映画『首』(11月23日公開)の日本外国特派員協会記者会見が15日に都内で行われ、北野武監督が登場した。同作は、原作・監督・脚本・編集を北野武が務める最新作。天下統一を掲げる織田信長(加瀬亮)は激しい戦いを繰り広げていたが、その最中に家臣・荒木村重(遠藤憲一)が反乱を起こし姿を消す。信長は家臣を一堂に集め、自身の跡目相続を餌に村重の捜索を命じるが、明智光秀(西島秀俊)はなぜか村重を殺さず匿う。村重の行方が分からず苛立つ信長は、思いもよらない方向へ疑いの目を向け始めるが、それはすべて仕組まれた罠だった。波乱の展開が、 “本能寺の変”に向かって動き出すこととなる。○■次回作の構想も明かした北野武監督バイオレンス映画とお笑いとの切り替えについて聞かれると、北野監督は「シリアスなこととお笑いというのは表裏一体というか、お笑いというのは悪魔だと思ってるんですよ。シリアスな結婚式とかお葬式とか、みんなが緊張するようなとこに必ず悪魔が忍び込んできて、お笑いに持って行ってしまう」と持論を展開。「チャップリンの言葉ではないけれども、ホームレスの人がバナナを踏んで滑って倒れたらかわいそうだと思うけども、総理大臣とか、もっと上の偉い人がバナナを踏んで倒れるとみんな笑う。暴力映画もそうで、シリアスなものを撮ると同時に、お笑いの悪魔が寄ってきて、フィルムでは流さないけども、現場では大笑いすることがいっぱいあって。今度作ろうとする映画は暴力映画におけるお笑いというテーマで、制作に入ってます」と明かした。実際にどのような作品を進めているのかという質問も。北野監督は「よく“パロディ”という言葉を使うんですが、『風と共に去りぬ』とか『ローマの休日』とか『E.T.』『ジョーズ』といった有名なものから持ってくる。自分が考えるのは、それだと元がヒットした映画ではないとパロディにはならないということがあって。自分の場合ギャング映画を撮って、それと同じキャスティングとストーリーのパロティを同時に2部で流してみる、ということを今やっています。なかなか難しいこともあるけど、パロディに対する新しい方法として、1部をちゃんと撮って、そのパロディをやるなら、みんな知ってる作品から取ったということになるのでいいかな」と明かす。さらに「日本はバブルの80年代とかに、反社会的グループや芸能界とか、そういう人たちが入り乱れて、いろんなことがある時代になる。今、台本を作ってる最中で、映画は色々な可能性があるので、いろんなものを作りながらひらめいたことをメモって、いつか実現させようとひとまず努力してます」と構想を覗かせた。
2023年11月15日映画『首』(11月23日公開)の日本外国特派員協会記者会見が15日に都内で行われ、北野武監督が登場した。同作は、原作・監督・脚本・編集を北野武が務める最新作。天下統一を掲げる織田信長(加瀬亮)は激しい戦いを繰り広げていたが、その最中に家臣・荒木村重(遠藤憲一)が反乱を起こし姿を消す。信長は家臣を一堂に集め、自身の跡目相続を餌に村重の捜索を命じるが、明智光秀(西島秀俊)はなぜか村重を殺さず匿う。村重の行方が分からず苛立つ信長は、思いもよらない方向へ疑いの目を向け始めるが、それはすべて仕組まれた罠だった。波乱の展開が、 “本能寺の変”に向かって動き出すこととなる。○■映画『首』日本外国特派員協会記者会見に北野武監督が登場同作の内容について聞かれた北野監督は、まず「NHKなんかで描く大河ドラマというのは、すごくかっこいい役者を使って、実に綺麗事を並べたような戦国の物語を描くんですが、そういうところで触れないのは、信長と小姓の森蘭丸とか、前田利家と信長の関係とか、男同士のホモセクシャルの関係」と指摘する。今回描いた武将同士の関係について、北野監督は「戦国時代というのは、その人に命をかけるという意味での男色があって、信長なんか子供を22人も作ってるわけだから両刀だけど、性的な関係があったことを日本のテレビは描かない。戦国時代はもっとどろどろした男同士の関係とか裏切りとか、いろんなことが同時に起こってああいう時期になったと、30年前に(原作を)書いたんですけど、それがたまには時代劇を撮ろうということで撮ってみたんですが、試写会の段階ではかなり好評で、非常に喜んでます」と説明した。自身も秀吉役で出演しているが「本当は監督一本でやりたい感じはあったんですけど、制作会社の方で『武さんが出ないと海外で宣伝しづらい』ということがあって。『じゃあ出るよ』とは言ったんですけど、出るとなるとやっぱり自分の中ではやりやすいのは秀吉」と背景を明かす。「昔からタレントを戦国武将になぞらえたような本がよくあって、信長がぼんちおさむちゃんだとか。そういうのは、俺がたいてい秀吉なんですよ。イメージとしてやりやすいところはあった」と苦笑し、加えて「(秀吉は)ストーリーの影の部分での悪人をやっているんで、監督を同時にやる時に、結構離れて人の芝居を見られるということがあって、監督をやるために秀吉を選んだのと、やりやすいという感じで、当然そうなっちゃったなという感じがします」と語った。加瀬亮が演じる信長の狂気も公開前から話題を呼んでおり、北野監督は「今度の場合は冒険をしてもらって、信長いうと狂気だと思うんですけど、まず岐阜弁という、音声が残っていない方言について言語学者の人にいろいろ聞いて、『こんな言葉をしゃべったんではないか』という言い方をしてもらった」と振り返る。「完全に頭の中にセリフを入れてもらって、『100m競争のように突っ走ってくれ、2回は撮らない』というような感じで、ほとんどワンテイクで終わろうとプレッシャーをかけ、失敗しても続けようとして、アスリートのような芝居をさせたんですけど、見事に応えてくれたと思ってます」と称賛した。
2023年11月15日映画『首』(11月23日公開)の日本外国特派員協会記者会見が15日に都内で行われ、北野武監督が登場した。同作は、原作・監督・脚本・編集を北野武が務める最新作。天下統一を掲げる織田信長(加瀬亮)は激しい戦いを繰り広げていたが、その最中に家臣・荒木村重(遠藤憲一)が反乱を起こし姿を消す。信長は家臣を一堂に集め、自身の跡目相続を餌に村重の捜索を命じるが、明智光秀(西島秀俊)はなぜか村重を殺さず匿う。村重の行方が分からず苛立つ信長は、思いもよらない方向へ疑いの目を向け始めるが、それはすべて仕組まれた罠だった。波乱の展開が、 “本能寺の変”に向かって動き出すこととなる。○■北野武監督へ、日本の芸能界についての質問相次ぐ北野監督は、冒頭で「ジャニー喜多ノ川です」と、これまでにテレビで演じていた、旧ジャニーズ事務所のジャニー喜多川元社長のパロディキャラの名前で挨拶。同氏の性加害問題について「ジャニーさんのスキャンダルに驚きはありましたか?」と尋ねられると、「ジャニーズのタレントとは何十年も仕事をやっているので、そういうことは色々噂を聞くし、いろんな人から『よくあったことだ』と聞くけれども、自分たちにとってはそういう世界に行ったら、当然あるだろうなとしか当時考えていなくて、最近になって問題が世界中大きな問題になるのが時代の流れかなと思う」と意見を述べる。さらに「昔の日本の芸能界は、猿回しというのがありましたけど、悪いことするとサーカスに売るぞと言われたりして、芸能の仕事というのは商品として人間を扱って、見せ物としてお金を稼ぐという商売という昔ながらの習慣というのが残っている」と指摘。「最近はよくなったけど、昔から酷いもんだとは思っていました」と所感を述べた。海外記者からは、劇団員死去により体制を問われる宝塚歌劇団に対しての質問も飛び、芸能界のありかたについて問われる場面も。北野監督は「日本の芸能界も、戦後は在日米軍のためにタレントを出して歌を聴かせたりするようなプロダクションが続いたんですが、お笑いの方は弟子をって師匠から芸を教わるために仕事をしたり。いまだに落語はそうだと思うんですが、ある時期から学校を作るようになって、生徒としてお金を払って芸を習う風潮が出てきて、宝塚みたいに独立して完全に自分たちの世界を守っているところとは違い、パワハラは前ほどひどくはない」と語る。「宝塚は古典ではないかもしれないけど、古典芸能といったところは相変わらず作法礼儀やなんかに非常にうるさかったり、自分がいい役をもらう、もらえないとか、競争の中でのプレッシャーとか、まだいっぱい残っている組織もある。今の日本は入れ替えどきというか、そろそろなくなりかけて新しい形のエンターテインメントの世界ができつつある」と説明。映画の世界にも、監督・助監督感の関係でパワハラなどがあると認めつつ「SNSの世界がこれほどまで大きくなってくると、とにかくソフトが足りなくて、人が足りなくなってきたら、怒ったりすると辞めてしまうので、映画やテレビの世界ではなくなってきたと思いますが、ある分野ではまだ残ってる。相変わらず先輩後輩の関係においての無理難題とか、芸能界だけではなく、大学とか高校の運動部の中にも必ず出てくる問題で、日本は特に激しいのではないかと思う」と回答した。今後の日本のエンタメ界、メディアの在り方についての質問に対しては「エンターテインメントの世界にずっといると、メディアと大手のプロダクションとの癒着というのは昔から目に余るものがあって、ひどいなあと。だからタレントはみんな大きな事務所に行って守ってもらうのかなとは思う」と実感している様子。「よくあったことは、カンヌ映画祭に記者を連れてって、招待もされてないのにカンヌにある映画館で上映して、日本のマスコミや新聞が『カンヌで大好評』と書いたり。実際に行ってる我々にとっては、『なんでこんなことがまかり通るんだ』と。ごく最近も平気であった」と明かす。「あとは大手の事務所を辞めていくタレントはメディアが一切取り扱わなくなったり、テレビ局にもお触れが回って使わないようにしようとなったり、相変わらず日本の芸能界のダークな部分だと思うんです。外国ではそういうことがあるのかないのかよくわかりませんが。自分にとってはそういう世界で、よくぞ今までやってこられたなという達成感はありますが、今までの日本のそういう芸能の闇の部分はどうやって取り除いていくのか、興味は非常にあります」と語った。
2023年11月15日北野武監督の最新映画『首』(11月23日公開)のキャラクタービジュアルとPVが19日、公開された。同作は、原作・監督・脚本・編集を北野武が務める最新作。天下統一を掲げる織田信長(加瀬亮)は激しい戦いを繰り広げていたが、その最中に家臣・荒木村重(遠藤憲一)が反乱を起こし姿を消す。信長は家臣を一堂に集め、自身の跡目相続を餌に村重の捜索を命じるが、明智光秀(西島秀俊)はなぜか村重を殺さず匿う。村重の行方が分からず苛立つ信長は、思いもよらない方向へ疑いの目を向け始めるが、それはすべて仕組まれた罠だった。波乱の展開が、 “本能寺の変”に向かって動き出すこととなる。今回公開されたのは、総勢15のキャラクタービジュアルと、10キャラクターのPV。PVでは、武将、百姓、芸人と立場の違うキャラクターがそれぞれの野望を滾らせる様子が映し出される。人の良さそうな顔をしながらライバル武将たちを唆す【腹黒いサル】羽柴秀吉(ビートたけし)、強すぎる忠義心ゆえに謀反を決意することとなる明智光秀(西島秀俊)、高笑いで家臣を次々に足蹴にする織田信長(加瀬亮)のほか、【侍大将を夢見る元百姓】難波茂助(中村獅童)、【秀吉に仕える元忍者の芸人】曽呂利新左衛門(木村祐一)、【信長に首を狙われる謀反人】荒木村重(遠藤憲一)、【知略を巡らすワルい軍師】黒田官兵衛(浅野忠信)、【兄の威を借る腰巾着】羽柴秀長(大森南朋)、【抜け目ない飄々“タヌキ”】徳川家康(小林薫)、【暗躍する茶人】千利休(岸部一徳)と、キャラクターが勢揃い。「どいつもこいつも狂っている」というキャッチコピー通り、スピーディーで緊迫感の溢れるPVとなっている。併せて解禁となったキャラクタービジュアルには、PVの10名に加え、斉藤利三(勝村政信)、般若の佐兵衛(寺島進)、服部半蔵(桐谷健太)、森蘭丸(寛一郎)、弥助(副島淳)の姿も収められた。(C)2023KADOKAWA (C)T.N GON Co.,Ltd
