ティファニー(Tiffany & Co.)のアイコニックなブライダル コレクション「ティファニー トゥルー(Tiffany True)」から新作バンドリングが、2020年6月6日(土)より順次、世界先行で登場する。「ティファニー トゥルー」は、幾何学的なラインや精巧なディテールを取り入れたモダンなデザインで“ 現代における多様な愛の形”を表現するブライダル コレクション。エンゲージメント リングは、センターストーンを低い位置に留めたセッティングと、洗練さと身に着けやすさが共存しており、ラグジュアリーな輝きを日常的に楽しむことができる。そんな「ティファニー トゥルー」の新作バンドリングは、グラフィカルかつミニマルで華奢な細さがポイントの1.5mmのバンドと、ダイヤモンドの輝きがモダンなムードより引き立てる2.5mmのバンドで展開。プラチナ、18Kイエローゴールド、18Kローズゴールドの3マテリアルを用意する。ウエディングリングとしてはもちろん、ファッションリングとしても身に着けやすいデザインだ。【詳細】「ティファニー トゥルー」新作バンドリング発売日:2020年6月6日(土)より順次価格:1.5mm/PT 106,000円+税、1.5mm/18KYG 84,000円+税、1.5mm/18KPG 84,000円+税2.5mm/PT・DIA 129,000円+税、2.5mm/18KYG・DIA 106,000円+税、2.5mm/18KPG・DIA 106,000円+税※2.5mm/PT・DIAのみ2020年夏頃の発売を予定。【問い合わせ先】ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インクTEL:0120-488-712
2020年06月06日住宅ローンにはさまざまな種類があって、どの住宅ローンを選べばいいか悩むという方は少なくないでしょう。本記事では、これから住宅ローンを利用する予定の方に向けて、住宅ローンの選び方のポイントや人気の金融機関をご紹介していきます。住宅ローンの選び方のポイントここでは、住宅ローンを選ぶ際のポイントとして以下の3つをご紹介したいと思います。金利タイプを決めよう金利を含めたトータルコストを算出しよう審査の通りやすさも確認しようそれぞれについて見ていきましょう。金利タイプを決めよう住宅ローンにはさまざまな種類がありますが、基本的な制度はどれも同じです。中でも重要なのが「変動金利」や「固定期間選択型金利」、「全期間固定金利」といった金利タイプです。これらの金利タイプにはそれぞれ特徴があり、すべての住宅ローンから選ぶとなると大変ですが、最初に金利タイプを決めてしまうと、ある程度絞った中で金融機関を選ぶことができます。それぞれの金利タイプの特徴については、後ほどご紹介していきます。金利を含めたトータルコストを算出しよう住宅ローンの基本的な制度はどの金融機関でも同じなのですから、住宅ローンを比較するときには、より低コストで利用できるかどうかをポイントにすることが重要です。ただし、コストを比較するにあたり、単に金利だけを比較するだけでは十分ではありません。住宅ローンは金利以外にも団体信用生命保険、保証料、事務手数料などさまざまな費用がかかるため、これらのコストを含めたトータルコストで比較検討することが大切です。審査の通りやすさも確認しようお得に利用でき、かつ自分に合った住宅ローンを見つけられたとしても、審査に通らなければ融資を受けることはできません。住宅ローン選びの3つ目のポイントとして、住宅ローン審査の通りやすさも確認しておくとよいでしょう。住宅ローンの3つの金利タイプとそれぞれのポイント住宅ローンには変動金利と固定期間選択型金利、全期間固定金利の3つがあります。変動金利とは金利が変動するリスクのある金利タイプで、金利の変動リスクがある分、3つの金利タイプで最も金利水準が低くなっているのがポイントです。一方、全期間固定金利は住宅ローンの融資を受けた段階で最後の返済日まで返済額が確定する金利タイプで、安心して返済していける代わりに、3つの金利タイプの中で最も金利水準が高くなっています。固定期間選択型金利は、10年間など選択した期間だけ固定金利で、期間経過後はもう一度固定金利を選択するか、変動金利に移行するかを選べる金利タイプです。変動金利と全期間固定金利をミックスさせたようなものだと考えるとよいでしょう。以下、金利タイプごとに向いている人の特徴を見ていきたいと思います。変動金利に向いている人はこんな人変動金利に向いている人の特徴としては以下のようなものが挙げられます。とにかくお得に利用したい方金利水準を定期的にチェックして、場合によっては借り換えも検討できる方いざというときは繰上げ返済できる方変動金利は3つの金利タイプの中で最も金利水準が低いため、とにかくお得に利用したいという方に向いています。ただし、常に金利が変動するリスクがあるため、融資を受けた後に金利が上昇してしまうと、総返済額が高くなってしまう可能性がある点に注意が必要です。金利水準を定期的にチェックできる方で、かつ金利が上がったとき、もしくは上がりそうと感じたときには、ほかの金利タイプに借り換えしたり、一括返済したりできる方にはよりおすすめな金利タイプです。全期間固定金利に向いている人はこんな人全期間固定金利が向いている人は以下のような方です。金利のチェックや借り換えが面倒な方最初から最後まで安心して返済していきたい方全期間固定金利は、住宅ローンの融資を受けた段階で最後の日の返済額まで確定するため、最初から最後まで安心してローンを返済していきたいという方におすすめです。定期的な金利チェックや、金利が変動したときの借り換えなどが面倒という方は、全期間固定金利に向いているといえるでしょう。ただし、3つの金利タイプの中で最も金利水準が高くなってしまうため、借入期間中に金利水準が変わらないか、下がった場合には総返済額が最も高くなってしまう点には注意が必要です。固定期間選択型金利に向いている人はこんな人固定期間選択型金利に向いている人は以下のような方です。将来的に収入の増加が見込める方将来的に出費の減少が見込める方固定期間終了後に金利が高くなる場合、繰上返済できる方固定期間選択型金利は10年間など、当初選択した期間だけ金利が固定されるもので、固定期間終了後は再度固定金利を選ぶか、変動金利に移行するかを選ぶ必要があります。3つの金利タイプの中では、変動金利よりは金利水準が高く、全期間固定金利よりは低いという位置づけです。「キャンペーン金利」に注意当初の固定期間終了後は、仮に店頭金利が変わらない場合でも適用金利が高くなってしまうことが多い点には注意が必要です。金融機関のホームページなどで見られる住宅ローンの金利の多くは「キャンペーン金利」と呼ばれるもので、「住宅ローンの新規融資をする方にだけ適用される金利」です。例えば、10年固定の店頭金利が2.5%の金融機関で、住宅ローンを新規借り入れする場合に限り1.5%の金利優遇を受け、1.0%で借りられるといった形です。固定期間選択型金利で固定期間を再選択するとき、このキャンペーン金利の適用を受けることができない場合が多いです。金利の再選択時には金利優遇幅が小さくなることが多く、例えば上記ケースで金利の再選択時の金利優遇幅が1.0%という金融機関では、例え10年間で金利水準が変わっていなくとも、金利が0.5%上昇してしまうことになります。このため固定期間選択型金利は、当初固定期間終了後に繰上返済できる方におすすめです。また、例えば10年固定金利を選ぶ場合に、「10年後には給料が上がっている可能性が高い」という方や、「10年後は子供が大学を卒業して教育費の負担が小さくなっている」という方にも向いている金利タイプだといえます。[adsense_middle]金利以外の費用を含めたトータルコストで考えよう住宅ローンは金利の差が目につきやすいですが、金融機関を比較するときは金利差だけでなく、その他の費用も含めたトータルコストも見ることが大切です。住宅ローンの金利以外の費用には以下のようなものがあります。団体信用生命保険保証料事務手数料それぞれ見ていきましょう。団体信用生命保険住宅ローンを組むときは、原則として団体信用生命保険に加入する必要があります。団体信用生命保険とは、返済中に債務者が死亡したときに、住宅ローンの残債を0にできる保険のことです。多くの金融機関で、団体信用生命保険の保険料は金利に含まれています。一方、金融機関によっては単に死亡のみを対象とした保険だけでなく、「ガン」や「3大疾病」「8大疾病」などを対象としたものもあることがあります。これら死亡以外を対象とする団信に加入する場合は、金利に0.2%~0.3%加算されるのが一般的ですが、金融機関によっては金利負担なしで借りられるパターンもあります。このため、金利差に加えて、団体信用生命保険の保障内容がどうなっているかも確認しておくことが大切だといえます。保証料住宅ローンを組むときは、金融機関が保証会社をつけることが多いです。保証会社とは、仮に債務者がローンの返済を延滞することが続いたとき、保証会社が金融機関から住宅ローンの債権を買い取るという契約をするもので、その保証料は債務者が負担する必要があります。保証料は利用する金融機関によって、また審査次第で変わります。例えば、みずほ銀行の住宅ローンでは、借入期間35年のとき、借入額1,000万円につき「206,110円~721,470円」となっています。保証料の額に差があるのは、審査によって返済が滞るリスクが低い場合には保証料も低く、リスクが高い場合には保証料が高くなるということです。仮に3,000万円借りるとすると、みずほ銀行では最大で216万円もの保証料がかかってしまうことになります。2つの金融機関で住宅ローンの審査を出したとき、A金融機関ではリスクが高いと判断され保証料が高く、一方のB金融機関ではリスクが低いと判断され保証料が安くなるといったことも珍しくはないため、保証料まで含めた比較が重要となります。また、フラット35やネット銀行は基本的に保証料無料となっています。事務手数料住宅ローンの融資をするには、金融機関の窓口の担当者がさまざまな手続きを行います。そのための手数料として支払うものが事務手数料です。通常3万円~5万円+消費税程度といった形が多いですが、住宅金融支援機構のフラット35やネット銀行等では、借入額の1.5%~2.0%といった形で設定されているのが一般的です。例えば、3,000万円の借入では45万円~60万円ですから、結構な金額となります。こうした理由からも、金利や保証料の額、事務手数料の額等、それぞれ単体で考えるのではなく、トータルコストでどの金融機関がお得かを考えることが大切だといえます。住宅ローンの審査についてお得に利用できる住宅ローンを見つけたとしても、審査に通らなければ利用することはできません。また、先述の通り、住宅ローンの審査次第で保証料が高くなったり安くなったりすることもあります。このため、金融機関を選ぶときは住宅ローンの審査についても考慮することが大切だといえるでしょう。なお、たとえある金融機関で住宅ローンの審査が否決だったとしても、他の金融機関では住宅ローンの審査に通ったといったことはよくあることです。自分に合った金融機関を複数ピックアップしつつ、審査が否決になった場合には別の金融機関への審査に出すことも考えておくとよいでしょう。[adsense_middle]徹底比較!【金利タイプ別】2020年人気の住宅ローンおすすめランキングここからは、変動金利と固定金利、全期間固定金利それぞれについて人気の金融機関ランキングをご紹介していきます。変動金利のおすすめ住宅ローンランキング変動金利の住宅ローンおすすめランキングは以下の通りです。ジャパンネット銀行じぶん銀行住信SBIネット銀行【変動金利:1位】ジャパンネット銀行本記事で、金利だけでなくトータルコストも考えるべきとお伝えしていますが、上位3行については、いずれも低金利かつトータルコストも低く抑えられるようになっています。具体的には、3行とも保証料が0円なのです。その上で、ジャパンネット銀行の変動金利は0.399%と業界最低水準の金利となっています。【変動金利:2位】じぶん銀行じぶん銀行は、上記のとおり保証料0円であることに加え、通常の団信に加えてガン団信と全疾病保障が保険料無料で利用できるようになっています。がん団信や全疾病保障は、金利に0.2%~0.3%程度上乗せする金融機関が多いので、特に保険を手厚くして住宅ローンを借りたいと思っている方にはこれ以上ない住宅ローンだといえるでしょう。なお、じぶん銀行の変動金利は0.41%です。【変動金利:3位】住信SBIネット銀行住信SBIネット銀行も保証料無料に加え、全疾病保障の保険料が無料となっています。かつ、変動金利の金利0.428%と非常に低い金利設定です。なお、3行とも保証料は無料ですが、事務手数料として借入額の2%程度を支払う必要があります。事務手数料を含めても他の金融機関より圧倒的にお得に利用できますが、事務手数料については覚えておくようにしましょう。固定期間選択型金利の住宅ローンおすすめランキング次に、固定期間選択型金利の住宅ローンおすすめランキングは以下の通りです。じぶん銀行りそな銀行新生銀行【固定期間選択型金利:1位】じぶん銀行変動金利と同じく、固定期間選択型金利でもじぶん銀行はお得に利用できるようになっています。先述の通り、じぶん銀行は保証料や団信も含めてのトータルコストを含めてお得で、これは固定期間選択型金利でも同様です。さらに、じぶん銀行の固定期間選択型金利は0.550%と業界最低水準となっています。【固定期間選択型金利:2位】りそな銀行りそな銀行はじぶん銀行などと異なり、店舗のある金融機関ですが、住宅ローンにおいてはネット銀行と同じく保証料無料で利用できるようになっています。ただし、事務手数料は借入額の2.2%を支払う必要があります。さらに、りそな銀行では「事務手数料無料で保証料を一括払いするタイプ」や「事務手数料無料で保証料を金利上乗せにするタイプ」も用意されています。借入時にまとまった支払いができない場合に、保証料金利上乗せタイプを選ぶといった選択も可能なのです。りそな銀行はネット銀行と同じく、手続きをインターネット上で済ませることができる点でも画期的です。なお、りそな銀行の10年固定金利は0.645%と非常に低い金利水準となっています。【固定期間選択型金利:3位】新生銀行新生銀行も店舗のある金融機関としては珍しく、保証料無料で利用できるプランが用意されています。さらに新生銀行では事務手数料についても、借入額×2.2%の定率型や、借入額に関わらず一律55,000円の定額型など、いくつかのパターンから選べるようになっています。10年固定の金利は0.800%と、ネット銀行やりそな銀行と比べるとやや高い水準となっていますが、上記制度と組み合わせることでお得に利用できる可能性があります。また、りそな銀行や新生銀行のように店舗のある金融機関については、何かあれば窓口で相談できる点もポイントとなるでしょう。全期間固定金利はフラット35がおすすめ民間の金融機関でも全期間固定金利が用意されていることもありますが、多くの場合は高い金利設定となっています。全期間固定金利を選ぶのであれば、住宅金融支援機構のフラット35一択と考えてよいでしょう。フラット35は民間の金融機関が窓口となって融資をします。どの金融機関で融資を受けても住宅ローンの内容は変わりませんが、金融機関によって事務手数料の額が変わります。これは単純に比較するだけなので、お住まいの地域で利用できる金融機関数社で比較検討してみるとよいでしょう。例えば、優良住宅ローンのフラット35は通常の物件で事務手数料が借入額×0.8%と、一般的な金融機関と比べて安く利用できるようになっています。おすすめの住宅ローンに関するまとめおすすめの住宅ローンについて、住宅ローンの選び方や金利タイプごとのポイントなどをお伝えするとともに、それぞれ特徴のある金融機関をお伝えしました。住宅ローンを選ぶときは、まずは金利タイプを決めた上で、金利や団信、保証料などを含めたトータルコストで比較することが大切です。これから住宅ローン選びをされるという方は、ぜひ本記事の内容を参考になさってください。
2020年06月03日ティファニーが昨年発表した「Tiffany True」は、新たなアイコンとして誕生したブライダル コレクションです。現代の女性のスタイルにあわせたモダンなデザインは、現代における多様な愛の形を表現しています。幾何学的なラインや精巧なディテールにより、ティファニーの伝説的なブライダル コレクションに新たに加わった、現代的な愛を表現した傑作です。センターストーンを低い位置に留めたセッティングと洗練さと身に着けやすさが共存したデザインのエンゲージメント リングは、比類なき輝きとラグジュアリーを日常的に楽しむことができます。そんなアイコニックなブライダル コレクション「Tiffany True」の新作バンドリングが世界に先駆け、6月6日より日本で先行発売されます。プラチナに加え、18Kイエローゴールドとローズゴールドの3マテリアルで展開し、現代女性に向けてデザインされたグラフィカルかつミニマルで華奢な細さがポイントの1.5mmのバンドと、ダイヤモンドの輝きがモダンなムードより引き立てる2.5mmのバンドからお選び頂けます。ウェディングリングとしてはもちろん、ファッションリングとしても、エッジィかつシックでタイムレスな魅力を放ちます。ティファニーのチーフ・アーティスティック・オフィサーであるリード・クラッコフは次のように述べています。「ティファニーは、1886年に独自の『Tiffany(R) Setting』を発表して以来、愛と約束を象徴する至上の存在 として存在し続けてきました。そして今、類い稀なセッティングや卓越したカットを採用した『Tiffany True』を 世に送り出すことで、現代における究極の愛を表現していきます。」1.5mm [PT]10万6,000円(税抜)1.5mm [18KYG]8万4,000円(税抜)1.5mm [18KRG]8万4,000円(税抜)2.5mm [PT・DIA]12万9,000円(税抜)2.5mm[18KYG・DIA]10万6,000円(税抜)2.5mm[18KRG・DIA]10万6,000円(税抜)企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年06月03日住宅ローンには実に多くの種類があり、そのどれもが基本的な仕組みを同じとした商品であることから、どの住宅ローンを選べばよいかを決めるのは難しいものです。そんな中でも、住宅ローンを選ぶにあたり押さえておくべきポイントはあります。本記事では、住宅ローンを決めるにあたり、押さえておきたい4つのポイントをご紹介していきます。ポイント1:変動金利or固定金利の選び方住宅ローンを選ぶ際、最初に「どの金融機関がよいか?」から決めるより、「変動金利と固定金利のどちらを選べばよいか?」を決めるほうが効率的です。というのも、どの金融機関を選んでも、変動金利や固定金利という仕組み自体は同じだからです。ここでは、変動金利と固定金利それぞれの特徴とメリット・デメリットを見ていきたいと思います。変動金利の特徴とメリット・デメリット変動金利はその名のとおり変動する金利で、変動するというリスクがある一方、固定金利と比べて低い金利設定になっているのが一般的です。変動金利の最大のメリットはその金利の低さです。例えば、みずほ銀行の変動金利は0.625%~0.875%、固定金利のうち、10年固定は0.85%~1.10%とおおよそ0.2%程度の金利の違いがあります。一方、金利が変動するため、借入時の金利が低くとも将来金利が上がると、総合的な返済額は固定金利より高くなってしまう可能性があります。このため、「金利が下降傾向もしくは横ばい傾向にあるとき」は変動金利を選ぶのがおすすめといえます。将来の金利変動を読むことはできる?とはいえ、実際のところ将来の金利水準を読むことは不可能といってもよいでしょう。ここ10年程度、金利は「底」と言われ続けていました。底ということは、もう上がるしかありません。しかし、日本は2016年にマイナス金利を導入したため、さらに金利が下がることになりました。このようなことは誰にも予測できないでしょう。金利が上がったら繰上返済できるのがベスト金利を完全に読むことはできないため、将来的にお得か損かを天秤にかけて変動金利か固定金利を選ぶのは難しいことです。一方、ある程度の蓄えがあり、「金利が上がったら繰上返済できる」という状況を作れるのであれば、変動金利を選んだほうがよいといえます。こうすることで、変動金利の低い金利で融資を受けつつ、仮に金利が上がったときはその影響を低く抑えることができるからです。「そもそもお金があれば融資を受ける必要はないのでは」と思うかもしれませんが、そうとも言えません。マイホームの購入には、住宅以外にもさまざまなお金がかかるものです。手元にある程度のお金を残しておいたほうが何かあったときに安心できるでしょう。また、特に住宅ローンを借りてから13年間は、住宅ローン年末残高の1%について所得税と住民税から控除を受けられる住宅ローン控除があるため、その期間中は実質的な金利負担なしでお金を借りられます。固定金利の特徴とメリット・デメリット固定金利には最初に選んだ期間だけ固定される固定期間選択型金利と、フラット35など借入期間中ずっと同じ金利で借りられる全期間固定金利があります。固定期間選択型金利とは固定期間選択型金利とは、10年など借入時に固定する期間を選び、期間経過後は再度固定期間を選択(金利の再選択)するか、変動金利に移行するかを選ぶというものです。固定する期間が長い程金利が高くなる傾向にあり、かつ固定期間が短いとすぐに金利の再選択をする必要があるため、程よい期間といえる「10年固定金利」の人気が高いです。なお、一般的に固定期間選択型金利の金利は、変動金利よりは高く、全期間固定金利よりは低くなっています。将来的な借り換えも視野に入れよう固定期間選択型金利の落とし穴ともいえるのが、「キャンペーン金利」の存在です。最初に固定期間選択型金利で住宅ローンの融資を受ける際、その金利は通常「キャンペーン金利」の適用を受けます。金融機関が、自行を選んでもらうために低い金利で融資をしてくれるというわけです。例えば、10年固定金利の店頭金利が2.5%のところ、キャンペーン金利で1.0%で貸してくれるといった具合です。一方、金利の再選択時には、このキャンペーン金利の適用を受けることはできないのが一般的です。仮に金利の再選択時の優遇幅が1.0%だった場合、仮に10年間で店頭金利が全く動いていなかったとしても、10年固定金利を再度選ぶと、その金利は1.5%に上がってしまうのです。10年固定金利を選ぶのであれば、10年経過後は一括返済するか、ほかの金融機関に借り換えすることも検討するとよいでしょう。全期間固定金利とは全期間固定金利とは、借入期間中ずっと同じ金利で借りられるというもので、金利の変動リスクを全く考慮する必要がない分、変動金利や固定期間選択型金利と比べて高い金利設定となっているのが一般的です。仮に35年間ずっと同じ金利水準であれば、変動金利と全期間固定金利の総返済額の差は大きなものになります。例えば、借入額3,000万円、借入期間35年のとき、変動金利の金利を0.8%だと仮定すると総返済額はおおよそ3,440万円となります。一方、同じ条件で全期間固定金利の金利を1.2%と仮定すると、総返済額はおおよそ3,675万円となり、235万円もの差があることが分かります。ただし、35年もの間ずっと金利が変わらないということはあまり考えられません。場合によっては、変動金利のほうが総返済額がずっと大きくなる可能性もあるでしょう。全期間固定金利は、借入時の金利は高いものの、安心して返済していける住宅ローンだといえます。ポイント2:団体信用生命保険の内容を確認しよう次に確認しておきたいのが、団体信用生命保険の内容です。住宅ローンを組むときは通常、団体信用生命保険といって、債務者が亡くなると住宅ローンの残債分の保険金を受け取れる保険に加入します。[adsense_middle]銀行ごとに異なる保険商品この団体信用生命保険は住宅ローンを借りる金融機関ごとに内容が異なります。もちろん、債務者が亡くなると残債分の保険金を受け取れるという部分は同じですが、それ以外の「保障内容」や「保険料の取扱い」に違いがあるため、事前に確認しておくことが大切です。保障内容の違い団体信用生命保険には、債務者の死亡のほか、ガンや3大疾病(ガン、心筋梗塞、脳卒中)、8大疾病(3大疾病+高血圧症、糖尿病、慢性腎不全、肝硬変、慢性膵炎)を保障対象としたものなどさまざまあります。また、保障対象は同じであっても、「残債分の保険金を受け取れる」ものや「入院1日につき10,000円の給付を受けられる」ものなど、受け取れる保障内容にも違いがあります。住宅ローンを借りようと思っている金融機関でどのような団体信用生命保険を取り扱っているのか、あらかじめ確認しておくようにしましょう。保険料の取扱いの違い団体信用生命保険は、保険というからには保険料を支払う必要があります。この保険料の取扱いも金融機関ごとに異なります。一般的に団体信用生命保険の保険料は「すでに住宅ローンの金利に含まれているもの」と「金利に上乗せする形で支払うもの」、「住宅ローン借入時に別途支払うもの」の3つのタイプがあります。死亡のみを対象とした一般的な団体信用生命保険では、1つ目の「すでに住宅ローンの金利に含まれているもの」が多く、3大疾病や8大疾病など、手厚い保険を選ぶと金利に0.2%~0.3%プラスされるといったものが一般的です。一方、金融機関によってはガンや3大疾病、8大疾病などの保険を金利負担なしで利用できるケースもあります。特に手厚い保険を利用したいと考えている方は、このように団体信用生命保険を少ない負担で利用できる金融機関を探してみるとよいでしょう。住宅ローン利用に合わせて既存の生命保険を解約する団体信用生命保険は、亡くなったときに住宅ローンの残債分の保険金を受け取れる保険です。例えば、住宅ローンの残債が2,000万円あるときに債務者の方が不幸にも亡くなってしまった場合には、2,000万円分の保険金を受け取ることができ、遺された家族は家に住み続けることができるほか、家を売却してまとまった資金を受け取ることもできます。このことから、住宅ローンの融資を受けると同時に生命保険を解約したり、保障内容を見直したりするのも1つの方法です。例えば、生命保険を見直すことで毎月の保険料負担分が5,000円浮くとすれば、その分を住宅ローンの返済に充てることもできます。こう考えると、団体信用生命保険の保障内容をよく選ぶことは、金利を選ぶのと同じくらい重要なことだと感じられるのではないでしょうか。ポイント3:金融機関ごとに審査基準が異なる住宅ローンを選ぶにあたり、金融機関ごとに審査基準が異なる点もポイントだといえます。当たり前のことですが、住宅ローンを利用するにはまず審査をパスしなければ始まりません。住宅ローン審査のポイントは年収と属性、個人信用情報の3つ住宅ローンの審査基準は金融機関ごとに少しずつ異なりますが、基本的には借りる人の年収と属性、個人信用情報の3つがよく見られます。年収は高ければ高いほど借りやすく、また借入可能額にも影響します。属性とは、勤め先が役所などの公務員なのか、会社員なのか、会社員であっても1部上場企業に勤めているのか、中小企業なのかによって審査結果が変わります。最後の個人信用情報は、過去に借りたローンで延滞などしていないかを確認するもので、過去に一度でも延滞をしていると住宅ローンを借りるのが非常に難しくなります。勤め先の会社で審査結果が変わることもある住宅ローンの審査のポイントはどの金融機関でも大きく変わりありませんが、ある金融機関では審査に落ちたのに、別の金融機関では審査に通ったということも少なくありません。これにはさまざまなことが考えられますが、そのうちの1つに勤め先の会社によって審査の結果が変わるということがあります。一般的に、ローンの審査の際には上場企業など信用の高い企業ほど審査をパスしやすく、一方で中小企業は慎重に審査がなされます。ただし、例えば地方銀行や信用金庫などで融資を受ける際には、勤め先の企業が中小企業であっても会社の融資などで関係していることが多く、財務状況がよければ想像以上によい評価を得られるといったことがあります。そのほか、金融機関によっては公務員に積極的に融資するケースがあるなどさまざまです。例えば同僚が住宅ローンの審査を受けたのであれば、その結果がどうだったのかなど聞いておくと、自分の住宅ローン選びのときに役立つでしょう。ポイント4:借入時の負担額を比較しよう住宅ローンを利用する際、金融機関に対して事務手数料や保証料などを支払うことがありますが、これらの負担額は金融機関によって異なります。場合によっては100万円以上の違いがでることもあるため、事前に確認しておくことが大切です。[adsense_middle]事務手数料の違い事務手数料とは、住宅ローンを利用するにあたり、金融機関が行うさまざまな事務手続きに対して支払うものです。50,000円~100,000円程度で設定されているところが多く、中には無料のところもあります。なお、住宅金融支援機構のフラット35を利用する場合、金融機関は窓口となるだけで利息を得ることができないということもあり、借入金額×1.5%など高めの設定となっています。仮に3,000万円借りるのであれば、事務手数料だけで45万円の負担となることから、金利などと含めて慎重に検討することが大切だといえるでしょう。なお、フラット35については次に説明する保証料が不要となっています。保証料の違い保証料とは住宅ローンの保証会社に対して支払うものです。住宅ローンの融資を受けた後、万が一返済が滞った場合には、金融機関は残債を回収しなければ大きな赤字となってしまいます。そこで、あらかじめそうした延滞リスクを避けるために利用されるのが保証会社です。保証会社を利用した住宅ローンの場合、債務者が住宅ローンを延滞して返済の目処が立たない場合には、金融機関の代わりに保証会社が肩代わりすることになります。保証会社は、そうしたリスクを引き受ける代わりに保証料を受け取るのです。保証料は住宅ローンの審査の結果、延滞の可能性が低いと判断されると安く、逆に延滞の可能性が高いと判断されると高く請求されることになります。例えば、みずほ銀行の場合、借入金1,000万円あたりの保証料の額は206,110円~721,470円となっています。なお、金融機関によっては保証料不要のケースもあります。事務手数料と併せて、複数の金融機関でしっかり比較検討することが大切だといえるでしょう。住宅ローンの選び方に関するまとめ住宅ローンの選び方について4つのポイントをお伝えしました。本記事でお伝えしたとおり、住宅ローンを選ぶときには金利の違いはもちろん、団体信用生命保険の内容や借入時の各種手数料などを含めて総合的に判断することが大切です。住宅ローンを選ぶときには本記事でお伝えした4つのポイントに沿って、それぞれどのような取扱いになっているか、検討している金融機関を1社1社比較していくことをおすすめします。
