモヤするコーチがいました。よろしくないのでは?と他のお母さんたちに話したら、ひとりのお母さんはこう言いました。「うちは、大人の言うことは基本的にちゃんと聞くようにしつけてあります。長く生きている人には、それだけの長があるということなので」かなり驚きました。そういう考えの方もいらっしゃいます。だからパワーハラスメントも、セクシャルハラスメントもなくならないのだと思いました。「ママはおかしいと思うよ。あなたは影響されないでね。(マウンティングされている)お友達を支えてあげて」それだけはぜひお子さんに伝えてください。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。
2020年03月04日同じ職場で働く人との絆の礎は、ハラスメントのないこと。知識と機転、簡単にできるアイデアで、みんなで目指したい、居心地のいい職場作り。小さくとも声を上げる勇気の連鎖が絆に繋がる。「ハラスメントへの認識をアップデートしてほしい」と語るのは『ハラスメントの境界線』を上梓した相模女子大客員教授の白河桃子さん。「日本は職場にいる時間が長く、職場を家のように履き違えている人がいます。だから、ハラスメントを訴えられた人の言い分も『部下を子供のようにかわいがっていた』となってしまう。完全に、境界線を踏み誤っているわけです。ハラスメントは司法、行政、各組織で定義づけられていますが、個人によって“ここからはハラスメント”という境界線はそれぞれ。たとえば、彼氏や彼女の有無を尋ねられることに抵抗がある人もいれば、気にならない人もいます。問題が起きた後ではなく、普段からハラスメントについて話し合い、境界線を明らかにしておくことが、職場での絆作りの第一歩です」職場の風通しを良くする方法に呼び名を変えることがあるそう。「役職で呼ばず、性別に関係なく“さん”と呼び名を統一してみる。呼び捨てもやめます。すると、フラットな関係に感じられ、互いに尊重し合い絆を深める相手として認識できるため、職場の空気が良くなっていくはずです」職場ハラスメントQ&AQ.飲み会でのハラスメントから逃れるには?「参加を断れるといいですが、そうもいかない場合は予防策を打っておきましょう。飲み会中に携帯を鳴らしてくれるよう予め知人に頼み、席を立つチャンスを作っておくのも一手。セクハラされそうになったら、わざとコップを倒し、その場の空気を切る方法もあります。そもそも、ハラスメントが横行しがちな飲み会は、行わないに越したことはありません。ランチ会を提案するのも手です」Q.ハラスメントに遭ったら?「我慢は禁物。何も解決せずツラくなるだけです。直接、加害者に言えるのであれば、真剣に『やめてください』と伝えましょう。笑顔を浮かべると、相手は『大したことではない』と誤解しかねません。同じ職場に信頼できる人がいれば相談を。声を上げると『私も同じように感じていた』という人が出てくるもの。告発の声は多いほど力を持ちます。社内外の相談窓口の利用も考えてみましょう」Q.セクハラ・パワハラ以外に知っておきたいハラスメントは?「まず、妊婦に対する“マタハラ”があります。加害者は男性に限らず、恒常的に人手が不足し、女性の多い職場では、同性の不満が産休や時短取得者に向くことも。育児参加する男性に対するハラスメント“パタハラ”の加害者も男性に限りません。そして、性的指向や性自認についての嫌がらせである“SOGIハラ”も、来春から企業の対策が義務化されるハラスメント関連法案に盛り込まれました」ハラスメントの境界線セクハラ・パワハラに戸惑う男たち働く男女への取材や最新データを通じ、職場におけるハラスメントの実態に迫る。その上で、働きやすい組織の形を提案。中公新書ラクレ900円しらかわ・とうこジャーナリスト、相模女子大学客員教授。専門テーマは働き方改革、女性活躍、ワークライフバランスなど。内閣官房「働き方改革実現会議」有識者議員。代表作に共著『「婚活」時代』(ディスカヴァー携書)。※『anan』2019年11月13日号より。写真・内山めぐみ取材、文・小泉咲子(by anan編集部)
2019年11月12日サッカークラブや各種スポーツ団体を対象に「スポーツマンのこころ」と銘打つ講義で、一流アスリートになるための心得を伝え続ける岐阜協立大学経営学部教授の高橋正紀先生。ドイツ・ケルン体育大学留学時代から十数年かけ、独自のメソッドを構築してきました。聴講者はすでに5万人超。その多くが、成長するために必要なメンタルの本質を理解したと実感しています。高橋先生はまた、「スポーツマンのこころ」の効果を数値化し証明したスポーツ精神医学の論文で医学博士号を取得しています。いわば、医学の世界で証明された、世界と戦える「こころの育成法」なのです。日本では今、「サッカーを楽しませてと言われるが、それだけで強くなるのか」と不安を覚えたり、「サッカーは教えられるが、精神的な部分を育てるのが難しい」と悩む指導者は少なくありません。根性論が通用しなくなった時代、子どもたちの「こころの成長ベクトル」をどこへ、どのように伸ばすか。「こころを育てる」たくさんのヒントがここにあります。(監修/高橋正紀構成・文/「スポーツマンのこころ推進委員会」)<<前回|連載一覧>>(写真は少年サッカーのイメージです)■ただ号泣するのでなく、敗戦を未来に活かせる「泣き方」少年サッカーなどジュニアスポーツ関係者に向けた講演で、よく受ける質問があります。「最近の子どもは負けても悔しがらない。大敗しても泣きもしない。どうしたらいいか?」