病気で他界した母が残してくれたのは……(※写真はイメージです)私が25歳のとき、母が肝臓がんで亡くなりました。父から母の遺品として受け取ったものの中に真珠のネックレスがあり、この真珠のネックレスは父が母と新婚旅行で訪れた鳥羽で購入してプレゼントをしたものだと言われました。そして、生前の母は私が結婚するときに自分から手渡すつもりだったとも聞いて、涙が止まらなくなったものです。母と同じように私も大事なイベント時にネックレスを付けるように(※写真はイメージです)純白の美しい真珠のネックレス。思えば母はよく「よそ行き」という言葉を使ってそのネックレスを身につけており、私や兄の七五三・入学、卒業式のときに身につけていたことを思い出します。父曰く、そんなに高級な物ではないとのことでしたが、きっと母にとっては何よりも大切な宝物になっていたはず……。私は27歳のとき結婚しましたが、母の想いを叶えるためにウェディングドレスに合わせてネックレスも付けました。今も大切に保管しており、母と同じく息子・娘の七五三や入学式のときに身につけています。====================※本記事は、編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています。(マイナビ子育て編集部)
2024年10月04日ヘリテージは「受け取る側の気持ちも尊重したい」ーーYouTubeチャンネル『カジサック』でもお馴染みの奥さまと、お子さま5人の「カジサックファミリー」でのランウェイ、いかがでしたか?カジサック僕がいちばん下手でしたね。子どもたちは直前まで緊張していましたが、いざ表舞台に立つとえらい笑顔で歩いていて。さっきネットニュースにさっそく上がっている記事を見たら、僕がいちばん下手くそでした(笑)。「〜宝⽯のまち甲府〜KOFU JEWELRY LOVE PROJECT STAGE」に登場したカジサックファミリー。左から叶渚ちゃん、寅次郎くん、カジサックさん、千鈴ちゃん、羽留ちゃん、ヨメサックさん、冬詩くん©マイナビ TOKYO GIRLS COLLECTION 2024 AUTUMN/WINTERカジサックTGCには何度かお邪魔させてもらっていますが、毎回家族のいい思い出になっています。今回も非現実を味わわせていただきました。ーーテーマは「ヘリテージジュエリー」で、カジサックさんはカジュアルなスタイルにストリートに映えるジュエリーをつけています。カジサックかっこいいですよね! 僕は普段はアクセサリーをつけませんが、これを機にジュエリーを意識したいと思いました。子どもたちも、これをきっかけにジュエリーに興味持つんちゃうかなあと思いましたね。プラチナ、ダイヤモンドを使用したハニカムのペンダント(上)と、クロスのネックレス(下)を重ね付けーーカジサックさんはヘリテージジュエリーの存在を知っていましたか?カジサックジュエリーは知りませんでしたが、個人的には、実は以前から考えていたんです。時計を子どもに受け継ぎたいな、と。ーーまさに「受け継ぐ=ヘリテージ」ですね。いちばん近いのが、現在16歳の長男・冬詩さんですね。カジサック息子が20歳になったタイミングで、僕が持っている時計をあげたいな、と思っています。ーーその計画、お子さまたちは知っていますか?カジサックはい。僕もそれが楽しみすぎて、言うてもうてるんですよ。「20歳になったら、お酒を一緒に飲みながら時計を授けるっていう儀式をやろうな」言うて。子どもたちに言うてもうてるから、絶対に授けないといけない状況なんですよ(笑)。ーー受け継ぐとき、どんな想いを乗せたいですか?カジサックどこかに自分を感じてほしい、というのもありますし、なんだかごっついやらしい話ですけど(笑)、自分が渡そうと思っている時計って結構価値がある時計なので、なにかあったときに「これでどうにかせえよ」という想いもあります。ーー『マイナビ子育て』で取り上げたヘリテージ体験談の中には、「祖父の代から受け継いだ時計を父からもらったとき、父も祖父から『なにかあったらこれを売りなさい』と言われて受け取った」というものがありました。