2020年05月28日マイホームの購入を検討されている方の多くが住宅ローンを利用することもあり、まずは住宅ローンに通るのかを心配される方は多いようです。本記事では、そうした方に向けて、住宅ローンの審査基準や承認を得るためのポイントなどを解説していきます。住宅ローン審査の方法と流れマイホーム購入時には多くの方が住宅ローンを利用するでしょう。このため、まずは住宅ローン審査の承認を得ることが重要になります。ここでは、住宅ローンの審査についてその方法と流れをご紹介します。マイホーム購入前の準備まずはマイホーム購入前の準備として、住宅ローン審査のために以下の書類を用意しておくようにしましょう。源泉徴収票や所得証明書ほかのローンに関する明細書身分証明書それぞれ解説します。源泉徴収票や所得証明書住宅ローンでいくら融資を受けられるかは年収によります。住宅ローン審査に必要な書類としても、年収を確認するための書類としても、物件探しの前に源泉徴収票や所得証明書を準備しておきましょう。サラリーマンの方の場合、源泉徴収票は勤務先から受け取ることができます。また、自営業の方の場合は昨年分の確定申告書の控えを用意します。住宅金融支援機構のフラット35など、金融機関によっては自治体で発行される所得証明書の提出が必要になる場合もあります。ほかのローンに関する明細書住宅ローンの審査を受ける前に、マイカーローンやカードローン等ほかで借入がある場合には、これも住宅ローンがいくら借りられるかに影響するため、物件探し前に明細書を確認しておくことをおすすめします。多くの場合、明細書はローン借入時に発行されます。紛失した場合は再発行してもらう必要があるため、借入先に連絡するとよいでしょう。身分証明書最後に、住宅ローン審査時には身分証明書が必要になります。当初は家を買う予定がなくとも、物件の見学に行ったときに気に入った物件があれば、買付申込~住宅ローンの事前審査と進むこともあるため、あらかじめ用意しておくと万全です。住宅ローンの事前審査~金融機関による物件査定等事前準備を済ませ、物件を見学した結果、気に入った物件が見つかった場合、まずは物件を購入できるかを確認するために事前審査を行います。事前審査では、先に準備した書類一式が必要になります。事前審査申込書に記入し、金融機関に提出すると、物件の情報や審査申込人の年収・勤め先などの情報をもとに審査が行われます。この事前審査はおおむね1週間程度はかかると考えておくとよいでしょう。住宅ローン以外の借入が多いといった場合には、審査にもっと時間がかかることもあります。売買契約締結~住宅ローン本審査事前審査の承認を得られたら、物件について売買契約をした後に住宅ローンの本審査となります。金融機関にもよりますが、事前審査で承認を得ており、審査内容に大きな違いがなければ本審査でも承認となることがほとんどです。住宅ローンの本審査には1週間~2週間ほどかかるのが一般的ですが、審査基準ぎりぎりの場合などには1カ月以上かかることもあります。住宅ローンの本審査承認を得られたらそのまま決済と進むことができますが、否決になると当然物件を購入できません。なお、金融機関により審査のポイントが異なり、同額を借りる場合でも、ある金融機関では通らないものの、別の金融機関では承認となるといったケースもあります。心配な方は最初から複数の金融機関に審査を提出することを考えてもよいでしょう。住宅ローン審査の基準と承認を得る条件住宅ローン審査で承認を得るためにはどのような条件を満たしておくとよいのでしょうか?審査基準などは金融機関により少しずつ異なりますが、大きくは違いがありません。ここでは、住宅ローン審査で承認を得るための一般的な条件をお伝えしていきます。借入比率が基準を満たしていることまずは、借入比率が金融機関の設定する基準を満たしている必要があります。借入比率とは、年収のうちいくらがローンの返済に充てられているかを示すもので、マイカーローンなど住宅ローン以外の借入の返済と、新しく借りる住宅ローンの返済との合計額で計算します。また、借入比率は金融機関ごとに異なり、例えばみずほ銀行の借入比率は以下のように設定されています。目安として確認しておきましょう。みずほ銀行の借入比率年収300万円以上400万円未満:35%年収400万円以上700万円未満:40%年収700万円以上:45%例えば、年収400万円の方がみずほ銀行で住宅ローンを組む場合、400万円×40%=160万円/年まで住宅ローンやそのほかのローンの返済に充てられるということになります。仮にマイカーローンで毎月5万円、年間60万円の返済をしているのであれば、新しく借りられる住宅ローンは年間100万円、月に8.3万円程度までとなる計算です。なお、住宅ローン実行までにマイカーローンなど、ほかのローンを完済してしまえば、借入比率の限度額まで借りることも可能となります。個人信用情報に傷がないことまた、個人信用情報に傷がないことも重要なポイントとなります。個人信用情報とは、ローンを借りたり、クレジットカードを作ったりしたときにその情報が登録されるもので、毎月の返済や延滞情報が蓄積されています。住宅ローンを融資する金融機関は、融資したものの返済されなければ損をしてしまうため、個人信用情報には非常に厳しいです。一般的に、個人信用情報に1つでも傷があると融資を受けるには非常に難しくなります。なお、例えば存在を忘れていた返済の延滞や、カードなどの切り替えがうまくいかなかったことを原因とした延滞など、何らかの理由がある場合でも承認を得られない場合が少なくありません。特に数年以内に住宅ローンを借りるつもりがある方は十分に注意する必要があります。なお、借入比率についても個人信用情報についても、基本的には基準に満たない場合には審査で承認を得ることが非常に難しくなりますが、例えば年収の高さや、公務員や1部上場企業の社員のように属性がよいなど、ほかにプラスとなる材料があれば承認を得られることもあります。住宅ローン審査のポイントここまでを踏まえて、住宅ローン審査時には以下のポイントを押さえておくとよいでしょう。あらかじめ借入可能額を把握して物件探しをしよう借入比率を満たさない場合は事前完済を検討しよう否決になってもほかの金融機関で承認となる可能性はあるそれぞれ確認していきます。[adsense_middle]あらかじめ借入可能額を把握して物件探しをしようマイホーム購入は、住宅ローンがいくら借りられるか次第で購入する物件が変わるという方も少なくありません。このため、物件探しをするために自分はいくら借りられるのかを把握しておくことをおすすめします。これには、以下の2つの方法があります。自分で計算する借入可能額は自分で計算できます。借入可能額の計算には、先述の借入比率と審査金利と呼ばれる指標を用います。審査金利とは借入可能額を算出するために用いる金利で、金融機関ごとに異なりますが、3%など実際の住宅ローン金利より高く設定されています。借入可能額を計算する方法さて、借入比率と審査金利を用いて借入可能額を計算する方法を見てみましょう。例えば年収400万円の方が、借入比率35%、審査金利3%の金融機関で借入期間35年の住宅ローンの審査を受ける場合、以下のように計算します。住宅ローンの返済に充てられる額を求める:400万円×35%=140万円金利3%で借入期間35年、100万円借りる場合の返済額を求める:46,176円/月上記1.を2.で割って100を掛ける:140万円÷46,176円/月×100=約3,031(小数点以下切り捨て)上記ケースでは、約3,031万円まで借りられる計算となります。(※返済額については住宅金融支援機構の返済額シミュレーションなどを用いましょう。)なお、審査金利や借入比率は金融機関ごとに異なるため、自分で計算するためにはあらかじめ聞いておく必要があります。まずは事前審査を提出してみる自分で計算する方法以外におすすめなのが、まずは事前審査を提出してみる、ということです。住宅ローンの審査では、審査申込人の年収や属性、個人信用情報のほか、物件の情報も見られますが、審査申込人の年収などの比重が大きいのが一般的です。このため、例えばある物件で3,000万円の事前審査の承認を得ていた場合、物件を変えたとしても同額の承認を得られる可能性が高いのです。とはいえ、審査を申し込むには購入予定の物件情報を申請する必要があるため、いくつか見学してみて、その中で気になる物件を住宅ローンの対象にして事前審査を受けてみるとよいでしょう。借入比率を満たさない場合は事前完済を検討しよう先の計算では考慮していませんでしたが、住宅ローン以外にマイカーローンなどの借入がある場合には、借入可能額も少なくなってしまいます。ほかの借入があることが理由で十分な額の借入ができない場合には、事前完済することも考えましょう。手持ちの資金で事前完済が難しい場合には、売買契約時の手付金を少なくしてもらえるよう掛け合ったり、ご両親から借りたりといったことを検討するのも1つです。否決になってもほかの金融機関で承認となる可能性はある住宅ローンの審査は、本記事でご紹介した基準や条件を満たしていても否決となることがあります。例えば個人信用情報が「ホワイト」、つまり過去に何も借入していないことを理由に否決となってしまうようなケースがあります。ローンを借りて返済すると個人信用情報にそのことが記録されますが、何も借入していない方はそうした情報がありません。何も借りていないのですから安心できそうなものなのですが、お金を貸す側からすると何も情報がない=返済しないかもしれないと考えられてしまうケースがあるのです。こうした審査基準は金融機関ごとに、また場合によっては担当者によっても異なります。否決になったら理由を確認しよう住宅ローンの審査は金融機関や担当者によっても異なります。このため、1つの金融機関で否決となったからといって諦めず、ほかの金融機関でも審査を試してみるようにしましょう。このとき、がむしゃらに審査を出すのではなく、否決となった理由を聞いておくことをおすすめします。「総合的に判断して否決」という理由を伝えられることも多いですが、丁寧に否決の理由を教えてくれる場合もあります。中には、自分も把握していなかった借入があったことが原因で否決となることもあります。こうしたケースでは事前完済するなど、原因を解消することで審査の承認を得られる可能性を高めることができます。住宅ローン審査に関するまとめ住宅ローン審査について、審査の流れや基準、承認を得るためのポイントなどをお伝えしました。基準や条件は金融機関ごとに異なるものの、大きくは違わないため、まずは本記事の内容を参考に審査を進めるとよいでしょう。その上で審査が否決となってしまった場合には、その原因を追及しつつ、少しずつ状況をよくしてほかの金融機関に審査を提出することで、承認を得られる可能性を高めることができます。
2020年05月22日ロジェ ヴィヴィエ(Roger Vivier)の2020年春夏コレクションから、ブライダルセレクションのシューズ、アクセサリーが登場。ブライダルセレクションでは、華やかなウェディングシーンにぴったりな、ハンドクラフトのシューズ、バッグ、アクセサリーが揃う。目を引くのは、アイコニックなシグネチャークリスタルバックルをあしらったアイテム。ヴェルサイユ宮殿から着想を得た、複雑なディテールのブロッシュバックルは、イヤリングやヘアクリップに。また、繊細なクリスタルのフラワーを象った「フラワー ストラス」バックルは、艶やかなサテンのパンプスやエンベロップクラッチバッグに優雅な輝きを添える。また、ノンバックルスタイルのサンダル「ヴィヴィエ マレーネ」も登場。クリスタルで覆われたボールが特徴的な「ボールストラスヒール」は、1953年にムッシュ・ヴィヴィエにより作り出されたものをクリエイティブディレクター・ゲラルド・フェローニがアップデートしたデザインだ。ヒールの高さはバリエーションが展開されるため、シーンに応じて好きな高さを選ぶことができる。【詳細】ロジェ ヴィヴィエ ブライダルセレクション価格例:・「ブロッシュ ヴィヴィエ」イヤリング 106,000円+税・「フラワーストラス」パンプス 210,000円+税・「フラワーストラス」エンベロップクラッチ 236,000円+税・「ヴィヴィエ マレーネ」ミュール 133,000円+税【問い合わせ先】ロジェ・ヴィヴィエ・ジャパンTEL:0120-957-940(フリーコール)
2020年05月14日まとまったお金が必要になって、みずほ銀行カードローンの利用を検討しているのでしょうか?ただし最初に申し上げておきますが、みずほ銀行カードローンの審査は、決して甘くはありません。むしろ厳しい方だといってもいいでしょう。ですが、ローンと審査の仕組みを理解してポイントを抑えて申込を行えば、決して高いハードルとはいえません。そこで、この記事では審査の流れやその基準、さらには口コミと評判について解説してまいります。ぜひ最後までご覧ください。みずほ銀行カードローンの概要そもそも、こちらのカードローンは一体どういうものなのでしょうか?みずほ銀行といえば、誰でも知っているメガバンクですが、実はカードローンでお金の貸し出しも行っています。そして、一般の預金や引き出しとはまた違った側面があるようです。ということで、みずほ銀行カードローンの特徴について、以下でいくつか見ていきましょう。キャッシングよりも有利なカードローンの金利まずは、気になる金利について説明いたします。一般にカードローンの金利は借入限度額によって変動しますが、みずほ銀行カードローンの金利は下表の通りとなっています。上記の金利は基準金利ですが、事前に住宅ローンを申し込んでいる場合には、金利が年0.5%ずつ下がります。ただ、お金を借りるには、カードローン以外にもクレジットカードでお金を借りるキャッシングという方法もあります。すでにクレジットカードを持っているのなら、わざわざカードローンを使わずにキャッシングで借りればいいのでは、という気にもなりますね。それでは、両者の金利を比較してみましょう。みずほ銀行カードローン最大金利JCBクレジットカードキャッシング最大金利年14.0%年18.0%ということで、条件によりますが結果としてはカードローンの方が金利がお得となります。消費者金融との違いまた、消費者金融からお金を借りる、という手もあります。こちらと銀行カードローンを比べると、どのようなことが言えるでしょうか?金利だけを比べますと、消費者金融は年18.0%というものがほとんどですので、みずほ銀行カードローンの方に分があります。ただし、この両者は金利以外にもいろいろと相違があります。まず、みずほ銀行カードローンはメガバンクが主体になっているという信頼感があります。一方、消費者金融の方は手軽さと便利さというメリットがあります。どちらを選ぶかはそのときの状況によって決めればいいでしょう。三種類の返済方法そして、借りたお金を返済するには下記の三種類の方法があります。自動引き落としみずほダイレクトATM返済「自動引き落とし」とは、みずほ銀行の普通預金口座から毎月10日に返済額が引き落とされるというものです。「みずほダイレクト」とは、PC、スマホ、携帯電話などからネット経由で返済する方法です。さらに「ATM返済」とは、コンビニや銀行にあるATMから返済をする、という方法です。手数料について返済方法によっては、返済額以外に手数料がかかってしまうことに注意が必要です。たとえば、ATMから返済を行うと手数料がかかってしまいます。また、みずほダイレクトで返済する場合でも、テレホンバンキングといって電話の自動音声に従って返済を行えば、やはり手数料がかかります。自動引き落としやみずほダイレクトのネット経由で返済を行うと、手数料がかかりませんのでお得です。カードローン審査の流れについて次に、カードローンに申し込んだ後の審査プロセスについて説明いたします。お金を借りる側からしても、何がどのように評価されていくのかを理解しておいた方が通過する方法を考えやすくなります。[adsense_middle]審査の大まかなプロセスまずは、実際に行われる審査について、大まかな過程を追っていきましょう。実は、借りる側がみずほ銀行に口座を持っているかいないかで過程は二つに分かれます。みずほ銀行口座を持っている場合まず、口座を持っている場合には下記のようになります。PCやスマホでみずほ銀行カードローンの公式サイトから申し込む審査が行われる在籍確認が実施される審査結果がメールで通知される必要書類の提出契約手続きとカードローン口座開設キャッシュカードにてATMから借入みずほ銀行口座を持っていない場合口座がない場合のプロセスは下記の通りです。PCやスマホでみずほ銀行カードローンの公式サイトから申し込む審査が行われる在籍確認が実施される審査結果がメールで通知される普通預金口座開設を申し込む通帳を受け取るカードローン口座開設およびキャッシュカードが送付されるキャッシュカードにてATMから借入両者を比較しますと、審査結果の通知までは同じですが、口座がない場合には口座開設というプロセスが入ります。つまり、カードローンを利用するには普通預金口座開設が必須になっているということです。それなら、事前に口座を作成しておいた方が手続きが早く済みますね。審査を申し込むための条件とはただし、残念ながら普通預金口座を作れば誰でもカードローンを利用できる、というわけではありません。条件に適った人だけが審査を申し込むことができます。その条件とは、下記の通りです。安定かつ継続した収入オリコの保証が受けられる20~66歳までの人この条件に外れていますと、審査が受けられない、または受けても落ちるということになってしまいます。年齢などはどうしようもありませんので、対象外の方は他の手段を探すしかありません。審査に通りやすい人・落ちやすい人の特徴そして、通りやすい人と落ちやすい人には、いくつか特徴があります。審査に通りやすい人の特徴まず、通りやすい人の特徴です。申告に嘘がない安定した収入がある返済トラブルがないそれぞれについて説明します。申告に嘘がないまず、申込時に記載した事項に嘘がないということが、審査に通るための絶対条件です。通りたい一心でごまかしたり虚偽の記載をしたりして、それがばれてしまった場合には、まず審査に合格することは難しいでしょう。これは当たり前ですね。安定した収入がある安定した収入があるということは、毎月確実に返済がある、ということです。延滞なども発生しにくいと判断されますので、こういう人は通りやすいですね。返済トラブルがないこれまでに他社で借りていて特に問題なく返済をしていれば、今回もきちんと返済してもらえるだろうという評価を得て、無事借り入れができる可能性が高いです。言い換えると、これまで全く借入をしたことがなければ返済実績がありませんので、かえって審査で不利になります。審査に落ちやすい人の特徴逆に、落ちやすい人とは下記のような人です。他社からも借り入れがある在籍確認が取れない過去に金融事故を起こしている自営業や個人事業主以下でそれぞれについて述べていきます。他社からも借り入れがある過去に他社で借り入れていて現在返済が終わっていれば問題ありませんが、他社からも借り入れがある場合には返済額が上乗せされることになるため、「返すのが苦しくなるのでは」と思われて審査が通りにくくなります。さらに、借入残高の合計が年収の三分の一を超える場合には、自主規制に引っかかるためそもそも借り入れが不可能になります。在籍確認が取れない審査のプロセスの中に、在籍確認があります。これは職場などに電話をかけて、本人が確かに在籍していることを確認するというものです。ここで確認が取れないと、まず不合格となります。過去に金融事故を起こしている延滞や債務整理など、いわゆる金融事故を起こしていた場合、一定年数以上経過しないと信用情報に記載されていますので、借り入れは無理になります。自営業や個人事業主「えっ、職業によって通りにくいとかあるんですか?」と驚くかもしれませんが、定収のある公務員やサラリーマンに比べて、自営業やフリーランスは不利になります。そうした方でも実際には収入が多い場合も多々ありますが、このあたりは堅実性を重んじるのでしょう。審査をスムーズに通過するためのポイントここまで見てきたように、みずほ銀行カードローンの審査に合格するためには色々とハードルがあります。それでも少しでもスムーズに審査に通るための方法を、以下に紹介します。みずほ銀行の普通預金口座を持つみずほ銀行住宅ローンを利用低めの借入額を申請みずほ銀行の普通預金口座を持つみずほ銀行の口座があれば、先ほど見た審査の過程が早くなりますので、かかる期間が短くなります。また、給与振り込み口座に指定していれば安定した返済が見込めますし、貯蓄があった場合には貸し倒れリスクも少ないのでプロセスが早く進むでしょう。みずほ銀行住宅ローンを利用みずほ銀行の住宅ローンを利用していれば、すでに個人情報や返済履歴を審査側が把握しているため評価がしやすくなります。そのため、金利を優遇して利用を促進していると言えるでしょう。低めの借入額を申請さらに、借入金額を少なく申請しておけば、「返済をきちんと考えている」という印象を与えることができて通りやすくなります。もし足りなくなった場合は増額が可能ですので検討しましょう。みずほ銀行カードローンの審査期間は長い?審査方法の特徴についてみずほ銀行カードローンの審査期間は、一般には長めと言われています。実際はどうなのか、期間と審査の特徴について述べていきます。[adsense_middle]審査期間は申込方法によって変わってくるカードローンの申し込み方法には色々な方法があります。そして、方法によって期間は変わってきます。まず、インターネットや店頭での申し込みでは翌々営業日に審査が終わります。また、郵送の場合には書類到着後の翌々営業日となります。さらに、電話で申し込んだ場合には申込受付後翌々日となります。ただし、消費者金融に比べるとやはり審査にかかる時間は長めと言えるでしょう。申込に必要な書類カードローンに申し込むために必要な書類には、どういったものがあるのでしょうか?まず、本人確認書類として運転免許証などの身分を証明するものから1点を提出します。次に、収入証明書類として源泉徴収票などから1点提出する必要があります。銀行カードローンの審査が厳しいと言われる理由とはみずほ銀行のカードローンに限らず、一般に銀行カードローンの審査は厳しいと言われています。でもそれはなぜでしょうか?まず、母体がメガバンクであるため貸し倒れリスクに慎重にならざるを得ないという事情があります。審査を甘くしていると貸し倒れが数多く発生して、信用にかかわることになります。また、上限金利が低いので、貸し倒れが起こった際に利息分が少なく損失が膨らんでしまうという事情もあり、厳しく評価することになります。さらに、みずほ銀行カードローンの審査は、実際には補償会社であるオリコが行います。オリコはみずほ銀行だけではなく、他の様々な銀行カードローンの補償会社になっています。つまり、オリコが補償会社をしている他の銀行カードローンで延滞をしていれば、何年経っても記録が残っているため、みずほ銀行カードローンの審査に通ることはできません。このような事情により、厳しいというイメージになっています。補償会社についてでは、補償会社とは一体どのような役割を持っているのでしょうか?補償会社は申込者の審査や、返済ができなくなった人の代位弁済を行っています。なので、延滞があると補償会社がその分を銀行に支払い、補償会社が延滞分を取り立てることになります。みずほ銀行カードローンにおいては、それをオリコ、正式にはオリエントコーポレーションが担当しています。ということで、申込者は実際にはオリコの審査を受けることになるのです。審査の評判と口コミを紹介それでは、ここで実際にみずほ銀行カードローンを利用した人の口コミを見ていきましょう。審査に落ちた人の口コミ審査に落ちてしまった人の口コミからご紹介します。30代自営業・年収400万円の男性「自営業だったためか、収入証明書に不備があったためか、落ちた原因はわかりませんでした。」20代正社員・年収350万円の男性「他に消費者金融から借金をしていたため落ちたのではないかと分析しています。」審査に受かり満足している人の口コミ次に、審査に合格して利用後も満足している人の口コミです。30代個人事業主・年収400万円~600万円の女性「10万円~30万円の借入で完済しています。ウェブでの申し込みで、手続きも早くサービスに満足しています。」40代個人事業主・年収800万円~1000万円の男性「30万円~50万円の借入を完済。大手銀行の安心感は評価できる点です。」審査に受かったが不満のある人の口コミ最後に、審査には受かったものの利用には少し不満の残った人の口コミです。30代会社員・年収600万円~800万円の男性「50万円~100万円を完済しています。申し込んでから実際に借り入れるまで1週間近くかかりました。」30代会社員・年収600万円~800万円の女性「5万円~10万円を完済しています。ポイントがつかないなどの点は、ネット銀行と比較して便利さに欠けると思います。」口コミから考察するみずほ銀行カードローンの評判やはり他社で借金をしていたり提出書類に不備があったりすると、審査に通ることは難しいようです。ただし、個人事業主であってもお金を借りることに成功している人はいます。これは借入金額を低く抑えたためと思われます。また、審査期間の長さや便利さに欠ける点が課題となっています。みずほ銀行カードローンの審査に関するまとめみずほ銀行カードローンとその審査について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?みずほ銀行カードローンは金利については有利で、返済方法によっては手数料がかかることがあります。なお、審査はみずほ銀行に普通預金口座があるかどうかでプロセスが変わります。貸し倒れリスクに対して慎重なため、審査期間は長く審査も厳しくなりがちです。ただし借入額を低く設定すれば、自営業や個人事業主でも借り入れは可能です。審査が厳しいと言われると、どうしても利用を尻込みしてしまう銀行カードローンですが、金利もお得で信用もあるとなると、余裕があれば利用してみたいものです。また、みずほ銀行カードローンには、住宅ローンを利用していると優遇金利が適用されるメリットもあります。ぜひ利用を検討しましょう!
2020年05月03日急に大きなお金が必要になって、「カードローンでお金を借りるのはどうかな?」と考えているのでしょうか?それなら、みずほ銀行カードローンは有力な選択肢の1つになります。でも、初めてカードローンを利用するとなると支払いがどうなるのか心配ですよね?実は、みずほ銀行カードローンの金利は借りる額で大体決まっていて、その利率も他社と遜色ないものです。また、事前に少し注意をして審査に臨めばより低い率でローンを利用することができます。さらに、返済時には金利に応じて支払う利息の額についても注意が必要です。ということで、この記事ではみずほ銀行カードローンの金利について述べていきます。みずほ銀行カードローンの金利は借入額で変わるこれまでまったくカードローンを使ったことがなければ、「金利ってどうやって決まるのかな?すごく高かったらどうしよう」と心配になるかもしれません。しかし、最初に頭に入れておきたい点として、「常に同じ利率が適用されるわけではない」ということがあります。これはみずほ銀行カードローンに限らず、どこのローン会社でも同じです。一般的な原則として、借入額が多いほど利率は下がります。それは借入残高に金利をかけて利息が計算されるからで、少額の借り入れでは利息の額が少なくなるため金利は高くなります。逆にたくさん借りてもらえれば利息も一定額見込めるため、利率はそれに応じて下がるという仕組みです。では、具体的にはどのくらいになるかについて、以下で説明いたします。キャッシング時の金利の幅について広告やホームページなどに、カードローンの金利が表示されていることがあります。一番目立つように書かれている数字は、実は上限金利といって最も高い利率になりますので、必ずしもいつもその利率でしかお金が借りられないわけではありません。実際には、借入額または借り入れできる金額の枠である利用限度額に応じて金利が設定されることになります。それでは、みずほ銀行カードローンの場合の具体的な利率はどのようになるのでしょうか?それを示したのが下記の表になります。みずほ銀行カードローンの金利は変動金利を採用ただ、注意しないといけないのは、上記に示した数字はあくまでも現時点の話で、これが未来永劫続くというわけではないという点です。実は、みずほ銀行カードローンには変動金利が用いられています。ということで、借り入れをした後で利率が変更される、という可能性も十分考えられます。このように述べますと、「えっ、知らない間に返済額が増えていたらどうしよう」と不安になるかもしれません。しかし、借り入れしてから5年間は金利が据え置きとなっています。借りた即日に利率が急上昇する、ということはありませんので安心してください。初回利用者に適用される金利とはいえ、「よし、それなら初めて借りるけれども利用限度額800万円で金利を年4.0%にしてもらおう」というようなうまい話は存在しません。初回利用者はたいてい利用限度額も少なく、基準金利は上限の年14.0%が適用されることになります。この理由は、初回利用者は返済実績がなく、どのくらい確実にお金を返してもらうことになるのかがわからないからです。ということで、審査対象者の信用が得られておらず、最初から多くお金を借りることはできないというわけです。他行のカードローンとの金利比較それでは、みずほ銀行カードローンの金利水準は、他の銀行カードローンに比べてどうなのでしょうか?実は、他社に比べても引けを取らない水準になっています。それを示すために、下記で主な銀行カードローンと上限金利を比較してみましょう。もちろん借り入れには色々な条件がありますので単純な比較はできませんが、上表ではみずほ銀行カードローンが最も低くなっています。ということで、みずほ銀行にローンを申し込むことは決して損ではないことがおわかりいただけると思います。審査でより低い金利を適用してもらうためには?ということで、いよいよカードローンを申し込むことを決意したとします。でも、利用にあたってはできるだけ低い利率を適用してもらいたいですよね。もちろん初回利用時には上限金利になってしまうかもしれませんが、家賃と同じように引き下げを狙うことは不可能ではありません。それではどうすればいいのでしょうか?以下で審査によって低い金利を得る方法を解説いたします。[adsense_middle]事前の確認が重要まずはコミュニケーションが大事です。審査担当者とよく話をしておきましょう。そしてそれとなく情報を得ておくのが得策です。というのも、とうてい無理な利率を目指しても、あるいは本当はもっと下げられるのに諦めていると非効率だからです。どのくらいまでなら下げられるのか、またはそれ以上下がらない水準はどこなのかを把握して上手に立ち回るようにしましょう。そして、どうすればもっと下げられるのかを探っていくようにしましょう。着実に返済実績を積み上げるといっても、べつにウルトラCがあるわけではありません。低い金利を得るのに一番確実な方法とは、実はお金を借りてから毎月着実に返済を続けて実績を積み上げることです。急がば回れではありませんが、焦らないことが重要です。着実な返済を続けていると、次第に担当者の心証も良くなってきます。そして信頼を得ていくことになるでしょう。このあたりの感じは、コミュニケーションで掴んでいきましょう。そして、「毎回ちゃんと返してもらっているし、少し利率を下げて多く借りてもらってもいいかな」と思ってもらえばしめたもの。ここが低金利を得るチャンスです。増額申請して利用限度額を引き上げる具体的には、増額申請をして利用限度額を引き上げれば金利を下げることができます。ただし、必ずしも利用限度額いっぱいまでお金を借りる必要はありません。あくまでも利用限度額を引き上げるだけですので、その中で必要な額までローンを利用すればいいのです。注意しなければならないのは、増額申請は利用者側から積極的にしない方がいい、という点です。「増額させてください」というと、何かお金に困っているのではないかと疑われて、断られる可能性があります。あくまでも銀行側から増額案内が来れば申し込む、という形にしておきましょう。もちろん、何回か期限通りに返済したら案内が来る、といった保証はできません。ここは担当者と連絡を取りながら信用をそれとなくアピールして、我慢強く案内が来るのを待つ必要があります。そして、いざ増額の案内が来たら迷わず申し込んで、引き下げを得るようにしましょう。みずほ銀行の住宅ローン利用を同時に利用そして、みずほ銀行カードローンについては金利を下げるもう一つの方法があります。それはみずほ銀行の住宅ローンを同時に利用する、というものです。これにより、自動的に0.5%下げることができます。ただし、ここで気を付けなければならないのが「住宅ローンはカードローンを契約する前に利用を開始しておかなければならない」という点です。後から住宅ローンを組んでも引き下げは適用されないことに注意しましょう。ということで、家を買うと生活が苦しくなりそうでカードローンを使うかもと思った場合には、住宅ローン→カードローンの順に申込を行うようにしましょう。このあたりのことは、審査担当者にも事前に十分確認した方がいいです。返済額には利息と手数料も含まれるいよいよみずほ銀行カードローンからお金を借りて、返済を始めたとします。当然かもしれませんが、お金を借りると元本だけではなく金利の率に応じた利息というものを支払う必要があります。これはクレジットカードで分割払いをしたりキャッシングを受けたりした時と同じですね。さらに、場合によっては返済時に手数料を支払うこともあります。以下では、返済に関わる利息と手数料について述べていきます。[adsense_middle]返済額と利息の関係一般に、毎回の返済額は借金総額の一部である元本部分と金利に応じて計算された利息で構成されています。そして、利息は返済時に毎回かかってくるため、返済の期間が長引けば長引くほど利息の支払いが増えてしまい、返済総額は多くなってしまいます。なので、返済額を抑えるためには返済期間にも気を配るようにしましょう。返済額のシミュレーションそれでは、みずほ銀行カードローンでお金を借りるとどのくらいの利息を支払うことになるのか、具体的にシミュレーションして見てみることにしましょう。下記の表がその結果です。利用限度額100万円で10万円を年14.0%で借りた場合です。上記は、利息は大体こんな感じになるというイメージで参照にしてください。ATMで返済する場合の手数料ATMから返済を行う際には、手数料が発生する場合があります。利息以外にもお金を取られるのは痛いですね。具体的には、コンビニにあるATMから返済を行うと手数料を取られます。また、みずほ銀行以外の銀行ATMからや、みずほ銀行のATMからでも時間外の振込だと手数料が発生する場合があります。これを避けるには、銀行引き落としを設定しておけばいいでしょう。こうすれば、手数料は取られません。返済額を抑えるには繰り上げ返済を利用するでは、少しでも返済総額を減らすにはどうすればいいのでしょうか?元本を返さないわけにはいきませんが、利息なら返済期間を短縮して少なく払うことができます。具体的には、任意返済といって決められた金額以上に返済をすれば支払う利息を抑えられます。これは、繰り上げ返済となって返済期間が短くなるためです。こうしておけば、「きちんと返済してくれる」となって実績や信用を得ることにもつながるでしょう。まとめ:みずほ銀行カードローンの金利についてみずほ銀行カードローンとその金利について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?カードローンの金利は画一的ではなく、利用限度額によって段階的に設定されています。また、返済実績を積み上げることによって利率を下げることも可能になります。さらに、返済期間が延びると支払利息が増えて返済総額も増えてしまうため、繰り上げ返済で少なくすることを検討しましょう。カードローンを使うとなると、誰でも最初は不安になるものです。ですが、みずほ銀行カードローンなら利息も抑えることができて、うまく使えばあなたの味方になります。ぜひ選択肢の1つに加えましょう。
