15歳のころから、ヘルペスを発症するようになりました。ヘルペスとは小さい水ぶくれが集った皮膚疾患のことです。主に唇の上に小さい水疱ができ、水疱がつぶれた後はかさぶたになって回復していきます。それが範囲の割に痛くて痛くて。ヘルペスは体が疲れていたり、私の場合は精神的な疲れがたまったときによくなっていました。しかし、最近は発症するタイミングが変わってきたのです。ヘルペスとは一生付き合わねばならない幼いころに「水ぼうそう」にかかった人は、死ぬまで体内に水痘ウイルスを抱えたまま共存していかねばならないそうです。普段、ウイルスは三叉神経に潜んでいて体力が低下したときにウイルスが暴れ出して、皮膚表面に現れるとのことです。私もそのことを知ってからはできるだけ疲れをためないようにと心がけていました。ヘルペスの発症は自分では予測できず、突然発症するので皮膚科でもらった塗り薬は常に持ち歩いていました。小さな子どもがいると心配ごともたくさんありますし、ママ友との関係や、パート先での疲れもあったりしたので、ヘルペスは1年のうち季節ごとに最低2回ずつはかかっていたと思います。子どもは大きくなって生活に余裕ができたのに気が付けば3人の子どもたちも一番上は大学生、次は高校生、一番下の子も中学2年生になりました。子どもたちを全力で叱ることもなくなり、親同士の付き合いもほとんどなくなりました。学校行事も親が率先して参加することは少なくなったので私の生活には余裕ができました。仕事も以前はフルタイムでしたが、疲れやすくなったこともあり短時間の勤務に変えました。これで体力も精神的な疲れからも解放されたのでもうヘルペスにもかからないだろうと思っていたのですが……。なんの前触れもなく、あのむずがゆい初期症状がまたも唇の上に現れたのです。年を取るとホルモンバランスが悪くなる私は更年期に入り、更年期らしい症状をなんとなく感じていました。そんなに暑くない日にうなじから大量の汗をかくことがあったり、脈が速くなったり。そういうときは必ず何日か後に生理が来ます。生理周期もここ2年ほどは2カ月開いたり、そうかと思えばすごく早い周期で来たり。生理前は必ずと言っていいほどヘルペスになります。ホルモンのバランスの変化で免疫力が落ちているのでしょうか。わかりやすい疲れは感じませんし、ストレスもなくなったと思っているのでヘルペスの原因がわからずにいましたが、これでふに落ちました。まとめやっと自分の時間で生活できるようになり、ストレスもなくヘルペスとも縁が切れると思っていました。しかし今度はまた違った原因で、以前より頻繁にかかるようになってしまいました。年齢を重ねると自分では以前よりも体をいたわっているつもりだったんです。やっぱり自然の摂理通り、体は確実に衰えているんだとしみじみ感じました。しかし、ヘルペスになりそうな時期は大体体調でわかるようになったので、心の準備はできそうです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouTuberとしての情報発信もおこなっている。著者/大橋らむね小売業を中心に事務職や飲食店でパートとして勤務。体を動かすことが好きで、日々ウォーキングをおこなっている。
2024年02月04日15歳のころから、ヘルペスを発症するようになりました。ヘルペスとは小さい水ぶくれが集った皮膚疾患のことです。主に唇の上に小さい水疱ができ、水疱がつぶれた後はかさぶたになって回復していきます。それが範囲の割に痛くて痛くて。ヘルペスは体が疲れていたり、私の場合は精神的な疲れがたまったときによくなっていました。しかし、最近は発症するタイミングが変わってきたのです。★関連記事:激痛!口唇ヘルペスの悪化で学んだ適切な診断と治療の重要性【体験談】ヘルペスとは一生付き合わねばならない幼いころに「水ぼうそう」にかかった人は、死ぬまで体内に水痘ウイルスを抱えたまま共存していかねばならないそうです。普段、ウイルスは三叉神経に潜んでいて体力が低下したときにウイルスが暴れ出して、皮膚表面に現れるとのことです。私もそのことを知ってからはできるだけ疲れをためないようにと心がけていました。ヘルペスの発症は自分では予測できず、突然発症するので皮膚科でもらった塗り薬は常に持ち歩いていました。小さな子どもがいると心配ごともたくさんありますし、ママ友との関係や、パート先での疲れもあったりしたので、ヘルペスは1年のうち季節ごとに最低2回づつはかかっていたと思います。子どもは大きくなって生活に余裕ができたのに気が付けば3人の子どもたちも一番上は大学生、次は高校生、一番下の子も中学2年生になりました。