「自分はいなくとも、子どもの一助になりたい」という想いが込められているのですね。カジサック僕もそれに近いです。あとは、受け取る側の気持ちも大切なのかなと思います。数年後、子どもが20歳になったときに「これは彼に必要ないな」と思ったら、ひょっとしたら渡さないかもしれないですしね。押し付けるのはよくないと思うので、本人たちが「お父さんから受け継ぎたい」という気持ちが強かったら、あげようと思っています。夜、ひとりになると「ここまで育ってよかった」と泣きたくなるーー今日のランウェイでもYouTubeでも、本当に仲睦まじい姿を見せてくれるご家族ですが、お子さま5人の育児って想像を絶します……。カジサックやっぱり妻が一番大変ですよね。僕は家にいるときはできる範囲で家事をやっていますが、基本的に仕事で外に出ていますし。子育てに関しても同じです。僕は教育や叱ったりする部分を担っていますが、子どもたちとずっと時間を共にしているのは妻なので、めちゃくちゃ大変な思いをさせているな、と申し訳なく思うこともあります。しんどいところを妻任せにしてしまっているので。だから僕が胸を張って「子ども5人を育てるのって大変ですよ!」みたいなことは言えません。妻には本当に頭が上がりません。ーー一方で、幸せを感じるのはどんなときですか?カジサック仕事が終わって家に帰ってきたときです。子どもたちが出迎えてくれると、本っ当に、ピターーッ! っと疲れが取れるんですよ。彼らの成長をずっと見続けて、その過程を思ったりすると、夜とか泣きそうになったりすることもあります。腹が立つこともあるし、怒りすぎることもありますが、ふと落ち着いたときに思うとね、「ここまで育てられてよかったなあ」と、泣きたくなるんです。ーー心に染み入ることがあるのですね。カジサックそうですね。たとえば子どもが「ありがとう」と言ってくれた、ということを、ひとりになったときにふと「いい感じに成長してくれているな」と思い出してグッとくるんですよね。ーーカジサックさんのお子さまの年齢は上は16歳、下は4歳と、とても幅広く、さらに性格などもちがうとなると、それぞれどうやって付き合っていますか?カジサック昔から、僕と子どもの2人の時間を作っています。そうすると、それぞれの性格がわかってくるので、それがわかるとそれぞれに効果的な声のかけ方もわかるんですよね。ーー「2人の時間を作る」は、子育てのさなかに気づいたんでしょうか。カジサック生まれる前から考えていました。僕はYouTubeもそうなんですが、結構準備をするタイプの人間でして。子育てに関しても、「子どもってどうやって接したらいいんだろう」ということを生まれる前からすごい考えて計画していて、そのなかのひとつに「2人の時間を作る」がありました。深い夫婦喧嘩は「数日間置いて、頭を冷やして話し合う」ーーそんなに早い段階から! ほかにはどんな計画がありましたか?カジサック「両親ともに、赤ちゃんのときから感謝の気持ちを大きな声で聞かせる」とかです。ーー「ありがとう」を意識的に使うということですね。カジサックそうですね。子どもって、生まれたときはゼロの状態で、見るもの・接するものは親しかないわけじゃないですか。そんなときに汚い言葉を使っていると、それもそのままスポンジのように吸収してしまうかもしれない。だから、「ありがとう」という言葉をあえて大きな声で赤ちゃんのときからずっと言い続けて、1歳、2歳になっても続けて、気づくと子どもが「ありがとう」を自然に使うようになるんですよね。ーー実を結んだ瞬間に立ち会えるのは、とてもステキですね。カジサックありがたいですよね。ーーお子さまとも仲が良いですが、ヨメサックさんととても仲睦まじいですよね。円満の秘訣はありますか?カジサック喧嘩も普通にしますが、「喧嘩をしても、とにかく長引かせないこと」を目標にしています。その日のうちに話し合おう、と。でも、そこで終われない深い喧嘩もあるんですよね。「もう今日中にはムリだ」となったら、「2人とも落ち着いて冷静になるまで時間を置こう」と言い、2日間なら2日間、きっちり頭を冷やしてから2人で話し合うようにしています。ーーそうすることで、「喧嘩」ではなく「話し合い」になるのですね。カジサックそうですね。