男子のハートはまるでガラスのようです。励ましているつもりが、もっとへこませてしまったり怒らせてしまったりと、難しいですよね。効果的な言葉とNG言葉を、紹介します。効果的な言葉「うん、その気持ちわかる」まず相手に共感してあげることが、もっとも大事です。この言葉で男子は「ああ、やっぱりこの人は自分のことをわかってくれている」と安心します。元気を失った男子の側に駆け寄り、一秒でも早く、共感の言葉をかけてあげましょう。「そうだよね」や「私にもそんなことあった」という言葉も効果的です。効果的な言葉「え、そんなことないよ」落ち込んでいる男子は「どうせ自分はこうだから」とネガティブ思考のスパイラルにはまってしまうことがあります。これを断ち切るためには、強い口調で「そんなことないよ」と声を掛けてあげます。一度自信を失いかけると、気持ちが戻るまでに時間がかかります。ネガティブ思考の男子の気持ちを上昇させることができる魔法の言葉です。効果的な言葉「きっと大丈夫」相手をほどよく肯定するこの言葉には、優しさがつまっています。親や友達から「あなたなら大丈夫」と言われたことで、根拠のない自信と勇気がみなぎってきた経験はありませんか。しかし、この自信と勇気は生きていくうえでとても大切で、おかげで本当に物事がうまく進むということもたくさんあるのです。「大丈夫」という一言で、男子は笑顔になれます。NG言葉「だから言ったじゃん」何かに失敗したり、想定通りに物事が進まなかったりしたときに言われるとカチンとくるのがこの言葉ですよね。自分が逆の立場なら、刺さるうえに、イラッともきます。大人の男子なので、失敗の原因も本人がよくわかっているはずです。余計なことは言わずに、そっと見守ってあげましょう。どうしてもアドバイスしたいことがある場合は、少し時間をおいて男子の心が落ち着いてから伝え、言葉選びは慎重に行いましょう。NG言葉「あなたが悪い」ストレートに「あなたが悪い」と言われると、逃げ道を失います。男子に落ち度があるのがあきらかな場合でも、そこをつつく方法はおすすめできません。少し意地悪な感じがありますし、何より全否定されると男子の心の居場所がなくなってしまいます。うまい励ましの言葉が見つからないなら、そばにいてあげるだけで癒しになることもあります。NG言葉「甘えすぎじゃないかな」へこんだ男子は、大好きな人に甘えることで心の傷を癒します。そこで突き放してしまっては、イイ女度も急降下。とはいえ、自分も仕事などに追われイッパイイッパイの状況の時に、甘えられると「私だって辛いのに」となりますよね。男子には「甘えすぎ」と言いたくなるところですが、「うん、うん」とかわして上手に乗り切りましょう。話を聞くふりだけでも十分です。
2020年04月16日編集部:学研キッズネット編集部ライフイズテック株式会社が展開する中学生・高校生のためのプログラミングスクール「Life is Tech ! School(ライフイズテックスクール)」は、オンラインミーティングツールなどのテクノロジーを使い、少人数制で自宅から授業が受けられるオンライン校を新設し、2020年4月からはじまる春学期の受講生募集を開始しました。楽しく・ワクワクする学びを届けるライフイズテックスクールは、中学生から高校生までを対象に、iPhoneアプリプログラミング、Androidアプリプログラミング、Unityゲームプログラミング、Webデザイン、Webサービスプログラミングの5コースから選び、一人ひとりに合った指導でプログラミングを基礎からじっくりと学んでいく。1年で自分のオリジナル作品を実際にリリースすることを目標に学習をすすめる体験を通じて、プログラミングスキルだけでなく、自分のアイデアを形にする創造力や問題解決力、実行力など、これからの時代を生きる上で重要となる力を伸ばすことのできる実践的なカリキュラムとなっている。オンライン校も既存の教室と同様に、Life is Tech ! Schoolらしく、楽しく・ワクワクする学びを届けるため、VRサービスを使った細かな演出やオンラインミーティングツールを活用する、最先端のオンライン授業を通じて個々の学びを加速させる内容です。なお、ライフイズテックスクールは、東京、横浜、名古屋、大阪校のほか、新設のオンライン校を加え7校で開講し、既存校の授業については、休校要請期間中に限り、全てオンライン授業にて実施予定。「Life is Tech ! School」オンライン校2020年春学期 概要期間2020年5月22日〜2020年10月9日(全18コマ)時間金曜クラス(毎週)18:00~20:30コース・iPhoneアプリプログラミングコース・Androidアプリプログラミングコース・Unity®ゲームプログラミングコース・Webデザインコース(HTML/ CSS)受講料入塾金25,000円(税抜)受講料20,000円(税抜) / 月お申込み期限2020年4月23日(木)お申込み・詳細【ライフイズテック株式会社について】私たちは、中学生・高校生向け IT・プログラミング教育サービス「Life is Tech ! (ライフイズテック)」を運営しています。2010年より現在まで、のべ42,000人以上の中高生が参加し、国内最大規模となっています。iPhoneアプリ開発やデザイン・映像制作など多様なIT技術を学ぶことによって、中高生の「創造する力」と「つくる技術」を習得するプログラムです。2018年春には、ディズニー・プログラミング学習教材「テクノロジア魔法学校」を発売。2019年8月北米版「Codeillusion(コードイリュージョン)」をローンチ。LX(ラーニング・エクスペリエンス)という独自のノウハウをもとに、オフライン・オンライン両軸で革新的な教育サービスを生み出すEdTechカンパニーです。【Life is Tech ! School Online公式ページ】【ライフイズテック株式会社公式サイト】■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年04月14日編集部:学研キッズネット編集部プログラミングやSDGsなどの新たな学びに関するメディア「みらいい」を運営する株式会社イノビオットは、2020年3月3日にプログラミング教育など先端教育を動画で楽しく体験する「みらいいチャンネル」を開設し、4月11日から「みらいいチャンネル」においてLIVE配信を活用したプログラミング教育の模擬授業を開始することを発表しました。模擬授業配信の背景2020年4月より小学校でプログラミング教育が必修化されます。IT化が進み、ロボットやAIが普及する世の中において、プログラミングを理解することはとても重要です。さらに、プログラミング的思考により、物事を順序立てて考えることやトライアンドエラーを繰り返しながら考えることができるようになると期待されています。このような背景から、小学校でプログラミング教育が必修化されましたが、事前の周知や教育環境の整備などの課題も多く見受けられます。そこで、イノビオットでは、プログラミングやSDGsなどの新たな学びに関するメディア「みらいい」を運営しており、これまで保護者の方々に向けてプログラミング教育必修化に関連する情報を発信してきた。小学校での必修化が2020年4月に開始されることを受け、親子、さらには子どもだけでも楽しく体験できるように「みらいいチャンネル」を開設し、3月16日からは小学校への休校要請を受けて、自宅で過ごす子どもたちに有意義な時間を過ごしてもらうことを目的としたLIVE配信を実施した。また、今回の新型コロナウイルス感染症の拡大防止に伴う小学校への休校延長や外出自粛の要請を受け、子どもたちの小学校や学習塾での学習の遅れを少しでも取り戻すべく今回の取り組みを実施することを決めた。配信内容4/11(土)10:00-10:05今回のLIVE配信による模擬授業の趣旨説明10:30-10:40プログラミング言語「Scratch(スクラッチ)」の環境を整えよう20:00-20:05今回のLIVE配信による模擬授業の趣旨説明(再放送※)20:30-20:40プログラミング言語「Scratch」の環境を整えよう(再放送※)4/12(日)15:00-15:10【総合×プログラミング】AI ×スクラッチでどんなことができるかな(第1章)17:00-17:10【社会×プログラミング】ブロックを組み合わせて47都道府県を見つけよう(第1章)4/17(金)10:00-10:05今回のLIVE配信による模擬授業の趣旨説明(再放送※)10:30-10:40プログラミング言語「Scratch」の環境を整えよう(再放送※)4/18(土)16:00-16:10【音楽×プログラミング】くりかえしをつかってリズムをつくろう(第1章)4/19(日)13:00-13:10【算数×プログラミング】正多角形をプログラムを使ってかこう(第1章)15:00-15:10【総合×プログラミング】AI ×スクラッチでどんなことができるかな(第2章)4/25(土)15:00-15:10【社会×プログラミング】ブロックを組み合わせて47都道府県を見つけよう(第2章)20:00-20:10【音楽×プログラミング】くりかえしをつかってリズムをつくろう(第2章)4/26(日)15:00-15:10【算数×プログラミング】正多角形をプログラムを使ってかこう(第2章)※LIVE配信中にご意見やご要望がありましたらコメントをいただけますと幸いです。※再放送では収録映像を利用しますが、スタッフがリアルタイムでコメントへ返答します。※配信内容は状況に合わせて変更する場合があります。※LIVE配信に関する最新情報は以下にて発信します。今後に向けて今回、小学校の休校や外出自粛をサポートするために、「みらいいチャンネル」においてLIVE配信を活用したプログラミング教育の模擬授業を開始していきます。2019年11月にメディア「みらいい」をリリースして以降、新たな学びに対する世の中のニーズ、オンライン学習のニーズはとても高まってきています。その状況下、今回のLIVE配信を活用した模擬授業を実施し、オンライン教育の可能性を検討していきたいと考えている。今後は、「みらいい」に賛同いただく個人や企業の皆様とも積極的に連携していきたいと考えておりますので、少しでもご関心のある方はお気軽にお問い合わせください。【メディア「みらいい」】教育格差をなくすことを目的に、プログラミング教育、STEM(STEAM)教育、SDGs教育の切り口から、新たな学びに関する情報を発信し、子どもの未来を切りひらくメディア【みらいい公式サイト】【みらいいYouTubeチャンネル】【「みらいい」LIVE配信特設ページ】【「みらいい」公式Twitter】■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年04月11日どうもあかりです。さて、ハウコレで不定期にお届けさせていただいている、恋愛相談記事です。今回は、タイトルの「『2回目のデートでキスまでいくべき』ってホントですか?」とのご相談のほか、「彼氏が『この子と付き合ってよかった』って思ってくれてるか不安です」「付き合った頃よりも、彼が『好き』とか言ってくれる回数が減った気がします・・・・・・。飽きられた?」のあわせて3つのご相談にお答えしていきたいと思います。■「『2回目のデートでキスまでいくべき』ってホントですか?」「よく『2回目のデートでキスまでいくべき』って聞きますけど、ホントですか?というか、そうしないとやっぱり付き合ったりしにくくなるってことでしょうか」(大学院生/23歳)ご相談ありがとうございます。たしかに私自身も、「2回目のデートでキスまでいくべき」とか、「3回目のデートで告白までいかせるべき」とか、そういったアドバイスをオンラインでもオフラインでもよく耳にします。そして、ご相談に対する答えとしては「イエスでもあり、ノーでもある」といった感じになるのかなと思っています。イエスでもあり、ノーでもある。「結局、どっちなの?」と思われた方もいるかもしれませんが、もう少しわかりやすく説明してみたいと思います。■「ノー」の理由まずはじめに、「『2回目のデートでキスまでいくべき』ってホントですか?」に対する「ノー」の部分について、その理由を説明してみたいと思います。なぜ「ノー」かというと、身も蓋もないようなシンプルな一言で表すとすれば、「そんなの個人差あるし、それこそふたりが初デートに至るまでの関係性の度合いとかにもよるでしょ」というのが理由です。正直、人によっては「キスなんて初回のデートで達成するよ~ん」という猛者もいるかもしれませんし、逆に「キスなんて付き合ってしばらくするまで無理だよ~」という人もいるかもしれません。こういったスキンシップ的な意味での関係の深め方については、明らかに個人差があるし、また、一回一回のデートにおいての、ふたりの関係性の進展スピードにもかなり影響を受けるものです。そういう意味で、「『2回目のデートでキスまでいくべき』ってホントですか?」という問いに対してはまず「ノー」と答えたくなります。■「イエス」の理由ですが、一方で、「イエス」と答えたくなる気持ちもあります。それは、たしかに「2回目でキス」は誰にでも当てはまるような法則ではないのだけれども、このアドバイスの背後にある「お付き合いするまでは勢いとかノリが大事だよ!」という本質に対しては、ものすごく強く同意してしまうからです。「2回目のデートでキスまでいくべき」というアドバイスを額面通りに受け取ってしまうのではなく、それが本当に言いたいことを読み取りましょう。みなさんにも、イイ感じにデートをしてて、「この人と付き合ってもいいな~」と自分が思っていて、なお且つ相手も絶対に同じように感じてくれていると思ってたのに、なぜかその後自然と疎遠になってしまったみたいな経験が一度はあるはずです。恋愛って、「気持ち」だけじゃなくて、その場の勢いとか、ノリとか、ハプニングとかそういった要素が肝心だったりするんですよね。別に何回目でキスするとか、手を繋ぐとか、エッチをするとか、告白されるとか、そういう回数的なものにこだわる必要はないですが、かといって「このままじっとしてればうまくいく」と油断はしないこと。何回目かのデート中に彼が、なんとなく距離を縮めようとするような「仕掛け」を打ってきたときには、「まだ付き合ってないし!」と条件反射的に拒むんじゃなくて、「まあ、いっか」とよい意味で開き直ってその場の勢いに任せるというのも、恋を実らせるために大事なことなんだろうと思うわけです。そういう意味で、「『2回目のデートでキスまでいくべき』ってホントですか?」という問いに対しては、「イエスでもあり、ノーでもある」とお答えさせていただきます。■「彼氏が『この子と付き合ってよかった』って思ってくれてるか不安です」「私自身は彼と付き合っていてなんの不満もないのですが、逆に彼の方が私で満足してくれているのか不安な気持ちになってしまうことがあります。『この子でよかった』って思ってくれてるのかな、みたいな感じです」(公務員/25歳)実際、こういう気持ちを持っている、あるいはこういう気持ちになったことがある人って、少なくないと思うんですよね。でも、最初に言わせてください。付き合っていて、こういう気持ちになれることってとても幸せなことです。なぜならば、自分がそういったちょっとした罪悪感みたいなものを感じてしまうほどに、彼から幸せを与えてもらっている、ということだからです。なので、こういった気持ちになったときには、まず「自分は幸せ者なんだ」と意識して、しっかりとその幸せを噛み締めましょう。ただ、幸せを噛み締めるだけじゃ肝心の問題解決にはなりませんので、彼に「この子でよかった」と思ってもらえるような具体的な行動を2つご紹介いたします。■「幸せを与えてもらって嬉しいよ」と伝えるすごくシンプルなことですが、「いつも優しくしてくれてありがとう」「付き合っていると毎日楽しいよ」のように、「彼は私なんかでいいの?」と感じさせている気持ちを彼に素直に伝えてあげましょう。やっぱり交際において、「恋人が自分と一緒に居ることを幸せに感じてくれている」と実感できる瞬間って最高に幸せです。これは男性に限らず、女性でもそうなのですが、どちらかというと男性の方が、こういう気持ちを大切にしがちだと思います。実際、男性はよく、告白やプロポーズのときに「あなたを幸せにします」的なことを言ったりすることが多いですが、これはまさに、「好きな女性を幸せにしたい」という気持ちが強いことの表れだと思うんです。なので、彼氏からすれば、彼女がこういった気持ちを伝えてくれるというだけで、十分な「お返し」だと感じることができるんですよね。■「行動」で気持ちを伝えることを意識もうひとつの方法としては、言葉ではなく、具体的な行動を通じて、彼に「好き」という気持ちを伝えてあげることです。人間はなんだかんだ、言葉よりも行動を通じた愛情表現の方が、嬉しいし記憶にも強く残るものです。もちろん、「好きだよ」と言葉で伝えてあげることも大事だし、普段はそういった方法で愛情表現をする分には全然よいです。彼の家に遊びに行く際、彼の好きな食べ物や飲み物をお土産に買っていったり、ちょっとした手紙を書いてあげたり、仕事でお疲れの彼にマッサージをしてあげたりすることを通じて気持ちを伝えてあげると、彼自身も「彼女から幸せもらってるな~」とより強く感じてくれるようになるはずです。■「付き合い始めた頃よりも、彼が『好き』とか言ってくれる回数が減った気がします・・・・・・。飽きられた?」「最近、付き合い始めた頃よりも、彼が『好き』とか言ってくれる回数が減った気がします。付き合い始めた頃は、毎日のように電話して好き好き言ってくれてたのに・・・・・・。正直、飽きられたのか?って不安になります(笑)」(美容師/24歳)前提知識として、そもそも、男性というのは、基本的にそういう生き物です。みなさんも聞いたことがあるかもしれませんが、男性の「好き」の感情は、「出会いから告白までの時期」で一度ピークを迎えて、その後は、少しずつ緩やかに気持ちが落ち着いていって、最終的に「そこそこ」なレベルで「好き」レベルの安定します。これに対して、女性の「好き」は、告白される時点では「まあ、付き合ってみてもいい」くらいのことが多く、しかしそこからグングンと高まっていって、やがて彼の気持ちに追いつき、場合によっては追い越します。そして、ちょうどふたりの「好き」の気持ちの強さが重なり合う頃になると、多くの女性がまさにご相談者さまのような不安を持ち始めるのです。この不安には、「基本的に男性ってそんなもんだから大丈夫」と思っていただくことが一番なのですが、それだけじゃあまりにも救いがないというか、「これに当てはまれば、飽きられてるわけじゃないから大丈夫だよ!」というチェック項目を2つだけご紹介してみます。■デート中の彼が楽しそう相手が自分のことを好きなのかどうかを知るために、本来「好き」という言葉は不要です。ただ、相手が自分といるときに、楽しそうにしてくれているか。これを確かめればよいだけなのです。なぜなら、自分のことを仲のよい友達だと思ってくれているあの人が、あなたに一度でも「好きだよ」と伝えたことはありますか?きっとないはずです。ないけど、一緒にいるときにその相手も楽しそうだから、「きっとあの子も私のことを好きなんだろうな」とわかりますよね。カップルだって、これとなんにも変わりません。「好き」の言葉が減っても、彼が今まで通り、デート中に楽しそうに笑ったり、しゃべったりしてくれている限り、「飽きられたかも?」なんて不安に思う必要はないのです。■エッチのときに「好き」って言ってくれるかどうしても「好き」って言葉で彼の気持ちを確かめたいのなら、エッチのときの彼に注目です。男女問わず、エッチというのは、一番恋人に対する感情が高まる瞬間です。付き合ったばかりの頃を思い出しても、エッチになると、彼は「結婚しよう」とか「愛してる」とか、シラフじゃ言わないような大胆なセリフをたくさん言ってくれたんじゃないでしょうか。それくらい、エッチのときには「本音」が出てしまうもの。なので、仮に普段のデートでは「好き」って言葉が減っても、エッチのときにそういったニュアンスのセリフが聞こえれば、彼の心の中にはきちんとあなたに対する想いがあるということなんです。今日はこの辺で。では引き続き、みなさんからのご相談をお待ちしております!(遣水あかり/ライター)(ハウコレ編集部)
2020年02月21日あんふぁんWebで実施した「子どもの教育費」についてのアンケート。328件の回答の中で多かった悩みは、「1人につきかかる大学までの教育費の総額はいくら?」「教育費の貯め時はいつ?」でした。そこで今回は、ファイナンシャルプランナーである筆者が、教育費について解説します。※2019年6月28日〜7月19日、あんふぁんWebでアンケートを実施。回答数:328件学校に支払うお金だけで、大学までオール国公立でも500万円を超える一般的にかかるとされる「教育費」には、習い事や塾などの金額も含まれていますが、今回は、純粋に幼稚園や学校だけにかかる金額を算出しています。なお、教育費は私立、国公立によって大きく違いがあります。また、給食や通学方法によっても違いが出てきます。今回は、小中学校の項目で給食費は計算に入れていません(給食そのものの有無、お住まいの地域などにより差があるため)。一覧表から分かる通り、幼稚園から大学までオール国公立の場合で500万円を超え、オール私立の場合でおよそ1600万円です。都市部で多い、私立の中高一貫校に進学するパターンでは、およそ1000万円となります。また、入学のための塾や習い事によっても、かかる費用は大きく変わってきます。さらに、大学に進学し一人暮らしをする場合には、これに生活費がプラスされます。月平均10万円程の生活費を補助すると、4年間でかかる費用はプラス480万円必要となります。ただし、きょうだいでの割引や免除や奨学金、特待生など補助もありますので、今回の算出はそのような割引きのない場合と考えてください。細かいところでは給食や通学費によっても変化し、制服など学校で必要なものがお下がりでもらえるかなどでも大きく違ってきますね。みんなはどれくらい貯めているの?「子どもの教育費のために、1人あたり毎月いくら貯めていますか?」のアンケート結果のグラフを見ると、毎月2万円以下が46%で一番多いことがわかります。これをもとに単純に計算すると、だいたい中学卒業までに、2万円×12か月×15歳=360万円は貯蓄できることになりますね。また児童手当を別途教育用の貯金にまわすと、児童手当(※3歳未満は月額1万5000円、3歳〜12歳は月額1万円、中学生は月額1万円/所得により制限あり)によって、約196万5000円は貯蓄できることになります。これらをすべて貯蓄に回すと556万5000円が中学卒業までに貯蓄できる計算となります。安心ラインは、最低あと200万円中学卒業時点ではすでに小中学校の学費を考える必要がないとすると、用意すべきは高校と大学の学費となります。アンケート結果からの試算で、約550万円を中学卒業時点で貯めていたとすると、高校はそれまで貯蓄に回していた分を当てることができそうなので、自宅から通える公立の大学なら十分に賄えることがわかります。ただし、高校・大学が私立の場合、または国公立の大学でも一人暮らしの場合は、少なくともあと200万円は必要となるでしょう。あと月1万円プラスで貯めようとする意識が大切では、貯め時はいつなのか?やはり一番は、子どもが小さい時です。子どもが小・中学生になるとよりお金がかかってくることを考えると、それより以前のできるだけ早いうちに貯め始めることが大切といえます。そして一番お金のかかるのは大学です。大学までは教育資金を崩さずに日々のやりくりで教育費をまかなうとしても、「大学入学までにあと月1万円プラスで貯めること」を目標にするとより安心です。例えば、幼児期の習い事に月1万円、2万円とかけている場合や、大きな学校外教育費となる「塾代」も、本当に必要かを見極めていくことも、教育費の総額を考えると大切です。王道になりますが、大きな固定費の見直しや、レジャーや外食のあり方を見直すことは「あと月1万円プラスで貯めること」への近道になるでしょう。現在の家計を考えて、「これ以上の貯金は難しい!」という場合は、学校選びの段階で、自宅から無理なく通える範囲を検討していくのも一手です。また、学費の免除や奨学金、特待生に当てはまらないかを検討してみること、制服など大きな出費になるものはお下がりがないかなど、「プラス1万円を貯める代わりに、教育費の出費を1万円でも減らす」という工夫をしてみてもいいかもしれません。将来、大学も学費が安くなるのを切に願いますが、今できることは、子どもの選択の幅を広げて応援してあげられる「教育資金」の準備。子どもの学習と同じく、早い時期から無理せずコツコツが大事なポイントです。※参考:文部科学省平成28年度子供の学習費調査<文・写真:ライター結生>
