日本未公開の最新フランス映画を楽しめるオンライン映画祭「マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル(MyFFF)」が今年も開催。1月18日(金)よりスタートする。昨年は日本を含む200の国と地域で、のべ1200万回の視聴を記録したMyFFF。第9回目となる今年はコンペティション部門に長編と短編それぞれ10作品ずつが出品されるほか、カナダやベルギーなどフランス語圏の招待作品を含め、最大で28作品を配信。日本語を含む全10か国語の字幕に対応し、また、前回に続き60分以下の短編作品は全て無料配信される。コンペティション部門の審査員には『神様メール』のジャコ・ヴァン・ドルマル監督や『きみへの距離、1万キロ』のキム・グエン監督、『REVENGE リベンジ』のコラリー・ファルジャ監督、さらに第31回東京国際映画祭で東京グランプリを受賞した『アマンダ』のミカエル・アース監督ら豪華な面々が勢ぞろい。ラインアップには、『神様メール』や『チャップリンからの贈りもの』のブノワ・ポールヴールド主演のナンセンスコメディ『勤務につけ!』。ベルギーの敏腕女性予審判事の奮闘に密着したドキュメンタリー『神よ、お助けを!』、フランス初の女子サッカーチームの誕生をコミカルに描いた『ピッチの上の女たち』。さらにゲイの青年の自暴自棄な生活と愛を求めるさまを生々しく描いた『ソヴァージュ』など、いずれも日本未公開のバラエティ豊かな話題作がずらり。公式サイトからは観客賞への投票(評価式)もできる。MyFFFは公式サイトのほか、iTunesなど、国内の各動画配信サイトでも配信。また、アンスティチュ・フランセ東京での特集上映「スクリーンで見ようマイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル」(1月25日~27日)および、「旅する映画館café de cinéma」企画の短編上映会も都内各地で実施予定という。(text:cinemacafe.net)
2019年01月09日2017年ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した映画『ジュリアン』が、来年1月25日(金)より日本公開。この度、本作に出演する“フランス映画界最注目の子役”トーマス・ジオリアのデビュー前のオーディション映像がシネマカフェに到着した。両親が離婚したため、母ミリアム(レア・ドリュッケール)と姉と暮らすことになった11歳の少年ジュリアン。離婚調整の取り決めで親権は共同となり、隔週の週末ごとに別れた父アントワーヌ(ドゥニ・メノーシェ)と過ごさねばならなくなった。母はかたくなに父に会おうとせず、電話番号さえも教えない。アントワーヌは共同親権を盾にジュリアンを通じて母の連絡先を突き止めようとする。ジュリアンは母を守るために必死で父に嘘をつき続けるが、それゆえに父の不満は徐々に溜まっていき…。本国フランスで40万人動員のロングランヒットを記録した本作は、家族の関係を描いた繊細な人間ドラマでありながら、張り詰めた緊張感が観る者を襲う傑作サスペンス。フランス映画界の新星グザヴィエ・ルグラン監督の衝撃のデビュー作だ。2019年1月は、初めて演技に挑んだリュス・ロドリゲスが主人公を演じる『マチルド、翼を広げ』や、5000人のオーディションから選ばれたインドの子役ハルシャーリー・マルホートラが出演する『バジュランギおじさんと、小さな迷子』など、次期スター間違いなしの子役が活躍する注目作が公開を控える。そんな中、同じく1月に公開される本作にも注目の子役が登場!それは、離婚した両親の間で葛藤する主人公ジュリアン役のトーマス・ジオリア。本作が映画初出演となったトーマス。到着した映像では、当時5年生だったトーマスが自己紹介するオーディション映像から始まる。そして無事オーディションを突破し、撮影中のトーマスが、父親役のドゥニ・メノーシェについて「すばらしい人だよ。ちょっとプレッシャーをかけてくるけど…とにかくカンペキなんだ!」と印象を語ったり、「つまり僕はママのボディーガードってこと」と自身の役柄について考えを話す様子も映し出されている。また、本作のメガホンを取ったルグラン監督は、「(トーマスは)映画のテーマをしっかり理解している。この年で上手くやろうせず“受け”の演技をわかっているんだ」と絶賛。難役に挑戦したトーマスの演技、そして家族が迎える衝撃の結末に注目だ。『ジュリアン』は2019年1月25日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)
2018年12月01日2018年セザール賞5部門を受賞したフランス映画『SEE YOU UP THERE(英題)』が、邦題『天国でまた会おう』として日本で公開することが決まった。併せて、本国版ポスタービジュアルと予告編、場面写真も公開。■あらすじ1918年、第一次世界大戦休戦間近の欧州。エドゥアールは、生き埋めにされたアルベールを救った際に顔に大きな傷を負ってしまう。パリに戻った2人を待ち受けていたのは、冷たい世間の目だけだった。戦争で恋人も仕事も失ったアルベールと、自らの帰還をひた隠しにするエドゥアール。彼らは国を相手に大胆な詐欺計画を企てることになる。■ミステリーの傑作、ついに映画化世界各国でベストセラーを記録し、日本でも人気の高いミステリー作家ピエール・ルメートル。中でも著書「その女アレックス」は、世界中で数々の賞を受賞。ミステリー界に新たな扉を開いたと絶賛され、話題となった。そんなルメートルが、フランス文学界で最も権威のあるゴンクール賞に輝いた「天国でまた会おう」が映画化。本年度のセザール賞では13部門にノミネート、うち5部門受賞と、高い評価を得た。■フランスの豪華俳優陣共演!アルベールを演じたのは、本作で監督も務めたアルベール・デュポンテル。また、もうひとりの主人公・エドゥアール役は、『BPMビート・パー・ミニット』でのあまりに鮮烈な演技が高く評価されたナウエル・ペレーズ・ビスカヤート。画才に恵まれながらも、父親との確執に悩む繊細な青年を演じる。ふたりの宿敵ともなるプラデル中尉役に、『エルELLE』のロラン・ラフィット。また、エドゥアールの父親役を、『真夜中のピアニスト』『サラの鍵』のニエル・アレストリュプが演じる。今回、仏版ポスタービジュアルと場面写真も公開となった。真っ白な仮面をつけたエドゥアールの顔が印象的なポスターからは、本作のアーティスティックな雰囲気が伝わってくる。また本国版予告編では、その圧倒的なビジュアルセンスを伺うことができる。『天国でまた会おう』は2019年春、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年11月29日資生堂パーラーより「山形県 岡田果樹園産 ラ・フランスのパフェ」「山形県産 ラ・フランスのパフェ」が登場。2018年11月1日(木)から11月30日(金)の期間限定で、「山形県 岡田果樹園産 ラ・フランスのパフェ」は銀座本店 サロン・ド・カフェ、「山形県産 ラ・フランスのパフェ」は日本橋店、横浜髙島屋店、横浜そごう店、ラゾーナ川崎店にて販売される。山形県 岡田果樹園産 ラ・フランスのパフェ銀座本店 サロン・ド・カフェ限定での提供となる「山形県 岡田果樹園産 ラ・フランスのパフェ」は、とろけるような上品な甘さが口いっぱいに広がる山形県東根市岡田果樹園にて収穫されたラ・フランスを使用したパフェ。メープルアイスクリームとアールグレイゼリーの相性が良く、キャラメルソースのコクとメープルシュガーの軽やかな甘みのバランスも絶妙。別添えのプラリネソースをかけて味の変化を楽しむのもおすすめだ。山形県産 ラ・フランスのパフェ「山形県産 ラ・フランスのパフェ」は「山形県 岡田果樹園産 ラ・フランスのパフェ」とは違ったアレンジを施した一品。フレッシュのラ・フランスをワインのコンポート、ソルベ、ソースに仕立て、香りと甘さが引き立つようミルクアイスクリームと合わせられた。また、チョコクランチやシナモンの効いたシュトロイゼルの食感もポイント。最後まで飽きることなく、ラ・フランスの豊かな風味を堪能することが出来る。【詳細】資生堂パーラー「ラ・フランスのパフェ」提供期間:2018年11月1日(木)~11月30日(金)メニュー詳細:山形県 岡田果樹園産 ラ・フランスのパフェ 1,980円(税込)販売店舗:資生堂パーラー 銀座本店 サロン・ド・カフェ山形県産 ラ・フランスのパフェ 1,728円(税込)販売店舗:日本橋店/横浜髙島屋店/横浜そごう店/ラゾーナ川崎店<店舗情報>■銀座本店 サロン・ド・カフェ住所:東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル3階営業時間:火~土 11:30~21:00(L.O.20:30)、日・祝 11:30~20:00(L.O.19:30)定休日:月曜(祝日の場合は営業)TEL:03-5537-6231(予約不可)■日本橋店住所:東京都中央区日本橋2-4-1 日本橋髙島屋S.C.本館8階営業時間:11:00~22:00(フード L.O.21:15/デザート・ドリンク L.O.21:30)定休日:百貨店に準ずるTEL:03-3246-5288■横浜髙島屋店住所:神奈川県横浜市西区南幸1-6-31 高島横浜店6階営業時間:10:00~20:00(L.O.19:15)定休日:百貨店に準ずるTEL:045-311-5111(代)■横浜そごう店住所:神奈川県横浜市西区高島2-18-1 そごう横浜店2階営業時間:10:00~20:00(L.O.19:15)定休日:百貨店に準ずるTEL:045-465-5733■サロン・ド・カフェ ラゾーナ川崎店住所:神奈川県川崎市幸区堀川町72-1 ラゾーナ川崎プラザ2階営業時間:10:00~21:00(L.O.20:30/軽食・サンドウィッチ L.O.20:15)定休日:無休(施設に準ずる)TEL:044-874-8593
