強豪チームが幅とスペースを上手く使ってほとんどフィジカル的な競り合いをしないことに感心していたら、周囲からはコンタクトプレーを避けすぎるのも良くない、倒れるギリギリでパスをようなバランスを探るのも必要だと言われた。中学以降を考えるとコンタクトを避けるorバランスを身に付ける、どちらが良いのか教えて、というご質問をいただきました。今回もジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、海外の育成情報も含め、悩めるお父さんコーチにアドバイスを送ります。(取材・文島沢優子)池上正さんの指導を動画で見られるCOACH UNITED ACADEMY>>(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<公式戦が始まるまでに「どんな時に何を見てプレーするか」を理解させたい、お団子サッカーから視野を広げる方法を教えて<お父さんコーチからの質問>池上さんはじめまして。自分自身、小学校からサッカーをはじめ、子どもができるまで社会人チームでも時々プレーしていたのですが、指導は初心者なので今色々と勉強している段階です。息子のチームに誘われて指導の手伝いをしていますが、基本的に見守り係のようなアシスタントの立場です。(上述したように、今指導について学んでいます)お聞きしたいことは、コンタクトプレーについてです。全国大会に出場したことがあるような県内トップレベルのチームなどと対戦すると、同年代でも幅とスペースの使い方がとても上手くて感心します。(監督のツテで試合できるだけで、うちのチームはそんなにレベル高くないです)身体の使い方も上手く、フィジカル的な競り合いをほとんどせずにボールを持っているのはすごいと思いますが、コーチの中にはコンタクトプレーを避けすぎるのも良くない、相手のマークがあってもどのぐらいまでボールを持っていられるか(倒れるギリギリでパスを出す)バランスを探る経験も必要だ、という意見もあります。フィジカルコンタクトを怖がる子たちもいるので、コンタクトしない方法を身に付けさせるのもありなのかな、と考えていたのですが、中学以降を考えるとコンタクトを避けるorバランスを身に付ける、どちらが良いのでしょうか。おすすめの練習法などもあれば教えてください。<池上さんからのアドバイス>ご相談ありがとうございます。先日、ある講習会で中学2年生を指導しました。相手とコンタクトしなくてもできるプレーがあるよねと伝えました。相手が近づいてきたらボールを離すことです。中学生は3年生くらいからぐっとスピードが出てくるうえ、体も大きくなるのでプレーの強度が上がります。相手とぶつかる場面も出てくるのですが、ぶつかるのを耐えるのではなく上手く離れるスキルを身に付けることです。■小学校高学年の間はコンタクトしないプレーは何か、を身に付けさせる小学生の指導を見ていると「ボールを取りに行こう」と声掛けして追いかけてもらうのは良いのですが、追いかけられた側に対し「体を入れてキープしなさい」と命じることが多いようです。(基本として、相手よりも遠い方の足でボールを持つのですが)そこを「速くパスを出そう」と伝えてください。そうなると、ボールを持っている味方がすぐパスを出せるように、ボールを持たない選手のほうもどこに動いたらもらえるかを常に考える。そういったことを促してください。ご相談者様が担当する小学校高学年の間は、コンタクトしないプレーは何かを身に付けてもらいましょう。例えばワンツーパス。ミニゲームのなかで相手がコンタクトしにきたら、味方を使うことで裏が取れます。それができるようになれば、相手のプレスが速くても回避できる。そういったことが、彼らの将来に役に立つのです。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■小柄だった羽生選手はオシム監督のアドバイスでプレーを変え日本代表に選ばれた私がジェフ時代に指導を学ばせていただいたオシムさんは、体の小さい羽生直剛選手にこう言いました。「おまえみたいな小さいやつが、180センチの相手ディフェンダーと闘って勝てると思うか?相手とぶつからないことを考えろ」それまで相手に体をぶつけられると懸命に耐えていた羽生選手は、そこからプレーを変えました。彼は走って相手をかわすことを考えたのです。それができたから国際舞台を戦う日本代表にも選ばれ、そこでも活躍できました。■日本人は二者択一の思考になりがち指導者衣装やサッカーの場面で変わることもあるそんなことを小学生のころから子どもが理解していれば、中学、高校と将来のサッカーキャリアに必ず役に立ちます。体が大きい選手はパワーがあるから体をぶつけろと言われると、そのプレーしか覚えません。逆に小さい選手はスピードがあるからとか言われ続けると、速さでしか勝負できなくなる。それでは、ボールを運ぶ技術や戦術眼が身につきません。大人になって、自分より強い相手や速い相手に出くわすと、そこからもう戦えなくなるのです。さまざま考えると、日本人は白か黒かと二者択一を迫る癖があるようです。ドリブルかパスか。ほめる指導か、怒る指導か。体をぶつけるのか、そうでないか。どれも指導対象やサッカー場面で変わっていくというのに。■日本代表MF遠藤航選手は、「球際が強い」のではなく「球際が上手い」体をぶつけるか、ぶつけないかの話はよく尋ねられるので、上述したように相手をかわす話をします。すると「じゃあ、遠藤航はどうなりますか?彼は球際が強いじゃないですか。彼みたいにしなくていいですか?」と質問されます。しかしながら、遠藤のプレーをよくよく見ると、インターセプト(パスカット)がすごく多いことがわかります。彼は球際が強いのではなく「球際が上手い」のです。さらにいえば、強いのではなく賢い。彼自身、自分が大きくないこと、外国人に比べて決して体が強くないことを知っています。彼のように相手とどう距離をとったらいいかを理解すれば賢くなる。その賢さは小学生のうちに養わなくてはいけません。■欧州の子どもたちは「ずっと続けるために」どんなサッカーをするか問われるそれらを養うには、育成する指導者たちの価値観を少し見直さなくてはいけないでしょう。例えば、日本では目の前の勝ち負けが何より優先されます。勝つためにどんなサッカーをするか。そこが大人によって追求されます。よって負けてしまうとやめてしまう傾向があります。小学生でも「もうサッカーはいいや。引退する」と言います。中学生も高校生も。多くは6・3・3の学校でサッカー環境が変わる日本では、サッカーをやめる機会がたくさんあります。ところが、欧州の子どもたちは「ずっとサッカーを続けるために、どんなサッカーしますか?」ということを問われます。欧州をルーツにするサッカー人には「騎士道」の思想があるので、スポーツマンシップが重んじられます。彼らの中に「なりふり構わず勝つ」というのは基本的に受け入れられません。ここで「基本的に」という言葉を足したのは、すべてがそうではないからです。プロリーグで降格争いとか、この試合に負けたら終わりといった場面ではロングボールも使います。国の威信をかけて勝負するW杯もそうです。よってW杯は勝利至上サッカーだから面白くないといった声も少なくありません。つまり、プロフェッショナルな部分があるのです。■欧州のプロリーグで10代デビューする選手は、戦術眼や考え方がすでに代表級もうひとつ言えば、欧州のプロリーグに10代でデビューする選手は、戦術眼やサッカーのとらえ方、考え方がすでに代表級です。あとは経験を積むだけという状態で、舞台に現れます。ところが、日本の10代はどうでしょうか。海外組と言われる日本の選手たちはよく「ここ(欧州)のサッカーに慣れてきた」と言います。話していること整理すると「欧州の素早い判断力を追求されるサッカーに慣れてきた」ということだと私はとらえています。日本のサッカーは展開がゆっくりで、海外は速いです。例えば、イタリアは昔から「カテナチオ」鍵をかけるという意味の、引いて守るカウンターを特色としていました。ところがそのサッカーは今では選手からもサポーターからも人気がありません。現代サッカーのトレンドであるハイプレスからのスピーディーな展開サッカーが好まれるのです。よく言われてきたハードワークも、もう言われなくなりました。古いサッカーは人気がありません。今、欧州や南米では、2人のコンビネーションで相手が想像しないことを仕掛けることが注目されています。ひとりのファンタジスタではやっていけないけれど、2人ならできる。そういう選手が必要だと考えられ始めました。■小学生からユース年代まで何を教えるかドイツやオランダなど諸外国の取り組み(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)では、小学生からユース年代まで何を教えるか。そこを私たち指導者は考えなくてはなりません。いくら判断が早くても、教え込まれたシステマティックなサッカーだと相手に抑えられてしまいます。よって、賢い子どもを育てなくてはなりません。各国とも子どものサッカーをどうするべきかを考え始めています。ドイツはゴール2つで3対3のフニーニョ、オランダはスローインなしの6対6。ドリブルインでもパスでも始められます。なぜなら、ストリートサッカーを取り戻そうとしているからです。自由でどんどんプレーできる環境が重要だとされています。例えばドイツの育成組織をみると、ドリブルに偏っているチームはありません。一方の日本はどうでしょうか。小学生は全日予選で勝つためのトレーニングに終始していないでしょうか。中学生は全中、高校は選手権。すべてその年代で勝つための練習であり試合です。そしてプロが出てくるクラブが偏っています。どこからでも出てくるわけじゃない。ところが、ドイツではおしなべて多くの町のチームから輩出されています。みんなブンデスリーガを目指しているから、ブンデスと同じサッカーを子どもにやらせる。それが奏功しているのだと思います。彼らの将来に役に立つ練習をし、そんな指導環境を目指してください。池上正さんの指導を動画で見られるCOACH UNITED ACADEMY>>池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2024年01月19日スマートフォン アクセサリーブランド「ラスタバナナ」は、通販サイト「ラスタバナナダイレクト」にて、タブレットやノートPC対応、大きい端末がらくらく入る「ネオプレーンファスナーケース」を、1月15日より発売を開始しました。商品概要大きい端末もらくらく入る汎用ネオプレーンケースです。L形に開くから大きい端末も出し入れしやすい。伸縮性とクッション性のあるネオプレーン素材で衝撃から端末を守る。小物をまとめて入れられる大容量のメッシュポケット付き。紛失や取り違えを防止できるネームタグ付き。[収納可能サイズ]サイズの目安:13インチ縦330mmまで 横230mmまで 厚み25mmまでカラーバリエーションブラック購入はこちら : ネイビー購入はこちら : グレー購入はこちら : ネットショップ販売ページラスタバナナダイレクト : Amazon.co.jp : 楽天市場店 : Yahoo!ショッピング店 : au Payマーケット店 : 販売チャネル全国家電量販店、スーパーマーケット、携帯電話ショップ、雑貨専門店、インターネットショッピングモール、自社インターネットショップなどフォローして最新情報をチェックT w i t t e r : I n s t a g r a m : Y o u t u b e : 公式アプリをリリースしました!会員登録すると10%OFFで購入できる「ラスタバナナダイレクト」公式アプリをリリースしました。お使いのスマホを登録すると対応アクセサリーを1タップで表示。アプリ専用クーポンも定期的に配信しております!ラスタバナナアプリダウンロード : 会社概要商号:株式会社 テレホンリース代表:代表取締役 加藤 義隆所在:愛知県名古屋市中区三の丸一丁目13-1設立:1988年9月3日URL: お問合せ■商品に関して株式会社テレホンリース info2@rastabanana.com ■リリースに関して株式会社テレホンリース担当:三浦 miura@rastabanana.com ※記載されている会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年01月16日今はボールのある所にワーッと集まる団子サッカーの子どもたち。来年は公式戦が始まるから、どんな時に何を視野に入れてプレーの判断をするのか、を理解させたい。相手DFに阻まれたとき、味方にパスを通すには何が見えていればいいのか、など周囲を見れるようにするにはどうしたらいいか教えて。とのご相談をいただきました。今回もジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、悩めるお父さんコーチにアドバイスを送ります。(取材・文島沢優子)池上正さんの指導を動画で見る>>(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<スクールのみでチームに所属してない子、対外試合の経験が積めない弊害はあるのか教えて<お父さんコーチからの質問>池上さんこんにちは。小3の息子が少年団に入団した際、チームのパパ友に誘われてボランティアコーチをしています。私自身は高1までサッカーをしていたものの、教える側のことは習ってこなかったので、JFAのD級取得のための勉強ぐらいしかできていません。勝利より楽しさを求めるチームなので、はっきり言って弱いし下手です。今回ご相談したいことは、視野を広げるためにどんな指導をすればいいのか。という事です。今はまだボールのある所にみんなが寄って行ってしまいがちですが、春からは4年生で市のリーグも始まるし、サッカーの形にしたいと思っています。どうしてもボールばかり見て、周囲の動きに気づけないことが多いのですが、どんな時に何を視野に入れてプレーの判断をするのか、を理解させたいです。例えばドリブルしてて相手DFに阻まれたとき、味方にパスを通すには何が見えていればいいのか、などを伝えたいです。ほかには、DFをしていると周りをよく見れるけど、シュートの時に視野が狭くなりGKによく止められる子が多いので、ゴール前でも広く周り(前?)をよく見ることを身に付けさせたいです。自分自身まだ指導を学び始めたばかりで、どう伝えたらいいのか、どんな言葉なら理解しやすいのかなど悩みます。幅広い年齢に指導してきた池上さんにアドバイスをいただきたいです。<池上さんからのアドバイス>ご相談ありがとうございます。受け持っている3年生がボールに寄って行きがちなので、団子にならず「サッカーの形にしたい」と考えているのですね。低学年からでもダンゴにならない指導を含め、この連載でも視野の確保や広がって攻めることについてさまざまお伝えしています。最後のほうで紹介するので、ぜひチェックしてください。■意識するということは「見る」ということつい数日前のこと、あるところで小学4年生を指導した際にこんなことがありました。およそ100人の子どもたちを一度に見る状況で、午前中は5対5のゲーム形式で練習をしました。キーパーも入って、後ろからビルドアップすることに注目してやってもらいました。そして、午後からはまず5対2で鳥かごをしてもらいました。ボールは2つ。どのグループもミスが続出しました。ボールが2つあるので、同じ人にパスが重なったり、ボールがぶつかったりしました。「ボールは2つあるから、ボールを意識して。意識するということは"見る"ってことですよ」そんなアドバイスをしながら、各グループを回りました。始まってしばらくしたら、私は笛を吹きました。「次はボールを1個にしてください。ただし、パスはダイレクトで回してください」すると、子どもたちは「え~っ!」と大声で叫びます。それに構わず私は「あれれ?君たち、ダイレクトパスを知らないの?え~っ!」と驚いてみせます。子どもたちはびっくりしたり、苦笑いしながらボールをひとつ減らしてパスをダイレクトで回し始めました。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■ダイレクトのパス回し指導は止める蹴るを鍛えるためではなく、周りを見れるようにするためすると、どうでしょう。見ていたほかのコーチたちが「子どもたち、顔が上がっていますね」と目を丸くしていました。ダイレクトで回すという制約をつけられると、子どもたちは渡されたパスをすぐさま味方にパスしなくてはいけないため周りを見るようになります。結果、顔を上げるようになるのです。ダイレクトにうまく渡せなかったとしても、その瞬間周りを「見よう」とします。このことに気づいていない指導者は少なくありません。ダイレクトでパス回しをさせるというオーガナイズを、止める蹴るといった足元のスキルと思っているのです。私がここでパスをダイレクトで回させたのは、決してダイレクトパスの練習ではありません。選手に「周りを見ろ」と言うだけでは、見られるようにはなりません。見ざるを得ない状況をつくることが必要です。