サンダンス映画祭2020で審査員特別賞新人賞を受賞したドキュメンタリー映画『フィールズ・グッド・マン』の日本公開が決定。日本版ティザービジュアルと特報映像も到着した。米アンダーグランド・コミック界で人気のアーティスト、マット・フューリーの漫画「Boy’s Club」は、チルでハッピーなキャラクターたちが繰り広げる若者のリアルな日常を描き、カルト的な人気を博した。しかし、その主人公ぺぺが放ったセリフ「feels good man(気持ちいいぜ)」が全ての始まりとなる。いつからか掲示板やSNSには、このセリフと共に“ネットミーム”として改変されたぺぺが溢れだし、2016年のアメリカ大統領選時には、匿名掲示板でオルタナ右翼たちが人種差別的なイメージとともにぺぺを大拡散、ADL(名誉毀損防止同盟)からヘイトシンボルとして正式認定。マットの思いとは裏腹にぺぺの乱用は加速し、トランプ大統領の誕生に一役買うまでに…。本作は、人気アーティストが生み出したキャラクター、カエルのぺぺが辿る数奇な運命と社会のいまを、アニメーションを織り交ぜて描き出したドキュメンタリー映画。本作の監督のアーサー・ジョーンズは、友人のマットを助けるために本作を製作した。映画には、Netflix「ボージャック・ホースマン」のリサ・ハナウォルトや、漫画家のジョニー・ライアンら気鋭クリエイターたちも登場する。到着した特報映像では、ペペをはじめとした「Boy’s Club」のキャラクターが、「手を洗おう!」「マスクをつけよう!」などと、いまの日常をユーモアに演じている。『フィールズ・グッド・マン』は2021年3月12日(金)よりユーロスペース、新宿シネマカリテほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)■関連作品:フィールズ・グッド・マン 2021年3月12日よりユーロスペース、新宿シネマカリテほか全国にて公開©2020 Feels Good Man Film LLC
2020年11月18日2020年春、サンフランシスコで誕生した、アメリカの美容界を代表するプレミアムスキンケアブランドの一つ『ロダン+フィールズ』が、アジアで初めて日本に上陸。それを記念した発表会には、ブランドの創設者であるケイティ・ロダン医師とキャシ―・フィールズ医師が来日し登壇。日本女性に向けて5年の歳月をかけて開発したという3種のスキンケアシリーズ、計15品目について教えてくださいました。『ロダン+フィールズ』とは女性美容皮膚科医が開発した「自分史上ベストな肌」へと導くプレミアムスキンケアブランド撮影:GODMake.『ロダン+フィールズ』は、アメリカにて美容皮膚科医として活躍をしている2人の女性、ケイティ・ロダン医師とキャシ―・フィールズ医師により、皮膚科学に基づいて開発された最先端のプレミアムスキンケアブランドで、2000年より展開を開始しています。2人は、皮膚科医として働く中で、「肌悩みを抱えている人」「肌悩みがあることにより自信が持てない人」の多さを目の当たりに。しかし、医師としてひとりひとりを診察するのには限界があるため、次第に「診療とは違うアプローチにて、『肌が満たされないと、人生が満たされない』、そこに重きを置く悩みを解決できないか」と考えるようになったと言います。そしてそのような思想から、ひとりでも多くの女性に自分史上ベストな肌を手に入れてもらうべく、1995年に共同開発したのが、日本でも人気の高い『プロアクティブ』※。その後、『プロアクティブ』がニキビに悩む女性へ幸福感を与えた経験から、さらにひとりひとりの肌悩みへ細かく寄り添い、国境や年齢を超え、女性たちの人生を輝かせたいという思いが生まれ、『ロダン+フィールズ』の開発に至りました。※現在はプロアクティブと直接的な関りはありません。『ロダン+フィールズ』日本初上陸へ開発に5年かけた「日本仕様」3シリーズを展開予定撮影:GODMake.上記の経緯を経て誕生し、現在は北米を代表とするプレミアムスキンケアブランドとなった『ロダン+フィールズ』が、来春ついに日本へ上陸。5年もの歳月をかけ、日本人女性に臨床試験を行い、日本女性の多くが悩む「ゆらぎ肌」「シミ・そばかす・くすみ」「ハリ・ツヤ」へとアプローチする3つのシリーズを製作・展開することに。それぞれ、日本人好みのテクスチャーかつ、私たちに馴染みの深いお手入れステップ〈化粧水・美容液・乳液〉に合わせた、5つの製品が発売します。これらは、「マルチ・ステップ・サイエンス」という哲学の元、複数の独自テクノロジーを含む、皮膚科学に基づき、科学と自然とを融合させ、それぞれの力が生きる成分を厳選。それらの成分が互いに響き合い、高め合うように処方されているのが特長。そのため、ラインで全製品を使用し、尚且つ正しい順番を守ることが、効果を最大限に発揮する鍵に。ボトルにもわかりやすく、使用順が明記されています。