2018年11月03日2017年、第70回カンヌ国際映画祭で新人監督のみに授与されるカメラドール(新人監督賞)を受賞したフランスの若手女性監督レオノール・セライユの『若い女』。お金も、家も、仕事もない、ちょっとくせ者のヒロインが、新たな人生に向かって少しずつ前へと進んでいく希望の物語は高い評価を集めた。今回、フランスで大旋風を巻き起こした本作の主人公、ポーラを取り巻く2人の男性を徹底比較してみた。本作は、名門・フランス国立映画学校の卒業制作として、セライユ監督が自ら書いた脚本をもとに完成させた初の長編作品。カンヌでの受賞を皮切りに数々の映画祭で様々な賞を獲得し、フランスで最も権威のある映画賞・セザール賞にもノミネートを果たした。主演のレティシア・ドッシュもまた本作での体当たり演技により、リュミエール賞最有望女優賞を獲得。これからの活躍が注目される2人の女性が生み出した、新しい等身大ヒロイン像が大きな共感を呼んでいる。■“崖っぷちアラサー”の主人公を取り巻く2人の男性を徹底比較!主人公ポーラ(レティシア・ドッシュ)は、パリに住む31歳の女性。一般的には結婚を視野に入れてもおかしくない微妙な年齢だが、裕福な彼と10年間も同棲生活を送ってきたため、就職経験ゼロのままアラサーになってしまった。今回、そんなポーラを取り巻く2人の男を徹底比較した。突然別れを切り出した裕福な元恋人か?1人目は元恋人のジョアキム(グレゴワール・モンサンジョン)。写真家であり、ポーラが通っていた大学の教授でもある。10年間も同棲していたが、ある日突然、ジョアキムはポーラに別れを告げる。家を追い出されてしまったポーラは、お金も仕事も、寝る場所すらない。彼にこまめに連絡を入れるポーラだが、やがて職探し・家探しに奔走するうちに連絡が滞るように。ポーラから頻繁に連絡が来ていた時期は電話に出ることはなく、留守電にしていたジョアキムだが、相手から連絡が来なくなった途端に気になってしまうのが人間のサガ。改めて自分はポーラが必要だと気がついたこともあいまって、ジョアキムは自分から留守電を残したり、ポーラが働く職場に突然会いに行ったり…。経済的な安定力はあるが、なかなか身勝手な男性だ。職場で出会った誠実な子持ちの男か?2人目は、職探しの途中で一服しようとしてショッピングモールの裏で出会った、店の警備員を務めるウスマン(スレイマン・セイ・ンディアイ)だ。面接をクリアしたポーラは、モール内のランジェリーショップの売り子として働き始める。最初こそ、あまりいい出会いではなかったが、何かとアドバイスをくれるウスマンにポーラの心は揺れ始める。下着売り場の仕事と掛け持ちしているベビーシッター先の少女リラとショッピングモールで過ごす3人は、まるで家族のよう。猫を預かってもらったり、男の手料理のお弁当を一口もらったり、2人の関係はどんどん親密になっていく。だが、バツイチのウスマンは、大切な1人娘と暮らしているのだった…。やがて、ポーラに“ある変化”が起きることで、元恋人ジョアキムとヨリを戻すチャンスが訪れる。久し振りの恋人との再会、そして仕事の同僚宅への訪問。ポーラにとって、とても重要な人生の選択が迫る。果たして、孤独で見栄っぱりのポーラの選択は…?パリジェンヌの大共感を巻き起こした元気印映画の結末を、ぜひ映画館で見届けて。■ストーリーパリ。31歳のポーラは、10年付き合った写真家の恋人に突然別れを告げられる。お金も、家も、仕事もないポーラは、恋人の飼っていたペルシャ猫とともにパリを転々とするはめに。ところが、気ままな性格が災いし、居候先の友人宅からも、安宿からも追い出され、疎遠だった母親にも拒絶されてしまう。パリにはポーラの居場所などなかったのだ。なんとか住み込みのベビーシッターのバイトを探し出し、ショッピングモールの下着屋でも働き始める。ようやく自分の居場所を見つけたかに思えたが…。『若い女』は8月25日(土)より渋谷ユーロスペースほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:若い女 2018年8月25日より渋谷ユーロスペースほか全国にて順次公開Ⓒ 2017 Blue Monday Productions
2018年07月28日6月21日(木)~24(日)まで、13年ぶりに横浜にもどり開催された「フランス映画祭2018」が好評のうちに閉幕。観客の声から選ばれる「エールフランス観客賞」は、結婚式でのドタバタ人間模様を描いた『セラヴィ!』が受賞した。横浜・みなとみらいホールで行われたオープニングセレモニーでは、フランス映画祭団長の名女優ナタリー・バイと、横浜出身でフェスティバル・ミューズを務めた常盤貴子が開会を宣言。『万引き家族』でカンヌ国際映画祭パルムドールに輝いた是枝裕和監督、本映画祭の特別協賛である日産自動車のカルロス・ゴーン会長も駆けつけていた。そして、満員となったオープニング作品『セラヴィ!』の上映を皮切りに、日本未公開のフランス映画、長編14本と短編1本が上映。上映会場となったイオンシネマみなとみらいには多くの観客が詰めかけ、会期中には『セラヴィ!』ほか、鬼才フランソワ・オゾン監督が登壇した『2重螺旋(らせん)の恋人』、『夜明けの祈り』『ココ・アヴァン・シャネル』のアンヌ・フォンテーヌ監督がLGBTをテーマにした『マルヴィン、あるいは素晴らしい教育』など6作品が満員御礼!会場は連日、フランス映画ファンの熱気でいっぱいとなった。上映後に行われた各回の来日ゲストによるQ&Aやサイン会も大盛況。今年は、会場での一般客の撮影を規制せず、サイン会に移動する前のロビーでは各回のゲストの撮影時間がとられるなど、観客とフランス代表団の交流の場を設ける形に。13年前の横浜時代を彷彿とさせる、横浜ならではのアットホームな映画祭が実現した。また、若い世代にフランス映画と接する場を作るべく、オープニングセレモニーのみ、横浜市民は500円で鑑賞できる割引サービスを実施。横浜市立大学、東京藝術大学、早稲田大学にて授業の一環として学生を対象としたマスタークラスも開催され、フランス映画の作り手と日本の学生たちが接する場が設けられた。横浜市立大学の学生たちは、ボランティアスタッフとして映画祭の各会場にて活躍したという。そんな中、上映時に配布したアンケートによって選ばれる「エールフランス観客賞」を、オープニング作品の『セラヴィ!』が受賞。日本でも大ヒットした『最強のふたり』の監督コンビによる、ベテラン・ウェディングプランナーをとりまく結婚式での人間模様を描いたコメディが観客の心をつかんだ様子だ。『セラヴィ!』は7月6日(金)より渋谷・シネクイントほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年06月27日「フランス映画祭2018 オープニングセレモニー」が6月21日(木)、横浜みなとみらいホールにて開催され、映画祭団長のナタリー・バイ、フランソワ・オゾン監督、フェスティバル・ミューズの常盤貴子、スペシャルゲストの是枝裕和監督などが豪華集結した。■フランス映画祭が13年ぶりに横浜で開催今年で26回目を迎える「フランス映画祭2018」は、日仏交流160周年を迎え、6月21日(木)から6月24日(日)まで、13年ぶりに横浜の地で開催。今年もファン待望のラインナップが揃い、各作品の上映の前に、オープニングセレモニーが行われた。■レッドカーペットイベントに豪華映画人が集結レッドカーペットイベントには、横浜出身の常盤さんが最初に登場。あいさつのためにマイクを持つと、「自分の育った街でフランス映画祭が行われることを本当に誇りに思います。これから映画祭が横浜にどんどん馴染んでいって、“横浜といえばフランス映画祭、フランス映画祭といえば横浜”というふうになったら、横浜がもっと、もっとおしゃれな雰囲気になるのではとすごく期待しています」と笑顔を弾けさせた。最後に「フランス映画祭が横浜に戻ってきてくれて本当に感謝しています」などとフランス語で心境を言葉に。常盤さんは、フェスティバル・ミューズとして、映画祭団長のナタリー・バイ、フランソワ・オゾン監督、同映画祭オープニング作品『セラヴィ!』のオリヴィエ・ナカシュ監督&エリック・トレダノ監督など豪華ゲストを出迎えた。■是枝裕和監督、映画祭に対する思いをスピーチホール内に場所を移して行われたオープニングセレモニーでは、カンヌ国際映画祭で日本人監督としては21年ぶりに最高賞となる「パルム・ドール」を映画『万引き家族』で受賞した是枝裕和監督が、お祝いに駆けつけた。是枝監督は「僕たち作り手にとっても本当に貴重な時間であり、場所です」と映画祭に対する思いを実感を込めて言葉にした。「尊敬するフランスの映画人の方たち、映画を愛し、映画祭を支えている方たちと同じ壇上に立つことができて光栄です」と感激の様子で祝辞のスピーチを行った。■常盤貴子&ナタリー・バイが高らかに開会宣言ナタリー・バイ団長と常盤さんが開会宣言を行うことになったが、ナタリー・バイ団長がフランス語で開会宣言を行った後、いったん日本語通訳がナタリー・バイ団長の言葉を日本語に翻訳して「フランス映画祭2018の開会を宣言します」と会場に紹介。続いてマイクの前に立った常盤さんは「(通訳の方と)同じことになってしまいますが(笑)」と声を上げて大笑いした後、改めて、「フランス映画祭2018、本日、横浜にて開催いたします!」と宣言し、オープニングイベントを盛り上げた。(竹内みちまろ)
2018年06月21日今年で26回目を迎える「フランス映画祭2018」の映画団長に、ナタリー・バイが就任し、来日することが決まった。さらに、『たかが世界の終わり』(’17)でセザール主演男優賞を受賞したフランス映画界の次世代俳優ギャスパー・ウリエルが主演を務める話題作『世界の果て』(原題:LES CONFINS DU MONDE )の上映も併せて決定した。■本年度のフランス映画祭団長は、ナタリー・バイに決定!日仏交流160周年も迎える記念すべき本年の開催は、フランスとも親交が深い街・横浜で13年ぶりに実施されることが決定。フェスティバル・ミューズには、横浜市出身で何度もフランスを訪れたことのある常盤貴子さんが就任し、開催前から盛り上がりをみせている。さらに、映画祭団長として、映画界の巨匠ゴダール、トリュフォーらに愛されたフランスの名女優、ナタリー・バイの就任と来日も決定。2013年以来、3度目の団長を務める。ナタリーの起用理由としてユニフランス代表イザベル・ジョルダーノ氏は「クラシックでエレガントなフランス映画界の巨匠達であるフランソワ・トリュフォー監督やベルトラン・タヴェルニエ監督から新世代の監督たちまで、また、世界的に活躍するS・スピルバーグ監督やグザビエ・ドラン監督らにも愛される女優であり、多様な世代と多彩なジャンルをカバーするにふさわしい団長だと思っております」とコメントを寄せた。■『モカ色の車』ほか、個性豊かな長編2作品の追加上映も決定先日ラインアップ記者会見にて発表となった新作12作品に加えて、個性豊かな長編2作品の上映も追加決定。まずは団長のナタリーが出演する、エマニュエル・ドゥヴォスとナタリーの競演が光るサスペンス『モカ色の車』(原題:Moka)。その上映前にはナタリーの娘であるローラ・スメットの監督短編作品『トマ』の上映も決定した。ローラ・スメットの来日も予定されている。そして、『たかが世界の終わり』(’17)でセザール主演男優賞を受賞したフランス映画界の次世代俳優ギャスパー・ウリエル主演で、第71回(2018)カンヌ国際映画祭監督週間にも出品された話題作『世界の果て』の上映も決定。ジェラール・ドパルデューとの共演で、第二次世界大戦下で繰り広げられる人間ドラマを描いている。長編14作品の全ライナップが出揃った「フランス映画祭2018」。上映スケジュールもオフィシャルホームページにて6月2日(土)午前0:00時に解禁、同日よりチケット発売も開始する。<フランス映画祭2018 開催概要>期間:6月21日(木)~6月24日(日)会場:みなとみらい地区中心に開催(横浜みなとみらいホール、イオンシネマみなとみらい)主催:ユニフランスオープニング作品:『セラヴィ!』(『最強のふたり』の監督コンビの最新作)(text:cinemacafe.net)
