今年、『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』のラモンダ役でアカデミー助演女優賞にノミネートされたアンジェラ・バセット、メル・ブルックス、キャロル・リトルトンが、11月に開催されるガナバーズ・アワードでアカデミー名誉賞を受賞するという。また、長年サンダンス映画祭に深く携わってきたミシェル・サッターがジーン・ハーショルト人道賞を受賞することも分かった。映画芸術科学アカデミーが「アカデミー理事会は、映画業界に変革をもたらし、何世代もの映画製作者やファンにインスピレーションを与えてきた4名の先駆者を称えることができ、大変うれしく思っています」と発表。アンジェラについては「数十年にわたるキャリアの中で、演技の新たな基準となる卓越したパフォーマンスを見せ続けてきました」と称賛した。アカデミー名誉賞は、映画界における多大な貢献や成功を収めてきた人に与えられる賞で、過去にはウォルト・ディズニー、チャールズ・チャップリン、宮崎駿、ジャッキー・チェン、サミュエル・L・ジャクソンらが受賞している。アンジェラは1986年に『F/X 引き裂かれたトリック』で長編映画デビューを果たした。1993年にティナ・ターナーを演じた『TINA ティナ』でゴールデングローブ賞主演女優賞を獲得。アカデミー主演女優賞にもノミネートされた。(賀来比呂美)■関連作品:ブラックパンサー 2018年3月1日より全国にて公開© Marvel Studios 2017 MARVEL-JAPAN.JP/blackpantherブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー 2022年11月11日より全国にて公開©Marvel Studios 2022
2023年07月03日エディ・マーフィーがリブート版『ピンク・パンサー』に出演交渉中であることを「The Hollywood Reporter」が報じた。元祖『ピンク・パンサー』シリーズでピーター・セラーズが演じたジャック・クルーゾー警部役の候補に挙がっているという。監督は『ソニック・ザ・ムービー』のジェフ・ファウラー、脚本は『バッドボーイズ・フォー・ライフ』のクリス・ブレムナー。製作は『アラジン』のダン・リン&ジョナサン・アイリッヒが務める。長年クルーゾー警部役を演じたセラーズの亡き後も、『ピンク・パンサー』シリーズは何本か製作された。ロベルト・ベニーニがクルーゾー警部の息子として活躍する『ピンク・パンサーの息子』などがある。また、2006年にショーン・レヴィ監督がリブート化し、スティーヴ・マーティンがクルーゾー警部を演じる『ピンクパンサー』が作られた。2009年に第2弾『ピンクパンサー2』が公開された。今回のファウラー版は実写とCGを組み合わせ、クルーゾー警部とピンク・パンサーがスクリーン上で初めてコンビを組む“バディ・コップ映画”のような展開になるという。ファウラー監督が手掛けた『ソニック・ザ・ムービー』は、今作と同様実写とCGを組み合わせたハイブリッド映画であり好評だったため、映画ファンは「楽しみ!」と期待の声を寄せている。(賀来比呂美)
2023年05月18日2023年5月9日放送のバラエティ番組『アンタッチャブるTV』(フジテレビ系)では、お笑いトリオ『パンサー』の尾形貴弘さんが、渋谷の街でゴミ拾いをする企画を放送。VTR中、路上喫煙をする外国人男性を注意するシーンがありました。男性は「外国人だからいいよ」と答えるも、尾形さんは、そのいい訳に「関係ない」とし、こう続けます。自分の国でやられたら嫌でしょ。アンタッチャブるTVーより引用すると、男性は持っていたタバコの火を消し、吸い殻を尾形さんがロケのため背負っていたゴミを入れるカゴの中へ。最初こそ優しい口調で諭していた尾形さんですが、厳しい口調で男性を一喝したのでした。だったら日本に来るなよ。日本を汚くするの、やめてくれよ。アンタッチャブるTVーより引用これに対し、ネット上では尾形さんを称賛する声が目立ちます。一方で、ゴミを自分自身で片付ける意識に、日本と海外では差があることを理由に、否定的な意見も寄せられました。■称賛派・『郷に入っては郷に従え』って知ってる?ここは日本なんだから。その国のルールやマナーを尊重しようよ。・しっかり注意する尾形さん、かっこいい!「外国人だから」はなんのいい訳にもならない。・尾形さんは何も間違ったことはいっていない。正しいことを、ちゃんといえるのは、すごい。■否定派・ゴミを拾う清掃員と、勘違いされたのでは?海外では清掃員の存在が当たり前だし。・こっちの都合でマナーを押し付ける典型例じゃん。今、訪日外国人がいなくなったら、困るのは誰?・そもそも、日本人でも路上喫煙をしている人は珍しくない。ゴミを道端に置いていく人も多い。そんなのだから、海外から来た人も真似をしているんでしょ。尾形さんが「日本に来るなよ」と強い口調で注意をしたのは、日本という国を誇りに感じ、大事にしているからこそ。誰にとっても、自分が大切にしている場所を汚されるのは、気持ちがいいことではありません。しかし、ゴミのポイ捨てや放置は、決して外国人に限ったことではなく、私たち日本人でさえ、マナーを欠いた行動をとる人は確かにいます。まずは、私たち日本人がマナーを守り、訪れた外国人にお手本を見せられるようになりたいものです。[文・構成/grape編集部]
2023年05月11日『ブラックパンサー』シリーズに出演するミカエラ・コールが、過去に体験したレイプ被害をもとに脚本・監督・主演を務めた「I MAY DESTROY YOU/アイ・メイ・デストロイ・ユー」。長らく日本国内での配信が期待されていた中、5月5日(金)よりU-NEXTにて見放題独占配信が開始された。SNSで同世代から人気を得る新人作家のアラベラは、2冊目の締め切りに追われていたが、友人の誘惑に負けロンドンへ夜遊びに出かける。翌朝目覚めたアラベラだったが、頭には記憶にない傷があり、恐ろしい表情で自分を見下ろす男の顔がフラッシュバックする。あの夜何が起こったのか…?友人を訪ね探るアラベラは、次第に自分が何者かにレイプされたことに気づく。事件をきっかけに、アラベラはこれまで出会った友人や恋人、家族、自分の生き方を見つめ直しはじめるーー。ミカエラ・コールは俳優のみならず、脚本家として『チューインガム』(2015年)などの作品を手掛け注目されるイギリス人クリエイター。自身の実体験を基にした本作は、2020年6月に米国HBOで放送。身近に潜む性被害と“同意”をめぐる問題について、斬新な映像で描いた本作は放送以降、レビューサイト「Rotten Tomatoes」にて評論家の98%が高く評価し、2020年で最も評価の高いテレビドラマとなった。翌年の第73回エミー賞ではリミテッドシリーズ部門で9ノミネート、うち脚本賞ほか2部門を受賞するなど、複数のテレビ賞に輝くだけでなく、ミカエラ自身も2020年の米TIME誌が選ぶ「最も影響力のある100人」に選ばれ、「自分自身と向き合うきっかけになる作品、ただ見るだけでなく体験する作品を見せるクリエイター」と評された。「誰もが加害者になりかねない」―現代社会ならではの“全てが失われる危険性”を描くセンセーショナルなドラマ作品「I May Destroy You(私はあなたを壊すかもしれない)」という印象的なタイトルは、「誰かに自分が破壊される」「自分が誰かを破壊する」「自分が自分を破壊する」などの多様な意味を持つ、とミカエラは語る。自由奔放に生きる主人公アラベラがレイプ被害に遭うことから始まる本作は、彼女がそのトラウマに向き合うだけでなく、自分自身が同じように周りの人々を傷つけていないかを考え直す物語でもあり、誰もが加害者になりかねない、現代社会ならではの“全てが失われる危険性”にも迫っている。ロンドンに暮らす若者のポップでスタイリッシュなルックと音楽を交えながらも、身近に潜む性に関する問題を掘り下げる内容は、「挑戦的なテーマながら大胆な描き方で作られたゲームチェンジャー的なドラマ」「今までに観たことがないオリジナリティ」など、その独自性を評価する声が世界中から多く寄せられている。「I MAY DESTROY YOU/アイ・メイ・デストロイ・ユー」はU-NEXTにて見放題独占配信中(全12話)。(text:cinemacafe.net)
2023年05月05日スワロフスキー(SWAROVSKI)とマーベルのコラボレーションによるジュエリーやホームコレクションが登場。スワロフスキー×マーベルスワロフスキーとマーベルによる初のコラボレーションが実現。マーベルのアイコニックなコミック・ブック・キャラクターから着想を得たジュエリーやクリスタル・フィギュリンなどを展開する。コラボレーションでフィーチャーしたのは、スパイダーマン、ブラックパンサー、キャプテン・マーベル、アイアンマン、ハルクの5人のスーパーヒーローだ。スパイダーマンのマスクをモチーフにしたジュエリーたとえばスパイダーマンのジュエリーでは、アイコンであるマスクにフォーカス。レッドとブラックの精密加工されたクリスタルのパヴェをセッティングしたブレスレットとペンダントを展開する。ブラックパンサーのネックレスブラックパンサーからは、ワカンダの王へのオマージュとして、パープルクリスタルをあしらったマスク風のペンダントや、ブラックパンサーをかたどったネックレスなどが登場。スーパーヒーローのクリスタル・フィギュリンさらに、各スーパーヒーローをモチーフにしたクリスタル・フィギュリンも用意する。キャプテン・マーベルのクリスタル・フィギュリンは10,000個のクリスタルを使用するなど、いずれもこだわりを詰め込んだスペシャルなアイテムとなっている。【詳細】スワロフスキー×マーベル取扱店舗:スワロフスキーストア、スワロフスキーオンラインストアアイテム例:・スパイダーマン クリスタル・フィギュリン 79,200円・ブラックパンサー リング 26,400円・スパイダーマン ペンダント 28,600円・ブラックパンサー ネックレス 132,000円・キャプテン・マーベル クリスタル・フィギュリン 1,210,000円【問い合わせ先】スワロフスキー・ジャパン(カスタマーサービス)TEL:0120-10-8700