子どもたちを全力で叱ることもなくなり、親同士の付き合いもほとんどなくなりました。学校行事も親が率先して参加することは少なくなったので私の生活には余裕ができました。仕事も以前はフルタイムでしたが、疲れやすくなったこともあり短時間の勤務に変えました。これで体力も精神的な疲れからも解放されたのでもうヘルペスにもかからないだろうと思っていたのですが……。なんの前触れもなく、あのむずがゆい初期症状がまたも唇の上に現れたのです。年を取るとホルモンバランスが悪くなる自分なりに調べてみると、更年期に入るとPMS(月経前症候群)が悪化することがあるようで、私はその更年期らしい症状をなんとなく感じていました。そんなに暑くない日にうなじから大量の汗をかくことがあったり、脈が速くなったり。そういうときは必ず何日か後に生理が来ます。生理周期もここ2年ほどは2カ月開いたり、そうかと思えばすごく早い周期で来たり。生理前は必ずと言っていいほどヘルペスになります。ホルモンのバランスの変化で免疫力が落ちているのでしょうか。わかりやすい疲れは感じませんし、ストレスもなくなったと思っているのでヘルペスの原因がわからずにいましたが、これでふに落ちました。まとめやっと自分の時間で生活できるようになり、ストレスもなくヘルペスとも縁が切れると思っていました。しかし今度はまた違った原因で、以前より頻繁にかかるようになってしまいました。年齢を重ねると自分では以前よりも体をいたわっているつもりだったんです。やっぱり自然の摂理通り、体は確実に衰えているんだとしみじみ感じました。しかし、ペルペスになりそうな時期は大体体調でわかるようになったので、心の準備はできそうです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。著者/大橋らむね小売業を中心に事務職や飲食店でパートとして勤務。体を動かすことが好きで、日々ウォーキングをおこなっている。
2022年09月02日唇や口の周辺がウイルスに感染することで起こるとされる「口唇ヘルペス」は、一度感染して免疫を持っていたとしても再感染や再発の可能性があるといわれています。ここでは、口唇ヘルペスの基礎知識について詳しくご紹介します。口唇ヘルペスとは「口唇ヘルペス」は、単純ヘルペスウイルスというウイルスに感染することによって、口周辺や唇に小さな水ぶくれができてしまう病気といわれています。単純ヘルペスウイルスは、唇をはじめとする顔面などの上半身に発症しやすい1型と性器などの下半身に発症しやすい2型の2種類があるといわれています。いずれも非常に感染力が強いといわれており、直接的な接触だけでなく、物を介しても感染する可能性があります。最近は抗体を持たない人が増えている以前は、子供の間に家族から感染して抗体を持っていたといわれています。しかし、核家族化などのライフスタイルの変化や衛生状態の改善により、現在は20歳代〜30歳代のうち半数程度しか抗体を持っていないといわれるほどです。初めての感染が子供のうちであれば、ほとんど症状がなく、症状があらわれたとしても軽症で済むことがほとんどといわれています。また、1型の抗体をもっていれば2型の感染率が低くなるといわれ、発症したとしても症状が軽いとされています。年齢が高くなるほど抗体を持っているといわれていますが、最近は大人になってから初めて感染するといるケースがあります。この場合、まれに重症化してしまうケースもあるため、子供のうちに感染していない場合は、感染しないように注意した方がよいでしょう。口唇ヘルペスの症状ウイルスに感染して起こる症状は、皮膚症状がほとんどといわれており、2週間ほどで症状が治癒するといわれています。経過によってあらわれる症状にも特徴があるとされています。前駆症状口唇ヘルペスは、水ぶくれなどの視覚的な症状があらわれる前にその兆しがみられるといわれてます。具体的には、ピリピリ、ムズムズ、チクチクといった感覚や熱感、かゆみなどとされています。皮膚症状症状があらわれ始めた直後と数日経過したときで、皮膚症状が少し異なるといわれています。・初めにあらわれる症状前駆症状を自覚して半日くらいすると、唇やその周辺の一部の皮膚が赤みを帯び、腫れてくるといわれています。患部でウイルスが増殖をしている時期と考えられており、このタイミングで治療を始めるのがよいとされています。・2〜3日経過後にあらわれる症状赤くはれた後、その上に水ぶくれの症状があらわれはじめるといわれており、軽いほてりや痛み、かゆみなどの症状をともなうことがあります。