6月に開催され、盛況を博した「フランス映画祭2016」で、最高賞にあたるエールフランス観客賞を受賞したヒューマンドラマ『The Final Lesson』(英題)が、『92歳のパリジェンヌ』として、10月に劇場公開されることが決定した。かつては助産婦として活躍し、いまは子どもや孫にも恵まれ、ひとり穏やかな老後を過ごしているマドレーヌ。まだまだ元気な彼女だが、気がかりなのは、数年前からノートに書き記している「1人でできなくなったことリスト」の項目がどんどん増えていること。そんな中で迎えた92歳の誕生日。「いままで本当にありがとう。幸せな人生だわ」と、バースデーパーティでのスピーチを感謝の言葉で始めるマドレーヌ。だが、その後に続いた宣言に、家族は耳を疑う。「2か月後の10月17日に私は逝きます――」。みんなに迷惑をかける前に、自らの手で人生に幕を下ろすというマドレーヌ。絶対反対を唱える家族たちと、決して揺るがないマドレーヌの意志。こうして家族の波乱の日々が始まるが、母を説得しようと会話を重ねるうちに、娘は次第に母の生き方やその強さに心を動かされていき…。6月24日~27日まで開催された「フランス映画祭2016」で、12本の新作から多くの観客たちに支持され、見事、観客賞を受賞した本作は、92歳にして凛と生きる母と、彼女を支え続ける娘の感動の物語。監督は、女優としても活躍するパスカル・プザドゥー。主演は、『彼女の名はサビーヌ』の監督としても名を馳せ、『親密すぎるうちあけ話』『仕立て屋の恋』などで知られる名女優サンドリーヌ・ボネールと、84歳のいまも舞台・テレビ・映画で活躍をする『溺れゆく女』『私の好きな季節』などの大ベテラン、マルト・ヴィラロンガ。リオネル・ジョスパン元・仏首相の母の人生を、作家である娘ノエル・シャトレが綴った物語を原案に、自分の美学を貫き、美しく、凛としたまま人生を終える決意をした一人の女性とその家族を描き上げ、自分らしい“終わり方”を問いかけていく。『92歳のパリジェンヌ』は10月、シネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年08月17日フランスでは「人は死ぬまで恋愛をするが、その相手は変わる」と言う諺があります。日本では愛する対象を変えることは悪いこととされていますが、フランスでは生きてたらそういうことってけっこう有るよね、で終わります。フランス人の恋愛感とは愛は育てることができますが、ある一瞬で消えてしまいます。恋愛は臆病な小鳥のようなもの。捕まえようとジタバタすると余計遠ざかってしまいます。フランス人の心とはフランス人は自分と他人は「違う」ことを徹底的に教えられます。これは他人の「心」を想像しない、ということです。自分の心や意識は瞬間でハラハラと変わります。他人の心も同じように変わることを幼児の頃から叩き込まれます。以下は、フランス人が考えないことです。一方、あなたはどうですか?×あの人はこう思っているに違いない×今、こっちを見たから私のことを考えているに違いない×こうしたら、こういう人だと思われちゃう×嫌な人だと思われたかも×いわなくても判ってくれるはずフランス人は他人と自分が違うからこそ、余計恋愛を喜ぶ違うからと人の気持ちを無視したり、否定するとのではありません。違う人間が集まっている、そこで何かしらの接点があったことを喜びます。フランス人は他人と共感することを好みます。さいごにいかがでしたでしょうか。フランス人の恋愛感をご紹介させていただきました。あなたの恋愛のお役に立てれば幸いです。愛を込めて。
2016年07月01日1993年から開催されている「フランス映画祭2016」が今年も開催され、6月24日(金)、オープニングセレモニーが行われた。10年ぶりの来日となったイザベル・ユペールのほか、スペシャルゲストに浅野忠信、是枝裕和監督らが出席した。「フランス映画祭」は毎年日本で行われている映画祭で、日本初公開となるフランス映画の新作を中心に上映される。本年もクラシック作品1本を含む全13本がスクリーンを彩り、記念すべきオープニング作品には、カトリーヌ・ドヌーヴが主演を務めた『太陽のめざめ』がラインナップされた。団長に就任したイザベルは、ジェラール・ドパルデューと共演した『愛と死の谷』と『Asphalte』(原題)に出演している。赤いジャケットに黒いパンツ姿で颯爽と登場したイザベルは「こんばんは。わたし、とても、しあわせです」と日本語で話すとフランス語で「(日本語を)頑張りました。次回はもっと頑張ります。フランスでは日本の映画が大好きだから、日本でぜひ撮影したいです」と、日本での映画出演に意欲を見せ、キュートにほほ笑んだ。カンヌ国際映画祭<ある視点>部門に正式出品した映画『海よりもまだ深く』でメガホンをとった是枝監督は、花束ボーイとして登場。緊張した面持ちで花束をイザベルに手渡しながら、「フランス映画史そのもののような女優さんです」と讃え、「いろいろな形でお互いの国の映画が交流し合って、刺激できればと思います」と、日仏映画の架け橋になれればと抱負を語った。さらに、同じく本年度カンヌ国際映画祭<ある視点>部門 審査員賞に輝いた『淵に立つ』の深田晃司監督と主演を務めた浅野さんも壇上に上がり、カンヌを賑わせた日本人が揃った。浅野さんは、イザベルさんの横に立つと終始そわそわで、「僕はイザベルの大ファンで、本当に今日うれしくて。僕は映画のことは分かっていなくて、何しろイザベルさんに会えるということで来ました。ぜひ深田監督に僕とイザベルさんの映画を撮ってほしく、そのために来たようなものです」と、少年のような笑顔で語り、これにはイザベルさんも浅野さんに向き直り“快諾”かに見える拍手を送っていた。そのほか、フランソワ・ファヴラ、ローラン・ラフィット、パスカル・プザドゥー、マルト・ヴィラロンガ、ギヨーム・ニクルー、マイウエン、ウニー・ルコント、ニコラ・サーダ、マリー=カスティーユ・マンシオン=シャール、ルシール・アザリロヴィック、ロッド・パラドが登壇した。「フランス映画祭2016」は6月24日(金)~27日(月)まで有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ 日劇で開催。(cinamacafe.net)
2016年06月24日「フランス映画祭2016」の団長として、まもなく来日を果たす名女優イザベル・ユペールをはじめ、6人の男女の偶然の出会いと化学反応を寂れた団地を舞台に描く『アスファルト』。その予告編映像とポスタービジュアルが解禁となった。第68回カンヌ国際映画祭特別招待作品として上映され、高い評価を受けた本作。日本でも改めて注目を浴びている“団地“を舞台に、孤独を抱えた3組6人の男女の予期せぬ出会いを描く物語は、『歌え!ジャニス★ジョプリンのように』の監督を務め、俳優・作家としても活躍するサミュエル・ベンシェトリが、子ども時代をパリ郊外の団地で過ごした経験をもとに執筆した自身の小説が原案。どこかフィンランドの名匠アキ・カウリスマキ作品を思わせる静ひつさの中に、可笑しみと温かみを備えた独特の映像詩を織り成している。今回解禁された予告編では、フランス郊外の寂れた団地で、6人の男女が偶然に出会うシーンがユーモラスに描かれていく。車いす生活を送る中年男と、物憂げな美人看護師。「母親は死んだ」とうそぶく鍵っ子のティーンエイジャーと、全盛期を過ぎた女優。突然不時着したNASAのアメリカ人宇宙飛行士と、彼を迎え入れるアルジェリア系移民の女性。ひと癖ありそうな女優に扮するユペールの相手役を務めるのは、新星ジュール・ベンシェトリ。監督の実の息子であり、『愛、アムール』などで知られる大ベテラン、ジャン=ルイ・トランティニャンの孫にあたる彼が、瑞々しい存在感で演じる。さらに、灰色の風景に異彩を放つアメリカ人宇宙飛行士には、『ファニー・ゲームU.S.A.』のマイケル・ピットがキャスティングされ、作品にリズムを生み出している。また、映画ファンにとっては、壁に飾られた『ダイハード』のポスター、車椅子の写真家がヒッチコックの『裏窓』ばりにカメラをかまえるなど、嬉しくなってしまうショットも満載。まるで“空から降ってきたような”偶然の出逢いが、ときに年齢も、職業も、国籍も越えて、孤独な心に化学反応を起こしていく。人と人との絆が育っていくさまが視覚的に描きだされ、静かな感動を呼び起こす予告編となっている。『アスファルト』は「フランス映画祭2016」にて先行上映、9月3日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年06月19日フランス映画祭2016が6月24日から27日まで東京・有楽町の有楽町朝日ホール及びTOHOシネマズ 日劇で開催される。有楽町朝日ホールでは、オープニング作品として6月24日に、親の愛を知らず人生に迷う少年と心優しい判事が出会い、新たな道を見つけるまでの感動の物語を描いた『太陽のめざめ』を上映。6月25日には、92歳で自殺を決意したマデリーンと家族のあたたかく優しい終活『The Final Lesson』と、離婚した夫婦の再会から物語が始まる『愛の死の谷』、10年間に渡る男と女の激しい愛の物語を描いた『モン・ロワ』がラインアップされた。6月26日には、差別を受けながらも喝采を浴びた黒人パフォーマーの感動の実話をもとにした『ショコラ!』