日本最大のフランス映画の祭典「フランス映画祭2021 横浜」が11月11日(木)より4日間開催される。フェスティバル・ミューズを俳優の杏がつとめることとなり、コメントも到着。併せて映画祭のキービジュアルも解禁となった。1993年に始まり、日本での開催は今年で29回目となるフランス映画祭。昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響により12月の開催となった本映画祭だが、今年は11月11日(木)から14日(日)の4日間、秋の横浜にて開催される。例年、映画祭を華やかに飾り、フランスのアーティスト達を迎えてきたフェスティバル・ミューズは杏がつとめる。開催に先駆け、映画祭のキービジュアルも解禁。鮮やかな黄色の中にトリコロールカラーでもある青と赤が散りばめられ、中央にはエッフェル塔が立つビジュアルは、本映画祭がフランスと日本の映画ファンを繋ぐフライト・チケットになるようにと願いを込めて構成されている。また、主催のユニフランス会長であるセルジュ・トゥビアナ、山中竹春横浜市長、今年のフェスティバル・ミューズの杏からコメントが届いた。セルジュ・トゥビアナ(ユニフランス会長)フランス映画祭2020 横浜は、コロナ渦の中で行われ、革新的な取り組みと新しい企画で、これまでに無い形式で多様なフランス映画を観ていただきました。多数のフランスの監督、俳優が参加協力し、日本の観客やジャーナリストの皆様との交流もオンラインで行われ、昨年のフランス映画祭2020 横浜は大きな成功を収めました。観客の健康を一番に考え、これまでと変わらぬ支援協力をいただいている日本の大切なパートナーの皆様と一丸となり、感染防止対策を十分にとり、安全重視で映画祭を開催することができました。コロナ禍での人数制限での実施にも関わらず、フランス映画祭2020 横浜を御覧になった観客は4,000人に登ります。多くの方にご参加いただいたことを心から感謝し、また信頼していただいていることを誇らしく感じます。そして2021年、日仏の友好を深めるフランス映画祭2021 横浜で再びフランスの最高の作品を観ていただく機会を作り、長年にわたり、フランス映画を愛好してくださる皆様をお迎えすることを楽しみにしております。山中竹春(横浜市長)「フランス映画祭2021 横浜」の開催、誠におめでとうございます。コロナ禍においても、関係者の皆様の御尽力のもと、この伝統ある映画の祭典を、今年も横浜にお迎えできますことを、大変光栄に存じます。横浜市は、ホストシティとして、フランスと横浜の友好の象徴である、この映画祭の成功に向けて、力を尽くしてまいります。皆様に安心して御鑑賞いただけるよう万全の感染症対策を講じ、フランスが誇る映像文化の結晶を、皆様にお届けします。ぜひ、魅力あふれる多彩なフランス映画に触れ、幸せなひと時をお楽しみください。杏(フェスティバル・ミューズ)フランスと日本の関係は160年をこえ、そのどこを切り取っても、常に繊細な芸術や文化を尊重しあっているような印象を覚えます。それは映画であっても。そんなフランスの映画と日本を結ぶ大切なイベントに選んでいただき、とても光栄です。モデルとして10代の頃から訪れていた思い出深いフランス、まだまだ知りたいことだらけです。この映画祭で、自分自身も造詣を深め、またその魅力を皆様にお伝えできたらと思っております。11月を楽しみにしております。よろしくお願いいたします。「フランス映画祭2021 横浜」は、11月11日(木)から11月14日(日)全4日間、みなとみらい21地区を中心に開催。(text:cinemacafe.net)
2021年10月08日第78回ヴェネチア国際映画祭で、金獅子賞はフランス人監督オドレイ・ディワンの『Happening』(英題)に決定した。同作はアニー・エルノーの小説を映画化したもので、舞台は1960年代初期のフランスで中絶が違法だった時代。主人公の予期せぬ妊娠をしてしまった女子大生の苦悩が描かれる。審査員長のポン・ジュノ監督は、金獅子賞の選出に関して「満場一致で決まった」と話している。ディワン監督は受賞スピーチで「私はこの映画を怒りを持ちながら作りました。また、心から強く望みながらも作りました。私の腹部、内臓、心臓、頭部とともに作った作品です。私は『Happening』を1つの体験にしたかったのです」と訴えた。オドレイ・ディワン/第78回ヴェネチア国際映画祭 Photo by Vittorio Zunino Celotto/Getty Images銀獅子賞は、ジェーン・カンピオンが監督・脚本を務めた『パワー・オブ・ザ・ドッグ』が受賞。ベネディクト・カンバーバッチが主演、実生活で婚約中のジェシー・プレモンス&キルスティン・ダンストが夫婦役を演じている。主人公はカリスマ的な存在感を放つ兄(ベネディクト)。一緒に牧場を経営している弟(ジェシー)のもとに、息子を連れた女性が嫁いできてから兄弟の関係に亀裂が入り、事態は思わぬ展開を見せる。審査員大賞はパオロ・ソレンティーノ監督の『Hand of God -神の手が触れた日-』で、同作に主演したフィリッポ・スコッティが男優賞を受賞した。女優賞は、ペドロ・アルモドバル監督の『Madres Paralelas』(原題)に主演したペネロペ・クルス。マギー・ギレンホールが、脚本も手掛けた長編監督デビュー作『The Lost Daughter』(原題)で脚本賞を受賞した。(Hiromi Kaku)
2021年09月13日フランスに実在するゲイの水球チームを題材にした映画『シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち』。“シャイニー・シュリンプス”の面々が自分らしく人生を謳歌する姿に、はやくもSNSでは「彼等に自分らしく人生を謳歌するヒントをもらった」「お調子者で個性豊かなシュリンプたちがとっても可愛くて元気をもらった!」「こんなに楽しくて、最後に良い気分で終われる映画は何年振りだろう!!」など、元気づけられる人が続出。さらに、LGBTQ+による世界最大のスポーツと文化の祭典「ゲイゲームズ」の開催地・クロアチアを目指すロードムービーの一面もあり、旅気分を味わえることでも注目を集めている。パーティー大好きなゲイの水球チーム“シャイニー・シュリンプス”は、青のオープンバスに乗り、レインボーフラッグをはためかせてフランスからゲイゲームズが開催されるクロアチアを目指す。その旅は「ヨーロッパの美しい建物や風景が惜しげもなく映りロードムービーを見ているようだった!」「オープンバスの旅の景色が最高だった」と、本作の見どころの1つともなっている。◆フランス(エッフェル塔)ゲイゲームズへ向かうシャイニー・シュリンプスたちの“ヴァカンス”は、エッフェル塔からスタート。1889年パリ万博の際に建設され、いまやフランスのシンボルとして世界中から愛される名所が待ち合わせ場所となれば迷うはずもないが、なぜかシャイニー・シュリンプスのメンバーは遅刻ばかり…。さらにやってきたのは巨大な青いオープンバス。エッフェル塔をバックにパリの美しい街並みをオープンバスで走り抜け、いざクロアチアへ出発!◆ドイツ(ミュンヘンのホテル・ダッハウの慰霊碑)その後、シャイニー・シュリンプスたちはドイツへ。チーム一のファッショニスタ・フレッドが手配したホテルなど、中世ヨーロッパを思わせる美しい建造物も登場。心ゆくまでヴァカンスを満喫しながらも、旅にトラブルはつきもの。思わぬトラブルで仲間割れをしたメンバーに、チーム最年長のジョエルはミュンヘンの近くにあるナチス・ドイツの強制収容所があったダッハウの地名を口にする。かつてナチスが、ユダヤ人やロマ民族だけでなく、同性愛者も多数虐殺したという暗い過去を知り、改めてシャイニー・シュリンプスのメンバーは団結を深めるのだった。◆クロアチア(ゲイゲームズ開催地)シャイニー・シュリンプスの目的地であるゲイゲームズの開催地・クロアチア。神秘的な街並みが印象的で、試合が行われる開放的な屋上プールからは美しい海が臨める。本作のセドリック・ル・ギャロ監督曰く、クロアチアは各都市でプライドパレードも行われており、2012年のロンドンオリンピックで金メダル、2016年のリオデジャネイロオリンピックで銀メダルと水球の強豪国でもあることからロケ地になったのだとか。ゲイゲームズのシーンは、オープニングパレードのみ2018年のパリで実施された実際のゲイゲームズで撮影されているが、スクリーンからも熱気や高揚感が伝わってきそうだ。『シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち』はヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマ ほか全国にて近日公開© LES IMPRODUCTIBLES, KALY PRODUCTIONS et CHARADES PRODUCTIONS