2019年12月20日女子と一緒にいるような居心地の良さを感じさせてくれる彼氏。友達彼氏がおすすめの理由を3つご紹介していきます。友達彼氏って何?好きは好きだけれど、燃え上がるような好きではなく、一緒にいると楽しく居心地の良さを感じさせてくれる彼氏を「友達彼氏」と言います。恋愛感情はあれど、お互いのペースを乱されることもなく、女子同士でいるような気持ちにさせてくれる存在です。話が盛り上がる友達彼氏がおすすめの理由1つ目は、「話が盛り上がる」ということ。大好きな彼氏に嫌われたくないあまり、何を話せばいいのか迷ってしまい、無口な女子になるなんて人もいるのではないでしょうか。友達彼氏なら、ちょっとした話題でも女子と喋っているように盛り上がることができます。友達彼氏が女性的で話が合うというわけではありません。何を話そうと考える必要がないくらい、話題に困ることもありませんし、次から次へと楽しい話ができるのが特徴です。これは、彼氏に対して遠慮がなく自分らしくいられることが背景にあるからなのです。自分らしくいられる恋愛というものは、一歩間違えると自分らしさを見失う可能性があるものです。相手に好かれようとすることは悪いことではありませんが、度を超すと自分らしさというものが損なわれてしまいます。その点、友達彼氏であれば自分らしさを失うことはありません。彼氏に好意がないからなのではないかと疑う人がいるかもしれませんが、好意はあります。ただ、その好意が恋愛に盲目になっている女子に比べて冷静だというだけなのです。自分らしくいられる彼氏と出会えることは簡単なことではありませんので、そのような彼氏ならば大切にしてあげましょう。一緒にいるだけで楽しい女子同士と一緒にいるような感覚を覚えさせてくれる友達彼氏は、一緒にいるだけで楽しい存在です。くだらない話であっても、気付いたら時間がかなり経過していたり、どこかに行った時などはちょっとしたことで笑い転げてしまうぐらい盛り上がることもあります。これは、お互いに遠慮がないからこその話であり、恋愛関係になった瞬間からそうなるケースと、時間が経過するごとにそうなるケースに分かれます。どちらにせよ、女子同士よりも遠慮なく発言ができ、一緒にいるだけで楽しい存在というのは友達彼氏ぐらいかもしれません。
2019年11月28日プログラミング教育の必修化はいつから?小学校のプログラミング教育は、2020年4月から「全面実施」となります。一部の学校ではすでに取り入れられていましたが、2020年からは文部科学省の新学習指導要領にしたがい、すべての小学校で取り入れられることとなるのです。中学校では現行の学習指導要領でも簡単なプログラミング教育は必修でしたが、2021年からはさらに本格的なプログラミング教育が始まることが決まりました。技術・家庭科(技術分野)においてプログラミングに関する内容を充実させることが決定しています。プログラミング教育が本格化することで、今後は高校入試でもプログラミングに関する問題が出ることが予想されています。知っていた?プログラミング教育、これは勘違い!「プログラミング」という科目が新設されるわけではない「国語」や「算数」などのように「プログラミング」という科目が新設されるわけではありません。現在の各教科の中に、情報技術を活用した学習が組み込まれます。【新学習指導要領の例示】・算数(5年生)プログラミングを通して正多角形をかく・理科(6年生)電気の性質を利用した道具をプログラミングを通して学習する他にも「情報化の進展と生活や社会の変化」「情報技術をいかした生産や人の手によるものづくり」などを全学年を通して総合的に学んでいくことになります。各教科とは別に、実際にプログラミングを体験してプログラミングの楽しさや達成感を味わう学習も始まります。学ぶのは専門的なスキルではなく「考え方」プログラミング教育では、専門的なプログラミング言語の習得を目指すわけではありません。今後のIT社会に必要な「プログラミング的思考」を身につけるのが目的です。プログラミング的思考とは、自分が「こうしたい」という動きを実現させるために、どういう動きの組み合わせが必要で、それらに対応した記号をどのように組み合わせていくかを論理的に考えることを指します。プログラミング的思考を学ぶ過程で、子どもたちは自然とプログラミング言語を覚えたり、プログラミングのスキルを身につけたりしていくことになります。実際の学習事例は?具体的にはどのような授業が始まるのでしょうか。ここでは新学習指導要領に例示された内容を見ていきます。【算数】プログラミングを通じて正三角形をかく【目的】コンピューターで正三角形をかく【学習の流れ】・コンピューターには正三角形をかくという命令は入っていないため、コンピューターに用意されている命令を組み合わせて、正三角形をかく必要がある・紙で作図するときの手順をパソコンで命令する・コンピューターに用意されている命令「長さ○cm 進む(線を引く)」「左に○度曲がる」などを組み合わせていく・順番に命令を組み合わせていくなかで修正、改善・正三角形ができたら「正三角形をかく」プログラムが完成正三角形をかくプログラミングの例としては、「ペンを下ろす」→【「長さ100進む」「左に120度曲がる」】を3回繰り返すなどが考えられます。このような授業によって、図形に関する数学的な知識を活用しながら試行錯誤するプログラミング的思考が身についていきます。【音楽】リズムやパターンを組み合わせて音楽をつくる【目的】リズム・パターンを組み合わせて音楽をつくる【学習の流れ】・プログラミング言語、創作用ソフトなどを用いる・教師が用意しておいた「ドンドン」「ドンドコ」「ドドンコ」といったリズムやパターンを実際に表現する・リズムやパターンを組み合わせていって、まとまりを意識した音楽をつくる・つくった音楽を実際に自分たちで演奏するつくった音楽を聴くなかで「これは意図した音楽ではない」「もっときれいな音楽を作りたい」という意見が出てきます。これが、問題を発見する・解決するといった「プログラムの変更」にあたります。音楽表現を高めると同時に、プログラミング的思考をみがくことができる学習です。プログラミング的思考を身につけよう現代の子どもたちが大人になるころには、IT化によって働き方が大きく変わるといわれています。小さいときからコンピューターを理解し活用する力を身につけることは、将来の可能性を大きく広げてくれるでしょう。プログラミングに詳しいママやパパもいれば、「プログラミングを教えることなんて自分にはできない」と不安に感じるママやパパもいるでしょう。しかし、小学校での必修化のメインはあくまでも「プログラミング的思考を学ぶこと」。プログラミング言語などの専門的なスキルの習得が目的ではないことがポイントです。必修化に向けて準備しておきたい場合は、プログラミング教室や子ども向けのプログラミング教材の利用を検討してみても良いですね。子どもと一緒に未知の分野に挑戦する姿勢で、親子で楽しんでみてはいかがでしょうか。
2019年11月26日実は男性にダメが言える女子はモテるようです。ただし、使い方には注意が必要です。ここではダメを言える女子がモテる理由などを解説していきます。ダメが言える女子がモテる理由男性は間違っていることに指摘されると怒ったり、不機嫌になったりすると思われがちです。確かにそのような男性も少なくないですが、間違っていることを指摘されて反省する男性も当然います。反省する男性はきっかけを与えてくれた女子に対して、好感と親近感を抱きやすいです。特に怒られたことがあまりない男性はダメと言われた経験が少ないため、新しい感覚として好感を持ちやすいのです。さらに、女子が男性のことを思ってダメと言っているのだと分かれば、男性の好感度はさらに上がっていくでしょう。ダメは使い方で大きく意味合いが変わるダメと言う女子がモテるのは、使い方が上手いことも条件です。頭ごなしにダメと言っても当然反発を受けるだけです。男性にもプライドがありますから、言い方を間違うとモテるどころか嫌われてしまいます。ダメと言う場合は「ダメだと思うよ」など語尾を和らげることが大事です。ダメだけでは言葉の意味が強すぎて反発されてしまうでしょう。また、言い方も優しく伝えることが重要です。強い口調で言うと男性は条件反射的に反論してしまいます。ダメを使うときには語尾を和らげることと言い方を優しく心がけましょう。ダメを言うタイミングも大事ダメを言うタイミングも男性からすれば大事です。大勢の人がいるところでダメと言われれば、男性は恥をかかされたと思うでしょう。ダメを言うなら、2人きりのタイミングが最適です。そうすれば、恥をかくことがないため、男性もプライドを保つことができて素直に聞き入れやすくなるでしょう。さらに、わざわざ2人きりのときに伝えてくれたのだと、本気で男性のことを思って言っていると理解してくれるはずです。ダメを言うときの注意点男性にダメを言うなら、具体的に言うことが大事です。具体的でないと男性は理解しにくいですし、言い訳をしてしまうでしょう。さらに、ダメなことをした直後に伝えることも重要です。後で言ってしまうと、今さら言うなと反発される可能性もあります。男性が素直に聞けるタイミングでダメを言うことでモテる女子になれるでしょう。
2019年10月20日最新ガジェット無料体験やプログラミング体験コーナー、そして子どもの成長が詰まった発表が見どころ前回約1万人が来場し、大好評を博した「ワンダーメイクフェス」。6回目となる「ワンダーメイクフェス6」は、11月9日(土)・10日(日)の2日間、日本科学未来館7階で開催されます。「ワンダーメイクフェス」は、プログラミングやロボット、デジタルファブリケーションといったテクノロジーを活用したIT×ものづくり教室「LITALICOワンダー」が主催するイベントです。子どもたちと社会との接点を増やすことを目的に、通塾生の作品発表会として、年に1回開催されています。2015年の初開催から回を重ねるごとに内容・規模ともに大きく進化しており、通塾生に限らずたくさんの子どもたちが楽しめる子ども体験型プログラムも盛りだくさん。当日は、・ITやものづくり系企業によるワークショップ・展示・プログラミング体験コーナー・子どもたちによるゲームやロボットのプレゼン発表など、休日に親子で気軽に楽しめ、ためになるコンテンツが盛りだくさんのイベントです♪「ワンダーメイクフェス6」特設サイトワンダーメイクフェスへの参加を通じて学んだことを活かし、AO入試に合格前回大好評だった、注目のIT企業による最新ガジェット体験・展示だけでなく、LITALICOワンダー通塾生の作品発表も見どころのひとつです。LITALICOワンダーへの通塾やワンダーメイクフェスへの参加を通じて学んだことを活かし、AO入試で大学に合格。現在大学生活を楽しんでいる睦さんへ取材しました。Upload By 発達ナビニュースプロフィール:睦(さとし)さん現在大学1年生。2018年6月から約2年、LITALICOワンダー蒲田に通塾。たまたまワンダー川崎の前を通った睦さんのお姉さんが、「ブロック好きな睦にぴったりの場所かも!」と当時高校2年生だった睦さんに紹介したことがきっかけで入塾。好きが高じて制作したロボットのコマ撮りアニメーションを大学のAO入試で発表し、見事合格しました。「大学はパソコンの授業が面白いです。ソフトウェア上の楽器を使って、プログラミングで音楽をつくったりすることもある」と大学生活について慎重に言葉を選びながら説明してくれる睦さん。これから挑戦してみたいことを聞いてみると、「ロボットのデザインと、そのアニメ化をやってみたい」と返ってきました。そんな睦さんにLITALICOワンダーと出会う前のことを聞いてみると、「数字の理解が苦手だったので、そこの部分に自信がなかった。できないことが多かった」と話してくれました。小学5年生のときの先生との出会いで、少しずつ睦さんは変わっていきます。睦さんのこだわりのロボット作品をはじめて見た先生はすぐに「美術クラブで作品をつくってみたらどう?」と提案。はじめは戸惑うことも多かった睦さんでしたが、大好きなロボットの作品を通して、次第に周りの子どもたちとも打ち解けていきました。高校受験は、学力試験がない代わりに面接や自己アピールをする受験方法で入学。高校の先生も睦さんのものづくりの才能を認め、以前から興味のあった映画制作にも挑戦。そしてLITALICOワンダーに出会ってからさらにものづくりへの情熱は加速していくようになります。Upload By 発達ナビニュース高校2年生でLITALICOワンダーに入塾した睦さん。ロボット制作への探求心はロボットプログラミングへも派生していきます。そして睦さんのつくったロボット作品を起点に、同年代の子どもたちやスタッフとも活発にコミュニケーションをとっていきます。苦手だった企画や言葉の整理などは、大好きな本やネットで調べたり、自分から周りの人の助けを借りてどんどん自分で解決していけるようになりました。LITALICOワンダーでは、興味やスキルを生かした進路の相談をしたり、制作のアドバイスをもらったり。「パソコンの専門用語が多くて、大学の授業は難しい。ワンダーでは分かりやすく教えてもらえていたが、大学だと1度でやらないといけないこともあったりして…。」と睦さんの本音も聞こえてきました。睦さんがはじめてワンダーメイクフェスに参加したのは高校2年生のとき。大好きなアニメのキャラクターの動きを再現したロボットを展示しました。「睦は末っ子なので、普段小さいお子さんと話す機会はほとんどありません。正直、発表当日に小さなお子さんたちがワッと睦の作品にかけよったときは、どんな対応をするのかと心配で仕方ありませんでした」とお母さん。それまで学祭などでは展示していたものの、ワンダーメイクフェスのように一般人も来場する1万人規模のイベントで展示するのは初めての経験。結果的に発表は大成功。小さな子どもたちにも自分から積極的に作品の説明をしていた睦さんを、お母さんは頼もしく感じたと話してくれました。「ブース発表は、高校受験のときと同じくらい緊張しました」と笑う睦さんからは、照れながらも自信がのぞいています。Upload By 発達ナビニュース幼いころから話すことが得意ではなかったという睦さん。ワンダーメイクフェスに向けて準備をする中で、LITALICOワンダーの教室で制作を進めたり、図書館やネットで調べたり、大好きなブロックのテーマパークへお兄さんと2人だけで旅行したり。「さまざまな出会いと経験を積み重ねる中で、着実に成長し人とのつながりがゆるやかにひろがっていっています」とお母さんは嬉しそうに話されていました。「LITALICOワンダーで、先生や友だちと大好きなロボットの話ができて楽しかった。小さい子もいたし、同年代の友達もできた。もともと苦手意識のあった数字は、プログラミングの調整をしたり、ワンダーの先生が言っていたことをひとつずつ思い出したりした。そうやって繰り返し覚えることが自分にあった方法だと気づいた」苦手な計算も、自分らしく吸収するコツを身につけ、LITALICOワンダーで出会った人たちの助けを借りながら解決していきました。ロボット制作への探究心をどんどん派生させ、得意なロボットの作品を通して、応援してくれる仲間を見つけ、一歩ずつ成長してきた睦さん。そしてそんな睦さんの挑戦をあたたかく見守るお母さん。別れ際に「僕にはまだ分からないことがある。また遊びにくるよ!」と言う彼の背中は頼もしく見えました。ワンダーメイクフェスは見どころいっぱい!ワンダーメイクフェスは、通塾生以外にとっても見どころが盛りだくさんです。・無料で最新のガジェットに触れて、遊べる「企業コーナー」ITやものづくり関連の企業などによる、テクノロジーツールの展示や体験があります。子ども向けのIT教材やツールの最新事情をいち早く体験することができます。・プログラミングをプチ体験できる!「ワンダーコーナー」LITALICOワンダーによる、遊べて学べるコンテンツが盛りだくさんのコーナー。初めてプログラミングに触れるという子どもたちでも楽しめる、ゲームプログラミングやロボットプログラミングのプチ体験をご用意しています。・プロのコメントも聞ける「プレゼン発表・ブース出展」年長・小学生~高校生の子どもたちによる、プログラミングやロボット制作などのプレゼンテーションや展示は見どころのひとつ。ITやものづくり系のクリエイターの方からの作品へのフィードバックもあり、プログラミングを学ぶ子どもたちにとっての社会への発表の場となっています。◇開催日時2019年11月9日(土)・10日(日)10:00~17:00(9:30開場・17:00最終入場)入退場自由◇開催場所東京都江東区青海2-3-6日本科学未来館7階新交通ゆりかもめ「テレコムセンター駅」下車、徒歩約4分◇参加費無料※日本科学未来館の常設展・企画展をご覧になる場合は別途入場料が必要です。◇参加・申し込み方法下記の特設サイトより入場申し込みをお願いします。当日は混雑が予想されるため、事前に入場申し込みをするとスムーズに入場できます。※当日参加も可能です。「ワンダーメイクフェス6」特設サイトはこちら
2019年09月30日2020年にプログラミング教育が必修化されることをご存知でしたか?小学校から高等学校までプログラミング教育が必修化され、プログラミング的思考能力を身に付けるための授業が始まるのです。しかし、今までに学ぶ必要がなかったことを学び始めるため、戸惑う人もいるでしょう。プログラミング教育の必要性に疑問を持つ人も少なくないと思います。その疑問を解消するためにも、この記事ではプログラミング教育にスポットを当てて解説していきます。プログラミング教育をする背景、目的や事前に準備するべきことをお伝えしていくので、もう一度確認しておきましょう。目次 1 プログラミング教育が必修化されるのはなぜ?その目的とは?2 プログラミング教育が必修になった背景3 プログラミング教育を必修にする目的3.1 プログラミング的思考とは?3.2 プログラミング的思考を身につけるメリット4 プログラミング教育の必修化に向けて親が準備すべきこと4.1 学習環境の整備4.2 ITに慣れさせる・理解しておく5 まとめプログラミング教育が必修化されるのはなぜ?その目的とは?小学校から高等学校の学生指導要領に、2020年からプログラミング教育が必修化されます。プログラミング教育が必修化するといっても、プログラミング言語を学ぶわけではありません。情報を正しく取り扱ったり、機械を取り扱うための基礎的な考え方を身に付けたりと、情報活用能力や言語能力などのプログラミング的思考を身に付けるための授業です。そのため、プログラミング教育は「プログラミング」という教科が新たに加わるわけではなく、理科や数学の教科に組み込まれます。プログラミング教育が必修になる背景には、あらゆる機械が現代社会に欠かせなくなってきたことが挙げられます。たとえば、パソコンやスマートフォンなどが身近にあるため、インターネットやSNSで検索すれば誰でも大量の情報を入手できるでしょう。しかし、大量の情報があったとしても、それを誰もが正しく取り扱えるわけではありません。もしかしたら、間違った情報によって取り返しのつかない事態に陥る可能性もあるのです。また、今後は農業や工場だけではなく、さまざまな職種の作業が自動化されていると考えられています。今まで以上に機械を使用する場面が増えるため、さまざまな機械を取り扱える技術力が必要になるでしょう。全自動洗濯機やロボット掃除機など家事においても自動化されていくので、専業主婦でもさまざまな機械を取り扱える技術力が求められます。特に子育ては多くの情報の中から正しい情報を取捨選択する必要があるため、子育てをするのなら情報を扱える能力は必要不可欠です。パソコンやスマートフォンの普及や仕事の自動化などによって、全国民において情報を取捨選択して正しく使える能力や機械を操作できる言語能力が必要不可欠になってきます。プログラミング教育は、今後必要不可欠になる情報や機械の取り扱う技術などの基礎的な能力を全国民が身につけてもらうために施行されようとしているのです。プログラミング教育が必修になった背景プログラミング教育が必修になった背景には、先ほど述べたようにあらゆる機械が現代社会に欠かせなくなってきたことが挙げられます。情報の取捨選択はもちろん、手に入れた情報を正しく使う力が必要になってきました。これらの能力がないと、犯罪行為に巻き込まれる可能性もあるため、国民1人ひとりが正しい情報活用能力が必要になるのです。また、第4次産業革命に適応できる人材の育成も、プログラミング教育を必修化する背景のひとつです。第4次産業革命では人工知能の進化に伴い、人工知能が様々な判断を下したり物の動きがインターネットによって最適化されたりすることが想定されています。これは世界的に見てもとても大きな流れで、今後20年以内には半数近くの仕事が自動化されると予想されているほどです。加えて、今後来るIT産業の波に、国内の人材が不足するであろうと経済産業省が発表しました。2020年には36.9万人が、2030年には78.9万人ものIT人材が不足するそうです。現状の教育ではこれら第4次産業革命に適応できる国内の人材が限られているため、情報活用能力や機械を取り扱える能力の基礎的な部分を学校で身に付けて将来活躍してもらうためにも、プログラミング教育が施行され始めます。このように、第4次産業革命が来る未来には、現状の教育指導要領の内容では不足しています。プログラミング教育は、第4次産業革命でも通用する人材を育成するためにも必要な教育内容と考えられているのです。プログラミング教育を必修にする目的プログラミング教育で学ぶ目的は、プログラミング言語を習得することではありません。プログラミング言語にはトレンドがあり、将来役に立たない知識に変わる可能性があるためです。