の他、『アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲』、『めぐりあう日』を、6月27日にはパリの高校で起こった感動の実話をもとにした『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』の他、『エヴォリューション』、『パリはわれらのもの』が上映される。TOHOシネマズ 日劇では6月24日、母の死の真相を突き止めようとする中で息子がそれまで知らなかった母のもうひとつの顔を知っていく『ミモザの鳥に消えた母』を上映。6月25日には郊外の団地で6人の独特な人物たちがおりなす3つの出会いと奇跡を描いた『アスファルト』が、6月26日にはムンバイ同時多発テロ勃発で少女を襲った悲劇の実話をもとにした『パレス・ダウン』が公開される。会期中には豪華ゲストによる特別講義や対談も多数開催。映画づくりのエピソードをじっくり聞ける貴重な機会となっている。また、ウィリアム・クライン作品の音楽を集めた世界初オリジナル・サウンド・トラック発売を記念して、パリのファッションシーンを描いた名作『ポリー・マグーお前は誰だ』の特別上映とDJ Partyも6月25日にアンスティチュ・フランセ東京で開催される。その他、ルミネ有楽町では5月24日から6月19日まで、「ルミネ有楽町文化部 presents フランス映画祭ご招待キャンペーン」を実施。映画祭オフィシャルレストランであるルミネ1の8階にあるレストラン、Barbara Le mieuxでは毎年好評の特別限定メニューも提供される予定だ。WOWOWでも6月13日から24日まで、ゲストとして10年振りに来日するイザベル・ユペール主演の『間奏曲はパリで』、昨年のフランス映画祭で話題の『ボウァリー婦人とパン屋』など18本のフランス映画を公開。BS10スターチャンネルでも新旧のフランス映画がオンエアされる予定だ。なお、チケットはセブンチケットにて発売中。価格は前売券が一般1,500円、学生1,000円、当日券が一般1,700円、学生1,200円となっている。なお、前売券の販売期間は有楽町朝日ホールが上映前日まで、TOHOシネマズ 日劇が6月22日まで。また、同映画祭の「観客賞」が新たに「エールフランス観客賞」として生まれ変わり、観客賞受賞作品の投票者の中から抽選で1名に東京-パリ間の往復ペア航空券がプレゼントされる。0123
2016年06月10日フランスの名女優イザベル・ユペールを“団長”に迎えて開催する「フランス映画祭2016」。そのオープニングセレモニーに、先日のカンヌ国際映画祭「ある視点」部門に『海よりもまだ深く』が正式出品された是枝裕和監督と、『淵に立つ』が同部門審査員賞を見事受賞した深田晃司監督が、スペシャルゲストとして緊急登壇することが決定。是枝監督から激励のコメントが到着した。2015年の第68回カンヌ国際映画祭特別招待作品として上映され、高い評価を受けた『アスファルト』、同コンペティション部門に選ばれた『愛と死の谷』に出演するイザベル・ユペールが、“団長”として来日を果たす今回の「フランス映画祭」。そのオープニングセレモニーに、ユペールら豪華来日ゲスト陣とともに、日本のみならず国際的に活躍し、特にフランスの映画人にも評価の高い是枝監督が登壇する。是枝監督といえば、『DISTANCE ディスタンス』『誰も知らない』と2作連続でカンヌのコンペティション部門に正式出品され、『誰も知らない』では当時14歳だった柳楽優弥に日本人初・史上最年少での男優賞をもたらした。さらに、2013年には福山雅治主演『そして父になる』で第66回カンヌ国際映画祭の審査員賞を受賞、続く『海街diary』も昨年のコンペティション部門に出品された。また、深田監督は浅野忠信主演の最新作『淵に立つ』が、今年のカンヌ国際映画祭「ある視点」部門の審査員賞に輝いたことも記憶に新しく、カンヌをにぎわせたこの2人の日本人監督が、フランス映画祭のオープニングにスペシャルゲストとしてお祝いに駆けつける。是枝監督は「フランス映画の『今』と、そして、イザベル・ユペールさんはじめ尊敬するフランスの映画人のみなさんと触れ合う、大変貴重なチャンスです。このような場を用意してくれたフランス映画祭関係者のみなさんに感謝します。濃密な4日間を、僕自身もその場で楽しみたいと思っています」とコメント、自身もこのイベント参加に期待を寄せている。「フランス映画祭2016」オープニングセレモニーは6月24日(金)17時~、有楽町朝日ホールにて開催。セレモニー約40分とオープニング作品『太陽のめざめ』を上映。(text:cinemacafe.net)
2016年06月07日フランス映画の金字塔にして恋愛映画の最高傑作『男と女』(‘66)で知られる、クロード・ルルーシュ監督が、『アーティスト』のジャン・デュジャルダンを主演に大人の恋愛模様を描く『アンナとアントワーヌ愛の前奏曲(プレリュード)』。このほど、本作の公開が9月3日(土)に決定、6月の「フランス映画祭」にて上映されることも決まった本作から予告編が解禁となった。舞台は、インド。映画音楽家のアントワーヌ(ジャン・デュジャルダン)は、自分が作曲してきた映画の主人公のように、飄々とユーモアにあふれた人生を謳歌していた。そんな折、“ボリウッド”版『ロミオとジュリエット』作品の製作のためにインドを訪れた彼は、フランス大使の妻アンナ(エルザ・ジルベルスタイン)と出会う。愛する夫との間に子どもを授かりたいと願う彼女は、伝説の聖母アンマに会うためにインド南部の村まで旅に出ると言う。多忙なアントワーヌもしばしの休養を求め、アンナを追って2日間の旅に出かけることを決めるが…。異国情緒たっぷりのインドでのつきない会話から、互いにパートナーのいる男と女が魅かれ合っていく物語。『男と女』『白い恋人たち』『愛と哀しみのボレロ』のクロード・ルルーシュ監督と、ルルーシュ作品の音楽を数多く手がける作曲家フランシス・レイという、フランスを代表する名コンビが再びタッグを組み、大人の恋愛模様の“最終章”を創りあげた。今回解禁となる予告編映像では、華やかな晩餐会の場所で、フランス大使の妻であり、全てを手に入れたように見えるアンナと、パリに恋人を残しインドにやってきた才能あふれる映画音楽家アントワーヌが出会うシーンから幕を開ける。愛する夫との間に子どもを授かることを願い、「私は奇跡を信じるの」と巡礼の旅に出ることを打ち明けるアンナ。多忙を極めていたアントワーヌは、アンナの夢を見たことから彼女を追って旅に出ることを決めるが、大人の恋の始まりを予感させる情緒あふれる映像が繰り広げられていく。ニューデリー~ムンバイ~ケーララへと、美しい風景の中をたどる列車旅行で、次第に惹かれ合うようになる2人。鮮やかな色があふれるインド各地で出会う人々、ガンジス川での沐浴、伝説の聖母アンマの村など、見ているだけで思わず旅に出たくなってきそうな風景の中で交わされる、軽妙で機知に富んだ男女の会話は、舞台こそインドであれ、まさにフランス恋愛映画。働き盛りの大人の男の色気あふれるアントワーヌを自然体で演じる『アーティスト』のデュジャルダンと、輝く大人の女性の魅力あふれるアンナを演じる『ずっとあなたを愛してる』『モディリアーニ 真実の愛』のエルザ・ジルベルスタインとの、大人の“化学反応”にも注目だ。『アンナとアントワーヌ愛の前奏曲』は9月3日(土)よりBunkamuraル・シネマほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月13日「フランス映画祭 2017」が、2017年6月22日(木)から25日(日)まで、東京・有楽町の有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ 日劇で開催される。第25回という記念すべき年の団長に決定したのは、2007年以来、2度目の団長を務めることとなるフランスの国民的女優カトリーヌ・ドヌーヴ。そしてオープニング作品には、力強く自由に生きる女性を演じたカトリーヌ・ドヌーヴの最新作『The Midwife(英題)』が決定している。その他、期間中にはバラエティ豊かなフランス映画が多数上映されるほか、監督や俳優たちも数多く来日し、トークイベントなども行われる予定だ。【開催概要】「フランス映画祭 2017」開催期間:2017年6月22日(木)〜25日(日)会場:有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ 日劇■オープニング作品『The Midwife(英題)』ストーリーフランスの大女優カトリーヌ・ドヌーヴと、『大統領の料理人』他で知られ『偉大なるマルグリット』でセザール賞主演女優賞を受賞したカトリーヌ・フロの豪華競演作。実直な性格の助産師・クレール。父親の昔の愛人・ベアトリスから連絡が入り、彼女の余命が僅かであることを知ることに。30年間姿を消していたベアトリスの登場にクレールは動揺し、正反対の性格ゆえに、二人はぶつかり合う。しかし互いの過去の秘密が明かされる時、新たな絆がうまれるー。監督:マルタン・プロヴォ出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、カトリーヌ・フロ2017年12月シネスイッチ銀座ほかロードショー
