スープストックトーキョー(Soup Stock Tokyo)は、「ゴッホの玉葱のスープ」を2023年10月16日(月)より、「フェルメールの“牛乳を注ぐ女”のスープ」を11月13日(月)よりスープストックトーキョー外食店舗にて販売する。ゴッホ&フェルメールが着想の秋限定スープ2010年からスープストックトーキョーが展開している「アート」からインスピレーションを得たスープメニュー。2023年は、“芸術の秋”と“食欲の秋”を象徴する、ゴッホが描いた生命力あふれる玉葱に着想を得た「ゴッホの玉葱のスープ」と、フェルメールが描いた17世紀オランダの食習慣をレシピに込めた「フェルメールの“牛乳を注ぐ女”のスープ」の2種類を用意する。「ゴッホの玉葱のスープ」ゴッホが描く絵画をイメージした「ゴッホの玉葱のスープ」は、じっくり炒めた玉葱を使し、パンを加えてとろみをつけたオニオングラタン風のスープ。「フェルメールの“牛乳を注ぐ女”のスープ」一方、「フェルメールの“牛乳を注ぐ女”のスープ」は、ゴーダチーズが溶け込んだ濃厚なミルクのスープに、胡桃とレーズンのパンを合わせた1杯。マスタードソースをスープに添えて爽やかな酸味をプラスしている。【詳細】・ゴッホの玉葱のスープ発売日:2023年10月16日(月)~販売店舗:スープストックトーキョー外食店舗(一部店舗を除く)・スープストックトーキョー外食店舗発売日:11月13日(月)販売店舗:スープストックトーキョー外食店舗(一部店舗を除く)
2023年10月13日アムステルダム国立美術館は、世界中のフェルメールファンに向けて、「クローズアップ・フェルメール (Closer to Johannes Vermeer)」を開始しました。英語版のナレーションは英国の人気俳優、ステファン・フライ氏が担当。その独特の語り口で、フェルメールの作品とその人生を解説しています。また、最新の技術を駆使した最高画質のズームアップで、フェルメール作品のディテールに迫ります。クローズアップ・フェルメール (Closer to Johannes Vermeer) クローズアップ・フェルメールまた、アムステルダム国立美術館は2023年2月10日から6月4日までのフェルメール展開催期間中、木、金、土曜日の開館時間を夜10時まで延長することを決定しました。史上最大のフェルメール展の開催に先立ち、チケットの先行予約販売が、1ヶ月で10万枚を超えたためで、特別展の開催前から人気の高まりを見せています。■クローズアップ・フェルメール (Closer to Johannes Vermeer)クローズアップ・フェルメール (Closer to Johannes Vermeer)はフェルメールと、その作品を巡る素晴らしいストーリーに溢れた、画家の世界をデジタル体験できる新しいツールです。フェルメール展に出品される28作品に加え、展覧会には未出品のフェルメール作とされる9作品についても解説しています。英語版のナレーションは、英国人俳優のステファン・フライ氏が担当。フェルメール作品に登場する、真珠、黄色い上着、カーテン、地図などの小物や寓話などの真意を詳しく解説しています。■最高画質の画像フェルメール作品を5マイクロメーターの超高解像度で見ることができます。1ピクセルあたり5マイクロメーター(0,005mm2)の解像度です。2022年にレンブラントの大作「夜警」を撮影し、そのクローズアップをオンライン公開した際に用いられた技術と同じものを使っています。この技術により、フェルメール作品の絵の具の細部までしっかりと見ることができるようになりました。■ヨハネス・フェルメールについてヨハネス・フェルメール(1632-1675) はオランダのデルフトで生まれ、生涯をこの町で過ごしました。静謐な室内画、透明感のある色彩、絵画に散りばめられた寓話など、その作品は世界中の人々を魅了してきました。オランダ17世紀の他の画家、例えばレンブラントなどに比べると現存する作品数が少ないのも特徴で、現在、フェルメール作品とされているのは、わずか37点です。フェルメール「婦人と召使」フリックコレクション■フェルメール展アムステルダム国立美術館では、17世紀の偉大な画家フェルメールの特別展を初めて開催します。世界各国から28点が集結し、史上最大のフェルメール展となります。特別展に際し、フェルメールの画家として、また、人としての人生、作品のきっかけとなった出来事、作品制作のプロセスなど、美術史として、また、技術的な研究が改めて行われています。■特別展チケットフェルメール展は、アムステルダム国立美術館で2月10日から6月4日まで開催されます。開館時間:日曜日から水曜日は午前9時から午後6時。木曜日から土曜日は午前9時から午後10時。入場時間の予約が必要です。チケットの予約と購入はこちらのウェブサイトから。 クローズアップ・フェルメール(Closer to Johannes Vermeer)はKPNの協力で実現したプロジェクトです。フェルメール展はAmmodo, Blockbusterfonds, Rijksmuseum International Circle, Rijksmuseum Patrons, オランダ教育文化科学省が協力しています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年01月23日アムステルダム国立美術館は、2023年2月10日から6月4日まで開催されるフェルメール展に出品される作品リストを公表しました。「牛乳を注ぐ女」国立美術館■全出品リスト(アルファベット順) オランダ国内外からの出品作品からなるフェルメール展は史上最大規模となります。特別展に先立ち、学芸員、修復家、科学者などから構成されるチームが最先端技術を用いてフェルメールの最新研究を行なっています。それにより、フェルメールの人生と作品、芸術性、構成の動機、そしてその手法などが明らかになってきました。オンラインでのチケット販売は始まっています。アムステルダム国立美術館タコ・ディビッツ館長は、「この展覧会は、こんなにも多くのフェルメール作品を一度に見ることができる絶好の機会です。フェルメールファンだけでなく、科学者、修復家、歴史学者などにとってもまたとないチャンスです。この展覧会のために、貴重なフェルメール作品を貸与してくださった世界中の美術館、機関に心から感謝いたします。」と述べました。■フェルメール展フェルメール展に出品される作品数は、ヨーロッパ、アメリカ、そして日本から貸し出される28作品あまりです。特に、フリックコレクションからは、「中断された音楽の稽古」、「士官と笑う娘」、「婦人と召使い」の貴重な3点が出品されます。フリックコレクションのあるニューヨーク以外の場所で、この3点が同時に展示されるのは初めてのこととなります。3点の内、2点は展覧会に先立ち、アムステルダム国立美術館で詳細な調査が行われました。他にも、ハーグのマウリッツハウス王立美術館から「真珠の耳飾りの少女」、フランクフルトのシュテーデル美術館から「地理学者」、ダブリンのアイルランド国立ギャラリーから「手紙を書く女と召使い」、ワシントン・ナショナルギャラリーから「天秤を持つ女」、ベルリンの絵画館から「紳士とワインを飲む女」、ニューヨークのメトロポリタン美術館から「リュートを持つ若い女」、パリのルーヴル美術館から「レースを編む女」などの作品が出品されます。ドレスデン絵画館の「窓辺で手紙を読む女」も、修復後オランダ初公開となります。国立美術館では、「牛乳を注ぐ女」、「小路」、「手紙を読む女」、「恋文」の4点を所蔵しています。フェルメール展は、アムステルダム国立美術館での単館開催で、2023年2月10日から6月4日まで。■新しい調査研究最新の調査研究により、彼の社会的地位、住環境、他の画家や住民との接点など、フェルメール自身と彼を取り巻く環境に関する新しい発見がありました。最新の画像解析技術によりフェルメール作品の詳細な調査も進んでいます。国立美術館、マウリッツハウス王立美術館、アントワープ大学の学芸員、修復家、科学者などからなるチームがフェルメール作品の調査を行なっています。この調査には、高精度なMacro-XRF、RISスキャン技術などが使われています。最新の調査によると「牛乳を注ぐ女」には、新しく、瓶ホルダーと火鉢の二つが発見されました。これらはフェルメール自身により、塗りつぶされたオブジェです。また、最新のスキャンでは、ワシントン・ナショナルギャラリーの「天秤を持つ女」にも、新しい下絵部分が発見されています。フェルメールは絵を描く時に熟考を重ね、遅筆の画家と一般的には思われていましたが、その考えは覆されました。彼の作品は内向きで熟慮の結果のように見えるかもしれませんが、実際の彼の制作方法は技巧的で厳密であったと言えます。フェルメール展担当学芸員でアムステルダム国立美術館のグレゴールJ.M.ウェーバー絵画部門部長は、「フェルメールの制作技術は謎に満ちていました。あのような神秘的な光と色彩はどのようにして描かれたのだろうか?調査によって明らかになった、黒い絵の具で描かれた最初のスケッチを見ると、彼の制作方法がよく理解できるようになりました」と述べています。■ヨハネス・フェルメールヨハネス・フェルメール(1632-1675)はデルフトで生まれ生涯、この町で過ごしました。その静寂に包まれた室内画、類い稀な光と影、色彩の使い方、そして散りばめられた寓意など多くの人を惹きつけてきました。同時代の画家レンブラントと対照的に、現存する作品数はたったの37点です。フェルメール展担当学芸員でアムステルダム国立美術館のピーター・ルーロフ絵画彫刻部門部長は、「デルフトのスフィンクスとも称されるフェルメールの神秘性は、150年もの間、彼の名声と共に画家に代名詞とも言われてきました。彼の人生を紐解くことにより、フェルメールの神秘に一歩ずつ近づくことができます。」と述べました。■フェルメール展チケットチケットは国立美術館のウェブサイトから購入できます。Rijksmuseum website: ■出版物フェルメール Vermeer展覧会に合わせてフェルメールの新発見を紹介した図録が出版されます。フェルメールの全作品が掲載されます。著者 :グレゴールJ.M.ウェーバー、ピーター・ルーロフ、他デザイン:イルマ・ボーム320ページ、オランダ語・英語。ドイツ語、フランス語版も準備中。Hannibal Booksとの共同出版ヨハネス・フェルメール - 信念、光とリフレクションJohannes Vermeer. Faith, Light and Reflection著者 :グレゴールJ.M.ウェーバーデザイン:イルマ・ボーム168ページ、オランダ語・英語版出版 :国立美術館ミッフィー×フェルメール Miffy×Vermeerデザイン:イルマ・ボーム40ページ、オランダ語、英語出版 :国立美術館、メルシス社■オンライン・エクスピリエンスフェルメール作品の美しいディテール、そこに秘められた物語、彼の人生や制作方法などを網羅したオンライン・エクスピリエンスが、国立美術館のウェブサイトに2023年1月完成予定です。■シンポジウムマウリッツハウスと共同で、2023年3月に最新の研究結果の発表の場として、2日間にわたりシンポジウムが開催されます。フェルメール展は、Ammodo社とRijksmuseum International Circleの協力で開催されます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月02日あべの・天王寺エリア内の8施設が連携し、大阪市立美術館で「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」が開催される7月16日から9月25日の期間、各施設を巡るスタンプラリーを初開催いたします。