「子どもに楽しくサッカーをさせようという流れがあるが、子どもが負けて悔しがらないのはそのせいではないか」その人たちの半分以上は、過去に「負けたのに涙のひとつも出ないのか!」と子どもに言ったことがあるそうです。そんなコーチや保護者は、子どもたちが負けて号泣すると安心すると言います。サッカーに真剣に向き合っていると感じるからでしょうか?そこで私が「負けた時に泣くと失われてしまうものがあります」と伝えると、「ああ、男だから泣くなってことですか」と言われます。「いや、そういうことじゃなくて」と言って以下のことを説明します。負けて泣くことは、見る人にも、本人にもカタルシス(浄化)を与えます。負けたことを悲劇とし、「ああ、かわいそうに」や「なんて俺は、かわいそうなんだ」という憐れみの感情を呼び起こします。そうなると、その感情は泣いた時点で浄化されてしまうのです。簡単に言えば、泣いて(泣くことを見て)気分がスッキリします。泣いてしまうと、「負けた自分たち」を忘れ去る方向に向かうのです。それでは、その敗戦を未来に活かせません。無論、悔しくて熱いものが込み上げてくるのが人として自然な感情です。私は負けて泣くことを否定するわけではありません。ただ「泣き方」によると思っています。小学生でも高学年であれば、人前で号泣したり泣くじゃくるのではなく、そこでは悔しさをグッとこらえ、一人きりで自分と向き合った時に一筋の涙を流す、という感じであれば、意味がないともいえません。■負けたのが悔しくて閉会式に出ずに帰ってしまうコーチ欧州の選手たちも、悔し涙が目にたまることはあります。でも、彼らはおいおいと泣いたりしません。欧州のプレーヤーで私が最も印象に残っているのは、2002年日韓ワールドカップ決勝ドイツ対ブラジル戦終了後のシーンです。ドイツ代表のGKオリバー・カーンは終了のホイッスルが鳴ってしばらくしたら、ゴールポストにもたれて座りこみました。目にはうっすら涙がにじんでいたかもしれません。が、自分のミスを責めるような、試合なのか、その日までの道のりかを振り返るように、ポストにもたれたままひとり静かに歓喜に沸くブラジル代表の選手たちを見つめていました。彼のように、悔しさと共に勝者の姿をしっかり目に焼き付けることは、子どもにとっても必要です。そうやって負けたことを受け入れることは、弱い自分を受容し明日からの自分を叱咤するための糧になります。つまり、どこが弱いのか、相手に及ばなかったのかを考える機会です。その大きなチャンスが悔しい敗戦にはあるのだと子どもに伝えてほしい。それなのに、大人のほうが悔しがってしまい、それを隠そうともせず閉会式にも出ずに帰ってしまう。そんな稚拙な行動を「うちのコーチは悔しがりだから」と保護者が同情していた、という話もあります。サッカーは子どもを大人にするスポーツですが、子どものような大人がいては教育効果を阻害します。まずは、大人が「いまどんな態度をとるべきか」をきちんと理解してほしいのです。したがって、子どもが悔しがらないと残念がる人たちには「みなさんが勝て、勝て、と、言いすぎるからじゃないですか?」と答えます。大人が言いすぎるから、勝つことが「命令」になります。試合で負けようと思う子なんていないのに、言われすぎると「勝つぞ」という気持ちが薄れてしまのではないでしょうか?例えば、自分からやろうと思った時に、それを親から先に言われてしまったような感じです。私は、自己決定できなくなった選手ほど脆い(もろい)ものはないと思っています。パスも、ドリブルも、シュートも、教えられた通りにしかできません。もしくはベンチから「シュート!」というコーチの声を待ってからしか、打てません。だから「勝つぞ」という気持ちはあくまでも選手の中から生まれなければなりません。少年サッカークラブや少年団のチームサイトをみると大抵「自主自立」とか「全員一丸」「チームワーク」と書かれているのに、自主的に、みんなでボールをつないで全員でゴールを奪うのがサッカーだときちんと伝えていないようです。ラグビーの日本代表のような「ワンチーム」のマインドを育てていません。子どもが自分の意志で「このチームで絶対勝ちたい!」と思って臨むことが重要なのに、指導者がそうさせていないのです。■子どもだって、誰かのために戦うほうが力を出せる(写真は少年サッカーのイメージです)自分のためだけではなく、誰かのために体を張って戦うほうが、アスリートは力を出せます。少年サッカーでも、チームに特段目立つ子がおらず全員でカバーし合って頑張るチームにワンチームのマインドは育ちやすい。逆に、ドリブルの上手い子がひとりで突破してゴールするチームではそれを育てるのは難しいようです。したがって、飛び抜けたエース級の子がいたとしても、あくまでもチームの一員として扱うことが重要なのです。ところが、そんな工夫をしている指導者はあまりいません。「A君(エースの選手)のおかげだな!」と子どもたちと喜んで終わらせています。そうではなく、A君に「一流選手はドリブルとパスを、いつでも使いわけることができる。だから、自分も生きるし、周りの選手も生かせるんだよね」と伝える。練習の段階で、「全員でゴールする」というルール設定のトレーニングなどをするのもいいかもしれません。そういった工夫をしているか、していないかで、チームの空気感や、子どもたちのサッカー観はまったく違うものになり、一生サッカーを続けていく原因にもなるのです。敗戦の後に、そのチームのありようがわかります。上手い下手に関わらず、とことん真剣に勝利を目指すことを習慣化させてください。そうすれば、負けたときには悔しさが湧き上がるでしょう。