2016年04月21日「学校の持ち物がわからない」「行事の予定がはっきりしない」などの困ったことがあったとき、質問してフォローし合うことができるママ友がいると安心です。心強いママ友がいれば、何か問題が起きたときにも相談できるので、解決策を見つけることができ、乗り越えていけますね。いざというとき頼りになるのは、近所のママ友フランスでは子どもを預かるシステムが整っていて、働くママも安心して働ける環境だと言われています。しかし、一方で日本より不便なこともあります。それは、子どもの送り迎えをする期間の長さ。日本より治安が悪く、交通機関が発達していないフランスでは、小学校に通う間は子どもの送り迎えが必須です。場所によっては中学校になっても送り迎えは続き、さらに習い事や試合、友だちの家に遊びに行くときにも…。仕事をしながらこれだけの期間にわたって子どもの送迎をするのは大変なこと。祖父母がいるなら多少は助けてくれるかもしれませんが、いなければ全部母親か父親だけでこなさなくてはなりません。そんな時にフランスで一番頼りになるのは「ママ友」(もしくは「パパ友」)なのです。どうしても都合がつかない場合に頼めたり、交代で子どもたちの送迎ができたりすればとてもありがたいですし、負担も軽減されます。そんなママ友がいれば、学校のことで相談したい、子どもが学校を休む、宿題に使う教科書を忘れた…などの困ったときに、とても頼りになります。日本では小学校から子どもひとりで通学しますし、学校の先生が休んだ日の宿題の配慮をしてくれるので、小学校以後の子育ては、フランスより日本のほうが楽かもしれません。それでも、クラスメイトのママとメールアドレスなどの連絡先を交換しておけば、いざというときに安心です。同じ境遇や近所に住むママ友がいれば、とても心強いものです。積極的にママ友づくり、でも無理は禁物ママ友をつくるには、よく見かけるママに声をかけてみるのがいいでしょう。「子どもの年齢が同じですね」「家族構成が似ていますね」「お子さんはどんな習い事をしていますか」「PTAの役員をやったことがありますか」など、園や学校が同じなら、共通の話題はたくさんあるはずです。保育園でママ友を探すなら、お迎えでよく会うママがおすすめ。時間帯が一緒ということは仕事のスタンスや生活スタイルの共通点が多いということ。ふだんはお互いに忙しくてゆっくり話せないなら、運動会や保育参観などの行事のときに話しかけみては。小学生ならば、子どもが仲良くしている友だちのママなら、きっかけがつくりやすいですね。でも、無理は禁物です。ママ友との関係に悩む人もいますが、一緒にいるべきなのは「心がリフレッシュできて、エネルギーが充電できるような関係を築ける人」。毎日、忙しいのですから、時間は有効に使うべき。ママ友としてつき合うのがつらくなってしまうような関係は意味がないと割り切ることも必要です。かといって声をかけた手前、あからさまに距離を置くことは避けたいもの。女性同士の関係は複雑ですが、ママ友になったからといって『行きたくない』と思う誘いには、相手が納得のいく理由で断ることです。数ある出会いのなかで、「気の合うママと仲良くなれればいい」ぐらいの気持ちで、余裕ができたときに少しづつ交友の輪を広げていければいいですね。(Ulala<フォークラス>)
2016年03月25日現在、フランス映画界で実力派の監督としても、女優としても高い評価を得ているノエミ・ルヴォウスキー。そんな彼女が監督・脚本・主演を務め、本国フランスで約100万人もの観客を動員する大ヒットとなった話題作『カミーユ、恋はふたたび』がついに日本でも公開!パリに暮すカミーユは、仕事でもプライベートでも人生の分岐点を迎えていた。25年間連れ添った旦那は若い彼女を作り、カミーユに離婚を突き付けてきたのだった。何をやっても上手くいかない生活を慰めてくれるのは、愛猫とお酒だけ。そんなどん底のカミーユは、気分転換にパーティで大はしゃぎし、酔っぱらって気を失ってしまう。病院で目を覚ましたカミーユは、なんと学生時代にタイムスリップしてしまったのだった。しかも、自分では見た目は40歳のままなのに、どうやら周りには16歳に見えているという“夢のような”状況。とまどいながらも、いまは亡き大好きな両親と幸せな時間を過ごし、友人たちとも2度目の青春を楽しんでいた。しかし、恐れていた旦那との出会いがついにカミーユに訪れることに。人生をふたたび見つめ直すチャンスを得たカミーユが気付いた人生で大切なこととは……?突飛な設定にも関わらず、観客が意外とすんなり受け入れられるのは、カミーユを演じたノエミ・ルヴォウスキーの魅力あってのこと。40歳のカミーユが徐々に16歳の少女のように見えてくる気さえしてしまうほどです。その他、ジャン=ピエール・レオーやマチュー・アマルリック、ヨランド・モローなどの名優から若手俳優まで、個性豊かなキャストも勢揃いし、一瞬たりとも飽きさせません。誰もが考えたことのある「もう一度、人生をやり直せたら」という思いを体験するカミーユが教えてくれるのは、過去を変えることよりも、変えられない過去を受け入れることの勇気。それはきっと、あなたの人生にとって、未来の幸せを掴むヒントとなるはずです。たとえどんな過去でも、全部ひっくるめて今の自分があるのだと改めて感じさせられる本作。過去の後悔をいつまでも抱え込まず、それを受け入れたとき新たな道が目の前に広がるのです。あなたは過去に戻れたら自分の運命を変えたいですか?それとも、いままでの自分を受け入れて未来への幸せを感じたいですか?イベントデータ:『カミーユ、恋はふたたび』公開表記:10月31日(土)、新宿シネマカリテほか全国順次公開配給:ノーム© 2012 F comme Film, Ciné@, Gaumont, France 2 Cinéma
2015年11月04日先日開催された「フランス映画祭2015」のオープニング作品に選出され、見事観客賞を受賞した映画『エール!』。この度、主人公・ポーラ役に抜擢され、フランスで一大旋風を巻き起こしているシンデレラガールのルアンヌ・エメラが日本でも女優と歌手の同時デビューを果たすことが明らかとなった。フランスの田舎町。酪農を営むベリエ家は、高校生のポーラ以外、父も母も弟も全員耳が聴こえない。美しく陽気な母、熱血漢な父とおませな弟。一家の合い言葉は、“家族はひとつ”。オープンで明るく、仲のいい家族だ。ある日、ポーラの歌声を聴いた音楽教師はその才能を見出し、パリの音楽学校のオーディションを受けることを勧める。夢に胸をふくらませるポーラだったが、彼女の歌声を聴くことができない家族は、彼女の才能を信じることもできず、もちろん大反対。夢に向って羽ばたいてみたい、だけど私がいなくなったら…と、ポーラは悩んだ末に、夢を諦める決意をするのだが…。去年フランスで公開されるやいなや、4週連続1位を獲得、12週連続でTOP10入りを果たし驚異的な大ヒットを記録した本作。主人公・ポーラ役に抜擢され、現在フランスで一大センセーションを巻き起こしているのが、弱冠18歳のチャーミングな歌姫、ルアンヌ・エメラだ。フランスで大人気のテレビのオーディション番組「ザ・ヴォイス(The Voice)」に出演し、“奇跡の歌声”と賞賛された彼女。残念ながら優勝こそ逃したものの、セミ・ファイナルに輝いた彼女のパフォーマンスを見た映画監督のエリック・ラルティゴに認められ、彼がメガホンを取った本作の主役にいきなり抜擢された文字通りのシンデレラ・ガールだ。また、ルアンヌは本国フランスでは今年3月に本格的に歌手デビュー。シャンソンを独特のモダンなポップ感覚あふれる斬新なサウンドにのせて、圧倒的な美しい歌声を聴かせる彼女のこのデビュー・アルバムは、すでにフランスでは発売から半年で80万枚以上のセールスをあげる爆発的ヒットを記録。配信&CDの売り上げから算出される全仏チャートで初登場No.1に輝き、現在もトップの座を独占する驚異的な大ヒットを記録している。“彼女の魅力は、その美声と若さとまばゆい美しさ。まぶしいくらいの輝きを放ち熱狂的で、無頓着なジェネレーションの象徴”だと、フランス国内では大絶賛されている。そして今回、そのルアンヌが、いよいよ日本でも女優と歌手の同時デビュー果たすことが決定。フランスで爆発的ヒットを記録し続けている話題のデビュー・アルバム「夢見るルアンヌ」が、ヨーロッパ各国に続いて、日本でも10月23日(金)より発売となる。ルアンヌは「主演映画と歌手の両方で、私が大好きな日本でデビューできるなんて、まるで夢のようです。本当に私は幸せものです。国は違うけれど、きっと日本の皆さんにも共感して頂けるテーマだと思います。家族、恋人、大切な人と一緒に、ポーラの夢と家族への愛を乗せた歌声を劇場で聞いて頂けたらうれしいです!そして、私のデビュー・アルバムも、日本のみなさんに気に入っていただけたら、とてもうれしいです」と喜びのコメントを寄せた。今年11月からフランス国内で本格的なライブ活動をスタートさせ、すでに来年2016年3月16日から5月25日まで全27公演という大規模な初の全仏ツアーも発表されているルアンヌ。ストーリーのみならず、劇中で披露される彼女の美しい歌声にもぜひ注目をしてみて。『エール!』は10月31日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:エール! 2015年10月31日より新宿バルト9ほか全国にて公開(C) 2014-Jerico-MarsFilms-France2Cinema-Quarante12Films-VendÔmeProduction-NexusFactory-Umedia