初感染の場合は5mm大の水ぶくれができやすく、場合によっては発熱するケースもあります。水ぶくれは、再発を重ねるほど小さくなるとされていますが、やぶれた水ぶくれに触れることで感染してしまう可能性があるため、注意しましょう。回復期水ぶくれは、やがてかさぶたとなって徐々に回復し、10日〜2週間ほどで症状がなくなることが多いといわれています。口唇ヘルペスの感染経路単純ヘルペスウイルスは、患者との接触など直接的な接触が主な原因といわれています。ただ、感染力が強いウイルスのため、患者が触れたタオルやグラスなどの食器といった物を介しても感染する可能性があるといわれています。口唇ヘルペスの予防口唇ヘルペスの予防は、発症させないための予防と発症後の予防の2つに分けることができます。発症させないための予防方法日常生活で受ける精神的なストレスや肉体的なストレスが体力や抵抗力を衰えさせるといわれています。すると、口唇ヘルペスを再発させる可能性が高まるとされています。また、疲労しきっているときや体調不良の際に紫外線を浴びることで、全身の免疫力を低下させてしまうことがあるといわれています。口唇ヘルペスを再び発症させないためにも、バランスのよい食事や十分な休息を心がけて身体の健康をキープするだけでなく、ストレスをうまく発散して精神的な健康の維持にも努めましょう。発症後の予防方法発症後は、感染の拡大を防ぐための予防が重要といわれています。・自分自身に対する予防患部に直接触れたり、水ぶくれを故意的に破ったりすると感染が拡大する可能性があります。また、場合によっては細菌感染が加わって、痕が残ってしまうことにもつながるといわれています。気になっても、患部に触れないことが大切です。触れてしまった場合は、しっかりと手を洗うようにしましょう。・接触に対する予防口唇ヘルペスを起こす単純ヘルペスウイルスは、物を介して感染する可能性があるため、症状が出ている間は家族をはじめとする身近な人と接触する際に注意を払う必要があるとされています。特に、母親が感染しておらず抗体を持っていない新生児が、免疫機能の発達が未熟なために重症化する可能性があります。白血病や悪性腫瘍、アトピー性皮膚炎などの病気を患っている人も感染しやすいだけでなく、重症化する可能性が高いといわれています。また、口唇ヘルペスの抗体を持たないパートナーとのキスも控えたほうがよいでしょう。口唇ヘルペスの治療法治療薬は、抗ヘルペスウイルス薬を使用するケースが一般的で、軽症であれば外用薬を1日数回患部に塗るよう指示されることが多いといわれています。しかし、中等症以上の場合や再発をくり返している人、重症化しやすいと判断される人の場合は、内服薬を用いて治療を行うケースが多いとされています。いずれも薬もウイルスの増殖を抑える働きがあるため、症状があらわれはじめた早い段階で治療にとりかかることで、症状が出現しないか出ても軽症で済むといわれています。重症化してしまった場合や内服薬を服用しても症状の改善が見られない場合、内服薬の変更や点滴注射を行うこともあります。ひどい場合は、入院治療となるケースもあるため、前駆症状を自覚した時点で医療機関を受診するようにしましょう。監修:コッツフォード 良枝
2017年05月01日子供から大人まで、幅広い年齢層で発症するとされる「口唇(こうしん)ヘルペス」は、再感染や再発をくり返すという特徴があるといわれています。口唇ヘルペスと診断されたとき、どのような薬を用いて治療していくの、薬の種類や効果についてご紹介していきます。口唇ヘルペス(単純ヘルペスウイルス1型)とは唇や口の周辺にできる口唇ヘルペスは、上半身での発症を中心とする単純ヘルペスウイルスの1型に感染することで起こるとされています。この単純ヘルペスウイルスは感染力が強いといわれており、主な感染経路は直接的な接触や患者が使用したタオルや食器などの物を介して感染すると考えられています。一度感染したら免疫があるため、再び感染しないように思われがちですが、口唇ヘルペスは再感染や再発の可能性があるとされています。そのため、大人になって発症したケースのほとんどが再発で、頻度としては年1〜2回が多いといわれています。子供のうちに初めて感染(初感染)した場合、症状があらわれにくく、あっても軽いといわれています。しかし、大人になって初感染すると症状が重症化する場合があり、注意が必要といわれています。口唇ヘルペスを治療する薬の種類治療に用いられる薬の形はさまざまですが、どのようなタイプであってもウイルスの増殖を抑える効果が期待できる抗ウイルス薬を処方されるケースがほとんどです。