2021年07月18日フランス女性、パリジェンヌの髪型を見ていて素敵だなと感じるのはその無造作感。それは朝起きて、手ぐしでサッととかしただけのようなスタイルです。ボサボサといってしまえばそれまでなのですが、それが魅力的に見えてしまうのは不思議ですよね。日本人は基本的にきちんとセットする人が多いですが、最近ではフランス女性のようなニュアンスヘアにする方法を紹介する記事も見かけますし、ヘアサロンではそれを叶えてくれることも。ほぼ何もしていないといえる無造作ヘアでさえ、憧れの髪型となっているのです。■フランス女性、パリジェンヌの髪のいたわり方とは?「フランス人はあまり髪を洗わない」と聞いたことはありませんか? 実際多くの女性が週に2~3回の洗髪です。理由は「硬水」にあり。この水で毎日髪を洗っていると、頭皮や髪にダメージを与えてしまうことに。また、空気が乾燥していることも、髪に悪影響を及ぼす原因となります。そのため、髪を洗ったときもドライヤーをかけることはなく、タオルドライをして自然乾燥というパターンが多いようですね。私がフランスで過ごすときは、ほぼ2日に1度の洗髪です。しかし、汗をかきやすい夏は毎日のように洗いますし、必ずドライヤーで髪を乾かします。髪にごわつきを感じたときは、肌や髪を保護してくれる美容オイルを馴染ませます。フランスではファーマシーで気軽に買えるニュクスの「プロディジュー オイル」が人気。さらりとしたテクスチャーで香りが良く、髪もきれいにまとまるのでおすすめです。■若いフランス女性の髪型はシニヨンが旬!若いフランス女性の間でよく見かける髪型といえば「シニヨンヘア」。10年ほど前はセンターパートや、ヘアクリップで無造作にまとめたようなスタイルにフランスらしさを感じ、よく真似たものでした。昨年フランスでバスに乗っていると、隣にセミロングヘアの学生らしき女性が座っていました。しばらくすると彼女は手首にはめていたヘアゴムひとつで、くるりとシニヨンヘアを作ったのです。あまりにも手早く簡単に仕上げていくので、思わず見惚れてしまったほど。そして、そのヘアゴムがピンク色だったのも印象的でした。それ以来、ヘアゴムの色にも注目するようになりました。若い女性たちはカラフルな色のゴムを使用していることが多く、それがさりげなくヘアスタイルのアクセントに。日本のヘアアレンジでは「ゴムを見えないようにする方法」が取り上げられることが多いですが、それをしないシンプルさもおしゃれだなと思うのです。ヘアメイクとして活躍する友人は「彼女たちの髪は細くてやわらかく、クセもあるためシニヨンヘアが作りやすい」と教えてくれました。洗髪頻度が少ないこともあり、しっとり感のあるまとめやすいコンディションになっているのも、ひとつの理由かもしれませんね。私たちがおしゃれなフランス女性のようにシニヨンを作りたい場合は、コテで髪を巻いたりワックスを使ったりすることが上手く仕上げるコツだそう。■30~50代、フランス女性それぞれの髪型もう少し上の世代の、30~40代のフランス女性はゆるやかなウェービーヘアというのが私の印象。髪の長さはセミロングやボブで、ダウンスタイルやシンプルに束ねている姿をよく見かけます。私がよく訪れるビストロのマダムはやわらかなウェービーヘア。夏はゴムやヘアクリップでルーズにまとめておりアンニュイな雰囲気です。もちろんアクセサリーはシックな色が定番。作り方のポイントはコテで髪を巻いた後、ワックスをつけてマットな質感を出すのだそう。そうするとクリップひとつでこなれたまとめ髪が完成。髪をコテで巻くのが苦手な方は、ゆるくパーマをかけてもいいですね。さらに50代女性はショートヘアのイメージ。前髪はかきあげたようにセットされているなど、上品さが漂います。また眼鏡をかけることで知的っぽさを演出できます。そして最後はフランスのおばあちゃん。ショートヘアでふんわりパーマをかけていることが多く、気品が漂います。いつもキレイにセットされているので、カーラーやブラシを使用しているのでしょう。また、決して女性っぽさを忘れていない装いにも注目。そうフランス女性の「エレガンス」は永遠なのです。■フランス女性は髪型に自分らしさのエッセンスも加えているこのようにフランス女性の髪型に着目してみると、それぞれの年代に相応しいスタイルがあるのだと気づかせてくれます。そしてそれは彼女たちをより魅力的に映しているはず。しかし同時にいえるのは――髪型は服とのバランスが大切だけど、自分自身とのバランスも重要だということ。作り方や見せ方だけでなく、「自分らしさ」というエッセンスを加えることも、忘れずにいたいものですね。
2021年05月21日上田慎一郎監督によるヒット作『カメラを止めるな!』が、フランスでリメイク。映画『キャメラを止めるな!』にタイトルを改め、日本では2022年7月15日(金)より公開される。監督は、アカデミー賞受賞監督ミシェル・アザナヴィシウス。“カメ止め”再び?!2018年公開の映画『カメラを止めるな!』は、都内2館からスタートした小規模な上映だったにも関わらず、その斬新かつ衝撃的な展開で社会現象まで巻き起こした話題作だ。最終的に公開館数は350館以上、興行収入は31億円を突破する、異例のヒットを記録したことも記憶に新しい。『カメラを止めるな!』オリジナルストーリーとある自主映画の撮影隊が山奥の廃墟でゾンビ映画を撮影していた。本物を求める監督は中々OKを出さずテイクは、42テイクに達する。そんな中、撮影隊に本物のゾンビが襲いかかる!大喜びで撮影を続ける監督、次々とゾンビ化していく撮影隊の面々。”37分ワンシーン・ワンカットで描くノンストップ・ゾンビサバイバル!”……を撮ったヤツらの話。ミシェル・アザナヴィシウス監督&豪華キャストで仏リメイクそんな日本の人気作品『カメラを止めるな!』が、フランスでリメイクされ『キャメラを止めるな!』に。監督は、映画『アーティスト』で第84回アカデミー賞作品賞、監督賞を始めとする5部門を受賞した鬼才ミシェル・アザナヴィシウスが担当する。オリジナルを深くリスペクトしつつも、フレンチのおしゃれな笑いと最先端のアートをきかせ、大感動のエンターテイメント作品へと進化させた。また、キャストも豪華な顔ぶれが勢揃いしている。日本のオリジナルで濱津隆之が演じた監督・レミー役には、フランスの実力派俳優ロマン・デュリスが抜擢。監督の妻・ナディア役は、オスカー女優であり『タイピスト』に出演したベレニス・ベジョが演じる。オスカー監督と、フランス映画界を代表する名優たちによるタッグに注目だ。“カメ止め”プロデューサー役・竹原芳子が再びプロデューサー役にさらに、オリジナル版『カメラを止めるな!』で現場を混乱に陥れた最大の元凶・プロデューサー役で強烈なインパクトを残した竹原芳子が、『キャメラを止めるな!』で海外デビュー。竹原が演じたのは、映画『カメラを止めるな!』での劇中劇「ONE CUT OF THE DEAD」のリメイク企画を依頼するプロデューサー。『キャメラを止めるな!』では、「ONE CUT OF THE DEAD」が世界中で大ヒットしたという世界が描かれ、「ONE CUT OF THE DEAD」と同じ設定で映画制作を依頼する。つまり、リメイク映画である『キャメラを止めるな!』の劇中劇までもがリメイク企画となっているのだ。〈映画『キャメラを止めるな!』あらすじ〉「山奥の廃墟でゾンビ映画の撮影が進められていたが、俳優たちの下手な演技にキレた監督が、本物のゾンビを召喚してクルーを襲わせ、超リアルな映像をモノにする!」という日本で大ヒットした映画のリメイクを30分間生放送、カメラ1台でワンカット撮影するよう依頼されたのは、フランスの監督。現場には、監督志望だが純粋すぎて空気の読めない彼の娘と、熱くなると現実とフィクションの区別がつかない妻も加わり大混乱!問題ばかりの製作チームは、全く話のかみ合わない日本人プロデューサーとのバトルを乗り越え、ラストシーンまで完走できるのか? フランスでも映画を愛する者の誓いはひとつ! 何があっても、カメラは止めない!日本語吹替版を上田慎一郎が監修日本での上映にあたり、オリジナル版『カメラを止めるな!』の監督・上田慎一郎の監修による日本語吹替版を制作。ミシェル・アザナヴィシウスと上田慎一郎、2人の演出の重なりを楽しむことができる。また、日本語吹替キャストとして、多田野曜平、三石琴乃、浪川大輔、戸松遥、武内駿輔、田中美海といった声優陣が名を連ねている。〈日本語吹替版キャスト〉・主人公 監督レミー…多田野曜平・監督の妻ナディア…三石琴乃・意識高い系のゾンビ役俳優ラファエル…浪川大輔・主演女優アヴァ…戸松遥・主人公の監督を振り回すフランス人のプロデューサー…武内駿輔・スタッフのイリス…田中美海【詳細】映画『キャメラを止めるな!』公開日:2022年7月15日(金) 全国公開監督:ミシェル・アザナヴィシウス脚本:ミシェル・アザナヴィシウス出演:ロマン・デュリス、ベレニス・ベジョ、グレゴリー・ガドゥボワ、フィネガン・オールドフィールド、マチルダ・ルッツ、竹原芳子〈日本語吹替版キャスト〉出演:多田野曜平、三石琴乃、浪川大輔、戸松遥、武内駿輔、田中美海吹替監修:上田慎一郎吹替翻訳:井村千瑞音楽:アレクサンドル・デスプラ衣装:ヴィルジニー・モンテル配給:ギャガ シネスコ5.1ch デジタル/112分/字幕翻訳:松崎広幸
2021年05月14日フランス映画として初めてアカデミー賞長編アニメーション賞にノミネートされた21世紀フランス・アニメーション伝説の傑作『ベルヴィル・ランデブー』が、製作20周年を目前にリバイバル上映されることが決定した。おばあちゃんと幸せに暮らすシャンピオン。内気な少年が情熱を傾ける自転車レースのために、ふたりは特訓を重ね、遂にツールドフランスに出場する。しかし、そこで事件は起きる。マフィアに誘拐された孫を追って、愛犬ブルーノと共にシャンピオン奪還のための大冒険が始まる。協力してくれるのは伝説の三つ子ミュージシャンの老婆たち。腕力では敵わないが、人生経験と知恵そしてユーモアと愛で数々の難局を乗りきっていく――。カンヌ国際映画祭での正式上映、アカデミー賞では長編アニメーション映画賞にフランス映画として初めてノミネートし、批評家が選ぶ100本のアニメーション映画(News week)、トップ100アニメーション映画(ロッテントマト、94%フレッシュ)など世界各国のランキングに必ず選ばれている本作。遊び心にあふれた仕掛けとユーモア満載の独特の映像は、いつの間にか目が離せなくなり、観客の予想を心地よく裏切って展開する物語は観客を魅了し、さらにアカデミー賞歌曲賞にノミネートされたジャズの主題歌ほか、小気味よい音楽が、その世界観により深く引き込んでいく。上映決定と同時に到着したポスタービジュアルでは、マフィアに誘拐されたシャンピオンを奪還するため、大都市ベルヴィルまでやってきたおばあちゃんがマフィアの車の前で立ち向かう後ろ姿が描かれている。また、夜空に塔がそびえ立ち、フレンチ・トリコロールの花火が上がっており、幻想的な1枚となっている。『ベルヴィル・ランデブー』は7月9日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次上映。(cinemacafe.net)