8施設に設置したスタンプを全て集めてご応募いただいたくと、抽選で各施設のギフトカードや施設入場券などの景品をプレゼント。さらに、各施設においても、特別メニューのご提供や、入館料のご優待など、期間中だけのお得な特典をご用意いたします。あべの・天王寺エリアでは、毎月21日に実施する「ええやん まちフェス」(※)の開催など、企業や施設、団体が連携し、エリアの活性化に取り組んでいます。今回の取り組みにより、あべの・天王寺を中心に地域の連携をさらに強固なものとし、「キタ・ミナミ」を超える魅力ある街づくりに取り組んでまいります。■ ■スタンプラリーの概要1.期間2022年7月16日(土)~9月25日(日)※時間は各施設により異なります2.参加方法大阪市立美術館および参加各施設に設置するスタンプ用紙にスタンプを集めてください。※大阪市立美術館にはスタンプ並びに応募箱はございません。3.スタンプ台設置場所あべちか、アポロビル、ルシアスビル、あべのハルカス近鉄本店、 あべのハルカス17階、てんしば、天王寺ミオ、あべのキューズモール(※)四天王寺お大師さん(毎月21日開催の骨董市)にあやかり、毎月21日に開催するエリア連携イベント。エリア内の各施設で開催されていたマルシェやイベントを同日開催することで、エリア連携を強固なものとするとともに、街全体の賑わい創出に取り組んでいます。■ ■各施設特典■ (大阪市立美術館「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」入場券または半券が必要です)施設名主な特典内容●あべちか(大阪地下街株式会社)対象店舗にて特典サービス。※一部店舗を除く。※サービス内容は対象店舗により異なります。●アポロビル、ルシアスビル(株式会社きんえい)対象店舗にて特典サービス。※一部店舗を除く。※サービス内容は対象店舗により異なります。●あべのハルカス近鉄本店(株式会社近鉄百貨店)百貨店案内所で、あべのハルカスダイニング、各階喫茶、市場食堂を含む、各階でご利用いただける「ショッピング5%OFFスペシャルクーポン」をお渡しいたします。※一部除外売場がございます。【あべのハルカスダイニング・各階喫茶・市場食堂では】★ご飲食代金5 ~ 10%OFF、ワンドリンクサービスなどの特典をご用意!※サービス内容は対象店舗により異なります。Hoop、andでもオトクな割引やサービスをご用意!●ハルカス300(展望台)(近鉄不動産株式会社)ハルカス300(展望台)施設内(ショップ・カフェ・フォト)で使える300円券をプレゼント。●あべのハルカス美術館(近鉄不動産株式会社)大阪市立美術館「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」あべのハルカス美術館「出版120周年 ピーターラビット展」[会期:2022年9/4(日)まで]お互いの観覧券のご提示(半券可)で相互割引(当日券を100円引)。※観覧券1枚につきお一人さま1回限り、他の割引との併用不可。●てんしば(近鉄不動産株式会社)対象ショップにてドリンクサービスやドリンクサイズアップ、プレゼントなどの特典をご用意。※サービス内容は、対象店舗により異なります。●天王寺ミオ(JR西日本SC開発株式会社)対象の飲食店にて飲食代金を100円割引。※一部店舗を除く。●あべのキューズモール(東急不動産SCマネジメント株式会社)対象の店舗にて割引等の特典をご用意。※一部店舗を除く。●大阪マリオット都ホテル ※スタンプラリー台の設置はございません。(株式会社近鉄・都ホテルズ)コラボレーション特別メニューをご用意。57 階 レストラン ZK「ランチコース」19 階 LOUNGE PLUS「グラスデザート」各ダイニングのメニューと観覧券がセットになった観覧券付プランもご用意。19階 LOUNGE PLUS、19階 ライブキッチン COOKA●都シティ大阪天王寺 ※スタンプラリー台の設置はございません(株式会社近鉄・都ホテルズ)コラボレーション特別企画「美術館観覧券付宿泊プラン(1泊2食付)」をご用意。★夕食時にオリジナルデザートプレート付ワンドリンクサービス(ぶどうジュース)※サービスの詳細は各施設、店舗にてご確認ください※サービスの内容は予告なく変更、中止となる場合がございます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年07月07日大阪マリオット都ホテルから、特別展「ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展」とのコラボレーションスイーツが登場。2022年7月16日(土)から9月25日(日)まで、大阪マリオット都ホテル19階「ラウンジ プラス」にて提供される。フェルメールの名画着想“エンジェルが隠れた”グラスデザート大阪市立美術館にて開催の特別展「ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展」を記念して、特別なコラボレーションスイーツを大阪マリオット都ホテルが展開。オランダ絵画の巨匠ヨハネス・フェルメールの《窓辺で手紙を読む女》に着想を得て、“キューピット”をモチーフにしたグラスデザート「パティシエからの手紙~キューピッドは隠されていた~」を提供する。隠されていたキューピッドが姿を現す《窓辺で手紙を読む女》のエピソードをもとに、コラボレーションスイーツではワクワクする仕掛けを用意。グラスの中に閉じ込めたスモークが広がると、中からキューピッドたちが現れるスペシャルな演出が楽しめる。デザートは、夏イチゴをたっぷりと使用したひんやり冷たいグラニテに、爽やかなココナッツのパンナコッタをコンビネーション。周りには、苺やブルーベリーを花のようにあしらい、見た目にも華やかに仕上げている。フェルメールと17世紀オランダ絵画展 コラボランチもなお、大阪マリオット都ホテル19階「ラウンジ プラス」では、グラスデザート「パティシエからの手紙~キューピッドは隠されていた~」に加えて、観覧券がセットになったケーキセットも展開。さらに、57階 レストラン「ZK(ジーケー)」では、オランダ文化や食材を取り入れたランチコースをコラボレーションメニューとして提供する。【詳細】大阪マリオット都ホテル 特別展「ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展」とのコラボレーションメニュー住所:大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43■19階「ラウンジ プラス」発売期間:2022年7月16日(土)~9月25日(日)・パティシエからの手紙~キューピッドは隠されていた~単品 3,000円、観覧券付 4,900円・ケーキセット(観覧券付) 3,900円■57階 レストラン「ZK(ジーケー)」発売期間:2022年7月16日(土)~9月25日(日)・フェルメールと17世紀オランダ絵画展 コラボメニューランチコース単品 5,900円、観覧券付 7,200円メニュー例:コラボ限定前菜の盛り合わせ・エルテンスープ・自家製フリカンデルとスパイス鶏モモ肉のソテー オランダ産ゴーダチーズのヴェール・夏イチゴとピスタチオのパフェ仕立て・パン・コーヒー または 紅茶※写真はイメージ。※仕入れ状況により材料を変更する場合あり。※表示料金には、サービス料(15%)を含む。【予約・問い合せ先】TEL:0120-611-147(受付時間10:00~20:00)※携帯電話からは06-6628-6187
2022年06月12日ヨハネス・フェルメール『真珠の耳飾りの少女』の世界観を表現したアフタヌーンティー「パール(Pearl)」が、2022年7月1日(金)から10月31日(月)までの平日限定で、東京・メズム東京16階バー&ラウンジ「ウィスク」にて提供される。フェルメール「真珠の耳飾りの少女」モチーフのアフタヌーンティー名画をモチーフにした、バー&ラウンジ「ウィスク」のアフタヌーンティーに、ヨハネス・フェルメールの代表作『真珠の耳飾りの少女』にフォーカスを当てた最新作が仲間入り。遊び心あふれるスイーツとセイボリー、ペアリングモクテルを通して、アートの世界が楽しめる新感覚のアフタヌーンティーだ。「真珠の耳飾りの少女」を表現したケーキ目玉となるのは、『真珠の耳飾りの少女』を表現した自家製ケーキ。ローズムース、クレープ、ホワイトチョコレートなどを用いて『真珠の耳飾りの少女』の印象的なシルエットを再現した。メインとなるローズムースは、優しい薔薇の香りが広がるふんわりとした食感。中には、ラズベリー、ブルーベリーを忍ばせているので、甘酸っぱいフルーツの風味も楽しむことができる。ローズムースの下には、パイ生地を敷き詰め、ミルフィーユのようにサックリとした口当たりに。また、フェルメール・ブルーに仕上げたホワイトチョコレートとクレープでデコレーションすることで、まるで絵画そのものを見ているような美しい佇まいに仕上げている。17世紀のオランダをスイーツ&セイボリーで表現セットになった8種のスイーツ&セイボリーは、画家ヨハネス・フェルメールが生きた17世紀のオランダからインスピレーションを得たもの。オランダで親しまれている、小麦粉の一種セモリナ粉と牛乳を焼き上げて作る「セモリナプディング」や、『真珠の耳飾りの少女』のフェルメール・ブルーを想起させるウルトラマリン色の「パート・ド・フリュイ」、オランダの家庭料理「パンネクーケン」などを揃えた。中には、絵画『牛乳を注ぐ女』から着想した「パンプディング」や、絵画『紳士とワインを飲む女』にインスピレーションを得た「ワインゼリーシャーベット」など、フェルメールファンにはたまらない、芸術的なスイーツもラインナップ。エルダーフラワーの自家製シロップをマスカットジュースとソーダで割ったモクテルなどとセットで提供されるので、スイーツ&セイボリーとのペアリングを楽しんで、優雅なティータイムを過ごしてみて。【詳細】アフタヌーンティー「パール(Pearl)」5,350円※15%のサービス料込み開催期間:2022年7月1日(金)~10月31日(月)の平日※1日15食限定場所:メズム東京16階バー&ラウンジ「ウィスク」住所:東京都港区海岸1-10-30※前日の17:00までの予約が必要。<メニュー例>《タイガーブレッドバーガー》《セモリナプディング》《パート・ド・フリュイ》《パンプディング》《ワインゼリーシャーベット》《スペキュラース・サレ》《パンネクーケン》《タルトプルーン》、ケーキ、ペアリングモクテル(ハイビスカスティー / リンゴジュース / ホエー / ソーダ / レモン、エルダーフラワー / マスカット / レモン / ソーダ)【問い合わせ先】電話:03-5777-1111(代表)