2020年04月28日三井住友銀行カードローンは、メガバンクのブランド力により安心して利用可能です。カードローンを利用する時にポイントとなるのは金利です。金利が低いほど返済額の総額が低く抑えられるからです。では三井住友銀行カードローンの金利は高いのでしょうか、低いのでしょうか。利息の計算方法も含めて詳しく解説します。三井住友銀行カードローンの金利比較三井住友銀行カードローンは年利率4.0%~14.5%の金利で、最大800万円まで借入可能です。メガバンクの安心感があり、サービスも充実していることから、評判の良いカードローンです。では、三井住友銀行カードローンの金利は、他のカードローンと比較して高いのでしょうか、それとも安いのでしょうか。以下比較を参考にしてください。メガバンクカードローンとの比較ネット銀行カードローンとの比較地方銀行カードローンとの比較大手消費者金融との比較中小消費者金融との比較メガバンクカードローンとの比較三井住友銀行カードローンの金利は、他のメガバンクカードローンと比較すると、やや高めであることがわかります。ただし、金利が高いほど審査に通りやすい傾向があるため、一概にデメリットとは言い切れません。ネット銀行カードローンとの比較ネット銀行と比較した場合も、三井住友銀行カードローンの金利はやや高めです。ネット銀行はオンラインのみで運営している銀行であるため、人件費削減により低金利を実現しています。ただし、ネット銀行よりもメガバンクにブランド力を感じる人もいらっしゃるため、総合的な判断で三井住友銀行カードローンを選ぶ人も多いです。地方銀行カードローンとの比較地方銀行カードローンと比較すると、三井住友銀行カードローンに優位性があります。借入金額によっては逆転することもありますが、地方銀行カードローンは相対的にメガバンクやネット銀行よりも高めの金利となっています。大手消費者金融との比較大手消費者金融から借りる方法もあります。大手消費者金融は、三井住友銀行カードローンを含む銀行カードローンよりも割高である反面、審査が柔軟であることや、即日キャッシングができるなどのメリットがあります。高金利のデメリットとのバランスを考慮して検討すると良いでしょう。中小消費者金融との比較大手消費者金融よりもさらに借りやすいのが中小消費者金融です。審査難易度が低く、最後の手段として利用可能です。ただし、金利は最も高く設定されているため、慎重に利用しなければなりません。計画的な利用を前提としましょう。《中小消費者金融カードローンの金利例(一部抜粋)》アロー年15.0%~19.94%エイワ年17.9507%~19.9436%セントラル年4.80%~18.00%フタバ年14.959%~17.950%フクホー年7.3%~18.0%三井住友銀行カードローンの返済利息計算方法三井住友銀行カードローンを利用する場合、借入希望額に対してどれくらいの利息がかかるのか知っておきましょう。利息の計算ができれば返済契約が立てやすくなります。ここでは以下について解説いたします。基本的な考え方利息計算の例返済シミュレーション[adsense_middle]基本的な考え方利息計算の基本的な考え方として、利息は日数をベースとした日割計算となります。その上で、計算方法は「借入残元金×利率÷365×借入日数」となります。利息計算において1円未満は切り捨てですので、合わせて把握しておきましょう。利息計算の例具体的な計算例を紹介しますと、仮に10万円借り、1週間後に返済した場合の利息はいくらになるのでしょうか?三井住友銀行カードローンで10万円借りた場合の年利は14.5%で、借入れ当日は計算に含まず、7日間の利用を前提とします。その場合の計算式は「10万円×14.5%÷365日×7日=278.08…」で、1円未満は切り捨てですので、利息は278円となります。1週間後の返済日に100,278円返すこととなります。返済シミュレーション上記のようにアナログ式の方法で計算しても良いのですが、三井住友銀行カードローンの公式サイトには3つの返済シミュレーションがあります。その3つとは「毎月返済額シミュレーション」「返済期間シミュレーション」「約定返済額シミュレーション」で、瞬時に返済スケジュールを把握可能です。せっかくですので、実際にシミュレーションをしてみました。ぜひ参考にしてください。毎月返済額シミュレーション毎月返済額シミュレーションとは、借入金額を指定の月数で返済する際に、毎月いくら返済しなければならないのかを割り出すシミュレーションです。ここでは借入限度額である800万円を120カ月、年率4.5%の場合でシミュレーションしてみました。返済期間シミュレーション返済期間シミュレーションとは、借入金額を毎月指定金額で返済する際の返済月数を計算するシミュレーションです。どれくらいの期間返済し続けなければならないかを知る際に利用すると良いでしょう。ここでは借入金額800万円、毎月返済額70,000円、年率4.5%を条件にシミュレーションしてみました。約定返済額シミュレーション約定返済額シミュレーションとは、最低返済額で返済した場合の返済期間や返済総額を算出するシミュレーションです。ここでは残高800万円、年率4.5%を条件に最低返済額で返し続けた場合のシミュレーションをしてみました。利息にまつわる豆知識三井住友銀行カードローンの利息にまつわる豆知識を紹介します。何も考えずにカードローンを利用するよりも、カードローンに対する知識が備わっていた方が、結果的にお得となる場合があります。具体的には以下について見て行きましょう。返済できない時は利息だけ払う場合もあるATMでは端数残高が返せない返済金額は繰り上げ返済でお得[adsense_middle]返済できない時は利息だけ払う場合もある三井住友銀行カードローンを返済できなくなった場合には、すぐ銀行に相談しましょう。事情によっては元本の支払いを猶予し、一定期間利息だけの返済にしてくれるなど、何らかの対処をしてくれる場合があります。返済遅延を繰り返したり長期滞納をしてしまうと、信用情報にキズが付きます。信用情報とは個人の金融取引を記録しているもので、マイナス情報が記録されると今後の金融取引に影響を及ぼします。そうならないために、早めの対処を相談しましょう。もちろん、相談したからといって免れない場合もありますので軽く考えてはいけません。延滞すると保証会社から督促がくるもしも滞納してしまうと、保証会社から督促が入ります。三井住友銀行カードローンの保証会社は、SMBCコンシューマーファイナンス株式会社ですので、SMBCコンシューマーファイナンス株式会社から督促が入るのです。ハガキや電話などの督促は、たとえ礼節を持った内容だったとしても精神的負担となるでしょう。督促を放置していると裁判沙汰となり、強制執行の可能性も出てきますので、無連絡の滞納はご法度です。ATMでは端数残高が返せない硬貨非対応のATMの場合、端数残高の返済ができません。完済しようと思っても、中途半端な金額だけ未返済となります。利息は1円単位でかかるため、結果的に端数残高が出ることは珍しくありません。硬貨対応のATMから返済するか、振込などで返済すると良いでしょう。ただし、端数残高には利息がかからないため、実際のところは放置して問題ありません。とはいえ、完済とならないことから解約はできないと知っておく必要があります。返済金額は繰り上げ返済でお得一定のお金が入った際には、繰り上げ返済すると良いでしょう。繰り上げ返済とは、毎月決まった返済額よりも多く返済する方法のことで、返済期間を短縮できたり利用枠にゆとりを持つことができます。繰り上げ返済の1番のメリットは利息が軽減できるところです。本来支払うはずだった利息を目減りさせられますので、返済総額を抑えることが可能です。三井住友銀行カードローンの金利に関するまとめ三井住友銀行カードローンの金利は銀行カードローンの一般的水準で、消費者金融より低いです。メガバンクのブランドやサービス内容も踏まえ、総合的に検討しましょう。利息は「借入残元金×利率÷365×借入日数」で計算できますが、返済シミュレーションでカンタンに確認できますので、一度チェックしてみましょう。利息は繰り上げ返済でお得となりますので、お金にゆとりができたら早めの返済がおすすめです。
2020年04月24日まとまったお金が必要になって、カードローンの利用を検討しているのでしょうか?でも、一体いくらぐらい貸してくれるのか、足りなければあとでもっと貸してくれるのかどうか不安ですよね?実は、借入限度額は様々な要因によって決まってくるものの、いくつか決め手になる要素があります。また、一度決まった借入額を増額するにはポイントがあるんです!ということで、この記事では借入限度額の仕組みと決まり方、そして増額を得る方法について解説していきます。借入限度額とは何かそれでは、お金を貸してくれる上限の金額である「借入限度額」とはどのようなものでしょうか?これは、最終的には一律に定まるわけではなく、大まかに言えば各金融機関やローンごとに、または申込者ごとに設定される貸出の上限額ということになります。とはいえ、大枠では法律で定められた枠も存在しています。限度額について、以下で具体的に説明していきます。「借入限度額」には二つの意味があることに注意まず注意しておかなければいけないこととして、現在「借入限度額」という言葉には二つの違った意味がある、ということがあります。一つはある個別のローン商品が持っている限度で、もう一つは申し込む人ごとに設定される限度です。これらを混同してしまうと、「○○万円まで借りられると広告に載っていたのに、△△万円までしか借りられなかった」という勘違いをしてしまうことになります。そうならないように、まずは区別を押さえておきましょう。商品としての限度額そもそも、金融機関ごと、あるいは商品ごとに借入の限度となる金額は決められています。そしてこれが一つ目の意味となります。これは、いわゆる広告などに掲載されている額のことで、だいたいどこも500~800万円となっています。ただし、言うまでもありませんがこれはあくまでも貸し出しできる最大額を示しているだけですので、申し込んだら全員がこの金額まで借りられるわけではありません。個別に決定される限度額ローンを申し込んだ人にとって意味があるのはこちらの方です。つまり、申し込み時に審査が行われますが、その結果に応じていくらまで借りることができるのかが言い渡されます。これが二つ目の限度額です。当然一つ目の限度額よりは大幅に少ない額となっていますが、これは別にこの額を一括で貸し付けるという意味ではありません。たとえば50万円といわれても、なにも全額借りる必要はなく、必要に応じて最初は10万、次は5万というような借り方ができます。要は借金の枠をもらったと考えればいいでしょう。消費者金融などでは総量規制がかかるとはいえ、あまりにも多額に貸し付けることを防止するため、消費者金融などに対しては貸金業法によって総量規制がかけられています。具体的には申込者の年収の三分の一までと定められています。ただし、銀行に対してはこの規制は適用されません。なので、銀行カードローンでは審査に応じて実質いくらでも貸付を行うことができるのですが、現在では銀行ごとに独自の基準を設けて年収の二分の一や三分の一までしか借りられないようになっています。このように述べますと、何か「独自の基準」というのがうさん臭く思えてしまいますので、少し背景を説明しておきます。そもそも過剰な貸し付けの防止のために総量規制が設けられましたが、規制後に適用外の銀行カードローンの利用が増え、自己破産件数が下げ止まっているという指摘がありました。そこで、日本弁護士連合会が銀行も総量規制に沿った審査体制を構築すべきと主張しました。それにより、銀行も消費者金融並みの基準になってきているのです。限度額の審査とは?年収などが決め手!では、いくらまで借りられるのかを決定する審査では何が金額の決め手となるのでしょうか?カードローンに申し込むと、通常は在籍確認などとともに審査が行われます。そして、その審査では個人情報をはじめとして色々な情報が取られ、評価されるわけですが、そのなかでも特に重要な指標があります。それは下記の3点です。年収他社の借入額職業や勤続年数それぞれについて、以下で説明いたします。[adsense_middle]借入額の決め方①年収:配偶者の年収も対象まずは、申込者の年収が大きな要素になります。一般には収入が多くなるほど借りられる額は多くなりますが、総量規制や自己規制により、そもそも年収の三分の一程度しか借入できないという枠組みは決められています。しかしそのギリギリまでの限度額が設定されることはまずありません。それよりもかなり少ない額に制限されます。このように説明すると、「今度開業したくて、開業資金を借りようと思っているが、自分は専業主婦なので収入がない。ということは、自分はカードローンを利用できないのでしょうか?」と心配される方がいるかと思います。特に、自分の都合で夫に迷惑を掛けたくないと考えている人には切実ですよね。実は、専業主婦などの場合には配偶者の年収が考慮されて限度額が決められることになります。これを「配偶者貸し付け」といいます。ただし、これを利用する場合には配偶者から同意書をもらう必要がありますので、黙ってお金を借りることはできません。事前に夫婦間で十分に話し合いましょう。借入額の決め方②他社の借入額:クレジットカードのキャッシングも含まれる次に、他社からの借入額が大きな要素となります。すべての借り入れ状況は信用情報機関に登録されていますので、申込時にそれらを参照して貸し付ける額が決定されることになります。もしもそうした金額が大きかったり返済状況が悪かったりすると、最悪審査に落ちてしまうこともあります。他社の借入状況を良くしてから申し込みをするようにしましょう。また、実際には借入額ではなく借金の枠が合計されて評価されることになります。したがって、返済したが解約せず枠だけ残っているローンやクレジットカードのキャッシング枠も合計されてしまいます。申し込み前にはこうした枠は解約しておくことが重要です。借入額の決め方③職業や勤続年数:安定性を評価される職業については、安定した仕事についている人の方が借り入れられる額が多くなります。なので、たとえば公務員とフリーターを比べた場合、同じくらいの収入であれば公務員の方がたくさん借りられるということになります。また、勤続年数については長ければ長いほど信用が上がり、多く借りられることになります。職業にせよ勤続年数にせよ、安定性が信用につながり、ひいては借入限度額も上がるということになるようです。ちなみに、安定性という意味では居住形態も審査に影響します。賃貸よりも持ち家の方が評価が高くなります。初回借入時の限度金額は50万円になってしまうことが多いでは、初めてカードローンを利用する場合の評価はどうなるのでしょうか?残念ながら、初回は50万円程度しが限度枠をもらえないことが多いです。「他社から全く借りていないのに、どうして?」と思われるかもしれませんが、実はこれまで全く借入をしていない場合、信用はかえって低くなります。でもなぜでしょうか?何度かお金を借りている場合には、返済状況からその人の信用を測ることができます。しかし初めての人はそれがないため、最初は低レベルの信用からスタートすることになってしまいます。したがって、50万円という少額の枠が設定されることになります。でも、それでは予定している金額にとても足りないという場合もありますよね?そんなときには、この後で述べる増額を検討することになります。借入限度額を増額する方法についていったん決められてしまった限度額ではどうにも足りない、もっと借り入れが必要という場合もあるでしょう。これはなにも生活に困窮しているというネガティブな意味だけではなく、事業にもっと投資をしたいなどポジティブな場合もあります。こんな時には限度額の増額をしましょう。ではどうすればそれが可能になるのでしょうか?それについて以下で見ていきます。[adsense_middle]増額には再度審査を受ける必要がある最初に借入を申し込んだ時にも審査を受けましたが、増資の場合には改めて審査を受けることになります。「一回審査したのに、面倒」と思われるかもしれませんが、内容はほとんど同じですし、店頭でもATMなどでも手続きは可能です。そしてこれにパスしますと、評価に応じて追加の借り入れを受けることができます。でも、少ししか金額が増えなければあまり意味がありませんよね。どうすれば審査にパスして多くの金額を受けることができるのでしょうか?それには以下のポイントがあります。利用実績を着実に積むことがカギまずは堅実に利用して、信用を得ることです。それには何度か枠内で借り入れて、延滞しないように返済していくことです。そうすれば、増資を申し込んでも「この人はきっちり返済してくれるので、枠を増やしても大丈夫だろう」という評価を得ることができます。また、より高評価を得るためには、推奨されている毎回の返済額よりも多めの金額を入金しておくことをおすすめします。こうした地道な努力が多額の枠取りにつながっていきます。勤続年数増・年収アップにより増額の可能性もただし、どんなに堅実に実績を積み重ねても「総量規制・自主規制」という壁が立ちふさがっています。年収の三分の一以上を借りることは実質不可能です。この壁を打ち破るには年収アップしかありません。頑張って少しでも収入を増やすようにしましょう。また、時間はかかりますが同じ職場に勤めて勤続年数を増やすと、信用が積み重なり限度額を増やすことにつながります。長期的な視点を持って大きな枠を狙いましょう。増額の注意点ただし、借入額を増やす際には注意しておく点もあります。まず、借入額を増やすとその分金利は少なくなって得しますが、その際返済期間を長くしてしまうと利息を払う回数が多くなって、返済額のトータルではかえって利息が増えてしまうことがあります。シミュレーションをして最適な返済期間を設定するようにしましょう。また、増資の申し込み時には収入証明を求められることがありますので、事前に準備しておきましょう。そして、多額の借入枠を得るために転職をしようと計画する人がいるかもしれませんが、これは一概には良策といえません。なぜなら、転職によって年収が上がったとしても勤続年数が0に戻ってしまいますので、トータルで見ると信用が下がる場合もあるからです。転職は慎重にしましょう。まとめ:カードローンの限度額について借入を申し込んだ際に得られる借金の枠について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?借入限度額には二つの意味がありますが、申込者に意味があるのは個別に設定される限度額の方です。また、それは審査によって年収などの要素で評価され決定されます。その金額で不足があれば、後で増資を申し込むこともできます。誰でも初めてカードローンを申し込む際にはよくわからないものですし、思ったほどには借りられないかもしれません。しかし、そこで諦めるのではなく、長い目で見て少しでも多くのお金を借りられるように地味な努力を重ねていきましょう。そうすればきっと結果が伴ってきます。
2020年04月05日現在カードローンを抱えていて、住宅ローンに申し込みたいけれども審査が通らないんじゃないかと心配なのでしょうか?借金があったら家が買えないなどという話も聞きますしね。でも実は、お金を借りていれば必ず審査落ちするとは限りません。通らない時には必ずそれなりの理由がありますし、上手いやり方をすればちゃんと住宅ローンを組むことができるんです!そこで、この記事では両者のローンの仕組みとその関係性について解説してまいります。ぜひ最後までご覧ください。カードローン返済は住宅ローン審査に影響する?そもそも、カードローンの借金を返している途中で住宅ローンの申し込みをした場合、両者には何か関係があるものなのでしょうか?一見別物のように思えますし、事実後で述べるようにある意味別物ではあります。ただし、影響の有無という観点から考えますと一定程度の影響があるといえるでしょう。これはなぜかといいますと、両者とも金融機関からお金を借りるからです。金融機関から借金をした場合、その個人借用情報は信用情報機関に登録されます。住宅ローンに申し込んだ場合、相手先は審査時にその期間に照会をしますので、当然その情報は知られることになります。なので、ローンが組める・組めないという判断に影響を与える、ということになります。では、具体的にはどういったものがどのように影響していくのでしょうか?以下でそれらについて説明いたします。必ずしも悪影響ばかりではない巷では、「カードローンでお金を借りていると、住宅ローン審査に悪影響を及ぼし、最悪落ちてしまう」と言われています。確かにそういう場合もありますが、必ずしもそうとばかりは言い切れないケースがあります。つまり、ローンを利用していても、期限内にキチンと返済しているなど良好に利用している場合には逆に好影響を与えて住宅ローンが組めた、ということがあるのです。この場合には、まったくお金を借りていない人に比べて逆にメリットになります。要は悪影響も好影響も使い方次第、ということになります。あまり借金を毛嫌いしないようにしましょう。最も影響があるのは返済比率返済比率とは、年収に占める年間の返済額の割合になります。これが高ければ高いほど、借金が多いということになります。この比率がどう評価されるかというと、30%以下であれば住宅ローンの審査には影響せず合格の可能性が高いということになります。逆に、この比率が高いと返済能力を疑問視されることになります。常日頃からお金を借りては返している人にお金を貸すのはやめておこう、と個人レベルでも思いますよね。過去にカードローンを利用していても影響があるのかそれでは、過去の実績についてはどう影響が出るのでしょうか。「たしかに昔は生活がすさんでいて、生活も困窮していてカードローンの日常的に利用していた。しかし、最近は収入も安定して生活も落ち着き、マイホームを持てる余裕も出てきた。こんな自分でも住宅ローンに申し込んで大丈夫だろうか?」こんな不安を抱えている方はたくさんいらっしゃるでしょう。ただ、過去は変えられませんので悩みも深いと察します。まず、過去に借金があったとしても問題なく返済が行われていれば影響はありませんので安心してください。ただし、多重債務者となり滞納もしていたなど問題があった場合にはやはり影響は出てきます。ですが、この場合も最後に借金をしてから5年以上経過していれば先ほどの個人借用情報の記録が消えますので、もしも心配であれば5年以上の間隔を空けた上で住宅の取得を検討するなどの対策を取れば、家を持てるかもしれません。ただし、かつてローンを利用していた金融機関と同じグループ会社に住宅ローンを申し込む場合には、グループ独自のリストに5年を過ぎても掲載されている場合があります。その場合には最悪半永久的に影響が出ますので、申し込み先を変えるなどの対応策を取るのがおすすめです。クレジットカードのキャッシングやリボ払いにも注意これまでは先にカードローンの利用をしていた場合について述べてきましたが、関係するのはそれだけではありません。クレジットカードのキャッシング枠も借金の上限金額として返済比率の返済額に上乗せされますので、注意しましょう。また同様にクレジットカードでリボ払いをしている場合、これも返済比率を上昇させますので十分留意しておく必要があります。カードローン利用で住宅ローン審査に落ちる理由とはそれでは巷の噂通りに審査落ちをしてしまうのは、一体どのようなケースがあるのでしょうか?これは、「カードローンの利用状況によっては審査に通らないことがある」と大まかに説明することができます。ではどのような利用状況が不合格になるのでしょうか?以下では、審査に落ちる具体的な理由について述べていきます。返済比率が年収で計算して高い複数のローン会社と契約をしている限度額いっぱいまで借金をしているローン返済の期日に遅れていることが多いカードローン完済後解約していない[adsense_middle]返済比率が年収で計算して高いまずは、先ほどから話に出している返済比率です。審査にはこの指標が重視されますので、十分意識して申込を行う必要があります。具体的には、先述したように30%を超えると影響が出てきて最悪不合格という場合があります。また、この比率に使用される返済金額は現状借りている額ではなく、借入上限額になりますので注意が必要です。これが、先に説明したクレジットカードのキャッシング枠やリボ払いが関係する所ですね。なので、返済比率が25%くらいであれば安心といえるでしょう。事前に自分で計算しておくことをおすすめします。複数のローン会社と契約をしている複数のカードローン会社と契約をしていた場合にも、審査に悪影響を与えます。これはあくまでも契約ベースの話ですので、たとえ借金を完済していても契約を終了させずに借入枠を残しておくと、やはり悪い印象を与えてしまいます。というのも、複数の返済があるということはそれだけ借入枠があるということですので、その上限額を全て加えるとなると自然と返済比率が高くなってしまうからです。また、たくさんの借入先があると「お金の管理ができていないのでは」という印象を与えかねません。少しでも好影響をと考えるのであれば、借金をまとめておくなどの措置を講じておくのもいいでしょう。限度額いっぱいまで借金をしている先ほどは複数の会社との契約の話でしたが、今度は1つの会社での借金額の幅についてになります。借入をしますと通常は借入限度額の枠を設定します。もしもこの限度枠いっぱいまで借金をしていますと、これも審査落ちの要素になります。なぜかというと、「こんなに目いっぱいお金を借りているということは、お金に困っているのでは?」と思われてしまう可能性があるためです。また、貸し倒れリスクが高いという評価にもつながりかねません。もしも返済比率が十分低いのであれば、限度額を上げておくのもいいかもしれません。ローン返済の期日に遅れていることが多いこちらは、これまでの返済の履歴についての話です。カードローンの返済が滞りがちであった場合、「住宅ローンも延滞するのでは?」と判断されて審査に落ちることがあります。ただし、これは1度でも返すのが遅れたらアウト、といった厳格なものではありません。人間ですので、つい入金を忘れるケースもあるでしょう。ということで、年に一回くらいの延滞でしたら問題はありません。ただし、自分が返済に遅れたのかどうかをよく把握していない場合もあるかもしれません。心配であれば、信用情報機関から情報を入手して情報を確認することをおすすめします。カードローン完済後解約していない忘れるということに関連して、ここでもう一度注意を喚起しておきたいと思います。カードローンを完済して、「もう終わった」と勘違いして契約を終了させることを忘れないようにしましょう。借金を全て返し終わっても、解約していなければ借入枠が残っているため、返済比率ではその上限額が計算の対象になってしまいます。場合によっては、そのせいで比率が上昇してしまい住宅ローンの審査落ちをしてしまうことになります。審査を受ける前に、契約を解除することをくれぐれも忘れないようにしましょう。住宅ローン審査に合格するために行うことこのような話を聞かされると、「やっぱり借金があると住宅ローンは借りられないのか。家を購入するのをやめようかな」という気持ちになる人がいるかもしれません。しかし、カードローンの返済中であっても審査に合格する人はいます。なにが決め手なのかというと、それは「事前の準備」です。合格のためにあらかじめ行動しておくことが重要になります。では何をすればいいのかということに関して、以下で見ていきましょう。といっても、実際の内容はこれまで述べてきた審査落ちへの対策が主になります。[adsense_middle]あらかじめ自分の信用情報を調査するまずは、自分の個人信用情報がどうなっているのかを確かめておきましょう。それは、信用情報機関に問い合わせれば入手することができます。そして中身をよく見て、もし自分の借入履歴にこれまで述べたような問題が見られるのであれば、例えば住宅を持つのは悪い情報が消えるまであと5年待ってみようなどの意思決定をしましょう。利用していないカードローン契約はすべて解約するこれはつい忘れやすいので何度も言っていますが、もしも完済したなどもう使っていないカードローンを契約したままで残しているのであれば、解約をしておきましょう。そうすることによって返済比率が下げられ住宅ローンを借りやすくなります。もちろん、ふたたび借り入れをする可能性が高いローンについては、契約を解除してしまうと次は新規契約となり手間や時間がかかりますので、残しておいてもかまいません。カードローンの減枠やキャッシング枠の解約を行っておく先に申し上げました通り、キャッシング枠も返済比率に影響します。いらない枠は解除しておきましょう。また、現在利用しているローンについては、少しでも比率を下げるため借入枠の金額を減らしておくことをおすすめします。住宅ローン合格後、カードローンを借り換えて一本化できる?さて、以上のようなことを行った結果、無事住宅ローン審査を通過したとします。そのあと、「あれほど影響するといっていたのだから、借り換えて二つのローンをまとめられないかな?」という気持ちになるかもしれません。しかし、結論から申し上げますと、それは不可ということになります。なぜなら、住宅ローンはあくまでも住宅用であり、カードローンとは異なった商品になるからです。ただし、一部の銀行ではこうしたおまとめローンを取り扱っていることもあります。気になる方は、一本化できないかどうか相談してみましょう。まとめ:カードローンと住宅ローンについて二つの性格の異なる商品について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?カードローンを返済していると、返済比率という面から住宅ローンに影響を与えます。また、借入や返済状況があまり良いものではないと、最悪の場合ローンの審査に落ちてしまうことがあります。ただし、事前に十分準備をしておくことによって、審査に通ることも可能となります。借金をしているとどうしても生活が消極的になって、家を持つなどとても無理だと思ってしまいがちです。ただし、キチンとお金を返しているのであれば、相手先もそれなりの評価をしてくれます。縮こまってチャンスを逃さないようにしましょう。
2020年03月30日カードローンを利用中で、「借金を一気に清算したい」とお考えでしょうか?それは一括返済と呼ばれていて、実際に実行している人もいます。借りているお金がなくなればスカッとしますよね。でも、本当に一気に返してしまっていいのかどうかよくわかりませんよね。それに、実際にはどうやって返済したらいいのかということも知りたいところです。そこでこの記事では、一括返済の方法とメリット・デメリットについて解説していきます。カードローンを一括返済する方法とは?そもそも、残っている借金を全て一気に返してしまうというのはどういうことなのか、やったことがないとあまりイメージが掴めませんよね?一括返済とは、借金の途中で残債を全て返してしまうことを意味します。つまり、あらかじめ立てていた計画を、全部返すことによってご破算にしてしまうということです。ただし、借金を全部返しただけではカードローン会社との契約は終了とはならないことに注意が必要です。完全に縁を切りたい場合には、別途契約終了の手続きをする必要があります。一括返済の意味をもう少し明確にするために、一回払いとの違いの説明を次にいたします。また、具体的な方法について述べていきます。一回払いとの違い返済方法には、これとは別に「一回払い」というものもあります。こちらは、元本と利息を一回で支払うという方式です。つまり、支払い回数は基本的には一回です。そしてこの場合、支払う時期は翌月末などと期限が定められています。一方、一括返済はリボ払いといって、毎月一定額を分割で返していく途中で臨時返済によって残債を支払うというものです。この方法は定められた期間中いつ行ってもよく、期限などはありません。もちろんそれまでは決められた支払いを行っていく必要があります。定義をご理解いただいたところで、次に具体的な方法について説明していきます。残高を確認するまず最初にすることは、「残高を確認する」ということです。もともと借りた金額はいくらで、今いくら返していて、あと元本はいくら残っているのか、また利息は予定日時点でいくら支払わなければならないのかについて、しっかりと確認をしておく必要があります。ここがあいまいで支払いが不足していた場合には、完済とならず再度支払いが必要となったり、場合によっては返し終わったと勘違いして滞納ということにもなりかねません。このようなことがないように、残高または返済後の残金について不安がある場合には担当者にしっかり確認をしましょう。元本・利息・手数料の全額を支払うカードローンの場合には、利息は日割りで計算されてかかってきます。なので、いったん当日までの金額を計算していても、都合によって実行がずれてしまった場合利息の金額は変わってきますので、再計算する必要があります。利息額については実際の支払い日までの額をしっかり計算しておきましょう。一括返済の場合には、未返済の元本分と利息の合計金額を返済することになります。また、それに加えて手数料がかかることもありますので忘れずに準備をしておきましょう。準備ができましたら、借りた金融機関の指示に従って支払いを実行することになります。完済証明書の発行返済を完了した後に住宅ローンなどに申し込む場合、完済証明書の提出を求められる場合があります。このような場合には、借入先の銀行や消費者金融などの金融機関に連絡して、発行してもらうことができます。その後、発行された完済証明書を申込先に提出すればOKです。審査も有利に!一括返済のメリットについて残った借金を一気に返してしまうと、さまざまなメリットを受けることができます。なので、できるのであればできるだけ早く一括で返済してしまうことをお勧めします。では、具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか?おおよそ、下記の点があげられます。利息の支払いが抑えられる借入枠がクリアされるため再度の借入がしやすくなる信用がついて審査に通りやすくなる完済すると精神的に楽になる以下で、それぞれについて説明いたします。[adsense_middle]利息の支払いが抑えられる先ほども述べた通り、利息は日割りでかかってきます。なので、返済期間が長ければ長いほど利息の総額は膨らんでいくことになります。一括返済をすると、その時点で借金が消えるためもう利息は発生しません。したがって、支払い総額が抑えられることになります。まずはこうした金額面でのメリットが大きいですね。借入枠がクリアされるため再度の借入がしやすくなるカードローンを設定する際には、借入限度額といって借金の枠を設定します。限度額いっぱいまで借入を行っていた場合、予定外の出費があって追加で借金をしたい場合など、この枠のせいで思っていた金額まで借りられない、といったことがあります。一括で返済をしておいて契約を残しておけば、そうした事態が発生しても限度額までまるまる借入ができるので大変便利です。信用がついて審査に通りやすくなるすでにご存じかもしれませんが、金融機関からお金を借りるとその情報は信用情報機関に登録されます。なので、借金をした事実は各金融機関が知るところとなります。これが誰もがお金を借りることを避けようとする理由です。住宅ローンやマイカーローンを利用する際にそのような情報が登録されているといい印象を与えない、と思われているからですね。確かに、滞納をしてしまったりするとブラックリストに載ってしまい、借り入れができなくなったりクレジットカードのキャッシングが利用できなくなったりします。ただし、これはあまり知られていないことですが、信用情報には良い情報も記録されます。ということは、一括返済をするとその情報も登録されて、優良な借り手という評価が得られるということになります。このような評価が付きますと、次に別のローンに申し込んだ時に信用が得られて審査を通過しやすくなる、という結果が得られます。良い信用情報というものは、お金を借りてそれをきちんと返すということがないとなかなか得られるものではありませんので、これは高価値といえるでしょう。完済すると精神的に楽になるお金を借りたまま生活をしていると、寝ても覚めても「どうやってお金を返そう」ということが気になって精神的にストレスがたまるものです。そのせいで普段の生活でも思い切った行動ができなくなったり、つい節約を気にしてしまったりすることになります。これが全て返済をしてしまうと、そうした精神的なプレッシャーから解放されることになります。実際には借りていたものがなくなっただけで何かを得られたわけではないのですが、気持ちの上ではかなり楽になり、今までできなかった思い切った行動を取ることができるようになります。返済後の生活に注意!一括返済のデメリットについてこのように、一括で返済をすると色々なメリットがあるのですが、一方ではすべてを一度に返すことによる不利益も存在しますので十分に気を付けなくてはいけません。具体的には、下記のようなことが考えられます。手間がかかってしまう返済後の生活が苦しくなることも急な出費に対応できない気が大きくなって無駄遣いをしてしまう以下でそれぞれについて見ていきます。[adsense_middle]手間がかかってしまう一括の返済には色々と面倒なことをこなさなければいけない場合があります。まず、支払いをするために金融機関の支店まで足を運ばなければいけない可能性があります。なかにはネット上の手続きで完了できる場合もありますが、支店でしか受け付けられない場合もあります。地方などに住んでいると、そこまで行くのが大変な場合もありますね。また、支払日にいくら返せばいいのか、自分で確認するのが面倒です。特に、それまでローンの内訳に無頓着だった、金額の計算が苦手といったケースでは、いくら返したらいいのかを知るまでが大きなハードルとなってしまうこともあります。返済後の生活が苦しくなることもメリットがあるからと十分な余裕がないまま無理をして全額返してしまうと、その後の生活費が足りなくなってしまうことがあります。そして生活が苦しくなり、つい借金に手を伸ばしてしまうと、元も子もなくなってしまいます。何のために一括返済したのかと後悔する結果になりますね。そうならないためには、余裕資金を十分に確保し、今後の収入にも目途を付けたうえで全額の支払いに臨むことが肝要です。急な出費に対応できないこれは完済してしまった時に、勢いで契約も終了させてしまった場合に起こりがちです。借金の支払いを終えてやれやれとなっているところに、突然大きな出費が必要になったりします。人生にはよくこういったタイミングの悪いことが起こります。またお金を借りなくてはいけなくなりますが、契約を終了させてしまった場合には、また新規契約を結ぶ必要があります。すると、借金額を増やすよりも当然時間がかかります。ということで、最悪の場合お金が間に合わないということにもなりかねません。こうならないように、契約の終了は慎重に行うようにしましょう。気が大きくなって無駄遣いをしてしまうこれは完済によって精神的に楽になることの裏返しになります。お金を返し終わって解放感を得られるのはいいのですが、それを通り越して気が大きくなることがあります。そうなると、あれが欲しいこれがやりたいとなって、不必要な出費をしてしまうことになります。その結果、借金生活に逆戻りという笑えない結末を迎えることになります。あまり羽目を外しすぎないようにしましょう。まとめ:カードローンの一括返済に関してカードローンを一括で返済することについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?一括返済とはお金を返している期間内で残りの元本と利息・手数料をまとめて支払って残債をなくすことです。また、そうすることによって次の借金の審査に有利になるなどメリットもある反面、返済後の生活が大変になるなどデメリットもあります。確かに借金は早く返してしまった方が金額的にも得ですし、精神衛生上にもいいです。ただし、だからといって無理をしてしまうと結果的にはよくないことになります。こうしたことは事前に十分計画を立ててからおこなうのが成功のコツです。