『ロダン+フィールズ』日本上陸ラインナップディファイン スキンケア・プログラム撮影:GODMake.キメを整え、すこやかで引き締まった肌を叶えるためのシリーズ。ハリ・ツヤ溢れる肌へ。「洗浄する」「整える」「引き締める」「守る」「うるおす」の4ステップ5アイテムSTEP1デイリー クレンジング マスククレイマスクとしても使用できるクリームタイプの泡立たない洗顔料。週2回を目安に、クレイマスクとしても使用可能。STEP2スムージング ローションうるおいに満ちたなめらかな肌へ導く、アルコールフリーの化粧水。次のステップに向けて肌を整えます。STEP3ファーミング エッセンス日本女性のために開発された保湿美容液。引き締まった肌へと導きます。STEP4(朝) モイスチャライジング クリーム SPF30 PA+++紫外線からお肌を守りながら、うるおいとハリを与える日中用クリーム。STEP4(夜) オーバーナイト レディエンス クリーム肌にハリとなめらかさ、うるおいを与える夜用クリーム。ブライトーン スキンケア・プログラム撮影:GODMake.肌の色ムラ(くすみ・色ムラ・シミ・そばかすなど)に対処するために開発。クリアな輝きを放つ肌へ。「洗浄する」「整える」「輝かせる」「守る」「うるおす」の4ステップ5アイテムSTEP1ルミナス クレンジング フォーム古い角質を除去して透明感を引き上げる、肌に優しい感触の洗顔料。まるで内側から光を放つような肌へ。STEP2ブリリアンス ローション色ムラのない均一な肌へ導く化粧水。柔らかくなめらかに整えます。STEP3トーンアップ エッセンス肌にうるおい、輝き、透明感を与える保湿美容液。STEP4(朝) プロテクティング エマルジョン SPF50 PA+++紫外線から肌を守り、日焼によるシミ・そばかすを防ぐ、軽いテクスチャーの日中用美容液。STEP4(夜) ルミナス ナイトクリームうるおいをチャージして、肌の輝きをひきだす保湿クリーム。リッチなテクスチャーが肌を柔らかくツヤ、ハリに満ちた肌へ。スーズ スキンケア・プログラム撮影:GODMake.ゆらぎ肌を安定させるために関発。環境に揺らがない肌へ。「洗浄する」「整える」「落ち着かせる」「うるおす」「守る」の5ステップ5アイテムSTEP1バランシング フェイス ウォッシュマイルドな泡で汚れをやさしく洗い落とす洗顔料。乾燥や敏感さに悩む肌にうるおいを与え、柔らかく整えます。STEP2スージング ローションしっとりとした肌へ導く保湿化粧水。STEP3ハーモナイジング エッセンス乾燥などの外部刺激から肌を守る保湿美容液。荒れてかさついた肌への補正効果を発揮する、輝きのあるテクスチャーです。STEP4バランシング モイスチャー ジェルうるおいを与えて弾むような肌へ導く保湿ジェルクリーム。シアバター配合で、肌のキメを整え柔らかくします。STEP5ミネラル プロテクター SPF30 PA+++敏感になっている肌を紫外線から守る、ミネラルベースの日焼止め乳液。『ロダン+フィールズ』商品一覧2020年春日本上陸予定撮影:GODMake.ディファイン スキンケア・プログラムデイリー クレンジング マスク125mL/6,600円スムージング ローション150mL/7,400円ファーミング エッセンス50mL/15,900円モイスチャライジング クリーム SPF30 PA+++40mL/12,800円オーバーナイト レディエンス クリーム30mL/14,600円〈上記5製品のセット価格〉45,600円ブライトーン スキンケア・プログラムルミナス クレンジング フォーム125mL/6,600円ブリリアンス ローション150mL/7,400円トーンアップ エッセンス50mL/15,900円プロテクティング エマルジョン SPF50 PA+++50mL/6,300円ルミナス ナイトクリーム30mL/14,600円〈上記5製品のセット価格〉40,400円スーズ スキンケア・プログラムバランシング フェイス ウォッシュ125mL/6,600円スージング ローション150mL/7,400円ハーモナイジング エッセンス50mL/12,800円バランシング モイスチャー ジェル50mL/8,600円ミネラル プロテクター SPF30 PA+++50mL/6,300円〈上記5製品のセット価格〉33,100円※すべて税抜き表記です。