そのため、プログラミング教育では「プログラミング的思考」を身に付けることを目的としています。以下ではプログラミング的思考にスポットを当てて解説していくので、参考になれば幸いです。●プログラミング的思考とは?文部科学省では、プログラミング的思考を以下のように説明しています。**********自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力引用元:文部科学省**********少し分かりにくい文章と感じるかもしれません。特に「記号」というワードによってさらに難しく感じさせられるので、「記号」について簡単に解説してきます。記号とは、プログラミング言語における「配列」という概念です。「配列」は数字や文字列を格納するための変数のことで、値を入れる箱と考えるとイメージしやすいでしょう。そしてこの「配列」という概念は、身近なことでも取り入れられています。具体的には、たとえば料理のレシピ。料理のレシピでは、以下のように記述されているのが一般的です。A.酒(小さじ1)A.醤油(大さじ1)A.みりん(小さじ1)1.鶏肉を一口大に切る2.1とAを火にかけ、水気がなくなるまで煮るこのとき、格納する箱は1とAです。1には「一口大に切った鶏肉」が格納されていて、Aには「酒」「醤油」「みりん」が格納されています。このようなX=○○といった関係が、プログラミング的思考で説明されてた「記号」です。この記号を用いて、「自分が行いたい一連の活動をどう最適化するのかを論理的に考える力」がプログラミング的思考なのです。●プログラミング的思考を身につけるメリットプログラミング的思考を身に付けることにより、時代に左右されないプログラミングを扱う上で普遍的な思考能力を手に入れられると考えられています。いつの時代でも使える思考能力なので、革新的な技術が開発されたとしても、適応できる可能性が十分にあるのです。しかし中には、そもそもプログラミング的思考を身に付けずに、プログラミング言語の習得を目指すべきだと考える人もいるでしょう。たしかにプログラミング的思考よりも、プログラミング言語を習得したほうが即戦力にはなるかもしれません。ですが、現在の技術は凄まじいスピードで進化しています。幼少期に学んだプログラミング言語が、将来役に立たなくなる可能性も十分考えられるのです。せっかくプログラミング言語を習得したのに将来使えなくなっていては元も子もありません。そのため、まずはいつの時代でも使えるプログラミング的思考を身に付けて、その後にプログラミング言語やその他のスキルを身に付けるほうが良いと考えられています。プログラミング教育の必修化に向けて親が準備すべきこと2020年から、プログラミング教育が必修化していきます。では、プログラミング教育の必修化に伴い、親は準備するべきことはあるのでしょうか。以下では、プログラミング教育の必修化に向けて親が準備するべきことをお伝えしていきます。プログラミング教育の必修化はもう目前なので、早めに準備をしていきましょう。●学習環境の整備まずは学習環境の整備をしていきましょう。子どもがパソコンのような機器に興味を持ち、プログラミング的思考を自主的に身に付けるようにするのが狙いです。学習環境を整えるためにも、最低限のスペックを持つパソコンやタブレットを準備しましょう。古くてスペックが低い場合は、買い換えることも視野に入れることをおすすめします。●ITに慣れさせる・理解しておくITに関する知識が0からでは、学校の授業で学んでもなかなか身に付けられません。すんなりとITの知識を身に付けられるようにするためにも、あらかじめITに慣れさせたり理解させたりすることが重要です。たとえば、子どもがパソコンに触れる機会を増やす、あなたがプログラミングを理解して子供に教えるなどをすることで、ITが子どもにとって身近な存在になります。身近な存在のことは知識として身に付けやすいので、効率良くプログラミング的思考を身につけられるでしょう。もし、あなた自身で教えることが困難なら、子供向けのプログラミングスクールに通うわせることを検討しても良いかもしれません。まとめプログラミング教育は、「プログラミング的思考」を身に付けるための教育です。トレンドがあるプログラミング言語のような知識や技術とは異なり、どんな時代でも普遍的に使える能力なので、技術が進歩した将来でも役に立つと考えられています。特に、今後は人工知能の進化によって新たな技術が続出するでしょう。その結果、多くの職業が自動化して異なる仕事が増加するようになることが予想されています。そんな世の中でも適応できる大人に成長するように、プログラミング教育に向けて学習環境の整備をしたりITに慣れさせたりしていきましょう。●ライター/高須 亮
2019年08月22日編集部:学研キッズネット編集部新しい学習指導要領の改訂により、デジタル教育が大きく注目されています。私たち親は、こどもたちにどんな教育を心がけるべきでしょうか。学研でSTEAM教育の事業化に携わっている佐久裕昭さんにお伺いしました。STEAM教育が注目されている理由——佐久さんはSTEAM教育の事業化に携わっているそうですね。あらためてお伺いしたいのですが、STEAM教育が注目されているのはどうしてですか?「STEAM」とは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Arts(芸術・感性)、Mathematics(数学)のそれぞれの単語の頭文字をとった造語です。もともとは、アメリカが科学技術分野の人材育成に力を入れる中で出てきた「STEM」という教育のキーワードがあり、そこに世界的に有名なデザイナーであるジョン・前田氏が「Arts」を加えた「STEAM」を提唱しました。私が言うまでもありませんが、昨今では特にITの分野が著しく発展していると思いますよ。ITの進化にともなって社会が大きく変化する世の中になっていますから、それに対応できる総合的な知とイノベーティブな感性を持った人材の育成が必要だと言われているのです。小学校でのプログラミング教育が必修に~親はどうすればいい?——2020年からは小学校でのプログラミング教育が必修となりますね。子どもたちが 「ITとは何か?」ということに興味を持つきっかけとして最適なのではないでしょうか。コンピューターに命令するということが、どのようなことであるかを知ることで、ITがどのような仕組みで動いているかを理解できると思います。またプログラミング教育には、論理的な思考方法が身につくという側面もあります。AIやIoTなど今後ますますIT化する社会に対応し、さらに日本発のイノベーションを起こせるような児童を育てるための教育が始まろうとしているのです。——IT機器というと、スマホ、タブレット、パソコンなどありますが、その違いを聞かれたら親はなんと答えればいいでしょうか。ハードウェア的にはキーボードがあるかないかという違いかなと思います。最近はスマホやタブレットにキーボードをつけることも一般的になっていますから、それほど大きな差はなくなっているような気がしますね。機能という面ではほとんど違いがないのではないでしょうか。ただ、決定的に違うのは「使われ方」だと思います。パソコンがサービスを作り、スマホやタブレットはそのサービスを使うための道具。つまり、今の社会における生産のためのツールはパソコンで、スマホやタブレットはそれを受け取るためのツールという認識になるのではないでしょうか。パソコンの重要性——子どもがスマホやタブレットではなく、パソコンを使う必要性や利点というのはありますか?先ほども言いましたが、現代社会においては生産の大元のツールはパソコンです。そのため、教育の現場でも、子ども達が使用するデジタル機器はパソコンを推奨したいと考えられているんです。新学習指導要領でも子どもたちのタイピングスキルを伸ばしたいと言われていて、小学校に導入する端末の要件として、キーボード機能を有している必要があるんです。今後は大学入試にもCBT方式(Computer Based Testingの略。コンピューターを利用した試験方式を指す)のテストを導入していく予定があるそうなので、パソコンの重要性はますます上がっていくと思います。ただし、スマホやタブレットが重要でないということでは決してありません。個人的にはスマホやタブレットに日常的に触れている子どもの方が、これからのデジタル社会に馴染んでインパクトのあるイノベーションを起こせるんじゃないかと思っているくらいです。こどもを有害な情報から守る——こどもがデジタル機器に触れる際に注意しておくことは?インターネットからITに触れ始める子どもが多いと思いますので、ペアレンタルコントロールはするべきでしょうね。ネットは便利な反面、子供にとって有害なコンテンツが溢れています。また勝手にネットショッピングをしたり、ゲームに課金したりしてしまう危険性もあります。まずは子どもにそう言った危険をしっかり説明して、リスクをつまびらかにし、共有することが大切です。最初は必ず親と一緒に使うようにするとか、自分の部屋ではなくリビングでしか使わせない、ブロッキング機能を使うなど各家庭の対処方法を見つけて可能なかたちで実践するべきだと思います。VRにAR~新しい技術に対する親の心構え——VRや AIなど新しい技術がどんどん登場していくデジタルの世界。親の心構えはどうあるべきでしょうか?私は、これからの社会はITを使わない進化の方向性はないと考えています。それくらい、デジタル技術が現代社会にもたらしたものは大きいのではないでしょうか。コンピューターが現代社会のシステムを支えていると考えても過言ではありませんし、今後さらにそうなっていくと思います。そんな中で大切なのは、大人が怖がらずに子どもをデジタル機器に触れさせることです。大人は自分が子供の頃になかった技術を否定しがちです。テレビだって昔は子どもに観せると有害と言われていましたし、ゲームも子どもへの悪影響ばかり指摘されました。現代ではスマホやタブレットがそれに当たる存在となっています。子どもに使わせないメリットより、使わないままで将来的に受けてしまうデメリットの方が大きいのではないでしょうか。子どもの好奇心を止めずに、どんどんやらせてあげてほしいと思います。まずは親子で一緒に楽しむことから——最後に親子で楽しめるパソコンの活用術を教えてください。大人が普段使っているサービスを一緒に楽しむことから始めてみてはどうでしょうか。「エクセル」や「ワード」といった仕事で使用しているソフトで夏休みの予定表を作ったり、「パワーポイント」で自由研究のレポートを作成したりと、大人が普段行っているパソコンの使い方を一緒に体験させるだけでも、好奇心が湧いてくると思います。おすすめしたいのは、一緒にプログラミングして何かを作ってみることです。残念ながら、できあがる作品は大人よりも子どもの方が間違いなくいいものになると思いますよ(笑)(学研キッズネット編集部)今年のお子さんの夏休みの「自由研究」は、パソコンを使わせてまとめ作りにチャレンジさせてみてはいかがでしょうか。豪華賞品がもらえる「パソコン×自由研究」コンテストも開催中!学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2019年08月14日編集部:学研キッズネット編集部2020年から⼩学校の授業でプログラミングが必修化されます。このため、プログラミングについて習い事や勉強を始める家庭も増えてきました。皆さんの家庭でも、今年は子どもたちの自由研究に来年を見据えてプログラミング学習を選んでみませんか。プログラミング学習を体験するには夏の自由研究がぴったり!2020年から小学校の授業でプログラミングが必修化されます。しかし、新しい指導要領では、プログラミングに関する授業内容は具体的に定められていません。そこで、どんな取り組みを実施するのかは先生方の工夫に預けられている状況です。数年後には地域ごとの指導ノウハウも共有化され指導の質向上が進むと思われますが、現時点でお子さんがどんな授業で、どのような体験をするのか、予測することは難しいのです。そうした観点で、使用する道具や学習内容を家庭ごとに選べる自由研究は、子どもたちに楽しいプログラミング学習を事前体験させ、来年から始まるプログラミング授業に対して、抵抗感や苦手意識を抱かせないためにもぴったりな機会です。簡単に使えて、高度な応用もできるおすすめプログラミングアイテムを紹介それでは、夏休みの自由研究に、どのようなプログラミングアイテムを選べば良いでしょうか。今回は、プログラミングを気軽に学ぶことができ、子どもがやる気を出せば高度な活用までもできる「micro:bit(マイクロビット)」を紹介します。マイクロビットは、イギリスの国営放送BBCが中心となって開発したプログラミング教材です。すでに世界40か国以上の教育現場で、日本でも200校以上の小学校で、教材として採用されています。豊富なセンサーと25個のLEDを持つため、マイクロビット単体でもゲームやガジェットをつくることができます。他のアプリケーションと連携したり、外部出力を利用したりもできるため、ロボットやラジコンも制作できます。発想次第でさまざまなことを実現できる自由度の高さが人気の理由です。また、世界的に普及しているので、インターネット上でさまざまな情報やノウハウが公開されている点も大きなポイントと言えます。「micro:bit (マイクロビット)」は通販サイトなどで単体購入することもできますが、子どもの自由研究に使うのであれば、子どもひとりで読み進められるガイドブックが付属した「micro:bit (マイクロビット)はじめてセット」または「アドバンスセット」がおすすめです。はじめてセットマイクロビット本体学習教材電池ボックス本体ケースUSBケーブル「はじめてセット」は、micro:bitの電池ボックスや基板を守る特製カバーが付属しています。また、子ども1人で読み進められる「スタートガイド」が同梱されているので、購入後からすぐに迷うことなく遊びを通じて楽しくプログラミングを学ぶことができます。micro:bit(マイクロビット)を使って楽しくまとめる自由研究の例「micro:bit (マイクロビット)はじめてセット」を活用すると、どんな自由研究ができそうでしょうか。まずはセットに同梱されたスタートガイドのレッスン1~4にそって、マイクロビットによるLED表示とセンサーの使い方などを子どもに体験させてみましょう。スタートガイドは、1人でも進められるように工夫された冊子ですが、子どもたちが読み間違えや思い込みによる失敗をすることも珍しくありません。そのときは、失敗した内容、理由をメモに残すようにさせておきましょう。自由研究の提出物には、完成した作品の作り方や写真だけでなく、制作中のどの手順でどんな失敗をしたのか、そこから気づいたことなども一緒にまとめるようにしましょう。失敗からその原因・理由をさぐり、再挑戦を重ねていくことは、プログラミング教育における重要な学習の1つでもあります。また、体験したプログラミングを振り返って、自動販売機、自動炊飯器、自動改札機といった、身の回りにある身近な機械にどんなプログラムが入っているのか想像し、それをまとめに書き加えることもおすすめです。社会の中で活用されているコンピューターの働きに気づき、その仕組みを推測できる力を育むことも、重要な学習の1つだからです。夏休みの期間限定で公開しているプログラミング工作の自由研究『プログラミングで「じゃんけんマシン」をつくろう!』はここから確認できます。自由研究にまとめる際に役立つテンプレートもあります。夏休みのプログラミング体験はこれからの自由研究のスタンダードにプログラミングの学習は、2020年の小学校での必修化に続き、2021年には中学で実践的な授業が始まり、2022年には高校の科目に加わり、2024年には大学の入試にも導入される予定です。親世代にはなじみが薄く、想像しづらいことではありますが、プログラミング学習が子どもたちにとって身近で当たり前の存在になっていくことは間違いありません。学研キッズネットでプログラミングの自由研究を行う3つのメリット(1)プログラミングとはどんなものか、楽しく体験させることができます。(2)明確な手順にそって達成感を覚えることができるので、自信がつきます。(3)身のまわりにあるプログラムについて関心を高めることができます。学研キッズネットでは、今後もさまざまなプログラミング学習を紹介していきます。未来のスタンダードになるプログラミング学習を、ぜひ学研キッズネットで始めてみませんか。学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2019年08月09日編集部:学研キッズネット編集部2020年教育改革まであと1年を切り、多くの小学校でプログラミング教育がスタートしています。小学校だけでなく、今後は中学校、高校でもプログラミング教育が必修・拡充化され、大学入試にもプログラミングなどの情報科目の導入が検討されています。まずは今後の教育改革への理解を深め、早めの準備を検討してみてはいかがでしょうか?教育改革はこう進む90秒でわかる今後の教育改革ムービーパソコン学習、関心はあるけどお子さんに使わせるのはやっぱり不安…?お子さんがパソコンを使うことに不安を感じられる親御さまがいらっしゃるのも事実。有害サイト、課金、パソコンばかりで外で遊ばなくなる…確かにそんな話を聞いたら消極的になってしまうかもしれません。でも、その不安もかんたんな設定でクリアできます。パソコンから広がるお子さんの可能性に、安心して期待できる環境をつくってはいかがでしょうか?その不安、「ファミリー機能」で解決できます。「ファミリー機能」の安心ポイント【ポイント01】フィルタリング機能で有害サイトへのアクセスを制限できます「ファミリー機能」の「フィルタリング機能」を使えば、お子さまが有害なサイトにアクセスするのを防ぐことができます。また制限のレベルやコンテンツのカテゴリー別に制限をかけるなど、より細かな設定も可能です。【ポイント02】使えるアプリとゲームを制限できます「ファミリー機能」を使えば、アプリやゲームへのアクセスを制限したり、特定のアプリやゲームの利用を禁止することができます。またクレジットカード番号の入力の際に暗証番号を設定しておけば、不用意にお子さまが課金できなくなります。【ポイント03】パソコンの使用時間を制限できますお子さまがバーチャルの世界で時間を費やしすぎないように、使用時間を制限することができます。方法は2つ。パソコンを使用できる時間帯を設定する方法と、パソコンを1日何時間まで使用できるかを決める最大時間数を設定する方法です。たとえば平日は1日2時間までに制限し、週末はもっと長く使えるようにすることも可能です。今年の夏休みの自由研究で、パソコンにチャレンジしませんか?タイピング、プログラミングなど、パソコン学習にもいろいろとありますが、今年はパソコンを使った自由研究にチャレンジするのはいかがでしょうか?学研キッズネットの自由研究プロジェクトなら、豊富なテーマの中から自分の研究したいテーマが選べ、自由研究に必要な要素が予めデザインされたテンプレートを使えば、簡単にきれいな作品が作れます。夏休み限定で、「パソコンでつくる自由研究コンテスト」も実施していますので、この機会に是非ご参加ください!学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2019年07月19日教育先進国として名高いフィンランド。そのメソッドが優れていることは世界的に有名ですが、実際にどのような教育や政策が実施されているかご存じですか?日本で行なわれている教育との差は、いったい何なのでしょうか?今回は、日本とフィンランドの教育を徹底比較していきましょう。フィンランドの学校教育フィンランドの教育が世界から注目されるようになったのは、1968年に行なわれた大々的な教育改革がきっかけでした。この改革により、フィンランドは「持てる資源のほとんどを教育に投資する」「男女、家族の背景、財力は関係なく、万人に教育の機会を与える」という方針のもと、1972年には初等学校・中等学校を総合学校として統合し、義務教育をこれまでの6年から9年に延長します。この総合学校とは、日本の小学校と中学校にあたるものです。9学年全てが同じ校舎で学ぶ場合と、1~6学年と7~9学年の校舎が分かれている場合があります。総合学校を卒業した後、子どもの約半数は普通高校に進み、大学または応用化学大学への進学を目指します。それ以外の子どもは職業高校へ進み、実際の現場や学校などで職業訓練を受け、職業資格、上級職業資格、専門職業資格という3段階の資格を取得するのだそう。いずれの学校も、卒業までに2~4年かかります。待機児童問題とは無縁なフィンランド日本ではここ数年、保育園不足や待機児童問題が深刻化しています。厚生労働省の調査によると、平成29年度の待機児童数は全国で26,081人。前年比2,528人の増加でした。一方、フィンランドでは保育が必要な全ての子どもに保育施設を24時間確保することが各自治体に義務づけられており、違反した場合は罰則があります。そして、親の就労状況に関係なく、0歳から保育園(日本の保育園・幼稚園に相当)を利用することができるのです。また、総合学校での初等教育が始まる前の1年間は、保育園もしくは学校内でのプレスクール(就学前教育)に通って社会性を育てることが義務教育に含まれています。フィンランドと日本の教育比較日本とフィンランドには、幼児教育や義務教育のシステム以外にも、さまざまな違いがあります。・教育費日本では、認可保育園の場合は保護者の収入に応じた保育料がかかり、高校や大学では学費などの負担があります。しかしフィンランドでは、プレスクールから大学・大学院まで無料で通うことが可能です。総合学校では、教科書や給食も無料。高校では、教科書代の負担はありますが、給食は無料です。家庭の経済状況にかかわらず、学びたい子どもはしっかり学べるという体制が整っているのです。昨今日本で増えている、大学卒業後の奨学金返済が生活を圧迫しているという問題も、フィンランドであれば起こることがなさそうですね。・読書量フィンランドの読書量は世界1位。図書館の数はもちろん、図書館を利用しにくい地域を巡回する移動式図書館の数も多く、国民が図書館利用に熱心であることで知られています。昨今読書離れが指摘されている日本とは対照的ですね。ところで、「読書量が算数の成績を左右する」ことはご存知ですか?「読書量の多い人は国語の成績が良い」というイメージを抱いている方は多いかもしれませんが、「読書量が多いほど算数の偏差値が高い」という研究結果も出ているのです。2016年から2017年にかけてベネッセが行なった調査によると、読書量の多いグループと全く読書をしないグループとでは、読書量の多いグループのほうが全ての科目において成績が良く、中でも算数の偏差値において最も大きな差が開いたのだそう。フィンランドが教育先進国として成績を残している理由には、読書量も関係しているかもしれませんね。・授業や休みの日数フィンランドの年間授業日数は190日程度で、日本よりも40日程度少なくなっています。加えて、夏休みが2ヶ月。さらに、小学生のうちは宿題やテストもほとんどなく、塾もないので、学習時間そのものが他の国と比べて短い傾向にあります。