2020年03月24日住宅ローンは借入額が大きいこともあり、融資を受ける前にはいろいろな悩みが生まれるのではないでしょうか。そうした悩みのひとつに、住宅ローン返済中にもし自分が死んでしまったら…?というものもあるでしょう。本記事では、住宅ローンの返済中に死亡してしまったらどうなるか、手続きや注意点を含めて解説していきます。住宅ローンの返済中に契約者が死亡したらどうなる?住宅ローンの返済中に契約者が死亡してしまったらどうなるのでしょうか?結論からお伝えすると、住宅ローンを組むときには通常団体信用生命保険に加入するため、住宅ローン支払い中に契約者が死亡した場合は残債を0円にすることができます。なお、通常の団体信用生命保険の保険料は金利に含まれているとされ、追加で保険料等支払う必要はありません。団体信用生命保険で保証される内容団体信用生命保険の内容は利用する金融機関によって異なりますが、一般的に、団体信用生命保険では契約者が「死亡」したときに加え、「高度障害状態」になったときに適用を受けられます。高度障害状態とは?高度障害状態とは、病気やけがで身体機能が重度に低下している状態のことで、例えば住宅金融支援機構の団信では以下のような状態を想定しています。両眼の視力を永久に失った状態言語またはそしゃく機能を失った状態中枢神経または精神に著しい障害を残し終身常に介護を要する状態胸腹部臓器に著しい障害を残し終身常に介護を要する状態両上肢とも手関節以上で失ったかまたはその用を永久に失った状態両下肢とも足関節以上で失ったかまたはその用を永久に失った状態支払人本人以外も適用を受けられるの?住宅ローンの返済途中で、配偶者など支払人本人以外が同じ状態になった場合はどうなるのでしょうか?これについては、住宅ローンを連帯債務者として一緒に返済しているようなケースで、契約者本人以外の方も対象となる団体信用生命保険に加入していた場合は、適用を受けられます。連帯債務者など契約者本人以外の方が団体信用生命保険の適用を受けられるかどうかは契約内容次第ですので、銀行に確認しながら進めるようにしましょう。適用範囲の広い団体信用生命保険もある団体信用生命保険には、死亡や高度障害を対象とするもの以外に、以下のようなものもあります。ガン団信3大疾病団信8大疾病団信ガン団信は、死亡や高度障害以外に所定のがんと判断されたときに保険の適用を受けられます。同じように3大疾病団信は「がん・急性心筋梗塞、脳卒中」を、8大疾病は3大疾病にプラスして「高血圧症、糖尿病、慢性腎不全、肝硬変、慢性膵炎」が対象となります。ただし、所定の状態になったときに住宅ローンの残債が0円になるものと一定期間の返済額を補填されるものがあり、保険によって内容が異なるため事前に確認しておく必要があります。なお、ガン団信や3大疾病、8大疾病を選ぶと住宅ローンの金利0.2%~0.5%加算されるのが一般的です。ただし、中には他の住宅ローンと差別化を図るため、金利負担なしで範囲の広い団体信用生命保険を利用できる金融機関もあります。団体信用生命保険の手続き団体信用生命保険はどのような手続きが必要なのでしょうか?ここでは、「団体信用生命保険に加入する手続き」と、所定の状態になり「団体信用生命保険の適用を受ける手続き」の2つをお伝えします。[adsense_middle]団体信用生命保険に加入する手続き団体信用生命保険に加入する際の一般的な手続きは以下のようなものです。住宅ローン審査時に申込書と告知書を提出する団信の審査承認が得られれば融資実行と同時に団信に加入告知書とは自分の健康状態について申告するもので、入院歴や服薬歴がある場合にはそれらを記入します。ただし、借入額が一定以上ある場合には別途、医師による健康診断結果証明書を提出しなければならないこともあります。団体信用生命保険の適用を受ける手続き団信の規定する所定の状態になり、団信の適用を受ける際には融資を受けた金融機関に連絡して必要書類を提出する必要があります。例えば、不幸にも亡くなってしまった場合には以下のような書類を揃える必要があります。団信弁済届死亡証明書や死亡診断書死亡事実記載のある住民票書類を提出した後、団信を取り扱う生命保険会社が内容を審査し、問題なければ保険金の支払いがなされます。団体信用生命保険の注意点団体信用生命保険については、以下のような点に注意しましょう。世帯主と団信の関係年齢が若い程損をする?健康状態が悪いと住宅ローンの審査承認を得られない借り換え時にも団体信用生命保険の審査は行われる保険が重複するケースがある?世帯主と団信の関係団信は通常契約者本人のみが対象となるものです。ところで、奥様が契約者本人になるような場合で世帯主がご主人といったケースや、ご主人が契約者本人であっても、勤め先の都合等により奥様を世帯主とするようなケースでは、団信の規定に影響があるのでしょうか?この点、特に世帯主かどうかは団信の内容に関わりありません。団信は若い程損をする?実は団体信用生命保険は若い程損をして、年配者程得をする設計となっています。一般的な生命保険であれば年齢が若い内に加入した生命保険は保険料が安く、年を取ってから加入すると保険料が高くなってしまいます。これは、年を取っている方が健康を害したり、死亡してしまったりする可能性が高いからで、至極当然のことだといえるでしょう。一方、団体信用生命保険は年齢に関わらず、加入者全員で同じだけ負担することになります。このため、民間の生命保険と比較すると、団信は年の若い方ほど損をする仕組みとなっているのです。20代の方などは、フラット35など団信への加入が任意の住宅ローンを利用して、団信を利用せず、同額の保険を民間の生命保険で探すとお得です。この場合、住宅ローンの残債が下がるごとに保険金を下げるよう、「低減型生命保険」への加入を検討するとよいでしょう。健康状態が悪いと住宅ローンの審査承認を得られない団信は申込時に告知書を提出する必要があり、過去の病歴等によっては団信の審査で承認を得られないことがあります。住宅ローン利用時に金融機関が団体信用生命保険をつけているのは、「仮に債務者が死亡してしまった場合でも、保険で残債を回収できる」からです。このため、通常は団信の承認を得られない場合には住宅ローンの審査承認も得られません。年を重ねると必然的に病気になる可能性が高くなってしまうため、住宅購入を考えている方はなるべく早く動いたほうがよいといえます。ちなみに、住宅金融支援機構のフラット35であれば団体信用生命保険への加入が任意となっているため、健康に問題がある方は必然的にフラット35の利用を考えるというケースが多くなります。また、民間の金融機関であっても、一定以上資産があるケースや年収が十分に高い場合には、団体信用生命保険の加入なしで融資を受けられるケースもあります。借り換え時にも団体信用生命保険の審査は行われる団体信用生命保険について注意しなければならないことは、住宅ローンの借り換え時にも団体信用生命保険の審査は行われるということです。最初の借入時には健康上の問題がなかった方でも、借り換えするまでの間に何らかの病気を経験していた場合には団信の承認を得られず、借り換えできないケースがあります。ある意味、住宅ローンと健康はセットに考えていたほうがよいといえます。保険が重複するケースがある?住宅ローンを利用する前に民間の生命保険に加入していた方は、団信に加入することで民間の生命保険と保険内容が重複してしまうケースがあります。例えば、3,000万円の住宅ローンで団信に加入する場合、3,000万円の逓減型生命保険に加入しているのと同じだといえます。仮に、融資を受ける前にすでに3,000万円の定期保険に加入していたようなケースでは、死亡時に2つの保険を併せて6,000万円分の保険金を受け取れることになります。もちろん、多く受け取れることは悪いことではありませんが、必要以上の保険に加入すると保険料の負担が大きくなってしまいます。こうしたこともあり、既に民間の生命保険に加入されている方が新しく団信に加入する場合には、一度保険の見直しをすることをおすすめします。団信に加入せずに死亡してしまった場合はどうなる?住宅ローンは通常団信とセットですが、任意加入のフラット35で団信に加入しない選択をしたようなケースで、実際に死亡してしまった後はどうなってしまうのでしょうか?[adsense_middle]返済途中の住宅ローンを相続人が引き継ぐ団信に加入していなかった方が死亡してしまった場合、後は相続の問題となります。相続人が住宅ローンを引き継ぐかどうかの判断を行い、引き継ぐ場合には亡くなった方と同様に毎月住宅ローンを返済していかなければなりません。なお、相続放棄する場合には以下の順で相続順位が移っていくことになります。相続放棄の判断は、相続の開始があったことを知ってから3カ月以内にしなければなりません。もちろん、相続放棄を選択すると資産である家も相続を放棄することになります。基本的には、同居していた配偶者の方や子供が相続人になるケースが多いでしょう。相続人となった場合には、相続開始から10カ月以内に相続税の支払いもしなければならない点に注意が必要です。ちなみに、この辺りの手続きは団信に加入していた場合でも、住宅ローンの残債がないというだけで基本的には同じ流れとなります。住宅ローンを引き継ぐ手続き相続手続きとは別に、相続人となった方は住宅ローンを引き継ぐ手続きも進めなければなりません。相続人となった方は、金融機関に対して以下のような書類を届ける必要があります。相続届(金融機関の用意する書類)法定相続人全員の分かる戸籍謄本等遺産分割協議書の写し等(相続人全員の印鑑証明書も必要)【番外編】つなぎ融資完済前に死亡してしまったらどうなる?住宅ローンを組んでいる方が死亡したらどうなるかについてお伝えしてきました。ここでは、番外編として住宅ローンを組む前、つなぎ融資の段階で死亡してしまったらどうなるのかについてお伝えしたいと思います。注文住宅の場合はつなぎ融資を利用する必要がある住宅を購入するにあたり、一から住宅を新築するケースでは、建物の新築請負契約から住宅ローン実行までの間につなぎ融資を受ける必要があります。住宅ローンは、原則として完成した建物を対象に融資を行うものです。一方、建物の新築工事では建物完成前に請負価格のそれぞれ3割程度を「着工金」や「中間金」として支払わなければなりません。これらの資金を対象として融資を受けるのがつなぎ融資です。例えば2,000万円の住宅を建てるにあたり、着工金として600万円、中間金として600万円必要なのであれば、これら1,200万円分をつなぎ融資で借りて、建物完成後に住宅ローン2,000万円を実行することでつなぎ融資を完済する、という手続きを取ります。相続人が住宅ローンを組めるケースと組めないケース上記と同じ例で、例えば1,200万円のつなぎ融資を受けてから、建物完成までの間に契約者が死亡してしまった場合はどうなるのでしょうか?この場合、相続人となる方が住宅ローン2,000万円分について審査承認を受けられるだけの年収があれば、その方が引き継げば問題はありません。折角の住宅新築にあたり親族を亡くしてしまったという大きな悲しみはあるものの、つなぎ融資分1,200万円分について住宅ローン2,000万円で完済してしまえば手続きは終了です。一方、配偶者やお子様等に住宅ローンを組むだけの十分な年収がない場合、つなぎ融資分1,200万円分についてどのように返済していくかを金融機関と話し合わなければなりません。場合によっては新築工事もストップしなければならないでしょう。つなぎ融資にも団信があるただし、実はつなぎ融資にも団信がついているものがあります。団信がついている場合、すでに融資を受けた1,200万円分について団体信用生命保険の適用を受けることができ、残り800万円について住宅ローンを組むかどうかの問題となります。住宅ローンを組む場合は、当初より借入額を少なくできるため、少ない負担で返済していくことができるでしょう。一方、住宅ローンを組まない選択をする場合、新築工事をストップして解体してもらう必要があるでしょう。すでにかかった工事費用と解体費用とを合わせて1,200万円以上かかっている場合には差額を支払わなければなりません。このため、実際にはほとんどの場合住宅ローンを組む選択をすることになります。つなぎ融資には団信がついているものとついていないものがあります。団信がついているとやや金利負担が大きくなることがありますが、数か月の間とはいえ何が起こるか分かりません。つなぎ融資を利用する際には、できるだけ団信のついたものを利用することをおすすめします。住宅ローン返済中に死亡した場合に関するまとめ住宅ローンの返済途中に死亡してしまった場合の手続きや注意点等、主に団信についてお伝えしました。住宅ローンを組むときにあまり将来死んだときのことは考えないという方もいらっしゃるかもしれませんが、何十年にも及ぶ返済期間中は何があるか分かりません。しっかり団信の内容を理解したうえで住宅ローンを組むことをおすすめします。
2020年03月21日住宅ローンを組むときにどのような影響があるか気になる方もいらっしゃるでしょう。本記事では、奨学金が住宅ローン審査に与える影響や、審査を出すときの注意点、計算方法などお伝えしていきます。奨学金を返済中だと住宅ローン審査に影響するの?自動車ローンなど一般的なローンは利用していないものの、学生時代に借りた奨学金が残っていて、住宅ローン審査にどう影響するのか心配といった方は多いのではないでしょうか。奨学金には給付型と貸与型の2種類があり、給付型の場合は返済不要のため住宅ローン審査に影響はありませんが、貸与型の奨学金で住宅ローン審査時にまだ返済している場合には借入として見られてしまいます。なお、貸与型には第一種奨学金と第二種奨学金の2種類があり利息の有無等の違いがありますが、基本的にはどちらであっても住宅ローン審査に影響が及びます。住宅ローン審査に影響しない奨学金もある?奨学金は原則として住宅ローン審査に影響が及びますが、奨学金の種類によっては審査に影響しないものもあります。例えば、日本学生支援機構の奨学金は平成20年に個人信用情報機関に加盟しているため、平成20年以前に同機構から貸与を受けていた場合には住宅ローン審査時にばれない可能性が高いです。なお、上記の場合あくまでも金融機関に申告しないという選択をすることになります。このため、住宅ローンの審査を申し込む金融機関の口座で奨学金の返済をしていないか確認しておく必要があります。奨学金返済中でも住宅ローンを借入する方法奨学金の貸与を受けていると原則として住宅ローン審査に影響が及ぶことをお伝えしました。とはいえ、奨学金があると不利にはなりますが住宅ローンを組めないわけではありません。奨学金を完済して住宅ローンを組むまずは住宅ローンの融資実行までの間に奨学金を完済する方法があります。これまで貯金してきた自己資金があるような場合や、ご両親から援助を受けられる場合で、奨学金を完済できるのであればこちらの方法を選ぶとよいでしょう。住宅ローン融資実行までに完済できるのであれば、何の影響もなく住宅ローンの審査を受けることができます。返済比率内に借入額を調整するまた、奨学金の返済額と新しく借りる住宅ローンの返済額、年収の額によっては奨学金があっても住宅ローンの融資を受けることは可能です。住宅ローンの審査では、借入可能額を計算する際に返済比率を用います。返済比率を確認しよう返済比率とは、年収の内、住宅ローンやその他ローンの返済額の比率がいくらになるのかを示すものです。返済比率は以下の計算式で計算できます。返済比率=住宅ローンやその他ローンの返済額÷年収×100(%)例えば、年収400万円の方が住宅ローンで月に10万円、奨学金で月に2万円返済するようなケースでは、返済比率は(10万円+2万円×12カ月)÷400万円×100(%)=36%となります。住宅ローンの審査時には金融機関ごとに定められた返済比率以下に納めなければ融資を受けられません。例えば、住宅金融支援機構では以下のように返済比率が定められています。つまり、上記の計算では返済比率が36%になっているため、借入額を少なくして住宅ローンの返済額を抑えなければ融資の審査承認を得ることはできません。例えば、住宅ローンの返済額を9.5万円に抑えれば(9.5万円+2万円×12カ月)÷400万円×100(%)=34.5%となるため、返済比率内に抑えることは可能となります。ただし、利用条件内であっても返済比率が高いとそれだけ審査に不利となり、減額承認や否決になってしまうこともある点には注意が必要です。審査金利を確認しよう返済比率の計算方法についてお伝えしましたが、実は返済比率の計算において求める住宅ローン返済額は金融機関ごとに設定される審査金利で行われます。例えば、借入期間35年、借入額3,000万円の場合、審査金利が1%であれば毎月返済額は約8.5万円ですが、審査金利が3%だと毎月返済額は約11.5万円になります。フラット35の場合審査金利は実質金利(審査時点の融資金利)で計算されますが、民間の金融機関だと2~3%に設定されていることも多く、それだけ返済比率は高くなってしまいやすいです。特に奨学金のある方が住宅ローン審査を受ける際には、先に金融機関に審査金利について確認しておくとよいでしょう。奨学金に延滞歴がある場合どうなる?奨学金があっても返済比率次第では借入できることをお伝えしましたが、奨学金の返済途中、何らかの理由で延滞してしまった場合はどうなるのでしょうか?奨学金を延滞した履歴がある場合、個人信用情報にその旨が登録されることになります。住宅ローンの審査では個人信用情報に延滞歴が登録されている場合、大きなマイナス要因となります。原則として、延滞歴が残っている限り住宅ローンを借りるのは非常に難しいと考えておきましょう。延滞の理由は汲んでくれるの?奨学金の返済を延滞した経験があるものの、その延滞の理由がうっかりであったり、返済口座を変更したことを忘れていたといったものだったりした場合、審査時にその理由を汲んでくれるものなのでしょうか?これについても、基本的には延滞の理由を問わず審査には大きなマイナスになると考える必要があります。とはいえ、十分な年収があるなど条件がよいことを前提に、金融機関によっては積極的に検討してもらえることもあります。この場合、延滞した当初の他の金融機関の口座で、当初返済できるだけのお金が十分にあったことを示すもの等を用意できるとよいでしょう。具体的にどのような書類が必要かについては個別に金融機関に確認する必要があります。延滞歴を確認する方法返済を延滞した場合でも、例えば返済日から2~3日後にうっかりに気付いて入金していたようなケースでは、個人信用情報に登録されていないことがあります。また、延滞から年数が経っている場合にはその記録が消えている場合もあります。住宅ローンの審査では個人信用情報に記録が残っているかどうかで見られるため、心当たりがあるかたは信用情報機関に情報を請求するようにしましょう。奨学金がある人が住宅ローン審査を申し込む際の注意点ここでは、奨学金のある人が住宅ローン審査を申し込む注意点についてお伝えしていきたいと思います。[adsense_middle]仮審査と本審査で違いはある?住宅ローン審査では仮審査と本審査がありますが、何か違いがあるのでしょうか?金融機関により取扱いは異なりますが、一般的に仮審査は源泉徴収票等の所得証明書類や本人確認書類があれば申込できます。一方、本審査は売買契約後に審査申込するもので、売買契約書や登記簿謄本、測量図など必要書類を全て揃えた上で審査申込をする必要があります。奨学金がある場合、その返済予定表などを提出しなければなりません。仮審査では返済予定表なしで提出することもできますが、借入額や返済額について申込書に記載する必要があります。多くの場合、仮審査で承認を得られれば本審査でも承認を得られる可能性が高いですが、仮審査で記入した借入額や返済額が、本審査で記入した実際のものと相違がある場合には審査結果が変わってしまうこともある点に注意しましょう。必要書類を準備しておこう上記の通り、住宅ローンの仮審査では所得を証明できるものや本人確認書類があれば審査申込自体は可能ですが、奨学金の借入があり、融資実行までに完済する予定がないのであれば、返済予定表を用意したうえで審査申込したほうがよいでしょう。仮審査で承認を得たものの、売買契約書の本申し込みで否決となってしまってはそれまでの手間が台無しになってしまいます。延滞した覚えがあるのであれば、先に個人信用情報を取得しておくとより安心です。妻が奨学金を返済している場合住宅ローンの審査に影響はあるの?夫が住宅ローンの申込人である場合で、夫だけでなく妻にも奨学金がある場合、住宅ローンの審査に影響はあるのでしょうか?通常、夫単独で審査申込するのであれば妻が奨学金を返済中であっても住宅ローン審査には影響しません。(ただし、金融機関によっては夫単独であっても世帯全体の収支を考慮するケースもあります)一方、妻の収入を合算して審査申込するようなケースでは、妻の奨学金についても住宅ローン審査に影響が及びます。この場合、借入できるかどうかの計算は単独の場合と同様、返済比率を用いて計算されます。妻が奨学金返済かつ収入合算するケースの返済比率の計算例えば、夫の収入が300万円で奨学金の返済額が2万円/月、妻の収入が200万円で奨学金の返済額が2万円/月で、フラット35の返済額が10万円/月となる額を借入する場合、(10万円/月+2万円/月+2万円/月×12カ月)÷(300万円+200万円)×100(%)=33.6%となります。上記ケースでは夫単独だと(10万円/月+2万円/月×12カ月)÷300万円=48%なので、夫単独では審査申し込みできませんが、夫婦で収入合算すれば申込できる計算となります。このように、夫婦で奨学金を返済しているようなケースでも収入合算することで審査申込に有利となることもあります。奨学金と住宅ローンに関するまとめ奨学金が住宅ローン審査に及ぼす影響や、奨学金の返済中でも住宅ローンを借りる方法、返済比率の計算方法などお伝えしました。奨学金は他の借入と同様、返済比率を計算したうえで、住宅ローンを含めた返済額が返済比率内でなければなりません。奨学金のある方が住宅ローンの審査を受ける際には、本記事でご紹介した内容を元に自分で返済比率を計算できるようにしておくとよいでしょう。
2020年03月17日今現在、複数のカードローンを抱えていらっしゃるのでしょうか。「今度はいつ、どこにいくら返せばいいのかな?」と毎日そんなことを考えながら生活している方も多いかもしれません。でも実は、そんな風にいくつもの金融機関で抱えてしまった負債を一つにまとめてしまうことができるんです!それに、そうすることによって得をする場合もあります。そこで、この記事では返済をまとめてしまう方法とそのメリット・デメリットについて解説していきます。ぜひ最後までご覧ください。カードローンの返済をまとめる方法についてでも、借金を一本化するといわれても一体どういうことなのか、あまりピンときませんよね?それに、そもそも自分がそんなことをしてもいいのかどうかすぐには判断がつきません。そこで、ここではまずお金をまとめる仕組みや具体的に利用する場面、またはまとめる理由やそうすることに適した人について述べていきます。おまとめローンの仕組みについて実は、そのように借りたお金をまとめることは一般に行われていて、各金融機関では「おまとめローン」などという名前で商品化されていたりします。もちろん、金融機関によって色んな呼び方をされています。そして、このおまとめローンとは複数の借入を借り換え専用ローンで一本化するということを指します。つまり、これまでA社、B社、C社それぞれでいくらかずつ借りていたとすると、それぞれの借金をいったん完済して合計額を別で借りる、ということになります。このような仕組みを持った商品は、銀行でも取り扱っていますし消費者金融会社でも取り扱っている場合があります。仕組みは同じですが金利などは各社で違っていることがありますので、利用する前には資料を集めて比較検討することが大切です。あるいは、このようにパッケージとして用意されたものの中に気に入ったものがなければ、自分で通常のローンを一本にまとめる合計用として設定して各社の金額をまとめる、ということも可能です。その場合でも特に不利になることはありませんが、自分で設定していくのが少し手間になるかもしれません。具体的な利用シーンは?では、そんなふうに借金をまとめる具体的な場面とはいったいどのような時に発生するのでしょうか?以下でいくつか紹介していきます。カードローンを何社も利用しているまずは、当たり前かもしれませんがカードローンを何社も利用している場合があります。「多額のお金が急に必要になって、借りてしまった。そしてそれを返済している間にさらに生活が苦しくなって、でも前の借金では限度額を超えてしまう。なので別の所で・・・」の繰り返しが発生したケースとなります。クレジットカードのショッピング利用分に充てるまた、クレジットカードのショッピング利用分に充てるという場合もあります。「普段から買い物が好きでデパートなどに頻繁に行き、そのたび金額を気にせず色んなクレジットカードで決済をしていた。いざ支払いの段になってクレジットカード各社から何通も請求書が届き、どうしてよいかわからない・滞納にも気づかない」といったケースです。住宅ローンの借り換えさらに、住宅ローンの借り換えという場合もあります。住宅を購入し、何社かの借入を利用していて、何年か経ってその残高が大分減ってきたので、このあたりで1社にまとめてしまおうというケースです。どうしてローンをまとめることになったのか先ほどはおまとめローンを利用するシーンについて説明いたしましたが、今度は角度を変えてそれを使う理由について述べていきます。急いで多額のお金が必要まず、「急いで多額のお金が必要だったから」という理由があります。人生において、急にお金がたくさん入用になったということは誰にでも起こる可能性があります。とはいえ、一か所では借りれる限度額があるので、急な場合には何社か分散して借金せざるをえないこともあります。そして、落ち着いたところで一つにするということになります。金欠でお金が苦しいつぎに、「金欠でお金が苦しいため」という理由があります。これは少し悲惨な状況ではありますが、貧困になり借金を繰り返すなかで、いつのまにか数社から少しずつお金を借りている結果となっている場合です。こうなると自分でもどこからいくら借入をしているのか把握しきれなくなり不安ですので、まとめてしまおうということになります。連休の関係で月に2回返済がある最後に突発的な場合として、「連休の関係で月に2回返済がある」という理由があります。普段は複数の会社に月1でお金を返していても、たまたま2回となると返済回数も2倍になってわずらわしい、いっそまとめてしまおうというケースになります。おまとめローンに適した人借金を抱えている人のなかでも、特にこうした負債をまとめるサービスを利用するのにふさわしい人がいます。どのような人なのかについて特徴を挙げていきます。まずは、「キャッシングの借入件数が2~3件以上ある」という方はこのサービスの利用を検討した方がいいでしょう。このような方は後に述べるメリットを享受することができます。次に、「金利の負担が重い」という人もおまとめローンに適しています。実は、まとめることによって金利を減らすことができます。最後に、「自分で管理をするのが苦手」という人にもおすすめです。一つになっていれば、自分がいくら借りているかもわかりやすいですね。まとめるメリットカードローンを一本にすると返済が楽になる事があるというのはこれまでの説明からおわかりかと思いますが、利点を具体的に下記として挙げておきます。総量規制がなくなる金利が低く抑えられる手間が減る管理がしやすい以下でそれぞれについて解説いたします。[adsense_middle]個々の借り入れにある総量規制から逃れられる個々の金融機関からお金を借りた場合、総量規制がかかります。具体的には、年収の三分の一以上の借入はできないようになっています。ところが、おまとめローンはこの総量規制の対象外となります。ということで、一つにしたとしても心配はありませんし、場合によっては借入額を増やすことも可能です。複数借りることと比較して金利が低く抑えられる複数の借入先に分散している負債を合計すると、総額は当然のことながら大きくなります。そして、借入残高の規模が大きくなると金利が下がります。これは金利の金額そのものを考えるとわかると思いますが、借りた額が少ない場合金利を上げないとある程度の利息を取ることができません。逆に多い場合には、金利を下げても一定以上の利息が入ってくるため安く設定されます。ということで、借金をまとめると全体としては金利が下がり、結果として返済総額が減るという嬉しい効果を得られます。返済の手間が減るいくつもの金融機関にお金を借りていますと、それぞれに毎月返済をしなければならず手間がかかってしまいます。これをまとめてしまいますと、借入先ごとに返済する必要がなくなり、一社への返済で済みます。また、月1回だけ返済すればよくなりますのでわずらわしさがなくなります。特にそれぞれの場所に足を運んでお金を返していた場合には、大分楽になります。借入れの管理がしやすい借りている先がたくさんあると、どこにいくら返さないといけないのかがわからなくなることがあります。その結果、返済を忘れてしまって最悪の場合延滞ということになってしまいます。ということで、まとめてしまうと借入残高がはっきりとわかり、返すことを忘れることもなくなります。管理が苦手な人もこれなら安心ですね。まとめるデメリット一方で、借金を一つにすることによるデメリットも存在します。せっかくおまとめローンを申し込んで審査も受けたのに不利になっては元も子もありませんが、これは本人が気を付けていれば避けられることが多いです。具体的には、下記の点があります。返済総額が増える完済するまで他社を利用できない全て返したと勘違いしてしまう詐欺に引っかかることがある以下でそれぞれについて述べていきます。支払い総額が増えることも借金をまとめた後に、まとめた先で追加で負債を増やしてしまう場合があります。理由をきちんと把握しているのであればまだしも、一本化して整理した後になんとなく無駄遣いをしてお金が足りなくなり、気づいて見ればまたお金を借りていたという場合はNGです。また、まとめた分の返済期間を長く設定してしまうと、せっかく金利が低くなったのに今度は期間が長くなったせいで利息を払う期間が長くなり、結局返すお金が増えてしまったという笑えない結末になります。借金をまとめる際には、返済総額がどうなるかきちんと計算した上で設定するようにしましょう。完済するまで他社を利用できないおまとめローンを利用した場合、返済を終えるまで他で借りることはできません。これまで色々な所で借金をしていた場合、つい癖で「また別の所で借りよう」と思いがちですがそれはできませんので注意が必要です。また、実際にお金を借りなくても他社と契約をすることもできません。完済したと勘違いしてしまうローンをまとめると、いったん他社の分は完済することになります。これが、「完済した」という錯覚を生んでしまうことになります。気が大きくなってしまって、金遣いが荒くなってしまうことがあります。ただし、借金そのものはまとまっただけで実際には減っていません。返済時期がやってきてやっと現実に帰りますが、その時にはお金がなくなっていたりします。お金を返している間は極力無駄遣いや大きな買い物は控えるようにしましょう。おまとめ詐欺に注意!数か所で借金をしていると、詐欺に引っかかることがあるので注意しましょう。相手はまさに数社にお金を借りている点をついてきます。「ローンをまとめてあげますよ」と言葉巧みに近づいてきて、「追加の借入が筆意用です。お金を郵送してください」などと言ってきます。お金を渡すと連絡がとれなくなる、というのがお決まりのパターンです。このようなことにならないように、借りたお金を一本化する時には必ず大手のサービスを利用するようにしましょう。まとめ:カードローンをまとめることについて借りたお金をすっきりとさせることについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?借金を一つにするにはおまとめローンという商品が利用できます。またそうすることによるメリットもありますが、同時にデメリットもあります。借入れたお金の合計は、動かしただけではなくなりません。きちんと返していくことが重要です。そこさえ認識しておけばいつかは返し終わることができるものです。