2021年04月08日ミス・フランスになることを夢見る主人公をモデル、アレクサンドル・ヴェテールが演じる『MISS ミス・フランスになりたい!』。この度、幼なじみにミスコン出場を告白する本編映像が解禁となった。この度到着したのは、自分自身も忘れかけていた「ミス・フランスになる」という夢にチャレンジすることを、大事な幼なじみエリアスに告白するシーンの本編映像。映像は、主人公アレックスが、幼なじみでボクサーとして成功しているエリアス(クエンティン・フォーレ)に再会、久々に2人で食事をすることになるシーンから始まる。待ち合わせのレストランに現れたのは、美しい女性の姿。「(君は)アレックス?」というエリアスの問いかけに、「アレクサンドラ」と優雅に答えている。エリアスは「何があった?」と問いかけるが、アレックス/アレクサンドラは「ミス・イル・ド・フランスとして全国大会に出る」と冷静に返答する。しかし、それを聞いてエリアスはさらに混乱。「ミス・イル・ド・フランス…君が?」「嘘だろ」「どうやって?」。そんなエリアスに、ミスコン出場者として自身の写真が掲載されたスマホのニュース画面に映し出された記事を提示、そして「女でいると強くなれる」とその想いを告白する。「ミスコンで優勝するために手を借りたい」「要るのは努力と勝者の考え方」「今は他の子に負けてる」と頼み込むアレクサンドラ。そして、なぜボクサーである自分にそんなことを頼んでくるのかが理由が分からず返答に困ったエリアスに対して、実は「それだけじゃない」「(エリアスに)再会して昔を思い出した、輝いてた頃を」「優勝したい」と、いまの自分があるのはエリアスに再会したことがきっかけだったと、本音を全てぶちまける。やがて“アレクサンドラ”の真剣な気持ちに打たれたエリアスは「明日ジムに来い」と、その夢に協力を申し出る。自分の本音を曝け出すことで、周囲もどんどん幸せに巻き込んでいく魅力を切り取った瞬間となっている。ドラァグ・クイーンのローラやインド人のお針子など個性的な仲間たちに助けられ、挑戦を始めるアレックス。ローラに紹介された地区を仕切る“女王陛下”と呼ばれるボスからは「24時間、寝る時もコルセットを着けて、靴のサイズは普段より小さめの25.5センチ。ペタンコ靴は禁止、普段は12センチヒール、疲れたら8センチ(のヒール)。つけまつげと、谷間メイク。水着用に膨らみを隠す技も学んで」と厳しい指導を受ける。そして、ボクシング選手のエリアスからは精神面を鍛えるアドバイスをもらい、めきめきと美しさと自信を増していくことに。地区大会でも過酷な競争を乗り越え、夢が少しずつ現実になっていく。その中でも“真の美しさ”“本当の自分”を見つけようと、もがいていくアレックス。その運命を変える瞬間は見逃せない。『MISS ミス・フランスになりたい!』は2月26日(金)よりシネスイッチ銀座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:MISS ミス・フランスになりたい! 2021年2月26日よりシネスイッチ銀座ほか全国にて公開© 2020 ZAZI FILMS ‒ CHAPKA FILMS ‒ FRANCE 2 CINEMA ‒ MARVELOUS PRODUCTIONS
2021年02月18日パリでジェンダーレスモデルとして活躍するアレクサンドル ・ヴェテールの主演映画『MISS ミス・フランスになりたい!』から、ミス・フランスの審査会場に挑むシーンを切り取った本編特別映像が解禁された。生物学的には男性であることを隠して、ミス・フランスの審査会場に初めて“女性”として入るアレックス。緊張の面持ちで佇むアレックスに審査員は「ミス・フランスになりたい?」と質問、「何者かに」と率直にその想いを答えるが、その様子を見ていたミス・フランスのディレクター、アマンダ(パスカル・アルビロ)はアレックスに対して、ほかの参加者とは違う“何か”を感じ取る。その後、アマンダからミス・フランスで勝ち抜くためには「インスタのアカウントの開設」が大切と指導を受け、早速下宿先の仲間たちと一緒に“インスタ映えしそうな写真”を撮ってアップロード、加えて「視聴者が見るのは気品と物腰、そして女性らしさ」というアドバイスの通りに、マスカラやヘアメイクなどで自らを少しずつ魅力的にアピールしていく。「孤児の教育に力を注ぎたいです」と、ミスコン定番の“質疑応答”の練習にも真面目に取り組むアレックス。しかし「(人気サッカー選手の)“エムバペ”は?」「“子アザラシ”も入れろ」と仲間たちからの横やりも…。「支離滅裂になる」「だから何だ?」「人気ワードで票が集まる」と、アレックスを応援するあまり本筋からずれていってしまうという仲間たちとのやりとりもユニークなシーン映像となっている。主人公アレックスを演じたアレクサンドル・ヴェテールは、2016年当時、男女両性の特徴を持つアンドロジナス的スタイルを提案することでも知られるジャン=ポール・ゴルチエのウィメンズのショーに出たことをきっかけに一気に注目を集めたモデル。日本でも大人気となったNetflixオリジナルドラマ「エミリー、パリへ行く」にも、短いシーンながらゲスト出演している。『MISS ミス・フランスになりたい!』は2月26日(金)よりシネスイッチ銀座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:MISS ミス・フランスになりたい! 2021年2月26日よりシネスイッチ銀座ほか全国にて公開© 2020 ZAZI FILMS ‒ CHAPKA FILMS ‒ FRANCE 2 CINEMA ‒ MARVELOUS PRODUCTIONS
2021年02月05日今年10月、本国フランスで公開されてすぐに再ロックダウンになり1週間しか劇場公開されなかったにも関わらず好成績を残し、「フランス映画祭2020 横浜」でも上映された『MISS』(原題)が『MISS ミス・フランスになりたい!』として2021年2月下旬に日本公開されることが決定した。9歳のアレックス(アレクサンドル・ヴェテール)の将来の夢は「ミス・フランスになること」。しかし、自分を愛してくれていた両親を事故で失って以降、自分を取り戻せないまま24歳になった。そんな中、大好きだった幼なじみのエリアス(クエンティン・フォーレ)と偶然再会、彼が努力の末に小さな頃からの夢を叶えたことを知り、自分も忘れかけていた“夢”ミス・フランスコンテストにもう一度向き合うことを決意する。その後、下宿先で全てを明かしたアレックスは、母のような存在である家主のヨランダ(イザベル・ナンティ)をはじめ、ドラァグ・クイーンのローラ(ティボール・ド・モンタレンベール)など、多国籍でボーターレスな下宿の個性的な面々に助けられながら、過酷な“ミスコン”競争の審査を一歩ずつ突破、夢が少しずつ現実に近づいていくが…。主演を務めるのは、“ジェンダーにとらわれないモデル”として活躍中のアレクサンドル・ヴェテール。近年では話題のNetflixオリジナルドラマ「エミリー、パリへ行く」やAmazonプライムオリジナルドラマ「マーベラス・ミセス・メイゼル」などにゲスト出演。映画では本作が初主演となり、端正な瞳の奥にチャーミングな光を宿すと同時に、劇中では悩める若者の感情の機微をフレッシュに表現した。原案・監督はTVドラマを中心に多くの作品を手掛けるルーベン・アウヴェス。前作のコメディ『The Gilded Cage』(13/仏題:La cage doree)は「Rotten Tomatoes」でも88%Freshの高評価を獲得、本作が劇場公開長編2作目。俳優としても『イヴ・サンローラン』や『あしたは最高のはじまり』に出演、今後も活躍が大いに期待されている。コンテストの厳しい戦いの中、夢だった美しく華やいだ衣装を纏いながら“真の美しさ”や“本当の自分”と向き合い、自分だけの生き方をもがきながらも見つけようとするアレックスのまっすぐな姿は共感を呼ぶことになるだろう。『MISS ミス・フランスになりたい!』は2021年2月下旬、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:MISS ミス・フランスになりたい! 2021年2月下旬、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開© 2020 ZAZI FILMS ‒ CHAPKA FILMS ‒ FRANCE 2 CINEMA ‒ MARVELOUS PRODUCTIONS
2020年12月17日フランス映画『マーメイド・イン・パリ』が、2021年2月11日(木・祝)より、新宿ピカデリーほか全国公開される。人魚と男が奏でる“大人のおとぎ話”映画『マーメイド・イン・パリ』は、<恋を知らない⼈⿂>と<恋を捨てた男>ふたりが奏でる、⼼ときめく大人のおとぎ話。フランス・パリを舞台に、偶然出会ってしまった男女の恋物語を、フランスのカリスマアーティスト、マチアス・マルジウがドラマティックに描き出す。ストーリー物語の主人公は、過去の失恋で、恋する感情を捨ててしまった⼼優しい男性ガスパールと、美しい歌声で男性を魅了し、その命を奪ってきた人魚ルラ。セーヌ川に浮かぶ老舗のバーで、パフォーマーとして働くガスパールは、ある日傷を負い倒れていた人魚のルラを見つけることから物語は始まる。いつものようにガスパールの命を奪おうとするルラだったが、恋心を捨て去ってしまったガスパールに、彼女の歌声はまるで届かない。そればかりか、ルラを懸命に看病するガスパールの献身的な優しさに、彼女も次第に心惹かれていくのだった。しかしルラは2日目の朝日が昇る前に、海に帰らねば命を落としてしまうという。と、同時にガスパールの身体に異変が起こる。胸がギュッと締め付けられるように苦しいのだー。そんな中、ルラに夫を殺された女医のミレナがルラを探しあててしまう…。パリで出会った心優しき孤独な男と人魚は、無事に恋を成就させることができるのか―?フランスの名俳優が出演物語を彩るフランスの実力派キャストにも注目だ。恋に落ちる主人公の男女を務めたのは、⼆コラ・デュヴォシェルと、マリリン・リマ。また共演には、ロッシ・デ・パルマや、ロマーヌ・ボーランジェ、チェッキー・カリョらフランスの名優たちが脇を固めている。作品詳細フランス映画『マーメイド・イン・パリ』公開日:2021年2月11日(木・祝)新宿ピカデリーほか全国公開出演:ニコラ・デュヴォシェル、マリリン・リマ、ロッシ・デ・パルマ、ロマーヌ・ボーランジェ、チェッキー・カリョ監督:マチアス・マルジウ原題:Une sirène à Paris 2020/仏/102分/G提供・配給:ハピネット