2022年06月09日東京の躍動感や波長と共鳴し、五感を魅了する数々のこだわりでお客さまをお迎えする『メズム東京、オートグラフ コレクション』(港区海岸 1-10-30)は、名画をモチーフにした大好評のアフタヌーンティー『アフタヌーン・エキシビジョン』の第6弾として、17世紀オランダ絵画の巨匠ヨハネス・フェルメールの代表作「真珠の耳飾りの少女(Girl with a Pearl Earring)」の世界観を表現した『パール(Pearl)』を、16階のバー&ラウンジ「ウィスク」にて2022年7月1日~10月31日の期間、平日15食限定で提供いたします。フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」をモチーフにした『パール(Pearl)』「芸術家(アーティスト)のアトリエ」がコンセプトのバー&ラウンジ「ウィスク」で提供中の『アフタヌーン・エキシビジョン』は、ダリ、ダ・ヴィンチ、マネ、モネといった名だたる画家の名画を、遊び心あるスイーツとこだわりのセイボリーやペアリングモクテルで表現した新感覚のアフタヌーンティーシリーズです。第6弾となる今回は、昨年春の第2弾で好評を博した「真珠の耳飾りの少女」をご要望にお応えして“再展示”いたします。前回のメニューをさらに進化させ、画家フェルメールの生涯や当時の人々の暮らしや食文化を深く堪能できるセットメニューに仕上げました。フェルメールが生きた17世紀オランダの息吹を感じる8種のスイーツ&セイボリーや、ペアリングで楽しむモクテル、そして最高傑作「真珠の耳飾りの少女」をモチーフとしたフォトジェニックなケーキは、すべて自家製。『アフタヌーン・エキシビジョン』という名の通り、まるで午後のアート鑑賞のように、フェルメールの世界に浸る午後のひとときを、美しいウォーターフロントの絶景とともにご堪能ください。フェルメールの生きた17世紀オランダをめぐるスイーツ&セイボリー8種とモクテル■スイーツ&セイボリー8種バロック期を代表する画家ヨハネス・フェルメールの生きた17世紀のオランダを、8種のスイーツ&セイボリーとペアリングモクテルで表現しました。黄金時代と言われた当時のオランダを旅するかのようなひとときをお楽しみください。スイーツ&セイボリー8種左から:《タイガーブレッドバーガー》オランダ発祥と言われ、カリッとした表面の模様が特徴的なパンのタイガーブレッドで、ジューシーな自家製粗挽きハンバーグやチェダーチーズをサンドしました。また、フェルメールが誕生した1632年頃のオランダでは、三十年戦争の終焉により他国との貿易で得たスパイスが盛んに流通していたと言われており、ナツメグやブラックペッパーなどのスパイスをハンバーグに混ぜ込むことで、当時の時代背景を再現しています。《セモリナプディング》オランダで親しまれているデザートのひとつ、セモリナプディング。小麦粉の一種であるセモリナ粉と牛乳をゆっくり煮詰めて焼き上げ、ベリーのソースをかけて仕上げました。香りづけのシナモンとの絶妙なバランスや、セモリナ粉特有のもちっとした食感をお楽しみください。《パート・ド・フリュイ》20~30代の頃、安定した生活を送っていたフェルメールは、高級品で画材として使用されるものではなかったラピスラズリが原料のウルトラマリンを、顔料として絵画に取り入れていました。代表作「真珠の耳飾りの少女」でも目を引くこのウルトラマリン色を、グレープフルーツやライチをゼリー状に固め、爽やかな風味に仕上げたパート・ド・フリュイで表現しました。《パンプディング》フェルメールの代表作の一つ「牛乳を注ぐ女」に描かれる食材をパンプディングで再現しました。牛乳に浸したパン・ド・カンパーニュ(田舎風のパン)のしっとりとした味わいと素朴な甘さが、当時の食生活と絵画に描かれた人々の日常を連想させる一品です。《ワインゼリーシャーベット》絵画「紳士とワインを飲む女」に着想を得た一品。アルコール分は飛ばしつつも、赤ワインならではの芳醇な赤ブドウの風味が口いっぱいに広がります。井戸水がまだ飲むことができなかった当時、水分補給としても親しまれていたワインに想いを馳せ、これからの季節にぴったりのひんやりスイーツに仕上げました。《スペキュラース・サレ》オランダでは、ミラのニコラオスの日やクリスマスに食べられているクッキー。近年、フェルメール初期の傑作「窓辺で手紙を読む女」が修復され、背景に描かれた弓矢を持ったキューピッドの姿が公開されたことにちなみ、天使を模した形に。シナモンやジンジャーなどのスパイスを加えて香ばしい風味に仕上げたクッキーは、長期保存が必須であった当時を再現して、硬くザクザクとした食感に仕上げています。《パンネクーケン》オランダの家庭料理であるパンネクーケンは、少し厚めのクレープ生地のような食べ物で、モチモチとした食感が特徴。オランダの名産品であるゴーダチーズの濃厚な口当たりと、オランダ産のホウレンソウや、オランダで古くから親しまれているチコリのシャキシャキ食感とともにお楽しみください。《タルトプルーン》17世紀頃オランダで出版された料理本のレシピをもとに再現したタルトプルーン。夏から秋にかけて旬のプルーンの甘酸っぱさと果肉感がしっかり伝わる食感、しっとりとしたアーモンドクリーム生地の優しい甘さが絶妙な一品です。■ペアリングモクテル: ハイビスカスティー / リンゴジュース / ホエー / ソーダ / レモンオランダの名産の一つであるリンゴをイメージしたノンアルコールのモクテル。ルビー色が鮮やかなハイビスカスティーとリンゴジュースをベースに、ホエーシロップで味に柔らかみとまろやかな酸味を持たせています。さらに、ソーダとレモンを加えることで暑い季節にもぴったりな一杯に仕上げました。ドライアップルを添えて、まるでリンゴそのもののような可愛らしい見た目もお楽しみいただけます。「真珠の耳飾りの少女」を表現したケーキとモクテル■ケーキ光の魔術師とも称されるフェルメールの代表作「真珠の耳飾りの少女」の印象的なシルエットを大胆に表現したケーキです。昨年のアフタヌーン・エキシビジョン第2弾でご好評いただいたケーキを、さらにバリエーション豊かな食感で、8種のスイーツ&セイボリーとのバランスもちょうど良い一品にバージョンアップしました。「真珠の耳飾りの少女」は、フェルメールが暮らしたオランダ・デルフトから程近いオランダ・ハーグのマウリッツハイス美術館に所蔵されており、漆黒の背景に青いターバンの少女がただ一人というシンプルな構図が特徴です。こちらを振り返る少女の謎めいた表情や、「フェルメール・ブルー」と呼ばれるウルトラマリンの顔料を使って描かれた鮮やかで独特な深い青色のトルコ風ターバン、艶やかな光を放つ真珠の耳飾りが、見る人の心を惹きつけてやまない作品です。【ケーキ詳細】ふんわりとした食感のローズムースが、絵画の少女のような優しく上品で女性らしい味わい。ローズの香りと、ラズベリー、ブルーベリーの酸味の華やかなマリアージュが口いっぱいに広がります。外側のマスカルポーネは柔らかくフワフワとした食感で、繊細で軽い味わいに仕上げています。底に敷かれたパイ生地は、ミルフィーユのようにサックリとした口当たりで、甘いクリームとのバランスが絶妙です。周りには、絵画の中でも黒い背景に映える印象的な青と黄色の美しいターバンをイメージし、フェルメール・ブルーに仕上げたホワイトチョコレートとクレープを添えています。まるで絵画そのものを見ているように、美しく上品に再現された質感もお楽しみください。【真珠の飴】ひとつひとつが手作りの飴細工。真珠を割ると、中からパッション&オレンジの酸味と甘みが、バターのコクと合わさった香り高いソースがあふれ出ます。添えられているクレープに濃厚なソースを絡めれば、フランス菓子「クレープシュゼット」としてお楽しみいただけます。■ペアリングモクテル: エルダーフラワー / マスカット / レモン / ソーダオランダを含めたヨーロッパ地域の夏の定番ドリンク、エルダーフラワー・コーディアルをイメージしたモクテル。エルダーフラワーを砂糖水に漬け込んで作った自家製シロップに、マスカットジュースとソーダを加え、さらにレモンで酸味がしっかりときいた一杯に仕上げています。ケーキの甘みとドリンクの酸味の絶妙なハーモニーをお楽しみください。アフタヌーン・エキシビジョン概要提供期間 2022年7月1日(金)~10月31日(月)の平日 ※1日15食限定提供時間 14:00~ / 15:00~提供場所 メズム東京16階 バー&ラウンジ「ウィスク」料金 5,350円 (消費税・15%のサービス料込み)キャンセル料 前日50% / 当日100%ご予約 (前日の17:00までの予約が必要です)【バー&ラウンジ「ウィスク(Whisk)」】芸術家(アーティスト)のアトリエをコンセプトに、絵画をモチーフにした五感をくすぐるコンセプチュアルなオリジナルミクソロジーカクテルの数々やアフタヌーンティーをお楽しみいただけるバー&ラウンジ。「ウィスク(=混ぜる)」の言葉通り、伝統と革新、刺激と趣、静と動が混ざり合う、芸術的で創造性あふれるひとときをお過ごしいただけます。デイタイムは美しい東京のウォーターフロントを一望する心地よい水辺のカフェのような空間、ナイトタイムは煌めく夜景と共に音楽やアートのライブパフォーマンスをご堪能いただけるバーラウンジとしてお客さまをお迎えする、刺激と遊び心に満ちた新感覚のパブリックスペースです。■営業時間 11:00 ~ 27:00 (L.O. 26:30) ※■席数 56 席※最新の営業時間は公式ウェブサイトをご確認ください。バー&ラウンジ「ウィスク」【メズム東京、オートグラフ コレクション(mesm Tokyo, Autograph Collection)について】“TOKYO WAVES”をコンセプトに、絶えず変化する東京の“今”の波長を感じるこだわりのサービスやオリジナリティにあふれたコンテンツを通してゲストに新たなインスピレーションを提供する、全265室のホテルです。2020年4月27日、JR東日本グループによる港区・竹芝の複合施設「WATERS takeshiba(ウォーターズ竹芝)」に開業しました。美しい東京のウォーターフロントや歴史ある浜離宮恩賜庭園といった豊かな地域資源と、五感を心地よく魅了するアートや音楽といった芸術の一体感を活かし、都会のエネルギーとクリエイティビティーが出会う東京のライフスタイルのアイコンを目指しています。またメズム東京は、「Exactly like nothing else(唯一無二)」のホテルとして、マリオット・インターナショナルが展開する「オートグラフ コレクション ホテル」に加盟しています。開業初年度には、東京都内の厳選されたレストラン・ホテルを紹介する『ミシュランガイド東京2021』において、「極めて快適(Top class comfort)」を示す「4パビリオン」として掲載されました。公式ウェブサイト:【オートグラフ コレクション ホテルについて】オートグラフ コレクション ホテルはオリジナリティ溢れるホテルを支持し、30以上の国と地域において絶好のロケーションを誇る200軒以上の独立系ホテルそれぞれの個性を大切にしています。ひとつひとつに創設者の情熱が込められ、彼らのビジョンを具現しており、各ホテルがたったひとつしかない特別なもの、「Exactly like nothing else(唯一無二)」となっています。オートグラフ コレクション ホテルは、独自の造りと、デザインやおもてなしに対しての強いこだわりを考慮の上セレクトされ、生涯続くような印象を残す色鮮やかな時間をお届けします。詳細についてはwww.autographhotels.comをご覧ください。また、Instagram、Twitter、Facebookのソーシャルメディアチャンネルでも情報を発信しており、#ExactlyLikeNothingElseで最高の瞬間の数々をぜひご覧ください。オートグラフ コレクション ホテルは、これまでのマリオット リワード、ザ・リッツ・カールトン・リワード、スターウッドプリファードゲスト(SPG)に代わり新たに誕生したマリオットの旅行プログラム、Marriott Bonvoy(マリオット ボンヴォイ)に参加しています。Marriott Bonvoyは会員の皆さまに並外れたグローバルブランドポートフォリオやMarriott Bonvoy Momentsでの体験、そして無料ホテル宿泊に向けたポイントやエリートステータス昇格に向けた泊数獲得を含む、比類なき特典をお届けします。無料会員登録やプログラム詳細については、MarriottBonvoy.marriott.comをご覧ください。
