先週末に、中国、韓国、ドイツ、オーストラリア、メキシコなど38か国で公開されたワーナー・ブラザース&レジェンダリー・ピクチャーズの『ゴジラvsコング』が絶好調だ。コロナ禍という不利な状況の中、「Box Office Mojo」の調べによると1億2180万ドル(約133億4000万円)の世界オープニング興収を稼ぎ出したという。そのうち、アメリカに次ぐ世界第2位の映画市場である中国での国内興収が7030万ドル(約77億円)を占めている。中国では、公開初日の興収が2090万ドル(約22億9000万円)で、同じくコロナ禍に公開されて健闘した『TENET テネット』の870万ドル(約9億5400万円)の2倍以上を売り上げた。中国といえば、先日『アバター』の再上映が開始となり、それまで世界歴代興収のトップだった『アベンジャーズ/エンドゲーム』から、首位を奪還するほどの観客を動員したことが記憶に新しい。今後、『ロード・オブ・ザ・リング』三部作も再公開されることが決定しており、新たな記録が出るかに注目が集まる。『ゴジラvsコング』は、アメリカでは一部の劇場とHBO Maxで31日に公開&配信がスタートする。日本では5月14日に公開を控えている。(Hiromi Kaku)■関連作品:ゴジラvsコング 2021年5月14日より全国にて公開© 2021WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. & LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS LLC.
2021年03月29日ディズニーが、スカーレット・ヨハンソン主演作『ブラック・ウィドウ』の全米公開日を再び延期することを発表した。5月7日から7月9日となり、劇場公開と同時にDisney+で配信も行うという。また、エマ・ストーン主演作『クルエラ』も5月28日の劇場公開とともにDisney+で配信されることが明らかになった。どちらの作品も、アメリカではDisney+の会員が「プレミア アクセス」の追加料金を支払うことで視聴が可能になる。映画ファンの反応は、『ムーラン』のときと同様、やはり「追加料金を支払う必要性がある」ということに厳しいコメントを寄せている。「HBO Maxは無料で大作を配信しているのにDisney+はなぜ?」とHBO Maxと比較する声も。昨年12月、ワーナー・ブラザースは2021年に限り、同社の作品を劇場公開とともにHBO Maxで配信リリースを行うと発表。『ゴジラvsコング』『DUNE/デューン 砂の惑星』『マトリックス4』などの劇場公開&配信を控えている。しかし、ディズニーはDisney+で月額のみで視聴ができる作品も発表。ディズニー&ピクサー最新作『あの夏のルカ』は劇場公開をせずに、Disney+で6月18日から配信する。そのほか、ディズニー作品のアメリカでの劇場公開日も更新された。ライアン・レイノルズ主演作『フリー・ガイ』は8月13日、マーベルヒーロー「シャン・チー」の『Shang Chi and the Legend of the Ten Rings』は9月3日、『キングスマン:ファースト・エージェント』は12月22日。(Hiromi Kaku)■関連作品:ブラック・ウィドウ 2021年4月29日より全国にて公開© Marvel Studios 2020クルエラ 2021年5月28日より全国にて公開あの夏のルカ 2021年6月18日より全国にて公開©2021 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2021年03月24日家の中で楽しめるエンタメや流行を本誌記者が体験する“おこもりエンタメ”のコーナー。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』以降、ヒット作を生み続けてきたロバート・ゼメキス監督。彼の手にかかれば、どんな大女優もコメディアン。今度はアン・ハサウェイがその餌食(!?)に。昨年公開され現在デジタル先行配信中のダークファンタジー映画『魔女がいっぱい』をご紹介しましょう。■『魔女がいっぱい』デジタル先行配信中。Blu-ray&DVDセット3月19日発売。価格/4,980円(税込み)発売元/ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント販売元/ NBC ユニバーサル・エンターテイメント’60年代のアメリカ南部。8歳で両親を亡くした少年は、祖母に引き取られ大事に育てられますが、ある日食料品店で人間の姿をした蛇使いの魔女に出会います。魔女を知っている祖母は、逃げるために少年を連れ高級ホテルへ。ところがそこに魔女の一団がやってきて、ある薬を使って世界中の子どもをネズミに変えてしまおうという恐ろしい陰謀を企てていました。劇中に出てくるネズミたちがとにかくカワイイ!VFX(視覚効果)技術で表情やしぐさが本当に豊かで、心底癒されます。それに比べ、大魔女を演じるアン・ハサウェイの怖いこと。目が大きいだけに、睨まれたらネズミでなくても震え上がってしまいます。でも、怖すぎて笑っちゃうんです。口が裂けるシーンや臭いを嗅ぐシーン、そして訛りの激しい巻き舌の話し方。何もかも大げさで、張り切った感満載です。映画『チャーリーとチョコレート工場』と世界観が近いなあと思ったら、やはり同じ原作者でした。春休み、子どもたちと映画を見てから原作を読むのも楽しいですね。(文:西元まり)「女性自身」2021年3月23日・30日合併号 掲載
2021年03月22日5月14日(金)に公開となる映画『ゴジラvsコング』の日本限定本ポスターと、場面カットビジュアルが公開された。ワーナー・ブラザース、レジェンダリー・ピクチャーズ、東宝が提携し、2014年公開の『GODZILLA ゴジラ』から展開してきた、ハリウッド版『ゴジラ』シリーズと『キングコング:髑髏島の巨神』がクロスオーバーする「モンスター・ヴァース」シリーズ。その第3弾となる『ゴジラキング・オブ・モンスターズ』は、2019年5月31日に全世界同時公開され、これぞゴジラ!という迫力の怪獣バトルで全世界を熱狂させた。そして、待望のシリーズ最新作となる『ゴジラvsコング』では映画史上で最も象徴的な怪獣たち、威厳あるゴジラと強大なコングが激突。かつて日本で制作された1962年公開『キングコング対ゴジラ』以来となる夢のマッチメイクが、ふたたび実現する。さらに本作には、人気実力共に日本を代表する俳優・小栗旬が出演。今回小栗が演じる芹沢蓮は、ハリウッド版『ゴジラ』シリーズ前二作で渡辺謙が演じた芹沢猪四郎博士の息子という、重要な役どころだ。初めての本場ハリウッドの撮影で小栗旬は「好奇心一杯で臨んだハリウッド映画……。その印象について言えば、当初、映画は映画……大きな違いは無いと高をくくっていたのですが、時間が経つに連れて、そのオペレーションの大きさ、セットのスケール、撮影に携わっているスタッフの人数、シーンにかける潤沢な撮影時間など、さすがと納得させられ、メジャーリーグのパワーに圧倒される想いだった」とハリウッドならではの撮影環境に刺激を受けた様子で、「見たことが無いくらい巨大なセットに身を置くと、その世界観の大きさが、演ずる者達を奮いたたせ、力を与えてくれているのを感じ、没頭する様に撮影にのめり込んでいきました。アダム監督とは、何度もテイクを重ねていく中で、演技による色々な表現を試みる事が出来て、良いコミュニケーションを取って進められた」と語り、充実した撮影を行った模様。日本において数々の主演作で大ヒットを飛ばしてきた小栗が、本作で鮮烈なハリウッドデビューを飾り、世界へ進出する。そしてこの度、3月19日(金)より全国の劇場(一部劇場を除く)でお披露目になる『ゴジラvsコング』の日本限定のポスターと場面カットのビジュアルが新たに公開となった。日本限定のポスターでは、“破壊神”ゴジラと“守護神”コングが、モンスター・ヴァースシリーズでは初の舞台となるネオン輝く香港の中心街にて対峙。まさに頂上決戦、“地球最大の究極対決”の火蓋が切って落とされる瞬間が描かれた。『キングコング:髑髏島の巨神』での世界から約40年を経てゴジラに迫る337フィート(約103メートル)もの体長へと成長したコングと『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』で、モンスター界の頂点に立ったゴジラが相まみえる映画史上最も壮絶なバトルの行方はーー。本編への期待がますます高まる『ゴジラvsコング』の日本限定の本ポスターと場面カットビジュアルをぜひチェックしてほしい。小栗旬(芹沢蓮役)好奇心一杯で臨んだハリウッド映画……。その印象について言えば、当初、映画は映画……大きな違いは無いと高をくくっていたのですが、時間が経つに連れて、そのオペレーションの大きさ、セットのスケール、撮影に携わっているスタッフの人数、シーンにかける潤沢な撮影時間など、さすがと納得させられ、メジャーリーグのパワーに圧倒される想いでした。見たことが無いくらい巨大なセットに身を置くと、その世界観の大きさが、演ずる者達を奮いたたせ、力を与えてくれているのを感じ、没頭する様に撮影にのめり込んでいきました。アダム監督とは、何度もテイクを重ねていく中で、演技による色々な表現を試みる事が出来て、良いコミュニケーションを取って進められたと思います。出来上がった映画は、最初から最後まで、息つく間も無い怒涛の迫力で、よくこんな事を考えるなぁと思うくらいアイデアに満ちています。圧倒的なエンタテインメントとしてとても楽しめる作品になっていると思うので、期待して待っていてください!『ゴジラvsコング』(原題:『GODZILLA VS. KONG』)日本公開日:5月14日(金)北米公開日:3月31日(水)※劇場公開 / HBO Max同時配信
2021年03月16日ア ベイシング エイプ(A BATHING APE)から、「トムとジェリー」とのコラボレーションコレクションが登場。2021年3月13日(土)より、全国のア ベイシング エイプ正規取扱店舗などで発売される。ア ベイシング エイプ×「トムとジェリー」のコラボコレクション2020年に誕生から80周年を迎えた、ワーナー・ブラザースの人気アニメーション「トムとジェリー(Tom and Jerry)」。その実写化作品となる映画『トムとジェリー』の公開を記念して実現した今回のコラボレーションの要となるのは、共にユニークなキャラクター性を持つ両者の個性を融合したグラフィック。グリーンを基調にした色鮮やかな「ABC CAMO」にトムとジェリーを落とし込んだグラフィックや、クラシックな「トムとジェリー」のロゴを「ABC CAMO」で彩ったプリント、「BABY MILO」タッチで描かれたトムとジェリーなど、Tシャツからパーカーまで、本コラボレーションならではのグラフィックを用いた様々なアイテムが展開される。商品情報ア ベイシング エイプ×「トムとジェリー」発売日:2021年3月13日(土)取扱店舗:全国のア ベイシング エイプ正規取扱店舗、公式オンラインストア、ZOZOTOWNTOM AND JERRY and all related characters and elements © & ™ Turner Entertainment Co. (s21)【問い合わせ先】BAPEXCLUSIVE 青山TEL:03-3407-2145
2021年03月12日『るろうに剣心 最終章 The Final / The Beginning』より本予告編が公開された。本作は、和月伸宏による日本の漫画『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』を原作とした実写映画シリーズ。2012年公開の『るろうに剣心』、2014年公開の『るろうに剣心 京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』は累計観客動員数は980万人を突破。続く、今回の「最終章」では、原作最後のエビソード「人誅篇」をベースに、最恐の敵・縁との究極のクライマックスを描く「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに“十字傷の謎”に迫る「The Beginning」の2部作構成となる。突如、東京の町が何者かに襲われる。次々と大切な人々が襲われていく中、剣心の前に現れたのは、頬に刻まれた十字傷の謎を知る男・雪代縁。その男の目的は、剣心が関わる全て、そして剣心が作り上げた新時代を破壊することだった。なぜそのような行為に及ぶのか。そこには剣心の過去が関係していた。そして首謀者を知った剣心は、大切な仲間たちにこれまで語ることのなかった過去について打ち明ける。「自らの手で妻を斬殺した」、その衝撃の告白に神谷道場の仲間たちは言葉を失ってしまう。そして「さぁ、人誅の時間だ」という縁の言葉とともに始まった江戸の町への総攻撃。それは、数々の最狂の敵と対峙し乗り越えてきた剣心にとっても、かつての死闘をも超える壮絶な戦いの始まりだった。シリーズすべての主題歌を担当してきたONE OK ROCKは、新曲「Renegades」を描き下ろした。ボーカルのTakaは今作に関して「ONE OK ROCKは映画『るろうに剣心』と共に歩んで来ました。そして、今回も全力で主題歌を書き下ろさせていただきました。この映画が日本の映画界に生き続けると同時に、我々ONE OK ROCKも更なる進化を目指して突き進んでいきたいと思います。主題歌『Renegades』と共に『るろうに剣心 最終章 The Final』を、どうぞお楽しみください!」とコメント。2014年の前作(京都大火編 / 伝説の最期編)の公開から約7年が経ったが「剣心にとって最も大事なエピソード。最終章を撮らないと、るろうに剣心が終わらない」と覚悟を決め、「作るなら1番良いものを届けたい」と前作超えを誓って挑んだ製作陣の並々ならない想いが、予告篇からも伝わってくる。予告篇に関して大友監督は「宣伝チームと何度もやり取りを重ねながら、本編と同じ熱量を注ぎ、徹底的にこだわって作りあげた作品です。いよいよ我々の映画を観客の皆さんにお届けできる!!そんな喜びと興奮を、たっぷり詰め込みました」と語った。佐藤健も自身の代表作だと語る『るろうに剣心』の緋村剣心役は、はまり役として彼のファンの中でも人気のある役柄。クランクイン前のアクション練習などの準備期間を含め、1年以上本作と向き合い、再びこの役を演じ切ることを追求したという。撮影は2019年6月まで約7カ月以上に渡り、京都・奈良・滋賀・三重・兵庫・熊本・広島・栃木・埼玉・静岡など全国43カ所という大規模ロケが敢行されている。さらに本作の公開を記念して、そして本作を愛してくれた世界中のファンへの10年間の感謝を込めて、オンラインイベント「るろうに剣心 GLOBAL FAN SESSION(グローバル・ファン・セッション)」が3月24日(水)に開催されることが決定。佐藤健ら出演キャスト&スタッフら『るろうに剣心』チームが勢ぞろいし、様々な企画を実施するという。当日の模様はYouTube、Twitter、Instagram、LINEの各プラットフォームにてライブ配信される。オフィシャルサイトでは国内外のファンから“るろ剣愛”溢れる熱いコメント動画を大募集。このなかから抽選で50名はZOOMでイベントへ招待され、応募者全員のニックネームもイベントで紹介予定だ。映画『るろうに剣心』シリーズ最終章The Final:4月23日(金) / The Beginning:6月4日(金)より公開■イベント情報「るろうに剣心 GLOBAL FAN SESSION」3月24日(水)夜開催(予定)登壇ゲスト:佐藤健、武井咲、新田真剣佑、青木崇高、土屋太鳳、有村架純、高橋一生、江口洋介、大友啓史監督<イベント配信プラットフォーム(予定)>ワーナー ブラザース 公式 YouTube: ワーナー ブラザース ジャパン公式 LINE: <映画『るろうに剣心 最終章』公式 Twitter: 映画『るろうに剣心 最終章』公式 Instagram: ※当日のイベントの模様は、各プラットフォームにて、誰でもご覧いただけます。※予告なく変更となる場合がございます。予めご了承ください。
2021年03月10日ハローキティはじめサンリオキャラクター初のハリウッド映画(タイトル未定)に、米アニメ界で高い評価を得ている期待の2人、ジェニファー・コイルとレオ・マツダが共同監督として決定した。本作は米ワーナー・ブラザース・エンターテイメント・グループの「ニュー・ライン・シネマ」社と、プロデューサーのボー・フリン率いるフリン・ピクチャー社(『Black Adam』や『ジャングル・クルーズ』)が企画を進めているもの。ワールドワイドに公開するハローキティ初の劇場用長編映画となり、実写とアニメのハイブリッド作品となる。今回共同監督に決定した2人は多くのアニメ映画・テレビシリーズで長年にわたり活躍してきた。数十人ものトップクラスの監督候補の中から選ばれ、2人とも本作がメジャー長編初監督作品となる。アニメ版ハーレイ・クインなどを手がける!ジェニファー・コイルジェニファー・コイル監督は、最近では動画配信サービス「HBO Max」の話題のアニメ「Harley Quinn」(原題)シリーズの監修を務めており、大ヒットアニメシリーズ『Bob’s Burgers』(原題)のうち6シーズンで監督を担当。初期には「King of the Hill」(原題)「スペクタキュラー・スパイダーマン」といった人気テレビアニメに携わってきた。ジェニファー・コイルコメント「マツダ氏と共に監督に起用されたことを非常に嬉しく思っています。これは人気キャラクターに息を吹き込み、ハローキティが代表する愛、友情そして共生というメッセージを広める貴重な機会でもあります。キティならではのもたらす喜びと幸せをまさに世界が必要としています。大きな笑顔をもたらす大きな仕事 になりますが、フリン・ピクチャー社とニュー・ライン・シネマ社の仕事に関わることができることを非常に光栄に思っています」。ディズニー作品で活躍!レオ・マツダまた、日系ブラジル人のレオ・マツダ監督のデビュー作は、ディズニー『モアナと伝説の海』と併映されたハートフルな短編アニメ『インナー・ワーキング』で、2017年・第89回米アカデミー賞短編アニメーション部門の最終選考作品に選出。ウォルト・ディズニー・アニメーションでキャリアをスタートさせた彼は、大ヒット作『ベイマックス』『ズートピア』『シュガー・ラッシュ:オンライン』、最近ではドリームワークス・アニメーションの『スノーベイビー』などの映画に携わっている。レオ・マツダコメント「日系ブラジル人として小さい時から遊び心に富んだハローキティに囲まれていて、個性の大切さを教わりました。コイル氏と共にフリン・ピクチャー社、ニュー・ライン・シネマ社と一緒に世界的に愛されているキャラクターに関わる素晴らしい機会に恵まれ、そのサンリオキャラクターのストーリーをさらに発展さ せることができることを本当に嬉しく思います」。1974年にサンリオが生みだしたハローキティは、翌1975年に最初の商品を発売。1976年にサンリオの米国進出に伴い、海外での商品販売をスタート。これまで日本国内での劇場映画、テレビアニメなどのほか米国企業製作によるテレビアニメシリーズ放送(1987年)の例があるが、劇場用長編映画となるのは初めて。なお、本作の脚本は女性脚本家チーム「ノウン・ユニバース」のリンジー・ビアが手がけ、「ノウン・ ユニバース」はエグゼクティブ・プロデュースも担当する。タイトルおよび公開時期は現時点では未定。(text:cinemacafe.net)