2020年12月10日12月開催予定の「フランス映画祭2020 横浜」のオープニング作品がイザベル・ユペール主演の『ゴッドマザー』に決定した。今年で28回目を迎えるフランス映画祭。通年の6月開催が延期され、改めて12月10日(木)~13日(日)に開催することが決定している。また、感染拡大防止の観点から、作品の通常上映はイオンシネマみなとみらいに限定し、作品本数も10本に絞っての実施。オープニング作品に決定した『ゴッドマザー』は、イザベル・ユペール主演×ジャン=ポール・サロメ監督による社会派コメディ作品。ほかにも、第42回アヌシー国際アニメーション映画祭でグランプリを受賞した、激動のカンボジアを生き抜いたある家族の物語を描く『FUNAN フナン』。カトリーヌ・ドヌーヴが出演するフランス流家族ドラマ『ハッピー・バースデー 家族のいる時間』。香水業界での再起をかけたドラマを描く『パリの調香師 しあわせの香りを探して』などを上映する。鑑賞チケットは、11月20日(金)0時15分よりイオンシネマe席リザーブにて、同日8時より劇場窓口にて購入が可能。また、通常の50%の座席数での販売となる。「フランス映画祭2020 横浜」は12月10日(木)~13日(日)イオンシネマみなとみらいにて開催。(cinemacafe.net)
2020年11月14日コロナの第二波がヨーロッパを襲う中、ドイツとフランスで再び映画館が閉鎖されることになった。ドイツでは11月2日から4週間実施される。この間、2家族以上の集まりは禁止され、バーも閉鎖される。フランスは今月30日から12月1日まで実施。学校、デイケア施設、食料品店など必要不可欠なもの以外はすべて閉鎖となる。これに先立って。今週26日から、イタリアでも映画館が閉鎖されている。コロナ脅威が始まって以来、ハリウッドのメジャースタジオは、新作の公開を延期したり、劇場公開を諦めて配信に回したりしてきた。アメリカやヨーロッパで映画館がこのような状態の中、12月に控える『フリーガイ』『ナイル殺人事件』『ワンダーウーマン1984』など期待作が再び延期になるのか、気になるところである。文=猿渡由紀
2020年10月29日開催延期を発表していた「フランス映画祭2020 横浜」が12月に実施されることが決定。また、女優・米倉涼子が今年のフェスティバル・ミューズに就任した。一時は開催が危ぶまれたが、環境が整い、今回開催されることが決定した同映画祭。会期中は、フランスの映画人による特別映像の上映ほか、フランス映画ファンへ向けた企画を予定。作品ラインアップは、10月15日(木)実施の記者会見にて発表予定だ。そして今年は、横浜育ちの米倉さんがフェスティバル・ミューズとして映画祭に華を添える。フランスについて憧れの国だと話す米倉さんは、「このご時世柄、フランスに直接赴くのは難しいかもしれませんが、私の故郷横浜でこのフランス映画祭が開催されることをとても嬉しく思います」と開催を喜び、「是非、お気に入りの作品を見つけに横浜に足を運びにいらしてください」とメッセージを寄せている。「フランス映画祭2020 横浜」は12月10日(木)~13日(日)みなとみらい21地区を中心に開催。「フランス映画祭 2020 横浜 ラインアップ発表記者会見」は10月15日(木)18時~Youtubeにて配信予定。(cinemacafe.net)
2020年10月13日『スパニッシュ・アパートメント』から『ニューヨークの巴里夫(パリジャン)』までの“青春三部作”や、『おかえり、ブルゴーニュへ』など、現代フランス映画界を代表するセドリック・クラピッシュ監督の最新作『パリのどこかで、あなたと』(原題:Deux Moi)が12月11日(金)より公開決定、日本版ポスターと特報映像が解禁された。本作は、30歳という人生の節目の年齢を迎えた男女がSNSでは埋められない孤独や、仕事に対する不安を抱え、葛藤しながらも過去を受け入れ前進する姿を描いた物語。“都会に暮らす大人”たちが抱える悩みや寂しさを、丁寧に映し出していく。主演を務めるのは、クラピッシュ監督の『おかえり、ブルゴーニュへ』にも出演し、フランスの映画・テレビ・演劇界で活躍するアナ・ジラルド。がんの免疫治療の研究者として働く傍ら、プライベートではマッチングアプリで一夜限りの恋を繰り返し、ありのままの自分をさらけ出すことができずに悩む女性メラニーを繊細に表現。さらに、第72回カンヌ国際映画祭で将来の活躍が期待される若手俳優に贈られるショパール・トロフィーを受賞し、『ラブ・セカンド・サイトはじまりは初恋のおわりから』や『私の知らないわたしの素顔』『ウルフズ・コール』など、フランスのみならず、日本でも注目度上昇中のフランソワ・シヴィルが、仕事に悩みやストレスを抱えながらも前向きに生きようともがくひたむきな男性レミーを演じている。この度初公開となったポスターでは、パリの隣り合うアパートメントで暮らすメラニー(アナ・ジラルド)とレミー(フランソワ・シヴィル)の2人がそれぞれ儚げな表情を浮かべ、物思いにふける様子が切り取られている。さらに特報映像では、隣り合うアパートメントで暮らしながらもまだ巡り合っていない2人のシーンから始まる。過去の恋愛を引きずり心の穴を埋められないメラニーと、内気で恋愛に不器用なレミー。それぞれが、マッチングアプリを使ってみたり、気になる同僚とデートしてみたりと、悩みながらも“人との繋がり”を求めている様子がうかがえる映像となっている。『パリのどこかで、あなたと』は12月11日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMA、新宿シネマカリテほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2020年09月29日世界各地の映画祭で絶賛されたフランス映画『君は愛にふさわしい』が、Amazon Prime Videoチャンネル 「スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-」にて日本初公開、スターチャンネルでも独占日本初放送が決定した。恋人レミの裏切りを知った傷心のリラは、友人たちとの会話の中で新たな生き方を模索しようとする。ところが、単身ボリビアに旅に出たレミから、2人の関係が終わったわけではないことを告げられる。リラは、彼の言葉に思い悩む。そして、心の喪失感を埋めるように新しい異性たちと出会い、体の関係を重ねてゆくリラ。ひとときの愛や安らぎを得るも、心は満たされないまま…。スターチャンネルの映画レーベル「STAR CHANNEL MOVIES」として公開される本作は、恋を失い、傷ついた1人の女性を通して、パリに暮らす現代の若者たちの寄る辺ない恋愛を描くドラマ。昔ながらのフランスの恋愛映画らしい、アンニュイでアーティスティックな世界観を持ちつつ、スマホやビデオ通話、マッチングアプリも登場するなど、若者のリアルな日常が取り入れられている。同レーベルでは通常、劇場公開後にスターチャンネルで独占最速プレミア放送しているが、今回はスペシャルとして配信とTVにて日本初公開。また、愛に彷徨いもがく若者たちを捉えた予告編も到着。傷心のリラが、様々な男性と出会っていく様子が映し出されている。監督と脚本、主演を務めたアフシア・エルジは、フランスの名監督たちの作品で女優として活躍しながらも、監督業への意欲が強く、次作の公開も決まっている期待の才能。長編初監督となった本作は、2019年のカンヌ国際映画祭批評家週間で上映され、ストックホルム国際映画祭ではエルジ監督が最優秀新人監督賞を受賞した話題作。タイトルの“君は愛にふさわしい”は、フリーダ・カーロの詩の引用で、エルジ監督は本作の製作にあたり、この詩にインスピレーションを受け、劇中でも重要なキーフレーズになっている。『君は愛にふさわしい』は9月24日(木)よりAmazon Prime Videoチャンネル「スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-」にて配信開始、10月18日(日)21時、22日(木)14時20分ほかBS10スターチャンネルにて放送(字幕版)。(cinemacafe.net)
2020年09月03日およそ2カ月にわたるロックダウンが5月11日より部分的に解除されてからも、いまだ機能停止が続いていたフランスの映画界が、6月に入りようやく動き始めた。撮影やポストプロダクションなどが復活し、映画館も6月22日より再開することが決定した。ヨーロッパではドイツ、スペインが5月下旬から地域別に映画館を順次再開、イタリアは6月15日から開く中、フランスは比較的遅めで慎重だった。映画制作の現場に関しては、撮影の衛生・安全・労働条件のための中央委員会(CCHCST)が認めたガイドラインを、労働組合と映画・視聴覚組合が合意したものが用意された。たとえば、●セットの定員は50人をリミットとすること●新型コロナの専門家のカウンセラーと介護師、さらにすべてのプロップの衛生管理専門のスタッフを用意すること●食堂ではトレーなどを共有しないこと●送迎車を必要とするキャストとメインスタッフは個々につけること●ヘアメイクや衣装などを俳優が自宅で準備できない場合は、それぞれのスタッフはマスク着用のこと●ロケの場合は期間中、外部の者を立ち入り禁止にし、毎日開始前と終了後に消毒すること、それができない場所は使用不可とするなどといった細かい指示がおよそ40ページにわたって書かれている。最大の困難は、ラブシーンなど親密な場面の撮影だが、脚本から削除できず、また俳優がマスクを着用するのが不可能な場合(それがほとんどだろうが)、毎回撮影前に検診および体温測定をすることが望ましい(ただし義務ではない)としている。あとは俳優自身の自己管理に任せるとあるものの、このあたりに関しては共演者同士が同意するかしないかという問題もあるので、微妙なところだ。またこれらのケアは当然ながら、撮影コストの負担も招く。たとえば、今夏撮影を予定しているフランソワ・オゾンの新作のプロデューサーは、少なくとも全体のバジェットの15パーセント増しになると見ている。もちろんこの他にも、ロックダウンの影響で中断を余儀なくされ、コストが膨らんだ作品は少なくないが、保険会社はパンデミックの影響による賠償を認めていない。こうした事態を受けて、政府の管轄にあるCNC(フランス国立映画映像センター)は、総額50ミリオンユーロ(約61億円)の援助を約束した。具体的には各作品の予算によりケース・バイ・ケースだが、最大20パーセントまでを負担するとされている。この他にもCNCは、ロックダウン中に休館を余儀なくされた映画館とインディペンデントな映画館への特別援助、審査を前提にした配給会社への援助、興収税の控除などを実施している。フランスの場合、CNCのような国立の機関があることと、“文化的例外”として、そもそも映画を含む文化や芸術活動がその他のビジネスと区別されているという背景が、さまざまな援助を迅速にもたらす結果となっていることは忘れられない。一方、映画館が再開したら以前のように人が戻ってくるのか、という見通しについては、大方の業界関係者は楽観的なようだ。館内の衛生管理に関する具体的な発表はまだないものの、おそらくすでに公共交通機関で実施されているとおり、密集を避けるために利用できる座席を減らしたり、上映ごとに換気を設けるといった工夫がされるだろう。その限りにおいて、特に映画人口が多く、映画館で映画を観ることが大衆の娯楽に根づいているフランスの場合、ストリーミングの影響はそれほど深刻にはならないのではないかと考えている関係者が少なくないと思われる。たしかに、すでに再開したカフェのテラスが盛況なのを見るにつけても、“ライフ•イズ•バック”を待ちわびていた人々が多く、以前と同じように娯楽を楽しみたいと考えていることが、肌で感じられる。むしろ6月22日以降、夏のバカンスシーズン突入までの期間が短いことの方が、興行関係者は懸念しているようだ。いずれにしろ、再開してからの状況を見守りたい。文:佐藤久理子(パリ在住・文化ジャーナリスト)Photo:AFLO