2023年10月19日ビートたけし、西島秀俊、加瀬亮ら豪華俳優陣が出演する戦国スペクタル超大作『首』より、キャラクタービジュアルとPVが公開された。映画『ソナチネ』と同時期に構想し、30年もの長きに渡って温められていた本作は、巨匠・黒澤明が生前、「北野くんがこれを撮れば、『七人の侍』と並ぶ傑作が生まれるはず」と、期待していた念願の企画の映画化。本能寺の変を、誰も観たことのないスケールで描いている。今回のPVでは、人が良さそうな顔をしながら、ライバル武将たちを唆す“腹黒いサル”羽柴秀吉(ビートたけし)や、強すぎる忠義心ゆえに、謀反を決意することとなる明智光秀(西島さん)、高笑いで家臣を次々に足蹴にする織田信長(加瀬さん)をはじめ、難波茂助(中村獅童)、黒田官兵衛(浅野忠信)、羽柴秀長(大森南朋)、曽呂利新左衛門(木村祐一)、荒木村重(遠藤憲一)、徳川家康(小林薫)、千利休(岸部一徳)といった、武将、百姓、芸人と立場の違うクセありキャラクターが、それぞれの野望を滾らせる様子が映し出される。また、映像が公開された10人に加え、斉藤利三(勝村政信)、般若の佐兵衛(寺島進)、服部半蔵(桐谷健太)、森蘭丸(寛 一 郎)、弥助(副島淳)も姿を見せるキャラクタービジュアルが完成した。『首』は11月23日(木・祝)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:首 2023年11月23日より全国にて公開ⓒ2023KADOKAWA ⓒT.N GON Co.,Ltd
2023年10月19日北野武監督最新作『首』のキャラクタービジュアルとPVが公開された。北野監督が30年もの長きにわたって温めていた本作は、巨匠・黒澤明が生前「北野くんがこれを撮れば、『七人の侍』と並ぶ傑作が生まれるはず」と期待していた企画の映画化。ビートたけしが“本能寺の変”を策略する羽柴秀吉役を、西島秀俊が織田信長に複雑な感情を抱く明智光秀役を演じるほか、狂乱の天下人・織田信長役で加瀬亮、秀吉を支える軍師・黒田官兵衛役で浅野忠信、羽柴秀吉の弟・羽柴秀長役で大森南朋、秀吉に憧れる百姓・難波茂助役で中村獅童が出演する。公開されたPVでは、武将、百姓、芸人と立場の違うキャラクターがそれぞれの野望をたぎらせる様子が映し出されている。人の良さそうな顔をしながらライバル武将たちを唆す“腹黒いサル”羽柴秀吉、強すぎる忠義心ゆえに謀反を決意することとなる明智光秀、高笑いで家臣を次々に足蹴にするまさにイっちゃってる織田信長のほか、“侍大将を夢見る元百姓”難波茂助、“秀吉に仕える元忍者の芸人”曽呂利新左衛門(木村祐一)、“信長に<首>を狙われる謀反人”荒木村重(遠藤憲一)、“知略を巡らすワルい軍師”黒田官兵衛、“兄の威を借る腰巾着”羽柴秀長、“抜け目ない飄々タヌキ”徳川家康(小林薫)、“暗躍する茶人”千利休(岸部一徳)と、クセのあるキャラクターが勢揃い。本作のキャッチコピー「どいつもこいつも狂っている」の通り、スピーディーで緊迫感あふれる内容となっている。併せて公開となったキャラクタービジュアルは、PVの10名に加え、斉藤利三(勝村政信)、般若の佐兵衛(寺島進)、服部半蔵(桐谷健太)、森蘭丸(寛一郎)、弥助(副島淳)の姿も確認することができる。映画『首』キャラクターPV 羽柴秀吉(ビートたけし)映画『首』キャラクターPV 明智光秀(西島秀俊)映画『首』キャラクターPV 織田信長(加瀬亮)映画『首』キャラクターPV 難波茂助(中村獅童)映画『首』キャラクターPV 黒田官兵衛(浅野忠信)映画『首』キャラクターPV 羽柴秀長(大森南朋)映画『首』キャラクターPV 曽呂利新左衛門(木村祐一)映画『首』キャラクターPV 荒木村重(遠藤憲一)映画『首』キャラクターPV 徳川家康(小林薫)映画『首』キャラクターPV 千利休(岸部一徳)<作品情報>『首』11月23日(木・祝) 全国公開公式サイト: (C)T.N GON Co.,Ltd
2023年10月19日学生運動の嵐が終わりを告げた頃、自分が打ち込めることを見つけられずにいた青年・北野武(林遣都)は昭和47(1972)年に浅草にやってきた。フランス座で働き始めた武は、芸人・深見千三郎(山本耕史)に弟子入りすることに。ストリップ劇場であると同時に演芸場でもあったこの劇場で、武は先輩芸人の高山三太(松下優也)、兼子二郎(今野浩喜)、後輩のマーキー(稲葉友)、作家志望の井上(森永悠希)らに出会う。そしてある時はストリップの裏方、またある時は深見と共にコント出演をするのだったが……。その後「ビートたけし」としてお笑いの世界を席巻、さらには俳優・映画監督としてもその名を轟かせる、北野武の自伝的青春小説『浅草キッド』。これまでドラマ化・映画化はされてきたが、今回初めて舞台化された。しかも「音楽劇」としたことで、色鮮やかな70年代ファッションと共に“あの頃の浅草”を楽しむエンタテインメント性を備えたステージとなった。そこで、確かな技量を見せるアンサンブルと共に歌・ダンスを牽引しているのが、松下優也と紺野まひる。これまでのキャリアに裏打ちされたパフォーマンスは、観客の目を釘付けにする。もちろん芝居面でも、松下は少し尊大で武たちにとっては嫌な立ち回り方もすることになる高山を、それだけではない深みのある人物として表現。深見の妻・亜矢を演じる紺野も、艶やかで芯が強く、しかしもろさもある魅力的な女性がそこに生きていると感じさせた。林遣都が演じる武と行動を共にする場面の多いマーキー役の稲葉友、井上役の森永悠希は、青春物語そのものの輝きを見せる。劇場であたふたと仕事をし、居酒屋で盛り上がり、同じ安アパートに暮らし、まだ何もなしとげられずにいる鬱屈を抱える彼ら。和気あいあいとした様子がほほ笑ましいだけに、彼らの道が分かれてからの表情が切ない。武は、兼子とコンビを組んで漫才を始める。のちに「ビートきよし」となる兼子役の今野浩喜も、深見・高山と共に演じるコント、武と共に披露する漫才と、自身のお笑い芸人としての本領も発揮しつつ、よい塩梅の芝居を見せる。徐々に武に光があたり始める一方、周囲の人々の影は濃くなっていく。それを担っていたのが、マーキー、兼子、そして深見だろう。中でも悲劇的な経緯をたどるマーキーは、稲葉の陰影のある表現、痛々しい叫びが印象に残った。兼子も、コンビの相方でありながら武だけにスポットがあたっていることに気づいた時の表情が絶妙で、見る側もつらい。そして、この作品の要は深見だ。彼のそれまでの道程を見せるシーンは、まさに“山本耕史オンステージ”。ゲネプロに先立っての取材会でも山本は「衣裳チェンジが多い」とコメントしていたが、それも納得。武にとって唯一無二の師匠である深見の存在の大きさ、深見=山本のすごさを見せつけた。深見の最後の姿に至るまで圧巻で、「耕史さんの深見師匠は武さん(本人)に見てもらいたい」という林の言葉には頷くほかない。そうした人々に囲まれて、自分の進むべき道を求め、迷い、やがて光のあたる場所に行く武。1年以上前からレッスンを受けていたというタップダンスも、深見に初めて手本を見せられた時のぎこちなさから、何度も繰り返し練習し、やがて深見と並んでタップを踏む、その過程がまさに武の芸人としての歩みに重なる。林はそうした武の姿を、全身全霊をもって表現してみせた。林でなければ、この『浅草キッド』の武はなかっただろう。北野武、深見千三郎、そして当時の浅草へのリスペクトが感じられるステージは、明治座にて10月22日(日)まで。その後、大阪・愛知公演あり。音楽劇『浅草キッド』取材会より、前列左から)松下優也、林遣都、山本耕史後列左から)紺野まひる、森永悠希、今野浩喜、稲葉友、あめくみちこ林遣都さん×山本耕史さんと演出の福原充則さんの鼎談は コチラ()取材・文・撮影:金井まゆみ<公演情報>音楽劇『浅草キッド』原作:ビートたけし脚本・演出:福原充則音楽・音楽監督:益田トッシュ出演:林遣都松下優也今野浩喜稲葉友森永悠希紺野まひるあめくみちこ/山本耕史 ほか【東京公演】2023年10月8日(日)~22日(日)会場:明治座【大阪公演】2023年10月30日(月)~11月5日(日)会場:新歌舞伎座【名古屋公演】2023年11月25日(土)・26日(日)会場:愛知県芸術劇場大ホールチケット情報公式サイト
2023年10月11日ビートたけしによる青春自伝小説を原作とした、音楽劇『浅草キッド』が10月8日(日)から明治座ほかで上演される。初の舞台化となる本作で主演・北野武役を務める林遣都、武の師匠であり、武の人生を決定づける深見千三郎役の山本耕史、そして脚本・演出を担う福原充則。8月の終わり、製作発表会見を終えたばかりの3人に話を聞いた。たけし役を演じることで、自分も肝が座っているような感覚に――稽古が始まりました。どんな作品にしたいと思って稽古に臨まれていますか? 実際に稽古に入ってから感じていることもあわせて教えてください。福原こんな風に作りたい、というのはいろいろあるんですけど、脚本を書いているときからずっと思っていることは、武も深見もあまり本音を語るような人たちじゃないんですね。仮に繊細な会話劇として作ろうとすると、お互い核心に触れない会話が続きそうだなと思って、歌に本音を込める形で作ろう、と。稽古はまだ始まったばかりなんですが、例えば、武が最初に歌うシーン。僕もそうですけど、稽古場でそれを聴いている役者さんの空気の締まり方というんですかね。そのシーンに出ていなくて脚本を読んでいた人も顔を上げるぐらい、キュッと空気が締まって。早くお客さんに見せたい気持ちでいっぱいです。――林さんはずっと福原さんの作品に出演したいと思われていたそうですね。実際に参加してみていかがですか?林楽しいです。毎日結構長い時間、稽古をやっているんですけど、本当にあっという間に感じます。最初に全キャストとスタッフの皆さんが集まって本の読み合わせをしたときに、福原さんが「いっぱい間違えてください。自分で読んで感じたことや、やろうと思ったことをとにかく自由に出してください」と仰ってくださったのですが、その言葉通りの稽古場だなと思います。そういう時間がすごく楽しいですよね。――山本さんは稽古についてはいかがですか?山本僕は序盤に出ないこともあって、まだ僕自身のお芝居の稽古は本格的には始まってないんですけど、タップや歌の稽古を中心にしています。いや、正直、今のままでももう出来上がっているのでね。この芝居がどういう風になっていくのか、すごく楽しみです。今みたいにわちゃわちゃしている感じもそれはそれでいいけど、福原さんがこれからどんな風に演出するのかなと思いながら見ています。――製作発表会見では読み合わせの感想を「思った数倍良かった」とお話されていました。山本僕、ドラマ版も映画版も観ていないんですよ。Netflixの映画版は大泉(洋)さんがやっているらしいというのをなんとなく知っていて、観ようかな? どうしようかな? と思っているんだけど、今回の台本を読んでイメージができますからね。何かに寄せようとか、(深見千三郎)ご本人を研究しようとか、それも必要ない気がしていて、その中で自分をどういう風に入れるのかを今、考えている感じですね。――ちなみに林さんはビートたけしさんに寄せるのでしょうか......?林うーん......そういった考えは最初からないです。山本ちょっと待って。今の言い方、ちょっとたけしさんに似ていなかった?(笑)。1年間たけしさんを意識してきたから似てきたのかな?(林さんのマネージャーに)いつもこんな感じですか?林(マネージャーに対して)いつもこんな感じだよね?(笑)。......いや、実は今日の会見がすごく楽しかったんです。僕はこういった場が1番苦手なんですよ、緊張するし、自分の言葉を伝えなければいけないので。でも、今、たけしさんの役をやっているからなのか、周りを気にしすぎるのを辞めて、たけしさんのように、自分も肝が座っているような感覚でいられるんです。そうしようと決めたわけではないんですけど。いつもは周りの方が喋っているときですら見え方をすごく気にするタイプだったんですけど、気にしないでいると、それは楽だなと思ってきて......。今まで自分が大事にしてきたことは継続しつつ、自分らしくいることの良さみたいなものを、たけしさんの役を通じて気づかせてもらっている気がします。