軟膏などの塗り薬(外用薬)軟膏など、直接患部に塗ってウイルスを抑制する働きがあるといわれています。内服薬と比較すると効果は劣るといわれていますが、費用の負担は軽いといわれています。症状が軽症の場合や治りかけの場合に処方されるケースが多いですが、症状が長引いている場合は弱った皮膚から細菌が侵入して細菌感染を起こす可能性があるため、抗生物質を含む外用薬を併用するケースもあります。錠剤などの飲み薬(内服薬)飲み薬は、体内から単純ヘルペスウイルスの活動を抑制する働きがあるといわれています。多くの場合が5日間の処方とされています。点滴静脈注射免疫不全などにより重症化しやすい人や全身症状があらわれている場合、入院治療となり、抗ウイルス薬の点滴を注射して治療を行うケースもあるといわれています。市販薬の効果とは口唇ヘルペスの初期の場合、口唇炎やニキビなどの皮膚病と見分けがつきにくく、誤って市販のステロイド薬を使用することで症状を悪化させてしまうことがあるといわれています。そのため、口唇ヘルペスの治療に用いられる薬は、医師が症状や副作用に配慮したうえで処方されるのが一般的とされています。早めに抗ウイルス薬を使用すれば、ウイルスの増殖を抑制できるとされていますが、自己判断で市販薬を使用せず、皮膚科を受診して医師の指示に従うようにしましょう。口唇ヘルペスを治療する薬の副作用口唇ヘルペスの治療には抗ウイルス薬を用いるケースが多いとされていますが、人によっては副作用を起こす可能性があります。吐き気をはじめとする胃腸症状と引き起こすとされているのが、内服薬や外用薬、点滴など複数の薬の形がある「アシクロビル(薬剤名)」や「塩酸バラシクロビル(薬剤名)」の内服薬です。軟膏に多いとされる「ビダラビン(薬剤名)」では、皮膚のかゆみ、赤み、刺激感といった症状を引き起こしやすいといわれています。服用後や塗布後になんらかの異常がみられたら、使用を中止して医師に相談しましょう。口唇ヘルペスを薬で治すまでの使用期間一度単純ヘルペスウイルスが体内に侵入すると、神経細胞などに入りこんでしまうため完全に取り除くことは難しく、一生そこに棲みついて感染を継続させるといわれています。口唇ヘルペスの場合、主に三叉神経節に潜伏するとされていますが、正しく治療することで症状は治まるといわれています。感染した初期のころは、前駆症状といわれる唇やその周囲でピリピリやムズムズなどの違和感、痛み、かゆみといった自覚症状があらわれやすいといわれています。その後、違和感などを覚えた患部は、数時間から数日で赤くはれて水ぶくれができはじめます。初感染の場合の水ぶくれは、直径5mm程度の大きさがあるといわれていますが、再発の場合は、皮膚の赤みなどの範囲や水ぶくれの大きさも小さくなる傾向にあるといわれています。水ぶくれが破れてかさぶたになった後は症状の改善が進み、多くの場合が2週間ほどで回復するとされています。ただ、治療のタイミングが遅れると症状の改善にも時間がかかってしまうといわれています。また、症状も重くなりやすいため、薬は口唇ヘルペスの兆しとされる前駆症状があらわれたときに服用するのが理想といえるでしょう。薬で症状を改善することは可能とされていますが、何度も起こさないためにも、疲労やストレス、皮膚の摩擦や刺激などの悪化因子や発症因子を避ける生活を心がけることも大切です。監修:コッツフォード 良枝
2017年05月01日子供のころに初めて感染するケースが多かったといわれている「口唇ヘルペス」ですが、現在は大人になって初めて感染するケースも多いといわれています。ここでは、口唇ヘルペスを発症したときに行く診療科や治療方法について詳しくご紹介します。大人になって感染することもある口唇ヘルペスとは口唇ヘルペスは、感染力が強いといわれている「単純ヘルペスウイルス1型」に感染することで、唇やその周辺に水ぶくれの症状を引き起こすといわれています。ウイルスに直接触れることだけでなく、物を通じて感染することもあるため、家族や身近な人からの感染の可能性も高いのです。現在、口唇ヘルペスを引き起こす単純ヘルペスウイルスの抗体を持つ人は少ないといわれており、家庭内をはじめとするさまざまな場所の衛生状態が改善されていることが影響していると考えられています。大人になってあらわれる口唇ヘルペスのほとんどが再発といわれていますが、大人になって初感染するというケースも少なくなく、重症化してしまう可能性も考えられます。口唇ヘルペスに感染・発症したときは皮膚科へ口唇ヘルペスは皮膚疾患のひとつとされているため、症状があらわれはじめたときには皮膚科を受診しましょう。