2018年05月25日旅するような展示構成 珠玉のコレクションを所蔵していることで知られているモスクワのプーシキン美術館。古代エジプトから近代までの絵画、版画、彫刻を収蔵し、印象派を中心とするフランス近代絵画コレクションは世界屈指と言われています。本展覧会は、プーシキン美術館より“風景画”をテーマにし、初来日となるモネの《草上の朝食》をはじめ、ルソーの《馬を襲うジャガー》のほか、ロラン、ブーシェ、コロー、ルノワール、セザンヌ、ゴーギャンのフランス近代絵画65点が来日します。初夏の爽やかな風が吹き抜ける上野で、巨匠たちが愛した光と色彩が躍る、美しい風景を楽しめる「旅」をどうぞお楽しみください。 風景画の展開 風景画…現在では美術のジャンルとして確立しており、まるで絵画と同時期に誕生したかのように思えますが、クレタ島の宮殿壁画やポンペイの中のフレスコ画を除けば、17世紀まで確立していませんでした。本展覧会の第一部では、17世紀末の神話や聖書の物語を題材にした風景画にまでさかのぼり、19世紀からヨーロッパでは自然主義が主流となった、自然への賛美が感じられる情景を切り取った風景画に触れています。写真(右)のクロード・ロラン《エウロペの掠奪》は、フェニキアの王女エウロペに一目惚れしたゼウスが白い牡牛に姿を変身し、侍女たちと花を摘んでいたエウロペに近づいて、一瞬にして彼女を連れ去ってしまうシーンを描いた作品。暴力的な場面とは対照的に美しい自然が広がっている背景には、風が波を立てる様子や大きな木々、洋上の船などが丁寧に描かれ、理想的な風景が生み出されていますね。 印象派以降の風景画 クロード・モネ《草上の昼食》 1866年 130×181cm 油彩・カンヴァス本展覧会の第二部では、風景画に描かれている場所に着目した構成になっています。19世紀中頃から「パリ大改造」が行われた忙しない大都市パリの街並みや、鉄道網が発達したことからレジャーを楽しみ郊外に目を向けた作品。さらには南フランスや海辺、そして海を渡ってタヒチまで、果ては想像の世界へと、自然豊かな風景を表現しています。こちらはポスターにも使用されているモネの《草上の朝食》。本作品は、当時26歳のモネがみずみずしい感性で描いたもので、銀杏の木から溢れる木漏れ日の表現方、モネの才能溢れるタッチを感じ取れることでしょう。 風景画から読み解く 数々の風景画が教えてくれるのは、神話や聖書の物語をはじめとし、その時代を生きる人々の暮らしだけではなく、情景を切り取った筆跡から、画家自身の個性が読み取れます。また、それぞれの画家が捉えた世界の見方は、私たちに光と影が織りなす世界の美しさを教えてくれることでしょう。是非、多様なスタイルで表現した風景画の旅に出かけてみてはいかがでしょうか。 【情報】 『プーシキン美術館展――旅するフランス風景画』 会期:2018年4月14日(土)~7月8日(日)会場:東京都美術館 企画展示室(東京・上野公園)時間:9:30~17:30※金曜は20:00まで ※入室は閉室の30分前まで休館:月曜日(ただし、4月30日は開室) 【プレゼント応募】本展覧会の無料鑑賞券をプレゼント致します。件名に【『プーシキン美術館展――旅するフランス風景画』『チケットプレゼント】に加え、下記の情報を記入の上、info@pelulu.jp宛にメールにてご応募下さいませ。名前(漢字/カナ)郵便番号住所電話番号Q1:pelulu.jp内で今までで面白かった記事3つをあげるとしたら?Q2:今後pelulu.jpで取り上げて欲しい記事を3つあげるとしたら?応募締切日:6月24日プレゼント当選者は発送をもって代えさせていただきます。
2018年04月28日国によってモテる女性のタイプは違います。日本ではふんわりカワイイ系が好まれますが、フランスではあまり人気がないそう。恋愛が長い間うまくいかない方は、フランス女子のような可愛さを狙ってみてはいかがでしょうか?今すぐ簡単にできるポイントを3つご紹介します。一点特化型メイクベースメイクにアイメイク、リップメイクとどれも気を抜かないのが日本式。ですが、フランスでは一点特化が主流です。ファンデーションを塗らず素肌でお出かけするのも当たり前。目のメイクを強調したらチークは塗らない、リップを華やかにするときは、アイメイクは塗らない、などです。ただし、普段お化粧をあまりしない方には、全く塗らないパーツがあると不安になるので例えば・・・リップを華やかにする時は、アイメイクやチークを控えめに。アイメイクを目立たせたい時は、その他のパーツを控えめに。を実践してみてはいかがでしょうか?フランス式のメイクは、どこか抜け感があるので優しい印象にしたい時にぴったりです。落ち着いた声フランスでは高くて幼い声よりも、穏やかで落ち着いた声が人気です。落ち着いた声の方が説得力や、誠実さが増しますね。ですので好意をアピールするときは、無理して声をワントーンあげる必要がないのです。「えー?!」という甲高い声も不要。共感はゆっくりと深くうなずけば十分です。それと、会話をする際は、相手の目を見ることも忘れずに。共感より話し合い日本では、とにかく男性を褒めて肯定するというテクニックが有効です。でもフランスではあまり良くないんだそう。男女が対等と考えるため、自分の意見や考えをきちんと言えることが求められます。もちろんケンカ腰ではいけません。お互いに意見を言い合い、聞き合えることが大切です。彼に共感するだけでなく、自分の意見もどんどん言いましょう。まとめ可愛さの基準はそれぞれです。もしかしたら気になるカレはフランス式の可愛さにクラっとくるかも。自分や相手に合った方法でアピールしてみてくださいね。
2018年02月03日本格フレンチをリーズナブルにいただく贅沢本場フランスでフレンチの洗礼を受けた名シェフ・山下敦司氏がオープンした「AIX:S(エックス)」は、高級なイメージのあるフレンチの常識を覆したリーズナブルさが特徴。もちろん食材や料理には一切の妥協をせず、一流店らしい気品に溢れたメニューが並んでいるものの、ランチコースは3,700円、ディナーコースは5,800円、ワインのペアリングも3グラス3,500円と、どれもリーズナブル!店内もラグジュアリーで重厚感があり、オレンジ色のやさしい光に照らされたエントランスを入っていくと、開放感があり心地いいメインダイニングが広がります。もはや芸術品!目も舌も驚く至福のメニュー「人参のスープ抹茶のパスタ添え」は、単なるパスタではありません!ヌードル状に仕上げた抹茶のゼリーで、持ち上げても切れない弾力があり、小気味いい食感を楽しめる新鮮な一皿です。「サーモンの燻製モンブラン仕立て」は、ムース状にしたピンクの紫芋をサーモンの上に絞って美しくあしらった芸術品。燻製の深い旨みと濃厚な芋の甘みが重なり合い、ねっとり甘美な味わいを奏でます。「仔牛のロスティー」は柔らかジューシーな仔牛をまろやかなポテトといっしょに頬張る贅沢な逸品。生命力に満ちた牛の旨みを、繊細でクリーミーなポテトが極限まで引き立てます。文/萩原かおりスポット情報スポット名:AIX:S住所:東京都港区北青山2丁目9-8 セントラルレジデンス北青山アクシルコートB1電話番号:03-6434-0356
2018年01月11日ユニフランスが世界中で展開するオンライン映画祭「第8回マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル(MyFFF)」の開催が今年も決定。日本劇場未公開のフランス映画を自宅で楽しめる本映画祭のラインナップも決定した。本国や国際映画祭で高い評価を得ながら、日本未公開となっている最新のフランス映画を日本語字幕付きで楽しめることで話題を呼ぶ「MyFFF」。2011年よりスタートし、昨年は200以上の国と地域でのべ670万回の視聴回数を記録した。第8回となる2018年は、コンペティション部門に長編と短編それぞれ10作品が出品されるほか、カナダやベルギーなど、フランス語圏の作品からの招待作品も。日本国内では長編12作品、短編11作品が視聴できる。配信作品は、マリオン・コティヤールのパートナーである人気俳優ギヨーム・カネの監督・主演による自虐コメディ『ロックンロール』、適応障がいを持った俳優経験のない男性が一躍有名人となった『ウィリー ナンバー1』、カンヌ映画祭「国際批評家週間」に出品された新鋭レア・ミシウス監督の『アヴァ』、移民が集まる地区の多様な子どもたちの個性をフィクションシーンも交えながら追ったドキュメンタリー 『スワッガー』、カトリーヌ・ドヌーヴや『夜明けの祈り』ルー・ドゥ・ラージュが出演するダークでファンタジックな短編『美味しい美女』など、注目作がずらり。審査員長のパオロ・ソレンティーノ(『グランド・フィナーレ』)ほか国際的な映画監督が決める「審査員賞」のほか、観客の投票による「観客賞」、各国のジャーナリストたちが決める「国際報道機関賞」など、会期後には各賞の発表も行われる。また、アンスティチュ・フランセ東京では過去の配信作を含めた特集上映(2月2日~4日)を実施し、都内各所の様々な場所で上映会を企画する「cafe de cinema」では短編作品を上映予定。スクリーンで鑑賞できる機会も要チェックだ。(text:cinemacafe.net)
2018年01月09日気取らない家庭風の店内でいただく本格フレンチ田舎風料理が自慢のフレンチレストラン、「ルミエール デュ ソレイユ」。東京・国立にある白っぽい外壁のビル1階に構えるお店です。外には、おすすめのメニューが表記された手書きの看板が出され、フレンチながら親しみやすい雰囲気が漂います。白を基調とした、明るく清潔感あふれる店内。気取り過ぎないインテリアが気持ちを安らがせてくれます。太陽の恵みにあやかって名付けたお店の名前「ルミエール」は「光」、「ドュ ソレイユ」は「太陽」という意味のフランス語です。店名の「ルミエール ドュ ソレイユ」とは、日の光を表現した言葉。この世のすべてのものが太陽の光を浴びて出来ている、という意味で店名に決めたそうです。本当においしいものを提供したいという想いは、食材にも表れています。使う野菜は、地元国立で採れた新鮮野菜や、山梨県の契約農家が作る無農薬野菜ばかり。シェフの故郷仙台からは、鮮度抜群の魚が届きます。ほかにも、北海道のエゾ鹿や岩手県の短角牛など、選りすぐりの食材が勢ぞろい。海の幸が折り重なった、贅沢なスペシャリテをどうぞシェフ自慢のスペシャリテの一つが「自家製スモークサーモンと帆立と蟹のガトー仕立て 地元国立のお野菜たっぷりのサラダ」です。スモークサーモンの下には、帆立と蟹が重なって層を作っています。国立で育った無農薬野菜はどれもみずみずしく、シャキシャキの歯ごたえ。色鮮やかな数種類のソースやジュレで、見た目にも美しい一品です。白ワインとの相性も抜群なので、ぜひ一緒にお楽しみください。上質な鴨肉に深い味わいのソースがベストマッチメイン料理には、「ハンガリー産の鴨のムネ肉のロースト ポルト酒ソース」はいかがでしょう。鴨ムネ肉の皮目をカリッと焼き、中はジューシーにしっとりと火を通し、きれいなロゼ色に仕上げた一皿。鴨肉の絶妙な焼き加減からも、シェフの腕が一流であることが分かります。鴨肉やジビエと甘みのあるソースの組み合わせは、フランスでは定番。さっぱりした味わいの鴨肉に、コクと甘みのポルト酒ソースが見事にマッチしています。世代問わず人気! 敷居が高くないので使いやすい20代の若い人から60代以上の年配まで、幅広い年齢層の人々が利用しています。女性のお客さんが目立ちますが、男性も全体の2割ほど来店。平日のお昼は、女子会やママ会など女性の集まりが多いそう。土日になると、家族連れやデート、記念日で利用する場面が見られます。混雑を避けてゆっくりと過ごしたい人は、平日の夜がおすすめ。品数が少なく気軽に楽しめるプティコースや、手頃な価格で飲めるグラスワインなども揃っています。JR中央線「国立駅」南出口から歩いて約8分、富士見通り公民館の先にあります。2つのフランス国旗を目印に向かってください。ビルの1階部分に入り、階段を四段ほど上がったところから入店できます。気構えせずリラックスした気分で、本格フレンチの味をゆっくりと堪能してください。スポット情報スポット名:ルミエール デュ ソレイユ住所:東京都国立市中1-18-36 S・Iツインビル 1F電話番号:042-574-5537