2021年03月03日公開中の劇場版アニメ『銀魂 THE FINAL』の本編冒頭90秒映像が公開された。さらに公開8週目の入場者プレゼントの内容と新たに45劇場にて追加上映されることも明らかとなった。シリーズ累計発行部数5500万部を超える『週刊少年ジャンプ』(集英社刊)の超人気コミック『銀魂』(原作:空知英秋)。2016年にから約15年間続いてきた大人気シリーズ、アニメ『銀魂』が今度こそ本当に(!?)終わることが発表され、完全新作アニメ『銀魂 THE FINAL』として公開中だ。今回は地球滅亡のカウントダウンが迫る中、かつての盟友である銀時・高杉・桂の前に彼らを教え導いた師匠・吉田松陽とは別の人格、虚(うつろ)が立ちはだかる。自らの命を終わらせるため、地球を丸ごと道連れにしようとしている虚。そんな最後にして最大の敵に銀時たちは立ち向かい、新八、神楽など、かつてのライバルたちも彼らを援護すべく戦いに参戦する。原作のラストをベースに笑いあり涙あり、シリーズ史上最高のスケールで描かれた今作の公開7週目(2月21日(日)まで)の累計興行収入は、約16.3億円となり、アニメ『銀魂』史上最大の興行収入もついに目前。公開から1か月以上が経過してもなお、まだまだ大ヒットを継続中。今回公開されたのは観客も大混乱の冒頭90秒。ワーナー・ブラザースのロゴからスタートした映像は「銀魂」おなじみの「侍の国。俺たちの国がそう呼ばれていたのは、今は昔の話…」という銀さんによるナレーションが続く。途中までは、これまでのあらすじを説明する「銀魂」の映像だったはずだが、銀時の登場から一転、急に絵柄がドラ●ンボール風に。そして万事屋とともに集まったのは真選組、猿飛あやめ、柳生九兵衛、月詠といったおなじみの仲間たち…いや、Z戦士たちだった。冒頭から爆笑の展開に観客からは「銀魂を見に来たと思ったのに、始まったのはドラ●ンボールだった」、「銀魂の映画なのに最初からドラ●ンボールで意味が分からない」といった声に加え、第1週目と第4週目の入場者プレゼントで「炭治郎&柱イラストカード」やそのイラストの集合ミニポスターが配布されたこともあり、「1日で銀魂と鬼●とドラ●ンボールを見れて幸せ」という反響まで飛び出す展開に。どんなギャグにも全力投球の本作は、実際にドラ●ンボールを制作していたスタッフもこのシーンに参加。さらに、おなじみの主題歌『CHA-LA HEAD-CHA-LA』も流れ、さらに観客を大混乱に陥れた。危険すぎるギャグにくわえて超シリアスなストーリーが繰り広げられることに「感情がジェットコースター」という声も多い本作は、爆笑のオンパレードと涙の名シーンがどこを斬っても満載。全スタッフ&キャストが最後に放つ、本気の総決算となっている。現在は万事屋と真選組キャストが登場する副音声上映も実施されており、副音声上映でもこのシーンでは万事屋のキャスト陣も困惑するほどの爆笑のトークが炸裂。その反響も大きく、過去実施された映画作品の中でナンバー1のダウンロード数を記録している。副音声上映は、スマートフォン専用アプリ「HELLO! MOVIE」をダウンロードすることで、全国の上映劇場にて、どの上映回でも楽しむことが出来るので、本編でも副音声でも爆笑の展開を是非劇場にて確かめてほしい。そして第8週目の入場者プレゼントである『銀魂 THE FINAL』描きおろしイラストのミニポスターも2月26日(金)より配布スタート。今回描きおろされたイラストは、本編でも多くの反響があった満開の桜の中を進む屋根船を舞台に“もしもこんなシーンがあったら”という世界が描かれている。4人が笑顔で酒を飲み交わす姿は本編鑑賞後に見ると、さらに胸が熱くなるだろう。反対面には第4週の入場者プレゼントでも配布された「空知英秋が描いた(たぶん?)最後の<万事屋>イラスト」も掲載。さらに今回、アニメ『銀魂』史上最大の興行収入を目前にしていることを受け、これまで上映されていた197劇場とは別に、3月5日(金)より順次、新たに45劇場にて追加上映されることも決定された。詳しい劇場情報は映画公式サイトにて掲載中。第8週の入場者プレゼントの配布が終わっても公開は続くので、ぜひお近くの劇場で本作を最後まで思う存分楽しんでほしい。『銀魂 THE FINAL』公開中
2021年02月26日今年80周年を迎えるアニメーションシリーズの実写映画化『トムとジェリー』。日本でもお馴染みのこのアニメーションシリーズは、なんと過去に13回もアカデミー賞にノミネートされており、1940年代には同賞短編アニメ賞を席巻、そのうち7度もアカデミー賞を受賞。その可愛らしいキャラクターとユーモアに溢れたストーリーで、子どもだけでなく大人からも長年に渡り支持され続けている。そんな世界中から愛され、根強いファンも多い作品には一体どんな魅力があるのか?これまでにアカデミー賞を受賞したアニメーション映画の名作をふり返りながら、誕生から80周年を迎え、ついに実写の世界へ飛び出した『トムとジェリー』の魅力にも迫った。『千と千尋の神隠し』(スタジオジブリ/2001年)10歳の少女・千尋は、両親と地方都市に引っ越す途中、異世界に迷い込む。そこでは人間は、魔女・湯婆婆が経営する神さまのための銭湯で働かない限り、ブタや石炭に変身させられてしまうのだった。ブタになった両親を助けようと、千尋は“千”としてそこで働きはじめる。果たして、千尋は名前を取り戻し、両親と共に元の世界に帰ることはできるのか…?宮崎駿監督のもと作画監督の安藤雅司、美術監督の武重洋二、音楽の久石譲など、“宮崎アニメ”の常連が結集。第52回ベルリン国際映画祭ではアニメーション作品として初の金熊賞を受賞し、第75回アカデミー賞でも長編アニメーション賞を受賞。国内興行収入は316億円となり、今年まで約19年もの間、日本国内の歴代興行収入1位に君臨してきた。懐かしさや異国情緒あふれる煌びやかな風景、慣れない環境下で両親を助けるため奮闘する“千”=千尋の姿に、世界中が勇気をもらい涙したスタジオジブリの傑作。『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』(アードマン/2006年)町の住人は畑の野菜を荒らしまわるウサギたちに頭を悩ませていた。年に一度の“巨大野菜コンテスト”を目前に控え、害虫駆除隊のウォレスとグルミットは大忙し。彼らは畑で大量のウサギを捕まえるが、心優しいウォレスは殺せずに野菜嫌いにさせる実験を試みる。だが実験は失敗し、さらなる大事件を引き起こしてしまう。ウォレスとグルミットは町の野菜を守りきることができるのか?これまで数本の短編・中編映画が製作されていたクレイアニメ作品「ウォレスとグルミット」シリーズ初の長編映画であり、製作には5年半もの月日が費やされた。第33回アニー賞全10部門及び第78回アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞。CGアニメにはない独特の質感や、シュールなストーリーが人気を博し、世界中に熱狂的なファンも多い。愛犬グルミットの表情の豊かさが愛らしく、気づけばその世界観に引き込まれてしまうこと必至。「トムとジェリー」のようなコメディタッチな展開や、少しとぼけた主人公としっかり者の愛犬コンビというキャラクターの可愛さも魅力!『リメンバー・ミー』(ディズニー・ピクサー/2017年)天才的なギターの才能を持つ少年ミゲルはミュージシャンを夢見ているが、過去の悲しい出来事が原因で、彼の一族は代々、音楽を禁じられていた。ある日ミゲルは、憧れの伝説的ミュージシャン、デラクルスの霊廟に飾られていたギターを手にしたことをきっかけに“死者の国”へと迷いこんでしまう。ミゲルはそこで出会った陽気で孤独なガイコツのヘクターに協力してもらい、元の世界へ戻る方法を探るが……。メキシコの祝日「死者の日」を題材に、ミゲルの冒険や家族をめぐる重大な秘密と強い絆を、つい口ずさんでしまいたくなる音楽とともに描き、ピクサー屈指の“泣ける作品”として話題になった。物語の鍵を握る劇中歌「リメンバー・ミー」の作詞・作曲を、『アナと雪の女王」の「レット・イット・ゴー~ありのままで~」を手掛けたクリステン・アンダーソン=ロペス&ロバート・ロペスが担当。第90回アカデミー賞では長編アニメーション賞および主題歌賞を受賞し、日本でも興行収入50億円を超える大ヒットを記録。『トムとジェリー』(ワーナー・ブラザース/2021年)とあるニューヨークの一流ホテルで、世界中が注目するセレブカップルの「世紀のウエディングパーティー」が行われることに。ホテル中が準備に追われる中で、あのいたずら好きネズミのジェリーがホテルに引っ越してきて大騒ぎ!新人スタッフのケイラは急遽“ネズミ対策”で猫のトムをボーイとして雇うも、“ふたり”はニューヨーク中を巻き込んだ壮絶な追いかけっこを繰り広げ、さらにはある陰謀に巻き込まれウエディングパーティーを台無しにしてしまう。そのせいでクビになったケイラを助けるため、そして新郎新婦のため、“ふたり”はタッグを組むことになるが――。ケイラ役のクロエ・グレース・モレッツほか、『アントマン』シリーズのマイケル・ペーニャ、『デッドプール2』のロブ・ディレイニー、『ハングオーバー!』シリーズのケン・チョンらが共演。『ファンタスティック・フォー超能力ユニット』のティム・ストーリーがメガホンをとった。1940年の誕生から80周年を迎える「トムとジェリー」初の実写映画化で、アニメーションで描かれるトムとジェリーのキャラクターデザインの可愛さはそのままに実写映像と融合。さらに豪華俳優陣と織りなす、お茶目な“ふたり”の掛け合いは必見。これまで命がけでケンカしてきた「トムジェリ」が、今度は命がけで手を組むことに。そして、まさかの心揺さぶる展開が待ち受ける。こうした名作アニメーション作品には、アニメーションならではの表現方法や個性の光るキャラクター、観る者の琴線に触れるようなストーリー展開など、ファンの心を掴んで離さない魅力に溢れている。様々なジャンルやテーマのアニメーション映画の中から、お気に入りの作品を見つけてみては?『トムとジェリー』は3月19日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:リメンバー・ミー(2018) 2018年3月16日より全国にて公開©2017 Disney/Pixar. All Rights Reserved.トムとジェリー 2021年3月19日より全国にて公開©2020 Warner Bros. All Rights Reserved.
2021年02月24日映画『トムとジェリー』の公開を記念したキャラクターカフェ「『トムとジェリー』カフェ」が、2021年3月4日(木)より東京・名古屋・沖縄に、2021年3月5日(金)より大阪に期間限定でオープンする。実写映画『トムとジェリー』公開を記念したコラボカフェ2020年に誕生から80周年を迎えた、ワーナー・ブラザースの人気アニメーション「トムとジェリー(Tom and Jerry)」。その実写化作品となる映画『トムとジェリー』の公開を記念してオープンする「『トムとジェリー』カフェ」は、ネズミのジェリーの好物である“チーズ”をテーマにした、ポップな世界観とオリジナルメニューを提供するコラボレーションカフェだ。“チーズ”をテーマにしたオリジナルメニューアニメの世界を表現したアートが描かれた店内では、ブレッドポットに隠れるジェリーと、フタを開けるのを待ち伏せするトムの姿がキュートな「ブレッドポットチーズカレー」、トムとジェリーがチーズの上で追いかけっこする様子を表現した「ディップスピザ」、トムとジェリーをそれぞれイメージした2種類のサンデーなど、チーズをたっぷりと使った食事やスイーツ、ドリンクメニューの数々が楽しめる。カフェオリジナルグッズもまた、店内ではカフェオリジナルグッズも販売。「カフェシリーズ」「I♡Cheese シリーズ」「ファニーアートシリーズ」の3種類のシリーズから、ポーチやトートバッグ、ケース付きレターセット、ステッカー、マスキングテープと、バリエーション豊かなグッズが展開される。詳細「『トムとジェリー』カフェ」■東京・原宿期間:2021年3月4日(木)〜5月9日(日)場所:HARAJUKU BOX cafe&space住所:東京都渋谷区神宮前 4-28-28 ルチェッシモビル 2階■愛知・名古屋期間:2021年3月4日(木)〜4月4日(日)場所:NAGOYA BOX cafe&space A住所:愛知県名古屋市中区栄 3-6-1 ラシック地下1階■大阪・心斎橋期間:2021年3月5日(金)〜4月11日(日)場所:心斎橋 contact(コンタクト)住所:大阪府大阪市西区北堀江1-6-24■沖縄・那覇期間:2021年3月4日(木)〜4月11日(日)場所:OKINAWA BOX cafe&space住所:沖縄県那覇市泉崎 1-20-1 那覇オーパ 2階予約金:650円+税(予約特典付き)TOM AND JERRY and all related characters and elements © & TM Turner Entertainment Co. (s21)
2021年02月22日2月3日付けの米紙ウォール・ストリート・ジャーナルの広告欄に、大手通信会社AT&TのCEOジョン・スタンキー氏に宛てた“不満”が掲載され話題となっている。「AT&Tは電気通信の旗手であることを誇りとしている。しかし、ノースハリウッドの住民にとって、AT&Tは今や期待外れでしかない。隣人の多くはユニバーサルやワーナー・ブラザース、ディズニースタジオなどでクリエイティブな職についており、我々は現在のテクノロジーに遅れずついていく必要がある。AT&Tは100Mbpsの回線速度を喧伝しているにも関わらず、私たちの住むところでは最大3Mbpsしか出ない。競合企業の回線は200MBps出ている。なぜ大手通信会社であるAT&Tは、ノースハリウッドの私たちをこれほど冷遇するのか」この広告を出稿したのは、90歳のアーロン・M・エプスタインさん。1960年代からAT&Tのサービスを利用し続けている忠実な顧客だ。電話だけの時代は何の不満もなかったが、インターネットが普及し、様々なストリーミングサービスが選べるようになった5年ほど前から、AT&Tが提供する回線の劣悪さが際立つようになったという。ネット配信の映画を見ていると、回線速度は時折1.5Mbpsまでに落ち、映画はまるでスライドショーのようだったとか。地元テレビ局KTLAの取材に、エプスタインさんはこう語る。「AT&Tには『あなたがたは一体いつ我々に高速回線を与えてくれるつもりなのか』とずっと電話をかけ続けていました。彼らは『もうすぐ、もうすぐですよ』なんて言いますけどね、何が腹立つって、『より早いインターネットを試して』という広告のチラシやメールをしょっちゅう寄越すんですよ」業を煮やしたエプスタインさんは、AT&Tの本社があるテキサス州ダラスとニューヨークのウォール・ストリート・ジャーナルに上記の広告を出すことにしたのだ。かかった費用は計1万ドル(約105万円)。新聞広告が掲載された日の午前中、AT&Tの広報担当者から直接エプスタインさんに連絡があり、「あなたのために何ができるか、調べてみます」と約束したという。エプスタインさんは、今回の行動がきっかけでノースハリウッドに光ファイバーが敷設されれば地域の皆のためになる、と1万ドルの使い途に満足しているそうだ。
2021年02月12日2月もさまざまな話題作の公開が控えていますが、そのなかでもオススメの映画は、シカゴ国際映画祭で観客賞と最優秀演技賞の2冠に輝いた『すばらしき世界』。日本が誇る名優・役所広司さんと国内外で高く評価されている西川美和監督が初タッグを組んだことでも注目を集めている作品です。そこで、本作の魅力について、こちらの方々にお話をうかがってきました。仲野太賀さん&長澤まさみさん【映画、ときどき私】 vol. 356劇中で仲野さんが演じたのは、罪を償って刑務所から出たばかりの男・三上に取材と称して近づいていくテレビマンの津乃田。そして、取材対象として三上におもしろさを感じ、言葉巧みに津乃田をそそのかすやり手プロデューサーの吉澤を長澤さんが演じています。今回は、本作の現場を通してお二人が得たものやお互いに対する思いについて、語っていただきました。―まずは、この物語のどのあたりに惹かれたのかを教えてください。仲野さん脚本を最初に読んだとき、セリフも展開もすばらしい作品だなと思いました。西川監督の作品は、いつも人間がいかに複雑で、矛盾を抱えているかという多面的な描き方をされていますよね。それを今回も感じましたし、いまの僕たちが日常生活で身につまされることもテーマにしているので、それをこのタイミングで西川監督が撮るということにものすごく意義があると思いました。長澤さん私も生きているなかで時代の移り変わりというのを感じていますが、そのなかですごく疑問に思っていたのは、時代の流れに合わせて人が変化していくことがはたして常識なのか、正義なのか、ということ。この作品にはそういうことが詰まっているので、すごくいい作品だなと思いました。それでいて、登場人物たちが持つ人間味がすごくリアル。そういったところにも心を動かされましたが、取ってつけたような価値観ではないので、そのあたりも共感できたところです。作品を観終わったあとにはちゃんと問いが生まれますし、満たされて温かい気持ちにもなりました。それくらい自分のなかに残る作品になったという印象です。意識したのは、観客と映画の“橋渡し”になること―仲野さんは撮影前に監督といろいろディスカッションをされたそうですが、どのようなことを意識して演じられたのでしょうか?仲野さんお話をいただいたときから西川監督に言われていたのは、「津乃田は一番共感性の高い役だから、観客とこの映画の“橋渡し”になってほしい」ということ。僕が求められていたのは、津乃田に寄り添いながら、三上と観客に向き合い、そのうえで俗っぽさを出すことでした。三上がいろいろな表情を見せてくれるので、津乃田としてそれにどうリアクションしていくのか、という部分は大事にしたところです。―監督が長澤さんにオファーした理由について、「きれいな女優さんはヒール役を受け入れるのに時間がかかるが、いまの長澤さんならこれくらいの悪役は跳ね返してくれると思ったから」とコメントされています。ご自身ではそういう感覚はありましたか?長澤さん吉澤のように自分の性を仕事でうまく使うというのも、ひとつの知恵かもしれませんが、彼女の根本にあるのは「一番いいネタを持っていこう」という熱意。