2022年06月07日コロナ感染拡大の影響で開幕延期となっていた『ドレスデン国立古典絵画館所蔵フェルメールと17世紀オランダ絵画展』が2月10日(木)についに開幕。4月3日(日)まで開催されている。何といっても注目作品は17世紀オランダを代表する画家、フェルメールの初期の傑作《窓辺で手紙を読む女》。修復が施され、画中の壁にキューピッドが描かれた本来の姿を見ることができる。修復後の姿が所蔵館以外で公開されるのは、初めてのことだ。ドレスデン国立古典絵画館は、ヨーロッパの古典絵画、特に15世紀から18世紀の絵画を多く所蔵していることで知られているドイツの美術館だ。同展は、このドレスデン国立古典絵画館が所蔵するフェルメールをはじめとする17世紀オランダ絵画の名品を紹介するもの。フェルメールのほか、17世紀オランダ絵画を代表するレンブラント、メツー、ライスダール、ヤン・ステーンらの作品約70点が展示されている。レンブラント・ファン・レイン《若きサスキアの肖像》1633年ドレスデン国立古典絵画館蔵展覧会は全7章で構成されている。冒頭の章「レンブラントとオランダの肖像画」では、17世紀に著しい発展を遂げたオランダの肖像画を、レンブラントやハルスらの作品で紐解いていく。続く「複製版画」の章では、18世紀から19世紀にかけて制作されたドレスデン国立古典絵画館の所蔵作品の複製版画を紹介。当時の肖像画、風俗画の盛り上がりをたどる。同館の所蔵作品の素晴らしさを世に広めるために制作されたこれらの複製版画からも、当時から素晴らしいコレクションを形成していたことが見て取れる。ピーテル・コッド《家族の肖像》1643年ドレスデン国立古典絵画館蔵アルバート・ヘンリー・ペイン《修道院のある風景(ヤーコブ・ファン・ライスダールの原画に基づく)》1848年頃「レイデンの画家──ザクセン選帝侯たちが愛した作品」の章では、ドレスデン国立古典絵画館のあるレイデンの画家たちの作品を取り上げる。メツーやテル・ポルフ、ダウらの作品は、当時の裕福な市民からも絶大な支持を受けていたという。カスパル・ネッチェル《演奏するカップル》1666年ドレスデン国立古典絵画館蔵ハブリエル・メツー《鳥売りの男》1662年ドレスデン国立古典絵画館蔵そして、いよいよメインとなる「《窓辺で手紙を読む女》の調査と修復」の章へ。ヨハネス・フェルメール《窓辺で手紙を読む女》1657-59年頃ドレスデン国立古典絵画館蔵本作品は、1979年に行われたX線調査で背後の壁に画中画が描かれていることが判明。2017年より修復が開始され、上塗りされた絵の具を丁寧に取り除く作業が開始された。そして2019年に、壁からフェルメールが描いたキューピッドが出現。作品の佇まいは大きく変化した。同展では、修復前の《窓辺で手紙を読む女》の複製画を作品の隣に配置。修復前後の違いを見比べることができるようになっている。サビーネ・ベントフェルト《窓辺で手紙を読む女(フェルメールの原画に基づく複製)》2001年 個人蔵修復作業を追った資料映像の展示また、この世紀の大修復の過程を映像資料やパネルなどで紹介。気も遠くなるほどの緻密な作業が行われていたことがわかる。フェルメールが得意とした風俗画のほか、オランダでは新しい絵画ジャンルが次々に生まれていた。「オランダの静物画―コレクターが愛したアイテム」の章では、16世紀後半以降に生まれた静物画を取り上げる。トロンプ・ルイユ(だまし絵)や、花や果物をモチーフにした静物画は、貿易で富を築いた市民に非常に人気があった。ワルラン・ヴァイヤン《手紙、ペンナイフ、羽根ペンを留めた赤いリボンの状差し》1658年ドレスデン国立古典絵画館蔵ヤン・デ・ヘーム《花瓶と果物》1670-72年頃ドレスデン国立古典絵画館蔵「オランダの風景画」では、17世紀オランダで人気のジャンルだった風景画を展示する。オランダより先に風景画が成立していた南部フランドル地方では、風景画は理想に基づいた架空世界であることが多いが、一方、オランダの画家たちが描く風景画は、特に1630年代以降においては、自分たちの身近にある自然をモチーフとした。画家たちは自らが見た体験に基づいた風景画の制作に勤しんでいた。「オランダの風景画」展示風景より手前:ヤーコブ・ファン・ライスダール《牡鹿狩り》1665-70年ドレスデン国立古典絵画館蔵最終章となる「聖書の登場人物と市井の人々」では、17世紀オランダで描かれていた歴史画を取り上げる。あらゆる絵画ジャンルの頂点とされていた歴史画と風景画、風俗画はそれぞれに影響を与えあっていたようだ。左:ヤン・ステーン《カナの婚礼》1674-78年 右:ヤン・ステーン《ハガルの追放》1655-57年 いずれもドレスデン国立古典絵画館蔵修復されたフェルメールの名作とともに、17世紀のオランダ絵画の良品をたっぷりと鑑賞することができる展覧会。この機会を逃さないようにしよう。取材・文:浦島茂世【開催概要】『ドレスデン国立古典絵画館所蔵フェルメールと17世紀オランダ絵画展』2月10日(木)~4月3日(日)、東京都美術館にて開催※日時指定予約制。詳細は公式HPにてご確認下さい。
2022年02月16日2月10日(木)より、東京・上野の東京都美術館で、「ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展」が開催される。ドイツ東部・ザクセン州にあるドレスデン国立古典絵画館は、世界有数の西洋絵画コレクションを誇る絵画館。今回は、その数あるコレクションのなかから、17世紀オランダ絵画の名品約70点が集結した。今回の目玉となるのは、ヨハネス・フェルメール『窓辺で手紙を読む女』の修復プロジェクトと、その修復後の姿である。同作は、ドレスデン国立古典絵画館にて19世紀初頭から早くも一般公開されており、同館の至宝のひとつとして親しまれてきた。1979年、サンフランシスコでの展覧会で、初めてX線調査が行われ、女性の背後の壁にもともとキューピッドの画中画が描かれていることがわかった。その後、2017年から始まった大規模な調査・修復プロジェクトにおいて、この上塗りの手直しが、作者であるフェルメールの没後に行われたものであることが判明。これを受け、所蔵館は上塗りを除去することを決め、約4年もの歳月をかけて、2021年9月、フェルメールが描いた当初の姿がお披露目された。修復後、同作が所蔵館以外で公開されるのは、今回が世界初となる。本展覧会では、修復前(複製)と実際の修復後の作品を並べて展示しているだけでなく、綿棒でニスをぬぐったり、顕微鏡とナイフで上塗りの部分を削ったりした修復作業の様子が、パネルや映像などでわかりやすく紹介されている。これらを見れば、4年もの月日を費やした修復作業が、どれだけ神経をとがらせる途方もないものだったかが、手に取るようにわかる。そうした修復過程を見た後に、実際の作品を見たときの感動といったら――。目の前に立ち尽くし、ため息をつくほかない。「光の画家」フェルメールによる暖かな光が、手紙を読むのに夢中になっている女性を照らす。修復によって現れたキューピッドの画中画は、女性の読む手紙がラブレターであることをわかりやすく示唆する。このキューピッドが塗りつぶされた頃は、レンブラントの作品だとされたというのだから、時の移り変わりというのは面白いものである。長年“自省のキャンバス”と化していたその大きな空間に現れ、ようやく本来の姿を見せたフェルメールの「幻のキューピッド」。一度その目で見て、心の中で「おかえり」と声をかけに来てみてはいかがだろうか。1枚の絵画が、長い歴史とその深みを映し出している。「ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展」会場:東京都美術館会期:2月10日(木)~4月3日(日)取材・文/飯塚さき
2022年02月10日新型コロナウイルス感染拡大の影響により、開幕を延期していた「ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展」の新たな会期が2月10日(木) ~ 4月3日(日)(※2月14日(月)は臨時開室)に決定した。本展では、大規模な修復プロジェクトによってキューピッドの画中画が現れ、フェルメールが描いた当初の姿となった『窓辺で手紙を読む女』が、所蔵館であるドレスデン国立古典絵画館のお披露目に続いて公開される。本作の所蔵館以外での公開は世界初のことで、その修復プロジェクトの過程も紹介されるという。上塗りされた絵具層を慎重に取り除き、徐々に姿を現していくキューピッドに注目だ。加えて、同館が所蔵する巨匠レンブラント・ファン・レイン、ハブリエル・メツー、ヤーコプ・ファン・ライスダールなど、17世紀オランダ絵画の黄金期を彩る珠玉の名品約70点も併せて紹介されるということ期待したい。なお、本展は日時指定予約制となっており、2月4日(金)正午よりオンライン・プレイガイドでチケット発売開始となる。■展示情報「ドレスデン国立古典絵画館所蔵フェルメールと17世紀オランダ絵画展」2月10日(木)~ 4月3日(日)※2月14日(月)は臨時開室休室日:月曜日、3月22日(火)※2月14日(月)、3月21日(月・祝)は開室開室時間:9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)金曜の夜間開室は、展覧会公式サイトへ。会場:東京都美術館 企画展示室観覧料:一般2,100円 / 大学生・専門学校生1,300円 / 65歳以上 1,500円※本展は日時指定予約制。※2月4日(金)正午12:00よりオンライン・プレイガイドで発売開始。※オンライン・プレイガイドでの予約が難しい方を対象に当日の入場枠を設けておりますが、ご来場時に予定枚数が終了している場合あり。※高校生以下は無料(日時指定予約必要)。※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその付添いの方(1名まで)は無料(日時指定予約不要)。※未就学児は日時指定予約不要。※高校生、大学生、専門学校生、65歳以上で各種お手帳をお持ちの方は、いずれも証明できるものを持参のこと。公式サイト: <北海道展>北海道立近代美術館4月22日(金)〜6月26日(日)<大阪展>大阪市立美術館7月16日(土)〜9月25日(日)<宮城展>宮城県美術館10月8日(土)~11月27日(日)
2022年02月02日神戸のショコラトリー「ゴンチャロフ(Goncharoff)」から、ゴッホやフェルメールの名画をパッケージにしたバレンタインチョコレート「ガルニエ」が登場。全国のゴンチャロフ店舗ほかにて販売される。“世界の名画と楽しむ”ゴンチャロフのバレンタインチョコレート神戸・北野町で創業したショコラトリー「ゴンチャロフ」が提案する「ガルニエ」は、“世界の名画とチョコレートを楽しむ”がコンセプトのブランド。展開されるチョコレートのアソートは、世界中で愛されるアートにオリジナルのアレンジを加えたパッケージで包まれる。デザインに採用されているのは、ゴッホの《ひまわり》やルノワールの《ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会》、フェルメールの《牛乳を注ぐ女》、ボッティチェリの《ヴィーナスの誕生》といった誰もが知る名画。思わずパケ買いしてしまう、アート好き&芸術好きにはたまらないバレンタインチョコレートだ。葛飾北斎や円山応挙らの日本画パッケージもまた、同じく「ゴンチャロフ」が展開する、“見て・食べて感じる日本”がコンセプトのブランド「甘味画廊」もおすすめだ。栗、小豆、紫芋など和の素材を使い、和菓子をミニチュアサイズで表現したチョコレートや、縁起物とされる羽子板をイメージしたチョコレートなど“和”をモチーフにした華やかなお菓子を、葛飾北斎や円山応挙らの日本画のパッケージに詰め込んでいる。【詳細】ゴンチャロフ「ガルニエ」「甘味画廊」販売期間:2022年1月12日(水)より順次取扱店舗:全国のゴンチャロフ店舗 / ゴンチャロフ公式オンラインストア※オンラインストアは2月9日(水)10:00までの取り扱い※店舗により取扱いのない場合あり。※取扱商品や展開期間は変更になる場合あり。価格例:<ガルニエ>ガルニエ K(21個入り) 2,700円<甘味画廊>和菓子セット C(4個入り) 756円