■その都度周囲の情報を認知していないと考えることもできない私がジェフにいたとき、オシムさんが監督の時代は、そんな練習がかなりの量を占めていました。頭の回転を速めるための練習です。オシムさんはそんな練習をしながら「速く考えろ!」と選手に声をかけていました。しかしながら、考えるための要素を認知していなければ、考えることもできません。要素とはその都度周囲がどうなっているかという「情報」です。ところが、少年サッカーを指導している多くの方が、上述した5対2でダイレクトパスを回す練習で選手がミスすると「まだしっかり蹴れないですね」とおっしゃいます。選手がミスするのは、ダイレクトだから、自分にボールが来たらどこにパスしようかなと考えていたということでもあります。足元の技術がないわけじゃない。そこをコーチは理解しなくてはいけません。このあたりはコーチがサッカーをきちんと学んでいるかどうかの差でもあります。ダイレクトパスの前にやったボール2つの5対2の段階で「ふたつのボールが重ならないようにするには、もうひとつのボールがどこに行くかで決まってくる」という頭の理解がないといけません。少年サッカーの現場を見ていると、子どもたちに「いつもそんなふうに考えていないとできないよね」と説得できるような練習が少なすぎるようです。したがって、オシム時代のジェフの選手たちは「試合(公式戦)のほうが楽だ」と口々に言ってました。オシムさんの練習のほうが制約が厳しいので、いろいろな情報を頭に入れなくてはいけない。つまり見なくてはいけないのでとても頭が疲れるのです。■低学年から「相手がどう動いてくるか」を考えさせることで判断する力を養う(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)サッカーは相手がどう動いてくるかわかりません。0点何秒かの世界で判断しなくてはいけません。小学生の低学年、もしくはもっと小さいときから「どっち?」と考えさせなくては視野を確保し判断できる力を養えないのです。例えば、この5対2の練習は、学年全部を混ぜてやってもよいでしょう。サッカーの認知力の高い高学年が「ここ、ほらパスできるよ」「こっちに動いて」と言ってくれたりすると、下の学年は少しずつ見る力がついてきます。例えばブラジルは子どもから大人まで一緒にやるストリートサッカーで、賢い子どもが生まれます。集団を縦割りにするなどするメソッド化ができたら、面白いと思っています。実際に、指導者になった私の教え子は、3年生と6年生を一緒に練習させたり、そこにコーチや高校生も混ぜたチームで練習させたりします。見ていると、小学生が非常に賢いです。ご相談者様の言う「サッカーの形」になっています。ひとりで勝手にドリブルしたりしません。3年生もちゃんと視野を確保でき、大人と遜色ないプレーをします。どうしたらかしこい選手を育てられるか?と考えると、大人と子どもが混じってサッカーをする「究極の縦割り」が効果的だと考えます。以下が冒頭でお伝えした、関連のアーカイブ記事です。ぜひ参考にしてみてください。サッカー初めての子たちに楽しく基礎を教えるメニューが知りたい攻守の切り替えをどう教える?身体の向き、その時何を見ればいいのか、子どもたちに理解させる方法を教えて味方がパスを受けやすくするための動きが分かってない子どもたちに、理解させる方法を教えて池上正さんの指導を動画で見る>>池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2023年12月22日なぜバルサの子どもたちは、動きながらボールを受けてそのままパスを出せるのか。止まる・蹴るの動きが全然違う。流れるようなプレー、その判断スピードなどレベルが高い。そのようなスキルや判断を身に付けるには、いつからどんな練習をすればいい?という、この夏バルサの子たちを見たお父さんコーチからの相談。ジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、海外の育成や、いつからどんな練習をすればいいかをアドバイスします。(取材・文島沢優子)池上正さんの指導を動画で見る>>(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<ドイツと日本の育成年代で大きく違うところは?指導経験が浅くてもマネできる練習メニューを教えて<お父さんコーチからの質問>こんにちは。私は街クラブでU-12年代の指導者をしています。大会で上位に入るような強豪ではないのですが、長期的な視点でサッカーの本質を理解させるような育成を心がけています。先日この記事を見ました。(「止めて蹴る」ではなく「止めながら運ぶ」へ止める蹴る運ぶのクオリティを高めるためにセレッソ大阪が取り組むこと)近所なので大会を見に行きましたがまさにその通りで、日本の子たちは止めて蹴る(それでも相当上手いと思います)に対して、バルセロナの選手たちは流れるようにボールを受けてドリブルしたりパスを出すので、プレースピードが違いました。相手にボールを奪われないようにプレーするには必要なスキルですが、これを小学生年代で身に付けるためには、いつごろからどんな練習をすればいいのでしょうか。<池上さんからのアドバイス>ご相談ありがとうございます。バルセロナの子どもたちが流れるようにボールを受けたり、パスが出せて、プレースピードが速いのはなぜか。まず、そこを考えましょう。■バルサの子たちが流れるようにボールを受けたりパスが出せる理由私は彼らが小さいときから試合に必要な技術を学んでいるからだと思います。それは止める・蹴るといった足元の技術ではありません。パスの受け手はいいポジションに動く。出し手はそこにパスしようとします。スピードに乗ってボールコントロールし、相手を出し抜く。そういったことをジュニアの時期に学習しています。動きながらコントロールする。つまりスピードに乗ってコントロールしたほうがチャンスになることを理解するので、正確にコントロールすることの価値を実感できます。小学1年生から動きながらパスをするトレーニングをします。うまくいかなくてもいいし、ミスが起きてもいい。その都度「どう動くか」を理解させ、動けるよう育成しているのです。練習では、止まったままプレーさせません。ひとりでやる練習は非常に少なく、ほとんどのメニューが2人以上で行うものです。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■育成の順番が大事、認知力を小学生年代で会得させるための順番とは一方の日本の小学生は、周りを見たり、スペースを探してタイミングよくパスを受けたりできません。その大きな原因は育成の順番が違うからです。この連載でも何度か説明したように、バルサや欧州の強豪国は「認知→判断→実行」の順番です。サッカーの成り立ちを理解するのです。認知力を小学生のうちに会得します。このため練習メニューは対人のオープンスキルを磨くものが大半を占めます。だから2人以上で行うものが増えるのです。ところが、日本では長年にわたって「小学生はまずクローズドスキルの練習をさせましょう」と始めるケースが少なくありませんでした。これでは認知能力は育ちません。ちゃんと順番通りに育成しておかないと、もっと上でプレーするとき選手は大変になります。■海外移籍した選手たちが「日本とは別のサッカー」と発言する理由過去にも欧州でプレーした日本人選手たちが「日本とは別物のサッカーだった」といった主旨のことを発言していますが、彼らは欧州で「周りを見たり、スペースを探してタイミングよくパスを受けたり」できる認知・判断能力の重要性を実感したのではないでしょうか。それを欧州では小学生時代に育んで、中学や高校といったユース年代で技術のところをしっかりやります。したがって、日本の指導者はまずその場で止まってやるトレーニングはやめたほうがいいと思います。そんな話をすると、みなさん「それでは足元の技術を磨けないのでは?」と不安そうにおっしゃるのですが、そんなことはありません。■多くの子が「自分のやりやすい方法」に変えてしまう例えば私のスクールのトレーニングは最初に鳥かごをやります。それだと動きが少ないので、2人でシザースパスをします。40メートルくらいの距離でしょうか。動きながらパス交換して最後にシュートです。そのなかで、自分の味方が自分の右側にいると、左足を使ったほうがパスしやすいです。動きながらなのでアウトは使いづらいです。そこで、行きに右を使った子は、帰りは左を使うように話します。右利きの子は総じて左は苦手なのですが「絶対に使ってください」と言います。ところが、半分くらいの子どもが、行きも帰りも使いやすい右足を使います。これは下級生だけでなく、6年生になってもそんなことが起きます。「絶対に換えてね」と言ってもやりません。ほかでも「パスはダイレクトでやるよ」と言ったときも、やっぱり2タッチにしてしまいます。ダイレクトでやろうとしてできないのではなく、やりやすい方法に変えてしまうのです。そこにあまり罪悪感がないというか、そこをちゃんとやらなければという意識がありません。■できないことをできるようにするのが練習なぜそうなってしまうかというと、コーチの言う通りに利き足でないほうでパスしたり、ダイレクトで返すとミスになりやすい。そこに抵抗があるのと、「できないことをできるようにするのが練習だ」とあまり思っていない。できないから、利き足で全部蹴ればいいし、無理ににダイレクトで回さなくてもいい。そう思っているのかもしれません。そんなとき、私は「右足で蹴ってもいいんだけど、左足が使えるとどう?」と彼らに問いかけます。子どもたちは「左足も使えたら便利だ」と言います。そこで「そうでしょ?じゃあ左足も使う練習しましょう」と言ってまた始めます。この状況は、大学生なっても一緒です。できないことをできるようになるのが学びだと理解していません。私は本来左利きなのですが、サッカーを高校から始めたので懸命に練習しました。大学時代は、自分で勝手に「今日は右だけで蹴ろう」と決めて練習に臨んだりしていました。そうなるとコントロールミスが必然的に増えるので仲間から文句を言われましたが、続けました。今でも、子どもたちに「池上コーチは右利きだと思っていた」と言われます。■小学生年代で「サッカーをよく知っている子」を育てる(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)育成の順番や、ボールコントロールのとらえ方。こういったことが小学校一年生から積み上げられていたとしたら、日本のサッカーも変わると思います。そのためにはコーチが変わらなくてはいけません。小学生の間に、誰かがこう動いたら僕はこう動くとか、そういった戦術面をしっかり身につけることが大切です。サッカーIQなどとよく言われますが、サッカーをよく知っている子どもを育ててほしいのです。欧州はサッカーをよく知っている子どもが多いです。よって、玄人級のファンが多い。ミーハーの観客はいないと言ったほうがいいでしょうか。目立たない良いプレーにも拍手を贈ります。その人たちが選手を育てます。したがってサッカーの人気が落ちないのだと思います。池上正さんの指導を動画で見る>>池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2023年10月27日【niko and ...(ニコアンド)】にはコーデの幅が無限大な優秀トップスが揃っています。今回は、ニコアンドの「ガーメントダイ2WAYプルオーバー」をご紹介! 前後差のあるラウンドヘムが、どんなアイテムとのレイヤードもスタイルアップを叶えてくれますよ。デザイン感があるライトスウェット出典:.stこちらが、コーディネートの幅が無限大で着回し力バツグンの「ガーメントダイ2WAYプルオーバー」です。コットン100%のライトスウェット素材を使用しているので、ストレスフリーな着用感を楽しめます。スウェット上下コーデでも、デザイン感があることでどこかお出かけ着っぽい雰囲気に♡色褪せた風合いでヴィンテージ感たっぷり出典:.st色褪せた風合いのカラーと洗い加工を施したトップスでヴィンテージ感たっぷりです。レースアップディテールがアクセントになっていて、シンプルなデニムコーデもキュートに仕上がります。タンクトップに重ねたり、ワンピやシャツとレイヤードをしても◎ゆるっとしたボトムスとも相性◎出典:.stトップスの丈は短めなので、ゆるっとしたシルエットのボトムスともバランスを取りやすいですよ。ラフなカジュアルコーデは、ベレー帽などのおしゃれな小物使いで周りと差をつけましょう。インナー次第でロングシーズン活躍出典:.stワンパターンになるロンTコーデも、上からプルオーバーをかぶるだけで、こなれた印象に変わります。インナー次第でロングシーズン活躍する優秀スウェットを、ぜひニコアンドでチェックしてみてくださいね♡※すべての商品情報・画像は.st出典です。※記事内の情報は執筆時のものになります。価格変更や、販売終了の可能性もございます。最新の商品情報は各お店・ブランドなどにご確認くださいませ。writer:yamako
2023年09月16日株式会社アンフィニ(本社:茨城県つくばみらい市、代表取締役:片山 章彦、以下 アンフィニ)は、当社の運営する保育園や学童クラブにてプレーアドバイザーによる「運動あそび教室」を毎月開催しており、今後も展開していきます。“プレーアドバイザー”という存在は当社の魅力のひとつですプレーアドバイザーは、Jリーグの元選手やコーチ経験者、現役のサッカー選手、アメリカでも活動経歴を持つアスレティックトレーナー、語学堪能の帰国子女など経歴も性別も様々で構成され、全員がアンフィニ在籍の職員となります。必要に応じて幼児体育指導者やキッズリーダーの資格も取得したり、ミーティングにおいて情報を頻繁に共有し、プレーアドバイザー自身も「運動あそび」を教えるプロとして学びを継続しています。■運動あそび教室とは?保育園では0~2歳の未満児向けの遊び、3~5歳の以上児向けの少しルールを持った遊びをそれぞれ実施しています。カリキュラムを1年間で組み成長に合わせて実施しており、「縄をヘビに見立てて跳んでみよう!」「マットで相撲をしてみよう!」などあります。保育士さんの方からこういう動きのできる遊びを取り入れてほしいという話があれば、そこを考慮し相談しながら変更する柔軟性を持ち合わせているのは直接雇用の職員ならではの魅力です。色を覚えよう♪(0~2歳の運動あそび教室)「よろしくお願いします」の挨拶から始まり、「ありがとうございました」の元気な声で終わる運動あそび教室は子どもたちに大人気で、プレーアドバイザーの姿が見えると黄色の歓声が上がるほどです。千葉県内にて「運動あそび教室」のみを受託運営している自治体もあります。「手裏剣シュッ」でジャンプ!(3~5歳の運動あそび教室)■サッカー教室(学童クラブ)学童クラブでは、サッカー教室を行っています。各エリアのプレーアドバイザーとアシスタントがアンフィニの運営している学童クラブを巡回し、教室を開催しています。小学生にもなるとサッカーを楽しんでもらえる児童だけではありません。そんな時はプレーアドバイザーの腕の見せ所で、児童の心を引き付けるために様々なアイディアを駆使します。学童クラブには「集団で過ごすからこその良さ」が魅力でもありますし、習い事ではないので上手下手ではなく「からだを使って遊ぶって楽しい!」を伝えることを大切にしています。サッカー教室(学童クラブ)■英語教室も開始今年度に入り、英語教室が始まりました。まだ全エリアで実施はできていませんが、保育園・学童クラブ問わず実施エリアを拡大しています。語学堪能の帰国子女の職員が教材をイチから作成しているので、子どもたちの反応はとても良く、更に子どもたちとの関係性を構築するために保育補助に入ったりもしています。継続した関係性が子どもたちの英語教室への関心を高める手立てとなっているのも当社だからこそできるものです。英語で遊んでみよう♪(0~2歳の英語教室)■赤ちゃん・ママさん向けのヨガ教室子育て支援センターの中で、赤ちゃん・ママさん向けのヨガ教室を行っています。核家族の増加やコロナ禍により希薄になりがちな子育てママさんも多くいます。赤ちゃんとママさんだけで過ごす空間はとても貴重で、子育ての話や雑談などで笑顔の花が咲きます。アンフィニのnote(広報)にてプレーアドバイザーの記事を掲載していますので是非ご覧ください。→ 保育施設を運営している当社だからこそ、児童・職員の気持ちに配慮しながら楽しい時間を提供しています。体を動かすのが好きな子も苦手な子も、“楽しんで参加できる教室”であることを大前提に、アンフィニのプレーアドバイザーはイベントの企画立案も含め、活動の幅を広げています。【アンフィニについて】名称 : 株式会社アンフィニ所在地 : 〒300-2307 茨城県つくばみらい市板橋1812-16代表者 : 代表取締役 片山 章彦事業内容: 放課後児童健全育成事業の新規開設・運営受託、認可保育園・その他各種保育施設の新規開設・運営受託URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年09月12日赤楚衛二主演のNetflix映画『ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』より、NGが連発する珍プレー集が公開された。