2019年12月06日ノーベル賞に数学賞がないのをご存じでしょうか? ノーベル数学賞がない代わりに、数学のノーベル賞と言われているのが『フィールズ賞』です。天才が受賞するこのフィールズ賞の面白い話をまとめてみました。まずノーベル賞に数学賞がないのが不思議です。数学は数式で世界の森羅万象を表そうとするもので、最も美しい科学と言ってもいいでしょう。もし宇宙人と接触することがあったら、同じ宇宙に生きる者同士として、数式はきっと通じるに違いありません。では、なぜノーベル賞にこの重要な数学部門がないのでしょうか。これには諸説ありますが、ノーベルの個人的な恨みつらみがその原因とする説があります。■あいつに取らせたくない!スワェーデンにマグナス・グスタフ・ミッタク-レフラー(1846年~1927年)という数学者がいました。ノーベルさんは彼が嫌いで、彼にノーベル賞を取らせたくないのでノーベル賞に数学部門を設けなかったという説。■数学者に彼女をとられたノーベルは生涯独身を貫きましたが、ノーベルが好きだった女性を数学者に取られてしまったので、数学者に恨み骨髄。それでノーベル賞に数学部門を設けなかったという説。いずれにしてもあまりカッコのいい話ではありませんね(笑)。さてフィールズ賞です。これは1936年、カナダ人の数学者ジョン・チャールズ・フィールズ(1863年~1932年)が提唱して設立された数学賞です。4年に一度開催される世界数学者会議で選出されます。面白いのは年齢制限があることです。40歳までの素晴らしい業績を上げた数学者に贈られます。また人数制限もあって1回につき4人までとなっています。■日本人数学者は3人も受賞!日本人数学者もフィールズ賞を受賞しています。小平邦彦先生(1954年受賞)、広中平祐先生(1970年受賞)、森重文先生(1990年受賞)の3人です。小平邦彦先生(1915年~1997年)は『調和積分論、二次元代数多様体の分類』によって、広中平祐先生(1931年~)は『標数0の体上の代数多様体の特異点の解消、および解析多様体の特異点の解消』によって、森重文先生(1951年~)は『3次元代数多様体の極小モデルの存在定理』によって受賞されました。■14歳で独力で発見ノルウェーのアトル・セルバーグ(1917年~2007年)先生は1950年にフィールズ賞を受賞していますが、「栴檀は双葉より芳し」とはよく言ったもので、若い時から数学に素晴らしい才能を発揮していました。有名なエピソードですが、14歳の時にすでに独力でベルヌーイ(1700年~1782年)が考えた公式を独力で発見したというのです。第二次世界大戦時にはドイツがノルウェーに侵攻。先生も祖国のために戦いますが、投獄されてしまいます。しかし占領下のノルウェーでも研究を続け、戦後先生の業績が花開くことになったのでした。■隠居生活にフランスのアレクサンドル・グロタンディーク先生(1928年~)は1966年にフィールズ賞を受賞しています。1つの命題を突き詰めて考え続けるという数学の特性ゆえでしょうか、数学者には隠居生活に入る人が多いようです。グロタンディーク先生も変わった人で、今世紀最大の数学者と賞されながら1970年頃になると、自らが設立した『フランス高等科学研究所』も辞め、数学の世界と距離を置き、1991年には家族も振り捨てて隠居生活に入ってしまいました。現在も(生きているだろうけど)消息は不明とされています。■特別賞を出さなくちゃ!イギリスのアンドリュー・ワイルズ先生(1953年~)は年齢制限にひっかかりながらもフィールズ賞を受賞した唯一の学者です。というのは、360年もの長きに渡って幾多の天才たちの挑戦を阻んできた『フェルマーの最終定理』の証明をやってのけたからです。証明論文は1995年に発表されていますが、この時ワイルズ先生は42歳。フィールズ賞の規定に引っかかりますが、さすがにこの快挙に賞を出さないわけにはいかなかったのです。またこの歴史的証明には、岩澤健吉先生(1917年~1998年)の『岩崎理論』が決定的な役割を果たしました。日本人としても誇らしいことですね。■賞を根こそぎ辞退数学の面白いところは証明しなくてはならない点です。どんなに一見正しそうな命題、定理があったとしても、それが証明できなくては数学的な前進にならないのです。近年、数学界ではミレニアム懸賞問題の1つ『ポアンカレ予想』が解決されました。解いたのは、ロシアのグリゴリー・ヤコヴレヴィチ・ペレルマン先生(1966年~)です。ちなみにミレニアム懸賞問題とは、アメリカのクレイ研究所が2000年に発表した数学の7つの未解決問題のことで、それぞれに100万ドルの懸賞金がかけられています。ペレルマン先生は2002年、2003年に亘って論文を『arXiv』(アーカイブと読みます。数学、物理学などの論文が上げられるサーバ)に発表。約4年がかりでその証明が正しかったと認知されました(!)。結果、2006年にフィールズ賞に選出されましたが受賞を辞退。2010年には懸賞金をかけたクレイ研究所から、ポアンカレ予想の解決者として認定されましたが、それも辞退。ペレルマン先生の消息は不明で、新たなる問題に取り組んでいると言われます。フィールズ賞を受賞するような先生方は例外なく天才で、しかも天才ゆえに面白いエピソードに事欠きません。論文の方はとても理解できませんが、先生方の人間性には興味を引かれますね。さて、みなさんは数学は好きでしたか?(高橋モータース@dcp)
2012年10月31日