2022年01月22日書籍『フェルメールの世界-拡大図でたどる静謐の物語』が、2022年1月21日(金)に発売される。フェルメールの世界を、拡大図で紐解く名画の細やかなディテールを、高精細の拡大画像で紹介する「拡大で見る!」シリーズから、第3弾『フェルメールの世界-拡大図でたどる静謐の物語』が登場。今回は17世紀オランダの随一の人気を誇るヨハネス・フェルメールの絵画にフォーカスし、その細部に迫りながら、フェルメールの多様な魅力を解き明かす。世界的な名画をディテールから解説本書籍で取り上げられている作品は、『牛乳を注ぐ女』『真珠の耳飾りの少女』『恋文』『手紙を読む青衣の女』といった、フェルメールを代表する名画ばかり。作品同士を比較しながら、色彩やデザイン、ファッション、インテリアに至るまで、作中の様々なディテールについて細やかな解説を行う。そのボリューミーな内容は全288ページに及ぶほど。読み応えたっぷりに仕上げた、ファン必見の一冊となっている。【詳細】書籍『フェルメールの世界-拡大図でたどる静謐の物語』B5判変型/ソフトカバー/ 288ページ発売日:2022年1月21日(金)価格:3,630円著者:ゲイリー・シュヴァルツ翻訳:熊澤弘発行元:パイ インターナショナル
2022年01月17日フェルメール「真珠の耳飾りの少女」をモチーフにしたアフタヌーンティー「パール(Pearl)」が、2021年3月1日(月)から6月30日(水)までメズム東京にて開催される。有名絵画をモチーフに、遊び心あるスイーツとペアリングモクテルをセットにしたメズム東京のアフタヌーンティー「アフタヌーン・エキシビジョン」。スペインの画家、サルバドール・ダリの代表作品「記憶の固執」の世界観を表現した第1弾「メモリー(Memory)」に続く第2弾は、オランダの画家、ヨハネス・フェルメールの代表作「真珠の耳飾りの少女」がテーマの「パール」を展開する。中でも注目のメニューは、「真珠の耳飾りの少女」をモチーフにした、ふわふわなローズムースのケーキだ。オランダの郷土菓子トンプースに着想を得て、上品な甘さのローズ、ブルーベリー、ラズベリーのクリームを、マスカルポーネで包み込んで仕上げている。印象的な青と黄色の美しいターバンは、ホワイトチョコレートとクレープで表現。絵画の特徴を随所に取り入れた、ユニークなスイーツとなっている。また、プレートには、真珠のような手作りの飴細工もオン。割ると溢れ出る、オレンジの酸味と甘みがバターのコクと合わさった香り高いソースは、クレープに絡めて食べるのもおすすめだ。その他、アスパラガスやトマトなどを使用し、まるでサラダをそのままドリンクにしたようなモクテルや、スコーン、キッシュなどもラインナップする。【詳細】メズム東京「パール」提供期間:2021年3月1日(月)~6月30日(水)提供時間:平日14:00~L.O.16:00(2日前の22:00までの要予約 ※1日15食限定場所:バー&ラウンジ「ウィスク」住所:東京都港区海岸1丁目10-30料金:4,950円(税込) ※15%のサービス料込み内容:自家製スコーン2種(オリーブスコーン・紅茶スコーン)、キッシュペアリングドリンク(モクテル)、ケーキ、真珠の飴、ペアリングドリンク(モクテル)
2021年02月25日17世紀のオランダ絵画の黄金期を代表する画家ヨハネス・フェルメール作品が6点展示される、西日本では過去最大規模となる展覧会『フェルメール展』が2月16日(土)より5月12日(日)まで、大阪市立美術館にて開催される。それに先立ち、2月14日にオープニングイベントが行われ、展覧会ナビゲーターで音声ガイドのナレーターを務めた石原さとみが来場した。フェルメール展 <大阪展>チケット情報石原は、「大阪でしか展示されないフェルメール作品をどうしても観たかったので、今回はわがままを言って、来させていただきました。大阪展のみの展示となっている「恋文」は、のぞき見しているような感覚に陥る作品でした。実物を観る前に画集などで観ていたんですが、印象が全く違って、驚きと発見がたくさんありましたし、どんどん想像が膨らんでストーリーが浮かんできました。そして、「手紙を書く女」は特に好きな作品です。恋に焦がれている様子や切なさ、儚さが想像できるので、どんどん引き込まれていきました。また、日本初公開となる「取り持ち女」にはすごく迫力を感じました。コントラストの強さや彫の深い表情などが、いろんなメッセージを伝えているように感じて、圧倒されました」と語った。最後にフェルメールの魅力について石原は「私は、美術館に行くと必ず音声ガイドを付けて、歴史や文化などその絵の背景を聞くことで想像を膨らませながら観るのが好きです。また、私はお芝居の仕事でカメラの前に立つことが多いので、モデルの女性たちはフェルメールからどういうオーダーを受けたんだろうか、どのぐらい静止していたんだろうかと考えながら観たりするんですが、歴史を知らなくても、ただ好きか嫌いか感じるだけでもいいと思いますし、どんな見方でも正解だと思うので、ぜひ足を運んでいただいて本物に触れてほしいと思います」と語っていた。本展覧会では、初来日となる「取り持ち女」や大阪展のみの展示作品「恋文」以外にも、「手紙を書く女」などフェルメール作品6点に加え、ハブリエル・メツーら17世紀オランダ絵画39点も展示されている。『フェルメール展』は、2月16日(土)より5月12日(日)まで大阪市立美術館にて開催。取材・文:華崎陽子
2019年02月15日17世紀のオランダを代表する画家ヨハネス・フェルメールの展覧会が、2019年2月16日(土)より大阪市立美術館にて開催されます。2月3日(日)まで開催されている東京展とは一部作品を入れ替え、大阪展のみで展示される作品も登場予定です。特別展「フェルメール展」の見どころ寡作の画家としても知られるヨハネス・フェルメール。独特な質感や光の表現が特徴で、“光の魔術師”と称されるほど。諸説ありますが、現存する作品は35点のみと言われます。本展では、日本初公開作品や、大阪展のみで展示される作品など、6点が集結します。フェルメールだけでなく、同時代の画家たちの作品も同時に展示。西日本では最大規模の展覧会です。石原さとみさんがナビゲーターを務める無料の音声ガイドで、深く作品について知ることもできるでしょう。『取り持ち女』日本初公開となる作品。フェルメールの初期作のひとつで、宗教画や物語画から風俗画への転換期にあたる重要な作品です。女性を照らす光や、表情などにフェルメールの特徴がすでに表れています。作品に年紀が記されたものは3点のみといわれており、本作の右下には制作年とともにフェルメールのサインも記されているんだとか。展覧会に訪れた際はこちらにも注目です。『恋文』大阪展のみに展示される本作は、後期作のひとつです。1971年に一度盗まれたものの、13日後に無事発見されたそう。女主人がリュートを膝に乗せ、お手伝いの女性から手紙を受け取っている姿が描かれています。放り出されたスリッパや、楽器、箒などが恋にうつつを抜かしていることを暗示しているのだとか。構図や物語性の高さが際立っています。9点が集結した東京・上野「フェルメール展」東京展の様子2019年2月3日(日)まで、日本美術展史上最大の9点が展示されている東京・上野の「フェルメール展」。代表作『牛乳を注ぐ女』や『真珠の首飾りの女』などが欧米の美術館から特別に貸し出されました。「フェルメール・ルーム」と名付けられた部屋に、フェルメールの作品が一堂に会し、9点同時に鑑賞できる贅沢な空間が広がっています。開幕当初から話題となり、来場者数は40万人を突破しています。会場は多くの来場者で賑わい、特に土日は混雑している日々が続いているそうです。2018年12月20日(木)まで、日本初公開の『赤い帽子の娘』が展示され、入れ替わりで『取り持ち女』が追加展示となりました。「フェルメール展」を訪れた人々の声「すごく良かった、、」「心の栄養が補給された感じ」「あんな完璧な平面が一生のうち何度見れるかわからない」「フェルメール室はゾクゾクした」なかなか直接見ることができない作品たちを前に、感動の声が続出しています。「フェルメール・ルーム」は一見の価値ありで、その雰囲気に圧倒されたという方々が多くみられました。特別展「フェルメール展」詳細情報東京展の様子会期2019年2月16日(土)~5月12日(日)会場大阪市立美術館大阪市天王寺区茶臼山町1-82(天王寺公園内)開館時間9:30~17:00(入館は16:30まで)休館日2⽉18⽇(月)、25⽇(月)、3⽉4⽇(月)、11⽇(月)、18⽇(月)3月25日以降の休館日は無し観覧料【前売り】一般1,600円大学・高校生1,300円※前売券の販売期間は、2019年2月15日(金)まで【当日】一般1,800円大学・高校生1,500円※中学生以下、障がい者手帳等をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料(要証明)※大阪市内在住の65歳以上の方も一般料金が必要06-4301-7285(大阪市総合コールセンター なにわコール)イベント情報イベント名:特別展「フェルメール展」催行期間:2019年02月16日 〜 2019年05月12日住所:大阪市天王寺区茶臼山町1-82(天王寺公園内)電話番号:06-4301-7285(大阪市総合コールセンター なにわコール)
2019年01月07日世界中で大人気のオランダ画家、ヨハネス・フェルメールの展覧会が、東京・上野の森美術館で開催されています。入場券は日時指定入場制。連日さぞかし混雑しているのでは…と思いきや、夕方の時間帯が比較的空いているとの情報を聞きつけ、早速行ってみました!入場時刻の17時を30分ほど過ぎた頃、どれほど長い行列があるのかと恐る恐る会場前を確認すると…なんと待ち時間は0分!全く並ぶことなくスムーズに入場することができました。入り口では、フェルメールブルーの衣装をまとったスタッフたちが、来場者全員に音声ガイドを配ってくれています。通常は有料での貸し出しとなる音声ガイドですが、この展覧会では無料!さらに、展示作品の解説が書かれた小冊子もプレゼントしてもらい、いざ展示室へ。日時指定入場制のこの展覧会では、1度中に入ってしまえば、閉館まで自由に鑑賞することができます。夕方は中も比較的空いていてラッキー!石原さとみさんの穏やかなナレーションを聞きながら、まずはフェルメールと同時代を生きたオランダ画家たちによる作品を堪能。肖像画・神話画と宗教画・風景画・静物画・風俗画と、年代ではなくテーマごとに区切られているため、どの順番で見ても楽しめるようになっています。空いているスポットを狙って、スムーズに鑑賞できました。オランダ画家たちの傑作に酔いしれた後、いよいよ最後に待ち受けるのが、フェルメール作品のみを集めた「フェルメール・ルーム」です。奥へと続く光の廊下を、期待に胸を膨らませてゆっくりと進んでいきます。その先には…!今回のどの部屋よりも広く、天井の高い空間。大小さまざまな8点のフェルメール作品が、人々を囲むようにして闇に浮かび上がっています。意外にも、全く混雑はしていません。何気ない日常を柔らかな光で捉え、人と周囲の環境とを見事に調和させた彼の名作を、ひとつひとつ、心ゆくまでゆっくり楽しむことができました。グッと近づいて細部に注目するもよし、部屋の奥のベンチに腰掛けて、すべての作品を視界に閉じ込め、自分と作品との間に流れる空気を堪能するもよし。なんて贅沢なひとときでしょう!こんなにも優雅に8点ものフェルメール作品を愛でることのできる機会は、この展覧会でしかないといえそうです。帰り際のグッズ売り場では、図録やトートバッグ、文房具、お菓子などの品々が並び、会場を出る最後の瞬間まで、フェルメールワールドの余韻に浸ることができました。何気ない日常が最高に美しいことを思い出させてくれるフェルメール。彼の作品をゆっくりと楽しめるまたとないチャンスを得るためには、やはり夕方の時間帯が穴場です。学校や仕事終わりなど、頑張った自分にぜひご褒美を!【開催概要】「フェルメール展」東京展会期:開催中~2019年2月3日(日)会場:上野の森美術館取材・文:飯塚さき