2015年10月22日エールフランス航空は10月22日、グランドスタッフによるストライキが予定されていることを発表した。ストライキによる欠航はないが、フランス国内の空港で遅延が発生する可能性があるとしている。同社は空港で勤務するスタッフたちがサポートすることで、遅延などの運航への影響を最小限にするとしている。
2015年10月22日ファッションアイコンとしても大きな注目を集める女優ミシェル・ウィリアムズが、アウシュヴィッツ強制収容所で生涯を閉じた女性作家の遺稿を映画化した『フランス組曲』に主演。2016年1月、日本公開されることに決まった。1940 年、ドイツ占領下フランスの田舎町。戦地に赴いた夫を待つ美しい妻リュシル(ミシェル・ウィリアムズ)と厳格な義母の暮らす屋敷へドイツ軍中尉ブルーノ(マティアス・スーナールツ)がやってくる。緊迫した占領下の生活の中で、音楽への愛を共有する2人は、いつしか互いの存在だけが心のよりどころになっていく。それは同時に、狭い世界に生きる従順な女性だったリュシルが、より広い世界へと目を向ける転機にもなっていくのだが――。本作は、第二次大戦中のドイツ占領下フランスの田舎町を舞台に、ピアノの音色が結びつけたフランス人女性とドイツ将校との許されざる愛の物語をアカデミー賞受賞作『ある公爵夫人の生涯』のソウル・ディブ監督が壮大なスケールで描き出す人間ドラマ。原作は、1942年、アウシュヴィッツで亡くなった作家イレーヌ・ネミロフスキーによる未完の同名小説。彼女の娘が母の形見として保管していたトランクには、この小説が記されたノートが遺されており、命がけで綴られた原稿が60年の歳月を経て出版されるや、2004年にフランスの四大文学賞の一つ、ルノードー賞を受賞(死後受賞は初)。フランスで70万部、全米で100万部、世界でおよそ350万部の驚異的なベストセラーとなった。主演を務めるのは、『ブルーバレンタイン』『マリリン7日間の恋』などで確かな演技力を披露し、3度のオスカーノミネートを誇るミシェル・ウィリアムズ。相手役には、マリオン・コティヤール主演の『君と歩く世界』以降、ケイト・ウィンスレット主演の『ヴェルサイユの宮廷庭師』(公開中)ほか、キャリー・マリガン主演『Far from the Madding Crowd』(原題)など近年、大物女優との共演が相次ぎ、世界的に注目を浴びているマティアス・スーナールツ。さらに、『イングリッシュ・ペイシェント』『サラの鍵』などの名女優クリスティン・スコット・トーマス、ハリウッド超大作『スーサイド・スクワッド』(’16公開)も控える若手人気女優マーゴット・ロビーなど、国際的な実力派が力強い存在感を見せ、深く見応えある人間ドラマを彩っている。『フランス組曲』は2016年1月、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年10月13日深津絵里と浅野忠信が主演を務めた黒沢清監督の新作『岸辺の旅』が先月の30日からフランスで公開され、黒沢監督がパリで舞台あいさつを行った際の映像が公開になった。現地メディアも作品を高く評価しており、多くの観客が本作に期待を寄せているようだ。その他の画像/フランスで好調な動員『岸辺の旅』は、3年間失踪した夫が突然帰ってきたことを機に、はなればなれになっていた夫婦が旅に出る姿を描いた作品で、第68回カンヌ映画祭のある視点部門で監督賞を受賞している。本作は撮影前からフランスでの配給が決定しており、現地のファンが公開を待ちわびていた。映画は日本での公開より1日早い9月30日(現地時間)から公開をスタートし、約80館で上映。現地のシネコン、UGC シネシテ レ・アールでは初日の動員数が上位3位に食い込むなど、人気を博している。また、メディアの評価も高く「見逃してはならない作品」「震えるほど特別な時間を過ごした」などのコメントが掲載された。黒沢監督は公開前にパリで取材や舞台をあいさつを行ったが、映像には監督が満席の劇場で観客にあいさつをする模様やインタビューを収録。黒沢監督はパリについて「映画が身近なもの、いつも気になるものとして存在している街。その分、映画に欠陥があると鋭くついてきたりするので緊張もあります」と語っている。『岸辺の旅』テアトル新宿ほか公開中
2015年10月08日ユニクロは9月4日、フランスのファッションデザイナーであるイネス・ド・ラ・フレサンジュ氏とのコラボレーションラインの秋冬コレクションを全国の「ユニクロ」店舗およびオンラインストアにて発売する(一部商品は10月16日発売予定)。同コレクションは、ファッションカルチャーに大きな影響を与えた1940~1950年代フランス映画のワンシーンを切り取ったかのような、洗練された女性の美しさを引き出すスタイルがテーマになっている。コートやセーター、スカート、グッズなど全70アイテムの発売を予定している。アウターは、「ツイードジャケットA」(税別9,990円)や「ソフトウールジャケット(ストライプ)」(税別9,900円)、「ダブルフェイスチェスターコート+Eツイード」(税別1万4,900円)など、女性が求める快適さを兼ね備えたものを用意している。ニットは、「ローゲージケーブルカーディガン(長袖)」(税別4,990円)などケーブル編みやジャガード模様など厚手のあたたかいセーターを取りそろえた。さまざまなコーディネートを楽しめるよう、マフラーや帽子、グローブも合わせて展開しているとのこと。コレクションの詳細は、2015年秋冬コレクション特設サイトにて公開している。
2015年08月28日楽天は8月19日、フランスのNGO「市民の絆 Secours Populaire Francais(SPF)」と共同でフランス国内の子供たちを対象に包括的な支援活動を実施することで合意したと発表した。第一弾として、これまで日本国内4県でも運行してきた車両型移動図書館「楽天いどうとしょかん」をフランスで今秋より運行を開始する。フランスにおける「楽天いどうとしょかん」は、日本と同様に幼児から中学生までを対象とし、フランスの絵本や児童書に加え、フランス語に翻訳された日本の絵本やマンガなど約2,000冊の本と5台の電子書籍リーダー「Kobo」を搭載する。読書を通じて成長する機会をフランスの子供たちに提供すると共に、子供たちの識字率向上に寄与することを目指す。識字率の低い子供が多い傾向にあるフランス北部のノール県で毎月10回運行する予定だ。なお、同日より、パリ市内のシャン・ド・マルス公園(エッフェル塔に隣接)にてSPFが主催するイベント「Holidays for All(すべての人に夏休みを」に、「楽天いどうとしょかん」を出展している。イベントでは、貧困な状況にある子供たちに夏休み中の旅行機会を提供することを目的とし、経済的な事情で夏休みに旅行できない子供とその家族を、フランス全土および70カ国から約7万人招待している。
2015年08月21日6月に開催されたフランス映画祭2015のオープニング上映を飾り、見事「観客賞」を受賞した映画『エール!』。2014年12月17日にフランスで公開されるや、4週連続1位を獲得、12週連続でTOP10入りを果たし驚異的な大ヒットとなった話題作が、10月31日(土)より日本公開される。日本においても高い人気を誇るフランス映画だが、特に近年は、良質作が相次いで公開され、大規模公開ではなくても口コミで話題となり、結果、大ヒットやロングランに繋がっているケースが多い。感動の実話を映画化した『最強のふたり』(’11)や、第84回アカデミー賞で「作品賞」を含む5部門を受賞したサイレント映画『アーティスト』(’11)、そして、フランス映画祭2013で観客賞を受賞した『タイピスト』(’12)などが記憶に新しいところだ。2015年も続々上陸中の、名作ぞろいのフランス映画に迫った。『アーティスト』でメガホンをとったミシェル・アザナヴィシウス監督が、チェチェン紛争によって家族と引き離れた少年を描く『あの日の声を探して』(4月24日公開)や、19世紀末にフランスに実在したもうひとつのヘレン・ケラー物語と称される『奇跡のひと マリーとマルグリット』(6月6日公開)、さらには、中年パン屋の妄想をユーモラスかつ官能的に描いた『ボヴァリー夫人とパン屋』(7月11日公開)、喜劇王チャップリンの遺体が盗まれた実際の事件が基に描かれる『チャップリンからの贈りもの』(7月18日公開)など、すでに話題作が多数公開されているフランス映画。今年後半にも、フランス映画2015で脚光を浴びた、フランソワ・オゾン監督の最新作『彼は秘密の女ともだち』(8月8日公開)や、90年代パリのエレクトロ・ミュージック・シーンを駆け抜けた一人のDJの夢と挫折を描いた『EDEN/エデン』(9月5日公開)、ジュリエット・ビノシュ×クリステン・スチュワート×クロエ・グレース・モレッツが豪華競演する『アクトレス~女たちの舞台~』(10月24日公開)など、注目作の公開が控えている。なかでも、「観客賞」を受賞した『エール!』は、フランスの田舎町で酪農で生計を立て暮らす、高校生の少女ポーラ(ルアンヌ・エメラ)以外、家族全員の耳が不自由ながら、笑顔の絶えない明るい一家の物語。ある日、ポーラの歌の才能に気付いた高校の音楽教師が彼女にパリの音楽学校のオーディションを受けることを勧めると、ポーラと家族の間に不協和音が生じ始める。自分の夢を優先したい気持ちと、家族を置いては行けないと葛藤するポーラの姿、娘が突然、自分たちの前からいなくなってしまう不安と娘の夢を応援した気持ちとで揺れ動く両親の姿、家族の愛の形をユーモアたっぷりに描き出している。映画初出演にて主人公ポーラを演じたルアンヌ・エメラは、人気オーディション番組で注目を集め、本作の主演でスクリーンデビュー。セザール賞、リュミエール賞で「最優秀新人女優賞」を受賞し、いまフランスで最も注目を集める女優にして歌手。新星女優ルアンヌのフレッシュな演技、そして、本作の大きなテーマとなっている“旅立ち”は、これまでの数々のヒット作にも共通する要素。また、心に響く彼女の奇跡の歌声も、ぜひチェックしておいて。(text:cinemacafe.net)