2020年03月16日名産品を貰いつつ高い節税効果を受けられるとして、近年ふるさと納税に注目が集まっています。一方、一定の要件を満たした住宅の購入にあたり、住宅ローンを利用すると適用を受けられる住宅ローン減税も消費税増税と同時に拡充され、さらにお得な内容となりました。これら、ふるさと納税と住宅ローン減税はそれぞれお得な制度なのですが、併用する際には注意しなければならない点もあります。本記事では、ふるさと納税と住宅ローン減税それぞれについてお伝えすると共に、併用する際の注意点などを解説します。所得税と住民税から控除を受けられる住宅ローン減税とはまずは住宅ローン減税の制度について確認していきましょう。住宅ローン減税とは、一定の要件を満たす住宅購入に当たり、住宅ローンを利用すると13年間住宅ローン年末残高の1%分控除を受けられるというものです。なお、住宅ローン減税を受けるための一定の要件には以下のようなものがあります。住宅の延床面積が50㎡以上であること住宅ローンの借入期間が10年以上であること耐震性能を有していること住宅ローン控除の限度額住宅ローン控除の限度額は先述の通り、住宅ローン借入から13年間について、所得税と住民税から住宅ローン年末残高の1%分控除を受けられるというものです。ただし、最大控除額は1年目から10年目については4,000万円(長期優良住宅や低炭素住宅の場合は5,000万円)、11年目から13年目については以下のうちいずれか少ない金額となります。住宅ローン残高又は取得価格(上限4,000万円)のうちいずれか少ない金額の1%建物取得価格(上限4,000万円)の2%÷3例えば、4,000万円の建物の取得にあたり、4,000万円の住宅ローンを借りて、毎年100万円ずつ残高が減っていくと想定すると、それぞれの控除額は以下のようになります。住民税の控除には上限がある住宅ローン減税は所得税・住民税から控除を受けられるという制度のため、そもそも所得税や住民税を納税していなければ控除を受けることができません。例えば、年収400万円の方で所得税を15万円納めている方は、まずこの15万円から控除を受けることになります。上記例で言えば、住宅ローン減税の1年目の残りは残り25万円あることになりますが、この余った分については住民税から控除を受けることができます。ただし、住宅ローン減税では、各年「13.65万円/年」が住民税の控除上限額として設定されています。このため、上記例では1年目に受けられる最大の控除額は15万円+13.65万円=28.65万円ということになります。住宅ローン減税とふるさと納税を併用する住宅ローン減税と同じく、ふるさと納税も所得税・住民税から控除を受けられるものです。住宅ローン減税とふるさと納税は併用することが可能ですが、上記住宅ローン減税の計算の通り、そもそも所得税や住民税を納めていなければ控除を受けることはできません。住宅ローン控除とふるさと控除を併用するのであれば、医療費控除等、他の所得控除・税額控除等と併せて、いくら税金を納めており、その中からいくらまで控除を受けられるのか事前に計算しておくことが大切です。ワンストップ特例制度と確定申告の違い次に、ふるさと納税について見ていきましょう。ふるさと納税は、自治体に寄付し、そのお返しとして名産品を貰え、しかも寄付した額から2,000円差し引いた額について所得税と住民税から控除を受けられるという制度です。ふるさと納税を利用するには、確定申告による方法とワンストップ特例制度による方法とのいずれかを選ぶことができます。[adsense_middle]ワンストップ特例制度とはワンストップ特例制度とは、ふるさと納税をするにあたり、寄付の都度各自治体に申請書と本人証明書類を提出するだけで控除を受けられるというものです。確定申告による方法でふるさと納税をする場合、源泉徴収票を用意したうえで確定申告申請書に記入し、2月16日~3月15日までの間に税務署に足を運んで提出する必要がありますが、ワンストップ特例制度ではこうした手間を省くことができます。ワンストップ特例制度を利用するには、以下の条件を満たす必要があります。確定申告の必要がない給与所得者等であること1年間の寄付先が5自治体以内であること申込の度に自治体へ申請書を提出していること逆に言えば、上記条件を満たさない場合は確定申告による方法で申請しなければなりません。なお、確定申告の場合、所得税と住民税から還付を受けられますが、ワンストップ特例制度では住民税からのみ控除を受けることになります。これは住民税が固定資産税等と同様、確定申告することなく納税するものだからといえるでしょう。住宅ローン1年目はワンストップ特例制度が利用できない?上記通り、ふるさと納税のワンストップ特例制度はそもそも確定申告する必要のない人が利用できるものです。一方、住宅ローン減税を受ける場合、住宅ローンを組んだ翌年については確定申告して住宅ローン減税の手続きをする必要があります。このため、住宅ローンを組んだ翌年の確定申告ではワンストップ特例制度を利用できない点に注意が必要です。なお、住宅ローン2年目以降については、源泉徴収を行っている職場にお勤めの場合、職場に控除証明書を提出すれば年末調整で済ませることができるため、ふるさと納税についてもワンストップ特例制度を利用できるようになります。ふるさと納税の控除上限額の計算ふるさと納税は、寄付した額から2,000円を引いた額について所得税や住民税から控除できる旨をお伝えしましたが、必ずしも満額受けられるわけではありません。ふるさと納税の控除上限額は以下の計算式で求めることができます。控除上限額=(住民税の所得割額×20%)÷(100%-10%-所得税率)+2,000円所得割額や所得税率は収入や家族構成により金額が異なるため、目安として以下の総務省のデータを参照するとよいでしょう。給与所得者の場合住宅ローン減税とふるさと納税の効果を実際に計算してみようふるさと納税の控除上限額を計算できるツールをWeb上で見つけることができますが、ほとんどの場合、住宅ローン減税を併用するケースはカバーしていません。住宅ローン減税もふるさと納税も所得税と住民税から還付を受けられるものであり、そもそも納税した額しか控除を受けられないからです。ここでは、いくつかの例を用意して、それぞれ住宅ローン減税とふるさと納税を併用した場合、どのくらいの額の控除を受けられるかシミュレーションしていきたいと思います。前提条件は次の通りです。ふるさと納税額50,000円1年目の控除額を計算ふるさと納税の控除上限額は総務省の目安を参照(夫婦+子1人)[adsense_middle]年収300万円の給与所得者が、2,000万円の住宅ローン減税を利用するケースまずは年収300万円の給与所得者の方が2,000万円の住宅ローン減税を利用し、5万円分ふるさと納税するケースを見てみましょう。ここでは、年収300万円の場合の所得税納税額を5万円、住民税納税額を10万円と想定します。この場合、住宅ローン減税で2,000万円×1%=20万円の控除を受けられるため、ふるさと納税を利用する意味はなくなってしまいます。もちろん、ふるさと納税のお礼として名産品は受け取ることができますが、控除を受けることを目的とするのであれば注意が必要です。年収500万円の給与所得者が、2,500万円の住宅ローン減税を利用するケース次に、年収500万円の給与所得者が2,500万円の住宅ローン減税を利用するケースを見てみたいと思います。ここでは、年収500万円の場合の所得税納税額を12万円、住民税納税額を23万円と想定します。この場合、住宅ローン控除で2,500万円×1%=25万円分の控除を受けた場合、所得税から12万円、住民税から13万円控除を受けることができ、まだ住民税の納税額が残り10万円ある計算です。総務省のサイトで年収500万円、夫婦+子1人のふるさと納税上限額を見てみると4.9万円となっているため、こちらも満額受けられる計算となります。年収400万円の給与所得者が、3,000万円の住宅ローン減税を利用するケース最後に、年収400万円の給与所得者が3,000万円の住宅ローン減税を利用するケースを見てみましょう。ここでは、年収400万円の場合の所得税納税額を8万円、住民税納税額を17万円と想定します。この場合、住宅ローン減税の上限額は3,000万円×1%=30万円ですが、所得税から8万円分控除を受けた残額22万円について、住民税から控除を受けることができます。ただし、住宅ローン減税は住民税の控除額について13.65万円という上限額があります。このため、上記ケースの住宅ローン減税の額は8万円+13.65万円=21.65万円で、控除を受けていない残額は3.35万円です。年収400万円の場合、夫婦+子1人のふるさと納税上限額の目安は3.3万円となっており、満額受けられる計算となります。住宅ローン減税・ふるさと納税の併用に関するまとめ住宅ローン減税とふるさと納税の併用についてお伝えしました。住宅ローン減税とふるさと納税は双方とも高い節税効果を持つ制度ですが、併用する際には事前にどのくらい控除を受けられるかシミュレーションするようにしましょう。本記事の内容を参考に、自分である程度計算できるようにしておくと共に、必要に応じて専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。
2020年03月10日住宅ローンにもさまざまなものがありますが、どのような点に注意して銀行を選ぶとよいのでしょうか?本記事では、住宅ローンの種類等にも触れながら、銀行の選び方やポイントをFPが分かりやすく解説していきます。住宅ローンの金利タイプ住宅ローンを選ぶ際には、最初にその分類を知ってしまうと比較がしやすくなります。まず、住宅ローンは大きく以下3つの金利タイプに分けることができます。低金利で利用できる変動金利変動金利とはその名の通り借入期間中変動する金利タイプのことで、半年に1回金利が見直されます。金利が変動した場合でも返済額が変わるのは5年に1回(元金と利息の割合が変わる)、返済額が変わる場合でも前回の返済額の125%以上にはならないといったルールが存在します。また、金利が変動するというリスクを負う代わりに、3つの金利タイプの中で一番低い金利で利用できるのが一般的です。変動金利は銀行が最優良企業に貸し出す最優遇貸出金利の内、1年以内の短期の金利のことを指す「短期プライムレート」に連動しますが、実は短期プライムレートは2009年以降変動がありません。変動金利は3つの金利タイプの中で一番金利が低いということもあり、ここ十数年の間変動金利で住宅ローンを借りた人はもっともお得に住宅ローンを利用できていることになります。金利を細かくチェックできる人におすすめ変動金利は半年に1度金利が変動するということもあり、細かく金利の変動をチェックできる人におすすめです。とはいえ、先述の通り変動金利の指標となる短期プライムレートは十数年動いていません。日本の景気がよくなれば金利も高くなるといった経済の原則や、米国の金利が日本の金利に与える影響など、詳しく勉強していくことも求められるでしょう。最後まで返済額が分かって安心の全期間固定金利全期間固定金利とは、借入期間中金利の変動がなく、借り入れた日から最後の返済日まで返済額が分かるため、計画的に返済を進めていくことができます。金利の変動リスクを負う必要がないため、3つの金利タイプの中最も高い金利が設定されるのが一般的です。ただし、ここ数年は低金利化が進み、当初5~10年間の金利引き下げを受けられるフラット35Sでは、変動金利とそう変わらない金利で利用できることもあります。なお、全期間固定金利は「10年国債利回り」に連動します。面倒なことはお断り!といった方におすすめ全期間固定金利は融資を実行した日に、最後の返済日まで返済額が確定するのが特徴です。このため、借入後は金利の変動に一喜一憂する心配はありません。現状で十分に金利は低いため、欲を張らなければ、ここから多少金利が下がっても大きく損をすることはないでしょう。変動金利と全期間固定金利をミックスした固定期間選択型金利固定期間選択型金利は、5年間や10年間など、当初選択した期間だけ金利が固定されるタイプの金利で、変動金利と全期間固定金利をミックスしたものです。当初期間が終了した後は変動金利に移行するか、再度固定期間を選ぶか決めることができます。このことから、変動金利がベースとなっているといってよいでしょう。金利は変動金利より高く、全期間固定金利よりは低く設定されるのが一般的です。ただし、この金利は「借入時の特別キャンペーン」適用後の金利であるのが一般的で、当初固定期間が終了した後、再度固定期間を選択するときはキャンペーン金利の適用を受けられません。例えば、当初10年固定金利を1.10%で借りた場合、10年経過後に金利水準が全く変わっていなかったとしても、キャンペーン金利の適用を受けられないことから、再度10年固定金利を選ぶと金利が2.00%になる可能性があります。この辺りは利用する金融機関によって異なるため、十分確認したうえで金利タイプを決めるようにしましょう。10年以内に完済することを目指す方におすすめ金融機関にもよりますが、固定期間選択型金利をお得に利用しやすいのは「10年固定金利」であることが多いです。ただし、先述の通り固定期間選択型金利は、当初期間終了後の金利の再選択時にキャンペーン金利の適用を受けられなくなってしまいます。このため、固定期間選択型金利は10年以内、もしくは10数年で完済することを目指す方におすすめです。住宅ローンの借り換えについて3つの金利タイプを見てみると、それぞれ以下のような金利情勢のときに利用しやすくなっています。変動金利:金利の下降局面全期間固定金利:金利の上昇局面固定期間選択型金利:金利の上昇局面金利が下がっているときに変動金利で借りれば、借入後、さらに低い金利で利用できますが、逆に金利が上昇してしまうと返済額も高くなってしまいます。一方、全期間固定金利や固定期間選択型金利については、これから金利が上がりそうなときに利用すれば、借入後に金利が上がってもその影響を受けずに済むことができます。一方、金利が下がり続ければ相対的に損をすることになります。ところで、金利情勢が途中で変わってしまったときに、借り換えすることでそれぞれの金利タイプのデメリットを解消できるのでしょうか?実際、ここ数年で金利が下がっていったこともあり、全期間固定金利から変動金利へ、もしくは全期間固定金利からさらに低い金利の全期間固定金利へ借り換えするようなケースが見られました。このように、金利下降局面では借り換えを有効活用しやすいです。一方、金利の上昇局面では変動金利から全期間固定金利へ借り換えしようとしても、変動金利が上がるタイミングでは全期間固定金利の金利はすでに上がっている可能性が高いと言われています。もちろん、できるだけ早く動くことで損害を少なくすることはできますが、金利の上昇が心配なのであれば最初から全期間固定金利を利用しておいたほうがよいといえるでしょう。住宅ローンの種類を比較次に、住宅ローンの種類をご紹介すると共にそれぞれについて比較してみたいと思います。住宅ローンの種類は大きく以下の2つに分けることができます。民間住宅ローンフラット35他に、財形融資などもありますがここでは取り扱いません。[adsense_middle]民間住宅ローン民間住宅ローンとは、メガバンクや各地方銀行など民間の金融機関で利用できる住宅ローンのことを指します。どの金融機関のどの住宅ローンを利用するかによって内容が変わりますが、いずれの場合でも、基本的には先述の3つの金利タイプの中から住宅ローンを選ぶことになります。このため、先に金利タイプを決めておき、例えば「A銀行の変動金利住宅ローンとB銀行の変動金利住宅ローンを比較する」などすると、たくさんあるように見える住宅ローンも絞って比較検討できるようになります。なお、後述のフラット35との違いとしては、以下のようなことが挙げられます。諸経費まで融資してくれる金融機関がある全期間固定金利はフラット35と比べて金利が高め変動金利や固定期間選択型金利が主力であることが多い諸経費まで融資してくれる金融機関がある戸建やマンションを購入するにあたり、建物や土地の価格以外に各種手数料など経費がかかりますが、民間の住宅ローンの場合、この経費まで融資してくれることが多いです。また、民間の住宅ローンには土地・建物の10割融資してくれる商品が多いですが、フラット35は土地・建物の9割分までしか融資を受けられません。つまり、フラット35の場合自己資金として土地・建物の1割+諸経費分を用意する必要があります。全期間固定金利はフラット35と比べて金利が高め民間の金融機関でも全期間固定金利が用意されていることもありますが、一般的にフラット35と比べて金利が高めに設定されています。全期間固定金利を利用するのであれば、基本的にフラット35を利用することをおすすめします。変動金利や固定期間選択型金利が主力であることが多い上記理由により、多くの金融機関で変動金利や固定期間選択型金利が主力となっています。フラット35フラット35とは住宅金融支援機構の取り扱う住宅ローンで、全期間固定金利タイプのローンとなっています。公的な住宅ローンだといえますが、窓口は民間の金融機関であり、金融機関は金利を得られない分、事務手数料を受け取ることになります。このため、民間金融機関の住宅ローンと比べると事務手数料分、初期費用が高くなってしまいます。一方、一定の基準を満たせば当初5~10年間金利優遇を受けられるフラット35Sがあることもあり、全期間固定金利でありながら民間金融機関の変動金利や固定期間選択型金利とそう変わらない金利で融資を受けることができます。その他、民間の金融機関と比べて以下のような違いがあります。団体信用生命保険に加入せずに住宅ローンを利用することもできる借入可能額を大きくしやすい融資実行まで時間がかかる団体信用生命保険に加入せずに住宅ローンを利用することもできるまず、民間の金融機関の場合、健康に問題があるなどして団体信用生命保険に加入できないと住宅ローンの審査承認を得ることができませんが、フラット35の場合、団体信用生命保険に加入せずとも融資を受けることができます。借入可能額を大きくしやすい「年収に対していくらまで融資を受けられるか」の計算をするにあたり、各金融機関独自に設定された「返済負担率」と「審査金利」を用いて計算がなされますが、フラット35の場合、審査金利が低く設定されているため、借入可能額を大きくしやすくなっています。例えば年収400万円の場合、2020年2月時点のフラット35の金利1.28%で計算すると、3,947万円まで借入できる計算となります。融資実行まで時間がかかるフラット35の融資を受けるには建物について第三者機関のチェックを受ける必要があり、民間住宅ローンと比べると融資まで時間がかかってしまいます。新築住宅の場合だとつなぎ融資を利用するのが一般的で、借入期間が長くなればそれだけ利息負担分も大きくなってしまう点に注意が必要です。銀行の選び方のポイントとは?住宅ローンの金利タイプや種類についてご紹介しましたが、実際に銀行を選ぶにあたり、どのような点に注目するとよいのでしょうか?[adsense_middle]住宅ローンの決め方のポイント住宅ローンを決める際には、まずは3つの金利タイプの内どの金利にするのかを決めるとよいでしょう。その上で、A銀行の変動金利とB銀行の変動金利、C銀行の変動金利はどれがお得かといった決め方をするとスムーズです。金利を選ぶ際には冒頭の金利タイプごとの特徴をご参照ください。民間住宅ローンかフラット35のどちらにするかを決めよう次に、金融機関を選ぶ前に民間金融機関にするか、フラット35にするかを決めましょう。民間住宅ローンとフラット35はそれぞれ特徴が異なります。本記事の住宅ローンの種類の内容を参考に、それぞれの特徴を比較検討してどちらにするか選んでください。金融機関の探し方のポイント住宅ローンの金利タイプと種類を決めたら、どの金融機関で住宅ローンを借りるかを比較します。同じ金利タイプの住宅ローンであれば、金融機関が違っても基本的な部分はそう変わりません。ただ、「借入のしやすさ」や「金利の違い」、「借入可能額」、「団体信用生命保険の充実度」などが金融機関ごとに異なるため、それぞれ返済額のシミュレーションなど算出してもらいながら比較検討していくとよいでしょう。なお、住宅ローンを借りた金融機関とは数十年に及ぶ付き合いとなります。単に商品性だけでなく、相談したことへの対応の良さや、ネットで口コミを見てみるなどすることも大切です。住宅ローンの銀行選びに関するまとめ住宅ローンについて、銀行の選び方やポイントをお伝えしました。住宅ローンはいろいろなものがあるように見えますが、金利タイプや住宅ローンの種類で分類してしまうと、比較すべき点を大きく絞り込むことができます。住宅ローンについて銀行を選ぶ際には本記事の内容を参考に比較検討し、自分の要望に合った住宅ローンを選ぶようにしましょう。
2020年03月07日今回は住宅ローンを組む方法の一つである「連帯債務」について解説していきたいと思います。私もクライアントさんを担当していますが、住宅購入に関する相談は多く、どんな組み方が良いのか、どの金利が良いのかといったご質問は多く受け付けています。クライアントさんの中でも既に調べていて、共同で組む事が出来るという事でご存知の方も多い様です。気になる仕組みやメリット、デメリットをお伝えしていきますので、気になる方は是非ご一読下さい。連帯債務の仕組みは?他の方法も合せて解説します最初に仕組みについて、どんな組み方になるのかを解説していきます。また参考までに他の組み方についても解説しておきますので、比較の為にご覧頂ければと思います。連帯債務でローンを組むまず連帯債務ですが、基本的には「一つのローンを二人で契約する」という事になります。住宅ローンは単独で借りる事が多いですが、この方法は二名で組みます。例えば一人だと4,000万円まで借りられるとします。しかし間取りやオプションを拡充させたいなど、予算的に大きくしたい場合に二名で審査をしてもらいます。審査に問題が無ければ二人合計で4,000万円以上借りる事ができます。単独融資に続いて人気があり、ご相談頂くクライアントさんにもおすすめしたりしています。また後述しますが住宅ローン控除の適用もありますので節税を意識している方にはおすすめです。連帯保証人を付けてローンを組む次に連帯保証人を付けてローンを組む場合です。一人では審査に通りそうにない場合、連帯保証人を付けて借入をする事があります。この時「一つのローンを組む」事になりますが、この方法は、借主が支払えなかったら、代わりに支払いをしなければならない義務を負う事になります。他人に頼む場合は敬遠されやすいですが、夫婦でも認められるケースもありますので、共働きであれば審査に出してみるのも一つの手です。また連帯保証人は団信の加入がありません。もし債務を負う事になった場合、団信ではなく民間の保険に加入し死亡リスクに備える必要がありますので憶えておいて下さい。夫婦ペアローンで組むペアローンは夫婦で組むローンの方法で、「夫婦で二つのローンを組む」という事になります。契約が一つではなく二つに分かれ、合算で希望借入額に届かせる方法になります。支払いはそれぞれがバラバラに支払う形になる為、引落日などの管理は少し大変になります。また結婚している夫婦だからこそ組みやすい点はあるでしょう。お互いに連帯保証する事になりますので、どちらかが支払い不能になってしまった際にはどちらかに不能分の支払いの義務が発生する事になりますので注意が必要です。単独でローンを組むこれは借主が「一人で一つのローンを組む」方法で一番メジャーな方法ですね。一人だけの資力で組む事が出来る為、上記3つのローンの様に、配偶者や他の誰かに借入を依頼したり、連帯保証人になってもらう必要はありません。金利タイプの縛りなども無い為、比較的様々なローンを選びやすい点はメリットになるでしょう。ローンプランのまとめここまでに四つの組み方について解説してきました。いずれも特徴があり、一人で借りるのか二人で借りるのかと分かれます。一旦まとめておきますので下図を参考に比較にご利用下さい。連帯債務で契約できる条件は?ではここから連帯債務で契約できる条件について解説していきます。また契約条件や他のローンプランとの比較も行っていきますので、参考にして下さいね。[adsense_middle]気になる条件は?契約をする際に求められる条件は、安定した収入がある事が挙げられます。例えば夫が正社員で、妻も正社員であれば夫婦共に安定した収入があると判断されます。夫婦のいずれかがパートの場合も審査にかけて貰える事もありますが、おおよそ年収が高くなければ難しい事もありますので気を付けておいて下さい。他には同居している家族であれば連帯債務者として審査できますので、何も夫婦に限った契約形態ではありません。事例として、父、息子といった様に契約する事も可能です。そして連帯債務者の所得は全額合算される事はなく二分の一までが対象になります。先程の夫婦で例を挙げると、夫が500万円、妻が300万円の所得だとします。このケースで妻が連帯債務者になる場合は半分の150万円を夫の500万円に合算しますので、合計650万円で審査にかけられる事になります。住宅を検討する際に予算等の打ち合わせになるかと思いますが、折角マイホームを買うならと良いオプションを付けたり、少し間取りや庭など広くしたい思いもあるでしょう。しかし単独での融資だと希望額に届かない場合に二人で合算できれば予算に届く事もありますので、夢に一歩近づけそうですね。ちなみに親子でローンを組む場合は「リレーローン」という商品名になります。金利や返済方法は?次に金利や返済に関してですが、一般的な住宅ローンと何も変わりはありません。しかしローンがフラット35に限られる事になります。フラット35とは全期間固定金利で契約できる住宅ローンの事。変動金利、固定期間選択型(〇年固定)と違って金利が最も高くなる。主な特徴として、借入期間から完済に至るまで金利がずっと固定されており、毎月の支払額が一定の為、返済計画など立てやすい点が挙げられる。様々な金融機関で取り扱われており、団信(団体信用生命保険)も任意加入になる為、健康状態に不安のある方でも審査対象となる。このフラット35は金利が高い反面、他の金利タイプと異なり、融資条件や審査が緩めな点があります。返済方法は毎月返済が一般的で繰上返済も出来るので、他のタイプと比べても遜色はありません。毎月の返済負担や、返済総額が増える点がありますので、連帯債務を検討するなら支払いの面を中心に検討するのが良いでしょう。逆に連帯保証やペアローンに関しては変動金利や固定期間選択型から選ぶ事ができますので、金利負担等を考慮してどの形態が自分たちにとって良いのか比較が大事ですね。手数料や諸費用は?融資に関する手数料や諸費用ですが、単独融資と殆ど差はありません。強いて言うなら金融機関によっての違い位になりますので、借入をしたい金融機関ごとの比較をする事が良いでしょう。また連帯保証・単独融資は契約が1つの為、同じ諸費用になりますが、ペアローンの場合は契約が2つになりますので、諸費用や手数料も2契約分となります。諸費用は現金で納める事が一般的なので、2契約分となると高額な金額を負担しなければならなくなります。この点は今手元にある資金と相談しながら検討すべきでしょう。連帯債務で組むメリット・デメリット・注意点を解説しますではここからメリットやデメリットについて、また注意点に関して解説していきます。早速メリットから見ていきましょう。[adsense_middle]連帯債務のメリットは何?借入希望額を大きく借りる事が可能になる連帯債務で組む場合のメリットですが、1つは収入合算で見てくれますので、借入希望額を大きく借りる事が可能になる点です。単独融資の場合、1人の収入や勤務先、勤続年数等を審査にかける事になります。家族構成や、同居の計画等を考えた時にどうしても高額な物件になりがちな場合、同居の家族の年収を合算で見てくれる点は大きいでしょう。住宅ローン控除がそれぞれに適用される2つ目に住宅ローン控除がそれぞれに適用される事が挙げられます。1人分の節税より2人分の方が効果は大きくなります。また所得によっては住民税まで減税される事になりますので、支払い総額や減税効果等考えると、連帯債務はお得な方法だと言えます。この点に関して言えばペアローンも同様に適用になりますが、単独融資はもちろん、連帯保証人付きの契約はあくまで借主だけが減税対象となりますので憶えておいて下さい。団信が双方に適用される3つ目に団信が双方に適用される事は大きなメリットでしょう。通常団信は借主が亡くなった場合に住宅ローン債務を一括で清算できる生命保険ですが、2人でローンを組んだ連帯債務の場合、「連生団信」というものもあります。これは一方が亡くなった場合、もう一方の債務も含めて清算できる団信の事です。この団信に加入しておく事でしっかりと住宅を遺す事ができますので、一つのメリットと言えるでしょう。連帯債務のデメリットは何?次にデメリットになりますが、もしもどちらかが返済不能に陥った時に、一方に全額返済の義務が発生しますのでこの点はデメリットになるでしょう。先程のメリットで解説しましたが、単独融資での借入額を超えて2人で借りる訳です。つまり金融機関が審査した単独融資額以上の負担を1人が背負う事になりますので、支払いは非常に厳しくなる事になります。この点はペアローンも同様の考え方になります。返済が困難になる理由はいくつかあり、病気になる、転職や休職によって収入が大幅に変わる等があります。連帯債務を考える際には借り入れしてから返済が終わるまで、健康状態や収入が一定である事が一つの要件と考えます。先々転職する、健康状態に若干の不安が有る場合等は無理をしない方が得策になるかもしれません。他のデメリットとして夫婦で組んだ場合には離婚する事がデメリットになります。お互いに住む事で購入した家も離婚する事になれば、話が変わってきます。連帯債務の注意点は?メリット、デメリットと解説しましたが、注意点としては、将来的に今と変わらない収入なのか、夫婦でい続ける事は出来るのかという事です。しかし、先々の話になりますので、どんなに見通しを立てても状況が変わる事は誰にだってあります。この話をしだすと住宅購入など出来なくなってしまいますので、深く考え過ぎない事です。また返済が困難になった場合も結構大変な事になってしまいます。住宅ローンの連帯債務に関するまとめ今回は連帯債務に関して解説を行ってきました。メリット、デメリットと色々ありますが、しっかりと話し合った上で、ご家族が納得できるお買い物になると良いですね。