2020年06月10日フランスの名優ミシェル・ピコリが脳卒中のため12日(現地時間)に亡くなった。94歳だった。家族がフランスのメディアに公表した。1925年12月27日、ミシェルはヴァイオリニストの父とピアニストの母のもとにパリで誕生。1940年代後半から2015年までの間、ジャン=リュック・ゴダール、ルイス・ブニュエル、ジャン・ルノワール、アルフレッド・ヒッチコック、ジャック・リヴェット、ジャン=ピエール・メルヴィルらの200以上もの作品に出演した。代表作はブリジット・バルドーを相手に脚本家の夫ポール・ジャヴァルを演じたゴダール作品の『軽蔑』。長い俳優人生で、数々の賞を受賞した。フランス版アカデミー賞のセザール賞では主演男優賞に4回ノミネートされ、フランス版トニー賞のモリエール賞では2回のノミネート経験を持つ。1980年にカンヌ国際映画祭で男優賞(『虚空への跳躍』)、1982年にベルリン国際映画祭で男優賞(『Une etrange affaire』)を受賞し、演技に高い評価を受けた。近年では2011年にナンニ・モレッティ監督の『ローマ法王の休日』で主役のローマ法王を演じ、称賛された。私生活では3回結婚しており、1978年に結婚した3人目の妻とは亡くなるまで添い遂げた。(Hiromi Kaku)
2020年05月19日6月25日(木)~28日(日)に横浜みなとみらい地区にて開催を予定していた「フランス映画祭2020 横浜」が、世界的に発生している新型コロナウイルス感染症の情勢を鑑み、6月の開催を見送り延期することを発表した。今年で28回目を迎える「フランス映画祭」。現在、日本国内で緊急事態宣言が発令されており、また、本映画祭のために来日を調整していたフランスの映画作家や、俳優、映画関係者たちの来日調整が難しくなっているのが現状だ。同映画祭事務局では、「6月の実施では、日仏の映画人たちとお客様との交流を深める機会を喪失する可能性が高くなっております。お客様の安全を第一に、そして本映画祭がこれまで構築してきた日仏文化交流の灯を絶やさないためにも、改めて今後の映画祭の実施については引き続き協議を重ねて参りたいと思っております」と発表。主催のユニフランス会長セルジュ・トゥビアナ氏も下記のようにコメントを寄せた。延期時期は現在調整中という。セルジュ・トゥビアナ(主催:ユニフランス・会長)フランス映画祭横浜は日本の観客の皆様方と最新のフランス映画が出会う、類い稀な映画祭であり、濃密な数日間となっています。フランスのアーティストたちが日本の皆様から情熱的に歓迎され、彼らも横浜での出会いをとても楽しみにしている大事なイベントです。ユニフランスは、常に誠実な日本のパートナーの皆様方と共に、この日仏文化の大交流イベントである本映画祭を2020年が終わる前に開催するべく、全力を尽くす事をお約束します。(text:cinemacafe.net)
2020年04月24日月曜深夜に放送中の映画番組「映画天国」の4月13日(月)放送回に、フランスで大ヒットを記録した抱腹絶倒ハートフル密室コメディ『ボン・ボヤージュ~家族旅行は大暴走~』が登場する。本作はアカデミー賞で史上初となるフランス映画の作品賞受賞を含む5部門を制覇した『アーティスト』のスタッフたちが手掛け、2016年に本国フランスで公開されると『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』や『モアナと伝説の海』と並び4週連続TOP10入りを果たすスマッシュヒットを記録。待ちに待った夏休み。整形外科医の父・トム、妊娠中の母・ジュリア、ちょっと不思議な9歳の娘・リゾン、とても活発な7歳の息子・ノエ、4人家族のコックス一家は、おじいちゃんと共に、トム自慢の最新テクノロジーを搭載したピッカピカの真っ赤な新車でバカンスへ。しかし出発直後、なんとブレーキが制御不能に。時速160kmでハイウェイを大暴走することに!役立たずの無能警官、能天気なカーディーラー、追走する怒り心頭男、さらには後部座席に隠れていた謎の○○?さらに、フランス全土を巻き込み、車内は究極のパニック状態に。そんな絶体絶命の“密室”で次々明かされていく“秘密”の数々に、家族の絆も崩壊寸前!そして向かう先には未曾有の大渋滞が待っている!そんなコックス一家を待ち受ける運命とは!?『フレンチ・ラン』『グランド・イリュージョン』のジョゼ・ガルシアをはじめ、『アメリ』『ミックマック』のアンドレ・デュソリエといったキャストが出演。監督・脚本は『世界の果てまでヒャッハー!』がフランスで興行収入2週連続No.1達成、8週連続ベスト10入りを果たしたニコラ・ブナムがメガホンを取った。映画天国『ボン・ボヤージュ~家族旅行は大暴走~』は4月13日(月)深夜25時59分~日本テレビで放送。(笠緒)
2020年04月13日フランス映画といえば、ひとクセあるユーモアや会話劇など、ハリウッド映画とはまた違った魅力があるもの。2010年代以降では『最強のふたり』や『アデル、ブルーは熱い色』や、アニメーションの『ディリリとパリの時間旅行』『失くした体』など、映画ファンの中で大きな話題になる作品もしばしば。そんなフランス映画の中でも、2020年に特に注目すべき意欲作4本をピックアップした。アカデミー賞国際長編映画賞ノミネート!ミュージカルじゃない『レ・ミゼラブル』名匠スパイク・リーをはじめ各界著名人がこぞって絶賛し、第72回カンヌ国際映画祭審査員賞受賞、第92回アカデミー賞国際長編映画賞ノミネートなど、世界中で高い評価を受ける『レ・ミゼラブル』(公開中)。長編映画初監督のフランス映画界の新鋭ラジ・リの才能に、世界が熱狂している。フランスでは『アナと雪の女王2』に続く大ヒットスタートを記録し、大きな波紋を呼んだ。舞台となるのは、ヴィクトル・ユゴーの同名小説の舞台として知られ、日本人の思い描くフランスのイメージとはまるでかけ離れた、危険地帯と化したパリ郊外の街・モンフェルメイユ。警察の犯罪防止班に加わったステファンが、些細な事件をきっかけに、取り返しのつかない大きな渦へと巻き込まれていく様を、まさに“ミゼラブル“(=悲惨)でリアルな差別や抑圧の問題として、緊張感あふれる描写で克明に描き出した。グリム童話の名作をモチーフに過激リメイク!?『白雪姫~あなたが知らないグリム童話~』グリム童話の名作として知られ、ディズニー・アニメーションやハリウッド映画など、様々なアプローチで映画化されてきた「白雪姫」。その名作をモチーフとしつつ、エロティックスリラーとして過激に映画化した『白雪姫~あなたが知らないグリム童話~』(4月24日公開)が物議を醸している。主演を務めるのは、『夜明けの祈り』に主演したフランス映画界の新たなミューズ、ルー・ドゥ・ラージュ。その透明感と妖しさの入り混じった不思議な魅力で、隠れながら生活しつつも次々に男を翻弄していく娘・クレアを演じる。義理の娘であるクレアに恋人を奪われ、嫉妬に狂う義母・モードを演じるのは、フランス映画界の至宝イザベル・ユペール。モードはクレアに復讐を誓う一方、クレアは周りの男たちとの奇妙な共同生活をするうち、自身の中にもある感情が芽生えていくことに気づく…。果たして、名作をどのように新解釈するのか、注目が集まる。撮りためたホームビデオをふり返る斬新アイディアが話題『PLAY 25年分のラストシーン』1993年のパリから始まり、25年にわたって撮りためたホームビデオを繋ぐという、斬新な手法で話題の『PLAY 25年分のラストシーン』(6月5日公開)。リチャード・リンクレイターがメガホンを取り、世界中で高い評価を受けた『6才のボクが、大人になるまで。』を彷彿とさせながらも、同作の倍以上となる年数の経過を表現し、10代・20代・30代をそれぞれ演じるキャストを分けながら当時を再現するなど、新たな表現のアイディアに称賛と注目の声が集まっている。1990年代当時の出来事や、時代の移り変わりを知る世代、同年代にとっては共感を抱かせ、それぞれの過去に想いを馳せてしまうこと間違いなし!主人公たちの成長から、自分を改めて見つめ直してみては?仏ラブコメ映画ランキングで『アバウト・タイム』越えのNo.1!『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』フランスで大ヒットした『あしたは最高のはじまり』のユーゴ・ジェラン監督と、『エール!』の製作陣が再タッグを組んだ最新作。海外では昨年公開された本作は大ヒットを記録し、フランスの権威ある映画サイト「ALLOCINE」での2010年代のラブコメ映画ランキングで『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』や『シング・ストリート 未来へのうた』といった名作を押さえ、堂々の1位を獲得した。主演は、第72回カンヌ国際映画祭で前途有望な若手俳優に贈られる「ショパール・トロフィー」を受賞したフランソワ・シビル。