2015年08月11日先日開催されたフランス映画祭2015のオープニング作品に選出され、見事、観客賞を受賞した映画『エール!』。本国でも750万人の涙を誘う大ヒットとなった本作から、最高に愛おしい予告映像が到着した。フランスの田舎町で酪農を営むベリエ家は、高校生のポーラ以外、父も母も弟も全員耳が聴こえない。美しく陽気な母、熱血漢な父とおませな弟。一家の合い言葉は、“家族はひとつ”。オープンで明るく、仲のいい家族だ。ある日、ポーラの歌声を聴いた音楽教師はその才能を見出し、パリの音楽学校のオーディションを受けることを勧める。夢に胸をふくらませるポーラだったが、彼女の歌声を聴くことができない家族は、彼女の才能を信じることもできず、もちろん大反対。夢に向って羽ばたいてみたい、だけど私がいなくなったら…と、ポーラは悩んだ末に、夢を諦める決意をするのだが…。主人公ポーラを演じるのは、本作がスクリーンデビューとなる新人ルアンヌ・エメラ。人気オーディション番組で注目を集め、本作の主演に抜擢。セザール賞、リュミエール賞で「最優秀新人女優賞」を受賞し、いまフランスで最も注目を集める女優・歌手だ。予告映像でも、ルアンヌ演じるポーラは、迫力のある綺麗な歌声を披露する。しかし、その歌声は、耳が聞こえない彼女の家族には届けることができない上、家族を置いていけないという気持ちの狭間で、ポーラは葛藤する。また、両親も、自分たちの前から娘がいなくなることに動揺し、険悪なムードに。互いを想い合うゆえに不協和音が生じ始めた家族へ、ポーラが歌に込めた想いとは…。家族愛にあふれるストーリーに思わずホロリ、そして、どこかクスっと笑ってしまうシーンもある、明るくコミカルな感動作。まずは、この予告編映像をご覧あれ。『エール!』は10月31日(土)新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月06日6月26日(金)~29日(月)まで東京・有楽町にて開催されたフランス映画祭2015で、オープニングを飾った『エール!』が、「ダフト・パンク」などのフレンチ・エレクトロを描いた『EDEN エデン』や、フランソワ・オゾン監督の最新作『彼は秘密の女ともだち』、ジュリエット・ビノシュ&クリステン・スチュワート&クロエ・グレース・モレッツ豪華競演の『アクトレス ~女たちの舞台~』などを抑え、最も観客からの支持を集めた「観客賞」を受賞したことが分かった。フランスの田舎町で酪農を営むベリエ家は、高校生のポーラ以外、父も母も弟も全員、聴覚障がいを持っている。だが、美しく陽気な母、熱血漢な父とおませな弟の一家の合い言葉は、“家族はひとつ”。オープンで明るく、仲のいい家族だ。だが、ある日、ポーラの歌声を聴いた音楽教師はその才能を見出し、パリの音楽学校のオーディションを受けることを勧める。夢に胸をふくらませるポーラだったが、彼女の歌声を聴くことができない家族は、彼女の才能を信じられず、大反対。ポーラは悩んだ末、夢を諦める決意をするのだが…。2014年12月に本国フランスで公開されるや、観客を笑いと涙で包み、4週連続 1位、12週連続でTOP10入りを果たし、観客動員数750万人超えの大ヒットを記録した本作。奇跡の歌声を披露する主人公ポーラを演じるのは、人気オーディション番組で注目を集めた新星女優ルアンヌ・エメラ。本作で、セザール賞「最優秀新人女優賞」を受賞した。同映画祭に併せて初来日を果たしたルアンヌと、エリック・ラルティゴ監督は、オープニングセレモニーに登壇、映画上映後には観客からの質問に答えるティーチインイベントに参加した。オープニングセレモニーで「日本に来られて本当に幸せです!」と嬉しそうに語った2人が、ティーチインイベントで舞台に姿を現すと、会場から大きな拍手が巻き起こり、2人も感無量といった様子に。温かい拍手に交じり、涙で鼻をすする音もいたるところから聞こえていた。ルアンヌは観客からの質問に応じながらも、「フランスと日本の手話は違いますか?」と逆質問。すると、1人の聴覚に障がいのある男性が手話で「素晴らしかった!ブラボー!全て理解することができました」と力強く応答し、そのやりとりを見ていたエリック監督は、「もし健聴者が日本語を覚えようと思ったら、きっと15年くらいはかかってしまうと思います。でも手話を使ったら、外国に行っても1日、2日でコミュニケーションを取ることができるんです。これは本当すばらしいことだと思います!」と発言。感極まった表情のルアンヌとともに、一体感あふれる感動的なトークイベントとなった。言葉の壁を超えた感動と、涙と笑いに包まれ、会場から大喝采を浴びた本作。『最強のふたり』や『タイピスト!』などのように、今秋、ルアンヌの歌声が日本を圧巻することになるかもしれない。『エール!』は10月31日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月01日「フランス映画祭 2015」が6月26日(金)に開幕。都内でオープニングセレモニーが開催され、団長を務め、上映映画『ヴィオレット』に出演するエマニュエル・ドゥヴォス、オープニング作『エール!』主演のルアンヌ・エメラら来日ゲストが一堂に会した。良質なフランス映画をいち早く紹介する催しとして愛され、今年で23回目を迎えるフランス映画祭。今年は26日(金)から29日(月)まで開催され、作品の上映と共に来日ゲストによる上映後のトークイベントなどが開催される。ゲストを代表して挨拶に立った、今年のフランス映画祭団長を務めるエマニュエルは、日本語で「こんばんは。東京に来られてとても嬉しいです。でも仕事ばかりでは残念です(笑)。東京を楽しみたいと思います」と語り、喝采を浴びる。さらに「数ある映画祭の中でも、フランスの映画人がこぞって行きたがるのが、この東京の映画祭です。今年も素晴らしい映画祭になることを望んでいます」と語った。オープニング作の『エール!』は本国で700万人動員の大ヒットを記録し、日本でも10月の公開を控える作品。ペリエ家は、高校生のポーラ以外、彼女の両親も弟も聴覚障害を抱えている。ある日、ポーラの歌声を聴いた音楽教師がパリの音楽学校のオーディションを勧めるが、彼女の歌声を聴くことができない家族は大反対!悩んだ末に夢を諦めるポーラだったが…。オープニング上映を前に舞台挨拶に登壇したエリック・ラルティゴ監督は、映画を説明し「日本に来ることができて嬉しく思います」と挨拶。ヒロインのポーラを演じたルアンヌも「夢がかないました!」と愛らしい笑顔を見せ、会場は温かい拍手に包まれた。「フランス映画祭 2015」は6月29日(月)まで開催中。(text:cinemacafe.net)
2015年06月26日ユニフランス・フィルムズが開催する「フランス映画祭 2015」が、6月26日(金)から29日(月)まで有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ 日劇(東京会場)にて開催される。本国で動員700万人超えの大ヒットを記録した話題の映画『エール!』を皮切りに、今年は新作11作品とクラシック作品1作のフレンチシネマがラインナップしてファンを魅了する。「フランス映画祭 2015」開催を記念して、「パスザバトン(PASS THE BATON)」ではスペシャルコラボレーションアイテム「水玉ハンドペイントスニーカー」を発売する。赤と白のドットがポップでキュート、フレンチシックなエッセンスにあふれたこのコラボスニーカーは、「フランス映画祭 2015」のメイングラフィックをインスピレーションソースにした一足だ。京都三条富小路にショップ兼アトリエを構えるアーティスト「CHICKENNOT(チキンノット)」が、日本丸の使い古された帆布を再利用しパスザバトンオリジナルの「1960’s Mainsail Boat Shoe」1足1足にハンドペイントで水玉を描いてり、全て1点もの。よく見るとひとつひとつ柄が違っているので、自分だけのオンリーワンアイテムになる。「水玉ハンドペイントスニーカー」は、表参道の「パスザバトン(PASS THE BATON)」にて6月26日(金)から数量限定で発売となる。(売り切れ次第終了)。価格は、22,680円。(text:Miwa Ogata)