なので、あえて悪く演じるのではなく、とにかく仕事にまっとうしている人ということを意識しました。あとは、監督に求められていることに応えたいという気持ちが強かったですね。現場でも細かく足したり引いたりする提案をしてくださったので、それがおもしろくて、監督がおっしゃる通りにがんばろうという思いで現場に挑みました。太賀くんの表情がステキすぎて、いまでも忘れられない―仲野さんは、「あと15回くらい津乃田を演じたい」とおっしゃっていると聞きました。それほど今回の現場が充実していたということだと思いますが、西川組の魅力はどのようなところですか?仲野さんワンシーンを撮ることの丁寧さも、一日一日を過ごすことの丁寧さもそうですけど、西川組は時間の流れ方が全然違うんですよね。それは監督がものすごく時間をかけて入念な準備をしていて、それでいざ撮影という感じなので、スタッフのみなさんもそれをわかったうえで現場に入っているからだと思います。それくらい作り込みの丁寧さが違うのかなと。今回は撮影監督の笠松則通さんをはじめ、これまで日本映画をずっと支えてきた超一流の方々ばかりがそろっていたので、僕にとっては“日本映画の聖域”のような現場でもありました。そこにいられるだけで幸せだったので、あと15回とは言いましたが、正直あと30回は演じたいですね(笑)。長澤さん私が太賀くんをすごいなと思ったのは、三上が若者のことを叱って喧嘩になるシーンの撮影が終わったあと。現場と支度場所が遠かったこともあって、車が来るのを待ってたんですけど、そのときにすごくうれしそうに達成感に満ちあふれた顔をしていたんです。それを見て、「本当に映画を愛している人なんだな」と思いましたし、「これから映画界を担っていく人になるんだな」とも感じました。太賀くんは今回もちゃんと現場の一員になっていましたけど、それは太賀くんがしっかり努力してそこに追いついているから。そういうたたずまいが本当にステキだなと思って、ずっと見ていました。少年のようでも大人のようでもあるその表情があまりにもよかったので、いまでも忘れられません。西川監督からは、俳優に対する深い愛情を感じられた―その様子を長澤さんに見られていたことはご存じでしたか?仲野さん全然自覚はなかったですけど、喜びと充実感が出ちゃってたんですね(笑)。おそらくそれは、スタッフやキャストのみなさんがこれまで自分が影響を受けてきた憧れの方々だったので、その場所に自分が携われている喜びもあったんだと思います。長澤さんあんな顔、本当にいままで見たことなかったよ。仲野さんそうですか(笑)?でも、そういうふうにいられたのも、やっぱり西川組のすごさかなと。なぜなら僕の肌感として、“自分の居場所”をみなさんがちゃんと作ってくださっていたからです。「ここにいていいんだよ」と託してくださっているというか、受け入れてくださっている懐の深さみたいなものを現場で感じることができました。―では、長澤さんにとっての西川組とは?長澤さん西川監督は自分の作品に出ている俳優に対して、とても深い愛情を持ってくださるので、すごく大切にされている感じがあってうれしかったです。もちろん、がんばらなくちゃという責任もありましたが、そういう監督の愛をいただけたのも、西川監督の現場の好きなところでした。長澤さんは、心が温かくて尊敬できる人―お二人はこれまでも共演経験がありますが、お互いのことをどのように思っているのかを教えてください。長澤さん私は太賀くんに信頼しかないですね。仲野さんうれしいですね(照)。長澤さん本当に、年下の俳優さんで一番信頼している人なので、一緒にお芝居するのも楽しいし、太賀くんの作品を観るのも楽しみなんですよ。だから、「太賀くん、どんどんいっちゃってー!」って感じです(笑)。今回、西川監督も陰で「太賀くん、いいよね」とずっと言ってましたから。太賀くんは本当にそれくらい愛される人なんですよ。以前一緒に共演した佐藤二朗さんも、山田孝之くんも同じことを言っていましたが、太賀くんを嫌いになる先輩俳優はいないと思います。仲野さんいやー、本当にうれしいです!長澤さんやっぱり人間性もいいんだと思います。仕事ができるのは、見ての通りみんなわかってますからね。本当にいい子なんですよ。仲野さんありがとうございます!僕が長澤さんと初めてちゃんとお芝居をさせてもらったのは、映画『50回目のファーストキス』での姉弟役だったんですけど、最初に対面したときに、絶大な懐の深さみたいなのを感じたんですよね。「おっ!弟が来たな!」みたいな。長澤さんちょっと、それじゃあ、おっさんみたいじゃない?仲野さん(笑)。でも、本当にそんなふうに受け入れてくれたのがすごく印象深くて。それは言葉とか態度とかではなく、心をバンッと開いてくれた感じがしたんですよね。それ以来、ご一緒させていただくことも続いているので、ご縁もある方だなと。長澤さんが僕のことを肯定してくださっているのが伝わってくるので、僕も年上の女優さんのなかで一番信頼しています。距離も近いと勝手に感じていますが、長澤まさみさんといえば超トップランナーでもありますから、そういう尊敬もありながらどこまで心の温かい人なんだろうと思って、いつも感謝しかありません。長澤さんありがとう!役所さんの姿から、学ぶことはたくさんあった―では、主演の役所広司さんとご一緒されてみて、役者として、人として感じた役所さんの魅力やすごさを目の当たりにした瞬間があれば、教えてください。仲野さん役所さんを語るには、まず僕自身が持ち合わせている言葉では足りなすぎるんですよね。それくらい偉大な方だと思っています。日本映画の大黒柱でもあるので、偉大すぎて恐れ多かったです。今回、役所さんが演じられた三上のなかには、喜びも悲しみも怒りも寂しさも全部入っていて、それがいくつも重なっている魅力的な人物でしたが、役所さんが演じることによって、人間の奥深さや複雑さが表現されていると感じられました。本当に役所さんは底知れないというか、僕にとっては背中が大きすぎる方です。長澤さん大半の人は役所さんに緊張してしまうと思うんですけど、それは決して役所さんが威圧的ということではなくて、私たちが勝手に役所さんにたじろいでしまうだけなんですよね。役所さんは若手にもすごく気を遣ってくださったので、私も緊張感に負けないようにがんばらなきゃと思いながら向き合いました。それでもやっぱり緊張してしまう自分がいて、そういう葛藤が生まれてしまう難しさはあったと思います。でも、役を体現されている先輩の姿を見て、教えられることはたくさんありました。学びをくださるとても優しい先輩でもあるので、次に共演させていただくときは緊張せずにのびのびとできたらいいなと思っています。私は数日しかご一緒できませんでしたが、その空気を味わえただけでもよかったですし、役所さんの現場でのあり方はシンプルで、向き合い方も画面に出るものだと改めて気づかされました。自分を見つめ直すことで、幸せの価値が変わった―この作品を撮影していた2年ほど前と現在とでは、世界も一変してしまいましたが、お二人が考える“すばらしき世界”に必要なものは何だと思いますか?仲野さんそもそも僕は欲深い人間なので、「あれがほしい」「これがほしい」「もっとこうありたい」と言っては自分の首を絞めたり、人に当たってしまったりすることが普通にありました。でも、自分の生活を一回見直したときに、「僕は自分が思っている以上にモノを持っているぞ」と。そのときにこの世界がすばらしいと言えるほどのものが、実は身の回りにはけっこうあるんだということに気づかされました。―こういう状況に陥ったからこそ、そう考えるようになったということですか?仲野さんコロナだけではなくて、いろいろな映画を観ても気づいたことですね。そう思うようになってからは、「いまあるモノにもっと幸せの価値を見いだせたらいいな」と考えています。モノでも人でも何でもいいと思いますが、そうしたほうがいまの時代は幸せになれるんじゃないかなと思うようになりました。それはこの映画で描かれていることにも通じていますが、自分のことを見つめ直すと、意外とそこには“すばらしき世界”があるんじゃないかなと。それまでは新しいことやもっとすごいことをしたいと必死になっていましたけど、その歩みが一回止まったときに、「いや、待てよ。いまだって十分に幸せじゃないか」という気づきを得られたんだと思います。それもあって、最近は身近なところに目を向けてみようというマインドになってきている気がしますね。一生懸命がんばって生きることほど楽しいことはない―長澤さんも心境の変化はありましたか?長澤さん私も「満たされていることはみんな知っていたのに、忘れていたんだな」ということに気づかされることはたくさんありました。あと、これは年々感じていることですが、「真剣に一生懸命がんばって生きることほど楽しいことはない」ということですね。ただ、私は器用なほうではないので、いつも必死なんですけど、それをこれからも続けていきたいですし、感情的な部分を大事にしていきたいです。今回の現場で役所さんや太賀くんを見て思ったことでもありますが、自分が決めたことに対して一生懸命向き合って、チャレンジ精神を持って前に進んでいる人は魅力的ですから。手を抜くことは簡単にできますけど、私はその先にある自分の感情というか、値のつかないものに対する欲が高まっているので、そうやって自分の可能性を伸ばしていきたいなと思います。インタビューを終えてみて……。相手への信頼感と尊敬、そして仲の良さがこちらにも伝わってくる仲野さんと長澤さん。若手のなかでもいまや日本映画界に欠かせない存在であるお二人から語られるお話は、どれも興味深いものばかりで引き込まれてしまいました。そんなお二人が愛した現場で生まれた傑作をみなさんもぜひ映画館でご覧ください。魂が震え、込み上げる感情を抑えられない実在した男をモデルに、社会が抱える不寛容さや生きるとは何かに迫っている本作。葛藤を抱え、生きづらさを覚えている人も多い現代だからこそ、不器用ながらもまっすぐ生きようとする三上とそんな男を囲む人々の姿には誰もが大きく心を揺さぶられるはず。自分にとっての“すばらしき世界”を知り、さまざまな問いと向き合うためにも、まさにいま観るべき1本です。写真・北尾渉(仲野太賀・長澤まさみ)取材、文・志村昌美仲野太賀 スタイリスト:石井大/ヘアメイク:高橋将氣長澤まさみ スタイリスト:Makiko Gibson Miura /ヘアメイク:小澤麻衣(mod’s hair)Outfit credits ストライプシャツ¥32,000、ジャンプスーツ¥49,000 MEIMEIJ(エスケーシー 06-6245-3171)ブレスレット¥33,000、リング¥16,000(共にFLYNK/WORLD STYLING 03-6804-1554)シューズ ¥79,000(セルジオ ロッシ/セルジオ ロッシ カスタマーサービス 0570-016600)ストーリー下町の片隅にひとりで暮らしている三上は、強面で短気だが、まっすぐで優しく、困っている人を放っておけない男だった。人生の大半を刑務所で過ごしてきた元殺人犯でもある三上は、13年ぶりに出所。社会のレールから外れながらも、何とかまっとうに生きようと悪戦苦闘していた。そんな三上を番組のネタにしようと近づいてきたのは、若手テレビマンの津乃田とプロデューサーの吉澤。ところが、三上の壮絶な過去と現在の姿を追ううちに、津乃田は思いがけないものを目撃してしまうことに……。心に訴えかける予告編はこちら!作品情報『すばらしき世界』2 月 11 日(木・祝)全国公開配給:ワーナー・ブラザース映画©佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会写真・北尾渉(仲野太賀・長澤まさみ)
2021年02月09日1月8日に公開されるやいなや『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』を制して、1位を獲得した映画『銀魂 THE FINAL』。その公開を記念して、歴代の担当編集者に原作者・空知英秋と『銀魂』の舞台裏についてたっぷりと語り明かしてもらった。現在公開中の映画『銀魂 THE FINAL』。1月8日に全国で封切られると、全国映画動員ランキング(興行通信社調べ)で12週間連続首位を独走していた『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』を制して、1位を獲得。アニメ『銀魂』史上最大の大ヒットとなるスタートを記録した。タイトルどおりファイナルとなる本作で描かれるのは、原作のラストをベースとしたエピソード。2019年に約15年に及ぶ連載は完結を迎え、まさに本作は『銀魂』の総決算となる作品だ。デビューの段階で年齢詐称疑惑!?まず語ってもらったのが、空知と初代担当編集・大西の出会い。空知のデビュー作となったのは、第71回(2002年6月期)天下一漫画賞佳作受賞の『だんでらいおん』 (『週刊少年ジャンプ』2002年42号掲載)。見ためはイカつい天使連盟送迎部の天使2人組が、成仏できない幽霊をあの世に送るという物語で、すでにそこには2003年に同誌でスタートする『銀魂』(2004年2号)につながる味わいが。さて、その作品に対して、編集部内ではこんな驚きと疑惑もあったのだとか!?初代担当・大西恒平(『週刊少年ジャンプ』メディア担当編集長)大西 出会いは20年くらい前になるんですが、空知さんが漫画賞に応募されてきて、『だんでらいおん』という作品だったんですが、そのとき僕はまだ編集者として2年目で、賞を取った有望な新人を担当できる制度があったので、担当させてもらうことになりました。最初に会ったのはそれから半年後くらいですかね。僕が北海道に行きまして、初めて会って……という感じでした。最初からだいぶ老成した作風だったので、年齢をごまかしてるんじゃないかと編集部の皆が言っていて(笑)。僕も怪しいなと思いつつドキドキしながら会ったんですが、本当に若者でした(笑)。本田 『だんでらいおん』の(原稿の)裏に、「空知英秋(無職)」って書いてあったんですよね。すごく歴史を感じます。大西 周りの人には誰にも言わずこっそり漫画を描いていたらしくて、自分の中でラストチャンスだと思ってたみたいで。駄目だったら就職しようと思ってたのが、入賞したからやってみようかっていう感じだったらしく、それで「無職」ってことだったのかと。4&6代目担当・本田佑行(『週刊少年ジャンプ』編集部主任)本田 マンガが賞に通らなかったら何するつもりだったんですかね!?大西 何かしら普通の平凡な仕事をやってたんじゃないですかね(笑)。編集者から見た空知英秋はどんな人?謎も多い、作者・空知英秋。素顔に触れている編集者から見て、果たしてどんなキャラクターなのか。いろいろ聞き出したかった中で、んっ? 気づけばいつしか話は原稿が遅いというテーマに!?設問の答えは、「原稿が遅い人」ということでまぁひとつ……。2代目担当・齊藤優(『週刊少年ジャンプ』副編集長))齊藤 器がちょーデカイっていう。ほかの作家さんだったらありえないんですが、一回、原稿が遅れて本当にヤバイときにアシスタントさんじゃなくて僕が「ザーン」とか書き文字を書いたんです。最後に空知先生が原稿をチェックしてるときに、「おい! 誰だこの汚い書き文字!!」ってなって「僕ですね」って言ったら、「齊藤さんかよ! ……じゃあしょうがねぇな」って(笑)。井坂 それ“器かデカイ”じゃなくて、“原稿が遅い”だけですよ。器じゃない(笑)。8代目担当・真鍋廉(『Vジャンプ』・『最強ジャンプ』編集部))真鍋 原稿の話で言うと、長時間待つということで僕らは現代の手塚治虫先生番だなと思っているんですが、『ブラック・ジャック創作㊙話~手塚治虫の仕事場から~』(※手塚治虫の創作の現場を描いた宮崎克・吉本浩二のノンフィクションコミック)の中で、原稿が上がらな過ぎて追い込まれた担当が、手塚プロダクションの壁を破壊するっていうシーンがあるんですが、ちょっとそれ、分かるなって(笑)。井坂 だから仕事場の椅子が1個壊れてたんだ!?真鍋 それは僕じゃない!(笑)描いている本人がすなわち銀さん!?一向に止まることのないばかりか、過熱する原稿取りの苦労話。しかしそれでも担当者たちが心折れないのは、上がってくる原稿の出来はもちろん、空知の人柄あってこそ!本田 漫画家としてすごいところももちろんあるんですけど、人間味がすごく強くて。でもギリギリの締め切りの日は世界で一番嫌いになるんですよ。9代目担当・井坂尊(ジャンプコミック出版編集部・『ONE PIECE』メディア担当)井坂 分かる~(笑)!本田 でも終わってボロボロになって原稿入れて、次の日打ち合わせに行って、「すみませんでした。今週はいけると思ったんですけどね。来週は頑張ります。飲みに行きましょう」と言われると、もう一回好きになっちゃうんですよね。来週は信じてみようかなと思うと、また裏切られるんですが(笑)。真鍋 本田さんが言ってたように、次は信じてみようかなというのを毎週繰り返しながらやってた感じです。井坂 信じてたの!? 僕は信じたこと1回もないですよ。絶対に終わらないと思ってたもん(笑)。7&10代目担当・内藤拓真(『週刊少年ジャンプ』編集部)内藤 僕も信じてた派です。「大丈夫です。来週描くことは見えてます。描けばいいだけなんですよ」みたいな感じなんですけど、「描けばいいだけ」が長いっていうのが(笑)。齊藤 本当に頑張ってくださっていることに関してはまったく疑いはないんですけど、読みが甘すぎるっていう(笑)。懐の深さみたいなものはすごいと思いますね。人たらしがすごいです。5代目担当・松尾修(マンガMee編集部)松尾 人たらしがすごいですよね。本田 だから銀さんなんですよ。空知英秋のここがすごい!映画『銀魂 THE FINAL』大ヒット公開中 (C)空知英秋/劇場版銀魂製作委員会編集陣から飛び出すトークはなんだかディスりばかり!?いやいや、それだけぶっちゃけて語れるのも作家と担当の絆あってのもので、“『銀魂』魂”ある編集者たちゆえ。もちろん漫画家・空知英秋のその才能もちゃんと理解していて、こんな分析も……。井坂 実はすごい理論派で、漫画も流行っているものをちゃんと読んでいて。「この作品はここがいい」っていう話を打ち合わせのときにもしていて、考えてるんだなって。齊藤(別作家の)新連載が始まったときも「これどうですか?」って聞くと、細かい話はなくて、言うことはシンプルなんですが、「これがこうだからこうじゃない?」ってめちゃめちゃ芯を突いていて。あれはすごいセンスだなって思います。大西 客観視する力はすごいと思いますね。世の中のことをいつもずっと観察して、それを作品の中でキャラクター作りやストーリー展開に活かすという。プラスに解釈して言えば、そういうところに時間がかかって原稿が遅くなっちゃうのかなって(笑)。編集者なのに握手の行列ができた!『銀魂』歴代編集者実は漫画の中にも登場している、歴代の編集者たち。この座談会そのままに(!?)、毒を吐いたり、気を吐いたりする姿が内輪の小ネタやパロディで描かれていて、ファンにとってはおなじみの存在でもはや作中のいちキャラクター! 