2023年04月22日チューダー(TUDOR)から、腕時計「ブラックベイ(BLACK BAY)」の2023年新作モデルが登場。バーガンディベゼルの「ブラックべイ」新作「ブラックベイ」は、チューダーを象徴するダイバーズウォッチだ。2023年の新作は、初代「ブラックベイ」と同じ41mmサイズで、より薄型に仕上げたステンレススチールケースを採用。鮮やかなバーガンディベゼルに、ゴールドのアクセントを効かせたブラックダイアルを組み合わせ、ブランドの歴史に着想しつつ、スタイリッシュな佇まいに仕上げている。初期ダイバーズウォッチを彷彿とさせるロリポップ型秒針ダイアルには、ダイバーズウォッチの象徴である「スノーフレーク」針をセット。秒針は、初期のダイバーズウォッチを彷彿とさせるロリポップ型にアップデートした。METASによるマスター クロノメーター認定の高い機能また、2023年新作の「ブラックベイ」は、スイス連邦計量・認定局(METAS)によるマスター クロノメーター認定を受けた高い機能を保持している。日差は5秒以内(0~+5秒)、パワーリザーブは約70時間を実現。防水性能は、200mだ。なお、マスター クロノメーターは、精度・耐磁性・防水性・パワーリザーブなど、機械式時計に求められる主たる機能特性を検査対象としており、その基準は極めて高い。ブレスレットまたはラバーストラップの3パターン本ウォッチは、5列、または3列リンクのステンレススチール製ブレスレットと、ラバーストラップといった、3つのラインナップを用意。いずれも、工具不要でセルフアジャストが可能な、チューダー“T-fit”クラスプを備えている。【詳細】チューダー「ブラックベイ」2023年新作・5列リンク ステンレススチール製ブレスレット 572,000円・3列リンク ステンレススチール製ブレスレット 558,800円・ラバーストラップ 531,300円<仕様>7941A1A0RU・ケース41mm スチール製ケース、ポリッシュ&サテン仕上げ・ベゼルステンレススチール製60分逆回転防止ベゼル、アルマイト加工ディスク・ダイアルブラック、ドーム型・クリスタルドーム型サファイアクリスタル・防水200m(660ft)・ブレスレットポリッシュ&サテン仕上げの5列リンクまたは3列リンクのステンレススチール製ブレスレット、またはラバーストラップ、すべてチューダー“T-fit”クラスプを備える■ムーブメントマニュファクチュール キャリバー MT5602-U、両方向回転ローター搭載の機械式自動巻ムーブメント振動回数:28,800/時(4HZ)石数:25石パワーリザーブ:70時間【問い合わせ先】日本ロレックス / チューダーTEL:03-3216-5671
2023年03月31日3月29日(水)にMovieNEXが発売される『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』よりボーナス・コンテンツからNGシーン集が解禁された。先日発表されたアカデミー賞では見事、衣装デザイン賞を受賞した本作。この度解禁されたNGシーン集では、シュリ役のレティーシャ・ライトがセットの一部を壊してしまったり、セリフを間違えて「…やり直すね」と恥ずかしそうに徐々にフレームアウトしていく様子や、リリ・ウィリアムズ役ドミニク・ソーンと一緒に、まるで子どものような可愛らしいやり取りをしたり、ネイモア役のテノッチ・ウエルタ・メヒアが水中でおどけるようなポーズをとる姿などが収録されている。そのほか、大人気キャラクターCIA捜査官、エヴェレット・ロス役のマーティン・フリーマンがオコエ役ダナイ・グリラに詰問され、まじめな表情で実在する大物俳優たちの名前を挙げるシーンなどなど、笑いが絶えない撮影現場の雰囲気が垣間見える貴重なNGシーン集となっている。この度発売されるMovieNEXには、このほか、プロダクション・デザイナーや衣装デザイナーなどのキャストとスタッフのインタビューを交え、文化や歴史を重んじながら作り上げた製作の舞台裏を追う「ワカンダとタロカン」、兄である国王を亡くしたシュリが、母ラモンダ、新キャラクターのリリ・ウィリアムズらと共に未来に向かって進んでいく「継承されるブラックパンサー」、惜しくも本編には採用されなかった貴重な「未公開シーン」など、見ごたえのあるボーナス・コンテンツを収録している。『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』MovieNEXは発売中、デジタル配信中(購入/レンタル)。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー 2022年11月11日より全国にて公開©Marvel Studios 2022
2023年03月29日本日MovieNEXと4K UHD MovieNEXが発売となる『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』のボーナス・コンテンツより、撮影現場を捉えたキャストのNGシーン集が解禁された。本作は、ヒーロー映画初のアカデミー賞7部門ノミネート、3冠に輝いた『ブラックパンサー』シリーズの第2弾で、本作でも第95回アカデミー賞衣装デザイン賞を受賞。若き王ティ・チャラ(チャドウィック・ボーズマン)の遺志を継いだ母と妹、そしてワカンダの民が、新たな危機に立ち向かう姿が描かれる。監督は前作に続きライアン・クーグラーが務め、レティーシャ・ライト、ルピタ・ニョンゴ、ダナイ・グリラ、ウィンストン・デュークらが出演する。NGシーン集では、国王の妹にして天才科学者シュリを演じたレティーシャ・ライトがセットの一部を壊してしまったり、セリフを間違えて「……やり直すね」と恥ずかしそうに徐々にフレームアウトしていく様子や、新キャラクターのリリ・ウィリアムズを演じたドミニク・ソーンと一緒に、まるで子供のような可愛らしいやり取りをしたり、海の帝王・ネイモア役のテノッチ・ウエルタ・メヒアが水中でおどけるようなポーズをとるシーンも。そして、コアファンからも大人気のCIA捜査官、エヴェレット・ロス役のマーティン・フリーマンが国王を守る女戦士・オコエ役のダナイ・グリラに詰問され、まじめな表情で実在する大物俳優たちの名前を挙げるシーンなど、笑いが絶えない撮影現場での貴重なNGシーン集となっている。また、この度発売されるMovieNEXには、今回解禁された“NGシーン集”のほか、プロダクション・デザイナーや衣装デザイナーなどのキャストとスタッフのインタビューを交え、文化や歴史を重んじながら作り上げた製作の舞台裏を追う“ワカンダとタロカン”、兄である国王を亡くしたシュリが、母ラモンダ、リリ・ウィリアムズらと共に未来に向かって進んでいく“継承されるブラックパンサー”、惜しくも本編には採用されなかった貴重な“未公開シーン”など、見ごたえのあるボーナス・コンテンツが収録されている。『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』NGシーン集『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』()MovieNEX発売中/デジタル配信中(購入/レンタル)『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー MovieNEX』5,390円(税込)『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー4K UHD MovieNEX』9,790円(税込)発売:ウォルト・ディズニー・ジャパン(C)2023 MARVEL
2023年03月29日映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』のMovieNEXと4K UHD MovieNEXが3月29日(水)にリリース(※デジタル配信中)。この度、印象的な水中シーンの撮影について、キャストやスタッフらが語るボーナス・コンテンツの一部が公開された。スタントマンでなく、役者本人が演じた水中シーン。MCU初参加となった海の帝国タロカンの謎の王、ネイモア役のテノッチ・ウエルタ・メヒアは、水中撮影について「最高だったね。タンクの底は何もかもが静かなんだ。動的な瞑想って感じ。息が続くのは5分ほどだ」と話す。監督のライアン・クーグラーは「前作ではなるべく生身の演技を使った。今回も水中の全シーンをVFXにする余裕はない。(キャストたちの)水中撮影を取り入れた」と説明し、プロダクション・デザイナーのハナー・ビーチラーは「水中環境について徹底リサーチした。水の影響、セットの資材や色をどうするか、蛍光色ならくすんで見えないか、水から出た時や水中での見え方、とにかくテストを繰り返した」と明かす。主人公シュリ役のレティーシャ・ライトは「もう最高、新しい技術を身に付けた。その先の撮影のいい準備になったし。水陸両方に対応できるなんてすごくクール」と笑顔で語っている。また、スタント・コーディネーターのクリス・デニソンは、出演者の大半と一緒に、水中技術をレベルアップさせた過程を明かす。「まず、水中環境が全体的に快適に感じられるように努めました。なぜなら、彼ら(タロカンの人々)は水中で生まれたかのように動くことができ、水中の環境を非常に快適に感じていなければならないからです。水中でのパフォーマンスには、体重と重力の関係が重要です。タロカンの戦士たちにとって、浮力のコントロールは重要な鍵でした。一人の戦士が海の底をスキップするようなことがあってはならない。全員がスムーズに泳げなければならないのです。キャストと一緒に、それぞれが快適に泳げるようなストロークを開発したのです」。新たに取り組んだ特別な水中トレーニングについて、ティ・チャラの元恋人、ナキア役ルピタ・ニョンゴは「まず最初に、ライアン(・クーグラー監督)は水に対して何かを考えているようだと言わなければならない」と前置きし、「脚本を読んだとき、”ああ、彼は今回、本気で取り組んでいるんだな。水への憧れを抱いているんだ”と思いました。私は間違いなく新たなことを学ばなければならないと。私は小さい頃から浮くことはできても、泳ぐとパニックになってしまう子供でした」と明かし、そのため、すぐにトレーニングに取り掛かったという。「XPT(エクストリーム・パフォーマンス・トレーニング)と呼ばれるものを行いました。呼吸法や水中で重りを使った運動、氷風呂やサウナといった疲労回復のためのテクニックに驚くほど気を使うものです。私はこれを実践し、生まれて初めて30ポンドの重りを持って水中を歩きました。呼吸が楽になり、撮影が楽になるくらい長時間呼吸を止められるようになったのですから、驚きです」とトレーニング方法を説明した。MovieNEXには、キャストとスタッフのインタビューを交え、文化や歴史を重んじながら作り上げた製作の舞台裏を追う「ワカンダとタロカン」、兄である国王を亡くしたシュリが、母ラモンダ、新キャラクターのリリ・ウィリアムズらと共に未来に向かって進んでいく「継承されるブラックパンサー」、「NGシーン集」、「未公開シーン」など、見ごたえのあるボーナス・コンテンツを収録している。『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は3月29日(水)よりMovieNEX発売。デジタル配信中(購入/レンタル)。(cinemacafe.net)