8月3日より配信中の本作は、笑いとスリルが交差する新感覚ゾンビ映画。上司のパワハラや、理不尽な仕事に憔悴していた主人公が、ゾンビで溢れた街でポジティブにサバイブしていく様子が描かれる。今回公開された映像では、主人公・アキラ役の赤楚さんが、「何とかかんとかで…」とセリフが飛んでしまう様子からスタートし、ヒロイン・三日月閑役の白石麻衣、パワハラ上司・小杉権蔵役の北村一輝らの撮影の様子が覗ける。そんな楽しそうな映像が公開されると、「好プレー(本編)も珍プレーも最高です」、「声出して笑ってしまった」、「本編で思い出してまたさらに楽しめそう」、「本編もまたすぐ見たくなっちゃう!」、「何回も見ちゃう!」、「赤楚くん水族館は持ってこられへんな」、「赤楚くん、どうやって持って来た、水族館」、「水族館持ってきちゃったよ笑笑笑宇宙の星も取り込めるし…ありえるか」などと、SNSでは笑いが抑えられない視聴者の声が寄せられている。Netflix映画『ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』は世界独占配信中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2023年08月14日日本サッカー協会(JFA)は2011年に、ジュニア年代(4種)のサッカーを11人制から8人制に変更。人数を少なくすることで、一人あたりのプレー機会を増やし、適切な育成環境の創出を目指しました。それと同時に「低年齢期には、スモールサイドゲームを活用しよう」という指針も出しています。スモールサイドゲームとは、少人数、小スペースで行うゲームのことで、3対3や4対4、5対5、6対6といった形式を指します。8人制導入からおよそ10年を経た、2022年1月。JFAは「スモールサイドゲームガイドライン」を発表し、U-10以下にスモールサイドゲームを推奨することを、改めて打ち出しました。そこで今回は、日本サッカー協会の技術委員会で普及ダイレクターを務める中山雅雄さんに「スモールサイドゲームが、子どもたちの成長に及ぼすメリット」について、話をうかがいました。記事後編では「スモールサイドゲームをする際のグラウンドの作り方や指導者の心構え」について紹介します。(取材・文鈴木智之)(C)JFA<<前編:JFAが推奨!少人数、小スペースでの「スモールサイドゲーム」が適切な育成につながる理由スモールサイドゲーム推奨サイズ2m×1mのアルファゴールはこちら>>■スモールサイドゲームに適正なピッチサイズスモールサイドゲームを導入するにあたり、ハードルになるのがピッチのサイズです。指導経験の浅いコーチの中には「どのぐらいが適正なのだろう?」と悩む人も多いのではないでしょうか?JFAが発表した「スモールサイドゲームガイドライン」には、8人制ピッチを基にしたピッチ設定が、わかりやすく提示されています。(C)JFAこれを参考にすると、8人制のピッチをベースに作ることができるので、手間もそれほど多くはなく、幼児、小学1・2年生であれば一度に6面、小学3・4年生であれば4面を作ることができます。■そのゲーム形式が本当に子どもたちのためになっているのか、を考えよう中山さんは「小学校の校庭で活動しているチームを見ていると、小学6年生の8人制コートで低学年が試合をしていて、そこでは人とボールが入り乱れている一方、隣のコートはがら空きで、誰も使っていないことがあります」と話し、こう続けます。「そのゲーム形式が、本当に子どもたちのためになっているのか? を、指導者を含めた我々大人が、改めて考えるべきなのではないでしょうか」また、スモールサイドゲームを行う際は、コーチが各ピッチを巡回し、プレー経験のある人は子どもたちと一緒にプレーをすることで、新たな気づきを得るためのきっかけを作ることもできます。「サッカー経験のあるコーチがスモールサイドゲームに入ると、いいところにパスを出してくれたりするんですよね。そうすると、子ども同士だけではできないような経験ができます。『ここに走ったら、ボールが出てくるんだ』と感じると、コーチがオフザボールの動き云々と言わなくても、自然とそうするようになり、成功体験が得られます。実際にそのような場面でプレーが成功し、嬉しそうにしている子もたくさんいるんですよね」スモールサイドゲーム推奨サイズ2m×1mのアルファゴールはこちら>>■子どもとプレーするときこそ、大人は手を抜かずに真剣にやろう中山さんは指導者の方たちにアドバイスをするときに「子どもとプレーをするときこそ、大人は手を抜かずに真剣にやろう」と言っているそうです。「子どもだからといって手を抜くのではなく、大人が真剣にやることで、子どもたちも真剣になります。そうすることで、子どもたちが持っている能力を引き出すことができる。そう思っています」スモールサイドゲームに限らず、幼児や小学校低学年、中学年を指導する際に、頭に入れておきたいこと。それが「子どもは小さな大人ではない」ということです。中山さんは次のように語りかけます。「指導者のみなさんは重々承知だとは思いますが、小さいときはとくに、他の人と一緒に、協力しながらプレーすることを難しく感じる子も多いです。その状況で無理強いして、大人のサッカーのコピーをさせるのではなく、現時点で持っている能力を最大限に活かしながら、楽しんでサッカーができる環境を、どうしたら作ることができるのだろうと考えることは、すごく大事なことだと思います」■普及現場で広がりを見せつつあるスモールサイドゲームスモールサイドゲームは、グラスルーツを中心に広がりを見せているそうで、中山さんは「多くの人たちが賛同してくれて、やるたびに『良かった』と言ってくれています。ただ、これまで通り、フォーマルな形で大会を運営したいという、指導者側の願望があることも理解しています」と現状を述べます。その気持ちに理解を示した上で「ルールや考え方をアレンジしていただいても構わないので、まずは我々が提示したものを受け止めていただき、ピッチの中で何が起こっているかを見ていただけると嬉しい」と言います。「スモールサイドゲームにトライした上で、こういうやり方の方がいいんじゃないかと感じて、アレンジいただくのは大歓迎です。JFAとしても、状況に即してガイドラインを修正していくことは、やるべきだと思っています」■プレー機会の増加だけでなく、サッカーを楽しむ環境づくりでもお薦め中山さんはインタビューを通じて「子どもたちのためになる、良いサッカー環境を作っていきたい」と繰り返し、口にしていました。U-10以下のスモールサイドゲーム導入は、子ども一人あたりのプレー機会の増加に加えて、サッカーを楽しむ環境を作るという観点からも、トライする意味が大いにあると言えるでしょう。この記事を読み、興味を持った人は、JFAスモールサイドゲームガイドラインを見てみてください。きっと、いくつもの発見や気づきがあるはずです。※記事内の写真、データは『JFA スモールサイドゲーム ガイドライン』より引用スモールサイドゲーム推奨サイズ2m×1mのアルファゴールはこちら>>
2023年05月16日引っ越し作業や、フリマアプリでの発送などさまざまな場面で使う段ボール。モノを入れようとした時、「横幅が足りない!」と困った経験はありませんか。段ボールのサイズに合わないと分かった時、より大きなものに切り替えるでしょう。しかし段ボールのサイズが大きくなれば、発送料金が上がることも。できれば、小さいままにしたいものです。フリマアプリ『メルカリ』のTwitterアカウントは、段ボールのサイズを変えることなく横幅を広げる方法を紹介しました。横幅が足りなくてダンボールに入らない...。そんな経験がある人は必見✨役に立ったらRT! #メルカリダンボール変形テク pic.twitter.com/TQTU9Q8xJQ — メルカリ (@mercari_jp) November 24, 2022 〜やり方〜①短い面の耳を中に折り込む②ひし形に変形させ、 長い面の耳を重ねる③余った部分を折り曲げる④側面に貼り付ける⑤完成! pic.twitter.com/AcTQmBQJYn — メルカリ (@mercari_jp) November 24, 2022 まずは短い面の耳を中に折り込み、ひし形に変形させ、長い面の耳を重ねましょう。次に、余った部分を折り曲げて側面に貼り付ければ完成!長方形からひし形に変えることで、箱を替えることなく横幅を広げることができたのです。メルカリが紹介したコツに、「天才か!?」「工夫次第でこうなるのはすごい」「これはかなりいい」といった反響が上がっています。今後、段ボールにモノを詰めていて困った時に、参考にしてみてはいかがですか。[文・構成/grape編集部]
2023年03月12日ドリブルが上手くてたくさん点を取る子に、ヘッドコーチが個人プレーを制限し「パスを回せ」と指示。チャンスがあればドリブル突破からのシュートもありなのでは?小学生年代までは個性的でもいいと思うけど、個人技はどの年代で力を入れればいいのか教えて。というご質問。今回も、ジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、元日本代表監督イビチャ・オシムさんのエピソードなどを交えてアドバイスします。(取材・文島沢優子)池上正さんの指導を動画で見る>>(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<W杯、代表の躍進は喜ばしいが、日本がもっと強くなるために育成年代で必要な事は?<お父さんコーチからの質問>こんにちは。街クラブで指導している者です。担当はU-12です。これまでも似たような質問があるかもしれませんが、個人技について相談です。チームにドリブルの上手い少年がいるのですが、ヘッドコーチの方針にて、個人プレーでなくパスを回して行けとの指導が強くなり、それまでドリブルでの得点を決めていたのに得点数が少なくなりました。私としては、パスサッカーもやりながらチャンスがあれば単独でのドリブルシュートも必要と感じています。パスサッカーだけにこだわるのは、まだ先でも良いと思います。小学生までは個性的でも良いと思いますが、いかがでしょうか?チームとしての動きと両方身に付けるのがいいのは分かっていますが、個人技はどの年代で力を入れればいいのでしょうか。<池上さんからのアドバイス>ご相談ありがとうございます。小学生でドリブルが上手い子どもたちの多くは、中学、高校と進むうちにドリブルで抜けなくなってきます。対戦する側、つまり守る側の子どもたちが、ドリブルしてきたときの対応や抜かれそうな場合のカバーといった守備力がアップするからです。■ドリブルを「どう有効に使うか」を小学生から教える必要があるそのように簡単に突破できなくなることを見越して、ドリブルをどう有効に使うかを小学生のうちから教えてあげる必要があります。例えばこう話します。「君はドリブルが上手いから、相手をふたり引き付けられるね。そんなすごい力があるよ。だったら、ふたりきたなと思ったら、空いてる子にパスを出せばチームとしていいプレーになるよね」そういった理解を促したうえで、ミニゲームなど練習でそのような場面があったら、止めて説明してあげてもいいでしょう。中学や高校に上がった際、上述したような状況で味方を使えるとチームに良い影響を与えることを理解している。そんな子が増えてほしいと思います。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■メッシはドリブルが上手いが、味方へのパスも出せる皆さんご存知のように、アルゼンチン代表のリオネル・メッシはドリブルがすごく上手いです。しかし、かわすだけでなく、自分に引き付けてパスも出せます。世界のサッカーでは、かわしてクロスを上げられたり、相手ディフェンスがサポート来れない状況で一対一ができて、さらにパスを出せる選手しか通用しません。それができる選手たちは、ジュニアのころからいかに数的優位をつくって攻めるかを学び体得しています。したがって「小学生の間はドリブルを習得する」ではなく、パスもドリブルもどちらもあるよという理解をさせてほしいのです。サッカーはチームゲームであり、全員が協力してボールをゴールまで運ぶ。サッカーはそういうスポーツだと理解してもらってください。■ひとりで練習して取得する「クローズドスキル」はできるが、ゲーム形式ができない私は今、幼稚園から小、中、高校生と、5歳くらいから18歳まで育成の全カテゴリーを指導しています。すると、日本の高校生はドリブルやボールコントロールといったひとりで練習して取得する「クローズドスキル」は一通りできます。そんなに強豪クラブや強豪校ではない選手たちもみんな下手ではありません。ところが、ディフェンスをつけたりゲーム形式でサッカーをすると、容易にできないのです。例えば、ずっとトップスピードのままではシュートは打てないので、どこかのタイミングで体を緩めてボールを冷静にゴールに流し込む。そんなスキルが必要ですが、それがあまり上手ではありません。他者との関係性があるうえ守備につかれるわけなので、クローズドスキルだけでは成功しません。そう考えると、小学生の間にたくさんゲームをして、試合に使う技術を身に付けることが必要です。■「台無しだ。お前のせいで......」オシムさんが巻誠一郎選手を責めた理由例えば、オシムさんが監督だったころジェフ千葉にいた巻誠一郎選手はなかなか得点できず苦しんでいました。そこでオシムさんに「練習の後シュート練習をさせてほしい」と居残り練習を直訴しました。すると、オシムさんはこう言ったのです。「心配するな。シュートも全て俺の練習に入っているから」恐らく巻選手は、ひとりでドリブルで持ち込んでシュートを打つといった練習を考えていたのだと思います。しかし、守備のプレッシャーも何もなくそんな状況でシュートを打つ場面は、ほとんどありません。ヘディングが武器だった彼には特になかったと思います。それよりも、試合の流れやサッカーの成り立ちを理解して、攻守の切り替えを早くしたりすることが先決でした。当時、ある試合で巻選手が抜け出してシュートをミスしました。相手守備にひっかかって大きく跳ねたボールはそのまま相手からのカウンターにつながり、失点したのです。残り時間の少ないことを考えると、慎重にプレーする必要がありました。オシムさんは「台無しだ。おまえのせいで負けた」と巻選手を責めました。あっという間に逆襲されたその場面は、2018年W杯ロシア大会決勝トーナメント1回戦の日本対ベルギー戦のようでした。オシムさんはドリブルや細かい技に固執するのではなく、パス出して走ること、もっと言えばダイレクトパスにこだわりました。シンプルにプレーすること。無駄なことをしないこと。みんなが動かないといけないのだと説きました。■ドリブルを「チームのためにどう使うか」(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)今回のW杯でアルゼンチンはメッシ中心のチームにして優勝しましたね、という声もあります。しかし、彼らの勝利のすべてをうのみにしてはいけません。さらにいえば、育成年代ではそういった指導は避けなければならないと私は思います。上手い子がボールを持つと、いい場所にいる味方がパスをもらえないことが日本の少年サッカーには多いようです。周りが「パスして」と声を出しても、その子は延々とドリブルしています。それを大人も許してしまいます。そこで「ドリブルをやめなさい」と命じるのではなく、「君はドリブルで抜いた後、何をしますか?」と問いかけて考えてもらってください。「そのドリブルは、どうやったらチームのためになるのかな?」そんな質問です。引き付けてからフリーの仲間にパスをして、もう一度もらう。みんなのためにドリブルをどう使うか?そんな発想になればよいと思います。池上正さんの指導を動画で見る>>池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2023年01月20日メイドさんを上から目線で雇い、「父の母国を汚い」と子どもにすりこむ妹の双葉さん。子どもたちへの態度や接し方にも大きな振れ幅がありました。 きょうだいの仲むつまじい姿を「こざかしい」と指摘するだけでなく、さらには、子どもたちへの執拗な嫌がらせも……。 メンタル異常!?妹の子どもに対する振れ幅がおかしい 双葉さんは、わが子が抱いていた子どものころの夢を引き合いに出して、ネチネチと言い続けるのをやめませんでした。 泣きながら「ママもうやめて……」という子どもの声が、双葉さんには聞こえないようです。 子どもたちがメイドさんと全く話す様子が見られないことも、一穂さんは引っかかっていました。けれども帰国しなければならない一穂さん。一穂さんの心配は、ますますふくらんでいってしまいますね。 著者:マンガ家・イラストレーター あこ三国一のテキトーで面倒くさがり。絵が苦手なのになぜか絵を描いています。将来の夢は旅人。▶あこさんの連載マンガをまとめて読む!