2017年12月09日■フランス人の朝食は「甘いもの」が定番先日フランスの友人と、どのような朝食をとっているかという話になりました。私が知る一般的なフランス人の朝食は、ヴィエノワズリー(菓子パン)とカフェオレで軽く済ませるというもの。中でもクロワッサンやパン・オ・ショコラが代表的でしょう。パンの代わりに、ビスケットやサブレを食べることも。その菓子類のパッケージには、きちんと「プチ・デジュネ(朝食)」と書かれているのです。朝から甘いものを食べるフランス人ですが、逆に塩気の多いものはとらないそう。特に最近は、健康を考えた朝食を積極的にとっている人も多いと言えそうです。では友人が普段よく食べているという、朝食メニューをご紹介していきましょう。タルティーヌがメインの朝食1.バターとジャムを塗ったタルティーヌ2枚2.シトロンプレッセ(レモンを絞ったジュース)3.カフェオレタルティーヌとは、スライスしたパンにバターやジャムなどを塗ったもの。フランスではバゲットが一般的でしょう。彼女はこんがりと焼いてバターとフランボワーズのジャムを塗るのが好きだそう。以前、それをカフェオレに浸して食べている人を見かけて、衝撃を受けたことがありますが、それもフランスならではだとか。またカフェオレにはコクが出て、甘さも優しいブラウンシュガー(スティックタイプ)を、半量加えて飲むそうです。ミューズリーがメインの朝食1.バニラヨーグルト入りミューズリー2.オレンジプレッセ(オレンジを絞ったジュース)3.カフェオレミューズリーとは、栄養価の高いオーツ麦やドライフルーツ、ナッツ類などを混ぜたシリアルの一種で、砂糖やオイルを使用しておらず、ヘルシーなのが特徴です。さらにヨーグルトと一緒に摂ることで満腹感を得ることができるため、ダイエットに用いられることも多い食材。彼女はバニラが香る、自家製のヨーグルトと合わせて食べているとのことでした。フランスはシリアルの種類が豊富で、スーパーでも目移りするほど。健康を考えた朝食を心がけるフランス人が増えてきていることがわかります。■体を起こす柑橘系のジュース彼女が教えてくれた朝食メニューの中で、気になるのが柑橘系のジュース。レモンやオレンジといった柑橘類には、紫外線の吸収を高める「ソラレン」が多く含まれるため、朝や日中にとると紫外線によるシミを作りやすいとも言われています。しかしこれらのジュースには、体を起こす効果があるようなので、とる時間は考えつつも定期的に取り入れてみると良いでしょう。彼女から教えてもらったジュースの作り方は、とてもシンプルで簡単です。シトロン・プレッセの作り方シトロン・プレッセ(citron pressé)は、レモン1/2個分を絞り、熱湯を注ぐだけ。季節によっては冷たい水を加えても◯。ちなみにカフェで注文すると、グラスに入ったレモン果汁・水・砂糖の3点が運ばれてきます。これらを混ぜ合わせて自分好みの味に作ります。オレンジ・プレッセの作り方オレンジ・プレッセ(orange pressé)は、オレンジ1個分を絞って作るフレッシュなジュース。果肉が入っているので、食感も楽しいですよ。このままでも十分に美味しいけれど、グレープフルーツとレモンの果汁(どちらも1/2個分)を加えるのが彼女のおすすめです。美容面において朝や日中にとるのが不安な方は、日が沈んでからビタミン補給としてお試しくださいね。疲労回復効果もあるので、仕事で疲れて帰ってきた日にもおすすめです。■ときにはフランス流の朝食を楽しんでフランス流の朝食は、ゆっくり食べる時間がない日にもぴったりです。フルーツを絞る手間を省きたいのであれば、市販の果汁100%のストレートオレンジジュースでもOK。慌ただしいときこそ、いつもとは違うメニューで気分を変えてみませんか?お腹と心を満たして1日を心地よくスタートさせましょう。
2017年11月22日チェリストを夢見る少女と落ちこぼれ少年の小さな恋を描いた、フランス発ベストセラー青春小説の映画化『Le Coeur en braille』(英題:『Heartstrings』)が、『はじまりの*ボーイミーツガール』という邦題で12月16日(土)より全国公開されることが決まった。落ちこぼれのヴィクトールは、母の死から立ち直れない父親に悩む12歳。クラスの優等生マリーに恋している。遠くから見つめるだけのヴィクトールは全く相手にされていなかったはずなのに、近ごろマリーから急接近され、変な感じ。ある日、マリーの自宅に招待され、プロチェリストになる夢を打ち明けられて舞い上がるが、誰も知らないマリーの秘密を知ってしまう。その秘密を守るため、利用されていたことに気づいたヴィクトール。だが、マリーの情熱に動かされ、彼女を助けることを決意する。その日から、2人の秘密の作戦が始まった――!まるで12歳版の『(500)日のサマー』ともいえる、アムール(愛)の国の人々が夢中になった小さな恋の物語が日本上陸。12歳にして男子を振り回す小悪魔な少女マリーに扮するのは、フランスで実際に天才ヴァイオリニストとして活躍するアリックス・ヴァイヨ。意地っ張りだが、健気なヴィクトールには、『ミモザの島に消えた母』のジャン=スタン・デュ・パック。さらに、ヴィクトールの恋のライバル、ロマンや、悪友の双子兄弟など美少年たちが多数出演し、思春期の入り口に立つ少年たちの、ユーモアとエスプリのきいた掛け合いを見せてくれる。監督は、『赤ちゃんに乾杯』などでコメディ俳優として活躍し、クロード・ルルーシュ版の『レ・ミゼラブル』(’95)にも出演していたミシェル・ブジュナー。本国で100万人を動員した監督デビュー作を経て、本作が3作目の監督作となる。さらに、『エル ELLE』のベテラン俳優シャルル・ベリングや、『もうひとりの息子』のパスカル・エルベら、フランスを代表する名優たちが顔を揃えている。『はじまりの*ボーイミーツガール』は12月16日(土)より新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2017年10月10日ある天才バレエ少女の、輝かしくも数奇な運命を描いたフランス・グラフィックノベルの映画化『ポリーナ、私を踊る』。本作でポリーナの恋人役を務め、今年だけで日本公開作が3本も続くフランス人若手俳優ニールス・シュナイダーに注目した。本作は、人気の高いバンドデシネ(フランス語圏のコミック)の原作を基に、ダンスを通して喜びや悲しみ、成功と挫折を味わいながら大人へと成長していく少女を描いた物語。監督は、ドキュメンタリーやショートフィルム、長編映画など幅広いジャンルの作品を手掛けているヴァレリー・ミュラーと、自身もバレエダンサーであるコンテンポラリーダンスの振付家アンジュラン・プレルジョカージュが共同で担当した。ルックスだけじゃない!実力派として成長中のニールス・シュナイダーとは?本作で、主人公ポリーナの恋人・アドリアン役を演じているのが、フランスで若手No.1の実力を誇る、美男俳優ニールス・シュナイダー。グザヴィエ・ドラン監督のデビュー作『マイ・マザー』や、ドランと“三角関係”を演じた『胸騒ぎの恋人』で注目を浴び、『ボヴァリー夫人とパン屋』ではジェマ・アタートン扮する人妻を誘惑する青年役を務めた。従来は、彫刻のような美しいルックスを活かした美青年のキャラクターを演じることが多かったニールスだが、本作ではその甘いルックスには頼らない体を張った演技を披露している。なんと、これまでダンス経験はなかったというニールス。本作でダンサー役を演じるために、振付家としても活躍するプレルジョカージュ監督のダンスカンパニーに入団。4か月間みっちり稽古を重ね、カンパニーの舞台公演に出演するまでに上達した。さらに稽古期間中には恋人ができたそう。お相手は、一緒にレッスンを受けていたカンパニーのダンサーで劇中にも登場しており、足の怪我を負い踊れなくなったポリーナの代わりにアドリアンとペアを組むことになった女性ダンサー役。完璧なダンススキルを身に着けただけでなく、ガールフレンドまでゲットし、公私ともに順風満帆な撮影だった様子だ。また、現在公開中の新作『汚れたダイヤモンド』では、強盗に明け暮れるダイアモンド技師の青年役を演じ、見事、仏版アカデミー賞といわれる「セザール賞」で新人男優賞を受賞。加えて、日本を舞台に國村隼や安藤政信、門脇麦ら日本を代表する俳優陣が出演する『KOKORO』(11月4日公開)では、物語のキーパーソンとなる主人公の弟役を好演。日本での知名度も、一気に上がっていきそうだ。名誉ある賞を受賞し、新たにダンスという特技を身に着け、私生活では彼女もゲットしたというラッキー続きのニールスに、今後も注目していて。『ポリーナ、私を踊る』は10月28日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年10月09日遊び心あふれる本格フランス料理のお店神楽坂の一角にある、赤い外観が目印の「WINE BAZAR PETIT PARIS(ワインバザール プチパリ)」。店内には、シンプルな素材を使ったウッディなインテリアやカラフルなチェア、ワイン箱などが配置されて、遊び心あふれる演出が施されています。オープンキッチンやテラス席なども設置され、解放感もたっぷりです。あえて日本人好みにアレンジするのではなく、ベーシックでフランス人好みの本格的なフランス料理にこだわっています。フランスの雰囲気をたっぷり感じられる”小さなパリ”フランス産を中心としたワインやシャンパンを100種類以上取りそろえており、ワインなどのアルコールをメインに楽しみたい方にもおすすめです。もちろん、料理も本場フランスで楽しまれている本格的な味が楽しめます。ワイン箱などがちりばめられた店内と、本格的なフランス料理で、まるでフランス旅行をしているかのような気分に浸ってみてください。お肉好きにおすすめの「牛ランプ肉のステーキ」お店の人気メニューは「牛ランプ肉のステーキ ヘミングウェイが愛したレシピで」です。肉厚にカットされた牛ランプ肉はほどよい焼き加減で、ジューシーに仕上げられています。ピリッとしたブラックペッパーが効いた特製のソースは、お肉との相性抜群です。しっかりとお肉の味が楽しめるお店の人気メニューです。名前の通り、あの有名な小説家アーネスト・ヘミングウェイが愛した味を、ぜひお楽しみください。一押しは「スズキのポワレとじゃがいものヴァプール」さっぱりとしたメイン料理を楽しみたい方には「スズキのポワレとじゃがいものヴァプール レモン、バター、ケッパーのムニエル」がおすすめです。ふわっとしたスズキと蒸されたほくほくのじゃがいもは、濃厚なのにさっぱりといただくことができます。フランス料理らしい繊細で華やかな見た目は、女性からも大人気。お肉より魚派という方にもおすすめの一押しメニューです。本場フランスの味を堪能しよう!本場フランスのエッセンスをたっぷり取り入れたこの店は、非日常が味わえる素敵なお店です。フランスを感じるインテリアなど、いつもとは違う雰囲気の中で、本格的なフランス料理と、ぴったりなマリアージュのワインを堪能できます。フラっとひとりで立ち寄るにも、デートや友人同士で楽しむのにもおすすめのお店です。都営地下鉄大江戸線「牛込神楽坂駅」から歩いて2分ほどの場所にあるお店です。A3出口より右手に進み、交差点を越えて一つ目の路地を右折した先にあります。本格的なフランス料理を楽しみたくなったら、ぜひ「プチパリ」を訪れてみてください。スポット情報スポット名:WINE BAZAR PETIT PARIS住所:東京都新宿区神楽坂5-7-3 山桝ハウス 1F電話番号:03-6475-5585