近くに皮膚科がない場合、病院によっては内科でも診察が可能です。口唇ヘルペスを引き起こす単純ヘルペスウイルスは、一度感染すると体内の神経節に棲みつくと考えられています。そのため、一度感染して抗体ができたとしても、再感染の可能性もあります。体調不良などをきっかけに再発をくり返しやすいともいわれているため、長期に渡って悩まされる人も少なくありません。ただ、適切な治療を早い段階で行えば、あらわれる症状は比較的軽く、症状の回復も早まるとされている病気です。皮膚の異変に気がついたら、早めに医療機関を受診するようにしましょう。医療機関を受診すると問診や視診が行われ、医師によって口唇ヘルペスかどうかを判断されます。ウイルスの抗体の有無を詳しく調べるために採血が行われるケースもあります。ウイルスを完全に排除する薬はないとされており、治療にはウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬を用いられるのが一般的です。口唇ヘルペスの病院での治療法とは口唇ヘルペスと診断されると、単純ヘルペスウイルスの増殖を抑える作用のある抗ウイルス薬を使った薬物による治療法が一般的です。治療に用いられる主な処方薬(内服薬・塗り薬)治療に用いられる主な薬は、軟膏やクリームなどの外用薬と錠剤をはじめとする内服薬などがあります。・外用薬口唇ヘルペスの症状があらわれている患部に直接塗布するタイプの薬とされており、薬の形には軟膏やクリームなどがあります。比較的軽症なケースに用いられることが多く、患部から直接アプローチしてウイルスの増殖を抑制し、症状の広がりを抑える働きがあるといわれています。薬にもよりますが、1日数回塗布するよう指示されることが多いとされています。外用薬を塗った後は、忘れずにしっかりと手を洗いましょう。・内服薬経口薬ともいわれることがある飲む薬で、薬の形では錠剤タイプが広く知られていますが顆粒タイプもあるといわれています。体内から原因とされる単純ヘルペスウイルスへアプローチして、ウイルスの増殖を抑制する効果が期待できます。ウイルスをなくす作用はないとされていますが、皮膚から神経細胞に戻り棲みつこうとするウイルスの量を減らすのにも有効とされているため、再発しにくくする効果も期待できるといわれています。このことから、中等症以上や再発の可能性が高い人、重症化しやすい人などに処方されることが多いとされています。前駆症状があらわれたタイミングに飲むことでより回復が早まりやすいとされており、水ぶくれの症状があらわれはじめてから2日以内が理想であるといわれています。・点滴症状の重症化や内服薬の効果がみられない場合、入院治療が必要となることがあります。その際の治療に、点滴注射薬を使用することがあるといわれています。免疫不全など身体の抵抗力が低下している場合などにも使用されることもあります。日常生活における治療法口唇ヘルペスは、健康が損なわれているときにかかりやすいといわれています。具体的には、疲労やストレス、風邪(かぜ)をはじめとする病気や治療に用いられる薬などがあげられます。免疫機能の低下はもちろん、抗体を持っていたとしてもこれらによって身体の抵抗力が下がっていると感染しやすくなります。また、再発の原因にもなりやすいとされているため、口唇ヘルペスの治療においても、心も身体も健康を維持することが重要と考えられています。治療中だけでなく、普段からバランスのよい食事を心がけ、身体と心を十分に休息させましょう。監修:神林由香
2017年04月30日口唇ヘルペスは、以前は子供のうちに初めて感染する人が多い病気とされていました。しかし、現在は家庭内における衛生面の改善により、抗体を持たずに大人になる人も多く、20代〜30代の約半数ほどしか抗体を持っていないといわれています。ここでは、口唇ヘルペスに感染することで起こる症状の特徴や再発の可能性について解説していきます。口唇ヘルペス(単純ヘルペスウイルス1型)とは唇やその周辺にできる水ぶくれが主症状といわれる口唇ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスの1型が原因といわれています。このウイルスの感染経験がなく抗体を持たない人や、抗体を持っていても抵抗力が低下している場合は、感染しやすいといわれています。さらに、感染力が強いといわれており、ウイルスを持つ人との接触だけでなく、タオルや食器などの物を、感染者が使用したことによるウイルスの付着が原因で感染する可能性もあるのです。