そして、子どもたちには、勝って喜ぶ相手の姿をしっかり見させてください。自分より強い相手がいなければ、自分の成長は終わってしまうのです。<<前回|連載一覧>>高橋正紀(たかはし・まさのり)1963年、神奈川県出身。筑波大学体育専門学群ではサッカー部。同大学大学院でスポーツ哲学を専攻。ドイツ国立ケルンスポーツ大学大学院留学中に考察を開始した「スポーツマンのこころ」の有効性をスポーツ精神医学領域の研究で実証し、医学博士号を取得。岐阜協立大学経営学部教授及び副学長を務めながら、講演等を継続。聴講者はのべ5万人に及ぶ。同大サッカー部総監督でもあり、Jリーガーを輩出している。Jリーグマッチコミッショナー、岐阜県サッカー協会インストラクター、NPO法人バルシューレジャパン理事等を務める。主な資格は、日本サッカー協会公認A級コーチ、レクリエーションインストラクター、障害者スポーツ指導員中級など。
2019年11月02日サッカークラブや各種スポーツ団体を対象に「スポーツマンのこころ」と銘打つ講義で、一流アスリートになるための心得を伝え続ける岐阜協立大学経営学部教授の高橋正紀先生。ドイツ・ケルン体育大学留学時代から十数年かけ、独自のメソッドを構築してきました。聴講者はすでに5万人超。その多くが、成長するために必要なメンタルの本質を理解したと実感しています。高橋先生はまた、「スポーツマンのこころ」の効果を数値化し証明したスポーツ精神医学の論文で医学博士号を取得しています。いわば、医学の世界で証明された、世界と戦える「こころの育成法」なのです。日本では今、「サッカーを楽しませてと言われるが、それだけで強くなるのか」と不安を覚えたり、「サッカーは教えられるが、精神的な部分を育てるのが難しい」と悩む指導者は少なくありません。根性論が通用しなくなった時代、子どもたちの「こころの成長ベクトル」をどこへ、どのように伸ばすか。「こころを育てる」たくさんのヒントがここにあります。(監修/高橋正紀構成・文/「スポーツマンのこころ推進委員会」)<<前回|連載一覧>>(写真は少年サッカーのイメージです)■抑圧、支配された環境下でクリエイティブなプレーができるのか先ごろ、鹿児島県出水市の私立高校サッカー部で、監督が部員に殴る蹴るの暴行を加えている動画がインターネット上で公開され問題になりました。動画は練習風景を映したもので、監督が生徒を呼びつけるといきなり足を蹴り、さらに顔を殴ると生徒がその場に崩れ落ちていました。監督は学校側に対し「素直に話を聞かないので、いけないのはわかっていたが手を出してしまった」と暴力に至った経緯を説明しました。ただし、暴行後も生徒への謝罪の言葉はなく「厳しい練習も今後に生きる」という趣旨の発言をしたと報道されています。読者のみなさんも感じていると思いますが、サッカーに限らず日本のスポーツ界では小中高の育成期の選手に対する暴力や暴言を用いたパワハラ指導は一向になくなりません。少年サッカーにおいても、現場のコーチたちに尋ねると「どのチームも怒鳴りがすごい」「指導を変えようというような態度は見受けられない」と言います。なぜこのような指導をしてしまうのか。それは、コーチ自身が「勝ちたい」「勝たせたい」ということを何よりも優先させているからです。そして、そういった勝利至上主義の指導者たちは、「選手たちの正しい日常生活」を競技力向上と絡めることを好みます。例えば、彼らは選手に口酸っぱく言います。「挨拶をちゃんとしなさい」「服装をきちんとしなさい」「時間を守りなさい」礼儀や作法みたいなものです。それをやらせていれば、良い人間をつくると考えています。冒頭の鹿児島県の高校で生徒を殴ったり蹴ったりした監督が「厳しさが必要」と言ったのは、恐らくそういうことでしょう。高校の顧問の先生に聞くと「怒鳴ったり怒るのは、プレーの良しあしではなく日常生活や練習態度なんです」と言いますから。でも、本当にそうでしょうか?暴力や暴言を指導に用いる人は、それらを抑圧的な態度をとり続ける言い訳にしてないでしょうか?自分が選手を支配するための道具にしていないでしょうか?怒鳴る監督は怖い。怖いから言うことを聞く。そんなふうに抑圧され、委縮し、支配されている人間に、果たしてクリエイティブなプレーができるのでしょうか?良い人間をつくるためと言うのは、支配するための理由なのではないかと思えるのです。■一流選手が持つ「自己決定」能力もちろん、日常生活の質を高めることはアスリートにとって重要です。一理あります。気持ちよく挨拶する。人の話を聞く。服装も時間管理も人として正しく過ごす。そうすることで、その選手の日常は「気力が充実する」という大きなメリットがあります。日常で気力が充実していれば、非日常のスポーツも心置きなく熱中できます。とはいえ、順番が違うような気がします。いい選手になるために挨拶するのではなく、意識の高いいい選手が気持ちよく挨拶をする。そういったことをやれる子が一流のアスリートになります。「自分から主体的に」やるべきです。指導者が人としてあるべき姿を言葉で伝えるだけでなく、自らの態度で示し続ける中で、スポーツの楽しさやチームで戦うことの素晴らしさを経験させていけば、選手たちの「日常」は間違いなく質の高いものになるはずです。なぜなら、自分たちがそういったことが必要だと気づき、自己決定するからです。「勝つチームはかばんを揃えているよな」「勝つチームは挨拶もして雰囲気がいいよな」自らそう気づいて、ひとつひとつ自分たちのものにしていくのです。過去の指導を振り返ると、それとはまったく違うものでした。