1977年に製作され、大ヒットした映画『サタデー・ナイト・フィーバー』。ジョン・トラボルタの独特な決めポーズで世界的に知れ渡っている、ディスコ文化のアイコンだ。2018年、イギリスで初演された舞台版が、ついに日本にやってくる。12月13日(金)の開幕が、目の前に迫ってきた。あの有名すぎるディスコ・チューンに、うずうずしてしまう向きも多いだろう。劇中の楽曲はビージーズが手がけ、世界的なヒットを記録した。もちろん、舞台版もそれらの楽曲をふんだんに使用。ビージーズを思わせる3人組の歌い手たちが、物語を大いに盛り上げる。臨場感あふれる舞台構成は、映画ファンならずともわくわくする展開だ。物語の主人公はペンキ屋の店員・トニー。土曜の夜、ディスコで踊り狂うことだけを楽しみに生きてきた彼が、自立した生き方を貫く女性・ステファニーに恋をする。彼女に見合った男になるべく、トニーはダンスコンテストに出場する……。トニーを演じるのは、マシュー・ボーンの『白鳥の湖』に主演したリチャード・ウィンザー。息もつかせぬディスコ音楽から、観る者を釘付けにするソロ・ダンスまで、振り幅自在の踊りを見せる。若かりし日、映画に熱中した世代から、今現在若い日々を送る世代まで、胸を熱くさせる舞台になること必至だ。ミュージカル『サタデー・ナイト・フィーバー』は、12月29日(日)まで東京国際フォーラム ホールCにて上演。文:小川志津子
2019年12月12日12月13日(金)から29日(日)に東京国際フォーラム・ホールCにて上演する、新演出版ミュージカル「サタデー・ナイト・フィーバー」(イギリスプロダクション) 来日公演の公式サポーターにDJ KOOとアン ミカが決定した。世界的ディスコブームを牽引した、ジョン・トラボルタ主演映画「サタデー・ナイト・フィーバー」が公開された頃(アメリカ1977年、日本1978年公開)ディスコDJとしてデビューし、ディスコ全盛時代の象徴とも言えるレジェンドで、現在も第一線で活躍中のDJ KOOと、舞台鑑賞が趣味で、好きな作品は何度も観るというトップモデルのアン ミカ が、ミュージカル『サタデー・ナイト・フィーバー』を全力で盛り上げる。今回の来日公演の見どころをDJ KOOは「フロアの上方でビージーズに負けないくらいの3人のシンガーがビージーズの数々のヒット曲を歌います。舞台の床は、映画公開後に世界中で流行ったカラフルに光るフロア。40年前のディスコの感覚を十分に味わえると思う。映画で散々見てきたシーンを、ライブで立体的に観られるのが楽しみですし、本物のダンサーが繰り広げるダンスシーン、高いジャンプや空中技も見どころ。舞台やコンサートはステージに立っている人が基本主役ですが、ディスコは踊っている人全てが主役。なので、カーテンコールでは、会場全体が一つになって皆で踊れたら素敵。You should be dancing!」と語った。アンミカは「注目しているのは、ジョン・トラボルタが演じたトニー役のリチャード・ウィンザー。マシュー・ボーンの『白鳥の湖』や『シザーハンズ』など多くの作品で主演し、世界的に活躍されているダンサーなので踊りが素晴らしいのはもちろんですが、俳優としての演技力も抜群ですし、野性味溢れる目と色気。トニー役にぴったり。何度も観ている映画ですが、今回は生ものですから、何度も観に行きたい。旦那様とも行きたいですし、女友達とお洒落してワイワイ楽しみたいと思います!」と期待を寄せる。1977年公開ジョン・トラボルタ主演の不朽の名作を2018年にビル・ケンライト演出、ビル・ディーマー振付で舞台化したミュージカル「サタデー・ナイト・フィーバー」。誰もが抱えた行き場のない青春のエネルギー、そして胸を熱くするディスコミュージック、エネルギッシュな振付で現代に訴えかける。チケットの一般発売は10月5日(土) 午前10時より開始。前日まで先行販売中。
2019年10月02日ミュージカル「サタデー・ナイト・フィーバー」の来日公演が、2019年12月13日(金)から29日(日)まで東京国際フォーラム・ホールCにて開催される。『サタデー・ナイト・フィーバー』は、1977年製作のアメリカ映画。主演を務めたジョン・トラボルタの出世作だ。主人公であるトニーが、唯一の生きがいであるダンスを武器に、厳しい現実から成功への道へ走り出すストーリーとなっている。本作のサウンドトラックは、全米アルバムチャート24週連続第1位に輝き、全世界での売り上げが4,000万枚にも及ぶ。また、1978年度グラミー賞最優秀アルバム賞をはじめ、数々の記録を打ち立てた映画サウンドトラック盤の金字塔として今なお語り継がれている。新たな演出で贈る今回の来日公演では、カラフルなライトに彩られたダンスフロアで、ボーカルグループ「ビージーズ」の名曲「ナイト・フィーバー」や「ステイン・アライブ」などを3人のシンガーが歌うライブ・ステージ・スタイルで展開。主演には、マシュー・ボーン版の「白鳥の湖」「シザーハンズ」で主演を務めたリチャード・ウィンザー。