2018年10月30日ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)は、ヨハネス・フェルメールの名画『牛乳を注ぐ女』の特製トランクを製作。ルイ・ヴィトン 日本橋三越店にて2018年10月10日(水)より特別展示を行う。これまで貴重なアイテムを収める専用ケースを数多く手掛けてきた、ルイ・ヴィトン。美術品や画材を最適な状態で“旅させるため”、世界中の顧客から依頼を受け様々なケースを生み出してきた。東京・上野の森美術館で2019年2月3日(日)まで開催される『フェルメール展』の開催にあたり、アムステルダム国立美術館が、ルイ・ヴィトンに、名画『牛乳を注ぐ女』を運ぶトランクの制作を依頼。アイコニックなモノグラム・キャンバスをベースに、熟練した職人がディテールにまでこだわって特別なケースを完成させた。トランクの外装には、手作業でストライプのペインティングが施され、ライニングには鮮やかなイエローを。作品に登場するカラーを彷彿させる、プレイフルな配色となっている。ヨハネス・フェルメールの名画『牛乳を注ぐ女』は、アムステルダム国立美術館が所蔵する絵画の中でも最重要作品の一つ。フェルメールが日常の中の一コマを切り取った油彩画は、注がれる牛乳を除いて、時が止まったかのようにすべてが静寂に包まれている様が魅力である。【詳細】ルイ・ヴィトン 画家ヨハネス・フェルメール『牛乳を注ぐ女』特製トランク展示開始日:2018年10月10日(水)会場:ルイ・ヴィトン 三越日本橋店住所:東京都中央区日本橋室町1丁目4-1TEL:03-3241-3311【問い合わせ先】ルイ・ヴィトン クライアントサービスTEL:0120-00-1854
2018年10月13日ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)は、東京・上野の森美術館で2019年2月3日まで開催中の「フェルメール展」に際し、アムステルダム国立美術館のために、世界的に有名なヨハネス・フェルメールの傑作絵画『牛乳を注ぐ女』の特製トランクを製作。10月10日にリニューアルオープンしたルイ・ヴィトン 三越日本橋店にて展示する。『牛乳を注ぐ女』は、オランダ人画家、ヨハネス・フェルメールの油彩画であり、アムステルダム国立美術館が所蔵する絵画の中でも最重要作品の一つと考えられている。女性が牛乳を注ぐのに没頭している様子が描かれ、注がれる牛乳を除いて、時が止まったかのようにすべてが静寂に包まれている。ルイ・ヴィトンは今回、アムステルダム国立美術館から、フェルメールの傑作『牛乳を注ぐ女』をアムステルダムから日本まで安全に運ぶためのトランク製作を依頼された。特製トランクは、フランス・アニエールにあるルイ・ヴィトンの歴史あるアトリエで、熟練した職人により細部に至るまでこだわり、製作された。アイコニックなモノグラム・キャンバスに、メゾンを代表する真鍮のコーナー金具と錠前が光を放つ。トランクの外装には手作業によるストライプのペインティングが施され、ライニングには鮮やかなイエローを使用し、作品に登場するカラーを彷彿とさせる。Malle Rijks Museum 2018 ©Louis Vuitton Malletier - Gregoire Vieilleルイ・ヴィトンはこれまでに世界で貴重なアイテムを収める専用ケースを数多く手掛けてきた。1924年にはフランス人アートディーラーのルネ・ジャンペル(René Gimpel)からオーダーを受け、彼が世界各地に旅して名作を顧客に紹介することができるよう、専用トランクを製作。以来、世界中の顧客から依頼を受け、美術品や画材を最適な状態で保護し、運搬するためのケースを製作している。ルイ・ヴィトン会長兼CEOを務めるマイケル・バーク氏は、「ルイ・ヴィトンは常に、新たな分野を切り開く偉大な先駆者や芸術家たちの旅をサポートしてきました。創造への情熱を持ち続けるルイ・ヴィトンは、いつの時代も芸術と文化的遺産を支援しています。このたび、誰もが知る最高傑作とも称される作品を安全に保護し、運ぶための特製ケースを製作できたことを大変光栄に思います」と語っている。
2018年10月12日17世紀のオランダを代表する伝説のオランダ画家、ヨハネス・フェルメールの展覧会が、いよいよ明日から東京・上野の森美術館で開催される運びとなった。外観を見上げると、10年ぶりの来日となったアムステルダム国立美術館の至宝「牛乳を注ぐ女」の大きな写真が出迎えてくれる。【チケット情報はこちら】会場に一歩足を踏み入れると、ハブリエル・メツーやピーテル・デ・ホーホ、ヤン・ステーンといった、フェルメールと同時代を生きた画家たちによる傑作が並ぶ。肖像画・宗教画・風景画・静物画・風俗画と、テーマごとに部屋が区切られており、当時のオランダ絵画の広がりがうかがえる。作品のいくつかには、フェルメールの影響を受けたと思われる跡があり、今回のメインに胸を高鳴らせながらひとつひとつの作品を楽しむことができるのも、同展覧会の醍醐味だ。そして、最後に待ち受ける部屋が、フェルメール作品のみを集めた『フェルメール・ルーム』。この空間は圧巻だ。自然の光と影を、優しく美しく、かつ的確に描いた彼の作品同様、部屋全体も美しい光と闇のコントラストに包まれている。大小さまざまな作品たちに囲まれ、部屋の中心に佇んだ瞬間。それが、この上なく贅沢な、至福のひとときになることは間違いないだろう。来場者全員に無料で配布される今回の音声ガイドを担当するのは、女優の石原さとみ。当時のオランダの人々の様子や、ひとつひとつの作品解説に加え、自身が作品に抱く思いも、心地よいナレーションに乗せている。開催は10月5日(金)より。数々のフェルメール作品に囲まれる絶好の機会を、ぜひお見逃しなく。絵画はやはり、本物を見るのが一番だ。取材・文:飯塚さき■「フェルメール展」東京展会期:10月5日(金)~2019年2月3日(日)会場:上野の森美術館(東京都)
2018年10月04日10月5日から上野の森美術館で『フェルメール展』がはじまります。この展覧会のナビゲーターとして音声ガイドを担当される女優の石原さとみさんにインタビューを実施。音声ガイドの収録を終えたばかりの石原さんに、展覧会のことや美術の楽しみ方について語っていただきました!音声ガイドに初挑戦、その感想は?【女子的アートナビ】vol. 126――今回、美術展の音声ガイドに初挑戦とのことですが、収録を終えられて、今の感想をお聞かせいただけますか?石原さん最初は緊張しました。みなさんの耳もとで流れる声なので、どういうテンションでどういう声色でどういう硬さがいいのか、とても迷いました。はじめは硬めにやってみたのですけど、休憩後に柔らかい調子でやってみたら、この雰囲気がいいなと思って、また最初からやり直したりもしました。いろいろ試行錯誤して……。まだ完成したものを聞いていないのでわからないのですが、「これでいい」と言ってくださったスタッフのみなさんを信じるしかないです(笑)。――収録の様子をスタジオで拝見していたのですが、録音されているときの表情がとても優しい雰囲気でした。石原さんフェルメールの絵が柔らかい雰囲気なので……、堅い表情よりも柔らかい表情で優しく問いかけているほうがいいのかな、と考えたりしましたね。――今回の音声ガイドのなかで、特に石原さんが気に入っている部分、「これだけは聞き逃さないでほしい」と思われている部分はありますか?石原さん展示室の1階「フェルメール・ルーム」の前で流れるボーナストラックです。私が自分で考えた文章を読んでいるんですけど、ここは「消さないで!」って(笑)。最後まで聞いてほしいなって思います。ここではフェルメールについて話しているのですけど、私が思うフェルメールの良さみたいなものが何か伝わったらいいなと思っています。女心を描いた絵が好き!――今回展示される作品の中で、お気に入りのフェルメール作品はどれですか?石原さん黄色い上着を着ている女性の絵シリーズが好きですね。ラブレターを書いているかもしれない、読んでいるかもしれない、という雰囲気の絵があるのですが、女性としていろいろ想像してしまうんです。全作品、とても想像しやすくて……。もし絵の中に吹き出しがあったら、登場人物はなんて言っているのだろうか、ということを想像しやすい作品だと思うんです。日が沈んできて、小さな窓から入る光だけをたよりに絵が描かれている感じが、女性の持つ女心のせつなさみたいなものとか、はかなさみたいなものが表わされている感じがして、とても好きですね。絵のモデルにシンパシーを感じる――女優さんとして、何かフェルメールに共感する部分はありますか?石原さんつい最近までやっていたドラマ『高嶺の花』では華道家の役を演じて、ゼロからイチにする作業の苦悩みたいなものを描いていたので、芸術家の苦悩というのを疑似体験させてもらいました。でもどちらかといえば、作品に描かれている登場人物のモデルさんのほうに共感しますね。私自身、監督さんからの難しい注文を聞かなければならない状況がよくあるのですけど、例えば《牛乳を注ぐ女》のモデルさんも、「もうちょっと細い感じで牛乳を流してほしいんだけど…」とかフェルメールに言われて牛乳の量を調整したりしているのかな、と勝手に想像したりして(笑)、すごくシンパシーを感じます。ファッションもかわいいです!――フェルメール作品で女の子が楽しめるポイントはありますか?石原さん専門知識がなくても楽しめる絵画だと思います。絵画って難しいイメージがあるんですけど、フェルメールの絵は見て想像しやすいので、「全然難しくないよ」って言いたいです。歴史を知らなければいけないとか、勉強していかなければとかはいっさいないから大丈夫です!また、フェルメールのブルーや黄色がとても鮮やかなので、17世紀に描かれたものが現存するんだというその希少価値、その昔からの美しさを今も美しいと思えるかどうかも試していただきたいですね。あとはファッションもかわいいし、恋をしている女性の絵や、恋に焦がれている感じの絵がフェルメール作品には多いので、そこも女子が共感できるポイントかもしれないですね。また、ドラマや物語が好きなみなさんは、ひとつの絵を見ていろいろなことを想像してみると楽しめるのではないかなと思います。NYでアート好きに…――海外旅行ではわざわざ美術オタクのガイドさんをリクエストすることもあるそうで、ふだんから美術に親しまれていますが、美術や芸術にはいつごろから興味がありましたか?石原さん小さいころから親に美術館に連れて行ってもらっていたと思います。バレエとかも見に行った記憶があります。習い事もやっていたので、「習い事をするなら一流のものを見なさい」といわれていましたので、そのころからのベースはあるのかもしれないですね。でも、自発的に好きになったのは、2010年にニューヨークに遊びに行ったときかな。いろいろな美術館に行ったり、舞台を見たり、楽しめたので。見方がわからなくても、見て回るのが楽しくて。そこでたぶん博物館よりも美術館が好きって自覚したと思います。そして一昨年スペインに行って、美術オタクの人にガイドをしてもらってから、美術の見方とか楽しみ方を感じて、そこから日本でも海外でも美術館でより楽しめるようになりましたね。