2022年12月06日ドリブルやパス、攻撃や守備の原則、数的優位の作り方など、どの年代でも必要な要素はあるが、年代ごとにレベルが違うもの。同じスキルでも低学年、中学年、高学年とそれぞれの年代で押さえておくべきポイントは何になるのか、どんなトレーニングをすることで理解が進むのか......。と悩む新米お父さんコーチからの相談。ジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、年代ごとの指導のポイントを教えます。(取材・文島沢優子)池上正さんの指導を動画で見る>>(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<数的優位を作る指導のコツ、どこを見て、何が見えていればいいのか理解させる教え方はある?<お父さんコーチからのご質問>はじめまして。少年団コーチです(指導年齢:U-8~12)。子どものチーム入団とともにコーチをすることになりました。サッカーは高校までやっていましたが、指導の勉強はしたことがないのでご相談させてください。ドリブルやパス、攻撃や守備の原則、数的優位の作り方などサッカーにおける基本的な技術はどの年代でも必要なわけですが、各年代で求められるレベルが違うと思います。同じスキルでも低学年、中学年、高学年とそれぞれの年代で押さえておくべきポイントは何になるのか、どんなトレーニングをすることで理解が進むのか、要点を教えていただけませんか。関わるのが全学年なので、どうぞよろしくお願いいたします。<池上さんのアドバイス>ご相談ありがとうございます。ご自身も高校までサッカーをしていたのですね。サッカー経験者の場合、ご自分のなかで経験したことでしかサッカーを考えられない傾向があります。例えば、練習メニューも自分がやっていたことがまず思い出されたりします。サッカーのとらえ方もそうなりがちです。古いデータを捨てて、パソコンのソフトをバージョンアップさせるように、新しいことを学んでください。■まずはドイツサッカー協会が掲げている年代別の育成論を確認してみようご質問が、低学年、中学年、高学年とそれぞれの年代で押さえておくべきポイントと、どんなトレーニングをすることで理解が進むのか、という二点です。どちらも、大きな話になってしまうので的を射た話にならないかもしれませんが、ご了承ください。もしこれからさまざま勉強していくのであれば、まずはドイツサッカー協会が掲げている年代別の育成論を読んでみてください。ネットにいくつもが情報あります。ここでは一例を紹介します。・あらためて、ドイツ「育成年代の改革」を構造で理解する/ドイツメソッド・ミニマム講座|COACH UNITED(コーチ・ユナイテッド)これを読むと、皆さんがこれまで受けてきた指導とまったく違うことがわかるかと思います。加えて、ドイツの年代別トレーニングは、現地で長年指導している中野吉之伴さんの本に詳しく載っています。・世界王者ドイツの育成メソッドに学ぶ サッカー年代別トレーニングの教科書|中野吉之伴また、私も練習メニューやコーチングの著書があります。・「蹴る・運ぶ・繋がる」を体系的に学ぶ ジュニアサッカートレーニング|池上正・池上正の子どもが伸びるサッカーの練習|池上正、清水英斗そういったネットの情報や、書籍でまずは勉強をしてほしいと思います。■低学年は、キックやドリブルよりゲームを中心にそこで、私がカテゴリーごとで大切にしてほしいポイントをお伝えします。皆さんは、最初にドリブルやパスといった足元のスキルを教えられてきたと思います。しかし、実はサッカーは、ゲームのなかでいろんなことを理解していくことが重要です。特に、入り口になる低学年はゲームを中心にやってください。足元の技術を取り上げて練習する時間よりも、ミニゲームを長くやります。そうすると、子どもが低学年だと団子になりやすいですね。そこで、どうしたら広がれるかを問いかけながら、理解させましょう。その際、コーチはキックやドリブルにあまり注意を払わず、上手く広がってパスをもらえたら、その選手をほめてあげてください。また、そういう選手を見つけてパスできた側の選手も、大いにほめます。「広いほう、よく見てたね」「広いほうにドリブルできたね」やったプレー、起きた事象をなぞるだけでいいのです。そうやって「広いほうをよく見る」といったことに目が向けばいいわけです。そうすると、だんだんサッカーの試合になっていきます。そうするよう、ぜひ導いてください。■中学年は仲間と連携して相手守備を崩す理解を、高学年はプレーの選択肢を増やす次に、3~4年生の中学年です。広がったら、プレーがやりやすくなることがもうわかり始めています。そこで、どうしたらもっと効率よく、点が取れるか。そこを選手に考えてもらいます。そのために、例えばワンツーパスやシザースにトライしてもらいます。仲間とグループで相手の守備を崩すことを理解してもらうのです。そして、5~6年生の高学年です。実際の試合で、それまでやってきたことをどんどん試してもらいます。「ワンツーはこんなふうに使えばいいんじゃない?」などと、プレーの幅が広がるよう、選択肢を増やすことに重心を置いてやっていきます。そのような練習でやったことを、必ず試合で試す。うまくいかなかったら、それをどうやったらうまくいくのかを練習してもらうのです。その点で、技術のことは高学年からやっていっても、まったく問題ないと私は考えます。サッカーを理解すると、スキルを伸ばすモチベーションは当然上がります。例えば、スペースに入ったのを味方が見つけてくれてパスが来たのに、自分がトラップミスをしたとしましょう。「止めておけば、1点だったのに」そう感じる悔しさが、子どもたちを向上させます。もっと正確にしないとうまくいかない。もっと早くプレーしないと、相手にとられる。そういうことが感じられるようになって、コーチのほうも初めて技術を追求すればいいかと思います。速いボールを止める、蹴る。動きながら、止める、蹴る。といった感じで、レベルアップできます。【7月9-10日開催】池上正コーチによる親子サッカーキャンプ開催>>■ドリブルやボールを正確に蹴ることより「見ることが大事」と認知させよう(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)実は多くの指導者が、ドリブルができなかったり、ボールを正確に止められなければ「試合にならない」と考えています。しかし、そこに注目すると、今までの日本のやり方と変わらなくなります。「あそこにパスしようよ。そうすると、あの子はシュートできるよ」と1年生に伝えると、1年生はその子を見て蹴ります。むやみやたらに蹴ったりはしません。止まって、見て、顔を上げて蹴るようになります。そうやって「見ることが大事だ」ということを認知させます。ミニゲームのなかで何回も蹴っている間に、たまに届いたりします。それが届かないとか、蹴りづらさを本人が感じているようなら、じゃあいったん蹴り方を教えようかとなります。それは個人でもできます。個人的な話になりますが、私はサッカーを始めたのは高校に入学してからです。それでも上達しました。したがって、技術を身に付けるのは15歳のこの時期からだと考えます。先ほども言いましたが、サッカーがどんな競技なのか理解することによって「このボールを正確にできたら!」と思えるのです。池上正さんの指導を動画で見る>>池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2022年06月20日アイドルグループ・Hey! Say! JUMPの新曲「サンダーソニア」が、読売テレビ・日本テレビ系アニメ『ラブオールプレー』(毎週土曜17:30~※一部地域除く)第2クールのオープニング主題歌(7月~)に決定した。「世界最速のスポーツ」ともいわれているバドミントンを通じ、仲間や家族と過ごす中で成長していく高校生たちの青春を描いた同作。Hey! Say! JUMPが歌う第1クールの主題歌「春玄鳥(はるつばめ)」で作詞を担当したsumikaの片岡健太が、今回は作詞・作曲の両方を担当。Hey! Say! JUMPとsumikaのコラボレーション第2弾となる。■Hey! Say! JUMP コメント前作「春玄鳥」に続き、『ラブオールプレー』第2クールの主題歌を担当させて頂き、大変光栄です!今作「サンダーソニア」も、sumika片岡さんに書いて頂きました。sumika片岡さんならではの心地いいメロディと、意味深い歌詞が映える夏の青空にぴったりなロックナンバーになっています! バドミントンのスピード感や、横浜湊高校バドミントン部みんなの熱い思いともきっとリンクすると思うので、ぜひアニメの世界と照らし合わせながら、聴いてもらいたいです。
2022年06月14日日本アニメーション株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:石川和子)がアニメーション制作・ライセンス管理を行う「ラブオールプレー」の期間限定ショップ「ラブオールプレー POP UP MINI STORE」を、ロフト5店舗にて開催いたします。各店では新商品を先行販売する他、「ラブオールプレー」の関連商品を多数販売。またアフレコ台本や設定画などの展示も行います。イベント概要イベント名: ラブオールプレー POP UP MINI STORE開催場所及び期間:・梅田ロフト2022年6月2日(木)~6月19日(日)・横浜ロフト2022年6月15日(水)~7月3日(日)・天神ロフト2022年7月6日(水)~7月24日(日)・吉祥寺ロフト2022年8月10日(水)~8月28日(日)・ロフト名古屋2022年8月10日(水)~8月29日(月)お問い合わせ先:有限会社フィルター・インク philter@philter.co.jp ※各店舗最終日の閉場時間は異なります。※営業状況および展開につきましては、情勢により変更となる場合がございます。新商品一覧参考資料作品情報■タイトルラブオールプレー■放送情報読売テレビ・日本テレビ系にて土曜夕方5時30分放送中(※一部地域をのぞく)■原作「ラブオールプレー」小瀬木麻美(ポプラ社)■スタッフ監督:竹内浩志キャラクターデザイン:金田莉子音楽:林ゆうきアニメーション制作:日本アニメーション・OLM ■公式HP ■公式SNSアカウント・公式Twitter: @loveallplay2022・公式Instagram: @loveallplay2022・公式TIKTOK: @loveallplay2022・公式LINE: @loveallplay2022・公式YouTubeチャンネル: ■公式ショップ・日本アニメーションオンラインストア: ■あらすじ主人公の水嶋亮は、中学校に入学し、勢いでバドミントン部に入部する。きちんとした指導者がいない中学校ではあったが、亮は持ち前の体力で県大会に出場するまでに上達。そんな亮に名門・横浜湊高校バドミントン部の名将・海老原先生から声が掛かる。優柔不断で弱気な亮は横浜湊高校に行くことを躊躇するが、横浜湊高校3年で成績トップの姉、里佳が強烈に背中を押すことで進学を決意。横浜湊高校バドミントン部には、ダブルスで無敵の双子・東山ツインズ、クールでイケメンの上海からの帰国子女・松田、パワフルでムードメーカー・榊など個性豊かな同級生がいた。さらに1つ先輩にはあの文武両道イケメンエースの遊佐賢人が!高校で指導者、チームメートに恵まれた亮は、今まで足りなかった経験を積んでいき、インターハイ優勝を目指す! 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年05月26日日本アニメーション株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:石川和子)がアニメーション制作・ライセンス管理を行う「ラブオールプレー」のPOP UP SHOPを開催することが決定いたしました。2022年4月29日(金)から5月17日(火)の期間、池袋サンシャインシティ内のTLC RECORDSにて、「ラブオールプレー Pop up Shop」を開催いたします。「ラブオールプレー」の物販イベントは今回が初めてです。主人公の水嶋亮をはじめ人気キャラクターたちがショッピングを楽しむ姿を新たに描き下ろしました。同店では、新規描き下ろしイラストを使用した新商品の他、「ラブオールプレー」の関連商品を多数販売いたします。※新規描き下ろしイラストを使用した商品は、2022年4月29日(金)から5月17日(火)の期間、通販サイト「Chugaionline」でも予約販売いたします。Chugaionline: イベント概要イベント名: ラブオールプレー Pop up Shop開催期間: 2022年4月29日(金)~5月17日(火)開催場所: 〒170-0013 東京都豊島区東池袋3-1-2池袋サンシャインシティ アルパB1F問合せ先: TLC RECORDS 03-5992-9777新商品一覧参考資料作品情報■タイトルラブオールプレー■放送情報読売テレビ・日本テレビ系にて土曜夕方5時30分放送中(※一部地域をのぞく)■原作「ラブオールプレー」小瀬木麻美(ポプラ社)■スタッフ監督:竹内浩志キャラクターデザイン:金田莉子音楽:林ゆうきアニメーション制作:日本アニメーション・OLM ■公式HP ■公式SNSアカウント・公式Twitter: @loveallplay2022・公式Instagram: @loveallplay2022・公式TIKTOK: @loveallplay2022・公式LINE: @loveallplay2022・公式YouTubeチャンネル: ■公式ショップ・日本アニメーションオンラインストア: ■あらすじ主人公の水嶋亮は、中学校に入学し、勢いでバドミントン部に入部する。きちんとした指導者がいない中学校ではあったが、亮は持ち前の体力で県大会に出場するまでに上達。そんな亮に名門・横浜湊高校バドミントン部の名将・海老原先生から声が掛かる。優柔不断で弱気な亮は横浜湊高校に行くことを躊躇するが、横浜湊高校3年で成績トップの姉、里佳が強烈に背中を押すことで進学を決意。横浜湊高校バドミントン部には、ダブルスで無敵の双子・東山ツインズ、クールでイケメンの上海からの帰国子女・松田、パワフルでムードメーカー・榊など個性豊かな同級生がいた。さらに1つ先輩にはあの文武両道イケメンエースの遊佐賢人が!高校で指導者、チームメートに恵まれた亮は、今まで足りなかった経験を積んでいき、インターハイ優勝を目指す! 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年04月15日一人ひとりの実力は相手チームと負けてないのに、パスやポジショニングなど組織的なプレーが上手くできず、試合に勝てない子どもたち。楽しく、真剣にやることが大事だと思って指導してきたけど、考えさせて導くコーチングだけでなく、勝たせるためにちょっと圧をかけて教え込むことも必要?と悩むお父さんコーチ。今回もジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、指導において大事なこと、組織的なプレーができるようになるアドバイスを送ります。(取材・文島沢優子)池上正さんの指導を動画で見る>>(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<ドリブルで相手の逆を作る動きが苦手な子どもたち。相手の動きを予想できるようにするお勧めの練習は?<お父さんコーチからのご質問>息子がいるU-9でサポートしてるパパさんコーチ5か月の者です。自分も小中と地域の社会人リーグでサッカーをしていました。自分なりに色々見て調べてサッカーのスキルをあげてきたつもりです。指導者としては初めてだらけのことなので、池上さんを参考にさせて子ども達に色々声を掛けてあげています。しかし試合になり強いチームと戦うと、個々の実力は負けてはないと思うのですがパスやポジショニングや組織的な部分で負けてしまい子ども達のモチベーションが下がってしまいます。