孤独な人が舞台上で輝いている姿を見たい――脚本の中で好きなセリフはありますか?山本いっぱいありますよ。「人を演じていればいいんだ」という素敵なキーワードになりそうなセリフも「なるほどな」と思うし、例えば「うるせー馬鹿野郎」「何やってんだこの野郎」とちょっと口悪いセリフも、なんか愛情を感じる部分もあるんです。むしろ、そこが意外と大事になってくる気もしています。ネタバレではないけど、僕のアイデアとしては、僕自身がちょっとたけしさんっぽくやる瞬間も入れてみたらどうなるかなと思っていて。「ビートたけし」になる前の武に影響を与えたのが深見だから、僕の方が今のたけしさんっぽさを入れてみてもいいのかな、なんて。林小説でも福原さんの脚本でも、刺さる言葉は僕もいっぱいあるんですけど......言葉というより、福原さんの演出で面白かったのは、学生運動をしている大学生が話すシーン。福原さんが演じている役者さんに「ちゃんと本当に言葉が分かるように」と強く仰っていたんです。言葉が届いても訳がわからないセリフなんだから、だからこそちゃんと伝えなくては、と。面白いなと思いましたよね。――福原さんは林さんと山本さんにどんなことを期待していますか?福原ふたりともいい意味で、表現者として影があって、孤独そうに見えるなと思っています。それがネガティブな意味ではないのは、自分の足で切り拓きながら歩いてるなとか、矢面に立っているなとか、 果たすべき責任から逃げずにいるな、みたいな意味での孤独感を感じているからで、そういう役者さんが役に自分を少し投影しながらも、 舞台上でいろいろな人と関係性を築いて輝く瞬間がなんか愛おしいんですよ。孤独な人が舞台上でいろいろな人とコミュニケーションをとって輝いている姿を見たい。実際どうなのかは知りませんよ? 今、おふたりは「俺たちほどのパーティー人間はいない!」って思いながら聞いてるのかもしれないんですけど(笑)、それは片思いでもいいというか。台本の誤読と一緒で、別に役者の人間性なんて僕は間違っちゃっていいと思っているので、勝手な幻想を抱いて、今、見ています。――林さんと山本さんはそれぞれの役のために、どんなことが今必要になってきていると感じていますか?山本タップですよ! お芝居とかそういうものはちょこっとやってきてはいるけど、誤魔化しの効かないことがやっぱりあるから。振付のRONxII(ロンロン)さんのタップを見ていると「これ、俺、本当にできる?」という感じなんですけど(笑)、ロンロンさんが「本番までには間に合います」と彼なりのビジョンを持って教えてくれているので、それを信じてやっています……でも、昨日、林くんは大量に振付の“刑”にあったらしくて(笑)。もうやめて〜って思うよね(笑)林本当に(笑)。でも本番まであと1ヶ月の段階で、脚本から音楽、振りも揃っているのは、多分幸せなことだなと思うんです。今、役のために必要なことは何かと言われたら、その明確に提示された課題を、残りの期間でクリアすること。これに尽きると思います。山本そうだね。あとは、僕は指がない設定(編注:山本さんが演じる深見千三郎は、戦時中に徴用された軍需工場で左手の指を4本失っている)。例えば目の前の飲み物を飲みたい場合、どう動くのかとかね。こういうこともいろいろ考えないといけないなと思っています。昔、片腕の剣士の役をやったことがあって、それに近いかもしれません。意外と書いてあることができないんですよね。僕は稽古場にあるものや使えるものを結構いろいろ使うタイプなんですけど、深見ならどうするかな? これはできるかな? と楽しみながら考えていきたいです。影響を受けた先輩は?――会見では作品にちなんで師匠は誰かという話が出ましたが、福原さんの師匠は?福原影響を受けた人でいえば本当にいろいろな人に影響受けたんですけど、中でも、鈴木さんという師匠がいまして。今、鰻屋です。この師匠にいろいろお芝居のことを教えてもらったんですが、師匠の親戚が中野にある「川二郎」という有名な鰻屋をやっていたこともあって、そこで何年か修行して、独立して、今、東中野で鰻を焼いています。で、師匠、十何年、芝居をやっていなかったんですけどね、ちょっと前に久々に芝居をやったんです。そうしたら死ぬほど面白くて! 嬉しかったけど、ちょっと落ち込みました(笑)。敵わない人には一生敵わないんだなと思ったし、死ぬほど面白かったんだけど、40人ぐらいしか入らない劇場だったので、師匠の芸は(世間には)伝わらないのかなぁと思ったりね。――林さんは歌唱指導の益田トッポさんのお名前を挙げていましたが、先輩俳優の中での「師匠」として思い浮かぶ顔は?林役者の先輩でいうと、大竹しのぶさんです。3年前ぐらいに舞台をご一緒させてもらったんですけど、もう楽しくて楽しくて。お芝居の楽しさ、演劇の素晴らしさを教えてもらいました。それ以降、役者として、人生についても、悩んだときは連絡させていただいています。――山本さんは、(武の先輩芸人・高山三太役の)松下優也さんに「師匠」と言われてましたけれども、ご自身として俳優業の師匠はどなたかいらっしゃるんでしょうか?山本俳優業としての師匠。変な話「先輩だけど、考えたら(年下の)俺の方が芸歴長いじゃん」ということが結構あって、難しいんですよね(笑)。お世話になっている方だと、(佐藤)浩市さんの顔が浮かぶけれど、師匠という感じでもないかな......。あ、俳優としての技術だったら、僕、盗んだのが、意外かもしれませんけど池田成志さんです。もうびっくりするぐらい面白いから、「この人はどうやっているんだろう」と。それから福田転球さん。あの感じは真似できないし、酒を飲むとどうしようもないんだけど(笑)、あの頃の演劇の人たちからは影響を受けたかもしれないですね。福原今回の脚本を書くときに「馬鹿野郎」と普段から言う人が身の回りにいないかなと思い、イメージしたのは成志さんでした(笑)。成志さん、僕の芝居を観に来てくれて「福原、面白かったじゃないか。馬鹿野郎」「馬鹿野郎、面白い芝居作りやがって」と言うんです。たんだけど、40人ぐらいしか入らない劇場だったので、師匠の芸は(世間には)伝わらないのかなぁと思ったりね。山本そうなんですね(笑)。20代前半で成志さんとご一緒したときに、どうやってアイデアを出すのか聞いたら、「 いや、俺、別に人を笑わそうと思ってなくて、自分が面白いと思うことをやっている」と言っていて。そのメンタルはすごく大事じゃないですか。誰かを笑わそうと思わず、自分が面白くてたまらないことをただやるというね。だから、僕は稽古場で面白いことをやって、「シーン」となったときに「よし」と思う。逆に笑われたら、ちょっと変えようとするところがあるな。――「シーン」となったときに「よし」と思うのは、なぜですか?山本いや、俺だけしか面白いと思ってないということだから。みんなが面白いと思うことは、ある程度想像してできますよ。やれと言われたらやるけど、それよりは自分が腑に落ちたことをやった方がいいじゃない。自分が絶対面白いなと思うことだけをやると、周りの反応ひとつで落ち込まない精神状態ができると思うんです。どのキャストも背景になってほしくない――改めてこのカンパニーの雰囲気についてどう感じていらっしゃいますか?林個人的には同い年の松下優也くんがツボですね。関西人だからか、話のトーンやタイミングが面白すぎるんです。稽古場でも、松下くんはキャップをかぶって短パン姿でいることが多いのですが、(松下さんが演じる)高山のイメージでもなくて。そんな感じでいるのに歌や踊りがめちゃくちゃ上手じゃないですか。すごすぎて笑けて(笑えて)くるんですよ(笑)。自分でいろいろな踊りを自由に入れてくるのですが、そのレベルが高すぎて。お芝居もすごい。見ていてすごく刺激を受ける存在です。その松下くんが師匠と言っていたのが、耕史さん。松下くんも“怪物”だなと思っていたんですけど、じゃあ耕史さんはそれを超す、どんな“怪物”なんだという。恐ろしさとワクワクでいっぱいです。山本稽古場はどこかの居酒屋に来たみたいな雰囲気なんですよ、いい意味で。すごく心地いいお店なのね。仲間同士で固まって嫌だなと感じる店でもないし、それぞれのいい距離感があって、熱くてドライで、一人ひとりが互いを信用してるようでしていなくて。だって普通、(松下)優也くん、浮くでしょ?(笑)あんな歌上手くて、背も高くて。だけど、彼すらその「お店」の中の一部になっている。だから、俺もそこに入ると思うと、どういう一部になるんだろうなとすごい楽しみですよね。なんかミニチュアの中に入る感じ。本当は枠を飛び出てバーンとやりたい方なんだけど、この枠はとても重要な気がする。たまにぴゅっと出るのはいいけど、横にはみ出さないようにしたいなと思っています。福原僕が関わる舞台は、何度も出演してもらってる人も多くて。こんな言い方をしたら怒られるかもしれないけど、泥の中で一緒に芝居してきた人たちを集めているので(笑)、楽しくやってます。いわゆるアンサンブルキャストに背景になってほしくないんですよね。彼らもグルーヴを生む大事な要素だと思っていますから。山本ああ、いつもやっている人たちなんですね。いや、いい意味でプライドを感じるんです。稽古場で後ろに座っているキャストたちから「テレビから来てこの野郎、舐めんなよ」みたいなね。「いい度胸してるじゃねえか」とは思うんだけどね(笑)。そういう気概は必要だと思ってます。取材・文:五月女菜穂撮影:渡邊明音ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント★林遣都さん&山本耕史さんのサイン入りポラを抽選で1名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<公演情報>音楽劇『浅草キッド』原作:ビートたけし脚本・演出:福原充則音楽・音楽監督:益田トッシュ出演:林遣都松下優也今野浩喜稲葉友森永悠希紺野まひるあめくみちこ/山本耕史 ほか【東京公演】2023年10月8日(日)~22日(日)会場:明治座【大阪公演】2023年10月30日(月)~11月5日(日)会場:新歌舞伎座【愛知公演】2023年11月25日(土)・26日(日)会場:愛知県芸術劇場大ホールチケット情報公式サイト
2023年09月29日互いの連絡先を交換せず、最初に出会った喫茶店で会うことを約束するふたり。ビートたけしの同名小説を映画化した『アナログ』が見つめさせてくれるのは、いつの世も変わらぬ愛の原点。タカハタ秀太が監督をつとめ、主人公・水島悟を二宮和也、ヒロインのみゆきを波瑠が演じ、切なくも温かな愛の物語を紡ぎ出す。本作が描く“4つの幸せ”と見どころをご紹介します。1、レトロで温かみのある、古き良きアナログな世界観。悟とみゆきが出会う喫茶店「ピアノ」。悟が“想いを込めた時間は相手に届く”という信念を持つデザイナーだけに、彼が手がけた「ピアノ」の店内には、ト音記号のデザインなど、温もりが溢れている。その温もりは、悟の日常生活にも。朝食を摂るキッチンの風景をはじめ、洗練されていながら暮らしの息遣いを感じさせる世界観にも注目。2、幼馴染み、家族…拠り所となる血の通った人間関係。悟の恋を冷やかしつつも応援する幼馴染みの高木(桐谷健太)と山下(浜野謙太)。さらには、悟の幸せを静かに願っている母・玲子(高橋惠子)など。彼を想う人々に囲まれている悟の人生の豊かさを演技派揃いのキャストが映し出す。カットがかかっても10分以上、二宮らがアドリブで演じ続けた居酒屋シーンの幼馴染み感がリアルすぎ。3、頼りないからこそ大事にしたい、運任せの待ち合わせ。木曜日に「ピアノ」で会う約束をする悟とみゆき。だが、これはあくまでも都合がつけばの話。どんなに悟がみゆきに会いたくても、仕事など、急な用事で店に顔を出せないこともある。そんなふたりの関係を象徴するのが、「会いたい気持ちがあれば会えますよ」というみゆきの言葉。運任せの待ち合わせが、恋のときめきをますます高める。4、“あの人に会いたい”という、人が抱く根源的な想い。みゆきの言葉どおり、悟を動かしたのは“会いたい気持ち”。だが、みゆきはある日を境に、ぷっつりと「ピアノ」に姿を見せなくなってしまう。『アナログ』が描く愛の物語の神髄は、実はここから先にある。内澤崇仁(androp)の音楽が悟の感情の機微と繊細に溶け合うなかで、いつの時代も変わらない愛の原点に涙が止まらない。ビートたけし原作の切ないラブストーリー。映画『アナログ』ビートたけしが70歳にして書きあげたラブストーリーを映画化。劇伴および幾田りらによるインスパイアソング「With」のプロデュースを内澤崇仁(androp)が担当し、感情の機微を繊細に表現。監督/タカハタ秀太脚本/港岳彦出演/二宮和也、波瑠、桐谷健太、浜野謙太、藤原丈一郎(なにわ男子)、坂井真紀、筒井真理子、宮川大輔、佐津川愛美、鈴木浩介、板谷由夏、高橋惠子、リリー・フランキーほか10月6日より全国公開。©2023「アナログ」製作委員会 ©T.N GON Co., Ltd.※『anan』2023年10月4日号より。文・杉谷伸子(by anan編集部)