目に見える症状が出ているときは、患部でウイルスが増殖をくり返しているときと考えられており、ウイルスが大量に出ているといわれています。そのときの接触は特に控えるようにしましょう。もし感染すると、接触から3日〜7日後くらいに症状があらわれはじめるとされています。感染者と接触したらその期間は注意深く観察するとよいでしょう。口唇ヘルペスの症状とサイクル多くの場合、症状は4つの段階に分けることができるといわれています。重症なケースでなければ、2週間ほどで回復することが多いとされていますが、早いタイミングで治療を開始するほど治りが早い傾向にあるといわれています。(1)ピリピリ・チクチクする前兆がある水ぶくれの症状があらわれる前に、前駆症状があるといわれています。具体的には、ピリピリ、ムズムズ、チクチクといった皮膚の違和感や痛み、かゆみなどです。初感染の場合は気づかないこともありますが、再発をくり返すほど気づきやすくなるといわれています。(2)赤みや腫れがある前駆症状を感じたあと、半日程度で唇や口の周囲の一部分の皮膚で赤みを帯びた腫れがあらわれはじめるといわれています。患部ではウイルスの増殖が活発になっていると考えられているため、このタイミングに治療を始めることが理想とされています。(3)患部が水疱(水ぶくれ)になるウイルスの増殖が進むと、2〜3日後に赤みを帯びた腫れが水ぶくれに変化していきます。初感染では、水ぶくれが多発しやすく、その大きさも5mm大になるといわれています。体調によっては、発熱や耳の周囲にあるリンパ腺がはれる可能性もあります。ただ、一般的には再発をくり返すほど水ぶくれの大きさは限局し、小さくなっていくとされています。(4)水疱がかさぶたになり回復水ぶくれがしだいにかさぶたとなり、時間の経過とともに症状が治まっていくといわれています。10日〜2週間程度で治まるケースが多いですが、症状の程度や体調によって前後するとされています。水ぶくれの中には、たくさんのウイルスが存在しているとされているため、破れたところを触ると感染が拡大すると考えられています。気になっても触れないようにし、触れてしまった場合はせっけんなどを使用して洗い流すようにしましょう。口唇ヘルペスを再発させない治療方法口唇ヘルペスを引き起こすとされる単純ヘルペスウイルスは、「潜伏感染」タイプのウイルスといわれています。一度感染すると神経節の中に潜み続けるため、抗体を持っているから安心とは言えない病気のひとつです。潜んでいる間は症状が出ることはありませんが、なにかをきっかけに神経節から出てきて症状を引き起こすことから、再発の可能性が高い病気といわれています。病気やストレス紫外線などに気をつける再発しやすいのは、風邪(かぜ)や外傷、胃腸障害によって身体の抵抗力が下がっているときや、老化、疲労、ストレスなどで免疫機能の低下がみられるときといわれています。ほかにも、紫外線を強く浴びることで全身の免疫力を低下させることがあるため、体調がすぐれないときや疲れが溜まっているときは紫外線を浴び過ぎないようにすることも大切です。再発防止のために早めの治療を口唇ヘルペスは、早めに治療を始めることで早く治りやすいといわれています。水ぶくれの出現から2日以内に治療を始めるのが理想とされています。治療では、ウイルスの増殖を抑える作用のある薬を使用した薬物療法が一般的です。症状によりますが、比較的軽症の場合は軟膏やクリームを使用することが多く、中等症以上や重症化する可能性がある場合は錠剤の服用となるケースがあるといわれています。症状がひどい場合、点滴注射や入院治療となる場合もあります。再発の場合、前駆症状に気づきやすくなるといわれているため、異変に気づいたら早めに医療機関を受診するようにしましょう。監修:神林由香
2017年04月30日口唇ヘルペスは、普段の何気ない動作からもうつることがあるといわれています。口唇ヘルペスの基礎知識とともに、どのようにしてうつるのかを詳しく見ていきましょう。口唇ヘルペスとは単純ヘルペスウイルスというウイルスが原因とされる「口唇ヘルペス」は、多くは唇や口の周囲に水ぶくれができる病気です。口の周り以外にも、鼻や歯ぐき、目の周りなどにできることもあります。以前は家族間で自然と感染し、抗体を持つ人多かったのですが、核家族化や生活面などにおける衛生状態がよくなったことが影響して、現在では抗体を持つ人が減っているといわれています。症状の特徴水ぶくれを主症状とする口唇ヘルペスですが、初感染する年齢や症状の経過によって特徴があるといわれています。・初感染の年齢でみられる特徴子供のうちに初感染した場合、症状が軽いケースが多く、発疹がほとんどみられないこともあるといわれています。