僕は「サッカーは楽しくやるスポーツだよ!まずは練習から楽しく真剣にやろう」と言っています。試合に勝つ事は、やる気やモチベーションに繋がると思いますが、多少の圧力をかけてまでもコーチングだけではなく、ティーチングを行うべきなのでしょうか?<池上さんのアドバイス>ご相談ありがとうございます。主たる悩みがはっきりとわからないのですが、最後に「多少の圧力をかけてまでもコーチングだけではなく、ティーチングを行うべきか」と書かれているので、教え込むというか、子どもに何かを「やらせる」イメージをお持ちなのかもそれません。■時としてティーチングは必要サッカーの指導において、時としてティーチングは必要です。小学生の間に知っておいたほうがいいことが9歳でもあります。特にこの年代からは、サッカーはこんなスポーツなんだという理解を深めなくてはなりません。上手な子どもがひとりでドリブルで抜いて行ってゴールするのではなく、みんなで協力し合ってゴールまでつないでいく。守るときも、誰かが抜かれたら責めるのではなく、仲間の失敗をカバーする。それがサッカーだということを伝えることもコーチの役目です。具体的には「味方をサポートするとしたら、どこの場所がいいかな?」とか「どこに動いたらボールがもらえるかな?」といった声掛けです。そういったことは、この連載のほかの回でもずっと伝えています。味方のサポートをしないと、サッカーにならないよということを教えてください。負けていると思われる「組織的な部分」こそ、まさしくサッカーの根本です。まずは、サッカーってこういうものだよと理解させるところからスタートしてください。■全員が賢いプレーをする川崎フロンターレジュニアの試合を参考にしてでは、仲間と協力してゴールするとはどういうことなのか。例えば、今年度の全日本少年サッカー大会は、JFATV(日本サッカー協会のYouTubeチャンネル)でほとんどの試合を観ることができます。そのなかで私がお勧めしたいのは川崎フロンターレのジュニアチームの試合です。彼らは体格が大きいわけではないし、スーパーな選手もいません。ただ、全員が賢いプレーをします。確か中盤の選手たちは5年生だったと思います。ご相談者様が指導なさっている子たちと2歳違いくらいです。2年後にあのような動きを目指すとしたら、今からポジショニングやサポートを認知するトレーニングをしてほしいと思います。やっていけば必ず変化が起きるでしょう。川崎フロンターレの試合も!JFA 第45回全日本U-12サッカー選手権大会のフルマッチなど動画はこちら>>※JFAのサイトに飛びます■選手権でも「良い判断」ができなくてフィジカル勝負になるチームが多い今よりずっとコロナが落ち着いていたころ、私が主宰している交流サイトのオフ会を行いました。その際に全国高校選手権を観ておられますか?とコーチの方々に尋ねたら「観ていない」「面白くなかった」という声が多かったです。選手たちがいい判断ができないので、体がぶつかるフィジカル勝負が多かったようです。素早い判断でプレーすれば、相手とコンタクトしなくてもかわせるはずです。コーチの方からも「そこが残念だった」という声が聞かれました。高校生でこうなってしまうのは、小学生からの育成で仲間とプレーする重要性、サポートの意味を教えられていないことも一因でしょう。■オシムさんが語った、組織的なプレーをするために大事なこと前述したように、全少で組織的なプレーをするチームはフロンターレくらいでした。それ以外は、ボールが来たら蹴ってしまったり、スーパーな子どもに頼ってしまうチームが目につきました。オフ会では「日本では、リスペクトとコレクティブが別々に理解されているけれど、これはつながっているんですよ」と話しました。皆さんもご存知のように、リスペクトは「尊重する」、コレクティブは「組織的」という意味です。私がジェフ時代にたくさん勉強させていただいたオシムさんは、こう話していました。「味方が動いているから使ってあげる。動いた味方を尊重するからパスを出す。そうすると、サッカーは組織的なものになる。リスペクトとコレクティブはつながっている。同じものなんだ。選手も、コーチも、そういう感覚を持たないといけない」■大人が何も言わなくても、子どもたちは当然勝ちたいものいかがでしょうか。日本のサッカー指導者たちが、そういう理解をしてくれると、サッカーの見方や育成は変わってくると思います。そして、このようなことが海外でいう「スポーツ教育」なのです。ところが、日本のスポーツ教育は「頑張る・耐える・やり抜く」といった精神論がいまだ主役です。コーチが伝えていくべきことは何か。それをもっと勉強していただく必要があります。最後に私のチームのことを伝えます。先日、今年初めて試合をしました。ほかのチームは人数も多く、そこから選ばれた子が出てきます。練習も試合もたくさんやっています。一方、私のチームは練習を週2回。試合は月に1回か2回です。それでも、4年生、5年生が、ハーフラインからシザースパスを5本通してゴール前まで持ち込みます。私は組織的なサッカーを教えています。もちろん勝敗などまったくこだわっていません。教えている子たちがどんなレベルで、いまどこまで到達しているか。次にどの様な課題を出すべきか。そういったことを観ながら練習を進めます。課題を見つけるために試合をします。結果にもこだわるべきだという指導者は多いですが、大人が黙っていても子どもは当然勝ちたいに決まっています。じゃあ、そのために練習で何をしたらいいかな?と、一緒に考えてあげるのがコーチの役目です。池上正さんの指導を動画で見る>>■たくさん失点をしても子どもたちが「楽しい」と言う理由(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)私のチームの選手は試合が終わると、一人ひとり保護者の前で感想をしゃべります。その日は1分け3敗。いっぱい失点しましたが、子どもたちは「楽しかった」「こんなことができた」「パスがうまくいった」などと非常にうれしそうでした。私は同時に保護者にこんな話をします。「どうでしたか?お父さんやお母さんが見ていると、(たくさん失点したので)そうは感じませんよね?もっと頑張ったらと思いますね?でも、子どもたちは楽しいんですよ」親御さんたちは、もっと頑張ってほしいのにという顔をされています。でも、回を重ねると、出来なかったことよりも、子どもが出来たことに注目し始めます。圧力をかけるとか、やらせなくてはと考えず、「大事なことを子どもに伝える」という姿勢を持ってください。池上正さんの指導を動画で見る>>池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2022年01月14日サッカーでは、過去にどんな状況や現象があったかを踏まえ、今どんな状態にあり、次の未来にどんなことが起こるかを予想してプレーする必要があります。「過去」「今」「未来」を、時系列で考えることで、"やるべきプレー"に近づくことができます。長友佑都選手のトレーナーのほか、マンガ「フットボールネーション」では一部監修を務め、プロからジュニアまで幅広く伝えることで多くの支持者を得る指導者、鬼木祐輔さんの新著「サッカーいい選手の考え方 個とチームを強くする30の方法」(池田書店)から、状況判断のためにどの順番に何を見ればいいのか、を一部抜粋してご紹介します。(構成・文:中村僚)■サッカーをプレーする時の自分の思考の順番は?サッカーをプレーする時に、みなさんはどんなことを考えるでしょうか?またそれらの考えは、どんな順番で頭に浮かぶでしょうか?例えば、味方選手からパスをもらう時。ボールホルダーに対して、パスを受けるためにポジションを取る、という選手は多くいます。そのポジションが取れたら、次にまわりを見てパスコースやスペースを探し、パスやドリブルなどの選択肢を用意します。そして自分にパスが出され、自分の元にボールが到達したら、その選択肢の中から次のプレーを決断する、という順番ではないでしょうか?もうひとつ、日常生活で考えてみましょう。例えば夏休みの宿題。計画的に終わらせていましたか?それとも最終日に徹夜でやりましたか?夏休みは期間が決まっています。限られた期間の中で計画を立てる場合は、最終日から逆算することが必要です。7月20日から8月30日までに宿題を終わらせるとすると、約40日の間に1日3Pずつ進めれば順調に終わる、といった逆算です。計画を立てずに場当たり的にこなすと、宿題の全体量が把握できずになんとなくやる気が出ず、宿題は積み残し。最終日に徹夜で仕上げる、という経験をした人も少なくないと思います。■次のプレーへとつながれるポジションを逆算するこの「逆算」の考え方が、サッカーでも必要です。ボールをもらう前にポジションを取る時、ボールホルダーからパスを受けるためのポジションももちろん重要なのですが、それ以前に、次にパスを出す相手や、ドリブルで侵入するスペース、シュートを打つゴールなど、次のプレーとつながれるポジションはどこかと逆算する必要があるのです。より具体的に見てみましょう。下記のイラストはビルドアップの場面です。味方がボールを持っている時に、中盤がボールを受けられる位置まで下がってサポートする場面①は多く見かけます。パスミスが起こる可能性も低く、問題があるようには見えません。しかしただ下がってくるだけでは、前線の選手とのつながりがなく、相手にとってもまったく怖くありません。ここで本当に必要なのは、ボールホルダーに対するサポートよりも前に、次へのつながりを持てるポジション②を考えることです。これを「ボールなしペアリング」と呼んでいます(書籍P94)。反対に、ボールホルダーとのつながりは「ボールありペアリング」です。ボールなしペアリングで次の選手とつながった上で下がってくるのと、ただなんとなく下がってくるのでは、同じポジションを取ってもその後の自分のプレーやチームの攻撃の展開がまったく変わります。そしてペアリングをする際は、つながった先の展開③、さらにその次の展開④から逆算できるのが理想です。■今見た景色と少し先の未来をセットで考えるこのように、サッカーでは逆算の考え方が必要です。しかし一方で、逆算するために周囲を見て確認した状況は、自分がボールをもらった時には確実に変化しています。ボールが入れば相手はプレスをかけてきますし、相手DFの陣形も動くからです。そうして変化する状況を、逆算を始める段階で考えられるかどうかが重要です。ボールを持てば相手がプレスをかけてくるので、もらう前にプレスを想定しておく。言われなくても当たり前のことですよね。しかし実は、ボールを持っておらずプレスがかからない「今」の状況と、ボールを持ってプレスがかかる「未来」の状況を、セットで考えられない人が多いのです。■さまざまな状況を考慮して少し先の未来を見る例えばこのイラストのように、ボールをもらう前に状況を確認してからパスを出したのに、相手にカットされてしまう、という経験をした選手は多いと思います。これは、ボールをもらう前に確認した景色を頭の中で固定したままプレーしていることが原因のひとつです。ボールをもらってからパスを出すまでの間に状況が変わることをセットでイメージできず、流れを考えないままプレーしていると、こういったミスが起こります。これに対処するためには、プレーの流れを捉え、自分が立っている位置、味方や相手選手の立っている位置など、さまざまな要素を考慮して、少し先の未来まで想定する必要があります。■ボールをもらう前に見た景色はボールをもらった時には変わっている自分の立ちどころからボール越しの景色を覗いたとしても、その景色は0・5秒で変わるため、変化を踏まえて自分の立ちどころを決められているか、ということを考えます。よく起こるミスは、ボールをもらう前に見た景色のイメージのままプレーしてしまい、実際にプレーする時にはまったく別の景色になっているため、〝やるべきプレー〟につながらない、というシーンです。より具体的に示すと、ボールを受ける前に見た時にはパスコースが空いているように見えたが、ボールが自分の元に来た時には相手がそのコースに入ってしまっていた、などです。上のイラストのようなイメージです。■「今」の形から「未来」を見る必要なのは、自分の立ちどころからピッチ上の景色を覗いた時、少し先の未来の状況も合わせて覗くことです。イラストでイメージすると左ページ下のようになります。サッカーでは、0・5秒も経たないうちに目まぐるしく状況が変わり得ます。今自分が見た景色は、実際に自分がプレーする時にはまったく違うものになっている可能性が高いです。「今」覗いた景色の中で、味方や相手の配置、スペースの有無、ボールが動くスピード、どちらがリードしているかなど試合の状況......さまざまな要素を踏まえて、少し先の「未来」を覗く必要があります。これを「『今』の形から『未来』を見る」行為と呼んでいます。
2021年12月07日オーストラリアで、ゴルフのプレー中に起きたハプニングが話題になっています。この日、アマチュアゴルファーのウェンディ・パウイックさんは、ゴールドコーストにあるゴルフ場でプレーをしていました。すると彼女がティーショットを打とうとしていた時、突然大勢の『見物者』が集まって来たのです。ウェンディさんが思わず手を止めた理由は…こちらをご覧ください。 View this post on Instagram A post shared by Wendy Powick (@wendywoo.golf) これでは…打てない!元気よくジャンプしながらやってきた来たのはカンガルー。ざっと見たところ、20頭はいそうです。カンガルーたちはフェアウェイまで入ってくると、なぜかその場に立ち止まってしまいました。ウェンディさんも「彼らは私のティーオフを見に来たのね。一体どうなってるの?」と驚きを隠せません。すると間もなく、カンガルーたちは一斉に左のほうへ向かっていきました。この動画を見た人たちからは、笑いや驚きの声が上がっています。・彼らは、明らかにあなたの熟練したショットをチェックしに来ているね。・すごいね。こんなクールな光景を初めて見たよ。・自分がこの状況に遭遇したらと想像すると、笑ってしまった!多くのカンガルーが生息するオーストラリアでは、ゴルフ場にカンガルーが現れるのは珍しくないのだとか。しかし、ウェンディさんもこんなにもたくさんのカンガルーに出くわしたのは初めてだったそう。 View this post on Instagram A post shared by Wendy Powick (@wendywoo.golf) カンガルーたちは人間に慣れているのか、まったく怖がる様子はないとのこと。ただでさえ緊張するティーショットで、こんな風にカンガルーたちに見つめられたら、落ち着いて打つのは難しそうです。まさにオーストラリアならではのハプニングですね![文・構成/grape編集部]