例えば、軍隊で上の者が下の者を意のままに動かすために暴力をふるうような文化。日本のスポーツ界は、それをそのままひきずってきました。支配するための暴力がいつの間にか「人間教育」という耳障りの良いものに変容してしまいました。それが令和になった今でも踏襲されています。鹿児島県の高校の監督が「いけないとはわかってたが......」と前置きしたのは、もしかしたら「いけないけれど、やらなければならないときもある」と解釈しているのもかもしれません。「精神的に追い詰められる場面がないと強くなれない」という指導者もいっぱいいます。が、そういう選手は他人に追い詰められなければ立ち上がれない人間になります。もっともつくるべきは、自分で高い目標を掲げ、そこに自分を追い詰めて努力していける人間です。■方法論や順番を間違えると、ブラックな指導になる(写真は少年サッカーのイメージです)これを知る者はこれを好むに如(し)かず。これを好むものはこれを楽しむものに如かず。「論語」に出てくる有名な言葉です。知ることよりも、好きなことが、好きなことよりも、楽しむことが上達につながるという意味です。育成期の子どもたちには、ここを懸命に伝えなくてはいけない。それなのに、目の前できれいに整列する「出来栄え」を追求してばかりいる。それが今最も多い指導者の姿ではないでしょうか。思えば、私がおよそ20年前にドイツから帰国し「スポーツマンシップ教育を取り入れましょう。このままでは日本のスポーツは廃れてしまいますよ」と訴えたとき、学校関係者の方々の多くから「人間教育なら、もうやっているよ」と言われました。その当時はわかりませんでしたが、その方々が考えていた人間教育は、実は方法論や順番を間違えると、ブラックな指導になる危ういものだったのです。私たちは、もうそろそろ過去の常識を疑わなくてはいけません。<<前回|連載一覧>>高橋正紀(たかはし・まさのり)1963年、神奈川県出身。筑波大学体育専門学群ではサッカー部。同大学大学院でスポーツ哲学を専攻。ドイツ国立ケルンスポーツ大学大学院留学中に考察を開始した「スポーツマンのこころ」の有効性をスポーツ精神医学領域の研究で実証し、医学博士号を取得。岐阜協立大学経営学部教授及び副学長を務めながら、講演等を継続。聴講者はのべ5万人に及ぶ。同大サッカー部総監督でもあり、Jリーガーを輩出している。Jリーグマッチコミッショナー、岐阜県サッカー協会インストラクター、NPO法人バルシューレジャパン理事等を務める。主な資格は、日本サッカー協会公認A級コーチ、レクリエーションインストラクター、障害者スポーツ指導員中級など。
2019年10月17日吉高由里子、中丸雄一、向井理らの出演でおくる新たなお仕事ドラマ「わたし、定時で帰ります。」の5話が5月14日にオンエア。派遣デザイナーへの“セクハラ”“パワハラ”問題に多くの視聴者から数多くの感想が寄せられている。「仕事は命を懸けるものではない」という思いから“必ず定時で帰る”ことをモットーにする32歳の独身OL・東山結衣を吉高さんが演じ、結衣が結婚を前提に交際している諏訪巧を中丸さん、仕事観の違いから別れた結衣の元恋人・種田晃太郎を向井さんが演じる。仕事に対し自らの信念を貫こうとする三谷佳菜子にシシド・カフカ、産休から復帰してきた結衣の先輩・賤ヶ岳八重に内田有紀、結衣たちのブラック上司・福永清次にユースケ・サンタマリア。前回から登場した派遣デザイナーの桜宮役で清水くるみ。その桜宮に恋してしまったことで生活スタイルを変えようとするフロントエンドエンジニアの吾妻徹を柄本時生がそれぞれ演じている。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。ランダー社から緊急の呼び出しを受けた制作4部のメンバー。打ち合わせに出向くと先日OKがでたはずの20周年サイトのデザインが事実上の白紙撤回となる。困り果てる結衣たちを前にランダー社の中西たちは「桜宮さんに任せておけば問題なし!」と笑顔。中西たちと頻繁に飲んでいる桜宮を心配する結衣だが、桜宮は自分の仕事のやり方だと突っぱねる。しかし吾妻は同じ趣味を持つランダー社の草加から、桜宮が中西らから露出の多いトレーニングウエアを着ることを強要されている様子を撮影した動画を見せられる。結衣は怒りに震えてランダー社に出向く…というのが今回のストーリー。前回と今回の2話にわたり登場した桜宮、彼女が秘かに耐えてきた“セクハラ”“パワパラ”に対し「桜宮さんのセクハラが見るに耐えなかった」「色々リアル過ぎてしんどかった」などの投稿と共に、「取引先にセクハラされた桜宮さん役の女優さんの、最後に屋上で涙があふれてきて声を震わせるシーンの演技、すごく良かったなぁ。」と桜宮役の清水さんの演技を讃える声も。そして問題を解決するため内輪もめの芝居を打つという“秘策”を繰り出す種田にも「種田さんかっこよすぎて向井理ブームきそう」「種田さん(向井理)がかっこよすぎて…あんな上司ほしい」「小学生の頃お母さんがずっと向井理かっこいいって言ってたのやっとわかった」「向井理のかっこよさハンパない。あんな上司ほしい。仕事したい」などの反応が集中している。(笠緒)