小学生のうちから塾に通うことが当たり前になっている場合も多い日本からすると「そんなに休んで、勉強は大丈夫なの?」と不安になってしまいそうですが、逆に遊びと勉強の切り替えがしっかりとできるようになり、限られた時間で集中して学習に取り組むようになるのです。・PISAテストの結果フィンランドは、経済協力開発機構(OECD)が3年に1回、世界各国の15歳の子どもを対象に実施している「国際学習到達度調査(PISA)」で常に上位となっていましたが、2016年には数学の結果が12位と順位を落としています。一方で日本の数学の成績は5位でした。しかし、フィンランドではこの結果を受けても教育制度の改革をする予定はないそうです。その理由は、フィンランドの教育指針は生徒の勉強時間を多くすること“ではなく”、「学校を楽しくおもしろい場所にすること」だから。順位という数字に一喜一憂することなく、教育の本当の目的をしっかりと見定めているのです。・地域の子育て支援日本では、ワーキングマザーや、子どもがいる共働き家庭に対する理解や支援が、まだまだ充分ではありませんよね。一方、フィンランドのヘルシンキ市には、「レイッキプイスト」という日本の学童保育と子育て支援センターを併せたような施設があります。ここでは、おやつ代のみという格安の料金で放課後の学童保育を利用できるほか、夏休み期間は子どもに無料で昼食を提供するサービスを行なっているそう。このように、社会全体で子育てをする文化があり、子育てと仕事が両立できる体制が整っているのです。フィンランド式教育のメリット日本に比べて授業時間が少なく、休暇を十分に取っているフィンランドの教育ですが、さまざまなメリットがあります。一般財団法人基礎力財団理事長の陰山英男氏いわく、勉強は短時間で済ませたほうが学力が上がるのだそう。小学校高学年では、2時間程度をピークに、3時間、4時間と学習時間が増えるにつれて成績が落ちていったという結果が出ていると言います。反対に、学習時間が短ければ、そのぶん集中して学習することができるようになり、脳が鍛えられていくのだそう。「○分だけ」と時間を決めて行なうことで、毎日続けやすくなる効果もあるため、勉強の習慣も身につきやすくなります。また、自由時間がきちんと確保されていることから、自分の得意分野を見つけたり個性や能力を伸ばしたりする機会につながり、子どもの自己肯定感を伸ばすきっかけになるのも利点です。幼少期から習い事や塾などの教育に熱心になるケースが多い日本ですが、たまにはフィンランドのように、「遊ぶ時間を十分確保して、限られた時間で集中して勉強する」ことを実践してはいかがでしょうか。***フィンランドと日本の教育には、それぞれ優れた面があります。子どもの性格や生活環境に合わせて、適宜使い分けてみるのもいいかもしれませんね。文/田口るい(参考)Compathy Magazine|日本も後に続け!世界一の学力を誇るフィンランドの教育とは?こどもまなび☆ラボ|「フィンランド教育」の特徴とは?「教育費無料」にとどまらない、教育大国のシステムホンシェルジュ|ゆとり教育風のフィンランド教育?特徴と課題、日本の教育との違いに迫るクーリエ・ジャポン|子供を高い私学に入れるのはカネの無駄?「PISA」の結果を各国メディアはこう報じた東洋経済オンライン|フィンランドのワーママに「罪悪感」などない厚生労働省|「保育所等関連状況取りまとめ(平成 29 年4月1日)」カレントアウェアネス・ポータル|フィンランドの公共図書HugKum|小1は15分、小2は30分。勉強は短時間で済ませるほうが、学力が上がる!【隂山英男の家で伸ばす! 子どもの学力】こどもまなび☆ラボ|読書量が算数の成績を左右する!?子どもの学力を上げるために「1日数分」からできること影山ラボ|子どもは無限に育つ
2019年06月22日子ども向けのプログラミング教材である、「Scratch(スクラッチ)」をご存知でしょうか?Scratch(スクラッチ)とは、子ども向けのプログラミング教材の中の一つで、使いやすいとして人気があります。2020年から小学校でプログラミング教育が必修科目としてスタートします。つまり、今後は子どもの頃からプログラミングを学ぶことになるのです。しかし、親としては「子どもにとって」学びやすいプログラミング教材はどれなのか、知識がなければ違いもよく分からないでしょう。そこで今回は、子どもがプログラミングを学びやすいと好評の「Scratch(スクラッチ)」について解説していきます。Scratch(スクラッチ)とは?ここでは、Scratch(スクラッチ)について解説します。子ども向けのプログラミング教材は多数開発されており、その中の一つが今回解説するScratch(スクラッチ)なのですが、他の教材との違いはあるのでしょうか。詳しく解説していきます。●Scratch(スクラッチ)の特徴Scratch(スクラッチ)は、アメリカ・マサチューセッツ工科大学のメディアラボが公開しているビジュアルプログラミング言語です。無料で利用でき、言語は日本語でも使用できます。操作は主にマウスを使用します。他の周辺機器を用意する必要がなく、キーボード操作に不慣れな小学生でも利用できる手軽さが特徴です。加えて、以下のような特徴もあります。画面上にあるブロックを組み合わせてプログラムをつくる色々なキャラクターを動かせる動くキャラクターを見ながら修正・実行が手軽にできるまた、基本操作が身につくと自由な発想でゲームやクイズを作り、世界中のユーザーと専用サイトを通じて見せ合ったり、改良したりもできます。このように、直感的な操作でプログラミングの発展学習や、ネットリテラシーの学習機会としての期待ができるのです。●Scratch(スクラッチ)が子どもにおすすめな理由Scratch(スクラッチ)が子どもにおすすめな理由は大きく2つあります。視覚的なオブジェクトなので始めやすいビジュアルプログラミングでわかりやすい上記について詳しく解説していきます。●視覚的なオブジェクトなので始めやすい一般的にプログラミングは、テキストでプログラムを作成するものです。しかし、Scratch(スクラッチ)はビジュアルプログラミング言語ですので、視覚的なオブジェクトの作成が可能です。つまり、プログラミング言語の知識がなくても扱うことができるということです。ビジュアルプログラミング言語に関しては後述します。Scratch(スクラッチ)は視覚的なオブジェクトの作成によって、子どもにとっても始めやすいプログラミング入門教材になっています。また、ひらがなに対応しているので、漢字があまり分からなくても自主的な学習ができます。●ビジュアルプログラミングでわかりやすい本来であればテキストを打ち込んで命令を実行するのですが、Scratch(スクラッチ)は、わかりにくいテキストベースを「ブロック」とよばれるイラストに置き換えてプログラミング命令を実行します。プログラミングで命令を与える対象物にはイラストが多く使われているので、子どもたちが飽きずに学ぶことができます。まるで積み木で遊ぶかのような楽しさと、簡単さを兼ね備えた構造です。使いやすさと信頼ある機能性から、世界中で使われているビジュアルプログラミング言語の代表格とも呼ばれています。まさに、子どもが最初にプログラミングを学ぶにはうってつけの言語なのです。Scratch(スクラッチ)でできること続いて、Scratch(スクラッチ)で何ができるか、また身につく技術の解説をしていきます。Scratch(スクラッチ)で身につくことやできることは、以下の通りです。初歩的なプログラミング技術ゲームなどの本格的な作品作りこちらも詳しく解説していきます。●初歩的なプログラミング技術Scratch(スクラッチ)は、初歩的なプログラミング技術を学ぶには最適です。そもそもプログラミングとは、デジタル技術を使いこなし何かを作ることや自分を表現することです。しかし、生まれながらにITに親しんでいる世代(デジタルネイティブ)は、技術を読むことはできても書くことができないことが多いと言われていますつまり、コンピューター上で自分や自分のアイデアを表現するには、プログラムを書くためのスキルが必要です。Scratch(スクラッチ)はそのための手軽な手段となるのです。また、Scratch(スクラッチ)で学んだプログラミングを通じ自分のアイデアを作品として完成させることで以下のような効果が期待できます。創造性系統を立てて考える力協調性これらは将来どのような仕事に就いても応用できるスキルでもあります。●ゲームなどの本格的な作品作りScratch(スクラッチ)は、学習用ソフトにも関わらず簡単操作でゲームやクイズなどの本格的な作品作りが楽しめます。簡単なブロックの組み合わせとトライ&エラーを繰り返して作品作りに没頭できるのです。自由に想像力を働かせたぶん、より本格的な作品を作り上げることができます。Scratch(スクラッチ)のトップページには、全世界のScratch(スクラッチ)ユーザーが作った作品集があります。自分の作りたい作品をより鮮明にイメージさせることもできますし、ここでは、驚くようなハイレベルな作品が多数あるのです。参考にならないくらい高品質な作品も多数ありますが一度目を通しておくべき場所です。Scratch(スクラッチ)の注意点Scratch(スクラッチ)は、プログラミング学習を始める子どもにとってメリットがほとんどです。あえて注意点を挙げるなら、Scratch(スクラッチ)から本格的な言語に移りにくいことでしょうか。理由は、子どもにとって、Scratch(スクラッチ)は圧倒的に他の言語よりも使いやすいからです。また、Scratch(スクラッチ)には、体系的なプログラミング学習のカリキュラムが用意されていません。チュートリアルも最低限の内容です。本格的なプログラミング学習と考えると物足りなさを感じたり、応用が利きにくかったりするかもしれませんね。Scratch(スクラッチ)は、プログラミングを体験する教材しては優秀ですが、プログラミングを学ぶための教材ではありません。プログラミングを学ぶには、自分で本やテキストなどの教材を用意する必要があるのです。まとめこのように、Scratch(スクラッチ)は子どものプログラミング学習にとってメリットの多いビジュアルプログラミング言語です。まずは、子どもが「プログラミングに触れる」機会を作ってあげましょう。もちろん、お伝えしたデメリットもありますが、最初の取り掛かりには最適です。これからますます社会はITと密接な関係になってくるので、プログラミングが子どもにとって苦手意識にならないようにしたいですね。●ライター/高須 亮
2019年06月07日ICT教育とは、簡単に言うと「デジタル機器(タブレットやパソコン)を使った教育」のことを指しますが、そのメリットや注意点を正しく理解しているでしょうか。ICT教育は、国もその重要性を認識し、ガイドラインが策定されています。そのため、今後多くの学校でICT教育が取り入れられると予想されているのです。この記事では、ICT教育の代表的なメリットや、ICT教育を受ける際に注意しておきたいことも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。そもそもICT教育とは?そもそもICT教育とは、インターネット、パソコンやタブレットを利用した教育のことです。「ICT」は、「Information and Communication Technology」の頭文字をとった言葉で、「情報通信技術」という意味で、現在非常に注目されています。ICT教育では生徒1人ひとりに端末を配布し、紙ではなくデジタルを媒体とした授業を行います。事前に作成したデータや動画を用いて授業を行うため、紙を使った授業ではできなかった五感を刺激する授業が可能です。特に、紙では伝えづらかった英会話や図形問題では、理解を深めるのに役立つでしょう。今後は情報通信技術が益々重要になっていくことが考えられているので、総務省や文部科学省もガイドラインを策定するほど重要でありと認識されています。しかし、現在はすべての学校でICT教育を受けられるわけではありません。子どもにICT教育を受けさせたいのであれば、ICT教育を導入している学校を探す必要があります。ICT教育のメリットとは?ICT教育のメリットには、代表的なものに以下の3つがあります。授業が分かりやすくなる効率的に授業の準備ができるデジタル機器が身近な存在になるひとつずつ解説していきます。●授業が分かりやすくなるICT教育を導入することにより、インターネット環境や映像を使うことで授業が理解しやすくなります。具体的な例を挙げると英会話がイメージしやすいのではないでしょうか。英語の授業は、英語が話せない日本人教師が教えています。そのため、ネイティブな発音による授業が難しく、文法ばかりの授業で英会話が身につきにくい環境です。しかし、ICT教育を取り入れることで、インターネットを通じてネイティブに話せる講師が授業を受け持てるため、子ども達は日頃からネイティブな英語に慣れ親しめます。幼いころからこの環境が整っていれば英会話が身近なものになり、今以上に実用的な英語力が身につくことに期待ができるのです。他にも、アニメーションを使った授業を行えば、図形を立体的に認識する手伝いができたり、歴史に興味を持ちやすくなったりすることに期待できます。また、端末を使った授業なので、何度も同じ授業を見直せるため、自習がしやすくなり理解度の向上にも役立つでしょう。ICT教育を取り入れれば、再生するだけで教師の授業を何度でも受けられます。興味が持ちやすく分かりやすい授業を受けることが可能なので、子ども達の理解度を高められる可能性があるのです。●効率的に授業の準備ができるこちらは教員側のメリットになりますが、ICT教育を取り入れることで効率的に授業の準備ができるため、教師の負担を軽減することができます。というのも、紙が媒体の授業を行う場合はプリントを作ったり、1人ひとりのテストの採点を教師が行ったりする必要がありました。授業の準備やテストの採点は教師への負担が大きく、退職する理由のひとつでもあったのです。しかし、ICT教育ならデジタル機器を使った授業になるので、授業の準備はデータの必要な箇所の修正や追加で済みます。小テストのような頻繁なテストもデジタル化することで、準備が簡単になるだけではなく、採点の時間を大幅に削られるようにもなるでしょう。その結果、ICT教育は残業や休日での仕事を減らせるので、教師の負担を大きく軽減させることができます。●デジタル機器が身近な存在になる日本に限らず、世界的にパソコンやスマートフォンなどのデジタル機器が身近な存在になりつつあります。一昔前まで、パソコンやスマートフォンを持っている人は多くありませんでしたが、現在は仕事や大学でも使用する場面が増えたため、デジタル機器を取り扱えるスキルが必須になってきています。このような流れからも、パソコンやスマートフォンが使えなくては、社会に出てから戦力になりづらくなってきています。そのため、これからの子ども達は今までの授業と同時に、デジタル機器の取り扱いについても理解することが必要と言えるのです。ICT教育を導入することで幼いころからデジタル機器の扱いに慣れさせることができるため、デジタル機器の導入による授業の効率化に加え取り扱いも学ぶことができるため一石二鳥です。さらに、デジタル機器は非常に高価なので、家庭の収入差によるデジタル機器を取り扱う機会に差がありましたが、ICT教育を受けることによりすべての子ども達が平等にデジタル機器を身近な存在にできるようになるのもメリットの一つです。仕事の自動化やビッグデータの取り扱いなど、今後益々デジタル機器を使った仕事が増えていくことが考えられており、ICT教育はそんな状況になっても対応できるような教育が期待できるのです。ICT教育の注意点生徒の理解度を深めたり教師の負担を軽減させたりと、ICT教育には大きなメリットがあります。しかし、ICT教育は大きなメリットと同時に、注意したほうが良いこともあるのです。ICT教育で注意しておきたいことは、主に以下の3つです。時代とともにトレンドが変化するVDT症候群になる可能性がある想像力が低下する可能性もある子どもにICT教育を受けさせたいのならば、情報収集してよく注意しておきましょう。●時代とともにトレンドが変化するデジタル機器や情報通信技術というものは、進化が非常に早いです。つい最近出たデジタル機器や技術でも、数年後には古くて誰も使わなくなっている可能性があります。せっかく学校で習得したことや慣れた端末がトレンドではなくなり、将来役に立たない知識や技術になるかもしれません。そのため、ICT教育を受ける際はトレンド色の強い知識や技術だけではなく、ワードやエクセルなど凡庸性が高い教育も受けることをおすすめします。●VDT症候群になる可能性があるデジタル機器を使いすぎると、VDT症候群になる可能性があります。VDT症候群とは、パソコンやスマートフォンのディスプレイやキーボードの使いすぎで、肉体的・精神的に疲労をすることで起こる症状です。VDT症候群には、以下のような症状が確認されています。眼球……ドライアイ、視力低下、頭痛体……肩こり、腰痛、手のしびれ精神……イライラ、耳鳴り、頭痛VDT症候群を予防するためには、連続作業時間を60分以内にして定期的に休憩をするようにしてください。また、正しい姿勢で作業することも重要です。ICT教育を取り入れる場合は、自然とパソコンやスマートフォント接触する時間が増加しますので、子どもがVDT症候群にならないように常に注意してあげましょう。●想像力が低下する可能性もあるICT教育では、視覚から得られる情報量が非常に多くなります。調べれば解決してしまうため自分で考える機会が減ってしまい、その結果想像力が低下するかもしれないと考えられているのです。もし、ICT教育を取り入れるのなら、五感を使う教育をしたり、自分で考える時間を作ったりと、子どもの想像力を向上させる工夫をする必要があるでしょう。モバイル機器を禁止する時間を設けたり、親子で会話するときは調べることを禁止したり、子どもが想像力を働かせられる環境を整えることをおすすめします。まとめICT教育は学習効率を上げられるため、子どもには大きなメリットがあります。また、世界的にモバイル機器の取り扱いスキルや情報通信技術は必須スキルとなっていくことが予想されているので、社会に出てから苦労しないようにぜひとも取り入れておきたい教育方法です。しかし、ICT教育には気をつけなければいけないことが多々あります。もし子どもにICT教育を受けさせるのならばデメリットに関して把握しておき、ICT教育によるデメリットを最小限にする努力が必要になるでしょう。●ライター/高須 亮
2019年06月06日子どもたちの個性を大切にする『イエナプラン』教育で知られるオランダ。その教育環境の良さや子どもの幸福度の高さ(2013年・世界第1位)から、日本でもオランダ教育の要素を取り入れていこうという動きが出てきています。今回は、教師の役割や通知表の評価の仕方を通して、日本とは何もかも違うオランダ教育について考えていきましょう。イエナプランだけじゃない!?学校ごとに異なる教育方針オランダでは、学校が「子どもの未来を作る場」だと考えられています。そして、学校は「自分の好きなことや得意なことを見つける場所」という考えが、社会に根づいているのです。このように、国全体で子どもの未来につながる教育を目指していて、憲法でも『教育の自由』が保証されているオランダ。よく知られているのは「イエナプラン教育」ではないでしょうか。■イエナプラン教育って?ドイツのイエナ大学教授ペーター・ペーターゼンが生み出した、子どもたちの個性を大切にして対話を重視する教育のこと。<特徴>○異なる年齢の子どもたちが一緒に学習する。○子どもたちが輪になって、さまざまなテーマについて話し合い発表する。教師は進行役に徹する。○教室は「リビングルーム」という考え。グループ活動がしやすいように、自由に移動可能な机・椅子が配置されている。※イエナプランについて、詳しくは過去記事をご覧ください。□尾木ママ絶賛!“日本教育の3周先を行く”オランダの「イエナプラン教育」□オランダで大人気「イエナプラン教育」とは?日本でも開校間近“期待のスクール”の魅力。もちろん、オランダのすべての小学校がイエナプラン教育を取り入れているわけではありません。「100人いれば、100通りの教育方法がある」といわれるくらい多様性に富んでいるオランダ教育には、他国で生まれた教育も積極的に取り入れる柔軟さがあるようです。先生はコーチ!自己肯定感を育む授業の仕組み『子どもを伸ばす共育コーチング』(拓殖書房新社)の著者でコーチングのプロとして活躍中の石川尚子先生は、視察に行ったオランダの学校で次のような授業風景を目にしたそう。オランダの学校では、授業の折々に、先生から質問が投げかけられます。(中略)純粋に、子どもたちの考えを促す質問です。どんな答えが返ってきても、先生はまず受け止めます。ですから、子どもたちにも、先生が求めている正解を答えなければという思考がありません。誰かの評価を得るためではなく、純粋に自分はどう思うかを考え、表現し合います。(引用元:ベネッセ 教育情報サイト|教育にコーチングが根付いている国の子どもは幸福度が高い?[やる気を引き出すコーチング])その質問とは、「ここまでやってみてどう思った?」「どんなことに気がついた?」といった、子どもの内に秘められている言葉を引き出すものばかりだったそうです。そして授業の最後には、必ずこの学びの体験を次に活かす質問を投げかけます。先生から「次やるときは、どうしたらもっとよくなると思う?」などの問いを受けることによって、子どもたちは今回の体験を振り返り、次に活かすための気づきが生まれるのです。やってみて振り返り、またやってみて振り返る。オランダの教育現場ではこの過程が大事にされており、それはまさにコーチングのプロセスと手法だと石川先生は述べます。このプロセスを繰り返し、実践したことがうまくいくと、自己肯定感はより高まるそう。まずは大人が答えを持たずに、子どもの考えを受け止めることが大切です。そして、次に進むためにはどうしたらいいか、この学びからどんな気づきが得られたか、など子どもなりの考えを引き出すように導く「質問力」が必要なのですね。オランダは「先生こそが社会のことを一番知らない」という前提で教育プログラムが作られているそうです。極端な言い方になりますが、それは「社会に出たことがないから」。しかし、私たちが生活している「社会」は、日々ものすごいスピードで変わっていっているという現実があります。だからこそ先生は「教える人」「指導する人」ではなく、子ども一人ひとりの適性を見抜き、適した道に進めるようにアシストしてあげる「コーチ」に徹しているのです。点数で評価しない。通知表は子ども自身の成長の記録博報堂のクリエイティブディレクターを経て、家族の教育環境のためにオランダに移住した吉田和充さんは、小学校に通うお子さんが持ち帰ってきた通知表に非常に驚かされたそう。それは、日本の学校で渡される通知表とはまったく違うものでした。日本との大きな違いは、分厚いバインダーに挟まれた書類のような形式で渡されることです。このバインダーは入学時からずっと同じものを使い続けていて、4歳の最年少学年では絵や工作がファイルされているだけのこともあるそうです。学年が上がるにつれて、全国統一試験の結果なども加わってきます。内容としては、まず担任の先生の総評から入ります。A4サイズ1ページ分にもわたり、生徒のことをかなり詳細に記しているそう。次に生徒自身のコメントです。仲の良い友だちや好きな活動や遊び、授業について自分の言葉で書かれています。このように最初の2ページほどは、先生と生徒双方の総評のようなコメントが書かれているそうです。次にようやく成績に関するページが出てきます。ただし各教科で点数が重視されることはなく、過去の自分と比べた成長率が評価のポイントになります。つまり、すべての評価は『絶対評価』であり、大事なのは「前の学期の自分と比べてどう成長したか」ということだというのです。テストの点数や偏差値を重視しないのは、オランダが国として「学校は自分の適性や好きなことを見つけて、将来の自分の進む道を決める場所」という共通の認識をもっていることにほかなりません。通知表に記されている42個の評価項目の一部をご紹介します。・積極性・人の話を聴く力・リーダーシップ・プレゼン能力・計画性・他人を助ける能力・学校行事への参加度・自己主張力・協調性・独創性日本の学校の通知表でも同じような評価項目がありますが、「プレゼン能力」や「自己主張力」「独創性」などは、これからの社会を生き抜くために、ぜひ身につけたい能力です。我が子の成長と向き合うとき、「テストの点数が上がった」「同級生のほかの子に比べて優れている」という視点で見るのではなく、「1年前に比べて積極的に発言できるようになった」と評価してあげたいですね。***日本でも少しずつオランダ式の教育を取り入れようという動きが出てきているようです。いいところは取り入れつつも、日本独自の優れた教育は否定すべきではありません。目まぐるしく変化する世の中の流れに合わせながらも、常に「子どもにとって何が最善なのか」を考えて導いてあげる必要がありそうですね。(参考)現代ビジネス|「世界一の教育」オランダの小学校は日本とはレベルが違ったStudy Hacker こどもまなび☆ラボ|オランダで大人気「イエナプラン教育」とは?日本でも開校間近“期待のスクール”の魅力。Study Hacker こどもまなび☆ラボ|尾木ママ絶賛!“日本教育の3周先を行く”オランダの「イエナプラン教育」ベネッセ 教育情報サイト|教育にコーチングが根付いている国の子どもは幸福度が高い?[やる気を引き出すコーチング]FINDERS|「通知表」が変われば教育が変わる?オランダの通知表に見る世界一子どもが幸せな理由【連載】オランダ発スロージャーナリズム(11)