2023年03月22日アン・ハサウェイとミカエラ・コール(『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』)が、A24×デヴィッド・ロウリー監督(『ピーター・パン&ウェンディ』)の最新作に主演することが明らかになった。タイトルは『Mother Mary(原題)』で、ジャンルは「壮大なポップ・メロドラマ」。架空のミュージシャン(アン)と、アイコニックなファッションデザイナー(ミカエラ)の関係について描くという。ミュージシャンが主人公となるだけに、使用する音楽にもこだわりが見られそうだ。ジャック・アントノフ、チャーリー・XCXがオリジナル曲を提供する。脚本はロウリー監督が執筆。ロウリー監督がA24とタッグを組むのは初めてではなく、『A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー』『グリーン・ナイト』でも監督・脚本・編集を務めている。今作では同2作の製作と担当したトビー・ハルブルックス、ジェームズ・M・ジョンストンらと共に製作陣にも名を連ねる。A24は世界配給を担当する。ミカエラは、自身のレイプ被害体験に基づき製作・主演・脚本を手掛けたドラマ「I May Destroy You(原題)」が高く評価され、2021年にエミー賞を受賞した。劇作家、詩人、作家、監督といったマルチな才能を持っている。『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』では、ワカンダの国王親衛隊「ドーラ・ミラージュ」の上級リーダー・アネカを演じた。(賀来比呂美)
2023年03月22日ジャック・ブラックが『Dear Santa』に主演することがわかった。監督はボリー・ファレリー、プロデューサーはピーター・ファレリー。ブラックは、ファレリー兄弟が監督した『愛しのローズマリー』にも出演しているが、組むのは久々だ。クリスマス前、ある少年がサンタに手紙を送ったところ、間違いで悪魔に届いてしまうというコメディらしい。製作、配給はパラマウント。ファレリー兄弟はずっとコンビで監督をしてきたが、最近の『グリーンブック』『史上最高のカンパイ!〜戦地にビールを届けた男〜』はピーターがソロで監督をした。今回は逆にボビーが単独で監督をする。ブラックの次回作は、ゴールデンウィークに日本公開となる『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』。文=猿渡由紀
2023年03月16日ソナタ株式会社(所在地:福島県郡山市、代表取締役:菅野 洋一)は『ブラック・ジャック』50周年記念の一環として製作した英語教材『ブラック・ジャックEnglish』のリリースに伴い、雑誌や新聞、Webサイトでのプレゼント企画などでご利用いただけるよう、一誌につき『ブラック・ジャックEnglish』5枚とサンプル1枚の合計6枚の無償提供を3月末まで実施しております。ブラック・ジャックEnglish表紙今年「ブラック・ジャック」誕生50周年となる記念企画の一環として、株式会社手塚プロダクションと英語伝(運営:ソナタ株式会社)のコラボレーション企画で製作した英語教材です。辞書なしで英語版アニメーションを理解し、楽しみながら英語上達が可能となるよう開発いたしました。ブラック・ジャック英語吹替え版アニメーションを活用した英語教材は作品史上初となります。本品はDVDとWeb上の学習コンテンツで構成されています。<DVD>ブラック・ジャック英語吹替え版アニメーション3話※と英語レッスン映像を収録。(80分)※2004年~2006年に全国放送されたTVシリーズの英語吹替え版英語吹替え版アニメーション英語レッスン<Web上の学習コンテンツ>※アニメーション内で使われている約1,000の英単語、熟語の意味を学べる内容。さらに慶応義塾大学講師の狩野みき先生による英単語やフレーズの動画での解説(約5時間)で理解を深める。※Web上の学習コンテンツはスマートフォン・タブレット、パソコン等で閲覧可能アニメーションを楽しみながらボキャブラリー、リスニング、発音、英語特有の表現を学び、総合的な英会話力向上へ導く構成。解説動画(約5時間)【製品概要】商品名 : ブラック・ジャックEnglishセット内容 : ・DVD(英文セリフ集小冊子付)×1枚・Web学習コンテンツ 単語・熟語リスト1,000語、解説動画(ボキャブラリー解説・文法解説など)合計約5時間※Web学習コンテンツ利用の際にはインターネット接続とパソコン、スマートフォン・タブレット等の対応機器が必要。DVD仕様 : リージョン2収録時間 : 80分収録話 : Gift from a Killer Whale(シャチの贈り物)、The Cholera Epidemic(コレラ騒ぎ)、The Skin Donor(縫い目皮膚の提供者)発売元・販売元: ソナタ株式会社製造 : 日本(C)手塚プロダクション/読売テレビ定価 : 3,476円(税込)販売店舗 : 英語伝販売サイト 【会社概要】会社名 : ソナタ株式会社代表者 : 代表取締役 菅野 洋一本社所在地: 福島県郡山市神明町10-20 サンプラザ東明B-202URL : PR動画(YouTube 約3分) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月16日3月29日(水)にMovieNEXが発売される『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』より、ボーナス・コンテンツが一部解禁された。第95回アカデミー賞衣装デザイン賞を含む5部門ノミネートされ、受賞への期待が高まる本作。MCU初登場となった海底王国タロカンの王ネイモアの衣装デザインMCU初登場となった海底王国タロカンの王ネイモアを演じたテノッチ・ウエルタ・メヒアは、「私はメキシコ人で、先住民の血が混じっています。だから、私にとって、この世界の一部になることは夢なんです。世界中の多くの子供たち、特にラテンアメリカの、最も強い先住民の遺産を持つ子供たちのために、表現するという意味で本当に重要なキャラクターを演じる機会なのです」と熱く語る。この度解禁された映像では、王ネイモアの衣装デザインに関して、衣装デザイナーがこだわりのポイントについて明らかにしている。衣装デザイナーのルース・カーターがネイモアの衣装について「ネイモアの衣装は伝統を反映している。多くの資料を調べた。玉座で身に着ける肩のマントや頭の飾りは後古典期のマヤの文化を参考にした。蛇もそう。必要に応じてコミックを参照したりもした。ネイモアのパンツとかね。ビーズを加えたりマヤっぽいデザインも加えたけど、基本はコミックに忠実にした」と、古代マヤ文化を参考にしつつも原作に忠実に作り上げたと語っている。海底王国タロカンやネイモアのルックスにまつわるエピソードルース・カーターとそのチームは、タロカンにメソアメリカのインスピレーションを取り入れ、歴史学者と協力して、ルックスに信憑性を持たせるよう努めた。しかし、この映画で描かれる世界は、歴史的なマヤ文化とはかけ離れたものであることは言うまでもない。カーターは、海洋の専門家と相談しながら、タロカンの外見に深海の要素を取り入れたという。ネイモアのコスチュームには、彼が重んじる伝統と王としての地位が反映されている。ヘッドドレスや手編みのマントには、たくさんの昆布が使われており、貝殻やビーズも使って、まるでタイムスリップしたかのようなルックスとなっている。カーターは、「腕の下から肩にかけるドレープは、ローマ時代やギリシャ時代のものです」「マヤの時代に縛られているわけではないので、それで済んでいるのです。マヤの時代に縛られることなく、彼の物語を表現しているのです。彼は自分の人生とこの世界の成長の物語を持っているのです」と説明している。また、ネイモアのヘアーについて、スタッフは「ネイモアのルックスの進化を見るため原作を研究しました。コミックで確立された彼の特徴的なヘアスタイルの四角い形を残しつつ、エッジの効いたモダンなルックにしたかったんです」と明らかにした。本作のMovieNEXには、製作の舞台裏を追うメイキング映像のほか、シュリ役レティーシャ・ライトの可愛らしいミスや、ネイモア役のテノッチ・ウエルタ・メヒアが水中でおどける様子を収録した「NGシーン集」、惜しくも本編には採用されなかった貴重な「未公開シーン」など見ごたえのあるボーナス・コンテンツを収録している。『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は3月29日(水)よりMovieNEX発売。デジタル配信中(購入/レンタル)。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー 2022年11月11日より全国にて公開©Marvel Studios 2022
2023年03月12日第95回アカデミー賞にてアンジェラ・バセットの助演女優賞を含む5部門にノミネートされている『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』。この度、3月9日の「感謝の日」に合わせ、主人公シュリが感謝を語る国王の親衛隊長オコエとの未公開シーンが解禁された。本作のMovieNEX発売を記念し、解禁されたのは、シュリとドーラ・ミラージュ(国王の親衛隊)を抜けてワカンダを去ったオコエとの別れを描いた未公開シーン。いまは亡き国王ティ・チャラの元恋人ナキアを訪ねるため、ハイチにやって来たシュリ。すると、ドーラ・ミラージュで隊長を務めていたオコエが姿を現す。シュリは「護衛はもう必要ない」と伝えるが、オコエは「護衛ではなく、別れを告げに来た」と答える。さらに「どこへ行くの?」というシュリの問いかけに、冗談を交えた回答で明言を避けるオコエだったが、シュリが思いを込めた感謝を伝えると「必要なら駆けつける。いつどこへでも」と声をかけてシュリの元から去っていく。切なくも温かい別れを描いた、貴重な未公開シーンとなっている。監督が語る「シュリが新たな主人公になった理由」ライアン・クーグラー監督によると、シュリがいたからこそストーリーテリングに命が吹き込まれたという。「シュリから始めることが重要だったのは、様々な意味で彼女がこの映画の観客の代理人だからです。彼女は主人公であり、彼女の目を通して、私たちは映画の旅に出るのです。脚本家兼監督である私にとっても、彼女は観客の代わりだったと思います」と語る。「ティ・チャラは、シュリが最も尊敬しているキャラクターだったと思います。シュリ役のレティーシャ(・ライト)の演技で素晴らしかったのは、ティ・チャラを笑顔にする方法を知っていたことです。彼女はティ・チャラを弱くする方法も知っています。そして、レティーシャとティ・チャラ役のチャドウィック(・ボーズマン)の俳優としての相性の良さが、その多くを生んでいると思います。レティーシャはチャドウィックの鎧を突き破り、彼からユニークな反応を引き出すことができたのです。それはまるで本当の兄妹のように感じられました」と監督。「だから、彼女がこの映画の感情の旅路の窓となることは、とても理にかなっていました。シュリの旅はファンタスティックですが、とてもリアルです。例えば、無敵だと信じていた大切な人の死や、自分自身の失敗を受け入れなければならないこと、そして、当たり前だと思っていた人間関係に感謝できるようになることなど、大人なら誰もが悩むようなことに取り組んでいるのです。彼女はこうしたことをすべて探求できるキャラクターになったと思います」と、シュリのキャラクターについて明かしている。『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』はデジタル配信中(購入/レンタル)、3月29日(水)よりMovieNEX発売。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー 2022年11月11日より全国にて公開©Marvel Studios 2022