ヒロイン・ステファニー役は、2017年に東急シアターオーブで上演された「雨に歌えば」でリナ役を演じたオリヴィア・ファインズが演じる。出演者全員でステップを揃えるディスコ・ダンスや気品漂うデュエットなど、豊富なダンス・ボキャブラリーと抜群の演技力で圧巻のパフォーマンスを繰り広げる。【詳細】ミュージカル「サタデー・ナイト・フィーバー」公演日時:2019年12月13日(金)~29日(日) 全22 回会場:東京国際フォーラム・ホール C※上演時間:約2時間30分予定(休憩20分含む)。開場は各開演時間の30分前。住所:東京都千代田区丸の内3丁目5-1チケット料金(全席指定):S席 13,000円(税込)、A席 9,000円(税込)、B席 6,000円(税込)、U25当日引換券 5,000円(税込)チケット一般発売日:2019年10月5日(土) 10:00~※U25当日引換券は、就学児~24歳まで対象。公演日当日に当日券と年齢のわかる身分証を提示の上、座席指定券に引き換え。※未就学児入場不可。チケットは1人1枚必要。※やむを得ない事情により、出演者が変更になる場合あり。公演中止の場合を除き、チケットの変更及び払い戻しはなし。【問い合わせ先】キョードー東京TEL:0570-550-799(平日 11:00~18:00/土日祝 10:00~18:00)
2019年08月08日「ぴあ」調査による2016年5月27日、28日のぴあ映画初日満足度ランキングは、古谷実の同名漫画を森田剛主演で映画化した『ヒメアノ~ル』がトップに輝いた。2位に二階堂ふみ、山崎賢人がダブルを務めたラブ・ストーリー『オオカミ少女と黒王子』、3位にビージーズの名曲にのせてみずみずしい初恋を描く台湾製ラブ・ストーリー『若葉のころ』が入った。その他の写真1位の『ヒメアノ~ル』は、殺人鬼・森田正一の狂気と、平凡な男・岡田の日常を交差させて描く衝撃作。舞台などでもその演技力が高く評価されている森田は、本作で過去のトラウマを抱えながら無機質な殺人を繰り返すサイコキラーに扮しているが、出口調査では「森田の怪演が迫力があった」「言葉少なく、淡々と殺していく様が逆に現実的」「“無表情”という感情を表していた」「ファンの私でももう二度と見たくないと思えるほど過激で残酷だった」と強い衝撃を受けたようだ。物語は、岡田(濱田岳)と職場の同僚・安藤(ムロツヨシ)と岡田の恋人ユカ(佐津川愛美)の絶妙な三角関係と、森田がユカを狙い、徐々に距離を縮めてくる様が緊張感たっぷりに描かれる。観客は「最初はコメディかと思ったら途中から雰囲気が一切変わり、それからは怖いのひとこと」「映像もストーリーも現実的で生々しすぎてくらくらした。逃げ場がないくらい迫ってきた」と映画の世界観に引き込まれたようで、「見終えた後、日常に戻れてよかった」との声も聞かれた。2位の『オオカミ少女…』は、少女漫画が原作でありながら「CMやツイッターを見て興味を持った」という男性客も多く「期待を裏切られることなく楽しめた」「コメディ調ではなく真面目なシーンもとてもよかった」「思いがけずジーンときた」「夜景や街並みなど風景が素晴らしかった」と好評。原作ファンの女性からは「ヒロインがうらやましい」「キュンキュンした」「こんな人がいたらいいなぁ」などの声があがった。(本ランキングは、5/27(金)、28(土)に公開された新作映画11本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)(C)古谷実・講談社/2016「ヒメアノ~ル」製作委員会 (C)八田鮎子/集英社 (C)2016 映画「オオカミ少女と黒王子」製作委員会
2016年05月30日「初恋」「幼なじみ」「日記」「手紙」――。そんな胸キュンなキーワードを散りばめた純愛がテーマのアジア映画が、この5月に続々と公開される。物語の中に流れるゆったりとした時間に心癒され、不思議なノスタルジーを感じさせる懐かしくも優しい3作品をピックアップした。■初恋は風に舞う塵のごとし、はかない想いだけが残る巨匠ホウ・シャオシェンが描く…『恋恋風塵』まず、5月21日公開より公開される『恋恋風塵』は、妻夫木聡出演『黒衣の刺客』で「第68回カンヌ国際映画祭」監督賞を受賞した台湾が誇る巨匠ホウ・シャオシェン(侯孝賢)の1987年の作品をデジタル・リマスター。脚本を手がけたジュー・ティエンウェン(朱天文)は、本作と同時公開となるデジタル・リマスター版『冬冬の夏休み』(’84)でも脚本を務め、ホウ監督からの信頼も厚い女流作家として知られる。幼なじみとして育ち、貧しい家計を助けるため、中学卒業後に台北に出て働くワンとホン。慣れない都会暮らしの中で支えあう内に、淡い恋が芽生えた2人だったが、ある日ワンに届けられた兵役の知らせが2人を引き離す…。下校途中の田園風景、登場し始めて間もない巻時計、旧式の漢字など、随所に見られるノスタルジックな光景と、離ればなれの恋人を繋ぐ「手紙」に込められた想いが何とも切なく、抑制された映像美に心洗われる。