2019年06月04日先行き不透明なこの時代、子どもの将来に不安を感じる親が、わが子になるべくたくさんの教育をほどこそうとする風潮があります。ですが中には、子どもが大きな負担を強いられているようなケースや、課題をさぼったり期待通りの成果を出さない時に、つい強く叱りすぎてしまったり、時には罰を与えてしまったり…。そんな話を聞くことも決して少なくはありません。どこまでが教育で、どこからが虐待なのか? 何が親をそこまで駆り立ててしまうのか?『追いつめる親』『習い事狂騒曲』の著者であり、教育ジャーナリストのおおたとしまささんにインタビュー。第2回は、「教育」と「虐待」の境目についておうかがいします。お話をうかがったのは… おおたとしまささん教育ジャーナリスト。麻布中高卒業、東京外国語大学中退、上智大学卒業後、リクルートにて雑誌編集。独立後、多数の育児・教育関連媒体の編集・企画に関わる。学校や塾などの教育現場を丹念に取材し、斬新な切り口で考察する筆致に定評がある。しつけから中学受験、夫婦関係までをテーマに、講演・メディア出演も多数。中高教育の資格、カウンセラーの資格。小学校教育の経験もある。『ルポ塾歴社会』『名門校とは何か?』『受験と進学の新常識』『中学受験「必笑法」』など著書は50冊以上。 『追いつめる親「あなたのため」は呪いの言葉』 の改訂版が2019年7月に出版予定。■教育と虐待、その境い目の見極め方法――明確な線引きは難しいと思うのですが、「教育的指導」と「虐待」の境目をきちんと知っておきたいです。おおたとしまささん(以下、おおたさん):概念的な線引きとしては、「子どもの人権を尊重しているか」というところです。子どもを親の所有物ではなく、自分と同じひとりの人間だと思うことができているかどうか、それが「教育的指導」と「虐待」の境目だと思います。――具体的な目安はありますか?おおたさん:例えば、1日5時間勉強させても全然平気な子もいるのですが、普通の子にさせたら大抵はつぶれてしまいます。それと同じで、負荷はその子にとっての相対的なものである、ということがまず大前提です。そして、その相対的な負荷が子どもの受忍限度を超えていることに気づくには、なんらかの負荷(勉強や習い事など)をかけた後の子どもの表情を見ればわかると思います。例えば、勉強が終わった後、「つらかったけどやっと終わったぜー!」というふうに晴ればれとした明るい表情になっているのか。それとも宿題が終わった後も「また明日もあるのか…」というふうに全然表情が輝かないのか。それが、ひとつの判断材料になると思います。負荷が終わった後にショボンとしているようでしたら、それは明らかに「これ以上やったらマズイ」というサインです。■「どうしてできないの?」「約束したでしょう?」2つの言葉が子どもを追いつめる――教育熱心すぎる親がやってしまいがちなNG対応はありますか? おおたさん:2つのパターンがあります。1つは、「どうしてできないの?」という言い方。そう言われても、わからないものはわからないのだからどうしようもないですよね。追いつめられれば追いつめられるほど、子どもの頭は真っ白になってしまいますし、「こんな問題ができないあなたはバカ」という含意が子どもを直撃します。――確かに…。ですが、親がつい言ってしまいがちな言葉です…。おおたさん:もう1つは「約束」です。例えば、テストで悪い点を取ると、教育熱心な親御さんは「どうしてこうなったのか?」「これからどうするか?」と冷静に原因と対策について話します。そして、「じゃあ具体的にどうするんだ?」と問いつめます。ヘビににらまれたカエル状態の子どもは、「これからはゲームの時間を減らして毎日勉強する」などと言わざるを得ません。ほとんど誘導尋問なのですが、こうして子どもは約束させられるわけです。でも、約束した時は本気でも、人間はそんなに強くありませんし、ましてや子どもです。ですが、約束が破られた時、「やるって約束したのに! 約束を破ったのか!」と親は理論武装して責め、子どもは言い逃れができず、追いつめられてしまうのです。――身に覚えがあるような…(苦笑)。おおたさん:実は、むやみに怒鳴ったりたたいたりする親御さんは少数で。最近の多くの親御さんは、こうして子どもを叱るに十分な理由をみつけてから、その正論を振りかざして、子どもを追いつめるのです。でも、たとえ、そこに正論があったとしても、相手を傷つけすぎて良いわけがないのです。親がやるべきことは、どうしたら子どもが悪かったと理解してくれるのか、次から改善してくれるのかを考えること。なのに、目的が自分のネガティブな感情を全部吐き出して、子どもにぶつけることに変わってしまっているのです。■体罰は愛ではない! 指導者としての未熟さが原因――「時には、ビシッと親の力を見せつけてやらないとなめられる」という厳しい親の意見も耳にしますが、どう思われますか?おおたさん:家庭において、親は絶対的な強者で子どもは弱者です。親という圧倒的に強い立場を利用して、逃げ場がない子どもを追い込むのは、穴に落ちた犬に石を投げるような卑怯(ひきょう)なことだと思いますけどね。以前、北海道で、親がしつけと称して山中に7歳の子どもを置き去りにした事件(※)がありましたよね? 当時も「親の行為はしつけか、虐待か?」と話題になりましたが、山中に幼い子どもを置いていくなどということがしつけのわけがない。あれは命に関わるような暴力的な行為で、たとえどんな理由があっても絶対にやってはいけないのです。――当時、「似たようなことをやってしまったことがある」という親御さんも少なくなかったですよね。おおたさん:中には、しつけと称して、愛があればたたいていいと体罰を容認する人もいますが、私は、体罰を生むのは愛ではなく、指導者としての未熟さだと思っています。言葉や態度による罵倒も同じです。スパルタ的な指導で子どもが伸びるという人もいますが、罰による成長は一時的なものであり、本質的な成長にはなりません。人は変えられる(外的動機づけ)のではなく、自ら変わる(内的動機づけ)のですから。 ■子どもの言動にイラッ「どうしても怒りが抑えられない時は?」――でも、親も未熟で、怒りの感情が抑えられない時もあります。そんな時はどうしたらよいのでしょう?おおたさん:ひとつ提案があります。子どもの言動にイラッとしてしまった時は、「今、自分は溺れかけているんだ」と考えてみてください。溺れている時、あなたはまず何をしますか? まず、口を閉じますよね? 次に、ジタバタするのをやめますよね? そうやって溺れた時と同じようにふるまったうえで、自分の感じていることをただ言葉にするのではなく、どうやったら子どもが前向きな気持ちで、自らの行動を改めようと思えるようになるか、翻訳するひと手間を考えましょう。いい翻訳が思いつかない時は、そのまま口を閉じていることが最善の策であることも少なくありません。――すでにやってしまった(手を出してしまったり暴言を吐いてしまったり)場合、親はどうやってリカバリーしたらいいのでしょう?おおたさん:間違いに気づいた瞬間から、親子関係をどうつくっていくのか、どんな親になりたいのか、それを考えればいいと思います。大切なことは、起きてしまったことを否定するのではなく、それを糧にするにはどうしたらいいかを考えること。望ましくないことが生じてしまった時、それを今後の糧にすることができるかどうかが、その人の強さだと思います。親も強くならなければいけないし、子どもにもその強さを学んでもらわなければならない。親も子どもも成長しています。親子関係も修復可能です。取り返しがつかないなんてことはないのですから。友人や仕事関係の相手にはきちんと配慮できるのに、わが子となると遠慮なく追いつめてしまう。子どもなら許されると思ってしまう。そこには、どんなに傷つけても結局、子どもは親以外には頼れない、という親のおごりや甘えがあるのかもしれません。でも、おおたさんが言うように、「たとえ、正論だとして相手を傷つけすぎて良いわけがない」のです。怒りが抑えられない時は、せめて「口を閉じる」こと。心に留めておきたいと思いました。次回は、おおたさんが考える「これからの時代に必要な力」についてうかがいます。※2016年、北海道の山中で、親が子どもをしつけのために車から降ろし、置き去りにした事件。7日後、子どもは無事発見された。取材・文/まちとこ出版社N
2019年05月29日先行き不透明なこの時代、子どもの将来に不安を感じる親が、わが子になるべくたくさんの教育をほどこそうとする風潮があります。著者の周囲でも、幼児期から塾に通ったり、毎日が習い事で埋まっているという話はざらです。もちろん、子どもが楽しんでいるなら良いのですが、中には、大きな負担を強いられているようなケースも見受けられます。さらに、子どもが宿題や習い事の練習をさぼったり、成績がふるわなかった時、つい強く叱りすぎてしまったり、時には罰を与えてしまったり…。そんな話を聞くことも、決して少なくはありません。そんな時に知ったのが、「教育虐待」という言葉でした。教育虐待とは、「子どもの受忍限度を超えて勉強させること」、「親の所得格差が子どもの学習権に大きく影響する」状態も教育虐待とされています。もし、上記の話に少しでも引っかかる方がいたら、一度立ち止まって考えてほしい。そんな思いで、『追いつめる親』『習い事狂騒曲』の著者であり、教育ジャーナリストのおおたとしまささんにお話をうかがってきました。著書には、驚くような悲惨な教育虐待のケースも紹介されていますが、それは決してひとごとではありません。本書を読んでいくと、この問題が親個人の問題ではないこと、そして程度の差こそあれ、親であれば誰もが陥る危険性があることがよくわかります。どこまでが教育で、どこからが虐待なのか? 何が親をそこまで駆り立ててしまうのでしょうか?お話をうかがったのは… おおたとしまささん教育ジャーナリスト。麻布中高卒業、東京外国語大学中退、上智大学卒業後、リクルートにて雑誌編集。独立後、多数の育児・教育関連媒体の編集・企画に関わる。学校や塾などの教育現場を丹念に取材し、斬新な切り口で考察する筆致に定評がある。しつけから中学受験、夫婦関係までをテーマに、講演・メディア出演も多数。中高教育の資格、カウンセラーの資格。小学校教育の経験もある。『ルポ塾歴社会』『名門校とは何か?』『受験と進学の新常識』『中学受験「必笑法」』など著書は50冊以上。 『追いつめる親「あなたのため」は呪いの言葉』 の改訂版が2019年7月に出版予定。■「子どもをスーパーマンに」求め過ぎる親たちおおたとしまささん(以下、おおたさん):教育熱心な親が子どもを追い詰めてしまうのは、今にはじまったことではありません。教育虐待という言葉ができる前の1970年代から、教育虐待に関する事件は起きています。ただ、昨今の教育虐待の状況は、以前とは少し変わってきたところがあると感じています。――どこらへんが変わってきているのでしょうか?おおたさん:高度経済成長期はテストで良い点がとれる子を育て、「高学歴」というパッケージ商品さえ手にすれば、それで親は満足でした。いい大学にさえ入れば、そこから先の将来は良い会社に入って終身雇用というレールができていたからです。ですが昨今、高学歴はもう役に立たないと言われるようになりました。とはいえ、学歴が要らなくなったというわけではなく、高学歴があることはもう大前提。それプラス、スポーツも音楽もといった、ほかのオプションもできなくてはいけないという、まるでスーパーマンのような人間を育てなければならないという、ある種の暴走が社会にはびこっているように感じます。それを真に受けてしまった親御さんが、幼児期からいろいろな習い事をさせたり、何かの役に立ちそうなスキルを身に着けさせたりと、躍起になっている傾向があります。――求められるハードルがどんどん上がっているのですね。おおたさん:子どもの特技や強みを伸ばすための習い事ならまだ良いのですが、例えば、英語やプログラミングの場合は、将来の職業スキルとして、幼児期からやらせているわけですよね? 「このスキルを身につけておかないと、将来仕事に就けない」というふうに。そういう面が目立ってきているように感じます。■「教育」とは何? 「人材育成」との混同が引き起こす虐待――子どもの将来に対する、親の不安が押しつけられてしまっているのでしょうか?おおたさん:現在の教育虐待の構造の前提として、教育そのものがビジネスの原理に汚染されている、というところがあります。そもそも、教育とビジネスというのは、全く違う力学として働くものですが、経済至上主義的な現在の価値観で、教育がビジネス的な論理に当てはめて語られるようになってしまったのです。――具体的に、どういうことなのでしょう?おおたさん:「教育」と「人材育成」がごっちゃになっているのですよ。そもそも教育とは、子どもの持つ能力を、その子らしく最大化して自己実現し、かつ、余った力を社会に還元してより良い社会を作ること。つまり、「教育はまずその子ありき」なのです。一方で、人材育成というのは、なんらかの目的に合致した人を育てることです。例えば、「わが社にはプログラムができる人材が必要」というふうに。つまり、「人材は目的ありき」なのです。本来「教育」とは、「どうしたらこの子が輝けるよう育つのだろう?」と、その子を見て考えるべきものなのに、その子を見ずに「これからの時代はこんな人材が求められているから、そういう人材にするためにどうしたらいいのか?」と、型にはめていく発想になってしまっているわけです。■子どもだけではない「追いつめられる親」――時代に求められる「型」に、親が子どもをはめようと躍起になってしまう。その焦りや不安が教育虐待の引き金になっていくのですね?おおたさん:それ以外にも、親が脅迫概念にかられる背景がもうひとつあります。それは、「子どものできは親次第」という社会的通念があることです。例えば、東大に子どもを合格させた親がメディアでチヤホヤされるなど。子育てにおける成功事例は、その子、その親、その関係性があったうえで、その場限りのものでしかないのに、たまたまうまくいった例をあたかも親の手柄のようにいう風潮がおかしいのです。逆に、子どもがひきこもりやニートになってしまった親が「自分の子育てが間違っていたのではないか?」と自分を責めてしまったり、周囲から非難されたり…。本来、親の関わり方と子どもの人生の在り方とは、直線的因果律(結果が生じるには、ある特定された原因が存在するという考え方)で結びつけることはできないのですが。これは、マスメディアの責任も大きいと思います。――確かに、核家族で子育てしていると、子どもの責任が全部親の肩にかかってくるような、そんなプレッシャーは感じます。おおたさん:現代の子育てでは親の責任が大きすぎて、親の方に力が入りすぎているのかもしれません。親こそが、すでに追い詰められているのかもしれません。だとすれば、教育虐待は単なる親の人格的な問題として片づけることはできないのです。「教育」と「人材育成」は似て非なるもの。「本来の意味での教育が、虐待に直結することはありえず、教育虐待のように見えるものの本質は、『人材育成虐待』なのではないか?」とおおさたんは言います。自分が子どもにしているのは、本当に教育なのか? それとも、人材育成なのか? 非常に考えさせられるお話でした。 次回 は、「教育」と「虐待」の境い目についておうかがいします。取材・文/まちとこ出版社N
2019年05月28日教育といえば「何かを教える」というイメージが強いですよね。しかし最近では「教えない」教育が重視されています。今回は、教えない教育がもたらすメリットや、家庭でもできる教えない教育について紹介しましょう。詰め込み教育から「教えない」教育へこれまでの教育は、試験や受験に役立つ知識をただひたすら詰め込む形が主流でした。教科書の内容を暗記したり、計算問題をひたすら反復練習したりして知識を蓄えることこそが、正しい勉強方法だと考えていらっしゃった親御さん方も多いのではないでしょうか。しかし、時代は変化しました。今やロボットやAIが人間の代わりに仕事や作業をすることが当たり前になりつつあります。その結果、これからを生きる子どもたちに必要なのは、知識を詰め込むことではなく、物事をより柔軟に、かつ自主的に考える力を身に付けることに変わってきているのです。こうした力を育てるためには、かつての教育とは真逆ともいえる「教えない」教育が有効だとされています。教えない教育がもたらすメリット教えない教育とは、子どもに何も教えずにただ放置することではありません。学びの基礎となる部分をしっかり教えたり、安全な環境を整えたりした上で、その先を子ども自身に考えさせることに重点を置いた教育です。結果として、子どもには以下のようなメリットがあります。・思考力が身につく教えない教育は、言い方を変えれば「子どもに考えさせる教育」です。「どうしたらこれが達成できるのか」「どうしたら前よりもうまくできるのか」などと考えることで、思考力がどんどん身についていきます。・自分の意見を言えるようになる教えない教育では、自分の中の考えをまとめて実行したり、相手にわかりやすく伝えたりすることが必須です。その結果、子どもは、自分の意見を言うことに慣れていき、やがてプレゼンテーション能力が向上していくことも期待されています。・問題解決能力が伸びる子どもが自分なりに試行錯誤することで、納得のいく答えを導き出したり、自分の本意とは違う結果を受け入れたりする場面が、教えない教育ではたくさん存在します。そうした経験をした子どもは、問題にぶち当たった時にも諦めたりせず、どうすれば解決できるのかをしっかりと考えることができるのです。・知的好奇心が伸びる教えない教育を行うと、子どもは新しい発見にたくさん出会います。その結果、自分で考えることの楽しさや、気づくことの喜びを知っていくようになり、知的好奇心がどんどん伸びていきます。子どもが「学びたい」と思える環境づくりのコツ教えない教育を通して、子どもが自ら「学びたい」と思えるようにするために、以下に取り組んでみましょう。・子どもが集中している時は見守る子どもが何かに集中している時間は、まさに「自ら学んでいる」状態です。そんな時はついつい「すごいじゃん!」「ママ(パパ)にも見せて!」などと声をかけたくなりますが、その気持ちをぐっとこらえて見守るようにしましょう。教えない教育では、子どもが行なっていることに親がやたらと手出しをするのではなく、子どもが安心して集中できる環境を整えてあげることこそが重要とされています。・自然の中で遊ばせる自然には、木の香りや太陽の光、土の感触や鳥の鳴き声など、五感への刺激が溢れています。脳科学分野の権威である小泉英明氏は、自然がもたらすさまざまな刺激についてこう述べています。「光、音、様々な形や色、感触――自然は、意図しない刺激に満ちています。一方、人間が与える教育は、意識上の言語で作られたもの。良い教育をしているつもりでも知らず知らずのうちに意識下への刺激がカットされて、刺激が狭められてしまう危険性があるのです」(引用元:日経DUAL|“教えない”早期教育を脳科学者らが勧める理由)さらに小泉氏は、意欲ややる気にかかわっている脳の内側を鍛えるためには、ひらがなや数字を教えるといった知育的な学びよりも、まずは自然に触れることが大切だとおっしゃっています。子どもと自然がいっぱいの公園などで遊ぶのはもちろん、キャンプや農作業体験をするのも、教えない教育の一環として有効です。・子どもの質問にすぐ答えを出さない子どもに「どうしてこれはこうなるの?」と質問されたら、「それはこうだからだよ」と答えを教えて説明する親は多いでしょう。しかし、それでは子どもの考える機会を奪うことにつながる場合もあります。そのため、子どもに質問されたら「どうしてだと思う?」と質問返しをして、子どもなりの考えを引き出しましょう。そうして自分の考えを言えたら「しっかり考えたんだね」と褒めてあげるのがコツです。そんなやりとりを通して、子どもは考えることの楽しさを覚えていきます。***昨今では、低年齢から塾や習い事をする子どもも多く、親はつい「うちの子にも何かさせなければ……」と焦りがちです。しかし、何かを教えたり与えたりする教育だけでなく、あえて教えない教育も、子どもの成長を促すことを知っておきたいですね。文/田口るい(参考)プレジデントオンライン|ペラペラな親ほど早期英語教育に“冷淡”日経DUAL|“教えない”早期教育を脳科学者らが勧める理由プレジデントオンライン|自ら机に向かう子の親が欠かさない習慣日経ビジネス|先生が「教えない」ほうが学力は伸びるぎゅってweb|一生モノの「集中力」は子どものときにベネッセ教育情報サイト|どうなる?大学入学共通テスト小学生のうちから「考える」習慣づけが大切に!?Study Hackerこどもまなび☆ラボ|2020年度から「大学入学共通テスト」がスタート!親が今からやっておくべきことは?