2023年03月09日3月29日(水)にMovieNEXが発売される『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』より、ボーナス・コンテンツが一部解禁された。偉大な王であり、守護者であるティ・チャラを失ったワカンダ王国を舞台に、新たな物語が紡がれる本作。第95回アカデミー賞では助演女優賞(アンジェラ・バセット)、衣装デザイン賞含め5部門にノミネートされ、受賞への期待がかかっている。解禁された映像でシュリ役のレティーシャ・ライトは「美術面で言えばワカンダはアフリカを表現し、それに加えて、今回はメソアメリカの素晴らしい文化も描いている」と語る。また、見事な造作のタロカン王国の美術セットを歩きながら会話する、ライアン・クーグラー監督とプロダクション・デザイナーのハナー・ビーチラーによれば、階段は何と発泡スチロールを彫ったものを組み合わせて制作したといい、グローワーム(洞窟などに生息する光を放つ昆虫)を表現しているのは、70年代に流行ったビーズのカーテンを1本ずつ違う長さに切って垂らしたものだという貴重な制作エピソードが明かされている。さらに本作には、アフリカ、メソアメリカ、アメリカの楽器、シンガー、ミュージシャンが参加したオリジナル曲があり、サウンドトラックアルバム制作にはライアン・クーグラー監督やオスカー受賞者の作曲家であるルートヴィヒ・ゲランソンなどが参加。衣装やデザインだけでなく、音楽の面でもアフリカ文化が活かされている。この度発売されるMovieNEXには、このほかにも、文化や歴史を重んじながら作り上げた製作の舞台裏を追う「ワカンダとタロカン」、「継承されるブラックパンサー」、「NGシーン集」など、惜しくも本編には採用されなかった貴重な「未公開シーン」など、見ごたえのあるボーナス・コンテンツを収録している。『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は3月29日(水)よりMovieNEX発売。デジタル配信中(購入/レンタル)。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー 2022年11月11日より全国にて公開©Marvel Studios 2022
2023年03月01日3月29日(水)に『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』のMovieNEXが発売されることが決定。それを記念し、ボーナス・コンテンツの一部から未公開シーンが解禁された。第80回ゴールデングローブ賞では助演女優賞(アンジェラ・バセット)を受賞し、第95回アカデミー賞では助演女優賞(アンジェラ・バセット)、衣装デザイン賞、主題歌賞(「Lift Me Up」)、メイク・ヘアスタイリング賞、視覚効果賞の5部門ノミネートし、受賞への期待がかかる本作。本作でマーティン・フリーマンが演じた(吹き替えは森川智之が続投)、アメリカのCIAエージェント・エヴェレット・ロス。彼がMCUに初めて登場したのは、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』だ。この頃のロスは、まだワカンダ人と彼らの苦境に心を寄せていなかった。しかし、『ブラックパンサー』では、国王ティ・チャラの恋人ナキアの前に飛び出し、彼女のために銃弾を受けるなど、最終的にワカンダへの自由な旅を手に入れ、さらにシュリが彼を救うことで、善人かつ味方としての役割を確実なものとした。この度解禁されたのは、そんなロス捜査官が極秘任務に挑む未公開シーン。ロス捜査官はオコエやシュリと協力し、別人に扮して無事に目的のオフィスへ潜入成功。メインのコンピューターをハッキングするにはワカンダの貴重な鉱物ヴィブラニウムから作られた通信装置キモヨビーズを近づける必要があり、その場に留まるために周囲に話しかけたり時間を稼ごうとする。しかし、担当者に怪しまれ、あと少しのところで時間が足らず、コンピューターのある部屋の真上にトイレがあることを聞き出すと、トイレに寄るフリをしてビーズを流す。排水管の鉄パイプを通して信号を増幅させ、コンピューターとの距離を縮めてハッキングを成功させようとする、緊張感がありながらもなぜか笑ってしまうロス捜査官の極秘任務の様子が分かる未公開シーンとなっている。ロス捜査官の本作での活躍にも注目だ。『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は3月29日(水)よりMovieNEX発売。デジタル配信中(購入/レンタル)。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー 2022年11月11日より全国にて公開©Marvel Studios 2022
2023年02月20日第95回アカデミー賞にてアンジェラ・バセットの助演女優賞やリアーナの主題歌賞、また前作に続く衣装デザイン賞など5部門にノミネートされている『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』。3月29日(水)からのMovieNEX発売を記念し、ワカンダの街並みや衣装デザインにまつわるエピソードが一部解禁された。解禁となった映像で、オコエ役のダナイ・グリラは「町並みに私のルーツが入ってて大喜びした。前作で監督が示してくれたルーツをいい加減に扱ってはいけないとね。監督はその点で毅然と対応してくれてすごく感謝してる」と喜びを口にする。また、前作『ブラックパンサー』でアカデミー賞を受賞している衣装デザイナーのルース・カーターは、川(リバー)部族の衣装について、「ワカンダを見ているとその概念を洗練させたくなる。新たな一団をデザインする必要にも迫られた。前作には登場しない“海軍”。彼らの基調は緑だから様々な色味を織り交ぜて、ワカンダのまだ見ぬ軍隊として印象づけた。ワカンダの三角形をあしらい階級を示す記章も加えた」と語るなど、2月9日の「服の日」に舞台の設定やデザインの詳細に触れることができる貴重な映像が公開された。アカデミー賞助演女優賞や衣装デザイン賞ノミネート!アンジェラ・バセット演じる女王ラモンダの衣装に注目「彼女の衣装は、美しさ、アフリカの王族、テクノロジーに基づいたものです」と語る、衣装デザイナーのルース・カーター。「ライアン・クーグラー監督は、ラモンダを演じるアンジェラ・バセットが国連の総会会場に入るときに、とても威厳のある、大きな存在感を放つものを身につけてほしいと強く望んでいました。国連には紫、宮殿には赤が選ばれました。彼女が身につける白にも、色の物語があります。アンジェラは間違いなく彼女のコスチュームに力を与えています。もちろん、アンジェラが10ガロン入りの帽子をかぶっても、うまくいきます」と言う。また、ラモンダのヘアスタイルについても、「彼女は世界で最も美しい女性の一人です。彼女のヘアカラーをホワイト、シルバー、グレーのトーンにしながらも、違う印象を与えるために短めにデザインしました。アンジェラは、私が知っている中で、白やグレーのトーンを身にまとい、なおかつ魅力的に見える唯一の女優です」とスタッフは明かしている。本作は、アカデミー賞にて助演女優賞、衣装デザイン賞、主題歌賞「Lift Me Up」、メイク・ヘアスタイリング賞、視覚効果賞の5部門にノミネートされている。『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』はデジタル配信中(購入)/3月29日(水)よりMovieNEX発売。© 2023 MARVEL発売:ウォルト・ディズニー・ジャパン(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー 2022年11月11日より全国にて公開©Marvel Studios 2022
2023年02月09日第95回アカデミー賞で5部門にノミネートされた『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』。この度、2月1日(水)からのデジタル配信開始(購入)を記念して、同・助演女優賞にノミネートされたアンジェラ・バセット演じる女王ラモンダが、ワカンダ王国を守るため世界各国の首脳陣と対峙する迫力の本編プレビューが解禁となった。今回解禁となったのは、女王ラモンダが国連の総会で世界各国の首脳陣と対峙する、約5分の本編プレビュー。息子でありブラックパンサーであった国王ティ・チャラを失った悲しみの中、ワカンダの女王となったラモンダは、各国の首脳陣からワカンダ王国が保有する貴重な金属・ヴィブラニウムを独占していると激しく非難される。それに対しラモンダは、ヴィブラニウムを奪おうとやってきた一味を国の親衛隊ドーラ・ミラージュに捕らえさせ、逆に他国を「侵略者」として糾弾する。夫も息子も失うという深い喪失感を背負いながら、圧倒的な迫力と女王の貫録を見せるアンジェラの演技が光る珠玉のシーンとなっている。アンジェラ・バセットが語る女王ラモンダとは「彼女の息子、シュリの兄が亡くなってから1年が経ちました。そして、ラモンダにとって、伝統は重要です。悲しむこと、その悲しみを認識すること、その様々な段階を経ることは、この母親が理解していることであり、夫と息子の死によって、この女王が理解していることなのです。彼女は信仰心のある女性で、シュリは科学者です。だから、それを尊重し、認め、受け入れることは、彼女の得意とするところではない。しかし、母親はそれを可能にするのです」と言うアンジェラ。アンジェラは、このキャラクターと、彼女に命を吹き込む機会を大切にしたという。「断れないオファーでした。私に似た女性たちの輝く姿を見ることができるのです。そして、そのような機会はほとんどなかったのです。そして、ライアン(・クーグラー監督)やスタッフたちが、私なら彼女を世に送り出し、光を与えることができると考えてくれたことに、ただただ感謝しています。私はこのキャラクターを愛し、賞賛し、敬愛するようになりました。観客の一人として、有色人種の女性として、映画とキャラクター、そしてキャラクターが誰を表し、スクリーン上でどのようなインスピレーションを与えるのかに恋した少女として、まるで私が外から見ているような感じです」と語っている。『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は2月1日(水)よりディズニープラスで配信開始、デジタル配信(購入)開始/2月15日(水)よりデジタル配信(レンタル)開始。発売:ウォルト・ディズニー・ジャパン(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー 2022年11月11日より全国にて公開©Marvel Studios 2022