それに対し、子供の間は感染せず、大人になってから初感染すると、たくさんの水ぶくれや痛みをともなうような重症化するケースがあるといわれています。・症状の経過でみられる特徴症状には個人差がありますが、発症から回復までは、症状の特徴からだいたい3つに区分できるといわれています。具体的には、前駆症状期、皮膚症状出現期、回復期の症状です。水ぶくれがあらわれる前の前駆症状として、チクチク感やピリピリ感といった皮膚の違和感や、かゆみなどが起こりやすく、再発をくり返している人はこの前駆症状を自覚しやすいといわれています。その後、皮膚症状が出現してきます。皮膚症状は大きく分けると2段階あり、はじめは患部が赤みを帯びて腫れてきます。この時に水ぶくれは見られません。この赤い発疹はウイルスが活発に活動しているために起こると考えられており、この水ぶくれが出る前の早いタイミングで治療を始めることが効果的です。皮膚症状があらわれはじめて2〜3日経過後すると、赤く腫れたところに水ぶくれができ始め、1週間前後で回復期へと向かいます。回復期では、水ぶくれがかさぶたへと変化するといわれています。治療を早く始めることで、皮膚症状が少なくすみ、早く回復期のかさぶたとなり、治癒までの期間が短縮する可能性が高まります。初感染と再発の違い口唇ヘルペスに初感染し、発疹が出た場合(初感染でも発疹が出ない場合もあります)、5mm程度までのやや大きめの水ぶくれが広範囲に多発することがあります。さらに、発熱、あごの下、首、耳などのリンパ腺が腫れるなど、症状が比較的重くなる傾向があります。それに対して、再発の場合は、初感染と比較すると症状は軽症ですむことが多く、水ぶくれの大きさは小さくなり、出現部位は一部分に限局されやすいといわれています。重症化しやすい人|赤ちゃん・風邪をひきやすい人口唇ヘルペスを引き起こす単純ヘルペスウイルスは感染力が強いといわれています。そのため、人との接触には注意が必要です。次に該当する人が身近にいる場合は感染させてしまうと重症化しやすいため、特に注意しましょう。・免疫機能が低下している人がんや白血病などの患者や移植手術後の人などは、通常よりも免疫機能が低下しているといわれています。お見舞いなども控えるようにしましょう。・新生児免疫機能がまだ発達していないため、全身に症状が出てしまうなどの重症化する可能性があるといわれています。ただ、母親が抗体を持っていれば、胎盤を通じて抗体を持っていることもあるため、重症化はしにくいといわれています。ですが、念のため直接接触することは避けましょう。・アトピー性皮膚炎を患っている人皮膚のバリア機能が低下している可能性があるため、皮膚から簡単に感染してしまい、初感染のような症状になりやすいといわれています。また、かゆみを我慢できずかいてしまうことで症状を悪化させてしまうケースも少なくないため、特に注意が必要といわれています。口唇ヘルペスがうつる感染経路について口唇ヘルペスの感染経路は、直接的な接触だけでないといわれています。感染力が強いウイルスのため、ウイルスが付着したタオルや食器などの物を介しての感染も起こり得るといわれているのです。症状が出ている人からしかうつらないと思われがちですが、実は、発疹がでていなくても、唾液などにウィルスが排泄されている可能性もあります。このウィルスは一度感染すると神経節などに棲みつき、現在の医学では体内に侵入したウイルスを完全に退治することができないため、症状のない人でも体内にウイルスが棲みついていれば、キスをしたときに相手の唾液に混ざって気づかない間に感染してしまう可能性もあります。抗体の有無を検査する対策について抗体の有無は採血によってチェックできます。結果が出るまでには約5日から7日間かかりますが、抗体をもっているかどうか気になるのであれば検査を受けるとよいでしょう。口唇ヘルペスの再発予防口唇ヘルペスは、免疫機能が低下しているときに感染や再発しやすいといわれています。そのため、しっかりと栄養の高い食事をとり、十分に睡眠時間を確保し、ストレスを溜めないよう、身体と心をしっかりと休息させましょう。また、体調不良や疲労があるときに紫外線を浴びると、全身の免疫機能を低下させるといわれています。紫外線は再発の要因ともいわれていますので、紫外線の浴び過ぎにも注意しましょう。また、口唇ヘルペスを発症している場合は、感染を拡大させない予防も大切です。水ぶくれができているときは、ウイルスの動きが活発なときと考えられているため、感染力も強いですから、不特定多数との接触を避け、口周辺を覆えるマスクを着用するようにしましょう。また、タオルや食器などの物から感染する可能性もあることから、共用を避け、それぞれ洗剤を使用してしっかりと洗いましょう。監修:堀内祐紀