2023年09月28日北野武監督の最新映画『首』(11月23日公開)の本予告と本ポスターが25日、公開された。同作は、原作・監督・脚本・編集を北野武が務める最新作。天下統一を掲げる織田信長(加瀬亮)は激しい戦いを繰り広げていたが、その最中に家臣・荒木村重(遠藤憲一)が反乱を起こし姿を消す。信長は家臣を一堂に集め、自身の跡目相続を餌に村重の捜索を命じるが、明智光秀(西島秀俊)はなぜか村重を殺さず匿う。村重の行方が分からず苛立つ信長は、思いもよらない方向へ疑いの目を向け始めるが、それはすべて仕組まれた罠だった。波乱の展開が、 “本能寺の変”に向かって動き出すこととなる。○織田信長(加瀬亮)・羽柴秀吉(北野武)ら武将たちが集結本予告は、野ざらしにされた屍が転がっている戦場、燃え上がる本能寺が映し出されて始まる。大義も情けも無い狂乱の戦国の世を生きる織田信長(加瀬亮)・羽柴秀吉(北野武)・徳川家康(小林薫)・明智光秀(西島秀俊)ら武将たち、そして忍・芸人・百姓と、それぞれの野望・欲望・裏切り・策略が入り乱れるさまが描かれている。さらに、荒木村重(遠藤憲一)、難波茂助(中村獅童)、曽呂利新左衛門(木村祐一)、羽柴秀長(大森南朋)、黒田官兵衛(浅野忠信)、千利休(岸部一徳)といった日本映画界を代表する錚々たる俳優陣も登場。燃え上がる本能寺や、血肉飛び散る“山崎の戦い”が映し出され、スケール感と迫力のある映像となっている。本予告と同時に本ポスターも完成。狂気を纏う天下人・織田信長、“本能寺の変”を策略する羽柴秀吉、織田信長に複雑な感情を抱く明智光秀をはじめ、徳川家康、秀吉を支える軍師・黒田官兵衛、秀吉の弟の羽柴秀長、秀吉に憧れる百姓・難波茂助、徳川家康、千利休ら狂乱の戦国の世を生きる曲者たちの眼光の鋭さから強い覚悟・野望・欲望が感じられるものになっている。本作で明智光秀を演じた西島は本作の台本を読んで独特の世界観を感じたという。「生きるか死ぬかの毎日で、首だけになってしまえば、地位も名誉も何もないという無常観。死と隣り合わせの日々の中、滑稽なことと笑った直後に悲惨なことが起きたり……他の監督では感じることのできない、北野監督ならではの世界観があった」。また織田信長を演じた加瀬も「北野監督は色々な戦いを経てトップに立った方。その中で色々を感じたことをあらゆるキャラクターに散りばめていて、それぞれの武将たちには監督の人生とも重ねられると思った」というのが最初の印象だったと明かした。西島は『Dolls』(2002年)以来の北野組への参加となり「急遽追加になったシーンで大掛かりなセットを組んだのに1カットで終わったことがあった。準備にいくらかけても『ここは撮り切った、もう大丈夫』という判断、切り替えは当初と変わらない。今回も直前で追加になった大掛かりなシーンがあって、すごい労をかけたのですが、ヒキのカットを撮ってすぐ終わってしまう。そういったところに監督の美学を感じたし、ずっと変わっていないと感じた」と撮影中のエピソードを交えて振り返った。一方で『アウトレイジ』シリーズにも出演した加瀬は「今までは助監督を通じて演出を受けていたが、今回は北野監督が直接現場に来て、一言ふた言おっしゃってくれることが多く、丁寧な演出を多く受けた感じがした」と話す。また「すぐ本番に行くという恐怖がある」と北野組を振り返るのは大森。何もするなという空気を感じながらも、役者として何もしないわけにもいかず「一度、どこまで許されるのか、北野監督との気配でせめぎ合うというか……でもこれは本当に怖い。よっぽどのことがないと北野監督は『もう1回』っておっしゃらないんですよ。何回も同じことをやるのも大変ですが、1回しかできないという緊張感。これもすごく感じました」と、それぞれが北野監督と過ごした撮影時間を明かした。
2023年09月25日北野武監督の最新作で“本能寺の変”を描く映画『首』から、キレ味抜群のバイオレンスと笑いをはじめとした北野ワールドのエッセンスが全開な本予告と本ポスターが解禁となった。解禁となった本予告の映像冒頭は、野ざらしにされた屍があまた転がっている戦場、燃え上がる本能寺が映し出されて始まる。大義も情けもない狂乱の戦国の世を生きる織田信長(加瀬亮)、羽柴秀吉(北野武)、徳川家康(小林薫)、明智光秀(西島秀俊)ら武将たち、そして忍、芸人、百姓…。それぞれの野望・欲望・裏切り・策略が入り乱れるさまが鮮烈に描かれている。さらに、荒木村重(遠藤憲一)、難波茂助(中村獅童)、曽呂利新左衛門(木村祐一)、羽柴秀長(大森南朋)、黒田官兵衛(浅野忠信)、千利休(岸部一徳)といった日本映画界を代表する錚々たる俳優陣も登場。燃え上がる本能寺、血肉飛び散る“山崎の戦い”…信長の跡目をめぐる死闘の果てに待ち受けているものとは!?息を呑むような緊張感と、北野作品史上随一のスケール感とド迫力の映像が完成した。カンヌ国際映画祭フォトコールにてそして本ポスターには、狂気を纏う天下人・織田信長、“本能寺の変”を策略する羽柴秀吉、織田信長に複雑な感情を抱く明智光秀をはじめ、秀吉を支える軍師・黒田官兵衛、秀吉の弟の羽柴秀長、秀吉に憧れる百姓・難波茂助、徳川家康、千利休ら狂乱の戦国の世を生きる曲者たちの眼光の鋭さから強い覚悟・野望・欲望が感じられる。さらに、モノクロでスタイリッシュな本ポスターに入っているタイトルと同じ赤文字の「狂ってやがる。」というキャッチコピーが人間の奥底に眠る計り知れないおぞましさ、無骨さを際立たせ、強烈な印象を与えるビジュアルに仕上がった。本作で明智光秀を演じた西島さんは、台本を読んで独特の世界観を感じたという。「生きるか死ぬかの毎日で、首だけになってしまえば、地位も名誉も何もないという無常観。死と隣り合わせの日々の中、滑稽なことと笑った直後に悲惨なことが起きたり…他の監督では感じることのできない、北野監督ならではの世界観があった」とコメント。また、織田信長を演じた加瀬さんも「北野監督は色々な戦いを経てトップに立った方。その中で色々を感じたことをあらゆるキャラクターに散りばめていて、それぞれの武将たちには監督の人生とも重ねられると思った」というのが最初の印象だったと明かす。カンヌ国際映画祭レッドカーペットにて西島さんは『Dolls』(2002年)以来の北野組への参加。「急遽追加になったシーンで大掛かりなセットを組んだのに1カットで終わったことがあった。準備にいくらかけても『ここは撮り切った、もう大丈夫』という判断、切り替えは当初と変わらない。今回も直前で追加になった大掛かりなシーンがあって、すごい労をかけたのですが、ヒキのカットを撮ってすぐ終わってしまう。そういったところに監督の美学を感じたし、ずっと変わっていないと感じた」と撮影中のエピソードを明かす。一方で『アウトレイジ』シリーズにも出演した加瀬さんは、「北野監督が直接現場に来て、ひと言ふた言おっしゃってくれることが多く、丁寧な演出を多く受けた感じがした」と話す。「すぐ本番に行くという恐怖がある」と北野組を振り返るのは大森さん。何もするなという空気を感じながらも、役者として何もしないわけにもいかない。「一度、どこまで許されるのか、北野監督との気配でせめぎ合うというか…でもこれは本当に怖い。よっぽどのことがないと北野監督は『もう1回』っておっしゃらないんですよ。何回も同じことをやるのも大変ですが、1回しかできないという緊張感。これもすごく感じました」とそれぞれが北野監督と過ごした撮影時間を明かしている。『首』は11月23日(木・祝)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:首 2023年11月23日より全国にて公開ⓒ2023KADOKAWA ⓒT.N GON Co.,Ltd
2023年09月25日北野武監督最新作『首』の本予告と本ポスターが公開された。北野監督が初期の代表作『ソナチネ』と同時期に構想し、30年もの長きにわたって温めていた本作。巨匠・黒澤明が生前「北野くんがこれを撮れば、『七人の侍』と並ぶ傑作が生まれるはず」と期待していた念願の企画の映画化だ。キャストも豪華で異色の俳優陣が集結。北野武自らが“本能寺の変”を策略する羽柴秀吉を飄々と演じ、織田信長に複雑な感情を抱く明智光秀を西島秀俊が演じる。加瀬亮が狂乱の天下人・織田信長を怪演し、浅野忠信と大森南朋も秀吉を支える軍師・黒田官兵衛と弟の羽柴秀長をユーモアたっぷりに演じ切る。さらに、秀吉に憧れる百姓・難波茂助を演じる中村獅童が北野組に初参戦。他にも木村祐一、遠藤憲一、桐谷健太、小林薫、岸部一徳らが歴史上の重要人物に扮している。公開された予告は、野ざらしにされた屍が転がっている戦場、燃え上がる本能寺が映し出されるシーンから始まる。大義も情けも無い狂乱の戦国の世を生きる織田信長・羽柴秀吉・徳川家康(小林薫)・明智光秀ら武将たち。そして忍・芸人・百姓……それぞれの野望・欲望・裏切り・策略が入り乱れるさまが鮮烈に描かれる。そして、荒木村重(遠藤憲一)、難波茂助、曽呂利新左衛門(木村祐一)、羽柴秀長、黒田官兵衛、千利休(岸部一徳)らも登場し、燃え上がる本能寺、血肉飛び散る“山崎の戦い”を壮大なスケール感と迫力の映像で映し出す。信長の跡目をめぐる死闘の果てに待ち受けているものとは一体何なのか、期待が高まる予告となっている。モノクロでスタイリッシュな本ポスターは戦国の世を生きる曲者たちの眼光の鋭さから強い覚悟・野望・欲望が感じられ、「狂ってやがる。」というキャッチコピーが人間の奥底に眠る計り知れないおぞましさを感じさせるビジュアルに仕上がった。『首』本ポスター本作で明智光秀を演じた西島は、本作の台本を読んで独特の世界観を感じたという。「生きるか死ぬかの毎日で、首だけになってしまえば、地位も名誉も何もないという無常観。死と隣り合わせの日々の中、滑稽なことと笑った直後に悲惨なことが起きたり……他の監督では感じることのできない、北野監督ならではの世界観があった」。織田信長を演じた加瀬も「北野監督は色々な戦いを経てトップに立った方。その中で色々感じたことをあらゆるキャラクターに散りばめていて、それぞれの武将たちには監督の人生とも重ねられると思った」というのが最初の印象だったと明かした。また、西島は『Dolls』(2002年) 以来の北野組への参加となった。「急遽追加になったシーンで大掛かりなセットを組んだのに1カットで終わったことがあった。準備にいくらかけても『ここは撮り切った、もう大丈夫』という判断、切り替えは当初と変わらない。今回も直前で追加になった大掛かりなシーンがあって、すごい労をかけたのですが、ヒキのカットを撮ってすぐ終わってしまう。そういったところに監督の美学を感じたし、ずっと変わっていないと感じた」と撮影中のエピソードを交えて振り返った。一方で『アウトレイジ』シリーズにも出演した加瀬は「今までは助監督を通じて演出を受けていたが、今回は北野監督が直接現場に来て、一言ふた言おっしゃってくれることが多く、丁寧な演出を多く受けた感じがした」と話す。また「すぐ本番に行くという恐怖がある」と北野組を振り返るのは大森。何もするなという空気を感じながらも、役者として何もしないわけにもいかない。「一度、どこまで許されるのか、北野監督との気配でせめぎ合うというか……でもこれは本当に怖い。よっぽどのことがないと北野監督は『もう1回』っておっしゃらないんですよ。何回も同じことをやるのも大変ですが、1回しかできないという緊張感。これもすごく感じました」とそれぞれが北野監督と過ごした撮影時間を明かした。映画『首』本予告<作品情報>『首』11月23日(木・祝) 全国公開原作:北野武『首』(角川文庫/KADOKAWA 刊)監督・脚本・編集:北野武■出演ビートたけし西島秀俊、加瀬亮、中村獅童木村祐一、遠藤憲一、勝村政信、寺島進、桐谷健太浅野忠信、大森南朋六平直政、大竹まこと、津田寛治、荒川良々、寛一郎、副島淳小林薫、岸部一徳公式サイト: (C)T.N GON Co.,Ltd