2023年01月25日マーベル・シネマティック・ユニバース初、ラモンダ女王役のアンジェラ・バセットがゴールデン・グローブ賞助演女優賞を受賞した『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』が2月1日(水)よりディズニープラスにて見放題独占配信されることになった。アンジェラ・バセットがMCU初の快挙となった本作は、ヒーロー映画としては“初”となるアカデミー賞作品賞ノミネートを果たし、ヒーロー映画の枠を超え社会現象を巻き起こしてエンターテインメント史に名を刻むこととなった『ブラックパンサー』(2018)からつながる物語。2020年、国王ティ・チャラ=ブラックパンサーを演じ、多くの人々に愛されたチャドウィック・ボーズマンが病で他界し、世界中を深い悲しみに包んだが、チャドウィックの想いを受け継ぐという決意を胸に、スタッフ・キャストが一丸となって完成させた特別な作品だ。国内では前作『ブラックパンサー』の138%の興行収入を記録し、洋画No.1の大ヒットスタートを切ったことも記憶に新しいが、1月9日時点では全世界興行収入8億3,122万ドル(約1,095億/1ドル131.74円換算・1月9日時点、※Box Office Mojo調べ)を超える数字と上位ランキングをキープし続けている。国王ティ・チャラを失った妹のシュリ、国王親衛隊を率いる戦士オコエ、そしてティ・チャラの母・ラモンダの前に新たな脅威が立ちはだかる。誰もが道標にしてきた王を失った時、残された者たちはどのようにして“希望”を見つけ出すのか。去った王が残した意思や想いをどのように引き継ぐのか。前作以上にハードで新たな趣向をこらしたアクションシーンは、その舞台を空と海にも拡大。ワカンダの科学技術から生み出された武器、ガジェットもそれぞれ進化を遂げ、一級のスパイ・アクションのような緊迫感と爽快感のあるアクションが繰り広げられる。さらに、海の帝国を率いる王ネイモア、天才発明家にして物語の重要なカギを握るとされる少女リリ・ウィリアムズ=アイアンハートなど新キャラクターも登場し、一瞬も気を抜けない先の読めないストーリー展開が観客を魅了。SNS上では「こんなヒーロー映画観たことない!」「ラスト5分で泣き崩れた」「感情のジェットコースター」「2022年を締めくくるのに最も適した作品!」といった声が続出。ブラックパンサーの母ラモンダ役として、悲しみや困惑、様々な感情が入り混じった複雑な心境を見事に演じたアンジェラは、『TINA ティナ』(1993)でゴールデングローブ賞 主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)受賞以来の受賞となった。『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は2月1日(水)よりディズニープラスにて見放題独占配信。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー 2022年11月11日より全国にて公開©Marvel Studios 2022
2023年01月12日12月2日から4日にかけての週末、北米のボックスオフィスで首位を獲得したのは、公開4週目を迎えた『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』だった。2位は、この週末デビューした新作アクションコメディ『バイオレント・ナイト』。3位はディズニーのアニメーション『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』、4位は『ザ・メニュー』、5位は『Devotion』だった。次の週末は、サム・メンデス監督の『エンパイア・オブ・ライト』などが公開される。『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』公開中(C)Marvel Studios 2022文=猿渡由紀
2022年12月05日11月18日から20日にかけての週末、北米のボックスオフィスで首位を獲得したのは、先週末に続いて『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』だった。2位は、この週末デビューした『ザ・メニュー』。3位は、やはり新作の『The Chosen : Season 3』。4位は『ブラックアダム』、5位は『チケット・トゥ・パラダイス』だった。感謝祭の連休に当たる来週末は、ディズニーのアニメーション『ストレンジ・ワールド』、『トップガン マーヴェリック』のグレン・パウエルとジョナサン・メジャーズが主演する戦争アクション映画『Devotion』などが全米規模で公開される。文=猿渡由紀
2022年11月21日『ブラックパンサー』の主演で、ワカンダの国王ティ・チャラにしてブラックパンサーを演じたリアルヒーロー、チャドウィック・ボーズマンの亡き後、いったいどんな物語を紡ぐのか。世界中が注目するなか、11月11日より公開された『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は、日本では公開3日間で前作の138%となる興行収入を記録し、世界的にも大ヒットスタートを切っている。“主人公不在”という前代未聞の出来事を、ライアン・クーグラー監督はチャドウィック=ブラックパンサーを喪ったことのグリーフワーク(グリーフ:悲嘆からの立ち直り)として、いわば追悼作品のように描ききった。「喪失と心痛、そして復讐を、MCUには稀有な成熟ぶりとシリアスさで描いていた」「俳優それぞれの道のりと追悼を全編に感じる」「あらゆる意味でMCU最高傑作のひとつ」と評論家陣から言われるのも納得。そして、シュリたちが直面する喪失の大きさは、もちろん私たち観客も共有することになる。そのため、今作はMCUのどの作品と繋がっているとか、実はあまり気にしなくてもいい映画でもある。前作はチェックしておいたほうがベターだが、しいて言えば『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』くらいか。たとえ、それらを観ていなくても1本の新作映画として十分に楽しむことができるはずだ。※以下、本作とこれまでのMCU作品のネタバレにふれています。ご注意ください。★オープニングのマーベルロゴから涙…シュリの悔いと悲しみ「兄の病気を治させてほしい…」。シュリ(レティーシャ・ライト)がワカンダの神バースト(パンサーの女神)に祈る場面から幕を開ける本作。ワカンダのロイヤル・パープルに染まったチャドウィック追悼の特別版オープニングロゴから涙腺が決壊した方は多いだろう。ディズニープラスで配信中の『ブラックパンサー』も同様のロゴとなっている。屈強なワカンダの守護者ブラックパンサー/ティ・チャラを襲ったのはヴィランではなく、不治の病だった。超文明国ワカンダで、物心ついたときからヴィブラニウムによるテクノロジーとともに育ち、あらゆる課題を科学とテクノロジーで解決してきたシュリは、兄の延命のためにハート型の“ハーブ”を人工で作ろうとするが間に合わなかった。飲んだ者に超人的なパワーをもたらす自生のハーブは、前作でキルモンガー(マイケル・B・ジョーダン)がすべて焼き払ってしまっていたためだ。シュリはずっと科学とテクノロジーの力を信じてきたが、愛する兄の命だけは救えなかったことを激しく悔い、なかなか彼の死を受け入れることができない。悲嘆と自己嫌悪の中で、1年もラボに籠もりきりとなっていた。前作ではコミックリリーフ的な役回りでもあり、国王にしてヒーローである兄ティ・チャラを唯一からかうことのできる存在で、けらけらと無邪気に笑っていたのに、今作では“兄”不在の世界を生きていかなければならないシュリ。彼女が心の底からの笑みと安らかな表情を見せたのは、下の項で触れるラストシーンだけだ。今回は、王位継承の儀式に代わりにやってきたジャバリ族のリーダー、エムバク(ウィンストン・デューク)や、国王親衛隊“ドーラ・ミラージュ”隊長のオコエ(ダナイ・グリラ)らが喪失感貫く劇中でユーモアを提供するキャラクターとなっている。★母ラモンダの悲しみと葛藤前作『ブラックパンサー』も喪失が始まりだった。『シビル・ウォー』で描かれた前国王ティ・チャカの死、そして1992年のカリフォルニア・オークランド、ティ・チャカの弟でキルモンガーの父ウンジョブの死。その後、キルモンガーという脅威の出現と、戦いと決着。今回もおおむねその流れを組み、海底王国タロカンを治め、マヤ神話の創造神で“羽の生えた蛇”を意味する“ククルカン”と呼ばれるネイモア(テノッチ・ウェルタ・メヒア)たちが新たな脅威となった。それだけでなく、ワカンダの高い技術力と資源のヴィブラニウムを広く世界に開放すると宣言したティ・チャラの亡き後、母である女王ラモンダ(アンジェラ・バセット)は、“世界の安全保障”とかいう名目で「ヴィブラニウムを分けてよこせ」と迫る欧米諸国という別の脅威とも対峙する。ラモンダは毅然としてその要求を突っぱねるが、ヴィブラニウムで無敵の大量破壊兵器を作りたいアメリカやフランスの思惑のせいで、結果的にワカンダがタロカンから攻め込まれることになる。夫を亡くし、息子を亡くし、そしてシュリまでネイモアたちにさらわれてしまったラモンダの悲しみや怒りもまた図り知れない。そんな彼女も、ネイモアの襲撃時にリリ・ウィリアムズを庇って命を落としてしまい、たった1人遺されたシュリがその復讐のために新たなブラックパンサーとして立ち上がることになる。★CIAエージェント・ロスの上司“ヴァル”って誰?前作でティ・チャラとシュリに命を助けてもらったことに恩義を感じるCIAエージェント、エヴェレット・ロス(マーティン・フリーマン)。タロカンの襲撃現場からキモヨビーズをこっそり持ち帰ると、ラモンダたちと秘密裏に情報を交換する。そんな彼を「ワカンダの専門家」と持ち上げながら、ちゃっかり盗聴していたのは、新しいCIA長官の“ヴァル”ことヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌ(ジュリア・ルイス=ドレイファス)。“ヴァル”役ジュリア・ルイス=ドレイファス彼女が実はロスの元妻だった、というのは衝撃の展開となった。