今年1月には、大女優ジュリエット・ビノシュとの共演作『私の知らないわたしの素顔』も公開された、いま大注目のイケメン実力派俳優だ。ヒロインのオリヴィア役は、キュートなルックスと名門大学を卒業した経歴を持つ才女ジョセフィーヌ・ジャピ。フランス中を魅了したその屈託のない弾ける笑顔は、日本でも注目を集めそう。本作で描かれるのは、恋しか知らなかった主人公ラファエルが、ひと目惚れから結婚した妻・オリヴィアと大喧嘩した翌朝、彼女と立場が逆転してしまった“もう一つの世界”で目覚めるというストーリー。オリヴィアとの運命的な出会いも全てなかったことになっている世界で、ラファエルは彼女の大切さに気づき、自分の行いをふり返る。ラファエルが最後に下す、人生最大の決断とは…?世知辛いご時世だからこそ沁みる、“愛“を知りたい全ての人に贈る今年一番のファンタジック・ラブストーリーだ。『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』は5月1日(金)より新宿ピカデリー、角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:レ・ミゼラブル(2020) 2020年2月28日より新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© SRAB FILMS LYLY FILMS RECTANGLE PRODUCTIONSラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから 2020年5月1日より新宿ピカデリー、角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開© 2018 / ZAZI FILMS – MARS CINEMA – MARS FILMS – CHAPKA FILMS - FRANCE 3 CINEMA – C8 FILMS白雪姫~あなたが知らないグリム童話 2020年4⽉24⽇よりヒューマントラストシネマ渋⾕にて公開© 2019 Mandarin Production – Gaumont
2020年03月29日1993年にスタートし、今年で28回目を迎える「フランス映画祭」が6月に横浜にて開催されることが決定した。昨年は、フランスの名匠クロード・ルルーシュ監督がフランス代表団・団長に就任し、フランス映画の最新作15作品(+1短編)を上映。『アマンダと僕』の大人気俳優ヴァンサン・ラコストや、『ディリリとパリの時間旅行』の奇才ミッシェル・オスロ監督ら総勢18名のフランス人ゲストが来日し、サイン会やマスタークラスなどを通じて日本のファンとの交流を深めた。また、フェスティバル・ミューズには女優の中谷美紀が就任、会見にて流暢なフランス語を披露するなど、華やかに盛り上がった。新型コロナウイルス関連の影響も懸念されるが、今年もフランスの豪華映画人の来日、各種交流イベントを予定。ベルリン国際映画祭、カンヌ国際映画祭後に国内最速となるフランス映画の最新作を紹介する。開催に先駆けて完成した、映画祭のキービジュアルはブルーを基調とした、夜明けのパリの街全体を映画館に見立てたもの。作品ラインアップ情報は4月下旬より解禁予定という。「フランス映画祭2020 横浜」は6月25日(木)~6月28日(日)全4日間、みなとみらい21地区を中心に開催。(text:cinemacafe.net)
2020年03月02日フランスを感じるベビーギフト株式会社バケーションは、オンラインストアおよび実店舗にて、出産祝いのプレゼントにぴったりの「フランスブーケ」の販売を開始しました。中にはフランス発の肌に優しい”おくるみ”と、天然ゴムと食用塗料でできた、”きりんのソフィー歯固め”がセットに。フランスカラーに包まれたおむつも添えられ、まるでブーケのようなラッピングが可愛いギフトです。赤ちゃんにとことん優しいアイテムフランス生まれのおくるみは、イラストレーター・マティアス・アドルフソン氏による様々なデザインが注目を集めるブランド「AtelierChoux(アトリエシュウ)」のもの。GOTS(Global Organic Textile Standard)認証を受けたオーガニックコットン100%で、赤ちゃんを優しくくるんでくれます。またフランスで長年愛される歯固め「きりんのソフィー」も、天然ゴムと食用塗料のみから作られる、安心安全なベビーアイテムです。赤ちゃんにも環境にも配慮したベビーギフトはいかがでしょうか。(画像はプレスリリースより)【参考】※株式会社バケーションのプレスリリース※商品詳細
2019年12月30日女性映画批評家サークル賞の結果が発表された。女性についてのベスト映画は、フランス映画『Portrait of a Lady on Fire』。今作は、女性についての外国語映画部門でも受賞した。女性によるベスト映画は『Harriet』。今作では、シンシア・エリヴォが主演女優賞を受賞、また作品はアメリカの有色人種女性の状況を語る映画に贈られるジョセフ・ベイカー賞も受賞した。女性脚本家部門は、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』のグレタ・ガーウィグ。主演男優部門は『マリッジ・ストーリー』のアダム・ドライバー、女性についてのドキュメンタリー部門は『アニエスによるヴァルダ』が受賞した。文=猿渡由紀
2019年12月11日日本橋三越本店では、フランスの“美味しい”“可愛い”が集まる「三越フランス展」を10月9日から14日まで、本館7階 催物会場にて開催する。リベルテ・パティスリー・ブーランジェリー 右上:「パン リベルテ」(1/4 税込994円)、右:「バゲット」(税込335円)、中央:「ミュスリ」(1/4 税込778円)、中央下:「クロワッサン」(税込357円)、左下:「クロワッサン リンツァー」(税込443円)香ばしい香りがたまらないバゲットやバターの風味豊かなクロワッサン、マロンクリームの濃厚なおいしさが際立つスイーツなど、この季節だからこそのおいしさが楽しめる「フランス展」。ケーキ作りの繊細さをパン作りに生かした、素朴な見た目と飽きのこない優しい味わいが特徴のリベルテ・パティスリー・ブーランジェリーからは、「パン リベルテ」(1/4 税込994円)や「クロワッサン」(税込357円)などが登場。ミシュラン二ツ星・レフェルヴェソンスの生江シェフと、 大阪の人気パン屋ル・シュクレクールの岩永との絆によって生まれたブリコラージュ ブレッド アンド カンパニーは、「パン オ レザン」(税込381円)や「すき焼きサンド」(税込1,501円)などを販売する。ティルプス「富士山カヌレ」(5個入 税込1,944円)パティスリー サンニコラのオリジナル商品として地元で親しまれている「クレムレ」からは、「カヌレ クレムレ モンブランカシス」(1個 税込389円)と「カヌレ クレムレ ヴァニラキャラメル」(1個 税込389円)が各日200点限り登場。ボルドー伝統菓子カヌレをくりぬいてクリームを詰め、色鮮やかにトッピングをしている。また、入手困難スイーツとして話題の、ティルプスの「富士山カヌレ」(5個入 税込1,944円)が限定復活し、フランス展に初登場。松本酒造の酒粕と黒木本店の焼酎を練りこんだジャパニーズカヌレは見逃せない。メツゲライクスダ「パテ・パンタン カナール・エピナール」(100gあたり 税込1,728円)近年のシャルキュトリブームの流れから、今注目が集まっているパテ・クルートも登場。メツゲライクスダの5kg限りで販売する「パテ・パンタン カナール・エピナール」(100gあたり 税込1,728円)は、鴨肉と豚肉のバランスの良さにほうれん草がアクセントになった、クルート型を使用しないタイプのパイ包み。パイとの組み合わせが食べやすく、さまざまな素材を使った味の個性はもちろん、断面や上部のデコレーションの美しさにも注目。ファームキュー「熊本・天草産ホロホロ鳥のパテ・クルート」(100gあたり 税込1,944円)会期中は、日替わりのパテ・クルートも登場。10月9日から11日までは、パシフィック カレンツの「ホロホロ鳥のパテ・アンクルート モリーユと黄桃風味」、10月9日から13日までは品川プリンスホテルの「フォレスティエール」、10月12日から14日までは、ファームキューの「熊本・天草産ホロホロ鳥のパテ・クルート」が、それぞれ各日4kg限り、100gあたり税込1,944円で登場する。この他、フランスのエスプリが感じられる、ボタンや手芸材料、インテリアアイテム、可憐な色使いで愛らしいモチーフがあしらわれたフランスの雑貨などが並ぶ。詳細は公式サイトにて。また、インスタグラムではキャンペーンを実施中。「@mitsukoshi_nihombashi」をフォローし、投稿本文に「#三越フランス展」のハッシュタグ、および「@mitsukoshi_nihombashi」を記載し、「私の好きなフランス」に関する写真を自身のインスタグラムで投稿すると、抽選で1名に「総額10万円相当!!シャルキュトリセット」がプレゼントされる。詳しくは、キャンペーンサイトをチェック。【イベント情報】三越フランス展会期:10月9日~10月14日会場:日本橋三越本店 本館7階 催物会場
2019年10月07日カンヌ、アヌシーで開催された著名な映画祭で続けて受賞を成し遂げたフランスのアニメーション映画『失くした体』が、11月29日(金)より、Netflixにて独占配信されることが決定した。この発表に合わせ、この度同作の予告編、キービジュアルが公開された。映画『失くした体』は、第72回カンヌ国際映画祭・批評家週間でグランプリを受賞、続いて第43回アヌシー国際アニメーション映画祭でグランプリにあたるクリスタル賞と、観客賞をW受賞し、早くも賞レースをにぎわす存在として注目を集めている。原作は、フランス映画『アメリ』の脚本を担当しアカデミー賞にノミネートされた、ギョーム・ローランの小説『Happy Hand』。そして、短編映画監督作が数々の映画祭で高い評価を獲得してきた、ジェレミー・クラパンが本作でついに長編初監督を果たしている。本作で描かれるのは、とあるパリの医療ラボで切断された“手”が不幸な運命から逃れ、再び自身の身体と繋がるためさまよう姿を追った、ちょっと不思議な自分探しの物語。身体の持ち主であるピザの配達人・ナウフェルとの再会を果たすため街をさまよっている間に、ハトやネズミなどに追いかけられたりと、手は身の毛もよだつ出来事に遭遇していく。アーティスティックなシーンが多数切り取られた予告映像でも紹介されているように、本作には各メディア、批評家から絶賛コメントが相次いで贈られている。“かつてない斬新さ 驚きと伏線の連続” -- Variety“映像が織りなす人生讃歌” -- The Wrap“アニメ作品の金字塔" -- Playlist“センセーショナル” -- Cineuropa“独創的な今年一番の野心作” -- First Showingなお、キービジュアルには満天の星空とふたりのキャラクターの姿、印象的な“手形”のイメージが使用された。Netflix映画『失くした体』11月29日(金)よりNetflixにて独占配信