2015年06月25日良質なフランス映画を一挙に上映し、毎年、映画ファンを魅了している「フランス映画祭」が今年も6月26日から29日の期間で開催。上映作品や来日ゲストのラインナップなども発表され、徐々に盛り上がりを見せる同映画祭。その注目ポイントをご紹介。「フランス映画祭」は1993年からスタートし、今年で第23回目を迎えるユニフランス・フィルムズ主催の映画祭。最新作を中心に、貴重なリバイバル作品などが上映され、多くの観客が詰めかける。また、フランス生まれのカジュアルブランド「ラコステ(LACOSTE)」がサポーターを務めているのも、同映画祭ならではの取り組みだ。毎年、注目を集める映画祭の“団長”にはこれまで、カトリーヌ・ドヌーブやジャンヌ・モロー、ソフィー・マルソー、ジュリエット・ビノシュ、リュック・ベッソンなど名立たる女優や監督たちが務めてきたが、今年はアルノー・デプレシャン監督作の常連で『キングス&クイーン』(04年)や『クリスマス・ストーリー』(08年)など、フランス映画ファンにはお馴染みのエマニュエル・ドゥヴォスが務めることとなる。今年注目したい作品は、本国フランスで観客動員数700万人超えの大ヒットを記録し、同映画祭のオープニング作品となった『エール!』。フランスの田舎町を舞台に、主人公の高校生・ポーラ以外、父も母も弟も家族全員が聴覚障害者という家族の絆を、“音楽”を通してコミカルに描いたもの。主演に抜擢され、本作で「セザール賞」最優秀新人女優賞を受賞した新星女優ルアンヌ・エメラは、同映画祭に合せて初来日も決定している。もう1本、音楽に関する作品で注目したいのが、「ダフト・パンク(Daft Punk)」や「ディミトリ・フロム・パリ(Dimitri From Paris)」「カシアス(Cassius)」など90年代のフレンチ・エレクトロ・シーンを描いた作品『EDEN エデン』。レイヴやエレクトロ・ミュージックの誕生からフレンチ・ハウスの世界的成功、そして“フレンチタッチ”ジェネレーションの軌跡を辿りながら、その世代のエネルギーや野心を象徴するひとりのDJの成功と挫折、愛と友情を描いた青春ドラマ。劇中曲には「ダフト・パンク」を始めとするフレンチ・エレクトロが多数登場し、映画ファンのみならず音楽ファンも必見の1本に仕上がっている。「これぞ、フランス映画」という作品も上映される。フランス映画の旗手、フランソワ・オゾン監督の最新作『彼は秘密の女ともだち』はマストで押さえたい1本だ。どこにでもいる普通の主婦が“特別な女ともだち”と出会ったことで、平凡だった毎日が刺激と興奮に満ちた人生へと変わっていき、女性としての輝きを増していく様を描いたものだ。主人公を演じるのは今、フランス映画界で最も脚光を浴び、名だたる監督たちからのオファーが絶えない女優アナイス・ドゥムースティエ。男性の心を持ちながらも女性の服をまとい、本来の自分の美しさを花開かせていく“女ともだち”役には、13年に日本でも大ヒットした映画『タイピスト!』のロマン・デュリスが抜擢されている。その他にも、ジュリエット・ビノシュ、クリステン・スチュワート、クロエ・グレース・モレッツら豪華女優陣が競演する『アクトレス ~女たちの舞台~』、『ドライ・クリーニング』(98年)、『恍惚』(04年)、『美しき絵の崩壊』(14年)など、人間が持つ複雑な欲望を描いてきたアンヌ・フォンテーヌ監督の最新作『ボヴァリー夫人とパン屋』、ヴィム・ヴェンダースが“神の眼”を持つといわれた写真家セバスチャン・サルガドの軌跡を追ったドキュメンタリー『セバスチャン・サルガド / 地球へのラブレター』、ダリエル・ダリュー主演の1953年の名作『たそがれの女心』など、美しく、洒脱な作品が全12本上映されるのでチェックしてみて。【イベント詳細】「フランス映画祭 2015」場所:有楽町朝日ホールおよびTOHOシネマズ日劇住所:<有楽町朝日ホール>東京都千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン11F:<TOHOシネマズ日劇>東京都千代田区有楽町2-5-1有楽町マリオン9F期間:6月26日~29日料金:<前売券>1,500円:<当日券>一般 1,700円、学生 1,200円
2015年06月18日23回目を迎える『フランス映画祭2015』がいよいよ開幕!映画のみならずフランスを満喫できると毎年人気と注目が集まるイベントです。今年の団長を務めるのは、『キングス&クイーン』や『クリスマス・ストーリー』などに出演し、フランス映画ファンにはお馴染みの女優エマニュエル・ドゥヴォス。その他、フランスの今を彩る豪華ゲストも数多く来日し、トークショーやサイン会なども開催される予定となっています。本国で驚異的な大ヒットとなった注目作『エール!』がオープニングを飾るほか、フランソワ・オゾン監督最新作『彼は秘密の女ともだち』やジュリエット・ビノシュ主演作『アクトレス ~女たちの舞台~』といった豪華ラインナップ。フランス映画ファンにはたまらない話題作の数々が日本での公開に先駆けて楽しめます。クラシック作品から最新のフランス映画まで、厳選された12本を一気に味わえる貴重な機会をお見逃しなく!また、上映会場外においても、映画祭で来日するゲストによる特別講義や対談、クラブでのイベントなど関連企画も充実しており、6月最後の週末はフランスが熱くなりそうです。ゲストや最新情報については公式HPにて随時掲載されているので、お出かけ前のチェックは欠かさずに!イベントデータ:『フランス映画祭2015』会期:6月26 日(金)~6月29日(月)会場:有楽町朝日ホール(メイン会場・有楽町マリオン11F)TOHOシネマズ 日劇(レイトショー会場・有楽町マリオン9F)主催:ユニフランス・フィルムズ
2015年06月17日神奈川県横浜市の各所で、フランスの芸術や食文化などが体験できる「横浜フランス月間2015」が開催される。開催日は5月31日から7月15日まで。○新感覚の「文学的コンサート」で開幕!同イベントは2005年に始まり、2015年で11周年となる。「お祭り」をテーマに、横浜市内の各所で、フランスのダンス、映画、コンサート、展覧会、食などを堪能できる。5月31日に象の鼻テラスで行われる「文学的コンサート」のオープニングセレモニーで開幕。文学と現代音楽が融合し、作家の言葉をもとに音楽家が演奏を披露する。横浜赤レンガ倉庫ではフランス人写真家による25カ所の文化遺産を撮影した写真展「ImagineFrance -幻想的な世界へ- 」が開かれる。また、ダンス交流プロジェクト「ダンスクロス ダミアン・ジャレ×クォン・リョンウン」も行われる予定。さらに、東京藝術大学馬車道校舎でフランスのコメディ映画の上映、横濱エアジンではフランス人ピアニスト率いるトリオのジャズ・コンサート、山手町のアトリエでパリ風ブーケの「パリスタイルフラワーレッスン」などが体験できる。そのほか、カフェ・ドゥ・ラ・プレスではワインセミナー、シャンパーニュセミナー、アンスティチュ・フランセ横浜においてはチーズセミナーなど、食文化のイベントも数多く開催される。(c)DR
2015年05月26日人目をはばからない愛情表現で、いつでもどこでもロマンチックに2人の世界を楽しむフランスの恋人たち。映画の中でなくとも、フランスでは街中で日常的に見られる光景だ。若者だけの特権ではない。熟年カップルもなかなかに熱い。そして周囲も慣れっこで、気にとめる様子もない。さすが「アムール(愛)の国」! 愛に生きるフランス人に少しばかり近寄って、彼らの恋愛生活をながめてみよう。○好きだから一緒に暮らすフランスでは、交際スタート時に「好きです! 付き合ってください」のような告白をしないのが普通だ。好意を持った相手との出会いの後は、デートを重ねていく中で自然に親密な感情を育み、自然に関係を深めていく。そして安定して恋人としての交際が続くと、「ずっと一緒にいられて家賃も折半できる」ということで、同棲するカップルが多い。同棲については、社会的にも個人的にもネガティブな受け止め方をされることはまずない。愛し愛されることこそを人生の喜びと考えるお国柄である。愛し合う2人が一緒に暮らすことは自然な流れとして当然視されており、恋愛経験があることと同様に一般的だからだ。同棲の先に、最初から結婚を意識することも少ない。もちろん、一緒に暮らす内に結婚を選択するカップルもあるが、あくまでも結婚はいくつかの選択肢のひとつにすぎないのだ。めでたく妊娠したとしても、結婚を急ぐことはない。好きだから一緒に暮らし、愛し合って授かった子どもを産み育て、その間に結婚したりしなかったり。結婚という形式を過剰に意識せず、自然な流れのままに育む愛の関係を大切にするカップルの姿が見えてくる。○結婚・PACS・事実婚こうした自由な結婚観を支えているのがフランスの法律で、何より婚外子の差別がないことが大きい。一緒に暮らすカップルが、結婚並みに税金や社会保障の面で優遇措置を受けられる「PACS」(パクス: 連帯市民協約)も定着した。手続きが煩雑な結婚(そして離婚)を嫌い、形式より実質を重視し、結びつきもより緩やかな関係を選ぶ傾向を後押ししている。フランス国立統計経済研究所の調査によると、2004年に結婚したカップルは約28万組で、2013年には約23万組まで数を減らしている。