2019年05月17日「将来、子どもが英語を話せるようにするためにはどうしたらよいですか?」これは私が幼児の英語教育に携わってから、一番よく聞かれる質問です。2020年度に全国の小学校で英語教育が必修化することを受け、英語教育を重視するママが増えています。そんな教育熱心なママたちからの質問の中には「あれ?」と感じてしまうものも。今回は私の経験も含めながら、みなさんが勘違いしているかもしれない英語教育のいろいろをQ&A形式で紹介したいと思います。Q. 英語耳・英語脳は6歳までしか育たないの?A. 幼児期(1~6歳)は「聞く」と「話す」がとても得意な時期です。そして、リスニング能力については、やはり早い時期から英語を始めた子どものほうが発音が良いと感じます。でも、6歳を過ぎても英語耳、英語脳を育てることは可能です。私の経験の範囲内ですが、年齢に関わらず、良い耳を持つ人は日本語にない"R"と"L"の聞き取りもできますし、聞き取りができれば、その音を自分で作り出すこともできます。英語と日本語は周波数が違う、音節が違うから聞き取りづらいなどと言われますが、大人になってから環境や勉強法で克服し、ネィティブ並みの発音を身につけている人が私の周りにはたくさんいます。Q. 英語に興味がないわが子。英語を学ばせるのはムリ?A. 子どもが英語に興味がないと悲しんでいる人は、まず自分が英語に興味があるかを考えてみましょう。私が英語を学ぶ上で一番大切だと思うのは、子どもだけでなく、大人も一緒にやってみること。一番効果的なのは、で以前にお伝えした、子どもが好きな遊びを英語で大人が一緒にやることです。でも、それが難しい場合は、自分が好きな海外アーティストの曲を子どもに聴かせたり、海外旅行に行ったときのエピソードを話してあげるだけでも大丈夫。家庭で身近に英語の存在を感じられる環境が子どもの言語感覚を養います。Q. 日本人の親が英語を教えるのはよくないの?A. 発音を重視される保護者にはネィティブの先生とのレッスンをおすすめしています。しかし、「英語を嫌いにならない子ども」を育てたいのであれば、日本人のママやパパが英語を教えることに私は大賛成です。幼少期から英語に触れておけば、子どもが成長してやる気になった時にぐんと伸びます。そのためにはやはり子ども本人が楽しめる形を大人が一緒になって作り上げることが一番。幼少期は「大好きなママやパパ」と一緒に「遊びながら学ぶ」ことが、子どもの心も育てます。Q. お金をかけているのにちっとも上達しない!A. レッスンに通わせているのに、英語が身についていない!」という相談もよく受けます。そのような相談に限って「レッスンにさえ通わせていれば大丈夫」と家庭でのサポートがない場合がほとんど。週に1度、1時間程度のレッスンに通わせているだけでは英語は身につきません。家庭で習い事と連動している教材のCDを聴かせ、DVDを見せるのは大切な親の役目。子どもと一緒にCDを聴いて、DVD鑑賞ができればなおよしです。私が教えているクラスの子どもたちも家庭でのサポートのあるなしで、あきらかに習熟度に違いが見られます。英語教育は年齢があがると、子どもの努力も親の努力もより必要になりますが、幼児期に種まきをしておくと、この努力が軽減されます。「大人も一緒に楽しむ」をキーワードにこの春から親子で英語を楽しんでみませんか。<文・写真:フリーランス記者稲井華子>
2019年04月15日近年、子どもを取り巻くお金の環境が大きく変わったことで、学校教育でも間もなく「お金の教育」がはじまります。日本はようやく国としてマネー教育に本腰を入れることになったのです。では、海外のマネー教育とはどんなものなのでしょうか。マネー教育の第一人者である横浜国立大学名誉教授の西村隆男先生にお話を聞きました。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)いまの日本にもマネー教育はあるが……間もなく実施される新学習指導要領による公教育には、いわゆるマネー教育が組み込まれることになりました。とはいえ、現在も学校においてマネー教育がまったくされていないわけではありません。ひとつは日本銀行が組織している金融広報中央委員会によるもの。金融広報中央委員会のかつての名称は貯蓄増強中央委員会。もともとは、戦後間もない頃に、国民に貯蓄を奨励し、お金を財政と企業融資に使って日本の産業拡大を図るための組織でした。「貯蓄は美徳だ」と国民を教育していたわけです。現在も傘下の組織が各都道府県にあります。主な活動は、小学校、中学校、高校向けのマネー教育の教材をつくること。それから、金融・金銭教育研究校を指定して、「かしこい消費者になり、かしこい買い物をする」という教育をおこなっています。子どもの頃に通っていた学校が、「子ども銀行」の活動をしていたという方もいるかもしれません。それも金融広報中央委員会によるマネー教育の一環です。もうひとつは最近のものです。2012年に消費者教育推進法という法律が制定されました。これは、自分のためだけではなく、「世のなかのためにもいい買い物をしよう」という教育をおこなうための法律です。「世のなかのためのいい買い物」とは、たとえば持続可能な社会をつくるために環境にいいものを買う、あるいは人権のことも考えてフェアトレード商品を買うといったものですね。この法律により、現行の学習指導要領でも家庭科や社会科の学習内容に「消費者教育」という名称でマネー教育が盛り込まれています。たとえば、小学3年生なら、社会科の勉強として商店街や小売店のお金の流れやそこで働く人の視点を学ぶ。これも広い意味ではマネー教育といえます。欧米の教育は「生き方教育」とはいえ、授業時間全体からすれば日本のマネー教育はごく限られたものです。では、海外のマネー教育はどうなのかというと、特に欧米では日本よりもはるかに進んでいるといっていいでしょう。そのちがいは、教育そのもののとらえ方によるところが大きいと感じています。日本の中央集権的な教育の目的は、健全な勤労者を育てて経済のパイを大きくしようとするもの。いわばエリート養成のための「知識注入型教育」が中心です。一方、もともと子どもに自立心や権利意識を持たせることを重視する欧米の教育は「生き方教育」といえます。そのため、特に北欧の教育では、手に職を持たせるという意味もあってか、「ものづくり」を重視する。それどころか、小学4年生になると自分で仕事をつくって生活していくための「起業家精神」を教える授業もあるほどです。そういう教育ですから、当然、マネー教育にも力を入れています。スウェーデンでは子どもたちに生活設計をさせる授業があります。収入がいくらで家賃がいくらで、毎月いくら貯金できるとか、利息が○%だから年末には預金がいくらになるというふうに生活設計をさせる。しかも、面白いことにこれが算数の授業なのです。フィンランドでは図工の時間に広告をつくるという授業を視察しました。図工の授業とはいえ、ただのアートでは終わりません。子どもたちは「これなら商品が売れるだろう」と考えた文言を広告に入れる。売り手がどのように買い手を誘導しようするのか、マーケティング戦略を学ぶわけです。さらに、今度は消費者サイドに立ってそういう戦略に乗せられないための方法を学んでいました。求められる「実生活に根ざした教育」アメリカのマネー教育もわたしのなかでは強く印象に残っています。わたしがアメリカでマネー教育の視察をしたのは1987年頃。少し古い話になりますが、逆にいえばアメリカでは少なくとも30年以上も前から積極的にマネー教育がおこなわれていたということになる。さて、肝心の授業内容です。当時のアメリカは小切手社会でした。すると、小学生が小切手を切る授業を受けていたのです。子どもが「$100」と小切手に書いたら、先生は「それじゃ、駄目だ」という。ただ「$100」と書いたのでは、線を書き足されて「$400」にされるかもしれないし、0をふたつ加えて「$10000」に書き換えられるかもしれませんよね。不正防止のために「$100と書いたら、その下に『one hundred dollars』と書きなさい」と指導するのです。完全に実用的な内容でした。また、高校生になると、中古車ディーラーで車を買うシミュレーションをおこなう授業もありました。走行距離や事故歴、燃費など、車を買うときになにをチェックするべきかを教える。それこそかしこい消費者になるための教育をしているわけです。これは「コンシューマーエコノミクス(消費者経済学)」という教科の授業でした。独立教科でマネー教育をするアメリカ、さまざまな教科で横断的にマネー教育をするヨーロッパというちがいはありますが、学校でリアル経済を教える点では共通しています。そうして、子どもを社会のなかで自立した人間に育てることこそが教育だという思考があるのでしょう。二次関数や因数分解、微分積分を学んで数学の面白さに目覚めた子どもが数学者やエンジニアを目指す――そんな教育もたしかに大事なものでしょう。でも、日本の教育にももっと実生活に直結する内容が必要とされているのかもしれません。『子どもにおこづかいをあげよう!』藍ひろ子 著・西村隆男 監修/主婦の友社(2014)■ 横浜国立大学名誉教授・西村隆男先生 インタビュー一覧第1回:「子どもにお金はまだ早い」ではなぜダメなのか。マネー教育不足はこんなにも危険だ第2回:遅れが著しい日本の「マネー教育」。日本の子どもは“社会のなかで自立”できるのか?第3回:「会議・交渉・契約書」で自己肯定感が育つ。子どもをぐんと伸ばす“おこづかい”のあげ方(※近日公開)【プロフィール】西村隆男(にしむら・たかお)1951年生まれ、東京都出身。横浜国立大学名誉教授。経済学博士。高校教諭を経て、横浜国立大学教育学部で25年教壇に立つ。研究テーマは金融教育、消費者教育、パーソナルファイナンス(家計財務管理)など。金融広報中央委員会委員、金融経済教育推進会議委員、前日本消費者教育学会会長。著書に『消費者教育学の地平』(慶應義塾大学出版会)、『社会人なら知っておきたい金融リテラシー』(祥伝社)、『子どもとマスターする46の金の知識』(合同出版)など。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2019年03月29日日本という国で育つ子どもたちが、学校教育を受けはじめるのは誰もが小学生になってから。でも、生きていくうえで欠かせない「お金の教育」に関しては、はじまる時期もその内容も各家庭の方針によってまちまちです。正解がないだけに、マネー教育に関して悩んでいるという親御さんも少なくないでしょう。アドバイスをしてくれたのは、マネー教育の第一人者である横浜国立大学名誉教授の西村隆男先生です。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)ようやく動きはじめた日本のマネー教育これまでの日本には「マネー教育」というものは存在しなかったというと、やや語弊があるかもしれませんが、あたらずといえども遠からずという状況でした。それは、日本人の国民性によるものでしょう。古くは日本ではお金は不浄のものと考えられ、家庭の話題に上げない、子どもは口を出すべきではないものとされてきました。お金に対してそういう感覚を持たされ育てられたのがいまの親世代です。ところが、ここ数十年でお金をめぐる状況は一変しました。最近ではキャッシュレス決済が急激に拡大しています。小学生でもスマホを手にしているいま、塾に行くにも「Suica」「ICOCA」などの電子マネーを使って電車に乗る。コンビニでちょっとしたお菓子や飲み物を買うにも電子マネーで支払う。子どもが使うお金を親がコントロールするためです。また、わたしのような60代くらいの世代だと、クレジットカードにはまだ若干の抵抗感があるもの。つい「借金」と考え、罪悪感があるわけです。でも、いまの親世代にとって、クレジットカードはひとつの決済ツールに過ぎません。借金だとは考えず、スーパーで500円の買い物をするにもクレジットカードを使います。こうして、子どもだけではなく、親世代にも現金が見えにくくなっているのです。もちろん、利便性という点ではほんの20年あまりの間に飛躍的に進化したと見ることができるでしょう。でも、まともにマネー教育を受けてこなかった世代が親になっているわけですから、その利便性の裏には子どもに対する大きな危険も潜んでいます。かつては「金融商品」なんて言葉は存在しませんでした。「株取引をしている」などというと、ギャンブル的な意味合いをもってさげすまれるような印象すら持たれたものです。ところが、ネット証券が広まって「金融商品」という言葉が一般的になり、最近では仮想通貨なんてものも出てきた。「マネーゲーム」という言葉も使われるほどです。それこそ、現金が見えにくくなっている時代に育った子どもがゲーム感覚でマネーゲームに走るようになったらどうするのか――。こうしてようやく日本でも、国策としてマネー教育を進めていこうとする動きが出てきたわけです。マネー教育開始は早ければ早いほどいいしかも、子どもたちがお金をめぐる問題に巻き込まれる危険性はこれからさらに拡大することも考えられます。その要因は成年年齢の引き下げです。明治時代から約120年にもわたって20歳だった成年年齢は、2022年4月から18歳に引き下げられます。18歳になれば高校生であっても自由に契約をすることができる、クレジットカードをつくることもできる時代になるのです。それを受けて、新しい学習指導要領は、高校卒業までに子どもたちに契約意識を持たせる内容になっています。ただ、新学習指導要領に基づく教育がはじまるのは小学校で2020年から。中学校では2021年、高校では2022年からです。高校を卒業してすぐに成人となる2019年度の高校1年生からは前倒しでその教育かおこなわれることになっていますが、それでもやはり遅すぎるように感じるのです。マネー教育をはじめるのは早ければ早いほうがいい――。それがわたしの考えです。それこそ、小学校でマネー教育がはじまる前から家庭ではじめておくべきでしょう。ものの価値もわからない、自分で買い物をした経験もないのに、小学校で売買契約の基礎を教えるといっても難しいというものです。しかも、幼い子どもにマネー教育をするにも現金を使うべきですね。実際に小銭を持って、10円玉10個が100円玉と交換できるものだということを感じたり、あるいは自分で買い物をして支払う金額を間違ったりする経験によって、お金がどういうものかを実感できるようになるからです。実体験としてお金を使ってみないとわからないこともあるはずです。学校でマネー教育をはじめるといっても、教室でシミュレーションするのではピンとこないこともあるでしょう。「魚が切り身のかたちで泳いでいると思っている子どもがいる」という笑い話がありますが、マネー教育も内容次第ではそれに近いことも起こり得るはずです。マネー教育不足が引き起こすさまざまな問題仮にマネー教育をまったく受けないまま大人になると、さまざまな問題に見舞われることが考えられます。何枚もクレジットカードをつくって多重債務を抱えて破産するというのもそのひとつかもしれません。また、現在、大きな問題として取り上げられるのが「奨学金破産」です。連帯保証人になっていた親が病気になるなどして、親が破産するというケースも見られます。まして少子高齢化がますます進むこれからは、老後の生活をイメージして個人でも年金をつくらないといけない時代になる。いま、大企業で必ず導入しているのが確定拠出年金です。個人型だろうと企業型だろうと、その企業に就職すれば必ず加入することになる。大学を卒業した途端に資産運用について選択を迫られることになるのです。どの投資信託にするのか、元本保証の預金にするのか、それとも別の選択肢にするのか……。それぞれがどういうものか理解できなければ、自分の将来を自分で決められないことになってしまいます。あるいは、振り込め詐欺の片棒を担ぐようなことにもなりかねません。「簡単に稼げる」といった犯罪の誘いに乗ってしまうのは、地道に稼いだお金を有効に使うとか、ある程度節約した生活をして計画的にお金をためるといった長期スパンでお金のことを考える姿勢が身についていないからです。公教育でマネー教育がはじまるのはこれから。その教育に臨む姿勢をつくってあげるのは家庭に他なりません。そのために大切だとわたしが考えているのが、「お手伝いの対価としておこづかいをあげる」ということ。責任を持って手伝いという自分の仕事(役割分担)をしてはじめてお金を得る。その経験を幼い頃からさせるのです。「まだ子どもだから」とお金に関する話を子どもに対してシャットアウトしてはいけません。むしろ、子どもだからこそ、きちんと導いてお金に触れさせてあげるべきです。そうでないとお金に対する正しい意識が育たず、将来、自立できない人間になってしまうことを親御さんには意識してほしいと思います。『子どもにおこづかいをあげよう!』藍ひろ子 著・西村隆男 監修/主婦の友社(2014)■ 横浜国立大学名誉教授・西村隆男先生 インタビュー一覧第1回:「子どもにお金はまだ早い」ではなぜダメなのか。マネー教育不足はこんなにも危険だ第2回:遅れが著しい日本の「マネー教育」。日本の子どもは“社会のなかで自立”できるのか?(※近日公開)第3回:「会議・交渉・契約書」で自己肯定感が育つ。子どもをぐんと伸ばす“おこづかい”のあげ方(※近日公開)【プロフィール】西村隆男(にしむら・たかお)1951年生まれ、東京都出身。横浜国立大学名誉教授。経済学博士。高校教諭を経て、横浜国立大学教育学部で25年教壇に立つ。研究テーマは金融教育、消費者教育、パーソナルファイナンス(家計財務管理)など。金融広報中央委員会委員、金融経済教育推進会議委員、前日本消費者教育学会会長。著書に『消費者教育学の地平』(慶應義塾大学出版会)、『社会人なら知っておきたい金融リテラシー』(祥伝社)、『子どもとマスターする46の金の知識』(合同出版)など。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2019年03月28日ベストセラー書籍 『お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』 の著者、のじまなみさんにインタビュー。性教育アドバイザーでもあるのじまさんは「セックスを伝えることは最大の防犯になる」と断言しています。最大のタブーを親子間で共有することは、後々のコミュニケーションにも役立つはず。子育ては長期間に及ぶものなので、リスク管理は欠かせません。第二回目の記事では「具体的な性教育の仕方」をお伝えしましたが、なかなかハードルは高いけれど、それでもトライするメリットが多大にあるということはおわかりいただけたのではないでしょうか。そして今回は、「性教育によってもたらされるもの」についてです。のじまなみ さん性教育アドバイザー。「とにかく明るい性教育【パンツの教室】協会」理事長。防衛医科大学高等看護学校卒業後、看護師として泌尿器科に勤務。自身にも三人の娘がおり「子供達が危険な性の情報に簡単にアクセスできる世界にいる」ことに危機感を抱き、2016年「とにかく明るい性教育【パンツの教室】アカデミー」を設立し、その後協会を立ち上げ、国内外のお母さんたちに性教育を伝えるべく、日々飛び回っている。 とにかく明るい性教育 パンツの教室協会 のじまなみ ブログ ■性教育は最大の防犯教育である「セックスは素晴らしいもの。でも不用意な妊娠を防ぐためには、避妊の方法も同時に伝えなければいけません」とのじまさん。男女関係なく、性被害は起こりますが、妊娠については、男の子側と女の子側と受けるダメージは違ってきます。前回の記事でもお伝えしましたが、なぜ不用意にセックスをしてはいけないのか、若いうちに妊娠するとどうなるのか、と言うことも含めて包み隠さず話すことが大切です。セックスに対して興味を持つのはごく当たり前のこと。「興味本位ではなくて、セックスの先に伝えたいことを考えるといいと思います。性教育は子どもの笑顔と未来を守るものであり、恥ずかしいことではない、とお母さんが自身に言い聞かせながら、やってみてください」のじまさんによると、性教育を受けている子はセックスの初体験の年齢が上がるというデータもあるそうです。聞けば聞くほどに重要性を持つ性教育ですが、ここで素朴な疑問をもう1つ、のじまさんにお聞きしました。―― これまではお母さんが行うことを基本としてお話が進んできましたが、では、お父さんは性教育にどのように関わってもらえばよいのでしょうか?「ここまでお話ししてきたことからもお分かりいただけるように、性教育は“待ったなし”です。私自身は父親に性教育を受けましたが、基本的にはお母さんが取り組んだほうが良いと思っています。なぜなら、それが一番の近道だからです。繰り返しますが、性教育は“待ったなし”です。いつ我が子が性トラブルに巻き込まれるか分からないのです。 これまで私は4,000人のお母さんに性教育の手ほどきをしてきましたが、親からきちんと性の話を受けたことがあるのはたった4人、つまり全体の0.1%です。お父さんはそれ以上に性教育を受けてきていません。今のお父さんたちは『いずれ知るだろう』というスタンスで、内心子どもを心配していても言えることがない。お母さん自身が、性教育のハードルを乗り越えることに加えて、お父さんの意識まで変えようとするのは、正直言ってなかなかしんどいです。つまり“時間がかかるの”です。まずはお母さんから性教育をはじめれば、自然と家庭内で性教育に対する前向きな意識が育っていくでしょう。もちろん、お父さんが積極的に性教育に関わるのに越したことはありません。でも、最初は“参加してくれたらラッキー”くらいに構えているとよいかもしれませんね」なるほどの意見! 過剰に期待せずに、でんと構えてもらい、夫婦として基本的な考えを合致しておけば、子どもも安心ですね。ちなみに、すでに独自で性教育している方で、今回お聞きしたお話のようにできていなかったと言う方もいらっしゃると思いますが「心配はありません」と、のじまさん。「マイナスの性教育をしてしまった場合は、2倍の性教育をして肯定してあげることです。何しろ自己肯定感を育てることが大切です」自己肯定感を育むということは、子育てにおいては肝となるべきこと。「性」だけを切り抜かず、子育て全体の中のひとつとして捉えて見てはどうでしょうか。■性トラブルは身近にゴロゴロ転がっている!性教育については、ちょっと怖い話も伺いました。「これまでは知らない人からの危険を回避する、というお話でしたが、実は知っている人からの性トラブルも多いという現実があります」。これはなかなかに怖い話。身近な人間からの性トラブルは、子ども自身、母親に話すことを躊躇してしまいそうですが、日頃からなんでも話せる関係性を作っておけば回避できそう。子どもにとって、味方なのだ、ということを常に伝えておくことで安心させるといいのかもしれません。また、ネットが発達した最近では、ライン婚やSNS婚なども増えてきているのだそう。人と人との可能性、出会いも広がりましたが、気軽に人間関係も繋がれるということは、リスクもその分強まったことにもなります。危険はあちこちに転がっているということ。決してそれは、他人事ではないのです。母親として未然にトラブルを防ぐこと。性教育は必須の教育なのだということがわかるでしょう。■アイデンティティーの強要社会性教育の話の延長で、のじまさんが現代の「子育て」の変化について実感していることも話してくれました。「ここまでは子どもへの話でしたが、デジタル時代になって生きづらくなったのは大人も同じ。SNSが広がったことで、得られる情報は増えたけれど、余計な情報も知ることになりました。そのことによって、人は無理やり『アイデンティティ』を持たないといけなくなった。それは子育て中のお母さんにとってマイナスになることもあります」支持されるのは、“素敵なお母さん”。おしゃれなファッションをして、スタイリッシュな家具に囲まれ、家事も上手で、教育にも熱心。比べてはいけない、と思いつつ自分と比べてしまうのが人間の心理というもの。このような必要性が問われる情報が、母親自身の自己肯定感をも奪ってしまう、とのじまさんは指摘しています。筆者も育児と仕事の両立で悩んで挫折した経験があるのですが、その頃はまだそんなにSNSを使ってない時代でした。あの時にSNSがあったらと思うと正直、ゾッとすることもあります。「気にしない」「私は私!」と強い自分を持つこと。そのままの自分を認めてあげること。子どもを大切にできるのは、自分を大切にすることができるお母さんなのではないでしょうか。そういう意味でも、性教育から「自己肯定感」を育むことは、お母さんにとっても得るものはとても大きい。■お母さん同士で共感する時代へ!性について、セックス、生理、命が生まれること。今回ののじまさんのお話は、どれをとっても心を掴まれる事柄ばかり。堂々と性教育していきたいものです。確かに、性教育をすぐにしようと思っても、いくつものハードルがあり、なかなか手がけられないというお母さんもいるかもしれません。日々、性教育の他にたくさんやらなければならないことがあり、なんでもお母さんへ負担がのしかかってしまっている現実はありますが、こういう時こそ、お母さん同士で繋がり、必要なことをシェアしてみてはどうでしょうか。タブーなことからは見て見ぬ振りをして、踏み込まなかった時代から、タブーを打ち破り、共感しあう時代へ。今こそ、お母さんの意識改革の時なのかもしれません。