2019年05月15日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「パワーハラスメント」です。職場のパワーハラスメント(パワハラ)とは、同じ職場で働く人に対して、地位や人間関係などの優位性を使い、適正な範囲を超えた精神的・身体的苦痛を与える行為をさします。2010年からの5年間で、過労が原因でうつ病などの病気を発症して労災が認められたケースが2000人。そのうちの368人は過労自殺でした。2000人のうち、30代が3割以上。20代も加えると5割以上になります。少子高齢化で労働不足になっている日本にとって、若い世代が心を病んだり自殺に追いやられているというのは、もはや国難です。2017年度に「心の病」が労災認定された506人のうち、パワハラが原因の人は88人。前年度より14人増え、2年連続で原因別の最多となりました。パワハラは、起こしている本人にその自覚がないケースが多く、トラブルになっていますが、受ける側もそう捉えていないことに根深い問題があります。僕自身、今にしてみれば、上司からパワハラを受けていたと思うことがあります。しかし、当時の僕は、「厳しく指導してもらったおかげで成長できた」と思い込んでいたのです。手に震えが出るなど、体に変調を来していたのに、上司も自分も、それが問題だとは感じていませんでした。上司の失点になってはいけないと、部下が自らタイムカードを適度な時間に打刻し、帰社したことにして、会社に申請せずに長時間残業をする。部内全体で、それを無言のうちに強いるというのも、一種のパワハラです。「受けている本人がパワハラと認識しなければ、パワハラではない」とされていますが、それは違います。業績を上げることや効率を最優先する会社の価値観に染まり、知らないうちに負担を強いられ、心を病むこともあります。あなたの会社の常識は、世の中の常識とは違うかもしれません。厚生労働省は、企業にパワハラ防止措置を義務付ける、法の整備を検討し始めました。嫌だなと思うことに、NOと言える環境や、その職場に問題があれば、我慢せずに、20代30代でもほかの職に移ってもいいという風潮も、広げていく必要があると思います。堀潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2018年11月28日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2018年11月24日AmebaTVの番組『極楽とんぼKAKERUTV』における“パワハラ騒動”が、1週間以上にわたりネット上を騒がせている。問題となっているのは「“狂犬”加藤が酔ってます!本音スッキリ生暴露3時間SP」と題された6月21日放送回。加藤浩次(49)、カンニング竹山(47)、経済評論家の岸博幸(56)が、酒に酔った状態でゲストたちと“本音トーク”を繰り広げるという生放送の企画だった。パワハラを告発したのは「女性評論家」の1人としてゲスト出演した女性。彼女は会社員でもあり、仮面をつけることを条件に出演した。しかし放送が始まると、加藤に「仮面をとれ」「顔を晒せ」と執拗に要求される。また、ほかの女性共演者が「クソババア」「差別主義者」と罵られるのを見てショックを受けたという。こうした流れはスタッフからの事前説明や渡された台本とは大きく異なっていたそうだ。9月1日に『BuzzFeed』がこの問題を報じ、翌日には告発者女性による記事も公開されると、twitter上では《ひどい話》《人権侵害では》といった声が上がった。一方で番組スタッフや加藤を擁護する意見も。吉田豪(48)は9月7日にニュースサイト『TABLO』に配信された記事で「加藤浩次の狂犬ぶりを蘇らせるのがこの番組の目的」「事前に(番組の)Wikipediaぐらいはチェックしておくべき」「騙し討ちだったわけじゃない」と主張した。この記事をきっかけにtwitter上では論争が再燃。吉田の主張に《100%同じ意見》《セカンドレイプ以外の何者でもない》と賛否両論が巻き起こっている。「吉田さんの記事は『騙す意図はなかったはず』と番組側を擁護する内容ですが、そもそもハラスメントの定義は『行為者の意図に関係なく、言動により相手に不快な思いをさせたり尊厳を傷つけたりすること』なので、告発への反論として成り立っていません。こうした”反論にならない反論”は助け船になるどころか炎上を長引かせるだけ。加藤さん本人はいまだにこの問題に言及していませんが、このまま鎮静化しなければ『KAKERUTV』だけではなく、『スッキリ!』などでの加藤さんのイメージ低下も避けられません」(テレビ局関係者)狂犬という「裏の顔」を復活させるための番組が、『スッキリ!』で見せる加藤の「表の顔」まで傷つけることにならなければいいが??。
2018年09月09日年明けから女子レスリング、アメフト、ボクシング、女子体操と、スポーツ界のパワハラ問題が続々と明らかになり、連日メディアで大々的に扱われていた。そんななか発売中の「週刊文春」(文芸春秋)で、劇団四季の人気ミュージカル「キャッツ」に出演していた俳優(27)がスーパーバイザー男性(56)による“パワハラ指導”により自殺未遂していたと報じている。「スーパーバイザーの男性は、劇団のなかでは絶対的な存在だったようです。また劇団は取材に対して調査委員会を立ち上げていたと明かしていましたが、『踏み込んだ調査が行われるのか。結局、うやむやになって幕を引きそうだ』と疑問の声も上がっています」(演劇担当記者)とうとう芸能界にも波及してしまったパワハラ問題。今後、“告発の輪”が広がる可能性もありそうだという。「舞台では、伝統的に“パワハラ”のような行動がまかり通ることも多いですからね。舞台出身の売れっ子俳優・女優を抱える事務所は『劇団四季の醜聞は他人事ではない』と考えているといいます。恨みを持つ“被害者”が今ごろになって過去の件をリークしない、か戦々恐々としているそうです」(芸能プロダクション関係者)今後、ほかにもシャレにならないパワハラスキャンダルが暴かれるかもしれない。