連載中には、こんな出来事も!!真鍋 担当編集も作品の一部みたいになっていて。印象的だったのは、僕の担当時代に『大銀魂展』(2016~2018年)というのをやっていて、僕らはノベルティの名刺を作って入場のところで皆さんに配ってたんですね。 そのときに大西さんに握手の行列ができて。アイドルみたいでしたね(笑)。大西 もちろんお願いされたからやってたんですけど、その後、それを見た誰かにSNSで「大西が調子乗ってる」とか書かれたりして、それを言ったら断るほうが調子乗ってるみたいじゃない?って、なんだか割り切れませんでしたけど(笑)。史上最大級の全面協力の経緯は?映画『銀魂 THE FINAL』大ヒット公開中 (C)空知英秋/劇場版銀魂製作委員会今回の『銀魂 THE FINAL』では、その制作において空知が全面協力。映画では初となるティザーイラストの描き下ろしに始まって、また自身初の試みとなる原画4カットの描き下ろし、さらに入場者プレゼントでなぜか『鬼滅の刃』の「炭治郎&柱イラストカード」全10種類の描き下ろしといった試みまで!加えて、TVシリーズ以来2度目となる声優出演も果たしている。今回のこの全面協力が実現した経緯を聞いてみると、えっ? そういうこと!?内藤 連載が終わって暇だろうということで(笑)。本田 本当に暇してたの!?内藤 普通、作家さんには連載が終わったあと「アニメのキャラデザしてください」とか「ゲームのキャラデザしてください」とか話が来るんですけど、空知さんのところには「ゴリラにならって鋼のメンタルを手に入れよう」みたいな本(『鋼のメンタルを手にいれる ゴリラ式メタ認知トレーニンク』)の表紙を描いてくださいという話しか来なくて(笑)。井坂 唯一ね。唯一の仕事(笑)。内藤 ただ、『銀魂』自体はこれで本当に終わっちゃうから、やはり最後に何か関わりたいとも言われていたので、「“原作・空知英秋”“作画・空知英秋”“声優・空知英秋”みたいな感じになったら面白いんじゃないですか?」と話していて。それで全部いいですよということになったんですが、声優は一回しぶられて。TVシリーズでも声の出演をしてもらったことがあって、「チーズ蒸しパンになりたい」っていうやつなんですけど(第内の『空知のひとりごと』の本人役)、あれが本当にイヤだったみたいですね(笑)。それで今回も「このセリフだけなので声優をやってほしいんです」って頼んだんですが、「絶対なんかほかにもいろいろ言わせる気だろう!?」という押し合いはありました(笑)。大西 収録が終わった後まで言ってましたもんね。「絶対これだけじゃないんですよね!?」って(笑)。本田 それ、(ダチョウ倶楽部のお約束の)“押すな!押すな!”じゃないんですか? 本当はやりたかったんじゃないですか?(笑)“終わる終わる詐欺”の裏側では……映画『銀魂 THE FINAL』大ヒット公開中 (C)空知英秋/劇場版銀魂製作委員会2018年、TVシリーズの『銀ノ魂篇 後半戦』がクライマックスを迎え、実写映画『銀魂2 掟は破るためにこそある』公開で盛り上がる中、8月20日発売の『週刊少年ジャンプ』38号で発表されたのが、あと5回で最終回を迎えるという告知。これが大きなニュースとなった中で、その最終回となる42号で「やっぱり終われなかったァァァ!!」の叫びとともに空知からの謝罪文と、『ジャンプGIGA』への移籍を発表。しかしそちらでも最終回を謳いながらやはり閉められず、さらに『銀魂公式アプリ』に媒体を移して2019年6月17日配信でついに終わるはずだったのが、配信日が延期されることに。そして6月20日配信の704話『天然パーマにロクな奴はいない』でようやく完結を迎えることとなった。ネットでは“終わる終わる詐欺”とも言われた完結をめぐる動きの裏側で編集者たちは!?『銀魂』歴代編集者本田 井坂、本誌の最終回の近辺で、近藤勲が出てきた瞬間に「終わるつもりねぇな、この人」って言ってたよね?。井坂 ゴリラ(=バブルス女王)と近藤の結婚式を始めたときに、「コイツ、終わらせる気ねぇじゃん!」って。実際、終わらなくて、テニプリの歌を歌ってたから(※最終回の予定回で『テニスの王子様』のパロディを展開)、“頭おかしいのかな!?”って思いました(笑)。すぐSQ(『新・テニスの王子様』連載の『ジャンプスクエア』)に電話して、許斐剛先生の担当にいいですかって確認取ったりした記憶が(笑)。終わらないってことで、ずっと大西さんとどうしましょうかって話してましたね。真鍋 僕が担当のときに「本誌で何月に終わります」みたいなことを決めたはずだったんですよね。そのくらいで井坂さんに交替して、案の定終わらなくて。僕はもうそこから全部ぶん投げた感じです。あらためて語る『銀魂』の魅力映画『銀魂 THE FINAL』大ヒット公開中 (C)空知英秋/劇場版銀魂製作委員会ギャグを見ていってもバリエーションは多種多様で、アクションに人間ドラマと、さまざまにファンの間でも業界内でも語られてきた『銀魂』という作品の魅力。では、その作品作りにも携わって、一番近いところで裏も表も見てきた編集者たちにとって、あらためて『銀魂』の魅力とは? そこにはやはり担当だったからこそ語れる表現と逸話が!齊藤 とにかく似てる漫画がほかにないってことだと思いますけどね。オンリーワン感がすごい!井坂 “俺たちの『銀魂』”感ですかね。遠くへいかない。汚いことやるし、ふざけているし、売れ過ぎないし(笑)。『ONE PIECE』とか『鬼滅の刃』くらいになると“みんなの『銀魂』”になっちゃう。『銀魂』は「俺は分かってるんだよ」っていう感じがファンにとってあるんじゃないですか。トガッてる分、理解できるとめちゃめちゃ楽しいっていう。大西 高級フランス料理っていうよりは、くさやみたいなね。井坂 好きな人はめっちゃ好きっていう。本田 もう手放せなくなっちゃう。齊藤 全然おしゃれじゃないんだけど、すごいマニアがいるみたいな。井坂 (ラーメン)二郎です、二郎(笑)。本田 僕はあれですね、『銀魂』は生き急いでるところがすごいオンリーワンというか、今この瞬間、死んでもいいと思いながら毎週・毎ゴマやってる感じがするじゃないですか。バトルでも真面目な展開でもギャグでも。今この瞬間、打ち切りになってもいいという気持ちでやっている感じに、ほかの漫画では味わえないゾクゾク感があるので。それはアニメーションにもありますよね。齊藤 そのくせ、結婚式に何ページも使ってペースを崩さないみたいな。誰がどう考えても、今これにページ使ってる場合じゃないんですよっていう(笑)。本田 思いついちゃったらそれを骨までしゃぶり尽くさないと、2度とそれに手を出せなくなっちゃうから、しゃぶり尽くしてから手放すんだっていつも空知さんおっしゃってましたね。松尾 銀魂だったらなんでもありっていうふうな前例を作ったのはすごいなと思っていて。僕が担当しているときに「これ、誰に許可取ればいいんだろう?」と思う案件もあったりして(笑)。今回の映画の描き下ろし「炭治郎&柱イラストカード」もそうで、『銀魂』やってくれたなっていうふうに、アメーバのように周りを取り込んで全部銀魂にしちゃうっていうところが銀魂らしいなって思いますね。気になる続編の可能性と新作の展望は!?『銀魂』歴代編集者果たして本当に終わりなのかということ含めて、気になるのが続編と、新たなる作品。もうそのあたりについてもズバッと聞いてみた。内藤 まったくわかりません。もし新作があるとしたら、ジャンプの目次コメントで空知さんがご自分の言葉で帰還を報告されると思うので、それを待っていただければいいんじゃないかなと思います。大西 続編はないと思いますよ。分からないけれど、作家が何十年か後にお金がまったくなくなったらなんか……。松尾 『銀魂2』みたいな!?大西 『帰ってきた銀さん』みたいな(笑)。本田 今回の映画を観たら、これ以上はもうないですよね。みんなの心の中で銀は生き続けるんですよ!『銀魂 THE FINAL』を編集者たちはこう観た!!映画『銀魂 THE FINAL』大ヒット公開中 (C)空知英秋/劇場版銀魂製作委員会最後に語ってもらったのが、まさに『銀魂』の集大成となる今回の作品について。編集者たちは、映画『銀魂 THE FINAL』を観て何を感じたのか。この座談会についても最後の最後まで、『銀魂』の担当陣らしさ全開です……。内藤 もちろんマンガで1回読んでいるんですけど、15年くらいやった作品の最後だったというのもあるし、そこに声優さんたちの演技や動きが加わって、関わってきた人間としてはグッと来る感じではあって。僕は号泣しましたけど……そうでもなかったですか!?本田 井坂はどうだった? 内容は井坂が担当してたときのものだもんね?井坂 僕は観ながら、「このとき14時間くらい待ったな」とか、「このとき(TVシリーズで監督、今回の映画で脚本・監督も務める)宮脇(千鶴)さんにこう言われたな」とか。「井坂さん、こんなの2時間の尺に入るわけないでしょ!」「大丈夫です、要らないところいっぱいあるんで摘まんでください!!」というやりとりを思い出して……ちょっと涙が出てきましたね(笑)。真鍋 僕もうるっときたんですけど、どっちかって言うと井坂さんと同じで担当当時の、主にアニメスタッフとのやりとりを思い出して、申し訳なさというか。関わってくれたすべての人たちに本当にごめんなさいっていう気持ちで観てましたね(笑)。松尾 『銀魂』ってこんなに殺陣シーンが多かったっけ?って思ったんですけど、見応えがありましたね。2時間、あっという間だなという感じがしましたね。齊藤 あっ、最後はこういう話だったんだっていう(笑)。僕、本誌の校了(編集作業)で何年か掛けて読んでいて、それをキュッとしてくれたことでようやく全体像が分かるっていう。そういう意味ではきれいな映画だなと思いましたね。本田 本誌で読んでるときは載ってる媒体がどんどん変わっていって、19ページが40何ページになったりもするから、頭がすごくこんがらがったんですけど、映画で観て初めて『銀魂』ってこういう終わり方をしたんだって知りました(笑)。良かったですね。井坂 知らなったんですか!(笑)真鍋 『銀魂』を少しでも好きだった人が観るとやっぱりグッと来ますよね。大西 僕は、漫画の最後のほうはそんなに真剣に読んでなかったんですけど(笑)、うまく映画でまとめてくれていて、流石にグッと来ましたね。本田 『銀魂』の本当の最終回は映画だったんですね…。大西 原作を途中までしか読んでなかった人でも、楽しめる作りになっていたと思います!『銀魂』歴代編集者映画『銀魂 THE FINAL』大ヒット公開中■原作:空知英秋(集英社ジャンプコミックス刊)■監督/脚本:宮脇千鶴 ■監修:藤田陽一■声の出演:杉田智和、阪口大助、釘宮理恵 ほか ■アニメーション制作:BN Pictures■配給:ワーナー・ブラザース映画 (C)空知英秋/劇場版銀魂製作委員会
2021年02月05日映画、舞台、ゲーム、テーマパークなど、様々な形のエンタメでファンを楽しませてきた「ハリー・ポッター」が、いよいよ実写ドラマ化されるようだ。「Variety」誌がHBO Maxにてごく初期の開発段階にあると報じた。同誌によれば、まだ脚本家などは決まっていないものの、HBO Maxはすでに何人かの脚本家と会い、ドラマ化にあたってのアイディアを話し合った模様。ドラマ化に対するファンの反応は、「Amazonが『ロード・オブ・ザ・リング』、HBO Maxが『ハリー・ポッター』をドラマ化か。また楽しくなりそうだ」と2001年の同時期に映画が公開された2作品が再びエンタメ界をにぎわすことを喜ぶ声や、「本当なら最高だ。でも、信じられない」と疑う声まで様々。今回の件に関してワーナー・ブラザースとHBO Maxは、「『ハリー・ポッター』シリーズのドラマは、製作スタジオでも配信サービスでも開発していません」と否定している。「ハリー・ポッター」のドラマ化については、2019年7月にも、前日譚ドラマが企画中であると報じられたことがあり、ワーナーは否定していた。一方、映画シリーズでハリー・ポッターを演じたダニエル・ラドクリフは以前、「ハリー・ポッター」のリブート化を予想し、「TV Guide」に「『ハリポタ』の世界からテレビドラマにできる物語は100パーセント確実にあると感じているんだ」と語った。(Hiromi Kaku)
2021年01月26日ワーナー・ブラザース×レジェンダリー・ピクチャーズによる『Godzilla vs. Kong』(原題)の予告編が公開された。予告編の冒頭にはコングが登場。「我々はコングを必要としている。来たるものを止めるために、世界がコングを必要としている」という存在であり、人間の味方として描かれている。対するゴジラは悪役で、コングとゴジラは激しいバトルシーンを繰り広げる。人々を襲うゴジラに、マーク・ラッセル博士(カイル・チャンドラー)は「ゴジラが人を攻撃している。理由はわからない」と話すシーンがあるが、このセリフがファンの間で話題になっており、YouTubeのコメント欄にツッコミが殺到。「ワーナー・ブラザースが、なんでもストリーミング配信でリリースしたがるからだ。おれらにはもっと価値がある。暴れてやろう」というコロナ禍のリアルタイムな情報に反応したものや、「クソ。これが最後のモンスターバースの映画になるかもしれない。仕事を失うわけにはいかないんだ」など、ゴジラになりきったセリフが多数投稿されている。アダム・ウィンガード監督の『Godzilla vs. Kong』にはミリー・ボビー・ブラウン、アレクサンダー・スカルスガルド、レベッカ・ホール、小栗旬らが出演。アメリカで3月26日に劇場公開とともにHBO Maxでも配信開始となる。(Hiromi Kaku)■関連作品:ゴジラVSコング(仮題) 北米:2021年5月21日公開予定
2021年01月25日ワーナー・ブラザースが5年ほど前から企画を進めていた『チャーリーとチョコレート工場』の前日譚映画『Wonka』(原題)。このたび、同作の公開日が2023年3月17日に決定したことが発表された。『Wonka』は若い頃のウィリー・ウォンカに焦点を当て、「世界一有名なチョコレート工場を設立するまでの冒険」を描くという。2005年に製作された『チャーリーとチョコレート工場』では、ジョニー・デップがウォンカ役を演じた。今作におけるウォンカ役には、これまでライアン・ゴズリング、ドナルド・グローバー、エズラ・ミラーの名前が挙がっていたが、5年の間に目覚ましい成長ぶりを見せた2人の俳優が彼らに取って代わり候補に。「Collider」によると、ワーナーは現在トム・ホランド、ティモシー・シャラメのどちらかをウォンカ役に希望しているという。『チャーリーとチョコレート工場』関連作は、Netflixでも開発中。『マイティ・ソー』シリーズのタイカ・ワイティティ監督が、2つのアニメシリーズを手掛ける。1つは『チャーリーとチョコレート工場』の世界観やキャラクターを基にしたもの、もう1つはウンパルンパを主役としたものになる予定。Netflixは原作者ロアルド・ダールの複数の作品の権利を獲得しており、アニメ化すると発表している。(Hiromi Kaku)
2021年01月20日アニメ『銀魂』が15年の時を経て、“本当の終わり”を迎えるーー。2003年に週刊少年ジャンプ(集英社刊)で連載をスタートした『銀魂』は、主人公・坂田銀時を中心に繰り広げられるSF時代劇コメディ作品だ。2010年にはTVアニメ化、度々の休止期間を挟みつつ、2018年まで約12年間にわたり放送を続けてきた。その間には『劇場版銀魂 新訳紅桜篇』(2010年公開)、『劇場版銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ』(2013年公開)と劇場版も2作公開。TVアニメ・劇場アニメでは幾度となく「終わる終わる詐欺」を繰り返し、視聴者を翻弄し続けてきた『銀魂』が、ついに公開中の映画3作目『銀魂 THE FINAL』で“本当のファイナル(最後)”となる。2019年に連載終了となった原作のラストをベースに物語が描かれた本作。銀時たちの前に立ちはだかるのは師匠・吉田松陽の別人格・虚(うつろ)だ。おなじみの万事屋メンバー新八、神楽、松陽の弟子である高杉、桂、さらには真選組も参戦し、それぞれの思いを胸に最後にして最大の敵に立ち向かう。今回は、坂田銀時役の杉田智和さん、志村新八役の阪口大助さん、神楽役の釘宮理恵さんの万事屋3人にインタビュー。『銀魂 THE FINAL』に対する思いや約15年間万事屋を演じ続けてきた中でのさまざまな“変化”を聞いた。作品が終わりを迎えても『銀魂』の世界は残り続けるーー「終わる終わる詐欺」で有名な『銀魂』ですが、『銀魂 THE FINAL』では“本当の終わり”を迎えます。本作のお話を受けた際の率直な思いをお聞かせください。杉田動じることはなかったです。「終わる終わる詐欺」と言われてきましたけど、当事者からすると過敏に騒ぐことは何の意味もないと思っているので。似たような言葉に「閉店セール」がありますが、名前の通りに受け取ると損をしますよね。いかにして物事に対して動じないか、そこへ意識が向いていたかもしれません。釘宮私も何年も前から「終わる終わる詐欺」を繰り返してきて心の準備が整っていたし、今回の映画で終わりになることは結構前から聞いていたんです。だから、土壇場になって心がざわつくこともなく。自然と「始まりがあるからには終わりもありますよね」と淡々とした気持ちで受け止められたと思います。ーー本作は原作のラストをベースに物語が描かれていきます。最初に台本をご覧になったときの感想をお願いします。阪口「あぁ、終わるんだな」と。原作も終わっていますし、そりゃ終わりますわとも思いました。でも、『銀魂』の世界は終わりではないから。僕と新八との繋がりは終わってしまうかもしれないけど、『銀魂』の世界に終わりがあるわけではないとハッキリ分かる終わり方でしたし。そこまで悲しさ、寂しさを感じることはなかったですね。釘宮阪口さんがおっしゃるように『銀魂』の未来を自由に思い描いていいと許されたような気がする終わり方で、台本を読み進めていくうちに腑に落ちて、ちょっと爽やかな気持ちにもなりました。落ち込むことはなかったです。むしろ、ここまで『銀魂』をやらせてもらえたのは「みなさんのおかげです!」と感謝の気持ちも湧き上がってきて、幸せな作品だなと思いました。ーー杉田さんはいかがでしょう?杉田台本をもらったときはどこまで読んだ方がいいかな……と思いました。チェックし過ぎると慣れてしまうので、無理に台本を見ないようにしていて。高杉役の子安武人さんがアフレコのテストが終わったとき、「大事なシーンだから何回も演じたくないよね」とおっしゃって、まさにその通りだと。そのとき出た言葉を信じたいと思いました。同じように原作もある時から読まなくなったんですよ。先を知り過ぎてしまうと新鮮な声が出ないかもしれない、とよく分からない不安に取りつかれて。原作があるから原作通りが正解、というのは違うとも思っていますし。阪口僕も原作はアニメが終わったら読むようにしていますね。やっぱり演じるときに新鮮でありたいし、新八は基本的に巻き込まれるキャラクターなので、用意されたリアクションにしたくないと思っているので。