2017年10月01日フランスのパリをテーマにしたこだわりの店舗札幌にある、ブラウンで統一したおしゃれな外観が特徴の「カトルフィーユ」は、パリの街並みを思わせるレンガ造りの建物が目印です。屋根とドアのカラーを統一し、スタイリッシュな雰囲気を演出。建物の1階にあるので、ふらっと気軽に立ち寄れるところが魅力。店内はパリをイメージしたインテリアで、シャンデリアやエッフェル塔の壁画などがあります。かわいいパンダが出迎えてくれる、フランス・パリの雰囲気溢れるお店です。自慢のフランスパンで人々に幸せを届けるお店閑静な住宅街に佇むカトルフィーユは、大人が毎日通いたくなる小さなお店です。パリのパン屋をイメージしたフランスパンの専門店で、お店に並ぶパンだけでなく外観と内観にもこだわっています。店名のカトルフィーユは、フランス語で四つ葉を意味する言葉。「四つ葉を見つけたときのような小さな幸せを届けたい」という想いを込めた店名からは、訪れる人々の幸せを願うシェフの気持ちが伝わってきます。こだわり素材で一味違う仕上がりに。絶品パンメニュー「カトルフィーユ」に並ぶフランスパンには、全てこだわりの素材を使用しています。フランス産最高級小麦と十勝産全粒粉を主体とし、マーガリン、イーストフード、ショートニングは不使用という本格的なフランスパンです。素材の良さを生かしたパンはどれも一味違う仕上がりが特徴。フランスパンの新しいおいしさに気づくきっかけにもなります。絶品メニューをお得に楽しむおいしいパンをお得にゲットしたいなら、当日焼き立てのパンが入った「おまかせパンセット」(1,080円)がおすすめ。一流店で修業したシェフが焼く、美しくおいしいパンを気軽に楽しむことができます。魅力的なパンばかりで選びきれないときに、選択肢に入れるのもひとつの方法です。予約不可なので、お店で見かけたらぜひ挑戦してみてください。店内の雰囲気にも注目! フランスの雰囲気を味わって店内が明るいイメージのパン屋と違い、カトルフィーユは照明を控えています。スポットライトで主役となるパンが照らし出されていて、パンの印象とシャンデリアの輝きを強めています。訪れる人々のパンを選ぶ時間をより楽しいものにする、フランスの雰囲気溢れるおしゃれなパン屋をイメージした工夫です。東西線の円山公園駅から徒歩7分程。5番出口から出て、高級住宅街の中にある一軒家を目指すルートです。朝食やおやつにぴったりなパンを求めて、ぜひ行ってみてください。スポット情報スポット名:Quatre Feuilles住所:北海道札幌市中央区南3条西23丁目1-6電話番号:011-688-6246
2017年09月24日◼︎フランスで8週連続トップ10入り!涙と笑いの感動作がついにDRESS読者のみなさん、こんにちは。クリストファー・ノーラン監督作『ダンケルク』や、是枝裕和(これえだ・ひろかず)監督によるサスペンスドラマ『三度目の殺人』など話題作が多く公開となる今週ですが、小粒でも見逃せない作品として、みなさんにぜひオススメしたいのが本作『あしたは最高のはじまり』です。フランスで300万人を超える動員を記録する大ヒットとなった本作。ひょんなことからシングルファーザーとなったプレイボーイのサミュエルと、その美しく明るい娘グロリアの絆を描いた感動作です。フランスの国民的スター、オマール・シーが愛嬌たっぷりに演じる主人公サミュエル。思わず笑ってしまうようなコメディシーンも多数登場し、観る者の心を笑いと涙で満たしてくれる贅沢な一本となっています。◼︎『あしたは最高のはじまり』ストーリー南仏コートダジュールの海辺の町で、観光客を乗せるヨットの船長として働くサミュエルは、パーティー大好きな超お気楽男。ある朝、パーティーで知り合った女の子たちとヨットで目覚めたサミュエルを、クリスティンと名乗る女性が、生後3カ月の赤ちゃんを連れて訪ねてくる。クリスティンと関係を持ったことすらよく覚えていないサミュエル。しかし、クリスティンは「あなたの娘、グロリアよ」と赤ちゃんを託し、慌てるサミュエルを置いて去っていくのだった。サミュエルは、慌ててその足でクリスティンを追いかけるが、彼女はそのままロンドン行きの飛行機に乗ってしまう。すぐに自分もロンドンへと追いかけるが、クリスティンを見つけることはできず、フランス語も通じない土地で立ち往生してしまう。そんなサミュエルを救ったのは、ロンドンの地下鉄で出会った、TVプロデューサーでゲイのベルニーだった。――それから8年。ベルニーにスタントマンとしての素質を見出されたサミュエルは、彼の部屋に居候させてもらいながら、スタントの仕事で活躍するようになっていた。また、サミュエルとベルニー、2人3脚の育児によって、8歳になったグロリアは聡明な少女へと成長したが、いつもママに会いたいと懇願していた。そんなグロリアに、サミュエルはクリスティン(母)のふりをして嘘のメールを送り続けていた。そんなある日、本物のクリスティンからグロリアへ「明日会いに行く」という連絡がきて――。◼︎ロンドンの美しい景色に思わずため息本作でまず目を引くのは、ロンドンの美しい景色です。グロリアとクリスティンが再会する公園「セント・ジェームズ・スクエア」や、「観光バス」「ピカデリー」に「タワーブリッジ」など、これぞロンドン!というスポットが多数登場する本作。観ているだけでロンドンに旅行に行ったような気分になれるお得感でいっぱいです。◼︎育児シーンと子供用インテリアも見逃せない序盤のほんのわずかな時間ですが、赤ちゃんだったグロリアが8歳になるまでが描かれるシーンも必見です。自身も5人の子供を持つ父親であるオマール・シー(サミュエル役)。彼がチャームポイントの笑顔全開で、幼いグロリアの育児に奮闘する姿に、「なんて素敵なパパなんだろう……」とウットリしてしまうこと間違いなしです。成長したグロリアが暮らす家にある、子供向けインテリアも見逃せません。おおきな象のソファに、2階から1階へと続く滑り台、ボールプール、壁一面のレゴなど、カラフルなインテリアは、特に子育て中のママたちは必見です!◼︎笑って泣ける感動のストーリーが待っている『あしたは最高のはじまり』の最大の魅力は、笑って泣ける感動のストーリー。本国フランスで8週連続トップ10入りを果たす大ヒットを記録した本作は、オランダやドイツ、スイスにベルギーとヨーロッパ各国で拍手喝采の輪を広げました。その理由は、本作が単なる親子の再会モノではなく、観客の予想を裏切る展開が何度も続く作品へと仕上がっているからにほかなりません。グロリアとサミュエル、グロリアとクリスティン、サミュエルとベルニー。それぞれの登場人物の間に描かれる絆、そして迎えるラストシーンにきっとあなたも涙してしまうことでしょう。「夢のような人生をおくる」と決めた、サミュエルとグロリア親子の物語の結末はどうなるのか。『あしたは最高のはじまり』の上映を、ぜひお近くの劇場でチェックしてみてくださいね。◼︎『あしたは最高のはじまり』公開情報『あしたは最高のはじまり』2017年9月9日(土)より角川シネマ有楽町、新宿ピカデリー、渋谷シネパレス他全国ロードショー監督:ユーゴ・ジェラン出演:オマール・シークレマンス・ポエジーアントワーヌ・ベルトラングロリア・コルストン配給:KADOKAWA上映時間:117分公式サイト: © 2016 - MARS FILMS - VENDÔME PRODUCTION - POISSON ROUGE PICTURES - TF1 FILMS PRODUCTION – KOROKOROPHOTO : Julien PANIÉ
2017年09月09日6月、日本で開催された「フランス映画祭2017」で一般の観客によりエールフランス観客賞に選ばれた『夜明けの祈り』。本作で主人公の医師・マチルドを演じたフランスの新星ルー・ドゥ・ラージュは、演劇で磨いた才能とコケティッシュな美貌で、いま大物女優や名匠たちから熱い視線を送られている。1946年のポーランド。赤十字の医療施設で、負傷した兵士たちを祖国へ帰還させるために慌ただしい日々を送っていた女医のマチルド。ある日、助けを求めて駆け込んできたシスターに連れられて修道院を訪れた彼女は、侵略兵によって傷つけられた女性たちの姿を目にする。本作では、こうした戦後まもなくの苦境の中、国籍や宗教の垣根を超えて医者としての誇りを貫いたヒロイン、マチルドの崇高な姿が克明に描かれてゆく。フランスのアカデミー賞にあたる第42回セザール賞では作品賞、監督賞ほか4部門にノミネート。『ドライ・クリーニング』や『ココ・アヴァン・シャネル』など、女性の生き方や愛にめざめていく人々のドラマを、甘美かつ官能的に描いてきたアンヌ・フォンテーヌ監督が映し出した。その本作で若き医師・マチルドを演じたのが、類まれな美貌と実力を兼ね備えた新星・ルー。1990年フランス・ボルドーで生まれ、10歳から演劇団に入り演技経験を磨いた後、モデルやTVドラマでも活躍してきた。かつてのジャンヌ・モローやブリジット・バルドーを思わせる大きな瞳と官能的な唇、そしてハスキー・ヴォイスは、可憐さと意思の強さの両面を垣間見せる。最近では、『世界にひとつの金メダル』(’14)、『呼吸 友情と破壊』(’15)でセザール賞の有望女優賞に2年連続ノミネートを果たしたほか、国際派女優ジュリエット・ビノシュと『待つ女たち』(未/2016年イタリア映画祭での上映)で共演、2016年にはフランス映画界で最も将来が期待される若手女優に贈られる「ロミー・シュナイダー賞」を受賞するなど、その勢いはとまらない。本作の監督であるフォンテーヌ監督も、『呼吸 友情と破壊』での“周りを振り回す謎めいた高校生”を演じたルーの演技に感銘を受け、「当時、戦地に赴いた女医というのは極めて珍しい存在。そんなヒロインに必要なのは強い個性、意志を持った顔をしているだろうと考えました。ルーにはカリスマ性があり、表情には秘めた頑固さ、決意が表れていたことがキャスティングの決め手となりました」と惜しみない賛辞を贈る。これまではティーンエイジャーの女の子を演じることが多かったルーだが、本作では勇敢で医師としての信念を貫く成熟した女性を熱演し、新たな魅力を開花させる。言葉の壁があるポーランド女優たちとの撮影や、帝王切開や縫合などの手術シーンをこなすために2週間にわたるトレーニングを行うなど、ルー自身が「挑戦だった」と語るマチルド役の堂々たる存在感は必見!そんな彼女の出世作『世界にひとつの金メダル』(クリスチャン・デュゲイ監督)は、現在日本でも順次公開中で、「フランス映画祭2017」では初来日と観客賞受賞を果たすなど、次世代ヒロインとして人気が高まること間違いなし。映画界セレブを魅了してやまない知的美人、ルー・ドゥ・ラージュの今後の活躍にも注目していて。『夜明けの祈り』は8月5日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:夜明けの祈り 2017年8月5日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開(C) 2015 MANDARIN CINEMA AEROPLAN FILM MARS FILMS FRANCE 2 CINÉMA SCOPE PICTURES