2018年09月06日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「過去の失敗や嫌な出来事を思い出しては、落ち込んでしまう」という、かえさん(33歳・専業主婦)に、心屋塾認定講師のはしぐちのりこさんからアドバイスをいただきました。■かえさんのお悩み過去の失敗や嫌な経験がずっと忘れられず、思い出したり夢に見たりしては落ち込んでしまいます。例えば、高校の部活でのこと。同級生からうまくないとバカにされたり、自分だけ試合に出られないことがつらかったりで、途中で辞めてしまいました。「下手な自分が悪い、同級生も悪気があったわけではない」と思おうとしますが、退部後は無視され、たまにその事を思い出しては頭から離れなくなり、苦しいです。以前、勤めていた保育園で、先輩保育士に保護者の目の前で怒られたり、主任に皆の前でバカにされたりしたこともよく夢に見ます。精神的につらくなり体を壊し、入院を理由に2年で辞めてしまいました。どちらも自分の性格の弱さが原因だと思います。自分にも悪いところがあるし、人のせいにして自分の弱さの言い訳にしているような気もします。相手への腹立たしさと、自分への情けなさがずっと混在して、一度ネガティブな気持ちになるとなかなか抜け出せず、家族に嫌な態度を取ってしまうことも。この気持ちをどう処理すればいいのか分からず、困っています。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾認定講師のはしぐちのりこさんよりかえさん、ご相談ありがとうございます。忘れてしまいたい経験や失敗は、誰にでもあるもの。私自身もたくさんの失敗をしてきましたし、忘れてしまいたい過去もあります。嫌な思い出は時間とともに薄れていくことが多いですが、かえさんのように繰り返し思い出すことで強烈な印象となり、そこから気持ちが離れられなくなる方も少なくありません。夢にまで出てくるとのこと、かえさんの日常のかなりの部分を支配してしまっているとお見受けしました。まずは、ちゃんと怒りましょう。人前でバカにされるというのは屈辱的ですし、つらい時間でしかなかっただろうと思います。相手を腹立たしく思うのも当然です。怒りが出てくるのは、かえさんが自分自身を「大切な存在」だと思えている証。たとえ仕事やスポーツが上手にできなかったとしても、露骨にバカにされたり、人前で怒られたりしていい理由にはなりません。時間が過ぎた今、当時の気持ちを相手にぶつけることはできませんが、感情は「ぶつける」ものではなく「出す」ものと考えてみてください。自分がこんなに怒っているのだということをきちんと感じて、自分の体の外に、言葉として出してみましょう。具体的には、「あのとき相手に言いたかったこと」を声に出してみる。クッションなどを相手に見立てながらが、そこに向かって言うのがおすすめです。実際にやってみると、かえさんの心の中で、感じ方が少し変わってくると思います。感情は「きちんと感じてあげること」が大切。それをしなければ、いつまでもおなかの底にたまり続けてしまいます。かえさんのように「私にも悪いところがあるから」「私が弱いから」と理由をつけて収めようとしていると、怒りをきちんと感じられません。結果、もやもやとした気持ちが残り続け、脳内リフレインが起こってしまう。いつまでも引きずってしまうことになるのですね。また、視点を「今」に向けてみることも大切です。過去につらい経験があったとしても、その経験を使って今の自分をいじめているのは、同級生でも主任でもない、かえさんご自身。まずはそのことに気づいていただきたいのです。心は時間の区別がつきません。頭の中で過去の経験を反すうしていれば、あたかも現実に今起こっているように感じてしまいます。しかも思い出しながら、自分で自分にナイフをブスブスと刺すように、「こんな自分ではダメだ」と今も自分を責め続けている。かえさん自身が自分で自分を嫌な気持ちにさせてしまっているのです。ひとつの可能性ですが、かえさんの心の中に「バカにされる人間はダメだ」「これからも自分はバカにされる」といった思いはありませんか? 心の中にその前提がある限り、”自分責め”は止まりません。これまで、バカにされた経験はあったかもしれない。でも、かえさんはバカにされる人間ではないのです。かえさんは嫌な目にあった際、相手への腹立たしさもしっかり感じておられました。それはつまり「私は本当はそんな人間じゃない!」と知っているということ。自分をしっかり守ろうとした証拠です。だから私は、かえさんのことを弱いだけの方だとは思いません。弱いところもあれば、強いところもある。そんな方ではないでしょうか。「私の性格の弱さが原因」とも書かれていますが、もしご自身のことを弱いと感じているのであれば、弱いからこそ「どうせ私は助けてもらえる人間だ」というセルフイメージに書き換えてみませんか。この言葉を繰り返しつぶやき、自分は”助けてもらえる人間”という前提で、日常を過ごしてみてください。また、ネガティブな気持ちにさいなまれたときは、「これは自分でやってるだけなんだ」「これは自分で止められるんだ」と言い聞かせ、意識的にネガティブな気持ちのループを切る練習をしましょう。自分に向けたナイフを手放し、弱さに逃げず、その弱さを逆に利用するように生きてみてください。きっとあなたを助けてくれる存在や、今まで気づかなかったことが見えてくると思います。応援しています。 ・このカウンセラーのブログ (編集山ゆひら)