■30年の時を越え “17歳”の切ない恋心が鮮やかに蘇る…『若葉のころ』5月28日公開の『若葉のころ』は、1971年の大ヒット映画『小さな恋のメロディ』の挿入歌として知られる「ビージーズ」の同名曲に乗せ、子ども以上大人未満の“17歳”という微妙な年ごろの揺れる恋心を描く珠玉のラブストーリー。台北に住む17歳の女子高生・バイが、交通事故で意識不明の重体となった母・ワンに代わり、母が17歳のころに出会った初恋の相手にメールを送ったことから始まる、30年の年月を越えた純愛をつづる。名曲「若葉のころ」と繊細な映像で表現するのは、ミュージックビデオ出身のジョウ・グータイ監督。台湾版『美男<イケメン>ですね』の若手注目女優ルゥルゥ・チェンが主人公の女子高生と若き日の母の二役をみずみずしく好演する。■会ったこともない日記の持ち主に恋!? 実話から生まれた物語…『すれ違いのダイアリーズ』米「アカデミー賞」外国語映画賞のタイ代表作品にも選出され、日本の著名人たちをはじめ世界各国で観客による感動の口コミが絶えない『すれ違いのダイアリーズ』は、5月14日公開される。電気なし、水道なし、携帯電話もつながらない水上学校に先生としてやってきた青年ソーン。教師経験も全くないうえに、超やんちゃな子どもたちに囲まれ、失敗ばかりの毎日。そんなある日、前任の女性教師エーンが残したノートにより、ソーンは出会ったこともない彼女に恋してしまう。彼女の教師としての悩みや喜び、等身大の感情が綴られた一冊の日記をめぐる“すれ違い”がギュッと心をつかむ、実話ベースの胸キュンストーリー。あなたは、どの“純愛”に涙する?(text:cinemacafe.net)
2016年04月27日『アーティスト』のミシェル・アザナヴィシウス監督が、“いま”だからこそ描く映画『あの日の声を探して』。本作の舞台となったチェチェン紛争を描くにあたり、主人公の“声を失った”少年・ハジを演じたのは、オーディションで選ばれたチェチェン出身の10歳のアブドゥル・カリム。このほど、映画を観た者ならば誰もがその魂を揺さぶられる、彼の力強いダンスシーンがシネマカフェに到着した。いまこの瞬間も世界のどこかで起きている戦争と、多くのものを失った者たちの悲しみや苦しみを、子どもの目線から見事に描くミシェル監督の渾身の一作といえる本作。アカデミー賞「助演女優賞」ノミネート、カンヌ国際映画祭「主演女優賞」受賞のベレニス・ベジョがミシェル監督と再タッグ、『アメリカン・ビューティー』などでアカデミー賞ノミネートのアネット・ベニングという実力派女優が揃う中、アブドゥル・カリムは目の前で両親を亡くし、失意の中で声までも失いながらも、生きることは決してあきらめないチェチェンの少年を感情豊かに堂々と演じきっている。このほど、少年ハジが見せる圧巻のダンスシーンの本編映像が到着。両親を亡くし、姉とも乳飲み子の弟とも離ればなれになり、ひとり彷徨う少年ハジに手を差し伸べた、EU職員の女性キャロル(ベレニス・ベジョ)。最初は心を閉ざしていたハジは、キャロルと暮らしを共にしていくうちに、少しずつ心を開いていく。あるとき、キャロルが忘れ物に気づき自宅に戻ろうとすると、そこにはハジが「ビージーズ」の「You Should Be Dancing」をかけながら、ひとり、力強く踊る姿が。キャロルは何も言わず、そんな彼を見守っている。チェチェン民族は幼いころから皆、踊りに親しんでいる民族であり、踊りは過酷な状況下で救いの術となるもの。ハジにとってこの踊りこそが、自分の感情を解き放つ瞬間であり、その姿は生命のきらめきと力強さを感じさせ、見る者の心を揺さぶっていく。ミシェル監督はこのシーンについて、「トラウマを受けた子どもたちが、自分で表現方法を生み出していくということはとても大事。ハジにとってそれはダンスだった。こういった子たちがアーティストや芸術家になることも多い。そのステップが描かれる重要なシーンです。また、彼が踊るのはチェチェンの民族舞踊なのですが、僕はチェチェン人なのだという意思も感じさせるシーンとなっています」と語っている。一方、ハジを演じたアブドゥルは、チェチェン生まれではあるが、実はダンスは初めての体験だったそう。幼い彼にとってはダンスの練習が大変だったことが、撮影で最も記憶に残っていると明かしている。とても初挑戦とは思えない、キレキレのダンスで自分の思いを雄弁に語るシーンを、まずはこちらからご覧あれ。『あの日の声を探して』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:あの日の声を探して 2015年4月24日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開(C) La Petite Reine / La Classe Américaine / Roger Arpajou
2015年05月06日