2017年07月30日6月22日(木)~25日(日)まで有楽町にて開催された「フランス映画祭2017」。このほど、11本の新作上映作の中から観客が選ぶエールフランス観客賞に、『夜明けの祈り』が選出。映画祭団長であるカトリーヌ・ドヌーヴほか、イザベル・ユペール、トラン・アン・ユン監督、ポール・ヴァーホーヴェン監督など、そうそうたる顔ぶれが来日した映画祭が大盛況の内に閉幕した。今年で、実に25回の節目を迎えた「フランス映画祭」。初日6月22日には、『大統領の料理人』のカトリーヌ・フロとの共演作『ルージュの手紙』を引っさげ、カトリーヌ・ドヌーヴが団長としてオープニングセレモニーと上映前舞台挨拶に登壇。フランスの大女優の登場に、会場からは割れんばかりの拍手が巻き起こった。ステージ上で花束を受け取ったドヌーヴは、「25回目のフランス映画祭の団長を務めることができ、大変感動しておりますし、今年もフランスの映画を多く皆さんにお見せすることができます。今回11作品が選ばれていますが、そのうち4作品は女性監督のものであります。これは大変重い、意味があるものだと思います。また新しいことでもあり、私はこのチョイスに賛同いたします」と挨拶。そしてステージ上に各作品のゲストが登場すると、同じくフランスを代表する『エル ELLE』のイザベル・ユペールと笑顔で抱き合い、ステージ上でお互いに来日できたことを喜んでいた。さらに、「フランス映画祭2017」の親善大使の北野武監督が登壇、「僕にとってフランス映画は、ジャン・ギャバンから始まって、セルジュ・ゲンズブールとジェーン・バーキンの『ガラスの墓標』、それから大女優のカトリーヌ・ドヌーヴさんの『昼顔』『シェルブールの雨傘』などから影響を受けています」と、ドヌーヴからも影響を受けたことを告白。「映画には観終わった後に恋人同士や友達同士で語り合って、お互いの見方を知っていく、そういう役目もあると思うので、その点ではフランスの映画は語り合うのに適しています。大女優さんと大監督が揃って、25回目を迎えられたことは本当におめでたいことですし、私もこの壇上で挨拶させてもらうことは非常に光栄に思っています」とスピーチすると、ドヌーヴも笑顔を見せていた。そして、『ルージュの手紙』や『エル ELLE』、マリオン・コティヤール&ルイ・ガレル共演『愛を綴る女』(ニコール・ガルシア監督)、オドレイ・トトゥ&メラニー・ロラン&ベレニス・ベジョの3大女優共演『エタニティ永遠の花たちへ』(トラン・アン・ユン監督)など、上映された新作映画全11作品の中から、見事エールフランス観客賞に輝いたのは、『ココ・アヴァン・シャネル』『ボヴァリー夫人とパン屋』のアンヌ・フォンテーヌ監督による最新作『夜明けの祈り』。1945年、第二次世界大戦が終結した年。ポーランドの修道院で起きた悲劇的な事件により、心身共に傷ついた修道女を救うために尽力した医師マドレーヌ・ポーリアックの知られざる史実を映画化。主演には、類いまれな美貌と実力を兼ね備えた新星女優ルー・ドゥ・ラージュを迎え、神の意のままに生きようとする修道院長をアガタ・クレシャ、マチルドと固い友情で結ばれていくシスター・マリア役をアガタ・ブゼクが務めた。自らの危険を顧みず、無償の人道支援に身を投じたヒロインの勇気ある行動、そして彼女たちの情熱と祈りがたぐり寄せる、奇跡のような“夜明け”のラストが多くの観客の心を揺さぶり、高い評価につながった様子だ。フランス映画祭の観客賞といえば、これまで『最強のふたり』『タイピスト!』『エール!』、そして昨年は『92歳のパリジェンヌ』など、日本において記録的大ヒットとなったり、根強いファンに愛されている作品ばかり。本作も、さらに大きな注目を集めるはずだ。『夜明けの祈り』は8月5日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。『ルージュの手紙』は今冬、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:夜明けの祈り 2017年8月5日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開(C) 2015 MANDARIN CINEMA AEROPLAN FILM MARS FILMS FRANCE 2 CINÉMA SCOPE PICTURES
2017年06月28日最近はフランス婚ともいわれるようになっている「事実婚」。日本では「あえて結婚しない」を選択をするカップルは少ないですよね。フランスでは2015年に生まれた子供の両親が、婚姻関係のない状態=事実婚が、全体の58%を占めていることがわかりました。どうしてフランスはそんなに事実婚が多いのか、その実情について解説します。事実婚とは?日本では「事実婚=婚姻状態のないカップル」というイメージですが、フランスではもう少し細かく分かれています。・結婚・・・法的に婚姻関係にあるカップル・パックス(PACS)・・・法的な婚姻関係はないけれど、税制など優遇してもらえる・ユニオンリーブル(Union Libre)・・・一緒に暮らしているカップル(同棲と同じ位置づけ)前述の事実婚が占めている「58%」というのは、パックスとユニオンリーブルが混ざっている状態です。事実婚というと「自由なカップルのスタイル」のような気がしますが、実際はもっと現実的な問題があるのです。結婚する手続きがめんどうフランスの結婚制度は、日本の入籍みたいに紙一枚で役所にいけば済むものではありません。結婚するには、書類の準備がまず必要です。・出生証明書(Acte de Naissance)・独身証明書(Certificat de Capacité Matrimoniale)・慣習証明書(Certificat de Coutume)などを市役所に提出し、役所での書類チェックのあと、「この二人で結婚しますが反対する人はいませんか?」という紙が役所の前に張り出されます。形式的なもので実際反対することはありませんが、これを張り出してから10日間は何もできません。10日が過ぎたら、やっと結婚の手続き。結婚の手続きも、紙一枚ではなくて、市役所で市長による結婚式を行います。教会で結婚式を挙げない人も、こちらは必須です。きちんとアポイントをとるので、前もっての準備が必要なのです。20〜30分くらいで終わるものですが、この入籍式というのが「本当の結婚式」。日本のように、結婚記念日が入籍日と結婚した日が異なることはないわけです。実際は、このあと教会で宗教上の結婚式を挙げ(しない人もいます)、そのあと披露パーティという流れになることが多いのです。思い立ったらすぐ結婚!というわけはいかず、結婚式をしたくない人でも市役所で式をしないといけないわけで、こういう手続きそのものがめんどうになってしまうことも……。離婚はもっと大変離婚も、結婚同様、日本みたいに紙一枚で済むものではありません。もともとはカトリックに則っているわけですから、離婚そのものが認められていたわけではなかったので、離婚の手続きはさらに厳しいのです。昔に比べると書類などの手続きはかなり簡素化されましたが、お互いが弁護士をたてて裁判所に出向かないといけないのです。子供がいるとさらに複雑になり、離婚するのに2、3年かかるのも普通。フランスでは親権は両親にあるので、どちらが養育することになっても両者の同意がないとなかなか決まらないのです。これなら、最初から結婚せずにパックスのほうがいい、ということになります。婚姻関係があるかは誰も気にしない「あの二人はカップルだよね!」といったときに、彼らが結婚しているかどうか表からはわかりません。子供が生まれたあとでも同じです。わからないし、実際は誰も気にしていません。結婚していなくても左手にリングをしている人たちもいるので、実際は誰もわからないものです。結婚にこだわるとするならば税制上優遇されることもありえることと、子供たちへの法的な保護がより強くなるということでしょうか。そこを意識しなければ「結婚制度」にこだわる必要がないのです(滞在許可書の問題があるので、EU以外の国との国際結婚は別です)。日本人女性は結婚そのものに憧れている、というところもあり、何とか結婚するために婚活をしている人も少なくないのではないでしょうか。フランスの女性はどちらかというと「長期的にカップルでいたい」「シングルでいたくない」という観点から相手を探すところはあります。しかしそれは結婚したいからというよりは「子供が欲しいから」という理由のほうが強くある気がします。出産には期間が限定されているところがありますから。でも「結婚という制度」が目的ではありません。結婚してもしなくても、子供は産めますし、家族でいることもできるのです。フランスは日本の戸籍制度はないですし別姓も認められているので、日本と同じに考えることはできないのは事実。どんな形で生まれた子供も権利は一緒で守られているので、いわゆる「婚外子差別」もありません。結婚するほうが税制上優遇されることもあり、どちらをとるかはカップル次第。でも「自由の国だから」というよりは、実質的な理由からなのですね。参照:在フランス日本国大使館
2017年06月24日フランス=ファッションの街、オシャレな街というイメージが強いせいか、フランス人女性はいつも流行に乗っている印象があるかもしれません。また最近では、ベストセラー『フランス人は10着しか服を持たない』(ジェニファー・L・スコット著、大和書房)で、少ない洋服の数でオシャレを楽しんでいるイメージがあるかもしれませんね。日本とフランスで、オシャレについての考え方の違いはあるのでしょうか?実際にはどうなのか、フランス在住者の立場で考察してみます。トレンド、なにそれ?ショップのウインドウを見れば、今シーズンの流行りはある程度わかります。しかし実際に街を歩いても、今フランスで流行っているものが実はよくわかりません。「流行りだから着よう」という発想そのものがフランス人にはあまりないように感じられます。むしろ日本の女性の方がトレンドにとても敏感です。東京に行くと1〜2日電車に乗り街中を歩いていると「今なにが流行っているのか」すぐわかります。そういう意味では日本の女性の方がトレンドにとても敏感であるでしょう。ファッションに携わっている人はともかく一般的な女性たちは、そこまで「今年のトレンドがなにか?」を気にしようとも思っていないのが現状です。トレンドよりも自分のスタイルトレンドよりも彼女たちが気にするのが、「自分らしいスタイルとはなにか?」ということです。自分の肌の色、髪の色、質感、骨格など、みんな違います。自分の個性をどのように活かすかが大切なので、小さい頃からなにが「自分のスタイル」か考えているし、よくわかっているようです。もし自分に関するキーワードが「黒、カジュアルシック」だとしたら、たとえそのときに流行が「白」だったとしても自分のスタイルにあった色を着続けます。黒中心だとしても素材を変えたり小物でアレンジしつつ、季節やトレンドを楽しみ自分のスタイルを貫くのです。あくまでのこだわるのは、トレンドよりも自分のスタイル。街にいても全体のトレンドはわかりませんが、同じ人をずっと追って見ていくと「その人のスタイルやテーマ、こだわっていること」がわかります。わたしも、フランスに来てから「トレンドは追わなくちゃ!」から「トレンドを自分の好きなスタイル」に取り入れるとしたら?という発想に変わりました。今は白とグレーが基調、どんなにカジュアルでも「シックでフェミニン」というスタイルから離れないように気をつけています。衣替えがない衣替えという発想がないフランスでは、基本クローゼットには夏物も冬物も一緒が普通です。着たいときに好きなものを着るのが基本なので5月でも寒ければ薄いダウンを着ることもあるし、3月でも急に暑くなればサンダルを履くこともあるので、すぐ取り出せるところにものがある、という前提です。つまり収納のことを考えれば、実質的に洋服の数は日本の女性よりは少ないはずです。プチプラブランドが台頭して、ファッションアイテムの数は増えたと思いますが、概してコーディネート力や自分スタイルを貫くことが大切、という発想なわけです。極端な話、自分のスタイルに合致しているものならプチプラでも流行が過ぎても何年でも着続けるのが特徴です。おもしろいことにフランスの女性雑誌には、日本の雑誌ようなトレンドアイテムを使った1週間、1ヶ月コーディネイトなどはまったく存在しません。「トレンドアイテム」を自分だったらどう取り入れるか?という発想でオシャレを楽しむのです。自分のスタイルを貫くために「自分はどうオシャレをしたいのか」自分で考えるのがあたりまえの環境なのです。「オシャレをしたい気持ちがあるからこそ服の数が増えてしまう」という悩みは日本もフランスも一緒。何気なく買ったものにまったく手を通さないのは「自分のスタイルではない、自分のスタイルと合わない」ということ。ただ流行を追うだけではなく、自分に徹底的に似合うもの、自分が着たいものを考えてみるきっかけにしてはいかがでしょうか。