2019年10月03日フランス実写版映画『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』が、2019年11月29日(金)に公開される。『シティーハンター』とは?日本のコミックを原作に持つ『シティーハンター』は、超一流の射撃の腕を持つ裏社会No.1の始末屋(スイーパー)だが無類の女好きの冴羽獠と、仕事のパートナーとして獠を支える相棒の槇村香が、“シティーハンター”として法で裁けぬ悪と闘う様を描くハードボイルドアクションコメディ。2019年2月にはTVアニメの30周年を記念して、完全新作ストーリーのアニメ映画『劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>』が公開。興行収入15億円をこえるヒットを記録した。“フランス実写版”上陸!そして今回、フランスで同時期に公開され、社会現象を巻き起こした“フランス実写版シティーハンター”『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』が日本に上陸。予告公開直後から“ビジュアルがリアルすぎる”と話題の本作は、主役・冴羽獠を務めたフィリップ・ラショーが監督も担当した作品だ。今回は、タイトルにもある通り“香”をキーワードにした物語が描かれる。ストーリーボディーガードや探偵を請け負う凄腕のスイーパー「シティーハンター」こと冴羽獠は、相棒の槇村香と日々様々な依頼を受けている。ある日、ふたりに危険な依頼が舞い込む。それは、その香を匂った者を虜にする「キューピッドの香水」の奪回。これが悪用されたら世界は大変なことに!タイムリミットは48時間。獠と香は、時間内に香水を取り戻すことができるのか?!元傭兵の海坊主、美人刑事の冴子を巻き込みシティーハンターの香水奪回作戦がはじまるーー。吹替えキャスト日本語吹替え版に、山寺宏一ら豪華声優陣日本語吹き替え版には、豪華キャストが勢ぞろい。主役の冴羽獠役には、アニメ版で獠役を務めた神谷明の後押しもあり、TVシリーズの番組レギュラーとして「シティーハンター」の現場で育った山寺宏一が抜擢。また槇村香役には、様々な作品で活躍する沢城みゆきが担当する。アニメ声優陣もカムバックそのほか、海坊主ことファルコン役を玄田哲章、香の兄・槇村秀幸役を田中秀幸、冴子役を一龍斎春水などア ニメシリーズの声優陣が、実写版でも同キャラクターを続投する。匂いを嗅いだ者を虜にする危険な“キューピットの香水”奪還の依頼に、彼らがどう絡んでくるのか…。気になる結末は是非シアターで確かめてほしい。喜びのコメント到着なお小学生のころから「シティーハンター」に夢中だったというフィリップ監督から喜びのコメントが到着。「ようやく日本の権利元と連絡がつき、18ヶ月かけて書いた脚本を持って北条先生に会いに行き、その48時間後にOKがでたんだ。北条先生から、脚本が原作に忠実で、このストーリーは原作にも入れたかったと言ってもらった。最高の褒め言葉で、天にも昇る気持ちだったよ!その時のことを考えると、こんなにも早く日本の皆さんに観てもらえる日がやってくるなんて!お手柔らかに!」と述べている。【詳細】『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』公開日:2019年11月29日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか原題:NICKY LARSON et le parfum de Cupidon(冴羽獠とキューピッドの香り)監督:フィリップ・ラショー(『世界の果てまでヒャッハー!!』)出演:フィリップ・ラショー(冴羽獠) 、エロディ・フォンタン(槇村香)配給:アルバトロス・フィルム■ムビチケ 1,500円(税込)発売日:9月13日(金)~特典:A5 クリアファイル(リョウver/サエバver)※特典は、全2種類から1つを選べる。※数量限定。無くなり次第終了。
2019年09月09日この夏も話題のアニメ映画が次々と公開を迎えていますが、美しいものが好きな大人女子たちにオススメしたいのは、フランスから届いた注目のアニメ作品。まるで宝石箱をひっくり返したようなきらめきを味わえる最新作とは……。夢の世界へと誘う『ディリリとパリの時間旅行』!【映画、ときどき私】 vol. 254ベル・エポック真っ只中のパリ。ニューカレドニアからやってきた少女のディリリは、配達人の青年オレルと出会い、パリで初めてのバカンスを一緒に楽しむ約束をする。そんななか、パリでは男性支配団と名乗る集団による少女誘拐が多発していた。ディリリはオレルが紹介してくれるパリの有名人たちに手がかりを質問しながら、誘拐事件の謎に迫っていくことに。ところが、ついにディリリも誘拐の標的とされてしまうのだった。彼らを待ち受ける運命とは……。ベル・エポックとは、フランス語で「良き時代」という意味を持ち、19世紀末から1914年までのパリが栄えていた時代のことを指していますが、その華やかさが見事に再現されているのが本作。そこで、こちらの方に創作の裏側について語っていただきました。フランスアニメ界の名匠ミッシェル・オスロ監督!これまで、『キリクと魔女』や『アズールとアスマール』などで高く評価されているオスロ監督。今回は、本作のテーマに惹かれた理由や日本のアニメに対する思いなどについてお話いただきました。―今回の作品には、ベル・エポックに対する尊敬や憧れが詰まっていると感じましたが、もともとこの時代へ特別な思いがあったのでしょうか?監督実は、特に思い入れがあったわけではありませんでした。どちらかというと、フランスなら18世紀の歴史や、才能のある人たちを輩出した第一次世界大戦と第二次世界大戦の間が文化的に発展したモダンな時期として好きだったので、そんななかで今回ベル・エポックを選んだのは偶然だったのです。―というのはどういう意味でしょうか?監督最初は「女性がロングドレスを着ていた最後の時代だった」という表面的な理由で選んだからです。そういう時代の特徴に惹かれて描くことにしましたが、私が映画を撮るときに大切にしているのは、観ている人に夢を見させたいという思い。だからこそ、そういった美しいドレスを着ている女性たちを登場させたいという目的もありました。もし、女優のサラ・ベルナールがショートパンツをはいていたら、あまり魅力的ではないですよね(笑)。―では、この時代を描くにあたって意識したことはありましたか?監督私は、作品に取りかかるときはいつもその時代や国についてかなりリサーチをしますが、今回もどういう時代だったんだろうかと、いろいろと調べました。その過程でどんどんとこの時代に魅了されていったところはあったと思います。というのも、世界中からやってきた素晴らしい人々とどこに行ってもぶつかるほど、たくさんの天才たちがパリに集まっていた時代だということに気がついたからです。当時のパリには自由の精神が漂っていて、それが人々を引き付けたんだと思いますが、そういった風潮があったからこそ、ひとりひとりが自己表現をすることを認めていた時代でもありました。そんなふうに文化的にも科学的にも非常に優れた活動が行われてきた時代であると同時に、いっぽうでは女性が台頭し始めた時代でもあり、女性のステイタスが変わり始めた境目であったとも言えるでしょう。女性たちが自ら壁を壊していった情熱があった―まさにそういう女性たちの姿はこの作品のなかでも、印象的に描かれていたと思います。監督ただ、実際は女性が表に立つことをよしとしない男性もいましたし、それまでは女性を優遇するような法律もありませんでした。それでも、女性たちが自ら少しずつ“壁”を壊し始めていったのです。そのおかげで、初めての女性教授や女子大学生が誕生しましたが、ほかにも女医や女性の弁護士、女性の編集者など、多くの女性たちが戦った末にそれぞれのポジションを勝ち取ることになりました。そういう意味でも、すごくワクワクするような情熱のある時代だったんだと思います。女性を軽蔑し、侮蔑し、虐待するという現実があったからこそ、男性支配という“悪”を描くにあたって、それと対極にある素晴らしい女性たちの進出を描きたかったのです。―劇中では数々の著名人たちが重要な役割をはたすために登場しており、その数は100人を超えていますが、監督が影響を受けたアーティストはいらっしゃいますか?監督昔から好きなのは、画家のロートレック。なぜなら、彼はとても自由な気質の画家で、彼が描く人物像は生き生きとしているからです。おいしい料理を愛し、友達もたくさんいて、自分自身の人生を謳歌しているところが彼の魅力だと思います。―監督はアニメーションに関しては独学ということですが、日本の作家や作品から影響を受けている部分もありますか?監督もちろん、宮崎駿さんと高畑勲さんは避けては通れない巨匠だと思います。あとは、細田守さんの作品も非常に興味深いですね。とはいえ、日本のアニメはあまりにも素晴らしいので、誰の作品がいいのか迷子になってしまいそうなくらいです。(笑)日本のアニメは他が到達できないところまで来ている―監督の目には、いまの日本のアニメはどのように映っていますか?監督日本のアニメは、ほかの国のアニメ業界が到達できないほどの評価を得ていると思っています。というのも、日本のアニメ作家たちというのは、どの階級の人たちにも興味を抱かせるアニメを作り出し、子どもだけではなく大人の観客にも響くような世代を超えた作品を生み出しているからです。