各部屋にアートを飾っています――特に好きな画家はいらっしゃいますか?石原さん家で飾るなら、持っていないですけど、ミロ(スペインの画家)の絵が好きです。抽象画ですけど、夢と現実のはざまのような雰囲気がすごい好きですね。どこの部屋に飾っても通用する色で、好きな色を選ぶ感覚で選べる絵画は飽きがこないから。フェルメールも色がステキだから飽きがこなくてさみしくならない。風景画でもさみしい絵ってけっこうあるのですが、そういうのは家に飾りたくないですね。――実際、何か家に飾っていらっしゃいますか?石原さんいっぱい飾ってありますよ。各部屋に全部あります。キューバで買った誰が描いたのかわからない絵もありますし、海外の美術館で買ったポストカードを額縁に入れて飾ったりとかしています。私はひとりで見るのが好き――石原さん流の美術館めぐりのコツ、楽しみ方を教えてください。石原さんあまりオススメはしないんですけど……、私はひとりで見たいです。ひとりで行ったり、時間差で友だちと行って、そのあとお茶したりしています。それぞれ見るスピードが違ったりするので、無理に合わせなくていいかなと思うんです。音声ガイドを聞きたい子も聞かない子もいるので。私は聞きたい派なので、見るペースが変わってきますよね。ひとりで音声ガイドを聞きながら、誰の目もペースも気にせずに、絵と自分の一対一で楽しみながら考えている時間は好きです。気に入った絵は絶対ポストカードも買いますよ。気軽にカジュアルに来てみてほしい――最後に、読者の方にメッセージをいただけますか?石原さん絵を見る際、どんな見方も正解がない……いや全部正解なんですね。どこが気になっても正しいし、歴史を知らなくても、「ここが気になってこう思う」というのも、もしかして歴史が全部正しいわけではないから正解かもしれない。今回は難しくない美術展だからこそ、気軽な感じでカジュアルに来てもらって、一流のものに触れてほしいです。17世紀のオランダで輝いていた色というものを今も感じられる……その喜びは作品を見たら感じられるので、会場にきて見てほしいですね。若くて感受性豊かなみなさんが作品を見て何かを感じる、その可能性をこの展覧会で引き出せるかもしれないから、ぜひ足を運んでほしいですね。取材を終えて…あの美しすぎる眼差しで、筆者の目をじっと見ながら質問に丁寧に答えてくださった石原さん。その言葉の端々から、美術を愛する気持ちがあふれ出ていました。今回、特別に収録中のスタジオも取材させていただいたのですが、石原さんは納得がいくまで何度も果敢に吹き込みにチャレンジされていました。またスタッフのみなさんの熱量も非常に高く、プロフェッショナルな熱い現場の雰囲気に感動しました。そんな石原さんたちの情熱が詰まった音声ガイド、東京の会場では来場者全員、無料で借りることができます。ぜひ彼女の優しい声を聞きながら、珠玉のフェルメール作品を楽しんでみてくださいね!『フェルメール展』概要同展は、日本初公開を含む9点ものフェルメール作品を展示する、日本の美術展史上最大となるフェルメールの展覧会です。東京展の会場ではフェルメール作品が一堂に会する【フェルメール・ルーム】が登場。まるで奇跡のような贅沢な空間でフェルメール作品を堪能できます。ほかに、ピーテル・デ・ホーホ、ヤン・ステーンなど約40点の作品を通して、17世紀のオランダ絵画を心ゆくまで楽しめます。会期:2018年10月5日(金)~2019年2月3日(日)※会期中、一部作品の展示替えがあります。「赤い帽子の娘」10/5(金)〜12/20(木)、「取り持ち女」1/9(水)〜2/3(日)時間:9:30~20:30(入場は閉館の30分前まで)※開館・閉館時間が異なる日があります。詳しくは公式サイトをご確認ください。休館:12月13日(木)前売り日時指定券:一般¥2,500/大学生・高校生¥1,800/中学・小学生¥1,000/未就学児無料※本展は、日時指定入場制。入場券は事前にご購入ください。※音声ガイドは来場者全員無料
2018年09月27日スープ ストックトーキョー(Soup Stock Tokyo)は、上野の森美術館で開催されるフェルメール展に合わせ、「フェルメールの“牛乳を注ぐ女”のスープ」を10月5日から11月2日まで販売。また、アートから生まれた「ゴッホの玉葱のスープ」を9月24日から11月2日まで、「芸術家のレモンと鶏肉のスープ」を9月24日から9月28日まで販売する。フェルメールの“牛乳を注ぐ女”のスープ(Rサイズ単品 税込630円)上野の森美術館にて10月5日より開催される「フェルメール展」は、現存すると言われるフェルメール作品全35点のうち8点が来日する。その中でも、フェルメールを代表する作品の1つ「牛乳を注ぐ女」から着想を得て、新たなスープが誕生。台所で家事に勤しむ女性の日常を、美しく描いたこの作品の世界観を一杯のスープに閉じ込めた。オランダ産ゴーダチーズを溶け込ませたミルクベースのスープに、胡桃やレーズンが入ったパンを合わせた「フェルメールの“牛乳を注ぐ女”のスープ」(Rサイズ単品 税込630円)は、マスタードソースをスープに添えて爽やかな酸味を加えた。“牛乳を注ぐ女”は、フェルメールが日常から美を見出して描いた作品。このスープも、牛乳や生クリーム、パン、野菜からとっただしなど、日常の食卓に上がるようなものを使いながらも、フェルメールの作品のように凛としたスープに仕立てた。パン以外の目立つ具材は入れず、作品における壁の余白のように、あえて引くことによってスープ自体の味を引き立てている。チーズにマスタードを合わせるのは、オランダ独特の食文化の1つであり、もしかしたらフェルメールも食べていた味に近いのではないか、と想像しながら、作品の情景をスープで表現した。ゴッホの玉葱のスープ(Rサイズ単品 税込630円)スープストックトーキョーの新しいメニューが生まれる瞬間は、日常の中にいくつもある。なかでも、アート作品とその背景にあるストーリーに着想を得てスープを生み出すこの取り組みは、2010年ごろから取り組んできた独自の開発アプローチ。これまでにも、印象派の画家・ゴッホが描いた絵画「タマネギの皿のある静物」に描かれた食材の様子と当時の時代背景を想像して作り出した「ゴッホの玉葱のスープ」、モネの名作「睡蓮」の豊かな色彩をスープで表現した「モネのポロ葱スープ」など、その作品から読み取れることだけでなく、当時の食文化や人々の営みから着想を得てスープを開発してきた。この秋、アートから生まれた歴代スープの中から2種が季節の新定番として店頭に再登場。9月24日から11月2日まで販売される「ゴッホの玉葱のスープ」(Rサイズ単品 税込630円)は、19世紀のヨーロッパに生きた画家・ゴッホの描いた数点の玉葱の絵の中でも、体調を崩した直後に描かれ、力強く生きる命の象徴として芽吹いた玉葱が描かれた「タマネギの皿のある静物」から生まれた。じっくり炒めた玉葱のオニオンスープに、ちぎったパンを浸した、ゴッホの愛した質素で農民的な暮らしを思わせるスープ。「この玉葱でゴッホはどんなスープを食べていたのだろう?」そんな想像がこのスープのはじまり。じっくり炒めた玉葱を使い、ちぎったパンを加えてとろみをつけたオニオングラタン風のスープにトッピングのチーズがとろける。芸術家のレモンと鶏肉のスープ(Rサイズ単品 税込630円)9月24日から28日まで販売される「芸術家のレモンと鶏肉のスープ」(Rサイズ単品 税込630円)は、一年を通して温暖な気温に恵まれ、豊かな太陽の日差しが降り注ぐ穏やかな気候で、その環境に魅了された才能ある芸術家たちが同時代に数多く集い、創作活動に励んだ地域としても知られるスペイン・フランス南部に位置する地中海沿岸がインスピレーション源。その芸術家たちと、地中海が育んだ食材からイメージを膨らませてレシピを作り上げた。地中海沿岸一帯でポピュラーな食材、レモンと、ブイヤベース・パエリアなど地中海料理に欠かせない香辛料サフランを使い、さわやかな香りとコクのある味わいに仕上げた。“食”を起点に「おいしいって何?」を考えるスープストックトーキョーが主宰するイベント「おいしい教室」も、10月6日は、アートからスープを作るワークショップを開催。「フェルメールの“牛乳を注ぐ女”のスープ」と同じように、「アート」を切り口にスープを作る。画家の想い、描かれた時代の食文化や人々の暮らしなど、目の前のアートから自由に想像を広げて、スープストックトーキョーの商品開発のプロセスと同じように、開発を担当する料理家・桑折敦子と一緒に、用意されたレシピではないあたらしいスープを作る。9月6日より、サイト()から参加申し込みが可能。【イベント情報】おいしい教室 アートからスープを作るワークショップ会期:10月6日会場:株式会社スープストックトーキョー 本社テストキッチン住所:東京都目黒区中目黒1-10-23 シティーホームズ3F時間:昼の部11:00~14:00、夜の部16:00~19:00料金:5,000円定員:各回8名
2018年09月14日スープ専門店・スープストックトーキョー(Soup Stock Tokyo)から期間限定メニュー「フェルメールの“牛乳を注ぐ女”のスープ」が登場。販売期間は2018年10月5日(金)から11月2日(金)まで。今回登場する「フェルメールの“牛乳を注ぐ女”のスープ」は、10月5日(金)から2019年2月3日(木)まで上野の森美術館で開催される「フェルメール展」に合わせて作られた限定メニュー。オランダ産ゴーダチーズを溶け込ませたミルクベースのスープとセットになる胡桃やレーズンが入ったパンは、その名の通り、フェルメールを代表する作品“牛乳を注ぐ女”から着想を得たもの。スープにはマスタードソースが添えられ、爽やかな酸味がプラスされた。また、9月24日(月)からは同じくアーティストからインスピレーションを得たメニューとして、トッピングのチーズがとろける「ゴッホの玉葱のスープ」と、さわやかでコクのある「芸術家のレモンと鶏肉のスープ」も登場。芸術の秋にこちらも併せて楽しみたい。【詳細】■フェルメールの“牛乳を注ぐ女”のスープ販売期間:2018年10月5日(金)~11月2日(金)販売店舗:スープストックトーキョー全店販売価格:Rサイズ単品 630円(税込)※オルソースープストックトーキョー(also Soup Stock Tokyo)、おだし東京、家で食べるスープストックトーキョー各店を除く■ゴッホの玉葱のスープ販売期間:9月24日(月)~11月2日(金)販売価格:Rサイズ単品 630円(税込)■芸術家のレモンと鶏肉のスープ販売期間:9月24日(月)~9月28日(金)販売価格:Rサイズ単品 630円(税込)
2018年09月09日10月。現存する作品はわずか35点ともいわれる、伝説のオランダ画家・フェルメールの展覧会が、東京・上野の森美術館で開催される。それに先立ち、「フェルメール展」の記者発表会が行われた。【チケット情報はコチラ】ヨーロッパ各国とアメリカからはるばる海を渡ってくるフェルメールの作品は、日本初公開となる2作品を含む計8点。この点数は、2008年に東京都美術館で開催された際の7点を上回り、日本美術展史上最多となる。そのほか、フェルメールと同時代に制作された、17世紀のオランダ絵画約50点が集結する同展覧会は、全6章構成。単に時代を追っていくだけの展示ではなく、肖像画・宗教画・風景画・静物画・風俗画と、その特徴ごとに作品を楽しめる。第6章は「光と影:フェルメール」と題され、今回公開されるフェルメール作品8点を、展示の最後に存分に堪能することができるのだ。これらの8作品は、ひとつの部屋で一挙に目にすることになる。名づけて「フェルメール・ルーム」。フェルメール本人でさえも見たことのないであろう、なんとも稀有で贅沢な空間が実現する。見る人の想像を掻き立てる瞬間を切り取った、繊細な情景を描くフェルメール。決して流行にとらわれない、個性豊かなファッションに身を包む女性をモチーフに選び、その表情や何気ない仕草を、的確かつ色彩豊かに描写する。作品ごとに印象の異なる自然の光と影を美しく描く、彼の技術力の高さにも注目したい。会場での音声ガイドを担当するのは、女優の石原さとみ。音声ガイドは、なんと来場者全員に無料で提供される。美術が好きで、普段からよく美術館に足を運ぶという石原は「フェルメールが当時、どういう気持ちで何を伝えたくてそれぞれの作品を作っていたのか――。来場する皆さんの心を揺さぶり、楽しんでいただける手助けとなれば」と意気込みを語った。フェルメール展は、10月5日(金)から2019年2月3日(日)まで。チケットは日時指定入場制となっている。10月分のチケットはいよいよ明日7月25日(水)発売開始。この秋、日本で起こるフェルメールの奇跡を体験しに行ってみてはいかがだろうか。取材・文:飯塚さき