ーー『銀魂 THE FINAL』では感染対策を取りながら、万事屋3人でアフレコ収録されたとのこと。アフレコ中の印象的なエピソードはありますか?杉田ハプニングが起きなきゃいけないという使命感……。そんなハプニング起きないから!コメディ作品ほど、現場は誠実に真面目に収録していますよ。ふざけてしまったら完成しないんですよ。ただ、今回は(コロナ禍で)収録の方法がだいぶ変わったので、その状況下で上手く合わせることが大事になっていましたね。阪口そうですね。現場には万事屋の3人しかいなかったし、飛沫防止板がこんなに邪魔だとは思わなかったです。隣のくぎみー(釘宮)の雰囲気が全然感じ取れなくて、合わせづらかったです。釘宮いつも新八と神楽が声を合わせるときは、挙動で「せーの!」ってするのですが、空気の振動で何となくアクションより先にタイミングを図っている部分があったんです。その空気が今回は全く感じなかったんですよね。面白いくらい合わなくて(笑)。阪口こんなに合わねぇのか!って。釘宮いつもより大きくアクションを取って、ようやく合う感じでした。杉田それ以外はいつも通りでしたよ。アニメとしては終わるけど、『銀魂』は生き続けるし、ちっとも終わる実感はなかったです。強いていえば、最後に音響監督からさらっと「悔いはありませんか?」と聞かれたくらい。「ないですね」と答えました。現場も最後だからといって、何か挨拶を……みたいなことはなかったので。いい意味で普遍的なものが身についていると思います。阪口(笑)。まあでも、そういう空気をスタッフさんたちがつくってくれていたのかもしれないですけどね。「はい、じゃあ録りまーす!」といつも通りに始まっていつも通りに終わったんですよ。だから、感慨深さみたいなものはなかったですね。釘宮何年か時間が空いて、また始まってもおかしくないくらいいつも通り。この感じに体が慣れちゃっているかもしれないですね。“坂田銀時”として現場を引っ張り、守り続けてくれたーー長い月日関わってきた『銀魂』の現場ならではの特別感はありましたか?阪口笑うのを我慢するスタジオってそんなにないけど、『銀魂』に関しては変なところでツボに入るんですよね。テスト中に吹き出す現場は特別なのかなと思います。『銀魂』は別録りが少ない現場で、息が重なっていようがほかの人のセリフに被っていようが一緒に録ってくれるんですよ。普通はちょっと重なると別で録りますけど、そこはサウンドミキサーの野口さんの力で。杉田漫才のやり取りだから、ボケやツッコミを離してはいけないと。阪口一緒に録ることで、ボケとツッコミが重なっていくとテンションやテンポ感が変わってくるので。ただツッコミだけを録るのと、ボケを聞いた上でツッコミを録るのでは全く違うから、特殊であり、ありがたい現場でしたね。釘宮あまりにもみんなで掛け合いをすることに馴染み過ぎて、本編以外でたった一人で収録するときにキャラクターが分からなくなる状態に陥った時期があります。掛け合ってくれる相手がいないと自分がどんなテンションや温度感で話していたのか、迷子になった気持ちになって演じられないとシリアスに悩んでいましたね……。阪口そんなことが(笑)。あ、あとはアフレコ後のご飯が美味しかったね。杉田確かに記憶にたくさん残っています。今日は早く終わらせて天ぷら食べに行こうとか。ひとつの楽しみでしたね。阪口オリンピックを見ながらご飯を食べたこともありましたね。そういう意味でも万事屋含め、キャスト間の距離が近かった気がします。ーー15年アニメ『銀魂』で銀時を演じてきて、杉田さんご自身の中に何か変化はありましたか?杉田何か変化があったというより、どうやって食らいついていこうかばかりを考えていた気がします。自分のことしか考えていない変人の桂は一番周りを見ていて、自分の考えを絶対に曲げないと主張する高杉こそ分かり合いたいという空気を出す。楽しく生きられればいいと思う坂本は、楽しみ方に繊細なこだわりを持っている。一方、銀時はいろんなものを隠しながら生活している。背中と魂で語るだけで何も話してくれない、本音を見せない人だから自分で探っていくしかない。だから演じるのは不安で仕方なかったです。自分から言葉を溜め続けるしかなかった。そんな人の振り見て我が振り直さなかった銀時が、初めて本作で自分と向き合います。自分の向き合いたくない過去と向き合う、自分との戦いが始まると思いました。15年近く溜めてきた言葉の結果が芝居という形でこの映画に繋がっていたら嬉しいですね。ーーそんな杉田さんを、おふたりはどのように感じていたのでしょうか。釘宮今、杉田さんが銀ちゃん(銀時)のことを「背中と魂で」と言っていたように、日常的な些細な会話はしますけど、それ以外のことを発信することは全然ありませんでした。でも、スタジオでは姿勢ですごく見せてくれていたし、守ってくれていたと感じます。杉田さんはほかの作品でも、スタッフさんや演者さんに対するリスペクトの気持ちがとても強くて。信頼の気持ちを言葉には出さず、雰囲気で出してくれていました。私はありがたいという気持ちでそこに乗っからせてもらうのですが、そうやって素直に乗っかることで杉田さんがホッとできることもあったのかなと。万事屋3人の関係性はとてもいいバランスだったと思います。阪口杉田くんがスタジオでつくり上げた銀時の中の人としてのスタンスが、この作品を良くしたんじゃないかな。銀時の中の人が決まり過ぎていたら、この空気にはならなかった気がしています。強烈なリーダーシップと言葉で引っ張って行く主役がいてもいいんですけど、そうだったら『銀魂』ではなかったと。銀時はこの作品の芯だけど、杉田君がそれを自分から絶対に口にも態度にも出すことはなくて。“坂田銀時として”引っ張ってくれたから万事屋の3人はまとまれて、スタジオもいい空気でいられて、15年続けられたんじゃないかと思いますね。15年間で積み重なった“万事屋”のチームワークーー15年間一緒に万事屋を演じられてきて、お互いに対する印象の変化はありましたか?杉田おふたりに対しては、最初から抱いていた良いものが積み重なっていくイメージしかなかったです。何ものにも代えがたい財産だと思います。阪口さんは「ハイブリット新八」。ツッコミもボケもできて、人の感情の揺れを察知するのがとても鋭い人なんです。「今日大丈夫?杉田くんの言葉尻がすごいきつかったから、何かあったのかと思って」と。そんなこと聞いてくれる人、親以外に阪口さんくらいですよ。下ネタにも振り回されないし、ハニートラップにも引っ掛からない。まさに「ハイブリット新八」ですね。阪口ハニートラップに引っ掛かるようなことはないからね!杉田DS(ゲーム機)に差さっていた『ドラクエ』のソフトを抜いて『ラブプラス』を入れたのは僕なので……。阪口それはハニートラップではないぞ。杉田釘宮さんは人としてとても優れていて尊敬しています。役者として声優として人としての強さを釘宮さんがいつも僕に教えてくれる。『F-ZERO』で例えるならゴールデンフォックスみたいな。阪口分かりづらいな……。杉田ものすごいウィークポイント(弱点)を抱えた強さなのに、それを守るのも上手。一体どこに隙があった!?と思うけど、釘宮さんは「結構隙だらけだよ」と。この人の強さの秘密はどこにあるんだろうと思います。お芝居のときには、僕の投げた悪球を見事に打ち返してくれる。ものすごい信頼に繋がっています。真選組のガヤに参加したとき隣からすごい美少年の声が聞こえてくると思ったら釘宮さんだったんですよ。思わずカッコいい!って言ったら「恥ずかしい!」と僕を叩いて……。忘れもしない思い出です。以上です。阪口杉田くんは言葉がこんななので、理解不能なことも非常に多い(笑)。でも、『銀魂』の中心にいてくれて本当に良かったと思います。本人にその気がなくても、中心にいる人なんですよね。原作者の空知英秋は『銀魂』という作品が服を着て歩いているような人ですけど、杉田くんもそんな感じがします。つかみどころはないのに芯はちゃんとあって、頼りにならないかと思ったらすごい頼りになる。ああ、『銀魂』って杉田くんなのかなと15年間で本当に思いました。くぎみーに関しては、こんなこと言うのすごく恥ずかしいけど、「太陽」ですわ(笑)。それは杉田くんも感じていることだと思います。くぎみーがいるだけで現場が楽しくなるので。杉田確かに。いないと不健康になりそう……。一同(笑)。阪口僕より年下ですけど、精神的には寄りかかっている部分がありました。メンタルがやられていても、くぎみーといると持ち直せることもありましたし。このふたりと一緒にいれて、すごくいい15年間になったと思います。こう思えるのも、杉田くんの言うように15年間の積み重ねですね。ーー阪口さんから「太陽」と言われる釘宮さん、おふたりの印象についていかがでしょうか?釘宮どうも、「太陽」です。阪口あははは(笑)。釘宮杉田くんは本当に態度で示してくれて、言葉に出てきたときはちょっとよく分からないことも多いんですけど。それでも、一生懸命伝えようとしてくれているのが分かるというか……なんか泣けてきちゃった……。杉田さっきの釘宮さんに対する例えを補足すると、“弱点のない”ゴールデンフォックスなんです。ゴールデンフォックスは非常に高い加速力を持っているのですが、ものすごく衝撃には弱い。しかも、最高速度の上昇も遅い。でも、釘宮さんは最高速度の上昇も早い。なんなんだこりゃ!って……。阪口だから、分かりづらいんだって(笑)!釘宮なんかもうずっと分からないんですけど、こうやってフォローしてくれるのも優しさでしかないじゃないですか。それでいつも杉田くんの言葉を大助さんが通訳してくれていると思っていたのに、大助さんも「理解不能なことが多い」と言っていてマジかって(笑)。杉田うん。「頼りにならないかと思った」と言われて、何!?とも思いました(笑)。釘宮伸び伸び演じさせてくれたのも、まさしくふたりで。自由に演じないとできないキャラクターだから朗らかに演じたいと思っていたので、「自由に演じていいんだよ」とふたりが空気をつくってくれていてありがたかったです。3人で上手くキャッチボールできていたなと思います。誰かが取り落としちゃったボールを別の人が「よっこいしょ」と拾ってくれるいいチームワークが常にあった。3人が3人とも思い悩むようなことはあまりなかったな、と振り返ってみて感じますね。ーー3人だからこそ、この空気感がつくり上げられたんですね。杉田共演者のみなさん個性的ですし、『銀魂』が始まった当初は先輩や年上の人ばかりだったので、「どうすればいいんだ……」と思っていて。そこから徐々に新しいキャラクターで自分より若い人や『銀魂』を見て育ってきた世代の人が増えてきたら、今度は思い上がる以上に「気を引き締めなきゃ」「憧れ続けてもらえるように」と思うように。だからといって、ギラギラした感じを見せると面白くない姿になってしまう。そういうときに、おふたりに甘える瞬間はすごくありました。何かあったら世界一のツッコミが横からくるし、ミラクルレシーバーがどんなボールでも取って返してくれる。親以上に甘やかされていますよ。“最後のバカ騒ぎ”を心の中で楽しんでーーキャストの距離感が本当に近いので、終わりを迎えるということに対して寂しさを感じることはないのかなと思うのですが……。杉田僕の人間性の問題かもしれないですけど、あまり卒業式に泣くタイプでもないんですよね。「お前は悲しくないのか!」と逆に怒られることもあるほど。今回も作品が完結して場が終わろうとしているからといって感動の涙もない。でも、それってそんなに悪いことなのだろうか?物事を盛り上げるためにエモーショナルなことを強要されますけど、そんなのは必要ないと思っています。作品の中の時間は動き続けますし。終わっている感覚がそもそもない。感情も動かない。……酷い人ですよね。阪口そんなオチ!?僕も自分をドライな人間だと思っていましたけど、15年ですからやっぱり寂しいとは思いますね。15年間親より会っているメンバーなので単純に寂しいですよ。ここまで長く続けた作品は今までなかったですし、この曜日のこの時間とルーティンに組み込まれていましたので、ポッカリするんだろうなと。今日の取材を含めてまだ3人で集まることもあるから、これが全部ストップするとより感情が動くかもしれないですね。釘宮私もドライだから、何に対しても永遠に続くことは絶対にないと思ってしまうんです。作品的にも自分が好きなように想像できる終わり方だったので、寂しさは今のところそんなにありません。会いたくなったらいつでも会える人がいっぱいいると捉えていますし、今後また何かコラボとかで集まってもおかしくない作品なので自分から切り離し過ぎない距離感を持っていたいなと思います。切り離せないほど自然に立ち返られるくらい長い付き合いの作品でもありますから。そう思うのは現実を直視したくない気持ち、終わってしまうことの寂しさをあえて見ないようにしているのかもしれません。私は泣き虫なので、イベントとかで気持ちが高まったら「みんなありがとう!(感涙)」と絶対になると思います(笑)。ーー最後に、これから映画をご覧になる方に向けて一言お願いします。阪口本当に長い作品になりました。15年間も追いかけてくださった人たちも最近ハマった人たちも、本当にありがとうございます。みなさんに愛してもらえて、ここまできました。ぜひ劇場で見ていただいて、ただただ楽しんでいただければと思います。『銀魂』は見る人によって、いかようにも捉えることのできる作品です。ギャグを楽しむもよし、小難しく考えるもよし、アクションを見るもよし。どの角度から見ても楽しい作品になっているはず、というか本当に楽しい作品です!いい作品になっているので、ぜひ楽しんでください。釘宮今まで一緒に『銀魂』と共に走ってくださった方たちにとって、『銀魂 THE FINAL』は同じ心拍数の上昇を感じてもらえる作品になったと思います。とても『銀魂』らしく展開されているので、そこを感じ取っていただけると嬉しいです。作品も幸せだと思います。私自身、この作品に長い間携わることができて、本当に幸せだなと思いました。ご時世的に騒ぐことはできませんし、気を付けて観に来てもらわないといけませんが……心の中では全力で「わっしょい!わっしょい!」しながら観ていただけるといいなと思います。杉田入場者プレゼントというのがありまして、見る映画を間違えたかなと思われるかもしれませんが真面目につくっている。ふざけていないなと思いました。阪口あれは、ふざけていないのか……?杉田このご時世、矛盾や不条理という重いものを持たされるんですよ。映画館へ行ってほしいけど、人と距離を取らなければならない。工夫はしていますが、明確な答えがないのも現実です。最後のバカ騒ぎが始まるのに、騒ぎに乗るなと言っている。でも映画は見てほしいなと。矛盾していますよね。なので、バカ騒ぎに同調せずに楽しむことが、自分の中の好きを貫き通すために取る行動だと思います。「ノリが悪い!」と自分のノリに合わせようとしてくる悪いやつに惑わされないこと。自分を裏切らないこと。負けないこと、投げ出さないこと、逃げ出さないこと、信じ抜くこと……ダメになりそうなとき……、阪口若い子には刺さらないから!杉田それが一番……、、阪口最後まで言うのか?杉田……続く。阪口言わないのか!『銀魂 THE FINAL』公開日:2021年1月8日(金)原作:空知英秋(集英社ジャンプコミックス刊)監督/脚本:宮脇千鶴監修:藤田陽一声の出演:杉田智和、阪口大助、釘宮理恵ほかアニメーション制作:BN Pictures配給:ワーナー・ブラザース映画コピーライト:(c)空知英秋/劇場版銀魂製作委員会オフィシャルサイト: gintamamovie.jp公式Twitter: @gintamamovie()杉田さん、阪口さん、釘宮さんのサイン入り色紙を1名様にプレゼントします!ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=9278bfeb-f75c-4cbf-8928-b668101ab661&contentTypeId=2) すると、この記事内に応募ボタンがあります。取材・文/阿部裕華
2021年01月13日バカリズム脚本の映画『地獄の花園』が、2021年5月21日(金)に全国ロードショー。永野芽郁を主演に、OLたちがくり広げる“空前絶後のバトルロワイアル”を描く。バカリズム脚本、OLたちの抗争を描くバラエティ作品お笑い界での活躍だけでなく、脚本家として、向田邦子賞・ギャラクシー受賞経験をもつバカリズム。同賞を獲得したドラマの映画版『架空OL日記』に続き、バカリズムがオリジナル脚本を手掛けた『地獄の花園』も、同じく“OL”たちを主役にした物語だ。とはいえ今回は、のほほんとした平和な日常を捉えたストーリーではなく、日本中のOLたちが抗争を繰り広げるという何とも壮大な(?!)バラエティ作品。華やかに見える職場裏で“拳”が飛び交う派閥争いー。そんな地獄のような花園を、Perfume 、サカナクション、星野源の MV を手掛ける関和亮監督が、美しい映像美と共に表現する。主人公のOLに、永野芽郁『地獄の花園』の主人公であり、ごくごく普通のOL生活を送る直子を演じるのは、『仮面病棟』『君は月夜に光り輝く』など、話題作への出演が後を絶えない永野芽郁。一人のカリスマヤンキーOLが中途採用されたことをきっかけに、壮絶なバトルロワイヤルへと巻き込まれていくユニークな役柄を演じる。またそんなOLたちの“仁義なき戦い”に参戦するにあたり、永野自身も本格的なワイヤーアクションを駆使した<肉弾戦アクション>に初挑戦。さらに“自分でも何を言っているのだろう?”と頭を傾けるほど、激しい暴言を吐くシーンも登場するという。"カリスマヤンキーOL"役に、広瀬アリス永野芽郁演じる直子の会社に中途採用される蘭役は、幅広い役柄を演じてきた広瀬アリスが務める。カフェめぐりを楽しむなど乙女心を持つ蘭だが、彼女も実はスカジャンがトレードマークの"カリスマヤンキーOL"。これまでに演じてきたコミカルな役ともまた一味違う、新境地に挑む広瀬アリスに期待が高まる。そして直子の会社の開発部に所属する、通称“悪魔の朱里”と恐れられるOL・安藤朱里役には、モデル・俳優業のみならず劇場版 『美少女戦士セーラームーンEternal』で声優にも挑戦した菜々緒が抜擢。その悪名を轟かせるのに相応しすぎる、度肝を抜くコーンロウと奇抜なメイクが威圧感満載で、会社の一大勢力である安藤一派としてOL達を牛耳っている。その他、川栄李奈や森三中 大島美幸、松尾諭、丸山智己、勝村政信、遠藤憲一、小池栄子ら個性豊かなキャストも勢揃い。またファーストサマーウイカや、ニッチェ 近藤くみこ と3時のヒロイン かなで、室井滋らは、ひと癖もふた癖もあるOLたちに扮する。主題歌に、LiSA×B’z松本孝弘の楽曲なお『地獄の花園』の主題歌には、目覚ましい活躍が続くLiSAと、B’zのギタリスト・松本孝弘によるサウンドプロデュース(作曲・編曲)「Another Great Day!!」を起用。劇中でOLたちが繰り広げる壮大な物語を力強く盛り上げる。バカリズムによる“制作秘話”なお脚本を手掛けたバカリズムは、当初『地獄の花園』の設定は“女子高生”だったことを告白。もっと非現実的でクレイジーな作品にするため、執筆中にOLへと設定変更を行ったという。映画『地獄の花園』<ストーリー>普通のOL生活を送る直子の職場では、裏で社内の派閥争いをかけOL達は日々喧嘩に明け暮れている。ある日、一人のカリスマヤンキーOL が中途採用されたことをきっかけに、全国のOL達から直子の会社は狙われることに。テッペンをかけた争いから、直子は平穏無事なOLライフを全うすることができるのか!?作品詳細映画『地獄の花園』公開時期:2021年5月21日(金)全国ロードショー脚本:バカリズム(向田邦子賞、ギャラクシー賞受賞)監督:関和亮(サカナクション「アルクアラウンド」文化庁メディア芸術祭優秀賞受賞)出演:永野芽郁、広瀬アリス、菜々緒、川栄李奈、大島美幸、勝村政信、松尾諭、丸山智己、遠藤憲一/小池栄子主題歌:LiSA「Another Great Day!!」(SACRA MUSIC/Sony Music Labels Inc.) サウンドプロデュース:松本孝弘(B’z)配給:ワーナー・ブラザース映画
