「他人になり切る俳優の仕事は、かなり“ストレンジ”。それに、僕の名前と顔もわりと“ストレンジ”だよね(笑)」。この一言で、発言主が誰なのか容易に想像できるはず。一度耳にしたら忘れられない、一度目にしたら忘れられない、自称“ストレンジ”な名前と顔のベネディクト・カンバーバッチが、マーベル映画のヒーローに。その名も『ドクター・ストレンジ』は、元外科医の異色ヒーローだ。もっとも、医学界から戦いの世界への転身は、本人が望んだわけではない。ある日の事故で両手の機能を失ってしまったことが、彼の運命を大きく変える。「いい経験も悪い経験も経て歳を重ねるのが人間だけど、ストレンジの場合はかなりドラマティック。外科医としての生命を絶たれてしまうのだからね。でも、それをきっかけに、彼の人生は大きく変わる。僕自身に彼ほどの経験はないけど、素晴らしい展開だと実感したよ。ただし、教訓を学んでほしいシーンでもあるんだ。“皆さん、電話をしながら運転するのはやめましょう”ってね。僕も気をつけるから(笑)」。「僕自身に彼ほどの経験はない」とは言うものの、実はベネディクトの人生もかなりドラマティック。かつて、命の危機に瀕したこともあるとか。「南アフリカでの撮影中にカージャックされたことは、みんなもう知ってるよね?あれは本当に大きな出来事。以来、人生に対する感謝の気持ちが強まったし、成長することができた。あとは、子どもの頃のことだからあまりよく覚えていないのだけど、雨の日に母が運転する車に乗っていて、危ない目に遭ったこともある。スピンして、電柱に正面から激突したんだ。幸いなことに、みんな軽症で済んだのだけど」。「様々なことがあったけど、こうして生きて、仕事をしていられる僕は恵まれていると思う」。こう語るベネディクトとは違い、ストレンジは「人生に対する感謝」を感じるまでに少々時間がかかる。いわく、「傲慢で、天才肌で、エゴの塊」だからだ。それらの気質は、ベネディクトが「SHERLOCK/シャーロック」で演じてきたシャーロック・ホームズの持つ気質とも重なる。「その質問を僕が警戒するのは、似た役ばかりを演じていると思われたくないから。自分には演技の幅があって、いろいろな役をこなしてきていると思いたいし、思ってもらいたい」と前置きしながらも、冷静な分析を聞かせてくれた。「確かに、ストレンジとシャーロックの共通点は多いと思う。ただし、圧倒的に違うのは名声に対するスタンスだね。シャーロックは名声に興味がないけど、ストレンジは名声を求めている。それに、ストレンジは孤高であるとはいえ、いまの世の中に適応している物質主義的な男。その点、シャーロックは社会性に欠けるんだ。どちらも魅力的だけどね。秀でた才能を持つ象徴的な役柄を演じられるのは、役者にとってはとても光栄なことだよ」。ちなみに、ストレンジとベネディクト自身の共通点はと言うと、「音楽が日常に欠かせないところ」。お気に入りの曲をバックに幾多の手術を成功させてきた外科医時代のストレンジのように、ベネディクトも「音楽によって集中力を高める」のだそうだ。「フィリップ・グラスが手掛けた『めぐりあう時間たち』のサントラはかなりのお気に入り。『I’m Going to Make a Cake/ケーキを作りましょう』を聴きながら、集中するんだ(笑)。ドレイク、レディオヘッド、エルボーもヘビーローテーションで聴いている。あと、BBCラジオは世界一の放送局だと思っていて、そこでお気に入りの曲に出会うことも多い。音楽は演技の助けになるし、エネルギーになるし、インスピレーションを与えてくれる。音楽だけでなく、演劇も、詩も、絵画も、アートが常に自分の糧となるんだ」。傲慢で、エゴが強く、けれどもどこかキュートで、音楽をこよなく愛する面すら愛おしいドクター・ストレンジは、マーベル映画の中でも1、2を争う魅力的なキャラクター。やがてストレンジは時空を超えた力を身につけていくが、俳優の道を歩み始めた頃の自分は、未来の自分がマーベル映画のヒーローになると知ったら何と言う?最後にこう訊ねると、これまたチャーミングな答えが返ってきた。「僕はキャリアプランを考えながら俳優をやってきたわけじゃないし、最初の半年は仕事すらもらえなかった。仕事が入り始めてからも、好きなことをしてお金がもらえるだけで嬉しいという気持ちでいたしね。だから、もちろん何年か後に自分が世界中で愛される大作シリーズのヒーローになれるなんて想像もしていなかった。本当にラッキーだと思うよ。キャリアというものは、“あの作品があったから、この作品がある”なんて後から考えてみたとしても、それが本当に正しいかは誰にも断言できない。ただ、1つ言えるのは、僕はどんなチャンスも逃さないよう心掛けてきた。だから、今後もあまり考え過ぎず、チャンスが来たらそれをつかむ。けれど、そうだね…。僕が俳優を始めた頃はもちろんマーベル・シネマティック・ユニバースなんてものはなかったから、その頃の僕はこう言うだろうね。『えっ?マーベルがそんなにたくさんの映画を作るようになったの?僕がその主役になるって?いや、ありえないよ』」。(text:Hikaru Watanabe)■関連作品:ドクター・ストレンジ 2017年1月27日より全国にて公開(C) 2016MARVEL
2017年01月23日アメリカのジャズピアニスト、ロバート・グラスパー率いるロバート・グラスパー・エクスペリメントが、6月8日(木)東京・品川プリンスステラボールにて単独公演を行うことが決定した。【チケット情報はこちら】ロバート・グラスパーは2005年に米ブルーノートと契約。ジャズ、ゴスペル、ヒップホップ、R&B、オルタナティブ・ロックなど多様なジャンルを昇華したスタイルで注目を集める。2012年には“エクスペリメント”名義でのアルバム『ブラック・レディオ』をリリース。第55回グラミー賞「ベストR&Bアルバム」部門をピアニストとして初受賞。近年はケンドリック・ラマーやコモン、フライング・ロータスなど様々なジャンルのアーティストの作品にも参加している。昨年はアルバムをリリースし、「FUJI ROCK FESTIVAL ’16」への出演で来日を果たした。今回の公演はこれまでの来日公演よりも長い、90分におよぶステージ。大会場・大音量で盛り上がるクラブギグスタイルで、たっぷりグラスパーが堪能できる。チケット一般発売に先がけて先行先着プリセールを実施。受付は2月10日(金)午前10時から16日(木)午後11時59分まで。■ロバート・グラスパー・エクスペリメント ジャパンツアー 20176月8日(木)品川プリンスホテル・ステラボール(東京都)開場19:30 / 開演20:00
2017年01月13日ソーサー型見た目が華やかなのでパーティや結婚式などでよく使われます。注ぐ時、泡立ちを気にすることなく1回で注げるので大勢に提供するシーンに向いています。フルート型すっきり系のシャンパーニュにオススメです。また、シャンパーニュグラスの底にはわざと小さな傷があるので、泡が綺麗にのぼっていきます。香りも逃げにくく、継続して泡が保たれるのも特徴です。ヴィンテージシャンパーニュグラスふくらみのあるグラスなので熟成したシャンパーニュに合います。豊かな香りが一番継続して感じやすく、最近のレストランなどで主流になりつつあります。シャンパーニュの香りをより楽しみたい方には、こちらのグラスがおすすめです。シャンパーニュグラスは熱湯ですすぐ!水ですすいだ後に付いてしまう水垢が、熱湯ですすいで熱いうちに拭き取ることで、水滴が綺麗に拭き取れ、すぐに乾燥してくれるのでピカピカなグラスになります。シャンパーニュグラスの構造を理解!ワイングラスはボウルとステム(脚の部分)が別々で作られ、溶接されています。同時に洗うなど力を入れすぎると割れる原因になるので、ボウルとステム(脚の部分)は別々に拭きましょう。さらに、割れる原因に多いのは酔ったまま洗っていること!飲んだ日はすすぎだけしておき、翌朝洗いましょう。TPOに合わせてグラスを選べれば、シャンパーニュをもっと美味しく味わえるはず。そして、せっかく美味しく楽しんだ後は、丁寧にグラスを扱わないと大人失格! いつまでも美しく保管できる洗い方や拭き方もきちんとマスターして、お気に入りのグラスを長持ちさせましょう。“レコール・デュ・ヴァン”出典:
2016年12月18日第68回カンヌ国際映画祭監督週間で上映され絶賛された、フィリップ・ガレル監督の最新作『パリ、恋人たちの影』。“ゴダールの再来”と呼ばれたその才能と、「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド」の歌姫・ニコとの運命的な出会いと別れでも知られる名匠は、自身の愛の痛みと向き合い、数々のアーティストに影響を与えながら60年、70年代のアートシーンを歩んできた。作品を見つめると時代が浮かび上がってくる…そんなフィリップ・ガレル監督の魅力に迫った。夫・ピエールの才能を信じ、二人三脚でドキュメンタリー映画を製作する妻・マノン。映画製作に行き詰まりを感じていたある日、ピエールは若い研修生のエリザベットと偶然出会い、恋に落ちる。あるときエリザベットは、ピエールの妻マノンも浮気相手と会っているところを目撃し、彼に告げる。思い描いていた未来とは少し違う現在に、満たされない想い抱え、愛されたいと彷徨う男と女たち。愛の痛みだけでなく、愛する喜びが、モノクロームの映像の中に軽やかに浮かび上がるーー。本作は、ヌーヴェルヴァーグの次世代の旗手として活躍を続けるフィリップ・ガレル監督の最新作。共同脚本をゴダール、ブニュエルらとタッグを組んできたジャン=クロード・カリエール、撮影監督をロメール、ルイ・マルの世界を映し出してきたレナート・ベルタが務めるなど、映画界を牽引してきた錚々たるスタッフが集結している。■“宿命の女”「ヴェルヴェッド・アンダーグラウンド」の歌姫ニコとの出会いそんなガレルが注目を集めたのは、16歳で制作した短編だった。そして、68年のフランス五月革命を機にパリを離れる。69年のニューヨーク、ガレルはアメリカン・ポップカルチャーの中心人物であるアンディ・ウォーホルのスタジオ「ファクトリー」に出入りするように。そこで、デヴィッド・ボウイなど数々のアーティストに影響を与え、近年では宮沢りえ主演『紙の月』主題歌としても起用された「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド」の歌姫・ニコと運命的に出会う。当時、ボブ・ディラン、ブライアン・ジョーンズ、レナード・コーエンらと浮名を流していたニコはすでに伝説と化していた。2人はその後、結婚。公私ともにパートナーとなり、その生活が破たんする78年までの間に、ガレルはニコを主演に迎えた『内なる傷痕』『孤高』など7本の映画を製作。また、認知されることはなかったが、ニコはアラン・ドロンとの間に息子アリーを生んでおり、ガレルは『秘密の子供』の重要なモチーフとして描く。そして、88年に事故によりニコが急逝すると、彼女と過ごした私的な記憶から生まれた『ギターはもう聞こえない』を発表、ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞に輝いた。ガレル自身が「愛の産物」と呼ぶこれらの作品は、いまもなお色褪せることなく、カルト的な人気を博している。■ジャン=リュック・ゴダール、エリック・ロメール、ジーン・セバーグ…時代の寵児たちに愛されたニコだけでなく、これまで時代を代表するさまざまなアーティストから愛されてきたガレル監督。その交友関係がもたらした経験によって、私的かつ、時代の空気感を醸し出すガレル独特の作風が確立されていく。<ガレルをめぐる監督たち>◇エリック・ロメール…ヌーヴェルヴァーグ運動の中心人物として知られるロメールから個人レッスンを受けたガレル。彼から「映画」を学ぶ。◇ジャック・ドワイヨン…ガレルの親友であり、同じく“ポスト・ヌーヴェルヴァーグ”の一人として知られる。ガレル監督『彼女は長い時間太陽の下で過ごした』に出演もしている。◇ジャン=リュック・ゴダール…「ゴダールの再来」と呼ばれたことについて「ガレルは息をするように映画を撮る」と賛辞を贈っている。これまで、ゴダールの常連スタッフであるラウル・クタール(撮影監督)、フランソワ・ミュジー(録音)などとも仕事を重ねる。そのほか、オリヴィエ・アサイヤス監督、レオス・カラックス監督らとも親交が深い。<ガレルを愛したミューズたち>◇ジーン・セバーグ…ゴダールのデビュー作『勝手にしやがれ』でヒロインを演じ人気を博す。ガレルが愛した女性の一人で監督作『孤高』では、ニコとも共演を果たしている。出演の5年後、悲劇的な死を迎える。◇カトリーヌ・ドヌーヴ…『シェルブールの雨傘』『終電車』など、映画史に燦然と輝く数々の傑作に出演。主演を務めたガレル監督『夜風の匂い』では、ドヌーヴ自らが「あなたと映画を作りたい」とラブ・コールを送りつづけてついに実現した。■映画界を牽引してきたスタッフと共に撮り上げた最新作はフィリップ・ガレルの新境地最新作となる『パリ、恋人たちの影』は、これまで愛に光を当て続けてきたガレルがとらえた、傷つきながらも宝石のように輝く恋人たちの姿を、俯瞰的に描いた新境地。『昼顔』『ブルジョワジーの密かな愉しみ』などで知られる巨匠ジャン=クロード・カリエールが脚本に参加。また、『満月の夜』『さよなら子供たち』などで高い評価を受けるレナード・ベルタが撮影監督を務め、フィリップ・ガレルの世界をより高みへと引き上げる。「これは、フィリップ・ガレル監督の最高傑作だ! 観る者の情感を揺さぶり、まっすぐに訴えかけてくる」(カイエ・ドゥ・シネマ)、「監督の私的な記憶から輝いたものが生まれ、ありふれた男女の人生が、宝石のようになる」(ル・モンド)など、絶賛を受けている本作。今回は、35mmフィルムで過去作が観られる特集上映の開催も決定しており、私的な愛の記憶をフィルムに描き出してきた彼の世界を改めてスクリーンで堪能してみては?『パリ、恋人たちの影』は2017年1月21日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年11月27日エリザベス女王とエディンバラ公フィリップ王配が日曜日(現地時間)に結婚から69周年を迎えた。今回のお祝いはウィンザー城にて家族や友人を招き、小規模にお祝いをするという。2人は1947年11月20日に結婚、来年にはいよいよプラチナ婚式を迎える。「Hello!」誌によると2人はエリザベス女王が13歳、フィリップ殿下が18歳の時に海軍兵学校で出会い、以来文通を続けていた。女王の一目ぼれだったそうだ。女王が21歳を迎えた1947年に婚約、同年に結婚している。2人の結婚の記念本「Royal Wedding」を書いた著者のベティ・シューへの手紙に、女王はフィリップ殿下との交際もようを明かしていた。なんと、ロンドンのナイトクラブへ繰り出し踊るという、至って普通のカップルのようなデートをしていたというのだ。結婚からわずか5年後、父のジョージ6世が56歳の若さで死去し、王女であったエリザベスが女王に即位。それから64年間、女王としてイギリス歴代最長の在位をキープしている。その安定した成功の影には、長年連れ添っているフィリップ殿下の功労も大きいのだろう。結婚前にはエリザベス女王の周りでは「夫となるべき人の選択を誤った」と苦言を呈する人も多かったという。しかし、エリザベス女王は金婚式に「彼は長年、私の強みであり、支えになってくれています」とコメントし、夫を労った。(Hiromi Kaku)