2018年08月30日連日報道される「パワハラ」レスリングの監督による選手への言動や、大学のチアリーディング部の監督による選手への言動が、「パワハラ問題」として報じられています。報道されている内容が真実であるとすれば、もちろん良くないことだろう、ということはわかります。しかし、皆さんの中にも疑問を感じられた方もいるのではないでしょうか。「これってパワハラなの?」パワハラの定義とはパワハラとは、同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性(上司から部下に行われるものだけでなく、先輩・後輩間や同僚間などの様々な優位性を背景に行われるものも含まれる)を背景に、業務の適正な範囲(個人の受け取り方によっては、業務上必要な指示や注意・指導を不満に感じたりする場合でも、これらが業務上の適正な範囲で行われている場合には、パワハラには当たらない。)を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為をいう、されています。例えば、上司が部下に対して、「バカ」、「あほ」、「死ね」、「小学生以下か」、「給料泥棒」、「お荷物」、「目ざわり」、「いてもいなくても同じ」、「いつ辞めてもらったってかまわない」などの人格否定をする発言がパワハラに該当するのはイメージがわきやすいですね。では、監督・コーチと選手との間ではどうでしょうか。同じ職場で働いているわけでもないし、労働契約もないし、従業員でもないし、それでもパワハラに該当するのでしょうか?パワハラの定義は、もはや意味がないそもそもパワハラの定義に該当するか否かを考えてもあまり意味がありません。パワハラに該当しないからといって責任を免れることできるわけではないからです。やってはいけないことをやってしまえば当然、責任を取らなければならないのです。内容によっては、刑事上の暴行、傷害、名誉棄損等に該当し得ますし、民事上も不法行為の損害賠償の対象になるでしょう。もはや、「パワハラ」という言葉自体にあまり意味がないのです。パワハラという言葉は、今や、社会的に、職場環境的に、法的に、許されない行為という意味で広く用いられるようになったということです。政府が公表、パワハラ報告書なお、パワハラについては、働き方改革実行計画において、「職場のパワーハラスメント防止を強化するため、政府は労使関係者を交えた場で対策の検討を行う」ことが示されました。このようにパワハラ防止は、働き方改革においても重要な課題として位置づけられ、それを踏まえて平成30年3月30日、「職場のパワーハラスメント防止対策についての検討会」報告書が公表されました。職場における、どのような言動やどのような要素がある場合に職場のパワハラに該当するのかについて、具体例も記載されています。ぜひ、一度、ご覧になってみてください。 執筆/杜若経営法律事務所 岸田鑑彦(【使用者側専門40年の圧倒的な実績】【市ヶ谷駅徒歩3分】【弁護士9名在籍】【総合力とチームワーク】杜若経営法律事務所は使用者側労働問題の解決に圧倒的な自信がございます。)監督やコーチから、選手に対する言動はパワハラなの?はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。監督やコーチから、選手に対する言動はパワハラなの?はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。
2018年08月21日セクハラやパワハラは社会問題となっていますが、減少していかないのが現状。その原因の一つに、立場を利用したものが多く、なかなか表に出てこないということがあります。それは女性管理職者も例外ではありません。セクハラについては男性が行うイメージがありますが、「女性から男性へ」もあるようです。企業として管理職者による立場を利用したパワハラ・セクハラをなくすためにはどのような策を講じるべきなのか。また、女性管理職者の場合、特別な措置をとるべきなのか?虎ノ門法律経済事務所池袋支店の齋藤健博弁護士に解説していただきました。 ■企業の対策は?齋藤弁護士「管理職は、その立場上、部下を指揮監督する立場にあります。これは、女性だから、男性だから、に限ることでは有りません。逆に言うと、女性が男性を、女性が女性を指揮命令しなければなりません。女性特有の問題で実際に相談を受けることがあるのは、企業側が、何か特別な策を講じなければならないかなどですが、たとえば労働基準法では、生理休暇を定めるなど、女性特有の問題に対応しています。実際にこれを行使すると、その際の賃金はどうなるのかが問題となりえます。実は、賃金請求権を行使するには会社との合意が必要となります。もっとも、管理職ですと、生理休暇を主張しにくい環境が有ると相談を受けます。実際に指揮監督権を行使するとなると、女性が少ない部署に管理職を配置することの難しさに直面することがあります。この場合には、メンターなど相談者を設置してもらったり、経営者サイドに女性をおいて、女性側の意見を積極的に採用する制度を設けたり、組織的にセクハラ問題には取り組んでもらっています」 「女性管理職者だから」と言ってセクハラやパワハラについての考え方が変わるということはありませんが、管理職者に男性が多いという現状は間違いないようで、主張が通りにくくなるケースはあるようです。