2017年06月22日食後にデザートの習慣があるフランス。当地で暮らして3年になりますが、フランス人女性の胃袋の大きさには驚かされるばかり!そんなフランスの定番スイーツといえば、卵とミルクたっぷりのクラフティ。フルーツをたっぷり混ぜ込んで作る、もっちりした食感のお菓子です。オシャレな時短レシピが得意な友人Maelys(マイリス)に教えてもらった、とっておきのレシピをご紹介します。とても簡単に作れるので、みなさんもぜひチャレンジしてみてくださいね!クラフティはダイエット中でも安心なめらかな口当たりが楽しめるクラフティ。ビタミンCや食物繊維たっぷりのフルーツを混ぜ込んで作るため、便秘がちな人や美容を気にする人にもぴったりです。使用するフルーツは、さくらんぼや「フリュイ・ルージュ(イチゴやラズベリーなど、赤い実のフルーツをまとめた呼び名)」が定番。おいしくて美肌効果も期待できる、優秀なスイーツなのです。牛乳と卵の相乗効果で、腹持ちのよさも抜群!アーモンドミルクとブルーベリーの相乗効果!通常は牛乳で作るクラフティですが、友人のレシピではアーモンドミルクを使います。実はフランスでも、アーモンドミルクは美容に関心の強い女性たちに人気!無糖のものは牛乳と比べてカロリー半分、コレステロールゼロのドリンクです。クラフティに混ぜ込むフルーツは、初夏に旬を迎える、ポリフェノールたっぷりのブルーベリーを使います。アンチエイジングや美肌効果があることが知られていますよね。食物繊維も豊富で、腸内環境を助けるはたらきもあります。クラフティのレシピPhoto by sweetsholicそれでは早速、甘酸っぱいブルーベリーたっぷりのクラフティの作り方をご紹介しましょう!【材料】(直径21〜23cmのタルト皿または丸型1台分)薄力粉・・・1カップアーモンドミルク(無糖)・・・1カップグラニュー糖・・・1/2カップ卵(Lサイズ)・・・3コブルーベリー・・・300g粉砂糖(飾り用)・・・お好みで【作り方】1. ボウルに卵を割り入れ、グラニュー糖、薄力粉の順に加えて、泡立て器でダマがなくなるまで混ぜます。アーモンドミルクを加え、滑らかになるまでよく混ぜましょう。2. タルト皿にオーブンシートを敷き、1の生地を流し入れます。ブルーベリーを散らし、200度に予熱しておいたオーブンで35〜40分間焼成。ほんのり温かい状態または、冷やしていただきましょう。青空の下で食べるクラフティは最高!食後のデザートやおやつにいただくことの多いクラフティですが、甘すぎず腹持ちもよいので朝食にも最適です。また、崩れることなく持ち運べるので、持ち寄りパーティーやBBQのデザートにもぴったり!おいしくてヘルシーなフランスおやつ、みなさんも味わってみてくださいね。参考:TIME、わかさ生活
2017年06月16日6月22~25日に開催される「フランス映画祭2017」に合わせ、来日が予定されているフランス映画界の至宝イザベル・ユペール。その出演作『アスファルト』のDVD特典映像から、ユペールが日本のファンに向けて語るコメント映像が公開された。舞台は、エレベーターの壊れた郊外のおんぼろ団地。かつての輝きを取り戻そうと奮闘する女優とそれを見守る鍵っ子高校生、意外なきっかけで恋に落ちる夜勤の看護師と車椅子に乗った“自称”カメラマン、なぜかその団地に不時着したNASAの宇宙飛行士と英語が通じないマダム。不器用だが、愛すべき6人の男女に突然舞い降りた思いがけない奇跡の出逢い。何の変哲もない灰色がかったモノトーンの箱から、1人1人の人生が色鮮やかにあふれ出す――。本作は、不器用だが愛すべき6人の男女の孤独な日常にふと訪れた、奇跡の出逢いを描いた心温まる珠玉作。ユペールをはじめ、『ゴースト・イン・ザ・シェル』にも出演していたマイケル・ピット、イタリア映画に欠かせない存在であるヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、フランスの新星イケメン、ジュール・ベンシェトリら豪華キャストが集結したことでも話題となった。そんな本作から今回公開されたのは、DVDの特典映像として収録されたユペールのインタビュー映像の一部。作が日本に紹介されたことは「すでに万国共通の普遍性を持っている証拠」と語っており、本作の持つ詩情は「感性豊かな日本の観客に必ず響くと思うわ」と、日本での反応にも期待を寄せている。昨年、自身で団長を務めた「フランス映画祭」では本作『アスファルト』と『愛と死の谷』の2作が上映され、今年は『未来よ こんにちは』が日本公開、さらにオスカーに初ノミネートされた『エルELLE』を引っさげ再び来日を果たすユペール。第一線で活躍を続ける彼女の日本への思いに注目してみて。『アスファルト』 DVDは発売&レンタル中。(text:cinemacafe.net)
2017年06月03日“フランスの至宝”イザベル・ユペールと巨匠ポール・ヴァーホーヴェンがタッグを組んで世界の賞レースを席巻、話題を呼んだ異色のサスペンス『エルELLE』。本作が、「フランス映画祭2017」にて上映されることが決定し、それに合わせてユペールと監督が揃って来日することが決まった。新鋭ゲーム会社の社長を務めるミシェルは、1人暮らしの瀟洒な自宅で覆面の男に襲われる。その後も、送り主不明の嫌がらせのメールが届き、誰かが留守中に侵入した形跡が残される。自分の生活リズムを把握しているかのような犯行に、周囲を怪しむミシェル。父親にまつわる過去の衝撃的な事件から、警察に関わりたくない彼女は、自ら犯人を探し始める。だが、次第に明かされていくのは、事件の真相よりも恐ろしいミシェルの本性だった――。「なんてキョーレツで、なんて面白い!」さまざまなドラマを生んだ本年度の賞レースで、ひときわ異彩を放ちながらも、125ノミネート64受賞(4月13日時点)という高評価を受けた本作。“フランスの至宝”にして歳を重ねる度に魅力が増すユペールは、レイプ犯を自ら追い詰めていくヒロインを熱演し、世界を驚愕させた。そんなユペールは、昨年も「フランス映画祭」で団長を務め来日を果たしたばかり、今回は約1年ぶりの来日となる。また、ヴァーホーヴェン監督は、『トータル・リコール』で誰も観たことのない未来を提示し、『氷の微笑』ではエロスとスリラーを融合させてセンセーションを巻き起こすなど、常に時代を挑発するエンターテインメントを提供してきた鬼才監督。本作は初のフランス映画にして非常に高い評価を受けており、来日は『ブラックブック』のプロモーションで来日して以来、実に約10年ぶり。ユペールは、デビュー間もないころにヴァーホーヴェン監督の『ルドガー・ハウアー/危険な愛』(’73)を観たことが本格的に“女優”としての覚悟を決めたきっかけになったそうで、彼女にとって特別な存在の監督といえる。本作では、ハリウッドのA級女優たちが断り続けたこの難役を、ぜひ自分で撮って欲しいと立候補して勝ち取り、世界の賞レースで続々受賞を遂げ、初のアカデミー賞ノミネートを果たしている。『エルELLE』は8月、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。「フランス映画祭2017」では6月23日(金)有楽町朝日ホールにて上映。(text:cinemacafe.net)
2017年05月10日「フランス展」が、伊勢丹新宿店本館にて2017年4月12日(水)から18日(火)まで開催される。自由で奔放に生活を楽しむフランス人の生き方は、”永遠の理想”として世界中の人々を魅了してやまない。本イベントでは、そんなフランス人の「こころ豊かに生きるコツ」を紹介しながら、地元でも愛されている「衣食住」を彩るアイテムを販売する。味わって、触れて、買い物をして…と、全身でフランスの空気を堪能して、まるで旅行しているような気分を味わうことができる。会場ではハムやソーセージ、パン、チーズ、ワインなど、フランス各地の美食が集まる。パリ随一のパン職人であるクリストフ・ヴァスールと、行列の耐えないパリの精肉店「メゾン・ヴェロ」がコラボレーションしたメニューも用意。絶妙な塩みの聞いたハムをのせたタルティーヌ「ジャンボンブール」はここでしか味わえない1品だ。また、「メゾン・ヴェロ」と芦屋の肉屋「メツゲライ・クスダ」がタッグを組み、ヴェロ家に伝わる豚肉や鶏のレシピを再現した「パテ・ショー」も。パリの三大肉職人と言われるジル・ヴェロの舌を育てた料理は、レストランなどではなかなか味わえない本場のフランスの味だ。是非、試してみてはいかがだろう。食の他にも、職人技に触れる体験や、日々を彩る暮らしの芸術たちも紹介する。「アート オブ スール」のシンプルながらも温かみのある麻のシューズや、南フランスらしい色使いや柄が可愛らしい「ティサージュ・ムテ」のエプロンなども販売する。決して派手に飾らず、さりげなさの中に独特の美意識を感じさせるフランス人の装いや佇まいのヒントが見つかるかもしれない。【詳細】「フランス展」会期:2017年4月12日(水)〜18日(火)会場:伊勢丹新宿店本館 6F、7F住所:東京都新宿区新宿3-14-1■メゾン・ヴェロ×クリストフ・ヴァスール「デュ・パン・エ・デジデ」メニュー:ジャンボンブール 各日200点限り 580円(1個)、パン・デ・ザミ 各日200点限り 491円(1カット)■メゾン・ヴェロ×メツゲライ・クスダメニュー:パテ・ド・グラン・メール 1,080円(100gあたり)、ジャンボン・ド・パリ 864円(100gあたり)、パテ・ショー 各日300点限り 1,080円(1個)■ティサージュ・ムテアイテム:ギャルソンエプロン 4,320円、ティータオル 2,970円■アート オブ スールシューズ 6,264円〜※価格はすべて税込み。