2021年11月05日サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は初心者に多い、「自分がプレーしたい場所へと方向づけしたコントロール(コントロール・オリエンタード)するのが苦手」という悩みを改善するトレーニングをご紹介します。広大なスペースがなくても公園などのちょっとした場所でできるので、ぜひ親子で遊びながらチャレンジしてみてください。試合では相手や味方の状況を判断して、受けたパスをインサイドやアウトサイドでコントロールして次のプレーをしやすくするための方向を向かなければなりません。 しかし、サッカーを始めたばかりの初心者は、その一連の動きが難しいもの。。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、視野を確保するための身体の向き、自分がプレーしたい場所へと方向づけしたコントロールができるようにになります。親は難しい動きは一切ありません。【やり方】1.親子で対面して立ち、子どもの前に2つの目印を置く2.親が転がしたボールをどちらかのマーカーに向かって方向をつけてインサイドで目印まで来たらコントロールして親に返す3.インサイドの動きに慣れたらアウトサウドでもやってみる4.アウトサイドでのコントロールができるようになったら「状況判断」を追加する5.親はパスを出したらどちらかの目印に移動6.子どもは親のいない方の目印へ方向をつけてコントロール【ポイント】・インサイドでは足の角度が大事、しっかり外側に向ける・行きたい方向へ身体を向ける・ボールと一緒に進行方向に行く感覚・ギリギリまで相手を見てコントロール・力まずリラックスして行う・止まらずに行うこと・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2021年06月28日コロナ禍で緊急事態宣言が出されている地域もあり、練習試合や大会がなくなってサッカーが存分にできていない状況が続いています。こんなときは、サッカーのスーパープレーを見て家の中でサッカーを楽しみませんか?この度発売されたJリーグメモリーズ&アーカイブス [DVD]は、開幕から最近まで、Jリーグ27年間の歴史の中からスターたちのスーパープレーを集めた傑作選。歴代のスターたちはどのように得点を奪ってきたのか、ゴールシーンだけはでなく攻撃の起点となった場面からも収録した内容で、プロを目指す子だけでなくサッカーファンも楽しめる内容となっています。若き日の三浦知良選手や中田英寿さんのインタビュー、ストイコビッチやエムボマらJリーグ初期を支えた海外選手のゴールシーン、小野伸二選手や中村俊輔選手、中村憲剛選手らのアシストシーンまで、後世に語り継ぎたいプレーを多数収録。<主な登場選手>・ヒーローインタビュー三浦知良、川口能活、中田英寿、久保竜彦、中山雅史、長谷部誠、本田圭佑、長友佑都、楢崎正剛、イビチャ・オシム監督・ゴール&アシストシーンレオナルド、ジョルジーニョ、ジーニョ、スキラッチ、ドゥンガ、ストイコビッチ、エジムンド、ポンテ、エムボマ、森保一、前園真聖、遠藤保仁、朴智星、岡崎慎司、小野伸二、佐藤寿人、中村俊輔、中村憲剛、大迫勇也、槙野智章、鄭大世、酒井宏樹、山口蛍、柿谷曜一朗、南野拓実、大久保嘉人、原口元気、宇佐美貴史・連携シーンNボックス(ジュビロ磐田)、香川真司&乾貴士(セレッソ大阪)など今回は抽選で、2名様にプレゼントします!▼応募はコチラからJリーグメモリーズ&アーカイブスDVDプレゼントに応募する>>応募期間:2021年5月20日(水)~5月26日(火)18:00■ご連絡事項※当選は発送をもって代えさせていただきます。※応募時に記載いただく個人情報は、株式会社イースリーが管理し、頂いた個人情報をプレゼントの発送とそのご連絡の場合に限り利用することとし、他の目的に利用する場合は別途お客様の承認に基づき利用するものとします。※賞品のお届け先は、日本国内に限らせていただきます。※本キャンペーンは、WEBからのご応募に限ります。
2021年05月19日ボールを奪いに行ったり、近くの味方が抜かれた時は相手選手を追いかけるけど、それ以外の場面で連係プレーが少ない。DFとGKが連携してプレーできるようになってほしい、プレーのイメージを共有してお互いの声かけができるようになるにはどう指導したらいい?という質問をいただきました。これまでジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、今回も具体的なトレーニングの例を挙げてアドバイスを送ります。参考にしてみてください。(取材・文島沢優子)(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<相手やボールとの距離感が理解できない小6、中学入学までに幅と深さの意識を身につけさせる練習を教えて<お父さんコーチからの質問>いつも連載を拝見しています。指導年代は小学生年代全般ですが、今シーズンは主にU-12を見ています。相談したいのは主にDFとGKの連係イメージを共有させることと、お互いの声かけ(コーチング)についてです。ボールを奪いに行ったり、近くにいた味方が抜かれたときに一生懸命相手選手を追いかけるなどのフォローはできていますが、それ以外の選手の動きが連動できていません。もっと連動して守備ができるように指導したいと思い、いくつかのパターンを用意して練習しているのですが......。最近では小学生年代でも自分たちで戦術を決めて試合に臨むチームもあるようで、私たちもそうなりたいと思っています。何より、自分たちで考えられる力をつけてほしいのです。どんな時にピンチになるか、どんな時がチャンスなのかを理解して、お互いに声をかけあって欲しいのですが、その辺の理解を促進するトレーニングがあれば教えてください。<池上さんのアドバイス>ご相談いただき、ありがとうございます。ゴールキーパーとフィールドプレーヤーとの連携を高めるには、試合やミニゲームでの攻撃の際にキーパーにビルドアップに加わるよう指示することです。■まずは連携の感覚を養うキーパーはゴールキックを蹴ることなく、なるべくサイドバックかストッパーに出すように言います。そこで相手がボールを奪いに来たら、またすぐキーパーに返せば取られません。そして、キーパーはまた、センターバックやサイドに出せばいいのです。最初はゆっくりと回すようにします。まずはそういうことをして「連携している」という感覚を養ってください。それをやってくと、次に「守る時も同じだ」ということに気づきます。誰が誰がボール保持者に最初にディフェンスに行くのか。カバーはどうするのか。だんだん見えてくるので、最後尾にいるキーパーからもコーチングの声が生まれてきます。ところが、これを守備から入ってしまうと、どうして守ることに意識が向いてしまいます。したがって、必ず攻撃から入って相手の先手を取る方法さえ知れば、スムーズにできるようになります。■トレーニングでの状況設定のしかたでは、練習はどうするか。まずは2対1の状況をつくればボールを取られないことがわかります。相手トップがボールを奪いに来ても、サイドバックがいて、センターバックもいるので取られません。例えば4バックなら、守備4人とキーパーがいて相手2人という5対2の状況設定でトレーニングをします。逆にディフェンス側から見たら、数的不利の時にどう守るかをここで練習できます。6年生くらいになるとそんな練習をしていく必要があるのですが、このようなビルドアップトレーニングを実際に行う人は少ないようです。すぐ試合をしてしまい、そこでやろうとします。ところが、試合になると相手に取られたらいけないと怖くなるので、焦ったキーパーやバック陣がすぐに前線に大きく蹴ったり、ミスをしてしまいます。ですので、同じ状況が何度も出てくるような設定をつくって、練習をさせてください。■攻撃と守備どちらが先か、ではなく両方一緒に高める練習のスタートが2対1で、それをベースに考えていけると、問題なくビルドアップできるようになります。例えば、相手ボールでスタートする。さあ、どういうふうに守りますか?次にディフェンスをしていてボールを奪ったら、攻撃に転じます。前進できるようつながないといけません。ところが、つなぎ方を知らないと、また取られる。つまり、守り方を知っていても、奪ったボールをつなぐことを知らなければ、取られ続けることになります。よくコーチ同士で「攻撃を先に覚えるのか、守備が先か」という話になります。いい攻撃をしてくれると、守る側は守備力を磨けます。守備力がアップすれば、そこをこじ開けなくてはいけないので、つなぐ力やアタックのスキルは向上します。鶏が先か卵が先かという話と似ていますが、両方を一緒に高めていくことを目指します。守備の場合、ファーストディフェンダーがまずはボールを奪いに行って、次はセカンドがいくというかたちで、全体で連動します。ところが、日本の少年サッカーの場合は、ファーストディフェンダーがボールを取りに行きません。このアプローチのところで、コーチの皆さんは「飛び込むな」と選手に言ってしまいます。でも、取りに行かないと取れません。相手は、プレッシャーを感じずに自由に何でもできてしまいます。これは、プロ選手でさえ同じ状況です。取りに出ていかないため、なかなかカバーリングを学べません。そこが大きな問題です。■相手に抜かれても追いかけてゆくように導いてあげる皆さんはドイツやスペインなど海外のサッカーをよくご覧になると思います。見ていると、プロたちが足を踏まれているシーンがよく出てきます。ボールを保持している選手が、寄ってきた相手に足を踏まれ倒れる場面があります。これが日本なら、体を寄せに行きます。子どもも同じようにやるので、体ごとぶつかってしまう場面が多くなるようです。それを考えると「相手にかわされてもいい。思い切って行け」と育成年代には言ってあげるべきだと思います。しかし、抜かれて失点して負けるのを避けるため、前述したように「飛び込むな」と命じてしまう。非常に根が深い問題です。このあたりの指導は、コーチの「生きざま」「生き方」みたいなものが現れるようです。取りに行って一度かわされると、日本の子どもは諦めてしまいます。かわされても、抜かれても、それでも追いかけてゆく気持ちが大切なのです。指導者がそこで「もう一回追いかけてごらん」と導いてあげてください。■日本の子どもは戦術理解に乏しい(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)ご相談者様が尋ねている「連携の声」は、戦術を理解することで出てきます。声ではなく、頭の問題といえます。相手が攻めてきた時に、どんなふうに守ったらいいのか。そういった戦術理解が、日本の子どもは乏しいようです。キーパーであれば、背後からディフェンダー全員を見て、相手が右から攻めてくるけれど、左のスペースはどうかな?と考えられる。つまり、ボールだけ見ていてはダメで、マークが外れそうな仲間に「そこケアしよう」「裏来るよ」などと教えてあげる。戦術眼やゲーム感を身に付けなくてはいけません。池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2020年10月23日■小顔の条件「小顔の条件」とは何でしょう?私がお客様に共通してお伝えするのは、以下の3つのポイントです。顎のラインがシャープ下顎骨は1枚の大きな骨なので、この形を変えることは難しい。でも、むくみやたるみ、脂肪によるものであれば、きちんとケアすればシャープにすることは可能。まずはご自身の顔を骨格から見て、本来そうあるべき顔の大きさを意識して。立体感のあるピラミッドの形メイクのときにシェーデングやハイライトなどのテクニックを使うように、顔に立体感を出すことで小顔に見せることは可能です。同じトーンのファンデーションを全体的にべたっと塗ると、顔が膨張して見えてしまうので、顔周りのトーンを落として鼻筋、頬の一番高いところ、おでこのトップに小さくハイライトを乗せるだけでも、顔にメリハリが生まれ、顔が引き締まって見えます。理想はピラミッド。鼻が一番高く、頬骨が内側に入って高さを出すと前から見ても、横から見えても美しい立体感が出ます。卵型に近い輪郭美容院で髪型を決めるときに、頭の形や輪郭を髪型でカバーして小顔に見せる方法があります。顎が細くシャープで、頬の高さのある卵のような輪郭だと小顔に見えます。頬骨が外に出っ張っていたり、頬の位置が下がったりすると、顔の横幅が広がって顔が大きく見えたり、もたついて見えたりしてしまいます。■「顔の横幅が広く見える姿勢」がある顔を小さく見せたいと思う方に避けてほしいのが「前傾姿勢」。肩が内に入り、首から頭が前に出るので、必然的に顔の横幅が目立ち、大顔に見えてしまいます。むくみやすくもなります。結果、この姿勢が原因で顔が大きくなることも。姿勢に気を配り、首を細く長く見せることでも、首のラインとのメリハリがでて、顔はスッキリ小さく見せることができます。■顔の横幅が広い……小顔を遠ざける原因今の時代、髪型やメイクで小顔に見せる方法はたくさんありますが、大人女性が目指すべき小顔は骨格レベルから。長年の姿勢や癖、顔の歪み、左右差、筋肉の発達、衰えなど、土台から小顔を遠ざける原因が多いです。顔の横幅と長さ。最近あなたが気になるのはどちらですか?顔の横幅が気になってきた頬骨が出っ張ったり、えらが張ったように見える方。これは筋肉の発達が大きな原因と考えられます。何かに集中したり、ストレスを溜め込んだりすると、無意識に体が力んで常に緊張している状態に。力みや食いしばりによって、顔が凝り固まってくすんでしまいます。悪姿勢も、頭を支えようと方や首が力んでしまい、頭痛や肩こり、首こりの原因につながります。顔の長さが気になってきた頬の位置が下がる、鼻の下が伸びる。これは筋肉の衰えによるもの。全体的に下がって見え、顔が長くなった印象を与えます。また、筋肉の衰えは肌にも影響が出るので、ハリや弾力が失われてきます。無表情でいることが多かったり、顔の疲れ、リンパの滞りによっても、顔が重だるく下がってしまいます。■「骨格」から美と向き合うケアを怠ると顔のサイズだけでなく、たるみやシワ、肌の悩みにもつながります。大人女性を小顔から遠ざけてしまう原因は、顔の老化の過程でもあるのです。ご自身の顔を鏡に映る表面だけでなく、もっと深く、骨格や筋肉の状態から見直しませんか?これから先のあなたへ、顔立ちやバランス、肌の美しさにも嬉しい効果を与えてくれますよ。この記事は2018年3月11日に公開されたものです
2020年06月25日皆さんこんにちは、チッチママです。 少し前のことになりますが、3歳長女1歳次女を連れての家族旅行してきました。私が旅行で楽しみにしているのはなんといってもお料理!宿によってはコーススタイルやビュッフェスタイルがありますが、何よりあると嬉しいのが子連れの強い味方「個室」!! 笑 でも今回泊まった宿は大会場でのビュッフェスタイルでした。その時の夫の仕事の早さがあっぱれだったのでちょっとお話させてください。 席につくなり「取って来る」と行ってしまった夫。おお、珍しくお腹をすかせて美味しい料理に目が眩んだのかと思ったら、子どもの好きそうなものを沢山かかえて帰ってきました!しかも夫のこの戦闘モード、会場に入った瞬間から発動していたようで… デザートに目が眩んでいた私、かろうじてポテトにだけは反応できていました。