2023年09月25日11月23日から公開される北野武(76)の6年ぶりとなる新作『首』。今年5月の『第76回カンヌ国際映画祭』では、‘20年に再婚した18歳年下の夫人を伴ってレッドカーペットを歩いたたけしを記憶している人も多いだろう。これまでたけしは『HANA-BI』でヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を獲得し、以降も『座頭市』『アウトレイジ』など数々の話題作を世に送り出してきた。『首』はそんなたけしが構想に30年を費やした戦国スペクタクル映画だ。「たけしさんが原作、脚本、監督を務め、これまで多くの作品で描かれてきた『本能寺の変』を独自の視点で描くドラマ。メインキャストとなる明智光秀役には西島秀俊さんが演じ、たけしさん本人は羽柴秀吉役を演じます」(映画担当記者)一部では「これが最後の北野映画になるのでは」という噂も出ている『首』。しかし、“世界のキタノ”は老いてなお意気込みを見せているようだ。「9月3日夜、表参道にある老舗のロックバー『レッドシューズ』で行われた音楽イベントにたけしさんがお忍びで来ていたんです」こう話すのは、ライブ会場にいたファン。ここはかつて日本のミュージシャンはもとより、ローリングストーンズやデヴィット・ボウイなど世界のアーティストが訪れる伝説の音楽バー&ライブハウス。そこにたけしがやってきたというのだ。「この日は『アクターズナイト』と銘打たれたイベントが行われ、そこには俳優の中村獅童さんと大森南朋さん、そして浅野忠信さんがそれぞれのバンドを率いて出演していました。この3人は『首』の主要キャストで、告知にも“映画公開記念”と銘打たれていました。そのため、会場に入れないほどファンが詰めかけていました」(前出・ファン)あまり知られていないが、獅童、大森、浅野はそれぞれ音楽活動も行っている。そんな“超大物”の3人によるライブがひっそりと行われていたのだ。「たけしさんの来場は告知されていませんし、3人ともMCの中で特に触れることはありませんでした。しかし、たけしさんはこっそりと1人で来場。奥にあるVIPルームでライブを楽しんでいたそうです」3人のステージを見てから、たけしは会場を後にしたという。“世界のキタノ”の登場に、大物俳優の3人も大いに喜んだことだろう。
2023年09月14日2023年8月17日、俳優の相武紗季さんがInstagramを更新。近影に反響が上がっています。相武さんは、2016年に一般男性と結婚。2023年8月現在、息子さんと娘さんをもつ2児の母親として、子育てに奮闘しています。相武さんは、夏休みにたくさんお世話になった場所があるのだとか。息子さんが撮影したという写真を見れば、相武さんが何にお世話になったのか、一目りょう然でした!※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る Aibu Saki(@aibu_saki)がシェアした投稿 相武さんがお世話になった場所とは…ファストフードチェーン店である『マクドナルド』!子供たちにとっては嬉しい夏休みも、親の立場になると、朝昼晩の食事を自炊で済ませるのは骨が折れるものでしょう。「『たまにはね』といいつつ、この夏休みはたくさんお世話になりました」と、写真とともに『マクドナルド』を何度も利用したことを明かしたのです。老若男女問わず、多くの人が利用する『マクドナルド』で、相武さんが食事を済ませていることに親近感を持った人が続出。また、おちゃめな表情でハンバーガーを頬張る相武さんの最新ショットに、ファンから喜びの声が上がりました。・『マクドナルド』に相武さんがいたら、五度見くらいしちゃう。・こんなに愛らしいママがいるなんて…!子供たちがうらやましいなあ。・『マクドナルド』のCMに出演してほしい。息子さん、素敵な写真をありがとう!これからも、相武さんが子育て中の写真を公開してくれることを、ファンは待ち望んでいることでしょう![文・構成/grape編集部]
2023年08月18日京福電気鉄道株式会社(本社:京都市中京区、社長:大塚憲郎)は、8月26日(土)に嵐山本線(四条大宮~嵐山)・北野線(帷子ノ辻~北野白梅町)のダイヤ改正を実施します。今回のダイヤ改正では、2017年3月の結節改善・バリアフリー化事業によって乗り継ぎ利便性が向上し、その後ご利用状況が定着した西院駅でのご乗降の状況や、路線全体での日常的なご利用実態を反映、加えてコロナ禍からの回復状況を踏まえたダイヤへの見直しを行います。現状、特に午後の時間帯に嵐山方面から市内中心部へ向かう電車にご利用が集中しており、混雑緩和を図ることで利便性と快適性の向上を図ります。なお、今回のダイヤ改正により、嵐山線全体として輸送力を約10%増強することとなります。1.ダイヤ改正のポイント(1)連結運行時間帯の拡充…嵐山本線では、平日16~18時台、休日14~16時台を中心に2両編成で運転。(2)通学時間帯の増便…北野線では、朝8時前後の約1時間の時間帯、8分間隔で運転。(3)嵐山本線でのラッシュ時間帯の運転間隔見直し…朝現行:5分間隔(1・2両交互)→改正後:8分間隔(全車2両)夕現行:8分間隔(1両編成)→改正後:10分間隔(2両編成)で運転。3.改正後のダイヤ別紙「発着時刻表」のとおり以上230803_keifuku-web.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年08月03日北野武監督の最新映画『首』(11月23日公開)の場面写真が27日、公開された。同作は、原作・監督・脚本・編集を北野武が務める最新作にして集大成となる作品。“本能寺の変”を題材に、戦国武将や忍、芸人や百姓といった多彩な人物の野望と裏切り、運命とともに描かれ、キレ味抜群のバイオレンスと笑いをはじめとした北野ワールドのエッセンスが全開となる。今回公開されたのは、天下統一を掲げる織田信長(加瀬亮)を支える、明智光秀(西島秀俊)、羽柴秀吉(ビートたけし)ら、狂乱の戦国時代を生きる名将たちが一同に介する写真。自身の跡目の話を切り出す織田信長と、忠誠を誓った家臣たちが色めき立ち、自身の野望のため、狂乱の世で生き延びるべく策略する姿、大きな葛藤と戦いながらも“本能寺の変”に向けて強大な渦に巻き込まれていく曲者たちの生きる姿を写し出している。さらに不敵な笑みを浮かべ何かを企む羽柴秀吉、不気味な笑みで明智光秀に声をかける織田信長等、普通ではない登場人物たちが追い求める“首”が気になる写真が10点公開されている。また、今回発売決定したのは業界でも初となる、純金でできた「ムビチケGOLD」。28日より完全受注生産で販売スタートとなり、純度99.99%の純金1gを使用して制作、購入者は本作の最速試写会に招待するという。ムビチケオンライン券も同時発売し、「#首を長くして待て」Twitterキャンペーンを7月29日21時~23時に期間限定開催し、抽選で5名にムビチケGOLDをプレゼントする。(C)2023KADOKAWA ⓒT.N GON Co.,Ltd
2023年07月27日幾田りらが新曲「With」を発表。ビートたけしによる原作小説を映像化した映画『アナログ』のインスパイアソングに決定した。幾田りらの新曲「With」映画『アナログ』のインスパイアソングに2023年7月に映画『1秒先の彼』主題歌となる新曲「P.S.」をリリース、同月に自身初のワンマンツアー『SKETCH』を成功させるなど、YOASOBIのボーカル・ikuraとしてはもちろん、積極的なソロ活動でも躍進を続けている幾田りら。幾田りら自身が作詞・作曲を担当主演に二宮和也、ヒロインに波瑠を迎えた映画『アナログ』の劇伴及びインスパイアソングとなる「With」は、幾田りら自身が作詞・作曲を担当。編曲とプロデュースを務めたandropのボーカル&ギター・内澤崇仁によると、「情緒深く、真っ直ぐな愛の強さと繊細さを詩的に表現」した楽曲に仕上がっているという。作品情報幾田りら 新曲「With」CD発売・配信リリース日:未定作詞・作曲:幾田りら編曲:内澤崇仁映画『アナログ』インスパイアソング
2023年07月24日2023年7月20日、お笑いコンビ『ドランクドラゴン』の塚地武雅さんがTwitterを更新。感動したファンとの出会いを投稿しました。塚地武雅、ドラッグストアで遭遇したファンに?ドラッグストアを訪れた際、女性ファンから声をかけられたという塚地さん。女性は、塚地さん本人であることを確認すると、自身が初めて購入したCDが、番組の企画でリリースされた曲『言いたいことも言えずに』であることを伝えてきました。同曲は、過去に放送されていたバラエティ番組『はねるのトびら』(フジテレビ系)から生まれた、塚地さん、同じくお笑いタレントの梶原雄太さん、堤下敦さんらによる1曲。塚地さんは「そんな記念すべき体験をふざけた歌で…申し訳ないです!」と恐縮すると、女性からは「なんでですか!私の誇りです!」と、思わぬ返答があったといいます。女性の言葉に、涙腺が緩んだという塚地さん。ファンからも「素敵な話」「いい話だ」と、感動のコメントが寄せられました。大型の薬屋さんで30代くらいの女性に「あの〜塚地さんですよね?私、初めて買ったCDが言いたいことも言えずに(はねるのトびらのコントから派生したユニットで塚地武雅・堤下敦・梶原雄太の名義で出したCD)なんです!」と。「うわぁ。そんな記念すべき体験をふざけた歌で…申し訳ないです!」…— ドランクドラゴン塚地武雅 (@tsukajimuga) July 20, 2023 『言いたいことも言えずに』がリリースされたのは、2005年のこと。20年近く経った今も、女性にとって初めて購入したCDが同曲であることは、記憶に残っている大切な思い出なのでしょう。それを、塚地さん本人に伝えることができたのですから、きっと女性にとっても、素敵な出会いだったはずです。[文・構成/grape編集部]
2023年07月23日「謙さんは軽井沢で悠々自適の生活ですよ。奥さんと2人で犬の散歩に出かけることも多く、すっかり地元になじんでいるそうです」(芸能関係者)21歳年下の元ホステスとの再婚を6月30日に発表した渡辺謙(63)。長年所属していた事務所から今年独立している。「しがらみやお金に関係なく仕事を選びたいと退社の理由を説明したそうです。会長は慰留しましたが、謙さんの意思は固かったのです」(前出・芸能関係者)ひと回り以上も年下の元ホステスとの再婚といえば、北野武(76)を思い浮かべる人もいるかもしれない。本誌は今年4月に、関東近県の新居で犬の散歩をするたけし夫妻の様子を報じている。世界に名が知れわたる映画人という意味でも共通する2人が作品でタッグを組めば、インパクトは大きいが……。「じつは謙さんは、北野監督最新作『首』でメインキャストの明智光秀役にオファーを受けていました。しかし、たけしさんが書いた脚本を読んだうえで検討した結果、断っています。過激さばかりが目立つ内容に“ダメだな、つまらない”と言ったとか。最終的に明智光秀役は、西島秀俊さん(52)が演じました」(映画関係者)“世界のケン・ワタナベ”がNOをつきつけた映画『首』。たけしが原作、脚本、監督を務め、「本能寺の変」を独自の視点で描く。一時は契約問題でたけしが編集作業の中断を認めるなど、製作過程でも紆余曲折のあった同作。なんとか完成にこぎつけ、カンヌ国際映画祭では、再婚妻と手をつないでレッドカーペットを歩くたけしの姿が話題となった。「監督に振り回され続けたスタッフの間では“不完全燃焼”の声も上がっています。私は日本での試写で見ましたが、『アウトレイジ』の戦国時代版というか、首がスパスパ飛ぶシーンが強烈でたけしさんらしいなとは感じましたが……」(前出・映画関係者)渡辺の事務所に出演辞退について取材を申し込むと「お受けしていない仕事に関してコメントはしないことにしております」と回答が届いた。渡辺は今後に関して、『婦人公論』’23年3月号でこう語っている。《自分で思う夢よりも、僕以外の人が思いもかけないことを考えて、見出してくれるほうが楽しいし、可能性が高いと思う》たけしにはよほど可能性が見出せなかったのだろうか。“作品を選ぶ嗅覚には自信がある”と自負する渡辺が待つ“思いもかけない”映画とは――。