2021年01月08日2004年に週刊少年ジャンプで連載をスタートした、主人公・坂田銀時を中心に繰り広げられるSF時代劇コメディ作品『銀魂』。2010年にはTVアニメ化、度々の休止期間を挟みつつ、2018年まで約12年間にわたり放送を続けてきた。その間には『劇場版 銀魂 新訳紅桜篇』(2010年公開)、『劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ』(2013年公開)と劇場アニメも2作公開。TVアニメ・劇場アニメでは幾度となく「終わる終わる詐欺」を繰り返し、視聴者を翻弄し続けてきた『銀魂』が、ついに1月8日全国公開される映画3作目『銀魂 THE FINAL』で“本当のファイナル(最後)”を迎える。2019年に連載終了となった原作のラストをベースに物語が描かれた本作は、最後にして最大の敵であり銀時たちの師匠・吉田松陽の別人格・虚(うつろ)に、松下村塾メンバー(銀時、桂、高杉)が立ち向かうストーリーだ。今回は、本作の物語の中心に立つ松下村塾メンバー3人にインタビューを実施。坂田銀時役の杉田智和さん、桂小太郎役の石田彰さん、高杉晋助役の子安武人さんから、『銀魂 THE FINAL』のお話を中心にアフレコ現場の様子や松下村塾メンバーの印象について話しを聞いた。場の空気の中で芝居を完成させていく――『銀魂 THE FINAL』の台本を初めてご覧になられたときの感想を教えてください。石田今回で最後ということもあり、『銀魂』らしさを全部詰め込んであるなというのが最初の印象でした。完成した映像を見て、『銀魂』らしさをよくこの時間内でまとめたなと改めて思いましたね。子安どれだけ出番があるんだろう?自分(高杉)の最後はどうなるんだろう?と思いながら、最初に台本をチェックしました(笑)。『銀魂』の高杉が登場するシーンはTVアニメシリーズでもそんなに多くないですからね。いつもスポット参戦みたいなものだから、そんな高杉がついに本作で活躍するとなると大変だなと感じました。――杉田さんはあまり台本は読み込まないと万事屋の取材時に仰っていましたよね。杉田画と文章に捉われたくないので、あまり台本は読まないようにしています。最低限のチェックはしますけど、読み込んでしまうと慣れてしまうし、修正があった際に余計な躊躇いが生まれてしまうから。慣れてくると自分だけで面白くしてやろうという欲望が湧いてくる、思い上がってしまう瞬間がどうしてもあって。すごく余計な欲望なんですよ。以前、「自分では認識していなくても芝居の中にやらしさが乗っているよ」と言われたんですよ。自分の中にいつの間にか驕りがあったのかなとすごくショックを受けました。なので、ほかの人の芝居を聞いて、受け止めて、それで完成させていく方がいいだろうと。『銀魂』に対しては特にそのスタンスが強いですね。自分がボケの場合は、ツッコミの人がいて初めてギャグシーンが成立するから、場の空気の中で芝居を完成させていこうと思いながら演じていました。石田僕は杉田くんと違って自分がちゃんと面白さを伝えなければいけないのではないかと構えてしまいます。用意していかないとできない人間なので(笑)。ただ僕は与えられた分の仕事をやるだけなので、杉田くんほどつくり上げる苦労はないですけど。――石田さんはどういった心構えで演じられたのでしょうか?石田みんなが苦労してつくり上げて構成されたものの中で僕は自分のできる範囲で立ち回るしかないと思っていました。それが上手くいっているか、空回りしているかは劇場で確認してください。シリアスシーン中心の高杉が見せる「境目のないボケ」――15年間の中で培われてきた『銀魂』のアフレコ現場の雰囲気について教えてください。杉田久しぶりの出番になる人やゲストキャラクターの人がなるべく入りやすい空気をつくれていると思います。長い時間アフレコしている方に対して「何時からアフレコしているの?」と聞いたり、前後の話数には登場していない方が「なんでこの宇宙人みたいなキャラクターがいるの?」と聞かれたときに答えられるようにしていたり。細かい配慮は意識していたと思います。作品自体もギャグであるからこそ自然体でいられる空気感がありました。それは15年の中でというよりも、最初から感じていましたね。僕自身、メインキャラクターのキャストの中では比較的下の世代ですが、ほかのみなさんの才能や個性的な力を際立たせるために下で支えるのは自分の性に合っているなと。監督は基本何も言いませんし、雰囲気づくりを率先して手伝ってくれる若いメンバーもいるので、とても恵まれた現場だと思います。石田僕はスタジオの空気をつくろうとかは思っていないので、杉田くんたちがつくり上げてくれた空気の中にスッと入って透明でいることを目指していました。子安透明(笑)?石田あはは(笑)。あるがままを受け入れて、あまり邪魔しないようにと意識していましたね。――子安さんはスポットでのアフレコが多いと仰っていましたが、『銀魂』のアフレコ現場にはどのような印象をお持ちですか?子安高杉が登場する「紅桜篇」や「将軍暗殺篇」などはシリアスなストーリーなので、僕の中では『銀魂』に対してギャグのイメージがほとんどないんですよ。真面目に芝居しているキャストのみなさんしか知らないから、普段の雰囲気がどうなのか実はあまり知らなくて(笑)。毎回お客さんのような感じですよね。常にゲスト声優として呼ばれている感じなので、チームワークというか家族的な空気が出来上がっているところに入るのは非常にプレッシャーでした。まあ、高杉のキャラクター的に馴れ合う必要は決してないから、そういう意味では楽ではありましたけど、毎回大変でしたし今回も大変でした(笑)。「こいつ異質なやつだな……」と見られているのかなと思いながら、みなさんにご迷惑をおかけしないように現場にいましたね。そのたびに、阪口大助(志村新八役)くんをいじって、自分の中で和んでいました(笑)。一同(笑)。子安ほかのキャストのみなさんはいじりづらいけど、阪口くんはいじっても大丈夫かなと(笑)。とはいえ、知っているメンバーばかりなのでアフレコ自体はやりやすかったです。良いメンバーばかりですよ。杉田高杉にはシリアスなパートが多いのですが、同時に「境目のないボケ」があって。ヤクル〇を奢ってくれるとか、銀八先生でいじられるとか。子安ああ!たしかにギャグパートもやっているな!でもお芝居自体はギャグじゃないんだよね。杉田(頷きながら)表情は全く崩れない。高杉の範囲内での面白さ、面白いことをしようとしている人の演技ではないからこそ抜群に面白いんですよ。「いないところで話して…」恥じらいながら語られるお互いの印象――お三方は15年間『銀魂』で一緒に演じられてきていますし、ほかの作品でも共演が多いかと思います。お互いに対してどのような印象をお持ちなのかお伺いしたいなと。杉田声優になる前から尊敬するおふたりです。子安さんは「憧れています」とは言いづらいダークヒーロー。親戚からは「あいつに近づくな」と言われるような……。一同(笑)。杉田こっそり近づいてみたら、みんなが教えてくれないような遊びを教えてくれる。そういう面が芝居に湧き出ているんですよ。新人の頃にオーディションを受けたとき、「君は子安さんみたいになりたいの?」と聞かれたことがあって「え、あっ、はい!?」となったんです。そのオーディションは落ちて、何がいけなかったのだろうかと考えていた矢先にその役が子安さんに決まったと聞きました。放送された作品を観てオーディションの時の質問の意図がわかりましたよ。(子安さんの演じるキャラクターを)中学生くらいから観ていたので、自分の芝居の中に強く根付いていたんですね。真に優れた人は概念化すると思っているのですが、それってすごいことだなと勝手に思っています。こういう人と同じ現場で仕事をすると、ワクワク、エキサイトしてしまう。でも、それを本人へ見せるのは違うなと。真摯に演技した結果、それを子安さんが面白がってくれたらいいなと思っています。本人にはあまり言わないようにしていますが……。子安あははは。完全に知ってしまった(笑)。杉田お恥ずかしい……。石田さんも同じようにとても尊敬しています。細かいところの配慮が素晴らしい。絶対に人が行き届かないところに優しさをふっと差し出せる方だと思っています。『カトケン・サ・ン・バ!』の収録をするとき、石田さんが一人で曲を聴きながら出番を待っていて。「『カトケン・サ・ン・バ!』は女性だけで収録します」と言われた瞬間、「え!?」って言うんですよ。聴き込んできたんだなと思いました。子安ふふふ。杉田そういう細やかな経験値が重なってお芝居に出ている方なんです。仲間内では「キャラクター名でも石田さんに名前を呼ばれたら上がるよね!」と話していたことがあって。僕は「彰~!呼んでくれ~!」と思っています。石田(笑)。杉田僕は年下なので、先輩方の背中にタックルして胸も背中も借りていると思います。だけど、キャラクターとしては桂も高杉も銀時と同列の存在として演じなければなりません。それが逆に声優の面白いところだとも感じます。だからこそ、おふたりのお芝居に耳を傾けなければ、といつも考えています。――子安さんは、杉田さん・石田さんの印象についてどうでしょうか。子安杉田くんはデビュー当時からよく知っていて『銀魂』以外の現場でもよく会うのですが、こと『銀魂』においては、主役を演じて座長として場をまとめてアフレコ現場の空気をつくるという大変なことをやっているから、そこは邪魔せずに助けてあげたいと思っていました。ただ、そうは思っていても自分が演じる役が銀時に対してそういうことをする役でもないので、線引きが難しかったですね。石田くんは同い年でデビューの時期も同じくらいなので、ずっと一緒にいた感覚があります。僕も石田くんも人見知りタイプだから人の輪の中心に入ることがなかなかできなくて。隅っこの方でふたりでお酒を飲みながら愚痴をこぼすという新人の頃の思い出があります(笑)。石田子安くんがそんな古いことを覚えていたとは……。あのときも今もそうだけど僕はお酒が飲めないから、飲んでいたのはお酒じゃないけどね。僕は(笑)。子安覚えていてくれた(笑)!だから僕の中では石田彰は兄弟というか双子というか……そういうイメージが実はあって。彼がどう思うかは分からないですけど。石田生き別れの兄じゃないかな?子安同い年だっつーの(笑)!石田あははは。僕よりしっかりしているから(笑)。子安双子の兄ね!杉田(ふたりのやり取りを見ながら)これだよ、これ……!子安こういう感じで面白いんですよ。石田くん頑張っているな、僕も頑張ろう!と思える関係だと思っていますね。――子安さんのお話を聞いて、石田さんはいかがですか?石田そんな風に思ってもらえていたんだな、と。口にされてしまってちょっと気恥ずかしさを感じています。僕のいないところで話してほしかったな(笑)。子安あははは。この質問がなければ言わないもんね(笑)。杉田(ふたりのやり取りを見ながら)これだよ、これ……!石田この質問をされたから答えるけど、言いたくはないよね(笑)。僕は卑屈な人間だし周りに対してすごくコンプレックスを持っている。同世代だからこそ、子安くんはああいう風にできるのに自分は……と思うことが多々ありましたね。杉田くんは、「銀さんと言ったら杉田くんだろう」という揺るがない印象をつくり上げています。銀時として『銀魂』の中心に杉田くんが立っている。主人公は当然のように番組の柱というポジションに立ちますけど、裏を返せばそのポジションから逃げられないんですよ。それをしっかり受け止めて15年間走り続けるのはすごいと思います。僕は自分が中心に立つタイプでも立てるタイプでもない。そういうことから逃げてきているタイプなので、杉田くんが自分にない部分をしっかりつくり上げて持っているのを、本当にすごいことだと感じています。銀時・桂・高杉は何も変わっていない――15年間の中でお互いのキャラクターに対する印象の変化はありましたか?子安ふたりとも松下村塾の幼馴染ではあり、仲間であり、友だちでもあるのだろうけど。変化と聞かれると難しいですね。石田僕の中では、銀時も高杉も最初から最後に至るまで印象が変わったと思ってはいなくて。最初から「こういう人」と提示されて、視聴者の人も「こういう人だよね」と受け入れてくれていたキャラクターだったと思っています。高杉は、銀時にも桂にも背中を向けているキャラクターという見せ方をされていましたけど、実は同じものを見ていて、切り出し方が違っているだけというのは分かっていましたし。『銀魂 THE FINAL』では馴れ合いというわけではないけど、離れていても根っこはずっと繋がっている3人が手を取り合っています。同じ根っこを持っている者同士、一緒に一つの目的に向かっていく姿勢は何か変化があったからではない。みんなそうなるだろうと思っていたし、そうなることを望んでいた。望んでいた通りになってよかった、と思えるのが『銀魂 THE FINAL』なのではないでしょうか。――杉田さんはいかがでしょうか?杉田銀時と高杉、銀時と桂の関係は、頼り合っているけどそれを口に出すのは違うと思っていて。本当は頼りに思っていることは駄々洩れているはずですが、同時に相容れない部分もある。それでも一緒にいるのは、それだけ先生(吉田松陽)の教えが強かったからだろうなと感じています。桂・高杉に対して、どう変わったかとかはないです。銀時にとっては自分の過去を知っている桂と高杉は隠したい・目を背けたい存在で。全員が全員同じ過去や思い出を共有しているのに、全員捉え方が違う。「あいつだけが知っている過去があるんじゃねぇの?」「昔と今で違うこと言っているけど、何なの?」とどこか気に入らないこともある。でも、そもそも思い出や過去の捉え方は人によって違うじゃないですか。学校の教育のようなものじゃない限り、共通していることはあっても酷似していることはない。『銀魂 THE FINAL』は過去そのものが迫ってくることに対して、「本当はこうだったはずなのに」と考えていた過去や思い出を3人が持ち寄る。そして、持ち寄った過去についてお互いが言い合った結果のお話だと思うので。あとは映画を観ていただければいいのではないでしょうか。――最後に、これから映画をご覧になる方に向けて一言お願いします。石田ファイナルと書かれているだけあって、最後なのは嘘じゃないんだなと思いました。次の機会がない、正真正銘の終わりです。映像的にも『銀魂』の集大成ですし、音楽的にも最後だからこそというものを感じました。スタッフ・キャストから提示させていただいたものがどれだけ皆さんの胸に刺さるのか、そして『銀魂』愛を持つみなさんだからこその発見を劇場で体験していただきたいです。こんなご時世ではありますが、『銀魂』を好きな人たちは劇場に集まってもらい、同じ熱量を持つい他人同士が一緒になって盛り上がる空気を感じておかないともったいないのでは(笑)。ぜひ映画館に見に来ていただきたいなと思います。よろしくお願いします。子安こうして最後を映画として描いていただけたこと、本当に幸せに感じています。『銀魂』好きなファンのみなさんは当然見に行かれると思いますが、それ以外の方たちにも、できれば一人でも多くのみなさんに見てもらいたいですね。なかなかクオリティが髙くていい映画だと思うので(笑)。ちょっと感動して泣いてもいいんじゃないかなと。ぜひ見てください。杉田どさくさに紛れてでもいいので、『銀魂 THE FINAL』を観てくれないかなと思っています。猗窩座と渚カヲルに挟まれていますが、「一応、桂も見ようかな?」と思ってくれたら嬉しいですね。石田(笑)。杉田しかも、空知先生が決してボケではなく真剣にあの入場者プレゼントを描いているという。何かのついでに『銀魂 THE FINAL』を観ていただけたらとても幸せです!杉田さん、子安さん、石田さんのサイン入り色紙を1名にプレゼント!応募方法ぴあ映画編集部Twitterをフォロー&本記事ツイートをRTしていただいた方の中から抽選でプレゼントいたします。当選者の方には、ぴあ映画編集部アカウントよりDMをお送りします。ぴあ映画編集部Twitter()対象ツイート:※当選後、お届け先ご住所のご連絡ができる方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。※当選発表は、賞品の発送をもって代えさせていただきます。【応募締め切り】2021年1月22日(金) 23:59まで※期間中は何度でも応募可能です。『銀魂 THE FINAL』公開日:2021年1月8日(金)原作:空知英秋(集英社ジャンプコミックス刊)監督 / 脚本:宮脇千鶴監修:藤田陽一声の出演:杉田智和、阪口大助、釘宮理恵ほかアニメーション制作:BN Pictures配給:ワーナー・ブラザース映画コピーライト:(c)空知英秋 / 劇場版銀魂製作委員会オフィシャルサイト: gintamamovie.jp ()公式Twitter: @gintamamovie()取材・文 / 阿部裕華