2020年03月11日「プレーパーク」という施設を知っているでしょうか。「パーク」というだけに公園のようなものなのですが、わたしたちの街に点在する一般的な公園とはまったくちがうものです。お話を聞いたのは、「すべての子どもが豊かに遊べる東京」をコンセプトに東京でさまざまな「遊び」のプロジェクトを仕掛けている一般社団法人TOKYO PLAYの代表理事・嶋村仁志さん。「StudyHackerこどもまなび☆ラボ」には以前にも登場してくれましたが、あらためてプレーパークとはどんなものなのかを教えてもらいました。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)禁止事項がほとんどない自由な遊び場日本で「プレーパーク」という名で呼ばれる施設は、ヨーロッパ発祥の「冒険遊び場」というものがベースになっています。このプレーパークが日本に広まりはじめたのは1970年代。いまもそうですが、当時でもすでに一般的な公園には禁止看板が増えはじめていたようです。その頃、東京のある公園の噴水池のなかに割れたガラスが入っていたということがあったといいます。そんなことがあれば、住民のなかから「けがをしたら誰が責任を取るんだ?」という意見も出てきます。そうした経緯から、行政としては公園に禁止看板を立てざるを得ないような状況が生まれはじめたのです。そういう時代のなか、「自分たちが子どもだった頃はもっと自由に遊べたのに」という想いを持っていた都市計画家・大村虔一さんたちが、当時のヨーロッパ各地の冒険遊び場を参考にして、プレーパークづくりに取り組むようになったのです。その過程で、子を持つ親のなかからも「禁止事項ばかりでは子どもは育たない」という考えに賛同する人たちが増えていきました。そういう経緯がありますから、公園とのいちばんのちがいは、プレーパークが持つ「できる限り、禁止事項を少なくして、自由な遊び場をつくろう」という想いの部分ではないかと思います。ちなみに、いまにつながっている日本初のプレーパークは、1975年の夏休みのあいだだけ開設された「経堂こども天国」。写真提供:大村璋子でも、子どもが遊ぶのは夏休みだけではありませんよね?そういう声が子どもからも上がるようになり、今度は15カ月にわたって「桜丘冒険遊び場」が開設されました。その後、日本初の常設施設として1979年にオープンしたのが、わたしのかつての職場でもある「羽根木プレーパーク」です。子どもの興味関心によって「かたち」を変えていく公園とプレーパークのちがいは、「用意されているもの」を見るとすぐにわかるでしょう。公園では、遊び方が決まっている遊具があって、それを使って遊びますよね。もちろん、公園の「かたち」を変えることなんてありません。ところが、プレーパークでは遊具の代わりに「道具」や「材料」があって、プレーパークそのものも「かたち」を変えていくのです。たとえば、マッチと新聞紙、薪を使ってたき火をしてもいいし、シャベルを使って地面に穴を掘ったり川をつくったりしてもいい。廃材を使って、むかしから人気の秘密基地をつくる子どもたちもいます。つまり、子どもは自分の興味関心に従って新しくなにかを生み出し、それに合わせてプレーパーク自体も「かたち」を変えるというわけです。イメージとしては、公園にもある「砂場」が近いかもしれませんね。砂場では、子どもたちは山をつくったりトンネルを掘ったり川をつくったりと、比較的自由に遊べますよね。その高い自由度が施設全体に広がっているのがプレーパークといっていいでしょう。先にいくつか挙げましたが、道具と材料はほかにもいろいろなものが用意されています。道具ならシャベルにのこぎり、金づち、バケツ、ほうき、ネコ車など。材料なら材木にロープ、ご近所から頂いてきたさまざまないらないもの……(笑)。近隣の人や、利用する子どもの保護者に内装業者、解体業者、工務店の人などがいると、「どうせ捨ててしまうものだから」と、いろいろな廃材を譲っていただけることもあります。つまり、プレーパークでは、利用者が訪れるたびに利用できるものが変わっていくわけです。プレーパークのつくり手側であるわたしたちは「未完成をデザインする」といいますが、プレーパークとはいつまでも完成することがない場所といえます。そこが子どもたちにとってはたまらなく面白い。子どもは遊びが好きだといっても、完全にお膳立てされた場所で「はい、どうぞ」といわれて遊んだところで、面白さは限られてしまいます。子どもたちが最大限に面白がれるように、いろいろな可能性や隙間をあえて残しておく――。それが、プレーパークの目指している遊び場づくりです。いまの子どもは自由に試行錯誤する機会を失いつつあるそんな遊び場にいる「プレーリーダー」の存在も、公園と比較した場合のプレーパークの特徴といえるでしょう。ただ、親はもちろん、プレーリーダーも含めて大人がいるということは、ある意味で危険をはらんでいるとも思っています。というのも、子どもの遊び方次第では、大人はどうしても止めたくなったり教えたくなったり誘導したくなったりするからです。そんな大人が増えてしまっていることが原因なのか、いまは、子どもが本当に自由に試行錯誤するという機会が徐々に失われてきているように感じます。そういう背景もあって、プレーパークも含めて、わたしが子どもの遊び場づくりにかかわることで目指しているのは、すべての子どもが子ども時代に自分の人生を手づくりできる機会をきちんと持てるようにすることだと思っています。そして、できれば親御さんたちにもそのマインドを理解してほしいですね。子どもというのは、親がいちいち教えて導いてあげなければなにもできないという存在ではありません。子どもは子どもなりに「こうしたい!」という気持ちを持っています。その気持ちに素直に従って自分らしく夢中になって遊ぶ子どもを、親は見守る存在であってほしいのです。『子どもの放課後にかかわる人のQ&A50 子どもの力になるプレイワーク実践』嶋村仁志 他 著/学文社(2017)■ TOKYO PLAY代表理事・嶋村仁志さん インタビュー一覧第1回:「本当に自由に」試行錯誤する機会を子どもたちに――“本気の遊び場”プレーパーク第2回:危険にも種類がある。挑戦が達成感に変わる「リスク」と「ハザード」はどう違うのか?※近日公開第3回:火を使う、泥だらけになる、びしょ濡れになる。子どもたちの自由な発想と独創的な遊び方※近日公開第4回:やりたいことを目いっぱいやって失敗した。その経験が「折れない心」を育てる※近日公開【プロフィール】嶋村仁志(しまむら・ひとし)1968年8月6日生まれ、東京都出身。子ども時代は野球と自転車と缶けりざんまいの日々を送る。英国・リーズ・メトロポリタン大学社会健康学部プレイワーク学科高等教育課程修了。1996年に羽根木プレーパークの常駐プレーリーダー職に就いて以降、プレイワーカーとして川崎市子ども夢パーク、プレーパークむさしのなど各地の冒険遊び場のスタッフを歴任。その後フリーランスとなり、国内外の冒険遊び場づくりをサポートしながら、研修や講演会をおこなう。2010年、「すべての子どもが豊かに遊べる東京」をコンセプトにTOKYO PLAYを設立。2005年から2011年までIPA(子どもの遊ぶ権利のための国際協会)東アジア・太平洋地域副代表を務め、現在はTOKYO PLAY代表理事、日本冒険遊び場づくり協会理事、大妻女子大学非常勤講師。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2019年08月19日トレンドを押さえるなら、今年絶対に持っておきたいのが「レギンス」です。これからの季節、スカートの下はタイツ一辺倒になりがち。そんな時レギンスがあれば、着こなしのバリエーションがぐんとUP。ただの防寒着に見せないよう、デザイン性のあるレギンスを選ぶのがポイントです。 リブが女性らしいニットスパッツ GOUT COMMUN - ハイツイストリブニットスパッツ ¥6,372(税込)スカートスタイルを格上げしてくれるリブスパッツ。メディアにも取り上げられた、ブランド一押し商品です。やわらかな風合いと程よいフィット感がありストレッチも効いているので、なんといっても穿き心地が抜群。スカートやワンピースに合わせれば、レイヤードアイテムとして、秋のコーディネートの幅を広げてくれます。ミルキーなクリームカラーは温かみがあり、女性らしい印象。 着回し力が取り柄のスリットレギンス URBAN RESEARCH - ベアテレコレギンス ¥8,640(税込)あらゆるシューズと相性が良く、着回し力の高い優秀レギンス。ポイントは裾に入った長めのスリット。このスリットのおかげで、バレエシューズとの定番タッグはもちろん、ブーツなども合わせられます。秋冬に適したやや厚みのある生地に、たっぷりとストレッチを入れてあるので、保温性・着心地ともに文句無し!身体のラインが出過ぎない程よいサイズ感で、リラックスして着られます。 しっかりと穿き心地で使いやすい一本 cavezarosso - リブタイトレギンスパンツ ¥6,210(税込)コットン素材のリブ地を使用したレギンスパンツ。しっかりとした穿き心地はベーシックなパンツにより近く、短めのトップスと合わせても身体のラインを気にせず穿けてストレスフリー。今年らしくワンピースやスカートの下に穿いたり、BIGサイズのスウェットやシャツを合わせて、メンズライクにまとめるのもおすすめ。足もとにスニーカーやフラットパンプスを持ってくれば、大人のリラックススタイルを演出できます。 オールシーズン対応のリネンレギンス nest Robe - ヨーロッパリネンレギンス ¥7,560(税込)ゆとりあるシルエットと上質なリネン素材で、ナチュラルな雰囲気の漂うレギンスパンツ。さらっとした穿き心地なので、オールシーズン楽しめます。のっぺりとした単色でなく、霜が入ったような表情のあるカラーも魅力。やわらかな素材は肌ざわりなめらかで、吸湿・速乾性にも優れています。使い込むうちに、リネンの特有の風合いが増していくのも味わい。これからの季節なら、パンツの下にこっそり忍ばせてもOK。レギンスなら素肌でパンプスを履くことができるのも嬉しいメリット。足の甲がちょっとのぞくだけで、重たい着こなしの増える秋冬の足もとに「抜け」が生まれ、軽やかな仕上がりになります。 text : FACY LADY 編集部 【関連記事】 ※ 今買い足すべき「スカート」はこれだ! ※ 大人気「カシミヤウールニット」がいよいよ発売! ※ 楽なのにしっかりキマる「イージーパンツ」集めました
2018年10月31日目力のアップさせるアイシャドウの塗り方をご紹介!普段の塗り方から少し一工夫!縦幅を強調することで、目元を大きく見せることができちゃいます。View this post on InstagramGODMake.さん(@godmake_official)がシェアした投稿 - 2018年 9月月17日午後6時56分PDTこのメイク動画の詳しい情報と使用コスメ詳細を見る
2018年09月18日編集部:学研キッズネット編集部さくらの丘で冒険遊び場(東京都町田市)子どもには外で体を動かしてたっぷり遊び、たくましく育ってほしいもの。ところが最近は「ボール遊び禁止」「木登り禁止」など制約のある公園が増え、自由に遊べる場所が少なくなっています。そんななか〝禁止事項をなるべく設けずに子どもがやりたいように遊ぶ〟をモットーに、火を使ったり、穴を掘ったりとのびのび遊べる冒険遊び場(プレーパーク)が日本各地に増えてきているそう。今回は、全国の冒険遊び場づくりを支援している“特定非営利活動法人日本冒険遊び場づくり協会”の理事を務める久米 隼(くめ はやと)さんに、冒険遊び場について聞きました。お話を聞いた理事の久米隼さん“プレーパーク”は、子どもたちが自分のやりたい!を大切にして遊べる場所編集部:最初に、久米さんが理事を務めていらっしゃる「日本冒険遊び場づくり協会」は、どのような組織なのか教えてください。久米:わたしたちは、全国にある冒険遊び場の運営団体を支援する、国内唯一の全国規模の中間支援組織です。冒険遊び場づくりの普及と実践の支援や、運営者・プレーリーダー同士のネットワークを作ったり、全国に冒険遊び場を広げるためのさまざまな活動をしています。具体的には、年1回全国フォーラムを開催しているほか、プレーリーダーの育成・養成や災害時の支援など多岐にわたって活動を行なっています。編集部:冒険遊び場(プレーパーク)とはどんな場所ですか?久米:子どもたちが自分のやりたい!を大切にして遊べるように工夫している場所のことです。最近は木登りやボール遊び、さらには走ったり大声を出したりすることさえも禁止する公園が多くなっていますが、冒険遊び場ではなるべく禁止事項を設けずに、子どもたちのやりたい!を大切にしています。日本にはじめて冒険遊び場ができたのは1975年に大村虔一・璋子夫妻がはじめた「あそぼう会」ですが、冒険遊び場は1943年にヨーロッパで生まれた活動なんです。編集部:冒険遊び場では、具体的にどんな遊びをしているのですか?久米:泥んこになって遊んだり、穴を掘ったり、火をおこしたり、暑い日にはウォータースライダーで遊んだりもします。ほかにも各プレーリーダーが工夫をして、いろいろな遊びをしています。編集部:公園にウォータースライダーを持ち込むんですか?久米:持ち込むというか、作るんですよ。たとえば公園内の小さな丘にブルーシートを敷き、上からバケツで水を流す。あえてホースを使わないこともあります。なぜかというと、ホースで水を流したら大人のやることがなくなってしまいますから。ウォータースライダーを作って水を流すのは、大人のカッコいい仕事です。冒険遊び場は、子どものためだけではなく大人の壮大な遊び場でもあるんです。ビニールシートの上で泳ぐ子どもたち。楽しそう♪(神奈川県小田原市プレイパークを作る会@西湘)編集部:冒険遊び場はいつ、どこで開催されているのでしょうか。久米:活動団体よってさまざまです。公園の一角を借りて、週1回、月1回というような頻度で開催されることが多いですが、常設(週4日以上)の冒険遊び場も着実に増えてきています。編集部:利用しているのはどんな人たちですか?久米:0歳からおじいちゃん、おばあちゃんまで、誰でも利用できます。場所によって利用している年齢層に違いがあり、小学生中心のところ、乳幼児向けのところ、中高生が多いところといった傾向はありますが、ほとんどの場所では年齢制限はありません。利用料も無料です。ときには材料費や保険料がかかる場合もありますが、実費程度ですね。編集部:冒険遊び場は全国にどのくらいあるんですか?久米:運営団体は全国で約400あります。複数の冒険遊び場を運営している団体もあるので、冒険遊び場の数はそれ以上あるということになります。多い地域と少ない地域があり、東京都が最も多く約100団体。これから活動をはじめよう!という県も2県ほどあります。火を焚くのも近ごろでは、なかなかできない経験ですよね。(静岡県富士市たごっこパークNPO法人ゆめ・まち・ねっと)プレーリーダーと地域住民、行政との連携が必要編集部:冒険遊び場協会では、プレーリーダーの育成もされているということでしたが、プレーリーダーとはどんな仕事をするのでしょうか?久米:遊び場の環境づくりや場のコーディネートをします。先ほど話に出たウォータースライダーをいっしょにつくったり、子どもたちがやりたいと思っている遊びを引き出したりします。また、木登りをする前に枯れた木や折れそうな枝がないかチェックするという、危険管理も大切な仕事です。ほかにも、火を使うときには近隣住民のみなさんにあいさつ回りをしておくなど、プレーリーダーは遊び場の外に向けた活動もします。わたしたちは、冒険遊び場に少なくとも1人以上はプレーリーダーを置くことを勧めています。編集部:プレーリーダーがいることで、冒険遊び場がスムーズに運営されるんですね。久米:そうです。冒険遊び場は地域との連携が大切ですから、各運営団体にプレーリーダーがいるのがベストだと思っています。そのためにプレーリーダーの育成にも力を入れているのです。編集部:地域とのコミュニケーションづくりも重視しているのですね。久米:公園の禁止事項が増えた一因に、子どもの声やボールの音などの騒音がありますが、知らない子の声は騒音に感じても、知っている子の声ならうるさく感じないということはよくあります。ですから、地域住民と保護者と行政が手を取りあって取り組むことが、遊び場を増やすためには必要不可欠なんです。「冒険遊び場」の運営には地域との連携が大切と話す久米さん子どもの冒険心や遊び心を育むには編集部:はじめて冒険遊び場に参加したいという人でも、気軽に参加できますか?久米:もちろんです!汚れてもいい服装で、着替えを持って行ってください。もちろん大人もですよ。大人も子どもといっしょに遊ぶので、すぐに服や靴が汚れます。暑い時期は熱中症対策もお忘れなく。冒険遊び場を利用したら「子どもがぐっすり眠るようになった」「ごはんを食べるようになった」という保護者の声を、よく聞きます。わたしの子どもも、冒険遊び場で遊んだ日と遊ばなかった日では、寝つきも睡眠時間もまったく違いました。編集部:子どもが自由に遊ぶということは、ケガの心配をする方もいると思うのですが。久米:遊んでいれば当然、ケガをすることもあります。冒険遊び場は、与えられた遊び場ではなく、みんなでいっしょに遊び場を作った遊び場です。ケガをした場合は近くにいる大人どうしですぐに適切な処置もします。冒険遊び場の基本的な考えは「自分の責任で自由に遊ぶ」です。それは、遊び場の掲示板などを使って理解してもらうよう努めています。冒険遊び場の発祥の地であるヨーロッパでもたびたび起こる議論が「子どもの心が折れるのと、骨が折れるのとどちらがいいのか」。もちろん骨が折れるのはよくないけれど、ケガを恐れて子どもの冒険心や遊び心を奪うのは悲しいことですよね。編集部:協会として、今後はどのような活動を目指していますか。久米:冒険遊び場づくりの数をもっと増やしていきたいです! 日本で冒険遊び場がスタートして40年近く経ちますが、これからの地域もあります。