2020年02月29日今回は住宅購入の相談事例の中より、夫婦で住宅ローンを組む場合について問い合わせが多いので、その方法やメリット、デメリットについて解説しようと思います。最近住宅を検討する方が増えてきました。その中で多いご相談は「住宅ローン」です。またご主人や奥様の年収をヒアリングする事が多いですが、どうしてもご主人単独での融資が難しいケースや借入希望額に届かない場合もあります。そんな時、奥様が働いている状況であれば夢のマイホームに一歩近づけます。住宅をお考えの方は是非ご覧頂きたい内容ですので、最後までお付き合い下さいね。単独で借入が出来ない場合はじめに、夫婦でローンを検討する前に単独で融資が通るかどうか仮審査を行います。銀行に借入希望額を伝え審査になりますが、その結果一人では融資が通らない事もあります。ここではどんな場合に審査に通らないのか、またどんな審査をされるのかを解説しておきたいと思います。融資に関する審査内容私もかつては金融機関に勤めていました。その当時は融資業務を担当していまして、ある程度の事を経験してきましたので、経験を踏まえて解説していきます。まず融資する際に、商品は住宅ローンになります。これが自動車なのか、企業向けの融資なのかで審査内容も異なってきます。住宅ローンの場合、融資を受ける方の「属性」を調べていく事になります。属性って何?属性とは金融機関内の用語の事で、氏名、年齢、勤務先、年収、他社借入状況、信用機関での調査、勤続年数、家族構成等をまとめたものを言います。氏名一つにしても、姓が異なっている場合もありますので、後方氏名と生年月日で過去に取引履歴が無いか、過去に貸付やカードローン等の返済状況、借入状況等を調べたりもします。仮に住宅ローンをA銀行で借りるとします。その際、氏名で判明する事は、過去にA銀行でカードローンや自動車ローン等、取引があったとします。その当時の返済状況の履歴が残っていれば遅延があったのか、何日遅延があったのか、最悪な場合裁判沙汰や破産宣告、債務整理等の履歴を調べる事が可能になります。これはあくまで取引のあったA銀行に限ってです。他B銀行やC信金などの状況は分かりません。また姓が何らかの理由で変わった場合も同様に今の姓で調べたり、旧姓で調べたりもします。信用機関での調査は何をするの?銀行で出来る審査は名前から取引履歴を確認する事くらいでしょう。主な審査としては他社借入状況の審査です。これは申込用紙に他社借入の状況を申告する欄がありますが、ここで嘘を書いてはいけません。何故なら、直ぐにバレるからです。審査の状況を良くしようと嘘の申告をする方を何人も見てきましたが、あっさりと正しい借入額は判明します。それは信用機関に他社借入状況を問い合わせする事が審査の中に含まれているからですね。他社借入の状況で他社の返済状況や借入金額が判明しますので、住宅ローンをご検討の方は極力借入を避ける、若しくは借金が無い状態の方が望ましいですね。携帯電話の割賦販売にも注意参考までに、最近スマホを所有している方は多く、新機種などになると高額な機種代金になります。そこで毎月の携帯電話料金と一緒に分割して機種代を支払う方も少なくありません。この時注意しておきたいのは携帯料金をうっかり引き落とし忘れる事です。携帯の機種代を割賦(かっぷ)で分割支払いすると、実際にはローンを組んだことと同じことになります。引き落としされていなければ、万が一信用情報に「遅延」の異動事故が上がる事もあります。たった1日でも可能性は無きにしもあらず。注意しておきましょう。勤続年数は大事なの?おおよその審査の中で勤続年数等は大事な要素になります。何故なら勤務して1年未満などであれば、転職の可能性を否定できません。考え方として、転職回数が多い人なのかと思われます。また初めての転職であったとしても、これから続くのかと懸念されても仕方無い部分はあります。お金を貸す立場に立ってみると腑に落ちやすいと思いますが、長年勤務している方と1年未満の方であれば、社会的な信用も異なりますし、社内的な信用ある方だと評価されます。転職して直ぐに住宅ローンの申し込みは難し場合がありますので注意しておいて下さい。返済比率と年収申告で年収を聞かれる事になりますが、本審査の際には直近の源泉徴収や確定申告3期分等求められる事になります。この時、年収の整合性を確認されますが、年収から判断される返済比率が審査基準に収まっているのか、外れているのかを見られます。返済比率とは返済負担率とも言い、年収の何割までであれば返済可能と判断されるラインになります。各金融機関の貸付規定にもよりますが、ざっくり言うと下記の様になりますので、参考にされて下さい。上記の様にご自身の年収がいくらで、年間の返済がどれくらいになるのかを計算します。この比率以内に住宅ローンの返済額を収める必要があります。とはいえ、年収600万円であれば年間240万円の返済となり、月で計算すると毎月20万円になりますので、よほどの事が無い限り収まりはするでしょう。但し、金融機関によっては他社借入も通算して返済比率の中に収まるかどうかも判断する場合もありますので、審査を無事に通すのであれば余計な借入は避ける事が得策でしょう。審査内容のまとめここまでは審査に関しての情報を解説してきました。審査は非常に厳しいものです。貸し手側としては、貸したものは必ず返して貰わなければなりませんし、返済が無ければ利益が消失してしまうからです。返済出来ない、出来そうに無い人に貸す事は絶対にしません。私がかつて金融機関にいた頃、「会社のお金と思って貸すのではなく、自分のお金を貸すと思ってしっかり裏付け調査をしなさい」と教えられました。融資担当となると人間関係も出来上がり、情も湧きますが、実際に見るのは書類と数字です。住宅購入の前に審査に通るだけの準備も必要ですね。夫婦でローンを組む方法ここからは単独で融資が困難な場合の対処として夫婦でローンを組む方法について解説していきます。最近では住宅メーカーのベテラン営業マンから提案される事もあるようです。彼らはこれまで何件のもお客様の融資を取り次ぐ事もやってきましたので、ある程度は分かる様です。では実際にその方法を見ていきましょう。[adsense_middle]ローンを組む方法は3種類夫婦でローンを通す場合、以下3種類の方法があります。連帯保証人連帯債務ペアローンでは詳しく方法について解説していきますね。連帯保証人基本的には借主はご主人(奥様でも可能です)となり、連帯保証人として奥様(ご主人でも可能です)が付く契約です。ここで連帯保証人に関しての説明をしておきます。連帯保証人とは通常の保証人と異なり、催告や検索の抗弁権がない事を言います。催告とは催促の事で検索は差押えの事を指します。抗弁権とは反論する権利ですが、この反論すらできないのが連帯保証人です。例として、支払いを借主がしなかった際に連帯保証人に支払って下さいという連絡、催促があったとします。この時、借主に言って下さいと反論する権利が無い事です。また返済が全く無いので差押えしますと連帯保証人に言われた場合、借主から差し押さえて下さいと言えない立場にあるという事になります。夫婦関係である以上連帯保証人になる事は、他人に頼むよりも遥かにストレスが掛からないですよね。この点は気が楽だと言えます。この時、夫婦で共働きであるという事が条件になります。ご主人の年収や借入希望額にもよりますが、奥さんがパート等の場合は連帯保証人として通らない可能性もありますので注意しておきましょう。連帯債務連帯債務とは1つのローンを2人で借りる事です。例えば4,000万円のローンを組むとした場合にご主人が2,000万円借りて、奥さんが2,000万円借り、合わせて4,000万円になるという融資形態です。共同で借りて1つのローンを返済するので、分かり易いと思います。このケースでも共働きであるという事が条件になり、夫婦の年収を合算して審査してくれますので、単独よりも大きな金額を借りる事も可能になります。ローン名義や持ち分割合を分ける場合に使われる連帯債務でのローンはそれぞれがローン名義人になります。先程の事例で言えば50%がご主人の名義で持ち分となり、50%が奥様の名義で持ち分となります。この場合それぞれが借りた金額に対して住宅ローン控除も適用されますので、おすすめな方法ではないでしょうか。金利を抑えるならペアローン連帯債務と似ていますが、夫婦が別々の住宅ローンを組む事になりますので、契約が2件になるという事が連帯債務との違いになります。夫婦別々で借りて別々で返済する事になりますので、少し管理が大変になる事もありますが、特徴として、様々な金融機関がペアローンの取扱いを行っています。中でもネット系銀行も取扱いが有る為、金利を抑えたいという事であればペアローンを選択しても良いかもしれませんね。それぞれのメリット・デメリットを解説先程は夫婦でローンを組む方法に関して解説してきましたが、それぞれのメリットとデメリットについて解説しておきます。[adsense_middle]連帯保証のメリット、デメリット連帯保証のメリットとして、単独で融資を受ける事になりますので、返済などの管理はし易いと思います。また誰もが嫌がる連帯保証人ですが、他人に依頼しなくて良い事にもなりますので、気を遣う必要はありません。諸費用は1契約分なので、コスト面は高く付くかもしれませんが、後述するペアローンと違って安く済みます。デメリットですが、離婚した場合が挙げられます。離婚すると連帯保証を外す事になるでしょう。この時に他人がなってくれるかどうかです。簡単には外せませんのでトラブルになる事もあるでしょう。住宅ローン控除は連帯債務と違い一人分しか受ける事が出来ませんので、連帯債務、ペアローンを比較するとデメリットと言えるでしょう。連帯債務のメリット、デメリット次に連帯債務のメリットですが、合算年収で見てくれますので単独融資よりも高額な借入額になる事がメリットです。また住宅ローン控除もそれぞれが適用対象になりますので、税制面では連帯保証よりもお得になります。諸費用も1契約分で済みますのでコスト面でもお得になります。ではデメリットですが、やはり離婚した際です。共同で1つの建物を所有する事になっていましたが、家を半分に切り分ける事はできません。売却する事など考えると、ローン残債が残る事もありあすので、この点は気を付けたいところです。また適用商品がフラット35になりますので、他の金利タイプと異なり金利が高めである点は否めません。ペアローンのメリット、デメリット最後にペアローンですが、連帯債務同様年収を合算して見てくれますので希望額を高めにすることは可能です。連帯債務同様に住宅ローン控除もそれぞれが受ける事は可能ですので、2人分の税制優遇を受けられる点はメリットですね。そして取扱い金融機関も豊富ですので、金利の安いタイプでローンを組める点はメリットです。最後にデメリットですが、ペアローンは2契約となる為、諸費用が2契約分かかります。コスト面で言うと、圧倒的なデメリットになりますので、手持ち資金等に余裕が無い場合はあまりおすすめできません。また全てにおいて言える事ですが、先々離婚した場合もローンがそれぞれ残る事になります。売却出来ないケースや残債が残る場合もありますので、結果論ですが、トラブル回避には単独融資が良いでしょう。夫婦で住宅ローンを組む方法に関するまとめ今回は相談事例でも多い夫婦でローンを組む方法について解説してきました。最近では共働きで働いているご家庭は多く、また仕事も長きに渡って勤める方は多いです。折角住宅を購入するなら希望通りの住まいを買いたいですよね。もしも夫婦で組んだ方が良いなと思ったらこの記事を参考にして頂ければと思います。
2020年02月24日住宅購入を考える上で必ずローンという問題が出てきます。どの金融機関からお金を借りるのか、また住宅ローンの商品はどんなものを選んだら良いのか、どんな商品なら損をしないのか、おすすめの商品は何なのか、等色々と調べる事や考える事は沢山あるでしょう。今回は住宅ローン選びの一つである、10年固定金利の住宅ローンについて解説をしていきたいと思います。3種類あるタイプの中の一つですが、どんな商品なのか、メリットやデメリットも含め解説しますので、ご検討中の方はご一読下さい。仕組みや金利、利率を解説しますはじめに、仕組みや金利がどの様にして決定するのか、最近の利率等を解説しておきたいと思います。またこのタイプの商品は固定期間選択型と呼ばれるタイプです。固定金利で借入したい期間を選ぶ事が出来る商品でもあります。固定期間選択型の仕組みは?住宅ローンは通常最長35年に渡って組む事が出来る商品です。この35年間もの間、金利が高いのか、低いのかという事で支払いの負担が大きく変わってきます。今回解説のテーマである10年固定金利は金利水準で言うと「中」です。最低金利の代表は変動金利で、高い金利は全期間固定金利の商品になります。10年固定という事であれば、借入を起こして10年間は金利がずっと固定されているという事になります。では10年が終了するとどうなるのかと言うと、終了するまでの間に、残り期間を変動金利か固定金利にするのか選択する事になります。この時、重要なのは借入当初の金利と10年後の金利を比較しなければならず、10年後の金利が分かっている事はまずあり得ません。つまり10年後が近づくと嫌でも情報収集しなくてはいけなくなり、その時点で金利がどんな情勢になっているのか把握する必要がありますし、今まで通りの負担で続けられるのか、負担が増えるか減るかという事に備える必要が出てきます。10年固定金利の金利はどうやって決まるの?少し細かい部分に話が及びますが、この商品の金利がどうやって決まっているのかという事について触れておきたいと思います。決定要因は「円金利スワップレート」という指標を元に金利が決まります。ここで解説を挟んでおきます。円金利スワップレートとは円の金利同士を交換する為に使用されるレートの事で、代表的な交換は変動金利と固定金利を交換する事が最も多いです。このレートを参考にして各金融機関が住宅ローンの金利を決めていきます。このレートは主に10年国債の金利に連動する動きを見せている事も参考までに知っておいて下さい。住宅ローンは各金融機関がビジネスとして成立する金利を設定します。各金融機関で金利はバラバラですので、金利を選ぶ際は十分な比較をしておきましょう。10年固定金利の利率は今何%位なの?では今現在の金利情勢について解説します。今の時点で一番低い金利水準はネット銀行のauじぶん銀行で、0.550%でした(固定期間10年)。次に低いのはソニー銀行の0.580%(固定期間10年)です。最近ではネット銀行が台頭しており、その金利の低さには目を見張るものがあります。但し、ネット銀行の場合事務手数料が高額な事が多い為、上記の表面金利に追加して実質金利が上がる傾向もあります。事務手数料や団信等で金利が上乗せされる事も含めて金利選択はしておく事が無難だと言えます。これは固定金利選択型に限った事では無く、他の金利タイプでも同様の事が言えます。しっかりと表面金利だけでない部分も視野に入れておきましょう。10年固定金利のリスクは?ここで10年固定金利のリスクについて解説しておきたいと思います。この住宅ローンのリスクは、期間終了後、変動金利か固定金利のいずれかを選択しますが、その際に金利が急上昇していたと仮定します。その際に上限が無い為、高額な支払いになる事が一つのリスクと言えるでしょう。例えばですが、借入当初毎月10万円のローンを返済していたとします。10年間はこの金額で問題ありませんが、10年後金利が急に上昇。その時支払額が15万円になっている事もあり得るという事です。この点はどの金利タイプも同じでは無く、10年固定金利の特徴になりますので、住宅ローンを選ぶ際はリスクをしっかりと把握した上で判断しておく事が重要ですね。[adsense_middle]変動金利、全期間固定金利のリスクは何?ここで他の金利タイプのリスクを合わせて解説しておきますので、比較の参考にして頂ければと思います。変動金利の場合まず、変動金利ですが、仕組み上5年毎に返済額の見直しが行われます。金利の変動は半年毎ですが、借入から5年以内は返済額に変化は無く、中身の充当額に変化が生じる事になります。つまり、毎月元金が安定して減る訳でもないという点がリスクと言える部分でしょう。また5年後に返済額が変わる点も一つのリスクです。先程の仮定と同じく、金利が急上昇した場合に変動金利の場合は最大125%までしか支払額が上がる事はありません。例えば毎月10万円のローン返済だった場合、15万円になるような金利情勢になったとしても、毎月の返済上限は12万5,000円までとなります。この時不足する25,000円はそのまま過不足金として残りますので、いくら返済上限があっても、気を付けておくべきポイントの一つですね。全期間固定金利の場合全期間固定金利については借り入れ期間中金利が変わる事は無く、安定した返済を可能とするタイプの住宅ローンです。この点は返済のし易さや毎月の金額が変わる事が無い為、安心できる点でしょう。しかし、他の金利タイプと違って、当初の金利が最も高く設定されているため、返済総額の負担は最も高額になります。また、金利情勢が上がったり、下がったりする局面においても、真っ先に変化が現れるのは変動金利になり、最後に全期間固定金利に変化が生じます。金利情勢をこまめにチェックしている方はこの点を一つのリスクと考えておいた方が良いでしょう。金利をチェックしローンの見直しで借り換えも検討しようこの様に、どの住宅ローン商品であってもリスクは必ず潜んでいます。これは借りるだけの事に限った事では無く、投資や保険、預貯金にでさえリスクは付き物です。では住宅ローンの様に高額なお金を借りる時に、極力損失を避けたい場合、どんな手立てがあるのかと言いますと、手っ取り早いのは借り換えを行う事でしょう。例えば先程金利が急上昇する局面が本当に来たとします。この時、何もせず返済額が上がる事を受け入れる方は少ないでしょう。支払いが上がる事は誰もが回避したいですよね。私だって同じく嫌です。この時借り換えという手段を視野に入れておく事も重要です。借り換えは要件さえ満たせば可能です。毎月の返済額がどの様に変わるのか、選択すべき商品は何なのかを検討する日がやって来るかもしれませんので、住宅を購入した方、これから購入する方はほんの少しだけでも良いので、金利に目を向けてみて下さい。但し、こまめに借り換えをやり過ぎてもかかる事務手数料や諸費用がかさみます。損失を出さない様にする事は大切ですので、憶えておいて下さいね。固定期間選択型のメリットとデメリットではここからはメリット、デメリットについて解説していきたいと思います。[adsense_middle]メリットは?先にメリットですが、一つは金利が低い点が挙げられます。先程も解説しましたが、金利水準で言えば「中」に該当しますが、変動金利の表面金利とそこまで変わらない水準まで下がっている点はメリットと言えそうです。住宅ローンは最も高額で、毎月の返済額のウエイトを占める割合は一番高いです。金利は低いに越したことはなく、本来なら利息さえもカットできればなと考えている方は多いと思います。(私もそう思っていますが絶対に無理だという事は分かっています)その中でも金利の水準が低い為、選択される方も多いですね。また他のメリットとして、固定期間を選択できる範囲が広く、2年、3年、5年、10年、20年といったラインナップを取り揃えた金融機関もあり、なるべく返済額を一定に保ちたい、金利は低めに設定したい方には長期に渡っての固定期間は非常にメリットになるのではないでしょうか。メリットになり得る理由住宅購入の動機の一つに子供の成長が挙げられます。お子さんが成長するにつれ、自分の部屋が欲しくなる事、成長に伴い住まいが狭く感じる事もあるでしょう。その時に住宅を購入し広さを求めますが、お子さんが小さい頃に購入する世帯が最も多く、早い段階で住宅を検討・購入しているようです。この時、お子さんの年齢が10歳だとすると、教育に関わる時間は大学まで行ったとするなら23歳です。残り13年間は教育資金の事も考えておかなければなりません。この時、住宅ローンがあるとするなら教育期間中の住宅に関する返済額負担を少しでも軽くしたいのは当然だと言えるでしょう。お子さんの教育期間中に返済額を軽減できる期間を設けておきたいと考えるなら、固定期間選択型で20年若しくは10年固定を選択しておくのも一つのメリットではないでしょうか。デメリットは?次にデメリットについてですが、一番のデメリットは先程解説したリスク部分になるでしょう。この点に関しては上昇する事が絶対という訳ではありませんが、返済額が急に高騰してしまった場合、そして頼みの綱の借り換えが難しい場合はデメリットになってしまいます。借り換えは要件さえ満たせばと解説しましたが、要件の中には健康状態に関する事も含まれます。借り換えに健康状態が関わってくる理由住宅ローンを借りる際に必ず「団信」に加入しなければ融資は受ける事はできません。この団信について解説しておきます。団信とは団体信用生命保険の略で、住宅ローン専用の生命保険になります。借入をした方が返済期間中に万が一お亡くなりになったり、大きな病気で働けない状態に陥ってしまった際に住宅ローンを一括返済してくれる生命保険の事です。団信によっては保証範囲を広くしている金融機関も最近では増え、保証範囲を広くする事で、金利に数%上乗せする事もあります。融資条件としてこの団信に入れる方、つまり健康な方に対して金融機関は融資をします。何故なら、金融機関はボランティアではなく本来はビジネスとして利息を受け取ります。健康で融資した金額をちゃんと返せる方にしか融資はしません。生命保険である以上、健康状態が関わってくるのは当然でしょう。では先程の借り換えの時に健康である絶対の保証はあるでしょうか?明日や明後日、5年後、10年後の事は誰にも分かりません。先々借り換えすれば良いかなと計画していても、健康でなければ借り換える事は難しくなってきます。また加齢と共に健康状態は悪くなる事は周知の通りです。借り換えを計画しているタイミングが何年後なのか、その時何歳なのかを想定しておく事は大事です。この団信に加入できない事によって借り換えが出来なかったクライアントさんもいました。しっかりと健康維持しておく事も一つのリスク回避の手段と言えるでしょう。他のデメリットは?他のデメリットとして繰上返済を行う際に違約金がかかるケースもあります。これは金融機関が資金を調達し、貸し出す際に関わってきますが、通常金融機関は様々な所からお金を預かったり、借りたりして貸し出しをします。この時金融機関は変動金利で借りる事があり、その借りた金利に上乗せし貸出金利を決定する事になります。固定期間選択型の場合、金融機関は変動金利で借りたお金を固定の利息負担で良いですよという事で貸し出しますが、もしも変動金利部分が上昇した場合、金融機関の利益部分が少なくなってしまいます。そこで、金融機関はなるだけ利息を得なければ自分たちの利益を確保できない為に、違約金を取る事を設定する事がある訳です。変動金利で住宅ローンを組んだ方は違約金等取られる事は無いので、固定金利選択型を選ぶ場合は先に繰上返済や、一括返済時の違約金について事前に確認しておく事をおすすめします。10年固定金利の住宅ローンに関するまとめ今回は住宅ローン商品の一つである10年固定金利について解説してきましたが、メリット、デメリットは当然あります。もちろん受け入れられるリスクなのか、そうでないのかという事も重要な要素です。人生で一番高額なお買い物ですので、商品選びは慎重に比較検討しておきましょう。
2020年02月22日最近マイホームを検討する方からのご相談が増えてきました田中です。家を買う事に対して、お金の相談やローンの相談など色んな相談内容に対応していますが、特にローンについてのご相談が圧倒的に多く、初期費用をかけるべきか、抑えるべきか悩んでいる方は多い様です。そこで、今回は私の相談事例から抜粋し、住宅ローンにおける頭金の有無について、またメリット・デメリットや付随する予備知識について解説をしていきますので、最後までお付き合い下さい。住宅購入の相談内容は?はじめに、住宅購入を検討されている方の相談内容について話しておきたいと思います。実際に私が対応出来る事は、ライフプランを作成し、将来のどんなお金が掛かるのか、家を買って維持できるのか、また借入金額はどれくらいだったら妥当なのか、ローンの種類や組み方、返済方法等です。稀に、戸建てが良いのか、マンションが良いのか等も聞かれたりします。ここからは、よくある相談内容について書いておきますので、ご自身に照らし合わせて読み進めてみて下さい。借入に関する相談まず最も多い借り入れについてのご相談です。借入については自動車ローンと違い金額の桁が違いますよね。それこそ、人生で一番大きなお買い物ですので、当然です。そんな高額な借入が出来るのだろうか?返していけるのだろうか?不安が先に立つ方が多く、シミュレーションしたとしても、腰が上がらない方もいる位です。それだけ簡単に決断できるものでは無いという事です。しかし、家を買う理由が明確であれば行動は早く、一歩踏み出せば、流れに乗って行く方も多く見てきました。借入のどんな事についての相談が多いのか順に見ていきましょう。いくらまでだったら借りていいのか?例えばお子さんが3人いたとします。当然無視できないのは教育資金です。お子さんの進路が高校から変わっていくのか、中には小学校から私立一貫の方もいます。大学は県内なのか、県外なのか、3人とも希望の進学先に進んだとして計算しても、数千万円はかかる見通しですよね。そこで、ライフプランシミュレーションを実施する訳ですが、優先順位を付けて叶えたい希望から聞いていきます。教育を優先するのか、住宅を優先するのか人それぞれです。そこで不安になるのは住宅を購入した場合、子供の進学に影響しないかという事です。ざっくりと自分の年収から計算すると、いくらまでなら借りられるといったサイトがある様に、そのままの金額の物件を購入した場合、子供の進学は叶えてあげられるかな?という事ですね。そこでシミュレーションを実施しながら、金額を調整し、この金額までの借入であれば体力的に大丈夫ですよという診断を下す事もあれば、少し頑張る必要があるといったアドバイスもしたりします。気になる様であればまずはシミュレーションを実施しておきましょう。どの金利タイプで借りたら良いのか?同じく多いご相談は金利のタイプですね。この点に関しては後述して詳しくタイプ別に解説しておきますが、クライアントさんの手元にある情報として、35年固定金利か固定金利選択型か変動金利の3つがあるかと思います。クライアントさんの中にはお勤め先の会社から貸付を受ける方もいらっしゃいます。金利タイプに関してはそれぞれ特徴があり、また銀行によって金利が異なりますし、通帳の残高に応じて金利が変わる銀行の商品もあったりします。クライアントさんそれぞれが違った考え方や価値観をお持ちなので、どれがおすすめなのかと良く聞かれますが、個人的には変動金利です。しかし、ご自身の価値観に合った商品で納得していれば一番だと思います。借入に関する諸費用って安くなりますか?諸費用に関する事は結構聞かれる事が多く、安くなる方法を知っていますか?と聞かれますね。諸費用は金融機関によって異なりますが、主に融資に関する手数料や保証料、登記費用等があり、特に保証料は高い場合が多く、その金額の高さから、ローンに組み込んで支払っていく方もいらっしゃいます。一括で支払う事も可能です。一括で支払った方が金額的にはお得になりますので、余裕を持っておいた方が良いでしょう。また登記に関しては通常、司法書士を介して登記して貰う事になりますが、この部分を削る事は可能です。自分で出来る方法もサイトにあったりしますが、時間と根気は必要になってくるでしょう。今までやった事の無い手続きを自力でやる事になりますので、書類の不備等も出てくる可能性は高いでしょう。安くする方法はあるものの、手順に関してはアドバイスできないので、ご了承頂く事が多いですね。新築マンション?新築一戸建て?どっちが良いですか?ご自身が買う物件の事ですのでどっちが良い悪いという事ではなく、購入後の維持に関する費用等、メリットやデメリットに関して聞かれる事があります。維持費という観点からであれば、マンションの方が毎月の修繕積立費や管理費が発生しますのでランニングコストとしてかかります。一戸建ての場合は住宅ローン以外に特にかかる費用はありませんが、先々住宅が傷んだ時のリフォームや交換等の費用が発生します。まずはご家族を含めた住環境になりますので、お子様の教育を考えた校区なのか、毎日の生活を考えた立地を選ぶのか等検討する必要はあるでしょう。ちなみに先程の諸費用に関しては新築か中古かで目安が異なりますので、以下に記しておきますので参考にして下さい。新築物件の諸費用目安:物件価格の3~7%中古物件の諸費用目安:物件価格の6~10%頭金は入れた方が良いですか?今回のテーマである頭金に関する相談も多いです。後程詳しく検証した解説を書いておきますが、頭金含め、諸費用の事も考えておかなければなりません。諸費用は目安で単純計算しても、物件価格が4,000万円であれば新築で280万円(7%の場合)、中古では400万円(10%)と大きな金額がかかります。頭金の作用は借入額を減らす事、言い方を変えれば利息負担を軽減する為とも言えますね。また頭金をどれ位準備しているのか、金額にもよると思います。私の相談事例での平均は約300万円が多い様で、最も大きな金額を準備していた方は2,000万円の方がいらっしゃいました。大きな金額を準備出来ているのであれば、借入額を減らす為に、頭金を入れておいても良いでしょう。また住宅ローン控除との兼ね合いもあるでしょう。この点も後述しておきたいと思いますので、気になる方は先に読み進めて下さいね。相談内容のまとめここまでは私が相談を受けた中でも、多かった内容に関してお話してきました。細かい相談は抜きにしても少なくとも上記の様な心配事は誰でもお持ちのようですね。特にお金に関する事ですので、慎重に事を進めたいお気持ちが伝わってきますし、何か納得できる材料を求めている方は本当に多いと思います。私も様々なクライアントさんを担当していますが、住宅購入は大きな決断が必要です。その背中を押してあげる事が出来れば、本当に嬉しい瞬間ですし、「田中さんのおかげで家を買う事ができました」と言われる事は最高ですね。この解説をご覧の方のお力になれればなと思います。フルローンのメリット・デメリットを解説しますでは頭金に関する話ですが、頭金の無い状態でローンを組む場合のメリットやデメリットについて解説しておきたいと思います。頭金の有無でどう変わってくるのか?無くても問題無いのか等、実際に物件を買うつもりでシミュレーションも添えて検証解説を行っていきます。[adsense_middle]フルローンのメリットは?まずメリットからお話します。メリットの1つとして住宅ローン控除額が違ってくるという事です。一つの事例で検証してみました。下記の条件です。物件価格:4,000万円適用金利:0.7%支払い期間:35年間この条件で頭金500万円を入れた場合(3,500万円の借入)と入れなかった場合の概算控除額の比較がこちらになります。住宅ローン控除はその年の年末におけるローン残高の1%が所得税や住民税から控除される仕組みの減税措置です。ご覧の様に残高が大きければその分控除額も大きくなる為、税金の負担が10年間(購入期間等により13年間)軽くなります。この点は頭金を入れない事がメリットになる点でしょう。他のメリットは?他のメリットに関しては、先程解説しました、諸費用についてです。諸費用は高額になる事がお分かり頂けたかと思いますが、諸費用に関しては住宅を引き渡す日までに、現金で納める必要が多いです。別途頭金を準備するとなると、合算でも大きな金額になります。頭金で準備していた金額を諸費用に回すという事も出来るでしょう。この使い道という点ではメリットにもなりえるでしょう。フルローンのデメリットは?次にフルローンを組んだ場合のデメリットについてです。頭金を入れていない状況でパッと頭に浮かんでくるのは利息負担でしょう。先程のメリット同様の条件で利息負担を比較してみたいと思います。条件は同じで、金利が35年間続くと仮定して試算します。その結果がこちらになります。上記の様に頭金を入れない場合に関しては毎月の返済額も約14,000円開きがあります。また総額でも約600万円違ってきますし、利息負担も約70万円違う事が分かります。これはフルローンの場合のデメリットであり、裏を返せば頭金を入れるメリットと言える事にもなります。先述の住宅ローン控除と合わせて考えてみても、軽減額や負担をトータルで考えると頭金を入れる事の方がメリットが遥かに大きいと言えそうですね。今回試算で適用した金利は0.7%と比較的低水準でしたが、フラット35等の全期間固定金利に関しては1%を超えてくる商品もあります。そうすると上記の試算よりも毎月の返済額、総額、利息負担額は大きく膨らむことに繋がりますので、高い金利を選択するのであれば、極力頭金を検討しておくべきだと言えそうです。金利タイプの違いを解説最後になりますが、先述した金利タイプの詳細を詳しく解説しておきたいと思います。選択する金利によって負担も異なりますので、金利選びは住宅購入する上で重要な要素です。違いをしっかりと知っておきましょう。[adsense_middle]変動金利1つ目のタイプは変動金利です。字の通り、当初借入をした際の適用金利が変動するタイプです。変動こそしますが、ここ10数年位では他の金利タイプよりも最も低い金利となっており、返済額や総支払額等も低くする事が出来る為、人気の金利タイプですね。金利の変更自体は半年毎に行われますが、基本的に借入を起こしてから5年以内は返済額に変化は生じる事はありません。5年後の適用金利が変更になった際に初めて支払額が金利に応じて変更される事になります。個人的にどの金利がおすすめですかと聞かれる事がありますが、私の意見は変動金利が最もおすすめですと答えています。またネット銀行に抵抗が無ければ、住信SBIネット銀行の変動金利がおすすめです。固定金利選択型2つ目のタイプはよく見かける〇年固定といった、固定金利期間を指定できる商品です。変動金利に続いて金利水準は低く、選択する方も比較的多いようです。この商品は固定期間を選択し、期間が終了したら変動金利か、固定金利の選択をしなければなりません。また選択の段階で、金利が急上昇していても支払いの上限が無い為、将来的に金利が上がりそうだと推測するのであれば、選択しない方が無難だと言えそうです。全期間固定金利最後の金利タイプは全期間固定金利という商品です。いわゆるフラット35というネーミングでお馴染みの商品ですね。住宅金融支援機構が提供していますが、各金融機関で申し込む事が可能です。特徴は3つのタイプの中で最も金利が高く、高い代わりに、ずっと金利が固定されているため、支払額の見通しは立て易いです。また比較的審査基準も緩い為、審査に自信が無い方、自営業の方等はこのタイプが多い様です。どの金利タイプが一番自分に合っているのかしっかりと検討を重ねておきましょう。頭金なしの住宅ローンに関するまとめ今回はフルローンに関しての解説でした。私個人的な意見で言うと、頭金は少なくとも入れておく事がベストな判断だと思います。しかし、頭金を準備するにも時間が掛かったり、そうこうしているうちに時間だけが過ぎていき、返済期間や働ける期間が短くなります。住宅をお考えの方はなるべく早めに準備をしておく事が重要ですね。