ワカンダの力をもしアメリカが手にしたら悲劇になると話すロスに向かい、「その日を夢見てる」と返すデ・フォンテーヌ長官はやはり油断できない、恐ろしい存在。2人が離婚した理由がよく分かる。デ・フォンテーヌ長官こと“ヴァル”は、ドラマシリーズ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」に初登場。キャプテン・アメリカの盾を一度継承して失敗したジョン・ウォーカーに名刺を渡していた人物で、さらに映画『ブラック・ウィドウ』のエンドクレジットにも登場して、エレーナに「姉ブラック・ウィドウの仇はホークアイ」と吹き込んでいたのが彼女。2024年7月26日よりUS公開予定の映画『サンダーボルツ』(原題)にはヴァルがリクルートしたヴィランチーム、バッキーことウィンターソルジャーや、ジョン・ウォーカーことUSエージェント、『ブラック・ウィドウ』のレッドガーディアン、タスクマスターにエレーナ、『アントマン&ワスプ』のゴーストと、MCUの“クセモノ”たちが集結する。『サンダーボルツ』(原題)★アイアンハート=リリ・ウィリアムズがシュリと意気投合!女性キャラクターたちが前作以上の大活躍を見せた今作。スピア(槍)での戦いにこだわるオコエよりも目新しいものを好むドーラ・ミラージュのアネカ(ミカエラ・コール)は、シュリが開発した“エナジー・ダガー”のほうが扱いやすいよう。悲しみを乗り越えた2人は新コスチュームを纏い、新たにミッドナイト・エンジェルとなってタロカンと戦う。また、アネカとドーラ・ミラージュの新隊長となったアヨ(フローレンス・カサンバ)は同性カップルとしても描かれていた。そして注目は、MIT・マサチューセッツ工科大学の学生ながら“授業の課題”でヴィブラニウム探知機をうっかり発明したリリ・ウィリアムズことアイアンハート(ドミニク・ソーン)、19歳の登場だ。そのフレッシュさはシリアスな物語に活気を与え、シュリともすぐに意気投合。シカゴ出身ゆえ、シュリをブルズの試合観戦に誘う場面もあった。リリ・ウィリアムズことアイアンハート役ドミニク・ソーン2人とも幼い頃から発明が大好きで天才的な頭脳を持ち、既存の価値にとらわれない自由な精神と好奇心、探究心を持ち合わせていて共通点が多い。ただ、潤沢な資源や資金のあるシュリとは違い、リリが車のパーツや身近なスクラップから工夫を凝らしてスーツを作り上げたのは、やはりアイアンマンぽい。鋼鉄を叩いて成形するところや、高度8,500mまで上昇して酸素不足となり急降下して海面すれすれで意識を取り戻すのも『アイアンマン』へのオマージュだろう。ネイモアに捕らわれたとき、レイア姫やベルなどを例に出して“悪役はまずドレスに着替えさせる”と言うリリは、かなりの映画好きのようで、シュリとともにラボで作業する姿はピーター・パーカーも思い出させる。継父と「よく車をいじっていて」と何度も出てくるが、もしかしたらそれがトニー・スタークの可能性もあるのかも…。アイアンハートことリリ・ウィリアムズは「ワンダヴィジョン」のモニカ・ランボーや、2代目ホークアイのケイト・ビショップ、カマラ・カーン/ミズ・マーベル、ジェニファー・ウォルターズ/シーハルクらに続く新しい女性ヒーローだ。今作のその後を描くドラマシリーズ「アイアンハート」(原題)が2023年にディズニープラスで配信予定で、2026年US公開予定の『アベンジャーズ』シリーズ第6弾『アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ』(原題)にも登場する模様。今後のMCUのキーパーソンの1人となる。「アイアンハート」(原題)★シュリが共鳴した海の王ネイモアと、“あの人”ネイモアが率いる海底王国タロカンは、ワカンダと同じく、ヴィブラニウムの恩恵を受けながら海中で栄えてきた。シュリはネイモアの案内でタロカンを見て回るうちに、彼が武力行使をしてでも守らなければならない美しい王国と民について知り、共鳴する。アフリカと同様、タロカンのモチーフになったマヤやアステカなどのメソアメリカも侵略・搾取されてきた歴史がある。ネイモアはタロカンとワカンダが手を組めば、外の世界は脅威ではなくなると考え、兄亡き後に「世界を燃やしたい」と吐露したシュリに共感を寄せていた。なお、足首に羽根を持ち、空を飛べて、老化は遅く、肺呼吸と皮膚呼吸を使い分けるネイモアは自身を「ミュータント」と呼んでおり、『X-MEN』シリーズとの関連が予想されている。だが、タロカンの襲撃によって母ラモンダまでも喪ったシュリは、ネイモアから譲られたヴィブラニウムで育った海草を編んだネックレスを用い、さらにティ・チャラのDNA情報も加えて再度、人工のハーブ作りに挑戦。そこで、ついに新生ブラックパンサーのパワーを手に入れる。パンサーらしい、しなやかなアクションはシュリにぴったりだ。また、ティ・チャラがハーブを飲んだときには父ティ・チャカが幻覚に現れて彼を導いたが、シュリの幻覚に現れたのはまさかのキルモンガーことウンジャダカ!仇討ちをするならやはり彼が背中を押すのか。彼もまたワカンダの秘匿主義を好まず、ワカンダの力で世界を制圧したいという野望を持っていたためか。シュリはウンジャダカが身につけたブラックパンサーのマスクを選択する。とはいえ、シュリとキルモンガー/ウンジャダカが決定的に違うのは、彼女はワカンダやタロカンはもちろん、この世界を愛していること。『シビル・ウォー』で父の仇ジモ、前作でキルモンガー/ウンジャダカにとどめを刺さなかった兄ティ・チャラのように、ヒーローとして気高くあることを忘れなかったこと。それには「自分が何者かを示しなさい」と語りかけてくれた母ラモンダや、ナキア(ルピタ・ニョンゴ)、オコエ、さらに「神を倒したら、それこそ戦争が起きる」と進言したエムバクらの思い、いわばティ・チャラが遺してくれたものがあったからだ。それに、ティ・チャラとはまた異なるブラックパンサーとなったのも、シュリの頭脳と才能があればこそ。★落涙必至…MCU史上最もエモーショナルなラストシーンワカンダには、人は亡くなっても、バーストやセクメトという神のもと祖先たちと“緑の草原”に存在し続けるという死生観がある。ティ・チャラの死を1年たっても受け入れられないシュリに、母ラモンダは彼は常にそばにいて、サバンナで佇んでいるときにはそよ風に彼を感じたことがあるとも話していた。そうした価値観には懐疑的だったはずのシュリが、戦いを終えた後、王位継承の儀式には参加せずに訪れたハイチのビーチで、そよ風に吹かれながら兄の存在を感じて静かに涙するシーンは本作で最もエモーショナルな場面。チャドウィックが亡くなっているため回想に現れるのは前作のティ・チャラ/ブラックパンサーなのだが、そこには兄の傍らで無邪気に笑うシュリ自身の姿もある。★賛否両論!? のミッドクレジットシュリが兄の面影と再会した感動も冷めやらぬうちに、ミッドクレジットに現れたナキアが連れていたのはティ・チャラとの息子、トゥーサン。ナキアがワカンダを去ったのは6年前との言及があり、トゥーサンも6歳くらい。まさしくティ・チャラのレガシーである。ワカンダの王座が重荷にならないようにハイチでひっそり暮らしてきたと言い、2人だけで葬儀もおこなったという。トゥーサンは言う。「僕の名前はティ・チャラ王子、ティ・チャラ王の息子」と。ただ、少年の手を引いたナキアの姿が見えたとき、「おやおやおや?」と不安がよぎってしまったのも事実。ここまで女性たちが大活躍して、王女シュリが新しいブラックパンサーとなったところに男子が突然現れるとなると、話はちょっと違ってくるのではないか。大人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」の新シリーズ「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」では、家父長制に女性主人公が必死に抗ったばかりなのだが…。とはいえ、シュリは王になるよりもラボにいるほうが自分らしいことは自身でもよく分かっているはず。クーグラー監督もマーベル・スタジオもそれは承知のことだろうから、もしかしたら、王(王位継承者)と守護者ブラックパンサーは必ずしも同じ人物でなくていいという、これまでの前提を覆していく展開を示唆しているのかもしれない。『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は全国にて公開中。(上原礼子)■関連作品:ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー 2022年11月11日より全国にて公開©Marvel Studios 2022
2022年11月20日マーベル・スタジオが贈る最新作『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』。チャドウィック・ボーズマンが演じた、偉大な王であり、ヒーローのブラックパンサーであるティ・チャラの妹シュリを演じるレティーシャ・ライトも深い悲しみを背負う1人だったが、チャドウィックの意志を受け継ぎ、続編への参加を決意。並々ならぬ想いを抱いて本作の制作をやり遂げたという。前作に続いて監督を務めるライアン・クーグラーは、彼女について「レティーシャ(・ライト)の演技で素晴らしかったのは、ティ・チャラを笑顔にする方法を知っていたことです」と前作の撮影をふり返る。「レティーシャとチャドウィック(・ボーズマン)の俳優としての相性の良さが、その多くを生んでいると思います。レティーシャは、どんな理由であれ、チャドウィックの鎧を突き破り、彼からユニークな反応を引き出すことができたのです。それはまるで兄妹のように感じられました。そして、チャドウィックと知り合ってから、映画や個人的に、彼は兄妹のような存在になりました」と、まるで本当のきょうだいのような信頼関係を築いていった2人について語る。「だから、彼女がこの映画の感情の旅路の窓となることは、とても理にかなっていました」と映画と現実の垣根を越えて、公私ともに深い仲を築いていたレティーシャ/シュリの感情が映画のストーリーを運んでいくことを明かした。一方でチャドウィックへの想いを胸に最新作に挑んだレティーシャは、不安もあったそう。「私自身が直面した課題は、このキャラクターをどのように進化させるかを考えることでした。1作目では、彼女の使命が新しい技術を生み出し、発明することであることは明らかでした。彼女はその場を盛り上げる存在だったのです。シュリが今経験していること考えると、私にはそれができないとわかっていたので、挑戦でした」と語る。ティ・チャラの妹として、そして戦う相棒として、二人三脚で歩んできたシュリ。前作では、冗談を言い合ったり、まるで友達のようにくだけた会話をしたりと、仲睦まじいティ・チャラとシュリの関係性が描かれていた。シュリは常に笑顔で明るく活発なキャラクターだったが、誰よりも愛する兄の死に直面し、最新作の彼女の雰囲気は全く違う。あまりにも大きすぎる悲しみを前に、キャラクターをどのように向かわせるか、大きな課題に挑んだレティーシャ。“シュリを進化させる”、と語る彼女はどのような物語をみせてくれるのか?並々ならぬ想いを抱いて挑戦したレティーシャ/シュリの活躍を目撃してほしい。『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー 2022年11月11日より全国にて公開©Marvel Studios 2022