2021年01月08日昨年6月、2017年に『ジャスティス・リーグ』で演じたサイボーグ役で、フラッシュの単独映画『The Flash』(原題)へのカメオ出演をオファーされていたレイ・フィッシャー。同作はエズラ・ミラー主演、歴代バットマンのマイケル・キートンとベン・アフレックの出演が決定しているが、レイは出演しないことを明らかにした。昨年末、本人が「(DCフィルムズの社長)ウォルター・ハマダが関わる作品には、出演しない」とツイート。その結果、レイの代役を立てることもなく『The Flash』の脚本からサイボーグの出演シーンがカットされたという。「The Wrap」などが報じた。レイといえば、昨年、『ジャスティス・リーグ』のジョス・ウェドン監督の現場での振る舞いのひどさを告発、それを可能にしたという製作当時のワーナー・ブラザースの重役ジョン・バーグ、DCエンターテインメントの重役ジョフ・ジョンズのことも名指しで批判したことで話題に。今回は、ハマダのことを「最も危険なタイプの陰の助力者」と呼び、『ジャスティス・リーグ』の調査において、本当に重大な問題から注意をそらしたと指摘した。ハマダは6日(現地時間)、引き続き2023年までDCフィルムズの社長を務める契約を結んだと報じられたばかり。(Hiromi Kaku)■関連作品:ジャスティス・リーグ (原題) 2009年、全国にて公開ジャスティス・リーグ 2017年11月23日より全国にて公開© 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2021年01月07日英国バレエ界の鬼才マシュー・ボーンが手掛けたバレエ「赤い靴」がスクリーンへ。映画『マシュー・ボーン IN CINEMA/赤い靴』として、2021年2月11日(木・祝)より、Bunkamura ル・シネマを皮切りに全国公開される。マシュー・ボーンとは?マシュー・ボーンは、英国バレエ界を代表する振付家・演出家。ローレンス・オリヴィエ賞をはじめ、トニー賞の優秀振付賞と最優秀ミュージカル演出賞の両方を受賞した唯一のイギリス人として知られる。これまで、「白鳥の湖」「眠れる森の美女」「くるみ割り人形」といった3大クラシックバレエ作品や「シンデレラ」など、数々の名作を独自の解釈で生まれ変わらせてきた。2016年には、これまでの功績を称え、ナイトの称号を叙勲された。“マシュー・ボーン史上、最高傑作”のバレエが映画化そんなマシュー・ボーンが舞台として手掛けた「赤い靴」は、彼が10代の頃より愛し続けたクラシック映画の名作『赤い靴』と、アンデルセン童話をもとに構成したもの。世界一のダンサーになることを夢見るヴィクトリアをヒロインに、愛と芸術をめぐるドラマティックな作品は、見事ローレンス・オリヴィエ賞2冠を獲得。“マシュー・ボーン史上、最高傑作”と評された。アダム・クーパーが、20年ぶりにマシュー・ボーン作品へまた本作では、『シンデレラ』以来20年ぶりに、アダム・クーパーがマシュー・ボーン作品にカムバック。かつて英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパルで活躍した経験を持つアダムは、バレエ団の伝説的プロデューサーとして、ヴィクトリアの才能を見出す、レルモントフ役に抜擢。彼女と深く関わることになる男性のひとりとなる。作品を盛り上げる、巨匠バーナード・ハーマンの音楽なおヴィクトリアとレルモントフのモデルとなったのは、伝説の天才ダンサー・ニジンスキーと、バレエ・リュスの創始者ディアギレフとの噂も。映画の演出を盛り上げる音楽には、『市民ケーン』『タクシードライバー』で知られる、映画音楽の巨匠バーナード・ハーマンが務める。ストーリー踊るために生まれてきたヴィクトリア・ペイジは、レルモントフ・バレエ団を率いる伝説的プロデューサー、レルモントフに才能を見出され、バレエ団のスターとして活躍するようになる。時を同じくして入団した若き作曲家、ジュリアン。若き 2 人の情熱と才能が買われ、アンデルセンの童話をもとにした新作『赤い靴』に、それぞれプリマドンナと作曲家、指揮者として抜擢される。舞台は大成功、やがて恋に落ちるヴィクトリアとジュリアンだったが、恋愛に溺れるものは、真の偉大な芸術家にはなれないと信じるレルモントフと衝突し、運命の歯車が狂い始めていく。詳細映画『マシュー・ボーン IN CINEMA/赤い靴』公開日:2021年2月11日(木・祝)Bunkamura ル・シネマほか、全国順次ロードショー演出・振付:マシュー・ボーン舞台・衣装デザイン:レズ・ブラザーストン照明:ポール・コンスタンブル音響:ポール・グルーサス音楽:バーナード・ハーマンキャスト:アダム・クーパー、アシュリー・ショー、ドミニク・ノース、ミケラ・メアッツァ、リアム・ムーア、グレン・グラハムPhoto by Johan Persson
2020年12月31日ジョニー・デップが約3週間ぶりにインスタグラムを更新。「今年は多くの人にものすごく大変な年だった。この先はもっとよい時間が過ごせますように。ハッピーホリデイ。みなさんに愛と敬意を込めて。いつまでも。JD」とファンにメッセージを贈った。投稿した写真は、自身とバンド「ザ・ポーグス」のヴォーカル、シェイン・マガウアンのツーショット。ジョニーがプロデューサーを務める、シェインを題材としたドキュメンタリー『Crock of Gold : A Few Rounds with Shane MacGowan』(原題)の撮影現場で撮られたものだという。女優のアーシア・アルジェント、歌手のパティ・スミスらが「いいね」や応援メッセージで反応。ファンたちも「大好き」「いつだって味方だよ!」と声援を送っている。2020年は新型コロナウイルスの影響により、世界中の人にとって確かに「大変な年」だった。ジョニーはそれに加え、元妻アンバー・ハードを「殴る夫」と書いた英タブロイド紙を名誉棄損で訴えた裁判で敗訴し、『ファンタスティック・ビースト』第3弾から降板させられ話題に。ファンたちがワーナー・ブラザースに「どうか考え直して」と懇願するもむなしく、代役がマッツ・ミケルセンに決定した。マッツは「AP通信」に、自身がジョニーの代わりを務めることになり、ジョニーに連絡を取ったかと聞かれ、「彼をよく知らない。1回会ったことがあるだけ。彼の電話番号を知っていればよかったけど、残念ながら知らないから」と話した。先週、ジョニーは弁護士を通して裁判のやり直しを求めていることを明らかにしている。(Hiromi Kaku)
2020年12月28日2020年12月27日に放送された、バラエティ番組『アッコにおまかせ!』(TBS系)では、大阪府大阪市にあるテーマパーク『ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(略称:USJ)』の新テーマエリアについて紹介。その際、MCを務める歌手の和田アキ子さんが語った思い出話が話題となっています。和田アキ子と任天堂の意外な接点2021年に開業20周年を迎えるUSJ。同年2月4日には、任天堂のキャラクターやゲームの世界を現実世界に再現した新テーマエリア『スーパー・ニンテンドー・ワールド』が開業します。エリア内には『マリオカート』をテーマにしたライド・アトラクションや、マリオの敵キャラクターである大魔王クッパの本拠地『クッパ城』が!番組内では、YouTuberのHikakinさんがオープン前の『スーパー・ニンテンドー・ワールド』を取材した時の映像を放送。「楽しそうだね~!」と感想を述べた和田さんは、続けて…。『スーパーマリオブラザース』ってもう私、懐かしい!いや声をね、やってくださいって(いわれたことがあって)。「えっ!?スーパーマリオ!?嬉しい!やったー!!」って。「なんですか」っていったら、『クッパ大王』。アッコにおまかせ!ーより引用実は、和田さんは1986年公開のアニメ映画『スーパーマリオブラザーズ ピーチ姫救出大作戦!』で、クッパの声を演じていたのです。和田さんと『スーパーマリオブラザーズ』のつながりに、ネット上ではさまざまな声が上がりました。・待って、笑いすぎてお腹痛いんだけど。・大王とか、アッコさんにふさわしい役柄じゃないですか!・声だけでマリオを倒せそうなんですが…。・懐かしい。私は今でも、クッパは和田さんの声で脳内再生しています。今後はクッパを見るたびに、和田さんの顔を思い出しそうなエピソードですね![文・構成/grape編集部]
2020年12月28日『ワンダーウーマン』シリーズ2作目となる『ワンダーウーマン1984』が、クリスマスにアメリカの一部の劇場で公開されるとともにHBO Maxで配信が始まった。それからわずか数日後に、ワーナー・ブラザースがシリーズ3作目を製作することを発表した。「(同シリーズの主人公)ダイアナ・プリンスは、世界中のファンに継続的に受け入れられているようで、『ワンダーウーマン1984』のオープニング興収は非常に好調です。彼女の物語を、現実世界のワンダーウーマン――ガル・ガドットとパティ・ジェンキンスと一緒に続けられることをとてもうれしく思います。彼女たちは長年温め続けてきた劇場三部作を完結させてくれるのです」と同社の社長トビー・エメリッヒがコメントしている。『ワンダーウーマン1984』は、コロナ禍で公開された作品の中で最高額となるオープニング興収、1670万ドル(約17億3000万円)を稼ぎ出した。2017年5月に公開された1作目は約1億300万ドル(約107億円)とは比較にならない金額であるものの、観客のほとんどがHBO Maxに流れていること、公開されている劇場も限定的であることを考えれば健闘しているといえるだろう。『ワンダーウーマン』3作目の詳細についてはまだ不明だが、「これまでのような劇場公開の形」になるということは確定。ワーナー・ブラザースは、『ワンダーウーマン 1984』や2021年公開の作品について、劇場公開とともに自社の動画配信サービスHBO Maxで配信すると発表しているが、あくまでもコロナ禍の「1年のみ」の措置であると強調している。(Hiromi Kaku)■関連作品:ワンダーウーマン 1984 2020年12月18日より全国公開© 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & © DC Comics
2020年12月28日ワーナー・ブラザースが2023年の公開予定作3本の全米公開日を発表した。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』でシャーリーズ・セロンが演じたフュリオサをテーマに描く『Furiosa』(原題)は2023年6月23日。アニャ・テイラー=ジョイがシャーリーズから役を引き継ぎ、若きフュリオサを演じる。『マッドマックス』シリーズ全作のメガホンを取ってきたジョージ・ミラーが引き続き監督を務める。(兼製作・脚本)実写とアニメのハイブリッド映画『Coyote vs. Acme』(原題)は2023年7月21日。ワーナーのアニメーションシリーズ「ルーニー・テューンズ」の人気キャラ「ワイリー・コヨーテ」と「ロード・ランナー」の長年に及ぶライバル関係が、物語の中心になるという。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のジェームズ・ガン監督が脚本を共同執筆、製作に携わる。『The Color Purple』(原題)は、2023年12月20日。1985年にスティーヴン・スピルバーグが映画化&ミュージカルがトニー賞を受賞したアリス・ウォーカーの同名小説を、ブリッツ・バザウールが再び映画化する。スピルバーグとオプラ・ウィンフリーが製作陣に名を連ねる。ワーナーは『マトリックス』第4弾など2021年に公開する全作品を、劇場公開と同時に自社の動画配信サービス「HBO Max」で配信すると発表し、映画関係者らから批判を浴びたばかり。「あくまでも2021年、1年間限定」と主張していることから、2023年公開の上記3本は、従来通りにまずは劇場のみで公開されるとみられる。(Hiromi Kaku)
2020年12月25日『バットマン』&『ワンダーウーマン』を擁するDC、日本初の特別総合展「DC展 スーパーヒーローの誕生」が、2021年6月25日(金)から9月5日(日)まで六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー スカイギャラリーにて開催される。DC日本初の特別総合展「DC展 スーパーヒーローの誕生」スーパーマンやバットマン、ワンダーウーマンなど世界的に人気を博す“スーパーヒーロー”を世に送り出してきたアメコミ出版社、DC。近年、日本国内でも話題となったジョーカーやハーレイ・クインなども、DCが紡いできた歴史において欠かせないキャラクターだ。2021年8月13日(金)には、DCコミックに登場する数多くのヴィランが集結した映画『ザ・スーサイド・スクワッド"極"悪党、集結』が公開される。貴重な資料約400点以上を公開日本初の特別総合展となる「DC展 スーパーヒーローの誕生」では、貴重なコミックや設定資料、映画の衣装、小道具など約400点以上を一挙に展示する。時代とともに形を変え、オリジナルのキャラクターと物語を作り続けるDCの80年以上の歴史とその魅力に迫る。バットマンの特殊車両「タンブラー」や「バットポッド」会場には、バットマンを象徴する特殊車両・バットモービル「タンブラー」や、クリストファー・ノーランが監督を務めた2008年の映画『ダークナイト』や2012年の『ダークナイト ライジング』でおなじみの特殊車両「バットポッド」が登場。「バットポッド」は全長約3.7mにも及ぶダイナミックなバイク型車両で、前輪部分にはマシンガンなども搭載されている。スーパーマンのアート作品&コスチュームまた、スーパーマンのアート作品やコスチュームも展示。2016年に公開されたザック・スナイダー監督の映画『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』で俳優ヘンリー・カヴィルが着用した青、赤、黄のカラフルなコスチュームは、超人的な能力を持つスーパーマンの筋肉を際立たせているのが特徴だ。コミック原画も約200点集結加えて、初期の『アクション・コミックス』『ディテクティブ・コミックス』『バットマン』『ワンダーウーマン』『ジャスティス・リーグ・オブ・アメリカ』など80年の歴史を誇るDCの貴重なコミック原画が約200点集結。アレックス・ロスが手掛けた躍動感あふれるアート作品『JLA:プロテクターズ・オブ・ザ・ユニバース』も展示される。福岡・大阪・名古屋へ巡回なお、本展は、2017年に「THE ART OF DC –THE DAWN OF SUPER HEROES」と題して、フランス・パリのArt Ludique-LeMusēeによって企画され、すでにアブダビ、イギリス、ポーランド、および香港など世界を巡回してきた。今回の六本木ヒルズ展望台 東京シティビューでの開催は、日本初となる。今後、日本国内では、福岡の福岡市博物館にて、2021年9月18日(土)から12月5日(日)、大阪・グランフロント大阪北館 ナレッジキャピタル イベントラボにて2021年12月18日(土)から2022年2月23日(水・祝)、名古屋・名古屋市博物館にて2022年3月8日(火)から5月8日(日)まで開催される予定だ。【詳細】DC展 スーパーヒーローの誕生会期:2021年6月25日(金)~2021年9月5日(日)会場:六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー スカイギャラリー住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52階開館時間:10:00~22:00(最終入館:21:00)※営業時間は変更が生じる場合や、休業となる可能性あり。■チケット発売日:<第一期:6月25日(金)~8月1日(日)> 5月21日(金)12:00~販売開始<第二期:8月2日(月)~9月5日(日)>6月25日(金)12:00~販売開始通常チケット料金:<前売券(ウェブチケット)>・平日:一般 2,100円、高校・大学生 1,500円、4歳~中学 750円、シニア(65歳以上) 1,800円・土・日・祝:一般 2,300円、高校・大学生 1,700円、4歳~中学 950円、シニア(65歳以上) 2,000円<当日券(窓口購入)>・平日:一般 2,300円、高校・大学生 1,700円、4歳~中学 950円、シニア(65歳以上) 2,000円・土・日・祝:一般 2,500円、高校・大学生 1,900円、4歳~中学 1,150円、シニア(65歳以上) 2,200円※すべて税込価格。※本展は、事前予約制(日時指定券)を導入している。※当日日時指定枠に空きがある場合は、事前予約なしで入館できる。問い合わせ先:03-6406-6652(東京シティビュー)【巡回情報】■福岡展会期:2021年9月18日(土)~2021年12月5日(日)会場:福岡市博物館住所:福岡県福岡市早良区百道浜3-1-1■大阪展会期:2021年12月18日(土)~2022年2月23日(水・祝)会場:グランフロント大阪北館 ナレッジキャピタル イベントラボ住所:大阪府大阪市北区大深町4-1-1■名古屋展会期:2022年3月8日(火)~2022年5月8日(日)会場:名古屋市博物館住所:愛知県名古屋市瑞穂区瑞穂通1-27-1DC SUPER HEROES and all related characters and elements (c) & TM DC Comics. WB SHIELD: (c)& TM WBEI. (s21)【作品情報】『ワンダーウーマン 1984』公開日:2020年12月18日(金)監督:パティ・ジェンキンスキャスト:ガル・ガドット、クリスティン・ウィグ、クリス・パイン、ロビン・ライト配給:ワーナー・ブラザース映画