2017年04月14日「好き嫌いには味見作戦を! フランス式・好き嫌い克服法とは」 のつづきです。『 フランスの子どもはなんでも食べる 』という本を読み、「なるほど」と思う方針を取り入れているうちに、意外な効果があったのは、生活全般で子供のわがままや主張に振り回されない、ということでした。本によると、フランス人は食に対しては確固たる考えを持ち、子供がどんなに騒いでもそれが揺らぐことはないようです。この本のなかから、フランス式の食育、おもな3つのルールをご紹介しましょう。■その1: 食べ物は「決まった時間」に食卓で食べるフランス式食育では、食べ物は決まった時間に食卓でのみ食べるもので、時間を決めずにお腹が空いた時にダラダラ食べるようなことはしないようです。基本的には、朝食、昼食、グテ(おやつ)、夕食の4回で、お腹が空いても次の時間まで待たせるのです。筆者の次女育てで一番役立ったのは「子供はお腹を空かせても食事時間まで我慢すればいい」ということでした。食への執着が強かった次女は、保育園から帰宅した6時過ぎから大騒ぎ。前もって夕食を準備しておけばよかったのですが、その余裕もなく、とりあえずパンやバナナを食べさせて静かにさせていました。そうすると、当然夕食の準備ができたころにはお腹も満足し、夕食は食べたい物だけを食べる、という悪循環でした。どう考えても夕食前に重たい食べ物をあげすぎだとわかっていたのですが、仕事を終えて疲れた夕方に次女の主張と戦う気力がなかったのです。そんな時に、「子供がお腹を空かせるのは悪いことではない。お腹が空くと次の食事が楽しみになる」という記述を読みました。そして「お腹が空いても子供は我慢ができる」とも書いてありました。あのうるさい次女に我慢させる、ということを考えたこともなかったけれど、とりあえず本の受け売りを試してみました。次女:「お腹空いたー」(ぎゃーぎゃー)筆者:「お腹が空いたの? よかったねー。あと30分でごはんができるから楽しみに待ってて」次女はいつもとは違う筆者の対応に最初は不満そうでしたが、それでもじょじょに前ほど騒ぐことはなくなりました。「お腹を空かせたらかわいそう」という考えで頭がいっぱいだった筆者も、「子供がお腹を空かせれば次のごはんをしっかり食べるから悪いことではない」と少し気持ちが楽になったのを思い出します。そして、次女はちゃんと空腹を我慢することもできる、という発見もありました。 ■その2: 食べ物の決定権は大人が持ち、大人が子供の食に責任を持つ次に大きく変わったのは、食ベ物の主導権。今まではついつい「何が食べたい?」と聞いて子供の食べたい物に合わせがちでした。今でも子供のリクエストは聞くけれど、基本的に決めるのは大人。「えー! 今日魚?」と言われても気にせず、「今日は魚だよ」と答えています。ここでも淡々と答えるようにしていると、意外と子供もあきらめます。カナダ人著者によると北米では「選ぶ知恵をつけること」はよいこととされ、食べる物を子供が自分の責任で決める機会も多いそう。だけど基本的にフランスでは食べる時間も食べる物も大人が決め、大人が子供の食に責任を持つ、という姿勢が強いようです。子どもに甘い日本は、残念ながらやや北米よりでしょうか? 特に、子供が小学生になると、放課後友達の家や公園で何を食べているかは全く親の管理外になってしまいます。ただ、自分の目が届く範囲では、できるだけダラダラとは食べさせず、なるべく食べる時は食卓につくようさせています。(自分は仕事しながらダラダラ食べたりするし、自分がおやつを食べたい時は、おやつ時間でなくてもつい、「これ食べる?」と食べさせ、全く完璧にはできませんが・・・) ■その3: とにかく「食」を楽しむ正直言うと、子供が生まれてから「食は楽しむもの」ということはすっかり忘れていました。手際が悪いからか、なかなかきちんと食卓を完璧に用意してから「さあ食べよう」とはならず、子供や夫に「先に食べていて」といいながら、自分はもう一品作ったり、足りない物を取りに行ったり…。でも食事は「できるだけみんな一緒に食べて楽しむもの」ということを改めて思い出させてくれたのもこの本でした。今でも家族そろって食べられるのは、休日か慌ただしい朝食くらいだけど、そろう時はできるだけ全員食卓について、そこで子供の話を聞いたり、家族で何かを計画したりと、「食事」や「食卓」を中心に家族の絆を強くするのも悪くないな、と思っています。これは著者が編み出した、フランス式の食事ルールです。『 フランスの子どもはなんでも食べる 』カレン・ル・ビロン著/まちとこ:石塚由香子、狩野綾子 翻訳(WAVE出版)カレン・ル・ビロン Karen Le Billionブリティッシュコロンビア大学教授。2011年には、40歳以下にして意義深い成功を収めたカナダ人リーダーを称える国家プログラム「Top 40 Under 40 Award」を受賞。オックスフォード大学で博士号を取得。5冊の学術書と、子どもの味覚のトレーニング・ガイド&料理本『Getting to Yum(美味しく食べ始める)』を出版。家族とともに、カナダとフランスを行き来する生活を送る。ホームページは、「ジェイミー・オリバーの今月の食革命ブログ」にも選ばれた。
2017年04月07日「好き嫌いが多い」「野菜を食べてくれない」「お菓子ばかり欲しがる」・・・。小さな子供を持つママで食について悩んでいる方は少なくないでしょう。そこでとりいれたいのは、フランス人の食に対する考え方です。今回は、フランス式好き嫌い克服法をご紹介します。■偏食、少食 … 子どもの食の悩みはフランス式で解決 せっかくがんばって作っても嫌がって食べなかったり、体にいいから食べてほしい野菜などを食べなかったりすると、ついつい子供に「食べなさい!」とガミガミ。怒られながらおいしく食べられるはずもなく、むしろ逆効果だとわかっているのに怒るのをやめられないママも多いはず。実は筆者も次女が3歳の頃、偏食に悩んでいました。そんな時に出会ったのが、『 フランスの子どもはなんでも食べる 』(カレン・ル・ビロン著)という本。「あ、なるほど」と考え方を変えるきっかけになり、この本を読んでからずい分と気が楽になりました。そのなかから、子どもの好き嫌いを克服するためのコツを3つご紹介します。■コツ1:「食べ物」と「感情」を切り離すまず大切なのは、食べ物に感情を結びつけないことだそうです。つまり、子供が食べないからって、感情的に「食べなさい!」と怒るのはNG。怒ったことで例え子供が食べたとしても、母親が恐くて噛まずにのみこむのが関の山で、その食べ物を好きになるどころか、嫌な感情を思い起こすものになりそうです。食べることを強要しないのはもちろんのこと、食べてほしいものを子供が食べようが、残そうが、感情的に一喜一憂しないことがポイントです。■コツ2:慣れない食べ物は、「味見」だけさせるフランスでは新しい食べ物に子供が拒否反応を起こすことは当たり前で、まず「慣れる」ことが大切だと考えます。だから、見慣れない食べ物を食べないのはまだその食べ物に慣れていないだけ。怒ったり、大騒ぎしたりせずに、「味見だけしてみたら」とひと口だけ食べてみることを子供に勧めます。例えひと口食べることさえ拒絶されても感情的にならず、淡々とお皿を下げます。フランスの育児書では、7回程度、多ければ10回から15回程度、この「ひと口お味見」をして慣れさせていくことを推奨しているそうです。 ■コツ3:食べなくても「代わりのもの」を出さない食べてくれないとつい「じゃあ冷蔵庫にあれがあったからあれなら食べる?」と代わりのものを出したくなってしまいますが、そうすると子供は「これを食べなくてもほかの食べ物が出てくる」と考えてしまいます。出したものを食べなくてもフランス人の親は怒らないけれど、代わりの物は決して出さないので、食べなかったら次の食事までお腹が空くだけ。子供はそのことを、身を持って学びます。そしてお腹が空いたら次の食事を待ち望み、次の食事ではきっとたくさん食べるでしょう。子供の食が細いと気になって、ついつい「食べるか食べないか」と一喜一憂してしまいがちです。一生懸命作ったら、食べて欲しいのは当たり前。だけど、「子供が食べなくても別に気にしない。でも、できるだけひと口だけでも味見させる。そして、食べなくても代わりの物は用意しない」と決めてしまえば、子供が食べても食べなくても、迷ったり、困ったりする必要もないので、なんだか気が楽になります。感情的にならず、そして揺るがないのもフランス式。ブレずに同じ態度を続けていくうちに、子供も「これを食べなくてもいいけれど、食べないからといって代わりに好きなものが出るわけではない」ということを理解します。ここ数年日本では「フランス人の知恵」的なものが流行っていますが、食にお悩みのママ、ぜひ一度試してみてください。『 フランスの子どもはなんでも食べる 』カレン・ル・ビロン著/まちとこ:石塚由香子、狩野綾子 翻訳(WAVE出版)カレン・ル・ビロン Karen Le Billionブリティッシュコロンビア大学教授。2011年には、40歳以下にして意義深い成功を収めたカナダ人リーダーを称える国家プログラム「Top 40 Under 40 Award」を受賞。オックスフォード大学で博士号を取得。5冊の学術書と、子どもの味覚のトレーニング・ガイド&料理本『Getting to Yum(美味しく食べ始める)』を出版。家族とともに、カナダとフランスを行き来する生活を送る。ホームページは、「ジェイミー・オリバーの今月の食革命ブログ」にも選ばれた。
2017年04月06日アッシュ・ペー・フランス(H.P.FRANCE)各店で、映画『メットガラ ドレスをまとった美術館』の公開を記念してコラボレーションイベントを開催。スペシャルコレクションを発売する。米国VOGUE誌の編集長であるアナ・ウィンター主催のイベント「メットガラ」をドラマチックに映し出したドキュメンタリー映画『メットガラ ドレスをまとった美術館』。映画公開を記念して、期間中アッシュ・ペー・フランスを代表する8名のクリエーターから各1アイテムのスペシャルコレクションが登場する。ジャマン ピュエッシュ(JAMIN PUECH)からは、ブラックのがま口バッグが登場。まるいフォルムのバッグが輝く花や葉の装飾で埋め尽くされ、シックでゴージャスなアイテムとなっている。その他、イオッセリアーニ(IOSSELLIANI)から、カラフルなジュエリーが埋め込まれたネックレスや、デルフィーヌ-シャルロット パルモンティエ(Delphine-Charlotte Parmentier)から、パールと小さなピンクのストーンを埋め込み、まるでサンゴのような可愛らしいリングなど、上品なアイテムが揃っているので、どのアイテムにも注目だ。【詳細】映画『メットガラ ドレスをまとった美術館』×アッシュ・ペー・フランス発売日:2017年4月15日(土)取扱店:ゴールディ アッシュ・ペー・フランス 有楽町店、新宿店、二子玉川店、横浜店、梅田店、大阪店、博多店、札幌店、名古屋店アッシュ・ペー・フランス ビジュー 丸の内店、銀座店、表参道店、新宿店、梅田店、大阪店、福岡店、名古屋店テアトル アッシュ・ぺー・フランス 銀座店、六本木店アッシュ・ペー・フランス ブティック 銀座店、梅田店、大阪店、西宮店、京都店ジャマン ピュエッシュ 表参道店、西梅田店セルジュ トラヴァル 表参道店アイテム:ジャマン ピュエッシュ バッグ 72,000円ルパート・サンダーソン(Rupert Sanderson) シューズ 82,000円セルジュ トラヴァル(SERGE THORAVAL) リング 38,000円イオッセリアーニ ネックレス 45,000円デルフィーヌ-シャルロット パルモンティエ リング 27,000円マリアンヌ・バトル(marianne batlle) ブローチ 各27,000円アプロジオアンドコー(Aprosio & Co) ブレスレット 36,000円スイートピー(Sweet Pea) ピアス 55,000円【問い合わせ先】H.P.FRANCETEL:03-5778-2022
2017年03月26日