2022年11月19日先週公開となった『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』から、劇中で描かれる架空の国・ワカンダの新たな脅威となる海帝国タロカンの王ネイモアの特別映像が解禁となった。ヒーロー映画としては“初”となるアカデミー賞作品賞ノミネートを果たすなど、ヒーロー映画の枠を超え社会現象を巻き起こした『ブラックパンサー』。その続編となる本作の舞台は、偉大な王であり、ヒーロー/ブラックパンサーであるティ・チャラ(チャドウィック・ボーズマン)を失ったワカンダ。国王が不在となったワカンダの元に海帝国の王ネイモアの脅威が迫る……。MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)初登場を飾るネイモアだが、漫画原作では最古のひとりに数えられるキャラクターで、ファンの間でも熱い視線が注がれている存在。本作のプロデューサーであるネイト・ムーアも「続編を作る上での最大のチャレンジは、ネイモアを出すと決めたことだった」と明かしている。解禁された映像では、そんなネイモアが牛耳る海の帝国タロカンの世界が公開。シュリを演じるレティーシャ・ライトが「見どころのひとつが実在するかのような海の帝国の描写」と語るように、観客も海の中に入っているかのようなスケール満載のシーンとなっている。この架空の世界は漫画原作のアトランティスの世界を映画のために創造しなおしたもので、もしもリアルな社会が他の人種や文化と隔絶した海底で長い年月をかけて変化し進化することを余儀なくされたとしたら、きっとこうなっているのではないか?という発想をもとに創作された。タロカンでのシーンは可能な限り実際に水中で撮影する方法を考え、アトランタに4つのタンクを制作。役者たちは水中に長時間潜り、演技をするという課題に全員が取り組んだことで、本当に実在するかのようなリアルなタロカンが完成した。そんなタロカンで育ったネイモアを演じるメキシコ俳優のテノッチ・ウェルタは、役柄について“こよなく民を愛する王”だと語る。王としてタロカンを率いる彼の想いはシュリやラモンダらがワカンダの人々を愛することと同じで、本作では民を守るがゆえに国を率いるそれぞれのリーダーたちが激突することに。果たして、彼がワカンダと戦う理由とは? 敵か味方なのか? 謎のベールに包まれているネイモアにさらに注目だ。また、映像内には無数のタロカン人を従える強烈なオーラを放つネイモアの姿や、海中だけではなく、足の羽を使って空をも高速で飛び回るシーンが公開され、ワカンダにとって彼はただならぬ強敵となる様子。ラモンダを演じたアンジェラ・バセットは「ふたりの対決には思わず身震いするわ」と絶賛。ネイモアが加わったことでさらにスケールアップした、ワカンダVS海帝国の王ネイモアの海・陸・空を股に掛けた熾烈な戦いは見逃せない。『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』特別映像『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』公開中
2022年11月15日マーベル・スタジオ最新作『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』がついに11月11日より日米同時公開。公開3日間で前作『ブラックパンサー』の138%の興行収入を記録し、洋画No.1の大ヒットスタート。全世界では3億3,000万ドル超えを達成した。本作は、公開3日間で興行収入4億9,011万円、303,356名を動員し、洋画No.1の大ヒットスタートを記録。全米でも今年NO.2のオ―プニング数字1億8,000万ドル(日本円で約250億円)を叩きだし、全世界では3億3,000万ドル(日本円で約458億円)を超える数字を記録した(1ドル139円換算・11月14日時点※Box Office Mojo調べ)。本作は、ヒーロー映画としては“初”となるアカデミー賞作品賞ノミネートを果たした、まさにエンターテインメント史に名を刻むこととなった『ブラックパンサー』(2018)からつながる物語。2020年、国王ティ・チャラ=ブラックパンサーを演じ、多くの人々に愛されたチャドウィック・ボーズマンが病で他界し、チャドウィックの想いを受け継ぐという決意を胸に、スタッフ・キャストが一丸となって作品を完成。ワールドプレミアでは「チャドウィックのことばかり考えるよ。彼ならどう思うだろう?って。『どう思う?』と聞いてみたい」と、ライアン・クーグラー監督がチャドウィックへの想いと、主人公の不在という前代未聞の出来事を乗り越え完成を迎えられた喜びと安堵を語っていた。日本公開を迎えると、待ち望んでいた多くのファンが訪れ、客層は10代・20代の男性・女性、カップルをはじめ、30代・40代の男性客を中心に初日から幅広く、幸先の良いスタートを切った。国王ティ・チャラを失った妹のシュリ、国王親衛隊を率いる戦士オコエ、そしてティ・チャラの母ラモンダの前に新たな脅威が立ちはだかる。海の帝国を率いる王ネイモア、天才発明家にして物語の重要なカギを握るとされるリリ・ウィリアムズ=アイアンハートなど新キャラクターも登場し、一瞬も気を抜けない先の読めないストーリー展開が、観客を魅了している。早くもSNS上では「こんなヒーロー映画観たことない!」「ラスト5分で泣き崩れた」「感情のジェットコースター」「2022年を締めくくるのに最も適した作品!」など、予想をはるかに超える展開に観る者の感情が揺さぶられることに。早くも「大作映画の新次元!」「最高傑作!」の声が上がっている。さらに「興奮と感動で約3時間があっという間」「心の中に深く刻まれる大傑作」「全人類に観てほしい」と作品力に心動かされたという声や、「開始0秒で泣かされる」「チャドウィックに遭えた気がする」「フィクションであってフィクションじゃない」とチャドウィックを失った現実と国王のいない、ヒーローが不在となったワカンダとのリンクにエモーショナルな気持ちになる声が相次いでいる。『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー 2022年11月11日より全国にて公開©Marvel Studios 2022
2022年11月14日11月11日から13日にかけての週末、北米のボックスオフィスで首位を獲得したのは『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』だった。3日間の売り上げは1億8,000万ドルあたりと推定され、11月の公開作では史上最高。2位は先週まで首位をキープしたドウェイン・ジョンソン主演の『ブラックアダム』。3位は『チケット・トゥ・パラダイス』、4位は『シング・フォー・ミー、ライル』、5位はホラー映画『Smile』だった。先週末2位デビューした『ONE PIECE FILM RED』は7位に転落した。文=猿渡由紀
2022年11月14日『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』では前作より引き続き女性キャラクターたちの活躍が目覚ましい。シュリ役のレティーシャ・ライトは彼女たちが「強くあり続けるために、団結する」と語っている。国王ティ・チャラ=ブラックパンサーの活躍だけではなく、妹のシュリをはじめ彼女の母親、そしてワカンダの女王であるラモンダや、ワカンダの親衛隊ドーラ・ミラージュを率いるオコエ、スパイとして活躍するティ・チャラの元恋人のナキアなど、女性陣の輝かしい活躍も印象的だった前作。本作で彼女たちはティ・チャラ亡き後、意思を引き継ぎ、物語の中心となっていく。「物語を通して、彼女たちが直面する挑戦を通して、それがより広がっていくところを見れる。そして今回、彼女たちが強くあり続けるために、団結する方法も見れる」と語るのは、シュリを演じたレティーシャ・ライト。シュリは幼い頃から発明家、科学者としての才能を発揮し、ワカンダには欠かせない存在。ブラックパンサーとして戦う兄の心強い“相棒”として一心同体の存在だった彼女は、突然訪れたティ・チャラ=愛する兄の死を、誰よりも重く受け止めている。そんなシュリの前に、新たな脅威が迫る。そのほかにもワカンダを愛しどんな戦いにも自らの身を挺して立ち向かうが、愛する夫、そして息子までも失ってしまったラモンダ女王や、隣で支え戦ってきたオコエやナキアもまた深い悲しみを乗り越え、祖国を守るため立ち上がることを決意する。1作目の『ブラックパンサー』をはじめ、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2014)や『エターナルズ』(2021)を手掛け、本作でもプロデューサーを担当するネイト・ムーアは「ティ・チャラの死によって最も影響を受けたのはこれらの(シュリやナキア、オコエ、ラモンダ)キャラクターたちなんだ」と語る。「僕たちは、シュリやオコエ、ナキア、ラモンダになにが起こっているのかを見てみたいと思わせるような、キャラクターに命を吹き込んでくれる素晴らしいキャストに恵まれている」と、前作に引き続き見事な演技を披露したキャスト陣を絶賛している。すでに公開されている映像では、ネイモアの登場を前に、並々ならぬ想いを抱える彼女らの力強い表情、そして新生ブラックパンサーによる白熱のバトルが見られ、国王亡きワカンダで彼女らがどのような活躍をしてくれるのか、期待が高まる。さらに本作には、アイアンハートことリリ・ウィリアムズも登場。若くして圧倒的な学力と想像力、発明の才能を誇る彼女が参戦したことで、よりダイナミックかつ迫力ある戦いに期待できそうだ。国王不在であっても決して怯むことのない、シュリはじめ、ラモンダやオコエ、ナキア、そしてアイアンハートらの壮絶な戦い、そしてワカンダの命運を握る彼女らの熱きドラマに注目したい。『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は11月11日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー 2022年11月11日より全国にて公開©Marvel Studios 2022