2018年07月24日「フェルメール光の王国展2018」が、横浜・そごう美術館にて開催される。会期は2018年7月28日(土)から9月2日(日)まで。「フェルメール光の王国展2018」では、17世紀のオランダを代表する画家フェルメールの作品の複製画37点を展示する。代表作《真珠の耳飾りの少女》で知られるフェルメールは、"光の魔術師"と称されるほど、作品の1つ1つに光の粒子までを捉えた特徴的な画法の持ち主。展示される複製画は、最新のデジタル技術を駆使して、そんな繊細な色彩を忠実に再現し、原寸大サイズで展示される。また会場では、作品と共にフェルメールの生涯を辿る資料を展示。画家となった背景や、当時の社会事情を分かりやすく紹介することで、作品についての理解をより深めることができる。さらにファンには堪らない写真コーナーも併設。《手紙を書く女と召使い》を再現した部屋で、記念撮影をすることが可能だ。なお2018年10月5日(金)からは、現存する作品を集めた「フェルメール展」が、上野の森美術館にて開催される。日本初公開作品も展示される予定なので、今後の詳細をチェックして。【詳細】「フェルメール光の王国展2018」会期:2018年7月28日(土)~9月2日(日)会場:そごう美術館住所:神奈川県横浜市西区高島2丁目18−1 そごう横浜店6階開館時間:10:00~20:00(入館は閉館の30分前まで)料金:大人1000(800)円、大学・高校生800(600)円、中学生以下無料 *価格は全て税込み*( )内は前売および20名以上の団体料金*ミレニアム/クラブ・オン カード会員の人は( )内の料金*障がい者手帳各種持参の人およびご同伴者1名まで無料*前売券は、そごう美術館またはセブン‐イレブン、ローソンチケット、イープラス、チケットぴあにて販売
2018年07月22日『トゥームレイダー ファースト・ミッション』にて新生“ララ・クロフト”を熱演し話題となったアリシア・ヴィキャンデルが出演する、フェルメールの絵画の世界から生まれた愛の物語『Tulip Fever』(原題)が、『チューリップ・フィーバー肖像画に秘めた愛』の邦題で10月6日(土)より日本公開されることが決定した。■あらすじスペインから独立し「黄金時代」と呼ばれた17世紀オランダ。親子のように年の離れた、裕福なコルネリス(クリストフ・ヴァルツ)と結婚したソフィア(アリシア)の唯一の悩みは、夫が切望する跡継ぎができないこと。2人の間に燃えるような愛はなかったが、優しい夫に特に不満もなく、孤児となり修道院で育った彼女にとって、それは初めて味わう豊かで安定した暮らしだった。そんななか、夫が夫婦の肖像画を無名の画家・ヤン(デイン・デハーン)に依頼。キャンバス越しに見つめ合うヤンとソフィアは恋におち、若く情熱的な画家と許されない愛を貫きたいと願ったソフィアは、ある計画を思いつく。しかし、ヤンが2人の未来のために希少なチューリップの球根に全財産を投資したことから、思わぬ運命が立ちはだかる――。■絵画ファンとミステリーファンが熱狂! 世界的ベストセラーが映画化本作は、「フェルメールの絵画の世界を小説にしたい」という原作者、デボラ・モガーの思いから生まれたベストセラー小説を、『ブーリン家の姉妹』のジャスティン・チャドウィック監督が、『恋におちたシェイクスピア』でアカデミー賞を受賞したトム・ストッパードとモガーの共同脚本で映画化。球根1つの値段が邸宅1軒分の価値であった世界最古の経済バブルとして知られる「チューリップバブル」を背景に、若き肖像画家とその依頼主の妻との愛と運命を描いた物語だ。■アカデミー賞女優、アリシア・ヴィキャンデルが出演!主人公・ソフィアを演じるのは、『エクス・マキナ』『リリーのすべて』で知られ、『トゥームレイダー』のリブート版『トゥームレイダー ファースト・ミッション』では主演を務めたアリシア・ヴィキャンデル。フェルメールの代表作のひとつ、「真珠の耳飾りの少女」をオマージュした衣装や、フェルメール・ブルーのドレスをまとい、清楚だが身の内に熱い想いを秘めた女性を体現している。また、ソフィアと恋に落ちる若く美しい画家のヤンには、『アメイジング・スパイダーマン2』で敵役に大抜擢されたデイン・デハーン。さらに、夫のコルネリス役に『ジャンゴ 繋がれざる者』『007 スペクター』クリストフ・ヴァルツ、チューリップを栽培する修道院の院長役には『007』シリーズのジュディ・デンチが扮している。『チューリップ・フィーバー肖像画に秘めた愛』は10月6日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2018年06月19日東京都・六本木の森アーツセンターギャラリーは、オランダ黄金時代と当時活躍した画家たちを紹介する「フェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち 展」を開催している。会期は3月31日まで(1月19日休館)。開館時間は10:00~20:00(1月26日、2月2日・9日・16日・23日は17:00閉館)。観覧料金は一般1,600円、高校・大学生1,300円、4歳~中学生600円、3歳以下無料。同展は、フェルメール、レンブラントを始め、フランス・ハルス、ヤン・ステーン、ピーテル・デ・ホーホなど、17世紀オランダを彩った様々な画家たち48作家の作品60点を通して、当時の文化や人々の生活を紹介するもの。17世紀オランダは、黄金時代といわれており、1560年代に始まるスペイン支配からの独立戦争に伴い経済が急成長するとともに、1602年に設立されたオランダ東インド会社の貿易網を通して世界に名だたる強国、富裕国として発展していった時代であった。17世紀はまた、新たな芸術文化が発展し、絵画の分野においても多くの優れた画家を輩出し数多くの傑作が生まれるという、特別な時代でもあったという。絵画は一般市民が手に入るような大きさや価格でも出回っており、当時の海外からの訪問者は、オランダのごく一般の家庭にさえも多くの絵が飾られているのに驚いたということだ。同展の展示作品は、ニューヨークのメトロポリタン美術館、ロンドン・ナショナル・ギャラリー、アムステルダム国立美術館を中心に個人蔵の作品も加えて展示される。中でも、メトロポリタン美術館の傑作、フェルメールの《水差しを持つ女》とレンブラントの《ベローナ》は日本初公開作品となる。また、近年注目されているレンブラントの弟子、ファブリティウスの傑作2点もあわせて紹介される。また、同展の音声ガイドナレーターは俳優・玉木宏が担当しており、音声ガイドではフェルメールの絵画《水差しを持つ女》をはじめとする展覧会主要作品が玉木氏の声で案内されるということだ。
2016年01月21日関東地方のみなさん、お待たせしました!先に京都で開催されている話題の展覧会がいよいよ東京に上陸!2016年1月14日から、六本木の森アーツセンターギャラリーで『フェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち展』がはじまります。本展では、メトロポリタン美術館、ロンドン・ナショナル・ギャラリー、アムステルダム国立美術館から来日した17世紀オランダ美術の名作を中心にまとめて紹介。かなりゴージャスな展覧会です。見どころは、「光の画家」と呼ばれるフェルメールの作品《水差しを持つ女》。光が降り注ぐ室内で女性が水差しを持っている、という素朴な日常を描いた作品ですが、やわらかな光の効果が画面全体に行きわたり、心地よい空気感が伝わってきます。現存する作品が30数点というフェルメールの作品はどれも貴重ですが、そのなかでも今回紹介される絵画は傑作のひとつ。しかも日本初公開なので、この機会は見逃せませんね!また、フェルメールと並ぶオランダの巨匠、レンブラントの作品《ベローナ》も初来日。光と影のコントラストが美しいレンブラントの初期作は必見です。本展は東京のあと、福島県立美術館に巡回します。お近くの美術館で、ぜひオランダの名画たちを味わってみて!イベントデータ:『フェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち展』会期:2016年1月14日(木)~2016年3月31日(木)※休館日は1月19日(火)時間:10:00 ~ 20:00 ※ただし、1月26日(火)、2月2日(火)・9日(火)・16日(火)・23日(火)は17:00までの開館※入館は閉館の30分前まで会場:森アーツセンターギャラリー料金:一般 1,600円/大学・高校生 1,300円/4歳~中学生600円/3歳以下は無料
2015年12月06日17世紀オランダ絵画を代表する画家、ヨハネス・フェルメール。その静ひつで美しい作品は、350年以上の時を経て、近年、世界的ブームとなっている。特に2012年は、3つの展覧会で6作品が日本に上陸する「フェルメール・イヤー」となることから、大きな注目を集めている。「フェルメールからのラブレター展」のチケット情報この「フェルメール・イヤー」の皮切りとして、東京・渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで開催されている『フェルメールからのラブレター展』。本展は、世界中にわずか30数点しか現存していない希少なフェルメール作品のうち、彼が最盛期に描いた《手紙を読む青衣の女》《手紙を書く女》《手紙を書く女と召使い》の3点が展示されている話題の展覧会だ。先日、月刊誌『ウレぴあ』・『SODA』(ぴあ発行)の企画で読者が招かれ、『フェルメールからのラブレター展』の夜間鑑賞会が開催された。今回の展覧会は「コミュニケーション」をテーマに、17世紀オランダ絵画約40点が紹介されるなか、やはりフェルメールが展示されている部屋が盛況で、鑑賞会の参加者は皆、時間をかけてじっくりと見入っていた。フェルメールの絵の特徴は、ラピスラズリなど高価な画材を使って彩色された“フェルメール・ブルー”と呼ばれる青色と、黄色の使い方。そして、まばゆい光の粒までをも描く緻密な描法にある。特に、オランダ・アムステルダム国立美術館が所蔵する《青衣の女》は、修復後に世界初公開される貴重な機会ということもあり、参加した参加者は、「修復されて、美しいフェルメール・ブルーが甦った姿に会えて感動!」と、喜びを語っていた。また、「フェルメール作品を間近で見ると、驚くほど細かい描写に驚かされた。これまで作品画集を見ていたが、今日、初めて気付いたことが沢山あった」という感想も。フェルメールの描写は、よく写真のようだと言われるが、作品と対面すると絵画世界の中に引き込まれる魅力があるようだ。フェルメールの作品世界が堪能できる『フェルメールからのラブレター展』は、3月14日(水)まで開催。チケットは発売中。
2012年01月23日