2019年03月25日性教育アドバイザーで、 「お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!」 の著者であるのじまなみさんに、「性教育」についてお話を伺いながらご紹介する連載の2回目です。前回は日本の性教育の実態を伺い、なぜ性教育が必要なのか、その危険性について述べました。今回は、具体的な性教育の実践法についてご紹介したいと思います。のじまなみ さん性教育アドバイザー。「とにかく明るい性教育【パンツの教室】協会」理事長。防衛医科大学高等看護学校卒業後、看護師として泌尿器科に勤務。自身にも三人の娘がおり「子供達が危険な性の情報に簡単にアクセスできる世界にいる」ことに危機感を抱き、2016年「とにかく明るい性教育【パンツの教室】アカデミー」を設立し、その後協会を立ち上げ、国内外のお母さんたちに性教育を伝えるべく、日々飛び回っている。 とにかく明るい性教育 パンツの教室協会 のじまなみ ブログ ■性教育は、子どもの「自己肯定感」を育むために必要まずは前回触れた、のじまさんによる性教育の3つのメリットについてお話ししていきましょう。1、自己肯定感が高まり、自分も人も愛せる人間になる2、性犯罪の被害者・加害者にならない3、低年齢の性体験・妊娠・中絶のリスクを回避できる1、自己肯定感が高まり、自分も人も愛せる人間になる1 についてですが、日本の子どもは、世界有数の先進国であるのにも関わらず、自己肯定感が低いと問題視されています。深刻なのは、10代の死因のトップが自殺であること。背景にあるのがこの自己肯定感の欠如だ、とのじまさんは指摘しています。「性教育を通じて、あなたは奇跡が重なって生まれてきたのだ、ということを伝えると、子どもは『愛情』を受けとり、エネルギーにしていくことができます。そして、子どもの自己肯定感を育むことで、親子間のコミュニケーションがスムーズになり、深い絆で結ばれるようになります」2、性犯罪の被害者・加害者にならない2 の性犯罪については、筆者が 「SEIJUKU」 (セイジュク)という性教育ワークショップを始めた理由とも重なっています。社会のトラブルの根幹にあるのは性問題。そのことから身を守るには、きちんと性について知ることが親子で必要だと考え、興味のある方同士でセッションを始めたのですが、この中でよく話題に上るのがいつ自分の子どもが加害者に、被害者になるかわからないという不安についてです。「まだまだ子どもだから」と思っているうちに、子どもはどんどん外からの情報を得て、親が感知できない知識を増やし、危険な領域に入っていきます。善悪を見極められるようになるまで、大人が正しい知識を持ってストップをかけなければいけません。「覚えておきたいのは、性犯罪の被害者は女の子だという思い込み。実は被害者の4割は男の子だという事実です。男の子を好む小児性愛者は一定数おり、とても陰湿です。性犯罪にあった子の精神ダメージは計り知れません。お母さんが積極的に防犯に関わり、女の子も男の子も性犯罪から、身を守る方法を教えてあげてください」3、低年齢の性体験・妊娠・中絶のリスクを回避できる3 の不用意な妊娠については、誰もが避けたい大きな関心事ではないでしょうか。ただ、ここで重要なのはセックスを語らずに性教育はできないということ、とのじまさん。「セックスについては常に説明できるように準備しておく必要があります。そして、今どうしてセックスをしてはいけないのか、デメリットとメリットをお母さんの口から伝えることが重要です。思春期のセックスへの興味本位による行為を防ぐためにも、きちんとした知識を、明確に伝えてください」■性教育は、何歳の時に、何から始めるか3大メリットについては子育てにおいてとても重要であることはご理解いただけたと思います。早速始めいところですが、気になるのが性教育をスタートする年齢です。のじまさん曰く性教育をスタートさせるのに適しているのは「3歳」だというから驚き。「私は、子どもたちが、まだうんこ、おっぱい、ちんちん、が大好きな年齢である3歳から10歳の下ネタ全盛期の時に行うべきだと考えています」性を本格的に意識しないうちに始めるというところがポイント。のじまさんによると、精神分析学の創始者として知られるフロイトが研究した発達段階から考えても3歳から10歳は性教育の適齢期に当てはまると言います。「フロイトの説では、母乳などから栄養を得ることが快感の『口唇期』をへて、幼児はトイレトレーニングがうまくいくようになる『肛門期』に移ります。そして、幼稚園から小学校入学前くらいになる『男根期』を迎え、男の子と女の子の体の違いに気づく。男の子が自分のおちんちんを触ったり、興味を示す頃ですね。この子どもが自分の体に興味を持った時にこそ、声をかけましょう」ここで、のじまさんにある疑問をぶつけてみました。―― 家族構成や、兄弟の有無、一番めか二番目か、そして気になる男の子と女の子では、性教育の仕方は変えたほうがいいのでしょうか?「男の子と、女の子でも基本的には同じことを話します。男の子の体と女の子の体の違いをお互いに知らないと、相手のこともいたわれませんし、自分の身も守れません」男女の違いで大きいのはちんちんとおっぱいなど、体のつくりが違うこと。そして、外せないのが生理のことでしょう。お母さんの中には、異性である男の子に生理の話をするのを躊躇してしまう、という方もいると思います。けれど、生理があって初めて子どもができるのです。そのことを知らずに、ナプキンを持っている女の子をからかうようになっては、お互いに傷ついてしまい、生理が『悪者』として捉えかねません」「よく性教育のデメリットを気にされるお母さんもいらっしゃいますが、性教育を知らない子ほど、外で大人をからかったり、他人との距離を測りかねて、土足で踏み込んだりします。パーソナルゾーンに入ってしまうのは知らないからです。女の子には毎月の生理を楽しみにさせられるのはお母さんの力です。男の子には、毎月生理が女の子にはあり、いたわるように教えてあげる。お互いのことをきちんと理解できれば、やさしい子どもたちに、そしてなんでも話せる親子関係を築くことができますよ」■性教育の伝え方にも順番がある!性教育は、男女の体の違いから、同じことを男の子にも女の子にも始める、ということはお分かりになったと思います。その後は、どんな順序で伝えていけばいいのか、のじまさんに伺ってみました。「まずは体の違いそして次に命の話、最後に防犯の話。この順序ですね。命の話というのは『赤ちゃんはどうやってできるか』というセックスの話です。最初はわからないことも多いと思いますが、話をしているうちに、ちゃんとそれぞれが繋がるようになり、自分で理解できるようになります」性教育を実践するには、まずはお母さんがペニスやセックス、膣といった言葉を恥ずかしがらずに言える必要があります。そのほかに、男の子のマスターベーションや精通についてもお母さん自身が理解していなければいけません。生理や精通を迎えるということは、体の成長の証でとても喜ばしいこと。とはいえ、あれこれ一気には伝えられませんから、焦らず少しずつ伝えていってみてください。「体の話の時に、ぜひ伝えていただきたいのが体にはプライベートな大切な場所・水着ゾーンがあるということです。人には見せても、触らせてもいけない大事な場所があるということを具体的に説明することで、身を守る基準を教えることができます。もし突然身の危険が迫っても、子ども自身がはっきりと『NO』と断ることができるように教育することが大切です。見知らぬ人だけでなく、友達同士でも水着ゾーンに対しては踏み込んではいけないということも教えてください」ちなみに私が娘二人に性教育を始めたのはお風呂の時間です。とっても大事なところである『おまた』を洗おうというデリケートゾーンコスメを使うところから始めました。私はついついお風呂にこだわって話していましたが、「お風呂でももちろんよいと思いますが、場所やシーンは特にこだわらず、日常的に話ができるようになると、性教育のハードルも下がると思いますよ」とのじまさん。ご飯を食べている時や、くつろいでいる時など、さりげない日常に挟み込むことができるようになれば、お母さんの方もよし、やるぞ! と構えなくて済むようになりそう。また、のじまさんは繰り返し伝えることが重要だと言います。「いろんなパターンで、やるなら徹底的に行うことです。1度で済む話ではないので、繰り返し行い、子どもの中で繋がるように話していくことが大事です」性教育をしていくイメージ、少しは浮かんだでしょうか。難しく考えることはなく、わかりやすく少しずつ、長い時間をかけて伝えるということだと思います。そして、この性教育というのは、現代社会を生きるお母さんにとっても実は大きな意味のあることなのです。このことについては、次の3回目で詳しく述べたいと思います。
2019年03月24日先日、実に興味深い本が発売されました。それは 「お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!」 というショッキングなタイトル。これは、父親から性教育を受け、パンツの教室協会理事として日々奔走していらっしゃるのじまなみさん著書による性教育の本です。これが今、売れに売れているのだそう。表立っては「悩んでいる」とは言えない。けれど、この本を手に取る人がたくさんいると言うことは、つまり、のじまさんが投げかけたこの言葉、この不安要素は、子育て中のママの核の部分に刺さった、ということではないでしょうか。のじまなみ さん性教育アドバイザー。「とにかく明るい性教育【パンツの教室】協会」理事長。防衛医科大学高等看護学校卒業後、看護師として泌尿器科に勤務。自身にも三人の娘がおり「子供達が危険な性の情報に簡単にアクセスできる世界にいる」ことに危機感を抱き、2016年「とにかく明るい性教育【パンツの教室】アカデミー」を設立し、その後協会を立ち上げ、国内外のお母さんたちに性教育を伝えるべく、日々飛び回っている。 とにかく明るい性教育 パンツの教室協会 のじまなみ ブログ ■「性教育」は子どもたちを危険から守る手段情報氾濫時代。私たちは今、インターネットを通して、あらゆる情報に常に囲まれ、監視し、されながら日常を過ごしています。これはここ10年くらいのこと。スマホやパソコン、タブレット、ゲーム機などは、もはや現代人には欠かせない生活必需品です。でも、ここからどんどん「性」に対しての情報は発信されています。こんなに身近に「性」に対するモノやコトが手に入ってしまうのは、じつはとても怖いこと。特に、子育て中のママたちにとって、これは驚異以外の何者でもありません。一方で、私たちはその「リスク対策」をきちんと取れているでしょうか? そのために今、必要なのは、これまで“なあなあ” にされてきた「性教育」という教育です。これが、親自身にとっても子どもたちにとっても「危険から守る手段」になるのです。子育ての一般常識が30年前とは全く違うように、性教育もまた、新たなステージにきています。■「まだ早い」は「もう遅い」! 性教育は何歳から?筆者は、小さい頃から二人の娘に性教育をし始め、数年前から性教育ワークショップ「SEIJUKU」と言うグループを主宰しています。性教育に関心が高いママたち同士で、性教育についての情報をシェアする活動を行なっているのですが、そのセッションでも、それぞれのママが非常に不安を抱えていることが浮き彫りになっています。ママ自身が受けてきた性教育もバラバラ、性教育の指針がなく、どうやって伝えてよいのかわからない、迷っている人がとても多いという現状は、思ったよりも深刻なのでは? と感じています。ちなみに、のじまさんの話によると、ユネスコが2009年に発表した「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」では「性教育の開始年齢」が設定されており、なんと5歳だといいます。そして、のじまさんが行なっているパンツの教室では、「3歳から10歳の間に行うべし!」と伝えています。この年齢を聞いて、みなさんはどう思いますか?そんな世界の指針を尻目に、日本の性教育の現状といえば、全く進んでいない、と言ってよいでしょう。1990年に入りHIV問題が起きた時に、慌てて性教育を推進する動きが始まりましたが、すぐにバッシングが起こって、それ以降は後退する一方。政府も統一した指針は示さず、学校によって応対もバラバラ。熱心に性教育しようとする先生がいれば、それが問題視されると言うネガティブな方向へ進んでしまう。人の前では性教育の話はしてはいけない、それは学校でも同じ。タブー視されているのが「性教育」なのです。「日本でまだまだの性教育事情。なのに、その一方で日本は『性産業先進国』と、なんとも恥ずかしい汚名をいただいています。世界のポルノの6割は日本で生産されており、コンビニでは子どもの目線の高さに堂々とHな本が置いてあります。活発になったインターネットは、子どもと誤った性の情報を簡単につなぎ、子どもが性の対象になった事件を伝えるニュースは、毎日のように聞こえてきます。ママたちも一度はヒヤッとした経験があるのではないでしょうか?」と、のじまさんは警鐘を鳴らします。■「うちの子に限って」が起こり得るスマホやタブレット、ゲームは子育て中のママにとってはありがたいツールです。働きながら子育てをして家事も担って、そして最近では受験する子も増えています。何もかもがママたちの肩にのしかかってきて負担が大きい今の社会で、『ちょっと子どもに動画を見てもらってひと休みする』ことをダメだとは言えないでしょう。しかし、ここに恐ろしいリスクが潜んでいると言うことも自覚しなければいけません。のじまさんによると、2歳でもYouTubeからアダルトサイトに飛んでHな動画を目にしてしまった、と相談してくるケースはたくさんあるといいます。わずか2歳。「まだまだ赤ちゃんだから」と、うかうかしてはいられません。「それだけではありません。自分の裸の動画を撮って相手に送る、と言ったトラブルも多数報告されています。もちろん、撮りたくなるような仕掛けをされているので、子どもにはなんの罪もありません。子どもは面白いからやってしまう。そこにどんな危険があるか知らないから、そうしてしまうだけ。気をつけることができるのは、身近なお母さんしかいないんです」これらはなぜ起こってしまうのか?「交通ルールと同じです。教わっていないから。誰かがストップをかけて、イエス、ノーの判断を教えなければならないのに、教えられる大人が少ないんです」学校で教えられる性教育は20年前から何も進んでいないと言われています。また、教える内容も学校によってバラバラだし、4年生の保健体育では時間数も少なく、肝心なことは教えてくれません。そう、そもそも“母親が性教育について何も知らない状況では、何も始まらない”ということなのです。「性教育にはメリットしかありません!」とのじまさんは力強く断言します。その3大メリットは以下の3つ。1、自己肯定感が高まり、自分も人も愛せる人間になる2、性犯罪の被害者・加害者にならない3、低年齢の性体験・妊娠・中絶のリスクを回避できる子育てに悩むすべての女性が、どきっとさせられる事ばかりです。この3つを読むだけでも、性教育の必要性を感じていただけたのではないでしょうか。詳しくは2回目の記事で「では、性教育を具体的にどう行なっていくべきか」を含め、詳しく触れます。
2019年03月24日特別支援教育のくふうを取り入れると、どんな子どもにもわかりやすくなる『発達障害に生まれて』(松永正訓著/中央公論新社)ノンフィクションのモデルとなった立石美津子です。「特別支援教育は、発達に課題や凸凹がある子だけが受ける特別な指導」であると、一般的には思われているかもしれません。でも、私はそうではないと考えています。私は30年間、幼児や小学生を指導する現場で仕事をしていました。そこでさまざまな子どもたちと接してきました。また、自閉症のある息子は小学校入学時から特別支援教育を受けてきました。そしてその中で、できることが増えていったことを実感しています。その経験から、どんな子どもにも有効なくふうが、特別支援教育の中にはあるのではないかと感じています。そこで、「子どもが大人の話に集中できる環境づくり」「子どもを飽きさせないための“演技力”」「子どもに指示を出す時のくふう」の3つの観点から、特別支援教育のさまざまな場面での有効性を具体的にご紹介します。子どもが大人の話に集中できる環境づくり例えば、狭い喫茶店にいる時、隣の席に座る見知らぬ人の会話が丸聞こえ…ということがあります。でも、目の前の友人と話を始めたとたん、隣の席での会話は不思議と気にならなくなりますよね。私たちには、自分に向けられている声の主の言葉を「選択的に拾おう」とする脳のシステムがあるようです。ところが、これが難しく、自分に関係のない音がドンドン入ってきてしまうという特性がある子どももいます。例えば、教室で窓際の席に座っていると、校庭で行われている体育の授業での号令が聞こえてきてしまい、気になって仕方がありません。でもこれは、気になる程度は違っても、障害がない子どもにだって同じことが言えるのではないでしょうか。私は保育園の中でひらがなを指導する仕事をしていました。授業中、隣のクラスから音楽や歌い声が聞こえてくると、字の練習をしながら歌を歌う子がちらほらいました。こんな時は指導者側が「隣のクラスが静かな学習をしている時は、歌ではなく絵画制作をする」などのくふうをする必要があると感じました。このことは、家庭生活にも応用することができます。例えば子どもに何かを伝えたい時、兄弟姉妹が遊んでいる声やテレビの音が耳に入ってくると、子どもは集中して話を聞くことができません。こういう時は、テレビを消して物音がしないところに行き、子どもが話だけに集中できる環境を用意するとよいでしょう。聴覚だけでなく、視覚にも同じことが言えます。視界に関係のない情報が入ってくると、子どもは「今はどれを見なくてはならないのか?」と迷ってしまいます。例えば、これは小学校1年生に算数を教える時に使ったホワイトボードの画像です。どちらが集中できますか?Upload By 立石美津子Upload By 立石美津子後者ですよね。「ホワイトボードを見ましょう」と言われても、そこに関係ないたくさんの情報があると、子どもたちは意識して「今、見るべきもの」を探さなくてはなりません。ADHD(注意欠陥・多動性障害)の傾向がある子どもは、さまざまな刺激に影響されやすいという特性があります。関係ない情報がたくさんある中から、必要な情報を選び取ることが難しいので、「ここを見ましょう」と言われても、全く違う場所を見てしまうこともあります。でも、障害の有無に関わらず、子どもは低年齢であるほど、興味があること以外には集中が続かないものです。教室の壁面や黒板いっぱいに飾りつけをしている学校・幼稚園がありますが、その中で何かを指示しても、子どもは選択的に見るべきものを探せないかもしれないので、くふうが必要です。