2017年04月30日現在、口唇ヘルペスに有効とされる市販薬が販売されており、口唇ヘルペスに悩まされている人にとっては治療の幅が広がっているように思えますが、知っておかなければならないポイントがあります。口唇ヘルペスの市販薬について詳しく見ていきましょう。口唇ヘルペスとは口唇ヘルペスとは、唇や口の周囲に水ぶくれなどの症状を引き起こす皮膚の疾患です。単純ヘルペスウイルスというウイルスが原因で起こり、このウィルスの初感染時やすでに感染したことのある人が風邪・疲労などの際に再発することで起こると考えられています。直接接触すること以外にも、感染者が使用したタオルや食器などの物を通じて感染が拡大する可能性もあり、感染力が強いといわれています。抗体がない人や免疫力が低下している人は、感染しやすいといわれていますが、子供のうちに初めて感染すれば、症状が重くなりにくく、感染しても症状があらわれないこともあります。しかし、大人になって初感染した場合は、重症化するケースがあるため、注意が必要です。口唇ヘルペスを治療できる市販薬の種類口唇ヘルペスの治療に用いられる薬は、ウイルスの増殖を抑える働きのある抗ウイルス薬が一般的とされています。薬の入手方法としては、医師が発行した処方せんによる「処方薬」と、ドラッグストアなどで購入できる「市販薬(一般用医薬品)」の2パターンあります。病院に行けないとき気軽に購入できる市販薬以前は、口唇ヘルペスを発症した場合、医師に薬を処方してもらうか、病院に行けない場合、自然に治るのを待つしかありませんでした。しかし現在は口唇ヘルペスに有効とされる市販薬が登場しており、治療の選択の幅が広がっています。市販薬の場合、購入の際に処方せんが必要ないため、病院に行けないときなどに手軽に購入できるというメリットがあります。一般用医薬品は、消費者への情報提供の必要性の程度によって「第1類医薬品」「第2類医薬品」「第3類医薬品」の3段階に分けられますが、口唇ヘルペスの市販薬はそのうちの薬剤師対応により販売される「第1類医薬品」に属しています。軟膏やクリームなど塗り薬(外用薬)のみ現在のところ、市販薬として登場しているのは軟膏やクリームなどの外用薬のみで、以前に口唇ヘルペスと診断され、同じ症状があらわれた場合にのみ購入が限られています。そのため、初めて口唇ヘルペスになったケースでは使用はできないため、そのような場合で薬が欲しい場合は病院を受診しなければなりません。市販薬で再発を予防する方法口唇ヘルペスは、水ぶくれなどの症状が主とされていますが、その前に前駆期といわれる、症状が出そうな兆しが見られることがあります。具体的には、ピリピリ感やチクチク感といった皮膚の違和感、痛み、かゆみなどの症状で、これらはウイルスが活発に動いて増殖しているために起こると考えられています。そのため、このタイミングで増殖を抑えることができれば、症状の緩和や早期回復ができる可能性があります。市販薬は、初感染の場合には使用ができません。しかし、同じ症状をくり返す再発性の口唇ヘルペスに対しては使用を推奨されていますので、再発のサインを自覚したのに医療機関を受診することができない場合は、市販薬をうまく活用して早期治療をするのもひとつといえるでしょう。使用方法は薬によって異なりますが、1日1〜4回程度、患部へ適量を直接塗布するものが多く、水ぶくれがかさぶたとなり、幹部が乾燥すれば使用を止めるタイプがほとんどです。また、使用期間としては、約10日間が目安とされています。市販薬を使用する際の注意口唇ヘルペスは、水ぶくれだけでなく、湿疹のような症状や痛み、かゆみなどをともなう場合もあります。そのため、別の皮膚病に間違われるケースもあります。よく間違われる病気としては、唇の皮膚炎である口唇炎や毛穴に細菌が侵入し、炎症を起こすニキビなどです。口唇ヘルペスの初期は、これらの皮膚病との見分けがつきにくいため、見極めを間違うと、市販薬を使用しても治らないばかりか、別の病気を悪化させることにもなるので注意が必要です。また、逆のパターンとして、口唇炎やニキビを単純ヘルペスと思い込んで、それらの治療薬であるステロイドや抗菌薬を使用してしまうと、逆に口唇ヘルペスの症状を悪化させてしまう可能性があります。特に、ステロイドは症状を悪化させやすいため、自己判断での使用は控えましょう。監修:堀内祐紀
2017年04月30日