企業としては女性管理職者が性差特有の悩みに直面しないよう、ケアしていく必要がありますね。 *取材協力弁護士: 虎ノ門法律経済事務所池袋支店齋藤健博弁護士(弁護士登録以降、某大手弁護士検索サイトで1位を獲得。LINEでも連絡がとれる、超迅速弁護士としてさまざまな相談に対応。特に離婚・男女問題には解決に定評。今日も多くの依頼者の相談に多く乗っている。弁護士業務とは別の顔として、慶應義塾大学において助教も勤める。)*取材・文:櫻井哲夫(本サイトでは弁護士様の回答をわかりやすく伝えるために日々奮闘し、丁寧な記事執筆を心がけております。仕事依頼も随時受け付けています)減ることのないセクハラやパワハラ…女性管理職者がいる企業が気をつけるべきことは?はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。減ることのないセクハラやパワハラ…女性管理職者がいる企業が気をつけるべきことは?はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。
2018年07月17日貴ノ岩(28)への暴行事件に続き、貴公俊(20)による暴行事件でも注目を集めることとなった貴乃花親方(45)。角界の改革を訴えてきた貴乃花親方だが、パワハラ問題に揺れる女子レスリング界の重要人物とも意外な接点を持っていた。 その人物とは栄和人監督(57)が所属する至学館大学の学長で、“パワー全開”の反論会見が話題を呼んだ谷岡郁子氏(63)。相撲関係者は語る。 「谷岡氏は、貴乃花を幼少期から知っていました。谷岡氏の父・谷岡太郎氏は貴乃花の父・貴ノ花(当時は藤島親方、のちに二子山親方)と懇意で、’82年の藤島部屋創設以来、大阪場所中に宿舎の世話をするなど全面的にバックアップしていたのです」 幼少期の貴乃花について谷岡氏は「小さいころから負けん気の強い子」「(兄の)勝君とけんかしても、しつこく食らい付いて最後は勝君の方が音を上げてました」とスポーツ紙に語ったこともあった。 貴乃花が関取になると、谷岡氏本人によるサポートも。’91年の名古屋場所直前、中京女子大(現・至学館大)学長の谷岡氏は講師5人を引き連れ、藤島部屋に出前授業も行なっている。 「谷岡氏は藤島部屋に、科学的トレーニングやスポーツ医学に基づくアドバイスをしていました。貴乃花が史上最年少で三役に昇進するなど快進撃を続けている最中でしたから、当時は『大出世の陰に37才美人学長あり』といった報道もありましたね」(前出・相撲関係者) その後も谷岡氏は中京女子大の文化祭で貴乃花の母・藤田紀子さん(70)とトークショーをしたり、谷岡氏の弟の一郎氏(61)が父の後を継いで二子山部屋の大阪後援会長を務めたりと、家族ぐるみで貴乃花を応援し続けてきたが……。 「現在は、貴乃花親方との交流はないようですね。’04年、二子山部屋が先代の貴ノ花から貴乃花親方に継承されるとき、一郎氏は『元々は先代を応援するために集まった後援会』と、大阪後援会を解散してしまったのです」(前出・相撲関係者) 混迷を極める、角界の対立とレスリング界のパワハラ問題。貴乃花親方と谷岡氏が、奇しくも同時期に渦中の人物となったのは、単なる偶然だろうか——。
2018年03月22日Netflixのオリジナルドラマ「ストレンジャー・シングス」の製作者マット&ロス・ダファー兄弟にパワハラ疑惑が持ち上がった。スタッフの一員でグリップ(特殊機材などの管理責任者)のペイトン・ブラウンが、国際女性デーにSNSで「ストレンジャー・シングス」シーズン3に参加しないことを発表。その理由は、「高い地位にいる2人の男性が、複数の女性に対して罵倒しているの目の当たりにしたから」。ペイトンはダファー兄弟の名前は出していないが、2人は思い当たる節があったのか、「撮影現場で誰かが不快な思いをしたと知り、ひどく動揺しています。製作中はストレスが多く、ときにいらだってしまうこともあります。それについては謝罪します」と自ら謝罪。暴言を吐くこともあるというのは暗に認めた形だが、同時に抗議も行った。「とはいえ、私たちの撮影現場が誤ったイメージで伝わってほしくありません。性別、志向、人種、宗教やそのほかのことに関しても関係なく、人々を公正に待遇している現場です」と主張した。「Digital Spy」などのメディアが掲載した。Netflixはペイトンの告発を受けて調査したとのことだが、ダファー兄弟に非は見つからなかったという。(Hiromi Kaku)
2018年03月12日~職場のパワハラや人間関係でお疲れのあなたへ〜お給料は我慢料です。嫌なことに耐えてこそお金がもらえる。とはいえ職場の人間関係や上司のパワーハラスメントに耐えかね、お疲れの方も多いと思います。しかし、部下や他人にパワハラやセクハラをする人間はどんな形であれ必ずいずれしっぺ返しがくることを頭に入れておくと少しは気が楽になるでしょう。また、パワハラで訴訟問題に発展したり、逆ギレされ、本人はおろか家族にまで被害が及ぶニュースを話題にして遠まわしに上司を脅したしなめることなど、具体的な行動に出ることも一方法でしょう。それでも、何の効果も改善も見られなければ、別の仕事を探すことも念頭に入れる。ただし、やめる前に十分な下準備をして、具体的な道筋が立ってからにすること。でも、何処の職場にいってもこのような事例は必ず付いて来ます。ですから何よりもお給料=我慢料と割り切り、あなた自身がクールで強くドライになることこそが一番の解決策です。
2017年04月06日