一方、PACSを結ぶカップルは2004年の約3万5,000組から増え続け、2013年には約16万組に達した(INSEE「Evolution du nombre de mariages et de pacs conclus jusqu’en 2014」を参照)。フランスでは従来、全く法的手続きを介さない「事実婚」を選ぶカップルも多い。古くはサルトルとボーヴォワール、そして現フランス大統領のフランソワ・オランド氏は、現閣僚でもあるロワイアル女史とかつて事実婚の間柄で、彼らの間には4人の子どもがいる。大統領就任時には別の事実婚パートナーと官邸に入り、その後別れているのだが。○親も子も自然体で「愛こそ人生」フランス人は、付き合い始めてしばらくすると、相手を実家の食事に連れて行くことが多いが、迎える側も迎えられる側もいたって自然体。結婚相手候補としての品定めなどはないので、構える必要はない。泊まりがけで行く場合には、2人のためにダブルベッドの部屋があてがわれることも普通だ。人生の中心はアムール(愛)、それを追求することこそが生きる喜び。そこには本音も建前もなく、親だから子だからといって取り繕う必要もない。結婚へのこだわりやプレッシャーからも解放された彼らの恋愛は、実に自由で自然に見えて仕方がない。※記事中の情報は2015年4月のもの。写真はイメージで本文とは関係ありません○筆者プロフィール: 岡前 寿子(おかまえ ひさこ)東京在住の主婦ライター。ご近所の噂話から世界のトレンドまで、守備範囲の広さが身上。渡仏回数は10数回にのぼり、2年弱のパリ在住経験がある。所属する「ベル・エキップ」は、取材、執筆、撮影、翻訳(仏語、英語)、プログラム企画開発を行うライティング・チーム。ニュースリリースやグルメ記事を中心に、月約300本以上の記事を手がける。拠点は東京、大阪、神戸、横浜、茨城、大分にあり拡大中。メンバーによる書籍、ムック、雑誌記事も多数。
2015年05月09日エールフランス航空が新キャンペーンCMを公開した。3月5日、パリのジャン・ヌーヴェル設計の音楽複合施設・フィルハーモニー・ド・パリ(Philharmonie de Paris)で完成披露パーティーが行われた。新CMは“France is in the air”と流れる中、飛行機の内部のようなセットを舞台にツールドフランスやクチュール、バレエ、スイーツなどフランスをイメージさせるエッセンスが登場。ミュージックビデオのようにモダンでポップ、そしてラブリーな雰囲気だ。窓枠をデコレーションするフラワーはファッションフォトグラファー・Pierre et Gillesの作品を想起させ、どこまでもフランス。製作を行ったエールフランス担当者は「(CMで)フランスを感じてほしい。飛行機の会社なので、構築感がある要素を取り込んでいます。昼や夜、様々な光の移り変わりを用いることで、空の旅を表現しました」と話す。日本では3月9日より放映される。
2015年03月09日フランスでモテモテの職業といったら「消防士」。これはもう、フランスでは異論の余地なしの事実だ。もちろん、日本と同様に"少年たちのヒーロー"でもあるが、少女から堂々たるマダムまで、年齢を問わず女性から熱い視線を集める存在である。少女は「大きくなったら消防士さんの恋人になる! 」と目を輝かせ、街頭ではマダムが満面の笑みで消防士とおしゃべり。そのモテっぷりには理由があるのだ。○身近な「正義の味方」彼らはなぜモテるのか。その理由はいくつか考えられる。まず、フランスの消防士の仕事だが、彼らは消火活動に加え、事故や災害の対応、救急の処置などを広くこなす。時には夫婦げんかの仲裁や、屋根から下りられなくなった猫の救出、溝に落ちた鍵を拾うなどということもあるそう。つまり、「困った時の消防士、市民の味方、頼れる存在」なのだ。それゆえに、例えばテレビのクイズ番組で出場者が「消防士です」と言うと、それだけで自然に拍手が起きたりする。そしてさらにあの肉体美である。彼らの鍛えぬかれたマッスルボディーは、フランス女性にとってフェロモンのかたまりのようなもの。何より恋の相手にセクシーさを求めるフランスでは、あれこそが超セクシー、つまりは「好感度抜群の男性集団」というわけだ。「ムキムキなのはちょっと……」と感じがちな日本女性とは少々好みが違う。おまけに、公務員というのもフランスでは非常にポイントが高い。年金もしっかりしていて将来も安泰となれば、モテないはずはない。○パレードでも消防士に拍手喝采そんな消防士の人気っぷりは、7月14日のフランス革命記念日にパリで行われるパレードでも見てとれる。パレードは凱旋門からコンコルド広場までのシャンゼリゼ大通りで行われ、大統領に始まり、騎馬隊や戦闘機・戦車などに続いて消防士も参加する。沿道からは歓声あり拍手ありとにぎやかで、中でも最大級の拍手が送られているのが消防士のパレードなのである。この、国を挙げての祝日前夜には、多くの地域で消防署主催のダンスパーティーが開催される。例年大盛況のイベントで、会場は人であふれかえり入場制限がかかることも珍しくない。若者、年配者、カップル、家族連れ、そしてメイクや衣装からも気合が感じられる女性もちらほら。当然、すてきな消防士との出会いが目当てである。パーティーは飲めや踊れやで盛り上がり、翌朝4時頃まで続く。消防車近くでは、消防士との記念写真に並ぶマダムの行列も。パーティーのチケットは7月14日が近づくと街頭で売られるが、販売するのも消防士である。売れ残りは心配無用のようだ。○話題になるのがちょっとセクシーなカレンダー消防士が街で売るものといえば、さらに有名なのがカレンダーである。地域によっては家を一軒一軒まわって売り歩くところもあり、ちょっとした師走の風物詩になっているよう。カレンダーの内容は消防車や訓練の様子を写したものが多く、好みや要不要に関わらず日頃の感謝を込めて購入するのが通例となっている。定価はなく気持ちを渡す方式で、寄付行為に近い。ちょっときわどいセクシーなバージョンも例年話題になるが、こちらには積極的に購買に走る層があるようだ。パリ・オペラ座界隈を歩くことがあったら、近くのサンタンヌ通りにある消防署をのぞいてみるといい。ガラス張りの1、2階では、トレーニングに励んだりリラックスしていたりする消防士の姿がうかがえる。女性からの視線には慣れていることもあってか、時には手を振ってくれることもあるそうだ。※写真はイメージで本文とは関係ありません○筆者プロフィール: 岡前 寿子(おかまえ ひさこ)神戸在住の主婦ライター。ご近所の噂話から世界のトレンドまで、守備範囲の広さが身上。渡仏回数は10数回にのぼり、2年弱のパリ在住経験がある。所属する「ベル・エキップ」は、取材、執筆、撮影、翻訳(仏語、英語)、プログラム企画開発を行うライティング・チーム。ニュースリリースやグルメ記事を中心に、月約300本以上の記事を手がける。拠点は東京、大阪、神戸、横浜、茨城、大分にあり拡大中。メンバーによる書籍、ムック、雑誌記事も多数。
2015年03月07日旅行会社のJTBが2月12日から3月31日まで“フランスキャンペーン”を実施する。首都圏のJTB店舗で4~10月出発の「ルックJTBフランス旅行」の成約者を対象にプレゼントを進呈する。同キャンペーンは「ルックJTBフランス旅行」の全コースが対象。成約者のうち先着3,000組に女優の寺島しのぶさんがお勧めするフランス生まれの紅茶「ニナス」が贈られる。また、本日、2月12日には品川プリンスホテルで「ルックJTBフランスセミナー」を開催。漫画『ベルサイユのばら』の作者・池田理代子さんとルックJTBのベテラン添乗員によるトークショーをはじめ、現地の旬な観光情報や、フランス旅行の楽しみ方などを紹介する。キャンペーンの実施にあたり、今回、JTBトラベルゲート新宿本店 海外旅行担当の中嶋泉さんと、フランス観光開発機構でプロモーション・営業担当を務める金田レイラさんに、フランス旅行の魅力について話を訊いた。――「ルックJTBフランス旅行」の中でのオススメプランを教えてください。中嶋:目玉の1つは 「街歩きと人気グルメを楽しむボンジュール・パリ8日間」に含まれる“ベルサイユ宮殿特別見学”です。『ベルサイユのばら』の舞台となる豪華絢爛な内装と美しい庭園で知られる宮殿ですが、通常は一般公開されていないマリー・アントワネットのプライベートルームを学芸員さんのガイドで見学することができます。既にベルサイユ宮殿に行かれたことのある方にも価値のある内容だと思います。そしてもう1つの目玉が「モンサンミッシェル地区とベルサイユに泊まる美しき北フランスとパリの休日7日間」に含まれる、モンサンミッシェル修道院の開館前貸切見学です。フランス西海岸、サン・マロ湾上に浮かぶ小島と修道院として世界遺産にも登録されたフランスを代表する観光名所の1つですが、こちらを開館前に1時間貸切でご案内し、他の観光客がいない中でゆっくりと観光や記念撮影を楽しんでいただけます。金田:このモンサンミッシェルは、満ち潮の時には海に浮かび、引き潮の時には陸橋が現れ、陸と繋がる“トンボロ現象”と呼ばれる現象が有名です。満潮に向かう時には今度は、引いた潮が猛烈な速度で押し寄せるので、かつては多くの巡礼者が命を落としたことでも知られています。そこで、1877年に対岸との間に地続きの道路が作られ、潮の干満に関係なく島へと渡れるようになったのですが、これにより潮流が堰き止められ、100年間で2メートルもの砂が堆積してしまい、島の間際まで潮が押し寄せることが無くなりつつありました。