2016年11月21日60年代から活躍する名匠フィリップ・ガレル監督の最新作にして、第68回カンヌ国際映画祭監督週間に正式出品された『パリ、恋人たちの影』。このほど、2017年1月21日(土)より日本公開することが決定し、ビジュアルが解禁となった。夫・ピエールの才能を信じ、二人三脚でドキュメンタリー映画を制作する妻・マノン。ピエールは映画制作に行き詰まりを感じていたある日、若い研修員のエリザベットと偶然出会い、恋に落ちる。だが、愛しているのは彼女の体だけ。自分を信じ、裏切ることのない妻と別れるつもりはない。ピエールは罪悪感もないままに、2 人と関係を続けることにする。また、エリザベットは、予期せずピエールの妻マノンが浮気相手と会っているところを目撃し、彼に告げる。思い描いていた未来とは少し違う現在に、満たされない想いと孤独を抱える男と女たち。愛されたいと彷徨う3人が行きつく先とは…。本作は、ヌーヴェルヴァーグの次世代の旗手として注目を集め、60年代から現在まで活躍を続けるガレル監督の最新作。共同脚本をゴダール、ブニュエルらとタッグを組んできたジャン=クロード・カリエール、撮影監督をロメール、ルイ・マルの世界を映し出してきたレナート・ベルタが務めるなど、映画界を牽引してきた錚々たるスタッフが集結。ゴダールに「ガレルは息をするように映画を撮る」と言わしめ、レオス・カラックスらも心酔してきた独自の世界を、圧倒的な感性と技術力でより高みへと引き上げる。これまで、自身が過ごしてきた時代の空気感、そして美しくも痛みと哀愁に満ちた私的な記憶を作品に反射させてきたガレル監督。本作は、男と女の愛の普遍性を俯瞰的に描いた新境地となり、痛みだけではない、愛することの喜びをモノクロームの画面の中に浮かび上がらせ、「最高傑作だ!」(カイエ・ドゥ・シネマ)とも言われている。今回完成したビジュアルは、3人の男と女のただならぬ愛の行方を予感させるものに。モノクロームの世界観は、新しさがありつつも、どこか60年代の匂いを感じさせている。また、本作の公開に併せ、フィリップ・ガレルの過去作を貴重な35mmフィルムで上映する特集も同時開催が決定。カトリーヌ・ドヌーヴ主演『夜風の匂い』、ヴェネチア国際映画祭・銀獅子賞の『恋人たちの失われた革命』などがラインナップする。『パリ、恋人たちの影』は2017年1月21日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開。フィリップ・ガレル監督の35mmフィルムによる特集上映同時開催。(text:cinemacafe.net)
2016年11月06日ソニー(SONY)から「グラスサウンドスピーカー LSPX-S1」が登場した。透き通るような“見た目”と“音色”まるでオブジェのような「グラスサウンドスピーカー」。まず目に入るのは、透明なガラス部分だろう。この「有機ガラス管」は、透き通るような音色を作るのに一役買っている。有機ガラス面全体が円筒状の音源となり、離れた距離でも音の減衰が少なく全方向にクリアな音を広げることができるのだ。この技術は、人の細かな息遣いや楽器の質感描写に優れ、まるで誰かが目の前で歌い演奏しているような音を楽しむことができる。ロウソクのような温かい光を演出透明なガラスの中には、フィラメント型LEDを使用。この暖かい光は明るさの調整もでき、音と光による極上の空間演出ができる。寝る前のベッドの横、キャンプのテントの中、ホームパーティでの机の上など、シーンを問わず、そして存在を主張することなく、柔らかな光を感じられるはずだ。持ち運べるワイヤレス機能Bluetoothによりスマホやウォークマンなどの再生機と、ワイヤレスで繋がるのも魅力。バッテリーは約2時間の充電で約4時間、連続してワイヤレスリスニングできる。さらに、Bluetoothで2台を接続し、ステレオ再生や両方から同じ音を出すことも。もちろん、スピーカー本体の側面にステレオミニジャック(オーディオ入力端子)もある。【詳細】グラスサウンドスピーカー LSPX-S1発売日:2016年02月13日(土)価格:73,880 円+税(ソニーストア価格 16年9月現在)使用スピーカー:有機ガラス管型トゥイーター、50mmウーファー周波数帯域:60Hz-40,000Hz電源:リチウムイオンバッテリー、AC電源電池持続時間(Bluetooth接続時):約4時間最大外形寸法(外径×高さ):約Φ82mm×303mm質量:約920g (充電池を含む)付属品:ACアダプター(1)、電源コード(1)、クリーニングクロス(1)■Bluetoothに関して通信方式:Bluetooth標準規格ver.3.0出力:Bluetooth標準規格Power Class2見通し距離:約10m使用周波数帯域:2.4GHz帯変調方式:FHSS対応コンテンツ保護:SCMS-T方式伝送帯域(A2DP):20Hz-20,000Hz(44.1kHzサンプリング時) / 20Hz-40,000Hz(LDAC 96kHzサンプリング、990kbps時)Speaker add機能:○対応プロファイル:A2DP,AVRCP対応コーデック:SBC、AAC、aptX、LDAC
2016年09月17日どんな素敵なディナータイムでも、グラスにべったりとリップカラーがついている女性にはげんなりするもの。かといって、せっかくおしゃれをした日にリップカラーを塗らないのも嫌!グラスに色移りするのを防ぐ方法ってないの?マットな口紅を使う今年のトレンドでもあるマットリップ。実は、ツヤの出るタイプの口紅はリキッドルージュ、グロスよりも色が付きにくいのです。トレンド意識もできて一石二鳥。ティントリップに切り替える「色移りしない・色が落ちない」リップコスメの定番と言えばティントリップ。食事の予定があるときは、こちらに切り替えてみてはいかがでしょうか?ヴィセ 「ヴィセ アヴァン オイルイン リップティント」出典:@cosmeよりティッシュオフする食事の前に、一度唇にティッシュペーパーを挟んでティッシュオフしてみて!余分な油分とカラーがテュッシュに移ることで、グラスにつくのを防止します。 リップコートを取り入れる普段の口紅の発色をそのまま楽しみながら、色移りを防ぎたい!というワガママさんには、リップコートがおすすめです。コーティングするため乾燥をしてしまう場合もあるので、保湿対策はしっかりと行いましょう。リンメル 「マジカルステイ リップコート」出典:@cosmeよりどれも100%完璧に色移りを防げるわけではありません。だけど、そのまま食事をするよりずっとスマート。飲食の前には、いずれかの方法を取り入れてみてくださいね。
2016年09月17日3.1 フィリップ リム(3.1 Phillip Lim)が9月10日から10月10日まで、クリエイティブディレクターのフィリップ・リムが日本で撮り下ろした写真を展示するフォトエキシビジョン「Japan through my eyes」を3.1 フィリップ リム青山店にて開催する。これまでに日本の美や文化、歴史、人々などから多くのインスピレーションを得てきたフィリップ・リム。彼は、16年春にブランドの創立10周年を祝し、10年の間ブランドを支えてくれた人々への感謝を伝えるべく日本を訪れた。滞在中は東京の街中や美術館、直島のアートなど、電車、飛行機、フェリーを乗り継いだ旅中の様々な瞬間を撮影し、Instagramに投稿。その日本への深い敬愛が反映された写真の数々は、多くの人々にシェアされた。今回は、日常生活とロマンシング・リアリティ(現実と夢の間)の中に美を見出す彼自身のフィソロフィーも反映されたそれらの作品を展示。合わせて、日本の文化や精巧な技術への敬愛に溢れた16年フォールコレクションも楽しめる貴重な機会となっている。また、同期間中にInstagramにて、それぞれが感じる「JAPAN」-風景・物・コト-をハッシュタグ「#31Japan」をつけて投稿してもらうキャンペーンを実施。投稿写真の中からフィリップ・リムの次なるインスピレーション源として選ばれた作品は、フィリップ・リムの公式Instagramでシェアされる。なお、3.1 フィリップ リム青山店では「Japan through my eyes」を記念して、16年秋の新作サドルバッグ「アリクス(ALIX)」(13万8,000円)を先行発売。「アリクス」は日常に溢れるモノの美しさからインスピレーションを得たシリーズとなっており、バッグの角にはステープルを彷彿とさせるデザインが、フロントフラップにはペーパークリップからインスピレーションを得たハードウエアがあしらわれている。今回新登場したサドルバッグは、丸みのあるサドル型とシャープなハードウエアの相反する美しさが特徴のバッグとなっている。