2023年07月05日ロエベ(LOEWE)の2023年秋冬プレコレクションが登場。2023年6月より順次 ロエベ ブティックほかにて販売される。ロエベの人気バッグに2023年秋冬プレの新作ロエベの2023年秋冬プレコレクションでは、人気の「ハンモック」や「パズル」といったアイコンバッグのほか、しなやかなプリーツ構造が特徴的な「パセオ」、夏にぴったりのラフィア素材のトートバッグなどが幅広くラインナップする。ウィメンズバッグ人気の「パズル」と「ハンモック」からは、爽やかなダスティブルーの新色がお目見え。ほんのりくすみを帯びたブルーは、肌なじみもよく、あらゆるスタイルにマッチする。また、プリーツラムスキンを使用した、柔らかなテクスチャーの「パファー ゴヤ」バッグを身に着ければ、女性らしいスタイルが叶いそう。バッグ本体にハンドルを通した独特なプリーツ構造で仕立てられた「パセオバッグ」にも注目だ。しなやかで軽量な構造のサッチェルタイプは、エレガントなシルエットながら、ストラップ部分のフラメンココイルノットがロエベらしいクラフト感を演出している。メンズバッグメンズでは、「パズル」からラインナップする、身体に寄り添うバムバッグの新色や、新型のビッグトートがおすすめ。トートバッグは、メンズのみならずユニセックスでも使いやすいミニマムなデザインが嬉しい。また、「コンバーチブル バックパック」は、ブランドロゴ入りのメタルバックルを外すと、ダブルハンドルのハンドバッグに変形するほか、タブレットを収納するのに最適なジッパー付きのフラットポケットなど、デイリーに寄り添う機能性を備えている。今季はナイロンとカーフ素材のより軽量な新作に注目だ。北野武らが起用された新たなキャンペーンロエベが発表した新キャンペーンでは、北野武をはじめ、俳優のオーブリー・プラザ、マイハラ・ヘロルド、ルース・ネッガ、マレー・バートレット、ソノヤ・ミズノら9人をモデルに起用。撮影は世界的写真家のユルゲン・テラーが行い、それぞれの写真には、ユルゲン・テラー自身のアーカイブ写真が写っている。【詳細】ロエベ 2023年秋冬プレコレクション発売日:2023年6月~■ウィメンズ商品一例(価格 / 発売日)・パセオ サッチェル 294,800円発売日:6月1日(木)・パセオバッグ スモール 359,700円発売日:6月1日(木)・パズルバッグ スモール 490,600円発売日:6月29日(木)・ハンモックバッグ コンパクト 425,700円発売日:6月29日(木)・パファー ゴヤバッグ(プリーツシャイニーナパラム) 573,100円発売日:6月29日(木)■メンズ商品一例(価格 / 発売日)・パズル バムバッグ スモール 310,200円発売日:6月1日(木)・コンバーチブル バックパック スモール 249,700円発売日:6月29日(木)・レザー モールデッド スリング 215,600円発売日:6月29日(木)・パズル トート XL 552,200円発売日:8月31日(木)【問い合わせ先】ロエベ ジャパン クライアントサービスTEL:03-6215-6116
2023年06月05日「ナイトデザート Private Party~アジアン・トロピカル~」が神戸北野ホテルにて、2023年6月1日(木)から7月17日(月)まで開催される。“アジアン・トロピカル”テーマのスイーツビュッフェ「ナイトデザート Private Party~アジアン・トロピカル~」は、“アジアン・トロピカル”をテーマにした南国気分を味わえるスイーツビュッフェだ。マンゴーやココナッツ、パイナップルやライチなどのトロピカルフルーツを贅沢に使用したスイーツを豊富に展開。香港の「クーロンキュウ」やタイの「カオニャオマムアン」、台湾の「トウファ」など、アジアンスイーツが勢揃いするほか、スイーツワゴンには焼きたてのエッグタルトも並ぶ。トロピカルにデコレートした「たい焼きソフトクリーム」中でも特に注目したいのが、“アジアン・トロピカル”のテーマに則り、トロピカルなトッピングで仕上げた「たい焼きソフトクリーム」。韓国で生まれ、ニューヨークで人気を博している「たい焼きソフトクリーム」は、たい焼きをコーン代わりに、濃厚なソフトクリーム“クレミア”をたっぷりと詰めた一品だ。鮮やかなソースをはじめ、カラフルなパールやチョコレートソースなどをかけて、見た目も華やかなスイーツに仕上げている。スパイス&ハーブが効いたフードもフードは、夏にぴったりなスパイスやハーブが効いたメニューが揃う。スパイスを効かせた白身魚の南蛮漬け「エスカベッシュ」や、インドカレーの「ポークヴィンダール」、フランス・プロヴァンスの「冷製ズッキーニのスープ」など、世界各国の料理を楽しむことができる。【詳細】「ナイトデザート Private Party ~アジアン・トロピカル~」開催期間:2023年6月1日(木)~7月17日(月)場所:神戸北野ホテル ダイニング「イグレック」住所:兵庫県神戸市中央区山本通3-3-20 1F時間:17:30~21:00クローズ(時間制限なし)料金:大人(中学生以上) 6,500円、小人 2,500円※サービス料<内容>約18種類の季節のスイーツ、約10種類のフードメニュー、ソフトドリンク各種※6歳未満(未就学児)は利用不可。※パティオ(中庭)での開催のため、 強い雨強風などの悪天候の場合は開催を中止する場合あり。【予約・問い合わせ先】ダイニング「イグレック」TEL:050-3177-4658
2023年05月29日現地時間5月23日、第76回カンヌ国際映画祭で監督として6年ぶりの新作『首』が公式上映された北野武(76)。上映後は約5分間にわたってスタンディングオベーションが巻き起こったが、注目を集めたのは作品だけではなかった。上映前に歩いたレッドカーペットでは、西島秀俊(52)や加瀬亮(48)、中村獅童(50)ら出演者に交じって着物を着た女性の姿が。たけしの隣に立つと、手をつなぎ少し恥ずかしそうに取材陣の撮影に応じていた。この女性こそが、たけしが’20年に再婚した18歳年下の夫人・Aさん。一部スポーツ紙によれば、Aさんが公の場に登場するのは初めてだという。「北野さんは’19年6月に前妻・幹子さんと離婚が成立。Aさんとは’12年ごろに交際が始まったと報じられ、2人は’15年に個人事務所『T.Nゴン』を設立しました。北野さんが’18年に『オフィス北野』を退所して以降は、Aさんがマネジメントも担っており公私にわたるパートナーです」(芸能関係者)カンヌで愛妻を初お披露目したたけしだが、約40年にわたって連れ添った幹子さんは離婚に至るまで“揺れる胸中”を抱えてきた。たけしが「オフィス北野」を退所した直後の’18年11月、幹子さんは本誌の直撃に「離婚は本当にしてませんよ」と当時一部で噂されていた離婚話を否定。一方で、たけしの誕生日である“118”を愛車のナンバーにしていた幹子さんは、この時ナンバーを替えていた。変化に気づいた記者がそのことを問うと、「ちょっと、腹の立つこともあるじゃないですか。自分の気持ちの切り替えみたいな」とポツリ。「私の気持ちは確かに複雑です」とも語っていたが、直撃の最後には、「いまは遠く離れていても、“体は大丈夫なのかな”とか“元気なのかな”と思っています……」と愛情を吐露していた。■「これからも元気で仕事をしてくださいって。願いはそれだけ」そして、一部スポーツ紙で離婚調停が報じられた’19年1月。たけしは報道直後に出演した番組で、「(離婚)調停なんか終わっているよ、バカヤロー!あとは判子を押すだけだ」と言い放ち波紋を呼ぶことに。だが、たけしの“衝撃発言”を幹子さんは知らなかったようで、「えぇっ!?本人が言っているの!?呆れた。調停なんて、絶対ないですから……」と本誌に否定していた。これまで本誌の取材に対して、一貫して離婚を否定し“妻の意地”を見せてきた幹子さん。そうした態度に変化が訪れたのは、たけしが再婚した後だった。’20年2月、幹子さんは本誌の直撃に「おめでたいことですからね。だから『結婚おめでとう』でいいんじゃないですか」と元夫の再婚を祝福。Aさんへの“複雑な感情”については、「今はそんな気持ちはこれっぽっちもありませんよ。それより第二の人生を明るく楽しく。いつも笑って生きていきたいですね」と吹っ切れた様子だった。最後にたけしへのメッセージを問うと、「だから残りの人生、彼にも健康で、幸せになってほしいですね……。これからも元気で仕事をしてくださいって。願いはそれだけ」と語っていた。「結婚当初からほとんど別居生活が続いていましたが、幹子さんにはたけしさんを支え続けてきた自負があったため『離婚だけは絶対にしない』とかたくなだったそうです。しかし、『いつまでも意地を張っていては、彼の幸せを邪魔してしまう』と、妻として最後の愛情を見せたのでしょう」(前出・芸能関係者)数々の苦悩に苛まれた結婚生活だったが、最後は笑顔でたけしを送り出した幹子さん。きっとカンヌでの栄光も、陰ながら讃えていることだろう。
2023年05月26日23日(現地時間)、第76回カンヌ国際映画祭で監督としての6年ぶりの新作『首』が公式上映され、終了後にスタンディングオーベーションを受けた北野武(76)。上映前には、同作の出演者である西島秀俊(52)、加瀬亮(48)、中村獅童(50)、浅野忠信(49)、大森南朋(51)らとともにレッドカーペットを歩いたが、そのなかで紅一点、着物を着た女性の姿が。豪華俳優陣の中心で手を振る武の隣に手を繋いで寄り添っていた親密な様子のその女性は、武の現在の夫人だと、一部スポーツ紙やテレビが報じている。武は’19年に長く別居していた前夫人との離婚が成立。18歳年下の現在の夫人とは‘20年に再婚をしている。現・夫人は武のマネジメントも手掛けていると報じられており、公私のパートナーだ。夫人は、これまで公の場に姿を現したことがなかったため、ネット上では、《たけしの新しい奥さん初お目見え?》《この人が武さんの奥さんか…》《前の奥さんはまったく出てこなかったけど、やっぱり違うタイプなんやなー》《たけしさん本当に溺愛してるんだなぁ新しい奥さんを…レッドカーペットまで手を繋いで歩くのびっくり》《手つないでたー素敵》と、さまざまな反応が上がっていた。