これからも行政や企業などとうまくコラボレーションしながら、冒険遊び場づくりを全国に浸透させていければと思っています。編集部:ありがとうございました。近年、公園で禁止される遊びが増えただけでなく、少子化や塾通いなどで子ども同士がいっしょに遊ぶ時間そのものが減っています。また小さいころからインドアだったという保護者にとっては、野外での遊び方を子どもに伝えるのは難しいことです。そんなとき、近所に地域の子どもや大人が集まれる遊び場があったら、とても心強いなと感じました。久米さんの「冒険遊び場で遊んだら、子どもは夜ぐっすり眠る」という言葉を信じ、わたしも子どもを連れて、遊びに行ってみたいと思います。全国の冒険遊び場は日本冒険遊び場づくり協会のホームページから検索できますので、お近くの冒険遊び場を探してみてはいかがでしょうか。ただし、現在はホームページがリニューアル中で、すべてが検索できる状態ではないとのこと。各地の子育て支援センターで、冒険遊び場情報を教えてくれる場合もあるそうです。DATA特定非営利活動法人日本冒険遊び場づくり協会ウェブサイト久米 隼さんプロフィール久米隼(くめ・はやと)特定非営利活動法人日本冒険遊び場づくり協会理事兼事務局長神奈川県横浜市生まれ。埼玉県在住。立教大学大学院修了(MBA in Social Design Studies)。地域コミュニティを地域住民が主体となってつくっていく活動に魅了され、冒険遊び場づくりに携わるようになる。現在は、成蹊大学ボランティア支援センター(非営利組織論)で学生にボランティアの魅力を伝えつつ、数多くの行政の審議会委員等やNPO活動にも取り組む。日本冒険遊び場づくり協会では事務局総務担当を経て事務局長を拝命。16年より理事 兼 事務局長。学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2018年09月08日「工具マニアのエリー」による、手作りアイテムのイラスト解説コーナー。第5回目は「棚受けの幅の決め方」について簡単に解説していきます!100均のミニ棚より強度のある、本格的な棚DIYに挑戦したい時、気をつけたいのが棚受けの幅決め。しっかりと棚を取り付けるためのポイントをおさえましょう!しっかり棚を取り付けたいときに知りたい“棚受けの幅の決め方”インテリアをおしゃれにしてくれて、おうちの収納力もアップするウォールシェルフは、初心者が挑戦しやすいDIY。ウォールシェルフづくりのパーツ選びにフォーカスを当てた前回に続いて、今回は棚受けの距離の決め方を解説します!住宅に多い「石膏ボード」が使われている壁に、ものを乗せられる棚を設置する時は、棚受けの場所に注意。棚受けを取り付ける場所に気をつけないと、グラグラとして安定しない棚になってしまいます。それでは石膏ボードの壁の場合、どのような場所に取り付ければ強度のある安定した棚になるのでしょうか?棚受けの幅は、壁の間柱で決まる!壁の構造マンションなど住宅の壁の多くは、石膏ボードが使われています。構造を見ると、壁紙の下に石膏ボードがあり、その下にある「間柱」や「胴縁」と言われる下地が石膏ボードを支えています。壁材に石膏ボードが使われているか見分けるときは、画鋲を壁に刺してみます。「刺さる」「抜くと白いカスがついている」なら、石膏ボードが使われている壁です。この石膏ボードの壁は、ビスを打ってもポロポロと崩れてしまうため完全に固定することができず、棚のぐらつきの原因になります。そのため下地の「間柱」にビスを打ち付けることで、重いものを乗せる棚もしっかりと取り付けることができます。「間柱」の距離は、一般的に455m間隔。棚受けの位置も、このサイズを基準に決めていきます。間柱を探すならセンサーを使うと便利強度のある棚の設置のためには、表から見えない「間柱」を探す必要があります。壁をノックをしてみて、音が響かず硬い音がするところが「間柱」が通っている部分。コンコンと音が軽く響くところが石膏ボードのみの部分。と、自分の感覚で探すこともできますが、慣れていないとわかりにくいことも。確実に「間柱」を見つけるなら「下地センサー」というデジタル探知機を使うのもおすすめです。安いもので2,000円程度で購入可能。棚の取り付けだけでなく、手すりやカーテンレールなどの取り付けなどにも使えますよ♪棚板の幅も間柱の距離を考慮に入れよう下地を見つけて、棚受けをしっかりと取り付けられたら、最後に棚板を乗せて固定しましょう。棚板を棚受けにつけた状態で取り付けても大丈夫ですが、棚板の重さで作業がしづらくなることがあるので気をつけましょう。棚受けの距離が455mm程度ということを踏まえると、棚板の横幅も決めやすくなりますね!横に広い棚を作りたい時は、棚板の幅を1,000mm以上にして棚受けを3つ取り付ける......など、安定感をさらにアップする工夫もできそうです♪しっかり棚を取り付けて、収納スペースを充実させようおうちによってはコンクリートの壁やベニヤの壁、鉄骨の下地など、通常の方法では取り付けられない場合もあるので、注意が必要です。意外と見落としがちな壁ですが、ピスを打てる壁の下地にしっかりと棚を取り付ければ、収納スペースとして大活躍します。「おうちをもっと使いやすく、すてきにしたい!」という方は、ぜひウォールシェルフ作りに挑戦してみましょう!●イラスト・ライター工具マニアのエリー幼少期からDIY好きの父に連れられてホームセンターに通い、手作りのための道具や工具に慣れ親しむ。「自分でできることは自分でやってみる」というDIYマインドは祖父の代から受け継がれ、ちょうどいいものがないときは自分でつくるように。最近ハマった工具はサンドペーパー800番。
2018年08月02日一昔前は「ハーフ顔」、「ギャルメイク」、「キャバ嬢モデル」・・・などのトレンドで、目頭~目尻までくっきりとした幅の広い二重が流行り、それにともない“二重コスメ”の使用や“プチ整形”をする人も。だけど、ナチュラルメイクが加速している今では、むしろ“ありのまま”の幅狭二重が可愛いんです!よく考えるとあのアイドルも、あの女優もそう!だけど、これまで二重メイクをしていた人は、それをやめたあとのメイクに悩むでしょ?そこで!日本人らしい、素の目を輝かせるアイメイク法を教えます。時代の流れ・年齢で“二重コスメ”を卒業した!でも「素の目」のメイク法がわからない・・・ハーフ顔メイクやギャルメイクが流行った時代は、濃いアイメイクをすることで、大きくホリの深い目を作るメイクがトレンドでした。カラーコンタクトやつけまつ毛を装着し、太めのアイラインを引くためには、広い二重幅が必須。また、「キャバ嬢モデル」も登場し、彼女たちのような、くっきりとした幅広い二重に憧れたもの。だけど、時代は変わり、どんどんアイメイクがナチュラル化。「アイラインレス」、「自まつ毛」、「裸眼」でのメイクには、もう広い二重なんていりません。そんな時の流れに影響されて、“二重コスメ”を使うのをやめた人、就職や出産など、環境の変化でメイクも変えた人もいるのでは?さて、「素の二重幅」での今のアイメイク、本当に満足していますか?それを活かしたメイクをしていますか?心のどこかで、「もうちっと二重幅が欲しい」なんて思ってない?だけど、良く見ると、今人気の女優さんたちも、みんな“幅狭二重”です。彼女たちをお手本に、「素の目」をもっと魅力的に見せるメイクをしてみては?!“幅狭二重”の形別!アイメイク法①目頭の被った幅狭二重(奥二重)ex)有村架純さん日本人にもっとも多いと言われているのが、目頭側のまぶたがかぶり、目尻に近づくにつれて二重のラインが見えてくる、いわゆる「奥二重」。まぶたが被った部分のアイメイクが落ちやすく、まつ毛のカールが上がりにくいと悩む人も多いですが、実は、うさぎちゃんのような可愛らしい容姿で人気の女優、有村架純さんもこのタイプ。その他、吉高由里子さん、水原希子さん、広瀬すずさんなどもこのタイプです。アイメイクのベースとしてイエローブラウン系のアイシャドウを広く入れる赤みのあるアイシャドウは、腫れぼったいまぶたを目立たせててしまうのでNG!!目と眉の距離を近づけるイメージで、目周りの骨のくぼみあたりまで、イエローブラウンのアイシャドウを広く入れます。ない場合は、ノーズシャドウに使う色でもOK。瞼のかぶっている二重側は、特にしっかり入れるようにして。さらに、目尻側は横に向けてワイドに入れると、目の横幅が強調されます。すると、アイラインで目尻を拡張するより、ずっとナチュラルな仕上がりに。これをベースに、好きなアイシャドウを重ねてみて。②目頭が目尻に向けて広がる幅狭二重(末広型)ex)石原さとみさんナチュラルだけどパッチリした印象に見える末広二重。日本人の顔にもっとも似合う・受け入れられやすい目の形だそうで、可愛らしく、老若男女問わず愛される方が多です。それを証拠に、このような目をした芸能人は、モテの代名詞・石原さとみさんを筆頭に、桐谷美玲さん、新垣結衣さんと、誰もが大好きな方ばかり。この目の形には「愛される魅力」がつまっているのがわかります。濃いメイクをするときは少々物足りなく感じる二重幅かもしれないですが、良く考えたら、これくらいがベストだと思いません?赤みのアイシャドウで二重幅を広く見せる末広二重さんは、ダークなアイシャドウを入れたり、太くアイラインを引いたりすると、二重幅がつぶれてしまうことがありますよね。これが嫌で、二重を拡張するようなメイクをしていたのでは?石原さとみさんて、良く、赤みのアイメイクをしていると思いませんか?あれって実は、膨張色で二重幅を強調してくれる効果があるのです。赤だと派手になってしまうのを懸念する場合は、オレンジ系のブラウンシャドウがおすすめです。③目力がある平行幅狭二重(平行二重)ex)北川景子さんラストは、日本人の中でも、目を開ける力の強い人しかなりえない「幅の狭い平行二重」です。幅の広い平行二重の場合、生まれつきの方、老化現象で幅が広がった方、そして二重コスメや整形手術でも実現可能です。だけど、“幅が狭いのに平行”というのは、いわゆる「目力のある人」くらいです。北川景子さん、菜々緒さん、柴咲コウさん、白石麻衣さんなどがこのタイプ。この手のタイプは、しっかり目のアイメイクが良く似合う美人顔の方が多いです。うらやましい反面、メイクによってはきつい印象を与えることも?!アイラインはちゃんと引く!囲みアイもお似合いこのタイプの目は、基本的にどんなアイメイクでもできる羨ましいタイプ。だけど、カラーメイクなどをした場合、色がしっかりと見えてしまうので、ケバイ印象になりやすくもなります。そのため、ナチュラルに見せるには、ノーカラーメイクがおすすめです。彼女たちのメイクで共通して言えるのは、「しっかりアイラインを引いている」という点。色味を押さえたアイメイクを引き締めるのに、アイラインは必要不可欠。もし、きつい印象になるのが嫌でない場合は、下まぶたにもアイラインを入れる“囲みアイ”はいかがでしょうか。ルキッドではなくペンシルタイプを用いると、やらわかく仕上がります。「素の目」を輝かせるメイク法で!目指せ”ナチュラル美人”!もう、二重の幅に頼って目を大きく見せようとしたり、ナチュラルメイクブームに馴染むよう不満足なアイメイクでごまかすのも卒業!自分の目に合わせてメイクをしたら、それだけで、自分のことが好きになれるはず。日本人らしい目もとを活かし、自分たちにしか出せない魅力を発信していきませんか?
2017年12月01日子どもが思いっきり遊べる場所として、最近話題の「プレーパーク」。モットーは「自分の責任で自由に遊ぶこと」。大人から制限されないので好奇心が刺激され、いつもとは違う遊びが楽しめます。そこで、外遊びが大好きな3人の子どもたちを連れて、世田谷区にある「羽根木プレーパーク」に行ってきました!ターザンロープに泥遊び、都内とは思えない光景に驚き!小田急線梅ヶ丘駅から歩いて5分程度。広大な羽根木公園の一角にある「羽根木プレーパーク」には、子どもたちの元気な声が響き渡っています。木の枝にくくられたターザンロープにぶら下がったり、大きなショベルで穴を掘って水路作りに熱中したりと、思い思いに遊ぶ子どもたち。服や靴が泥だらけになっても、少しくらい擦り傷ができても、ここでは誰も気にしません。「泥んこになって遊ぶ子どもたちは、既成のおもちゃで遊ぶときとは違う、生き生きとした表情を見せてくれます」と話すのは、プレーワーカー(プレーパークのスタッフ。現在はパーク内そらまめハウス担当)の森川和加子さん。子どもたちは考えながら遊ぶことで、自分がどこまでできるのか、どこまでやると危険なのかを学んでいきます。理想は「はだし感覚」。子どもの足に合った靴選びのポイントとは?外遊びをすることは、子ども足の成長のためにとても大切です。「赤ちゃんの足はやわらかい軟骨ですが、3歳~7歳頃に硬い骨へと成長し、土踏まずがつくられます。力強い土踏まずを形成するには、足の指を踏ん張る動きが重要なんです」と話すのは、アシックスジャパンのキッズシューズ「スクスク」担当の江島れい子さん。遊具や木に登ったり、思いっきり走ったりといった遊びを通して、自然と土踏まずの発達が促されるそうです。また、足が成長していく時期で、気をつけたいのは靴選び。「よく転んで靴が脱げてしまう」「すぐ抱っこと言って歩きたがらない」といった悩みの原因は、間違った靴選びにある場合も多いそうです。「理想は、土の上をはだしで歩くのと同じ感覚で履ける靴。かかとから中央部分までが固く、つま先は屈曲性にすぐれた靴を選ぶといいでしょう」と江島さん。足に合った靴を選ぶことで歩きやすくなり、運動量も増えていきます。そこで、大事なのはサイズ選び。そこで江島さんに、お店で簡単にできるチェック方法を教えてもらいました。「靴の中敷きを取り出して床に置き、かかとを合わせます。この時、つま先に5mm程度余裕があるのがちょうどいいサイズ。購入する際は、成長を考えて、つま先に1cm程度余裕があるものを選ぶのがベストです。余裕が2~3mm程度になったら、買い替えのサインといえます」足に合った靴が見つかったら、次に知っておきたいのが正しい履き方。「まず、かかとをトントンと地面に打って合わせてから、ベルトをしっかりと締めましょう。ベルトが2本ある場合は、最初に上のベルトを締めてかかとを固定してから、下のベルトで横ズレを抑えます」と江島さん。つま先の部分に空間を持たせることで、飛んだり跳ねたりといった動きがスムーズになるのだそうです。土踏まずが発達する3~7歳の外遊びにおすすめの靴子どもの足の成長に合わせて開発されている、アシックスの「スクスク」。3歳~7歳向けの「プレスクールシューズ」はかかとに安定感があり、靴の中で指をしっかりと踏ん張れる構造です。なかでも外遊びにおすすめなのが「ゴアテックス®ファブリクス」シリーズ。水の浸入を抑えるので、水遊びなどのアウトドアや雨の日にもおすすめ。微細な孔が汗の水蒸気を放出するので、快適な履き心地です。泥などの汚れも、表面を軽く水洗いするだけで簡単にお手入れができるのもうれしいですね。1日遊んで泥だらけの靴も…その場でさっと水に流しただけで、キレイになりました。今回の撮影で使用したのはこちら子どもたちの運動量が自然に増えるような動きやすさを重視して作られた「スクスクプレスクールシューズ」の中でも、水の浸入を防ぐ「防水性」に優れ、靴の中のムレや汗は外に逃がしてくれる、外遊びやアウトドアにおすすめのシリーズです。横方向に溝が入った分割ソールで屈曲性もアップ。TR.RUNNERMINI G-TXのつま先部分には耐摩耗性にすぐれた人工皮革を使用しているため、破れにくいのも特徴です。 ■「ゴアテックス®ファブリクス」シリーズ製品情報はこちら>> 足裏全体で歩くベビーのために開発されたスクスクベビーも人気!歩き始めから3カ月が経過したペタペタ歩きの子どもには、「スクスクベビーシューズ」がおすすめ。履かせやすさと歩きやすさを考えた安定性に優れたシューズ設計。独自に開発された立体的な中敷きが、小さくて丸いベビーのかかとをしっかりと包み込みます。クッション性も高く、メッシュ素材でムレを防いでくれるので、運動量が増えるこの時期におすすめです。 ■スクスクベビーシューズ製品情報はこちら>>
2017年06月26日