2022年11月13日マーベル・スタジオの劇場公開最新作『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』がついに本日から公開になる。全世界で驚異的なヒットを記録した前作から4年。主人公ティ・チャラを演じたチャドウィック・ボーズマンが病でこの世を去った後、制作陣が新作で挑んだのは、ボーズマンが役を通じて表現した“気高さ”と、そこに至る苦闘のドラマを新たに描くことだったようだ。これから劇場に足を運ぶのを楽しみに待っている人のために具体的な内容には可能な限り触れずに作品を紹介する。本作の舞台はアフリカにある架空の国ワカンダ。遥か昔、“ヴィブラニウム”と呼ばれる物質が宇宙からこの地に飛来したことで、ワカンダは驚異的な発展を遂げた。その一方でこの物質をめぐって人々が争うことを避けるため、彼らは対外的には貧しい国として振る舞い、国に脅威が迫った際には代々の王が守護者“ブラックパンサー”として国を守ってきた。前作『ブラックパンサー』の主人公ティ・チャラはワカンダの若き王子だった。爆破テロによって命を落とした父に代わって国をおさめることになった彼は一度は王座に座るも、国を離脱した叔父の息子ウンジャダガが出現し、危機に陥る。ウンジャダカは自らを“キルモンガー”と名乗り王座を狙い、チャラは一度は生死の境を彷徨うが、復活を遂げ、ウンジャダカを倒して再び王の座についた。しかし、最新作『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』ではティ・チャラが病でこの世を去るところから幕を開ける。チャラの母ラモンダは愛する息子を失った悲しみを胸に秘めたまま国を率いるが、妹のシュリは愛する兄を失った悲しみからまだ立ち直れずにいる。そんなある日、ワカンダを揺るがす事件が起こり、彼らは“王がいない状態”で危機に立ち向かうことになる。本作の最大のポイントは前作の主演チャドウィック・ボーズマンがすでにこの世を去っていることだ。劇中でも同じように彼が演じた若き王ティ・チャラがこの世を去っており、母ラモンダや妹シュリは“喪失”を抱えている。さらに詳細は書かないが、彼らの前に立ちはだかる新たなキャラクターも“喪失”を抱えている。誰もが懸命に生きているのに、何かを失ってしまう。どれだけ願っても取り返すことのできないものが、この世にはある。通常の娯楽映画であれば、“喪失から立ち直って前向きになるまでの物語”が描かれる。実際、本作もそのようなドラマが中心に据えられている。しかし、人は何かを失った時、悲しみや落胆だけを感じるのだろうか? 時にその喪失が“誰かのせい”だと思ってしまった場合、怒りや復讐心、自分では制御できない激情が生まれたりはしないだろうか? 時に喪失は理不尽なものとして人々を襲う。自分では何もできなかった。あるいは、この喪失は自分のせいだと思い込んでしまう。やり場のない感情は時に混乱や、誰かに向けた怒りとなって現れる。本作では単に登場人物が愛する人やものを失うだけでなく、その喪失の中で混乱したり、時に怒りにのみこまれる瞬間を容赦なく描き出していく。さらに劇中では何か事件が起こるたびに憶測や、思い込みや、気持ちのすれ違いが繰り返し出現する。冷静さを失った時、怒りや混乱にのみこまれた時、人は安易な憶測や思い込みを信じる。喪失には魔物が潜んでいるのだ。思い返せば、ティ・チャラ=ブラックパンサーが『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で初めてスクリーンに登場した時、彼は愛する父を爆破テロで失い、復讐に燃える若者として登場した。やがてチャラは様々な苦難に直面しながら、忍耐力や民を愛する心、愛する故郷を守ろうとする意思を身につけていった。彼の前に現れたウンジャダカ=キルモンガーは喪失によって変貌し、復讐心が生きるよすがになった。しかし、ティ・チャラは混乱や怒りを自らの意思で乗り越えた。彼の“気高さ”は、生まれや育ちに依るものではなく、彼自身が戦い、苦しみ、自らの存在と意思を表明することで得たものだ。『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は、単にティ・チャラの喪失を悲しんだり、その存在を懐かしんだりするのではなく、かつて彼が歩んだ道のりを再びたどるように、喪失と混乱と復讐の渦に巻き込まれる人々を描く。観客は“リーダーのいない国”で最大の危機に立ち向かう母ラモンダや妹シュリの物語を目撃することになるだろう。そして私たちは彼女たちを通して、改めてチャドウィック・ボーズマンが魂をこめて演じたティ・チャラの“気高さ”の本質を目撃することになる。スクリーンにその姿はない。しかし、ティ・チャラは確かにここにいる。そう感じられるはずだ。『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』公開中(C)Marvel Studios 2022
2022年11月11日待望の続編『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』よりキャラクターポスターと特別映像が解禁された。公開に向けてSNSでは“待ちきれない!”とますます注目度が上がっている本作だが、先日開催されたワールドプレミアで本編を鑑賞した批評家からも早くも絶賛の嵐が吹き荒れている。「傑作。喪失と心痛、そして復讐を、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)には稀有な成熟ぶりとシリアスさで描いています。レティーシャ・ライト、アンジェラ・バセット、テノッチ・ウエルタは今年観た中でも最高の演技」(オーランド・マルドナド/映画評論家)、「感情のジェットコースター。チャドウィックの不在を感じる一方、俳優陣の演技に目を見張ります。俳優それぞれの道のりと追悼を全編に感じる映画です」(李維玲/映画評論家)、「あらゆる意味でMCU最高傑作のひとつ、正真正銘の素晴らしい映画だと思います」(ジャック・マクブライアン/The Direct)と、感動のドラマやキャストの演技に“最高傑作”と賞賛の声が相次いでいる。そんな本作の特別映像が公開。ジャバリ族のリーダーであるエムバクが攻撃するも、まったく歯が立たない“超人的”な強敵ネイモアを前に、シュリはじめ、女王ラモンダたちはワカンダを守るため立ち上がる。その決戦の一幕がとらえられた映像にはアイアンハートことリリ・ウィリアムズがパワードスーツを着て攻撃するシーンや漆黒の中に金色の模様が輝くスーツに身を包んだ新ブラックパンサーが鋭い爪をたて、次から次へと敵を倒していく白熱バトルもとらえられている。ワカンダのために再び立ち上がろうとするシュリの表情からは並々ならぬ強い意志がみてとれ、悲しみを胸に前に進もうとするワカンダの人々の重厚なドラマ、ネイモアの襲撃に迎え撃つ先の読めないストーリーや疾走感溢れるアクションまで、見逃せない魅力が満載だ。併せて解禁されたキャラクターポスターは、「ブラックパンサー」ならではのカラフルで煌びやかなデザインがあしらわれた、物語の鍵を握る6人の姿が写し出されたもの。愛する兄ティ・チャラの死を誰よりも重く受け止めるシュリ、ワカンダの国王親衛隊“ドーラ・ミラージュ”の隊長オコエ、ティ・チャラ、シュリの母でありワカンダの女王ラモンダ、そしてティ・チャラの幼なじみで元恋人のナキアやジャバリ族のリーダーエムバクら、ワカンダを守り戦う勇士たち、そして新たな敵となるネイモアの姿も。愛する祖国を守るため、ついにはじまるワカンダVSネイモアとの決戦。亡きチャドウィック・ボーズマンの意志を受け継ぎ“最高傑作”と称賛された製作&キャスト陣による渾身の一作は、映画の枠を超え、エンターテインメント史に語り継がれる新たな“傑作”となることだろう。『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』11月11日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー 2022年11月11日より全国にて公開©Marvel Studios 2022
2022年11月08日11月11日(金) に日米同時公開される映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』の特別映像が公開された。本作は、ヒーロー映画としては“初”となるアカデミー賞(R)作品賞ノミネートを果たし、ヒーロー映画の枠を超え社会現象を巻き起こした『ブラックパンサー』の続編。舞台は、偉大な王でありヒーロー / ブラックパンサーであるティ・チャラを失ったワカンダ。国王が不在となったワカンダの元に<海帝国の王ネイモア>の脅威が迫る……。先日開催されたワールドプレミアで本編を鑑賞した批評家からは、「傑作。喪失と心痛、そして復讐を、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)には稀有な成熟ぶりとシリアスさで描いています。レティーシャ・ライト、アンジェラ・バセット、テノッチ・ウエルタは今年観た中でも最高の演技。」(オーランド・マルドナド/映画評論家)、「感情のジェットコースター。チャドウィックの不在を感じる一方、俳優陣の演技に目を見張ります。俳優それぞれの道のりと追悼を全編に感じる映画です。」(李維玲/映画評論家)、「あらゆる意味でMCU最高傑作のひとつ、正真正銘の素晴らしい映画だと思います。」(ジャック・マクブライアン/The Direct)、など早くも絶賛をもって迎えられた。特別映像では、ジャバリ族のリーダーであるエムバクが攻撃するも、まったく効かない“超人的”とまで呼ばれる強敵ネイモアを前に、シュリはじめ、女王ラモンダたちはワカンダを守るため立ち上がる姿が映し出される。アイアンハートことリリ・ウィリアムズがパワードスーツを着て攻撃するシーンや漆黒の中に金色の模様が輝くスーツに身を包んだ新ブラックパンサーが鋭い爪をたて、次から次に敵を倒していく白熱バトルも公開された。特別映像【すべてはワカンダのために編】併せて、『ブラックパンサー』ならではのカラフルで煌びやかなデザインがあしらわれた、物語の鍵を握る6人のキャラクターポスターも公開。愛する兄ティ・チャラの死を誰よりも重く受け止めるシュリ、ワカンダの国王親衛隊“ドーラ・ミラージュ”の隊長オコエ、ティ・チャラ、シュリの母でありワカンダの女王ラモンダ、そしてティ・チャラの幼馴染で元恋人のナキアやジャバリ族のリーダーエムバクら、ワカンダを守り戦う勇士たち、そして新たな敵となるネイモアの姿も描かれている。<作品情報>『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』2022年11月11日(金) 日米同時公開『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』US版本ポスター監督:ライアン・クーグラー製作:ケヴィン・ファイギ出演:レティーシャ・ライト ほか特別映像【今こそ、戦いの時編】インタビュー映像【想いは、受け継がれる編】予告【ワカンダに迫る新たな危機編】(C)MarvelStudios 2022
2022年11月08日