2023年05月25日第76回カンヌ国際映画祭の「カンヌ・プレミア」部門に出品されている映画『首』の北野武監督、西島秀俊、加瀬亮、中村獅童、浅野忠信、大森南朋が、現地時間5月23日(火) に行われたフォトコール、レッドカーペットアライバル、そして公式上映に登壇した。北野監督が30年もの長きにわたって温めていた『首』は、巨匠・黒澤明が生前「北野くんがこれを撮れば、『七人の侍』と並ぶ傑作が生まれるはず」と期待していた念願の企画。“本能寺の変”が、戦国武将や忍、芸人や百姓といった多彩な人物の野望や裏切り、運命とともに描かれ、キレ味抜群のバイオレンスと笑いをはじめとした北野ワールドのエッセンスが詰まった作品だ。公式イベントの前日、5月22日(月) にはフランスのカンヌにあるラ・スイート サンドラ&コーで、北野監督を筆頭に6人揃ってメディアの前に登場。そこで北野監督は「映画人にとってカンヌ映画祭はステータス。ここに来られただけでも光栄」と喜びを見せた。西島は「20年前に『Dolls』で、北野監督にベネチア国際映画祭に連れて行って頂いて、今回は初めてのカンヌ映画祭に連れて来て頂いた。映画の祭典として大きなイベントだと改めて感じましたし、大きな経験として学んで帰りたい」と、初めてのカンヌへの期待を語る。(C)若山和子加瀬は「最初に来た時の印象と今回は随分違って、より盛り上がりを感じている。北野監督の新作で、皆で来られて嬉しい」と歓喜。中村は「僕は初めてのカンヌで、昨日着いてすぐに大森さんとこの辺を散歩して、夜中までえらい盛り上がりだった」と現地の雰囲気を伝え「これから上映会もあり非常に楽しみ。連れて来て頂いて光栄です」と初のカンヌの雰囲気を噛み締めた。浅野は「今回監督の作品で来れた事が嬉しいですし、また強烈な作品でご一緒出来て嬉しい」と、前回は大島渚監督の『御法度』で役者として参加した北野と訪れたカンヌを想起し、「同世代の俳優で来られて本当に嬉しい」とコメント。大森は「僕も北野監督の作品で初めて来られて嬉しくて、楽しみでした」と語り、キャスト陣も北野監督と一緒にカンヌの地に降り立つことができ、感無量の様子で喜びを語った。翌23日(火) 15時頃、同じくカンヌにあるパレ・デ・フェスティバル・エ・デ・コングレに集まった6人。カンヌの青空に映える、真っ白なジャケットをまとった北野監督をはじめ、爽やかなカンヌの様相に相応しい装いで登場。各国の報道陣を前に6人は堂々たる表情で撮影に応じ、時折談笑するなど終始リラックスした様子を見せた。(C)若山和子その後、20時頃にレッドカーペットが敷かれた会場に移動。会場前の石畳には数多くの映画スターの手形が残され、その中には黒澤明のものも。そんな歴史ある場所に訪れた6人はフォトコールでのカジュアルな装いとはうって代わり、北野監督を筆頭にタキシードと、中村は紋付袴姿の正装で登場。北野監督は『アウトレイジ』以来13年ぶりのカンヌということもあり、貫禄たっぷりに堂々と歩き、「キタノー!」という熱狂的なファンの歓声に手を振る姿も。そしてカンヌ国際映画祭代表のティエリー・フレモー氏と熱い抱擁を交わし、カンヌの地での再会を喜び合った。(C)若山和子そしてドビュッシー劇場で日本実写作品として初の選出となる「カンヌ・プレミア」部門としての公式上映、世界最速上映となるワールドプレミアが開催された。公式上映のチケットは発売されるやいなや即完売。場内には1,068席を埋め尽くす満員の観客が駆けつけ、改めて本作への期待の高さがうかがえる。そして北野監督とキャストたちが姿を現すと、会場は総立ちとなり割れんばかりの拍手で迎え入れた。約141分にもおよぶ本作の終盤、エンドロールに北野監督の名前がスクリーンに映し出されるやいなや、早くも場内からは惜しみない拍手と歓声が巻き起こり、上映が終了するとドビュッシー劇場を埋め尽くした観客による約5分にもおよぶスタンディングオベーションが贈られた。(C)若山和子異様な熱気に包まれた会場と観客の熱量に感謝しながら、北野監督は「今度はもっと良い作品作ってまた来ます」と照れくさそうにコメントした。そして『首』を激賞した観客からも「とても面白かった。笑えました。こういう北野武のユーモアはとても好きです。本当に映画、最高でした」、「サンキューソーマッチ、北野武!」といった興奮を隠しきれない様子の熱いコメントも届いた。その後場所を移し、ヴィラ デ ミニストルで改めて作品が世界に羽ばたいた感想を聞かれた北野監督は「編集やりながらずっと見てたので、寝ちゃうかなと思っていたけど……久々に大画面で見てまぁまぁかなって感じ(笑)」と照れ笑いで答えつつ、「ここに居る役者さんたちには本当によくぞやって頂きました。ありがとうございました」と改めて感謝を述べると一同恐縮する場面も。西島は「何度か映画祭で上映に立ち会っていますが、本当に素晴らしい上映で感動しています。観客の皆様が集中して笑いながら観て下さって胸がいっぱいです」と、観客から贈られたスタンディングオベーションの感動を振り返った。加瀬も「映画が始まる前から、監督が物凄い熱気で迎えられているのも本当に素晴らしくて、上映中のリアクションも良くて、上映後の拍手にも熱気がこもっていたので楽しんで頂けたんだと実感しました」と手応えを話した。中村は「フランスの方々が、役者がアドリブで演じたシーンにも思った以上の笑いが起きて、びっくりと同時に嬉しかったです」と安堵した様子で語ると、大森も「この熱気に凄く感動した。アドリブの所はウケなかったらどうしよう、と心配でしたが、しっかりウケていてホッとしながら見ていました」と安堵の様子でコメント。浅野は「(鑑賞は)2度目でしたが、新たな発見と楽しめるポイントも沢山あって、途中からはお客さんと一緒に笑って見ていて、なんだか家族と一緒に見ているような気持ちになりました」と改めて本作の魅力を感じながら特別な想いに浸っていた。最後に北野は「映画はとにかくお客様あっての話。実際カンヌで暖かく受け止めてもらえたので、日本のお客さんも同じように受け止めてくれたら幸い」と、日本のファンに向けてメッセージを残した。(C)若山和子また、本作の公開日が11月23日(木・祝) に決定。さらにプロモーション映像が公開された。映画『首』プロモーション映像<作品情報>映画『首』11月23日(木・祝) 公開映画『首』ティザービジュアル (C)2023KADOKAWA (C)T.N GON Co.,Ltd.公式サイト: (C)T.N GON Co.,Ltd.
2023年05月24日北野武監督最新作『首』が第76回カンヌ国際映画祭にてワールドプレミアされ、北野監督と西島秀俊、加瀬亮、中村獅童、浅野忠信、大森南朋が5月23日(現地時間)にフォトコール、レッドカーペットアライバル、そして公式上映へ参加。上映後は5分間のスタンディングオベーションが巻き起こった。公式イベントの前日、5月22日にはカンヌにあるラ・スイート サンドラ&コーで、北野監督を筆頭に6人揃ってメディアの前へ登場。そこで北野監督は「映画人にとって、カンヌ映画祭は、ステータス。ここに来られただけでも光栄」と喜びを見せた。明智光秀役の西島さんは「20年前に『Dolls』で、北野監督にヴェネチア国際映画祭に連れて行って頂いて、今回は初めてのカンヌ映画祭に連れて来て頂いた。映画の祭典として大きなイベントだと改めて感じましたし、大きな経験として学んで帰りたい」と、初めてのカンヌへの期待をコメント。織田信長役の加瀬さんは「最初に来た時の印象と今回は随分違って、より盛り上がりを感じている。北野監督の新作で、皆で来られて嬉しい」と歓喜、「僕は初めてのカンヌ」という百姓・難波茂助役の獅童さんは現地の雰囲気を伝えながら「これから上映会もあり非常に楽しみ。連れて来て頂いて光栄です」と雰囲気を噛みしめた。黒田官兵衛役の浅野さんは「今回監督の作品で来れた事が嬉しいですし、また強烈な作品でご一緒出来て嬉しい」と、前回は大島渚監督の『御法度』で、役者として参加した北野監督と訪れたことを思い起こし「同世代の俳優で来られて本当に嬉しい」とコメント。羽柴秀長役の大森さんは「僕も北野監督の作品で初めて来られて嬉しくて、楽しみでした」とコメントするなど、キャスト陣も北野監督と一緒にカンヌの地に降り立つことができ、感無量の様子だった。チケット即完売の公式上映「北野武のユーモアはとても好き」の声も翌23日(火)15時頃、同じくカンヌにあるパレ・デ・フェスティバル・エ・デ・コングレに集まった6人。カンヌの青空に映える、真っ白なジャケットをまとった北野監督をはじめ、各々が爽やかな装いで登場し、時折談笑するなど終始リラックスした様子を見せた。さらに夜はレッドカーペットへ。会場前の石畳には、数多くの映画スターの手形が残されているが、その中には黒澤明のものも。そんな歴史ある場所に訪れた6人は北野監督を筆頭にタキシードと、獅童さんは紋付袴姿の正装で登場。北野監督は『アウトレイジ』以来13年ぶりのカンヌということもあり、貫禄たっぷりに堂々と歩き、「キタノー!」という熱狂的なファンの歓声に手を振る姿も。そしてカンヌ国際映画祭代表のティエリー・フレモー氏とカンヌの地での再会を喜び合っていた。その後、ドビュッシー劇場にて、日本実写作品として初の選出となる「カンヌ・プレミア」部門としての公式上映、世界最速上映となるワールドプレミアが開催。公式上映のチケットは発売とともに即完売し、場内には1,068席を埋め尽くす超満員が駆けつけ、改めて本作への期待の高さがうかがえた。約141分に及ぶ本作も終盤、エンドロールに北野監督の名前がスクリーンに映し出されるやいなや、早くも場内からは惜しみない拍手と歓声が巻き起こり、上映が終了すると観客による約5分にも及ぶスタンディングオベーションが贈られた。異様な熱気に包まれた会場と、観客の熱量に感謝しながら、北野監督は「今度はもっと良い作品作ってまた来ます」と照れくさそうにコメント。観客からは「とても面白かった。笑えました。こういう北野武のユーモアはとても好きです。本当に映画、最高でした」といった熱いコメントも届いていた。「役者さん達には本当によくぞやって頂きました」と北野監督ヴィラ デ ミニストルでの公式会見で、改めて作品が世界に羽ばたいた感想を聞かれると「編集やりながらずっと見てたので、寝ちゃうかな。と思っていたけど…久々に大画面で見てまぁまぁかなって感じ(笑)」と照れ笑いで答えつつ「ここに居る役者さん達には本当によくぞやって頂きました。ありがとうございました」と改めて感謝を述べると、一同が恐縮する場面も。西島さんは「何度か映画祭で上映に立ち会っていますが、本当に素晴らしい上映で感動しています。観客の皆様が集中して笑いながら観て下さって胸がいっぱいです」と、観客から贈られたスタンディングオベーションの感動をふり返り、加瀬さんも「映画が始まる前から、監督が物凄い熱気で迎えられているのも本当に素晴らしくて、上映中のリアクションも良くて、上映後の拍手にも熱気がこもっていたので楽しんで頂けたんだと実感しました」と手応えを話す。獅童さんが「フランスの方々が、役者がアドリブで演じたシーンにも思った以上の笑いが起きて、びっくりと同時に嬉しかったです」と安堵した様子でコメントすると、大森さんも「この熱気に凄く感動した。アドリブの所はウケなかったどうしよう。と心配でしたが、しっかりウケていてホッとしながら見ていました」と同じく安堵の様子。浅野さんは「(鑑賞は)2度目でしたが、新たな発見と楽しめるポイントも沢山あって、途中からはお客さんと一緒に笑って見ていて、なんだか家族と一緒に見ているような気持ちになりました」と改めて本作の魅力を感じながら特別な想いに浸っていた。最後に北野監督は「映画は兎に角お客様あっての話。実際カンヌで暖かく受け止めてもらえたので、日本のお客さんも同じように受け止めてくれたら幸い」と、日本のファンに向けてメッセージを送っていた。『首』は11月23日(祝・木)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:首 2023年秋、全国にて公開予定ⓒ2023KADOKAWA ⓒT.N GON Co.,Ltd
2023年05月24日北野武監督の最新映画『首』(2023年秋公開)のプロモーション映像が3日、公開された。同作は、原作・監督・脚本・編集を北野武が務める最新作にして集大成となる作品。“本能寺の変”を題材に、戦国武将や忍、芸人や百姓といった多彩な人物の野望と裏切り、運命とともに描かれ、キレ味抜群のバイオレンスと笑いをはじめとした北野ワールドのエッセンスが全開となる。このたび、第76回カンヌ国際映画祭「カンヌ・プレミア」への出品作である本作の正式上映が現地時間23日に決定。世界最速ワールドプレミアとして上映されることになり、北野武監督もカンヌ国際映画祭へ登壇することとなった。加えて、カンヌ国際映画祭用に制作したプロモーション映像が解禁された。不安げなピアノの旋律と共に、野ざらしにされた屍があまた転がっている戦場の様子が俯瞰で映し出されて始まる。血肉飛び散る“山崎の戦い”、燃え上がる本能寺と、スケールと迫力が存分に味わえる映像となっている。さらに秀吉(ビートたけし)、光秀(西島秀俊)、信長(加瀬亮)、難波茂助(中村獅童)、黒田官兵衛(浅野忠信)、羽柴秀長(大森南朋)、曽呂利新左衛門(木村祐一)、荒木村重(遠藤憲一)、徳川家康(小林薫)、千利休(岸部一徳)と、日本映画界を代表する錚々たる俳優陣が続々登場する。(C)2023KADOKAWA (C)T.N GON Co.,Ltd