必要のないものはかくし、必要なものだけにして見せる。シンプルであることが大切です。この考え方も、家庭生活に応用することができます。机の上に物が散乱していたり、部屋に子どもの好きな玩具が散らかっていたりする中で、何かを伝えようとしても、子どもは話に集中することが難しいかもしれません。そういう時は、普段は使っていない(ものが少ない)部屋に連れて行くなどして、気が散らない環境をつくったうえで子どもに話をするほうが話に集中してもらえるでしょう。子どもを飽きさせないための“演技力”幼稚園・保育園時代は、保育者がピアノを弾いて歌を歌ってくれたり、手遊びをしてくれたりします。けれども、小学校ではそういう訳にはいきません。1クラス35名程度の大勢の子どもたちを集中させるには、内容そのものよりも、教師の声の出し方や身体の動き、小道具の使い方などがポイント。ここで「飽きさせないくふう」が必要になります。どんなに良い内容の授業をしていても、モゴモゴ話していたり、話し方にリズムテンポがなかったりすると、集中の続かない幼い子どもにはうまく伝わりません。それでも子どもたちは「授業中45分間はじっとしていなくてはならない」とがんばるのですが、だんだん集中が切れて、よそ見をしたりモゾモゾ動き出したりします。こういう時は、子どもたちに「真面目に授業を受けなさい」と言うよりも、まずは教師側に「退屈させないくふう」が必要だと思います。「発達障害がある子どもは扱いにくい」と言われることもありますが、私はむしろ「こういう子どもたちを集中させることができる教師は、指導力や技量もきっと高いのだろう」と感じます。これも、家庭で取り入れることが可能です。言葉の内容だけで言うことを聞かせようとするのではなく、声のトーン、スピード、テンポにも気を配る。服装も、エプロンを外したり、きちんとした格好をするなど、「いつもと違う」という雰囲気を出すと、子どもは「ああ、聞かねばならない」と察するのです。Upload By 立石美津子Upload By 立石美津子子どもに指示を出す時のくふう「早くしなさい」「きちんとしなさい」日常生活の中でこうした言葉を発する場面は少なくありませんが、この曖昧な言い方も、もっとわかりやすく変えることができます。例えば大人だって、病院が混雑している時に「もう少しお待ちください」と言われても、10分なのか30分なのかもわからず、すごく待たされている気持ちになってしまいます。でも「診察まで待ち時間あと20分」と言われたら、見通しが立ってわかりやすいので、待つことができます。まだ人生経験が浅い子どもには、漠然とした言い方では伝わりません。「早くしなさい」と言うよりも、具体的にいつどんな行動をするのか写真で示すと伝わりやすくなります。自然と時計も読めるようになり、親に「早く、早く」と急かされなくても自主的に行動するようになるのです。Upload By 立石美津子Upload By 立石美津子部屋が散らかる原因のひとつは、物の指定席が決まっていないことにあります。片づけをしていない子に「ちゃんと片づけなさい」と言うのではなく、入れてほしいおもちゃの指定席の写真を貼って「同じように入れてね」と伝える方が、どの子にとっても断然わかりやすいと思います。これは、ある保育園でされていた道具箱のくふう。中身が整理整頓された状態の写真を、箱の裏に貼ってあります。保育士がいちいち指示をしなくても、子どもたちが自分で写真を見て整理整頓できるようくふうされています。このように見える化すると、やるべきことがわかりやすくなり、子どもは自分で考えて行動することができるようになります。Upload By 立石美津子Upload By 立石美津子どんな子どもにもわかりやすく、伝わりやすいくふうを「住みやすい社会を作るためには、社会的立場の弱い人に話をきくのが一番確実」だとよく言われますが、私も子どもや障害がある人が安心して暮らせる社会は、どんな人にとっても快適で、安心して暮らすことができると思います。特別支援教育の中で使われる方法には、さまざまなくふうが織り込まれています。それは、障害がある子どもだけでなく、どんな子どもにとってもわかりやすいものです。幼児教育に携わり、また障害がある子どもを育てる中で、その実感は確かなものになっていきました。ぜひどんな子どもに対しても、活用してみてください。
2019年03月02日進学や仕事などで故郷を離れて別の街に住んでいる人は、同郷の異性に合うと恋愛感情を抱きやすいと言われています。地元から遠く離れた土地でも、「出身地方が同じ」というカップルが案外多いのも事実です。同郷というだけで心のバリアがあっという間に消え去りすんなり仲良くなれるのもポイントです。今回は同郷のカップルはうまくいく理由についてご紹介します。うまくいく理由① 共通点が多く、親近感が沸く職場や飲み会に同郷の人がいるとすぐに距離を縮めることができ仲良くなることができます。これは自分の知っていることや体験を、相手も同じように知っていて体験したことがあると互いに親近感が沸くからです。特に幼少期や思春期などの多感な時期を過ごした地元は「自分の核」として大切な場所です。自分の大切な場所を知っている相手に安心感や懐かしさを感じずにはいられません。地元の話題や美味しいお店、よく行く場所など同郷同士しかできない共通の話題ができるため、互いに意識しカップルになりやすいのです。うまくいく理由② 食事や味覚が合う相手が同郷だと味覚や味付けの好みが似ている場合が多く、外食するときや手料理でもてなす際もすんなりとメニューを決めることができます。「食事の相性」は長く付き合う上でとても重要です。食べることは3大欲求の1つでもあります。味付けや味覚など、食事が原因で離婚するカップルもいるほどですが、同郷の人で味覚が似ている場合には食事は全く問題にはなりません。むしろ同じ好みの食事を食べられるのでうまくいくカップルが多いのです。うまくいく理由③ 風習や県民性に理解があるその土地の風習や県民性に理解があるとカップルとしてうまくいく確率はぐっと高まります。例えば九州男児は一般的に「女性が男性を立てる」「亭主関白」「気が荒い」などのイメージがあります。他の地方の女性からすると「なぜこのタイミングで男性を立てなければいけないのか?」と理解に苦しむことがあります。しかし同郷の女性だとそれを当たり前として受け入れます。習慣や気候が似ていることはまた、笑いのツボが一緒というカップルも多いようです。まとめ同郷の異性には親近感を抱きやすく、共通点も多いことから気が合いカップルになりやすいです。味覚や習慣など他の地方のひとからは一見理解しがたい部分でもすんなり受け入れられるのも同郷同士のカップルの特徴です。「食事の相性」や「笑いのツボ」というのも長くお付き合いをする上で重要な部分ですので同郷同士だとうまくいきやすいのもポイントです。
2019年02月16日藤井聡太七段(*)が幼いころ受けていたことで注目を集めている『モンテッソーリ教育』。その歴史は古く、とくに海外では優秀な人材を育てる教育法として確固たる地位を築いています。一方で、「興味はあるけど、近所にモンテッソーリ教育の幼稚園や保育施設がない……」と諦めている方もいるのではないでしょうか?たしかにモンテッソーリ教育は、専門の知識を身につけた教員のもと、専用の教具を使わなければ学ぶことが難しいと思われがちです。しかし、自宅でもその要素を取り入れて遊ぶことは可能なのです。今回は、モンテッソーリ教育を取り入れた遊びの紹介と、それによって子どものどんな能力が伸びるのか、詳しくご説明します。*…2019年1月現在自立心と自己肯定感が育まれる独自の教育メソッドまずは、モンテッソーリ教育について簡単におさらいしましょう。■モンテッソーリ教育とは?女性医師であり教育家でもあったマリア・モンテッソーリによって、20世紀初頭にイタリアで考案された、子どもの自発性を重視する教育法。「子どもには自分を育てる力(自己教育力)が備わっている」という考え方が根本にあり、「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間を育てる」ことがモンテッソーリ教育の目的。40年以上にわたりモンテッソーリ教育を実践している『愛珠幼稚園』の園長・天野珠子先生は、「子どもの自主性を尊重し、それを大人が気づき、手伝うことで子どもの自立につなげていくことを大切にしています」と話します。つまり、親がすべきことは、「手取り足取りフォローしてあげるのではなく、挑戦する心を育てて応援すること」なのです。天野先生は「一人でできることが増えるほど、子どもの自己肯定感は育ちます」と述べています。モンテッソーリ教育とは、子どもを自立へと導き、自分で考えて物事に対応できるようになる、いわば“生きる力”を育む教育法でもあるのです。■モンテッソーリ教育の特色子どもは、その時期の発達に沿って「一人でやりたいこと」が出てくる。それは、“ある時期”に“ある行為”のみに現れることがわかっており、その時期を『敏感期』と呼ぶ。敏感期には、その時期に合わせた専用の教具を使って遊ぶ。それらの教具を使ったあらゆる学習活動を『お仕事』と呼び、子ども自身が自由に選んで遊ぶことで発育と自立をうながす。天野先生によると、「敏感期に合わせて、夢中になることを満足するまでやらせてあげるという経験が子どもの成長には必要」とのこと。敏感期に適切な環境に出合うと、子どもは集中現象を起こします。そして、集中現象が次々に満たされていくと心が満足し、お腹が空いたのも忘れるほど夢中になるらしいのです。私たち大人は、子どもが夢中になって何かに取り組んでいる様子を見守りたい反面、時間の都合や周囲への遠慮などから「さ、もう充分遊んだでしょ?」と切り上げてしまうことがよくあります。しかし、子どもの“夢中”は、大きな成長につながる重要な鍵です。時間や状況が許す限り、満足するまでとことんやらせてあげましょう。続いて、『敏感期』と『お仕事』について詳しくご説明します。敏感期に寄り添う優れた教育プログラムまず、本格的な『敏感期』に入る前に幼稚園で最初に行うのは【日常生活の練習】です。これはモンテッソーリ教育の基礎にもなるので、しっかりと身につけなければなりません。その後、【感覚教育】【言語教育】【算数教育】【文化教育】と続きます。■日常生活の練習大人のまねをしたがる「模倣期」と、身体が発達する「運動の敏感期」を利用して、自分の体を意志通りにコントロールする能力を身につけることが目的です。・ボタンをかける・室内を掃く・洗濯をする・ものを磨く・縫うなど、日常生活で行うさまざまな動作を大人がお手本を見せながら練習します。「自分のことを自分でできるようになる」という自立心や独立心のベースを築くことができます。■感覚教育言語・算数・文化教育という知的教育分野の基礎となります。感覚器官を使ってさまざまなことを練習し、感覚を洗練させることで、外界からより繊細な情報を収集できるようになり、知性や情緒が発達します。・対にする・段階づける・仲間分けするという3つの操作法が組み込まれた教具を使うことで、「ものを観察する能力」と「ものを考える方法」が身につきます。■言語教育絵カードや文字カードを使い、ことばの発達段階に合わせてきめ細やかなステップを踏んで、語彙を豊富にしたり文法を覚えたりします。「日常生活の練習」や「感覚教育」と合わせて行うことで、自然と文字の読み書きができるようになります。■算数教育算数教具を手で扱いながら、数の概念の基礎、十進法から簡単な計算までを学びます。ビーズを使い、数の具大量や十進法で桁が上がることを体感したり、数種類の切手を交換して掛け算を覚えたりします。■文化教育「ことば」と「数」以外の幅広い分野を学びます。世界地図パズルや時計などの教具に触れながら、子どもの知りたいという要求に応えるのです。分野を統合した「総合学習」のようなものです。幼稚園や教育施設で使用される教具は360種類にものぼり、すべて体系的につながっています。赤、青、黄の三原色をベースにした色鮮やかなものが多く、優れた教育的効果を発揮するだけではなく、子どもが思わず触りたくなるような魅力あふれるものばかりです。モンテッソーリで学ぶ子どもの「お仕事」モンテッソーリは著書の中で、「大人の仕事が生産的労働であるならば、子どもの仕事は人間を形成すること」と述べています。「つまみたい」「並べたい」といった衝動も、子どもの内面からあふれる自立への強い欲求であると言えるでしょう。つまり、家庭の中での自立や人間形成につながる事柄はみんな、子どもが自分自身を創るための「お仕事」でもあるのです。「モンテッソーリのメソッドを家庭で取り入れるためには、何よりも大人の子どもに対する接し方を重視する必要があります」と語るのは、モンテッソーリ教育施設「吉祥寺こどもの家」園長の百枝義雄先生。まずは、子どもをよく「観察」することから始めましょう。親にとっては不可解に見える子どもの行動にも、子どもが大きく成長するヒントが隠されているのです。子どもの “こだわり” と “伸びる能力” の関係性は以下です。同じことを同じ順序で繰り返したい「順序へのこだわり」→段取り力へ発展同じことを同じようにしたい「習慣へのこだわり」→集中力を育てる同じ場所に同じ人がいないと気持ちがわるい「場所へのこだわり」→倫理観へ発展高いところに乗って歩きたい「運動へのこだわり」→バランス感覚をつける3本指を使いたい「指先運動へのこだわり」→器用な手先をつくる(引用元:東洋経済ONLINE|家でもできる「モンテッソーリ教育」のコツ)このように、「こだわりを満足させることで伸びる能力」について理解できていれば、家庭でもモンテッソーリのメソッドを取り入れやすくなるはずです。家庭で子どもの能力を引き出すポイント次に、モンテッソーリ教育を取り入れた簡単な遊びをご紹介します。おすすめは「親指・人差し指・中指」の三指を使うお仕事です。【あけ移し】トングなどを使って豆や石を一方の容器からもう一方の容器に移します。100円ショップでも手に入るシュガートングが、子どもの手にはちょうどいいですよ。慣れてきたらピンセットを使って、大きめのビーズのあけ移しにも挑戦してみましょう。仕切りのあるケースを使えば、色別に分けて入れることもできます。色を認識し、判断して選り分けるという工程が生まれるので、難易度もアップしますよ。【お料理のお仕事】玉ねぎの皮むきや茹でたじゃがいもの皮むき、またはゆで卵の殻をむく、など「むく」という作業は料理を始める最初のステップとして非常に有効です。指先を使うだけの作業なので危険度が低く、すぐに達成感が得られるのもいいですね。また、前出の百枝先生による『「自分でできる子」が育つ モンテッソーリの紙あそび』(PHP研究所)では、モンテッソーリ園と同じ「お仕事」を自宅で再現する方法が紹介されています。この本を参考に、ハサミやのり、とじ針と毛糸などの道具を用意すれば、付属の型紙を使って気軽に「お仕事」に挑戦できます。たとえば、型紙を写して線に沿って「切る」、線に沿って一定間隔で描かれた点を目印にして「穴をあける」または「縫う」など、モンテッソーリのメソッドに基づいた手法で遊ぶことができるのです。そして、あの藤井七段が子どものころ100個作ったことで話題になった「ハートバッグ」の型紙と編み方も載っています。最後に、子どもが興味を抱き「やってみたい!」となったとき、親は次の点に注意しましょう。・親のお手本を子どもが見ているときには話さない・説明するときは動きを止める・手出しや口出しはしない・子ども自身が試行錯誤するチャンスを奪わない・出来ばえを評価しない穴をあける道具(「かるこ」など)や、抜い差し用の針は、初めて使わせるとき「危なくないかな?」と心配になるかもしれません。使うときは危なくないように見守ったり、子どもの手でも扱いやすい小さめの道具を用意したりと、「どうしたら子どもがうまく使えるか」ということを考えて取り組ませるといいでしょう。『「自分でできる子」が育つ モンテッソーリの紙あそび』(PHP研究所)***モンテッソーリ教育を家庭でも取り入れるには、道具を揃えるより先に「親の心がけ」が必要です。子どもが夢中で取り組んでいる様子を黙って見守り続けるーー簡単なようで難しいですよね。しかし、子どもには大人が思っている以上の能力が備わっています。子どもの自己教育力を信じて、見守ってあげましょう。(参考)Study Hacker こどもまなび☆ラボ|藤井聡太六段、Amazon共同創立者ジェフ・ベゾスが幼児期に受けていた「モンテッソーリ教育」とは?日本モンテッソーリ教育綜合研究所|モンテッソーリ教育についてStudy Hacker こどもまなび☆ラボ|子どもの自主性を尊重し、集中力と柔軟な対応力を育む「モンテッソーリ教育」【愛珠幼稚園園長 天野珠子先生】Study Hacker こどもまなび☆ラボ|子どもたちが自ら育つ力を応援する「モンテッソーリ教育」のメソッド【愛珠幼稚園園長 天野珠子先生】産経WEST|天才・藤井四段も学んだ「モンテッソーリ教育」とはー集中力と自分らしさ、周囲に流されず「好きなことをとことん追求する子供」に『できる子になる!0歳からのお手伝い』クーヨンBOOKS12,2015年6月,クレヨンハウス.東洋経済ONLINE|家でもできる「モンテッソーリ教育」のコツ百枝義雄・百枝知亜紀 著(2018年),『「自分でできる子」が育つ モンテッソーリの紙あそび』,PHP研究所.
2019年01月29日過去最多1万人以上来場予定!日本最大級の子どものプログラミング体験イベント!2019年2月9日(土)と10日(日)の2日間、日本科学未来館で開催される「ワンダーメイクフェス」は、プログラミングやロボット、デジタルファブリケーションといったテクノロジーを活用したIT×ものづくり教室「LITALICOワンダー」が主催するイベント。子どもたちと社会との接点を増やすことを目的に、通塾生の作品発表会として毎年、開催しています。体験型プログラムも盛りだくさんで、通塾生に限らずたくさんの子どもたちに親しまれています。当日は、■ITやものづくり系企業やスクールによるワークショップ・展示■子どもたちによるゲームやロボットのプレゼン発表■プログラミングのプチ体験&相談コーナーなど、遊べるコンテンツが盛りだくさんです♪2015年の初めての開催から回を重ねるごとに、内容・規模ともに大きく進化しており、今年で5回目となる今回は来場者1万人以上、発表者1,000名以上を見込んでいます。子どもの個性を見て、その子らしい成長機会をつくるLITALICOワンダーUpload By LITALICOニュースLITALICOワンダーは、幼児から高校生を対象として、試行錯誤することを通じて「創造力」を育むことを目的に、2014年4月、渋谷に開校しました。IT×ものづくりの機会を通して、子どもたちが創造力を解放してその子らしい世界を拡げられる社会をつくることを目指しています。発達障害のある子どもたちも多く通塾していますが、教室では年齢や特性などによるクラス分けはなく、どの子もフラットに通っています。好きなものを通じて、できることが増え、自信や自己肯定感が高まる子どもたちもたくさんいます。テクノロジーを見て、聞いて、触れるイベント!今年のワンダーメイクフェスは、これまでよりさらにスケールアップして2日間にわたって開催!見どころを紹介します。Upload By LITALICOニュース年長・小学生~高校生の子どもたちによるプログラミングやロボット製作などのプレゼンテーションや展示が、ワンダーメイクフェスの目玉プログラムです。ITやものづくり系のクリエイターの方からの作品へのフィードバックもあり、プログラミングを学ぶ子どもたちにとっての社会への発表の場となっています。Upload By LITALICOニュースITやものづくり関連の企業や専門学校などによる、テクノロジーツールの展示や体験もあります。子ども向けのIT教材やツールの最新事情をいち早く体験することができます。専門学校や通信制スクールによるカリキュラム紹介・進学相談コーナーなども行われるので、将来の進学先を考えるきっかけにもなりそうです。<協賛企業・学校>ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社/株式会社デジカ/株式会社イーケイジャパン(エレキット)/株式会社キッズスター/XYZプリンティングジャパン株式会社/クラーク記念国際高等学校/学校法人角川ドワンゴ学園 N中等部etcUpload By LITALICOニュースLITALICOワンダーによる遊べるコンテンツが盛りだくさんのコーナーです。プログラミングのプチ体験など、はじめてプログラミングに触れるという子どもたちでも楽しめるコンテンツを多数用意しています。■サインラリー発表会場内を巡ってサインを集めよう!■友だちと協力バトル※通塾生による紹介が必要ですScratch(スクラッチ)のゲーム制作プチ体験&プレイ!■ワンダー説明&相談コーナー(プログラミングのプチ体験コーナーあり)「プログラミングとは?」「子どもの将来にどう繋がるの?」そんな疑問に答えながら、LITALICOワンダーの特長をご紹介!そのほか、子どもたちがデザインした作品を展示・オンライン購入できるブースやU-18限定のプログラミングコンテストなど、子どもたちが「IT×ものづくり」を1日しっかり楽しめるコンテンツを多数用意しています。保護者の方にとっても、具体的にイメージしづらいプログラミング教育やICT教育やその事例に触れることができます。また、ワンダー説明&相談コーナーでは、プログラミングやロボットの習い事を検討している方のご相談も受けつけています。『ワンダーメイクフェス5』開催概要◇開催日時2019年2月9日(土) ~ 10日(日)10:00~17:30(9:30 開場)入退場自由◇開催場所日本科学未来館(東京都江東区青海2-3-6)新交通ゆりかもめ「テレコムセンター駅」下車、徒歩約4分◇参加費無料※日本科学未来館の常設展・企画展をご覧になる場合は別途入場料が必要です。◇参加・申し込み方法下記の特設サイトより入場申し込みをお願いします。当日は混雑が予想されるため、事前に入場申し込みをするとスムーズに入場できます。※当日参加も可能です。
2019年01月23日