そこでかつての姿を取り戻そうと2009年にこの地続きの道路が取り壊され、潮の流れを邪魔しない橋をかける工事が始まり、2014年に新たな橋が完成しました。今年の夏の終わりには130余年ぶりに中世の時代と同じ姿の島の状態となるので、見どころです。――そのほか、海外旅行担当者や観光開発機構の方として、フランス旅行の魅力やオススメはありますか?中嶋:フランスはどこの地方に行くかで見る景色がまったく変わってきますので、訪れる人のいろんな目的を叶えてくれる旅先だと思います。例えばフランスと言うとやはり美食の国というイメージがあるかと思いますが、私たちが日本でイメージするような高級フレンチとは違って、カジュアルに簡単に入れるステキなレストランがたくさんあります。それから、パンはどこで食べても本当においしいですね。金田:フランスという国はその地方地方に根付いた食事があり、安くてもきちんと国の伝統や食材を守っていて奥が深いんです。――フランスの地方都市でのオススメやオススメのコースはありますか?中嶋:やはり南仏方面でしょうか。中でも南仏プロバンス地方に“鷲の巣村”という異名を持つ小高い岩山の上にあるエズという小さな村があるのですが、ここから見下ろす地中海の眺めは絶景と言われ、多くのガイドブックでも紹介されています。JTBでは写真が撮られたのと同じ時間帯、同じ場所にお客様をお連れして写真と同じ絶景を体験していただけるようにスケジュールを組んだコースもあります。それから、フランス北西にあるカニジーという街があるのですが、ここにある古城を全館貸切で滞在するコースもオススメですね。金田:個人的にオススメなのは、南西フランスですね。このあたりには“フランス人が最も好きな村”というフランス人による人気投票で2012年に1位に輝いた、サン・シル・ラポピーをはじめ、二重の城壁を持つヨーロッパ最大級の城塞都市として世界遺産にも登録されているカルカソンヌや、深い渓谷に佇む中世の街並みを残した小さな村々が点在しています。しかしフランスの特に地方は公共機関があまり発達していないため、個人旅行ではなかなか訪れるのが難しいです。バスで効率よく巡ることができる旅行会社のツアーを利用するのはオススメですね。――ありがとうございました。緯度で言うと日本ではちょうど北海道あたりの位置にあるフランス。気候的には4月から10月がちょうどベストシーズンにあたる。JTBの海外旅行担当の中嶋さんやフランス観光開発機構の金田さんが語るように、首都パリ以外の地方都市にも美しい景色や食、文化、芸術など魅力が満載の国だ。まだ訪れたことがないという人から“フランス通”の人まで、次の旅行先の候補地として検討してみてはいかがだろうか。
2015年02月12日フランス出身のハウス/エレクトロ・デュオ「ダフト・パンク」はロボットのヘルメットで素顔を隠す個性的なスタイルで知られ、ダンス音楽シーンの第一線を走るアーティストとして世界的に人気を博している。そんな「ダフト・パンク」および90年代台頭した音楽ジャンル“フレンチ・ハウス”をフィーチャーした映画『EDEN』(原題)の予告編が到着したと「billboard」が報じた。監督は『あの夏の子供たち』でカンヌ国際映画祭のある視点部門で審査員特別賞を受賞したフランス映画界の新鋭ミア・ハンセン=ラヴだ。ポールという名のDJが孤独、借金、依存症に苦しみながらも音楽シーンに貢献した20年を描く。90年代にDJとしてジャンルを先導した監督の兄スヴェン・ハンセン=ラヴの人生を基にしているという。キャストには日本でも公開となった『フランシス・ハ』で自由奔放な主人公を演じた新進気鋭の女優グレタ・ガーウィグや、『愛について、ある土曜日の面会室』のポーリン・エチエンヌなどが出演している。「ダフト・パンク」は映画の重要なシーンで自分たちの音楽が使用されることを早い段階から承諾し、サポートする意を示していたという。監督ミア・ハンセン=ラヴは、「彼らが映画の中に登場するとすれば、ストーリーの中にも登場したがっていた。メディア用に作りあげられたロボットではなく人間としてね。それが実現したとしたら私たちにとっては完ぺきだったわ。私としては、(人間になったからといって)彼らのパワーや謎めいたところが霞むことはないと思うわ」と語っている。「ダフト・パンク」本人が映画に出てくることはないが、度々2人を演じる役が出てくるという。『Eden』は最近トロント国際映画祭で上映されたばかりで、様々な買い手会社からオファーを受けているところだという。(text:cinemacafe.net)
2015年02月03日国が違えば、子育ての方法もかなり違います。私自身も以前、インドのおばあちゃんが生後3ヵ月のお孫さんの足首を片手で持ち、さかさまにしてベビーマッサージをするという姿を見て、驚がくしたことがあります。これはなかなかハードな例ですが、世界の国々には、さまざまな思想や価値観のもと、たくさんの育児の仕方があります。今回は、「フランスの子育て法」を紹介します。フランス人が子育てにおいて重視しているのは、小さいうちから「忍耐」と「社会性」を学ばせることだそう。一体どのような子育て法なのでしょうか。■フランスでは、夜泣きをする子どもがいない!?日本のママが抱える子育ての悩みとして、常に上位にくるのは「夜泣きがひどい」「なかなか寝ない」の2つ。ですから、「フランスでは夜泣きをする子どもがいない」と聞いて、驚くママは多いのではないのでしょうか?赤ちゃんが夜泣きをした時、日本ではまず、泣いている赤ちゃんを抱き上げて、赤ちゃんが何を要求して泣いているのかを考え、赤ちゃんが要求しているであろうおっぱいをあげたり、おむつを替えたりすることを行います。しかし、フランスではまったく違います。泣いている赤ちゃんを抱き上げることなく、5~10分間ほど、そのまま観察します。これは、「赤ちゃんには2時間という睡眠サイクルがあり、今はその睡眠サイクルをつなげる学習をしている最中。数分で泣き止むようであれば、睡眠サイクルがうまくつながらないことが夜泣きの原因。それを親が、お腹を空かせている、おむつが濡れていると先回りして抱き上げると、赤ちゃんの睡眠サイクルをつなげる練習を邪魔してしまう」という考え方によるもの。抱き上げて泣き止ませることよりも「赤ちゃんが上手に眠る術を身につけようとしているのを、邪魔せず見守ることが親の愛情」と考えているのです。そのせいか、フランスでは生後2~3ヵ月経つと、一晩中ぐっすり眠る子が多いのだとか。■フランスの子どもは間食をせず、食事を完食する子が多い!?日本のファミリーレストランでは、子どもが食べることに飽きて走り回ったり、駄々をこねたりしている光景をよく見かけます。しかし、フランスではこうした光景はほとんど見られないそう。さらに、間食をしないので、食事の時間にしっかりお腹が空いていて、好き嫌いなく完食する子がほとんどだそうです。これはフランスの親が、子どもが小さいうちから「食べることを楽しむこと」を一番に教えるからです。「子どもに生まれつき好き嫌いはない。食べ物の味や風味を楽しむことを学ばせよう」という考えのもと、調理法を変えたり、ユーモアを交えたりして、子どもが食べられるようになるまでさまざまな工夫をするそうです。また、保育園(託児所)や幼稚園でも、レストランで提供されるような食事が出されます。そして、園児にもきちんと料理の説明をし、「完食しなくてもいいけれど、すべての食事をテイスティング(味見)して、味や香りを楽しみなさい」と教えているそうです。決して、「栄養があるから!」と無理に食べさせはしないのです。■子どもへの叱り方も日本とは違う!?日本では、「子どもは親の所有物」のように扱われてしまうケースがありますが、フランスでは生まれた時から子どもに対し、「小さなおとな」として接しています。ですから、子どもを叱る時も、家庭や社会の枠組みの観点から叱ることが多いそうです。たとえば、子どもがお友達の行動を気に入らなくて叩いた場合、「痛いでしょ」「嫌な気持ちになるからダメでしょ」という言い方ではなく、「あなたには○○くんを叩く権利はない」という叱り方をします。買い物時、会計が済んだ後に、勝手に子どもが商品を持ってきてしまった場合は、どんなにスーパーが広くても、どんなにその子が小さくても自分で戻しに行かせるそうです。そのほかにも、子どもがやってはいけないことの境界線がはっきりしていて、その境界線の中では子どもは何をしてもいいけれど、境界線を越えた時、親は子どもを躊躇(ちゅうちょ)なく厳しく叱ります。そうすることで子どもに、社会生活の中でいかに自分をコントロールするかを徹底して教えているのです。なるべく子どものうちにたくさんのことを経験させてから、ルールを身につけさせようという考えの米国、日本、中国とは違い、子育てにおいてはなによりもまず、社会性が優先されるようです。【参考文献:『Bringing Up Bebe(「赤ちゃん」を育てるということ)』Pamela Druckerman・著(Penguin Books)】ご紹介した内容には、共感できる部分もできない部分もあると思いますが、ママ自身がいいなぁ! と感じた部分は、今後の子育ての参考にしてみるのもよいのではないでしょうか。子育てに完璧なレシピや考え方はありません。さまざまな事例を参考に、ぜひあなただけの子育て法を作っていってください。
2014年11月19日