ーー普段からコニュニケーションを取っているからこそできることなのかな、とも思います。カジサックそうですね。プラス、相手へのリスペクトは必要だと思います。お互いにリスペクトがなくなると、どうしても上下関係などが出てくると思うので。ーーヨメサックさんのどんなところをリスペクトしていますか?カジサックリスペクトだらけです! 若いときに僕と結婚してくれて、21歳で1人目の子どもを生んでくれて、そこからずーっと赤ちゃんがいる状態なんです。長男が幼稚園に行ったころは右も左もわからん若手ママで、周りから「若いママだね」という目で見られていたと思ったら、気がついたらもう十何年の大ベテランですからね。「仲の良い家族」と言われるけど、ありのままだからプレッシャーはないーーごきょうだい、ずっと同じ幼稚園に行っているんですね!カジサックそうなんですよ。だから、そういうストーリーを振り返るとね……読者モデルをやっていて、僕と出会っていなかったらまた違った華やかな道を歩んでいたんちゃうかな、とか考えるんですよね。僕と一緒にいることを決めてくれて、自分の時間をなくして子どもたちに捧げていて……と思うと、もうリスペクトしかないです。ーーこれまでのおふたりの歩みを思うと、だからこその仲睦まじさなんだと実感します。最後に、この記事を読んでいるパパ、ママにメッセージをお願いします!カジサック子育てってひょっとしたらゴールなんかないんちゃうかな、という感じですよね。長い道のりの中、しんどいときもあると思います。僕たちも動画上では「仲良しこよしでいい家族」と言われたりしますが、揉めることもあれば、子育てが上手くいかんこともあります。ーー「仲が良い」と強調されすぎて、プレッシャーを感じることはないですか?カジサックそれはないんですよね。最初のころから無理なく嘘なく伝えているので、「仲良くしないといけない」というプレッシャーはゼロなんです。もちろん、ガツン! と叱っているところは使っていませんが、普段の考え方や姿をありのまま使っています。カジサックみなさんも、どうか自分を責めすぎずに、しんどいときはいろんなことを一回無視して、しっかりと休んでいいんじゃないかなと思います。ーー無視する、というのは楽になりますね。カジサック何も考えずにいる時間は必要です。お父さん、お母さんのどちらかに任せたり、自分の親や、親友など、もし子どもを見てもらえる人がいるならば、そういう存在に頼ってフリーな時間を作ることが、すごく大切なんじゃないでしょうか。ーーありがとうございました!カジサックさん/YouTuber、お笑いタレント梶原雄太さん。1980年8月7日生まれ、大阪府出身。NSC大阪校22期生で、1999年9月に西野亮廣さんとコンビ「キングコング」を結成。直後から大ブレイクしテレビ界を席巻。2018年、芸人の中でもいち早くYouTuber宣言をし、公式チャンネル『カジサック』を開設。現時点で登録者数246万人を誇る、芸人YouTuberの第一人者。(取材・文:有山千春撮影:松野葉子編集:マイナビ子育て編集部)
2024年10月01日20歳の誕生日、父からプレゼントされたものは……(※写真はイメージです)私が20歳の誕生日を迎えた日に、父からダイヤモンドが埋め込まれた腕時計を渡されました。「これ何?」と父に聞いてみると、その時計は父のお父さん、すなわち私の祖父から渡された物だということです。ちなみに、父も20歳になった時に受け継いだとのこと。ただ、その時計は私にはちょっと派手すぎて日常的に使い回すにはかなり気が引けるデザインで……。そこで、「まぁうれしいけど、この時計、自分にはちょっと扱いづらいな」と父にぼやくと、父は……。祖父と父の絆が詰まったこの時計を、これからも大事に引き継いでいきたい(※写真はイメージです)「もし、これから生活に困ったときがあったら、この時計を売ってお金にしなさい」父もそう言われて、祖父から受け取ったそうです。さらに父からは、「お前の子どもが20歳を迎えたら、同じようにこの時計を渡しなさい」と言われ、私は「この時計は、家族を思う気持ちが詰まった時計なんだな」と、実感しました。またそれと当時に、「代々受け継がれたこの時計は、絶対売らないようにしなきゃな!」と、気が引き締まりました。====================※本記事は、編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています。(マイナビ子育て編集部)