同じことをほかの国のアニメ作家たちもやろうとはしていますが、なかなかできず、日本ほど成功していません。私がデビューした80年代頃から『マジンガーZ』などが大ヒットし始めて、日本のテレビアニメが世界を席巻しましたが、そういった影響もあって、僕が一緒に仕事をしている若い子たちや生徒たちの頭のなかは、日本のアニメでいっぱいなんですよ。たとえば、フランスでは1週間くらい研修をさせますが、男の子も女の子もみんな日本のアニメのような絵を描いているほど。だから、いまはジャポニズムの第二の波が来ている感じです。―とはいえ、日本の作品にはない監督の作風も非常に魅力的で、今回はパリの街並みがとにかくリアルで美しかったです。描くうえで苦労した点はどのあたりでしょうか?監督実はこの作品の背景は写真を加工して作っているので、4年間かけて写真を撮り続けました。ただ、私はパリに住んでいますし、カメラを持って散歩していただけなので、苦労や困難はまったくありませんでしたよ。(笑)それよりも大変だったのは、最初の頃にプロデューサーも資金を出してくれるテレビ局も誰も見つからなかったことです。ただ、そういう状況に反して、パリの美術館や役所の方々がもろ手を挙げてこの企画に賛成してくれたことによって助けられました。そのおかげで、美術館の休館日にひとりで中に入らせてもらって、好きなだけ写真を撮ることを許可してもらえたり、オペラ座の地下から屋根裏だけでなく、普段立ち入りが禁止されているところやパリの下水道にも入ることができました。だから、私自身は背景となる写真をとても楽しく撮り収めていましたし、ここの景色が足りないと思ったらカメラを持って外に出る、ということを繰り返していただけなんです。私はいまの時代も悲観的にはとらえていない―監督から見て、ベル・エポックの時代にあって、いまの時代に失われてしまったものは何だと思いますか?もし、私たちが取り戻すべきものがあれば教えてください。監督フランス人をはじめ、悲観的な人がいまの世界には多いですが、私は悲観主義者ではありません。というのも、すべては相対的だと私は思っているからです。たとえば、フランスも日本もいまは平和だし、ヨーロッパの歴史のなかで70年もの間戦争が起こっていないというだけでも、すごいことですよね?それに、私はパリに住み、豊かに生きている実感がある自分の運命にとても満足しているのです。もし、ほしいものがあったとしても、アパートを出ればすぐに手に入れることができますからね。あと、私は自分のことを「世界市民である」という自覚を持つようにしています。だから、東京にいてもちゃんと地下鉄に乗ったり、公共の交通に乗って空港に行ったり、そういう世界市民的なところは大事にしていることです。ただ、いまの時代に欠けているものがあるとすれば、公共や民間の建物に対するリスペクト。フランスやそのほかの国でも、不法な落書きが街にあふれていますが、これは本当にひどいことだと思いますし、美しくないと感じています。でも、そういったものが生まれてしまうということは世の中で何かがうまくいっていない、どこか調子が狂っているということの表れでもあるのです。そういったことに対しては、悲観的な気分にはなってしまいますね。―時代背景としては100年以上前ですが、作品にはいまにも通じるメッセージが数多く込められていると思うので、最後にananweb読者へ向けて伝えたい思いをお願いします。監督いま言ってもらったようにメッセージは映画のなかで伝えているので、ぜひ作品を観ていただきたいですが、女性たちに伝えたいとすれば、「ルイーズ・ミシェルやサラ・ベルナール、そしてキュリー夫人のような素晴らしい女性たちを目指してがんばって欲しい」ということですね。目も心も奪われる美しさ!一瞬でベル・エポックのパリにタイムスリップしたような感覚を味わえる本作。華やかさと美しさを満喫できるだけでなく、女性たちが声を上げ、自らの足で一歩を踏み出した瞬間にも心を動かされるはず。ディリリと一緒に、見たこともないパリへと冒険の旅に出てみては?輝きの詰まった予告編はこちら!作品情報『ディリリとパリの時間旅行』8月24日(土)より、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開配給:チャイルド・フィルム© 2018 NORD-OUEST FILMS – STUDIO O – ARTE FRANCE CINEMA – MARS FILMS – WILD BUNCH – MAC GUFFLIGNE – ARTEMIS PRODUCTIONS – SENATOR FILM PRODUKTION
2019年08月23日昨年、横浜に開催場所を移し、大好評のうちに幕を閉じた「フランス映画祭」が、今年も6月に横浜にて開催されることになった。昨年は『たかが世界の終わり』にも出演した名女優ナタリー・バイをフランス代表団長として、14作品(+1短編)を上映。フェスティバル・ミューズの常盤貴子、『万引き家族』でカンヌパルム・ドールを受賞した直後の是枝裕和監督もオープニングセレモニーに駆けつけた。マスタークラスの開催やサイン会など多くのフランス映画人もゲストで登壇し、合計来場者も増員され、大いに盛り上がりを見せた。観客の声によって選ばれる「エールフランス観客賞」は、『最強のふたり』のオリヴィエ・ナカシュ&エリック・トレダノ監督コンビによる『セラヴィ!』が受賞した。本年度は、主催であるユニフランスの設立70周年、横浜とリヨン姉妹都市提携60周年など、記念すべき年でもあり、よりフランスらしく、横浜らしく、横浜とフランスの友好関係をさらに深める映画祭を目指していく。上映作品やゲスト情報については随時発表される予定。(text:cinemacafe.net)
2019年02月01日日本未公開の最新フランス映画を楽しめるオンライン映画祭「マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル(MyFFF)」が今年も開催。1月18日(金)よりスタートする。昨年は日本を含む200の国と地域で、のべ1200万回の視聴を記録したMyFFF。第9回目となる今年はコンペティション部門に長編と短編それぞれ10作品ずつが出品されるほか、カナダやベルギーなどフランス語圏の招待作品を含め、最大で28作品を配信。日本語を含む全10か国語の字幕に対応し、また、前回に続き60分以下の短編作品は全て無料配信される。コンペティション部門の審査員には『神様メール』のジャコ・ヴァン・ドルマル監督や『きみへの距離、1万キロ』のキム・グエン監督、『REVENGE リベンジ』のコラリー・ファルジャ監督、さらに第31回東京国際映画祭で東京グランプリを受賞した『アマンダ』のミカエル・アース監督ら豪華な面々が勢ぞろい。ラインアップには、『神様メール』や『チャップリンからの贈りもの』のブノワ・ポールヴールド主演のナンセンスコメディ『勤務につけ!』。ベルギーの敏腕女性予審判事の奮闘に密着したドキュメンタリー『神よ、お助けを!』、フランス初の女子サッカーチームの誕生をコミカルに描いた『ピッチの上の女たち』。さらにゲイの青年の自暴自棄な生活と愛を求めるさまを生々しく描いた『ソヴァージュ』など、いずれも日本未公開のバラエティ豊かな話題作がずらり。公式サイトからは観客賞への投票(評価式)もできる。MyFFFは公式サイトのほか、iTunesなど、国内の各動画配信サイトでも配信。また、アンスティチュ・フランセ東京での特集上映「スクリーンで見ようマイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル」(1月25日~27日)および、「旅する映画館café de cinéma」企画の短編上映会も都内各地で実施予定という。(text:cinemacafe.net)
2019年01月09日2017年ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した映画『ジュリアン』が、来年1月25日(金)より日本公開。この度、本作に出演する“フランス映画界最注目の子役”トーマス・ジオリアのデビュー前のオーディション映像がシネマカフェに到着した。両親が離婚したため、母ミリアム(レア・ドリュッケール)と姉と暮らすことになった11歳の少年ジュリアン。離婚調整の取り決めで親権は共同となり、隔週の週末ごとに別れた父アントワーヌ(ドゥニ・メノーシェ)と過ごさねばならなくなった。母はかたくなに父に会おうとせず、電話番号さえも教えない。アントワーヌは共同親権を盾にジュリアンを通じて母の連絡先を突き止めようとする。ジュリアンは母を守るために必死で父に嘘をつき続けるが、それゆえに父の不満は徐々に溜まっていき…。本国フランスで40万人動員のロングランヒットを記録した本作は、家族の関係を描いた繊細な人間ドラマでありながら、張り詰めた緊張感が観る者を襲う傑作サスペンス。フランス映画界の新星グザヴィエ・ルグラン監督の衝撃のデビュー作だ。2019年1月は、初めて演技に挑んだリュス・ロドリゲスが主人公を演じる『マチルド、翼を広げ』や、5000人のオーディションから選ばれたインドの子役ハルシャーリー・マルホートラが出演する『バジュランギおじさんと、小さな迷子』など、次期スター間違いなしの子役が活躍する注目作が公開を控える。そんな中、同じく1月に公開される本作にも注目の子役が登場!それは、離婚した両親の間で葛藤する主人公ジュリアン役のトーマス・ジオリア。本作が映画初出演となったトーマス。到着した映像では、当時5年生だったトーマスが自己紹介するオーディション映像から始まる。そして無事オーディションを突破し、撮影中のトーマスが、父親役のドゥニ・メノーシェについて「すばらしい人だよ。ちょっとプレッシャーをかけてくるけど…とにかくカンペキなんだ!」と印象を語ったり、「つまり僕はママのボディーガードってこと」と自身の役柄について考えを話す様子も映し出されている。また、本作のメガホンを取ったルグラン監督は、「(トーマスは)映画のテーマをしっかり理解している。この年で上手くやろうせず“受け”の演技をわかっているんだ」と絶賛。難役に挑戦したトーマスの演技、そして家族が迎える衝撃の結末に注目だ。『ジュリアン』は2019年1月25日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)
2018年12月01日