2016年09月02日ジャン=ポール・エヴァン(JEAN-PAUL HÉVIN)は、新作「グラス ピレ」を2016年7月14日(木)より販売する。ショコラ風味の氷を、シャリシャリの食感を残して砕いた“グラス ピレ”。ショコラティエでもありグラシエ(アイスクリーム職人)でもあるジャン=ポール・エヴァンだからこそ実現できる、夏にぴったりな贅沢かき氷だ。チョコレート バー 丸の内店のみで展開されるのは、2種類のフレーバー。フローズン ショコラにビタミンCが詰まったルバーブと、太陽の光をたっぷり浴びたマンゴーをマッチさせた「グラス ピレ ア ラ パリジェンヌ ルバーブ マング」、真っ赤な果肉と豊かな香りをもつセンガセンガナ種のイチゴと、ユズ フレーバーのショコラ エスプーマ(ムース)を組み合わせた「グラス ピレ ア ラ パリジェンヌ フレーズ ユズ」が並ぶ。また、「グラス ピレ ア ラ パリジェンヌ」は、ジャン=ポール・エヴァンブティックでも展開する。シルクのようになめらかな生クリームと、シャリシャリに砕いたフローズン ショコラを2層にしたリッチな味わい。そこに隠し味として番茶を加えることで、すっきりとした後味に仕上げている。なお、イート イン スペース“バー ア ショコラ”では、キウイソースとショウガ風味のショコラ エスプーマを組み合わせた「グラス ピレ オ ショコラ キウイ ジャンジャンブル」やサボテンの実とペパーミントを合わせた「グラス ピレ オ ショコラ フィグ ドゥ バルバリ マント」など、さまざまなフレーバーをボリュームアップしたサイズで提供する。【詳細】真夏の新作 グラス ピレ・グラス ピレ ア ラ パリジェンヌ ルバーブ マング 864円(税込)販売期間:2016年7月14日(木)~7月31日(日)販売店舗:ジャン=ポール・エヴァン チョコレート バー 丸の内店・グラス ピレ ア ラ パリジェンヌ フレーズ ユズ 864円(税込)販売期間:2016年8月1日(月)~8月31日(水)販売店舗:ジャン=ポール・エヴァン チョコレート バー 丸の内店・グラス ピレ ア ラ パリジェンヌ 864円(税込)販売期間:2016年7月14日(木)~8月31日(水)販売店舗:ジャン=ポール・エヴァン チョコレート バー 丸の内店、東京ミッドタウン店、三越札幌店、三越仙台店、岩田屋本店、イセタン フードホール ルクア イーレ店(大阪)※バー ア ショコラでは、1,388円(税込)で提供。
2016年07月16日フィリップ・リムによる3.1 フィリップ リム(3.1 Phillip Lim)は、マレ地区のギャラリー、ニッキー・ディアナ・マルカールを会場に、展示会形式で17SSメンズコレクションを発表。16-17AWシーズンから見られるシンプルさを追求したノームコアの流れとは一線を画し、挑戦し続ける姿勢を示した。洗練と野心、リラックスとチャレンジといった相対するキーワードを掲げながら、着る人自らレイヤーリングのスタイルを見つけられるようなコレクション構成にし、その中で各アイテムをいかにラクジュアリーにするかを追求したという。今シーズンはストリートテイストの中にフィリップ・リムが好むバッドボーイの要素を注入しながら、パンツをアンクル丈にするなど、50年代の雰囲気も持たせている。ジャケット類はドロップショルダーで流れるようなシルエットが特徴。フローラルプリントの柔道着風ジャケットがあるかと思えば、レオパードモチーフのフリーサイズパンツやブルゾンといった攻めのアイテムを登場させ、そのコントラストが心地よい。純粋にファッションを楽しみたいとするフィリップ・リムのフィーリングが大きく反映されたコレクションとなっていた。
2016年07月06日私の手抜き料理のひとつが、デミグラスソース缶なしで作るハヤシライス。うちの娘はかなりの食いしん坊で、保育園から帰ったらすぐに「ごはん!」と言います。「ちょっと待ってて」と言おうものなら、「ギャーッ!!」と泣いて、あやすのが大変。だから会社勤めをしていたときは、退社したら走って一旦家に帰り、15分で夕飯の準備をしてお迎えに行っていました。このハヤシライスは、前日にたまねぎさえ切っておけば、15分以内で完成!会社員時代、何度助けられたかわからないくらい作ったメニューです。わざわざデミグラスソース缶を買わなくても、家にある調味料でできるというのがポイントですが、デミ缶は動物性脂肪がちょっと多めなので、小さい娘に食べさせるのには少し躊躇してしまいます。そういう意味でも、デミ缶不使用のハヤシライスはおすすめです。ハヤシライスレシピ制作:管理栄養士 長 有里子<材料 作りやすい分量 / だいたい4人前>牛切り落とし肉 320g塩・こしょう 少々たまねぎ 1個にんにく 1かけバター 20g小麦粉 大さじ3トマトジュース 500ml赤ワイン 1/2カップAケチャップ 大さじ3Aウスターソース 大さじ4A醤油 大さじ2<作り方>1、たまねぎは薄切りにする。にんにくも薄切りにする。2、バターを熱した鍋にたまねぎを入れ、しんなりするまで炒めたら、にんにくも入れ、香りがでるまでさらに炒める。3、塩・こしょうをふった牛切り落とし肉を加え、すぐに小麦粉を全体にふりかけ、軽く炒める(小麦粉が鍋にくっついて焦げてしまっても気にしない。あとで水分を入れてこそげとるようにかき混ぜれば、取れます)。4、トマトジュースと赤ワインを入れ、軽くグツグツ沸騰させてとろみがついたら、Aの調味料を入れ、味を調える。味をみて、必要なら塩で調整する。多めに作ればオムハヤシにアレンジできるし、ご飯にのせてチーズをかけてトースターで焼けばドリアに変身と、アレンジが効くのも良いところ。私はなるべくキッチンに立つ時間を減らしたいので、いつも多めに作るようにしています。ちなみに、牛肉には鉄分や亜鉛といったミネラルが豊富に含まれています。鉄分は有名ですが、亜鉛という成分は聞きなれない方が多いかもしれません。亜鉛は新陳代謝を活発にする働きがあるので、女性にとっては美肌や抜け毛予防といった美容に役立つ成分。でもそれだけではなく、新陳代謝を活発にするということは、成長期のお子さんの健康な発育にも深くかかわります。そして、鉄分や亜鉛の吸収率を高めるのに役立つのが、有機酸(すっぱいもの)。酸味のあるトマトジュースや赤ワインを使うハヤシライスは、組み合わせ的にもバッチリですよ。
2016年06月14日暑くなってくると、よく冷やしたゼリーがおいしいですね。見た目にも涼しげで、つるんとのどごしのよいゼリーは、子どもたちも大好き。スーパーで気軽に買えて、価格もリーズナブルなので、夏は冷蔵庫に常備しているおうちも多いのではないでしょうか。■気軽に作れる「お家で手作りグラスデザート」がブームの兆しそのまま食べてもおいしいゼリーですが、最近はゼリーを使ったアレンジデザートも人気。とくに今年は、ゼリーをアイスやヨーグルトなどと重ねる「ゼリー重ね」というスタイルが注目を集めています。デパートで売っているようなグラスデザートが、スーパーで揃う市販のデザートで作れるそう。側面から見えるカラフルなグラデーションが視覚的にも楽しく、おしゃれママのSNSでもよく見かけます。■“ご自宅グラスデザート” のおすすめレシピ作り方はシンプル。スーパーでお好みのゼリーやプリン、ケーキ、ヨーグルトなどを買ってきて順番に重ねていくだけ。グラスデザートには、ふるふるとやわらかいフジッコの「フルーツセラピー」がおススメ。開封前に10回程度振るとジュレ状になり、グラスに流し込むのも簡単。アレンジがしやすくなります。また、フルーツのフレッシュ感がしっかりあって、フレーバーの種類も豊富。果肉とナタデココがたっぷり入っているので見栄えよく仕上がり、弾力のあるナタデココが食感のアクセントにもなるので◎。振って重ねるだけの簡単レシピなので、お子さんと一緒にも楽しめます。この季節におすすめのレシピを、いくつかご紹介しましょう。 ※下の層に入れるものから順番にご紹介しています。▼レシピ1.「オレンジ・クリームチーズ」バレンシアオレンジ味のゼリーは爽やかな味わいで、これからの季節にぴったり。