2024年08月25日祖母が大事に身につけていた翡翠のリングをもらい受けることに(※写真はイメージです)子どものころから母方の祖母にとてもかわいがられていた私がもらったのは、翡翠のリングでした。地元で手広く商売をしていた祖母の父親が、結婚したときに贈ってくれた物だそうで、デザインは古いながらも一目で立派なものだとわかるリングです。祖母がなぜ私に譲ってくれたのか?(※写真はイメージです)大学へ入学したころ、「自分にはもう使う機会もないし、孫につけてもらえると嬉しいから」と、譲り受けました。親戚一同が揃って会食するときなど、改まった場では祖母は必ずこのリングをつけていたことを今でもありありと覚えています。翡翠は、祖母の時代とても貴重な宝石として高く評価されていたもの。どうしてこれを私に譲ろうと思ったのか……。もらったときは、いまいちわからなかったのですが、あとで母に聞いたところ、私は大勢いる孫の中で唯一女の子の孫だから、ぜひこれを身に着けてほしい、とよく言っていたそうです。これからも代々受け継いでいきたい(※写真はイメージです)祖母の優しい想いが込められた翡翠のリング。普段使いはとても出来ないので、改まった場で身に着けるようにしています。私の祖母がしてくれたように、代々受け継いていきたいと思っています。====================※本記事は、編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています。(マイナビ子育て編集部)
2024年07月28日東京都・表参道の根津美術館は、王朝文学から平家物語、曾我物語、西行物語、お伽草子まで、さまざまな物語を描いた絵画作品のコレクション展「物語をえがく -王朝文学からお伽草子まで-」を開催している。会期は12月23日まで(月曜休館、ただし11月23日は開館し、翌24日休館)。開館時間は10:00~17:00。入館料は一般1,000円、学生800円、中学生以下無料。同展は、伊勢や源氏の王朝文学から平家物語、曾我物語、西行物語、そして酒吞童子をはじめとするお伽草子まで、さまざまな物語を描いた多彩な形式の絵画作品を集め、展示するもの。古くから絵に描かれ、楽しまれてきた物語だが、たとえば、最古の歌物語である伊勢物語の存在が文献上に知られるのは、源氏物語のなかに絵巻のかたちで登場するのがはじめてとなる。ほかにも、源氏物語の作中で行われた「絵合」というイベントでは、ほかにもさまざまな物語絵が競いあわされているという。また、源氏物語には、物語を音読させながら絵を眺めるといった鑑賞方法も記されており、やはり物語の楽しみが絵とともにあったことがうかがえる。源氏物語も、成立後まもなく絵に描かれ始めたと考えられているということだ。物語絵は、中世まではもっぱら絵巻や冊子、色紙といった小画面に描かれており、絵巻ではストーリー展開や情景の移り変わりが横長の画面に巧みにあらわされ、色紙でも複数の画面をアルバムに仕立てる画帖が人気を集めていた。やがて、近世になると屏風にも描かれるようになり、物語のダイジェストを大画面に散りばめるタイプがある一方、一場面のみを大きく印象的に描く作例もあったということだ。なお、関連プログラムとして、学芸員がスライドを用いて説明するスライドレクチャー「物語をえがく」(11月25日・12月11日)、「扇面絵意画巻」(12月4日)が開催される。開催時間は各日13:30~約45分間。予約不要、聴講は無料だが入館料が必要となる。また、会期中同館庭園の紅葉が見ごろを迎えるため「南青山で紅葉狩り」キャンペーンが開催される。開催期間は11月25日~11月29日。キャンペーン期間中は茶庭開放が行われ、11月26日15:00~16:00には茶室「一樹庵・披錦斎」に入ることができる(入室のみ、お茶の用意はなし)。
2015年11月25日