2020年02月20日今回の解説は住宅ローンですが、もしも離婚した時にどうなるのかという事についてです。現在日本人の2割に当たる方が離婚を経験するそうです。その時に自宅を購入していたらローンはどの様に処理すればいいのか、解決しなければならない事案ですね。様々な契約形態別に解説しますので、もしもの際は本記事を思い出して頂ければと思います。離婚する事になった!支払いは?まずはローン名義の確認をもしも離婚する事になったらどうなるでしょう。同じ家に住み続ける事は、ほぼ難しい状況になるかと思います。また家や土地を切り分けて、こっちは夫、こっちは妻と出来ません。この様に離婚した時に、まず確認しておくのはローン名義が誰になっているのかという事を把握する必要があります。名義は誰?夫?妻?ローン契約のパターンは?離婚してしまうと、それぞれが別の生活を歩むことになりますが、ここで住宅ローンの支払いという壁に当たります。一体誰の名義で借入をしているのか、誰が支払いの義務を負うのかという事を明らかにしておかなければ後々トラブルになりますので、一旦契約名義をしっかりと確認しておきましょう。一般的なパターンは下記の通りになるかと思います。パターン①夫が主債務者、妻は何も無し(保証会社による保証を受けている)パターン②夫が主債務者、妻は連帯保証人パターン③夫婦共に連帯債務者上記のパターン毎に想定されるケースを解説していきましょう。パターン①の場合この契約形態であれば、夫1人のローン名義なので支払いの義務は夫にあります。例えば離婚し、夫がそのまま家に住み続ける場合、ローンを払い続ける方法で問題は解決しますね。この時、気を付けるポイントとしては、離婚協議の上で、妻が家に住む事になった場合です。住宅ローンの名義は夫のままで、妻が家にいる状態ですと、もしも夫が支払いを滞ってしまったら、最悪の場合家が競売にかけられる事になります。妻には支払いの義務が無いので、夫に支払ってくれと言っても、もし支払いが出来ない・しない等に直面したら生活が一変してしまいます。この様な場合は注意が必要になりますので、しっかりと話し合いをしておく事が非常に重要です。ローン名義の変更は出来るの?ここで、住宅ローンの契約名義変更について解説しておきます。住宅ローンの名義変更はほぼ出来ないと言えます。理由は、融資をする際に、本人の資力を審査して貸し付けを行いますが、名義人が変わるということは、名義人の資力が変わるという事になります。サラリーマンだった夫に対して融資はできたけど、パートの妻に同じ金額で融資はできませんよね。但し、妻の年収などが夫と等しい、若しくはそれ以上あるという場合は認められる可能性もあります。金融機関によって出来る、出来ないなどの社内規定が存在しますので、一概に言えませんが、名義変更が出来そうな場合は金融機関に事前に相談しておきましょう。パターン②の場合このケースでは連帯保証人として妻の名前が入っています。ここで、連帯保証人を解説しておきますね。連帯保証人とは借主と同等の債務を負う人の事です。通常は借主に返済の義務が生じますが、もし、借主の返済が滞ったら、連帯保証人が同じ返済金額を支払わなければなりません。この時、借主に請求して下さいという事は通用しないので返済放棄する事もできません。住宅ローンを組む際に、保証会社でなく連帯保証人を求めてくるケースもあります。融資の際は連帯保証人としてサインは出来ますが、実際離婚するとなった場合は連帯保証人を外す事はできません。出来ないというより、別の連帯保証人を付けてくれと、金融機関からは言われる可能性が非常に高いと思われます。理由として、主債務者の返済能力だけでは債権を保全する事が難しい為、もしもの際の連帯保証人という考え方です。金融機関としては必ず返済頂きたいと考えますので、「じゃあ連帯保証人外しましょうかね」とはなりません。どうしても外れたい、外したいのであれば別の方を立てる必要がでてきますので、この点も注意は必要になります。パターン③の場合このケースは先程の連帯保証人と違って、夫婦共に連帯債務者となっています。先に連帯債務者について解説しておきますね。連帯債務者とは、夫婦それぞれが、独立して1つのローンを組む事です。例えば借入額4,000万円を希望した場合、夫が2,500万円、妻が1,500万円でそれぞれ住宅ローンを組み、4,000万円を借りる方法です。尚、それぞれが支払い日に支払う事になり、連帯保証人とは異なる事を憶えておいて下さい。もし連帯債務者で住宅ローンを組み、離婚するとなった場合は、ローン名義はそれぞれにありますので、離婚しても、家に住めなくなってもローンはそのまま残る事になります。このケースは一番問題が多く、例えば妻がそのまま家に住み、夫は離れるとします。ローン名義はそれぞれですので、家に住んでいる妻は当然支払いますが、家にいない夫は支払いの義務だけが残り、別の生活になります。この時パターン①と同様に夫の支払いが滞った場合、どうなるでしょう。金融機関としては夫に対し請求をする事になりますが、ローン名義は夫であっても土地や建物に名義分の担保設定がされていますので、最悪差押え等のケースに発展しかねません。離婚する際に協議等重ねるかと思います。住む事を主張するのも大事ですが、支払いの点は綿密に話し合いをしておいた方が良いでしょう。離婚する際の住宅ローン名義の注意点離婚をする事により、意外な所で問題が発生するのがこの住宅ローンです。先程のパターン別解説にも書きましたが、連帯保証人を外す事は難しいですし、名義変更は原則不可であると考えておいた方が良いですね。そして、他の注意点として、次の様なケースが挙げられます。「養育費を貰わない代わりに家を貰った」という事です。この場合ローンの名義云々以前に養育費という名目で支払いの所在が少しあやふやになります。ローン名義は誰のものになっているのかをしっかり確認する事は大事ですが、ローンの支払いが滞ってしまえば家には住む事は不可能になりますので、この点は注意しておきましょう。また離婚協議した際に公正証書等を作成し、支払いの件や養育費の件を残す事があります。ここからは私の個人的な見解を書いておきますので、参考にして頂ければと思います。[adsense_middle]FP田中の個人的な見解もし離婚し、公正証書に話し合いの結果を残すとします。ローン返済も同じように記録します。しかし、支払いが困難になった時、いくら公正証書があったとしても返済は出来ません。どういう事かと言うと、別れても資力、財力があれば公正証書は有効に使えますが、もし、大病し支払えなくなった、仕事をリストラされた、など考えすぎなのかもしれませんが、その場合、公正証書があっても支払いの義務はありますが、現実に支払えないという事です。実はこの話、過去に一度だけ相談があったクライアントさんの事例なんです。ご相談に来たのは元奥様で、パターン①で養育費の代りに家を貰う約束だったそうです。しかし、元夫は支払いが出来なくなり、どうしたものかという相談でした。この様な結果になってしまった方もいらっしゃいますので、話し合いも慎重に慎重を重ねる事が良いのかもしれませんね。名義に関するまとめここまでは住宅ローン名義のパターン別解説を行ってきました。名義によっては手続き出来る事、出来ない事がある事がお分かり頂けたと思います。また離婚する事によって、全ての事がスムーズにいかない事もあるという過去のお話をさせて頂きました。しっかりリスク想定しておく事が重要ですね。持ち家、マンションを売却する方法ここからの解説は、家を残すのではなく、売却し円満に解決する方法についてです。先程までの解説はローン名義が誰なのか?という点で解説しました。また家をそのまま残す前提の解説になります。ここからは売却し、お金に換えられるのであればという話ですので、最後までお付き合い下さいね。[adsense_middle]財産分与で残りのローンを返済財産分与って皆さんは聞いた事はありますか?何だか、誰か亡くなった時に行うイメージがあるのではないでしょうか?相続みたいなイメージがありそうですが、ここで財産分与について補足しておきたいと思います。財産分与とは財産分与とは、結婚して夫婦で生活している期間に、夫婦で協力して築き上げてきた財産をそれぞれの貢献度によって分けましょうという制度の事を言います。貢献度と言っても、一般的には2分の1ずつに分ける事が多く、分ける事の出来る財産は下記の通りです。預貯金生命保険の解約金車両不動産、家財道具退職金有価証券etc.車両や住宅、預貯金等はどちらか一方の名義ですが、離婚する際は共同で築き上げた事とされる為、しっかりと2分の1になります。また結婚前に保有していたものに関しては財産分与の対象財産から外れますので、管理はしっかりとしておきましょう。財産分与でどうやって返済するの?財産分与で返済する方法、手順を解説します。但し、必ず売却できるものではありませんので、注意点も含め話を進めていきますね。手順①住宅の価格を調査しましょうまず、今住んでいる家の価値を知る事からスタートします。家を売却したら、いくらになるのか査定をしてもらいましょう。この時、所有の名義やローンは誰の名義等分かっておけば、後々の話もしやすくなりますので、合わせて確認しておきましょう。手順②価格が分かったら今の残債と比較先程の手順で価格の査定が終わったら、今の住宅ローン残高と比較してみましょう。借入の金利水準が高いと、残高が減っていない可能性もありますので、ローンの償還表や金融機関に残高照会をかけるのも良いかもしれません。手順③売却価格と比較の結果で取るべき道に進む手順②で比較の結果次の2通りになるかと思います。A:売却価格の方が残高よりも高い(つまり儲かる)B:売却価格よりも残高の方が高い(売ってもローンが残る)参考までに、Aの場合を「アンダーローン」と言い、Bを「オーバーローン」と言います。返済が可能なのはアンダーローンの場合のみ先程の手順で進めた場合、アンダーローンになったとします。この場合は売却しても利益が発生する事になりますので、残った利益を財産分与で2分の1にする事で、高額なローンが残る事もありません。この時注意としては、戸建てかマンションでは売却の価格が異なりますので補足します。通常戸建ては郊外に建つ事が多く、マンションは駅や都心に近い場所に建ちます。売れ筋として高く売れるのはマンションになります(売却のタイミングや居住年数にもよります)。駅の近く、都心ではあらゆるアクセスが簡単で利便性がかなり高い為、高額で売れる事もあります。また買い手も見つかり易い為、将来売却を考えている方はマンションなど一つの選択肢かもしれませんね。戸建ての場合は売却と言っても、ある程度新築であれば買い手も見つかるかもしれませんが、劣化が早い為、住宅そのものが傷みやすい点もありますので気を付けておいて下さい。この様にアンダーローンで売却できれば、住宅ローンの名義が誰であってもお金の心配をする事はなくなりますので、一安心できそうですね。オーバーローンだったらどうするの?もしもオーバーローンであれば売却は難しいでしょう。むしろローンの残高を残したままになりますので、残高次第といったところでしょう。但し、どうしても売却したいという事であれば、この場合専門性のある弁護士に依頼し任意売却という方法で売却する事も可能です。また他の方法として、オーバーローンである事が分かった場合、賃貸物件として貸し出す事も有る様です。この時、借り手がいた場合、賃料が発生しますよね。この賃料を2分の1ずつ双方が受け取るといった事例もありますので、もしもローン名義が双方の場合で残高が少ないなどであれば考慮してみるのも良いでしょう。しかし、借り手がいなくなった時がリスクになりますので、残高の確認は必須です。離婚時の住宅ローンに関するまとめ今回の記事は離婚に直面した場合の住宅ローンについてでした。原因は色々ありますが、お金のトラブルは誰もが極力避けたいところですよね。もしも自分がそうなった時に、自分の身は自分で守るしかありませんので、今回の記事が知識として役立てば幸いです。
2020年02月08日今回は住宅ローンに関する解説ですが、特に一括返済についての解説になります。住宅ローンは人生の中でも一番高額な金額になりますが、誰もが早く返済したいですよね。そしてなるべくお得に返済したいという方が多いと思います。お得な方法は何があるのか、メリット・デメリットを解説していきますので、住宅購入している方やこれからローンを組む方は是非ご覧ください。住宅ローンの基礎知識を解説します始めに住宅ローンの基礎知識、仕組みから解説していきたいと思います。住宅ローンという名称は商品名になり、住宅を購入する、リフォームする場合に利用される事が殆どです。例えばお子様の教育資金に利用するとか、車を購入する場合には別商品の教育ローンやマイカーローン等になりますので、目的以外の事には使えない様になっています。基本的な仕組みは?住宅ローンは原則最長35年間まで組む事が可能です。または完済(ローンを返し終える)時の年齢が80歳までとなっています。現在の定年退職を考えると、65歳定年なら30歳の時に35年ローンを組めば定年時には全額返し終える事になりますね。また審査も厳しく、年収や借入、勤続年数等調べられた上で融資可能かどうか判断されます。また、保証会社の保証を受けられるかどうかも重要なポイントです。そして、銀行系の融資の場合、必ず団信に加入しなければ融資はしてくれません。団信とは団体信用生命保険の略で、借入をした方が返済期間中に万が一亡くなった場合やがん、心筋梗塞、脳卒中など働けない状況に陥ってしまった時に、住宅ローンを一括で返済してくれる保険です。住宅ローンを組む際にこの保険に加入しなければなりません(フラット35は必須ではありません)。この時、生命保険ですから、お体の健康状態が必要になり、大きな病気をしたことがある方等は加入できないケースもありますので注意しておきましょう。借入金額、金利によって利息負担は異なる先程までの解説は基本的な部分でした。ここからの流れは、少し金利選びに触れていきます。毎月の返済額が異なる部分でもありますので、お得になる、安くなる等の効果が分かりやすい部分です。本記事を執筆している時点での最安金利を調べてみました。ざっくりですが比較してみます。変動金利0.399%10年固定金利0.570%全期間固定金利1.270%試算の条件として4,000万円を借入(頭金無し)、35年間の返済期間を組んだとします。尚、変動金利、10年固定金利も35年間金利変更が無いという条件で試算してみます。試算の結果下図のようになりました。結果から見ても変動金利の返済額が一番安く、利息負担も低いですね。つまり金利は低いに越したことはありません。変動金利と、全期間固定金利では毎月の差額が約16,000円あり、総額負担で見ると、約670万円も開きがありますね。毎月の負担を軽減するためには低い金利選びは非常に重要です。また金利は借りる時期によって変動しますので、借入が近い方はHP等チェックしておきましょう。住宅ローン控除について住宅ローンを解説するに当たって、欠かせないのが住宅ローン控除です。この控除は非常に大きく、税金が返ってくる実感があるので、必ず利用するようにしましょう。今回のテーマでもありますが、一括返済をしてしまうと、住宅ローン控除が使えなくなる等のデメリットが生じます。詳しくは後述しますが、ここでは住宅ローン控除の仕組みについて簡単に解説していきますね。住宅ローン控除の仕組みは?住宅ローン控除の仕組みですが、年末時点のローン残高の1%が減税の対象になり、10年間適用される制度です。税金と言っても、所得税の減税効果が大きく、場合によって控除しきれない時は、住民税にも効果が及ぶ様になっています。一般的な住宅であれば年間最大40万円、長期優良住宅であれば年間最大50万円の減税となります。消費税増税のタイミングに購入した方は3年間延長昨年に消費税が8%から10%へと増税しました。これにより支払額も大きく異なりましたよね。例えば4,000万円の物件で8%なら320万円の消費税、10%なら400万円の消費税となり、僅か2%の違いでも高額になればなるほど大きな負担になります。この様な計算を見込んで、駆け込み需要もありましたが、タイミングが増税後になれば住宅購入が冷え込む事にも繋がります。そこで、2019年10月1日から2020年12月31日迄の期間中に購入・入居した方は、3年間ほど控除期間が延長される事になりました。本年一杯という事ですね。但し11年目からの減税効果は10年間と違って税額が小さくなります。とはいえ、減税が有るか・無いかで支払う税金が変わりますので、恩恵はしっかりと受けておきたいところですね。一括返済のメリット・デメリットを解説しますさて、ここまでは住宅ローンに関する基礎知識を解説してきました。ここから、テーマに沿って解説していきます。一括返済する事のメリット・デメリット、注意点や方法をお伝えしていきます。[adsense_middle]一括返済のメリットまずはメリットから解説します。一括返済のメリットは何と言っても、利息カットの効果が大きいという点でしょう。今回4,000万円で35年間全期間固定金利の1.270%で計算しました。毎月の返済額は前述した通りです。すると次の図の様な返済計画になります。1年間の返済総額が141万円になる事が分かります。そして、その中の利息負担分をご覧ください。1年目の部分を見ると、利息負担は約50万円になっている事が分かります。翌年の利息負担は49.1万円になっている事がわかります。この様に返済年数を重ねる度に利息負担が減り、逆に元金が減るペースが速くなっていきます。この返済方法は住宅ローンでは一般的な元利均等返済方式と呼ばれ、毎月の負担は変わらずに、元金充当金額と利息充当金額が支払い回数を重ねる毎に利息負担が軽減していく方式です。参考までにこちらの図解をご覧頂ければ分かりやすいかと思います。一括返済は老後の安心材料高額な住宅ローンほど定年後の老後に残したくないですよね。現役の時は収入が見込めますが、定年後の収入は年金のみとなります。一括で全額を返済する事で、毎月の返済額が無くなる為、老後にローンを残さずに済むメリットがあると言えますね。また、早い段階で一括返済をする事が出来れば、将来支払うはずの利息を支払わなくて済むことになります。一括返済や繰上返済の仕組みは?ここで少し返済方式について解説しておきます。毎月の返済は元金と利息それぞれに充当される様になっています。では途中で一部大きな金額を返済する繰上返済や一括返済はどんな仕組みなのか解説しますと、途中で入金等する場合は元金にのみ充当される事になる為、利息を支払わなくて済むといった大きなメリットが生じます。例えばですが、先程の4,000万円の借入をした場合、1年後に全額を返済するとなると、将来の利息を支払わなくて済みますので、計算では約900万円もの利息負担を軽減出来る事になる訳です。900万円あれば車が2台くらいは買えますよね。この効果は非常に大きいので、返済出来るのであればなるべく早めの方が効果的と言えるでしょう。一括返済のデメリットではデメリットはどうでしょうか。デメリットの部分で言うと、先程解説を挟みました住宅ローン控除が使えなくなる点です。これはあくまで、控除対象期間中に一括返済した場合のデメリットを指します。ではどんな違いが生まれるのか、具体的に解説していきます。住宅ローン控除の効果は?こちらの図をご覧ください。先程の4,000万円、全期間固定金利で計算した年末残高、控除額の表になります(10年間で作成しています)。この様に10年間に渡って合計約350万円近くの減税効果が発生している事になります。10年間という所がポイントになりますが、この10年間の間に一括返済を行った場合、減税される事は無く、通常通り税金を納税しないといけなくなります。例えば、1年後に全額を返済すると仮定します。減税の恩恵を受けるのは1年目だけで、残り9年間は住宅ローンの残高そのものが無くなりますので、控除を受けられなくなるという事です。計算では約310万円もの金額の損失が出る事になる訳です。これは勿体ないですよね。せっかく税金を減らせる効果があるのに、一括返済を行うと、効果を放棄する事になります。一括返済を考慮されている方は10年後、若しくは13年後が望ましいと言えそうです。他にデメリットは?また別の角度から見た場合のデメリットを解説すると、一括返済は大きな金額を必要とします。例えばですが、購入後20年後に一括返済出来る資金が貯まったとします。返済実行後、住宅ローンは無くなりましたが、住宅の水回り等、経年劣化して改修工事を必要とする事になった場合、新たにお金を借りるか、用意しなければならなくなります。水回りの工事はトイレ、お風呂、キッチンといった部分で工事代金は高いです。この様にならない為に、先々の事も見据えておく事も必要になってきます。またお子様の進学や車の購入、家電製品などの耐用年数を考慮してある程度のお金を残しておく事も必要だと言えます。特にお子様の教育資金は待ったなしで必要になりますので、貯蓄で準備するのか、学資保険なのか、教育ローンなのかある程度事前に準備しておく事が必要ですし、どれくらいのお金がかかるのか想定しておく事も大切です。対策としてはライフプランシミュレーションをお金の流れを把握するためにうってつけなのが、ライフプランシミュレーションです。これは将来のお金の流れが分かるもので、お子様の教育資金計画、耐久財購入、車両、その他ライフイベントにどの様なお金を必要とするのか計画できます。住宅の事だけに囚われてしまうと、他のライフイベントに支障がでますので、事前にお金の計画を立てておく事も重要だと私は思います。一括返済、繰上返済の注意点ここで、一つ注意点を解説します。先程、一括返済を10年後、13年後に行う事が望ましいと解説しましたが、もっと注意すべきは繰上返済についてです。実は繰上返済を控除期間に行う事が吉なのか凶なのか検証したところ、金利の水準で行う・行わないという事になります。次の様な方は繰上返済をする際は要注意です。借入金利が1%未満の方は控除対象期間後に繰上返済、一括返済がオススメ借入金利が1%以上の方は控除対象期間中に毎年繰上返済をする事がお得過去の記事で比較していますので、そちらも参照して頂ければと思います。税効果や総返済額に違いが生じる事になりますので、まずは借入金利がどの水準なのかを確認し一度シミュレーションしてみるのも良いかもしれません。他に注意点は無いの?他に注意点があるとすれば、途中で大きな金額を入金しようとする場合、手数料を取られる事もありますので、注意が必要です。繰上返済時に手数料がかかる銀行や全くかからない銀行など様々です。借入を比較検討する際にこの手数料の部分に関してはチェックしておいて下さいね。また前述した団信ですが、完済後は団信も消滅します。例えば、フラット35などの任意加入の場合、人によっては民間の生命保険を活用していらっしゃる方もいます。住宅ローンを完済し終えたら、生命保険の見直しを実施する事で、掛け金の負担を軽くする事もできますので、忘れずにやっておきましょう。[adsense_middle]一括返済の方法は?では一括返済の方法に関して説明しておきます。一括返済を行う場合、いつ入金するのかというタイミングによって返済金額が異なるので、まずは融資してもらった金融機関に、いついつ全額返済するので金額を教えて下さいと伝えればそれでOKです。金融機関としては高額な融資金額を早く完済してくれるのであれば問題はありませんので、返済する金額が手元にあればなるべく早めに返済をしておきたいところですね。また毎月の返済は指定口座からの引落ですが、一括返済となると銀行指定の口座に振り込む必要が出てきます。この場合振り込み手数料は自分で負担しなくてはなりませんので、手数料の低い金融機関をチョイスできればベストだと思います。住宅ローンの一括返済に関するまとめ今回は住宅ローンの一括返済に纏わる解説でした。一括返済となるとある程度の高額なお金を要します。そのお金をいきなり使う事よりも、資金計画をしっかり立てて損が無いようにしておきたいですね。その為に事前準備はしっかりとやっておきましょう。
2020年02月05日最近では住宅を購入する方が増えてきました。必ずついて回る相談は「住宅ローン」です。今回は住宅ローンに関するテーマで解説を行っていきます。中でも、「連帯保証人」が必要なケースや、そうでないケースとあり、自分はどっちなんだろうと気になる方もいらっしゃるかもしれませんね。これから住宅を購入する方は事前に読んで頂きたい解説です。住宅ローンの連帯保証人は必要?不要?保証会社って何?住宅購入する際、現金で一括購入する方はほとんどいません。理由は簡単です。高額な金額になるからです。その時、ローンを組む事になりますが、各金融機関が商品として持っているのが「住宅ローン」です。住宅ローンは家や土地を購入する時に利用します。金額も様々ですが、住宅ローンを組む時に「連帯保証人」が必要だと言われる事もあります。逆に「保証会社」で大丈夫ですよと言われる事もあります。この違いや保証会社に関してこれから解説していきます。一般的には「保証会社」でOK。単独融資で問題無しまず、住宅ローンを組む際に、審査が必ず発生します。収入や借り入れ状況、勤続年数、購入価格等調べられます。特に何も問題無く審査に通れば融資実行となりますが、金融機関としては「融資はできるけど、もしもの事があったら回収できるかな?」と懸念は払拭できません。そこで、「保証会社」での審査も行う事になります。保証会社とは借主が返済出来なくなった場合に、支払いを代行する会社の事を言います。連帯保証人の代りであると考えて下さい。保証会社は賃貸物件やローン保証に利用されますが、支払いを代行してもらっても、返済先が金融機関から保証会社に変わるだけですので、債務が無くなる事ではありませんのでご注意下さい。この保証会社の審査を通過し問題無いと判断された方は、住宅ローンを1人の名義で借りる事(単独融資)が可能になります。以前は連帯保証人等を必要とする事が往々にしてありましたが、時代の変化と共に連帯保証人ではなく、保証会社を通じる事が一般的なスタイルになっています。審査で引っかかった!連帯保証人が必要と言われた!先程の審査でもしも引っかかってしまった場合、連帯保証人が必要になるケースがあります。例として、クレジットカードの債務額が多い場合、本人の収入だけでは借入希望額に到達しえないので、配偶者の収入を合算する場合等です。連帯保証人が必要なケースの詳細は後述していきますが、保証会社を通じても連帯保証人が必要なケースもありますので、参考までに知っておいて下さい。連帯保証人の意味って何?ここで少し予備知識を解説しておきたいと思います。少し混同し易いのが「保証人」と「連帯保証人」という一見すると同じ言葉ですが、実は意味は全く異なりますので補足しておきますね。結論から言うと、「催告と検索の抗弁権」が有るのか、無いのかという違いがあります。イメージし易いように会話形式での解説をしていきます。催告の抗弁権銀行「借主さんが、住宅ローンの支払いをしてくれませんので、代わりに支払ってくれませんか?」保証人「いやいや。ちょっと待って。いきなりそんな事言われてもね。先に借主に言ってくれないかな?」このケースの場合、保証人は支払いをしたくないので借主にもう一度言う様になっていますよね。この催促(督促)に対し抗う(抵抗する)権利があるのが保証人で、連帯保証人はその権利はありません。よって支払いをしなければならない義務を負う事になります。検索の抗弁権銀行「借主が支払いをしてくれないので、保証人さんの財産を差押えますからね!」保証人「いやいや。ちょっと待って。借主をさしおいて、私に来るのはおかしいでしょ!先に借主から差押えして下さいよ!」このケースでは話がこじれて財産差押えと物々しい事になっていますね。当然保証人は差押えられたくないですから、先に借主を差押えてくれと権利を主張する事ができます。連帯保証人の場合はその権利が無い為、差押えられる事になります。今ではどの金融機関も連帯保証人として契約するケースが殆どです。これは住宅ローンに限らず、金銭貸借の保証人、連帯保証人でも同じことです。保証人や連帯保証人を頼まれたら、慎重に判断しましょう。連帯債務者って何?もう一つ予備知識を。連帯保証人と混同しやすい連帯債務者について解説しておきます。これも意味は異なりますので、参考までに憶えておいて下さいね。連帯債務者とは借主と同等の支払い義務を負っている事になりますが、連帯保証人との違いとしては、連帯保証人の場合、借主が支払い出来なくなってから請求が来ます。連帯債務者は通常の支払い義務がありますので、毎月の支払い日に必ず支払わなければなりません。後程解説しますが、夫婦の収入合算の場合、主たる債務者がご主人様、連帯債務者が奥様のケースが多いです。また連帯債務者の場合は住宅ローン控除を適用する事ができますので、この点は連帯保証人にない違いと言えます。連帯保証人が必要な方の条件って何?ではここから、連帯保証人若しくは連帯債務者が必要な方の条件について解説していきます。あくまでも一般的な条件ですので、銀行の審査基準ではないという事だけ念頭に置いておいて下さい。一般的な条件は下記の通りです。自営業者の方夫婦で収入合算する場合借入額と年収が吊り合わない方勤続年数が極端に短い方ペアローンや親子リレーローンを組む方親名義の土地に建てる方土地、建物が共有名義の場合審査基準に満たない方上記は一般的な条件です。では代表的なものをいくつか解説していきますね。[adsense_middle]自営業者の方自営業者の方は、収入こそ青天井ですが、裏を返せば収入がサラリーマンよりも不安定であると言えます。貸す側の銀行の立場に立って言うと、返済を担保できるだけの根拠が乏しくなる事になります。サラリーマンの場合であれば給与を差押える事は可能ですが、自営業になると給料ではなく売上になりますので、押さえるにしても押さえられない事があります。よって連帯保証人を求める事が発生し易いと言えるでしょう。また審査なども確定申告書を過去3期分提出しなければならなかったりと、開業して間もない場合は審査に通らない事も考えられますので、注意が必要です。夫婦で収入合算する場合先程解説しましたが、このケースは銀行の場合だと連帯保証人となり、フラット35の場合だと連帯債務者のパターンです。連帯保証人のパターンであれば夫婦のどちらか名義で1つのローンを組み、もう1人が連帯保証人になります。連帯債務者のパターンについてもう少し具体的に解説すると、借入額を3,000万円希望していたとします。ご主人様の1人の年収では返済が難しそうだなと判断された場合、借入額を減額する等の案が浮上してきますが、減額した場合、希望の間取りや住宅が購入出来なくなります。そこで、奥様がお仕事をされている場合、2人の年収を合算すれば3,000万円の融資は可能と判断された際に2,000万円はご主人様名義のローン、残り1,000万円は奥様名義のローン(連帯債務者)で合わせて3,000万円を融資するという事です。このケースの場合で購入する方も少なくありません。また団信などもそれぞれが加入しなければならないパターンや夫婦連生団信に加入するパターンもあります。ここで団信、連生団信について解説しておきますね。団信とは、団体信用生命保険の略で「だんしん」と読みます。住宅ローンを組んだ場合、必ず加入が義務になります(銀行融資の場合)。これは債務者が、万が一住宅ローンの返済中に亡くなった場合、生命保険の効力で住宅ローンの支払いが無くなるといった効果が発生します。残されたご家族は、住宅ローンの負担が無い状態で家に住み続ける事が可能になります。連生団信とは、連帯債務者での契約の際に加入できる団信で、先程の例で言うと、仮にご主人様が返済期間中に亡くなった場合、奥様分も含めて住宅ローンを一括で返済出来る保険になります。逆のパターンでも同じ効果が発生する事になります。それぞれが別々の団信に加入していた場合は、ご主人様が亡くなった際に、ご主人様分の住宅ローンが無くなり、奥様分の住宅ローンはそのまま残るといった事もありますので、購入の際は比べてみて下さいね。親名義の土地に建てる方親御さんが土地を所有していて、その土地の上に新しく建物を建てる場合、土地の名義人が連帯保証人になる事があります。このケースは条件の中の「土地、建物が共有名義の場合」も当てはまります。何故、この場合連帯保証人が必要になるのかと言いますと、通常土地も建物も1人の所有である事が多いです。しかし、物件によっては名義を共有していたり、土地と建物の名義が異なる事もあります。最悪のケースで、支払いが困難になった際、物件を競売にかける事も想定されます。この時、共有者の承諾を得なければ物件を処分する事が出来ないので、一般的には連帯保証人になってもらう事になる訳です。この様に、貸す側の立場で連帯保証人を必要とする事がありますので、あくまでも債権保全の為であるとお考え頂ければと思います。ペアローンや親子リレーローンを組む方ペアローンはそれぞれが別々の住宅ローンを組み、お互いに連帯保証人になるという形式の住宅ローンです。親子リレーローンは子供をローン返済の後継者として親が組みますが、このケースでは連帯債務者として契約する事になります。いずれにしても返済に関しての形式が単独融資と異なりますので、連帯保証人、連帯債務者になるという点は十分に考えられるでしょう。連帯保証人の手続きは?連帯保証人になる場合の手続きですが、通常は事前に審査を通過した後に、金銭貸借契約の際に借主と同時に行う事が殆どです。銀行も一発で終わらせたいという事と、何度も足を運ぶ手間を省く為です。必要な書類は沢山ありますが、憧れのマイホームまであと一歩という段階ですね。住宅ローンの連帯保証人にまとめ今回は住宅ローンの連帯保証人について解説してきました。高額なお金を借りる事は非常にシビアに審査される事になります。なるべく単独で借入が出来れば良いのですが、そうできない場合もあります。今回の記事が購入する方にとって参考になれば幸いです。
2020年02月04日セルジオ ロッシ(Sergio Rossi)は、2020年春夏シーズンより新たにブライダルコレクションのシューズを展開。2020年2月7日(金)から、セルジオ ロッシ ギンザ シックスにて展開される。ブライダルコレクションでは、セルジオ ロッシのアイコニックなモデルである「GODIA」パンプスや「sr1」のスクエアトゥのサンダル、プラットフォームシューズなどを用意。レースやサテンをはじめ、ラミネートレザーやグリッターなど、幅広い素材を展開する。また、フルカスタマイズ可能なメイド・トゥ・オーダーコレクションも用意。アッパーの素材とカラー、ヒールの高さ、装飾パーツを選択して自分だけの1足をオーダーすることができる。通常コレクションとは異なる白ベースのインソールには、結婚式の日付や新郎新婦のイニシャルを刻印して、ウエディングならではの記念仕様にすることも可能だ。また、すべてのシューズのアウトソールには「サムシング・ブルー」の伝統を表すブルーのラウンドストーンを装飾。結婚式やパーティーの特別な気分を高めてくれる、華やかな仕上がりを楽しめる。【詳細】セルジオ ロッシ ブライダルコレクション発売日:2020年2月7日(金)展開場所:セルジオ ロッシ ギンザ シックス※ギンザ シックス店展開以降、一部ストアでも展開予定。※デリバリータイミングは注文から約8~10週間程度。カスタマイズシューズ例:・sr1 パンプス 164,000円・GODIVA パンプス 130,000円・sr1 スリッパ 150,000円・sr1 サンダル 115,000円【問い合わせ先】セルジオ ロッシ カスタマーサービスTEL:0570-016-600