2020年12月20日佐藤健と大友啓史監督が『るろうに剣心最終章 The Final/The Beginning』の来年公開を控えてスペシャル対談。史上初となるオンライン形式の「ジャンプフェスタ2021 ONLINE」にてその模様が配信された。毎年恒例となっているジャンプのビッグイベント「ジャンプフェスタ」が、今年はオンライン開催。対談は12月20日(日)10時30分より「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚・北海道編-」ステージにて行われた。第1作『るろうに剣心』(2012)から約10年間に渡って緋村剣心を演じてきた佐藤さんだが、ジャンプフェスタに参加するのは今回が初めて。また、本作のプロモーションとしては初めて佐藤さんと大友監督が揃って登壇するイベントとなった。「役者辞めます」とまで言うぐらいの覚悟を決めて「8年前に初めて聞いたときは、原作をもちろん読んでいて、アニメも全部観ていたので、まず『本当にできるのか?』と思いました」と、佐藤さんは振り返って告白。「ただ、オファーを頂いたタイミングで初めて皆様とお会いしたときに、『るろうに剣心』映画版のアクションはこういう感じでやりたいんだ、というイメージムービーを作ってきてくれたんです。その映像を観た時に、これなら後は自分が努力すれば、自分が頑張れば実写化が可能なのかもしれないと思えたんです。そのイメージムービーを観た瞬間にスイッチが入ってやろうと思えた覚えがあります」と当時を懐かしんだ。佐藤さんと共に駆け抜けてきた大友監督も「やっぱり漫画の実写化のハードルの高さというのは、映像を作っている人間として分かりますし、しかも『るろうに剣心』ですからね」と言う。「ただ、アクションについては、僕らのイメージムービーを観て彼の目の色が変わって、『アクションかっこよくなかったら役者辞めます』とまで言うぐらいに覚悟を決めてくれました。後はどうやって国民的な人気原作を、地に足の付けた映画として純粋に魅力のある作品にするかということを色々な視点から考え始めました。プレッシャーを感じる暇もなかったという感じでしたね」と映画化を決めたときを振り返った。剣心の過去を描く…「撮り切るまでは死ねない」!?前作から5年の月日を経て撮影されたという本作。久しぶりの撮影にプレッシャーはあったかという質問に対し、大友監督は「過去のハードな撮影の記憶が、記憶って遠くなれば遠くなるほど増幅していくんですよ。『きつかったなぁ、るろ剣』という記憶だけが、いざやるとなったら思い出してしまう。もう1回足を踏み込んでいって、しかももっとすごいものを作るってことを考え始める訳ですよ」と『るろうに剣心』を撮ることへのプレッシャーを語る。そして、佐藤さんは「『京都大火編』、『伝説の最期編』に踏み込んだ時から、剣心の過去のエピソードを『やらないわけにはいかないんだろうな』という想いがありました。だから、撮り切るまでは死ねないじゃないですけど、使命感としてありました」と今回の最終章への並々ならぬ想いを口にする。完成された本作を観たという佐藤さんは、「当然たくさんの方に観て頂きたいし、この映画をヒットさせねばならぬという使命感も当然ありますが、正直それがなかったとしても、やっぱりこのクオリティで、第1作の時からほとんど同じスタッフとチームでこの映画を完成させられたので、僕は満足しています」と、作品のクオリティに自信を覗かせた。「足が上がらなくなる」壮絶なアクションシーンの裏側また、『るろうに剣心』の醍醐味でもあるアクションシーンについて大友監督は、「アクションは谷垣健治さんがウズウズしていましたね(笑)。第1作から谷垣さんと一緒にやりましょうと連れてきているから、あの人達をどう暴れさせるかなんですよ、『るろうに剣心』のアクションは」と明かし、「あのチームにふさわしい土俵をどう与えるかということを頑張らなくてはいけない」と盟友であるアクション監督の谷垣健治についてコメント。さらに「今回は(縁役)新田真剣佑という肉体的にセンスのある人に剣心が横綱相撲でぶつかっていく構造の中で、2人の感情のモーションとエモーションが最大限に合致した戦いが最後にある」と本作のアクションについて言及。「志々雄真実(演:藤原竜也)との戦いは時代を背負った戦いだったけど、今回は2人のプライベートの感情を背負った感情のぶつかり合いをアクションにどう反映させることができるか。後は彼らが考えてくれたものを信じて、現場もそれを支えてくれるように突き進んでいくだけです」と、本作ならではアクションの極意について語った。もちろん佐藤も『るろうに剣心』のアクションシーンについて「物理的に足が上がらなくなるんですよ。特に一対多数のシーンですね。新田真剣佑との一騎打ちも大変でしたけど、僕の場合はそこに辿り着くまでに300人くらい相手にしないといけないので(笑)。物理的に足が上がらなくなるという中々ない経験をさせて頂き、大変光栄でございました(笑)」と壮絶なアクションシーンについて笑顔で振り返った。原作者・和月伸宏からの手紙を佐藤健が代読佐藤さんは「『The Final』は原作と違う、オリジナルストーリーになっているんですよ。そういう意味で、原作者の和月先生の感想というのは結構気にしていて心配でしたが、映画を観て喜んで下さったのなら、凄く嬉しいし報われた気持ちになります」と安堵を見せ、「作品に入る時もそうでしたが、入る前の準備から時間を掛けて監督とやり取りさせていただいたので、その時間がやっと報われたというか、あそこで粘って良かったなという気持ちですね」と感無量の様子。大友監督も「嬉しいですね。全体の世界観含めて、オリジンを作ってくれた方からこう言ってもらえて。僕は和月先生と一緒に作品を観て、そのあと実際に会話させていただきましたが、本当に嬉しそうでした」と明かした。最後に大友監督は「コロナ禍で当初の公開予定日から変わってしまって、作業も苦戦の連続だったんですが、より作品をレベルアップさせるべく、その3、4か月で仕上げに取り組んできましたし、手応えとしても当初より映像面や音楽面、色々な部分でかなりレベルが上がったと思っています。元々『るろうに剣心』原作・アニメのファンの皆様含めて、とにかく喜んでいただきたいという想いで作ってきましたが、今回は剣心のルーツである十字傷の話という、非常に普遍的な内容で、原作ファン、アニメファンだけではなく、多くの方々に届くような作品になっているかと思います。また前作以上の『るろうに剣心』フィーバーを起こしたいと思っています」とファンへメッセージ。そして佐藤さんは「こんなにも、時間と制作費をかけて1つの役に集中させていただける、本気でぶつからせてもらえる機会を与えてくださったことを非常にありがたく思っています。監督をはじめ、多くのスタッフやチームの皆様にも感謝していますし、そのメンバーと第1作から最後まで走り抜けたことを誇りに思いますし、こんなに長い期間、映画を制作できたのは応援して下さる皆様の支えがあったからだと思います」と、感謝の言葉で締めくくっていた。和月伸宏コメント全文大友啓史監督、佐藤健さま、そして視聴者の皆様、こんにちは。漫画家の和月です。つい先日スケジュールの都合で延び延びになっていた映画『るろうに剣心最終章The Final/The Beginning』の試写をやっと観ることができました。二作連続の強行軍、しかもどちらもハイカロリーな作品なのでがっつり疲れるかと思いきや、あっという間の四時間半。映画の世界にどっぷり心地よく浸ることが出来ました。『The Final』は「これぞ活劇」といった1、2、3をさらに押し進めた仕上がりで、そのさまはもはや〈観るアトラクション〉。見どころは原作の漫画的な表現や作風をギリギリまで活かしつつ、時代劇映画に昇華させる大友監督の辣腕ぶり。少年漫画の実写映画化を成功の道へと導いた第一人者の映像美学を存分に楽しめます。対して『The Beginning』は『The Final』と打って変わって静寂。佐藤健さんの「この人、超能力使って本当に飛んでいるんじゃないの?」と疑いたくなるような超絶アクションもしっかりあるのですが、なぜか全体の印象は白くて静か。4作品にわたって剣心を演じてくれた佐藤健さんがついに演じる緋村抜刀斎と有村架純さんが演じる雪代巴の始まりと終わりをぜひ堪能して欲しく思います。他にも制作陣の気合いの入った美術や音楽、レギュラー陣の熱演とハマりっぷり。雪代縁演じる新田真剣佑の縁っぷり等、見どころ満載です。十年前、映画第1作の制作が決まった時、正直言うと「十年以上前に終わった作品なのにありがたいなぁ。でもこれはあくまでもおまけのようなモノであまり期待し過ぎたらダメだよなぁ」と少しのん気に構えていました。それがあれよあれよと原作のラストまで映像化のまさかの全5作。おまけどころか本当に漫画家冥利に尽きます。時代劇且つ少年漫画という面倒な原作を見事映画化して下さった大友監督と制作陣の皆様、各々の役に真剣に取り組んで演じてくれた役者陣の皆様、そして実写映像化において後にも先にもこれ以上の“剣心”はいない剣心を演じてくださった佐藤健さま。ついでに集英社、何より映画『るろうに剣心』を応援し楽しんでくださる視聴者の皆様に心の底より感謝します。コロナ禍で大変ですが健康に十分気をつけて、みんな元気で来春の映画公開を迎えましょう。佐藤健×大友啓史監督のスペシャル対談完全版は12月29日(火)22時よりワーナー・ブラザース映画公式YouTubeチャンネルにて配信予定。『るろうに剣心 最終章 The Final』は2021年4月23日(金)より全国にて公開。『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は2021年6月4日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:るろうに剣心最終章 The Final 2021年4月23日より全国にて公開©和月伸宏/集英社 ©2020「るろうに剣心」最終章 製作委員会るろうに剣心最終章 The Beginning 2021年6月4日より全国にて公開©和月伸宏/集英社 ©2020映画「るろうに剣心最終章 The Final/The Beginning」製作委員会
2020年12月20日テレビ&ビデオエンターテインメント「ABEMA(アベマ)」は、テレビ朝日にて2夜連続地上波放送され、大きな反響を呼んだスペシャルドラマ「逃亡者」を「ABEMAプレミアム」にて限定公開中だ。不朽の名作がよみがえる!2夜連続スペシャルドラマ「逃亡者」1960年代にアメリカで放送されたテレビシリーズや、ハリソン・フォード主演による映画化を経て、不朽の名作となったサスペンス作品「逃亡者」。そんな名作を、日本を代表する俳優であり、ハリウッドスターとしても確固たる地位を築く渡辺謙を主演に迎え、テレビ朝日がワーナー・ブラザース・インターナショナル・テレビ・プロダクション(WBITVP)と手を組みかつてないスケールでリメイクした本作。2020年12月5日(土)、6日(日)と2夜連続で地上波放送され、大きな反響を呼んだ。渡辺さん演じる“逃亡者”エリート外科医・加倉井一樹を追う“追跡者”となるのが、警視庁特別広域捜査班の班長・保坂正巳を演じる名優、豊川悦司。舞台を現在の日本に移し、再構築された物語では、現代のハイテク捜査にも追い詰められていく主人公…。スリルあふれる追跡劇と真犯人捜しのミステリーが交錯し、緊迫のドラマが展開される。さらに、逃亡者と追跡者の間にいつしか芽生え始める友情など、心揺さぶる感動要素も。一瞬たりとも目が離せないストーリーになっている。「ABEMA」では2夜にわたって放送された本作の前編・後編を「ABEMAプレミアム」にて配信中。あらすじ物語の主人公は、エリート外科医・加倉井一樹。ある夜、彼の妻が惨殺される事件が起きる。現場に居合わせた加倉井に容疑がかけられ、加倉井は義手の男が犯人だと訴えるが、逮捕起訴され裁判で死刑判決が下されることに。そんな中、加倉井を乗せた護送車が事故に遭遇。加倉井は、自らの手で真犯人を捜し出すほかに、残された道はないと信じ、無実を証明するためにその場から逃亡するが…。配信オリジナルストーリー「特別広域追跡班~ヒトリヨガリの科学捜査官~」「ABEMA」では、渡辺さん演じる逃亡者・加倉井を“追う刑事”たちにスポットを当てた三浦翔平主演の「逃亡者」配信オリジナルストーリーも公開中。主演の三浦さんが演じるのは、本編にも登場する警視庁特別広域捜査班のメンバーで、FBIで研修を積んで帰国したばかりのキャリア捜査官・鴨井航。プロファイリングや科学捜査に精通しており、その自負が強いからこそに、空回りして“ヒトリヨガリ”になることも?また、最新科学捜査に秀でているがゆえに、周りには明かせないかなりマニアックな裏の顔を持っていて…。物語はそんな鴨井の視点で進行していく。さらに、本作では本編同様、特別広域捜査班の班長・保坂役の豊川悦司、柏木弥生役の原沙知絵、近藤俊也役の藤本隆宏、高田栄太役の岩男海史ら、「逃亡者」の追跡班の刑事たちが総登場。また、オリジナルストーリーだけの特別ゲストとして平泉成、津田寛治も出演する。主人公・加倉井が命がけで逃亡を続けているとき、“追う側”の刑事たちはどんな思いを抱え、どう行動していたのか?捜査官たちの意外なキャラクターやチーム内の人間関係など、本編では描き切れなかった真相も明らかになる。あらすじFBIの研修から帰国した鴨井航は、新設された“特別広域捜査班”に配属される。メンバーの中には、警察大学校時代の教官・柏木弥生の姿もあった。そんなとき、緊急の臨場指令が下る。死刑囚たちを移送するバスが襲われ、妻殺しの医師・加倉井一樹らが逃亡したのだ。鴨井は科学捜査を駆使して合理的に加倉井を追うべきと主張するが、班長・保坂正巳にことごとく却下され…?(text:cinemacafe.net)
2020年12月18日人気アニメーションシリーズ「トムとジェリー」の実写映画化となる映画『トムとジェリー』が、2021年3月19日(金)に公開される。最強コンビ“トム”と“ジェリー”が実世界に!1940年に誕生し、2020年には80周年を迎えたアニメーションシリーズ「トムとジェリー」。その物語の主役は、多才だけどお調子者でドジなネコの“トム”と、外見は可愛いが、ずる賢くて容赦ないネズミの“ジェリー”。会えばケンカばかりで、常に追いかけっこを繰り広げる最強コンビの愛らしさは、世界を虜にし、現在もファンを増やしている。そんな最強コンビ「トムとジェリー」が、ついにスケールアップし、実写の世界にやってくる。トムとジェリーが“世界一素敵なウエディングパーティー”のため奮闘するストーリー映画『トムとジェリー』では、ジェリーがニューヨークの高級ホテルに引っ越したところからふたりの追いかけっこがスタート。新人ホテルスタッフのケイラが働くそのホテルで「世界が注目するウエディングパーティー」が行われることになるが、“トム”と“ジェリー”のせいでパーティーは台無しに。汚名返上のためにタッグ組むことになった“トム”と“ジェリー”が、世界一素敵なウエディングパーティーを開こうと奮闘する様子が描かれる。公開決定とともに発表された日本オリジナル予告編では、アニメの世界からそのまま飛び出してきた“トム”と“ジェリー”が実世界で大暴れする姿が描かれている。クロエ・グレース・モレッツらが出演“トム”と“ジェリー”と夢の共演を果たすのは、『キック・アス』で一躍世界にその名を轟かせ、今や若手女優のトップを走るスターとなったクロエ・グレース・モレッツ。“トム”と“ジェリー”の喧嘩に巻き込まれていく、新人ホテルスタッフのケイラ役を演じる。その他、『アントマン』シリーズのマイケル・ペーニャ、『デッドプール2』のロブ・ディレイニー、『ハングオーバー!!』シリーズのケン・チョンらが名を連ねる。また、『ファンタスティック・フォー』シリーズなどを手掛けたティム・ストーリーがメガホンをとる。日本語吹き替え版ゲスト声優に、霜降り明星なお日本語吹き替え版ゲスト声優には、お笑いコンビ「霜降り明星」のせいやと粗品が出演決定。「トムとジェリー」の大ファンだという彼らが、物語にどのように命を吹き込むのか期待が募る。【詳細】映画『トムとジェリー』公開日:2021年3月19日(金)監督:ティム・ストーリーキャスト:クロエ・グレイス・モレッツ、マイケル・ペーニャ、ケン・チョン、コリン・ジョスト、ロブ・ディレイニー配給:ワーナー・ブラザース映画<ストーリー>大嫌いだけど、好き ――ケンカばかりのトムジェリが〈まさかの友情〉で奇跡を起こす!とあるニューヨークの一流ホテルで、世界中が注目するセレブカップルの「世紀のウェディングパーティー」が行われることに。ホテル中が準備に追われる中で、ある事件が起こる――あのいたずら好きネズミのジェリーがホテルに引っ越してきて大騒ぎ!新人スタッフのケイラは急遽“ネズミ対策”で猫のトムをボーイとして雇うも、ふたりはでニューヨーク中を巻き込んだ壮絶なおいかけっこを繰り広げ、さらにはある陰謀に巻き込まれウェディングパーティーを台無しにしてしまう。そのせいでクビになったケイラを助けるため、そして新郎新婦のため、ふたりはタッグを組むことになるが――。はたして、命がけでケンカしてきたトムとジェリーは、最高のウェディングパーティーを開くことができるのか!?©2020 Warner Bros. All Rights Reserved.
2020年12月18日映画『TENET テネット』のダウンロード販売開始、Blu-ray&DVDのリリースを記念したイベントが開催され、俳優でアーティストの森崎ウィンと映画評論家・松崎健夫が登壇した。『TENET テネット』はクリストファー・ノーラン監督が、7カ国を舞台にIMAX(R)カメラを駆使して、時間が逆行する世界をリアルに描き出したタイムサスペンス超大作。ノーラン監督作品で史上最高額となる約2億ドル以上の制作費をかけて再現された想像を超える映像体験は、新感覚のエンタテインメントとして世界興収約300億円の偉業を達成した。早くも本作のダウンロード販売が開始する事を記念し、PRイベントに駆けつけた森崎は「よろしくお願いします!」と笑顔で登場。MCから本作の第一印象を聞かれると、「迷路の中に入り込まれたような状態になりました。どんどん物語が進んでいって、まさに“逆再生”して観たいような気持ちになりました」と作品のテーマにちなんだ回答で会場を和ませた。また、「俳優は“このシーンってどういう風になるんだろう?”というのを現場で考えながら撮影しているんです」と俳優としての経験を踏まえて説明し、「でも『TENET テネット』のような複雑な撮影でそのようなことを考えていたら、感情を出す余裕がなくなってしまう。監督はリアルな画を求めているので、ここでこういう芝居でこういう動きをしてほしいんだ、と言われた時に素直にその世界観に飛び込む勇気が役者に求められていると思います」とスピルバーグ監督作品『レディ・プレイヤー1』でハリウッドデビューを果たした森崎ならではの視点で語った。するとこれまで2万本もの映画を視聴してきた映画評論家の松崎も、「ノーラン監督の頭の中には自分だけの明確なイメージがある。スピルバーグやノーランはそういう能力に長けていると僕は思っていて、そういう現場にいたの(森崎は)すごいなと思います」と感心した様子を見せる。そんな森崎はイベントで、作品の中で描かれている“逆行”の演技に初挑戦。スツールから立ち、銃を構え、走り、という順行の演技から、逆行して今度は後ろに走り、銃を構え、スツールに座るというもの。挑戦してみると、さすがはハリウッド俳優だけあって鬼気迫る演技を披露し、会場からは思わず拍手が送られた。松崎は森崎の演技を見て、「"逆行”が本当に逆再生に見えました。ノーランからオファーきますよ」と大絶賛。森崎は「こんなに笑顔な松崎さんを初めて見ました」と嬉しそうに話し、会場は笑いに包まれた。また、ノーラン監督がこのイベントを目にする機会があるかもしれないということで、メッセージを送ることに。森崎は「私はいつでも準備ができています。スタジオやセットでお会いすることを楽しみにしています!」と流暢な英語でラブコールを送った。最後に「メイキングをぜひ観ていただきたい。(車を飛ばすなど)難しいシーンをどうやって撮影しているのか、そういう見方をしていただけたらと思います」と見どころを語った松崎。また、森崎は「夢を見させてくれる、非日常的な空間を体験させてくれる映画です。純粋に何度も何度も楽しめる作品なので、逆行する時間軸を逆再生したり、止めて見たりして、紐解いていただきたいです」と作品をPRし、イベントを締めくくった。なお、本イベントの様子は12月17日(木)正午頃より、ワーナーブラザース公式YouTubeでの配信を予定している。【イベント情報】クリストファー・ノーラン監督が世界中のファンから募集した質問に答えるLIVE配信の実施が決定!日時:日本時間 12月21日(月)4:00開始MC:ジェフ・キーリー出演:クリストファー・ノーラン (『TENET テネット』監督)詳細はワーナー・ブラザース 公式Twitter( )【商品概要】『TENET テネット』ダウンロード先行販売中2021年1月8日(金)デジタルレンタル配信開始 / Blu-ray&DVD、4K UHDリリース発売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント販売元:NBC ユニバーサル・エンターテイメント
2020年12月17日