(1)カップケーキ(2)クリームチーズ(ディップ状)(3)フルーツセラピー(バレンシアオレンジ)▼レシピ2.「オレンジ・プリンアラモード」子どもが大好きなプリンとの組み合わせ。フルーツを色とりどりにすれば華やかに!(1)フルーツセラピー(バレンジアオレンジ)(2)カスタードプリン(3)カットフルーツ▼レシピ3.「ピーチメルバ」桃の季節はもう少し先ですが、ホワイトピーチ味のゼリーで夏を先取り!(1)バニラアイスクリーム(2)ミックスベリー(3)フルーツセラピー(ホワイトピーチ)(4)アーモンド(クラッシュ) ■ご褒美デザートやママ友へのおもてなしにデザートを食べるタイミングは、“夕食後”という人も多いと思います。育児や仕事でバタバタしていた一日の終わりに、甘いものを食べるのは至福のひとときですよね。カロリーが控えめなゼリーデザートなら、夕食後に食べてもあまり罪悪感がないのが嬉しいところ。グラスデザートにアレンジすれば、かわいらしい見た目に気分も上がり、ちょっと贅沢な自分へのご褒美スイーツになります。また、ママ友が遊びにきたときのおもてなしスイーツにもぴったり。材料はスーパーでそろえられるのでローコストで手軽なうえに、重ねるだけなので失敗しらず。ガラスの器は100円ショップで買ってもいいですね。見た目がおしゃれなので、「どうやって作ったの?」と盛り上がることまちがいなしです。 簡単でおしゃれなご自宅グラスデザート。夏にぴったりの時短デザートは、いろいろなシーンで楽しみたくなりそうです。
2016年06月08日日本では、ワイングラスは脚を指先で持ちますが、ワインの本場でもあるフランスの人々はワイングラスの脚やボディをしっかりと握ります。フランスのエリゼ宮や英国の女王の晩餐会などにもワインが飲まれますが、各国の王侯貴族も政治家もワイングラスをしっかり握ります。ワイングラスを持てない男は「女」を扱えない「普通、食事は誰かと一緒に食べるよね。相手は仲間か好きな人だ。人間は嫌いな相手とは飲み食いしないからね。食事をすれば必ずどんな人間か判る。おずおずと指先だけでグラスを持つ男は自信が無い。こんな男は女もワインも扱えない。女とワインは年季を積むほど芳醇になり、どちらもしっかりとした腕に抱かれるものさ」ムッシュ・クロード・ノベラ/フランスバスク地方ソムリエとメディアの功罪‐日本ではなぜワイングラスを指先で持ち、ワインをクルクル廻すのか?‐ワインのテイスティング(味見)時は体温を伝えないように足元(台)を持ち、軽く廻して香り立ちを確認します。日に翳して見るのは澱や沈殿物を見るためでした。フランスのソムリエは1969年代以降にできた国家資格です。彼らがワインをテストするときの仕草がテレビなどで紹介され、それが正統的な飲み方だと日本では信じられるようになりました。歴史的にヨーロッパでは水質が悪く、水が飲めなかったことからワインが飲まれていました。本来、ワインが飲めるかどうかは、確かめるまではわからず、その名残がソムリエ(毒見)の仕草の所以です。さいごにいかがでしたか?フランス人のワイングラスと女についての意見をご紹介させて頂きました。デートでワイングラスのボディをしっかりと握り締めている男性がいても幻滅する必要は全くないのです。むしろそんな男性の方が通かもしれません。グラスをどう扱うかで、男の本音が透けて見えるかも知れませんね。愛を込めて。
2016年05月27日1960年代よりスティーヴ・ライヒらと並んでミニマル・ミュージックという潮流の中心にあり、次々と作品を発表。さらには映画音楽においても『コヤニスカッツィ』『めぐりあう時間たち』など多くの作品を手がけているのが、2017年に80歳を迎えるフィリップ・グラス。この6月、注目すべき公演『ギンズバーグへのオマージュ』のために来日するが、別の日には彼のピアノ曲をじっくりと聴くコンサートも開催される。全20曲の「エチュード」を3人のピアニストが演奏するという『ザ・コンプリート・エチュード』は、作曲者自身の演奏も聴けるという貴重な機会。そして、ピアニストのひとりに指名されたのが作曲家の久石譲だ。学生時代よりグラスの音楽に傾倒し、自らもミニマル・ミュージックの手法を駆使したオーケストラ曲などを多数書いている。【チケット情報はこちら】「敬愛するグラスさん直々のご依頼ですから、これほど光栄なことはありませんけれど、実はピアニストとして彼と同じステージに立つという現実を前に戦々恐々としています。グラスさんはミニマル・ミュージックについて『繰り返しを聴かせるのではなく、そこに生まれる音楽のズレこそが魅力だ』ということをおっしゃっていて大変に共感しましたし、実は僕もそうした手法で作品を書いています。ご自身が弾かれている『エチュード集』も聴きましたが、同じ音型を淡々と弾くという機械的な演奏ではなく、想像以上にエモーショナルで自由度の高いものでしたから非常に感銘を受けました。それでいて彼の知性がしっかりとバックボーンにあり、どう弾いても枠組みが崩れないという構成力には感服するばかり。シンプルなリズム・パターンや音型を重ねていながら、ちょっとした音の配置の違いで世界観ががらりと変わってしまうという奥深い作品です」一般的には映画音楽などで知られる久石だが、この5月より芸術監督を務める長野市芸術館においても自身のコンサート用作品を指揮する予定があり、一方ではミニマルやポスト・クラシカルなど新旧世代の注目すべき作曲家を紹介するコンサート・シリーズ『MUSIC FUTURE』もプロデュースしている。「グラスさんが素晴らしいのは、ご自身も演奏者として聴衆に接していること。今回は僕もピアニストではなく作曲家という視点で楽譜を読み、演奏したいと考えていますから、自分なりの解釈をお聴かせできると思います」もうひとりのピアニストである滑川真希は「エチュード集」の初演者でもあるため、今回の公演は最高の顔ぶれとなる。グラスの新伝説をお聴き逃しありませんよう。パルコ・プロデュース「THE POET SPEAKS ギンズバーグへのオマージュ」は6月4日(土)、フィリップ・グラス、久石譲、滑川真希が出演する「THE COMPLETE ETUDES」は6月5日(日)にそれぞれ東京・すみだトリフォニーホール大ホールで上演。取材・文:オヤマダアツシ(音楽ライター)
2016年05月19日3月8日、パリ・チュイルリー公園内の特設テントを舞台に、全80体以上のルックによって一大絵巻を描いて見せたヴァレンティノ(VALENTINO)16-17AWウィメンズコレクション。マリア・グラツィア・キウリとピエールパオロ・ピッチョーリによるクリエーションへの強い意欲と情熱は、今シーズンも全く衰えを見せなかった。ジョン・ケージとフィリップ・グラス作品のピアノ生演奏が流れる中登場したのは、バレリーナを思わせるルックの数々。チュチュスタイルのデコラティブなドレスはもちろんのこと、練習着のようなカジュアルなものも見られ、バレリーナの日常着から舞台衣装まで、すべてを網羅するような内容だった。スタッズや刺繍などで装飾されたドレスは、オートクチュールに準ずる、もしくは同等の精緻なテクニックを駆使しており、クチュールメゾンらしさが随所に感じられた。定番商品として人気の高いマルチカラーレースのパッチワークドレスはもちろんのこと、スパンコールトリミングのシースルーのパッチワークドレスや、羽を刺繍したチュールドレスなど、寸分の隙も無い仕上がり。フィナーレでは割れんばかりの歓声が上がったが、来場していたジャンカルロ・ジアメッティ元会長が先陣を切って拍手する姿が特に印象的だった。