2020年01月31日住宅を購入する際、多くの人が利用するのが「住宅ローン」。大金を借り入れる住宅ローンは大きな決断のひとつですから、後悔はしたくないですよね。今回は住宅ローンを借りた経験のある30歳以上の男女360名を対象に実施した「住宅ローン選びの後悔」についてのアンケート結果から浮き彫りになった、住宅ローンで後悔しないコツ3つをご紹介します。■ 2.5人に1人が住宅ローンで後悔! その理由とはUshico / PIXTA(ピクスタ)調査を行ったのは、オンライン住宅ローンサービスを運営するMFSです。調査ではまず「住宅ローン選びで後悔していることはありますか」と尋ねました。すると、「ある」と答えたのは40.8%と約2.5人に1人という結果に。後悔した人を年代別にみると、最も多かったのが「30代」で30.6%。次に「50代」が25.9%、「40代」が23.8%となりました。30代で初めてマイホームを購入または建てたという人が多いのかもしれません。次に、住宅ローンで後悔したことがある人に「住宅ローン選びで後悔していることは何ですか(複数回答可)?」と尋ねると、1位は圧倒的に「もっと金利の低い金融機関を選べば良かった」(31.7%)。次いで「違う金利タイプを選べば良かった」(20.3%)、「不動産会社に言われるがままに選んでしまった」(14.9%)、「返済期間をもっと短くすれば良かった」(10.4%)という結果でした。■ ローンで後悔した人は「不動産会社の紹介」が多いFast&Slow / PIXTA(ピクスタ)ローンを組んでからもっといい金利の金融会社を見つけて「しまった!」と後悔することは多いようです。事前にしっかり下調べをして、最も良い選択肢をチョイスしたいものですね。さて、ローンを組む際に不動産会社が紹介した金融機関のものをそのまま選んだ人も多いようで、その結果として後悔することになってしまったようです。では、なぜ不動産会社が紹介した金融機関を選んでしまったのでしょうか?後悔している人の場合、最多の回答は圧倒的に「自分の住宅ローン知識に自信がなかったから」(54.1%)。次いで「住宅ローン手続きが面倒だったから」(42.4%)、「不動産会社の紹介先を選ぶのが当然だと思ったから」(24.7%)という結果でした。■ 住宅ローンで後悔しないコツとは?haku / PIXTA(ピクスタ)アンケートの結果から、住宅ローンで後悔しないコツは次のようにまとめることができます。自分で下調べをする不動産会社にローン会社選びを一任した結果、後悔した人が多いようです。面倒でもまず自分で下調べをして、住宅ローンについて学んでおきましょう。複数の選択肢を持つ不動産会社に紹介されたローン会社だけでなく、自分で銀行を回ったり、インターネットで調べるなどして複数の選択肢があると金利などを比較できます。返済条件について学習するアンケートでは金利や返済期間、ボーナス払いなどについて後悔するケースも見られました。各社住宅ローンの返済条件をあらかじめリサーチしておきましょう。これから住宅ローンを借りる予定の方は、すでにローンを借りた人の意見を参考にして、後悔のないようにしてくださいね!【参考】※2.5人に1人は住宅ローン選びで後悔している! 「住宅ローン選びの後悔」に関するアンケート調査結果を発表ーMFS
2019年11月27日せっかく手に入れたマイホームでも、住宅ローンの支払いが滞るとどうなると思いますか?そう、任意売却や競売などになり、手放すことになってしまいます。このようなことにならないためにも「もしもの時」にどうなるのかを知っておきたいものです。そのうえで住宅ローン破綻しないためにはどうすればよいのか、ファイナンシャルプランナーで不動産会社に勤務する吉井希宥美さんに聞きました。■ 1.何か月滞納すると競売・差押えになるのか?September / PIXTA(ピクスタ)住宅ローンを滞納し始めると、およそ1か月から3か月の間に、銀行から催告書や督促状が届きます。ローン2~3か月分を支払わないままでいると、督促状の内容が住宅ローンの元金や遅延損害金などを一括返済してほしいという内容となります。そして、銀行や保証会社から直接電話がかかってくるようになります。返済しないと、早ければ6か月程度で競売にかけられてしまいます。1-1催告書と督促状の違い催告書は督促状に比べて厳しいものではなく「○月○日までに遅延返済金と損害金の全額を返済してください」といった内容のとなります。督促状は、何度も届く催告書の指示に従わないときに届きます。銀行だけでなく、保証会社からも連絡がくるようになり、滞納分の一括返済ができれば競売は免れますが、返済できないと競売になりかねません。yamahide / PIXTA(ピクスタ)1-2期限の利益の喪失通知滞納から3~6か月が経過すると、「期限の利益の喪失通知」が届きます。「期限の利益」とは、「毎月分割して住宅ローンを支払ってもいい」という約束を交わすことをいいます。住宅ローンを組むときローン利用者は、銀行とこの「期限の利益」を受けることができる契約をします。支払いを行わないということは、契約を守らないということ。ですから銀行は、分割して支払う権利を無効にします。これが「期限の利益の喪失」です。1-3滞納から半年で競売になる可能性もある住宅ローン借入の際は、同時に、保証会社に加入しているケースがほとんどです。借入れ者が返済を行わないと、保証会社が銀行に返済(代位弁済といいます)するため、今度は保証会社から滞納者へ返済の請求がきます。そのままにしておくと、競売の申し立てが行われます。■ 2.競売ではどんなことがされるのかYNS / PIXTA(ピクスタ)保証会社から競売の申し立てがあると、「競売開始決定通知書」が届きます。これは競売の手続きが開始したこと、不動産を担保として差し押えたことを知らせるための書類です。2-1現況調査競売の手続きが開始すると「現況調査」が行われます。裁判所の執行官と不動産の鑑定士が競売の対象となる不動産のことを調べに来ます。自宅の状況について聞かれるほか、写真撮影、間取りの確認、周辺環境調査などが行われます。裁判所はたとえ留守であっても部屋に入る権利があります。2-2入札の開始滞納から10~12か月頃に「期間入札決定通知書」が届きます。入札の開始日が決まり、その期間、不動産の購入希望者が、裁判所に購入金額を提示して申し込みます。入札期間はおよそ1週間から1か月ほどです。入札はオークション形式で行われます。■ 3.任意売却Mills / PIXTA(ピクスタ)先にお話ししたように、住宅ローンを滞納、延滞すると、債務者がローンを分割で返済する権利が失われて、金融機関は住宅ローンの全額を一括返済するよう求めてきます。残債務(残りのローン)を一括で返済できない場合、自宅を強制的に売却し、その売却代金を借入金の返済にあてる方法として任意売却があります。3-1任意売却の意義任意売却とは住宅ローン等の借入金が返済できなくなった場合、任意売却専門の不動産業者に売却を任せる方法です。売却代金を残債の返済に充て、返済しきれなかったときは、・話し合いにより分割で支払えるようにしてもらう・債務を圧縮してもらう・免除してもらうなどします。任意売却による返済金額は、通常、競売の落札金額よりも高くなるため、銀行や保証会社が任意売却を承認してくれるケースが少なくありません。しかし、ローン返済できなかった事実が信用情報機関に登録されてしいまうというデメリットがあります。3-2任意売却のタイミング任意売却は、理論的には、開札日の前日までであれば可能ですが、ローン不払いから半年以内に任意売却を成立させるのは、時間的にタイトです。基本的にどの不動産会社でも任意売却を行うことは可能ですが、時間が限られているので経験の豊富な不動産会社を選ぶべきでしょう。■ 4. 住宅ローン破綻してしまう理由は?freeangle / PIXTA(ピクスタ)住宅ローン破綻をしてしまった人のなかで、住宅を購入する時すでに「自分が破綻するかもしれない」と思っていた人はいないでしょう。破綻するのは、次のような状況にある人が多いように思います。4-1支払いにおける見通しが甘い「ローン借り入れ当時夫婦で働いていたが、妻が専業主婦になり世帯収入が減ってしまった」「家賃と同じローンの支払額だから返済できるだろうと借入した」など4-2予想外のことが身のまわりで起こった「会社が倒産した」「リストラにあった」など4-3自己資金なしで購入した「低金利の時に変動金利で借入したが、金利が上がった」など■ 5.まとめino masa / PIXTA(ピクスタ)破綻しないためには、目先の金利に惑わされず、適度な自己資金を頭金に充て、適正な期間でローンを組むことが必要です。上記のようなこと頭に入れて、住宅ローン破綻をしないようなローンの組み方をしましょう。宅地建物取引士/ファイナンシャルプランナー(AFP)/家族信託コーディネーター®吉井希宥美
2019年11月20日地震や台風などの自然災害で自宅が全壊したとしても、住宅ローンの債務は残ります。最悪の場合、今まで金融機関から借りていた住宅ローンに加え、自宅の修繕や新たな住宅購入のためにローンを組んで二重に返済することにもなりかねません。今回は、自然災害でローンの返済が難しくなったときにどうすればよいのか、ファイナンシャルプランナーの吉井希宥美さんに対応策を教えてもらいました。■ 1. 行政の救済措置を知っておくartswai / PIXTA(ピクスタ)災害時には、行政などから給付金を受けられることがあります。以下に主なものを紹介します。詳しくは内閣府のホームページをご覧ください。1-1 被災者生活再建支援制度この制度は、災害により住宅が全壊するなどの被害を受けた世帯に対し、最大300万円の支援金が支給されるものです。「基礎支援金」と「加算支援金」の合計額が支給され、「基礎支援金」の支給額は全壊なら100万円、大規模半壊なら50万円。「加算支援金」の支給額は「建築・購入」なら200万円、「補修」は100万円、「公営住宅を除く賃借」は50万円です。1-2住宅の応急修理(災害救助法による)日常生活に必要な個所を応急的に修理した場合に、1世帯当たり57.4万円(平成29年度基準)を限度に補助が受けられるものです。補助を受けるには、以下の要件を満たすことが必要となります。・災害により住宅が半壊または半焼した世帯・応急仮設住宅等に入居していない・自ら修理する資力がない(大規模半壊以上の世帯に関しては資力を問わない)1-3災害復興住宅融資 (住宅金融支援機構による)災害により滅失・損傷した家屋の復旧に対し、低金利で貸し付けを行うものです。申し込み受け付けは被災日から2年間。返済期間は最長35年または年齢に応じた最長返済期間、いずれか短い年数となります。融資額の額は、・建設の場合建設費、購入費などの所要額の合計額または建設資金1,680万円、土地取得資金970万円、聖地資金450万円、特別加算額(建設資金)520万円の合計額のいずれか低い額が限度となります。・購入の場合基本融資額2,650万円(敷地の権利を取得しない場合は1,680万円)、特別加算額520万円が限度になります。■ 2.それでも返済できない場合は債務整理をいがぐり / PIXTA(ピクスタ)東日本大震災がきっかけになり、震災前に借り入れた住宅ローンの返済が困難となった個人を対象に、「個人債務者の私的整理に関するガイドライン」 にのっとった債務の免除が、災害を受けた人に一層広く行われるようになりました。2-1自然災害による被災者の債務整理に関するガイドラインこのガイドラインを利用することで、法的倒産手続による個人信用情報の登録などの不利益を回避できます。国の補助により弁護士費用はかかりません。また、手元に残せる現預金の上限が500万円を目安に拡張されます。そのほかにも被災者にとって有利になることがあるので、詳しい内容は一般社団法人東日本大震災・自然災害被災者債務整理ガイドライン運営機関のホームページでご確認ください。ガイドラインによる債務整理の手順は、以下のようになります。・借り入れている金融機関に申し出る・金融機関の同意が得られたら、「自然災害被災者債務整理ガイドライン運営機関 」に登録している弁護士など専門家に支援を依頼債務整理の内容を決める・「調停条項案」という書類を作成してもらい、借入先の金融機関に提出する・金融機関の同意を得たら、簡易裁判所に「特定調停」を申し立てる・調停条項を確定させる(債務整理の完了)しげぱぱ / PIXTA(ピクスタ)もしこの制度を使わないと、一般的にいう「債務整理」を行うことになります。「債務整理」とは法的な手続きにより「返済額を減額してもらう」「免除してもらう」「猶予してもらう」ことを指します。債務整理にはいくつかの種類があり、金融機関にローンの金利を減免してもらったり、返済を分割にしてもらったりする「任意整理」や自己破産や個人(民事)再生があります。これらの法的手続きで債務整理をすると、その情報は信用情報機関の「ブラックリスト」と呼ばれるものに登録され、5年間は保管されます。その間は新たにローンを組んだり、クレジットカードを作ったりできない、携帯電話の契約や機種変更ができないなど、生活に支障が出てしまいます。■ 3.まとめsunrise / PIXTA(ピクスタ)近年は災害が多発し、いつどこで災害が発生してもおかしくない状況です。今年は大きな台風が2度襲来し、多くの人の生活に支障が出ています。住宅ローンの債務は、家がなくなったからといっても免除にはなりません。債務者を助ける制度があるということを他人事だと思わず知っておくことが必要です。宅地建物取引士/ファイナンシャルプランナー(AFP)/家族信託コーディネーター®吉井希宥美【参考】※内閣府「公的支援制度について」※個人債務者の私的整理に関するガイドライン※自然災害被災者債務整理ガイドライン運営機関
2019年11月14日個人が不動産投資をする場合、ほとんどの方が不動産投資ローンを利用することになります。不動産投資ローンは審査基準や金利相場が住宅ローンと異なるため、実際に不動産投資をする前に知っておくことが大切です。そこで本記事では、不動産投資ローンの審査基準や金利相場について徹底解説します。物件を購入する際に借入を活用するわけとは不動産投資にかかわらず、日本人の意識としては「ローン=借金」というネガティブなイメージが強いこともあり、不動産投資ローンを組むことに抵抗感を感じる初心者投資家の方が多いように感じます。確かに借金であることに変わりはありませんが、不動産投資の場合はたとえ自己資金があったとしても銀行から借入することで次のようなメリットがあるのです。銀行融資のおかげで収益の効率がよい例えば自己資金が100万円の方が利回り5%で1年間運用した場合、生み出される利益は5万円です。一方、不動産投資ローンで900万円借入して1,000万円を利回り5%で運用すれば、利益は50万円と一気に高額になります。どちらも自己資金は100万円の投資なのに、不動産投資ローンを活用することで年間収益が10倍も違うのです。利回りと家賃相場が間違いなければ、返済の心配もない銀行から借金をする際に一番心配になるのが返済のことではないでしょうか。不動産投資ローンの場合は、不動産を賃貸することで得られる家賃収入をローンの返済に充当することができるので、自分自身の給与などから削られる心配がありません。投資をする前に予定される利回りと、購入物件の家賃相場さえ読み間違えなければローンが返済できなくなるリスクはほぼ回避できるのです。このように不動産投資ローンを使って不動産投資をすることは、非常に大きなメリットがあるのです。ローン審査基準の4つのポイント不動産投資ローンは自分で住むことを目的として購入する際に利用する住宅ローンとは審査をする際に見る視点が違うため、利用するにあたってはどこを銀行に見られているのか事前に知っておくことが審査を通過するためにも大切です。審査基準1:物件の担保評価一般的になじみがある住宅ローンは、基本的に本人の属性が審査対象ですが不動産投資ローンの場合は投資を目的としたローンであるという観点から、本人の属性に加えて購入対象となる物件自体の担保評価が審査の重要な判断基準となります。担保評価は大きく分けて不動産を売却した場合の評価と、不動産を賃貸した場合の評価によって総合的に判断されるのです。不動産を売却した場合の評価不動産投資ローンを組む際には、購入する物件自体を担保に入れることになるため、融資をする銀行としては万が一返済ができなくなった時に、不動産を売却して残りのローンを完済できるのかという見方をします。不動産を売却した場合の評価については、物件の築年数、最寄り駅からの距離などによって異なってきます。また、耐用年数の短い木造よりも鉄筋コンクリートマンションの方が高く評価されやすいです。不動産を賃貸した場合の評価賃貸経営による収益力についても重要な審査基準となります。例えば、2,000万円で購入予定のマンションの家賃が5万円だとすると年間で60万円の収益となり、利回りにすると3%にしかなりません。このように収益力の低い物件を購入するために融資をしてしまうと、銀行としても回収できなくなるリスクが高いので、価格が下がらないと審査が通らない可能性が出てきます。また、郊外の物件については都市部に比べて空室リスクが高いので、満室時の想定利回りが良い場合でも審査が通らないこともあるのです。賃貸経営による収益力については、利回りだけではなく地域性の問題なども加味して総合的に判断されます。審査基準2:既存の借入について不動産投資ローンは概ね年収の20倍程度が借入できる限度とされているため、すでに金融機関から借入をしている場合については審査に影響してきます。既存の借入についてよく質問されるのが住宅ローンです。すでに住宅ローンを組んでマイホームを購入している方の中には、不動産投資ローンは組めないのではないかと考えて不動産投資をあきらめている方が時々いますが、年収の20倍以内であれば住宅ローンを組んでいても不動産投資ができる可能性は十分あります。審査基準3:自己資金不動産投資をするにあたって頭金にできる自己資金がどの程度あるのかについても、審査に大きな影響を与えます。以前は事前の貯蓄なしで、物件価格の100%をローンで組むフルローンを利用する人が大勢いましたが、フルローンの場合は毎月返済する金額が重くのしかかることとなり、空室になると返済ができなくなってしまう可能性があるため注意が必要です。基本的に物件価格の1~2割程度の自己資金があった方が、同じ物件を購入する場合でも審査結果が変わる可能性があります。審査基準4:本人の属性不動産投資ローンを組む本人の属性は、審査において非常に重要になります。具体的には次のような項目が審査の対象です。年収本人の年収は不動産投資ローンを組むにあたって非常に重要な要素となります。不動産投資ローンをはじめとする事業用ローンというと、ある程度の年収が必要になるイメージがあるかもしれませんが、不動産投資ローンの場合は先ほど解説した物件の担保評価も加味されるため、実際は年収400万円程度の一般的なサラリーマンの方でも担保評価が出やすい都内の駅近物件などであれば審査が通る可能性もあるのです。また、年収は金額だけでなくどの程度安定しているのかについても審査の基準となります。基本的には過去3年間分の源泉徴収票や確定申告書を提出して、年収が安定しているのかについて審査されるのです。そのため、前年度の年収が高かったとしてもインセンティブの比率が高く、前々年の年収と落差が大きい場合はその分審査が不利になることもあります。本人単独の年収でローン審査が通らない場合は、夫婦の収入を合算して審査を通すという方法もありますので、詳しくは銀行に聞いてみましょう。勤続年数収入の安定性が審査の重要なポイントとなるため、本人の勤続年数も重要な判断材料となります。基本的にできるだけ長い方がプラスに働きますが、3年未満の場合は通らない可能性が高くなるため注意が必要です。転職を考えている方は、できるだけ転職して勤続年数がリセットされる前に不動産投資ローンを組んだ方が得策と言えます。勤務先ローンを組む本人の勤務先は、収入の安定性に直結する情報なので審査においても非常に重要です。例えば、次のような勤務先や職業の方は不動産投資ローンが通りやすいと言われています。上場企業公務員医師弁護士公認会計士税理士勤務先での役職についても審査の対象です。中小企業のサラリーマンでも、ある程度の収入と勤続年数があれば審査が通る可能性は十分あります。また、医師や弁護士といった国家資格の有無についてもできるだけあった方が審査により有利になる傾向です。銀行ごとの審査の傾向について不動産投資ローンの審査基準の大枠はここまで解説してきた通りですが、あとは金融機関によっても審査の傾向に特徴があります。[adsense_middle]大手都市銀行系の場合不動産投資において都市銀行系は最もハードルが高い金融機関です。住宅ローンとは違い、事業用ローンに該当する不動産投資ローンについては基本的にある程度の頭金がないと非常に厳しいと言われています。特に過去取引がない都市銀行だと、サラリーマン投資家が一発でローンを引き当てることはむずかしいでしょう。地方銀行系の場合金融緩和政策が始まって以降、融資先に困った地方銀行が都心部の物件に投資する投資家に向けて積極的に不動産投資ローンを斡旋しています。都市銀行系に比べると審査のハードルが低く、年収が低い人でも担保評価がしっかり出る都市部の物件であれば審査に通りやすいです。ただし地方銀行の中には営業エリアを限定しているケースもあるため、東京に支店がない地方銀行だと東京での不動産投資には利用できない場合があります。信用金庫、信用組合の場合審査のハードルは地方銀行と同じくらいですが、信用金庫や信用組合はその名の通り信用を重要視しているため、過去に同行での取引実績がある方が審査に通る可能性が高いです。また、都市銀行系よりも担当者ベースで融通が効きやすいというメリットもあります。ノンバンクの場合審査のスピードが速く通りやすいというのが最大の特徴です。年収が低いサラリーマンでも利用できますが、場合によっては購入する物件以外にも担保を求められる共同担保となる場合もあります。ただ、他の金融機関と比較すると金利は高めです。不動産投資でおすすめできる金利の目安と金融機関ごとの比較不動産投資で成功するためにはローン審査が通るかどうかよりも、いくらの金利で通るかの方が重要です。例えば、利回り7%の物件だったとしても、ローン金利が4.5%だとイールドギャップ(投資利回りとローン金利の差)は3.5%しかありません。一方で利回り6%の物件でもローン金利が2%だとイールドギャップは4%となり、後者の方がより収益性が高いことになります。このようにローン金利は投資利回りと同じレベルで重要なのです。[adsense_middle]今ならローン金利は1%台を目指せる昨今は超低金利時代なので、住宅ローンであれば金利が1%を下回るほどです。不動産投資ローンでも金利1%台で融資が下りることも少なくありません。ちなみに昭和のバブルの頃の不動産投資ローンは8%を超えていたこともあるくらいなので、いかに今現在の金利が不動産投資において有利かがわかります。ローン金利は審査が通りやすい金融機関ほど金利が高くなる傾向があり、一部の金融機関では4.5%前後になる場合もあります。ローン金利が高くなると、手元に残るキャッシュが大幅に減りますので金利が3%を超えるようであれば、一旦物件も含め考え直した方が良いかもしれません。ノンバンクは金利が高めノンバンクについては、年収が低いサラリーマンでも審査が通りやすい反面金利が高くなる傾向があります。高利回りの物件を見つけて購入を急いでいる時は、あまりローン金利が目に入っていない方が多いのですが、実際に不動産投資家の手元に残る金額はローン金利も考慮に入れなければならないので、慌ててノンバンクから借りるのではなく、必ず金利をよく確認してから売買契約を結ぶようにしましょう。不動産投資ローンの返済期間について不動産投資ローンを利用する際、金利の他にもう一つ重要となるのがローンの返済期間です。不動産投資のキャッシュフローを考えた場合、返済期間が長ければ長いほど毎月の返済額を減らせるためキャッシュフローが安定し、反対に短くなると家賃に対する返済比率が高くなります。このように返済期間は毎月のキャッシュフローに直接影響するため、不動産投資ローンを組む際にはどのようにして返済期間が決まるのかについて知っておくことが重要です。物件の法定耐用年数がポイント不動産投資ローンの返済期間は、物件の法定耐用年数が一つの基準となっています。簡単に言うと築年数が新しい物件ほど長い返済期間で借入することが可能で、また木造、鉄骨、鉄筋コンクリートの順に法定耐用年数が長くなるため、返済期間についても長く設定できるのです。また、中古物件の場合は、法定耐用年数から経過年数を考慮して返済期間が決まります。法定耐用年数自体が返済期間になるとは限りませんが、返済期間を決める重要な指標となるのは間違いありません。そのため、できるだけ返済期間を長くしたい方については、新築鉄筋コンクリートマンションを狙うと良いでしょう。不動産投資ローンに関するまとめ不動産投資ローンは住宅ローンとは違い、本人の属性に加えて物件自体の担保評価がとても重要な審査基準となるため、できるだけ担保評価が出やすい都心部の物件に投資する方が審査に通りやすくなります。ただ、審査が通りやすい金融機関ほどローン金利が高くなる傾向にあるので、金利3%を超える場合についてはよほど利回りの良い物件でもない限りあまりおすすめできません。審査を通す事ばかり優先してしまうと、結果として無難に返済できない高金利や短い返済期間で借りてしまうことがありますので十分注意が必要です。ローン審査は不動産投資の入り口でとても重要ですが、通すことを最優先に考えるのではなく、通った後の返済計画のことを第一に考えましょう。
2019年10月17日こんにちは、婚活FP山本です。結婚の際には「結婚資金」が問題になることがありますが、そんな時は「ブライダルローン」が使えるかもしれません。ただ「ブライダルローンは高い」と言われることもあるため、使うことに抵抗がある方も多いです。実際のところはどうなのか……利用を考えている方なら気になるでしょう。そこで今回は、ブライダルローンの基本や審査基準、利息などを分かりやすくお伝えします。あなたの人生に、お役立て下さいませ。ブライダルローンは結婚式以外でも使えるまずはブライダルローンの基本をお伝えします。簡単に言えば、ブライダルローンとは「結婚するのに必要なお金を貸してもらえるローン」です。直接的に貯金がなくて結婚できないと悩む方にとっては、嬉しいローンと言えるでしょうね。最近では割安なゲストハウスなどを利用した結婚式はおろか、食事会だけ、中には「婚姻届を出すだけ」といった結婚の形もあります。一方で、まだまだ世間体などを気にして従来のような結婚式を望む方もいますし、そういう場合は200~300万円かかることもザラです。その200~300万円を貸してもらえるのがブライダルローンの基本になります。なお、ブライダルという名前が付いているものの、決して結婚式場に支払う費用としてしか使えないわけではありません。それなりに広い用途で使えますから、まずは「そんなローンもあるんだ」と覚えておきましょう。式場代、指輪代、家具購入でも利用可能一般的なブライダルローンは、式場代は元より、指輪代や旅行費用、引っ越し費用や家具購入、ドレス代や返礼品代にも使うことが可能です。最終的には銀行次第となりますが、ひとまず「結婚に絡むお金」なら全般的に使えます。これで「お金がないから結婚できない」は、解決できるでしょう。ただし、結婚に必要だからと無制限に貸してもらえるわけではありません。銀行ごとに一定の上限額も定められていますから、借りるにしても予算の範囲内で計画的に使うよう努めていきましょう。ブライダルローンをいつ借りるかは様々次は、ブライダルローンの使い方の基本をお伝えします。すでに触れた通り、ブライダルローンは結婚に絡む様々なことに使えるローンです。一方、使う用途によって「支払い時期」は変わってきます。このため「いつ借りるか」も、事情によって変わってくるわけです。またブライダルローンは、銀行に行ったら即日貸してもらえるようなローンではありません。銀行にもよりますが、一般的に2週間~1ヶ月程度かかります。ブライダルローンをいつ借りるかは、支払い時期とともにローン実行までの期間も計算して考えましょう。「何にいつ使うのか」で計画的に動こうお金が手に入るまで相応の時間が必要だからこそ、ブライダルローンは「何に使うのか」を事前に考えておくのが基本です。何となく結婚式の話を進め、必要になったから借りる……というのは、あまりに無計画と言えます。普通に「支払い時期に間に合わない」こともありえるでしょう。ローンは必ず借りられるものでもないので、尚更です。「何に使うのか」を考えるためには、「そもそもどんな形で結婚するのか」を結婚相手と話し合う必要があります。話し合った結果、お金がかからない形で落ち着くこともありますからね。このため、ブライダルローンをいつ借りるかは、最低でも「話し合いの後」が基本です。まれに見栄を張って事前にブライダルローンを借りておくような人もいますが、無駄になるかもしれません。ブライダルローンは二人で話し合って、「何にいつ使うのか」を考えて計画的に利用しましょう。ブライダルローンの仕組みはカードと同じ?今度は、ブライダルローンの仕組みについてお伝えします。簡単に言えば、必要なお金を借りた後、金利とともに元金を返済していく形です。クレジットカードの分割払いをしたことがある方ならイメージしやすいかもしれませんね。結婚後なら住宅ローンでも同じです。カードローンと比べると金額が大きくなりやすいため、「ボーナス時の増額返済」ができます。その一方で金額が大きいからこそ、毎月の返済額を割安にできる「リボ払い」はできないのが基本です。どちらにしても、「金額が大きいからこその違い」とも言えます。また、だからこそカードローンに比べて「返済期間が長い」のも特徴的です。少しずつ違いがあるものの、金利を付けて返済する仕組みである点は同じなので、しっかり理解しておきましょう。「結婚資金がない」時には考えてみようカードローンと同じく、ブライダルローンも簡単に言えばローンという名が付く「借金」です。借金を毛嫌いする方もいますが、結婚という背に腹は代えられない事情の時には検討すべきかもしれません。「結婚資金がない」時には、ブライダルローンでの対処方法も視野に入れてみましょう。なお、結婚後には住宅ローンとともに、最近では「教育ローン」を利用することも一般的です。だからこそ控えるべきである一方、「借金を経験しておく」のもアリかもしれません。ブライダルローンにも「審査」があるここからは、ブライダルローンについての注意点をお伝えします。まずは「審査」についてです。ブライダルローンは銀行で借りるものですが、借りに行けば誰にでも貸してくれるわけではありません。事前審査(仮審査)と本審査があり、通過した人だけがブライダルローンという融資(借金)を受けられます。審査に必要なものは銀行によって細かく違うものの、一般的に以下の通りです。本人確認書類収入を確認できる書類結婚を確認できる書類返済用口座の届出印中でも大切なのは「収入を確認できる書類」になります。簡単に言えば、年収が高いほどに借りやすく、低いほどに借りにくいのが基本です。ただ、厳密に「年収〇万円なら〇万円借りられる」などと公開されているわけではないので、まずは事前審査を受けてみる必要があります。勤める会社や銀行次第な側面もアリ審査は銀行によりますから、A銀行はダメだったけどB銀行はOKということも十分ありえます。また同じ年収500万円でも、勤める会社によってA会社ならいいけどB会社なら厳しいこともありますし、勤続年数などにも影響されがちです。本当に審査を受けてみないと分かりません。一方、金利などの融資条件も銀行によって違います。このため、条件ばかりに気を取られることなく、「お金を貸してくれるかどうか」についても強めに意識して銀行を選びましょう。[adsense_middle]ブライダルローンも利息・金利に注意!「利息・金利」にも注意が必要です。すでに触れた通り、ブライダルローンで借りたお金は金利を付けて返済します。相応に大きなお金を借りるからこそ、必要になる金利も大きくなるのが基本です。ちなみに金利を含めた諸条件は銀行によりますが、一例を挙げれば以下の通りとなります。例えば楽天銀行で、最大の300万円を金利7%の条件で借り、最長の8年4ヶ月で返済したとすると、返済に必要な金利総額は「約98万円」です。つまり300万円を借りたら、400万円にして返す必要があります。決してブライダルローンの金利は安くありません。結婚前後のイベントが終わった後には、今度は重い「教育費」が必要になります。またブライダルローンの返済が終わった頃には、今度は「住宅ローン」を組むかもしれません。それらも考えて、ブライダルローンを使うかどうかを考えましょう。前金に目がくらみ、高い費用を忘れがち?カードローンや住宅ローンでも同じですが、ブライダルローンでも中には「借りられるかどうか」ばかり考える方がいます。お気持ちは分かるものの、借金で大切なことは「返済できるかどうか」です。借りることを前提に考え、前金に目がくらむと、つい後々の高い費用を忘れがちになるのかもしれません。残念ながら銀行などは、十分に完済できると考えて貸しているわけではありません。完済できると考えていても、実際に完済できるとも限りません。十分に注意して利用しましょう。ブライダルローンはウェディングで使うべき?最後に、ブライダルローンを使うべきかどうかをお伝えします。結論から言えば、「使わないで済むなら使わないほうがいい」が正解です。なぜなら、ブライダルローンも借金であり、金利が必要になりますからね。ちなみに同様の理屈で、実は住宅ローンであっても同様です。先般、国が「老後資金として2000万円必要」などと伝えましたが、用意できるでしょうか?残念ながら多くの人にとって厳しい水準です。また同様に足りないにしても、実際の貯金額が1900万円と100万円では、全然違います。少しでも多く貯めることが大切です。このような状況下では、自分から未来の貯金額を減らすような行動は、控えるべきではないでしょうか?たった一度のウェディングで使うのも勿体ないという考えも増えています。十分に考えて利用しましょう。教育費など「後々の支出」も考えて使おう中には、老後資金は「相続」で何とかなると考える方もいます。しかし手前で必要になる教育費も莫大で、特に大学費用は「一人700万円」も必要です。これも、お金がなければ教育ローンを使わなければならないかもしれません。金額だけなら、ウェディングと変わらない方も出てくるでしょう。少なくとも、お金がないなら借りればいい……というのは安易すぎます。借りるほどに後々の人生が大変になるわけです。どうしても必要な時には利用する一方、回避できる時には控えることをおすすめします。ブライダルローンのご利用は計画的に?某CMでもありますが、ブライダルローンであっても「ご利用は計画的に」が大切です。場合によっては、事前にFPへ相談するのもアリと言えます。ただ、利用を渋って婚期を遅らせるのも問題です。使うにしても必要最低限に抑え、賢く利用していきましょう。
2019年10月15日