2023年05月03日北野武監督最新作『首』が第76回カンヌ国際映画祭「カンヌ・プレミア」で現地時間23日に世界最速ワールドプレミアとして上映されることになり、北野監督も登壇することが決定。これにあわせて、映画祭用に制作されたプロモーション映像が解禁となった。北野監督が初期の代表作の1本『ソナチネ』と同時期に構想し、30年もの長きに渡って温めていた本作は、巨匠・黒澤明が生前「北野くんがこれを撮れば、『七人の侍』と並ぶ傑作が生まれるはず」と期待していた念願の企画の映画化だ。“本能寺の変”が、戦国武将や忍、芸人や百姓といった多彩な人物の野望や裏切り、運命とともに描かれ、キレ味抜群のバイオレンスと笑いをはじめとした“北野ワールド”のエッセンスが全開する。そんな野心作に豪華&異色のキャストが集結。監督自らが“本能寺の変”を策略する羽柴秀吉を演じ、織田信長に複雑な感情を抱く明智光秀を西島秀俊が演じる。また、加瀬亮が狂乱の天下人・織田信長を怪演し、浅野忠信と大森南朋も秀吉を支える軍師・黒田官兵衛と弟の羽柴秀長をユーモアたっぷりに演じ切る。さらには、秀吉に憧れる百姓・難波茂助を演じる中村獅童が北野組に初参戦。他にも木村祐一、遠藤憲一、桐谷健太、小林薫、岸部一徳らが歴史上の重要人物に独自のキャラでなりきっている。カンヌ国際映画祭用に制作されたプロモーション映像は、不安げなピアノの旋律と共に、野ざらしにされた屍があまた転がっている戦場の様子が俯瞰で映し出されて始まる。血肉飛び散る“山崎の戦い”、そして燃え上がる本能寺……壮大なスケールと迫力が存分に味わえる映像となっている。さらに秀吉(ビートたけし)、光秀(西島秀俊)、信長(加瀬亮)、難波茂助(中村獅童)、黒田官兵衛(浅野忠信)、羽柴秀長(大森南朋)、曽呂利新左衛門(木村祐一)、荒木村重(遠藤憲一)、徳川家康(小林薫)、千利休(岸部一徳)といった日本映画界を代表する錚々たる俳優陣が登場。“新北野組”とも言える個性豊かな俳優たちの演技合戦にも期待は高まるばかりだ。『首』カンヌ国際映画祭用プロモーション映像『首』2023年秋公開(C)2023KADOKAWA (C)T.N GON Co.,Ltd
2023年05月03日北野武監督映画『首』が2023年11月23日(木・祝)に公開される。ビートたけし、西島秀俊、加瀬亮、中村獅童らが出演。北野武監督映画『首』ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞に輝いた映画『HANA-BI』をはじめ、『座頭市』『アウトレイジ』など数々の作品を世に送り出してきた映画監督・北野武。『首』は、そんな北野武が構想に30年を費やした戦国スペクタクル映画だ。“本能寺の変”を描く戦国スペクタクル映画北野武の代表作の1本である映画『ソナチネ』同時期に構想したという『首』は、巨匠・黒澤明が生前「北野くんがこれを撮れば、『七人の侍』と並ぶ傑作が生まれるはず」と期待していた念願の企画。『首』では、これまでにも様々な作品に取り上げられてきた“本能寺の変”が、戦国武将や忍、芸人や百姓といった多彩な人物の野望や裏切り、運命とともに描かれる。北野武は『首』の物語について、「日本の戦国時代を美化することなく、成り上がりや天下を取ることの裏にある人間の業や恨み、つらみなどを自分なりの解釈として描いた」と語っている。西島秀俊・加瀬亮・中村獅童らが出演豪華&異色のキャストが集結するのも映画『首』の見どころの1つ。北野武本人をはじめ、西島秀俊、加瀬亮、中村獅童、浅野忠信、大森南朋らが出演する。羽柴秀吉…ビートたけし織田信長の跡目を虎視眈々と狙い、“本能寺の変”を策略する。明智光秀…西島秀俊謀反を起こした荒木村重を匿い、忠誠を誓っていた織田信長の首を狙う。織田信長…加瀬亮狂乱の天下人。自身の跡目を餌に、家臣の秀吉・光秀らに謀反人・村重の捜索を命じる。難波茂助…中村獅童秀吉に憧れる元百姓。侍大将に成り上がる野望のため戦に身を投じることになる。黒田官兵衛…浅野忠信秀吉を支える軍師。羽柴秀長…大森南朋羽柴秀吉の弟。官兵衛と共に秀吉を支える。さらに、歴史上の重要人物を木村祐一、遠藤憲一、桐谷健太、小林薫、岸部一徳らが演じ、血肉飛び散る“山崎の戦い”から燃え上がる本能寺へと突き進む戦国エンターテインメント『首』を盛り上げていく。曽呂利新左衛門…木村祐一千利休の配下で元忍の芸人。戦場で難波茂助と出会い、出世して大名を目指そうとする茂助に天下一の芸人になることが夢の自分を重ね、行動をともにすることに。荒木村重…遠藤憲一信長の家臣。信長が毛利軍、武田軍、上杉軍、京都の寺社勢力と激しい戦いを繰り広げる中、反乱を起こして姿を消すが、新左衛門によって捕らえられる。斎藤利三…勝村政信:明智光秀の家臣。般若の佐兵衛…寺島進服部半蔵…桐谷健太安国寺恵瓊…六平直政間宮無聊…大竹まこと為三…津田寛治清水宗治…荒川良々森蘭丸…寛一郎:信長の近くで使える近習。弥助…副島淳:信長の家臣。黒人。千利休…岸部一徳:茶人。茶道を大成した。徳川家康…小林薫信長は、村重の反乱の黒幕が徳川家康だと考え、光秀に家康の暗殺を命じる。だが、秀吉は家康の暗殺を阻止することで信長と光秀を対立させようと目論み、その命を受けた新左衛門と茂助がからくも家康の暗殺を阻止することに成功する。第76回カンヌ国際映画祭 「カンヌ・プレミア」正式出品作品なお、映画『首』は、第76回カンヌ国際映画祭 「カンヌ・プレミア」正式出品作品に選出。日本の実写としては初の選出となる。現地時間2023年5月23日(火)に、世界最速ワールドプレミアとして上映。【作品詳細】映画『首』公開時期:2023年11月23日(木・祝)原作:北野武「首」(KADOKAWA刊)監督・脚本:北野武出演:ビートたけし、西島秀俊、加瀬亮、中村獅童、木村祐一、遠藤憲一、勝村政信、寺島進、桐谷健太、浅野忠信、大森南朋、六平直政、大竹まこと、津田寛治、荒川良々、寛一郎、副島淳、小林薫、岸部一徳製作:KADOKAWA
2023年04月20日映画『首』(2023年秋公開)の完成報告会見が15日に都内で行われ、北野武監督、西島秀俊、加瀬亮、中村獅童、浅野忠信、大森南朋、KADOKAWA 代表取締役社長 夏野剛、文芸・映像事業グループ担当執行役員 堀内大示が登場した。同作は、原作・監督・脚本・編集を北野武が務める最新作にして集大成となる作品。“本能寺の変”を題材に、戦国武将や忍、芸人や百姓といった多彩な人物の野望と裏切り、運命とともに描かれ、キレ味抜群のバイオレンスと笑いをはじめとした北野ワールドのエッセンスが全開に。作品には羽柴秀吉(ビートたけし)、、明智光秀(西島秀俊)、織田信長(加瀬亮)、難波茂助(中村獅童)、黒田官兵衛(浅野忠信)、羽柴秀長(大森南朋)らが登場する。構想30年の同作について、北野監督は「とにかく最近になって、北野組に優秀な役者さんがこれほど集まるようになれば、もうそろそろ撮れるなということになった、やっと実現したという感じです」と明かす。「おかげさまで北野組はあまり役者さんに断られることなく、声をかけるとスケジュールをうまく調整してくれて、大したギャラは出ないのに」と感謝していた。明智光秀役の西島は2002年の『Dolls』以来の北野監督作品で、「ちょうどマネージャーからそういうお話があると聞いた数日後に、バラエティの現場で監督とご一緒して、廊下で『話聞いてる?』と言われて、『はい』『頼むね』『わかりました』って。そんな風に、多分オファーだったのかなと思っています」と振り返り、「非常に嬉しかったです」と喜びを表す。同作で北野組初参加となるのは「ずっと若い頃から北野監督の作品が大好きで、役者としていつか出演させていただきたいという長年の夢でした」という獅童。「大森南朋さんは若い頃から仲良くしていただいて、会うたびに『監督の映画に出たいのでどうすればいいか』というのは話して、『バラエティとかで会ったときに自分で頼んだ方がいいよ』とアドバイスをいただいたんですけども、なかなかおこがましくて、ご挨拶はもちろんさせていただいたんですけど、自分の力で言うことができなくて」と、これまでの状況を説明する。しかし今回は「緊急事態宣言があって、ここ3年ぐらい歌舞伎の仕事ばっかりだと思うので、また映画の仕事を少しずつ増やしていきたいなというところで『北野監督の作品のオーディションがあったら行きたいと思うので、そういう情報があったら事務所にも集められるといいね』なんて話していたら、本当に翌日に北野組に話をいただけて」と奇跡のタイミングだったという。「こんなことがあるのかなと、とても嬉しかったですし、新しい中村獅童を引き出していただいたなと感謝の気持ちでいっぱいです」と語った。常連の大森でも「よかった、また来た! 嫌われてなかったと思いました」とオファーには喜びがあった様子。「いつも監督の現場は何が起こるからわからないので、それに対処できる心の余裕というか、台本をもちろん読んで、何が起きても対処できるようにと現場に励んで行ってました」と心構えを明かした。
2023年04月15日北野武監督の最新作『首』完成報告会見が4月15日(土)、都内にて行われ、北野監督のほか、出演する西島秀俊、加瀬亮、中村獅童、浅野忠信、大森南朋が報道陣からの質疑応答に答えた。西島さんをはじめとするキャスト陣は「北野組に参加できて幸せだった」と異口同音、北野監督は「おかげさまで北野組はあまり役者さんに断られることなく、声をかけると、大したギャラは出ないのにありがたいことです」と感謝を伝えていた。『首』は北野監督の最新作にして、構想に30年を費やした戦国スペクタクル。戦国時代を舞台に、「本能寺の変」が戦国武将の羽柴秀吉(北野さん)、明智光秀(西島さん)、織田信長(加瀬さん)、徳川家康(小林薫)らや忍、芸人や百姓といった多彩な人物の野望と裏切りとともに描かれる。会見冒頭でKADOKAWA代表取締役社長・夏野剛が、「今までの時代ものとはまったく毛色が違う稀有な作品。オリジナリティがふんだんに詰め込まれた作品です」と興奮して説明。北野武監督北野監督はこの時代に焦点をあてたことについて、「男同士が絡み合うこと、殿様に対して命をかけるのはそういう関係であるというのは自分の考え方。それらを描かずに戦国時代を語るのはおかしいので、そうした話もちゃんと入れている。あと、侍や戦国大名は悪いやつらで、一般の人たちが死んでも関係ない。残酷さと生と死をバックボーンとした生き方をうまく描ければなと。死を前にした男同士の関係がうまく描ければと思った」と作品に込めた思いを語る。西島秀俊『Dolls』以来の北野組参戦となった西島さんは、「無欲に、監督の頭の中にある作品を何とかこの現実の世界に表に出すために、自分の力を出し尽くそうと現場に毎日臨み、とても幸せな毎日でした」と笑顔で振り返る。また、西島さんは本作ならではの特色について、「常に死が傍にある状況の中で生きているので、滑稽と悲惨が本当に隣り合わせ。すごい笑っていると突然その後に信じられないくらい悲惨なことが起きたりする。監督にしか描けない世界観、面白さだなと思いました」と声を弾ませた。加瀬亮3度目の北野組となる加瀬さんは、織田信長を演じる。挨拶で「『アウトレイジ』シリーズでもかなり自分からは遠い役を演じて大変だったので、今回も難しいだろうなと思って参加しましたが案の定、大変な目に遭いました(笑)」とほのぼのとほほ笑んだが、この日解禁されたプロモーション映像では、残忍な信長を嬉々として演じているようにも映った。加瀬さんは「まず自分に信長役をくれるのは監督くらいしかいないかな、と思いました。(出てくる人が)今回ほぼ全員ひどい人でしたね(笑)。残酷なシーンも数々出てくるんですけど、なぜかわからないけど、監督がそういうのを描くと最終的には品のいい映像に収まっているのが、すごくほかの監督とは明らかに違うところだと思いました」と北野監督ならではのオリジナリティを称えた。北野監督は「教養があって家柄がいいんだと思います」と冗談めかして答え、キャスト陣を笑わせていた。『首』は2023年秋、全国公開。(cinamacafe.net)
2023年04月15日