2016年04月19日KDDI研究所は3月29日、AR画像を透過型スマートグラス装着者の視線の先にぴったり表示することができるソフトウェア「PITARI (PIctureless Transmissive Augmented Reality Interface)」を開発したと発表した。一般的なARアプリはカメラで撮影した画像内にAR画像を表示するため、透過型スマートグラスでARを活用する際に装着者は「ARが表示された対象物の画像」と「実際の対象物」の両方を見比べなければならず、利便性を損ねていた。これに対し「PITARI」では、「簡単な補正作業で物体の奥行きや位置を把握する技術」を開発したことにより、遠隔の指示者が作成したAR画像のみを、装着者の視界にすぐさまぴったり表示させることが可能となる。装着者は、遠隔の指示者が作成したAR画像をすぐに見ることができるため、外国での買い物や遠隔での専門作業など、日常や仕事のさまざなシーンでプラスαのコミュニケーションを体験することができるとしている。「PITARI」は、同社の遠隔作業支援システム「VistaFinder Mx」のオプション機能としての提供される予定。
2016年03月29日2015年に創立10周年を迎えた3.1 フィリップ リム(3.1 Phillip Lim)の共同創業者であるデザイナー、フィリップ・リムとCEOのウェン・ゾウによる特別講演会が3月28日、早稲田大学国際会議場で開催される。同講演にはフィリップ・リムやウェン・ゾウの他、ふたりと交流が深い雑誌『T JAPAN』の編集長である内田秀美を交え、3.1 フィリップ リムの創業から成長に至るまでのヒストリーやクリエイティビティー、グローバルビジネスとして成功させる秘訣や2人の生い立ちを含めたプライベートライフなどが語られる。なお、参加申し込みは専用のURL()より、3月21日の23時59分まで受け付けている。【イベント情報】「3.1 フィリップ リム 特別講演会」会場:早稲田大学 国際会議場 井深大記念ホール住所:東京都新宿区西早稲田1-20-14 1階会期:3月28日時間:19:00~20:30(18:30開場)入場無料(※事前申し込み制)
2016年03月09日セイコーエプソンは2月23日、スマートグラス「MOVERIO(モベリオ)」の第3世代プラットフォーム「BT-300」を開発したと発表した。BT-300は、同シリーズとして初めて、光学エンジンに高輝度、高コントラストが特徴の独自開発による0.43型シリコンOLED(有機EL)ディスプレイを採用。これにより、従来品のコントラストでは難しかったスクリーン感を意識させない映像表現を実現したとする。この有機ELディスプレイの解像度はHD(1280×720画素)、コントラストは100000:1以上を実現。スマートグラスとしては、CPUにIntel Atom 5(1.44GHz、4コア)、OSにAndroid 5.1、5Mピクセルカメラを採用しているほか、GPS、地磁気、加速度、ジャイロの各センサを搭載。無線規格としては、Bluetooth Smart Readyのほか、無線LANとして802.11a/b/g/n/ac(5GHz)に対応している。また、有機ELディスプレイをスマートグラス専用に開発したことで、光学レンズの小型化や軽量化を実現。ヘッドセット部の重量を、前モデル比で約20%削減することに成功したという。なお、製品としては2016年秋ころをめどに商品化する予定。また、前モデルと同様に、開発者向けにアプリ開発に必要なSDK(Software Development Kit)を入手できる「MOVERIO Developer Site」が提供されるほか、ユーザー向けにアプリを提供する専用ダウンロードサイト「MOVERIO Apps Market」も用意される予定だという。
2016年02月23日日立ソリューションズは2月15日、施工や保守、点検作業などフィールド業務におけるスマートグラス活用の検証を支援するPoC(Proof of Concept:概念検証)サービスとプロトタイプサービスを同日から提供開始すると発表した。PoCサービスでは、現場の作業員に対して映像と音声を共有してオフィスから遠隔指示する機能や作業状況の録画機能、作業手順を表示する機能などを備えた検証用環境をクラウド環境で提供する。また、プロトタイプサービスでは利用用途に沿ったユーザインタフェースや機能追加を行うサービスを提供する。提供価格は、PoCサービスが税別50万円(首都圏以外は別途交通費が必要)、プロトタイプサービスは個別見積りとなっている。なお、検証対象のスマートグラスの機種は、「Head-Mount-Display RM-L191A」(日立LGデータストレージ)、「MOVERIO BT-200、MOVERIO Pro BT-2000」(セイコーエプソン)、「Telepathy Jumper」(テレパシージャパン)、「Vuzix M100」(Vuzix Corporation)で、これら以外の機種については個別見積りで対応する。
2016年02月15日エプソンは1月20日、スマートグラス「MOVERIO『BT-200』」専用アプリ「THETA (Device Web API Plug-in)」を専用アプリダウンロードサイト「MOVERIO Apps Market」で公開した。「THETA (Device Web API Plug-in)」は、「MOVERIO」を用いてリコーの全天球カメラ「RICOH THETA」を操作できるようになる無料アプリで、「MOVERIO」のコントローラーで全天球カメラでの静止画/動画撮影、ストレージ管理などが可能となる。さらに、MOVERIOに搭載された加速度センサーやジャイロセンサーを利用して、頭の動きに合わせて360°の全天球画像を見ることができるようになる。同アプリは、さまざまな機器の操作やデータ取得を共通の命令で行うことが可能となるデバイスコネクトWeb APIを活用して開発されおり、エプソンは今後も同APIを活用して「MOVERIO」の活用範囲を広げていくとしている。
2016年01月20日エプソンは1月20日、スマートグラス「MOVERIO BT-200」でリコーの全天球カメラ「RICOH THETA」シリーズを操作する無料アプリ「THETA (Device Web API Plug-in)」を、MOVERIO専用アプリのダウンロードサイト「MOVERIO Apps Market」にて公開した。これにより、RICOH THETAシリーズで撮影した360度画像を、BT-200で体験できるようになる。「THETA (Device Web API Plug-in)」は、RICOH THETAシリーズをBT-200から操作可能にする無料アプリで、静止画や動画の撮影、ライブビュー、ストレージの管理を行える。また、BT-200に搭載した加速度センサーやジャイロセンサーにより、RICOH THETAで撮影した天球画像を、ユーザーの頭の動きに合わせて表示できる。アプリを利用するには、ダウンロードサイト「MOVERIO Apps Market」からプラグインの「Device Web API Manager」を導入しておく必要がある。アプリは現段階で「RICOH THETA S」「RICOH THETA m15」との接続を確認している。
2016年01月20日現代音楽家のフィリップ・グラスとパンクの女王パティ・スミスによる来日公演「THE POET SPEAKS ギンズバーグへのオマージュ」が2016年6月に開催されることがこのたび決定。当日朗読されるギンズバーグの詩の翻訳を、村上春樹と柴田元幸が務めることが明らかとなった。現代音楽最高の巨匠であり、ミニマル・ミュージックの旗手として知られるフィリップ・グラス。これまで、ミック・ジャガーやデヴィッド・ボウイ、「クラフトワーク」に至るまでの数多くのアーティストがグラスの楽曲を演奏し、BECKやコーネリアスらがリミックス・アルバムを製作するなど、若い世代にも熱狂的なファンを持つ比類なき音楽家としての地位を確立している。『めぐりあう時間たち』『ウディ・アレンの夢と犯罪』などの映画音楽を手がけるほか、近年は高松宮殿下記念世界文化賞(’12)や、「芸術のノーベル賞」と言われるグレン・グールド賞(’15)の受賞をはじめ、79歳を迎え、その活動は円熟の極みに達している。今回決定した来日は、2005年以来の11年ぶりとなり、「ニューヨーク・パンクの女王」とも称されるパティ・スミスとの共演を果たす。音楽家、詩人、小説家、画家など様々な顔を持つパティは、ポエトリー・リーディングからアーティストとしてのキャリアをスタートし、1975年、アルバム「ホーセス」で衝撃的なデビューを飾った。2011年の来日時には、「Fuji-san」と名付けられた楽曲を演奏し、ツアーを通じて集めた義援金を東北へ寄付するなど、被災地の復興支援に尽力した姿も記憶に新しい。今回決定した二人の共演による来日公演「THE POET SPEAKS ギンズバーグへのオマージュ」は、世界三大演劇祭のひとつエジンバラ・インターナショナル・フェスティバルなど、各国の有名フェスティバルや劇場で、限られた機会にのみ上演されてきた希少な公演。二人の共通点である、ビート文学を代表する詩人にして、カウンター・カルチャーの強力なアイコン、アレン・ギンズバーグの詩作品が、フィリップ・グラスの代表曲にのせてパティによって朗読される。さらに、このほど公演が決定した2016年はギンズバーグの生誕90周年であり、日本公演での特別コラボレーションとして、ギンズバーグの詩の翻訳を村上春樹と柴田元幸が手がけることが決定。本公演のために完全新訳され、ステージ上の大スクリーンに翻訳が投射される。尚、パティは村上氏の「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」英語版刊行の際にニューヨーク・タイムズに書評を寄稿し、ギターケースに彼の小説を入れて持ち歩くほどのファンとしても知られる。ボブ・ディラン、ジョン・レノン、ジョニー・デップ、レオナルド・ディカプリオなどから敬愛され、『キル・ユア・ダーリン』で『ハリー・ポッター』シリーズのダニエル・ラドクリフが演じたことでも話題を集めたアレン・ギンズバーグの詩が、国籍を超えたコラボレーションによってどのように生まれ変わるのか、大いに期待したい。「THE POET SPEAKS ギンズバーグへのオマージュ」は、2016年6月4日(土)すみだトリフォニーホールにて開催。(text:cinemacafe.net)
2015年12月24日ホームパーティも盛んな12月。楽しいパーティを企画しているならあなたのマストハブは、お酒を美味しくいただくことのできるお洒落なグラス。そこでおすすめしたいのが、、イタリア発のテーブルウェアブランド「イタレッセ」の2015年の新作カクテルグラスコレクションだ。カクテル界の巨匠 ジャンカルロ・マンチーノとデザイナー ルカ・トラッツィとともにプロフェッショナルのためのカクテルグラスコレクションを開発した待望のグラスコレクションが遂に完成。カクテルの種類に合わせて6種類のグラスがラインナップした。「Wormwood(ワームウッド)」と名づけられたこのコレクションは、ベル=エポックの雰囲気からインスピレーションを得て生まれた。優美な曲線や、ニガヨモギの葉や花、アブサンの妖精などが刻まれた繊細で美しい装飾が、その時代のカクテルバーを彷彿とさせる。そんなレトロシックでセンシュアルなグラスたちは、ホリデーシーズンに向かうこれからのロマンティックで華やかな気分をより一層盛り上げてくれるはず。一方でイタレッセならではの機能性や耐久性も健在なので、扱いが楽なのも嬉しい。6種のグラスは、例えば高さと容量からジントニックに最適なAlto-Ballなどは、ステムの安定感からクラフトビールやウォーターグラスとしても活躍してくれるなど、さまざまな使い方ができる。「イタレッセ」ではこのほかに、「エトワール」「バルーン」、そしてシャンパンのためのグラスとしておすすめな「スパークル」の3つのステムグラスコレクションも同時に発売となったので併せてチェックしてみてはいかが?価格帯はそれぞれ以下。「Wormwood(ワームウッド)」1,944円~3,456円。「エトワール」7,020円~7,992円。「バルーン」1,296円~1,728円。「スパークル」2,160円。(text:Miwa Ogata)
2015年12月21日KDDI研究所は11月17日、Android OSを搭載したカメラ付きスマートグラスに、AR(Augmented Reality:拡張現実)画像を重ねた映像をリアルタイムに表示することのできる遠隔作業支援用のソフトウェアを開発したと発表した。遠隔作業支援システム「[VistaFinder Mx」のオプション機能として12月1日より提供を開始する。このシステムでは、スマートフォン・タブレット・モバイルPCなどで撮影した現場の映像を、さまざまなネットワーク回線を利用して、安全かつ高品質に生中継が行える。新たに提供するオプション機能を使うことで、これまでスマートフォンやタブレットの画面で確認していたARによる指示映像をハンズフリーで確認できる。対応機種はM100スマートグラス(Vuzix Corporation)。
2015年11月20日エヌアイデイは11月16日、自宅などの店外にいる利用客に対して実際に来店したかのような案内をインターネット経由で実現できるスマートグラスを利用したソリューションである「グラスライブ・コネクト(GLASS LIVE CONNECT)」を開発したと発表した。11月20日から試験的に提供を開始し、正式な提供開始は2015年度内の予定。新ソリューションは、自宅などにいる利用客に対して実店舗の映像をスマートグラス搭載カメラで生中継しながら会話できるというもの。店舗は素早く低コストで導入でき、利用客も簡単に利用できるとし、小規模から大規模まで各種の店舗やショールームで利用できるとしている。ハンズフリーで視線映像の中継と会話ができるため、利用客の要望に応じて店内のディスプレイや商品を見せたり、商品を動かしながら紹介するなど、利用客が実際に来店したかのように機動的でインタラクティブな案内が可能という。地方や海外にいながら東京の店舗へ気軽に、実際に来店したと同じ感覚で買い物したり、高齢や妊娠中などで来店が難しい利用客にも実店舗の映像や音声を通じて接客できるなど、多様な業種・店舗で顧客サービスの向上や商機拡大に利用できるとしている。なお、西武池袋本店5階紳士服「GOODMAN STYLE(グッドマン スタイル)」売場で11月20日から期間限定で試験導入する「ライブショッピングサービス グラス」の中継ソリューションとして、同ソリューションを採用したとのこと。
2015年11月17日エプソンは10月1日、同社のスマートグラス「MOVERIO『BT-200』(MOVERIO)」を用いて、リコーの全天球カメラ「RICOH THETA」で撮影した映像を見ることができるシステムを開発したと発表した。同システムはNTTドコモの「デバイスコネクト WebAPI」を活用して開発されたもので、同APIを使用するとさまざまな機器の操作やデータ取得が共通の命令で実現可能となり、異なるメーカーの製品をつなぐアプリケーションの制作が容易になる。今回開発したシステムでは、「RICOH THETA」で撮影した全方位の動画・静止画像を「MOVERIO」向けに最適化し表示する。「MOVERIO」の加速度センサーやジャイロセンサーを利用して、頭の動きに合わせた視点移動が可能となっているほか、「MOVERIO」から「RICOH THETA」の撮影操作を行うことができる。なお、同システムは10月7日~10月10日に開催される「CEATEC JAPAN 2015」のエプソンブースでデモンストレーション展示される。また、同システムを基にして「RICOH THETA S」にも対応した「MOVERIO 『BT-200』」用アプリケーション「THETA(Device Web API Plug-in)」を、GClueよりMOVERIO専用アプリダウンロードサイト「MOVERIO Apps Market」で提供する予定となっている。
2015年10月01日村田製作所は9月30日、福井県鯖江市と共同で試作したスマートグラスのコンセプトモデル「Cool Design Smart Glass」を発表した。「Cool Design Smart Glass」は、ウェアラブル機器のHMI(Human Machine Interface)向けにスイッチモジュールの開発を進める村田製作所と眼鏡産地として有名な鯖江市の共同プロジェクトにより製作されたもの。テンプル部にスイッチモジュールを搭載することでレンズ部のARディスプレイやスマートフォンなどの機器を操作することができる機能を備えながら、鯖江の眼鏡デザインおよび製造技術によりファッション性とかけ心地も追求されている。なお、同コンセプトモデルは10月7日~10月10日に開催される「CEATEC JAPAN 2015」にて展示およびデモンストレーションが行われる予定だ。
2015年09月30日米国の3人組ブルース・ロックバンド、ザ・ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョン(以下ジョンスペ)が、俳優・生田斗真主演の映画『グラスホッパー』(11月7日公開)の挿入歌として、新曲「don’t wanna live like the dead」を書き下ろしたことが24日、明らかになった。本作は、作家・伊坂幸太郎氏による120万部を突破した同名小説を原作に、生田と『脳男』(2013年)以来のタッグとなる瀧本智行監督がメガホンを取った作品。殺された婚約者への復讐のため、裏社会に身を置く元中学教師・鈴木を生田が演じ、対象者を自ら死に追い込む"自殺屋"鯨役を浅野忠信、孤独な若き殺し屋・蝉を山田涼介が演じる。このほか、麻生久美子、波瑠、菜々緒らが出演し、鈍く交わっていくサスペンスを3人の男たちが彩る。原作および劇中で、蝉の相棒・岩西(村上淳)が敬愛してやまない架空のロック・アーティストのジャック・クリスピン。ジョンスペは、そのジャックの歌う曲として新曲を書き下ろした。これは原作の伊坂氏がかねてよりバンドの大ファンであったことから実現。歌詞には同作のキーワードがちりばめられ、ミディアムテンポなバラードに仕上がった。ジョンスペ側は、「架空のアーティストとして楽曲を提供するという企画オファーを受けたのは初めての経験だったよ」と振り返り、「面白い試みだと思ったし、自分にとってとてもチャレンジングな仕事だと思った」と意欲的に取り組んだ様子。「台本と、ジャック・クリスピンの曲が流れるシーンで登場する岩西と蝉の関係性についての資料、2人が登場している2~3分の映像を見て、それらを参考に作詞作曲をしていった」と制作秘話を明かす。また、ジャックについて「参考にしたのは、自分自身にとってのクラシック・ロック・アーティスト。例えば、ローリング・ストーンズのような」と解釈しつつも、それ以上に「蝉と岩西の関係性」を重視。「上司と部下のような関係性なのか、先輩と後輩なのか、それとも友だちなのか、実は全く違うのか…」とイメージを膨らませ、「そういう2人の葛藤を映像から感じ取ったから、それをそのまま形にした」と説明した。さらに本作を鑑賞した上で、「蝉と鯨の関係、ライフスタイルはとてもファンタジックだった」と述べ、「逆に鈴木は誰もが共感できるキャラクター」と分析。「蝉は少し若いキャラクターだけどロックンロールで、ロックな部分は少し分かる気がする」と共感を示した。一方で、「一番想像つかなかった」存在だったのが鯨。そこからくみ取ったキャラクター像を「ブルース・ウィリス的な"超"人間的なものを感じた」と表現している。原作の伊坂氏は、「映画サイドから『ジャック・クリスピンのイメージは?』と聞かれた時、ジョンスペが好きなので名前を挙げた」と今回の企画の裏側を語る。しかし、「まさかジョン・スペンサーさん本人が引き受けてくれるとは」と驚きを隠せなかったようで、「あまりのうれしさに、それを知った時、大声出しちゃいました」と感激の瞬間を振り返った。瀧本監督には、「当初は気難しい人でないかとドキドキしていました」という懸念もあった。ところが、ジョンスペの好意的な姿勢に「作品の内容や設定をよく理解し、度重なる細かいリクエストにも丁寧に応じてくださいました」と感謝。楽曲については「こちらのイメージ通りのクールな古典的ロックで、細かいこだわりが随所に感じられ、尺も映像にピタリとあっていました。実に職人的で完璧な仕事ぶり」と絶賛している。ジョンスペは、1990年までノイズ・ロックバンドのプッシー・ガロアとして活動していたフロントマンのジョン・スペンサーを中心に1991年、ニューヨークにて結成。プッシー・ガロアの時期からあったパンク・ロックやオルタナティヴ・ロックからの影響とブルースを組み合わせ、大都会的なブルース・ロックを創り上げた。1994年にリリースしたサード・アルバム『オレンジ』で現地や日本の音楽誌などにも絶賛され、高い評価を獲得した。なお、映画に際して海外のバンドが架空のアーティストを担当するという例は、過去に『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(2005年)内でパルプのジャーヴィス・コッカーやレディオヘッドのジョニー・グリーンウッドらによるウィアード・シスターズなどがある。(C)2015「グラスホッパー」製作委員会
2015年09月25日シンガーソングライターのYUKIが、俳優・生田斗真主演の映画『グラスホッパー』(11月7日公開)の主題歌として、新曲「tonight」を書き下ろしたことが1日、明らかになった。本作は、作家・伊坂幸太郎氏による発行部数120万部を突破した同名小説を原作に、生田と『脳男』(2013年公開)以来のタッグとなる瀧本智行監督がメガホンを取った作品。殺された婚約者への復讐のため、裏社会に身を置く元中学教師・鈴木を生田が演じ、対象者を自ら死に追い込む"自殺屋"鯨役を浅野忠信、孤独な若き殺し屋・蝉を山田涼介が演じる。このほか、麻生久美子、波瑠、菜々緒、吉岡秀隆、村上淳、宇崎竜童、石橋蓮司らが出演し、鈍く交わっていくサスペンスを3人の男たちが彩る。このたび発表された主題歌「tonight」は、亡き婚約者の復讐だけを誓い、希望を失いかけた鈴木の再生への道のりをドラマチックに表現。黒い闇の世界で悲しみを背負った3人の男たちの情感を、優しいメロディーで奏でる。YUKI自身は、「生きていてもいなくても、哀しくてつらそうな人たちばかりがスクリーンにいたので、もうつらい時は過ぎたんだよ、終わったんだよ、雨はもう上がったんだよ、と肩を抱いてあげるような気持ちを込めて作りました」と語る。また、KADOKAWAの水上繁雄プロデューサーは、「とても優しいんだけれど、どこか寂しげな感じ。一人になった時、聴き込んでしまうところが非常にすてきで、映画にぴったり」と太鼓判を押している。YUKIは楽曲依頼を受けた際、「伊坂幸太郎さんの作品は読んでいましたので、とてもうれしかったです」と明かし、「原作を読んで、男たちのハードボイルド物語と理解していましたので、本当に私でいいのかと思いましたが、そこを変化球で来たのには何か理由がありそうだぞ!面白そうだぞ!と思い、喜んでお引き受けいたしました」と回想。映画を鑑賞した上で「個人的に、岩西(村上淳が演じた役)がとても良い空間を作っていたなぁと思いました。ずっと辛そうだった鯨と蝉が最後に戦う時は、一番楽しそうで、印象的でした」とコメント。岩西については「踊っているみたいでした」とも形容した。原作者の伊坂氏は、YUKIが主題歌を手がけると聞いた際には、「引き受けていただけるとはまったく思っていなかったので、本当に驚きました」とうれしい悲鳴を上げたそうで、完成した楽曲を「共感というよりは、ただ、すごくいいなと思いました」と称賛。劇中で同曲を耳にした時の心境を「YUKIさんの音楽を聴いていると、優しい気持ちに包まれて、むしろ僕はそれに怖さすら感じてしまうのですが、この映画は物騒で怖いことばかり起きるので、最後にこの歌が流れることで、本当に救われた気持ちになりました」と感慨深げに話した。あわせて、YUKIは新ビジュアルも公開。白を基調とした背景とスタイリングで、少しうつむき気味にこちらを見つめる。映画主題歌となる29枚目のシングル「tonight」は、11月4日にリリースされる。(C)2015「グラスホッパー」製作委員会
2015年09月02日